1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
代理
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 19:00:07.52 ID:pBEvX7vlO
age
3 :
◆tOPTGOuTpU :2007/09/24(月) 19:02:53.67 ID:M/8DDCov0
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 19:03:44.69 ID:SlNB8eu30
いつも読んでるぜ作者!ガンガレ
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 19:04:12.34 ID:W6GEQgSAO
創価作者!
6 :
◆tOPTGOuTpU :2007/09/24(月) 19:04:42.32 ID:M/8DDCov0
第21話
(;^ω^)「や、やったお……!」
今僕が立っているこの場所は、紛れもなくバルコニー・エリアだ。
進んで左の方の扉を跨げば「資料室」。
右の方の扉を跨げば「第8通路・喫煙室」へ行けるはずだ。
正面奥にある半円状のバルコニーからは、
更なる目的地「ホール・ロビー」が一望出来るだろう。
僕は頭の中で、目的をもう一度反復した。
これからは、「第8通路・喫煙室」の扉を潜り、
その先にずっと伸びるコンクリート製の整備された道"第8通路"を突っ切り、
奥にある階段を下りて今度はB8へと向かう。
そこからホール・ロビーに入り
黒いエレベーターに乗り込む。
そこから、町長の屋敷に侵入して町長と対峙する。
……まだまだ、先は長い。
しかし、何にしても第一関門をクリアしたようなものだ。
喜びが絶えることはなかった。
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 19:05:22.18 ID:3XTt8po6O
作者ガンバ!!
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 19:05:25.41 ID:QH74hBkJ0
wktk
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 19:06:23.25 ID:O1Ut1Tq6O
wktk
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 19:06:34.54 ID:m6nhQ74TO
他に代理で立てた奴らに奴らに謝れよ(笑)
作者様(笑)
せっかく立ててもらったんだぞ(笑)
11 :
◆tOPTGOuTpU :2007/09/24(月) 19:06:53.50 ID:M/8DDCov0
( ^ω^)「よし、いくお」
バットを景気づけに軽く一振りしてから、歩を進めた。
疲れは、バルコニー・エリアに着いたという喜びのお陰で消えている。
目線は、右の扉に固定されている。
一度、バルコニーに下りてホール・ロビーの全貌を確認しようかと迷ったけど
寄り道すると時間が大きく消費されそうだったので、それはしないことにした。
といっても実際に掛かるであろう時間は極僅かなものだろう。
しかし、"寄り道"という行為が生理的な不安をもたらす。
そのまま「第8通路・喫煙室」の扉に直進しよう。
そう決めてからは、少し速度を上げ
緊張を尖らせた。
ところが
後10mといったところで、異変を見てしまった。
釘付けにしていた右の扉の、異変である。
ドアノブが回ったのだ。
12 :
◆tOPTGOuTpU :2007/09/24(月) 19:10:05.26 ID:M/8DDCov0
(;^ω^)「え!?」
ワケが分からず、無意識に身体を硬直させてしまう。
右手のバットを両手持ちに変えて胸の前に、
まるでお守りのように持っていった。
一方ドアノブの動きは180°回ったところで止まると、
扉はユックリと開かれて、
中の扉を引いた人間もまた、ユックリと姿を現していく。
扉を閉め、鍵を差し込んでロックを掛けた。そして。
のそり、のそり、
(;^ω^)「…………」
通路に降り立った人間……男の動きは、まさにそういう動きだった。
その動きに見合う姿を、男はしていた。
男の身体と服装はボロボロで、片腕が存在していなかったのだ。
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 19:11:25.07 ID:O1Ut1Tq6O
wktk
14 :
◆tOPTGOuTpU :2007/09/24(月) 19:13:37.16 ID:M/8DDCov0
本来なら高価なものであろう上等なスーツも、破れ目と焼け焦げた痕が
激しくて今ではもう、ぼろと言っても差し支えない。
顔は、ここからでは誰なのか判別出来なかった。
擦り傷や黒ずんだ汚れが表情を隠しきっている。
片腕は悪行の末に潰されたのか、
と思うほどの陰惨な雰囲気を男は醸し出していた。
(;^ω^)「(……この雰囲気、まさか……)」
予想したと同時に、男がこちらへ向かって歩きだした。
距離が縮めば縮むほど、その雰囲気はより一層濃度を増していく。
自分の心臓の音がよく聞こえた。
バットを握る両手の力をギュっと込めて、
立ち向かうべき現実を必死で受け止めようとした。
男が歩みを止めた。その頃にはもう、顔の判別はついていた。
おぞましい空気だ、この土気色の通路の照度が低くなったような気さえする。
僕が喉を鳴らしている間に、男は口を開いた。
ミメ,,メД゚彡「お前がここに来れるとはな、ブーン。え?」
15 :
◆tOPTGOuTpU :2007/09/24(月) 19:16:29.41 ID:M/8DDCov0
ヨレヨレの満身創痍のこの男は、
CPナンバー2の座のフー、その人に違いなかった。
(;^ω^)「……フー……なのか……お」
ミメ,,メД゚彡「呼び捨てか。まぁいい」
一歩、フーは進んだ。
ミメ,,メД゚彡「他の2人はどうした、あのガキ共は、死んだのか、あ?」
(;^ω^)「え……う……」
ミメ,,メД゚彡「ジョルジュは死んだ、他の2人も消えたとなりゃ、
後はお前1人だけだな。あぁ?」
馬鹿な、馬鹿な。
その3人が死ぬもんか、死ぬわけがない。
へたれなドクオだって、大人びたショボンだって、
リードしてくれるジョルj……
(;^ω^)「 え 」
あれ、今……
フーは……ジョルジュがどうなった、と言った?
16 :
◆tOPTGOuTpU :2007/09/24(月) 19:18:56.87 ID:M/8DDCov0
(;^ω^)「今……なんだって……?」
ミメ,,メД゚彡「あ? ジョルジュが死んだのがショックなのか? あのクズのことが?」
(;^ω^)「……うそだ……」
ミメ,,メД゚彡「あの野郎……自爆なんかしやがって……お陰でこんなザマだ、クソが」
(;^ω^)「……自 爆……」
ミメ,,メД゚彡「てめぇも死ぬんだな」
言うや否や、フーがこちらに向かって走りだした。
今までの動きとは違う俊敏なものだった。
――ジョルジュが、爆死……自爆した……?
何で、なんのため………だ。
決まってる。
僕達を……僕達を……!
(# ω )「うわああああああああああ!!」
17 :
◆tOPTGOuTpU :2007/09/24(月) 19:20:53.03 ID:M/8DDCov0
(#^ω^)「このヤロォぉおおおおおおおお!!!」
咆哮を上げて、僕もフーへ駆け出した。
バットのグリップに巻きついている黒テープの感触を、嫌というほど味わいながら。
――恐れるな! 恐れることはない。
いくら相手が、ここのナンバー2の男だったとしても
奴は全身を負傷している上に、右腕が無いのだ!
恐れるな!! 行けるはずだ!!
充分にフーとの距離が縮まり、バットの射程圏内に入った頃
には既に、僕はそれを高々と上げていた。
いける! 冷静に鉄の棒を素早く振り下ろした。
威力は充分、狙いもフーの額だ。
だが……
(;^ω^)「え……?」
バットは、フーに打撃を与えるまで後3cmも無いところで
ピタリと動きを止めてしまった。動かそうにも、硬直したようになってしまっている。
同時に気付く。
フーとの間合いが、いつのまにか直前よりかなり縮まっていた。半分以上である。
ここまで近づけば、逆にバットは使い辛いほどだろう。
(;^ω^)「なっ……?」
ミメ,,メД゚彡「アホウが」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 19:21:28.45 ID:O1Ut1Tq6O
しえ
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 19:21:39.67 ID:KPDtxHL6O
支援
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 19:21:45.36 ID:YxPF7OSF0
支援
21 :
◆tOPTGOuTpU :2007/09/24(月) 19:22:46.92 ID:M/8DDCov0
その言葉が起爆点として
急にバットが何故か本来と逆の動き――つまり、僕に
向かって襲い掛かってきた。
目の前に銀の太い直線が現れたかと思うと、勢いよく、
僕の前頭部に向かっていったのだった。
鈍い音が響き、視界が黒くなっていく。
(;^ω^)「うぐっ!!」
バットが僕の前頭部に激突したが、
幸いなことに威力はそこまで無かった。
視界がぼやけたままだったが、
何となくフーの行いを理解した。
僕の握っていたグリップの、更に下の部分を
素早く掴み、バットを"引いた"のだろう。
がむしゃらにバットを振り回して
フーの手を引っ剥がそうと、やっきになる。
――やった、外れた! そう浮かれたときに
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 19:23:45.20 ID:YxPF7OSF0
人間業じゃあねぇwwwwwwwwwwwwwwwwwww
23 :
◆tOPTGOuTpU :2007/09/24(月) 19:24:15.77 ID:M/8DDCov0
突然、腹に重々しい一撃がめり込んだのだった。
(;^ω゚)「!!??」
鳩尾を僅かに逸れた位置に与えられたその一撃、痛みに
僕は思わず面食らってしまい、少しの間立ちすくんでしまった。
その隙を突かれ
更に二発、三発。
片腕だけのフーがここまで速い殴打を繰り返せることに
驚きながら、思わず後ろにフラついてしまった。
フーはそこを更に追撃し、片腕でパンチを放ち続ける。
(;^ω^)「……ぅ…!」
戸惑いながら、僕は情けなく、攻撃に耐え忍ぶしかなく
たまに繰り出すバットの払いも難なく避けられてしまい、
再び追撃は開始されるのだった。
何故片腕の身で、ここまで素早い連撃を行えるのか、
それが疑問で、フーという男の恐ろしさを垣間見た瞬間でもあったのだが
僕はただひたすら、フーの勢いに押されて
防戦1本だった。
24 :
◆tOPTGOuTpU :2007/09/24(月) 19:24:48.35 ID:M/8DDCov0
ごめんなさい
さっさと飯食ってきます
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 19:27:29.70 ID:2rsBnt+j0
支援
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 19:31:11.66 ID:KPDtxHL6O
支援
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 19:34:35.34 ID:ZT15PNdcO
しえ
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 19:40:21.12 ID:KPDtxHL6O
ほ
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 19:48:54.59 ID:KPDtxHL6O
し
30 :
◆tOPTGOuTpU :2007/09/24(月) 19:50:27.26 ID:M/8DDCov0
ありがとうございました、再開します
31 :
◆tOPTGOuTpU :2007/09/24(月) 19:52:27.84 ID:M/8DDCov0
後ずさりをし続けていたため、既に
壁と背中は擦り合っていた。もう逃げる場所などない……そう悟ると、
ふと窮鼠猫を噛む、というような力が自分の内から込み上げてくるのが分かった。
バットを下から上へ振り上げて、フーにダメージを与えようとするも
サっと往なされてしまうばかりか、大振りのよろめきを見逃されることもなく
フーの回し蹴りを胸の辺りに食らってしまった。
(;^ω^)「うぐッ……!」
更に壁に激突し、身体全体がびりびりと痺れた。
そのままずり落ちるように尻餅をついてしまった。
ふと、左肘にだけ他と違う感覚があった。
……木だ。多分、「資料室」のドアだろう。
つまり、今の僕は「資料室」のドアと隣合わせになるような形のようだ。
そのまま上を見た。
通路の天井に括り付けられた電球が後光として
僕を見下ろすフーの存在感をより一層際立たせていた。
(;^ω^)「……フー……」
ミメ,,メД゚彡「相手は片腕を失くした満身創痍の人間……そいで
こっちはバットを持った、怪我1つない身体。
夢見るのも、ワケねぇ……"しょうがねぇ"……」
32 :
◆tOPTGOuTpU :2007/09/24(月) 19:55:47.84 ID:M/8DDCov0
(;^ω^)「くそっ……」
迫力に気圧されて、掌を地面に着いた。
ザリっとした乾いた砂利と小石の感覚が両手に広がる、と思っていた。
(;^ω^)「(……ん?)」
何故か左手の一部分だけ、その感覚が欠如していた。
代わりにあるのは、カサカサとした、人工的な乾いた感触。
……紙? 位置からいって、「資料室」のドアの下の隙間に挟んであるのだろう。
フーはそのことに気付いていないようだった。咄嗟に拳を作りそれを握り隠すと
バっと立ち上がって、フーへ思い切り
頭突きを与えた。
ミメ,,メД゚彡「ぐぅっ!?」
もたれ込んで、倒れた。
片腕のフーは流石に起き上がるのに時間が掛かった。
僕はその隙をついて
早めに立つとバットを拾い、更に手にしていた紙の
内容をさっと確認した。
「バルコニーに奴を引きつけて」
それだけがこの紙、メモ帳の切れ端に殴り書きされてあった。
33 :
◆tOPTGOuTpU :2007/09/24(月) 19:58:47.87 ID:M/8DDCov0
ミメ,,メД゚彡「この……カスが……」
(;^ω^)「!」
メモに気を取られていた間に、
フーは既に完全に立ち上がって僕を睨みつけていた。
奴独特の凄惨な瞳には、思わず震えてしまう。
しかし、怯えを無理矢理潰すと毅然とした態度で言い返す。
( ^ω^)「お前にカス呼ばわりなんてされたくないお!」
ミメ,,メД゚彡「ほざけ。ジョルジュなんぞを慕ってたお前も、その"程度"なんだよ」
(#^ω^)「ジョルジュをバカにするなお!!」
ミメ,,メД゚彡「"あれ"は相当の出来損ないだな」
(#^ω^)「………!」
この男にはもう、我慢がならなかった。
バットでフーの身体を指し、宣言をする。
(#^ω^)「ジョルジュはお前に殺されたようなものだお!!
僕が、僕が敵を討ってやるお!!!」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 20:01:11.41 ID:vtWaFCzXO
支援
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 20:01:13.00 ID:jf1QStSrO
支援
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 20:01:15.57 ID:TTbG1DcSO
支援
37 :
◆tOPTGOuTpU :2007/09/24(月) 20:01:21.42 ID:M/8DDCov0
ミメ,,メД゚彡「ハッハッハッハッハ!! じゃあ何だ?
お前は俺に殺されちまえばもう、カス以下ってことだな!
え! おい!?」
(#^ω^)「させるかお……!」
ミメ,,メД゚彡「あのカスが何をしたっていうんだ!
お前に何が出来る!? 何を持っている!? ああ?」
(#^ω^)「………!」
ミメ,,メД゚彡「カスは何も残せないんだよ」
……。
カァ……と、一瞬で頭が熱くなるのを感じた。
動悸が激しくなり、手の汗が増えていくのがわかる。
そして、バットを握る手の力は、
一層強くなった。グリップの黒テープの感触が伝う。
( ω)「これは……このバットは……!」
(#゚ω゚)「これはジョルジュのバットだぁぁぁぁぁあああ!!!!!」
38 :
◆tOPTGOuTpU :2007/09/24(月) 20:03:14.30 ID:M/8DDCov0
(#゚ω゚)「うわあああああああ!!!」
両腕を精一杯ねじ回してから、がむしゃらに横一線になぎ払った。
ミメ,,メД゚彡「!」
バットの腹が、見事フーの身体と接触し捉えたので
突然重みが増してきたが、構うことなく更に腕に力を込めて
振り切るようにして、バットを最後まで払った。
ぐわんとフーの身体は宙にほんの少し持ち上げられながら、
バルコニーの方へと吹っ飛んでいった。
その顔はどことなく達観としていて
少しゾっとしてしまったが、
構わず僕は追撃を仕掛けようと体勢を持ち直しながら
フーの行く先を眺めていた。
フーの身体はバルコニー前のカーテンに一瞬フワリ
と包み込まれたかと思うと、突然つんざくような
ガラスの弾け砕ける音が響き渡り、
カーテンも慌てふためきながら舞いだした。
そのため、フーの姿が見えなくなってしまい、
かろうじて"奴はバルコニーに飛ばされた"ということが
分かるだけとなってしまった。
(#^ω^)「………」
バットを片手に切り替えてバルコニーへ駆けた。
あのメモのことが頭から離れなかったが、今は
フーのことに専念しようと心を切り替えた。
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 20:03:46.86 ID:dsa97O6JO
ほ
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 20:04:45.80 ID:YxPF7OSF0
前から思ってたんだけど作者は、もしかして昔ギャングスタ書いてた人か?
暴れを少しずつ弱めていくカーテンには
ガラスの破片が無数にこびり付いていて、
動きと合わせてキラキラと輝いていた。
その下には大小様々な形の割れたガラスが飛び散っていて
突っ切るのに苦労しそうだな、と思ったが
構うことない、と考え直すとスニーカーのまま
走り出した。
バルコニーに続く洋風の開き戸は
見るも無残な姿となってしまっていたが、
それを強引に両肘で開かせると
僕はバルコニーに飛び出したのだった。
( ^ω^)「……フー」
ミメ,,メД゚彡「気分は最高か」
高欄に手と体重を乗せてこちらを見据えているフーは
随分と余裕そうな表情をしていた。
僕はバットを今度は両手に切り替えると
ジリジリとフーの元へ迫っていった。
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 20:06:44.79 ID:Qn0UOxLN0
ツマランというか、文才がなさ過ぎる。
やめちまえ
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 20:07:08.33 ID:YxPF7OSF0
支援
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 20:07:28.36 ID:jf1QStSrO
支援
45 :
◆tOPTGOuTpU :2007/09/24(月) 20:08:25.28 ID:M/8DDCov0
ミメ,,メД゚彡「え? おい」
( ^ω^)「お前を……討つお!」
飛び掛る様に近づくとバットでフーの鳩尾目掛けて突いた。
しかし突いた先にフーの姿は無く、空振りしてしまったようで
手擦りと衝突したカンという無機質な音が響く。
気付いた頃には既にフーは僕の後ろに回っていた。
(;^ω^)「!!」
後頭部に痛みが迸り思わず手擦りに衝突する。
ホール・ロビーを取り囲む円の外壁が視界に一瞬映った。
しかし対峙しようと振り向いた瞬間、
フーの手が僕の首を締め付けていた。
(;^ω^)「うぐ……ぐぅ……!」
ミメ,,メД゚彡「このまま下に落としてやろうか」
更にフーの手に力が込められていく。
息が、息をするのが、困難になっていく。
必死にもがいても、どうすることも出来なかった。
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 20:08:27.87 ID:KPDtxHL6O
支援
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 20:08:53.21 ID:vtWaFCzXO
支援
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 20:10:20.12 ID:Qn0UOxLN0
____
/::::::─三三─\
/:::::::: ( ○)三(○)\
|::::::::::::::::::::(__人__):::: | ________
\::::::::: |r┬-| / | | |
|:::::::::: .|r || | .| | |
|:::::::::: .|r || | .| | |
|:::::::::: .|r || | .| | |
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|:::::::::: .|r || | .| | |
|:::::::::: .|r || | .| | |
|:::::::::: .|r || | .| | |
|:::::::::: .|r || | .| | |
ノ:::::::::::: `ー'´ \ | | |
まだ続いてたのか支援
50 :
◆tOPTGOuTpU :2007/09/24(月) 20:10:36.84 ID:M/8DDCov0
バットを持った手を高々と上げていく。
しかし、力が入らない。
段々気が抜けていくような感覚が僕を貫いていき、
身体が小さく痙攣を始めていった。
(;;^ω^)「ぅう…ッ…!」
やがて握力も次第次第に底をついていき、
ポロっとバットをバルコニーの下に落としてしまった。
(;;^ω^)「しまっ……」
ミメ,,メД゚彡「終わったな」
……もう、ダメなのか。
両手を使って、僕の首を絞めているフーの片手を
取り剥がそうと躍起になっているのだが、
どうやっても外れそうになかった。
不可能だ。
もうダメなのか。もう、僕は終わりなのか。
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 20:13:08.10 ID:OasrXCO9O
支援
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 20:14:02.28 ID:KPDtxHL6O
>>51 つまらないスレを読む程暇なんだね(´;ω;`)
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 20:14:16.49 ID:jf1QStSrO
支援
55 :
◆tOPTGOuTpU :2007/09/24(月) 20:14:21.09 ID:M/8DDCov0
いや……。
終わりたくない。
この男に、殺されたくはない。
僕にはやるべきことが残されているんだ!
(#^ω^)「ぬぅうう……!」
ミメ,,メД゚彡「こいつッ……」
歯を食いしばって、最後の最後まで
力を出し続けて、抵抗をした。
フーの手が、
まだ外れそうにはなかったが、決してやめはしなかった。
(#^ω^)「ぅうぅうぅううう……!」
汗が物凄い。疲労も全身に広がっている。
それでも、僕は外すのを止めなかった。すると、
フーの手の力が少しずつ抜けていくのが分かった。
苦しみが、段々と弱まっていった。
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 20:17:24.12 ID:OasrXCO9O
支援
57 :
◆tOPTGOuTpU :2007/09/24(月) 20:18:03.40 ID:M/8DDCov0
(#^ω^)「うぅう……!」
ミメ,,メД゚彡「……!」
そのときだった。
突然、変な音が廊下の方からしたかと思ったら
何者かがこちらへ向かって走り抜けていくのが見えたのだった。
(#^ω^)「……?」
フーは気付いていないようだった。
僕は抵抗の力を弱めてしまいつつも、
その者の正体が気になった。
謎の人間の影が、蠢くカーテンから飛び出て、
バルコニーに姿を現したのが分かった。
しかしその人間はフーの影となってしまっていて、
姿を確認することが出来ない。
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 20:18:45.08 ID:jf1QStSrO
支援
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/24(月) 20:18:46.66 ID:OasrXCO9O
支援
60 :
◆tOPTGOuTpU :2007/09/24(月) 20:21:18.38 ID:M/8DDCov0
その人はフーの首に手を掛けて
後ろへ無理矢理反らした。
ミメ,,メД゚彡「!?」
急にフーの手が僕の首から外れた。助かった。
僕はゲホゲホと咳き込みながらも、自由を手にしたことを実感すると
フーの腹に渾身の蹴りを浴びせた。
ミメ,,メД゚彡「ぐっ……ぐぁア!」
怒りを露にしながら、身体を暴れさせ続けた。
その間に僕は、
フーの後ろに居る、助け人の正体を見た。
(;^ω^)「渡…辺さん?」
从;'ー'从「えへ…へ……」
驚いた。何故渡辺さんが、今ここで? なんで、僕を助けたのだ。
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
支援