( ´_ゝ`)流石兄弟は宇宙を救うようです(´<_` )
1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
代理
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/25(火) 20:39:12.51 ID:MVEEXrNLO
>>1 代理乙。
それじゃあのらりくらり投下する。
これから投下する小説は壮大なSFファンタジーの気がするけど別にそんな事なかったぜ!
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/25(火) 20:40:02.49 ID:MVEEXrNLO
( ‐_ゝ‐)「ムニャムニャ……もう食べられないよ……勿論性的な意味で」
(´<_` )「おい、起きろ。兄者」
( ‐_ゝ‐)「グーカー……嫌だよ……ムニャムニャ」
(´<_` )「あれ? これ寝言? おかしくね? 何かおかしくね? ……いいから早く起きてくれよ」
( ‐_ゝ‐)「ムニャムニャスーピーグゴゴゴゴゴゴ……」
(´<_` )「……」
( ‐_ゝ‐)「zzz……」
(´<_` )「あっ! ビキニの水着来たボンキュッボンッのセクシーな女の子が!!」
(*´_ゝ`)「ナニイィ! お姉さん結婚を前提にお付き合いを!!! というかボンキュッボンッとはまた古いっ!!」
(´<_` )「やっと起きたか」
( ´_ゝ`)「あれ? 水着のお姉さんはどこ?」
(´<_` )「それよりだ兄者。大変だ、何が大変かって言うと……そりゃあ物凄い大変だ」
(*´_ゝ`)「ま・さ・か・! 隠れてるのかな〜? ウヒヒのヒ!! 照れちゃってもー」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/25(火) 20:40:57.79 ID:MVEEXrNLO
(´<_` )「兄者……まずは話を聞いてくれないか?」
(*´_ゝ`)「ここかな!? あれれー違うな〜……ここかな!? ウヒヒヒヒヒヒヘ!」
(´<_` )「……」
(#)_ゝ`)「何か理不尽な暴力を受けた気がする件について」
(´<_` )「杞憂じゃね?」
( ´_ゝ`)「ですよねーwwwwwwwww」
(´<_` )「おし兄者。まずは回りを見渡してみるんだ」
( ´_ゝ`)「えー? 周りを見渡せって言われても……」
(´<_` = ´_ゝ`)キョロキョロ
(´<_` )「(あれ……兄者、目と鼻の形が変わった様な?)」
( ´_ゝ`)「ここどこ!? おうちじゃない! でもぼくさっきまでおうちにいた! ふしぎ!」
(´<_` )「何故その口調www そうなんだよ……でも兄者、それだけじゃないんだ」
( ´_ゝ`)「何だ弟者よ。お父さんに言ってみなさい」
(´<_`;)「ここ多分、地球ですらないんだよ」
( ´_ゝ`)「HAHAHA!! な〜んだそんな事……」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/25(火) 20:41:48.81 ID:MVEEXrNLO
(;´_ゝ`)
(⊃⌒*⌒⊂)「なんだってー!!!!!!!!!!!!!」
/_ノωヽゝ
(´<_`;)「何故尻の穴見せながら言うwwwwwwwww」
( ´_ゝ`)流石兄弟は宇宙を救うようです(´<_` )
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/25(火) 20:43:45.22 ID:MVEEXrNLO
(*´_ゝ`)「さてアナルに正拳突きを喰らったのでそろそろ真面目に話を続けたいわけですが……」
見渡せば地平線の彼方まで果てしなく続く荒野。草の根一本生えてなく、土色に満ちていた。
空気も吸えてはいるものの、地球のそれとは違うようで、少し薄く息苦しさを覚える。
そして、雲一つない灰色の空に浮かんでいる二つの太陽が二人を強く照らしていた。
( ´_ゝ`)「どう見ても違う星です。どうもありがとうございました」
(´<_` )「ふざけてる場合じゃないぞ兄者」
( ´_ゝ`)「俺はいつでも真面目ですよ?」
(´<_` )「何故に疑問系? というか兄者……現状把握出来てる?」
( ´_ゝ`)「何を言ってるんだ!! 出来ている訳ないだろうが!!」
(´<_` )「自信満々に言うなよwww……いいか兄者」
( ´_ゝ`)「うんうん」
(´<_` )「俺達は今まで家にいた。部屋でダラダラしていた筈だ」
( ´_ゝ`)「そうそう」
(´<_` )「そして今何故かこんな所にいる。夢だと思いたいけど……な」
( ´_ゝ`)「うんうん」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/25(火) 20:45:03.83 ID:MVEEXrNLO
(´<_` )「勿論、アニメみたいに宇宙船とか使った訳じゃない。となると……」
( ´_ゝ`)「そうそう」
(´<_` )「……」
( ´_ゝ`)「うんうんそうそう」
(´<_` )「……兄者」
( ´_ゝ`)「何だ兄者よ。お父さんに言ってみなさい」
(´<_` )「……話聞いてた?」
( ´_ゝ`)「ううんっ!\(≧▽≦)丿 全然っ☆ もう一回言って(汗)」
(´<_` )「……」
(;´_ゝ`)「ギャァァァァアアアア!!!!!」
(´<_` )「……さて話を続けてもいいかな?」
(#)_ゝ`)「本当に申し訳ありませんでした。お願いします」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/25(火) 20:46:22.59 ID:MVEEXrNLO
(´<_` )「ワープしたとか宇宙人に連れてこられたとか。そんな奇跡が起こったとしか考えられないんだよ」
( ´_ゝ`)「……つまり?」
(´<_` )「このままじゃ帰れない。最悪野垂れ死だ」
( ´_ゝ`)「……」
( ;_ゝ;)ブワァ
(´<_` )「兄者……気持ちはわかるが、泣かないでくれ」
( ;_ゝ;)「うぅ……シクシク……うぇえん」
(´<_` )「二人で何とか帰る方法を探そう……大丈夫だ。俺達は無敵の流石兄弟だろ?」
( ;_ゝ;)「ひっぐ……うぇうぇ……エーンエーン」
(´<_` )「だから……泣きやんでくれ。頼むよ」
( ;_ゝ;)「うぅ……違うの……違うのよ弟者……」
(´<_` )「? 何だ? ……まぁ話してくれよ」
( ;_ゝ;)「あのね……あのね……」
(´<_` )「うんうん」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/25(火) 20:46:29.86 ID:SZHe+aUXO
支援
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/25(火) 20:47:30.24 ID:MVEEXrNLO
( ´_ゝ`)「通販でエロゲ買ったんだけどさ。俺いないんじゃ、それ母者にばれるじゃん? それって超ヤベー」
(´<_` )「死ね」
( ´_ゝ`)「お前は母者の真の恐ろしさを知らないんだ! エロゲ買ったなんてバレたら殺される!」
(´<_` )「……兄者」
( ´_ゝ`)「アルゼンチンバックブリーカーなど朝飯前!! 良くて重傷悪くて瀕死だ! それに……」
(´<_`#)「兄者!!!!!!」
( ´_ゝ`)「……」
(´<_`#)「今ここで何とかしなきゃ、その母者に一生会えなくなるかもしれないんだぞ」
( ´_ゝ`)「……わかってるよ」
(´<_` )「いいか、これは夢なんかじゃない。ふざけてる場合じゃないんだ」
( ´_ゝ`)「わかってるって! でも、そうしてなきゃブレインがクレイジーしそうになるんだよ!!」
(´<_` )「兄者……」
( ´_ゝ`)「俺は弟者と違ってハートがベリーにナイーヴだから。何かで気を紛らわしてないと」
(´<_` )「何故にルー大柴口調?」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/25(火) 20:48:37.05 ID:MVEEXrNLO
( ´_ゝ`)「それにこれ。何かのドッキリかもしれないし」
(´<_` )「いやに壮大なドッキリだな。世界まる見えも泣きながら腰抜かすわ」
( ´_ゝ`)「一年後、そこには元気に走り回るジェニファーの姿が!」
(´<_` )「もう右手を鼻にいれ尻にフランスパンを挟み左手でボクシングしながらいのちをだいじになんて叫んだりしないよ!」
( ´_ゝ`)「って冗談言ってる場合じゃないぞ弟者。とにかく歩こう。何かあるかもしれない」
(´<_`#)「その台詞。兄者だけには言われたくなかったよ」
( ´_ゝ`)「大丈夫。俺も同じ気持ちだ」
(´<_` )「何でだよwwwwww」
( ´_ゝ`)「とにかく移動しよう。何にせよ、このままじゃ埒があかん」
(´<_` )「把握した」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/25(火) 20:48:38.05 ID:L0bi85fy0
支援
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/25(火) 20:50:07.31 ID:MVEEXrNLO
それから二人は無限大に広がる荒野を歩き続けた。もの凄い歩いた。
どのぐらい歩いたかと言うと田舎で近所の最寄りのコンビニに徒歩で行く時ぐらい。
(´<_`;)「……」
(;´_ゝ`)「ゼェゼェハァハァ……」
その頃には息は切れ、汗は滝の様に流れ、足は疲れ切り棒の様に成り果てた。
いつまで歩いても変わらない景色。人どころか草一つ見当たらない。見えるのは絶望だけだった。
(´<_`;)「ぐっ……!」
(;´_ゝ`)「弟者っ!!」
ついに弟者は地面に片膝を付ける。顔は青褪め、生気が失せている。
もう限界だった。現実には一時間程しか歩いてないのだが、引き籠もりの弟者はこれが限界だった。
(´<_`;)「もう動けない……死ぬ……」
( ´_ゝ`)「大丈夫か弟者!! 骨は拾ってやるぞ!!」
(´<_`;)「……やっぱお前が死ね」
( ´_ゝ`)「しかし……だ。弟者よ」
(´<_` )「? 何だ兄者……」
( ´_ゝ`)「俺もそろそろ限界みてぇだ……」
(´<_`;)「倒れながらも無駄に台詞がカッコいいー!!」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/25(火) 20:51:25.35 ID:MVEEXrNLO
砂埃を巻き上げ、地面に崩れ落ちる兄者。
まるで部屋でくつろぐかの様に、荒野の真中で二人は並んで横たわる。
(;´_ゝ`)「あぁ……死ぬ前にマクドナルドの店員さんのスマイルを食べたかった……」
(´<_`;)「それ性的な意味で言うと犯罪だぞ……」
薄れいく意識。立ち上がる気力も体力も失われた今、ただ死を待つのみであった。
それでも死の恐怖を感じないのは疲れで思考が停止しているのか。それとも、まだ夢だと思っているのか。
何もない荒野。二人には確実に死が迫っていた。
(´<_`;)「あぁ、流れ星が見える……」
(;´_ゝ`)「……え? それマジで言ったん? ソースあんならすぐに出せ。マジなら2ちゃんねら総力上げて潰すが」
(´<_`;)「コピペ乙。うん……マジで見えた」
(;´_ゝ`)「あ……本当だ流れ星。綺麗だなぁ……」
(´<_`;)「そんな訳ないだろ……流れ星って一瞬だぞ……」
(;´_ゝ`)「いやマジマジ。もう一回見てみろって」
(´<_`;)「それマジで言ったん? ソースあんならすぐに(ry」
(;´_ゝ`)「それはいいからwww」
(´<_`;)「ったくそんな訳……」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/25(火) 20:53:20.58 ID:MVEEXrNLO
☆ミ バビューン
(´<_`;)「……」
( ´_ゝ`)「なっ? お兄たまの言う通りだろ?」
(´<_`;)「五月蠅い黙れ死ね」
( ;_ゝ;)
(´<_`;)「兄者……あれさ」
( ´_ゝ`)「何だ弟者よ。お父さんに言ってみなさい」
(´<_`;)「あれ流れ星じゃないんじゃね? だってほら何か……」
☆ ピタッ
(´<_`;)「止まったし」
( ´_ゝ`)「そんなまるごとバナナ」
((☆)) ゴゴゴゴゴゴゴゴ
(´<_`;)「何か近付いてきてるし!!」
( ´_ゝ`)「それより↑の流れ星のAAがマヨネーズの容器の出る所に酷似している件についてwww」
(´<_`;)「そんな事言ってる場合か兄者! このままじゃ俺達にぶつかる! 逃げよう!」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/25(火) 20:54:49.16 ID:MVEEXrNLO
( ´_ゝ`)「おっと……フフフ、そいつは出来ない相談だな」
(´<_`;)「なにゆえにっ!?」
( ´_ゝ`)「疲れて足が動かないのだ(笑)」
(´<_`;)「死ね!!」
((((☆)))) シュゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!
( ´_ゝ`)「↑というかAAに手を抜き過ぎワロタwwwwww」
(´<_`;)「そんな事よりぶつかる!! ウワァァアァアァァァ!!!!」
☆= ドヒュー
( ´_ゝ`)「……あれれ〜? 遥か上空を通り過ぎていったよ〜?」
(´<_` )「……これで危機は去った。しかし、いずれ第二、第三の流れ星が……」
( ´_ゝ`)「誤魔化すとは流石だな弟者。死ねばいいのに」
(´<_` )「うるさい! ちょっと間違えただけ……」
チュドーン!!!
(´<_` )「ちゅどーん?」
( ´_ゝ`)「チュウ丼!? これまた卑猥なドンブリ飯ですな」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/25(火) 20:56:50.47 ID:MVEEXrNLO
轟音がした方を振り返ってみると、まず黒煙が立ち上ぼっているのが見えた。
小規模なクレーターが出来ており、その中心にある鉄の塊から黒煙は出ているようだ。
そして、その鉄の塊は隕石とは似ても似つかぬ歪な形をしていた。まるで戦闘機の様な
( ´_ゝ`)「……」
(´<_` )「……」
( ´_ゝ`)「……あれ宇宙船じゃね?」
(´<_` )「その可能性も有り得……いや、アリエールジェルウォッシュかも知れない」
( ´_ゝ`)「可能性があると言うか確実にそうだろ!? 馬鹿?」
(´<_`;)「ツッコミ所違うだろwwwwww」
( ´_ゝ`)「……とにかく行こう。宇宙船だったら宇宙人がいるかもしれない」
(´<_` )「あぁ……どちらにしろ状況は好転しないけどな」
(*´_ゝ`)「可愛い女の子の宇宙人だといいなwwwwwwエヘヘwww」
(´<_`;)「宇宙人フェチとは流石の俺も恐れいったわ」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/25(火) 20:57:02.81 ID:lRM16wGv0
しえn
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/25(火) 20:58:08.48 ID:MVEEXrNLO
それから、何とか力を振り絞って立ち上がり、宇宙船らしき物が墜落した場所へ向かった。
疲れのせいか流石に足は重かったが、十分もすると目的の場所に着く事が出来た。
( ´_ゝ`)「これは……」
(´<_` )「……どう見ても宇宙船です」
巨大なクレーターの縁に立ち、下を見下ろす。視線の先には、やはり宇宙船があった。
銀色に塗られた流線形のボディ。無惨にも欠けた傷跡の隙間には見た事もない機械が見える。
外見上は地球でも見た事がある戦闘機と変わりないというのに、何かが違っていた。
その旅客機程はあろうかという規格外の大きさも、墜落に耐えられる程の強度も、見た事がなかった。
(´<_` )「……どうする?」
( ´_ゝ`)「何をだ? 決まっているだろ?」
(´<_` )「だよな……いくらなんでもこれは……」
( ´_ゝ`)「降りて様子を見よう! 先に行くぞ!!」
(´<_` )「兄者ちょい待ち!!」
( ´_ゝ`)「Heyなんだいジョニー!! 何故止める!?」
(´<_` )「ジョニーって誰だよ。いいか兄者……危険過ぎるんだ」
( ´_ゝ`)「危険が危ないとな!?」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/25(火) 20:59:34.82 ID:MVEEXrNLO
(´<_` )「兄者、あれは多分宇宙船だ。それは間違ない」
( ´_ゝ`)「ふむ」
(´<_` )「兄者は宇宙人が可愛い女の子だと言いといったが……もし凶暴な宇宙人だったら?」
( ´_ゝ`)「危険が危なくてデンジャラスだな!!」
(´<_` )「……わかったか? 不用意に近付くのは……」
( ´_ゝ`)「だけど、もし可愛い女の子だったら!?」
(´<_` )「……!!」
( ´_ゝ`)「それに、凶暴な宇宙人だったとしても。俺は行く」
(´<_`;)「何故だ!? 危険なんだぞ?」
( ´_ゝ`)「困っている人は助けてあげろ。流石家家訓その1だ」
(´<_` )「……」
( ´_ゝ`)「なぁに、多分あの中にいるのは可愛い女の子さ。俺の股間に備えられたレーダーがそう言っている」
(´<_` )「尊敬しかけた俺が馬鹿だったわ」
( ´_ゝ`)「敬っても構わないぞ。仕方のない事だからな」
(´<_` )「もう本当に死ねばいいのにコイツ」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/25(火) 21:01:20.31 ID:MVEEXrNLO
( ´_ゝ`)「さて俺は行く……止めるでないぞ!」
(´<_` )「……待て兄者!!」
( ´_ゝ`)「止めないでって言ったろうが、このたわけもの!! 俺は行くぞ!」
(´<_` )「俺も一緒に行く。兄者だけでは不安だ。決して心配な訳じゃないんだからね……///」
( ´_ゝ`)「ツンデレ乙。良く恥ずかしげもなくそういう事を」
(´<_` )「恥の塊の様な存在の兄者に言われたくないわ」
小競り合いつつ、二人で一緒にクレーターの斜面を駆け降りた。
クレーターは予想以上に大きく、一番下まで行くのに少し時間がかかった。
程無くして、宇宙船の傍らに到着する。すぐ近くまで来ると、尚更それは大きく見えた。
( ´_ゝ`)「……無駄にデカいな」
実際にボディに掌で触ってみる。
ほのかに熱が残っていて、触り続けていると火傷してしまいそうであった。
( ´_ゝ`)「なぁ弟者、お前これについてどう思う……って、あれ。いない」
傍らにいる筈の弟者に声を掛けたが、返事はなく、姿すら見当たらない。
はからずとも独り言を言ってしまったようで、恥ずかしさで頬を少し赤く染めた。
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/25(火) 21:03:07.28 ID:MVEEXrNLO
( ´_ゝ`)「もしや……逃げたか!?」
(´<_` )「何を馬鹿な事を言ってる。それより兄者、こっちに来てくれ!!」
( ´_ゝ`)「把握した」
弟者はいつの間にか宇宙船の反対側の側面に回っていて、声が宇宙船を越えて聞こえてきた。
急いで小走りで向かう。そこには、神妙な面持ちで立ち尽くす弟者の姿があった。
(´<_` )「……」
( ´_ゝ`)「どうした弟者よ。そんな不細工な顔をして」
(´<_` )「これを……見てくれ。今、見つけたんだが……」
( ´_ゝ`)「なになに……え〜っと……」
弟者が道を開ける様に宇宙船の前から退く。そこにはペイントされていた文字があった。
銀色のボディの下地に黄金色に輝く色で『VIP』―――そう描かれている。
そして、二人はその文字に見覚えがあった。
( ´_ゝ`)「……あれ? この文字……VIPって……」
(´<_` )「……そう、俺達が住んでいる国の名前と同じだ」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/25(火) 21:04:30.97 ID:MVEEXrNLO
( ´_ゝ`)「つまり……?」
(´<_` )「わからない。もしかしたら我が国は極秘で宇宙船を開発していたのかも」
( ´_ゝ`)「あるあ……ねーよwwwwww」
(´<_`#)「じゃあ何だよ畜生。言って見ろよ兄者」
( ´_ゝ`)「え……うんと……ここは滅んだ地球で、俺達はタイムスリップしたとか!!」
(´<_` )「なにそのどこかで見たような設定。二番煎じ乙」
(#´_ゝ`)「じゃあ何だよ畜生。言って見ろよ弟者」
(´<_` )「わからない。もしかしたら我が国は極秘で宇宙船を開発していたのかも」
( ´_ゝ`)「無限ループって怖くね?」
「う……うぅ……」
( ´_ゝ`)「はっ!? これは女の子の声!!??」
(´<_` )「え? 俺聞こえないんだけど? そういう時は無駄に耳がいいな」
( ´_ゝ`)「コッチだ! 弟者行こう!! 女の子を救うんだ! そしてあわよくばキスするんだ!!」
(´<_` )「動機が不純極まりないか、それが本当なら急がないとな!!」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/25(火) 21:05:57.36 ID:MVEEXrNLO
女の子の声は宇宙船の先端から聞こえた。旅客機なら丁度操縦席に当たる場所。
ひび割れた硝子の様な板に阻まれ、中を伺う事は出来ないが、確かに声はそこから聞こえた。
「うぁ……うぅ……」
( ´_ゝ`)「お嬢さん!! 待っててください! 僕が今助けに!!」
兄者はまるで軽業師の様に、宇宙船に飛び乗り、操縦席に貼られたひび割れた硝子に手をかける。
力を込めて、硝子をゆっくりと砕いていく。当然の様に、兄者の掌は血で滲んでいった。
( ´_ゝ`)「ウォォオォォォ!!!」
(´<_` )「……兄者」
段々とひび割れていき穴が開いていく硝子。それに比例して兄者の掌も赤くなっていく。
そして、その両方に一対の掌が静かに重なった。
( ´_ゝ`)「……弟者」
(´<_` )「二人でやれば早い。一気にいくぞ」
( ´_ゝ`)「フフフのフ……了解した。よし………いくぞ」
( ´_ゝ`)「せーの!!!!」(´<_` )
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/25(火) 21:07:01.11 ID:MVEEXrNLO
(#´_ゝ`)「ウォォオォォォォォォオォォォォ!!!!!!!」(´<_`#)
二つの咆哮が頂点の達した時。硝子は静かに割れた。
二人の手から滴り落ちる血と共に、硝子片は地面へと落ちていく。
川 - )「うぅ……あぁあ……」
そして、中から少女が現われた。血塗れの姿で椅子に腰掛けている。
まだ年半端もいかぬ顔にもあどけなさが残る。身に着けている服も子供が着るようなものだった。
息も絶え絶えで、素人目に見ても命の危険がある事が容易に見て取れた。
(;´_ゝ`)「お嬢さん!!! 御無事ですか!?」
(´<_`;)「まて兄者……危険な状態だ……迂闊に動かしたら……」
川;゚ -゚)「うぅ……誰かそこにいるのか……」
(;´_ゝ`)「お嬢さん!! というかどちらかと言うと幼女!?」
(´<_`;)「兄者は少し黙れ。君……大丈夫か?」
川;゚ -゚)「うぅ……私は……?」
(´<_`;)「これは君の宇宙船か? ……墜落したんだ。俺達はそれを見ただけなんだが」
(;´_ゝ`)「君は……?」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/25(火) 21:07:57.51 ID:MVEEXrNLO
川;゚ -゚)「私は……うぅ……私は、クー。クー・レスナオット大尉だ」
(´<_` )「(大尉……? 軍関係の人間なのか……?)」
( ´_ゝ`)「俺は兄者。流石兄者だ……そしてこの冴えない顔のコイツが」
(´<_` )「……弟者だ。流石弟者……この変な顔の弟なんだ」
川;゚ -゚)「う……兄者……弟者……君達に頼みがある……」
( ´_ゝ`)「何ですか!? 人工呼吸ですか? 喜んで!!」
(´<_` )「何だい……? 俺達に出来る事なら……」
川;゚ -゚)「ありがとう……頼む……どうか……」
彼女が発した言葉を皮切りに兄者、弟者の運命は変わっていく。
二人がこの荒野に来てしまったのは、その前兆だったのかもしれない。
川;゚ -゚)「どうか……宇宙を……救ってくれ」
( ´_ゝ`)「……」
(´<_` )「……」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/25(火) 21:09:01.39 ID:Kg12JjIW0
支援
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/25(火) 21:09:06.07 ID:MVEEXrNLO
(;´_ゝ`)
(⊃⌒*⌒⊂)「何故か宇宙の平和を任された!!!!!!!!!!!!!」
/_ノωヽゝ
(´<_`;)「だから何故いちいち尻の穴を見せるwwwwwwwww」
川;゚ -゚)「うぅ……」
第一話『尻の穴と言う名のブラックホールに吸い込まれるが如く』―――――終
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/25(火) 21:09:50.20 ID:kTA5iSjC0
よっしゃ追いついた
弟者までヒキとは斬新だなwww
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/25(火) 21:10:01.46 ID:MVEEXrNLO
とうかおわり
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/25(火) 21:11:14.30 ID:Kg12JjIW0
乙
発見するのが遅かったか
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/25(火) 21:15:30.88 ID:TDipSZxG0
ブーン系小説NEWS速報です
まとめさせて頂きます
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/25(火) 21:18:39.53 ID:Kg12JjIW0
ああ、あのプロフィールとかが邪魔でレス番号と名前欄と投稿日と時間とIDが2列になってやけに縦長になってるとこか良かった良かった
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/25(火) 21:25:24.92 ID:MVEEXrNLO
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: