1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
ここは素直クールに萌えるスレです。
「素直クール」とは
・冷静沈着で感情的になることはまずない
・完全自立型
・表情が薄いあるいは無表情
・ガチで愛してくれている一途
・愛情表現がストレート
・照れが少ないあるいはない
・「素直」と「クール」の矛盾したアンバランス感が最高にいい
▼投下時ルール
・多くレスを使う投下は、投下前後に開始・終了の旨を書いたレスを入れるのが好ましい。または「何レス目/総レス」を名前欄に
・投下許可を求めない。ダメなんていう人はいません
・作品投下が終わった後の自虐は、読み手が不快に感じるので書かない
・投下前は、他作品への割り込みを防ぐ為必ずリロードしよう。
・コテは投下時にだけ付ける
・性描写(エロ)は空気を読んで程々に。 過激なSSについてはtxtうpを推奨
・Wikiに保管してほしくない人、それから批評がほしい人は投下と一緒に要望を伝えてください。 批評は避難所の批評スレで聞けます
▼2ちゃんねるのおやくそくについては
http://info.2ch.net/before.html *特に荒らしは徹底スルー
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:25:27.78 ID:b+NzH+yK0
そんなことより今日のスマスマのゲストミュージシャン誰だったか教えて
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:25:55.25 ID:Fl3F8AEo0
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:26:26.50 ID:Fl3F8AEo0
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:28:32.95 ID:qAsvAFPX0
よく考えたら長門これってじゃん
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:36:00.24 ID:MXlXZKMv0
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:50:48.08 ID:Fl3F8AEo0
保守
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 00:09:43.49 ID:v8/RlInK0
保守
【二人でまったりとTV鑑賞】
TV「2008年のあなたは白紙だ」
男「へえ、小島よしおがCMねえ」
ク「でも関係ねえ、ということで手帳は要らないってなったらどうするのかな」
男「……」
ク「……」
TV「瞬間を永遠に」
男「おーすげ、バイク支えてる」
ク「……これを唇に使って」
男「キスしたままくっついていたいとか言うなよ?」
ク「……」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 00:19:43.10 ID:6HS/ZRrbO
☆
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 00:22:12.70 ID:6IR+yzqt0
【風邪】
男「やれやれ…俺に風邪に気をつけろってしつこく言っておきながらさ…」
クー「不覚だ…」
男「ま、ゆっくり寝てな」
クー「すまないな……土曜日にわざわざ来て貰って…君だって忙しいだろう」
男「大した用事はなかったから大丈夫。あと謝らないでくれよ。これぐらい彼氏なら当然だろ?」
クー「……男ぉぉ〜…私は君の彼女で良かった…」
男「全く大袈裟だな。ま、ゆっくり寝てなよ。あ、明日のデートは大事をとって中止な」
クー「(ピク)今なんといった?」
男「明日は中止。風邪引いてるんだから。肺炎になったりしたら大変だろ?」
クー「い、いや!男よ!大丈夫だ!今日中に治す…ケホッ!ケホッ…」
男「ほら、休んでろ。明日も来てやるからさ。」
クー「うぅ〜…まあ、仕方が無いな…」
男「それで良し」
友「男遅いな……うわ、さみぃ…早く来ねぇかなぁ…」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 00:39:04.79 ID:v8/RlInK0
男ヒデェw
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 00:46:24.80 ID:DfJj8mITO
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 00:52:06.54 ID:1VrhE5Xx0
この時間に立ったのか……
職人も保守人も寝てるだろjk
あの…時々でいいので…シベリアにあるスレの事も…思い出してください…
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 01:08:25.06 ID:mN86YQsTO
男「もうい〜くつ寝ると〜」
クー「クリスマスだな」
男「普通歌からして正月じゃないかなぁ」
クー「クリスマス、だな」
男「で、どんなプレゼントが欲しいのさ」
クー「なんだ?まるで私が催促したみたいじゃないか」
男「じゃあいらないんだね?」
クー「だがいらないとは言っていないだろう。何でも良いのか?」
男「そんなに値段が張らないものなら…」
クー「子どもが欲しいな」
男「本気?」
クー「冗談だ、九割がた本気だが」
男「それは冗談と言わないような気がしますけどね」
クー「では妥協して君と二人きりで過ごせる時間ではダメか?」
男「それなら別に…って普段と変わらないんだけど」
クー「普段何気なく過ごせることが一番の幸せなんだぞ?」
男「いや、まぁクーがそう言うならソレで良いけどさ」
クー「ふふ、期待している」
男「あぃあぃ」
★
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 01:21:48.86 ID:MzzmXy380
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 01:42:58.42 ID:v8/RlInK0
保守
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:12:42.55 ID:v8/RlInK0
保守
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:19:45.48 ID:6IR+yzqt0
書いてたら2レスになってしまった。
今から投下する。
22 :
風邪その2 1/2:2007/12/18(火) 02:20:33.84 ID:6IR+yzqt0
クー「やれやれ…君もか…」
男「うつったんだろうな…あー、ミスった」
クー「ミスった、じゃない。私に言っただろう?風邪は寝るのが一番だ」
男「あー」
クー「ちょっと待っていろ。今私が氷枕を…」
ガチャ
妹「おにーちゃーん、氷枕持って来たよー」
クー「う…」
男「妹…お前なんで家にいるんだよ。友に映画誘われてたんじゃなかったのか?」
妹「なんか風邪引いたんだってーだから中止ー」
男「あー…思い当たることが無くも無い…かな…」
クー「(何だ!?この暖かな空気は!?)」
妹「じゃあお兄ちゃん、しっかり寝てなよー」
男「ああ、分かったよ」
クー「(うう…入れない…)」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:32:33.12 ID:KJJ1A366O
wktk
24 :
風邪その2 2/2:2007/12/18(火) 02:32:45.34 ID:6IR+yzqt0
一時間後
クー「どうだ、男。調子は」
男「あー、大丈夫。まあ、ちょっと腹減ったかな?」
クー「そうか?よし、分かった。台所を借…」
ガチャ
妹「おにーちゃーん、おかゆ食べるー?」
男「タイミング良いな…ありがとう。ちょうど腹減ってたんだ」
クー「(何ぃ…!!)」
男「あ、うまい…料理うまくなったか?」
妹「へっへー これでも勉強してるんだよ」
男「あー…あったまる…ん?クー、どうした?」
クー「……このスレの主役は私ではなかったのか…?」
男&妹「?」
友「ケホケホ… おかしいな…風邪気味ってだけだから大丈夫って妹さんには送ったはずなんだがな…」
友「寒いなぁ… 妹さん来ないなぁ…」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 02:34:59.24 ID:9jCU/gDI0
GJ!! 妹がライバルキャラってのは面白かったww
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 03:28:50.66 ID:6IR+yzqt0
クー「というわけで今日はリベンジだ」
男「文章の最初からその接続語を使うな。そして何のリベンジなんだ?」
クー「今日こそは君においしいおかゆを食べさせてあげようかと」
男「こそ?いつと比較してるんだ?というかなぜおかゆ?」
クー「気にするな。では台所と道具を少し借りるぞ」
そして…
クー「さあ、男。どうぞ召し上がれ」
男「ああ…おかゆ…ねえ?……ん、うまい…やっぱクーは料理がうまいな」
クー「そうだろう、そうだろう?このおかゆで凝った所はな…」
ガチャ
妹「おにーちゃんただいまーー あ、クーさんこんにちはー あれ?お兄ちゃん、それおかゆー?」
男「クーが作ってくれたんだ。なぜおかゆなのかは分からないが」
妹「へー、一口ちょーだいー(パクッ)……うわーおいしー!クーさんすごーい!」
クー「ありがとう。妹さん(よし!勝った!)」
男「(なんかクー嬉しそうだな…)」
妹「でもなんでおかゆなの?お兄ちゃん」
男「俺にも分からないんだ。『リベンジ』だそうだ」
妹「『リベンジ』?」
男「ところで友とのデートはどうだった?」
妹「うーん…ふつー 話すのは楽しかったよー友さん良い人だねー」
友「妹さん……ずっと男の話してたなー…」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 06:13:11.11 ID:DfJj8mITO
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 06:36:26.54 ID:MNbGxPZPO
グッジョブ
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 08:20:03.77 ID:w+yMklcM0
おはよう
保守
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 09:07:48.41 ID:/xMHMfCx0
何ともシンプルなスレタイだな
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 10:00:26.18 ID:w+yMklcM0
保守
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 10:38:23.16 ID:MzzmXy380
ほしゅ
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 11:28:50.10 ID:w+yMklcM0
保守
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 11:32:56.39 ID:r/5OhwVqO
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 12:07:21.85 ID:m8Ac0wCf0
ほ
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 13:07:15.63 ID:MnCxGjm4O
保守
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 13:51:23.86 ID:ezVMlzH30
☆
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 14:12:16.89 ID:4LP9BpEAO
ほ
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 14:18:32.27 ID:ZwyqhXpCO
【学校での一コマ】
友「最近クーさん少しおとなしいよな」
クー「? おとなしい?どういう事だ?」
友「だってさ、お前らってこの教室での劇的な告白から始まったわけじゃん」
男「まあ、そうだな。確かに」
友「その時にはクーさん物凄い色々とストレートだったけど、今はなんつーかやっぱおとなしい」
男「ああ、それは単にこの作者の話の中だけの事であって素直なのを書けなあ作者の力量不足…」
クー「(男の口を塞いで)確かに最近学校などではあまりそういったことをしていないな。常にしたいとは思っているが」
男「うお!何で今口塞がれた?」
クー「それはネタ的に色々とまずいからだ。他の職人達の事と誤解されたらどうする」
男「いや、でも明らかにこの作者は…ムグ!?」
クー「ん…ちゅ…ん……ふう…だからそのネタはダメだ」男「強行手段!?」
友「あー…朝っぱらから目の前で盛大にベロチューされるなら言わなきゃ良かったかなぁ…」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 14:48:14.53 ID:ezVMlzH30
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 15:18:45.11 ID:1HwtU8iB0
ほ
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 15:54:49.54 ID:mN86YQsTO
★
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 16:25:10.65 ID:ezVMlzH30
☆
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 16:47:40.52 ID:mN86YQsTO
男「寒いと思ったら雪が降ってきたね」
クー「天気予報を見てこなかったのか?今日は昼ぐらいから降り始めて夜には吹雪くと言っていたな」
男「…夕方には帰ろうか?」
クー「それは良いが今日はデートなんだ、君を私の部屋までお持ち帰りしたいかったのだが」
男「それ女の子が言う台詞じゃないよね…」
クー「君が女の子…」
男「よだれ出てるよクー、それに僕はこれからも性別が変わる予定はありません」
クー「すまない、つい想像してしまった」
男「ちょっと、僕のコートで拭かないでよぉ〜」
クー「おまけに口紅のキスマーク付きだ、良かったな」
男「これ高かったのに。そしてこんなんじゃ他の通行人に笑われる…」
クー「私の男だからな、念のためにマーキングしておいた」
男「ちょっとコレ落とさせて下さい、お願いします」
クー「仕方ないな。食事のあと私の部屋にくると良い、その口紅を落とそう」
男「すぐじゃダメ?」
クー「よし行こう」
男「トホホ…」
クー「今年のサンタさんへのお願いが出来たな」
男「?」
クー「君の女体化。お湯を浴びたり水を浴びると…」
男「普通でお願いします、本当にお願いします」友「ギャルのパンティーをお願いしますっと」
生徒C「先生のトランクスをお願いします」
先生「せめて平和でありますように」
★
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 17:19:35.29 ID:mN86YQsTO
★
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 17:20:58.04 ID:pGJAKFU8O
ほ
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 17:39:50.10 ID:ezVMlzH30
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 18:01:26.54 ID:NRnE8V0IO
お題 次元斬&中二病クール
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 18:27:31.49 ID:NRnE8V0IO
か
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 18:28:41.90 ID:QvxVWhcfO
フフ…保守だ
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 18:44:42.64 ID:mN86YQsTO
男「何々。名前男、職業は聖騎士、レベル…とにかく強い、性格が少し気弱だけど正義感が強く、愛する恋人のクーのためならどんな犠牲もいとわない…」
クー「む?私のノートが消えている」
男「クー、このノートなんだけどさ」
クー「何も書かれていないぞ」
男「…でも小説みたいな設定が」
クー「どこまでみた?」
男「え、えっと…『僕が君を守ってみせるよ』のとこらへん?」
クー「男、君は良い彼氏だった。だがおいたが過ぎたようだな」
男「なんでっ!!」
クー「私の妄想をよくも…たとえ君が彼氏だとしても踏んではならない地雷を…」
男「これってまさかクーさんが書いてたの?」
クー「悪いか?」
男「な、なかなか面白いお話を書くんだねっ!!」
クー「…どの辺りが面白いと思ったんだ?」
男「ひっ!!えっとえっと、この『友、お前を倒してでも僕はクーを手に入れるっ』かなぁ〜」
クー「…」
男「あは、あはは、あはははは…」
クー「君は流石だな。だが私としてはこっちの見せ場である『男がクーに告白する』場面が一番良くてだな」
男「ソウダネー(怖がった…死を予感させる微笑みだったよねぇ)」
クー「仕方ない。今日は君にこの物語のなんたるかを指導した後で、それを生かして私に愛を囁いてもらうとしよう」
男「わ、分かったよ(誰か助けて)」
友「ん?何だこの変なん小説は」
男「あ」
クー「はぁぁぁぁっ!!」
生徒A「あ〜ぁ、哀れ友」
生徒B「タブー中のタブーに触れちゃったよ」
生徒C「私の物語は先生と保健室のベットで出会ったところから始まる」
友「す、既に地球どころか太陽系すべてを吹き飛ばすほどの気がたまっているだと!!」
先生「お前ら全員廊下に立ってろwww」
中二…あまり良くワカラナイ。★ついでと思ってくださいw
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 18:53:41.22 ID:NRnE8V0IO
GJ!!
>>51 何という黒歴史ノートw
お知らせ
ocn解除らしいので板が加速するかも
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 19:16:54.85 ID:m8Ac0wCf0
がんばがんばー
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 19:17:13.05 ID:MnCxGjm4O
保守
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 19:38:24.74 ID:NRnE8V0IO
は
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 19:55:23.71 ID:DfJj8mITO
☆
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 20:15:49.89 ID:v8/RlInK0
保守
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 20:29:22.53 ID:v8/RlInK0
保守
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 20:43:10.87 ID:v8/RlInK0
保守
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 20:49:34.39 ID:mN86YQsTO
男「ただいま〜」
クー「…」
男「あれ?いつものクーなら飛んでくるのになぁ。何かあった?」
クー「ZZzz...」
男「読書の最中に眠気が来たのね。まぁ寝かせておきますか」
クー「んぅ〜、すぅ…」
男「台所に立つのは久しぶりか。冷蔵庫の中身はぁ〜豚肉に野菜、豆腐っと」
クー「ん?」
男「あれ?野菜が思ったように切れな…うわっ。えっと豆腐は面倒だから冷奴にしておつまみにするか」
クー「男?帰って来ているのか?」
男「うわぁ豚肉の解凍してないや…まずいな」
クー「ふふ、私のかわりに夕食を作ろうというのか」
男「そろそろクーが起きる頃合かな?」
クー「まずいっ」
男「クー?起きた〜?」
クー「ぐぉぉぉ」
男「ご、豪快ないびきだなぁ」
クー「っ、すぅ〜すぅ〜」
男「ん〜?ま、まぁ起きそうもないしご飯作ってからで良いか」
クー「ん〜」
男「よし、じゃあ気合いを入れ直して頑張ろうっと」
クー「ふふ、楽しみに待つとしよ…その順番では野菜の芯に火が通らないぞ」
男「あれ?クーの声がしたような」
クー「に、にゃー」
男「なんだ猫かぁ」
クー「…危なかったな。あぁ、だから順番がっ!!」
男「ふんふ〜ん♪」
★
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 21:04:37.94 ID:v8/RlInK0
保守
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 21:07:23.82 ID:mN86YQsTO
男「クーご飯出来たからそろそろ起きて〜」
クー「既にここにいる」
男「うぉぅ!!」
クー「今日は居眠りしてしまったすまない」
男「まぁいつも頑張ってるから仕方ないよ。そんで今日はかわりに僕が夕食を作ってみたよ」
クー「ほぅ、では食してみよう」
男「…」
クー「野菜の芯に火が通ってない、豚肉にところどころ中途半端な焼け具合がある、冬なのに冷や奴か?」
男「ずびばぜん」
クー「だがまぁまぁだな」
男「?」
クー「不思議とまた食べたくなる味だ。また私のために作ってくれるか?」
男「それはもちろん。はぁ…美味しくはないねぇ」
クー「なに、練習をすれば上手くなる。だが男にあまり上手くなられると私の立つ瀬がなくなるがな」
友「こんばんは〜、ん?この匂いは食事中か」
男「友かな?上がって良いよ〜」
友「よっ!!夕食中か、少しも〜らい」
クー「手を洗わないとこの季節は風邪などひいてしまうぞ」
男「そうだね、それに行儀悪いからやめた方が」
友「ん〜まずいな。誰だよこんなの作ったの」
クー「…」
友「ひぃぃ」
男「あぁ〜あ、し〜らない」
クー「男の料理を侮辱するとは良い度胸だな」
友「たすけっ!!」
男「今回は僕もちょっとなぁ、それにクー本気っぽいしw」
友「後生ですぅ〜」
クー「問答無用っ!!」
そろそろ…★
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 21:22:58.48 ID:v8/RlInK0
友よ南無ー
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 21:24:43.79 ID:1VrhE5Xx0
>>61 >クー「ぐぉぉぉ」
ワロタwwwwwwwwwwwwwww
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 21:43:58.51 ID:v8/RlInK0
保守
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 21:53:57.04 ID:/xMHMfCx0
職人が少ない現状をどうにか打破できないものか
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 21:59:01.88 ID:m8Ac0wCf0
大人しく待つしかあるめぇ
いないなら、自分で書いてみればいいじゃない
M アントワネット
(理不尽な名言集/民明書房)
前スレでのお題【日本刀】でもう一本書いてるが終わらねーwwww
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:22:00.24 ID:v8/RlInK0
保守
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:30:22.00 ID:1VrhE5Xx0
>>69 いや、スレの勢いが無いからあえて突っ込ませてもらうけど、
「パンをくれ」と訴える市民に対し「パンがなければお菓子を食べれば
いいのに」と言ったのはマリー・アントワネットではない
その当時、彼女は五歳であり、フランス語もまともに話せなかったからだ
(発言の主は某公爵夫人とされている)
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:43:59.65 ID:v8/RlInK0
保守
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:44:30.27 ID:eAKExUlO0
男「なあ、クリスマスプレゼントは何が欲しい?」
ク「キミだ」
男「いや、それはちょっと・・・・」
ク「嫌なのか?」
男「誰かのモノってのは性に合わないな」
ク「では交換ではどうだ?」
男「解決になってないだろ
ちなみに何と?」
ク「私だ」
男「え〜〜っと・・・・」
ク「駄目か。ならば別の手を考えよう」
男「お手柔らかにお願いします」
ク「任せろ。必ずやキミを魅了してみせる」
('A`)y━・~~~何か上手くいかんな
要望あるかい?
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:46:59.27 ID:jC441kHu0
お題ぷりーず
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:47:08.32 ID:Kr2spzh8O
泣いているクーが見たいぜ
ドSですサーセンwwwwww
クーを泣かせるのは一筋縄ではいかないだろうな・・・
男にドッキリで「クーが嫌いだ」と言わせればいいんじゃね?
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:57:07.97 ID:1VrhE5Xx0
逆じゃね?
女がどっきり目的で泣くんだろ?
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:58:01.15 ID:1VrhE5Xx0
って今気付いたがIDがダブルエックスじゃないか!
ツインサテライトktkr!!!
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:00:02.39 ID:Kr2spzh8O
個人的にはクーを少しウザったく思う男が理想
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:06:22.52 ID:m8Ac0wCf0
男が恥ずかしがりながらもまんざらどもなさそうな反応をするからこそクーが映えるんじゃないか
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:15:32.60 ID:mN86YQsTO
★がてら何か閃くかなぁと思いきや人がいるみたいだからもう少し大丈夫なのかしら。
泣いてるクーかぁ、閃け自分よっ!!
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:17:32.08 ID:1VrhE5Xx0
こう見るとRomer結構いるのね
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:28:42.41 ID:v8/RlInK0
保守
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:36:52.45 ID:NRnE8V0IO
ク「男、なぜ私の愛に答えてくれないんだ…」
男「あ〜…う〜ん…」
ク「私が嫌いになったか…」
男「ちょっとこっちにこい」
ク「ふっ…男から直々に引導を渡されるのも悪くないかな…」
男「いいから黙ってこっちに来い!!」
ク「あ、あぁ…」
ナデナデ…
ク「はぅあ…」
男「人前じゃなくて俺の家とかならいくらでも相手してやるさ」
ク「うぅ…」
男「さて、晩御飯つくるか。なに食べたい?」
ク「ハンバーグ…」
男「了解。ぱっぱと作るかね。お腹すいたろ?」
ク「うん」
男「あんまり泣くと飯が不味くなるぞ?」
ク「誰のせいだと…」
男「…素直じゃなくてすまんな」
ク「なにかいったか?」
男「なんでもなぁい」
【男にドッキリで「クーが嫌いだ」と言わせれば】
ク「やあ、晩御飯を作りに来たよ」
男「実は他に好きな女ができた」
ク「え?」
男「そろそろお前にも飽きてきたしな
もう家に来ないでくれ。街中で会っても声かけんなよ。迷惑だから」
ク「・・・・分かった
キミがそう言うのならば従おう
迷惑をかけて・・・・すまなかった」
男「待って!帰らないで!お願いだから!」
ク「どうかしたのか?」
男「ちょっとした冗談のつもりだったんだ。いつも冷静だから困らせてみようと思って・・・・
まさかいきなり帰ろうとするとは思わなかった」
ク「ということはさっきのは」
男「全部 嘘、です」
ク「そうか。キミに嫌われてはいなかったのだな
良かった・・・・ッ」
男「おい、泣くなよ。悪かった。謝るよ。もうしないから・・・・」
ク「まだ、私の、ことが、好き、か?」
男「大好きだ。これからもずっとだ
だから泣き止んでくれ。頼むよ」
ク「冗談だ。泣いてなどいない
キミは実に可愛い反応をしてくれるな」
男「・・・・」
ク「お返しだよ
では、遠慮なく晩御飯を作らせてもらおう
あと、壁に頭をぶつけない方が良いと思うぞ」
泣きませんな
他の方もいるようだし、いいか
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:39:46.86 ID:mN86YQsTO
素敵だなw
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:50:03.78 ID:m8Ac0wCf0
クーには勝てないな
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:52:34.64 ID:jC441kHu0
お題、泣いているクー
男「あれっ?めずらしいねこんな時間に、どうかしたの?」
ク「………」
男「とっとにかく上がってよ、さむいでしょ?」
ク「……………すまない……」
男「様子へんだよ、なにかあったの?」
ク「……怖いんだ…」
男「…えっ?」
ク「怖いんだ…なぜかは解らない、だが突然恐怖が止まらなくなって
気がつくとここにいたんだ…私はどうしてしまったんだ……」
男「だっ大丈夫だって、落ち着いて…ね。」
ク「すまない…君に会って少し落ち着いた、もう何ともない……迷惑をかけたな、もう戻るとするよ。」
男「まってよ、せっかく来たんだしお茶でも出すね。」
ク「いや、これ以上はさすがに……男「ッ!!」
ク「あ、あれ?私は泣いて…何故…もう怖くないのに……」
男「……今日泊まってきなよ、へんなことしないからさ。」
ク「だが……えぐっ…」
男「いいから。ほら、早く入って。」
ク「わかった…もうしばらく一緒にいさせてくれ……一人は怖い…もう一人は…
…そうか…私は寂しくて…ここに……」
男「大丈夫、一人になんてしない。ずっといっしょにいるよ。」
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:52:42.82 ID:1VrhE5Xx0
男「ごめん、コーヒーをこぼしちゃったんだが……」
女「なんとまぁ……火傷はしなかっただろうな? 何処にこぼした?」
男「女の部屋にあった熊の人形の上に」
女「ぃやああああああああああああああああああああああああああ」
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:58:43.32 ID:pGJAKFU8O
>>90 その熊は昔男がクレーンゲームでクーの為に取ったもの
っていう設定が即座に浮かんだ俺はこのスレに居過ぎか?
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:00:27.79 ID:WTJC1HRT0
ク「………」
男「ど、どうかしたのか?」
ク「…何がだ?」
男「いや…クー、泣いてるじゃん」
ク「ん?ああ、目にゴミが入ってな」
男「……クール…」
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:00:54.66 ID:8+LiobPL0
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:03:43.32 ID:Y0dYzZBKO
男「ぶらぁぁぁ」
クー「っ!!」
男「うがぁぁぁ」
クー「お、落ち着け男。何があったんだ」
男「小指が…」
クー「赤い糸か?」
男「柱にぶつけて血がでてきて痛いです…」
クー「なるほど、しばし待つと良い」
男「なるべく早く…あと雑巾もよろしくぅ」
クー「あい分かった」
男「ふぅぅぅぅ、ふぅぅぅぅ」
クー「少し痛いが我慢するんだぞ」
男「ふぅぅぅぅ」
クー「すぅぅぅぅ」
男「何でクーが息をそんなに吸うのさ」
クー「いや、君の息を吸おうと思ったのだ」
男「いやいやいや、手当て…終わってる」
クー「では掃除するか。バケツに水を…」
男「僕がやろうか?」
クー「君はそこで………私も打った…小指」
男「あはははは」
クー「早急に処置を要求する」
男「了解、じゃあこっちに足だして」
クー「き、君に足を向けるなど」
男「それくらい別に良いんだけどなぁ」
クー「ぅぅ、でも将来夫となる君に足を向けるのは…」
男「泣くほどのことじゃないから」
クー「君の前だからな、涙を見せるのは君だけだよ。そして私はありのまま…そして生まれたままの姿に」
男「服は脱がないでください///」
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:12:24.03 ID:WTJC1HRT0
寝る前保守
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:26:12.74 ID:XbRbqtg10
保守
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:40:05.26 ID:XbRbqtg10
保守
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:40:15.43 ID:iaVgQunX0
ほ
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:44:07.41 ID:8+LiobPL0
よし、投下する職人の方々が御就寝なさった所を見計らって……
以下9レス、ずっと俺のターン!
『クールな応酬 幼年秘話』
「どれ、たまには私が飯を奢ってやろう」
教室の隅の方にある席に座る俺。
黒板の上にある時計の針が動きを止める。
突然世界から隔離されてしまった様な感覚を覚え、放課後の
教室に響くざわめきが鼓膜に届かなくなる。
俺は今何を聞いたのか。俺は今何を思ったのか。今、俺の前に
立っているこいつは一体誰なのか。
幾度となく瞬きし、片手で顔面を覆って天を仰ぐ。
立ち上がり、
「悪い、ちょっと耳鼻科に行ってくるわ。何か耳が……色々おかしい
みたいだ」
それを聞くや否や、
「今日はまた一段と嫌味が酷いじゃないか。照れ隠しもそこまで
行くと傷付く」
俺は膝から崩れ、その場にへたり込む。
本格的に耳がどうかしてしまったらしい。あの女の口から「傷付く」
などと。
もう手遅れに近いのかもしれない。これは幻聴だ。この年で医者から
「もう少し気付くのが早ければ聴覚障害は避けられたかもしれません」と
言われてしまうのか。
なんと言う事だ。
なんたる悲劇。
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:45:09.09 ID:8+LiobPL0
「君はいつから芸人になったんだい」
肩にぽんと重みが掛かる。
「君の面白さはもっと別にあるんだから、芸達者になる必要性は皆無だ。
むしろその腕では私を笑わせるまで十年は掛かる」
女は俺の机にある鞄を俺の背中に乗せると、
「すまないが今日ばかりは冗談を交わしている暇はない。いや、暇でなくとも
交わしているが……事情が事情でな。急ぐぞ」
「へいへい」
俺個人としては迫真の演技だったのだが、どうやら女はいつになく真剣らしい。
俺が立ち上がるのを待たずしてさっさと教室から出てしまう。
時間を節約するため、溜息を吐きながら肩をすくめ、同時に走り出した。
校外に出るや否や女は走り出し、黒髪を棚引かせながら疾走する。
自宅が火事になっても歩いて脱出するであろう女が、息を乱して走っている。
こんな女を見るのは初めてだった。
「あそこのT字路を――左だっ!」
俺が左に曲がると、女は腹を抱えながら右に曲がった。
やはりいつもの女か。
『真に勝手ながら、本店は本日正午をもって閉店致しました。今まで
多数の御来店、誠に有り難う御座いました。』
女は立ち止まり、俺もその場で急停止した。
「……どういう事だ、男」
肩を震わせ、女は重苦しいシャッターに貼られている張り紙を睨みつける。
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:45:40.29 ID:8+LiobPL0
「いや、俺に言われても」
言われても。
「日が沈むまで……今日の日が終わるまでは続けると言っていたはずだ」
言われても。
俺が理解し得るのは、女の中で久々の『誤算』が起きていると言う事だけ。
『こずえはえずこ』と言う無意味な洒落が香ばしい看板だけが、寒空の下で
ひたすらに頑張っているように見える。
「おうおう、表が騒がしいと思ったら……女ちゃん。遅かったじゃねぇか」
声の方を向くと、白い鉢巻をした人相の良い中年の男性が裏口から顔を出していた。
「すまねぇな。最後っつったらよう、朝からぽつぽつ客が来てなぁ。おじさん
びっくりするような勢いで売り切れちまったのよ。こんな事なら店じまいなんて
するんじゃなかったってくれぇにな」
「……授業が長引いてな。サボっても良かったんだが、連れを置いていく訳にも
いかなかった」
「こいつぁおったまげた。女ちゃんでも読みちげぇる事があったのかい。はは、
こいつぁ傑作だ、待ってた甲斐があったってもんよ。さぁ入んな、予約通り二人分、
きっちり残してあっからよぅ。」
幾度かの点滅の後、蛍光灯が店内を明るく照らした。
女は慣れた足取りでカウンター席に座り、隣の席と俺を交互に見る。
導かれるままに座ると、鉢巻を締め直したと思われる主人が目の前で
腕を組んで仁王立ちしていた。
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:46:23.69 ID:8+LiobPL0
その構えを待っていたのか、女が手を拭きながら声を上げる。
「ラーメン一つ。ネギ多めで」
妙に洗練されていて、それでいて単調な。
「へい! ラーメン一丁!」
続け様に主人が声を張り上げ、慣れた手付きで空の丼ぶりを繰り出す。
あまりに自然なやり取り。
まるで台本があって、これがテイク198くらいの――
「頼まないのか」
ふと我に返ると、女が割りばしを差し出してくるところだった。
「え、ああ、えーと、何があるんだ?」
「ラーメンだ」
「それと?」
「ラーメンだ」
「他には?」
「ラーメンがある」
「じゃあラーメン一つ」
「へい! ラーメン一丁!」
まさに台本通りと言う奴か。選択肢を断つ事で線路に乗せるやり方か。
前を見ると、“目をつぶってやっても結果は変わらねぇよ”と言わんばかりの
手付きで丼ぶりに麺をよそう主人の姿があり、隣には割りばしを置いて
静かに待つ女の姿がある。
どちらの目も活き活きとしていて、まるで台本通りに、まるで舞台の上で
今までの成果を発揮しているかのような錯覚を覚える。
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:46:54.71 ID:8+LiobPL0
「へいラーメン二丁あがり!」
どんと置かれた丼ぶりはやたらと大盛りで、チャーシューからネギから
ナルトにその他山菜まで、閉店セールにしてもやり過ぎな感じが漂っていた。
「頂きます」
女は静かに割りばしを割り、ずるずると啜り始める。
俺も続いて箸を割り、麺を掴んで口に運ぶ。
一口。
「……」
不味くない。
二口。
いや、美味いと言うには個性がないと言うか。
三口。
とにかく不味くはない。
驚く程に美味いとは言えないが、別に口に出す程不味くもない。
咀嚼しながらちらりと視線を主人の横にずらすと、壁に“一杯三百五十円也”と
書かれた札が下がっている。
成る程。ここで食うくらいなら他で金出して食う、とまでは安くないが、
店に入るのを躊躇する程高くもない。
俺は静かに、世の中の世知辛さとこの店が閉店にまで至った原因を悟った。
悟りながら麺を啜った。
出る杭は打たれるが、出ない杭は気に掛けてさえもらえないと言う事か。
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:47:31.12 ID:8+LiobPL0
「昔からこの店には世話になっていてな。週に一度は足を運ぶ」
ずるずると言う音に混じって、女の声がたった三人しか居ない店内に
寂しく響く。
「まぁ美味い訳でも不味い訳でも値段が不適当な訳でも無く、通う理由も
無かったが……不思議と人の集まる店だったよ」
「はは、そりゃ女ちゃんの御蔭だよ」
洗い物をしながら主人が突っ込んでくる。
「最初は驚いたったらなかったぜ。幼稚園児なのか小学生なのかも分からねぇ
ちびっ娘がよちよち歩いてきて『ラーメン一つ、ネギ多めで』だもんよ」
「そ、それで、ラーメン出したんですか?」
俺が聞くと、
「おうよ、出したね。まわりで食ってた連中も口をあんぐり開けて見てたのを
覚えてるよ」
俺は自分の目の前にある丼ぶりを改めて見る。
中身は閉店サービスで多少なり奮発してあるかもしれないが、恐らく丼ぶりは
普段使っている丼ぶりだろう。明らかに“大きい”レヴェルだぞこれ。
「……食べたのか、お前」
「当たり前だ」
女はもやしを頬張りながら箸を俺に向け、
「帰り道で戻しそうになったがな」
私の意地が胃袋に勝った、と女はにやりと笑う。
成る程。女は今でもよく食う方だが、昔からそれなり以上に食う方だったのか。
「それからだったな、店に客が集まりだしたのは。こーんなちっちぇえ女の子が
一人でラーメン食いに来るって話に釣られてな。見物客も多かったが、大抵は
ついでに俺も一杯、って奴だったよ」
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:48:09.99 ID:8+LiobPL0
受け止めようによっては危険な光景が浮かぶが、成る程、女はさながら
看板娘だった訳か。
確かに自分達の腰程の背も無い女の子が無表情でカウンター席によじ登って、
挙句の果てには『ネギ多めで』なんて言おうものならそれだけで噴飯物だろう。
350円で見物出来て不味くないラーメンが食えるなら暇潰しには丁度良い。
「それで、何でこの店潰れる事になったんですか? 今聞いた限りじゃ
その辺の中途半端な店より客入り良さそうですけど」
言うや否や主人は肩を竦めて眉根をつりあげ、にんまりと笑った。
“そりゃこっちが聞きたいねぇ”
いやはや、人間言葉を使わずとも身振り手振りだけでここまで感情を
表現出来るものなのか、と関心する程に見事なジェスチャーだった。
「まぁ、強いて言や、時代の流れって奴かねぇ。昔から客は普通以上に入ってた
つもりだったんだが、最近じゃ普通程度の客入りじゃ続けらんねぇんだよ。
物価高だか何だか知らねぇが、気付いたらこうなってた。ははっ」
続けて、女も笑う。
まるで他人事のようだ。いや、他人なのか。
それから俺は食事が終わるまでの間、店の主人と女、三人で色々と話をした。
主に昔話だったり、これからの事だったり、女が俺を連れてきた理由とか、
女に対する突っ込みや俺に対する突っ込み、果ては主人の趣味の話題にまで
飛んだものの、何故か終始楽しそうだった。
女はまるで生き別れた両親に会ったような口振りだったし、主人は主人で
娘の夫に娘の昔の失敗談を聞かせているような口振りだった。
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:48:41.47 ID:8+LiobPL0
「御馳走様」
「ごちそう様」
「へいよ、お粗末様っと」
食べ終わると、女はすっと立ち上がり、俺に目線で出るように訴えてきた。
「おい、今日で閉店なんだろ? 店のおじさんに何か――」
「へい! お二人で七百円になりやす」
俺が言い切る前に、主人が口を挟む。
「……ああ、私が奢ってやるという約束だったな」
女は鞄から何やら封筒のようなものを取り出し、カウンターにどさりと置いた。
「今日の代金と――今までのツケ、ざっと十年分か。十八万三千五百円、
確かに払ったぞ」
何を聞いたのか理解出来ないでいると、主人は封筒からお金を出して
数え始め、調理場の下からメモ帳の束を取り出し、何やら探し始める。
しばらくすると「あった」の声と共に一際大きい紙束がどかりとカウンターに
置かれた。
全てに『女 ラーメン1』と書き殴られている。
「十八万……三千と、五百円、うし! 確かに受け取りやした。毎度、
有り難うございやす!」
女は「また来る」と言い、俺の制止を払いのけて出ていった。
残された俺は行き場を無くした右手を下げ、主人と目を合わせる。
主人はにやりと笑い、
「確か……十年前もああだったなぁ、うん」
とだけ残し、店の奥へと戻っていった。
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:48:52.72 ID:PVOO3RcE0
てst
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:49:14.26 ID:8+LiobPL0
「やっと来たか、追加注文でもせがむのかと思ったぞ」
「悪い、ちょっとね」
店の外に出ると、もう日は沈み切る寸前で、空の赤みが闇に侵食されて
いくところだった。
女はと言うと、しばらく空を眺めた後、何も言わず歩き出した。
俺は振り返り、重く閉ざされたシャッターの向こう側に人の気配を感じながら、
小走りに女の元へと追い付く。
「良い店だな」
「ああ、良い店だ」
「美味くは無かったけどな」
「ああ、美味くは無いな」
「良い店だったな」
「ああ、良い店だ」
結局、最後まで女が振り返る事は無かった。
恐らく、今までも。そして、これからも。
END
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 01:05:04.54 ID:Y0dYzZBKO
危ない、★
小鍛冶を題材にするんじゃなかったと後悔中
もやしもん見て休憩保守
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 01:20:40.59 ID:HnDBUK8fO
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 01:26:32.71 ID:8+LiobPL0
寝る前保守
携帯壊れて昼間保守出来なくなった件について
>>112 俺が天使だったなら
って繋げたくなる俺はきっと古い人間
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 02:03:01.66 ID:XbRbqtg10
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 02:05:41.11 ID:Y0dYzZBKO
夜中だけど人がいそうだにw
★
さて、一応出来たのでスレに投げつける。
【日本刀→小鍛冶】
三か四レスほど頂きマッスル
時は永延、天子の勅使なる橘、京の三条に向かう。
宣旨受けたる宗近なる小鍛冶、天子様に捧げるに足る天下一品の一振り打つがため、神力による助力を得んと稲荷明神に祈りを捧げるに至る。
参拝を終え如何様にせんと悩みつ足を運ぶ宗近に声を掛ける影一つ。
「そこに見えるは宗近様とお見受けしますが、如何されましたか?」
「誰ぞ?」
「名乗る程の物にあらず。然れども貴方ほどの鍛冶が何か困り事とあれば手助けをと思う一人で御座います。たとえば御剣の宣旨にて困り事とか」
宗近が目を凝らせどもその姿を確認する事叶わず。
しかし宣旨を受けて物の数刻、誰かが言いふらした物とも思えぬ。
考えるも虚しき事と捨て置いた。
「その通り」
「やはり。氏神たるこの稲荷に参られた訳ですね」
影の者は納得しているのかおそらくはしたり顔でもしているのであろう。
「だが俺に天子様に捧げるにたる剣を打てるだろうか」
否、宗近は適切な相槌さえいれば天下一とは言わずとも、名刀と言われる程の物を作れる自信があった。
「貴方であれば古事の威光ある剣を打てましょう、たとえば日本武尊における草薙剣にも引けを取らない」
天之叢雲とも言われる随一と言われる神刀。
それを造れると宗近は影の者に買われていた
されど宗近とて言われるばかりではなかった。
声と気配から影の者が女だと見抜いていた。
さすがに騙せないかと女は姿を表した。
その若さに驚くも女は気にもせぬ。 気にもせぬなら我も気にすまい。
女は、相槌がいないご様子。と宗近の煩い事すら見抜いた。
さて宗近、確かに弟子はいるが今回頼れる程の腕に無い。と応える。
なれば私に相槌をお任せ下さい。
何を莫迦なと宗近を遮り女は続ける。
力が足らぬとも、稲荷明神の神力こそありますれば。
怪しい女が申す神力、いよいよ莫迦げた話である。
なれど相槌が足りぬ今の彼にとって、どうだか、まあいい。と応えるのが限界と言えよう。
「なればあなたのこの仕事への覚悟がつく頃に向かいましょう、ああ私の事はくうとでも」
女はそう言い捨てると忽ち風が吹き、闇に溶けていった。
かくして小鍛冶宗近、明くる朝には七重の注連縄にて結界つくりて四方に本尊掛け奉る。
宗近座して功名の為ならず、天子に捧ぐ御剣が為、願わくば宗近に諸神の力を預け賜えと幾度と天を仰ぎ頭を地に擦りつけ祈りあげんとする。
幾度かの祈りの後、宗近の思いはただその一振りを打ち上げるのみと固まる。
そうして最後の祈りと思い天を仰ごうとした宗近の耳に狐の一鳴きが届く。
来たか。宗近の心の臓が一つ高鳴る。
宗近の願い、聞き受け参った、扉を開けよ。
昨夜闇に溶けた女の声が響く。
宗近、向かい入れんと扉に向かうも結界たる注連縄へ手をかけくぐり抜けんとする前に扉は音もせず勝手に開き客を迎え入れる。
「大儀である」
やってきた女の見目麗しき事比類無し。さりとてこの女の服装の異なる事、これでは神官ではないか。
宗近、頭を振りて、この女が誰だか考えても埒の開かねえ話だ。
「相槌を打ってもらうからにはしっかりやってもらう」
「是非も無し、そなたこそ仕事を成し遂げる事のみ考えられよ」
かくして宗近とその妙なる女の奇妙な剣作りが始まる。
綺羅星かと見紛うほどに熱せられたるその玉鋼、宗近がはっと打ちてはちょうど打つ。
ちょうどちょうどと打ち合う度に宗近のこの女は誰ぞという気は薄れゆくのを感じた。
さりとてこの女が妙な事に変わり無し、今は只々この御剣こそ全てと宗近はひたすらに槌を打つ。
女は只々宗近の相槌を打つ。
而してその一振りが完成に至る。
宗近、表に小鍛冶宗近と銘打つのを見て女は裏に小狐丸と打つのは如何にと申す。
何故にと問う宗近、女はころりと喉を一つ鳴らし応える。貴方が祈りを捧げ賜うた稲荷の助力故に。
なるほど然りと宗近、助力を与え賜うこの女が何者であったのか。
それを承知した宗近、事を成し遂げた歓喜か女の正体の異常さからか大きく笑った。
女は剣を手に取りこの御剣こそ、天の雲を乱したる、天のむら雲こそこれにあり。
二つの銘の御剣にて四海を治め給えば五穀成就もまたこれにあり。
すなわち稲荷の神体、小狐丸を天子に捧げよ。
然ればこれまでと申して何処からかやって来たむら雲に飛び乗りて東へと去り行かん。
稲荷の山にてそのむら雲消えたり。
以上でした。
軽い解説
・小鍛冶
1)刀鍛冶を始めとする金属加工技術者。
大鍛冶は製鉄者を指す。今風に言ってしまえば鉄工所が小鍛冶で製鉄所が大鍛冶
2)能の演目の一つ、刀匠宗近を題材としている。
彼とお稲荷様を称えている
稲荷大明神は本来童として出てくる。
・宗近
三条宗近とも言われる。
むしろ三条の方が通じたりもする。
代表的な刀として天下五剣とされる三日月宗近がある。
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 02:30:04.29 ID:8+LiobPL0
SUGEEEEEEEEEEEEEEEEEE
これは前代未聞
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 02:44:58.62 ID:dy3sejmn0
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 03:17:52.25 ID:dy3sejmn0
ほ
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 04:17:05.80 ID:dy3sejmn0
ほ
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 05:32:05.83 ID:KDug2ciQO
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 06:12:46.68 ID:dy3sejmn0
ほしゅ
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 06:51:01.79 ID:0KEsnzK10
☆
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 07:07:21.47 ID:TrH9iZ+bO
長門はむしろ素直シュールじゃまいかん
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 08:00:49.31 ID:qKw8LtPhO
長門はクーデレだと思ってる
デレはまだ見て無いがなっ!
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 08:21:55.14 ID:BzqMVVSQO
保守
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 09:00:46.57 ID:SVC/06QvO
このスレは幸せな素直クール専用なのかい?
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 09:16:45.27 ID:5ntDtAZK0
>>133 >ここは素直クールに萌えるスレです。
幸せでない素直クールでお前もみんなも萌えられる、という自信があるなら不幸でも鬱でもかまわないが
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 09:17:21.83 ID:gRDfpb9B0
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
ほ