1 :
◆COOK.INu.. :
遅くなりました。
3日目、投下始めます。
最初に言っておきます。
ごめんなさい!!!!!!!
あやまるくらいなら投下しないでください><
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:00:48.76 ID:wuieNfWQ0
キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━!!!!
4 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 00:01:24.88 ID:qIcFMYyu0
〜前回までのあらすじ〜
時は1970年代後半。
所はアメリカ。
泥濘のベトナム戦争でその名を轟かせながらも上官殺しの汚名を着せられ
追われる男達がいた。
奇襲と変装の名人(*゚∀゚)ハンニバル。
その軽口と顔を生かして、ブラジャーからヘリコプターまで何でも調達する男( ゚∋゚)フェイス。
メカの天才で自身も腕っぷしがたつが、飛行機だけはテンで駄目なζ゚听)ζコング。
奇人変人だがパイロットとしての腕前は超一流の( ^ω^)モンキー。
不可能を可能にする4人の男達。
人は彼らを……
特攻野郎Aチームと呼ぶ!!!!!!!
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:01:41.09 ID:1BneTYC8O
ちかさん!断られたけどやっぱり好きだ!
支援
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:02:12.46 ID:yXslvvOSO
乙!楽しみにしてるから遅くなっても自分は構わない。
所で合作イラストって書いて投稿しても構わないんですか?
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:02:27.98 ID:n00UbQ6c0
ζ゚听)ζ「飛行機だけは勘弁」
wktk
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:04:22.07 ID:TK4VPVm80
wktk支援
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:04:37.36 ID:8ny2wxtJO
おういえす
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:05:25.84 ID:iQvD7/qq0
ξ゚听)ξがコングな配役にセンスを感じる
11 :
駆動 ◆Cy/9gwA.RE :2007/09/28(金) 00:05:28.22 ID:DmJnf2R10
12 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 00:06:52.30 ID:qIcFMYyu0
・
* 以下、何事も無かったかのように再開 *
ぎしぎし…
わたしの聴覚がその音を捕らえる。
あんあん…
わたしの聴覚がその声を捕らえる。
ぎしぎし…
その音はベッドが軋む音。
あんあん…
その声はどんなに歯を喰いしばっても漏れ出す自分の声。
ぎしぎし…
いや、ちょろんとお待ちよっ!! 何もわたしらだって、毎晩毎晩盛りのついた猿みたいに腰振ってるわけじゃないさっ!!
2日に1回。1回2ラウンド…ってトコかな。
え? やりすぎ? 計算すると1月で30回? そそそそそそそそそそんな事ないさっ!! 気のせいだよっ!!
あんあん…
やがて、わたしに覆い被さっていたダーリンが小さく声を漏らして動きを止める。
彼……愛しのドッ君はしばらく息を整えていたが、やがて起き上がると煙草に火をつけた。
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:07:12.02 ID:n00UbQ6c0
支援
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:07:33.66 ID:1BneTYC8O
支援
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:07:42.86 ID:iQvD7/qq0
支援
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:08:09.70 ID:FYqFxZMi0
ぎしぎしうるせえwwww
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:10:13.81 ID:iQvD7/qq0
支援
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:10:49.99 ID:+rUHs1zkO
いきなり正義ヒーローネタかよwwwww
19 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 00:11:06.10 ID:qIcFMYyu0
(*゚∀゚)「いや〜、いい仕事するねっ!! わたしゃ大満足だよっ!!」
('A`)「…頼むからもーちょっと余韻に浸らせて…いや、無駄ですね。なんでもない」
言いながらドッ君はつけっ放しだったテレビのボリュームを下げた。
わたしはその下半身から役目を終えた避妊具を外し、固く縛ってからティッシュで包んでゴミ箱に放り込む。
ワンルームの癖に充実したキッチンを備えたこのマンション。
欠点は、やはりワンルーム並の防音機能しか備えていないことだ。
最初は全く気にしていなかったのだけど、ある日隣の部屋からブーちゃんが持っているのと同じ。
「素直な気持ちできしめん♪」なる奇妙な音楽のエロゲの音楽が壁越しに聞こえてきて、
それ以来「OTONA NO ZIKAN」にはテレビをつける事にしている。
話を戻そう。
今、テレビでは筋肉質の白人男性がプロデュースしたダイエットプログラムDVDの通販番組が流れている。
本来、軍隊でのトレーニングプログラムをダイエットに組み込んだ物で
流行の【ハートマン・ザ・ブートキャンプ】と言う奴だ。
('A`)「これって本当に効果あるのかね?」
「貴様らはこの地上で最も劣った生き物だ!!」「ガッツを見せろ!! この白豚!!」
等と吼えるテンガロンハットの男性を見ながらドッ君が呟く。
(*゚∀゚)「どうかね? でも、こーゆーのは成し遂げる事に意味があるんじゃないかね」
わたしは答える。
(*゚∀゚)「想う心は力になる。信じて成し遂げる事こそが、痩せたいと言う妄想を現実に…」
そこまで言いかけたあたしの口を慌ててドッ君が塞いだ。
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:11:22.64 ID:n00UbQ6c0
支援
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:11:44.15 ID:1BneTYC8O
支援
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:12:10.87 ID:+rUHs1zkO
待て待て待て待て待てwwwww
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:12:35.23 ID:FYqFxZMi0
デジャヴw
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:12:35.62 ID:DmJnf2R10
こんなにはっちゃけてたっけwww
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:13:05.36 ID:iQvD7/qq0
支援
26 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 00:14:00.25 ID:qIcFMYyu0
(*゚∀゚)「ふぁ、ふぁにしゅるんだゃいっ?(な、何するんだいっ?)」
(;'A`)「ダメだ。それ以上言ったら取り返しがつかなくなるぞ」
(*゚∀゚)「ふぁ、ふぁにさ、ふぉれ!?(な、なにさ、それ?)」
('A`)「OTONA NO JIJYO だ」
(*゚∀゚)「……」
OTOKOTATI NO BANKA?
('A`)「違ぇよ。どんなレトロファミコンソフトだ、それ」
MAHIRU NO JYOUZI?
('A`)「それも確かにOTONA NO JIJYOだが、違う」
WAKAOKUSAMA NO DANNASAMA NIHA HIMITU NO IKENAI AFTERNOON?
('A`)「いやいやいや。すでに NO しか合ってねぇじゃねーか。
それじゃ、ただの人妻系AVのタイトルだ」
そう言って大きな溜息をついた。
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:14:26.86 ID:eIga99T70
まじツンネタwww
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:14:41.00 ID:n00UbQ6c0
支援
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:15:40.63 ID:iQvD7/qq0
支援
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:15:44.82 ID:+rUHs1zkO
飛ばすなぁ
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:16:05.43 ID:1BneTYC8O
支援
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:16:06.57 ID:gRu3LJ93O
しえ
33 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 00:16:43.32 ID:qIcFMYyu0
ドッ君はひたすら、「OTONA NO ZIJYO」。
つまり、パロディ自重とか。締め切りとか。ベトナムから帰国早々メンバーとの辻褄が合ってない事が発覚して
必死に全書き直しをしている人物の存在など、早口でまくし立て始めた。
(;*゚∀゚)「…いや、あの、意味分からないんですけど…」
('A`)「分からなくていい。大切なのは、これ以上ネタを増やすと本気でヤバイと言う事だけだ」
(*゚∀゚)「…にょろ〜ん」
ブラウン管の向こうでは、すでにダイエットDVDのコーナーは終わり、
寺門ジモン氏によるプレミアムZIPPO紹介が始まっている。
…いったい、いつになったら価値が上がるのか分からないけどねっ!!
('A`)「そんな事よりさ…」
ダーリンは煙草の火をもみ消すと、わたしに覆い被さってきた。
(*゚∀゚)「ん? なんだいっ!?」
分かってるくせにあたしは言う。
全く。逝くのも早いけど回復するのも早いねっ!!
わたしはすでに元気になりつつあるダーリンの村人A(自重)に手を伸ばした。
そして目を合わせて言うのだ。
(*゚∀゚)「One more set!?」('A`*) ノル゚‐゚ノ
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:16:58.17 ID:M0WNOWS10
これはおもしろい
支援
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:17:30.99 ID:n00UbQ6c0
支援
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:17:49.62 ID:M0WNOWS10
ダーリンの村人Awwwww
そろそろ自重www
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:18:06.44 ID:1BneTYC8O
にょろ〜ん久々だなwww
38 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 00:19:23.68 ID:qIcFMYyu0
(*゚∀゚)「……」
('A`)「……」
ノル゚‐゚ノ「ただいま帰りました」
(*゚∀゚)「……」
('A`)「……」
ノル゚‐゚ノ「あ、これお土産のカニカマです」
(*゚∀゚)「……」
('A`)「……」
ノル゚‐゚ノ「カニカマボコと言っても、カニそのものは一切使っておりません。
本来でしたら蟹缶が欲しかったのですが、あいにくドコのコンビニにも…」
い や ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ っ ! ! ! ! !
その悲鳴が自分の口から出た物だと気付くのに。
わたしは相当な時間を必要としたのだった。
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:20:11.30 ID:n00UbQ6c0
支援
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:20:34.02 ID:IU2to+3q0
支援せざるを得ないか
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:21:10.38 ID:1BneTYC8O
かにかまwww
42 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 00:21:49.75 ID:qIcFMYyu0
( ^ω^)がマジ切れするようです・Cグループ
IN
ま・じ・か・る・ツンデレ
&
料理人
(*゚∀゚)編
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:22:17.50 ID:n/EKP+iR0
支援
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:22:27.00 ID:n00UbQ6c0
支援
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:22:53.71 ID:8ny2wxtJO
なんといふパロ……
これもまた合作ならでは
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:23:09.26 ID:M0WNOWS10
ここでかにかまwwww
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:23:38.87 ID:iQvD7/qq0
支援
48 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 00:23:58.14 ID:qIcFMYyu0
(*゚∀゚)「ななななななんでここにいるんだいっ!?」
ノル゚‐゚ノ「何故と言われましても。ここが今の私の家ですから」
わたしは慌てて毛布を身体に巻きつける。
可哀想に。
身を守る物をなくしたドッ君の股間のドリルはすっかり勢いを無くしている。
このショックで植物状態にならないか心配…
ノル゚‐゚ノ「本気で自重してください」
(*゚∀゚)「うっ」
危ない危ない。
なんで自分で自分の首絞めるようなことするかねっ!!
一瞬でも、「淫靡なネタ」とか「わたしのお尻のデスピーチ」とか一気に消化出来ると考えたのが怖いよっ!!
(*゚∀゚)「で、でも!! 入る時はチャイム鳴らすように言ってある筈だし、鍵だって…」
ノル゚‐゚ノ「チャイムは押しました。鳴らないのであれば故障かと思われます。鍵は開いていました」
(*゚∀゚)「え? マジ?」
言いながらわたしは気付いた。
ノルノが嘘を言うとは思えないし、嘘を言う必要も無い。
ためいきを一つ。
わたしは「あの言葉」を口から漏らしたのだった。
その為には…あれが必要だ。
わたしはサイドテーブルから口紅を取り上げると、自身の右頬に「あれ」を書き込む。
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:24:11.41 ID:iQvD7/qq0
支援
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:24:48.67 ID:n00UbQ6c0
支援
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:24:53.78 ID:+rUHs1zkO
待てコラwwww
52 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 00:25:52.42 ID:qIcFMYyu0
(炎゚∀゚)「ギアs」
('A`)「黙れ」
ノル゚‐゚ノ「つか、それ違いますし」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:26:01.31 ID:1BneTYC8O
支援
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:26:32.09 ID:n00UbQ6c0
二ついっぺんに消化か
支援
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:27:29.46 ID:iQvD7/qq0
支援
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:27:32.64 ID:+rUHs1zkO
酷すぎるwww
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:28:18.60 ID:iQvD7/qq0
支援
58 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 00:28:26.14 ID:qIcFMYyu0
(#'A`)「本気でこの辺にしとけよ…」
(*゚∀゚)「にょろ〜ん」
いつの間にかTシャツとトランクスを身につけたダーリンが言った。
わたしはこれだけの為に汚した頬をクレンジングペーパーで拭き取る。
自重と言われれば言われるほど反抗したくなる。
そんな自分の性格をわたしはちょっと後悔した。
いやいやいや。
でもねっ!!
台風が来るとコロッケ買いに行きたくなったり、デパートのエスカレーターを逆走したくなったり…。
経験あるだろっ!?
(*゚∀゚)「あるある」
('A`)「ねーよ」
わたしの渾身の一人ボケはあっけなくダーリンに潰された。
うぅ・・・酷いね。あんまりだよっ。
ノル゚‐゚ノ「いえ、でも本気で自重していただかないと」
ノルノが頭に乗せた広島東洋カープの帽子を取りながら言った。
つか、なんでそんなの持ってるんだいっ!?
広島東洋カープの関係者の方には申し訳ないけど…あの下手糞なトランペットの応援こそ自重するべきじゃないかねっ!?
ノル゚‐゚ノ「本来であればそのネタは時系列的に存在しません。
いくらお祭とは言え、もう少し熟考して欲しいものです」
(*゚∀゚)'A`)「いや、意味わからねぇから」
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:28:52.54 ID:n00UbQ6c0
支援
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:29:15.07 ID:1BneTYC8O
支援w
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:29:31.87 ID:iQvD7/qq0
支援
62 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 00:30:08.02 ID:qIcFMYyu0
('A`)「ま、どっちにしても2回戦は中止だな」
言ってダーリンは指定席になっている床に寝転んだ。
わたしとノルノもそれぞれの指定席…ベッドに横になる。
ノル#゚‐゚ノ「……」
(*゚∀゚)「…?」
ノルノはすんすんと鼻を動かしてベッドの匂いを嗅いでいたが、
やがてわたしを一睨みして毛布に包まった。
やべ。栗の花臭かったかな?
(*゚∀゚)「ねぇ、ノルノ」
返事は無い。
(*゚∀゚)「アルミ缶の上にある民家…ってギャグあるっしょ?
あれって、『有る民家』なのかな? 『とある民家』なのかな?」
やはり返事は無い。
わたしはふぅとサイドテーブル上の温くなったビールで喉を湿らせて、灯りを消した。
ぼやけていく意識の中。
わたしはこの、自称【未来から来たネコ型アンドロイド(?)】との出会いを思い出していた。
……話は10日前に遡る。
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:30:37.37 ID:n00UbQ6c0
支援
しえーん
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:31:40.90 ID:n/EKP+iR0
支援
66 :
◆NR//HuGjNg :2007/09/28(金) 00:32:14.74 ID:yXslvvOSO
67 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 00:32:37.23 ID:qIcFMYyu0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(´・ω・`)「とまぁ、そんな訳で。今日からしばらく働いてもらうことになった、
ツンちゃん。ノルノちゃん。伊藤だ。みんなよろしくね」
ζ゚听)ζル゚‐゚ノ「よろしくー」
('、`*川「え? なんか私だけ扱い酷くない!?」
突然、バーボンハウス料理長ショボンさんの自称お兄さんが連れてきた3人の女子高生。
その中にいたのがノルノちゃんだったさ。
今、バーボンハウスは人手が足りなくて、てんてこ舞い。
猫の手どころか孫の手も借りたい状況さっ。
いや、ホントに借りてきたら問答無用でぶっ飛ばすけどねっ!!
この忙しいのに猫だの孫だのに足元走り回られたらたまったもんじゃないよっ。
だから、この3人の助っ人の存在は心の底からありがたかった。
どんなド素人でも厨房の隅っこで野菜切ったり皿洗ったりはできるだろっ!!
それすら出来ないってんなら…芸人辞めちまえって話だよ。
あ、芸人は関係ないか。
とにかくとにかく兎に角で一角兎。
この3人娘はバーボンハウスにとっての期待の新人。
和やかな歓談ムードで迎え入れようとスタッフ一同仕事の手を休めバックルームに集まったさ。
で、コーヒー片手に楽しげな会話が…
始まらなかったんだねぇ。これが。全く、不思議でしょーがないよっ!!
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:32:56.02 ID:n00UbQ6c0
支援
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:32:56.15 ID:1BneTYC8O
支援
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:34:07.52 ID:LVrVppt1O
支援
カープの応援馬鹿にするとスクワットすんぞ
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:35:18.36 ID:iQvD7/qq0
支援
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:36:19.16 ID:AMHEm3BhO
支援
73 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 00:36:45.54 ID:qIcFMYyu0
川 ゚ -゚)「君はツンと言うのか」
ζ゚听)ζ「あ、はい。よろしくおねがいします」
まず、口火を切ったのはクーさんだ。
まじまじとツンちゃんの顔を覗き込んでから…いや、違うね。
あれは睨みつけるといった方が表現的には正しいよっ。
川 ゚ -゚)「私はホールマネージャー兼バーテンダーのクーだ。それにしても…本当に似ているな」
ζ;゚听)ζ「は? って、ちょっと何するんですか?」
言いながらクーさんはツンちゃんの髪を引っぱり始めた。
何してるんだい、あんたは。自重しておくれよ。
川 ゚ -゚)「ふむ」
ζ゚听)ζ「ちょ、ちょっと!! 痛いですよ!!」
川 ゚ -゚)「う〜む」
ζ゚听)ζ「な、なんで覗いてるんですか!!」
川 ゚ -゚)「…ふっ」
ζ////)ζ「へ、変なトコ触らないで下さい!! つか、なんですか!! その勝ち誇ったような笑い方!!」
ちなみに。このツンちゃんは我が妹【暴走特急】ツンとは別人。
よく見ると髪のカール感が違うけど…ややこしいねっ!!
でも、今回妹ツンの出番は一切無いから心配しないでおくれ。
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:37:01.38 ID:8ny2wxtJO
これはやりたい放題だなwwwww
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:37:06.33 ID:n/EKP+iR0
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:37:13.73 ID:n00UbQ6c0
支援
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:37:15.40 ID:iQvD7/qq0
支援
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:37:23.11 ID:1BneTYC8O
支援
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:38:16.47 ID:IU2to+3q0
天使になったような覚えもあるが支援
80 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 00:38:34.95 ID:qIcFMYyu0
散々玩具にしてからクーさんはようやくツンちゃんを解放した。
川 ゚ -゚)「いや。本当にそっくりだったものだからな。
つい、うちのツンが変装しているのかと疑ってしまった。許せ」
ζ////)ζ。oO(もうお嫁にいけない…)
顔を真っ赤にしているツンちゃん。わたしは慌ててフォローに入る。
流石だね、わたし様っ!!
(;*゚∀゚)「ご、ごめんね。この人はこーゆー人だからさっ!!」
ζ#゚听)ζ「どーゆー人ですかっ!! 頭のネジ外れてるんじゃないですか!?」
そんな事言われてもわたしが分かる訳ないじゃないかっ!! 逆切れはやめておくれよっ!!
それにクーさんの頭のネジが外れてるなんてそんな失礼な事……いや、なんでもないさ。
川 ゚ -゚)「世の中には3人自分にそっくりな人がいると言う。
ドッペルゲンガー現象とか、生まれ変わりとか…そのような都市伝説も存在するが、
私は自分で確認したこと以外信用しない性質だ。済まなかったな」
言ってクーさんは背中につけられたおもちゃの羽を揺らしながら、自身の城であるバースペースへ戻っていく。
と、その途中で何かに気付いたかのように立ち止まり振り向いた。
川 ゚ -゚)「言っておくが、私の内藤には手を出すなよ。
もし手を出したら…ドリアンとアルコールで警察には他殺と分からぬ手段で殺す。
よく覚えておけ」
そう言い残すと、クーさんは今度こそ本当にバースペースへ消えた。
何やらノルノちゃんが小声で呟いていたが、わたしにはそれを聞き取る事は出来なかった。
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:39:03.77 ID:6UAeumdGO
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:39:09.05 ID:n00UbQ6c0
支援
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:39:39.40 ID:1BneTYC8O
支援
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:39:52.87 ID:oNWZqrlyO
きてたか、支援
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:40:34.49 ID:+rUHs1zkO
クーのネジが…あれ?誰か来た
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:40:34.71 ID:8ny2wxtJO
クーネジ
87 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 00:42:24.58 ID:qIcFMYyu0
('、`*川「だ、だから!! なんで私一人だけ厨房スタッフじゃないんですかっ!?」
(´・ω・`)「うん、今大切な話の途中だからちょっと黙ってて。ぶち殺すぞ、ビッチ」
なにやら必死に抗議しているペニサスちゃん。
それをどこ吹く風と受け流し、ショボンさんはお兄さんと何やら白熱した議論をしている。
('、`*川「ふざけないで!! 厨房で素敵なお兄様に囲まれてウハウハな私の夢はどうなるのよ!?」
…ふざけてるのはあんたさ。
わたしも流石に料理長の肩持つ気になっちゃ
(´・ω・`)「だ・か・ら!! JOJOで一番強いのはジョルノに決まってるだろ!!」
(`・ω・´)「何を言うか!! 永遠の死など不死の身体を持つカーズ様には効かんわ!!」
(*゚∀゚)「……」
前言撤回。
ふざけてるのはあんた『だけ』じゃなかったみたいだね。
しかも。
ノル゚‐゚ノ「……」
(;*゚∀゚)。oO(なんでこの子はずっとこっち見てるかね?)
人様から恨まれる覚えはあまりないつもりなんだけどなぁ。
なんか自分のペース乱されてるみたいで不愉快だね。
わたしはがっくりと肩を落とし、一歩離れた場所で騒ぎを傍観している男2人に視線を移した。
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:43:04.17 ID:n00UbQ6c0
支援
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:43:15.46 ID:uEFxlBSs0
ツンのAAなんかちがうよーな……。
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:43:37.13 ID:8ny2wxtJO
クーが生きてるあたりパラレルワールドか
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:43:57.92 ID:1BneTYC8O
支援
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:44:03.80 ID:FYqFxZMi0
ティッツァーノ様に決まってるだろ!
93 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 00:44:58.86 ID:qIcFMYyu0
( ゚∀゚)「…女子高生いいなぁ」
( ,,゚Д゚)「…いいなぁ」
( ゚∀゚)「…男の浪漫が詰まってるよなぁ」
(( ,,゚Д゚)「…そうだな」
( ゚∀゚)「…でも、しぃだって年齢的には同じくらいだろ?」
(*( ,,゚Д゚)「…やっぱ、制服ってのがポイント高いよなぁ。
どうよ? 今晩のアレが終わったらイメクラでも…?」
( ゚∀゚)「…いや…俺はこの未成熟なおっぱいの香りを嗅いでるだけで満足だ」
(* ー( ,,゚Д゚)「そうか…しかたねぇ。一人で行くかな。
このはちきれんばかりの遺伝子のメモリーを放射しない事には収まりがつきそうにねぇ」
(*゚∀゚)「……」
うん、お約束って奴だね。
【歩く死亡フラグ】の異名は伊達じゃない。
しかも、地味に一つネタを消化してくれたねっ!!
あんたの散り様はよく目に焼き付けておくさっ!!
ノル゚‐゚ノ「……」
(;*゚∀゚)。oO(なんかまた見られてるし)
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:45:17.29 ID:n00UbQ6c0
支援
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:45:19.34 ID:iQvD7/qq0
支援
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:46:09.49 ID:8ny2wxtJO
_ ∩
( ゚∀゚)彡 ロリおっぱい!ロリおっぱい!
⊂彡
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:46:19.38 ID:1BneTYC8O
ギコwww
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:47:17.56 ID:n/EKP+iR0
支援
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:47:31.81 ID:LVrVppt1O
支援
100 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 00:47:41.72 ID:qIcFMYyu0
ギコさんにマウントポジションを取り、ガードの隙間から確実に拳をヒットさせる我が末の妹。
血の惨劇を前にしてみんなはようやく静かになった。
(´・ω・`)「それじゃ、僕らは仕事に戻るから兄さんもこの辺で」
(`;ω;´)「二度と来ねーよ!! バーカ、バーカ!!」
…子供かい、あんたは。
何があったかは分からないけど、半泣きで店を去るシャキンさんを見送る。
ん? いや、何があったか知りたくもないけどねっ!!
ショボンさんは床の血だまりの中に倒れるギコさんをゴミ運搬用の台車に乗せると、表に放り出す。
そして、2人分のコックコートとホールが着用するチャイナドレスを手に取って言った。
(´・ω・`)「うん、すまない。お遊びはこれまでだ。
それじゃ、ノルノちゃん・ツンちゃん・その他一名はこの制服に着替えて欲しい。
ツー。手伝ってあげて。男性陣は仕事に戻る。以上」
そう言ってコーヒーの空き缶を燃えるゴミの中に放り込むと、バックスペースを後にする。
地球に優しくない男は嫌われるよっ。
(*゚∀゚) ゚∀゚)゚听)ζル゚‐゚ノ「了解」
('、`*川「その他一名!? 今、すごく馬鹿にされなかった!?」
( ゚∀゚)「それじゃ、着替えちゃいましょうか。えっと…ジョル子の制服は…っと」
(*゚∀゚)「……出てけ」
( ゚∀゚)「……ちっ」
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:48:14.40 ID:1BneTYC8O
支援
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:48:27.47 ID:n00UbQ6c0
支援
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:49:21.66 ID:iQvD7/qq0
支援
104 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 00:50:44.05 ID:qIcFMYyu0
着替えを手伝いながら、わたしらは雑談にふける。
女の子の特権と言う奴だ。
('、`*川「でも、ホントに助かりました。いきなり3人も雇ってもらえるなんて」
(*゚∀゚)「べ、別にアンタの為に雇った訳じゃないからねっ!! 単なる人手不足よっ!!」
('、`*川「…不慣れな事はしない方がいいですよ」
言いながらペニサスちゃんは制服をハンガーにかける。
お。ピンクかいっ!?
やっぱ、若い子の下着は可愛いねぇ。その控えめなレースがまた、ちょっと背伸びしたいお年頃って感じで
おじさん嬉しくなっちまうよっ!!
('、`*川「で、なんでツーさんまで脱いでるんですか?」
(*゚∀゚)「あ、ちゃんと訳があるんだよっ!!」
わたしは嵐のランチタイムで汗まみれになったコックコートをクリーニング用の洗濯籠に放り込む。
(*゚∀゚)「お、ツンちゃんはキャミのみかいっ!! それもそそるねっ!!
でも、厨房での正しいブラはこれさっ」
言って自身の胸を包む黒のスポーツブラを指差した。
(*゚∀゚)「厨房ってのは戦場だからね!! 動きやすい下着こそが正義なのさっ!!
ちなみに、ノーブラだと乳首が擦れて痛いから推奨はしないよっ!!
最悪血が出るからねっ!! これは本当に恥ずかしいよっ!!
あ、あとホック式のブラは擦れ違いざまにホックを外すおバカがいるから気をつける事!!
分かったねっ!!」
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:51:07.03 ID:n00UbQ6c0
支援
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:51:13.46 ID:n/EKP+iR0
支援
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:51:31.78 ID:1BneTYC8O
支援
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:51:46.63 ID:+rUHs1zkO
さっきの絵師ちょっと呼んでこい
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:52:00.36 ID:8ny2wxtJO
乳首流血でフル勃起
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:52:34.52 ID:iQvD7/qq0
支援
111 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 00:53:07.49 ID:qIcFMYyu0
サービスタイム終了。
わたしらは真新しい制服に身を包むと、一人ホールに残るペニサスちゃんと別れた。
ζ゚听)ζ「…伊藤ごめんね」
ノル゚‐゚ノ「しかたありません。全ては料理長の判断。そして、規定事項です」
料理長の判断? 規定事項?
ノル゚‐゚ノ「なんでもありません」
さくっと否定される。
うぅ…なんか傷つくなぁ。
初めてクーさんと会った時みたいだよ。
(*゚∀゚)「おはようございまーす!!」
わたしは大きな声で挨拶しながら厨房に入る。
明るい挨拶は全ての基本だからねっ!!
一同がバックルームで歓談している中。
一人黙々と仕込みに専念していたイケメン君が振り向き挨拶を返してきた。
('A`)「おう、おはよう」
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:53:15.74 ID:iQvD7/qq0
まじつんのツンがζ゚听)ζなんだよな
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:54:00.20 ID:n00UbQ6c0
支援
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:54:27.94 ID:1BneTYC8O
支援
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:56:31.91 ID:iQvD7/qq0
支援
116 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 00:56:53.14 ID:qIcFMYyu0
ζ;゚听)ζ「…イ……ケメン?」
(*゚∀゚)「うんっ!! 愛しのマイダーリンさっ!! どうだい? UMAみたいでカッコイイだろっ!?」
ζ゚听)ζ「えっと…イケメンというか…イケヌマって感じですけど…。
一瞬本気で眼科か脳外科勧めようかと思いました」
('A`)「…睡眠薬ってマツキヨで買える?」
普段以上に背中を丸め、中華鍋でおこげを揚げていたドッ君が手を休めて近寄ってきた。
('A`)「俺の名前はドクオ。鍋場…つまり、メイン料理の担当をしている。
分からない事があったらなんでも聞いてくれ。
で、あそこで意味もなくおっぱいプリンを作ってる筋肉ダルマと、顔中絆創膏だらけの金髪が…」
( ゚∀゚)「パティシエのジョルジュ様だ。よろしくな、残念賞&平均点」
残念賞? 平均点?
ジョルジュさんの視線は2人の高校生の胸に注がれている。
うん、ダボダボのコックコートの上からでもしっかり判別出来ちゃうんだね。
すごいよ。うん、すごいすごい。頼むから死んでおくれ。
(,メ゚Д゚)「前菜担当のギコだ。一応、全く料理が出来ない奴は俺が。
比較的経験の有る奴はドクオがトレーナーにつく。お前ら料理の経験は…」
(*゚∀゚)「っと、その前に!! ちょっと待っておくれっ!!」
わたしはギコさんの言葉を遮った。
このままじゃペース乱れっぱなしだよっ!! 悪い流れを断ち切る為にも恒例の儀式をやっておかないとねっ!!
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:57:36.38 ID:n00UbQ6c0
支援
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:57:46.49 ID:1BneTYC8O
支援
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:58:14.55 ID:n/EKP+iR0
支援
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 00:58:45.62 ID:IU2to+3q0
支援
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:00:08.29 ID:iQvD7/qq0
支援
122 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 01:00:31.89 ID:qIcFMYyu0
(*゚∀゚)「2人とも、こーゆー業務用の厨房は初めてだろっ!? お姉さんが簡単に説明してあげるさっ!!
まず奥から。この大きな寸胴は何に使うか分かるかい?そう、スープを取る寸胴さ!! つまりここでは麺を作るんだ!
その隣の・・・ボイル器ってわたしらは呼んでるけど簡単に言えば大鍋さ! ここで麺を茹でるんだ!!
で、これがコークス。 中華鍋用のガス台だね! 炒飯なんかはここで作るけど2人は炒飯は好き!? わたしは大好き!!
作業台の下に有る扉は冷蔵庫だよっ!! ここに食材保存しておけば、すぐ取り出せるだろ!?
作業台は吹き抜けになっていて、頻繁に使う食材はここに並べておけばちゃんと冷やしておけるって寸法さ!!
これは見た事あるかい!? そう、餃子を焼く鉄板さ!! このタイマーを使えば焦がす事はないからねっ!! 安心だよっ!!
これは蒸し器。 ランチタイムでは使わないからとりあえずスルーでいいよっ!! これで蒸しパン蒸かすと美味しいんだっ!!
この作業台は冷菜とデザートで使ってる。 そこのギコさんやジョルジュさんが番人だよっ!!
ようやくここまで来たねっ!! うん、分かるよね? こっちが冷凍庫、こっちが冷蔵庫さ!! 中の配置はまた今度ね!
この突き当りを右に曲がってここが洗い場。 全自動だから簡単さ!!
ん、あぁこっちのシンクは切り出しにも使うからね!! 包丁の使い方はギコさんに聞けば間違いないさっ!!
でも、人の包丁は勝手に使っちゃダメだよっ!! 簀巻きにされて東京湾じゃすまないからねっ!!
簡単にだけ見てきたけど、皿や丼の置き場所はチェックしてくれたかなっ!? まだなら説明するよっ!! OK? 流石だねっ!!
ここまでで分からない事はあるかいっ!? 」
…終わった。我ながら完璧な説明だったと思う。
全身を包むほど良い疲労感。わたしはドッ君が気を利かせて差し出した水を一息に飲み干した。
( ゚∀゚)「…でな、今社運をかけた3号店の準備に厨房の内藤ってのとホールのツンちゃんが行ってる訳なのよ。
ノルノちゃんが住む寮も同じビルにあるんだぜ」
(,,゚Д゚)「しかも、この忙しい時期にバイトのイヨゥってのが家屋侵入罪で逮捕されちまってなぁ」
え? もしかして…。
( ゚∀゚)「あ、ごめん。聞いてなかったわ。もしかして大切な話だった?」
…いや、いいんだ。これくらいで怒るほど子供じゃないよ。
わたしは大きく息を吸い込むと、再び厨房の奥へ走っていく。
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:00:55.18 ID:n00UbQ6c0
支援
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:01:37.22 ID:+rUHs1zkO
ひでえ
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:02:02.20 ID:iQvD7/qq0
支援
126 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 01:03:39.60 ID:qIcFMYyu0
(*゚∀゚)「それじゃ、もう一度説明するからねっ! 良く聞いとくれよっ!
まず奥から。この大きな寸胴は何に使うか分かるかい?そう、スープを取る寸胴さ! つまりここで…麺を作るんだ!
その隣の・・・ボイル器ってわたしらは呼んでるけど簡単に言えば大鍋さ! ここで麺を茹でる…んだ!
で、これ…コークス。 中華鍋…のガス台だね! はぁ…炒飯なんかはここ…作るけど2人は炒飯は好き? まぁ、どうでもいいけどさ!
作業台の下に有る扉…冷蔵庫だよ! ここに食材保存して…はぁ、はぁ、すぐ取り出せるだろ!?
作業台は吹き抜けにな…ふぅ、頻繁に使う食材はここに並べておけばちゃんと冷やしておける…さ!!
これは見た事あるかい!? ……餃子を焼く鉄板さ!! このタイマーを使えば焦がす事はないから…はぁ…安心だよっ!!
これは蒸し器。 ランチタイムでは使わない…うぷ、ごめん、ちょっとタイム。あ、ドッ君ありがと。んぐんぐ…ぷはぁ、生き返ったよっ!!
この作業台は冷菜とデザートで使ってる。そこの悪い大人2人が番人だよ…って、雑談しようとするんじゃないよっ!!
ようやくここまで…うん、分かるよ…ね? 省略する…よ! 中の配置はまた今度ね!
この…突き当りを右に……ここが洗い場。シャワー代わりに…うぷ、ちょっと酸っぱい汁がこみあげてきたさ…。
…あぁこっちのシンクは切り出しにも使う…包丁の使い方は……うぷ。ありがと。でも飲めそうにないさ。
でも……の包丁は……使っちゃダメだよっ! 簀巻……東京湾じゃ…はぁはぁ…な事言って無駄な体力使って…どうするんだろうね…
簡単にだけ見てきた……皿や丼の置き場所はチェックしてくれ……………まだなら説明する…いや…自分で頼……わ。
ここまでで分からない事は…?」
終わった。今度こそ終わった。
わたしは業務用大型冷蔵庫に寄りかかり、全身で酸素を補給する。うん、このまま冷蔵庫に入りたい気分だよ。
(,,゚Д゚)「で、お前ら分かった?」
分かって当然じゃないか…………って、そこのツインテール。なぜ首を横に振っているのかしら?
ζ;゚听)ζ「あの…そんな一気に言われても…」
(* ∀ )「……」
( ゚∀゚)「One more set」
わたしはふら付く足を叱咤激励して厨房の奥に走……ごめん、走るのは無理さ。
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:03:51.20 ID:1BneTYC8O
支援www
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:04:06.93 ID:n00UbQ6c0
支援
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:04:44.63 ID:TK4VPVm80
支援
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:05:20.14 ID:iQvD7/qq0
支援
131 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 01:06:21.38 ID:qIcFMYyu0
(* ∀ )「それ…………一度説明……からね…………聞いと……よ。
……奥…………………大きな寸胴………人骨………煮込む…………スープ……ここで…証拠隠滅……。
その隣の…………大鍋………茹でる……拷問……んだ。
……………コークス……中華鍋………熱した油……皮膚が焼け爛れて…くやしいのう…くやしいのう…。
作業……………冷蔵庫……小分けにした死体……保存して……。
………吹き抜けにな…生きた小猿の頭だけをここから出して……鋸で頭蓋骨……スプーンで脳味噌を…珍味……。
これ…………………餃子を焼く鉄板……熱して…顔面を…………。
……蒸し器は…蒸気……火傷に豆板醤……楽しいねぇ……。
この作業台の番人…………………………次の生贄…………。
……………北京ダック風に逆さに吊るして頚動脈を…………よく包丁を研いで……。
冷蔵庫……元パティシエ…………冷凍庫……ギコさんだった物……ふふふふふふふふふふふふふふふ誠君誠君誠君誠君…」
自分でも何を言っているのかよく分からなかったさ。
(;'A`)「ツーーーーーーーーーーーーーーッ!!」
遠くでドッ君がわたしの名前を叫んでいる。
(,,゚Д゚)「あ〜。そんな訳で、厨房は危険がいっぱいだと言う事が良く分かったと思う」
ギコさんが綺麗に〆ている。
ノル゚‐゚ノ「申し遅れましたが。私、中華料理店でバイトの経験がありますので自信があります」
ノルノちゃんが今更とんでもない事を言っている。
( ゚∀゚)b「Nice boat」
ジョルジュさんがまたバーローな事を言っている。
そしてわたしの意識は……完全にブラックアウトした。
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:06:52.69 ID:n00UbQ6c0
支援
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:07:34.78 ID:+rUHs1zkO
壊れたwwww
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:07:47.17 ID:1BneTYC8O
ちょwww
135 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 01:08:02.42 ID:qIcFMYyu0
(*゚∀゚)「…………ここは……」
まず暗闇。
徐々に視界がクリアになっていく。
眼に映るのは見慣れた天井。
おでこにひんやりとした何かが乗せられてわたしの意識は完全に覚醒した。
('A`)「お、気がついたか?」
愛しのダーリンがわたしの顔を覗き込んでくる。
ここは…ドッ君の部屋だ。
(*゚∀゚)「ここは…何で…?」
('A`)「興奮しすぎてぶっ倒れたんだよ」
そう言えば、しばらくスタッフルームに並べられたビールケースの上で横になっていたような気がする。
つか、普通病院とか運んでくれても良さそうなもんじゃないかね?
('A`)「自業自得だ」
言ってドッ君はわたしの頭をコツンと小突く。
('A`)「心配させるんじゃねーよ」
そして、照れくさそうに煙草に火をつけた。
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:08:13.75 ID:eIga99T70
スクイズww
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:08:23.78 ID:n00UbQ6c0
支援
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:09:24.75 ID:iQvD7/qq0
支援
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:09:52.78 ID:1BneTYC8O
支援
140 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 01:09:55.59 ID:qIcFMYyu0
(*゚∀゚)「…なんだか悪い事しちゃったかね」
('A`)「そう思うなら仕事で取り返せ」
うぅ…。
そこはちょっとでも優しい言葉をかけてくれるトコじゃないのかね。
('A`)「俺はそんな器用じゃねーよ」
それは分かってるさ。言ってみただけだよ。
でも、その不器用な愛情表現が可愛くて仕方がないんだけどねっ!!
わたしはドッ君の手元にある缶ビールを奪うと、一口流しこむ。
(;'A`)「…って、酒はヤバいだろ!!」
(*゚∀゚)「大丈夫だよっ!!」
そんな事より喉が渇いて仕方ないさ。
バドワイザー。冷えたドライビールのクリアな喉ごし。身体に活力が染み渡っていく。
(*゚∀゚)「ぷはぁ。これで完全復活さっ!!」
('A`)「……ホントかよ」
ダーリンのその言葉にわたしはニヤリと笑った。
灯りを消し、ドッ君の顔……鼻と鼻が触れ合う一歩手前まで顔を近づける。
(*゚∀゚)「なんなら……試してみるかい?」
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:10:13.82 ID:n00UbQ6c0
支援
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:10:36.19 ID:1BneTYC8O
支援
143 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 01:10:51.93 ID:qIcFMYyu0
(*゚∀゚)「ん…わたし…あの子に嫌われてる…あ…のかね」
(*'A`)「あの子?」
わたしは真剣な表情で腰を振っているダーリンに問いかけた。
どんな男でもこの瞬間だけは真顔になる。
ヤリチン幼女疑惑がかけられているあの人も間違いなくその筈だ。
でも、女はそうでもない。
少なくとも、感じてる演技が出来るくらいには頭は覚めている。
ちなみに、世の中の男が思ってるほど女はサイズとか皮とか気にしてないさ。
そう思うと何か間抜けだと思う。
(*゚∀゚)「ノルノ…ちゃ…ん。なんか…ずっと睨まれてて…さ…」
(*'A`)「別に…そんな事ないだろ…」
目を閉じ、眉間に皺を寄せてドッ君が答えた。
額には汗が浮かんでいる。
(*'A`)「コックコートで眼を回してるツーを私服に着替えさせてくれたのはノルノだしな」
あ。
そうなんだ。
でも、さっきドッ君が脱がしたのはパジャマだったよね?
誰が着替えさせたのかはさておき。
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:10:58.13 ID:8ny2wxtJO
誠死ね
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:11:42.21 ID:1BneTYC8O
支援
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:11:57.73 ID:n00UbQ6c0
支援
147 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 01:12:12.80 ID:qIcFMYyu0
(#*゚∀゚)「ノルノ? 呼び捨て? 早くも呼び捨てにする仲なのかい!?」
(;'A`)「い、痛い!! 痛いってば!!」
わたしはダーリンのむき出しのお尻を力任せに抓りあげた。
(;'A`)「違うって!! なんかあっちから『私の事はノルノとお呼び下さい』っていうから!!」
(*゚∀゚)「へ〜。ずいぶん懐かれてるんだねぇ。で、あの子はどーなんだい?」
(:'A`)「え? あぁ、あれから炒飯作らせたけど上手いわ。知識も半端じゃない。
あれから俺達以外は3号店の下見がてらノルノ…ちゃんの家に遊びに行ってるけど、
俺は真っ直ぐ帰ってきたんだから!!」
(*゚∀゚)「ふ〜ん。あっそ」
(;'A`)「ホントだって!!」
それを聞いて私は指を放す。
('A`)「……マジ痛かったんですけど」
あれ? 怒ってる? やりすぎたかねっ!?
(*'A`)「いえ、今のショックでもーちょっと長続きしそうです」
……変態。
(*'A`)「ふひひ。サーセン」
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:12:20.85 ID:LVrVppt1O
支援
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:12:22.54 ID:8ny2wxtJO
全員分……消化……?
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:12:57.80 ID:n00UbQ6c0
支援
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:13:15.42 ID:1BneTYC8O
支援
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:13:21.23 ID:+rUHs1zkO
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:13:36.41 ID:iQvD7/qq0
支援
154 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 01:14:15.90 ID:qIcFMYyu0
7秒後。
(;'A`)「やべ…俺、もう逝きそう」
……いつもより長持ちするってのはどうなったんだい?
(*'A`)「いや、なんか…抓られたり罵られたりしたら興奮しちゃって…」
……あぁ、実はそういう性癖の人だったんだ…。
でも、まぁ、仕方ないね。
わたしもそろそろ本気で感じてるモードに入らないと。
(*゚∀゚)「うん、いいよ…わたしも凄く気持ちいいさ…」
(*'A`)「いいいいいいい一緒に逝いいいいいいいいいいいい」
(*゚∀゚)「うん…ドッ君愛してるさ…」
('A`)「おおおおおおおおおおおおお俺も愛ししししししししししししししししししししししししし」
ノル゚‐゚ノ
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:14:43.73 ID:n00UbQ6c0
支援
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:14:57.01 ID:1BneTYC8O
ちょwwwwww
157 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 01:15:46.69 ID:qIcFMYyu0
(*゚∀゚)
ノル゚‐゚ノ
('A`)
( ) *゚∀゚
ポーン ノル゚‐゚ノ
( ) 'A`
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:15:53.82 ID:8ny2wxtJO
ノル゚A゚ノ
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:16:10.65 ID:n00UbQ6c0
支援
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:16:26.69 ID:1BneTYC8O
wwwwwww
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:16:29.29 ID:iQvD7/qq0
支援
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:16:38.74 ID:LVrVppt1O
支援
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:17:37.01 ID:iQvD7/qq0
支援
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:17:49.51 ID:n/EKP+iR0
支援
165 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 01:18:08.22 ID:qIcFMYyu0
(;*゚∀゚)「なななななななななななななななななっ!?」
(*'A`)「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!! 見られてるっ!? ギボヂイイッ!!」
ゴメン、ドッ君。ちょっと黙って。
(;*゚∀゚)「なんでアンタがこんなとこにいるさっ!?」
ノル゚‐゚ノ「寮が…3号店もろとも燃えました」
(;*゚∀゚)「は!?」
ノル゚‐゚ノ「今後の住居を考えた所、ここであれば会社が家賃の半分を支給しているから問題ないだろうと思いまして」
(*゚∀゚)「何でそんな事知ってるのさっ!? い、いつからここにっ!?」
ノル゚‐゚ノ「かなり特殊な性行為が始まった頃からでしょうか」
言いながら礼儀正しく正座しているノルノちゃんは懐から何やら取り出す。
ノル゚‐゚ノ「全ては規定事項。あ、これ引越し蕎麦です」
って、それはバーボンハウスで使ってる麺じゃないかっ!!
つか、そーゆー問題でもないだろっ!!
ノル゚‐゚ノ「お世話になります。改めて自己紹介を。私はノルノ。未来から来たヒューマンタイプアンドロイドです」
……何を言い出すんだろうね、この子は。
とにもかくにも。
こうして、彼女を含めた奇妙な3人暮らしが始まったのさね。めがっさめがっさ。
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:19:01.80 ID:1BneTYC8O
支援
167 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 01:19:09.54 ID:qIcFMYyu0
( ^ω^)がマジ切れするようです・Cグループ
IN
ま・じ・か・る・ツンデレ
&
料理人
(*゚∀゚)編
fin
ノル゚‐゚ノ編へ続く
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:19:18.93 ID:AMHEm3BhO
支援
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:19:43.44 ID:n00UbQ6c0
支援
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:19:45.30 ID:/JKrjDbe0
おつ
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:21:32.76 ID:8ny2wxtJO
にょろーん
おつーん
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:21:56.78 ID:1GJD8upM0
おうつ
173 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 01:22:12.61 ID:qIcFMYyu0
以上、CグループBの投下を終了します。
次回はちょうど物語の折り返し地点になります。
お楽しみに。
次回投下は3分後。
担当は私です。
それではノシ
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:22:14.30 ID:n00UbQ6c0
乙乙!!!
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:22:34.24 ID:n00UbQ6c0
ちょwww3分後っすか
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:22:38.21 ID:1BneTYC8O
乙乙!流石ちかさんだぜ!
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:22:54.91 ID:+rUHs1zkO
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:22:55.17 ID:iQvD7/qq0
支援
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:23:04.58 ID:DmJnf2R10
( ^ω^)<NOW LOADING…
('A`)<PSよりSS派、PS2よりGC派さ
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:23:56.85 ID:TK4VPVm80
すごく…wktkです…
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:25:20.57 ID:8ny2wxtJO
ノルノかあいいよノルノ
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:25:46.55 ID:iQvD7/qq0
支援
183 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 01:25:47.80 ID:qIcFMYyu0
ぎしぎし…
私の聴覚がその音を捕らえる。
あんあん…
私の聴覚がその声を捕らえる。
ぎしぎし…
アンドロイドである私に性交の機能は無い。
あんあん…
いや。行為自体は可能だろう。
実際、未来にはその行為をする専用のアンドロイドも存在していた。
ぎしぎし…
だがしかし。
私はその行為をする事で喜びを覚える事は出来ない。
何故なら…私は感情を持たない機械だから。
あんあん…
私はそれが悔しい。それが妬ましい。
だから…。だから、これはちょっとした仕返しなのだ。
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:26:06.98 ID:n00UbQ6c0
支援
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:26:39.66 ID:1BneTYC8O
またギシアンwww
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:26:59.38 ID:LVrVppt1O
支援
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:27:05.02 ID:iQvD7/qq0
支援
188 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 01:28:30.53 ID:qIcFMYyu0
カカカカカカカカカカカカカカカカカカカカ……。
電子頭脳から全身に命令が下される。
潜入モードon。
頭髪が一束逆立ち、周囲にレーダーを放射する。
音声遮断装置だ。
これで私の半径3メートル以内はどのような音も発しない。
そう言えば、マスターはこの頭髪をアホ毛と呼んでくれていました。
電子式のチャイムに手をかけ、高圧電流を流し込む。
一瞬青白い火花が散った。
これで呼び鈴は完全に沈黙しました。
続けて右手人差し指をピッキングツールに展開。
ノル゚‐゚ノ。oO(随分厳重にロックしていますね)
だが、この時代の錠前を開くなど私から見れば3歳児の手を捻るより簡単。
いえ。
3歳児の手を捻るのは簡単ですが、その後のフォローこそが難しいのではないでしょうか。
ノル゚‐゚ノ。oO(開錠を確認)
小さな手応え。
私は頭頂部の【アホ毛】から不可視装置を発動する。
さて。
それでは参りましょうか。
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:29:04.12 ID:iQvD7/qq0
支援
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:29:21.12 ID:n00UbQ6c0
支援
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:29:24.93 ID:1BneTYC8O
支援
192 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:30:38.36 ID:0sWgebEVO
だ〜けどわかるぜー!
燃える友情!
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:30:44.38 ID:iQvD7/qq0
支援
194 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 01:30:49.91 ID:qIcFMYyu0
(*゚∀゚)「……」
('A`)「……」
ノル゚‐゚ノ「ただいま帰りました」
部屋に立ち入るや否や音声遮断装置及び不可視装置を解除。全裸で抱き合う2人は完全に固まっています。
(*゚∀゚)「……」
('A`)「……」
ノル゚‐゚ノ「あ、これお土産のカニカマです」
私は帰り道に衝動買いした酒のつまみを2人に手渡す。
ドクオ様。マスターの父上と同じ名前を持つ人。
何故かマスターと非常に似たふいんき(何故かこの私のテクノロジーをもってしても変換できない)を持つ人。
未来でマスターと親しくする人物…【包丁小僧飯店】店主の先祖と抱き合うのは、何故でしょう。非常に不快です。
(*゚∀゚)「……」
('A`)「……」
ノル゚‐゚ノ「カニカマボコと言っても、カニそのものは一切使っておりません。
本来でしたら蟹缶が欲しかったのですが、あいにくドコのコンビニにも…」
い や ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ っ ! ! ! ! !
ツー様が悲鳴をあげる。
やれやれ。この悲鳴を聞くのも規定事項とは言え。やかましい事です。
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:31:14.68 ID:n00UbQ6c0
支援
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:31:45.01 ID:1BneTYC8O
支援
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:31:55.11 ID:LVrVppt1O
支援
198 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 01:32:22.38 ID:qIcFMYyu0
( ^ω^)がマジ切れするようです・Cグループ
IN
ま・じ・か・る・ツンデレ
&
料理人
ノル゚‐゚ノ編
199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:32:27.26 ID:iQvD7/qq0
支援
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:32:34.53 ID:n00UbQ6c0
支援
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:33:06.44 ID:1BneTYC8O
支援
202 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 01:33:26.72 ID:qIcFMYyu0
(*゚∀゚)「ななななななんでここにいるんだいっ!?」
ノル゚‐゚ノ「何故と言われましても。ここが今の私の家ですから」
私は当然のように答える。
ドクオ様は慌てて下着を着込んでいる。
可愛い。
そしてツー様は…何やら不穏な事をお考えのようです。
いえ、そのお二方は割とネタにしやすいのではないでしょうか。
どちらかと言えば吸○鬼とかで【街○生きる】ネタを消化してしまわないと…
後悔先に立たずになっても知りませんよ。
(*゚∀゚)「で、でも!! 入る時はチャイム鳴らすように言ってある筈だし、鍵だって…」
ノル゚‐゚ノ「チャイムは押しました。鳴らないのであれば故障かと思われます。鍵は開いていました」
(*゚∀゚)「え? マジ?」
('A`)「ホントだ。チャイム押しても鳴らねーや。昨日まではちゃんと作動したんだけどな…」
下着姿のマスターが律儀に確認しています。
でも、当然なのです。
私が破壊したのですから。
目の前ではツー様が大きなため息を一つ。
あの言葉を言うつもりでしょう。
サイドテーブルから口紅を手に取ると、
右の頬に大きくあの一文字を書き込みました。
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:33:37.52 ID:n/EKP+iR0
支援
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:33:59.65 ID:iQvD7/qq0
支援
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:34:18.92 ID:1BneTYC8O
支援
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:34:20.65 ID:+rUHs1zkO
視点が違うのか
207 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:34:22.06 ID:n00UbQ6c0
支援
208 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 01:34:44.48 ID:qIcFMYyu0
(炎゚∀゚)「ギアs」
('A`)「黙れ」
ノル゚‐゚ノ「つか、それ違いますし」
209 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:34:58.79 ID:n00UbQ6c0
支援
210 :
サザソのトリヴィア:2007/09/28(金) 01:35:13.05 ID:VEOlToNw0
煤i^ω^ )のぅわ!?
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:35:19.58 ID:iQvD7/qq0
支援
212 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:36:16.85 ID:1BneTYC8O
支援
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:36:19.58 ID:iQvD7/qq0
支援
214 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 01:37:03.68 ID:qIcFMYyu0
(#'A`)「本気でこの辺にしとけよ…」
(*゚∀゚)「にょろ〜ん」
ドクオ様に叱られてツー様は微妙に肩を落としています。
ただ、気持ちも分からなくもありません。
マスターもよく協会に書類を提出する直前になると部屋の掃除をはじめていました。
私が自重を促すと、苦笑いしながら【人の常】と仰ったものです。
(*゚∀゚)「あるある」
('A`)「ねーよ」
ノル゚‐゚ノ「……」
…ドクオ様に否定されてしまいました。
分かりきっていた事とは言え、胸の【コア】が嫌な音を立てます。
感情を持てないアンドロイドの私。
それなのに…それなのにどうして…。
もし、私の電子頭脳が『苦しい』とか『痛い』と言う感情を疑似体験させているのだとしたら…滑稽です。
ノル゚‐゚ノ「本来であればそのネタは時系列的に存在しません。
いくらお祭とは言え、もう少し熟考して欲しいものです」
(*゚∀゚)'A`)「いや、意味わからねぇから」
ちなみに。
御二人が『OTONA NO ZIKAN』を妨害されるのは既に全てに優先される規定事項となっております。
例え歴史が正しい道程を歩まなくなったとしても、それが変わる事はないでしょう。
諦めてください。
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:37:22.64 ID:1BneTYC8O
支援
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:37:22.83 ID:n00UbQ6c0
支援
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:38:41.05 ID:LVrVppt1O
支援
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:39:40.01 ID:iQvD7/qq0
支援
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:40:19.95 ID:iQvD7/qq0
支援
220 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 01:40:50.38 ID:qIcFMYyu0
('A`)「ま、どっちにしても2回戦は中止だな」
言ってドクオ様は指定席になっている床に寝転みました。何だか申し訳ありません。
私とつー様もそれぞれの指定席…ベッドに横になる。
ノル#゚‐゚ノ「……」
(*゚∀゚)「…?」
何故でしょう。
マスターと同じ匂いを感じます。
もしかしたら、あの【包丁小僧飯店】の店主はこの御二人の子孫かもしれない。
そう考えて調べた所、確かにその通りでした。
しかし、そうだとすればドクオ様からマスターと同じ匂いや空気を感じる事はありえません。
もし可能性があるとすれば。
規定事項どおりであればドクオ様は料理修業の為に渡った大陸で、テロに巻き込まれ…その後消息を絶ちます。
あの忌まわしい駆動兵器戦争の起こる大陸です。
何らかの可能性でマスターとドクオ様が何らかの関係があるのかもしれませんが、
あくまで可能性です。
確認しようと考えた事もありますが、それは規定事項から外れる行為。
ただ、一つの可能性として…今はマスターと似たふいんき(ryのドクオ様の側で。
私は身体を休めるだけしか出来ないのです。
そして。
その安らぎに抱かれながら。
私はこの、【私の事をなんかのアニメと勘違いしているフルテンション娘】との出会いを思い出していました。
……話は10日前に遡ります。
221 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:41:22.93 ID:1BneTYC8O
支援
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:41:25.20 ID:n/EKP+iR0
支援
223 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:41:27.25 ID:n00UbQ6c0
支援
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:41:56.55 ID:iQvD7/qq0
支援
225 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 01:42:35.53 ID:qIcFMYyu0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(´・ω・`)「とまぁ、そんな訳で。今日からしばらく働いてもらうことになった、
ツンちゃん。ノルノちゃん。伊藤だ。みんなよろしくね」
ζ゚听)ζル゚‐゚ノ「よろしくー」
('、`*川「え? なんか私だけ扱い酷くない!?」
ノル゚‐゚ノ。oO(規定事項)
シャキンさんの紹介で私達3人は【新感覚中華ダイニング・バーボンハウス】に雇われる事となった。
これで住居は確保…出来ない。
私がこの時代の住居を確保するには、優先規定事項の補完も含めてまだ為さねばならない事が沢山ある。
今、このバーボンハウスは駅の反対側。
マンションの1階にあったコンビニの跡地を利用して3号店を建設している。
そのマンションに社員寮があると言うのだ。
ドクオ様を厨房に残して、全スタッフがスタッフルームに集まっている。
それぞれ料理長が自腹で購入した缶コーヒー片手に歓談ムード…
にはならなかった。
残念だけどこれは歴史の必然なのです。
226 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:42:54.54 ID:n00UbQ6c0
支援
227 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:43:24.69 ID:iQvD7/qq0
支援
228 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 01:44:03.39 ID:qIcFMYyu0
川 ゚ -゚)「君はツンと言うのか」
ζ゚听)ζ「あ、はい。よろしくおねがいします」
まず口火を切ったのは、ゴスロリ給士服の背に玩具の羽をつけたアメジスト色の瞳の女性だ。
最初彼女を見た時はてっきりホールスタッフだと思った物だが、実際は違うらしい。
全くこの時代の通貨を持たない私に、特例として給料の日払いを約束してくれる辺り
相当な権力を持つ人物なのでありましょう。
…実際にはそのような手段を使う必要などないのですけれど。
まず、アンドロイドの私には食事の必要がない。
体内の永久機関が全てを補ってくれる。
入浴の必要がない。
例え汚れたとしても、表面部をクリーニングするだけだ。
衣服を着用したり、住居を確保する必要がない。
衣服などは対人視覚操作装置で幾らでも変化できるし、不可視装置を発動してスリープモードに入れば
住居など無くても構わないのだ。
にも関わらず。
私がこの時代において衣食住を確保しなくてはならないのは、
私のような人造人間を見た事もない人々に対する配慮。
そして、その行為が規定事項であるからに過ぎない。
まったく。
人はこのような時『やれやれ』と言うのだろう。
229 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:44:21.83 ID:n00UbQ6c0
支援
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:44:32.74 ID:iQvD7/qq0
支援
231 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:44:35.37 ID:LVrVppt1O
支援
232 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 01:45:38.84 ID:qIcFMYyu0
散々引っぱったり覗いたり揉んだりしてから、ようやくクー様はツンお姉さまを解放した。
(;*゚∀゚)「ご、ごめんね。この人はこーゆー人だからさっ!!」
ζ#゚听)ζ「どーゆー人ですかっ!! 頭のネジ外れてるんじゃないですか!?」
(*゚∀゚)「そんな事言われてもわたしが分かる訳ないじゃないかっ!! 逆切れはやめておくれよっ!!」
ノル゚‐゚ノ。oO(私の記録装置が確かであれば。世間では貴方の今の行動を逆ギレと言うのですよ)
気がつけば。
いつも私はこの時彼女を睨みつけている。
しかし、それも仕方ないのだろう。
何故…あの素晴らしいドクオ様が彼女の様な…いえ。何でもありません。
川 ゚ -゚)「世の中には3人自分にそっくりな人がいると言う。
ドッペルゲンガー現象とか、生まれ変わりとか…そのような都市伝説も存在するが、
私は自分で確認したこと以外信用しない性質だ。済まなかったな」
言ってクー様は背中につけられたおもちゃの羽を揺らしながら、自身の城であるバースペースへ戻っていく。
ノル゚‐゚ノ。oO(しかし。貴方は数年後、その不思議な現象を自ら体験するのです。
僅かの時間…生き返り、その無念を晴らし…最後は愛しい人の下生まれ変わるのです。
DATと言う存在によって…)
知らず知らずのうちに声に出ていたようだ。
ツー様が不思議そうな顔で私を見ていた。
眉以外そっくりなクセに出演機会ではすっかり差がある2人の男が漫画について熱く議論している。
その向こう。私からの視線に気付いたツー様ががっくりと肩を落とした。
233 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:45:50.42 ID:n00UbQ6c0
支援
234 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:46:33.00 ID:+rUHs1zkO
巡るとリンクしやがった
235 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 01:47:18.35 ID:qIcFMYyu0
( ゚∀゚)「…女子高生いいなぁ」
( ,,゚Д゚)「…いいなぁ」
( ゚∀゚)「…あの制服の下にある熟れる直前の青い果実…いいなぁ」
(,,゚Д゚)「…いいなぁ」
( ゚∀゚)「…まだ女の子だけの秘密のワンダーウォールは健在なのかなぁ」
(,,゚Д゚)「…もしそうだとしたら…俺の股間のアルファベットで貫通してぇなぁ」
( ゚∀゚)「…その時は…俺達もきっとSの壁を突破できるんだろうなぁ」
この2人は放置しておいても大丈夫です。
金髪で顔中ピアスのコックは数十秒後フルボッコになる。これも最優先規定事項の一つなのですから。
つか、無許可です。真剣に自重してください。
それよりも問題は。私から視線を外そうとしないツー様の存在です。
こちらから視線を外す事は簡単。
しかし、それでは正しい歴史を外れてしまいます。
風が吹けば桶屋が儲かる。
この国にはその様な諺があると言います。
それは未来にも伝わっていて。
ただし、何故風が吹くと桶屋が儲かるのか。
桶屋などという物が存在しない未来では分かりませんでした。
それについて尋ねるとマスターは嬉しそうに教えてくれた物です。
支援
237 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:48:33.19 ID:+rUHs1zkO
女の子だけの秘密のワンダーウォールって何だ?
238 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:48:35.51 ID:LVrVppt1O
支援
239 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:48:39.91 ID:iQvD7/qq0
支援
240 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:49:19.15 ID:n/EKP+iR0
支援
241 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 01:49:29.17 ID:qIcFMYyu0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
('A`)『いいか、ノルノ。風が吹くと桶屋が儲かるというのはだな』
マスターの愛機レオポルドUの整備室。
何故か作業服の上から白衣を着込み、ホワイトボードを前にしてマスターは言います。
('A`)『まず、風が吹く。ここまではいいな?』
私は頷く。
('A`)『風が吹けば雨も振る』
私は頷く。
('A`)『雨は夜更け過ぎに雪へと変わるだろう』
…そうなのだろうか。
しかし、マスターの言う事に間違いは無い。
私は頷く。
('A`)『きっと君は来ない。一人きりのクリスマス・イブ♪』
ノル゚‐゚ノ『……?』
マスターは突然歌いだす。
地球が健在だった頃、亜細亜地区の一部で好まれて歌われたクリスマスソングだ。
何故マスターが…と言う疑問は残るが、
『どうだ? 分かるだろ?』とでも言いたげにこちらを見るマスターを見て
半ば仕方なく私は頷いた。
242 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:50:06.69 ID:n00UbQ6c0
支援
243 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 01:50:42.16 ID:qIcFMYyu0
('A`)『ここまで来れば残りは簡単だ』
言ってマスターはホワイトボードをモニター代わりに何やら映像を映し出す。
そこに映っていたのは…。
http://images.amazon.com/images/P/B00005UD3U.09.LZZZZZZZ.jpg 何と表現すればいいのだろう。
この時代にある物で最も分かりやすく言うならば。
腐ったスヌーピー人形とでも言うべきだろうか。
そんな私を見てマスターは満足げだ。
('A`)『どうだ? これを見てどう思った?』
ノル゚‐゚ノ『先程マスターとご一緒した紅茶とクッキーを体内から逆噴射しそうになりました』
率直に答える。
('A`)『そうさ。人間もそう感じるんだ』
言いながらマスターは私に近寄ってきた。
('A`)『もし、吐いちまった場合。床に吐いたら掃除が大変だろ? だから桶が必要になり…桶屋が儲かるんだ
これでまた一つ賢くなったな』
そして、その大きな手で私の頭を撫でてくれる。
私の…大切な思い出。
244 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:51:35.95 ID:n00UbQ6c0
嫁はけっこう美人なのにな
支援
245 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:51:42.32 ID:rEbwvU/VO
(^ω^)(^ω^)( ^ω)( )(ω^ )(^ω^)(^ω^)The End
246 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:51:59.55 ID:8ny2wxtJO
freedom
247 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 01:53:39.13 ID:qIcFMYyu0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ノル゚‐゚ノ。oO(あ)
どうやら私は随分と電子頭脳内の記録回路が見せる映像に夢中になっていたらしい。
緩んでいた口元を引き締める。
少し離れた床の上。
案の定血だまりが出来ていて、ショボン様は私達に真新しい制服を手渡すとスタッフルームを出て行った。
ノル゚‐゚ノ。oO(早速着替えましょうか)
そう考えて衣服のファスナーに手をかけるが
( ゚∀゚)
何故かこの場に居る【自称・ジョル子】様の存在を思うとどうにも躊躇する。
理由を電子頭脳に解析させるが返って来た返答は【エラー】の一文字のみ。
(*゚∀゚)「……出てけ」
( ゚∀゚)「……ちっ」
ツー様の一言でようやく躊躇…いや、危険信号というべきか…は解除された。
念の為に厳重に鍵をかけ、再び私は衣服を脱ぎ始める。
248 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:54:00.30 ID:n00UbQ6c0
支援
249 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 01:55:33.46 ID:qIcFMYyu0
(*゚∀゚)=3「むはー!! ピンクだねっ!!」
ノル゚‐゚ノ。oO(…自重)
騒ぎ立てるつー様をよそ目に私は黙々とコックコートに着替える。
どうやら、制服の着方を教えると言う名目でツー様はここにいるらしいが
私はすでに何百回とこのコックコートに袖を通しているのだ。
問題は無い。
むしろ、全てのネタを消化してそれでも【自重】と言う単語を使うとは思いませんでした。
サービスタイム?
その様な物はございません。何を仰っているのですか? 意味が分かりません。
私達は真新しいコックコートに身を包むと、一人ホールに残るペニサスおねぇさまと別れました。
ζ゚听)ζ「…伊藤ごめんね」
ノル゚‐゚ノ「しかたありません。全ては料理長の判断。そして、規定事項です」
(*゚∀゚)「料理長の判断? 規定事項?」
ノル゚‐゚ノ「なんでもありません」
…傷ついた顔をしていますね。
しかし。
(´・ω・`)「あの騒がしい伊藤ってのはホールね。厨房に騒がしいのが2人もいたら堪らないよ
あ。これはツーには内緒ね」
そう言っていたのは料理長なのです。
私を恨まないでくださいね。
250 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:55:54.07 ID:n00UbQ6c0
支援
251 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:57:00.50 ID:1BneTYC8O
支援
252 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:57:36.71 ID:8ny2wxtJO
支援
253 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 01:58:33.47 ID:qIcFMYyu0
そうして。
ドクオ様との出会い。
いや。
私から見たら【再会】というべきなのでしょう。
この時間旅行の中で、私を癒してくれる数少ない存在であるドクオ様。
ただただ私はドクオ様に見とれていました。
そんな私の周囲を、何やら騒ぎ立てながらツー様が走り回っています。
ノル゚‐゚ノ。oO(申し訳ありませんが)
私はドクオ様との今を守りたいのです。
ツー様限定での聴覚装置の音量を最低レベルに下げる。
ノル゚‐゚ノ「よろしくお願いします…間抜け面に無理したガイルヘアーが良くお似合いですね」
(;'A`)「へ? 俺? つか、今のって無許可だよね? 自重しないとやばいんじゃ…」
ノル゚‐゚ノ「問題ありません。ち○こを股に挟めば人類皆女と言うではありませんか。
あ、私の事はノルノとお呼び下さい。中華料理店でバイトの経験がありますので自信があります」
('A`)「そうなの? そりゃ助かるなぁ。問題はこの店の味に馴染めるかだけど…」
それは問題ありません、ドクオ様。
なにせ私が料理のスキルを得たのは…この店なのですから。
(* ∀ )「……」
ノル゚‐゚ノ。oO(あ。倒れた)
254 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:58:52.81 ID:n00UbQ6c0
支援
255 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:59:10.35 ID:eIga99T70
アwwフwwロwwww
256 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:59:14.21 ID:iQvD7/qq0
支援
257 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:59:19.76 ID:1BneTYC8O
支援
258 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:59:35.94 ID:+rUHs1zkO
自重wwww
259 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:59:39.29 ID:LVrVppt1O
支援
260 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 01:59:43.94 ID:iQvD7/qq0
支援
261 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 02:00:14.94 ID:qIcFMYyu0
番外編 ノル゚‐゚ノが炒飯について語るようです
('A`)「じゃ、まずはその自慢の味とやらを見せてもらおうかな」
倒れたつー様をスタッフルームに運び込み、厨房に戻ってきたドクオ様が言いました。
ノル゚‐゚ノ「炒飯でよろしいですね」
それを聞いたドクオ様がニヤリと笑う。
('A`)「分かってるじゃねーか」
ノル゚‐゚ノ「では、もっともスタンダードな葱炒飯を」
言って私はコークスに火をつける。
超強力な火で煽られた鉄鍋が白い煙を立て始めた。
ノル゚‐゚ノ「まずは鍋に油を染み込ませます」
オイルポットから玉じゃくしで2杯。
油を注ぎ込む。
ノル゚‐゚ノ「この時鍋に残った油だけで炒飯は仕上げます。ですから完全に捨てきらないで下さい」
262 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:00:35.28 ID:n00UbQ6c0
支援
263 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:01:07.44 ID:1BneTYC8O
こんな時間に・・・ッ
264 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:02:06.17 ID:LVrVppt1O
支援
265 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 02:02:27.55 ID:qIcFMYyu0
ノル゚‐゚ノ「一口に油と言っても種類は色々です。
しっとり系の炒飯を食べたいのでしたら植物油を。香りが強すぎない太白胡麻油もよろしいかと。
パラパラ系がお好きでしたらラードですね。
バター? それではバターライスではないですか。
マーガリン? オリーブオイル? 奇を衒えば良いという物ではありません」
('A`)「あ、あぁ」
ノル゚‐゚ノ「一人前につきしっかり混ぜ合わせた全卵を2個使います。
お手軽に金色炒飯を作る方法として卵黄のみをこの中に追加するやり方もありますが、
素人がやるとべチャッとする為に推奨は致しません」
私はアルミ缶に割り置きされた卵をお玉で半分掬い取ると、鍋に注ぎ込む。
熱した鍋にはしっかりと油がなじみ、卵が焦げ付く事は無い。
ノル゚‐゚ノ「次…に行く前に。次の食材を入れるタイミングです。
ご飯の固さによって、卵をどこまで固くするか。考えておくべきです。
ご飯が炊き立てなのに半熟状態の卵に放り込めばべちゃべちゃですし、
ご飯が時間が経って固いのに火を通しすぎた卵では…おいしくありません。
同様に、ご飯の量を増やした時。ご飯から出る水分の事を計算して卵に火を入れるべきでしょう」
('A`)「は、はい」
ノル゚‐゚ノ「私は卵の後にご飯を投下するタイプです。
先に葱を投入する方もいらっしゃいます。
これについてはあくまで好みでして。
シャキシャキ感を味わいたければ葱の青い部分をご飯の後に。
甘味を味わいたければ葱の白い部分をご飯の前に投入するべきです。
玉葱? ケチャップライスにしてオムライスでも作るおつもりですか?
これは独り言ですが…いつもありがとうございます」
266 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:02:32.13 ID:n/EKP+iR0
支援
267 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:03:02.24 ID:n00UbQ6c0
支援
268 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:03:15.98 ID:1BneTYC8O
支援
269 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 02:03:35.46 ID:qIcFMYyu0
ノル゚‐゚ノ「ご飯についても色々ですね。
炊き立てご飯でしっとり派の方もいらっしゃいますし、
固いご飯でパラパラ派の方もいらっしゃいます。
どちらにしても、卵の火の入れ方次第でどちらにも対応できる筈です。
ちなみに。こちらではジャポニカ米を使ってらっしゃいますが、
最近ではジャスミン米と言う品種がパラパラ派では人気のようですよ」
'A`)「…お詳しいですね」
ノル゚‐゚ノ「ご飯を投下したら最初に簡単に卵と絡め、ご飯の塊を叩いてほぐします。
強く叩くと水っぽくなりますから注意ですよ」
A`)「仰る通りでございます」
ノル゚‐゚ノ「形が出来てきたら味付けに上湯。これも叩いて形を無くします
塩で味の調整をして味見。私が分量や火力を間違える訳がありませんから不必要ですけどね」
`)「……」
ノル゚‐゚ノ「5回火で煽ったら5回叩く。5回火で煽ったら5回叩く。
これを数回繰り返していただいて。
仕上げは胡椒。香り付けに醤油を鍋肌に垂らして焦がしたり、日本酒や老酒を垂らしても良いですね」
)「……」
ノル゚‐゚ノ「これを濡らしたお玉で掬い取り、お皿に盛り付ければ…炒飯の完成です。
あれ? ドクオ様? ドクオ様?」
「…俺より上手い……ウツダシノウ」
270 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:03:56.31 ID:n00UbQ6c0
支援
271 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:04:34.60 ID:iQvD7/qq0
支援
272 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 02:04:55.48 ID:qIcFMYyu0
そしてその日の仕事後。
ドクオ様はつー様をタクシーに詰め込んで立ち去っていった。
(,,゚Д゚)「なんかアイツ元気なかったけどどーしたんだ?」
川 ゚ -゚)「俺は未熟だ…とかしきりに繰り返していたようだが」
ノル゚‐゚ノ。oO(……)
ごめんなさい、ドクオ様。
やりすぎてしまったようです。
でも、これも全て規定事項。
この屈辱を乗り越えてドクオ様は一回り大きな料理人になります。
そして。
この屈辱を忘れられない貴方様は、自身を磨く為にツー様とお子様を置いて修行の旅に出て…
全ては規定事項なのです。
('、`*川「ねぇ、ノルノ」
ノル゚‐゚ノ「ん?」
来ましたね。
('、`*川「あんた、ずっとあの宇宙生命体の事見てたけどもしかして…」
宇宙生命体と言うのが何を指しているのかは分かりません。
もし、マスターの事であれば確かにマスターは宇宙で生活している生命体でありますが、それをペニサスおねぇさまが知る筈もありません。
そして。そのペニサスおねぇさまの言葉を耳ざとく捕らえた人物がいました。
273 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:05:13.24 ID:1BneTYC8O
小腹が支援
274 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:05:41.49 ID:n00UbQ6c0
支援
275 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:05:57.51 ID:+rUHs1zkO
料理描写はやっぱ頭一つ抜けてるよな
276 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 02:06:22.03 ID:qIcFMYyu0
(´・ω・`)「恋の匂いがするわ」
277 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:07:29.34 ID:TK4VPVm80
ちょwwwww
278 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:07:36.76 ID:n/EKP+iR0
支援
279 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:07:36.99 ID:1BneTYC8O
ちょwwww
280 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:07:49.75 ID:n00UbQ6c0
支援
281 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:08:19.58 ID:eIga99T70
これはwwwwwwww
282 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:08:37.65 ID:LVrVppt1O
支援
283 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:08:57.85 ID:+rUHs1zkO
やりやがったwwwwwwwww
284 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 02:09:14.12 ID:qIcFMYyu0
(,,゚Д゚)「何だゴルァ!! いきなり気持ち悪ぃ!!」
(´・ω・`)「私は恋の匂いをかいで大きくなるの」
川 ゚ -゚)「自重しろ。無許可だ。つか、2回もやるのはダメだろう。常識で考えて」
その通り。
しかし、この言葉に当然喰い付いてくる者がいる。
('、`*川「kwsk」
…ペニサスおねぇさまは「いや、あたしはどっちでも…」と言うツンお姉様の袖を掴んで放しません。
川 ゚ -゚)「これは…マネージャーとして放ってはおけん問題だな」
(´・ω・`)「そうよね。ショボ子も激しく同意だわ。スキンヘッドだけに禿同ってヤツよ」
自重。3回目…しかも複合ネタは流石に危険です。そんな所で根性試しをしないで下さい。
('、`*川「そうと決まれば」
ペニサスおねぇさまがニヤリと笑う。
('、`*川「これからノルノの新居で引越し祝い&暴露パーティじゃぁぁぁぁぁっ!!」
おおーっ!! うぉぉぉぉぉぉぉぉ!! 教会に火をつけろぉぉぉぉぉぉ!!
ペニサスおねぇさまの一言に。
皆様は楽しそうに…本当に楽しそうに歓声をあげました。
285 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:09:25.13 ID:iQvD7/qq0
支援
286 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:09:56.89 ID:n00UbQ6c0
支援
287 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:10:03.54 ID:1BneTYC8O
やりたい放題wwwwwwww
288 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:10:24.29 ID:LVrVppt1O
支援
料理人は流石だな
289 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 02:10:31.79 ID:qIcFMYyu0
ノル゚‐゚ノ「……」
今。私の目の前では皆様が大盛り上がりの真っ最中です。
全ては【今まで】どおり。皆様の一人一人、一字一句たりとも【今まで】と変わりありません。
そして。このまま進展すれば…燃え上がるのは教会ではないのです。
『本当にこれでいいのか?』
電子頭脳ではなく、胸の【コア】の中から誰かが問いかけてきます。
ノル゚‐゚ノ「……はい」
『あいつらは友達じゃねーのか?』
ノル゚‐゚ノ「……」
友達……私には分かりません。
でも、これだけは分かります。
私にとってマスターが全て。
私の中のマスターを守る為なら…たとえ身を焼かれ世界を滅ぼそうとも…悔いはありません。
それが…それが私の選んだ私の生き方です。
そう。例え全てを失っても…ただ一つマスターが残るのなら…私は立ち止まらない。立ち止まれない。
それでも。何故か。
ノル ‐ ノ。oO(ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい…)
私は幾度となく呟いていました。
290 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:10:40.10 ID:iQvD7/qq0
支援
291 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:11:16.67 ID:n00UbQ6c0
支援
292 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:12:14.36 ID:iQvD7/qq0
支援
293 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 02:12:33.40 ID:qIcFMYyu0
テナント工事中のマンション前。
途中で一度車を降りた私が一人遅れて到着した時。路上にもかかわらず何人かはすでに缶ビールを飲み始めていました。
いい大人がまるで田舎の高校生のようです。
それぞれ手にコンビニのビニール袋を下げ、明らかに安物のスカジャンを着込んだギコ様は一人30a四方のダンボール箱に腰を下ろしていました。
ノル゚‐゚ノ「お待たせしました」
ζ゚听)ζ「…って、なんでそんな格好なのよ」
('、`*川「趣味を疑うわね」
御二人がそう言うのも無理はありません。
何故なら私は、頭に広島東洋カープの帽子。右手にグローブ。左手にガソリンの入ったポリタンクと言う姿だったからです。
ノル゚‐゚ノ「そろそろ寒くなるし…ストーブでもつけようかと思って…」
(,,゚Д゚)「いや、ストーブに入れるのは灯油だ。ガソリンなんか入れたら大変な事になるぞ」
川 ゚ -゚)「開店前に3号店が炎に包まれる可能性がある。頼むから止めてくれ」
(´・ω・`)「…渋いチームが好きなんだね。ファッションセンスは無いけど」
ノル゚‐゚ノ「ガソリン買ったらくじ引きをやっておりまして。3等の景品です」
これは嘘。この時代に来てから密かに準備した物です。
ノル゚‐゚ノ「それでは。参りましょうか」
皆様は酒宴の為に。私は…最初の最重要規定事項を成し遂げる為に。
そして…最初の罪に手を染める為に。…ごめんなさい。
294 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:12:47.46 ID:n00UbQ6c0
支援
今北んだが、まとめってないか?
296 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:13:12.45 ID:1BneTYC8O
支援
297 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 02:14:16.81 ID:qIcFMYyu0
何も無い。本当に何も無いマンションの一室。
フローリングの床に直座りで車座を描く形で酒宴は始まりました。
と、言いましても私がこの部屋に居住する事が決まったのがつい6時間ほど前。
それまでは完全な空き部屋だったのですから当然なのです。
電気こそは生活に最低限必要という事でクー様が【実力】で開通させて下さいましたが、ガスや水道は未だ停止したまま。
それどころか。備え付けのクローゼットや棚にはビニールが被せられ、更に厚く埃が溜まっていました。
川 ゚ -゚)「ところで内藤はどこだ? 一階で3号店立ち上げの手伝いをしていたのだろう?」
クー様は一切表情を変えず…いえ。正確にはミクロ単位で眉を顰めています。
服に埃がつくのが心底お嫌な様子です。
(´・ω・`)「内藤君? とっくに帰ったんじゃないかな?」
川 ゚ -゚)「…私がここに来たのに? わざわざ会いに来たのに?」
(´・ω・`)「うん。ほら。夜も遅いだろ? ツンを送っていかなきゃいけないだろうし」
川 ゚ -゚)「……」
私には分かります。表情には出さずとも、彼女のアドレナリン値が限界まで上昇している事が。
川 ゚ -゚)「皆の衆」
言いながら、ジンのスクリューキャップを親指1本で器用に弾き飛ばします。
川 ゚ -゚)「…今夜は飲むぞ……朝まで、いや。勤務時間直前までな」
クー様が怒りを押し殺した声で宣言すると、酒宴は開始されました。
298 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:14:24.48 ID:iQvD7/qq0
支援
299 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:14:59.89 ID:1BneTYC8O
支援
300 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:15:04.62 ID:n00UbQ6c0
支援
301 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:15:33.07 ID:iQvD7/qq0
302 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 02:16:06.71 ID:qIcFMYyu0
(´・ω・`)『それにしても…本当に何も無いね』
店から拝借してきたグラスにコンビニのロックアイスを放り込みながらショボン様が言いました。
( ゚∀゚)「全くだぜ。皿が無いのは我慢するとして…つまみがコンビニってのは寂しいよな」
右手に缶ビール。左手に栗羊羹と言うスタイルでジョルジュ様が答えます。
…その選択肢が天才菓子職人によるものとは到底思えないのは私だけでしょうか?
(,,゚Д゚)「ま、お前らがそう言い出すのは分かってたぞゴルァ」
ギコ様が先程椅子代わりにしていたダンボール箱を開きました。
そこから出てきたのは…タッパーに詰められた料理の数々。
(,,゚Д゚)「酒盛りするって聞いてな。店の余り物詰め込んできたんだ」
素晴らしい機転ですね。
ただ、それは間違いなく犯罪です。横領罪です。
この時代の刑法に照らし合わせれば……アイアン・メイデンの刑です。
( ゚∀゚)「おちんちんびろーん」
酔う前から脱がないで下さい。
('、`*川「……」
観察しないで。
…早くも、ショボン様の車から持ち出した毛布に包まって部屋の隅で丸くなっているツンお姉さまをよそ目に。
空になった酒瓶と空き缶が次々と積み重ねられていきます。
303 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:16:32.99 ID:HxnvfbiTO
304 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:16:34.26 ID:1BneTYC8O
支援
305 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:16:46.82 ID:n00UbQ6c0
支援
306 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:17:20.69 ID:LVrVppt1O
支援
307 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 02:17:34.62 ID:qIcFMYyu0
(´;ω;`)「うっ…うっ…」
川 ゚ -゚)「何を泣いているショボン」
部屋の片隅。
泣きながらショボンさんはカルーアを瓶から直にストレートで飲みはじめました。
気持ち悪くならないのでしょうか?
(´;ω;`)「ねぇ、僕ってまだ若いよね?」
川 ゚ -゚)「あ? あぁ…」
(´;ω;`)「それなのに…ここに来るまでの車内で…あの2人と全然会話が合わないんだよ」
川;゚ -゚)「そ…そうなのか? 例えば?」
(´;ω;`)「この間、彼女達の学校で文化祭があったらしくてさ。後夜祭でキャンプファイヤーをやったらしいんだ」
川;゚ -゚)「うむ」
(´;ω;`)「で、キャンプファイヤーと言えばマイムマイムが定番だよね?
それを今の子は…肩を組んでメモリーグラスやセクシャルバイオレットナンバーワンを歌ったって…」
川 ゚ -゚)「……」
クー様は溜息を一つ。ショボンさんの元を立ち去りました。どうでもいいのでしょう。
( ゚∀゚)「象さんだよ〜」
顔を書かないで下さい。
308 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:17:44.95 ID:Y11EY0zy0
支援
309 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:18:39.27 ID:iQvD7/qq0
支援
310 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:18:45.66 ID:1BneTYC8O
支援
311 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:18:48.00 ID:t2ZbRL8O0
追いついた
支援
312 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:18:58.74 ID:TK4VPVm80
支援
313 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 02:19:35.12 ID:qIcFMYyu0
ノル゚‐゚ノ。oO(そろそろでしょうか?)
彼らが今何を口にし、話しているか? それだけで私はあとどれ位で自分が行動に出なければならないか、分かります。
当然です。私は時の旅人。【今まで】【何度も】経験しているのですから。
ーーーーー規定時刻になりました。規定時刻になりました。
計算どおりです。電子頭脳が私に告げました。
私は立ち上がると、安物のヒラメに粉末の昆布茶を振りかけているギコ様を見ます。
川 ゚ -゚)「何をしているのだ?」
(,,゚Д゚)「あ? いや、このヒラメが全然美味くねぇからよ。こうすると即席の昆布じめが出来るんだぞゴルァ」
('、`*川「…昆布茶なんか持ち歩いてるんですか? オヤジくさwww」
おねぇさま、酔っているとは言え…それを言ってはいけません。ギコ様は酷く傷ついています。
そして私は、如何にもギコ様の行動を見て思いついた、自分も酔っているという風にガソリンの入ったポリタンクと
グローブのオマケでついてきた艶出しのグリースを手に取り、混ぜ合わせました。
('、`*川「あんた…何してるのよ」
ノル゚‐゚ノ「せっかくだし、皆さんにカクテルでもと…」
('、`*川「そんな物人間に飲める訳がないでしょ!! 自分で飲みなさいよ!! 自称アンドロイド!!」
ノル゚‐゚ノ「……」
私は残念そうに、そのガソリンとグリースの入った特大ジョッキの中身をシンクに捨て、
ガソリンの入ったポリタンクを玄関の外に出しました。準備完了です。皆さん…ごめんなさい。マスター…ごめんなさい。
314 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:20:23.03 ID:1BneTYC8O
支援
支援
316 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 02:21:08.95 ID:qIcFMYyu0
それからしばらくして。皆様が仕事の疲れで引っぱられるように眠りについた数時間後。
ーーーーー緊急報告。緊急報告。半径10m以内に強力な熱源を感知。
ーーーーースリープモード強制解除。
ノル゚‐゚ノ「……」
私は電子頭脳からの緊急信号によって目を覚ましました。
室内は異様な熱気に包まれ、真っ黒い煙が立ち込めています。
ーーーーー適切な脱出処置を奨励。適切な脱出処置を
私は尚も電子頭脳から送られてくる緊急報告を強制遮断した。
両目を暗視モードに切り替える。
ノル゚‐゚ノ「……」
【今までどおり】です。
大量のアルコールを体内に摂取した皆様は、事の次第も分からずに眠りこけています。
クー様は何時、どの様に運び込んだのか不明なソファの上で。
ショボン様はその足元で。
ペニサスおねぇさまはギコ様とジョルジュ様に、制服のスカートから伸びる足を絡めるようにして…
見ているだけで妊娠しないか心配になる光景です。
そして、ツンお姉さまは…。
ノル゚‐゚ノ「……」
アルコールを全く摂取していないにもかかわらず、熟睡していました
317 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:21:16.46 ID:iQvD7/qq0
支援
318 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:21:51.32 ID:n00UbQ6c0
支援
319 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:22:09.39 ID:1BneTYC8O
支援
320 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:22:53.71 ID:iQvD7/qq0
支援
321 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 02:22:56.82 ID:qIcFMYyu0
ノル゚‐゚ノ「……」
私の状況判別装置によれば。
現在、室内は温度・酸素量・二酸化炭素量・一酸化炭素量等全てにおいて人体に悪影響を及ぼす数値が計測されています。
それなのに。何故、ツンお姉さまは幸せな寝顔を立てているのでしょう?
これはすでに『寝起きが悪い』とか『低血圧』と言うレベルではありません。
まさに『規定事項だから』としか説明できないのではないでしょうか。
ノル゚‐゚ノ「もしかして…もしかして…」
私は『ちゅ〜してよぉ』などと呟いているお姉さまの手元。
無造作に転がっている携帯電話を拾い上げました。
一見、この時代に一般的に普及している携帯電話に過ぎません。
しかし。
この中にはこの時代どころかマスターの時代ですら解析不能なブラックテクノロジーが詰まっている。
そして…それは【次の】私がマスターに出会う為に必要不可欠な物。
この携帯電話自体を入手する必要はありません。
ブラックテクノロジーのシステムのみをスキャニングすればいい。
むしろ、この携帯電話がこの場から消え去れば…私の人格を形成する【マザー】誕生に不都合が生じる。
私は手にした携帯電話のシステムに波長を同調させます。
もしも。もしもこれが上手く行けば私は皆様を連れてここから脱出できる……。
ーーーーーシステムスキャン開始。
そして淡い期待は一瞬で。
ーーーーーエラー発生。スキャンを中止します。
322 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:23:10.50 ID:n00UbQ6c0
支援
323 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 02:24:11.99 ID:qIcFMYyu0
ノル゚‐゚ノ。oO(……)
やはり、【今までどおり】だ。
今のままではブラックテクノロジーシステムに近づく事すら出来ない。
しかし、落胆は無かった。
そう。
【今までどおり】。
結果は分かっていた事。
そして……おそらく、この愚かな行動…裏切られると分かっていてもしがみつく微かな希望すらも【規定事項】。
ノル゚‐゚ノ。oO(そうと決まれば為すべき事は一つ)
私は自身の声帯ボリュームをヒューマンから見て常識的な範囲にまで上昇させます。
皆様。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
マスター。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
どうか…私に力を…。
そして叫びました。
ノル゚‐゚ノ「火事だーーーーーーーーーーっ!!!!!!!!!!!!」
324 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:24:31.28 ID:iQvD7/qq0
支援
325 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:24:40.98 ID:1BneTYC8O
支援
326 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:25:08.23 ID:n00UbQ6c0
支援
327 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 02:25:10.44 ID:qIcFMYyu0
川 ゚ -゚)「な、なんだと!?」
真っ先に跳ね起きたのはクー様です。
起きるや否や、捲れ上がっていたスカートの裾を直し、足元に転がっているショボン様の頭を蹴りつけました。
直前まで大股開きで寝ていたと言うのに無意味な行動だと思うのですが、おそらく無意識の行動なのでしょう。
(;´・ωメ)「か、火事!?」
( ;゚∀゚)「おおっ!! なんだこりゃ!! ゲホッ、ゲホッ!! 笑えねーぞ!!」
(,,゚Д゚)「火事だと!! 火が怖くて料理人やってられるk…うおぉぉぉぉぉっ!! 熱ぃっ!!」
眠りこけていた筈の皆様も次々と立ち上がってきました。
ギコ様。【今までどおり】であれば、この火災で死者が出ることはありません。
しかし、【死亡フラグを裏切らない男bP】と呼ばれる貴方がその行動を取ると洒落になりません。
(;´・ωメ)「ひ、火元は!?」
川 ゚ -゚)「ここではあるまい。しかし、そんな問題ではないだろう」
( ;゚∀゚)「やべぇぞ!! 熱で玄関がいかれちまってる!! 開かねぇ!!」
(,,゚Д゚)「ガソリンに引火したかゴルァ!? クソッ!! この火の回り方は異常だぜ!!」
そうでしょう。
私が流しに捨てたガソリンとグリースの混合液が下水まで辿り着かず、火の回りを強めているのです。
摂氏4000℃で燃え上がる。
ーーーーー【ナパーム】と呼ばれるカクテルが。
328 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:25:39.90 ID:n00UbQ6c0
支援
329 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:25:50.59 ID:1BneTYC8O
支援
330 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:26:26.05 ID:+rUHs1zkO
嫌な豆知識だな
331 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:26:46.01 ID:iQvD7/qq0
支援
332 :
サザソのトリヴィア:2007/09/28(金) 02:26:53.41 ID:VEOlToNw0
ホーネホネロック
333 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:27:12.26 ID:LVrVppt1O
支援
334 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 02:27:13.90 ID:qIcFMYyu0
( 、 *川「……」
ζ;゚听)ζ「伊藤っ!!」
ツンお姉さまの突然の叫び声。
皆の視線が集まります。
ペニサスおねぇさまは…青白い顔をしてグッタリとツンお姉さまにもたれかかっていました。
川;゚ -゚)「煙を吸ったかっ!! お前達!! 姿勢を低くしろ!! やられるぞ!!」
クー様の声に皆様は床に伏せます。
そのクー様自身も元々白磁の様な肌の持ち主ですが…一層顔から赤みが消え失せていました。
(,, Д )「……でもまぁ、姿勢を低くすれば何とかなるってレベルじゃねーぞゴルァ」
(´ ω `)「…−。僕は君の事が…」
( ∀ )「お…ぱい…おっぱ……ぃ」
火災事故において最も多い死因は焼死ではありません。
煙による一酸化炭素中毒がその大半を占めているのです。
そのデータを裏づけするように……皆様は次々と意識を失っていきました。
通常の意識を保っているのは人工生命体である私と。
ブラックテクノロジーシステムにより身を守られているツンお姉さまのみーーーーー。
335 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:27:31.23 ID:n00UbQ6c0
支援
336 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:27:54.39 ID:1BneTYC8O
支援
337 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:28:14.67 ID:iQvD7/qq0
支援
338 :
サザソのトリヴィア:2007/09/28(金) 02:28:40.32 ID:VEOlToNw0
ガッ
339 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 02:28:54.82 ID:qIcFMYyu0
ζ;゚听)ζ「ノルノッ!!」
ノル゚‐゚ノ「……はい」
ζ゚听)ζ「あなたなら…あなたなら何とかできるんでしょ!! 早く…早くみんなを助けて!!」
ノル゚‐゚ノ「……」
そうだ。
私の身体に備え付けられている機能…ジェノサイドモードを発動させれば、
この様な状況など150秒で正常化してみせる。
しかし。
その行動を選ぶ訳には行かない。
この先…私の両手は更に血で染まる事になる。
それでも、私は決めたのだ。
私の中のマスターを守る為だけに。
だから、こう答える。
ノル゚‐゚ノ「…申し訳ありません。この熱で機能が低下しております。この状況を打開できる手段は…私にはありません」
嘘。
そして、こう続ける。
ノル゚‐゚ノ「しかし。ツンお姉様と…その携帯電話のブラックテクノロジーさえあれば…この状況を打開できるはずです」
ζ゚听)ζ「!!!!!」
340 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:29:26.52 ID:n00UbQ6c0
支援
341 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:29:51.81 ID:LVrVppt1O
支援
342 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:30:01.53 ID:1BneTYC8O
支援
343 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:30:10.96 ID:n/EKP+iR0
支援
344 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 02:30:16.50 ID:qIcFMYyu0
立ち込める黒い煙の中。
横たわるペニサスおねぇさまの頭を膝に乗せたツンお姉さまは驚きに両目を見開いている。
ζ;゚听)ζ「ノ…ノルノ…どうしてあんたそれを……」
ノル゚‐゚ノ「当然です」
嘘だ。
ノル゚‐゚ノ「私は未来から来たアンドロイド。この時代の事で知らない事などありません」
違う。知っているのは…【今までどおり】だから。
私が運命に縛られ…レールの上を外れる事が出来ない存在だから。
ノル゚‐゚ノ「私は全てを知っている。隠す必要はありません。そして、目を覚ましている人はいない。躊躇する理由も無い筈です」
ζ;゚听)ζ「……」
ノル゚‐゚ノ「今、皆を助けられるのは一人だけ…ツンお姉様だけなのです!!」
そう。皆を助けられるのは一人しかいない。
お姉さまは苦しげに眉を顰めると、ゆっくりと立ち上がり手にした携帯電話を掲げる。
ζ゚听)ζ「レデンツレデンツレーデレデ!」
瞬間。
その携帯電話から光が放たれ、お姉さまの全身を包み込む。
ブラックテクノロジーの全てが解放され…私は手を伸ばした。
345 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:30:37.41 ID:n00UbQ6c0
支援
346 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:30:41.28 ID:iQvD7/qq0
支援
347 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:31:00.30 ID:1BneTYC8O
支援
348 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 02:31:17.57 ID:qIcFMYyu0
ーーーーーシステムスキャンは正常に完了しました。
349 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:31:34.09 ID:LVrVppt1O
支援
350 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:31:37.64 ID:n00UbQ6c0
支援
351 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:31:38.83 ID:n/EKP+iR0
支援
352 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:32:42.84 ID:n/EKP+iR0
支援
353 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:32:51.70 ID:iQvD7/qq0
支援
354 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:32:59.85 ID:1BneTYC8O
支援
355 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:33:26.60 ID:NKkbIg4Y0
356 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 02:33:43.98 ID:qIcFMYyu0
そう。
これが私のこの旅で犯した最初の罪。
お姉さまが人前で変身する事がないのは分かっていた。
規定事項だ。
しかし。
そのシステム。
私の旅において欠かす事の出来ないブラックテクノロジーシステムをコピーするには、
どうしてもガードが消滅する変身のタイミングを狙うしかなかった。
だから…。
だから私は罠を張った。
友達。仲間。大切な人。
それらを窮地に追い込み、私の目の前で変身せざるを得ない状況を作りあげた。
きっと、ペニサスおねぇさまやツンお姉さまは本当に私を心配してくれていたのだろう。
バーボンハウスの人達も本当に親切にしてくれようとしていたのだろう。
でも、私は裏切った。
私の全てを…マスターを守る為に。
この火災で破損したのか?
胸の【コア】が痛覚信号を発してくる。
その痛みは耐えがたく。
私の歩みは遅くなる。
それでも私は歩かなくてはならないのだ。
私の為。規定事項の為。そして…この星を……死に追いやる為。
そうする事で初めて私はマスターと…。
357 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:34:12.43 ID:iQvD7/qq0
支援
358 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:34:19.01 ID:1BneTYC8O
支援
359 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:34:23.04 ID:n/EKP+iR0
しえ
360 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:34:23.97 ID:n00UbQ6c0
支援
361 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 02:34:44.55 ID:qIcFMYyu0
ノル゚‐゚ノ「…終わりましたね」
今、私は夜の病院にいる。
この時代の監視システムなど私が潜入モードを発動させれば何の意味もない。
白いシーツのベッドが6つ置かれた大部屋。皆様が揃って寝ている。
ツンお姉さま。ペニサスおねぇさま。クー様。ショボン様。ギコ様。ジョルジュ様だ。
幸い外傷は無く、ジョルジュ様の眉毛が燃えて無くなった程度だ。
私は一人一人ベッドサイドに近づくと、その口元に手を添える。
ーーーーー簡易式治療装置発動。対象の状態をスキャン。治療開始。体内の酸素数値及び血液状態の正常化…。
胸の中でモーターが静かに回転しているのを感じる。
ーーーーーパーソナルコード・ノルノ。自己状態に異常無し。繰り返す。自己状態に異常無し。
どうやら、私自身に破損は無いようだ。
しかし。胸の【コア】が発する痛みは治まらない。
あの火災で死者が出ることは無い。
これは歴史の規定事項だ。
そして、私の行動もまた歴史の規定事項。
私があの時、あの行動を取らなければ正しい未来は生まれない。
別の未来でマスターが誕生する可能性はある。
しかし、それはすでにマスターであってマスターではない。
私は運命に逆らえない…運命の奴隷だ。
誤った行動は取っていない。
それでも…もし相手がマスターであろうとも。この時空の旅で何百回と繰り返してきた私の罪は告白できないように思える。
362 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:35:06.77 ID:n00UbQ6c0
支援
363 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:35:15.78 ID:1BneTYC8O
支援
364 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:35:17.12 ID:TK4VPVm80
支援
365 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:35:21.90 ID:iQvD7/qq0
支援
366 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:36:42.39 ID:LVrVppt1O
支援
367 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 02:37:03.07 ID:qIcFMYyu0
ノル゚‐゚ノ。oO(ツンお姉さま)
あの火災から脱出した直後。
お姉さまには電流を放射して気を失ってもらった。
今、こうして記憶の改ざんを行っているから、目を覚ました時私の前で変身した事は覚えていないだろう。
消防隊に救出された位に思っているはずだ。
…ごめんなさい。
ノル゚‐゚ノ。oO(ペニサスおねぇさま)
この時間で。
一番親身になってくれるおねぇさま。
もし…私に姉がいたら…きっと貴女の様な存在なのでしょう。
…ごめんなさい。
ノル゚‐゚ノ。oO(クー様。ショボン様)
歴史の規定事項とは言え…バーボンハウス3号店は無くなってしまいました。
これにより、バーボンハウスのチェーン店化計画は打ち切りに。
3号店は数年後にならないと開設されなくなります。
そしてクー様。今の貴女が…それを目にする事は永遠に無いのです。
…ごめんなさい。
ノル゚‐゚ノ。oO(ギコ様。ジョルジュ様)
…。
……。
………とりあえずごめんなさい。
368 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:37:14.39 ID:iQvD7/qq0
支援
369 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:37:32.71 ID:n00UbQ6c0
支援
370 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:37:38.73 ID:1BneTYC8O
とりあえずww
371 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 02:38:20.01 ID:qIcFMYyu0
全員の治療を終えると私は病室を後にしました。
途中、一度だけ振り向いて『姉』と呼んだ2人の顔を見ます。
この火災が原因で2人はバーボンハウスでのバイトを禁止されます。
そして、今の私とは2度と会う事は無くなるのです。
ノル゚‐゚ノ「……さよならです」
呟き、私は今度こそ本当に病院を後にしました。
治療装置が正常に作動していれば。
皆様は明日の朝には普段どおりの体調を取り戻している事でしょう。
今、私の体の中には全く同じ2つのブラックテクノロジーシステムが存在しています。
一つは今の私を形成している。
もう一つは……。
まず、私はバーボンハウス1号店に侵入し10玉程の麺を紙袋に詰め込みました。
胸の痛みは激しさを増し、【諦め】と言う感情に近い物を呼び起こします。
それでも、私の中のマスターを失う恐ろしさを思えば…私は歩くしかないのです。
ノル゚‐゚ノ「……次は」
そう。
あの人物やあの国と深く関わる為にも。
あの遺伝子情報を手に入れなくてはならない。
そして。
彼に不穏な気配を感じ取られてはならない。
私が罪人である事を悟られてはならない。
そうすれば…私は一時の。仮初の安らぎを得る事が出来るだろう。
この胸の痛みから逃げる為。私は足を急がせた。
372 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:38:36.83 ID:n00UbQ6c0
支援
373 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:38:40.15 ID:n/EKP+iR0
支援
374 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:38:44.24 ID:iQvD7/qq0
支援
375 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:38:45.64 ID:1BneTYC8O
支援
376 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:39:33.70 ID:LVrVppt1O
支援
377 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 02:40:32.09 ID:qIcFMYyu0
(*゚∀゚)
ノル゚‐゚ノ
('A`)
( ) *゚∀゚
ポーン ノル゚‐゚ノ
( ) 'A`
378 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:40:59.37 ID:n00UbQ6c0
支援
379 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:41:01.80 ID:n/EKP+iR0
支援
380 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:41:23.64 ID:iQvD7/qq0
支援
381 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:41:29.83 ID:1BneTYC8O
支援
382 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 02:42:06.11 ID:qIcFMYyu0
そう。
これも規定事項だ。
私が潜入モード全開で侵入し、突然姿を現すと2人は常にこの様なリアクションをする。
(;*゚∀゚)「なんでアンタがこんなとこにいるさっ!?」
ノル゚‐゚ノ「寮が…3号店もろとも燃えました」
(;*゚∀゚)「は!?」
悟られるな。
私の罪を悟られてはいけない。
ごく自然体の表情を取るのだ。
(*゚∀゚)「い、いつからここにっ!?」
ノル゚‐゚ノ「かなり特殊な性行為が始まった頃からでしょうか…。全ては規定事項。あ、これ引越し蕎麦です」
(*゚∀゚)「それはバーボンハウスで使ってる麺じゃないかっ!! つか、そーゆー問題でもないだろっ!!」
ノル゚‐゚ノ「お世話になります。改めて自己紹介を。私はノルノ。未来から来たヒューマンタイプアンドロイドです」
(;*゚∀゚)「なんだいそれわ…意味が分からないさ」
それでも。
この人は結局私を受け入れるのだ。
規定事項だからなのか。規定事項ではない…人間だけが持つ何かによるものなのか。
とにもかくにも。
こうして、私を含めた奇妙な同棲関係が始まるのであった。
383 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:42:27.65 ID:n00UbQ6c0
支援
384 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 02:42:49.50 ID:qIcFMYyu0
ノル゚‐゚ノ「めがっさめがっさ」
385 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 02:43:17.79 ID:qIcFMYyu0
( ^ω^)がマジ切れするようです・Cグループ
IN
ま・じ・か・る・ツンデレ
&
料理人
ノル゚‐゚ノ編
fin
386 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:43:34.24 ID:LVrVppt1O
支援
387 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:43:43.20 ID:n/EKP+iR0
乙!!!!
388 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 02:43:45.12 ID:qIcFMYyu0
提供は
・斧少女
・ひぐらしのなく頃に解
・schooldays
でお送りしました。
389 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:44:14.27 ID:/JKrjDbe0
おつ
390 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:44:18.73 ID:1BneTYC8O
最後までwww
391 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:44:52.53 ID:Y11EY0zy0
乙〜
392 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:45:03.06 ID:n00UbQ6c0
乙!!!
提供wwwwwwwwwwwww
_
ノ |_ ll__l---||_ Nice boat.
rj「l__`ー' ヽlーj L---┐
|―┴┴―`ーrュ-‐< ̄.ィj .__jl
|[][][][][][] i """ _..,,rr=''´ l
l ̄ ̄ ̄ ̄/7-‐'´ /
f jL-、 _-‐' -‐´~~
ヽ |  ̄ _j_ -‐'~´~~
`ー〜´~~~~
393 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:45:18.55 ID:iQvD7/qq0
Nice Boat.
394 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:45:49.00 ID:t2ZbRL8O0
乙です!
しかし巡るの時といい今回といい、怒涛のパロ攻勢wwwwwwwww
395 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:46:10.41 ID:LVrVppt1O
乙!
396 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:46:14.80 ID:1BneTYC8O
超乙!!!やっぱちかさん最高だわ…
397 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 02:47:10.69 ID:qIcFMYyu0
以上、Cグループ私の担当は終了です。
深夜遅くまで支援ありがとうございました。
明日はマジ切れ合作一番のおしゃれボーイ。
今年の夏のファッションはアルミホイルで自作した宇宙服と
石田純一気取りの裸足に革靴という・・・
駆動兵器様の登場です。
尚、投下時間は(謎のエラー音)
お楽しみに
398 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:48:30.53 ID:t2ZbRL8O0
399 :
◆Cy/9gwA.RE :2007/09/28(金) 02:50:48.04 ID:DmJnf2R10
リーダー乙子ちゃんです。
明日は32時頃を予定してます。
400 :
◆Cy/9gwA.RE :2007/09/28(金) 02:51:07.86 ID:DmJnf2R10
22時だった。。。
401 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:53:14.54 ID:+rUHs1zkO
乙
俺この合作終わったらちかたんにプロポーズ…
402 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/28(金) 02:53:16.57 ID:n00UbQ6c0
32時はネタじゃないのか
素でびっくりした
404 :
◆COOK.INu.. :2007/09/28(金) 02:56:31.80 ID:qIcFMYyu0
22時だそうです。
あと、遅くなりましたが絵師様ありがとうございます。
今合作では絵師様大歓迎ですので遠慮せずに頂ければと思います。
それではお休みなさいませ。
405 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: