1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 00:05:57.61 ID:33jI9QdN0
おつ
できるだけ保守してみる
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 00:06:22.30 ID:MvLFEzNW0
しまった。スレタイに「樹木」って入れ忘れたorz
ちょwwwバイトでウィザードwww
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 00:12:40.42 ID:ussHDT9S0
とりあえず落ちないようにage
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 00:12:57.67 ID:BNwy6Evj0
いちおつ!
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 00:13:19.83 ID:I9IySdBj0
9 :
古キョン子12:2007/10/14(日) 00:16:00.06 ID:MvLFEzNW0
とりあえず保守がてら続き。
あと2つなんで一気にいく。
僕がいつからこの場所にいたか、なんていうのは定かではありません。
ただ僕は気付いたらここにいて、たまに来るこの学校の生徒が木陰で
休んだり、仲の良い学友と談笑したりするのを眺める毎日を送っていました。
ああ、今日も一人の女生徒がきました。
この方は見たことのない顔ですね。初めてくるんでしょうか。
どこかほっとしたような顔でこちらへ歩いてきます。
「・・・・・・やっと会えた」
僕のところへ来るなり彼女はそう言いました。
やっと会えた、というのは僕に対してでしょうか。
「お前、こんなところにいたんだな。長門に聞くまでわからなかった」
僕の体に手を置いて、ゆっくり話しかける彼女。
なんだか彼女が触れるとほっとするのは何故なんでしょうか。
彼女はそのまま僕と向かい合うように座り込んで、色々な話をしてくれました。
その話の大半には「こいずみ」という名前が出てきて、ああ彼女の好きな人か
あるいは恋人に当たる人なのかもしれない、とくだらないことを考えていました。
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 00:16:19.32 ID:x0ljGuNs0
1乙
11 :
古キョン子13(終):2007/10/14(日) 00:17:33.86 ID:MvLFEzNW0
「それで、さっき聞いたばっかなんだけど、長門がお前がここに残れるように
頑張ってくれたんだってよ。でも人間のままじゃまたいつハルヒが消しちまうかわかんないし、
でも、あいつも・・・・・・っおまえ、が消えないようにっ・・・・・・」
声を詰まらせた彼女が僕に縋りつく。
ああ、やめてください。そんなことすると汚れてしまいます。
「俺も、お前を守れるくらい強くなりたかった・・・!!」
絞り出すような声で、彼女が言いました。
僕には枝と葉しかないから貴女を慰めることはできませんが、
その「こいずみ」という貴女が好きだったであろう方はきっとそこまで貴女に想われて
幸せだったんだと思います。
そして僕も、そうだと嬉しい。
何もできないけど、と僕は枝を揺らして彼女の上に葉を落としてみました。
背中に落ちてきたそれに気付いたのか、薄っぺらいそれを摘み上げて、
それが大事なものであるようにそれに視線を落しています。
その顔は穏やかな笑みを湛えていて、少しは役に立ったかな、と嬉しくなりました。
そんな葉っぱ一枚くらいで貴女が幸せになれるなら、何枚でも差し上げます。
だから、笑っていてください。
きっと彼もそう思っているはずです。
確証はありませんけどね。
終
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 00:21:07.02 ID:LqAfq6jjO
オチがすっきりだな。乙!
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 00:25:21.15 ID:/KqhM+dSO
乙!
全俺が泣いた…
乙!!
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 00:37:42.24 ID:vp0zMVp20
保守
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 00:41:13.42 ID:I9IySdBj0
樹木切ないよ樹木
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 00:42:52.94 ID:0D0v0BiAO
鳥の巣www
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 00:47:22.42 ID:2RBhg3P00
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 00:47:56.71 ID:E2ibuwLT0
京アニの私服のダサさは異常
アニキャラたちがオサレな(もしくは普通の)格好をしてたら俺も少しはオサレになると思うんだが
キョン子がミニスカプリーツでふとももニーソックスを履いてくれなくなったら嫌だから今のままでいいや
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 00:48:25.15 ID:I9IySdBj0
保守がてら投下
にょたいつき搾乳 変化
部活での涼宮さんの発言に不安を覚えつつ就寝した僕が翌朝目覚めたのは早朝5時半。
残念ながら爽やかな目覚めとはいかず、それとは程遠い息苦しさと頭痛と妙なだるさで最悪の気分を伴って。
目が覚めてまず感じたのは何か胸に乗ってるんじゃないかと思う重量感。
長門さんにお願いして予想される最悪の事態は防いでいただいたのだし、
そう大した変化はないだろうと思っていたのですが・・・甘かった・・・。
こうきましたか。
布団をめくって現れたのは昨日までのFカップが控えめに思えるくらいの小山でした。
えーと、すみません、胸から下が全く見えないんですが。
・・・もう何て言っていいのか解りません。
前開きのパジャマのボタンは既に極限状態です。
仕方ない、外してしまいましょう、体も熱いし。
パジャマから現れたのはキャミソールに包まれた何処のエロゲキャラかと見紛う、
ぱっつんぱっつんを通り越してぎちぎちと表現した方が良さそうなおっぱい。
そりゃこれだけの重量が乗っかっていれば息苦しさで目覚めもするでしょうねぇ。
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 00:49:28.36 ID:HXi4MO830
>>18 mgs!mgs!!
可愛いなw
キョン子もイツ子も短髪萌えだ
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 00:49:41.95 ID:I9IySdBj0
>>20 にょたいつき搾乳 続き
はぁ、と溜息。
まずは何をするべきか考えをまとめてみようと頭を働かせてみるもののなぜか思考回路が上手く働かない。
ああ、先刻から熱くてたまらない。
この火照りは何なんでしょう、取りあえず熱を測ってみましょうか・・・。
探し出した体温計をはさもうとして触れた脇の下が異様に熱くて、
ああ、間違いなく熱があるな、と確信した訳ですが。
えーと、・・・・・・39.5℃ですか・・・。
思ったより熱、高いかも。
ぼーっとするのも無理ないですね。
取りあえずおでこと脇の下に冷えピタでも貼っておきましょうか。
長門さんに相談したいけどもう起きてるかなぁ・・・。
時計を見るとまだ6時前。
ぼーっとした頭を抱えてテーブルに突っ伏そうとしたら胸に顔を埋める事になってしまいました。
彼の台詞じゃないけれど・・・ああ、忌々しい。
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 00:52:46.20 ID:2RBhg3P00
搾乳待ってましたmgsmgsmgsmgs!!!!
mgsいくらしてもたりません 目がさえましたmgs
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 00:57:38.67 ID:/KqhM+dSO
まっがすまっがす!
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 00:57:55.27 ID:92Rsjuem0
>>11 樹木切ないよ樹木。
ハルヒのやつ、今度は古泉の記憶消したのか!
>>18 もう見れん。早すぎる;
>>22 朝に目が覚めたら搾乳イツコ見れてる事を望む。
それまで保守頼んだ!
スレタイには、やっぱ樹木と古泉両方入ってたほうが検索しやすいな
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 00:59:51.91 ID:vp0zMVp20
樹木・キョンが入ってれば
検索で探すような奴ならまず見つけられるだろ
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 01:00:03.08 ID:3fJCCb3dO
>>22 搾乳搾乳( ゚∀゚)o彡゚
元がFカップって特盛だなww
イツ子の胸に顔をうずめたい
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 01:00:58.73 ID:2RBhg3P00
>25
え、けしてないよ?
しかも自分はみれるんだが…
まぁおやすみーノ
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 01:01:04.50 ID:3fJCCb3dO
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 01:04:01.26 ID:x0ljGuNs0
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 01:06:03.73 ID:3fJCCb3dO
保守
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 01:12:37.19 ID:K+gWIPivO
>>19 京アニは原作通りにやっているだけ
悪いのは谷川
33 :
古キョン子13(終):2007/10/14(日) 01:12:47.60 ID:MvLFEzNW0
保守
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 01:14:52.68 ID:3fJCCb3dO
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 01:20:17.98 ID:2RBhg3P00
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 01:20:18.12 ID:x0ljGuNs0
谷川じゃなくてのいぢじゃねーのか?
孤島の服なんてのいちの挿絵まんまじゃん
何この鼻血スレww
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 01:22:36.02 ID:3fJCCb3dO
>>36 それもそうか
のいぢってかわいい服とそうじゃないのが激しいな
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 01:24:06.48 ID:E2ibuwLT0
孤島の初日でキョンが着てるやつ、しっぽみたいなのが生えててエッ?ってなった
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 01:28:08.29 ID:MvLFEzNW0
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 01:29:25.59 ID:3fJCCb3dO
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 01:34:49.79 ID:x0ljGuNs0
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 01:34:50.16 ID:3fJCCb3dO
保守
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 01:35:27.49 ID:/KqhM+dSO
うん見れるな。携帯だからか?
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 01:37:08.34 ID:MvLFEzNW0
ごめん見れたわ。
そのまま飛んだら見れなかった。
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 01:42:59.69 ID:/KqhM+dSO
よかったなw
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 01:45:50.22 ID:2RBhg3P00
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 01:52:04.85 ID:3fJCCb3dO
キョン「もうすぐテストがあるから暫く来れなくなるんだ。悪いな」
樹木「ちょうど僕も試験があるので」
キョン「樹木が試験…」
樹木「はい!樹木検定です。」キョン「それって樹木が受けるんじゃなくて樹木に関する検定じゃないのか?」
樹木「えっ!?そうなんですか?」
キョン(正真正銘の馬鹿だこいつ)
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 01:53:54.86 ID:3fJCCb3dO
>>47 二人ともかわいいGJ
制服の上にジャージいいよなw
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 01:56:29.34 ID:vp0zMVp20
>>48 鳥の巣ができるらしいぞ、樹木
これでキョンが来ない日もさみしくないしよかったな
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 02:03:26.18 ID:/KqhM+dSO
保守
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 02:07:12.54 ID:MvLFEzNW0
ほす
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 02:13:57.13 ID:vp0zMVp20
保守
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 02:18:57.20 ID:/KqhM+dSO
保守
55 :
キョンイツ子:2007/10/14(日) 02:27:19.62 ID:MvLFEzNW0
保守がてら投下ー。
『助けてください』
たった一言そう告げて、通話は切れた。
俺は握り締めていた携帯をポケットにつっこむと、部屋から飛び出す。
玄関から出たところで外が雨だということに気づいたが、戻る時間さえ惜しい。
一瞬にも満たない躊躇の後、俺は自転車に飛び乗った。
普段学校に行くうちに嫌でも鍛えられた脚をフル稼働して古泉の家に急ぐ。
全身を打つ雨は、気にはなるが気にしないことにした。
最速でマンションのエントランスまで来ると、部屋番号を押して呼び出す。
ぶつんという音の後、部屋と繋がったことを知らせる微かなノイズが流れた。
「俺だ」
返答がないまま回線が切れる。
まるで長門を相手にしているようだ。
苦笑して、深夜に響きすぎる音をたてて開いた自動ドアに滑り込んだ。
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 02:34:59.17 ID:/KqhM+dSO
支援
58 :
キョンイツ子2:2007/10/14(日) 02:37:58.38 ID:MvLFEzNW0
飛び込んだエントランス、エレベーターを待つことなんか考えずに階段を駆け上がる。
半分ほどきたところで、上から誰かが降りてくる音がした。
俺に負けず劣らず急いでいるらしいその足音は、音の軽さからして女性のものだろう。
万が一にも衝突しないために少し脇に寄ってまた駆け上がる。
音が近づく。
俺は無意識に下げていた視線を上げた。
「古泉!?」
「っあ・・・え?」
上から今にも死にそうな顔で駆け下りてきていたのは今から向かう部屋の主だった。
古泉は下にいた俺の存在に気づくと、数段残っていた階段を全部すっ飛ばした。
わかりやすく言うと、飛び降りた。
「うおわ!」
ゴツンと鈍い音がした。ああ、こりゃ明日こぶになりそうだ。
飛び込んできた古泉を咄嗟に受け止めたのはいいが、自分も倒れちゃ意味がないな。
じんじんと痺れる頭を振って、腕の中に納まった古泉を確認。よし、被害なし。
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 02:43:27.71 ID:7ypxSwp20
まっがす!まっがす!( ゚∀゚)o彡゚
60 :
キョンイツ子3:2007/10/14(日) 02:47:02.82 ID:MvLFEzNW0
「おい古泉、お前な・・・」
危ないから階段から飛び降りちゃいけませんと注意するために古泉を引き剥がそうとしたが、
意外に強い力でそれを阻まれた。
それでも一応相手は女なんだし、無理矢理にでも引き剥がそうとすればそれもできたが、
何故かしてはいけない気がしたので、引き剥がそうと古泉の肩に置いていた手を頭に移動させる。
「うぅ・・・」
いつもの冷静さはどこへやら、がたがた震える古泉を抱きしめてやる。
しがみついていた手が背中に回り、胸に顔が押し付けられるのを感じた。
「それで、今回は何があった?随分切羽詰った声だったが」
「・・・も、が」
「も?」
「蜘蛛が、いたんですー!」
・・・・・・蜘蛛?
蜘蛛ってあの?足が8本ある虫の?
「すごく大きかったんですよ!もう見た瞬間鳥肌立ちました!」
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 02:57:53.96 ID:3fJCCb3dO
mgsmgs( ゚∀゚)o彡゚
62 :
キョンイツ子4:2007/10/14(日) 02:59:57.26 ID:MvLFEzNW0
がば、と顔を上げてこのくらい、と指で大きさを示す古泉。目には涙が滲んでいる。
すまん、そうやってるお前は可愛いとは思うが、俺にはどうしても納得できん。
「お前、巨大カマドウマと戦ってなかったか?」
「・・・戦ってましたけど?」
「なんでアレは大丈夫でその大きさの蜘蛛はダメなんだ!」
「あの時だって死ぬほど怖かったですよ!正直一人で逃げようとしてましたよ!
でもあの場には朝比奈さんも長門さんもいたし、あなただっているのに一人で
逃げられるわけないじゃないですか!!」
一息でそう言ってのけて、そこで限界だとでもいうように古泉の目から涙がぼろっと零れた。
「でも今回は閉鎖空間でもないし、近寄ることもできないし、誰もいないしでもそのままに
なんかしておけないから電話かけたんですよ!」
「あー、わかったわかった。俺が悪かった。だから泣くな、な?」
暫く涙目のまま睨んでいた古泉をあれやこれやとどうにかして宥めすかすと、俺は立ち上がった。
「とりあえず、虫は駆除してやるから。ほら、立て」
「・・・・・・お願いします」
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 03:07:23.58 ID:/KqhM+dSO
まっがす支援
64 :
キョンイツ子5:2007/10/14(日) 03:09:15.18 ID:MvLFEzNW0
ふらふらと歩く古泉を支えてやりながら、残りの階段をゆっくり上る。
部屋が近づくにつれて、古泉の顔がまた泣きそうに歪むのを宥めながら、部屋に入る。
どうでもいいけどお前、鍵をかけることすら忘れるほど怖かったのか。
「怖いに決まってますよ!いつ近くにくるかとか、足に乗られたらどうしようとか・・・!」
「あーあー、わかったからほら、そこにいろ」
とりあえず古泉を入り口付近にいさせることにして、部屋に入る。
「で?どこにいたんだ?」
「ベッドの下から出てきました」
心配そうな声に従い、ベッドの下を覗き込む。
しかしそこには蜘蛛どころか埃すら見当たらなかった。
「いないな」
「え、え、じゃあどこに・・・」
「案外布団の中に入り込んでたりするかもな」
「布団の中・・・・・・!?」
顔を真っ青にして布団を覗き込む古泉。
見た感じはいないが、さて中はどうだろうか。
近くまで来ていた古泉を下がらせようと、振り向いた時、気づいてしまった。
65 :
キョンイツ子6:2007/10/14(日) 03:14:50.50 ID:MvLFEzNW0
「古泉、動くなよ」
「はい?」
「いいから。そのままじっとしてろ」
「は、はい」
俺の顔を見つめたまま古泉が静止する。
その細い肩に腕を伸ばすと、一瞬びくりとはねたが、どうやら問題なかったようだ。
肩に触れることなく、俺は伸ばした腕を引いた。
「とれたぞ」
「え?」
「蜘蛛。なんなら確認するか?」
「え、い、嫌です!いいです!!」
肩に乗っていた蜘蛛を握った手を突き出してやると慌てて逃げた。
見事に距離をとられた俺は、嘆息しながら近くにあったティッシュにそれを包んだ。
そのまま何度か握ってからゴミ箱に放り込む。
「もういないぞ」
「ほ、本当ですか・・・?」
おそるおそる、といった感じでまた近寄ってきた古泉が、おっかなびっくり布団を捲る。
それから次に、ばさばさと振って問題の生物がいないことを確認すると、その場に
へたり込んでしまった。
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 03:20:46.65 ID:/KqhM+dSO
支援
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 03:23:25.59 ID:3fJCCb3dO
乙女イツ子マジでかわいい
68 :
キョンイツ子7:2007/10/14(日) 03:27:15.48 ID:MvLFEzNW0
「おい、古泉?」
「はは、あの、安心したら腰抜けちゃって・・・」
布団を握り締めたままこちらを向いて苦笑する。
その姿につられて笑った。
「よし、じゃあ俺はもう帰るからな」
「え、帰るんですか?」
念入りに手を洗ったあと、玄関に向かう俺を古泉が引き止める。
「なんだ、蜘蛛ならもういないぞ」
「えと、それはそうなんですけど・・・」
どうにもはっきりしない言い方だ。
俺はお前と違ってエスパーじゃないから言ってもらわないとわからんぞ。
やがて覚悟を決めたように古泉の唇が開かれる。
「あの、今日は泊まっていかれませんか?」
「は?いや、それはいいが・・・なんでまた」
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 03:30:40.12 ID:3fJCCb3dO
キターー!( ゚∀゚)o彡゚
キョン俺に代われww
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 03:36:47.35 ID:3fJCCb3dO
寝る前に保守
自分以外にも誰かいるといいなぁ…
71 :
キョンイツ子8(終):2007/10/14(日) 03:37:00.75 ID:MvLFEzNW0
もしかしてまた虫がいたら怖いとか?
「そうではなくて、あの、なんか離れたくなくて・・・」
言いにくそうに俯く姿は、まるで小動物だ。
時々ちらちら上目遣いでこっちを見るのは何かの作戦なのかね。
結局根負けしたのは俺で、その日はめでたく古泉宅にお泊りとなった。
まあ明日は学校も市内探索も休みだし、構わないだろう。
さっきまでのびくびくした態度は鳴りを潜め、強引に俺をベッドに引き込むと
自分はさっさと眠りについた。
俺は抱き枕状態にされつつも、どうにも体に当たるやわらかい感触にろくろく眠ることも
できないまま、睡眠不足で夜を明かしたのだった。
おわり
読んでくれた人ありがとう。
あとなんか夜でアレな想像してた人いたらごめん。
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 03:41:03.07 ID:HXi4MO830
ノ ←正直アレな想像した人
乙女イツコテラカワユスwwwww
そしてキョンは俺とも代われ
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 03:44:16.38 ID:BNwy6Evj0
イツ子かわいかったまっがす!
だがしかしこの展開で最終的にアレな想像をしなかった住人の方が
稀有だとおもww
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 03:48:21.50 ID:MvLFEzNW0
>>73 やっぱそうだよなwww
でもごめん、アレな展開になるとかなりの長さになる上、
書き上げられるかわからんもんだから自重した。
続きは脳内補完ってことで頼む。
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 03:54:11.73 ID:rnDgVWCsO
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 04:00:53.79 ID:HXi4MO830
保守
そしておやすみお前ら
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 04:05:24.74 ID:MvLFEzNW0
>>75 できれば自重したくないがほんとにかなり時間がかかるんだwww
書けたら投下するよ。
>>76おやすみ
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 04:14:56.54 ID:MvLFEzNW0
保守
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 04:15:07.03 ID:/KqhM+dSO
おやすみ保守
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 04:20:12.04 ID:MvLFEzNW0
樹木「誰もいなくなってしまったんでしょうか・・・。
だがしかしこれもいい機会です。この隙に新技を磨くとしましょう。
まっがーれ↑まっがーれ↓ふんもっふ!・・・今のはうまくいきました」
キョン「・・・・・・・・・よかったな」
樹木「い、いつからいたんですか・・・・・・」
キョン「最初から」
樹木「イ、イヤァァァアアアアア!!」わさわさわさわさ
キョン「あ、ちょ・・・・・・行っちまった。どうすんだよこの大量の落ち葉・・・。」
保守。
もしかして本当に誰もいない?
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 04:25:57.56 ID:/KqhM+dSO
ノ
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 04:26:05.10 ID:BNwy6Evj0
いるよ〜
ちょっと今から夜食買いに出るけど
……いやもう朝だなww
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 04:35:24.85 ID:MvLFEzNW0
おお、よかった人がいた
ちょっと安心した
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 04:42:02.86 ID:K/GglkR9O
いるけどそろそろ限界
あとは頼んだ
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 04:49:13.99 ID:/KqhM+dSO
保守
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 04:53:41.10 ID:MvLFEzNW0
誰でもいい、答えてほしい。
鶴屋さん♂の一人称って俺?僕?
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 04:57:16.44 ID:JMMp/Kf0O
今起きた保守
>>86 難しいところ。
書き手の好みでいいんじゃないか。個人的には俺かな。
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 04:57:25.78 ID:naeJfgSs0
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 04:59:09.86 ID:/KqhM+dSO
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 05:03:05.36 ID:MvLFEzNW0
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 05:11:44.59 ID:/KqhM+dSO
保守
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 05:16:43.22 ID:SZPgJVvgO
うおおおおキョン子!!!キョン子ぉー!!!!!
保守
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 05:25:16.53 ID:MvLFEzNW0
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 05:27:25.78 ID:F3lA3Gog0
深夜〜早朝保守組乙!
保守がてら投下
取りあえず長門分多めなのは俺の趣味
にょたいつき搾乳 変化2
しばらく思案していると携帯が鳴った。
こんな時間に閉鎖空間?と一瞬思ったものの、その気配は感知できない。
まさか、と思いつつ通話ボタンを押すと
「・・・」
意思のある沈黙を以って返された。
こんな反応を示すのは間違いなく彼女でしょう。
「あの・・・おはようございます、長門さん・・・?」
「そう、・・・おはよう」
予想通り電話をかけてきた相手は無口な情報統合思念体謹製のヒューマノイド・インターフェースだった。
「よかった、今電話差し上げようかと思っていたところなんです。」
「・・・あなたの身体に起こった事態は把握している。」
そうですか、流石は長門さん。
「取りあえず僕は今日学校を休むことになるでしょうがこの体はどうすれば元に戻りますか?」
「変化自体は24時間限定と思われる。」
「では明日には元に戻るんですね、よかった。」
一日くらいなら対外的には熱のため病欠、で充分通じるだろう。
涼宮さんへの言い訳もそう苦しくは無い筈。
「だが、現在あなたの体に起こっている変化は放っておくと危険。事実時間経過と共に悪化の一途を辿っている。」
「危険・・・ですか?」
胸が大きくなることが?
「その胸部の肥大化は一時的な乳腺の発達に拠るもの。
普通妊娠、出産を経てホルモンバランスの変化と供に徐々に起こる現象がこの数時間で急激に起こっている。
急激な乳腺の発達に伴い腋下リンパ節が炎症を起こしている。発熱はその所為。」
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 05:30:54.44 ID:F3lA3Gog0
>>94にょたいつき搾乳続き
内容はともかく、滅多に聞くことのできない長門さんの長文に思わず聞き入ってしまう。
なんて珍しい。
僕に対してこんなに喋る長門さんは初めてかもしれない。
たとえこちらが質問してもスルーされてしまうことが常だから。
「このままではあなたは数時間の経過を待たず乳腺炎、もしくはうつ乳と称される状態になる。
症状が亢進すると乳腺が膿んでしまい、外科手術が必要な事態に陥ることも予想される。」
「・・・・・・」
ただでさえ頭の痛い現時点での状態に更に追い討ちをかけるような衝撃の一言が彼女の口から発せられた。
思わず返答も出来ずフリーズしてしまった僕を誰が責められるだろう?
そんな事態有り得ますか、冗談じゃない、と口を開こうとした瞬間、彼女が先に言葉を繋いだ。
「だが、対処法はある。」
ほっ、彼女の言葉に心の底から安堵する。
「よかった。長門さんも人が悪い。あまり脅かさないで下さい、心臓に悪いですよ。」
「今から準備して・・・30分後、あなたの部屋に行く。詳細はその時に。」
「わざわざおいで頂けるんですか?すみません。」
「いい。」
「それでは後ほど。お待ちしていますね。」
「・・・」
かかって来た時と同じく無言の応答で長門さんからの通話は切れた。
まだ乳揉みに辿りつかねえ・・・orz
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 05:32:48.83 ID:MvLFEzNW0
搾乳きた!
全力でまっがす!( ゚∀゚)o彡゜
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 05:40:53.95 ID:/KqhM+dSO
まっがす!
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 05:49:13.13 ID:/KqhM+dSO
保守
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 06:01:07.02 ID:MvLFEzNW0
保守
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 06:01:18.61 ID:/KqhM+dSO
保守
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 06:06:54.44 ID:MvLFEzNW0
寝る前に最後の保守
あとは任せた
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 06:11:45.59 ID:/KqhM+dSO
任せろ保守
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 06:20:20.24 ID:/KqhM+dSO
保守
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 06:25:09.61 ID:F3lA3Gog0
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 06:25:54.12 ID:Om3qO9jJ0
フィリップ・K・ディックか
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 06:32:57.81 ID:BNwy6Evj0
>>104 おぉ、かわいいなー巫女キョン子 GJ!
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 06:43:06.53 ID:/KqhM+dSO
保守
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 06:56:03.88 ID:/KqhM+dSO
保守
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 07:03:41.16 ID:/KqhM+dSO
保守
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 07:14:13.55 ID:/KqhM+dSO
保守
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 07:27:43.02 ID:/KqhM+dSO
保守
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 07:36:09.68 ID:/KqhM+dSO
人居ないな。
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 07:48:31.89 ID:/KqhM+dSO
保守
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 07:51:21.20 ID:/KqhM+dSO
そろそろ寝る。保守はまかせた。おやすみノシ
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 08:00:12.31 ID:92Rsjuem0
出かける。保守頼んだ。
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 08:09:39.43 ID:/KqhM+dSO
さて寝るか。最後に保守
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 08:21:49.87 ID:/KqhM+dSO
人居ないな…安心して眠れないw
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 08:30:42.82 ID:/KqhM+dSO
保守
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 08:45:14.92 ID:/KqhM+dSO
保守
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 08:55:45.66 ID:2RBhg3P00
ほっしゅ
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 09:01:33.68 ID:K/GglkR9O
保守
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 09:13:16.50 ID:/KqhM+dSO
人来たからほんとに寝る保守
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 09:39:58.71 ID:JMMp/Kf0O
保守
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 09:45:19.83 ID:K/GglkR9O
保守
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 10:00:58.47 ID:K/GglkR9O
保守
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 10:00:58.48 ID:PVbXtLVnO
保守
「ねえ、谷口」
国木田が谷口の腕を押さえつける
「僕だって男なんだよ。知ってるよね」
国木田は笑っている
こわい。
と、谷口は思った。初めて異性だと意識した。
中性的な顔立ちのせいで、忘れがちだが、国木田は異性なのだ。
そう思うと、谷口は恐怖を覚え、震えた。
「なに、震えてるの。谷口はかわいいなあ」
国木田は笑っている。
笑って谷口を押さえつけている。
どんなに力を入れても動かない腕に、絶望を感じながら谷口は自分の迂闊さを呪った。
「谷口なんて言ってたんだっけ?おまえにキスなんてできるわけないだっけ」
国木田は谷口に目線を会わせている。
国木田の瞳には確かな怒りが見て取れた。
「このまま、僕が近づけばできちゃうね。キス」
ゆっくりと国木田の顔が谷口に近づいていく。
こわい
こわい
国木田がこわい
谷口はぎゅっと目をつむりそのときを待った。
しかしいつまでたってもその接触がない。
おそるおそる目を開くと、国木田が吹き出しそうな顔をして谷口を見ていた。
「あははは、谷口おびえすぎだよ!」
国木田の顔はいつも通りで、瞳の怒りも見て取れなくなっていた。
からかわれた
谷口は思った。
すると、急に恥ずかしくなって谷口は暴れた。
「国木田、てめえ!」
しかし国木田は、つかんだ腕を放してはくれなかった。
「おい、いつまで掴んでるんだ。はなせよ」
国木田は、
「ああ、ごめん」
と、片手を離すと、人差し指を谷口の口の中に滑り込ませ、
「キスは谷口が怖がっちゃうからできないけどね」
その人差し指を自分の舌で舐めとると
「ほら、間接キスなら簡単にできるよ」
と笑った。
次の日谷口は、国木田の顔がまともに見れなくなっていた。
あれ?間接キスではないような気がしてきた…
あ、ごめんなさい
国木田(男)と谷口(女)です。
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 10:29:06.53 ID:JMMp/Kf0O
WAWA子キタ━(゚∀゚)━!!!
萌えすぎて泣いた、ありがとうまっがす!
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 10:41:58.85 ID:K/GglkR9O
保守
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 10:54:07.00 ID:K/GglkR9O
保守
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 11:04:57.01 ID:3fJCCb3dO
保守
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 11:17:27.84 ID:K/GglkR9O
保守
136 :
みるく ◆MILK.eFzAU :2007/10/14(日) 11:23:18.64 ID:/zuEOMqO0
ここはホモですか?
いいえ、ケフィアです。
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 11:31:50.52 ID:bbG5vTYOO
保守
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 11:51:40.70 ID:2RBhg3P00
ほっしゅ
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 12:09:23.21 ID:HXi4MO830
古泉視点のSSってむずいな…
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 12:11:22.75 ID:1jbU831M0
>>140 敬語だと違和感たっぷりだが
タメ語を誤ると「あれっ?」てなるよな
142 :
古泉と女教師キョン子:2007/10/14(日) 12:20:14.35 ID:HXi4MO830
>>141 まさにそれ。
というわけで頑張って闘ってみたが頑張れなかったブツ投下
「…あー……」
閉鎖空間の割れ目を見上げながらついた溜息の主成分は絶望で。
空は叩きつけられた卵の殻のように小さな罅を増してき、見上げた頬には冷たい水滴が落ちてきた。
ついてない。
今日の僕はこの一言に尽きる。
昨日深夜…いや本日早朝?に発生した閉鎖空間の知らせに叩き起こされて、朝の7時に漸く帰宅。
寝不足のまま制服に着替えたら家を出た瞬間にガムを踏んで、
登校途中に今日日直だった事を思い出してあの彼女曰く「心臓破りの坂」を爆走するハメになった。
そしてそういう日に限って体育の内容はマラソンだったり、
日付と出席番号の関係で座学の時間毎に当てられたり…
漸く放課後になったと思ったらテスト作成に追われているらしい彼女が部室の戸を叩く事は無く、
それ故に僕は正直やる事が全く無い部室の中で眠気と必死に戦いつつ、
意味もなくカードゲームのデッキ構成を変えてみたりしながら朝比奈みくるの着替えタイムには更にやる事の無い廊下に出たり入ったりしていたわけで
ああもうどうしてテストなんてあるんだと職員室の方角を笑顔で睨んでいたらその辺を歩いていた女子に顔を赤らめられたりしていえ違うんです別に貴方に笑いかけたわけではなくてですからつまり今日はついてない。
…はぁ。
更に、夜には夜でまた閉鎖空間が…きっと、今日彼女が部室に来なかった事が不満だったんでしょうね。
でも何も人がホカホカの牛丼の上に卵を落とした瞬間に作る必要は無いと思いますよ、涼宮さん。
そして話は戻り今。
ようやっと神人も退治してさあとっとと家に帰って牛丼食べて寝よう!…なんて思っていたところで雨。
しかも別に家まで遠いって程の距離でも無いだろうと新川さんは迎えに来てくれなかった。
143 :
古泉と女教師キョン子:2007/10/14(日) 12:21:42.69 ID:HXi4MO830
朝までにブレザー乾くかな…とか。
今頃あの牛丼はつゆ吸い放題、卵が乾き放題で酷い事になってるんだろうなとか。
マイナス思考の塊になっている頭を抱えながらアスファルトの上を歩いていたら、思いっきり水溜りを踏んだ。
…ああー……何かもう色々嫌になってくる。
どうして僕がこんな目に。
空に向かって炎の球でも投げつけてやれたら気も雲も晴れるかもしれないけれど、残念ながら此処で僕の力を使うことはできない。
閉鎖空間でもないのに灰色に染まった世界の中、
グズグズになった革靴を履きながら目の下に隈を作った男子高生が
この世の全ての不幸を背負ったような疲れきった顔で傘もささずに歩いているこの姿は
きっと見る者全てを疑問の海に落としそうな光景だろうな、と自棄気味に考える。
多分彼女が今の僕を見たら叱ってくれるだろう。何やってるんだ、とか。風邪ひきたいのか、とか。
「…――ぃずみ、何してるんだお前!」
ほら、こんな風に。
「風邪ひきたいのか馬鹿!傘位さして歩けっ」
バサッと軽い音がして、雨音がくぐもった音に変わった。
全体的に灰色がかっていた視界が淡い水色になり、反射的に振り返った先には―――…
「…えっ?……あれ、っ…」
「……?おい、お前どうした?顔色悪いぞ」
…彼女が居た。
驚きすぎて上手く笑顔が作れない。
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 12:22:06.06 ID:HXi4MO830
驚きすぎて上手く笑顔が作れない。
あれ、確か今日はついてない筈で、しかも彼女はテスト作成で、ああ、もしかしてだからこんな時間に帰宅を…?
「ああもう、ずぶ濡れじゃないか。…お前ちょっとこれ持ってろ。明日熱出しても知らんぞ」
俺ん家寄ってけ、後で車出してやるから。
そんな事言いながら彼女はバッグから取り出したハンカチで僕の顔を拭いてくれた。
鼻の辺りを擽る良い香りと、押し付けられた傘に残っていた優しい体温に不覚にも鼻の奥がつんとくる。
手が冷たくて、だから直ぐ無くなってしまった体温が名残惜しい。やましい理由は無い。多分。きっと。恐らく。
「…すみません、ちょっと…色々ありまして」
「だろうな、そうじゃなきゃこの雨の中今にもトラックにタックルかましそうな顔で歩いてる理由が無い。」
これはまた手厳しい。
鼻の奥の痛みと、彼女の姿を見た時に感じた腰が抜けそうな程の安心感に挟まれて上手く笑顔が作れない。
奇妙に口角だけが上がって、硬い頬も中途半端に上がってて、でも多分隈がある上に頼れる仲間は皆目が死んでる顔じゃあ笑顔も何もってあれ何か混ざった。
「ばぁか、んなブッサイクな顔で笑ってんじゃねーよ。」
「…はは、すみません…」
軽く胸を叩かれて、僕はその不細工な顔のまま笑った。
不細工でも笑っていないと、暖かい手に縋り付いてしまいそうで、それはちょっと男のプライドが許さない。
年上で、社会人で、教師で、しかも僕より男らしい。
彼女を見るたびに暖かくなるこの気持ちにつける名前を僕は知っている。
「うっわ!お前、手ぇ冷たすぎだろ!」
灰色で冷たい雨から守ってくれる彼女の傘の中、
冷たくなったこの手に触れる体温に焦がれてこみ上げる感情を僕は不細工な笑顔で誤魔化した。
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 12:24:15.78 ID:HXi4MO830
最後タイトル入れ忘れたorz
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 12:37:45.79 ID:O2g2gDbV0
まっがすホシュ
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 12:42:57.66 ID:mFmdQmf40
HOSYU!
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 12:45:15.56 ID:n8eVOJNZ0
女教師キョン子待ってたまっがす。
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 13:08:21.46 ID:OHaLS1Xk0
ほしゅ
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 13:11:46.02 ID:3fJCCb3dO
保守
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 13:28:52.03 ID:7ypxSwp20
保守
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 13:35:04.81 ID:p8Y6COSBO
ほっしゅー
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 13:50:17.56 ID:OHaLS1Xk0
保守
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 14:17:13.73 ID:O2g2gDbV0
保守
なんか書くかな・・・
長門(♂)×朝倉(♀)ってこのスレ的にはありなんだろうか
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 14:29:23.65 ID:3fJCCb3dO
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 14:37:55.38 ID:n8eVOJNZ0
保守
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 14:58:12.51 ID:n8eVOJNZ0
保守
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 15:21:23.17 ID:5oH1o/OsO
☆
160 :
ローターキョン子谷口ルート:2007/10/14(日) 15:23:23.54 ID:O2g2gDbV0
「あなたを孕ませる絶好の機会だと思ったのに、今回は諦めざるを得ませんね。残念です」
孕ませるって、孕ませるってなんだよ!?
俺はざあっと青ざめた。
じゃあ、もし谷口が来なかったら、俺は……。
自分がどんな目に合わされていたのか、その結果どうなっていたかを想像してしまって、
貧血でくらくらとぶっ倒れそうになる。
俺をレイプしたという時点で谷口も許せるものではないが、古泉よりは怖くない。
谷口は単なる女好きのアホな暴走野郎だが、
今俺の目の前にいる古泉は人畜無害の超能力少年ではない、
計画犯罪を企てたサイコ野郎だ。
久しぶりすぎて忘れてるなあ
保守
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 15:25:59.28 ID:LqAfq6jjO
ちょ 待ってた!
まっがすまっがす
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 15:44:22.31 ID:33jI9QdN0
ほしゅ
うおぉぉぉ!待ってた
まっがす!まっがす!
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 15:52:59.60 ID:SZPgJVvgO
wktk
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 16:00:27.35 ID:NfomKvSiO
残ってた保守
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 16:12:41.33 ID:NfomKvSiO
まっがす保守
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 16:20:07.43 ID:9CWP3BewO
ローターキョン子きたぁぁぁぁぁぁ
谷口がんがれ超期待まっがす
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 16:26:18.30 ID:O2g2gDbV0
どう考えても谷口が殺されるか
谷口を人質に恥ずかしいことを強要されるキョン子しか思いつかない
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 16:42:18.54 ID:3fJCCb3dO
保守
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 16:44:43.90 ID:lgcefwWL0
それでも谷口なら・・・
谷口ならなんとかしてくr
なんともならなそうだな
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 16:51:56.13 ID:NfomKvSiO
諦めの悪い男ではありそうだけどな
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 16:52:32.64 ID:nEMnmM5TO
保守
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 16:52:39.53 ID:jy0IjLXw0
待ってた!ちょう待ってた!
まっがすううううう
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 17:04:46.94 ID:LqAfq6jjO
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 17:17:23.73 ID:x0ljGuNs0
ローターキョン子まっがす
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 17:38:13.37 ID:BNwy6Evj0
保守
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 17:44:45.07 ID:uXjnNf33O
ほしゅ
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 17:49:44.70 ID:n8eVOJNZ0
ローターキョン子待ってたまっがす!
谷口に頑張ってほしいような頑張ってほしくないようなwwww
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 17:59:38.12 ID:NfomKvSiO
保守
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 18:05:16.15 ID:92Rsjuem0
女教師キョン子もローターキョン子もまっがす!!!
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 18:13:04.25 ID:x0ljGuNs0
女教師キョン子を想像すると、なぜかマージョリーさんの衣装を着たキョン子になってしまう
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 18:16:17.53 ID:92Rsjuem0
ポニー繋がり?
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 18:18:16.35 ID:NfomKvSiO
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 18:26:40.17 ID:RIgTTK8Z0
バイトでウィザードwwwwww
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 18:35:21.04 ID:/KqhM+dSO
おはよう保守
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 18:35:21.92 ID:NfomKvSiO
保守
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 18:35:39.74 ID:lgcefwWL0
>>184 前の方でもそれ言ってる奴いたけど
そのラノベがどうした?
>>187 ヒント:スレタイがバイトでウィザードのサブタイトル風
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 18:47:05.62 ID:/KqhM+dSO
保守
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 18:47:16.83 ID:NfomKvSiO
保守
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 18:48:13.41 ID:HXi4MO830
正直まっがすで構ってもらえると嬉しすぎて続きとか全く考えてなかったのに
必死で新ネタひねり出そうとしてる俺が通りますよ。
問題はこのスレが落ちるまでに書けるかどうかだw
192 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 18:56:51.61 ID:MvLFEzNW0
>>191 よう俺www
だから今必死に鶴キョン子書いてるwww
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 18:58:45.40 ID:lgcefwWL0
>>188 あれ読んでないんだけどもしかしてSF風の作品なのか?
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 19:05:27.90 ID:/KqhM+dSO
飯の前に保守
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 19:13:39.93 ID:kqXtQlZq0
☆
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 19:20:27.48 ID:5oH1o/OsO
ほ
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 19:26:52.02 ID:x0ljGuNs0
保守
198 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 19:34:38.73 ID:lgcefwWL0
保守
199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 19:42:43.73 ID:/KqhM+dSO
保守
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 19:49:44.48 ID:/KqhM+dSO
保守
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 19:59:03.20 ID:/KqhM+dSO
保守
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 19:59:36.41 ID:n8eVOJNZ0
保守保守
203 :
鶴キョン子:2007/10/14(日) 20:07:25.67 ID:MvLFEzNW0
鶴屋さん♂とキョン子。
無謀なのはわかってるけど投下。
賑やかな声に呼び止められた。
「やーキョンちゃん今日もめがっさ元気かいっ!?」
「鶴屋さん」
珍しくお袋が弁当を作り忘れた某月某日。
食堂に行く道すがら男声にしてはいささか高めの声に振り向けば、そこにはSOS団の
名誉顧問である鶴屋さんがいた。
ハルヒに負けずとも劣らないハイテンションは今日も絶好調のようで何よりだ。
「おや?今日は学食かいっ?」
「ええ、まあ・・・弁当を忘れまして・・・」
俺の手元を覗き込む鶴屋さんは、ふんふんと何を納得したんだか数回頷く。
手には中身の寂しい財布しかないわけだが、中身でも視えたんだろうか。
「キョンちゃん、今日はひとつ、この鶴屋さんとお昼を一緒にどうだいっ?」
「え、でも・・・朝比奈さんは?」
「みくるは今日お休みっさ!俺もお昼は一人じゃつまんないし!どうにょろ?」
「ええと、じゃあ・・・俺でよければ」
そんなこんなで、俺はなんとも珍しい人と昼食を共にすることになった。
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 20:16:40.85 ID:/KqhM+dSO
まっがす!支援
205 :
鶴キョン子2:2007/10/14(日) 20:19:59.72 ID:MvLFEzNW0
食堂に着くなり俺がいいと言うのに鶴屋さんは半ば強引に二人分の食券を買ってしまった。
曰く「ここは先輩に任せるっさ!」だそうで。ありがたいのでお言葉に甘えておく。
「なんかすいません、俺の分まで」
「そーんなの気にすることないない!先輩には甘えとけばいいにょろ!」
「はあ・・・ありがとうございます」
折角奢ってもらったんだし、いつまでも遠慮しているわけにはいかないだろう。
そう割り切った俺は、定食に手をつける。
「・・・・・・鶴屋さん」
「ん?なにかなっ?」
「見られてると、食べづらいんですが・・・」
「あはっごめんごめん!食べっぷりがあんまりかわいかったからつい見ちゃったにょろよ!」
可愛い?俺が?ていうか食べっぷりが可愛いって何だ?
相変わらずわからない人だ。
俺が怪訝そうな顔をしているのがわかったのか、鶴屋さんは彼にしては珍しく苦笑した。
「まーまー!今はほら、お昼ご飯!」
いつでもすっきりきっぱりタイプの人にしては、これまた珍しく言葉を濁す。
しかしそう言われてしまえば俺には追求しようにもできそうにない。
胸の奥にわずかな引っ掛かりを感じながらも、定食はしっかり腹に収まった。
あと2くらいで終わる予定
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 20:28:24.55 ID:/KqhM+dSO
まっがすまっがす!支援
207 :
鶴キョン子3:2007/10/14(日) 20:30:54.91 ID:MvLFEzNW0
「今日はありがとうございました」
「いーっていーって!またお昼一緒してくれればいいからさっ!」
「はい。あ、次は俺が出しますね」
次があるときまでに金を用意しておこう。
そんなことを考えて返した言葉だったが、鶴屋さんはただ微笑むだけでそれに関しては何も
言わなかった。
そうこうする内に予鈴が鳴り、それじゃあと教室に足を向ける。
「キョンちゃん!」
「はい?」
「実は今日みくるがお休みっていうのは嘘なんだよね」
「え?」
「そんでもってキョンちゃんがお弁当を忘れたのを知ったのは実は朝だったりして!」
「へ?」
確かに朝、谷口に今日は弁当を忘れたから食堂に行く、みたいな事を話した気がする。
HR前だし昇降口でのことだからそれを鶴屋さんが知ってても不思議はないわけだが、
でもなんで嘘までついて俺を昼食に誘ったんだろうか。
次で終わり。
ところで鶴屋さんの口調が全然わかりません。
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 20:31:05.11 ID:uXjnNf33O
まっがす保守
一瞬バイトwスレかと思ったんだよ・・・クソゥ
210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 20:35:35.69 ID:3fJCCb3dO
保守
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 20:41:05.29 ID:CLRVFbXMO
男鶴屋さんなら一人称「オイラ」とか使いそうだ
212 :
鶴キョン子4(終):2007/10/14(日) 20:43:35.08 ID:MvLFEzNW0
今俺の顔にはきっと不可解、なんていう文字でも書かれていたのだろう。それも特大で。
鶴屋さんは普段とは少しばかり違う笑顔を浮かべて俺をじっと見ている。
そしてやがて声を上げて爆笑しだした。なんだなんだ、なんなんだ?
困惑しまくる俺に、鶴屋さんはびし、と指を突きつけて、言った。
「鈍いってのも考えものだなあ!好きな子とお昼食べたいってのは、全国の男子生徒が
当たり前に考えることっさ!」
「は!?」
「つまりはキョンちゃんが大好きってことにょろよ!」
それじゃあまた!とだけ言って、鶴屋さんは走り去ってしまった。
ちょっと待て、何だ今のは!理解できません!
呆然とした俺の後ろで授業開始を告げる本鈴が鳴った。
終わり
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 20:48:40.11 ID:/KqhM+dSO
まままっがす!!!面白かった!
214 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 20:55:03.36 ID:92Rsjuem0
鶴屋さんらしいな!
元気で裏がない感じがいい。この組み合わせもいいもんだな。
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 20:56:40.55 ID:lgcefwWL0
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 20:56:40.59 ID:jy0IjLXw0
こんなに明るい話樹木以外では久しぶりじゃないか?w
面白かったよ!GJ!
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 21:00:54.16 ID:CLRVFbXMO
青春いいじゃないか
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 21:08:12.98 ID:OHaLS1Xk0
時期的に少し早いけど雪ネタ
キョン「はっくしゅんっ!・・・ぅあー・・・さみぃ・・・雪降るとかまじ聞いてねえよ・・・」
樹木「あ、おはようございます!今日も寒いですね〜」
キョン「あ〜・・・お前はいつでも元気そうだな・・・って、何だそれ」
樹木「せっかく雪が積もったので雪だるま作ってみました」
キョン「樹木が雪だるま作るな。・・・ってかそれどう見ても雪だるまじゃねえよな?」
樹木「え?雪だるまですよ?・・・ほら、彼にご挨拶してください」
雪だるま「雪だるま・・・。ゆきりんって呼んで・・・」
キョン「・・・すまんが俺には雪玉から頭だけ出してる長門にしか見えんのだが」
ゆきりん「私は長門ではない。ゆきりん」
樹木「そうですよ、彼女はちゃんとした雪だるまです。作った僕が言うんだから間違いないですよ!」
キョン「いやでも・・・長門だろ?」
ゆきりん「私は長門ではない。ゆきりん」
キョン「いやだから・・・・・・」
樹木「せっかくできた僕の新しい友達に変な言いがかりつけないでくださいよ」
キョン「友達を作るな。物理的な意味で!」
ちょっとだけ続く
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 21:09:36.65 ID:JMMp/Kf0O
ゆきりんに不覚にもwwww
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 21:09:39.99 ID:NfomKvSiO
>>217 俺もそれ浮かんだww
雰囲気合ってるよな
221 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 21:17:51.17 ID:/KqhM+dSO
保守
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 21:21:52.49 ID:CLRVFbXMO
>>218 ゆきりんキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
樹木はいっちゃんと呼んで欲しいんだろうか
223 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 21:22:34.75 ID:OHaLS1Xk0
キョン「なぁ長門、お前もこんな樹木に付き合ってやらなくていいんだぞ?」
ゆきりん「長門ではない。ゆきりん。」
キョン「っつかだいたいゆきりんってなんだよ。長門有希から取ったあだ名だろ」
樹木「違いますよ。雪だるまだからゆきりんです。誰ですか長門って」
キョン「お前には聞いとらん!」
ゆきりん「私はゆきだるまのゆきりん。長門ではない」
キョン「あーもう面倒くせええええ!お前ら何なんだよ!」
樹木「何と申されましても・・・ねえゆきりん?」
ゆきりん「私といっちゃんは今から雪合戦をする。あなたもする?」
キョン「樹木と雪だるまが雪合戦とかするなよ!ってかいっちゃん!?誰だよそれ!」
樹木「樹木からとっていっちゃんです。あ、あなたもいっちゃんって呼んでもいいですよ?」
キョン「何で樹木でいっちゃんなんだよ!そして呼ばんぞ!」
ゆきりん「するの?しないの?」
キョン「え、な、何が?」
樹木「雪合戦ですよ」
キョン「・・・なんでこのクソ寒い中人外と雪合戦なんかせにゃならん・・・」
ゆきりん「そう・・・」
樹木「じゃあ二人でしましょうか?」
ゆきりん「わかった」
キョン「・・・あれ、何だこの疎外感・・・?」
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 21:28:24.08 ID:MvLFEzNW0
225 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 21:36:56.24 ID:/KqhM+dSO
保守
226 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 21:39:40.61 ID:uXjnNf33O
ゆきりんまっがす!
保守
227 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 21:44:58.59 ID:OHaLS1Xk0
樹木「いきますよー?それー!」
ゆきりん「・・・そんな攻撃、あたらなければどうということはない」
樹木「ぬぬっ!なかなか素早いですね!ではこれでどうです!ジェットストリームアタック!!」
ゆきりん「・・・っ!・・・こちらからも攻撃を開始する。許可を」
キョン「・・・ふへ?え、何だ、俺に聞いてるのか?」
ゆきりん「早く許可を。このまま逃げ続けていても勝機は見出せない。攻撃の許可を」
キョン「な、なんかよくわからんが・・・よし、やっちまえ」
ゆきりん「了解した。パーソナルコード・樹木を敵勢と判断。反撃を開始する」
樹木「彼と手を組みましたか・・・っ!この戦には手を出さないと約束したというのに・・・あなたはそんなに僕を始末したいんですかっ!」
キョン「いや、なんか、すまん・・・、ちょっとお前らのテンションについていけん・・・」
樹木「ふふ、いいでしょう。あなたがたがそういった手段を講じるのでしたら、僕にだって考えがありますよ!」
ゆきりん「!?あの構えは・・・あれこそ幻の技・・・!」
樹木「受けてみるがいいです!これが僕の超必殺技・ペガサス流星フライングシャイーン!!」
ゆきりん「あなたは私が守るっ・・・逃げて・・・。あの技を受けてはいくら私でも持ちそうにない・・・」
キョン「・・・あー、何か樹木がくるくる回りながら適当に雪玉放ってるだけのように見えるんだが・・・っておい、長門!!?」
ゆきりん「長門ではない。ゆきりん。 ・・・・・・・・・私はもう駄目・・・でも・・・あなただけでも・・・生きて・・・・・・・・・ガクッ」
キョン「ちょ、血ぃ吐いた!おい、大丈夫か長門!おい・・・って、ケチャップかよ!」
樹木「彼女は長門ではありません。ゆきりんです。 ・・・あなたのその甘さが彼女を殺したんです。戦場ではもっと冷酷になれと教えたはずですよ!」
キョン「いやもう本っ当わけわかんねえ!どういう設定なんだよこれ!?・・・俺もう帰っていいかなぁ・・・?」
ゆきりん「駄目。ここからがいいところ」
樹木「あ、ゆきりん死んでるんだから喋っちゃだめですよー」
ゆきりん「・・・うかつ」
キョン「・・・(ちょっと楽しいかもとか思ってる自分が一番嫌だ・・・・・・・・・)」
228 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 21:47:46.06 ID:JMMp/Kf0O
3人ともカワユスwwwww
229 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 21:49:23.29 ID:lgcefwWL0
ゆきりんは雪だるま状態のまま動き回ってるのか
想像するとシュールだな
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 21:51:25.27 ID:CLRVFbXMO
ノリが小学生ぽい三人カワユスwww
231 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/14(日) 21:56:28.73 ID:p8Y6COSBO
三人共かわいすぎwww楽しそうで何よりだwwww
232 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
樹木の必殺技名に吹いたwwwwwwww
そして何故か文化祭のミクル映画のポーズがそっくりそのまま樹木に変換された。
あの片足上げる奴とか。