1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
まかされた
ktkr
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/13(日) 21:12:51.05 ID:A0sLk5qw0
代理dです。
書き溜めると書けなくなる自分に絶望しました。五話投下です。
4 :
◆FpeAjrDI6. :2008/01/13(日) 21:16:15.37 ID:A0sLk5qw0
書き込みが反映されない……?
22〜3行くらいじゃないと
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/13(日) 21:17:53.90 ID:A0sLk5qw0
うあああああああああ。ブラウザから書き込んだらクッキー残ってたあああああ。
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/13(日) 21:19:02.12 ID:A0sLk5qw0
>>5 そうだったんですか。ありがとうございました。
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/13(日) 21:19:34.22 ID:A0sLk5qw0
-5- 海
日曜日。
ショボンとクーが待ち合わせた時間の一時間ほど前。
飛び起きるようにして目を覚ましたショボンが時計を見ると、時刻は12時過ぎだった。
(´・ω・`)「……なんだ、起きれるじゃないか」
およそ余裕ある行動とは掛け離れた起床だったが
普段の彼からしてみれば、どちらかと言えば今日の彼は優秀だった。
(´・ω・`)「着替え、着替え」
パソコンの電源を入れ、リモコンをテレビに向けると、朝ではなく昼のニュースが流れる。
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/13(日) 21:21:42.95 ID:A0sLk5qw0
今流行りの芸人から、誰が呼んだのか需要のない古株まで。
新人は必死に媚びて持ち上げと盛り上げを担当していた。
(´・ω・`)「大変だなぁ」
そんな同情にも似た溜息を漏らしつつ、気が付けばテレビに釘付けになっていることに気が付く。
時計を見て、今度こそ慌てて着替えを始めるショボン。
朝食も兼ねた昼食を軽く済ませると、充電器に繋がれた携帯を開く。
(´・ω・`)「ダディ海までは30分ぐらいか。そろそろ出ないと」
昨晩の内に用意し詰め込んでおいた、いつもより少し大きな鞄を車内に運ぶ。
そして運転席に腰を下ろした。
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/13(日) 21:23:25.45 ID:A0sLk5qw0
(´・ω・`)「……乗せていくべきなんだろうか」
一人しか乗らない五人乗りの車。
その助手席は寂しい。
(´・ω・`)「まぁ今更そんなことを言っても逆に迷惑だろうね」
(´・ω・`)「出発」
普段より少しだけ、表情が朗らかなショボン。
ダディ海。
ニュー速市南部に位置するそれは、本来誰も近づかないような『廃海』だった。
そんな人気のない場所で、一人の女性が立ち尽くす。
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/13(日) 21:25:02.89 ID:hoIIvI0eO
有名作者の僕から言わしてもらうけど君のやってる小説は台本となんら変わらない
覇気のない人形が語ったようなキャラ、つじつまの合わない、ただ垂れ流すだけのストーリー
文才所かセンスすら感じない…君ちょっとブーン系舐めてない?
もし君が近くに居たら間違いなく殴って殴って殴りまくって半殺しにした後お前の家のPC
をスクラップにして一生投下できないようにしてやるんだが
本当ブーン系を携帯小説(笑)と一緒にしないで欲しい
ブーン系は言わば究極の横文字小説なんだから君のレベルでは名前が汚れるんだよ
よって死ね、死ねだから死ね。
ブーン系はお前ごとき眼中にないんだよ
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/13(日) 21:25:15.31 ID:A0sLk5qw0
川 ゚ -゚)「……時間だな」
その瞬間、轟音と共に姿を現す一台の車。
待ち合わせの時刻を寸秒遅れて、この時間にこの場所を通るのだから、運転手は見当が付く。
車はクーの眼前で停止した。
(;´・ω・`)「遅れました」
川 ゚ -゚)「荒い運転ですね」
(;´・ω・`)「急いでたもので」
川 ゚ -゚)「寝坊ですか?」
(;´・ω・`)「……まさか車内で二度寝するとは思わなかったんだ」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/13(日) 21:26:18.98 ID:A0sLk5qw0
無意識にクーから溜息が漏れる。
少し離れたところに車を停め、そそくさと着替えを始めるショボン。
クーは防波堤の上で、既に準備を終えていた。
(´・ω・`)「おまたせ」
川 ゚ -゚)「行きましょうか」
ショボンとクーはウェットスーツを身にまとい、海水に身を沈めていく。
その手には海中用の懐中電灯。上手い。
川 ゚ -゚)「っはぁ」
ゴーグルをつけたクーが息を大きく吸い込み、海に潜る。
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/13(日) 21:27:21.61 ID:A0sLk5qw0
二人の探す『ブーン小説』が初めて発見されたのが、このダディ海だった。
一見してみれば、ただの小汚いノートにしか思えないそれを、持ち帰ったのは何年も前の卒業生だという。
ショボンは、その人物に会ってみたかった。
(´・ω・`)「……ふぅ」
視界は最悪だった。
クーの照らす明りを頼りに、深海部まで潜っていく。
しかし、背中に空気ボンベを背負っているわけではないため
息が苦しくなればそれまで、そうなる前に浮上しなければならなかった。
(´・ω・`)(…………)
ゴーグル越しに見えるのは、クーの慣れた泳ぎと流れていく海草。
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/13(日) 21:29:16.66 ID:A0sLk5qw0
(´・ω・`)(どこまでいくんだろ)
既に地上の光はボヤけて自分達を照らしてはいない。
個人で潜るときは、身の危険を案じてここまで潜ったことはなかった。
しかしクーは一向に止まる様子を見せない。
川 ゚ -゚)(…………)
すいすいと泳いでいくクーを眺めながら、ショボンは限界を感じた。
右手に持っていた懐中電灯を数度、点灯させる。
呼び出す際のサインだった。
後から射していた光が点滅していることに気がつき、クーが振り向く。
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/13(日) 21:30:21.62 ID:A0sLk5qw0
(;´・ω・`)(限界です)
上を指差し、もの言いたげに見つめるショボン。
それを見て悟ったクーが頷き、今度は上を目指して泳ぎ始める。
そして十数秒後、二人が海から顔を出した。
(´・ω・`)「ぷはっ……」
川 ゚ -゚)「大丈夫ですか?」
(´・ω・`)「面目ない。息が続かなかったよ」
ショボンはそういったが、決して彼が体力的に劣っているわけではなかった。
ただ、クーが強靭すぎるのだ。
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/13(日) 21:33:11.64 ID:q+3eZ+lLO
鳥が違う件
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/13(日) 21:34:15.49 ID:A0sLk5qw0
最近に手に入った『ブーン小説』を発見したのはクーだった。
また、その前も。その前もクーが見つけたものだ。
彼女は素潜りを続け、ショボンはその読解に勤しんでいた。
その間に、体力的差が広まっていたんだなとショボンはその身で感じていた。
川 ゚ -゚)「それでは私はあちらを見てきますので。浅瀬をお願いします」
(´・ω・`)「あ、はい。ごめんなさい」
そう言ってまた海の中に潜っていくクー。
(´・ω・`)「元気だなぁ。僕ももう少し鍛えないと」
その様子を見ていた集団がいた。
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/13(日) 21:36:52.26 ID:A0sLk5qw0
从'ー'从「あれ、あそこで何してんのかなー?」
从 ゚∀从「そりゃお前。年頃だ。愛を育んでんだろうさ」
从'ー'从「キャーwwwww」
('、`*川「……それで、何で海っていったのにここなの?」
伊藤が指差した先に広がるのは、ダディ海。
いくらその日が夏の真っ盛りで、お日柄もよく気持ちのいい風が吹いていたとしても。
とても泳ごうと思える場所ではなかった。
( ´_ゝ`)「いやー。まぁ。ここも一応海じゃない。ね」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/13(日) 21:39:11.90 ID:A0sLk5qw0
('、`#川「ビーチって言ったの! 砂浜を走るどころか、防波堤からダイブしか出来ないわよ!」
( ´_ゝ`)「地図見てたのお前だろう」
とうとう伊藤とその彼氏の兄者がにらみ合いを始めてしまう。
しかし、とばっちりを受けたのは間違いなくハインと渡辺の二人である。
从'ー'从「確かにここで遊ぶってのは無理だよね」
从 ゚∀从「どうするんだ?」
('、`*川「ゴメンね、こいつのせいで」
伊藤が兄者を指差し溜息をつく。
( ´_ゝ`)「いやー。本当に申し訳ない、こいつに地図を任せたばっかりに」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/13(日) 21:43:22.43 ID:A0sLk5qw0
('、`*川「あらー。私のせいだっていいたいのかしら」
( ´_ゝ`)「いやー。実際その通りだと思うんだけどね」
いがみ合う二人を遠めに見る二人。
从 ゚∀从「どうするんだ?」
从'ー'从「本当にどうしよっか。今からいっても夕方かなぁ」
从 ゚∀从「いっそのこと、俺達も海に飛び込んでみようか」
にひひ、と笑うハインに渡辺がさも嫌そうな顔で答える。
从'−'从「絶対嫌」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/13(日) 21:47:00.80 ID:A0sLk5qw0
从 ゚∀从「冗談だよ」
从'ー'从「それにしても、あれ。何やってるんだろうね?」
从 ゚∀从「あぁ、あれか」
二人の視線の先には、普通なら誰も入らないようなこのダディ海にウェットスーツを着て浮かぶ二人がいた。
从 ゚∀从「スキューバダイビングとか」
从'ー'从「ここ、そんな綺麗な場所じゃないよ?」
从 ゚∀从「だよなぁ。魚なんて住んでないだろうにな」
防波堤に身を寄せてその様子を眺めるハイン。
上半身を乗り出して、非常に危険な体制だ。
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/13(日) 21:49:42.98 ID:A0sLk5qw0
从'ー'从「あれってさ、やっぱさ。付き合ってるんだろうね」
从 ゚∀从「そうなのか?」
从'ー'从「多分ね」
二人に対し、どこか憧れのような視線を放つ渡辺。
そんな眼差しや表情が彼女には珍しく、ハインは聞いてみた。
从 ゚∀从「……何で?」
从'ー'从「いや、何であんなところにいるのか考えてみたんだよ」
从 ゚∀从「うん」
渡辺のターン。
ハインはふと、そんな気がした。
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/13(日) 21:50:22.52 ID:rF5ArLSRO
支援
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/13(日) 21:54:26.84 ID:A0sLk5qw0
从'ー'从「例えば、ダディ海の中に何かあったとします」
从 ゚∀从「うん」
从'ー'从「それを男の人が探していて、見つけるために潜るとします」
从 ゚∀从「うん」
从'ー'从「けど流石にダディ海。危ないし、汚い。入りたがる人なんていない」
从 ゚∀从「うん」
从'ー'从「けどあそこには二人いる」
从'ー'从「相手の人が好きじゃないと、あんなとこには普通潜れないよ」
はい、やっぱり渡辺のターンでした。
ハインは心の中でそう呟いた。
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/13(日) 21:55:44.44 ID:A0sLk5qw0
从'ー'从「まぁ、私はどんなことがあってもあんなとこ潜らないけどね」
从 ゚∀从「お前に彼氏がいない訳が分かった気がする」
从'ー'从「作らないだけだよ?」
その言葉の真偽は確かめないでおこうとハインは思った。
その間、ずっと言い争いを続けている二人がいた。
('、`*川「あらー。だったらカーナビをつけて置けばよかったんじゃないかしら」
( ´_ゝ`)「いやー。全く困るんですよね。食費ばっかりかかる彼女がいると」
二人の口論は尚も続く。。
川 ゚ -゚)「ぷはっ」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/13(日) 21:58:08.74 ID:A0sLk5qw0
海面に顔を出し目一杯に息を吸い込むクー。
どれだけ遠くまで、どれだけ深くまで潜ったのだろうとショボンがクーの身を案じる。
(´・ω・`)「大丈夫かい?」
川 ゚ -゚)「だめですね、見つからないです」
(´・ω・`)「今日はもう終わりにして、海から上がろう」
川 ゚ -゚)「そうですね」
徐々に日も傾き始めていたため、引き返すのは妥当だった。
そしてクーにばかり無理をさせてしまった、させてしまっていたことを知り、ショボンは反省していた。
(´・ω・`)「今までもこんな感じだったの?」
川 ゚ -゚)「あ、はい。泳ぎは得意だったので」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/13(日) 21:59:59.29 ID:A0sLk5qw0
('、`#川「んだとオラァ!!!」
(#´_ゝ`)「ざけんなよコラァ!!!」
少しずつ二人の言い争いも語気が荒くなっていた。
从'ー'从「ほーら。いい加減帰るよ」
('、`*川「あ、渡辺」
从'ー'从「もう日が落ちるから。それまでに帰りたいな」
出来る限りの明るく、可愛い声でねだるように言う渡辺。
彼女なりの心遣いだった。
('、`*川「……今日は本当にゴメンね。こいつのせいで」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/13(日) 22:00:45.98 ID:A0sLk5qw0
(#´_ゝ`)「まだ言うか」
伊藤の指差しに即座に反応する兄者。
当分仲直りは出来そうにない、とハインは後から見守る形で達観していた。
从'ー'从「もうそれはいいから」
(;´_ゝ`)「すいません」
('、`*川「本当にごめんね」
从'ー'从「気にしなーい」
从 ゚∀从「さぁーて。帰ろう」
ハインが両手を頭上に掲げて体を伸ばす。
随分と長いことこの場所にいたはずなのに、本当に何もしていなかった。
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/13(日) 22:02:11.15 ID:A0sLk5qw0
無駄な一日だったな、と渡辺が陰で呟いていると、兄者の悲痛な叫び声が響き渡る。
(;´_ゝ`)「うぁぁあぁぁああぁぁあぁ!!!!!!!」
慌てて兄者の乗っている車に向かう三人。
そしてメーターを指差してこう言った。
(;´_ゝ`)「……バッテリーが上がってる」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/13(日) 22:04:49.65 ID:A0sLk5qw0
(´・ω・`)「家まで送るよ」
川;゚ -゚)「あ。いや、悪いです。その、汚いですし……」
(´・ω・`)「それはお互い様だから気にしないで。それにもう時間も遅いからさ」
川 ゚ -゚)「は、はぁ……。ありがとうございます」
(;´_ゝ`)「……あの、スイマセン」
(´・ω・`)「はい?」
しえ
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/13(日) 22:05:58.67 ID:A0sLk5qw0
あるぇー
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/13(日) 22:07:41.89 ID:A0sLk5qw0
乙
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/13(日) 22:08:51.68 ID:rk5cMnCk0
ギアス乙!!
乙
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/13(日) 22:10:58.00 ID:A0sLk5qw0
>>37 それは気付いてても言っちゃダメです(;^ω^)
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/13(日) 22:14:28.36 ID:rk5cMnCk0
(・∀・)ニヤニヤ
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/13(日) 22:39:42.33 ID:q+3eZ+lLO
ほ
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/13(日) 22:41:13.10 ID:JbPQ/ufh0
読みオワタ乙〜
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
話が動きつつある気配だ
乙