( ^ω^)と川 ゚ -゚)が現代戦を闘うようです
1 :
afo ◆2z7bKNbsWo :
Prologue
〜 2009年11月3日 2130時 〜
寒い夜だった。
川 ゚ -゚)「何か、食べ物を持ってないか?」
クーは前部座席のドライバーに問いかけた。
が、返事はない。
「ハンビー」とよばれるこの軍用車は、小銃弾程度なら簡単にはじき返す装甲とひきかえに、
騒音が車内に入り込むのを防ぐことができない構造になっていた。
クーは後部座席から身を乗り出して、
もう一度、前席のドライバーに声を掛ける。
川 ゚ -゚)「何か、食べ物を、持って、ないか?」
「え?」
川 ゚ -゚)「た・べ・も・の 持って、ないか?」
「…ああ、食べ物…」
ドライバーは懐に手を入れ、茶色いプラスチックパッケージを取り出した。
「どうぞ、クー中尉。MREのあまりですが」
川 ゚ -゚)「チョコレート・バーか」
手渡されたそれを見て、クーは少し落胆する。塩味のものが食べたかった。
だが、そんな贅沢はいえない。
川 ゚ -゚)「いや、ありがとう・・」
虫の声も絶えた秋の終わり、
三台のハンビーの車列は、福井県敦賀市を超えて滋賀県に入っていく。
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:06:08.83 ID:13JqUUGD0
wktk支援
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:06:09.10 ID:4krDUCiT0
クーは硬いチョコレート・バーをかじりながら、ふたたび膝の上のノートパソコンに目を落とす。
目的地である今津駐屯地につく前に、京都戦線に関する資料に目を通しておきたかった。
現地部隊からの、非正規兵との小競り合いの報告。
待ち伏せの報告。
衛星写真。
予想される敵の装備のデータ。etc. etc.…
揺れるハンビーの中でモニターを見つめるクー。
突然、衛星通信モジュールのLEDが、緑色に点滅を始める。
川 ゚ -゚)「…衛星回線の着信?」
M2C2の音声回線による着信だった。クーは受話器を取る。
ξ゚听)ξ「…しもーし。聞こえる? クー」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:06:46.37 ID:lPIvTk0Q0
支援
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:10:09.27 ID:4krDUCiT0
川 ゚ -゚)「ツン? ツンか?」
ξ゚听)ξ「そうだよ。あんたが京都戦線に来るって聞いてね」
川 ゚ -゚)「え? じゃあ、前任の京都戦線の中隊長って…」
ξ゚听)ξ「ああ、あたしだよ」
ツンとクーは、士官学校がまだ防衛大学校という名前だった頃の同級生だった。
二人の関係は、男で言うとさしずめ、「俺・おまえの仲」と言ったところだろうか。
ξ゚听)ξ「ところでクーよ」
川 ゚ -゚)「何?」
ξ゚听)ξ「…変なこと聞くが、いいか?」
川 ゚ -゚)「何だよ、はやく言えって」
ξ゚听)ξ「あたしが、空を飛ぶ兵士を見た、って言ったら… 信じるか?」
川 ゚ -゚)「……????」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:11:09.09 ID:13JqUUGD0
支援
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:13:29.15 ID:cpwL87mTO
wktk支援
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:14:16.35 ID:4krDUCiT0
ツンがこの種の冗談を言う士官ではないことを、クーは長い付き合いで知っていた。
それでも、ツンが何を言っているかは、とっさには理解できなかった。
川 ゚ -゚)「ツン… 何を言ってるんだ?」
ξ゚听)ξ「い、いや、いいんだ、忘れてくれ」
川 ゚ -゚)「バカ、気になるじゃ…」
言い終わらないうちに、受話器からは通信途絶を意味する「ブツッ」という音が聞こえてきた。
クーは受話器から耳を離す。
衛星通信モジュールに目をやると、電波を捕捉できないことを示す
赤色のLEDが点灯していた。
「崖の連続する山間部に入ったから、しばらく電波が悪いですよ」
前席のドライバーが、大声で言った。
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:17:09.92 ID:4krDUCiT0
クーは受話器を戻し、腕組みをして座席に背もたれた。
ツンは何を言っているんだ? 兵士が空を?
だが、そういわれてみれば、クーが見た京都戦線の資料の中には、
空を飛ぶ兵士の話がわずかに含まれていたことを思い出した。
それらは前線からの報告書のごくごく隅のほうに、
未確認情報として、さりげなく紛れ込ませるような記述で書かれていた。
当然だろう。
「兵士が空を飛んでいるのを見た」なんて報告書を公式に提出でもすれば、
戦時神経症と診断されて病気除隊になることは明らかだ。
川 ゚ -゚)「…ふう」
クーは、思わぬ旧友からの通信に気勢をそがれ、ノートパソコンを閉じた。
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:19:06.81 ID:13JqUUGD0
支援
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:19:18.31 ID:xy06PvwQO
しえんするよ!
支援
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:20:12.73 ID:lLPt+HS3O
期待
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:21:28.03 ID:4krDUCiT0
傍らのM4ライフルをドア側に立てかけて、シートに深く腰掛けて目をつぶる。
二年前まで、日本国内でこんな戦争が起こることなど誰も予想できなかったように、
生身の人間である兵士が空を飛ぶ、なんてこともまた、誰も想像だにしないことなのだ。
実際に、それを自分の目で確かめるまでは。
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:22:09.67 ID:4krDUCiT0
第一話「マキノ奇襲戦」
静かな夜だった。
前線が近いとはいえ、この地域では未だ戦闘が行われたことがない。
だからだろうか。クーたち三台のハンビーが南下を続けている国道161号線では、
道路や街灯、付近の建物には、戦争の痕跡がまったく見られない。
つまり、まったくの無傷なのだ。
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:23:14.38 ID:lWbKeuh2O
句読点が変
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:23:36.30 ID:kTMTwmP/0
奇態
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:25:42.07 ID:4krDUCiT0
ノートパソコンを閉じてチョコレート・バーをかじるクーは、不思議な感覚に襲われた。
民間車両の無い、快適に空いた道路。
心地よいディーゼルエンジンの振動と、絶え間ないカーブでかかる横G。
わずかな月明かりと街灯に浮かび上がる、夜道と、その両脇の高い杉の森。
冷えた空気。
クーは、ゴツゴツしたチョッキ型のボディーアーマーの上から、私物のパーカーを上体に掛けた。
ほのかに白く輝く路面を見ながらシートに腰掛けるクーは、いつしか深い安らぎを覚えていた。
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:29:03.49 ID:4krDUCiT0
〜 2009年11月3日 2150時 〜
「……い。もしもし、もしもーし、クー中尉」
前席のドライバーからの呼びかけに気づき、クーははっとして体を正す。
川 ゚ -゚)「何だ?」
「前方に味方のストライカー装甲車の群れです。どうします? 追い越します?」
クーは後部座席から身を乗り出して、フロントガラス越しに前方を見た。
タイヤを片側に4個も備えている大型の装甲車が、前方に何台か連なって、クーたちの前を進んでいる。
川 ゚ -゚)「…何台いそうだ?」
「四台です。ストライカーは遅いから、先行した連中にどうやら我々が追いついちまったみたいですね」
川 ゚ -゚)「そうか…今津駐屯地に向かう連中かな」
「でしょうね。どうします? 追い抜きます?」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:30:03.34 ID:4krDUCiT0
川 ゚ -゚)「いや」
クーは考えた。
ストライカー装甲車は、9人の兵士を輸送する兵員輸送車だ。
自分たちが先に駐屯地に着いても、どのみちこのストライカー装甲車に乗っている兵士たちが
いなければ、何の行動をも起こすことができない。
川 ゚ -゚)「のんびり行こう。連中の後ろを走ってくれ」
「了解」
クーがドライバーとの会話のため乗り出していた身をふたたび後席のシートに沈めたとき、
車内にわずかに明るい光が差し込んできた。
四台のストライカーと三台のハンビーでつくられた車列が、
鬱蒼とした森を抜け、両側に水田の広がる、月明かりに照らされた平地に出たのだ。
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:32:40.71 ID:4krDUCiT0
〜 2155時 〜
ぼんやりと照らし出された平地の先。
道の左脇に、高い位置に見慣れた看板と、小さな建物が見えた。
クーは、いまではかなり打ち解けてきたドライバーに、軽い調子で話しかけた。
川 ゚ -゚)「あれは…コンビニだよな」
準戦闘地域に指定されているため、店は営業していない。だから灯りもついていない。
しかし、この店も戦闘の傷跡はなく、無傷のまま残っている。
一時休業といったところだろうか。
「えーと…ええ、セブンですね。寄りますか、クー中尉?」
ルームミラーに写る前席のドライバーの、口元が笑っていた。
川 ゚ -゚)「ああ、塩味のものが食べたかったところだからな」
クーも笑った。
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:34:48.17 ID:4krDUCiT0
おにぎりを買うなら何にしようか…
今日の朝までは、新潟の港町で自由時間を楽しんでいたクーにとって、
ここが戦闘地域だという実感は未だ湧いていなかった。
おにぎりのことを考えながら、クーは、
遠くに見える平屋建ての小さいコンビニを、ぼんやりと眺めていた。
一瞬、低い屋根が不自然に光った。
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:35:50.63 ID:5TgQ9Uge0
刑事弁護の人か
支援
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:36:53.24 ID:4krDUCiT0
ほぼ同時に、先頭を走っていたストライカー装甲車が炎に包まれた。
平時と同じ車間距離しかとっていなかった二台目のストライカーは、
急停車した先頭車を避け切れず、「カマを掘る」形になって衝突した。
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:37:26.25 ID:4krDUCiT0
川 ゚ -゚)「!!」
クーはとっさに、前席のシートを両手で持って、ショックに備えて体を支えた。
その直後に急ブレーキの衝動が襲う。
「RPGか!」
前席のドライバーが叫んだ。
炎上した先頭車両からコンビニの建物までの距離は100mほど。RPG対戦車ロケットの射程内だ。
クーたちのハンビーが停車し終わらないうちに、無傷の三台目、四台目のストライカーから煙幕弾が射出される。
クーの左手すぐ隣のドアから、カカカカカンという小気味よい音が聞こえる。
やや遅れて、特徴的なAK47アサルトライフルの甲高い発射音。
もう間違いない。敵襲だ。待ち伏せだ。
読点句点句読点
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:40:37.18 ID:aiyTczd+O
アドバイスしたいことがあるが、ひとまず今はwktkしておく
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:41:54.07 ID:4krDUCiT0
クーは携帯無線をとりあげ、回線を開いた。
川 ゚ -゚)「クーよりハンビー全車、戦闘準備、ナイトビジョン装着、そして…」
すばやく地形を見渡す。両側は冬枯れの田、森はいちばん近い場所で2キロほど先…
平地での待ち伏せの心配はない。
川 ゚ -゚)「煙幕の展開を待って降車、前方コンビニ建物の制圧を行う」
ストライカー装甲車が、二回目の煙幕弾を射出した。
一帯はすでに濃い乳色の煙幕に覆われている。被弾した先頭車両の上げる炎が、
煙の先でオレンジ色のオーロラを作っていた。
「くそっ、あれじゃストライカーの中の連中は全滅だ…」
前席のドライバーは、自分のM4ライフルの固定ベルトを外しながら独り言を言う。
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:46:20.28 ID:4krDUCiT0
川 ゚ -゚)(敵は正規軍ではない、少人数のゲリラだ…。いつものパターンどおりなら、
この待ち伏せも軽量兵器によるヒット・アンド・アウェイ戦法のはずだ)
川 ゚ -゚)「クーよりハンビー全車、左側に降車せよ」
コンビニとクーたちの車列のあいだは、煙幕のカーテンによってすっかり遮られている。
こちらからは向こうがまったく見えないが、それは向こうも同じことなのだろう、
RPG対戦車ロケットによる攻撃も小銃の射撃も途絶えていた。
クーはハンビーのドアを開け、アスファルトの路面に足を下ろす。
まとわり着くような夜気が、冷たく全身をなでていく。
ハンビーに乗っていた八人の兵士が降車を終えた。
川 ゚ -゚)(突然の襲撃を受けて、極度の緊張状態にある…)
クーは、高性能ナイトビジョン越しに八人の兵士の表情を読んでいた。
と同時に、冷静さを失わないクーの耳は、危険な音を捉えていた。
びゅるひゅるひゅるひゅる…
風を切るかすかな、しかし不気味な音。
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:47:40.59 ID:p35X1Mn9O
支援
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:48:48.40 ID:URSAiYq2O
リアル系FPS好きの俺にはたまらん
支援
支援
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:49:55.52 ID:aiyTczd+O
こんなとき、どういうコメントをすればいいかわからないの
支援すればいいよ
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:50:16.15 ID:4krDUCiT0
川 ゚ -゚)「迫撃砲だ! 散開して伏せろ!」
無線を使う余裕は無かった。大声で叫んで、自らは道路わきの側溝に飛び込む。
ドライバーが脇の田んぼに飛び入り、あぜ道の陰に身を隠すのが見えた。
轟音と閃光。
最初の攻撃を無傷で避けた三台目のストライカー装甲車に、炎の柱が上がっていた。
川 ゚ -゚)「…クッ」
「何です?! またRPGですか?! 発射音も視界もなしに!」
少し離れた場所に隠れるドライバーが大声で、クーに向かって問いかけた。
川 ゚ -゚)「違う、ロケット弾じゃない、迫撃砲だ! 視界外からの砲撃だ!」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:52:25.27 ID:4krDUCiT0
「迫撃砲?! しかし…」
クーは、四台目のストライカーの後部ハッチが開き、兵士たちが我先に降車を始めるのを見た。
おそらく彼らは三台目の爆発をロケット弾攻撃だと思い、
自分たちも搭乗したままではストライカーごとやられると判断したのだろう。
「どこにも前線観測員は…!」
ドライバーの声。それに混じって、再びひゅるひゅるひゅる…の音。
ストライカーから降車した兵士たちが、一斉にアスファルトの地面に伏せた。
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:54:16.82 ID:4krDUCiT0
迫撃砲弾は、クーたちの後方100mほどの場所に着弾した。「外れ」だ。
川 ゚ -゚)(視界外からの砲撃特有の「測定射撃」だな…
前線観測員がいるとすれば、次は正確なのが来るぞ…)
四台目のストライカーに乗っていた九人の兵士は、
煙幕にまぎれてコンビニの建物を襲撃するつもりのようで、陣形を組んで前に走っていく。
「クー中尉! どうするんですか!」
川 ゚ -゚)(視界外からの砲撃を行う迫撃砲は、前線で実際にその着弾を観測する者がいなければ、
正確な射撃ができないはず…)
「クー中尉!!」
クーは自分の部下たちの方向にむけて怒鳴った。
川 ゚ -゚)「視界のある全周囲を警戒し、着弾観測員を探せ。見つけ次第排除しろ」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:55:32.76 ID:aiyTczd+O
支援
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:56:48.78 ID:D6PUqrC20
期待age
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:57:29.32 ID:4krDUCiT0
クーはナイトビジョンの狭い視界の中、教本どおり8の字を描くようにして、
広い平原の中や森林のふちを丹念に探っていった。
だが、何も手がかりはなかった。
川 ゚ -゚)(どこだ…どこにいる……)
あせるクーの耳に、三回目の「あの音」が聞こえてきた。
ひゅるひゅるひゅる…
不気味な長い尾をひいて、「あの音」が迫ってくる。
四台目のストライカーに、高い炎の柱が上がった。
川 ゚ -゚)(…なんという正確な着弾だ…)
クーは部下たちのほうを見た。
八人の兵士が、必死に自分の向いている方向を探している様子が見えるが、
同時にその様子はいまだに誰も何も見つけていないことを意味している。
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:58:19.72 ID:aiyTczd+O
支援だ
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:58:48.35 ID:L1mtXZkV0
じっくり支援
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 21:59:07.39 ID:4krDUCiT0
コンビニ建物のほうで、銃声が聞こえた。
クーたちからは煙幕の壁で遮られていて見えないが、ストライカー隊との戦闘が始まったのだろうか。
肉眼での確認のため、クーはナイトビジョンをヘルメットの上に押し上げて、煙の壁のほうを見た。
煙の壁に、影が映った。
クーははっとして空を見上げる。
何かが、いた。
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 22:00:15.22 ID:4krDUCiT0
それは、月明かりと星空を背景にした、手のひらほどの大きさもない黒い十字架のようなモノだった。
そして、飛行機のように一直線に飛んでいた。
生き物…の、そして人間の、ように見える…モノ……
〜〜*
川 ゚ -゚)「空飛ぶアナルだ!」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 22:02:23.86 ID:4krDUCiT0
クーは反射的に、自らのM4アサルトライフルを構えていた。
ひざを立て、銃口を空に向ける。
距離は300メートルくらいだろうか。ドットサイトの赤い点を「モノ」の進行方向にあわせ、引き金を引く。
タタタタタタタ……
5.56mm弾の軽い反動が、ストックをあてたクーの肩をリズミカルに蹴る。
だが、銃口にちらつく発射炎の輝きに邪魔されて、発射された弾丸の飛ぶ軌跡も、
「モノ」がどうなったのかもまったく分からない。
M4はわずかの時間、弾丸を吐き出しただけで、カシャッという音とともに作動を止めた。
30発の弾丸を撃ちつくしたのだ。
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 22:02:26.29 ID:D6PUqrC20
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 22:02:55.42 ID:aiyTczd+O
最終兵器思い出した
援護射撃
支援
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 22:05:07.13 ID:4krDUCiT0
クーはライフルを構えたまま、「モノ」の行方を目で追った。
発射炎でフラッシュ・ハレーションを起こした目が、ゆっくりと視力を回復していった。
どきっとした。
目が合った。夜空を走る黒い「モノ」は、確かにいま、クーを見ていた。
「モノ」が遠ざかるのを眺めていたクーの耳に、ふたたび
ひゅるひゅるひゅる…
という音が聞こえる。
クーは反射的に、それまでいた道路わきの側溝を飛び出した。
嫌な予感に、全身の毛穴が開いていた。
右手に握ったM4ライフルを捨てて、全力で道路を離れ、目に映った用水路に頭から飛び込んだ。
11月の痛いほど冷たい水の感覚を感じる前に、クーは後方から、爆発の衝撃波に襲われた。
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 22:08:47.61 ID:5TgQ9Uge0
支援物資
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 22:09:11.11 ID:4krDUCiT0
けたたましいヘリコプターのローター音。
クーが意識を取り戻したときには、もう夜はすっかり明けていた。
焼け焦げた四台のストライカーと、大量のボディ・バッグ。死体収納用の袋だ。
たくさんのヘリが、平原のあちこちにローターを回したまま駐機している。
ふと顔を右にやると、めちゃくちゃに破壊されたコンビニの建物が見える。
川 ゚ -゚)「いてっ…」
ゆさゆさと揺られる世界。
そして、自分の体が担架に横たえられていることに気づき、
またその担架が、今まさに救急ヘリに担ぎこまれようとしている状況であることに気がついた。
川 ゚ -゚)「あの…」
クーは何か言おうとしたが、それはちょうど担架兵がヘリのハッチを閉めるのと同時だった。
バタンという音とけたたましいローター音に、その声はかき消された。
第一話 ここまで〜
乙
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 22:10:57.40 ID:aiyTczd+O
やばい
面白いわこれ
終わり?
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 22:11:06.72 ID:4krDUCiT0
三話構成くらいにしたいです
支援してくれた方ありがとう
>>24 刑事弁護の人です。覚えててくれてなんかうれしいです。
取り敢えず句読点が変wwwwwwww
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 22:12:22.51 ID:olIOgbgS0
これはいいwktk
乙!
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 22:13:49.98 ID:aiyTczd+O
乙
初めてじゃないならこの書き方はもう固定なのか…残念。
改行以外は文句なしなんだが…。
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 22:14:11.61 ID:ZlskW1w2O
なんか、ちょっと、読みづらい
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 22:15:38.82 ID:4krDUCiT0
改行と句読点はいつも言われますw
何か変なんでしょうね。
改善努力していきます。
>>62 喩えると音程外れた歌みたいだよwwwwwwww
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 22:20:55.30 ID:aiyTczd+O
ダブルスペースは作品のテンポが重要になるから、地の文が少なくかつ一定のテンポが必要かなと、個人的な意見として言っておく
うざいな俺
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 22:25:32.18 ID:lWbKeuh2O
>>62 まあ、読点を、使いすぎだな。
こんな、感じに。
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 22:32:20.91 ID:D6PUqrC20
刑事弁護の人か!
あれ面白かったぜ!期待age
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 22:33:03.94 ID:L1mtXZkV0
句読点が、太宰治ぽい。
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 22:35:06.10 ID:0ePlaKU90
今北
刑事弁護ってまとめとかある?
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 22:37:59.09 ID:D6PUqrC20
ブン小説に花束を って感じのトコでまとめてた気がする
70 :
69:2007/12/12(水) 22:38:35.24 ID:D6PUqrC20
ブン→ブーンでよろしく^p^
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 22:39:13.71 ID:0ePlaKU90
d
見てくる
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 22:46:18.39 ID:aiyTczd+O
支援
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 22:56:13.53 ID:gJne4o57O
これは面白い…!
作者次の投下はいつなんだろう?
独特のふいんきを出したいとか意味があるならいいと思うけどね
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/12(水) 23:14:32.24 ID:aiyTczd+O
支援
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
乙 次回が楽しみ