1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
規制が解ける気配は一向にありません。
二日目開始します
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 20:23:25.48 ID:nKHdftK6O
ktkr
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 20:27:15.05 ID:TEUBwhPj0
規制されればされるほど燃えるものさ
それがエロってものだろ?
というわけでwktk
4 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 20:27:27.75 ID:Pjv7mdACO
こんばんは
今日は僕です。エロはあんまないです。許してちょんまげ
5 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 20:33:01.49 ID:Pjv7mdACO
では投下する前に携帯の動作になれるのでしばらくお待ちを。
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 20:41:50.79 ID:g9CFAP4O0
落ちたら洒落にならんぜw
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 20:47:44.83 ID:PplnKWvvO
待ってましたァー
8 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 20:49:36.20 ID:wwOkd9eB0
心地よい風。川のせせらぎ。ああ、懐かしい。この景色、この空気。
帰ってきたんだな、俺は。
懐かしの田舎の家。古びた玄関。ゆっくりと鍵を開き、扉を開く。
中に入ると畳の渋いにおいが俺を包み込んだ。
('A`)「母さん、久しぶり」
カーチャンからのおてがみ
ごめん!ドクちゃん東京いったのね! 知らなかったわ。ママ失敗☆うふ。
あ、そうそう。お母さんちょっと四国八十八箇所巡りしてくるから当分帰りません。というか多分そのまま住みます。
ドクちゃんが帰ってきても手紙が残ってることを祈ってるわ!うふふ!
愛するあなたのお母様より
(゚A゚)「なんというお盆!これは間違いなく鬼畜!」
お盆に帰ってきたらこの仕打ちだ。・・・・・・んでもって隣にいるクーに関しては腹を抱えて笑っている。
9 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 20:51:06.08 ID:wwOkd9eB0
('A`)ドクオと川 ゚ -゚)クーは東京で暮らすようです
10 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 20:53:03.51 ID:wwOkd9eB0
川 ゚ -゚)「む」
とりあえずお盆で帰ってきたが、ブーンもおらず、無論ツンもいなかった上にモナー先生は何か転勤してて
挙句、ある程度仲の良かった友達はお盆を機会に母親の家に里帰りをしてる始末。
結局やることもなくなったので今は東京に帰っている途中の電車の中というわけだ。
('A`)「どうかしたか?」
川 ゚ -゚)「体に異変を感じる」
('A`)「そうかそうか下の口だな!はっはーん!」
川 ゚ -゚)「正解だ」
(;'A`)「え?」
あまりにも普通の流れで正解とか言われ、驚きが隠せず焦っていると
「ママーあの人達何ー?」
「しっ!見ちゃいけません!」
とか親子に言われる始末。泣きたい。
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 20:53:08.24 ID:iKHinsBMO
wktk
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 20:54:52.53 ID:SYyO81BuO
おお懐かしいな。支援
13 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 20:55:52.06 ID:wwOkd9eB0
川 ゚ -゚)「まあ、それは冗談だ。しかし、こうなんだ。身体が変なんだ」
('A`)「大丈夫か?・・・・・・ちょっと急かして移動し過ぎたかもな」
川 ゚ -゚)「いや、すまない。少し疲れてるのかもしれない」
よいしょ、っと声を漏らし、電車の椅子を少し後ろに下げ目を瞑る。
川 ゚ -゚)「・・・・・・すまん。少し休む」
('A`)「・・・・・・ああ」
ゆっくりと息を整えながら、口を半開きにして眠りの体制に入るクー。
続けざまに俺もゆっくりと目を閉じ――――――
从*'ー'从「うわわわっ!」
(*-_-)「わっ、とっ、とっ・・・・・・」
れなかった。
14 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 20:57:55.16 ID:wwOkd9eB0
(;'A`)「・・・・・・んー?」
川 ゚ -゚)「・・・・・・なんだ?」
突然現れた人。いきなり。いきなりだ。
状況がまるで飲み込めないが、なんとなく変なことが起きたのは理解できた。
从;'ー'从「えーっと・・・・・・」
片一方の女性はパンツを脱いでいるらしく、生え揃っていない陰部をちらつかせている。
よし、落ち着け俺。もとい息子。頼むから憤怒しないでくれ。
(-_-)「ここは・・・・・・」
もう一方の男性は、ズボンのチャックを外しており、祖チンを丸出しにしている。
いや、決して君の陰茎を馬鹿にしてるわけじゃない。そういうわけじゃないんだが。
俺の中にある脳内知識が一瞬で『祖チン』という判定を下しただけなんだ。でも、見た感じ若い。だからまだ発展途上だ。気にするな。
それにな、君のおかげで助かった面もあるんだぞ?ほら、俺の息子がいまやしなしなとしてる。さっきまであんなに憤怒してたのに。
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 20:59:57.02 ID:SYyO81BuO
支援
16 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:00:14.62 ID:wwOkd9eB0
川 ゚ -゚)「・・・・・・」
そして、クーはその状況をいつものポーカーフェイスで眺めている。
まあ、なんというか、だな。
(;'A`)「・・・・・・どちらさん?」
从;'ー'从「・・・・・・ここはどこ?」
(;-_-)「何らかの移動用の乗り物・・・・・おそらく電車ですかね」
おいおい、無視というか、スルーというか、俺空気というか。
下半身丸出しのはたから見ればとんでもない変態な方々に無視されたというか。
というか丸出しとか、まずなんだ。これはあれか、新手の陵辱物のAVか何かか。
いや、しかし、それはない。うん。
川 ゚ -゚)「とりあえず、君達は下を隠したほうがいい」
(;-_-)从;'ー'从「え?」
寝ていた体を起こして、横目でクーが冷静に言う。
言葉の通り、いきなり現れた二人の男女は自分達の下に視線をおろす。
クーに先に言われたが、まあ、とりあえずこの状況は不味いわな。うん。
まとめはー?
18 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:03:30.45 ID:wwOkd9eB0
(-_-)「・・・・・・」
从'ー'从「・・・・・・」
川 ゚ -゚)「・・・・・・」
うん、あれだ。
('A`)「なんという仮性包茎。隣は間違いなくパイパン」
(;-_-)从;'ー'从「わーっ!わーっ!」
急いで下着を穿き、急いで陰茎をしまう二人。
幸いにも騒ぎにはならず、乗客してる人たちは唖然とその光景を眺めているだけだった。
しばらくして、二人が落ち着きはじめた頃、この状況について考え始めていた。
というか、そもそも俺もこの状況を飲み込めてない。
いきなり現れたんだから。それも下半身丸出しで。主に下半身丸出しで。なんというか下半身丸出しで。
しかし凄いパイパンな子だな。となりの男もどちらかというと可愛い系だな。
くそ、鬱蒼としてそうな顔なのに、俺と同じ感じなのに。どうしてショタっぽいんだよ。あれか、神様はここまで貧富の差を与えるのか。
しかしなんというか、アンルイスというか、嗚呼、無情、、
あれ、心の目から汗が・・・・・・
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:03:32.76 ID:SYyO81BuO
変態だー!
20 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:05:19.21 ID:wwOkd9eB0
从;'ー'从「えーっと、ヒッキー。ここはどこ?」
(-_-)「電車、ってのはわかったんですけど・・・・・・
でも具体的な位置がわからないんですよね」
从'ー'从「あ、そこの方。もしよければここがどこか教えてもらってもいい?」
('A`)「・・・・・・えーっと、あんた等がどこから来たとかそういうがわかんないからなんとも言えないな俺らは」
川 ゚ -゚)「禿同」
从'ー'从「・・・・・・とりあえず、ここがどこか教えてもらってもいい?」
うわー、ちょっと怪訝そうな顔された。
何か「あーそういうお前の見解はいいから俺の目的教えろよ。チッ」みたいな。舌打ちされて「うぜぇなコイツ」とか思われてる気分だ。
うん、なんかショック。傷ついた。傷ついて傷ついた。まさにSyo!scene!うるさいわ
('A`)「よし、クーさん。説明してあげて!」
川 ゚ -゚)「任せろ。・・・・・・ここは宇宙という膨大な空間に存在する地球という惑星。
そしてその惑星内にて位置する場所、通称日本。英語表記だとジャパンだ」
('A`)「クーさんクーさん。話が肥大化しすぎて意味がわかりません」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:07:20.88 ID:DZjln2eCO
エレクチオン!!!!!!
22 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:07:49.22 ID:wwOkd9eB0
从;'ー'从「ええと・・・・・・」
(-_-)「空間移動して・・・・・・」
川 ゚ -゚)「空間移動?」
(;-_-)「あ・・・・・・」
从;'ー'从「あーもうヒッキーは駄目な子だね〜」
何でか分からないけど、この子なんか黒い。黒いわこの子。
それはともかくなんだが。
('A`)「とりあえず、あんたらは日本の人なんだな?
ん?というかバリバリ日本語じゃねーか・・・・・・馬鹿か俺は・・・・・・」
川 ゚ -゚)「そういえばバリバリペラペラの日本語だな」
('A`)「クーたんそれもう死語。バリバリってもう死語」
从;'ー'从「日本とかそういうのはよくわからないけど、多分ちょっと私達の仕様のおかげだと思う。
でも、あ。なんでもないよ〜」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:08:27.94 ID:SYyO81BuO
OVER PENIS!!
24 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:11:07.60 ID:wwOkd9eB0
ん?やべ、引いてる?これ引いてる?なんか表情的に「うっわー、何こいつ。たん付けとかしてるよ。キメェなあ・・・・・・」みたいな感じだ。
あくまで俺の勝手な自己推理なんだけども。というか卑屈な考え。
(;-_-)「とりあえず、どうしましょうか渡辺さん。電車内に目的の物があるわけないですし・・・・・・」
从;'ー'从「そうだね〜。とりあえずこの状況どうにかしないとね〜」
(;'A`)「なんか大変なことになってるみたいだなアンタ等」
川 ゚ -゚)「多分メチャメチャハチャメチャなことになってるんだな」
('A`)「クーさんだからそれ死語。メチャメチャとかハチャメチャって死語」
川 ゚ -゚)「何おう。まだまだ現役バッチグーだぞ」
(;'A`)「わざとか?」
川 ゚ -゚)「のう。英語だとknow」
('A`)「これは駄目かもしれんね」
25 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:12:19.89 ID:wwOkd9eB0
と、まあ二人でこんな空気を出してると当然のことだが
(;-_-)从;'ー'从「・・・・・・」
突然現れた二人の男女は黙り込んでいる。
というかワープだとか、そんなの信じられないといえば信じられないが
いきなり現れたとか、現れた瞬間に下半身全開だとか。でもモラルのない人達じゃないのは分かった。
とりあえず、現状把握だ。現状把握。
('A`)「君達はどこから来た・・・・・・ってのは聞いたな。んー。そうだな。
なんでいきなりこんな電車に来たんだ?なんというか、俺もいまいちこの状況が飲み込めないからわかんないんだが」
26 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:13:59.02 ID:wwOkd9eB0
(;-_-)「(・・・・・・どうしよう。電車ってことは終点までどうせ降りられないし。というかそもそも、切符もお金もないからどうしようもないんだよね・・・・・・)」
从;'ー'从「あ、そうだ」
('A`)「ん、どうしたお嬢ちゃん」
从;'ー'从「この電車ってどこに向かってるの?」
('A`)「ああ、これは東京一直線だな。大体時間にするとあと四時間くらいか」
从;'ー'从「(えー・・・・・・大丈夫これ?)」
(;-_-)「(・・・・・・これはかつてない最大のピンチ)」
川 ゚ -゚)「心配するな。成せば鳴るだ」
('A`)「ま、そういうことだ。お困りならうちの住居をあとで貸してあげるけど」
从;'ー'从「住居って?」
('A`)「マンションだよ。こう見えてもマンションの管理人なんだ」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:14:24.25 ID:SYyO81BuO
支援
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:14:35.45 ID:iUbYBHTgO
しえんするよ!
29 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:15:52.69 ID:wwOkd9eB0
(-_-)「(最近は危ない事件が多いからなぁ。
もしこの人もその手の人だったら僕らそろってマンションとかに騙されて監禁とかされて・・・・・・)」
(;'A`)「もしもし?そこの男の子?何か疑ってない?」
川 ゚ -゚)「まあ、ドクオの言い方が悪いな。あからさまに怪しいだろう。
『俺、マンションの管理人なんだ。だから住居貸せるんだぜ?』ってのと同じだから
つまり、新手の何かの勧誘に見えなくもない」
('A`)「なるほど。分かった。痛いくらい分かった。心に突き刺さってる。ありがとう。冷静になれた。
うん。動揺してないよ?動揺とかどうよう」
川 ゚ -゚)「マジサミィコイツ」
(;A;)「畜生!先生に言ってやるー!」
川 ゚ -゚)「で、本題に入ろうか」
('A`)「そうだな」
大体クーの言いたいことと俺の言いたいことも同じことだし。
だったらとりあえず現状把握と、この子達のことだな。いきなりワープってのも非現実的だけども、まあ、それは良しとしよう。
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:17:54.02 ID:nKHdftK6O
支援
31 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:17:57.18 ID:wwOkd9eB0
从'ー'从「ええと・・・・・・」
('A`)「別に嫌なら断ってくれていい。というかそもそもあんた等はなんだ?
なんでいきなり電車の中に現れて、半裸で、とりあえずぐだぐだと話をしてたが
あんたらが分からない。何かあるのか?いや、なかったらおかしな話だな。
見た感じ若さを感じるが常識はあるみたいだから空間移動だとかそんなのを信じるとして、だ。でも、それじゃ片付かない話が多すぎる」
川 ゚ -゚)「産業で頼む」
('A`)「きみたちの
ことが
わからない」
川 ゚ -゚)「下手糞乙」
(;'A`)「たまに真面目なこといったらこれですか・・・・・・」
んで、ふと謎の少女の方を向いて見ると、少し悩んだ様子で軽く小首を傾げ、唸っている。
やっぱ悩むよなぁ。そりゃ俺でもいきなり見ず知らずの奴に
「住むとこないならうちのマンションの部屋貸してあげようか?」とかもう強姦フラグビンビンというかなんというか。やべ想像してたら俺の息子が軽くビンビンだわ。
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:19:45.48 ID:nKHdftK6O
支援
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:20:53.80 ID:SYyO81BuO
支援
34 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:20:57.69 ID:wwOkd9eB0
从'ー'从「ちょっと、ヒッキーと二人になっていいかな?」
('A`)「ああ、ゆっくり話しておいで。断っても俺らには何の損もないから」
从'ー'从「ありがとうございます。じゃ、ヒッキーちょっとこっちきて」
(-_-)「は・・・・・・・ぐえっ」
少女は颯爽と少年の後ろ首を掴みずりずりと引きずり始めた。
なかなか黒い子だ。
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:21:04.99 ID:kJe6R3pfO
君はまだシンデレラさ
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:21:42.09 ID:DZjln2eCO
あなたの夜のお供に
大人合作!!!!
37 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:22:33.92 ID:wwOkd9eB0
从'ー'从「大丈夫かなあの人たち」
(-_-)「・・・・・・話してみた感じでは正直良い人オーラしかないです」
从'ー'从「だよね〜・・・・・・。でも有り得ないほどに美味しい話なんだよね」
(-_-)「ですね。何せあの男の方を容姿とか顔とか見ると貧乏オーラしかないので、マンションを持ってるとは思えないんですよね」
从;'ー'从「ヒッキーそれは失礼だよう」
(-_-)「ご本人の前では絶対に言わないので大丈夫かと。・・・・・・それで、どうしますか?」
从'ー'从「私は信じてみてもいいと思うな。どちらにしても誰かに頼らないと今は仕方ない状況だしね」
(-_-)「・・・・・・そうですね。いざとなれば逃げ出せばいいですし、
仮に騙されたとしても、渡辺さんはともかく、僕まではめ込んで得なんてないですし」
从'ー'从「そうだね〜。じゃ、頼らせて貰うってことで」
(-_-)「そうしましょう」
38 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:23:04.32 ID:wwOkd9eB0
('A`)「ほいきた!リーチ一発ピンフメンチンドラ3!更に赤ドラで合計ドラ4!更に裏が乗り・・・・・・6だ!つまり
数え役満だ!ふははははは!勝った!俺は勝ったんだ!」
川 ゚ -゚)「ドクオ、残念だけどそれフリテンだ」
('A`)「・・・・・・mjd?」
川 ゚ -゚)「チョンボ。8000な」
(;A;)「だあああちくしょおおおおおお!!」
川 ゚ -゚)「というわけで、今月のドクオの小遣い3000円差っぴいとくぞ」
(;A;)「・・・・・・なんという凡ミスこれは間違いなく見落とし」
39 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:23:48.80 ID:wwOkd9eB0
从;'ー'从「(二人だけで麻雀やってるよ・・・・・・)」
(;-_-)「(それもちゃんと賭けてる・・・・・・)」
('A`)「お、帰ってきたんだな。答えを聞こうか」
ささっとマグネット麻雀を片付けて、二人を見る。
まあ、答えは一つだけどな。
从'ー'从「お世話になります」
(-_-)「よろしくお願いします・・・・・・」
('A`)「おう。よろしくな嬢ちゃん達」
川 ゚ -゚)「それじゃ、これからしばらく一緒になるということだから
互いに自己紹介でもしようか」
('A`)「そりゃいいな。じゃ、クーから頼むわ」
するとクーは「わかった」と言い、三人に視線を送り、こほんと咳をする。
みなが黙り、クーに視線を向ける。
40 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:24:34.04 ID:wwOkd9eB0
ごくり・・・・・・
川 ゚ -゚)「クーだ。以上」
ざわ・・・ ざわ・・・
ざわ・・・
ざわ・・・
ざわ・・・ ざわ・・・
川 ゚ -゚)「続いて、ドクオだ」
(;'A`)「(俺この空気で自己紹介すんのー!?)」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:24:49.84 ID:nKHdftK6O
支援
42 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:25:04.60 ID:wwOkd9eB0
車掌「ドクオさんの自己紹介です!皆さん切符を掲げて・・・・・・拍手!」
わーわー
きゃーきゃー!ドクオさーん!
すげぇ・・・・・・ドクオさんの自己紹介が始まろうとしてる・・・・・・!
今日は何かが起きるぞ・・・・・・!
(;'A`)「(うわ――――!!なんか凄い空気が――――!!)」
川 ゚ -゚)「いよっ!ドクオ!」
「ドークオ!ドークオ!ドークオ!ドークオ!」
そしてこのときドクオは強く願った!
何を?当たり前のこと。当たり前の発想。当たり前の考え。
常人でも考えがついてしまう答えに辿り着いたのだっ・・・・!
(;A;)「(逃げたい・・・・・・ )」
そう! あまりのことにドクオは感情の波が抑えきれず逃げたいと思うと同時に泣いてしまったのだ!
43 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:26:27.00 ID:wwOkd9eB0
川 ゚ -゚)「ど、ドクオ・・・・・・?」
(;A;)「俺、なんでこんなことしてるかわかんないよ・・・・・・誰か、誰か教えてよ・・・・・・」
車掌「おーっと!ドクオ選手ここに来て号泣!涙が!涙があふれ出ている!」
(;A;)「だれ、だれ?誰か、誰か助けてよ・・・・・・」
川 ゚ -゚)「ドクオ!」
(;A;)「うっ・・・・・・! もういいんだ・・・・・・逃げたい・・・・・・っ」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:27:28.27 ID:nKHdftK6O
支援
45 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:27:42.53 ID:wwOkd9eB0
('A`)「どうも、ドクオです」
川 ゚ -゚)「ご苦労」
車掌「はい切符確認しまーす」
そして俺はここにきて気付いた。車掌。切符。そして
从;'ー'从(;-_-) 「(この人達は本当になんなんだろう・・・・・・)」← こいつら
(;'A`)「(やっべー!コイツ等切符もってねええええ!!)」
そう。異世界から来たとか別次元から来たとかそんなオカルトじみたことを言っていたのだから勿論持っていない。
となると、誰が危ないか。無論こいつ等だ。でも、これから面倒を見ると啖呵を切った俺がここにいる。
となると?火の粉が降りかかるのは?
わ・た・し☆
(;A;)「(さようなら・・・・・・今月の俺のお小遣い・・・・・・)」
俺は財布に入っていた福沢諭吉様をゆっくりと手放した・・・・・・。
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:28:13.57 ID:KSeOVD310
どんまい支援
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:28:29.11 ID:SYyO81BuO
支援
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:28:30.23 ID:DZjln2eCO
支援
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:29:41.60 ID:SYyO81BuO
ドクオwww
50 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:29:46.74 ID:wwOkd9eB0
川 ゚ -゚)「(あとで200円だけやろう・・・・・・)」
車掌にこの二人の事情を軽く説明したところ思いっきり怒られた。
やっぱり善人ばかりじゃないよね世の中。そりゃ無賃乗車は犯罪だしな。
とりあえずその場をしのぐために差し出した俺の諭吉様のおかげでその場を何とか切り抜けた。
と、なるとあとは東京に着くのをひたすら待つだけだが・・・・・・
自己紹介だ。
('A`)「お前等名前と各々一言ずつ言ってくれ。お前等のことがわからないとこっちも接し辛い」
十分接し辛い。いやいやそんな答えは誰にも聞いていないんだ。
(-_-)「・・・・・・ヒッキーとおよび下さい。インドア派で、外にはあまり出たくないです」
うわあ・・・・・・こいつ予想以上の駄目人間ナリィ・・・・・・
いや、それはいい。言ってみれば俺もあまり大差ない。どちらかといえばインドア派だ。
特別なこととか用事がない限りは外に出ないしな。大体休みを取ったらクーとべったりだしぐひひひ
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:30:47.02 ID:nKHdftK6O
支援
52 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:31:00.38 ID:wwOkd9eB0
川 ゚ -゚)「ドクオ元が悪いのに更に気持ち悪い顔になってるぞ」
(;'A`)「ひでぇ」
从'ー'从「ヒッキーも相当に気持ち悪いのにね〜」
(;-_-)「・・・・・・(ひでぇ)」
何だろう。この兄ちゃんに凄い親近感が沸いた。
こいつとなら美味い酒が飲めるような気がする。
何か二人そろって泣き酒になりそうだが。
53 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:31:32.44 ID:wwOkd9eB0
川 ゚ -゚)「それじゃ、次はお嬢ちゃんだ」
从'ー'从「あ、はい。えーっと・・・・・・渡辺です。気軽に何とでも呼んで下さい。
短い間ですがよろしくお願いします」
そういうと、渡辺ちゃんはぺこりと頭を下げた。
うん。よく出来た子だ。親の育てが良かったのだろうか。
('A`)「それじゃ、よろしくな」
川 ゚ -゚)「よろしく頼む」
(-_-)「・・・・・・よろしくお願いします」
从'ー'从「よろしくお願いします〜」
がたごとと揺られながら、電車は目的地へ向けて俺等を運んでいく。
54 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:32:06.27 ID:wwOkd9eB0
从'ー'从渡辺と(-_-)ヒッキー
紫煙
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:33:01.57 ID:nKHdftK6O
支援
57 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:34:34.10 ID:wwOkd9eB0
終点の東京へ着き、俺等は揃って電車を降りた。
そして。
从'ー'从「わあ・・・・・・」
(;-_-)「凄い人だ・・・・・・」
この二人は俺とクーが初めて東京に来た時と全く同じことを言っていた。
いやなにせ、ほんとに人がゴミのようにうようよしてるし、
ホームレスはその辺で寝てるし、
疲れた会社員はベンチに横たわって新聞紙顔の上においてるしで本当にどうしようもないくらいに人が多い。
('A`)「びっくりかい?」
从'ー'从「はい〜。私達が居たところもそこそこ人はいたんですけど、これは・・・・・・」
川 ゚ -゚)「この日本という場所の首都だからな。仕事も多い上に大体なんでも揃ってるからいやでも人が住み着くわけだ」
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:35:20.73 ID:DZjln2eCO
しえん
59 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:36:10.24 ID:wwOkd9eB0
(-_-)「・・・・・・ではクーさんとドクオさんも?」
('A`)「ん、まあそんなとこだな。ぶっちゃけると最初はただ東京っていう都会に住みたいっていう田舎臭い発想だったんだが」
川 ゚ -゚)「それに付き合わされたわけだな私は」
('A`)「ファッキン!」
川 ゚ -゚)「あ?」
(;'A`)「・・・・・・正直スマンカッタ」
川 ゚ -゚)「よろしい」
恐らくだが、あそこの二人から見て大体の位置づけは決まっただろう。
クー=渡辺>>>>>>>>超えられない壁>>>>>>>>俺=ヒッキー といった感じで。
渡辺ちゃんはあの天然っぽさの裏に腹黒いものが詰まっているというか、黒いというか。
でも当の本人は発言そのものに悪意も自覚もないから性質が悪い。
なんかちょっと俺とクーと似てるなこの二人。
从'ー'从「ほんとに人がいっぱいだね〜・・・・・・」
目をきらきらと輝かせながらあたりをきょろきょろとしている。
(-_-)「本当ですね・・・・・・」
いやまて前言撤回。第一俺はこんな根暗っぽい感じじゃない。そしてクーは自覚してえぐいことを言ってくる。
それにこんな可愛らしいいかにも女の子みたいな口調じゃない。
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:37:03.54 ID:KSeOVD310
支援
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:37:37.13 ID:dzuZBZ/LO
支援
62 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:37:44.41 ID:wwOkd9eB0
从'ー'从「あっ、でもヒッキー。こんな見とれてる場合じゃないよ〜」
(-_-)「・・・・・・DATの回収・・・・・・絶対にしなくてはいけません。この世界の為にも、何より渡辺さん。あなたのためにも」
从'ー'从「そうだねっ・・・・・・」
でも、なんか昔の俺とクーを見てる気持ちになるんだよな。何故かはわからないが。
ついでに話の内容もわからないが。
川 ゚ -゚)「どうしたドクオ」
('A`)「あん?」
川 ゚ -゚)「ぼーっとしていたようだが・・・・・・疲れか?」
('A`)「バーカ。疲れだったらお前も溜まってるだろ。まだ平気だ」
川 ゚ -゚)「む。馬鹿と言ったな。馬鹿と言った方が馬鹿なんだぞ?」
(;'A`)「クーさん今時小学生もそんなありきたりなこと言わねーぞ・・・・・・」
川 ゚ -゚)「マジっすか」
(;'A`)「帰ったら寝ろ。な?」
川 ゚ -゚)「・・・・・・悪いがそうさせてもらう」
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:38:30.31 ID:nKHdftK6O
支援
64 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:38:51.44 ID:wwOkd9eB0
('A`)「あら意外と素直」
川 ゚ -゚)「素直が取り柄だぞ私は」
('A`)「設定とかこだわる人っているよね」
川 ゚ -゚)「?何のことだ?」
('A`)「なんでもねー」
もしこの世界が一つのアニメ、漫画、ゲームといった二次元に近いものだとすれば、
必ず俺等には【設定】というものが存在する。
そしてそれには逆らえない。もし、逆らおうと考えて動いたとしたら、それすらも設定で、決められて動いていることになる。
つまり、もしこの世界が二次元に近い、または二次元のものだとすれば設定からは逃げられない。
って、何考えてるんだ俺。
いかんいかん。なんかいつの間にやら厨二病にでも発症したか?
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:41:07.70 ID:go5vuEFG0
支援
66 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:41:16.70 ID:wwOkd9eB0
从'ー'从「あの」
('A`)「ん」
ぼーっとわけのわからん妄想している間に、渡辺ちゃんが話しかけていた。
いや、もしかしたら既に何度か呼びかけてきていたのかもしれない。
从;'ー'从「ここにずっといるつもりなんですか?」
('A`)「あ」
そうだった。ささっとマンションまで行かなくては。考えてみれば俺も疲れてるしクーも疲れてる。
それにちゃんとマンションを管理しているということを見せないと疑われてしまいかねない。
というか、既に疑われているだろうな。急がねば。
('A`)「とりあえず駅を出てタクシーを拾って行こうか」
川 ゚ -゚)「ドクオ」
('A`)「ん?」
川 ゚ -゚)「残念だがお前の財布と私の財布の中身を考慮してみれば私がいいたいことは分かるだろう」
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:43:28.08 ID:nKHdftK6O
支援
68 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:43:58.29 ID:wwOkd9eB0
('A`)「んーっと・・・・・・」
あ、
やべぇ
切符代でぶっ飛んだんだった。
川 ゚ -゚)「あーゆーおーけ?」
(;A;)「いえっさー・・・・・・」
(;-_-)「・・・・・・なんかすみません」
(;A;)「いいんだ・・・・・・ いいんだよ少年・・・・・・ 」
川 ゚ -゚)「とりあえず出るぞ。こっちだ」
从'ー'从「はーい」
(;'A`)「ヒッキー君。あの子もしかして結構腹黒い?」ヒソヒソ
(;-_-)「・・・・・・ええ、まぁ多少なり」ヒソヒソ
69 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:44:28.79 ID:wwOkd9eB0
川 ゚ -゚)「何やってる。いくぞ」
('A`)「ナニもしてないぜ!さあいこう!」
川 ゚ -゚)「溜まってても今夜はナシだぞ」
(;'A`)「・・・・・・」
心なしか、クーが冷たい。
いや、違う。疲れてるんだ。そう疲れてる。
疲れてると思うんだ。そうだ、クーは疲れてる。
俺に嫌気をさしたとかじゃない。そうだきっとそうだ。
うん、疲れてるんだよな。クーは疲れてる。そう、疲れてるんだよ。
違う、俺に嫌気をさしたんじゃない。疲れてるんだって。
いやだから、疲れてるんだよ。確かに、俺の発言に問題はあったかもしれない。
確かにな・・・・・・ 確かに「ナニもしてないぜ!」は悪かったさ・・・・・・ でも、それだけで嫌気をさすなんてことは・・・・・・
そうだ。自信を持て。こういった疑問から破局が出てくるんだ。落ち着け。落ち着け俺。OK!元気を出そうぜ!
さあ、ガンガンいこうぜ!
70 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:46:14.70 ID:wwOkd9eB0
('A`)「よし!行こうぜ!」
「ママーあの人なんか一人で物言ってるよー」
「しっ!見ちゃいけません!近づいちゃいけません!触っちゃいけません!逃げるわよ!」
(;'A`)「・・・・・・」
('A`)「ひでぇな。なあク・・・・・・」
ってあれ?みんなどこいったんだ?
(;'A`)「・・・・・・」
('A` )「これは・・・・・・」
(゚A゚)「置いていかれちまった!」
畜生!みんないねぇ!どこだよ!
俺だけ置いてきぼりか!
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:47:18.98 ID:nKHdftK6O
支援
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:47:22.87 ID:DZjln2eCO
支援
73 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:47:58.94 ID:wwOkd9eB0
「お、おい・・・・・・」
「か、カメラどこだよ!」
「しゃ、写真取れ!写真!」
ざわ・・・ ざわ・・・
ざわ・・・
ざわ・・・ ざわ・・・
ざわ・・・ ざわ・・・
ざわ・・・ ざわ・・・ ざわ・・・
ざわ・・・ ざわ・・・ ざわ・・・
ざわ・・・ ざわ・・・ ざわ・・・
('A`)「・・・・・・ん?なんかアホみたいに騒がしいな。お?あの後ろ姿は・・・・・・」
しかし時間的にはもう夜なんだが・・・・・・ いくら都会とはいえこの人だかりは・・・・・・
まあいいや。あいつらに声かけt・・・・・・
从'ー'从「DATの影響が・・・・・・」
(-_-)「ここにも・・・・・・」
74 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:50:41.98 ID:wwOkd9eB0
('A`)「(はて?DAT?ここにも?)」
DATとは?というか何が起きてるんだ?
そういやこいつ等異世界から来たとかいってたよな。じゃ、あいつ等の何かか。
うーん。気になるな。
('A`)「何話してるんだ?
从;'ー'从「・・・・・・え?」
(-_-)「渡辺さん」
从;'ー'从「え、何〜?」
(-_-)「・・・・・・この人たちを信用してるなら、話してもいいでしょう」
('A`)「ん?」
从;'ー'从「え、でも・・・・・・」
(-_-)「信用してもらってるのに、この隠し事は不味いと思います。
それに、これからしばらくお世話になるなら丁度いい機会です」
从'ー'从「そっかぁ・・・・・・ なら、いいかぁ」
75 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:51:34.39 ID:wwOkd9eB0
('A`)「なんだ?」
(-_-)「クーさんも、ついてきてください。あの人だかりの奥にいきます」
川 ゚ -゚)「む・・・・・・」
从'ー'从「いくよー」
(;'A`)「え?ああ・・・・・・」
うーん。話がよくわかん。
だけど、とりあえずついていかないと話が進まない気がするし、ここで断るのも何か悪いし・・・・・・
(-_-)「そこをっ・・・・・・ 道をあけて下さいっ・・・・・・! 」
「な、なんだお前! 」
从'ー'从「ちょっとどいて〜っ! 」
「うっ・・・・・・ 俺等だって見てるんだよっ!」
(#-_-)「いいからどけッ! この醜いピザヲタが! 」
「てめっ・・・・・・! 」
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:51:49.11 ID:nKHdftK6O
支援
77 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:52:14.87 ID:wwOkd9eB0
どうしてこんなに必死なんだろうか。
確かに、俺にも必死な場面はあった。でも、この騒動を見せることがそこまで大事なことか?
いや・・・・・・見るまでは分からない。それに、疑っちゃ駄目だ。あいつ等は、俺等を信じてるといってた。
なら、俺も信じないと。信じてやらないと。
(#-_-)「見てください! これが、これがDATの影響! 」
从#'ー'从「これをっ・・・・・・! 壊すために私達は今動いてるのっ!」
78 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:55:08.77 ID:wwOkd9eB0
目の前に現れた世界。人から、人の山から見えたもの。それは―――――
(*'A`)「・・・・・・」
川 ゚ -゚)「おお」
「あひぃ・・・・・・っ らめぇっ・・・・・・! あらま、あらまひゃっ・・・・・・ おかしく・・・・・っ 」
「よがれよ! いっそ壊れちまえ! 」
乱交パーティだった。
(-_-)「人が、淫乱になってしまう! それがDATの影響! 」
从'ー'从「どうですか!?」
どうですか?って聞かれてもそりゃ・・・・・・
(*'A`)「おっきした」
川 ゚ -゚)「ぬれた」
(;-_-)从;'ー'从「(何この人たち―――――!!)」
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:55:14.63 ID:nKHdftK6O
支援
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:56:51.03 ID:KSeOVD310
支援
81 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:57:02.23 ID:wwOkd9eB0
そりゃ俺だって人間だもの。みつを
じゃなくて、男だから仕方ない。そう、これは生理現象。生きとし生けるとして当然のこと。
何がおかしなことがあるだろうか?目の前には痴女と数名の男。
女は男の陰茎をしゃぶり、ずぶずぶと自らの内部へと取り込んでいる。抜いては、挿して、抜いては挿して。
そんな光景を目の当たりにして、立たない男に何の価値があるというのだ!
('A`)「ふむ・・・・・・とりあえず君達は帰ったら30分ほど部屋に入らないで欲しい」
川 ゚ -゚)「同感だ」
(-_-)「・・・・・・死ねばいいのに・・・・・・」
从'ー'从「・・・・・・死ね・・・・・・・死ね・・・・・・」
何か聞こえたが気にしない。それにこれは恐らく幻聴。そう幻。
なら問題はない。いける。性的に、いける!
('A`)「・・・・・・で、真面目に問うとこの状況を作り出すのがDAT。
それを生み出す力がdat。で、それを壊すのが君達の役目。でいいのか?」
(;-_-)「え?あ、はい・・・・・・」
从;'ー'从「そうです・・・・・・」
川 ゚ -゚)「何真面目になってるんだ気持ち悪い」
('A`)「アーアーキコエナーイ」
82 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:58:24.21 ID:wwOkd9eB0
とりあえず、この子達の来た理由は分かった。と、なると?
あの乱交パーティにことの元凶があるってことか?
('A`)「うっし」
イクか。あ、ちげ。行くか
(-_-)「・・・・・・?ドクオさん?」
(#'A`)「DAT寄越しな姉ちゃんらああああああああ!!」
从;'ー'从「あっ!」
目の前のパーティ会場に俺は駆け出した。元凶を破壊。そして、浴びせられる喚起の声。
更にみんなから褒められる。なんと!一石二鳥どころの話じゃない!
「な、なんだ手前!」
「邪魔すんな!」
('A`)「るせえ!操られてるんだよ手前等は!どけっ!」
「何よぅ・・・・・・っ!邪魔ぁ、しないでえ!」
(*'A`)「ここにDATがある気がするぜ!」
「きゃひぃっ!」
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:59:37.83 ID:nKHdftK6O
支援wwwwww
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 22:00:19.17 ID:DZjln2eCO
えっちえん
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 22:00:43.11 ID:LrTXzY0t0
ドクオ何やってんのwwwww
86 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 22:00:59.56 ID:wwOkd9eB0
(;-_-)「ドクオさん! DATはここにはありません!」
('A`)「え」
从;'ー'从「反応がないの〜!」
('A`)「うそん」
川 ゚ -゚)「お前放課後体育館裏集合な」
('A`)「・・・・・・」
「お前何割り込んでんだよ!」
(;'A`)「・・・・・・」
「空気嫁よ!ゆとりかお前は!」
87 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 22:02:10.90 ID:wwOkd9eB0
(;A;)「・・・・・・」
「「「最低だな!!」」」
(#;A;)「みんな嫌いだあああああああ!!!」
(;-_-)「あっ!」
从;'ー'从「逃げたっ!」
川 ゚ -゚)「ドクオ選手!一人颯爽と逃げ出した!」
浴びせられる罵声と暴力から俺は逃げ出した。一石二鳥?二兎を追う者一兎を得ずってな。泣きたいよカーチャン
一人駆け出し、逃げ出した先は勿論マンションの敷地内。だって他に逃げる場所ない上に、迷子とかって嫌じゃないか。
ってなわけで、結局見つかり今現在
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 22:02:46.28 ID:nKHdftK6O
支援
89 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 22:03:00.99 ID:wwOkd9eB0
('A`)「・・・・・・DATの力、恐るべし」
(-_-)「・・・・・・あなたのは間違った恐怖だと思います」
('A`)「ですよねーはははー」
川 ゚ -゚)「基地外レベルだったぞ」
('A`)「でっすよねー」
从'ー'从「引いた」
(;A;)「なんとでも言ってくれ・・・・・・」
尋問というか虐められていた。全部自業自得だけどな。
そんな感じではちゃめちゃだが
なんとかマンションへと到着というわけだ。
恐らくクーが案内してくれたんだろう。そうじゃなかったら見つけられないしな。
90 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 22:03:31.88 ID:wwOkd9eB0
まあ、いいや。
('A`)「さ、入ってくれ」
(;-_-)「・・・・・・これは」
从;'ー'从「・・・・・・凄い」
さっきまでの罵倒していた二人の姿はなく、口をぽかんと開き、唖然としていた。
まあ、当然っちゃ当然なんだが。
こんな人が溢れる街で、更に加えてこの首都というところで、このマンション。
言ってしまえば猫に小判、豚に真珠みたいなもんだがな。
あー卑屈だ卑屈。馬鹿みたいに突っ走ってた頃が懐かしいもんだ。引きこもりだったけど。
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 22:04:27.26 ID:nKHdftK6O
支援
92 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 22:05:34.99 ID:wwOkd9eB0
「・・・・・・お? 」
ふと、背後から声がした。何奴!と叫びそうになったが、何とか飲み込んで振り返る。
そこには
('A`)「あ」
_
( ゚∀゚)「帰ってきてたのか。早いな」
ジョルジュの姿があった。
川 ゚ -゚)「ただいま」
_
( ゚∀゚)「おう。おかえり」
('A`)「あ、俺も俺も!ただいま!」
_
(;゚∀゚)「どうしたんだよ一体。おかえり」
('A`)「色々ありまして。かくかくしかじかなわけで」
川 ゚ -゚)「まあ、ドクオが悪いんだが」
_
( ゚∀゚)「なるほど。とりあえずドクオはかくかくしかじかしか言ってない辺り、自業自得ってわけだな」
('A`)「(アルェー?)」
93 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 22:08:10.55 ID:wwOkd9eB0
川 ゚ -゚)「いきなり全裸になって『クー!俺の怒りを静めてくれ!』なんていうもんでして」
_
(;゚∀゚)「おいおい、それはいくらお盛んっていっても、駄目だろドクオ」
('A`)「俺はやってない!俺はやってないんだ!」
川 ゚ -゚)「見苦しいぞドクオ」
('A`)「先生が!先生がやれっていったんだ!俺は何も悪くない!」
_
(;-∀-)「ここにいると馬鹿な発言に苛々させられる・・・・・・」
川 ゚ -゚)「・・・・・・あんまり私を失望させないでくれよ」
('A`)「違う!先生が!先生がぁ・・・・・・っ」
_
( ゚∀゚)「まあ、それはいいとしてだ。後ろの二人は誰だ?見かけない顔だが・・・・・・」
髪を切れば何でも許されると思ってる子の真似はあれとして。
まあ、説明しなきゃ駄目だよな。
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 22:08:50.88 ID:nKHdftK6O
支援
95 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 22:09:50.04 ID:wwOkd9eB0
('A`)「ネカフェ難民で、可哀相だったから拾ってきた」
川 ゚ -゚)「うちで仕事がしたいそうだ」
_
( ゚∀゚)「ほんとは?」
('A`)「異世界から来た」
从;'ー'从「あっ・・・・・・」
(;-_-)「ドクオさん・・・・・・!」
('A`)「何、心配するなって。この人は大丈夫だ。一番信頼できる人だ」
まあ、なんせ・・・・・・命の恩人だしな。
96 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 22:10:28.53 ID:wwOkd9eB0
―――――――
_
( ゚∀゚)「『あの子達は幸せになって欲しいなあ』ってな……」
(#゚∀゚)「なんだって死を急ぐ!?今生きたいと思ってる人間がどれだけいてどれだけ必死に生きようとしてるか……!!
それなのに……それなのに逝ってしまう人間だっているんだぞ!?」
( 'A`)「……はい」
_
(#゚∀゚)「『はい』じゃねぇ!!高岡の野朗だって生きたかったんだ!もっともっと生きて遊びたかった!!
笑っていたかった!話をしたかった!!お前等は死ぬ理由なんてないだろうが!!」
( 'A`)「……俺たちだって……」
_
(#゚∀゚)「ああ!?」
(#'A`)「俺たちだって死にたくなんてないですよ!!」
_
(#゚∀゚)「じゃあなんだって死のうとしてやがる!!」
(#'A`)「騙されたんですよ。一番信頼をおいてた友人に!!莫大な借金を与えられて!!」
ブーンはそんなことをする奴と思っていなかった。
むしろアイツは、人を騙すことなんて不可能なくらい頭が悪くて、それで人が良い奴だ。
だから俺は信じた。 ブーンを信じた。 信じられる限り、信じ続けた。
でも……裏切られたんだ。 アイツは、裏切ったんだ。
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 22:11:34.40 ID:nKHdftK6O
支援
98 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 22:13:24.95 ID:wwOkd9eB0
_
(#゚∀゚)「借金だあ!?莫大だ!?知らねぇよそんなこと!!」
いつだってアンタ等大人はそうだ。
こっちの都合なんてまるで無視。 自分の都合ばかりを押し付けてくる。
そんなアンタ等のよまいごとなんてどうだって……
_
(#゚∀゚)「お前等はまだ生きられるんだろうが!!
死ぬわけでもないんだろうが!!それに一番信頼をおいてた友人に騙された!?
本当に信頼してるんなら騙されたなんて思わないだろうが!!だったら信じろよ!!その友人を信じろよ!!」
( 'A`)「……」
_
(#゚∀゚)「高岡は倒れてから俺にいつも言ってた『どうしてみんな死を急ぐのかな。生きていればやれないことなんてないのに』ってな。
借金?死ぬ気になれば人間はなんでも出来るんだよ!!でもな、死んだら何も出来ない!!何も残らない!!だったら……」
長岡さんの声は徐々に弱くなっていき……
涙を、流していた。
_
(#;∀;)「どうして生きようとしない……!!
やろうと思えばそれこそ卑怯でもやれるだろうが……!!」
俺はふとある言葉を思い出した。
99 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 22:13:57.20 ID:wwOkd9eB0
『お前達が生きているこの今日は
昨日死んだ人達が死ぬほど生きたかった今日なんだよ』
―――――――――
('A`)「・・・・・・忘れもしねーよ」
_
( ゚∀゚)「ん?」
(;'A`)「や、何でもねーでやんす」
川 ゚ -゚)「お前はどこの矢部君だ」
_
( ゚∀゚)「まあいいや。で、この子達は何者なんだ?異世界って・・・・・・」
('A`)「話せば長くなると思う。俺達もまだ全部把握しきれてない。だから色々と聞かなきゃならないし」
_
( ゚∀゚)「・・・・・・」
从;'ー'从「・・・・・・」
(;-_-)「・・・・・・」
100 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 22:15:53.82 ID:wwOkd9eB0
ジョルジュは黙ったまま、二人を見つめている。どちらかというと、目を見ている?そんな感じだ。
数十秒、いやもしかしたら一分?二分くらい経ったかもしれない。それくらいに時間が流れた気がする。
そして、口を開いた。
_
( ゚∀゚)「うん。信じよう」
信じたみたいだ。
('A`)「目を見て、何を思ったんだ?」
_
( ゚∀゚)「悪い奴じゃない。悪人の目をしていない。ただそれだけさ」
_
( ゚∀゚)「じゃあ、聞こうか君達の話を」
('A`)「それじゃ、部屋に行こう」
从;'ー'从「え?あ、はい〜」
俺と、クーの住む部屋へとジョルジュさんも含め、移動する。
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 22:18:16.09 ID:nKHdftK6O
支援
102 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 22:18:29.05 ID:wwOkd9eB0
暗い暗い部屋。そりゃそうだ。こんな時間だってのに電灯一つ点けていないのだから。
とりあえず、外で四人を待機させて、部屋の電気を点ける。
さて、リビングを見る限りそこまで汚れてないから大丈夫か。
そりゃまあ、地元に戻る時にあらかた掃除をしたからな。
なら、これくらいで呼び寄せればいいのだが、そうはいかない。
なぜなら、今俺の部屋には無残に放り出されているはずのエロ同人誌があるのだから。
これを見られては不味い。
と、なるとだ。隠さなきゃならないのだ。
どうする俺。時間はあまりない。隠す場所は三つ。一つはゴミ箱、二つは机の下、最後は押入れだ。
ゴミ箱は・・・・・ないな。誤って捨てられてしまえば隠した意味がない。それに見つかる可能性すら大だ。リスクが高すぎる。
なら次点で机の下・・・・・・これもない。これは見つかる可能性そのものは低いが大事な同人誌が汚れを被ってしまう。
となると、やはりここは押入れしかないだろう。
ここにぶち込んでおけばなんとかなる。
103 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 22:20:14.72 ID:wwOkd9eB0
別に普通の同人誌くらいなら問題はないんだが、内容が内容だからな。うん。
流石に触手物三点セットはいささか問題があるもんな・・・・・・いえない。触手好きだなんていえない。
と、あまり時間を食ってる暇はない。疑われてしまえばそれでおしまいだ。
そろそろみんなを呼ぶか。
('A`)「いいぞ入ってー」
川 ゚ -゚)「残念だったな。私だけ既に入っている」
(;'A`)「うそん!?」
背後霊と呼んでも全く問題ないくらいに俺の背中にいつの間にやら張り付いていたクー。
いやいやいやいや。ということは、あの本を、あの触手ものを見られたということか・・・・・・?
不味い。クーはこういった男の浪漫は分かってくれない。いや、まあ普通誰でもそうだろうけどさ。
どうにか切り抜けなくては・・・・・・燃やされるっ!
川 ゚ -゚)「んー?さっき押し入れに入れたのはなんだ?」
('A`)「いや、これはですね。ひひ、ちょっと待ってくださいよ。そんな慌てなくてもいいじゃないですか。
あっ、ちょっと待ってクーさん。押入れは、その押入れはらめえええ!!」
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 22:21:16.39 ID:nKHdftK6O
支援
105 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 22:22:27.96 ID:wwOkd9eB0
そして、悪魔の手は、無情にも俺の宝物庫を開いてしまう。いや、ほんとヤバイ、ならどうして止めに入らないか。単純に
体が動かない!これから訪れる未来への恐怖で!
川 ゚ -゚)「・・・・・・淫妖蟲 蝕。聖騎士産卵記。ななみワンダーランド・・・・・・」
・・・・・・終わった。いろんな意味で終わった。ボコられる。これは確実にボコられる。
絶対怒ってるだろうな。いやだって、クーというものがありながら、俺は・・・・・・
これはフルボッコを覚悟しないと不味い・・・・・・しかしながらクーさん容赦ないからなぁ。
嫌だなあ。・・・・・・あ
待てよ。
そうだそうだ。
やられる前に、やればいいんだ。
謝罪。そうだ、これしかない。全身全霊を込めた謝罪。それをすれば、少しは容赦してくれると思う。
となると実行あるのみか!
よしっ!
('A`)「クー!」
川 ゚ -゚)「ああん?」
('A`)「ひっ・・・・・・」
川 ゚ -゚)「・・・・・・」
106 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 22:26:42.96 ID:wwOkd9eB0
ひるむな俺!ここで言わなけりゃ、ここで行動しなけりゃ終わってしまう。
いけ、燃え上がれ!
よしっ!行くぜ!!
○ ○
 ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄\
/ ̄ ̄ \
_| ○\
|_
○
\○
○ /|/
ズザァーッ /\
○| ̄|_≡≡3 ∠
('A`)「すみませんでしたあああああああああああああああああああああああああ!!!」
川 ゚ -゚)「・・・・・・」
ジャンピング土下座。まさにそれが正しい言葉だろう。
大きく飛び上がり、そこからすかさず土下座の体制へと持っていく。我ながら情けない。百も承知だ。
しかしこれは俺ならではの、俺にしか会得できない恥も何もかもを捨てた馬鹿のみぞ知るこの必殺技。
これならば・・・・・・!
107 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 22:27:43.82 ID:wwOkd9eB0
川 ゚ -゚)「・・・・・・もういい。はやく立て」
('A`)「え、ちょ」
川 ゚ -゚)「呆れてモノも言えんよ。私というものがありながら」
・・・・・・そうか。そっちすか。
_
( ゚∀゚)「ちーす。もう入っていいんだよn・・・・・・」
そして目が合う。
土下座している俺と、腕を組んで呆れ顔のクーと、唖然と目と口を開いたままのジョルジュ。
この状況下で、あの二人が見たらどういう気持ちになるのだろうか。いや、待て。それは、それだけは避けなくてはならな――――いい!?
从;'ー'从「ドクオ、さん?」
(;-_-)「なに、やってるんですか?」
見られた。終わった。人生オワタ。
というか、本当に何やってんだ俺。初対面でさらっとセクハラ発言。及び土下座を見られる。
あくまで土下座しても問題なかったのはクーだったからだ。次点でジョルジュは許せる。
しかし・・・・・・
初対面は不味いだろ・・・・・・
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 22:28:07.65 ID:go5vuEFG0
支援
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 22:29:24.47 ID:nKHdftK6O
支援
110 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 22:30:14.11 ID:wwOkd9eB0
('A`)「あ、いやこれは、この世界の風習でね。
自分の立場が悪くなったらすぐに土下座するっていうね?うん。ほんとだから。うん。マジマジ」
从;'ー'从「・・・・・・え〜」
_
( ゚∀゚)「まあまあ、引かないでやってくれ。こいつはこいつなりに良いとこも少しはあるから」
('A`)「少しなんだ・・・・・・」
川 ゚ -゚)「いまさらどうやってこの状況を打破する気だ。お前の評価は地の底だろう」
(;A;)「全くもってその通りでございます・・・・・・」
俺の立場は、男の浪漫、触手によって見事にぶち壊されてしまった。俺、性癖見直すよ・・・・・・
川 ゚ -゚)「まあいい。ドクオ、お茶でも淹れてきてくれ」
('A`)「うい」
_
( ゚∀゚)「俺コーヒーがいいな」
('A`)「へーへー」
とりあえず、話の場を設けるためにお茶をコーヒーを淹れるために部屋の奥へ。
確か整理した場所はここの棚だよな。・・・・・・あったあった。
ちゃっちゃと淹れて行くか。
111 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 22:31:55.18 ID:wwOkd9eB0
お茶とコーヒーをお膳の上に乗せて、随分と使い古された丸い机の上へと運ぶ。
ことん、と音を立てて皆の眼下へと置く。
何故か、場は静まり返っていた。真面目な雰囲気だ。
('A`)「よいしょっと・・・・・・」
_
( ゚∀゚)「ご苦労さん」
('A`)「ゆとり乙」
_
( ゚∀゚)「飲食店アルバイト乙」
('A`)「おっぱい狂め・・・・・・」
_
( ゚∀゚)「なにおう貴様やるか」
('A`)「んだと?やんのかてめぇ」
_
( ゚∀゚)「ぼこぼこにしてやんよ。表に出な」
('A`)「上等だ!」
川 ゚ -゚)「そういうのはいいから座れ馬鹿」
('A`)「いて」
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 22:32:43.95 ID:nKHdftK6O
支援
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 22:40:07.81 ID:nKHdftK6O
支援
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 22:46:01.87 ID:Pjv7mdACO
支援
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 22:54:17.72 ID:Pjv7mdACO
さる支援
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 22:58:22.60 ID:Pjv7mdACO
支援
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 22:58:51.09 ID:go5vuEFG0
支援
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:00:42.99 ID:Pjv7mdACO
支援
119 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 23:02:25.78 ID:wwOkd9eB0
こつんと、頭部を小突かれ、大人しく俺とジョルジュは座る。
少し、空気は和んだだろうか。そんなことを思いながら、俺は目の前の二人に視線を向ける。
異世界の人間、か。
('A`)「それじゃ、色々教えて貰おうかDATとか、そういうのについて」
从'ー'从「だが断る」
(;'A`)「え?」
从'ー'从「なんでもないよ〜聞きたいことがあったら言って〜」
気のせいか?気のせいなのか?今一瞬ものすごい顔がこわばってた気がするぞ?
いや、そんなことよりだ。今は聞かなきゃならない。こんなこと思ってる場合じゃない。
まず、聞きそびれてたことだ。
('A`)「・・・・・・君達は『何者』だ?それに、DATってのは一体なんだ?」
(-_-)「・・・・・・禁則事項です」
('A`)「嘘こけ」
(-_-)「・・・・・・冗談です」
(;'A`)「あのなぁ・・・・・・」
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:03:33.36 ID:nKHdftK6O
支援
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:04:41.40 ID:Pjv7mdACO
支援
122 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 23:06:26.24 ID:wwOkd9eB0
从'ー'从「私のセリフだと思うんだけどなあ今の・・・・・・」
川 ゚ -゚)「そうだな。渡辺くんにはぴったりのセリフだと思うぞ」
(;'A`)「なんだこの空気は」
(-_-)「話しますね」
('A`)「あれ?俺は無視?」
川 ゚ -゚)「ああ、ヒッキー君。頼む」
('A`)「(あーあー。なんで俺ってこんなポジションばっかりなんだろ)」
そんなことを思ってる俺を他所に、話は始まった。
(-_-)「電車内で言ったように、僕達はこの『世界』の人間じゃありません。
そこはわかりますよね?」
_
(;゚∀゚)「え?この世界の人間じゃない?電波じゃなくて?ほんとに?」
(;-_-)「電波・・・・・・」
(;'A`)「なかなかに酷いなジョルジュ」
_
(;゚∀゚)「や、だって普通信じられないだろ。この世界はどっかの憂鬱なヒロインが出てくるオカルトなもんじゃねーし
もっとシビアで、そんな子供の夢みたいな話は有り得ないんだから」
从'−'从「・・・・・・」
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:10:49.93 ID:nKHdftK6O
支援
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:14:05.73 ID:nKHdftK6O
支援
125 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 23:16:32.73 ID:wwOkd9eB0
(-_-)「どうすれば、いいですか?」
_
( ゚∀゚)「んー・・・・・・ そうだな。何か異世界から来たって『証拠』みたいなものはあるかな」
なるほど。
確かに考えてみれば俺等はなんとなくで行くあてのなさそうな子を善意・・・・・・いや、偽善か?
兎に角なんとなくという薄っぺらい気持ちで誘ったからこそ
すぐさま信じたけど、そういえば『証拠』なるものは見ていない気がする。
从'ー'从「残念だけど、証拠はないの」
(-_-)「(確かに、ドライブを使うことで移動すれば納得するかもしれないけど戻ってこれる保障がない限り駄目だもんな・・・・・・)」
_
(;゚∀゚)「ないって・・・・・・それじゃますます電波説が正しい臭いぞ?」
从'ー'从「信用してもらえないと思う。でも、信じてもらえないならそれでいいよ
無理に信じろって方が無理だと思う。電波ちゃんと思うなら思って貰っても結構だもん。
ただ、嫌でもあなたは私達が来た理由、異世界から来たということを知ることになる」
_
( ゚∀゚)「・・・・・・どうゆーことだ」
从'ー'从「今は知らなくていいの」
_
( ゚∀゚)「・・・・・・」
重く、苦しい雰囲気。体中に重りをつけられたかのように、金縛りにあったかのように、体が重い。
上手く口が開けない。なんとか、空気を変えないと、この子達が、危ない。
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:16:37.50 ID:Pjv7mdACO
支援
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:17:49.83 ID:nKHdftK6O
支援
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:18:25.54 ID:u3OUa46W0
確かに子ども相手に「今は知らなくてもいい」とか言われたらさすがにむっと来るもんがあるわな
支援
129 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 23:19:08.83 ID:wwOkd9eB0
川 ゚ -゚)「それはあとにしよう。それより、DATついて教えてくれないか?
この世界に共通してることなんだろう?私達にも影響を及ぼすというのなら、知っていて損はない。
それくらいは、教えてくれてもいいと思うのだが」
(-_-)「・・・・・・それは、僕から話します」
川 ゚ -゚)「ああ、頼む」
(-_-)「まず、DATというのは機械みたいなものです」
('A`)「ん?機械ってことは、どこかで作動してる、ってことか?」
(-_-)「そうですね。それは間違いないと思います」
('A`)「続けてくれ」
(-_-)「はい。それで、そのDATの場所は分かりません。この世界のどこかにある・・・・・・
手探りで探すしか他方法はないです」
_
(;゚∀゚)「手探りでって・・・・・・地道にもほどがあるだろ」
(-_-)「そうですね。でも仕方ありません。うだうだ言ってても前には進めませんから。
しかしただ闇雲に探すというわけではありません。何かしら影響があれば、その付近にDATがあるという可能性が強いのです。
となると、ここら周辺にDATがある、と仮定できます。なので多少なり操作は簡単です」
130 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 23:20:12.54 ID:wwOkd9eB0
川 ゚ -゚)「前向きには簡単と言えども、やはり手探りか」
(-_-)「・・・・・・まあそうですね」
川 ゚ -゚)「すまない。続けてくれ」
(-_-)「ちなみに形状は特定されていません。これは不規則です」
_
(;゚∀゚)「ん?機械なんだろ?だったら大体決まってるもんじゃねーのか?」
(-_-)「・・・・・・最初に言ったように、機械みたいなもので、起動はしているもの形は不特定です」
_
(;゚∀゚)「気の長い話だなホントに」
(-_-)「すみません・・・・・・」
_
( ゚∀゚)「あ、いや。気を悪くしたならすまねーな。続けてくれ」
(-_-)「いえ、大丈夫です。続けます。
DATの大本の原動力となるのが、不可解なものでして、こればかりは勝手にエネルギーを供給してしまいます」
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:21:26.72 ID:DZjln2eCO
支援
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:22:57.48 ID:nKHdftK6O
支援
133 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 23:23:54.68 ID:wwOkd9eB0
('A`)「どうゆうことだ?」
(-_-)「・・・・・・この世界にDATがある場合、このDATは、正確にはジェレーターと言うのですが、
これは人の性感を主食としてエネルギーであるエロエナジーを貯めていきます」
ΩΩΩ「「「「なっ、なんだってー!?」」」」
(;-_-)「・・・・・・簡単に言ってしまえば、今こう話している間にも行われている性交や、自慰行為。
これらが動力として働いているので止まることはありません。ましてやこの人口密度。
となるとDATを止めるには、破壊すること以外他方法はありません」
(;'A`)「ってことは、あれか。見つけて、壊す。それしかないわけか」
(-_-)「そうです。それに加えて困ったことに、この吸い上げたエネルギーは人間が呼吸をするのと同じ様に吐き出します。
それはつまり、性欲を吐き出していることになるのです。
となると、その吐き出した性欲を吸ってしまうと、先ほど街中での痴態。あれと全く同じことになってしまうのです」
川;゚ -゚)「無限ループというわけか・・・・・・」
(-_-)「はい。吸い出されては、吐き出され、吐き出したものはまた吸い出され、吐き出す。破壊しない限り、止まることはありません」
なんとも厄介な・・・・・・
しかも加えて場所が特定できないという。
そして形状も不明。不特定。となると、本当にこれは不味い状況かもしれない。
もしクーがDATの影響を受けたら・・・・・・
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:24:58.07 ID:nKHdftK6O
支援
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:29:02.12 ID:DZjln2eCO
しえ
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:29:07.05 ID:nKHdftK6O
支援
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:29:20.18 ID:g4oYJl9zO
し
138 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 23:29:34.31 ID:wwOkd9eB0
うん。なんとしてでも、止めなくちゃならない。
自分達のためにも、そしてこの子達のためにも。
いやまて。そういえば大事な、大事なことを聞いていない。
DATも大事だけど、それと同じくらいに大事なことがある。
この子達のこと。というよりかは、この子達が何故やってるのか、って方が正しいのか。
('A`)「少し、聞いていいか?」
(-_-)「はい?」
('A`)「どうして君達はそのDATだかジェレーターだかを破壊しなきゃならないんだ?
何も慈善事業というわけではないだろう?」
从'ー'从「私達は探偵なんですよ〜こう見えても」
川 ゚ -゚)「探偵?」
(-_-)「ええ。こことはまた違う世界で渡辺探偵事務所というのを開いて、稼いでいます」
('A`)「ということはアレか。仕事というわけか」
从'ー'从「う〜ん。仕事、ってのもあるけど私事ってほうが正しいかな」
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:31:17.88 ID:nKHdftK6O
支援
140 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 23:32:01.90 ID:wwOkd9eB0
川 ゚ -゚)「何か、あるのか?」
从'ー'从「・・・・・・」
川 ゚ -゚)「ん。話したくないならいいんだが。出来れば話してくれた方がこっちとしても信用が、親睦が深まると思うんだが」
_
( ゚∀゚)「そうだな。クーのいうとおりだ」
从'ー'从「ちょっと、長い話になりますよ?」
川 ゚ -゚)「構わないさ」
('A`)「話してくれるというのならな」
(-_-)「いいんですか?渡辺さん」
从'ー'从「・・・・・・この人たちはわかんないところが多いし、変なところも多いけど信用できる人だと思うから」
(;'A`)「変か・・・・・・」
川;゚ -゚)「多少なり自覚はしているが、面と向かって言われると結構辛いな」
_
( ゚∀゚)「はっはっは。変人乙」
('A`)「ジョルジュに言われるとは」
川 ゚ -゚)「全くだな」
_
(;゚∀゚)「あれー?」
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:32:02.70 ID:Pjv7mdACO
支援
142 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 23:33:27.99 ID:wwOkd9eB0
ジョルジュの間の抜けた声に、軽く笑いが起こる。
俺もクーも思わず、噴出してしまった。
だけど、これから渡辺ちゃんが話す内容は、決して笑えないものなのだと思う。
('A`)「じゃ・・・・・・話してもらっていいかな?」
从'ー'从「あ、うん。昔のことになるんだけどね―――――――」
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:33:45.90 ID:Pjv7mdACO
支援
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:34:05.21 ID:nKHdftK6O
支援
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:34:23.31 ID:Pjv7mdACO
支援
146 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 23:34:46.17 ID:wwOkd9eB0
从'ー'从渡辺の過去
从'-'从「おとーさん」
「おお、どうした」
从'-'从「おかーさんは?」
私がまだ幼少期の頃、お母さんが入院した。そう、私は教えられていた。
原因は教えてもらってない。何が原因で倒れて、入院したのかってのはさっぱりで、すぐ戻ってくるとばかり思ってた。
でも、お母さんは帰ってこなかった。でも、馬鹿みたいに私は信じてて、帰って来る。って。
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:35:57.94 ID:Pjv7mdACO
支援
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:37:09.25 ID:nKHdftK6O
支援
149 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 23:38:32.83 ID:wwOkd9eB0
「・・・・・・そうだ、お父さんと一緒にコイツをいじろう」
从'-'从「・・・・・・これ?」
「そうだ、これだ」
目の前にあるものは、小さな箱型の機械。
四角形で、中には色々な機材が入っていて、大きな板や、扇風機が小さくなったようなものが入っている。
でも、私は、機械なんかに興味はなくて、お母さんが帰ってきて欲しくて
从'-'从「・・・・・・おかーさんは?」
「・・・・・・」
从'-'从「おかーさんは?」
「この機材はな―――――」
从#'-'从「おかーさんは!?」
馬鹿だから、私は目の前にあった機械に当たった。箱を外側から思いっきり蹴飛ばして、父親に詰め寄った。
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:39:03.27 ID:nKHdftK6O
支援
151 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 23:40:38.39 ID:wwOkd9eB0
「・・・・・・お母さんは、帰って来る」
从#'-'从「嘘っ! ずっと待ってるのに、どうして帰ってこないの!?」
帰って来ると信じている面もあれば、逆に、何故かは分からずに帰ってこないかもしれない。とも思っていた。
「お母さんは『戻ってくる』さ! お父さんが、『戻して』みせる! 」
从'-'从「・・・・・・ほんとに?」
「ほんとさ! お父さんは科学者なんだぞ! 」
幼少期の感情の波というのは激しいもので、怒っていたはずなのに、気がつけば
从'ー'从「・・・・・・うんっ! お父さん、しんじる!」
「おお! 任しとけ! 」
満面の笑みの私がいた。
その私の笑顔に対して、子供みたいな真っ直ぐな笑顔を父親は見せてきた。
あっさりと、信じ込んでしまった。
しかし、それは当然のことだったかもしれない。
当時の私には、ううん。今も昔も、私には身寄りが父親しかいなかったのだから。
信じるしか、なかったのだから。
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:41:40.98 ID:nKHdftK6O
支援
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:42:05.83 ID:Pjv7mdACO
支援
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:43:17.20 ID:Pjv7mdACO
支援
155 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 23:44:00.32 ID:wwOkd9eB0
そしてある日、私は知ってしまう。お母さんはこの世に居ないということを。
些細な、ことだった。
病院にいる。そう聞いていたから、私は都内の病院へと向かった。
お母さんがいる。そう信じて。
从'-'从「おかーさん・・・・・・」
「・・・・・・あら?どうしたの?」
院内に入り、あたりをうろうろしている私を見つけたナースさんが腰を下ろして私と同じ目線に立って話しかけてくる。
从'-'从「おかーさん、探しに来たの」
「おかあさん? んー、名前は?」
从'-'从「・・・・・・渡辺」
「渡辺、さん?」
从*'-'从「うんっ!」
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:44:18.35 ID:Pjv7mdACO
支援
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:44:45.52 ID:nKHdftK6O
支援
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:45:02.24 ID:Pjv7mdACO
支援
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:46:13.78 ID:Pjv7mdACO
支援
160 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 23:46:15.64 ID:wwOkd9eB0
お母さんがいる。そう思った。やっと会える。ようやく話せる。
ナースさんが「ここで待っててね」と笑顔で言った後、何処かに行ってしまった。
でも、私は大人しくその場で待った。お母さんに会えるのだから、当然だ。
そして、数分と経ってから、ナースさんは帰ってきた。
「xxx号室ね。 一人でいける?」
从'-'从「・・・・・・うん!いける!」
「偉いわね渡辺ちゃんは。じゃ、お姉さんはお仕事があるから行くね?」
从*'-'从「うんっ!ありがとう!おばちゃん!」
「おばっ・・・・・・」
从*'-'从「ばいばい、ありがとう!」
わたしは、教えられた部屋へと駆け出した。
エレベータを使い、上へ昇り、その部屋へ辿り着く。
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:47:18.95 ID:nKHdftK6O
支援
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:47:28.93 ID:Pjv7mdACO
支援
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:48:11.98 ID:Pjv7mdACO
支援
164 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 23:49:27.44 ID:wwOkd9eB0
でも、いなかった。
お母さんはどこにも。
教えられた人には同じ苗字の人がいて、お母さんかと思った。でも、違った。お母さんじゃなかった。
しれっと、「あなたのことなんて知らないわよ私」と言われてしまった。
そして、そこでまた知ってしまった。
私は、母親の本当の名前すらを知らないということを。
家に帰り、私は寝ずに父親が帰って来るのをひたすらに待った。
納得がいかなかった。おかーさんは帰って来る。そういっていた父親が嘘をついていたのだ。
それも、ずっとだ。
「ふぅ、ただいま。・・・・・・っても、寝てるんだろうが」
从#'-'从「おかえり」
「おお!?どうしたこんな夜更けまで・・・・・・」
从#'-'从「おかーさん。いなかった。病院行ったけど、いなかった」
「・・・・・・」
やっちまった。という感じに取れた父親の表情だ。
焦っているようだけど、焦っていないフリをしている。
その変な気遣いが、私の神経を逆撫でした。
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:51:00.15 ID:DZjln2eCO
渡辺ちゃん黒イナリィ
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:51:03.49 ID:nKHdftK6O
支援
167 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 23:51:55.76 ID:wwOkd9eB0
从#'-'从「おとーさんのうそつき! 馬鹿! 大嫌い! 」
このときばかりは、感情を押さえつけることなんて出来なかった。
心から、父親がにくいと思ってしまったから。
「すまない」
从#'-'从「ばか! だいきらい! だいきらいだからあ!」
「・・・・・・すまない」
下手に出る父親を相手に、怒鳴り続けた。
しかし、幼さ故に感情はすぐに左右される。怒りというのも、すぐに沈静化した。
落ち着き始めたころあいを見計らったのだろう。
「・・・・・・おかーさんはな」
从'-'从「・・・・・・」
怒っていた私は、いつの間にか落ち着いていた。
でも、何か意地みたいな何かが父親に対して言葉を放つことを否定していた。
だから、静かに言葉を待った。
「お前の小さい時に既に居なかったんだ」
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:53:56.69 ID:nKHdftK6O
支援
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:54:25.77 ID:DZjln2eCO
支援
170 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 23:55:33.43 ID:wwOkd9eB0
从'-'从「え・・・・・・」
「おかーさんは、昔から体力がなくてなぁ・・・・・・すごく、病弱でもあった」
从'-'从「・・・・・・」
実の母親のことを、何一つ知らなかった私にとって、この話はありがたくて、とても、興味をそそる話で、ついつい聞き入ってしまう。
「風邪なんかひいた時には急いで病院に行かないと危ないくらいでなあ」
しみじみと、感傷に浸る父親を止められず
私はただだんまりと、耳を傾けた。
「初めてのデートの時だ。あの時だって、転んでひざをすりむいて、いろいろ大変だったんだぞ」
「それで、ここが重要な話だ。よく聞け。今はわからなくてもいい。
それでもいつか、お前が分かる時が来る日まで、ずっと覚えておけ」
珍しく、父親は真顔だった。今でも鮮明に、その表情が記憶にある。
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:56:13.67 ID:nKHdftK6O
支援
172 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 23:57:54.75 ID:wwOkd9eB0
「お母さんはな、お前を孕んだ時にすでに医者に言われてたんだ
『あなたの体力では、この子を産めない。下手すれば、命すらも』と
それでも、おかーさんは言った」
「『私は、これからあるこの子の人生を、作った私が奪うわけにはいかない』」
その頃の私は、何のことか、さっぱりだった。でも、何故だか、胸が痛んで、締め付けられて、鼻から何かが突き抜けて。
気がつけば、目から一筋、涙が流れてた。
「『だから産む。私の命に代えてでも! この子は絶対に産みます! 』」
母親の放っていたというその一言一言が、胸を打っていた。
脳内で、誰かわからない声で、しっかりと刻み込まれていた。
「おかーさんは、優しかった。そりゃあもう、世界一美人で、世界一優しい人だった。
世界、か。違うな、もっと、もっと凄かった。
それだけじゃない。おかーさんは、産む前に、産むまでの間に途方もない苦労をしてたんだぞ?」
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:58:09.15 ID:Pjv7mdACO
支援
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:00:10.67 ID:fa5aAjkpO
支援
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:00:37.45 ID:01ZcDIJHO
支援
176 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 00:00:57.63 ID:osVgV6gE0
「泣きながら、痛感を我慢して、吐きながらも、子供のために栄養を取ろうと食事を欠かさず取って。
少しでも動けば疲労も、吐き気も、痛みも伴うのに、必死に体力をつけようと毎日歩いていた。
おかーさんだって、死にたくはない。出来れば生きたい。そういう気持ちがあったんだ」
「でも、な。駄目だったんだ。お前を産む直前、医者は言ったよ
『これが、最後になるかもしれません。あなたの身は、あなたの体力では、この子を産めないかもしれません。
もしかしたら、この子も、あなたも、死んでしまう。そんな可能性だってあります』ってな。
それを聞いて、俺は・・・・・・弱いから、手術を止めて、お前を、お前の命を、奪おうとした。でも」
「あいつは言ったよ。もう喋ることだってままならないほどに苦しそうだった。なのにあいつは声を張り上げて、俺を怒鳴ったよ。
『父親がそんな弱気で、子供を見捨てるような気持ちで、何が親なのよ! 』って。
息も絶え絶えになりながらも、まだ言った。
『絶対に産みますからね』と。」
从;-;从「おかーさん・・・・・・」
意味は理解していなかった。でも、それでも私は泣いていた。
聞かされるだけで、そのときの母親の強い表情が、強い意思が、私を産もうとする気持ちが、ひしひしと伝わってきたから。
曖昧な理解だった。でも、それでも泣いていた。
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:02:22.09 ID:fa5aAjkpO
支援
178 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 00:04:13.14 ID:osVgV6gE0
「それでも、医者は止めたよ。生存確立は見込めない。1%もない。
それくらいに危なかった。それほどに、危険だった。だからこそ、医者は止めた。
でも、おかーさんはな、強く、はっきり言いやがった。
『1%あるなら十分です。0%じゃない。ここで諦めて、今後生きていくくらいなら、死んだ方がマシです』って。
泣いてたよ。涙を流しながら、言ってたよ。死ぬことが怖くないはずがないだろう」
「なのに、おかしなことだろ?諦めず、じっと医者を睨んでたんだよ。
お前を絶対に産むって。俺も、折れた。医者も折れた。腹をくくった。
そして、およそ半日ほどの長い時間、集中治療室の外側のいすに座って待った。
そしたら、お前の元気な泣き声が聞こえて、思わず中に入った。そしたら、な」
「笑ってたんだ。おかーさんは」
从;-;从「おかーさん・・・・・・っ」
「笑いながら、泣いているお前を抱きかかえて、俺に笑いかけて、お前を見せてきた。
思わず、俺も笑っちまったよ。でも、長くなかった。笑ってる時間は。それこそ、数十秒だったかもしれない。
すぐに、糸人形から糸を切ったように、ふっつりと倒れたんだ。
一言『お願いね』とだけ俺に呟いて」
泣いていたから、定かではなかったけど、父親は、静かに、泣いていた気がした。
もう、分からないことだけど。
そして、同時に私の中で不可思議な、発想が出てきた。言うべきでない、思うべきでない発想が。
179 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 00:05:16.83 ID:osVgV6gE0
『おとーさんは、おかーさんを見殺しにした』
それを、私は堪えられず
言ってしまったんだ。
それなのに、どうしてか、おとーさんは笑ってて
「ありがとう」と、告げて、部屋を出て行った。
その日からおよそ一週間ほど、私は口を聞かなかった。というよりは、話す機会そのものがなかったのかもしれない。
でも、律儀に食事を用意してくれて、生活には全く支障をきたさなかった。
そんな日が続いていて、内心、私の中で落ち着いてきた時に、
「なあ、こいつでもいじってみないか?」
休みを取って家で休養していた父親が、一つの箱型の機械を持って誘ってきた。
当の私の怒りは既に冷めていて、暇だったという理由もあったから機械いじりを始めた。
そしてそれが、存外に面白く、はまりこんでしまった。
接合した部分がしっかりしていなければ、一つでもしっかりしていなければ本体は作動しない。
そして、そこから内部へと繋ぐパイプのような線を本体へと繋いだりと、私は父親に色々聞きながら作業を進めていった。
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:07:24.87 ID:fa5aAjkpO
支援
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:07:39.40 ID:01ZcDIJHO
支援
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:08:39.80 ID:uoPBMShLO
支援
183 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 00:08:40.29 ID:osVgV6gE0
「・・・・・・よし」
从'-'从「完成だね!」
初めての共同作業だったかもしれない。
親と作業が一緒に出来たという喜びが私は抑えきれず、ついつい笑みをこぼしていた。
そんな私に気付いたのか、父親も、笑みをこぼしていた。
そして、顔を見合わせて笑う。
それから、私は暇な時があれば機械をいじっていた。
勿論、専門的なものではなく、あくまで趣味として。
それからも父親が一人で私を育て続けてくれた。親としての責任、というのもあったのかもしれない。
ただ、帰って来る時間も遅い上に、帰ってこない日もあり、あまり話す機会も、なかった。
でも、それでも父親は私をしっかりと育ててくれた。
たまの休暇には私を連れて、何処かへ連れて行ったり、家内で一緒に機械弄りをした。
仕事で疲れている時も、無理をしてでも、一緒にいてくれた。
あんなに理不尽な怒り方をして、あんなにわがままだった私を
大事に、育ててくれた。必要とされていることが分かった。素直に、嬉しかった。でも、言葉には決して出さない。出せない。
それでも、父親がいてくれたから、母親のように、強く意思を持って私を育ててくれたからこそ
私はやっていけた。頑張ってこれた。
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:09:59.51 ID:uoPBMShLO
支援
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:11:20.46 ID:fa5aAjkpO
支援
186 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 00:11:21.92 ID:osVgV6gE0
それから私は小学生にのぼり、何事もなく中学生になり、高校生になった。
生活は何も変わっていないままで、一人ぼっちだった。
それでも、それでも私をここまで支えてくれたのは、他ならぬ肉親である、父親だった。
それだけ、大きな存在だった。
だから言ってしまえば、いわば父親は小さな光。
でも、私が居た場所はいわば暗闇。だからこそ、私はその小さな光をずっと求め続けてきた。
ただ、その光は私にとってはあまりにも儚い。
あまりに、途切れすぎていて、あまりに、細い。
そんな閉鎖空間の中、そんな閉ざされた闇の中で、
私を助け出すかのようなもう一つの光の糸。
あまりにも、近くにありすぎて気付けなかった光。
从'ー'从「・・・・・・」
しかし、そのときはまだ見つけられない。そのための、伏線がなかった。
そして、来るべき時は、来る。それはまるで、作られた物語のように。
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:12:41.77 ID:fa5aAjkpO
支援
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:14:35.06 ID:01ZcDIJHO
支援
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:15:14.38 ID:uoPBMShLO
支援
父親が帰ってこない。丸一週間もだ。
何かあったかもしれない。そう思えても仕方ない。私にとってはあまりにも怖い話。恐怖しかない。
なぜなら、さっき言ったように私にとって父親は一つの光。
それも、一つしかない。たったの一つ。そう、一つしかないの。たったの、たったの一筋の光。
それが消えてしまうと、私は文字通り絶望。それしか残されていない。
そんな中での失踪。一週間もだ。
となれば、捜索願の一つや二つ、出してもおかしくはない。
ただ、知っている。私の父親は科学者。となれば逃げたとするなら最悪の事態。
つまり、何か悪行を働いていた。そういうことだと、思った。
だから、私は警察には取り合わなかった。いや、取り合えなかった。
もし、仮に警察が見つけたとしてもだ。私の勘が当たってしまえば、自らその光を断ってしまう。
それを考えれば、勿論のこと。警察には取り合えない。
となれば、どうするか。
どうしようもない。そう思いながら呆然としていた時、あるテレビ番組が目に映る。
答えは、そこにあった。
『真実は、いつも一つ!』
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:22:58.58 ID:uoPBMShLO
支援
192 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:23:12.19 ID:fa5aAjkpO
支援
从'ー'从「ごめんくださーい」
ヒントから得た答えへの道。
私なりに考えた答え。それは
【探偵事務所】
探偵事務所だった。
(-_-)「・・・・・・いらっしゃい」
探偵の顔、喋り方、全てを見ても全く探偵とは思えない。そんな面影もない。
あるのは鬱蒼とした表情。やる気が、覇気が伺えない雰囲気。
それも、自分とあまり変わりない年頃とも思えるほどに、若い。
不安と、不信感がぬぐえない。
从'ー'从「・・・・・・あの、捜索願なんですけど」
(-_-)「・・・・・・警察に当たったら?」
从'ー'从「警察には当たれない。だから私は来たの」
(-_-)「・・・・・・用件は?」
从'ー'从「失踪したと思える人の捜索」
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:28:01.93 ID:fa5aAjkpO
支援
(-_-)「・・・・・・思える?」
从'ー'从「確定事項じゃないの。でも、見つけて欲しい」
(-_-)「・・・・・・お金は、あるの?」
从'ー'从「これじゃ、駄目?」
パソコンが一台買えるほどのお金。それを、少年の眼下にある机にたたきつけた。
(;-_-)「・・・・・・十分だけど、そんなお金どこから」
从'ー'从「失踪した人のもの。これで、探してくれる?」
(-_-)「・・・・・・いいよ。でも、お金はいらない」
从;'ー'从「え?」
(-_-)「慈善事業というわけでもない」
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:30:11.04 ID:NEkEimw2O
支援
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:31:52.42 ID:fa5aAjkpO
支援
198 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 00:32:05.10 ID:NXI7kE2e0
从;'ー'从「・・・・・・」
話が読めない。何が言いたいのか、何を伝えたいのか。それが分からない。
(-_-)「成功報酬。それでいい。お金があることが分かったから、それで」
从'ー'从「・・・・・・ありがとー」
(*-_-)「・・・・・・お礼は、まだ早いよ」
从'ー'从「あっ、名前まだ聞いてないね」
(-_-)「・・・・・・ヒッキー。君は・・・・・・?」
从'ー'从「渡辺、でいいよ」
(-_-)「・・・・・・渡辺さん。わかったよ」
从'ー'从「これからよろしくねっ!」
(*-_-)「・・・・・・うん」
199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:32:45.38 ID:01ZcDIJHO
パソコンってこれまたピンキリなのを喩えに
200 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 00:33:27.11 ID:NXI7kE2e0
これが、もう一つの光。その光との初めての出会いだった。
それから私は、毎日ヒッキーのところへ向かった。
他愛のない世間話をして、どうでもいいようなことを話して。
調査のことも聞いて、色々と話した。
そして、ある日父親は突然に帰ってきた。
「・・・・・・すまないな、随分と留守にしてしまった」
从'ー'从「・・・・・・どこいってたの?」
「ちょっと、色々あってな」
从'ー'从「・・・・・・」
「すまんが、また出かけてくる。いい子にしてるんだぞ」
从'ー'从「・・・・・・うん」
言いたいこともあった。怒鳴ってやろうとも思ってた。
でもいざ目の前にした父親の姿は、あまりに杜撰で、悲惨。
着衣していた服は、よれてしわだらけで、所々に穴が開いていた。
いわば、満身創痍とも思えた。
だから、余計にいえなかった。
何も言えずに、見送った。
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:34:45.96 ID:fa5aAjkpO
支援
202 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 00:35:01.66 ID:NXI7kE2e0
(;-_-)「・・・・・・え?」
私は、ヒッキーに父親が突然帰ってきたことを話した。
きょとん、とした表情で、私の顔を見つめている。
驚くのも、無理はないと思った。たったの一週間の調査だったとはいえ、全く分からなかったのだから。
それが、突然帰ってきた。
从'ー'从「なんかごめんね」
(-_-)「・・・・・・見つかったなら、良かった」
これで、お別れ。そう。お別れ。
でも、私の中で、初めて父親以外とまともに話した人。
初めて、まともに接しあった人だった。
ここで終わりにするのは、嫌だった。
从'ー'从「・・・・・・」
(-_-)「・・・・・・」
暫く、沈黙が流れた。
決して重苦しいわけじゃないけど、少し、喋り辛い。
でも、言わないと駄目だ。
自分からいかないと、駄目なんだ。
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:37:14.46 ID:01ZcDIJHO
支援
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:37:34.33 ID:fa5aAjkpO
支援
205 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 00:37:47.26 ID:NXI7kE2e0
从'ー'从「・・・・・・ねえ、ヒッキー」
(-_-)「・・・・・・?」
从'ー'从「私がね」
言うか、言うまいか少し迷った。でも、ここまで来て言わないというのはない。
私の言葉を待っているヒッキーに、ゆっくりと続けた。
从'ー'从「ここを買うって言ったらどうする?」
(;-_-)「え!?」
从'ー'从「言葉どおり。買うの」
親の貯金を叩いて、私の貯めてきた貯金を叩けば、余裕なのだ。
すでにマンションの個室一つくらいは買えるお金があるのだから。
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:39:03.87 ID:fa5aAjkpO
支援
207 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 00:40:04.56 ID:NXI7kE2e0
(-_-)「馬鹿なことを・・・・・・」
从'ー'从「やっぱり、無茶なことだと思う?」
(-_-)「・・・・・・はい。無茶なことだと思います」
从'ー'从「それがね、そうでもないの」
(-_-)「・・・・・・どうゆうことですか?」
意味が分からない。何を言い出すんだ。と思ってそうなヒッキーに
私は貯金のことを話す。
(;-_-)「・・・・・・本気ですか?」
从'ー'从「浅はかだと思うよ私も。まだ昨日今日の仲だしね」
(;-_-)「そこまで理解しているのにどうして・・・・・・」
208 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 00:43:13.18 ID:NXI7kE2e0
从'ー'从「気に入ったから」
(;-_-)「え?」
从*'ー'从「ここが、気に入ったからだよ」
(;-_-)「・・・・・・無茶苦茶だ」
それから、私はあっさりとここの権利書を手に入れる。
表札の事務所の名前を
【从'ー'从探偵事務所】
に書き換えて、自宅から自分の家具を、生活に必要なものを、衣類などを全部事務所へと移し、
私は一つ同じ屋根の下、同年代の男の子と同棲することになった。
意識は、ほんとに全くしていないんだけどもね。
家には父親宛に、置手紙をしておいた。
私の新しい生活が始まって、仕事なんかも入ったりして、場数をこなしていって。
高校も一応通っていた。ただ、一応単位が落ちないレベルの話なんだけども。
209 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:43:16.61 ID:fa5aAjkpO
支援
210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 01:43:29.68 ID:L378dxPqO
支援
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 01:45:21.00 ID:L378dxPqO
死守
212 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 01:46:19.65 ID:IYgoFTMmO
支援
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 01:46:28.20 ID:7f08vqlxO
何だ?圧縮か?
ともかく支援入れとく
214 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 01:46:38.71 ID:CGMAbt4sO
支援
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 01:46:39.40 ID:9ufGIpHw0
フォックスのちんちん!!!
216 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 01:47:10.48 ID:9ufGIpHw0
事務所を設立して、かれこれ三ヶ月は経っていた。
ここの生活にも慣れてきて、私も探偵の仕事にも慣れてきつつあった。
ヒッキーのやり方、考え方を真似して、色々と考えて場数を踏んで、気がついたらおよそ二ヶ月でヒッキーと並ぶくらいに探偵としてはやっていけた。
あとは、情報網が足りないくらいで、その辺はじょじょに増えていく。そう考えて今は今のことを考えてやってきていた。
そんなことを考えながら、のんびりと依頼が入るのを待っていると
父親がこの事務所を訪ねてきた。
それも、かなりあわてた口調でだ
「う、うちの娘を探してくれ!」
从'ー'从「・・・・・・」
そのとき、私は思わず吹きそうになった。
同時に、バカが来た。とも思ってしまって、余計に笑いそうになった。
217 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 01:49:49.07 ID:9ufGIpHw0
(-_-)「・・・・・・初めまして」
「なんつってな。元気でやってるか?」
从'ー'从「うん〜。元気でやってるよ〜」
「やりたいことが見つかったみたいで、お父さん良かったよ」
ハンカチを出しながら「うっ、うっ」と泣きまねをして喜んでいた。
「ああそうだ。君は、ヒッキー君だったかな? うちの娘をよろしく頼むよ」
(-_-)「あ・・・・・・はい」
从'ー'从「まあ、ちょっとゆっくりしていったら?お茶でも出すよ〜」
「ああ、悪いな。お言葉に甘えて、と言いたいところなんだが
色々と話もしたいんだが、そうも行かない。すまんな」
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 01:50:19.97 ID:L378dxPqO
すげーブーン系他全滅してんのに…
支援
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 01:52:15.66 ID:L378dxPqO
支援
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 01:54:17.19 ID:L378dxPqO
支援
221 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 01:54:49.61 ID:9ufGIpHw0
(-_-)「・・・・・・どこかへ、行かれるのですか?」
「ああ。仕事がある。探偵事務所を設立したってのを知ってとりあえず一目見ておこうと思って立ち寄っただけなんだ。
元気そうな顔を見れただけでもう十分。じゃ、失礼する」
まるで嵐のように、入ってきて、出て行った。
呆然としながら、私とヒッキーは見送った。
元々は、ただ父親を探すためだっていうのに。
父親が居てくれれば、それだけでいいというのに。他に身寄りなんていないのだから。
でも、これは口にはできなかった。出来るわけがなかった。
だから私は、口にはせず、心の中でとどめた。
それから、父親が事務所に来たのは私達の時間軸でいう三年前になる。
そう、この日
あの男は、失踪した。
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 01:54:52.90 ID:L378dxPqO
支援
223 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 01:55:54.80 ID:L378dxPqO
支援
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 01:56:45.02 ID:L30TC++wO
狐め……支援
225 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 01:57:05.32 ID:L378dxPqO
支援
226 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 01:57:21.59 ID:9ufGIpHw0
ざあざあと音を立て、降り続けている雨。
こういう日に仕事の依頼が入ることはまずない。ヒッキーも言っていた。
だから私はぼうっとしながら、曇り空を見ていた。
雷が落ち、雷光が走った。
すさまじい轟音と、爆音が部屋中に響き渡り、思わず目を閉じた時、事務所の扉が勢いよく開かれた。
扉の先には、雨でずぶ濡れの父親の姿があった。
从;'ー'从「お、お父さん!?」
言葉は返ってこなかった。
ただ、表情は、おだやかなもので、私の目をしっかりと見て、
頬の力を抜いて、満面の笑みを浮かべて笑いかけた。
そしてまた、外へと駆け出した。
呼び止める暇もなく、既に居なくなっていた。
227 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 01:58:24.13 ID:9ufGIpHw0
それから今にかけて帰ってきていない。
元々、私が探偵になった理由はさっきも言ったように父親を探すためだけだった。
でも、なんだかんだで顔を合わせに来てくれてたから、安心していた。でも、あの雨の日から、一度も見ていない。
それから私はただ淡々と探偵業をしながら、父親を行方を捜していた。
でも、見つからない。
どこを探しても、誰に聞いても、全くというほどに情報がなかった。
だけど
今回のこの事件。DAT、マザーによる、この事件の主犯が、父親だから。
だから、父親を見つけるチャンスがようやく巡って来た。何を考えてこんな研究をしたのか分からない。
それに、あの人は私を呼んでる。私も、あの人を求めてる。だからこそ絶対に見つけ出す。
どうして失踪したのかも聞かなきゃならない。どうして、この機械を作ったのかだって聞いてない。他にもまだまだいっぱい聞きたいことがある。
そのためには、見つけなきゃ駄目なの。
そのためにも、今はDATを壊さなきゃならない。この世界のものも。他の世界のものも。
例えこの命に代えてでも・・・・・・!
228 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 01:58:32.84 ID:L30TC++wO
支援
229 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 01:58:55.43 ID:9ufGIpHw0
从'ー'从「ふう。・・・・・・終わりです〜」
(;'A`)「・・・・・・」
_
(;゚∀゚)「・・・・・・」
川 ゚ -゚)「・・・・・・」
こんなに、こんなに小さいのに、色々背負って生きてきたんだな。
幼い頃から、苦労してきたんだな・・・・・・
ただ一つ。これだけは言わなきゃならない。
('A`)「それは、渡辺ちゃんが生きている限り成し遂げたいことか?」
この一言は、あくまで『釣り』 何故なら、最後に言った渡辺ちゃんの
『例えこの命に代えてでも・・・・・・!』
の言葉の真意を掴むためのものなのだから。
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:00:00.19 ID:L30TC++wO
支援
231 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:00:11.00 ID:9ufGIpHw0
从'ー'从「うん。でも、ちょっとドクオさんが言ってることには間違いがあるよ」
('A`)「間違い?」
从'ー'从「成し遂げたいんじゃなくて、成し遂げることなの
あの馬鹿を見つけたら、私にとっての全ては終わる」
('A`)「全て?」
从'ー'从「・・・・・・これまで生きてこれたこと」
('A`)「・・・・・・それは納得できねぇな」
从'ー'从「どうして?」
('A`)「どうしても、こうしてもあったもんじゃねぇ。命は粗末にするもんじゃない。
生きられる限り惨めにでも、情けなくても、醜態を晒してでも生き抜くもんだ」
从'ー'从「簡単に言うけど、それは難しいことなの」
('A`)「まあ、な。でも、俺らはそうやって生きてきた。いや、そうやったからこそ生きているんだ」
俺の隣で座るクーにちょいと視線を向けると、こくりと頷いた。
そうだ。色々と情けないことをやった。醜態を晒した。酷く惨めだった。でも、いや、だからこそ生きているんだ。
232 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:00:18.27 ID:L378dxPqO
支援
233 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:01:28.57 ID:L30TC++wO
支援
234 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:01:39.77 ID:9ufGIpHw0
从'ー'从「・・・・・・頑張ってみます」
('A`)「ああ。頑張ってくれ」
从'ー'从「(・・・・・・でも、答えがわかってしまえば謎は謎でなくってしまうの。
だから、追い求めるものがなくなって、最終的に行き詰って、自害するの。
もとより、私が死んでも誰も悲しんだりしないから・・・・・・)」
('A`)「もし何か、俺等に出来ることがあったら、遠慮せずに言ってくれ」
从'ー'从「・・・・・・」
('A`)「・・・・・・同情されるのは嫌だと思う。だから、同情とか、そういうの抜きで考えよう。
俺等は、俺等で出来ることをやる。ただDATだのなんだのについては分からん。その辺は君達がやるべきことだ。
とどのつまり、必要最低限。これでいいかな?」
(-_-)「・・・・・・近づき過ぎず、遠ざかり過ぎず、距離を保ちながらってことですか」
(;'A`)「聞こえは悪いがそんな感じだ」
川 ゚ -゚)「出来うる限りのことはやろう」
_
( ゚∀゚)「俺も手伝うぜ」
从'ー'从「皆さん・・・・・・ ありがとう」
235 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:02:23.42 ID:9ufGIpHw0
('A`)「じゃ、とりあえず君達がこれからしばらく住む場所を教えないとな」
川 ゚ -゚)「おお。そういえばまだ教えてなかったな」
_
( ゚∀゚)「ん?もう決まってるのか?」
('A`)「あー、ジョルジュ。ちょい、こっち来て」
すでに二人の寝床は決まっていた。ただ、あの場所は・・・・・・
236 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:03:14.76 ID:L30TC++wO
支援
237 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:04:04.74 ID:9ufGIpHw0
_
( ゚∀゚)「ん?」
('A`)「高岡さんの、部屋なんだ」
_
( ゚∀゚)「・・・・・・あいつの、部屋か」
('A`)「駄目かな」
_
( ゚∀゚)「いや、別に構わないが」
('A`)「そっか、ならいいか」
('A`)「よし。じゃ、二人ともついてきてくれ」
从'ー'从(-_-)「「はーい」」
(;'A`)「(鬱蒼としている割に、はーいとかいえるんだなあの少年・・・・・・)」
238 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:04:14.85 ID:L378dxPqO
支援
239 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:05:32.07 ID:L30TC++wO
支援
240 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:06:08.61 ID:9ufGIpHw0
_
( ゚∀゚)ジョルジュと从 ゚∀从高岡
マンションの三階、隣はまだ番号は3桁にも達していないというのにこの部屋だけ番号が『801』番。
まあ、そんなことはともかくだ。
('A`)「到着!」
川 ゚ -゚)「近所迷惑だぞ」
(;'A`)「・・・・・・すみません」
川 ゚ -゚)「まあ、ドクオは置いといてだ。渡辺君とヒッキー君の部屋ここだ。ドクオ、鍵」
('A`)「はい! こちらです! 」
川 ゚ -゚)「近所迷惑だと何度いえば分かるんだこの馬鹿が」
(;A;)「すみませんでした……」
241 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:06:28.08 ID:L378dxPqO
支援
242 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:06:39.34 ID:9ufGIpHw0
川 ゚ -゚)「とりあえず、私達も一旦入ろうと思う。何か不備があったら怖いしな」
从'ー'从「はい。ありがとうございます」
(-_-)「お世話になります」
_
( ゚∀゚)「礼儀の正しい子達だ。ドクオとは大違いだな」
('A`)「(泣かない! 俺もう泣かないから! )」
川 ゚ -゚)「とりあえず、入ろうか」
243 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:07:16.83 ID:ztPdmyaeO
244 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:07:25.12 ID:9ufGIpHw0
このままでは埒があかないと思ったのだろう。
こういうキャラって結構辛い部分があるんだぜ?へへ……
とかなんとかぼやきながら部屋の中に入って色々と点検する。
うん。別段これといって問題ないな。
じゃ、あとは風呂場のお湯が恐らく錆び水が出るだろうから、その辺を落とすとして、みんなにはゆっくり待ってもらおう。
('A`)「多分水道の管が錆びてるだろうから落とすわー!」
川 ゚ -゚)「わかったー」
_
( ゚∀゚)「なら茶でも淹れてくれー!」
('A`)「このわがままチキチキ野郎が! べ、別にあんたのために淹れてあげるわけじゃないんだからね!勘違いはしないでよね!」
_
( ゚∀゚)「いいから淹れろよ」
('A`)「はい」
245 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:07:32.65 ID:L30TC++wO
支援
246 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:08:59.67 ID:L378dxPqO
支援
247 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:09:08.25 ID:9ufGIpHw0
というわけで、なぜかいつも持ち歩いている茶っ葉を入れる専用の筒状の容器を取り出して
風呂場ではなく、台所の水道をひねってみる。こっちは存外問題がないようで、錆び水は出なかった。なら大丈夫か。
ささっと、お湯を小型鍋に移し、ガスコンロに置く。
後はお湯が沸騰するのを待つだけだな。
('A`)「ふんふんふん〜♪」
いや、お茶というのは本当に素晴らしい。
一度でいいから中国にあるあの特産のg辺り1000円以上するものを飲んでみたいもんだ。美味しいんだろうなあ・・・・・・
「ドクオさん」
('A`)「茶菓子とかあったけっか・・・・・・」
お茶には定番として煎餅なんかがあると良いんだが。
あぁ、そういや煎餅の原料となってた団子も合うな。でも、うーん。流石にそこまでは持ち合わせてないか。
残念。
「ドクオさーん」
(;'A`)「ん?」
248 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:09:44.57 ID:9ufGIpHw0
なんだ?人の声が、聞こえた?
いやいや、そんなはずはない。何せジョルジュもあの二人もクーも違う部屋だ。
だとしたら?おかしいな。・・・・・・泥棒か?
いや、ないな。泥棒が俺の名前を知ってるはずがない。
だとすると・・・・・・
('A`)「誰・・・・・・だああ!?」
从 ゚∀从「ちわー」
(゚A゚)
俺は思わず失禁した。
249 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:10:04.13 ID:L378dxPqO
支援
250 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:10:10.15 ID:L30TC++wO
支援
251 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:10:43.24 ID:L378dxPqO
失禁すんなwww
252 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:11:13.27 ID:9ufGIpHw0
(;'A`)「ななな、なななななな」
言葉が回らない。
だって、おかしいじゃないか。そこにいたのは、高岡さん、だぞ?
おかしい。だってあの人は、だって、あの人はすでに
死んでいるんだから
_
( ゚∀゚)「ドクオー?おっせー・・・・・・ぞ・・・・・・?」
从 ゚∀从「ジョルジュ!」
ばっ、と様子を見に来たジョルジュさんへ飛びつく高岡さん。
死んでいるのだから触れられるわけはない。そのはずなのに、しっかりと抱きつけていた。
突然飛び出してきたその人物に、目を丸くして、口をぽかんと開いている。
何が起きたんだ。言葉にするならそんな感じだ。
253 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:11:49.65 ID:9ufGIpHw0
从 ゚∀从「ジョルジュ!ドクオさん!」
('A`)「たか、おかさ、ん?」
_
( ゚∀゚)「たか、おか?」
从 ゚∀从「そうだよ!僕だよ!」
嘘だ。有り得ない。だって、この人は・・・・・・
_
( ゚∀゚)「お前、何で・・・・・・いや、違う。誰だ」
死んだんだ。確かに、死んだ。
忘れるわけもない。ギリギリだったんだ。そもそも、ギリギリで生きていたんだ。
そして、訪れた死。当然といえば、当然だった。だからこそ、目の前に居る人が信じられない。
有り得ない。偽者としか思えない。それもかなり趣味の悪い、
最高に最悪な、偽者。
254 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:11:51.15 ID:L378dxPqO
支援!
255 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:11:51.31 ID:L30TC++wO
支援
256 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:12:22.38 ID:9ufGIpHw0
从;゚∀从「あれ?疑われてる?」
_
( ゚∀゚)「ったりめーだろ。お前は・・・・・・」
从 ゚∀从「死んだよ。ううん、違うね。死んでるよ」
('A`)「え・・・・・・」
『死んだ』ではなく、『死んでる』という言い回し。
それはつまり、自らの死を自覚していることで、目の前にいる人は本当に
高岡さん?
从 ゚∀从「忘れた?今日、いや昨日かな。特別な日であることを」
('A`)「特別な・・・・・・」
从 ゚∀从「恐らくドクオ君は地元へ帰ったはずだよ」
まさか
_
( ゚∀゚)「・・・・・・お盆、ってわけか」
257 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:13:02.44 ID:L378dxPqO
支援
258 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:13:27.00 ID:L30TC++wO
支援
259 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:13:27.25 ID:9ufGIpHw0
いや、だったら―――――
('A`)「もう時刻は十二時を過ぎてます。普通なら、帰っているはず・・・・・・」
从 ゚∀从「そう、だね。『普通』なら、ね」
ふと、俺は思い出した。あの二人組みのことを。
『異世界』から来た『普通』ではない『二人』のことを。
『異世界』から来れるというのなら、『普通』ではない。
となると、あの『二人』が原因だと考えれば、全ての辻褄が合う。合点する。
川 ゚ -゚)「おい、遅いぞどk―――――」
言葉が止まる。口は開いたまま。
目の前の人、有り得ない状況、光景に対してだろうと思う。
从 ゚∀从「あ、クーさん」
川;゚ -゚)「馬鹿な・・・・・・何故、あなたがここに・・・・・・」
260 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:13:58.26 ID:9ufGIpHw0
从 ゚∀从「本当に、久しぶりだね。僕、凄く嬉しいよ・・・・・・
でも、今は、それよりも、みんな忘れているけどもっと大事で、気付いて欲しいことがある」
川;゚ -゚)「え?」
_
(;゚∀゚)「なんだと?」
皆が目を丸くし、固唾を呑み発言を待つ。
高岡さんの登場よりも大事なこと。それは一体―――――
从 ゚∀从「ドクオ君が―――――失禁しているということを」
川 ゚ -゚)「・・・・・・」
_
( ゚∀゚)「・・・・・・」
('A`)「・・・・・・てへ☆」
_
( ゚∀゚)「やるぞ」
川 ゚ -゚)「把握した」
(;'A`)「あ。ちょ、待って、俺も悪気があったわけzy――――――――」
261 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:14:09.45 ID:L378dxPqO
支援
262 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:14:21.47 ID:L30TC++wO
支援www
263 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:15:06.40 ID:9ufGIpHw0
その後、俺の行方を知る者は
誰もいなかった――――――
と、まではいかないけども、何があったのか説明するとだな。
・・・・・・やっぱり説明したくない。思い出したくない。
鬼の形相で馬乗りになって殴ってくるクーに横っ腹を容赦なく蹴りつけてくるジョルジュのあの表情だけは。
よく生きてるもんだ。
((#),(#))「ずびばぜんでじだ」
川 ゚ -゚)「黙ってろこのチンカス」
_
( ゚∀゚)「さっさと着替えてこいこのチンカス」
((#),(#))「おごごろづがいびじょおに眼射いだじまず」
川#゚ -゚)「ファッキン」
_
(#゚∀゚)「レッツゴーマイルーム」
((#),(#))「ひっ」
264 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:16:07.85 ID:L378dxPqO
支援www
265 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:16:53.57 ID:9ufGIpHw0
俺は逃げた。それはもうメタルスライムの比ではない。はぐれメタル?甘いな。もはやこれはメタルキング・・・・・・いや、ゴールデンスライムまで達している。
野生で出てくるゴールデンスライム相当だろう。
そういやみんな、なんでメタルスライムがあんなに経験地を持ってるか知ってるか?
あれはな、生きるために培ってきた素早さで得た逃げるという必勝技で数々の修羅場を潜り抜けて来たからなんだ。その経験なんだ。
たまに集団で出てくる時があるだろう?あれは大移動をしている最中なんだ。だから絶対に殺しちゃいけないんだよ。
メタルスライムと、メタルキングと、ゴールデンスライムというBIG3が出てきたらそいつらはきっと家族だから、殺しちゃ駄目だ。お兄さんとの約束だ!
待ってる人がいるから、メタルスライム達は必死に逃げて、逃げることで生きているんだ!だから、駄目、ゼッタイ。
・・・・・・現実逃避はこの辺にして、だ。
('A`)「ドクオちゃん☆復活☆」
顔を洗えば元通り!なんというご都合主義!だがそこがいい。
と、こんなことを言って悠長にしてる場合じゃない。
今考えるべきことは、高岡さんのことだ。何故、あの人が、一体、どうして?
急いで、俺は自室から二人の部屋へと走った。
266 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:17:04.36 ID:L30TC++wO
支援
267 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:18:20.82 ID:L378dxPqO
支援
268 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:19:09.90 ID:L378dxPqO
支援
269 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:19:55.53 ID:9ufGIpHw0
('A`)「到着!」
川 ゚ -゚)「遅い。何故一分もかかる」
(;'A`)「早いよね?一分って結構早いよね?全力疾走したよ僕?」
_
( ゚∀゚)「さて、丁度良かった。お前のいない空白の一分間だんまりだったしな」
('A`)「・・・・・・どうして」
険悪なムード、って奴だろうか。だとしたら、ある意味俺は救世主、メシアってことになるのか?
調子に乗ってもいいかな?いいとも!
・・・・・・駄目だ。重い。空気が凄い重い。3トンくらい重い。
川 ゚ -゚)「お前の」
_
( ゚∀゚)「失禁が原因」
从;'ー'从「・・・・・・」
(;-_-)「・・・・・・」
('A`)「ですよねーん」
270 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:20:28.48 ID:9ufGIpHw0
通常ならここで豚箱行きだろうけども、そういうわけにもいかないのだろう。
というかそもそも何で俺は失禁してんだ。や、でも普通のはずだ。幽霊を見て「キャー!」ってなるのは、普通のこと。
・・・・・・そうか!
俺、男だからだ!
从;゚∀从「・・・・・・」
やべ、もしこの人が本当に高岡さんだとしたら、大分引かれている。
しかし、今はそんなことになりふり構っている場合じゃない。
この状況を見て唖然としている偽者であろう高岡さん。この人の正体を暴くのが先だ。
('A`)「みんな、今はこの人の正体を暴くのが先だ!」
川 ゚ -゚)「お前が先導切るな」
_
( ゚∀゚)「今日は大人しくしとけ」
从'ー'从「・・・・・・救いの言葉も出ないです」
(-_-)「・・・・・・少しでも、あなたがまともな人だと思ってた僕が馬鹿だったのかもしれませんね・・・・・・」
口々に罵られ、俺は泣いた。部屋の隅にひっそりを身を潜めて泣いた。
もう駄目だ。やってられねぇよカーチャン・・・・・・
271 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:20:45.82 ID:L30TC++wO
支援
272 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:20:49.30 ID:L378dxPqO
ドクオww
273 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:21:00.71 ID:9ufGIpHw0
川 ゚ -゚)「で、あなたは・・・・・・」
从 ゚∀从「・・・・・・」
_
( ゚∀゚)「黙っててもわかんねーだろ。本物って可能性こそ無いが、偽者って可能性は高い。だから吐くまでかえさねーぞ」
从 ゚∀从「ジョルジュは」
_
( ゚∀゚)「あん?」
从 ^∀从「変わらないね」
_
(; ∀ )「―――――!」
高岡さんの笑顔。そう、ただの笑顔。ただの笑顔にしか過ぎない。
でも、親友以上だった仲のジョルジュを止めるには十分過ぎるくらいに、十分だった。
視界が定まってなく、うつろな目をしたまま、電撃が走ったかのようにジョルジュは動かなくなった。
274 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:21:31.47 ID:9ufGIpHw0
('A`)「ほんとに、あなたは・・・・・・幽霊だというのですか?実体があって、会話が出来て、誰にでも見えるというのに
本当に、幽霊なのですか?」
从 ゚∀从「そうだよ。知ってるでしょ?この世界に起きている異変については」
('A`)「・・・・・・」
从'ー'从「ちょっと待って」
(;-_-)「あ、ぼっ僕からも言いたいことがあります」
('A`)「・・・・・・後にしてくれないか?」
今はこの二人に構っている場合じゃない。
高岡さん。この東京で住む場所を、夢を死して叶えてくれた。・・・・・・望んだ結果ではなかったけども。
その高岡さんがいるのだから。
何が起きているのか、一体何が原因でこういうことが起きたのか。
いや、逆に考えれば良いことに違いはない。何せ、今回のこの幽霊は、俺にとっても、ジョルジュにとっても、クーにとっても
大事で、大好きな人なのだから。
真偽を確かめなくてはならない。
275 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:21:35.28 ID:L378dxPqO
支援ww
276 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:21:56.27 ID:L30TC++wO
支援
277 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:22:03.62 ID:9ufGIpHw0
从'ー'从「・・・・・・私達にも、私達なりにやらなきゃならないことがあるんです」
(-_-)「・・・・・・それに、これはあなたたちにとっても、知らなくてはならないことです」
俺達にとっても、知らなくてはならないこと・・・・・・?
何故だか、わからないが、わからないが、どくん、っと胸が高鳴った。
('A`)「なん、だ?」
从'ー'从「高岡さんについてです」
('A`)「え?」
(-_-)「あの人は、確かに幽体です。ですが、実際幽体というのは霊感を持つ者しか見えません。
加えて、触ることなんて不可能なんです」
それは分かってる。それは知ってるんだ。
だから、
どうして見えるんだ。
どうして、触れるんだ。
278 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:22:56.59 ID:L30TC++wO
支援
279 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:23:06.83 ID:9ufGIpHw0
从'ー'从「あの人は、DATと」
(-_-)「同化しています」
_
(;'A`)「なんだtt(#゚∀゚)「なんだと!?」」
从 ゚∀从「Light... よく分かったね」
(;'A`)「(この場面で・・・・・・)」
_
( ∀ )「・・・・・・」
DATとの同化。
この子達の来た理由。
そして、ここにいる高岡さんは紛れも無く本物。
・・・・・・駄目だ。考えたくない。考えられない。
だってこの子達は、
DATの
DATの・・・・・
破壊が目的なんだから・・・・・・
280 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:23:37.01 ID:L378dxPqO
支援
281 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:23:37.90 ID:9ufGIpHw0
それはつまり、だって
高岡さんを
壊さなきゃならないってことなんだぞ・・・・・・
こんなことって、あるかよ・・・・・・!
あまりにも、酷い・・・・・・!
('A`)川 ゚ -゚)誰が為に 何の為に( ゚∀゚)从 ゚∀从
282 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:24:09.10 ID:9ufGIpHw0
_
( ∀ )「なあ坊や達」
(-_-)「・・・・・・はい」
_
( ∀ )「この、DATってのはこの世界に影響を及ぼしているんだよな」
从'ー'从「・・・・・・はい」
_
( ∀ )「・・・・・・一人の感情だけで、奪っていいもんじゃないよな」
(-_-)「・・・・・・はい」
ギリリ、といった音が響く。
恐らく、歯をかみ締めた音。悔しさに、または情けなさに、或いは、無力さに。
从 ゚∀从「ジョルジュ」
_
( ∀ )「高、岡」
从 ゚∀从「僕は一度死んでる身だよ」
_
(; ∀ )「でもっ! でもお前は! 生きていたかった! 戻ってこれた!
手放せるのか!? 諦めがつくのか!? 覚悟が、決まってるのか!?
俺には、俺には・・・・・・ああああ!!」
283 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:24:17.82 ID:L30TC++wO
支援
284 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:24:47.45 ID:L378dxPqO
支援
285 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:25:46.11 ID:L378dxPqO
支援
286 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:26:27.39 ID:L378dxPqO
支援
287 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:27:41.91 ID:9ufGIpHw0
近くにあった部屋のゴミ箱を蹴り飛ばすジョルジュ。
その姿は、あまりにも酷く情けないもので、でも、でも俺には止められない。
大好きな人が、戻ってきて、でも、また、殺さなくてはならないというそんな二度の別れを体験しなくてはならないなど・・・・・・
考えただけでも、あまり過酷すぎる・・・・・・!
从 ゚∀从「僕は、一度死んでる。それに、『一度』死ぬ前にジョルジュは言ってくれたよね?忘れたの?」
_
( ∀ )「・・・・・・」
从 ゚∀从「ジョルジュ?」
_
( ∀ )「・・・・・・」
从 ゚∀从「僕はまだ、ここにいるよ?」
_
( ∀ )「・・・・・・」
从 ゚∀从「元気出してよジョルジュ。君は、いつでも強く、逞しく、誰からも頼られるような人だ。
まさか三十路超えしたからって、心まで歳と一緒に老いて、錆びれていったわけじゃないでしょ?
君は、生きてるんだ」
_
(#;∀;)「すまねぇ・・・・・・すまねぇ・・・・・・っ!」
从#゚∀从「メソメソするな! あの時、あの場所で言った言葉、忘れてないよね!?
『お前の分も、しっかり生きてやる!』この言葉は嘘だったの!?君は、絶対に嘘を破るような男じゃない!
既に諦めはついてるはずだよ! ただ、心のどこかでぬぐい切れていない! 違う!?」
_
( ∀ )「高岡・・・・・・」
288 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:27:44.35 ID:L378dxPqO
支援
289 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:28:12.65 ID:9ufGIpHw0
从 ゚∀从「・・・・・・ねえ、そこの子たち」
从;'ー'从「え?」
(;-_-)「僕達、ですか?」
从 ゚∀从「そう、君達。僕を、DATを消すにはどうすればいいの? 物理的な方法じゃ消えないと思うんだけど・・・・・・。
ましてや、幽霊ってだけじゃないんだから、何か特別なこととか必要なんじゃないの?」
从;'ー'从「えーっと」
(;-_-)「(なんだっけ)」
从;'ー'从「確か性交渉だったような」
(;-_-)「(そうだっけ・・・・・・)」
从 ゚∀从「なんだ。なら簡単なことだね。ドクオ君かジョルジュのどちらか問題なしと」
('A`)「ジョルジュさんなら確かに・・・・・・」
Σ(;'A`)「って、ええ!? 俺もですか!? 」
川#゚ -゚)「断じて許さんぞドクオ」
从 ^∀从「冗談ですよ♪」
川;゚ -゚)「・・・・・・冗談きついです」
290 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:29:11.45 ID:L378dxPqO
支援
291 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:30:25.81 ID:L378dxPqO
支援
292 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:30:37.43 ID:9ufGIpHw0
从 ゚∀从「さて、それじゃジョルジュさっさと元気出して」
_
( ゚∀゚)「・・・・・・断る」
从;゚∀从「え?」
_
( ゚∀゚)「断るって言ったんだ。高岡」
从 ゚∀从「もう強がらなくても・・・・・・」
_
( ゚∀゚)「これは強がりじゃねぇ。
お前は、性交渉なんざ望んじゃいない。だってお前は、DATと同化しているんだろう?
その効果が原因で、お前はお前の意思で動いてないように俺には思える」
从 ゚∀从「ジョルジュ・・・・・・」
_
( ∀ )「DATで、お前の意思でもないのに、俺は絶対にしたくない。
・・・・・・違う。こんなの奇麗事だ。本当は、少しばかり、高岡が消えてしまうというのが嫌なんだ」
从#゚∀从「・・・・・・」
ジョルジュさんの言うことはもっともだ。
俺が、もし同じ立場で、クーが消えてしまうのであれば・・・・・・俺は・・・・・・
293 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:31:32.98 ID:L30TC++wO
支援
294 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:31:42.49 ID:L378dxPqO
支援
295 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:31:56.50 ID:9ufGIpHw0
从#゚∀从「僕が生きているだけで、この世界が混乱してしまう! そんなの耐えられないんだ!
奇麗事でもなんでもない! 僕が、消えるのが嫌だって?甘えるのも・・・・・・いい加減にしろ!」
_
(#゚∀゚)「どちらにしたってな、DATと同化している手前との性交渉なんざ望んじゃいねぇんだよ!!」
でも一つだけ、納得が出来ない。
从#゚∀从「君は何もわかっちゃいない!」
_
(#゚∀゚)「いいや、分かってる! 俺はお前の知らないことなんざねぇんだよ!」
駄目だ。ジョルジュさんは何も分かってない。分かろうともしていない。
これじゃ、これじゃただの子供と変わらない。
(#'A`)「やいコラジョルジュ」
_
(#゚∀゚)「なんだキ喪男野郎」
(#'A`)「罵りあいをしに来たんじゃねーよ
お前は、お前には高岡さんの全てがDATに支配されているわけじゃないのが分からないのか?」
_
(#゚∀゚)「確かに、全ては支配されてはいない。
でもな、あんなあっさりと性交のことを、話せるか!? 切り出せるか!? 平然と、真顔でいえんのか!?
となれば嫌でもDATの影響としか考えられないだろ!!」
296 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:33:11.18 ID:L378dxPqO
支援
297 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:33:56.90 ID:L30TC++wO
支援
298 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:34:05.08 ID:L378dxPqO
支援
299 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:35:35.33 ID:9ufGIpHw0
(#'A`)「違う!!
意識だってある! ちゃんと高岡さんの意思がある!
それであなたという人を信頼して、信用しているから求めているんだ!
高岡さんは、一度俺に話を振ってきた。でもあれは偽り、いわば釣りだった!
つまり、最初からあんた以外とやるつもりなんてなかったんだ! 」
_
(;゚∀゚)「何を、馬鹿な・・・・・・」
(#'A`)「あんたは高岡さんの知らないことなんざないって言った! その時点で、あんたはわかってないんだよ!
ほんとうに分かってるなら、気付く筈だろう! 俺だって、クーだって気付いてんだよ! 」
_
(;゚∀゚)「・・・・・・クーちゃん、もか?」
川#゚ -゚)「ああ、気付いてる。だからこそ、今のジョルジュは腹立たしい。実に、苛々する」
_
( ∀ )「じゃあ、俺は・・・・・・何も、気付いていないのに、何も知らないのに、勝手に知ってる風な口を叩いて
ただひたすらに高岡を傷つけてたってだけなのか・・・・・・?」
(#'A`)「そうゆうことだ!! やっと気付いたかこの野郎!」
仮にも、かなり年上であるジョルジュだが、そんな年齢関係なんて、今の俺には糞ほどにも関係なかった。
300 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:36:15.77 ID:9ufGIpHw0
从 ゚∀从「・・・・・・ドクオ君は、成長したね」
(;'A`)「え」
突然の高岡さんの言葉。
从 ゚∀从「君は、随分見ない間に立派になったよ。心は腐らないままで、純粋なままで。
良かった。こんなことなら・・・・・・」
最後に、何か言った気がした。ただ聞き取れなかった。
あくまで、これは勘になるけども、高岡さんは
「もっと、生きたかったな」
と言ってたような気がした。
301 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:37:26.54 ID:L30TC++wO
支援
302 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:38:16.83 ID:9ufGIpHw0
从'ー'从「DATの破壊、いいんですか?」
_
( ゚∀゚)「・・・・・・俺に言うな。あいつの頑固は昔からだ。ああなっちまったらどうやっても意思はかわらねぇ」
从'ー'从「私達は・・・・・・DATを破壊しにこの世界に来ました」
_
( ゚∀゚)「良かったじゃねーか。これで目的もはたせられる」
('A`)「結局、部屋は要らなかったな」
从'−'从「でも、何故だか、嬉しくないの。喜べない」
(-_-)「僕も、です」
('A`)「渡辺ちゃん、ヒッキー君」
从'−'从「はい」
(-_-)「・・・・・・はい」
303 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:38:26.44 ID:L30TC++wO
支援
304 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:39:37.25 ID:L30TC++wO
支援
305 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:39:44.96 ID:9ufGIpHw0
('A`)「まだ俺は半分と人生を生きていない。でも、最近ちょっと分かったことだ
こうやって俺等は過ちを繰り返し、繰り返すんだ。でも」
('A`)「それでも生きてる」
(;-_-)「・・・・・・?」
从;'ー'从「ん〜? 」
('A`)「そのうち、歳を追うごとに、気付くと思う。説明しても理解出来ないだろうから、自分で気付いてくれ」
川 ゚ -゚)「なあ、ドクオ」
('A`)「ん?」
川 ゚ -゚)「どういう意味だ?」
(;'A`)「この二人と同じく、自分で気付いてくれ」
从;゚∀从「ドクオ君」
(;'A`)「はい?」
从;゚∀从「どういう意味なの?」
(;'A`)「自分で気付いてください・・・・・・」
306 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:41:15.37 ID:L30TC++wO
支援
307 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:43:33.56 ID:L30TC++wO
支援
308 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:43:42.92 ID:9ufGIpHw0
从 ゚∀从「僕、もう気付けないよ」
(;'A`)「ひ、卑怯だ! しかもそれは笑えませんよ、ブラック過ぎる! 」
_
( ゚∀゚)「なあドクオ」
('A`)「同じ質問の場合あなたはクラウザーさまに消されます」
_
(;゚∀゚)「どういう意味なんだあれ」
(゚A゚)「あらかじめ同じ質問だったらって忠告してんだろうがクルァ!!」
俺の怒声をきっかけに、小さな談笑が起こる。
この面子で笑い合えるのは恐らくこれで最後。
最後くらいは、笑って終わりたいもんだしな。
少しくらいは、今をゆっくり楽しむとしようか・・・・・・
309 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:44:13.46 ID:9ufGIpHw0
从 ゚∀从出会いは別れの種( ゚∀゚)
まさか、本当に高岡とやることになるとは思ってもみなかった。
_
(;゚∀゚)「いいのか?」
从 ゚∀从「うん」
何が怖いかって、こいつがあまりにもあっさりしすぎているからだ。
確かに、こいつは可愛いさ。大好きさ。でも、いいのだろうか。
今にも壊れてしまいそうなくらいに何か脆く感じるんだよこいつ。
310 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:44:47.10 ID:L30TC++wO
支援
311 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:46:02.40 ID:w8uL9jxLO
リアリティのない痛い文章だな
312 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:46:09.10 ID:L30TC++wO
支援
313 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:48:01.96 ID:9ufGIpHw0
从 ゚∀从「じゃ、脱ぐよ?」
_
(;゚∀゚)「ちょ、ストップ! ストオオオップ!」
从;゚∀从「え? なに!?」
_
( ゚∀゚)「折角、こんな機会が出来たんだから、楽しませてくれよ
・・・・・・最後なんだし」
从 ゚∀从「・・・・・・そう、だね。あれ?でも脱ぐのを止める理由にはならないよね?」
_
( ゚∀゚)「甘いな高岡! セクロスというものは、脱がすことから始まり、着せるまでのことをいうんだ! 家に帰るまでが遠足って奴だ!」
从 ゚∀从「よくわかんないけど・・・・・・わかった」
_
( ゚∀゚)「よし、じゃ脱がすぞー」
从 ゚∀从「はー・・・・・・わっ!」
「はーい」と言いたかったのだと思う。
だが、既に両腕を上げていたので咄嗟に上着を勢いよく脱がせた。
しかしまあ・・・・・・
314 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:48:07.65 ID:L378dxPqO
支援
315 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:48:38.11 ID:9ufGIpHw0
_
( ゚∀゚)「雪みたいだな、お前の肌は」
从;゚∀从「・・・・・・駄目かな」
何を言っているんだこいつは。良いことじゃないか。病的な白さではなく綺麗な白だ。
まるで、どこかのお姫様かのように。
細く、するりと伸びた足。無駄な肉が一切ない腕。
しかし、いざ見てみるとこいつ結構小さいんだな。いやおっぱいじゃなくて。体格的に。
_
(* ゚∀゚)「駄目?何を言ってるんだ。むしろ・・・・・・そそられる」
从;゚∀从「あっ、ちょっと待って! なんか段々緊張してきt・・・・・・わあ!」
_
(* ゚∀゚)「はっはっはーよいではないかーよいではないかー」
从;゚∀从「あ、あれー? あーあーあーあー」
完全に全ての衣服を脱ぎきらせ、改めて一瞥。
先祖代々伝わる古来より与えられた俺のおっぱい眼によれば高岡の胸はおよそCだな。なかなか。
それも美乳と来た。これは素晴らしい。
何せ、ふっくらとしている上に、形が整っており、先端の乳首はぴんく色。
無駄な毛は生えておらず、歪な形など全くないのだ。
316 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:48:38.55 ID:L30TC++wO
支援
317 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:49:11.81 ID:9ufGIpHw0
いやあ、しっかしまあ
_
( ゚∀゚)「お前ロリ体系だな」
从#//∀从「う、うるさいっ!」
ぽこっ、という効果音が流れ出そうなひ弱なパンチが俺の腹をとらえる。
・・・・・・やばい、可愛い。
もういいよな?俺、もう限界だぜ?
頑張った。うん。俺は頑張った。
よし。
では
いただきます。
318 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:49:21.30 ID:L378dxPqO
これは急にわっふる
319 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:49:43.53 ID:9ufGIpHw0
从 ∀从「んー・・・・・・」
唇が触れ合い、しばらくこの接吻を堪能してやろうと思っていると
その矢先、大胆にも高岡の舌が俺の口内へと侵入してきた。
从* ∀从「んっ、んうぅ・・・・・・ぴちゃ、ちゅ、ん・・・・・・」
こいつ、もしかして舌だけで、感じてるのか?
感じている。そう思った瞬間、俺も舌を更に絡める。
从* ∀从「んぁ、くぅ、ふ・・・・・・ぁあ、ちゅ・・・・・・」
調子に乗りすぎて、息が切れ、思わず口を離す。
_
(* ゚∀゚)「ぷは!」
从* ゚∀从「はあ!」
互いに顔を見合わせ、笑う。
素直に、ずっとこのままでいたいと思った。
でも、そうはいかない。俺も決めたんだ。もう、決めたんだ。
320 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:50:23.80 ID:L30TC++wO
わっふるわっふる
321 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:50:49.04 ID:L378dxPqO
わっふるわっふる
322 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:52:28.86 ID:9ufGIpHw0
ちなみに、ドクオとクーは自室にて今頃二人で久しくセクロスでもしているだろう。
あれはあれで、結構溜まってたと思うしな。
あの二人組みはどうだろう?とりあえず、また違う部屋に移動してもらったが。
一応ここは、高岡が前に住んでいた部屋だ。
ああ、今はそんなことはどうだっていいんだ。
从* >∀从「きゃっ」
俺はゆっくりとベッドの上へ高岡を押し倒した。
押し倒した後、下の方へと視線を向ける。
そこは
_
(;゚∀゚)「おま、まだ毛も生えてなかったのか!?」
産毛があるのかないのかすら分からないほどに、綺麗に割れ目が見えるくらいだった。
从* ゚∀从「僕は体が生まれつき弱かったの知ってるよね?」
_
( ゚∀゚)「ああ」
从* ゚∀从「だからある程度まで成長したあと、ぴたりと成長は止まった。だから毛も生え揃っていない。嫌かな?」
323 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:52:46.51 ID:L378dxPqO
わっふるわっふる
324 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:52:59.56 ID:9ufGIpHw0
_
(* ゚∀゚)「何をいう」
関係ない。俺は別にロリコンというわけでも、性癖が危ない方向にあるわけでもない。
ただおっぱい狂と呼ばれるほどにおっぱいが好きだ。だがしかし、今は、そんなことどうでもよくなっている。
高岡と、一緒になりたい。それだけだ。・・・・・・もういい加減良い歳だってのに、若いねぇ俺も。
从* ゚∀从「DATと同化することで、一つ今気付いたことがあるんだけど」
_
(* ゚∀゚)「ん?」
从* ゚∀从「自在に濡らせるみたいで、ほら、もう」
高岡の太ももを伝い、膝下へと流れる雫。幾筋かの水路を作りながら、落ちている。
なんかもう、色々常識から外れてんなぁ、と。
構いやしないがな!
_
(* ゚∀゚)「じゃ、準備は万端ってことで?」
从* ゚∀从「うん」
325 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:53:31.54 ID:9ufGIpHw0
甲高い高岡の喘ぎ声が聞こえるたびに、俺自身が興奮していく。
脳内物質が作られ、どんどん気持ちは高まり、感情がこみ上げてくる。
从 //∀从「じょる、じゅっ! じょるじゅっ!」
面白いくらいに、自分の息子は飲み込まれては吐き出される。
そして入っていくたびに、高岡は喘ぎ声を上げ、腰を揺らし、膣内をも濡らし、揺らす。
こうも気持ちよかったものだったか。
从 //∀从「ああっ、じょるじゅ! じょるじゅっ!」
ただ、俺はどうして入れた瞬間に気付くことが出来なかったんだろうか。
高岡の太ももに伝っているあの血のことに。
そうさ、こいつは二十歳を超えておいてもいまだに処女だったんだよ。それでかつ、我慢して、痛みを押し殺して快楽に変えようとしてたんだ。
無理してないように見せながらな。
从 //∀从「ああ、あ、あ、あああ、あああっ!」
思いながらも、俺は結局腰を動かし、膣内を突き、己が欲望のために動いている。
いいんだ。これで。高岡も気持ちいいし、俺も気持ちいいんだから。
考えることは、止めた。
326 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:53:47.58 ID:L378dxPqO
わっふるわっふる
327 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:54:14.01 ID:L30TC++wO
わっふる支援
328 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:54:28.41 ID:L378dxPqO
わっふるわっふる
329 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:55:12.22 ID:L378dxPqO
わっふるわっふる
330 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:57:13.09 ID:9ufGIpHw0
从 //∀从「やっ、駄目っ! むえ、胸は吸っちゃ、やだっ!」
_
(* ゚∀゚)「何を、言ってんだ。よがり狂ってんじゃねぇか」
从 //∀从「やっ、ああ、あ、あ、あああ!」
二つ性感帯の同時責め。
右手で、片方の乳房を揉みしだいて、あまったもう一つの乳房は、舌で乳輪を回しながら、乳首を吸う。
どれほどの快感があるのかは、分からない。ただ、気持ちいいのだとは思う。
从 //∀从「ああっ、あ、あ、ああああ! あああ!」
次第に、高岡はまともに喋れなくなっていた。気持ちいいのだろう。
などと余裕ぶっこいている俺だが、実は余裕なんて欠片もない。
もう、出そうなんだ。
331 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:57:46.04 ID:L378dxPqO
わっふるわっふる
332 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:57:51.96 ID:L30TC++wO
支援
333 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:59:15.90 ID:L378dxPqO
支援
334 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:59:20.50 ID:9ufGIpHw0
从 //∀从「じょる、じょるじゅ、じょるじゅのが、中で、あばれ、て、びくんびくん、て! 」
_
(* ゚∀゚)「(くそ、出そうだ・・・・・・っ)」
从 //∀从「も、やあっ・・・・・・!何か、くるよぉっ、じょるじゅ! くるっ! なにか、おっきななにかが! なみが、くるよおっ!」
_
(* ゚∀゚)「俺も、出そうだっ・・・・・・!」
从 //∀从「で、え?出、る?出る、の? あぅっ!ああ、あ、あ、あああ! 出して! ぼくのなかで、出して! 」
_
(* ゚∀゚)「いいのか?!中で、出すぞ?!」
从 //∀从「い、いいっ! いいっ! いいからっ! 出して! だしてええええっ!」
これほどにない、元々狭かった内部が、更に俺を締め付けてくる。
くそっ!
いっちまう――――――!!
335 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:00:27.32 ID:L30TC++wO
し
336 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:00:33.92 ID:L378dxPqO
支援
337 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:02:14.68 ID:L378dxPqO
支援
338 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 03:02:22.33 ID:9ufGIpHw0
_
(*;゚∀゚)「ぐっ・・・・・・ああっ!」
从 //∀从「あ、あ、ああああ、あああああっ!!あああっ!あ、あっあうああっ!」
俺は、
高岡の中で、
果てた。
そして気付いてしまった。
少し、高岡の体が透け始めていることに。
339 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:02:59.04 ID:L378dxPqO
支援
340 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 03:03:16.49 ID:9ufGIpHw0
从* ゚∀从「ジョルジュ」
_
(;゚∀゚)「お、おい・・・・・・」
从 ゚∀从「僕は、DATだから。僕が望んだことが叶えば勿論壊れる」
_
(;゚∀゚)「もう、なのか?もう、消えちまうのか?」
从 ゚∀从「ジョルジュ」
_
(;゚∀゚)「ん?なんだよ」
从 ゚∀从「僕の、夢って知ってる?」
_
( ゚∀゚)「お前の、夢?・・・・・・わからん」
从 ゚∀从「はは・・・・・・相変わらず素直だね。最後くらいは嘘でも知ってるって言って欲しいくらいだよ」
_
(;゚∀゚)「あ、すまん。そういうもんだな」
从 -∀从「やれやれ」
そういいながら方を竦め目を瞑る高岡は、目をまた開けた時に
窓の外にある空を見つめていた。
341 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:03:45.49 ID:L30TC++wO
切なす
342 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 03:04:10.25 ID:9ufGIpHw0
从 ゚∀从「僕はね、鳥になりたいんだよ」
_
( ゚∀゚)「鳥?」
从 ゚∀从「そう。鳥。何も考えずに、ただ空を飛べばいい。
何も障害物はないんだ。ただ真っ直ぐに、自由に動ける。何にも縛られることもなくね」
_
( ゚∀゚)「いや、食料問題とか、仲間とかと行動したりで結構鳥は鳥で大変だと思うぞ」
从;゚∀从「はあ、全く。夢も希望もあったもんじゃないね。もうちょっとロマンを持とうよ」
_
(;゚∀゚)「ん?ん、ああ」
从 ゚∀从「やれやれ・・・・・・あ、」
何か気付いたかのように、高岡はびくりと止まる。
何事だろう、と思ったが、答えはすぐに出た。
単純だ。
体が、
更に薄くなってんだよ。
そして、この時。
俺の中で『何かが飛び跳ねた』。
343 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:04:25.47 ID:L378dxPqO
悲しいな…
344 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:04:52.47 ID:L30TC++wO
支援
345 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:05:20.69 ID:L378dxPqO
支援
346 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 03:06:31.77 ID:9ufGIpHw0
怖い。
高岡がいなくなってしまうことが、異常に怖い。
ようやく会えたのに、という感情と、まだこれからも話せると思って安心して話していた安堵をしていた自分に対しての怒りの感情。
それらがいりみだり、ごっちゃになって、交差する。
頭の中が、ぐらぐらとゆれ始めて、視界は変に乱れ始める。
そして、一筋の雫が、何故か、
俺の頬から落ちた。
从 ゚∀从「・・・・・・あれ?ジョルジュ泣いてるの?」
_
( つ∀;)「泣いて、ねぇよ」
必死に顔を隠したが、恐らくばれてるだろう。
从 ゚∀从「普通なら僕が泣くはずなんだよ?全く・・・・・・」
_
( つ∀;)「だから、泣いてなんか・・・・・・」
从 ゚∀从「はいはい」
そういいながら、ぎゅ、と俺を胸へと抱き寄せる。
涙腺は、更に緩くなる。これ以上は駄目だ。壊れてしまう。
347 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:07:21.79 ID:L378dxPqO
ジョルジュ…
348 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 03:07:55.65 ID:9ufGIpHw0
でも、堪えられない。消えてしまうんだ。高岡は。
死人とは思えないほどに、まだ高岡の胸は温かくて、それでいて、ちゃんと心臓もとくん、とくんと脈を打っている。
でも、消えてしまう。だって、徐々に色が失われているんだから。
_
( ;∀;)「高、岡あ・・・・・・!」
从 ゚∀从「どうしたの?ジョルジュ」
_
( ;∀;)「・・・・・・行くなよ、消えるなよ!」
無理を言っている。わかっている。
出来るわけがない。そんなこと言っても消えてしまうものは、消えてしまうんだ。
嫌だ。消えて欲しくない。分かってるんだ。無理だってのは。俺だっていい加減三十路を超えたおっさんだ。
無茶だってのも、夢を見てるってのも、こんな夢みたいなことを味わえて甘えてるってことも。
でも、それでも・・・・・・!
_
( ;∀;)「嫌なんだ!! 年甲斐がねぇとか、そんなことじゃねぇ! お前に、居て欲しいんだよ!!」
从 ゚∀从「ジョルジュ」
_
( ;∀;)「高岡ぁああああああああああああぁあああっ!!!!」
349 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:08:11.57 ID:L30TC++wO
イイハナシエンー
350 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 03:09:29.58 ID:9ufGIpHw0
静かに、俺の目を見つめている。その瞳には、ただ俺だけが映っていて、でも透けていて。
決して可哀相なものを見るような目ではない、でも、俺は可哀相だ。酷く、可哀相だ。
情けなくて、惨めで、どうしようもない。無茶を言って、迷惑をかけて、最後の最後にすら変に頑固で。
分かってるのに、分かってるのに止められなくて。
从 ゚∀从「心配しないで。僕は、帰るべき場所に帰るだけなんだから」
_
( ;∀;)「お前の帰る場所は、お前の帰る場所はここじゃねーかああっ!!!!」
从 ゚∀从「もう・・・・・・無茶言わないでよ。ほら、元気出して・・・・・・」
すっ、っと俺の頬を触ろうとした高岡の右手は、通り抜ける。
あ、ああ・・・・・・消える、消えるんだな。
いや、だ。手を握ることさえ、出来ないなんて、くそ・・・・・くそっ・・・・・・!
_
( ;∀;)「高岡ぁ!好きだっ!! 大好きだっ!! お前が、俺は、俺はあぁ・・・・・・っ!」
くそ、嗚咽が混じってまともに声がでねぇ。何でいきなり告白してるのかもわかんねぇ。
言いたいことすら、はっきりしねぇ・・・・・・くそ・・・・・・情けねぇ・・・・・・!
もっと、話したい。もっと、声が聞きたい。もっと、高岡の顔を見たい。もっと、もっと・・・・・・
351 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 03:10:16.79 ID:9ufGIpHw0
从 ^∀从「楽しかったよ。一度死んだのに、ドクオ君に会えて、クー君に会えて、これから世界のために頑張ってるあの子達に会えて
そして何よりも、ジョルジュ、君に会えて!」
何も言えない。何か、最後くらい何か言ってやりたかった。かっこよく、見送ってやりたかった。
でも、いざとなり、消えてしまう高岡を目の前にして俺は何も言えず、ただ涙を流し、嗚咽を必死にかみ殺すことしか出来ない。
酷く、情けない。高岡の野郎は、自分が消えてしまうっていう状況なのに、二度目の、この世からのさよならだってのに、涙一つ流さず堪えてやがんだ。
ほんとに、強いよ。お前は。
352 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:11:03.96 ID:L378dxPqO
黙祷支援
353 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:11:05.76 ID:L30TC++wO
支援
354 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 03:11:13.56 ID:9ufGIpHw0
从 ゚∀从「ああ、もう時間が無いや・・・・・・
最後にジョルジュ・・・・・・僕はね、君に会いたくて、君に焦がれて仕方がなかったんだ。
この世界にまた来れた時は心底喜んだよ。神様がチャンスを与えてくれたんだって。また、会えるんだ・・・・・・!って。
これが、本当に最後の言葉になると思う。
この世に居ない身でこんなこというのは卑怯だと自覚してる、でも聞いて。
僕は、君が好き。ジョルジュ、君が好き!」
从 ^∀从「ばいばい・・・・・・
高岡の姿は、完全に、透明化し、
つまり、
それは、
消えた。
消えて、しまった。
いなく、なっちまった・・・・・・
355 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:12:06.18 ID:L30TC++wO
支援
356 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:12:07.88 ID:L378dxPqO
支援…
357 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 03:12:31.21 ID:9ufGIpHw0
_
( ∀ )「は、はは・・・・・・」
_
( ∀ )「お前って奴は・・・・・・いつもそうじゃねぇか・・・・・・」
この時、俺はドクオのあの言葉を思い出した。
『俺等は過ちを繰り返し、繰り返すんだ。でも
それでも生きてる』
そうかよ、そういうことかよ。ほんと、知らないうちに成長してやがったんだなあいつは。
俺が今、こうやって喋れなかったのも、言ってみれば一つの過ちだ。
それを繰り返して、繰り返して、更に繰り返す。でも、それでも
358 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:13:17.80 ID:L30TC++wO
支援
359 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:13:28.95 ID:L378dxPqO
支援
360 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 03:13:31.97 ID:9ufGIpHw0
俺は生きてるんだ――――――
_
( ∀ )「高岡・・・・・・」
_
( ;∀;)「高岡あああああああああああああああああああああああ!!!!!」
堪えきれず、俺は叫び、泣いた。
既に、涙腺は完全壊れ、崩れていた。
だから、勿論のことだが、
耐え切ることなど、出来なかった。
いなくなった、消えた高岡を想い俺は、
理性を失い、ただ叫び、
泣いた―――――
_
( ;∀;)「ああああああああああああああぁぁぁあああああああああああああああぁぁああああ!!!」
361 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:14:59.00 ID:L30TC++wO
支援
362 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 03:15:17.95 ID:9ufGIpHw0
从'ー'从(-_-)お別れ('A`)川 ゚ -゚)( ゚∀゚)
363 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:15:33.11 ID:L378dxPqO
支援
364 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 03:16:38.04 ID:9ufGIpHw0
从'ー'从「・・・・・・ありがとうございます」
_
( ゚∀゚)「気にするな。困った時はお互い様って奴だ」
(-_-)「でも、あなたは――――」
_
( ゚∀゚)「おっと少年。それ以上は駄目だ。それにな?俺は幸せだ。これは強がりでも何でもねーぜ」
(-_-)「・・・・・・どうゆうことですか?」
_
( ゚∀゚)「・・・・・・二度と会えるはずのないあいつと、また会えた。
それだけで、もう十分じゃねーか。こんな機会を作ってくれたんだ。不謹慎だけどよ、感謝したいくらいだ」
从*'ー'从「そっか〜・・・・・・なら、良かった〜」
_
( ゚∀゚)b「おう。そうゆうことだから・・・・・・
胸張っていけ! まだまだDATは他の世界にあんだろ?大変だろうけどよ、頑張れよ!」
(*-_-)从*'ー'从「ありがとうございます!」
('A`)「じゃ・・・・・・お別れだな」
川 ゚ -゚)「達者でな」
从'ー'从「ありがとうございました」
365 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:17:24.55 ID:L30TC++wO
支援
366 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:17:28.82 ID:L378dxPqO
支援
367 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:18:53.02 ID:L378dxPqO
支援
368 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 03:19:53.27 ID:9ufGIpHw0
('A`)「俺等何もしてねーけどなー」
川 ゚ -゚)「全くだな。特にドクオなんか何をしてたのかわからんな」
(;'A`)「う・・・・・・」
_
( ゚∀゚)「失禁するしな」
(;'A`)「ぬう・・・・・・」
从'ー'从「いきなり迷子になってましたしね〜」
(;'A`)「ぐ・・・・・・」
まだだ、まだ俺は耐えられる。まだいける!まだ、いける!!
(-_-)「DATと勘違いしてセクハラ行為してましたし」
(;A;)「だあああああ!!俺は役立たずでしたよお! ええ!何かもう何で俺いたんですかね!? 知らないよ! バカ!!」
_
(* ゚∀゚)川*゚ -゚)从*'ー'从(*-_-)「あははははははっ!」
369 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 03:20:24.97 ID:9ufGIpHw0
从'ー'从「じゃ、私達は行きますね」
(-_-)「色々、お世話になりました」
('A`)b「頑張れよ」
川 ゚ -゚)「無理はするな」
_
( ゚∀゚)「仲良くなー」
从'ー'从(-_-)「はい!!」
元気よく、返事をした瞬間だ。
渡辺ちゃんと、ヒッキー君の姿は綺麗さっぱりこの『世界』から
消えて去っていた。
370 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 03:20:55.78 ID:9ufGIpHw0
(;'A`)「おお・・・・・・」
川 ゚ -゚)「まさか本当に、異世界から来ていたとは、な」
_
( ゚∀゚)「まあ、そうじゃねーと仕方ねーだろ」
('A`)「しかしまあ、長い一日だったな」
川 ゚ -゚)「・・・・・・おお、急に疲れが」
(;'A`)「・・・・・・俺も急に疲れが」
_
( ゚∀゚)「・・・・・・小鳥の囀りが」
川 ゚ -゚)「・・・・・・これからの予定は?」
('A`)「・・・・・・決まってるだろ?なあ、ジョルジュ」
_
( ゚∀゚)「・・・・・・ああ」
_
( ゚∀゚)川 ゚ -゚)('A`)「 寝 る ! !」
371 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:21:33.59 ID:L30TC++wO
支援
372 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 03:22:03.40 ID:9ufGIpHw0
こうして、この大きな事件は幕を閉じる。
しかしまたある日、ちょっとした事件が起きたりもするんだが
これはまた別の話。
ああ、あとそうだ。
('A`)「何か小包届いてるぞジョルジュ」
_
( ゚∀゚)「ああん?」
('A`)「あて先しか書いてなくて、差出人が不明で、しかも運送会社すら不明と来たもんだ」
_
(;゚∀゚)「・・・・・・怪しすぎるなおい」
(;'A`)「いいながら包装紙破るなよ」
_
( ゚∀゚)「なんつーか気になるじゃん」
('A`)「わかんなくもないけど・・・・・・」
373 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:22:35.49 ID:L378dxPqO
支援
374 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 03:22:36.24 ID:9ufGIpHw0
( ゚∀゚)「まーまー細かいことはあれとして、中身は・・・・・・え?」
('A`)「ん?」
_
(;゚∀゚)「小鳥・・・・・・?」
(;'A`)「だな・・・・・・」
_
( ゚∀゚)「あれ、でもこいつ・・・・・・」
('A`)「ん?」
_
( ゚∀゚)「・・・・・・いや、なんでもねぇ」
('A`)「・・・・・・?」
小鳥を見つめて、何処か悲しそうで、でも何処か嬉しそうな顔をしている。
何を思っているのかは分からないけど。
そういった感じで、どたばたとした非日常は終わった。
疲れたけども、たまにはこういうのもいいもんだ。
375 :
◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 03:23:16.40 ID:9ufGIpHw0
・・・・・・休みを取ったおかげで仕事がたっぷり溜まってるんだけどな。
さて、思いふけるのはあとにするとして・・・・・・
('A`)「今日も頑張りますか」
川 ゚ -゚)「気張ってこい」
('A`)「ああ。行って来ます」
川 ゚ -゚)「おう。いってらっしゃい」
日々は、同じことを繰り返していく。
それを退屈と思う人もいれば、勿論充実していると思う人もいる。
そういった考えを持てるのであれば、幸せなのだと俺は思う。
平和だからこそ、幸せだからこそそういった考えを働けるんだから。
・・・・・・俺等は、過ちを繰り返し、繰り返していく。
でも、生きているんだ。
おわり
376 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:24:33.73 ID:L378dxPqO
長かったなー…
乙ー
377 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:24:46.69 ID:L30TC++wO
禿しく乙
乙
初めて見たが、まとめはあるのか?
379 :
◆TR2vneJwo2 :2007/12/16(日) 03:28:32.49 ID:9ufGIpHw0
っと、みなさま遅くまでありがとうございました。
東京さんはOSN規制なので、前半は中継ぎ・後半はわたくしオナリストの代理で投下致しました。
>>378 花束さんとなっております。
トンクス
381 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:34:11.83 ID:qeRhiDlEO
乙
382 :
◆TR2vneJwo2 :2007/12/16(日) 03:34:35.36 ID:9ufGIpHw0
東京さんより、あとがき
東京 :オトナ合作なのにエロが全然なくて、下手糞ですんませんでした。
東京 :明日はあの漂流の作者、天国さんです。wktkしながらティッシュ片手にお願いします。
東京 :最後にエロ分が足りない方はsrngの方をどうぞ
東京 :支援ほんとにありがとうございました。
との事です。
自分も代理しながら楽しませて頂きました、東京さん激しく乙です。
明日以降もオトナ合作のエロさは激しく加速していく予感です、お楽しみに!
383 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 04:50:36.45 ID:3r1Bd27LO
乙
これが合作か