翠星石に婚姻届出してきた

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
「結婚します!」
「……ハァ? お前、それは役所に出す物ですよ? 翠星石に出してどうするです?」
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 16:32:25.63 ID:ceIvXZHW0
「ハッ!」
うかつだった。僕は翠星石にではなく、役所に婚姻届を出すべきだったのだ。
「それにお前、これは何です? 結婚する前から桜田巴とか書いては駄目ですぅ」
「先手必勝と言うじゃないか。何事も」
「お前のはただの童貞のキモイ妄想ですぅ。気色悪りーです不気味です近寄るなーですぅ!」
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 16:34:12.21 ID:ceIvXZHW0
そうだ。僕は役所に行かなければならないのだった。
「すみません、婚姻届を出しにきたのですが」
「それは、階段を上って、3番の窓口に行ってくださいなのー」
「ご丁寧にありがとうございます」
少し幼い感じのする職員に案内されたまま、僕は階段を上って3番の窓口へ足を運んだ。
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 16:35:38.53 ID:ceIvXZHW0
「すみません、婚姻届を出しにきたのですが」
「うわーきったねえ字ですぅ。これなんて読むですか?」
「あ、あの……桜田ジャムと、桜田……じゃなくって、えと、柏葉、って、翠星石」
どういうことだ。これはどういうことだ。翠星石は公務員だったのか?
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 16:37:28.28 ID:ceIvXZHW0
「お前マジで結婚できるとでも思ってるですか? ったく哀れなチビ人間ですぅ。
お前らはまだ中学生ですから結婚なんてできないですぅ! 公民の授業くらい真面目に聞きやがれですぅ!」
うむ。日本の法律を知ってるとなると、こいつはほんとにここで働いてるんだろう。
しかしどうみても翠星石だ。おかしい。僕は試すことにした。
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 16:40:10.57 ID:ceIvXZHW0
「おい翠星石」
「何です? 人間……じゃなくて、なんでございましょう?」
慌てふためいて取り繕っているがもう遅い。間違いない。こいつは翠星石だ。
「お前、やっぱり翠星石だな! いったいどんな手を使った? 僕をおちょくるためにそこまでするのか?」
「な、何のことです? 私はお前の言ってることが分からないですぅ」
わずかに後ずさりながらも冷静を装っている。こいつめ、僕を馬鹿にして!
僕は翠星石の緑色のジャケットをひん剥いた。
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 16:41:57.31 ID:ceIvXZHW0
「キャーーーーーーー何をするですかやめるです変態人間! 今すぐ狼藉をやめるです!」
「何を言ってるんだ! お前は翠星石だろう!? さあ、いつもみたいに球体関節撫でてやるよ」
「わ、私には何のことだかさっぱりですぅ! 球体関節って何です? 私はそんな変な生き物じゃないですぅ!」
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 16:43:35.83 ID:ceIvXZHW0
もしかすると、今目の前にいるこいつは本当に翠星石じゃないのかも知れないな、と思った。
だがもう遅い。僕はもう目の前の職員を素っ裸にしてしまったのだから。
なるほど球体関節やかぼちゃパンツなど、普段見慣れたものは見られなかった。
だが……ここまでそっくりな人間が、果たしているだろうか。身長だって殆ど同じだ。
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 16:45:27.34 ID:ceIvXZHW0
「そんな馬鹿な! お前は翠星石じゃないのか?」
「さっきから何度も申し上げてるですぅ……私はその……ただの一職員ですぅ」
見ると翠星石モドキの彼女は目に涙を浮かべている。だんだんかわいそうになってきた。
自分が酷く惨めな、そして恥ずべき卑劣漢のような気がしてきて、僕は役所を抜け出した。
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 16:47:16.00 ID:ceIvXZHW0
そんな馬鹿な! 翠星石は人形だ、役所勤めなんかしてるはずがない!
早く家に帰って確かめる必要がある。僕は停車場から発車しようとするバスに慌てて飛び乗った。

揺られること30分。おかしいぞ? 家って、こんなに離れてたっけ?
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 16:48:40.17 ID:ceIvXZHW0
見渡せばそこは見たこともない景色ばかりが並んでいる。
おかしいな……間違えたのかな?
そのとき、決定的な、おぞましいあの声が響いた。
「次は網走刑務所前〜、網走刑務所前ですぅ♪ お降りの方は三回回ってワンと吠えるですぅ♪」
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 16:51:26.93 ID:dwfRswgEO
wktk
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 16:52:22.70 ID:ceIvXZHW0
「なんでだよ、なんでだよ! なんで翠星石がバスの運転手なんかやってるんだよ!」
運転席にチョコンと座って、このバスを運転しているのは、紛れもない、翠星石だった。
こいつ、いつの間に大型免許なんか取ったんだ? いや、こいつなら無免許くらい何とも思わない……。
クソッ! なんてことだ! これじゃ僕の命は翠星石に握られてるも同然じゃないか!
「……人間。降りないですか?」
車掌が訊いてくる。ああ間違いない、これは翠星石だ! どういうことだ、しかも行き先が網走刑務所って!
ここは確か関東だったはず、こんな30分で北海道まで来れるはずがない!
僕は運転席の翠星石を押し倒した。翠星石が悲鳴を上げた。
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 16:52:26.61 ID:UhEU77qwO
>>1
お前のセンス、なんか好きだwww
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 16:53:22.17 ID:PiuYLqUY0
>>12
>>14
このまま一人で書き続けていたら神だったのに・・・
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 16:55:38.18 ID:ceIvXZHW0
「や、や、やめて下さいですぅ! 何をしやがりますかですぅ! 私はしがないバス運転手ですぅ……」
おいおいちょっと待ってくれよ、こいつもまた”別人”なのか?
「おい……嘘だろ? お前、翠星石だよな? からかってるならもういいぞ」
「私は、だから、その、あん……ただの運転手ですぅ……お願いですから、触らないでですぅ……そこは……」
こいつも翠星石じゃないっていうのか!? 確かに、翠星石には不釣り合いな紐パンを穿いているし、
紐をほどいてみると、そこは、見てはいけない世界が広がっている。触りたくもなるというものだ。
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 16:55:57.68 ID:G6L6GzQuO
wktkなんかしてないわよ!
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 16:59:52.01 ID:4WTcFYVV0


これ期待していいか?wwwwwww
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 16:59:53.09 ID:ceIvXZHW0
「なあ、これ、冗談だろ?」
「そっちこそ冗談もいい加減にして欲しいですぅ! 私が何をしたというですか? もう、どうして私、」
翠星石だと思っていた運転手は泣きじゃくっている。僕は、また、過ちを犯してしまったのか?
だがこのバスは翠星石モドキその2が動かしている。今そんなに泣かれては困るのだ!
「頼む、謝るから! 許してくれ、僕はまだ交通事故なんかで死にたくない! ハンドルだけは離さないでくれ!」
「……酷いですぅ……酷いですぅ! あんまりですぅ! もう私、死にたいですぅ……」
「君を傷つけてしまったのは僕だ、僕が悪い、でも……頼む、君だけがたよりなんだ!」
僕は恐怖のあまり少し失禁していた。
濡れた股間によって冷静になってみると、何のことはない、バスはとっくに停車していた。
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 16:59:54.30 ID:6AIUKO+d0
こういうカオスな展開すき・・・
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:02:13.20 ID:SeHOc/WjO
ゴクリ…
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:02:27.72 ID:0pho6ifb0
マジレスしていい?
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:02:40.77 ID:ceIvXZHW0
「てめえええええええっ! 僕を騙したなッ!」
「私には人間が何を言っているのか分からないですぅ……でも、お漏らしした人間は、少し滑稽……ですぅ」
目をまっ赤にしながら翠星石モドキその2がニヤと笑った。許せなかった。
「お前、やっぱり翠星石だったんだな! どんな手を使ったんだ? よくも僕を馬鹿にしたな! この性悪人形!」
僕は目の前の、それが何であってもいい、とにかく腹が立ったので、押し倒した。
多少痛かったが構わずブチ込んだ。初めてのことだった。
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:03:35.27 ID:/CMkiPwK0
いれるなwwwwwww
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:04:00.17 ID:uILDFMpG0
うはwwwwwktk
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:05:00.59 ID:ceIvXZHW0
「そこまでだ、犯人、大人しくでてこいですぅ!」
我が目を、我が耳を、疑った。前にパトカーが停まっている。その中から拡声器で説得にかかっているのは……。

翠星石。

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
マジかよ嘘だろなんでだよ! なんで翠星石が婦警なんだよ! 僕は逮捕されるのか?
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:07:02.53 ID:6AIUKO+d0
なんという量産型翠星石

1体くれwww
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:07:15.40 ID:fiA/FIYK0
婦警の翠星石ハァハァ
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:07:54.39 ID:4WTcFYVV0
まったく先が読めねえwwwwwww
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:09:01.83 ID:ceIvXZHW0
「本官は運転席に無線で連絡し、危険人物であるお前を刑務所前まで誘導させたですぅ!
女史、災難でしたね……お察ししますぅ……」
翠星石婦警は額に手を当て、なぜだか知らないが掠れ声を出している。
「人間、大人しく逮捕されるですぅ! さっさと手錠をかけさせろですぅ! ああもうじれったいですぅ!」
気づけばバスの周りに機動隊が出動している。もう無理だ、僕は観念した。
「おばかさぁん……大人しく出てきなさぁい」
機動隊員は口々に僕を嘲笑う。ちょっと素敵な機動隊を横目に、僕は自首することに決めた。
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:11:36.14 ID:UhEU77qwO
だめだニヤニヤが止まらないwww
駅構内でニヤニヤする俺テラキモス
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:12:33.36 ID:SiS+i1YdO
>>31
それなんて俺www
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:12:42.70 ID:ceIvXZHW0
素直に翠星石婦警に両手を差し出すと、僕は後ろから手錠をかけられた。
……あれ? おかしいぞ? 普通前からじゃないのか?
「通常なら逮捕即刑務所というわけにはいかないですが、本官の特別な粋な計らいにより、迅速丁寧に入所できるですぅ」
「嬉しくねーーーーーっ! それとこの手錠の掛け方とどういう関係があるんだ!」
「あら、口の聞き方を知らない受刑者ね」
ちょっと待て。僕はもう有罪確定なのか。いやまあそれは事実だけど。
裁判とかないの? いくら現行犯だからってそのまま刑務所って、そんな……。
僕は網走の紅い彗星と呼ばれる看守に引っ張られ、持ち物検査をされた。
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:13:29.54 ID:uILDFMpG0
ちょwwwww期待wwww
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:14:57.58 ID:ceIvXZHW0
「あら、これは何? 婚姻届? 私、泣いてるの?」
「知りませんよそんなことは。それよりどうして服まで脱がなきゃいけないんです?」
「あら、貴方には今、何の権利もないのよ。基本的人権も、生きる権利も。生殺与奪権は私にあるのだわ」
おかしい。何もかもがおかしい。狂っている。
僕はただ、婚姻届を出したかっただけなのに……。
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:16:42.60 ID:ceIvXZHW0
ここでようやく、後ろ手に手錠をかけられた理由が分かった。
奥の部屋から何やらピンク色の服を着た幼児が大勢押し掛けてきたのだ。
彼女らは口々に「なのー」と言いながら僕の全身を舐め回す。くすぐったい。やめてくれ。死ぬ。死ぬほど気持ちいい。
いやくすぐったい。死にそうだ。死ぬ。アッー!
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:17:11.90 ID:4WTcFYVV0
>>36
アッーwwwwwwwwww
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:19:21.95 ID:uILDFMpG0
これはいい拷問wwwwwwwww
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:21:42.65 ID:ceIvXZHW0
「うわ、もう射精しやがったですぅ。まったく救いようのない早漏ですぅ」
なぜだなぜだなぜだ、翠星石よ! どうしてここにいる! しかも今度は軍服を着て!
「つべこべうるせー犯罪者ですぅ! おい人間! お前は今から受刑者67410721号ですぅ!
お前に名前はいらないですぅ! お前は犬ですぅ! 分かったら大人しく私の靴を舐めるですぅ!」
特大サイズの銃口を突きつけられ、僕は仕方なく翠星石もどきの軍靴を舐めた。血の味がした。
「イーッヒッヒッヒッ……もっと舐めるですぅ! 私は醜い豚だと、泣いて許しを乞うがいいですぅ! もう堪らんですぅ!」
サディスティックな笑みを浮かべて、翠星石大尉は銃口に短剣を嵌めた。
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:21:57.25 ID:6AIUKO+d0
カオスすぎていろいろやばいww(いい意味で)
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:23:23.11 ID:uILDFMpG0
これは新機軸www
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:25:09.58 ID:ceIvXZHW0
「な、なにをする気だ? で、ございますか?」
「そうそうその調子ですぅ☆」
煌めくような満面の笑みで翠星石大尉が銃剣を見つめている。
「この切れ味鋭い銃剣で、お前をブッスリやれるかと思うともう笑いが止まらねーですぅ!」
その刃先は血に飢えたように重く光っている。ああ、殺されるんだ、僕は殺されるんだ、
婚姻届を出そうとしたから、間違って翠星石に出してしまったから、僕は殺されるんだ……。
気がつくと涙がこぼれていた。
そして、それは目の前の狂える軍人も同じだった。
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:26:40.15 ID:4WTcFYVV0
>婚姻届を出そうとしたから、間違って翠星石に出してしまったから、僕は殺されるんだ……。

そんな理由があっていいものなのかwwwwwww
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:27:15.59 ID:DuVmddEhO
フゥ・・・
おまえら落ち着けよ
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:28:16.83 ID:uILDFMpG0
>>44
お前抜いただろwwwww
46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:28:34.48 ID:6AIUKO+d0
>>44ちょwww賢者はえーよww
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:28:42.62 ID:ceIvXZHW0
「翠星石は、翠星石は……悲しかったですよ?」
「へ? ……そりゃまたいったいどういったご了見で?」
「ふざけてごまかすなですぅ! 翠星石は、チビ人間のことが、チビ人間のことが……」
最後まで言い切る余裕もなく、彼女は泣き出した。
別人でもなんでもない、翠星石は翠星石だったのだ。
「ごめんよ、翠星石。君の気持ちに、気がつかなくて」
「うるさいですもう手遅れですぅ! 翠星石は、お前のことが、うわーん」
僕は改めて己の罪の重さを思い知った。
ここまで思われていたのに。気づけなかった。
ここまで思っていてくれた、翠星石を傷つけてしまった。
ジタバタする翠星石を抱きしめたくて、両手が後ろに拘束されていることを後悔しながら、足で挟んだ。
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:28:46.06 ID:77UJivbY0
49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:29:17.66 ID:4WTcFYVV0
>>47
ktkr
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:30:47.23 ID:ceIvXZHW0
「ちょ、なんでカニばさみなんかかますですか? お前はそんなに翠星石のことを嫌いですか?」
激しく誤解を招いたようだ。違う。そうじゃない。頼む。察してくれ。
「どうしてチビ人間は翠星石を両手で抱きしめてくれないですか? そんなに翠星石が嫌いですか?
ならばその両手ももういらないですぅ! 切り落としてくれるですぅ!」
瞳の奥に激しい怒りの炎が見える。翠星石は僕に向かって銃剣を突き出した。
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:31:15.57 ID:G6L6GzQuO
挟むなwwwww
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:34:23.04 ID:uILDFMpG0
これはまさにSSwwww
翠星石エス的な意味でも、ナチス親衛隊的な意味でもwww
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:35:21.59 ID:ceIvXZHW0
歯が折れたかも知れない。
とっさに銃身を口でくわえた。激痛が走る。
僕は今、翠星石を足で挟みながら、口で翠星石の持つ銃剣を押さえているという、ものすごい間抜けな恰好をしている。
第三者から見たらこの上なく滑稽に見えることだろうな。
「まったく滑稽過ぎて涙が出てくるですぅ! 間抜け人間哀れですぅ! 爆笑ものですぅ!」

神よ、どうか、目の前の不条理を説明して下さい。
翠星石が二人いる。
一人は軍服で、もう一人は、議員バッジを胸に付けて。
無学な僕には、この状況が理解できません。
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:35:21.78 ID:+bmC3MRE0
55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:36:36.59 ID:4WTcFYVV0
>>53
俺にも理解できねえやw
56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:36:54.15 ID:LBRfUU1QO
この手のスレは読者のレスが異常にきもいよね
57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:37:24.57 ID:6AIUKO+d0
>>56な?携帯だろ
58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:37:40.62 ID:uILDFMpG0
どうなるんだwww
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:38:13.07 ID:ceIvXZHW0
「翠星石大尉、ご苦労だったですぅ。もう下がってよいぞですぅ☆」
何だか嬉しそうな翠星石、いや、翠星石なのか? だが、どうみても翠星石は翠星石だ。
だが、胸に議員バッジを付けている。ここは永田町か?
被選挙権って何歳からだっけ? それ以前に人形が、分からない、もう考えるのはやめよう。
目の前にある全てを受け入れようじゃないか。
「有り難きお言葉ですぅ。翠星石総理」
今何と申したこの軍人は。
この人形を、総理だと。ふざけてる。
60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:39:10.28 ID:6AIUKO+d0
だーめだwカオスすぎて俺の頭が処理しきれんww
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:39:29.57 ID:uILDFMpG0
ある意味セカイ系だなwww
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:44:29.19 ID:ceIvXZHW0
「たった今国会審議で決まったですぅ。人間、喜べですぅ。お前を栄えある人形魚雷として突撃させてやるですぅ」
「だからさっきも言ったけど全ッ然嬉しくねーーーーーーー!! なんの冗談だ? おい、性悪人形!」
「口の聞き方に気をつけるですぅ。今や水銀党政権のもとでは、人間に選択権はないですぅ」
ちょっと待てなんだそれはおい。現代社会の授業でも習ってないぞ!
「人間。お前はまだまだ勉強が足りないですぅ。アカの真紅など過去の人ですぅ! 時代は水銀主義ですぅ!
翠星石は誇り高く気高く咲き誇る高潔で純潔な崖っぷちの花ですぅ! 民主主義などもうこの国にはないですぅ!」
「ひとつ問いたい。水銀主義とは何ぞや?」
「ったくしゃーねーなですぅ! おバカなチビ人間に教えてやるですぅ! 水銀主義とは……」
「……水銀、主義とは……」
「電子体温計の廃止ですぅ!」
63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:47:06.25 ID:4WTcFYVV0
あれ、だんだんカオスになってきた
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:49:12.45 ID:ceIvXZHW0
もう何が何だか、訳が分からない。分からないときは笑ってしまえと昔の人は言ったそうだ。
「アハハハハハハハハハハハ、ハハハハハハハハ、ヒヒヒヒィ、グヘヘヘヘヘヘ」
銃声が響いた。僕の頬を銃弾が掠めた。下手なことは言わない方がいいと悟った。
「いいですか、人間。我が国の敵はただ一つ! 電子体温主義人民共和国連邦ですぅ!」
何ですかそれは。僕の知らないうちにこの世ではとんでもないことが起こっていたのですね。
「連邦政府は依然として、水銀の使用を規制してきやがるですぅ! こうなれば強行突破しかないですぅ!」
「で、僕が、その、神風特攻をするのですか? あんまりです! 翠星石閣下! 僕だって人形以外とやりたかった」
「だだだ黙れ黙れですぅ! 翠星石の権力を持ってすればお前なんぞ今すぐにでも海の藻くずにできるですぅ」
65以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:52:02.70 ID:ceIvXZHW0
「人間。お前達の遺産ですぅ。回天というそうですぅ。昔はこれでお寿司を食べたそうですぅ」
「あの、明らかに違うと思います……。何か、とても物騒です」
「それだけ昔の人は肝っ玉が座っていたということですぅ。お前もこれに乗り、お寿司を食べながら、
くるくる回って電子体温主義人民共和国連邦へ向かって散るですぅ!
必ずここへ帰してくださいと手を振る人に涙で懇願するですぅ!」
どうせ無理なんだろ、もう死ぬんだ。死ぬ、僕は死ぬ、童貞のまま死ぬ、死ぬ前に、やりたい!
66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:54:32.57 ID:6AIUKO+d0
再びエロ展開か?w
67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:55:26.52 ID:ceIvXZHW0
「……ここは、どこ? 私、どうしてこんなところにいるの?」
僕は目を疑った。目隠しをされたまま全裸で吊れてこられたその少女は間違いなく、巴。
「う、嘘だろ、嘘だろ! 僕がちょっと妄想しただけで、そんなのってないよ!」
「煩悩を捨てきれないお前が悪いですぅ。大人しく獣の戯れでもすればいいです」
「裏切ったな! 父さんと同じに裏切ったな!」
ああ、僕はまた……嫌なことを思い出して、しまったようだ……。
僕がどうしていつも紙オムツをしているのか、忘れていたのに……。
絶対に思い出したくなかったのに……。
父さん、酷いよ。
父さん、太かったよ。
68以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:56:16.51 ID:uILDFMpG0
回転wwwwwシンジかよwwww
69以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:57:22.43 ID:4WTcFYVV0



なんだこの展開
70以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:57:49.52 ID:ceIvXZHW0
父さんは、獣だ。
僕は、獣だ。
巴も、獣?

僕の目の前で、巴が、巴が、全裸で、怯えている。

―ならば犯せ。

父さん? 父さんなの? 酷いよ、こんなのって……僕はこんな汚れたことをするために生まれてきたんじゃない!
もっと、ロリ幼女と3Pでバキュームフェラしてもらうために生まれてきたんだ!
71以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 17:59:25.68 ID:6AIUKO+d0
>ロリ幼女と3Pでバキュームフェラしてもらうために生まれてきたんだ!

こいつはひどいwww
72以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 18:06:40.72 ID:yc59hxh+O
イイヨイイヨー
73以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 18:06:46.93 ID:ceIvXZHW0
パシ、と僕の額をハリセンが叩いた。翠星石が呆れ顔でこっちを見ている。
「もう目が覚めたですか? 夢を見るのもいい加減にするですぅ。ったく、キモい妄想ばかりする人間ですぅ……」
夢。
夢だったのか、夢だったのか!
やった! 僕は夢から覚めたんだ!
だから、やり直そう、翠星石と、翠星石を、愛し抜こうと……。
「だから、その……ここに座るですぅ」
「愛してるよ、翠星石」
「な、いきなり何を言い出すですか! このどスケベ人間!」
翠星石が顔を赤らめた。余りの可愛さに思わず抱きついてしまう。
途端、鳩尾の辺りを拳で打たれた。息が止まる。
「お前、一国の総理にそんな狼藉を働いていいと、思ってるですか!」
え……? 夢じゃなかったのか……?
見れば巴もいない。翠星石は憤怒に身を滾らせ、鞭を片手に迫ってくる。
「さあ、ここに大人しく座るです! そして回転して、電子体温主義人民共和国連邦本部まで、飛んでいけーですぅ!」
父さん。何かイヤーな感じがするよ。
丁度座る辺りに、イヤーなサイズの突起物があるよ。
僕は死ぬまで童貞なの?
「うるさいですぅ! つべこべ言わずに飛んでいけですぅ!」
全裸だった僕は力ずくで座らされた。肛門に例のおぞましい突起物が刺さる。
突起物は猛烈に回転を始めた。これが伝説の人型魚雷・回天か……。
「暗い人生に花を咲かせましょう……Sweet Dream……」
よくわからないが、マリリンマンソンの暗い曲をBGMに、僕は天に飛び立った。
もう、戻ってくることはないだろう……。

<了>
74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 18:07:30.67 ID:ceIvXZHW0
くだらないことを書いて、すみません
75以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 18:08:42.99 ID:uILDFMpG0
>>1
まれに見るカオスなSSだったぜwwwww
軍服翠星石見てみてぇwwwww
76以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 18:09:27.69 ID:kiPm/z4AO
>>70
バキュームフェラひでぇ
77以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 18:10:05.07 ID:4WTcFYVV0
>>74
乙wwwwwww
100いかないぐらいがちょうど良いですww
78以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 18:11:16.00 ID:G6L6GzQuO
>>1
79以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 18:12:02.58 ID:UhEU77qwO
>>74

始終ニヤニヤしっぱなしだったよ
元ネタ知らない俺でも楽しめた
80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 18:13:10.54 ID:tyaZtqtk0
>>1
81以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 18:14:38.81 ID:BulmfBwo0
変態ときいてあげ
82以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 18:20:32.84 ID:adDavdWEO
終わるならせめて現実に返してやってくれwwwwwwwwwwww
83以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 18:24:53.95 ID:ceIvXZHW0
―その後、自分は網走で一人、雪で顔を洗いながら、泣きました。
こうこは、どうこの細道じゃ?
こうこは、どうこの細道じゃ?
哀れな金糸雀の歌声が、幻聴のように、微かに遠くから聞こえます。
そういえば蒼い子もいたなあ、と思いながら、自分は、吐きました。
血デジ、否、血でした。
雪の上に、日の丸の旗が出来ました。
84以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 18:32:28.74 ID:G6L6GzQuO
文才あるわw
85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 18:34:19.91 ID:Xent6IemO
テラ太宰wwwww
86以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 18:35:22.61 ID:ceIvXZHW0
おかしいなあ
スレ立てた時点では、翠星石とのおノロケSSでも書くつもりだったのに
どこで間違えたんだろう
87以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/10(木) 18:36:43.46 ID:uILDFMpG0
>>86
まだ900レス分残ってるし、その路線でもう一本書いてくれよwww
あんた文章うまいからさwwwww
88櫻花 ◆16TReR2zY6
それでは出かけて参ります
最後まで付き合ってくれてありがとうなのですよ