( ^ω^)季節を旅する文猫冒険記のようです

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。



諸注意 このお話には房津チックな表現、キャラ設定が使用されております



2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:02:58.43 ID:X9dYruZU0
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:03:56.59 ID:X9dYruZU0


         第三章(裏)  


        其のニ 「逃死」



遠くで何やら騒がしく声があがる。

暗がりの中、そんな事はお構い無しに一点を見据え、咆哮。

空間が大きく揺れた瞬間、石壁が外へと吹き飛んだ。


「うわあああああん」


誰かが泣いている、僕に名をくれたあの子が泣いている。


ごめんね、もう少しの我慢だから。
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:04:35.94 ID:X9dYruZU0

一緒に逃げよう、この地獄から。


「やだよお、こわいよお、たすけてよお」


嫌がってる?

いや、そんは筈は無い。

前にある腕でその子を抱き寄せた。

その子は気が狂ったように泣き叫び、暴れた。

おかしいな、どうして、どうして、どうして。

ワケがワカラナイ、悲しい、お願い、泣かないで。


「逃がすな!!」


すぐ近くで声が聞こえた。
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:05:33.14 ID:X9dYruZU0

僕は慌てて、背中の腕を広げた。


周囲にあった機械類、ケーブル、灯り。それら全てが盛大に揺れた。


僕は急いで、背中の腕を、前に、後ろに振る。


揺れていた物が、吹き飛んだ、壁にぶつかった、バチバチと火花が散った。


「やだ、やだよお」


だけど音はしない、暴れる風の音が、色々な音を掻き消したから。



「うああああん、オト……!……ヒ!!!」



あの子の声も、聞こえない。
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:06:10.32 ID:X9dYruZU0

「…!!」

「やめて! その子を放して!!」



誰の声も、聞こえない。



「……!!」



誰かの名前も、聞こえない。


ここはもう既に空の上。


やった、やったんだ、ここまで来ればもう大丈夫。


「撃て! 撃てえ!!」


じゃあ、これは何の音だ?
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:07:02.28 ID:u/dN7oUt0
猿喰らうぞ
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:07:25.22 ID:X9dYruZU0

そう思った次の瞬間、強烈な衝撃が襲った。


視界も、弾ける光に襲われた。


なんだ、なんだ、なんだ、なんだこれは。


目の前が真っ白になった、これは光のせいじゃない。


足だ、足が真っ黒い塊になって、千切れかけている。


痛い、いや痛いという感覚でさえ無い。

頭では足が痛いのだと理解できるのに、全身が痺れて、目がまわる。


地上だ、地上から何かが。


駄目だ、さっきの光で目が眩んで、何も見えない。
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:08:43.34 ID:X9dYruZU0

「はやく撃ち落せ!!」

「しかしこう暗くては…」

「ええい、いいから撃て!!」


またさっきの音がした、今度はとても多い。

鈍る頭で、なんとか逃げなきゃいけないと気付けた。

とにかく前に、前に、前に行こうとして、後方に衝撃、


また体が痺れる、真っ白な視界で、宙空をぐるぐる前転。


尻尾になにかが当たったんだ、二度目だからわかる。


目はやっぱり見えない、でもわかる。

僕の自慢の尻尾が、半分以上なくなってしまった。

バランスが取れない、けど逃げなきゃ。
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:10:21.15 ID:X9dYruZU0

前に、前に進みながら、ちらりと後ろを見た、不思議な光景があった。

なくなった筈の尻尾が、そこにある。

よくは見えないけれど、尾が地上に向かって斜めに伸びている。


「見えたぞ、あれだ!! あの血が降って来る先を狙え!」


光って、衝撃、体があっちへこっちへ揺すられる。

そこで、僕の体がどこかへ行ってしまった。


さっきまであった痛みは消えてくれたけれど、代わりに何も感じない。

あと、音も聞こえない、目もほとんど見えない、息もできない。

落ちてしまう、僕は必死で、背中の腕のうごかし方を思い出していた。


こうだったはず、こうしていたはずなんだ。
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:11:36.56 ID:X9dYruZU0


カチリ。


奇妙な感覚がした、何かと何かが噛み合ったような。

不思議な安心感といっしょに、何かが変わった。


今までの空気が一気に遠ざかる。

必死に、必死に、僕は逃げ続けた。


どれほど進んだのかもわからない。


僕はとうとう堕ちた。


ああ、何も聞こえない。


でもなんとなく、逃げ切れたんだと思えた。


それだけは嬉しかった。
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:12:22.26 ID:X9dYruZU0

ねえ、逃げれたよ。


だからもう泣かないでくれるよね。


あれ?


いつからだろう、あの子が何処にいるのかわからない。


ちゃんと抱きしめていたはずだ、だからここに居るはずなんだ。


わからない、わからない、わからない。


どれほど、こうしていたのかわからない。


僕は目が少しづつ見えるようになった。


おかしい、おかしいな。

僕の体は青かったはずなのに、赤と黒しか無い。
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:13:10.88 ID:X9dYruZU0

ついでに片腕がなくなっていた。


けどもう片腕はついていて、そこにあの子の姿があった。


嬉しい、よかった。


けどやっぱり、おかしいな。


どうして、動かないの?

どうして、そんなにぐったりと頭を垂らしているの?


どうして、顔が、黒くて、溶けて、ぐちゃぐちゃなの?


やだ、やだ、いやだ、いやだ、いやだよ。


                    其のニ → 其の?
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:15:01.19 ID:X9dYruZU0
と、ここまで投下しておいてアレですが。
ここまでの事は忘れてください、もしくは見なくてもいいです。

以下、本編。
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:18:21.76 ID:X9dYruZU0

                                   ∧,,∧  
   ∧ ∧  【 季節を旅する文猫冒険記のようです 】 ('ミ゚Д゚,,彡
  ( ^ω^)                           ゞ,,  つ
  と   つ                            ミ  ミ
 〜(__)                             し`J


            第一章  遠い地を目指して

 
     其の四 「そんなの関係ねえ、俺はあんたに頼みたいから」
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:19:00.54 ID:X9dYruZU0

 《 蒼季 60節 》



 照りつける眩しい太陽、そして夏虫のやかましい鳴き声がこだまする雑木林。
その間に伸びた広く長い砂利道の上を、僕等は並んでテクテク歩いていく。

落とした視線を上げ、日差しの眩しさに目を細めながら見渡せば、
真上に昇った太陽に照らされる遠景は揺らいでいた。

その延長線上にある空は透き通った青でありながら、底の見えない深い色をしている。
不思議とひっぱられるような感覚があって、このまま空さえ飛べそうな気がした。
けれど、そんな思いは空を旋回する大きな鳥が打ち消した。

鷹かトンビか、翼を広げて空を泳ぐ姿からその判断はつかないが、
僕はその姿を見て羨ましいと思ってしまったから。

(*゚∀゚)「どうした? 急に立ち止まって」

そんな事を考える僕の足は、気付けば止まっている。
なんでもないと答えてから慌てて前行く影を追いかけた。

目的地は緩やかな傾斜がつづく道の先、山の反対側にあり。
その山頂からは、視線で形を追ってしまう入道雲が顔を出していた。
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:20:17.84 ID:X9dYruZU0

 蒼季も後半に入っている。この頃がいちばん暑くなる時季だ。
現に空気は熱気にあふれて、立ってるだけでもどんどん体力気力を奪っていく。
喉はすぐに水分を欲し、気を抜くと頭が呆けるのに加え、溜まった疲労で結構辛いものがある。
けれど山頂から見えたあの海の存在が心を奪い、自然と疲れさえも薄れさせていた。

そうして数え切れない数の木々を追い越し、うねる山道を抜け。
ゆっくりと風の匂いが変わっていくのを感じつつ、
胸の鼓動と歩みが早まる旅路の最中のこと。

彡,;'∀`ミ「えへ、えへへ」

(;^ω^)「フサ?」

(*゚∀゚)「どうした、頭逝かれたか?」

彡,;'∀`ミ「ああつーちゃん、今日もかわいいから」

(;*゚∀゚)「…あ? 何をいきなり」

彡,*'∀`ミ「つーちゃあああああああああん!」

(;*゚∀゚)「!?」
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:21:37.99 ID:X9dYruZU0

         ナ・・・!?

三 ∧,,∧    ∧ ∧
三 彡*'∀ミ  (∀゚*;) 
三 彡つ つ  (つ|つ

          ン?

   ↓    ∧ ∧
  ∧,,∧   (゚∀゚*)
 彡*'∀ミ  (つと|


 ・・・      ・・・・

        ∧∧
  ↓    (。。*)
 ∧,,∧   | |

     ダイジョウウブカ オマエ

        ∧ ∧
       (。。*;)
  ↓    | と|

「モウダメポ」
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:22:40.39 ID:X9dYruZU0

 とうとうフサは熱にやられたのか、気が狂ったように叫びつつ倒れた。
その様はよく言えば燃え尽きる前の蝋燭、普通に言えばきがくるっとる。

まあそれはともかく。
ただでさえ長毛に覆われて暑そうなのに、一人歩き続けていたから当然といえば当然だ。
というわけで、僕等は木陰に避難し休憩をとる事にしたのだが…。

(li Д )')「……さ、さあ…そろそろしゅっぱつだぁ…」

(*-∀-)=3「そういうのはせめて一人で立てるようになってから言え」

しばらくして。

つーちゃんに毛を刈られたおかげもあってか、
少し回復してきたようで一安心するも束の間。
どうやら今度はいつまでも休んでいるのが不服なご様子で。

(,; Д )')「…だいじょうぶ…だいじょぶ…だいじょおぶ……さあ逝こう」

(;^ω^)「無理すんなお」

(,;TДT)「待ってるから、海が俺をまってるんだから……」

もうはってでも先を進もうという勢いだった。
凄い情熱だ、でもそれなら僕の背に乗ればいいものを、
それは断固として拒否するもんだから、もう手に負えない。
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:24:34.86 ID:X9dYruZU0

(*゚∀゚)「焦らなくても海は逃げねえって、それより」

(,;゚Д゚)「で…も…」

(♯゚∀゚)「しつけえ、ちょっと寝てろ!」

♯)゚д゚):∵ブベラッ

(メ Д )「…」

(;^ω^)ウゴカナクナッタ

(*゚∀゚)アヒャ♪

(*゚∀゚)「さて、んじゃちょいと道を変えるか」

(;´・ω・`)「この炎天下じゃ同じ事を繰り返しそうだもんね…」

( ^ω^)「でもどうするんだお?」

(*゚∀゚)「あの山の上から見たかんじだと、確かここらは」
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:25:03.87 ID:X9dYruZU0

(メ Д )つ「う…う…み……」

(;´・ω・`)「うわっ」ゾンビ!?

(* ∀ )「浅かったか」チッ


/   ゲシッ ゲシッ                   
                  ガスッ 
    チョ、マッt 
 ガッシ! ボカ!  アシハヤメt              
                アヒャヒャヒャヒャ
\                            


(´;ω;`)「こわいよう…」

( ^ω^)「大丈夫、そのうち慣れるお」カエッテ タイセイガ ツク

 そうして、フサが気を失っている間に確認した結果。
森をまっすぐに迂回すれば恐らく海に出るだろうという事で。
フサが目を覚ますのを待ち、充分に体を休めた後。

目的地である港町へと続く一本道を外れ、
木々が先の様子を遮る中へと進んでいったのだった。
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:26:12.87 ID:X9dYruZU0




             ∧∧ 
            ミ*゚∀゚彡 <チャオ ソレッラー
             ミ,,,,,,,,,,ミ

         
           蒼季 60節 



23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:27:07.25 ID:X9dYruZU0

(,,゚ω゚)「あーなんか落ち着く」

(;^ω^)「その顔やめろお」

まるで色を失くしてしまったような深い森の中。
心地よい涼しさを含んだそよ風がやさしく吹いて、深く息を吸いこんだ。
冷たい空気が体中に染み込み、溶け込んでいく。

(;´・ω・`)「ぼ、僕はあんまり…こういう雰囲気は苦手だよ…」

(,,゚Д゚)「涼しくっていいじゃない」

(;´・ω・`)「でも薄暗くて…なんか怖いよ…」

(,;゚Д゚)「でかい図体して情けない猫だなぁ」

(;´・ω・`)「うわ!! なんか居る!?」アソコノ クサムラ!

(,,゚Д゚)「ただの鳥だから」

(;´・ω・`)「痛っ! ひいいい!?」イマ アシヒッパラレタ!

(,;゚Д゚)「ちゃんと下見てないと危ないぞ」ネコガ ネッコニヒッカカル
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:28:14.37 ID:X9dYruZU0

段差だらけの中、石ころと低い草木が更に行く手をはばむ。
そんな道無き道をぼくらは手探りで進んでいく。

(*゚∀゚)「ほい、これなんだ?」

同じ様な景色がつづき、立ち止まって見渡すと方向をすぐに見失ってしまう。
つーちゃんはショボから降りて、迷わぬようにと木に包丁で印をつけながら歩いていた。
ちなみに最初はバツ印とかだったのが、段々とレベルアップしていき。

(;^ω^)「平等院鳳凰堂かお…」

いまや僕等の通り過ぎた木々には芸術的な絵の数々が描かれ。
ちょっとした美術館のようになっていた。

(*゚∀゚)「アヒャヒャ、正解だ」

(;^ω^)「なんだおこの精度は、すごすぎるお」

(*゚∀゚)「今度は一本まるまる使って彫刻でも作るか」

(;^ω^)「意外な趣味だお」ムシロ メザメ?

そんなこんなで時間は流れ、やがて不思議な匂いが鼻をくすぐった。
第一印象は臭い、でも不思議と不快には思わない、そんな空気だった。
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:29:30.24 ID:X9dYruZU0

( ^ω^)「なんだおこの」

(´・ω・`)「潮のにおいだ…」

(,,゚Д゚)「しお?」

(´・ω・`)「うん、これは海の匂い、つまり…もう海が近いって事だよ」

ショボは珍しく冷静な様子で、どこか自慢気に言うと自ら前にでて先行した。
僕等は返事のかわりに小さく歓声を漏らし、
同時に、色々と情けない子だったけど、この落ち着き払った様子。
やはり旅の先輩は違うものだなと感心していた。

(*´・ω・`)♪

だが、その背を見れば尻尾がぴんと上を向き、歩みに合わせて楽しそうに揺れている。
体はとても正直だ、僕等はニヤニヤしながらその背を追いかけた。

それからもうしばらくして。
潮の匂いは更に強まり、風はまとわりつくような湿気を帯び始めると、
はるか前方、木々の隙間に光が見える、待ちわびた出口のようだ。
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:30:17.42 ID:X9dYruZU0

近づけば近づくほど、どこからか紙袋を潰すような音が定期的に響いてくる。
不思議に思いながら足取りは軽く、早足で森を抜けると一気に視界が開けた。

日差しは相変わらず眩しく、目の前には一面の草原が広がって、
敷き詰められた雑草が風にあおられ、緑の中に白いさざ波を作る。

草原の先には赤色レンガの積み重ねられた大きな塔が一つ、ぽつんとあって。
横に付いたいくつものプロペラがそれぞれゆっくりと回っている。

(,,゚Д゚)「…」

(*゚∀゚)「…」

あまりの光景に僕等は言葉を失って、風の中、その場で立ち尽くしていた。
音はますます強くなり、この先から聞こえてくる。

感極まったままに、確かめるように音のする方へ向かうと、
緑が途切れ、ゴツゴツとした岩肌の先には崖があった。
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:31:21.92 ID:X9dYruZU0

はるか下まで続く崖の上。
そこに立った瞬間、それを見た瞬間に、全身に電気が流れる。
体中の毛が逆立つような感覚と共に、耳がぺたんと後ろに寝そべった。

あえて言葉にすれば、それは足元まで続く色違いの空だった。

視野に収まりきらない青空は、中心で色の溶け合う事無く二つに割れて線を作り、
途切れた部分は真っ直ぐに目下足元へと伸びている。

どんなに目を凝らしても先なんてまったく見えない、
果てなんか無いんじゃないかと思えて。
これは世界そのものなんじゃないか、なんて事も思った。


思えば、いつだって僕等は閉鎖された中に居たんだ。

どんなに広い場所でも、どんなに遠くを見たって、山があった。
色とりどりな山に囲まれていた。

だから、目の前の光景が信じられなかった。

こんなに広いのに、こんなにも単純な色しかない世界があるなんて。
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:32:29.86 ID:X9dYruZU0


(,,゚Д゚)「すっげぇ…」 

フサは搾り出すような声でそれだけ言うと、
今度は一呼吸おいて、くしゃくしゃな笑顔で誰にともなく呟いた。



「これが海なんだ」



             ∧∧ 
            ミ*゚∀゚彡 <ソンデモッテ
             ミ,,,,,,,,,,ミ

         
           蒼季 60節 
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:33:27.18 ID:X9dYruZU0

しばらく時を忘れて海を眺めた後。
そろそろ、とショボが切り出した。

言われて視線を横にむけると、ゆっくりとカーブを描く湾岸沿いの遠い先。
山の中腹から海辺まで続く建物群が見えた。

港町、房津。

内陸と水上をむすぶ唯一の交易の町で、この大陸の名そのもので呼ばれる。
聞いた話では、よい温泉がある事でも有名らしい。
たしかに遠目ながら、湯気のような白いモヤがそこかしこから上がっている。

僕等はショボに色々訪ねながら町へと向かって海沿いに進んでいった。

( ^ω^)「さっきの赤い塔はなんだお?」

(´・ω・`)「あれは灯台だよ、夜になるとあそこが光って
      船が迷わないようにと目印になるんだ」

(,,゚Д゚)「あれの横についてるなんか変な、回ってたやつは?」

(;´・ω・`)「詳しい部分はしらないけど…風を受けてあれが回ることで
       光を出せるようになる仕組みなんだって」
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:34:26.85 ID:X9dYruZU0

(,,゚Д゚)「…中の人が回してるんじゃないのか」

(;´・ω・`)「え…? いや人は居ないと思うよ」

(,;゚Д゚)「なにぃ!? 誰も住んでないの?」

(;´・ω・`)「う、うん…」

(,,゚Д゚)「勿体無いなぁ…あんな立派な家なのに」

(;´・ω・`)「家じゃないよ」

( ^ω^)「あ! 船だお!!」

(;*゚∀゚)「ん、んん? なんか縮尺おかしくねえかあれ?」

(,,゚Д゚)「そうなの?」

(*゚∀゚)「だってよぉ、家があのサイズだろ……んで船がこれくらいだから…」

(,,゚Д゚)「ハンバーガーが4個分くらい?」

(*゚∀゚)「ぶち殺すぞ」

(´・ω・`)(…あれ、なんだろこの喪失感)
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:35:26.33 ID:X9dYruZU0

(;*゚∀゚)「うーん、5、60bは軽くありそうだ」

(,,゚Д゚)「ふーん」

(,,゚Д゚)「…」


ミ,;゚Д゚彡「でかっ!!」


Σ(;´・ω・`)(毛が生えた!?)

ミ,;゚Д゚彡「ええ…なんでそんなに、てか平気なのかそれ」

(´・ω・`)「う、うんと、陸と違って場所とかを選ぶ必要がないし…
      とにかく大きいほうが物を運ぶのに都合がいいからね」

( ^ω^)「すごいお」ヨク ワカランケド

(;´・ω・`)「…いや…むしろ、この位置からあんな豆みたいなのを見て
       目測できるつーさんの方が凄いと思う」

(*゚∀゚)アヒャ?
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:35:59.93 ID:X9dYruZU0

…………。

…………。


( ^ω^)「じゃ、町へ向けて出発だお!」

ミ,,゚Д゚彡「と、その前に…」

(´・ω・`)「?」

ミ,,゚Д゚彡「もっと海の近くに行ってみたいから!」

(´・ω・`)「うん、じゃあ……あそこにちょうど砂浜があるし、寄っていく?」

ミ,,゚∀゚彡「そーすんべ、そーすんべ」
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:37:04.38 ID:X9dYruZU0

………。

………。


ミ,;゚Д゚彡「ぶわっ! しょっぱ!! なんだこの水、こんな綺麗な癖して!」

( ゚ω゚)「ゲホッ、ゲホッ!! おぇ、思いっきり飲んじゃったお」

(´;ω;`)「ひぃぃ! 足の裏が熱い! 肉球が焼けるう!!」

(;*゚∀゚)「うーん、なーんか体がベトベトすんなぁ」

ミ,;゚Д゚彡「げ、 砂が毛に絡まってやがる!」
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:38:00.01 ID:X9dYruZU0


……。

……。


ミ,,゚Д゚彡「なんか…あれだね、こう、見てるだけの方が楽しいね、海」

(;^ω^)「そう思うお」

(*゚∀゚)「まあ、オレ等は猫だしな」

ミ,,゚Д゚彡「だよね」


…。

…。
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:39:02.20 ID:X9dYruZU0

ミ,;゚Д゚彡「ひ、人だらけ…」

(;^ω^)「壁だらけだお…」

そんなこんなで、木柵に囲まれた町中へと辿り着いた。

町中を見渡せば、石畳のでっかい通路を中心に、一本の道が山の上まで伸びている。
その道沿いには木造の家屋が整列し、その隙間にはいくつもの横道が縫われ、
ちらほらと人が歩いているのが見えた。

(;^ω^)「ん、あのでっかい四角形の建物はなんだお?」

(´・ω・`)「倉庫か、造船所かなぁ」

ミ,;゚Д゚彡「へぇ…しかしなんか、樽だらけだなここは…」ナンナノ?

海の方へと視線を向けると、そちらには文字の書かれた看板を掲げた奇妙な建物から、
ここへ来る前に見た、灯台に似た石積みの塔に。
他とは別格に大きな建物まで、とにかく多種多様だった。
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:40:03.19 ID:X9dYruZU0

そして通路にはたくさんの出店があって、その前を人と喧騒が飛び交い。
隅で輪を作り談笑する人、荷台を転がす動物、元気に走り回る子供、などなど。
なんとも活気に溢れていた。

僕等がキョロキョロと周囲に興味をひかれていると、
ショボは船の手配をしようと言い出し、よくわからないが着いて行こうと歩き出した。

すると、布貼りの屋根の下から煙草をくわえた男が声をかけてきた。

爪'ー`)y‐「お、そこのモップみたいな兄ちゃん!」

ミ,;゚Д゚彡「誰がモップだ!!」

(*゚∀゚)「アヒャヒャ、自覚してんじゃねーか」

爪'ー`)y‐「どうだい、そこの恋人にプレゼントでも!」

ミ,,゚Д゚彡「こいびと?」

爪'ー`)y‐「お? まーたとぼけちゃって! そこのでっかい猫に乗った子だよ!」

(;´・ω・`)「え…僕の?」

(*゚∀゚)∂「……?」
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:41:03.53 ID:X9dYruZU0

爪'ー`)y‐「ん、こいつは珍しい、よく見りゃつー族じゃないか!
      いや兄ちゃん! こんなべっぴんさん連れて憎いね!」

ミ,;゚Д゚彡「は? え?」

爪'ー`)y‐「猫をお供にデートかい? いやー若いってのはいいねえ!」

((♯。。))「…」

ミli゚Д゚彡「はっ!」マズイ オコッテル

ミ,;゚Д゚彡「い、いやいや違うから! そんなんじゃないから!」

爪'ー`)y‐「またまた、きみら港に行こうとしてるんだろ? それも目的は海に出る事と見た」

( ^ω^)「おお、よくわかったお」

爪'ー`)y‐「おうよ、こんな商売やってるとな、自然と目がよくなる
      そんで二人っきりで船旅なんざしようってに何も無いわけないだろう?」

(;^ω^)「て、僕等の存在はスルーかお」

爪;'ー`)y‐「ありゃ? 喋ってる、てことは君は書本猫か! こらまた凄い組み合わせだな」

( ^ω^)「……お?」イマ ナンテ?

ミ,;゚Д゚彡「いやそれより、そんなんじゃないってのに」
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:42:09.60 ID:X9dYruZU0

爪'ー`)y‐「はっはっは、照れるなって! 男なら贈り物の一つや二つ、
      ぽんとくれてやるくらいの甲斐性なきゃ駄目だぞ」

ミ♯゚Д゚彡「照れてねえ! 誰がこんな」

(* ∀ )「…」ギロ

ミli゚Д゚彡「うっ…」

爪'ー`)y‐「なんだ、ほんとに違うのかい?」

ミ,;゚Д゚彡「いや、その…」

(*゚∀゚)「その、なんだよ、言ってみろ」

ミli゚Д゚彡「え、ええええ…」ナニ コノ ジョウキョウ

(*゚∀゚)「…お、包丁もあるんだな」

爪'ー`)y‐「ん、なんだ気に入ったの?」

(*゚∀゚)「ふーん…どれ」

ミli゚Д゚彡「ひっ!?」
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:43:22.50 ID:X9dYruZU0


<イヤー!!


(;^ω^)「????」

(´・ω・`)「ブーン、どうしたの?」

(;^ω^)「お…いやさっき」

<マチヤガレ テメエ!!

<ギャーミセガーーー!!

<ヤメ アブナイカラ! ムシロ メイワクダカラ!

<アナタニ イッポン!!

<ウワッ ナンカトンデキタゾ!?

<ペロッ コレハホウチョウ!

<サナエ!? サナエーーーーー!!!

Σ(;^ω^)「ってなんか凄い事に!?」

(´;ω;`)「ひぃぃいい」アビ キョウカン
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:44:07.65 ID:X9dYruZU0


( ^ω^)「…」


(;^ω^)(あれ…? 僕は何を気にしてたんだっけ?)






             ∧∧ 
            ミ*゚∀゚彡 <ソレカラ ドントコショ
             ミ,,,,,,,,,,ミ

         
           蒼季 60節 



41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:45:06.31 ID:X9dYruZU0

怒り暴れるつーちゃんと逃げ回るフサにより、
周囲にそれなりの被害を充ニ分に与えた頃。

爪;'ー`)y‐「これやるから、頼むからもう勘弁してくれ」

(*゚∀゚)「そ、それは…!!」

差し出されたのは吉宗とかいう名の包丁。
つーちゃんはそれを見た瞬間、ミミとしっぽをピンと立て動きを止めた。
なんだかけっこう名高い一品のようだ。

そうして機嫌をよくしたつーちゃんを連れ、僕等はその場をそそくさと逃げ出した。

僕はさっき何かがひっかかっていたのだが、頭から抜け落ちた物は帰って来ない。
まあその内思い出すだろう、と考えている間に港に到着。

(´・ω・`)「ちょっと待ってて」
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:46:25.92 ID:X9dYruZU0

ミメ"Д゚彡「おう」


(´・ω・`) …

ミメ"Д゚彡 ?


(;´・ω・`)「あの…お願いだからもう問題起こさないで…ね?」

ミメ"Д゚彡b「オフコース」コレイジョウ ボコボコニサレタラ シヌカラ

そうして、ショボはテイキセンって物に乗るのに予約がどうこう言い残し、
一軒の張り紙だらけの家の中に入っていった。

ちなみにその家屋の屋根の部分には、船券販売と書かれた看板が掛けられ。
壁に貼られた紙を見れば、格安、予約割引、キャンペーン実施、などなど
よくわからない言葉がたくさん羅列されていた。まあどうでもいいけど。

ミ,,゚Д゚彡「おーすげえ、船がイパーイあるから」

( ^ω^)「あのでっかい船がないお」

(*゚∀゚)「だなぁ」
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:52:42.93 ID:X9dYruZU0

海の上に伸びるいくつもの木造の橋。
そこにはロープで繋がれた小船がところ狭しと並んでいる。
なんだか興味を惹かれて、僕等はその桟橋の一つへ向かった。

ミ,,゚Д゚彡「うひゃー透き通ってら!」

( ^ω^)「お、なんか居たお!」

(*゚∀゚)「はしゃぎ過ぎて落ちんなよ」

(;^ω^)「それとフサ、なんか毛についてるお?」

ミ,;゚Д゚彡「…塩の結晶だ」ソウイエバ クルマエ アラッテナカッタカラ

歩くたびにギシギシと音を立てる端の上。
僕等は談笑しつつ、海辺の雰囲気を満喫していた。
すると、そこへ船が一隻到着し、見知らぬ二人組みが降りてきた。

(,,・Д・)「ん? おろ、同族ハ
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:53:38.20 ID:X9dYruZU0

(,,・Д・)「ん? おろ、同族ハケーン」

ミ,;゚Д゚彡「あ、どもっす」

人が4人並んだら目一杯の細い橋の上。
彼等はこちらをみると立ち止まり、声をかけてきた。
どうやらフサと同じ『ギコ族』の人らしい。短毛種みたいだけど。

(,,メД゚)「ここらじゃ見ない顔だな、なんか用かゴルァ」

ミ,;゚Д゚彡「え? 用って…なんで?」

(,,メД゚)「は? …ああ、なんだもしかしてお前さん、ここは初めてか?」

ミ,,゚Д゚彡「そうだけど…」

(*゚∀゚)「なんか不味かったか?」

(,,メД゚)「別に不味いってこたぁねーよ、
     ただこの橋はうちの連れが停泊する場所だからな、気になっただけさ」

ミ,;゚Д゚彡「あー、それは失礼を」

(,,・Д・)「ニャハハ、だから別に悪い意味じゃないって」

(,,メД゚)「それより、これから海に出るつもりか?」
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:54:11.12 ID:X9dYruZU0

ミ,;゚Д゚彡「うーん…多分」

(,,メД゚)「そうか…まあ、胸に留めておく程度でいいけどよ、
     今日明日に海に出るなら気をつけろよ」

ミ,;゚Д゚彡「どうゆうこと?」

(,,メД゚)「今この港には嵐野郎が来てるらしい
     もしも噂どおりなら…危ない目に合う、かもしれない」

(*゚∀゚)「嵐野郎?」


聞けば、その男の行く先は常に荒れ事が付き纏う、という話で。
その人が今ここ、房津港に訪れているらしい。

それだけではいまいち意味がわからないと、問い詰めてはみたものの、
彼等はkwskは知らんと言って豪快に笑い、町中へ消えてしまった。

…フサもそうだけど、ギコ族というのは適当な性格がデフォなのだろうか。

ミ,;-Д-彡「…え?」
46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:55:15.91 ID:X9dYruZU0


………。

………。


……。

……。



その後、ショボと合流してからしばらくして、
港にとても大きな船が白い帆をあげてやってきた。

ミ,;゚Д゚彡「うおぉ…あれってあの時見たやつ?」

(*゚∀゚)「いや、違うっぽいな」

ちなみにその巨体ゆえ、港には入る事はできないようで、沖合いに停泊している。
乗船するには案内の人にしたがい、小船で向かわなければいけないようだ。
さっそく僕等は、船と言うよりもボートに近いそれに乗り込み、
大海にそびえる巨大な塊を目指した。
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:56:06.88 ID:X9dYruZU0

(;*゚∀゚)「な、なんかフワフワして落ちつかねぇな…」

(;^ω^)「僕も…なんかちょっと怖いお」

ミ,;゚Д゚彡「それより、下がすげえ、ムチャクチャ高いぞ、落ちたら死ぬんじゃね?」

(;´・ω・`)「いや、高所ではあるけど……」

海面をのぞき込むと、海底は遥か下にあって、
水中があまりに澄んでいたせいだろう、確かにこの高さでは…と感じさせる。

そうして沖合いに辿り着き、船を見上げると。
年季を感じさせる黒みがかった茶色の船体には白線の装飾が成され。
これまた更に見上げてしまうほどに高い高い柱が5本並んでいる。

柱はどれも  末 ← こんな形をしていて、
沢山のロープがその柱を支えるように伸びていた。

ショボは、この船は快速輸送船。
クリッパーを更に大型化した物だと息巻いて説明していたが、
意味がわからないのでスルーしておく、そもそもどうでもいい。

(´;ω;`)「…ブーン、君ってたまに結構さりげなく毒舌だよね……」
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:57:00.56 ID:X9dYruZU0

あと、遠巻きに一隻の船が港へ向かっているのが見えた。
これもどうでもいい事だけど、伏線なので已む無く記しておく。

ちなみに言い訳のようだけど、僕はこの後たいへんな目に合う。

だから今から出向までの細かなプロセスや出来事、
ついでに町での僕等の行動など、そういった類の細かい部分は敢えてはぶいておく。
いや覚えてない事にしておく、ショックのあまり記憶があれこれ、そんな感じで。



うん、まあ何が起きたかというと。



突然、海は謎の大荒れに見舞われ。




船が転覆した。
49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:58:32.87 ID:X9dYruZU0

…いや、しかけた。


その辺りの様子はダイジェスト風に書いておこうと思う。



だってあんまり思い出したくないんだもん…。
誰が好き好んで魚の餌になりかけました☆なんて書くものか。


                     其の四 → 其の四 につづく
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 03:00:20.60 ID:X9dYruZU0
以上になります。
つづきは後日、ではでは。
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 04:02:25.49 ID:Qq5bu8JZO
読むほ
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 04:19:51.10 ID:Qq5bu8JZO
乙。初めて読んだが、房津だな、うん。
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 05:51:13.82 ID:WmLEUi2K0
なぜこんな時間に……っ
まず乙、これから読む
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 07:03:31.78 ID:7KRwAUmzO
時間が……
55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
乙!