( ^ω^)ξ゚听)ξブーンとツンは夫婦のようです
1 :
◆KE5IbiKkzw :
………
……
…
ξ゚听)ξ「……」
深く、重く閉じられていた瞼を、ゆっくりと開いて行く。
ξ゚听)ξ「ここは……」
目に映るのは、真っ白で染み一つ無い天井。
部屋の中を見渡すと天井と同様に、真っ白な壁が広がっている。
窓の外からは、太陽の陽射しが眩しい程に溢れ込んで来る。
……思い出した。
私は今、病院にいるんだ。
『目が覚めたかお?』
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 21:38:01.63 ID:8cJEIox+0
2get
支援
3 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 21:39:14.38 ID:HaGD2XkEO
( ^ω^)「……」
ベッドの横に位置するパイプ椅子に腰を掛けている、スーツを身に纏った一人の男性。
そのニコニコとした優しい表情からは何処か、安心感の様なモノを得られる。
確か名前は……。
ξ゚听)ξ「……ブーン?」
( ^ω^)「そうだお、ブーンだお」
( ^ω^)「覚えてくれてありがとうだお」
ξ///)ξ「えへへ」
『ガチャッ』
(´・ω・`)「おはようございます、ツンさん」
病室のドアを開けて中に入ってくる、白衣を着た男性。
4 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 21:41:48.36 ID:HaGD2XkEO
ξ゚听)ξ「おはようございます、ショボン先生」
医者のショボン先生は、腕を後ろに組んだまま、私のベッドへとゆっくり歩み寄って来る。
(´・ω・`)「それで……気分の方は?」
ξ゚听)ξ「あ、とっても良いです」
(´・ω・`)「そうですか、それは良かった」
ニコリと爽やかな笑顔を見せる先生。
現に今朝は調子が良く、頭痛なども無い。
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 21:43:38.51 ID:jsKncbC/O
あああああ!!!!
明日テストなのにこんなスレを見つけたらヾ(>п<*)ノ
6 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 21:44:49.16 ID:HaGD2XkEO
( ;^ω^)「先生、どうですかお?」
ブーンが立ち上がり、先生の元へと詰め寄って行く。
(´・ω・`)「うーん……」
ブーンの問掛けに対して、考え込むようにして唸る先生。
一体、なんの話だろう……。
(´・ω・`)「……まぁ大丈夫でしょう」
( *^ω^)「ホントですかお!?」
先生からの返答に、ブーンの表情が明るくなる。
でも、何が大丈夫なんだろう……。
ξ゚听)ξ「ブーン……どうしたの?」
( *^ω^)「ツン!」
ブーンが、私の方へとに近付いて来る。
( ^ω^)「会話の間は」
ξ゚听)ξ「改行すると」
(´・ω・`)「読みやすかったりする」
支援
8 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 21:46:12.11 ID:HaGD2XkEO
そして元の椅子に再び腰を掛け、私の手を優しく握る。
( *^ω^)「帰れるんだお……家に帰れるんだお!」
ξ )ξ「家に……帰れる?」
( *^ω^)「そうだお!」
ξ* )ξ「やったー!」
9 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 21:48:55.73 ID:HaGD2XkEO
数日前……。
私は、ベッドの上で長い眠りから目が覚めた。
………
……
…
ξ゚听)ξ「ここは……何処なの?」
ξ゚听)ξ「私は……ここは一体、何処なの……?」
不思議だ……。
目が覚めたのに、何かから目覚めていない感覚……。
何も思い出せない。
ξ゚听)ξ「……怖い」
ξ゚听)ξ「……何も分からない」
( ^ω^)「……ツン?」
ベッドの横で椅子に座っている男性が、何か言葉を口にする。
……ツン?
10 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 21:50:51.25 ID:HaGD2XkEO
ξ゚听)ξ「ツン……ツンって何?」
( ;^ω^)「ツン……一体、どうしちゃったんだお?ツンは君の名前だお……」
ξ゚听)ξ「……ツン」
男性が口にした言葉……ツン。
それが私の名前……。
何故、私が私の名前を思い出せないの?
私は私なんだから私が私の名前……。
ワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイ……。
『ズキッ』
突然、頭の内側を鋭利なモノで刺されたかの様な痛み……。
そして、それと同時に迫り来る、何もわからないという恐怖。
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 21:53:57.34 ID:a7updOvUO
支援
12 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 21:54:08.38 ID:HaGD2XkEO
ξ゚听)ξ「……イヤ」
( ^ω^)「……ツン?」
……何も。
……分からない。
ξ;;)ξ「……イヤ」
……何も。
……思い出せない。
ξ;;)ξ「イヤァーッ!」
( ;^ω^)「ツン、大丈夫かお!?ツン!ツン!ツン!」
ξ;;)ξ「イヤーッ!」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 21:56:24.79 ID:a7updOvUO
支援
14 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 21:57:06.53 ID:HaGD2XkEO
………
……
…
(´・ω・`)「……アナタのお名前は?」
ξ゚听)ξ「……」
私の名前はツン。
それはさっきの男性が教えてくれた。
ワタシノ、ナマエハ、ツン。
(´・ω・`)「何か……病院で目が覚める前のことを……覚えていますか?」
ξ゚听)ξ「……分かりません」
本当に何も分からない。
……分からなと言う言葉に恐怖を感じる。
なんで……。
何がワカラナイんだろう。
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 21:58:42.10 ID:a7updOvUO
支援
16 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 21:59:39.74 ID:HaGD2XkEO
(´・ω・`)「……分かりました」
分かりました?
私が分からないのに、この男には何が分かったんだろうか……。
ワカラナイ。
本当に何も分からないんだ、私。
J( 'ー`)し「先生、お待たせしました」
病室に入って来た、真っ白な服を着た年輩の女性。
恐らく看護師さんであろうか。
(´・ω・`)「あぁ、ありがとう」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 22:00:42.14 ID:a7updOvUO
支援
18 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 22:01:30.23 ID:HaGD2XkEO
ξ゚听)ξ「……」
その後、私は看護師の用意した物で、様々な実験の様なことをさせられた。
御飯の食べ方、歯磨きの仕方、口頭でのトイレの仕方など。
どれも自分の出来ることばかりだったから、少しだけ安心した。
私にも、分かることがあるんだ……。
19 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 22:03:20.19 ID:HaGD2XkEO
ξ゚听)ξ「……」
先生と看護師が出て行った後、病室内が静寂に包まれる。
一人ベッドで横になりながら、ボーっとする。
……何も考えたく無い。
考えると、再び恐怖が襲って来るから。
……ワカラナイという恐怖が。
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 22:04:15.63 ID:a7updOvUO
支援
21 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 22:05:09.14 ID:HaGD2XkEO
どのくらい時間が経ったのだろうか。
不意に病室のドアが開く。
( ^ω^)「……ツン」
中へと入って来る一人の男性。
私のことをツンと呼ぶこの人は一体、誰なんだろう……。
『ズキッ』
又だ……。
頭が痛い……。
さっきよりもずっと痛い。
割れそうだ……。
痛い痛い痛い痛い痛い。
ξ;;)ξ「痛いよぅ……」
( ;^ω^)「ツン、大丈夫かお!?今、先生を呼ぶお!」
その男性が慌てながらナースコールを押す姿が目に映る。
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 22:06:16.45 ID:+mCwl+Wx0
支援
23 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 22:06:36.57 ID:HaGD2XkEO
ξ;;)ξ「痛いよぅ……痛いよぅ……」
( ;^ω^)「ツン、大丈夫だお。今、先生を呼んだから大丈夫だお」
そう言ってその男性は、私の手を優しく握ってくれる。
暖かい……。
ξ;;)ξ「痛い……」
……もう何も考えたくない、分からない。
何も分からない、私に教えて……。
頭痛に耐えながらも、喉から声を絞り出す。
ξ;;)ξ「アナタは……誰?」
……私の名前を知る、アナタは?
( ;^ω^)「!?……僕は……」
アナタは……誰なの?
24 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 22:08:33.99 ID:HaGD2XkEO
( ^ω^)「僕の名前は……ブーン」
ξ;;)ξ「……ブーン?」
( ^ω^)「そう、ブーン。そして僕らは……」
( ^ω^)「……夫婦だお」
( ^ω^)ξ゚听)ξブーンとツンは夫婦のようです
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 22:09:18.93 ID:a7updOvUO
支援
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 22:10:49.44 ID:a7updOvUO
支援
27 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 22:11:28.08 ID:HaGD2XkEO
……私は記憶喪失になってしまった。
医者のショボン先生は、難しい言葉を並べて、私の記憶喪失についての内容を伝えてくれた。
正直、難しい話で理解出来なかった。
……でも大丈夫。
私にはブーンがいるんだから。
そして、記憶喪失を知ってから数日後の昼……。
………
……
…
ξ゚听)ξ「先生、お世話になりました」
わざわざ病院の外まで見送りに来てくれた先生に向けて、頭を下げる。
(´・ω・`)「うん……」
癖なのだろうか、先生は相変わらず腕を後ろに組んでいる。
そして心配だと言わんばかりの目を私に向ける。
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 22:12:55.13 ID:a7updOvUO
支援
29 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 22:13:45.76 ID:HaGD2XkEO
(´・ω・`)「……お大事にね」
そう言って、先程とは違って、今度は私に笑顔を向ける。
それがなんだか……嬉しい気持ちにさせる。
(´・ω・`)「それじゃあ……何かあったらスグに連絡を」
( ^ω^)「……分かりましたお」
ξ゚听)ξ「先生ーさよーならー!」
(´・ω・`)「……さよなら」
先生は、笑顔を崩さないまま右手をヒラリと振る。
30 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 22:15:07.39 ID:HaGD2XkEO
先生に別れを告げ、私達二人は駐車場へと向かう。
ξ゚听)ξ「……」
( ^ω^)「さぁツン、乗るお」
私の目の前にある……一台の車。
クルマ。
『ズキッ』
……何故だろう。
あの時と同じ様に、再び頭に痛みが走る。
( ^ω^)「……ツン?」
ブーンが心配そうな表情で、私の顔を覗き込む。
( ;^ω^)「……まさか頭が痛いのかお!?」
ξ゚听)ξξ「んっ……大丈夫」
……大丈夫。
頭が痛いなんて言ってられない。
これから……ブーンと私の家に帰るんだもの。
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 22:16:46.97 ID:a7updOvUO
支援
32 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 22:17:32.95 ID:HaGD2XkEO
ξ゚听)ξ「立ちくらみよ。そんなに心配しないで」
( ;^ω^)「……でも」
ξ゚听)ξ「大丈夫って言ってるしょ。私はほら!この通り元気!」
そう言って軽く、おどけて見せる。
( ^ω^)「……良かったお」
ブーンのホッとしたような表情をしながら、胸を撫で下ろす。
……良かった。
犯人はブーン。
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 22:18:20.74 ID:a7updOvUO
支援
35 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 22:20:17.53 ID:HaGD2XkEO
ξ゚听)ξ「さぁ、行きましょ!」
目の前に用意された車のドアを勢い良く開けて、助手席へと乗り込む。
ξ゚听)ξ「早くー!」
( *^ω^)「おっ!分かったお!」
ブーンが反対側のドアから運転席へと乗り込む。
ポケットから取り出した鍵を車に差し込んで、右に回すとエンジンのかかる音が聞こえる。
( ^ω^)「よーし、帰るお!」
ξ゚听)ξ「イエーイ!」
ブーンがアクセルを踏むと同時に、小さな音を出しながら車がゆっくりと動き出す。
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 22:22:39.71 ID:a7updOvUO
支援
37 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 22:22:48.59 ID:HaGD2XkEO
国道を走る車の窓は、家を、木々を、沢山の人を映し出す。
『〜♪』
不意に耳から脳へと流れ込んで来る音楽。
綺麗なメロディーに乗せた、女性の声。
ξ゚听)ξ「この歌……」
( ^ω^)「どーしたんだお?」
この歌……何処かで聞いたことある気がする。
ξ゚听)ξ「うん、なんか聞いたことのある歌だなーって」
私とブーンは、その歌に耳を傾ける。
( ^ω^)「……良い歌だけど……悲しい歌だお」
ξ゚听)ξ「……そうね」
……悲しい歌。
確かにそんな感じがする。
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 22:24:23.42 ID:ynr7/EqdO
なんかバッ…ん?誰か来たようだ
39 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 22:25:03.97 ID:HaGD2XkEO
元気良く走っていた車が、国道から外れる。
立ち並ぶ民家に囲まれた道を、何度か曲がるとある一軒のマンションが目に入る。
そして、車はそのマンションの前に停車する。
( ^ω^)「……着いたお」
ξ゚听)ξ「……ここが」
……私の家。
車から降りて、マンションの前に立ち、改めて眺めてみる。
ξ゚听)ξ「……やっぱり思い出せないなぁ」
口に出してみる。
やっぱり思い出せないんだなぁ。
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 22:25:44.14 ID:a7updOvUO
鬱な展かiうわpmgwp
41 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 22:26:58.47 ID:HaGD2XkEO
( ^ω^)「……思い出せなくたって良いお」
ξ゚听)ξ「えっ?」
ブーンが何気無く口にした言葉……。
その言葉に少しの疑問を持つ。
( ^ω^)「思い出す必要なんて無いお」
ξ゚听)ξ「でも、それじゃあ……」
( ^ω^)「思い出は、思い出すだけの物じゃ無いお」
( ^ω^)「……作って行く物だお」
ブーンの表情は優しいモノだった。
私の目をジッと見つめ、心に語りかけてくれる。
42 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 22:30:48.41 ID:HaGD2XkEO
( ^ω^)「ツンが辛い思いをするよりも、これから楽しい思い出を作ってくれることの方が」
( ^ω^)「……ブーンは幸せだお」
ξ゚听)ξ「ブーン……」
私もブーンの目を見つめる。
いつもニコニコとした、その目を……。
( ^ω^)「愛してるお」
そう言ったブーンは私の体を強く……そして、優しく抱き締めてくれる。
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 22:31:24.65 ID:a7updOvUO
支援
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 22:32:44.31 ID:a7updOvUO
支援
45 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 22:33:00.27 ID:HaGD2XkEO
ξ*゚听)ξ「ちょっと……ブーン」
こんな所で……恥ずかしいよ。
( ^ω^)「……なんだお?」
ξ///)ξ「……私も、愛してるよ」
( *^ω^)「おっおっ!」
ξ*゚ー゚)ξ「さっ、早く中に入りましょう」
恥ずかしくなった私は、ブーンの手を取り、マンションの方へと歩き出す。
( ^ω^)「ツン、そっちじゃないお」
ξ*゚听)ξ「あらっ?」
私が向かったのは、違う方の入り口だった。
46 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 22:34:33.87 ID:HaGD2XkEO
( ^ω^)「こっちだお」
今度は、ブーンが私の腕を引いてくれる。
大きくて、暖かい手。
ブーンが開けてくれたドアから、部屋の中へと入る。
ξ゚听)ξ「へぇー……」
中は割りと綺麗で、物が少なく、サッパリとした印象を持つ。
部屋の数は二部屋で、キッチン、風呂場、洗面所、トイレが別々に付いていて、中々広い構造になっている。
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 22:35:28.73 ID:26hJUVjEO
支援
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 22:36:00.56 ID:a7updOvUO
支援
49 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 22:36:31.19 ID:HaGD2XkEO
居間の隣に位置する、恐らく寝室であろうその部屋には、布団が二つたたんで置いてある。
ξ゚听)ξ「ここで寝るの?」
( ^ω^)「そうだお。右が僕で、左がツンの布団だお」
居間へと戻り、二人でソファーに腰掛ける。
( ^ω^)「ふぅー」
ξ゚听)ξ「ふぅー」
『……』
突然、私達を襲う静寂。
病院にいた時とは少し違う、二人だけの空間に緊張を覚える。
ξ゚听)ξ「なんか……変な感じね」
( ^ω^)「……」
ブーンの暖かい手の平が、私の肩をソッと包み込む。
50 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 22:38:38.64 ID:HaGD2XkEO
( ^ω^)「これからは……ずっと一緒だお」
ξ*゚听)ξ「……うん」
これからは、ブーンとずっと一緒。
ドラマに出て来る様な、甘い言葉。
ξ*゚听)ξ「これから……もっとブーンの事を知りたいから……」
ξ*゚ー゚)ξ「だから……これから宜しくね!」
( ^ω^)「……こちらこそだお」
『ピーンポーン』
玄関の方からインターホンの鳴る音が聞こえる。
51 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 22:40:45.93 ID:HaGD2XkEO
( ^ω^)「おっ?誰だお?」
ブーンはソファーから立ち上がり、小走り気味に玄関へと向かう。
『おーっす』
『今着いたばかりか?』
ドアの開く音がしてから、男性と女性の声が聞こえてくる。
ξ゚听)ξ「……誰だろう?」
私もブーンの後を追う様にして、玄関へと向かう。
52 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 22:42:51.25 ID:HaGD2XkEO
('A`)「おー、ツン!久し振りだなー!」
川 ゚ -゚)「遊びに来たぞ」
そこにはボサボサ頭と、それに不釣り合いなスーツを身に纏う男性と
Tシャツにジーパンと、かなりラフな格好をした綺麗な女性が立っていた。
( ^ω^)「二人はドクオとクー。ブーン達とは高校からの友達だお」
ξ゚听)ξ「はっ……こんにちわ」
うっかり出て来そうになった"初めまして"と言う言葉を、慌てて飲み込んで、こんにちわに変える。
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 22:42:52.45 ID:jAGEUaC10
捕手
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 22:43:36.15 ID:a7updOvUO
支援
支援
56 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 22:45:08.21 ID:HaGD2XkEO
ドクオさんとクーさんとは、高校からの友達なんだ。
初めましてなんて言葉は、変だ。
('A`)「なんだー、思ってたよりも元気そうだなー」
ドクオさんは、自分の顎にうっすらと生えている髭を、左手でジョリジョリといじりながら、私のことを強い眼差しで見つめる。
ξ゚听)ξ「……」
その目に少しだけ、恐怖を覚える。
この人の目……なんだか恐い。
全てを見透かすような……。
そんな目……。
57 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 22:47:44.07 ID:HaGD2XkEO
川 ゚ -゚)「そんな目でツンを見るんじゃない」
雰囲気を察したクーさんが、ドクオさんを制する。
('A`)「おースマンスマン、職業柄でな」
クーさんの言葉で、ドクオさんの目が一変して優しいモノに変わる。
しかし、職業柄という言葉……。
ξ゚听)ξ「ドクオさんの職業って、なんなんですか?」
('A`)「あぁ、俺は……」
('A`)「刑事なんだ」
ξ゚听)ξ「刑事……さん」
刑事さんか……。
成程、だからあんな目……でもなんで私をあんな目で見るの?
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 22:48:15.26 ID:8zAPrhIj0
支援
59 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 22:49:42.45 ID:HaGD2XkEO
川 ゚ -゚)「ツン」
ξ゚听)ξ「は、はい!」
考え事をしている最中、不意に名前を呼ばれて、慌てて返事をする。
川 ゚ -゚)「……敬語は止めてくれないか?」
ξ゚听)ξ「えっ……」
川 ゚ -゚)「私達は……昔からの親友じゃないか」
川 ゚ -゚)「だから……敬語なんて使わないでほしい」
……そうだ。
例え、私の記憶が無くなって、私自身が一からのスタートになってしまったとしても……。
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 22:50:03.58 ID:a7updOvUO
支援
61 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 22:51:24.34 ID:HaGD2XkEO
クーさんの……いやクーさんだけじゃなく、他の人達の中での私は……。
立ち止まること無く歩き続けているんだ。
ξ゚ー゚)ξ「……わかったわ」
川 ゚ ー゚)「良かった」
クーがニコリと、私に笑顔を見せてくれる。
ξ゚听)ξ「改めて宜しくね」
川 ゚ -゚)「あぁ、宜しくな」
私とクーは握手をする。
クーの顔は、近くで見れば見る程美しく感じる。
白く透き通る肌に、通った鼻筋。
そして……綺麗な目をしている。
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 22:52:20.22 ID:90TTpvozO
紫煙
63 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 22:53:32.92 ID:HaGD2XkEO
('A`)「俺にも敬語なんていらないからなー」
ξ゚ー゚)ξ「わかったわ」
改めて痛感させられた、私の記憶喪失。
初めてじゃ無いのに、初めまして。
二人との出会いは……。
今の私では無く、昔の私を遠くに感じてしまう瞬間だった。
64 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 22:54:53.44 ID:HaGD2XkEO
('A`)「じゃあー……飯でも行きますか」
始めからこれが目的だったと言わんばかりに、ニヤリと笑うドクオ。
( ;^ω^)「ドクオ!」
('A`)「あん?」
ブーンが少しだけ強い口調で声を挙げる。
( ;^ω^)「ツンは今日、退院したばかりだお!それに……」
言葉に詰まってしまうブーン。
恐らく、私の身体を気遣ってくれているのだろう。
でも……。
ξ゚听)ξ「あら、私は大丈夫よ」
( ;^ω^)「ツン……」
65 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 22:57:00.42 ID:HaGD2XkEO
でも私は、ご飯に行きたかった。
皆とご飯に行って、お喋りして、色々な事を知りたい。
クーの事やドクオの事。それにブーンの事も。
私だけスタート地点で立ち止まってるなんてイヤ。
川 ゚ -゚)「久し振りに揃ったんだし、良いじゃないか」
('A`)「ツンも乗り気だしよー」
( ;^ω^)「ぅぅ……わかったお」
ブーンが観念したかのように答える。
私とブーンは一旦、部屋に戻って外出の準備をする。
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 22:57:53.40 ID:a7updOvUO
支援
67 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 23:00:15.99 ID:HaGD2XkEO
( ^ω^)「……」
ξ゚听)ξ「……ねぇブーン?」
( ^ω^)「おっ?」
ブーンは、手に持っているポロシャツに腕を通しながら、返事をする。
ξ゚听)ξ「私の身体のこと……そんなに気遣わなくても良いんだよ?」
( ^ω^)「ツン……」
私は、ブーンの胸元に右頬を寄せる。
始めはゆっくりと刻まれていた鼓動が、早くなって行くのがわかる。
68 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 23:03:49.71 ID:HaGD2XkEO
ξ*゚听)ξ「私は……大丈夫だから」
( ^ω^)「……わかったお」
ブーンは手を添えるように優しく、私の体を抱き締めてくれる。
ブーンの鼓動も……私の鼓動も早くなる。
('A`)「ひゅーお熱いですこと」
( *^ω^)「ド、ドクオ!」
気が付くとドクオは、壁に寄りかかりながら、私達のことをニヤケ面で眺めていた。
ξ///)ξ「い、いるならいるって言ってよ!」
69 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 23:06:29.86 ID:HaGD2XkEO
('A`)「だってー二人っきりの世界に入ってたみたいだしー」
へへへと意地悪そうな笑い声を挙げ、左の内ポケットから煙草を取り出す。
中から一本取りだし、口にくわえて火を付ける。
('A`)「そんなん帰ってきてからで良いからよー早く行こうぜ」
そう言ってから、火の付いた煙草を再び口元へと運ぶ。
フィルターから煙を強く吸い込んで、一度肺に入って行った煙を外へと吹き出す。
70 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 23:08:58.13 ID:HaGD2XkEO
( *^ω^)「わかってるお!」
ξ///)ξ「もう!」
私とブーンは急いで準備を終えて、クーの待つ玄関へと向かう。
川 ゚ -゚)「……随分遅かったじゃないか」
勿論、それ程待たせた覚えは無い。
ξ///)ξ「べ、別になんでも無いわよ!」
川 ゚ ー゚)「ふぅーん」
クーはドクオと同様に、ニヤリと笑ってみせる。
部屋で行われた会話から、何があったのかは容易に予測出来ているのだろう。
支援
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 23:10:20.89 ID:a7updOvUO
支援
73 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 23:10:47.45 ID:HaGD2XkEO
('A`)「へへー実はコイツらよー」
ξ///)ξ「ストップ!」
ドクオの言葉を慌てて遮る。
川 ゚ ー゚)「何かあったのか?」
( *^ω^)「な、なんも無いお!」
('A`)「いや、なんか俺達待たせてコイツらよー」
ξ///)ξ「駄目ー!」
ドクオとクーの二人が私達をからかう。
でも決してイヤな気分になどならなかった。
初めて、こんな大きな声を出した気がする。
74 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 23:13:28.00 ID:HaGD2XkEO
家を出た私達四人は、ドクオの車へと乗り込む。
案の定、車内には煙草の匂いが充満していた。
('A`)「よーし!んじゃあー、適当に走るから適当に飯屋探せよー」
川 ゚ -゚)「全く……君はいつも適当だな」
ドクオのいい加減な発言に、クーが鋭く指摘をする。
生地はしっかりとしているのにシワくちゃなYシャツに、アイロンをかけてパリっとさせる。
例えるならばそんな感じ。
……二人はお似合いだなって思った。
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 23:14:02.40 ID:a7updOvUO
支援
76 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 23:16:04.42 ID:HaGD2XkEO
('A`)「んーまぁ、取り合えず店探しはお前らに任すからな」
そう言って車にエンジンを掛けて、アクセルを踏む。
ブーンの時とは違い、力強い走り出し。
( ;^ω^)「ドクオ!安全運転で頼むお!」
('A`)「俺はいつだって安全だぜー」
川 ゚ -゚)「この間、電柱にぶつけたのは何処のどいつだ」
ξ*゚听)ξ「アハハハハ」
この光景を見て、思わず笑い声を挙げてしまった。
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 23:17:43.64 ID:a7updOvUO
支援
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 23:18:17.64 ID:a7updOvUO
支援
79 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 23:20:01.14 ID:HaGD2XkEO
('A`)「へへっ」
川 ゚ ー゚)「ふふっ」
( *^ω^)「おっ!」
釣られて他の三人も笑い出す。
……記憶が無くなったって、私が幸せなのがわかる。
……ずっと、このままでも良いなって思った。
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 23:21:49.72 ID:a7updOvUO
支援
81 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 23:23:03.51 ID:HaGD2XkEO
………
……
…
空の一番上にいた太陽も逃げる様に去って行き、当たり前の様に月が姿を現していた。
テーブルの上にポツリとある、可愛らしいデザインの置き時計。
それの針は夜の7時00分を少し回った辺りを指している。
ξ゚听)ξ「ふぅー……疲れた」
身体にダルさを感じ、倒れる様にしてソファーに座り込む。
( ^ω^)「身体……大丈夫かお?」
ξ゚听)ξ「んっ……大丈夫」
何日間かの入院で体力が落ちたのだろうか……。
それとも元々、体力の無い方だったのか。
帰ってきてから、かなりの疲労を感じる。
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 23:24:33.66 ID:a7updOvUO
支援
83 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 23:25:00.19 ID:HaGD2XkEO
( ^ω^)「全く……ドクオもデリカシーが無いお」
私達はドクオの車に乗り込んだ後、たまたま目に付いたラーメン屋さんに入ってちょっと遅めの昼食を取った。
それからゲームセンター、ボーリングを立て続けに楽しんだ。
そして……最後はカラオケボックスで、ドクオのジャイアンリサイタルが開催された。
ξ゚ー゚)ξ「でも……楽しかったわ」
この言葉に偽りは無い。
今でも、思い出しただけで笑いが込み挙げてくる。
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 23:27:11.80 ID:a7updOvUO
誰か……一緒に支援しようぜ
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 23:27:17.10 ID:IvyJm2wSO
支援
86 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 23:27:27.69 ID:HaGD2XkEO
( ^ω^)「ドクオは、昔からマイクを持ったら放さない男だったお」
ξ゚听)ξ「……」
ブーンが何気無く言った、"昔"と言う言葉。
その昔を……今の私は、何も知らない。
……昔の私はどんな女だったんだろう?
( ^ω^)「……ツン?」
ξ゚听)ξ「んっ?」
うつ向いていた顔を上げると、ブーンは心配そうな顔をして、私のことを見つめている。
( ^ω^)「顔色が悪いお……大丈夫かお?」
ξ゚听)ξ「大丈夫!……少し疲れちゃっただけ」
87 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 23:30:23.32 ID:HaGD2XkEO
( ^ω^)「もう今日は寝るかお?」
ξ゚听)ξ「そうね……寝るかな」
ブーンは
『わかったお』
と言った後、寝室の方へと向う。
布団の用意をしているその間に、私は寝やすいラフな格好へと着替える。
( ^ω^)「準備オッケーだお」
ξ゚听)ξ「うん、ありがと」
ブーンに一言、お礼を言ってから寝室の方へと足を進める。
寝室の床には、先程まで畳んで置いてあった布団が、二つ並んで開かれている。
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 23:30:27.70 ID:a7updOvUO
支援
89 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 23:32:49.48 ID:HaGD2XkEO
( ^ω^)「じゃあ、ゆっくり休むお」
ξ゚听)ξ「……ブーンはまだ寝ないの?」
電気のスイッチに手を掛けて、寝室から出て行こうとするブーンを呼び止める形になる。
( ^ω^)「寝る準備してくるお、ツンは先に寝てるお」
ξ゚听)ξ「ん……わかった」
( ^ω^)「おやすみだお」
ξ゚听)ξ「おやすみ……」
『パチッ』
私が布団の中に入ったことを確認してから、ブーンが壁に付いているスイッチを押す。
部屋の隅々まで照らされていた光が消えてしまう。
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 23:37:00.61 ID:a7updOvUO
支援
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 23:37:48.72 ID:pIhLa12b0
支援
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 23:38:39.73 ID:UjLQwoSjO
支援
93 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 23:38:55.81 ID:HaGD2XkEO
ξ゚听)ξ「……」
ブーンが寝室から出て行き、今日初めて一人と言う名の孤独を味わう。
……イヤでも言葉が頭に浮かぶ。
今まで篭っていた病院とは違う、時の経過を感じる。
ここでは……。
無情にも時が進んで行く。
……私の記憶喪失とは無関係に。
ドクオとクー。
二人はとても良い人達だった。
今日だって凄く楽しかった。
しかし……何処か寂しさを覚えたのも事実だ。
記憶が戻れば良いとは思わない。
だけど、この寂しさは……。
94 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 23:40:57.51 ID:HaGD2XkEO
………
……
…
『ギィ……』
どれ程の時間が経過していたのか……。
1分か、30分か、それとも1時間か。
不意にドアの開く音が聞こえて、闇の中に影の姿を見る。
恐らくブーンが寝る準備を終えて、寝室に入って来たのだろう。
『……』
ξ゚听)ξ「……」
ブーンは無言で、私の隣に位置する布団の中へと入る。
布団の擦れる音が聞こえたと思うと……静かになる。
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 23:41:36.88 ID:a7updOvUO
支援支援
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 23:43:55.71 ID:LUdIIvxvO
支援
97 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 23:44:42.48 ID:HaGD2XkEO
『……』
ξ゚听)ξ「……」
未だ目の慣れない暗闇。
布団の中に手を入れて……ブーンの手を握る。
中にあったブーンの手は暖かく、私の手が触れると、ピクッ反応する。
……握り合う手と手。
……二人の距離が近くなっていくのが分かる。
……最早、どちらの布団か分からない。
……暗闇の中、二人は体を寄せ合い。
……見えない唇にキスをした。
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 23:45:43.11 ID:a7updOvUO
こんな展開にはwktkせざるをえない
99 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 23:46:46.39 ID:HaGD2XkEO
一日目……完
以上で今日の投下を終わります。
本日は、読んで下さってありがとうございました。
沢山の支援が力になりました。
二日目は後日、投下させて頂きます。
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 23:47:29.78 ID:c4qRwLvAO
ドクオ達は記憶喪失のことはしらんのか?
正直、支援する暇さえ惜しんで再読み込みしたいぜ
支援
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 23:48:18.07 ID:a7updOvUO
乙
いいとこで終わりやがって…
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 23:48:41.71 ID:axFveYMu0
>>1 乙カレー。
wktkしながら二日目の話を待っているぜw
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 23:49:17.20 ID:cys4iGGCO
どこから鬱になるのかねー
これは正直、鬱展開読みたくないな
乙
106 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/24(月) 23:52:07.43 ID:HaGD2XkEO
>>100 描写が足りなくてすみませんorz
記憶喪失についてドクオとクーの二人は、あえて触れていません。
友達がゆえの気遣いです。
おもんない
>>1 ところで、いつも大体何時くらいに投下するとかある?
あるなら待ち構えるんだけど
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 23:57:57.53 ID:Outa1g+CO
これからに超期待
三点リーダーの多用は狙ってるのか?
111 :
◆KE5IbiKkzw :2007/09/25(火) 00:06:40.30 ID:mc5TzYmMO
>>108 日は全くの未定ですが、大体9時〜10時の間の投下を予定にします。
>>110 三点リーダー大好きです。多用すると読みずらくなると思うんですが、どーしても使用したいシーンが多くて……。申し訳無い。
本日はどーもありがとうございました。ではノシ
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/25(火) 00:13:43.38 ID:2zGDI5+UO
乙
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
乙