1 :
代理人 ◆V7opfVQ4yQ :
代理ありがとう!
投下します!
第二話「あいつはモナー」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと25,852秒:2008/01/10(木) 22:53:12.19 ID:nuHoHHRE0
( ´∀`)「そのポテト、一本僕にくれモナ」
(,,゚Д゚)「いいよ」
( ´∀`)「ありがとモナ」
( ´∀`)モグモグ
(,,゚Д゚)「もう2〜3本食っていいぞ」
( ´∀`)「本当?じゃ、遠慮なくいただくモナ」
(,,゚Д゚)「俺も食う」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと25,671秒:2008/01/10(木) 22:53:52.06 ID:nuHoHHRE0
( ´∀`)モグモグ
(,,゚Д゚)クッチャクッチャ
( ´∀`)モグモグ
(,,゚Д゚)クッチャクッチャ
( ´∀`)モグモグモグーモグ!
(,,゚Д゚)クッチャククッチャクッククチャ!
6 :
◆Orendjfqw. :2008/01/10(木) 22:54:39.52 ID:nuHoHHRE0
( ´∀`)モグンモグンモグググググ!
(,,゚Д゚)クッチャチャチャ、クチャチャ!
( ´∀`)モグーーーーモグゥ!
(,,゚Д゚)「あのさー」
( ´∀`)「なに?」
(,,゚Д゚)「ラチあかないからやめようぜ」
( ´∀`)「賛成モナ」
7 :
◆Orendjfqw. :2008/01/10(木) 22:58:35.38 ID:nuHoHHRE0
( ´∀`)「それにしても、せっかくマックに来たのにやることないモナ」
(,,゚Д゚)「もうちょっと遊びの計画を立てるべきだったな」
( ´∀`)「今改めて計画の大切さを思い知ったモナ」
(,,゚Д゚)「でもまあ、なんとかなるだろ」
( ´∀`)「でも、外は雨降ってるモナ。僕達傘持ってきてないモナよ?」
(,,゚Д゚)「それはなんとかなりそうもないな」
( ´∀`)「濡れるのはいやモナ」
(,,゚Д゚)「おれだっていやだ」
8 :
◆Orendjfqw. :2008/01/10(木) 23:00:08.66 ID:nuHoHHRE0
(,,゚Д゚)「ヒマだなー」
( ´∀`)「ヒマだモナ」
(,,゚Д゚)「すごくヒマだなー」
( ´∀`)「すごくヒマだモナ」
(,,゚Д゚)「なんかゲームとか持ってきた?」
( ´∀`)「あいにく財布と携帯しか持ってないモナ」
(,,゚Д゚)「そうか」
( ´∀`)「そうモナ」
チックタックチックタック・・・
9 :
◆Orendjfqw. :2008/01/10(木) 23:02:33.77 ID:nuHoHHRE0
(,,゚Д゚)「おい、なんかヒマつぶしになる物はないのか?」
( ´∀`)「そんなのないモナ」
(,,゚Д゚)「なにかあるだろ?」
( ´∀`)「うーん、ありきたりだけど、あるモナ」
(,,゚Д゚)「なに?聞かせろよ」
( ´∀`)「うん、ホントありきたりなんだけどモナ」
(,,゚Д゚)「もったいぶらずに教えろよ」
( ´∀`)「ウンコ味のカレーと、カレー味のウンコ、どっちか
食わないといけないとしたら、どっちを食べるモナ?」
(,,゚Д゚)「――。」
僕の地獄の扉が、モナーの手で、今開かれた。
10 :
◆Orendjfqw. :2008/01/10(木) 23:04:35.05 ID:nuHoHHRE0
ウンコ味のカレーと・・・!カレー味のウンコ・・・!
究極の選択!
カレー。それは、優しい母親がその手で煮込み、作り出した、家庭料理の王者・・・!
日本人の食卓の、奥深くまで浸透した、料理の頂点。
そう、まさに、キング・・・!
カレーの茶色は、いわば最強の物のみに与えられる王冠の色と言ったところか。
11 :
◆Orendjfqw. :2008/01/10(木) 23:05:12.95 ID:nuHoHHRE0
そして、醜悪な繊維の残りカスが惹かれ合い、絡みつき、一つの形を作った物、ウンコ・・・!
いわば、毒の塊だ。
しかし、それはわれら生物によって、「排泄」という行為によって生み出された物。
そして、人がこの世で行きぬく為には欠かせない、悪魔的かつ快楽的な行為・・・!
どんな綺麗事を言ったとしても、生物は排泄を、する・・・!
唯一「心」を持っている生物である人間は、自分達が汚らしい排泄に頼らなければいけないことに、
絶望し、また、苦悩する。
苦悶と腐臭――。
どうわめこうが、ウンコが醜いという事実は、ひっくり返らない。
ウンコは、汚穢な物である。
12 :
◆Orendjfqw. :2008/01/10(木) 23:07:06.42 ID:nuHoHHRE0
相対する二つを、組み合わせた、まさに究極の選択。
どちらかを選べば、どちらかを失う。
どちらを選んでも、僕に貼られるレッテルは、裏切り者・・・!
しかも、どちらも同じような色をしている。
この偶然を与えたのは、神か、それとも閻魔か。
悪魔の皮を被ったモナーは、狂気の笑顔で、僕を見つめる。
――さあ、どうする?
僕には彼の笑みが、地獄へといざなう悪鬼の顔に、見えた。
決して、この比喩は膨張ではない。
13 :
◆Orendjfqw. :2008/01/10(木) 23:08:56.88 ID:nuHoHHRE0
僕は、煉獄のスパイラルに、巻き込まれたような気分になり、
思わず机を叩いた。
鈍い衝撃音が部屋にこだまする。
どちらかを選ぶことなんて、僕には出来ない!
ウンコ味のカレー、食って問題はないにしろ、味はウンコだ・・・。
ウンコなんて食ったことないんだから味なんて分からないし、
本当は美味しいかもしれないじゃないかと無頓着の能天気野郎は笑う・・・。
甘い、甘すぎる。
その解釈はとても命取りだ。
14 :
◆Orendjfqw. :
美味いはずがないじゃないか!
僕は知っている、ウンコ後の便所の、骨身に堪えそうなほどの臭さを・・・!
腐臭。理解不能の、原爆。
カレー味のウンコもまた然り。
味はカレーである。絶妙な辛味と、それをアシストする甘さ。
そして、僕達に空腹を思い出させてくれる、床しい香り。
カレー鍋への道は、楽園への道・・・!