ハルヒ「ちょっと!かがみ!」☆

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1白石「涼宮さん、ちょっと…」☆
「このスレは涼宮ハルヒの憂鬱とらき☆すたのクロスオーバーSSスレです。」

・初代スレはかが×キョン、今はカップリングは問わずに募集してますよ。古泉
・これ以上作品をクロスさせるのはよしたほうがいいかなぁ〜。つかさ
・荒らしには反応しないほうがいい……反応したら情報連結を解除する。長門
・次スレを立てるときは避難所で確認しなさいよ!立てたら避難所に報告すること!かがみ
・ジャンルは問わないわ!この中にギャグ、シリアス、ラブストーリーが書ける人がいたらあたしのとこまで来なさい!ガチホモ、エッチなネタ、鬱ネタ、いじめ、等、特殊なネタの場合は必ず注意書きを書きなさいよ!以上!ハルヒ
・作品は完成したらどんどん投下してくれ。、作品投稿がかぶらないように気をつけてな。あと、長編は書き溜めしてまとめて投下っていうのがいいな。長編投下以外ではコテトリをつけないでくれ。キョン
・作品投下中は静かに支援してあげてください・・・みなみ
・まぁまぁみんな気軽に投下してくれたまえ〜。まったりといこうヨ、ageないとおちちゃう時もあるから気をつけてネ、あたしもチェックしにくるヨ。 こなた


こちらがまとめです。
http://www36.atwiki.jp/kagakyon/pages/1.html
みゆき

こっ、こっちが避難所でしゅっ!
http://yy55.60.kg/haruhitorakisuta/
みくる

これが携帯用だぜ!
http://same.u.la/test/p.so/yy55.60.kg/haruhitorakisuta/
谷口

・読みたくない文章があっても文句いっちゃだめにょろ〜 鶴屋さん
・AAを大量に使うのはやめてください・・・あきらさまが怒ってしまいますから…… 白石
・最後に、テンプレは常に最新版を確認して貼ってね☆ 間違えたら……わかってるわよね? あきら
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 17:26:12.24 ID:606tUC2MO
わあい
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 17:30:12.26 ID:OeuRo7vG0
よっし>>1
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 17:34:10.95 ID:xWjlSHtL0
>>1
もう立たないかとおもったぜ
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 17:34:24.61 ID:+lxog2DH0
>>1
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 17:34:38.36 ID:bG/6Ay2LO
さあ、はじまるザマスYO!
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 17:45:49.13 ID:bco4YFk6O
行くでガンス
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 17:48:41.47 ID:LVSqCg2I0
                                          ___/ ̄ ̄ ̄\  
      フンガー!                           /  / / ̄ ̄ ̄ ̄\  
                                       /    ̄          \  
       ___/ ̄ ̄ ̄\                       /    □            \  
      / / / ̄ ̄ ̄ ̄\                  // ̄~\ / ̄ ̄ ̄\      |
    /    ̄         \  ____/ ̄ ̄ ̄\    |//\ヽ ∨〃/\   \  /\
   /    □          //  / / ̄ ̄ ̄ ̄\ //(・) \ゞ/ /(・)  〉   |  | ∩| 
  // ̄~\ / ̄ ̄ ̄\    |/    ̄         \\_/ノ  \_/ ノ し|   | ∪|     
  |//\ヽ ∨〃/\   \ /    □            \ ::∠~         ⌒|   \/    
 //(・)  \ゞ/ /(・)  〉    // ̄~\ / ̄ ̄ ̄\       |::r〜〜‐、ヽ      /    /     
 | \_/ノ  \_/ ノ し|//\ヽ ∨〃/\   \   /\|:::)jjjjjjjjjjjヽヽ    /   /    
  l:::::::::∠~         ⌒//(・)  \ゞ/ /(・)  〉   |  | ∩ ||::::    ||  /   /       
  |:::::::::r〜〜‐、ヽ      | \_/ノ  \_/ ノ し|    | ∪| !::::iiiiiiiii//   /    /        
 |:::::::::)jjjjjjjjjjjヽヽ    / l:::::::::∠~         ⌒|    \/ヽ 〜〜" /   /         
 |:::::::::|,,    ||  /   |:::::::::r〜〜‐、ヽ      /      /\__,,,_∠__/           
 !:::: ヽiiiiiiiii//   /     |:::::::::r〜〜‐、ヽ      /    /   .j ̄ ̄ |                         
 ヽ  〜〜" /   /  |:::::::::)jjjjjjjjjjjヽヽ   /    / \ /  ̄ ヽ\
  ヽ、__,,,_∠__/ /   |:::::::::|,,    ||  /   / ..) )  i  ./  |\\
  | |  /  `i'lノ))┘/ ,   !:::: ヽiiiiiiiii//   /    / l⊂⊃l_ _ ヽ_/\ /|   | |
  | |  | ̄| / /| / ( (.. ヽ  〜〜" /   /   |____|∈__./  |  | |
  |_|/ヽ、_/  ./   ` ─ ヽ、__,,,_∠__/          ̄ \-──| \|_|
   | |  |───/____i  l=======l  |_____ __\  |\ | |
   |/ ヽ── |______\  l二|^|二二|^|二l 丿______ |_丿 \|
  l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | |      | |.  | |   | |  | |         | |  ̄ ̄ ̄ l
   | ̄| ̄ ̄ ̄ ̄.| |────| |.  | |   | |  | |.──────| | ̄ ̄ ̄| ̄|
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 17:51:21.26 ID:OeuRo7vG0
ちょwww盛大にフイタwwww
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 17:54:13.57 ID:b0ZwYrDwO
やっとss書き上げたのにもう立たないかと思ったぜwwww
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 17:56:22.73 ID:w+3cPuRQ0
まともにはじめなさいよ!!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           ∧,, ∧ 
          (`・ω・´)
            U θU
        / ̄ ̄T ̄ ̄\
       |二二二二二二二|
       |       |
   パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ
パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ
  ∧_∧     ∧_∧   ∧_∧    ∧_∧
 (   )】    (   )】 .【(   )  【(   )
 /  /┘.    /  /┘ └\ \  └\ \
ノ ̄ゝ      ノ ̄ゝ     ノ ̄ゝ    ノ ̄ゝ
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 17:57:08.90 ID:w+3cPuRQ0
>>1

間違えた
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 17:58:49.33 ID:vNJ4whxhO
>>10
投下頼むぜ!
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 18:08:59.35 ID:vNJ4whxhO
何か過疎
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 18:10:23.79 ID:b0ZwYrDwO
>>13
家に帰らないと投下できないんだ。すまない
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 18:15:35.99 ID:+lxog2DH0
>>6-8
この流れも久しぶりだなwww
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 18:15:48.45 ID:TvlrEyGZO
鹿児島から帰還。
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 18:23:25.96 ID:+dD3ytiMO
色々あったがまた盛り上がってくれることを切に願う
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 18:26:18.31 ID:TvlrEyGZO
俺最近見てないからわかんないけど何かあったの?
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 18:33:27.59 ID:lbdKXgcL0
どうせ自治厨がはりきってたんだろw
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 18:34:17.10 ID:bG/6Ay2LO
>>19
嫌な…事件だったね…
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 18:36:41.68 ID:bZ34ygVg0
>>8
カレー返せwww
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 18:37:22.52 ID:lbdKXgcL0
僕はかがみ、フリーの女子高生さ
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 18:38:06.60 ID:dKMDJKh30
か・が・み・ん・フラーッシュ!
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 18:38:27.99 ID:+u//XVLk0
>>8
だめだやっぱ笑うwwwwwwww
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 18:41:35.03 ID:1V232PXp0
            , -―  ――-、
             /に    (ニ==\
         //')      に二) (ヽ   新スレを立てやがったなッ!
         〃____,r^)__,r、(ニユ|  よく立ててくれたよなぁぁぁぁぁぁ
         i!   ● / /●  ヾヽヽ,!      >>1鬱!……
          ヽニ⊃,// ⊂⊃}:}ソi   …じゃなくて>>1モツ!
        /⌒ヽ__ ヘ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~/⌒ヽ
      \ /:::::  >,、 __, イァ/   /
.          \     |三/ []「/__ /
         `ヽ「ミヾr‐ 、[]「ヾ三/


            , -―  ――-、
             /に   u (ニ==\   …は違う…
         //')  u    に二) (ヽ  うぐぐ………
         〃____,r^)__,r、(ニユ|  >>1己…じゃない……
         i!   ● / /● uヾヽヽ,!  >>1没でもなくて……
          ヽニ⊃,// ⊂⊃}:}ソi
           ヘ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~`=ーノ
           /⌒l,、 __, イー-<
.          /lilili/ |三/^ oOo,ヽ
          |三 lキヾr-、[] 「! (ニ }
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 18:52:52.38 ID:TvlrEyGZO
>>26
もちつけwwwwww




ところでマジで何があったんですか?
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 18:57:09.17 ID:+u//XVLk0
>>27
あぁパートスレ荒らしが来ただけで、特になにかあったわけじゃ
あとなんか携帯がIモードにつなげなくなってたとかで保守ができずスレがすぐ落ちてた
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:02:10.04 ID:1V232PXp0
ん?パート荒らし来てたの?
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:03:43.53 ID:TvlrEyGZO
>>28
あぁ、それで携帯厨の俺が保守ネタすら書けなかった訳だ。
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:06:43.45 ID:3BakH5TI0
>>1

>>30
まぁまたスレ立ってなによりじゃね?
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:08:40.86 ID:vNJ4whxhO
>>17
お帰り!色々聞かせてもらうよww
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:11:21.93 ID:i9UKAsMg0
>>27
偶に居た奴知ってるか?
「こんな時間にスレ立てしても意味ねぇよ」とか
「保守するのも飽きたんじゃないの?」なんて言ってる奴が居てな。
おまいさんが居なくなって以来、真っ当にスレ稼動してなかったわ。

こんな感じ。
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:14:19.89 ID:qvTEIUAoO
誰もいない教室。向かい合う男女。見つめ合う二人。………綺麗だ。夕日に照らされた彼女が眩しく。頬を伝わる涙が、彼女の瞳が。彼女のすべてが。本当に綺麗で。ただ、見とれていた。あぁ、こいつは本当に女神何だと。ただそう思った。

という保守
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:16:38.09 ID:qvTEIUAoO
その日のSOS団は異様なほど盛り上がっていた!!それは、発案/涼宮ハルヒ、衣装提供/泉こなたによる“SOS団コスプレ大会”が開催された為だ。

ハルヒ『念心』
こなた『合体!』
キョン『GO!』
アク〇リオン!!!!
『にゃはは〜三人とも似合ってるよ』笑いすぎですよ鶴屋さん。しかし長門は余り変わらなかったな。
『いやいや。これは、ながもんの持ち味を最大限引き出したコスプレと言えるんじゃ〜ないかな?』
持ち味って、無口なだけだろ。綾波〇イも、長門も。さて、かがみたちは。
『ね〜このじょうろって大事なの?』『このハサミおっきぃね。何に使うの?』
こっちは蒼と翠の双子か。どこに人気の秘訣があるんだ?さっぱりわからん。
『あの〜ホントにこの衣装で出るんですか〜風邪引いちゃいますよ〜』
恥ずかしそうに、いや恥ずかしいに決まってる。我等の朝比奈みくるの正体は!キューティー〇ニーなのだ!すいません。正直、堪りません。あで!足を踏むなハルヒ。
『あんたが鼻の下伸ばしてるからでしょ!いやらしい。』
それは男の悲しい習性だ。つまり本能であり、致し方ないものさ。さて、最後は古泉か。何が出て来るかな。
『コスプレとはいえ、女装はちょっと』
そう言いながらなんで着てんだよお姉さま!かつらやパットなんてどっから持ってきたんだよ、
おまけにしっかりとメイクまでしてやがる。待て古泉、パットを入れてるってことはまさか
『えぇ、着けてますよ。もちろん上下お揃いです。』
だめだこいつ、早くなんとかしないと。
『にゃははははは〜古泉君似合いすぎ〜。今年のエルダーは古泉君て決まりだね。』
笑ってるのはあなただけですよ鶴屋さん。それにエルダーってなんですか?この学校にはそんな制度はありませんし、あったとしても俺はこいつにだけは絶っっ対に票を入れない自信あります!なんなら賭けてもいい。
『そんな事言わずに、あなたもよく似合ってますよ』
微笑みながらこっち見んな近づくな汚らわしいんだよお前は!あれ?鶴屋さんはコスプレしないんですか?
『したいのはやまやまなんだけど、今日は家の用事で帰らなきゃ行けないんだよ。ごめんね。』
そうですか。下校中気をつけてください。
『ありがとまったね〜』

36投下予定:2007/09/14(金) 19:17:25.73 ID:b0ZwYrDwO
「泉っ!!!??」

倒れた青い髪の女。

「新しい世界を創造する。」

学校に侵入する謎の人影。

「あのときにできちゃったみたい」

想像もしなかった事実。

「パ────ンツ──好き──?」

驚愕の事実!?


期待すると痛い目あうぜ?
※多分セリフから想像するような事はありません。
「知らぬが仏の『女。』心」

たぶん一時間か少ししたら投下する
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:17:40.78 ID:diovRuDz0
VIPに喧嘩うってるお

http://human7.2ch.net/test/read.cgi/4649/1189259050/l50

278 名前: 名無番長 投稿日: 2007/09/14(金) 09:40:38 0
ちょっと劣勢になるとVIPに縋り、
又その煽りに乗るアホVIP共 
負け犬は負け犬を呼び、群れるもんだなwww
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:18:09.99 ID:qvTEIUAoO
と言うわけで、さながらコミケ会場となったSOS団本拠地こと文芸部部室では、最初はこなたの独壇場だったが、いつしか恋愛話しで盛り上がっていた。今日は俺もちゃんと参加してるぞ。
『古泉くんは彼女作らないの?というかガチホモなの?』
おいおいこなた、こいつの正体がまだ分からないのか?女装だって喜んでするやつだぞ。決まってるじゃないか。
『みなさん勘違いしてらっしゃいますが、僕はいたって普通な男子高校生ですよ。女性にしか興味ありません。ホモなんかじゃありませんよ。勿論、彼女募集中です。』
ほう、そりゃあ以外だ。どう見たってお前は常日頃から女装僻のあるガッチガチのホモだよ。
『そういうキョンキョンはどうなの?』
俺はホモなんかじゃねーよ。正真正銘の平凡な
『違うよ、彼女いないの?』
え、いや、それは。いる。彼女はいるさ。それをこの場で言べきか?ハルヒは隠したがってるし、かと言っていないと答えたらそれはそれで怒るんじゃないか?どうする、どう答える
『いるわよ。』
まだ何も言ってませんよ、ハルヒさん?
『へ〜キョン君いるんだ、誰?誰?』
無邪気に聞くなよつかさ。お前の無邪気さはそういう為じゃ無いだろ。
『あたしよ!』
へ?ハルヒさん?
『あたしとキョンは付き合ってるの』こいつ、隠したいっと言っときながら自分で公言しよった!
これにはさすがに超能力者も未来人もびっくりしたようで、そろってハルヒの方を見ている。長門はいつもどうりだが、もしかしたらフリーズしてるだけかも知れんな。
その後はずっと質問攻めだ。何時から?どこで?どっちから?なんて?どこが?どこまで?et……
俺はそれらをハルヒに丸投げし、こなたと将棋をしていた。いつもなら古泉だが、急用ができたと言い残し、着替えもしないでさっさと帰っちまった。
やれやれ、ハルヒのやつ、どういうつもりだ?

39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:19:01.21 ID:kiqm8Otv0
>>36,38って投下なのか?


いや、俺が投下するわけじゃないが。
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:19:21.64 ID:qvTEIUAoO
そうこうしていると下校の時間になり、みんなが要らん気を使ってくれたおかげで、俺はハルヒと二人で帰ることになった。付き合い始めてまだ数ヶ月だが、一緒に帰るなんて初めてだな。
なぁ、ハルヒ。なんで公言しようと思ったんだ?
『なんでだろう。恐かったからかな』
いつもの元気がない。いつだったか、野球場に連れてって貰った話しを聞いた時も、こんな感じだったな。
それで、何が恐かったんだ?………ハルヒは答えなかった。いったいお前は何に怯えているんだ?
『ねぇキョン?あんた……こなたちゃんのこと…………好き?』
いきなり何を言うんだ。こなたは悪い奴じゃ無し、お前だって
『違う!そうじゃなくて……女の子として好きかって聞いてるの!!』
そんなわけないだろ。なんでそんな事を俺に聞くんだ。
『だって二人が一緒にいるの、よく見るから。』
それはたまたまだろ。
『でも………もういい!先帰る!!バカキョン!!!』
おい!……行っちまった。相変わらず足早いなあいつ。しかし、いったいどうしちまったんだ、今日のハルヒは。
結局この日、俺はハルヒとこれ以上話すことは出来なかった。ハルヒに送ったメールは、返って来なかった。

41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:20:55.59 ID:qvTEIUAoO
次の日、いつものように笑うハルヒを見て内心ホッとした。よかった、いつものハルヒだ。
『よう、ハルヒ。昨日はどうしちまったんだ?メールも返ってこなかったから心配してたんだぞ』
『え?メール?昨日すぐ寝ちゃったから。でもメールなんて来てたかな?』
いや、俺は確かに送ったぞ?思わず携帯を確認するが、送信履歴が残ってない。
どういう事だ?何だこの感じ。めちゃめちゃ違和感がある。何だ? 確かに送ったはずだ。
それに、いつものハルヒなのに違う感じがする。いつもの?違う。ハルヒなに、俺の知ってるハリヒじゃない。お前は誰だ!
『誰って…キョン君大丈夫?』
違う!ハルヒは俺を呼ぶのに君なんか付けない!どういうことだ。またか、また違う世界にでも飛んだのか?確証は無い。
しかし、俺の第6感は危険警報出しまくりだ。俺はいつからこんな能力を持ってたんだ?
『何わけ分かんない事言ってるのよ。席着いたら?先生きたわよ』
一体何がどうなってやがる。こんな時はまず長門を確保して、次に古泉。いざとなったら朝比奈さん(大)も来てくれるだろう。頼む。今回は事情を知る二人でいてくれ!
昼休みになると同時に文芸部の部室に走った。頼む、居てくれ!願いながらドアを開けるとそこにはいつものように本を読む長門、ではなくあの気持ち悪い笑顔で微笑む、古泉の姿があった。
『やぁ、お待ちしていました』
まるでなんでもかんでも知ってるようだな、長門はどうした?
『えぇ、知っていますよ。長門さんには少し席を外していただきました』
そうか、まぁいい。とりあえず説明しろ。ここはどこだ?
『あなたがお察しの様に、もう一つの世界です。ただし、涼宮ハルヒが作った世界ではありません』
どういうことだ?あいつ以外でこんな事が出来る奴がいるのか?
『順を追って説明します。今、涼宮ハルヒは神としての力を失いつつあります。原因は不明です。

42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:21:35.66 ID:+u//XVLk0
私怨
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:22:46.30 ID:+lxog2DH0
たしかにハリヒではないな
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:24:06.38 ID:i9UKAsMg0
支援・・・でおk?
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:25:04.13 ID:0D5Jq6/qO
ダービー「Exactly(支援でごさいます)」
46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:26:27.45 ID:TvlrEyGZO
>>31
だな。
>>32
悪い。充電器忘れてたんで全然書いてないんだ。
>>33
私の代わりはいるもの。
47みゆきさんと鶴屋さん:2007/09/14(金) 19:28:08.21 ID:BSI2LaktO
第二話『黒井ななこの謀』
「ちょっと待てぇ〜い! wikiにも載っとらんようなもんがいきなり出て来て誰が分かるんや!」
「大丈夫。情報操作は得意。」
「そないな問題ちゃうやろ・・・」
「という訳で、第二話『謀』」

昨日は不思議な生徒に会った。不思議とは言っても当人はいたって普通の女子高生だろう。
その名は高良みゆき、出番の無さを嘆いていた少女っさ!
はてさて、この出会いが私の何を変えたのかなんて話は、運命の赤い糸が実在するかなんていう他愛のないの話と同じくらいどうでもいいけど、実はこの出会いは後に私の在り方をめがっさ大きく変える程の事件だったのさ。
この時の私は気付かないけどね!
出会いの翌日、私は珍しくイベントの無い日にSOS団に呼び出された。これから一波乱あるのかと思うと、キョン君に同情する。端から見るだけなら笑い無しでは語れないんだろうけどね?
部室にはちびっ子ことこなた、みゆきっ子、みくる、古泉君という訳ありげなメンバーが集まっていた。
「どうも。いつもお世話になっています」
と、暗黒微笑を浮かべる古泉君。
「来て頂いた理由は他でもありません。このメンバーを見て頂けたらお分かりかと思いますが・・・」
「そ、そうでしゅ! 私達は『空気団』と名乗る事にしましたぁ!」
「あれ? みくるはともかく、ちびっ子や古泉君は空気じゃないと思うにょろよ?」
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:29:14.59 ID:BSI2LaktO
すまん、被った
49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:29:39.85 ID:1V232PXp0
>>33
ああ、それに皆さんまんまと反応しちゃったわけね。
ある程度的を獲てるところが反論しにくいわけだ。
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:29:43.38 ID:Cw2uvTU80
>>33
避難所に誘導すればいいだけの話なのに、
どうして言葉を変えてまで批判意見をおとしめようとするの?
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:29:44.20 ID:RSDY8OOOO
立ってて感激です

ハルヒかわいい愛してる
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:29:45.99 ID:vXFeh2XFO
>>1
やっとたったか
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:31:18.06 ID:TvlrEyGZO
実は、鹿児島に行ったのは修学旅行だったからなんだ
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:33:14.32 ID:RSDY8OOOO
>>53
修学旅行かよ!!仕事かとおもたよ!!!
55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:40:01.95 ID:AYmdjuZr0
こなた「キョンキョン〜、うちに遊びにおいでよ〜」
キョン「おお、いいぞ」
こなた「それで、どうせ夜遅くまでゲームするんだからいっそ泊まってきなヨ」
キョン「おいおい」
こなた「で、朝起きたら私が朝ごはん作って一緒に食べて買い物に行く!」
キョン「あのなぁ・・・」
こなた「っていうのが一生続いたらいいのにネ☆」
キョン「なっ・・・!?」
こなた「んー?どしたのー?キョンキョン?(ニヤニヤ)」
キョン「・・・なぁ、こなた」
こなた「ナニ?」
キョン「仮に、一緒に住んでたらお前のうちに遊びに行かなくてもいいんじゃないか?」
こなた「え・・・」

つづかない保守
56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:40:04.12 ID:5qo8vB9Y0
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57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:40:18.79 ID:Cn79EOOsO
>>33
避難所にいた人かな?
あれ見てたけど、自分の気に入らない意見をパート荒らしと決め付けてるようにしか見えなかったよ。
確信を獲てる部分もあったのに、あれじゃただの圧制じゃない
意見は十人十色。だから気に入らないからって悪者にしちゃだめ
58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:42:04.76 ID:+u//XVLk0
>>57
できれば避難所でやってくれ

それと>>54はIDスレに顔出すように
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:43:25.31 ID:Cw2uvTU80
>>58
自分で避難所の話題出しときながら反論出たら「避難所で」って……?
60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:44:54.46 ID:i9UKAsMg0
>>58
スマン。一言で済むんでちょっと。

>>50&>>57
うん。他スレ覗きながら適当に打ってたんだ。
悪意とか無く、箇条書きにしたつもりだったんだ。
誤解させて悪い。
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:47:08.51 ID:TvlrEyGZO
キョン「あぁっ!こなたぁこなたぁぁぁ!可愛いよぉぉほぉぉ!いく!いくぅ!いくぅぅぅ!」
キョン「・・・これでいいのか?」
キョン「こなた?」
こなた「・・・。」
キョン「返事がない・・・ただの逝き者のようだ。」かがみ「ハァハァ・・。」つかさ「Barusamicosu」
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:47:11.42 ID:m0MCi9Qw0
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Dポイントバンクにポイントを「交換」する。
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63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:49:16.20 ID:RSDY8OOOO
>>58
日付かわってすぐいきやしたwwwwwwww
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:49:24.12 ID:Cw2uvTU80
>>60
すまん、言葉の選び方に、あきらかに批判や反論を軽んじてるところがあると邪推したんだ
誤解してすまない
65以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:50:20.09 ID:pfAD+twjO
例え落ちても再び立つ。俺はそこに投下する。それだけでいい
これ宇宙の理
66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:51:24.13 ID:L4FCk9SB0
>>41の続きは無いのかな……?
67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:52:55.23 ID:i9UKAsMg0
>>66
俺達は・・・ただ待つ事しか出来ないのか?
どうなんだ>>キバヤシ!
68以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:53:14.75 ID:vXFeh2XFO
こなた「思ったんだけど、ニワトリとたまごってどっちが先なの?」
つかさ「??」
こなた「ほら、卵がなかったらニワトリは産まれないしニワトリがなかったら卵が産まれないじゃん?」
つかさ「うーん どうなんだろー?」

〜次の日〜

つかさ「ニワトリとひよこってどっちが先なのかな?」
キョン「そりゃひよこだろ」
つかさ「あれ?」

保守
69みゆきさんと鶴屋さん:2007/09/14(金) 19:54:38.09 ID:BSI2LaktO
>>47
矛盾にすかさず探りを入れてみる。有希っ子がいたら矛盾について難解極まる言葉で語ってくれるだろう。だが、暗黒微笑の一言であっさりと解決した。
「空気ばかりではお話を成り立たせるのが難しいからです。」
「そうそう。 まぁ、そういう訳でさ、鶴屋さんも空気団においでヨ」
このちびっ子の誘いに乗るでもないけど、私の琴線を鳴らす何かがあった。
第二話 完
「次回予告よ!」
「ちょっと、ここでも私の出番は無いの!? 作者は何やってんのよ!!!」
「あ、あきらちゃん、落ち着いて。」
「涼宮さん・・・あんたはいいわよねぇ? あちこち主役で引っ張りダコでさぁ?」
「は? それが何よ? 嫉妬は見苦しいからやめなさい!」
「なっ・・・」
「さて次回、『転機』! お楽しみに〜〜」
「し、嫉妬なんかじゃないっ!!」
「あっそ。 あ、時間ね」
「・・・」
70以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:57:13.37 ID:vXFeh2XFO
支援
71以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 19:57:32.20 ID:i9UKAsMg0
>>69
ちょ、折角の鶴屋さんネタが2レス・・・orz
だが、GJと言わざるを得ない・・・
キサマッ!出来るナッ!!
72以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 20:02:07.71 ID:TvlrEyGZO
みーんなー乙鍋パーティーはーじまーるよー!
73以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 20:02:37.90 ID:ZjpzkBdxO
なーんも浮かばん…小ネタすら出ない
俺の脳は終わったようです。

とゆう訳で、誰ぞサプリメントをくれないか?
74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 20:03:47.19 ID:i9UKAsMg0
>>73
鶴屋×みなみ

え?カップリング要求じゃないの?
75以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 20:06:03.31 ID:kiqm8Otv0
>>73

「サプリメント?そんなもの体に良くないわ!ちゃんとご飯食べなさい!」
かがみは俺がボソッと呟いた発言を事細かく聞いてやがった。いいじゃねぇか。
「よくないわよ。そんな副作用があるかも知れない物……」
「でもさ、そんな事件聞いたことぐわあっ!」
かがみの拳が俺の左頬に炸裂する。
「そんなに栄養がないなら私の手料理で…良かったら……食べる?」

そんなわけで午後6時半。柊家に着いた訳だ。


さぁガンバレ。え?違うって?
76以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 20:12:06.08 ID:+dD3ytiMO
>>73
「あのね、そういう時にはねバルサミコ酢がいいんだよ♪」
77以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 20:13:33.88 ID:vXFeh2XFO
【トイレ+】

かがみ「この前みさおの家のトイレ入ったら、ウォシュレットの便器の横に本棚、新聞ラック、があったのよ。
本だけ置いてあるならともかく、わざわざ本棚置いてることにびっくりしたな」

つかさ「それってお尻出したまま漫画読んだりしてずっと座っているんだよね?お尻がスースーして寒くないのかな?」

古泉「お尻と聞いt(ry」

鶴屋「うちなんかトイレにお風呂まで付いてるにょろよ」

キョン「それはユニットバスだろう」
78以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 20:15:20.16 ID:ZjpzkBdxO
>>74
鶴屋さん…キャラが把握出来てないが、頑張って考えてみる。

>>75
キョンが柊家に招待されたようです。
余力があったらそれも行こうか

>>76
つかさ物…?
いやバルサミコ酢物かw


ちょっと出掛けながら考えてくるノシ
79以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 20:20:13.62 ID:kiqm8Otv0
保守
80古泉一樹のノープラン:2007/09/14(金) 20:20:26.60 ID:BSI2LaktO
>>71
一刻も早く鶴屋さん者が増えて欲しい。

それだけが僕、古泉一樹の望みです。
「甘いわね、古泉君! 願ったり望んだりするだけじゃ実現しないのよ!?」
うわっ、独白を読まれた!?
「まる見えよ?」
世界・・・不思議発見!! ですか?
「違うわよ・・・」
「BABABABAバルサミコ酢〜、みなさんこんにちは〜」
おや、来客のようですね。
「SOS団に何の用件かしら?」
「ここでお悩み相談してくれるって聞いて・・・」
「不思議な悩みだったら、聞いてあげないこともないこともないこともないわ。」
「へ・・・?」
「お名前、よろしかったでしょうか?」
「あ、私は柊つかさと申します」
「ではつかさちゃん・・・お悩みを、どうぞ!!」
そんな物まね大会の一位を決めるようなタメを作らなくても。
「悩みが無いのが悩みです・・・」
「ズッコー!」
「きゃあ!? 古泉君が擬音つきでこけた!?」
「いえいえ、僕のほうも狼狽する涼宮さんを見ることが出来て幸運ですよ。」
「悩みが無いのって、どうなのかなぁ・・・」
「いい? 悩みが無いっていうのは今の時点ではとても幸せな事よ。だけど、必ず後から何かしらの壁にぶつかるものよ。そうなったら悩みなんて掃いて捨てるくらい出てくるから安心なさい!!」
「うぅ・・・後から困るのかぁ・・・」
そんな訳で第二回SOS団お悩み相談室は無事に終わりましたとさ。マッガーレ
「あれ? あたしの名前が冒頭にあるのに、出番が無かったにょろ?」
81以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 20:20:28.51 ID:i9UKAsMg0
>>78
全部行くか…ゴクリ
いってら〜
82以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 20:26:39.98 ID:qvTEIUAoO
>>41
しかし、涼宮ハルヒの力を吸収している人物を見つける事が出来ました。元々、涼宮さんと同じ力を持っていたんですが、力が弱く神とするには余りにも脆弱でしたので、機関は無視していました。
しかし、最近になって力を付け始めたようで、今では涼宮さんとほぼ同等の力を持っています。
つまり、涼宮ハルヒは力を失い、替わりに同じ力を持つ者が現れたわけです。そうなりますと、機関も存在意義が無くなります。
元々、涼宮さんが無意識で作ってしまう閉鎖空間を壊すために生み出された組織ですので、涼宮さんが力を失えば、我々の力も消えてしまいます。
ならば、その人物を新たな神としてくら替えしようと言う意見が出ました。その人物が常識のある普通の人と言のも、機関としてもくら替えの決め手となったようです。
個人的には力が無くなっても、涼宮さんの価値など代わらないのでが。しかし、本当にその人物に涼宮ハルヒのような力があるのか信じられない。
そこで先日、力を見せてくれと頼んだところ。このような形で証明されたわけです』
確かに常識のある神様の方が安心は出来る。しかし、お前ら機関の事情など知らんし、何故それに俺やハルヒが巻き込まれなきゃいけないんだ。
『それは、あの人がそう望んだからでしょう』
その‘あの人’ってのは誰だ?お前は知っているんだろ?ちゃんと説明しろよ!
『それは直接聞いてください。今日の放課後、教室で待っていてください。会えるはずです。さぁ、昼休みも終わりです。教室に戻りましょう。最後に一つ、よく考えて答えを出してください。では、また』


悪い、ハルヒ来てた。
83以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 20:26:49.74 ID:vXFeh2XFO
: : : : : : : : : : : : /: : : :イ: : : :|:l: : : : : : : : : |: : :|: : : : : : :|: : \: : : : : : \
: : : : : |: : : : : イ, ̄ 元ー: : :|:.| : : : : : : : : | -┼─、 : : :|:.:. : :ヽー、: : : : \
: : : : : l: : : ´/ ハ :/ |: : : :.|:.|: : : : : : : :/|: :∧: : : `: : :|:.:: : : ヘ   ̄ ̄\ヽ
: 、: : : :|: : :/ ∧ /   |: : : :/l::l : : : : : / |:.,' ∨ : : : :∧..:.:.: : ヘ         ̄
: :|: : : :|: :/ /: :/     |: : / ||: : : : :/   v   ∨: : : : :|\.:. : :ヘ
: :∨: : l: :l | :/     、|:./   |:.|: : : :/       ∨: : : :|:.::.\:.:.::ヘ
: : ∨: :∨ /'  __ |' ヽ  | |: : :/  /      ∨ : : |::.:.:.:| \: ヘ
: : ::∨: ヘ 乏彡≠=ミ.、  レ|: :/   _rイ三三ト∧: : :.|:.:.:.:.|   \ヘ
: : :.:.∨: ヘ‐─ 、          |/    "´´ , ─┴、\:.|:.:.:.:.|    \
: : : :.:.∨: ヘ.   )         ,     /    人:.:ヽ.:.:.:.|
: : : :.:.:.:ト; : ヘ‐‐"            、   `ー─/´:.:ヽ :.:.:.:.:.|  ぱく もぐもぐ
: : : : :.:.:|:ヽ: ヘ      ヽ____ -、--'       /:.:.:.:.:.:ハ:.:.:.:.:.|
: : : : : :..|:.:.\:ヽ、       \\\\─‐ ´:|、:.:.:.:.:.:.:| |:.:.::.:.|
\: : : :├ <\ヽ` ー─ _ ゝ、  ノ─ 、| ∨:.:.:./ .∨:.:.:|
  \: : :l  ヽ ヽ    ノ      ∨∧    \ |: :/   l: : :|
84以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 20:29:06.02 ID:qvTEIUAoO
結局何もわからないままか。放課後になるまでわからないのか。何を考えて、何の答えを出すんだ。
「こなたちゃんの事……好き?」
なんでそれが浮かぶ!こなた…………俺はどうすればいい?
ただ時間が経つのを待っているのは退屈なもので、余計な事をあれこれ考えてしまう。
答えのでない自問に嫌気がさし寝ることにした。まぁ放課後になれば全部解るだろう。

ん、眩しい。気付くとすでに人気はなく、教室もオレンジ色に染まっていた。
『キョンキョンおはよう。よく寝れた?』
なんだこなた、いつから居たんだ?起こしてくれてよかったのに。
『いや〜キョンキョンの寝顔が可愛くて、ついつい見ていたかったんだよ』
なんだそりゃ、おだてても何もでないぞ。それより誰か来なかったか?
『誰も来てないよ〜私以外は』
そうか、何が会えるはずだ。あのやろう。こなたも誰かと待ち合わせか?
『もう、本当にキョンキョンは疎いんだから。放課後待っててって頼んだのはわ・た・し!』
何だって?じゃあ古泉が言ってた新しい神様ってのは
『私のことかな。もう古泉君からいろいろ聞いてるよね。そういうこと………………私は新世界の神になる!なんちゃって』
それ、しゃれにならないんじゃないか?それより、何で俺までこの世界に?
『キョンキョンと二人っきりで話しがしたかったし、向こうじゃハルニャンの目があったから、私の世界に来てもらいました。
なんで力を持ったとか、そういうのはわからない。わかるのは、これがどういう力で、どう使うのかは分かっちゃんだ。
ごめんね、迷惑かけて…………ごめんね』

彼女は泣きながら謝ってきた。女性に泣きながら謝られたのは初めてだし、何故そんなにも謝っているのか解らなかった。
夕日に染められた教室で、涙を流しながら、まっすぐ見つめてくる彼女が、とても綺麗に見えた。まるで、女神のように。

第3話終了

という保守
85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 20:30:45.50 ID:TvlrEyGZO
>>80
俺前に古泉×鶴屋を書いたような気がする・・・。
らき☆すたキャラが絡んでないって後から気付いてから死にたくなったけどな。
86以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 20:31:22.37 ID:i9UKAsMg0
なんか、この混沌とした感じが初代スレみたいだな・・・


って感傷に浸りつつ保守。
87以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 20:35:49.36 ID:4M7sdRFsO
9月だし運動会ものとか
88以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 20:35:59.60 ID:qvTEIUAoO
誤字脱字が目立つな、見ないでくれ。

保守
89『高良みゆきは奥様ですか?』:2007/09/14(金) 20:36:40.02 ID:n6i0ZBlu0
みゆき「はい、高良と申します。どちら様でしょうか?」
くじら『あ、奥様ですか? 私、塾の――』
みゆき「……」


みゆき「お待たせしました。どちら様でしょうか?」
立木文彦『あ、奥様でいらっしゃいますか? 新聞の集金に――』
みゆき「……」


みゆき「はい、高良でございますが――」
くじら『あ、奥様。旦那様はまだお戻りになっていませんか?』
みゆき「……」


ゆかり「はいはい高良ですー。えっ? あーっ、私がそのお母さんですよ〜♪」
みゆき「……」



「……ということがありまして」
 珍しく沈んだ顔で高良はため息をつき、対する泉、柊姉妹は苦笑がちに「ああ」と言いたげな表情になった。
 真っ先にフォローに入ったのは柊つかさで、
「ゆ、ゆきちゃんはほらっ、落ち着いてるからだよっ」
 なるほど、柊妹の慌てっぷりを見ていると、確かに高良の大人びたところが強調されるな。
 しかしそれは決して老けているという類のものではなく、むしろ賞賛の対象であって落ち込む必要はないと思うぞ。
90『高良みゆきは奥様ですか?』:2007/09/14(金) 20:38:00.69 ID:n6i0ZBlu0
「そうそう、老けてるっていうのはキョンのことを言うのよ」
「いらん横槍を入れない!」
 うちの団長の暴言に、すかさずツッコミを入れる柊かがみ。やはりツッコミ役が多いと助かるぜ。
 こちらの面々ときたら、無口、天然、イエスマンとまるで戦力にならないからな。
「どうもすみません」
「改善する気ゼロの笑顔で言われてもな」
 そういえば、古泉は『落ち着いてる』を絵に描いたような奴だな――まあ本人は演技らしいことを仄めかしているから当然かもしれないが。
 いっそ、そんな風に割り切っちまえば、いちいち気にすることもなくなるのかね。
「ながもんはさー、落ち着いてるっていうよりは別の静かさがあるよねー」
 と、長門に擦り寄っていく泉の首根っこを柊姉が鷲づかみして、
「さ、脱線はほどほどにしな。試験対策の続きやるわよ」
「うあー、そんな殺生な……私とながもんのスキンシップを邪魔してまですることかヨー」
「半分はあんたのためにやってるってことを自覚しろ!」
 そのままズルズルと元の位置に引き戻されていった。合掌である。
「他人の心配をするなんて、ずいぶん余裕じゃない。キョン?」
 ……すごいプレッシャー!
「半分はあんたのためにやってるってことを自覚しなさい!」
 ハルヒは柊姉の台詞をそっくり引用し、引用元に「真似するな!」と怒鳴られた。
 ケンカするほど何とやら……小さく嘆息し、俺はよっこらせと年寄りくさく腰を挙げる。
「逃げる気!?」とハルヒが噛み付いてくるが(比喩だ)、誤解するな、御手洗いを借りるんだよ。


 さて、何を今更な感は拭えないが、我がSOS団は泉や柊姉妹を交えて高良邸にお邪魔している。
 団長曰く、本日の活動は試験対策の勉強会だそうな。夏休みの一件で味をしめたのかね。
 で、クラスメイトの柊姉も、友人の泉のために勉強会を開く予定だったそうなので、こうしてご一緒させてもらっているわけだ。
 正直、渡りに舟だったね。柊姉と高良――トップクラスの成績保持者である彼女らは心強い味方になること請け合いだからな。
 それにハルヒ相手じゃまともに教わる気にならない――なんてことを言おうものなら、市中引き回しの刑にされるので絶対に言わないが。
91『高良みゆきは奥様ですか?』:2007/09/14(金) 20:39:03.78 ID:n6i0ZBlu0
 トイレを後にしてすぐ、高良邸に電話のコール音が鳴り響いた。
 確か、高良の母親であるゆかりさんは、この時間帯はドラマの再放送あたりに見入っているはずなので出ないだろう。
 高良にしたっていちいちここまで来るのは骨が折れるだろうし、一番近い俺がとって問題ないはずだ。
 ……なんて言い訳を思いついたのも、電話をとってからだった。ほとんど条件反射に近い速度でとっちまった。
 引っ込みがつかないし、とにかく電話に出るしかないか。
「……もしもし、高良です」
 ひとの家の電話に出て、ひとの苗字を名乗るってのは妙な高揚感があるな。
『あ、もしもし。旦那様でいらっしゃいますか? 失礼ですが、奥様は――』
 なんという勧誘臭。いや、それよりも高良家のご主人に間違われてしまったぞ。
 俺の声ってそんなに老けているのだろうか……微少のショックを受けつつ、どう返答したものかと悩んでいると、
「どちらからですか?」
 救いの女神が現れた。高良みゆきさん、全てを丸投げしてもいいですか?
 相手に「ちょっと待ってください」と告げ、通話口を手で押さえてから高良に向き直る。これが正しいマナーのはずだよな。
「少なくとも俺は知らない……えーと、中年ぐらいの女性なんだが、たぶん勧誘で……すまん、代わってくれ」
 これは情けない。やっぱり、不用意にひとの家の電話に出るもんじゃないな。
 高良は「わかりました」と、不躾な俺を非難するような態度は微塵も見せず、受話器を受け取った。やっぱり、落ち着いてるよなあ。
「はい、お電話代わりました……あ、いえ……」
 何とも言えない、といった表情の高良。また『奥様』と間違われたのだろうか。
 ……そういえば、電話先の相手は『奥様』に用があるんだったな。うーん、高良には悪いことをしてしまったか。
「えっ? ……まあ、ありがとうございます」
 はて、どんな流れになれば勧誘相手に「ありがとう」なんて出てくるんだ?
 俺がそんな疑問を抱くうちに、高良は「はい、申し訳ありません」と電話を切ってしまった。
 ご機嫌なように見えるのは、気のせいか?
92以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 20:40:41.92 ID:L4FCk9SB0
支援
93『高良みゆきは奥様ですか?』:2007/09/14(金) 20:42:02.27 ID:n6i0ZBlu0
「どこからだったんだ?」
 何でもないように尋ねてしまったが、普通、部外者の俺が気にすることじゃないよなあ。
「キョンさんの言ったとおり、勧誘の方でしたよ。主婦層がターゲットらしくて……」
「ん? それ、ゆかりさんに用があるんだろ。高良が断っちまって良かったのか」
「母はドラマに集中していて電話に出てくれないでしょうし、この手合いの電話は先延ばしにするとずっとかかってきますから」
 さすが完璧超人こと高良だ、隙がない。主婦のフリまでこなしてしまうとは。
 ここまで丁寧に答えてもらっているので気が引けるが、不躾ついでに、俺の疑問も解消させてもらおうか。
「あの、ありがとうって何だったんだ?」
「はい。電話先の方が、素敵な旦那さ」
 そこで突然間が入り、しまったという表情をつくって目を逸らす高良。心なしか赤くなっている気がする。
「ダンナサ?」
「は、はいっ? いえ、なんでもないんですっ」
 わたわたと、皆の待つリビングに戻っていってしまった。うーん、落ち着いてると褒めたばかりなんだがなあ……。
「んふふー、うちのみゆきも可愛いところあるでしょ?」
「うわあっ」
 いつの間にか、ゆかりさんがいたずらっぽい笑顔をたたえて背後に立っていた。
 まったく気づかなかった……しかし今時にこんなドッキリとは、本当にお茶目な方だ。
 とりあえず「子供ってやたらと気配を消すのが上手いときあるよなあ」と思ってしまった無礼な俺を叱ってくれる人を募集中だ。
「キョンくんのおかげで、みゆきの可愛いところいっぱい見られそうだわ。お母さん大助かり」
「は、はあ……?」


「期待してるわね、旦那様♪」
94『高良みゆきは奥様ですか?』:2007/09/14(金) 20:43:41.06 ID:n6i0ZBlu0
 その後のことを少し述べると。
 高良は『奥様』と呼ばれることをさして嫌がらなくなったそうな。いやあ、良かった。
 代わりに、別の意味で過敏になってしまったらしいんだが……詳細は俺のあずかり知るところではない。
 というか、教えてもらえないのである。そうして、その件は秘密となってしまったのだった……俺が何をした。


 |,.ノ_, '´,.-ニ三-_\ヽ 川 〉レ'>/ ノ 
〈´//´| `'t-t_ゥ=、i |:: :::,.-‐'''ノヘ|
. r´`ヽ /   `"""`j/ | |くゞ'フ/i/  そして時は動き出す……!
. |〈:ヽ, Y      ::::: ,. ┴:〉:  |/


 さあ、終わった終わった。長い回想だったぜ。どーれちょっくら息抜きにシャミセンの毛づくろいでも――
「長々と回想した上に猫さんの心配をするなんて、ずいぶん余裕ですね。キョンさん?」
 ……ものっそいプレッシャー!!
「全てはキョンさんのためにやってるってことを、自覚してくださいね?」
 いつか聞いた柊姉、ハルヒの台詞をトレースしたと思しきことを言い、高良は少し照れたように微笑む。
 やっぱりそういう意地の悪いことを言うのには抵抗があるのかな――とか思って見とれていると、
『何凝視してるのよこのエロキョン!』
 団長さまが幻聴になってまで俺を戒めるのである。わかってますって、ちゃんと勉学に励みますとも。
 さて……何でこんなことになったかというと、試験で赤点をとった俺の追試対策なワケでして。
 赤点の理由を「高良があの電話のこと、教えてくれなかったから」と冗談めかして言ったのが発端だ。
 それから高良が「私が責任を持って、キョンさんに追試をパスさせます」と言ってくれたからさあ大変。
 俺の家には無償のうえに品行方正という、非の打ち所のない家庭教師が来てくださるようになったのだった。
「ちょっと電話に出てきますね」
 コール音が鳴ると、俺を部屋に残して高良は一階へと降りていく。
 ――そういえば、うちに遊びに来たときの高良は、やけに電話をとってくれるようになった。
 やはり『奥様』と間違われることが多いらしいが……妙に嬉しそうである。あの日以来、秘密となっていることに関係があるのだろうか。
 追試が終わったら、教えてもらえるよう頼んでみるかな。
95『高良みゆきは奥様ですか?』(終):2007/09/14(金) 20:45:37.24 ID:n6i0ZBlu0
 さて、カンのいい人ならお気づきであろう。台詞がまったくなかった人物がいることに。
 それはなぜか? オチ要員にするために決まっているのさ。
 以下、同じ日に高良家であった『もうひとつの勧誘の電話』を巡る感動巨編をお送りする。



みくる「もしもし高良でしゅ」
くじら『あらお嬢ちゃん。おばさんねえ、あなたのパパかママにお話があるの。今、おうちにいるかな?』
みくる「……ひゃ〜い」


  劇終。
96以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 20:45:37.54 ID:Ao5Ubj5g0
支援
97以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 20:47:07.14 ID:Ao5Ubj5g0
支援しようとしたときにはすでに終わっている。
では俺に言うべき言葉は一つしかない! 
>>95
乙であります。
98以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 20:51:23.65 ID:+u//XVLk0
>>95
乙彼した!
キョンがいいwwww
99以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 20:53:01.65 ID:L4FCk9SB0
>>95
乙です。
最後のみくるにワロタwwwww
100以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 20:53:46.62 ID:b0ZwYrDwO
>>95乙!
久々に宝物みたぜ
101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 21:01:53.82 ID:i9UKAsMg0
>>95
GJ乙!
面白かったし、責めるつもりは無いが…
俺の中のツッコミの血がッ!

「DIO様自重www」
102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 21:04:39.75 ID:ZjpzkBdxO
>>95
乙!やはりみくるor古泉はオチ要員に最適だなw


さて、みなみ×鶴屋を書いてて思ったんだが……年が狂うなw
でもそんなの関係ねぇ!
103以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 21:07:24.83 ID:dKMDJKh30
>>95
乙!みゆきものは久々だった気がするぜ。
104以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 21:08:01.66 ID:TvlrEyGZO
グレープ飴の続きを書溜めなしでお送りいたします。
105以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 21:19:49.43 ID:L4FCk9SB0
106以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 21:20:29.02 ID:Ao5Ubj5g0
>>104
さあこい・・・グレープ飴? パインじゃなくてか、続きと言うことは前回分もあったのか
107以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 21:22:31.68 ID:b0ZwYrDwO
投下のタイミング掴めない上にみんなうめぇし。





とりあえず>>104にwktkしておこう
108以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 21:23:08.52 ID:Cn79EOOsO
続きものなのに書き溜めなしとは
間に別の投下人がいたらどうするんだ
109以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 21:24:05.78 ID:ntVFK4vO0
そしたら>>107が…
110以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 21:24:25.64 ID:i9UKAsMg0
>>108
このスレって保守投下禁止なのがキツくね?
111以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 21:25:17.24 ID:i9UKAsMg0
>>106
以前、キョンがパイン飴で女子四人を見事に虜にした
そんなキョンに対抗すべく満を持しての登場、この俺谷口だ。
使用する武器はグレープ飴このグレープ飴はいたってシンプルな飴だが、甘さの中にほどよく苦みがあり、最高にリッチな気分にしてくれる。
パイン飴なんて楽勝だぜ!


まずはあの泉こなたをターゲットとしてやろう。
1つ袋を開けましてーっと♪
「ふんふんふふーん♪」
さぁこっちへ来い、5m以内に入ればお前は俺の虜…
「ん?あ、かがみーん!グミちょうだーい!」
なっ!?柊かがみがグミを食べてやがった!これは迂闊だ……

泉こなた  失敗


過去ログにて発見。
112以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 21:26:16.19 ID:ntVFK4vO0
>>111
なにをいまさら…
113以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 21:28:38.46 ID:Cn79EOOsO
腹へった
114以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 21:34:09.25 ID:u0xN0B2M0
               __., ,.....,        ;----; ,..., ,...,                                 ,. - ――― - 、
        ,,.. -‐ ' "/ / // /       /   .//_//_/                               /,. '  ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ \
       ; '"    / / //_,,..'  _,,.. -- ; '──' ;─‐‐,                           .    / , '  へ、   _,r‐-、ヽ ',
      /    ,. ‐' ゛二─ ; / ̄     // ̄ ̄//   // ̄ ̄`''ー,                   ..    l l ( (〉 て⌒)  lフノl l
      /,.. - '", -; /   // ,,.. -,   //__//   /;'===   / , -‐─ -、   .                 l l  `┐<・)v(・>厂  l l
     ,. - ' "´  / /   /;'=‐'"´  ./_,,.. -''"   //___   .// /゛;. /ヽ ヽ  ..               l l   {( -┴-) }    l l
     /     / /   // _,,...,   //       / ;' ̄ ̄  / l V / ノ  .i  .                  ', ヽ / ヾ===シヽ  / /
    /   ,,.. -' /   /;'= ‐''''   //    _,,../ /__,,. -'" ヽ- '"ヽ,,,...ノ                    \ヽ、 _________ ノ ノ
    /,. -''" ,,. - '    //    ,,. -'" ' ,= ''''--, ;-; ._ ;-;_          __ __      ___      __ __   _______
    ,,.. - '"     //,,.. -‐ '    、= ,..x.., =,‐ ‐// // ..      ,. ´ ___^′| |.  /  __  \  ,. ´ ___^ | |.. | ____ |
  ; '"       , ‐'  ´       '二二 ̄コ/.//,/ /i l,‐、___     {  {_{___`‐┴' /   〃 ヽ   ゛, {  {__`┴゛ || ├‐┘└┐| |
  /      , ‐'"           /~。~// / < ',/"'~l゛l`ソ;_゛; ;'゛ ..  ヽ     `ヽ丶 {  {{   }  } ヽ     `丶  | |く_>| | ̄ | |
 /    , ‐'"             , '==',/ /,''゛,., l,-'"/,゛; o ;‐/ ... _`_ー─ 、  } :} ゛,   ヾ __ノ  / _`_ー─ 、 }  || |_,<__|__| |
../  , ‐'"              /. -─-、,/.'゛゛  "‐'".`" '‐‐' '    |  _` ̄ ̄  /ノ  \_    / │ _` ̄ ̄ ,ノ . || ____ |
/, ‐'"                                     ̄  ̄ ̄ ̄          ̄ ̄    ̄   ̄ ̄ ̄       ̄       ̄

                   r ‐=ニ=‐ 、        ___              ____
    /⌒ヾヾヾヽハッッ,   | || || || || ||   ヾ``´    __}     rrrf^h^h-、  l ⊂ ニ ⊇l
   {              リ  |f゙ヽll lレ'ヾ|   ミ o (( )仞|    l」」エ」lココ.」   |      |
    }  (("`}ノ}ハlヽl  リ  ||  `"  ||   ( ァ=ニ二二ニ⊃  {三>≦三}= ニ二二二二ニ_=
   {  l l=・〉=・ リう〈  {|=・=ル=・=|}   (|=・=ル=・=|)   (|=・=ル=・=|)``( リ ・=〈・=l ̄
    } ノ  l /     /川   ノl  { |   !ヽ   7l  L  l     (Tl r'"L `ヽl(T)  lミ    〉 l
   {/   l ― /|川 (.ヲハ -"- ハ (.ヲ Zハ. ― ハr ュ (T)ハ ∈∋ ハ(T)_..lヾll{{竺}リl‐- 、
       _├rf‐''"´ }、__ / ハ___ハ \.| 00]__―' l_":|))(T)ヽ`= =シ(T)_ レヘ"""/l| ノノ \
    /  | || / r''´  ‐-  ソ r'"  ̄    o |  ヽ ̄ ̄ト、)ー==-(T)  \   ̄
115以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 21:34:45.57 ID:TvlrEyGZO
>>108
大丈夫、1レスですます。

>>111
ちなみに下のを書いたのは俺じゃなかとでごさいます
116以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 21:35:35.64 ID:i9UKAsMg0
>>115
そりゃ失敬。
ID未確認スマン。
117以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 21:36:10.19 ID:b0ZwYrDwO
>>114謝れ!!workingしながら楽しんでいたコーヒー吹いた俺に謝れ!!
118以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 21:39:07.13 ID:Ao5Ubj5g0
>>114
こっちみんなwwwww
119以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 21:39:31.32 ID:BSI2LaktO
僕の趣味は多伎に渡るのですが、ちょっとした時にこの胸ポケットに忍ばせたのど飴を頂くのが今の趣味です。
部活中、かがみさんにチェスEtcで負けた時、僕は必ず口にします。
ブルーベリーの風味がなんとも言えません。
「古泉君、最近よく舐めてるわね、それ」
「これは病み付きになったらやめられませんね。」
「なぁ、古泉。俺にもくれないか」
彼が疲れた顔でせがんできます。珍しい。僕は飴を全力投球で彼に投げ付けてやります。
「あぁ、すまんな」
彼は何事も無かったかのように受け止め、封を引き千切り、中身を曝し、すぐさまその舌で飴を蹂躙しています。
「すっきりするな・・・」
「うわっ・・・キョン君凄いわね、今のは140キロは出てるんじゃ・・・」
「分析したところ、古泉一樹の飴の速度は時速141.7キロ。惜しい。」
長門さんもすっかり以前のどこか無機質な雰囲気を無くしています。かがみさん達による影響でしょうか?
「あの、古泉君、私にもちょうだい?」
「えぇ、いいですよ」
かがみさん相手に飴を放り投げるなどと言う真似は死んでも出来ません。メールアドレスを書いたメモと一緒に、チェスの盤上を滑らせます。
『いつでもメール下さい。 itsuki』
120以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 21:41:05.42 ID:ntVFK4vO0
古泉…かがみは俺の嫁だぞ
121以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 21:42:58.81 ID:Ao5Ubj5g0
>>119
どこのホストだよ古泉wwwww
122以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 21:45:10.52 ID:dKMDJKh30
>>119
んふっ、御指名ありがとうございます、イツキですふぅわっ
123以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 21:46:26.81 ID:RSDY8OOOO
なんかイツキだとホモのイメージないから嫌い
124以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 21:49:44.10 ID:TvlrEyGZO
>>111
フッ。だがこのくらいでは俺は堕ちないZE★

次はあいつだ。
高良みゆき、あの娘は前にキョンにパイン飴を貰おうとしたが貰えなかったと言う。
ここで俺がグレープ飴を、っとここであわててはいけない。ギリギリまで引きよせて渡すんだ。
よし、今だ!グレープ飴を渡―――――
みゆき「あ、グレープ飴ですか。すいません失礼します。」
( ゚д゚)
ぐあ、ぬかった。
あいつはキョンにパイン飴を貰えなかった為か、もうパイン飴にしか興味を示さなくなったんだった。
俺涙目。
もう一人でくっちまうぞ

高良みゆき 敗北
125以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 21:51:23.11 ID:ZjpzkBdxO
>>119
かがみ「飴くれる?」
古泉「おっけぇい、我が命に代えても!ふもっふぅー!」
126以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 21:57:47.97 ID:i9UKAsMg0
>>125
それキョンだろwww
127以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 21:58:06.20 ID:kiqm8Otv0
遅レスだが>>111の下のは俺だ。>>115スマン。
128以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 22:07:47.18 ID:+u//XVLk0
保守
129以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 22:08:36.25 ID:TvlrEyGZO
>>127
スマンとは?
130以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 22:11:46.47 ID:u0xN0B2M0
「うう〜トイレトイレ」
今トイレを求めて全力疾走している僕は高校に通うごく一般的な男の子
強いて違うところをあげるとすれば男の子に興味があることかナー 名前は古泉一樹
そんなワケで帰り道にある公園のトイレにやってきたのである ふと見るとベンチに一人の若い男が座っていた

        i、|` ⌒ヾ 、`、/  ノi ‐'ソ
        ト、/  =`ヽ ///__ ヽ  ̄ヽ
         'ァl! /  、、 i 〃, ‐、 ヽ |‐、ヾ `)  こんなことを
.        {i/,ノ  | r=---‐ァ |__{. { 、、 il>′
         {/ ,ノノ !|..:::.  .:')ノ li; } l/ lヽ    言うのもなんだが
        r''v‐'- .,,`_::__,. -‐''iノ 丶`ヽ
.        |{i ト 、;::: :::::;>‐<:::::: ;ィ′`''i ヽ, l
        l>,i  l  ̄  ,:::l;:' ̄l |、   ヽ |! |
       O'ri!l  |   、;/  '/ `O  ,!ノ /   やらないか
         \ヽ  -===-‐ /    く 」'
          .ヽ、\  'T'' /    _ノノ
          /i/ l ヽ _,/|、
    ,.、-  ̄/  | l    / | |` ┬-、
    /  ヽ. /    ト-` 、ノ- |  l  l  ヽ.
  /    ∨     l   |!  |   `> |  i
  /     |`二^>  l.  |  | <__,|  |
_|      |.|-<    \ i / ,イ____!/ \
  .|     {.|  ` - 、 ,.---ァ^! |    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l
__{   ___|└―ー/  ̄´ |ヽ |___ノ____________|
  }/ -= ヽ__ - 'ヽ   -‐ ,r'゙   l                  |
__f゙// ̄ ̄     _ -'     |_____ ,. -  ̄ \____|
  | |  -  ̄   /   |     _ | ̄ ̄ ̄ ̄ /       \  ̄|
___`\ __ /    _l - ̄  l___ /   , /     ヽi___.|
 ̄ ̄ ̄    |    _ 二 =〒  ̄  } ̄ /     l |      ! ̄ ̄|
131以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 22:23:15.16 ID:UFDcW2dP0
132以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 22:28:49.21 ID:jDRL8IP2O
今日の晩御飯はエターナルフォースブリ大根


保守
133以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 22:29:35.86 ID:RSDY8OOOO
うげっ!苦っ!柿苦っ!

だ、誰か甘いものくれ…
134以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 22:32:49.05 ID:TvlrEyGZO
俺の名はキョン。
今とある同好会のスパイをしている。
その同好会はSOS団。
涼宮ハルヒ率いるその他の皆さんが宇宙人(ry等を探し出して一緒遊ぶというなんとも馬鹿馬鹿しい部活である。
135以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 22:34:03.78 ID:b0ZwYrDwO
>>133
とても奇妙な鰺のssありますが?長いような短いような不思議な物。
136以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 22:35:04.37 ID:RSDY8OOOO
>>135
待ってましたwww
137以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 22:35:57.07 ID:+u//XVLk0
>>135
SS投下に許可はいらないッ!
テンプレさえ読んでれば自由ッ!!
138以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 22:36:44.88 ID:RSDY8OOOO
>>134
これは続くのか…?
139知らぬが仏の『女。』心:2007/09/14(金) 22:37:27.95 ID:b0ZwYrDwO
朝。わたしは徹夜でゲームを攻略し、至福に包まれて登校した。
次はどのゲームをクリアしようか、などと考えることも幸せだ。
だがわたしの幸福はそんなちいさなことでは終わらない。
少し早めに登校して教室でうとうとする時間ももちろん幸せ。けど、私は満足しない。
幸せに貪欲なのだ。

半分眠りながら始業五分前の鐘が鳴る。ガラガラッ!!と慌ただしく教室の引き戸が開いた。
「はぁ……ぎりぎりだったな。おはよう。泉」
彼はわたしの前の席に着き、わたしに挨拶をした。
「おはようキョンキョン…。いやぁ朝五時まで徹夜しちゃったヨ…おかげで眠くてしかたない」
「お前の自業自得だ」
「キョンキョンならわかってくれるとおもったのに…ふぁ」
彼と話す少しの時間。これがわたしの幸福。
140以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 22:38:58.99 ID:bG/6Ay2LO
支援支援
141知らぬが仏の『女。』心:2007/09/14(金) 22:39:25.10 ID:b0ZwYrDwO
>>139


「うおおおぉ!!???」
パジャマ姿で俺は絶叫した。
なんでかって?真面目な学生は一時限目の授業の三十分前に起きたら驚くさ。
いかん、そんな冷静になってる場合じゃない。俺はパジャマを脱ぎ捨て、ワイシャツを引っ張り出しながらズボンを穿き、靴下を探す。
合計五分で着替えられた。奇跡だ。
まだ安堵するのは早い。俺は自転車にまたがり、学校へ急いだ。

キキィ!!と全力のブレーキングが周りにカン高い騒音を撒き散らす。ちなみにここは学校ではなくその前のコンビニだ。
許可を取っていない俺の自転車は学内に停めたのが見つかると撤去される。
ええい、そんなことはどうでもいい!!今は授業に間に合わせることが重要なのだ!!
142以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 22:40:25.68 ID:TvlrEyGZO
>>138
続けたいな
143以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 22:40:53.80 ID:b0ZwYrDwO
>>141


─────────────「おい、キョン!!泉!!」
ハッ!?唐突な呼びかけに反応し、目を覚ました俺は目の前の状況を理解するのに必死になった。
教壇に立っていたのは黒井先生──つまり今は世界史。もしくはHR。しかし教科書を手に持っているので授業だ。
そして俺の胸元の少し下に広がり、俺の顔の脂を吸ったノート。

…まずい。どうやら俺は授業中に寝ていたらしい。と言うより朝のHRから意識が飛んでいた。よく教科書用意できたな。
「キョン。後ろの泉も起こしや」
半眼で俺を見据えながら言われた。
後ろを見ると机につっぷしながら爆睡している泉がいた。
ぺしぺしと頭を軽くたたく。反応なし。
次はどうするか。
ふむ。長い髪に大半が隠れながらもはっきりと白さを主張する肌が目についた。
俺は次は頬をうにっと摘んでみた。柔らかい。
少しそのままいじっていたが反応が無い。余程深い眠りらしい。
「キョン。泉といちゃつくのはええがな、マジメに起こして授業うけろや」
失礼な。マジメにやってます。
144以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 22:41:50.96 ID:BSI2LaktO
「これは奇妙な鯵ですね・・・」
「パプワ君を思い出したヨ・・・」
「こりゃ、ハルヒが知ったら騒ぐだろうな・・・」
「うわっ・・・気持ち悪・・・」
「あの珍味とどちらが美味しいか分析すべき。」
「ふぇぇ、この脚線美が何とも言えませぇん」
「こいつにハンドボールを・・・無理か、足しかないもんな」
奇妙な鯵、それは脚の生えた巨大な鯵であった・・・。

「きっと皆、びっくりするわね・・・くっくっく!」
145以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 22:42:24.97 ID:+u//XVLk0
私怨
146以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 22:42:31.79 ID:b0ZwYrDwO
>>142
ちょっと待っててくれ。
>>143
意識を泉に戻す。
すやー。と心底幸せそうに寝ている泉を起こすのは心が引けるが、心を鬼にしよう。
口と鼻を摘む。
幸せそうだった顔の眉がハの字になり、眉間にシワがより始める。
やがて息苦しくなってきたのか体がもぞもぞと動き始めた。そろそろだな。
泉の目がハッと開き、その時点で俺は手を離す。
ぶはっ!!と酸素を求めた肺が口から空気を大量に吸い込んだ。
泉が酸欠で顔を赤らめながら俺を見た。
「な、なにすんのさキョンキョン!!」
おはよう。目は覚めたか?
は、と気づいた表情になり教壇を見つめた。
「泉ぃ。78ページからウチが良いって言うまで読みや」
そんな泉に先生からのプレゼントが来た。先に起きれて良かった。
147以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 22:43:52.70 ID:b0ZwYrDwO
>>146
キーンコーンカーンコーン…
かすかな残響を残す鐘が一時限の終了を知らせた。
「泉ぃ、キョン、この後職員室までプリント取りに来い。命令や」
おそらく睡眠学習を実行していた俺らに対するペナルティだろう。
あの後の授業中ずっと教科書を読まされた泉などもう半分涙目だ。
それでも渋々ながら俺と泉は職員室へと向かった。


「重いよキョンキョン…か弱いオンナノコをいたわってあげようってつもりは無いのかい?」
我慢しろ。俺も重いよ。
俺の両手を塞ぐ程大きな段ボール箱。中身は講習会で使う教科書らしい。
一冊は重くないものの、一クラス分の量ともなればかなり重い。泉も同じ物を運んでいる。
「キョンキョン前大丈夫〜?」
大丈夫だ。
身長の低い泉の顔は、段ボール箱に隠れてしまっている。階段を上り下りするときはかなり危ないだろう。
「大体これは体罰じゃないカイ?損害と賠償金を請求するよ!」
フラフラと危なっかしい足取りで歩く泉。確かに賠償金取れるかもしれない。
そのときは俺も一枚………。
「キョンキョン?どうしたの?」すまん、用事ができた。
先に行っててくれ。
「ちょ、キョンキョン!?」
俺はその場に段ボール箱を置き、視界に入った人物を追った。
148以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 22:45:08.81 ID:UFDcW2dP0
支援
149以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 22:46:23.38 ID:b0ZwYrDwO
>>147
そこの不審者。部外者は立ち入り禁止だ
俺の声に反応したのか、そいつはその場に立ち止まり振り返った。
「お久しぶり」
その女に俺は見覚えがあった。名前も知っている。
誘拐犯。何しにきた。
「もぉー!!私は橘京子!!人聞き悪いこと言わないで下さいよ!!」
そうか。ところで誘拐犯がウチの制服を着て何をしてるんだ?
「せめて橘ってよんでください」
誘拐犯。
……やべ。ちょっと涙目?
「………フッ……フッ」
ヤバい?!泣き始めた?!
ちなみに余裕で今は休み時間。人影もそこらにあり、女を泣かしている俺は注目されていた。
………橘。
そう言った途端に震えてた体はピタリと止まり、涙も止まっていた。
150以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 22:46:45.04 ID:u0xN0B2M0
『支援する』と心の中でそう思ったなら!そのときスデにその行動は終わっているんだからな!

『支援した』なら使ってもいい
151以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 22:47:00.61 ID:b0ZwYrDwO
>>149
「はい♪」
何の用なんだ?いい加減正直に話せ。
「んー♪内緒です♪……ってのは嘘です!!ちょっとその目は怖い!!」
少し眉間にしわが寄っていたらしい。元々細い目が更に細まっていたのだろう。
「って言うより、アナタには何もできませんよ?」
それでもいいから話せ。
「アナタの周りの親しい女性を調べていただけです。以上」
は?それだけか?……っ!?逃げんな!
バッと身を翻して橘は逃げ出した。
クソッ!早い!!
俺が突き当たりの階段にさしかかる頃には既に階段を降りきっていた。
キーンコーン……
ちっ……休み時間終わっちまったか。
俺は置きっぱなしのクソ重い段ボールの事を思い出し、更に今逃げた橘のことを考えると頭が痛くなった。
152以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 22:47:11.85 ID:TvlrEyGZO
>>146
ああ、大丈夫だよ。
どうせ続き考えてなかったからね。
153以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 22:48:31.12 ID:b0ZwYrDwO
>>151
重い段ボール箱を無理やり肩の上に持ち上げ、少し急ぐ。
休み時間が終わってしまった。
どすん、どすん、と階段を降りていく。
教務練を通ってこのままいけば、青い髪の女が倒れていた。
「────え」
まるで他人が喋る声のように自分の声が聞こえた。


まさか、橘か?
このためにこの学校に来たのか?
ふざけるなよ?おい。
待て。まだ決まってはいない。落ち着け。見ろ。胸が上下している。まだ大丈夫だ。

スゥ、

俺は走った。
余計な事は考えるな。大丈夫だ。ただの事故だ。
走る。
橘があそこで逃げたなら追いつかない。決めるのはまだ早い。
走る。
あれは俺の周りの女に危害を加えるって意味だったのか?
ついた。
ガラッ!!
予想より少し大きめに音が鳴った。力が入っていたらしい。
びっくりした顔のまま固まっている先生。

ああもう!!先生!!急病人なんです!!早く!!
154以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 22:50:10.55 ID:b0ZwYrDwO
>>153

「いやぁキョンキョン心配かけた?ゴメンよ」
あの後俺は場所を教えたが、実際には俺はパニックになっていたらしく、説明の体をなしてなかった。
何を言ってもあの、だのその、だのしか出てこなかった。
階段の下、と言ったがどこの、という言葉が出ず、焦った俺は保険医の手をつかみ現場に走って事なきを得た。
「いやぁ階段に露が溜まってて滑っちゃってね。そこにアレが落ちてきてね?」
マジで心配したんだぞ。
実際はただ頭を打って、失神しただけらしい。
「泉さん。もし目眩や吐き気があるなら早めに申告してね?脳震盪や骨折の可能性もあるから」
「はーい」
とりあえずこれで一安心か。
「この時間はとりあえず休みなさい。彼氏さんも一緒でいいわよ」
ありがとうございます。だけど彼氏じゃないですよ。
「そ、そんな…キョンキョン!!あの2人で過ごした時間は一体!?」
記憶を捏造するな。
「二人の初めての協同作業を忘れたの?!」
段ボール運びか?
俺らのそんなやりとりを保険医は笑いながら見ていた。
155以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 22:52:04.76 ID:b0ZwYrDwO
>>152ちょwwww
>>154


古泉。お前はどう思う。
「…杞憂なら良いのですが、もしかしたらあなたの周りの女子を剪定するつもりじゃないでしょうか」
ムカつくほど整った顔立ちを少し曇らせながら古泉はそう言った。
剪定?
「ええ。あくまでも想像ですが。
佐々木さんの閉鎖空間には何も出たことがない、と前に言いましたね?」
橘の話を聞く限りじゃな。
「前に涼宮さんがあなたと2人きりで閉鎖空間に居たことがありましたね?」
忘れろ。
「それは無理です。
…たぶん、あなたがアダム、佐々木さんがイブとして新しい世界を造ろうとしている。その前準備ではないでしょうか」
どういうことだ?
余りに飛躍しすぎた論理についていけない。そんな俺を呆れたように見つめる古泉。
「まず、佐々木さんはあなたに恋心を抱いている」
それはあいつのために言わせてもらうが、
「それはない、でしょう?主観の言葉は信頼性に欠けます。
そして閉鎖空間が造れる…これは明らかです。そして橘はあなたを導ける。
後はあなたと佐々木さんの2人っきりの閉鎖空間を造れば終わりです」
……サッパリだ。まずなんで泉や柊とかが狙われそうになる?
156以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 22:53:23.97 ID:+u//XVLk0
私怨
157以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 22:53:56.04 ID:b0ZwYrDwO
>>155
「あなたが好きになられては困るからです。
例えば前のように2人っきりの閉鎖空間にあなたと佐々木さんだけで、主犯格が佐々木さん。
どう止めますか?」
まずアイツはそんなことはしない。仮にしたとしても止めろ、って言えば止めるだろ。
「そこです。恐らく佐々木さんはあなたに強気に出ないでしょう。それどころか今のようなただの友達関係を崩したくなくて止めるでしょう」
お前はまわりくどいんだよ。
「そうですね。簡潔に言えばあなたに佐々木さんを選ばせる為に周りの人をどけてしまおう。
そして力を失った涼宮さんの世界を孵化させること。
これが僕の推論です」
158以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 22:55:41.16 ID:b0ZwYrDwO
>>157
…俺はどうすればいい?
冷や汗で俺の背中がベトベトなのがわかった。
「とりあえず今日を乗り切って下さい。明日までに護衛をつけます。
とりあえず僕の見立てでは泉こなた、柊かがみ、涼宮さんの三人が狙われる可能性があります」
泉と柊とハルヒか…。
「涼宮さんには常に護衛が居ます。なのであなたは泉さんを、僕は柊かがみを見張ります」
わかった。頼んだぞ!
極秘の会談を終えて互いに教室に戻った。


教室に戻ると、つかさが泉の席で俺を待っていた。
「キョン君待ってたよー」
朗らかな笑顔でつかさは俺を出迎えてくれた
あれ?泉はどうしたんだ?
「それだけどね、こなちゃんまた保健室に行っちゃったんだ」
え?ちょっと待て、一人でか?。
「うん」
…マズくないか?俺が橘ならこんなチャンスは逃さないぞ?
悪い。つかさ、サボるってこと言っておいてくれ。
「え、キョン君?!何?!」
つかさの疑問を解く暇なぞ無い。俺は再び保健室に急いだ。最悪の事態さえあり得るのだ。
159以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 23:00:32.91 ID:b0ZwYrDwO
>>158
>>158
泉っ!!!
保健室のドアをガラッとまた力任せに開けてしまった。
「おやキョンキョン。どうしたんだい?」
どうしたってのはお前の方だ!何があった?
ん、と右手を挙げた。その指先が包帯でくるまれている。
「突き指よ。心配した?」
クックックッ、とまるで悪役のような笑い方をする保険医。
「やっぱりあなた達付き合ってるの?彼氏の心配性は異常よ?」
いいえ。全くの事実無根です。
「一緒に寝たこともあります」
「あらやっぱり。彼氏さん、照れ隠しも程々にね」
だから
「はいはい。お大事に」

閉め出された。
160以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 23:01:32.43 ID:b0ZwYrDwO
>>159

なんで突き指したんだ?
「あのときに…できちゃったみたい」
変な言い回しをするな。あの保険医絶対誤解したぞ。
「別にイイジャン」
俺が良くない。
「そうかい…ところでキョンキョン」
なんだ?
「こんな指だしサ、ノート後で移さしてくれない?」
別にいいさ。その指じゃしょうがない。
「やたーっ!!」
そんな嬉しいものかねぇ…?
あの勉強嫌いの泉がノートを写したい、という異常事態は橘の事でいっぱいの俺の頭はスルーした。
161さるさんと改行怖い:2007/09/14(金) 23:02:56.85 ID:b0ZwYrDwO
>>160
キーンコーンカーン……
やっと終業をつげる鐘がなり、俺はぐったりと机に突っ伏した。
後ろの席には満面の笑みを浮かべる泉がいる。
はぁ…人が気を使っているのを良いことに使いやがって…

泉の悪行のガイドライン
・手が使えないのに丼ものを頼み、俺が食わせた。
・掃除中、手が使えないので変わりに俺が。
・手が使えないのは関係なく、ジュースを買いに行かされた。
・手が使えな(ry
・手(ry

後少しだ。後少しで…
「キョンキョン帰ろうZE☆」
この小さな悪魔に付き合わずにすむ。
「こなちゃーん!帰ろ!!」
「こなた、帰るわよ」
「こなたさん、帰りましょう」
みんなが来た。とりあえず泉が家に帰るまで見届ければいい。
さぁ、とっとと一緒に帰れ。
「キョンキョンも一緒にいい?」
ちょ、何ぃ!?
「今日はキョン君こなちゃんにべったりだしね」
「わ、私は別に…ってつかさ?何それ初耳」
「いいですよ」
神様。てめぇ何考えてやがる。いつかハルヒけしかけてやるから覚えてやがれ。
「さー帰ろうZE☆」
162リアルフラクラって怖いよね:2007/09/14(金) 23:04:09.27 ID:b0ZwYrDwO
>>161

校門にさしかかり俺は自転車のことを思い出した。
すまん、泉。ちょっとここで待っててくれ。
「どうしたんだい?」
自転車をコンビニに停めっぱなしなんだ。取ってくるから待ってろ。おい。なんだこの手は。
俺は制服の裾をしっかりと泉に捕まれていた。
「乗 せ て ☆」
…なんなんだ?コイツはこんなに居丈高だったか?
「キョンキョン〜指が頭が痛むんだよ」
…まさか俺が泉が階段で転んだ事を気に病んでいると思っているのか?
まぁ、別に都合はいいから訂正はしないでおいてもいいか。
別にいいぞ。だがかがみとかはどうするんだ?
「そうよ!!こなたばっかり」
「お姉ちゃん邪魔はだめだよ。じゃあね〜こなちゃん」
「こなたさん、また明日」
おう。じゃあ行くか。
「かがみん!!また明日!」
うわすっげえ笑顔だ。それに対してかがみが般若になってる…なんでだ?

…………まぁ、いいか。
163以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 23:05:03.09 ID:i9UKAsMg0
私怨
164以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 23:05:18.61 ID:b0ZwYrDwO
>>162
秋の午後の風は少し夏服には冷える。
ましてや自転車の上なら更にだ。
「ねぇ、キョンキョン」
なんだ?
俺の腰に抱きつく形で掴まりながらこなたが何かを聞いてきた。
「今日はゴメンよ」
別にいいさ。人をこき使ってすまないと思えるだけどこかの誰かよりマシだ。
「キョンキョンは優しいねぇ。惚れちゃうよ?」
はいはい。そういうのは谷口辺りに言ってやれ。喜ぶから。
軽い坂に差し掛かり、ペダルを漕ぐ足に力を入れた。
「…さすがに簡単にはフラグ立たないか」
せッ!!…何か言ったか?
二人だと少しキツい。いくら泉が軽くても30kg以上はあるだろう。
「いんや、何も。キョンキョンはツンデレだねって」
言ってるじゃねえか。てかツンデレって何だ。
ギイッギイッと自転車のフレームが軋む音が響く。

汗と秋風に冷えた体に泉の腕と頭の熱が心地良かった。
165以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 23:06:24.59 ID:b0ZwYrDwO
>>164


「ご苦労さん。キョンキョン」
あぁ。意外と疲れた。
「明日もノートとか宜しくね?」
………あぁはいはい、わかりましたよ。
乗りかかった舟だしな。
正直かがみとかに頼めばいい話だが、別のクラスなので先生が違ったりするので駄目だ。
つかさやみゆきさんは笑っているだけで駄目だった。何故だ。
「じゃあね〜☆」
またな。
バタンとドアが閉まり、周りの人影を確認したが誰も居ない。橘らはいないようだ。
ヴーッと携帯が震えた。
古泉から護衛の手配ができたとのメールだ。
やれやれ。これで一安心か。
166以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 23:07:51.52 ID:b0ZwYrDwO
>>165
某駅前喫茶店。

「うふふ」
「ずいぶんと嬉しそうだね」
佐々木さんがあたしの顔がゆるみっぱなしなのを少し不思議におもったらしいです。
「いいことがあったんです」
「頭がやられたかと思ったぞ」
「パンジーさんは黙ってて下さい」
この至福の時を邪魔されたくありません。
「パン────ジ───ー─?」
「パンジーってなんだ」
「パンツをじーっと見るのが好きな人、の略です」
まぁ、この未来人をいじるのも楽しいんですがね。
「パ────ンツ──好き──?」
「おい待てこらスカートをこんな所でたくしあげるな橘見てないで注意あああーっ!!脱ぐなっ!!」
キョン君に彼女も居ないってわかったし、写メも手に入っちゃった♪本当にいい日だった♪
「橘ァ!!いい加減、ちょ、上まで脱ごうとするな!!」
「橘さん、どんないいことがあったか教えてくれないのかい?」
えへへ。禁則事項です♪
「それはセリフが違っ!!」
「私───好──き?」
あー、ホント幸せです。『女。』の幸せですね。
167以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 23:09:46.23 ID:b0ZwYrDwO
>>165
「もしもし!!?こなた!!?」
「なんだいかがぶー?」
「かがぶー言うなっ!!あんたキョン君にあんな事やこんな事させたって!!??」
「ほら、突き指しちゃってサ」
「あんた両利きでしょうが!!何してんのよ!!」
「たまにはらぶらぶしたいのサ」
「ちょっと!!らぶら」プッ。
プーップーップーッ……
電源切れちゃったのかな?
かかみん。恋の争いは熾烈なのサ。治るまではキョンキョンとのらぶらぶな日常を楽しませてもらうヨ。
「…はぁ、明日が待ち遠しいナァ」
溜め息を吐き、頬を軽く染めるこなた。
その姿はまるで恋する『女』。
168以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 23:11:37.26 ID:b0ZwYrDwO
>>166-167
護衛1「なぁ」
護衛2「なんだ」
護衛1「古泉の話本当かねぇ」
護衛2「さぁ」
護衛1「無駄骨っぼくないか?」
護衛2「言うなよ…」
護衛1「これ…残業手当てつかないんだぜ…」
護衛2「マジで?」

キョン「橘の動きが掴めない?」
古泉「ええ。ですから念には念を重ねて護衛を二倍にしようと思います」
キョン「大丈夫か?」
古泉「皆さん、世界を救うために頑張りますから」

護衛1「俺明日デートなんだよね。行けるかな…」
護衛2「今日なにもなければ行けるだろ…常考」
護衛1「ですよねー」
護衛2「たぶんねー」
護衛1「彼女誕生日でねー」
護衛2「…そりゃ行かないとまずいな。頑張れよ?」
護衛1「俺…明日プロポーズするんだ」
Prrr
護衛2「あ、電話来た」
169以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 23:14:20.11 ID:b0ZwYrDwO
おわり。


男から見るとシリアス。
女から見るとスウィート。
客観視するとナニコレ?



以上、 知らぬが仏の『女。』心 でした。
170以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 23:18:45.46 ID:l+VmidTJ0
171以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 23:22:06.40 ID:i9UKAsMg0
>>169
GJ!
こういう多面性のある話が大好物な俺ガイル。
172以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 23:24:17.71 ID:Jxh9bqUG0
>>169
乙彼。
このスレで佐々木組が出てくるのは珍しいなぁw
173以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 23:29:40.95 ID:bG/6Ay2LO
知らない名前が出たのは置いといて、>>169乙!

次回作は護衛1に何かある様な出来事が彼女らに起こるって事だな。
174以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 23:38:33.34 ID:bG/6Ay2LO
保守してみる
175以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 23:46:40.51 ID:0D5Jq6/qO
長門「ゆるしはあなたが食ったカレーにこいな… 私たちははじめっからあなたをゆるす気はない」
白石「あ…あきら様から前金をもらってる…そっそれをさしあげますので…」
長門「やれやれ…あなたは正真正銘の史上最低な男…あなたのツケは金では払えないィィィッ!!」

長門「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオオラオラオラオラーッ!!
オラアアアアアァァァァァッ!!

オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラーッ!!」

白石「うげっぐあっ〜!!」
長門「…ツケの領収書」
176以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 23:54:29.99 ID:w+3cPuRQ0
ほしゅ
177以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/14(金) 23:57:16.89 ID:Jxh9bqUG0
次の投下を待ちつつマターリ保守
178オールスター作戦:2007/09/15(土) 00:02:06.79 ID:klPkb0ITO
「誰よ、あのコ」
「誰っていっても、いっぱいいるからな」
「じゃあ端から説明しなさいよ」
「何故、そんな面倒な事を」
「いいから!」
という訳でして。
「1番、古泉一樹です。」
「「お前(古泉君)はいい、黙ってろ(黙ってなさい!)」」
「えと、日下部みさお。 とりあえず柊についてきただけだぜー!」
「峰岸あやの、この子についてきました」
「柊かがみよ、いちゃ悪い?」
「お、お姉ちゃん落ち着いて! 私はつかさ、見ての通り姉妹です」
「私は泉こなた、この銀河を統轄する・・・あ、忘れた」
「小早川ゆたかです。いつもお姉ちゃんがお世話になってるみたいで」
「岩崎みなみ、ゆたかとは親友です・・・」
「田村ひより、漫画家希望ッス!」
「パティデス、ひよりサンとは同じアナのムジナでス!」
「黒井ななこや、つか先生くらい覚えとき」
「谷口です!」
「八坂こう、キョンとはゲーム仲間だ」
「天海ふゆき、元気な涼宮さんには縁が無いかも知れないけど、保健医をやっています」
「おはらっきー☆ アイドルの八神あきらでーっす☆」
「佐々木、でいいよ涼宮さん。よろしくね? 久しぶりだというのにその顔はなんだ、キョン。何をそんなに呆気に取られているんだい?」
179以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 00:05:18.16 ID:2QVWxQc9O
俺は今ハルヒの手をとって走っている。
なぜかって?長門に聞いてくれ。
つっても、長門は今話せる状況じゃないから俺が話す事にする。

簡潔に言うと世界中に居るヒューマノ(ryがハルヒの命狙っているらしい。
長門は止めようとしたが、捕まってしまったらしい。朝比奈さんは先日から行方がわからない。
古泉は、この事件について色々と調べている。
ハルヒは―――――自分が何故狙われているのか解らず、俺と逃げている。










涼宮ハルヒの孤立
180オールスター作戦:2007/09/15(土) 00:07:04.84 ID:klPkb0ITO
>>178
「九曜――――周防―――ゲマズ―――よってく?」
「橘です」
「白石みのるです!バイビー」
「ふ、ふぇ? ここどこですかぁ? 私なんでここにいるんですかぁ?」
「長門有希。 あなたの瞳はとても・・・ユニーク。」
「にょろ〜ん、スモークチーズはあるかいっ?」
「やっほー、ゆい姉さんだよ!」
「高良ゆかりです、おしゃべりなら負けないわよ」
「柊まつりです、なんだかもうわからないわね。」
「そこの君達、ハンドボールやらないか!?」
「うん、それ無理♪ じゃあ、死んで?」
「ホンジュラスに・・・」

「ち、ちょっとキョン・・・。団員のみんなはわかるけどね?」
「あ、あぁ」
「あんた、どんだけフラグ立てれば気が済むのよぉ―――――!!」
彼も凄いですね。しかし、全員喋り終わるまで暇でした。

「私は高良みゆき、調べ物が好きで・・・って、みなさんどこへ?」
みなさんなら、彼を追い掛け、そして太陽を目指し、地平線は何処まで伸びているのかという勢いで走って行きましたよ?
「あなたは?」
「みゆきさんを待っていたんですよ、こんなものしか渡せませんが」
僕がみゆきさんに渡したのは一冊の恋愛小説でした。
これを読んでどんな感想を持たれるのか、楽しみでもあり、ちょっとした恐怖でもありますね。
181以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 00:07:22.14 ID:1zYBVC5p0
何だ・・・一気に2作品投下ktkrか?
182以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 00:07:46.96 ID:9DeNY38N0
>>179
これは……長編?
だったら支援
183以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 00:08:50.11 ID:hjyzFVbB0
>>180
まさか…BL小説…?
184以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 00:16:43.36 ID:klPkb0ITO
>>183
古泉君から渡された一冊の本、家に帰ってから紐解いてみると・・・
キョン「ど、どうしたっていうんだ古泉!」
●くキョンタンのアナルを求めて、僕のテドドンが高鳴るのですよふんもっふ!
キョン「アッー!アナルだけは!アナルだけは!」
というような内容がみっしりと詰まっていました。
彼がそういう趣味というのも意外ですが・・・これの登場人物が本人であることから、自筆である事がわかります・・・。
私はその本を一度は投げ出したのですが・・・
続きが気になるというか、その・・・興味が湧いて来てしまって・・・
結局、読破してしまいました・・・。
185以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 00:17:46.07 ID:2QVWxQc9O
>>179
あ、言っとくけど続かないよ。
俺本編わかんないから。
186以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 00:25:52.87 ID:RBqAIeuyO
保守
187以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 00:27:17.80 ID:j6AYq1f8O
保守
188以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 00:27:42.14 ID:9DeNY38N0
落ちるの速いな……
●<アッガーレ!
189以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 00:30:37.49 ID:JHStL/X50
190以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 00:30:57.54 ID:C19fstX8O
ちょwwwww
らき☆すたのラジオにみさおwwwww
191以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 00:36:56.41 ID:RBqAIeuyO
>>185
期待したい書き始めだったのに…
192以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 00:38:36.26 ID:ZaMv0kKVO
私、キョンこと《禁則事項》は、ア〇ルを狙われています。
なぜ、誰に、ア〇ルを狙われているのかはわかりません。
ただひとつ判る事は、古泉一樹と関係があると言う事です。
ハルヒとこなたは犯人の一味。他にも学生が4〜5人以上。どす黒い心を所有。
白石をもう一度よく調べて下さい。生きています。
谷口の死は未知の体験によるもの。証拠の古泉の注射器はこれです。
どうしてこんなことになったのか、私にはわかりません。
これをあなたが読んだなら、その時、私は手遅れでしょう。
…正気であるか、ないかの違いはあるでしょうが。
これを読んだあなた。どうか後ろに気をつけて下さい。
それだけが私の望みです。

キョンこと《禁則事項》
流れ的にこんなのが浮かんだ俺自重。ss投下マダー?
193以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 00:42:59.50 ID:RBqAIeuyO
投下始まれザマスよ
194以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 00:48:56.15 ID:2QVWxQc9O
>>191
悪い、続ける気だったんだがなんかやる気が失せた。
195以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 00:52:24.81 ID:EjZmG00WO
>>194
何故
196以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 00:54:08.43 ID:FAF89KZ1O
投下を躊躇っている職人に燃料投下







していい?
197以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 00:55:40.35 ID:owuU+27iO
>>196
イイヨイイヨ



…俺は寝るけどw
198キョンがギターを始めるようです ◆I6QqpqKJmg :2007/09/15(土) 00:56:36.72 ID:FAF89KZ1O
谷口「うっは〜…こりゃ目の保養になるねぇ。キョン、俺この合宿来て良かったよ!」
そりゃ良かったな谷口、だけど俺は少し後悔している。………何故かって?ヒントは二つ、片手のサンオイル、うつ伏せになっているちびっこ………もうお分かりだろう
こなた「ほらほらキョンキョン遠慮しないで、ぺたーっと塗って」
ハルヒ「次は私よ!いつまでもチンタラしてないで早く!」
かがみ「なっ……」
こういう事だ。では説明する為に時間の方を一時間前に戻らさせてもらおう。俺達がスタジオで練習していた一時間前に――
――スタジオ――
ハルヒがインギーとなり、長門がスティーヴ・ヴァイと化した時、赤い外枠に彩られたスタジオのドアがゆっくりと開いた
森「みなさん、練習にご精が出る中失礼します。食事の準備が出来ましたので一階の食堂へどうぞ」
●3● (ハルヒ)「アラ?もう二時間経ったかしら。じゃあみんな楽器片付けて」
もはや顔まで貴族…もといインギーと化したハルヒの一言で俺達ギターパート以外のやつら――ベース、ドラム、キーボードも後片付けを始めた
こなた「うへぇ〜二時間ぶっ続けでドラムはキツイよぉ」
みくる「わ、私も……脚が……」
ドラム組は体力切れかかっているな。朝比奈さんはツーバスを踏み過ぎたらしく生まれたての山羊よろしく脚がプルプルしてるし、こなたに至っては一切腕を上げようとしない。やれやれ、これじゃあ先が思いやられるぜ
つかさ「古泉君、指が……」
古泉「おや?スティーブ・ハリスみたいになってしまいました」
変態――もとい古泉の指はアイアンメイデンのベーシスト、スティーブ・ハリスのように血を流していた
つかさ「ばんそうこ、ばんそうこ!」
ペタッ…
古泉「あ、ありがとうございます……つかささん」
あれ?古泉、お前男にしか興味無いんじゃなかったっけ?何故つかさから顔を反らす
●3● (ハルヒ)「じゃあみんな行きましょ。キョン、アンタは書斎室行って谷口呼んで来なさい!」
へーへー、わかりましたよ。それよりその顔はもう辞めろ、長門がマネをしだすぞ……多分
かがみ「じゃあ私達先に行ってるね」
みゆき「お先に失礼します」
全員を見送った後俺は辺りを見回し――やっぱり良いな、こういうの――改めて実感した。『一人でギターを何十時間も弾くより他人と一時間、いや……三十分弾いた方が効果的だ』さぁ、誰の格言だったか
199以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 00:58:32.37 ID:2QVWxQc9O
>>195
第壱に眠い。弐に旅行帰りできつい。参に長くなりそう。故に無理と察した。
200以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 00:58:33.78 ID:ZaMv0kKVO
支援

>>194
やる気が出るようにお茶を いっぱい どうぞ。
     且且~
     且且~
 ∧_∧ 且且~
(´・ω・)且且~
`/ヽO=O且且~
/  ‖_‖且且~
し ̄◎ ̄◎ ̄◎

まあ、なんだ。頑張って下さい。
201キョンがギターを始めるようです ◆I6QqpqKJmg :2007/09/15(土) 00:59:53.03 ID:FAF89KZ1O
ともあれボケッとしている暇は無い、早いとこギターを片付けて谷口を呼びに行かねばな。ハルヒの逆鱗に触れるのもおっかないし
キョン「ん?」
不意に俺は妙な物を見つけた。いや、妙な物ではないな。只、その場にそぐわない物を見つけたんだ
キョン「何だこの絆創膏…」
絆創膏だったらさっき古泉がつかさに貼ってもらっていた、しかし。この絆創膏は…使った後だ、それも――真っ赤に
キョン「…あのバカ」
血が出たのはさっきのが最初ではない、前から出ていたんだ。それを隠しやがって……普段はこういう事には力を入れそうに無いクセに……アイツ
キョン「…今度セッションでもしてみっか」
ポツリと呟いて出ていく、絆創膏は――ポケットの中へ
――一階書斎―― 谷口「WAWAWA…何だこりゃ…こんなの弾けんのか?」
コンコンッ
谷口「あ、どうぞ」
キョン「どうだ?はかどってるか?」
谷口「おう、バッチリだぜ」
そうか、それなら良かった。なんせハルヒの事だスコアが見つからなかったら耳コピしろと言いかねん。谷口、お前は本当に良くやってくれた。感謝する!
キョン「おっとそうだ、昼飯の準備が出来たらしいぞ。早く行かねぇと何か言われちまう」
谷口「何?!もしかして森さんの手作りか?!」
キョン「多分な」
谷口「よっしゃ、テンション上がってきたぜ!」
――一階食堂――
スタジオで時間をくってしまい谷口と話をしてまた時間をくってしまい、さぞかしハルヒの機嫌は噴火寸前の火山のようになっているだろうと予想していたが
ハルヒ「あら、遅かったわね。早く食べないとアンタ達の分無くなるわよ」
意外にも大人しかった。まぁそうだろうな、バイキング方式で好きなだけ食えるとなっちゃ怒る気も無くすからな。んじゃ、俺も何か食べよう……あんまり腹は減ってないけどな
かがみ「遅かったわね、スタジオで何かあった?」
パンとサラダ、スープといった昼飯としては比較的質素な食事を食べている時、不意にかがみが話かけてきた
キョン「いやぁな、こんなの見つけて」
取りい出したるは先ほど拾った絆創膏。おそらく古泉が前から付けていた事、そして古泉がそれほど努力していたであろうという事をかがみに話した
かがみ「本当だったとしたら凄いわね…今まで変態扱いしてたのを謝らなきゃね」
キョン「いや、それほどしなくても良いだろう。アイツはそういうのを気にするタマじゃない、俺達の接しかた一つさ」
202キョンがギターを始めるようです ◆I6QqpqKJmg :2007/09/15(土) 01:02:54.14 ID:FAF89KZ1O
かがみ「うーん……そっか、それもそうね」
そんな話をしていると思いついたようにハルヒが口を開いた
ハルヒ「午後からは海行くわよ。みんな服の下に水着着て、あと着替えは女子は私の部屋、男子は古泉君の部屋でね」
なんと、初日から海か。まあ、ちょっと左手も疲労が溜ってきたようだしここはハルヒの思いつきに感謝して波に揺られながら休むとするか
かがみ(よっしゃー!最初のチャンス到来!ここが重要よ、私ファイト!)
こなた(しめしめ…ここで一気に他と差をつけるチャンスだ!ギャルゲエロゲで培った経験、ここで発揮!)
なにやら悶々とした空気を感じるな……いや、それはこの際どうでもいい。早いところ古泉の部屋に行って水着を着ないとな。おい谷口早く食って行こうぜ
谷口「フゴッ…ちょっと待てよ」
――古泉の部屋――
女連中が来る前に速攻部屋に戻り水着をふんだくって古泉の部屋に行った時にはやつは――古泉は――既に着替え始めているところだった
古泉「おや?水着を取りに行った割には随分と早かったですね」
キョン「まあ女連中が着替え始めるのに出くわしたら一生軽蔑されるかもしれんからな。俺だってそれは御免被る」
谷口「チィース、あれ?キョン早いじゃねぇか」
お前まで言うか…谷口。バカ言ってないで早く着替えようぜ、こちとら早く海に行きたくて仕方ないんだ
古泉「気が早いですね…」
――ロビー――
着替えをさっさと済ませた俺はまだ手間どってる谷口をほっといてこれまたロビーへさっさと来てしまった。
古泉も早い内に着替え終わっていたがそこは部屋の主故谷口の着替えが終わるのを待っとかなくてはならなくなった。…だが直ぐに来るだろう
かがみ「あれ?キョン君だけ?」
キョン「そっちもまだか…」
一人ロビーでスコアを読んでいるといち早く着替えを終えたであろうかがみが話かけてきた
かがみ「こっちは大変だったわ…ハルヒが襲いかかって来るんだもん。……まぁ襲われたのは朝比奈さんだけなんだけどね」
やっぱりな、アイツの事だからやると思ったぜ。朝比奈さんには悪いが身代わりになってもらったな、後でそっとかき氷でも奢っておこう
こなた「やぁやぁお待たせキョンキョン、かがみ」
みゆき「お待たせしました」
つかさ「お待たせ〜」
おっともう着替え終わったか。それにしても古泉と谷口は遅いな……谷口が襲われてなければ良いんだが……
203以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 01:03:59.25 ID:RBqAIeuyO
支援
204以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 01:07:04.82 ID:Sqa1eeCQ0
>>202の優しさに惚れた支援
205キョンがギターを始めるようです ◆I6QqpqKJmg :2007/09/15(土) 01:10:03.35 ID:FAF89KZ1O
谷口「遅くなってスマン!」古泉「同じく遅れて申し訳ありません」
心配は無用だったな、後はハルヒと長門と朝比奈さんだけか。ハルヒや朝比奈さんはともかく長門は水着なんて着るのか?あの長門が……
キョン「似合わねえな……」
ハルヒ「みんなお待たせ!じゃあさっそく行きましょ、海まで十分もかからないらしいわ」
やっと来たな、朝比奈さんはもう涙目だ。いつも通りって言ったらいつも通りだけどな。長門は柄にもなくビーチボールを抱えてて……何だその容器は
長門「秘密」
そうかよ、まぁ悪い物じゃあなさそうだし別段ほっといても良いか
ハルヒ「ほらほら、早く行くわよ!今は一分一秒でも惜しいのよ!?わかったら、出発!」
海への道はハルヒの言っていた通り短く、それこそ三分もかからなかったんじゃないか?という程だった。車もそれほど走ってなく、いつもなら絶対に見られない景色をみながら。そして――
つかさ「キレイ……」
見渡す限りの、青い、透き通った――海
ハルヒ「やっぱり良いわね…海は」
今は、ハルヒの言っている事に同意してやる。いや、反論するやつなんかいないだろう。居たらぶっとばしてやる、そう思う程に――美しく――この海は、静かだった
古泉「感慨に浸っているところ申し訳ないのですが、泳ぎませんか?泉さんなどもうあちらへ走って行きましたよ」
かがみ「こなた!アンタ気が早いわよ!」
気持は分からなくもないぞ、こなた。そして、それに連れるように谷口も服を脱ぎだした、古泉も
谷口「さて、泳ぐぞ!古泉!」
古泉「はい」
いつもの笑顔で、二人は海へと走り出した。お前らいつの間にそんなに仲良くなった
……それにしても朝比奈さんとみゆきさんは……殺人的なスタイルをお持ちで、思わずみとれてしまいます……
かがみ「キョ、キョン君。この水着似合ってるかな?」
赤色のセパレート――そういえばかがみ達と一緒に水着を選びに行ったっけ。その時の水着がここでお披露目されるとは
キョン「……似合ってるぞ、かがみ…」
それは素直な感想だ。元々かがみだってスタイルは悪くないのだろう、スレンダーな身体にセパレートが…ピッタリだ
かがみ「うん……ありがとう!」
礼には及ばない。ありのまま、感じたまま、思うままに言っただけだ――
キョン「どうした長門?」
長門「これ」
そういって手渡されたのは先ほどの容器、サン…オイル?
206キョンがギターを始めるようです ◆I6QqpqKJmg :2007/09/15(土) 01:11:52.04 ID:FAF89KZ1O
おいおいこんなのどうしろってんだ?
長門「塗って」
……は?塗って?
キョン「まさかこのサンオイルを?長門、お前に?」
長門「そう」
……………えぇ!
まさか長門がこんな事を言い出すとは…予想もしてなかった。それに…もし長門に塗ってる最中に、俺の《禁則事項》が暴走をするかもしれない
キョン「いいのか…?俺で」
長門「あなた以外にはいない」
そりゃまた過大評価で。じゃあ塗るぞ、長門
ピチャ…
手にとったオイルを長門の背中に広げていく、陶器を扱うように、ゆっくりと広げていく
こなた「おや?キョンキョンながもんにはやって私にはやらないのかい?」
………わかった。やってやるよ
ハルヒ「その後は私よ!」
厄日か?今日は。早く海に入らせてくれ……
長門「もう大丈夫。次はこなたに塗ってあげて」
こなた「ほらほらキョンキョン遠慮しないで、ぺたーっと塗って」
ハルヒ「次は私よ!いつまでもチンタラしてないで早く!」
かがみ「なっ……アンタ達何してんのよ!」
やれやれ、かがみも来たな。どうやら俺が海に入れるのはまだ先になりそうだ……
To be continued……
207以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 01:12:17.50 ID:ydOXS5e+O
>>205長門かわゆす
208以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 01:15:25.06 ID:/qNVS/X10
支援
209以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 01:15:32.41 ID:FAF89KZ1O
投下終了〜毎度毎度の支援ありがとう。オマエラのおかげでやる気が出るってもんだ
俺の駄文がちょっとでも他の職人に火を付けられればな……



あと、岩崎みなみの想い人は今凄い事になってるww投下はまだ出来ないがな
210以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 01:15:56.44 ID:PCXox6JRO
乙!長門かわいいなあ…


CMで流れてた茅原実里のニューアルバムほしくなってきた
211以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 01:17:22.11 ID:Sqa1eeCQ0
>>209
投下乙!!
212以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 01:21:48.87 ID:dYIe451X0
>>209
GJでした〜。

>岩崎みなみの想い人は今凄い事になってる
wktk!

>>210
えるしっているか「茅原実里」の純白サンクチュアリィの音を下げると……
213以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 01:22:38.29 ID:PCXox6JRO
>>292
くやしく
214以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 01:23:26.02 ID:PCXox6JRO
>>212だったor2
215以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 01:27:12.85 ID:dYIe451X0
>>214
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm388016
ニコID無かったらスマン。
216以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 01:28:35.62 ID:p43scvVV0
スレタイかえるってのはもうやってないのか
217以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 01:29:27.03 ID:dYIe451X0
>>216
その代わりに>>1の名前が毎回変わるようになってる。
218以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 01:31:38.93 ID:7fq5UfA/0
そのほうが人が来るからな
おかげで人間は増えたが、住人の質が下がった
219以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 01:32:42.31 ID:dYIe451X0
>>218
シーッ!
それは<<禁則事項>>です☆
220以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 01:35:02.00 ID:ZaMv0kKVO
ふう。
所詮俺如きのヌクモリティなんて人には伝わらないものなのさorz

>>209
乙!想い人wktk


そして皆さんおやすみなさい。
221以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 01:35:22.41 ID:2QVWxQc9O
>>218
世界は改変されたんだ。
222以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 01:38:23.39 ID:2QVWxQc9O
>>200
なんだ!?もうねるのか?>>200ラティオス!
じゃない・・・。
>>200アディダス!
これも違う・・・?
>>200アデランス!
あれ?うーん・・・?











>>200
アディオス
223以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 01:39:30.34 ID:2QVWxQc9O
安価ミス。
>>220
224以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 01:40:56.81 ID:2QVWxQc9O
>>200
そんなにお茶いらんて。



俺も寝ます
225以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 01:42:51.23 ID:2V4V4mzS0
>>215
ちょwwwwテラまきはらwwww
226以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 01:50:57.25 ID:i4oK0Y52O
長門「スタープラチナッ!ザ・ワールドッ!!」
227以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 01:51:06.22 ID:FAF89KZ1O
火の付いた職人待ち保守
228以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 01:51:26.73 ID:oug+RXPKO
こんやは寝かせないわよ
229以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 01:52:12.35 ID:PCXox6JRO
優しくして… or2
230以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 01:52:36.45 ID:5C01YcDPO
こなたにここは最高の聖地と言われて無理矢理行かされたんだが…一体どんなところなのだろうか…

キョン「(ガラッ)ちわーっす」






長門「タベチャウゾータベチャウゾー」


  アッー!!
231以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 01:56:54.82 ID:oug+RXPKO
ハルヒの原作がわからない人は大変だよな、らき☆すたはアニメで十分だけど
232以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 01:59:30.90 ID:FAF89KZ1O
>>231
ここでSS読んでハルヒの原作も読んでもらえれば嬉しいな
233以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 02:10:05.87 ID:oug+RXPKO
●<まともに保守しなさいよ
234以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 02:10:21.51 ID:d/NbY0NQO
ここは…どこだ?
俺は何をしていた…?




寝てたwサーセンww
短いの投下するよー
235以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 02:11:36.36 ID:i4oK0Y52O
>>234
よかろう…やってみろ…このDioに対して!
236真逆なあの人 ◆ugIb3.rlZc :2007/09/15(土) 02:12:48.98 ID:d/NbY0NQO
私、岩崎みなみ☆
どこにでも居る高校一年生の女の子だよ♪
仲の良い友達も居るし、想いを寄せてる男性も居る……絶賛青春を謳歌中っ!


――なんて、心の中で自分を偽っても仕方ない。虚しいだけ……
周りからはクールで無愛想だと言われているのが現実。 私だって自分を変えたいと思う……でも、思うだけで実行に移す事はない。
自分でも嫌になるほど冷めた態度しか取れない…何でだろう?変わりたいのに変われない……胸も無いし。

そんな心の葛藤が続く日々に転機が訪れた。それはある人との出会い。
私の望む理想的な性格と体型……いや、体型は関係無いか。

私は彼女に答えを求める。

―自分を変えられる様に―
237以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 02:13:49.49 ID:dYIe451X0
ktkq支援
238真逆なあの人 ◆ugIb3.rlZc :2007/09/15(土) 02:15:25.45 ID:d/NbY0NQO
保健室まで友達である小早川ゆたかを送って教室に戻る時、廊下の向こう……曲がり角から通る様な声と、か弱そうな声が聞こえてきた。

「ほらっ、ちゃんと消毒しないとダメだよっ!ちょろんと痛いのを我慢すれば良いだけっさ」
「ふえぇー…消毒液は滲みるから嫌いです…」

片方は聞いた事がある。私が想いを寄せてる人が所属している団の団員、朝比奈みくる先輩だ。
思った通り、角から姿を見せたのは朝比奈先輩……しかし、横に付き添ってるのは誰だろう?深い緑がかった長い頭髪が印象的な女性だ。

「…こんにちは、先輩」
「あ、岩崎さん。こんにちは〜」

のんびり挨拶してくれた先輩の膝を見ると、うっすら血が滲んでいた。さっき騒いでたのはこれの為だろう。
ジッと傷口に傾注していると、ふいにハツラツとした声で話し掛けられた。

「んー?みくるの友達っかい?なら私とも友達だねっ!気軽に鶴屋さんと呼んでにょろ〜」
「は、はぁ…岩崎みなみです……」
239以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 02:16:53.27 ID:dYIe451X0
>>74
の『鶴屋×みなみ』か?コレ

紫煙
240真逆なあの人 ◆ugIb3.rlZc :2007/09/15(土) 02:17:09.74 ID:d/NbY0NQO
>>238

どうやら鶴屋と言う名前の先輩のようだ。
明るく、人懐っこそうな雰囲気に気圧されていると、「そいじゃまたね」と朝比奈先輩を保健室に引きずる形で別れを告げていった。
この瞬間、私は彼女に憧れを抱いていた…私もあんな風に明るい性格になれたら、と――


午前の授業が終わり、昼休みになると同時に私は想い人であるキョン先輩の教室まで走った。
あの人の事が知りたい…私も鶴屋先輩の様になりたい……そう思っての衝動的な行動だ。知り合いではない可能性もあるのに、私は考えも無しに向かっていた。

「…すみません、キョン先輩を呼んで貰えますか?」

先輩の教室に着いてすぐ、入口の近くに居た人に声を掛ける。
すぐに呼ばれた先輩が駆けつけてくれた。呼び出したのが私で少し驚いている様だが、私は気持ちを抑えられずに質問する。

「あの…鶴屋先輩の事を知ってますか?」
「…鶴屋さん?意外な名前が出てきたもんだな」
241真逆なあの人 ◆ugIb3.rlZc :2007/09/15(土) 02:19:27.94 ID:d/NbY0NQO
>>240

先輩の話しを要約するとSOS団の準団員であり、色んな意味で頼れる先輩だそうな……
あの容姿と明るい性格から隠れファンも居て、まさに理想が形になった様な人だ。
私は先輩にお礼を告げ、その足で鶴屋先輩の教室に向かう。実際に触れた方が、私を変えてくれる何かが掴めそうな気がして――


「おや?みなみちゃんじゃないっか!どうしたにょろ?」

先輩の教室に向かう途中で、先輩本人に会えた。チャンスだ!
…だがしかし、その瞬間我ながら愚か過ぎる質問をしてしまった。

「どうしたら先輩の様になれますか?」
「にょろ〜ん……えっ?」

色々と順序を飛ばし過ぎた…これじゃあ先輩が困惑するだけだ。焦りを振り払い、一先ず落ち着いて話せる場所に変える事を提案した。

「あの…相談したい事があるんです…他の人に聞かれない所で……」
「ふぅん、なんだか分からないけど、お姉さんに何でも話してよっ!」
242真逆なあの人 ◆ugIb3.rlZc :2007/09/15(土) 02:21:20.99 ID:d/NbY0NQO
>>241

しかし、キョン先輩と話し込んでた為か、いつの間にか時間が迫っていた。鶴屋先輩の提案で放課後に改めて聞いて貰う事となった。

自分の教室へ戻ると、慌てて教室を出ていった私を心配したゆたか達に質問される羽目になり、適当に用事があったと誤魔化した。ごめんね…

――午後の授業も終わり、放課後になるとすぐに鶴屋先輩の教室へ急ぐ……逸る気持ちを抑えられない。
先輩の教室前に来ると、鶴屋先輩が手を振りながら歩いてくる姿が映った。

「お、来たね!そいじゃ、屋上にでも行こうかっ」

面倒くさそうな顔などせずに笑顔で出迎えてくれた先輩を見て、私は人選の正しさに嬉しさを感じていた。
この人なら私の求める答えを教えてくれる……そう信じて疑わなかった。
長い髪を揺らしながら進む後ろ姿に頼もしさを垣間見て、私の期待は強くなる――
243真逆なあの人 ◆ugIb3.rlZc :2007/09/15(土) 02:24:06.05 ID:d/NbY0NQO
>>242

屋上へ来ると風が頬を撫でる。少し涼しくなってきた空気に秋を実感しながら、私は早速話しを切り出そうとした……が、先輩から先に声を掛けられた。

「さて、お姉さんに相談って何かなっ?何でも受け付けるっさ」
「あ、えと……先輩の様に明るくなるにはどうしたら良いんでしょう…?」

片手の人差し指を額に当てながら「んん〜?」と唸る先輩。直球過ぎたかな…?
深く考え込んでいる先輩を恐る恐る見ていると、先輩の口が開いた。

「ん〜、それは気持ちの問題だと思うっさ。みなみちゃんがそうなりたいと思う事が大事にょろ」
「それは…私も思いました……でも、変えようとしても変えられないんです」

やはり他人から聞いてどうにかなる物ではないのだろうか?
そんな落胆している私に先輩が予想外の発言をし、一瞬呆けてしまった――


「みなみちゃんは恋をしているのかなっ?」
244真逆なあの人 ◆ugIb3.rlZc :2007/09/15(土) 02:27:14.11 ID:d/NbY0NQO
>>243

「え…?」

見当違いな言葉に、私は思わず間の抜けた返事をしてしまった。笑顔を絶やさない先輩が二の句を告げる。

「人を頼ってまで性格を変えたい…それは自分を見て欲しい相手が居るからじゃないっかい?」

…その通りだ。私はあの人に意識して欲しいから変わりたいと思った。はっきりと気持ちを伝えたいからこそ、内気な自分を変えようとしたのだ。

「その顔は当たりみたいだね。なるほどなるほど」

うんうんと頷く先輩。この人はどこまで理解しているのだろう?
……もしかしたら、別の答えが見つかるかもしれない。そう思っている私を諭す様に話しは続く。

「それなら、無理に変わる必要は無いにょろよ。ありのままの自分でぶつかるからこそ、意味があるんじゃないっかい?」

互いに見つめ合い、私は先輩の言葉を噛み締める。

「本当の自分を受け入れて貰わないと、それは気持ちを伝えた事にならないっさ」
245真逆なあの人 ◆ugIb3.rlZc :2007/09/15(土) 02:31:58.74 ID:d/NbY0NQO
>>244

「答えは見つかったかなっ?」
「はい…!」

そう、簡単な事だったんだ……無理に変わらなくても、少しの勇気があれば想いは伝えられる。
最初に求めた答えとは違ったけど、それ以上の答えを教えて貰った。先輩に相談して良かったです…

夕日に染められながら、二人きりの屋上で笑い合う。そして私は感謝する…先輩との出会いに――

「…ありがとうございました」
「お役に立ててなによりっさ!でも、お礼は早いにょろよ?気持ちを伝えてからじゃなきゃね!」

悪戯っぽい笑顔を向けると、先輩は私の頭を撫でて「勇気のお裾分けっ」と言い放った。

「そいじゃ、頑張るにょろよ?成就を願ってるからっ」

先輩はそう言いながら私の頭から手を離し、屋上の扉に消えていった。
私は一人で沈みゆく夕日を眺め、心の中で呟く――


―ありがとう、先輩―

ーENDー
246以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 02:33:10.38 ID:4a4kYHicP
>>231-232
らき☆すたは原作も忘れちゃダメ
天原センセも桜庭センセもまだ出てきてないし
ラノベ?はてそんなのあったかな
247以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 02:35:15.82 ID:d/NbY0NQO
終わりー
やはり鶴屋さんは難しいなwつかカップリングがキツかったぜ…

時間置いて次イクよ
248以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 02:37:06.16 ID:4a4kYHicP
>>247
鶴屋さんみたいな先輩がいたらいいなと強く思える作品でした
GJ
249以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 02:45:15.90 ID:dYIe451X0
>>247
鶴屋×みなみ、蝶GJでした〜。
途中で支援途切れてまったorz
250以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 03:00:17.94 ID:dYIe451X0
251以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 03:00:27.46 ID:d/NbY0NQO
次は更に短い物だヨ〜
人居ないから頑張らないと…
252サプリメンッ! ◆ugIb3.rlZc :2007/09/15(土) 03:03:15.06 ID:d/NbY0NQO
最近、どうにも体がダルい。いや、理由は分かっているんだがな……
団長様の無理難題に付き合わされて、俺の体は疲労感で腹一杯ですよ。

疲れはあるのに寝付けない為に、目の下には隅が出来て疲れ目になっている。
何より、ストレスが溜まっているのか抜け毛も目立つ。この年で生え際が後退するなんてまっぴらゴメンだ!

そんな訳で最近はサプリメントを飲むようになった。
亜鉛で髪の生成能力を上げ、ビタミンB1、B2で目の疲れを消し去る。完璧だ!

学校でも昼食時によく飲んでいる所為か、うるさい奴が興味を示した様です。しつこく聞いてくる為、仕方なく答える。
俺にとっては当たり前の問答だった。

しかし、それが事の始まりになる――
253以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 03:03:44.50 ID:dYIe451X0
紫煙
254サプリメンッ! ◆ugIb3.rlZc :2007/09/15(土) 03:05:42.98 ID:d/NbY0NQO
>>252

昼食時にサプリメントを飲む俺に、谷口が「そりゃ何だ?」と聞いてきやがった。
「何でもない」とわざわざ答えてやったのに、それでも聞いてくる。
正直…ウザいです……
まぁ、仕方ないからちゃんと答えてやる事にするか。

「サプリメントだ」
「サプリメント?そんな物体に良くないわ!ちゃんとご飯食べなさいよ!」

谷口ではなく、斜め前に座っていた柊かがみが先に反応した。
いや、ご飯も食べてるんですよ?これは不足してる分の補充だ。

「いいじゃねぇか」
「良くないわよ!そんな副作用がありそうな物……」

かがみー!逆逆ー!体に良い物ですよー!
まぁ、そんな事は口にせず、俺は遠回しに論する事にした。

「でもさ、そんな事件聞いたことnぶるるぁぁぁっ!」

かがみの右フックが俺の左頬に突き刺さり、俺の反論をかき消す。哀れ俺……口の中に鉄の味が広がる。
あれ?鉄分は取ってないんだけど?
255サプリメンッ! ◆ugIb3.rlZc :2007/09/15(土) 03:08:54.83 ID:d/NbY0NQO
>>254

俺は頬を押さえながら、かがみを見て「ひどい、ひどいわ!」と叫びたかったが心の中に留める。
すると、かがみがおかしな提案をしだした。

「そんなに栄養が無いなら、私の手料理で良かったら…えと、食べる…?」

何故?この展開でそれは無いんじゃないか?
俺は率直な意見を述べる事にした。

「よろしく頼む」
「俺置いてきぼりかよ」

谷口の声が聞こえた気もしたが、俺の耳は右から左へ受け流した。

――そんな訳で柊家に来たんだが……凄まじい。この一言に尽きるだろう。

「この子がかがみの話してた男の子?」
「ふーん、案外普通だね」
「そう?私は良いと思うけど?」
「かがみお姉ちゃん、一人で大丈夫?」
「大丈夫よ…ってコラ!あんたら余計な事言うな!」

何だこの楽園。四人姉妹と聞いてたが、美人さんばかりジャマイカ!お母さんも若い!これだけで栄養が補充出来そうだ……
おじさん、勝ち組ですね!
256サプリメンッ! ◆ugIb3.rlZc :2007/09/15(土) 03:12:09.50 ID:d/NbY0NQO
>>255

俺がこの眩しすぎる光景に見とれている事一時間余り、最終的につかさに手伝って貰いながらも料理が完成した。
うん、まぁ…食卓に並んでいる物の紹介をしようか。
秋野菜の天ぷら、アジのヒラキ、ポテトサラダ、ヒジキ和え、わかめの味噌汁などなど……

正直、これで栄養のバランスが取れているのか分からん。
しかしせっかく作ってくれたのだ。美味しく頂きましょう!

「いただきます!」

柊家の方々と俺の声が重なり、一斉に食べ始める。

…美味しい、美味しいよこれ!なんて感想を述べてる場合じゃねぇ!柊家の皆さん食べるの速すぎだろ!?
最初に思った事は幻想だったな……ここは楽園じゃねぇ……戦場だ…っ!

「ってぇ、キョン君の分が無くなるじゃない!一応お客様なのよ!?」

かがみの訴えも虚しく、主に長女、次女がものっそい勢いで食べ進む。あの体の何処に入るんだか……
257サプリメンッ! ◆ugIb3.rlZc :2007/09/15(土) 03:16:20.15 ID:d/NbY0NQO
>>256

数十分後、並べられた料理の数々はすっかり消え去り、柊家の皆さんもかがみとつかさを残して消え去っていた。
恥をかいた様な面持ちで食器を片付けるかがみが、何だか哀れに見えて仕様がなかった。気休め程度にしかならないだろうが、これだけは伝えなくては……

「その…旨かったぞ」
「うん…ありがとう…」


――その後、俺も片付けを手伝い、時間も時間だったから帰る事にした。
玄関まで見送ってくれたかがみが申し訳なさそうな顔で、

「せっかく来てくれたのにゴメンね?」
「いや、楽しかったよ」

これは本当だ。柊家の皆さんがユニークだったから気疲れも何もなかったしな。「また明日」と言い残して、俺は柊家を後にした――


ゆったり月明かりに照らされる夜道を歩きながら俺は呟く…

「サプリメント……関係無くね?」

ーENDー
258以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 03:19:20.60 ID:d/NbY0NQO
短ッ!初めてですよ…この短さは!
なんだかギャグを押し通しちゃったし…

さて、次は何書こう?
259以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 03:19:29.61 ID:dYIe451X0
>>257
いい作品だと思ったのに…
最後の一言で面白い作品にランクアップwww
260以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 03:25:14.23 ID:SkjA/Zzv0
乙と言っておこうッ!!
261以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 03:39:16.25 ID:dYIe451X0
262以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 04:01:41.67 ID:dYIe451X0
朝も早よからお仕事ザマス。
保守は任せた ノシ
263以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 04:08:41.17 ID:d/NbY0NQO
>>262
乙〜

うーん、保守人が居ない…俺眠くなってきた……
264以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 04:34:12.55 ID:i4oK0Y52O
リレー童話 〜さるかに合戦〜

キョン「むかしむかしとある山奥になかのいいカニの親子がいました」
こなた「ある日カニがおにぎりを食べようとすると」
長門「…ストレングスのスタンド使いが現れた」
キョン「……さるはこの柿のタネとおにぎりを交換しないか?と言い出しました」
こなた「カニさんは『どうして?』と言いました」
長門「ストレングスは『疑問文には疑問文で返せと学校で習ったのか?』と言い、無理矢理交換しました」
キョン「……仕方がないのでカニさんは柿のタネを撒き、一生懸命育てました」
こなた「やがて立派な柿の木となり、美味しそうな柿ができました」
長門「それを知ったストレングスは柿を強奪しに行きました」
長門「ストレングスは『俺が柿を取ってきてやるよ』といい柿の木に登りました」
長門「しかし、ストレングスは自分だけ柿を食いまくり、カニには時を止めた渋柿攻撃をして殺してしまいました」
長門「残されたカニたちは仲間を集めました。そして対決の日…」
長門「クリ&ハチ『血管針攻撃ッ!』うす『圧迫祭よッ!』つけものいし『ロードローラーだッ!』花京院『エメラルドスプラッシュ!』」
長門「ストレングス『ぎにゃーっ!』」
長門「時代は流れる…世代は交代する…そしてjojoは…!第二部完」
265以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 05:27:52.03 ID:55tktX0t0
保守
266以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 05:43:48.12 ID:RCGzl75YO
267以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 05:55:01.89 ID:azoYBrcmO
人が少ないな…(´・ω・)

時間帯もあるんだろうけど…

支援
268以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 06:06:54.01 ID:dbLnzilxO
眠れなかった支援


今更眠いとか……
269以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 06:40:45.64 ID:owuU+27iO
今沖田。保☆守
270以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 06:42:08.21 ID:d4vnzOTMO
俺の低レベルの文才を上げるためになにかカップリング希望する人いない?
271以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 06:42:11.00 ID:6k3VhpU+0
☆WebMoney無料入手法☆

以下の手順でやれば無料でWebMoneyが入手できる。
最初の1日目で3000円は確実に稼げる。
@http://music.geocities.jp/gendamauser/index.htmlにアクセス
Aそこのサイトで無料会員登録します。(登録した時点で250ポイントがもらえる)
※事前に新規でヤフーなどのフリーメールアドレスを取っておくとよい。
Bポイントを稼ぐ。
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他にもたくさん種類があるので、1日で約50000ポイントは楽々GETできる。
C3000ポイントから電子マネーに交換できる。
3000ポイント→300円 30000ポイント→3000円
Dポイントバンクにポイントを「交換」する。
トップの右上に「交換」というところがあるのでそこでをクリック。
Ehttp://www.pointbank.ne.jp/←ポイントバンクのホームぺージに行く。そこで (お取引はこちら)→(ログイン)→(振込み)→[交換先指定](WebMoney) の順でポイントバンクに預けたポイントを電子マネーに交換する。
交換すると電子マネー(プリペイド番号)がもらえる。
272以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 06:54:13.74 ID:ncTCItTBO
>270
このスレで不遇な古泉をノーマルで幸せにしたらレベルアップじゃね? みWIKIさんとかつかさかな。
273以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 07:05:28.11 ID:ar6Z/Cc90
>>270
ここは超マイナーカップリングで橘京子×白石みのるとかwww
274以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 07:09:50.76 ID:d4vnzOTMO
>>272
丁度かっこいい古泉のプロットあるからガンバユ
>>273
しら…いし?
275以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 07:20:40.30 ID:C19fstX8O
みなみ「髪の毛緑色とかきめぇよ」
鶴屋「それをお前が言うか」
276以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 07:31:42.62 ID:d4vnzOTMO
>>275
喜緑「………………」
277以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 07:49:11.39 ID:SIP3CKYQO
亀だがみなみ×鶴屋トサプリメントの人乙です!
278以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 07:58:23.64 ID:4a4kYHicP
亀がしゃべ(ry
279以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 08:03:51.37 ID:ZaMv0kKVO
おはようございましゅ…ございます。俺も亀だが夜の投下乙です。

>>224
伝わ…った…?
今日は楽しく過ごせそうです保守
280以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 08:29:40.63 ID:SIP3CKYQO
保守
281以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 08:51:17.89 ID:6lvpV4kT0
保守
282以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 09:06:20.28 ID:CWcMcOMdO
おはようございます
283以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 09:21:51.85 ID:EjZmG00WO
保守
284以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 09:39:20.47 ID:ZaMv0kKVO
保っ守
285以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 09:53:33.41 ID:oug+RXPKO
286以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 09:56:04.03 ID:988UzQj20
誰か、この曲の、タイトル。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm999072
287以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 10:02:20.42 ID:i7YRdB6mO
みなみ「あの、先輩」
みくる「あ、みなみちゃん。どうしたの?」
みなみ「む、胸……なにをしたら、そんなに大きくなったんですか……」
みくる「え、え? えっと、よくわかんないけど、私は牛乳をたくさん飲んでましたよ?」
みなみ「……私も飲んでいます」
みくる「うーん……。もっと物知りな人に聴いたほうがいいかも。私じゃ参考になるようなお話は……」

みなみ「……あの」
みwiki「あ、みなみさん。どうされました?」
みなみ「いえ、その……む、胸って、どうしたら、その……大きくなるんですか?」
みwiki「胸……ですか?」
みなみ「コクコク」
みwiki「やはり十分な栄養素と、睡眠を取ることではないでしょうか。体の成長にあわせて、ちゃんと大きくなりますよ」
みなみ「(体の成長はもう……)」
みwiki「えっと……やはり、私よりも他の方に聴いたほうがいいのではないでしょうか? 私では月並みなことしか……」
みなみ「……」

長門「……」
みなみ「……」

こなた「やー、みなみちゃんどったのー」
みなみ「……」

ゆたか「あ、みなみちゃーん!」
みなみ「……」


みなみ「ダメだ……」
288以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 10:06:39.97 ID:xvKYJrF60
朝までもったな保守
289以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 10:09:31.44 ID:oug+RXPKO
>>287
「俺が大きくしてあげるよ」
290以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 10:12:07.25 ID:uWORGU2WO
>>287
俺がいるじゃないか
291以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 10:25:20.17 ID:2QVWxQc9O
>>287
牛乳を飲むんじゃなくて、練り込めばイインダヨー
292以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 10:31:58.05 ID:d/NbY0NQO
おお、落ちてなかった
293以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 10:38:27.22 ID:j6AYq1f8O
キョン「おっ。その方法があったか」
こなた「パリィ!」
キョン「……なんだそれは」
こなた「知らないのキョンキョン。遅れてる〜」
キョン「またゲームの話しか?」
こなた「そだね。少し前の」
キョン「ふ〜ん」
こなた「興味なさそうだね。それより何が思い付いたの」
キョン「お前からふっといて……あのな、胸を大きくする方法だよ」
こなた「なんと。それは是非とも教えてほしいなー」
キョン「え、えとな……」
長門「私も教えて欲しい」
みなみ「あの……私も」
キョン「お前ら! 実はな」
こ・長・み「Gokuri……」







キョン「ググれ」
294以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 10:48:27.24 ID:5C01YcDPO
長門「ゲ、ゲ、ゲゲゲのゲ〜」
みなみ「朝から晩までペタペタペタ」
ゆたか「胸がない…胸がない…」
こなた「みくるが羨まし〜」
一同「あいつら殺しちゃお」







みゆき「ブルアァァァwww」
みくる「あべしっっッッッ!!」
長門「(キャラ被るやつも消さなきゃな…)」
295以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 10:55:55.53 ID:jtmhPy/S0
>>291
みなみ「練りこむ……」
みなみ「……」
みなみ「……冷たい」

こなた「あれは……何をしているんだろうか」
キョン「胸をもんでいるとしか」
こなた「ていうかキョンキョンなに一緒に見てるんだヨ」
キョン「ここは我等がSOS団の溜まり場なのでな」
こなた「答えのようで答えになってないね。しかし……意外と大胆だよね、みなみちゃん」
キョン「まったくだ」
こなた「鼻息荒いよ」

みなみ「……」
モミモミ
みなみ「……から揚げ美味しく作るなら」

こなた「ちょっと楽しくなってきてるねあの子」
キョン「ノリノリだな」
こなた「ちょっと乱入してみよっかな……」
キョン「やめとけ……あ、長門」

長門「……」
みなみ「からあげおいs……な、長門さ……! あ、あのその、これは……ぅ」
長門「……手伝おう」
みなみ「え? ひゃっ……ん……」
モミモミ

こなた「うーん、マンダム……」
キョン「ていうかなにをしてんだあいつらは……」
296以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 11:07:04.77 ID:2QVWxQc9O
キョンは世紀末覇者になるようです。


キョン「はぁ・・はぁ」
荒野に一つの人影が見えるキョン「み・・水・・・」
これはとある学生の物語。

200X年
世界は核の炎に包まれた。海は枯れ、地は裂け、
あるゆる生命体は絶滅したかに見えた―――――――だが、
人類は死滅していなかった
キョン「やっぱり・・・・誰もいないのか・・・。」キョン「!?」
俺は罠にはまった。
キョン「しまった・・!」村人「おい!お前!」
キョン「人か?頼む・・・水を・・・。」
村人「怪しい奴だな・・・牢に入れておけ」
297以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 11:08:15.61 ID:oug+RXPKO
(*´д`*)ハァハァ
298以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 11:17:02.22 ID:2QVWxQc9O
>>296
キョン「くそっ・・・!」村人「苦しそうだな、奴に水でも飲ませてやれ。」
こなた「はぁ・・・・また悪党か、懲りないねぇ」
キョン「やべぇ、死ぬ・・死にたくねぇよ・・・。」こなた「!!」
キョン「こなた!?生きていたのか?」
こなた「キョンキョン・・生きてたんだね・・・。」キョン「ああ、なんとかなかがみ達は?」
こなた「わかんない・・」キョン「そうか・・・。」こなた「あ、はい水」
キョン「悪いな」
こなた「一先ず私は行くから何かあったら言ってね」キョン「ああ」
続かない
299以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 11:38:50.78 ID:j6AYq1f8O
保守
300以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 11:54:43.77 ID:d/NbY0NQO
ほし
301以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 11:55:53.38 ID:ZaMv0kKVO
(*´д`)ハァハァ
やっぱりみなみに限りますな。画像でも探すか

保守
302以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 11:59:30.38 ID:5C01YcDPO
ハルヒ「さて問題です、最近私の出番が無くなりました。何故でしょう」
鶴屋「えっと…そ、それはだね〜」
みくる「あの裏切り者がしゃしゃり出てきたからかと…」
ハルヒ「ではその裏切り者の名前とは誰でしょう…」
鶴屋「あの〜もしかして…」
みくる「その通りでございます」






貞ハルヒ「あのスモークチーズも巨乳も美味しかったわ、ごちそうさま」
303以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 12:13:48.14 ID:2QVWxQc9O
>>302
またあの悲劇が繰り返されるのか・・・。
304以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 12:27:14.50 ID:CWcMcOMdO
こな×ゆきでけた
午後8時から投下します。

初めてだから緊張する…。
305以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 12:34:52.55 ID:SIP3CKYQO
wktkしながら待ってる!
306以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 12:40:27.80 ID:ar6Z/Cc90
>>304
wktkして待ってます。


今更な質問なんだけど、前に途中まで投下したやつなんだが改正したしもう一度最初から投下っておk?
307以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 12:41:54.68 ID:SIP3CKYQO
>>306
俺はおk
308以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 12:45:41.07 ID:8KdsxLLqO
俺はほk
309以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 12:54:41.17 ID:ZaMv0kKVO
>>308
俺もほk
310以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 12:54:53.22 ID:ar6Z/Cc90
>>307>>308
分かった。

じゃあ投下するよ。
311以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 12:55:18.13 ID:2QVWxQc9O
俺は長k
312岩崎みなみの消失:2007/09/15(土) 12:58:24.69 ID:ar6Z/Cc90
プロローグ


「行くなっ!」
 あの人の叫ぶ声が聞こえた
「行かないでくれっ!」
 必死に叫ぶ姿を見ると心が痛い。でも私は行かなくちゃ。

 また会えたら、いつものように……
313岩崎みなみの消失:2007/09/15(土) 12:59:33.85 ID:ar6Z/Cc90
>>312
出会い編


 満開だった桜の花も散りそろそろ梅雨のジメジメとした空気になってくる五月の下旬。
 高校に入学してから一ヶ月余りが経ち、クラスにも馴染み始め友達も作れた私は順風万藩とも言えないけど、それなりに有意義な高校生活を送っていた。



 そんなある日。家庭科の授業で調理実習をやる事になった。   
 料理の下手な私にとって他の人に迷惑を掛けてしまう嫌な時間だ。
 でも同じ班の人に負担を掛ける分けにはいかず、必死に包丁と戦っている。
「あ……」
 手元が狂って深く指を切ってしまった。
 家で練習した時もよくやっていたので慣れてはいるんだけど、今回はなかなか血が止まってくれない。
「大丈夫!?」
 そこへ私よりも頭二つ分ぐらい小さな女の子――小早川ゆたかさんが走り寄って来た。
 私の切った指を見るなり心配そうな表情を浮かべて「保健室に行ってきなよ」と言ってきた。
 でも皆に迷惑が掛かるから。
「こっちは大丈夫だから」
 そう言って彼女は私を保健室に向かわせた。
 流石に二人も抜けると班のみんなに迷惑が掛かるから小早川さんの付き添いは止めさせたけど。
314岩崎みなみの消失:2007/09/15(土) 13:00:31.92 ID:ar6Z/Cc90
>>313
 保険室のドアを開けると独特な薬品の匂いが鼻を付く。
 小早川さんを連れてよく来るんだけど、この匂いだけはどうしても慣れない。
「……いない?」
 普段なら机の前で座っている先生の姿はどこにも見当たらず、中には誰も居ないようだった。
 何処かに出掛けているのかな? 血が止まらない指を押さえながら困惑する。
 自分で治療は出来るんだけど、道具を勝手に使っても良いのか分からないからどうしようも無い。
「ん、誰か居るのか?」
 唐突にベッドの中から声が聞こえた。
 驚いてそっちの方を見るとと一人の男子生徒がもぞもぞと這い出てくる。
 何処にでも居そうな平凡な男子生徒だけど、風邪でも引いているのか顔色はあまり良くなさそうだ。
「あー……先生は他の生徒を連れて病院行ってるぞ」
 彼は寝ぼけた感じでそんな事を言ってきた。
 先生が居ないなら仕方が無い、また後で来よう。止血していれば何とかなるだろうし。
 そう思って踵を返すと
「ちょっと待て、怪我してるんだろ?」
 私の指を見て男子生徒は心配そうに声を掛けて来た。
 見た目ほど痛くないから大丈夫。
 そう言おうと思ったけど――彼は急に私の手を取って指を自分の口に含んだ。
 突然の事で顔が紅潮していくのが自分でも分かる。
 同年代の男の人にこんな事をされる経験なんてないから……なんだか物凄く恥ずかしい。
「ん、絆創膏でも張っておくか」
 口で消毒した傷口を上から丁寧に絆創膏を張ってくれた。
「これでよし」
 満足げに笑った顔に少しの間見惚れてしまう。今にも心臓が破裂しそうにドクドクと脈を打つ。
「あ、あの……」
「じゃ、俺は寝るから」
 彼は気だるそうに身体を引きずりながら再びベッドの中に戻ってしまった。
 その姿を呆然と見送りつつ、私は顔を真っ赤にしながら授業の終わりのベルが鳴るまでずっとそこで立ち尽くしていた。
315以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 13:01:06.66 ID:SIP3CKYQO
早速支援
316岩崎みなみの消失:2007/09/15(土) 13:01:41.27 ID:ar6Z/Cc90
>>314
 ――調理実習のあった日から数日が経った。 

「はぁ……」
 無意識のうちにため息が漏れてしまう。保険室での一件以来、頭の中があの男子生徒の事で一杯になっていた。
 あの時は何も言わずにうやむやになってしまったから、ちゃんと御礼を言わないといけない。
 でも、名前も学年も聞いていないから何処に行けば会えるのかすら分からない。
「はぁ……」
 なんだろう、このモヤモヤした気持ち?
「岩崎さん、大丈夫?」
 そんな時、小早川さんが私の席までやって来る。
 なんだか恥ずかしい所をみられてしまった。
「悩み事があるなら相談に乗るよ」
 彼女は満面の笑みで言ってくれた。そんな姿を見ると今感じているこの変な気持ちを話してもいいかな? って気分になってくる。
 それから保険室で起こった事の一部始終を伝える。すると小早川さんは目をキラキラ輝かせて
「絶対恋だよ!」
 まるで我が事のように目をキラキラと輝かせて喜び始める。
「そっか、岩崎さんにも好きな人が出来たんだね」
 恋。私にはその感情がいまいち理解できない。たまに恋愛小説なんかも読んだりはするけど、そこに書いてあるような気持ちになった事など一度も無かったからだ。
 でも、今感じているこのモヤモヤとした感情が恋というものなのだろうか?
「でも、その男の人の名前とか学年とか分からないんだよね」
「……うん」
「う〜ん、どうしたら見つけられるかな?」
 なんにせよきちんと御礼は言わないといけない。
 でも本当にどこに行けば会えるんだろう? また保健室に行ってみようかな。
「おーい、小早川さん。先輩が来てるよ」
 二人して頭を抱えていると、小早川さんが呼ばれた。
 一緒になって廊下の方向を見たら――
317岩崎みなみの消失:2007/09/15(土) 13:02:48.88 ID:ar6Z/Cc90
>>316
 あの時、保健室に居た人が立っていた。
 
 気だるそうな顔をしながらこっちを見ている。
 その姿を見ると、急に破裂しそうになるくらいに心臓が高鳴り始めた。
「あ、キョン先輩」
「お前もその名で俺を呼ぶか……」
 小早川さんはキョンと呼ばれた先輩の方に行ってしまった。私もその後を追って一緒に廊下に出る。
「どうしたんですか?」
「ほれ、弁当。泉の奴に渡しといてくれって頼まれたんだ」
「あ、忘れてたんだ」
「小早川も案外おっちょこちょいだな」
「むぅ〜、そんな言い方ないじゃないですか」
 楽しそうに会話をする彼女達を見て、少しだけチクリと心が痛くなる。なんだろう? ただ彼女達は喋っているだけなのに、何か嫌な気分になった。
「ん、確かあんたは」
 そんな事を考えながら俯いていると先輩が私に気付いたようだ。
「昨日保健室に居たよな?」
「は、はい……あ、あの……」
 何を喋っていいのか分からなくてなって俯いて黙ってしてしまった。
 どうしよう、こんな時は、えっと、えっと。
 普段からはっきりと喋れず人を苛立たせてしまうけど、今回は特に酷い。まともに先輩の顔すら見れなくなってる。
「いや、正直すまんかった」
 そんな風に焦っていたら、行き成り彼の方が謝ってきた。
「あれはちょっと軽率だった。熱で頭が動いてなかったからな、つい妹と同じような事を」
 なんだか恥ずかしいのと嬉しいのが交じり合って余計に俯向いてしまう。先輩はそれを機嫌が悪くなったの勘違いしたのか、あたふたし始めた。
「先輩、岩崎さんは照れているだけですよ」
 小早川さんがすかさずフォローを入れてくれる。
318以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 13:03:28.05 ID:xvKYJrF60
それはそれは私怨
319岩崎みなみの消失:2007/09/15(土) 13:04:14.38 ID:ar6Z/Cc90
>>317
「……ならいいんだが」
 そのお陰で先輩には誤解されずに済んだみたいだ。

 それから先輩は小早川さんと少し雑談をして自分の教室に戻っていった。
 二人が話している間、私はずっと俯いたまま話を聞いているだけだった。こんな自分が少し嫌になる。

「キョン先輩の事、好きになっちゃったんだよね……」
 教室に戻って席に着くと唐突に彼女がそんな事を言い出してきた。その言葉にまた心臓が高鳴り顔が真っ赤になっていく。
「私、応援してるから!」
 そういって彼女は自分の席に戻っていった。



 この時私は、先輩に出会えた事で浮かれていたんだと思う。
 だって、小早川さんの顔に浮かんでいた僅かな影に気付かなかったのだから。
320岩崎みなみの消失:2007/09/15(土) 13:05:46.79 ID:ar6Z/Cc90
>>319
入団編


 ――それはいつもと変わらない日の筈だった。

 授業も終わり放課後になった。今日は小早川さんも田村さんも用事があって先に帰っている。
 久しぶりに一人で帰る事になったけど、なんだか寂しい気分になった。中学生の頃は友達が居なくてずっと一人だったから平気だと思っていたのに。
 でも彼女達以外に友達がいない私は一人で帰るしかない。

 鞄に荷物を詰めて、教室から出ようとした時
「岩崎みなみって娘いる?」
 黄色いリボンを頭につけた女子生徒が威風堂々と入ってきた。
 確かあの人は涼宮ハルヒって人だったかな?
 部活動の勧誘の時にチャイナドレスを着てウロウロしていたので特に印象に残っていた。SOS団なんて同好会を作って学校中で好き勝手暴れまわっているなんて、あまり良い噂を聞かない人なんだけど、そんな人が私になんの用だろう?
 聞かれたクラスの人が私に指を指すと彼女はズカズカ私の前にやってきて
「ちょっと来て頂戴」
 いきなり手を引っ張って連れて行かれた。
 あの、何処に行くんですか……? 問いかけてみたみたら
「文芸室よ。喜びなさい、貴方も今日から名誉あるSOS団の一員なんだから」
 そんな事を満面の笑みで言われても。
 なんだか分からないまま文芸室まで連行されてしまった。
321岩崎みなみの消失:2007/09/15(土) 13:07:27.87 ID:ar6Z/Cc90
>>320

「みんな聞いて! 今日からSOS団に入る事になった岩崎みなみちゃんよ!」
 文芸室に入ると私と涼宮先輩の他にメイド服を着た胸の大きな女の人、部屋の隅で何事も無かったかの様に本を読んでいる女子生徒、ニコニコと爽やかな笑顔を浮かべている男子生徒。
 そして――驚いた顔をしながらこっちを見ているキョン先輩が居た。
「ハルヒ、また拉致ってきたのか?」
 キョン先輩がやれやれと呆れた感じで涼宮先輩に問いかけた。
「任意同行よ」
 任意した覚えはないんですが……言ってみたけど軽く無視されてしまった。
「それに今回は有希が推薦してくれたんだから」
「長門が?」
 一斉に部屋の隅で本を読んでいた女子生徒に視線が集まる。
 あの人が? 会った事も無いのに。
 彼女は液体ヘリウムの様な目で私を見て、コクリを僅かに首を傾けた。
「そういう事だから! 今日から貴方を団員その5に任命するわ!」
 とっびきりの笑顔で言われたけど、SOS団って何をする所なんだろう?
 疑問に思ったので涼宮先輩に聞いてみた。
「良くぞ聞いてくれたわ! SOS団の活動それは――」
 一呼吸置いて
「宇宙人、未来人、超能力者、異世界人を見つけ出して一緒に遊ぶ事よ!」 
322岩崎みなみの消失:2007/09/15(土) 13:08:23.62 ID:ar6Z/Cc90
>>321
 
 一瞬、世界が止まったように思えた。
 隣を見てみるとキョン先輩はやってしまったって顔で頭を抱えている。
「そんなに真に受けなくてもいいぞ。どうせ暇人の集まりだ」
「暇人とは何よ! あんたはSOS団の一員としての自覚は無いの!?」
 それから涼宮先輩とキョン先輩が私をそっちのけで喧嘩を始めてしまった。
 なんだか取り残された気分だ。
「いつもの事なので気にしないで下さい。おっと、ご紹介が遅れましたね、二年の古泉一樹です」
 呆然としている私に男子生徒――古泉一樹先輩が能面のような微笑を浮かべて話しかけてきた。
 礼儀正しくて爽やかな人だとは思うけど、でも何と無く苦手な感じがする。
「そちらでお茶を淹れているのが三年生の朝比奈みくるさん、本を読んでいるのが僕と同じ二年生の長門有希さんです」
「よろしくお願いしますね」
 微笑みながら言ってくれる朝比奈と呼ばれた先輩。
「……よろしく」
 無表情のまま淡々と告げた長門と呼ばれた先輩。
 メイド服を着たり、こんな状況でもずっと本を読んでいたり、変わった人達だなって思ってたのは内緒。


 こうして私のSOS団団員としての生活が幕を開ける。
 これから大変な日々を送らないといけないなんて、この時には想像もつかなかった。
323岩崎みなみの消失:2007/09/15(土) 13:09:22.55 ID:ar6Z/Cc90
>>322

 涼宮先輩に拉致され、無理矢理SOS団に入れられてから数日が経った金曜日の夜。
 SOS団では毎週土曜に不思議探索という名目で市内を探索するらしい。キョン先輩曰く「ただの散歩だから気にするな」らしいんだけど。
 
 取り合えず、休日もキョン先輩に会えるんだから良いかな。なんて短絡的な事を考えながら明日着て行く服を選んでいる。
 なるべく可愛い服を選ぼうかな? でもこの胸じゃ……自分で言ってて悲しくなってきた。普段通りボーイッシュな服にしておこう。
 こういう時は朝比奈先輩がとても羨ましい。あれから何度か文芸室に行っているけど、SOS団の活動中はずっとキョン先輩の目を釘付けにしているのだから。特に胸辺りが。

 そんなくだらない事を考えていると、携帯電話が鳴り始めた。
 ディスプレイを見てみるとこの前番号を教えてもらったばかりの『長門有希』の名前が映っていた。
 先輩が私に何の用だろう? 待たせてもいけないでの急いで電話に出る。
「………」
 無言の三点リーダーが聞こえてきた。
「長門先輩?」
「明日の探索で午後から貴女と彼は一緒の組になる。色々と準備をしておいた方がいい」
 先輩はそれだけ告げると唐突に電話を切った。

 午後からキョン先輩と一緒の組?
 よく分からないけど、明日になれば分かるだろうと思ってそのまま深く考えず、準備を終えて寝る事にした。
324岩崎みなみの消失:2007/09/15(土) 13:10:20.43 ID:ar6Z/Cc90
>>323

 次の日―――

 時間には少し早いけど待ち合わせ場所に向かう事にした。家からは二駅ぐらい先の近場だから直に着く事が出来きる。
 集合場所に到着すると既にキョン先輩を除く四人は全員揃っていた。
 時間は集合時間の三十分前を指しているのに、こんな早い時間から集まっているんだ。みんな熱心なんだ。
「あら、早かったわね岩崎さん」
 いえ、初参加なので遅れるわけには行かないと思って。
 そう言うと涼宮先輩は笑みを浮かべ
「真面目ね。有希が推薦するだけの事はあるわ」
 などと上機嫌に言った。
「まったく、キョンにも見習わせたいくらいね」 
 
 それから少し待つとキョン先輩が走りながらやってきた。
 まだ集合時間の十分前だから全然遅れてはいないと思うんだけど。
 涼宮先輩は不機嫌そうにキョン先輩を見て
「遅い! 罰金!」
 と、高らかに言い放った。
325以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 13:10:32.84 ID:FAF89KZ1O
支援
326岩崎みなみの消失:2007/09/15(土) 13:11:10.19 ID:ar6Z/Cc90
>>324
 キョン先輩が到着して、私達は近くにあった喫茶店に移動する事になった。
 探索の日はいつもここ使っているようだ。
 最近新しい本を買ったばかりだからお金が余り無い事を心配していたら涼宮先輩は「ここはキョンの奢りだからお金の心配はしなくていいわよ」なんて事を言ってきた。
 流石に後輩の私が奢ってもらうのはちょっと心苦しいと言ったんだけど、その意見は即座に却下される。
 何でも時間に遅れた人は奢るのがルールなんだとか。
「組み分けをするわよ」
 席に着き、一折の注文を終えると涼宮先輩は隅にある爪楊枝取り出して何本かに色を塗った。
 それを手で掴んで私に突き出してくる。
「午前は三人で二組になるから」
 それぞれくじを引いて組み分けをするらしい。
 キョン先輩と一緒になれたらいいなぁ。なんて思いながら引いたんだけど――現実は思いの他厳しかったみたいだ



「西側任せたわよ。何か不思議な事があったら直に知らせる事! いいわね!」
 そういうと涼宮先輩は上機嫌に歩いて行った。
 組み分けは私、朝比奈先輩、古泉先輩のグループとキョン先輩、長門先輩、涼宮先輩のグループに分かれ探索する事になる。
 キョン先輩と一緒じゃなかったのは本当に悔やまれる。
「では行きましょうか」
 爽やかな笑顔を浮かべ古泉先輩が歩き始めた。何処に行くのかと聞いたら、適当にブラブラするだけらしい。
 そんな適当でいいのかな? 真面目にやらないと涼宮先輩が怒るような。
「大丈夫ですよ、涼宮さんの言う不思議がそこら辺に転がっている方がよっぽど大変ですからね」
 苦笑しながら応える古泉先輩。だけどなんだか切実に言っている感じがする。今までに涼宮先輩絡みで何か在ったのかな?
 それから商店街を回ったり近くの喫茶店に入ったりして時間を潰していると、
「おや?」
 古泉先輩の携帯電話が鳴り始めた。急いで出る先輩、すると見る見るうちに顔が青ざめていく。
 電話を切ると「すいません、少しバイトが入ったので」と言って何処かに言ってしまった。
327岩崎みなみの消失:2007/09/15(土) 13:12:04.35 ID:ar6Z/Cc90
>>326 
 二人残された私と朝比奈先輩。互いに顔を見合わせてどうしようかと思案すると
「ちょっとお話したい事があるので何処か静かな場所に行きませんか?」
 と言ってきた。



 近くの川辺にあるベンチに腰掛ける。   
 天気は快晴でとても心地が良い気候だ。こんな日は外で本を読んでゆっくりとするのが一番だと思う。
 
 私の横では何かを考えるように朝比奈先輩が顔を俯けていた。私自身が喋るのが得意じゃない事も相まって沈黙だけが続いている。
「あの」
 意を決したのか、朝比奈先輩は口を開いた。
 いつもの様なおっとりした感じではなくて、始めて見る真剣な表情で。
「こんな事を言うと、岩崎さんは気分を悪くするかもしれないけど……でも言わせて下さい」
 一呼吸置いて
「キョンくんと関わらない方が良いです」
 一瞬、何を言われたか分からなかった。
 キョン先輩と関わらない方が良い? なんでそんな事を。
「詳しくは禁則事項で言えないけど、彼に関わると岩崎さんは必ず不幸になる」
 それだけ言うと朝比奈先輩はまた口を閉ざして黙り込んでしまった。
 私が不幸になる? キョン先輩と関わると?
 本当に泣きそうな顔で言われてしまうと怒る所かこっちが悪い事をした気分になってくる。
「ごめんなさい。でも、あなたの為なの」
 私は何も言えずにそのまま沈黙だけが場を支配した。
 まだ会ってから数日だけしか経っていないけど、朝比奈先輩が嫌味とかやっかみでそんな事を言う人には思えない。
 本当に何かあると分かっていて、忠告してきたとは思うんだけど……
328以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 13:24:22.76 ID:5C01YcDPO

規制に引っ掛かったか?
支援
329以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 13:29:32.77 ID:us/G5F/bO
私怨
330以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 13:35:08.25 ID:ZaMv0kKVO
支援
なんかデジャヴ。と思ったら>>306よく読んでなかった俺アホスwww
331以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 13:43:22.98 ID:SkjA/Zzv0
規制にかかっただとぉ?
支援支援支援支援
332以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 13:54:29.77 ID:d/NbY0NQO
ほっしゅ!ほっしゅ!
333岩崎みなみの消失:2007/09/15(土) 13:54:59.72 ID:ar6Z/Cc90
スマン、さるさん規制が…OTL
>>327
「すみません、途中で抜け出してしまって」
 あれからずっと黙っていた私達の所に古泉先輩が帰ってきた。一瞬、訝しげな顔をしたけど朝比奈先輩の表情を見て何か納得したように頷いた。
「そろそろ時間ですので参りましょうか。遅れると大変ですからね」
 私達は集合場所になっている喫茶店まで向かった。



 喫茶店に到着した私達を待っていたのは、不機嫌そうに顔を歪めた涼宮先輩と無表情にその横に立っている長門先輩、そしてどこか疲れた表情をしているキョン先輩だ。
 昼ごはんもキョン先輩の奢りで食べてしまったんだけど、悪いから自分の分だけ払おうと思ったら
「いつもの事だし気にするな。それに岩崎みたいな可愛い子に奢れるなら諭吉さんも本望だろうよ」
 可愛いって……私はただの図体のでかいだけで。
「そんな事は無いぞ、将来的にモデルでもやれるんじゃないか?」
 サラっとそんな事を言ってしまうキョン先輩は天性のジゴロなんだろうか?   
 ありがとうございます。と一言告げて照れた顔を隠す為に俯いた。 

 それから全員で昼食を食べ終え次の組を決めるくじをする事になる。
「午後からは二人一組で行くわよ!」
という事はキョン先輩と二人きりになるチャンスがあるんだ。心の中で必死に先輩と一緒になれますように神様に頼んでみる。
 その時、長門先輩がチラリと私の方を一瞥した。
 何かのアイコンタクトだと思うんだけど、まったく意図が読み取れない。
「次はみなみちゃんよ!」
 そんな事をしているうちに強く握られた爪楊枝が差し出された。ちょっと躊躇してしまったけど、自分の運を信じて引いてみる。
 私の爪楊枝の先は赤く塗られていた。そして――キョン先輩は
「俺も赤だな」
 やった! と思い切り叫びたくのを我慢して何事も無かったかのように振舞う。
 この時、涼宮先輩の顔がさらに不機嫌になり、古泉先輩の顔が青ざめていくのが印象的だった事は覚えているけど、キョン先輩と二人っきりになれるという事だけが頭の大半を占めていた。
334以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 13:56:07.39 ID:SIP3CKYQO
支援だ!
335岩崎みなみの消失:2007/09/15(土) 13:56:50.27 ID:ar6Z/Cc90
>>333
「マジで遊びじゃないのよ! 絶対に何か見つけてきなさい!」
 捨て台詞の様に言って涼宮先輩は長門先輩、朝比奈先輩を引き連れて別の方向に歩いていった。
 古泉先輩はまたアルバイトが入ったらしく、急いで帰ってしまったので向こうの組は三人になったみたいだ。
 古泉先輩のバイトってそんなに大変なのかな? あんまり興味は無いからどうでもいいんだけど。

 三人を見送った私達は当ても無くフラフラと歩く事になった。
 キョン先輩が隣に居るだけで鼓動がどんどんと速くなっていく。こうして並んで歩いたら、カップルに見えるかな。 
「どこか行きたい所はあるか?」
 それを聞かれてハッとした。先輩と一緒になる事だけ考えていたせいで何処に行ったら良いか、何をすれば良いかをまったく考えていない。
 どうしよう、考えてみればキョン先輩と二人きりでまともに話なんてした事なんて今まで無かった。どんな事に興味があるとか、どんな趣味なのかも知らない。
 色々と思考しながら黙っていると
「無いなら俺が連れて行きたい所があるんだ。そこでもいいか?」
 「はい」と一言告げると、キョン先輩は急に私の手を取って歩き始めた。
 キョ、キョン先輩?
「手を繋ぐの嫌か?」
 そ、そんな事は無いです。
「なら問題ない」
 それから先輩に引きずられる様に連れて行かれた。
 そ恥ずかしさの余りまともにキョン先輩の顔すら見れず、ずっと俯いて黙ったままだったけど。

 程なくして、先輩が連れて行きたいと言っていた場所に到着した。そこはビルになっている大規模な本屋だ。 
「岩崎のお勧めの本とか教えて欲しいんだ。最近読書にハマってるからな」
 キョン先輩も本を読むのが好きなんだ。それなら話の話題を作れるかもしれない。
 分かりました。と言って意気込んで本屋の中に入った。
336以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 13:58:04.52 ID:DCV8nfS30
乗り遅れたが支援だ
337岩崎みなみの消失:2007/09/15(土) 13:58:09.00 ID:ar6Z/Cc90
>>335
 それから色々と本屋の中を回って一つ一つの本を説明していく。本好きな私はこれに関して話し始めると止まらない癖があった。
 我に戻った時には既に三時間以上が経っていて、自分でも吃驚する事になる。
 
 す、すいません。私ばっかり喋ってしまって。
「いやいや、別に悪くないぜ。そんなに楽しそうに喋ってる岩崎が見れて良かった」
 そう言って先輩は私の頭を撫でてくれた。
 もう何がなんだか分からない状態で、嬉しいのとか、恥ずかしいのとか、ごっちゃになって……でも、なんだかとても気持ち良い。
「少し休むか、岩崎も疲れただろ?」
 先輩は私の手を引いて本屋の中にあった喫茶店に連れて行ってくれた。
 喫茶店の中は結構混雑している。だけど丁度二人掛けの席が空いていたので直に座ることが出来た。
 注文が終わり、来るのを待っているんだけど、話すことが思いつかなくてまた俯てしまう。ほんとに駄目だな、私。
「そういや、岩崎はどうやって長門と知り合ったんだ?」
 そんな状態が続いていると、キョン先輩の方から話しかけてくれた。
「その、SOS団に入部させられた時に初めて会ったんですが」 
「でも長門の推薦だろ?」
 それは常々疑問に思っていた。何かと気を掛けてくれているみたいだし、それに随分と前から私を知っている感じがする。
「岩崎が本好きだって教えてくれたのも長門だったんだがな」
 私の趣味まで知っているなんて思わなかった。 
「ま、何にせよ。あいつは後輩が出来たって喜んでたぞ」
 屈託の無い笑みでそう告げるキョン先輩。長門先輩の事を大切に思っている事がひしひしと伝わってきた。
 もしかして……長門先輩の事を。
「あ、別に長門に恋愛感情とか何とか持ってるわけじゃないぞ。そうだな、あいつは妹みたいな感じだしな」
 私の微妙な表情を読み取ったのか、考えていた事がばれてしまった。
 そんなに分かりやすい性格だったかな。
「まあ、とある理由で他人の表情を読み取るのが得意になっちまってな。あんまり褒められた特技じゃないが」
 そう言って苦笑していた。
 私は普段人から何を考えているか分からないなんて言われているから、実は嬉しかったりもする。

 それから他愛の無い世間話を続けて、集合時間まで時間を潰す事になった。
338以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 13:58:24.24 ID:d/NbY0NQO
遊びじゃないのよ支援は ふもっふぅー!
339岩崎みなみの消失:2007/09/15(土) 14:00:07.44 ID:ar6Z/Cc90
>>337
 あっという間に時間は過ぎ、時間ギリギリに私とキョン先輩は集合場所の駅まで戻った。
 駅に戻った私達を待っていたのは、眉間に皺を寄せてさらに機嫌の悪くなった様に見える涼宮先輩と半泣き状態でオロオロとしている朝比奈先輩、何食わぬ顔で平然と立っている長門先輩だった。
 何かあったんだろうか?
 聞こうと思ったんだけど私達が到着するのと同時に
「今日はもう解散!」
 と言って涼宮先輩は駅の中へと消えて行った。
 なんだか分からないけど、結局その日は解散する運びとなった。

「どうだった?」
 帰ろうと思って踵を返した時、長門先輩が唐突に声を掛けてきた。
 楽しかったです。と答えると僅かに先輩の表情が動いた。
 よく見ないと分からないけど、少しだけ微笑んでいるような感じがする。
「なら良かった」
 それだけ言うと長門先輩も危なげ無い足取りで駅の構内へと消えていった。
 何だったんだろう?    



 
 この時に、後に起こる事のヒントみたいな物があったんだ。でもまだ無知だった私はまったく気付く事が出来なかった。
340岩崎みなみの消失:2007/09/15(土) 14:01:50.04 ID:ar6Z/Cc90
長くなるんで一旦切ります。
次の職人さんが投下した後に再開する予定

支援してくださった方、本当にありがとうございました。
341以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 14:03:07.78 ID:U/HK+GVP0
            , -―  ――-、
             /に    (ニ==\
         //')      に二) (ヽ   SSを投下しやがったなッ!
         〃____,r^)__,r、(ニユ|  よく投下してくれたよなぁぁぁぁぁぁ
         i!   ● / /●  ヾヽヽ,!      >>340鬱!……
          ヽニ⊃,// ⊂⊃}:}ソi   …じゃなくて>>340モツ!
        /⌒ヽ__ ヘ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~/⌒ヽ
      \ /:::::  >,、 __, イァ/   /
.          \     |三/ []「/__ /
         `ヽ「ミヾr‐ 、[]「ヾ三/

            , -―  ――-、
             /に   u (ニ==\   …は違う…
         //')  u    に二) (ヽ  うぐぐ………
         〃____,r^)__,r、(ニユ|  >>340己…じゃない……
         i!   ● / /● uヾヽヽ,!  >>340没でもなくて……
          ヽニ⊃,// ⊂⊃}:}ソi
           ヘ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~`=ーノ
           /⌒l,、 __, イー-<
.          /lilili/ |三/^ oOo,ヽ
          |三 lキヾr-、[] 「! (ニ }
342以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 14:05:47.74 ID:SIP3CKYQO
>>340
乙!!
いいよいいよ続きwktkだよ

しかし一言言わせてもらえるのならば…
こないだもこの辺で切ってましたよね?なんと言う生殺しwww
343以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 14:10:56.19 ID:DCV8nfS30
>>340乙です!
なら生殺しにされないためにも俺が投下していいかな? まだ序章に当たる部分しか書けてないけど
344以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 14:13:11.92 ID:5C01YcDPO
>>340
至極GJ!!
ゆたかがどう出るかが気になる
それにハルヒも出てきて貞化も防げ……あれ?天井から髪の毛が…ちょっと切ってくる

>>341
も、もちつけ!
345以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 14:14:49.92 ID:2QVWxQc9O
>>343
ぉk
大丈夫、お前の作品も見るからな。
346以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 14:15:39.95 ID:j6AYq1f8O
>>340
すごく…乙です

続き待ってるんだぜ
3471/4:2007/09/15(土) 14:16:05.83 ID:DCV8nfS30
「…………さい。お…て…下さい。」
ん…何だ?俺はまだ眠いんだ、もうちょっと寝かせろ。
「おき…せ…ね、ど…します?」
「う〜ん…うが…いね。わた…が…みるよ」
何やらぼそぼそと聞こえる。全く、人が眠っているというのに無粋な奴らだ。
「じゃ…くよ〜。こら! 起きろ! バカキョン!!」
うお!? な、何だ、ハルヒか!?
俺は突然鳴り響いた、耳元で陸上競技なんかで使うピストルを撃ったかのような大声に驚き体が宙を浮くかのごとき勢いで跳び起きる。
「やっと起きたネ、おはようキョンキョン」
「おはようございます。気分はどうですか?」
目の前には同級生の割にはかなりちっさい青い髪の少女と
女性が見たら放っておかないだろうスマイルを称えたニヤケ面がおり、地面に横たわった状態の俺を見下ろしている。
その先には天井が見える。どうやらここは屋内のようだ。
「最悪だな、目覚めて一番に見る面がお前らじゃあな」
同じ見るなら朝比奈さんの見目麗しいお姿でも見たいもんだ。
「キョンキョン女の子に向かってそれはないヨ! 訂正と謝罪を要求する!」
「はいはい、分かった分かった。それよりもハルヒはどうした?声が聞こえたと思ったんだが」
周りを見回してもハルヒの姿は見えない。
「あ、それ私だよ」
あん? どういうことだ。
そういうとこなたは大してない胸を張って
「私の声はハルにゃんに似てるからね」
と、のたまいそれを古泉が
「そして涼宮さんの声で叫んで頂いたんです。貴方に対してはそれが一番効果的でしょうから」
と補足した。
「何をわけの分からん事を言ってるんだ? 俺を起こすのにハルヒは関係ないだろう」
そういうと古泉は掌を上にあげ肩をすくめ、こなたは大袈裟に溜息をつき
「もう、これだからキョンキョンは……まぁそこがいいんだけどネ」
などという。俺が何をしたって言うんだ。
それで古泉、これは一体どういう事なんだ?
348以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 14:17:18.42 ID:xvKYJrF60
私怨
3492/4:2007/09/15(土) 14:17:29.17 ID:DCV8nfS30
どうやらここは何処かの家の居間のようで6畳程の空間が広がっている
「さて……どの辺りから説明しましょうか」
始めからだ。まずここは何処で何故俺達はここにいる
「ここは泉さんの家です。僕たちの居た場所から一番近かったので僕と泉さんで運び込みました」
そういった後大仰に腕を広げ
「ただしここは本来の泉さんの家ではなく、別世界の泉さん宅と言えます」
などと言いやがった。
分からん、どういう事だ。またハルヒか? というかこなたが居るのにそんな話していいのか?
「ああ、それなら……」
と古泉が言おうとしてるところに今まで後ろで黙って聞いていたこなたがやおら進み出て
「キョンキョンが寝てる間に全部聞いたヨ。いや〜まさか皆して宇宙人やら未来人やら超能力者、
ハルにゃんに至っては神様だなんて面白い属性持ってるなんて知らなかったよ」
と言い放ち俺がリアクションを考えつく前に
「このように泉さんには既に大体の事は説明しました。それで今回の原因ですが涼宮さんではなく恐らく情報統合思念体の
長門さんとは違う派閥か又は以前の雪山の時と同じ相手が原因かと」
とまくし立てた。
「まぁある程度は分かった。だが……」
といって俺はこなたの方に向き
…何でお前はこんな素っ頓狂な事をそんなに簡単に信じちまってるんだ?
と聞いてみたがこなたからの返事は
「だってそのほうが面白いじゃん」
というまるで『あの時』のハルヒのような事を言い放ちやがった、こいつらは声だけじゃなくて思考回路も似てるのかね。
まったくやれやれだ……
3503/4:2007/09/15(土) 14:18:26.36 ID:DCV8nfS30
で古泉、他の皆はどうした。俺とお前だけじゃなくこなたも居るって事は多分他の連中もいるんだろう?
「残念ながら分かりません。一応僕らが始めにいた地点周辺は探してみたのですが……
さっぱりです。それでとりあえず学校に行こうとしたんですが」
「キョンキョンが眠ったままじゃ都合が悪いからまずはちょうど近かった私の家に運んだってわけだよ」
古泉の台詞に割り込みこなたが解説する。
となると俺が起きたわけだから今から学校に向かうのか。
「ええ、ですが用心しなければいけません」
「何故だ」
そう聞くと古泉はいつものニヒルな笑みで解説し始めた。
「今回の事が統合思念体や雪山の一件と同じ相手だとすればこの行動は涼宮さんを観察するためのものと思われます。
恐らく涼宮さんの身に何か起こるということはまず無いでしょう」
ん?ハルヒの身にってことはハルヒもここにいるのか?
「恐らくは。この空間は閉鎖空間に酷似しているようでなんとなくは分かるんです。
話を戻しますが涼宮さんに何らかの影響を与えようとするなら狙われるのはまずあなたでしょう。
よって僕たちが何らかの危険な事態に陥る可能性が高いのです。幸い先程言った通りここは
閉鎖空間と似ているので僕の能力もある程度使えるようですがそれでも安心は出来ませんので用心してください」
それは分かったが……だがちょっと待て、何でハルヒに影響を与えるために俺が狙われなきゃならんのだ。
古泉の発言の中に聞き捨てならない部分があったので問い質す。
それに対しての返答は古泉からではなく俺のすぐ横にちょこんと座っていた髪は長いが背丈は短い女子が答えた。
「キョンキョンも鈍いねぇ、そんなこといってるとハルにゃんに愛想尽かされちゃうヨ。まぁその時は私がもらってあげるけどね」
何をわけのわからん事を……
愛想尽かされるもなにも俺とハルヒはそんな関係じゃあない、俺とハルヒはただの団員と団長というだけであってそれ以上でもそれ以下でもない。
愛想を尽かすってのはどちらかが恋愛感情を持ってることが前提だろう。
俺もハルヒもそんな感情は持ち合わせてないからその言葉自体成立しない。
そして俺は物じゃない、誰かに貰われるなんてのは真っ平だ。
3514/4:2007/09/15(土) 14:19:31.80 ID:DCV8nfS30
こなたの間違いを指摘している俺を古泉は苦笑を浮かべこちらを眺めている。
何だ古泉、何か言いたいことでもあるのか。
「いえ、貴方にはほとほと困ったものだと思いまして」
? 何言ってやがる、俺は単にこなたがおかしな事を言っているからそれを正してやっているだけだぞ。
「まぁそういうことにしておきましょうか」
古泉はそういって肩を竦めた後
「ではそろそろ行きましょうか、あまり待たせると怒られてしまいますからね」
「そうだな、あんまりのんびりしてると死刑にされかねんからさっさと迎えに行ってやるか」
そういうと古泉は極上の笑みを浮かべ「ええ」と頷いた。
お前はどうする? こなた。お前はこのままここにいても構わんぞ。
「何言ってんのさキョンキョン。こんなRPGみたいで面白い状況で置いてけぼりは無いでしょ! 当然ついていくヨ」
しかしかなり危険かも知れんぞ?
「もしもの時はキョンキョンに守ってもらうから大丈夫だよ」
どうせなら古泉に守ってもらえ、ただの一般人の俺よりも超能力の使える古泉のほうが頼りになる。……若干腹立たしいがな。
そして俺は古泉に向き直り
「こなたをちゃんと守れよ、こう見えても女の子なんだからな。怪我なんかさせたら承知せんぞ」
というと古泉は苦笑いを浮かべながら
「肝に命じておきますよ」
と言った。
何故苦笑いなんだろうか、こなたもなんだか残念そうな顔をしているし。まったく変わった奴らだ。
「…………キョンキョンの馬鹿」
人を馬鹿呼ばわりしちゃいけません。というか何で合理的な方法を言ったのに馬鹿とか呼ばれにゃならんのだ。
そういうとこなたは「はぁ、もういいよ」といって立ち上がって部屋の入口に向けて歩き始めた。
妙な奴だな、人の事を馬鹿とかいったり突然ブルーになったり全く女ってのは理解しがたいもんだな。
「どちらかといえばあなたが原因なんですがね」
古泉まで何を言ってやがる。
352以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 14:19:35.24 ID:j6AYq1f8O
支援
353以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 14:22:23.26 ID:DCV8nfS30
短くてすまん、ここまでしかまだ書いてないんだ。いずれ続きを書いたらまた投下する
354以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 14:27:45.14 ID:xvKYJrF60
>>353
乙です
続き未来で待ってます
355以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 14:29:53.71 ID:ar6Z/Cc90
>>353
GJです!
続きをwktkしながら待ってますよw
356以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 14:34:11.63 ID:j6AYq1f8O
>>353
乙彼!
続きガンガレ
357以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 14:46:47.20 ID:SIP3CKYQO
乙!
来世で待ってる
358以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 14:52:56.54 ID:5C01YcDPO
(こなた「だだだだだぁー!」)
キョン「……なあ、こなた、このOPのお前のシーンだが…」
こなた「(おおっ、私のOPのシーンの感想かっ?何て言ってくれるかな?)」







キョン「笑うセールスマンの物真似を意識したのか?」
359以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 14:55:20.39 ID:ar6Z/Cc90
誰か投下する人いますか?
なければ予告どおり>>340の続きを投下したいのですが。
360以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 14:55:54.37 ID:xvKYJrF60
>>359
是非とも
361以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 14:58:31.71 ID:j6AYq1f8O
>>359
いいですとも
362岩崎みなみの消失:2007/09/15(土) 15:01:24.18 ID:ar6Z/Cc90
>>339
進展編

 初めて不思議探索に行った日から時が流れ、季節はもう木の葉の色も朱色を帯びてくる秋に差し掛かっていた。
 夏休みも無事に終わり今日からまた学校が始まる。
 あれからキョン先輩とはSOS団の活動で毎日の様に会っていた。そして、会う度に先輩の優しい所や駄目な所、頼りになる所なんかも一杯見れた。
 ずっと先輩と一緒にいたい。ずっとお喋りしていたい。そんな願望ばかりが強くなっていく。


 私も今では完全に学校の問題児であるSOS団の団員になってしまったのだけれども、少しでもキョン先輩の近くに居る事が出来て実は嬉しかったりする。
 それにSOS団も噂で聞く程に酷い所じゃない、やってる事はちょっと変わっているかもしれないけど。先輩達はみんな優しい。
 あ、でも古泉先輩は別。キョン先輩と一緒に居ると何かと注意してきたりするので余り好きになれない。それにキョン先輩を見る目が危険な感じもするから。
 
 そんな事を考えながら今日も足しげく文芸室へと向かった。
「失礼します」
 部屋に入ると中には静寂だけが広がっていた。
 普段ならメイド服姿でいそいそとお茶を淹れている朝比奈先輩や部屋の隅で本を読んでいる長門先輩の姿も見えない。
 SOS団のメンバーは私以外は全員学年が上だから偶にこんな日もあるだけどね。

 指定席である長門先輩が座っている場所の横にある椅子に腰を下ろした。そして鞄から一冊の恋愛小説を取り出す。
 みゆきさんと違ってパソコン音痴な私は本でしか知識を得られないから、こういうもので経験値を貯めないと。だからと言ってキョン先輩に対して積極的にアプローチしてるとかは無いけど。
 一人で静かに本を読んでいると控えめにドアがノックされる。
 「どうぞ」と短く返答すると、扉が開きキョン先輩が入って来た。

 その瞬間私の鼓動が高鳴り始めた。
363岩崎みなみの消失:2007/09/15(土) 15:02:36.69 ID:ar6Z/Cc90
>>362
「岩崎一人だけか?」
「あ、は、はい!」
 どうしよう、挙動不審な態度になってる。変な奴って思われたかな?
 だけどキョン先輩は気にした風でも無く。自分の指定席に座った。
 それから無言の時間が過ぎる。そういえばキョン先輩と二人っきりになるのは、初めての不思議探索以来だ。
 あの時の事を思い出すと……余計に恥ずかしくなってきた。
「ん? どうした、顔が赤いぞ」
 そんな私に気付いたのか、心配そうな顔をして目の前までやってきた。
「熱でもあるのか?」
 突然、キョン先輩は私の額に自分の額を重ねた。
 キョ、キョン先輩の顔が目の前に
 ――ドクン
 急に胸が締め付けられるような妙な感覚に襲われた。
 そして、逆らい難い何かに引きずられるように
「ん……」
 
 キョン先輩と唇を重ねた。

 それからゆっくりと、永遠にも感じられる時間が過ぎる。
 あれ? 私?
 唇が離れたところで自分が何をしていたのかをようやく把握した。
「岩崎?」 
 そんな、無理矢理キョン先輩の唇を……最低だ。私って最低だ!
「ごめんなさいっ!」
 鞄とか本とか何もかも投げ出して文芸室から飛び出た。
 キョン先輩に軽蔑された。軽い女だって思われたに違いない。もう駄目だ……
364岩崎みなみの消失:2007/09/15(土) 15:04:02.78 ID:ar6Z/Cc90
>>363
 気付けば自分の部屋のベッドに顔を埋めていた。
 
 あれからどうやって家に帰ってきたかなんて覚えていない、ただ自分のやった事に対する罪悪感だけが心を占めていた。
 ほんとに最低だ。
 まるで自分じゃないかのような錯覚に囚われて……取り返しのつかない事をしてしまった。
 もうキョン先輩には会えない、会う資格なんて無い。
 目から涙が零れて止まらなかった。
 
 私はただキョン先輩の傍に居れるだけでも幸せだったのに。
 ただ先輩の嬉しそうに笑う顔を見れるだけで良かったのに。 

 泣き疲れた私の意識はまどろみの中へと落ちていった。




 ――次の日

 頭痛や眩暈なんかもするけど、学校を休むわけにもいかず、覚束無い足取りで何とか学校まで何とかたどり着けた。
 教室に入るとと皆が一斉に私の方を向く。そんなに酷い顔をしているのかな?
「大丈夫!? みなみちゃん!」
 ゆたかが不安そうな顔をして私の所まで駆け寄ってきた。
 大丈夫だから。そう言って微笑んで見るけど、彼女はさらに心配した顔になる。
「保健室に行こう」
 ゆたかは私の手を取って引っ張っていった。
 普段なら小柄な彼女の力はそんなに感じないはずなのに、今日はとても力強く思える。
365以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 15:04:51.97 ID:SIP3CKYQO
支援
366岩崎みなみの消失:2007/09/15(土) 15:05:15.41 ID:ar6Z/Cc90
>>364
 ゆたかに引き摺られながら保健室までやってきた。
 そう言えばキョン先輩に始めて会った時も保健室だったような気がする。
 ……またキョン先輩の事考えてた。もう私にはあの人を想う資格なんて無いのに。
「取り合えずベッドを使わせて貰おう」
 ゆたかは私をベッドに無理矢理寝かせる。
 そして、始業のベルが鳴るまでずっと私の傍に居てくれた。
「そろそろ行かないといけないけど、絶対に無理しちゃ駄目だよ!」
 念を押すように強く言って彼女は保健室から出て行った。
 急に静寂が保険室を包み込む。静かだとキョン先輩の事を考えてしまいそうで、なんだか嫌だ。

 それから少しの間、何も考えずに天井を見ているといつの間にか眠りに落ちていた。



「可愛い寝顔だな」
 え……? 誰?
「ったく、俺も少し重症か」
 一体誰なの? 男の人の声?
 段々と意識が覚醒してく、そして――良く見ると。
「よ、起きたか」
 キョン先輩がベッドの横で座っていた。
「え、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あの……えっと、えっと」
 落ち着いて状況をしっかりと把握しよう。
 ゆたかに保健室まで連れていかれて、保健室で寝ていた。起きたらキョン先輩が横に居た。
 ……なんで?
367岩崎みなみの消失:2007/09/15(土) 15:06:10.66 ID:ar6Z/Cc90
>>366
 混乱する私を見て先輩は苦笑を浮かべている。
 ううう…なんだか恥ずかしい。
「もう体調の方は大丈夫か?」
 キョン先輩はそういってまた額を私の額に重ねてきた。
 この前とまったく同じ状況だ。先輩の顔が私の目の前に――

 ――唐突に柔らかい感触が唇に伝わってきた。

「今回は俺の番だ」
 してやったりといった顔で満足げに微笑んでいる。
 どうして、私はキョン先輩にあんな事をしたのに。
「“みなみ”の事が好きだからに決まってるだろ」
 さも当然かの様に言ってのける先輩。そして静かに私を抱きしめた。
「俺じゃ駄目か?」
 卑怯です……こんな事された嫌だって言えないじゃないですか。
 独り言のようにボソッと言ったつもりだったけど、先輩の耳には確りと届いていたようだ。
 そして、キョン先輩は再び私の顔を見つめて
「ん……」
 もう一度唇を重ね合わせた。前みたいに一瞬じゃなくて。とても、とっても長いキスを。
 先輩と結ばれた嬉しさと、長門先輩や朝比奈先輩に涼宮先輩を差し置いて選ばれてしまった罪悪感、そしてほんのちょっぴりの優越感を感じながら。







「あの女……赦さない」
368以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 15:07:27.26 ID:xvKYJrF60
前はここで終わったんだっけ私怨
369岩崎みなみの消失:2007/09/15(土) 15:07:49.47 ID:ar6Z/Cc90
>>367
消失編

 キョン先輩とキスをした。
思い出すだけで恥ずかしくて死にそうになる。
 涼宮先輩や朝比奈先輩、長門先輩に泉さんやみゆきさんでも無く私を選んでくれるなんて思ってなかったから喜びもひとしおだ。
 でも、少しだけ皆を裏切ったような気がして罪悪感が沸いていた。
 だけど今はただキョン先輩が受け入れてくれた嬉しさをかみ締めて居たい。


 そんな悶々とした事を考ながら夜も更け、私は深い眠りへと落ちていった。
 













 気が付けば周りに仄暗い灰色の空間が広がっていた。
370岩崎みなみの消失:2007/09/15(土) 15:09:35.14 ID:ar6Z/Cc90
>>369
「ここは……?」
 目を覚ましたら学校の校門の内側に寝転んでいた。しかも寝巻きだったはずの服は制服に変わっている。
 なんでこんな所に居るんだろう? 夢遊病にでもなったかな?
 そんな事を考えながら学校から出ようとすると
「あれ?」
 何か壁の様な物にぶつかった感触が返って来る。まるで見えない何かがあるような。
 力強く押してみるけどビクともしない。それは学校全域に張り巡らされていて、他の出口も同様に出る事が出来なかった。
 どうなってるんだろう?
 
 不思議に思いながらも校内を調べてみる事にした。



 灰色に包まれた薄暗い廊下を一人で歩いて行く。足音が不気味に響いて不安感を増長させた。
 普段は生徒で賑わっている場所だけに別世界のような気がしてくる。
 
 そんな時、明かりが付いている教室が見えた。
 もしかしたら誰かいるのかも知れない。そう思って少し駆け足になりながらドア前まで行く。
 扉を開けると
「こんばんわ、みなみちゃん」
 ゆたかが教室の真ん中で立っていた。いつもの様な無垢な笑顔で挨拶をする彼女。
 だけど、何か違和感のような物を感じる。なんと言えばいいのか分からないけれど。
「入ったら?」
 恐る恐る教室の中に足を踏み入れる。
 なんでこんな事になっているのかゆたかに問いかけようとした所――本能的な危機を感じ取った私は身体を大きく仰け反らせる。


 その刹那、制服の胸の部分が切り裂かれた。
371岩崎みなみの消失:2007/09/15(土) 15:11:09.86 ID:ar6Z/Cc90
>>370
 一瞬何が起こったのか分からなかったけど、軍隊で使われているような大きなナイフを持ちながら、不適な笑みを浮かべているゆたかを見てようやく事態が把握できた。
 ゆたかが私を切りつけた?
「あ〜あ、避けちゃった。でも次は外さないよ」
 私の目の前に銀色に煌く一筋のナイフが迫った。
 後からやってくる痛みに備えて腕を交差させて目を瞑る。
 その時。
 轟音と共に天井が崩れ落ちてきた。土埃が舞い上がり視界が防がれる。
 そして、埃が晴れて見えた光景は――
「長門……先輩?」 
「間に合った」
 ゆたかが振り下ろしたナイフを素手で掴みながら、私を庇う様に立っている長門先輩の姿があった。
「邪魔しないで」
「あなたは彼女の友達だった筈、何故こんな事を」
「決まってるじゃない。その泥棒猫がキョン先輩を取ったからよ」
 底冷えするような目つきで私を睨んでくるゆたか。
 今まで感じていなかった恐怖みたいな物が襲って足が震えてきた。
「そう……なら貴女の情報連結を解除する」
「出来るかしら? 私には神様が付いているのよ」
「彼女は絶対に殺させない」
 ゆたかはナイフを手放して人間では考えられないような跳躍で後ろに飛ぶ。
「貴女はここでじっとしていて」
 それだけ言うと長門先輩はゆたかに向かって肉薄していった。
372以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 15:11:32.99 ID:SkjA/Zzv0
これが…せい…いっぱいの…支援…です
うけとって…ください
つたわって…ください
373岩崎みなみの消失:2007/09/15(土) 15:13:16.52 ID:ar6Z/Cc90
>>371 
 信じられない様な光景が目の前で広がっている。
 懐からもう一本のナイフを取り出し、長門先輩に斬り掛るゆたか。それを受け流しながらも的確に蹴りや突きなんかを当てていく長門先輩。そんな事を私の目では追いつけない速度で繰り広げられている。
 まるで不思議の国のアリスにでもなったかのような気分だ。こんなの狂っている。
「どうしてあの泥棒猫を庇うの!?」
「彼女は私の大切な後輩。だから殺させない」
「貴女の好きだったキョン先輩を取られても?」
「……関係ない」
「嘘、貴女だってキョン先輩が好きなくせに」
 その言葉に一瞬だけ動きが止まる長門先輩。その隙が致命的になった。
 ゆたかの振るったナイフが先輩の胸の中心に突き刺さる。
「先輩!」
「大丈夫」
 ナイフが突き刺さっているというのに苦痛の表情一つ見せずに平然とした顔で私に告げた。
「抜けない!?」
「情報連結を解除する」
 先輩に刺さっていたナイフがさらさらと光の粒子に変わっていく。さらにゆたかも腕から徐々に光に変わっていった。
「やっぱり私じゃ長門先輩にはに適わないね」
 それなのにゆたかは自嘲するかのように薄笑いを浮かべているだけ。
「ゆたかっ!」
「行っては駄目」
 ゆたかに駆け寄ろうとした私を長門先輩が手で制す。
「残念、こっちに来たら喉笛ごと噛み切ってやろうと思ったのに」
「ゆたか……」
 鳥肌が立つ様な笑みを浮かべる姿を見ていると、“あれ”はゆたかじゃないという確信が持てた。
 それでも友達と、親友と同じ顔をした人が消えていくのを見るのは辛い。
 目を背けても彼女と同じ声をした薄気味悪い笑い声が嫌でも耳に入ってきた。
374以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 15:14:32.18 ID:xvKYJrF60
貞ゆたかは新鮮((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
375岩崎みなみの消失:2007/09/15(土) 15:15:20.29 ID:ar6Z/Cc90
>>373
「これで終わりだと思わないでね。涼宮ハルヒは必ずみなみちゃんを消そうとするよ。それも飛び切り最悪な方法で」
「涼宮先輩が……?」
「そうよ、あなたは神様の逆鱗に触れたんだから。殺されるまでの間に自分のやった事を後悔しておくといいよ」
 愉快そうに言い残してゆたかの姿をした誰かは光の粒子になって消えていった。 
 彼女は私がやった事を後悔しておけと言っていた。私がキョン先輩を選んだ事が間違っていたという事なの?
「大丈夫、貴女の選択は正しかった。ただ、この世界の有り様が歪なだけ」
 私の心の中を読んだかのように言葉をかけてきてくれる先輩。
 実際長門先輩なら私の心の中を読めるような気がするけど。
「一体……なんなんですかっ!!」
 先輩の肩を掴んで強く問いかけた。
 目を覚ましたら灰色の空間になった学校に閉じ込められて、偽物ゆたかが私を殺そうとしたり、長門先輩が出てきてその偽物のゆたかと戦ったり。
 もう訳がが分からない。
「ここは涼宮ハルヒが作り出した局地的な隔離空間。一部の人間には閉鎖空間と呼ばれている」
「何を言っているんですか!?」
「つまり、ここは貴女を閉じ込める為に涼宮ハルヒが作った檻の中」
「檻……?」
「そう、貴女を殺す為の」
 長門先輩が何を言っているのか分からない。
 涼宮先輩が私を殺す為にこんな訳の分からない所を作ったって?
 そんな馬鹿な事がある筈が無い。常識的に考えてもそうだ。
 でも、長門先輩の言っている事は全て真実だと分かってしまう自分が居た。理屈とかそんなのじゃなくて。
「でも大丈夫、私がさせない」
 力強く宣言すると、長門先輩は私の手を取って歩き出した。
「ど、何処に行くんですか?」
「文芸室。あそこがこの空間の内部で一番安全」
376岩崎みなみの消失:2007/09/15(土) 15:16:58.22 ID:ar6Z/Cc90
>>375 
 文芸室に到着した私達は何をするでも無くただ椅子に座って時を待ち続けた。
 先輩は途中から本を読み始めたけど私はリラックスできるどころか頭が混乱している。
 こんな時にキョン先輩が居てくれたら。
「あの、長門先輩」
「なに?」
「先輩は……何者なんですか?」
 今まで状況流されてきたから疑問に思ってなかったけど、さっきの偽物のゆたかとの殺し合いからして人間じゃないみたいだ。
 それにこんな状況が慣れている感じもする。
「私は情報統合思念体と呼ばれる存在によって作られた対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェイス。貴女たちの言葉を借りるなら宇宙人と呼ぶのが妥当」
 普通なら冗談として笑い飛ばしてる所だけど……長門先輩が冗談を言うような人じゃない事はこの数ヶ月間一緒に居て分かっている。それにあんな芸当を普通の人間が出来る筈も無い。
「古泉一樹は超能力者、朝比奈みくるは未来人。SOS団は彼を除く全員が異端者。そして、貴方も」
「え――?」
「貴方は私の分身、そしてこの世界の歪みを正す為の鍵」
 長門先輩は無表情に淡々と語り始めた。
「この世界は来年の三月二十四日を境に一年間を繰り返している」
 一旦言葉を区切って
「その原因は涼宮ハルヒの持つ情報改竄能力」
 


 長門先輩が言うには、キョン先輩と長門先輩は相思相愛の仲だったらしい。
 でも、ある理由で涼宮先輩にその事を明かせず隠れながら付き合わなくていけなかったそうだ。
 しかしそんな関係がいつまでもばれない訳がなく、卒業式を間近に迎えたある日に涼宮先輩がその事を知ってしまった。
 涼宮先輩は自分の選ばれなかった世界に絶望して世界を一からリセットする事を望んだ。話によると涼宮先輩は自らの願望を具現化させる能力を持っているんだとか。
 その力のせいで世界は永遠に一年間を繰り返す事になった。
 今では三百七千二十三万日という途方も無い時間が経過しているらしい。 
377以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 15:23:50.71 ID:CWcMcOMdO
KOEEEEEEEE!!!!!
378以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 15:40:45.07 ID:SIP3CKYQO
支援保守
379以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 15:41:19.04 ID:2QVWxQc9O
危ない
380以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 15:50:37.38 ID:5C01YcDPO
規制にかかっても…私はいつまでも支援してます
381岩崎みなみの消失:2007/09/15(土) 15:51:08.63 ID:ar6Z/Cc90
スマン、またさるさんに…orz それと訂正 三百七千二十三万日× 四百三十八万日○
>>376 
 涼宮先輩を含めてループする毎に記憶はリセットされるらしいんだけど、何故か長門先輩だけは記憶が残ってしまった。
 長門先輩だけの記憶が残った原因は、恐らく涼宮先輩が無意識で先輩を憎んでいるから。というのが推測らしい。
 唯一ループする後の記憶を持っていたのは長門先輩の生みの親である情報統合思念体という存在だけ。
 
 その情報統合思念体の力を借りて長門先輩はこのループを止める為のプログラムを作り出した。
 でも、完成間近と言う所でループによる記憶の負荷に耐えられず、先輩は記憶を一時切り離す必要性があった。
 そして自分の記憶のコピーを情報思念体に託して、全ての記憶をフォーマットした。
 情報統合思念体は託された記憶を元にプログラムを完成させ、長門先輩の記憶媒体を元に対有機生命体用ヒューマノイドインターフェイスを作りそれに搭載した。



「統合思念体が新たに作り出したインターフェイス、それが貴女」
 なんだかとんでもない事を言われたような。
「貴女には涼宮ハルヒの力に対して作用するプログラムが組み込まれている。それを発動させる事によってこの局地的隔離空間と共に時間遡行も食い止める事が出来る」
 あまりにも荒唐無稽な話だ。私が宇宙人? それも誰かに作られた存在?
 私にはちゃんと親も居る、小さい頃から付き合いのあるみゆきさんだっている。
 そんな馬鹿な事は無い筈なのに。
「貴女の周りに居る人たちは涼宮ハルヒの力から貴女を隠蔽する為に作り出した擬似生命。貴女が使命を終えたと同時に消滅する」
 私が今までの人生は全部嘘だったということですか!? そんなの……信じられません!
「信じようと信じないと貴女の自由。だけど事実は変えられない」
 もしかして私をSOS団に入れたのも涼宮先輩を止める為ですか?
「そう、貴女の持つプログラムを発動させるにはこの局地的空間に侵入させる必要性があったから。だから貴女と彼の仲を取り持ち涼宮ハルヒの嫉妬心と呼ばれる感情を誘発させた。彼女は貴女を敵と断定しこの閉鎖空間に閉じ込める確立は非常に高かったから」
 酷い、酷すぎます!
「ごめんなさい」
 長門先輩は立ち上がり扉の前に立った。
「だけど、もう一つだけこれ止める方法がある」
 一旦区切って
「涼宮ハルヒにとっての鍵。もしかすると、彼なら止められるかもしれない」
382岩崎みなみの消失:2007/09/15(土) 15:53:30.46 ID:ar6Z/Cc90
>>381
 彼って、キョン先輩ですか?
「そう、彼にはここに来てもらうように頼んでおいた。もし彼が駄目だった場合、あなたの中にあるプログラムを発動させて」
 な、何を―― 
 
 爆発音みたいな物が鳴り響いて部室のドアが吹き飛んだ。

「こ こ に い た の ね」

 そこには異様に長くなった髪の毛を引きずりながら幽霊の様にフラフラと歩いていくる涼宮先輩の姿があった。
 まるで何かに乗り移られたかのような姿で、焦点の合っていない目は虚ろだ。 

「こ ろ し て あ げ る」

 彼女の髪の毛が持ち上がり鋭い刃の様に尖る。それはまるで意思を持ったかのように私に襲い掛かってきた。
「情報連結の解除を申請する」 
 だけど、長門先輩が私の前に立ちはだかるとそれらはゆたかの時と同じように光の粒へと変わっていった。
「あなたは逃げて」
 でも……出口が塞がれてます。
「大丈夫」
 長門先輩が何か呪文の様なものを唱えると、私達の横にあった壁に人が通れるぐらいの穴が開いた。
 そこから逃げろと言うように先輩は指を刺す。
「これからどうするかを決めるのはあなた自身」
 それだけ告げると、長門先輩は涼宮先輩に向かって踊りかかった。
「早く」
 長門先輩に促されるまま私は穴の中へと入っていった。
383岩崎みなみの消失:2007/09/15(土) 15:54:53.23 ID:ar6Z/Cc90
>>382
 穴を抜けるとそこは保険室に繋がっていたようだ。
 私が始めてキョン先輩に会った場所。そしてキョン先輩と結ばれた場所。
 ここには何かしら縁があるみたいだ。
 後ろを向いてみたけど、通ってきた穴は既に無くなっていて、長門先輩が追ってくる様子は無い。
 これからどうしたら――


 その時、物凄い頭痛に襲われた。

 痛い、頭が……割れる……


 そして――フラッシュバックする様に色んな映像が頭を駆け巡っていった。


384以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 16:01:25.90 ID:d4vnzOTMO
さるさん?


パープルヘイズ
紫煙
385岩崎みなみの消失:2007/09/15(土) 16:02:29.38 ID:ar6Z/Cc90
さるさん規制が酷いんで一旦切ります。
386以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 16:07:09.44 ID:VPfDaGK50
>>1-385
>>387-1000
死ねよゆとりニート
387以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 16:08:54.41 ID:xvKYJrF60
>>385
残念……
続き待ってます
388岩崎みなみの消失:2007/09/15(土) 16:12:54.41 ID:ar6Z/Cc90
無駄にレスを消費して本当に申し訳ないです。
続きは明日に投下します。
389以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 16:13:58.81 ID:5C01YcDPO
>>388
ハルヒ最強伝説が始まったんだ!
もちろんwktkして待ってるぜ
390以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 16:16:00.18 ID:Sqa1eeCQ0
>>388
お疲れ!!期待して待ってるよ
391以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 16:18:07.56 ID:CWcMcOMdO
>>388
乙!
楽しみにしてる!

ところでさるさんて何?
392以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 16:19:13.09 ID:d4vnzOTMO
>>391
一人で投下しまくるとやりすぎだって言われるの。ばいばいさるさん
393以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 16:26:58.77 ID:SIP3CKYQO
俺らの支援弾幕薄かったせいだなきっとorz
394以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 16:34:12.69 ID:CWcMcOMdO
>>392
サンクス

それはウザいな…
395以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 16:40:01.44 ID:ar6Z/Cc90
>>393
無駄に長くした俺が悪いんですOTL
支援ありがとうございました。
396以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 16:45:05.71 ID:ZaMv0kKVO
>>395
乙!
続きが気になり過ぎる。

誰か明日まで俺の時を止めてww
397以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 16:56:25.66 ID:d4vnzOTMO
かっこいい古泉を書こうと思ったんだがつかさは古泉とくっつけるべきかね?
398以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 17:06:06.16 ID:U/HK+GVP0
>>397
カップリングなんぞ、自分の好きなようにすればよかろうなのだァ―――――ッ!!
399以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 17:11:22.87 ID:ZaMv0kKVO
俺はその組合せ好きだぜ。

>>397の一番書きやすい様に展開させて行けば良いんだよって書こうとしたら>>398に先越されたw
400以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 17:12:25.86 ID:SkjA/Zzv0
            ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
            (.___,,,... -ァァフ|  
             |i i|    }! }} //|
            |l、{   j} /,,ィ//|  
           i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ  
           |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |      あ…ありのまま話すぜ!
           ´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人     「ここ、どこなんだ? 
            ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ     なんで俺こんなとこに 
            )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉    貼られたんだ?」
              ハ !ニ⊇ '/:}  V
          _ノi'゙´.>r '´  /l:/\
       rィイ | :.:.ヽ: >r/`<ノ .:.::.}ヽ、   
       ∧l;l ! :.:.:.://{二 ̄ .} ..:..::リ//ハ
       .{. ',ヾ、ヽi .:.:.{ /(^`  |.:.:.:.// : :.}
        |ヽ ヾ、ヽ:.ハ ヤ{   ∧/.-‐'" : : |
       } : :\ヾレ'ハ ∧__ノノハヾ、  : : : l
       ヽ : : :i Y {ヾ`Yヽニン'ノ}: : } : : :/
        |_,ィ' ̄  ヽ三{ `ー-ノ : イ : : :/
         V     : : ヘ     : : {: : :/
         (    : : :人      : : : / \
         ヽ : : : : :/イ{     :.ノ: : : :.\ 
          \__///: :\______/: : : : : : : : ヽ
           / //: : :|;|: : : : : : i: : : __: : : : : ',
           / 、 {;{   |;|   . : i/. : : : : : : :|
401以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 17:13:15.70 ID:U/HK+GVP0
        --―-― -- ― -  ....__
        | ll ヽ、_         _,r'il :.
      :. | ll ll ll ll ll`「TT''''''TT"「 lll|
        | ll ll ll ll ll l ll l l l l / /ll| :.
      :. |.ヾl ll ll l l ll  l l l / ///|
        |.=|    ヾ l l ll  l.l /  .||
      :. |.=l      ヾllll  lレ   || :.
        |.=l  _, -弋ヾ,ヅナ弋ヽ||    
      :. |::::l :{ ,ィjモト     イjミトイ.|| :.  な…
        |メヽ.', `ozZ}      izN。ハ.||     なんなんですか?
      :. /:ヾ_! ゝ "゙゙    '  `゙ ハ.:', :.    それ、なんですか?
      /  :.:_イ .:.ヽ.   (二フ , イ :.:.:!:.ヽ     なんであたし
   :.  / rィイ | :.:.ヽ: >r/`<ノ .:.::.}ヽ、\:.   こんな髪型なんですか?
      / ∧l;l ! :.:.:.://{二 ̄ .} ..:..::リ//ハ.:\
 :.  / .{. ',ヾ、ヽi .:.:.{ /(^`  |.:.:.:.//: : :.}: . ヽ.:.
   / /  ) ヽ ヾ、ヽ:.ハ ヤ{   ∧/.-‐'": : |:.:. i ',
  ./ .,イ .:..} : :\ヾレ'ハ ∧__ノノハヾ、  : : : l:.:.: .ハ ',
  { /| .:.:ハ : : :i Y {ヾ`Yヽニン'ノ}: : } : : : :/:.:.:/ }:.}
  V | .:.:/:.:|_,ィ' ̄  ヽ三{ `ー-ノ : イ : : :/:.:i.:{  リ
    ヽ:.:{、.:.V     : : ヘ     : : {: : :/:.::∧|
     ヽ! )人    : : :人      : : : / \! :.
      "  ヽ : : : : :/イ{     :.ノ: : : :.\ :.
       :.  \__///: :\______/: : : : : : : ヽ
           / //: : :|;|: : : : : : i: : : __: : : : ',
       :.     / 、 {;{   |;|   . : i/. : : : : : :|
          / `Y;{. . . .|;|. : : : /i: : : : : : : : :l
402以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 17:18:27.37 ID:2QVWxQc9O
>>397
つかさと古泉はなんかいいよな。


「俺もそのカップリング好きだぞ」って言おうとしたら>>399に先越された。
403以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 17:20:42.18 ID:d/NbY0NQO
>>400 >>401
お前らwwww
404以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 17:21:58.75 ID:7mMEO8+T0
>>400-401
くっそわろたwwwwwwwwwww
405以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 17:35:10.85 ID:xvKYJrF60
保守
406以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 17:48:33.63 ID:d/NbY0NQO
407以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 17:58:59.44 ID:2QVWxQc9O
風のように速く保守
408以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 18:07:32.55 ID:ZaMv0kKVO
林のように静かに保守
409以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 18:12:23.71 ID:dYIe451X0
火の如く侵略しつつ保守
410以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 18:17:25.78 ID:2QVWxQc9O
山のように動かず保守
411以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 18:18:23.77 ID:i4oK0Y52O
長門「クレイジーダイヤモンドッ!スレは戻る…」
412以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 18:21:36.92 ID:i7YRdB6mO
かがみ「はー……彼氏欲しいなあ……」
キョン「ん? かがみ、彼氏いないのか?」
かがみ「うえっ!? き、聞こえた……?」
キョン「まあな。でも、かがみはすぐに彼氏できるんじゃないか?」
かがみ「え……な、なんで?」
キョン「かがみは面倒見もいいし、頭もいい。なにより……美人だしな」


かがみ「うぇへへ……」
こなた「……かがみん、なんで変になってんの」
つかさ「さあ……」
かがみ「こーなーたー」
こなた「な、なにさかがみん」
かがみ「キョン君にさー、えへへ、美人って言われたのよ! これって脈ありかな! 脈ありよね!」
こなた「あー、それで機嫌いいんだ……」
かがみ「うふふ♪」
こなた「でも、私も似たようなこといわれたことあるよ? 可愛い、とか美人だ、とか」
かがみ「え?」
つかさ「私は結婚するならつかさ(みたいな子)がいいって言われたー」
かがみ「え!?」
みwiki「私は、あなたと結婚したい(と考える奴は多いと思います)と言っていただきました……」
かがみ「え゙!?」
長門「長門、(ビアンカとフローラ、どっちと)結婚した(方が)い(いと思う?)……そう、真剣な面持ちで言われたことがある」
かがみ「そ、そんな……」
こなた「もはやドンマイといしか……」

かがみ「キョン君のバカー!」
キョン「なぜ」
413以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 18:24:30.23 ID:7mMEO8+T0
長門は情報操作のしすぎwwwwwww
414以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 18:27:09.69 ID:xvKYJrF60
>>412
長門ワロタwwwwwwww
415以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 18:38:05.70 ID:d/NbY0NQO
キョン「ナガえも〜ん!かがみが宿題を見せてくれないんだ…」
タラララッタラー
ナガえもん「ワイシャツ〜」
キョン「これでどうしろと」
ナガえもん「これを着て上から二番目のボタン以外を全部外す」
キョン「以外をか?よく分からんが…」
ナガえもん「その格好で頼めば良い」



キョン「ナガえもーん!かがみが鼻血を出しながらも見せてくれたよー!」
ナガえもん「着替えるのは待って。目に焼き付ける」
416以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 18:38:46.84 ID:MTyGv4GU0
>>412
フラグの立てすぎで逆にフラグを潰す…キョン、恐ろしい子!
417以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 18:43:07.25 ID:ZaMv0kKVO
かなた「こなた〜起きてるの〜?」
こなた「今保守してるからもうちょっとだけー」
そうじろう「保守なら俺に任せて早く学校に行きなさい」
かなた「こーなーたー?遅刻するわよー」

幸せ家庭の保守
418以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 18:52:09.90 ID:2QVWxQc9O
>>415
ハルヒ「コナえも〜ん。 またキョンに叱られたよ〜どうすればいい〜?」
デデッデレッデー
コナえもん「ポニテにすればイインダヨー」
ハルヒ「ありがとうコナえもん〜♪」
翌日
ハルヒ「コナえもん〜。
キョンが可愛いって褒めてくれたよ〜♪」
コナえもん「え?ご褒美のチョココロネは?」
ハルヒ「あ・・・。」
コナえもん「ただ働きは御免だZE☆」
ハルヒ「まってよコナえもん〜。」
419以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 18:57:21.38 ID:6lvpV4kT0
>>418
声だけ聞けば独り芝居だよなw
420以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 19:02:28.63 ID:MTyGv4GU0
>>418
平野さん何やってんすかwwwwwww
421以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 19:05:08.64 ID:d/NbY0NQO
>>418
平野「ずっと私のターン!」


こなた「ナガえもーん!キョンキョンがフラグを乱立してるヨー」
タラララッタラ〜
ナガえもん「ロードローラーだッ!!」
こなた「これでどうしろと」
ナガえもん「全てを踏み潰せ」
こなた「了解しますた!」


キョン「ちょ、何をアッー!」
こなた「小学生にまで手を出してる天罰だヨ〜」
ナガえもん「やれやれだぜ…」
422以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 19:07:01.71 ID:7mMEO8+T0
どうやらハルヒ・らき☆すた総合板ができるらしい

http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1189849875/
423以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 19:10:04.16 ID:2QVWxQc9O
>>422
だったらスレ移行した方がいいんじゃないか?
424以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 19:24:07.34 ID:2QVWxQc9O
キョン「ちょ・・。やめて下さい鶴屋さん!」
鶴屋「あれれ〜?キョン君濡れてるね〜、ほいっと」キョン「あぁぁ!アッー」鶴屋「それじゃね〜」
長門「・・・ほう」
キョン「ち、違うんだ長門信じてくれ・・・。」
長門「だったらなんらかの態度で示さなきゃなあ?」キョン「く・・・長門さま・・・信じて下さい・・」長門「それでいい。」


長門「てな事になんないかなぁーー。」
キョン「あるあ・・・・・ねーよwwwwww」
鶴屋「ないアル」
こなた「セクロス、抜け駆け、求人案内。」
425以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 19:25:07.79 ID:UWssPmXY0
>>424
乙www
426以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 19:25:53.36 ID:2QVWxQc9O
>>425
やっぱり解ったかwwww
427以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 19:28:49.91 ID:f8fHZ1ZMO
小ネタいくつか考えてたんだけど

週末入ったら忘れた
大したネタじゃねーんだがどうしても思い出せない
428以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 19:32:26.40 ID:2QVWxQc9O
>>427
例えたいしたネタじゃなくても、そのネタは>>427が心を込めて考えたネタ。
429以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 19:37:23.71 ID:CWcMcOMdO
人いる?
ちょっと早いけどこなゆき投下したい
430以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 19:39:18.90 ID:C19fstX8O
みさお「にーにー、助けてよにーにー!!」
431以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 19:41:41.76 ID:2QVWxQc9O
>>429
一瞬こなゆいに見えた。
432以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 19:43:39.29 ID:FSqYkYv+0
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 これを見ると今年の受験に落ちます。
これを今から1時間以内に10回他スレにコピペすれば
100%、受かります。 貼らないと
落  ち  ま  す
433以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 19:45:41.73 ID:7fq5UfA/0
>>423
都合の悪い発言は黙殺するのがこのスレのかわいいところだ
434以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 19:48:22.81 ID:2QVWxQc9O
>>433
その・・・すまんかった。
435以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 19:53:10.94 ID:i7YRdB6mO
かがみ「んっ……うー……」
キョン「どうした?」
かがみ「なんか……最近体が軋むのよね。疲れてるのかな……」
キョン「ストレスが溜まると体にも影響が出るとはいうが……こなたたちの相手で疲れたんじゃないか?」
かがみ「そうかもね。最近はSOS団の面々も増えたし」
キョン「面目ない。そうだ、お詫びといっちゃなんだが、マッサージでもしてやろうか?」
かがみ「へ? い、いいわよそんな!」
キョン「そうか? 結構自信あったんだがな……」
かがみ「あ……う……。じ、じゃあ、ちょっとだけお願いしよう……かな?」
キョン「ああ、まかせろ。じゃあまずうつぶせになってくれ」
かがみ「え、うつぶせ? か、肩を揉むとかじゃなくて?」
キョン「安心しろ。ちゃんとそこも揉んでやる」
かがみ「そ、そういうことじゃなくて、その……」
キョン「さ、ほら。俺に出来ることはこれくらいなんだ。きちんと気持ち良くさせてやるから、な?」
かがみ「う、うん……」


かがみ「……ビクンビクン」
こなた「なんか、かがみんぐったりしてるんだけど」
つかさ「涎垂らしてるよ……」
こなた「……まあ、きっと色々疲れてるんだと思うよう。そっとしとこ?」
つかさ「そだね……」
長門「……」

キョン「体が軋む!? どうしたんだ長門! また変な連中が攻めてきたのか!?」
長門「……なぜ」
436以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 19:57:30.48 ID:u4uqRc4kO
>>429
あれ?投下は?
437以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 19:58:07.46 ID:2QVWxQc9O
>>435
みなみも揉んでやれ。
それにしても長門カワイソス。
438以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 20:00:19.62 ID:xvKYJrF60
>>429
俺はいるぞ!
439以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 20:01:55.39 ID:u4uqRc4kO
8じだよ!全員集合!!
440以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 20:05:40.46 ID:2QVWxQc9O
>>439
きますた。え?御呼びでない?サーセンwww
441以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 20:07:04.91 ID:u4uqRc4kO
>>440
ばいばいwww
442以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 20:12:33.46 ID:u4uqRc4kO
>>440
スマソwwwww
443以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 20:14:28.91 ID:ZaMv0kKVO
>>435
なんかエロスwww

>>442
どうしたwww
444以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 20:15:16.91 ID:CWcMcOMdO
あ、すまん。
んじゃあ今から行くでよ
タイトルは「無口な彼女」



その瞬間、体に電撃が走った。
比喩とかじゃなくて、本当にそう感じた。
これが『恋』なのかな?
でも、これは決して叶わぬ恋。
だって……。

ハルヒ「じゃあまずは自己紹介。有希からね」
団長が1人の女の子の横に立って言う。薄い色の髪、純粋な目、不思議な雰囲気。
いつの間にか、私は彼女に魅入っている。
口を閉じる事も忘れて。

この自己紹介で、彼女は一言だけしか話さなかった。


「長門有希」
445以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 20:16:10.21 ID:EjZmG00WO
こなゆき投下されてると思って来たけど未だみたいだな間に合ってよかった
446以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 20:18:10.69 ID:CWcMcOMdO
>>444

このたった一言の破壊力は凄まじかった。
気化爆弾とか、核とか、水爆とか、そんなレベルではない。
それは正にジェノサイド。
私に対する最強の兵器だった。


かがみ「おーい、こなたどうしたの?」
こなた「ふぇ?い、いや、何でもないヨ?」
みゆき「こなたさん、顔が赤いですよ?」
こなた「……///」
つかさ「?」


ー私は、女の子を好きになってしまった

こなた(sneg?)
447以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 20:18:20.18 ID:MTyGv4GU0
れれれれ、レズもの!?
448以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 20:20:45.87 ID:CWcMcOMdO
>>447
ダメか?
>>446
―1週間後―
蝉も太陽も有給休暇を取った方がいいんじゃないかな?
と、思う今日この頃。
7月だからしょうがないか。

1学期もあとすこしで終わるこの日も、私はSOS団の部室にいた。
ハルヒに半ば無理やり団に入れられて1週間が経つ。
ハルヒ曰く「ロリでオタクは希少価値なのよ!」
なんだそうだ。
かがみ、つかさ、みゆきさんもハルヒのストライクゾーンだったようで、みんな仲良く入団となった。
しかし、やることと言えばボードゲームくらい。
たまにみくるんの衣装を借りて遊んだりするけど、それでも活動内容は同じ。
今日もまた変わらない1日。
ちなみに、今日はメイドさんの格好をしてみました。
これでキョンキョンをいじるのって楽しいんだよね。
449以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 20:21:54.92 ID:u4uqRc4kO
レズって………………………………………………………いいなぁ!おい!wwwwww
450以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 20:22:54.03 ID:2QVWxQc9O
レズ物と聞いておっきした
451以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 20:23:17.54 ID:CWcMcOMdO
>>448
こなた「お茶ですヨ、ご主人様〜旦_(=ω=.)」
キョン「だからその呼び方はやめてくれと(ry」
こなた「その割には顔がにやけてるんですがネ」
ハルヒ「このエロキョン!死k
キョン「ハァ…。やれやれ」
こんなんじゃ、命と諭吉が幾らあっても足りないよネ。
南無南無。
しかし、相変わらずキョンキョンはオヤジみたいですな。
キョン「誰が何だって?こなた」
げぇ!貴様、いつの間に!
これは、マズい。
そうだ。こ、こんな時は!
こなた「ハルヒ助けて〜!キョンキョンに<禁則事項>される〜!」
キョン「な!お前…」
ハルヒ「もう怒った〜!!私刑確定よ!待ちなさい!」
キョン「クソッ!覚えてろよ!」
こなた「(=ω=.)」

そして舞台は部室から廊下へ。
全く、あの夫婦は本当に毎日飽きないんだネ。
夏だってのに…。
周りの気温も考えて欲しいよ。

さて、いつものようなバカップルは放っておいて。
452以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 20:23:56.70 ID:SkjA/Zzv0
おい、お前等




レズなんて直接的な表現をせずッ!百合と言えッ!
453以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 20:26:30.67 ID:CWcMcOMdO
>>452
全くだ

>>451
古泉「おや、また僕の負けですね」
つかさ「わーい、3連勝だよー」
かがみ「古泉くんちょっと弱くない?」
古泉「いえいえ、つかささんが強いんですよ」
かがみ「どうだか…」

あっちではかがみんとつかさが古泉くんを相手にオセロをしている。
古泉くんは次に将棋を取り出しているけど。
多分また負け戦だネ。
負けてもあの笑顔が歪まないのは何でなんだろう?


みくる「すごーい。1回しか教えてないのに、美味しいです」
みゆき「みくるさんの教え方がよかったんですよ」
あっちは2人でメイド談義。
ふむ、やっぱりメイド服は巨乳が似合うのかね……。

こんなのも、この1週間でありふれた光景になった。
でも、団員はもう1人。
454以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 20:26:33.98 ID:u4uqRc4kO
>>452
私の名前百合なんだ…
455以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 20:26:35.70 ID:xvKYJrF60
百合とは久しぶりなwwwwwwww
456以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 20:29:27.54 ID:CWcMcOMdO
>>453
この中でよく読書なんて出来るなぁ。
無表情で黙々と分厚い本を読み進めていく。
一点の曇りのない瞳。きれいな瞳。
彼女を見ていると胸が高鳴るのがわかる。
ぎゅっと、抱き締めたい。
でも残念。そんな勇気は持ち合わせていない。
初恋は大事にしたいしネ。
彼女は視線に気づかないまま、楽しそうに読んでいる。
それぐらいの感情の推移は読み取れるようになっていた。
観察してるから、当然か。
本を覗いてみると、げ、英語かヨ/(=ω=.)\
こなた「ながもん、その本面白い?」
長門「割と」
こなた「どんな内容?」
彼女がかな〜り長く話した結果、恋愛小説だとわかった。
その間、彼女の目は常に私の瞳の奥を見ていた。
457以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 20:31:32.02 ID:ZaMv0kKVO
支援

snegって「それなんてエロゲ」の略だったのか。ググって良かったぜ。初めすね毛かと思たwww

>>454
結婚を前提に(ry
458以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 20:32:09.58 ID:CWcMcOMdO
まばたきもしないし、目線を逸らすこともしなかった。
あ〜、あの、ながもん?そんなに見つめないでくれるかな///
長門「体温の上昇を確認。しかし風邪や発熱ではない。安心して」
あぁ、そんな瞳で見つめないでヨ
冗談抜きでおかしくなっちゃう…。
長門「?」
あ、頭の上にハテナマークが見える。



結局この日は、ハルヒが半死にのキョンキョンを引きずって現れ、高らかに終了を宣言した。
あの、ハルヒ?キョンキョン憔悴しきってるよ?
こんな愛の形もあるんだネ……。

参考にはならなさそうだけど。
459以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 20:32:18.20 ID:U1geR9E9O
百合は美しい
460以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 20:36:29.60 ID:CWcMcOMdO
>>458
帰り道。
かがみ「来週でやっと夏休みね」
最近、彼女の事が頭から離れない。
つかさ「こなちゃん、家に閉じこもってばっかりはダメだよ?」
相手が男の子なら、もっと気持ちは軽かったかな?
かがみ「そうよ。せっかくの夏休みなんだから」
そんなこともないか。
つかさ「海とかも行きたいよね〜」
うん。これは諦めなくっちゃ。
ダメだよね。そんなの……。
かがみ「ちょっと!こなた!」
こなた「うぉっ!!ど、どうしたのかがみん」
かがみ「どうもこうもないわよ!」
つかさ「大丈夫?こなちゃん。顔色悪いよ?」
かがみ「悩みとかあるの?だったら…」
こなた「大丈夫だヨ…。大丈夫」
かがみ「こなた…」
461以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 20:36:31.90 ID:u4uqRc4kO
>>459
ん?私?
462以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 20:38:41.97 ID:CWcMcOMdO
全体で7000字ぐらいになった。
長くなるかもしれんのだぜ


>>460

家につくと、ゆーちゃんが出迎えてくれた。
ゆたか「お姉ちゃんお帰…り?」
こなた「?」
ゆたか「お姉ちゃん顔色!青いよ!何かあったの?」
あ、やっぱりわかるのね。
その後、お父さんにも同じことを言われた。

隠し事ができないタイプなのか。


さすがにこの悩みはお父さんには言えない。
何でかって?
それは愚問でしょ……。
463以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 20:41:03.74 ID:MTyGv4GU0
百合は俺のカバー範囲外だがこのSSは俺を新たな世界に目覚めさせてくれるはず支援
464以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 20:42:57.61 ID:EjZmG00WO
支援
465以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 20:43:36.47 ID:CWcMcOMdO
>>463
んなプレッシャーかけられてもww

>>462
気がついたらベッドの上にいた。
抱き枕に顔をうずめて、ぼーっとしている。
何も考えたくない。


どれくらい経っただろうか。
携帯の着信音で目が覚めた。

―一万年と二千年前から愛してる―
こんなこと言われてみたいな…
―八千年過ぎた頃からもっと恋しくなった―
恋しいよ、ながもん……。

電話に出る気なんてない。
筈だった。
私は液晶画面に釘付けになっていた。

『長門 有希』

慌てて通話ボタンを押す。
私に喋る隙も与えず、彼女が話し出す。
466以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 20:46:10.80 ID:d4vnzOTMO
あの……『テスト』ってありますよね……私…下品ですが…明日『テスト』あるんですよね……
すいませんが…支援、させてもらいますよ……




しかもssも書いているという事態\(^o^)/
467以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 20:47:06.60 ID:CWcMcOMdO

長門「大丈夫?」
電話の第一声がそれだった。
長門「今日、あなたの精神に微量の揺らぎが見られた。」
…つまり?
長門「理由のない体温異常。私には理解できない。でも、気にしないで。事態は深刻ではない」
こなた「ながもん、心配してくれたの?」
長門「そう。私には無視しがたかった」
なんと、あの時から心配してくれていたのだ。
なんか泣けてきたヨ〜。
こなた「ありがとう。大丈夫だよ」
長門「そう」
まさか、理由が自分だなんて思ってないだろう。
意外と鈍感なんだろうか。
いや、同性から好かれてるなんて想像もつかないよね。

長門「さようなら…」
!もう終わり?
こなた「ま、待ってッ!」
長門「何」
あぁもう馬鹿!
話す話題もないのにorz
な、なな何か話す事…話題〜!





あ。
468以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 20:49:13.60 ID:4a4kYHicP
久々に支援
唯一のP2参加
469以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 20:50:12.94 ID:u4uqRc4kO
まぁいいんだが間隔ながくないか…?まぁいいんだが
470以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 20:50:44.96 ID:ZaMv0kKVO
一万年っと二千…♪

あっ支援でふ
471以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 20:52:02.04 ID:CWcMcOMdO
たまに安価ミスってるな。すまん。
>>467
こなた「ね、ながもん。明日って、ヒマ?」
長門「何故」
こなた「明日休みだから、どっか遊びに行こうかな〜ってサ」
長門「……」
無言、か。やっぱり私なんk
長門「いい」
ぅえ?今なんて
長門「どこへ行くの?」
こなた「え、あの、それじゃあ…」


数分後、名残惜しくも別れを告げて電話を切った。
やった〜!私超GJ!
色々やってみるもんだね。
今日は早く寝よう。
明日が楽しみだなぁ……。




寝れませんでした。
ええ、さながら遠足前の小学生のように目が爛々と……。
そこ!あ〜とか言うな!
おかげで華麗に遅刻してしまった。
急いで駅前へ行くと、既に彼女は待っていた。
472以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/15(土) 20:53:31.00 ID:CWcMcOMdO
すまん。ちと急用だ。
開始は未定
473以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
>>472
生殺しキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
続きまってます