1 :
代理:
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/01(水) 02:16:41.19 ID:S8uaXkzbO
ひさしぶり
C
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/01(水) 02:18:22.39 ID:1gzlSr8uO
>>1 ありがとです
ではPAGE2 中編いきます
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/01(水) 02:21:48.74 ID:1gzlSr8uO
『Page:2 参観日』
SIDE By ξ゚听)ξ
中編
大好きな町で、大好きな人と、大好きな歌を口ずさみながら歩く海岸線
―――あの頃の私の大切な宝物だった―――
⊂二( ^ω^)⊃「ブーンwwww」
ξ#゚听)ξ「止めなさい、キモピザ」
(;^ω^)「……ゴメンだお」
会話が途切れる。でもブーンとなら苦痛じゃなかった。なんだろ、ブーンといると安心感につつまれる。
別に会話をする必要もなく、ただ二人でこうして歩いてるだけで満ち足りた気持ちになれた。
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/01(水) 02:25:15.50 ID:1gzlSr8uO
ξ//ー/)ξ「ぁんたって意外と包容力あるわね」
( ^ω^)「ん?なにか言ったお?ツンの声小さいからなに言ったか」
(;; ゚ω゚)「……ビデブッ」
ξ;゚听)ξ「うっさいわね!!また太ったって言ったのよ!!このピザ!!」
今思えば私って本当に素直じゃなかったな……
自分の気持ちを正直に伝えれたことなんて今まででなかった……
⊂二( ^ω^)⊃「僕は君の悲しみが癒えるまでブーンするのを止めない」
ξ゚听)ξ「今すぐ回線切って氏ね」
(;^ω^)「うはwwwwテラゴメスwwww」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/01(水) 02:27:51.54 ID:1gzlSr8uO
( ^ω^)「……ねぇ、ツン」
ξ゚听)ξ「なによ?」
( ^ω^)「ツン……元気になれたかお?僕達はいつでもツンの味方なんだお。苦しいことがあれば一緒に苦しみたいし、悲しいことがあれば一緒に泣きたいお」
ξ;//ー/)ξ「何をいきなり言いだすのよ!!」
( ^ω^)「僕のこの大きな体はツンを包むためにあるお。ツンを悲しみから護るためにあるんだお」
聞こえてたんだ……こいつ……
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/01(水) 02:31:31.70 ID:1gzlSr8uO
ブーンにこう言われた時、すぐに答えることができなかった。だって涙を堪えるので精一杯だったから。
ξ*;;)ξ「……ありがとう」
これが私の人生初の心からの『ありがとう』だった
( ^ω^)「だから今日も俺はピザを喰う」
(;; ゚ω゚)「……ビデブッ」
ξ゚听)ξ「お前は俺を怒らせた」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/01(水) 02:33:51.75 ID:1gzlSr8uO
(^ω^)「……」
ξ;゚∀゚)ξ「いや、コッチミンナw」
(*^ω^)「……ツンは笑ってなきゃダメだお。悲しくても嬉しくても笑顔が一番だおww」
ξ゚听)ξ「この顔がデフォなのよw」
( ^ω^)「フヒヒwwサーセンww」
ξ゚ー゚)ξ「んま、ありがとねw」
( ^ω^)「どーいたしましてだおw」
ξ゚ー゚)ξ「じゃあね」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/01(水) 02:37:39.59 ID:1gzlSr8uO
( ^ω^)「おっwまた明日も迎えにくるおwwww」
ξ*゚ー゚)ξ「まぁ一緒に行ってほしいならね」
( ^ω^)「ツンは素直じゃないおwデレおばさんとは大違いだおw」
デレおばさんとは私のお母さんのこと。
確かに親子でここまで違う性格も珍しいだろう
ξ゚听)ξ「しらんがなwじゃばいばい」
( ^ω^)ノシ「ばいばいぶーw」
気付けば自分の家の前だった。
誰もいない真っ暗な家は仲間たちの笑顔で輝いていた教室と比べると、どうしようもなく虚しいものに思えた。
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/01(水) 02:42:22.12 ID:1gzlSr8uO
――――――――――――
その日、父はまだ帰っていなかった。
ξ゚听)ξ「さて……ご飯作らなきゃな」
母が亡くなってからは私がご飯を作っている
しかし、父が私の作るご飯を食べてくれたことはない。
最初は気分が滅入っているのだと思ってた。
しかしその日で一週間続く。
父に理由を聞こうと思いその日は父を夜中までまっていた。
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/01(水) 02:44:58.49 ID:ZMGiRL26O
しえ
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/01(水) 02:47:57.50 ID:1gzlSr8uO
ξ゚听)ξ「お父さん、ご飯食べないの?」
( ФωФ)「いらん」
ξ゚听)ξ「せっかく作ってるのにお父さんが食べてくれないからいっつも余るんだよ」
( ФωФ)「私の分はこれから作る必要はない。外で食べるから」
ξ゚听)ξ「そんなのじゃ体に悪いじゃない!!」
(# ФωФ)「うるさい!!子供のくせに母親の真似事なんてするんじゃない!!」
父が感情を露にするところなんて、見たことが無かった。
(# ФωФ)「私は疲れているんだ!!お前はそんなどうでも良いことは気にしなくていい!!」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/01(水) 02:50:29.35 ID:1gzlSr8uO
どうでも良いこと……頭の中でその言葉が何度も何度もリフレインされる。
ξ )ξ「……ぁ…ぁ」
悔しくて、悲しくて言葉にできなかった。
私は嗚咽を抑え、ベッドに潜り込んだ。
ξ )ξ「……うっ、悔しいよ、悲しいよ。ねぇ、ブーン助けて、、、」
この日を境に私たち家族は崩壊していった、、、
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/08/01(水) 02:53:12.84 ID:1gzlSr8uO
――――――――――――
( #ФωФ)「おい!!私のワイシャツがないぞ!!ちゃんと洗濯したのか!?」
ξ )ξ「……」
(# ФωФ)「ったく、この糞ガキが」
『もう大人なんだから……』
『まだ子供なんだから……』
この二つの言葉を繰り返し使う父。そんな父にも最初は反抗こそしていたが一ヶ月も経てば慣れてしまった。
もう父の癇癪は全て聞き流すことにした。
みんなにはバレないようにしてる。心配かけたくないから……
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
あれ?