文才ないけど小説かくよ

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
ここは筆力のある人・ない人がお題をもらって自由に小説を書き、それぞれの筆力を向上させるスレです
※※※お題をもらわないでの小説投下はスレの主旨と違いますのでご遠慮下さい※※※

各まとめ入口:http://bnsk.jf.land.to/
初心者の方は掲示板を一度ご覧下さい。小説を書く際の禁則やテクニック等が具体例付で説明されています

まずはお題をもらいましょう。基本的に過疎スレなので↓でもらうと良いです
→人のお題を使って書くのもありです。作品がたくさん投下されればスレも盛り上がります

▽投下の際の注意点
・他の作者が投下中は投下完了まで待って下さい。投下前にはリロードを忘れずに。投下宣言するのもありです
・投下する人は最後に「終」「完」「了」など、投下完了の合図をお願いします
・できれば名前欄に『「タイトル or お題」 現在のレス数/総レス数』のように書いて下さい
・作品を投下する際は、テキストエディタで仕上げてからまとめて投下して下さい

▽読み手の方へ
・感想は書き手側の意欲向上に繋がります。感想や批評はできれば書いてあげて下さい

▽保守について
・創作に役立つ雑談や、保守を兼ねての書き下ろし投下は大歓迎です
・落ちた場合は立てれる人が新スレを立てて下さい。人がいる時間を目安に

▽その他
・通常投稿作品において、トリップで掲載して欲しいと言う方は書いて頂ければ対応します
・トリップを付けておくと、wikiで「単語検索」を行えば自分の作品がすぐ抽出できます
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 02:06:51.41 ID:8Qhie5+C0
▲週末品評会
毎週木曜日の夜〜土曜日の午前中に、お題が出されます
作品は土曜日の0:00から日曜日の24:00までの間に投稿してください
その後それぞれに評価をして頂き、月曜日の0:00から火曜日の24:00まで投票を受け付けます

▽作品投稿
・ジャンルは自由、時間を過ぎての投稿も選考外ではありますがまとめサイトに掲載します
・スムーズな流れを保つため、メモ帳等の機能を使って全部書き終わってから投下するようにお願いします
・優勝時の本人確認のため、週末品評会参加者は出来れば酉を付けて下さい(酉は名前欄に#と自由な文字列)
→毎回同じコテや酉で出続けると周囲にわかりやすいです

▽投票
・本スレへの書き込みでお願いします(複数選択可)
・ぜひ書き手の方も他の人への感想や投票を行って下さい
・簡単でよいので、感想、批評等書いて下さい。書き手の次への糧になります!
・投票は投票用テンプレを使うか、【投票】と書いて書き込んで下さい

▽優勝者特権
・投票で一番支持を得た作品の作者の方には、次回品評会のお題決定権が与えられます
・投票数が同数の場合は、気になった作品の投票数の差で決定します
・お題の発表時間は優勝者に一任されますが、遅くても土曜日の午前中には提示して下さい
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 02:07:36.66 ID:8Qhie5+C0
(今北産業用)
お題をもらう(安価よりも「↓」を推奨)
お題に沿った小説を書く
全部書き上げてからこのスレに投下する(目安は〜6レスくらい)

(スムーズな投下のために)
・1レスは30行、4096バイトまで、一行は全角128文字まで(読みやすさの為に50〜60文字推奨)
・「投下してもいいですか?」ではなく「投下します」。投下宣言が被らない限り、許可はいりません
・メモ帳などで完成させてからコピペしましょう

(中の人より)
・最低限、お題の表記だけは守って下さい。できればアンカー指定でなく、お題そのものを書いて頂けると嬉しいです
・投下中はできるだけメール欄には何も書かないで下さい。
・通常作品はトリップ必須というわけではありません。お間違いの無いよう。
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 02:09:00.65 ID:8Qhie5+C0
460 名前: ◆pt5fOvhgnM :2007/08/31(金) 20:27:48.12 ID:G6wRq+LK0
ぶっちゃけラノベでいいんじゃまいか

あ、あと、ついでなんだけど週末ね
第七十四回週末品評会

                 「箱」

規制事項:5レス制限
注意事項:カオスは皆で協力して作るものです、今回も立派なカオスに育てましょう
投稿期間: 2007/09/01(土) 00:00〜2007/09/02(日) 23:30
宣言締切:日曜23:30に投下宣言の締切。それ以降の宣言は時間外になります。
※折角の作品を時間外にしない為にも、早めの投稿をお願いします※
投票期間: 2007/09/03(月) 00:00〜2007/09/04(火) 24:00
※品評会に参加した方は、出来る限り投票するよう心がけましょう※
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 02:10:14.01 ID:nToAlJpG0
時間的にこっちが先かな…一応立てたけど。
重複すまん。
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 02:12:22.16 ID:8Qhie5+C0
あ、なんかこっちこそスマソ
よく確認してなかった
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 02:16:14.72 ID:nToAlJpG0
エロゲーやってたら気付いたら落ちてたwwwwww
たまには1000行かせたいな
8 ◆luN7z/2xAk :2007/09/02(日) 02:17:32.50 ID:ASKIcGDd0
こっちでいいんだよね?

品評会作品投下します
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 02:18:05.12 ID:8Qhie5+C0
うはww奇遇wwww
俺もエロゲーやってて区切りついたから立てたwwww
10プレゼント 1/3 ◆luN7z/2xAk :2007/09/02(日) 02:18:30.00 ID:ASKIcGDd0
 僕が貰うプレゼントの箱には、いつもきれいな紙に包まれていて、それに見合うリボンで包装されていた。
その中に入っているのはゲーム機だったり、そのカセットだったり、或いは勉強道具だったりした。
勿論包装用の箱はその中のものを取り出したらすぐに捨ててしまうのだけど、そんなプレゼントが届くたびに、綺麗に整えた外見に少しばかりの間見惚れてしまうのだった。

 そんな僕に、誰も見たこともないような贈り物が届いた。誕生日のことだった。
というか、それを人目で見て誰かへの「プレゼント」だと分かる人などだれもいないだろう。
「……何これ?」
僕の第一声だった。
 箱、としか言いようがなかった。 
それも、綺麗に彩られたり、意匠が施されたりしている小洒落た小物入れ等ではなく、どちらかというと段ボール箱に近いような箱だ。だが、底は浅い。
こんなもの何に使うんだと母さんにも言った。
「折角のおばあちゃんからのプレゼントなんだからとっておきなさい。きっといいことがあるのよ、きっと」
そう言いながら、母さんは首を傾げていた。勿論文句は言っておくが、それ以上のことはできなかった。
とにかく、僕はその箱を自分の勉強机の上に置いておくことにした。
11プレゼント 2/3 ◆luN7z/2xAk :2007/09/02(日) 02:19:21.94 ID:ASKIcGDd0
 次の日の学校帰りのことだった。
いつも一緒に帰る友達が用事があるということで一人で帰ってたのだが、その帰り道の十字路で危なっかしいなお婆さんを見つけた。
そこの信号機は歩行者と車で分断されているもので、歩行者の順番になる度に音楽が流れてくれるものだった。
だが、そのお婆さんはどういうわけだか車の信号機が青になる時に歩き出すのだ。
いちいち車の方が止まってくれるのだが、その度鳴るクラクションが運転手の苛立ちをこの上なくストレートに伝えてくれる。まぁ、流石に怒鳴るような人はいないのだけど。
もう見てられない。
そう思うや否や、そのお婆さんに声をかけ、車の中から不機嫌そうに睨みつけてくる運転手の人たちにペコペコ頭を下げながら赤信号を歩いていった。
「お婆さん、信号機は青になってから渡るものだよ、うん。
 決められた時に渡ってくれないと皆困ると思うんだ。 お婆さんも危なかったしね」
クラクションの大合奏に我慢しながら信号機を抜けると、僕はお婆さんにできるだけやんわりと注意した。
するとお婆さんは「あらごめんなさい、迷惑をかけてしまったようね」と言い、更にありがとうと付け足すとそのまま立ち去ってしまった。
しばらくは目で追っていたが、帰るという目的を思い出し、僕も別の方向へ歩き出した。

 家に帰って、通学カバンを置きに自分の部屋に入ると、いい香りがする。
よくある消臭ポットや洗濯用洗剤のラベンダーの香り。そんな感じの匂い。
何だろう、と思って勉強机の周りを見てみると、例の箱の中から何かがひょっこりと飛び出ている。
「……花?」
今まで見たことのない花だった。
限りなく地味な色や形だが、ありきたりというわけではない。自分の立場が分かっているような花。
そんな花が一輪、箱の中からひょっこりと飛び出ているのだ。
何でこんな場所に、と思い箱の中をのぞいてみると、何と土が入っているじゃないか。
「母さんかなぁ」
と声に出しながら、母さんがやったこととは違うことは分かっていた。
僕の母さんは面倒くさがりやなのだ。 こんな手の込んだドッキリまがいなことをするはずがない。
その日、悩みに悩みながら結局答えは見つからなかった。ただ、少しいい気分だった。
12プレゼント 3/3 ◆luN7z/2xAk :2007/09/02(日) 02:22:08.65 ID:ASKIcGDd0
 そのまた次のとても暑い日、……つまり今日、僕と友達は帰りにコンビニへ立ち寄っていた。
金もないのにどうすんだよ、と僕がボヤくと、友達はとても手馴れた手つきでアイスクリームを手に取り、通学カバンの中に突っ込んだ。
お前それは駄目だろ、と咎めようとすると、それよりも早く
「お前もやれよ。怖いのかよ?」
と誘ってくる。 怖いとかそういう前に、万引きは犯罪だ。
そう言おうとするが、やっぱり僕も子供で、
「やんないならお前の好きな女子バラすぞ」
というよくある脅しには屈するしかなかった。
盗ったのは百二十六円の「クーリッシュ」だった。これの美味しさは世界が認めるところだろう。
だが、少し後悔があったせいか、今回ばかりは美味しくいただけそうになかった。
 そんなことがあったから今日はラベンダーの香りで癒されようかなぁなどと考えながら家の中に入る。
そのまま階段を上って僕の部屋を開けようとドアノブに手をかけるが、何かが違う。
いや、何が違うっていうのはないのだけれど、嫌な予感がするのだ。
それでも、ドアを開けないことには始まらないのでそのままドアを押す。
一番最初に感じたのは、昨日のラベンダーの香りがしない、ということだった。
何だよ、せっかくのいい匂いだったのに、と少しふてくされれながら通学カバンを勉強机に置いたその時だった。
机を見れば、嫌でも『あの箱』が目に入る。
土からひょっこり生えていた花の花びらは、茎だけ残して綺麗になくなっている。
何かに切られたというよりは、何者かに「食われた」感じ。
もぞもぞと動く土。 次第に見えてくるあの特徴的な黒い触覚。
その姿が少しずつ土から出てきてカサカサと本棚の下に……あぁ、虫は死ぬほど嫌いなんだ。勘弁してよ……

 ……その箱は、持ち主のした行動を見ているのだろう。そしてその行動の善悪を見て、花が咲いたりいい匂いを出したり……変なのを出したりするんだと思う。特に、「悪いこと」への制裁がキツイ気がする。
全く、婆ちゃんも面倒くさいもん送りつけてきたな、僕は好きな子がバレても万引きなんてするもんじゃないなぁとぼんやり考えた。
……もしかしたら、そう考えさせることが婆ちゃんの僕へのプレゼントだったのかもしれない。
13 ◆luN7z/2xAk :2007/09/02(日) 02:23:15.45 ID:ASKIcGDd0
終わりっす
気づけば参加3回目……週末は品評会のことばっか考えてしまうようになってしまった俺は……

>>7,>>9
このエロゲー軍団めwwwwww
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 02:24:44.26 ID:qOmILBiVO
いちおつ
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 02:26:44.85 ID:nToAlJpG0
>>13
乙うううう
まだ読んでないが俺は次回から参加するんだぜ
ていうか今から書き始めるのは遅いwwww

>>9
何やってたん?
俺は天いなやってたんだぜwww切ないんだぜwww
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 02:31:07.88 ID:8Qhie5+C0
>>15
天巫女姫って奴
エロまでが長いんだぜww
て、参加しないのか
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 02:32:56.75 ID:xIBZqOCaO
>>13
軽く読んだけど、万引きは犯罪なんだからもっと主人公には痛い目にあってほしいな。反省してないだろ。アイデアは面白いと思う。もっと活かせそう
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 02:43:12.80 ID:nToAlJpG0
>>16
うむ、今回はアイディアが浮かんでこなかったんだぜ
というか俺の場合書くのに時間かかるから今からじゃ間に合わないんだよね
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 02:48:50.86 ID:OKGNIOeT0
本当は寝るつもりだったけど、話を思いついてしまったら仕方ない。
ぶんすかーだもの
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 02:57:10.56 ID:8Qhie5+C0
>>18
確かに、なかなかやりづらいお題だよな…
だが、俺はやるぜ!

ぶんすかーだもの
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 03:04:22.93 ID:OKGNIOeT0
保守だってしちゃうよ?
ぶんすかーだもの
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 03:07:58.09 ID:edZ06J2Z0
さっきから箱ガンダムが脳裏をよぎる

ぶんすかーだもの
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 03:18:16.41 ID:nToAlJpG0
次はがんばるんだぜ

ぶんすかーだもの
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 03:18:34.61 ID:edZ06J2Z0
保守せずにはいられない
ぶんすかーだもの
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 03:30:55.76 ID:OKGNIOeT0
保守ってもいいじゃない。

ぶんすかーだもの
26秘剣 蝙蝠落し(0/5) ◆kP2iJ1lvqM :2007/09/02(日) 03:32:37.88 ID:dN6DP1/m0
タイトルで一晩迷った。ぶんすかーだもの
品評会投下します。五レスです
27秘剣 蝙蝠落し(1/5) ◆kP2iJ1lvqM :2007/09/02(日) 03:33:26.84 ID:dN6DP1/m0
 その情報を持ってきたのは、いかつい体格をした赤毛の盗賊だった。
「おい、西の洞窟に勇者が現れたんだってよ!」
 町の中心には、煉瓦造りの古い建物が石畳を挟んで軒を連ねていた。その中の一軒に、冒険者が
昼間から集う酒場がある。そこには戦士や僧侶、モンスター使いなど様々な面子が揃っていた。
「近いな、この町にも寄るかもしれない」
「伝説の剣を取りにきたんだな」
 ロッチの剣は、西の洞窟に隠されていると伝えられる秘宝である。
 魔王のしもべを撃破しながら旅を進める勇者一行の噂は、あらゆる町に広まっていた。それはこの
田舎町も例外でない。勇者達が魔王を倒してくれると誰もが信じきっている。城壁の外を歩くだけで
も護衛が必要な時代に、終わりが来るのだと。
 英雄がやってきたとなれば、明日の新聞は部数が倍に伸びるだろう。
「仲間に誘われちゃったりしたら、おれ、どうしよう」
 モンスター使いの少年が夢見心地で言った。
「お前じゃ足手まといになるぜ。俺のほうが勇者の仲間にふさわしいはずさ」
 腕に自信があるなら誰だって魔王と戦ってみたい。期待しない者はそこにはいなかった。
「残念だったな、もうあいつらの馬車は満席だったらしいぜ」
「なんだよ、ちくしょう」
 と、全員、エールの注がれたジョッキを片手に背中を丸めた。
 次の瞬間、店の隅にいた男が立ち上がった。
「いや、まだ諦めるのは早いぞ」
 しわがれた声を張り上げたのは、魔法使いの老人ボッパーである。いかにも好々爺といった顔立ち
に白いあごひげをたくわえ、黒いローブを痩せた体に纏っていた。
 彼は指定席となったテーブルでハーブティーを嗜んでいる最中だったが、勇者が現れたと聞いては
我慢ならなかった。若い連中が、野心を胸に抱いたまま腐らせていくのを黙って見ていられなかった
のである。
「お前達の実力をわしはよく知っている。彼の者達にさえ遅れをとりはすまい」
「けどボッパーさん。馬車に空きがなければ、俺らにはどうしようも……」
「バカモノ、そんな弱気でどうする」老人は一喝した。「空きがなければ、作ればよいではないか」
 酒場の空気が凍りつく。
28秘剣 蝙蝠落し(2/5) ◆kP2iJ1lvqM :2007/09/02(日) 03:34:18.43 ID:dN6DP1/m0
「運命に選ばれた勇者でなければ魔王は倒せん。だが、それ以外は代えがきくのだ。つまりお前達に
だって勇者の仲間になる資格はある」
「し、しかし、暗殺なんて企んでもしもばれたら……」
「誰が殺すと言った」
 ボッパーが静かにたしなめた。
「は? ではどうやって」
 赤毛の盗賊が怪しむ。
 老人は得意げな顔をつくり、かねてより考えていた腹案を発表した。
「よいか、わしが魔法トラップ作りの名人であるのは皆も知っておろう。あらゆる魔法を宝箱に閉じ
込め、開けた瞬間に発動させる事ができる。この罠を使って勇者どもをはめようというわけだ」
「それではやはり、殺してしまうのですか」
 心優しいモンスター使いの少年が、おずおずと尋ねた。
「そんな非道はせん。移動魔法で、ちょっと故郷に帰ってもらうだけだよ。ただ、最寄の町へ行くの
に一ヶ月はかかる山奥へ飛ばすがね」
 おお、と声が上がる。その方法なら姿を見られる心配はない。仲間が消えて心細くなったところで
自分達が現れれば、勇者は『なんて頼りになる奴等なのかしら』と感動するに違いない。
「でもボッパーさん、それではあんたが仲間はずれになってしまうじゃないか」
 老人はうなずく。この方法には一つだけ欠点があることに、皆も気づいていた。
 魔法使いだけは例外なのである。遠くへ飛ばしても、魔法ですぐに勇者のもとへ戻るだろう。
ボッパーは皆の旅立ちを見送れればそれで良いと、諦めていた。
 ◇
 まずは赤毛の盗賊に宝箱を集めさせ、ボッパーはその中に移動の魔法を詰め込んだ。
 続いて宝箱の配置を皆に任せて西の洞窟へ走る。
 洞窟は馬車の乗り入れが可能な広さだ。老人はその中ほどで彼らを見つけた。休憩中なのか、総勢
八名のメンバー全員が焚き火を囲んで談笑している。
 青い鎧を着込んでいるのが勇者だろう。爽やかに笑う青年だった。
 一行の姿を認めると、ボッパーは変身の呪文でヒトガタトカゲに姿を変えた。トラップ付きの宝箱
を開ければ全員吹き飛ぶ。勇者まで飛ばしてしまっては意味がない。さりげなく、彼にだけは魔法を
跳ね返す呪文をかけておかねばならなかった。
 ボッパーは岩陰から勇者達に忍び寄り、睡眠の魔法で奇襲をかける。
29秘剣 蝙蝠落し(3/5) ◆kP2iJ1lvqM :2007/09/02(日) 03:35:06.18 ID:dN6DP1/m0
 それで半分は無力化できたが、数多の怪物を蹴散らしてきた彼らの団結力は甘くない。とっさの
判断で僧侶が癒しの杖を用い、眠った仲間をたたき起こしたのだ。
「モンスターだ!」
「ぶっ殺せ!」
 彼らは回復しながら眠りから覚め、ボッパーに総攻撃をかけた。先ほどとはうって変わって、凶暴
な声をあげて老人に襲いかかる。
 戦士の槍の一突きで老人は胸に裂傷を負った。傷は深く、内臓のひとつを失った。ボッパーはここ
を潮時と決めた。彼は悶えながら人差し指を天井へ向け、いかにも錯乱したように魔法返しの呪文を放つ。
 彼は、襲う直前にもう一つ魔法返しの呪文を天井の窪みに仕掛けていた。針の穴を通す精度で放た
れた呪文は、角度を変えて吸い寄せられるように勇者を直撃する。
「これぞ秘技、魔法三角跳び――」
 勇者は気づかない内に魔法の障壁を纏わされていた。
 身をひるがえしてボッパーは遁走をはじめた。手負いの魔物をしとめようと、勇者らがそれを追う。
 薬草を傷口にすりこみながら老人は暗闇の中を逃げる。いつしか変身は解け、皺だらけの肌に
戻っていた。しかし痛みを堪えながら駆ける彼は気づかない。点々と洞窟の奥へ続く赤い跡は、暗闇
に隠され誰の目にも触れることはないのだった。
 ◇
 ついに地面へ倒れこんだ時、彼は最深部へたどり着いていた。
 勇者達はもう追ってきてはいない。ボッパーは安堵のため息を吐き、辺りを見渡した。
 暗くてよく見えないが、初めて来るその場所は広くて円い空洞になっているようだ。
 妙な臭いが老人の鼻をつく。硫黄のような、何かが腐った臭い。
 これは嗅いだ覚えがあるぞと、彼は記憶をたどった。
 ボッパーは昔ある国の兵団に属していた。彼が兵士を辞めるきっかけになったのは、ひどい火傷を
負ったためである。それはいつかの、火竜討伐隊に加わった時の事だ。
 古傷が疼いた。
 ドラゴンの息だ。そう気づいた瞬間、彼は震え上がった。
 宙に松明のような明かりが灯り、天井まで届く巨大な影が闇に浮かびあがる。
 全身を包む紅い鱗と、残忍な顔を老人は見て取った。
「グガァァァァァァ!」
30秘剣 蝙蝠落し(4/5) ◆kP2iJ1lvqM :2007/09/02(日) 03:35:46.86 ID:dN6DP1/m0
 領地へ侵入された火竜が怒りに燃えた目で老人を睨み、うなった。口元には炎がくすぶっている。
 ひぃ、と老人は喉から息を漏らし、脇へ飛びのいた。そのすぐ横を烈火がかすめた。
「ひゃああ」
 気の抜けた声をあげ、彼は空洞を壁沿いに逃げた。無数の血吸いコウモリが狂ったように飛び回っ
て視界を遮る。身を低くして走るすぐ後ろを何度も火の息が走りぬけた。
 空洞を半周ほどした頃、彼はつまづいて転んでしまった。
 細長い形をした宝箱に、足をひっかけたのだ。
 つまづいた拍子に箱の口が開いて、中に入っていた何かが地面に転がった。老人はアイテムを手に
取り、置かれた状況も忘れてしげしげと見入る。
 それは刀の神ロッチが魔王を滅ぼすために造ったという、ロッチの剣だった。鞘から刀身を抜くと
光り輝き、洞窟の中を明るく照らし出す。持っているだけで不思議と力が漲った。鋭い刃は岩石で
できた魔物の体さえ斬れるだろう。
 これを若い頃に手にしていたなら、きっと自分は剣士になっていた。
 そう思わせるほどの魅力を、その剣は持っていた。
 ボッパーは魔法一筋に生きてきた男である。道に迷ったのはたった一度きりだった。少年のころ、
古文書の中に描かれた挿絵を見た時だ。その剣を持って魔王と対峙する勇者の姿を見た時、どうしよ
うもなく血が騒いだのを覚えている。
 それで剣を習おうとしたのだが、魔法使いの一族である彼の親は許さなかった。悔し涙を飲んだ。
 我に返った時、彼の真正面にドラゴンの顔があった。竜は深く息を吸い込み、今までで最大の火力
で彼を攻撃した。ボッパーは剣を上段に構えて振り下ろす。炎は真っ二つに割れて痩身を避けた。
「グッワ!」
 ドラゴンが悔しげに一声いななく。ボッパーは上を見た。上空を、一匹の蝙蝠が旋回していた。
 あれを叩き落すつもりで飛べば良いのだ――。
 立ちはだかる怪物の、眉間にだけは硬い鱗がないことを彼は知っていた。それが火竜討伐の際に
持ち帰った唯一の土産である。
 風の魔法で自分の身体を天井まで舞い上げる。ボッパーは竜の頭を眼下に見すえ、叫んだ。
「ふおおおおおお!」
 火竜の眉間目がけ、魔法剣士は剣の切っ先を突き下ろした。
31秘剣 蝙蝠落し(5/5) ◆kP2iJ1lvqM :2007/09/02(日) 03:36:24.81 ID:dN6DP1/m0
 ◇
 歩いていると、まばゆい光に目がくらんだ。ついに出口だ。
 出血多量でかすむ老人の視界に、凄惨な光景が映った。洞窟出口の手前には、血だらけで横たわる
十四の体があったのである。
「なんということだ」
 ボッパーは血の気の引いた唇を動かし、つぶやいた。
 それは町の仲間六人と勇者一行の死体だった。
「うぅ……」
 モンスター使いの少年がうめく。
 老人は駆け寄った。全身にひどい刀傷がついているが、まだ息があるようだ。
「どうした、何があった」
「おれ達、洞窟の中に宝箱を仕掛けて……そしたら、魔法でぶっ飛んだ人達が天井に頭をぶつけて
死んじゃって……。皆で相談して謝る事に決めたんだけど、勇者に盗賊と間違えられたんだ」
 少年はそう言って息を引き取った。
「なんてこった、わしが皆を殺したのだ!」
 老人は嘆いた。もっと作戦を練ればよかったと思った。
 後悔先に立たずである。
 近くで青い鎧を着た男が、岩を抱くように倒れていた。
 歩み寄ると、勇者は指先をぴくりと動かした。ボッパーは剣を抜いて振り上げ、狙いを青年の首に
定める。互いに同胞を殺されたにせよ、生かしてはおけない。
 その瞬間、遅れて戦慄が走った。
 町の猛者六人を、この男はたった一人で切り結んだというのか。
 五体満足ならば、一体どれ程の強さなのだ。
 老人は思い直し、剣を鞘におさめた。そして魔王の棲む地へ向けて歩き出す。
 せめて自分が皆の代わりに魔王を、と彼は思った。その顔にはもう諦めなど微塵もない。
 外へ出ると洞窟から一匹の蝙蝠が現れ、頭上を飛び越えて太陽へ向かっていった。
 老人は蝙蝠に自分の姿を重ねる。
 勇者よ回復に専念するがいい。だが再び運命が交差した、その時は――。(了)
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 03:37:26.00 ID:dN6DP1/m0
以上、ファンタジーに見せかけた時代劇でした
やっと寝れるよ…
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 03:39:05.05 ID:OKGNIOeT0
乙です! 
ファンタジーとか今からwktkが止まらないぜww

ぶんすかーだもの
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 03:43:21.37 ID:8Qhie5+C0
品評会作品は、これで何作品目なんだぜ?
ぶんすかーだものなんだぜ?
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 03:44:12.64 ID:yL0w8f7f0
ぶんすかーだものの意味わからん
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 03:49:49.87 ID:dAdHD90k0
唐突だが、宝箱で良いんじゃないか!
もっと早く気づけよ俺! ゲラゲラ!
orz
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 03:50:45.08 ID:OKGNIOeT0
>>34
これで50回目くらいの参加なんだぜ?
ぶんすかーだもの


>>35
ぶんすかーだもの→ブンスカー→ブンスク→BNSK→文才無いけど小説書く

ぶんすかー=文才無いけど小説書くスレで小説を書く人

こんな説明でよかったでしょうか?
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 03:58:23.71 ID:OKGNIOeT0
しまった……IDのこと考えんの忘れてた……今日日曜日じゃんかorz
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 04:00:59.75 ID:8Qhie5+C0
ん? 何か不都合でも?
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 04:04:54.23 ID:OKGNIOeT0
>>39
いや、回数とかorz
品評会投下→50回も参加してこの程度とは
/(^o^)\ ナンテコッタ


スレタイに忠実でいいじゃない……ぶんすかーだもん
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 04:12:59.97 ID:OKGNIOeT0
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 04:13:40.93 ID:qOmILBiVO
ところで今品評会何作でてんのさ
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 04:15:16.39 ID:OKGNIOeT0
>>42
いまのとこ三作くらいかな?
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 04:17:11.96 ID:qOmILBiVO
さよけ

俺もがんばらないとな
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 04:19:41.53 ID:8Qhie5+C0
>>40
あ、なるほどね。これは、要チェックや
かくいう俺は、まだ品評会出たこと無いんだぜ……
こんなんじゃ、ぶんすかーは名乗れないんだぜ……
46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 04:23:37.44 ID:OKGNIOeT0
>>45
今回でればおkww
まあなんていうか書かないと反省もできないからなあ……otx
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 04:30:25.28 ID:8Qhie5+C0
>>46
やっぱ参加してこそだよな。頑張らねば!
つーか考えてみたら、50作品も作ったってすげーよな
自分短編集できそうじゃん
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 04:35:49.87 ID:OKGNIOeT0
>>47
クオリティの低い短編集を作っても誰も読まないww
困ったものです
49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 04:41:17.47 ID:OKGNIOeT0
ここは保守の一手
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 04:46:36.44 ID:8Qhie5+C0
>>48
いやいや十年後とかに自分で読み返したら面白そうじゃん
まぁ内容によっちゃ、ただの黒歴史になるけどww
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 04:53:14.42 ID:AHt//o4nO
>>49
えーと、dから始まる酉かな?かな?
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 04:53:16.81 ID:OKGNIOeT0
>>50
テラ黒歴史ww
苦し紛れにカオスで出した作品はたいてい黒歴史になってるから困るww
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 04:53:37.70 ID:OKGNIOeT0
>>51
違いますwww
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 04:56:37.86 ID:AHt//o4nO
>>53
ミスった、見るとこ間違えたwww
Iかね? 50オーバーならVかもしれないが
55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 04:58:36.98 ID:OKGNIOeT0
>>54
Iだなあw
56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 05:01:24.22 ID:AHt//o4nO
>>55
とりあえず総得票数が軽く百越えてたことを報告しておこう
57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 05:02:31.99 ID:OKGNIOeT0
>>56
誰が?
58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 05:06:28.07 ID:OKGNIOeT0
>>56
あ、関心数と合わせたのねww
びびったぜorz
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 05:10:47.28 ID:8Qhie5+C0
>>58
俺、前回関心入れたよ
60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 05:10:55.08 ID:AHt//o4nO
>>58
急いで見直してきたよ…
関心票合わせないと百はキツいわww
なんか60票越えてる人もいたりするが
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 05:14:18.22 ID:OKGNIOeT0
>>59
まじでかwww
嬉しかったですハイ。

誤字だらけ申し訳ないとしか言えないww
今回はもう少し面白い作品がかけるのではないかと思っている。
よかったら読んでくだせえ……俺も全感想かく予定なので、
品評会参加作品であれば必然的に感想も書きますのでww
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 05:16:02.59 ID:OKGNIOeT0
>>60
うん、下手な鉄砲みたいになってるから得票の波が激しいww
とくにここのとこスランプだったからなあww
んでもまあ今は抜け出した。
今回は優勝したいと思いつつ、気づいたら1票もらうのが目標になってたりするしなww
63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 05:24:56.53 ID:8Qhie5+C0
>>61
おk。お互い頑張りませう
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 05:26:13.89 ID:OKGNIOeT0
そして、そんなに気合をいれたのにフルボッコされて、
尚痛気持ちよくなってしまったら立派なMになれます
65以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 05:26:40.61 ID:OKGNIOeT0
>>63
がんがろう!
66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 05:32:06.60 ID:AHt//o4nO
>>62
>う
>と
>ん
>今
おしい!

集計しながら気になってはいたんだけど、もう抜けましたか
強敵が一人…か
67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 05:40:56.58 ID:OKGNIOeT0
>>66
こんかいはもっと票もらえるといいなあw
うまい作品が少ないことを願うww
めいいっぱい頑張るしかないけど、
いかんせん推敲する時間がいつも足らなくなるからなあw


……無理があるかという保守
68以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 05:50:43.38 ID:OKGNIOeT0
頑張ってお昼までに書き終えたい保守
69以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 05:58:13.19 ID:8Qhie5+C0
なんだかな。
いいネタだ! と思って書いてみたら、全然たいしたことないってことない?
そんな感じだぜ。
70以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 06:01:41.73 ID:OKGNIOeT0
>>69
ありすぎて呼吸困難になったwww
ちょっと病院行ってくるwww

ってのは冗談だけど、普通にあるあるwww
最近いろいろ考えながら小説書くようにしてるんだけど、小説って難しいよね。
71以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 06:11:33.61 ID:8Qhie5+C0
>>70
まったくだな。
芸術家が計算して絵を描いてるように
小説家も計算して書いてるんだろうな……。
難しいなぁ。奥が深いなぁ。
72以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 06:36:48.56 ID:8Qhie5+C0

73以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 06:45:34.23 ID:OKGNIOeT0
74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 06:57:15.41 ID:OKGNIOeT0
75以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 07:14:33.33 ID:OKGNIOeT0
76以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 07:20:48.74 ID:OKGNIOeT0
多分ラスト保守……俺は限界だ……たのんだ
77以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 07:30:27.02 ID:ikAWLTRI0
捕手
78以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 07:45:34.06 ID:ik9nL2AmO
ものすごい馴れ合いな流れだったようで保守
79以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 08:28:41.89 ID:K6h/eEWCO
保守
80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 08:49:17.48 ID:K6h/eEWCO
保守
81以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 09:15:17.65 ID:hr5Tg79D0
フルボッコはむしろ嬉しい
悲しいのは感想がつかないとき
いっそ今度投下するのは三点リーダを・・・にしてしまおうか
そうすれば少なくとも……っ!
82以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 09:36:21.60 ID:2mvSKYWm0
段落の最初をひとマス空けないのも効果的。
83以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 09:40:30.69 ID:mMZr/HuR0
!?のあとにスペース入れないのも効果あるよ
84以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 09:51:21.31 ID:2mvSKYWm0
めったやたらに改行しまくると、感想でどうコメントすべきか悩んでくれること請け合い。
85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 09:58:48.16 ID:GgNmZoyg0
>>10-12
>>27-31
まとめ済み
86以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 10:11:39.37 ID:hr5Tg79D0
まあ初投稿の時からそんなことはしてなかったがな!
87以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 10:44:14.44 ID:mMZr/HuR0
箱……
88以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 10:44:35.79 ID:UrL+swc9O
ほぉーっしゅ
89以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 11:13:54.81 ID:AHt//o4nO
今回のカオスはどんなもんだろうか保守
90以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 11:32:34.43 ID:K6h/eEWCO
91以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 11:38:46.59 ID:U+wLk9xV0
保守ついでにお題よろ
92以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 11:49:57.24 ID:UrL+swc9O
>>91
93以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 12:14:26.00 ID:mMZr/HuR0
保守
94以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 12:14:29.74 ID:8+QTSmgL0
95以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 12:16:06.19 ID:cRHdA57Q0
http://22.xmbs.jp/bmw/
いきがってる糞バンド
突撃しる
96 ◆h1QmXsCTME :2007/09/02(日) 12:18:26.64 ID:8+QTSmgL0
品評会作品投下します
「箱庭」5レス
97「箱庭」 1/5 ◆h1QmXsCTME :2007/09/02(日) 12:19:31.07 ID:8+QTSmgL0
 今回の依頼は、朝、僕が一本の電話に出たのが始まりだった。
「私陣野内一彦と申します。調べていただきたいことが有るのですがよろしいでしょうか? 」
「はい。では事務所の方までおこし願えますか? それともこちらから伺いましょうか? 」
「こちらに来て貰ってもかまいませんかね? 」
「はい、もちろん。どこへ伺えばよろしいですか? 」
「家に来てください。見てもらいたい物もあるので。場所は……」
 腕時計の針は十二時を指している。指定された時間に依頼主の家の門前に僕達は立っていた。
「……でかいっすね。陣野内って言ったらZNグループの会長さんじゃないですか? 」
「うん。これは久しぶりに金の、あ、いや大きな仕事の臭いがしてきたな」
「はは。まあ、無理もないっすよ。早くインターホン押してくださいよ」
「え?俺が押すの? お前やれよ。こういうのは助手の役目なんだよ」
「聞いたこと無いですよ。第一……」
こんなやりとりをしていると急に門が開き、中から執事らしき男が出てきた。
「神山信士様ですね?主人から伺っております。私執事の中山と申します。どうぞ中へ。おや? そちらの方は? 」
「ああ、彼は僕の助手で園岡守です」
「助手ですか。ではお入りください」
 門をくぐると一層豪邸が目に映り込んだ。玄関まで庭園に囲まれた石畳を歩き、豪華な玄関を通りこれまた豪
華で大きな応接間に案内された。
「ではこちらでお待ちください」
そう言って出ていった執事と入れ替わりに紅茶が運ばれてきた。
 「いやー凄いね」
「ええ。お金持ちって凄いですね」
手に持ったティーカップに口を付けていいものか悩んでいると依頼人らしき三人が応接間に入ってきた。
「いやーお待たせしました。私陣野内一彦と申します」
差し出された名刺には間違いなく「ZNグループ会長」と書かれている。
「俺は陣野内憲彦」
「私は陣野内圭子と申します」
二人の名刺にも「ZNグループ」の文字が見える。この三人は兄妹なのだろう。
「あ、申し遅れました。神山探偵事務所の神山信士です」
「助手の園岡守です」
98「箱庭」 2/5 ◆h1QmXsCTME :2007/09/02(日) 12:20:02.86 ID:8+QTSmgL0
 陣野内一彦は四十代と見える、銀縁眼鏡の如何にも重役といった雰囲気を漂わせている。次男であろう憲彦は
髪を茶色に染めていて、これもまたやり手と思わせる風格があった。陣野内圭子は淑女といった風であるが、僕
はこの人の目に何か冷ややかな感じを受けた。おそらく三人の年はそう離れては居ないだろう。
「それで、調べて貰いたいことがあると言うことですが?」
「はい。実は父が亡くなりましてその遺産相続について少々問題が起こりまして」
「相続トラブルだったらちょっと専門外ですがね」
「いえ。まあトラブルと言えばトラブルなんですが、ちょっと違うんです」
「と言いますと? 」
「遺言状と遺産に謎かけのような物がありまして。それで困っているのです」
「謎かけ……ですか」
「はい。父は遺産の一つとして箱庭を残しました。そしてその箱庭が最も価値ある物だそうなのです。ですが遺
言状に不自然な点がありまして。誰が相続するのか謎かけがしてあるのです。それがこれです」
広げられた遺言状の指さされた部分を見ると『最も価値ある財産也。各々思い起こし、然る後これを取れ』とある。
「各々思い起こし……か。なるほど確かに相続人については明記されてないですね。何か心当たりは? 」
「それがなんにもないんだ。しかもあんな箱庭が一番いい物だってんだから驚きだよな。だから俺たちはあれが
宝の地図か何かじゃないかってあんたのとこに相談って訳よ」
「おい憲彦。説明がまだ終わっていないんだ静かにしていろ。」
当然喋りだした憲彦を制止してまた説明を続けた。
「で、まぁ、そう言う訳なんです。何か本当の価値が隠されて居るんじゃないかと。それを見つけて貰いたいん
です。では箱庭を見ていただきましょうか。おい! 持ってきてくれ! 」
彼がそう呼ぶと四人がかりで箱庭が運ばれてきた。八十センチメートル四方くらいの
どちらかというとジオラマに近い。どうやら渓流を模した物のようだ。縁には何故か小さな人形が四体、並んで
配置されている。
「どうですか?私達には、やはりただの箱庭にしか見えないのです」
「じゃあ兄さんは貰わなくていいぜ。俺が貰うからな」
「ちょっと私はいらないって言ってないわよ。勝手に決めないで。だいたい兄さん達は貰いすぎなんだから譲っ
てくれてもいいんじゃないの?」
「貰い過ぎって言われても金はほぼ平等じゃないか。会社は経営があるから仕方がないだろ?」
「でも、不平等よ」
99「箱庭」 3/5 ◆h1QmXsCTME :2007/09/02(日) 12:20:36.68 ID:8+QTSmgL0
「二人ともやめないか! ……それではお任せしますよ。我々は何分忙しいものでして。夜には都合を付けてあ
りますのでまた後ほど。そうそう、報酬ですが、その遺産にもよりますが五百万円ほど用意してあります。期限
は今週いっぱいと言うことでよろしいですか?」
「……あ! ええもちろん。お任せ下さい! 」
「今日はここを使ってください。必要な物があれば中山に。それでは後ほど」
そう言うと二人を伴って出ていった。
 「やれやれ」
信士は目の前に置かれた箱庭を見つめながら溜息をついた。この箱庭には今、五百万円の価値がある。
「どうですか? 何か分かりました? 」
あれから数時間掛けて遺言状と箱庭を調べたが遺産につながる手がかりは見あたらない。
「うーん……何もない。遺言状にも目を通したが他の財産のことは書いてあってもこの箱庭に付いては『最も価
値ある財産也。各々思い起こし、然る後これを取れ』と有るだけだ。」
「謎の遺産ですね」
「ああ。だがこの箱にも『箱庭』にも宝の手がかりはない。本当に何もない」
「じゃあ何なんですかね? 」
「……『箱庭』は恐らくはただの箱庭だ。そうすると謎なのはなぜこんな物を残したのかってことだろう。そし
てそれはあの三人に関係がありそうだ……。中山さん。あなたは三人について何か知っていることはないですか?」
扉の横に佇立している老執事に問いかけた。この人はずっと立っているが足腰は大丈夫なのだろうか。
「何かと言いますと?」
「そうだなぁ。そうだ!いったい何時から三人の仲が悪くなったんですか?」
「そうですねぇ、一彦様達は昔はあんなに仲が悪くなかったのです。会社の経営に携わるようになってから変わ
ってしまいました」
執事はこの家には先代から仕えているらしく、三人のことにも詳しかった。
「昔は家族皆さんでキャンプやスキーなどにも行っておられたのですが」
「仲が悪くなったのはそれでも最近の事じゃない。それを知っていてこの箱庭を残した……。ん?これ人形が一
体足りないんじゃないか?足場が五つあるぞ」
「本当ですね。じゃあ五体ですか」
信士は人形を手にとってじっと観察している。
「うーん良くできてる。中山さん、あの三人の母親は?」
100「箱庭」 4/5 ◆h1QmXsCTME :2007/09/02(日) 12:22:19.17 ID:8+QTSmgL0
「お母様はずいぶん前に亡くなられております」
「なるほど。それは三人の仲が悪くなる前ですか? 」
「ええ。そうですね。もう二十年以上も前ですから」
「なるほど……。じゃあもしかしたらいけるかも知れないな。まぁ、みんな帰ってくるまで気長に待とうじゃな
いか」
そう言うと用意されたケーキを一口食べた。
 午後九時。昼と同じように三人が応接間に入ってきた。信士は飾ってある壺を持ち上げようとした手を慌てて
引っ込めてごまかすように天井を見上げた。
 「どうですか? 何か分かりましたか? 」
「ええ。まあ」
三人の目が輝いた。
「本当に? 遺産は何なんです? 」
「まぁまぁそう焦らずに。中山さんから聞いたのですが、あなた方は昔は家族でキャンプ
に行っていたとか。思い出してください。この箱庭に見覚えは無いですか?」
「……ああ、なるほど。これはあの河原ですか。うろ覚えですけど確かにこんな感じでした。もうずっと昔のこ
とですね」
「そう言われればそうね」
「そうです。そしてこの人形はあなた達家族です。そしてこの河原には何か思い出があるはずです。思い出して
みてください」
「思い出か……そう言えば、この河原で一回圭子が溺れたな。急に川に飛び込んじゃって」
憲彦が言う。
「そんなこともあったわね。で憲彦兄さんが飛び込んで一緒に流されたのよ」
「俺と父さんが急いで下へ走ってロープと浮き輪を投げて引き上げた」
「なんだって急に飛び込んだんだっけ? 」
「あれね、兄さんに貰ったブレスレットが落ちちゃったのよ。それで飛び込んだんだわ」
「はははは。そうだったな。わざわざ拾いに行かなくても後で買ってやったのに」
「みんな大慌てだったよな。懐かしい」
 それから三人の思い出話に花が咲いた。錆び付いていた思い出の蓋を開けるのは本当に久しぶりなのだろう。
三人に、最初に感じた嫌な堅さは感じられない。
101「箱庭」 5/5 ◆h1QmXsCTME :2007/09/02(日) 12:22:54.39 ID:8+QTSmgL0
「遺産の在処はお分かりいただけましたか? 」
ひとしきり三人に喋らせてから問いかけた。
「え? ああすいません。そう言えばそうですが、これがいったい何の手がかりになるのですか? 」
「ああ、ただの思い出だ」
「そう。ただの『思い出』です」
「え? と言うとこれは父さんの思い出を再現しただけの物ということですか? 」
「いいえ。それではあの遺言状の説明にはなりません。ところで三人ともこうして話したのはいつ以来ですかね?
恐らく何年もこういう機会はなかったんじゃないですか? しかも、あなた達は笑い合っていた」
「そう言えば……そうね」
三人は顔を見合わせる。
「あなた方のお父様は、失礼ですが、あなた方の仲が悪いのを知っていた。だがこの相続騒動になるような箱庭
を残した。なぜなら自分の死に際すれば普段集まることのない三人が集まる。そこで『最も価値ある遺産』とし
てこの箱庭に家族の輪を詰めて残した。あなた達がこの箱庭がどこを模した物なのか気づき、昔を思い出すのに
期待してね。」
「父さん……」
「あなた方のお父様が残したかったのは兄妹三人の和だったんですよ」
三人の目には涙が浮かんでいた。
 事務所に戻ってきたのは十二時に近くなってからだ。あの後普段は絶対に食べられないようなセレブの夕食を、
上機嫌の三人と一緒にご馳走になった。
「いやーやっぱりセレブは違いますねー」
「ああ。だが、セレブじゃなくてもあの時の三人の夕食は美味しかったに違いない」
「ですね。ところであの推理って本当に正しかったんですか? 実は本当に遺産が隠してあったりして」
「推理と言うより推測みたいなものだったからな。まぁ、いいじゃないか」
「探偵とは思えないですね。そう言えば報酬貰いました? 」
「……あっ! 貰ってない!! 」
「え!? 何やってるんですか!! あーあ」
「うわあああ。今更行けねぇしなぁ。何で言わないんだよ守君!! ほんと使えないな! 」
「僕のせいですか!? 大体……」
 こうしてこの日は満腹感と後悔を同時に味わった男二人の口論で幕となった。翌日、僕たちは中山さんが連れ
てきた五百人の福沢諭吉に涙することになる。      了
102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 12:27:43.77 ID:KTV07NDc0
椎名林檎の新曲いいねえ保守
103【品評会】妖怪「箱女」 ◆5TYN0TTM3Q :2007/09/02(日) 12:37:08.46 ID:20UHgjQ00
品評会作品、投下しますー。全5レス。
104【品評会】妖怪「箱女」1/5 ◆5TYN0TTM3Q :2007/09/02(日) 12:38:15.38 ID:20UHgjQ00
「お兄ちゃん、待ってよ!」
 家の門を開けたところで、突然声を掛けられる。振り返ると、妹の美樹が靴を半分引っかけながら、
俺をにらんでいる。
「もー、なんでいっつも先に行っちゃうかなー」
「お前が遅いのが悪いんだ。ほら、カバン、半分開いたままだぞ」
 ため息を吐きながら、美樹のスクールバッグのファスナーを閉めてやる。先ほどまで美樹の眉間を
走っていた数本の縦線は、いつの間にか目尻の横線へと変化していた。いつもと同じ光景だ。
 二年半、毎日のように往復している通学路。寂れた公園を横切り、まだ目覚めていない商店街を進
んでいく。何も変わらない、日常。いや、何も変わっていないわけでもないか。新しく建った家、潰
れた店。季節は巡っている。でも、俺が毎晩ベッドで妄想しているような、ちょっと恥ずかしい物語
はどこにもない。それは当然のことだ。それが普通なんだ。それでも心のどこかで、何か特別なこと
が起きないかと――。
「お兄ちゃん! さっきから生返事ばっかり。ちゃんと聞いてる?」
 美樹の怒鳴り声が俺の脳みそを揺らす。
「誕生日のプレゼント。何欲しいか考えとけって言ったの、お兄ちゃんでしょ! もう知らない!」
 美樹が小さな肩をできるかぎり主張させながら、早足で先に突き進んでいく。いつもと同じ光景だ。

 教室に入ると、なんだか騒がしい。珍しく学級委員の山本が会話の中心にいるようだ。集まってい
るのは男子ばかりだが。
「一体、何の騒ぎだ、朝っぱらから」
「お、皆川。聞いてくれよ、今日転校生が来るんだけどさ、それがすっごい美人なんだよ!」
 山本が興奮しながら応える。今朝、担任の教師から机の準備をしておくように頼まれた山本が、た
またま転校生を見たらしい。山本だけじゃない、他の男子も沸き上がっている。まあ、無理もないか、
うちのクラスの女子は……ね。

 ホームルームの時間になり、教師に続いて噂の的が入場してくる。男子が色めき立つ。ある者はあ
からさまに視線を送り、ある者はちらちらと窺う。俺は後者だ。
「黒木葉子といいます。よろしくお願いします」
 簡単な自己紹介を終えた彼女は、視線をまっすぐにしたまま、このクラスに新しく増設された机に
向かった。
105【品評会】妖怪「箱女」2/5 ◆5TYN0TTM3Q :2007/09/02(日) 12:38:32.03 ID:20UHgjQ00
 休み時間になると、早速、自称学校一の色男が黒木に特攻する。黒木は姿勢を正したまま、無言で
拒絶を表現する。撃沈だ、ざまあみろ。黒木の周りに男子や女子が集まっていく。
 確かに、黒木は美人だ。真黒な髪の毛は乱れることなく肩を通り、所々光を反射する。白く透き通
る肌に、細身の体。呆っと黒木を見つめていると、突然、彼女が俺の方を振り返った。目を逸らす…
…ことができない。漆黒の瞳。まるで彼女の体の入り口のようだ。彼女が近づいてくるような錯覚が
襲ってくる。吸い込まれそうになる。――気がつくと、彼女はまた前をまっすぐ見つめていた。

 黒木が転校してきてから、二週間。彼女は相変わらずの姿勢で席に座っている。もう彼女の周りに
は人だかりはない。それもそのはずで、彼女は人を拒絶し続けているのだ。男子だけでなく、女子や
教師に対しても、必要最低限の返答しかしない。もう少し、愛想良くすればいいのに。もったいない。

 いつもと同じ通学路を家へと向かう最中、前を行く黒木を見つけた。あれ、黒木の家ってこっちな
んだ。そんなことを考えていると、黒木がふと立ち止まった。慌てて電柱の陰に隠れる。黒木の目線
を追うと、そこに猫の死骸があった。黒木はじっとそれを見つめている。
――ゆっくりと猫が起き上がった。そうして、弱々しい足取りで脇道に入っていった。黒木はそのま
ま、地面に対して垂直な姿勢で歩を進めていく。俺は呆然と、彼女が立ち去るのを見ていた。

 俺の“普通”に突然割り込んできた、“普通”じゃないもの。彼女は特別な力――多分、超能力的
な何かを持っている。癒しの能力だろうか。もしかしたら秘密の組織の一員かもしれない。多分、何
らかの任務でうちの学校に転校してきたんだ。ああ、だからなるべく一般人との接触を避けているん
だな。今日の妄想はいつにもましてリアルだ。なかなか寝付けない。そうだ、明日、黒木に話しかけ
てみよう。

「……いつ気づいたの?」
 黒木が目を見開いて俺の顔を見つめている。こんな表情、はじめて見た。いつもと同じ通学路。で
も今日は違う。何かが始まろうとしている。
「いや、昨日さ、偶然見ちゃったんだよ、黒木が猫に力を使ってたとこ」
「そう……」
「すごい力、持ってるんだね、びっくりしたよ」
「……私が怖くないの?」
106【品評会】妖怪「箱女」3/5 ◆5TYN0TTM3Q :2007/09/02(日) 12:38:51.44 ID:20UHgjQ00
「怖い? どうして? 素敵な能力だと思うよ」
 黒木の表情が変わる。美樹のようにおおげさに変化したわけじゃないけど……心なしか嬉しそうだ。
「……あの、このことは誰にも言わないでくれない?」
「もちろん! 誰にも言わないよ」
 やっぱりそうだ。俺の想像通りなんだ。
 その日から、俺は黒木に付きまとうようになった。相変わらず無愛想で必要最低限の返事しかない
けど。でも……他の人に対するような拒絶はされていないと思う。だって毎日一緒に帰っているから。
俺の用事で少し遅れることがあっても、彼女は待っていてくれる。いつものまっすぐな姿勢で。

 代わり映えのしなかった通学路が、最近では毎日新鮮だ。俺はいつものように黒木に一方的に話し
かける。もちろん、能力のことは話さない。誰かに聞かれたりでもしたら大変だからだ。
――突然、ポケットが振動する。携帯を取り出す。珍しく、母さんからの着信だ。
「ごめん、黒木。ちょっと待って」
 黒木が立ち止まる。まっすぐ前を向いたままだ。なんだか無性に恥ずかしい。
「もしもし」
 ぶっきらぼうに電話に出る。俺なりに少し格好つけたかったからだ。
『――美樹が! 美樹が!』
 母さんが取り乱している。美樹? 美樹がどうしたって?
『美樹が……交通事故に遭って、今、病院に――』
 美樹が……事故?
『……危険な状態だって、今、手術中で……』
 突然の出来事が頭を打ち抜く。心臓の鼓動が体中に広がっていく。黒木が少し不安そうな顔で俺を
見つめている。
――黒木……そうだ! 黒木なら……。
「黒木! 美樹を助けてくれ!」
 俺は黒木の両肩を思いきりつかんで叫んだ。
「落ち着いて。ちゃんと説明して」
 黒木の黒い瞳に見つめられ、少しだけ冷静になる。美樹が事故に遭ったこと。今、手術中であるこ
と。危険な状態であること。母さんに伝えられたことをそのまま黒木に話す。彼女は少しだけ考える
ような顔つきをした。
107【品評会】妖怪「箱女」4/5 ◆5TYN0TTM3Q :2007/09/02(日) 12:39:05.97 ID:20UHgjQ00
「危険な状態……。分かったわ。連れて行って」
 これで大丈夫だ、黒木の力なら、美樹はきっと助かる。

 手術中であることを示すランプが消える。医師が部屋から出てきた。母さんが医師に駆け寄る。
「最善は尽くしましたが……残念ながら、お嬢さんは……」
 母さんが崩れる。
 大丈夫だ、黒木がいる。黒木の力で、美樹は助かる。大丈夫だ。
 美樹のそばにある心電図が無機質な音を鳴らす。緑の線が弱々しい起伏を繰り返している。
 黒木が美樹をじっと見つめる。いつかの、猫のときと同じ様に。
 美樹の顔がほころぶ。目尻に横線が走る。ああ、いつもと同じだ。良かった。これで美樹は……。
――心電図の音が止まる。今まで起伏を保っていた緑の線が平坦になる。
 黒木がまっすぐな姿勢で手術室から出て行く。

 早足で過ぎ去っていく黒木に、なんとか病院の外で追いついた。
「……なんで、力を使ってくれなかったんだよ」
 俺の発言に、黒木が首をかしげる。
「美樹は……俺にとって、本当に大切な……大事な……」
 涙が止まらない。
「どうしたの? 力なら使ったわ。見たでしょう? あなたも」
「じゃあ、失敗したのかよ! なんで猫は生き返って、美樹は治せないんだよ!」
 黒木の顔が変化する。いつもの――いや、最初の、あの無表情だ。
「ああ……そういうことね。あなた、勘違いしてたのね。私、治癒の力なんて持っていないわ」
 なんだって? じゃあ、なんであのとき、あの猫は……。
「私の力は……いえ、私は……“不幸の入れ物”だから。……言葉ではうまく表現できないわ。そう、
辛いとか痛いとか悲しいとか……そういった暗い“心”をしまうの。あなたたちが生き物の“肉”
を食べるように、私はただ、病んだ“心”を食べるだけ。あの猫はまだ死んではいなかった。ただ苦
しんでいた。それを私が食べたから。だから、移動できたのよ。本能で、自分の死に場所へ」
 俺は勘違いしていたのか……。勝手に想像して、決め付けて。俺は……。
「黒木……俺」
「早く私から逃げて」
108【品評会】妖怪「箱女」5/5 ◆5TYN0TTM3Q :2007/09/02(日) 12:39:22.70 ID:20UHgjQ00
 突然の黒木の言葉。逃げる? 意味が分からない。
「いいから逃げて。がまんできないの……今のあなた、とてもおいしそうで……」
 黒木が泣いている。そして、笑っている。
 不幸をしまう箱、か。それなら、俺のこの苦しみも片付けて欲しい。この苦しみから、逃げ出した
い。黒木ならそれができるんだ。
「黒木、食べていいよ。いや、食べてくれ。頼む。……俺はこんな辛いのは嫌だ。いつもどおり、普
通に戻りたい」
「ダメよ……。私に食べられた人間は、痛みや苦しみを感じる心を失うのよ?」
「それの何がいけないんだよ。俺、勘違いしてたけど……でもやっぱり君の力は素敵だよ」
 黒木の瞳から流れる感情は、もう堪えきれないようだ。
「分からないの? 人間は苦しみを乗り越えて成長するのよ? これから死んでしまう人間ならいい
わ。苦しみを食べてあげれば、安らかに眠ることができるから。でも、あなたはこれから生きなきゃ
いけないのよ? 不幸を感じる心を失ったら、あなたは……」
「お願いだ。頼む、黒木。もう嫌なんだ。……逃げ出したいんだ」
 こんな心なんていらない。さっさとどこかへしまいたい。それは黒木にしかできない。
「……分かったわ。どちらにしろ、私、もうがまんできないから」
 黒木の漆黒の瞳が俺に向けられる。まるで入り口のようだ。吸い込まれる。意識が遠のいていく。
「どうして……死んでいく人間よりも、生きていく人間の方がおいしいんだろう……」
 最後に、黒木のすすり泣く声が聞こえた気がした。

 気がつくと、真白な天井が見えた。周りを確認する。真白な壁。真白なベッド。左腕からチューブ
が伸びていて、半透明の液体が詰まった袋とつながっている。
 ここはどこだろう? なんでこんなところにいるんだろう? 
 ……まあ、いいか。なんだかとても心地いい。もう少し、眠ろう。   (終)
109 ◆5TYN0TTM3Q :2007/09/02(日) 12:39:46.44 ID:20UHgjQ00
以上です。ふう。
110以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 13:03:21.45 ID:8Qhie5+C0
盛り上がってきました保守
111以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 13:15:11.09 ID:k4V76A04O
保守。
112以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 13:18:56.71 ID:XRQHNNAZ0
>>109乙〜


>>17
俺にとってゴキブリのプレゼントは最悪の罰なんです><
でも友達何も悪い目にあってないなwwwwwwww
113以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 13:37:27.08 ID:OKGNIOeT0
114以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 13:44:52.54 ID:OKGNIOeT0
115以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 13:50:28.67 ID:g+rEI48F0
116以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 14:01:44.95 ID:mMZr/HuR0
ss
117以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 14:14:14.96 ID:20UHgjQ00
118以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 14:26:39.59 ID:8Qhie5+C0
119 ◆8wDKWlnnnI :2007/09/02(日) 14:26:41.89 ID:f2kpgkiYO
品評会投下します

タイトル「大きな箱」 全5レス
120大きな箱 1/5  ◆8wDKWlnnnI :2007/09/02(日) 14:29:29.50 ID:f2kpgkiYO
――誰にでも大切なものをしまってておく箱ってあるよね。中身とか人それぞれだし、何を大切にしてるかはその人に
よると思うけど。
 キミの箱の中には何が入ってる? 僕はナイフ――


 ああ、クソ暑いよ。ホント忙しいし暑い。それにオーダーがまったく止まんないよねえー、どうすんだよコレ……。
…………うはは。
 さて! えーと、手羽先と鶏からを揚場の油にぶちこんでから、キムチチャーハンの豚肉とキムチを出して、フライパン
を暖めてと……ヤバ、串盛り引っくり返さないと焦げる……ああ、やっちゃったよ……クソッ。
 その日、僕はバイト先の居酒屋のキッチンの中で汗まみれになっていた。駅前に構えた大手チェーン店の週末金曜日は、
あまりに忙しすぎて軽く死ねる。
 いくら夜中の十二時を過ぎたとはいえ、自然とどこからか人が集まってくるし、夜を過ぎると学生のバイトは帰るから、
働く人手が足りなくなる。ああ、忙しいなと。
 しかしさ、店長が人を入れなすぎなんだよ。この厨房にチーフと僕の二人だけって! チーフなんて刺し身盛り作りな
がら、入ってきた注文のドリンクのカクテル作ったりして、この狭い調理場の中でグルングルン回っちゃってる。ああ、
人ってこんなにも早く動けるもんなんだな、びっくりだねまるで最先端マシーンだね。
 まあ、とは言え外のホールも二人だけだし文句も言えないんだけどね。
 ホールでは店長が広い店の中を素早く、でもお客様に不快感を与えないよう出来るだけスマートに動きまわる。ただ、
忙しすぎて早いステップを踊るバレリーナみたいになっている。
 そう、そこはまさに戦場だった。飛び交う客の罵声や笑い声の弾幕、学生がイッキを叫び連呼しはじめると、一時間後
にトイレに一面のゲロ爆弾が落下、完全にグロッキーになる若い娘、それを狙い介抱する男達など、その阿鼻叫喚は……
はいはい、なんてなと。
「生一丁はいりましたー」
 ホールから綺麗に響いた千恵さんの声に、僕の耳は一瞬ホントに動いてしまった。
 千恵さんは僕より二つ年上で、僕がここに入る随分前からここにいたみたいだった。顔が美しいのはみれば分かる事だ
けど、なにより立ち振る舞いが優雅で美しかった。例えば仕事がどんなに忙しくても笑顔で優しく気遣いを忘れない。そ
れは相手がどんな酔っぱらいでも変わらなかった。
 そう千恵さんは戦場に咲いた一輪の花なのだった、ああ僕なに考えてんだろ。
「おい長野ー、どしたーオマエ手止まってンぞ。暇なら洗い物が溜ってるからそっち頼むわ」
 あ、はい。チーフに言われて現実に戻された僕は山の様な汚れた皿の溜ってる洗い場に向かった。
121大きな箱 2/5  ◆8wDKWlnnnI :2007/09/02(日) 14:32:23.26 ID:f2kpgkiYO
 深夜の三時を過ぎ、オーダーが大分減ってきたので、チーフがタイミングを見計らって休憩に出してくれた。やっと休
める、僕は店の端にある休憩室に向かう。
 限界まで動きまわった体には、どこか痺れの様な物が纏わりついている。どこでもいいから早く座りたかった。
 狭い休憩室に入ると千恵さんがいた。机にうつ伏せになってたみたいで、僕が入ると顔をあげた。
「あ、ナガっちお疲れー」
「……大丈夫ですか、千恵さん」
「うん、なんとか、そっちの方は大丈夫?」
 全然大丈夫じゃなさそうなのに。すぐにとびっきりの笑顔で応えれる。周りに気を使えるのは千恵さんだからだろうな。
「いやー、僕はだめかもしんない。見てくださいよ、この汗」
「うわっ、すごいね」
 汗を拭くために自分の荷物からタオルを出そうと思い、棚から大きな箱型のアタッシュケースを降ろした。
「お、なんだい、ナガっち。今日どっか行くの? お泊まり会とか?」
「ああ、これか、いや別になんでもな……千恵さん、お泊まり会って、小学生じゃないんだから」
「あはは、いやほらその、大人のお泊まり会とかなんとか。あはは」
 少しあせった。ケースの事を突っ込まれそうになったが、あまり気にされなくて良かった。そのまま流した方がいい。
 いつもの調子でふざけて返す。
「……えー、いやだなガッカリだなー。なんか千恵さん、オッサンくさいよ。店長並のオッサンみたいだ」
「はいはい、どうせオッサンだよ、他の若い子達にくらべりゃね」
 千恵さんはそう言って笑うと、手元の化粧箱を取り出した。
 その千恵さんの化粧箱はずいぶん前から使っているためか、かなりくたびれている。普通なら新品のに買い換えても
いい頃だ。化粧箱ならそんなに高くないだろうし。でもとても大事そうにとっていて、いつも手元に持っていた。
「千恵さん、その化粧箱いつも持ってるよね」
「え? ああ、そんなにいつもかな? まあそうかも」
「うん。それ結構古いよね、そろそろ買い換えたいとか思わないの?」
「うーんー、いや別に。これでいいんだ。……ほらお金とかないしさ」
 こんな風に僕はいつもある程度、距離を置かれてしまう。なんでだろう。まあいいや、それでも。
「あのね千恵さん……」「あ! 休憩時間おわりだ。ナガっちはまだだよね。んじゃあ行ってくる。さあ今日もあとちょっとだ!」
 うん頑張ってね、笑顔で出ていった千恵さんを見送りながら部屋に残ると自分の考えに耽った。
 長かった大学生活も終わりが近づいている。就職先も決まり、今は忙しくないけどあと三ヶ月先には此処を辞めてしま
う。その前になんとか千恵さんに……。
122以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 14:32:24.58 ID:OKGNIOeT0
123大きな箱 3/5  ◆8wDKWlnnnI :2007/09/02(日) 14:35:23.65 ID:f2kpgkiYO
 アタッシュケースを見つめてボーッとしていると、店長が休憩に入ってきたので、少し先の事なんかを話してまた仕事
に戻った。
 朝の六時頃、ようやくキッチンの全ての片付けが終わり帰りの準備をした。ホールはすでに片付けられ椅子がテーブルの上に乗っている。
 店長とチーフは本社から呼び出されて先に帰ってしまっていた。今までにも何回かあった事なので今回も特にあわてな
かった。そんな時は僕が早めに店に来て開けてから、店長に鍵を返した。僕もこれでも一応信頼されているみたいなんだ。
 休憩室で手早く着替えを済まし、出口に向けてホールを通り抜けようした時、千恵さんの姿を見つけた。
 まさか千恵さんが店に残っているとは思っていなかった。いつもなら、いつの間にか帰ってしまって誘うタイミングが
中々なかったのに! いいぞ、ちょうど邪魔な店長やチーフもいない。
 よし! ここだ、チャンスは今しかないぞ、そう思った僕はアタッシュケースを静かに開けた。大事に中身を取り出す
と手に持ち千恵さんに近付いた。
「千恵さん、めずらしいねこんなに遅くまで」
「ああ、大事な物をなくしちゃったの、中々見付からなくて。ホントどこ行ったんだろう」
 よほど大事な物なのかな、千恵さんは必死で探してる。僕はタイミングを計りかねた。
「ふー、駄目だ見つかんないや。でも今日中になんとかしないと大変な事に……うん? どうしたのナガっち」
 千恵さんが急に顔を上げたので、僕は慌てて背後に隠した。びっくりして背すじにいやな感触が走っていった。
 ダメか? いやこのチャンスを逃したらこの先三ヶ月間はずっとないだろう。
「……あのね、千恵さん。実は千恵さんに見せたい物があるんだ。これなんだけどさ」
 なんとか勇気を振り絞り、背後から出して千恵さんに見せようとした時、千恵さんが急に身構えると真横に横っ飛びした。
「ナガっち、動かないで!」
「へ!?」
 千恵さんが素早く自分のカバンから化粧箱を取り出すと、手慣れた動作で中の物をこちらに投げつけた。
 ヒュッという音とともに僕の頭の上を通りすぎる。そのまま後ろの壁に突き刺さった音が聞こえてきた。
「な、なんだよコレ……訳が分からない……。あああれ、ナナ、ナイフか? え? は? なんで?」
 後ろの漆塗りの壁に深く刺さった大きなアーミーナイフには、まだ少し動いているサソリが貫かれていた。
 サソリだと? おいおいここは砂漠かよ? いや、確か東京のどこにでもある普通の居酒屋のはずだ。居酒屋にサソリ?
「ふーっ、危なかったー。ギリギリセーフ! いやーナガっち、もうちょっとで刺されるとこだったよキミ」
「あ、ありがとうございます」
 とにかく千恵さんが助けてくれたみたいだ。
 千恵さんは壁に刺さったナイフを掴み、簡単そうに引っこ抜いた。するとサソリがそのまま下にポトリと落ちた。
「ああ、サリーちゃん……ゴメンね……。んー―、ヤバイな、店長になんて言おう……」
124大きな箱 4/5  ◆8wDKWlnnnI :2007/09/02(日) 14:38:20.16 ID:f2kpgkiYO
「もしかしてそのサソリ、店長の? え、でもサソリなんかどっから出てきたの!?」
「店長が休憩室の箱の中で飼ってたんだよ。さっき逃げた逃げたって大騒ぎしてたんだ」
 ……なんだって。僕はあの休憩室で寝泊まりした事を思いだし、身震いした。なんなんだよあの人。
「昔、砂漠にいた頃に飼ってたサソリが産んだ子供だからさ、すごく大事にしてたの。
 あ、そうだナガっち店長に謝る時は一緒に来てね。たぶんカンカンに怒るだろうし」
 千恵さんはそう言いながら、スカートの裾でアーミーナイフの汚れを丹念に拭き取っている。……手慣れている。
「千恵さん、教えてください。そのナイフはなんなんですか。それに砂漠? なんだか店長にも関係ありそうだし……」
 千恵さんはナイフを見つめるとにっこり笑い、頷いた。
「ナガっちにならいいよ、わかった教える」
 そう言うと千恵さんはゆっくり話だした。

――このナイフは私のお父さんの大切な形見。そして砂漠で一緒に傭兵をしていた仲間がここの店長。私のお父さんの
親友で、私にとってはもう一人のお父さんって言ってもいいかもしれない。私は父と一緒に戦場にいたの。私が物心つく
頃にはもうお母さんはいなかった。あの化粧箱は見たことのないお母さんの形見。そして二人の傭兵の父の元、私は軍人
として育った。それから数年後、とある戦場でお父さんが還らぬ人となり、店長はすぐに私を連れて日本に帰国した。私
のお父さんとの約束を果たすために。『娘に普通の幸せを』――
「だからもうすでに普通じゃないんだけど、って言っても、店長は聴く耳もたないし私に普通の生活をしろっていうの」
 僕は言葉を失った。あの異様な身のこなし、俊敏で的確な動き。戦場をくらべるまでもなく今ここは平穏な日々だろう。
「いやー、やっぱ引くよねーそりゃそうだ。ナガっち、私の事怖くなった? もしかして近づくなとか? だよねー」
 千恵さんの声が少し震えていた。横を向いて顔を隠している。別に怖くなんかない、でも……
「なんでそのこと黙ってたの」
「だって言いにくいし、信じてもらえないだろうし」
 ああ、そうか。もしかしたら千恵さんの方が怖かったのかもしれない。それならもっと近づけるかもしれない。
「あー、スッキリした。結構辛かったよ。でも全部言っちゃった。……ゴメンね『ガッカリだー』だよね」
 僕はさっきから出そうとして持ったままのプレゼントを千恵さんに渡した。
「……千恵さんこれ、新しい化粧箱買ってきた。その化粧箱が大事なのは知ってたけど、まさかお母さんの形見とは思わ
なかったんだ。こっちのはそんなに高い物じゃないんだけど、よかったら使って」
 千恵さんはびっくりしていた。ああ、なんでこんなタイミングでプレゼントなんかしてんだろ僕は。まじで最悪だ。
「それからね、千恵さん……」
 僕はそのまま告白をした。
125大きな箱 5/5  ◆8wDKWlnnnI :2007/09/02(日) 14:39:57.31 ID:f2kpgkiYO


 それから千恵さんは、僕がプレゼントした新しい化粧箱の中に、あの化粧箱を入れて出歩くようになった。それじゃあ
化粧箱の意味が無いような気もしたけど、千恵さんにとってそれでよければまったくかまわかった。
 僕と一緒に出歩く時には僕の大きなアタッシュケースの中に入れている。これじゃあまるで箱のマトリョーシカみたい
だ、僕がそう言うと千恵さんが笑って続けた。
「あのさ、『大きなお父さん亀の背中に中くらいのお母さん亀、その上に可愛いい小亀』って歌があるでしょう」
「うん……なんか内容が微妙に違くないか?」
「まあ細かい事は気にしないの! でね、その親子亀は上に乗るたびに高くなっていくでしょ。
 けどね、箱はどんどん包んでいくの」
 たぶん、最後のナイフを大事に守るために。
「次はもっと大きな箱がいいな」
 最終的に僕は全てを大きく包むために、家なんかをプレゼントする事になるのかもしれない。そんな事をぼんやり考え
ながら一緒に歩いていった。


――キミの箱の中身はなに? 僕はナイフ――


《終わり》
126 ◆8wDKWlnnnI :2007/09/02(日) 14:42:30.19 ID:f2kpgkiYO
時間かけてスマソ
やっと終わりです。

じゃあ他の人のみてくるー
127以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 14:50:27.77 ID:nToAlJpG0
128以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 15:01:23.55 ID:nToAlJpG0
129以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 15:14:43.18 ID:b1VlZdhI0
まるで保守だね
130以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 15:18:11.24 ID:wVsQgoSJO
推敲下手すぎな俺にヒントくれ
131以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 15:20:08.16 ID:mMZr/HuR0
諦めて投下
132以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 15:24:16.78 ID:8Qhie5+C0
声に出して読む
133以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 15:28:53.30 ID:hLJ13/yWO
PCで規制かなんかで投下できそうにないんだが、救済されるんだろか
非難所辺りに投下すればいのかな
ていうか完成するかなぁ……
134以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 15:30:24.74 ID:Y0Na87Od0
さて、とカオス前に完成したし投下しておくか
やっぱりカオスは良くないよな、うん
135、のようなもの1/5 ◆pt5fOvhgnM :2007/09/02(日) 15:30:59.31 ID:Y0Na87Od0
 差出人不明、それ以前に伝票さえついていない巨大な箱が、でん、と待ち構えていた。
 アパートに帰りドアを開けるなり目に入ったそれはクリスマスプレゼントでも入っていそうな白い箱で赤いリボンで飾られている。
 もっとも一辺が八十センチもあるようなクリスマスプレゼントにはついぞお目にかかったことは無い。
 とりあえず、開けてみた。
 それが何であれ中身を晒してしまえば対応のしようがあるものだ。
「はじめましてシンジ様。今日からお世話になりますですの」体育座りをした見ず知らずの少女が思わず頭を撫でたくなる愛らしさで微笑んでいた。
 たっぷり二十秒ほど眺める、歳は十一、十二だろう……何故だか全裸だ。生憎私はロリコンではないので何とも思わない、だろう多分。
 紳士的に微笑み返し、ついでに手も振ってみた。
 何だか嬉しそうな顔で少女も手を振り返し――おもむろに私は反転、全力でドアを開け、屋外に出て強く空を睨みつけ叫ぶ。
「エロゲってレベルじゃねーぞ!」
 幻覚だろうか――幻覚だろう。
 思えば私は疲れている。馴れぬ一人暮、狭苦しいアパート、大学に友の一人もおらず、無論恋人もいない。弱った私の心が救いを捏造したのだ。
 リボンみたいな金髪も生きた宝石みたいな緑の瞳も、生クリームみたいに白くて甘い香りのする肌も――全て幻だ。
 私は正常だ、と三度呟き、深呼吸を三度、部屋に戻る。
 果たして私は正常であった。全裸の少女はおらず、八十センチ四方の箱も無い。
「わー、ぶかぶかですよ」
 代わりに私のワイシャツを着て余った袖を振り回して遊んでいる少女の姿と丁寧に折りたたまれて壁際に立てかけられている箱だったものがあった。
 後悔と躊躇と悪寒を胸に私は声を絞り出す。
「とりあえず、事情の説明をしてくれ」
「はいです」元気良く手を上げた。「今まで暮らしていた箱が狭くなったので新しい箱を探していたらここに辿り着きましたのです」
「なるほど、体の成長に合わせて貝殻を取り替えるやどかりのようなものだね。良く分かった」確かに狭苦しいアパートは箱めいてはいる。
「お世話になりますの」三つ指突いて丁寧に一礼。
 私は満面の笑みを浮かべ、出来うる限り優しい声で告げる。
「出て行け、不法侵入者」
 はうあ、と何だか小動物染みた悲鳴を上げ、心底困った様子でこちらを見た。
「こういう場合は、居候させてやる変わりにとても口では言えないような卑猥な事を要求するのが筋ではないでしょうか?」
 それは犯罪である。そもそも私に一体何を望んでいるのか。
「ひょっとして私、すべりました? エロゲ云々叫んでたので、そういう人かなー、と」不安そうに呟いた。
 なるほど、半分は私が悪かったわけだ。残りの半分は知らない。
 私はすっかり毒気を抜かれてしまい、溜息をついた。
136、のようなもの2/5 ◆pt5fOvhgnM :2007/09/02(日) 15:31:44.71 ID:Y0Na87Od0
「好きにしてくれ、とりあえず、名前は?」
「ミミと申します」
「猫みたいな名前だな」
「はうあ、変でしょうか?」
「可愛いって事だ」
 言うと、ミミは本物の猫みたいにじゃれ付いてきた。
 私はロリコンでは無い――が、柔らかな感触と、布越しの体温、そして漂う甘い香りは悪くないように思う。

 で、結局、うっかりそんな事を思ったせいで情が湧き……追い出し損ねてしまった。
 一旦住み着いた人間を追い出すのが相当な面倒であるのは古今東西の難民問題を引き合いにだすまでもなく明らか。
 私は諦め、ミミはもはや当然のような顔をして掃除に勤しんでいる。
 学校には通っておらず、通う気は無いようだ。一度、それについて問うてみたが不思議に大人びた表情で、秘密ですの、と返しただけだ。
 どうして箱から出てきたのか、なぜ私の部屋選んだのか、血縁はいないのか――問うべき事は山ほどあった、その全てを問うた。
 それが無駄である事ぐらい私にも分かってはいる。
 きっと彼女はそういうものなのだろう。
 今そうであり、過去にそうであり、未来もそうあり続ける――いつか私と別れる日まで。それだけの話だ。

 二週間ばかり経った頃だったか、最初は掃除だけしていた彼女も独身男性の食生活には呆れたようで料理の方もやる、と言い出した。
 どこからともなく猫模様のエプロンを入手して来て意欲だけは満々の顔をして台所へと向かった、のは良いのだが。
 足りない背を懸命に伸ばしながら包丁を振るう姿は頼りなく。時折聞こえる例のはうあ、という悲鳴は心臓に悪い。
 しかも出来上がった料理は限りなく炭に近い代物であった。
 仕方なく、私も彼女と並んで台所に立つようになり、今では互いの料理の腕もそこそこのものだ。
 今も私は彼女の横でキャベツを切っている。
 何が楽しいのやら、例のエプロンをつけたミミは鼻歌を歌いながら割った卵をかき混ぜていた。
「今日は何を作ってるんだ?」
「シンジ様の好きなお好み焼きですのー」
 正解だ。確かに私の好物はお好み焼き、だがそれを伝えた覚えは無い。思わず不審の眼差しを向ける。
「この間、テレビにお好み焼きが映ったとき珍しく集中して見てましたのです」
 彼女は私の視線を受けると嬉しそうに微笑んでそう言った。
「……良く見てるな」
137、のようなもの3/5 ◆pt5fOvhgnM :2007/09/02(日) 15:32:12.89 ID:Y0Na87Od0
「シンジ様の事なら何でも知ってますの」
 くらっとするような甘い香りと一緒に彼女は告げた。瞬間向けられた眼差しはひどく無邪気で、何だか胸がざわめく。
 軽く胸を抑え胸中で呟いた。私は君の事を何も知らないし、知ろうとも思わない。口に出して言わなかったのは別段、優しさではない。

 一月か、二月か、ひょっとしたら三月か、ひどくゆっくりに感じる時間の中で私は一人暮らしがどんなものであったのかを忘れつつあった。
 ある日、ユニットバスでシャワーを浴びていると不意にミミの甘い香りがし、ドアの方を見る。
 私の名前が呼ばれ、こんこん、とノックが二回、どうしたのか、と声をかけた。
「お背中をお流し――」即座にドアまで跳躍し力いっぱいノブを握り締めて固定する。「――しますの、って、開きませんです!」
「阿呆! 私を犯罪者にするつもりか!」
「はうあ、でも……同じベッドで寝てる段階でもう立派な犯罪者予備軍だと思うのです」
「私が悪いのか! 勝手に潜り込んで来るのはお前だろう!」
「男の人はいつだって身勝手なのです、泣くのはいつだって女の方」わざとらしい溜息が一つして、小さな足音が遠ざかる。
 こっちも溜息を一つ、懐かれるのも考えものだ、と考えながらバスタブの中に戻り、シャワーに身を打たれた。
――同じベッドで寝てる段階で――ミミが私のベッドに潜り込んで来るようになり、私はそれが気にならなくなった。今では追い出そうなどと考えていた事が懐かしい。
 少しずつ、だが確実に埋まる彼我の距離は偶然でもなければ奇跡でもなく、恐らく互いの好意ですらない、ただの必然だ。
 単純接触効果――心理学者ザイアンスにより立証された仮説の一つ、接触回数が多い相手に対して人間は好意を抱く、というシンプルな論。
 思えば、ミミはずっとそうだった。ゆっくりと私の生活に入っていく。最初は強引に、段々と当たり前に、
「隙ありですの」
 ドアが開いた、何故だかスクール水着を着ている――やりすぎでは無かろうか。
 私は多分、冷えた目で見ていただろう。
 コスチュームどうこうではない。多分、この行動すら私はいつしか受けれいるのだろう、という予感に対しての自嘲を込めて。
「……裸の方が良かったですか?」
「いや」首を振る。「頼むから私を犯罪者に仕立て上げようとするな」
「私は」
 時折、幻のように浮かぶ艶然とした笑顔。
「シンジ様が望むなら、何だってしてあげますのよ」
 緑の目に吸い込まれてしまいそうだ。
 視線を逸らし、顔を隠して、唇を噛む。強く強く、血が出るほどに噛み締める。痛みだけを感じている間は、冷静でいられる。
「それでは、お背中流しますの。あんまり胸が無いけどそれは気にしないで欲しいのです」
 背後で感じる、甘い香り――血の味より強く。
138、のようなもの4/5 ◆pt5fOvhgnM :2007/09/02(日) 15:32:50.61 ID:Y0Na87Od0
 風呂の後、食事にした。
 ミミはまなじりを釣り上げ真剣そのものの顔つきで焼き魚と解体している。
 そんな彼女を見ながら魚を綺麗に骨と皮だけ残して平らげ、食後のお茶を淹れた。
 一口お茶を含み、ほっと息をつく、ある種の安らぎの時間がここにある。既にレトルトもコンビに弁当も、外食すらも出番が無い。
 暖かい、あまりに暖かい食卓だ。
「ごちそうさま」遅ればせながら言い、空の食器を流し台に持って行く。
「おそまつさまですの」わざわざ魚から顔を上げて言う。
「美味しかったよ」
 どういたしましてです、と微妙にずれた回答を聞きながら流しに水を張り、食器を沈めた。
 食事は美味い、美味過ぎるぐらいに美味い……なのに、私はどうにも嫌な感じを拭えずにいる。
「なあ、ミミ……お前は一体、何者だ?」
 無意味な、既に諦めた問いが口から零れ落ちた。
「それは」振り返り彼女を見る。
 人差し指を唇に、ウインクをしながらお決まりの一言。
「秘密なのです」
「そうか」それ以上は問わなかった。彼女も言おうとはしなかった。
 食事をして、二時間ばかりテレビを見るか本を読むかし、ベッドに入る。
 当然、ミミも一緒だ。私がテレビを見ている時は横で見ているし、本を読んでる時は別の本を読んでる。
 ベッドに入った時も横にいる。
 ミミの甘い香りが誘う眠気をこらえ、私は考える。
 パジャマ代わりのワイシャツを着たミミの――正体について、
 本当の話、私は少しばかりの推測がある。
「なあ、ミミ」
「はい? どうしたのですシンジ様、もしや、ついに初夜風なイベントですの?」
 相変らずエロゲ色の脳から紡がれる戯けた発言を無視して言う。
「腹が減らないか?」
「はうあ、こんな時間に食べたら太りますの。つい何時間か前に食べたばっかりですのに」
「そうじゃない」私は首を振る。
 左手でミミのおとがいを掴み、少しだけ開いた唇に人差し指を差し込んでもう一度言う、腹が減らないか、と。
 始まりの日、箱の中から現れたミミの姿が一つの名前へと繋がる。
139、のようなもの5/5 ◆pt5fOvhgnM :2007/09/02(日) 15:33:47.58 ID:Y0Na87Od0
 ミミック――ファンタジーでは聞きなれた名前、
 語源はミミクリー、意味は『擬態するもの』
 偽りの姿に騙された愚か者を食らう、モンスター。

 口内に差し込んだ指を、ミミは淡く濡れ、蕩けきった――発情期の獣のような顔でむしゃぶりついている。
 舌の動きにあわせて背筋に微電流が流れたかのように甘く痺れ、全身から力が抜けた。
 荒い息を吐きながら吐き出された指はとろりとした唾液に塗れ、てらてらと誘うように光り、濃厚なミミの香りを漂わせている。
「シンジ様は、何もしなくて良いのですよ――」
 媚びに満ちた声で言い、四つん這いになって私の上にのしかかって来た。
 手を伸ばすまでも無いほど近くで唇から零れた舌が誘うように揺れ、その度に私の意識はけぶる。
 私に友はいない、私に恋人はいない、親はいるが遥か遠くにいる――私が消えてすぐに騒ぎ出すものはいない。
 彼女の全ては偽りだったのか、私の全てが埒も無い疑心だったのか――不実なのは、私か、ミミか。
 答えは知りたくない、私は助けを求めようとも積極的に真実を知ろうともしなかった。
「何もかもがどうでも良いのです――ずっと、私の中で甘い時を過ごすのです」
 唇を通って甘い香りが注ぎこまれ、私は目を閉じる。
「大好きですよ、シンジ様」
 その言葉すら、疑わしい、
 私はほんの少しだけ唇を歪めて笑った。
140 ◆pt5fOvhgnM :2007/09/02(日) 15:34:25.03 ID:Y0Na87Od0
終わり、っと
141以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 15:36:23.25 ID:uBrTwpU60
>>133
まとめ掲示板にあるから、転載するよ
142以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 15:37:59.63 ID:u7x954pAO
これはひどい
143141:2007/09/02(日) 15:39:17.83 ID:uBrTwpU60
よく分からない言い方になったので訂正。
まとめ掲示板の規制者救済スレに投下してくれれば転載いたします。
144以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 15:45:50.73 ID:b1VlZdhI0
なんて幅広い作風の持ち主
145以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 15:59:41.86 ID:wVsQgoSJO
音読したら問題が見つかりすぎて大変だ保守
146以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 16:15:22.32 ID:8Qhie5+C0
保守
147以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 16:24:08.13 ID:VBhYvfKrO
お題くだしあ
148以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 16:29:28.07 ID:mMZr/HuR0
十文字
149以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 16:31:10.96 ID:9pJ5YXUu0
>>147
東南アジア
150以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 16:42:56.78 ID:8Qhie5+C0
>>147
伝説
151以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 16:56:03.80 ID:AHt//o4nO
152以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 17:01:23.70 ID:mMZr/HuR0
−−−−−−−−−− ここまで多分まとめ済み −−−−−−−−−−−
153以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 17:15:20.42 ID:W5NCbT2T0
ほっほっほ
154以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 17:22:42.01 ID:KTV07NDc0
>>152
多分おつ
155以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 17:36:12.95 ID:W5NCbT2T0
ほっほっほ
156以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 17:46:10.89 ID:k4V76A04O
保守
157以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 17:53:44.37 ID:Cth0MQHs0
 ――夢だったのか。
 暗い、崩れた地下室の底で、飢餓と酸欠によって衰弱した少年が、誰にも知られることなく、
ひっそりと息を引き取った。
 死の寸前、彼は自分に文才が備わっているような幻影を見た気がしたが、それが現実になん
らかの影響を与えることはなかった。
 彼の生涯には、最初から最後まで、文才といえるものは一切なかった。


ほしゅ
158以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 18:06:59.55 ID:K6h/eEWCO
文才など幻想でしかない
by.どこかのBNSKer


保守
159以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 18:16:49.35 ID:IwOWNzUz0
文才云々を語る奴の半分は何も書かない奴だ
残りの半分は途中で放り投げた奴だ

by、俺

追記、俺は後者
160以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 18:17:12.95 ID:k4V76A04O
全く浮かんで来ない……妄想力の欠如ですな。出すばかりじゃダメだからなんか読んで来る。
161以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 18:31:57.03 ID:AHt//o4nO
自分の作品を客観的に見れない奴は、他人の作品でも客観的に見れてないんだろうさ

by.ゲーテ
162以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 18:33:58.38 ID:YP//DVHn0
お菓子食べないと、力が出ない

by私
163以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 18:36:45.15 ID:K6h/eEWCO
もっと光を……

by.ゲーテ
164以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 18:43:47.00 ID:oG59rJY60
>>163
死んじゃらめぇぇぇwwwwww
165以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 18:43:54.86 ID:uBrTwpU60
文才なんて飾りです

by 一BNSKer
166以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 18:58:41.83 ID:AHt//o4nO
ほっ
167以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 19:03:01.14 ID:izFnQZTd0
ho
168以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 19:10:38.69 ID:fnrdoMnUO
ぱんつ保守
169以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 19:11:16.79 ID:2mvSKYWm0
ぱんつぁーふぁうすと保守
170以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 19:16:36.40 ID:XRQHNNAZ0
ぱんつぁーふぁうすとぶりっと保守
171以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 19:28:25.57 ID:Ok3p4UC50
保守
172以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 19:34:47.89 ID:rz9otjeZ0
保守
173以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 19:45:05.32 ID:8Qhie5+C0

174以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 19:57:43.09 ID:Cth0MQHs0
さっきまで吹きつけていた逆風は、アイディアの到来と同時に追い風に変わっていた。

ほしゅ
175以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 19:57:51.22 ID:8Qhie5+C0
176以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 19:58:07.21 ID:FPFXxkXDO
ほしゅ
177以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 19:59:26.62 ID:2mvSKYWm0
道路ほしゅう中ほしゅ
178以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 20:00:45.55 ID:oG59rJY60
>>174
落ち着け! 君は後ろに向かって歩き始めただけだ!
179以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 20:03:44.76 ID:3GI7ZmC20
(´・ω・`)お題くだしあって言ってもいいですか、先生!
180以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 20:07:26.37 ID:2mvSKYWm0
>179
風光明媚
181以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 20:13:43.55 ID:3GI7ZmC20
180
ありがとうございます、無い文才を最後の一滴迄搾り出して頑張ってみます
182以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 20:21:09.13 ID:v5V3f9FG0
保守
183以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 20:30:20.95 ID:W5NCbT2T0
184以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 20:37:43.30 ID:8Qhie5+C0
185以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 20:46:28.20 ID:20UHgjQ00
ho
186以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 20:54:10.06 ID:9z7f0Sl20
187以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 21:01:21.48 ID:nP/dBQlt0
ほしゅだけではつまらない つまらないからほしゅをする
188以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 21:04:04.98 ID:3GI7ZmC20
書いたもの乗っけていいですか?(´・ω・`)
189以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 21:05:04.73 ID:2mvSKYWm0
キャモォン!
1901/5くらい:2007/09/02(日) 21:09:42.64 ID:3GI7ZmC20
じゃあお言葉に甘えて・・・

---- 以下チラシの裏 ----

 この世界は、私のものだ。


 地は私を走れ走れと急き立て、その意味を問う間も与えまいと
吹き抜ける風が私の背を後押しする。
 泥水は私の踵を受け止め、四散していく。
その四散した泥水は地に抱かれ、そして泥水から泥へと戻って行く。


 何故私が、追われねばならないのか。


 問いに答えてくれる者は居ない。
ただ、静寂と大地と泥水があるだけだ。

 答えを、そして意味を教えてくれる者は居ない。
ただ私に、何かを与え続けるだけだ。


 与え続けてくれる世界。そして、答え続ける私。
 それが、この世界の全てであり、私の所有物でもある――――
1912/5くらい:2007/09/02(日) 21:11:54.30 ID:3GI7ZmC20
 重力に抗えずに、私は豪快に顔を泥水へと沈めた。
土臭い水しぶきが上がる。それを、避ける事なく素直に受け止める。

「何故、私は……」

 問いにならない問いを口にし、答える者が居ない事を再確認して口を噤む。
私に見えるものは、横たわった大地。
そして、灰色の空。

 起き上がる気力もなく、泥水に顔の半分を沈めたまま見た大地には。

「……道?」

 低木の生い茂る道の端には、根に人一人分通れるだけの隙間があった。
分け入れば通れそうな獣道だったが、先程まで走っていた道を通るより
人の通った痕跡が色濃く残っていたので、随分と歩き易そうだった。
 私は身体を起こし、迷わずその横道を進んでいった。
1923/5くらい:2007/09/02(日) 21:16:10.06 ID:3GI7ZmC20
「山頂、か?」

 横道を進んでいくと、人の生新しい足型が濃く残る山道が続いていた。
どうやらここは、登山道だったらしい。


「………何とも」


 山頂から見える景色は、光を受け付けまいとただ拒絶し続ける水面と
赤、青、緑。
色はあるが、一面灰色の世界。
車と言う鉄屑が道を通り、虐げられた草木が人を育て、塵のように小さな人間の這う世界。


「これが、私の世界か………」


私は肺にあった息を全て吐き出し、この世界の空気を肺いっぱいに取り込んだ。


「これが、私の求めていた………そして、これからも求め続ける世界……」


 私の世界が広がりつつある。

 私にとってこの世界は忌々しい、汚らわしい世界だけど。
私の世界は、まだ広がっていく。
進む限り、永遠に――――
1934/5くらい:2007/09/02(日) 21:21:59.04 ID:3GI7ZmC20
「この山が好きなのかね?」

 背後から、しわがれた声が投げかけられた。

「この山、ですか……。
 ええ、大好きです。この山の木も土も、泥の一滴まで好きです」

 私の世界の所有物だから。
この世界の物は、一つたりとも愛さずにはいられないから。

「はっはっは、この場所がお譲さんにそこまで好かれるとは。
 私も、この山が好きなんだよ」


 深いシワを幾重にも刻んだ顔で微笑を投げかけられ
私もつられて微笑を返す。

「おや、お嬢さん。
 泥だらけじゃないか、どうしたんだい?」

 別に。大した事は無い。
私は顔を少しだけ、本当にちょっとだけしかめて答える。
1945/5くらい:2007/09/02(日) 21:23:32.63 ID:3GI7ZmC20
(。´ω`)o・(改行多いって怒られました)

「この景色を見たくて、ここまで走って来たんです。
 けれども、途中で転んじゃって。服が汚れたんです」

 この言葉に嘘は無い。
この世界を見たかったから。汚れきった世界が好きだから。
先ほどの問いの答えを自分自身で噛みしめながら、走ったせいで鼓動の抑え切れない
胸へと送っていく。

「なるほど。
 確かにこの山は訪れる人が少ないから、道が舗装されていなかっただろう?」

 わざと舗装されていない、人通りの少ない道を選んだんだ。
ありふれた世界より、少しでも浮世離れした世界を求めたかったから。
1956/6:2007/09/02(日) 21:25:47.64 ID:3GI7ZmC20
「ええ。
 でも、この町にはこんな所もあったんですね」

「何、お譲ちゃんが『こんな所』に来ないだけだよ。
 この町には、『こんな所』が幾多もあるんだ」

「そうですか………」

 こんなに汚くて、こんなに美しい世界が他にもあるのならば。
私はその世界を求めなくちゃいけないから。

「ありがとうございます、お爺さん。
 私はこの町にある、他の『こんな所』を探しに行こうと思います」

 おじいさんに軽く会釈して踵を返し、また藪の中に分け入っていく。

「またおいでなさい、お嬢さん。
 夕方になると、また違った顔が見えるよ」

 私の背に投げかけられた言葉は、私に聞こえる事なく
風と、地を撥ねる泥に混ざって消えていった。

超過しましたが本当に終わりです。・゚・(ノД`)・゚・。
196猫と方舟 ◆D8MoDpzBRE :2007/09/02(日) 21:29:34.56 ID:PaCcZA6l0
品評会作品投下しまつ

お題「箱」
タイトル「猫と方舟」
レス数「五」
197猫と方舟 1/5 ◆D8MoDpzBRE :2007/09/02(日) 21:30:01.06 ID:PaCcZA6l0
 開けちゃいけない箱の中から、にゃあと元気な鳴き声が響いた。
 分かりきっていた結末を前に、私は一人頭を掻く。目の前いる箱の中身が、追い打ちをかけるようにもう一度
にゃあと鳴いた。
 玉手箱にしてもパンドラの箱なんかにしても、開けちゃいけないって分かっていつつも箱を開けてしまう人間の
好奇心みたいな、そういう部分を何やら大袈裟に語っているのだろうけれど、私が箱を開けてしまったのも言っ
てみればそういう好奇心からだった。
 いつも歩く河原沿いの道。河川敷を見下ろして、こんな晴れた夏の日には気持ちのいい風が吹く。私は今、高
校生活最後の夏休みを満喫している。
 そんなさわやかさの中、申し訳なさそうな素振りで、その段ボールは道端に佇んでいた。女の人が書いたっぽ
い「拾ってください」の文字を添えられて。
 九割方、中身は犬か猫であろうと思われたし、そう考えると、私がこの箱を開けたことが持つ意味は、この箱
の中身が犬であるのか猫であるのかを確かめただけってことになる。ある意味シュレディンガーの猫? 違うっ
ぽい。他に意味があるとしたら、箱の中の生き物により新鮮な酸素を供給したってことくらいか。
 どうせ飼えない。お母さんが首を縦に振ってくれない。どうせ飼えないくせにこの箱を開けてしまった私自身の
浅はかさが恨めしく、このまま知らないフリで素通りするか、何か餌になりそうなモノでも買ってくるか、その他色
々な選択肢の間で揺れた。
 にゃあ。
 この鳴き声はずるい。涙は女の武器なんて言うけれど、この子猫も立派に武装している。いずれは大物のゲ
リラだ。
 そうこうしている内に、待ち合わせの時間に遅れそうであることに気付いた。ってか思い出した。今日はタカシ
とデートをする約束だったのだ。
 こうしちゃいられない。さよなら猫クンお元気で、と心の中で別れの言葉をリフレインさせながら立ち上がり、
箱から視線を背けて歩き出した。後ろ髪を引かれる思いってのをリアルに実感する。そんなに善人って程のも
んでもない私に対して、これほど罪悪感みたいなモノを刺戟するのだから、やはりこの子猫は大したモノだと思
う。
 ――それにしても近頃の飼い主は……。
 私は心の中で、やり切れない罪悪感を、飼い主のモラルに対する攻撃に転嫁してみた。それにしても近頃の
飼い主は……なってない。以上。結局、子猫を手放した飼い主も子猫を見殺しにした自分も、同じ穴の何とや
らであるような気がした。自分の心を痛めつけるのはやめよう。
 ただ、彼(or彼女)の幸せを願って止まない。いい人に巡り会ってね。
198猫と方舟 2/5 ◆D8MoDpzBRE :2007/09/02(日) 21:30:21.98 ID:PaCcZA6l0
「そりゃ仕方ないべ」
 実際に猫クンのことも知らないくせに、タカシの態度は素っ気ないモノだった。いや、実際に知らないからそ
んな態度がとれるのだろう。知らぬが仏か。私の知っている仏はそんなに冷血じゃない。
 喫茶店のテーブル越しに座るタカシと、何となく距離を感じる。肩に冷房の風が当たるのがすごく不快で、一
つ窓際に席を移動してみたら、タカシの席とは斜向かいになってしまった。なんだか他人みたいなポジションに
収まってしまい、ますます気まずい。
「タカシは冷たいよ。かわいそうだと思わないの?」
「じゃあ、飼えよ」
「飼えないから言ってるの」
「俺だって飼えねーよ」
 どうしてこういうときの男の人って、妙に冷めてて、最初から物事を投げ出したかのような言い方をするのだ
ろう。別に飼ってくれと思ってるんじゃない。ただ一言「かわいそうだね」くらい言えないモノだろうか。私が死ん
でもこの男は仕方ないで済ますのだろうか。いやいや、何を物騒なこと考えているんだ、私。だが、一度そうい
うことを考え出したらとことん突っ走るのが私の悪いクセだ。
「……死んじゃったら、どうするの?」
「だから仕方ないだろ、そんなこと言っても」
 うわー、引くわ。
 無論、分かっている。今の議題は猫の安否についてであり、いくら私が勝手に頭の中で己の生死について考
えていようとも、タカシの発言には猫の生死以外についての含意は全くない。論旨をすり違えるな。いや、もう、
馬鹿!
 涙の衝動の前には、冷静さとか全然歯が立たない。ボロボロと大粒の涙が、まぶたの防波堤を決壊させて
こぼれ落ちる。こうなると止めようがなくて困る。
 先ほどは子猫を見殺しにした側だったクセに、今はちゃっかり子猫と自分を同一視して、見捨てられ不安に
かき立てられたセンチメンタリズムにどっぷり浸かってしまった。悪いクセだなと思う。ホント、面倒くさい女でご
めんなさい。
「ごめん、ミナ。俺が悪かった。だから泣くなって」
 タカシが大あわてで、さっきとは掌を返したように私を擁護する側に廻ってくる。やっぱりタカシは根が優しい
のだ。それとも衆目を気にしての取り繕いか。違うよね。
 それにしても涙は女の武器だ。私の武装もなかなかのモノだっただろう。なんだかタカシには悪いなと思いつ
199猫と方舟 3/5 ◆D8MoDpzBRE :2007/09/02(日) 21:30:43.33 ID:PaCcZA6l0
つも、この武器の有効性を再確認し、これからも私の涙腺は緩くなり続けるのだろうな、と思った。
「俺が責任を持って、知り合いに飼える人がいないか探してみるから」
 うんうん、と私がうなずく。タカシのこういう言葉が嬉しい。
「とりあえず、その猫の所に連れてってくれよ、な」
 タカシが、二人が注文した分の伝票を手に席を立ち上がった。私も目頭を左手の甲で押さえながらそれに
倣う。右手を「握ってよ」って感じで差し出したら、タカシの太い指が、むんずと私の掌を強く握ってくれた。
 引きずられるようにタカシの後を歩いた。二人ともバイトはしていたけれど、喫茶店代とかを出すのはいつも
タカシだ。男はこういう所で見栄を張りたいんだよ、って誰かが教えてくれたから、私は黙っていつもそれに従っ
ていた。
「おい、ミナ。グズグズはしてらんないぞ。夕立になりそうだ」

 バケツをひっくり返したようなって喩えがあるけれど、こんな馬鹿でかいバケツがあるものか。雨粒の一つ一
つがBB弾みたいな硬さを持っていて、ビチビチ私の肌を叩く。自然の猛威って奴だ。スゲー。
 そんな中、私はタカシを先導にしながら歩いた。服はもうびしょ濡れで、ブラやパンツまでがいやらしい水の
魔の手に浸蝕されていた。バッグがビニールっぽい材質で出来ていたのがせめてもの救いだ。
「で、次はどっちの道だ?」
「右」
 地理の勝手を知らないタクシー運転手を案内するような感じで、私はタカシに道を教えた。タカシの足取りに
は迷いがなく、安心する。左手に見える川の色は茶色く濁っていて、いかにも濁流って感じでゴウゴウと音を立
てながら渦巻いていた。
 猫クン、無事でいてくれ。
「……この辺」
 私が指をさした路肩の先は雨滴が乱反射してボウッと煙っていた。霧の織りなす幻。ってか、霧散。そこにあ
るべき段ボールは跡形もなく、風景はいつも通り、土手の上から見下ろす河川敷だ。すっごい雨だけど。
「何もないぞ?」
「どうしよう、流されちゃった」
「おい、川とどんだけ離れてると思ってるんだ。落ち着け」
「無理だよ、うわーん」
 タカシが舌打ちをして、ガードレールを越えて土手を下りながら、草むらなんかをかき分けて捜索を始めた。ぐ
しょぐしょな地面に足下を取られたって感じに、うわ、とか言ってバランスを崩しては何とか持ちこたえたりしてて、
200猫と方舟 4/5 ◆D8MoDpzBRE :2007/09/02(日) 21:31:03.11 ID:PaCcZA6l0
申し訳なくなる。
 タカシが河川敷を、増水した川に向かって捜索の手を伸ばした。「危ない、止めなよ」と叫んだものの、あっさ
り夕立のビチビチ音にかき消され、そうしている間にもタカシはズンズン川辺に近づいていく。その光景が、昔
国語の教科書で見た『走れメロス』のワンシーン、親友を助けるためにメロスが増水した川に飛び込むってい
うあの場面と重なって、本当にタカシが川に飛び込んでしまうような馬鹿な錯覚を起こした。
「駄目だって!」
 思わず私もガードレールを乗り越えて土手に足を踏み出し、柔らかくなった泥にパンプスを取られ、うぎゃ、
と思わず飛び出した間抜けな叫び声と共に尻餅をついて、そのまま土手を転がり落ちた。
 タイミング的に、タカシの耳に届いた声は「うぎゃ」の部分だったと思う。それはどうでもいい。泥だらけの私を
見つけてもタカシが笑わなかったことがせめてもの救いだ。増水する川とは裏腹に、私のプライドも幸せの水
位もズンズン低くなっているような気がする。
「馬鹿、何してんだよ」
「だってだって」
 タカシがメロスっぽかっただなんて言えない。泥だらけになって起き上がるのも馬鹿らしく、ふて寝してるんだ
か死んでいるのかって勢いで横たわっている私を、タカシが抱き起こしてくれた。思わず首元に抱きついた。タ
カシの首筋が熱くなる。
 子猫は見つからない。そんで、私たちは豪雨の中で抱き合っている。すごく奇妙な成り行きだと思う。
 あの場所から段ボールごと消えていたと言うことは、子猫は人の手によって運び去られたと言うことだ。子猫
が単独で行動して川に流されたとか、雨で段ボールごと流されたとかはおよそ考えにくい。何故だか、タカシと
抱き合っている今の状況だと、逆に冷静になって物事を見られる。全てが収まるところに収まったかのような
感覚を覚えた。
「いつまでもこんな所にいると風邪引くから、行くぞ」
 うん、と頷いた。

 タカシは、私を家まで送り届けると、そそくさというか猛然とダッシュで帰って行った。上がってお茶でも飲んで
いきなよという私の提案など、端からガン無視だった。未だ上がったことのない我が家に、びしょ濡れのままお
邪魔するなど論外だったのだろう。引き留める猶予を与えないタカシの潔い思い遣りに、もどかしい感謝と水く
ささを覚えた。
 びしょ濡れのバッグ。ビニール製だから、中身は無事だった。ホッと安堵のため息を吐く。特に、携帯に死な
れた日には、ある意味私の人生も道連れになるから本当に困る。
201猫と方舟 5/5 ◆D8MoDpzBRE :2007/09/02(日) 21:31:23.44 ID:PaCcZA6l0
 あ、と思い当たってタカシの携帯にコールした。生きていればプルルと鳴るだろうし、死んでいれば電波は繋
がらない所にある、と来るだろう。緊張の一瞬を経て、あっさりと結末が後者であることを告げる音声案内が耳
元に流れた。ご愁傷様。
 まあ、タカシは男の子だから大丈夫だろうと、ホント訳の分からない理由で納得して、暖かいシャワーを浴び
ることにした。
 この暖かいシャワーは極楽浄土の何かだ。体の芯まで火照って、みなぎってくる。さっきまでのBB弾みたい
なシャワーとは大違いだ。
 子猫は、無事だったのだろうか。
 安穏と幸せを享受していた私の脳裏に、またもや子猫のことが浮かんだ。まだ大丈夫と決まったわけではあ
るまい。この社会の仕組みはよく知らないけれど、保健所の人とかに捕獲されたら処分されるんじゃなかったっ
け。
 考えても無駄なことだ。それが分かっていても、心にはさざ波が立つ。そのさざ波の上を、子猫を乗せた段ボ
ールの船がゆったりと流れていく。バケツを裏返したような雨が降り続いても、その船は水面の上を悠然と構
えて揺れている。まるでノアの方舟のようだ。
 現世に取り残された私たちは、天上から高笑いされているのか。少し違うと思う。子猫が流れ着いた世界は、
やっぱり私たちが住む世界と繋がっている。幾重にも折り重なって、全ての人生、猫生、犬生その他大勢が交
わる点があるような気がする。
 訳が分からず、シャワーを浴びつつ頭をブンブン振った。疲れて、少し脳がふやけてきたのだろう。視界がト
ロンとまどろみの色調を帯びる。
 もし私が捨てられていたら、タカシは私を拾ってくれるだろうか。今日、訊いてみたかった。きっとタカシは、私
に綺麗なお洋服を着せてくれるし、おいしい食事を用意してくれるはずだ。
 二人が住む家はちっぽけでもいい。
 猫を飼うかも知れないけれど、犬かも知れない。
 人生、箱を開けるまでは分からないはずだ。
202猫と方舟 ◆D8MoDpzBRE :2007/09/02(日) 21:31:41.60 ID:PaCcZA6l0
以上です。
203以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 21:38:25.47 ID:9z7f0Sl20
204以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 21:39:01.82 ID:6rx9Aw5F0
205【品評会作品】 カッサンドラの箱 0/5 ◆BLOSSdBcO. :2007/09/02(日) 21:39:32.49 ID:25SNpLlU0
>>190氏には申し訳ないが、カオス回避の為に今のうちに投下させていただきます
206【品評会作品】 カッサンドラの箱 1/5 ◆BLOSSdBcO. :2007/09/02(日) 21:40:33.64 ID:25SNpLlU0
 大きな窓の外は、見ているだけで汗が吹き出るほどに眩しく。
「ようダイキ、待たせたな」
 しかし薄い透明な壁に隔てられた店内は、強すぎる冷房に冷えきっていた。
「これから用事あるんで、早めにお願いします」
 大樹は、タンクトップから伸びた太く長い腕を擦る。
 テーブルを挟んだ向かいに、下半身と服装と車で出来た男が座った。
「ほらよ、先週分だ」
 封筒にすら入っていない、むき出しのままの札束。十万ほどだろうか。大樹はそれを受け取ると、伝票を
持って席を立った。
「珍しく急いでるな。……女か?」
「家族が様子見に来るんですよ」
「ちっ、つまんねぇ」
 大樹は無理矢理呼び出してきた男に軽く頭を下げ、レジに向かって歩き出した。
「今晩も頼むぜ、カッサンドラ」
「……ええ」
 からかうような口調に、振り向かず答える。
「――――死んじまえ」
 会計を済ませた後、誰にも聞き取れないような小声で呟いた大樹は、地獄の門が自動ドアだと知った。

 額の汗を拭いながら築二十年のオンボロアパートに辿り着くと、部屋の前に汗だくの少女が倒れていた。
「ここは南国、沖縄、ハワイ。この暑さはギラつく太陽、汗の味は潮の香り……」
 大きなボストンバッグを枕に虚ろな眼でうなされるのは、大樹の妹、杏樹。
 この春高校に進学したばかりの十六歳。スリーサイズは上から■■、●●、▲▲と今後の成長に期待したい
数値である。
「あ。今、一次元上に干渉出来た気がします……」
「電波な事言ってないで、さっさと起きろ。部屋に入れん」
 乱雑に言いながらも、杏樹の汗を拭き取り起き上がらせる大樹の顔は、優しく緩んでいた。
207【品評会作品】 カッサンドラの箱 2/5 ◆BLOSSdBcO. :2007/09/02(日) 21:41:25.30 ID:25SNpLlU0
「約束を忘れて炎天下に妹を放置した鬼のお兄様、お帰りなさい」
「鬼の住処に泊まりたくなければ帰っても良いんだぞ?」
「私も鬼になるので大丈夫です」
 大樹に抱えられ狭い玄関を潜りながら杏樹は微笑む。大樹は嬉しいながらも照れくさく、頬を赤くしながら
扇風機のスイッチを入れた。クーラーなどというブルジョアジーな代物は無い。
「下らん用事に付き合わされてな。牛乳で良いか?」
「そんな社交性があるとは驚きです。第一候補が牛乳の時点で他の物は期待しません」
 冷蔵庫から一リットルパックのまま出された牛乳を、杏樹は一気に飲み干す。口の端から零れた白い水滴が
細い首を伝って胸元へ落ち、大樹は肌を大きく露出した衣装にドキリとさせられた。
「実の妹を視姦しないで下さい。訴えますよ」
「せめて歳相応の大きさになってから言え……悪かった。謝るから、催涙スプレーを構えないでくれ」
 頬を膨らませて拗ねる妹に、大樹は久しぶりの笑顔を浮かべる。
 昔のままの兄の優しい笑みに、杏樹は安堵の溜息をつく。
「お盆にも帰ってこないから、少し心配してたんです」
「まあ、色々あってな。たかが半年じゃ何も変わらないさ」
 自嘲気味に言う大樹に、杏樹はやはり何かが変わってしまったのだと知った。

 深夜。一人暮らしの兄の為にと練習した杏樹の手料理で数ヶ月ぶりに食欲をそそられ、食べ過ぎて膨らんだ
腹を抱え大樹はアパートを抜け出した。夜風は夏の終わりを告げるように涼しい。
 今頃、大樹のベッドはパジャマ代わりに大きなTシャツだけを羽織った杏樹が占拠しているだろう。
「はっ。まったく、調子狂うなぁ……」
 一人暮らしを始めてから半年。初めて愛想笑いじゃない笑顔を見せた。初めて料理を美味いと感じた。
 棄てたハズのモノの暖かさ、優しさ、嬉しさに、大樹は後ろ髪を引かれる思いになる。
「ダイキ、遅ぇぞ!」
 しかし現実という冷酷な悪魔は感傷など許さず。大樹を高級車の中へ招く。
「今日は三人。女社長とキャバクラのママと良いとこのお嬢様だ」
「そうですか」
 国内随一のメーカーが、VIPを乗せる為に作った車。それを運転することで自分の価値が高まったつもりの
男など、大樹にとってはゴミに等しい。否、大きな顔で他人に迷惑をかけるだけゴミにも劣る。
「ほれ、今日も頼むぜ。せいぜい不安を煽ってやんな」
208【品評会作品】 カッサンドラの箱 3/5 ◆BLOSSdBcO. :2007/09/02(日) 21:42:16.04 ID:25SNpLlU0
 そう言って下品で下劣で劣悪かつ醜悪な笑みを浮かべる男が差し出した携帯電話を受け取った。
「――もしもし」
『あ、あの。私の仕事運を占って欲しいんですが……』
「では、名前と生年月日を教えて下さい。ただし、占った内容は決して信じないで下さい」
『はい。宮本恵理香、一九七一年の三月五日生まれです』
「――――分かりました。貴方は三日以内に小さな失敗をし、とても落ち込みます。その失敗は一年以内に
貴方の運命を大きく左右するでしょう。悪い方にも、良い方にも」
『えっと、それで、どうしたら良いんでしょうか?』
「細かい事はメモに取るので、後はアシスタントに聞いてください」
 大樹は嘘をついた。占った内容が、ではない。
 大樹が予言するのに相手のプロフィールなど一切必要ないのだ。顔を見る、声を聞く、触れる。直接に知覚
しさえすれば、大樹には相手の未来が分かる。
 本人が望まずとも、見たくないものを見させられるのだ。
「料金の方は二十万円になります。予言を的中させるための注意事項などはお支払いの際に……」
 運転席の男が、でたらめの注意事項を書きながら言う。誰にでも当てはまるような指摘、誰もが不注意で
破ってしまいそうな禁則。信じさせておいて、当たらなくても自分達の責任ではない、と言い逃れる為に。
「チョロイねぇ。おし、次だ」
 こうして、大樹の予言は金を稼ぐ手段になっていた。切っ掛けは、男が楽に儲ける手段を探していたことと、
男の後輩に金欠の預言者と噂される大樹がいたことだ。大樹の予言が本当に当たるかどうかなど関係無い。
商売を軌道に乗せるまで、当たると思っている人間がいれば良いだけなのだから。
 ――皮肉にも、当たると思わなければ当たる予言だというのに。
 商売的にも便利なその売り文句から、いつしか大樹の演じる占い師は、誰にも信用されなかった預言者、
カッサンドラと呼ばれていた。

 三人目に未来を告げた後、大樹はシートにもたれ掛かって溜息をついた。
 予言自体はただ喋るのと変わらず、肉体的な疲労はない。ただ、いくら実家を飛び出して一人暮らしを始め
金に困っていたとはいえ、人を騙すような真似をしている罪悪感が大樹を苦しめた。そもそも小遣い稼ぎに
学内の知人を占っていただけなのだが。
 金の匂いを嗅ぎ付けるハイエナ、他人を傷つけることなど何とも思わない男が、大樹に携帯を差し出す。
209【品評会作品】 カッサンドラの箱 4/5 ◆BLOSSdBcO. :2007/09/02(日) 21:43:10.38 ID:25SNpLlU0
「もう一人、飛び入りだ。ツテはねぇが最初に配ったチラシのチケット持ってやがる。無料優先券って、なぁ?」
 過去の自分の子供じみた販促に苦笑する男。大樹はもう一度溜息をついて受け取った。
「――もしもし」
『貴方が、信じたら当たらない占い師さん?』
 その声に。大樹は三度目の溜息をついた。
 杏樹だ。
(あのチラシ、部屋の隅に置きっぱなしだったな……)
『カッサンドラって素敵な名前。私はネーミングセンスが無いから羨ましいです』
 杏樹も緊張しているのだろう。珍しく饒舌だ。
「おい、どうせタダなんだ。さっさと済ませちまえよ」
 運転席の男に急かされ、大樹はしぶしぶといった様子でテンプレートを語る。
「名前と生年月日を教えて下さい。ただし、占った内容は決して信じないで下さい」
『小林杏樹。平成三年六月六日、悪魔の日に生まれました』
「……占って欲しい内容は何ですか?」
 妹のプライベートを覗くようで、いつにも増して罪悪感が大樹を締め付ける。
『私の、私と好きな人がどうなるか、です』
 大樹は叫びだしたくなった。自らの脳裏を過ぎった光景に。
 かつて、実家にいた頃、自分を苦しめ続けた未来に。
 大樹は、妹の未来を予言するのが怖くて、地元では自分の能力をひた隠しにしてきた。それだと言うのに、
逃げ出した先で再び突きつけられるとは。
『聞こえてますか? それとも占えないんですか?』
 むしろ、そうであって欲しいと願うような声。不安なのだろう。絶望的な内容を告げられた場合、信じなければ
叶ってしまう。理想的な内容を告げられた場合、信じれば叶わない。どちらにせよ、ロクなものではない。
 何故、そんなものにまで縋りたがるのか。大樹は躊躇いながらも、まるで荊のような言葉を紡ぐ。
「――貴方と、貴方の好きな人は。
 ――――許されない関係であるが故に、強く愛し合い。
 ――――――最悪の結末を迎えるでしょう」
210【品評会作品】 カッサンドラの箱 5/5 ◆BLOSSdBcO. :2007/09/02(日) 21:44:26.37 ID:25SNpLlU0
『そうですか。良かった』
 わずかばかりの逡巡もなく、即答する杏樹。大樹の言葉の重苦しさを吹き飛ばすかのように。
『お兄様と愛し合えるのなら、最悪の結末なんて有り得ません』
 どこまでも嬉しそうに。歌うように、軽やかに。
『だって、最愛の前には最悪なんて塵芥の如し、ですもの』
 恐らくは、占い師が誰かを悟った上で、そう告げて。杏樹は電話を切った。
「……終わったか?」
 退屈そうに手を伸ばす男。その手に携帯を置いた大樹は無言のまま車を降り、家路についた。
 りりりりっ、と気の早い秋の虫が暗闇に響く。昼間の気温が嘘のように、心地よい風が頭を冷やす。
 コンビニで小さなパックの牛乳を買って一気に飲み干し、大樹は溜息をついた。
「信じてるじゃねぇか、馬鹿」
 先ほどの予言である。
 最悪の結末、というのは大樹の主観的な判断であり、それを杏樹がどう感じるかは別問題だ。
 つまり、杏樹は予言を信じた事になる。
「信じるなよ、馬鹿」
 大樹は、ずっと昔から杏樹と自分の未来を見ていた。
 大樹の予言は誰にも告げなければ『予知』に過ぎない。大樹は、予知した事を誰かに伝え、さらに相手が
信じない事で的中する、いわば『条件付きの未来変革能力者』なのだ。
 故に、誰にも自分と妹の未来を告げず、積極的に回避しようとすらしてきた。
 互いに想い合っていたにも関わらず。
「本当に馬鹿だよな、俺は」
 ただし、勘違いしてはいけない。大樹の予言は条件を満たした際に的中する。これは絶対だ。
 だからといって、条件を満たさなければ外れる、とは限らないのだ。
「ドア、開けたくねぇ……」
 あの電話で、杏樹は占い師が大樹だと悟っていた。つまり杏樹は大樹に告白したに等しい。大樹の経験上、
開き直った杏樹は手負いの獣よりも恐ろしい。形振り構わず一直線に突進してくる。
 今や小さなアパートの一室は、何が飛び出すか分からないパンドラの箱、何もかもを内包した猫入りの箱。
「シュレディンガー先生、猫の気持ちも考えて下さい」
 最後に。今日何度目かの溜息をついて、大樹は箱を開けた。
                                                  ――終and始――
211 ◆BLOSSdBcO. :2007/09/02(日) 21:45:41.22 ID:25SNpLlU0
以上。なんで投下した直後に訂正したい箇所が見つかるんだろう……
212以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 21:51:31.65 ID:25SNpLlU0
スレストって呼ぶなぁ!
213以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 21:53:03.61 ID:nP/dBQlt0
カオスは避けたいと思いながら、必死こいて書いてる俺はいっそ時間外行くべき
214以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 21:58:21.80 ID:2mvSKYWm0
>213
多分、特定した。
215以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 21:59:25.34 ID:hr5Tg79D0
箱っていうとパンドラかシュレディンガーばっかりでてくるぶんすかーに糸色 望
216以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 22:03:14.40 ID:rGjbVnKW0
カオスは避けなきゃなあと思いながら、急いでさえいない俺はいっそ……なんだろ
217以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 22:04:07.73 ID:PaCcZA6l0
>>215
それらに加えて玉手箱と方舟を出した俺は本当に死ぬべきなんだろう
218以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 22:05:45.90 ID:mMZr/HuR0
俺はカオスに投下するよ。完成すればね
219以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 22:10:48.50 ID:8wMpjInb0
よし、じゃあ誰も使いそうにない微妙な無い箱を提供しよう
賽銭箱
百葉箱
工具箱
……案外思いつかねえな
220以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 22:11:56.18 ID:25SNpLlU0
もう一つ思いついたオモチャ箱の方が被りそうだと思った捻くれ者の俺
221以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 22:14:18.72 ID:hr5Tg79D0
俺なんて貰ったお題はびっくり箱だぜ
正直リアルでびっくり箱って見たことないんだが
222以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 22:19:10.55 ID:nP/dBQlt0
目安箱、なんて誰も使わないよな
223以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 22:20:18.76 ID:OKGNIOeT0
>>222
どきっとしたのは俺だけでいいww
224以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 22:21:52.04 ID:UrL+swc9O
箱じゃないけど「お払い箱」ってのもあるよね
今回の品評会諦めた
225以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 22:24:17.37 ID:v5V3f9FG0
お前らお題発表直後ならともかく
カオス直前にそんな恐ろしい発言をよくもwwww

>>219
百葉箱にどきっとしたのは二日前の俺だけで良いw
226以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 22:25:02.78 ID:vTrFAVm80
おどうぐ箱というのもありだ
227以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 22:25:51.18 ID:2mvSKYWm0
だからお前等どうしてそう地雷原を疾走するような真似をw
228以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 22:26:09.30 ID:rGjbVnKW0
頼むからお前らもう黙れwwww
今書いてるんだからさwww
229以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 22:26:52.11 ID:NYnh6h/3O
ショートショートを書いたのだが今投下していいものだろうか(´・ω・`)
230以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 22:28:30.30 ID:hr5Tg79D0
箱入り娘……箱履き拳……ハコテン……箱根……箱とは宇宙……
宇宙とはBOX……講談社BOX……
231以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 22:29:13.62 ID:GQzXCrr40
XBOX……
232以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 22:29:57.26 ID:PaCcZA6l0
エックスボックスをゆめ忘れる事なかれ
233以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 22:30:05.31 ID:nP/dBQlt0
>>229
確認する必要なし。いったれ。
>>230
BOXと僕をかけたボク女の話を思いついた
234以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 22:32:38.05 ID:v5V3f9FG0
>>229
お題を貰ってあるならいってしまえ
235以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 22:32:42.27 ID:8wMpjInb0
>>227
俺はもう投下したからさ!w
236以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 22:32:55.31 ID:NYnh6h/3O
>>233
いや、今気付いたんだが、お題もらわずに書いたからなあ。(´・ω・`)
主旨と異なるよな
237 ◆K/2/1OIt4c :2007/09/02(日) 22:33:53.52 ID:DG2XOOf80
品評会投下してもいいのか?
238銀色の箱1/4 ◆K/2/1OIt4c :2007/09/02(日) 22:35:23.30 ID:DG2XOOf80
 箱全体を銀色にペイントして、それは完成した。
 一辺が一メートルの立方体の箱。木材で枠組みを作り、ベニヤを貼り付けたものだ。そ
の箱の側面に、ジャンク屋に行って買ってきた古いパソコンのマザーボードを適当に貼り
付けた。さらに適当に銅線などをハンダ付けしてそれっぽく仕上げた。
 俺はその部屋を出て、書斎に戻る。そしてさっそく、アホの中田に電話を掛けた。
「もしもし。青木だけど」
「うん。こっちは中田だけど」
「わかってるよ。それより、新しい発明、完成したぜ」
「マジで! すぐ行くよ」
「おう、待ってるよ」
 中田はただの箱とは知らず、こちらに向かうようだ。
 彼は今まで、俺の作った数々の偽発明品にだまされてきた。
 例えば、時速百五十キロメートルの速度で投げることができる野球ボール。これはただ
単にボールにデジタルを埋め込んで、何か強い衝撃があると『150』と表示されるよう
に作ったものだ。彼はそのデジタルの表示を速度だと信じて歓喜していたが、どんなスピ
ードで投げてもそう表示されるだけなのだ。アホである。
 中田はすぐにやってきた。
「何を作ったの?」
 来て早々、聞いてきた。
「実は、タイムマシンなんだ」
「おおお」
 目の前に置かれている銀色の箱が、彼の目にはタイムマシンに見えるのだろう。力強い
拍手をしている。俺は笑いを堪えるのに必死だ。
「どうすれば使えるの?」
「箱の上部が開く。その中に入ればいいだけ」
「それだけ?」
「あぁ。じゃあ入ってみるか?」
「いいの?」
239銀色の箱2/4 ◆K/2/1OIt4c :2007/09/02(日) 22:35:45.23 ID:DG2XOOf80
 俺は箱の上部を開いた。蝶番が一辺についているだけだ。中田はうれしそうに中に入っ
ていく。
「じゃあ三十分経ったと思ったら出てきてくれ」
「わかった。で、そうするとどうなるの?」
「その箱の中では三十分経ってるけど、実は時間が数十分戻っていて、お前が出てくると
き、こっちの世界では三十分経ってないんだ」
「よくわからないけど、それはすごい」
「時計とか携帯とか持ってる」
「あ、そういえば携帯、家に忘れた」
「じゃあいいや」
 俺は箱を閉めた。
 中田のことだから、体感で三十分なんて正確に測れないだろう。たぶん早めに出てくる。
それを狙った偽タイムマシンだ。出てきて、十五分しか経っていない時計を見たときのリ
アクションを想像するだけで笑えてくる。
 次は何を作ろうか。そういえば、野球ボールのとき、「特許をとったら?」と言ってい
た。偽者の申請書を作るのも面白いかもしれない。
240銀色の箱3/4 ◆K/2/1OIt4c :2007/09/02(日) 22:36:19.49 ID:DG2XOOf80

   ×


 青木君から電話があった。またすごい発明をしたらしい。
 彼は前に、普通に投げるだけですごいスピードの出る野球ボールとかを作った、すごい
発明家だ。僕は彼を尊敬している。
 今回もきっとすばらしいものに違いない。僕は急いで彼の家に向かった。
 彼は開口一番、「タイムマシンを作った」と言った。僕は当然驚いた。
 話を聞くと、銀色の箱に入ると数十分だけ時間が戻るらしい。
 僕は早速入ってみた。とりあえず実験なので三十分入っていてくれ、とのことだった。
 最初は我慢できた。新しい発明の実験に参加できてうれしかったし。でも、すぐに嫌に
なってきた。狭いし、息苦しいからだ。
 僕は、たぶんだけど、五分くらいで出てしまった。
 蓋を開けて部屋を見渡す。青木君はいない。
 時計を見たけど、そういえば入るときに時間を見なかったので、どれくらい時間が戻っ
ているかわからなかった。
 携帯電話を家に置きっぱなしだったことを思い出して、急いで家に戻ることにした。携
帯電話に着信があってから五分ぐらいで青木君の家に着いたから、その辺を逆算すればわ
かると思ったのだ。
 青木君が見当たらなかったので鍵が閉めれなかったけど、気にしないで出た。すぐ戻る
し、青木君だって家にいるかもしれない。物騒な土地柄でもないし。
241銀色の箱4/4 ◆K/2/1OIt4c :2007/09/02(日) 22:36:46.79 ID:DG2XOOf80
 自宅に着いて、鍵を開ける。そしていつも携帯電話を置いている場所に行くと、もう一
人の僕がいた。
 もう一人の僕は携帯電話を持っていて、今まさに電話を切ったところのようだ。すごく
驚いている様子。
「青木君からの電話だよね」
「そ、そうだけど」
 意外と動揺していない。さすが僕だ。
「彼の発明でタイムスリップして過去に戻ったんだ」
「じゃあ未来から来た僕ってこと?」
「そう。物分りがいいね」
「青木君ならそのくらいの発明してもおかしくないし」
「おかしくないっていうか、したんだけどね」
 僕は、過去の僕と一緒に家を出た。二人の僕が彼のところに行けば、実験が成功したと
わかってもらえると思う。
 実は、三十分も待たないで出てしまったことがちょっと後ろめたかった。三十分という
時間になんか意味があるのかもしれなかったし。
 それでも実験は成功したんだ。あやまれば許してくれるに違いない。
 そういえば、時間は十分くらいしか戻っていない。青木君は数十分と言っていた。
 そんな疑問をもう一人の僕に言うと、「もしかしたら、箱の中に入っている時間と比例
関係にあるのかもしれない」と言った。
 僕は、きっとそうなんだろうなと想像した。
 

 完
242以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 22:37:28.24 ID:DG2XOOf80
終わりです。
よろしくお願いします。
さて、いつもより早く俺も投下しようかな。5レス予定です。
 数日ぶりに彼女に会いに行った。いつものように玄関にはカギがかかっていた。
 祖父から譲り受けたという洒落た一軒家に、彼女は一人暮らしなのだ。
 呼び鈴を押しても反応はなかった。これも、いつものことだ。
 植木鉢の下から合鍵を取り、そして家に入る。家の中はしんと静まっていた。
 僕は階段を上がり、彼女の部屋のある二階へと向かった。

       ◇◇◇

 数日ぶりに会った彼女は、小さくて透明な箱の中に入っていた。
「……『何があったんだろう』って顔してる」
 彼女が箱の中から言った。およそ三十センチ四方のその箱は、上下左右を透明な板で覆われていた。継ぎ目は見当たらない。
 その中には、小さな椅子と机とベッド。そして箱の奥の壁は、ほぼ一面が小さな本棚だった。
 椅子に座って本を読みながら、彼女は箱を覗き込む僕を見て微笑んでいる。
「『何があったんだろう』って顔してるな」
 彼女に続いて、ツノガエルが僕に言った。ツノガエルは彼女の飼っているペットだ。名前はつけていないらしい。
 彼女の部屋の古い机の上には、彼女の入った箱とツノガエルの入った水槽が、仲良く並んで置かれていた。
 南向きの窓からは青空が見える。見慣れた町並みが見える。鳥の声も聞こえる。
 それに、彼女の部屋の中だって変わっていない。壁一面の本棚とベッド、それと古ぼけた机。目の前に並んだ箱と水槽だけが、僕には異質なものとして映った。
「『何があったか?』ふむ」ツノガエルが僕を見ながら言った。こいつは昔から人の言葉を話せる。
 けれど、何故かは知らない。たぶん目の上に生えているツノに何か秘密があるのだろうと、僕は踏んでいる。
「この子が自分から箱の中に入った。それだけのことだ」
「あったことって、本当にそれだけ?」
 僕は驚いて、水槽の隣の、透明な箱の中にいる彼女に訊いた。
「それだけよ。他には……そうね」彼女は答えた。「今日という日が始まってから、時計の長針が十回、12を回ったわ」
 僕は、彼女の部屋にある大きな掛け時計を見た。確かに長針は十時を少し回ったところを示している。
 窓からは陽射しが差し込んできた。ツノガエルの湿った体は、それを受けてつやつやと光った。彼女は眩しそうに目を細めた。黒い髪がとても綺麗に輝く。
「いまいち納得できない」僕は言った。「どうして箱の中に入ることにしたんだい?」
 彼女は、読んでいた本を閉じて机の上に置いた。古ぼけた、大きな机の上に彼女の入った箱が載っていて、その箱の中には更に小さな机がある。何だか変な感じだ。
 彼女は改めて僕の方に向き直った。
「理由なんて、聞いても仕方ないと思うわ」
「どうして?」僕がそう訊くと、彼女は少し悲しそうに答えた。
「……きっと理解できないもの。現にあなたは、理解していない。必要な分の説明は終わっているのに理解できないのは、あなたの常識が現実に対応していないせいね」
「わからないな。僕は、常識があると自分では思っていたけど」
「確かにあなたは常識ある人だけれど、それとこれとは別」
 彼女は膝に手を置いて、まっすぐ僕を見上げていた。
「別って、つまり?」
 僕がそう言うと、彼女は脚を組んだ。これは彼女が少し気合を入れて話すときの癖だ。箱の中に入っても、彼女は彼女だった。
「そうね……いわば常識って、箱みたいなもの。たとえばひとつ、未知の物事があるとしましょう。人はそれに初めて出会ったとき、まずそれを、自分の常識の箱に入れてみる。すっぽり収まれば、その人はそれを理解できるわ。
 けれど入りきらないものは、理解できない。今のあなたにとって、この状況がそう。私はあなたの箱の外にいるの。それだけだわ」
 箱の中にいる彼女はそう言った。水槽の中のツノガエルは彼女の方を向き、黙ってそれを聞いていた。
 ところどころで大きな口をかぱりと開いたけれど、たぶん相槌のつもりなのだろう。相槌を打つにも彼の首は太すぎて、縦に動きそうにない。
「……それはつまり、理解できない僕が悪いってこと?」
 僕のその言葉には、ツノガエルが答えた。
「極論を言えばな。もっとも、無理に理解しようとする必要はない。何でもかんでも常識の箱の中に突っ込もうとするのは、人間の悪い癖だ。理解できないものは、理解できないままでも何ら差し支えはない」
 今度は、彼女がゆっくりと頷いていた。その様子をツノガエルは羨ましそうに眺めていた。少なくとも僕にはそう思えた。やっぱりツノガエルも、太い首を縦に振って相槌を打ってみたいらしい。
 ふと思ったけれど、彼女とツノガエルの間には妙な連帯感がある。
 僕は何だか仲間外れのような気がしてきて、あまり深く考えないようにした。ツノガエルの言うとおり、理解できないものは無理に理解しない、だ。
「それにしても」
 僕は彼女の部屋のベッドに腰掛けた。ふわりとやわらかい。ほのかに彼女の匂いがした。
「いろいろと不便じゃないかな? 箱の中にいたら」
 彼女も僕の真似をして、箱の中のベッドに腰掛けた。たぶんあのベッドも、ほのかに彼女の匂いがするんだろう。
「ちっとも不便じゃないわ」彼女は答える。「本があれば私は満足。それに、ここには紙とペンもある。隣には彼ももいる」
 ツノガエルが口をかぱりと開けた。
「でもやっぱり」僕は反論した。
「外の世界の方がいいよ。紙だってペンだっていろんな種類のものがあるし……何より、こんな箱の中よりずっと広いし」
「それは」ツノガエルが答えた。「相対的な問題に過ぎない」
「相対的?」
 ツノガエルは大きな目玉を舌でべろりと舐めた。これが、話すときの彼の癖らしかった。
「そう、相対的だ。例えば君が自宅のあるマンションに帰って、その中の自室に入ったとしよう。そのとき君は、まずマンションに入り自宅に入り、そして部屋に入った。それは確かに事実かもしれない。
 だが模式化して考えれば、それは大きな箱から、その中にある小さな箱へと入っていったに過ぎないのだ」
 僕は自分が家に帰る様子をイメージしてみた。マンションのエントランスホールを抜けると、確かに僕は大きな箱に入ったことになる。自宅に入れば一段階小さな箱に、自室に入ればさらに一段階小さな箱に、だ。
「要するに、どこで区切るかの問題なのよ」
 ツノガエルの言葉を引き継ぐように、箱の中から彼女が答えた。
「逆に考えれば、箱の外へ出ればそこは一回り大きな箱の中だけど……どんどん大きな箱へ大きな箱へと移動していっても、必ずどこかで限界が来るわ。これ以上は外へは出れないような、一番大きな箱がある。
 その一番外側の箱は人によって違うけれど……私の場合はそれが、この透明な箱だというだけなの」
「でもさ、僕の方が、ずっと広い場所を行き来できる」
 僕はまた反論した。今や意地になっていた。けれど理由は自分でもわからない。
 もしも彼女の隣にいるのがツノガエルではなくて、たとえばドーベルマンなら、僕はこんなに意地にはならなかっただろう。もっともドーベルマンだと、この水槽には入らないけれど。
「広さやスペースなんて関係ないわ」彼女が答えた。「短編小説よりも長編小説の方が優れているなんて事実はないもの。芥川やサリンジャーと、トルストイやプルーストを同列で比べることなんてできないわ」
 僕はどうにも、彼女とツノガエルにやりこめられていた。だって二対一なのだ。彼女と僕の頭が同じくらいの良さならば、ツノガエルの脳みそ五グラムぶんくらい、彼女が有利だ。
「よくわからないけど」僕は言った。「つまり僕が長編小説なら、きみは短編小説ってこと?」
「それ、すごく面白い考えね」
 僕の問いに彼女はくすりと笑った。笑いは、余裕のある人間の行動だ。箱の外側にいるはずの僕よりも、箱の内側にいる彼女の方が余裕がある。僕は少し悔しい感じがした。
 ところが、そう考えた途端ツノガエルが言った。
「君は今、自分が箱の外側にいるとでも思ったのかね」
 僕は驚いてツノガエルを見た。心が見透かされているような気がしたのだ。
 ツノガエルは大きな目玉を長い舌でべろりと舐めていた。目の上にある小さなツノはぴんと立っていた。あのツノは、やはりただのツノではない。
「それも相対的な問題だ」
 ツノガエルが言った。また相対的ときたもんだ。
 どうやらツノガエルは相対的という言葉が好きらしい。これが全てのツノガエルに当てはまるのか、はたまた彼だけの傾向なのか、僕は全ツノガエルを対象にアンケートを実施したくなった。
「“檻の中の動物を観察しているつもりでいたら、逆に人間の方が観察されていた”というありがちな掌編のオチがあるだろう? このオチの面白さは別としても……私が言いたいのはまさにその状況なのだ。
 つまり、私を覆うこの水槽の壁は、同時に世界を覆う壁でもある。この子を覆う透明な箱は、同時に世界を包む箱でもある。外側や内側を決めることなどできない」
「どちらが本当の観察者か。まるで安部公房ね」
 彼女は楽しそうに付け加えた。それから自分の座っていた椅子を持ち上げて、とことこと箱の中を歩いた。彼女の着ている白いワンピースが、歩くたびにふわふわと揺れる。
 ツノガエルの水槽に一番近い場所につくと、彼女はそこに椅子を置いて座り、透明な箱の壁に手を当てた。
「安部公房は読んだけど、ちっとも理解できなかったよ」
 僕は彼女に訊いたつもりだった。けれど、ツノガエルが代わりに答えた。
「理解できないものを無理に理解する必要はない」
 そう言うとツノガエルはゆっくりと水槽の中を歩き始めた。
 その先には水槽のガラスの壁があって、その向こうには彼女のいる透明な箱がある。その中には透明な壁に手を当てている彼女がいる。
 ……僕はいてもたってもいられなくなった。ベッドから立ち上がると、僕は彼女のいる箱に近づいて大きな声で言った。
「ねぇ、どこかさ、どこでもいいから公園に行こうよ。僕が連れていくよ」
 ツノガエルは立ち止まってこっちを向いた。彼女も、壁から手を離して僕を見上げていた。
「……公園?」
「そう、公園さ。きっと気持ちいいよ」
 けれど、彼女は悲しげに首を振った。ツノガエルはその様子を、やっぱり羨ましそうに眺めていた。思ったとおり彼の首は動かないらしかった。
「行く意味なんてないわ。そもそも私はこの箱に入る前から、公園になんてほとんど行ったことがないもの。それどころか家から出たことすらないわ。それに、こんな箱を持って外に出たら目立ちすぎる」
「じゃ、じゃあさ」僕は必死に頭を捻った。ともかく彼女をこの部屋から出したいのだ。
「そうだ、裏庭に行こうよ。さっき見たけど薔薇がすごく綺麗に咲いてたよ」
 彼女はこの家に一人で住んでいたけど、何故か裏庭だけはいつも綺麗なのだ。
「遠慮するわ」
 そう言って彼女はまた首を振った。そして、ツノガエルが再び歩き出す。仕方ない、と僕は思った。こうなれば強硬手段しかないのだ。
 僕は彼女のいる透明な箱を持ち上げた。できるだけそっとだ。ツノガエルが水槽から恨めしそうに僕を見上げていた。何だ、上は向けるんじゃないか。
 初め彼女はびっくりした顔をしたけれど、そのあとはずっと、状況を楽しんでいるように見えた。彼女の入った透明な箱は、驚くほど軽かった。
「私もつれていってくれないか!」
 僕が箱を抱えたまま部屋から出るとき、ツノガエルが僕に言った。
「やだね!」
 僕はツノガエルに向かって、余裕たっぷりに叫んだ。

「本当ね。薔薇がすごく綺麗」
 彼女は決して手入れしないのに、裏庭はとても整然としていた。僕はそこにある、たぶん百年ぐらい前に作られただろう木のベンチに腰掛けて、隣に彼女のいる箱を置いた。
 彼女は箱の中の椅子に座って、ゆっくり裏庭を見渡していた。
「そういえばさ」僕は彼女に尋ねた。「さっきはどうして、公園に行く意味が無いなんて言ったの?」
「だって」彼女は答えた。「実際に無いもの」
 そう言うと、彼女は立ち上がって、箱の壁ひとつを占める本棚へと近づいた。そこに並ぶ本の背表紙を撫でながら、彼女は言う。
「公園も、それに薔薇も、ぜんぶ本の中にあるわ。もしも無いなら……自分で書けばいい。作ればいい。小説って、そういうものよ。
 世界中からいろんなものを切り取って、あるいは自分で作って、箱の中に上手に入れるの。それが小説よ。だから箱の中でなら……何だってできる」
「ということは」僕は返す。「きみは短編小説だって例えは、あながち間違ってなかったんだ」
「そうよ」彼女はくすりと笑った。「だから面白い考えって言ったの。もっとも、あなたは長編小説なんかじゃないけれどね」
 それは知っている。僕は箱の中には入ってないからだ。ツノガエルは相対的と言ったけれど、それは違う。そして彼女は自分から箱に入った。だから彼女は、彼女の箱の主人公だ。
「じゃあやっぱり」僕は彼女と話すのが楽しくなってきた。「この箱の中じゃ、シャワーを浴びる必要もないし食事を摂る必要もないの?」
「もちろんよ」彼女は微笑みながら言う。「だってここは箱の中だもの」
 それもそうだ。僕はあながち箱の中に入るのも悪くないような気がしてきた。なるほど、理解するというのはこういうことを言うのだろう。
 そのとき、僕の心を見透かしたように彼女が笑って言った。
「箱の中に、入りたくなってきた?」
 僕は包み隠さず、正直に言う。
「きみと一緒の箱の中なら」
「いいわよ。どうやら、あなたも理解できたみたいだし」彼女は嬉しそうに言った。
「それじゃあ今から、入り方を教えるわね」

       ◇◇◇

 僕が部屋に入ると、彼女はお気に入りのベッドの上で、白いワンピースを着てすやすやと眠っていた。古ぼけた机の上には、ペットのツノガエルの入った水槽が載っている。
 僕がベッドの端に腰掛けると、ふわりと彼女の匂いがした。
 けれど、その拍子に彼女は起きてしまったらしい。目をこすりながら僕の姿を認めると、髪を手櫛でとかしながら「おはよう。久しぶりね。何日ぶりかしら」と言った。
「おはよう。起こしちゃった?」
「ううん、いいの……それより、新しい小説を書いたんだけど、見てくれない?」
 そう言うと、彼女はベッドから起き上がって机へ近づいた。
「もちろん」僕も彼女について立ち上がる。
 南向きの窓からは、ちょうど陽射しが差し込んできた。壁一面を覆う本棚を、斜めに陽射しが照らす。僕を見上げるツノガエルの皮膚が、つやつやと光っている。
 窓からは見慣れた町並みが見える。鳥の声も聞こえる。この部屋は、数日前とやっぱり何も変わっていなかった。
「それで、見てほしい小説ってどれ?」
「これなの」
 彼女は机の上から数枚の原稿用紙を手に取り、僕に渡した。
 僕はそれを、彼女の匂いのする、ふかふかのベッドの上で読んだ。
 それは言葉を話すツノガエルと、箱に入った女の子の話だった。
249 ◆2LnoVeLzqY :2007/09/02(日) 22:51:03.37 ID:oG59rJY60
>>244-248
以上5レス、品評会作品でした。まとめの中の人、毎度ながら乙です。今回はちゃんとカオス回避した!
250以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 22:53:43.62 ID:YP//DVHn0
今書き終えたけど、ビックリするくらいつまらなくてワロタww
251以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 22:58:11.32 ID:9z7f0Sl20
252以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 23:00:01.59 ID:3+0jJvyZ0
前スレまでの通常作品、過去スレ、過去ログ、全て編集完了致しました。

総作品数:3443作品
総スレ数:316スレ
現 在 :317スレ目
備 考 :【勘違いするな、武器を使うのは手加減の意味だ】
             _ _ _    
      . i∧∧.c-o、xi:li,_,   23時を回りました。
  {lニニニ.(,´・ω)i={ニニl{O}  これ以降投下する方は予約の上、指示に従って投下して下さい。
       / 、,O_lB^..({l_l{・}   予約条件は「レス区切りまで終わり、後は投下するだけ」の状態である事。
      て´_,,)'J'         守れない人には  武 力 行 使 ♥

長めの夏休みがあった学生さんは、今日で夏の終わりでしょうか。
切ないでしょうが頑張って下さい(´・ω・`)
それでは、どうぞ。
http://bnskvip.jp.land.to/up/src/up0619.jpg
253以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 23:04:38.59 ID:PaCcZA6l0
>>252
爆乙
254以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 23:05:44.47 ID:qOmILBiVO
私はとうの昔に諦めたさ
255以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 23:07:46.76 ID:25SNpLlU0
>>252
ウルトラ乙。画像の意味は分からなかったがwwww
256以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 23:07:58.80 ID:ik9nL2AmO
雷でネットにつながらなくなた
257以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 23:09:37.00 ID:XRQHNNAZ0
>>252
何を勘違いしているんDA……
258以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 23:10:26.11 ID:9z7f0Sl20
俺のバトルフェイズはまだ終了してないZE
259以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 23:12:37.53 ID:3+0jJvyZ0
>>255
えと、その……間違えました(´・ω・`)

>>257-258
   ∧,,∧∩         バーサーカーエディット
  (´・ω・)/   速攻魔法 「狂戦士の編集」を発動! 手札の「仕事」を全て捨て、効果発動!
  ⊂   ノ    「精神力」が尽きるまで、何度でも混沌にも立ち向かえる!
   (つ ノ
    (ノ
260以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 23:16:09.52 ID:W5NCbT2T0
もうやめて! 編集の精神力は0よ!
261以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 23:18:25.20 ID:25SNpLlU0
23時過ぎてしばらく投下が無いときは、

 残 り 五 分 カ オ ス の 予 兆 !!
262 ◆rmqyubQICI :2007/09/02(日) 23:20:44.98 ID:AHt//o4nO
投下予約します
263以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 23:21:39.83 ID:3+0jJvyZ0
そうそう混沌も起こらないでしょう……

◆rmqyubQICI氏、どうぞ。

【順番】
264鋼鉄の馬(0/5) ◆rmqyubQICI :2007/09/02(日) 23:23:15.09 ID:AHt//o4nO
では投下します
携帯からなんで時間かかるのはお許しを
265 ◆dT4VPNA4o6 :2007/09/02(日) 23:24:02.63 ID:f7qeogrk0
予約するっす
266 ◆M0e2269Ahs :2007/09/02(日) 23:24:51.24 ID:8Qhie5+C0
予約!
267 ◆bsoaZfzTPo :2007/09/02(日) 23:24:57.04 ID:v5V3f9FG0
予約します。カオスでごめんなさい。
268以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 23:25:01.39 ID:XRQHNNAZ0
カオスはじまたwwwwwwwwwwwwww
269 ◆InwGZIAUcs :2007/09/02(日) 23:26:03.07 ID:OKGNIOeT0
予約!
270以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 23:26:37.27 ID:W5NCbT2T0
夏休み最後のカオスが始まった――
271 ◆QIrxf/4SJM :2007/09/02(日) 23:26:40.69 ID:auuCPSnD0
予約!
272以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 23:26:41.81 ID:8wMpjInb0
ひでえwwwwwww
273以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 23:27:11.98 ID:DG2XOOf80
おまえらwwwww
274 ◆dx10HbTEQg :2007/09/02(日) 23:27:26.40 ID:rGjbVnKW0
ごめんなさいごめんなs(ry
……予約します!
275鋼鉄の馬(1/5) ◆rmqyubQICI :2007/09/02(日) 23:27:36.42 ID:AHt//o4nO
 たとえばこの鉄の箱を無機質と呼ぶならば、それは見当違いだと言わざるをえない。前
世紀に生まれ戦車と名付けられたこれらの鉄塊は、かつて戦場を縦横に駆け回った騎馬た
ちの子であるのだから。
 現代ではどうか知らないが、少なくとも一昔前まで、戦争の勝敗は単に兵力の大小で決
まるものではなかった。かの名将ハンニバルが、少数の傭兵を駆使してローマの屈強な兵
士らを破ったように、あるいはユリウス=カエサルが三十万の敵に囲まれながらもたった
五万の兵力でそれを破ったように、戦場においては指揮官の戦術こそがものを言うのだ。
 戦車をただの無機質な鉄の箱などと思い込んでいる人は、恐らく鮮やかな戦術というも
のを知らないのだろう。優秀な指揮官の下において、軍隊というものはまるで一つの生物
のように動く。秀逸な戦術の下、一体の巨大な化け物となって敵軍を蹂躙するのだ。
 何万もの兵士が、指揮官の指示の下一糸乱れず動き、一つの巨大な有機体を完成させる。
なんと壮大な計略だろうか。かつてアレクサンドロスが語ったように、戦場とは激動であ
り、その激動こそが戦闘の本質なのだ。ならば、兵器たる戦車の本質もまた、激動である
に違いない。無機質な鉄の箱などいうのは、なんと謂れのない批判であることか。
 戦車とは、騎馬の末裔なのだ。騎士たちを乗せて戦場を駆ける鋼鉄の馬なのだ。第二次
世界大戦時、国家のために命をかけ戦った誇り高いドイツの騎士たちは、騎馬でなく戦車
に跨がっていたのだから。

 そういったことを、私はこれまで多くの人に語ってきた。しかし、まぁやる前からおお
よそ予想できてはいたのだが、納得してくれる人間はほとんどいなかった。
 まずもって、私を真面目に聞いてくれる人自体少ない。ごく少数、私の話を真面目に聞
いてくれる人間もいたにはいたのだが、そういった人々も納得はしてくれなかった。ここ
に訪れて私の説明を聞く人間のほとんどが、左寄りの自称平和主義者たちだったからだ。
 彼らは私の思う以上に頑迷だった。私にとって、そして多くのまともな思考回路をもっ
ている人間にとってもおそらく驚くべきことに、彼らはこの国の内にただ一つの兵器すら
存在してはならないと考えているのだ。
276以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 23:27:48.40 ID:52i2yLYf0
運営の人がんばって!
277Dr.Smerjakov:2007/09/02(日) 23:27:54.43 ID:9KaeQ5qE0
【ネット依存症、2ch依存症について】
 われわれの研究室では、ここロシアにおいて最近問題になっているこの問題について、政府の補助のもとで
研究と理解を進めています。さらに日本において調査した結果、特定の掲示板サイトにおいてこの問題が
大きく取り上げられるべき状態にあることを、われわれは知りました。この書き込みの目的は、日本の
患者の方々の任意による調査、治療であります。

 患者の皆様!ラッキーです!私は、モスクワ市立大学のスメルジャコフ教授です。みなさん、私の治療に
参加してみませんか?この方法を、私の大学の学生の患者200人に試したところ、1ヶ月で150人が依存症に
打ち勝つことができたのですよ!さぁ、まずはこれをしっかり頭に叩き込んでください。
●これは、病気である
●やめられないのは、体が病気だからである
●だから、特別な治療が必要である
さぁ、詳しいことはメールで!日本のNGOの方が対応します。では!!
                                    Dr.Smerjakov
278以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 23:28:21.16 ID:hLJ13/yWO
救済スレにも投下できない\(^o^)/オワタ
279以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 23:28:30.81 ID:aBAkOGQT0
いやまて。順番待ちして順番通り投下するんだ。これはカオスではない
カオスはもっとこう我先にと投下するようなことを指すのではなかろうか
280以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 23:28:37.33 ID:XRQHNNAZ0
広告メールと予約と投下と実況が交わって更にカオスにwwwwwwwwwww
281 ◆VXDElOORQI :2007/09/02(日) 23:29:15.82 ID:cZkYdAQo0
たまには、うん、たまーにはカオスでもいいよね。うん。
華麗に美麗によやっく
282以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 23:29:43.72 ID:3+0jJvyZ0
>>278
全文をupロダに上げて頂ければ大丈夫です
283以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 23:30:11.98 ID:hLJ13/yWO
じゃあ予約!
284 ◆DppZDahiPc :2007/09/02(日) 23:30:16.22 ID:Cth0MQHs0
予約
285以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 23:31:25.67 ID:W5NCbT2T0
>>283-284
泣いた
286以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 23:32:43.76 ID:Cth0MQHs0
いやー、残念、間に合わなかったかー。あっはっはっは
287以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 23:32:58.66 ID:8wMpjInb0
なんだこの地獄
288以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 23:33:12.16 ID:hLJ13/yWO
駄作だったしもういいや……
289以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 23:33:14.68 ID:3+0jJvyZ0

【順番】
◆dT4VPNA4o6
◆M0e2269Ahs
◆bsoaZfzTPo
◆InwGZIAUcs
◆QIrxf/4SJM
◆dx10HbTEQg
ID:hLJ13/yWO(>>278の時点で予約したと見なします)
◆VXDElOORQI
−−−ここまでです 申し訳ありません−−−

◆DppZDahiPc
290以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 23:33:31.30 ID:wEG5y2ClO
ギリギリ投下狙うなら電波時計使おうぜw
291以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 23:33:31.82 ID:hLJ13/yWO
うひょー!
292鋼鉄の馬(2/5) ◆rmqyubQICI :2007/09/02(日) 23:33:46.95 ID:AHt//o4nO
 まったく、滑稽としか言いようがない。彼らは歴史に学ぶということを知らないのだろ
うか。高校生の世界史未履修問題が持ち上がったときに自分たちが何といっていたのかも、
きっと彼らは覚えていないに違いない。
 いまだかつて、武力の介在しない平和などというものがあっただろうか。有史以来、長
く続いた平和の時代といえば、紀元一世紀から二世紀を絶頂期として二百年も続いたパク
ス=ロマーナ、十三世紀、いわゆる『モンゴルの時代』に百年ほど続いたパクス=タタリカ、
いつのことを指しているのかいまいちわからないが、とにかく近代のパクス=ブリタニカ、
そして現代のパクス=アメリカーナの四つだろう。パクスとはラテン語で平和の意味だ。
 ローマの平和、タタール(モンゴル人)の平和、イギリスの平和、アメリカの平和とい
う名称から分かるように、どれもその時代で一番の軍事大国の名を冠している。ローマや
アメリカといえば戦争機械とすら呼ばれるほどに圧倒的な軍を成した国で――

「……はぁ」
 ここまで打ち終えて、キーボードを叩く指を止めた。背もたれに体重を預けて、盛大に
溜め息を吐く。自衛隊のこの部署に配属されてから、何千回目の溜め息になるだろうか。
「何の報告書だよ、これ……」
 まったく、これではただの日記だ。というかチラシの裏だ。こんなものを提出した日に
は、あの厳格な上司に仕事場から蹴り出されても仕方ない。
 いや、それとも少しは私の立場に同情してもくれるだろうか。始めから無理だと分かっ
ている仕事を、お前が適任だろうの一言で押し付けられたのだから。
 その仕事というのは、この報告書と題されたテキストを見れば予想がつくと思うが、こ
の施設の視察に訪れた人間に、軍備の概要やらその必要性などの諸々を説明することだ。
 聞くだけなら大した労苦でないように思われるだろうが、これがまたかなり辛い仕事な
のだ。いわゆるシシュポスの労働というやつだろう。冥府でシシュポスが岩を山の頂上へ
押し上げるように、私は必死で政府のお偉方に軍備の必要性を説くのだが、結果もまたそ
の岩が必ず転がり落ちるのと同じで、毎回先方が納得しないまま終わってしまう。
293以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 23:34:30.63 ID:XRQHNNAZ0
せつねえwwwwwwwww
294Dr.Smerjakov:2007/09/02(日) 23:34:42.68 ID:9KaeQ5qE0
【ネット依存症、2ch依存症について】
 われわれの研究室では、ここロシアにおいて最近問題になっているこの問題について、政府の補助のもとで
研究と理解を進めています。さらに日本において調査した結果、特定の掲示板サイトにおいてこの問題が
大きく取り上げられるべき状態にあることを、われわれは知りました。この書き込みの目的は、日本の
患者の方々の任意による調査、治療であります。

 患者の皆様!ラッキーです!私は、モスクワ市立大学のスメルジャコフ教授です。みなさん、私の治療に
参加してみませんか?この方法を、私の大学の学生の患者200人に試したところ、1ヶ月で150人が依存症に
打ち勝つことができたのですよ!さぁ、まずはこれをしっかり頭に叩き込んでください。
●これは、病気である
●やめられないのは、体が病気だからである
●だから、特別な治療が必要である
さぁ、詳しいことはメールで!日本のNGOの方が対応します。では!!
                                    Dr.Smerjakov
295Dr.Smerjakov:2007/09/02(日) 23:36:39.17 ID:9KaeQ5qE0
【ネット依存症、2ch依存症について】
 われわれの研究室では、ここロシアにおいて最近問題になっているこの問題について、政府の補助のもとで
研究と理解を進めています。さらに日本において調査した結果、特定の掲示板サイトにおいてこの問題が
大きく取り上げられるべき状態にあることを、われわれは知りました。この書き込みの目的は、日本の
患者の方々の任意による調査、治療であります。

 患者の皆様!ラッキーです!私は、モスクワ市立大学のスメルジャコフ教授です。みなさん、私の治療に
参加してみませんか?この方法を、私の大学の学生の患者200人に試したところ、1ヶ月で150人が依存症に
打ち勝つことができたのですよ!さぁ、まずはこれをしっかり頭に叩き込んでください。
●これは、病気である
●やめられないのは、体が病気だからである
●だから、特別な治療が必要である
さぁ、詳しいことはメールで!日本のNGOの方が対応します。では!!
                                    Dr.Smerjakov
296Dr.Smerjakov:2007/09/02(日) 23:39:51.84 ID:9KaeQ5qE0
【ネット依存症、2ch依存症について】
 われわれの研究室では、ここロシアにおいて最近問題になっているこの問題について、政府の補助のもとで
研究と理解を進めています。さらに日本において調査した結果、特定の掲示板サイトにおいてこの問題が
大きく取り上げられるべき状態にあることを、われわれは知りました。この書き込みの目的は、日本の
患者の方々の任意による調査、治療であります。

 患者の皆様!ラッキーです!私は、モスクワ市立大学のスメルジャコフ教授です。みなさん、私の治療に
参加してみませんか?この方法を、私の大学の学生の患者200人に試したところ、1ヶ月で150人が依存症に
打ち勝つことができたのですよ!さぁ、まずはこれをしっかり頭に叩き込んでください。
●これは、病気である
●やめられないのは、体が病気だからである
●だから、特別な治療が必要である
さぁ、詳しいことはメールで!日本のNGOの方が対応します。では!!
                                    Dr.Smerjakov
297鋼鉄の馬(3/5) ◆rmqyubQICI :2007/09/02(日) 23:40:29.08 ID:AHt//o4nO
 私の努力が足りないわけでは、恐らくないと思うのだ。できるかぎり聞き手の興味をひ
くような話をしているつもりだし、原稿も毎回推敲している。仲間にも面白いと言っても
らえた。これ以上、どうすればいいというのだろうか。考えるほどに頭が痛くなってくる。
思考がまとまらない。
 そうだ、カフェインが切れてきたのか。コーヒーなしではやってられない。デスクの上
のカップを左手で取り、口元までもってゆく。目を閉じて、ゆっくりカップを傾けた。
 ――あぁ、空だ。
 畜生、糞っ。あらんかぎりの罵倒の言葉を頭に巡らせながら、空のカップを無感動に見
つめる。底の方にはうすく黒い液体が溜まっていて、内側の側面にもところどころコーヒー
の跡がついていた。
 色々なことが駆け巡ってぼんやりした頭に、ふと先日の上司との会話が思い浮かぶ。確
かその日も空のコーヒーカップはこんな風に汚れていて、私はそれを覗き込んでいた。こ
の仕事を割り振られてから、ひと月ほど経ったころのことだったろうか。

 その日、私は上司から不意に尋ねられた。
「仕事は順調かね?」
 滅多に話さない上司の問いに少し戸惑ったが、私は無難な答えを返そうと口を開いた。
「はい、実務の方はひとまず順調です。ただ、先月から始まった方は……」
「辛いかね?」
「はい、かなり」
 言い終えてから、自分のミスに気付いた。これでは職務に対して文句を言っているよう
なものだ。この上なく厳格な私の上司のこと、怒鳴られるかと思い、私は身を縮めた。
 しかし、意外なことに、彼は笑ったのだ。このとき私は初めて上司の笑顔を見た。微笑
みと呼ぶには、それはいささかシニカルに過ぎたが。
「だと思うよ。私も君と同じで、あの方々には散々苦労させられたものだ」
 そう聞いて、なんとなく意外に感じたのを覚えている。彼はさらに、こう付け足した。
「もっとも、今でも苦労させられていることには変わりないがね」
298Dr.Smerjakov:2007/09/02(日) 23:41:27.90 ID:9KaeQ5qE0
↑↑
【ネット依存症、2ch依存症について】
 われわれの研究室では、ここロシアにおいて最近問題になっているこの問題について、政府の補助のもとで
研究と理解を進めています。さらに日本において調査した結果、特定の掲示板サイトにおいてこの問題が
大きく取り上げられるべき状態にあることを、われわれは知りました。この書き込みの目的は、日本の
患者の方々の任意による調査、治療であります。

 患者の皆様!ラッキーです!私は、モスクワ市立大学のスメルジャコフ教授です。みなさん、私の治療に
参加してみませんか?この方法を、私の大学の学生の患者200人に試したところ、1ヶ月で150人が依存症に
打ち勝つことができたのですよ!さぁ、まずはこれをしっかり頭に叩き込んでください。
●これは、病気である
●やめられないのは、体が病気だからである
●だから、特別な治療が必要である
さぁ、詳しいことはメールで!日本のNGOの方が対応します。では!!
                                    Dr.Smerjakov
299Dr.Smerjakov:2007/09/02(日) 23:43:03.93 ID:9KaeQ5qE0
【ネット依存症、2ch依存症について】
 われわれの研究室では、ここロシアにおいて最近問題になっているこの問題について、政府の補助のもとで
研究と理解を進めています。さらに日本において調査した結果、特定の掲示板サイトにおいてこの問題が
大きく取り上げられるべき状態にあることを、われわれは知りました。この書き込みの目的は、日本の
患者の方々の任意による調査、治療であります。

 患者の皆様!ラッキーです!私は、モスクワ市立大学のスメルジャコフ教授です。みなさん、私の治療に
参加してみませんか?この方法を、私の大学の学生の患者200人に試したところ、1ヶ月で150人が依存症に
打ち勝つことができたのですよ!さぁ、まずはこれをしっかり頭に叩き込んでください。
●これは、病気である
●やめられないのは、体が病気だからである
●だから、特別な治療が必要である
さぁ、詳しいことはメールで!日本のNGOの方が対応します。では!!
                                    Dr.Smerjakov
300Dr.Smerjakov:2007/09/02(日) 23:45:17.77 ID:9KaeQ5qE0
【ネット依存症、2ch依存症について】
 われわれの研究室では、ここロシアにおいて最近問題になっているこの問題について、政府の補助のもとで
研究と理解を進めています。さらに日本において調査した結果、特定の掲示板サイトにおいてこの問題が
大きく取り上げられるべき状態にあることを、われわれは知りました。この書き込みの目的は、日本の
患者の方々の任意による調査、治療であります。

 患者の皆様!ラッキーです!私は、モスクワ市立大学のスメルジャコフ教授です。みなさん、私の治療に
参加してみませんか?この方法を、私の大学の学生の患者200人に試したところ、1ヶ月で150人が依存症に
打ち勝つことができたのですよ!さぁ、まずはこれをしっかり頭に叩き込んでください。
●これは、病気である
●やめられないのは、体が病気だからである
●だから、特別な治療が必要である
さぁ、詳しいことはメールで!日本のNGOの方が対応します。では!!
                                    Dr.Smerjakov


↓↓
301鋼鉄の馬(4/5) ◆rmqyubQICI :2007/09/02(日) 23:45:40.42 ID:AHt//o4nO
 彼の言行にあてられて、私も皮肉で返す。
「あぁ、嫌なところだけ変わらないんですね」
「宗教だからな、そう簡単に変わらんよ」
「宗教、ですか?」
「あぁ、宗教だ。信者たちがカトリックなどよりもよっぽど敬虔でな、困ったものだ」
 彼は笑っていた。それは苦笑に違いないのだが、彼は妙に楽しそうだった。
「まったく、本当に困りますね。相手が宗教なら、論理は引っ込むしかない」
「あぁ、その通りだ。宗教相手に論理は通用しない。彼らの入っている狭っ苦しい枠をこ
じ開けて、どうにか論理に目を向けさせるためのクリスタル・キーは……」
 クリスタル・キー、真理への扉を開く水晶の鍵。これまた妙な喩えだと思ったが、やは
り上司には突っ込めない。十数秒ほどの沈黙の後、彼が再び口を開いた。
「まぁ、積み重ねることしかないだろうな。いいように言ってやれば、努力だ」
「……それしかないですか」
「まぁそう落ち込むな。ある意味、君の仕事はどんな任務よりも立派なものなんだ」
「どんな任務よりも?」
 私の問いに対してゆっくり頷いた彼の顔は、シニカルでなく、穏やかに微笑んでいたよ
うに思う。
「あぁ、そうだ。考えてもみろ、軍備保有の重要さを訴えるというのは、つまり国防の重
要性を訴えることだ。それはつまり、私たちの祖先の誇りを守ることにつながる。
 いや、それだけじゃない。この国に住む人間の戦争に対する評価がいい方に変われば、
古来から戦場で散った兵士たちの魂もその分浮かばれるというものだ。
 ローマを守るために一族のほとんどが玉砕したファビウス家。ギリシアのため、たった
三百の兵でペルシアの大軍に挑んだスパルタの兵士たち。そして何よりも、二次大戦の盟
邦ドイツの騎士たちの誇りが、君の働きによって守られる。
 国家を、そして国民を守って戦死した人々の誇りを、君が守るのだ。
 これ以上やりがいのある仕事はないと思うが、どうだね?」
302 ◆QIrxf/4SJM :2007/09/02(日) 23:45:58.94 ID:auuCPSnD0
>>運営様
手こずってるみたいなんで、家に帰ってもいいですか?
10分くらいかかるんですが。
そろそろ出ないと追加料金がw
303以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 23:46:49.63 ID:25SNpLlU0
>>302
いざとなったら最後に回してもらえるんじゃね?
304 ◆QIrxf/4SJM :2007/09/02(日) 23:48:15.17 ID:auuCPSnD0
ごめんなさい、ネカフェ出ますw
なんとか道路交通法無視して間に合わせますね!
305鋼鉄の馬(5/5) ◆rmqyubQICI :2007/09/02(日) 23:48:48.35 ID:AHt//o4nO
 この会話から、私は仕事のやり方を変えた。ただ論理的に説明するのではなく、情に訴
える方向でお偉方をやり込めることにしたのだ。報告書に成り損なった文書に書き並べた
ように、兵器に対する「無機質だ」という印象を取り払うことで。まぁ、いまだにほとん
ど成功を収めたことはないのだが。
 思えば、私は体よくこき使われているのかもしれない。しかし、上司のその言葉を聞い
た私の体は、どこからか湧いてくるやる気で満たされていた。
 今もそうだ。あの言葉を思い出しただけでいつの間にか頭の中のもやもやは晴れ、仕事
に対する気概が蘇ってきた。そう、文句を言っている場合ではないのだ。コーヒーくらい
また淹れればいい。兵士たちの誇りが、私の肩にかかっているのだ。
 国を守って死んでいった者の誇りを守るためならば、たとえ雑用に近い役割であろうと、
私は喜んで引き受けよう。今はまだ力及ばないが、いつかは必ず納得させてみせる。
 戦車が騎馬の末裔ならば、戦車乗りは現代の騎士なのだ。鋼鉄の馬に乗る騎士は、決し
て信義を裏切りはしない。


306以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 23:48:52.38 ID:3+0jJvyZ0
>>302
構いません。
ご自身の都合を優先なさって下さい。
307Dr.Smerjakov:2007/09/02(日) 23:49:08.13 ID:9KaeQ5qE0
【ネット依存症、2ch依存症について】
 われわれの研究室では、ここロシアにおいて最近問題になっているこの問題について、政府の補助のもとで
研究と理解を進めています。さらに日本において調査した結果、特定の掲示板サイトにおいてこの問題が
大きく取り上げられるべき状態にあることを、われわれは知りました。この書き込みの目的は、日本の
患者の方々の任意による調査、治療であります。

 患者の皆様!ラッキーです!私は、モスクワ市立大学のスメルジャコフ教授です。みなさん、私の治療に
参加してみませんか?この方法を、私の大学の学生の患者200人に試したところ、1ヶ月で150人が依存症に
打ち勝つことができたのですよ!さぁ、まずはこれをしっかり頭に叩き込んでください。
●これは、病気である
●やめられないのは、体が病気だからである
●だから、特別な治療が必要である
さぁ、詳しいことはメールで!日本のNGOの方が対応します。では!!
                                    Dr.Smerjakov
308以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 23:49:34.61 ID:AHt//o4nO
すんません、こんなんなるなら最後に回してもらえば…
309 ◆bsoaZfzTPo :2007/09/02(日) 23:49:47.33 ID:v5V3f9FG0
>>304
いや、安全運転しとけw
流石に今回は待ってくれるだろw
310以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 23:50:46.10 ID:wEG5y2ClO
スメルジャコフ教授が2ch依存症になってしまったようです。
311以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 23:51:01.43 ID:3+0jJvyZ0
博士……何て前衛的な保守を(´・ω・`)

お疲れ様でした。
さて、長らくお待たせ致しました。
◆dT4VPNA4o6氏、どうぞ。

皆さん、混沌はお好きですか? 大好きですか。
そうですよね……混沌があるとまだこのスレも大丈夫って思う人もいますもんね……
うふふ……

【順番】

◆M0e2269Ahs
◆bsoaZfzTPo
◆InwGZIAUcs
◆QIrxf/4SJM
◆dx10HbTEQg
ID:hLJ13/yWO  今のところうpが確認できておりませんが大丈夫でしょうか
◆VXDElOORQI  いつもお疲れ様です
−−−ここまでです−−−
312以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 23:51:28.85 ID:9KaeQ5qE0
今日一番笑えた言葉

「それぞれの筆力を向上させる」
313箱庭の話(1/2) ◆dT4VPNA4o6 :2007/09/02(日) 23:51:40.08 ID:f7qeogrk0
 ある時、何気なく神様は箱庭を作りました。神様の箱庭ですから、人間のものとは桁が違います。それこそ、
大地を作り、海を作り、生命を作りました。神様にとっては片手間です。そして生命には進化するように仕掛けを作りました。
 神様は、ある程度まで作られると傍観する事にしました。生命がどう進化するかに興味を持ったからです。神様は光と闇を定期的に
作る事以外は何もしなくなりました。
 その内、魚がトカゲになって地面に上がってきました。でも神様は気に入りませんでした。見た目はともかく、知性が明らかに
低かったからです。中には希望を見出せるものも有りましたが、神様はこのトカゲたちに箱庭を占領されるのを嫌がりました。
 それで、少し悪戯のつもりで箱庭を揺らしてみました。するとどうでしょう、箱庭を埋め尽くしていたトカゲたちがあっという間に
居なくなってしまいました。これには神様も驚いて、慌てて生き残りを探しました。生き残ったのは、ネズミと小さなトカゲと魚だけでした。
 神様はネズミに知性を持つように細工をしてまた傍観に戻りました。
 知性を持つかもしれないネズミは、やがて木に登りました。そして再び地面に降りたときには、サルになっていました。
 サルは神様が細工した通りに段々と道具を使ったり、作ったり、するようになり神様が期待したとおりに進化していきました。
 そして、サルはある日ヒトになりました。ヒトは神様が教えたわけでもないのに、神様を信じるようになって。仲間を殺したりして、
神様に何かお願い事をしてきました。神様はそれにある時は応え、またある時は更に過酷な状況を作りました。
 面白い事に、人間の中には過酷な状況におかれても神様のせいだとは言っても、その事を恨まない者が現れたりしました。
 神様はヒトの知性には満足でしたが、賢すぎるからこその愚かしい事をするようになりました。その度に神様は箱庭を――今度は
細心の注意を払って――突っつきまわしました。それでもヒトはかつてのトカゲの様に消え去る事はありません。
 やがてヒトは神様の思惑以上の行動を見せるようになりました。神様が創った病気や箱庭が揺れる時の、彼らにとっての災害も、最小限で
食い止めるようになりました。そしてある時から爆発的に増えだしたのです。
 ヒトは猛烈な勢いで増え続け、生存競争というにはいささか大げさな潰しあいを何度も起こして、それでも遂に箱庭を埋め尽くしました。
 他の生物は、ヒトのいない僅かな場所やヒトの間を縫うように暮らしています。神様はここに来て、ヒトは失敗だったかもしれないと
思うようになりました。ですがトカゲの時の様な事はもう出来ません。箱庭がかなり傷んでいたからです。半分は神様のせいです。
 もう半分はヒトが地面の中から掘り出した、神様も創った覚えのない黒い水や、ヒトがいつの間にか創れる様になっていた薬品と言うものの
せいでした。
 しかもヒトは段々と神様を信じなくなっていました。箱庭の中とは言え神様にとっては面白くありません。そしてそれは同時にヒトから超えて
はならない恐れの境も越えさしてしまいました。
 ある日箱庭の一部が爆発しました、思わず神様も驚く大爆発です。後には何も残りませんでした。そしてその一帯に猛烈な毒を
撒き散らしました。神様の力を以ってしても完全に無くすには酷く時間がかかりました。しかもヒトはその爆発を何度も起こしたのです。
 ある時は海の真ん中で、ある時はわざと同じ人間が直ぐ近くで暮らしているところで。そして毒の威力を見るのでした。
 神様はヒトに絶望しました。ヒトは毒をばら撒いても平気な顔をしています。もう箱庭を潰してしまおうと考えました。
314箱庭の話(2/2) ◆dT4VPNA4o6 :2007/09/02(日) 23:52:43.64 ID:f7qeogrk0
 ですがその一方で黒い水を使わなくても生活する方法や、大爆発を毒をばら撒かずに使うものが出てきました。それは本当に僅かで、
良く注意してみないと見逃してしまいそうなほどでした。神様はそれを見て暫らく考えました。
 神様は箱庭を潰す事だけは止めました。ですがもう観察するのも止めました。光と闇の仕掛けだけを残して神様はどこかに去っていきました。
 後に残された箱庭からは、ヒトが押し出されてか、飛び出してきたりしましたが基本的には箱庭の中で暮らしています。ですが箱庭はもう
あちこちに酷い傷が出来ています。最近ヒトはこの傷に気づきましたが、傷口が開くのを遅らせるのが精一杯です。
 やがてヒトは再び毒を撒き散らすようになりました。同じ頃、ヒトは箱庭の外に飛び出してそこで暮らすようになりました。つまり神様の
部屋です。
 遂に箱庭は毒まみれになりました。残っているのは一部のヒトと僅かなほかの生物です。箱庭の外に出たヒトはフラと様子を見に来た神様に
皆、掃除されました。
 神様はこの様を見て一つため息をつくとまた去っていきました。箱庭を捨てる事もしなければ、治療しようともしませんでした。
 それでもヒトを含むあらゆる生物は箱庭の中で生き続けるのでした。


 《おしまい》
315 ◆dT4VPNA4o6 :2007/09/02(日) 23:53:12.63 ID:f7qeogrk0
終わりです、なんと言う中途半端
316以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 23:53:25.81 ID:3+0jJvyZ0
お疲れ様でした。
◆M0e2269Ahs氏、どうぞ。

【順番】
◆bsoaZfzTPo
◆InwGZIAUcs
◆QIrxf/4SJM
◆dx10HbTEQg
ID:hLJ13/yWO 
◆VXDElOORQI  
−−−ここまでです−−−
317運命 1/5 ◆M0e2269Ahs :2007/09/02(日) 23:54:53.71 ID:8Qhie5+C0
一体何故、俺はこうなってしまったのだろう。
 何度問いかけたかわからない思いを、また心の中で呟いた。辺りの闇に溶け込んだように暗い心から、答えなど返ってくるはずなかった。ただ、そうなったから。としか言いようがない、嘆かわしい運命。
俺が、俺を認識し始めた頃から、もはや逃げることも抜け出すこともできなくなっていた。
 一体何故――。
 がんじがらめの環境。俺にできることは、ただひたすら孤独に耐え、待つことだけ。
 何を待っている――。
 この身が果てて、生まれ変われるその日を。生まれ変われるその日を、ただひたすら待っている。今度、生まれてくるときは、もっと幸せな環境に。多くは望まない。ここではないどこかで今の俺ではない俺に生まれ変わってくれればいい。
 ああ、生きていながらにして来世の幸せを願うことしかできないなんて。嘆かわしいどころか、虚しくなってくる。
 何もできない自分が、あれこれと考えたところで、どうにもならない。どうにもならないのなら、何も考えないでいる方がいい。そうだ。これも何度も考えた。それなのに、俺は女々しくも自分の運命がどんなに不幸で悲惨なのか嘆き繰り返しているのだ。
 くだらない。本当にくだらない。
 そのとき、何か音が聞こえた気がした。それと同時に目の前に淡い光が浮かんだ。
 次の瞬間に、ピピッと音が聞こえたと思ったときには、俺は体が落下していくような感覚に見舞われていた。
 何が起こった?
 ああ、そうだ。これは……これは、俺が死ぬときが来たことを知らせる合図なのだ。
 ついに……ついに始まるのだ。
318以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/02(日) 23:55:08.01 ID:hLJ13/yWO
あー、すいませんが、やっぱ止めときます。迷惑かけて申し訳ありませんでした
なんだよこれ……もうダメぽ……
319運命 2/5 ◆M0e2269Ahs :2007/09/02(日) 23:58:27.48 ID:8Qhie5+C0
目覚まし時計を止めるべく伸ばされた手は、逸れることなく正確にその頂を捉えた。
ベッドの中から転がり落ちるように出てきた男の顔つきは、つい先ほどまで夢の中を彷徨っていたのだとは思えないほど精悍としていた。
それもそのはず。男は、ベッドにこそ入ってはいたものの眠ってなどいなかった。否、眠りにつく余裕などなかったのだ。
しかし、不眠不休で活動することができる機械とは違う人間には、少なからずの休息は不可欠である。
そのため、男はベッドに入った。これからのことを考えると、体を休めておいた方がいい。それもわかっていた。
だが結果として、もしものためにセットしておいた目覚まし時計は、ものの二秒も鳴くことはなかった。休息の効果のほども定かではない。
そして、それは男にとってどちらでもいいことだった。今、男の頭の中にあるのは、ただ一つ。任務の遂行と、その達成だけだった。
 男が遂行する任務――それは至ってシンプルだった。
 地下鉄のロッカーの中から、ブツを入手。それを、そのまま終点の駅のロッカーに運ぶ。そして、そのロッカーの中のブツと交換し、また最初の駅のロッカーに戻す。
それだけのことだ。護衛する対象もいなければ、襲撃に遭う可能性も極めて低い。
 相手が人間なら、起こり得る可能性は飛躍的にあがる。しかし、今回男が相手をするのは、逃げもしなければ襲いもしないロッカーだ。
移動手段も確保されていて、路線図と時刻表で確認した結果、往復にかかる時間は、およそ二十五分。行動時間を含めても三十分ほどだろうか。
なんてことのない、子供のお使いのような任務なのだ。
 ならば何故男は、ものの三十分で済むような任務に睡眠を妨げられるほど緊張しているのか。
 これも、簡単なことだった。
 端的に言うと、最初に男が手にするブツは札束だった。そして、それと交換に男が手にするブツは、あろうことか爆弾だったのだ。その両方が、何の変哲もない小さな箱に収められている。札束はもちろん、爆弾もだ。
男が、依頼主についての情報を得る権利はない。それが、男の所属する組織――いわゆる何でも屋の特色でもある。これまでにも数々の危険を冒し、成功してきた実績はある。
だが、爆弾を扱ったことは一度もなかった。男にとって、誰が麻薬の被害に遭おうが銃で撃たれて殺されようが、そんなことはどうでもよかった。それは自分の蚊帳の外での話だからだ。しかし、爆弾となると話は変わってくる。
 もし、何らかの事故に巻き込まれ爆弾が爆発するようなことがあれば、爆弾の一番近くにいる男は確実に死ぬだろう。
また、依頼主が何の目的で爆弾を入手したがっているのかはわからないが、地下鉄を爆破するテロ活動が狙いの可能性もないとはいえない。
そのような不安が、男の心臓を大きく揺さぶるのだった。銃や麻薬が、ひとりでに動き出して命を奪うことはない。
しかし、爆弾ならばある。時限爆弾でも、遠隔操作でも方法はいくらでもある。ましてや、男が一番危惧しているテロ活動が依頼主の目的ならば、これほど簡単なテロ活動はない。
 ただ、どれだけ男が不安に思おうと、どれだけ男が危惧しようと、変わらないことがあった。男には、任務を遂行し達成する以外の選択肢はないということ。組織に所属する一介の構成員でしかない男に、はじめから拒否権などないということだ。
320Dr.Smerjakov:2007/09/02(日) 23:59:34.45 ID:9KaeQ5qE0
【ネット依存症、2ch依存症について】
 われわれの研究室では、ここロシアにおいて最近問題になっているこの問題について、政府の補助のもとで
研究と理解を進めています。さらに日本において調査した結果、特定の掲示板サイトにおいてこの問題が
大きく取り上げられるべき状態にあることを、われわれは知りました。この書き込みの目的は、日本の
患者の方々の任意による調査、治療であります。

 患者の皆様!ラッキーです!私は、モスクワ市立大学のスメルジャコフ教授です。みなさん、私の治療に
参加してみませんか?この方法を、私の大学の学生の患者200人に試したところ、1ヶ月で150人が依存症に
打ち勝つことができたのですよ!さぁ、まずはこれをしっかり頭に叩き込んでください。
●これは、病気である
●やめられないのは、体が病気だからである
●だから、特別な治療が必要である
さぁ、詳しいことはメールで!日本のNGOの方が対応します。では!!
                                    Dr.Smerjakov
321 ◆QIrxf/4SJM :2007/09/03(月) 00:00:19.77 ID:A53vrhDk0
我が家よ、私は帰ってきた
お騒がせしました。
322以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:00:24.71 ID:ycgRlJD20
>>320
お前先週投票の時に八つ当たりしたヤツだろ
323以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:02:59.84 ID:OiRjszPD0
>>322
kwsk
324以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:03:10.79 ID:ayaM7WJQ0
a
325運命 3/5 ◆M0e2269Ahs :2007/09/03(月) 00:04:13.69 ID:LuZk//en0
あれこれと考えすぎてしまうところは、何でも屋を請け負う組織に所属する構成員としては、不向きな性格とも言えることだろう。結局は、やるしかないのだ。それが、どれほど不気味で危険を伴うとしても、男はやるしかないのだ。
 こんなとき、男が決まって口ずさむ言葉があった。
「これが運命だ」
 何でも屋という、裏社会でしか存在意義をなしえない組織に所属したこと。所属するしか道がなかったこと。
 これは男自身が歩んできた人生に拠るところが大きい。それも自らが好きで選んできた道でもある。
表社会に馴染めなかった自分の不甲斐なさを覆い隠すように膨れ上がった裏社会でのプライド。
それを今更捨てることなどできるわけがない。男は、そう考えていたのだ。裏社会でしか生きられない自分には、あって当然の運命なのだ、と。
 ベッドから起き、スーツに身を包んだ男は、ベッドに座り目覚まし時計の秒針を見つめながら煙草を燻らせていた。
 灰皿には、既に多くの煙草が腰を折り、灰にまみれている。男が任務を遂行する駅の、すぐ近くに建てられたビジネスホテル。今日の朝にチェックインをしたときにロビーで煙草を買った。
それから一時間が経過した。その短時間の間に、すでに灰皿には煙草がスクラップ工場の如く山積みされていた。
普段も煙草を吸うには吸うが、今日に限ってはとまらなかった。それは男の胸中の現れでもあった。
 目覚まし時計の分針が、午前十一時を指した。任務の遂行に指定された時間は、午前十一時から午後一時。
充分な時間があった。フィルター付近まで火が回り火種が絨毯の上に落ちた。
男は、それを見つめていた。火種の形に沿うように黒い縁取りが表れてくる。
 男は、思い出したようにスリッパを履いた足で火種を踏み潰すと、そのまま立ち上がった。
一般人を装うために用意したアタッシュケースを片手に、男は部屋を後にした。
 ビジネスホテルから、地下鉄までは徒歩三分。男は、前のみを見つめながら颯爽と歩みを進めた。
ちょうど昼の時間だった。駅構内は、食事処を求めてか沢山の人間が行き交っている。事前に購入しておいた共通カードを通し、改札を抜けた。
人が多いにも関わらず、男の颯爽とした歩みは、駅構内でも変わらなかった。
どこでも見かけることができる紺のスーツを着込んではいるが、一九〇はあろうかという上背に、見るからに逞しい体格は隠しようがなかった。
そして、何よりも他を威圧する眼光。男には、その意志はまったくないのだが、すれ違う者すべての視線を釘付けにし、萎縮させた。
 最初の目的地であるロッカーに辿り着いた。アタッシュケースを左手に持ち替え、スーツの右ポケットから鍵を取り出す。その間さりげなく周囲に目を配った。
こちらに注目している者はいない。男はそう判断した。鍵穴にキーを差し込み、ロッカーを開いた。中には紙袋が入っていた。ロッカーに手を入れながら中身を確認した。
長方形の小さな箱が入っている。ちょうど、高級チョコレートが入っている箱ほどの大きさだ。それ以上の中身の確認はしない。
これは依頼主に言われなくても守るべき義務である。中身がある、ない、どちらの場合でも触らないに越したことはないからだ。
 紙袋をアタッシュケースとまとめて持ち、ロッカーを閉じた。また横目で周囲の様子を窺うと、男はきびきびとした足取りで歩き始めた。
326運命 3/5 ◆M0e2269Ahs :2007/09/03(月) 00:06:46.83 ID:LuZk//en0
 程なくしてホームに到着した地下鉄に、男は他の客となだれ込むように乗った。その原因になったのは、男が強引に他の客を押し込んだからなのだが、
男はまったくそれに気づいていなかった。ドアの前に位置取り、男は仁王立ちをするが如く立ち尽くしていた。今の段階では危険はない。問題は札束と爆弾を交換してからだ。
といったことが男の頭の中には浮かんでいた。地下鉄が走り出してからは、周囲の乗客の様子を探ることに集中しようとした。が、やはり気になるのは爆弾を手にしてからのことのようで、
あれこれと考える悪い癖が出てしまっていた。鼓動が早まる。煙草を吸って落ち着きたいと男は思った。
 終点に到着するまでの間、男は周囲の乗客の様子を探ることも忘れ、爆弾のこと、そして落ち着くことを考えていた。変に周囲を意識して挙動不審になってしまうと、ただでさえ目立つ男がさらに目立つ。
もし何かがあったときに怪しい男としての印象を持たれるのはまずい。そういう意味では、男が周囲の乗客の様子を探れなかったことは正しいことだったかもしれない。
 ドアが開くと同時に男は真っ先に降りた。先ほどの駅よりは人が少ない。おかしな行動を取ると、それだけ目立つ。男は心持ゆっくりと歩き出した。やがてロッカーが見えてくる。
周囲の様子は窺うまでもなかった。それほど人は少ない。男は、ためらいもせずにスーツの左ポケットから鍵を取り出し、鍵穴に差し込んだ。先ほどと同じく、中には紙袋が入っていた。
その中に爆弾が入っていると思えば、自然と男の手つきは慎重になった。ゆっくりと紙袋を取り出し、札束の入った紙袋を中に入れる。ロッカーを閉めて、紙袋の中を覗いた。
指輪ケースを二周りほど大きくした具合の正方形の箱が見えた。男の鼓動は、またも高ぶった。
 すぐさま踵を返し、ホームに戻った。一刻も早く任務を終わらせたい。そう男が思うのは当然のことだった。男が焦っても、時間が早く進むわけではない。
中々到着しない地下鉄に痺れを切らしながらも、男はじっと痛みに堪えるように地下鉄を待った。数分後、ようやく到着した地下鉄に男は平静を装いながらも我先にと乗り込んだ。自分の鼻息が荒くなっていることには気がつかなかった。
先ほどと同じくドアの前に立った。まさかとは思いこそすれ、爆弾が爆発するかもしれないという不安は速度を上げる地下鉄に比例して膨れ上がっていった。
 しかし地下鉄はきっちりと各駅停車をこなしていく。爆弾を手にしている男にとって、これほどもどかしいことはない。だが、その間が男を少しだけ冷静にさせた。周囲の目を気にする余裕ができたのだ。
肩に入っていた力をほぐすように上下させた。深く深呼吸もした。さりげなく周囲の様子を探る。男を気にしているような乗客はいない。怪しげな人物も視界には入らなかった。
 それは次の駅でも、その次の駅でも同じだった。乗り降りする乗客はいても、こちらを気にしている乗客も怪しげな人物もいなかった。男は安堵していた。あと一駅。あと一駅待ち、ロッカーにこれを戻せば任務が終わる。
男は自分に言い聞かせるように、心の中で何度も繰り返した。
「あぁ〜! うさぎさんがいるぅ〜!」
 平穏になりつつあった男の鼓動が、唐突に聞こえてきた声に妨げられた。男のすぐ足元に、どこから現れたのか四、五歳ほどの女の子が立っていた。あろうことか、爆弾が入っている紙袋を触りながら。
「触るんじゃねぇ!」
 男は、女の子の手を振り払いながら声を張り上げていた。それは、ほぼ無意識のうちの行動だった。我に返ったとき、男はしまったと思った。
 案の定、女の子は大声をあげて泣いてしまった。女の子の後を追ってきたのか、母親らしき女性が隣の車両から現れ、泣き叫ぶ女の子を抱きしめた。
327以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:07:11.31 ID:EXS48em+0
>>313
これじゃ小学生の落書きのほうがマシやな。アホか、と。
どうしてここで公表するのか、と。
不特定多数が見ているのだぞ、と。
あのなぁ、成長しろよ。啓蒙が必要、に賛同。

ヒト・人類・人間などの言葉の使い方を調べて、振り分けるといい。
328運命 5/5 ◆M0e2269Ahs :2007/09/03(月) 00:09:18.02 ID:LuZk//en0
周囲の乗客の視線と女の子の泣き叫ぶ声、それをなだめる母親らしき女性の優そうな声を、男は無視してドアの前に突っ立っていた。
周囲の乗客にとまどう顔を晒しながら、泣き叫ぶ女の子とその母親らしき女性に謝罪をするのは、ためらわれたからだ。
 申し訳ないと心の中では呟いた。だが、男にはそれよりも優先すべきことがあった。地下鉄は、もうすぐ駅に着く。時間を掛けている余裕はないのだ。
もう、この仕事は辞めようか。男の心の中に浮かんできた思い。しかし、それはすぐに否定した。今更、選ぶ道などないのだ。
「これも運命だ」
 誰にも聞こえないような小さな声で、男が呟いた。まもなく、ドアが開いた。
 男は来たときと同じように颯爽と歩みを進め、ロッカーへと向かった。途中、小銭入れから百円玉を取り出した。ロッカーにつくと右上の空いていたロッカーにすぐさま紙袋を入れた。
そのとき、紙袋のロゴが男の目に入った。うさぎの顔のシルエットだった。
 紙袋の片隅にあったので男は今まで気づかなかった。あの女の子のことを思い出した。男は、ひとつ大きなため息をついた。ロッカーを閉めて百円玉を入れると、男は鍵を抜き取った。
そのまますぐに、改札へと向かった。
 無事、改札を抜けた男は、近くのコンビニのベンチに腰を下ろしていた。任務を達成したというのに、その顔はどこか晴れない。ベンチの隅に置いていたアタッシュケースから、煙草を取り出した。最後の一本だった。
火をつけて、大きく吸い込む。心臓の鼓動は、まだ落ち着くには至らなかった。男はぼんやりと街行く人たちを眺めていた。
 ちょうどそのとき、駅の方から女の子と女性が歩いてくるのが目に入った。男は、思わず立ち上がっていた。あの女の子だったのだ。女の子は泣き止んでいるようだったが、
どことなく浮かない表情をしているように見えた。男は自分が信じられなかった。裏社会で生きていたはずの自分が女の子に謝りたいと思っていること。
 そして、おそらくまだ、自分は自分の人生を諦めたくないと思っていることに。
 男は、煙草を捨てて足で消した。空になった煙草の箱をゴミ箱に投げ捨てると、アタッシュケースを抱え女の子の方に駆け出して行った。
                            ◇
 たった今、俺の短い人生は終わったも同然となった。
 あの音と共に光の中へと叩き落された俺は、一人の男の手に渡った。
 そして無残にも中身を奪われ、俺が俺である意義をも奪われていった。それも恐ろしいほどの早さで。
 最後には、その男にも捨てられて、今俺はコンビニ弁当の箱と共に互いの人生の儚さ、運命の惨めさについて語り合っている。
 先ほど、今度生まれ変わるときは、俺ではない俺になれればいいと言っていたが、あれは訂正する。
 今度生まれ変わるときには、あの男のような人間を苦しめるような存在に生まれ変わりたい。
 そして、ほんの数時間でお役御免となってしまう煙草の箱などには、二度と生まれたくない。
                                                  おわり
329以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:10:11.33 ID:J/f4Mdyc0
      _ ∩.,,';.,,';   >>318
   ⊂/  ノ )       分かりました。
   /   /ノV       もし気が向きましたら、時間外にでも投下して下さいね
   し'⌒∪    

お疲れ様でした。
◆bsoaZfzTPo氏、どうぞ。

【順番】
◆InwGZIAUcs
◆QIrxf/4SJM
◆dx10HbTEQg
◆VXDElOORQI  
−−−ここまでです−−−

ところで、医師、博士はdoctor ですが教授はprofessor ですよね(´・ω・`)
330ロッカーの中に眠るもの1/5 ◆bsoaZfzTPo :2007/09/03(月) 00:10:17.56 ID:YxOHKanX0
 夏休み中全く活用されていなかった我らが文芸部室を、まず大掃除しようじゃないか、とい
うメールを回してきたのは、坂本部長だった。
 全く気乗りはしなかったけれど、教室の掃除と違って、僕がしなくても来週になれば他の当
番がしてくれるというものではない。始業式と短縮授業であっさり放課となった後、友人から
の遊びの誘いを断って、僕は渋々部室の引き戸を開けた。
 部室の中を見た瞬間にしまった、と思った。部室の中には坂本部長と村田さんの二人し
かいない。そう、他の当番はいなくても、他の部員に任せるという選択肢はあったのだ。
 馬鹿正直に部室に顔を出してしまった自分を呪いながら、このまま戸を閉めて回れ右すれ
ば、無かったことにならないだろうかと、益体も無いことを考えた。
 本棚から冊子を抜いていた村田さんと目があった。会釈をされたので、乾いた笑いを返
す。目をそらされた。まだ逃げられるかな、と思ったところで、坂本部長の声が僕の名を呼ん
だ。
「お、佐野ちゃん。サボらずに良く来たね。貴重な男手、歓迎するよ」
「いや、男手が欲しいなら彼氏さんにでも手伝わせれば良かったんじゃないですか」
「あいつは帰っちゃったよ。手伝えって言ったらきっぱり嫌だ、と宣言した。あそこまで行くと
逆に爽やかだね」
 爽やかかどうかは先輩の欲目が多分に含まれているだろうが、僕がサボるという線は完
全にアウトである。適当な嘘をついてまで逃げるというのは胸が痛むし、何より大量の部誌
が詰められた段ボール箱は、箱の底が抜けるほどに重いのだ。

 坂本部長が棚だのロッカーだのを片端から開けて、いらないと判断した物を片端からゴミ
箱に捨てていく。坂本部長に言わせると、掃除の極意は「いらない物を思い切って捨てるこ
と」なのだそうだ。
331ロッカーの中に眠るもの2/5 ◆bsoaZfzTPo :2007/09/03(月) 00:10:40.37 ID:YxOHKanX0
 そのおかげで「高いところから低いところへ」を持論としていた村田さんや「丸くするな、四
角くしろ」をモットーとしていた僕なんかは、坂本部長に言われるままに部室のあっちからこ
っちへ、こっちからそっちへ荷物を動かすために走り回ることとなった。
 何しろ、坂本部長が一つ棚を整理する度にどこからともなく細かいゴミが出てくるのだ。こ
の状況でぞうきんがけや掃き掃除をしたところで、全く意味がない。
 しかし、作業が進むごとに着々と棚が綺麗になっていくのは流石だ。この調子でいけば、
最終的には何も入っていない棚が二つほど出来上がるかも知れない。
「いや、部長って何気に凄かったんだね」
 作業の合間に、村田さんに声をかけてみた。
「先輩、ノリは軽いけど頭良いですよ。作品見てても分かるじゃないですか」
 村田さんの返答はそっけないが、なるほど。確かに坂本部長は本格ミステリーばかり書い
ている。大抵の場合僕は、探偵役が推理を開陳するまで、全く真実に辿りつくことができな
い。そして最後に現れた事件そのものの緻密さに、唸らされるのだ。
 しかし、そうすると坂本部長は、いかにして人を殺すか、それを隠匿するかを、今このとき
も考えているかもしれないということか。
「佐野ちゃん、手が止まってるよ。きりきり働く働く」
 ……ちょっと、怖いかも知れない。真面目に体を動かして、馬鹿なことは忘れよう。

 部室の整理は順調に進んでいったけれど、坂本部長が金山とステッカーの貼られたロッ
カーに手をかけたところで、流石に口を挟ませてもらった。
「ちょっと待った」
「おっと、ここでちょっと待ったコールだ」
 いや、そうじゃなくて。
「部長、そこから先は部員の私物ロッカーです。個人に任せた方が良いと思いますけど」
 村田さんも無言ながらこくこくと頷いて、僕の意に賛同してくれている。
「馬鹿たれー。私物ロッカーなんて一番いらない物が詰まってるところよ? だいたい、鍵も
かかんない場所に大事なものなんて入れないでしょう」
 一理はある、のだろうか。それでも、本人のいない場所でプライベートなロッカーを開けると
いうのは、後で怒られそうだ。
332ロッカーの中に眠るもの3/5 ◆bsoaZfzTPo :2007/09/03(月) 00:11:02.16 ID:YxOHKanX0
「罪悪感あるっていうなら、私一人でやるから、村田ちゃんと佐野ちゃんは自分のロッカー整
理してて良いよ。文句が出たら、いない人間が悪い、って言い張るつもりだし」
 見ていて止めなかったらそれはそれで僕たちの風当たりは強そうなのだが……。
「いえっ、手伝わせてもらいます。わたしと佐野くんは、あとでやりますので」
 村田さん、暴走。意見を翻して個人ロッカー整理派へ。しかも何故か僕の行動まで決定さ
れている。
 まあ、良いけど。実際、他の部員のロッカーを覗けるというのは、中々に楽しそうだ。

 坂本部長の言は半分正しかった。必要な物は特に無かったけれど、いらない物も特に出
て来なかった。なんというか、完全に私物ばかりだ。
 プロローグばかりで埋め尽くされた大学ノートだとか、解読不能なメモの走り書きなんての
はまだ文芸部に関係あるから良い方で、教科書がごっそりと置き勉されているのとか、少女
漫画が四十冊ばかり積み上がっているロッカーもあった。
 本人の名誉の為に個人名は伏せさせてもらうけれど、普段書いている作品とは似ても似
つかないポエムに三人で爆笑したのは、墓まで持って行かなければならない秘密だろう。
 その点、僕なんかはロッカーの中にそこまでおかしな物は入れていなかったはずだ。お定
まりのネタノートと、去年発行した部誌のバックナンバー、あとは暇な時に読もうと思って置
いてある、新古書店で百円で買ったペーパーバックが何冊か。確かそれくらいのはずだ。
 佐野、村田と僕たちのロッカーを飛ばして、一番端。坂本とステッカーの貼ってあるロッ
カーの前で、坂本部長の動きがぴたりと止まった。
「部長のところですね。それで最後ですし、それぞれ自分のところをやりますか?」
 たとえ坂本部長でも、ロッカーの中からさっきのようなポエムが出てくるなら、僕たちに見ら
れたくはあるまい。というか、大型のナイフとか出てきたりするのを僕が見たくない。
「先輩、ロッカーは後回しにして、先に掃除を済ませてしまいませんか? 大きいものはあら
かた片付きましたし」
 村田さんらしくもない発言だ。ロッカーを片付けたら、またどこからともなくゴミが出てくるの
はさっきまでの作業で十分分かっているはずなのに。
333ロッカーの中に眠るもの4/5 ◆bsoaZfzTPo :2007/09/03(月) 00:11:24.71 ID:YxOHKanX0
 考えてみると、村田さんは先ほどから自分のロッカーにこだわっている言動ばかりな気が
する。ポエムが出てくるのはむしろ村田さんのロッカーからかもしれない。
 村田さんは恋愛ものばかり書いていたはずだから、あながちおかしなことではない。そう、
初めて村田さんの文章を読んだときは、普段の性格と一致しないベタベタな甘さに驚いたも
のだ。
 しかし、村田さんの書いた詞なら、それなりに読めるものである気もする。文章のリズム、
という一点で言うなら、三年の金山さんと張るほどにうまい、と僕は思っている。
「あのさ」
 動きを止めたままだった先輩の声がした。普段よりも心なしか低く、重い声だ。
「突然なんだけど、私、夏休み前にお弁当箱無くしたんだよね」
「ストップ、それ以上言わないでください」
「私、丁度二日目で食欲なくてさあ、半分ほど残した記憶があるんだけど」
「どこから突っ込んで良いのか分かりませんけどとりあえず口を閉じてください、部長」
 部室に嫌な沈黙が降りる。まだまだ元気なアブラゼミの鳴き声が、窓から入ってくる。
「……開けなきゃ駄目かなあ。駄目だよね。三月に開けたらもっと凄いことになるもんね」
「そうですね。そのまま開かずのロッカーにして学校七不思議を一つ増やす事態は回避した
いところです」
 坂本部長が、半笑いの表情で、村田さんを見た。
「村田ちゃん、開けてくれない?」
「や、嫌ですよ」
 珍しく村田さんの声がうわずっている。そりゃ、嫌だよなあ。
「佐野ちゃん、男らしいところ見せてよ」
「さて、僕は自分のロッカーを整理しますので。自分のことは自分でしなさいって、昔から厳
しく躾けられたんですよね」
 わざとらしく回避。男だって逃げて良いときはある。
「そうだよね、自分で蒔いた種だもんね。自分でやらなきゃ駄目だよね。ようし、開けるぞー」
334ロッカーの中に眠るもの5/5 ◆bsoaZfzTPo :2007/09/03(月) 00:11:46.73 ID:YxOHKanX0
 先輩が一人気合いをいれている。僕は大型のナイフ以上に見たくないので、言葉通り、ロ
ッカーの整理をすることにした。
「待って、開けないで」
 村田さんの悲鳴じみた声がする。同時に、僕のと坂本部長のと、二つのロッカーの開く音
ががちゃりと重なった。
 ばたん。
 ロッカーを閉める音も、二つ同時に重なった。
 見間違いで無ければ、僕のロッカーの中に、入れた覚えの無い便せんが入っていた。しか
も封のところにハートマークのシールが貼ってある奴。
 まさかと思って、振り返る。村田さんの顔が、真っ赤だった。
 ロッカーを見て、もう一度村田さんを見る。こくりと頷かれた。僕はちょっと待ってと手でゼス
チャーをして、とりあえず答えを保留にした。
「ええっと、部長。やっぱり掃き掃除とか先にやっちゃいましょうか」
 いつもの僕なら絶対に口にしない、その場しのぎな台詞だけれど、ここでないどこかを見つ
めている坂本部長は、気付かない。
「そうだよねえ、ロッカーは後で良いよね。ていうか、もう十年くらい開けたくない」
 僕は部室の隅にある掃除用具入れを開けて、ほうきを取り出しながら、どうすれば坂本部
長を先に帰すことが出来るかを考え始めていた。

        <了>
335Dr.Smerjakov:2007/09/03(月) 00:12:18.07 ID:EXS48em+0
【ネット依存症、2ch依存症について】
 われわれの研究室では、ここロシアにおいて最近問題になっているこの問題について、政府の補助のもとで
研究と理解を進めています。さらに日本において調査した結果、特定の掲示板サイトにおいてこの問題が
大きく取り上げられるべき状態にあることを、われわれは知りました。この書き込みの目的は、日本の
患者の方々の任意による調査、治療であります。

 患者の皆様!ラッキーです!私は、モスクワ市立大学のスメルジャコフ教授です。みなさん、私の治療に
参加してみませんか?この方法を、私の大学の学生の患者200人に試したところ、1ヶ月で150人が依存症に
打ち勝つことができたのですよ!さぁ、まずはこれをしっかり頭に叩き込んでください。
●これは、病気である
●やめられないのは、体が病気だからである
●だから、特別な治療が必要である
さぁ、詳しいことはメールで!日本のNGOの方が対応します。では!!
                                    Dr.Smerjakov
336以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:12:43.11 ID:J/f4Mdyc0
誘導から6秒で投下開始とは何という速度……
お疲れ様でした。
◆InwGZIAUcs氏、どうぞ。

【順番】
◆QIrxf/4SJM
◆dx10HbTEQg
◆VXDElOORQI  
−−−ここまでです−−−
337唯我独尊箱入り娘と目安箱1/5 ◆InwGZIAUcs :2007/09/03(月) 00:12:49.48 ID:sH5V76Tc0
 窓からそよぐ春風が満開に咲き誇る桜の匂いをそっと運んだ。
 そんな穏やかな風に気を紛らわす事のできる窓際の席が良かったと思うけど、こればっかりは仕方ない。
 どことなくソワソワとした教室の中殆どの生徒は割り当てられた席に座っている。例に漏れず俺もその一人で、
誰と話すでもなく席に座り一人緊張をしていた。その緊張のせいでいつの間にかしかめっ面になっていた事に気づけた
のは、隣の女の子に奇異な目で見られていたからに他ならず、俺はちょっとずつ耳が熱くなるのを感じた。
 そんな時、教室の黒板の上に取り付けられた四角いスピーカーから、無機質な鐘の音が鳴り響く。
 そう、今日は高等学校の入学式。ここからまた新たな環境での生活が始まるのだ。

「――というわけで、明日は身体測定のためのTシャツを着てくるように。忘れるなよ? 忘れた奴は俺の
汗かいて教員ロッカーに忘れてあったTシャツを着せちゃうからな? うん、じゃあ終わりにしようか」
 その言葉を締めにすると、担任の先生は書類を片手に教室をでていった。
 うん、冗談を交えながら早めに拘束時間を切り上げるいい先生じゃないか。
 皆もそう思ったのか、女子達は初対面とは思えないほど親しく先生の品評を始めている。
 個人的にその適応力が羨ましいけれど、今日は大人しく帰宅することにしよう。が、席を立とうとしたその時である。
「……」先ほど隣の席で俺を奇異な目で見ていた女の子が俺の席の横に無言で立ちはだかった。
「あの、何か?」「あんた……結構かわいい顔してる」
 いきなり何を言い出すんだこの子は。というかあなたも十分愛らしい顔をしてると思います。
 俺に多少余裕があったのはここまでだったと思う。
「うん、決めた……あんたは今日から私の彼氏! そういうことでよろしく」
 教室の空気が一気に十度は下がっただろう。外で満開のはずの桜が一気に花を散らしたに違いない。
「は? 何を――」
 一体俺の身に何が起こっている?
 彼女の笑顔は小悪魔のように妖しげな魅力を携えていて、俺は掴まれたその手を振り解けない。
 周りで静観する生徒達を無視して彼女は俺を引っ張り進んでいった。
 教室を去る間際、珍獣を見るような目で全員が俺を見ていたこのシーンは恐らく一生忘れられないだろう……。

 春の日差しも穏やかで時々吹くまだ少しヒンヤリとした心地よい風が住宅街の隙間を通り過ぎていく。
 教室を飛び出した俺達は今、一緒に下校をするカップルという位置づけで歩いてる……らしい。
 平然と隣で歩く彼女の名前は「岬アヤハ」という。正直なところ、見てくれはとても可愛い。
 背は日本男性の平均より若干高い俺の肩程で、高一の女子としては高くも低くもない。しかし、腰まで届きそうな長い
338唯我独尊箱入り娘と目安箱2/5 ◆InwGZIAUcs :2007/09/03(月) 00:13:09.97 ID:sH5V76Tc0
髪の毛にはその手入れが行き届いているようで、校則違反にならない程度に染められた栗色の直毛がとても美しかったり
する。またその整った顔立ちはどこか幼さを携えており、先ほどの小悪魔っぽい雰囲気の発生源に――ってとにかく!
その美少女っぷりを文字で言い表そうとすれば原稿用紙が一枚埋まってしまうことは間違いない。
「さっきから……何? 私の顔、何かついてる?」
 俺の視線に不快を感じたのか、岬アヤハは上目になって眉をひそませる。
「いや別に……っていうかさ、岬さんは何であんな事を学校のしかも教室のど真ん中で言ったの?」
「ん? 何か問題でもあった?」
 問題だらけだと思うんだ。俺は明日からどんな顔をして学校に登校すればいい?
「私があの時、彼氏が欲しいと思ったから」
 岬アヤハは平然と言ってのけた。彼女とは今日しかもつい先程出会っただけの間柄であるのに、
本気で言っているように聞こえるのは何故だろう。
「だってほら、せっかくの高校生活に彼氏一人もいないんじゃツマラナイと思ったのよ」
「彼氏はそうやって決めるものじゃないでしょうが……第一俺の気持ちだって」
「何? 私に不満でもあるの?」
 ありません。というか俺は……。
「いや、そういう問題でなくてさ。お互い知りもしないのに……」
「いいじゃないとりあえず付き合ってみれば! 男なら女に恥をかかせるな!」  
 そう叫んで彼女は立ち止まった。ついでに俺の思考も止まってしまった。
「じゃあ、私の家ここだから」
 そこは巨大な土地と屋敷を囲った塀に設けられた大きな門の前。他に民家らしいものは見当たらない。
 俺は不思議そうな顔をしていのだろう、彼女はその疑問をあっさり解消してくれた。
「ここが私の家なの」
 「ええええええええ!」と、今度は俺の叫び声が轟く番だった。
「五月蝿い。いちいち騒ぎすぎよ……ええと、名前まだ聞いてなかった」
「え、あ、大季(だいき)、烏目康(うめやす)大季」
「そう、じゃあ大季。明日八時十五分に迎えに着てね? 待ってるから」
 そう言って岬アヤハは門の向こう側へと入っていってしまった。……本気、なのか?

「おーい! めやすー」
 放課後、クラスメイトの呼ぶ声が聞こえた。大体察しは着くけど一応返事を返しておく。
339以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:13:29.55 ID:EXS48em+0
小説 -
340唯我独尊箱入り娘と目安箱3/5 ◆InwGZIAUcs :2007/09/03(月) 00:13:30.79 ID:sH5V76Tc0
「いやーそれがさ、お前の彼女さんの事なんだけど……」
 また何かやらかしたのか? 今度は何だ? 傲慢な態度でまた女子と喧嘩でもしたのか?
いや女子ならまだいい、今度は教師と下らないことを言い争っているのではないか? と俺は頭を抱えてみせる。
「お前も大変だな。んとな、岬さん今日は掃除当番なんだけどさ……その、サボってるみたいでさ」
 なんだそんな事か……お安い御用だぜ。
「わかった……ちょっと行ってくる」
「スマン! 頼んだ」
 そう言って両手を合わせる友人に、俺は力のない笑みで返した。

 あの悪夢のような入学式から早一ヶ月が経とうとしていた。
 今年は天候に恵まれ長い間楽しむ事のできた桜だが、枝先に混じりだした緑が春の終わりを告げている。
 さて、俺はといえばすっかりクラスに溶け込むことができた。人見知りをしてしまう俺がこんなにも早くクラスに
馴染めたのは、ひとえにアヤハのおかげと言って差し支えないだろう。
 というのも、あの超金持ちで我が儘な唯我独尊箱入り娘は、果てしないトラブルメーカーだったのだ。
 そして何かあるたびに俺がフォローしていた結果、クラスメイトは皆何かが起こる前に俺を頼りにし始める。すると
どうだろう? かの有名な徳川家八代目将軍が設けた目安箱のような働きをしている俺がいるではないか!
 先ほど「めやす」と呼ばれたのも当然その事で、苗字の「烏目康」ともかけられているので始末が悪い。
 あっという間にそのあだ名は広まってしまったのだが、それはこの際良いことだとプラス思考でいく事にする。

「あ、アヤハ……こんなところにいたのか」
「大季? 何か用?」
 人のあまりこない校舎の影に設けられたベンチに腰掛けて、紅茶を飲んでいるアヤハに俺は嘆息して見せた。
「用って……お前今日は掃除当番だろ? さっさと仕事しろよ」
「嫌よ。汚れるんだもん」
「汚れるってお前……そんなの洗えばいいだろう? 当然じゃねーか、早く掃除してこい」
「大季は?」
「俺は当番じゃないからな、手伝わないぞ。部活だしな」
 綺麗な形をした眉をひそめるアヤハだが、ふっと眉から力が抜ける。納得したようだ。
「分かった、掃除すればいいんでしょ? 私、今日も待ってるから」
 そう言って去るアヤハの背を見送って、俺は少しニヤニヤしている自分に気づく。
341唯我独尊箱入り娘と目安箱4/5 ◆InwGZIAUcs :2007/09/03(月) 00:13:51.81 ID:sH5V76Tc0
 そうなのだ。とても意外な事だけど、アヤハはかなり物分りが良い。道理を持って説明すれば大抵納得してくれる。
 さらに驚きなのは、運動部で帰りが遅くなる俺をいつも待ってくれている。
 俺はまだ気持ちがゴチャゴチャしていて、アヤハをどう思っているかと聞かれても即答することはできないが、
その二つの点は少し、いやかなり嬉しかった。――しかしその日、岬アヤハは俺の帰りを待ってはいなかった。

 次の日いつもより早く家を出た俺は、アヤハの家の前で立ち往生していた。
 流石に早く着すぎたか。まだ八時すら回っていない。ここから学校からまで約十分、学校の門限八時半を考えると、
やはりいつも迎えにいく約束の八時十五分には出てくるだろう。
 と思って塀にもたれ掛かっていたら、ものの五分でアヤハが門から顔をだした。
「今日は早いのね……おはよう」
「あ、おう、おはよう。アヤハもずいぶんと早いんじゃないか?」
「監視カメラに映った不審者が知り合いであれば飛び出したくもなるわ」
「……そっか」
 俺たちはいつもと変わらなかった。ただ、やっぱり気になって学校が見えてきた頃、
俺はアヤハに切り出した。「なんで昨日は先に帰ったんだ?」と。怒ってはいない。急用もあるだろうし、
何も俺は強制しているわけではないのだから。彼女の答えも単純で、「ちょっと用事があるのを思い出しただけ」
というものだった。なるほど、納得だ。それでその事は終わり……の筈だったんだ。

「昨日は大変だったな……俺がお前に頼まなければ……すまない」
 急に言われても何の事だか分からないが、昨日俺にアヤハの掃除の件を頼んだ友人の言葉から推測できる事が
一つだけあった。何かトラブルがあったのだろう……昨日俺が部活に行って、アヤハが掃除に行ったときの事に違いない。
 俺は何があったのかを尋ねてみる。
「岬さんと松島さんが喧嘩しちゃったんだよね……まあご察しの通り、岬さんが怒鳴るだけ怒鳴って帰っちゃってさ」
 あのお馬鹿……前に女子と揉めたとき、傲慢な態度は捨てないと友達できないぞと何度も忠告したんだけどな。
 それ以来、アヤハはそれないりに友人もできているように見えたのだが……。
「詳しいことはわかんないけど、とにかくそんな感じだった」
 分かる範囲で説明してくれる友人に礼を言い、俺はアヤハと二人きりになれる昼放課を待つことにした。

 今日も天気は快晴で、俺とアヤハは午後の食事を屋上で食べるなんて青春的なことを毎日していた。
「昨日喧嘩したんだってな」「……誰から聞いたのよ?」
342唯我独尊箱入り娘と目安箱5/5 ◆InwGZIAUcs :2007/09/03(月) 00:14:13.26 ID:sH5V76Tc0
 切り出したのは俺……そして無言で返す。そう、そんなことはどうでもいいことだ。
「あんまり我が儘言ってると本当に友達失くすぞ? この前お前も納得してくれたじゃないか」
 俺は諭した。それはもう丁寧に。ょっとくどい年長者みたいな物言いだが、アヤハなら分かってくれるだろう。
 彼女も無言で俺の話を聞いているが、視線がいつもと違うことに気づく。いつも彼女は不機嫌ながらも俺の目を
見て話を聞いていた――と、その時だった。
「五月蝿い! もう……あんた、なんか……知らない!」
 憎むように目を鋭く細めると、アヤハは購買のパンが膝から落ちていくのも構わずに立ち上がり、屋上から走り
去ってしまった。その背中を呆然と見送ることしかできなかったのは、今何故彼女があんなに激しく怒っているのか
理解できなかったから。アヤハは、悪態をついても怒りに身を任せて暴走する事など、少なくとも俺にはしなかったのに。
 すると、入れ替わるようにバツの悪そうな顔をして近づいてくる一人のクラスメイトが目に映る。
「あ、めやす君! えーとその、ごめん! 喧嘩しちゃった?」
 そのクラスメイトは、昨日アヤハと喧嘩したという松島さんだった。彼女は目を赤くして鼻をすすったアヤハが
屋上から出てきたのを見かけ、俺の所に来たという。呆然としている俺に、訳も話してくれた。
「昨日ね、岬ちゃんに彼氏はなんでめやす君なの? って聞いて、えと、怒らないでね? 私がめやす君以外にもいい男は
たくさんいるじゃない……とか、めやす君の駄目そうなとこを話してたら急に岬ちゃんが怒り出しちゃって……でね、
あの子こう言ったの『見てくれだけで尻尾を振って、何でも我が儘を聞いてくれる男なんかいらない! 私を叱って
くれるあんなに良い男は滅多にいないんだ! 悪口言うな!』って……」
 俺はその言葉を最後まで聞いていなかった。屋上を飛び出してアヤハを探す。
 馬鹿なのは俺のほうだった……あいつの話を聞いてやれなかったのは、俺が目安箱の役割をしなければいけないって
いつの間にか自分でもそう思っていたからだけど……なんてそんなこと言い訳にならん!
 箱入り娘だろうが、目安箱だろうが俺たちは恋人で、あいつは我が儘だけど素直で……俺はとんだ大馬鹿で――
「アヤハ!」
 教室の俺の隣の席。アヤハはそこに、自分の席に座っていた。
「何か用? もう別れたから私達……いつまでも彼氏面しないで」
 ここで引き下がったら全ては終わるんだろう。だが、俺は終わらせたくない何故なら俺は――
「初めてお前を見たときから好きだった! 俺と付き合ってください!」
 そうだ、入学式の日耳まで赤くしてたのは、隣がお前だったからなんだ。今、おそらく入学式の日以上に教室の
温度は下がっているのだろう……が、俺は全く気にはならなかった。気になるのはアヤハの口から零れる言葉だけ。
「……ふーん、じゃあ聞くけどじゃあ私はあんたの何? 目安箱? 恋人?」
 眉をひそめアヤハは問う。答えるまでもない。俺は知っている――嬉しい時不機嫌そうに眉をひそめるアヤハの癖を。 【終】
343以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:14:49.64 ID:J/f4Mdyc0
お疲れ様でした。
◆QIrxf/4SJM氏、どうぞ。

【順番】
◆dx10HbTEQg
◆VXDElOORQI  
−−−ここまでです−−−
344以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:15:05.23 ID:EXS48em+0
 切り出したのは俺……そして無言で返す。そう、そんなことはどうでもいいことだ。
「あんまり我が儘言ってると本当に友達失くすぞ? この前お前も納得してくれたじゃないか」
 俺は諭した。それはもう丁寧に。ょっとくどい年長者みたいな物言いだが、アヤハなら分かってくれるだろう。
 彼女も無言で俺の話を聞いているが、視線がいつもと違うことに気づく。いつも彼女は不機嫌ながらも俺の目を
見て話を聞いていた――と、その時だった。
「五月蝿い! もう……あんた、なんか……知らない!」
 憎むように目を鋭く細めると、アヤハは購買のパンが膝から落ちていくのも構わずに立ち上がり、屋上から走り
去ってしまった。その背中を呆然と見送ることしかできなかったのは、今何故彼女があんなに激しく怒っているのか
理解できなかったから。アヤハは、悪態をついても怒りに身を任せて暴走する事など、少なくとも俺にはしなかったのに。
 すると、入れ替わるようにバツの悪そうな顔をして近づいてくる一人のクラスメイトが目に映る。
「あ、めやす君! えーとその、ごめん! 喧嘩しちゃった?」
 そのクラスメイトは、昨日アヤハと喧嘩したという松島さんだった。彼女は目を赤くして鼻をすすったアヤハが
屋上から出てきたのを見かけ、俺の所に来たという。呆然としている俺に、訳も話してくれた。
「昨日ね、岬ちゃんに彼氏はなんでめやす君なの? って聞いて、えと、怒らないでね? 私がめやす君以外にもいい男は
たくさんいるじゃない……とか、めやす君の駄目そうなとこを話してたら急に岬ちゃんが怒り出しちゃって……でね、
あの子こう言ったの『見てくれだけで尻尾を振って、何でも我が儘を聞いてくれる男なんかいらない! 私を叱って
くれるあんなに良い男は滅多にいないんだ! 悪口言うな!』って……」
 俺はその言葉を最後まで聞いていなかった。屋上を飛び出してアヤハを探す。
 馬鹿なのは俺のほうだった……あいつの話を聞いてやれなかったのは、俺が目安箱の役割をしなければいけないって
いつの間にか自分でもそう思っていたからだけど……なんてそんなこと言い訳にならん!
 箱入り娘だろうが、目安箱だろうが俺たちは恋人で、あいつは我が儘だけど素直で……俺はとんだ大馬鹿で――
「アヤハ!」
 教室の俺の隣の席。アヤハはそこに、自分の席に座っていた。
「何か用? もう別れたから私達……いつまでも彼氏面しないで」
 ここで引き下がったら全ては終わるんだろう。だが、俺は終わらせたくない何故なら俺は――
「初めてお前を見たときから好きだった! 俺と付き合ってください!」
 そうだ、入学式の日耳まで赤くしてたのは、隣がお前だったからなんだ。今、おそらく入学式の日以上に教室の
温度は下がっているのだろう……が、俺は全く気にはならなかった。気になるのはアヤハの口から零れる言葉だけ。
「……ふーん、じゃあ聞くけどじゃあ私はあんたの何? 目安箱? 恋人?」
 眉をひそめアヤハは問う。答えるまでもない。俺は知っている――嬉しい時不機嫌そうに眉をひそめるアヤハの癖を。 【糞】
345オアシス (1/5) ◆QIrxf/4SJM :2007/09/03(月) 00:16:13.53 ID:9I9XWyA30

 アンまたはコーデリアと、その生みの親であるモンゴメリに感謝を。

 想像することは、すべてにおいて優先される。仕事をしているときも、食事をしているときも、想像が浮かんだなら手を止めなくてはならない。
 気負っているわけではないけれど、二十余年の生活の中で、ぼくの生き方とはそういうものなのだと気が付いた。
 新宿は嫌いだ。ちっとも想像の余地が無い。
 ぼくは物心付いたころから一緒にいる女の子と、七歳の時には将来を誓い合った。あの頃、ぼくがどのような想像をめぐらしていたかなんて覚えていないけれど、その中には常に彼女がいたことだろう。
「好きな花を育てて、れもんの木の下で本を読もう」
「きっと、風の歌が聴こえるわ」
 大きな波の打ち寄せる崖っぷち、その真上には赤い屋根の白い小屋があるものだ。安楽椅子に腰掛けてパイプをふかしている老人はぼくで、今、籠一杯のりんごを抱えて帰ってきたのが彼女だ。
「すっかり、おばあちゃんになっちゃったわね」と彼女は言う。
 あるいは、兎の飛び越えた切り株に腰掛けて、ぼくは溜め息をつく。小さな竜が降りてきて、ぼくの前に首を垂れた。
「竜の上に乗っているのは私」
「ぼくは、きみを待っていたんだ」
 竜が故郷へ帰っていく。手を繋いで曲がりくねった小道を進む。
「とても静かね。心地よくて眠たくなるわ」
 二人肩を寄せ合って、公園のベンチに座っている。
 あの素敵な世界には、ぼくたち二人だけしかいなかった。

 母の形見の古びたレコードから、PP&Mのパフが流れてくる。
「ねえ、ミク。こっちを向いて」
「なあに? シュウちゃん」
 ミクはその黒目がちな双眸をぼくの方へ向けた。相変わらず化粧気が無い。けれど、色白できめこまかな肌や、薄紅色の控えめな唇を見ればわかるように、彼女には生まれる前から天使の白粉と、妖精の紅が施されている。
「ばか」とぼくは言った。
 ミクはきょとんとしてから首をかしげた。眉毛の上で切り揃えられた前髪が、斜めに流れる。
 ぼくは出来うる限りの憎たらしい表情を作った。
「ばぁか」
 この言葉は、さぞミクの心を怒りに満たすことだろう。さあ、そのつきたての餅のような頬をぷっくりと膨らませて怒っておくれ。
346◇QIrxf/4SJM氏:2007/09/03(月) 00:16:20.91 ID:EXS48em+0
 この会話から、私は仕事のやり方を変えた。ただ論理的に説明するのではなく、情に訴
える方向でお偉方をやり込めることにしたのだ。報告書に成り損なった文書に書き並べた
ように、兵器に対する「無機質だ」という印象を取り払うことで。まぁ、いまだにほとん
ど成功を収めたことはないのだが。
 思えば、私は体よくこき使われているのかもしれない。しかし、上司のその言葉を聞い
た私の体は、どこからか湧いてくるやる気で満たされていた。
 今もそうだ。あの言葉を思い出しただけでいつの間にか頭の中のもやもやは晴れ、仕事
に対する気概が蘇ってきた。そう、文句を言っている場合ではないのだ。コーヒーくらい
また淹れればいい。兵士たちの誇りが、私の肩にかかっているのだ。
 国を守って死んでいった者の誇りを守るためならば、たとえ雑用に近い役割であろうと、
私は喜んで引き受けよう。今はまだ力及ばないが、いつかは必ず納得させてみせる。
 戦車が騎馬の末裔ならば、戦車乗りは現代の騎士なのだ。鋼鉄の馬に乗る騎士は、決し
て信義を裏切りはしない。


347オアシス (2/5) ◆QIrxf/4SJM :2007/09/03(月) 00:17:18.38 ID:9I9XWyA30
「もう、シュウちゃんったら。その手には乗らないわ」とミクは言って口元を隠し、くすくすと笑い始めた。「そんなことを言ったらだめでしょう?」
 ミクの華奢な手がぼくの頭を撫でた。薬指には、ささやかな白金のリングがある。
「だってぼくたち、一度も夫婦喧嘩をしたことが無いじゃないか」ぼくは口をすぼめた。
「だって、あなたには悪意ってものが無いんですもの」
「でも――」喧嘩するほど仲がいいという法則に従えば、ぼくたちはひどく仲が悪いことになってしまう。こんなにも愛しているのに。
「まあ! 私も愛しているわ、シュウちゃん」ミクはぼくに抱きついてきた。「晩ご飯は何がいいかしら? 今日はいつも以上にがんばって作っちゃう」
 ミクの料理に外れは無い。愛情という調味料は、すじだらけの兎肉ですら霜降る肉へと変えてしまうからだ。彼女がひとたび包丁を手にすれば、しなびた野菜ですらみずみずしい輝きを取り戻すだろう。
 ぼくはそのあまりの美味しさに、いつの日か両の頬を失うことになるに違いない。
「もう、褒め上手ね!」とミクは言った。
 彼女はまるで自動改札機のようだ。要するに、彼女の口に指を突っ込むと、甘噛みしてくれるってこと。
「もう、自動改札だなんて嬉しくもなんともないわ」とミクは言った。「けど、シュウちゃんらしくていい」
「ばか」ぼくはもう一度言った。
「ばか」ミクが言い返してくる。
 ぼくはミクの額を指で突いた。
 ミクは一瞬微笑んでから、ふくれっ面をしてぼくの額を小突く。
 実は、ちょっと痛かった。
「ああ、ごめんなさい。そんなに強く叩いたつもりじゃなくって――」
 ミクは心底困ったような顔をした。その長い睫毛の奥、大きな黒曜石のような瞳が、しっとりと潤んでいる。とてもいじらしいのだけれど、
「ばかだなあ」覚えず、ぼくは吹き出してしまった。「大げさだよ」
「あら?」ミクは一瞬動きを止めた。「もう、いやね!」
 それからしばらく、ぼくたちはくすくすと笑いあった。
「時々こういうことがあるから、私、あなたのことが好き」
 ミクの頬は上気していた。間近にいる彼女は、ぼくのものだ。
「カレーが食べたいな」
「チョコレートかはちみつはあったかしら?」
「ぼくが買ってくるよ」
 外は、人の雑音で溢れている。
 ミクにとっては、とてもつらいことだ。
348以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:17:27.48 ID:EXS48em+0
DAT(ディー・エー・ティー、ダット、Digital Audio Tape)とは、音声をリニアまたは非リニアPCM方式でデジタル化して磁気テープに記録する規格、またそのテープをいう。

次の項目:DAT落ち
349オアシス (3/5) ◆QIrxf/4SJM :2007/09/03(月) 00:18:06.75 ID:9I9XWyA30

 ぼくにはさっぱりわからないけれど、この世は悪意で満ち溢れているらしい。
 雨の日にしか、ミクは出歩くことができなかった。豪雨であればあるほど望ましく、流した涙は雨垂れの中に消え、雑音は単調な雨音に掻き消される。
 雹でも降れば、新宿の雑踏にも踏み込めるかもしれない。
 ぼくは自転車を止めて、スーパーの自動ドアをくぐった。
 メモに目を通し、必要なものを買い物カゴのなかに詰めていく。
 ふと、足を止めた。
 目の前には山積みにされた林檎がある。ぼくはひとつを取り上げて、袖で拭いて齧り付く様子を想像した。
 もぎたての林檎は、さぞみずみずしいことだろう。中には蜜がたっぷりと詰まっていて、食べていくほど甘みを増していく。けれど、半分食べたところで、その食べかけのりんごをミクに渡す。共有する喜びを、ぼくは知っているのだ。
 我に返り、レジに並んだ。

 家に戻ると、エプロン姿のミクが出迎えてくれた。
「おかえりなさい。遅かったわね」とミクは言った。「想像ばっかりしてたらだめよ?」
「してないよ」
「お見通しよ」
 ぼくはちょっと笑って、買い物袋を手渡した。ルーは甘口だ。
「ありがとう。雨が降っていたら、私も行けたんだけど」
「構わないさ」
 ミクは申し訳なさそうな顔をしている。
 困った顔もすごく可愛らしいのだけれど、やっぱり笑っていてほしいと思う。小さな微笑も大きな笑顔も、どんな泣き顔よりもずっと素敵だ。
「何を聴いてたの?」
「シーズ・エレクトリックよ。ずっとループしてたの」
「刺激的な女の子になりたいんでしょ?」
 服の下を想像すれば、ミクは既に十分刺激的であるということがわかる。ちなみに、ぼくは彼女のヘソの斜め上にあるホクロが好き。
「もう、変なこと考えないでよ!」ミクは顔を真っ赤にして、ぼくに背を向けた。
 ぼくは頬を緩めたまま、寝室に入って部屋着に着替えた。使い古した黒いジャージだ。
 リビングでテレビをみていると、キッチンからまな板を叩く音が聞こえてくる。
 テレビを切って、その単調な音に耳を澄ませた。目を瞑っていると、バックビートでスネアドラムを打ち鳴らすミクの姿が浮かんできた。
 もちろん、ぼくはギターを掻き鳴らしながら、くだらない歌詞をマイクに向かって吐き出している。二人という最小単位のバンドは、ホワイト・ストライプスがそうだったように、きっと人の雑音なんて吹き飛ばしてしまうだろう。
350以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:18:44.93 ID:EXS48em+0
ぼくにはさっぱりわからないけれど、この世は悪意で満ち溢れているらしい。


これ笑えるなwwwwwwwwwwwwwwww
中弐秒
351オアシス (4/5) ◆QIrxf/4SJM :2007/09/03(月) 00:18:47.49 ID:9I9XWyA30
 バンドには絆とかそういう意味もあるらしい。
「ねえ、運ぶの手伝ってよ」ミクの声がする。
 ぼくは立ち上がった。カレーのいい匂いがする。
「オレンジジュースでもいい?」
「私は水がいいけれど」
「うん」
 六千円のちゃぶ台の上に、カレー皿と飲み物が一杯ずつ並べられた。
「シンバルの音を鳴らすことが出来たら、外を出歩くことも出来るのに」
「ちょっと、雨の音に似ているよね」
「晴れの遊園地で、デートができるわ」
「晴れの日に出歩いてみたい?」
 ミクの願いのためなら、ぼくは何だってできる。
 ぼくの仕事は、ペンを動かせる場所ならどこだってできるものだし、少しだけなら貯金もある。
「小さかった頃のように、太陽の下で花を摘んでみたい。花のかんむりを作って、シュウちゃんに被せてあげたいわ」
 ぼくは黙って頷いた。
 ぼく以外の人間が、みんな死んでしまえばいい。そうすれば、ぼくたちは堂々と外を歩くことが出来る。
「もう、だめでしょう?」ミクはぼくの額を小突いた。「こうしているだけで、私は十分幸せだわ」
「でも、もっと幸せになる方法だって、きっとあるんじゃないかな」
「世界中の人が、幸せなことばかりを考えるようになれば、それはとっても幸せなことよ。私にとってもね」
 けれど、それはありえないことだ。
「そうすれば、新宿を歩くこともできる?」
「きっと大丈夫」
 カレーはとても甘くて美味しかった。舌鼓を打ちながら、スプーンを動かす。
「音楽をかける?」とぼくは言った。
「いいの。あなたの声がよく聞こえる」
「そっか」
 すっかり平らげてしまったぼくは、オレンジジュースを飲み干した。
「ごちそうさま」
「おそまつさまでした」
352以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:19:26.99 ID:EXS48em+0
昔々、中南米のエクアドルあたりにヒバロ族と呼ばれる人たちが住んでいました。

彼らは部族間の抗争で敵をやっつけると、その首を狩って頭蓋骨を丁寧に抜き取り、「ツァンツァ」と呼ばれるものを作りました。

やがてそのツァンツァは欧米人の人気を得て、高値で取引されるようになり、ヒバロ族の人々は豊かになったとさ。






http://grodictionary.blog54.fc2.com/
353オアシス (5/5) ◆QIrxf/4SJM :2007/09/03(月) 00:19:46.16 ID:9I9XWyA30

 食後の団欒は、いつものことだけれど、とてもゆったりとしている。
「恋人の小径を歩いて、輝く湖水で足を洗うの」
「とっても素敵だ」
 誇大妄想によって生まれた幽霊たちは、お化けの森に住んでいる。
「自分のつけたイメージに怯えるなんて、とても可愛らしいと思わない?」
 ぼくは頷いた。「一番好きなシーンかもしれないな」
「私にも、もっと想像力があったらよかったのに」
 それは、耳を塞ぐ代わりに、爆音で音楽を流すのと同じだ。
「耳を塞ぐ代わりに、静かなところへ行くっていう手もあるわ」
「なら、そうしよう」とぼくは言った。


 ぼくたちは、丘の上にちっぽけな家を建てた。壁は真っ白で、緑色の切妻屋根だ。
「グリン・ゲイブルスで、あなたは想像をめぐらすのね」
「ぼくの想像も、きみのものだよ」
「あなたの想像って、とても可愛らしいから好きよ」
「照れるなあ」
 丘の上には雑音一つ無い。家の近くに大きな木が一本あり、あたりには豊かな芝生が広がっている。町へと続く砂利道の途中には、大きな岩があった。
 眺めはとてもいい。
 もう、お金はあまり無いけれど、二人で暮らしていくには十分だ。静かで、邪魔するものは何も無い。
 足りないものは、想像することで補うことが出来る。ミクのキャミソールも、豪奢なガウンであると想像することができる。
「赤毛の女の子を引き取りましょうよ」
「作ればいいさ。夫婦なんだから」
「きっと黒髪よ?」
「想像すればいいんだ。そばかすもね」
「その手があったわね」ミクはくすくすと笑った。
 人の心を読んでしまう力も、愛に満ち溢れた箱の中では意味を成さない。
354 ◆QIrxf/4SJM :2007/09/03(月) 00:20:26.12 ID:9I9XWyA30
以上〜
355以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:20:35.87 ID:EXS48em+0
>>322
クソスレ潰すスレの活動の一部だからスレの流れは知らん
356以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:21:13.29 ID:J/f4Mdyc0
お疲れ様でした。(了)などを入れて下さるとさらに嬉しいです。
◆dx10HbTEQg氏、どうぞ。

【順番】
◆VXDElOORQI  (ミッション・インポッシブルのテーマ)
−−−ここまでです−−−
357以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:21:27.09 ID:ycgRlJD20
>>323
http://bnsk.jf.land.to/log/2007_3rd/1188218930.html#R216

ID:v87sYwe40
じゃね?
とか勝手に思ってる
どうでもいいけどね。
358以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:21:34.45 ID:EXS48em+0
 食後の団欒は、いつものことだけれど、とてもゆったりとしている。
「恋人の小径を歩いて、輝く湖水で足を洗うの」
「とっても素敵だ」
 誇大妄想によって生まれた幽霊たちは、お化けの森に住んでいる。
「自分のつけたイメージに怯えるなんて、とても可愛らしいと思わない?」
 ぼくは頷いた。「一番好きなシーンかもしれないな」
「私にも、もっと想像力があったらよかったのに」
 それは、耳を塞ぐ代わりに、爆音で音楽を流すのと同じだ。
「耳を塞ぐ代わりに、静かなところへ行くっていう手もあるわ」
「なら、そうしよう」とぼくは言った。


 ぼくたちは、丘の上にちっぽけな家を建てた。壁は真っ白で、緑色の切妻屋根だ。
「グリン・ゲイブルスで、あなたは想像をめぐらすのね」
「ぼくの想像も、きみのものだよ」
「あなたの想像って、とても可愛らしいから好きよ」
「照れるなあ」
 丘の上には雑音一つ無い。家の近くに大きな木が一本あり、あたりには豊かな芝生が広がっている。町へと続く砂利道の途中には、大きな岩があった。
 眺めはとてもいい。
 もう、お金はあまり無いけれど、二人で暮らしていくには十分だ。静かで、邪魔するものは何も無い。
 足りないものは、想像することで補うことが出来る。ミクのキャミソールも、豪奢なガウンであると想像することができる。
「赤毛の女の子を引き取りましょうよ」
「作ればいいさ。夫婦なんだから」
「きっと黒髪よ?」
「想像すればいいんだ。そばかすもね」
「ふわわわわっ!!!!!そこはらめぇぇぇえええええ!!!!!!」
359大切なもの1/5 ◆dx10HbTEQg :2007/09/03(月) 00:21:43.08 ID:1L9mrSHT0
 爽やかな青空の下に広がる緑の中で二人の子供が戯れている。農牧の民の一員としての義務を
果たすには幼すぎ、だが日々を遊ぶことにのみ費やすには成長しすぎているという微妙な年齢だ。
「アラン」少女が快活な笑みを浮かべ、「クラーラ」と少年が叫んで駆ける。
 アランには勉強という名の大仕事があったし、クラーラにも義母に言い渡された役割があった。更に
言うならば彼は地主の息子であり彼女は下働きであったが、そのようなものなど二人の間には何の
関係もなかった。少年と少女という事実だけが横たわり、彼らの眼差しを一つにする。
 横に勢いよく座った彼の頭に、クラーラは不意打ちで白詰草の花冠を載せた。目をぱちくりとさせる
アランに、彼女は笑う。
「ふふ、似合うわ」
「……僕、男なんだけど」
 尚も楽しげに笑い続ける彼女に、不貞腐れたように彼は呟いた。花冠なんて男のするもんじゃない。
こういった戯れを彼女は好んでしたが、いつもアランはなんとなく負けた気分になっていた。
 仕返しとばかりに頭上の花冠を掴み、クラーラの小さな頭に押し込む。
「ほら、君のほうが似合うじゃないか」
 可愛いよと笑う少年の言葉に、少女は顔を紅に染めた。アランが深く物事を考える人間でないことは
知っていたが、いつもクラーラはそんな何気ない言葉に打ち負かされていた。
 悔しくなって、アランの頬を唇で掠め取る。突然のキスに自分と同じくらい顔を赤くした少年に満足し
て、少女は立ち上がってスカートを風にはためかせた。
「ふふ、大好きよ、アラン」
「……世界一?」
 唇を尖らせて問うアランにクラーラは可愛らしく首を傾げ、すぐに結論を出した。
「二番目よ」
 アランは一番目が何を示すのかを知っていた。クラーラが、命よりも大事にしているのではないかと
さえ思われる、一つの箱。散りばめられた装飾は太陽に反射して繊細な光を放ち、派手でこそないが
美しい様相をしているのは彼も認めるところだった。しかし彼女の手のひらにすっぽりと納まるほどの
大きさ程度の物が、自分よりも少女の気を惹いていることにアランは嫉妬していた。
「その箱、貸してよ」少年が手を伸ばし、「駄目よ」少女が遮る。
 それは今は亡き両親の形見であり、泥だらけの彼の手に任せるわけには絶対にいかないものだっ
た。アレンがそのことに不満を覚えているのは知っていたが、こればかりは譲れない。
 幸せな空気に小さな亀裂が走る音がした。それに彼らが耳を傾け向き合おうとする前に、遠くから呼
360大切なもの2/5 ◆dx10HbTEQg :2007/09/03(月) 00:22:04.19 ID:1L9mrSHT0
ぶ声に打ち消された。その中に怒りの混じった気配がして、思わず顔を見合わせる。きっとお小言と
仕事が待っているに違いない。
 うんざりとため息をつきながら声の主をこれ以上怒らせないために駆け出す彼らに、雲の影が落ちた。


 わけの分からない文字の羅列を眺めながら、アランは時計を横目で盗み見た。あと一時間は横で
小うるさく指示を出し続ける家庭教師は帰らない。動かすことを許されないお尻のせめてもの代わりに、
足をぶらぶらとさせているとピシリと打たれた。家庭教師は彼の勉学はおろか態度にまで口を出す
権利があるらしい。落ち着きなんて糞食らえだ。
「良いですか、お坊ちゃん。あなたはカルダーノ農園を継がなければならないのです。このようなこと
では困りますよ」
「……はい、先生」
 返事だけは従順に。けれど、内心は不平で一杯だった。
 文字なんて読めなくたってみんなちゃんと生きている。農牧に必ずしも必要な知識だとはどうしても
思えなかった。きっと、何かもっと大切なものがあるはずなのに、こんなつまらないことで時間を取られている。
(クラーラは何してるかなあ)
 文字なんて一つも読めないけれど、アランと同じように呼吸をしている彼女。こんなことよりも、彼女
と過ごすほうがよっぽど有意義に違いない。さっきほどの楽しい時間の邪魔をされて彼は不機嫌だっ
た。そして直前の会話を思い出して更に気分は降下した。
(あんな、箱)
 クラーラはアランの一番の親密な友人であったから、彼女にも当然のようにそれを求めていた。なの
にクラーラはちっぽけな箱にご執心なのだ。彼は箱に触ったこともないのは勿論、中を見せて貰ったこ
とさえもない。アランの好奇心は募るばかりだった。何が入っているのかを聞いても彼女は「何もない
わ」とあしらうばかり。宝石だろうか? お金だろうか? きっとクラーラは身分が低い少女だから、高
価なものを人に少しの間でも渡すのが怖いのだろう。そう決め付けて、アランは機嫌は更に沈んだ。
彼女は彼を信用してはくれていないのか。
(あんな、箱が)
 きっとあれさえなければ、クラーラは自分だけを見てくれるのだ。その思いつきにアランは笑った。
あんなものがあるから、アランとクラーラに壁ができるのだ。ならば。
「アラン坊ちゃん」
361以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:22:46.81 ID:EXS48em+0
ぶ声に打ち消された。その中に怒りの混じった気配がして、思わず顔を見合わせる。きっとお小言と
仕事が待っているに違いない。
 うんざりとため息をつきながら声の主をこれ以上怒らせないために駆け出す彼らに、雲の影が落ちた。


 わけの分からない文字の羅列を眺めながら、アランは時計を横目で盗み見た。あと一時間は横で
小うるさく指示を出し続ける家庭教師は帰らない。動かすことを許されないお尻のせめてもの代わりに、
足をぶらぶらとさせているとピシリと打たれた。家庭教師は彼の勉学はおろか態度にまで口を出す
権利があるらしい。落ち着きなんて糞食らえだ。
「良いですか、お坊ちゃん。あなたはカルダーノ農園を継がなければならないのです。このようなこと
では困りますよ」
「……はい、先生」
 返事だけは従順に。けれど、内心は不平で一杯だった。
 文字なんて読めなくたってみんなちゃんと生きている。農牧に必ずしも必要な知識だとはどうしても
思えなかった。きっと、何かもっと大切なものがあるはずなのに、こんなつまらないことで時間を取られている。
(クラーラは何してるかなあ)
 文字なんて一つも読めないけれど、アランと同じように呼吸をしている彼女。こんなことよりも、彼女
と過ごすほうがよっぽど有意義に違いない。さっきほどの楽しい時間の邪魔をされて彼は不機嫌だっ
た。そして直前の会話を思い出して更に気分は降下した。
(あんな、箱)
 クラーラはアランの一番の親密な友人であったから、彼女にも当然のようにそれを求めていた。なの
にクラーラはちっぽけな箱にご執心なのだ。彼は箱に触ったこともないのは勿論、中を見せて貰ったこ
とさえもない。アランの好奇心は募るばかりだった。何が入っているのかを聞いても彼女は「何もない
わ」とあしらうばかり。宝石だろうか? お金だろうか? きっとクラーラは身分が低い少女だから、高
価なものを人に少しの間でも渡すのが怖いのだろう。そう決め付けて、アランは機嫌は更に沈んだ。
彼女は彼を信用してはくれていないのか。
(あんな、箱が)
 きっとあれさえなければ、クラーラは自分だけを見てくれるのだ。その思いつきにアランは笑った。
あんなものがあるから、アランとクラーラに壁ができるのだ。ならば。
「ふわわわわっ!!!!!そこはらめぇぇぇえええええ!!!!!!」
362以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:23:13.31 ID:EXS48em+0
昔々、中南米のエクアドルあたりにヒバロ族と呼ばれる人たちが住んでいました。

彼らは部族間の抗争で敵をやっつけると、その首を狩って頭蓋骨を丁寧に抜き取り、「ツァンツァ」と呼ばれるものを作りました。

やがてそのツァンツァは欧米人の人気を得て、高値で取引されるようになり、ヒバロ族の人々は豊かになったとさ。






http://grodictionary.blog54.fc2.com/
363以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:24:00.15 ID:EXS48em+0
昔々、中南米のエクアドルあたりにヒバロ族と呼ばれる人たちが住んでいました。

彼らは部族間の抗争で敵をやっつけると、その首を狩って頭蓋骨を丁寧に抜き取り、「ツァンツァ」と呼ばれるものを作りました。

やがてそのツァンツァは欧米人の人気を得て、高値で取引されるようになり、ヒバロ族の人々は豊かになったとさ。










「ふわわわわっ!!!!!そこはらめぇぇぇえええええ!!!!!!」
364以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:24:20.13 ID:4SyOSyxG0
阿呆は相手しないのが一番、だね。
放っておいたら飽きるっしょ。
365以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:26:27.14 ID:4SyOSyxG0
>>運営
◆dx10HbTEQg氏が規制食らったってさ
366以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:27:23.12 ID:J/f4Mdyc0
>>365
存じております。
少々お待ち下さい
367以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:29:27.73 ID:iVQ4Wv5SO
酷いカオスだな
368以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:30:27.32 ID:rj2uWAem0
まだカオスの根源が投下していないというのに……
369以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:31:18.32 ID:OiRjszPD0
>>357
どうも
370以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:32:03.57 ID:Ntk4lhn+0
こんげんってwww
371大切なもの3/5 ◇dx10HbTEQg:2007/09/03(月) 00:35:15.57 ID:YxOHKanX0
「え、あ、はい?」
「集中しなさい」
「……はい」
「まだ分からないのかもしれませんが、勉強はいつか役に立ちます。つまらなくとも、大事なことなの
ですよ? 物事の外側だけを見て判断するのはおやめなさい」
 返事だけは従順に。けれど、内心はある計画で一杯だった。

 今日の天候はあまり良くはないらしい。雲が遮る太陽は遠く、僅かに湿った草が服を濡らす。座り
込んでおしゃべりをする気分にはなれないと、彼らは川へと向かった。小魚が泳ぎカニが歩く様子は見
ているだけで飽きないのだ。そして、それこそがアランの望んでいたものだった。上流のほうは多分す
でに雨が降っているのだろう。川の流れは泳ぎの得意な大人でも立ち入ることを戸惑わせる速さだった。
「クラーラ」少年がぎこちない笑みを浮かべ、「アラン?」クラーラがゆっくりと歩み寄る。
 彼女のポケットが四角く膨らんでいるのを見て、彼は視線をクラーラに戻した。身分や文字の読
み書きなどの差異の他にも、泳ぎができるか否かという差異も彼らにはあった。勿論前者がアランだ。
「ねえ、あの箱の中、見せてよ」
「中にはなんの模様もないわ。前見せてあげたじゃない」
「その時にはなんにも入ってなかったじゃないか。隠したんだろ?」
「隠してなんかないわ。なんで信じてくれないの、アラン」
 やっぱり駄目だ。予想通りの展開に、アランはあからさまにため息をついた。下を見たとき、ぽつん
と、土の色が変わった。雨だ。急がなければならない。
「これが最後つうちょうだよ。ねえ、箱、見せて?」
 通牒の使い方はこれであっていただろうか。難しい言葉を使うことで無学の彼女とは違うのだと無
意識のうちに主張しながら、アランは手を伸ばした。クラーラは“つうちょう”という言葉に戸惑いなが
らも、後ろ手に箱を隠す。ぽつぽつと雨の滴ってきた天気のように、この二人の間を漂う空気に不
安を覚えたのだ。
「嫌よ。だって、アランの手、汚いじゃない」
 
彼の視界が真っ赤に染まった。 確かに土くれで汚れてはいたけど、そんな大したことじゃない。アラ
ンとクラーラの信頼関係の下、 中身を見るだけのことに手の汚れが関係するとは到底思えなかった。
372以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:35:25.24 ID:sH5V76Tc0
ここでdat落ちさせるわけにはいかない!保守
373大切なもの4/5 ◇dx10HbTEQg:2007/09/03(月) 00:35:45.34 ID:YxOHKanX0
 抵抗するクラーラの肩を強く掴み、無理やり手を前に向けさせる。最初は拮抗していたが、女と
男の力の差は意志如きで埋められるものではない。男の力に屈した彼女の手から、箱が落ちた。
無情な音を立てて水しぶきがあがり、川へと流れていく。
「あ!」
 小さな悲鳴に満足感を覚え、アランは笑った。本当は自分で投げ捨てるはずだったけれど、結果
オーライだ。
「クラーラの意志もそんちょう、したんだよ?」
 尊重の意味はあっていただろうか。頭の中の辞書をひっくり返しながら、アランは手を腰に当てた。
難しい言葉を使うことは彼の優越感や自尊心の表れであったが、彼自身はそんなことに気づきもし
ていなかった。
「中を見られたくないんでしょ? 僕はあれが気に食わなかった。だから、捨てるのがふさわしいんだ」
 得意げに彼は演説したが、クラーラはそんなこと聞いてもいなかった。絶望した眼差しが、決意へ
と変わり、川へと身を乗り出そうとする。慌てたのはアランのほうだ。泳げない彼女が今の川へなど入
ったら死んでしまう。
 そんなに箱が大事だったの? 失っても尚自分を見てくれない彼女に怒りさえ覚えながら、必死
に彼女を押さえつける。
「アランの馬鹿!」クラーラは涙声で言った。「中なんて本当に入ってなかったのよ」
 証拠に、箱は浮いている。流されている。中身があったら沈んでいるはずなのに。
 そのか細い声に、アランは愕然とした。
 蓋を開いてくれなかったのは、そんな必要はなかったから? 浮き沈みして遠くへ流れる箱は、
その全てをいつもアランの前に曝け出していた。彼女の大切なものはいつも目の前にあって、でも
彼はその大切なことに気づいていなかったのだ。
「馬鹿!」
 もう一度クラーラの悲鳴が耳朶を打ち、アランは突如我に返った。彼女の大切なものを取り戻さ
なければならない。
 大きな音を立てて、彼は川へと飛び込んだ。箱、箱を。目で追おうとしたが土の混じった水にそれも
叶わない。
 ――僕は泳ぎが得意なはずだ!
 罪悪感と使命感で流れの強さに抗いながら、彼は箱を必死で追いかける。もはやそれは泳ぎで
はなく、ただ川に身を任せるだけの動きでしかなかったが彼自身は追い求めているつもりだった。
374大切なもの5/5 ◇dx10HbTEQg:2007/09/03(月) 00:36:19.83 ID:YxOHKanX0
 小さいけれどはっきりと、自分の名を呼ぶ声が聞こえた気がした。それも水にかき消され――頭に
加えられた衝撃で、あっけなくアレンの意識は沈んだ。


「馬鹿!」今度は大きく、やはりはっきりとした自分の名前を呼ぶ声にアレンは目を覚ました。「この
馬鹿アレン!」
 目を瞬かせると、そこには大きくクラーラの顔があった。止め処なく流される涙が痛々しい。なん
で泣いているんだろう。ぼんやりと思考して、思い至ったことに彼は胸を突き刺されるような痛みを覚
え、小さく呻いた。アレンの所為だった。アレンが、箱を捨ててしまったから。
 勢いよく身を起こそうとして、くらりとしてまた布団に逆戻りした。暖かいけれど、心は寒い。一体
自分は何をしてしまったのだったか!
「ごめん、箱……。本当に。僕、馬鹿で……! ごめんクラーラ、僕が!」
「違うわよ!」
「え?」
「箱なんかより、アレンの命の方が大切よ! みんなが助けてくれなかったら死んでたのよ?」
 クラーラの後ろにある両親の姿。それだけではなく農園中の人間が心配げに見守っていた。何がどうなった
のか詳しいことはわからないけれど、クラーラが大人たちを呼び、流されたアレンを助けてくれたらしかった。
 あの川には岩が沢山あったから、巻かれた包帯はきっとそれにぶつかったからだろう。
「でも……」
 箱は取り返せなかった。沈うつな様子で下を向くアレンの頬を、クラーラの唇が掠め取った。
 驚きに目をぱちくりとさせるアレンに、彼女は笑った。
「いいわ、許してあげる」箱よりも大事なものがあると、彼女は囁いた。「あれに中身はなかったのだもの」


 河口に一つの箱が浮きつ沈みつ流れ着いた。綺麗な装飾は剥げ落ち、色は褪せている。波に流
され、海とも川ともつかぬ岸に箱は漂着した。
 太陽の光を浴び小さく輝くそれを、目ざとく見つけた子供が一人。宝箱にするのだと報告された母親が、
日差しを手で遮りながら微笑んでいた。

それきってどっとはれぁー
375以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:36:55.50 ID:YxOHKanX0
救済スレから転載終了
運営の方、内容確認お願いします
376以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:37:50.32 ID:J/f4Mdyc0
確認完了しました。
代理投下共々、お疲れ様でした。
それでは最後に◆VXDElOORQI氏、はりきってどうぞ。

【順番】
−−−ここまでです−−−
377税金合体!箱物ロボ! 1/5 ◆VXDElOORQI :2007/09/03(月) 00:38:12.18 ID:BwIPybLM0
 重々しい音を立てて真っ白に塗装された鋼鉄の腕が、同じく真っ白に塗装された寸胴の鋼鉄の胴体
から取り外される。その腕は天井クレーンで吊るされ、ゆっくりと下ろされる。
「昇降機、まだ導入してもらえないの? あれがあればいちいち胴体に上って腕を取り外すなんてこ
としなくても整備できるのに」
 胴体から身軽にするすると降りてきたツナギ姿に作業帽をかぶった少女が、天井から徐々に床に近
づいてくる腕を眺めながらが文句を漏らす。
「ちょっとお兄ちゃん聞いてるの?」
 作業帽の後ろから伸びるポニーテールが、少女が振り向くと同時にさらりと揺れる。
「聞いてません」
 少女が振り向いた先には、少女と同じようにツナギに作業帽姿の兄と呼ばれた青年、アキラも天井
から降りてくる腕を眺めていた。
「もう!」
 頬をぷくっと膨らませ抗議をするが、アキラは気にする様子を見せず立ち上がり歩き出す。
「ほら、ミサ、整備始めるぞ」
 少女、ミサはまだ頬を膨らましたままアキラの背中を追いかける。
 天井クレーンはすでに動きを止めていた。

「よし、異常無し。ということにしておこう」
「あるわけないよ。この前、整備してから動かしてないんだもん」
 ミサは整備をするわけでもなく、コンテナの上に座り、足をブラブラと揺らす。
「そうは言ってもな。俺達は整備士なんだから、整備するしかないだろ。こんなの暇つぶしだよ」
「お兄ちゃんは操縦士兼整備士じゃん」
「操縦士って言っても、操縦する機会なんてないんだから意味無いだろ。出番もないのにこんなデカ
ブツ動かせるか『日本の科学力を世界にアピールし、なおかつ防衛の最後の砦にする』なんてアホ臭
いお言葉で生まれたんだ。出番がないのも当然と言えば当然だけどな」
 簡単に工具の片づけを終えたアキラもミサの隣に腰を下ろす。
「まあ実際は不況の工業産業を潤すための公共事業だけどな」
「箱物ってやつだねー」
「だから作るだけ作ってあとは予算無し。だから昇降機も無し。人員も俺たち兄妹だけ」
「世知辛いねー」
378税金合体!箱物ロボ! 2/5 ◆VXDElOORQI :2007/09/03(月) 00:38:33.01 ID:BwIPybLM0
「巨大ロボットでも攻めてこないもんかねぇ」
「ないない。そんなの」
「だよなぁ」
 二人は揃って「はぁ」とため息をついた。
 アキラはラジオのスイッチを入れ、残りの片づけをするため、コンテナを降りる。。
 いつもならパーソナリティーがくだらないハガキを読んでいる時間のはずが、今日はやけに騒がし
くがなり立てている。
『ビル街に突如現れた巨大ロボットは! 現れて以来微動だにしません! いったいなんのために現
れたのでしょうか!』
 二人は『巨大ロボット』という言葉に顔を見合わせる。

「合体ッ!」
 ミサはコンテナの上で仁王立ちになり、大声で叫ぶ。
「いいから手伝え!」
「手伝うって言ってもねー……」
 天井クレーンでゆっくりと持ち上がっていく腕。まだまだその腕が本来あるべき場所に戻るには若
干の時間が掛かりそうだった。

 ミサが胴体に腕を取り付け終えると、すでに胸の位置にある操縦席に乗り込んでいるアキラに腕を
取り付けたことを報告する。そしてミサは器用にするすると胴体を降りていく。
 ミサが降りたことを確認したアキラはエンジンに火を入れる。ガルンとエンジンが音をあげ、背中
に伸びる二本の排気管が黒い煙を吐き出す。
 そして取り付けが終ったばかりの腕を少しだけ動かす。ギシと少し軋んだような音をたてたが問題
なく動いた。
「ところでさぁ」
『ん?』
 両肩に取り付けられた外部スピーカーからアキラの声。
「どこからも出動命令来てないんだけど」
『バカ野郎。ロボットに対抗するにはやっぱり』
「ロボットだよね」
379税金合体!箱物ロボ! 3/5 ◆VXDElOORQI :2007/09/03(月) 00:39:02.79 ID:BwIPybLM0
 ミサはニヤリと笑う。
『わかってるじゃない。行くぞ!』
 アキラは勢い良くそう言うとロボットを発進させる。アキラの勢いとは裏腹にロボットはまたも、
ギシと音を立て、ゆっくりと一歩を踏み出した。


 ビル街の真ん中に黒いロボットが立っている。
 団栗のようなずんぐりとした黒い体に手足が生え、団栗の帽子がある位置には目のように赤い光が
二つ灯っている。その黒いロボットは周りを旋回する無数のヘリコプターを気にする様子もなく、た
だじっと立ち尽くしている。
『待たせたな!』
 遠くからアキラの声が響く。その大音量にビルのガラスがビリビリと震える。避難の済んだビル街
に、ビルと同じような高さの人型のロボットが二機立っている。
『まーってたぞ!』
 黒いロボットの外部スピーカーからしゃがれた声が響く。
『うお、本当に待ってたのか』
『お前が噂の税金無駄遣いのロボットだな! 確か名前は……名前は……』
 アキラが乗っている全身真っ白なロボットには実はまだ名前がなかった。作ることのみが目的で、
作った後のことなど、誰も考えていなかった。
『箱物ロボだ!』
『まんまじゃねーか! もうちょっと考えろ! 僕は丸一日考えたんだぞ!』
『うっせ! 今考えたんだよ! じゃあお前のその真っ黒いロボットの名前言ってみろよ!』
『ブラックロボだ!』
『まんまじゃねーか!』
『うるさい!』
 そう言うとブラックロボはその足は初めて動かし、箱物ロボに一歩近寄る。
 箱物ロボも同じように一歩踏み出し、お互いの距離を詰める。お互いあまり早く動けない。だが、
ゆっくりと、確実に距離を詰めていく。
 箱物ロボも、ブラックロボもお互い丸腰のため、武器はお互いの機体のみ。
 あと一歩でお互いの拳の射程に入るというところで、二人は動きを止める。
380税金合体!箱物ロボ! 4/5 ◆VXDElOORQI :2007/09/03(月) 00:39:19.80 ID:BwIPybLM0
 先に動いたのはブラックロボだった。
『お前を倒して! 僕は、僕は、就職するんだー!』
 ブラックロボはプシューと全身から煙を噴出す。そして拳を繰り出してきた。
『言ってる意味がわかんねーよッ!』
 すぐさまそれに反応した、箱物ロボも同じように拳を繰り出す。
 だが、先に動き出したのはブラックロボ。お互いそう素早くは動けない。つまり先に動き出したほ
うが圧倒的に有利だった。
『勝った!』
 ブラックロボのスピーカーから勝利を確信した声が漏れる。
 そのとき、メキメキと何かが引き千切れるような音が辺りに響いた。
『あ』
 箱物ロボの腕が、出撃前にミサが取り付けた腕が、取れた。見事に。
 腕は拳を繰り出した勢いそのままに、真っ直ぐブラックロボの顔面に叩き込まれた。
『び……ぎゃ』
 叫び声ともノイズとも取れるような声がブラックロボのスピーカーから漏れる。そしてそのまま崩
れ落ちるように膝をつき、そのまま動かなくなった。
『み、見たか! 必殺! 自爆式ロケットパンチの威力を!』
 アキラが後出し必殺技叫びをすると同時に、再びメキメキという音と共に、箱物ロボの足が折れた。
 箱物ロボもブラックロボと同じように倒れ、そして動かなくなった。


ラジオからニュースが流れる。
『半年前に起きたロボット襲撃事件の裁判がついに始まりました。犯人の供述に寄れば、動機はなん
と就職出来ないので自分の力を世に知らしめたかったとのことです。就職できなかった理由は、面接
になると緊張してなにも言えなくなってしまう。というなんとも幼稚なものでした』
 そのニュースをモップ片手に聞いていたアキラがため息をつく。
「アホくさ……」
「そうだねー」
 受付と書かれたカウンターに座っているミサもため息をつく。
「お客さん来ないねー……」
381税金合体!箱物ロボ! 5/5 ◆VXDElOORQI :2007/09/03(月) 00:39:49.86 ID:BwIPybLM0
「こんな博物館に誰が来るんだよ」
 あの戦いのあと、箱物ロボは大破。修理費用は莫大になるということから修理は行われず、ここロ
ボット博物館に壊れた状態そのままに展示されることになった。
 だが、そのロボット博物館もまた――、
「やっぱ箱物行政はダメだねー」
「まったくだな」
 箱物であった。

382以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:40:33.47 ID:J/f4Mdyc0
現在、週末品評会74thの投票受付中です。今回の品評会お題は『箱』でした。
投稿された作品は■まとめ http://yy46.60.kg/bnsk/ -週末品評会74th- にてご覧頂けます。
投票期間は2007/09/04(火)24:00:00までとなっております。

感想や批評があると書き手は喜びますが、単純に『面白かった』と言うだけの理由での投票でも構いません。
ただ、感想は実際にそう書くと叩かれるのが現実。どこが面白かったか、あるいはつまらなかったか。
その点だけ、一行だけでも書いて頂ければ大丈夫かと思います。
毎回作品投稿数に対して投票数が少ないので、多くの方の投票をお待ちしております。
また、週末品評会では投票する作品のほかに気になった作品を挙げて頂き、同得票の際の判定基準とする方法をとっております。
ご協力ください。
投票には以下のテンプレートを使用していただくと集計の手助けとなります。
(投票、気になった作品は一作品でも複数でも構いません)

***********************【投票用紙】***********************
【投票】: <<タイトル>>◆XXXXXXXXXX氏
               ―感想―
      <<タイトル>>◆YYYYYYYYYY氏
               ―感想―
気になった作品:<<タイトル>>◆ZZZZZZZZZZ氏
********************************************************
携帯から投票される方は、今まで通り名前欄に【投票】と入力してください。
たくさんの方の投票をお待ちしています。 
時間外の方も、月曜中なら感想、関心票のチャンスがあります。書き途中の方は是非。

まとめ掲示板に貼り付け、作品一覧を作成してくれる方にはいつも感謝しております。
ありがとうございます。

私の所では急に秋らしくなりました。いよいよ9月ですね。
あ、それと皆さん、見ていて安心できる大変見事なスルーでした。
それでは、またスレが落ちた時などにお会い致しましょう(´・ω・`)
383以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:41:43.24 ID:OiRjszPD0
>>382
乙ですよ
384以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:41:46.43 ID:Ntk4lhn+0
運営のひと、おつー♪
385以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:42:05.52 ID:fuDYwU7x0
運営さん、作家さん乙。

今から読んでくるわー。
386以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:42:53.31 ID:YxOHKanX0
>>382
いつもながら乙です。
というか、今回はいつもの倍以上疲れたと思う。
もう、謝罪とか感謝とかいろいろすんません、ありがとうございます。

>>284
時間外投下する?
387以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:42:58.13 ID:ycgRlJD20
>>382
好き好き大好き超愛してる
388以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:43:08.10 ID:4DNMjQ1o0
ちくしょう!なんでこの短期間で5レスとか平気で書けるんだよ!
どうなってんだよ!
389以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:43:11.72 ID:rj2uWAem0
>>382
___   /     ..., ___,-‐ ______ー-、__ 丶  ,、  \  / ̄ ̄\
    `ヽ l    //r-ィ'7/l:::::/ l::l |l:::::::ト、ヘ::..-、__ヽ\l:::}   l |      |
運   え |`-、_yイ::|l::::| || |::/|- リ  \:::|ヘ^ ヽ:::|ヽ::::l-ヾノ   ノ |   :  .|
営   と |     | |:::||リr--ソ、_       >i-―-∨ l:::| r―‐'´  .|   :  .|
乙  : .|    ,' |l:::::| l  l::::l`       ´ /::::l ノ ノ:::| ',      |   :  .|
    : >   ,' lヘ:::| `  i::ノ       ヽ::ノ   l:::::/  ',    |  :  .|
    /   ,'  ト、l:::l ///            u /::::ハ  ',    <     .|
――‐'    i  |ルヘ::ヽ              /:::/リヘ  ',     ヽ    .|
         ゝ_ノ  ヽ川>、    r‐-、   _<ソ:::|  ヽ_ノ       \_/
390以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:43:14.12 ID:rONpdbj50
運営超乙。見事なさばきっぷりだった
391以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:43:29.48 ID:LMi0nd8p0
>>382
今回は本当に乙すぎる
カオス始まったところとか本当に大変だっただろうにwww
392以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:43:42.56 ID:j/l4QqqA0
今回は酷かったなあカオス

運営乙
393以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:44:54.70 ID:sH5V76Tc0
運営乙と誰がいるかもわからない東の空につぶやきます
394以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:47:50.53 ID:icqp1k1RO
運営様乙でした
そしてみなさん、特に◆QIrxf/4SJM氏と◆dx10HbTEQg氏、俺の投下が遅かったせいで色々迷惑かけてすみません…
PC復帰するまで品評会は自重するかな…
395以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:49:13.70 ID:sH5V76Tc0
>>394
ヒント:ネカフェとかどうかな?
396以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:49:49.19 ID:BwIPybLM0
PC使えるならメールとか使って携帯でもスムーズに投下できると思うが
397以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:51:30.88 ID:rFVxL+o/0
品 評 会  オ  ワ  タ  オ  ワ  タ
      _________
    /                  \
     |   /゚\ `    ´ /゚\   |
     | //^\\・ ・//^\\ |
┃   |  ̄     ̄   ̄     ̄ |
┃   \__/r┬┬┬、\__/
┃        |   「 ̄ ̄ ̄|   |
┗━━━━|  |___」    |━━━━┓
          |   `┴┴┴′   |        ┃
          \__工___/         ┃
          ┃   ┃           ┃
     ┏━━┛   ┃        ___ ⌒)
     ┃         ┃        ___   )
     ┃         ┗━━━━  ___   )
     ┃                       ー'
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
運営おっつー
398以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:54:20.88 ID:ycgRlJD20
>>397
チャーシューメン吹いた
399以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:54:54.23 ID:sH5V76Tc0
>>397
これはBNSKのマスコットになるかもわからんね
400以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:54:57.50 ID:BjriJD+u0
>>397
ドクターペッパー噴いた。
401以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:55:54.74 ID:sH5V76Tc0
>>400
アリス乙
402 ◆QIrxf/4SJM :2007/09/03(月) 00:56:01.08 ID:9I9XWyA30
>>394
俺は自業自得なんで気にしないでください。

>>397
おっきした
403以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:56:38.20 ID:YxOHKanX0
  
   〜  〜
  (Φ  Φ ) >>399 忘れないで
   \く /
     |д|
     \\
404以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:58:08.57 ID:BjriJD+u0
>>403
だが断らない。
405以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:58:37.07 ID:rONpdbj50
お題くりゃれー
406以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:58:41.44 ID:iLDchPcR0
一度で良いから
品評会のお題を
    ↓こいつにしてみたい
   〜  〜
  (Φ  Φ ) 
   \く /
     |д|
     \\
407以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:58:57.52 ID:sH5V76Tc0
>>403
あっちみんなww
408以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:59:11.95 ID:poj+qNMl0
パチンコ
409以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 00:59:35.99 ID:ycgRlJD20
>>405
ソドム
410以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:01:08.98 ID:Ntk4lhn+0
>>405
眼鏡を無くした女の子
411以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:01:56.28 ID:sH5V76Tc0
>>405
412以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:02:46.58 ID:h7pos6cW0
>405
エンゲル係数
413以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:03:31.28 ID:Ntk4lhn+0
>>405
すりっぷ(うすくてやわらかいやつ)
414以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:04:34.40 ID:h7pos6cW0
>405
すりっぷ(くるまやばいくがすべるやつ)
415以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:05:19.41 ID:rj2uWAem0
お題かコッペパンを要求する!
416以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:05:27.15 ID:h7pos6cW0
>405
すとりっぷ(ふくをぬいでみせてくれるやつ)
417以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:05:31.44 ID:BjriJD+u0
>>405
クリスマス
418以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:05:36.36 ID:rFVxL+o/0
チョココロネ
419以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:05:52.80 ID:ycgRlJD20
>>415
隻腕
420以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:06:11.69 ID:rONpdbj50
>>406-417
把握把握ゥ!
421以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:06:19.66 ID:nz17i3sm0
>>415
つコッペパン
422以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:06:42.60 ID:Ntk4lhn+0
>>415
人工衛星
423以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:06:49.31 ID:YxOHKanX0
>>415
鍛冶の神様
424以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:07:54.16 ID:h7pos6cW0
火事の神様(荒神様)
425以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:08:39.58 ID:h7pos6cW0
海事の神様(ポセイドン)
426以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:08:47.90 ID:rj2uWAem0
お題把握


(´・ω・)コッペパンは……?
427以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:09:16.52 ID:icqp1k1RO
>>395
ど田舎なんであるのかどうかすら…

>>396
コピーとかですぐ貼れる状態にしておけるのがせいぜい千五百字程度なんだ

>>402
すみません、そう言ってもらえるとありがたいです
428以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:09:16.90 ID:J/f4Mdyc0
   ∧, , ,∧
  (Φ  Φ ) ちょっとした出来心です(´・ω・`)
   ヾ、 ω /
     |д|
     \\
429以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:09:17.59 ID:rj2uWAem0
>>415
美味しいのー
430以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:09:55.46 ID:Q7PB+TbP0
>>415
離婚
431以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:11:31.68 ID:6XOpnWqW0
>>414
俺がこの題でちょっとした小説書いてもいい?
432以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:11:37.89 ID:iLDchPcR0
>>428
なにこのネコミミ幼女
これが萌えキャラって奴か
433以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:12:05.70 ID:BjriJD+u0
>>431
どうぞどうぞ。
434以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:13:34.45 ID:sH5V76Tc0
>>428
これは類を見ない気持ち悪さww
435以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:14:11.14 ID:rFVxL+o/0
>>428
鼻がwwwwwwww
436以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:17:12.77 ID:ycgRlJD20
>>428
レイプすっぞ
437以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:19:57.93 ID:YxOHKanX0
>>428
猫耳生えたwwww
438以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:21:28.90 ID:+L9v4hB20
Leafのゲームやってたらボロ泣きしたwww
ってことで泣ける作品教えて

小説に限らずゲーム・アニメ・映画・エロゲーなんでも来い!
439以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:24:42.19 ID:poj+qNMl0
>>438
お前は書き込むスレを間違えている


リトバスはやっとけ
440以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:24:46.99 ID:BwIPybLM0
さよなら、いもうと。
441以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:27:59.66 ID:rj2uWAem0
ひぐらし
442アナルジャスティス 0/3:2007/09/03(月) 01:32:30.40 ID:h7pos6cW0
えー、通常作の投下、いきます。
お題:アナルジャスティス
 但し、連続した一ワードだと扱いようがないため、分割して扱いました。
注意事項:
 お話はともかく、作った本人は一応三人称のつもりでやってみました。
 そういった観点で重点的に指摘をもらえるとこれ幸い。
レス数:3
443アナルジャスティス 1/3:2007/09/03(月) 01:33:03.69 ID:h7pos6cW0
 マンションは既に黄色のトラテープで仕切られ、部屋の中では十人を超える男達が蠢い
ていた。全員が背中に「山形県警鑑識課」と黄色く書かれた上下紺色の作業服姿で統一さ
れている。
「課長」
 一人が手に包丁を持ってバーコード頭の男へ歩み寄った。
「ん? どうした」
「これ、被害者の胸に刺さっていたものですが例の検出を」
「おお、そうか」課長は振り返って腕を高く伸ばした。手の平をひらひらさせながら「お
おい太田君」と顎を突き出すようにして大きな声で呼びかける。
「はい」
 太田が表情一つ変えず課長の前へ立った。
「これ、調べてみてくれ」
「分かりました」
 冷静に太田は答えた。そして作業服のベルトをゆるめてチャックをゆっくりと降ろす。
下半身すっぽんぽんで四つんばいの姿勢をとった。
 一人が包丁をビニール袋へ入れ、ストローを刺し込んでから袋の口を輪ゴムをぐるぐる
と巻く。ちょうど甲子園のカチワリ風だ。
「大田、やるぞ」
 一人が両手で太田の両尻を開いた。もう一人がゆっくりと尻穴へストローの先端を押し
込む。数ミリずつ押したり引いたりしながらも段々とその先端はめり込んでいった。最初
こそ多少の苦悶を浮かべていた太田も、だいぶ奥まで入った今では恍惚とした表情を浮か
べている。
 他の職員がビニール袋を両手で掴んでゆっくりと潰す。中の空気が太田の直腸へと放た
れた。
 顔をゆがめる太田。額から脂汗を流し、苦悶の表情を浮かべた。そして顔を真っ赤に染
め上げる。やがて、ためらいながらもゆっくりと大きく口を開いた。
「ジャスティス!」
 その声を合図に、更に数名の職員が太田を見下ろすように取り囲む。職員のひとりは太
田へおそるおそる声をかけた。
「よくやった。で、結果は?」
444ストリップ:2007/09/03(月) 01:33:13.98 ID:6XOpnWqW0
下品で申し訳ない……

 ストリップ劇場の支配人が帰路につくお客様を見ながら、隣のマネージャーに向かって呟く。
「どうしたんだ? 今日のお客はやけに不満そうじゃないか」
 帰路に着くお客様はどれもが肩を怒らせて早足で支配人の横を通り抜けていった。
「なんてことだ! もう二度と来るもんか!」
「あんなことがあるとは私達を馬鹿にしているとしか思えない!」
「このくそったれ! ふざけるな!」
 いつもお客様の満足そうな表情を見るのが一日の楽しみである支配人も不満そうな表情を浮かべる。
「ああ……オーナーは先ほど帰ってこられたばかりでしたね」
「そうだが、今日のダンサーが不満だったのだろうか」
「いえ、ダンサーは当店のナンバー1でした。お客様も大層期待なされていました」
 それはいつもより人の出入りが多いことからすぐに想像できた。
「なら、一体何なのだ?」
 支配人がそう詰め寄ると、マネージャーは気まずそうに口をもごもごさせ、
「その……ダンサーが踊っている最中に、尿意をもよおしてしまったようです」
「それは酷い! 途中で退席してしまったのか!」
「いえ、ダンサーもプロでしたので、我慢して最後までやり通そうとなさいました」
「なさいましたとは……まさか!」
「……はい」
 支配人は両手で顔を覆って、おお神よ! と呟いた。
「ついに我慢できなくなったダンサーは、その場に蹲りプルプルと震え始め、『も、もらしちゃう……!』と」
「止めてくれ! それ以上は聞きたくない!」
「その時でした……ストリップ劇場全体が停電になったのは」
445アナルジャスティス 2/3:2007/09/03(月) 01:33:36.39 ID:h7pos6cW0
「……酸化亜鉛が少し。安息香酸と……化粧品ですね、これは」
「すると女か」
「ヒトホルモン、特定の女性ホルモンを感じます。そしてこの臭気。例の女です、間違い
ありません」
 息を整えながらで大田は言った。その言葉を聞いて表情を険しくする課長。
「おい、すぐ本署へ連絡だ!」
 課長は腕を伸ばし、声を張り上げた。

「課長、本署は同居人だった女性を追い始めたそうです」
「そうか」
 数人の職員が片付けをする中、職員の一人に対して課長はうなずいた。
「しかし直腸検出法サマサマだな」けだるそうにズボンをはき直す太田を横目でちらりと
見る。「微量物質の検出には普通ガスクロを使うだろ? しかし、でかいわ高価だわ壊れ
やすいだわで現場へ持ち込む訳にもいかない。直腸による微量物質検出のレビューを聞い
た当時は俺も唖然としたよ」
「これで私たちの仕事もだいぶ……あ、ちょっと待ってください」
 職員の一人はズボンのポケットから携帯を取り出した。二つ折りを開き、耳へ押し当て
る。「……はい、そうですか。わかりました」携帯をポケットへ戻した。「課長、被疑者
への逮捕令状が出ないそうです。アリバイの一部を検証しなければ裁判所が出さないと」
「検証?」
「ええ。鍋の材料をこの部屋へ例の女は持ち込んだそうです。それを確認しろと」
446アナルジャスティス 3/3:2007/09/03(月) 01:34:08.83 ID:h7pos6cW0
 再び太田は四つんばいになった。
 数人が取り囲む中、職員の一人は太田の尻穴へ大仁田ネギの白い部分から装入していく。
九十八円と印刷されたシールの所までめり込まれていった。
 そんな光景をとり囲む職員の一人は腕組みをする課長の耳元へ口を近づける。
「どうして直接入れるんですか。さっきは空気を」
「布ならまだしも、生ものは色々余計な物質が放出されるから直接、直腸へ触れさせない
と駄目だ」
 そう言い終わるや否や、太田の表情が一瞬曇った。「あふ」
「検出終了はジャスティスだろ。警察学校鑑識課程で習ったとおり、気合を入れろ!」
 真剣な表情で課長は太田を睨みつけた。
「あ……ジャス……ティス」そして太田は「女性が持っていた物です」と息絶え絶えに言
った。
「おい、物件はこれで終わりか」
 周囲を見渡しながら課長は言った。
「こいつもお願いします」
 職員の一人がプチトマトを手の平へ乗せて突き出す。
「これは難しそうだ。太田君すまんが頼む」
「いいか、力を抜けよ。潰れるからな」
 何度も腹で呼吸しつつ太田はプチトマトを自ら受け入れる。そして程なく「これも女性
が持っていた物です」と答えた。満足げな満足で。
「そうか」課長は不満げにため息をついた。「しかし、これまでのは必ずしも鍋の材料と
は言いがたい。もっと鍋っぽい材料で確認したいのだが」
「課長、豪勢っすよ。例の女性はこんなの食おうとしてたんすかね」
 他の職員が声の方を一斉に振り返る。

 皆の視線を浴びる職員が手に持つ物。
 赤いトゲを纏った全長二メートル程の生タラバガニであった。
447アナルジャスティス 0/3:2007/09/03(月) 01:34:25.78 ID:h7pos6cW0
以上。
448以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:35:26.05 ID:6XOpnWqW0
>>442
ごめん、挟まれてしまった……orz
449アナルジャスティス 0/3:2007/09/03(月) 01:37:04.98 ID:h7pos6cW0
>448
ん? 多分混乱しないだろうし、いいっすよ。
450以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:37:53.01 ID:poj+qNMl0
>>448
後のアナルにはさまれたストリッパーである。
451以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:45:45.04 ID:rj2uWAem0
保守を止めないで 過疎から逃げないで
452以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:45:52.15 ID:9I9XWyA30
エネマグラ保守
453Dr.Smerjakov:2007/09/03(月) 01:47:18.95 ID:ycgRlJD20
【ネット依存症、2ch依存症について】
 われわれの研究室では、ここロシアにおいて最近問題になっているこの問題について、政府の補助のもとで
研究と理解を進めています。さらに日本において調査した結果、特定の掲示板サイトにおいてこの問題が
大きく取り上げられるべき状態にあることを、われわれは知りました。この書き込みの目的は、日本の
患者の方々の任意による調査、治療であります。

 患者の皆様!ラッキーです!私は、モスクワ市立大学のスメルジャコフ教授です。みなさん、私の治療に
参加してみませんか?この方法を、私の大学の学生の患者200人に試したところ、1ヶ月で150人が依存症に
打ち勝つことができたのですよ!さぁ、まずはこれをしっかり頭に叩き込んでください。
●これは、病気である
●やめられないのは、体が病気だからである
●だから、特別な治療が必要である
さぁ、詳しいことはメールで!日本のNGOの方が対応します。では!!
                                    Dr.Smerjakov
454以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:47:44.52 ID:xoK6cdvIO
保守ついでに聴きたいんだけど、投稿する時の略歴とかあらすじとかどうしてる?
455以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 01:58:01.58 ID:sH5V76Tc0
>>454
具体的にはどういうことでしょうか?
456以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 02:00:47.99 ID:y6TbwvMW0
どこかの賞に応募する時、ってことか?
ありのままに書くしかないと思うが……
457以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 02:09:18.69 ID:xoK6cdvIO
>>455
何か賞に応募しようとするときによく
一枚目には名前と住所と略歴とその他諸々を、二枚目には粗筋を〜〜文字くらいで書いて添付しろ
ってあるじゃないですか。

略歴ってバイトとかの履歴みたいなのを横書きでつらつらあげてきゃいいんですかね?
粗筋は、わたし纏めるのが下手なので、こう、書かれてる方はどんな感じで書いてらっしゃるのかなと思いまして。

説明ウンコな上に言葉足りてなくてすいません。
458以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 02:16:36.75 ID:9I9XWyA30
保守
459以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 02:20:25.46 ID:ypGBwOQP0
お題もらえると嬉しい
460以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 02:20:50.65 ID:Ntk4lhn+0
>>459
カチューシャ(女子のみ)
461以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 02:21:08.58 ID:ycgRlJD20
カツオと昆布のあわせ技
462以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 02:21:44.31 ID:h7pos6cW0
>444

感想全然ついていない可愛そうな漏れが貴殿への簡単な感想をば。

ワンアイデアの1レスト一発勝負でいい感じにまとまっていると思いま
した。
欲をいうと、ちょっと台詞に頼りすぎてるかなって気もするのですが、
1レスでまとめるにはこういったくらいが丁度いいのかな。よくわかんな
いけど。

オチも見事です。

それでは。
463以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 02:22:22.36 ID:h7pos6cW0
>459
カチューシャ(ロシアの兵器)
464以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 02:23:14.54 ID:ypGBwOQP0
>>460-461
把握
ところでこの女子のみって言うのは俺が勝手に解釈していいんだよな?
465以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 02:25:18.61 ID:Ntk4lhn+0
>>464
ご自由にしていただいて良いと思いますが、意図としては
単に、男性の着用したカチューシャのお話は読みたくないなあ、
と思っただけです。
466以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 02:26:42.34 ID:ypGBwOQP0
>>465
ああ、ごめん。
実は俺、天邪鬼でツンデレなんだ。
467以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 02:31:10.94 ID:Ntk4lhn+0
>>466
デレに期待しますw
468以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 02:37:04.70 ID:sH5V76Tc0
469以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 02:40:25.29 ID:SNTvA5Cw0
>>457
略歴ってのは最終学歴と現在の職業を書いとくだけでおk。
あらすじは指定された字数以内で最初から最後まで簡潔にまとめる。
ラストをぼかしたりしてはいけない。
470以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 02:48:48.24 ID:sH5V76Tc0
471以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 02:50:09.68 ID:xoK6cdvIO
>>469
答えていただいてありがとうございます。
なるほどです。よくわかりました。いっちょやってきます。


472以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 02:50:49.62 ID:rONpdbj50
>>442
えーと、誰がこんな酷い出したか知らないけど、もしかしたら俺の可能性もあるので感想を。
こんな料理の仕方は流石に予想外だったwまあ、確かにジャスティスだけどねえ…しかもオチで問題点が露呈してるし。
でもこういう話は好きかな。何も考えずに読めるって素敵。ていうか大丈夫なのか山形県警wwwww
文章の指摘についてはごめん、特に気にならないとしか俺は言えない。
473以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 03:04:14.95 ID:Hc006NMNO
474以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 03:04:50.19 ID:poj+qNMl0
475以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 03:12:38.41 ID:sH5V76Tc0
476以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 03:25:25.20 ID:sH5V76Tc0
477以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 03:39:12.42 ID:sH5V76Tc0
478以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 03:59:33.20 ID:SqVAZswo0
ho
479以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 04:09:04.78 ID:rj2uWAem0
480以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 04:09:10.59 ID:sH5V76Tc0
ねる保守
481以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 04:24:41.81 ID:UgkqfAPp0
乙彼様保守
482以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 04:33:16.83 ID:9iZoJ2HYO
保守
483以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 04:34:27.98 ID:TZ80bobq0
まだ誰も投票しないの?
484以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 04:58:36.76 ID:iVQ4Wv5SO
おはよう保守
485以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 05:10:29.18 ID:dhdP6l/DO
ウサテイが耳から離れない保守
486以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 05:55:56.60 ID:sH5V76Tc0
とんでもないことが発覚して眠気が覚めた保守
487以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 06:13:41.58 ID:hWnh/lG80
>>486
気になるwwww
どんなこと?
488以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 06:27:38.00 ID:sH5V76Tc0
>>487
留年かも
489以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 06:40:48.60 ID:LuZk//en0
>>488
俺もだw
現実は厳しいんだぜ…
490以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 06:41:28.76 ID:glwkVenp0
>>488
気にしない気にしない
俺も一流したよ
491以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 06:43:22.41 ID:glwkVenp0
ふう〜
今、全作品読み終えた
投票でもするかw
492以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 06:47:48.17 ID:sH5V76Tc0
>>489
本当に凹むよなorz

>>490
一郎もしている俺はかなりきびしいorz

>>491
一番乗り乙!
493以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 06:50:28.09 ID:glwkVenp0
***********************【投票用紙】***********************
【投票】: 
箱、ツノガエル、あるいは彼女の物語 ◇2LnoVeLzqY氏

投稿された作品の中で、頭ひとつ抜けていた

気になった作品:
時点としては
銀色の箱 ◇K/2/1OIt4c
********************************************************
494以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 06:51:10.62 ID:glwkVenp0
>>492
漏れも一郎してるなりよ
495以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 06:51:49.73 ID:sH5V76Tc0
>>494
親に合わす顔がないとはまさにこのこと……
496以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 06:55:23.29 ID:glwkVenp0
>>495
なんで落とした?
俺の場合、フラ語で落とした
学費稼ぐためのバイトが忙しくなり
本末転倒だけどなw
それでも卒業5年かかったけど、したよ
497以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 06:55:47.80 ID:sH5V76Tc0
>>496
履修ミスorz
498以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 06:57:07.70 ID:glwkVenp0
>>497
ちょ・・・おま・・・それは・・・
499以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 07:00:39.69 ID:glwkVenp0
一年ゆっくり学んで遊んでくればいいよ

俺の場合、留年できたおかげで、いろいろ楽しめたし
社会人になったら、長期で休めることほとんどなくなったからね
500以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 07:02:06.49 ID:sH5V76Tc0
>>498
だよなorz

>>499
まだ前向きなれない俺ガイル
501以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 07:05:15.55 ID:glwkVenp0
>>500
俺も留年決定したときには、ショックだった
法学部だったし、フラ語で落とされるとは思っていなかった><(甘かったが・・・)
502以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 07:12:55.22 ID:glwkVenp0
留年ってな
同じ年を、もう一度体験できるいいことなんだ
人生に一度は体験しておかなくちゃ

長い人生、同じ年を繰り返すことなんてないんだよ
神様が与えてくれたご褒美さ

きっといつかね、振り返ってみると
あのとき留年して、よかったな〜と思えるから

昔、新聞記事で読んだことあるんだけど
40歳以上の留年経験してる人にアンケートを取ったら
9割以上の人が、経験してよかったって答えていたよっ!
503以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 07:14:10.78 ID:glwkVenp0
今、気づいたけど

留年じゃなくて、留学だったかもしれない・・・・・・

でもめげるな!!
504以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 07:29:32.02 ID:sH5V76Tc0
>>503
違いが大きすぎるww
でもありがとうw
505以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 07:34:26.88 ID:sH5V76Tc0
らすとほ
506以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 07:45:58.92 ID:y6TbwvMW0
心理学科の癖に自分が鬱病になって留年した俺が今更通りますよ
507サザソのトリヴィア:2007/09/03(月) 07:47:17.61 ID:n/rDwpfn0
いえい
508以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 08:11:54.97 ID:8tznQ0jZ0
さいしょでさいごのほしゅを、いまここに
509以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 09:01:10.97 ID:67dpjPDaO
ここは私が守る!!
510以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 09:29:37.43 ID:9iZoJ2HYO
511サザソのトリヴィア:2007/09/03(月) 09:30:39.36 ID:n/rDwpfn0
なんか夜明けに電話がきてたらしい
512以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 09:47:34.50 ID:9iZoJ2HYO
513以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 10:12:56.39 ID:DzfHdrtt0
保守
514以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 10:18:09.44 ID:9iZoJ2HYO
515以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 10:29:01.81 ID:DzfHdrtt0
保守
516以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 10:44:51.12 ID:2OW4uwDgO
保……守……だと……?
517以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 10:52:18.22 ID:7Be/kBrY0
***********************【投票用紙】***********************
【投票】:箱、ツノガエル、あるいは彼女の物語 ◇2LnoVeLzqY氏

透明な文章に癒されました

********************************************************
518以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 10:56:17.61 ID:d+2qWF3OO
ほす
519以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 11:07:14.94 ID:DzfHdrtt0
保守
520以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 11:18:30.65 ID:DzfHdrtt0
保守。席を外している間に落ちないといいなぁ。
521以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 11:31:28.35 ID:LVLkygoO0
522以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 11:59:00.61 ID:y6TbwvMW0
全感想投下します、という嘘。ただの保守。
523以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 12:21:35.56 ID:9iZoJ2HYO
524以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 12:43:12.09 ID:y6TbwvMW0
今回、結構当たりが多いね。保守
525以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 12:44:08.74 ID:LVLkygoO0
>>524
感想投下汁
526以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 12:48:22.74 ID:Vfk0IwRDO
規制されてたんで全巻をそのまままとめに放り込んでおきました。
感想への批判は受け付ける、かな。かな?
とうひょはまたもうちょい考えてから
527以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 12:51:17.08 ID:DzfHdrtt0
保守。もう出かけるのであとは任せた。
528以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 12:54:49.33 ID:y6TbwvMW0
>>525
現在書き中であります。

以下、転載しま。
529以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 12:55:31.59 ID:y6TbwvMW0
No.01 「一大事」 1/2 ◇g/ZMVdytmo
パロは原作つぶしちゃだめって思ってる、かな、俺は。
太郎が年取ったのは玉手箱に竜宮城で過ごした時間が詰まってたからで、っていう設定が個人的に好きだからってのもあるんだけどw
そういうのを活かした上でやってほしかったかなあ。
ていうか急いでるのに亀を行かせるなよwwwwって亀しか陸に出られないのかそうか。な?
リュウグウノツカイってはじめて知った。ぐぐったら顔きめぇww
あんま一般的な魚じゃないと思うんだ。俺が無知なだけかもしれんけど、いきなりそんな名前が出てきて戸惑っちゃったり。
知る人はいない→噂があるっていきなり前の言葉否定してるから、見た人はいない、位のほうがいいんじゃないかなあ。
全体的に読み手に不親切だと思うから、装飾華美にしたらどうかなと思った。
発想は楽しい。

No.02 プレゼント 1/3 ◇luN7z/2xAk
クーリッシュはそんなに好きじゃな……うん、いきなり個人的な事情だった。世界が認めても俺は認めない。
虫いいい。こんな箱送られたら絶対悪いことしない、というか捨てる。俺だったら箱捨てる。捨てちゃだめなの?
あれ、てか最後のゴッキーかと思ったんだけど、花食べないよね。多分。
万引き→帰宅の間にぱっくり花食べちゃう虫とかどんな凶悪な……。
そんなとんでもない代物を送りつけてくるとんでもない婆ちゃんが気になります!
送り主が定まってるのはそれなりの理由があるんだろうし、ちょっとでも婆ちゃん像があると俺は嬉しいかも。
箱って蓋ついてるのかな。最初プレゼントの箱の説明があるから、蓋ありの箱かと思ったらなんか蓋なしの箱っぽくて
戸惑ったってまあ些細な事なんですが。お題が箱だから余計に見てしまったかも。
教訓的な意味合いは伝わった。構成の仕方はきれいだと思う。
530以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 12:56:14.09 ID:LVLkygoO0
>>526
保守がてら感想転載するね

226 :文才無しさん :07/09/03 12:43:39 ID:L8WXcBYu
No.01 「一大事」 1/2 ◇g/ZMVdytmo
パロは原作つぶしちゃだめって思ってる、かな、俺は。
太郎が年取ったのは玉手箱に竜宮城で過ごした時間が詰まってたからで、っていう設定が個人的に好きだからってのもあるんだけどw
そういうのを活かした上でやってほしかったかなあ。
ていうか急いでるのに亀を行かせるなよwwwwって亀しか陸に出られないのかそうか。な?
リュウグウノツカイってはじめて知った。ぐぐったら顔きめぇww
あんま一般的な魚じゃないと思うんだ。俺が無知なだけかもしれんけど、いきなりそんな名前が出てきて戸惑っちゃったり。
知る人はいない→噂があるっていきなり前の言葉否定してるから、見た人はいない、位のほうがいいんじゃないかなあ。
全体的に読み手に不親切だと思うから、装飾華美にしたらどうかなと思った。
発想は楽しい。

No.02 プレゼント 1/3 ◇luN7z/2xAk
クーリッシュはそんなに好きじゃな……うん、いきなり個人的な事情だった。世界が認めても俺は認めない。
虫いいい。こんな箱送られたら絶対悪いことしない、というか捨てる。俺だったら箱捨てる。捨てちゃだめなの?
あれ、てか最後のゴッキーかと思ったんだけど、花食べないよね。多分。
万引き→帰宅の間にぱっくり花食べちゃう虫とかどんな凶悪な……。
そんなとんでもない代物を送りつけてくるとんでもない婆ちゃんが気になります!
送り主が定まってるのはそれなりの理由があるんだろうし、ちょっとでも婆ちゃん像があると俺は嬉しいかも。
箱って蓋ついてるのかな。最初プレゼントの箱の説明があるから、蓋ありの箱かと思ったらなんか蓋なしの箱っぽくて
戸惑ったってまあ些細な事なんですが。お題が箱だから余計に見てしまったかも。
教訓的な意味合いは伝わった。構成の仕方はきれいだと思う。


531以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 12:56:38.75 ID:y6TbwvMW0
No.03 秘剣 蝙蝠落し 1/5 ◇kP2iJ1lvqM
ポッパーの旅はまだ続く!とな。続編!続編!
こういうファンタジーって実は苦手なんだけど、普通に読めちゃった自分に驚いた。面白かった。
移動魔法ってパパっと空間を移動するんじゃなくて吹っ飛ぶのかww
謝ることに決めたっていうか謝るだけじゃ済まねえだろww盗賊と間違えられなくても殺されるわなwww
計画練ってないにもほどがある、というか老人がどういうつもりだったのかよく分かんなかった。
宝箱ってダンジョンにあるイメージがあったから、普通に洞窟に紛れ込ませるんだとばっかり思って読み進めてたんだよね。
他の場所に不自然だと思うんだけど……でも勇者は洞窟目的にきてるんだから、達成したら街の傍からは離れちゃうよね?
その辺りのファンタジー詳しくないから不安だけど、なんとなく違和感は感じた。
あと展開があっさりしすぎ、かなあ。5レスなら仕方ないかなって思う部分もあるけど、たんたんって進んじゃって、それでいいのかよwwと。

No.04 「箱庭」 1/5 ◇h1QmXsCTME
えっと、「?」の後が「」」ならスペースはいらないんじゃないかな、かな?
登場人物が多い話が苦手な俺はちょっと泣いた。全部物語りに必要不可欠なのは分かるんだけどね!ご、ごめんなさい。
大切なものは親愛の情!王道大好き!こんなうまく行くはずがないだろうという言葉は飲み込む。無粋ですよね!
でもあれだけのヒントで答えが出せる探偵さんすごすぎるwwww探偵ってすごい職業ですねwww
なんで人形が一体足りなかったんだろ……?兄弟+父親=4体、だよね?
そこに父親の意図がある気がするんだけど、思い出なら母親を削っちゃだめなんじゃないかなあとも。不思議だった。

No.05 妖怪「箱女」 1/5 ◇5TYN0TTM3Q
……が多い……。もうちょっと地の分でためらいとかそういうの表現してほしい、かなあ。なんだか見てて……な気分。
黒木さんが救われなくて切ない。なんか、納まるところに納まったけれどなんともいえない読後感。
面白かったけれど、なんとなく投げっぱというかやっぱり黒木さんが気になる。
こういう普通の世界に入り込んだ超能力少女の話ってよくあるようにも思えるけど、
だったら能力についてもっと何かしら追求してほしいなあとか。ただそこにあるだけってのも消化不良。
タイトルが内容の空気ぶち壊してないか?wwww
532以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 12:57:58.69 ID:y6TbwvMW0
No.06 大きな箱 1/5 ◇8wDKWlnnnI
主人公の方にナイフ入ってんのかと思った。だまされた!ってサソリとかwww
箱の中に箱ってこの流れというな内容は好き。このお題の使い方大好き。
トンデモ少女があまり好きじゃないだけで。ええとごめんなさい。

No.07 、のようなもの 1/5 ◇pt5fOvhgnM
これなんてエロゲ?そして最後どうなったのか、ええとその……?食べちゃうの?
擬態するモンスターなのに、正体バレたら行動に移すってのがよく分かりませんでった。いやミミはバレたと思ってないのかな?あれ?
単純に正体納得しちゃってる主人公の頭の調子にもちょっとついていけないというか。
ファンタジー苦手なのでなんか固有名詞っぽいのが出るとちょっと怯む今日この頃ですはい。ごめんなさい。
でも流れのよくわかんない俺にも最後まで読ませられる文章力には嫉妬。スレタイ読め。

No.8 猫と方舟 1/5 ◇D8MoDpzBRE
タカシ、というか男性批評に頷きまくった。あるあるあるある。ありまくる。
主人公の心理がリアリティーあって面白かった。
でも最後の私が捨てられてから〜の流れが唐突で、ちょっと戸惑った。
語り読むのが個人的に嫌いというのもあるんだけど。
それまで綺麗に流れてきたから尚更というか、まあこうしないとオチないんだとは思うんだけども、変な感じ。
内容に関してはいうことはないというかスレタイ音読三十回してください。

No.9 カッサンドラの箱 1/5 ◇BLOSSdBcO.
>当たると思っている人間がいれば良い→当たると思わなければ当たる予言
商売のためには予言の正確さを信じる人間がほしいけど、正確さを信じられると当たらない?
それでどうするつもりなのか俺大混乱\(^o^)/
>信じなければ叶ってしまう→信じない事で的中する
この前者の文章が、「信じることが無いと叶う」じゃなくって、
「ちゃんと信じることをしないと叶う」と読んじゃって俺また大混乱\(^o^)/
俺の少ない脳みそがかき回されてくらくらです。発想自体は面白いんだけどwww
妹がそこまで熱烈にお兄ちゃん愛してるなら、最初の再会でもうちょっと仄めかしたほうがいいかも、とか。
なんだか唐突に思えた。最後の一文が意味も無く猛烈に好きwww
533以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 12:59:04.74 ID:y6TbwvMW0
No.10 銀色の箱1/4 ◇K/2/1OIt4c
えええええええ。
いやなんだか面白いというか、青木の詐欺っぽい思考が楽しくて読んでたらなんで本当に完成してんのwwww
中田のアホっぷりがいい。二人のキャラクターが好きだ。
でもなんでタイムマシン成功してるんですかwwww

No.11 箱、ツノガエル、あるいは彼女の物語 1/5 ◇2LnoVeLzqY
>……それはつまり、理解できない僕が悪いってこと?
うほう胸に突き刺さった!俺が悪いんですよね!馬鹿ですみませ!
ミギニ=ナガイノ=イヤー星人が現れました!目がすべるすべる。
雰囲気は面白いなあと思うんだけど、なんかもう俺頭悪いんですごめんなさい。
いや、本当言うと内容が理解できないわけじゃないんだけど(と思うんだけど、多分)、こういうめんどくさい話を
積極的に読解しようと思う気力が巻き起こらない怠惰な人間なんですごめんなさいめんどくさい。
全体的に単調だけども、起伏に富んだらこの雰囲気ぶち壊れるしなあ。
なんだか雰囲気はいいんだけどつかみ所がなくて、全体像捕らえるのが大変という個人的に苦手な部類でした。

No.12 鋼鉄の馬(1/5) ◇rmqyubQICI
あるあるあるwww俺の大学で強烈な右翼教授がいるんだけど、なんかもう日本語通じないよなwww
右翼と左翼って思想は両極端だけど、思考は同じだと思う。扱いにくいというか鬱陶しいことこの上ねえwww
宗教ってのは言いえて妙だと思った。
とりあえずオダイ=ドコー星人が現れましたっ。
全体的に単調な印象。上司の言葉がどう主人公の心に響いたのか、いまいちわからないのは
日本史専攻の俺が世界史知識に戸惑っていたからかもしれない。あんまり固有名詞続くと怖気づきます……。
左翼を相手に会話するシーンとか入るともうちょっと難易度が下がって
エンターテイメント性が現れるかなあ、って思ったらこれすでに5レスあった。
534以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 12:59:57.15 ID:y6TbwvMW0
No.13 箱庭の話(1/2) ◇dT4VPNA4o6
あれ、オチは、と思わず。氏の小説はすっきり気持ちよく終わるというイメージが勝手にあって、
期待してたら男女の仲の自然消滅風味で些か拍子抜け。
今までの世界の流れの話なんだから、せめてそこに教訓めいた何かを設置するとよかったかも?
あまりにも神様が適当な態度で、この地球の現状は何が悪かったのかいまいちピントが合わないwwww
それとも、それでも生物の生命力はすげえぜ!ってことなのかな。それにしては人間は自業自得と思わせる描写が多いし
ほかの生物は一体どこで何してるんだかという感じ。いや人間の隙間縫って生きてるとはあったけども。

No.14 運命 1/5 ◇M0e2269Ahs
ミギニ=ナガイノ=イヤー星人が現れました!
ええと結局爆発して、生き延びて、組織を抜けたっていうオチなのかしら?
いきなり「たった今」とか「あの音」とか言われてもびっくり仰天です。
最後の段落だけで「今」「今度」のバーゲンセール。状況がつかめません先生><
淡々と事実だけが進んでいってなんかもう読んでて疲れるのは俺が右に長い嫌いだからだと思うんだけども。ごめんなさい。
少女へと謝罪したい気持ち、っていうのが主人公の大きな変化でこのストーリーの山場なんだから、
オチにもそれを絡められればいいんでないかな?

No.15 ロッカーの中に眠るもの1/5 ◇bsoaZfzTPo
スレタイ三十回の音読を命じます。
ロッカー開けなくても匂いは漂うんじゃなかろうかとひと夏越した弁当箱をびくびくしながら想像中。
村田さんが挙動不審だから、普段の性格と一致しないとか言われても変な感じだった。
普通にかわいらしいお嬢さんかと、というか部長の結構強烈なキャラクターに食われているというか。
まあでもとりあえずスレタイ六十回音読するといいと思った。
535以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 13:00:47.04 ID:y6TbwvMW0
No.16 唯我独尊箱入り娘と目安箱1/5 ◇InwGZIAUcs
あれ、夕子は?短編で名前が不可思議なのはあんま好きじゃないんだけど、まあ目安箱と掛けるなら仕方ないのかな。
お題の使い方がすきー。最後のアヤハの台詞がツボった。
バカップルっぷりに笑った。やべえ甘い。甘すぎる。こんなやつらのいるクラスになりたくない。あてられるwww
でも主人公の一目惚れ告白はちょっと唐突だったようにも。アヤハの容貌描写が帰り道だったから、
ちゃんと彼女を見たのがその時だったように思えちゃった。
……と――が俺基準で言うと多用しすぎかな、という印象。
キャラクター立ってるし、ストーリーも面白かった。

No.17 オアシス (1/5) ◇QIrxf/4SJM
やっべなんだこのバカップルwww
ミギニ=ナガイノ=イヤー星人とオダイ=ドコー星人が共謀して俺の脳内を侵略しようとしています。負けそう。
それを差し引いても面白かった。雰囲気が綺麗だなあ。綺麗なんだけどつかみ所がなくて、個人的には苦手な部類。
人の心を読んじゃうから雑踏が無理なのか。ああ、だから想像を共有できてたのか。そんな人と甘い関係を築き続けられる主人公すげえ。すごすぎる。
でもオチが微妙にわかり辛いというか、最初ミクのことを指してると思わなかったから混乱したwww雰囲気に入り込んでたら、非現実的な現実突きつけられて水指された気分に。
んでその能力が結構二人の愛の結びつきを強くしているようにも思えたから、意味を成さないってのもちょっと違うんじゃないのかな、とか。
最初の一文がよくわからない。外国の本によくあるよね、こういうの。これ何?
とりあえずベタ甘な関係に圧倒された。

No.18 大切なもの1/5 ◇dx10HbTEQg
このタイトルセンスのなさはいっそ開き直って世界に誇ろうと思う
一人カオスで迷惑かけて本気でごめんなさいでしたorz

No.19 税金合体!箱物ロボ! 1/5 ◇VXDElOORQI
タイトルで吹いた。内容で吹いた。お題の使い方が好き。
そんなでかいブラックロボ人目につかせずに作れないだろとか、
まあいろいろ突っ込みどころはなくもないんだけどまあいいやと思わせるこの勢い。
そして就活云々ちょっぴち頭打ちぬかれた気分。やめて、現実思い出させないでwwww
5レスの長さを感じさせない面白さ。アホっぽくて楽しかった。
536以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 13:01:08.17 ID:LVLkygoO0
転載乙
537以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 13:03:12.51 ID:y6TbwvMW0
>>526全感想乙。
転載くらいしか貢献出来ないからって張り切っちゃいました。
538以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 13:04:38.83 ID:Vfk0IwRDO
転載さんく!
さてもっかい読んでくるかなー
539以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 13:07:23.30 ID:LVLkygoO0
>>538
漏れニ読した
今候補作3作に絞り込んでる
540以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 13:19:56.68 ID:XrzsFi0y0
投票します。
みんなうまいね。
***********************【投票用紙】***********************
【投票】:猫と方舟◇D8MoDpzBRE

主人公の女の子の心理描写がいい
好感の持てる主人公に元気を与えられた
構成力もあり、すらすらを読めました

【投票】:箱、ツノガエル、あるいは彼女の物語◇2LnoVeLzqY氏

哲学的な話を分かりやすく、楽しめる読み物にしてるとこがいい
ツノガエルのキャラも映えているし、独自の世界があるね

気になった作品:ロッカーの中に眠るもの◇bsoaZfzTPo
          、のようなもの 4/5 ◇pt5fOvhgnM
********************************************************
541以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 13:21:04.41 ID:9iZoJ2HYO
542以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 13:44:13.66 ID:PhnIjBHJ0
543以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 14:07:56.83 ID:F1PgF/sZ0
保守
544以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 14:22:22.40 ID:F1PgF/sZ0
保守
545以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 14:36:59.96 ID:F1PgF/sZ0
外出前の保守
546以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 15:00:09.94 ID:UgkqfAPp0
ほしゅ
547以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 15:01:11.47 ID:yVLpFEeM0
     人生オワタが華麗に保守!!
         _________
       /                  \
         |   /゚\ `    ´ /゚\   |
         | //^\\・ ・//^\\ |
┌-、    |  ̄     ̄   ̄     ̄ |   .-┐
 ヽ \   \__/r┬┬┬、\__/  / /
   \ ヽ     |   「 ̄ ̄ ̄|   |    / /
    ヽ \    |  |___」    |  / /
      \ ヽ  |   `┴┴┴′   | / /
       ヽ \\__工___// /
548以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 15:07:36.79 ID:9I9XWyA30
嶽本野ばら逮捕ワロタwwwwww保守
549サザソのトリヴィア:2007/09/03(月) 15:08:05.44 ID:n/rDwpfn0
強すぎww
550以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 15:11:07.90 ID:XFVcveM30
>>548
マジだwwwwwwwwwww
あの人の作品からして大麻って感じが意外だったわwwwwwww
少女と交際してとかならわかるがwwwwwwうわーうわー
551以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 15:45:53.61 ID:2OW4uwDgO
ほろろ
552以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 16:01:00.04 ID:+uICSU/C0
ho
553以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 16:31:42.12 ID:/Qxpr30L0
保守
554以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 16:37:08.53 ID:/Qxpr30L0
まとめ掲示板の品評会まとめスレの>>51-52
No.12の2レス目が1レス目と同じ内容になってるっぽい。

運営の人、修正可能ならよろしくお願いします。
555以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 16:53:59.11 ID:/Qxpr30L0
保守?
556以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 16:54:31.17 ID:icqp1k1RO
うお、ほんとに同じだ
俺涙目wwww
557以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 17:00:46.99 ID:/Qxpr30L0
>>556
いや、>>292はちゃんと2レス目になってるから、単純にまとめミスかと。
本スレのはレスが離れてて微妙に見難いから、まとめスレのが
修正されると読むのが楽だなあ、という感じの希望みたいなものw
558以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 17:07:30.73 ID:gG/O387jO
お題だ!お題をくれ!
559以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 17:08:48.23 ID:l6f+H5ez0
>>558
貯金
560以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 17:08:58.04 ID:1RYWq/ge0
292 名前:鋼鉄の馬(2/5) ◆rmqyubQICI 投稿日:2007/09/02(日) 23:33:46.95 ID:AHt//o4nO
 まったく、滑稽としか言いようがない。彼らは歴史に学ぶということを知らないのだろ
うか。高校生の世界史未履修問題が持ち上がったときに自分たちが何といっていたのかも、
きっと彼らは覚えていないに違いない。
 いまだかつて、武力の介在しない平和などというものがあっただろうか。有史以来、長
く続いた平和の時代といえば、紀元一世紀から二世紀を絶頂期として二百年も続いたパク
ス=ロマーナ、十三世紀、いわゆる『モンゴルの時代』に百年ほど続いたパクス=タタリカ、
いつのことを指しているのかいまいちわからないが、とにかく近代のパクス=ブリタニカ、
そして現代のパクス=アメリカーナの四つだろう。パクスとはラテン語で平和の意味だ。
 ローマの平和、タタール(モンゴル人)の平和、イギリスの平和、アメリカの平和とい
う名称から分かるように、どれもその時代で一番の軍事大国の名を冠している。ローマや
アメリカといえば戦争機械とすら呼ばれるほどに圧倒的な軍を成した国で――

「……はぁ」
 ここまで打ち終えて、キーボードを叩く指を止めた。背もたれに体重を預けて、盛大に
溜め息を吐く。自衛隊のこの部署に配属されてから、何千回目の溜め息になるだろうか。
「何の報告書だよ、これ……」
 まったく、これではただの日記だ。というかチラシの裏だ。こんなものを提出した日に
は、あの厳格な上司に仕事場から蹴り出されても仕方ない。
 いや、それとも少しは私の立場に同情してもくれるだろうか。始めから無理だと分かっ
ている仕事を、お前が適任だろうの一言で押し付けられたのだから。
 その仕事というのは、この報告書と題されたテキストを見れば予想がつくと思うが、こ
の施設の視察に訪れた人間に、軍備の概要やらその必要性などの諸々を説明することだ。
 聞くだけなら大した労苦でないように思われるだろうが、これがまたかなり辛い仕事な
のだ。いわゆるシシュポスの労働というやつだろう。冥府でシシュポスが岩を山の頂上へ
押し上げるように、私は必死で政府のお偉方に軍備の必要性を説くのだが、結果もまたそ
の岩が必ず転がり落ちるのと同じで、毎回先方が納得しないまま終わってしまう。

これが抜けてるw
561以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 17:09:07.53 ID:ycgRlJD20
愛人
562以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 17:12:24.76 ID:icqp1k1RO
>>557
まぁ必死でコピペしたからこっちではかぶってないだろうけどなぁ
あぁなんか俺今回めっちゃ迷惑かけてる…
563以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 17:13:53.80 ID:gG/O387jO
把握した
564以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 17:22:45.18 ID:J/f4Mdyc0
>>554
ご指摘ありがとうございます。

>>556
>>562
迷惑と感じた事はありませんよ。
後ほど修正しておきますのでご安心下さい(´・ω・`)
565以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 17:28:42.26 ID:/Qxpr30L0
>>564
いつもまとめ作業に乙です。
ありがとうございます。
566以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 17:31:02.21 ID:icqp1k1RO
>>564
惚れた
乙様です
567以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 17:34:33.84 ID:/Qxpr30L0
第七十四回週末品評会「箱」 作品一覧

No.01 「一大事」 1/2 ◇g/ZMVdytmo
No.02 プレゼント 1/3 ◇luN7z/2xAk
No.03 秘剣 蝙蝠落し 1/5 ◇kP2iJ1lvqM
No.04 「箱庭」 1/5 ◇h1QmXsCTME 
No.05 妖怪「箱女」 1/5 ◇5TYN0TTM3Q 
No.06 大きな箱 1/5 ◇8wDKWlnnnI 
No.07 、のようなもの 1/5 ◇pt5fOvhgnM 
No.08 猫と方舟 1/5 ◇D8MoDpzBRE 
No.09 カッサンドラの箱 1/5 ◇BLOSSdBcO. 
No.10 銀色の箱1/4 ◇K/2/1OIt4c 
No.11 箱、ツノガエル、あるいは彼女の物語 1/5 ◇2LnoVeLzqY 
No.12 鋼鉄の馬(1/5) ◇rmqyubQICI 
No.13 箱庭の話(1/2) ◇dT4VPNA4o6 
No.14 運命 1/5 ◇M0e2269Ahs 
No.15 ロッカーの中に眠るもの1/5 ◇bsoaZfzTPo 
No.16 唯我独尊箱入り娘と目安箱1/5 ◇InwGZIAUcs 
No.17 オアシス (1/5) ◇QIrxf/4SJM 
No.18 大切なもの1/5 ◇dx10HbTEQg 
No.19 税金合体!箱物ロボ! 1/5 ◇VXDElOORQI 
568以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 17:38:28.26 ID:Nk4dVZUv0
まとめ掲示板の方ですが、間に挿入すると言うことができないので、
No12は、最後にまとめてありますので、以下のような並びになっています。
ご了承下さい。

第七十四回週末品評会「箱」 作品一覧

No.01 「一大事」 1/2 ◇g/ZMVdytmo
No.02 プレゼント 1/3 ◇luN7z/2xAk
No.03 秘剣 蝙蝠落し 1/5 ◇kP2iJ1lvqM
No.04 「箱庭」 1/5 ◇h1QmXsCTME
No.05 妖怪「箱女」 1/5 ◇5TYN0TTM3Q
No.06 大きな箱 1/5 ◇8wDKWlnnnI
No.07 、のようなもの 1/5 ◇pt5fOvhgnM
No.08 猫と方舟 1/5 ◇D8MoDpzBRE
No.09 カッサンドラの箱 1/5 ◇BLOSSdBcO.
No.10 銀色の箱1/4 ◇K/2/1OIt4c
No.11 箱、ツノガエル、あるいは彼女の物語 1/5 ◇2LnoVeLzqY
No.13 箱庭の話(1/2) ◇dT4VPNA4o6
No.14 運命 1/5 ◇M0e2269Ahs
No.15 ロッカーの中に眠るもの1/5 ◇bsoaZfzTPo
No.16 唯我独尊箱入り娘と目安箱1/5 ◇InwGZIAUcs
No.17 オアシス (1/5) ◇QIrxf/4SJM
No.18 大切なもの1/5 ◇dx10HbTEQg
No.19 税金合体!箱物ロボ! 1/5 ◇VXDElOORQI
No.12 鋼鉄の馬(1/5) ◇rmqyubQICI
569以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 17:54:10.57 ID:icqp1k1RO
保守ついでにお題くださいな
570以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 17:55:07.83 ID:ycgRlJD20
>>569
気合
571以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 17:55:51.88 ID:Q7PB+TbP0
>>569
旋盤
572以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 17:56:19.97 ID:ycgRlJD20
俺にもプリーズ
573以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 17:58:27.57 ID:Q7PB+TbP0
>>572
整形
574以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 17:58:37.22 ID:6KN9fxVh0
お前らこの動画見てみろwwwwwww







http://www.nicovideo.jp/watch/1187985119
575以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 18:00:20.25 ID:VHMzr9xu0
今回の品評会レベルたけえよ・・・・
もう何回唸らされたかわかんねえよ・・・・・
576以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 18:01:22.69 ID:ycgRlJD20
>>573
把握
577以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 18:06:11.99 ID:icqp1k1RO
>>570-571
よくわからんが把握
578以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 18:17:24.88 ID:Q7PB+TbP0
保守
579以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 18:17:37.46 ID:kOvk7H3J0
平均レベルを下げるのが俺の役目
580以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 18:32:37.16 ID:Q7PB+TbP0
保守
581以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 18:36:29.44 ID:VHMzr9xu0
>>579
たぶんお前さんの作品でクスリと笑ってしまった俺に謝ると良いと思うんだ
582以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 18:50:11.57 ID:f5Y5Ng380
カリスマが表現されている小説を教えてください><
583以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 18:50:21.68 ID:VHMzr9xu0
保守っておいしいかな?
584以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 19:02:11.32 ID:f5Y5Ng380
保守
585以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 19:03:55.63 ID:VHMzr9xu0
>>582
なんとなく聞くスレを間違ってると思うがw
まとめwikiをカリスマで検索かけてみた。お題「カリスマ」で書かれた小説はなかった。
一応検索結果。
ttp://wing2.jp/~bnsk/index.php?encode_hint=%A4%D7&cmd=search&word=%A5%AB%A5%EA%A5%B9%A5%DE&type=AND
586以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 19:12:29.90 ID:kOvk7H3J0
カリスマを表現ってなんだろう
587以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 19:14:58.52 ID:f5Y5Ng380
>>585
dクス

>>586
カリスマを読者が納得するような表現をしているって意味です
588以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 19:18:32.85 ID:iVQ4Wv5SO
少なくともカリスマ主婦はカリスマじゃないな
589以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 19:18:43.12 ID:f5Y5Ng380
>>587
×納得するような表現をしている
○納得するように表現している

最近の俺の日本語の乱れは以上
590以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 19:19:43.09 ID:l6f+H5ez0
>>589
>最近の俺の日本語の乱れは以上

もうこれ以上乱れないという宣言だな!
591以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 19:22:33.17 ID:f5Y5Ng380
>>590
乱れているのはIMEなんです><
592以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 19:27:57.46 ID:f5Y5Ng380
ところで漫画とか小説とかで語尾の「ね」とか「よ」とかをカタカナにしてるのはどうして?
不自然な感じがするんだけど
593以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 19:28:54.44 ID:kOvk7H3J0
そうだネ!
594以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 19:32:28.65 ID:l6f+H5ez0
>>592
アクセントの特徴を表してるんじゃないかな
595以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 19:34:38.79 ID:NxCueMQ80
        _ ,,           /     /   i      ヽ
        /ヽ/          /      /   /|     iヽ
         /`         /    / ./.{./ ,<   i     | ヽ
        、/          |   //  {//    ヽ  |‐, |
        ノ ヽ         i / i |   !/_     ヽ i  ヽ
       _i__            i { | | /~ ヽ、   −゛   〉
         / |           i i | ./ .:.:.:.:      ~ ̄`ヽ /
         ´ ┘           ヽ | {      ´   .:.:.:.:.:.`/ /
        ―|‐           ヽ| ヽ   {~ ―,     / /
         ノ            ヾ/ !> .. ー ´    _/ / /
        ,−、                ,`l ー−,,フ ̄/ //´
         ノ            _, r ≠ ̄/  ~´ {i`< ´
          ・           /i //  / ´ヽ  /    ヽ、
596以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 19:36:37.56 ID:f5Y5Ng380
>>594
和解読んだとき違和感ありまくりんぐ
597以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 19:45:45.59 ID:NxCueMQ80
598以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 19:45:50.45 ID:iROV6AlA0
スレを見直していてふと気がついた。
>>190
カオスに埋もれて一個も感想ついてねえwww
カオスった罪滅ぼしに、全感想中断して読んでくる
599以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 19:50:21.01 ID:Dx3iFgWW0
通常作品投下します。都合4レスいただきます
600以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 19:57:26.84 ID:iROV6AlA0
>>599
まだかなまだかな
601以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 19:58:55.54 ID:+JdzTrzj0
>>600
まなかなまなかな
602以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:05:00.01 ID:icqp1k1RO
かまたまかまたま
603以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:05:08.72 ID:iROV6AlA0
>>599
・・・・・規制でもされたか?
604以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:09:51.70 ID:iROV6AlA0
痺れを切らして感想投下w
>>190
総レス数、現在レス数と一緒に、貰ったお題も名前欄に書いておくと
まとめる人が楽らしいよ。

読んでいて、とても置いてけぼりにされました。
読者に親切な文章を書くことを、まず心がけると良いと思う。
この話はタイトルもついていないし、とにかく本文からしか、
読者は情報を得る事ができない。
「私」が何故追われているのか、何故「こんなところ」を探しているのか、
そもそも女性しかも少女であると確定するのが遅く、その一種独特な
パーソナリティを形成するに至った理由も不明瞭なまま。
盛りだくさんの「何故」が頭の中をくるくる回るので、話の内容を理解する
のがとてもとても大変です。そもそも理解できたのかも不安。

なんでだろう? をあえて残すのも良い。でも、それは作品の肝、
一箇所だけにとどめた方が良い。
それ以外の箇所は、そのなんでだろう? を読み解くためのヒントにする
ために、しっかりと書き込みたい。
605以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:10:21.85 ID:lSiVkppr0
【お題 衝撃】

 俺は寝ているベットの激しい振動で目が覚めた。地震かと思ったのもつかの間。謎はすぐに解け
た。
「隕石か? これ……」
 1DKのちょうど中央。テーブルの置かれているその場所に隕石が墜落していた。無論、隕石の直
撃を受けたテーブルは粉々になっているし、天井には大きな穴が開いるうえ、そのテーブルの真下
の床には数センチの陥没が見られた。

 とりあえず、大家にでも連絡しようか。雨が降ってきたら事だ。携帯電話を取り出し、大家の電
話番号を探す。

『落ち着きすぎじゃね? 隕石落ちたらもっと驚かね。普通?』
 隕石が喋った。

『いや、驚けよ! 石だぞ、隕石。分かる? いーんーせーき。アンダスタン?』
 日本語だ! 英語も混じった!

『そこじゃないだろ! 驚くところはよ!』
 あ、うん。すまん。友人にもよく言われるんだ。お前は反応が薄くてツマランて。

『いや、落ち込むなよ。振ったこっちが困る』
 えへへ、変だよね。雨も降ってないのになんだか袖口が濡れるんだ。
606以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:10:56.21 ID:lSiVkppr0
『泣くなよ。やめろよ。悪かったって』
 ばか! ばか! ……会いたかった。
『やめろ! 抱きつくな。気色悪い!』
「お、おにいちゃん。一体何をして……」
 のりちゃん!? ち、違うの。これは違うのよ。
「最低! 変態! このビックリマンシール!」
 ああ、ノリちゃん……もっとぉ

『お前意外とノリ良いだろ!? 妹さんも乗るなよ! もう良い両方とも正座しろ。正座だ。お
ら! 言ったそばから足崩すんじゃねぇ!』
 んだよ、石の癖に。教師みたいにさ。
「そうだね。特に石の癖に喋っているのが気に食わないよね。お兄ちゃんの言ってる事も分かる
よ」

『なんだと! 両方とも変態の癖にしやがって』
 悪いのかよ! 変態でよ。お前に変態の気持ち分かるのかよ!
「そうだよ。お兄ちゃんは変態だけど、私は普通の子だから一緒にしないで気持ち悪い」
 うわぁ、ノリちゃん。すげぇ毒舌ぅ。でも、えへへ。ちょっと気持ちよくなっちゃった。

『両方ともじゅうぶんに変態だ。気づいてくれよ。いや、気づいてください』
 はぁはぁ。やばい。俺のカルデラがマントル付近でまったりと経済水域に乗りそこはかとなく
「きも」
『いや、アンタ。コイツの妹だろ。その言い方は実の兄に対してどうかと思うぞ』
 そうだぞ。いつも言ってるだろ。妹の癖に、俺に対する尊敬の念が足りないんだよ。あの時だっ
て……あの時?
『……もういいだろ? いい加減目を覚ませよ。俺が言いたい事はそれだけだ』
607以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:11:24.61 ID:lSiVkppr0
 こうして、隕石は自分の空けた穴から空へと帰っていった。数瞬、本当に刹那の出来事だったが、
隕石が帰ったその数秒後、窓から見える空には弧を描くように空を疾駆する一筋の光があった。
 俺の心に、ふと胸を締め付けるような望郷の思いが浮かぶ。あのような綺麗に流れる流れ星など
いつ振りだろうか。
「はは。感傷ってやつかな……」
 力なく笑う。自身が酷く傷ついている事を、この時初めて知った。痛みは甘く、時として自分を
癒す儚い幻想にすぎない。夜空を切り裂くように流れる箒星を見て、俺はそれに溺れてしまう自分
を恥じた。

「ところで、アンタ誰だ?」
 さて、最後の仕上だ。ごっこ遊びはこれでお終いにしよう。
「私? 私は貴方の妹じゃない」
 何言ってるの? そう言って不思議そうに俺を見る少女。しかし、この場に居るわけのない少女。
 鈴虫の涼やかな音だけが部屋に満ちる。俺はそろそろ目を覚まさなければならない。

「アンタには申し訳ないが、俺の妹は1年前に事故で死んだ」
 時折、言葉を詰まらせながら俺は真実を告げる。その事実を認識するのを拒むかのような抵抗感
と体を引き裂かれるような激しい痛み。
 その言葉を聞いた少女の顔は苦痛の表情に歪む。奥歯を噛む嫌な音。だんだん少女の姿が薄くぼ
やけていく。

「あと、少しだったのに」
608以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:13:10.41 ID:lSiVkppr0
 少女は憎々しげな表情のまま、その言葉だけを残し闇夜に溶けた。唐突に元に戻る世界。あんな
騒動があったなんて微塵も感じない。壊れたテーブルも、床のへこみも、穴の開いた天井もない。
真っ暗闇のアパートの一室。
 俺はぐったりと壁に寄りかかり、ため息を吐いた。まるで自分から何かが抜け出たかのような虚
脱感に襲われる。

「流れ星は、俺の願いを叶えてくれたのかもしれないな……」
 誰も居ない部屋で、一人。ポツリと呟く。あんな歪んだ形でも、妹に一目会いたいと願った俺の
気持ちは成就されていた。夢を見ているうちは妙なほどに清清しい気持ちだった。
 たとえ、それが見も知らぬモノに取り込まれて見ていた夢だったとしても、俺は満足だったのだ。
しかし、夢は夢。それ以上のものじゃない。無意識に俺は現実を受け止めたいと思ってたのかもし
れない。それを一条の箒星は手伝ってくれただろう。

「はは……滅茶苦茶だったけどな」
 渇いた笑いがこみ上げる。不思議と悪くない気持ちだった。

 不意に訪れた肉親の死という衝撃が俺にもたらした問題は、時間こそかかったがこうして解決し
たのだった。



すいません。ID変わりましたが>>599です。
609以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:17:42.94 ID:lSiVkppr0
お題下さい
610以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:17:55.99 ID:f0TfrOE+0
611以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:18:30.08 ID:f0TfrOE+0
>>609
612以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:18:35.87 ID:iROV6AlA0
再起動乙
>>605
俺が衝撃を受けたわ!wwなんだこのカオス空間はwwwww
しかもなんか良い話風に締めてんじゃねえwww
もう馬鹿すぎてどう突っ込みいれて良いかわかんねえw
とりあえず、盛大に笑わせてもらった。

目欄に書いてある1/4だけど、名前欄に書いた方がまとめの人楽らしいよ。

>>609
バンホーテンココア
613以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:18:50.78 ID:aSaNi3MR0
614以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:18:58.27 ID:4cL9OqAG0
俺にもお題くれ
615以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:19:06.19 ID:gSTCG7MS0
>>609
釣り
616以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:19:33.90 ID:f0TfrOE+0
>>614
秋刀魚
617以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:20:04.73 ID:gSTCG7MS0
>>614
お前に釣りを任せるわ。fishingのほうね
618以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:20:09.29 ID:4cL9OqAG0
>>616
あ?
もっといいのくれよ
619以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:20:47.22 ID:f0TfrOE+0
>>618
620以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:21:17.12 ID:4cL9OqAG0
>>619
やだよ

621以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:21:56.63 ID:9qKsarzW0
PSPから初参加
お題ください
622以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:21:57.31 ID:f0TfrOE+0
>>620
623以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:22:19.19 ID:f0TfrOE+0
>>621
ゲーム
624以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:22:56.93 ID:4cL9OqAG0
>>622
・・・

625以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:23:32.68 ID:iROV6AlA0
>>624
プレシオサウルス
626以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:23:40.74 ID:f0TfrOE+0
>>624
わがままなやっちゃなwwww
627以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:23:57.90 ID:f0TfrOE+0
>>624
イグノアドン
628以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:24:02.53 ID:lSiVkppr0
>>611->>612把握
>>615は私がもらってもいいかな?

>>612
笑ってもらえたようでなによりです。カオスにならないように気を付けてもこの有り様www
本当に私は救いようがないですね。
最後に、読んでいただき本当にありがとうございます。
629以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:24:14.99 ID:4cL9OqAG0
>>625
てめえで書けよ

630以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:24:27.59 ID:gSTCG7MS0
>>628
スルーされてるんでお願いします
631以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:24:31.69 ID:f0TfrOE+0
>>628
いいなり
632以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:24:42.21 ID:hBv+MC1z0
>>629
長門と俺
633以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:25:05.01 ID:9qKsarzW0
>>623把握した
634以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:25:08.72 ID:4cL9OqAG0
>>632
把握
635以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:25:38.00 ID:f0TfrOE+0
>>634
wktk
636以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:26:16.61 ID:f0TfrOE+0
>>615
俺もこれで書く宣言
637以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:26:20.60 ID:lSiVkppr0
>>630
ありがとう。美味しくいただきます。
638以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:27:01.55 ID:4cL9OqAG0
>>636
長門
639以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:27:37.86 ID:iROV6AlA0
>>634
把握の基準がわかんねえwwwww
640以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:29:36.30 ID:4cL9OqAG0
長門は俺を壁際に追い込むと、その細い足で俺の脛を蹴った。
俺の足は完全に折れ、体を支えられず崩れた。
「キギァヤァl;アーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
俺は体を丸め叫び続けた。


続きいる?
641以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:30:28.87 ID:gSTCG7MS0
>>640
これはひどいwwwwwwwどうせなら書いてみろ
642以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:31:03.69 ID:vPzYzUxt0
>>640
いらね


嘘wwwww頂戴wwwww
643以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:31:11.66 ID:zHksETsI0
むしろ書け続きを
644以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:31:28.40 ID:iROV6AlA0
>>640
とりあえず>>3に書いてあると思うけど、
作品は完成させてから投下して欲しいんだぜ
645以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:31:38.42 ID:lVliu1s30
>>640
続きwktk
646以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:32:21.78 ID:4cL9OqAG0
>>641
把握

でも微妙にスレ違いみたいだから長門スレで続き書くわ
http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1188795692/
647以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:33:46.05 ID:9qKsarzW0
【ゲーム】
「暇だ………」
帰宅部の俺は日曜日はいつも暇を持て余している。
家にあるゲームはすべてやり尽くしてしまった。だからといって勉強もしたくない。
「どうすっかな……」
とりあえず普段はもうプレイしないファミコンのソフト入れを漁ってみる事にした。
648以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:33:55.11 ID:lVliu1s30
ID:+JdzTrzj0はブンスカスレの保守のために一計を生じた

「安価でそのスレに溶け込み釣る
http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1188795692/
を利用してやれと」

ID:+JdzTrzj0は、
666 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2007/09/03(月) 20:16:53.33 ID:+JdzTrzj0
文才ないけど小説かくよ
で愚かな1たちを利用した
愚かな1たちは、それとも知らずに保守に邁進
しかし当てが外れたwww
1の馬鹿さ加減は、

644 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2007/09/03(月) 20:31:28.40 ID:iROV6AlA0
>>640
とりあえず>>3に書いてあると思うけど、
作品は完成させてから投下して欲しいんだぜ

のようなマジレスを生んだwwwww

ID:+JdzTrzj0→ID:f0TfrOE+0→ID:lVliu1s30

649以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:34:03.65 ID:sH5V76Tc0
>>646
この手の作品を投下して空気を読むとかどれだけ上級者なんだww
650以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:36:01.02 ID:zHksETsI0
綺麗に溶け込んでいたなw
やるじゃないかwww
でも、長門は続き書け
651以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:37:09.94 ID:NxCueMQ80
長門有希新幹線かと思ったら長野行き新幹線だったぜフヒヒ、サーセンww
652以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:39:40.41 ID:iROV6AlA0
釣られても良いんだ。スルー技能が低いのはBNSKerの証拠だから良いんだorz
だから俺はマジレスし続ける。

>>647
>>3にもあるんだけど、完成させてから投下してほしいんだぜ。だぜ。
653以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:42:03.87 ID:9qKsarzW0
>>652
ギャー!
すまん 残り急いでかく
654以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:49:25.09 ID:icqp1k1RO
ここ数日カオス度が増してないか…
655以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:50:30.07 ID:lSiVkppr0
>>609 にいらぬ感想を一つ
お題は釣りかい?
>>609>>615のお題を完遂させたのかもしれないね。
このスレの人間が一つの文章になっていたよ。
それはともかくとして、とりあえず笑ったwww
656以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 20:58:57.42 ID:iROV6AlA0
はあ、保守保守
657お題 ゲーム 2/3:2007/09/03(月) 21:02:36.55 ID:9qKsarzW0
すると懐かしいソフト達がざくざく出てきた。
アイスクライマー、カルノフ、たけしの挑戦状…
少し懐かしい気分に浸りながらソフトを漁っていると、ある一本のソフトを見つけた。
「これは………!」
忘れもしない。プレイ当時の俺をストレスと爆笑の渦に巻き込んだあのソフト。
「シャドウゲイト………!」
懐かしすぎる。俺はシャドウゲイトを久しぶりにプレイしてみようと思った。
俺が初めて自分で買ったゲームソフトを。
658以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 21:02:37.24 ID:icqp1k1RO
>>655
しむらー、あんか、あんかー
659お題 ゲーム 3/3:2007/09/03(月) 21:03:01.71 ID:9qKsarzW0
ソフトを入れてプレイし始めてから何時間かが経過した。
進めていくたびにあの時のことを思い出す。ああ、ここで悩んだっけ、とか。
そうしているうちに気づいた。
昔はどんなクソゲーでも、繰り返しプレイしたりして、クリアの為に努力していた。
自分で買ったソフトだからと、自分の選択だからと、投げ出さずににクリアしていた。
でも今の俺は、逃げている。自分で選択した高校の道なのに、まともに授業も聞かずに。
そして成績が下がるのも「あいつの教え方が悪い」と、責任から逃げていた。
全く予想外だったが、その事をゲームが気付かせてくれたのだ。
「…少し、頑張ってみるかな。」
一回くらい逃げずに挑戦してみよう。俺は机に向かい始めた。
660以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 21:06:25.00 ID:9qKsarzW0
書いてみたけどなんだか長門騒動で埋もれた気がしないでもない
でもハードに修行するからお題ください
661以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 21:07:20.57 ID:4cL9OqAG0
>>660
長門
662以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 21:07:24.59 ID:kOvk7H3J0
ゲリラ戦
663以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 21:07:52.20 ID:sH5V76Tc0
>>660
664以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 21:08:00.37 ID:zHksETsI0
>>661は間違いなく外道www

>>660
朝倉さん
665以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 21:09:53.54 ID:9qKsarzW0
>>661把握
ハルヒ見たことないけどよろしく
666以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 21:13:14.77 ID:lSiVkppr0
>>659
いらぬ感想をひとつ
あー。こういう気持ちってあったよなぁ。と懐かしい気持ちになりました。
ほのぼのしてて自分は好きだよ
でも、なぜコンボイの謎はないのですか?
667以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 21:14:43.31 ID:icqp1k1RO
>>659
挟んでしまった、すまない

急いで書いたからだろうなぁ、描写が甘いように感じた
なんというか、『事実を並べたもの』と『小説』の中間のような
筋はできてるけど肉付けが薄いというか
次はじっくり練ってみてほしい
あと、お決まりだがまとめの文章作法の項見とくといいかも
668以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 21:15:43.66 ID:iROV6AlA0
>>647,657,659
シャドウゲイトやったことない俺にはちょいとわかりづらかったかな。
固有名詞は、知ってる人にはいろんな情報を一発で伝えられるけど、
知らない人には全く情報を伝えないから注意が必要。
でも、その後でクソゲーって説明が出てきて、実際お話としてはそれさえ
わかれば問題ないから大丈夫といえば大丈夫。
というか、教師がクソゲー扱いなのは変わらんのかwwいるけど、そういう教師www

アイスクライマーは元祖友情破壊ゲーム


>>661
まだ居たのかwww
669以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 21:15:45.79 ID:9qKsarzW0
>>666
俺が持ってなかったからなんだ
当時の小遣いじゃ数も知れてるしね
でもマジックジョンは持ってるよ
670以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 21:20:10.88 ID:9qKsarzW0
ごめん今書いてる長門の奴ひどいことになりそう
671以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 21:20:46.26 ID:iROV6AlA0
>>670
戦艦長門という手もあるんだぜ
672以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 21:28:17.87 ID:iROV6AlA0
保守
673以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 21:38:32.63 ID:iROV6AlA0
保守
674以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 21:41:50.09 ID:HT8/Cx8m0
お題くださいな
675以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 21:42:19.35 ID:hBv+MC1z0
>>674
存在論
676以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 21:43:42.81 ID:iROV6AlA0
>>674
ミルクティー
677以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 21:44:20.60 ID:HT8/Cx8m0
なんかどっかで見たようなストーリーになりそうだが把握
678お題 長門1/3:2007/09/03(月) 21:50:59.70 ID:9qKsarzW0
長門有希……「涼宮ハルヒ」シリーズに登場する人物…いや、人とはちょっと違うかな?
そんなことはどうでもいいんだ。その長門が、「今俺の家の、俺の目の前にいる」。
俺の頭はどうかしてしまったのか?落ち着け、落ち着くんだ俺。
軽いパニックに陥った俺を、長門はいきなり蹴り飛ばした。
「ぜぶなっし!」
混乱している俺は反応できず、反対側の壁まで吹っ飛ばされる。
なんでこんな理不尽なことをされなければならない?訳がわからん。
背中を強く打ち、立ち上がれない俺に、長門はゆっくり近づいてきた。
長門は整った無表情な顔をしている。それが今はたまらなく恐ろしかった。
679お題 長門2/3:2007/09/03(月) 21:51:18.96 ID:9qKsarzW0
「……あ………っあ……」
本当に恐ろしい時には声が出なくなるというのは本当らしい。
声が思ったように出ない。とっくに涙目だった。
長門は怯えて未だに立ち上がれない俺の目の前でしゃがみ込み、
俺 の 唇 を 奪 っ た。
「!!?」
え?これなんてエロゲ?
唇を離すと、長門はなんと俺の服を脱がし始めた。
本当にエロゲみたいな展開だ。
でも、俺は抵抗する気になれなかった。長門が俺の服を脱がすたびに、俺は妙な興奮を覚え始めていた。
脱がせられた後は、どんなことをされるのだろう、と。
ついに俺は全裸にされてしまった。そんな俺を長門は……
680お題 長門3/3:2007/09/03(月) 21:51:53.40 ID:9qKsarzW0
「アッー!…?ゆ、夢か………」
どうやら夢だったようだ。道理であんな理不尽な展開だったわけだ。
「うぐぅ………」
やばい、あんな夢を見た後だ、俺の男の勲章ははち切れそうになっていた。
早く処理しなければ。今日のオカズは長門に決定だな。
だって、俺はまだ登り始めたばかりだからな。
この果てしなく遠く長い、長門の婿への坂を…………


681以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 21:53:50.65 ID:e21SOAilO
電撃のメルマガで歓喜と絶望保守
682以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 21:54:08.97 ID:9qKsarzW0
ごめん
長門がどんな奴か分からないまま書いたらこんな事になっちまった
なんだこれ
683以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 21:58:50.47 ID:h7pos6cW0
すまん、御題を貰おうか。
684以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 21:59:50.45 ID:sH5V76Tc0
>>683
サイコロ
685以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 22:00:14.62 ID:h7pos6cW0
把握。
686以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 22:00:14.39 ID:88pqVpab0
>>683
空き缶
687以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 22:04:40.86 ID:88pqVpab0
>>678
お馬鹿wwwwwwwwwww
ええともう、なんというか、ばーかっwww

「」以外の段落の行頭は一字下げるとか、
「・・・・・・」は偶数で使うのが基本とか、
「・・・・・・」で終わっても文末に句点がいるとか、
「!」「?」の次のマスは空白をあけるとか。
そういう感じの作文作法は覚えておいて損ないと思うよ。
688以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 22:06:47.95 ID:sH5V76Tc0
>>682
お題がお題なだけに感想がつけにくいんだけどw
とりあえず抱いた感想は「それで何がいいたいのだろう?」ということ。
これに尽きます。
一度他の作品を読んでみると良いかも!
689以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 22:07:48.83 ID:hBv+MC1z0
>>678
内容はとりあえずいいとして、まずは読みやすくする事を心がけるべきだな
690以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 22:08:46.14 ID:ycgRlJD20
>>687
お前それ、中点やないけ
…←これがホンマの三点リーダじゃ
691以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 22:12:08.48 ID:88pqVpab0
>>690
ごめん、まじごめん。
692以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 22:13:07.54 ID:kOvk7H3J0
お題をください
693以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 22:13:35.47 ID:LMi0nd8p0
>>691
あるある



夜更かしができない体になってしまって全感書くのが辛いんだぜ
またちょっと遅れてしまうかも知れないんだぜ
694以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 22:16:02.82 ID:88pqVpab0
>>692
責任転嫁
695以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 22:16:53.51 ID:9I9XWyA30
・を中黒って呼ぶとかなりエロいよね。めっちゃやってそう
696以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 22:17:35.62 ID:lSiVkppr0
いらん感想を……
ほとんど言いたい事は、言われてしまった。
しいて言うなら、分からないものは調べて書かないと、カオスが増すよ! お気をつけ下さい。

>>692
痒み
697以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 22:21:46.05 ID:9qKsarzW0
みんな忠告ありがとう
少し気をつけて書こうと思う気持ちとカオスにしたい気持ちが今戦ってるwww
でもお題お願いします
698以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 22:25:44.33 ID:LuZk//en0
>>697
つ「キツネ」
699以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 22:25:50.32 ID:88pqVpab0
>>697
ガラス越しの風景
700以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 22:27:05.94 ID:kOvk7H3J0
>>694
把握
701以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 22:27:31.03 ID:9qKsarzW0
>>698把握
702以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 22:35:51.77 ID:88pqVpab0
保守
703以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 22:47:17.67 ID:88pqVpab0
保守
704以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 22:47:29.09 ID:icqp1k1RO
705以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 22:55:01.84 ID:88pqVpab0
保守
706以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 22:56:36.33 ID:4cL9OqAG0
>>640のつづき
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10分後。

「ぁ、あ、はぁ、あぁっ・・・」
古泉は痛みに耐えながらも顔を上げ辺りを見渡した。
「くっ!…ハァハァ…彼女は…いない?……帰ったようですね……クッ!…何故僕がこんな…ハァ…は、早く助けを呼ばねば…ハァ…」

・・・・・・・・・・・・・・・ガチャ

「!!」

サッ・・・・・ドン!

古泉はドアが開くのに気付き顔を上げた瞬間、何者かに壁に頭を押し付けられた。
「ぐへぁ!!」
707以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 22:57:20.21 ID:4cL9OqAG0
長門は古泉のネクタイを掴み、その綺麗な足を古泉の顔に押し付けた。
「…キギ…ギュ…グ…」
頭が長門の足の裏と壁に挟まれる。
古泉は声を出せない。
頭が鈍い音を立てながら潰れていく。
古泉は長門の細く、綺麗な足首を血の付いた手で掴む。
頭が潰れる鈍い音しか古泉には聞こえない。
古泉は長門の細く、綺麗な足首を血の付いた手で力いっぱい掴む。


・・
・・・くぱぁ♪

頭が割れた。
頭蓋骨が横に割れた。
頭が破裂した。
頭の中身が飛び散った。

古泉は死んだ。
708以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 23:01:42.31 ID:88pqVpab0
>>707
終わり?
709以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 23:04:44.95 ID:4cL9OqAG0
>>708
続きが見たいかい?
710以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 23:05:35.48 ID:/5uJx0wi0
>>709
見たいっ
711以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 23:07:14.66 ID:kOvk7H3J0
二番煎じはつまらないよ
712以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 23:07:37.71 ID:88pqVpab0
>>709
いや、ID変わったけどさっきマジレスした人間だよw
全部書いてから投下しようぜww
完成作品なら感想つけるし。
713以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 23:08:26.66 ID:4cL9OqAG0
>>710
じゃあこのスレに来てみ?
こんなん山のようにあるよw
http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1188826661/
714以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 23:10:55.40 ID:ycgRlJD20
ここまで来るとどっちが釣ってるのか分からなくなる
715以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 23:10:59.66 ID:9wfixNFB0
このスレ初めてだけど…お題おくれっ
716以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 23:12:03.02 ID:hBv+MC1z0
>>715
フォン・ノイマン・マシン
717以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 23:13:41.27 ID:IDXTwqij0
このスレ初めてだけど…お題おくれっ

なんか途中で挫折する気がするけど^p^
718以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 23:13:45.89 ID:9wfixNFB0
>>716
結構マイナー(?)なの選んできたね…。おk、把握した。
719以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 23:14:23.44 ID:h7pos6cW0
>717
完熟パイン
720以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 23:14:47.30 ID:l6f+H5ez0
>>715
那由他
721以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 23:17:30.03 ID:IDXTwqij0
>>719
把握した
722以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 23:20:04.26 ID:/5uJx0wi0
>>713
俺が建てたスレじゃねーかwwwww
723以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 23:20:55.40 ID:Fg/uh24B0
このレスを見たあなたは確実に交通事故に会います

逃れる方法はただ一つ

↓このレスを
---------------------------
 荒らしの滝沢厨ロックオン!
---------------------------
以下のスレッドの中にひとつ当たりがあります。それを当てて書き込んで下さい

http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1188785666/l50
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1188052957/l50
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1186318055/l50
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1188040272/l50
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1188139326/l50
724以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 23:30:08.94 ID:88pqVpab0
保守
725以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 23:37:24.89 ID:88pqVpab0
保守
726以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 23:45:20.34 ID:qE1+l9ME0
なんかID変わりそうだけどお題をくれ
727以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 23:47:33.43 ID:kOvk7H3J0
四面楚歌
728以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/03(月) 23:54:35.77 ID:qE1+l9ME0
>>727
把握した
729以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 00:02:55.82 ID:bPjZKPld0
久しぶりに来たぜ

軽くかけそうな御代を頼む
730以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 00:03:52.92 ID:1V3oBA/U0
>>729
朝ごはん
731以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 00:04:06.39 ID:TAym4S9r0
732以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 00:04:10.95 ID:E32HW6eB0
>>729
100円
733以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 00:07:32.10 ID:rlBIRHXf0
>>716

「Is not abnormality found? (異常はないか?)」
「Yes, it is not.(はい、ありません)」

全身が包まれた、まるで宇宙服のようなものを纏い、複数人の誰かが作業をしていた。カチャカチャと手元のコンピューターを弄る。カチャカチャと、無心に。
……そこは工場らしく、だだっ広く敷かれたベルトコンベアから白い塊が、機械独特の、あの無機質な音と共に運ばれていく。幾つもの機器を通過した後、このスペースの壁に開かれた穴に向かい、ボトボトと落とされていく。
何の変哲もない流れ作業…。だが、それは突然放たれた鋭いブザーにより、壊されることとなる。

「Abnormal generation. The third block(異常発生。第3ブロック)」
「C-45228 urgent checks(C−45228、至急点検を)」
734以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 00:08:29.40 ID:ptobm8OS0
今日もまた前のお題を無視してお題をもらう仕事が始まるお……
というわけでお題くださいな
735以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 00:09:08.24 ID:cuiCZIYS0
>>734
ヒエログリフ
736以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 00:09:42.48 ID:rlBIRHXf0
白ずくめ達の中から一人が出、特に動揺することなく問題のある場所へと向かっていった。
その目的地を一足先に見てみると……コンベアに乗っていた筈の白い塊が、床に転げ落ちていた。
遅れて、向かってきていた白ずくめが到着し、落ちたそれを拾い上げ、抱え去っていく。そしてエリアの隅の方にある大きなゴミ箱に、ポイ、と捨てた。役目を終えたそいつは、自分の持ち場へと戻る。
……廃棄処分となったそれは、一体なんだったのか?ゴミ箱を覗いてみると……今みたいなことがたくさんあったらしく、そこは白一杯で埋め尽くされていた。もっとよく見てみる。
737以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 00:10:39.22 ID:rlBIRHXf0
………てっきり食糧か何かと思われたそれには、もっこり膨らんだ何かが、四本くっついていた。もっとよく観察する。それの先端には、四本の線が走っている。
もう少し詳細に見てみよう。そのゴツゴツとした形状、見覚えのあるそれ、ギュッと握られたこれは………手、だ。これは、人の、手……。
そう。でかい頭、ぷっくらとした体つき、先程からベルトコンベアでいくつも運ばれていたものは……人間の赤ん坊だったのだ。今も、何体も、何体も、コンベアによって運ばれていき、落ちたものはゴミ箱へと捨てられていく。

未来……人類は機械による生殖を確立し、ヒトは恒久的な存続を約束されたのだ。
かつては肉のゆりかごから生まれてきた、神のみに許された創造物であったというのに、ヒトはその領域に踏み入れてしまった。今では子宮など要らず、鉄と化学物質で出来た機械によって、ヒトは『生産』されることとなったのだ。
女は絶滅し、男の生殖機能も退化し……神となったヒトは、命という概念が消えていくこととなる。そして…彼らは心を失くしてしまったのだ。
738以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 00:13:16.32 ID:rlBIRHXf0
終わりです。
えー、テーマってこれで合ってるのかな…。まぁ、ありがとうございましたっw
739以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 00:14:21.16 ID:ptobm8OS0
>>735
把握……と言いたいとこだけど、ちょっと俺にはレベルが高すぎるかもなぁ……
というわけでもひとつ↓
740以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 00:14:44.02 ID:MJSLImft0
ディエン・ビエン・フー
741以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 00:15:39.80 ID:1V3oBA/U0
>>738
投下乙。今から読んでくる。
とりあえず、1レス30行まで入ることと、
名前欄にお題と1/3みたいな感じでレス数書いてくれると
まとめの人が楽になるってことを覚えておいてくれると嬉しいな。
あと、最後に<完>
742以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 00:17:21.54 ID:ptobm8OS0
なんというか……うん。さっきより難しいのが来るとは思わなかった。
もう少し書きやすいお題だと嬉しいかも……最後にもう一度↓ 
743以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 00:17:55.02 ID:1V3oBA/U0
>>742
卵かけご飯
744以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 00:19:10.51 ID:rlBIRHXf0
>>741
おっと、そうですね、気をつけます。
題名は…うーん、「未来のノイマン・マシン」でw
745以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 00:19:13.02 ID:ptobm8OS0
>>743
把握。頑張ってみる
746以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 00:21:41.60 ID:bPjZKPld0
>>730
>>732
遅レスすまん、把握
この二つを見て真っ先に朝マックが浮かんだぜwwwwwwwwwwwww
747以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 00:22:48.88 ID:1V3oBA/U0
>>733
上手くお題を広げたと思う。
ただ、広げただけで畳みきれておらず、ここから何か壮大なストーリーが、
例えばゴミ箱に捨てられた赤ん坊が、生き延びて政権転覆を狙うとか、
そんな感じのプロローグに見えた。
話に起承転結を持たせる、ということを意識してみると良いと思う。
748以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 00:26:44.84 ID:AW8lUSXN0
>>727
把握しときながら悪いんだけど、自分にはお題が難しすぎたので簡単なのを希望したいです
749以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 00:27:24.75 ID:1V3oBA/U0
>>748
ひげ剃り
750以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 00:27:46.20 ID:AW8lUSXN0
今度こそ把握
751以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 00:29:00.72 ID:MJSLImft0
ここで無謀にもお題を頂戴
752以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 00:29:44.60 ID:AW8lUSXN0
拳銃の弾
753以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 00:30:12.38 ID:1V3oBA/U0
>>751
勇気と蛮勇
754以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 00:31:13.38 ID:ROa2EQ3N0
>>751
方位磁石
755以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 00:32:26.99 ID:MJSLImft0
よしよし把握
戦争物でも書いてみる
756以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 00:42:07.53 ID:1V3oBA/U0
保守
757以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 00:50:33.52 ID:1V3oBA/U0
保守
758以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 00:53:10.34 ID:kIcqMciy0
レイトショーでトランスフォーマー見てきた
チョー満足
見る前からどうせB級だろブゲラとか思っててスンマセンした。
お詫びにロボットもの書くんでお題くれ。
759以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 00:54:12.65 ID:TXLEZLz40
>>758
アモルファス合金
760以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 00:55:25.15 ID:ROa2EQ3N0
>>758
ひまわり
761以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 00:57:56.01 ID:kIcqMciy0
>>759
はーく。なんのこっちゃ

>>760
はーく。
762以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 01:11:16.43 ID:LuiekK7C0
ho
763以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 01:22:35.88 ID:kIcqMciy0
764以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 01:34:10.95 ID:LuiekK7C0
おそらく最後の保守
765以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 01:35:03.60 ID:2px2QCky0
阻止
多分最後の保守
766以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 01:35:41.36 ID:AW8lUSXN0
投下するんだぜ
767ひげ剃り:2007/09/04(火) 01:38:01.15 ID:AW8lUSXN0
朝にふと髭を剃っていて思う。
電動ひげ剃りと電動バリカンってなんか形が似てると。
それに両方とも毛を剃るものだから、用途にも大した違いがないような気がしないでもない。
とはいうものの、バリカンで髭を剃るわけにもいかないだろうと思った。逆もまたしかりだ。

そういえば、自分は子供の頃、バリカンが妙に苦手だった気がする。
あのビィーンと鳴る機械音が当時は無性に怖かったもので、床屋の店長にハサミで髪を切ってくれと頼んで困らせていた気がする。まあ、母に怒られたので結局バリカンで刈られたが。
その後、髪が伸びる度に床屋に行き、バリカンで何度も刈られている内にバリカンの音に対する恐怖心は薄れていった。いや、それだけではなく、あの音を始めとして、苦手なもの……歯医者の音も、注射の針もピーマンもナスも、歳を取るにつれて平気になっていった。
今にして思うと、あの無意識の克服が成長だったのだろうか?

ところで、自分は未だに苦手なものが多い。仕事での人間関係など特にそうだ。
そういうものも時間が経てば、子供ときのように無意識のうちに克服し自分は成長することができるのだろうか?

……そういった青臭いこと考えるのも、もう終わりだ。
ひげを剃るのは終わった。後は着替えて仕事に行くだけさ。
でも、最後にひとつだけ願う。
もしも、無意識に物事を克服し成長するとしたなら、できるだけ早くその時が来て欲しいものだと。

(終)
768以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 01:39:21.30 ID:AW8lUSXN0
大分アレな気もするけど…まぁなんだ許してください
769以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 01:39:55.24 ID:p7BycBS40
お題↓
770以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 01:41:43.93 ID:ROa2EQ3N0
室町時代
771以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 01:47:12.10 ID:kIcqMciy0
>>767
これは小説ではなく、新聞のコラムですね。
772以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 01:50:13.88 ID:AW8lUSXN0
やっぱり「」というかキャラクターとしてのセリフがないのが一番の原因ですかね…
773以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 01:58:56.23 ID:+slsWSrG0
ストーリーが無いからかな。
774以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 02:00:31.88 ID:kIcqMciy0
それはたいして関係ないです。
台詞のない小説もありますし、台詞のあるコラムもあります。

問題の解決に際して、外部からの影響がないこと。(自己完結的であること)
事件が起きないこと。
この二点が大きいかな。

あとはオチが何かしらを与えてくれるようなもんじゃないことも、
面白くない一因ですね。
新しい視点。希望。絶望。
いずれも感じられなかったです。
俺たち読み手になにを与えようとして、書きましたか?
775以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 02:05:59.49 ID:sIe0FCjB0
ちょっと描写で困ってるんですが、映画館の中の映画を見る部屋のことをなんていうんですかね?
調べましたが、なかなかでてきません。
776以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 02:08:04.91 ID:XPWXQ3JLO
上映室?上映館?
なんだっけか
777以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 02:08:33.78 ID:AW8lUSXN0
>>774
Ok解りました、次書く時はそれらをしっかり頭に入れて書こうと思います
778以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 02:09:35.87 ID:sIe0FCjB0
>>776
それだ。
多分上映室だと思います。
僕はモニタールームとかしか思いつきませんでしたww
779サザソのトリヴィア:2007/09/04(火) 02:10:04.26 ID:oa9XqMoc0
これか、これが欲しいのか
780以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 02:14:45.11 ID:TXLEZLz40
欲しいのは文才です
781以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 02:27:06.96 ID:kIcqMciy0
上映室でいいのかな
語感からはホームシアター的なものを想像してしまうけど
782以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 02:42:33.33 ID:kIcqMciy0
783:2007/09/04(火) 02:47:08.56 ID:sIe0FCjB0
小説投下します。
お題はずいぶん前に貰ったものだけど「涙」
推敲してないし駄作だと思います。
784涙1:2007/09/04(火) 02:50:00.36 ID:sIe0FCjB0
私が感動できなくなったのはいつ頃からだろうか。
 最近じゃ、「あの映画チョー泣ける」とか「携帯小説に感動して一晩泣き明かしちゃった」とか、私と同じ女子高生の話をよく聞くけれど、なんでそんなつまらないことで涙腺が緩むのかわからない。脳みそも一緒に緩んでいるんじゃないのか。
 私はそんな事じゃ絶対泣けない。作り物の感動に流す安っぽい涙など持ち合わせていないからだ。
 私はこれでいいのだ。だが、普通、人は普通外の物事を嫌う。私の友人たちもそれは例外ではなかった。
 「加奈って絶対泣かないよね」
 そう声を掛けられたのは一週間前の事だ。
 「え、そう?」教室でぼんやりしていた私は何気なしに答えた。
 「絶対そうだよ」クラスメイトの美里は真顔で言った。
 「そういえば、そうかも。あたし加奈が泣いてる所、見たことないな」ここぞとばかりに同じく、クラスメイトの千恵も話しに割り込んでくる。
 「まあ、私、そういうの堪えちゃうほうだからね。ははは」私は苦笑いした。いつか、絶対言われると思っていた。冷徹な女だと思われるだろうか。
 「えー、泣きたいときは泣いたほうがいいよ。体に悪いから」美里がにこりと笑う。
 ほっといてくれ。無理に泣くのも体に悪いのだ。
 「うん、じゃあそうしようかな」しょうがないので私は小さく頷いた。
「それじゃあ、今日帰りに映画見に行こうよ。『涙の純愛葬式』前から見たかったんだ」千恵がいいこと思いついたと手をたたいた。
「え!」私は素っ頓狂な声を出した。予想外だった。
 「いいね」美里が体を乗り出す。
「でしょ?」
「ねぇ、加奈も一緒に行こうよ」彼女たちは満面の笑みで私を見つめてくる。
 「え、でもお金ないし……」無論、嘘だ。本当はそんなくだらない物を見たくないだけ。お金の無駄、時間の無駄。
 「じゃあ、あたしがおごってあげる。加奈の泣くところ見てみたいから」美里はまた微笑んだ。
 「いや、でも……」
 「いいから、遠慮しないで。決定!」
 昔から、美里はおせっかいやきで強引なところがあるのだ。
 「ちょっと――」
その時授業の始まりを告げるベルが鳴った。
 「いけない、席に戻らなくちゃ」美里たちはそそくさと自分達の席に帰っていく。タイミングを逃した、私は思った。この授業が終わった後に言えば、彼女たちは「楽しみにしてたのに」と怒り出すだろう。
結局この後も断りの言葉を言うのはなんとなく気が引けて、言い出せなかった。私の性格的なものもあるのだろう。――まあ、映画くらいいいか。そう思うことにした。


785涙2:2007/09/04(火) 02:51:56.84 ID:sIe0FCjB0
放課後。
私達は約束通り、映画館に向かった。やはり気が乗らなかったが、しょうがなく「涙の純愛葬式」の券を買う。
「楽しみだねー」
「ハンカチ用意しないと」
二人はそんな私の横で興奮しておしゃべりをしている。私だけが会話に参加しないまま、上映室に入り、席に座った。あまり前の方だとスクリーンが近すぎて見にくいので、真ん中より少し後ろの方の席を選んだ。
折りたたみ式の椅子の座る部分を落として、腰を落とす。少し椅子が硬いが快適に干渉できそうだ。これが他の映画だったら。
 この映画館独特の雰囲気は大好きなのだが、見たくもない映画を見る気にはならない。それも私が一番苦手な感動物だったら尚更だ。千円がもったいない。
 私がなんだかんだ考えていると、予告編ムービーが終わり、本編が始まった。涙の純愛葬式とでかでかとタイトルロゴが出てくる。横に座る千恵はこれを見てすでに涙ぐんでいる。馬鹿か。
 私は冷めた視線を千恵からスクリーンに移した。若い男女が楽しそうにしている。それを見ながらどっちが死ぬんだろうと私は思っていた。
 時間が経ち、退屈になったころ女の方が病気で死んだ。白血病だったらしい。ベタ過ぎる。ここからが感動の場面なのだが私にはまったく伝わってこない。
人が死んだからといって泣けるわけがない。どうせ作り物なのに。しかし、となりでは千恵が号泣している。感受性豊か過ぎて私にはついていけない。
 さらに時間が経ち、映画が終わった。部屋のあちこちからむせび泣く様な声や、ハンカチの衣擦れの音が聞こえてくる。私はあくびをして首の骨をコキコキと鳴らした。
スタッフロールが流れていく。だが、部屋を出て行くものは誰一人いない。それほど感動的だったということか。私にはさっぱり理解できないが。
 私が席を立つと美里と千恵は私の顔を見た。
 「また泣いてないの?」
 「う、うん」
 「こんなに悲しい話なのに、みんな泣いてるから泣いてもいいんだよ?」美里が涙を拭きながら微笑んだ。
 「う、うん、うわー悲しいなー」ハハハと苦笑いをする。
 それを見て千恵が怒鳴った。
 「何笑ってるの! 隆介はすっごく悲しかったんだよ!」
 隆介とは主人公の男の名前だ。そんなこと言われてもどうしようもない。
 「そうだよ。これで泣かないなんておかしいよ!」美里が言う。
 「そうかな……、私は十分悲しいよ」だけど涙は出てこない。
 「まったく――」二人は私に叱責の言葉を浴びせる。それは映画館を出た後も小一時間近く続いた。散々な言われようだった。それが終わった後は映画の感想を語りだす。私は疲れた。
 二人から解放されたとき、空は完全に真っ暗だった。星がきれいに輝いている。私はふぅとため息をつき、歩き出した。これまでの出来事を回想する。本当に疲れた。
 「なんで、私が怒られないといけないんだ。私を泣かすことのできない映画が悪いんだ。映画監督死ねっ!」私は足元の小石を蹴った。思った以上に飛んでいく。
 「あ」
 遅かった。飛んでいった小石は歩道の横の美容院の窓ガラスを突き破る。「こらー!」とおっさんの怒鳴り声がした。
 「なんで私がこんな目に……」呆然とする私の目から涙がこぼれた。
786以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 03:33:14.80 ID:bPjZKPld0
終わったのかワカランでヌルーしてたけど終わってたのね。うん
オチはわかるんだけど、唐突過ぎてイマイチ
怒られてるシーンくらいまでは丁寧に書いて、それでこのオチをつければもっと良かったのでは

あとこれは完全に個人的なことなんだが、全編ネガティブな主人公の思考をたどるのは読んでいて面白くはなかった
もっと最後にばーっと発散させる流れにしてくれたらキモチイイー! ってなったと思うんだがどうだろう
787以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 03:55:40.16 ID:6X4/VJu3O
おはよう保守
788以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 04:08:07.39 ID:sIe0FCjB0
>>786
おk、参考になったぜ。
それじゃ眠いので寝ます。
789以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 04:20:57.18 ID:0r5C1yft0
キモチイイー! て馬鹿にしてないかそれw
790以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 04:52:08.00 ID:OajfV1hZ0
保守
791以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 05:16:27.30 ID:8XdoEgCo0
どうして推敲してから投下しないんだろうか保守
792以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 05:23:15.20 ID:DcsHIIKq0
おだいください
793以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 05:28:32.53 ID:0DpJlU4M0
本棚
794以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 05:31:08.24 ID:DcsHIIKq0
把握です
795以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 06:17:53.87 ID:iGormvb60
796お題 キツネ1/3:2007/09/04(火) 06:18:42.31 ID:mchhNewQ0
「静かな所だな……。」
 たまの休みだ、家でゴロ寝してるだけじゃあもったいない。
そう思った俺は、休日を利用して、都心から離れた小さな村にやってきたのだ。
 空気がうまい。普段都会での激務に追われている俺には、この静かな空間は心地よいものだった。
 村をあらかた散策した俺は、村はずれの林を散策していた。
林は色々な物が見つかって結構面白い。
まるで他愛のない物を宝物として大切にしていた少年時代を思い出す。
「あれは……?」
林を歩いているうちに何かの動物を見かけた。
しかし遠くてよく分からないな…………少し近づいてみるか。
797以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 06:26:15.27 ID:mchhNewQ0
時間規制で書いた奴消えてしまった
少し待って
798お題 キツネ2/3:2007/09/04(火) 06:34:43.11 ID:mchhNewQ0
 俺は動物の正体を確かめようと、息を潜めて近づいた。
「あれは…………キツネか?」
 実物のキツネを見るのは初めてだ。それによく見ると、一匹だけではなかった。
「子ギツネだ……!」
 かわいい。子ギツネすごくかわいい。
俺はもういい大人なのだが、この子ギツネはとても見てて癒される。
餌をあげてみようか? 俺はそう思い、おやつに持ってきたビーフジャーキーをキツネの方に投げてみた。
しかしキツネは、ビーフジャーキーに食いつくどころか、突然飛んできたビーフジャーキーに驚いて逃げ出してしまった。
「あちゃー……。」
 もう少し考えて行動すればよかった。しかし後悔してももう遅い。
799お題 キツネ3/3:2007/09/04(火) 06:36:21.53 ID:mchhNewQ0
 キツネが去り、ビーフジャーキーのみが残った場所を見て、
そりゃあいきなり物が飛んできたら逃げるよな、と納得する。
 ほんと、田舎は面白い。都会ではできない経験ができるから。
都会では見つけることのできないことを見つける事ができるから。
こんなに静かな時間は、都会では到底味わえない。
それでも都会の便利さを優先して、田舎に引っ越してみようとか思っても絶対に行動に移せない自分に、
ほんとバカだよな、と心の中で呟いた。



800以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 06:38:06.74 ID:mchhNewQ0
書いてる途中で寝てしまったのもあってか結局何がいいたいのかわからなくなってしまった
801以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 07:16:40.08 ID:/5OYnGcVO
802以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 07:29:07.42 ID:Zw+n9iHi0
>>798
時間内ので許してね
きつねの可愛さとか、田舎への感慨とか、もっと描写できたと思う。
描写と言えば「田舎」「林」というコトしか書かれてなくてどんな場所がわからないね
803以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 07:52:43.68 ID:Zw+n9iHi0
804以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 08:27:36.18 ID:Zw+n9iHi0
さいごほ
805以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 08:38:46.44 ID:LuiekK7C0
ねぼうほ
806以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 08:47:53.71 ID:COUN5nN7O
夜にでも書くからお題クレヨン
807以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 08:55:53.96 ID:vbjnE5yZ0
つ 森
808以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 08:59:28.52 ID:txOfZHxl0
>>807
一瞬森○中が頭に浮かんだ
d
809以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 09:14:56.03 ID:LuiekK7C0
らすとほ
810以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 09:29:34.15 ID:/5OYnGcVO
職場のトイレから保守
811以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 09:44:42.48 ID:LmCJVC6AO
812以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 10:03:22.47 ID:H2kgIBQEO
813以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 10:08:18.07 ID:s39VK3sk0
>>796
ト書きと台詞の書かれた台本みたいな感じ。
もうちょっと、作者の頭の中にあるものを文章として書き出さないと、
読者には伝わらない。
あと、主人公の行動に、もうちょっと感情を滲ませてほしかったかな。
814以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 10:14:19.44 ID:vbjnE5yZ0
全巻少ないなー今回
815以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 10:20:14.99 ID:s39VK3sk0
>>784
まずぱっと見の印象が「読みにくそう」だった。
行頭一字下げは正しく使おう。
あと、台詞の後に地の文を続けるのも、多用しすぎると、うるさくなってくる。

話の流れとしては、泣けないことを開きなおって、泣く人間を上から目線で馬鹿にしているので、
泣くことを押し付けてくる友人以上に、いやーな人に見えてくる。
おかげで、オチを見ても「結局自分が大事なだけなの?」と思ってしまう。
もうちょっと、泣けないということに悩むとか、千恵たちの善意を理解するとか、
そういう小技を利かせたほうが、オチで主人公に共感できる気がする。
816以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 10:20:58.81 ID:s39VK3sk0
>>814
夜には全感投下するぜー
817以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 10:28:33.50 ID:LmCJVC6AO
全巻するとしても日付がかわってからかなぁ…
818以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 10:28:49.50 ID:s39VK3sk0
>>767
感想書こうにも>>774が良いことを言いすぎていて書くことがないぜっw
一応空行ごとに、起承転結を意識しているのは伝わってくる。
二段落目で「そういえば」三段落目で「ところで」四段落目で「もう終わり」
多少作文的ではあるけど、こういう丁寧な構成を忘れず次も書いてみてほしい。
819以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 10:28:58.90 ID:LmCJVC6AO
820以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 10:43:55.74 ID:LmCJVC6AO
821以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 10:45:02.77 ID:LmCJVC6AO
822以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 10:46:17.88 ID:765UVp0b0
お題くだしあ
823サザソのトリヴィア:2007/09/04(火) 10:46:47.91 ID:oa9XqMoc0
これは釣られた
824以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 10:47:51.44 ID:s39VK3sk0
>>822
上履き
825以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 11:07:37.53 ID:s39VK3sk0
保守
826以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 11:17:41.32 ID:LmCJVC6AO
827以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 11:34:00.16 ID:/5OYnGcVO
828以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 11:55:31.79 ID:t0up6eQG0
保守
829以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 12:23:52.29 ID:t0up6eQG0
保守
830以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 12:27:59.29 ID:H2kgIBQEO
お題を頂きたく候
831以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 12:33:17.03 ID:s39VK3sk0
>>830
剣豪
832以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 12:43:28.92 ID:H2kgIBQEO
ソードエスカトス把握
833以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 12:52:52.31 ID:t0up6eQG0
保守
834以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 13:13:26.58 ID:Ixk9OhsAO
保守
835以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 13:17:36.26 ID:H2kgIBQEO
今まとめで二スレ目を読んでるんだが…
二人でババ抜きしたら引く度に一組揃わないか?
836以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 13:27:00.63 ID:LmCJVC6AO
837以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 13:27:25.97 ID:dkjIDEHF0
>>835
カードが全部揃っているなら、ババ以外を引いたら必ず揃うはずですよ
838以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 13:30:57.24 ID:H2kgIBQEO
>>837
ですよねー
まぁそんな細かいとこに突っ込むべきじゃないんだろうな
839以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 13:44:37.94 ID:txOfZHxl0
四人では成立しないはずなのに……!
っていうあれだろ
840以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 13:54:49.89 ID:LmCJVC6AO
841以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 14:00:37.23 ID:DeTGPF9i0
百合話が書きたい、お題をくれッ!
842以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 14:03:30.86 ID:/J/uWUWS0
薔薇
843以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 14:05:13.39 ID:DeTGPF9i0
百合話と思わせて二人とも女装だった話だなっ把握っ
844以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 14:09:56.90 ID:9nDJfC9KO
昨日の夜からなぜかボクシング小説を書いている保守
845以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 14:10:23.67 ID:dkjIDEHF0
>>838
細かくはないと思うぞw
スゲー矛盾じゃん
846以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 14:20:37.24 ID:LmCJVC6AO
847以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 14:43:53.48 ID:t0up6eQG0
保守
848以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 15:11:09.58 ID:t0up6eQG0
保守
849以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 15:20:39.70 ID:/5OYnGcVO
保守
850以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 15:38:31.42 ID:t0up6eQG0
保守
851以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 15:49:12.84 ID:/5OYnGcVO
保守
852以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 16:01:52.61 ID:rlBIRHXf0
お題おくれっ
853以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 16:04:34.35 ID:LmCJVC6AO
854以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 16:11:57.18 ID:t0up6eQG0
>>852
855以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 16:12:53.40 ID:rlBIRHXf0
>>854
把握
856以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 16:30:31.41 ID:/5OYnGcVO
保守
857以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 16:32:11.16 ID:t0up6eQG0
火曜日が終わるのと、このスレが1000まで行って終わるの、どっちが先だろうw
858水の精:2007/09/04(火) 16:34:15.66 ID:rlBIRHXf0
ある者が言いました。
「喉が乾いたので水をください」
水の精は雨を降らせてあげました。
だが次に彼らはこんなことを言ってきたのです。
「こう毎日雨が続いては植物が腐ります。雨を止ませてください」
水の精は彼らの言うとおりに雨を止めました。
だがまた彼らはこう言いました。
「あなたがいつまでたっても雨を降らせないので、土地が砂漠となってしまいました。責任を取ってください」
ならばと水の精は大洪水を起こしました。土地は潤いましたが全ての者は流れていき、今では誰もいなくなりました。
水の精は雪を降らせました。白い粉雪がとても綺麗です。
今度は霧を呼び出しました。誰も困る者などいないのです。
859水の精:2007/09/04(火) 16:35:17.73 ID:rlBIRHXf0
っと、END忘れた。
>>854さん提示のテーマ、「水」です。
860以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 16:36:59.86 ID:rl8BVhKJO
>857
投票ラッシュで1000いく





……と信じたい
861以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 16:46:38.26 ID:x0MwtFno0
>>858
お、ノイマンマシンの人だ
ってか、作風が人間嫌いすぎだろwww

話の感想としては「うん、そうか」としか言えない。
理論に破綻もないし、話の流れもそこまで無茶ではないのだけど、ね。

水の精が行動した際に起こった出来事をしっかり描写して、
人間とは全く違う尺度で世界を見ている水の精とか、
自分の都合しか考えていない人間とか、
そういうものをちゃんと書けていれば、また違った感想も出てくるかもしれない。

あと、台詞以外の段落は、行頭を一字下げるのが作文の作法。

>>860
投票と全感でカオスになる前に雑談で埋めておくのも手かもしれんね
862以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 16:58:54.52 ID:LmCJVC6AO
863以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 17:00:03.38 ID:X5X4MPYT0
お題くださいませ
864以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 17:00:48.37 ID:t0up6eQG0
ガラスの瓶
865以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 17:01:31.87 ID:X5X4MPYT0
>>864
把握
866以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 17:11:06.89 ID:yfRoRXBD0
ほす
867以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 17:19:17.28 ID:zy1GsBxl0
投票カオスも全感カオスもないまま地味に消費されると予想
868以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 17:30:10.92 ID:LmCJVC6AO
869以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 17:41:39.50 ID:x0MwtFno0
保守と愉快な仲間達
870オレンジ色の海(お題:ガラスの瓶)0/1:2007/09/04(火) 17:45:06.31 ID:X5X4MPYT0
うーんどうも話を膨らませられなかった……

1レス分失礼しますね
871オレンジ色の海(お題:ガラスの瓶)1/1:2007/09/04(火) 17:45:28.02 ID:X5X4MPYT0
 残暑とはいえ、夕方になると風が冷たくなる。遊びに来ていた客たちはもうほとんどいない。
 いつものように気持ちの良い潮風を一身に受けながら浜辺でごみ拾いをしていると、波打ち際で何かが光るのが見えた。
「ガラスか? 危ないなあ」
 今までも瓶やら穴の開いた浮き輪やら、色んなごみを見てきた。それによる事故もたくさん起こった。
 昔、好きだった女の子がビニール袋に足を取られて溺れ死んだ頃から、気付いたら海岸掃除が日課になっていった。
 なんか偽善的だなあと思いつつも、海が好きなことには変わりない。
 オレンジ色の淡い光を反射しているそれに近づいてみると、ガラスの牛乳瓶のようなものが確認できた。
 手にとって見ると、中に紙が入っている。
「手紙……か?」
 前に、遭難者が瓶に救助を求めた手紙を入れて海に流すという映画を観たことがあるが、これはどうも違う。
 瓶にはなんの海草もついていないし、ヒビが入っているわけでもない。
 やはり、ただのごみだろう。
 なんとなしに瓶の蓋を開け手紙を読んでみる。
 そこには小さく可愛らしい文字が。

 ――いつも、きれいにしてくれてありがとう。すごくうれしいよ――

 急に波が強くなって、僕の足を濡らした。
 夕日が沈んでいく水平線を見ていると、なんだか嬉しくなった。

 おしまい
872以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 17:45:41.69 ID:LmCJVC6AO
今回はレベル高いなあと思いながら凹む保守
873以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 17:54:46.95 ID:x0MwtFno0
>>871
たまらなく優しい気持ちになれた。なんていうか、ありがとう。
話の全てがオチを立たせるためだけに使われているのも素敵。
短い作品はこうあれかし、って感じw

えーと、べた褒めで終わっても良いんだけど、ちょっと気になったところ。
一行目で「客」と書かれてるのがちょっと浮いてる。
主人公が海の家の店員さんならおかしな表現ではないのだけど、
ごみ拾いに来てる学生さん(?)の言葉としてはちょっと違和感。
874以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 17:55:53.57 ID:pSZ3pADO0
        *'``・* 。
        |     `*。
       ,。∩      *
      + (´・ω・`) *。+゚
      `*。 ヽ、  つ *゚*
       `・+。*・' ゚⊃ +゚
       ☆   ∪~ 。*゚
        `・+。*・ ゚
やぁ、魔法使いだよ。
君たちに童貞保守の魔法をかけさせてもらった。
この魔法を解くには
http://www.nicovideo.jp/watch/sm569650
でひたすら、ゲゲゲ、の弾幕を貼ることだ。
875以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 17:59:44.05 ID:jtiyVUwn0
>>858
ひぐらし「賽殺し編」に出てくるフレデリカの童話とそっくりだ
876以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 18:03:25.43 ID:X5X4MPYT0
>>873
おおお……ちょっと端的過ぎてボコボコにされるかもと不安だったのでとても安心しましたwありがとうw
確かに「客」は変ですねー……難しいなあ。指摘どうもです
877以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 18:13:19.36 ID:x0MwtFno0
保守
878以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 18:22:12.78 ID:LmCJVC6AO
879以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 18:37:58.54 ID:x0MwtFno0
保守
880以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 18:39:36.04 ID:2hja2wfi0
お題くり
881以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 18:40:40.23 ID:vbjnE5yZ0
つ 魂
882以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 18:40:46.40 ID:x0MwtFno0
>>880
混ぜご飯
883以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 18:40:58.82 ID:2hja2wfi0
おk把握
884以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 18:54:52.08 ID:x0MwtFno0
保守
885以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 19:01:23.54 ID:tYBdA08h0
バス停で座っていた男が、突然頭を抱えて叫びだした。
「畜生!くたばりやがれ!」
バスを待っていた他の人はみな驚いて男の様子を伺った。
あわてて男はみんなに謝り、またバス停に静寂が戻る。
が、しばらくするとまた男はそわそわとしながら
「畜生!くたばりやがれ!」
と地面に向かって大きな声でわめきだした。
この騒ぎを聞きつけた警官が男のもとに駆け寄り、厳しく言い放った。
「おいあんた。生憎とここはあんたの家の中じゃないんだ。
 これ以上そんな汚い言葉を使って騒ぐようなら、逮捕しなくちゃいかん」
男はすいませんと謝り、警官に何か耳打ちをした。
それを聞いた警官は頭を抱えて叫んだ。
「畜生!くたばりやがれ!」
驚いたバスを待つ人々に向って、警官が言った。
「みなさん、申し訳ありませんでした!
 なにしろ、この人の奥さんが肌の黒い赤ん坊を産んだと聞いたので…」
バスを待っていた人は、皆頭を抱えて叫んだ。
「畜生!くたばりやがれ!」
886以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 19:01:34.62 ID:zy1GsBxl0
hosyu
887以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 19:04:24.69 ID:x0MwtFno0
>>885
お題を名前欄に書いてくれると嬉しいな
888以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 19:05:09.43 ID:tYBdA08h0
>>887
ただの保守だぜ
889以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 19:05:54.69 ID:O3i8nox7O
毎回品評会の時にレベル高いってレスを見る保守
890以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 19:07:14.75 ID:8yUEG+Nn0
>>888
なら最後に保守ってつけてくれw
891以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 19:09:18.48 ID:x0MwtFno0
>>889
いやあ、でも今回は確かにレベル高めだよ
関心評枠が激戦区w
892以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 19:13:57.74 ID:O3i8nox7O
>>891
マジか。じゃあ今回は票は期待できんなw投下しない方がよかったかも
893以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 19:15:41.43 ID:8yUEG+Nn0
>>892
ヒント:レベルが高いのはいつものこと。
894以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 19:19:00.27 ID:x0MwtFno0
>>892
あくまでも俺の中でなw
実際に投票した人はまだ2,3人のはずww
895以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 19:19:54.20 ID:8yUEG+Nn0
いまのところ4人かな、たぶん。さぁ、ラッシュは来るのか。
896以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 19:26:16.49 ID:x0MwtFno0
全感想が6レス目に突入した保守
897以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 19:26:31.93 ID:O3i8nox7O
\(^O^)/<オワホシュ
898以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 19:37:30.93 ID:H2kgIBQEO
さて、今から全感間に合うだろうかね
保守
899以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 19:38:53.32 ID:zy1GsBxl0
平均レベルをガクッと下げる俺大活躍してる予感
900以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 19:42:01.79 ID:EK+fTaaT0
お題くださいな
901以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 19:42:33.84 ID:8yUEG+Nn0
902以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 19:43:21.69 ID:EK+fTaaT0
>>901
把握しました
903投票:2007/09/04(火) 19:44:44.84 ID:Q5NkXcPQ0
***********************【投票用紙】***********************
【投票】: 【No.15 ロッカーの中に眠るもの】 ◆bsoaZfzTPo氏
               ―感想―
最初から最後までスラスラ読めた
内容も純愛モノってかんじで分かりやすい
でも部長はもっとプライバシーを尊重すべきwww
気になった作品:【No.14 運命】 ◆M0e2269Ahs氏
               ―感想―
最後の文には驚いたw
スリルを味わえたし、最後ちょっとホンワカしてて良かった
********************************************************
904以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 19:50:16.58 ID:x0MwtFno0
お出かけ前保守
905以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 19:56:20.49 ID:r9uZgaMh0
保守
906以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 19:59:51.17 ID:5HETI/vf0
全感6スレ目自重
907以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 20:08:58.79 ID:H2kgIBQEO
六千レスとな
908以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 20:15:54.56 ID:QBYwlAiL0
ようやくネット環境に戻れた保守

全身性感帯は間に合わないかも知らんが、投票はがんばるぜ。
909以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 20:27:12.38 ID:zy1GsBxl0
保守
910以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 20:27:15.99 ID:53xCYdSD0
最近1000近く行って嬉しい保守
911以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 20:37:01.71 ID:H2kgIBQEO
土日暇にならないかなぁ保守
912以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 20:41:10.02 ID:vbjnE5yZ0
土日さえ暇になれば品評会参加できるんだよなあ
913以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 20:43:34.16 ID:/Sc44VVY0
土日暇でも遊んじゃうから品評会参加できねえ…
914以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 20:50:09.97 ID:O3i8nox7O
暇じゃないけど品評会だけは参加する
915以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 21:01:31.37 ID:H2kgIBQEO
このスレはここで落ちかねないから困る
916以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 21:08:09.02 ID:zy1GsBxl0
眠い
917以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 21:10:43.18 ID:dXE5uhs2O
じゃあそろそろ投票するか

全部おもしろかった……とかじゃダメだよね、でもおもしろかった
***********************【投票用紙】***********************
【投票】: No.07 、のようなもの ◇pt5fOvhgnM氏
 それなんてエロゲ? ホントに教えてください今すぐ買いに秋葉行くからあああ!
ミミックでも構わないんだぜパソも買っちゃうぜって思っちゃった

      No.15 ロッカーの中に眠るもの1/5 ◇bsoaZfzTPo氏
まさかそんなオチがくるとは……読めなかった。なんかいいオチだった。

気になった作品:No.04 「箱庭」 ◇h1QmXsCTME氏
SSで推理小説が読めるとは思わなかった。ただ、探偵と助手の絡みが
少ないと思ったけどまあ5レスじゃ贅沢いいすぎだよね、うん

         No.9 カッサンドラの箱 ◇BLOSSdBcO
うはww妹がみりき的すぐるwwwただ主人公の能力が
なんかよく分かんなかったよバカでごめんよ
         No.11 箱、ツノガエル、あるいは彼女の物語 ◇2LnoVeLzqY
 これはいい村上。ただオチが……一種の夢オチ?だよね、なんかせっかくいい感じだった
ふいんき(ry が、なんだよやっぱ夢かよあーあ、みたいな、うーん
         No.16 唯我独尊箱入り娘と目安箱 ◇InwGZIAUcs
 話せば言うことを聞いてくれるという設定にときめいた。

********************************************************

数多すぎとかいわない
918以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 21:15:02.96 ID:xNX2IWC80
数多すぎ
919 ◆2LnoVeLzqY :2007/09/04(火) 21:20:35.49 ID:8yUEG+Nn0
さていつもより早めに投票するかな。このあとには用事があるもので。
920以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 21:20:49.66 ID:x0MwtFno0
帰ってきた保守。
まだ1000行ってないのかよwwww
921以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 21:20:51.11 ID:DeTGPF9i0
数多すぎ


ごめん、投票迷ってる分際で偉そうなクチ聞いて
922 ◆2LnoVeLzqY :2007/09/04(火) 21:22:08.13 ID:8yUEG+Nn0
どうも、No.11 箱、ツノガエル、あるいは彼女の物語◇2LnoVeLzqYの中の人です。拙作に批評感想くれた方へ、この胸いっぱいの愛を。大感謝です。
それではいつものように無駄に長いだけの投票用紙を略。突っ込みは随時受け付け中です。ただし長すぎるっていう批判は俺が泣くのでほどほどにして下さい。

***********************【投票用紙】***********************
【投票】:

No.15 ロッカーの中に眠るもの◇bsoaZfzTPo
 正直、迷った。だいぶ迷った。何に迷ったかといえば、この作品を投票にすべきか関心票にすべきかという点にだ。
 結果的に投票したけれど、そう決めた理由は投票用紙の上部が寂しいから、というのと、二度目読んで初めて旨みが出る、というこの作品の憎らしさにだった。
 この作品はどう終わるのか、途中までさっぱり検討がつかない。
 あまりの腐臭に全員死亡エンドなのか、はたまた主人公の過去の文学的醜態が暴露されてエンドなのか、せめてヒントぐらいちょうだいよ作者!と、俺は読んでいて叫びそうになった。
 けれど、用意されていたオチは目玉が溶けるくらいの超激甘。え?マジ?そう思って、もう一度読み返してみた。むむむ、ニヤニヤが止まらない。これは酷い。何だ村田さん、最強の萌えキャラじゃないか。
 ……ところで、ここで問題点がひとつ。
 俺は村田さんの姿を想像することができない。いや、たぶんこの場合姿は必要ないと思う。けれど主人公と村田さんの仲とか、ともかくもろもろの、村田さん情報が読者に提供されない。
 オチのことを考えると、この点は結構大問題だと俺は思う。
 中盤以降は、村田さんが恋愛モノ書くとか、ロッカーに拘ってるみたいなオチへの伏線が登場する。けれど、序盤における村田さんのキャラというか立ち位置が、かなり怪しい。
 つまり彼女、序盤は主人公の視界から消えてるのである。視点や話題が坂本部長の方へ集まりすぎていて、ここからは一本たりともフラグが立つように思えないのだ。
 これを「いや、一人称だから」と言い訳されたら俺はどう返そう。いや、まぁ確かに一人称なんだけどさ。
 ただし伏線は、ただ張るだけじゃあんまり意味がない。
 伏線で唸らせるには、それが敷かれた環境、あるいは舞台がしっかりしている必要がある。抽象的な話に終始して申し訳ないけれど聡明な作者さんである貴方なら理解してくれるはず。
 今回の場合で言うと、主人公―村田さん関係における情報の少なさや主人公の感情に関する情報の少なさ、つまり背景の環境の貧弱さは、伏線の威力の低下にしか結びついていない。
 あるいは、もしも告白が意外な事態ならば、事態が意外であることを読者に伝えなくてはいけない。ここが、この作品の減点ポイント。
 けれどその他に関してはとても良かった。話の長さも丁度良いし、作中で爆笑されてたポエムってもしかして作者のじゃね?とか勘ぐってみることもできた(多分違うけどね)。
 だらだらと書いてきたけれど、まぁ今回の品評会、投票するならこの作品だろうと思った。

投票用紙は続く
923以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 21:23:13.14 ID:sXqrgue80
ここのところの品評会ではあまりみられなかった物語に重心を置いた作品が読めて嬉しく思った。
言葉、表現としての粗さは感じるものの、「これを伝えたい」というものがある作品は、○○風、とか、
かりものの言葉や、単に上手くまとまっただけの作品よりも、よほど読後に印象に残る。
ただ、今回、無意味にセクシャルで目を引くためだけの展開やキャラクタが使われる作品も多かったのは
気になった。作者なりに消化した上で使わなければ、あざとさが鼻につくだけになる。

***********************【投票用紙】***********************
投票:
No.8 猫と方舟 1/5 ◇D8MoDpzBRE氏
冒頭の引き込まれ具合は今回最強だったと思う。
物語としても、特に奇をてらわず、あくまで自然でキャラクタ達にスムーズに
感情移入できた。

No.15 ロッカーの中に眠るもの1/5 ◇bsoaZfzTPo氏
村田ちゃん、いつその手紙を入れたんだ?!
そういうシール貼っちゃったりするもんなのか?!
この話の後が気になる。もう少し村田ちゃんに関する伏線が冒頭に
あっても良いかもしれない。

気になった作品:
No.05 妖怪「箱女」 1/5 ◇5TYN0TTM3Q氏
物語の中心はヒロインの不思議な力と、それを誤解したまま利用しようとした少年の
不幸にある。だから、朝、妹の鞄のチャックがあいていたりとか、ヒロインが転校してきたり
とか、そんな要素は全部捨ててしまっていい、と思った。
5レス全部をつかって、もっともっとヒロインの不思議さを表現するべきだと思う。

********************************************************
924 ◆2LnoVeLzqY :2007/09/04(火) 21:23:14.76 ID:8yUEG+Nn0
投票用紙続き

気になった作品:

No.08 猫と方舟◇D8MoDpzBRE
 文章力に最後まで持っていかれる。ずるい。女の涙が男女関係における強力な武器であるように、文章力もまた小説における強力な武器であると再認識させられる。
 けれどまぁ、一本調子といえば一本調子。確か前も似たようなことを書いたけど、また似たようなことを書く羽目になったのには思わず首を傾げたくなる部分ではある(もっとも俺の批評なぞ誰も見ていない説もある)。
 おまけにこの作品を前にすると、自分の読解が合っているのか不安になる。深読みしないようにと心がけているけれど、ノアの箱舟という具体的なモチーフを提示された以上は深読みせねばなるまい。
 果たして、この小説の内容は作品中の一言に集約されるように思う。
>全てが収まるところに収まったかのような感覚を覚えた。
 なるようになれ。むしろ、なるようになる。結局この作品のテーマはそんなところなんだろう。
 ただそう考えると、あれ?ノアの箱舟ってそんな話だっけ?と思い立って、一生懸命Wikipediaとかで調べたり記憶の中に眠る創世記の話を思い出してみたけれど、
 作者さんが狙っているのかテーマとずれたのか、はたまた俺の読解が間違っているのかまた不安になった。
 ともかくまぁ、一抹の不安は残しながらも、完成度は高いのでこの位置に。創世記の大洪水と川の氾濫という構図もちゃんと狙って作られていて納得。
 最後の一文も気が利いていてとても良い。

********************************************************

総評は略。全体的にお題の使い方が甘いかな、というのが通しての印象。
925 ◆2LnoVeLzqY :2007/09/04(火) 21:24:10.12 ID:8yUEG+Nn0
>>922,924
2レスあるんで一応リンク。本当は11時半ごろに投下したかったんだけど、まぁ仕方ない。
926以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 21:24:41.76 ID:zy1GsBxl0
長い
927以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 21:33:11.01 ID:x0MwtFno0
保守
928以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 21:35:41.45 ID:zy1GsBxl0
お題ください
929以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 21:37:59.40 ID:x0MwtFno0
>>928
座椅子
930以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 21:38:38.48 ID:sMrhTaT10
***********************【投票用紙】***********************
投票:
No.8 猫と方舟 1/5 ◇D8MoDpzBRE
No.10 銀色の箱1/4 ◇K/2/1OIt4c
No.11 箱、ツノガエル、あるいは彼女の物語 1/5 ◇2LnoVeLzqY
気になった作品:
No.05 妖怪「箱女」 1/5 ◇5TYN0TTM3Q
No.07 、のようなもの 1/5 ◇pt5fOvhgnM
No.15 ロッカーの中に眠るもの1/5 ◇bsoaZfzTPo
********************************************************
感想は↓で
931以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 21:39:50.91 ID:zy1GsBxl0
>>929
把握
932以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 21:41:44.55 ID:sMrhTaT10
評価基準
A:プロ並み。出版社にもってけ。
B:プロ予備軍の才感じる。
C:光るモノを感じる。
D:素人。
E:まずは日本語の勉強を。
(例)C+>C>C−

No.01 「一大事」 1/2 ◇g/ZMVdytmo
初めの10行ほど読んで、次も読んでみたいと思いました。
しかしオチに関してはソツなくこなしているとはいえ、驚きは感じられませんでした。
評価・・・C+

No.02 プレゼント 1/3 ◇luN7z/2xAk
でだしの部分の『箱、としか言いようがなかった』の部分で少し興ざめ。
オチへの結びつけ方も無理やりな感じがします。
全体を通しての感想も、話しを早く終わらそうという感じを強く受けました。
評価・・・D+

No.03 秘剣 蝙蝠落し 1/5 ◇kP2iJ1lvqM
滑り出しは、いかにもという感じ。
これからの展開に期待しながら読み始めました。
わたしとしては、ファンタジーに『新聞』という用語は似つかわしくないと感じられました。
他の言葉を紡ぎだす努力をしての結果なのでしょうか?
あと老人を主人公にするには、あなたの年齢ではまだ拙いのではないかと思えました。
評価・・・C−
933以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 21:42:25.70 ID:sMrhTaT10
No.04 「箱庭」 1/5 ◇h1QmXsCTME
導入部分から読みにくさが目立ちました。
漢字と平仮名のバランスや、会話の間に挿入する文などの有無など。
おそらく、小説を書きなれていないのではないでしょうか?
中盤の箱庭の謎の導入、そして解明という下りはいいのですが、オチがありふれすぎているのが難点です。
最後の『五百人の福沢諭吉』には、からだが痒くなりました。文章に対する皮膚感覚をつけることをお勧めします。
評価・・・D

No.05 妖怪「箱女」 1/5 ◇5TYN0TTM3Q
軽快な始まりかた、いいです。
情景が目に浮かびました。
文章に疾走感もあり、楽しめて読めました。
個人的には敢えてオチをつけない終わり方のほうがよかったかもしれません。
評価・・・B−

No.06 大きな箱 1/5 ◇8wDKWlnnnI
すらすらと読めるのはいいのですが、読後に感じるものが薄いです。
評価・・・C

No.07 、のようなもの 1/5 ◇pt5fOvhgnM
途中まではかなりよかったです。
ラストへの展開は楽なほうに走った感じですね。
評価・・・B−

No.8 猫と方舟 1/5 ◇D8MoDpzBRE
『開けちゃいけない箱の中から、にゃあと元気な鳴き声が響いた』
いいですね。鷲づかみです、心を。
その後の流れも読みやすく、心が満たされていきましたよ
評価・・・B
934以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 21:42:59.33 ID:sMrhTaT10
No.9 カッサンドラの箱 1/5 ◇BLOSSdBcO.
心惹かれませんでした。
無理やり読む苦痛を感じてしまい……。
申し訳ありませんが、面白くないです。
評価・・・C−

No.10 銀色の箱1/4 ◇K/2/1OIt4c
面白い。
評価B

No.11 箱、ツノガエル、あるいは彼女の物語 1/5 ◇2LnoVeLzqY
今までの読んだ作品の中で一番、完成度が高かったです。
タイトルにもセンスを感じます。
このレベルの作品を常時書けるのであればプロになるのも近いと思います。
評価・・・B+

No.12 鋼鉄の馬(1/5) ◇rmqyubQICI
嫌いな話ではないですが、内容が鋼鉄でした。
評価・・・C

No.13 箱庭の話(1/2) ◇dT4VPNA4o6
ありふれた話。
評価・・・D
935以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 21:43:10.03 ID:EK+fTaaT0
***********************【投票用紙】***********************
【投票】:No.05 妖怪「箱女」 1/5 ◇5TYN0TTM3Q氏
               ―感想―
う〜ん。深い。
なんだか、5レスじゃ勿体ないと思った。
大事なところは書いていないけど、それを匂わせる節々があって。
これが計算なら尊敬するわw思い違いかもしれないけどww
色々勝手に想像するのが好きな自分としては、楽しめた作品だった。

【投票】:No.16 唯我独尊箱入り娘と目安箱1/5 ◇InwGZIAUcs氏
               ―感想―
まずテンポが良かった。
ありえないほどの唯我独尊ぶりで一気に引き込まれたw
ラストには思わずにやけちまったぜww
おもしろかったです。

気になった作品:
No.07 、のようなもの 1/5 ◇pt5fOvhgnM氏
No.10 銀色の箱1/4 ◇K/2/1OIt4c
********************************************************
結局は好みの作品で選んじゃうよね。
936以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 21:43:40.49 ID:sMrhTaT10
No.14 運命 1/5 ◇M0e2269Ahs
ひとりよがり。
評価・・・D

No.15 ロッカーの中に眠るもの1/5 ◇bsoaZfzTPo
ありふれた日常をテーマに書いているものの、読み物として秀作と言えるでしょう
評価・・・B−

No.16 唯我独尊箱入り娘と目安箱1/5 ◇InwGZIAUcs
読み終えてほんわかしちゃいました。
評価・・・C+

No.17 オアシス (1/5) ◇QIrxf/4SJM
せつないな〜。
評価・・・C

No.18 大切なもの1/5 ◇dx10HbTEQg
予定調和ではありますが、無難にまとめられています。
評価・・・C+

No.19 税金合体!箱物ロボ! 1/5 ◇VXDElOORQI
バカバカしいw
でも好きですねC+
937以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 21:48:08.85 ID:x0MwtFno0
>>932
おっとろしい評価基準もってきおってからにwwww
お前業界の人間かレスが溢れかえったらどうするんだw
全感乙ww
938以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 21:48:19.01 ID:DeTGPF9i0
とうひょうします

***********************【投票用紙】***********************
【投票】: No.8 猫と方舟 ◇D8MoDpzBRE
 箱→ダンボール→猫なんてありきたりな発想にも関わらず素晴らしい読了感。
 多彩な語彙が羨ましい限り。

      No.15 ロッカーの中に眠るもの ◇bsoaZfzTPo
 一読しただけなのに登場人物の圧倒的な力強さ、存在感に引きずり込まれた。
 箱=ロッカーでお題消化とするには薄い気もしますけど、村田さんが可愛い
ので投票。
 
気になった作品:No.07 、のようなもの ◇pt5fOvhgnM
 沙耶思い出した。
 キャラクターの魅力(萌え?)に走りすぎて物語が薄まってると思います。
萌え小説に物語求めたらいけないんだろうけどw
 でもミミが可愛いから関心票。
********************************************************
939以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 21:50:11.54 ID:zy1GsBxl0
業界人がいると聞いて飛んできました
940以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 21:55:15.34 ID:ptobm8OS0
ほっほっほ
941以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 21:59:37.05 ID:sMrhTaT10
>>937
>>939
今回初めてきました。
文才ないなんてとんでもありません。
Bランクの方は詰めの部分を吟味すれば、デビューも近いと思いますよ。

それとあと一つ、他の人にない武器を身に付けたら・・・・・・
942以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:07:49.05 ID:ptobm8OS0
面白そうな感想がついてるときに限って作品出せないんだよなあ
943以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:09:44.90 ID:mH0PG4Kd0
あるあ…あるあるw
944以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:15:24.05 ID:4bTGdfQ50
hoshu
945以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:16:26.54 ID:F0NfWOQG0
業界人が裏話をすると聞いて飛んできまたし
946 ◆bsoaZfzTPo :2007/09/04(火) 22:16:30.97 ID:x0MwtFno0
さてっと、書きあがったので全感想投下します。
総評合わせて9レスww
さるさけ協力お願いします。
947以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:16:57.01 ID:x0MwtFno0
No.01 「一大事」 1/2 ◇g/ZMVdytmo氏
とりあえず、このスレに投下される作品に限って、俺は二次創作、パロディに
凄く厳しくなってしまうので、そこら辺勘弁してね。ごめんね。
本来作者が小説の本文だけで行わなければならない登場人物や
世界観や、基本設定の説明を、全て原作へおんぶにだっこで任せてしまう
というのは、楽をしている。楽をしているのは、自分のためにならない、よ。
オチに来てるリュウグウノツカイのネタを書くために書かれた作品、という印象。
あと、行頭一字下げる、ということの意味を取り違えている。

No.02 プレゼント 1/3 ◇luN7z/2xAk氏
不思議箱。主人公はもうちょっと驚いても良い気がするけど。
一人称なのに非日常を当たり前に捉えすぎていて、ちょっぴり違和感。
>だが、そのお婆さんはどういうわけだか車の信号機が青になる時に歩き出すのだ。
この一文、お婆さんを何度も見かけているか、何度もお婆さんが道を横断している
描写に見えてしかたない。〜歩き出したのだ、って過去形だとすんなり行くと思う。

No.03 秘剣 蝙蝠落し 1/5 ◇kP2iJ1lvqM氏
ファンタジー的な世界観を、短いレス数の中で上手く書き出せたと思う。
移動魔法で天井に頭打つとか、ちょっとドラクエからアイデア頂いてる部分があるけどね。
で、気になったのはボッパー爺さんの耐久力の高さ。
内臓持ってかれたら流石にその後の戦闘行動に支障をきたすと思うのだがw
いや、それを薬草でどうにかしてるあたりとてもRPG的ではあるんだけどwww
たぶん、作者の意図として笑わせるのは本意じゃないのでないかな、と思うので、
そこらへんの説得力をしっかり持たせたい。
948以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:17:21.09 ID:x0MwtFno0
No.04 「箱庭」 1/5 ◇h1QmXsCTME氏 
ベタベタの展開の何が悪い!という作者の気合が感じられた。
中山さん以外の登場人物全員がフルネームで登場しているため、
少々キャラを把握しづらい。
例えば、中山さんをモブにしてしまって、兄妹の誰か一人を友好的にして、中山さんの
台詞を代弁するとか、探偵助手を削って独り言の多い探偵さんにするとか。
一番良いのは、多くのキャラをうるさくならないように立てて使いこなすことなんだろうけどね。
あと、人数が多くなってるシーンで同時に台詞も多くなってる。
小説は多人数が同時に喋るシーンを苦手とするので、そういうところ気をつけたい。
二人だけの会話にしたり、三人が順番に話したりと工夫は読み取れた。

No.05 妖怪「箱女」 1/5 ◇5TYN0TTM3Q氏  
もったいない。あのオチは絶対にもったいない。
レス数的に限界だったのかも知れないけど、もったいない。
そこは、葬式で母とかと話して、妹が死んでしまったのに全然悲しいと感じることの
出来ない黒木くんを描いてこそ、なんちゅうかたまんない悲しさを伝えられるという
ものだろうにっ。もったいない。
あと、三点リーダがちょっと多くてテンポが悪い。
沈黙や間を三点リーダに頼らずに表現できる技を見につけたい。

No.06 大きな箱 1/5 ◇8wDKWlnnnI氏
些細な描写が良く観察されてる感じで素敵。
どうでもいいけど、ドリンクとデザートはホールの担当って認識は、店によって違うのかな。
個人的な好みでは最初と最後の詩的な表現は別にいらなかったかな、と思う。
チーフのキッチンでの超人的な動きが、後の伏線回収時にひっかかってくる。
店長と千恵さんの異質さを示すために、もうちょっと抑えた描写でも良かったかな。
最後の「家なんかを〜」のフレーズがあったかくて好き。
949以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:17:43.46 ID:yiYiIsos0
どんだけ感想に力を入れてるんだwww
さるさる
950以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:17:42.71 ID:x0MwtFno0
No.07 、のようなもの 1/5 ◇pt5fOvhgnM氏  
とりあえず初っ端から「エロゲってレベルじゃねえぞ!」に吹いたww
でもって、お馬鹿なノリなのに、文章自体は丁寧に書かれていて、上手い。
シンジさんとミミの距離感に重点を置いた構成とか、特に素敵。
個人的に、今回のもったいないお化けの餌食二号w
ミミの正体に気付く部分、ちょっと理論が飛躍しすぎていて、一瞬受け入れられない。
ずっと張ってきた甘い香りの食虫植物的な伏線はここでこそ使うものだろう、と思う。
あと、正体を気付かれる前後のミミの反応。
もうちょっと食欲とシンジの間で揺れてもよかったかな、と。
お決まりの手段ながら、ミミを少しずつ弱らせてみたりとかね。
弱らせておけば、ラストの食欲を優先するシーンで大好きです、と言わせずに、
シンジ様は餌ですから発言とか出来たりしていろいろ楽しい。

No.08 猫と方舟 1/5 ◇D8MoDpzBRE氏  
ミナの思考とか、その飛び方とか、最後結局猫が見つからないところとか、
リアリティを上手く使えていて素敵。
ただ、ちょっとオチが弱い。
聞いてみればよかったかもしれない、でなくて、作中で聞かせてしまっても良かったと思う。
例えば電話かけたときにちゃんと繋がるとか、そういうタイミングで。
主人公の思考で自己完結されるより、他人と自分の関わりをしっかり見せてほしかったかな、と。
951以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:18:08.63 ID:x0MwtFno0
No.09 カッサンドラの箱 1/5 ◇BLOSSdBcO.氏  
えーと、設定が分かり難いw
疑えば当たって、信じれば外れる、ってことの説明を、こねくりまわし過ぎてると思う。
特に、条件を満たさなければ外れるというわけでもないのだ、のくだりが余計に頭を
混乱させる。大樹が結局妹とどうなりたかったのかも含めて、余計に曖昧になる。
>私の、私と好きな人がどうなるか、です
最初の「私の」を削るか、後の「、私と」を削って「好きな人との関係が〜」じゃないかな。
カッサンドラの正体に気付いた理由は声? それともそれ以外?
特にヒントが示されてないので、どうして? と思ってしまう。

No.10 銀色の箱1/4 ◇K/2/1OIt4c氏  
このコンビ好きだなあw青木はもうちょっと中田を大事にしていいww
全体的な発想は面白いのだけど、ちょっと説明不足。
特に、中田が本当にタイムスリップできた理由とか。
中田が無自覚な超能力者、っていうのが一番齟齬の少ない解っぽいけど、
んー、無自覚だったら一人称では説明できないよなあ、そりゃ。
最後に青木と絡ませて、青木が驚いたり、考えたりして、読者向けに種明かし
しても良かったんじゃないかな。
952以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:18:31.07 ID:x0MwtFno0
No.11 箱、ツノガエル、あるいは彼女の物語 1/5 ◇2LnoVeLzqY氏  
とても素敵な世界を作れていると思う。うらやましそうなツノガエルが可愛いw
理解、というキーワードを軸に、話を転がしている。
彼女を既に理解しているツノガエルに、主人公はどうしてもかなわず、
嫉妬のような感情を覚えている。
ツノガエルは彼女の分身のようなものなので、理解している人としていない人の
対立ではなく、やっぱり彼女を理解しようとする男の話なのだと思う。
ツノガエルが彼女に近寄っていくところは、ガラスの向こうでありながら、
鏡像を意識している風で、彼女が自分の世界だけで完結しようとしている様にも見える。
そう考えると、彼女を部屋という箱から連れ出す行為は、自分の箱、つまり世界に彼女を
連れて行くわけだから、自分がいるという事を彼女に教える行為に繋がるのだろうか。
彼女の分身たるツノガエルに私も連れて行ってくれ、と言われながら、余裕でかわす
主人公からは、彼女が自分の世界で完結することを良しとしていない姿が読み取れる。
っていうか、こういう読み方は疲れるのうw
見当外れな気もするし、面白かった、で終わって良いかしらw

No.12 鋼鉄の馬(1/5) ◇rmqyubQICI氏  
主人公が徹頭徹尾戦車を馬として扱っているので、箱が弱い。
左側の人を出して「鉄の箱」扱いさせるとかして、読者に印象付けを。
登場人物の方向性が全部右側に偏っているので、まさに論文でも読まされた気分。
監査にくる左側の人とか、なんとなく入隊してしまって、まだ染まりきってない一年目の
隊員とか、そういういろいろな人間と、会話させるシーンが欲しかった。
異なる価値感の人間の意見をほぼ同じだけ出しておいて、自分が味方したい意見に
ほんの少しだけ手心を加えるのが、こういう作品の上手いやりかたかな、と思う。
953以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:18:59.31 ID:x0MwtFno0
No.13 箱庭の話(1/2) ◇dT4VPNA4o6氏  
地球の歴史的なものを、神さま使って箱庭風に語られた。
な、何が伝えたかったんだろう、と思ってしまう。
一応オチの部分にそれらしきものは見え隠れしているのだけれど。うーん。
というか、この話の流れで半分は神様のせいです、なんて言っちゃうのは
教訓的にどうなのかしら。みたいな。
神様を人間の尺度で測って理解しようとするのは無駄だと言われても、
この神様は妙に人間的な行動するから、理解できそうな気がして、
でもやっぱり理解できないから余計に違和感が大きくなるというか。

No.14 運命 1/5 ◇M0e2269Ahs氏  
ラスト、煙草の箱をオチに持ってきた理由はなんなのだろう。
無限ループ的な演出をしたかったにしては、唐突感があるのと、
男の来世=煙草の繋がりが薄かったかな。
というか「先ほど〜」と言われても、煙草になってからはそんな主張はしていない。
裏社会の男だった記憶があるのかと言うと、その直後で人を苦しめる云々と言って
いるので、その線も消える。
結果、何が言いたかったのかよくわかんなくなる。
煙草側か裏社会の男側か、どちらか片方に焦点を絞って話を作ったほうが良かったのでは。

No.15 ロッカーの中に眠るもの1/5 ◇bsoaZfzTPo
自分の。
普段の村田さんが書けてないとか、臭いはどうしたとか、佐野のキャラが微妙に
一定してないとか、相変わらず情景描写できてないとか、むしろ坂本部長出過ぎとか、
いろいろ反省することしきり。
もっと頑張ります。
954以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:19:30.23 ID:x0MwtFno0
No.16 唯我独尊箱入り娘と目安箱1/5 ◇InwGZIAUcs氏  
窓際の席じゃないから、冒頭の風を一人称主人公であるメヤスは感じられないんじゃ。
甘い話で、キャラも立っている、のだけれど、ちょっと駆け足な感じ。
あと3、4レス使って書き込みたい箇所がちらほら。
例えばアヤハは出会って一日目でメヤスを恋人にする宣言してるんだから、
顔が良かっただけ、という理由から松島さんに叫んだ想いに発展した瞬間とか、
アヤハの主張を聞かずにいきなり説教モードに入って、アヤハが反論しようとするのに
それを聞かずに説教続けてしまうメヤスとか。
その他にもいろいろな箇所を、もうちょっと膨らませた方が話の主旨が良く伝わるのにー、
と思ってしまった。今回もったいないお化けの被害者三号。レス数に泣かされた感じ。
最後、メヤスの一目ぼれ発言は話の流れ的にちょっとNGかな、と思う。
そこはメヤスにも、一ヶ月付き合うことで変化していった気持ちを語らせて欲しかった。
4レス目の頭で書いた、アヤハの意外な一面とか、アヤハを探してる時に考えた、
我がままだけど素直だとか、そういうこれでもかなのろけ発言こそ、必要な場面かな、と。

No.17 オアシス (1/5) ◇QIrxf/4SJM氏  
告白します。実は、赤毛のアンを読んだことがありませんww
今品評会中1,2を争う甘さ。ええいこの幸せ夫婦めっ!wwww
一貫してミクの心を読める、という設定に気をはらった描写がされており、素晴らしい。
シンバルと雨の音とか、センスが素敵すぎる。
というか、悲劇になる要素を多分にはらんでいるのに、この甘さはありえねえ。
あえて言うならタイトルで損してるかな、という感じ。
ぼくにとってもミクにとってもそうなのだろうけど、もう一ひねり欲しかったかも。
955以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:19:31.90 ID:yiYiIsos0
サルが去る
956以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:19:52.64 ID:TFMRB2Ty0
さるさけ &お題カモン
957以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:19:54.82 ID:x0MwtFno0
No.18 大切なもの1/5 ◇dx10HbTEQg氏  
作者が書きたいことが、しっかりと作中で表現されていたと思う。
少々、それを主張しすぎてくどくなった部分もあったけれど、わかりづらいよりは
よっぽど良い。
ただ、ちょっと最後の箱が拾われるところは、無くても良かったかな、と思う。
箱に意識を持っていかれすぎた感じ。俺の読解が間違ってる可能性もある。
気になったのは、三人称の視点がアランとクラーラの間を、短い間で行き来していて、
忙しくなってる部分がある。一回どちらかの心の中に入ってしまったら、
切りの良い所までは、その人の背後霊になって描写を続けたい。
話の矛盾。2レス目で箱の中を見たことも無いとあって、3レス目には
前に見せてあげたとある。単純に中に入っているものを、という事なのかも
しれないけど、軽く引っかかりを覚えた。

No.19 税金合体!箱物ロボ! 1/5 ◇VXDElOORQI氏 
今回、No.11と並んでタイトル賞。内容が気になって、順番飛ばして読んでしまったww
タイトルって大事だよなあ、と改めて考えさせられる。
タイトル、作風、描写がちょっとお間抜けレベルにしっかりまとめられていて、
全体を一貫した雰囲気が漂っているので、ちゃんと味になってる。
というか、はっきりと不満なのはなぜタイトルコールを兄妹で叫ばなかったのか、
ってくらいなんだがw2レス目の妹の台詞の部分は、もう絶対に
「税金!」「合体!」「「箱物ロボ!!」」
って叫ぶとこだろうwwwwいや、小説的にはこの書き方はいろいろ問題なんだけどw
958以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:20:27.63 ID:x0MwtFno0
総評
お題の使い方が弱い、っていうのは他の人もいっているので、他の事を。
んー、やはりタイトルかなあ。
最初に読者の目に触れるところなんだし、書き出しの掴みと並んで気合を
入れたいところ。
○○○箱とか、もうちょっとひねろうよ、と思ってしまう。
いや、ひねれば良いってもんでもないんだけど。俺も人のこと言えないんだけど。
あとレス数制限で泣いてる作品w
書き始める前に、5レスで収まる話、を考えような、な。
読んでてもっと長く書いて読ませろ、って俺がもやもやするからww
959以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:21:12.38 ID:yiYiIsos0
>>956
偉大すぎたあいつ
960以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:21:36.31 ID:xNX2IWC80
>>956
ルナティック
961 ◆bsoaZfzTPo :2007/09/04(火) 22:22:03.75 ID:x0MwtFno0
アッー!
ハンドル保存にチェック入れてねえwww
No.15の中の人でしたw
残り少ないレス数奪ってごめんなさい
さるさけ感謝です。

>>956
反省
962以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:23:38.33 ID:yiYiIsos0
埋め
963以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:25:32.91 ID:mH0PG4Kd0
これは何もせんでも1000行きそうだな。保守の必要はなさそうだぜ!
964【投票】:2007/09/04(火) 22:25:47.43 ID:6X4/VJu3O
規制中につき、投票だけ先に。

投票
No.15 ロッカーの中に眠るもの

関心票
No.03 秘剣 蝙蝠落とし
No.07 、のようなもの
No.11 箱、ツノガエル、あるいは彼女の物語
965 ◆QIrxf/4SJM :2007/09/04(火) 22:28:34.30 ID:r9uZgaMh0
***********************【投票用紙】***********************
【投票】:ないから、関心いっぱいいれます

気になった作品:
No.04 「箱庭」 1/5 ◇h1QmXsCTME
もう改行とか徹底的に無視してスペース作った方がよかったんじゃないかってくらい物足りない。
いい意味の物足りなさですからねw
No.07 、のようなもの 1/5 ◇pt5fOvhgnM
未然形止め(?)ってのが好きじゃない。じわ怖ステキ。
No.11 箱、ツノガエル、あるいは彼女の物語 1/5 ◇2LnoVeLzqY
鏡が仕込まれていて入れたコインが見えない貯金箱、な感じ。
こんなふうにしか言葉に出来ない俺は死ぬべき
No.15 ロッカーの中に眠るもの1/5 ◇bsoaZfzTPo
いわずもがな。いわゆるメープルシロップ
********************************************************
966 ◆bsoaZfzTPo :2007/09/04(火) 22:30:37.83 ID:x0MwtFno0
さてさて、投票。

***********************【投票用紙】*********************** 
【投票】: 
  No.11 箱、ツノガエル、あるいは彼女の物語 1/5 ◇2LnoVeLzqY氏

  No.17 オアシス (1/5) ◇QIrxf/4SJM氏 

 両作品とも、完成度が高い。その文才わけて。

気になった作品:
  No.05 妖怪「箱女」 1/5 ◇5TYN0TTM3Q氏

  No.07 、のようなもの 1/5 ◇pt5fOvhgnM氏

  No.08 猫と方舟 1/5 ◇D8MoDpzBRE氏

 あと一歩詰めが甘かった。惜しい。でも面白かったのは確か。
********************************************************

関心票は激戦区でした。
正直No.16とかNo.19とかは泣く泣く削ったw
最大五作品まで、が自分ルールなのでwごめんww
967以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:33:11.91 ID:yiYiIsos0
そういや、投票の時もコテつけるのが最近は暗黙の了解とかしてる風?
俺一回もつけてないんだけど
968以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:34:08.67 ID:zy1GsBxl0
別にしなくてもいいでしょ。俺なんて投票もしないよ
969以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:35:21.93 ID:yiYiIsos0
絶対誰か言うと思うがあえて言う
投票はしとけよw
970以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:36:25.16 ID:r9uZgaMh0
トリつけて自分のに入れれるくらいの自信と文才が欲しいwww
971以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:37:18.34 ID:x0MwtFno0
大量にレス消費したお詫びに次スレ立ててきた。
立ててから早すぎたかもしれんと後悔しだしたwww

文才無くても諦めずに小説を書き続ける
http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1188912778/l50


>>967
いや、単に俺はこれに投票したいぜえ、という自己主張w
972以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:38:39.92 ID:mH0PG4Kd0
投票と感想は沈黙の了解。ブンスカリアンルールには従ってもらわないとな
973以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:39:13.83 ID:H2kgIBQEO
品評会参加した人って通常作品にも酉つけるものかね?
974 ◆D8MoDpzBRE :2007/09/04(火) 22:40:06.64 ID:OajfV1hZ0
***********************【投票用紙】***********************
【投票】:No.10 銀色の箱1/4 ◇K/2/1OIt4c氏
     突き抜けたばかばかしさ、タイムパラドクスの真ん中をぶち破っていく勢いに乾杯。

     No.15 ロッカーの中に眠るもの1/5 ◇bsoaZfzTPo氏
     甘さの殿堂。僕も激甘大好きなので、ひたすら共鳴した。

【関心】:No.07 、のようなもの 1/5 ◇pt5fOvhgnM氏
     凄い角度から攻めてきた。オチも凄い角度だったらもっと良かったかも。
********************************************************
【総評】:本当はハコスカの話にしようと思ったけれど、乗ったことないから断念した。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E7%94%A3%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3
975以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:40:49.66 ID:x0MwtFno0
>>973
俺はここ一ヶ月ほど通常作にも酉つけてる
あとで自分の作品読み直したいときに便利なのよ
976以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:43:02.81 ID:/J/uWUWS0
前回はむしろ投票の時に酉つける人減ったなあって思ってた
977以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:43:54.77 ID:zy1GsBxl0
投票も感想もしない。ノンタイトル2Bに訂正されてもしない
978以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:46:13.27 ID:QBYwlAiL0
***********************【投票用紙】***********************
投票:
No.16 唯我独尊箱入り娘と目安箱1/5 ◇InwGZIAUcs氏

ちょこちょこと気になる部分はあるものの、主人公とヒロインのキャラクタ
がつぼった。

気になった作品:
No.7 、のようなもの 1/5 ◇pt5fOvhgnM
No.9 カッサンドラの箱 1/5 ◇BLOSSdBcO
********************************************************
全感は今回無理っぽいけど、なんかそれぞれおもしろかった。
979以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:48:31.47 ID:mH0PG4Kd0
>>977
                . ,,〜..     
           .,,-- ''":::::::::::::::::. `ヽ   
          f'::::::::::::::::::::。:::::::::::    〉  
          ',:::::。::::::::::::::::::::::::::;;、  ;   
           }:::::::::::;:::、::::::::::::: ゜:..`ミ   
          /○:::(◎ )::::::::::::::  `ヽ、 
         / . -;7〜、::::::○:::::::   ;>
        ム ´{_{ノ   ヽ、_ ,--:ソ  
         レ!小l○    ○ 从 |、i|  
          ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│  世界の敵……
        /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   j /⌒i !  
      \ /::::::| l>,、 __, イァ∧ /│ 
.        /:::::::::| |::::;´(・:`::::::::::::: V::ノ | 
       <::::::::::::| |::::ヽ・)ノ::::::::::::::::::::::: |  
980 ◆D8MoDpzBRE :2007/09/04(火) 22:49:38.02 ID:OajfV1hZ0
>>924
何かお叱りを受けているので弁明させて下さい。
一本調子は、色々修正しようとして変化球を研究したのだけれど、結局同じ調子の上でしか変化しなかったという、そんな感じです。
緩急が付けられなかった。

自分で自分の作品解説するのも格好悪いけれど、読みに関しては、かなりファジーな感じで想定してた。
根底にあるのは、女の子の安定・不安定の波と、全ての物は根源的に繋がっているっていう何やら壮大な雰囲気。
女の子は自分を受け入れてくれる存在の前に上手く納まるけれど、猫は流浪する。
でも、やっぱどっかで繋がってるって言う、分かったような分からないようなメッセージです。
ノアの方舟は、その根源で繋がっているよ的発想のシンボル、かな。
まあ、訳分かんなくてごめんなさい。
精進します。
981以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:52:17.89 ID:H2kgIBQEO
>>975
なるほど
俺もつけるかな、通常作品のほうが気合い入ってるし
982以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:52:42.73 ID:vbjnE5yZ0
***********************【投票用紙】***********************
【投票】:
No.10 銀色の箱1/4 ◇K/2/1OIt4c氏
No.15 ロッカーの中に眠るもの1/5 ◇bsoaZfzTPo
No.18 大切なもの1/5 ◇dx10HbTEQg

【関心】:
********************************************************

理由は全部、好みってだけ
983投票:2007/09/04(火) 22:54:31.22 ID:H2kgIBQEO
そして投票。
なんかもう何を基準にすればいいのか分からない。それでも投票。

***********************【投票用紙】***********************
【投票】:No.19 税金合体!箱物ロボ! 5/5 ◇VXDElOORQI
     何というか、改めてあなたを偉大だと思った。

【関心】:No.16 唯我独尊箱入り娘と目安箱1/5
◇InwGZIAUcs
     とりあえず無茶な女ってこんなレベルじゃないですよと言っておく。
********************************************************
984以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:56:20.41 ID:H2kgIBQEO
ミスった、『氏』入れ忘れたwww
どうか気を悪くしないでください
985以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:56:26.42 ID:mH0PG4Kd0
早く埋めないとせっかくの次スレが落ちるぞw
986以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:56:36.30 ID:DeTGPF9i0
埋めるべきか? 待つべきか?
987以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 22:58:03.61 ID:vbjnE5yZ0
久しぶりすぎる投票に「氏」の存在とか忘れてたwww
988以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 23:02:15.64 ID:OajfV1hZ0
埋め
989以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 23:04:00.32 ID:ptobm8OS0
おいおい……1000もらっちまうぜ?
990以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 23:04:51.91 ID:H2kgIBQEO
こんだけ千が近いってのに「落ちるかも」とか思わせてくれるのがこのスレの醍醐味
991以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 23:05:13.11 ID:6X4/VJu3O
誰か次スレ頼むぜ
992以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 23:06:09.54 ID:6X4/VJu3O
もうあった梅
993以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 23:06:32.71 ID:ptobm8OS0
1000なら次の品評会で五作書く
994以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 23:07:28.82 ID:UQLD8sl1O
995以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 23:07:48.55 ID:UQLD8sl1O
( ゚д゚)
996以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 23:07:50.32 ID:x0MwtFno0
>>1000だったら作品投下前に皆が>>3を読む。
997以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 23:08:06.41 ID:4u5X/XcQ0
1000ならこれから1年間ずっと品評会に参加する
998以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 23:08:12.63 ID:/J/uWUWS0
>>999なら>>1000の願いは叶わない
999以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 23:08:14.66 ID:6X4/VJu3O
1000なら文壇デビュー




を目指してフリーターになる。
1000以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/04(火) 23:08:15.06 ID:r9uZgaMh0
>>1000
をお題にして通常書く
10011001
 *     +    巛 ヽ
            〒 !   +    。     +    。     *     。
      +    。  |  |
   *     +   / /   イヤッッホォォォオオォオウ!
       ∧_∧ / /
      (´∀` / / +    。     +    。   *     。
      ,-     f
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