1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
春麗らかな午後。
日陰の、ひっそりと泥の混じった雪が切なさを誘う暖かな小春日和。
しかし、長い冬を終えても尚吹き付ける風は意外にも冷たく……
ええいどうでもいいわボケ
今日はヴィッペ高校の合格発表がある日。
一緒に試験を受けた仲良し三人組のブーン、ドクオ、ショボンは胸をときめかせながら掲示板の場所へと向かう。
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/27(木) 20:57:45.95 ID:9+qKG5Io0
( ^ω^)「僕の受験番号は101!」
('A`)「俺は102」
(´・ω・`) 「私は103ですね」
( ^ω^)「絶対受かってるはずだお!!あんなに僕たち頑張ったお!さあいざ行かん!!」
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100
104
105
106
-------------------------------------------------・・・・・・
( ゚ω゚)(゚A゚)(´゚ω゚`) な、なんだってーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!11
〜 完 〜
IS IT TREE?
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/27(木) 21:00:21.84 ID:9+qKG5Io0
( ;ω;)「あんなに、あんなに頑張ったのにっ………」
ブーンはこれまでの日々を回想した。
鼻水をすすり、すすり損ねた分は飲み込んで「ちょっとしょっぺぇ」と思いながら。
あの長く辛かった努力の毎日を空に浮かべた。
=============================
( ^ω^)「さ!今日も勉強するお」
( ^ω^)「なるほどなるほど」
( ^ω^)「オメガにはサンダガのみだれうちが有効なんだおね」
( ^ω^)「ふむふむ……」
( ^ω^)「くそ!」
( ^ω^)「データ消えたお!」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/27(木) 21:03:29.45 ID:9+qKG5Io0
('A`)「まじかよ…。ありえねえ。まじありえねえ」
ドクオは校舎の壁に、今の心情を込めて拳をぶつけた。
努力とは報われないものなのか? どうあがいても届かない憧れだったか?
自分の今までの積み重ねは一体なんだったのか!?
指が折れた。
=============================
('A`)「夏になったら本気だす」
('A`)「11月になったら本気だす」
('A`)「正月過ぎたら本気だす」
('A`)「今日は試験前日本気だす」
('A`)「やっぱ当日本気だそう」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/27(木) 21:06:52.75 ID:9+qKG5Io0
(´・ω・`) 「うっ…えぐっ…ぶふぉぇっ」
いつもはクールなフェイスのショボンだが、今日ばかりは焦りを隠せなかった。
垂れ下がった眉の下にある円らな瞳からは、ぽたりぽたりと綺麗な涙が静かに地に落ちる。
=============================
(´・ω・`) 「シコシコビュッビュッ ! …ふぅ」
(´・ω・`) 「やった。新記録です」
(´・ω・`) 「正の字が三個も! 素晴らしい。ワンダホー…」
(´・ω・`) 「今度はセルフフェラティーオにチャレンジいちねんせい」
(´・ω・`) 「ママー お酢買ってきてぇ〜ん」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/27(木) 21:08:24.95 ID:9+qKG5Io0
合格の二文字の歓喜する人々を尻目に三人は帰路につく。
( ^ω^)「採点ミスだお」
('A`)「俺の才気に恐れをなしたんだ」
(´・ω・`) 「名前書くの忘れてた」
「やったぜーーwww 憧れのヴィッペ高校だ!」
「二年の終わりから勉強した甲斐があったねー」
「ヴィッ高に入って俺バレーするんだ」
( ^ω^)「チンコの皮をむくたびに毛を数十本巻き込む病にかかれ」
('A`)「常時乳首がびんびんで薄いシャツ着れなくなれ」
(´・ω・`) 「死ね」
三人は嫉妬丸出しのちんぽっぽ野郎だった。
しかし、落ちた立場からは何を叫んでも無駄。三人は自己嫌悪の渦に巻き込まれるのだった。
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/27(木) 21:08:31.84 ID:pZUsYZSoO
機体www
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/27(木) 21:09:51.29 ID:wXYVnCRnO
最悪じゃねぇかwww
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/27(木) 21:15:06.54 ID:3BCqnPjS0
投下が…遅い!
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/27(木) 21:17:42.02 ID:SAZ9GQzf0
三人は気がつくと土手にいた。
悲しいことがあったり切ないことがあったらまず土手。
三人の中での暗黙のルールであった。
('A`)「タバコうめぇー」
( ^ω^)「セックスしてぇー」
(´・ω・`) 「レイプレイプレイプレイプ」
土手に寝転がって、皆自由に言葉を吐き、自由なことをする。
こうすると気持ちが楽になる。
ただの現実逃避とは知らずに、三人は裸になったり酒をあおったりして夕陽が沈むまで過ごした。
警察に捕まった。
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/27(木) 21:19:53.90 ID:SAZ9GQzf0
( ^ω^)「やっと帰ってきたお〜。シャバの空気はうめえ」
「もう、何度目だと思ってるのブーン」
( ^ω^)「一万回と二千回」
__土手
( ^ω^)「勘当されたおーー」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/27(木) 21:21:53.75 ID:08Ju2Lpx0
つち……しゅ?
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/27(木) 21:24:10.92 ID:SAZ9GQzf0
土手に寝そべりながら今宵の星をブーンは眺める。
ああ、いっそ星になりたい。そして地球上の悩める子羊ちゃんたちを照らしたい。
そんな素敵なことを思い描いていた矢先、後方から声が聞こえる。
「ほったいもいじくるなー」
( ^ω^)「この声は!」
('A`)「やあ」
( ^ω^)「どうしたんだお!ドクオ!」
('A`)「違う」
( ^ω^)「?」
('A`)「ワシはハクション大魔王だ!!」
親友の心の崩壊にブーンは心の涙を流した。
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/27(木) 21:28:09.08 ID:SAZ9GQzf0
('A`)「あともう一回くしゃみしたら、出ていかなくちゃいけなかったんでごじゃる」
('A`)「僕にはもう帰る場所がないでごじゃるよー」
( ^ω^)「つまりドクオも勘当されたんだお」
('A`)「ぐへへへへ」
( ^ω^)「だおだおだおwwww」
不穏な笑い声が夜空に響き渡る。どこまでも、どこまでも響き渡る。
土手の向こうの家のおばさんの耳までも。おばさんは迷惑だと通報した。
また捕まった。
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/27(木) 21:36:24.60 ID:xXZ3CKc50
はい支援
さ
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/27(木) 21:54:35.03 ID:i4ZVQfO80
保守
19 :
サザソのトリヴィア:2007/09/27(木) 21:55:13.02 ID:Jf0I1Ys10
ΩΩΩ<ナ、ナンダッテー
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/27(木) 21:57:04.77 ID:P2bCUEUFO
ほ
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/27(木) 22:09:36.61 ID:gZnmF/7J0
終わりかよ
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
おーい