1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
男「おい、そんなにくっつくなよ、取れなくなっちゃうだろ」
女「いいじゃない、カップルなんだし」
男「おわ・・・チョッと離れて、シンナー臭い」
女「何よ!男の馬鹿馬鹿馬鹿!」
ボコボコボコボコ
男「のわーっ!」
〜アロンアルファ女〜
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 17:30:15.35 ID:j00fWzHg0
もういいよふるいよ
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 17:33:29.18 ID:WPdyB/550
こんなんかと思った
女子中学生「あの・・・・えんぴつ下さい・・・」
文房具屋の親父「ああ?えんぴつ?こっちにあるよ」
女子中学生「あぁ・・・よかった。この三菱のやつがほしかったんです・・・」
文房具屋の親父「えんぴつを使うなんて珍しいねえ。授業で使うのかい?」
女子中学生「いえ、私、えんぴつが好きなんです・・・」
こんな感じで文房具にこだわりのある眼鏡っ娘の女子中学生物語
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 17:37:10.32 ID:WPdyB/550
VIP夫「あれ?あれは同じクラスの○○さんじゃないか」
VIP夫「おーい○○さん」
女子中学生「あ・・・VIP夫くん」
VIP夫「なにやってるの?、買い物?」
女子中学生「ええ。ちょっとえんぴつを買いにきたの」
VIP夫「えんぴつ?へ〜○○さんえんぴつなんか使ってるんだ」
女子中学生「書き味が・・・えんぴつの方が好きだから・・・」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 17:41:31.92 ID:lKrodsQm0
女「あの娘だれ?」
男「い・・・いや・・その」
女「(縁を)切るわよ」
男「ひぃ」
〜ハサミ女〜
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 17:44:41.65 ID:WPdyB/550
VIP夫「書き味?へ〜俺そんなの気にしたことないなあ。ずっとシャーペン使ってるし」
女子中学生「じゃあ私これ買ってくるから・・・」
VIP夫「あ、うん。じゃあまたな!」
文房具屋のレジに向かう○○さんを見送るVIP夫
VIP夫「えんぴかあ。俺も試しに買ってみるか」
その夜、VIP夫の部屋
VIP夫妹「おにいちゃ〜ん、早くお風呂はいれってお母さんがいってるよ!」
VIP夫「あ〜、すぐいくからちょっと待って」
VIP夫妹「あれおにいちゃん何やってるの?工作?」
VIP夫妹が見ると、VIP夫が机の上でカッターで何かをゴリゴリ削ってる
VIP夫「なんか以外と難しいな、えんぴつ削るのって」
VIP夫妹「なんでえんぴつなんか削ってるの?なんか学校で使うの?」
VIP夫「いや別に。使ってみようかなってちょっと思っただけ」
VIP夫妹「おにいちゃん変なの〜。シャーペンの方がかわいし使いやすいのに!」
VIP夫「うっさいな。別にいいじゃん。あっちいけよ○○」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 17:51:46.00 ID:WPdyB/550
VIP夫妹「うっさいっていうおにいちゃんがうっさいもん!」
VIP夫妹は部屋を出ていった・・・
VIP夫「うーん、こんなもんかな?もう一本削ってみるか・・・」
翌日、学校
授業中に昨日削ったえんぴつを使ってみるVIP夫
VIP夫「うーん、最初は書きやすいけどすぐ先がつぶれるんだな・・・」
(その様子を後ろの席から見ている女子中学生)
キーコーン
女子中学生「VIP夫くん」
VIP夫「あ、○○さん」
女子中学生「それ・・・」
(VIP夫のえんぴつを指差す女子中学生)
VIP夫「ああこれ?昨日○○さんがえんぴつがいいって言ってたからどんなもんかなって思って
買ってみたんだ。でも先がすぐに潰れちゃうし結構使うのむずかしいね。授業中にナイフで
えんぴつ削るわけにもいかないし」
(照れ笑いするVIP夫)
女子中学生「あ・・・それなら、授業中はこれを使うといいですよ」
(女子中学生はポケットからミニえんぴつ削りを取り出してVIP夫に手渡す)
女子中学生「ほんとはナイフで削った方が書き味がいいんですけど・・・」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 17:55:39.31 ID:WPdyB/550
VIP夫「へ〜、小さいえんぴつ削りか。なるほどね〜」
女子中学生「あの・・・よかったらそれあげます」
VIP夫「え?いいよ、悪いし。帰りに買いにいくよ」
女子中学生「いえ、私は予備のをもうひとつもってますから・・・」
(にっこりと笑う女子中学生の笑顔にちょっとドキンとするVIP夫)
VIP夫「そ、そう?でももらうのは悪いから借りとくよ」
キーンコーン
VIP夫「あ、ヤベ、授業始まる。じゃあまたあとでな!」
授業中にえんぴつけずりをつかってみるVIP夫
VIP夫「なるほどこれは使えるwwwwwwでも削りカスちょっと大杉じゃね?wwwwww」
もういいよ、いい加減誰も見ないから
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 17:59:42.56 ID:WPdyB/550
放課後
VIP夫「○○さん」
女子中学生「あ、VIP夫くん」
VIP夫「これありがとな。すげー使えたよ!」
女子中学生「あ、それはあげますから返さなくてもいいですよ・・・」
(女子中学生はもじもじしている)
VIP夫「でも悪いしさあ。あ、そうだ。これからなんか用事ある?」
女子中学生「いえ、別にないですけど・・・」
VIP夫「じゃあこれから文房具屋につきあってくんないかな。これもらうかわりに
○○さんに新しいの買ってやるよ」
女子中学生「え?そ、そんな、いいです!そんなつもりであげたんじゃないですから・・・」
(なぜか赤くなってる女子中学生)
VIP夫「だってなんか悪いし。ヒマだったらつきあってよ。いいだろ?」
女子中学生「え?あ、その・・・はい」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 18:00:27.03 ID:WPdyB/550
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 18:02:50.41 ID:WPdyB/550
誰も読んでないので終了\(^o^)/
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 18:09:12.42 ID:OfL3y8sN0
おおっと、コーヒー淹れてくるから待ってな……て、もう終わりか
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 18:14:43.66 ID:OfL3y8sN0
しょうがない、人が来るまで、少し遊ぼうかな……久方振りに呼び水をやろうか
女「……あ、もう消されちゃう。急がなきゃ」
しゃかしゃか……ぺきっ
女「あ……もう」
チキチキ、しょりしょり
女「よし、これでおっけ。さて……消されてる」
男「何授業中に鉛筆研いでんだよ。ほら、ここだよ」
女「ありがとう……字、きたない」
男「うるせぇよ」
女「……うん、やっと追いついた。お礼にこれあげるね」
男「鉛筆……? いや、俺シャーペン」
女「きっと気に入るから」
男「ああ、じゃあもらっとく」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 18:19:46.11 ID:OfL3y8sN0
チキチキ、しょりしょり……
女「……たっ、あちゃあ」
男「切ったのか?」
女「えへへ、ドジしちゃった」
男「絆創膏無いのか?」
女「持ってる?」
男「ちょっと待ってな」
女「……あ、私の鉛筆。使ってくれてるんだ」
男「あ、まあな。なんかガキの頃を思い出すよ。お前と違って鉛筆削り使ってるけど」
女「ふうん」
男「あった、ちょっと手を出せ」
女「あ、自分でやる……って言おうとしたのに」
男「いいからいいから」
女「ありがとう。じゃあ、お礼に……鉛筆のキャップをプレゼント」
男「お前は本当に、ノスタルジックな気分にさせるよな」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 18:26:59.07 ID:OfL3y8sN0
男「む……なんでこう、パワーポイントとか使って円グラフなんかを使う講義に限って、配布資料がなかったりするんだろうな」
女「紙代も馬鹿にならないからね」
男「こちとら板書が大変だってのにな。いい気なもんだよ」
女「コンパス貸してあげようか?」
男「コンパスなんて持ち歩いてるのか……すごいな、今時の大学生」
女「便利だよ。円グラフのときくらいしか役に立たないけど」
男「それはどうなんだ……しかし、やたらとモノが入りそうな筆箱持ってると思ったら、他にも色々入ってる感じだな」
女「まあね。コンパスはともかく、三角定規は小回りが利いて便利だよ」
男「でも、鉛筆じゃずれないか?」
女「えへへ、今日は3ミリシャーペン」
男「それは少しマニアックなんじゃないか?」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 18:28:48.53 ID:OfL3y8sN0
どうでもいいけど3ミリシャーペンて……太すぎだろ……ええ、間違いですよ
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 18:29:32.26 ID:KJWdLAXjO
鉛筆削り「らめぇぇぇぇそんなとこにいれないでぇぇぇぇ」
鉛筆「あばばばばばばばばば」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 18:37:31.80 ID:OfL3y8sN0
女「前回の言い間違いを踏まえて、ちょっと変わったものを用意してみたよ」
男「ほう、なんだ?」
女「5.5ミリ芯ホルダー」
男「またマニアックだなぁ……それ鉛筆の芯か?」
女「そう、シャーペンみたいにして、鉛筆大の芯を固定するモノだよ」
男「そこまでするなら、鉛筆かシャーペンのどっちかを選んだ方がいいと思うが」
女「私は鉛筆の方が好きかなぁ……」
男「なんで?」
女「手触りかな。他にもあるけど、秘密」
男「なんだよ、そりゃ……」
女「いいの、他人の秘密にいちいち突っ込まないの」
男「わかったよ。どうでもいいし……あ、そういえば、その指の傷まだ治ってないのか?」
女「え、ああ……うん。もうちょっとだけかかるかな」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 18:40:51.31 ID:Qr8VCBvQ0
>>20 >5.5ミリ芯ホルダ
なんというマニアックな
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 18:46:20.52 ID:OfL3y8sN0
ぽきっ
女「あ、またかぁ……う〜ん」
男「お前、よく鉛筆折るよな」
女「筆圧が強いってワケじゃないと思うけど……まあ、しょうがないよ」
ちきちき、しょりしょり……
男「そんな短くて、使えるのか?」
女「だいじょうぶ、これがあるから」
男「補助軸か。懐かしいな、また」
女「これを付けて書いてるとね、鉛筆で書いてるときとは、また違った感じがあるんだよ」
男「へぇ、例えば?」
女「夜中に一人で勉強してるときとか、これで書いてると鉛筆の音がシャラシャラって、聞こえるんだ」
男「へぇ……」
女「あ、どうせだから、君にも一つあげるね。せっかく鉛筆使ってるしさ」
男「ああ……一本使い切るかな」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 18:52:42.10 ID:Qr8VCBvQ0
ほしゅ
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 18:52:46.92 ID:OfL3y8sN0
男「っと……あれ、消しゴムどこいったかな……そうだ、消しゴム貸してくれ」
女「え、あ、消しゴム?」
男「ああ、ちょっと自分のが見当たらなくてさ」
女「あ〜……ちょっと無理かも」
男「は? 忘れたのか? いや、さっきから消しカスだらけだもんな……」
女「ともかく、駄目なの。ごめん」
男「? まあいいか。お、そういや鉛筆の頭にも付いてたな。ったく、これ使いにくいんだよな」
女「ごめんね……」
男「いいっていいって」
女「……だって、見せらんないよ……おまじないが解けちゃう」
解説:好きな相手のイニシャルを書いて、それを誰にも知られずに使い切ると両思いになれるというおまじないがあるとか無いとか
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 18:56:03.28 ID:OfL3y8sN0
早くもネタ切れ……
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 19:04:42.34 ID:OfL3y8sN0
男「お、万年筆なんか使って、何してんだ?」
女「え、ああ……ちょっと練習」
男「万年筆なんて使う場所あったっけな?」
女「半分くらいは自己満足。本当は、鉛筆でもなんでもいいんだけど、これはやっぱり一番気の引き締まるもので書きたいから」
男「へぇ……ラブレター?」
がりっ
女「あっ……」
男「うわ、どうした?」
女「ペン先が曲がっちゃった……もう、ヘンなこと言うから力んじゃった」
男「俺の所為かよ……でも万年筆の文字ってなんか特徴あるよな」
女「うん、書き始めが少し染みてて、伸ばす部分は針みたいに細い。とっても繊細な書き味だと思うよ」
男「それにしても、お前、字が綺麗だよな」
がりっ
女「あはは、また曲がっちゃった・・・…」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 19:10:49.60 ID:Qr8VCBvQ0
万年筆っていいよな
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 19:18:12.80 ID:OfL3y8sN0
女「そろそろ、書初めの季節だよね」
男「まだ11月だが」
女「今年の抱負を書く季節ですよ」
男「まだ雪すら降ってないわけだが」
女「さて、何を目標にしようかな」
男「どうでもいいけど、年明けて久しいっていうか、年末ですらないんだが」
女「というわけで、今年の抱負は、『満願成就』というわけで」
男「達筆だな。何かやりたい事でもあるのか?」
女「あるよ。ただ、いっつもできなかっただけ。でも今年こそは」
男「あと一ヶ月しか無いぞ。ていうか……」
女「?」
男「顔に墨が付いてるけど。いいのか?」
女「……ど、どこですか」
男「ここだよここ……ほれみろ、真っ黒だろ」
女「……うう、道のりは遠い」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 19:27:27.09 ID:OfL3y8sN0
女「〜♪」
かりかり
男「なにか、熱中してるな……しばらくほっとくか」
かりかり……ぺきっ
男「あ、また折った。よく折るな、あいつ」
男「よ、なんか忙しそうだな」
女「あ、まあそうだね。もうすぐノート一冊使い切りそうなんだ」
男「へぇ、勉強熱心なんだな」
女「あ〜、勉強とは、その、ちょっと違うけど……」
男「そうなのか? 熱心にノートに書き込むことなんて、他にあるのか?」
女「……その、なんというか、文房具の無駄遣いかなぁ」
男「はぁ……秘密ってことかい?」
女「そういうことににといて」
男「ふぅん……完結したら見せてくれよ」
女「えっ、や、あの、ちが……はい」
美婦
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 19:31:19.77 ID:OfL3y8sN0
この状況、デジャヴだな。まあいいか
ごめん既出
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 19:32:59.18 ID:pXULdqwm0
デジャブでいいじゃない
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 19:41:32.31 ID:OfL3y8sN0
男「さて、バイト代も入ったことだし……ううむ、どれがいいのかさっぱり」
男「うへぇ、たっけぇ……まあ、あんまり高級品でも引かれるしなぁ……あのぉ、店員さ〜ん」
・ ・ ・
女「おはよう、今日は早いんだ?」
男「おう、これやるよ」
女「へ? あの、なにこれ?」
男「確か、誕生日だって聞いたから……サークルの後輩だっけ? 前に喋ってたの見かけた子から」
女「え、でも、え、なんで……?」
男「いいだろ別に。バイト代入ったから、ちょっと文房具や行ってみたんだよ。そしたらついつい買っちゃってさ。よく考えたら使わないなって」
女「あけてもいい?」
男「お前のだよ」
女「……これ、万年筆」
男「高級品には及ばないけど、長持ちするやつだってさ」
女「……大切にするよ。うん、ぜったい、大切にする」
男「さっさと使い古して、壊しちまってもいいぞ。道具ってのは、使ってナンボだし、な」
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 19:44:42.92 ID:pXULdqwm0
誰か絵師はいないのか!!!
降臨してよ
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 19:51:26.54 ID:OfL3y8sN0
女「うわ、最近は、こういう鉛筆削りなんてあるんだ……誰が買うんだろ」
男「ん、何調べてんだ?」
女「ね、こういうのどう思う?」
男「ん〜、フィギュアの付いた鉛筆削りか……可愛いとは思うけどな」
女「そ、そうなのかなぁ」
男「好き好きだと思うぞ。俺はかさばるの嫌だし、鉛筆ももうすぐなくなるし」
女「え、もうすぐ使い切っちゃうの?」
男「ああ、前にくれた補助軸が役に立ってるよ」
女「そっかぁ……もうそんなになるんだ」
男「その間に、お前は何本の鉛筆を潰したんだろうな」
女「う、そりゃあ、よく折るけど……あ、もう一本要る?」
男「いや、別に」
女「そ、そっか……やっぱり使いにくかったのかな」
男「今度は、自分で買うしな」
女「……そ、そっかぁ、よかった」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 19:56:11.88 ID:pXULdqwm0
え?
なんか終わりそう?
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 19:56:39.44 ID:pXULdqwm0
ちょっと飯食ってきま ノ
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 19:59:04.98 ID:OfL3y8sN0
おっと、安価スレ見てたw
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 19:59:28.89 ID:zcS0Sjkc0
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 20:02:11.15 ID:xzM2WiW3O
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 20:10:53.51 ID:OfL3y8sN0
女「ふぅ……やっと終わった。あとは「おわり」って書くだけ……」
ぽきっ
女「あーもう、カッターはどこにいったかな……あれ、貧血かな……わわっ」
ぶしゅ
女「あ……あら、なんか血が止まらない……これは、ちょっとまずいかも……えと、とにかく、ノート閉じて、お母さんに……」
・ ・ ・
男「まったく、人騒がせな奴だな。心配したぞ」
女「ごめんなさい。まさか寝惚けて手首切っちゃうなんて……お母さんに余計な心配かけちゃった」
男「そりゃ、年頃の女が部屋で手首切ったとなりゃなぁ……大丈夫なんだろ?」
女「ちょっとだけ、入院する事になったけど、一週間くらいで出れるって……」
男「そいつはよかった。早く復帰しろよ。俺も学校が退屈になるし」
女「うん……」
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 20:19:46.96 ID:OfL3y8sN0
女「あれ、確か来週から冬休みだったような……退院しても、年始まで会えない……う〜ん、どうしようせっかく完結したのにな……」
女「完結したら、読ませるって約束したし……ついでに……う〜ん、どうしよう。外は雪かぁ……」
・ ・ ・
男「うう、寒っ」
女「おはよ」
男「おはよ〜……て、まだ病院じゃなかったか?」
女「ちょっとだけずる休み」
男「あのなぁ……一応、体力とか落ちてるんだから、ちゃんと休んどかなきゃ駄目だろ」
女「ん〜そうなんだけどさ……これ、どうしても年が明ける前に渡しておきたくて」
男「ノート……あれか。お前が書いてた──」
女「確かに渡したよ。それじゃ、かえるね」
男「お、おい……」
その日の午後、雪は雨に変わった。
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 20:24:58.31 ID:OfL3y8sN0
少し休憩。おお、紙絵師ww
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 20:35:23.17 ID:A03HFTM60
これは期待
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 20:37:17.57 ID:OfL3y8sN0
男「……また、ベタな恋愛小説を書いたもんだ。そりゃ、これだけ書けば、鉛筆も潰れるよな……」
男「男は鈍感って言いたいのかな。いやしかし、この主人公も見てるだけじゃ、何も変わらんと思うけどなぁ……」
男「何だこのオチ……結局、離れ離れになる直前に告白するなんて、そりゃあないだろ……エピローグとかで結ばれたりするんだろうか」
ぱら
男「おわり……? ん、なんだこの封筒……手紙?」
・ ・ ・
男「あの、面会謝絶ってどういうことですか!?」
男「肺炎? 何で……風邪をこじらせたって……なんで入院中の患者が風邪なんて……あっ」
男「それで、助かるんですよね?」
男「……そうですか、すいません。取り乱しました……いえ、恋人とか、そんなんじゃないです……今はまだ」
・ ・ ・
万年筆で綴られたその手紙は、奇しくも彼女の小説と同じ状況を演出していた。
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 20:44:51.98 ID:GPBRcou40
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 20:48:24.48 ID:vxk/yZu1O
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/15(木) 20:50:17.99 ID:OfL3y8sN0
女「うう、寒い……やっぱり一月は冷えるね」
男「ああ」
女「でも今日は晴れてよかった。ちょっと暖かいし」
男「ああ」
女「あのさ……そんなに手握られると、痛いんだけど」
男「うるさい。本調子じゃないんだから、少しは安心させろ」
女「もう……返事くれないくせに、頑固なんだから」
男「はあ? 何の話……あ、あれか」
女「あれでも、精一杯、勇気出したんだから。ちゃんと、誕生日に貰った万年筆使って、何度も練習して……」
男「あの時はそれどころじゃなかった。ぶっちゃけ、今の今まで意識しちゃいなかったよ」
女「ひどいな! もう……きゃっ!」
男「これで我慢してくれ。俺口下手だし、何言っていいか解らん」
女「ちょっと痛い……そうだ。じゃあ、手紙でいいよ。思いついた限り、たっくさん書いて……それを目の前で読んであげるから」
男「……絶対書かねぇ……」
寒空の中、ずっと手を握ったまま、遅れに遅れた初詣へと足を進めつつ
おしまい
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
呼び水には、なれたかな……では潜もう