ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
長編投下の際の注意

・超長編(もしくはSS職人)の場合はコテトリ付けようっ! でも住人の空気もよく読まないとだめにょろよ?
・前の文章とレスが離れてしまう場合は、文頭に安価つけてくださぁいですぅ……あの、お茶どうですかぁ?
・基本はお題フリーです。しかし、主に恋愛系(特にハルヒ)が人気の様ですよ。フフフ、僕とキョンたんの恋愛話も大歓迎ですよマッガーレ
・当初の題目は「キョン×ハルヒ」結婚ネタ……けど、今はほとんど皆無。別に時事ネタでなくてもいい…気にしないで
・キョン君、過度な性的描写はやめようね〜、タンスにエロビデ隠してるのハルにゃんに言っちゃうよ
・台詞や他者への呼称等、その人物に対する統一性は違和感が生じないように推敲が必須だね。もし不安であるのならば、まとめ等を参照すること。
・1レスには最大30行、全角で2048文字まで入るのね。文章構成の参考にして欲しいのね
・要するに気楽に投下してくれ。メモ帳にまとめて投下、ってのがお勧めだな
・次スレは970以降、臨機応変に対応してくれ!無理なら他のヤツらに頼むってのもありだな…すまん!ごゆっくり〜
・自分で投下した長編はなるべく自分で編集してください、わかりましたか?んん…!もうっ!
・それじゃ、さっさと投下しなさいっ! いい? あたしを退屈させたら罰金だからねっ!


DAT保管庫.    http://haruhiss.xxxxxxxx.jp/

まとめサイト     http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip

DATうpろだ    http://www.uploader.jp/home/harussdat/
雑談所(避難所) http://yy42.60.kg/haruhizatudan/
携帯用.       http://same.u.la/test/p.so/yy42.60.kg/haruhizatudan/
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 12:18:52.16 ID:KWd6Bhwm0
=====業務連絡===========

・まとめwikiの管理人さんが忙しいから、せめて長編だけでもSS作者は自分でまとめなさいっ!
・「SS作者だけど自分ではまとめられん!」「夜間はWikiが重くて編集出来ない」と言うヤツは
 「まとめ要請とまとめ人たちの報告スレッド」にまとめ要請を書き込んでみるのも一つの手だな。

 まとめ要請とまとめ人たちの報告スレッド
 http://yy42.60.kg/test/read.cgi/haruhizatudan/1175805203/ PC用 
 http://same.u.la/test/r.so/yy42.60.kg/haruhizatudan/1175805203/ 携帯用
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 12:19:34.03 ID:KWd6Bhwm0
本まとめWikiのSS企画第3弾の投稿SSの公開中です。
※ 新規投稿SSの受付は終了しました。

企画第3弾公開ページ
http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/3191.html

企画についての情報は下記へ
(PCより) http://yy42.60.kg/test/read.cgi/haruhizatudan/1156605747/
(携帯用) http://same.u.la/test/r.so/yy42.60.kg/haruhizatudan/1156605747/397-
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 12:22:20.54 ID:tm6dWeyCO
ハルヒ「お疲れ様>>1
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 12:24:34.08 ID:Y4NaKJ/j0
長門「>>1・・・おつ・・」
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 12:25:00.65 ID:s1OJHxyyO
>>1
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 12:25:16.92 ID:0S1PX7sh0
古泉「お疲れ様です、>>1さん」
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 12:25:29.75 ID:WUDzKStR0
一乙でした。
長門は俺の嫁になりました。
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 12:26:56.04 ID:we3NuQLs0
>>1
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 12:28:03.14 ID:xJOclemkO
>>1乙カレー壱番屋
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 12:30:30.84 ID:ov3gfDZi0
>>1
乙です
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 12:33:16.22 ID:tm6dWeyCO
長門「……離婚届けを申請する。判子を無ければ血判でかまわない。」

キョン「ツルペタ未亡人ハァハァ」

みくる「相手が死んでないならバツイチでしゅよ?」

ハルヒ「キョンが未亡人萌だなんて……谷口!あたしと結婚して自害しなさい!!」

谷口「ちょwwwww」

古泉「困ったものです」
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 12:38:02.13 ID:FOuymT4h0
1000 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [sage] 投稿日: 2007/09/21(金) 12:23:59.12 ID:WUDzKStR0
1000なら長門は俺の嫁


>>1
>>1と前スレ1000には
つ●
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 12:41:08.73 ID:m3GZsjgKO
長澤まさみ
http://nuru2.net/nagasawa/
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 12:41:24.60 ID:7Eay2EpcO
>>1乙プディング
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 12:41:28.53 ID:tm6dWeyCO
●>今はわかっからないこ〜とばかりだけど〜

○>最初以外●が歌うとキモイよね
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 12:44:54.09 ID:E78qSGsNO
長門「悔しい。前スレ>>1000を永久に情報連結解除する。」
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 12:58:29.91 ID:QhRKinn2O
●<アーナールだーけ見つめーてるー
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 13:00:18.15 ID:xJOclemkO
ドクターJ「長門はくれてやる。だが九曜は渡さん。繰り返す。九曜は渡さん」
ヒイロ「任務了解」
キョン「誰だてめぇら」
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 13:01:37.52 ID:h1EXL+sUO
1乙
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 13:09:10.94 ID:WIqGLN7t0
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 13:09:30.13 ID:HaeVaaglO
保守
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 13:11:50.22 ID:tm6dWeyCO
キョン「ジョン・スミスって…今思えばおかしいよな?俺はエドワード・ジョージ・ウル・ラピュタ・スミス…ジョンで構わないとか言った方が格好良かったよな。」

古泉「厨二臭くないですか?って言うかラピュタ王まざってません?」
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 13:24:05.73 ID:2zXE6BcDO
古泉「これが部長氏の畏怖の対象というわけですね」

ムスカ「私がムスカ大佐だ」

古泉「ふんもっふ!」ドカーン

ムスカ「目が、目がぁぁぁぁ!」
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 13:30:24.57 ID:SyveieSFO
なんか古泉と新婚だった夢を見た
どーすんの俺!
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 13:38:25.53 ID:ov3gfDZi0
>>25
ヤケ酒するべし
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 13:40:18.30 ID:3oQkx2h+0
>>24
全裸仁王立ちの●が見えた
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 13:46:18.55 ID:SyveieSFO
>>26
残念ながら未成年なんだな
代わりにヤケコーヒー牛乳飲みながらSS書こう…
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 13:47:24.50 ID:ov3gfDZi0
>>28
酒がだめならふてねと言うのはどうかな?くっくっく
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 13:58:35.91 ID:2wf+LhjRO
キョン「なーがと♪」
長門「なーに♪」
キョン「有希って呼んでいいか?」
長門「いーよ♪」
キョン・長門「……」ベタベタイチャイチャ

長門で甘いの書くとした時
こんな感じに感情があるのは変かな?
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 14:01:53.49 ID:F8HGVvb50
壱乙
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 14:03:44.23 ID:vcroMm920
>>30
すげえ違和感
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 14:11:40.48 ID:SyveieSFO
>>29
ついさっき起きたばかりだしなんかエンジンかかってきたんだぜ!
筆が進むwwwww

>>30
長門だけじゃなくキョンもなんか変じゃね?
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 14:13:30.40 ID:F8HGVvb50
>>30 壊れた長門ならおk

キ「……生み出されてから3年間、わたしはずっとあなたが好き。……なんつったりして(///)」
キ「い、今の本気と受け取っていいのか」
キ「……いーよ♪ゲッ見てたのか長門」
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 14:16:42.01 ID:0S1PX7sh0
   | ^o^ | < ttp://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/3353.htmlの つづきを 10れすごに とうかします
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 14:17:56.58 ID:F8HGVvb50
| ^o^ | やきいも を しえん します
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 14:19:57.45 ID:SyveieSFO
| ^o^ | しえん
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 14:24:53.38 ID:F8HGVvb50
| ^o^ | かそく
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 14:27:26.67 ID:3tWDNxVMO
だが減速
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 14:28:35.89 ID:E78qSGsNO
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 14:33:33.27 ID:h1EXL+sUO
>>35
人集めて読んでもらいたいのは解るけど、また1レスしか投下しないなら
さっさと投下しちゃえば良くね?
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 14:34:38.50 ID:F8HGVvb50
そうだそうだ あんまりじらされると逝ってしまうぞ俺がw
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 14:35:36.73 ID:uePaqXad0
>>35
投下後に投下します。
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 14:37:14.11 ID:2zXE6BcDO
古泉「おいでませ」
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 14:37:41.63 ID:QskDbQB90
hoayu
46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 14:38:25.90 ID:E78qSGsNO
>>43
2、3レスなら、先にいけるぞwww
>>35は10ksk1レスタイプだから。
47幸運のブーメランパンツ1:2007/09/21(金) 14:43:23.25 ID:uePaqXad0
ここ最近、ハルヒの態度がきつくなった。普段の生活でも目に見えてイライラしているのが分かる。
俺がちょっとでも回りくどい言い方をしただけで怒りを表にする。
普段でもあいつは不機嫌なのだが、今回は極めて悪質なものだ。

古泉もこの緊急事態に驚きを隠せないようだ。
「おそらくこの蒸し暑さと涼宮さんの精神的ストレスが大きな原因でしょう。
どちらにせよ、早急に対策を練る必要がありますね。さもないと、またあのときのように・・・」
「オイオイ、勘弁してくれよ今度はキスだけじゃ帰れないなんてことになったら・・・」
「・・・さいわい、今日からプールですね。これで少しでも体をクールに保ってくれるといいのですが。」
なるほど。それは聞き捨てならん。クラスの女子の水着姿を拝めるいいチャンスだ。
それに、ハルヒも水泳部に仮入部したときは即レギュラーといわれるほどのスピードを見せつけたと聞いたし、あいつのストレス発散にももってこいだろう。

って、俺水着忘れたし!!これは非常にマズイ。とりあえず古泉に聞いてみた。
「なあ、悪いが、水着かしてくれないか?」
「いいですよ。でも僕たちは一時間目なので。濡れたものをはくことになりますよ?おっと、授業がはじまりますね。では、これで失礼。」
しかも1年は今日は古泉と俺のクラスしかプールはやらないらしい。
どうやら最悪の一日になりそうだ。
古泉のはいた濡れたパンツをはく自分を想像したりして、1時間目は全く授業に集中できなかった。
休み時間に部室へ行くと、髪の毛が濡れてツンツンの古泉がさぞかし気持ちよさそうな顔をしてプールセットを俺に手渡しした。

更衣室ではこうとすると、ぬぎたてホカホカのブーメランパンツがスーパーの袋にはいっていた。
「ゲ・・・こいつちゃんとしぼってないのかよ」
俺は更衣室の窓から水着をしぼったが、濡れた感は完全に消せなかった。
おかげでプールにはいるまでの間、クラスメイトから奇異の目で見られることになったのはいうまでもない。
しかもケツにでっかく古泉の名前が貼られている。
こんなことならサボればよかった・・・と後悔してももう遅い。
いまごろあいつは澄ました顔で授業を受けているに違いない。ああ忌々しい。


48幸運のブーメランパンツ2:2007/09/21(金) 14:44:55.23 ID:uePaqXad0

そしてようやくプールに入ることになった。
体育教師が「おまえら女子の水着ばっか見てんじゃねーぞ」と言うと、一番見たいのはおまえだろうと言い返してやりたくなった。
今気づいたが、クラスの男子のほとんどがクリアーゴーグルなのに対し、谷口だけがスモークゴーグルをつけている。
しかも、プールサイドで順番待ちのときにすでに装着している。
顔は前を向いているが、きっと横目で女子の水着を観賞してS〜Dランクなどというものをつけているのだろう。実に谷口らしい。
俺もつられて女子のほうを見てしまった。が、そこには以外な光景があった。ハルヒが一人、ブルマでプールサイドに体育座りをしている。
風邪・・・でもひいたのか?しかし、妙にひっかかるものがあった。
すると、谷口の順番が回ってきた。まってましたと言わんばかりにプールに飛び込む。
クロールで息継ぎを全部女子のいる方向でやる。
しかも、回数が異常に多い。泳ぐときも女子の観察をしているのか。やれやれ。まさに変態という名がふさわしい。
それより、早く古泉にハルヒのことを知らせなければ。
授業が終わると、俺は誰よりも早く更衣室へ向かった。
そして!この汚らしいブーメランパンツを光速で脱ぎ捨てた。さらば古泉。forever〜。



49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 14:44:57.32 ID:E78qSGsNO
>>47
尻に古泉支援
50幸運のブーメランパンツ3:2007/09/21(金) 14:46:04.73 ID:uePaqXad0

部室にはハルヒ以外の部員がそろっていた。
「どうです?涼宮さんの様子は。」古泉が聞く。
「いやあ、それが、あいつ、ずっと見学してたんだ。」
「まずいことになりましたね。つい先ほど、閉鎖空間がさらに拡大しましてね。
おそらく見学でストレスが発散できなかったためでしょう。」
古泉の真剣な眼差しに事態の深刻さが伺える。
「あなたは、どうやら涼宮さんの気持ちを理解していないようですね。」
まったく意味の分からないことを喋りだす。
「今回の涼宮さんの不満の対象はこの世界そのものではなく、あなたです。」
「なんだよ。俺がなにか悪いことしたのかよ?」
「時間がないので、はっきり言いましょう。涼宮さんはあなたのことが好きなんです。」
ショックをうけるとともに、否定できない感情がこみ上げてくる。
「もしそうだとして、あいつの態度はなんなんだ?」
「好きという感情と矛盾してるんですよね。そこがひっかかります。今回も世界はあなた次第です。いま、涼宮さんを呼んできますので。」
「っておい!おれはなにをすりゃいいんだ!!」
「私はすぐにでも閉鎖空間へ侵入して神人と闘ってきます。」
「じゃあ私が・・・」と朝比奈さんがハルヒを呼びにいった。それにつられて長門も部室を出ていった。
あまりの急展開に混乱する。今回は長門のヒントもなしか。
もしかして、俺を信用してるのか?とりあえず、なにをすべきか必死に考えているうちにハルヒがやってきた。

51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 14:46:43.80 ID:0S1PX7sh0
   | ^o^ | < すいこうの みなおしを みつけてしまいました どうぞ さきに とうかしてください
52幸運のブーメランパンツ4:2007/09/21(金) 14:47:05.13 ID:uePaqXad0
「なによ?いちいち呼び出しといて。話なら教室ですればいいじゃない。まったく・・・」
いきなり不満が炸裂した。ほんとうに、ハルヒは俺のことが好きなのだろうか。
しかし、俺はあえて「おまえ、なんで今日のプール見学してたんだ?」と言った。
ハルヒが何かに反応して、「健康な女なら誰でもある生理的現象よ。」とあっさり言ってのけた。
おれはてっきり風邪などと言うかと思ったが・・・そうか・・・この瞬間、脳の中に散らばっていた考えがひとつになった。
よくその生理的現象中はすごくイライラする人がいるというが、この場合、まさにハルヒがそうだったのか。
じゃあ、俺に対して当たっていたのはこいつの本心ではなく・・・と思うと無償にハルヒがかわいく見えた。

次の瞬間にはハルヒを抱きしめていた。「ちょ・・・なにすんのよ」とハルヒは少し抵抗したが、すぐにおとなしくなった。
「もしかしてキョンも私のこと・・・」その13文字でなにもかも分かった。
「ああ。・・・ごめんな。もっとはやく気づいてやれなくて。」
「バカ・・・」
と言ってハルヒは俺の胸に顔をつけて泣きはじめた。
俺はたまらなくなってより強くハルヒを抱きしめた。
授業のチャイムが鳴った。しかし、俺たちの前ではそんなものは無意味だった。

すると、ドタドタと足音がこっちに向かってくる。古泉がいつもの笑顔で入ってきた。
俺たちに背を向けて、ドアをゆっくり閉めながらしゃべりはじめた。
「いやあ、あれだけ大規模な閉鎖空間が一瞬で神人ごと消えてしまうとは。驚きです。
あなたは一体なにをしたんですか?おや?どうしてそんな怖い目で僕を見つめるんですか?」

このあと、古泉が2人に袋叩きにされたことはいうまでもない。 THE END
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 14:47:41.01 ID:uePaqXad0
終わり。
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 14:49:20.53 ID:E78qSGsNO
>>53
GJ!
だが、古泉は私じゃなくて僕だ。
ついでにハルヒの前で言っちゃ駄目だろwwww
55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 14:52:03.56 ID:h1EXL+sUO
ブーメランパンツ姿の古泉……(;゚∀゚)=3ハァハァ
56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 14:52:52.99 ID:F8HGVvb50
>>53 これは甘いブーメランww GJ
57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 14:54:12.55 ID:eNzKwpAJ0
>>53
GJ

だがこれは今日の昼前にキャラスレに投下されていたものだよね

この頃多いが両方に投下するのが最近の流行かい?
58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 14:56:24.32 ID:0S1PX7sh0
名前入りブーメランパンツで腹筋壊れたwwwww

一つ言えば、もう少し展開をゆっくり進めれたら良かったなと思いました。
特にキョンがハルヒに告白するあたりが。だがGJ!!
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 14:58:23.47 ID:pctZihoZ0
                         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   |.                             |  どうもさっきから、
   |-,ヘー.、                   .  |  殺気がしてならないんだが……
   |八ヽ`ヽヾ アナタ ニ    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   |ヽ リノバリゝ ミカタ シマス…|  ……ちょっとキョン
   |⌒ |⌒リノ          |  こんな楽しい日に 下品なこと言ってんじゃないわよ
   と)、 〜 ノハつθヴイィィィン \__  __/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   |‐- 、    (           ∨  |  ……! いや 今のは意図して言ったんじゃないぞ
   |. ト、 ヽ    )              |  ところで 今日は楽しい日なのか?
   |ソ #从〉                  |  古泉や朝比奈さんたちが来なかったってのに
    | ┳i!l  {ニ} シンユウ… / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   |ー ノハ!つ[毒]      |  あ あんたにとって楽しいでしょってこと!
.   ()-‐-.、   ̄       |  雑用係のあんたが 団長のあたしと 二人きりで探索できるのよ
   |;'  #ヽ           |  楽しくないわけないじゃないの!
   |ハ从リ))) ミライ ヘ    |  もうね 今日こそは 何かあるまで帰ってやらないんだから!!
   |┃ ┃ | !  イッショ ニ… \___  ____/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
.   (.)  ''ノハ               ∨      |  ……あるんだろうか
   ├‐- ○=IIニ>                  \______  ____
   |   .ヾ                    , -‐―‐- 、-‐-ー.、  |/
   |从ハヽゝ トショカン…              ./rシ/ニニヽヽ  ヽヾ  マ コイツシダイ ナンダロウナ
   | ┰iイ_,,,__,              .ハ芥.lノメ从从|゙tハバハ>
   |- ノリ[三}=ー┘     ダイタイネ キョン  i l (| | ┃ ┃ i |─ ─|i
   |H}l:iニ[(.)´.           イツマデモ    i从リ、'''.ワ''ノリl. −,ノ’
   |i_li;ゝ.         ダンチョウ ト ザツヨウガカリ  と'}`i'ソi´ぐj}`|{†}|゙{〉
__|_i_)       ダト オモッテタラ オオマチガイヨ!! く,イ_,l_i,ゞ l^´T`'i フクフクフクダンチョウ ニ デモ
                                     〈_,/__)  (__ハ__> シテクレル ッテノカ?
60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 14:58:54.17 ID:0S1PX7sh0
   | ^o^ | < それでは とうか します
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 15:00:49.78 ID:F8HGVvb50
| ^o^ | わくてか します
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 15:01:00.91 ID:0S1PX7sh0
>>35
「ハルヒ、落ち着け。いざというときは俺が絶対にお前を守ってみせる。まずは、落ち着くんだ。冷静になれ」
 俺は耳元で囁いた。ハルヒは震える瞳を閉じて短く深呼吸をすると、引きつった笑顔で言った。
「あんたにしては頼もしいわね」

 俺たちはKHBの奴らに体育館まで連れて行かれた。途中通った他のクラスも同じように制圧されていたことから、
本当にこの学校は占拠されたようだった。体育館の重い扉を開くと、広々とした空間の一辺にあるステージの前に
無表情のままハードカヴァー本を小脇に抱えて佇む長門と、その長門の腰近くのカーディガンを掴んでへたり込ん
でいる朝比奈さんがいた。
「有希!みくるちゃん!」
 叫んだハルヒは二人めがけて走り出した。両脇に控えていたKHBの奴らに注意しつつ俺もハルヒの後を追う。こち
らを振り向いた長門にハルヒは抱きついた。よほど心細かったのだろう、何故二人がここに集められているのかに
はまだ疑問符がつかないようだった。すぐに追いついて来た俺に涙目でぷるぷる震える朝比奈さんは聞いた、一体
何が起こってるんですかぁ、と。いや俺もまだよくわからないです。が、この面子が揃ったということは……。
 ある確信をした瞬間、目の前にあるステージの両脇からいきなりブシュウウウウッと煙が噴出し爽快でリズミカ
ルな音楽が流れ出した。俺たちの注目を一瞬で集めたその煙の奥から現れたのは──スラリと伸びるブーツを履い
た脚、キュッと締まってクビレた腰の上には濃い目のデニムスカート、朝比奈さんよりは控え目ながらも十分豊満
な乳房の魅力を最大限に引き上げる赤のタンクトップに黒の革ジャン、そしてそのグラマーすぎる体つきとは反対
に背中まで垂らした可愛らしいポニーテールをした──化粧の濃い女の人だった。女性はサタデーナイトフィーバ
ーのポーズのままでずっと空高くを指さしていた。色々センスが疑わしい人だということだけはわかった。
 俺も含めて皆が呆気に取られていると、いつの間にか俺たちの周りを少し遠めに包囲していたKHBの奴らが拍手を
しだした。わざわざヘルメットの隙間から手を捻じ込んで口笛を吹く者まで。何だコイツら、ムカつく。
 音楽がフェードアウトしていくと、女性はKHBの一人がささっと持ってきたマイクを掴んでスイッチを入れた。
「あー、アー、まいくてす、マイクテス。えー、本日は」「あんた誰よ?!」
 びしっと人差し指をさしてハルヒはマイクに負けない怒声でツッコんでいた。そこでツッコむのかよと思いつつ、
そのツッコミは恐らく俺達全員の心の代弁でもあるだろうなとも思った。ツッコまれた女性は仰天した。
 女性はステージの上で円を描きながら歩き始めた。何やら悩んでいるようである。俺がどうせ正直に答えてはも
らえないだろうなと予知していると、しばらくして女性はこちらに向き直り申し訳なさそうにマイクに呟いた。
「こ、古泉です……」
 俺とハルヒと朝比奈さんが吹いた。
63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 15:02:01.98 ID:E78qSGsNO
>>57
そういや昨日もそんな事あったな。両方に投下する意味があるのか小一時(ry

次は焼き芋男か。また10レス後とか言うなよ。
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 15:02:20.01 ID:0S1PX7sh0
   | ^o^ | < おわりです つづきは のちほど かくでしょう
65以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 15:04:30.62 ID:F8HGVvb50
| ^o^ | きゅうてんかい たのしみ です
66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 15:05:45.19 ID:h1EXL+sUO
投下のマルチは良くないだろ…
先に投下した方のスレに失礼だ。
67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 15:06:12.14 ID:esDqRTHEO
>>64
【^〇^】<おつれかさまです
68以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 15:06:12.72 ID:F8HGVvb50
ダメだとは言わんがダブルポストは不評だからやめたほうがいいね
せめてまとめに上げて掲載スレが違うことを断ってURLを貼るくらいにするがよろし
69以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 15:06:35.21 ID:s1OJHxyyO
>>64
この絵文字はどうにかならないのか?
正直止めて欲しいのだが。
70以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 15:12:31.16 ID:E78qSGsNO
>>69
同意。ついでに、出来れば平仮名も。

SSは楽しんで読んでる。というか、展開にお腹を抱えてたりする程に。
だが、素直に面白いと言いたくなくなる。SS投下直前だけだが個性ですぎ。

スレを荒らしてスマン。ただ、俺も楽しんで見たいんだ。これだけはわかってくれ。
71以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 15:16:48.32 ID:0S1PX7sh0
>>69-70
わかりました。
縮めてみたらもしかしたら大丈夫かなと思いましたがそんなわけありませんでした。
次回からは普通に投下します。気分を害させてしまい大変申し訳ありませんでした。
72以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 15:22:19.91 ID:h1EXL+sUO
>>71
wikiのブーム君はどうするの?
73以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 15:23:06.51 ID:s1OJHxyyO
>>71
いやいや、話は面白いからな
次も待ってるぜ
74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 15:24:55.11 ID:2wf+LhjRO
>>30だけどいろんな意見ありがとう

ひぐらしって流れ的に続きはOVA?
75以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 15:25:59.85 ID:/bJIgUBz0
まあ、いいんじゃね?ちゃんと「向こうに投下したやつだけど〜」って言ってればね。
そもそも本人かどうか分からないからね。他人かも知れんぞ。本人?
76以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 15:30:00.84 ID:F8HGVvb50
>>71
素直すぐるw これは絵文字じゃなくてVIPで生まれたAAなんだがな 携帯厨にはそれがわからんのです
77以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 15:32:15.18 ID:tm6dWeyCO
急に質問で悪いんですが、やっぱりSSって全部の投下が終わってから読んでる人って多いですかね?
本編途中まで>番外編>本編って流れで読んで欲しかったりするのですが…まとめに注釈付けたら良いですかね?

電子手紙内のキョンハル何ですが…
78以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 15:32:30.35 ID:uePaqXad0
>>75
>>53
両方おれです
79以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 15:33:36.70 ID:E78qSGsNO
>>71
わかってくれたらいいんだ。
続き、wktkして待ってる!

>>75
逆じゃね?こっちが後っぽい。
80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 15:38:32.45 ID:E78qSGsNO
>>76
そんな事位知ってるww頼むから、済んだ事をほじくるなww

>>77
それでいいと思うよ。ハルキョンwktk!
81以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 15:40:23.95 ID:tm6dWeyCO
>>80

ありがとうです。
82以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 15:40:48.94 ID:F8HGVvb50
>>77
俺は連載ものはできればまとめて読むようにしてるけど
その順番は微妙かもしれんな インターミッションみたいな挿話として入れてみたらいいんじゃね
83以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 15:41:08.64 ID:/bJIgUBz0
>>78
おk。
>>77
俺の場合、スレに居て暇だったら支援しながら読むな。最近は特にまとめで改めて読まなかったりする。
逆にまとめオンリーで読んでる人も居るが…彼らも更新されたやつから読んでるだろうから、同じようなもんかもね。
電子手紙みたいにカプがちゃんと決まってるのなら完結を待たずに読むけど、ハッピーエンドか分からないのは様子見する場合もあるね。
話がずれたけど、注釈が入ってれば混乱することも無いだろうと思う。
84以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 15:42:00.40 ID:0S1PX7sh0
>>72
Wikiのブームくんもウザったいようなら撤去します。
ウザいですか?ウザくないですか?
85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 15:45:27.91 ID:F8HGVvb50
>>84 そこまですることはないかと

ブーム君好きだったのに
86以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 15:54:08.21 ID:NGvujnbL0
>>84
余りしつこいと
ウザくないがお前の態度が気に食わない(AAry
になるからその辺でレスするの止めとけ
87以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 15:56:19.26 ID:eNzKwpAJ0
>>77
僕の場合は大体スレで見てるな(仕事中に・・・)
88以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 16:05:54.87 ID:tm6dWeyCO
皆様ご意見ありがとうございました。

注釈つけてやってみます
89以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 16:10:25.89 ID:F8HGVvb50
スレが止まったな ごねたりしてスマンかった保守
90以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 16:23:11.19 ID:h1EXL+sUO
保守
91以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 16:23:17.06 ID:0S1PX7sh0
保守
92以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 16:23:22.25 ID:eNzKwpAJ0
いえいえ たまにはいいんじゃないかと思います保守
93以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 16:23:34.96 ID:3tWDNxVMO
橘「あ、あたしのプリン食べたのは誰なのですか!?」
94以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 16:35:24.93 ID:s1OJHxyyO
>>93
佐々木がいただきました。
95以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 16:44:36.61 ID:9K7yc+u/0
いつも思うんだけど 部室ってゴミばこ無いからプリンの空容器とかどこに捨ててるんだろ?
96以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 16:47:43.36 ID:/bJIgUBz0
部屋のスミにちゃんと置いてあったと思うが。
97 ◆fPBb4oOafk :2007/09/21(金) 16:50:13.98 ID:tm6dWeyCO
森園生の電子手紙

国木田君と森さんと野良猫さん

それは森さんが退院して入院から通院に切り替わった時のお話。

その日、たまたま僕は森さんの通院に付き合っていて、森さんからお礼に一緒に夕食でもと誘われ繁華街を2人並んで歩いていた。

隣を歩く森さんは僕に勿体無いほど美人で可愛くて少し緊張してしまう。本当に僕みたいな子供が彼氏でいいのかな?と不安になるよね……っとか考えてたら……森さんが隣に居ない?
焦って辺りを見回すと少し後ろでしゃがみ込んで何かしている。
「…可愛い…あっそうだ猫さん、これ食べる?」
どうやら野良猫に構っているみたいだった。
「クスっ…美味しいかった?……そう、良かった。」
猫の頭を撫でニッコリ微笑む………可愛い。猫もだけど森さんが可愛い過ぎる。この人と別れる事になったら…僕は発狂するんじゃないだろうか?改めて彼女の素敵さを実感し側に寄るのも忘れて彼女に見入っていた。
「国木田君?どうしたんですか?」
じっと自分を見つめる僕に気が付いたらしく、猫の頭を数回撫でて、じゃあねと言うと此方に歩いてきた。
「国木田君も一緒に撫でれば良かったのに…猫さん可愛いかったですよ?」
「見ていましたよ。でもそうですね…僕にとっては野良猫と話す貴女の方が可愛いかったですよ。」
森さんがはっとした表情で真っ赤になる「もっもう、急に変な事言わないで下さい!恥ずかしいじゃないですか……」
へっ?あっ……思わず言った自分のセリフを思い出し僕赤くなる。ついと言うか何故か自然に言ってしまったが…まるで口説き文句だ。恥ずかしい。
「違うんです。その口説き文句とかじゃなくて、その森さんがあんまり可愛いくて自然に出たって言うか…」
「仕方ないですね…国木田君?その言い訳の方が口説き文句臭いですし、真っ赤になって弁明する貴方の方がさっきの猫さんや私の何倍も可愛いですよ?」
そう言って、森さんは変な言い訳を始める僕の頭を優しく撫でると、少し赤い顔のまま微笑んだ。

僕は改めて思う本当にこの人を好きになって良かった……と。

FIN
98以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 16:50:58.15 ID:F8HGVvb50
ゴミ箱がわりの掃除用具入れが過去に繋がっている
99 ◆fPBb4oOafk :2007/09/21(金) 16:52:15.77 ID:tm6dWeyCO
動揺の「猫はどこに行った?」でシャミを猫さんって呼ぶ森さんに萌えてやっちゃいました。
すいませんさっさと本編書いてきます
100以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 16:52:16.41 ID:F8HGVvb50
>>97 なんか久々に読んだ気がする GJ
101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 16:56:17.23 ID:0S1PX7sh0
今日のアナルは何時ごろに立ちますか?
102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 17:06:00.85 ID:esDqRTHEO
>>97
GJ!
電子手紙wktk
103以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 17:10:50.20 ID:ZHVzQgIx0
>>101
また19時に立てるよ。
104以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 17:11:07.21 ID:W2yVV7BJ0
105以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 17:11:50.66 ID:0S1PX7sh0
>>103
わかりました。
106以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 17:13:05.55 ID:esDqRTHEO
キョン「ちょ、ハルヒ!!うわやめろっなにをする!」
キョン「大人しくしなさい。悪いようにはしないわ…」
キョン「マジでやめろって!そんなことしたら俺…あっ!」
キョン「へぇ〜ここが良いのね、ふふふ…」


ハルヒ「…」
107以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 17:17:27.39 ID:F8HGVvb50
>>104 かわいい 橘?
108以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 17:19:20.24 ID:OHfJy10e0
⌒('A`)⌒ 橘きょこ
↑   ↑
ツイン尻尾

佐々木じゃね?
109以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 17:21:48.65 ID:esDqRTHEO
森さん?
110以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 17:23:18.83 ID:W2yVV7BJ0
ここはやたら原作読んでないインタープディングですね!
111以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 17:24:41.34 ID:0S1PX7sh0
マジレスすれば佐々木
112以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 17:26:46.42 ID:ES7iMB3HO
○<佐々木さぁ〜ん
113 ◆fPBb4oOafk :2007/09/21(金) 17:28:46.50 ID:tm6dWeyCO
http://imepita.jp/20070921/627800

森さんはこんな感じ
114以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 17:29:35.51 ID:F8HGVvb50
口絵をちゃんと見てない俺は誰が誰やら
115以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 17:30:17.04 ID:F8HGVvb50
>>113 「……PC許可を」
116以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 17:32:05.35 ID:F8HGVvb50
>>113 thx だが返って分かりづらいとか突っ込みは不許可?w
117以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 17:34:24.61 ID:0S1PX7sh0
>>116
残念ながら禿同w
118以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 17:39:04.10 ID:tm6dWeyCO
やっぱり自作はだめかwwwww
口絵の森さん
http://imepita.jp/20070921/634500
119以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 17:45:54.14 ID:F8HGVvb50
森さんは分かるw 九曜は頭で分かるんで佐々木と橘がわかんなかっただけかもw
120以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 17:46:29.99 ID:tm6dWeyCO
121以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 17:56:36.79 ID:s1OJHxyyO
122以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 17:58:02.16 ID:xYvQHe4K0
キョン「はぁ〜今週で夏休みも終わりかあ。
    まあ最後ぐらいグータラしないとな。」

prrrr

ハルヒ『ちょっとキョン!何で来ないのよ!』
キョン「ハルヒか?なんか予定あったか?最後の平日の休みの日ぐらいゆっくり・・・」
ハルヒ『何言ってんのよ!もう今日から学校始まってるわよ!?』
キョン「な、なんですとー!?」


以上リアル今日の俺。おかげで講義1つ出れなかった
金曜日から始まるなんてフェイント過ぎるだろ・・・
123以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 18:05:58.28 ID:tm6dWeyCO
保守
124以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 18:15:46.69 ID:s1OJHxyyO
125以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 18:23:39.84 ID:3tWDNxVMO
>>122
長門「自主休講すれば良い」
126以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 18:24:08.62 ID:xJOclemkO
久しぶりに九曜描くと構図が酷い事になるなとしんみり思った保守
127以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 18:31:58.82 ID:+t6rzeZu0
hoshu
128以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 18:32:37.19 ID:xJOclemkO
さぁ、スーパー五分SSタイムだ
お題↓
129以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 18:33:25.74 ID:ZHVzQgIx0
定規
130以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 18:35:36.73 ID:3oQkx2h+0
フリスクとコールドドリンク
131以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 18:38:29.66 ID:F8HGVvb50
メントスとコカコーラ
132以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 18:38:41.82 ID:WIqGLN7t0
EOS
133以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 18:42:54.85 ID:3tWDNxVMO
ねるねるねるねとうまい棒
134以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 18:47:40.81 ID:xYvQHe4K0
5分どころか10分たってるがな
135以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 18:49:37.23 ID:xJOclemkO
全て取り込む編集に何故かすんげぇ時間が掛かってる

特にEOS、お前だ
136以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 18:51:51.72 ID:F8HGVvb50
EOSってキヤノンのカメラのことでいいんだよな それ以外ないよな
137以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 18:52:25.98 ID:xJOclemkO
そうか。EOSってそういう意味なのか。失敬
138以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 18:52:47.04 ID:WIqGLN7t0
/(^o^)\

昨日電撃!! イージス5を読み終わっただけなんだ
139以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 18:55:50.42 ID:F8HGVvb50
/(^o^)\
140以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 19:00:38.65 ID:ZHVzQgIx0
141以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 19:01:50.52 ID:+t6rzeZu0
立った、アナルが立った!
142以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 19:01:52.23 ID:zbbh3cYPO
やっとこさ保守
143以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 19:10:18.09 ID:s1OJHxyyO
ほし
144以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 19:11:16.92 ID:xJOclemkO
物理的な長さの単位があるとしても思想的な人の定規はそれぞれだ。
例えば俺は佐々木を可愛いと思うのに対して佐々木は可愛くないと言う。
これは自重と同時に尺度の差が問題だ。だからあいつに聞かせる為にやや工夫をしなくてはならない。
さて、今その佐々木と一緒に居る。何の事はないただの友人同士の食事だ。
まだ注文は来ていないテーブルにはフリスク、メントスとコールドドリンクにコーラ。
「このあとはねるねるねるねとうまい棒買っていこうか」
「そうだな。あぁ、荷物は俺が持つから量は気にせず金だけ気にしてれば良いぞ」
「ふふっ、頼もしい限りだ」
「頼りにされているのは気分が良い。かく言う佐々木は可愛い限りだな」
「またかい?」
「あくまで俺の意見だ。気にするな」
「そうかい。しかし、君に言われると何故か嬉しいものだね」
佐々木はそう言って笑った。今EOS持ってないのが残念だと思った。
そんなある晴れた日の事。CoCo壱番屋にて

二回も書き直してこれではどうにもならん。お題↓
145以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 19:11:57.99 ID:F8HGVvb50
>>144 苦労の跡がにじみ出ている GJw
146以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 19:12:48.97 ID:F8HGVvb50
味噌ラーメン
147以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 19:19:23.47 ID:s1OJHxyyO
148以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 19:22:35.40 ID:0S1PX7sh0
>>62の続きができましたので、>>144のお題が投下された後の7レス後に投下します。
今回は2レス分書きました。ちょっとだけ頑張りました。
149以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 19:24:45.08 ID:pDnOrCrD0
AAよりも何よりもその何レス後っていうのが構ってちゃんぽくて気に入らない
さっさと予告してさっさと投下しろって感じ
150以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 19:27:01.52 ID:xJOclemkO
気にせず投下してくれ。
今代々木上原と我孫子間を往復2週目なんだがそろそろ地下に潜るから電波悪くなる。で、お題を投下するには時間が掛かる。だから
行け・・・ガトー!
151以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 19:36:08.42 ID:H0j9Phyl0
ほしゅ
152以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 19:36:30.75 ID:0S1PX7sh0
>>149
誰かのSSが投下された後にGJや感想もなしにスルーされて投下するのは失礼だと思ってこれを始めたんですが
結果的には俺がただの構ってちゃんになってしまったようなのでこれも次からやめようと思います。
タイミングを見計らって投下するようにします。またしてもすいませんでした。
153以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 19:37:18.24 ID:0S1PX7sh0
>>62
 俺は腹を抱えて笑った。涙が滲むほど笑い、腹筋が引きつって呼吸困難に陥るかと思ったほどだ。ハルヒもドツ
ボにハマッてしまったようで、腹を抱えて笑い転げていた。朝比奈さんはへたり込んでぷるぷる震えていたが、そ
れはやはり恐怖からではなかった。何故なら、右手を思いっきり床に叩き付けながら顔を真っ赤にして爆笑してい
たからだ。長門はいつの間にかハードカヴァーの本を読んでいたが、すぐにそれはカモフラージュであることがわ
かった。鼻先に本を開いて顔を隠していたからである。よく見ると若干前屈みで少し震えてもいた。
 4人がお互いのウケっぷりを見てさらに笑いに相乗効果が生み出される。しばらくの間、体育館には3つの笑い声
のみが木霊し続けた。俺はひーっひーっと引きつる呼吸に耐えながら何とか立ち上がり、深呼吸をして何とか平常
を取り戻した。ハルヒと朝比奈さんもじきに立ち直り、あー面白かったと汗を拭きながら満足な笑顔を作っていた。
長門もまもなく本を閉じた。無表情ではあったがよく見るとびっしょりと汗をかいていた。頸筋に流れる雫が光る。
 ところで俺達は何をしてたんだっけ?とハルヒたちと顔を見合わせていると、いつの間にかステージとは反対側
の、俺達の背後のほうに古泉とKHBの奴らがいた。どうやら古泉はあの厚化粧を落としたようだった。ノーメイクで
あるなら古泉を古泉だと判断するのは容易である、ということが証明された。
 古泉はこちらに緩やかな歩調で近づく。周りのKHBの奴らは銃を構えたままその場を動かなかった。俺はやっとこ
の危機的状況の感覚を取り戻し、ハルヒをチラリと見た。恐怖に押し潰されそうになっているハルヒを俺は命に代
えても守ろうと思ったからだ。ところが、ハルヒは腕を組んで仁王立ちをしながら余裕の表情を見せていた。さっ
きまでのリスのように縮こまった愛くるしいハルヒはどこに?と不謹慎ながらも少し落胆してしまった。どうした
んだ、急に余裕綽々になりやがって。ハルヒは俺の耳元に囁いた。
「さっきのでやっと気付いたんだけど、これって古泉くんのドッキリイベントよ。あたしがちょっと前にビックリ
イベントの企画を頼んどいたから、たぶんこれがそうなのよ。ここでネタバレしちゃったら面白くないじゃない?
ノるなら最後までノッてこのイベントを存分に楽しまなくちゃ!!」
 なぬ?じゃあこれは古泉の芝居なのか?それにしては壮大すぎる気もするが、とツッコもうかと思ったが止めた。
ハルヒの瞳の中の小宇宙が復活していたからだ。やはりハルヒはこのワクワクとしている笑顔が一番似合っている。
 古泉はニヒルなスマイルを保ちながら、長門の手前で止まった。古泉は静かに口を開く。
「私はまだ引き下がれません。長門さん、私に謝って頂けませんか」
 今度は長門は無視をせずしっかりと古泉を見据えて言った。
「嫌」
 レビテトのかかった空気をピリピリと肌に感じた。朝比奈さんは冷や汗をタラーリと一筋垂らしながらその場に
固まっていた。ハルヒも険しい顔を作る。同時にチラチラとKHBの奴らにも目を配らせ始めたが、何故か唇の端だけ
は笑っていた。何だ、何か企んでるのか?俺は隣で他と同じくグラビデをかけられていたのでただ佇むしかなかった。
154以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 19:37:55.97 ID:0S1PX7sh0
>>153
「どうして謝っていただけないんですか」
「その必要はないから」
 長門の即答に古泉はそうですかと溜息を漏らした。徐に右手をスッと頭の高さに揚げると、KHBの奴らが機関銃を
構え直す音がした。銃口の向きから推測すると、どうやら俺達全員に向けられているようだった。古泉が憂いた顔
を作って、まるで今まで大事に大事にしてきたぬいぐるみを捨てるときのような哀しみに満ちた表情で右手を勢い
よく前へ突き出した。
 咄嗟にヤバいことを悟った俺はハルヒを庇おうと振り向いたとき、ハルヒはなんと(゚∀゚)という顔をしていたの
だ。これは某巨大掲示板ではキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!と使われるときの顔じゃないか!こいつ、も
しかしてこうなることを望んでいたのか?!
「キョン危なーーい!!」
 とハルヒは笑顔で俺にアメフトタックルをしかけた。おまっそこは普通庇うように相手を抱きながら伏せるだろ
うというツッコミの代わりにうぐひゃっと情けない声を上げて俺は吹っ飛ばされた。高い連続した発砲音が何重に
も重なって響き騒ぎ、朝比奈さんの悲鳴を掻き消した。まもなく静寂を取り戻した世界を恐る恐る見てみると、朝
比奈さんはその場に蹲ってぷるぷる震え、ハルヒは伏せたまま周りを見渡し、長門は右手を前に突き出していた。
 銃の弾丸は長門の開いた右手によって展開された不可視バリアに埋もれているように、全て平行に止まっていた。
その右手をふっと下ろすと、宙に固定された弾丸もバラバラと落ちて転がった。
 古泉もふっと右手を下ろすと、KHBたちの前列の奴らが後ろに引き下がり、後列の奴らが前へ出た。後列に下がっ
た奴らは素早くマガジンを取替えた。
「やはりただの銃などでは対抗できませんか。しかし私はここで諦めるわけにはいきません。さて、涼宮さん」
 いきなり呼ばれたハルヒは伏せた状態のままえっと返した。
「私はこの後どのような方法で長門さんに対抗すると思いますか?」
 できれば具体的に答えてください、と付け足してハルヒに問い出した。何だ、いったい何を考えてるんだ?ハル
ヒがうーんと少し悩み、頭上に電球がパッと点いて答えた。
「そうね、とりあえず古泉くんは実は超能力者でその超能力を駆使して有希と闘うと思うわ!能力は、そうね……
時間を数秒止められるとかロードローラーを持ってこれるとか舞空術ができるとか……」
 何て具体的過ぎる設定なんだ!そして待てハルヒ!それは古泉の策略だ!!
 そう俺が叫んだ頃には時遅し、古泉は既に浮き上がり始めていた。
「いやぁ大正解です、涼宮さん。実は他にももっと物騒な能力がある設定なのですが、それは涼宮さんが望んだ場
合のみ出てきます。どんどん当ててみてください。因みに、私と長門さんの力の差はどれほどでしょうか?」
155以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 19:38:47.04 ID:0S1PX7sh0
今のところはここで終わりです。引き続き書いて今日中にはこのSSを終わらせたいと思っています。
みなさん本当に度々申し訳ありません。
156以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 19:49:36.87 ID:h1EXL+sUO
保守
157以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 19:49:44.21 ID:w0tabIqr0
いまきたほし
158以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 19:59:50.15 ID:E78qSGsNO
保守
159以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 20:00:01.82 ID:ZHVzQgIx0
保守
160以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 20:00:37.66 ID:tm6dWeyCO
保守
161以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 20:11:25.57 ID:w0tabIqr0
ho
162以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 20:21:56.69 ID:ZHVzQgIx0
保守
163以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 20:25:32.07 ID:F8HGVvb50
>>155 GJ
おまいは素直すぐる もっと主張があってもいいw
俺は数スレ使ったSSの直後は15分は空けるようにしてる
自分はスルーされても文句を言う筋合いじゃないと思っている
本当に感想が言いたいなら遡ってコメントする奴はする
最近のGJの大半はお祝儀みたいなもんだ

なんでここまで饒舌なのか自分でもわからんのだが
164以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 20:27:18.59 ID:5P86j8Va0
保守
165以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 20:39:36.07 ID:ZHVzQgIx0
保守
166以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 20:44:49.17 ID:QEMA8byTO
今日のロッテボコボコ。

何やってんだ吉井orz
167以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 20:46:42.11 ID:E78qSGsNO
>>163
主張あったら困るだろ。
じゃあコテつけて投下した人が、直後にコテとるの忘れた時に注意?したのは何なんだっていう話になる。
話が面白かったのもあるかもしれないが、彼はコテより存在感出てたし。

あともう一つ。大半のGJは〜、っていう主観だけを言わないでくれ。周りがGJと言いにくい雰囲気を作らないでほしい。
現に、そんな事言われてGJと言えなくなってる。俺は別にご祝儀とは思ってないわけだから。
168以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 20:46:57.84 ID:QhRKinn2O
長門が悲しむからロッテがんがれ
169以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 20:47:30.02 ID:/oLdSpxsO
ここでいきなり流れと関係無いSSを携帯で投下しようと思うんだが、俺は空気の読めない奴だろうか?
170以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 20:49:01.15 ID:QhRKinn2O
かもん
171以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 20:49:35.33 ID:zB3OYOJT0
あげ
172以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 20:49:56.83 ID:E78qSGsNO
>>169
カモン!
173以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 20:57:16.33 ID:ZHVzQgIx0
>>169
まさか今書いてる?
174以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 20:59:16.07 ID:/oLdSpxsO
了解。
投下する。初心者だから、期待に応える事はできないと思うが、よろしく。
175以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:00:52.61 ID:/oLdSpxsO
秋の始まりを感じる、ある晴れた日曜日の事だった。
俺は、退屈と安息を絵に書いたような休日の昼下がりを満喫していた。
煙草の煙りをぷかりと部屋に漂わせながら、ペットボトルのお茶をちびちび飲み、お気に入りのCDを垂れ流し、途切れ途切れに午睡を繰り返す。
夢は、見なかったと思う。ただ、寝苦しかった。
そんな日曜日。極々二流の大学に進学するために得たこの一人暮らしのアパートの、呼び鈴が鳴った。

「はいはい、誰ですかコノヤロー…」
だらし無いとは思いつつも、火を着けたばかりの煙草を口にくわえながら寝ぼけた半眼で玄関を開けると、そこにはあまりに懐かしい顔があった。

「久しぶり…元気だった?」

まるで予定の無い、そう、俺のいびつな人生計画に照らしても、まるで予定の無い来訪者を確認した。時間が止まる。煙草が見開いた目に痛いが、俺に出来たのは凍り付く事だけだった。
「少し…痩せた?」
その一言が俺を現実に引き戻す。
なんで今頃?あれから三年経ってるんだぞ?今まで一度だって合わなかったのに?行方も知れなかったのに?
あんなに…ぐちゃぐちゃだったのに?
三年ぶりの美貌。綺麗になった。でも俺はそれを、近似した顔立ちを知っている。数年の歳月を経た変化の過程を、一部ながら知っている。
ていうか短っ!なんですかその髪!?
「あー…上がる?」
戸惑いを押さえながら、問い掛けに答える事はせずに、俺は玄関のドアの隙間を開いた。

彼女はにっこり笑って頷くと、ヒールを脱いで部屋へ上がり、勧められるまでもなくベッドへ腰を降ろす。
あれから模様替えもしていない部屋に彼女が居るだけで、昔に戻ったような錯覚が起こる。
「お茶、飲む?生憎その…ペットボトルしかないが」
「うん」
「腹減ってるなら、何か作ろうか?」
「うん」
その笑顔はなんなんだろう。吹っ切れてるって事なのか。
176Warp:2007/09/21(金) 21:03:08.66 ID:/oLdSpxsO
いや、誤解の無いように言っておくが、俺だって三年も経てば、いい加減吹っ切れている。骨まで見えていた傷口にも肉が盛り上がるってもんだ。ただ、自ら縫合したもんだから、その下手さ加減に傷口がひきつれてしまってはいるのは否定出来ないが。
冷や飯をレンジに突っ込み、卵と葱にハムを取り出し、俺は小さく久しぶりの文句をつぶやいた。
「やれやれだな」
あぁ、まったくやれやれだ。重ねて言うが、三年ぶりの再会だってのに、あれだけの事があったってのに、彼女との会話に何等違和感が無いなんて、意外とたいしたもんだ。感心しちまうよ。
「わぁ、凄い!炒飯作れるようになったの?」
「昔、作ってもらったメニューなら、まぁ一通り…俺も」
答えながら、彼女の大人になった成長っぷりに目を奪われる。いやいや、くどいようだが、三年も経てば、俺はそこらの同年の女の子が裸足で逃げ出すような家事能力を身につけてしまったわけで。
まぁこんな俺の見た目以上に成長できたのも、その三年のおかげと言うか、やはり人が成長するのには時間がかかるもんだ。嫌んなっちまうよ。
それから俺達はたわいのない話題で笑い合った。
俺はガステーブルの前で鍋を振りながらで彼女の顔を見ることはできなかったが、その爛漫な笑い声からはあの笑顔が想像できた。

それが…悲しかった。

こんなに笑い合えるのに、互いを傷付けあう刃のような言葉のやり合いでもなく、素直に笑い合えているのに…。
彼女から伝わる親愛の気配は、俺との決別を嫌でも意識させる。
「はいよ、焼きそばお待ち!」
呆然とする彼女。
「あの…レンジの中のご飯は?」
やっちまった。あー、はいはい、認めますよ認めますよ。俺って男は未だに未練タラタラですよ。格好悪いフラれ方ですよコノヤロー。動揺しまくりですってかぁ?
俺の気まずい渋面に、抑え切れなくなった彼女は思いきり吹き出して、お腹を抱えてまで笑い転げた。
「あー、もう、さっさと食ってくれ!」
気まずさにふて腐れた振りをするしか無い俺は、煙草をくわえて火を着ける。
「あはははは!おかしかったー。ごめ…ごめんごめ、ん!あんまり可愛いかったから!怒らないでね?」
目に涙を浮かべるくらい遠慮無く笑い倒して、彼女は仕切直すように箸を取る。そして焼きそばを一口頬張ると…また吹いた。
その後は、行儀良く食事をするにしても、後ろで髪を括る必要の無くなった彼女をぼうっと見つめながら、俺は煙草をふかしていた。
177以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:04:19.35 ID:F8HGVvb50
支援
178Warp:2007/09/21(金) 21:07:41.04 ID:/oLdSpxsO
「ところで、何しにきたんだ?」
食後、ひとしきりしゃぶりあって気付いたふとした疑問に、彼女は口許を押さえ、一旦中のお茶を飲み込んでから一言で答えた。
「忘れ物」
忘れ物…なんて何かあったか?必要な私物はあらかた配送してたはずだが…。
「お気に入りのCDなの」
今更CDですか?
CD一枚取りに来ただけなのに、もう二時間ってのは、何て言うか、違和感が…。
口にくわえた煙草の灰が、ぽとりと落ちる音がした。
そういえば、なんかさっきからやたら見られてないですか俺…?

俺の頭の中で不意に何かが合致した。

「嫌いなわけないだろう?」

その一言だけで彼女には伝わったのか、涙の後さえもう見えないその顔に、急に懐かしくて新しい微笑みが浮かぶ。
君さえよけりゃあの時の答えを今言うよ。
「一緒に居てほしい」
要するに感謝の気持ちを忘れて、俺達は離れ離れになった。
もしかしたら、忘れ物って「それ」じゃないのか?
「ずっと一緒に居てほしい」



ところで…その短い髪があそこまで伸びるまで何年かかる?

って事は…あの時のみくる(大)は、さんじy
179以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:08:43.50 ID:F8HGVvb50
支援
180Warp:2007/09/21(金) 21:10:27.21 ID:/oLdSpxsO
完了。
とある歌の歌詞からシチュを引用した。
二人の口調の変化は、年月の経過と関係の変化って事で…orz
181以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:11:29.70 ID:xYvQHe4K0
GJでした
えっと・・・・相手はハルヒでいいんだよな?
最後まで迷ってた
182以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:11:32.79 ID:F8HGVvb50
乙 初心者しちゃよく書けてるとかいうと豪語っぽく思えるが客観的に見てそう思った
183以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:11:37.85 ID:E78qSGsNO
>>178
しゃぶりあっては、喋りあっての間違いだよな?ww
184以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:12:53.09 ID:ZHVzQgIx0
乙!
相手はみくる(中)?
185以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:14:42.83 ID:E78qSGsNO
>>180
なるほどね。口調で誰だかさっぱりだったwww相手はみくるって事でFA?
186以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:16:30.68 ID:/oLdSpxsO
あえて「彼女」の名前は最後の最後まで出さなかった。
キョンのために髪を伸ばした、人間化長門でもよかったし、みくるでもよかった。
みくる(大)への過程って事で。
お目汚し失礼ですた。
187以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:20:05.99 ID:vWgaHebA0
帰ってきたGJ&保守。
188以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:23:22.17 ID:F8HGVvb50
ガルルルル
189以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:25:00.89 ID:0S1PX7sh0
>>163
レスありがとうございます。
指摘されてきたところは思い返すと確かにと思うところばかりなのでそれらについて主張することは何もありません。
あなたの15分という時間の目安は是非自分の中にも取り入れたいと思いました。アドバイスありがとうございます。
スルーされるのは仕方がありません。それも一つの感想であると思っています。
自分も面白かったSSには必ずコメントを書いています。どうしても書かずにはいられなくなりますねw
例えお祝儀としか思われぬGJであれ貰うととても嬉しいのは確かです。

たった一つのレスであってもそれは十分な成長の糧になります、例えそれが好評であれ悪評であれ。
そしてもしこのレスがなかったら自分は今ここまで心にゆとりを持っては居られなかったでしょう。
本当に、心から申し上げます。レスありがとうございました。

>>180
GJ!!炒飯作ってたのに出来上がりが焼きそばなのは何故なんだ?
しかし、これはまた俺には書けそうもないほどリアルで素敵な恋人同士……すごい勉強になりました!!
190以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:27:19.23 ID:2iC5t+35O
ちょっと投下するね
191もうこんなのいやだ:2007/09/21(金) 21:28:12.82 ID:2iC5t+35O
何時も通りの朝、少し早く目覚めた
運良く今日はSOS団の活動も無く、休日という事も相俟って二度寝する事に決め込んだ。
シュプリュルピュルルル〜
妹の足音だ。
「キョンく〜ん朝だよ〜」
何時もの様に妹がジャンピングボディープレスを俺にかましてくる。
俺は膝を突き立て、妹の息の根を止める妄想をして為すが儘に受け止める。
「キョンく〜ん電話だよ〜」
そこをどいてくれ我が妹よ、ほら猫やるから
そう言って、俺の布団に潜り込んでいたシャミセンを妹に差し出す。
「・・・・・・・・」
え〜っと、長門か?
「・・・・・・そう」
何か用か?
長門から電話を掛けてくるなんて、余程の事があったのだろうか?
「今すぐ来て欲しい。私のマンションへ。」
分かった。今すぐ行く。
俺は寝ぼけ眼を擦り、自転車に跨り長門のマンションへ急ぐ。
192以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:28:33.97 ID:F8HGVvb50
うわ すげーコメントしずらい
>>189 おまいの文面から線の細さを読んだからだよ

>>167
スマン 気に障ったのなら謝る
彼のキャラが立ってたのは分かるけど存在感があるのを否定するのはどれだけ我侭なのかと思ったりしてごめん
少しばかり不器用なだけのやつを個性が出すぎてるとか勘違いも甚だしいとか思ったりするべきじゃないですよね
初期のテンプレにはネガティブな感想はできるだけ避けるようにと書いてあったが
その意味するところはお世辞でもいいから作家にGJを与えてやる気を出させてやれというものなんだと
古来から祝儀は慣習と気持ち半々なのですいません客観的に考えてるだけなんですほんとにすいません
193以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:28:38.34 ID:esDqRTHEO
タダ単2保守はしたくない気分だから、誰かお題下さいなんて事は言えないのよこのあたしは
194もうこんなのいやだ:2007/09/21(金) 21:29:27.95 ID:2iC5t+35O
インターフォンを押すと、長門の声が聞こえて来た。
「・・・・・・入って」
で、何か問題でも起きたのか?
まあ、長門に解決出来ない問題があるとは思えないが、一応聞いてみる事にした。
「私に問題は起きていない」
ん?じゃあ何の用だ?
「貴方に問題が起きた」
俺に?俺は至って普通の健康優良児だが?何の問題もないぞ?
「正確に言うと、貴方の頭髪に問題が起きた」
俺のトウハツ?頭に髪と書いて頭髪か?
「・・・・・そう、貴方の頭髪が抜け始めている」
俺の頭髪が抜け始めている!?
俺は自分の頭を触ってみると何かモサッとした感触がした。
その何かを掌に包んだまま、恐る恐る確認してみると黒い塊があった。
全然気付かなかったけど確かに掌には毛の塊があったのだ。
冷静になれ俺!冷静になれ!
こうなった原因を長門に聞いてみる。
これもハルヒが原因か?
195以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:29:58.97 ID:E78qSGsNO
>>189
そこまで思い詰めるなwお前のSSは面白いんだからwww
GJとしか言えない時もあるが、それはこうした方がいいと言える立場に俺がいないからだし、逆に悪いところがなかったからだ。
だから思い詰めるなよorz
196以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:30:02.09 ID:esDqRTHEO
うはっwwww投下中
すまん支援
197もうこんなのいやだ:2007/09/21(金) 21:30:23.61 ID:2iC5t+35O
「そう、涼宮ハルヒが貴方の頭髪が無ければいいのにと願ったのが原因」
そういえば昨日、何時も通り団室で何時も通りボードゲームで
ニヤケ面相手に白星の数を増やしてる時にハルヒはこう言ってた。
「あ〜あ、キョンの髪の毛が無くなったら面白そう」
確かに言っていた。こんなふざけた願いも現実になっちまうのか!?
何か解決策は無いのか?
「今のところ解決策は無い」
このまま俺は禿てしまうのか・・・?
「・・・・その可能性が高い」
クソッ!!俺はどうすればいいんだ!!
「そんなに激しく頭を抱えると・・・」
モサッ・・・・・・・・
「・・・・・・私は構わない」
えっ?
「貴方に髪が無くても私は構わない」
そう言い放つ長門の漆黒に輝く双眸に見詰められた。
「・・・・髪が無くても貴方は貴方」
長門・・・・こんな俺でも構わないのか?
長門、好きだ・・・・・
「・・・・・・・私も」
長門、愛してる
「・・・・・・・私も」

と、言う夢を見た。
「それはそれは真に大変な夢でしたね」
時に、古泉?
「ん?何です?」
俺の頭を毛繕いするのはやめろ、気持ち悪い。

fin
198以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:30:26.02 ID:F8HGVvb50
ウツダシノウ支援
199以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:30:42.37 ID:UxywcRtc0
まぁもちつけ。今は投下中だ
200以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:31:28.56 ID:UxywcRtc0
まさかの夢オチktkr
201以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:33:36.07 ID:Y4NaKJ/j0
wiki編集できないんだけど、原因分かる人いる?
ロッテの試合が終わったから書きたいんだ
202以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:34:07.11 ID:F8HGVvb50
>>197 このSSを読んで髪の毛が数本抜けたwww



嘘 まじでワロタ
203以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:34:18.73 ID:esDqRTHEO
夢オチじゃなかったら長門フラグかwww
GJどす。
204以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:35:05.67 ID:ZHVzQgIx0
毛繕いする古泉に萌えたのは内緒だ。
GJ!
205以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:38:43.71 ID:/oLdSpxsO
>>197
GJ!
長門は多少アホの子ぐらいが河合らしいと思う

あと投下待ちで言えなかったGJに対してのありがとうを今ここで
206以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:40:02.94 ID:0S1PX7sh0
>>192
ちょっと文章が硬すぎたか。スマソ

>>195
さすがに2レス投下後の連続保守のダメージが強すぎて>>163のレスがくるまで本気で凹んでたので……。
207以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:40:09.88 ID:F8HGVvb50
「な、なんかリーブ21顔負けにフサフサしてきたぞ」
「……頭皮の毛管細胞に情報操作を施した」
「あ、ありがとう長門ぉぉ(涙」
みたいな展開にはならないのかw
208以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:41:26.23 ID:0S1PX7sh0
>>197
声出してワロタwwwwGJ!!
だが本編より最後の古泉の毛繕いに敏感反応してしまった俺乙
209以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:44:18.41 ID:2iC5t+35O
今日禿たオッサンが目についたからインスパイヤしてみたんだ
ありがとう禿たオッサン
210以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:45:03.48 ID:E78qSGsNO
>>197
夢オチかよww毛繕いする古泉ワラタw

>>192
最初の一文と以下の文が激しく矛盾してるな。

自分が言った事と矛盾してしまうが、彼の存在感以前に、10レス空けるという事に対して、ん?と思っただけさ。
スレを荒らしたくないからもう何も言わんが。俺が全面的に悪かった。
211以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:52:15.08 ID:ZHVzQgIx0
ほしゅ
212以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:55:12.56 ID:F8HGVvb50
>>193 養毛剤
213以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:55:54.63 ID:l+CU3m3i0
保守
214以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:57:47.52 ID:UxywcRtc0
Wiki編集できねぇ保守
215以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:01:03.20 ID:F8HGVvb50
>>214 さっき試してみたが無理だった 混んでるのかも
216以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:08:48.21 ID:ZHVzQgIx0
保守
217以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:15:36.75 ID:h1EXL+sUO
保守
218以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:16:53.11 ID:EhkRCb/LO
アニキャラ個別のハルヒスレのスルー能力にワロタ
219以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:17:02.33 ID:ES7iMB3HO
保守
220以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:18:33.89 ID:/oLdSpxsO
お決まりの日記ネタだがまた書いてみた
投下する
221以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:19:14.07 ID:EhkRCb/LO
そいきた
222以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:19:48.07 ID:F8HGVvb50
カモン
223ヲトメ日記:2007/09/21(金) 22:21:26.21 ID:/oLdSpxsO
「ん?長門、何書いてるんだ?」
「秘密」


○月×日

明日は不思議探索の日。
最近カレに対する皆のプッシュが強くなってきた。
何かしなきゃとは思うけど、いきなりお化粧なんかしたらバレバレだから、最近女の子達の間で評判の爪磨きを使ってみた。
アハ〜☆凄くピカピカ。
小さな事だけど、彼のために少しずつでも魅力的になりたい。
でも鈍感を絵に書いたような彼が気付いてくれるわけもなかった。それでもいい。気付いてくれなくても、恋は人を磨いてくれるものだって信じてるから。

○月×日

我らが団長さんの髪が最近伸びてきた。そうだよね。
カレ…ポニーテールフェチだもんなぁ。髪…伸ばそうかなぁ。
でも今から伸ばし始めても、なんだかいかにも「狙ってます」って感じだし。似合わないのはわかってるし。自分でも思うけど女の子らしくないもんね。いつも戦ってばっかりだし。胸だってぺったりだし。
あーぁ、鬱になっちゃうよ。

○月×日

未だに彼の事が名前で呼べない。ただでさえ出遅れてるのに。たった一言なのにね。
キョン君。
キョン君…大好き。

「ん?古泉、お前も何か書いてるのか?」
「えぇ。日記を少々…」
224以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:21:38.50 ID:F8HGVvb50
225以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:23:22.90 ID:fWr3wbhK0
シエソ
226以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:23:40.95 ID:/oLdSpxsO
完了

笑ってもらえたら幸いです
227以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:24:36.42 ID:fqRAqBr00
>>226
理解までにちょっと時間がかかったが、くすっときたw
228以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:24:55.38 ID:F8HGVvb50
有希かわいいよ有希
229以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:24:59.33 ID:E78qSGsNO
>>226
まさか古泉の?ww
230以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:25:43.54 ID:0S1PX7sh0
>>226
>アハ〜☆凄くピカピカ。
ここで吹いた後ニヤニヤしっ放しwwGJ!!
古泉の日記もwktk
231以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:25:58.16 ID:xUbxr+0UO
絵文字は自重してほしいな。変なのが湧いてくるから。自己主張したいなら自分でサイト作ってSS書いてくれ
232以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:28:57.79 ID:+t6rzeZu0
>>226 GJ!


畢竟落ちちゃったな……あれから色々膨らませる予定だったのに……

最近シリアスと戦闘描写に嵌っているんだが、お題をくれないか
人物二人を挙げてくれるだけでもいい↓
233以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:29:39.79 ID:xYvQHe4K0
橘と喜緑さん
234以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:29:53.98 ID:0S1PX7sh0
>>232
アナルの俺のレスを見てほしい。
お題ならゴミ箱とドライヤーの優美さ
235以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:30:33.49 ID:vWgaHebA0
>>232
戦闘描写って2種類あるけど、どっち?
肉弾戦(プロレスや殴り合い系)か、銃撃戦系。
236以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:31:11.32 ID:/oLdSpxsO
>>231

絵文字は自重する
忠告ありがとう


蛇足だけれど、長門は…日記など書いていない
237以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:32:30.72 ID:F8HGVvb50
騙されたw
238以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:33:23.79 ID:0S1PX7sh0
古泉だったのかww
239以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:37:31.54 ID:+t6rzeZu0
>>234
おk、把握したぜ

だが、とりあえずお題を貰った以上>>233を消化する

>>235
長門なら情報操作、古泉なら超能力といった感じの超常識的バトルかなあ
240以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:39:34.22 ID:QhRKinn2O
古泉カマじゃんwwIKKOかよw
241以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:41:12.60 ID:0S1PX7sh0
>>239
ありがとう。お題頑張ってくれ。
242以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:46:59.97 ID:vWgaHebA0
最近ちょっと糖分薄目になってきた気がする。
夏休み中は、塩分じゃなくて糖分で満たされた太平洋状態だったから。
243以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:55:38.25 ID:BkgO+qsyO
となると糖分が必要か
久々に書くかな

ネタはないがww
244以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:55:46.19 ID:E78qSGsNO
>>242
今投下自体少なくなってるっぽいね。
245以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:56:35.67 ID:W2yVV7BJ0
むしろ最近めちゃめちゃ投下あるように見えるのは俺だけか。
246以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:57:38.66 ID:vWgaHebA0
夏休み中に比べれば、そりゃ投下量も落ちているが、
以前に比べればかなり投下されているな。ただ、その内容がちょいと変わりつつある気がするだけ。
247以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:01:54.65 ID:ZHVzQgIx0
最近はお題&5分とかが多いからね。
連載作品は減ってるんじゃない?
248以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:03:05.69 ID:kqQ9641E0
ある程度長いのの後に、その番外編とかそのまま投下したら怒られちゃうかなぁ。
教科書文通とお姉さんなのです。が同時に出来てしまった。
249以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:03:31.83 ID:2wf+LhjRO
最近の投下はおもしろいけど糖分が少なめな気がするな
かくゆう俺も「有希化粧」書いてから体内糖分がなくて
新しいのが書けないんだけどさ
250以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:03:47.31 ID:xYvQHe4K0
いいんじゃない?
俺も恋愛相談→しっと団のコンボをやったことあるしw
251以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:04:16.05 ID:fqRAqBr00
いつになく真面目に俺が長編を書いてる。
wktkしないで見守っててくれ。投下はいつになるか分からんがなw
252以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:04:58.03 ID:F8HGVvb50
実は番外編のほうが期待度高いw
253以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:06:42.72 ID:E78qSGsNO
アナル落下
254以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:07:06.04 ID:ZrRD7kwmO
>>248
投下?
255以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:07:22.69 ID:ZHVzQgIx0
アナル…
書き込もうとしたら落ちやがった
256以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:08:02.69 ID:kqQ9641E0
>>250
じゃ、ひとっ風呂浴びて頭空っぽにしてから、もうさらっと一度推敲して一気に行きます。
長いと推敲がどうしても甘くなっちゃうんだけどね。

>>254
ごめん。 もう少し待って。
257以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:09:10.61 ID:0S1PX7sh0
アナルが……orz
258以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:10:26.71 ID:E78qSGsNO
>>256
wktkしとります。
259以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:10:53.59 ID:ZrRD7kwmO
んじゃ俺は>>256の後にする。
俺ももう一回推敲してくる。
260以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:11:35.23 ID:+IKFqFJp0
そんなに糖分少ないかなあ?
俺は最近の流れ良いと思うよ。真面目恋愛系好きだし。
261以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:13:25.32 ID:xYvQHe4K0
俺は少女漫画より少年漫画派だからどうしてもそっち方向に行ってしまうww
甘いの書くの苦手だw
262以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:13:33.47 ID:pXe/8yfA0
アナスレが……
263以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:13:59.42 ID:l+CU3m3i0
保守
264以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:14:26.65 ID:pDnOrCrD0
じゃあ頑張って俺が甘いの書くよ!
最近スランプだけど!
265以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:16:11.99 ID:CcUSqSviO
俺も甘いのよりむしろシリアス系、鬱、ギャグかな。
甘いの書いたことないし。書けないだけだけど
266以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:18:30.04 ID:ZrRD7kwmO
ベタ甘よりは男どもがガキ過ぎて女がヤキモキするドタバタコメディが好きだな。
頑張ってそれ系ばっかり書いてるけど、上手く行ってるかどうか…。
267以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:19:27.57 ID:0S1PX7sh0
甘いのは俺も苦手だな。シリアスもまだ書いたことない。
とにかく鬱ものばかりが大好きだからなぁ。ギャグは正直わかんね。
一度でいいから超ブラックギャグが書きたい。
268以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:25:00.47 ID:xYvQHe4K0
で、そんな甘いのが望まれてる中くだらないギャグ話を投下するのは空気読めてないかな?かな?
269以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:25:06.13 ID:F8HGVvb50
テンション低いときは甘いのが欲しくなる 高いときはシリアスが欲しくなる
俺の生物学的周期かもしれんな
270以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:25:06.99 ID:pXe/8yfA0
俺も甘いのは読めないから普段はアナルスレオンリーかな
271教科書文通最終話:2007/09/21(金) 23:25:24.03 ID:kqQ9641E0
心底少女漫画脳な自分恥しい。
しかも、現代の少女漫画じゃなくて一昔前の。
今の少女漫画ついて行けんw

と、言うわけで今回はいつにも増して長いですが、普段は1時間のドラマが最終回だけ2時間なのと同じ感覚でお付き合い下さい。
投下後暫くしましたら、お姉さんなのです。 古泉編も投下します。

では、教科書文通最終話【http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/3063.html】行きます!
272以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:25:50.52 ID:0S1PX7sh0
>>268
俺のこと?
273以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:26:28.02 ID:xYvQHe4K0
>>272あ、いや、俺
でも教科書文通さん来たみたいだから後にしますw
274教科書文通 1/16:2007/09/21(金) 23:26:44.11 ID:kqQ9641E0
 僕と長門さんとを繋いでいた教科書文通の終焉は以外にもあっさり訪れた。

 長門さんのクラスの今週最後の日本史授業の前の短い休み時間。
いつもの通り、9組に教科書を借りに訪れた長門さんの口から飛び出した言葉は僕を驚かせるのには充分だった。

「来週の初めに、新しい教科書が届くことになった。 あなたに教科書を借りるのはおそらくこれが最後。」

 解かっていたことだった。 
もともと、長門さんは教科書がある程度探しても見つからない場合は新しいものを買うと一番最初に仰っていたし、
教科書が届くのに1、2週間かかると言っても、長門さんの教科書が無くなってもう既に1ヶ月近くが経過している。
そもそも、このような秘め事の類は長くは続かないのが大概の話の流れである。
なのに、僕はこの長門さんのとの2人きりの秘め事が永久に続けばいいなどと、妄想に近いことを心の奥で願っていたのだ。

「そうですか。 良かったですね。 教科書の業者にしては早い方ですよ。
 元の教科書が見つからないのは……残念ですが。」

「そのことに関してはあまり気にしていない。 ……人の心を探ろうとしたために罰が当たったと思えば。」

「……はぁ。」

長門さんの言っている意味は良く解からない。 探る? 誰の心を?

「お陰で決心がついた。 礼を言う。」

「………?」
275以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:26:52.98 ID:ZHVzQgIx0
支援
276教科書文通 2/16:2007/09/21(金) 23:27:17.25 ID:kqQ9641E0
 長門さんが意味深な台詞を残し、9組を後にしたときの教室内の空気は何故か生ぬるかった。
振り返れば、クラス一のおせっかい山田くんを中心としたクラスの面々が少し呆れるような、可哀相な目を見るような目で僕を見ているのに気づく。

「な、なんなんですか、その目は。」

「いや、お前、幸せ者なのか、可哀相なのか……。
 とにかく、これはお前んとこのもう1人の男子部員にも言えることだが鈍感もほどが過ぎるとキツイぞ。」

「相手が長門で良かったな、古泉。」

「……長門、可哀相になぁ。」

「古泉くん、それはちょっとないよ。」

 男女問わず、浴びせられるは僕への否定の句。 一体僕の何がいけないのか教えて欲しい。
そして、一番不可解だったのはこのことに一番におせっかいを書いてきた山田くんが
何も言わず、僕の肩をぽんと叩いて、そのまま自分の席に戻ってしまったことだった。

 その日の数時限後の休み時間に長門さんの手より僕の元に戻ってきた日本史の教科書には、
いつものように長門さんのプリントアウトされたような美しい字で僕宛のメッセージが書かれていた。
このメッセージも、これが最後である。 

 しかし、不思議なことに最後のメッセージは明朝体ではなく、ブックマンオールドスタイルのような筆致でこう書かれていた。

Please wait for some day in the rain. <雨の日を待て>
277以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:27:40.59 ID:ZHVzQgIx0
支援
278以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:27:41.91 ID:xYvQHe4K0
支援
279教科書文通 3/16:2007/09/21(金) 23:27:49.68 ID:kqQ9641E0
 あれからすぐ、試験週間が訪れ、僕と長門さんの教科書文通の話題は殆ど9組の中からは消えていった。
クラスの面々の目下の話題は1週間後に迫った定期試験に関するものである。
もちろんそれは僕にとっても他人事ではなく、学生として出来るだけ良い成績を取るため、
そして涼宮さんが抱く古泉一樹のイメージに沿える様な人物像をキープするため、
試験一週間前にも拘らず毎日行われる団活の後に、僕は『機関』の事務所に滑り込み、
理系教科の鬼、森さんと文系教科の鬼、新川さんの地獄の勉強会を受けていた。
言っておくが、本当に彼等は鬼で勉強会は地獄そのものなのである。
背中とシャツの間に差し込まれた新川さんが学生時代から使っていると言う使い方を間違われた竹の30cm物差し、
森さんのお手元にはファンシーショップで見つけたの、とのたまわれたピンク色の鞭、らしきもの。
どこら辺がファンシーなのか教えてください。 痛いです。 計算式間違う度に耳元でひゅんひゅん言わせないで下さい。 怖い。

 ……ちなみに、長門さんが待てと言った雨の日は、ここ1週間、全く訪れる気配がない。

「あーもーそこ違う! いい? ここはこっちの解法使った方が早いし、間違いも減るの。
 あんたの解き方でやったらケアレスミスが増えるばかりか時間がかかって、一問といてる間に他の問題が解けちゃうわ。」

「これ! ここの漢字が間違えとりますぞ! いくら数学の証明問題とはいえ、漢字を間違えるなぞ言語道断!」

「ちょっと待って! なにコレ、あんたこんなトコまで計算式書いてんの!? 暗算しなさい、暗算!」

「え、ちょ、まっ、いっぺんに言わないで下さい、僕は聖徳太子じゃないんですから!」
280以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:28:42.41 ID:ZHVzQgIx0
支援
281教科書文通 4/16:2007/09/21(金) 23:29:19.51 ID:kqQ9641E0

「……はい、ここまで全問正解。 なによ、出来るんなら始めからやりなさい。 全く、手間かけさせて。
 はい、10分休憩。 次は日本史よ。 新川が模擬問題作ってきたから30分で全問正解しなさい。」

「無茶言わないでくださいよ、試験は50分目安で作られてるんですよ?」

「後の20分は見直しに当てるの。 常識でしょ。 それでなくてもあんた字が汚いからよく採点ミスされるくせに。 ペン習字やんなさい、ペン習字。」

 ぐあ、人が気にしていることを……!! 僕の字が汚いのは小さい頃からずっとですよ。
いいじゃないですか、もう。 今更直るわけないし。 三つ子の魂百までって言うでしょう。

「まだ二十歳にもなってない若造が何を言うか! 古泉、貴様と言う奴は喝が足りん喝が。
 大体、私が貴様ぐらいの頃はまともな筆記具もなくて、教科書だって……」

 ああ、始まっちゃった……。 新川さんの昔話って長いんだよなぁ。 しかも同じ話ばっかり。
おまけに一体どこからどこまでが本当なのかさっぱりだ。 あなたそんなに年取ってるようには見えないんですが。

「しっかし、日本史なんて懐かしいわねぇ。 私、高校時代は世界史と地理だったから……」

 背後で森さんの声がする。 この人は例え人の鞄でも……って言うのは語弊がありますね、
僕の鞄をご自分の物と勘違いしておられるのか、結構勝手に開けちゃって中身を見ちゃうんですよ。
なんと言いますか、僕も森さんの持ち物の殆どを把握していると言っても過言ではないのですが。
森さんと僕の関係は上司と部下と言うよりはむしろ姉と弟と言った感じで、4年前に出会った頃から森さんは
『機関』内では唯一の年下の僕を自分の弟分としてこき使……いえ、可愛がってくれているのですが……。 ときたま、すごくおせっかいなんですよねぇ。
一度、中学時代に滅多に学校行けない僕を心配してくれたクラスの女の子からの手紙を勝手に読まれて……。
なんというか、一応年頃の男子としては姉(のような女性)に持ち物を勝手に見られるというのは何とも……
って、あ――――――――ッ!!!!!!! 日本史の教科書!!!
282以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:29:48.33 ID:ZHVzQgIx0
支援
283教科書文通 5/16:2007/09/21(金) 23:30:12.63 ID:kqQ9641E0
「最近の歴史の教科書ってカラフルねぇ。 ってあんた、全然落書きとかないのね。
 歴史の教科書は歴史上の偉人に色々書き足して、よりクールにするのが常識でしょ。 そのための教科書なんだから。
 ……あ、なーんだ、やっぱあんたもしてんじゃん。 落書き。 あれ? でも写真にじゃないの?
 しかもなんか会話が成り立って……って、なにコレ!? 相合傘ー!?」

 見つかったー!!! 一番見られたくない人に見つかった!
そういや、中学時代の手紙も僕以上に大盛り上がりしてはしゃいでたっけ……
今もなんかすごいテンションですよ。 この人こういうのホント好きだから……

「なに、しかも相手、TFEI端末の長門有希じゃない! これ、あんたが書いたの?
 んなわけないか。 あんたがこんなに綺麗な字を書けるわけがないし。 誰が書いたのよ、コレ。」

「な、長門さんがデスヨ……と、言いますかそのTFEI端末って言い方……!!」

「そうよね、あんたの好きな子だもんね! うん、いいわ! 萌える! 超能力者×宇宙人。
 ぶっちゃけ最初は団長×凡人と超能力者×未来人で行こうかと思ったけど、超能力者×宇宙人もいいわね!
 基本私、ツンデレ×ツンデレ萌えだけど、へたれ×クーデレとか素直クールも好きなのよねぇ。
 普段、クーデレのほうが攻めっぽいのに、いざとなるとへたれが急にカッコよくなるともうね……。 いいわぁ、萌える!
 でも、おっしいわねぇ……古泉、どっかに未来人に釣合う男キャラ居ない? あ!異世界人まだよね?
 早く出てこないかしら……。 これで異世界人まで女の子だったらどうしよう……。
 まぁ、無駄にイケメン男キャラ出て来てホモられるよりマシかしら……古泉、あんたどう思う?」

 どうも思うか! と言い返したい。 そう、この森園生という女性は根っからカップリング狂なのだ。
本人曰く、腐女子ではなく「男女カプ厨」だそうだ。 僕にその違いが分かるわけもない。
しかもそれが、二次元や一次元で収まるならいいが、現実世界でもこの通りなのである。
とにかく森さんは恋愛至上主義者というか、なんと言うかで人の恋愛に口出しするのが大好きなのだ。
そのおかげで成就したカップルも居ないことはないが、極わずかである。 しかし、ホモられるって誰が? 誰と?
284以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:30:32.61 ID:xYvQHe4K0
支援
285教科書文通 6/16:2007/09/21(金) 23:30:41.20 ID:kqQ9641E0
 それから数刻、僕は森さんに根掘り葉掘り長門さんとの教科書でのやり取りについて質問攻めにあった。
予定の10分はとうに過ぎ、僕は先ほどの数学の模擬試験よりも体力を失い、もう息絶え絶えである。

「まぁ、いいわ。 で、古泉、古泉。 あんたら付き合ってんの?」

 嫌にキラキラした眼で僕を見上げる森さん。 本当にこう言うの大好きだなぁ、この人。
人の事なんか構ってないで自分の恋路に熱を出した方が幸せになれるんじゃといつも思う。
誰か、この人をめくるめく恋の魔宮へ連れてってあげて! そうすれば少しは大人しくなるかもしれない。

「そんなわけないでしょう。」

僕がそう答えると、ほらすごくしょんぼりした顔。 別にあなたの恋路じゃないんですから。

「だって相合傘……。 ここにあんたと「良好な関係」でいたいって書いてるじゃない。
 デートだってしたんでしょう? 2回も! 甘味屋と美術館。 あんたデートに美術館って高校生のチョイスじゃないわよ。」

「それは長門さんのクラスの僕のクラスの友人の妹さんが相手と「良好な関係」でいられるおまじないとか言ったのを、
 長門さんは友情かなんかのおまじないと勘違いと勘違いしてるんですよ。
 それに、デートじゃありません。 クリームあんみつをご紹介したのと、美術館にご一緒しただけです!」

「ええ? あんたのクラスメートの妹が長門有希と同じクラスってこと? ややこしいわね。
 で、何。 友情のおまじないと勘違いとか、それ、本人から聞いたの?」

まだ粘るか。 粘るならご自分の恋愛にすればいいのに。

「いいえ? でも、僕はコレくらいで彼女の気が僕に向いているなんて考えるほど自意識過剰じゃないですよ。」
286以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:31:00.08 ID:ZHVzQgIx0
支援
287教科書文通 7/16:2007/09/21(金) 23:31:06.48 ID:kqQ9641E0

「……あんたさ、確かに自意識過剰男はウザイわよ。 萎えキャラだわ。
 でも、謙虚なのも度が過ぎるとウザイわよ、鈍感なんて褒め言葉じゃないんだからね。」

「若いうちは恥を掻く位が丁度いいと言うものです。」

 新川さん、いつから居たんですか。

「最初から居ましたぞ!? 貴様、年配者を空気扱いか!!」

「で、例えば、例えばよ? この「良好な関係」ってのがあんたが考えるようなものじゃなかったとしたら、あんたどうすんの?」

 さっきまでの明らかに楽しんでいる風な様子を引っ込めて、森さんは僕の方をじっと見てきた。
こういう顔をされると、僕は本当にどうしようもなくなる。 なんだかんだ言っても、森さんは僕にとって姉のような存在なのだ。
ある程度、意見したり反論できたりしても、こんな風に真っ直ぐ見られては嘘なんかつけるはずもない。

「嬉しくて……どうかしちゃうでしょうね。」

「嫌に素直じゃない。 もっと言い渋ると言うか、下手したら気づいてないかと思った。」

一体、僕は周りにどんな風に見られているんだ。

「気がついたのはつい最近ですよ。」

「そう。 で、あんたどうすんの? ううん、違うわね。 どうしたいの?」

288教科書文通 7/16:2007/09/21(金) 23:31:30.20 ID:kqQ9641E0
森さんが、また、あの嘘を許さない目で僕を見上げる。 
どうするの、ではなく、どうしたいの?と問うた意味を僕はなんとなく理解する。
彼女は、超能力者、古泉一樹ではなくただの古泉一樹に問うているのだ。

「あんた若いんだから、『機関』のことなんて気にしなくていいのよ。
 第一、規則や暗黙の了解ってのは破るためにあるんだから。」

そして、彼女は敢えて僕に何も言わせない。
言う相手が彼女ではないからだ。 そう、僕が何かを言うべきなのは長門さんの他にいない。

「人を好きになるっていいことよ。 それをしなきゃ生きている意味なんてないわ。
 まぁ、そう考えるのは女だけだってよく言うけどね。 でも、間違ってないと思うの。
 誰かを好きになったら、好きな人がいる世界をもっといいものにしたいと思うし、もっと平和にしたいと思う。
 好きな人に幸せになってもらいたいと思えば、その周りの人も幸せにしなきゃいけないし、
 そうしたらその周りの人の幸せも保証しなくちゃ。 「好き」って感情はね、世界を幸せにするのよ。」

 だから、自信持ちなさい。 そう言って、森さんは僕の頭を軽くこついた。 その後ろで、新川さんもうんうんと頷く。

「相手が誰だって恋愛は恋愛だし、振られたなら振られたでいいじゃない。 立派な経験値よ。」

 そして、日本史の教科書の件(くだん)のページぱしんと叩きながら、雨、降るといいわね。 と森さんは微笑んだのだ。

 たしか、明日の降水確率は10パーセント。
289以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:31:59.00 ID:ZHVzQgIx0
支援
290教科書文通 9/16:2007/09/21(金) 23:32:34.94 ID:kqQ9641E0
7/16が2つもあった。 うかつ。
――――――――――――――――

 効果音をつけるなら、まさしくしとしとと言うほどの雨が、文芸部部室の窓ガラスを伝っていく。
文芸部部室には、今現在、1人チェスボードに向う僕と沈黙を保ったまま活字の海に身を投じる長門さんしか居ない。
それは、ある一つの事件をきっかけに発生した、奇跡の様な機会。
彼女が待てといった雨の日に彼女と2人きり。

 いつもの様に例え試験を明後日に控えようが槍が降ろうが参加を余儀なくされるSOS団の活動。
しかし、流石に受験の迫った3年生の朝比奈さんを試験前に拘束することは涼宮さんにも出来ないらしく、
「試験が終わったら、絶対戻ってくるのよ!!」とまるで今生の別れの様に半泣きになりながら、
朝比奈さんの長期(実際は1週間)のSOS団活動休止を許した。 
朝比奈さんが居ないSOS団アジトは、なんと言うか、何かが違っていた。
強いて言うなら、お姉さんがお出かけしてしまい、残された弟や妹達だけで過ごして居るような妙な感覚だ。

 そんな最中、ゆっくりと雨は降り始めたのである。 
始めはポツリポツリと振っていたのにも拘らず、今では絶え間なく、激しくはないが粘り強くしとと降る雨だ。
それに一番最初に気がついたのは彼≠ナ、「くそ、よしずみめ。」と悪態をつきながら窓ガラスの向こうを睨んでいたのが半刻前だ。
その彼≠ェ 折り畳み傘の有無を鞄から探ろうとした際に事件が起きた。
ポロリと彼≠フ鞄から転げ落ちたくしゃくしゃに丸められた一枚の紙が全ての元凶である。
音声のみでお伝えするとこうだ。
291以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:32:49.15 ID:ZHVzQgIx0
支援
292教科書文通 10/16:2007/09/21(金) 23:33:49.90 ID:kqQ9641E0

「キョン、何か落ちたわよ。 全く、紙を丸めるなんてやめなさいよね。」

「んあ? すまんな、確かそれは……。 あーッ!! 見るな、ハルヒ!」

「何よ? 何だって言うのよ。今日返してもらった数学の小テストじゃないって、キョ――――――――――――――――ン!!!!? なにコレ!?」

「何って数学の小テストだ。」

「しらばっくれるんじゃないわよ! 何、この点数! 10の位と1の位間違ってんじゃないでしょうね!?」

「いや、正真正銘その点数だ。 そしてお前も知っての通り、50点満点の試験でもない。」

「何余裕ぶっこいてんのよ! あんた明後日から試験なの解かってる?」

「解かってるも何も、この団活のせいで疲れて勉強してないんだからしょうがねーだろ。」

「毎日団活に参加してる有希と古泉くんは、ちゃんと毎定期試験後の成績優秀者一覧に名を連ねてるじゃない!」

「あいつらと一緒の土俵で俺を考えるな! 大体、お前だって毎回名前書かれてんじゃねぇか。」

「当たり前でしょ!? 学校の試験なんてね、教科書見て解かんないトコだけ授業聞いてりゃ大体はいけるのよ。
 あんたは教科書読んでも解かんないくせに、授業ちゃんと訊いてないからこうなるの!……行くわよ。」

「どこに!?」

「あんたん家! SOS団のメンバーから補修組なんて許さないんだから! 数学以外の教科も見てあげるわ!」


293以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:34:10.12 ID:ZHVzQgIx0
支援
294教科書文通 11/16:2007/09/21(金) 23:34:24.21 ID:kqQ9641E0
と、まぁ、こんな感じだった。
彼≠フ名を絶叫した際の涼宮さんの髪の毛一本一本が蛇のように見えたのは気のせいだろう。
『機関』の地獄の勉強会での森さんを思い出してしまったのは秘密だ。 ああ、耳元で鞭が唸る幻聴が聞こえる。

 上記の会話の後、涼宮さんは彼≠彼≠フ鞄ともども引きずるように文芸部部室を出て行った。
呆然と一部始終を見ていた僕と、その時もまた沈黙を保ったまま活字の海をイルカの様に突き進む長門さんを置いて。
こうして、長門さんが待てと言った雨の中、締め切られた文芸部部室で僕の長門さんが2人きりという状況が出来上がったのである。

「……………。」

 無音だ。 激しく無音である。 極稀に聞こえるのは長門さんが活字の海をめくる息継ぎのぺらりという音と、
無意味に僕に弄ばれるルークの悲鳴だけだ。
何か、言わなくては。 ……でも、何を?

「な、長門さ……」

ぱたん。

意を決して何を話せばいいかと思案しながら口を開いた僕の台詞に被るように、長門さんは活字の海を閉じた。
そして、その真っ直ぐで不純物のない氷のような瞳を僕の方に向けてこう言い放ったのだ。

「古泉一樹。 あなた、傘は持っている?」
295以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:34:49.64 ID:ZHVzQgIx0
支援
296教科書文通 12/16:2007/09/21(金) 23:34:49.97 ID:kqQ9641E0

「いやはや、よもや長門さんが傘を忘れるとは。 珍しいこともあるものですね。」

「そんなことはない。 いつもは忘れても傘を情報操作しているだけ。 今回は、情報操作の必要はないと判断した。」

「ほう。 それはどうしてですか?」

「「良好な関係」であるあなたと一緒にいるから。」

「ははっ。 嬉しいことを仰ってくださいますねぇ。
 そんなことを言われると例え長門さんの御宅の前まで到着しても、傘の中からあなたを出したくなくなってしまいます。」

 誰か、この本人の意思とは無関係に饒舌で気障な口どうにかして!

 今現在、僕と長門さんは北高から下る長い長い心臓やぶりの坂をゆっくりと降下中だ。 たった1つの僕の傘を共有して。
所謂「相合傘」である。 いつぞやの教科書に書き込まれたものとは異なり、「リアル相合傘」である。
違う意味で心臓破りだ。 下ってるのに。 ああ、頭くらくらする。 長門さんの歩幅に合わせていつもよりゆっくり歩いていると言うのに。

「………。」

「どうかしました?」

 ふいに、僕の左斜め下から視線を感じた。 その方向には傘を共有している長門さんしか居ない。
僕は、できるだけ長門さんに目を合わせるように姿勢を落す。 
人と話す際は必ず目を見て話す。 小さい頃散々言われた台詞だが、最近はそのせいで色々誤解をされているらしい。
彼女へ視線を合わす際、彼女が雨に濡れない様に、身長差から必然的に僕が持つことになった傘を傾ける。
そうしてやっと見えた彼女の顔が、ほんの少しだけ不安そうなのを僕は見逃さなかった。
297以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:35:23.42 ID:ZHVzQgIx0
支援
298教科書文通 13/16:2007/09/21(金) 23:35:29.57 ID:kqQ9641E0

「あの、本当にどうかされました? あ、さっきの冗談ならお気になさらないで下さい。
 ちゃんとおうちまでお送りししましたら、僕はおいとまさせていただきますよ。」

「そうじゃない。」

「では、どうし……」

「見慣れない顔。」

「はい?」

「あなたはいつも笑っている。 なのに、今は笑っていない。 わたしとの相合傘は嫌だった?」

 不安そうな表情、不安そうな声音。 僕の無意識の表情一つが彼女を不安になせてしまったらしい。
そういえば、彼女との相合傘にてしてから、僕は自分の緊張を紛らわせるために表情にまで気が回らなかった。
普段ニヤニヤしている人間が急に無表情になれば誰だって怖いだろう、不安になるだろう。 何やってんだ、僕は。

 嫌なわけがない。 自分の好きな相手と傘を共有できて嬉しくない人間など居るわけもない。
だけど、嬉しいのにどんな顔をすればいいのかがわからない。 ここ4年、笑顔以外の表情を封印してしまっていたから。
あ、そこ、最近までお前授業中まで百面相してただろとか言わない!
299以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:35:44.33 ID:6xZBzrVq0
間に合った支援
300教科書文通 14/16:2007/09/21(金) 23:35:59.12 ID:kqQ9641E0
「すみません。 不安に、させてしまいましたか……? 嫌なわけがありません。 むしろ、嬉しいくらいなんです。
 でも、ごめんなさい。 こんな時、どんな表情をしたら良いか、判らなくて……」

 これが、僕の正直な気持ち。 どう説明していいかわからない。 嫌なわけがない。 嬉しいんだ。 なのに……

「笑えばいい。」

「はい?」

「嬉しいのなら、笑えばいい。」

「………!」

 目からうろこだった。 嬉しいなら、笑えばいい。 そうですね、笑顔は本来、嬉しさや楽しさを表現する表情なのですから。

「だから、笑って。」

 いつものように、でも、いつもの作り笑いの時よりもすんなりと口角が上がっていく。 
僕は今、上手く笑えているだろうか。 長門さんが満足してくれるような、笑みを浮かべられているだろうか。
答えは、彼女のそれを見れば明らかだった。 先ほどの不安そうな表情とは全く違う、笑顔。
初めて見た、長門さんの笑顔。
301以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:36:06.63 ID:ZHVzQgIx0
支援
302教科書文通 14/16:2007/09/21(金) 23:36:27.28 ID:kqQ9641E0
「「相合傘」と言うまじないは、紙面上で互いの名に一つの傘を共有することで「良好な関係」を約束してくれるもの。
 紙に名を書くだけでそれほどの効果があるなら、実際に本人同士が傘を共有し会えば、その効果はさらに向上するはず。
 ……わたしという固体は、古泉一樹と、より「良好な関係」になりたいと望む。 あなたは?」

 僕は思わず、立ち止まる。 長門さんもそれにならって立ち止まる。 
試験期間中故に放課後の通学路の人影はもとよりまばらなのに加え、この雨のせいで人影は皆無と言える。
Please wait for some day in the rain. <雨の日を待て>
僕と長門さんを分かつのは共有した傘の銀色の柄だけある。

 より、「良好な関係」。 それは、友情以上の関係だろうか。
それとも、彼女は更なる友情を僕に求めているのだろうか。

でも、今は、そんなことは関係ない。 言わなくちゃいけないことがある。
例えそれが、前者でも、後者でも。

 雨がアスファルトを叩く音がする。 僕は体ごと長門さんの方を向き、彼女もそれに倣う。
303以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:36:34.56 ID:ZHVzQgIx0
しえn
304教科書文通 16/16:2007/09/21(金) 23:39:03.26 ID:kqQ9641E0

「長門さん。 その件で、お話があります。 聞いて、くださいますか。」

「了解した。」

 今まで、こんなにも真っ直ぐ、長門さんの目を見たことがあっただろうか。 心臓が痛くて、逃げ出したくなるほど、澄んだ瞳。
でも、ここで逃げたら、この先はない。 逃げちゃだめだ。 今までずっと、自分に嘘を付いてまで逃げてきたのだから。

 ――大切なのは、お前の気持ちと、長門の気持ちだよ。
    お前が、長門が好きかどうか、長門がお前を好きかどうか。 これが一番重要だろ?

 ――相手が誰だって恋愛は恋愛だし、振られたなら振られたでいいじゃない。 立派な経験値よ。

 いつかの山田くんの台詞と、昨日の森さんの台詞が頭をよぎる。 
「でも、僕の気持ちなんて、やっぱりどうでもいいんじゃ……」そう言って逃げようとする僕の背中を押してくれる。

 ――なーに言ってんだ。 一番大切だろ、それが。

 ――あんたは、どうしたいの。

僕は、長門さんに伝えたい。 
付き合うなんてことがどんなことかなんて解からないし、それが終点だとも思わない。
でも、少なくとも、僕が、ただの古泉一樹が、長門有希を好きだということ伝えたい。

 僕は、長門さんから目をそらさずに、大きく、大きく、ゆっくり、息を吸い込んだ。

<END>

305教科書文通:2007/09/21(金) 23:39:53.34 ID:kqQ9641E0
以上です。 もう暫くしてから「お姉さんなのです。」古泉編を投下しても大丈夫でしょうか?
そちらで、一連の流れが全て終了します。14がふたつもあるのは気のせいです。 
パロディやネタが多くて元ネタが好きな人に申し訳ない。
ピンク色の鞭は、本当にファンシーショップに売っていたそうで、高校時代先生が指棒代わりにしてました。
306以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:41:20.32 ID:ZHVzQgIx0
GJ!
機関の人間面白いなw
こういう直前で終わらせるのも良いね。
307>>233消化遅れてすまん >>304GJ!!!:2007/09/21(金) 23:41:26.23 ID:+t6rzeZu0
「そうですか。決して不釣合いな条件だとは思わないんだけど……仕方ないですね」

見解の相違は些細なようで、致命的だった。持ちかけられた私的な協力要請を、わたしは却下した。
涼宮ハルヒの周辺環境の改変能力には、無限の可能性が秘められている。安定は、滞留と同義。
穏健派急進派問わず、情報フレアの観測機会が永劫失われることは、許容できることではない。

「あら、どうしたんですか。お話はもう終わりでしょう?」

あどけない微笑みとは対照的に、殺気を感知したらしい口舌が耳に触れる。データベースに記録はないが、戦闘経験があると見て対処するのが賢明か。

「いえ、末端の縺れは、上層部同士の軋轢と見做される可能性がありますので。此処で、事故死していただこうかと」

宵闇を吹き抜ける夜風に、彼女のポニーテールが揺れる。双眸が、驚きと恐怖に見開かれる。
立場さえなければ。任務さえなければ。彼女は、一人の女子高生として真っ当な余生を過ごせたかもしれない。
でも、それはわたしには関係のないこと。与えられた役割を果たし、統合思念体に貢献する。自我の情動など不要。
属性情報をブースト変更、ステルスモードに移行する。幾ら彼女が超常識的能力を保持していたと仮定しても、
閉鎖空間外でそれを行使することはできない。今はただの人間だ。わたしは、そう思い込んでいた。

「ふふ、せっかちですね。そんな小細工しなくても、逃げたりしないのに」

余裕の笑みが浮かび、挑発するような言葉が漏れる。「小細工」か。
でも、あなたを即死させるには十分だと思うのだけれど。無音で跳躍し、背後から肉薄する。
右手に携えたナイフの狙いは綺麗な項の上辺り、つまり延髄だ。仕留めるならば、一撃で。
わたしは不可避の速度で、無防備な後頭部を刺突した――はずだった。ガクン、とした強制的な重心移動。
気付けばわたしの右手は、橘京子の手によって優しく握られていた。ふわりとした身のこなしが、わたしの行動自由を掌握する。

「ここでは多少、あたしが不利なのです。場所を変えさせていただきますね」

悪戯っぽく動いた唇を視認した瞬間、強烈な眩暈に襲われる。エラーの除去を終えて眼を開いたわたしは、見解を改めざるを得なかった。
先刻までの世界と似て非なる、白の世界。その中心で、蒼炎を周囲に展開した橘京子が、ニコリと微笑んでいた。       中途半端にend
308以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:44:28.28 ID:LBNWJVZL0
>>218
あれは見習わないとなw

>>305
GJ!ついに終わったか…なんかさびしいなw

309以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:44:44.79 ID:W2yVV7BJ0
ttp://uproda11.2ch-library.com/src/1130880.jpg
 ア ナ ル は ま だ か
310以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:45:31.08 ID:xYvQHe4K0
教科書GJ!いよいよラストも近いのか・・・寂しいけどwktk
>>307お題消化ありがとう!めずらしくきょこたんがヘタれてないw
311以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:46:30.85 ID:QhRKinn2O
>>305
古泉って周りから愛されてるのなw
いやはや最初から最後までニヤニヤが止まりまらなかった。
お姉さんなのです。のほうもwktkしとります
312以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:46:45.03 ID:6xZBzrVq0
どこのクラーク博士だwwww
313 ◆801fBL87WM :2007/09/21(金) 23:52:00.62 ID:/BC5Z41S0
面白かった
314以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:55:56.92 ID:pXe/8yfA0
アナルスレが立つまで待つ!
おパンティ様の次のAAにも期待w
315お姉さんなのです。 古泉編:2007/09/21(金) 23:57:37.81 ID:kqQ9641E0
wikiまだ編集できなかった……orz いいもん。 いいもん。
すみません。お姉さんなのです。
http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/3172.html】の古泉編投下よろしいでしょうか?

先ほどの教科書最終話の次の日と言う設定になっています。
316以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:58:21.53 ID:ZrRD7kwmO
>>305
乙!また最初から読むよ。
317お姉さんなのです。 古泉編:2007/09/21(金) 23:58:53.71 ID:kqQ9641E0
「朝比奈さん……。」

 こ、これは一体どういうことでしょう?
放課後の2人きりの部室。 目の前には真剣な顔をしてわたしの目をじっと見つめる古泉くん。
そんな顔も出来るんですねぇ。 はっきり言ってしまえばいつもの笑顔よりその真剣なお顔の方が好みです。 カッコいいです。
ああ! でも、ごめんなさい。 わたしは所詮未来人。 この時間平面の人との恋愛は出来ないんです。

それにあなたには長門さんが……! ハッ! これは、修羅場!? 三角関係!? 長→古→みくる!?
そんな! 高校生なのにそんなドロドロとした恋愛は……燃えるじゃないですかッ!
結ばれてはならぬ2人の恋路! 一途な文学少女と綺麗なお姉さんと真面目な好青年! まるでメロドラマ……!

 なんて、妄想したところで悲しくなるだけです。 解かってます、解かってますとも。 一人身万歳! 気にしてませんよ。 
この時代分岐におけるこの時間平面上ではキョンくんと涼宮さん、古泉くんと長門さんが結ばれることは規定事項なのですから。
 でも、別の時代分岐派生時間平面上ではそうはいきませんよ! 
わたしがその気になれば、キョンくんでも古泉くんでも国木田君でもたにぐ……は別にいいや。

 わたしがそんなことを考えているとは露知らず、古泉くんはなおも真剣な表情と声音で続けます。

「申し訳ありません。 朝比奈さんしかこういうことを相談できる人がいなくて……。
 涼宮さんはあれで初心と言うか、今はご自分のことで精一杯でしょうし、彼≠ノ相談すれば笑われるに決まっています。
 長門さんにお尋ねするのは本末転倒ですし、森さんは……話を大きくするだけになってしまいそうで……。
 クラスの面々に聞くのは、なんだか気恥ずかしくて……。
 真剣にまともな回答を提示してくれそうなのは朝比奈さんなんだけなんです。」
318以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:59:00.01 ID:CcUSqSviO
乙!
319お姉さんなのです。 古泉編:2007/09/21(金) 23:59:21.69 ID:kqQ9641E0
 だからってそんな真剣な目でこちらの目をじっと見つめないで下さい。 癖なんでしょうけど、普通に勘違いしそうです。
あなた、男女問わずそういうことばっかりしているからホモだのガチだのバイだの誤解されるんですよ。 自重してください。
古泉くんに限らず、人の目をじっと見る癖のせいで人との物理的距離感つかめてない人っていますよね。
お話しするときは人の目を見て話せと言うご両親の教えの賜物なのでしょうが、限度があると思います。 正直、段々怖くなってきました。

「で……その、ご相談、とは?」

 私は、古泉くんの真っ直ぐな視線に耐え切れず、思わず視線をはずしながら尋ねます。
礼儀知らずだなんて言わないでください。 本当に怖いんです。

「笑わないと、誓ってくださいますか?」

「笑われるようなことを相談されるんですか?」

「その、あの、僕のような人間が聞くと……流石に馬鹿にされるかな、と……。」

「はぁ……。」

 ああっ! もう! まどろっこしいですねぇ! 男ならびしっと恥なんか捨てて聞くもんは訊けばいいんです。
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥って奴ですよ! うじうじした男が好きなのは構いたがりのおばさんくらいです!
さあ、おっしゃい! これでくだらないこと訊いてきたらお姉さん怒りますよ!

「男女が……その、お付き合いする……と言うのは……一体いかようなことなのでしょうか……?」

320お姉さんなのです。 古泉編:2007/09/22(土) 00:00:29.33 ID:1MO1YTQO0
「………。」

 この三点リーダは、長門さんではありませんよ。 部室には私と古泉くんしか居ませんから。
そう、これはわたしと古泉くんの三点リーダです。 いま、この人、なんて言いました?

「お付き合い……ですか?」

「はい。」

 またも真剣な様子の古泉くん。 意外です。 
この人は例え小さな子から「赤ちゃんはどこから来るの?」と訊かれても優等生的な模範解答を即答するような気がしていましたのに。
人は見かけによらないですねぇ。 うふふ。 知り合って初めて古泉くんが後輩に見えました。 意外と可愛いですねぇ。

「誰かお付き合いして欲しい人でもいるんですかぁ? あ、もしかしてお付き合いすることになった人がいるとか……。」

「いや、あの、その、ち、知的好奇心と言いましょうか……その……。」

 あら! 古泉くんでもしどろもどろになることはあるんですね。  いつも落ち着いて大人ぶってるからこういうのは珍しくて見てて面白いです。
しかし、規定事項として知っていると言うのに知らないフリをしてからかうと言うのは少々意地悪でしょうか?

「そういうことにしておいてあげますよ、古泉くん。」

「もう、朝比奈さん。 からかわないでくださいよ。」

 ふう、と溜息をついてもう一度、私の目をじっと見る古泉くん。 やっぱりその顔はすごく真剣で、正直、長門さんが羨ましくなります。
キョンくんにしても古泉くんにしても、元が真面目で優しい子達ですから、涼宮さんや長門さんを悲しませることはして欲しくありませんし、本人達だってしたくないのでしょう。
だからこうやってSOS団唯一の年上である私にこうやって相談を持ちかけてくれる。 先輩冥利に尽きます。
321お姉さんなのです。 古泉編:2007/09/22(土) 00:01:13.98 ID:1MO1YTQO0

 でも、ううんと、確かに、付き合うってどういうことなんでしょう? これはなかなか難しい問題です。
わたし自身、男の子とお付き合いしたことはないですし、デートをしたり、キスをすること、なんて答えを古泉くんが望むとは思えません。
わたしがお教えできるのは、わたしがただ漠然と考える理想のようなものだけです。

「ええと、ごめんなさい。 上手くいえないんですが……、
 例えば、毎日お茶を淹れてるとですね、極稀にこれはすごくいい出来! って思えるお茶が淹れられるんです。
 そのときはすごく嬉しいし、感動すらするんですよ。 心臓がドキドキしてね。
 他にも、ものすごく美味しいものを食べたときとか、面白い映画を観たとき。
 そういう時間を一緒に感じたい! って互いに思える相手が居る。
 2人でそういう時間を積み重ねていくことが、付き合うって事なんじゃないかなってわたしは思うの。」

 正直言って、自分でも何を言っているのか解かりません。 
全然具体的じゃないし、わたし自身の経験がないから正しいとは言い切れない。
でも、自分がすごく幸せと感じたことを、一緒に感じて欲しい、
自分が面白いと思ったことを教えてあげたいって気持ちを互いに持ち合うことが一番なんじゃないかなと、そう思うのです。

「わたしの言うことなんて、きっと全部間違っているんでしょうけど……」

 私がそう言って頬を掻くと、古泉くんは一瞬目をぱちくりさせてから、いつものように、でもほんのちょっとだけ嬉しそうに、微笑んでくれました。

「いえ、そんなことないです。 大変参考になりました。 やっぱり、朝比奈さんに相談して良かった。 ありがとうございます。」

 昨日、あんなにしとしとと降っていた雨の水溜りも消してしまうような日差しの中、
彼等が歩く道は確実に私が居る未来に続いているのです。
322以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:01:15.14 ID:HUvFBJkE0
支援?
323お姉さんなのです。 古泉編:2007/09/22(土) 00:02:00.12 ID:1MO1YTQO0
以上です。
みくるのセリフの元ネタ好きな人がいたらごめんなさいorz
これで、「お客様は宇宙人」から派生した教科書文通、お待たせシリーズ、お姉さんは全て完結です。
順番的には
お客様→お姉さん(ハ)→待たせたな→お姉さん(キ)→教科書1〜7→お姉さん(長)→教科書8〜10→お姉さん(古)→お待たせしました
になります。
今まで、長い間お付き合いくださり誠にありがとうございます。
324以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:03:27.02 ID:UsK0pVvN0
>>323
お姉さんなのですはお気に入りだ
セリフってスクランの播磨君?なんか読み覚えがあるんだ
325以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:03:28.86 ID:yyRaCU570
教科書の人物凄く乙!
さりげなく俺のSSのネタがあって嬉しかったw
感動したぜ
326以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:04:12.39 ID:sLO4E1Nv0
GJ
327 ◆801fBL87WM :2007/09/22(土) 00:04:32.60 ID:JPZqiJhR0
>>323
面白かった
328以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:04:36.99 ID:oo+uMZvx0
>>323
お疲れ様っした!! 楽しかったです。
329以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:04:39.13 ID:O6RdHifT0
時系列と投下順がハルヒっぽいね

教科書先生の次回作にご期待ください。
330以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:04:49.87 ID:bTzdWeeN0
331以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:05:49.99 ID:SKVGVAaHO
待たせた系のも絡んでたのか!GJっしたw
332お姉さんなのです。 古泉編:2007/09/22(土) 00:07:05.54 ID:1MO1YTQO0
>>323
はい。そうです。スクランの播磨拳児です。
あの台詞に感動して、お姉さんネタを思いついたときの〆はこれにしようとずっと決めていました。

>>325
もしかして、一人身万歳ですか? 大好きです!
333以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:07:27.20 ID:AUrleXUhO
またまた乙!
334以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:08:52.21 ID:yyRaCU570
>>332俺が長古にハマったのは貴方の作品がきっかけだから
あれができたのは貴方のおかげだw
335以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:11:37.34 ID:uCeUhwylO
乙でした。
全シリーズ並べるとなんか凄ぇ。
336お姉さんなのです。 古泉編:2007/09/22(土) 00:14:14.35 ID:1MO1YTQO0
>>329
先生って……やめてくださいよ、恥しいw
しかし、教科書が固有名詞になっているのは気のせいですか?

>>334
マ ジ で す か。 ありがとうございます! 
なら本当に教科書書いてよかった。 あなたの作品をここ最近ずっと楽しみにしていたので。 

337以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:15:12.34 ID:jCL7RdBr0
おかしい。スクラン全巻持っているのにネタが分からない俺がいるorz


何はともあれ、よくやったと宣言したい。
338以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:21:06.51 ID:vl3bxPQ10
あげ
339以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:21:56.68 ID:yyRaCU570
教科書文通の後に投下するのは物凄い申し訳ないようなバカな話ですが、投下していいですか?
くだらないくせにやけに長くなっちゃいました
340以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:22:28.17 ID:1MO1YTQO0
もちろん!
341以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:22:39.92 ID:VVelO4Ir0
本当に乙でした! 

夜の5分お題3連続いってみるから
三つお題が欲しい↓
342以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:23:01.09 ID:VVelO4Ir0
やっぱやめ

支援!
343以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:23:31.19 ID:xJxz5GZvO
>>341
メス
344キョン7変化:2007/09/22(土) 00:23:36.32 ID:yyRaCU570
>>341なんかすいません じゃあいきます

放課後の文芸部室、いつものように各々が自由な行動をしていた。

キョン「悪い、ちとトイレに行ってくるわ。」
ハルヒ「神聖な団活動中に何もよおしてるのよ!さっさと済ませて来なさい!」
キョン「へいへい。」

適当にハルヒをあしらい席を立つキョン。

ハルヒ「今度の不思議探索だけどね、たまには電車で他の市に行くのもいいんじゃない?」
古泉「それは非常に良いアイデアかと。」
みくる「遠くですかぁ、いいですねぇ。」
ハルヒ「でしょでしょ?有希もそう思うわよね?」
長門「……割と。」
ハルヒ「じゃあ決まりね!次は隣の市へ行くわよ!」

と、キョン抜きで次の不思議探索の予定が決まったところで、ドアが開きキョンが戻ってきた。
全身を葉っぱで出来た衣装でつつみ、太鼓を装備しているというどこかの民族のようなスタイルである。
345以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:23:36.48 ID:jCL7RdBr0
ミヨキチに嫉妬する佐々木



って、えー!!!
346キョン7変化:2007/09/22(土) 00:24:36.41 ID:yyRaCU570
キョン「太陽が俺を呼んでる!太陽が俺を呼んでる!」
ドンドコドンドコドンドコドンドコ!

ハルヒ「……」
古泉「……」
長門「……」
みくる「……」

キョン「大変だ!雨が降らなくなってしまった!これは山の神に雨乞いをしなくては!
    山の神よ!どうか俺達に救いの雨を!」

ハルヒ「……」
古泉「……」
長門「……」
みくる「……」

キョン「ホォ〜!ウッホウホウホウッホ!ウッホウッホウホウッホ!
    ピ〜ヒャラピ〜ヒャラピヒラヒラ!」
ドンドコドンドコドンドコドンドコ!

ハルヒ「……プハッ!もうだめ〜!アハハハ!!」
古泉「……」
長門「……」
みくる「……ププッ。苦しいですぅ〜ww」

雨乞いの踊りをしながら、キョンは部室を出て行った。
347以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:25:10.53 ID:bTzdWeeN0
アナル向けだろwww
しえn
348キョン7変化:2007/09/22(土) 00:25:30.78 ID:yyRaCU570
ハルヒ「いや〜キョンのヤツなかなかやるわねぇ。」
みくる「すっごくおかしかったですぅ。」
古泉「僕もなかなか危なかったですよ。」
長門「……」

さて、では今SOS団で何をやっているのかを説明しよう。
キョンがどんどんコスプレをしていき、SOS団の面々を笑わせようとするのである。
他の4人はそれに耐えなければいけない。
もし笑ってしまった場合は、罰金として千円払わなくてはいけない
まあつまりガ○の使いでやってる企画と同じものってことである。

名付けて、「キョン7変化」!
なおこの企画は、1番最後に来たのに財布を忘れて罰金を払えなかったキョンにハルヒが与えた、罰ゲームである

さてキョンがまたドアを開けて入ってきた。
今度は陰陽師の格好をしている
349キョン7変化:2007/09/22(土) 00:26:22.38 ID:yyRaCU570
キョン「辛い時、悲しい時、人はどんな時でも心の隙間に闇がともる……
    だが、くじけるな!落ちこむな!ぷよぷよするな!!」

ハルヒ「……」
古泉「……」
長門「……」
みくる「……」

キョン「悪霊退散悪霊退散!呪い呪われ困った〜時は
    どーまんせーまんどーまんせーまん、すぐに呼びましょ陰陽師!レッツゴー!!」

ハルヒ「……」
古泉「……ククッ」
長門「……」
みくる「……」

キョン「成仏しろよ……」

キョンはそう言い残して部室から出ていった。

ハルヒ「予想以上にやるわね……」
古泉「不覚にも噴いてしまいましたよ。」
みくる「意外とノリノリですねぇ。」
長門「……面白い人。」

古泉は貯金箱に千円を入れた。
それと同時に再びキョンが入ってくる。今度はスーツ姿にハゲのかつらをしている。
350キョン7変化:2007/09/22(土) 00:27:03.37 ID:yyRaCU570
キョン「だからねっ!チミ!この書類じゃ会議では使えないのだよ!
    どこが悪いかわかるか?ん?言ってみなさい!」

ハルヒ「……」
古泉「……」
長門「……」
みくる「……」

キョン「え?何?薄い?それは内容のことかね、それとも私の頭のことかね!!」

ハルヒ「……プハッ!」
古泉「……」
長門「……」
みくる「……」

キョン「なんでハゲたと思ってる!私だって苦労してるのだよ!
    家に帰ったらカカア天下だし娘は口聞いてくれないし……
    え?そんなこと聞いてない?私だって聞いていないよこんなことになるなんて!
    とにかく、書類書き直しておいてくれよ!頼んだよ!」

キョンはそのまま部室を出ていった。
と同時にハルヒは千円を払う。

古泉「いやぁ、彼がああいう役をやるとハマりますねえ。」
みくる「なんだかリアルでしたぁ。」
ハルヒ「あたしハゲネタには弱いのよ〜。やられたわ。」
長門「……似合っていた。」

またドアが開いてキョンが入ってきた。今度は上半身裸だ。
351以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:27:05.51 ID:SKVGVAaHO
ちょw教科書とは違う意味でニヤニヤがww
352キョン7変化:2007/09/22(土) 00:27:42.16 ID:yyRaCU570
キョン「やあこんにちは涼宮ハヒルさん!元気ですか?
    ……え?ハヒルじゃない?それはAV?あ、やっちゃった!」

ハルヒ「……」
古泉「……」
長門「……」
みくる「……」

キョン「でもそんなの関係ねぇ!でもそんなの関係ねぇ!」

ハルヒ「……」
古泉「……」
長門「……」
みくる「……」

キョン「はーい、おっぱっぴ〜!……」

キョンはそのまま気まずそうに出ていった。

ハルヒ「……アレは無いわね。」
古泉「ええ。ハズしましたね。」
みくる「あれじゃあただの芸人の真似ですぅ。」
長門「……パクリ。」

酷評を受けたキョンがまた戻ってきた。
今度もまた上半身裸で、ボクサーパンツをはいてグローブをつけている。

353以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:28:04.09 ID:bTzdWeeN0
しえn
354キョン7変化:2007/09/22(土) 00:28:21.63 ID:yyRaCU570
キョン「よーし試合開始だ!ボッコボッコにしてやんよ!……いて!」

キョンは自分で自分の顔を殴った

ハルヒ「……」
古泉「……」
長門「……」
みくる「……」

キョン「ちょ、待て!顔は反則だろ!……いて!だ、だから顔はやめろって……グホッ!
    ま、待て、1回落ち付こう、な?あてっ!マ、マジで、かんべ……あたっ!」

自分の顔を殴りまくるキョン

ハルヒ「……アハハハハ!」
古泉「……」
長門「……」
みくる「……プッ」

キョン「ゲヘッ!きょ、今日はこれぐらいにしといてや……グヘェ!」

自分の顔を殴りながらキョンは部室を出ていった。

ハルヒ「あそこまでやるとはなかなかね、キョン!あーおかしい……」
みくる「自分を殴れるなんてすごいですぅ」
古泉「きっと彼はマゾの気があるのでしょうね。」
長門「……M。」
355以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:28:51.29 ID:jCL7RdBr0
よしお自重wwwww


支援
356以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:29:44.40 ID:GKMo3BxL0
支援
357キョン7変化:2007/09/22(土) 00:30:04.08 ID:yyRaCU570
キョンがまた入ってきた。今度は青いスーツに身をつつんでいる。
その姿はそう……ロックマン

ハルヒ「プハッ!」
みくる「ププッ!」
古泉「……クッ!」

登場だけで既に3人がアウトになった。だがキョンはまだ続ける。

キョン「行くぞワイリー!とりゃー!ズドドドド!
    くっそー効かないな……なら武器チェンジだ!
    いくぞクイックブーメラン!シュシュシュシュシュ!」

みくる「ひぃ〜……苦しいですぅ……」
ハルヒ「キョン、マジでおかしいからやめなさい!」
古泉「それは反則ですよ……ククッ……」

キョン「俺達の戦いはこれからだ!
    き〜みのくれ〜たゆ〜う〜き〜は〜おっくせんまん!おっくせんまん!」

キョンは叫びながら出ていった。
358以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:30:08.20 ID:RyknHM3R0
支援
359キョン7変化:2007/09/22(土) 00:30:39.78 ID:yyRaCU570
ハルヒ「いや〜、あれは笑うしかないわ。」
みくる「外見だけでもう反則ですぅ。」
古泉「まったくです……あれはひどい。」
ハルヒ「ん?そういや有希……あんたまだ1度も笑ってないわね。」
長門「……そう。」
みくる「アレを見て笑わないなんてすごいですぅ〜!」
古泉「流石は長門さん、ですね。」
長門「……我慢は得意。」
ハルヒ「さてキョンは有希を笑わせることが出来るのか!楽しみね!」

キョンが最後の変化をして部室のドアを開けた。
北高の制服を着ている。ただし……女子の。そしてカーディガンを着用し、右手には本を持っている。

ハルヒ(まさか……)
古泉(まさか……)
みくる(まさか……)

キョンはそのままイスに座り、本を読み始めた。

キョン「……そう。」

これは間違いなく……

ハルヒ(有希だ!)
古泉(長門さんですね!)
みくる(長門さんですぅ!)
360キョン7変化:2007/09/22(土) 00:31:27.28 ID:yyRaCU570
キョン「……ただし推奨は出来ない。」

ハルヒ「……プッ!」
みくる「……ププッ」
古泉「ククッ……僕はもう無理です」

笑ってしまう3人。長門はまだ笑ってはいない。しかし……

ハルヒ(見て見て、有希が!)
みくる(プルプル震えてますぅ!)
古泉(彼女の我慢も限界が近いということですか……)

そしてキョンは長門の目を見て一言。

キョン「……信じて。」

その時であった!

長門「……ブホォ!!」
ハルヒ(……!!)
みくる(……!!)
古泉(……!!)

長門が、その日1番の勢いで噴き出した。
キョンはそれを見て、満足げに帰って行った。
361以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:31:50.67 ID:eJLN0+fA0
面白すぎ支援ww
362キョン7変化:2007/09/22(土) 00:32:19.09 ID:yyRaCU570
ハルヒ「……見事にやられたわね、有希。」
長門「くやしい。」
古泉「いや、ここまで耐えただけでも凄いですよ。」
みくる「そうですよぉ!ロックマンで耐えたのが1番凄いです!」
長門「あれは……結構危なかった。」
ハルヒ「さーて、いくらになったのかしら?」

ハルヒ:5000円
みくる:4000円
古泉:3000円
長門:1000円

合計 13000円

ハルヒ「結構な額ね……っていうかあたしが1番多いじゃないの!」
みくる「結構笑っちゃいましたぁ。」
古泉「僕もまだまだですね……」
長門「……最後が悔やまれる。」

そしてドアが開き、キョンが入ってきた。もう普通の格好だ。
363キョン7変化:2007/09/22(土) 00:32:47.04 ID:yyRaCU570
古泉「お疲れ様です。」
キョン「あーやっちまったな。だが中々楽しかったぜ。」
みくる「すごいはっちゃけてましたよぉ、普段とは大違い!」
キョン「いやあ、案外ノッてきちゃって……まあ長門を笑わせられたから、満足かな。」
長門「……負けた。」
ハルヒ「で、キョン。この金、アンタにあげるわ。」
キョン「マジか!?いいのか?」
ハルヒ「ええ、楽しませてもらったし、ギャラとしては充分よ。」
キョン「ギャラ?」
ハルヒ「そう、ギャラ。」

ハルヒはそう言うと、団長机の上にある人形を手にとって見せた
よくよく見ると、目の部分からビデオが見えている。

キョン「ま、まさか……」
ハルヒ「そ!さっきのは全部録画してあるから!これをDVDにすればきっとバカ売れよ!
    あたしですら笑ったんだから自信持ちなさい!」
キョン「や、やめてくれそれはマジで!金ならいらないから!」
ハルヒ「ダメよ!だってあたしがそう決めたんだから!」

こうなるともうハルヒの意見を変えられないのはキョンが1番よくわかっていた。
とりあえず、もう悪ノリするのはやめようとキョンは心に誓ったのであった

おしまい
364以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:33:21.24 ID:P9eauTua0
キョン「……ただし推奨は出来ない。」
365キョン7変化:2007/09/22(土) 00:33:24.45 ID:yyRaCU570
以上です。支援ありがとうございました。
そして・・・その・・・すいませんでした。
だが反省はしていない!
366以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:33:44.06 ID:RyknHM3R0
面白すぎww
367以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:34:19.03 ID:oo+uMZvx0
>>365
GJ!
噴いた
368以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:34:24.17 ID:P9eauTua0
長門変化、くそワロタw
369以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:34:34.83 ID:eJLN0+fA0
超GJ!!
久しぶりにかなり楽しんだ。
次は是非アナルに投下してもらいたいww
370以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:34:35.64 ID:1MO1YTQO0
長門と同時にフイタ
腹筋痛いw
371以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:35:31.99 ID:SKVGVAaHO
ガチで噴いたww電車内じゃなくてよかった。と思いながら夜道を歩く俺一人。
372以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:38:53.70 ID:1D3UgZyR0
なぁ、今更なんだが孤島で酔っ払ったキョンとハルヒは何をしていたんだ?
373以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:39:55.77 ID:bTzdWeeN0
>>372
そりゃあ……





全裸で踊り狂ったんだろ。
374以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:41:06.67 ID:sLO4E1Nv0
ニヤニヤしたぜww
375以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:41:20.85 ID:RyknHM3R0
>>373
そしてその先へ行くんだろ。
376 ◆801fBL87WM :2007/09/22(土) 00:46:29.43 ID:JPZqiJhR0
>>365
PCにウィスキー吹いた
377以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:53:07.69 ID:bTzdWeeN0
保守
378以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:53:33.76 ID:ti9mgMVpO
>>376
キーボードの間に入ったら早くどうにかしないと大変だぜ
379以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:54:38.71 ID:JL3bO/MpO
 かたん。
 硬質な音が室内に響き渡る。
 薄暗い部屋、そこにハルヒがいた。
 ごりん。
 ハルヒは細長く、固い何かを口にくわえている。
 瞳は夢を見ているかのようで焦点は合わず、何かをしきりに呟く。
 かつん、かつん。
 その度に口に含まれた何かが、歯に触れ、音をたてる。
 ひた。
 人の温もりを一切感じさせない冷えた物体が熱を奪い取る。
 骨のように白いそれが額に触れる。




と、ここまで受信して力尽きた病人の描写電波
保守代わりに
380以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 00:59:17.64 ID:JPZqiJhR0
保守
381以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 01:01:59.49 ID:GKMo3BxL0
保守
382以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 01:03:26.84 ID:eJLN0+fA0
そういえばカニバリズムのハルヒネタをずっと温めているのを思い出した保守
383以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 01:05:10.14 ID:/UVKXa9VO
>>382
バロックの前の名前だっけ?
384以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 01:12:39.75 ID:sLO4E1Nv0
カニバリズムって人食いだっけ
385以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 01:13:18.18 ID:bTzdWeeN0
>>384
そう。
386以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 01:17:34.34 ID:eJLN0+fA0
>>383
わからん。俺が知ってるのは>>384だけだ。
387以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 01:19:12.88 ID:GKMo3BxL0
そうゆうのはどっち勝手とアナルじゃね保守
388以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 01:19:35.45 ID:Ss6zRnwZ0
遅いが、教科書文通乙!
こういう終わり方もいいね
作者はエヴァ好きと見た
389以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 01:28:24.92 ID:bTzdWeeN0
保守
390以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 01:31:46.59 ID:00bVURwx0
ハルヒ「ちょっとキョン! あたしの毛布取らないでよ!」
キョン「……んあ? とってねぇよぉ〜」
ハルヒ「じゃあその抱きついてるモノは何か言ってみなさい!」
キョン「……んー……はるひ」
ハルヒ「な、なに寝ぼけてるのよ! それは、も・う・ふ! あたしはこっちよ!」
キョン「……んーそうか……。はるひぃ!」(がばぁっ)
ハルヒ「……そ、そうよ。抱きつくなら毛布じゃなくてあたしにしなさいよね!」
キョン「……zzz」
ほしゅ。
391以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 01:36:17.54 ID:VVelO4Ir0
皆が眠りにつくころに、1レスお題を募集してみよう
幾らでも寄越してくれ、寝落ちするまで消化する
392以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 01:36:54.95 ID:IiT8M58n0
寝ろ
393以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 01:40:29.10 ID:xJxz5GZvO
>>391
仲良し
394以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 01:44:43.22 ID:JPZqiJhR0
>>391
お茶会
395以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 01:45:11.85 ID:uCeUhwylO
教科書の人の後に投下するつもりだったけど寝てた…まぁいいや、次の休日にしよう。
>>391
ハルヒの罰ゲーム
396以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 01:46:52.21 ID:SlxoN+JH0
>>391
キョンがギター&ボーカルのバンド
397以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 01:50:17.12 ID:Dyg9EgGf0
>>391
不退転戦鬼
398以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 01:52:34.76 ID:cuN4VrE20
>>391
妹×シャミセン
399以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 01:58:02.22 ID:uCeUhwylO
なにげに人多いな
400以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 02:00:57.67 ID:OAmSGmRf0
>>391
弐寺
401以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 02:01:14.99 ID:GKMo3BxL0
保守
402以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 02:02:18.80 ID:W4e5fvuf0
>>391
デスメタル
403ひとつめ「寝ろ」:2007/09/22(土) 02:04:52.74 ID:VVelO4Ir0
玄関に足を踏み入れただけで、ハルヒの家全体の作りが豪奢であることは一目瞭然だった。
奇抜な行動とは裏腹に、ハルヒの私服のセンスや言葉遣いは、一般的女子高生の範疇に収まっており、
てっきり普遍的な中流家庭に生まれ育ったのだろうと予測を立てていたのだが、どうやら俺の観察眼の信頼性は地に落ちることになりそうだ。

「ゆっくりしていってね」

ハルヒと同様、容姿端麗才色兼備を窺わせる、品の良いお母さんに、俺はハルヒの自室に案内された。
適当に街で購入した、お見舞いの定番「プリン」を脇のテーブルに置いて、座る。

「具合はどうなんだ」
「……すぅ、すぅ」
「食欲沸かないならこのプリン食っちまうぞ」
「……もご、すぅ、すぅ」

んー、こうも無反応だと流石に応対に困る。体面は体力回復のための睡眠だろうが、
プリンの単語を出したとたんに、ピクリと震えた睫や、寝息に混じったくぐもった声からして、
こいつが無防備な自分に対する俺の行動に興味津々なのは明瞭である。

「にしても、よく眠ってやがる」

かくして、俺はちょっとした意地悪を画策することにした。病人相手に不謹慎な、と良心が咎めるが、
まあ三日も静養しているみたいだし、此れ位で音を上げる団長様でもないだろう、と仮染めの安心感とともに、
顔を近づける。上気した頬と、ぷるんとした弾力性に富んでいるに違いない唇。正直に言おう。かなりそそられるね。
一本一本丁寧に梳ったかのように秀麗な黒髪に触れる。「んっ」という吐息が漏れたが、きっと幻聴だ。

「たっぷり寝ろよ。明日からはちゃんと顔出せ。お前がいないと静かすぎて、逆に不快なんだよ」

そう、耳元で囁いて、俺はゆっくりと体を離した。頬の紅潮は最早体温が40℃を突破したかのようなレベルであったが、
まるで中途半端な行為に憤るように、硬く握り締められた手をみるに、明日にでもハルヒは快活さを取り戻していることだろう。
404以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 02:05:07.02 ID:kveJrGmtO
お題の嵐ww無茶しすぎだwww
405以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 02:08:10.14 ID:SlxoN+JH0
>>403
これは何のお題?
406以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 02:09:42.97 ID:kveJrGmtO
>>405
多分>>392だと思われ。
407以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 02:10:03.21 ID:Ss6zRnwZ0
IDがSSきた
せっかくだしなんか短いの書こうかな
408以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 02:10:07.47 ID:VVelO4Ir0
>>405
>>392の「寝ろ」をお題として捉えた
409以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 02:12:06.78 ID:SlxoN+JH0
>>406>>408
把握
410以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 02:13:10.13 ID:A8upC2wrO
>>407
Ss6だから6レス分か?w
411以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 02:13:26.01 ID:21EyB+200
ハルヒかわいいよハルヒ
412以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 02:18:15.86 ID:Ss6zRnwZ0
一週間くらいお題を放置してたからいいかげんそれを書こうと思う
413以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 02:20:48.85 ID:kveJrGmtO
>>412
みくる「頑張ってくだしゃい!あのあの、えっと、応援してまーしゅ!」
414以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 02:25:13.34 ID:SlxoN+JH0
ほしゅん
415以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 02:26:52.41 ID:OAmSGmRf0

ほゅ
416ふたつめ「仲良し 古泉とキョン」:2007/09/22(土) 02:27:44.64 ID:VVelO4Ir0
清涼感たっぷりでモテ要素塗れの超能力者と、パッとせず冴えない一般人代表の俺が、
唯一の目的達成の為に結託する機会なんぞ、滅多にないことなのだが(ハルヒ関連を除く)、
ある日の午後のこと。幾つもの偶発的事象が重なることによって、その状況は作り出された。

「みっくるちゃ〜ん、有希〜、今日はね、とっておきの話があるのよ!」

ふと文芸部室の前で足を止めた俺は、同じく前方から歩いてきた古泉と対面し、
極自然な流れでドアを三寸ほどばかり開扉した。ハルヒのとっておきの話とやらに興味なんぞは一片も無いが、
今後の突拍子も無い事態を回避する為には、事前の情報収集が大切なので、仕方なく盗み聞きしているのだ。と俺が自論を述べると、

「落ち着いてください、支離滅裂ですよ」

冷静なツッコミが返ってくる。
そういうお前も、口は動いていても瞳は微動だにしていないし、その執拗な熱視線を辿れば
長門を焦がさんばかりに集中照射されているじゃないか。どういうことか説明しろ。

「おやおや、バレていましたか。理由は、そうですね。あなたが涼宮さんの声を拾わんと耳を欹てている理由と同じ、とでも言っておきましょうか」

ニヤリと歪められたアルカイックスマイルに愛想をつかす。俺は再度、狭窄された文芸部室の情景を眺めた。
だが、俺と古泉が下らない論戦をしていた間に、ハルヒ達は不審者の存在を感知したようで、

バンッ

というけたたましい音とともに、内側にドアが開けられた。もんどりうって文芸部室内になだれ込む俺たち。

「キョンならまだしも、古泉くんまで!!」

どうやらハルヒは古泉の意外な一面に、罵倒するに罵倒できない状態のようだ。俺は内心でほくそ笑んでいた。次に発せられた、裏切り者の声を聞くまでは。

「いえ、彼の執拗な強要に、抗う術がなかったんです。僕は必死にやめるようにと忠告したのですが……
417以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 02:31:00.91 ID:OAmSGmRf0
>>416
古泉wwwwww
418>>542:2007/09/22(土) 02:33:51.74 ID:hOukxNqk0
>>416
古泉ひでえwwww
419以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 02:35:55.96 ID:kveJrGmtO
>>416
押し付けwww
420以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 02:37:01.24 ID:JPZqiJhR0
さすが古泉
421以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 02:37:36.58 ID:A8upC2wrO
仲良しなのかwww
422以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 02:47:31.79 ID:SlxoN+JH0
ほしゅりんこ
423みっつめ?「お茶会」:2007/09/22(土) 02:56:57.52 ID:VVelO4Ir0
残暑と言うよりは猛暑をそのまま持続させた晩秋が終わり、本格的な冬に突入した、ある週末のこと。
俺達SOS団の面々は、鶴屋さんの屋敷に招待されていた。亭主である鶴屋さんが、ぐるりと俺達を見渡して、

「知ってのとおり、今日はお茶会をするんだど、皆、準備はできてるかいっ?」
「ええ、できてるわよ」「………完了している」「大丈夫ですぅ」「問題ありません」

是非を問うたが、唯一返事ができなかったのが俺である。
何故って、俺はお茶会の知識など辞書を引いて記述されている程度のことしか知らんのだ。
幾ら個人的な付き合いによるお茶会だといっても、此処まで無知だと醜態を曝しかねん。

「あのー、実は俺、何も知らなくて――」
「いいさいいさっ、みっちり丁寧に教えてあげるから安心するにょろ!」

苦笑を浮かべながら、内心で溜息を着く。万能の長門や薀蓄王古泉はともかく、
朝比奈さんやハルヒが茶道を嗜んでいるなんてことは考えられないのだが、一体どうなっているんだろうね。
だがしかし、俺はそれらの嫉妬や羨望が、無用であったことを知る。

「中々キョンくんはセンスがいいねっ。子供の時に教えられたりはしてないのかい?」
「いえ、全くそういった習い事は……」

どうやら俺は、茶道に開眼したらしい。鶴屋さんの教え方の上手さもあるのだろうが、
なんというか、作法の一つ一つの意味を理解していくのがとても愉しく感じられるのだ。

打ち切り



眠たすぎワロタ 今日のテストオワタ もし明日もオワタらVIP生活もオワタ
動摩擦係数とか意味不明すぎだろ常考……おやすみ
424以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 02:57:48.91 ID:eJLN0+fA0
そういうときはエントロピー増大の法則でおやすみ。
425以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 03:00:20.63 ID:JPZqiJhR0
>>423

おやすみなさい
426以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 03:01:11.82 ID:kveJrGmtO
>>423
眠気に耐えてよく頑張った!感(ry
明日頑張って!おやすみ
427以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 03:03:41.17 ID:kveJrGmtO
ところで、>>423見てたら久々に電波受信したんだが、微妙にパクってもいいのかな?
428以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 03:04:43.13 ID:lxPR7pkSO
おまえらのネットライフ終了wwww日本オワタwwwww


2007年09月21日17時40分

 インターネット上で、著作権者の許諾を得ずに流通している音楽や映画などの作品を、一般の人がパソコンなどにダウンロードする行為が違法になる公算が大きくなった。
現在は、個人が家庭内で楽しむ範囲であれば違法でないが、文化庁・文化審議会の著作権分科会・私的録音録画小委員会が「違法化」で著作権法を改正する意見が大勢となったとする中間報告案をまとめた。26日に公表される。

 小委は、家庭内での著作物の複製行為に対してどこまで著作権を及ぼすことができるかを検討してきた。

 著作権法は、音楽や映画などを作曲家や映画会社など著作権者に許諾を得ずに、勝手にコピーすることを禁止している。
だが、個人が家庭内で楽しむ範囲に限ってパソコンなどにダウンロードしたり、複製したりすることを許している。

 このため、現在は、著作権者の許諾を得ずに、ファイル交換ソフトや動画投稿サイト「ユーチューブ」などを使ってネットに違法に配信されたテレビ番組や音楽、映画であっても、個人がパソコンにダウンロードするのは違法ではない。

 デジタル化が進み、著作物のネット上への配信が拡大していくなか、日本レコード協会、日本芸能実演家団体協議会など著作権団体は、違法配信された作品については、
一般ユーザー側のダウンロード行為にも歯止めをかけるよう、強く求めていた。違法とされれば、差し止めを求める根拠にもなる。

 小委ではネット上では「合法・違法の区別も難しい多様な情報が流通している」として、ユーザー側のダウンロード行為まで違法とすることに反対する委員もいた。
中間報告案では、違法の範囲を「違法サイトと承知の上で録音録画する場合」などに限定する必要性を指摘した。罰則は設けない方向で今後詰める。

 法改正が実現すれば、ユーチューブにテレビ局の許諾なしに第三者が違法配信した過去のテレビ番組を自宅のパソコンに取り込むことや、携帯電話の「着うた」の違法サイトから楽曲を自分の携帯電話にダウンロードすることも法に触れる行為となりうる。

 民間調査会社ネットレイティングスの調べでは「ユーチューブ」の日本の利用者は月間1017万人に達している(07年2月)。
日本レコード協会の調査では違法な着うたのダウンロード数は年間2億3400万ファイル以上とされる。法改正されれば、末端のユーザーに広く影響が出そうだ。

 また、小委では、音楽CDやテレビ番組などを「iPod」などの携帯型音楽プレーヤー、ハードディスクレコーダーに録音・録画する行為についても、補償金を課金するかどうかを検討してきた。
中間報告案では、携帯プレーヤーへの録音・録画は「対象にすべきであるという意見が大勢であった」としながらも、「意見の一致に至っていない」として、結論は先送りした。

http://www.asahi.com/national/update/0921/TKY200709210236.html
429以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 03:18:23.12 ID:W4e5fvuf0
430以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 03:35:36.31 ID:XszC2lgr0
431以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 03:35:50.56 ID:JPZqiJhR0
432以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 04:01:38.54 ID:A8upC2wrO
●<ふんもっふ!
433以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 04:09:44.27 ID:oEhfUquz0
●<セカンドブェックション!!
434以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 04:21:03.78 ID:Nb9/mmGnO
みくる「ヘッキシ」
435以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 04:33:20.89 ID:5+6IVo0S0
ハルヒ「ッキョンッ」
436以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 04:51:29.88 ID:XszC2lgr0
437以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 04:51:40.98 ID:oEhfUquz0
長門以下思いつかない保守
438以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 05:07:18.98 ID:oEhfUquz0
ジョンタイターの話読んでたら強力な電波を受けた もしかしてジョンスミスの元ネタってこの人?w
439以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 05:23:17.68 ID:4LhuY1jo0
よっこらセックス
440以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 05:37:47.39 ID:oEhfUquz0
どっこい保守
441以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 06:06:42.94 ID:oEhfUquz0
442以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 06:31:42.56 ID:RNnLcgxA0
保守ネタが浮かばねええええええええええええええ
443以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 06:32:54.61 ID:oEhfUquz0
脳が限界に達したらしく耳から煙噴いてる
444以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 06:46:38.11 ID:fduZeJDbO
おはよう保守
445以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 06:53:10.16 ID:kveJrGmtO
鶴屋「めがっさおはよーっ!」
446以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 06:57:41.92 ID:dP9e+/YFO
今やっと布団に入ってウトウトしてたらアラームのまがすぺで目が覚めた。忌々しい。
447以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 06:58:05.58 ID:XbYD4TBs0
お前らちょっとこれ見ろ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1101038
448以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 07:07:04.07 ID:RNnLcgxA0
>>447
かっこよすぎる…テレビから買い揃えなきゃならんな
449以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 07:10:06.06 ID:Pg6No4990
>>447
なんというマルチ・・・。
450以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 07:29:42.58 ID:fduZeJDbO
451以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 07:43:23.70 ID:pcty37e/0
452以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 07:59:21.38 ID:oEhfUquz0
4時間で数行しか書けなかった いよいよだめだなこりゃ 出かける
453以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 08:23:12.13 ID:kveJrGmtO
保守
454以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 08:23:45.73 ID:42NQsDc70
保守
455以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 08:31:58.01 ID:nR+6yqmq0
WIKIはいつになったら直るんだろうか
・・・・・まさかずっとこのままってことはないよな
456以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 08:33:11.66 ID:70IKJkfn0
>>447
宣伝厨乙
457以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 08:58:32.29 ID:qeZuP3U0O
H
458以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 09:10:25.38 ID:d5B3DXoHO
E
459以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 09:15:08.95 ID:42NQsDc70
ほし
460以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 09:15:12.67 ID:W4e5fvuf0
N
461以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 09:21:03.58 ID:ys9SaGtH0
最近DATをまとめによく上げているから、いっそ新DAT保管庫でも作ってしまおうかと思っているこの頃。
462以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 09:28:02.58 ID:jCL7RdBr0
二日酔いで頭痛い保守
463以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 09:34:34.98 ID:W4e5fvuf0
464以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 09:49:32.25 ID:fduZeJDbO
ほす
465以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 10:04:20.88 ID:YnyA6GRbO
466以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 10:13:37.15 ID:HRvLLgtV0
467以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 10:23:47.94 ID:O6aYQdbt0
>>452
七夕から書き出したSSを未だに8行くらいしか書けてない俺とは比べ物にならないな。
468以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 10:39:14.79 ID:+2WgiFkxO
保守
469以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 10:49:05.14 ID:fduZeJDbO
470以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 10:49:53.03 ID:jCL7RdBr0
471以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 10:59:56.73 ID:YnyA6GRbO
472以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 11:08:52.48 ID:Nb9/mmGnO
473以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 11:09:12.84 ID:eJLN0+fA0
てs
474以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 11:24:44.43 ID:A8upC2wrO
保守
475以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 11:40:05.81 ID:fduZeJDbO
476以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 11:46:30.68 ID:SKVGVAaHO
ハルヒ「唇と唇瞳と瞳と手と手♪神様は何も禁止なんかしてない♪」
477以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 11:53:06.28 ID:SKVGVAaHO
●>アーッ!してるぅ〜アーッ!してるぅ〜アーッ!してるぅ〜♪


保守
478以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 11:54:47.51 ID:kfCJQ1sK0
やがて、朝の光が眩しかったのか、ぴくぴくとハルヒのまぶたが震えて、ハルヒが眼を覚ました。
「あれ・・・キョン?」
「おはよう、ハルヒ。よく眠れた?」
「うん・・・でも、わたし・・・あ、そうか・・・」
彼女は自分の格好や、自分がどこにいるのかから、だんだんと状況を思い出したようだ。
「ねえ、キョン、キス…」
「え?」
「キ・ス!///」
そう言って、ハルヒは唇を上に向けて眼を閉じる。
なんだか、今日のハルヒは甘えん坊だな。それとも、ハルヒとの朝は、いつもこういう感じになるのかな。
俺は、ハルヒにそっと触れるだけのキスをした。
「ハルヒ、まだ寝てていいよ。朝ごはん、作るから」
「え、そんな、手伝う・・・って・・・なんか、腰が重い・・・」
「・・・まだ慣れてないし、それに出血してたからね。2、3日すれば治ると思うよ。・・・それより、今日、学校に行けそうか?」
ハルヒはなぜ腰が重いのか、ようやく思い出したらしく顔を赤くした。
「・・・今日はいい・・・一時間目、だけだし、出席取る授業じゃないし。水曜日でよかった」
「俺も水曜だから、何もない日だ。・・・今日はウチでゆっくりしていくか…?」
「キョンも、いっしょ?」
「うん。いっしょ」
「じゃあ、そうする」
その日はそのまま、一日中ハルヒと過ごした。ハルヒはまた僕に抱いてほしいと言ってきたが、ハルヒの体調もあるのでその日は避けた。
ハルヒは俺の部屋にもう一泊した。その次の日の朝も、ハルヒはキスをねだり、僕はキスをした。その後ハルヒは、着てきた服と洗った下着を身につけて家に帰ってから、登校した。

こんな朝してぇえええええーー!って思った奴は溺死www

他スレで失敗したので貼りました
479以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 12:10:39.29 ID:kfCJQ1sK0
おちんんこ
480以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 12:12:27.52 ID:fduZeJDbO
>>478
溺死www
481以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 12:14:34.34 ID:70IKJkfn0
>>478
キョンは僕とはいわないのでは
482以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 12:17:01.00 ID:kfCJQ1sK0
>>481
はい。俺圧死 スマソ脳内変換よろしくww
483以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 12:18:00.40 ID:f1/3vipJO
>>478
キョンの口調に違和感ありまくりだなぁ。
さてちょっと泳いでくるか
484以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 12:26:56.95 ID:kfCJQ1sK0
はい俺もうしんだからなんとでもいってください

そちらの方が助かります
485以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 12:29:04.29 ID:kveJrGmtO
>>484
自重しろ。
486以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 12:29:17.33 ID:q8MOEwhw0
そして数時間後>>483の水死体が発見されるのであった…

長門「……ユニーク(IDが)」
487以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 12:31:05.69 ID:eJLN0+fA0
>>483
vipすげぇwww
488以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 12:32:54.67 ID:6IBygqM4O
>>483
VIPじょwww
489以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 12:34:06.89 ID:7Lwh/ne/O
●<ファッーストキスから始まる〜二人の恋のヒストリー〜♪



ハルヒ「あんたなんでそんなにキスが手慣れてるのよ!!」
キョン「あぁ、俺ホスt・・・げふんげふん。手慣れてなんかねぇよ!!」
ハルヒ「あんた、本当に私が好きなの!?」
キョン「馬鹿! 好きだ! 大好きだ! 超愛してる!!」
ハルヒ「あんたなんか大好きよ!」
キョン「ハルヒ!」
ハルヒ「キョン!」

ぎゅう〜っ

●<うぜぇ〜

>>483
vip女ww
490以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 12:48:45.76 ID:v4jCJlxt0
491以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 12:58:47.14 ID:OAmSGmRf0
ゅしっほ
492以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 13:08:17.67 ID:pcty37e/0
ほっしゅしっほ
493以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 13:10:01.59 ID:eJLN0+fA0
>>154の続き投下します。
494以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 13:10:18.57 ID:eJLN0+fA0
>>154
 そりゃあ長門が圧倒的に強いに決まってるだろ、うちの長門はすっごい強いんだぞとまるで互いの父親の優劣を
決めたがる子供のように俺は言った。
「もちろん、五分五分で僅差はないわ!どっちが勝つかがわかっちゃうような闘いをあたしが好むはずないじゃな
い!!」
 だが、いつの間にか立ち上がって腕組をしていたハルヒのよく通った怒声に無残にも掻き消されてしまった。ま
ずい、これは非常にまずい。恐らく古泉は長門と対等に渡り合える力を手に入れたに違いない。何故ならハルヒが
そう決めて信じ望んだからだ。今すぐにこの闘いを止めさせないと、二人の身体的な面にも精神的な面にも最悪の
結果を齎すかも知れない。
 無駄にカッコイイポーズで上昇していく古泉とブツブツと呟き始めたハルヒを一瞥して、俺は長門の元へ行った。
どうする長門、このままだと取り返しのつかないことになっちまうぞ。
「あなたも闘って」
 あぁ、加勢できるものなら幾らでも加勢してやる。だが、俺にはあいにく超能力者的殺人力も宇宙人的未知力も
未来人的洞察力もない。極一般的平々凡々どこぞの馬の骨程度にもならない俺には何もできることが……。
「……これを」
 そう言って長門は丸い底が深いプラスチックの弁当箱を差し出してきた。手に取ると暖かかった。中身が見える
ように透明になっている蓋を覗くと、ほかほかのおでんが入っていた。おでん?
「そう」
 どういうことだ?これでハルヒの機嫌を宥めて古泉を戦闘力5のゴミにすればいいのか?
「その方法は推奨しない。何故ならこのおでんは筋肉隆々おでんだから」
 なんぞそれ。
「説明はもうできない。間もなく彼が攻撃を始める。ここから早く離れて、食べて」
 長門は俺を力強く押し退けて身構えた。と同時に目の前に何か黄色いデカいものが降ってきた。急いで巻き込ま
れないようにダッシュで離れると、やっと何が起きているのかわかった。古泉がどこから召喚したのか説明がつか
ないほどの巨大なロードローラーを長門目掛けて落としたのだ。そして長門はそれを残像が残ってまるで千手観音
の手のような高速なラッシュを叩き込んでいた。気合を入れるためか長門にしてはやたら野太い低い掛声も放って
いる。落としたロードローラーにそのまま乗ってきた古泉もロードローラーを上から叩きまくっていた。なんか顔
が凄い濃ゆい、オカマっぽくなってる!
 壮絶な二人のラッシュを俺は唯呆然を見ていることしかできなかった。やがて長門が、あの長門が力負けをして
叩き潰されるその瞬間がきてしまっても、一歩も動くことができなかった。
495以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 13:10:44.51 ID:mNtGwlQKO
ほのまら
496以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 13:10:55.84 ID:eJLN0+fA0
終わりです。引き続き書いて随時投下していきます。
497橘京子の憤慨 ◆BP5ABHPH9A :2007/09/22(土) 13:16:52.62 ID:JngfU5FeO
>>496
乙。

続けて投下。昨日一昨日投下できなかったからまとめて投下します。
5レスだけだけど。
498橘京子の憤慨1/5 ◆BP5ABHPH9A :2007/09/22(土) 13:20:16.49 ID:JngfU5FeO
俺はその場にへたりこむ朝比奈さん、そして橘の姿を見て、さてどうしたもんかと首を傾いでいた。
俺の心理的には朝比奈さんの傷付いたハートをを一刻も早くリペアしたいのだが、まず先にしなければいけないのは、橘の暴走を止めることだ。
なんか以前にもまして橘が奇行に走り始めている。こいつを止めない限り、朝比奈さんは橘にもてあそばれる確率が325パーセント程増加してしまう。それはさすがに忍びない。

俺は橘の肩を叩き、優しく諭してやる。
「落ち着け橘。あの巨大なツイン・マウンテンは忌むべきものではないんだ。遠路はるばるやってきた、チャンピオンなんだ」
「ぐす……チャンピオン……ですか?」
「そうだ。多忙なところ、わざわざお前を鍛えるために出向いてきたんだ」
「わたしの……ために?」
「王者が力を貸してくれるんだ。思いっきりぶつかってみろ」
「…………」
「王者相手では、修行はつらいものがあるかもしれない。圧倒的なその存在にうちひしがれるのも良く分かる。だけど、それを乗り越えてこそお前の胸はランクアップできるんだ!」
「ら、ランクアップですか!?」
「そうだ。今から頑張れば三階級制覇は夢じゃない!!」
「さ、三階級制覇!!」
「やれるな、橘」
「はい!頑張ります!!」
橘のやる気は完全に目覚めたようだ。これはまるで、神人退治の修行中、挫折から復帰した時と同じ状況だ。今ならやれるかもしれない。
「橘よ、朝比奈さんの胸を借りてこい。文字通りな。朝比奈さんに秘訣を教わってくるんだ!!」
「はい!!」

ネガティブな橘は心機一転、態度を180°変え、ポジティブスマイルを振りまきながら朝比奈さんに近付いて行った。
499橘京子の憤慨2/5 ◆BP5ABHPH9A :2007/09/22(土) 13:22:04.08 ID:JngfU5FeO
「あ、あの、朝比奈さん!!」
「……なんでしょう……?」
未だ傷心中の朝比奈さん。少々怒っているようにも見える。
「あ、あの……さっきはすみません。あれはあたしの国の挨拶なんです」
嘘でさっきの失態を誤魔化すつもりらしい。
「あたしの国……ですか?でも、日本人に見えますけど……」
「あ!いや!あたしは日本人なんですけど、両親が外国人なのです!」
両親が外人ならお前もフォーリナーだろうが。
「ああ、そうなんですかぁ、そうですよね」
朝比奈さん納得しちゃってるし。
「それで、どこの国の人なんですか?」
「え!えと……パ、パンデモニウムです!」
どこだそりゃ。そんな地名の国聞いた事ないぞ。
「わあ……そうなんですかぁ……すごいですぅ……その国って、銀細工とミラクルフルーツと【禁則事項】で有名な国ですよね?」
『は……?』
橘並びに俺沈黙。
俺は知らなかったのだが、パンデモニウムという国は本当に存在する……らしい。
なお、【禁則事項】の内容は俺の口からは到底説明できないので察して欲しい。
「あっ……!この時代はまだ……!ごめんなさい!今の忘れてください」
「は、はあ……」
生返事をする橘。……もしかして、未来に存在する国なのだろうか?あんまり知りたくもないのでこれ以上は聞かない事にする。
「それで、ご用件は何でしょうか?」
「あの……ですね、大変申しにくい事なんですが……」
またしても言いごもる橘。
(こら、言いたい事はちゃんと言え!思いを伝えろ!)

「は、はい!あの、朝比奈さん!」
「な、何でしょうか?」

――そして橘は言い放った。
500以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 13:22:32.35 ID:A8upC2wrO
支援
501橘京子の憤慨3/5 ◆BP5ABHPH9A :2007/09/22(土) 13:24:24.85 ID:JngfU5FeO
「どうしたら、そんなお化けカボチャ並みのおっぱいになるんですか!」

「え……お化けかぼちゃ……?」
「だって、おかしいじゃないですか!人間の範疇を超えてますよ!そのおっぱい!!」
「えええ!?」
「食べたものの全ての栄養がおっぱいにいってるとか、おっぱいの中に何か寄生してるとかしか考えられません!!」
「…………」
「それに、それだけ大きいと、肩も凝るし、ウエストラインが見えなくなるし、なりよりスケベな男性に凝視されまくりです!今すぐ、速攻、削ぎ落としなさい!!」

「馬鹿かお前はぁー!!」
ぱこぉぉぉぉーん!!

俺が隠し持っていた便所のスリッパ(なぜ持っていたかは聞くな)が、橘の脳天に直撃し、清々しいまでの音を響かせた。
「いったぁーい!なにするんですかぁ!!」
「それはお前だ!朝比奈さんになんて事言いやがる!!」
俺は朝比奈さんを指差して橘を非難する。朝比奈さんは先ほどから放心状態である。
「だ、だって、キョン君が『言いたい事はちゃんと言え』って……」
「時と場所と雰囲気を考えろぉー!」
「あ、その言葉、2回目ですね。もう少しボキャブラリーを豊かにしましょうよ。そうじゃないとデートで女の子にすぐ飽きられちゃいますよ」
「知った事かぁぁ!お前は脳みそを豊かにしやがれ!!」
「うわ、それはちょっとひどいのです。あたしだって一生懸命なんですよ。ほら、良く言うじゃないですか。『人間万事塞翁が馬』って」
「意味が分からん!!それに古事の使い方が間違ってるわ!!」
「ええっ!そうなんですか!?あの古事の意味って、元々行き当たりばったりの行動をした方がいいよ、って意味じゃないんですか?」
「元々の意味なんか知るか!少なくとも今使って良い言葉じゃないわ!」
「まあまあ、怒ってばっかりだと体に良くありませんよ。高血圧は万病の元、なのです」
「俺の血圧を上げてるのはおのれのせいじゃあ!!」
502橘京子の憤慨4/5 ◆BP5ABHPH9A :2007/09/22(土) 13:25:33.94 ID:JngfU5FeO
だめだぁ!こいつはぁぁぁぁっ!!
話せば話すほど会話がずれてくる。その上、橘の回答は右斜め39°の角度を成してコンプトン散乱を生み出しやがる。
ヘリウム原子も二次電子もガンマ線も、全てが一体化され、非共鳴伸縮振動から寄生発振した増幅光が俺に降り注ぐ。それはある意味、みくるビーム以上のパワーを持っていた。

「とにかく!早く朝比奈さんに謝れ!」
「ううっ……そうしたいのはやまやまですが……でも、あの胸は、全世界、いえ、生きとし生ける貧乳女性の敵です!教えを乞おうにも、あたしの内なるものが拒否します!『 あいつは敵だ!災いだ!禍々しいものだ!』って囁いてくるんです!!」
「二重人格かお前は!!もうなんでもいいから早く……」

「……キョン君」

びくっ!
俺はあまりに寒々しいその声に、思わず震えてしまった。声を発したのは……

「キョン君、わたしを弄ぶために呼び出したんですか?」
「い、いえ、違います。朝比奈さんに教えていただきたい事が……」
「何ですか?わたしも暇じゃないんですから、早くしてください……」
朝比奈さんは、あくまで淡々と会話を続ける。
503橘京子の憤慨5/5 ◆BP5ABHPH9A :2007/09/22(土) 13:26:35.12 ID:JngfU5FeO
ちょっと待て。マジで怖いぞ、朝比奈さん。
もしかしてこれは、俺が今まで見たこともない、朝比奈さんのマジギレ状態なのかもしれない。
なんかひたすらやばい。
頭の中でワーニングランプが点滅を繰り返している。
く、こうなったら仕方ない。橘に話をさせてもまた変な方向にねじれ曲がってしまう。俺から朝比奈さんに頼む事にしよう。それしか方法がない。

「あ、朝比奈さん、あの、お願いと言うのはですね、朝比奈さんのように胸を大きくしてほしいんです!」

バッシーン!!

「……キョン君、そんな趣味があったなんて……幻滅です……さよなら……」

朝比奈さんは、俺の頬に手形を残し、帰ってしまった……



「あ〜ぁ、ダメですよキョン君。主語が抜けてるのです。朝比奈さん勘違いしちゃいましたよ。あれはもう嫌われちゃいましたね?」
「……橘」
「はい?なんでしょう?」
「……誰のせいで、こんな事になったかは、分かるよな?」
「……いえ、あの……ごめんなさい」

俺に謝るより、もう少し早く朝比奈さんに謝ってくれ……
ああ、しばらく口を聞いてくれないだろうな、朝比奈さん……
504以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 13:29:36.62 ID:/FNtvIku0
がんばれ橘GJ
505以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 13:29:48.52 ID:JngfU5FeO
以上です。
ちょっとネタが弱い……
橘〜は暫く休んで、ネタを充電してきます。
取り敢えず現在別の電波がきたんで、そっちは近いうちに投下できそうです。多分20レスくらい。
失礼しました。
506以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 13:31:34.59 ID:A8upC2wrO
乙!
日本語って難しいよなw
頑張れ橘!
続きwktk
507以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 13:40:08.42 ID:42NQsDc70
別電波もwktk
508以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 13:54:24.65 ID:YnyA6GRbO
509以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 13:54:35.19 ID:4lsvZaDY0
510以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 14:04:14.32 ID:uCeUhwylO
暇潰しに甘いの書いてくるか。昨晩糖分不足とか言われてたし。
511以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 14:13:35.06 ID:fduZeJDbO
wktk
512以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 14:24:14.73 ID:7Lwh/ne/O
五±十分SSの時間だ。
お題↓
513以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 14:25:42.74 ID:UsK0pVvN0
山崎武
514以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 14:26:47.71 ID:O6RdHifT0
-5分で仕上げることもあるのか
515以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 14:29:27.85 ID:7Lwh/ne/O
>>513
誰だ。山崎武司なら解るが
516以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 14:35:17.74 ID:kveJrGmtO
なぜか眠い保守
517以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 14:37:30.12 ID:VVelO4Ir0
投下おkかい?
518以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 14:38:23.81 ID:eJLN0+fA0
おk
519以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 14:38:36.05 ID:kveJrGmtO
>>517
俄然おけ。
520涼宮ハルヒの畢竟:2007/09/22(土) 14:40:27.49 ID:VVelO4Ir0
"我々は時折、悪夢から目覚めた瞬間に自らを祝福することがある。我々はおそらく、死んだその瞬間をみずから祝福することであろう"

俺の尊敬する人物が遺した言葉だ。現実こそが、悪夢。人は死によってのみ開放され、安息を得ることができる。

「あぁっ……はぁっ……はぁ……」

擦れた哀韻が、曝け出された白い咽喉から漏れていた。
僅かに上下する胸は、呼吸が薄くなっていることを示し、不定期に痙攣する指先は、
既に体の自由が失われていることを物語っている。瞑目の時が近いのだろう。

「なぁハルヒ―――俺達は一体、何処で間違っちまったんだろうな」

返事は元より、期待していなかった。自問できないが故の、他人を媒介にした間接的質問だ。
尤も、現況を悔悟する権利など俺にはなく、自答する権利もなかったが。

「ぁ……ぁあ…………が……」

喘ぎに発音の意思が混じる。ただ純粋に、憐れだと思った。
自然と視線を逸らす。網膜に映りこんだのは、何もかもが紅に染め上げられた、文芸部室の情景。
傾いた西日が、カーテンの隙間から溶け出し、澱んだ空気と融和し始めている。だが、俺は完全な融和が不可能であると知っていた。
ある一点から滲み出し徐々に広がりつつある朱色が、定刻の染色を、異質な混濁へと変えているからだ。

「……………………………」

ふと、視線を回帰させる。倒れ臥して尚微動していた四肢は、既に静止していた。
豊満な双丘の合間から、どくどくと噴出していた血液は、穏やかな溢流となっている。
漆黒の眸子に光はなく。僅かに開かれた唇は色を失っていて。妖艶な肢体は、死体へと昇華していた。
二指で、優しく瞑目させてやる。今までありがとう。そして――

「おやすみ、ハルヒ」
521以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 14:41:50.03 ID:VVelO4Ir0

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


褪せた世界。
幼少の頃、世界に施された装飾が、真実であると疑わなかった俺は、
しかし時間の経過につれて、現実的な思考を獲得していった。
勿論それは世の子供達の例に漏れぬ、普遍的な成長過程に過ぎない。幻想は亡失される故に幻想と呼称される。
俺はその後、平凡な暮らしを経て、至極凡庸な性格と風貌を手に入れた。
世界が褪せたままであろうとも、彩色する努力を放棄して、退屈な現実に甘んじていた。


涼宮ハルヒと、邂逅を果たすまでは。


さて、俺が今から始めるのは、とても退屈な話だ。
ストーリーテラーとして、用意した話に負の形容をするのは如何なものかと、懐疑された方もいるだろう。
悪いことは言わない。呆れ、失望したのなら、今すぐ踵を返すがいい。
事実は事実であって、逓増しようが偽装しようが、退屈話が退屈であることに変わりは無い。
しかし、それを踏まえて尚、追随して下さる方には、俺はせめてもの謝意として、仔細な情景描写を約束したいと思う。

それでは、退屈な話を始めよう。


(1)


SOS団に強制的に入団させられ、嫌々ながらも死刑を懼れて文芸部室に足を運ぶうちに
放課後の行動を決定付けられてしまっていた俺は、一度噛みあったレールから脱線するのも面倒だったので、
習慣化したその行動を継続していた。ノックの後、舌足らずな応答を確認してドアを開ける。
522以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 14:43:23.81 ID:VVelO4Ir0

「御茶、淹れますねぇ」

柔和な微笑に、鬱積していた疲弊は砂塵となって消えていく。
毎度の事ではあるが、メイド姿の朝比奈さんは途轍もなく愛らしい。
天使が地上に舞い降りているとするならば、未来にも希望が持てるというものである。
感動と共に礼を述べてパイプ椅子に腰掛ける。眼福を相殺する、アルカイックスマイルとの対面だ。

「おや、彼女はご一緒でなかったのですか?」
「遅れるんだと。そのうち来るだろ」
「そうですか。ところで、将棋は如何でしょう。詰め将棋を愉しんでいたのですが、対人戦には適いません」

敬語口調は古泉の常だ。個性と言えなくも無いのだが、やはり違和感が付帯していることは否めない。
尤も、その違和感も秀麗な顔立ちやすらりとした体躯に似合い、ミステリアスさを醸し出しているのだが。
俺が顔を顰めつつ承諾すると、超能力者は謝辞を述べ、機械的に駒を配置し始めた。
窓際に視軸を転じさせる。

「……………」

此方も相変わらずの、不可思議なオーラが展開されている。
唯一の文芸部員にして宇宙人の長門有希は、静謐な双眸を膝上のハードカバーに臥せていた。
紙面に踊っているのは、点描としか認識できないほどの細かな活字だ。
勿論遠目による錯視だが、それほどの文章が詰め込まれているということだろう。

「……………」

と、俺の熱視線に気付いたのだろうか。顔が、二秒半の時間をかけて持ち上がる。
眼鏡越しの視線は、しかし硝子の干渉など瑣末なことであるとでもいうかのように、俺の瞳を射抜いた。
心の内を見透かされているような感覚に、眼の奥が痺れを訴える。読心術か?
523以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 14:45:24.94 ID:VVelO4Ir0
「はぁい、キョンくん」
「ありがとうございます」

と、俺がアイコンタクトによる意思疎通を試行していると、お茶が運ばれてきた。
琥珀の瞳の引力も、My sweet angelには適わない。白磁の御手から湯飲みを受け取り、口をつける。
直後、俺が洗練された味わいに、天にも昇る心地になったのは言うまでもない。
妙味の詳細については、俺の語彙力では表現しきれないので割愛するが、
いやはや、この玉露を賞味できるだけでも、文芸部室に足を運んだ甲斐があるってもんだ。
だが俺が漸く安息の一時を手に入れて、ほっと一息ついていると、

「遅れちゃってごめん!」

けたたましい爆音と共に、我らが団長様のおでましである。
どうもこいつの脳内辞書には、平和や安閑などの穏やかな単語は欠落しているらしい。

「みっくるちゃーん、お茶お願いね! って此処にあるじゃない!」

しかもハルヒはどう錯視したのかは不明だが、俺の湯飲みをむんずと奪い取ると、
情緒もへったくれもない豪快な飲みっぷりを見せて、満足げに頷いた。

「ぷっはぁ。ああ、美味しかった」
「平然と感想を述べてんじゃねえ」
「何よ。団員のものは団長のもの、団長のものは団長のもの、でしょう」

何処かで聞いたことのある科白だね。盗人猛々しいとはまさにこのことだと思う。

「お前にはお前の湯飲みがちゃんと――」
「煩いわね! あんたの詭弁なんかききたくないの」

何かに急かされているかのように、早々に会話を切り上げたハルヒは、団長席に向かう。
524以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 14:47:17.12 ID:0lvyf/vw0
しえん
525以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 14:47:46.66 ID:VVelO4Ir0
俺はこの悪行は法によって裁かれなければならぬ、と憤慨したが、
喜色満面のハルヒを一瞥して、諦めた。恐らくこいつの天上天下唯我独尊っぷりとは、
この先も長らくお付き合いしていかなければならないのだろう。忌々しいことに。
今から嘆息しているようじゃ、数ヵ月後にはノイローゼになって精神病院で廃人と化しているに違いない。
先程から含みの在る笑みを浮かべた古泉と、おぼんを抱きしめた朝比奈さん、
眼鏡のフレームをつい、と上げた長門は、飽く迄俺とハルヒの接触に干渉しないと決め込んでいるみたいだしな。
数刹那の懊悩を経て、やれやれと溜息を一つ吐き出し、盤面に視線を落とす。
結果の見えている勝負事よりは、行動予測が不可能なハルヒを眺めているほうが一興かもしれない。
そんな愚考を放擲して、俺は駒を手に取った。



     晩春の放課後。世界は、平和に満ちていた
   崩壊の罅は俺の瞳に映らず、静かに亀裂を深めていく




「涼宮ハルヒの畢竟」という単発スレで書いたのが気に入ったので、書いてみることにした
連載にするつもりだがここって連載おk?
526以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 14:50:24.40 ID:bTzdWeeN0
アナルで書くんじゃなかったかwww
527以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 14:50:29.53 ID:x6c6HP0VO
アナルのが相応しいかと
528以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 14:53:38.48 ID:VVelO4Ir0
え、ここってプリ、ン……

正直に言おう、間違えた
どうしよう、アナルに再投下したほうがいいのかな……?
529以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 14:55:02.77 ID:bTzdWeeN0
>>528
wikiのリンク貼るだけで良いかと。
次からはアナルで待ってるw
530以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 14:55:27.96 ID:eJLN0+fA0
いや再投下はしないほうがいいかと。
とりあえずWikiにまとめて続きはそのURLと一緒にアナルに貼ればいいと思う。
531以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 14:56:56.56 ID:VVelO4Ir0
了解した、thx!

まとめ要請するの初めてで緊張する…
532>>513山崎武(たぶん楽天の山崎武司の事だと思う):2007/09/22(土) 14:57:19.77 ID:7Lwh/ne/O
野球選手の山崎武司はラジコンとミニカーが大好きだという。
ラジコンの競技を見に行き、ミニカーを集める。
彼のような者を愛好家と呼ぶのなら俺は間違いなく愛好家だ。
何に関してかと問われれば答えは簡単でハルヒ愛好家だ。
ハルヒとの思い出を集めてるし、ハルヒが行きたいという場所には望んで行った。
何よりも愛していたからだ。
無論支障が生じるだろうから気持ちを伝えた事はない。

野球選手の山崎武司はラジコンとミニカーが大好きなんだって。
ラジコンの競技を見に行って、ミニカーを集めるらしいわ。
彼みたいな人を愛好家と呼ぶならあたしは間違いなく愛好家ね。
何に関してかと問われたら答えは簡単。キョン愛好家よ。
キョンとの思い出を集めてるし、キョンと行きたいという場所には望んで行くもの。
何よりも大好きなのよ。
だけど気持ち伝える勇気が無いのよね・・・。

―――二人の気持ちが重なるまで、あとどれくらい。
533以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 14:57:49.50 ID:70IKJkfn0
>>531
どうでもいいけど、時間
534以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 14:58:21.58 ID:eJLN0+fA0
>>531
時間SUGEEEEEEEEEEEEEEEEE
535以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 14:59:03.58 ID:uCeUhwylO
一瞬アナルに来たかと勘違いしちまったw
でも、乙!
536以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 15:00:25.96 ID:O6RdHifT0
漢字が読めないのばっかり
537以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 15:00:43.04 ID:eJLN0+fA0
>>532
なんかしんみりとした甘さが滲み出てきたGJ
538以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 15:02:19.24 ID:uCeUhwylO
>>532
そのお題からよく持っていったなw
539以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 15:08:24.19 ID:70IKJkfn0
>>520
なぜころした
540以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 15:11:40.03 ID:qMrXfiPYO
結末の死は決定事項か…鬱だ
541以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 15:12:48.05 ID:VVelO4Ir0
テストはオワタが5分お題は終わらない

10連発くらいくれないか 全部消化する頃には、1時間たっているという寸法だ
あ、投下される方がいればすぐに自粛するので

ではお願いします↓
542以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 15:13:46.09 ID:bTzdWeeN0
>>541
鉄球
543以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 15:14:02.57 ID:fduZeJDbO
焼芋
544以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 15:15:08.49 ID:nR+6yqmq0
>>541アスペルガー障害
545以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 15:16:32.71 ID:70IKJkfn0
パーキンソン病
546以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 15:17:09.69 ID:0lvyf/vw0
高速道路
547以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 15:18:25.76 ID:eJLN0+fA0
輪入道に惚れ込んでるハルヒ
548以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 15:19:00.89 ID:VVelO4Ir0
鉄球が迫る。放物線を描いて、飛来するそれは、直撃すれば確実に即死であろう。
当然俺は、反射的に体を動かした。ぼすっという鈍い音と共に、鉄球が地に埋没する。

「あぶねー、もうちょっとで死ぬところだったぜ」

安堵に包まれて、ほっと一息つく。
その油断が命取りになるとは、知りもせずに。
ひゅんっという音がして、首を捻る。その瞬間、俺は視界の外、頭上から落下した鉄球によって、頭蓋を叩き潰された。

「ふふん、ぼーっとしているからダメなのよ!」
「くそ、やられちまった……」

俺はコントローラーを投げて、ベッドに倒れ臥した。
神様は不公平だと思う。ハルヒにゲームの才能まであるとは甚だ意外だった。
549以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 15:19:47.65 ID:kveJrGmtO
>>541
なんかしらんが、生き急いでいるような、暇潰しのような、やけになってるような、そんな雰囲気が見えた。
ついでに、それははたして五分お題なのかと小一時間(ry

お題なら「九曜」
550以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 15:20:39.21 ID:x6c6HP0VO
長門がオッサンだったら
551以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 15:21:01.72 ID:mNtGwlQKO
間接キス
552以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 15:21:58.97 ID:A8upC2wrO
>>541
メッキ
553以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 15:25:55.60 ID:VVelO4Ir0
晩秋の午後、俺は中庭で焚き火を起こし、その周囲にサツマイモを指した串を無理矢理立てる作業を行っていた。
小難しい説明は要らなかったな。所謂焼き芋をしようとしているわけだ。

「ふぅ、後は待つだけだぜ」
「…………そう」

木枯らしが、長門の髪を揺らす。ぱちぱちと爆ぜ始めた焚き火が、長門の瞳に映し出される。
俺の観察眼からするに、長門も楽しみにしているようだ。俺の希望的観測である可能性は否めないが。

「もうできたんじゃないか? あっち、ほら、食えるぞ」

俺が手ごろなサイズの焼き芋を手渡すと、長門は最初、食べられるのか訝しい目線をそれに向けて、
しかし俺が瞬きをした瞬間には、焼き芋の端っこは小さな口に齧られていた。満足そうな表情だ。
俺も手にとって食べてみる。熱かったが、ほくほくとしてとても美味しい。

「ありがとな」
「……いい」

不可視フィールド様様である。

554以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 15:30:29.67 ID:VVelO4Ir0
出会い始め、俺はハルヒの行動を観察していると、
ひょっとしたらコイツはアスペルガー障害を患っているんじゃないのかと
不安になることも屡だったのだが、ここ最近その我侭っぷりもかなり抑えられていて、

「キョン、このお茶頂戴」
「お前には自分の湯呑みがあるだろう」
「別にいいじゃん」
「ダメだ」
「ふん、何よ、団長様と間接キスができるチャンスなのよ?」

と憤慨しつつも俺の言い分を受け入れるようになった。
古泉や朝比奈さん、そして長門は俺を咎めるような視線を送ってくるが、
その意向を一般人の俺が理解できるはずもなく、俺はただただ、
ああ、ハルヒも一般的な女子高生に近づいているのだなあと感慨に耽るのであった。
555以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 15:35:54.61 ID:VVelO4Ir0
自分の耳が信じられなかった。新川が倒れたと聞いたとき、私はその情報を伝えに来た古泉を、一笑に伏した。
笑えない冗談はやめなさい、と矛盾を孕んだ言葉とともに。

「なんで……、こんなことに……」
「機関の中で誰よりも気丈なあなたが涙を流すとは、らしくありませんな」

まるで病床に伏しているとは考えられないほどの朗らかな笑み。
老練した風格は失われず、どうみても健康体の新川は、しかし病魔に犯されていた。
パーキンソン病。特定疾患に指定される難病だ。私は決意した。
例えどんな苦労を背負うことになろうとも――父のように慕ってきたこの人の傍で、世話をすると。
556以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 15:38:03.74 ID:bTzdWeeN0
ここの住民はお題にやたら病気名を持ってくるよな。
557以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 15:41:58.76 ID:VVelO4Ir0
高速道路で、俺はパッとしない古めの車を走らせていた。
週末につき物の渋滞も、都合のいいことに今日は解消されているようで、スイスイと進んいでいく。
ま、それも当然か。横に乗せている神様が、快適なドライブを望んだに違いないからな。

「ねえキョン、まだなの?」
「そう急かすな。まだまだ遠いぞ」
「えー、でも別にいいわよ。キョンと二人っきりなわけだし」

さりげなく睦言を呟いたハルヒに、俺は苦笑を浮かべつつ、愛しい思いを募らせた。
こうやってずっとドライブしているのもいいかもしれないね。
約束していた海まで、あと、30分といったところだろうか。
558以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 15:48:17.23 ID:7Lwh/ne/O
まだお題が出せるのなら「赤い鈴」
559以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 15:49:19.23 ID:VVelO4Ir0
ハルヒは稀に、俺が聞いてもいないのに熱く語り始めることがある。
その内容は大抵荒唐無稽で、突拍子もないことなのだが、ある盛夏の日、
部室で二人きりという状況下で、ハルヒは徐に俺の対面に座り、

「ねえキョン。あたしさ、輪入道って滅茶苦茶かっこいいと思うのよね」

と語り始めたハルヒは、今までの比にならないくらいに熱っぽかった。
こんなときの対策は一つだ。適当に相槌を打って、受け流す。
対ハルヒコミュニケケートのエキスパートの俺がいうんだから間違いない。

「でね、あの車輪の回転による炎の煌きが――」

だが、如何せん話の常軌を逸しているレベルが、段違いである。
俺はつい、横槍をいれてしまった。禁忌を犯してしまったのである。

「お前頭大丈夫か?」
560以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 15:50:08.62 ID:JngfU5FeO
ミヨキチに嫉妬する佐々木
561以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 15:50:47.74 ID:1GSWH5NCO
ぶっちゃけ5分ウザい。やり過ぎで秋田。クオリティ低いし
562以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 15:55:10.00 ID:eJLN0+fA0
>>559
輪入道の尤も魅力を発している部分は
あの牛車の片大輪におっさん顔が付随している
という発想の奇抜さとその中に垣間見える愛らしさであると思っている。

要はGJ
563以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 15:55:47.36 ID:VVelO4Ir0
九曜の特徴。それはあの辞書から一言一句引用したような
崩れているのか凝り固まっているのか分からない言動を除けば、あの夥しい量の黒髪で決まりだろう。
異論は認めない。なんせ初見で「本体が髪なんじゃないか」と思うほどに印象的だったからな。

「――髪――邪魔―――伐採――する―――」

だから、九曜が音もなく俺の眼前に具現化し、髪のカットを依頼してきたときは、大層驚いた。
いや、それはお前の個性だろ? そりゃまともな髪型も見てみたい気がせんでもないが。

「――憧れ――――可愛い―――イメチェン―――」 

どうやら意思は頑ななようである。
俺は梳きバサミを手にとって、はて、どこから髪量を落とそうかと悩み始めた
564以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 15:56:57.58 ID:Hz5greJS0
このレスを見たあなたは確実に交通事故に会います



逃れる方法はただ一つ
↓このスレに行き
http://ex21.2ch.net/test/read.cgi/anime/1188906990/



ピカチュウ最強



と書き込んでください。書き込まなければ確実に明日交通事故にあいますよ
565以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 16:00:46.65 ID:VVelO4Ir0
さて、何時ものように文芸部室に足を運んだ俺が見たのは、
清楚で静謐で静逸な少女の鏡のような存在である長門の、在りえない行動であった。

「お前、何をしているんんだ」
「…………口内に残留した異物の除去」

この場合異物とは食べ物の滓にあたり、除去に用いられているのは楊枝である。
つまり、どう見ても今の長門はおっさんだ。

「お前なら宇宙的パワーで瞬時に清潔にできるだろ」
「………できる。ただし推奨はできない」

何故、如何なる理由で推奨できないのか簡潔にでいいから述べてくれ。
566以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 16:01:50.82 ID:42NQsDc70
保守
567以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 16:06:01.14 ID:VVelO4Ir0
間接キスといわれる行為がある。
他人との唾液交換を、唇の直接接触をなしに成された場合に、それは成立する。
思春期真っ盛りの子供たちの間では、随分と意識されるようだが、
ま、俺にはそんなもんはどうでもよく(朝比奈さんは例外だ)誰彼問わず、
咽喉が渇いていればジュースを貰ったし、食欲があればそのスプーンを使った。
だが、ハルヒはいまだその幼い思考からの脱却を果たせていないようで、

「あ、ありがと」

俺の缶ジュースを奪っただけで、赤面する始末だ。
出会い始めの頃が懐かしいね。あの頃は何の遠慮もなく奪い取っていったんだが。

「はい、あんたもあたしの飲みなさいよ」

俺は突き出されたハルヒのジュースを、複雑な心境で受け取った。
568以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 16:07:35.90 ID:O6RdHifT0
俺も5分お題飽きた
制限かけるのは書く側のオナニーだしな
569以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 16:09:23.48 ID:nR+6yqmq0
正直に言う。5分お題を最初にやったのは俺だ。
でもアレはなんつーかちょっとした遊びのつもりで
まさかここまでやりまくる人が出るなんて思ってなかったんだ。
彼に代わって俺が謝罪する
570以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 16:13:22.29 ID:eJLN0+fA0
じゃあ俺も謝罪する。
お題に病名やらを出し始めたのは俺だ。
まさかここまで出す側に影響が出るとは思ってなかったんだ。
すまない。
571以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 16:14:32.74 ID:VVelO4Ir0
表面処理の手法で有名なのはメッキだ。
中身の低価値性を露見させないために、豪奢な雰囲気を醸し出す役割を担っているそれは、
しかし長期的な耐久性に優れず、時間と共に劣化し、剥落する。

「最近上手く表情が作れないな。限界が近いのかもしれない」

それはペルソナにもいえること。如何に上手くコーティングしようとも、
外部からの干渉――ストレスが主だ――によって、本心が露出していく。

「早いトコあの二人がくっつけばいいのにね。あんたも大変よねー」
「ええ、心の底からそう想いますよ」

僕はいつの間にか背後に立っていた森さんに、冷静に応対した。
敬語口調、身のこなし、醸し出す雰囲気は、「古泉一樹」のそれだ。

「やれやれ、何時になることやら」

空に浮かぶ半月に、僕は彼の常套句を呟いた。

572以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 16:14:53.11 ID:7Lwh/ne/O
なら俺も謝罪する。休み時間に書いていたのはこの俺だもん。
573以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 16:16:32.70 ID:VVelO4Ir0
本当にすまなかった
投下がない間にでも、と軽く考えた俺が一番悪い

以後、5分お題は自粛します
574以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 16:18:38.66 ID:kveJrGmtO
謝罪の嵐の中、投下し続ける>>541の剛胆に嫉妬。
575以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 16:21:43.12 ID:uCeUhwylO
終了?
576以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 16:22:34.28 ID:VVelO4Ir0
うん
これ以上スレ汚しはできない
577以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 16:23:48.37 ID:O6RdHifT0
というわけでID:VVはお題を時間かけて書く作業に戻るんだ
578以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 16:24:36.40 ID:qMrXfiPYO
確かに1時間で10レスだ
なw

お前はよくやったと思うよ
579以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 16:25:06.89 ID:eJLN0+fA0
>>574のレス見てこの状況にマジでデジャヴを感じた。何この凄い既視感。
580以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 16:25:13.13 ID:uCeUhwylO
空気読まずに3レス貰います。
甘いの書くつもりがあんまり甘くならなかった。
581以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 16:25:35.78 ID:O6RdHifT0
こいや
582以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 16:26:13.23 ID:JngfU5FeO
むしろ空気を変える良い投下

家紋
583以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 16:28:38.77 ID:O6aYQdbt0
>>569-570
お前らは悪くないよ。ぶっちゃけ誘惑氏は調子に乗りすぎ。うざい。
584以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 16:29:17.73 ID:kveJrGmtO
>>579
もしかしたらループしてうわなにす(ry

>>580
投下かもん!
585秋時々夏、ところにより冬。そして… 1/3:2007/09/22(土) 16:30:00.90 ID:uCeUhwylO
 秋と言えば春と共に過ごしやすい季節の筆頭に挙がる、もっとも平穏な季節の一つだろう。
 冷房も必要なければ暖房も必要ない。ちょっと暑ければ半袖を着て、寒くなれば上に一枚羽織る。
 ジリジリと脳まで溶かしかねない夏を耐え抜き、やっと手に入れた、そんな夢のような日々だと言うのに…。

 何故か俺は極寒の地にいた。

 いや、極寒の地と言っても、そこはシベリアでもなければ、北極でもない。間違いなく、日本の、しかも俺の部屋だ。
「……寒い」
「何か言ったかしら?キョン♪」
「……いや、何も」
 どこから用意したのか、ハルヒは暖かそうなホットティーを楽しんでやがる。
 ……えぇい、忌々しい。

 …ことの発端は今朝に遡る。

 SOS団の活動がない完全な休日。朝から怠惰な生活を送る予定のはずが、俺は急遽決定した家の大掃除に強制参加させられていた。
 ここで拒否したり逃亡したりすれば、ただでさえ冬を先取りしている俺の懐事情が更にお寒い状況になるのは明白なので、仕方なく俺は労働に励んでいた。
 しかし、涼しくなってきたとはいえ、そこは流石肉体労働。夏場でもかくやと言った具合に俺の体感温度と局地的な不快指数をじわじわと上げてくれる。
 そして、作業開始から数時間、やっと労働から解放された俺を部屋で待っていたのは、見るからに暖かそうなセーターに身を包んだハルヒだった。
586以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 16:30:40.97 ID:kveJrGmtO
支援
5872/3:2007/09/22(土) 16:31:50.23 ID:uCeUhwylO
>>585

「キョン〜♪」
 俺を見るなり、両手を広げてこちらに飛び込んでくるハルヒ。
 この夏から付き合い始めて分かったことだが、ハルヒは抱き付き癖がある。
 そういや朝比奈さんにも毎日のように抱き付いてるな、こいつ。
 普段なら俺もやぶさかではないと言うか、嫌ではないと言うか、むしろ望むところと言うか…。
 …まぁ、そんな感じで、滅多なことではハルヒのハグを拒絶したりはしないのだが、
「…暑い、鬱陶しい…」
 ヒョイっとハルヒをいなして、冷房のスイッチを入れる。
「……え?」
 この時ばかりは、ベタ付く汗とハルヒのセーターのコンボで、とてもハルヒを受け入れる状況ではなかった訳だ。
 上着を脱ぎ、半袖半パン姿で俺にだけ帰ってきた夏を追い出すため、冷房の真正面に立つ。
 あぁ…涼しい…。
「…………涼しい?キョン」
「あぁ〜…いい感じだ」
「……じゃあ、もっと涼しくしてあげる」

ピッピッピッピッピ…

ゴォォォォッ!

「…は?」
「最低設定温度に最大風量…涼しいでしょ?よかったわね?」
「お、おい?ハルヒ?」
 そう言うハルヒの笑顔は、間違いなく怒っている時のそれだった…。
588以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 16:33:52.26 ID:70IKJkfn0
オチがよめた
5893/3:2007/09/22(土) 16:34:04.76 ID:uCeUhwylO
>>587

 …こうして、今に至る…。
 上着や毛布の類、冷房のリモコンはハルヒに没収され、俺は夏真盛りの格好で凍死しかけている。
 俺の話に聞く耳持たないハルヒが、非人道的な作戦に出て一時間が経過していた。
「そろそろ謝れば許してあげるわよ♪」
 などと楽しそうにハルヒがのたまったのが30分前。
 上等だ。こうなったら俺にも意地がある。絶対にこっちから頭を下げたりするか。
 俺は芋虫よろしく体を丸め寒さとの徹底抗戦の構えに出た。
「無茶しちゃって…風邪引くわよ?」
 うるさい。そう思うなら俺の秋を返せバカヤロー。認めるよ、寒いよ、チクショー。でも、俺は謝らないからな!
 そんな俺の無様な抵抗に、ハルヒはニヤニヤと笑いながら、こう言った。
「……人肌って暖かいんだよ?」
「…それが?」
 ハルヒは徐にベッドの上に膝立ちして、毛布を背負うように羽織って広げ、

「…謝るなら…こっち、来てもいいよ?」

 と、妖艶な笑みを浮かべて言った。
「…………」
 二人で包まったら暖かそうな毛布に、抱き付いたら気持ち良さそうなセーター、膝立ちしたミニスカートから覗く艶かしいニーソックス…。
「……ほら、どうしたの?キョン」
 …そして、ほんのり頬を染めたハルヒ…。
 ……これでもまだ耐えられるヤツがいたらこの場に来てくれ。是非その顔を拝んでみたい。

 ……あぁ、もちろんその後の役割は代わってやることは出来ないがな。

End
590以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 16:36:30.12 ID:uCeUhwylO
>>585>>587>>589
以上で。

>>588
ベタな話でごめんw
591以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 16:39:20.57 ID:t1WYvXne0
GJ!
甘いよー甘いよー
592以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 16:39:24.79 ID:kveJrGmtO
>>590
デジャヴを感じたがGJ!
593以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 16:40:11.11 ID:eJLN0+fA0
>>589
甘すぎて下半身溶けたGJ
抱き付き癖ハルヒに何かがキテしまった。

>>583
確かに最近ちょっと持ち上げすぎた感があるのは否めないがその言い方はちょっと酷なのでは。
594以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 16:43:33.38 ID:uCeUhwylO
>>592
少し前に1レス保守ネタで似たような設定の話書いたからそれかも?
595以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 16:54:36.78 ID:fduZeJDbO
>>590
ベタでもいいさ
甘いぜ GJ!
596以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 16:55:43.60 ID:O6aYQdbt0
>>593
そうだな。謝罪する。暑くて気がたってたな…。
少なくとも俺は別に5分お題をするなと言うんじゃないんだ。何度も何度も頻繁にやられるとどうしたって目立つからな。
597以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 17:06:11.64 ID:fduZeJDbO
598以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 17:17:02.12 ID:uCeUhwylO
この時間の保守ってどのくらいの間隔?
599以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 17:17:06.38 ID:bTzdWeeN0
保守
600以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 17:22:14.47 ID:bTzdWeeN0
>>598
10〜15分ぐらい?
休日の夕方が一番ややこしい。
601以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 17:28:48.38 ID:uCeUhwylO
>>600
結構短いな。
602以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 17:31:57.19 ID:42NQsDc70
保守
603以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 17:36:18.79 ID:4lsvZaDY0
PCならage保守してスレ番が480超えたら〜ってこことアナルと合わせて何回言っただろうか・・・
604以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 17:43:30.87 ID:qwpdHA9v0
jp
605以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 17:53:49.23 ID:qwpdHA9v0
jp
606以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 18:03:19.79 ID:aleCPm640
hosyu
607以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 18:13:33.88 ID:GKMo3BxL0
保守
608以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 18:13:42.95 ID:A8upC2wrO
保守
609以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 18:20:12.25 ID:2BgCyUJA0
●<・・・



●<古泉だと思ったでしょう?ただの機関員ですよ?
610以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 18:25:29.08 ID:UuhHYUgvO
長門「もぉ〜しもぉねがい〜ひぃとぉつだけぇ〜かなぁ〜うなぁらぁ〜♪」
611以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 18:26:50.91 ID:s3uex6ayO
~●~森
(●)荒川
<●>田丸兄
>●<田丸弟
●古泉
612以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 18:31:13.41 ID:xu2Bjj7u0
九曜「───有希様───」
長門「……なに」
九曜「───また───カレー?───」
長門「そう」
九曜「───……たまには───違うもの……食べたい───たとえば───オムライス……とか───」
長門「……」
九曜「───なんでもない───今のは……忘れて───」
長門「……そう」
長門と九曜の同居ほしゅ。
613以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 18:31:28.78 ID:kveJrGmtO
>>611
知らない人がおる
614以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 18:32:36.14 ID:s3uex6ayO
荒川×
新川●
615以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 18:33:39.28 ID:bTzdWeeN0
>>611
多丸
616以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 18:37:09.39 ID:s3uex6ayO
さあ消えるとしますか…orz恥ずかしい
617無題 1:2007/09/22(土) 18:38:29.32 ID:VVelO4Ir0
轟音の後に訪れた静寂。眼下で碧く発光していた神人が、地に崩れ落ちながら霧散する。
掌でぼうっと燐光を放っていた紅玉が、徐々に光度を減衰させて消えた。
どうやら先程の一体が、今宵の喜遊曲の終止符だったようだ。

「そちらはどう?」
「終わりました」

味気のないやりとり。森さんの声色に焦燥はなく、身体的に余裕であることを窺わせた。
表の世界よりもさらに無機質さを増したビル群の中から、一際寂れたビルを見つけて降り立つ。
薄いコンクリート片が、パキリと小気味良い音と共に割れる。
確かな足場は、僕に安心感を与える反面、通常時の自分が如何に愚鈍であるかを思い知らせた。
現実に回帰した僕に在るのは、一般的な高校生としての体力と戦闘技術のみ。もし、この能力に制限がなければ。
前回の発現から今夜までに間隔が空いていたからだろうか。柄にもなく、儚い幻想を抱いてしまう。

「下らないですね」

僕は軽く頭を振って、愚かとしか言いようが無いその考えを払拭した。
そして、ふわりと傍らに降り立った森さんに視線を移す。

「お疲れ様でした」
「お疲れ様。腕は鈍っていなかった?」
「ええ、問題ありません。森さんは如何でしたか?」

唇が不敵に歪められて、僕は今しがたの発言が愚問であったこと知る。

「衰えてないわ。ストレス解消に丁度良かったわね」

そうですか、と微笑を返して、僕は肩を竦めた。
618以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 18:38:33.70 ID:xu2Bjj7u0
谷口「なぁ」
朝倉「なぁに」
谷口「またおでんかよ。俺、たまには違うもの食いたいんだけど……。そうだな。オムライスとか」
朝倉「……そう。オムライスだったらケチャップが必要ね。死んで♪」

谷口「……っていう夢をみたんだ。おかげでケチャップ恐怖症になりそうだぜ。ん? どうしたキョン顔色悪いぞ」
キョン「いや、ちょっとトラウマがな……」(ガクガクブルブル...)
619:2007/09/22(土) 18:39:11.89 ID:VVelO4Ir0
そんな僕の様子が可笑しかったのか、騎満な笑みが、森さんの秀麗な顔立ちに浮かぶ。
この仕草、言葉遣い全てがペルソナによるものだけれど、彼女は大層気に入っているらしい。

「それで、今回は何が原因だったのかしら。やはり彼との諍い?」

前触れもない話題転換にはもう慣れっこで、この質問を予想していた僕は、滑らかに言葉を紡ぐことができる。

「今日の活動で一騒動ありましてね。発端は些細な意見の相違だったのですが、
 互いに譲り合わない彼らの口論は大論争に発展し、Lv4の閉鎖空間発現に至ったというわけです」
「珍しいわね。そりゃあ数ヶ月前まではお互い素直じゃなかったみたいだけど、
 今はその反動で愛染しあっているでしょ。まさか、冷めたとか浮気したとかじゃないでしょうね?」

眉を顰める森さん。稀にこの人に抱く疑念だが、知識量や洞察力において右に出るものがいないほど
明晰な頭脳を保持しているというのに、男女間の縺れに関しては短絡的な推論しか出来ないのはどうしてだろう。
僕は無性に、森さんの男性遍歴について、問い詰めたい衝動に駆られた。
勿論数刹那後には、此方の心情を見透かしたような殺意の篭った睥睨に、辟易することになったのだけれど。
ここは大人しく、突発的好奇心を忘却するのが賢明な策だろう。

「互いの思いやりが衝突した結果ですよ。相手にとって己の意見が最善であると信じているが故に、譲歩しない。
 彼らの不仲はありえません。僕と共に様子を見守っていた彼女らも、傍証となるでしょう」

眼窩に、部屋の隅で怯えていた朝比奈さんと、平然と読書を続けていた長門さんの姿が浮かぶ。

「しがない真相ね。ま、そんなことだろうと予想はしていたけど」

不自然に逸らせた顔と、上ずった口調で言われても信憑性は皆無ですよ。なんて言葉は口にしない。
能力者のオルタナティヴは存在しないし、僕自身、殉職(と言う名の他殺)するにはまだ若いからだ。

「確かにつまらない諍いでしたよ」
620:2007/09/22(土) 18:40:46.39 ID:VVelO4Ir0
あながち森さんの言葉は的を得ていないわけでもなかった。中睦まじい恋人同士の、些細な諍い。
だが、それはつまらないものであるが故に、聡明な彼らによって除去されていくのだろう。
荒々しい溺愛を経て、終わりの見えぬ倦怠を経て、その先にある恒久的安定性を獲得する。
僕には彼らの行く末に、そんな根拠のない確信があった。

「そろそろね」

緊張感の伴わぬ、乾いた声。僕は反射的に、灰色の空を見上げた。

「ああ、失念していました。お喋りが過ぎてしまっていたようですね」

硝子を尖突でつついたかのように生じた罅は、時間の経過と共に空全体に広がっていく。
細分化された灰色はやがて黒の細線に飲み込まれ、閉鎖空間が漆黒の闇に覆われる。
幾度となく侵入を繰り返してきたこの無味乾燥な空間に、哀惜はなかった。
大切な時間を削り、また常に死と隣り合わせの場には、負の感情しか抱けなかった。
だが、あと数回の侵入で閉鎖空間が発生しなくなると知ったとき、
僕の胸中に芽生えたのは、郷愁に限りなく近しい、愁意だった。
彼女の精神が安定されれば、閉鎖空間は生産されない。僕の異能力も、自然と喪失される。
ある意味では最も馴染み深い僕の場所が、永遠に無に帰す。果たして、それは僕にとって哀しいことなのだろうか。
一瞬、そんなことを考えて。僕は溜息を吐き捨てるように呟いた。

「愚問ですね。僕は、彼らの幸せを望む」



砕け散った別世界を悟られまいと、煌煌とした月光が、街を優しく照らし出す



end
621以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 18:43:18.21 ID:JngfU5FeO
雪山症候群だと荒川になっている不思議探索
622以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 18:49:57.96 ID:KPob4aoe0
>>620
こういう古泉好きだ。自分の中にある原作イメージに近い
623以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 18:51:57.66 ID:TDInUrMC0
>>323にあるお待たせシリーズって何処に有るんだ?
一応一通り探したんだが見つからない・・・・
624以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 18:55:20.01 ID:KPob4aoe0
>>623
あまーい短編置き場にあるよ。待たせたな、とお待たせしました。の二つだと思う
625以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 18:58:13.74 ID:TDInUrMC0
>>624
ミツカタ!コレ見逃すとか注意力散漫すぐる・・・
教えてくれてありガトー
626以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 19:08:46.08 ID:uCeUhwylO
保守
627以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 19:17:35.93 ID:UuhHYUgvO
長門「保守」
628以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 19:25:17.67 ID:uTSU98doO
森「殺るならまず私を殺りなさい ただ私たちを殺しても流れは変わらないわよ」
新川「我々の同志も昔似たようなセリフを言った
   だが現にお前ら『穏健派』に取って替わられたではないか」

保守
629以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 19:25:47.63 ID:VVelO4Ir0
たとえ批判でも、もう少し反応が欲しかった……


今日は消えるよ
630以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 19:27:56.17 ID:eJLN0+fA0
>>629
俺はどうなる。
631以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 19:29:48.06 ID:B0ROvRcI0
んじゃ辛辣な批判を。
漢字変換しすぎうざったい。再変換めんどくさい。奢るな。
万人に読みやすい文体を研究しろ。独りよがりなんだよこんちくしょう。
こらえ性つけて完成したの投下しろあほんだらげ。

……内容は素晴らしいので乱発しないほうがいいと思うの。
以上ツンデレ風にお届けしました。
632以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 19:30:34.49 ID:sLO4E1Nv0
KOOLでした
633以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 19:31:28.52 ID:ys9SaGtH0
>>629
ここでのスルーは批判であると受け止めるべし。
口に出しての批判は控える傾向が強いからね。(それでスレが活性化すると後続に投下しようとしている人に悪影響が出る)
634以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 19:32:48.22 ID:KPob4aoe0
>>629
あなたの話は本当に好きなんだ。
待っているので、じっくり腰を据えて書いたものを投下して欲しい。
時間かけて投下しても反応ないなんて自分はザラだw
635以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 19:39:12.02 ID:2BgCyUJA0
ハルヒ「あっれ?財布忘れてきちゃった!」
キョン「ドンくさいな、…俺も丁度今入れた分しか持ってないぜ?」
ハルヒ「え〜!?アンタいつの時代の高校生よ?」
キョン「無駄に持ち歩かん主義だ。」
ハルヒ「む〜〜〜!こうなったら死んででも当たりを引きなさい!」
キョン「あのな、そんな思い通りに行くはずが」
 ピロリーン
ハルヒ「でかしたわキョン!」
キョン「…あるわな、こいつの前じゃ。」

次の日

キョン「あれっ?うわ、財布忘れてきちまった…」
長門「……大丈夫。」
 ピロリーン
長門「……どうぞ。」
キョン「…どうも……」

次の日

朝比奈「財布忘れてきちゃいました…」
古泉「ここは僕が出しておきます。お先どうぞ。」
朝比奈「あ、ありがとうございます。明日必ず持ってきますね。」
 ガコン
古泉「さて僕も…と」

古泉「売り切れ!?」
636以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 19:44:09.58 ID:fduZeJDbO
保守
637以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 19:44:35.95 ID:GKMo3BxL0
保守
638以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 19:48:39.68 ID:e/pkyiHP0
>>629
10レス以上の物を投下しても1,2個しか感想が付かないなんてのもよくあること
それ以上を求めるならROM専もレスを付けたくなるほどの実力をつけるしかない
もっと感想欲しいです><みたいなこと言ってる今のお前はただのレス乞食にしか見えん

反応がほしくても口に出したら負けなんだよ
639以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 19:50:05.57 ID:B0ROvRcI0
ただ最近は書き手に対して読み手が少ない気がすごくするからそれもしょうがないと思う。
640以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 19:52:15.01 ID:W4e5fvuf0
俺はおおーいいなあと思いながらも特にレスはしなかったりする
641以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 19:58:24.89 ID:qwpdHA9v0
jp
642以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 20:05:54.44 ID:qMrXfiPYO
ま、確かに感想レスの差は酷かったな
643以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 20:13:14.11 ID:bTzdWeeN0
保守
644以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 20:19:52.52 ID:fduZeJDbO
645以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 20:26:32.08 ID:fduZeJDbO
646以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 20:33:55.49 ID:kveJrGmtO
ハルヒ「ちょっと!みんな声優の奴見てるでしょ!」
647以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 20:34:41.29 ID:Ss6zRnwZ0
>>646
サーセンWW
648以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 20:35:34.60 ID:eJLN0+fA0
キョン「見てねぇよ。さっき出た次元の声優が渋すぎて悶えてたりするわけないだろ」
649以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 20:45:26.02 ID:bTzdWeeN0
保守
650以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 20:45:44.94 ID:ys9SaGtH0
テレビ終わったら風呂はいる。
携帯の防水ケースを買ってきたから、これからは風呂場でSS書き放題だっぜ。
651以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 20:46:21.39 ID:jCL7RdBr0
>>650
製品名教えて
俺も買ってくる
652以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 20:47:23.23 ID:kveJrGmtO
ハルヒ「あたし結構下だったわ。」
653以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 20:50:32.10 ID:ys9SaGtH0
>>650
そのまんま「携帯電話・PHS・生活防水ケース」 ラスタバナナ社製造
液晶に貼る保護シールとかを売っている辺りにあった(買ったのはアキバのソフマップ)
でも、本当にただの密封タイプの袋みたいなもんだが。
654以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 20:50:36.94 ID:eJLN0+fA0
ハルヒ「一位のドラえもんが大山のぶ代のほうじゃないなんて間違ってる!これは明らかに陰謀よ!!」
655以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 20:57:52.00 ID:bTzdWeeN0
俺も防水ケース買うかな…
アナルがよく落ちるしw
656以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 20:57:53.45 ID:kveJrGmtO
長門「次の観測地点は十時の解体新ショー。因みに私は宣伝厨ではなく、ただのwktk要員。」
657以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 21:01:11.40 ID:W4e5fvuf0
ho
658以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 21:04:00.22 ID:eJLN0+fA0
キョン「長門も見てたのか。実は俺も見てたんだ」
659以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 21:05:57.26 ID:McwBzWlsO
22時からバイトで見れない俺は負け組
660以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 21:09:19.27 ID:kveJrGmtO
>>659
みくる「そ、そういえば、午前三時にもやってましゅよ〜?うぅ‥‥ひ、日にちはわかりませんけど。」
661以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 21:17:58.17 ID:bTzdWeeN0
保守
662以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 21:21:06.26 ID:uTSU98doO
貴方はあの部屋で高校生活を終えるおつもりですか?
SOS団に明日はあるとお思いですか?

SOS団の明日はハルヒだ

涼宮さん?くふふ──心という器は一度ひびが入れば二度と 二度とは──

文芸部室……まこと広くなり申した
663以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 21:26:02.34 ID:SpE1mqc60
>>646
ネプ理科SP見終わったからネットに入ってきた俺は勝ち組?

>>629
話の筋自体は悪くないと思うんだが。
ただ、難しい漢字と難しい表現を使いすぎ。そういうのは要所要所で使えば
文章を引き締められるけど、乱発されると単に読者を突き放すだけ。
実際、自分は2まで読んで3は飛ばした。
レスがたくさん付く作品の人というのは読者を楽しませようという雰囲気に満ちているので、
文章も読みやすいし引き込まれる。あなたのはまだ独りよがり、というのが本音の感想。
SSに限らず、良い文章ってのは何度も読み返したくなるような物だと思うよ。
664以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 21:34:13.10 ID:kveJrGmtO
>>663
鶴屋「う〜ん。ハルにゃんは、自分が一位をとれなかった事と、その一位のドラえもんがのぶ代っちじゃなかった事で
キョンくんに八つ当たりしてる最中だからね。修羅場見なかった分、ある意味勝ち組じゃないっかな〜!」
665以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 21:34:17.48 ID:bTzdWeeN0
保守
666以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 21:36:46.12 ID:RmWlA/xXO
今日初めてテレビで平野見た
667以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 21:42:28.61 ID:W4e5fvuf0
668以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 21:43:49.58 ID:Lb/g88vuO
なんだろう………最近橘が某新聞部部長にしか思えなくなってきた………
669以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 21:45:50.79 ID:7Lwh/ne/O
>>668
爆裂ロリータの間違いだろ
670以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 21:48:10.17 ID:RmWlA/xXO
>>669
東北からいらっしゃった流行に敏感な座敷わらし様のが可愛い
新刊でたな
671以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 21:48:12.28 ID:kveJrGmtO
九曜が扱いにくくて、使えなくて残念。
672以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 21:48:52.34 ID:Lb/g88vuO
>>669
確かに容姿は爆裂ロリータっぽいが
性格とか口調とか行動が某新聞部部長っぽく感じた
まあ橘京子の憤慨とか読んでの感想だけど
673以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 21:51:35.25 ID:SpE1mqc60
>>664
こういうアニメ特集はマンネリ化が著しいんで今回はスルーしてたんだが
そうか、平野出てたか…orz

でもマジメな話、サイエンス系バラエティーとか見てるとキョンや古泉が知ってそうな
ウソくさい知識に出くわしたりする事がたまにあるんだよなー、という保守
674以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 21:54:57.79 ID:7Lwh/ne/O
>>672
それなら古泉の方が部長だろう。アナルの古泉なら間違いなく部長とステータス同一だろうな。
675以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 21:56:39.27 ID:uCeUhwylO
某新聞部部長が分からない
676以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 21:58:13.43 ID:ys9SaGtH0
ハルヒ「へー、みくるちゃん明日の一限目は体育なんだ」
みくる「そうなんですよぉ。あたし運動苦手なので、ちょっと憂鬱です」
ハルヒ「何をやるの?」
みくる「バレーボールを。今まで練習ばかりだったけど、明日はチームに分かれて試合するんです」
ハルヒ「がんばって勝つのよ。SOS団をしっかりアピールしてきなさい」
みくる「はい、あたしのバレーを応援していてください」

キョン(あたしの(胸の)谷間(バレー)を応援してください……!?)

古泉「どうかしましたか? 顔が赤い上にそんなに悶えて」
キョン「い、いやなんでもない」


思春期キョン保守。
677以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 21:58:56.66 ID:Lb/g88vuO
>>674
止めろぉぉぉぉぉ!!!!!!
イメージが!俺のイメージがぁぁぁぁぁ!!!!!

しかし結構知ってる人いるのな

そういや結構あれとハルヒってキャラ似てるの多いよな
ってか古泉は某猫好きイギリス人だろう

ちなみにハルヒ並の暴走をする一般人娘は俺の嫁
678以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 21:59:02.87 ID:RmWlA/xXO
>>674
古泉には某新聞部長のような大胆さとドッキリ感がない
>>675
つ螺旋
679以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 22:00:25.42 ID:7Lwh/ne/O
>>675
スパイラル ひよひよ

でヤフれ
680以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 22:00:36.80 ID:kveJrGmtO
解体新ショーはじまた!
681以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 22:03:53.23 ID:RmWlA/xXO
>>677
萌黄は俺の嫁
682以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 22:04:13.34 ID:ys9SaGtH0
みくる「これなんですか?」
ハルヒ「ふふん♪ 昨日ネット通販で頼んでいたやつがようやく届いたのよ。その名もモーニングスター!」
みくる「な、なんかとげとげしていてちょっと怖いかも……」
ハルヒ「そりゃ武器だからね。でも結構破壊力はあるわよ。ほらみくるちゃんも持ってみて」
みくる「は、はい。えっとこの玉の方を持って棒で相手を叩くんでですかぁ?」
ハルヒ「あ、違う違う。逆よ逆!」

キョン(朝比奈さんがモーニング(朝)で玉を握って棒を振るっている……!?)

長門「……体内に異常な熱量が発生し、血流が加速している。大丈夫?」
キョン「い、いや、何でもないったら何でもない」

思春期キョン保守。
683以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 22:07:20.60 ID:7Lwh/ne/O
>>677>>681
爆裂ロリータは俺と救いの神様の嫁
684以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 22:08:12.12 ID:Lb/g88vuO
そもそもモーニングスターとか危険にも程があるだろwwwwwwwww
685以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 22:09:02.48 ID:uCeUhwylO
レスくれた人サンクス。
名前は知ってたけど見たことなかったわ。
686以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 22:12:20.93 ID:bTzdWeeN0
モーニングスターと買うなよwww
687以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 22:19:22.94 ID:RmWlA/xXO
ひよひよ
688以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 22:19:54.51 ID:ys9SaGtH0
みくる「これなんの雑誌ですかぁ?」
ハルヒ「こんどSOS団でスカイダイビングでもやらないかと思って情報を集めているのよ」
みくる「え、それってなんですか?」
ハルヒ「なんだ知らないの? 高度数千メートルから飛び降りるのよ。途中でパラシュートを開くけどしばらくは自由落下状態」
みくる「ふえー。何だか怖そうです。パラシュートが開かないと、そのまま地面に落ちちゃうじゃないですか」
ハルヒ「大丈夫だって。他の人もいるから、最悪は誰かにしがみつけばいいのよ」

キョン(朝比奈さんが……俺にしがみついてくる……あの胸の感触が直に……!?)

キョン「一緒に堕ちましょう、朝比奈さん!」
ハルヒ「……このエロザルバカキョン」
689以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 22:25:50.89 ID:fduZeJDbO
690以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 22:29:35.04 ID:ys9SaGtH0
みくる「今度、クラス内交流みたいな行事で劇をすることになったんですよ」
ハルヒ「ほう、でみくるちゃんは何の役?」
みくる「それが……くじ引きで選んだんですが、主人公が連れている犬の役になっちゃったんですよ」
ハルヒ「いいじゃん、出番多いし。重要な役よ、しっかりがんばりなさい」
みくる「は、はい。がんばって犬になりきろうと思いますっ!」

キョン(朝比奈さんが犬の役だと……!?)

〜〜〜キョン妄想再生〜〜〜

キョン(主人)「おい犬、チンチンしてみろ」
みくる(犬) 「つ、ついていないからできません……(涙」

〜〜〜キョン妄想停止〜〜〜

みくる「あ、あのキョンくんが、口からよだれを垂らしてうつろな目でこっちを見ているんですけど……」
ハルヒ「ほっときなさい、あんな思考回路が下半身に直結している奴なんて」



思春期キョン保守。
691以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 22:32:42.07 ID:SpE1mqc60
思春期キョンがだんだん谷口化してるのは気のせいかw
692以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 22:33:04.38 ID:DKmclr1w0
693以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 22:33:16.99 ID:RmWlA/xXO
「……もしもし」
「あ〜、岡部だ。調子はどうだ?」
「まぁまぁ…ですかね」
「…そっ、そうか。皆待ってるぞ。学k……」
「学校なら行きませんよ。」

電話はそれまでだった。
俺が学校に行かなくなってから約一月がたち久しぶりに担任の岡部から電話がかかってきた。

「皆待ってる……か」

しかし一番待っていて欲しい人はいない。
ハルヒが……涼宮ハルヒがいない北高なんて……







694以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 22:33:39.01 ID:fduZeJDbO
なんつーか
キョン変態だなwwwワロタ
695以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 22:34:11.65 ID:BH4gNjXU0
やあ(´・ω・`) また逢ったね

本当にすまない 君に一生セックスできない呪いをかけた


でもね、ひとつだけ呪いを解く方法があるんだ


http://ex20.2ch.net/test/read.cgi/base/1190432901/l50

↑のスレに


おちんちんそうかそうか



と10回書き込むんだ

そしてこのレスを5個のスレに貼り付けると10日後に童貞を卒業できるだろう、

では健闘を祈るよ
696以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 22:39:28.18 ID:RmWlA/xXO
保守
697以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 22:41:22.67 ID:ys9SaGtH0
みくる「この人の歌、最近よく聞くんですよ」
ハルヒ「ああ、確かに男女ともに人気があるわよね」
みくる「男性でも女性でもOKって、やっぱり凄いですよね。両方ともの気持ちがつかめるんですから」

キョン(男性でも女性でもOK……)

ハルヒ「そうよねー。あ、そうそう話は変わるんだけどさ、今度の週末買い物に付き合ってくれない?」
みくる「ふえ? 珍しいですね、何かあるんですか?」
ハルヒ「ちょっとみくるちゃんに選んで欲しい物があってさ。二人っきりで行きたいのよ」

キョン(ふ、二人っきりでイきたい……)

〜〜〜キョン妄想再生〜〜〜

ハルヒ「さあ、みくるちゃん来なさい。あたしがしっぽりと濡らしてあげるわ」
みくる「は、はい涼宮さん。でも、あたしこういうの初めてでよくわからないんです……」
ハルヒ「安心して。あたしがしっかりリードしてあげるから……」

〜〜〜キョン妄想停止〜〜〜

古泉「おや、どうしましたそんな変な格好で。体調でも悪いんですか?」
キョン「だ、大丈夫だ。ちょっちトイレに行ってくる」

長門「彼の脳内変換能力にはある程度の抑止が必要かも知れない」


思春期キョン保守。
698以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 22:41:33.10 ID:n7DSmlQH0
>695
お断りだ
699以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 22:47:31.54 ID:W4e5fvuf0
ho
700以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 22:52:05.07 ID:SpE1mqc60
>>698
みくる「えっと…おちんちん火葬火葬、と…」
ハルヒ「ちょ、ちょっと!? いろんな意味で間違ってるわよみくるちゃん!」 
701以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 22:52:20.30 ID:ys9SaGtH0
ネタ切れ保守age
702以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 22:54:19.08 ID:O6aYQdbt0
>>638
今までずっとチヤホヤされてきたから、その反応もしょうがないよ。
703以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 22:55:41.59 ID:aleCPm640
誰も上げていないみたいなので・・・

前スレ:プリンスレ226(1000)
ttp://www.uploader.jp/dl/harussdat/harussdat_uljp00235.zip.html
704以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 22:58:08.77 ID:n7DSmlQH0
>700
谷口「火葬だけは!火葬だけは!」
705以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 23:05:20.41 ID:bTzdWeeN0
保守
706以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 23:08:13.85 ID:SpE1mqc60
>>704
ハルヒ「だいたいみくるちゃんは童貞卒業できなくっても困らないでしょ!
     何で反応してるのよ!?」
みくる「す、すいません、よく分からないけどなんだか恐いなって思っちゃって…
     そもそも童貞って、どういう事なんですか?」
ハルヒ「そ、それはその、えっと…そ、そう、谷口みたいな奴の事よ!」


谷口「(´・ω・)」
国木田「あながち反論できないのが哀しい所だね」
707以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 23:11:26.62 ID:7Lwh/ne/O
>>695
かきこんできた
708以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 23:11:29.46 ID:GKMo3BxL0
保守
709以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 23:11:51.86 ID:O6aYQdbt0
>>703
乙。最近上げるのをよく忘れる…
710以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 23:12:41.61 ID:flpjMn9u0
キョン「ああハルヒ・・・お前のおっぱいプリンみたいだ」
ハルヒ「ちょっとキョ(ry)」
711以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 23:16:52.05 ID:FM/FhaLRO
保守なのさ!
712以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 23:17:15.63 ID:sLO4E1Nv0
朝倉さんに刺されてぇなー
713以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 23:20:34.84 ID:n7DSmlQH0
>712
朝倉「じゃあ死んで♪」
山根「ぐ…ぐふっ(はぁと」
714以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 23:24:35.88 ID:2BgCyUJA0
>>708 GK
>>713 DS
715以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 23:26:02.44 ID:n7DSmlQH0
>714
由良「ちょっとハルヒ!私は約束に出られるの?」
716以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 23:30:14.98 ID:7Lwh/ne/O
由良可愛いよ由良
717以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 23:37:25.36 ID:bTzdWeeN0
保守
718以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 23:40:12.17 ID:n7DSmlQH0
キョン「実は俺、ポニーテール萌えなんだ」
由良「キョン君…わ、私でいいのかな///」
キョン「ああ、お前が好きだ」
由良「あ、ありがとう…よろしくね、キョン君」
キョン「こっちもよろしくな、由良」

ちゅっ




ハルヒ「由良キョンだけは!由良キョンだけは!…ま、二人とも幸せになんなさいよね……」
719以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 23:43:25.60 ID:vl3bxPQ10
あげ
720以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 23:51:08.64 ID:bTzdWeeN0
保守
721以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 23:53:06.96 ID:uCeUhwylO
投下ないな…
722以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 23:53:51.60 ID:+c6/kM9Y0
国木田「キョンがパンなんて珍しいね」
キョン「いや情けねぇことにおふくろと喧嘩してな」
谷口「で、購買でパンか。何買って来たんだ?」
キョン「これしかなかったんだよ……はぁ」
谷口「甘食か。……なぁ、甘食ってアレだよな。どうみてもアレだよな」
国木田「何?」
谷口「懐かしいな。二つ並べて生クリームをぶっかけとかしたよなー」
キョン「しねぇよ! あとお前の場合、今もしてるの間違いだろ」
国木田「何? 何の話?」
キョン「…………国木田、お前は清いままでいろよ……」
国木田「?」

食べ物で遊んじゃいけません!ほっしゅ
723以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 23:54:20.11 ID:OAmSGmRf0
ほす
724以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 23:56:49.74 ID:bTzdWeeN0
>>721
たまには静かな夜も良いじゃないか。
725以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 23:56:53.50 ID:XNYPoSB30
保!
726以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 23:57:49.02 ID:vl3bxPQ10
あげ
727以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 23:59:36.32 ID:KxUXwKLF0
そんな静かな夜に投下してもよろしいですか?

ちなみに、先日投下した恋愛相談
http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/3347.html
の続きという位置付けの話となります
728以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/22(土) 23:59:58.72 ID:jCL7RdBr0
ktkr
729以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 00:00:33.23 ID:HV1+iI0G0
アナル…
730以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 00:01:57.37 ID:VDps9q0e0
とりあえずハルヒの約束の各キャラの職業を妄想してみた

ハルヒ・超勇者
キョン・戦士
古泉・魔法戦士
長門・魔法使い(もしくは賢者)
みくる・踊り子
谷口・盗賊
国木田・僧侶
朝倉・
阪中・学者
由良・吟遊詩人
成崎・幻術師
731以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 00:02:13.05 ID:RjVdp1ndO
恋愛相談続き楽しみ
732遊園地と花火:2007/09/23(日) 00:02:14.70 ID:wj3A5Q/Y0
この前の騒動から1週間が過ぎました。
先週末以降は、長門さんと登校することも無くなりましたし、弁当を一緒に食べることもなくなりました。
しかし、僕は以前よりも長門さんに話しかけ、長門さんもそれに応じてくれました。
先週のような関係とまではいかないものの、以前より良好な関係は築けているのではないでしょうか。

さて、土曜日の不思議探索も問題無く終わり、明日は日曜日です。
普段なら何も無い休日ですが、明日は違います。
長門さんと、遊園地に行くという約束をしているのです。
……正直、かなり楽しみにしています。今現在布団の中にいるのですが……眠れません。
いつから僕は遠足を待つ小学生になったのでしょうか。
明日に支障が出ないよう、早く眠りにつかなければ……


で、結局2〜3時間しか眠ることは出来ませんでした。
まあ閉鎖空間絡みでこれぐらいの睡眠時間は慣れているからよいのですが。
待ち合わせ場所も待ち合わせ時間も先週とまったく同じです。
ですが例によって僕は、また8時前にその場所に到着してしまったのです。
しかし……

「な、長門さん!」

先週と違ったのは、既に長門さんがそこに居たという点でした。
この前と同じように、白のワンピースを着用しています。……かなり似合っています。
733以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 00:02:26.69 ID:phAOfRR/0
>>727
期待せざるを得ない
734遊園地と花火:2007/09/23(日) 00:03:27.58 ID:wj3A5Q/Y0
「おはようございます。お早いですね。」
「あなたも。」
「そのワンピース、お似合いですよ。」
「……ありがとう。」
「では、参りましょうか。」

こうして僕達の遊園地デートはスタートしたわけです。
電車に乗ること1時間、海の近くにある巨大なテーマパークに到着しました。
某夢と魔法の王国というよりは、後楽園遊園地に近いような、
どちらかと言うとジェットコースターなどのアトラクションに力を入れている遊園地です。

「長門さん、何に乗りたいですか?」
「あれ。」

長門さんが指差したのはジェットコースターでした。
歌い文句は「フィギュアスケートもびっくりの3回転ひねりループ!!」
……なんですかこれは。比べる対象がメチャクチャです。
ああ確かにありますね。3回転にひねりが加えられたループが。

「いきなり物凄いのに目をつけましたね。」
「何事も挑戦が大事。」
「チャレンジャーですね……では行きましょうか……ってうわっ!」

その列を見て驚きました。物凄い長蛇の列!
えっと待ち時間は……150分!?2時間半じゃないですか!某ネズミ王国でもこんなの無いですよ!
735遊園地と花火:2007/09/23(日) 00:04:10.95 ID:wj3A5Q/Y0
「大丈夫。」

そうですか……?まあ長門さんと一緒なら2時間半ぐらい……
と心の中でデレデレしていたら、とんでもないことを言い出しました。

「情報操作は得意。」



いいのかな〜……いいのかな〜……

「どうしたの?」
「いや、なんか待ってる方々に申し訳ないような……」
「大丈夫。他の人々は私達が乱入したことに気付いてはいない。」
「いやそうですけど、良心的な部分が……」

今の現在地を説明します。ジェットコースターに乗る寸前。
そう、長門さんの宇宙人的パワーで、一気にここまで瞬間移動してしまったわけです。
ああ、並んでいる方々、申し訳ありません。
と心の中で他のお客さんに謝っているうちに、順番がやってきました。
ジェットコースターに乗り込みます。ではここからは、音声だけでお楽しみください。
736遊園地と花火:2007/09/23(日) 00:04:50.71 ID:wj3A5Q/Y0
「へあ〜!!」
「ひぇ〜〜!!」
「あひぇ〜!!!」
「へぁぁ〜!!!」
「ひゃああああ〜!!」

……はい、以上です。言うまでも無く、全て僕の悲鳴です。
まるで朝比奈さんのような悲鳴をあげてしまいました。
いやそれほど凄かったんですって!特に3回転ひねりループは心臓止まるかと思いました!
……はい、どうせ僕はヘタレですよ。

対して長門さんは1回も声を発することはありませんでした。
もしかして退屈でしたかね……?しかしこれで退屈ならどのアトラクションも退屈になってしまうのでは……

「長門さん、楽しかったですか?」
「とても。スリリング。」

良かった、退屈してたらどうしようかと思いました。
しかしその後で長門さんはとんでもないことを言い出したのです。

「もう1回。」
737以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 00:05:04.33 ID:HV1+iI0G0
支援
738遊園地と花火:2007/09/23(日) 00:05:19.03 ID:wj3A5Q/Y0
結局もう1回どころか10回も乗ってしまいました。
正直もうヘトヘトです。4回目あたりで僕だけ休憩させてほしいと提案したのですが却下されました。

「二人で乗らねば意味がない。」

……とても嬉しい言葉です。そんなことを言われたら付き合うしかないじゃないですか。
おかげで大分体力を消耗してしまいましたが。
時間も正午になってしまったので、今僕等は昼食を取っています。

「長門さん、午後は別の乗り物にも行ってみませんか?
 せっかく来たのですから、いろいろなものを体験しないと。」
「それには賛成。」
「例えば次は……あれなどどうでしょうか。」

指さしたのはオバケ屋敷。絶叫系続きでしたのでこういうのもいいでしょう。
……おや?長門さんの表情がこわばったような……

「あれはいい。」
「いい、とは?」
「行かなくてもいい、という意味。」

もしや長門さん……
僕は午前中やられまくった仕返しに、ニヤリと笑っていいました。

「何事も挑戦が大事、でしょう?」
739以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 00:05:48.76 ID:HV1+iI0G0
支援
740遊園地と花火:2007/09/23(日) 00:06:00.10 ID:wj3A5Q/Y0
さてオバケ屋敷の前にやってきました。
ここのキャッチフレーズは『オバケも裸足で逃げ出す恐怖!!』
……意味がわかりません。というか矛盾してますよね?
ここはジェットコースターほど並んでいなかったので、長門さんパワーに頼らず普通に並びました。
長門さんは無言です。……いや無言なのはいつものことなのですが、何か緊張のような雰囲気を感じます。

「長門さん、もしかして緊張……」
「していない。」
「汗をかいているような……」
「かいていない。」

頑なに認めようとしませんが、明らかに汗をかいています。
やはり長門さん、オバケは苦手なようです。
もしかしたら恐怖で僕を頼ってきて僕に抱き着いてくる……とかあったりして……


なんて甘い想像をしていたのが間違いでした。
以下、先程と同じように中の様子を音声だけでお伝えします

「うらめしや〜……」
「……!!情報連結解除かい……」
「ちょ!何してるんですか長門さん!」
「離して、幽霊は消さなくてはいけない。」
「アレは幽霊じゃありません!中の人は人間なんです!
 係員さ〜ん係員さ〜ん!非常口を!非常口をおお!!」
741以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 00:06:26.12 ID:HV1+iI0G0
支援
742遊園地と花火:2007/09/23(日) 00:06:52.29 ID:wj3A5Q/Y0
とまあ、こんな感じで長門さんが暴走し始めたため急遽非常口から出させて頂きました。
長門さん、暴れすぎです……

「あなたは勘違いをしている。私は霊魂という存在には否定的
 霊魂はこの世に存在していては人間に害を及ぼす危険性が高い。
 だから情報連結を解除すべきだと判断した。」
「ですがあれは人げ…」
「決して怖かったから消そうとしたわけではない。」

物凄い言い訳に聞こえますが、そういうことにしておきましょう。
オバケ関係は今後も控えた方が良さそうです……

さてその後も、僕らは多くのアトラクションを巡りました。
コーヒーカップ、メリーゴーランド、ゴーカート、などなど……
気付いたら夕方になっていました。楽しい時間は過ぎ去るのが早いものです。

「いやあ、いっぱい乗りましたねえ。」
「楽しかった。」
「それは何よりです。あ、夜の8時から花火をするようですよ。」
「見たい。」
「では、それまでもう少し他のアトラクションを……」

そう言いかけた時でした。

trrrr…

僕の携帯がなり始めたのです。……イヤな予感がします。
743以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 00:07:10.18 ID:HV1+iI0G0
支援
744遊園地と花火:2007/09/23(日) 00:07:34.98 ID:wj3A5Q/Y0
「閉鎖空間、ですか……」

その予感は当たってしまいました。今、ですか……

「……行くの?」
「……すいません。今日はここまでということで……失礼します。」

僕は立ち去ろうとしました。しかし……

「……長門さん。」

長門さんは、僕の服をつかんでいました。

「すいません、こればかりはどうしようもないのです。」
「ここで待っている。」
「長門さん……?」
「戻ってきて。一緒に花火を……」

……わかりました!必ず戻ってきます!一緒に花火を見ましょう!
僕はそう言って、急いで現場に向かいました。
745遊園地と花火:2007/09/23(日) 00:08:05.01 ID:wj3A5Q/Y0
彼が去ってしまった。ふと先週のことが思い出される。
でも大丈夫。今度はちゃんと戻ってきてくれる。だから安心。
花火まではまだ時間がある。
私は再び先程のジェットコースターに乗った。

……おかしい。先程のような楽しさが半減してしまっている。古泉一樹がいないから?
もう1度乗る気にはなれなかったので、私はベンチに座り本を読むことにした。
何故こんな気持ちになるの?彼らと出会うまで、ずっと私は一人だった。
それなのに今、私は寂しいという感情を持ってしまっている。
寂しいという感情は、私にとってとても辛い。だから私は本の世界に逃避した。


ヒュ〜………ドドーン

大きな音がして、ふと顔をあげる。……花火。
始まってしまったらしい。古泉一樹は、まだいない。きっと苦戦を強いられているのだろう。

花火は、とても綺麗だった。
そしてその花火は、私に1つの結論を与えてくれた。
彼のこと、そして古泉一樹のこと。私はこれからどうしたいのか。
彼らと今後どのように接していきたいか……それを、この花火が教えてくれた。
746以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 00:08:18.41 ID:HV1+iI0G0
支援
747遊園地と花火:2007/09/23(日) 00:09:00.02 ID:wj3A5Q/Y0

「申し訳ありません!遅れました!」

花火が終わって20分程経過した後、古泉一樹が戻ってきた。

「すいません長門さん、出来るだけ早く終わらせようとしたのですが……」
「構わない。」
「しかし……」
「あなたがここに戻ってきてくれた。それだけで充分。」

そう。ここに戻って来てくれたことが、私にはとても嬉しかった。

「……ありがとうございます。それでですね、代わりと言っては難ですが……」

古泉一樹がバッグから、花火セットを取り出した。

「ご一緒に、いかがですか?」


こうして私と古泉一樹は二人だけの花火大会をすることになった。
流石に園内でやるのはマズいという彼の意見で、私達は遊園地を出て近くの河原にやってきた。

「ここならいいでしょう。近くに水もありますしね。バケツに水をくんで……っと。では始めましょう。」

花火に火をつける。すると棒の先端から、美しい炎が噴出した。
748以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 00:09:07.89 ID:HV1+iI0G0
しえn
749以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 00:09:07.95 ID:nFiczbUC0
支援
750以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 00:09:16.39 ID:oK6zjOLA0
支援
751以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 00:09:23.26 ID:fETwHHrWO
支援?
752遊園地と花火:2007/09/23(日) 00:09:57.27 ID:wj3A5Q/Y0
「どうですか?長門さん。」
「きれい。」
「それは良かった。打ち上げ花火よりはスケールが小さいかもしれませんが、こういうのもいいでしょう。」
「打ち上げ花火は……」

私は、ここで伝えることを決心した。

「打ち上げ花火は、とても綺麗だった。でもその美しさは、とても遠くにある。
 私が手を伸ばしても絶対に届かない。私は眺めることしか出来ない。」

先程打ち上げ花火を見ながら辿り着いた、私の気持ちを。

「私にとっての『彼』が、そう。」

古泉一樹はハッとして私の顔を見た。私は続ける。

「だけどこの花火は違う。私が手にとって、私のすぐ傍で綺麗に輝いて、楽しませてくれる。
 私は……」

これが私の出した、答え。

「あなたに傍に居てほしい。この花火のように。」

彼の気持ちに答える覚悟が、出来た。
753以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 00:10:14.82 ID:HV1+iI0G0
しえn
754遊園地と花火:2007/09/23(日) 00:10:47.77 ID:wj3A5Q/Y0
「……ありがとうございます。」

彼は神妙に頷いた。私の気持ちが、伝わったようだ。

「僕は彼ほど大きく輝けないかもしれません。
 でも誰よりもあなたの近くで輝いて、あなたを楽しませることを、約束したいと思います。」

そして彼はにっこりと微笑んだ。

「よろしくお願いします、長門さん。」
「……こちらこそ。」

そして私達は2回目の口付けをした。
あの時の試験的な意味での行為ではなく、お互いを心から求め合う口付け。
私と古泉一樹はこの日、再び結ばれた。
以前のエラー解消のための関係では無く、本当の意味での恋人として。

終わり
755遊園地と花火:2007/09/23(日) 00:11:26.14 ID:wj3A5Q/Y0
以上です。支援ありがとうございました。
756以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 00:11:56.66 ID:EzjhfuSg0
長古はどうしても受け付けない。
けど乙
757以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 00:12:55.04 ID:HV1+iI0G0
GJ!
激しく糖分補給出来たぜ。
ながもんかわいいよながもん
758以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 00:13:20.56 ID:phAOfRR/0


長門と古泉たまらんのう
759以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 00:13:34.98 ID:eZE0C1C+O
乙!
760以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 00:14:19.57 ID:bPUcNs5j0
乙!!
761以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 00:14:27.06 ID:fETwHHrWO
乙です!
762以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 00:14:42.14 ID:pbukr1zWO
763以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 00:16:23.48 ID:O8K5cqQz0
長古ってこんなにいいもんだったんだな GJ!
764遊園地と花火:2007/09/23(日) 00:17:07.37 ID:wj3A5Q/Y0
>>756なんかすいません

んでこの後しっと団本編に繋がるわけですが、
微妙に矛盾した部分が出来てしまったのでさっきしれっと訂正しちゃいましたw
765以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 00:23:22.42 ID:kJDw5y96O
GJ!だ
やっぱり…
長門かわいいよ長門
766以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 00:28:03.23 ID:pbukr1zWO
あげ
767以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 00:33:08.14 ID:EzjhfuSg0
ほおおおおおおおおお
768以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 00:36:12.75 ID:QTubR8hkO
落ちたのかあのスレ…
769以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 00:38:55.96 ID:koBIHF/w0
流れぶったぎって悪いんだが…
生徒会長の悪戯書いた職人さんってブログ持ってた?
770以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 00:41:22.43 ID:L9OVWe8z0
古長の鬱物書いちまったんだが、この流れでは投下しないほうがいいな
771以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 00:42:58.18 ID:EzjhfuSg0
>>770
俺だけだろうから良いと思うよ・・・。
772以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 00:44:32.61 ID:uYz27EJO0
>>770
ぜひ読みたいので投下してくれ
773保守:2007/09/23(日) 00:46:18.81 ID:L9OVWe8z0
ありがとう、てことで投下するな



体中が悲鳴をあげている。それがうるさくて眠れやしない。寝返り一つ打つのでさえ、辛い。
昨日の大規模な閉鎖空間での任務遂行は、今までで一番の苦行だった。体中包帯に覆われている今の僕には、骨折しなかったことが唯一の幸いと言えるだろう。
なんとか腕を伸ばし、携帯を掴む。受信されたメールを確認する。返事は返さない。そして伸ばしていたその手をそのまま顔へと運び、掌を額に押し付けた。
深く息を吸い込んでしまったことを後悔する。軋むような腹部の痛みに耐えながらも、僕は大きなため息をついた。

瞬きをする度に、瞼に焼きついたあのおぞましい光景が蘇ってくる。
正直に言うと、昨日、僕は本気で死を覚悟していたのだ。
次々に倒れていく仲間達。流れる血。未だかつて味わったことのない痛み、そして、恐怖―――・・・
その余韻が、未だに僕を襲う。歯をぎゅっと食いしばり、不可抗力の回想を中止させようと努力してみる。
思い出せば思い出すほど、一番考えてはいけないことを考えてしまう、愚かな自分。
・・・愚か、なのだろうか。仲間が、そして自分がこんな目に遭ったことをいつもの作り笑顔で流せてしまうほど、僕という人間は出来上がっていない。
それとも、憎むことすら許されないのだろうか?
こんな残酷な運命を僕に与えた、神を。
774保守:2007/09/23(日) 00:47:14.69 ID:L9OVWe8z0
ドアが開く音がするが、僕は驚いたりしない。先程のメールの送り主が、約束どおりの時間と場所に現れただけなのだから。
「長門さん、すみません」
僕は顔を歪めながらもベッドから上体を起こし、わざわざ来てくれた長門さんに挨拶をする。
「いい。貴方は寝ていて。無理は禁物」
彼女は部屋の隅に鞄を置いて、台所へと向かっていく。彼女は、動くことの出来ない僕を気遣い昼食を作ってくださると言うのだ。
「・・・貴方まで、学校を休むこともなかったのに」
「・・・いい」
彼女の淡々とした声と家庭的な音が聞こえ、僕の醜い心が少しだけ温かみを持つ。
10分程度で昼食は完成したらしく、お盆にお粥を乗せた長門さんが僕の寝室に戻ってくる。
「いい匂いがしますね」
「・・・看病といえば、お粥」
長門さんが近くにある小さな机の上にお盆を置き、お茶碗を手に僕へと近づいてくる。ベッドに浅く腰掛けると、出来立てのお粥をスプーンですくい、ふーっふーっと息をかける。
「・・・食べて」
スプーンを僕の口元まで近づけ、深海を切り取ったかのような瞳で僕を見つめてくる。少々恥ずかしい構図に、僕は一瞬だけ停止し困り顔を見せていたが、
彼女のせっかくの好意を無駄にすることもできないので、僕は素直に彼女に支えられていたスプーンを口の中へ入れる。
「・・・っ」
最初に感じたのは味どうこうの感想ではなく、昨日できたたくさんの傷にそれが染みた痛みだった。
しかしそれに耐え抜くと次に広がったのはなんとも懐かしい気分になる、長門さん特製のお粥の美味だ。
「・・・おいしいです。ありがとうございます、長門さん」
「・・・いい」
長門さんはやや下を見つめながらそうぽつりと呟く。僕は笑顔をつくり長門さんからお茶碗を受け取ると、それを食べることに専念した。癖になる味だ。
お茶碗が空になりかけた頃、彼女の視線がじっと僕に向けられていることに気づき、僕もそちらに顔を向ける。
775保守:2007/09/23(日) 00:48:19.85 ID:L9OVWe8z0
「・・・先程も、言った。」
「・・・え?」
動かしていた手を止め、長門さんの次の言葉を待つ。
「無理は禁物」
「・・・」
「貴方は、無理をしている」
真っ直ぐに僕を見つめながら、彼女はそう言う。
「私の前まで、無理をして笑う必要はない」
・・・カラン。
手に持っていた茶碗とスプーンを落とし、床にお粥が無残に広がる。自由になった手で僕は頭を抱え、もう止めることのできない感情を、言葉にする。

「・・・どうして、僕なのですか・・・」
ついに、ついに言ってしまった。
昨日・・・いや、4年前から、ずっと胸の奥底に秘めていた思い。感情。
それが口から次々と溢れていく。もう、止められない。
どうして僕や仲間達がこんな目に遭わなければならないのですか?
どうして彼女が機嫌を悪くしただけで世界が崩壊してしまうのですか?
いつまで戦わなければならないのですか?
いつまで・・・
いつまで、続くのですか?この、残酷な日常が。

「・・・なら、終わらせればいい」
彼女が、そっと静かに呟いた。
瞬間、彼女の白い腕が僕に向かって伸びてくる。そして、彼女の小さな手が僕の喉を捕らえる。
「・・・すぐに終わる」
長門さんの淡々とした声に安心し、僕は静かにそれが終わるのを待っていた。
そうだ。終わらせてしまえばいいんだ。
もうすぐ終われる。もうすぐ苦しまなくてすむ。考えなくてすむ。恨まなくてすむ。
薄れていく意識の中、僕が最期に見たのは、彼女の笑顔だった。
776保守:2007/09/23(日) 00:48:36.73 ID:L9OVWe8z0
終わり。鬱でおっとすまんごゆっくりいいいいいいいい
777以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 00:51:53.80 ID:HV1+iI0G0
乙!
ヤンデレと捉えればそう鬱ではなくなる…かな?
778以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 00:53:15.09 ID:koBIHF/w0
>>776
これは良い鬱。GJ!
779以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 00:55:11.16 ID:QTubR8hkO
粥が喉に詰まったのだな。長門優しい奴
780以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 00:58:25.98 ID:phAOfRR/0
>>779
なんというポジティヴ
781以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 01:01:32.05 ID:oK6zjOLA0
保守
782以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 01:01:56.66 ID:eZE0C1C+O
長門は古泉の首についた蚊を全力で潰そうとしただけなんだよ。
783以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 01:05:07.64 ID:fETwHHrWO
きっとマッサージが気持ち良くて眠ったんだよ。
疲れてたんだな、古泉。
784以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 01:13:14.84 ID:HV1+iI0G0
みんなポジティブ思考だなw
785以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 01:14:00.00 ID:DnC5wwyG0
ヤンデレか・・・・

電波は来るが文才がないから書き込めない保守
786以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 01:16:39.49 ID:oK6zjOLA0
保守
787以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 01:16:59.91 ID:B7yV54/fO
夜勤ほす
788以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 01:17:23.33 ID:wR6ui6v50
おかしいと思ったらアナルが落ちてたのか…
789以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 01:20:19.24 ID:HV1+iI0G0
アナル立てようか?
790以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 01:20:27.41 ID:u62sqyp/0
んんっと、本当にすまん、再度流れを省みないけど
>>769マジレスくれ。気になって寝られない。
『そしてイヴは〜』と『えれべーたー〜』を書いてるブログを発見して歓喜したのだが、
他の作品見てると大分毛色が違うので同じ人なのか困惑している。
いや、本人だったら非常に申し訳無いし今すぐジャンピング土下座どころか五体頭地ものなのだが、
如何せん気になって仕方がないので教えて欲しい。
791以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 01:21:48.19 ID:8kN6MUYT0
ハルヒ「……うーん……」
キョン「お。珍しいなお前が雑誌読んでるなんて。何読んでるんだ?」(ひょい)
ハルヒ「ちょ! やめなさいよエリョキョン! ……うう」
キョン「何噛んでるんだよ」(くそう可愛いじゃねぇか)
ハルヒ「いいから返しなさい!」
キョン「やーなこった! はっはっはー!」(たったった)
ハルヒ「待ちなさーい!」(ダッ)

キョンちょっと壊れ気味保守
792以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 01:22:50.09 ID:RjuDRmcL0
>>789
たのむ
793以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 01:25:26.63 ID:HV1+iI0G0
>>790
ここでそういう話題出すと、URL貼るバカが出て来るから控えた方が良い。
794以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 01:31:21.58 ID:HV1+iI0G0
795以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 01:32:40.34 ID:HV1+iI0G0
796以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 01:34:38.53 ID:HV1+iI0G0
連投すまん。
797以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 01:34:59.21 ID:8kN6MUYT0
>>791続き保守
キョン「へへへ……。屋上なら見つからんぞ。……どれどれ。ハルヒは何読んでるのかなぁ」
バサッ
キョン「……!! こ、これは!! な、なんというエロス! 
 こ、これはいわゆる「キワドい勝負下着専門の通販雑誌」!
 ……ひ、ひょっとしてハルヒのやつ……」
バーン!
ハルヒ「キョンみっけ!」
キョン「うわぁっ!」
ハルヒ「な! あんた……その雑誌の中身……み……みたのね?!」
キョン「……す、すまん……」
ハルヒ「バカキョン! エロキョン!」
キョン「すまん……。悪気はなかったんだ。許してくれ」
ハルヒ「……し、仕方ないわね。今回だけよ。……そのかわり」
キョン「なんだ? 罰ゲームか受けて立つぞ」
ハルヒ「そのかわり……その……それに載ってる下着今日付けてるんだけど、似合ってるかどうかあんたの目で確かめて欲しいの」
キョン「ま、待てハルヒ! ここでそんな……」
ハルヒ「バカ……ちゃんと見なさいよ。……ほら、触ってもいいから……」

続かない。
798以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 01:35:07.33 ID:t5JT041F0
>>793
うん、でも、なんつうか、ぶっちゃけすげぇ偽物臭いんだ。
俺あの作者のSS大好きだから何か悔しくて。
799以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 01:35:30.98 ID:09DL7UFZ0
ハルヒ「アナル、いじめ、シュールのSSはここまで来なさい!!」
http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1190478555/

前スレのうrlになってね?
800以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 01:37:57.49 ID:HV1+iI0G0
>>799
スマン…
重くてテンパってた。
801以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 01:49:44.88 ID:fETwHHrWO
802以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 01:51:14.14 ID:4gyo5Y6e0
全然話が思い浮かばんから何かお題貰って数レスで書いてみる

↓をお題とする
803以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 01:53:26.46 ID:fETwHHrWO
SF番組を見るSOS団
804以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 01:56:48.08 ID:8kN6MUYT0
びりびりびり
みくる(長門さん、雑誌破いてる……。うわーんこわいよぉ!)
長門「……」(ぺたぺた)
みくる「?」
長門「……あなたにはわからない」
みくる(ふぇええんなんでわたし睨まれてるんですか? おかあさんおとうさんたすけてー!)
長門「……下着にとって重要なのは機能性。無駄な装飾等は省くべき。下着に取って重要なのは(以下略)」(ぶつぶつ)

勝負下着はBカップからしかサイズ展開がなかったりするのはなんでなんだぜ保守
805以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 01:56:50.34 ID:RjVdp1ndO
鶴屋さん
806 ◆UW1cwqXO4. :2007/09/23(日) 01:56:49.65 ID:0zIJ9ZfS0
>>798
ああ、寝る前にもう一度チェックして良かった。
いや>>769も見たんだけどエロパロかどこかの作品かと思ってたのよ。
私が書いたのは『生徒会長の悪辣』だったので。

で、結論ですが。自分が書いてるSSを投稿してる先はvipとwiki以外には
ありません。つまりご指摘のサイトは無断転載です。
そのブログが単に無断転載しているのか、それとも成りすましているのかは
存じ上げませんが、私本人は非常にものぐさなので
自分のサイトやブログなどはしばらく作る予定にはありません。
きちんと管理したり定期更新する自信が無いものですからw

まあ、そういう事です。まだこれ以上お話がありましたら、スレ違いっぽいので
避難所のSS職人サロンとかそちらの方へお願いします。私は眠いので
もう今日は落ちてしまいますがw
あと、拙作をそれほど愛して下さった事に感謝いたします。でも、あまり
頭に血を上らせないでくださいな。では〜
807以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 01:57:18.83 ID:aruPHoyDO
鶴屋さんと橘と古泉
808以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 02:10:25.25 ID:lGmUNnb3O
保守
809以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 02:20:26.21 ID:oK6zjOLA0
保守
8101レスで済んじゃった:2007/09/23(日) 02:23:46.73 ID:4gyo5Y6e0
>>803
SOS団臨時召集で呼び出されたと思ったらSF番組鑑賞会だと?
こんなことでジュースを奢らされる俺も俺だな。最近輪をかけて流されるままになってないか?俺。
ってか、こんな臨時集合でも罰則を設けるハルヒの気が知れん…が、まぁそれは今に始まったことではない。
ならばいつものように流される形で、既に4組の瞳が集中しているその番組に俺の瞳も向けてやるのが正しい判断だと言えるのだろう。

まだ始まってすぐのようで右上には小さくタイトルが残っている。
俺の脳が異常をきたして、視神経に甚大な被害が及んでいるものでなければそれは“都市に舞い降りたUFOの謎”と確認できる。
ハルヒよ。お前はこんな子供だましから何を学ぶつもりなんだ。
こんな番組を見るくらいなら裏山に登っていってツチノコとやらを探し回っている方がまだ得られるものはある。
…なんて言えば即実行され、俺たち4人も否応なしに探索メンバーに加えられること間違いなしなので口が裂けても言うつもりはない。

…それとTV局のスタッフよ、是非とも教えてあげたいところだ。
宇宙人はそういった円盤機械に頼らず生身の身体(と言うと語弊が生じるが)で星を渡り歩くことが出来るのだ。
そんでもって今の世の中には宇宙人が(長門によると)それは結構な数が人間に化けて暮らしてるんだぜ?
多分その観客席(恐らく100人程いると見れるが)のうち、2人くらいは宇宙人だろう。
宇宙人を観客席に座らせながら宇宙人の謎について語るなど、
眼鏡を頭に載せた人間が眼鏡はどこかと他人に聞くようなものだ。
…と、いつのまにかTVに向いていた筈の瞳のうち1組の瞳、即ち長門が俺を見つめていることに気づく。
大体言いたいことはわかるぜ?地球上の人間は動物の頂点にいながらこんな馬鹿みたいな妄想で宇宙を想像しているのか、とな。
こんな番組はさっきも言ったがただの子供だましなのだ。
進歩した機械や技術で堅苦しくなっていく世界を案じたTV局のちょっとしたお茶目、と。そう考えればいい。

お茶目で済ませられるのは普通の人間であり、普通でない人間にはお茶目では済ませられないのだが。
…ここでいう普通でない人間とは誰のことか?是非“普通”の反対語を辞書で調べてみるといい。

“特別”な人間。=涼宮ハルヒのことである。
くるりと振り返り、その他団員が既に予想していたであろう言葉がそいつの舌を伝ってこの世界に出現するのを確かに記憶してしまった俺の脳。

 「みんな!今からUFOとっ捕まえに行くわよ!」
811以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 02:35:12.77 ID:4gyo5Y6e0
あ 続きません
812以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 02:37:33.69 ID:lGmUNnb3O
>>810
GJ!
短く纏めるのも技術だな。
813以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 02:52:22.61 ID:oK6zjOLA0
保守
814以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 02:52:39.13 ID:lGmUNnb3O
保守
815以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 03:00:18.39 ID:68+0068pO
鶴屋「めがっさおはにょろ!」
816以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 03:22:21.11 ID:lGmUNnb3O
保守
817以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 03:23:01.79 ID:68+0068pO
美代子「‥あの、保守‥‥します。」
818以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 03:27:08.13 ID:8kN6MUYT0
九曜「───パンジー藤原の───3時の───おやつ……は───わたし───夜の───おかずも───わたし───」
ほしゅ
819以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 03:50:16.22 ID:lGmUNnb3O
保守
820以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 04:09:32.37 ID:wHj3u07v0
821以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 04:33:26.34 ID:68+0068pO
阪中「保守するのね。」
822以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 04:41:18.07 ID:svIgi3ctO
ホモ
823以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 05:08:56.56 ID:68+0068pO
朝倉「保守してあげる♪」
824以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 05:37:05.92 ID:68+0068pO
朝倉「う〜ん。やっぱりこの時間は人がいないわね。」
825以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 06:02:45.69 ID:68+0068pO
うわあああ!!!溶ける、溶けるぅぅ!

朝から耳をすませばなんてみるんじゃなかった。空きっ腹にはきつい甘さだ。
826サザソのトリヴィア:2007/09/23(日) 06:03:13.47 ID:8nHtjequ0
ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
827以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 06:29:30.38 ID:68+0068pO
保守
828以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 06:49:02.68 ID:M6jVIg7UO
保守
829以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 06:54:04.52 ID:RNIFeoq/0
830以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 07:13:52.40 ID:M6jVIg7UO
ほし
831以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 07:40:11.50 ID:M6jVIg7UO
832以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 07:47:09.65 ID:tQKXTlDi0
おはよう保守
833以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 07:54:28.67 ID:tQKXTlDi0
混沌と秩序の狭間でモノが生まれる異空間。それがプリン。



いやなんとなく電波
834以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 08:09:10.36 ID:lF8beBV10
jp
835以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 08:21:20.45 ID:lF8beBV10
jp
836以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 08:24:57.38 ID:VDps9q0e0
朝比奈「ガチエロだけは!ガチエロだは!」
朝倉「連結解除だけは!連結解除だけは!」
喜緑「ガチホモだけは!ガチホモだけは!」
古泉「谷口×喜緑だけは!谷口×喜緑だけは!」

谷口「マッガーレだけは!(略」
837以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 08:40:06.80 ID:pxE4wvat0
ほす
838以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 08:41:50.86 ID:tQKXTlDi0
分裂にあるようなインデントはスレじゃ無理だろうかね
839以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 08:59:21.45 ID:68+0068pO
保守
840以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 09:16:28.80 ID:jeSLfEoZ0
>>838
全角スペースを使ってみては?
841以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 09:28:03.05 ID:EzjhfuSg0
842以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 09:28:09.42 ID:tQKXTlDi0
>>840
     行頭をそろえるのはいいんだけど折り返しが崩れて
     携帯の人が読みづらくなりそうな気がする
     うろ覚えなんだが前にもやった人がいたっけね?
     どうかしら?
843以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 09:37:32.26 ID:68+0068pO
>>842
携帯として言わせていただくと、正直読みにくいね。
でもそれはしょうがない事だから、自分の好きにすればいいと思うよ。
844以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 09:38:56.29 ID:tQKXTlDi0
>>843 じゃあやめよう まとめでも編集しづらいだろう
845以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 09:44:59.58 ID:V3gG5O850
>>842
確かに携帯ではきついかも
でも携帯に合わせて一行字数を抑えると見づらくなるし・・・

そこのところは仕方が無いということで
投下する際に携帯の人のために「分裂のようにしたい為、
スペースを使ってのインデント手法をとっていますのでご了承願います」
等の但し書きをつければいいのではないでしょうか。
846以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:08:38.86 ID:EzjhfuSg0
847サザソのトリヴィア:2007/09/23(日) 10:09:06.93 ID:8nHtjequ0
( ゚Д゚)ポカーン
848以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:14:39.56 ID:tQKXTlDi0
>>845
それもそうだな
いや分裂のあれ自体もかなりイリーガルな体裁だから
今回は別に見出しをつけて特別な段落であることを示すだけにしようと思う
アドバイスthx
849以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:20:30.48 ID:6T/g3kUCO
最近はぶられ気味なみくるに鶴屋さんが愛の手をさしのべないだろうか?
850以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:31:11.95 ID:VDps9q0e0
いっそ谷口×みくるor国木田×みくるの悲恋ものプリ…

「「アナルだけは!アナルだけは!」」
851ねこ保守 0/20:2007/09/23(日) 10:31:13.96 ID:j7tVsm250
ねこ保守、長編20レスほど投下。
どうぞ、雑談しながらまったり読んでください。
古長。オリキャラ?注意。

これの続き的な。
http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/3144.html
852以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:32:11.80 ID:j7tVsm250
入れ替わり。
ジャンルを問わず、漫画、小説などでよく使われる手法だ。
しかしながら、なかなかにして。
実際に経験してみると、かなり大変な事だ、なんて私は思う。

我が輩はねこである―FINAL―

事の発端は私のご主人である、長門が《うっかり》足を滑らせた事にある。
もう一人の主人である古泉は、そりゃあもう必死な形相で長門を救わんと手を伸ばすけれど、ダメ。間に合わない。
「長門さんっ……!!」
そして、長門の転倒時落下予測地点には、子供と大人のちょうど境目ぐらいにある猫、私がいた。
ダメージを最小限に押さえるための情報操作を行ったのだろう、ほとんど衝撃は感じなかった。
が、しかし。
一瞬視界が揺らぎ、何かに引っ張られたかのように意識が途切れた。
次に見た景色は、いつもよりなぜか鮮やかな、見慣れた我が家だった。
「な、ながとさ……」
「息を吹き掛けるな長門といちゃつくな顔が近いんだよ気色悪い!」
あれ?
「なんで私喋れてるんだろ?」
古泉はパクパクと口を開け閉めして、えぇ、とか、あの、とか言ってる。
「にゃ」
声がする。
私の……体か。
思っていたより随分と小さい。中身はきっと、長門だろう。
まだ混乱している様子の古泉に言い放つ。
「ご察しの通り、入れ替わりだ」
ぽかーん、みたいな。
853以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:32:40.53 ID:6T/g3kUCO
>>850
国木田に手出したら森さんが………
854以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:32:52.28 ID:j7tVsm250
目を回す古泉に、さらに畳み掛ける。
「さて、遅刻寸前だよ。早く行かないと」
「ちょ、ちょっと!!ちょっと待ってください!!」
すでに全てを把握しているのか、ねこ、いや、長門は本棚に飛び付いた。
痛む、とか、そういうの気にしないんだろうね。
「長門を置いて行くのが心配?」
じゃなくて!と喚く古泉。
「今日は、休みましょう。聞きたい事や把握しておきたい事や、やらなければならない事が多過ぎます!
だいたい入れ替わりってなんですか!?突飛すぎるでしょう!!」
ま、正論だけどさ。疑問もご尤も。
「あのさ、二人揃って休むの?」
「それは……しょうがないのでは?」
「じゃあ質問を変えよう。
 ――――どうして、私と長門は入れ替わったんだと思う?」
もちろん、要因は彼女。
「涼宮……さんですか……」
その通り、だ。
「休んだら、まずいんじゃない?」
とうとう本を読み出した長門、イン猫。
どうやら、一人でも大丈夫そうだ。ほいじゃ、行きますか。
「あのですねぇ!!」
「何、長門のふりぐらい私にもできるって!」
「無理です!!」
「後で事情は全部、説明してあ・げ・る☆」
無表情ながら、うぃんく、とやらをしてみた。
うわ、超真っ赤。きもちわるっ。
自分は毎日のように笑顔でやってるくせに、なんでこんなんで真っ赤になってんの?
うわっ、きもちわるっ!!長門、やっぱりこいつだめだよ!だめだめだよ!
「じゃあ、長門。いってきます」
本を器用にめくる長門に言うと、彼女は、にゃ、と片脚をあげた。ばいばいってか。可愛いなちくしょー。
855以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:33:37.87 ID:tQKXTlDi0
支援
856ねこ保守 3/20:2007/09/23(日) 10:33:52.50 ID:j7tVsm250
さて、彼女の体は実に便利だ。
古泉の頭を掴み、私は文芸部室にワープする。
古泉がわたわたしてたけど、シカトだ。シカト。
「着いた」
「あなたはアホですか……」
「靴ならすでに下駄箱の中」
「は?」
「あなたは今上履き」
「あ」
「任せて、情報操作は得意」
「……、便利ですね」
「遅れるから、急いで」
部室を出て、各々の教室に向かった。
クラスに着くと、何人かの生徒におはよう、と声を掛けられた。
どうやら孤立しているわけじゃなさそうだ。一安心。
会釈を返し、長門の席に腰掛けた。
「ゆーちゃん、おはよっ」
長門の友達であろう女生徒が話しかけて来た。
はっきり言って、美少女。
しかしながら、長門の方が可愛いな、なんて思うのは欲目だろうか。
「……おはよう」
彼女は目を真ん丸く見開くと、
「うわっ!!ゆーちゃんが返事してくれた!!超驚き!!びっくり!!
《妊婦病院内で無事出産!ただし駅前目医者さんで》みたいな!」
なんて、随分回りくどい驚き方をしてくれた。
「どうしたのかなっ?愛しの彼と、何か進展でも?」
857以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:34:12.73 ID:tQKXTlDi0
支援
858ねこ保守 4/20:2007/09/23(日) 10:34:43.06 ID:j7tVsm250
なぜそこはストレートなんだろう。その疑問に答える前に鐘がなる。
「時間」
「うん、でもまだ先生来ないし」
私の前の席に腰掛け、ずいっと身を寄せる。
「どーなの?ゆーちゃん」
「別に、普通」
またまたー!と、にやつかれるも、そこにじとっとした思いは感じられない。
年頃の女性らしい興味なのだろう。
「巫女子ちゃんにかかれば、なんでも一発でお見通しだよぉっ?」
「驚き」
「もーっ、感想はいいから!!」
彼女がさらに告げようとした所で、先生のご登場だった。
「来た」
「席に着きやがれー、野郎及び淑女諸君」
あーっ、と、可愛らしい悲鳴をあげて前を向く。
「次はぜっっったい!聞き出すからね!」
私はもちろん、長門が学校生活を送る上で支障のない限りのあることないこと、彼女に話そうと画策していたのだった。
859以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:34:53.49 ID:tQKXTlDi0
支援
860ねこ保守 5/20:2007/09/23(日) 10:35:24.19 ID:j7tVsm250
さてしかしながら。
彼女は次の休み時間になると、全く別の話題を持ち出す。
「ねーねー、ゆーちゃん!私思うんだけどさぁ、麻婆茄子って邪道じゃない?」
「邪道と言えばホワイトカレー。異論は認めない」
脱線し過ぎだよー、と、からから笑う。
あんたの方が脱線してるから!なんてつっこんだら、長門じゃないってばれちゃうかな。
女心と何とやら、と言うのは、真理であると痛感しつつ、授業中の私のときめきを三倍にして返して欲しい、と思う。
実はね……、できちゃって。とかぁ?
昨日一緒の布団で寝てくれたから、とかぁ?
一緒に本を読んでたんだけど、読み終わるタイミングがぴったりだったの!とかとか?
服を選んでもらったの!でも、彼ちょっとロリコン気味みたい……とかとかぁ?
シンプルに、デートなんだー、でも悪くないよね。
あー、授業中にこれほどまでに悩んでいたのに!!
でも、まぁキョンならきっと何かあったと気付くだろうから………、彼に言おうかねっ。
ザ・リサイクル!
861以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:35:28.07 ID:LzlxpxkS0
巫女子w
862以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:35:45.19 ID:6T/g3kUCO
この猫オスってかキョンっぽいな
863ねこ保守 6/20:2007/09/23(日) 10:36:08.11 ID:j7tVsm250
「ねー、聞いてる?やっぱり今日、ゆーちゃんふいんき違うー!!」
「気のせい。それと、ふいんきは不正確な日本語。正しくは雰囲気」
冗談だってー、それでね?と話す彼女を尻目に、私は考える。
長門の学校での生活は、驚くほどに普通だった。
授業も普通に受け、休み時間は友達と話し、放課後には団活動を行うのだ。
彼女の正体と、ほとんど喋らないと言う特異性を考慮すれば、異常だ。
普通が異常、か、
ま、それについてはおいおい煮詰めていくとしよう。
「時間」
「え?」
きーんこーんかーんこーん。
「前を向けー、葵井、号令」
「うわわっ、はいはーい!」
彼女は慌てて前を向き、元気いっぱいに定型句を言った。
担任は教室全体を見回すと、異常がないのを確認。
「連絡は特になし。淑女諸君、最近変な野郎が増えてきたようなので十分に注意するように。以上、解散!」
きをつけーっ、れー!
がやがやと喧騒に包まれる教室。
なんか……、適当だね。この担任。
「相変わらずだねっ、先生は!ゆーちゃんはこれから部活?」
頷くと、彼女はにこっと笑った。
「そっかそっか!頑張っていってらっしゃいっ!」
「………了解した」
ばーいばーい、と手を振りながら、帰宅していく葵井さん。
いつも長門を構ってくれてありがとう、そんなことを思いながら背を向ける。
つたえられたら、よかったのだけれど。
864以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:36:10.35 ID:tQKXTlDi0
猿食らいそうだから支援頼む
865ねこ保守 7/20:2007/09/23(日) 10:36:51.53 ID:j7tVsm250
さて、部室に着いたので本を読む事にする。
長門の事だ、読む本は毎日違っているだろうからそこらへんは気にしないで大丈夫なのだろう。
ノックが響いた。
二、三秒の間の後、キョンが入室した。
「よう、長門」
微妙に会釈、本に目が戻る。
キョンと雑談ってキャラじゃないよね。
彼は携帯を開き暇潰しを始めた。
しかし……、長門の読む本はやたら面白い。
こんな娯楽小説読むのかー。先が読めてるのに面白い。すげぇな、伊良部!お前ヤバいかっこいいよ!
「なぁ、長門」
話しかけて来たし。
「何」
「お前……、古泉となんかあったか?」
「………、どうして?」
「いやいやいやいや。長門がよりによって古泉を選んだ挙句古泉に泣かされたりしてないかお父さん心配だなぁ
なんてそんなことこれっぽっちも思ってないけどいつもよりそこはかとなく楽しそうな長門を見て思い浮かんだ言葉が
古泉との進展を問うものってどうよ俺!?」
「………キョン、あんた大丈夫?」
「ハ、ハルヒ!いつの間に」
浮気現場を見つかった夫……、いや、言うまい。
「……ユニーク?」
「いいえ、有希。こんなのにユニークなんて体のいい言葉使っちゃダメよ!馬鹿とか阿呆とか……、変態でもいいわね!」
にやり、とハルヒは笑い、言った。
「いい事考えたわ。有希、キョンの方向いて」
866以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:36:59.44 ID:tQKXTlDi0
支援
867以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:37:27.08 ID:68+0068pO
支援
868以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:37:35.86 ID:13jfb2Iq0
支援
869ねこ保守 8/20:2007/09/23(日) 10:37:37.67 ID:j7tVsm250
「……わかった」
「おい、ハルヒ?何する気だ?」
キョンが何を言おうと気にもかけない。何企んでるんだろう?
「今から言う言葉を復唱しなさい!できるだけ感情を込めて。棒読みはなしよ!」
「お前なぁ……」
「馬鹿!」
「……ばか」
「間抜け面」
「まぬけづら」
「エロキョン!」
これ言うの!?マジで!?
「……えろ、きょん」
まだみくるちゃんと古泉は来ない。早く来ないかな、みくるちゃん。
現実逃避する間もなく、涼宮ハルヒの宇宙人調教講座は続く。
「鈍感!!」
「どんかんっ」
「私は、あんたの事が」
「……、わたしは、あんたのことがっ」
「ずっと前から、夢に見るほど好き」
「ずっとまえから、ゆめにみるほど、すき………」
「いい加減にしろ、ハルヒ」
キョンは困ったように言う。
「言わせたお前が照れてどうすんだよ」
本当だ、顔真っ赤……!ちょ、可愛いなぁ!
ハルヒは何なの?長門に言わせたいの?キョンに普段言えない事を言いたいの!?
可愛いよー、どっちにしたって真っ赤なハルヒかわいいよー。
「ち、ちがうのよ。これはそのあの私が言いたかったんじゃなくて、有希に言わせたくてー、えーっと……」
はいはい。つんでれつんでれ。
870以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:38:01.75 ID:tQKXTlDi0
支援
871以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:38:03.96 ID:13jfb2Iq0
支援
872以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:38:05.04 ID:6T/g3kUCO
支援
873ねこ保守 9/20:2007/09/23(日) 10:38:21.17 ID:j7tVsm250
照れ照れな空間に無粋なノックが響き、古泉が顔を覗かせた。
「どうも、おや涼宮さんどうかなさいました?」
にやつきながら彼を見る古泉。
珍しく、笑みを返すキョン。
「そうだ、いい事を思い付いた」
どうしたキョン。君、いつから同性愛に目覚めた?
「長門、さっき言ったセリフ全部、古泉に言ってみろ」
「了解した」
「は?」
何の事だか分からない、そういう顔をしているな。
いい、実にいいぞ。キョン、君は最高だ!
肩を掴まれて、くるりと古泉の方に向かされる。
「有希、おもいっきり可愛く言うのよ!」
いつの間にかハルヒさん回復してるよ!
まだちょっと頬が赤いような気もするけれど。
「ほら、長門」
促され、古泉を見る。
まだ、少し混乱しているようだ。
「あ…あの、これは一体どういう……」
「……ばか」
「なっ……」
「まぬけづら」
「否定はしないですけどね、いきなりなんなんですか?」
あれ、キレ気味?
874以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:38:44.52 ID:tQKXTlDi0
支援
875ねこ保守 10/20:2007/09/23(日) 10:39:02.27 ID:j7tVsm250
「……、どんかんっ」
「え……」
困り顔のまま、固まっている。
「わたしは、あなたのことが……」
ここで、上目遣い。
長門の顔を、私はずっと見てきた。一番のキメ顔、お前なんかに使うの、もったいないけれど。
「ずっと、ずっとまえから、ゆめにみるほどに………すき」
いつもいつも、団活動も、閉鎖空間も、長門の相手も、私の世話も。
あなたは、全力で頑張ってるから。
私ができる、恩返し。
「いつもありがとう。古泉一樹。私はとても、あなたに感謝している」
顔をひたすら真っ赤にし、
私から目を逸らす古泉。
ぶつぶつと、これは長門さんじゃないとか、反則だとか、気色悪く独り言を続けているので、とどめをさしてやる事にした。
頬を両手で挟み、くいっとこちらを向かせる。
これをやったら、なんだか長門に悪い気がするけれど。
少々の逡巡のあと、私はキメ顔第二弾で彼をノックアウトする事にした。
「………っ、えろいつきっ!!」
目標は完全に沈黙、撃墜に成功しました!!みたいな。
「ちょ……っと、かお、あらってくる……」
「いってらっしゃい」
敬語が外れちゃうほど余裕がないのかよ。普段、長門にこんな事言われないだろうしねー。
これ今度、長門にもやってみたいな。うん。
さてと。
「どう?」
「文句無しだわ、有希」
「よくやった。あんな顔の古泉は何度も拝めるもんじゃないぞ」
「そう」
約一時間ほど戻らなかった古泉の事と、その間に来たみくるちゃんに、一部始終のムービーを見せた事。
その後のSOS団の日常を語るには、これだけで十分だと私は思う。
876以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:39:06.78 ID:68+0068pO
支援
877以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:39:15.76 ID:tQKXTlDi0
支援
878以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:39:21.14 ID:13jfb2Iq0
支援
879ねこ保守 11/20:2007/09/23(日) 10:39:44.09 ID:j7tVsm250
さんざんからかわれ、言われなき罵詈雑言を受けた古泉は、心身ともに消耗し、
例のスマイルを浮かべる余裕も無くなっている。
「古泉一樹」
「……なんですか…?」
「買い物」
「はいはい、付き合います。何買うんですか?」
「避妊具とボックスティッシュペーパー」
「わかりま………ってはぁ!?」
「やだぁ、冗談よ冗談!私そんなに有希に似てた?」
「ハルヒ……、おまえってやつは……」
「すすすす涼宮しゃんっ!?女の子がひ、ひひひひにん……いえいえ!
そんなこと言って!はしたないですよぅ!」
「ユニーク……」
いや、そこは違うだろ。とキョン。
「で、なんだ。何を買うんだ?いくらでも言ってみろ。荷物は全部持つぞ。古泉が」
避妊具、なんていったら空気読めない子認定される……?
「ねこの餌とお米。トイレッペーパーも特売」
それは有希一人じゃ買えないわね、と、ハルヒは頷いた。
「団長命令よ!古泉君は、有希の買い物に付き合い、マンションまで送って行くこと!!」
「構いませんよ。ついでに長門さんのお家にお邪魔して参りますね」
「上がり込んで何するつもりだ」
「もちろん、手取り足取り腰とり」
「ハルヒダメだ、こんな奴に長門はまかせられない」
「ええ、キョンも一緒に行きなさい。有希があぶな…、じゃない。
 古泉君一人じゃその大荷物は無理だわ。決して、ぜっっったい、疑ってなんかいないわよ。信じてるから、古泉くん」
「やだなぁ、単なるジョークですよ」
どこがどうジョークだ。
いつも買い物帰りにいちゃついてんの、この私が知らないとでも思ってんのか?まったく、ねこだからってなめるのもいい加減にして欲しいよねっ。
あいつ以外からは見えない位置で、口パクを使って思い付く限りの悪口を言ってみた。本気でへこむのを見ても、自業自得としか言い様がない。
一人蚊帳の外な朝比奈さんに全力で謝れ、と電波を送りつつ、目を逸らした。
880以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:40:08.79 ID:tQKXTlDi0
支援
881以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:40:15.32 ID:13jfb2Iq0
支援
882ねこ保守 12/20:2007/09/23(日) 10:40:33.21 ID:j7tVsm250
さて、下校途中である。
ハルヒとキョンは、《腰取り》についてを、まるで長門の親のように詰問していた。
あ、そんなきわどい事まで聞いちゃうんですか、団長!?
ぎこちないながらもいつものスマイルを浮かべ、反論するあたり、流石と言っておこう。
「あの……長門さんっ、さっきのって〜、その、どういう意味なんでしょうか?」
古泉の言葉のどこが変なのか、さっぱり分かっていない朝比奈さんに、若干の愛しさを感じてしまった私。
取りあえず抱き付いてみた。
ちょっとだけ動揺したものの、朝比奈さんは、すぐに年の離れた妹に接するように笑った。
「どうかしました?長門さん」
「別にただ、なんとなく」
頭を撫でられ、いつもの癖で喉を鳴らすが、不完全な声がそれに代わる結果となった。
その声が聞こえてしまったのか、朝比奈さんは、さらにふにゃりと顔を崩す。
そして、私にしか聞こえないように囁いた。
「恋のおまじない、聞いてるみたいですね」
恋の、おまじない。
長門に似合わなさそうな言葉が連続して並ぶと、いっその事すがすがしい。
でもきっと、長門と朝比奈さんの間に通じる何かなのだろう。
私は首肯し、囁き返した。
「あなたのおかげ」
さらに笑みを深くした彼女こそ、天使と呼ぶに相応しい。
大好きだよ、朝比奈さん。

―――胸に秘めたるこの思い、重くて甘くて大きくて。
どうかどうか、お願いです。飛んで行かずにとどまって。
未来の幸せ守るため、私の礎造るため――

頭を撫でる手の暖かさが、本来、長門にはないはずの心に、深く深く染み渡った。
883以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:40:53.92 ID:tQKXTlDi0
支援
884以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:41:05.15 ID:13jfb2Iq0
支援
885ねこ保守 13/20:2007/09/23(日) 10:41:36.38 ID:j7tVsm250
結局、買い物にはみんなで行くことになった。
ついでにカレーパーティを行うそうだ。
ちなみにカレーを希望したのは私。
理由は、長門の好んで食べるものを食べてみたい、それ一点である。
女の子組で食料品、男子組にはお米と餌と、トイレットペーパーを頼んだ。
「どうせやるなら超本格的にやりましょう!!本場インドのカレーよ!あ、ライスとナンは半々で」
「福神漬けは必須」
「え、本場のカレーに福神漬けはちょっと……」
「ま、有希がいるってなら構わないわ。取ってらっしゃい」
「了解した、感謝する」
「ふぇえ〜!?い、いいんですか?涼宮さん!」
「それくらいなら許容範囲のワガママよ。有希ってどーも、娘とか妹的な感じで甘やかしちゃうのよねー」
「分かりますけど……」
福神漬けはなくちゃだめって、長門が言ってた。
味は知らないけど、多分なかったら地団太踏んで悔しがるレベルの物だよ、うん。
でも、スーパーなんて初めて入るし……。
私は、くいくい、と両者の袖を引く。努めて無表情を作りつつ、少しばかりの疑問を込めて。
「場所、わからない……。涼宮ハルヒ、または朝比奈みくる、できたら着いてきてほしい」
「じゃあ私が長門さんについていきますから、涼宮さんはお買い物の続きを……」
「みくるちゃんにそんな面倒な事させられないわ。先輩なんだし……」
「私が行きますってぇ」
「いーえっ、あたしが行くの!」
行かせてくだひゃいー!やだー!って、もう長門愛されてんなぁ!
気を緩めると、古泉みたいな表情になってしまいそうだ。
口元が笑いそうになるのを押し殺して、二人の間に割り込んだ。
もちろん、腕を組むのも忘れない。
「みんなで、いくっ」
886以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:41:50.63 ID:tQKXTlDi0
支援
887ねこ保守 14/20:2007/09/23(日) 10:42:27.96 ID:j7tVsm250
ぎゅーっと、柔らかい物に挟まれる感覚。甘くて、あったかい、女の子の匂い。
いつの間にか腕はほどかれて、二人が抱き付いていた。
「あーもう!有希大好き!」
「みんなで、ですねっ!そうですよねっ!」
わしゃわしゃと髪が乱される。
ついつい、声が出る。
またわしゃわしゃ。
ふみゅう。
わしゃわしゃ。
うにゅあ。
以下無限ループが続くと思われたが、いつの間にか現れた男子組によって、名残惜しいながらも引き離されてしまった。
「いつまでやってんだよ、お前ら。あ、どうぞ、朝比奈さんはそのままで」
「何言ってんのよ、あたしが離れたんだからみくるちゃんも離れるのー!」
「ふぇ〜〜っ!」
「あ、長門さん寂しかったりします?よろしければ僕の胸へどう……ぐぇっ」
「どうだ?鳩尾は効くだろ?これ以上変なこと言いやがったら、もう一発やるぞ?」
「……いえ、結構です。つぅか、マジで痛いです………」
まったく、公衆の面前で何事だ、なんて怒るキョン。
産みの親より、育ての親、とはよく言うけれど。
思念体よりも、ずっとお父さんらしい。
お母さんは、ハルヒかなぁ、なんて、愉快な家族計画を想像してしまった。
結局福神漬けは、みんなで一周した後、最後に取りに行った。
古泉がカートを押す様が、どことなくシュールであった、と言う事だけ、報告させていただこう。
888以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:42:45.76 ID:tQKXTlDi0
支援
889ねこ保守 15/20:2007/09/23(日) 10:43:13.33 ID:j7tVsm250
マンションからかなり近いスーパーではあったが、いかんせん、荷物が荷物。そこはほら、男の子二人に頑張ってもらった。
坂道もないし、キョンがチャリ通だし、楽なもんですよ。エレベーターが緊急点検やってたのは……、ちょっと予想外でしたけど。
「つ……、ついた……!」
「水……水……」
「ひえぇ〜〜ん、二人とも、大丈夫ですかぁ〜?」
「そんッくらいでへばるなんて……。だらしないわよー、キョン!」
「じゃあ……お、前が運べよ!!マジで、ありえ、ないぞ……」
苦しそうだったので、背中を撫でてみる。
「大丈夫?」
しばらくの無音のあと、彼はいきなり叫び出した。
「長門!!」
「……、何?」
「俺は、今、猛烈に感動している!!」
「そう」
周囲の冷たい目に気付きなさい、キョン。
「古泉よりも先に!!俺の心配をするなんて!!流石すぎるぞ!!なんて親孝行なんだ、長門!!」
「有希と古泉君のアイコンタクト、見てなかったのかしら?」
「まさに、目と目で通じ合うって感じでしたよねぇ〜」
「自意識過剰って言うか、馬鹿親って言うか……」
「結婚式でマジ泣きするタイプですよね〜」
「う、うるさいぞハルヒ!!だいたい、長門の結婚なんてまだずっと先の話……」
「あら、有希はもう結婚できる年よ?相手だっているし?」
「だ れ が 認 め る か !」
「あんた以外はみんな認めるに決まってんでしょ。ほら、有希はもう古泉のとこ行っちゃったわよー」
「あああああああああああ!!!!!お前なんで止めなかったんだよ!!」
「止める理由がないでしょう?!大体あんたはいっつもみくるちゃんとか有希ばっかり構って……」
「なんだよ、世話はお前が一番多いぞ」
「あたしがあんたに世話されてるですって!?冗談じゃないわ!!」
「あっちもこっちもいちゃつきやがって……、あ゛ー帰りてぇ」
黒様が降臨なさったところで、にゃがとが現れた。これ以降、長門inねこはにゃがとと表記する。
890以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:43:36.97 ID:tQKXTlDi0
支援
891ねこ保守 16/20:2007/09/23(日) 10:44:12.70 ID:j7tVsm250
にゃがとの登場に俄かに盛り上がる女性陣。
「ねこ?この間のねこ、こんなに大きくなったの!?」
「わー、可愛いですぅ〜。おいでおいで☆」
キャラ違う。朝比奈さんのキャラが違う!
取りあえず古泉に突進するにゃがと。喋り出すでもなく、古泉にただ、抱かれている。
「懐いてますねー、古泉くんっ」
「普段はいっつも、長門さんの方に行くんですけどね……」
「有希!!触っていい?」
「問題ない」
飼い主の許可が出ると、にゃがとを古泉からかっさらい、うりうりぃー、なんて可愛がり出した。
ごめん、正直萌えた。
美少女とにゃがとのコンボ、たまりません。
朝比奈さんは、羨ましそうに眺めているだけ。引っ掻いたりしないのになぁ。
キョンは手慣れているのか、実に的確に気持ちいい部分を撫でてくれている。
長門の次に、撫でられて気持ちいい人だ。
萌え度的に言うと、
ハルヒ≧朝比奈さん≧長門>>キョン>>>>>超えられない壁>>>古泉だけど。
そんなどうでもいい考えを打ち切って、私はハルヒにカレーをねだった。
「カレー、食べたい」
「ん、ああ、そうね。判ったわ」
そう言いつつも、にゃがとを離す気配が無いのだけれど。
「早く……」
「う〜ん、でもさー。なんっか、ねこってさー、こう……離したくなくなるような強烈な引力、ない?」
この子、うちにお嫁さんに来ないかしら、なんてLoveコールを受けている。
「だめ。私たちの家族」
ひょい、とにゃがとを抱き上げて、古泉に渡す。
「あなたが、持っていて」
「了解しました、長門さん」
スマイル150%増量、かっこ当社比かっことじ。やっぱキョンに渡せばよかった。
892以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:44:39.76 ID:tQKXTlDi0
支援
893以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:45:00.20 ID:13jfb2Iq0
支援
894ねこ保守 17/20:2007/09/23(日) 10:45:10.48 ID:j7tVsm250
みんなで手を洗い、台所に立つ。
「さ、ぱっぱと作っちゃいましょ」
「甘いです、涼宮さん」
「………、へ?」
「料理は、勝負。ぱぱっと手早くなんて、生意気な口を聞く人に料理をする資格はありません」
「料理は勝負、か……」
んなアホな!と、つっこみたい。
全身全霊をかけて。
「いいわ、受けて立ちましょう」
「涼宮さん……。今のあなた、とてもいい目をしてますよ。でも、勝つのは……私です」
「みくるちゃん、私だってあなたに負ける気は毛頭ないわ。頂上を懸けて」
「いざ参らん」
「「尋常に勝負!!」」
だめだ、この人達。早くなんとかしないと……!
お互いに邪魔をしあい、さらによくわからないものまでいれている。
「………ご飯炊こう」
独り言は聞かれずに、二人の放つ火花に焼かれた。
寂しくなんて、ないもん。
ぜんぜん。ほんとに。
「ひてーんみっつるぎりゅーーーーー!くっずりゅーーーせーーーん!」
「なにをー!おまえにさんがまもれりゅかーーーーーー!」
「カレーだから、水は少なめ……」
「いーてぃんぐーーーーーーーわーーーーん!!」
「にんじんいれるからさんばいはやいでしゅよおーーー!」
「五合………。少ないかもしれない……」
「「はんにんはーーーー、おまえだー!」」
バーローは、月曜日です。お互いに指ささないでください。
手を止めないのは、何故なんですか!?
いい匂いが漂ってきたなぁ、なんて、現実逃避。
895以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:45:16.73 ID:tQKXTlDi0
支援
896以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:45:47.14 ID:13jfb2Iq0
支援
897ねこ保守 18/20:2007/09/23(日) 10:45:52.18 ID:j7tVsm250
さて、結果から言おう。勝負は引き分けだった。
どちらのカレーも、とてもおいしい。
長門が食べられないのが可哀相すぎるくらいに。
試合を終えた戦士達の常のごとく、彼女らはお互いを讃え合いつつ笑っていた。
「流石ですね。涼宮さん。カレーの絶妙な味加減と言い、隠し味の使い方と言い……。素材の味もよく生きています」
「当然よ!最近ちゃんと勉強し始めたんだから」
「いやー、朝比奈さん。このカレー素晴らしいですよ!ナンとの相性が抜群です!金取れますって、いや、真面目に」
「やだ、キョン君褒め過ぎですよぅ……」
いや、上手なもんだねぇ……。
私は満腹による眠気と戦いつつ、幸せを噛み締めていた。

言葉にできない、幸福感。
長門は毎日、こんなにたくさんの幸せを貰っていたのか、と、嬉しくなる。
ハルヒには甘やかされて、キョンにはあやされて。
朝比奈さんに遊んで貰って。
古泉には、愛されて。
こんな、こんなにも幸せな日々を送って、感情が芽生えなかったら、むしろおかしいぐらいだろう。
大好きな人が、幸せ。
それだけなのだけれど。
胸の奥が、くるしいほどに、暖かく満たされる。

片方が猫になっても相変わらずいちゃつくあいつらと。
すでに夫婦と呼んで差し支えない絆を持つ彼女らと。
二組の後輩カップルを優しく見守りつつ、未来とつながる携帯で愛しい彼にメールを送る先輩。

お互いの恋人に惜しみない愛を紡ぐ、彼らに聖なる祝福を。
誰も私を見ていない事を確信した。
ほんの少しだけ、頬を緩ませた。
898以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:46:07.85 ID:tQKXTlDi0
支援
899以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:46:32.56 ID:13jfb2Iq0
支援
900ねこ保守 19/20:2007/09/23(日) 10:46:34.00 ID:j7tVsm250
古泉以外のメンツが帰ったところで、私は古泉とにゃがとに向き合った。
「さて、それでは。及ばずながらご説明をさせていただきます」
「長くなりますよね」
「うん、もちろん」
「眠いんで、明日にしません?」
一日で随分馴染んでるじゃねぇかこんにゃろう。
「あなたがそちらを希望するのであれば、私は構わない」
「そうですか……、いやですか……」
察しがいいじゃないか、超能力者。
「正直、環境が違いすぎていらん負荷が私にかかってる。長門だって、自分の体にとっとと戻りたいに決まってるんだし」
とっとと打開策を見つけよう、と古泉を睨む。
「人目を気にせずに一緒にいられるし、僕としては悪くない状況ですよ」
「あ、左様で」
あんまり長くなければ、っていう前提付きではありますが、とスマイル。
今から戸籍の書き換えを申請した方がいい。ミドルネームにスマイリーとでもつけやがれ。
「まぁ、そろそろ遅い時間だし。しょうがない。その代わり、明日は長話するから」
「お好きにどうぞ」
腹立たしい。めちゃめちゃ腹立たしい。
「いいもんいいもん。私、お風呂行って来る。上がるまでに完璧にカレーとかの後片付け終わらせて、
 かつ長門の分の明日の準備とか終わらせておいて」
「そんな無茶な!この大量の食器群を、どうやってそんな短時間で?!」
「もちろん、長門を寝かしつけてから」
「後生です、増やさないで!」
「うっさいこんにゃくん!」
「誰!?こんにゃくん誰!?」
ふん、と外方を向き、お風呂に向かった。
しかしまぁ、実際私は長風呂だ。
二時間三時間ぐらいなら余裕で入っている。
長門の事だ。古泉に片付けも準備も終わらせて、私が上がるまでずーっと、甘えているだろう。
目に浮かぶようだ。実に、実に腹立たしい。
901以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:46:42.49 ID:tQKXTlDi0
支援
902以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:47:16.33 ID:13jfb2Iq0
支援
903ねこ保守 20/20:2007/09/23(日) 10:47:44.20 ID:j7tVsm250
「遅いですね、ねこ。きっと寝てるんでしょうね。あ、長門さんと、僕と二人だけです。
 なんだか、すごく、久しぶりな気がします……。
 そういえば、長門さん、入れ替わりって、僕の得意分野なんですよ。
 ―――(書名あげたいけど自主規制)って、読んでましたよね?
僕、あの作者の書いた作品の入れ替わりだけは、簡単にわかるんですよ………」
聞き耳を立てるのをやめた。相槌がないだけで、ほとんどいつもと変わらない。
全身を洗い終わり、湯船に浸かって考えるうちに、いつの間にか。
湯船の、日だまりとは違う暖かさに、古泉の予想通り、私は名前のごとく眠りこけていたらしい。
響く硬質な音に目を覚ます。
そろそろ起きないと風邪をひく云々言われれば、流石の私も出ざるを得ない。
気遣って二人きりにしてやったと言うのに。
伸びをして、体重を浴槽に預ける。
「ふぅ…………」
明日は一体どうなるのだろう。
私たちは、元に戻れるのだろうか。
全ては、ハルヒのみぞ知る。
「やれやれ……なんてね」
似合いもしない台詞が口をつく。
ちらりと浮かんだ考えを断ち切るように、私は勢いよく立ち上がった。
ぬるま湯に浸かっていた体は、温もりを求めて疼く。
私はタオルで体を吹いて、上がった事を飼い主に告げた。
居心地のいいこの場が、私を求めてくれている。そんな風に、感じてしまった。
そんなはずは、ないのに。
あるわけ、ないのに。
904以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:48:05.55 ID:tQKXTlDi0
支援
905以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:49:13.39 ID:13jfb2Iq0
支援
906以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:49:17.06 ID:j7tVsm250
以上です・・・・!
支援本当にありがとう!
907以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:49:42.08 ID:tQKXTlDi0
これは素晴らしいにゃがと これから読むけど前払いGJ
908以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:50:29.19 ID:13jfb2Iq0
909以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:50:37.10 ID:3+ryXIjq0
>>906
GJ!!全体的にメンバーのみんなが可愛かったw
キョン親馬鹿がツボすぎた。古泉あしらいが上手いなこの猫ww
910ねこ保守 蛇足:2007/09/23(日) 10:52:32.61 ID:j7tVsm250
「あれ、あんた風呂入らないで寝るの?」
「え、はいりましたよ」
「いつ?」
「あなたが寝てる時に起こさないように……痛い痛い、長門さ、痛いです!みてないです、誓って見てないです!
大体、一緒にお風呂入った事あるじゃないですか。いた……、痛い!」
「自業自得。死ね」
「噛まないでぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

暗転。

**************
作中の恋のおまじない、保守作品で書いたものなのですが気に入っているので再登場していただきました!
wikiには一緒に上げようと思います!ノシ
911以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:54:14.13 ID:6T/g3kUCO
>>906
猫良いなwwwwwwwww
この先レギュラー化して欲しいくらい良いキャラだぜwwwwwwwww
そしてやっぱり嫉妬団キャラなみくるに合掌
是非鶴屋さんとくっついて頂きたい
まあ一言で言うとGJって奴かな
912以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:55:38.10 ID:43KmAWQGO
>>910
古泉wwww
913以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 10:59:30.87 ID:6T/g3kUCO
そういや猫ってシャミツー?それともオリジナル?
914以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 11:06:20.51 ID:j7tVsm250
オリジナル、かなぁ?
考えてなかった・・・・・・w
915以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 11:17:17.98 ID:6T/g3kUCO
続きとかあるのかな………
ってかどうやって戻ったんだろ?
916以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 11:18:18.39 ID:f/Y8XALk0
アナル落下
917以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 11:19:12.35 ID:lF8beBV10
アナル\(^o^)/
918以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 11:20:33.36 ID:aruPHoyDO
>897
>二組の後輩カップルを優しく見守りつつ、未来とつながる携帯で愛しい彼にメールを送る先輩。
↑この彼っていうのはオリキャラ? それとも藤原とか?
919以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 11:23:21.73 ID:Vz+8+/BY0
>>918
実はしっと団の面々とメールでやりとりしてただけとか
920以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 11:25:21.36 ID:j7tVsm250
>>915
続き書いてますけど、wktkしないで待っていてほしい。
投下されたら優しく支援してあげてつかぁさい。

>>918
ですね。
何にも決めてないですけど、みくるには未来にいいひとがいる設定。
921以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 11:29:46.63 ID:6T/g3kUCO
>>920
了解だぜ
922以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 11:30:45.66 ID:RjuDRmcL0
アナル\(^o^)/
923以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 11:39:37.67 ID:lGmUNnb3O
ねこGJ!
寝起きに頬が緩んだぜwww
924以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 11:43:43.64 ID:68+0068pO
ア、アナルゥゥ!!orz
925以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 11:49:59.13 ID:lF8beBV10
jp
926以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 12:03:47.56 ID:M6jVIg7UO
927以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 12:08:38.14 ID:vR1NJYNj0
感動系SSは難しいなあ@@;
保守
928以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 12:18:53.70 ID:OnbeBzxb0
●<ほっしゅーれ
929以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 12:32:52.97 ID:M6jVIg7UO
930以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 12:44:01.07 ID:qA2ns00YO
931以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 12:50:06.99 ID:9QNM4sngO
今図書館で星新一の宇宙のあいさつって短編読んだ。
なんだこれ……!!
932以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 13:00:21.52 ID:RjVdp1ndO
長門「……でもそんなの関係ねぇ…」
キョン「かわいいぞ」
長門「…そう」
933以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 13:07:53.25 ID:68+0068pO
●<今日は人がいませんね。
934以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 13:11:19.03 ID:/rI+3BSuO
みくる「あのぉ…さっきからずっと居るんでしゅが…」
空気みくる保守
935以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 13:12:00.50 ID:lF8beBV10
ヘッキシ
936以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 13:19:41.10 ID:lGmUNnb3O
ヘッキシ「呼んだかい?」
937以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 13:22:34.92 ID:IvO1c+SA0
長門「……誰?」
938以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 13:22:56.14 ID:vR1NJYNj0
マッガーレ「今回呼んだのは他でもない。空気みくるの件についてだ。」
939以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 13:38:53.13 ID:dx89fH9W0
このスレは、得体の知れないスレ VIP編 審査員特別賞に輝きました
940しそ:2007/09/23(日) 13:39:41.01 ID:/ytkqVNU0
わっふるわっふる
941以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 13:44:20.91 ID:68+0068pO
キョン「‥‥‥はぁ。」
みくる「あれ?キョ‥」
古泉「おや、どうしましたか?」
キョン「いや、最近長編の続きが書けなくてな。特に、話の流れがうまく繋がらないんだ。」
みくる「う〜ん。でも‥」
ハルヒ「何よ!そんなのババッと書いてドバッと投下すればいいのよ!」
キョン「お前はそうだろうよ。だが俺は純然たる普遍的一般人なんだぞ?そううまくポンポン書けるか!」
みくる「ゆっくり休‥」
長門「適度な休憩を入れ、他作品も観賞するといい。」

キョン「そうだな。頑張るよ。じゃ!今日は帰って書く事にする。」
ハルヒ「まったく、しょうがないわね!頑張んなさいよ!キョン!」
古泉「あなたがやる気をだすなんて珍しいですね。僕も出来るだけのサポートをしますよ。」
長門「あなたなら出来る。頑張って。」
みくる「頑張っ‥」
バタン

キョン(‥‥‥何か忘れてる。)
鶴屋「やぁやぁキョンくん!長編頑張るにょろ!」
キョン「あ、鶴屋さん。勿論頑張りますよ。(‥‥思い過ごしか。)」
942以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 13:48:25.00 ID:tQKXTlDi0
キョン「長門こそ、他人の作品を読んだほうがいい気がするぞ。あんな詩じゃ一般人には理解できん」
長門「……グスン。情報連結解除する」
キョン「うわ長門なにsrym」サラサラ
943以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 13:50:18.77 ID:UcM75ySA0
http://www41.atwiki.jp/nicoact_dev/pages/24.html

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長門に一票を
944以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 14:04:03.53 ID:svIgi3ctO
945以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 14:06:26.71 ID:vR1NJYNj0
みくる「キョンくんお茶です。」
キョン「ども。ああ、そうだハルヒ、SOS団を作るには5人必要なんじゃなかったのか?」
ハルヒ「まあね。」
みくる「え、え…?」
キョン「お前と俺に、古泉に長門…あとはどうするんだよ。」
ハルヒ「生徒会に掛け合って4人にしてもらうわよ、心配しないで。」
みくる「いや、あれ…」
長門「保守」
946以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 14:15:55.53 ID:kJDw5y96O
みくる……
947以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 14:16:33.55 ID:0QNy+q+f0
●<いきますよ?マッガーレ↓(みくる的な意味で
948以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 14:20:34.43 ID:68+0068pO
この頃流行りの女の子 寡黙で可愛い女の子
こっちを向いてよ有希ー(長門「大好き」)
だってなんだかだってだってなんだもん
お願い お願い 傷つけないで
私のバックアップが 悪戯してるの
情報 連結 解除申請しなくちゃ
ユキーフラッシュ!

長門「‥‥ユニーク。」

という保守
949以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 14:20:40.91 ID:M6jVIg7UO
アッガーレ
950以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 14:22:15.98 ID:0QNy+q+f0
●<サッガーレ!↓
951以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 14:27:25.53 ID:68+0068pO
この頃流行りの女の子 美人でドSな女の子
こっちを向いてハルヒー(ハルヒ「な、何よ。」)
だってなんだかだってだってなんだもん
お願い お願い 近寄らないで
私は天の邪鬼 逆手に返すの
いやよ いやよ いやよそれでも好き
ハルヒーフラッシュ!

ハルヒ「売れるわよ!」

という保守
952以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 14:27:37.54 ID:nwVYaAJM0
あへあへあへ、妹ちゃんのプリン食べちゃうぞ
953サザソのトリヴィア:2007/09/23(日) 14:28:25.46 ID:8nHtjequ0
なんか夜明けに電話がきてたらしい
954以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 14:35:52.12 ID:68+0068pO
この頃空気な女の子 嚔に負けてる女の子
こっちを向くのは有希ー (みくる「わ、私は!?」)
だってなんだかだってだってなんだもん
お願い 空気は こっち見ないで
みんなを道連れに 空気に変えるの
ごめん 悪い スマン許してくれ
【禁則事項】!

みくる「そんな‥これ(ry
という保守
955以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 14:44:17.40 ID:lF8beBV10
jp
956以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 14:50:42.63 ID:z2mfKRyV0
なんか空気が尻穴くせえと思ったらアナル落ちてるのか
957以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 15:01:44.83 ID:vR1NJYNj0
この頃ホモ気な男の子 アナルスナイプ男の子
スプーン曲げるよ古泉ー (古泉「マッガーレ!」)
だってなんだかだってだってなんだもん
お願い お願い アナルだけは
毎日あいつの アナルを狙うの
今日も キョンと アナルセクロス中
アッーーーーー!!!!

古泉「これは面白い歌ですね」
という保守
958以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 15:09:55.01 ID:M6jVIg7UO
959以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 15:13:59.55 ID:8kN6MUYT0
本名不明の男の子 妹さえもあだ名で呼ぶ
こっちを向いてよキョンー(キョン「なんだ?」)
だってなんだかだってだってなんだもん
お願い お願い 日常返してー
だけど ほんとは 楽しんでるぜー
いやよ いやよ いやよ フィルター付けー
フラグ クラーッシュ!

キョン「……やれやれ」

ほしゅ
960以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 15:14:34.75 ID:dXvlBj890
961以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 15:14:57.15 ID:GHgJg2rGO
麻生…
962以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 15:28:17.55 ID:lF8beBV10
jp
963以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 15:33:20.06 ID:vR1NJYNj0
キョン「(jp…?)jpって何だ?」
ハルヒ「ジャパネットの略でしょ、そんなのも知らないの?」
キョン「だったらjnだろ。」
みくる「ジャイアントパントマイム…じゃあないんですか?」
キョン「何ですかそれ。」
古泉「邪悪なプリン…ですかね。」
キョン「だから何なんだそれは。」
長門「………ユニーク」
964以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 15:42:19.19 ID:M6jVIg7UO
965以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 15:48:06.48 ID:6T/g3kUCO
独り身どころか認識さえしてもらえなくなったみくるに
救いの手をさしのべるのは誰?
966以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 15:49:17.66 ID:FNtO/jfp0
麻生負けたなほす
967以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 15:53:25.84 ID:lGmUNnb3O
>>965
鶴屋さん…?
968以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 15:57:02.82 ID:lF8beBV10
ヘッキシ
969以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 15:58:15.02 ID:0QNy+q+f0
●<みくるは僕が守る!
970以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 15:58:45.65 ID:6T/g3kUCO
>>969
長門「………」
971以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 16:01:10.23 ID:0QNy+q+f0
>>970
●<ふもふもふんもっふ!!  二人は僕が守ります!
972以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 16:11:36.07 ID:nFiczbUC0
出かけるから1000取れないな保守
973以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 16:11:51.84 ID:H/qt0kgH0
保守
974以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 16:21:19.96 ID:svIgi3ctO
保守
975以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 16:28:47.27 ID:M6jVIg7UO
ほし
976以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 16:37:41.55 ID:QxktpoewO
長門はキョンとのカップリングじゃないと許せない俺。SSでも嫌なのに原作で古泉とくっつくなんて展開になったら本を破り捨てるわ
977以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 16:44:17.80 ID:vR1NJYNj0
>>976
じゃあ俺が今作成中のSSは途中まで喜ばせそうだけど後からパソコン潰させることになりそうだわ
978以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
俺はキョンはハルヒ以外認められんな

つい最近まで国長、古朝とかマイナー好きだったのに
すっかり古長派になったな………