( ^ω^)が男なのに女子高に入学しちゃったようです
1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 19:31:15.75 ID:AZn12y+Q0
第三話
ξ゚听)ξ ありえない再開のしかたのはなしよ
第三話
出会いと別れの4月、春。
僕はめでたく聖マリアンヌ学院に入学した。
入学式を終えた今でも、体の緊張は解けない。
全国的にも有名な名門校によもや僕が入学するとは思わなかった。
……否。
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 19:32:03.13 ID:xvIFXfoK0
支援
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 19:32:04.18 ID:JREpaiL00
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ ___/ ̄ ̄ ̄\
< ┌┐ ┌───┐ > / / / ̄ ̄ ̄ ̄\
< ││ │┌─┐│ > /  ̄ \
< ││ └┘ // >/ □ \
< ││ // >// ̄~\ / ̄ ̄ ̄\ |
< ││  ̄ >|//\ヽ ∨〃/\ \ /\
< ││ _ >//(・) \ゞ/ /(・) 〉 | | ∩|
< ││ // >| \_/ノ \_/ ノ し|: | ∪|
< ││ / | >l:::::::::∠~ ⌒ | \/
< ││ //|| >|:::::::::r〜〜‐、ヽ / /
< ││  ̄ || >|:::::::::)jjjjjjjjjjjヽヽ / /
<  ̄  ̄ >|:::::::::|,, || / /
<. ロロ┌┐┌┐┌┐ >!:::: ヽiiiiiiiii// / /
< ┌┘│││││ >ヽ ヽ〜〜"/ /
<  ̄ ̄ └┘││ > ヽ、__,,,_∠__/
< ┌┐┌┐ ││ > _]::::::: [_
< ││││ // > ̄~ ゙ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
< ││││  ̄ > ,〜ヽ
< └┘└┘ > 〜 ノ ̄\
< [] [] > ’ノ⌒⌒⌒⌒〉〉
∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨ { Y∫
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 19:32:20.43 ID:AZn12y+Q0
考えつかなかった。
だって、そうだろう?
聞き知った名門聖マリアンヌ学院は――
「高校から編入って、何人くらいいるのかなぁ?」
「あ、トッチーと一緒の組じゃん!」
「私はC組かぁ……」
「私D組!」
「じゃあ私はA組!」
――女子高なんだから。
誤解ついでに言うと僕は男だ。生まれてこの方、間違いなく男だ。
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 19:34:58.65 ID:AZn12y+Q0
ここに来るまで色々紆余曲折あった。
あらましを語ろうとするとまず僕の心が折れるので語りたくはない。
正直、思い出したくもない忌まわしいお話だ。
そしてそんな僕は今現在、ピロティに張り出されたクラス表に群がる
生徒の一団から少し離れている始末である。
流石にあの中へ入っていく勇気はない。欲求はある。
つまりは高校デビュー(笑)も儚い夢だったって事だ。
( ^ω^) 「スカートすかすかーとする。……座布団何枚貰えるかお」
もちろんマイナスでの話だけどな。
喉から出た言葉と、喉につっかえた固形物のようなため息。
僕の周りに人影はない。
しめたものだ。そのまま吐き出す。
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 19:35:59.25 ID:xvIFXfoK0
支援
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 19:37:57.37 ID:AZn12y+Q0
女の子の制服なんて初めて着た。
着る機会ないと思ったんだけど。
着る機会なんてなくてよかったんだけど。
学園内そこら中で咲き誇っているサクラの香り。
このピンクピンクした空気をさらに助長させているような気もする。
まったくもって息が詰まる。が、なんと言うか、ねぇ……?
「担任だれかなぁ……?」
「はやく教室行こっ?」
「んー、やっぱり知らない名前もたくさん入ってるなぁー!」
翻るスカート。
覗く生足。
未だ発展途上の胸のつぼみ…………
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 19:39:08.05 ID:xvIFXfoK0
ブーンが女装…きめえw
支援
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 19:40:03.97 ID:AZn12y+Q0
(*^ω^) 「………………ハッ!?」
いかんいかん。トリップしてた。
伸びきった鼻の下をビンタで正す。
ジジイとのゲーム内容を忘れるな。バレた所でゲームオーバーなんだ。
つーか今の僕のビジュアル的アレも少し考慮しろ。これは随分アレだ。
……さて、そうこうしてるとクラス表の前の人だかりも幾分かマシになって来た。
そろそろ良いだろう、と僕はそちらに向かう。
( ^ω^) 「えっと……僕は――」
「私と同じB組よ」
声のした方向を見る。
( ^ω^) 「あ、ああ、そりゃどう――おっ?」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 19:40:33.17 ID:67vIpkFQ0
支援
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 19:41:18.60 ID:mnr34PK2O
まあ支援
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 19:41:55.47 ID:AZn12y+Q0
その瞬間、内藤ホライゾンと言うOSはフリーズした。
デバックする間際からどんどんと新しい壊滅的で致命的なミスが出てくる。
デバック。エラー。デバック、デバック。
エラーデバックエラーエラーエラーエラーデバックエラーエラー。
絡み合う視線の先、そこに居たのは。
(; ^ω^) 「……いや、あの、まさ、か?」
ξ^ー^)ξ 「久しぶりね、ブーン。よく似合ってるわ、ウチの制服」
そして叩き込まれるエルボーアタック。
ゴガァ……! と生々しい音を出す僕。
満面の笑みの元、その拳を握り締める津田麗子、もとい、幼馴染のツンがいた。
え? 何? ゲームオーバー?
【 ≪ ξ^ー^)ξ ………………。 ≫ 】
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 19:42:56.53 ID:eoEa/Mv40
これはなんというアリアリな展開www
それなのにwktkが止まらないのは何故だろう
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 19:43:12.68 ID:5locAMnD0
声と容姿でばれるだろwwwwwwwwww
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 19:44:17.40 ID:xvIFXfoK0
脂肪フラグw
支援
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 19:44:24.03 ID:AZn12y+Q0
ξ^ー^)ξ「どう言う事か説明してもらおうかしら?」
現在地女子トイレの個室。
目の前には良すぎる笑顔の不動明王、いや訂正。
幼馴染の津田麗子さんが拳を握っていらっしゃる。
( ^ω^) 「い、いや、ツン、久しぶりだおー」
ξ゚听)ξ 「ええ、私が中学受験して以来ね」
( ゚ω゚) 「しばらく見ない間にとても綺麗にな、オゴォ!?」
唾と一緒に何か大切なものも出たような気がする。
具体的に言うとほら、魂とか。
ξ^ー^)ξ 「私はそう言う事訊いてるんじゃないわよね?」
そして笑顔のツンデレさん。
それは重々承知しています。けど。
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 19:44:49.51 ID:67vIpkFQ0
トイレとかはどうするんだ・・・
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 19:45:09.47 ID:xvIFXfoK0
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 19:46:30.81 ID:AZn12y+Q0
(; ^ω^) 「な、なんでそうボカボカ殴るんだお!!?」
ξ゚听)ξ 「罪には罰でしょ?」
(; ^ω^) 「べ、別に僕は犯罪の道に走った訳ではないお!?」
ξ゚听)ξ 「…………だから説明してって言ってるの」
必死の弁明に、少し沈んだ声でツンが訊いてきた。
個室トイレでの上目遣い。うお、まぶしっ。
ξ゚听)ξ 「解ってるわよ。アンタはどうしようもない馬鹿で
ノロマで変態で浮かれトンチキで社会の底辺みたいな奴だけど、
いい奴だもん……だから説明して欲しいの!」
何か今凄い失礼な事言われたような気がする。
とりあえず背後を取られないように壁に背を付ける僕。
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 19:48:39.39 ID:AZn12y+Q0
( ^ω^) 「今の今まで人ボコボコにした人間の言う台詞じゃないお……」
ξ゚听)ξ 「空耳かしら?」
( ^ω^) 「空耳ですお」
最近即答スキルが格段に上がって来たような気もする。
さて。……ツンに話していいものか?
迷う。しかしここで話さなくても死亡フラグに間違いはなく。
意を決して、僕は語り始めた。そう、それは――
( ^ω^) 「えー、あー、実は、かくかくしかじかの」
ξ゚听)ξ 「うん……」
( ^ω^) 「まるばつさんかくしかくで、」
ξ゚听)ξ 「ええ!?」
( ゚ω゚) 「なになにもごもゴグゥァア!!!?」
ξ♯゚听)ξ 「真面目に訊いてるのよ私はっ!」
相変わらずバイオレンスな奴である。
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 19:49:17.65 ID:67vIpkFQ0
リアルタイムでは初めてだから
レスするとき誤爆しないか緊張する・・・
支援
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 19:51:01.48 ID:xvIFXfoK0
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 19:51:18.99 ID:AZn12y+Q0
( ^ω^) 「……わかったお」
こんどこそ本当に観念する。
これで納得して貰わなければ終わりって事だ。
だから僕は語り出す。
それは始まりの始まりの事と、始まりの事。
先生が間違ってこの学校へ受験申請をした事、
この学校に呼び出され、学園長にある頼み事をされた事。
もちろん、その『頼み事』の内容は、詳しく話さずに。はぐらかしながら。
全部を聞き終ったツンは、長い長い沈黙の後、細く深いため息を吐いて
ξ゚听)ξ 「…………っんの馬鹿校長」
とだけ言った。
うんざり、と言う容姿がこの上なく似合う。
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 19:53:38.22 ID:AZn12y+Q0
( ^ω^) 「……やっぱり有名なのかお」
ξ゚听)ξ 「まあね」
疲れきった表情だった。
うっ、とこれ以上後退しようのないけど後退する僕。
苦労症の彼女はここでも苦労しているようだ。
ξ゚听)ξ 「……なるほどね。そう言う事か」
どこか納得したようにツンが言う。
また一つため息を吐いてから真っ直ぐと僕を見た。
( ^ω^) 「はいだお」
とりあえず元気に返答。
気分的に審判を聞く被告人だった。
ξ゚听)ξ 「大体の事情は掴めた。アンタがどういう状況に置かれてるのかも解った」
裁判長が文を読み上げる。
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 19:54:52.76 ID:xvIFXfoK0
支援
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 19:56:37.50 ID:zWSHTxJW0
俺のいない間に2話目を投下しやがって・・・
支援
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 19:57:55.98 ID:AZn12y+Q0
ξ゚听)ξ 「……協力してやらない事もないわ」
ツンの口から出てきたのは、そんな意外すぎる言葉。
思わず呆ける。え? なに? 薄皮一枚とかそういう?
ξ゚听)ξ 「何よ、その顔。なんか文句でもある訳?」
(; ^ω^) 「い、いや滅相も!」
ジト目で見られて速攻で返す。
良かった。ツンは何かとバイオレンスだけと信頼できる人間である事には変わりない。
もしかするとそういう浅ましい算段があったから、僕は話したのかもな。とも思った。
ξ゚听)ξ 「でもブーン、解ってるわよね?」
そして裁判長は続ける。
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 20:00:28.00 ID:AZn12y+Q0
んん、待て待て。
僕はあの日のあの校長室で、学習したはずじゃあないか。
取引には何かしらのリスクが付きまとう即ち。
ξ^ー^)ξ 「もし変な事少しでもしたら――?」
協力者は僕の手綱を持つ人間とイコールなんなんなんだぜ?
【 ≪ ξ゚听)ξ ったく、馬鹿ばっかり! ≫ 】
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 20:04:13.10 ID:AZn12y+Q0
申し訳ない、ちょいとばかし席はずします!
もしかすると1時間くらいかかるかも知れない。ごめん!
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 20:04:18.62 ID:u2igClok0
wktkwktkwktkwktkwkqtkwkttwkkjgjv.kfhk,fkhf
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 20:05:02.46 ID:zWSHTxJW0
おk
保守
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 20:07:28.99 ID:P4KsRDAZO
女装がバレない辺り、ブーンの外見は俺好みだと妄想
そんな保守
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 20:09:06.76 ID:67vIpkFQ0
保守保守
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 20:14:58.40 ID:7/LSZOGA0
保守
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 20:21:30.30 ID:bjNp4F5TO
良スレ保守
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 20:26:22.87 ID:Kv7tJz0WO
太ってるからわからないんだろ
いやわかるだろ^^;
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 20:35:35.09 ID:zWSHTxJW0
保守
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 20:42:17.33 ID:eoEa/Mv40
>>18 男子トイレ行っちゃって・・・に決まってるだろうが
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 20:45:16.06 ID:j7/zFgifO
はあく支援
くぱあ支援
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 20:56:09.36 ID:P4KsRDAZO
>>37 「人は多かれ少なかれある一点では狂っている」
保守
かっこよく行ったらなんでも通ると思いやがってwwww
「あの( ^ω^)」なんだぜ?
とかいいつつ保守する俺
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:03:23.32 ID:eoEa/Mv40
少なからずブーン=ピザは外せないな・・・
それを考えると生足きめえwww
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:11:45.74 ID:zWSHTxJW0
脱毛とか化粧は欠かせないな
髭がさ・・・
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:13:50.71 ID:eoEa/Mv40
放課後には下手するとボーボーとか・・・
現実とは夢が無いと書く・・・
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:19:46.46 ID:xejGI8NL0
なんて言うか、お前らこれはそんな本気だして読む類の話じゃねぇwwww
いや、それはとてもとても作者としては嬉しいことなんだけどなwwww
と、言う訳で戻りました。ID変わっていますが
>>1です。
続き投下します。おまたせしたんだぜ!
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:20:16.89 ID:zWSHTxJW0
そういや鳥つけないの?
54 :
>>53 付けた方が見やすいですか?:2007/09/29(土) 21:22:02.82 ID:xejGI8NL0
('、`*川 「今日から一年、お前たちの担任をする事になった伊藤ぺニサスだ。よろしくたのむ」
はーい、と言う声が教室の端々から上がる。
見渡したそれは、女の花園と言っても過言じゃない。
ちょいとばかし放心する。
いやあ、僕本当に聖マリアンヌ学院に入学したんだなぁと今更ながらに実感したんだ。
それにしても女装ってなんかはまると抜け出せなさそうだな。
*(‘‘)*「ねーねー、君さ、ツンとどういう関係?」
( ^ω^) 「おっ?」
ふいに横から声をかけられた。
カキカキと首を回せば、視界に入る幼い雰囲気の女の子。
*(‘‘)*「あ、始めまして。私ヘリカル沢近」
( ^ω^) 「内藤ホライゾンですお。ブーンって呼んで下しぃ」
そうしてシェイクハンド。
いや、どういう関係て。どうもこうも。
*(‘‘)*「ツンに凄い形相で引きずられていったじゃん?」
(; ^ω^) 「あ、ああ……あれは…………」
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:24:05.80 ID:zWSHTxJW0
見易いとかじゃなくてなんていうかトレードマークみたいなもんでさ
作者に任せるけど
56 :
>>55 なんか恐れ多いwww:2007/09/29(土) 21:26:14.00 ID:xejGI8NL0
女子トイレに引きずられて行く間の悪夢の時を思い出す。
物凄い腕力を持ってして、僕はズルズルと連行された。
あれはもう戦慄のホラーショウだ。
*(‘‘)*「見てる分には最高に面白かったよ、あれ」
( ^ω^) 「やられる分には最低に恐ろしかったですお、あれ」
掛けて返したら、沢近さんは破顔した。
そう見るとますます雰囲気が幼くなるな、この子。なんて思ったりして。
*(‘‘)*「幼馴染だったっけ?」
( ^ω^) 「はいですお。小学校までだけど」
*(‘‘)*「関係は時間じゃなく密度だって言うじゃん?」
(; ^ω^) 「その点では多分誰にも負けないお……」
古傷がこれは好機とばかりに痛み出す。
若気の至りと言うか、色々と痛い目(誇張なく。)に合わされた。
くそ。なんか思い出したらまたズキズキ来る。
*(‘‘)*「ま、三年間の付き合いだけどよろしくね」
( ^ω^) 「はいですお! って……」
沢近さんともう一度握手し、見渡した所で気付いた。
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:28:09.55 ID:xejGI8NL0
(; ^ω^) 「その肝心のツンの姿が見当たらないんですけど……」
*(‘‘)*「あー、多分アイツ、図書室に行ってるのわ」
( ^ω^) 「……図書室?」
聞き返せば、
*(‘‘)*「砂緒空って子の相手してんの。別名・学園の生き字引。
百聞は一見に如かず、って言うじゃん。見に行ってみたら?」
ここの敷地はとんでもなく広いから、編入者は誰かに案内して貰えよ。
と投げやりな言葉で締める伊藤先生を横目に、沢近さんはそういった。
【 ≪ ξ゚听)ξ べ、べつにアンタの為じゃ(ry ≫ 】
リノリウムの廊下を歩く。
作り、雰囲気、内装。そのすべてが洋風の学園内。なんか凄い緊張する。
結局ツンはホームルームが終わっても戻ってこなかった。
何があったんだろう、と。心配に思わないでもない。
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:29:14.90 ID:zWSHTxJW0
そうかwww支援
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:29:40.23 ID:xejGI8NL0
カツ、カッ。
革靴がに鳴らす小気味いい足音。
人気のないせいか、はたまたその厳格さ故か鏡水のように静かな廊下だ。
発生すべきだったすべての音は、音になる前に足元へ落ちてしまっているようにも思う。
それが僕の足の動きや空気の振動で舞い上がり、この鏡水を揺らすのだ。
カツ、揺れる。
カツ、揺れる。
カッ
そして静まる。
( ^ω^) 「ここかお」
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:30:30.80 ID:zWSHTxJW0
支援
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:31:08.07 ID:xejGI8NL0
天井から吊り下げられたプレート。書かれる文字は『図書室』
内開きであろう左右の夫婦扉に一瞥をくれてやり、僕はそれをゆっくりと引く。
( ^ω^) 「うぉ……」
一番最初に出たのはそんな感嘆符。何ここ。凄い広い。
ずらぁぁぁぁ、と本棚が並ぶのが一番最初に目に入る。
市立図書館と言っても通るんじゃないの。
あ、私立図書室か。なんて下手な事思いながら僕は歩き出す。
とりあえずはツンを探そう。
【 ≪ ξ゚听)ξ 読書? あんまりしないわ。 ≫ 】
……それにしても図書室って静かだ。そして。
(; ^ω^) 「人いねぇ……」
猛烈に孤独感がある。
無機物に囲まれているからだろうか。何か凄い一人ぼっち感がある。
こんな事なら入り口に居た司書のおばちゃんに地図貰って置けばよかった。
図書室周るのに地図が必要ってどんだけなんだ、って話だけど。
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:32:03.09 ID:zWSHTxJW0
支援
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:33:55.82 ID:xejGI8NL0
本棚を横切ろうとし、
( ^ω^) 「…………おっ?」
人影に気づいた。立ち止まり、そちらを見る。
そこに居たのは――――
川 ゚ -゚) 「…………」
彼女だ。
思わず目をしばめかせる。
手入れが行き届いた綺麗な黒髪、少し伏せ目がちの横顔。
川 ゚ -゚) 「今日は来客が多いな……」
憂鬱そうにそう言う、落ち着いた声色。
消去法で誰だかわかった。ああ、そうか。
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:35:45.24 ID:zWSHTxJW0
支援
そういや投下中にレスしちゃダメなんだぜ
マナーらしい
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:36:40.03 ID:xejGI8NL0
( ^ω^) 「砂緒空さんですお……?」
川 ゚ -゚) 「ああ、そうだが……」
肯定。
持っていた分厚い本を、棚に戻しながら彼女が言う。
そうして少し頭を振り、小さな息をついてから
川 ゚ -゚) 「君は?」
社交辞令感丸出しに問うて来る。
言葉が喉につまった。名を名乗れ、って事だろうけど、僕は喋れない。
なんでかって?
いやまあ、そりゃ。
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:36:58.69 ID:lZ/6xbXM0
駄目って事は無いが、余り良い目では見られないのは確か
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:37:32.84 ID:zWSHTxJW0
支援
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:38:17.08 ID:zWSHTxJW0
やっぱそうなのか
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:39:33.19 ID:xejGI8NL0
ξ^ー^)ξ 「…………」
対岸で、僕の方へ凄んだオーラ飛ばしながらけれど素敵な笑顔のツンさんがいらっしゃるからですよ。
その手には何冊かの分厚い本。
やばい。
何がヤバイかって、さっきからツンがそれを投げるモーションを繰り返している。
これは死亡フラグだ。下手な事を言うとアウトだ。あ、語呂スッゲよくね? いやどうでもいいか。
そこでふと思い出した。そうだ。あのホームルームで先生が言っていた言葉。
『ここの敷地はとんでもなく広いから、編入者は誰かに案内して貰えよ。』
……これだ。生き残るには、これしかない。
意を決して、僕は口を開いた。
( ^ω^) 「よければ……」
学校案内を……
1.ツンに頼む
2.クーに頼む
3.……やっぱりダメだ。自力で探検しよう。
安価
>>75
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:40:20.04 ID:zWSHTxJW0
はいはいksk
えいやっさksk
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:40:46.71 ID:zWSHTxJW0
ksk
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:41:23.28 ID:zWSHTxJW0
ksk
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:41:38.81 ID:OTI2HrlD0
2.クーに頼む
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:41:47.76 ID:zWSHTxJW0
2
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:41:57.74 ID:eqQzsqB20
1
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:49:05.86 ID:z9ofhx6W0
紫煙
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:49:19.14 ID:xejGI8NL0
生き残るただ一つの切り札を僕は出した。
僕のターン! ドロー!
( ^ω^) 「砂緒さん! よければ学校案内を頼みたいんですお!」
言い切ったらなんか清々しい気持ちがした。
クーラーの送風音が響き、長い長い沈黙があり、
川; ゚ -゚) 「え……?」
途惑ったような彼女の声がした。
ツンはイイ笑顔のまま固まっている。何かの弁明を、と思い口を開いた。
(; ^ω^) 「いや、学園の生き字引だって訊いたから……」
川 ゚ -゚) 「あ、ああ。私でよければ……」
弁明は泥沼らしかった。
けれど確かに、砂緒さんは首を立てに振ってくれる。
なんとか一安心だ、そうやって胸を撫で下ろしていれば、
ξ゚听)ξ「アンタは…………」
地鳴りのような幼馴染の声が響き、
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:50:21.34 ID:zWSHTxJW0
支援
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:50:24.68 ID:eW8YrLyAO
支援
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:51:48.35 ID:xejGI8NL0
ピッチャー振りかぶって
ξ♯゚听)ξ「言ったそばからぁぁぁああ!!!!!!!!!!!」
投げました。
ヒュンと飛んできた物体を華麗に避ける砂緒さん。
そして僕の視界一杯に広がる、小難しげな学術本のカド。
……おぅぇえあ!!!??
ブラックアウト。
第三話 終
川 ゚ -゚) たのしそうでなりよりだ……
第三話 終
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:52:41.35 ID:zWSHTxJW0
乙
てかよくバレないなwww
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:55:12.93 ID:xejGI8NL0
と言う訳で、三話投下終ります。
時々は安価を出すと思いますので、その時はよろしくお願いします!
では、お付き合いありがとうございました。
質問なんかあればぜひお願いします。
>>82 ブーンはすごい女顔でまだ声変わりしてません、でどうすか?
……自分で言ってて苦しいなぁとは思うけどwww
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:56:34.01 ID:P7iebA7M0
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:57:36.45 ID:67vIpkFQ0
>>84・・・・
まさに昔の中学校の隣の席のやつだ・・・・
女みたいな男もマジでいる・・・
それで死ぬほど恥かいた・・・
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:58:25.61 ID:zWSHTxJW0
世の中色々だな・・・
ところで全何話くらいの予定?
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:59:27.61 ID:jWS+H+3bO
乙
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 22:00:22.60 ID:P4KsRDAZO
つまり、俺の脳内補完は最強……と。
乙
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 22:00:46.79 ID:xejGI8NL0
>>87 大体20くらいを予定しています。
誰落ちか、何落ちかによって相当のブレが出てくるかもしれませんが、
俺が予想してるので落ちればきっとこんぐらいって感じです。
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 22:02:17.93 ID:zWSHTxJW0
把握
結構長めね
期待してるよ
ブーンはいわゆる「女の子かと見間違えるほどのイケメン」なんですか?
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 22:04:09.73 ID:xejGI8NL0
>>91 割と合間合間に変な話や余計な話が入ると思いますwww
その分展開的にグダグダなるかもしんないけどww
女子がワラワラしてるの書くの楽しいです。とても楽しいです。
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 22:05:52.62 ID:lZ/6xbXM0
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 22:07:34.14 ID:xejGI8NL0
>>92 そこら辺の描写はあえてぼかします。
基本的にこの手の話は自己投影してナンボだと考えているので、
ブーンの容姿に関しては読み手の方にまかします。丸投げと言われればそれまでですがww
エロゲでも、主人公の顔についてダラダラ書かれるとなんか萎える派でして。
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 22:11:36.49 ID:eoEa/Mv40
だんだんおとボクに近づいてまいりました
宇宙の騎士wwwwwwwww
宇宙の騎士wwwwwwwww
カクテルなのにカロリーオフってどう思いますか?
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 22:37:18.38 ID:EMjJU8ThO
今から読む保守
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 22:52:08.78 ID:j7/zFgifO
いまから
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
読む保守