1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
(#^ω^)「いい加減にしろおっ!!何様のつもりなんだお!!!」
その日、僕は苛ついていたんだ。
ただ、仕事に疲れて、未来に疲れて、君に失望したくなかっただけなんだ。
2 :
たまご ◆EGGMAN.XJI :2007/12/14(金) 02:48:42.04 ID:nWtzsQiJ0
ト、
':, '「::::\┐___,,.. -‐ ''"´ ̄ ̄`"'' ー 、., /
':, r-‐'へ::::::::!_'´ __,,,,......,,,,,__ `ヽ. / み み
':, >:、:;::::::>''"´ `"'' ヽ. ,' ょ ょ
':,└─ァ''"' / ,'´ ヽ. ':, i. .ん ん
. \ ,' / / ,' ! ; ', ヽ ':, | み
\ / ,' ,'! /! ! ; /! i .!. .!. ょ
∠__,! / !メ、」_,,./| /! / ! ハ! | |. |. ん
`"'' 、..,,_ ! / ,ァ7´, `iヽ| / |ヽ、」ニイ、 | .| |. |. ! !
i,/レイ i┘ i. レ' 'ア´!_」 ハヽ| | | ∠
─-- / ! ゝ- ' ! ! ! | | `ヽ.
/ 7/l/l/ 、 `'ー‐ '_ノ! | i | ` ' ー---
,. -──-'、 ,人 `i`ァー-- 、 /l/l/l | !. | |
ヽ.ソ `: 、. レ' ', u ,/| | ! |
み み i /ーナ= 、 '、 ノ ,.イ,カ ! | |
ょ ょ .|ヘ./|/レへ`>-r =ニi´、.,_ | i ハ ! ,'
ん ん ! _,.イ´ヽ.7 / /:::| /レ' レ'レ'
み み | /7:::::! ○O'´ /::::::レ'ヽ. ___
ん ょ | / /:::::::レ'/ムヽ. /::::::::/ ヽ. ,. '"´ `ヽ.
! ! ! ./ ,':::::::::::!/ ハ:::::`´:::::::::::;' ', / i
( ゚毒゚)< しんどいわ。
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 02:48:56.17 ID:d3bwWTIK0
(#^ω^)「僕は一生懸命働いてるお!!どれもこれもツンのためだお!!」
(#^ω^)「どうしてわかってくれないんだお!!!」
ξ゚听)ξ「……」
その日、僕は疲れていたんだ。
ただ、何もかもに苛ついて、世界を怨んで、それでも、君に失望したくなかっただけなんだ。
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 02:50:10.70 ID:d3bwWTIK0
(#^ω^)「何とか言えお!!!」
ξ゚听)ξ「……別に、私はあなたにどうにかして欲しくて一緒にいる訳じゃないんだからね」
(#^ω^)「……」
その日、僕は思っていたんだ。
ただ、今日だけ喧嘩して、僕の不満をぶつけて、明日には謝って、また元のふたりに戻ろうと。
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 02:51:33.37 ID:QPpOKf8Y0
これも何かの縁だ 支援
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 02:52:28.11 ID:d3bwWTIK0
(#^ω^)「……もういいお。僕は寝るお」
ξ゚听)ξ「……」
そうなんだ。
それだけなんだ。
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 02:53:53.27 ID:d3bwWTIK0
ξ゚听)ξ「……ごめんね」
また、元のふたりに、戻りたかったんだ。
僕の苦労を、苦しみを、悲しみを、辛さを、少しだけ知って欲しかっただけなんだ。
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 02:54:07.87 ID:QPpOKf8Y0
支援
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 02:55:00.80 ID:d3bwWTIK0
(#^ω^)「謝るぐらいなら最初からするなお!!いい加減にしろお!!!」
僕はそう言うと、寝室の引き戸を勢いをつけて閉めた。
つきすぎた勢いのせいで、跳ね返って少しの隙間ができた。
僕は気にせずベッドにもぐりこんだ。
ツンのすすり泣く声が、聞こえた、気がした。
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 02:56:11.26 ID:QPpOKf8Y0
支援
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 02:56:32.77 ID:d3bwWTIK0
朝。目覚ましの音で、目を覚ます。
隣にツンはいない。
リビングからテレビの音が聞こえる。ツンはもう起きているようだ。
僕は目覚ましを止めて、体を起こす。
( ^ω^)「……ツン、おはようだお」
ξ゚ー゚)ξ「おはよう、ブーン」
その日のツンは、いつもよりニコニコしていた。
まるで世界のすべてを受け入れるみたいに。
まるで僕のすべてを包み込むみたいに。
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 02:56:54.60 ID:bc+HOBAa0
∩
/ \
|(・)(・)|
│ │
(_人_) <俺はエイズと避妊が大嫌いだぜ
│ V │
│ │ ∩
│ \/ノ
// /
∪ | × /
| |
/ 人 |
丿 | | |__
(__) (___)
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 02:57:48.91 ID:aA7gaA7D0
早く書いて下しあ><
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 02:57:48.91 ID:d3bwWTIK0
( ^ω^)「……昨日のこと、怒ってないのかお?」
ξ゚ー゚)ξ「昨日のこと?それよりお味噌汁が冷めちゃう。今日はブーンの好きな大根のお味噌汁よ」
( ^ω^)「……嬉しいお。いただきますだお」
僕はホカホカと湯気をあげるご飯とお味噌汁に惹かれて、席に着く。
ツンは昨日のことを忘れてしまったみたいに、ニコニコしている。
( ^ω^)「おいしいお」
ξ^ー^)ξ「ふふ、嬉しい。たくさん食べて今日もがんばってね」
ξ゚ー゚)ξ「あ。でも、がんばりすぎなくていいんだからね。無理しちゃ駄目なんだからね」
( ^ω^)「……ありがとうだお」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 02:58:16.61 ID:QPpOKf8Y0
…支援
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 02:58:54.27 ID:d3bwWTIK0
一緒に暮らし始めて、数ヶ月。
僕は高校時代に出会ったツンに憧れて、一方的なアタックを繰り返して、
やっとの思いで恋人になって、
「好き」なんて言ってもらえなくても、
顔を赤くして強がる彼女のことが大好きだった。
時にその態度が気に入らないことがあっても、
「ごめんなさい」が素直に言えない彼女でも、
ひたすらに許してきた。
だって、好きだから。
離したら、きっともう二度と抱きしめることができなくなってしまうから。
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:00:24.26 ID:d3bwWTIK0
( ^ω^)「じゃあ行ってくるお」
ξ゚ー゚)ξ「行ってらっしゃい。私も残業があるから遅くなるかもしれないけど、メールするから」
( ^ω^)「把握だお」
すれ違ったらきっと誰もが振り向いてしまう程の美人。
そんなツンが僕を選んでくれるなんて、思ってもいなかった。
告白にOKしてもらった日には、あまりの嬉しさに1km程全力疾走した程だ。
……いや、その行動に特に意味はないんだけど。
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:01:32.04 ID:d3bwWTIK0
同じ大学に進んで、無事卒業して、無事就職して、
それを機に一緒に暮らし始めて、そろそろ結婚も考え出して……
うまくいっていると自分でも驚く程だった。
ただ、僕はただのサラリーマン。彼女は入社後すぐに実力を認められ、いまや世界を飛び回る程のキャリアウーマン。
それでも毎朝ご飯をつくって、お弁当をつくって。
たまにある休みには部屋の掃除をして、溜まった洗濯物を洗って、ひたすらに僕に尽くして。
なのに僕は、彼女に八つ当たりしてばかりだった。
仕事でミスしては彼女に当たり、彼女の帰りが遅ければ叱り、休みの日にはぐうたら寝てばかりだった。
ツンはたまに怒ることがあっても、僕のせいにしたりはしなかった。
そんなツンに、僕はまた、不満を募らせていった。
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:02:05.07 ID:QPpOKf8Y0
粘着支援
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:02:11.29 ID:d3bwWTIK0
( ^ω^)「……でも昨日のは僕は悪かったお。一方的な八つ当たりだったお」
( ^ω^)「今日はツンの好きなスイーツでも買って帰るお。ちゃんと謝るお」
僕は独り言をつぶやきながら、満員電車に向かう。
今日もまた、いつも通りの一日が始まる。
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:03:09.21 ID:ovf3uzeE0
良スレ発見!支援
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:03:10.39 ID:QIwXMAwuO
支援
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:03:44.98 ID:QPpOKf8Y0
ブーンダメダメだなあ
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:03:59.58 ID:d3bwWTIK0
( ^ω^)「おっおっ。仕事疲れたお。ケーキ買って帰るお」
僕は駅前のケーキ屋で二人分のケーキを買って、家に向かう。
ツンは今日もきっと、ありがとうも言わずに、
嬉しくなんてないんだから、なんて言いながら顔を赤くしてケーキを頬張るんだろう。
( *^ω^)「想像しただけでかわいいお。早く家に帰るお」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:04:37.13 ID:6BucRluX0
機体支援
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:05:18.84 ID:d3bwWTIK0
僕が玄関のドアを開けると、そこにはツンの靴があった。
リビングの方からは、あったかいトマトの香り。思わずお腹が鳴った。
ξ゚ー゚)ξ「お帰りなさい。今日はミネストローネ作ったんだ」
( ^ω^)「ただいまだお。嬉しいお。ついでにケーキ買ってきたお」
ξ^ー^)ξ「突然どうしたの?嬉しい、ありがとうね」
( ^ω^)「……どういたしましてだお」
ニコニコしてありがとうという彼女に僕は違和感を覚えた。
仕事でいいことでもあったのだろうか。
考えると鬱々してくる。僕は何も考えずに、スーツを脱いでツンの向かいに座った。
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:05:37.33 ID:ZU5NYiT4O
支援
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:06:12.13 ID:d3bwWTIK0
( ^ω^)「……何かいいことでもあったのかお?」
ξ゚ー゚)ξ「いいこと?特にないわよ。強いて言えば一緒にご飯を食べれることかな」
( ^ω^)「いつになく素直だお。明日は雨だお」
ξ^ー^)ξ「失礼な言い方」
そう言って彼女はふふ、と笑った。
僕は何故か、寂しさを覚えた。
その日、ツンは始終ニコニコしていた。
僕は違和感を覚えながらも、きっと機嫌がいいだけだろうと気にもしなかった。
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:07:17.56 ID:sCYO0M/YO
先の展開が怖い…
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:07:52.01 ID:HX9IIE8nO
支援!
スイーツ(涙)
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:08:46.20 ID:d3bwWTIK0
そして、また、朝が来る。
( ^ω^)「おはようだお。今日はいつもよりゆっくりだお」
ツンはもう家を出ているだろうと思いながら寝室のドアを引く。
ξ゚ー゚)ξ「おはよう。お味噌汁あっためるからちょっと待ってね」
独り言をつぶやいたつもりが、ツンの返答に思わず驚く。
( ^ω^)「ツン、いたのかお?仕事はどうしたのかお?」
ξ^ー^)ξ「実は昨日付けで、辞めちゃった」
( ^ω^)「……え?」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:08:53.96 ID:IShdViTf0
支援支援
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:09:14.42 ID:aUXIfumLO
なんか怖いな…支援
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:09:53.47 ID:d3bwWTIK0
高校時代から、早く社会に出たいと言っていたツン。
男共に任せておけない、私はキャリアウーマンの代表になるとまで言っていたツン。
毎週のように海外に出て、いつも僕より仕事を楽しそうにこなしていたツン。
そんなツンは、ここにはもういないように感じた。
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:10:17.23 ID:mJA2hV480
wkdk
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:10:42.58 ID:d3bwWTIK0
( ^ω^)「どうしたんだお?ツン、おかしいお?」
ξ゚ー゚)ξ「何がおかしいの?ブーンがもっと一緒にいろって言ったんじゃない」
( ^ω^)「……」
ξ^ー^)ξ「僕はツンのために頑張ってるって言ったじゃない」
ξ^ー^)ξ「私、頑張る必要ないんだよね?ブーンがそう言ったんじゃない」
(;^ω^)「お……ちょっと待つお、僕はそう言ったかもしれないけど、仕事を辞めろとは言ってないお」
ξ゚ー゚)ξ「でもつまるところそういうことになるよね?」
ξ^ー^)ξ「大丈夫、私の判断だから。ブーンは気にする必要ないよ」
(;^ω^)「お……でも……」
ξ゚ー゚)ξ「私が家にいたら迷惑かなぁ……?ブーンのそばにいたいって思ったら迷惑かなぁ……」
ツンはそう言うと、ぽろぽろと涙を流した。
僕は何年もツンと一緒にいながら、ツンの泣いているところを初めて見た。
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:10:50.26 ID:QPpOKf8Y0
ああ…
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:11:12.16 ID:HX9IIE8nO
支援〜(・∀・)
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:12:06.11 ID:d3bwWTIK0
(;^ω^)「そんなことないお!ツンは……僕が守るから大丈夫だお……」
正直、不安だった。
今までふたりの収入で賄ってきた家賃、生活費。貯めてきた結婚費用。
ツンの方が収入が多かっただけに、僕は不安になったんだ。
(;^ω^)「だ、大丈夫だお……僕はツンのために頑張るんだお。ツンは何も心配しなくていいお」
ξ^ー^)ξ「ふふ、そうだよね。ブーンは頼りになるんだもんね。ありがと。何泣いてるんだろう私、ごめんね」
『ごめんね』『ありがとう』
彼女が苦手としていたはずのこの言葉を、彼女は今すらすらと発する。
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:12:40.70 ID:d3bwWTIK0
彼女は、
彼女は……ツン?
( ^ω^)「……ツン?」
ξ゚ー゚)ξ「なぁに?」
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:13:22.98 ID:d3bwWTIK0
( ^ω^)「どうしたんだお?本当にツンかお?何があったんだお?」
ξ^ー^)ξ「何のこと?変なブーン」
彼女はまた、ふふ、と笑った。
彼女は彼女であって、彼女はツンではなかった。
少なくとも、僕の目に映る彼女は、とてもじゃないが、ツンには見えなかった。
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:13:41.13 ID:QPpOKf8Y0
これは・・・
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:14:08.23 ID:QIwXMAwuO
支援
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:14:36.12 ID:d3bwWTIK0
( ^ω^)「どうしたんだお?ツン?いつものツンじゃないお?もっと僕を馬鹿にするんじゃないのかお?」
ξ^ー^)ξ「ブーンはわたしを支えてくれてるじゃない。どうして馬鹿にする必要があるの?」
( ^ω^)「……ツン?ツンだおね?」
ξ^ー^)ξ「何言ってるの?ブーンったら……」
ξ゚ー゚)ξ「ブーンったら……」
ξ;ー;)ξ「ふふ……私を支えてくれるんでしょう?私のそばにいてくれるんでしょう?」
ξ;ー;)ξ「私じゃなくてもいいんでしょう?そばにいればいいんでしょう?」
(;^ω^)「何を言っているんだお……?」
ξ;ー;)ξ「……でも、そばにいたいの、ごめんね」
ξ ー )ξ「私、私じゃなくなるから、せめてそばにいてほしいの、ごめんね」
(;^ω^)「ツン……?」
ξ ー )ξ「ごめんね……」
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:14:43.55 ID:VAgjbpjm0
紫煙
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:15:23.92 ID:G8TujhkwO
しえん
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:15:57.83 ID:/hxk2ue90
しえん
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:16:46.44 ID:/IBMXieV0
支援じゃああああああああああああああああああああああああああああああ
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:17:29.25 ID:rkv6glHAO
ないた
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:17:55.19 ID:U47r/KPdO
ブーン馬鹿な男だな…
支援
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:18:16.85 ID:d3bwWTIK0
彼女は、それからもずっと、この調子で、毎日僕のそばにいる。
昔みたいに、強がるツンはもういない。
僕の、好きになったツンはもう、いない。
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:18:38.84 ID:HX9IIE8nO
鬱展開…
支援
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:19:50.17 ID:d3bwWTIK0
( ^ω^)「……ツン、ただいまだお」
ξ゚ー゚)ξ「お帰りなさい。今ごはんあっためるね」
( ^ω^)「……ありがとうだお」
ξ^ー^)ξ「わざわざありがとうなんて。いつものことじゃない」
ツンは今日も、僕の横で、笑う。
毎日僕のそばで、毎日僕のために、僕をすべてとして、生きる。
僕の、好きになったツンはもう、いない。
HEDお願いします
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:20:31.33 ID:d3bwWTIK0
ξ゚听)ξ「何言ってるのよ。私は別にあんたのために一緒にいる訳じゃないんだからね」
ξ///)ξ「た、ただ、私がそばにいたくて……べべべ別に、何でもないんだから!今のは何でもないんだから!!!」
そう言って顔を赤くするツンは、もういない。
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:21:03.94 ID:QPpOKf8Y0
支援
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:21:26.69 ID:d3bwWTIK0
ξ゚ー゚)ξ「ふふ、どうしたの?人の顔じっと見て」
ξ^ー^)ξ「変なブーン」
僕の、好きになったツンは、もう、いない。
いないんだ。
『ξ゚听)ξはもういないようです』
おわり
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:21:27.52 ID:/hxk2ue90
しえん
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:21:32.09 ID:VAgjbpjm0
私怨
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:21:51.96 ID:/hxk2ue90
。。。
なん・・・だと・・・?
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:22:10.56 ID:G8TujhkwO
しえ
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:22:23.88 ID:rkv6glHAO
なに・・・・!?
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:22:26.44 ID:VAgjbpjm0
しえ…
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:22:36.18 ID:sCYO0M/YO
これだから深夜タイムは面白い
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:22:45.24 ID:QPpOKf8Y0
なんという欝エンド
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:22:55.76 ID:/hxk2ue90
まあ、なんだ
。。。乙
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:22:59.78 ID:QIwXMAwuO
なんてこったい
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:23:44.88 ID:G8TujhkwO
乙。
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:23:51.48 ID:QPpOKf8Y0
忘れてた 乙…
乙かれー
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:24:22.18 ID:sCYO0M/YO
終ってた…乙
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:24:29.83 ID:rkv6glHAO
乙・・・か?これ乙って言っていいのか?
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:24:38.77 ID:QIwXMAwuO
乙
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:24:44.35 ID:d3bwWTIK0
支援してくれた皆サンクス
鬱展開ですまんかった
終わりかよ!
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:24:57.17 ID:U47r/KPdO
…乙。
どうなんだこれは
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:25:05.14 ID:HX9IIE8nO
お…乙………
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:25:39.56 ID:aUXIfumLO
……乙。。
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:25:54.22 ID:QZl5v2jtO
乙
おつ…なんだが
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:26:25.19 ID:rbiyigM/O
乙
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:26:38.85 ID:QPpOKf8Y0
夜中らしい良い放り出されっぷりだったw
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:26:40.67 ID:1O3ScRgMO
乙。
続見たい気もする
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:27:33.85 ID:LNmUnhgZO
乙
裏の事情は各自の御想像に任せる……か
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:27:35.92 ID:sCYO0M/YO
煮え切らないやつ多すぎwwwwwwwwwww
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:29:13.52 ID:d3bwWTIK0
意外と結構見てくれた人いるみたいで嬉しいです
初めてのスレ立てだったもんで……質問とかあれば受け付けますが
正直煮え切らないですよね。まぁ煮え切らない感じを出したかったんで
良かったといえば良かった……のか?
>>85 多分自分の文才じゃ続編は無理\(^o^)/
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:30:04.74 ID:U47r/KPdO
>>77 鬱展開とゆーか、ただただブーンの身勝手さばかりで共感できない
ケンカの原因も曖昧だし
ツンのキャリアウーマンぶりも描写不足
もっと二人の日常とそこから浮き上がる気持ちのすれ違いを丁寧に書いて欲しかった
これではツンがどうして自我を消してまでブーンに惚れているのかわからない
30点
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:31:56.50 ID:1O3ScRgMO
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:33:00.07 ID:U47r/KPdO
ただ文章で説明するんじゃなくて
各々エピソードを作って描写すべき
ツンがブーンを好きになったきっかけとか
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:33:20.47 ID:sCYO0M/YO
俺のちら裏なんだが…配役をギコとしぃにした方が自然だったんじゃないかなと思いました
次回作も期待してりゅ
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:33:22.94 ID:d3bwWTIK0
>>89 そうですね。二人の日常とかはもっと書き込むべきだと自分でも思いました
ただ勢いで書いちゃったもんで、説明不足だなぁとは思います
その辺は読んでくださった方それぞれのなかで想像していただければ嬉しいかなと
ちょっと身勝手すぎますね。すみません。
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:33:32.91 ID:l+DHLpMl0
続きが見たいとか言う奴の方がよっぽど無粋だろ
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:35:26.17 ID:G8TujhkwO
あとがきマダー?(・∀・ )っ/凵 チンチン
あれか
Xファイル的なENDか
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:37:56.41 ID:U47r/KPdO
>>93 ネタは面白いよ
ブーンから見て美人で完璧なツンがそれまでの自我を消してしまったのは何故か?
それを二人の関係性を描くことで伝えればおk
安易だが、例えばツンにもなにかコンプレックスがあったとかさ
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:38:07.12 ID:d3bwWTIK0
>>91 そこも書くべきだったなぁとは思います……本当説明不足ですみません。
>>92 ギコとしぃですか……確かにそうかもしれません。
ただ、ツンデレであるツンがツンの部分を愛が故に消してしまった、
という話を描きたかったので……いや何かもうすみません。
次回作とか考えてませんが頑張ります。ありがとうございます
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:39:07.03 ID:d3bwWTIK0
>>97 あーなるほどです。勉強になります。ありがとうございます
次回作に生かせるよう頑張ります
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:40:25.15 ID:sCYO0M/YO
ツンデレのツン、つまりツンのアイデンティティーが消えたってことか
読解力なくてごめぽ
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:40:33.70 ID:rfUoOkaqO
良かったよ〜作者乙!
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:41:01.73 ID:QPpOKf8Y0
まあやってみなきゃわかんないことって多いだろうし
がんがれ。楽しみにしてる
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:42:20.03 ID:U47r/KPdO
いっぱい書いていっぱい批評もらえ
がんがれよ!
104 :
◆N16qJGbsgk :2007/12/14(金) 03:45:16.85 ID:d3bwWTIK0
皆様ありがとうございます
この辺で失礼しようと思います
とりあえず酉だけつけておきます、いつか見かけたら声でもかけてやってください
ではではおやすみなさいノシ
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:45:29.70 ID:QZl5v2jtO
あんまりエピソードを入れすぎると想像の余地なさすぎだからな
ツンのトラウマ的なのを臭わせてそれをえぐった一言ぐらいでもいいかもよ
それかブーンが日常的に傷つけまくるくだりを強烈に書いてしまうとか
裏設定まで垂れ流して余韻がなさすぎるのもツマラナイ
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:46:49.38 ID:U47r/KPdO
おし、再会を楽しみにしてる
おやすみノシ
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:53:43.23 ID:XlteYauNO
泣いた
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 03:58:37.05 ID:bc+HOBAa0
裏ああああああああああワああああああああああああああレッズ
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 04:16:51.16 ID:2hfx1CvL0
おつ
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 06:49:48.45 ID:2hfx1CvL0
ほ
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 07:05:06.17 ID:dqc6HAzxO
乙!!
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 07:56:57.90 ID:2hfx1CvL0
も
お疲れ様
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 08:40:11.44 ID:rF/Tg0v6O
あけ
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 09:01:27.37 ID:t1DRJ3iuO
ほ
116 :
◆N16qJGbsgk :2007/12/14(金) 09:01:32.35 ID:d3bwWTIK0
うお!起きたらまだスレ残ってた
嬉しいから続編というか、サイドストーリーというか
ツン視点からの話も書いてみようかなと思います
いや、今から書くわけじゃないからいつになるかわからんけども。
今日中に書き上げられて、もしこのスレ残ってたらここに投下する
でも保守してもらうのは悪いので、しかも今日中に書きあがるかわからんから
落ちてたらまたスレ立てます><
みんな本当にありがとう
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 09:14:17.78 ID:T71ehJrHO
期待あげ
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 09:16:31.02 ID:2hfx1CvL0
期待保守
ほ
し
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 11:19:41.32 ID:B6NzpUXbO
ゅ
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 11:55:06.22 ID:BPrv4moI0
今読みオワタ乙
123 :
◆N16qJGbsgk :2007/12/14(金) 12:03:04.78 ID:ASoU8FN30
意外と早くできちゃったから投下はじめるよー\(^o^)/
保守してくれた皆様サンクスです
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 12:04:15.07 ID:jHpjA3Vo0
なんというニート・・・!
この
>>1、できる・・・!
そしておれもニート・・・!
125 :
◆N16qJGbsgk :2007/12/14(金) 12:08:15.43 ID:ASoU8FN30
>>124 ニート言うなwww一応学生だwww
さて、投下します
『( ^ω^)ブーンはもういないようです』
126 :
◆N16qJGbsgk :2007/12/14(金) 12:09:10.90 ID:ASoU8FN30
(#^ω^)「いい加減にしろおっ!!何様のつもりなんだお!!!」
その日、ブーンはいつになく疲れているようだった。
ここのところ仕事から帰ってくると怒鳴りちらすことが多くなったように思う。
127 :
◆N16qJGbsgk :2007/12/14(金) 12:10:15.81 ID:ASoU8FN30
(#^ω^)「僕は一生懸命働いてるお!!どれもこれもツンのためだお!!」
(#^ω^)「どうしてわかってくれないんだお!!!」
ξ゚听)ξ「……」
その日、ブーンはいつになく苛ついているようだった。
ここのところ私を責めるような発言が多くなったように思う。
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 12:11:21.45 ID:jHpjA3Vo0
支援
129 :
◆N16qJGbsgk :2007/12/14(金) 12:11:40.88 ID:ASoU8FN30
(#^ω^)「何とか言えお!!!」
ξ゚听)ξ「……別に、私はあなたにどうにかして欲しくて一緒にいる訳じゃないんだからね」
(#^ω^)「……」
その日、私はどうしていいかわからなかった。
ここのところいつもこんな調子だった。私の好きなブーンの笑顔を、長らく見ていないように思う。
130 :
◆N16qJGbsgk :2007/12/14(金) 12:12:26.69 ID:ASoU8FN30
(#^ω^)「……もういいお。僕は寝るお」
ξ゚听)ξ「……」
そうだった。
私の好きなブーンは、どこにいってしまったのだろう?
131 :
◆N16qJGbsgk :2007/12/14(金) 12:13:02.19 ID:ASoU8FN30
ξ゚听)ξ「……ごめんね」
私のせいだとは思う。仕事が忙しく、ブーンと一緒にいられる時間は短い。
今日だって、何の連絡もせず帰りが深夜になってしまった。ブーンは夕食を用意して待っていてくれたのに。
132 :
◆N16qJGbsgk :2007/12/14(金) 12:14:08.61 ID:ASoU8FN30
(#^ω^)「謝るぐらいなら最初からするなお!!いい加減にしろお!!!」
ブーンはそう言うと、寝室の引き戸を勢いをつけて閉めてしまった。
いつもにこにこして、どんなに私が疲れてても落ち込んでても、
何もかも許されるような、私の居場所が、そこにはあった。
私はいつだってその笑顔に助けられ、励まされてきた。
そんな優しさに甘えて、私はいつも素直になれずにいた。
そんな私を、ブーンはかわいいと笑ってくれた。
恥ずかしくなって私は、また素直になれなくなってしまう。
ずっとそんなふたりでいたいと思った。
いられると思っていた。
なのに、いつからこんな風になってしまったのだろう?
気がつくと、涙が頬を伝っていた。
少しだけ開いた引き戸の隙間から、ブーンに聞こえないように、なるべく声を殺してしばらく泣いた。
133 :
◆N16qJGbsgk :2007/12/14(金) 12:15:16.48 ID:ASoU8FN30
私にとってブーンは、唯一の居場所だった。素の自分をさらけ出せる場所だった。
わがままも沢山言った。ケンカしても素直に謝れなかった。
それでもブーンは、いつでも笑って許してくれた。
完璧でいなければならない私の、唯一の、居場所だった。
そうだ、甘えすぎていたんだ。
私がブーンに頼りすぎていたんだ。
……私が、ブーンの、居場所になってあげるべきなんだ。
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 12:15:31.77 ID:1a+VI10kO
支援
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 12:15:39.54 ID:xTl1OIr00
今北支援
136 :
◆N16qJGbsgk :2007/12/14(金) 12:16:29.14 ID:ASoU8FN30
朝。寝室から、目覚ましの音が聞こえる。
そろそろブーンが起きてくるだろう。
私は今日から、ブーンの居場所になるんだ。
ブーンを支えてあげるんだ。
( ^ω^)「……ツン、おはようだお」
ξ゚ー゚)ξ「おはよう、ブーン」
久しぶりに笑顔でおはようと言った気がする。
ブーンは少し、不思議そうな顔をしていた。
137 :
◆N16qJGbsgk :2007/12/14(金) 12:17:09.16 ID:ASoU8FN30
( ^ω^)「……昨日のこと、怒ってないのかお?」
ξ゚ー゚)ξ「昨日のこと?それよりお味噌汁が冷めちゃう。今日はブーンの好きな大根のお味噌汁よ」
( ^ω^)「……嬉しいお。いただきますだお」
ブーンが、少しほっとしたような顔で笑う。
私はそれを見て嬉しくなる。
( ^ω^)「おいしいお」
ξ^ー^)ξ「ふふ、嬉しい。たくさん食べて今日もがんばってね」
ξ゚ー゚)ξ「あ。でも、がんばりすぎなくていいんだからね。無理しちゃ駄目なんだからね」
( ^ω^)「……ありがとうだお」
138 :
◆N16qJGbsgk :2007/12/14(金) 12:17:51.21 ID:ASoU8FN30
一緒に暮らし始めて、数ヶ月。
どうしてこんな簡単で大切なことに気づけなかったんだろう。
私にはブーンしかいないのに。
ブーンには私しかいないのに。
139 :
◆N16qJGbsgk :2007/12/14(金) 12:18:37.20 ID:ASoU8FN30
( ^ω^)「じゃあ行ってくるお」
ξ゚ー゚)ξ「行ってらっしゃい。私も残業があるから遅くなるかもしれないけど、メールするから」
( ^ω^)「把握だお」
ブーンを見送って、朝食の食器を片付ける。
スーツに着替えて家を出る。
……今日は残業は程ほどにして、トマトたっぷりのミネストローネを作ろう。
そう思いながら、満員電車に向かう。
今日もまた、いつも通りの一日が始まる。
140 :
◆N16qJGbsgk :2007/12/14(金) 12:19:19.69 ID:ASoU8FN30
仕事を終え、満員電車に揺られ、買い物をして家路を急ぐ。
スーツから部屋着に着替えて、ミネストローネを煮込んでいると、玄関のドアが開く音がした。
ξ゚ー゚)ξ「お帰りなさい。今日はミネストローネ作ったんだ」
( ^ω^)「ただいまだお。嬉しいお。ついでにケーキ買ってきたお」
ξ^ー^)ξ「突然どうしたの?嬉しい、ありがとうね」
( ^ω^)「……どういたしましてだお」
『ありがとう』なんて、随分と使っていなかった気がする。
こんなに大切な言葉なのに、私は何をしてきたんだろう。
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 12:20:17.29 ID:1a+VI10kO
支援
142 :
◆N16qJGbsgk :2007/12/14(金) 12:21:13.26 ID:ASoU8FN30
( ^ω^)「……何かいいことでもあったのかお?」
ξ゚ー゚)ξ「いいこと?特にないわよ。強いて言えば一緒にご飯を食べれることかな」
( ^ω^)「いつになく素直だお。明日は雨だお」
ξ^ー^)ξ「失礼な言い方」
そう言って私はふふ、と笑った。
素直な言葉を交わす。当たり前のことなのに、なんだか久しぶりに思える。
こうやって私は、ブーンの居場所をつくっていくんだ。
私がブーンの居場所になるんだ。
私は、今の私じゃだめなんだ。
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 12:21:30.57 ID:yDQmM9PU0
で、
>>1のが何が面白いか俺にはわからない。
スイーツ(笑)と同レベル
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 12:23:16.98 ID:Iw3CP4gP0
怖い所
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 12:23:24.61 ID:uUTy93dU0
これが噂の携帯小説ってやつか
146 :
◆N16qJGbsgk :2007/12/14(金) 12:23:36.72 ID:ASoU8FN30
そして、また、朝が来る。
( ^ω^)「おはようだお。今日はいつもよりゆっくりだお」
ブーンが寝室のドアを引く。 私は振り返って声をかける。
ξ゚ー゚)ξ「おはよう。お味噌汁あっためるからちょっと待ってね」
( ^ω^)「ツン、いたのかお?仕事はどうしたのかお?」
ξ^ー^)ξ「実は昨日付けで、辞めちゃった」
( ^ω^)「……え?」
147 :
◆N16qJGbsgk :2007/12/14(金) 12:24:31.99 ID:ASoU8FN30
高校時代から、早く社会に出たいと思っていた。
男共に任せておけない、私はキャリアウーマンの代表になるとまで思っていた。
毎週のように海外に出て、仕事は楽しかった。
それでも、私には、ブーンより大切なものなんてない。
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 12:24:58.77 ID:xTl1OIr00
>>145 >>1のレベルはともかく携帯小説は文法すら無茶苦茶だから比べるのは失礼。
149 :
◆N16qJGbsgk :2007/12/14(金) 12:25:20.91 ID:ASoU8FN30
( ^ω^)「どうしたんだお?ツン、おかしいお?」
ξ゚ー゚)ξ「何がおかしいの?ブーンがもっと一緒にいろって言ったんじゃない」
( ^ω^)「……」
ξ^ー^)ξ「僕はツンのために頑張ってるって言ったじゃない」
ξ^ー^)ξ「私、頑張る必要ないんだよね?ブーンがそう言ったんじゃない」
(;^ω^)「お……ちょっと待つお、僕はそう言ったかもしれないけど、仕事を辞めろとは言ってないお」
ξ゚ー゚)ξ「でもつまるところそういうことになるよね?」
ξ^ー^)ξ「大丈夫、私の判断だから。ブーンは気にする必要ないよ」
(;^ω^)「お……でも……」
ξ゚ー゚)ξ「私が家にいたら迷惑かなぁ……?ブーンのそばにいたいって思ったら迷惑かなぁ……」
どうしてだろう。ブーンは思ったより嬉しそうにしてくれない。
思わず涙が流れる。
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 12:25:40.05 ID:jHpjA3Vo0
ここからで評価が決まるな
151 :
◆N16qJGbsgk :2007/12/14(金) 12:26:02.41 ID:ASoU8FN30
(;^ω^)「そんなことないお!ツンは……僕が守るから大丈夫だお……」
(;^ω^)「だ、大丈夫だお……僕はツンのために頑張るんだお。ツンは何も心配しなくていいお」
ξ^ー^)ξ「ふふ、そうだよね。ブーンは頼りになるんだもんね。ありがと。何泣いてるんだろう私、ごめんね」
よかった。ブーンは私を必要としてくれてる。
私はブーンを支えてあげるんだ。毎日毎日そばにいてあげるんだ。
152 :
◆N16qJGbsgk :2007/12/14(金) 12:26:38.54 ID:ASoU8FN30
( ^ω^)「……ツン?」
ξ゚ー゚)ξ「なぁに?」
( ^ω^)「どうしたんだお?本当にツンかお?何があったんだお?」
ξ^ー^)ξ「何のこと?変なブーン」
思わず笑みがこぼれる。こんなに動揺しているブーンを見るのは、私に告白してきた時以来だ。
153 :
◆N16qJGbsgk :2007/12/14(金) 12:28:52.24 ID:ASoU8FN30
( ^ω^)「どうしたんだお?ツン?いつものツンじゃないお?もっと僕を馬鹿にするんじゃないのかお?」
ξ^ー^)ξ「ブーンはわたしを支えてくれてるじゃない。どうして馬鹿にする必要があるの?」
( ^ω^)「……ツン?ツンだおね?」
ξ^ー^)ξ「何言ってるの?ブーンったら……」
ξ゚ー゚)ξ「ブーンったら……」
ξ;ー;)ξ「ふふ……私を支えてくれるんでしょう?私のそばにいてくれるんでしょう?」
ξ;ー;)ξ「私じゃなくてもいいんでしょう?そばにいればいいんでしょう?」
(;^ω^)「何を言っているんだお……?」
ξ;ー;)ξ「……でも、そばにいたいの、ごめんね」
ξ ー )ξ「私、私じゃなくなるから、せめてそばにいてほしいの、ごめんね」
(;^ω^)「ツン……?」
ξ ー )ξ「ごめんね……」
154 :
◆N16qJGbsgk :2007/12/14(金) 12:29:54.80 ID:ASoU8FN30
思わず、口に出してしまった。
薄々感づいていたことだった。
ブーンはきっと、私じゃなくてもいいんだ。そばにいてくれる子ならいいんだ。
それでも私は、ブーンじゃなきゃだめなんだ。
ごめんね、ブーン。
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 12:30:20.68 ID:1a+VI10kO
支援
156 :
◆N16qJGbsgk :2007/12/14(金) 12:30:52.18 ID:ASoU8FN30
私は、それからもずっと、この調子で、毎日ブーンのそばにいる。
昔みたいに、強がる私はもういない。
強がった私を、かわいいと言ってくれたブーンも、もう、いない。
157 :
◆N16qJGbsgk :2007/12/14(金) 12:31:23.60 ID:ASoU8FN30
( ^ω^)「……ツン、ただいまだお」
ξ゚ー゚)ξ「お帰りなさい。今ごはんあっためるね」
( ^ω^)「……ありがとうだお」
ξ^ー^)ξ「わざわざありがとうなんて。いつものことじゃない」
私は今日も、ブーンの横で、笑う。
毎日ブーンのそばで、毎日ブーンのために、ブーンをすべてとして、生きる。
昔みたいに、心の底から楽しそうに笑っていたブーンは、もう、いない。
158 :
◆N16qJGbsgk :2007/12/14(金) 12:32:17.21 ID:ASoU8FN30
( ^ω^)「ツンはもっとニコニコするべきだお。せっかくキレイなのにもったいないお」
( *^ω^)「でも、ツンツンしてるツンもかわいいお。さすが僕の彼女だお」
そう言って顔を赤くするブーンは、もう、いない。
159 :
◆N16qJGbsgk :2007/12/14(金) 12:33:03.47 ID:ASoU8FN30
ξ゚ー゚)ξ「ふふ、どうしたの?人の顔じっと見て」
ξ^ー^)ξ「変なブーン」
それでも私は、ブーンのそばにいることを選ぶ。
たとえ、あの頃のブーンはもういなくても。
『( ^ω^)はもういないようです』
おわり
おつー
二人からの視点がそれぞれ見えて面白かったよ
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 12:35:22.36 ID:bLaBGgkQ0
乙つ
162 :
◆N16qJGbsgk :2007/12/14(金) 12:35:30.53 ID:ASoU8FN30
正直蛇足だったなと反省している。
支援してくれた人、保守してくれた人、意見くれた人、
みんなありがとうです
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 12:35:32.56 ID:kY2CIlvMO
支援
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 12:37:18.95 ID:xTl1OIr00
乙んつ
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 12:38:15.38 ID:1a+VI10kO
乙ガンダム
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 12:40:30.50 ID:jHpjA3Vo0
この展開、ド王道のはずなのに予想の斜め上だったおれガイル
ぼくは汚れてしまったよ、母さん
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 12:40:56.87 ID:Z0euAQ7W0
乙!
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 12:41:10.23 ID:avTTo7FWO
乙
だが腐女子系携帯小説の改行地獄を彷彿とさせるぜ…
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 12:43:17.29 ID:uUTy93dU0
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 12:49:29.09 ID:0e8JFtKBO
乙でした
二人には元の関係に戻って欲しかった
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 12:51:45.66 ID:lJoyn/wNO
乙。
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 12:58:49.76 ID:9lb6k0x0O
昼休みに読んだよ
欲を言えば、この後の展開も気になった自分ですがいいもの見せて貰いました。
>>1乙!!
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 13:37:29.74 ID:BPrv4moI0
乙
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
鬱再び