ノハ;゚听) ヒートが旅の扉を潜っちゃうようです!!
1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
立ったら頑張る
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 16:54:50.04 ID:t0Z5InA/0
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 16:55:16.25 ID:n8a0h+0dO
【プロローグ・全く本編に関係ないネタ】
ノハ;゚听)「この前なぁぁ!!」
川 ゚ -゚)「ん?」
ノハ;゚听)「右翼扱いされたんだぁぁぁ!!」
川 ゚ -゚)「それまたどうしてだ?」
ノパ听)「あのな、今度学校で国家を歌うから、その練習をしたんだぁぁ!!」
ノパ听)「きぃぃぃみぃぃぃがぁぁぁあぁぁぁよぉぉおぉぉぉはぁぁぁ!!!」
ノパ听)「こんな感じで」
川 ゚ -゚)「あー、確かに右翼っぽいな」
ノパ听)「そうか……」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 16:56:50.17 ID:Cgg3nYNaO
支援
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 16:57:01.42 ID:n8a0h+0dO
ノハ;;)「うぉぉぉぉぉ!!!!」
从;゚∀从「おいおい、そんなに泣いて一体どうしたってんだよ!?」
ノハ;;)「寿司をな、食べたんだぁぁ!!」
从 ゚∀从「寿司ぃ?」
ノハ;;)「そしたらワサビが入ってたんだぁぁぁ!!!」
从 ゚∀从「なんだ、それぐらいで……」
ノハ;;)「河童巻きのキュウリの代わりに、丸々ワサビがだぞぉぉぉぉ!!?」
从;゚∀从「確かにそりゃ泣くほど辛いわな。
てか食べる前に気付けよ」
【プロローグ・全く本編に関係ないネタ、完】
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 16:58:13.30 ID:n8a0h+0dO
【第一部・旅立ち】
ノパ听)「愛ってなんだぁぁぁ!?」
('A`)「平面だな」
ノハ*゚听)「おお、それなら私は愛の持ち主だぁぁぁぁ!!!」
(;'A`)「えっ、いや、お前は三次元……」
ノパ听)「いいから私の胸を触ってみろぉぉぉ!!」
(*'A`)「ちょっとふにふに……」
ノパ听)「な、平面だろ!!? 愛だろ!!!?」
(*'A`)「確かにこれは愛かも……しれない……」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 16:59:25.85 ID:n8a0h+0dO
ノパ听)「てくてくてく」
ざっざっざっ
ノハ;゚听)「たったったったった」
だっだっだっだっだ
ノハ;;)「うわぁぁぁ、なんか知らんが足音が着いてくるぅぅぅぅ!!!」
('A`)「……行っちゃった」
(*'A`)「泣いてるヒーちゃんも……、いい」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:00:37.42 ID:n8a0h+0dO
ノハ;;)「しぃ!! へるぷみい!!!」
(;゚ー゚)「ちょっ、どうしたの!?」
ノハ;;)「最近外を歩くと、誰もいない筈なのに後ろから足音がするんだぁぁぁ!!」
(*゚ー゚)「それはまさか……」
ノハ;;)「しかも干しといた下着が三度も盗まれた!!!」
(*゚ー゚)「ヒート、それは今すぐ警察に言うべきだよ!!」
ノパ听)「分かった、早速行ってくる!!」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:00:46.51 ID:kU052Xeg0
支援+期待age
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:00:54.94 ID:WLpOHqaJO
しえん
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:01:53.33 ID:n8a0h+0dO
ノパ听)「すみませーん!!!」
('A`)「はい、何でしょう?」
ノパ听)「最近ストーカーにあってるみたいなんだぁぁぁ!!」
('A`)「それはいけません、愛は直球勝負すべきですよね!」
ノパ听)「私もそう思うぞぉぉぉ!!」
('A`)「うーむ、とりあえずあなたの連絡先を聞いといていいですかね?」
ノパ听)「ああっ!!!」
('A`)「………」
('∀`)「うはっ」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:02:54.47 ID:kU052Xeg0
毒男自重wwww
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:03:17.63 ID:n8a0h+0dO
ノハ;;)「つー!!」
(*゚∀゚)「オレ様になんか用?」
ノハ;;)「私の携帯の着信履歴を見てみてくれぇぇぇ!!」
(;゚∀゚)「うわっ、七十九件だって!?」
ノハ;;)「ストーカーなんだぁぁぁぁ!!!」
(*゚∀゚)「仕方ない、オレ様がボディーガードしてあげるよ!!」
ノハ;;)「つー、あいらびゅー!!!」
(*゚∀゚)「どう致しまして」
ガンガレ
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:04:38.05 ID:n8a0h+0dO
(*'A`)「うひ、うひひひ……」
(*゚∀゚)「そこまでだー!」
(;'A`)「なっ、何だお前!?」
(*゚∀゚)「ストーカーに名乗る名前なんて無いね……トンベリくらぁっしゅ!!」
(;'A`)「うおっ、包丁!!?」
(*゚∀゚)「さ、大人しくお縄につきな」
(;A;)「ひっ、ヒーちゃんは俺のことを、初めて人として扱ってくれた女の子だったんだ」
(*゚∀゚)「だからってストーカーなんて……」
(;A;)「好きだったんだ!!!」
(*゚∀゚)「えっ!?」
(;A;)「心の底から好きだったんだ!!」
(*゚∀゚)「きゅんっ」
('A`)「え……?」
(*゚∀゚)「君可愛い、今日からオレ様の物ね」
(*'A`)「……はいっ」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:05:26.33 ID:FyAnjeJWO
支援
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:05:55.96 ID:n8a0h+0dO
(*゚∀゚)「るんるんるん」
ノパ听)「最近機嫌がいいなぁぁぁ!!?」
(*゚∀゚)「うん、可愛いペットを飼い初めてね!」
ノパ听)「ペットぉぉぉ?」
(*゚∀゚)「よく吠えるけど、そこがまた可愛いんだよね」
ノパ听)「ふーん」
(*゚∀゚)「調教して自分色に染めるのが、これまた楽しいんだー」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:06:23.07 ID:kU052Xeg0
旅の扉はいつでるんだ?
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:07:15.06 ID:n8a0h+0dO
('A`)「わんわん」
(*゚∀゚)「ほらほら、勝手に走っちゃ、めっ!」
('A`)「くぅん」
(*゚∀゚)「いい子にしないと、また掘っちゃうぞ」
(;'A`)「きゃいん!」
(*゚∀゚)「大丈夫、言うこと聞いたらご褒美に舐めさせてあげるから」
('∀`)「わんっ!」
ノハ;゚听)「………凄い世界があるもんだ」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:07:16.49 ID:gWosfRM+O
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:07:27.53 ID:yQDZ8KnbO
何という会話www
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:08:29.04 ID:brQYspFi0
ってかえらく淡々さくさくと進むな
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:08:38.23 ID:n8a0h+0dO
ノパ听)「ドクン、ドクン」
ノハ*゚听)「胸がドキドキしてる……これが……恋?」
_
(;゚∀゚)「って、バンジージャンプした後なら胸がドキドキするのは当たり前だろ」
ノパ听)「つまり、バンジーとは愛なのかぁぁ!!」
_
( ゚∀゚)「いや、おっぱいこそ愛だろ常考」
ノハ#゚听)「無くて悪かったなぁぁぁ!!」
_
(;゚∀゚)「な ぜ 怒 ら れ る」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:10:00.34 ID:n8a0h+0dO
λ←ヒート □←車
λ □
λ □
λ □
λK□
↑
ブーン
λ □
 ̄
( ゜ω゜)「ぎゃああああああっ!」
ノハ;゚听)「っ!!?」
( ω )「あがっ……」
ノハ;゚听)「だっ、大丈夫かぁぁぁ!!?」
(;^ω^)「君が無事で……よかっ……ガクッ」
ノハ;;)「うぉぉぉぉ、見知らぬピザがぁぁぁぁぁ!!!」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:10:45.71 ID:xSrxzbJC0
なんかよくわからんけど面白い
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:11:32.86 ID:sjVwnC/4O
こういうの好きよ
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:11:52.87 ID:n8a0h+0dO
( ^ω^)「ううっ、ここは?」
ノハ;;)「うわぁぁぁん!!」
( ^ω^)「そっか、僕は助かって……」
ノハ;;)「そうだ、お前は助かったんだぁぁぁ!!」
( ^ω^)「はは、女の子が大声で泣くもんじゃないお」
ノハ;;)「……分かった」
ノパ听)「運転手から聞いたよ、私のこと庇ってくれたんだってな」
( ^ω^)「当然のことだお」
ノハ*゚听)「ドキンッ!!!」
( ^ω^)「ん?」
ノハ*゚听)「ばっ、バンジージャンプは止まらないぃぃぃぃ!!!!」
( ^ω^)「行っちゃったお」
ノハ*゚听)「何故だ、まだ胸がドキドキする。
苦しいのに、何だか嬉しくもあって。
これが……真のバンジージャンプだというのかぁぁぁぁぁ!?」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:12:05.64 ID:k0r0B7yk0
ヒートってプロレスラーかとおもた
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:13:18.06 ID:n8a0h+0dO
ノパ听)「たのもぉぉぉぉ!!」
(`・ω・´)「むっ、我がバンジー道場に何か用か?」
ノパ听)「私にぃぃぃ、バンジー道をぉぉぉぉ、伝授してくださぁぁぁぁぁい!!!」
(`・ω・´)「バンジージャンプの道は高く聳える山から飛び降りるが如し。
覚悟はいいんだな?」
ノパ听)「はいっ!!」
(`・ω・´)「ちなみに晩飯は毎日バンバンジー」
ノパ听)「えー……」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:14:31.69 ID:n8a0h+0dO
――――二年後
ノパ听)「……よし」
(`・ω・´)「本当に飛び降りるのだな、このデスバレーを」
ノパ听)「まだこの胸の高まりが……おさまらないので……」
(`・ω・´)「もう俺から言えることは無い、行け、ヒートよ!!」
ノパ听)「はいっ、シャキン師匠の夢は私が果たしますっ!!!
私、全力を尽くします!!!!」
ノハ#゚听)「とりゃああああああああ!!!!」
(`・ω・´)「行ったか……」
(` ω ´)「ははっ、涙は流さんと決めた筈なのにな」
(`;ω;´)「頑張れよ、ヒート……いや、我が娘よ!!!」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:15:45.90 ID:n8a0h+0dO
ノハ#゚听)「うおおおおおおっ!!」
ヒートの怒りは青い炎を発生させる(ヒート全力的に考えて)。
彼女の感情の高ぶりは相当なのだろう、炎の量は並外れて多い。
と、その時奇跡が起こった。
ノハ#゚听)「あれは……」
なんと青白く渦巻く炎があまりに旅の扉に似ていたため、
ほりいゆうじが旅の扉効果を付加してしまったのだ。
ノハ;゚听)「うあぁぁぁぁぁ!!! 私ってドラクエで言うとアリーナだよねぇぇぇぇぇ!!!!」
ヒートは成す術もなく渦の中へと吸い込まれていった。
【第一部・旅立ち、完】
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:16:38.53 ID:kU052Xeg0
ヒートは間違いなくハッサン
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:16:57.47 ID:n8a0h+0dO
【第二部・魔王討伐】
ノパ听)「トンネルを抜けると、そこは、不思議の国でした」
(´・ω・`)「ようこそ不思議の国へ、僕はショボンといいます」
*(‘‘)*「私はヘリカル、あなたを歓迎します」
ノハ;゚听)「うわっ、ショタとロリだぁぁぁ!!」
*(‘‘)*「いいえ、私はふたなりです」
(´・ω・`)「ここにいる純粋な女はあなただけなんです」
ノパ听)「それまたどうしてぇぇ!?」
(´・ω・`)「ここは別名ショタパラダイス、古来中国では桃源郷とも呼ばれていました」
ノハ*゚听)「おおっ、ここがあの桃源郷なのかぁぁぁ!!!
それならショタしかいないのも納得だぁぁぁぁ!!!!」
*(‘‘)*「とりあえず今日は私達の家に泊まって下さいな」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:17:10.49 ID:9tPA5gO10
新ジャンルっぽい支援
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:18:20.97 ID:FyAnjeJWO
ハッサンのきゅうしょづきは何か恐ろしいものを感じるぜ…
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:18:52.02 ID:n8a0h+0dO
ノハ--)「すーすー」
*(‘‘)*「まんまと騙されましたね」
(´・ω・`)「僕達ショタ魔族は、寝てる女の人から魂を吸うんだよね」
*(‘‘)*「ふっふっふ、ようやく獲物を得られたのです」
(´・ω・`)「楽しみだなぁ」
ノハ--)「すーすー」
*(‘‘)*「……本当に幸せそうに寝てますね」
(´・ω・`)「そうだね」
ノハ--)「すーすー」
*(‘‘)*「今日は止めときます?」
(´・ω・`)「うん、そうしよう……」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:20:14.09 ID:n8a0h+0dO
ノパ听)「朝だぁぁぁぁ!!!」
ノハ;゚听)「って、ええっ!? 何だここはぁぁぁぁ!!!?」
彼女が叫ぶのも無理はない。
昨日まで普通の家だった筈の建物は廃墟と化し、
空は赤紫に染まり、地面の所々からは溶岩が吹き出しているのだから。
ノパ听)「これは桃源郷というより、まるで……」
/ ,' 3「魔界のようだ、そう言いたいんじゃろ?」
いつの間にかヒートの背後に位置していた、紫色のアザラシのような生き物がそう言った。
ノハ;゚听)「っ!!?」
/ ,' 3「慌てることはない、貴様はここで死ぬのだからな!!!」
そう言い放ち、右手をヒートに向けてかざす。
/ ,' 3「ラ・ヨダソウ……」
(;´・ω・`)「危ないっ!」
ショボンがヒートの前に仁王立ちする。
/ ,' 3「スティアーナあああああ!!!」
アザラシらしき生き物の手から黒い雷がほとばしった。
それら全てが、ショボンの身体へ吸い込まれていく。
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:21:35.03 ID:n8a0h+0dO
(´―ω―`)「………」
/ ,' 3「馬鹿め、人間の女を庇って死ぬとはな……」
ノハ;;)「うっ、うああああああ!!!」
/ ,' 3「煩い」
ノハ;;)「がはっ……触手……?」
/ ,' 3「絞め殺してくれよう」
ノハ;;)「うぁぁぁぁ、痛いぃぃぃぃぃ!!!」
/ ,' 3「はっはっは、そのまま死……」
瞬間、アザラシの首が飛ぶ。
*(‘‘)*「ショボンは……間に合いませんでしたか」
荒巻の背後から現れたヘリカルが、両の手で握る巨大な鎌。
その刃の部分にはべっとりと血が付着していた。
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:23:20.58 ID:n8a0h+0dO
*(‘‘)*「まず初めに、あなたを騙していたことを謝ります。
本当にすみません」
ノハ;゚听)「それはいいが、一体これはどういうことなんだぁぁぁ!!?」
*(‘‘)*「ここは魔界、魔物の世界です」
ノパ听)「魔界(笑)」
*(‘‘)*「おじけづきました?」
ノハ*゚听)「いや、凄いワクワクしてきたぞぉぉぉぉ!!!」
*(‘‘)*「ふふっ、あの伝説もあながち間違いではないのかもしれませんね」
ノパ听)「伝説?」
*(‘‘)*「実はこの魔界には、人間の女にしか装備できないという伝説の武具があるんです。
それを身につけた勇者が魔界の王を打ち破る、そんな伝説があるんです」
ノハ*゚听)「私が勇者かもしれないのかぁぁぁぁ!!?」
*(‘‘)*「少なくとも私は、そう確信しています」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:24:45.76 ID:n8a0h+0dO
ノパ听)「そういえばヘリカルも魔物なんだよなぁぁぁ!!?」
*(‘‘)*「ええ、一応そういうことになっています」
ノパ听)「それなら勇者の手助けなんかしていいのかぁぁぁ!!?」
*(‘‘)*「本来なら好ましくはありません、実際昨日の時点ではあなたを騙し討ちするつもりでした。
ですが、今朝あった上級魔族会議に出たことで、完全に意見が変わりました」
ノパ听)「何故だ?」
*(‘‘)*「やつは……魔王モララーは、人間界を滅ぼそうとしているのです」
Ω<なっ、なんだってー!
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:26:02.60 ID:n8a0h+0dO
*(‘‘)*「私は人間と魔物は共存すべきだと考えています。
滅ぼすだなんて……とんでもない」
ノパ听)「よし、それなら私達はパーティーだなぁぁぁ!!!」
*(‘‘)*「パーティー?」
ノパ听)「ああ、一緒に魔王を倒す仲間だぁぁぁ!!!」
*(‘‘)*「ふふふっ、仲間ですか……悪くないですね」
ノパ听) 素直ヒート *(‘‘)*ヘリカル沢近
レベル7 レベル39
異世界の女 ふたなり死に神
ねっけつかん きれもの
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:27:56.50 ID:n8a0h+0dO
(*゚∀゚)「アヒャヒャヒャ、荒巻のやつやられちゃったんだってさ!
情けない話だよね、ドクオ!」
('A`)「わんわん」
从 ゚∀从「へっ、ペットにしてるドクオがいなきゃ、
四魔貴族に入る実力もないやつがよく言うよ」
(#'A`)「がるるるるる」
(*゚∀゚)「ドクオ、こんな単細胞のハインリッヒを正面きって相手にすることないって。
……後で不意打ちすりゃいい話だしねぇ!!」
从#゚∀从「やんのか? あぁ?」
_
( ゚∀゚)「おうおう、四魔貴族ともあろうものが、餓鬼みたいなノリで喧嘩するのか?」
从 ゚∀从「ジョルジュかよ……ちっ、興が醒めちまった」
(`・ω・´)「ならば彼の登場は、好ましい効果をもたらしたということになるな」
(*゚∀゚)「シャキンまで……そうか、オレ様たち四魔貴族勢揃いってわけかい」
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:29:30.11 ID:n8a0h+0dO
( ・∀・)「よく集まってくれた、魔貴族達よ」
从 ゚∀从「これはこれは魔王様、随分お早い御登場で」
( ・∀・)「遅れたのは悪かったが、イヤミを飛ばす余裕があるなら平気だな」
(`・ω・´)「して、いか用にて我等を呼び集めたのですか?」
( ・∀・)「うむ、実はヘリカルが僕たちを裏切り、勇者候補の女と手を組んだんだ」
_
( ゚∀゚)「ふーん、死に神ヘリカルと勇者候補の女のタッグねぇ……
面白い、俺が行こう」
( ・∀・)「行ってくれるか、魔乳公ジョルジュ長岡」
_
( ゚∀゚)「ああ、今度ここに来る時の手土産は、勇者ちゃんのおっぱいにでもするかな」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:31:26.63 ID:n8a0h+0dO
ノパ听)「じゃ、早速勇者の装備を取りに行こう!!!」
*(‘‘)*「ええ、そうした方がいいでしょうね。
……少しここら離れてください、アビスゲートを開きますので」
ノパ听)「それなんて厨二病?」
ヒートの質問に答えることなく、ヘリカルは何やらぶつぶつ呟き出した。
と、周囲の地面に紫色の魔法陣が浮かび上がる。
ノハ;゚听)「わわっ、地面が光り出したぁぁぁぁぁ!!?」
*(‘‘)*「開け、深淵への扉アビスゲートよ!!!」
その言葉が発された瞬間、二人は黒い光に包まれた。
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:32:51.65 ID:n8a0h+0dO
光が晴れた時、二人の周りの景色は大きく変わっていた。
ノパ听)「ここは?」
*(‘‘)*「勇者の装備が封印されている、光の神殿です」
そう言いながら、祭壇のようなものに近づいていくヘリカル。
かと思うと両手を前方に突き出し、歩みを止めて目を閉じた。
*( - -)*「今こそ目覚めの時……黒の書に印されし伝説の装備どもよ、我が眼前に、エンッ!!! 」
祭壇が輝き、その光が宝箱のような形となる。
*(‘‘)*「さあヒート、勇者の素質があるのならこの箱を開けられる筈。
試してみてください」
その言葉を受け、光の箱に近づくヒート。
彼女の手はその蓋を……
ノハ*゚听)「いやったあぁぁぁぁぁ!!!」
見事開けることができたのだった。
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:33:14.30 ID:kU052Xeg0
支援
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:34:34.33 ID:n8a0h+0dO
ノハ;゚听)「って、これが伝説の装備?」
*(‘‘)*「はい、グリンガムの鞭としんぴのビキニです」
ノハ;゚听)「確かにドラクエ的に考えて最強クラスな響きがするけど、むむむっ……」
*(‘‘)*「えいっ!」
ノハ//)「ふっ、服が消えたぁぁぁ!!?」
*(‘‘)*「これでビキニを着ざるを得ませんね」
ノハ//)「ううっ、分かった……」
グリンガムの鞭…ドラクエ最強クラスの攻撃力を持つ三股の鞭。この話内では何か特殊な効果が?
しんぴのビキニ…伝説の鎧に匹敵する防御力を持つ水着。これの影響もあって、ドラクエ3は女キャラ有利。
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:36:03.08 ID:n8a0h+0dO
ノハ//)「へっ、変じゃないか!?」
*(‘‘)*「凄く似合ってますよ」
ノハ*゚听)「そうかぁぁ!!?」
*(‘‘)*「ええ、勿論です」
_
( ゚∀゚)「後は胸さえあれば最高なんだけどな」
*(;‘‘)*「まっ、魔乳公ジョルジュ長岡!?」
_
( ゚∀゚)「死に神とやらとは一度戦ってみたいと思ってたんだ、勇者ちゃん共々相手してやるぜ!」
*(‘‘)*「ヒート、こいつは四魔貴族という魔界の四大実力者の一人、気をつけてください」
ノハ )「……で……わる……」
*(;‘‘)*「ヒート……?」
ノハ#゚听)「貧乳で、何が悪いぃぃぃぃぃ!!!」
叫びつつ、グリンガムの鞭を振るう。
_
(;゚∀゚)「ぎゃあああああああ!」
ジョルジュは死んだ。
スイーツ(笑)
実はスイーツ大好き!
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:37:01.68 ID:OE5Np78lO
しにに……がみ?
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:37:35.86 ID:n8a0h+0dO
ノパ听)「どんなもんだいっ!!!」
*(‘‘)*「お見事、これは私からのご褒美です!」
ヘリカルはヒートのビキニの股間部分を持ち上げた。
空いた方の手は、ヒートの足に沿いながら徐々に上へと向かっていく。
ノハ//)「えっ!!?」
*(‘‘)*「好きなんでしょ、ふたなり幼児に弄ばれるプレイが?」
ノハ//)「っ……それは……」
*(‘‘)*「大丈夫です、優しくします」
ノハ//)「……うん」
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:38:20.95 ID:kU052Xeg0
わっふるわっふる
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:39:12.50 ID:n8a0h+0dO
熱血、向こう見ず、脳天気。
全て私に対する周囲の評価だ。
確かに私がこういった風に見えるのはよく分かる、分かるのだが……
実は私は他の誰も知らない、もう一つの側面を持っている。
ノハ;;)「………」
*(‘‘)*「ヒート?」
自分を偽らないのは、そうでないと自身を見失いそうだから。
脳天気なのは、全てを真摯に受け止めると壊れてしまいそうだから。
そう、本当の私は臆病者なんだ。
ノハ;;)「ヘリカルを嫌いな訳じゃないが、堪らなく恐いんだ。
こうすることで自分が、今までの自分では無くなってしまいそうで」
*(‘‘)*「ヒートは、ヒートです」
ノハ;;)「それは分かってるんだが、なんだか……汚れてしまいそ…むぐっ……」
唇に暖かな感触が伝わる。
これが私のファーストキスか。
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:40:46.37 ID:n8a0h+0dO
互いの口内の空気が混じり合う感覚はどこか心地よい。
ヘリカルの舌技は稚拙だったけど一生懸命で、心から愛されているんだと実感した。
ややあって、唇と唇が離れる。
*(*‘‘)*「ヒート、愛してます」
ノハ*゚听)「ヘリカル……私……」
ヘリカルの黒いローブを掻き分け、彼の息子を露出させる。
*(‘‘)*「えっ?」
ノパ听)「今はこれで我慢して」
私はそのそそり立つ男性器に鞭を打ち付けた。
*( ゚ ゚)*「ぎゃあああああ!」
ノハ )「ごめんね、やっぱり私達は結ばれない運命なの」
ノハ;;)「来世でまみえましょう、今度は同じ種族として」
ヘリカルは死んだ。
人と魔族との間に横たわる、種族の差という名の見えない壁に押し潰されたのだ。
ノハ#;;)「それもこれも、みんな魔王が悪いんだぁぁぁぁ!!!!」
私は魔王への復讐を強く誓った。
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:42:41.48 ID:n8a0h+0dO
――――三分後
(*'A`)「はっはっはっ!」
(*゚∀゚)「獣姦だなんて……作者が知り合いに騙されて獣姦物ビデオをちらっと見てしまって、
それ以来ずっとトラウマになってるぐらいアブノーマルな分野のに……」
(*;∀;)「なんでオレ様は感じちゃってんだよ!」
(*'A`)「わうーん」
ノパ听)「素晴らしいぞ……このグリンガムの鞭の力!!!
くっくっく、魔界掌握も夢じゃないな」
( ・∀・)「そこまでだっ!!」
ノパ听)「ほぅ、遅かったではないか、魔王よ」
(`・ω・´)「ヒート、お前……」
ノパ听)「かつての師か……、全てにおいてあなたは変わっていないようだな。
しかし現時点の自己の力への依存は、究極的には停滞に他ならんのだぁぁぁぁ!!!!」
(;・∀・)「くるっ……!」
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:43:44.14 ID:xSrxzbJC0
ドラゴンオーブ!
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:44:13.71 ID:n8a0h+0dO
ノハ#゚听)「荒れよ、我が三対の龍よ!!!!」
ヒートの持つ三又のグリンガムの鞭が、まるで意志を持ったかのように動き出す。
ノハ#゚听)「プロロぉぉぉぉングっ!!!!」
三本の線が、シャキン目掛けて伸びる。
(;`・ω・´)「くっ……」
(;・∀・)「危ないっ!!」
モララーは咄嗟にシャキンを押し退けた。
直後、彼の身体に三筋の刃が突き刺さる。
(;・∀・)「うがああああっ!!」
ノパ听)「魔王ともあろう者が、魔貴族如きを庇って重傷を負うとはな」
(;・∀・)「くっ……」
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:45:41.13 ID:n8a0h+0dO
(;`・ω・´)「大丈夫か、しっかりしろ!!」
(;・∀・)「くっ、来るなあっ!!」
そう叫びながらも、モララーは自らシャキンに接近した。
そしてシャキンのズボンをぬがし、彼の息子をしゃぶりはじめる。
(;`・ω・´)「なっ……」
ノパ听)「ふははははっ、この鞭に触れた者は即死するか、
もしくは強い性欲に脳を支配されてしまうのだぁぁぁぁ!!!!
ちなみにどちらの効果が出るかはランダムだぞ!」
(*`・ω・´)「あんっ……というか、性欲のはけ口を……んんっ、
……ヒートにすりゃ……ひゃん……いいんじゃね?」
( ・∀・)「あっ」
ノハ;゚听)「……やばっ」
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:46:48.42 ID:kU052Xeg0
カオスの匂いがするぜ・・・
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:47:28.10 ID:a8lMEbjPO
依存は停滞www
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:47:26.70 ID:n8a0h+0dO
ノハ;;)「ごめんなさい、もうしませんからぁぁぁぁ!!!!」
壁際に追い詰められたヒート。
泣いて謝るが、盛った男二人には通じない。
(*`・ω・´)「いっ、今まで黙ってたけど、俺はお前の父親なんだ、フヒヒ」
ノハ;;)「それなら娘を犯そうとするなぁぁぁぁ!!!」
泣き叫びながら鞭を大きく振る。
(*`・ω・´)「んんっ」
(*・∀・)「もっ、もっと打って」
ノハ;;)「どうして何十回も鞭を当てたのに、性欲効果しかでないんだよぉぉぉぉ!!!」
ランダム効果ってこわいよね。
いみがわからなさすぎる
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:48:16.34 ID:b71Adkdl0
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:49:05.86 ID:n8a0h+0dO
ノハ;;)「ううっ……」
絶望の中、ヒートは考える。
どうしてこのような事態に陥ってしまったのか。
そもそも自分は、何を目的として行動していたのだろう、と。
ノハ )「……なんだ、簡単なことじゃない」
(*`・ω・´)「近親相姦とかマジ燃えるし!」
(*・∀・)「てかシャキンに突っ込みてえ」
(;`・ω・´)「………」
ノハ#゚听)「私の願いは人間界に平穏をもたらすこと。
だからこんな所で、負けちゃいられないんだぁぁぁぁぁ!!!!」
グリンガムの鞭が唸る。
(`・ω・´)「そんな攻撃、簡単に避け……」
(*・∀・)「インしちゃお」
(;`・ω・´)「って指をアナルに挿すなああああ!
くっ、身動きが取れないじゃないか!」
鞭の標的はモララーとシャキンの、最大にして唯一のウィークポイント。
俗に言う、ち……やっぱ言いたくないや。
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:50:27.42 ID:hh7g/lfiO
カオス……じゃないような……どうでもいいような……
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:50:23.70 ID:n8a0h+0dO
(`゚ω゚´)「あが……」
モララーに指を突っ込まれたせいで満足に動けなかったシャキンは、
鞭による攻撃を諸に受けてしまった。
炭化し、ボロボロと崩れ落ちる彼の息子。
(` ω ´)「強く……なったな……、お前と過ごした二年間……悪くなかっ………」
シャキンの命は、彼が言葉を言い終えるのを待たずに露と消えた。
(;・∀・)「くそおおおおおっ!!」
そう言って悔しがるモララー。
彼の息子もまた、グリンガムの鞭によってボロボロに傷んでいた。
ノパ听)「さようなら、魔界の王」
再度鞭が振られる。
(; ∀ )「ぐがっ!!」
モララーの息子は根元からもげ、彼はショック死した。
ノパ听)「いざ終えてみると、案外虚しいものだな……」
【第二部・魔王討伐、完】
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:51:37.56 ID:JgEP5AyE0
これは一体wwwwwwww
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:51:49.47 ID:n8a0h+0dO
【第三部・輪廻】
ノパ听)「これで全て終わりかぁぁ!!」
安堵し、ホッと息をつくヒート。
脱力して仰向けに倒れ込んだ。
ノパ听)「でも、ヘリカルはもういないんだよなぁ」
そう呟く彼女の表情には陰りが見てとれる。
ノパ听)「……やっと気がついた、私の本当の望みは人間界の平和なんかじゃなかったんだ」
ノハ;;)「ヘリカルの傍にいたい、それが私の……」
大切な物は、失って初めてその価値が分かるという。
種族の垣根などに囚われて行った自身の行為を、彼女は今になって深く後悔していた。
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:52:34.88 ID:xSrxzbJC0
まだ続くのかw
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:53:06.75 ID:n8a0h+0dO
「ハーッハッハッハインリッヒイイイイ!!」
突然響き渡る笑い声。
ノハ;゚听)「何っ!!?」
从 ゚∀从「いやはや、お前はよくやったよ」
青い光を伴い、茶髪の女が姿を現した。
片手に握る骸骨を模した水晶を見るに、恐らく魔術師の類いなのだろう。
从 ゚∀从「俺以外の魔貴族どころか、まさか目障りな魔王までぶっ倒してくれるとはな」
ノパ听)「その言い方からして、お前が最後の四魔貴族なのか?」
从 ゚∀从「ああ、俎侯ハインリッヒとは私のことよ!!」
ノハ;゚听)「なっ、なんだとぉぉぉぉ!!?」
从 ゚∀从「その驚きよう、どうやら私のことを知っているみたいだな」
ノパ听)「ううん、全然知らないぞ」
从;゚∀从「んだよ……ちょっと嬉しかったってのに」
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:54:27.19 ID:n8a0h+0dO
从 ゚∀从「私のことを知らないのなら、なんであんなに驚いたんだ?」
ノパ听)つ俎←読めない
从 ゚∀从「"まないた"だ」
ノハ*゚听)「まないたということは、お前は私の同士かぁぁぁぁ!!!!」
从*゚∀从「勇者よ、お前もなのか!!」
今ここに、全てのしがらみを越えて友情が形成された。
以前ちらっと出た、魔界に女が存在しないという設定も、まないた胸の前には形無しである。
∴まないた胸最高(以下賛同の嵐)
_
( ゚∀゚)「ねーよwwwwww」
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:55:58.15 ID:n8a0h+0dO
从 ゚∀从「そういやお前、やけに浮かない顔をしてたよな。
魔王に勝ったってのに、どうしてなんだ?」
ノパ听)「ヘリカルっていう、私の愛人のことを思い出していたんだ」
从 ゚∀从「そいつは今……」
口にしかけた言葉を慌てて飲み込むハインリッヒ。
ヒートの憂いに満ちた表情を見、ヘリカルが無事では無いということを感じ取ったからだ。
从 ゚∀从「一つだけ、方法がある」
ノハ*゚听)「本当かぁぁぁ!!?」
从 ゚∀从「魔界の最果ての地に、暗黒邪龍神と呼ばれる者がいるんだ」
ノパ听)「暗黒邪龍神(笑)」
从 ゚∀从「そいつが守護する輪廻の宝玉、それを用いれば死者を生き返らせることだって可能らしい」
ノパ听)「なら早速、輪廻の宝玉を取りに行こう!!!」
从 ゚∀从「暗黒邪龍神は強い、戦う覚悟はできているのか?」
ノパ听)「ああ、ヘリカルの為ならなんだってやってみせる!!!!」←建て前
ノパ听)「ああ、ふたなりショタの為ならなんだってやってみせる!!!!」←本音
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:57:42.12 ID:n8a0h+0dO
壁という壁が黒く染められた部屋。
|l|*゚ー゚)「るららー、るらららー」
一人のふたなり幼児が鼻唄を歌いつつ、宝箱の上に腰掛けている。
彼女(?)こそが、暗黒邪龍神その人だ。
|l|*゚ー゚)「あーあ、暇なのです」
そう呟き、欠伸をした。
同時にバタバタと足を揺らす。
すると突然、壁の一部がガラガラと崩れた。
振られた足から起きた風が、離れた場所にある壁を砕いたのである。
|l|*゚ー゚)「あーあ、またやっちゃったのです」
面倒そうにそう言うと、宝箱からぴょんと飛び降りた。
そしてくるりと振り返り、さっきまで座っていた箱を開けて虹色の宝玉を取り出す。
|l|*゚ー゚)「リペアー!」
彼女の言葉に応じたかのように、宝玉から光が発せられる。
それが晴れた時、彼女が破壊した壁の傷は完全に修復されていた。
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:58:08.57 ID:JgEP5AyE0
支援
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:58:37.04 ID:54clsphHO
たろお臭がするのは気のせい気のせい
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 17:59:12.44 ID:n8a0h+0dO
|l|*゚ー゚)「全く、暗黒なんたら神も楽じゃないのです」
ギイイ……
鈍い音を立て、この部屋唯一の扉が開く。
从 ゚∀从「ならその肩書きは、今日で永久に終わりにしてやろう」
|l|*゚ー゚)「あなたは確か魔貴族のハインリッヒ。
それで、どのように永久の終焉を招くつもりなのです?」
从 ゚∀从「こうするのさ、フィンガーフレアボムズ!!!」
|l|*゚ー゚)「五つの凝縮された火球を同時に放つとは……中々に高度な術なのですが」
暗黒邪龍神はそう言いながら、片手を前に突き出した。
直後、黒い風が手の平から放たれる。
|l|*゚ー゚)「些か、ひ弱なのです」
从;゚∀从「ちっ、まさか片手で全てを逸らすとは」
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 18:00:35.48 ID:n8a0h+0dO
|l|*゚ー゚)「さてと、暗黒邪龍神に刃向かった報いは、
きっちり返させてもら……」
ノハ#゚听)「うおおおおおおおお!!!!!」
天井を突き破り、ヒートが飛び出してきた。
手には鞭を構えている。
|l|;゚ー゚)「なっ!?」
ノハ#゚听)「グリンガム・ヒート・バーニング・エクセレント・ボンバー・アタックぅぅぅぅ!!!!」
|l|;゚ー゚)「うあっ!」
从;゚∀从「てか技名長っ!! 普通に打ってるだけなのに!!!」
ノパ听)「ふっふっふ、正義は勝つのだぁぁぁぁ!!!」
|l|; ー )「どちらかというと、悪役的な勝ち方のような気がするのです」
ノパ听)「むむっ、生きているということは性欲コースか!!」
|l|//ー/)「何なのですか、それは……って、あれ?
身体がほてってきたのです……」
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 18:02:19.45 ID:n8a0h+0dO
|l|//ー/)「えっ、あれっ、何なのですかこれは?
無性にじれったい感じがするのです」
从 ゚∀从「さあヒート、今の内に輪廻の宝玉を……」
ノハ*゚听)「いいっ」
从;゚∀从「はっ?」
ノハ*゚听)「沸き上がる性欲の処理の仕方が分からずに身悶える暗黒邪龍神かわいいよ暗黒邪龍神。
見た目はやや幼女寄りのふたなり、これもポイント高いっ!!!!」
从;゚∀从「おいおい」
ノパ听)「とりあえず、お前は用済みだ」
从; ∀从「ぎゃああああああ!!!」
ハインリッヒは死んだ。
どんまい。
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 18:04:00.30 ID:n8a0h+0dO
ノパ听)「暗黒邪龍神、お前に名前はあるのか?」
|l|//ー/)「本名は……ばつというのです……」
ノパ听)「それならばつ、今から私といいことしないか?
そのどうしようのなさだって吹っ飛ぶぐらいに気持ちいいぞ」
|l|//ー/)「ううっ、よろしくなのです」
ノハ* )「かっ、可愛すぎる……」
ノハ*゚听)「優しく手ほどきしてやるからな」
|l|//ー/)「約束……なのですよ?」
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 18:04:58.20 ID:lk2DbseB0
ほのぼのから急にカオスwwwww支援ww
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 18:05:22.62 ID:n8a0h+0dO
ノハ*゚听)「まずは胸」
私、ヒートは、ばつの服の首回りから手を突っ込み、そっと胸に触れた。
薄い胸板は弱々しく、力を篭めると壊れてしまいそう。
そんな儚さを帯びているからこそ、余計に愛しいのかもしれないな。
|l|//ー/)「っ……!」
滑らかな肌は撫でているこっちまで心地よくなる。
ばつは声こそ出さなかったが、いつの間にか息を荒くしていた。
|l|//ー/)「恥ずかしいのです」
そう言って、モジモジと身体をよじる。
こういう態度をとられると、余計に燃え上がってしま……
ノハ;゚听)「あっ」
|l|//ー/)「どうしたのですか?」
ノハ;゚听)「自分がウブな処女だって設定、すっかり忘れてた」
|l|*゚ー゚)「それならこの展開はおかしいですね」
ノパ听)「さて、どう収集をつけようか」
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 18:06:18.18 ID:JgEP5AyE0
支援
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 18:08:58.63 ID:n8a0h+0dO
|l|*゚ー゚)「ヒートもふたなりだったって設定に変更するのはどうなのです?」
ノパ听)「確かにそれなら801と百合好きとふたなり好きなど、様々な層からの人気を得られるかも」
|l|*゚ー゚)「じゃあ、今からでもそうするのです!」
ノハ;゚听)「あっ、この作戦の致命的な欠点に気がついた」
|l|*゚ー゚)「何なのです?」
ノパ听)「ほら、私って純粋な女だから勇者になれたんだよな?」
|l|*゚ー゚)「そういえば……となるとこの案は却下、と」
ノパ听)「というかさ」
|l|*゚ー゚)「はい?」
ノパ听)「何で私の名前を知ってるの?」
|l|;゚ー゚)「いや、今までもっと他の突っ込み所があったでしょうに……
まぁあれです、私は神だから凄いんだ、ってことにしときましょう」
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 18:10:18.47 ID:n8a0h+0dO
ノパ听)「そうだ、後天的にホルモンバランスが狂って男性化したってのはどうだ?」
|l|*゚ー゚)「それなら急なふたなりにも説明が……って、あれ?
そもそも何のためにこんな話をしてたんでしたっけ?」
ノパ听)「この話に収集をつけるためだぞ」
|l|*゚ー゚)「それならそんな新設定を持ち出したら、余計に話がぐだぐだしそうなのです」
ノパ听)「むぅ、一里あるな」
|l|*゚ー゚)「万策尽きたって感じなのです、困りましたね」
ノパ听)「……こうなりゃあのエンドでいこうか!!」
|l|*゚ー゚)「あのエンド?」
ノパ听)「まあ見てな!! 見事二レスで終わらせてみせる!!!」
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 18:11:52.12 ID:n8a0h+0dO
|l|*゚ー゚)「とうとう行ってしまうのですね……」
ノパ听)「そう悲しげな顔をするな、今生の別れって訳じゃないんだぞ」
私はばつの頭を軽く撫で、神殿を後にした。
外に出ると紫色の太陽が、ギラギラと毒々しい光を放っていた。
気味の悪い、肉が腐ったような臭いも鼻につく。
ノパ听)「あいつのためにも、この世界に元の輝きを取り戻さないとな」
と、後ろから肩を叩かれたような感触を覚える。
嫌な予感を抱きつつ振り向くと、案の定そこにはばつがいた。
ノパ听)「危ないからお前は戻れ」
|l|*゚ー゚)「大丈夫、きっとヒートが守ってくれるのですよ」
ノハ;゚听)「おいおい」
文句を紡ごうとしたら、人差し指で唇を押さえられた。
|l|*゚ー゚)「私は……、ばつはあなたをお慕いしております。
あなたに着いて行って死ぬのなら、本望なのです」
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 18:12:55.72 ID:JgEP5AyE0
支援
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 18:13:20.33 ID:n8a0h+0dO
ノハ )「……そんなこと言うな」
|l|*゚ー゚)「いえ、これは本音で……」
ノパ听)「いいから、金輪際死んでいいなんて言うな。
お前がいなくなったら、私は……」
ノハ//)「変なこと言わせるなっ!!!」
恥ずかしくなり、私はばつに背を向けて歩き始めた。
こいつが着いて来れるよう、ゆっくり小股で。
ノパ听)「私の……、いや」
ノパ听)「「私達二人の本当の冒険は、これからだ!!!!」」|l|*゚ー゚)
「第三部・輪廻、完」
(※編集部注)第四部掲載日は未定です、◆Cs058I7w36の次回作に御期待下さい
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 18:14:45.45 ID:JgEP5AyE0
ヒートどんだけ好きなんだよwwwwww乙wwww
88 :
◆Cs058I7w36 :2007/10/30(火) 18:15:13.50 ID:n8a0h+0dO
この話を読んでくださった方、ありがとうございました!
(こっからどうでもいい話)
実はロマサガ3をやったことはないんですが、
魔龍公と魔乳公とをかけるためだけに四魔貴族という言葉を使いました
なんだかすみませんwwww
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 18:17:36.65 ID:84LBZrr/O
乙
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 18:27:55.71 ID:XQN5VZX7O
乙ー
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 18:34:36.63 ID:UU5yRCPi0
スレタイのヒートの汗が半角なので誰か分かったwwwww
乙!
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/30(火) 18:36:36.76 ID:0NuHHCaf0
お・・・乙・・・
なんか壮絶すぎるぜ
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
よむほ