ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」
1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/19(木) 23:00:19.42 ID:ZsU3zvMv0
>>1乙
うpろだのdatPASSわかんねぇ・・・
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/19(木) 23:02:08.92 ID:xDBid9OG0
乙
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/19(木) 23:02:29.73 ID:xDBid9OG0
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/19(木) 23:03:43.00 ID:G97Lcs/R0
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/19(木) 23:05:03.68 ID:gR/5AG0i0
アク禁開けたんで投下したいんですけどよいですか?
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/19(木) 23:06:24.52 ID:WIkM7oFQ0
一乙!!!
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/19(木) 23:08:12.14 ID:xDBid9OG0
>>9 そうか、だからスレ立てたのかw
なんて野暮は言わない。どんどん投下してくれ
スレ立て乙
16 :
雨の日は(終):2007/07/19(木) 23:12:28.68 ID:gR/5AG0i0
アク禁中wikiに直接投下してました ので今回いきなりオチ回になってしまいます。
今までのお話に目を通していただけたら嬉しいです。
http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/2866.html 『ん…』
目が覚めると、昨日の嵐が嘘のように太陽光が照りつけていた。
これが台風一過ってヤツか??
それにしても 昨日はなんて恥ずかしいことをしてしまったんだろう。
ダサい告白コンテストなんてもんがあったら、ダントツ1位、ついでに永久シード権まで獲得できるな。
あのまま普通に寝ただけっていうのもどうなんだろう。いや 皆まで言うなわかってるから。
どうせヘタレだよ。
あれ? そういえばハルヒがいない。
一晩中ハルヒと繋いでいたせいか、筋肉が硬直して少ししびれている右手。今は 空を掴んでいる。
貸していた母親の服がキレイに畳まれていた。
なんだ もう 起きてたのか。
ちょっとくらい 起こしてくれても…
ふっと見ると ケータイの着信ランプが点滅していた。
『いい天気ね!まさに不思議探索日和ってもんだわ!』
………おい もしかして もう行ったのか??
現在8時20分。
集合時間は9時。
マジで起こしてくれよ!!
wktk支援
18 :
雨の日は(終):2007/07/19(木) 23:14:53.51 ID:gR/5AG0i0
顔を洗ってそこらへんにあった服をテキトーな服を着込み階段を駆け下りる。
ガンバれば間に合うんじゃないのか?
間に合え!間に合え!!間に合えええ!!!!
まぁ 最下位は決定だろうから奢りはまぬがれないが。
『キョン君おはよ〜朝ご飯…』
悠長に食ってたら間に合わん!パスだ!
『あらーじゃあこのハルヒちゃん特性玉子焼きもいらないのね?』
くそっ なんてトラップだ!遅刻確定。
『遅い!罰金!!』
集合場所に着くといつもと変わらず怒鳴りあげるハルヒがいた。
驚くほど変わり映えのしないその態度に尊敬すら覚えるね。
『それにしても暑いわね〜台風一過ってヤツ?冷たい物がノドを通るにふさわしい状態だわ!』
はいはい アイスかなんかを献上すればよいのでしょうか 団長様。
『あのぅ〜それなら私のよく行くお茶屋さんが、かき氷とかあんみつを始めたんですけど、行ってみませんか?』
可愛く挙手する朝比奈さんの手をしっかと握り、
『でかしたわみくるちゃん!それこそ日本の夏よね!
風流と涼は常に同じくすべきなのよ!それにこんなに暑いんだもの!
かき氷大食い大会とかあるかもしれないわっ』
お前…風流の意味わかってんのか?
高気圧テンションのまま朝比奈さんを引っ張りズンズン前進していくハルヒと少し距離をとりながら、古泉が近づいてきた。
支援
20 :
雨の日は(終):2007/07/19(木) 23:18:10.68 ID:gR/5AG0i0
『いやぁ助かりましたよ。』
ムダにニコニコするな、暑苦しい。
俺はお前に礼を言われるようなことは何もしてないぞ?
『いえいえ、昨日はあなたのおかげで閉鎖空間が一つも発生しなかったんですからね。』
訳の分からんことを言うな。
『ご冗談でしょう?まぁ昨夜お二人に何があったかなんて聞くのは野暮なことでしょうから控えさせていただきますが。』
涼宮ハルヒにプライバシー無し。機関とやらの調査能力を今更疑っても仕方がないが。
『俺たちの関係がそんなに世界に影響するのか?見てみろ。ハルヒの態度なんて昨日以前と1ミクロンも変化してないぞ?』
『まさかお気づきになってませんでしたか?』
なににだ。
『実は紙一重だったんですよ。あなたの行動一つ一つに世界の行く末が握られていたといっても過言ではありません。
確かに閉鎖空間は発生しませんでした。
しかし、事態は最悪の方向へ向かっていたんですよ。そうですよね 長門さん。』
『昨日中降り続け、先ほど午前2時43分に止んだ暴風雨及び雷は、特定地域、その内2カ所のポイントを集中的に気象変化させていた。』
あまりにも抑揚の無い語り口で説明する長門の言葉は、一瞬では理解できなかった。
『昨日は快晴だったんですよ。少なくとも僕や長門さん、恐らく朝比奈さんの家の周りは。
今日は台風一過なんかじゃないんです。ここ何日か続く晴れの日となんら変わらない1日なんですよ。』
嘘だろう?だって昨日はあんなにどしゃぶりで…そうだ!父さん。電車が止まって帰って来れなかったんだよ。
『集中地域は2ヵ所。ポイントAあなたの家から半径1km。ポイントB環状線特定駅周辺。』
まさか…いや まさかな。
22 :
雨の日は(終):2007/07/19(木) 23:19:57.64 ID:gR/5AG0i0
『そのまさかですよ。もう聞き飽きたかもしれませんが涼宮さんが望んだからです。』
『ちょっと待て!そんなことして何になるんだよ。』
『あなたの家へ行く理由を作り、一泊出来るように計らい、自らの苦手なカミナリを呼び寄せてまで一緒にいることを望んだんですよ あなたとね。』
こういうときなんて言ったらいいんだろうな。誰か台詞を用意してくれ。
頭 痛ぇ…。
『それだけ重要なことだったんですよ。あなたを試して、自分すらも試していたんでしょう。
気象をいじるなんて滅多なことじゃありません。彼女は閉鎖空間の代わりにこの世界に直接干渉していたんです。
こうなったら、僕たちは一切手出しできませんからね。
神人を刈ることはできても、現実世界にいる涼宮さんを押さえつける術を機関は持ってません。
だから、あなたに賭けるしかなかったんですよ。』
『あなたは涼宮ハルヒに受け入れられた人間、同時にあなたが涼宮ハルヒを受け入れる必要があった。
条件が満たされなかった場合、空間自体を創り変えることは十分に予測されていた。』
じゃぁ 何か?もし俺が昨日ハルヒの機嫌を損ねていたらまたあの時みたいになんもない町に放り出されてたっていうのか?
『もう一度あなたが選ばれる可能性があったかどうかはわかりませんがね。
何にせよ非常事態は回避されました。世界は救われたんですよ。』
『観測が継続されることは統合思念体も望んでいた。』
結果オーライってか?だが これだけは言わせてもらおう。
世界のためじゃない。間違ってもお前のためじゃないぞ 古泉。
『心得てますよ。』
だからニヤニヤするな。
23 :
雨の日は(終):2007/07/19(木) 23:20:30.52 ID:gR/5AG0i0
『ちょっとーあんた達なーにちんたらぽくぽく歩いてんのよ!!
お店の氷ぜぇぇぇんぶ溶けちゃっても知らないんだからね!!!!』
すでに数メートル先まで足を進めているハルヒ。と捕まったままの朝比奈さん。
まぶしいな。太陽もハルヒも。
その氷とやらは願いのうちにはいってないんだろうな?
お前の願いがそうやすやすと叶うなら、俺の願いの1つでも実現してもらっても罰は当たらないよな?
願わくば、ハルヒの笑顔が絶えないように。
誰かに願うことじゃないか。
もう 曇らせない。あの雨の日みたいには な。
了
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/19(木) 23:22:01.14 ID:gR/5AG0i0
とりあえずおしまいです。ご支援ありがとうございました。
>>15さんすみませんありがとうございました!
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/19(木) 23:24:45.52 ID:WIkM7oFQ0
GJ!
最近wikiで読んだ作品だから待ってた。
前スレ
>>724から読めてねえorz
しかも携帯だからdatも無理
何か投下ありました?
なんかハルヒの能力によって大地震が起きるという不吉な電波を受信した
まだ余震が来るのか!@新潟
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/19(木) 23:29:03.14 ID:RVMp7BV90
GGGGGGGJJJJJJJ!!!!
ちょっと用事があって支援できなかった・・・
乙です
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/19(木) 23:41:42.18 ID:WIkM7oFQ0
あげ
乙乙
こいつは良作だ
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/19(木) 23:52:39.30 ID:B6MWNpoH0
ほ
し
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/19(木) 23:57:59.49 ID:G97Lcs/R0
の
き
す
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 00:00:57.14 ID:UVNZFSWb0
不覚にも吹いたwww
なんだ『ほしのきす』ってwwwww
age忘れたのでもいっちょ保守。
そして、ちょっと鬱気味な話を思いついたので今から文章に起こしてみる。
/__.))ノヽ
.|ミ.l _ ._ i.)
(^'ミ/.´・ .〈・ リ
.しi r、_) | わしが育てたキスだ。
| `ニニ' /
ノ `ー―i
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 00:08:46.60 ID:ncnOFRA70
すっごい妙な話ですけど投下してよいですか?
GOGO!
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 00:10:39.14 ID:PxO9yaFu0
他に投下してる人がいないときは自由に投下しておk
ふぉふぉふぉ
※ 始めに
いくつかの設定を話に都合よく変えたりしています。
特に長門有希の情報操作などの反則技は、
推理ものとして破綻してしまうため一切登場しません。
いくぶん不自然な点があるかと思いますが、ご了承ください。
古畑「え〜……あなたは超能力者の存在を信じていますか?
イエスと答えた方、未来人、宇宙人はどうでしょう?
全てを信じておられる方はなかなかいないでしょう。
しかし、実はいるのです。しかも同じ場所に集まって……」
古 畑 任 三 郎 VS S O S 団
放課後の生徒会室。
そこに居たのは生徒会長と、華麗な未来人、朝比奈みくるの二人だけであった。
会長「それで、答えは決まったかね?」
みくる「………。」
会長「クク、とはいえ君に選択肢は無かったね。私は君の重大な秘密を握っているのだから。
そう、君が未来から来た人間だということをね。
もしこのことを涼宮ハルヒに、そして学校中に伝えたらどうなるか……」
みくる「やめて!そんなことをしたら……」
会長「ククク、大変なことになるんだろう?だから私も黙っていてあげるよ。
ただし、私の願いを聞いてくれたら、だけどね。
SOS団を解体させる。たったこれだけで、君は心の平穏を得られるんだ」
みくる「そんな……お願いします。SOS団は必要な場所なんです。
涼宮さんにとっても、そして、私にとっても……」
会長「ならば、君が未来人だと言うことをバラしても?」
みくる「それは……」
会長「期限は1週間だ。それまでにSOS団を解体させるように。
ククク、では私は先に失礼するよ。」
会長は笑いながら生徒会室を後にした。朝比奈みくるは、そこに立ち尽くすだけであった。
しえん
ガチャ
みくるはSOS団部室のドアを開けた。
部室内にいる4人の目線が一斉にみくるに向けられる。
キョン「……どうでした?」
キョンが気遣うように言った。
みくる「……ダメでした。全然話も聞いてくれない。あと1週間で解体しろって……」
ハルヒ「1週間ですって?ふざけんじゃないわよ!」
みくる「ごめんなさい……」
ハルヒ「みくるちゃんは謝る必要は無いの!悪いのはアイツよ。
みくるちゃんの秘密を握って脅すなんて、卑劣すぎるわ!」
ハルヒは、当然みくるが未来人であることは知らない。
だが、みくるが脅されているという事実だけは知っていた。
みくるがハルヒが掃除当番でいない時を狙ってキョン、古泉、長門に相談したのだが、
その話の一部をハルヒも聞いてしまったのだ。
だが古泉のとっさの機転により、「みくるは未来人で、ハルヒに伝えると脅されている」ことは伏せたまま、「秘密を学校中に広めると脅されている」ことを伝えたのだ。
ハルヒもそれで納得し、みくるの「秘密」について聞くことは無かった。
ハルヒ「もうこうなった以上、実行に移すしかないわね。
キョン「本当に……やるのか?」
ハルヒ「みくるちゃんを助けるためには、もうこれしかないでしょ?
秘密を握られてる以上、どうしようもないわ。」
ハルヒは一呼吸置いて、つぶやいた。
ハルヒ「やるなら完全犯罪よ。」
しえん
帰り道、SOS団の5人は一緒に帰っていた。
前方にハルヒとみくる。ハルヒはずっとみくるのことを気遣っていた。
そして後方には、キョン、長門、古泉の三人が……
キョン「とうとう実行に移すつもりらしいが、お前的にはどうなんだ、古泉。」
キョンは古泉に小声で問い掛けた。
古泉「僕も涼宮さんに同意です。実行に移すべきだと思いますね。」
キョン「それはハルヒの機嫌を伺ってのことか?
今はイエスマンをするような時じゃないぞ?」
古泉「僕自身の意思も含まれていますよ。彼は機関の協力者ではありますが、
いかんせん調子に乗りすぎている。このままでは世界に悪影響を及ぼす行動をとりかね
ません。そうなる前に……ね。」
キョン「そうか……」
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 00:17:12.71 ID:rk2avMzm0
支援
キョンは長門の方を向き、今度は長門に話しかけた。
キョン「お前はどうなんだ?長門。」
長門「私も古泉一樹と同意見。彼の存在は情報統合思念体にとって非常に不利益。
情報統合思念体も危険因子である彼の排除を望んでいる。それに……」
キョン「それに?」
長門「私個人も、彼の行動には憤りを感じている。」
キョン「お前も怒ってる、そういうことか。」
長門「そう。……問題は、あなた。」
キョン「俺?」
古泉「そうです。あなたは以前話したように極平凡な学生です。
これから行おうとしていることは、とてもリスクが高いですよ?」
キョン「愚問だな。俺だけ参加しないなんざ、団長様が許してくれるはずもないさ。
それに俺だって朝比奈さんをあんな目に合わせるあいつを許す気にもなれん。
とことん付き合うさ。団員その1、としてな。」
そう、計画は動き始めたのだ。
SOS団による、生徒会長殺人計画が………
これは笑ったwww期待wwwwwwwww
しえん
とりあえずプロローグとしてここまでです。支援ありがとうございました。
見たことある方は分かるでしょうが、古畑は犯行が完了するまでは登場しませんw
三次元と二次元を混ぜてしまったありえないものですが、しばらくお付合いくださいませ
ではノシ
>>60 期待してるwwwwこれぞVIPwwwwwwwww
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 00:20:50.95 ID:Ze1WQQkg0
これは楽しみwwwww
期待してるんだぜwww
これはwktkせざるをえないwwww
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 00:25:04.46 ID:rk2avMzm0
古畑ファンとしても期待大
ハルヒ「昨日人を一人殺した、だから後は何人殺しても同じだ〜」
キョン「いや、そりゃ違う」
長門「通報しますた」
このネタ判る人いるかな
ほ
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 00:42:37.27 ID:h07PH9rsO
ほ
ほ〜たるこい♪
>>60 古畑期待
勝手に脳内で例のBGMが再生されたwwww
>>65 テラ聖飢魔IIのJACK THE RIPPERの入りのMCwwww
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 01:01:22.55 ID:mYDX5mJc0
古畑のせいで
この点!この点はでねえよ!
が脳内再生されたorz
これはwktk!
そういや昔古畑キョン三郎ってネタあったなぁ
>>72 「キョナン」もあったな。
アナルの方だけど。
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 01:21:04.27 ID:Y5kJjMnCO
だが保守
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 01:21:05.71 ID:InTWeDiXO
保守
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 01:25:43.38 ID:UD3xC+6jO
2ch巡回中
キョン「鮫島…事件?なんだそりゃ」
古泉「おや?驚いた顔して一体どうしたのですか?」
キョン「いや、この鮫島事件ってのが何の事件かわからなくてな、古泉わかるか?」
古泉「!!!…いえ、知りません」
キョン「そうか。朝比奈さん、鮫島事件って事件わかりますか?」
朝比奈「えっ!?え…ええと…」
長門「………(フルフル)」
朝比奈「し…知りません。すみません…」
キョン「わかりました、こちらこそわからない事を聞いてすみません。長門は…わかるか?」
長門「………禁則事項」
キョン「……わかった。」
ガチャ!
ハルヒ「早速会議始めるわよ〜!」
キョン「なぁハルヒ、鮫島事件って事件わかるか?」
ハルヒ「何よ藪から棒に、鮫島事件はネ…」
ギュッ
ハルヒ「へ?何よ有希何か用?」
長門「…駄目」
ハルヒ「…?何が?」
長門「…いっちゃ駄目」
ハルヒ「ふ〜む、と言う訳で残念ながら言えなくなったわ。ではちゃっちゃと会議を始めるわよー!!」
キョン「おいハルヒ!」
古泉「はいわかりました」
朝比奈「私お茶入れて来ますね」
長門「…………」
キョン「(´・ω・`)」
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 01:27:09.47 ID:XikPhlLb0
明日は学校に枕持参で登校する気で保守、まだ寝てやらん
真夏の夜だった。
「古泉、今からちょっと出てこれるか」
『……えぇ。構いませんが』
今回も、ダメだったらしい。
一万と三千七百九十一回、俺たちはそんだけこの時間を繰り返して、まだ繰り返す。
俺と古泉は俺の自宅近くの公園で待ち合わせた。
半袖短パンでもなんら問題ないほどの熱帯夜である。
「こうして僕らが反省会をするのは、一体何度目なんでしょうね」
古泉は街灯もまばらな公園の夜陰でも解る人好きのする笑みで言った。
「考えたくもないね」
ひょっとしたら俺たちのこの会話すらさんざんループしているのかもしれないしな。
「そう思ったので、僕からひとつプレゼントがありますよ」
「何だ」
と言った俺の前に、銀色のスチール缶が突きつけられた。
「一緒に軽犯罪なんてどうでしょう。あと数時間で時効が成立してしまいますけどね」
ニコリ笑いが若干ニヤリ笑いに見えたのは気のせいじゃなかったか。
俺たちは共犯者が言語を介さぬコンタクトを図るがごとく、プルタブを快音とともに開けた。
「何に乾杯しましょうか」
古泉の提案に俺は呻吟し、
「そうだな……不甲斐ない足軽兵二人の敗残を祝して」
「それ祝うことなんですか?」
とにかく俺たちはしどけなく乾杯した。
「……しかし出てこないもんだな。解決案」
「ですね。僕は諦観している自分に既視感を感じていますよ」
だったらなおのこと何とかしろよと言いたいが、俺にしても大差ないので言えた口じゃない。
「そういえば、ひとつ言ってないことがありましたよ」
早くも顔が赤くなったように見える古泉が言った。
「何だ?」
俺がグイッと大人の真似事をしつつ尋ねると、
「実は僕、明日が誕生日なんですよ」
思わず缶を取り落としそうになった。
「……何と?」
「明日で十六になります。本当ならね」
本当に同世代であったことにまず驚くべきか? いや、そんなことよりもだ。
「だったら早く言えよ。もう半分以上飲んじまったじゃねぇか」
「すっかり忘れていましたよ」
ネタでも鮫島なんかに触れないほうがいい
消されるぞ
「この年で自分の誕生日を忘れるなんざ十年早いだろ」
俺がまた一口飲んで古泉を見ると、ニヤケハンサムスマイル野郎は妙に遠い目で月を見ていた。
「誕生日、この数年は気がつけば終わっていましたからね」
ようやく思い当たる。こいつは普通の男子高校生ではないのだ。
「今年はそれでもマシなほうですよ。おそらくは彼女のおかげで、こうして思い出せたのですから」
つい緘黙する俺に古泉は、
「なんてね。冗談ですよ。さすがに生まれた日付を忘却するほどの忙しさは現在の僕にはありません」
ひらりと手を振って肩をすくめる。どっから嘘だ。誕生日が明日ってのもか。
「さぁ、それも含めて謎は謎のまま。綺麗さっぱりループしてしまったほうがいいのではないですか?」
「逆だろ。すっきり納得して新ループを迎えたいぜ」
真夜中の公園には誰もいなかった。
一見なんの変哲もない高校生が禁則を破ってる風景ってのはまぁ、褒められたものじゃないだろうが。
「実は……」
目を覚ました俺は頭に妙なボンヤリ感を抱えつつ、早くも茹だる身体を起こした。
八月十八日――。
「キョンくん朝ごはんはー?」
「食う」
妹の声に生返事して時計を見ると十時半だった。牛でももうちょっと早起きするだろう。
しかし何だろう、全然スッキリした目覚めを迎えた気がしないのはいかな理由によるものだ?
俺は昼まで昨日見た夢を思い出そうと奮闘したが、あっけなく投了の仕儀あいとなり、間もなくハルヒからの電
話を受けた。
それが一万三千七百九十二回目のことだと知るのは、もうちょっと先の話である。
幻の誕生日を迎えるのは、もっと先の話でもある。
(おわり)
アナル込み合ってるのでこっちに。思いつき即興の小品でした。
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 01:33:21.12 ID:99JOX8VjO
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 01:37:06.27 ID:J4YrPTHb0
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 01:40:49.32 ID:UD3xC+6jO
キョン「もうそろそろ俺、本名で呼ばれたいのだが…どうだろう」
古泉「…貴方は未来を最悪の結果にしたいのですか?」
キョン「……は?」
長門「現在あなたが本名で呼ばれると未来が大きくずれる可能性…70%強。情報思念体はそれを恐れている」
キョン「………」
古泉「あなたはキョン。それ以上でもそれ以下でもないのですから良いではないですか」
長門「…あなたが本名で呼ばれる事を全力で阻止する」
朝比奈「実は私が過去に来た本当の理由が、キョン君の本名を…」
キョン「俺の本名、どんだけ破壊力とか影響力あんだよ…」
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 01:59:53.93 ID:dGVfpJoU0
ほ
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 02:01:06.42 ID:99JOX8VjO
古泉「おや、長門さんだけですか。僕達2人というのは珍しいですね」
長門「そう。」
古泉「難しい本をお読みですね。長門さんでもやはり分からないことはおありですか?」
長門「作られた初期のデータには必要最低限のことしかインプットされていなかった。今の私は自分で主に本を媒体にし情報を入手している。」
古泉「ほう、そうなのですか。そういえば私の知り合いがここから電車で数駅の所に図書館を作ったそうなのですが、かなりの蔵書数だということですよ?」
長門「…………」
古泉「……興味があるなら明日にでもお連れしましょうか?」
長門「おねがい。」
保守がてらに駄文をば
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 02:10:27.54 ID:99JOX8VjO
>>89需要無視で続き
古泉「つきましたよ。ここです。
話しには聴いていましたが大きいですね。」
長門「早く、。」
古泉「今、行きますよ。」
館内
古泉「それでは長門さん。僕は少々挨拶に行かなければならないので少しの間だけ失礼させて貰います。」
長門「そう。」
まだ終わりじゃないぞい。もーちょっとだけ続くんじゃぞい
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 02:22:26.05 ID:UD3xC+6jO
部室内
ガラガラガラ
キョン「WAWAWA〜♪俺は忘れんぼ〜♪ん?長門、他の三人は?」
長門「…買い物」
キョン「買い物?また今日も鍋かぁ?いい加減うんざりしてくるな」
長門「…そぅ」
キョン「んで、珍しく文庫の本読んでるが何てタイトルの本なんだ?」
長門「…愛と葛藤の間…大変興味深い」
キョン「おっ、ようやくその方向に関心が向いて来たか」
長門「…ねぇ」
キョン「?なんだ長門」
長門「あなたにとって愛って何?」
キョン「唐突だな。愛って言うのは…あ〜…わからん」
長門「…私もまだわからない…けど…」
キョン「……けど?」
長門「…キョンの側にいれば…わかると思う」
キョン「…それはえらく遠回しな告白に聞こえるんだが…」
長門「……肯定」
キョン「…………」
長門「私と付き合って下さい。お願いします………これが私の答え。あなたの答えは?」
キョン「答え…か。長門、こんな男でいいのか?」
長門「…いい」
キョン「そっか…これからは恋人同士って奴になるな」
長門「…照れる」
キョン「最初だけだと思うが…何か俺も顔が熱くなって来たな」
長門「キョン」
キョン「なんだ?長門」
長門「…ありがとう」
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 02:23:29.70 ID:99JOX8VjO
>>90の続き
古泉「お待たせしました長門さん。いや話しにつきあわされてしまって時間がかかってしまいました。」
長門「いい。」
古泉「そうだ。ついでに長門さんの図書カードを作って貰いましたよ。どうぞ。」
長門「ありがとう。」古泉「いえ、別に……ん、すみません長門さん。どうやら閉鎖空間が現れたようです。誘っておいてなんですが。今日は失礼させて頂いても?」
長門「いい。」
古泉「それではまた明日部室で会いましょう。」
長門「待って」
古泉「なんですが?」長門「あなたに。今日私をこけに連れてきてくれたことを感謝する。ありがとう。」
古泉「……どういたしまして。」
すみません終わりです。本当にすみませんでした
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 02:43:30.39 ID:tQ5BNouGO
夏厨って夏休みに出てくるつまらんやつの事?
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 02:43:32.51 ID:InTWeDiXO
保守
ほっしゅ
保守
教室でハルヒが寝ぼけてキョンにキスして
その場から逃げちゃうSSがあったと思うんだけど
何て題かわかる人いる?
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 03:44:07.71 ID:tQ5BNouGO
最下層だ
>>98 キスはなかったかもしんないけど、長編・キョン2の「Happiness!」かと。
保守
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 04:27:04.46 ID:3BTrB6zOO
あげほ
保守
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 05:05:00.90 ID:gpTZCgkU0
ほっほっほ
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 05:29:10.42 ID:InTWeDiXO
ほし
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 06:21:27.77 ID:jFR4MpdN0
早朝保守
107 :
ヨーロピアンパフェ ◆pnAJMBWtQA :2007/07/20(金) 06:43:24.16 ID:AdEJr3G90
投下予告をしたものです。予告どおり7時から投下開始します。よろしくお願いします。
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 06:53:47.95 ID:VwlfgMcSO
109 :
ヨーロピアンパフェ ◆pnAJMBWtQA :2007/07/20(金) 07:09:22.61 ID:AdEJr3G90
涼宮ハルヒの迷宮「ワードオブライツ」
プロローグ
どこまでも長く続く廊下…。
その両側に見慣れた扉がいくつもあるのは、別に既視感でもなんでもなく、常日頃見慣れている「我が家」の扉だからだ。
ちなみに、俺が今いるところから順に「台所の扉」「居間の扉」「台所の扉」「居間の扉」…以下ループ、となっている。
台所の扉、が複数枚あるからと言って我が家が急にブルジョワな屋敷へと変貌したわけではない
。そんなに台所やら居間やら、への扉があるのは…えーと、いつだったかの冬屋敷か鶴屋さんの
ご邸宅くらいのものだろう。
どちらも全てを確認したわけではないが。
廊下の幅は変わっていないようだ。毎日生活している我が家だ。いちいち計らなくともわかる。それより。
この見慣れた扉が延々と続く風景、その扉に表札がかかっているわけでもないのにその扉の向こうの風景がわかってしまうのも、それはここが我が家だからだ。そう、それはわかる、わかるのだが。
「とりあえず片っ端から開けていくしかないか」
柔和な微笑を崩さないその野郎は、俺の後ろという…、まぁ「絶好の」ポジションから動かずに、
「それしかないようですね。時間はかかりそうですが、特に危険がない、と分かった今は一つずつ確実に探していきましょう」
と答えた。台詞だけ聞いていればいつもの…古泉一樹、空間限定の超能力者野郎なのだが、なぜ首筋に息を吹きかける?そこ?聞いているか?
「とは言え…この横幅の狭い廊下です。いえ失礼、あなたのご自宅について批評しているわけではありません。とにかく、あなたは前衛を。この《迷宮》、
そう、あなたのご自宅が舞台となったこの迷宮では、あなたのナビゲーションが頼りなのですから。僕は後衛を拝領します。いえ、好きであなたの背後をとっているわ…」
「もういい。…いくぞ」
貞操の危機を感じないわけではないが…。とにかく、俺は一番手前の扉、それは「居間の扉」であったが、そのドアノブを回した。
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 07:10:42.71 ID:Ow4n5Qdh0
111 :
ヨーロピアンパフェ ◆pnAJMBWtQA :2007/07/20(金) 07:12:06.80 ID:AdEJr3G90
>>109 1
「なぁに?あんた自炊くらいしないの?そんなんじゃ男としても雑用としてもレベルがあがんないわよ」
どこまでも挑戦的に輝く瞳で見つめる先には、俺の手にぶら下がっている買い物カゴ、その中には出来合いの惣菜ばかりだ。
なぁ頼むから公衆の場で雑用とか言ってくれるな。
「雑用は雑用じゃないの。団長たるあたしが雑用ってんだから、間違ってないじゃない」
店内は「タイムセール!豚挽き肉1パック380円を2パック580円!580円!」などと景気のいいアナウンスが流れている、
ここは夕方の俺の家の近所のスーパーだ。
夏休み恒例のイベントと言えば、我が家の場合、田舎へ避暑兼里帰りし、いとこ、やら、はとこ、やら、そのまたいとこ、やら、
と遊び倒すのが例年なのだが。高校2年たる俺のバトルフィールドは、田舎への近況報告や先祖様へのご挨拶のターンよりも来年の受験のほうが
俺以外の誰にとっても大問題だったらしく、その問題をまるで他人事の如く、シューティングの弾除け並みに回避し続けていたわけだが、ついに
母親にロックオンされ発射されたAAMには「予備校夏期講習」と銘打ってあった。この被弾により、今年の夏の恒例イベントは、夏期講習へと
神の速さで上書き保存され、取り残された俺は一人、スーパーで夕食の買い物に来ているわけだ。ここまではいい。が、なぜお前がここにいる?
昼間さんざん予備校ではしゃいでいただろう?頼むから昼も夕方も公衆の場で騒ぐな。そして俺のプライベートに乱入するな。
「あんた、予備校でコンビニ弁当だったじゃない?それでピンときたわけ。あんたんとこの家族が可哀想にキョンだけおいて旅行に行くって話は、
妹ちゃんからばっちり事前調査してたしね。必死に隠そうとしていたけどムダよ。ムダのムダ。SOS団の今期夏季合宿はあんたの為に中止したものみたいだしね。
そりゃあんだけ予備校の講義が入っていたらね。でもこれでちゃらにしてあげるわ」
乱入した挙句、初心者をさいたまっはやら、GHやら、イミフなコンボで叩きのめす上級者のような様子で…、おい、とにかく勝手に話を進めるな。ちゃらとは何のことだ?
「夏季合宿に決まってるじゃない!わざわざあんたを尾行してきて正解だったわ。去年、名探偵のジョブをマスターしておいて正解だったわね!」
「夏季合宿?いや、おい、ちょっと待っ」
「しゃーらっぷ!いい?キョン!今!ここで!団長たるあたしが宣言します」
涼宮ハルヒ、探偵なのか格ゲー上級者なのか、とにかくイマイチ未だに謎な我が団長は公衆の面前、夕方のスーパーの店内ではばからず高らかに宣言した。
「SOS団!夏季合宿を今夜!キョンの家で!行います!」
しばらく俺に対する近所の視線が痛いだろう…。
112 :
サザソのトリヴィア:2007/07/20(金) 07:12:40.39 ID:DL5/NFpK0
砂ザンのトリビア
支援
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 07:16:05.92 ID:orKokmd6O
紫煙
115 :
ヨーロピアンパフェ ◆pnAJMBWtQA :2007/07/20(金) 07:17:09.44 ID:AdEJr3G90
>>111 2
その後のハルヒの行動力は…いまさらながらだが、30分後にはSOS団全員に召集が完了していた。
しかも俺の家に。持参物に勉強用具、として付け加えていたところを見ると、ハルヒも今の立場を理解しているのだろう。
もし、あいつが俺のことを心配して、そう付け加えたのならば殊勝な所を見直してやらないわけでもないが…、
なぜ俺の家なのだ?この疑問によって、見直したところで大幅マイナスだ。
「そりゃ鶴屋さんちみたいに大きい家だったらいいんだけどね。有希のとこはいつもお邪魔してるし。
それに去年もここで宿題かたづけたじゃん」
理由になっていない理由だが、こいつの前では理由とか事情とか遠慮とか思慮とか関係ないのだろう。
なぜなら団長だからでハルヒだからだ。なんとわかりやすく、そして理不尽な。わかりやすいことだけが、世の中、納得できる事ばかりではない。
「僕も賛成ですよ。確かに我々は受験を控える立場。しかし夏の思い出が勉強ばかりと言うのにもいささかどうか、とも思います。
しかも場所があなたのご自宅とならば楽しい思い出になりそうではありませんか?」
お前は何を言ってもハルヒのイエスマンだろ?古泉。
「で、でも突然お邪魔しちゃって…。大丈夫ですか?それに、お、お泊りだなんて…?」
いいのですよ、朝比奈さん。むしろあなたと過ごす夜はこんなむさくるしい自宅などではなく、夜景のすばらしい、
「なに考えてるの、エロキョン!合宿なんだからね合宿!それにお泊りするのは毎度のことじゃない、しょぼいキョンの家ってだけよ!みくるちゃん!」
「え?あ、あ、そうですよね。楽しい合宿になりますね」
その横で相変わらず無表情に立っているのは長門有希である。夏のくそ暑い夕方にも関わらず、どうしてこんなに暑さを感じさせない顔をしているんだ?見つめていたら涼しくなるかな?
見つめること2秒…。視線に負けた。しかし、その間に長門の表情からはなにも読み取れなかった。つまりは突発的なイベントだが安心していいってことか。
「とにかく、こんなとこで話していてもしょうがない。ますますご近所に申し開きが立たない。あがれよ」
「おっじゃましまぁす!」
「おじゃまします」
「おじゃまいたします」
「…おじゃまする」
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 07:18:04.86 ID:kESmESfwO
117 :
サザソのトリヴィア:2007/07/20(金) 07:18:09.90 ID:DL5/NFpK0
sa算のトリビア
118 :
ヨーロピアンパフェ ◆pnAJMBWtQA :2007/07/20(金) 07:20:34.73 ID:AdEJr3G90
>>115 3-1
「うにゃぁ」
俺とともに残されたシャミセンがSOS団を我が家に向かいいれた。
「シャミー元気?」
ハルヒはつま先でシャミセンに挨拶すると、ずんずんと勝手に他人の部屋へと階段を上がって行った。
「うふふ、久しぶり、シャミセン」
朝比奈さんは、再会を喜ぶかのようにシャミに話しかけている。玄関口というロケーションだが、
朝比奈さんがシャミの喉仏をゴロゴロしている風景はこのままミケランジェロにでも彫像を発注したい。
「…勝手に上がっていいぞ」
靴を脱ぎながら、残り2名に声をかける。脱いだ靴を揃えるのは古泉、揃えないでも勝手に揃っているのが長門だ。相変わらず器用だな。
「うわっ、暑いっ!あんたねぇクーラーくらいつけておきなさいよ!」
階上から声が降ってくる。
「突然来たのになにを言っているんだ…。」
部屋へ入るとハルヒは勝手にエアコンをつけているところだった。しかし去年も思ったがこの部屋に5人は狭くないか?
「別に暴れるわけじゃないしいいじゃん。今日は合宿よ、合宿。しかもあんたの為に集中勉強オプションセットのね。」
人の部屋のベッドに仁王立ちになって一同の顔を見渡したハルヒは、次にこう言った。
「じゃ!買出しに行くわよ!」
119 :
ヨーロピアンパフェ ◆pnAJMBWtQA :2007/07/20(金) 07:21:10.64 ID:AdEJr3G90
>>118 3-2
かくして女性陣は夕飯の買出しに、オトコ連中、俺、古泉、シャミセンは留守番である。
「いったいなんなんだ…」
昼の予備校、夕方の遭遇のおかげで軽い疲労だ。居間のソファーに腰掛けながら麦茶を口に含む。
「夏の思い出…ってことでいいではないですか、失礼」
向かい側のソファーに古泉が腰掛ける。ちなみにシャミセンは俺の隣で顔を洗っている。明日は雨か?
「涼宮さんにとって、夏のイベント、がどんなに重要なものか去年のことをお忘れではないでしょう?ここは言いなり、というか、承諾しておくべきですよ。
しかも犠牲があなたのプライベートだけならね」
「おい、俺は昼もあいつと顔をつき合わせていたんだぞ。しかも、俺のプライベートを何だと思っている」
「いえ、そうではないのですよ。プライベート、というなら僕も、朝比奈さんも、長門さんも同じです。それに…、あなたもそろそろ達観の域ではないのですか?これがSOS団、我々の形だということに」
ふん、と俺は鼻をならした。反論する代わりに麦茶に口をつけたのも…、わかっているからだ。
「加えて…申し上げましょうか?今なら話せますよ」
「なんだ、言ってみろ」
「加えて、涼宮さんは…、そうですね、あなたと過ごす時間を増やしたいのかも知れません。自分で言っておきながら、妙な気分ですが。予備校にしても彼女の学力なら、わざわざあなたと同じコースを取ることはなかった」
1学期の終了間際、俺がようやく予備校の申し込みを終わったとき、ハルヒに報告(しないと後が怖いからな)したときに、ハルヒは「監督」と言って翌日に同じコースを申し込んでいたのだった。
「高校2年、否が応でも現実を見なければならないときに差し掛かっています。涼宮さんはなんども言うとおり理知的な方です。現実と希望、そして《ただの少女》としての自分…。彼女の選択と行動に特に不可思議な点はない、
特殊な能力を除けば…どこにでもいる高校2年生です。加えてこの春、お忘れですか?」
「もういい」
言葉を遮る代わりに、そして春先にあったあの「出来事」を振り返る代わりに、俺はもう一口麦茶をふくんだ。
120 :
ヨーロピアンパフェ ◆pnAJMBWtQA :2007/07/20(金) 07:23:28.17 ID:AdEJr3G90
>>119 4
その後の沈黙を破ったのは、突然の夕立だった。降り出してからほんの2・3分たったころに、雷が落ちたんじゃないか、と思うほどの勢いと音で玄関の扉が開いた。
「たっだいま!突然降り出すんだもん!みくるちゃん、有希、濡れてない?大丈夫?」
「あ、大丈夫ですよ。それより涼宮さんも長門さんも早いんだもん。お豆腐、割れてないかな?」
「…。」
買い物袋をぶら下げて帰ってきた3人娘は、雨に軽く濡れた体と服を拭くと、さっさと調理を始めた。なるほど…、ハルヒは万能、朝比奈さんも女性らしさでは髄一の存在、長門は…一人暮らしも長いしな、
それぞれ手際がいい。そういや、バレンタインも3人で作ったんだったよな。抜群のコンビネーションを見せる女性陣に対し、オトコ連中はすっかりお客さんである。我が家なのに居心地が悪い。
居心地の悪さを古泉と共有していると、小1時間ほどで、米、サラダ、麻婆豆腐、春巻きの4品が食卓に人数分並ぶこととなった。
「簡単なものばかりだけどね」
米を茶碗に盛りながら、そう話すハルヒは…一見、普通の女の子で、見ていると何故だか微笑ましくなってくる気がするのだが、あくまで気のせいであって欲しい訳で、そういえば何故、男には「手伝え」の一言もなかったのだろう?
長門が麻婆豆腐を、皿に山盛りに配膳している横で朝比奈さんが「多くないですか?それ」なんて話しかけている。見ていて微笑ましいのは多分こっちだ。確実だ。
「いただきまーす」
5人(+1匹)の食卓は楽しかった。「後片付けは、キョンと古泉君よ」というハルヒの言葉をきっかけに、ハルヒと朝比奈さんは「やっぱりこれからの時代は男も…」なんて盛り上がっている。長門はもくもくと麻婆豆腐山を切り崩し、
俺と古泉はナイター中継を見ながら…、そんな楽しい、それでいてなんてことはない食卓だ。
その後、後片付けを俺と古泉でしている間、3人娘は居間のソファーでテレビを見ながらはしゃいでいた。片づけが一通り終わると、ハルヒがテレビを消しながらこう言った。
「それじゃ、メインイベントね」
121 :
ヨーロピアンパフェ ◆pnAJMBWtQA :2007/07/20(金) 07:25:13.28 ID:AdEJr3G90
>>120 5
3人寄れば文殊の知恵、と昔の誰かが言ったらしいが、毛利元就でさえ…、まぁこうなるのは見えていただろう。かくいう、俺も少なからずそんな気がしていた。
そりゃそうだろう?経験はないか?勉強しよう、と、仲良し組で集まってみたものの勉強会にならなかった覚えが。
「ねぇ、キョン。さっきからここから進めないんだけどさ。なんで?」
「そこは、前の部屋で相手の話を聞くイベントをしていなければ詰まるぞ。お前、先に進むことしか考えていないだろう?」
「んもう!めんどくさいっ!こういうのはねっ、さくさく進まなきゃ面白くないのに!」
…。一番初めに合宿メインイベントたる学習を切り上げたのは意外なことか、そうでないのか、ハルヒである。最初は「あーだ。こーだ、馬鹿キョン!」
とスパルタ指導を繰り広げていたのだが、出来の悪い生徒に辟易としたのかゲーム機に手を伸ばした。
その後の展開は…ぐだぐだである。長門はいつものように部屋にいるシャミセンをひざの上に乗せたまま、本を取り出し、朝比奈さんは妹が我が部屋においていった少女漫画を読み始め、
いまや俺と古泉だけがテキストを開いている。ちなみにハルヒのやっているゲームはサウンドノベル、と呼ばれるタイプのやつで主人公がいくつかの登場人物と会話をしながら心理的な心情を探っていくものだ。
いかにも古泉辺りが得意そうなゲームだが、俺は選択肢を片っ端から潰してクリアした。エンディングさえ見られればそれでいいのさ。朝比奈さんの読んでいる純少女漫画は、よくある告白するとか、しないとか…俺は読んでいないのでしらん。
長門が読んでいる本は…「Jane Eyre」?なんの本かは知らないが、原文で読むのはやめてくれ。外国語は今の俺にはこの上ないプレッシャーなんだ。
そんな光景がどのくらい続いただろうか。日付が変わるか変わらないか、の時刻だったはずだ。部屋に持ってきていた麦茶がなくなっていたので、
「ちょっと階下(した)に行ってくる」
「では、僕も行きますよ、手伝いましょう」
ハルヒは黙々とゲームをやっており、朝比奈さんは漫画に熱中、長門のページをめくる指先はいつもと変わらず…、それが3人を見た「最後」の光景だった。
122 :
ヨーロピアンパフェ ◆pnAJMBWtQA :2007/07/20(金) 07:26:37.83 ID:AdEJr3G90
>>121 6
階段を下りている最中の出来事だった。寒気、ではなかった。以前とは違う。心持ち…暖かいというか優しい、と表現したほうがいいのだろうか?
不思議でいて表現しようがなくて、しかし何度か経験している…あの感覚、というより気配が首筋に伝わった。
「!?」
瞬間、階段を下りる足を止めて古泉を振り返る。
「戻りましょう!」
そんなに広い家ではない。10秒もかからなかったはずだ。俺の部屋を開けるとそこに、3人の姿はなかった。
「これは…」
どちらともつかず口に出た。やりかけのゲーム。電源もテレビもついたままだ。開きかけの漫画。その場から読み人だけ消えてしまったように落下している洋書。
側にはひざの主がいなくなったせいか、シャミセンだけがいる。
「なんなんだ…、いったい…」
隣の部屋は両親の寝室になっている。妹の部屋は向かいの部屋だ。たったこれだけの2階の部屋のいずれにも3人の姿はなかった。
「古泉…わかるか?」
待てよ、待て。冷静になれ。あの感覚…気配は…あれだ、閉鎖空間やカマドウマや音の化け物、冬山のときと同類項だ。しかしなんで長門までいない?
いや、それ以前に…ハルヒ?なんであいつが?ここにいたのに?あいつまで消えている?何度かこういった事態に遭遇したせいか。思ったより冷静だ。しかし…、3人とも消えるとは…。ありえない。
あの「3人娘」が…。事態の異常さよりも…3人がいないこと、はぐれてしまったこと、守れなかった?ことに焦りが、苛立ちが湧き上がりそうになる…。
「まずは…落ち着いてください」
「いや…わかっ!わかっている…」
思わず声が高ぶりそうになる。
「この感覚は…そうですね。楽観的かもしれませんが、危害はない、と思います。僕らにとっても、彼女たちにとっても」
123 :
ヨーロピアンパフェ ◆pnAJMBWtQA :2007/07/20(金) 07:30:06.30 ID:AdEJr3G90
>>122 7
「今まで、我々が遭遇した事態…。内面的な要因も外部からの要因もありましたが、少なくとも我々に生命の危機、までが及んだ試しはありませんでした」
「雪山でのことを、お前は忘れてしまったのか?」
「失礼、言葉が足りませんでしたね」
「長々とお前の言葉を聞く時間はなさそうだが…。産業、いや三行でまとめてやるなら聞いてやる」
「では、ご説明を。我々が《隔絶》された空間、いえ、あなた、がですね、空間に置かれた事例を順に申し上げましょう。僕と行った閉鎖空間、涼宮さんに連れて行かれた閉鎖空間、
部長氏の家、バンド練習中に、雪山での古い館、そして橘に連れて行かれた別種の閉鎖空間…です。孤島でのことは…まぁ置いておきましょう。自然現象かもしれませんし。
このうち明確な外部からの要因で隔絶されてしまったのは、雪山での一件だけです。しかし、あの時は僕には予想外、でしたが長門さんには感知できていた。しかし、先ほど、あなたの部屋では長門さんは普段どおりの様子でした。
よって外部から、つまりあの別種の宇宙的存在からの介入ではないと、言い切れます」
「三行を越えているぞ。長い、相変わらず」
「ふふっ、そうですね。あなたのような方には論より証拠、ではこれを」
古泉が手のひらを上に向けると、いつぞやの赤い光の玉が浮かび上がった。お前はその●は自慢かもしれんが、俺にとってはそれを見るということは厄介ごとの最中であるという証拠なんだよ。あと、頼むから家を破壊するなよ。
「では、しまいましょう」
そういうと赤い…、めんどくさいな、●はふっと消えてしまった。
「僕がこの能力を発揮できるのは閉鎖空間と長門さんの言う位相空間だけです。そしてここには神人はいない。断言します。一方、過去2回の位相空間では、空間に引き込まれてからすぐに敵性、というのか、対象となる《物体》が出現しています。
こんなおしゃべりしている余裕はなかった。それにあの引き込まれた、というか今回は巻き込まれた、が適切ですね。あの感覚は…危害が加わるような感じではないと思います」
勘ですが、と古泉は付け加えた。勘だが、確かにそれは同意できる…。あの階段の途中での感覚、確かに古泉も同じものを感じているのだ。しかし…、勘では安心できるのだが、現実ではやはり3人がいないということに不安だけがつのる。
「とにかく、探しましょう。2階はこの様子でしたが、あるいは1階なら」
支援
>>123 8
いつ我が家のリフォームが行われたのだろう?これが匠の技か?
「これは、これは。立派な廊下ですね」
「冗談はやめろ」
「では、屋敷、いえ《迷宮》とでも呼びましょうか?」
「この状況でよくそんなことを…」
見れば、遠近法とでもいうのか、ずーっと廊下と扉が続いている。廊下には人影がない。
「とりあえず片っ端から開けていくしかないか」
「それしかないようですね。時間はかかりそうですが、特に危険がない、と分かった今は一つずつ確実に探していきましょう」
最初に開けた居間の扉には…誰もいなかった。というか、我が家の居間と台所は続き間になっているので、どちらを開けてもそこに人が「いる」のか「いない」のかわかるのだが。
そんなに広い居間と台所ではない。あわせて16畳くらいのもんだ。
部屋の中の広さは変わっていない。食器の配置も、俺と古泉で片付けたままだ。ハルヒがテレビを消すときに使って置いたリモコンも、あいつが座っていた辺りにある。
「なにも…ないな」
「そのようで。次に行きましょう」
廊下に出て、次の扉「台所の扉」を開けようとして、古泉に、
「なぁ、これで探していって…いや、なんでもない」
「あなたのご心配は…、僕も同じです。しかし、我々SOS団は、そんなに弱くはないはずです。あなたが一番ご存知でしょう?」
失敗した。こいつに弱音や心配事を吐くんじゃなかった。限定能力者野郎のくせに。せめて、こんな時は…、長門に、だったのなら…。
「まずは信じることです。あなたのとる行動、そして想いを…」
「うるさい」
台所の扉@を、古泉の言葉をさえぎる代わりに開けた。
そこにいたのは…エプロン姿の女子、カレーの香り、ことこと、と、小気味いい音をたてる鍋、リズムよく包丁を操る…長門有希だった。
支援
>>125 9-1
「……」
「……」
「……。」
呆然と立ち尽くす俺、古泉、長門。なんだこれは?空気を変えたのは長門の一言だった。
「お帰りなさい…、あなた。」
あなた?どなた?こなた?いや、待て待て。事態が飲み込めないぞ。そんな奔流に流されまくりの俺と古泉をよそに、長門はこう続けた。
「帰りが遅いと聞いていたが、想定した時間より早かった。うかつ。しかも彼をつれてくるとは聞いていなかった。うかつ。」
彼、と指すときに持っていた包丁で古泉を指した。長門、そういうお行儀の悪いことはやめなさい。って、突っ込むところはそれじゃない。探していたメンバーの内1人を発見したのだが、そいつが何故、
俺の家の台所で料理をし、カレーの匂いがし、あぁやっぱり長門はカレーなんだ、とかではなくて、
「おい、長門。これは…」
古泉を刺して、いや、指していた包丁がこっちに向いた。殺気!?
「…私を呼ぶときは《有希》。約束を破った。あなたには風呂掃除1週間を言い渡す。異議は認められない。」
「これは、これは」
古泉は顎に指をあてて、考え込むような…いや、お前楽しんでいるだろ?この空気を読んだのか、古泉はいち早く対応し、
「いえいえ、長門さん、あ、《旧性》でしたね。有希さん。彼に誘われたのですよ。自慢の嫁の料理でもたまには食べに来い、と」
よ、嫁?
「遠慮はいらない。ただ《自慢》のカレーの出来に納得がいかない。しばらく、座って待っているべき。」
心なしか…うれしそうだな、長門。
「では、ここで待たせていただきます」
呆然となる俺を尻目に、古泉は夕食を5人で食べたときと同じ席に座った。
「さぁ、あなたも待ちましょう。なが…、有希さん自慢のカレーを」
隣の席に座り、古泉に耳打ちする。
「なんだ、どうなっているんだ?」
>>127 9-2
「一見するに…、新婚家庭に呼ばれた夫の友達、と言うのが僕の立場な様子ですね」
にこやかに、長門の調理する後姿を眺めている古泉に対し、俺の嫁を視姦…ではなく、
「そうじゃない。なんなんだ?どういうシチュエーション、ではなく、どういう事態…あぁもう!」
「おっしゃりたいことはわかります。しかし、今は様子見です。危害もないようですし」
お前、さっき包丁向けられていたじゃないか?
「そうではありません。あの《長門さん》がですよ。こういった…状況、というのでしょうか。とにかくこうなっているのです。ここは下手に刺激しないほうが」
「改変、されているのか?いや、したのか?」
「わかりません。どちらにせよ危害だけはないようですが」
危害、ね。確かに…今は後姿だが、この《長門》からは何にも感じない。いや、実は後姿からだけでも感じるものがあるのだが…。しかし、俺は生まれてこのかた、
こういった《状況》にも《感じ》にも疎い男だぞ。SOS団でも、男女間感情なんてものはほとんど存在しない。断言できる。それもあのハルヒが率いているんだ。恋愛感情は精神病の一種、ハルヒの言葉だ。
しかし、この《長門》から感じる雰囲気はなんだ?まるで、そう、新婚とか幸せいっぱいとか…。あの12月の長門とは違う《長門》がここにいる。なぜ?ハルヒの仕業か、長門の改変か…。
そんなことを考えていると、いつぞやのように山盛りカレーが目の前に置かれた。
「…お待たせ。食べて。」
あの時のカレーより一言多く出てきたカレーは…、なぜかご飯がハート型に盛られていた。
出発前最後の支援
>>128 10-1
改変?長門(有希)は、食事中の姿はいつもどおりだった。同じようにハート型に盛られたご飯と大盛りカレーを、こともなく崩していく。
よく食べれるな、さっき大盛り麻婆豆腐を食べたんじゃなかったのか?
「なんのこと?」
小首をかしげてまっすぐ見つめてくる長門(有希)は…、あの12月の長門とは違う…はっきりいってかわいい。
「いやいや、相変わらず有希さんの作るカレーは美味です」
こいつも…いたんだよな。うっかり、新婚モードになりかけたぜ。モード移行をしたほうがよかったのかよくなかったのか、
わからないが現実に戻ることが出来た。カレーを食べながら考える。どうしたらこのモードを脱出して、いつもの状態に戻れるんだ?
特殊小役でもひけばいいのか?
「どうしたの?あなた。」
長門(有希)が不思議そうに俺を見ている。その瞳は俺の知っている長門の瞳の色と同じなのだが…、雪解け水とかではなく、もっと温かみと優しさと、
そうだな、春の小川、くらいの温度か?
「おいしくなかった?」
長門の疑問形なんか、そうそう聞けるものではない。しかし、なんだ。この長門(有希)は。疑問形連発の上に、そんな目をされたら…
「いや、うまいよ。いつものお前のカレーだ」
お前、の辺りで長門(有希)は、一瞬、反応があったが、すぐに安心したように「微笑んだ」。
「そう…よかった。」
思わず固まってしまった。隣の古泉も…固まっている。が、それも一瞬ですぐに誰ともなしに笑い出す。
「あはは」
「うふふ。」
「ははは…」
>>130 10-2
食事が終わると、古泉は「ご馳走様でした」とだけ言って、居間のテレビのほうへと向かった。
何やら含んだもののある視線を俺に向けていったが、さっきハルヒが座っていた辺りに今はいる。食卓には、俺と長門(有希)、
そしてカレー山が片付いた食器だけだ。先に口を開いたのは長門(有希)だった。
「久しぶりに聞いた。」
「?なんのことだ」
「……お前。」
「?」
「……《あの頃》あなたが私を呼ぶときはいつも、長門、か、お前、だった。」
「…」あの頃って、長門(有希)?
「一緒になって、あなたは約束した。有希、と呼ぶと。うれしかった。」
饒舌な長門(有希)、違和感を覚えまくりなのだがここは聞いておくべきだろう。突破の鍵になるのかもしれん。
「有希、と呼ばれたことで、あなただけのものになれた気がした。実際あなたはわたしにとってよい夫。早く帰ってくる。気遣いもしてくれる。」
そんなにいい旦那だったのか、俺よ。
「私にとって《あの頃》からの気がかりは…。」
そこで、長門(有希)は少しだけうつむいた。
「涼宮ハルヒと朝比奈みくる。」
消え入りそうな声だった。
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 07:44:09.05 ID:uUT/c6XYO
支援なのね
133 :
ヨーロピアンパフェ ◆pnAJMBWtQA :2007/07/20(金) 07:50:03.15 ID:+MwfoMWSO
携帯からです。
連投規制にひっかかった模様。支援者のみなさま、ごめんなさい。
規制って、どの程度で解除されるかご存じの方、教えてください。
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 07:52:03.54 ID:uUT/c6XYO
うお!?支援が間に合わなかったか!
ごめんわからない
>>131 10-3
あなたが私に気遣って、彼女たちに連絡をわざと…しなかったのは知っている。
しかし、私もわざと、彼女たちの話題を口にしなかった。」
……。
「さっき《お前》と言われた。《あの頃》を思い出した。あなたも…そう?」
「あ、あぁ」曖昧な返事しか出来ない。なんと言えばいいのか…。
「あなたにとって《あの頃》の日々が大事なのは知っている。私も…同じ。だから…変な気を遣わないで欲しい。」
長門の…、いや有希のか、明確な意思表示だ、これは。
「私は、あなたのそばにいる。だからといって気を遣うことはない。私があなたのそばにいるのは私の《意志》。」
お前…。
「そう、それでいい。でも、たまに、でいい。」
何を?
「有希、と呼んで。」
……?
「私が…自分で選んだ名前だから。」
あの時の文芸部騒動の最中…長門の怪奇ストーリーが思い出される。
「あなたが呼べば…、それが私の存在理由。」
136 :
ヨーロピアンパフェ ◆pnAJMBWtQA :2007/07/20(金) 07:57:13.66 ID:+MwfoMWSO
自作支援
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 07:58:07.78 ID:uUT/c6XYO
支援。大丈夫みたいだね
>>135 10-4
そういうと、長門(有希)は静かに目を閉じた。無表情ってわけでなく…微笑というべきか…。そうだな安堵感、ってやつなのかもしれない。
俺は頭をかいた。この長門(有希)が改変されたのか、改変したのか、はどうでもよくないが、今はいい。
今の彼女の心情吐露には引っかかる部分がある。【《あの頃》の日々が大事なのは知っている。私も…同じ。】つまりは、この長門(有希)はSOS団の俺の知る長門有希と同一線上にいる存在、いや、少なくとも「思い」は共有しているのだろう。
俺にとって、長門にとって、もちろんメンバー全員にとってSOS団の活動は何者にも代え難い、大事なものだ。
今の、今、目の前にいる長門(有希)が、どうなってしまった後の存在なのかはわからないが、少なくとも…、思いを共有している以上は、長門は長門である。
能力・素性云々とかは…気にはなるが今はどうでもいい。問題は…、今、俺が…言えるかどうかだ。
「あ、あのな…」
長門(有希)が顔を上げる。ゆっくりと、そして優しく。
「その…、なが、いや、お前にとっても…。いや、ちがうな」
「……なに?」
「俺は…、SOS団が…いや、あの《日々》が、大事だ。お前にとってもそうであるように」
長門(有希)は黙って聞いている…。古泉に聞こえているかは…しったこっちゃない。
意を決して、一気にしゃべる
>>138 10-5
「たくさんお前に助けられた…。時々思う、いや思ってた。俺は、お前に、何をしてやれたんだろうって」
「……そんな…。気にしなくていい。」
「いつも…、ハルヒに振り回されて…余裕がなかったのかな?俺も、大事なことをお前には伝えてやれなかった」
「…なに?」
「…あ、あ、ありがとう。なが、い、いや、ゆ、有希」
「……。」
ええい!
「ありがとう。いつも、有希。今までも、これからも」
「…………うん。」
「また、図書館に連れて行ってやるよ」
「……ありがとう。」
瞬間、刹那だった。強力なフラッシュが室内でたかれたような、まぶしい閃光が周囲を支配した。
「うおっ!?」
視力が回復したとき…、そこに長門(有希)の姿はなかった。
「…ながと?」
「これは…」
長門の返事の変わりに背後から聞こえたのは古泉の声だった。
「いやはや…いいものを聞かせていただきました」
語尾にハートマークでもついていそうな軽やかな口調で古泉は語りだした。
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 08:04:44.06 ID:Ew/8jZ930
支援
>>139 11
古泉が言うにはこうだ。
この空間はSOS団の3人の女子、ハルヒ、朝比奈さん、長門、の3人の深層意識の表出したものだろうと。
「今の長門さんの消えるまでの様子…、おそらくは現実世界へ回帰したものと思われますが、まぁ、それでわかりました」
俺には何のことかわからん。
「まだ、おわかりにならないのですか?あなたもつくづく…。」
そんなことはどうでもいい。さっさと話すことがあるなら話せ。3秒待ってやる。
「では、次の部屋へと行きましょう。そうですね…、次は、居間のほうがいいかと思います。イメージですが」
なんのことだ?
「居間の扉だけを開けてみていってください。きっと《彼女》がいますよ」
我が家で異変が起こった上に、この異常事態だ。なぜお前はそんなに楽しそうな顔をしていられる?それになぜお前のアドバイスに従わねばならん?
台所の扉@を出て、次の扉は居間の扉Aだ。果たしてそこには…
「何もないじゃないか」
最初の居間@と変わらない。
「では、居間Bへ」
居間Bにも居間Cにも誰も何もなかった。廊下はまだ延々と続き、端は見えない。
「いつまでかかるんだか…」
ため息にも似た台詞を吐き出す。すると古泉が、
「足りないのかもしれませんね」
142 :
ヨーロピアンパフェ ◆pnAJMBWtQA :2007/07/20(金) 08:09:33.18 ID:+MwfoMWSO
自作支援。
支援者のみなさま、この場を借りてお礼申し上げます。改行、駄文で読みづらく見づらいとは思います。ごめんなさい
>>141 11-2
なんのことだ?
「朝比奈さんが淹れてくれたお茶の中で一番おいしかったもの、覚えていますか?」
「突然なんだ?なんの話だ?」
「いいから。答えてください」
少しばかり強い口調の古泉は意外といえば意外だが、そんな話を今、している場合か?
「では、この扉、居間Dを調べ終わるまでに考えておいてください」
?よくわからん。わからん状況時にわからん質問を出すな。お茶、お茶ね…。そういえば喉が渇いた。
こんなときこそ、朝比奈印の朝比奈茶だろう。
俺はなんともなしに居間Dの扉を開けた。
居間Dのソファーにローゼン…いや、綺麗な人形が座っているのかと思った。そのお方はソファーに座りながら編み物をしていた。
「キョン君、古泉君」
そこに鎮座しておられたのは、美しき姫君、朝比奈さん、その人であった。しばらく凝視する。
そのお顔、胸、腰つき…。(大)でもなければ…雪山山荘のときのようなセクシー路線でもない。さっきまで…、妹が置いていった少女漫画を読んでいた、
高校3年にしては、やけに幼い、俺のよく知る朝比奈さんそのものだった。
「お茶、いれましょうか?」
支援
支援
>>143 12-1
「キョン君、覚えていますか?去年のあの桜の咲く川沿いの公園を」
去年、桜は2回咲いていますよ。
「うふ。そうでしたね。えーっと、最初の不思議探索のときです」
未来人告白、のときですね。
「そう。あの時…、ううん、あの前かな?あたしが言った言葉を…」
思い出してみる。えーとパラパラ漫画の話とか時空の歪みがどうとか…。
ちなみに古泉は、台所の食卓のほうに今はいる。台所@とは位置関係が逆になっているわけだ。
「思い出した?」
は?何を?
「んもう、キョン君、ちゃんと思い出して」
なんだっけな?とか、そういう場合じゃない。今、目の前に座っているのは、よく知る朝比奈さんだ。さっきの…長門(有希)とは違う。
なにも変質していない、いつもの朝比奈さんだ。特に違和感は…ない。
食卓にいる古泉が「では、僕はあちらで」と言って席を外れたのは、なんのサインか気にはなるが。
朝比奈さんは、いつものスマイル100パーセントの表情で、お茶をすすっている。
ちなみに朝比奈さんが入れてくれたお茶はなぜか、熱いセイロンティーだ。熱くてうまい。
「キョン君は聞いてくれましたよね?誰とも付き合わないの?って」
「だって、あたしは未来へいつか帰らなくちゃいけない。悲しいお別れになること…わかってるから」
「でも、あたしはもっとかけがえのないものを、この時代で…ううん、みんなで、みんなのおかげで手に入れることが出来ました」
「楽しかった…、任務だったけど…、キョン君がいて、涼宮さんがいて、長門さんがいて、古泉君がいて、楽しかった」
「時間平面の駐在員としては…、がんばったつもりだけど、自信ないかも」
しえん
>>146 12-2
……なんだ?何が言いたいんだ?いやな展開が脳裏を全力疾走する。
まさか、このまま「お別れ」ってことじゃないだろうな?
しかし、この朝比奈さん…見かけは(小)でも語り方…なんというか語尾に力があると言うか、
温和な中にも、説得力?というのか、まぁそんな感じが見受けられるのは(大)にも通じるものがあるが。
「キョン君」
「はい?」
そんなことを考えていたのがいけなかったのか、呼ばれて、振り向けば、朝比奈さんが真剣な眼差しで俺を見ている。
しかも、至近距離だ。う…か、顔が近いですよ、朝比奈さん。うれしい限りだが。
「約束を…約束をしてください」
「…はい」
「…悲しいお別れをしないって。あたしを笑って…未来へと帰してください」
「…」
「それが、あたしからのお願いです…」
朝比奈さん…。
決意と願い、ここにいる朝比奈さんは、(大)でも(小)でもなく…、いや、違うな。
(小)から(大)への朝比奈さんなんだ。
俺たちはあの最初の春、邂逅の春から少しずつ変化している、ってのは古泉の台詞だ。
そうなんだ、朝比奈さんもいつまでも、あの「朝比奈さん」ではない。
支援
>>148 12-3
「わかりました。もちろんですよ、朝比奈さん」
「うん、ありがとうございます」
コスモスのような優しい笑顔だ。
「いつか、そう、二人でお茶を買いに行ったときです。
あの時、言ったように…いや、言えなかったんだっけ?とにかく、朝比奈さんは朝比奈さんで…、
何かできるとか、いてくれるだけで、とかじゃなく…、俺は楽しかったです。
あなたがいてくれたから、ですよ」
「そんな…あたしは何にも出来ないばかりで」
「お茶、いつもおいしかったですよ」
「え、ありがとう」
「いつもかわいい衣装で」
「ひゃ、あ、ありがとう」
「いつも優しくて」
「そんな…」
「頼りないけど」
「すいません…」
「でも、あなたでなくてはならなかった」
「え…」
「他の誰でもない、あなただったからですよ」
「……」
「あなたがいてくれて、いえ、《来てくれて》よかった」
私怨
>>150 13-1
居間Dの扉をでて廊下を見渡す。
延々と続く廊下は相変わらずだが、状況を一つ一つ突破しているためか、最初に感じたような焦りや苛立ちはない。
「あとは…、あいつか」
一番厄介そうだが。
「これで、この《迷宮》が何を意味しているか、いくらあなたでもお気づきでしょう?」
わかっているさ、それは俺が常々SOS団の活動の日々で…いや、いまや俺の生活のほとんどなのだが…足りなかったもの、反省すべきもの、そして…言わなかったものだ。
それは、わかる。俺だって後悔はしたくない。いつか、いつかは、と思っていたさ。しかし…、わからないことが一つだけある。
そして、それは古泉に聞くことではない。
そのあと、いくつかの扉を開けて回ったが、ハルヒの姿はどこにもなかった。
「一度、2階へ戻りましょう」
古泉が言い出した。戻れるのか?「2階は《迷宮》にはなっていませんでしたし」と言うのが古泉の主張だ。疑念もあったが、こういった空間事にはこいつのほうがやはり一日の長があるのか、
言うとおりに2階へはあっさり戻れた。
俺の部屋の扉を開けると、そこには、朝比奈さんと長門がいた。朝比奈さんは少女漫画、長門は洋書を読んでいる。シャミセンをひざに乗せて。
しかし、ハルヒはいなかった。部屋に入り開口一番に俺は言った。
>>152 13-2
「ハルヒは?いや、この事態はなんだ?」
が、長門も朝比奈さんも本から顔を上げない。もう一度聞く。
「ちょっ!ハルヒはどこいったんだ?この状況は!?朝比奈さん!長門!」
おずおずと答えたのは朝比奈さんだった。
「あ、あのぅ、涼宮さんなら…トイレに行くって、多分下に…」
多分?
「何も起こっていない。」
長門?
「……。」
何故、目をそらす?長門。朝比奈さん、なんか目を合わせないようにしてませんか?顔が赤いですよ風邪ですか?
えーと…。すると古泉が、
「では、涼宮さんを探してきてください。あなた一人でね」
「一人で?なにかあったら…」
「なにもありませんよ」
しれっと、答えた。
支援
>>153 14-1
階下に降りていくと、なぜか《迷宮》であった1階部分は何事もなかったかのように元の一戸建て住宅へと戻っていた。
さっきの3人の様子といい、事態自体といい、軽く混乱したまま廊下を見渡すが、今度は扉を開けることなく、目的の人物が見つかった。
ハルヒは玄関口に立っていたのだ。
「なにしてるんだ?」
玄関口に立つ後姿に声をかけた。振り向きながらハルヒは、
「なにって、あんたたち部屋に戻ってこないから、外に出かけたのかな?って思って」
そういうハルヒの指先は俺の靴を指している。
「あたしも喉が渇いたわ。キョン、冷蔵庫開けるわよ」
そう言って勝手に台所の扉のほうへ向かい、勝手に扉を開けた。
人の家をなんだと思っている、この様は、確かにハルヒだが。様子も長門(有希)のようなわけでもないし、朝比奈さん(小)⇒(大)、のようなところもない。
しょうがないのでハルヒに続いて扉の内側へと入った。
「で、あんたちゃんと勉強してるの?」
勝手に冷蔵庫から麦茶を強奪したハルヒがグラスに注ぎながら聞いてきた。
「ま、そこそこには」
「あんた、志望校どこだっけ?」
「考えていない」
志望校か…。「死亡校」ならたくさんあるが。
「ふざけてんの?」
大きな瞳から生じた視線が脳下垂体まで貫く。
学問の話は俺が必死に避け続けてきたオフロードなんだ。今はまだレースに出たてのルーキーだぞ。そこまで考えていない。
支援
支援
>>155 14-2
ハルヒは食卓の椅子に腰掛けながら、ふっと、息をついた。
「ま、あたしもこれからなんだけどね。志望校。有希はどこでもいけそうだし、古泉君は理系でしょ?みくるちゃんはどうするのかな…?キョン、みくるちゃん、どこ行くか聞いてる?」
知らん、と答えながら、何故かハルヒの隣に腰掛ける。何故だろう?
朝比奈さんに志望校なんてないだろ。未来へと帰ってしまうのだからな。それか大学に入ってもハルヒの監視を続けるのか?講義後は毎日北高へ来てくれるとか。
それはうれしい限りだが、アルバイト代でも払わねば申し訳がたたない。
そんなことを考えていたら、聞き逃しそうになった。いつものハルヒにしてはほんとに、本当に小さな声でつぶやいた。
「SOS団も…折り返し点なんだよね」
わかった。今、はっきりわかった。
支援
支援
>>158 14-3
ハルヒはどこを見ることなく、グラスに口をつけている。
願望、想い、言葉、希望、現実、不安、意思、意志、未来、想像…。いろいろな感情や思い出が俺の頭の中を駆け抜ける。そうか…、こういうことだったのか…。
「なぁ、ハルヒ」
「ん?」
気のない返事は、いつぞやの憂鬱モードを思い出させる。しかし、古泉の出番は今回、ないはずだ。いや、作らせない。
「お前…、大学行ってからどうするんだ?」
「わかんない」
そっけない返事。だが俺は臆せずこう続けた。
「いや、俺もわからないんだ」
はぁ?とハルヒ。あんた馬鹿?みたいな視線が突き刺さる、が、構わず続けた。
「いや、行けるかどうかもわからないんだが、そんなことはどうでもいい。いや、どうでもよくない」
「どっちよ?なにが言いたいの、あんた」
「俺は…選んじまった。この世界を。大変なことばかりさ。やれやれだぜ、毎回。でもそれは俺が選んだことなんだ」
「…何?」
「俺が選んだ意思だ。現実は…夏休みが終わったら容赦ないかもな。でも、そこで、流されるか、どうにかするかも、俺の意思、そう意志、選択なんだ」
「なんの話?あんた…大丈夫?」
ハルヒのほうに向かい…いつかの校庭のようにハルヒの両肩を掴む。
「ハルヒが俺を選んだからじゃない。俺がこの世界を、ハルヒを選んだんだ。それが俺の意思だ」
ハルヒはもう何も言わない。
「みんな…離れ離れになっちまうのかも知れない。それが現実なのかも知れん。だがな、それを選ぶのも、決めるのも、今、ここにいる、俺たちが決めていくことなんだ。SOS団の解散なんて…、考えたくもないが、希望とか未来とかじゃなくて、俺たちの《意志》なんだよ」
「キョン?」
「俺は…なにがあっても、SOS団を、みんなを、…ハルヒ、お前を選ぶ」
「…!」
「俺…がんばるから、だから…不安になるな」
そこまで言うと…口づけではなく、ハルヒのさらさらとした髪の上から頭をなでてやり、どんな魔が刺したんだか、頭をそっと、自分の肩の方へと引き寄せ…目を閉じた。
やわらかくあたたかくやさしい、安心できる光が瞼の上から感じられた。
支援
支援ぬるぽ
>>161 エピローグ-1
「涼宮さんも長門さんも朝比奈さんも…不安や現実、希望や願望をそれぞれに抱えている、ただの高校生、ってことですよ」
「言われなくてもわかってる」
「そして、僕も、あなたも、です」
ここは台所だ。当初の目的どおり、俺と古泉は麦茶の補給へと、ようやくやってくることが出来た。
さっきまで、ハルヒといた台所の食卓が、夕食時となんら変わりなくそこにある。卓上のボトルにヤカンから麦茶を注ぎながら古泉は続ける。
「お三方が覚えているかどうかは…わかりません。ですが、そんなことはどうでもいいことではないのですか?」
ああ、と呟きながら俺は考える。その通りだ。古泉にしてはいい回答だ。俺が、しなくてはならないこと、が今はっきりとわかる。
SOS団について、自分について、そして、あいつについて…。
「結構です」
なぜお前はそんなに、にこやかなのだ?疑問がまだ一つ残っているのだが…こいつに聞いていいものなのか?
しかし、ハルヒはともかくとして、長門や朝比奈さんがあの様子じゃ、本人に聞くのが一番なのか。
「キョ―ン!お布団って一組しかないの!?」
上から大声が降ってくる。近所迷惑だ、ボリュームを下げろ。布団出したところで今夜はどうせ寝ないのだろう?
3人が今、どうしているのか知る由もないが、いつもと変わらない、ことだけは確かだろう。それでいい、と思う。
楽しい合宿になればいいのだ、たとえ今からでも。それは規定次項なんかじゃなく…俺たちの意志で積み上げる未来なのだから。
未来とは大層だな、せめて今夜は、だな。
>>164 エピローグ-2
しかし…その前に…
「古泉」
「なんでしょう?」
やはり…聞いておかなければならないだろう。
「さっきまでの事件、空間が、あの3人の不安や希望やら願望やらの表出した複合世界、なのはわかった」
「その通りで」
ボトルに入りきらなかった麦茶をヤカンごと冷やすために、冷蔵庫を開けながら背後の古泉に聞いた。
「ならば、お前はどうなる?」
「と、申しますと?」
ヤカンが入りきらないので、冷蔵庫の中を整理しなきゃならん。いろいろな食料やらを整理しながら、なおも聞く。
「なぜ、お前の願望、が表出しなかった?なぜ、お前は俺と一緒にいることが出来たんだ?」
「それは…」
背後から古泉の声が近づく。
「僕には、あなたの言葉など必要ないからですよ。僕が本当に欲しいのはあなたの背後…。《バック》なのですから」
「!!!」しまった…。聞くべきじゃなかったのかもしれない。
ここからが本当の禁断の《迷宮》になるとは予想外だった。
布団のことで返事がないことにハルヒが降りてきてくれることを、ただ祈るしかなかった。
―――終―――
乙
167 :
ヨーロピアンパフェ ◆pnAJMBWtQA :2007/07/20(金) 08:59:10.70 ID:AdEJr3G90
ありがとうございました。
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 09:15:54.59 ID:/l2f/RFHO
GJ!
>>167 乙だっぜ
せっかくのいい話なのに最後に古泉がwwww
170 :
ヨーロピアンパフェ ◆pnAJMBWtQA :2007/07/20(金) 09:19:40.14 ID:AdEJr3G90
>>168 ありがとうございます
>>169 いやwもともと「オチ」⇒タイトル⇒本文って考えていったので。
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 09:28:16.14 ID:orKokmd6O
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 09:48:46.51 ID:3GlnVCa1O
●<ホッシューレ
保守
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 10:08:42.38 ID:Ew/8jZ930
古泉www
台無しだ古泉ぃぃwwwww
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 10:32:03.98 ID:Ew/8jZ930
ほ
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 10:52:23.24 ID:InTWeDiXO
しゅ
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 11:12:18.95 ID:Ew/8jZ930
ほ
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 11:27:54.22 ID:Ew/8jZ930
さ
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 11:38:06.94 ID:Ew/8jZ930
ほ
さ
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 11:46:40.48 ID:WW0G1yvt0
古
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 11:51:28.23 ID:Ew/8jZ930
泉
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 11:52:20.71 ID:DLSpUngCO
一
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 11:58:11.47 ID:EedNQ/ZwO
樹
ガ
ノ
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 12:03:52.63 ID:WW0G1yvt0
タ
レ
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 12:19:59.74 ID:EedNQ/ZwO
死
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 12:21:50.24 ID:53CRBzE6O
ニ
「…俺が覚えているのはそこまでだったよ。それ以降は意識がない」
…それは…ご愁傷様でした…
「だが、ずっとにらみ合っているということは、それ程時間が経ってないということになるのか?」
…ええ、恐らくは。
「…結局、佐々木の力の原因は分かったのか?
…いえ、残念ながら…それより、一番恐れていた事が起きてしまいました。二人の神の対立は、世界を滅ぼしかねません。どうにかして止めませんと…
「…ああ、責任の一端は俺にもあるからな。実は気絶中に二人を収めるプランが浮かび上がったんだ。それにはお前の協力が必要だ。力を貸してくれ」
…はい、わかりました。お願いします。でも何をすればいいのですか?
「なに、簡単なことさ。俺の指示通りに動いてくれればいい」
はあ、でもあんまり酷いことはしないでくださいね…
「おいハルヒ。佐々木。ちょっと聞いてくれないか?」
キョン君が二人に問い掛けました。二人は一時的にプラズマ発生を中断し、キョン君の方を見てました。
「…悪かったな。俺が二人の気持ちに全く気付かなかったため、結果として二人が争う様なことになってしまったんだな。すまん。謝る」
『……………』
二人は沈黙しています。
「だが、お前達二人が争う姿は見たくない。頼むから止めてもらえないか?」
「…なによ…今更……」
「……キョンがはっきりしないから悪いんだ…だから…」
二人とも、先ほどまでではないですが怒っています。そりゃそうでしょう。なんで二人ともあんな彼を好きになったのかしらね?
「…この際だ。はっきり決めておこうと思うんだ。…橘。お前もこっちで聞いてくれ」
…え?は、はい…いきなり呼ばれたんでびっくりしました。私の出現に二人とも少し驚いた様ですが、特に大きなリアクションはありませんでした。
「…約束してくれ。俺が誰を選んでもうらみっこなしだ。いいな」
頷く涼宮さんと佐々木さん。
「よし、それじゃあ発表する。俺がこの中で彼女にしたい奴は…」
―――橘だ―――
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 12:24:25.42 ID:Ew/8jZ930
ついに最終回wktk支援
…………………へ???
「あのー…」
「もう一回…」
「言ってください…」
「だから、俺が彼女にしたいのは、橘だ」
『っえぇぇぇー!!!』
キョン君以外の絶叫がハモりました。
「ちょっとキョン!なんで橘さんなのよ!あたしと佐々木さんのどちらかを選ぶんじゃないの!!」
「全くだ!!それに彼女は同性愛者だと聞いている!ホモとヘテロが相容れることはないはずだ!」
涼宮さんも佐々木さんもキョン君を質問攻めにしています。私は未だ衝撃の言葉から立ち直ってません。それと佐々木さん、やっぱりまだ私が同性愛者だと信じてたんですね…少し悲しい…
「俺は『この中から選ぶ』と言ったんだ。ハルヒと佐々木のどちらかなんて言ってない」
「……で、でも…なんで彼女なのよ!」
「…そうだ…納得がいく説明を賜りたい」
「わかった。教えよう。一番の理由は、橘は非常に献身的なことだ。俺とお前達の仲、お前達二人の仲を取り持つために身を粉にして働いていた。
それに俺と橘が急接近した理由はな、橘が前達と仲良くなりたくて、俺に相談したのがきっかけだ。
お前達二人はパワフルだからな、よほどの体力と精神力がないとやっていけないと判断した橘は、俺と古泉に相談を持ち掛け、特訓することを決めたんだ。
体力を毎日トレーニングすることで、精神力を自分の好きな甘い物を断つことでそれぞれ身に着けることに成功した。その結果として痩せたってわけだ。
あのメールを見たお前達なら、橘がどれだけ苦労したか分かるはずだ。少々誤解されやすい内容だったがな。
地道な努力と強い意志に感銘を受けた俺は、褒美としてプリンをやったんだ。一旦ハルヒにあげたプリンを横取りしたのは悪かったがな。
…俺は、そんなひたむきに友達思いで、献身的な橘の態度に惹かれたんだ」
…凄いです……よくもまぁこれだけハッタリをかませられるなんて……一部本当の事もありましたけどね…
「対してお前達二人はどうだ。自分の利己主張で躍起になり、他人に迷惑をかけていた。俺の携帯を折ったり、橘を軟禁紛状態にしたりしてな」
「う………」
「む………」
支援
あの二人が絶句してます…凄い!さすがは『鍵』ですね!尊敬しちゃいます!
「…だが…橘さんは………」
「男に興味ないって聞いたわ……」
「なんだ、二人とも知らなかったのか?それはデマだ」
そうです!訂正ありがとうございます!私の中で今日のキョン君株はストップ高です!
「…いや、正確には半分正解だ。あいつはな、両刀使いなんだ」
『えええっ!!!』
またもや声がそろいました。違います!それじゃあ私ただの変態盛り女みたいじゃないですか!
…もしかしてキスシーンを覗いていた仕返しですか?ごめんなさい。謝りますから勘弁してください……
「…そうそう、橘の返事を聞いてなかったな。改めて言うが、お前はどうだ?」
…え?え?…あの…私は構わないんですが…お二人が………
キョン君は『大丈夫だからとりあえず肯定しろ』っていうサインを出してきました。…とりあえず信じます。うまくやってくださいね。
「…はい…私もあなたが好きです…よろしくお願い致します…」
『……………』
…二人とも沈黙してしまいました。かなりショックだったみたいですね…
あ、でも、このままだと二人とも世界を否定するんじゃ…ちょっとマズいんじゃないですか!?どうするつもりですか!
「これで俺たちはカップル成立したわけだ。だが、どうやら俺は浮気症で他の女に手を出しやすい性格らしい。橘よりももっと献身的に尽してくれる女性がいたら、そっちに靡くかも知れんな」
『あ…………』
なるほど……そうきましたか……。まだ自分達が完全に嫌われてはいない、希望があると思わせる事で、世界を崩壊しない様に導いたんですね!
「…ふっ、やっぱりエロキョンね……」
「…ああ、全くだ。こんな可愛い彼女が出来たばっかりだというのに、もう次の女性に手を出すとはね……」
支援
二人が苦笑しながら話し始めました。あの黒い蟠りは消えてなくなりました。
…多分、お二人とも気付いているのでしょう。キョン君と私の告白がやらせだったということに。
念の為、私も一芝居…
「私より献身的な人がいるなら、私はその人に勝てません。残念ですが身を引かざるを得ませんね」
それを聞いた二人は、『橘さん弱気ね。キョンが思い上がるわよ!』といって笑い出しました。
「…佐々木さん、条約の再締結よ。題して『第二次涼宮−佐々木超不可侵条約』、略してSSSSNAPよ」
「略語にしては少々長いし語呂が悪い。4SNAPでどうだろう?」
「あぁ!それいいわね!さすが佐々木さん!」
「いいや、直ぐに名前を思い付いた涼宮さんがいてこそだよ」
完全に以前の様な仲良しさんに戻りました。これでめでたしめでたしです。
「橘さんも、条約に加わってみない?」
「それはいい。私たちは仲間だからね。名前は考え直す必要があるがね」
…二人にこんな優しくしてもらえるとは…京子感激です…ありがとう…キョン君…
「何だ?その条約?」
…あ、キョン君は知らないんでしたね。私は説明する事にしました。
「…ははあ、なるほどね。だから二人は仲がよかったわけか」
『………』
二人は顔を赤くして下を向いてます。
「だが、橘はもう俺のハートに侵攻しているから条約は結べないだろ?」
そう言って、キョン君は私の肩に手をかけてきました。
ちょ!ちょっとそれは…!
支援
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 12:29:32.54 ID:Ew/8jZ930
支援
「そうだったわね…忘れてたわ…」
「…橘さんは倒すべきライバルだったよね…」
あの…もしかして…やっぱりこんな展開なんですか…
「ふふふふふふふ…」
「くくくくくくく…」
…その後、また戦線布告されました…
…演技だったのかも知れませんが、私を庇ってくれたキョン君は本当に格好良かったですし、キョン君の優しさが身にしみて分かりました。同じ嘘でも古泉さんは酷いものでしたからね。
さっきは涼宮さんと佐々木さんがキョン君を好きになった理由が分からないっていいましたが、今はよく分かりました。
私達は本当のカップルのように過ごす事になりました。かりそめとは言え、二人とも私たちの仲を認めてくれましたし。
…実は少しキョン君に惚れちゃいました。嘘とはいえ涼宮さんや佐々木より私を選んだのは嬉しかったし、私をよく見てくれてたし、何より敵同然だった私を庇ってくれたあの優しさが一番のポイントです。
ちょうどいい機会だし、この立場を利用してアプローチしてみようと思います。お二人には悪いけど。
ただ、キョン君は鈍いから、いつ気付いてくれる事やら…
それに、涼宮さんと佐々木さんを自ら敵に回すことになりますし、二人の神人退治もあります。苦労はつきそうにありません。結局佐々木さんの能力についても未解決ですし。
…だから私は溜息混じりにこう呟くんです。
…やれやれ…
…あれ?やっぱり似てないですか?
んん……!もうっ!
おわり
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 12:31:01.96 ID:Ew/8jZ930
乙
最終回なのが残念だ
GJ!
橘は両刀かwww
シエソ
ああ!終わってた!
以上です。急遽最終回にしたんで話が纏まりないかもしれないですがご了承を。
支援してくださった方、読んでくれた方、ありがとうございます。
次回電波も受信したんで予告編として少し投下します。短編、長編、続編、企画物のどれにするかまだ決めてないですがw
207 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 12:36:50.73 ID:EedNQ/ZwO
古泉がのたれ死にしてるとこれでSSきてたwww
GJ!
今後のハルヒと佐々木の態度が気になる
209 :
名称未定1/2:2007/07/20(金) 12:40:15.35 ID:pTRpGU6qO
季節は夏。そして盆真っ盛りである。毎年この頃になると、家族で田舎へ行くのが恒例行事となっており、親戚の子供たちの相手をするのが俺の仕事だ…
…そんなことを考えながら、俺は自宅のベッドで惰眠を貪っていた。
…何?田舎に行ってるんじゃないのかって?ああ、昨日まではな。俺は昨日、一人で電車とバスを乗り継いで自宅に戻って来た。
何故かって?三日ほど前に携帯に『キョン、今から三日後に合宿を開催するから準備しなさい!』という連絡が入ったんだ。
誰からかって?…言わなくても分かるだろう?誰の命令で強制送還されたかくらい。あいつ以外俺をいい様にこき使う奴はいないだろ。普通に考えて。
ただ、何故かいい様に使われてしまうんだよな、俺は。
という訳で、明日から(ん?もう今日か?)三泊四日の合宿が開催されることとなった。因に場所も内容も未定、というか教えてくれなかった。
一抹の不安は残るものの、正直楽しみにはしている。朝比奈さんの水着姿も一年ぶりだしな。…起きるまでもう少し時間がある。もうちょっと寝るか…
「…きろ…起きろ…」
………ん……誰だ……?
「…相変わらず朝は弱いな…お前は」
否応なく起こされて声の主を探す。……いた、が、これは……
「よっ、久し振りとてもいうべきか?それとも初めましてとでもいうべきか?」
…どっちでもいい。が、お前は誰だ?
「おいおい、俺の顔を忘れるなんて、ついに若年性痴呆症か?ってことは、俺はもっとやばいってことになるな」
…そう言う意味じゃない。お前の顔を忘れる訳はない。だがここに何故いる?
「ああ、この人に送ってもらったんだ」
「おはようございます。…久し振りですね」
そこには、未来から来たナイスバディ、朝比奈さん(大)の姿があった。
…やれやれ。どうやらまた何か面倒ごとに首を突っ込むはめになるんですね。俺は。
「…ええ。申し訳ありませんが、お願いがあって参上しました。実は…」
「朝比奈さん、俺から言おう。頼みというのは、この子を預かって欲しいんだ」
210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 12:41:28.99 ID:uUT/c6XYO
GJ!
今までリアルで見れてたのに今日に限って…orz
211 :
名称未定2/2:2007/07/20(金) 12:43:11.10 ID:pTRpGU6qO
…この子?
そう言って、彼は抱えていたものを俺に見せてくれた。
…そこには、一才前後の赤ん坊がスヤスヤ寝ていた。
…なんで俺が?
「俺からの頼みだ。お前の未来が左右されるんだ。お前なら分かると思うがな。なぜ俺がお前にこんな頼みをするかくらいはな」
…どうせ『既定事項』とでも言いたいのだろう?
「…はい。キョン君には迷惑をかけっ放しで申し訳ありません。ですが、これは彼が言うとおり、キョン君自身の未来に大きくかかわってくるんです」
「というわけだ。頑張ってくれ。俺」
…そう。そこにいたのは朝比奈さん(大)の他に、なんと俺自身がいたんだ。ただし、やや老けている、いや自分だからもう少しかっこいい言葉…貫禄が出ていた。年にして20後半だろうか?
一つ疑問がある。この子は誰の子なんだ?
「俺の子だ。つまり、お前の子だ」
なんと!自分の子だったとは!
「今日から四日間預って欲しい。四日後に引き取りに来るからな」
ちょっと待て。俺は今から合宿だ。赤ん坊なんて預れるか!
「知ってるさ。俺だって同じセリフを吐いたからな。だがやらざるを得ないんだ。『親戚の子を預ることになった』とでも言えばみんな納得するさ」
…クソめんどくさいことになった。折角のバカンス(正確には合宿だが)が、育児で潰れるとはな。何を言っても無駄みたいだ。仕方ない。引き受けることにするか。ただ…
………一つ聞いていいか?
「何だ?」
この子は誰との子だ?
「禁則事項だ」「禁則事項です」
二人が声を揃えて言いやがった。
…こうして俺は、未来人二人(うち一人は自分自身)に翻弄された四日間を送るはめになった。
…やれやれ…
――――――――――
書けたら続き投下します。橘〜は、wikiにの乗せていいですかね?
212 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 12:44:55.82 ID:WW0G1yvt0
>>211 なんでこうハイクオリティなシロモノを次々と…続き楽しみにしてる。
続きwktkしてるぜ
>>211 やさぐれた子供だろうなw
続きwktk!
wiki掲載は是非。
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 13:00:54.21 ID:Ew/8jZ930
古
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 13:03:57.23 ID:WW0G1yvt0
臭
新作に期待
そして保守
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 13:28:22.08 ID:InTWeDiXO
保守
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 13:50:33.94 ID:Ew/8jZ930
ほ
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 14:01:07.44 ID:Ew/8jZ930
さ
ほ
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 14:12:19.13 ID:WW0G1yvt0
さ IDまでどこかとデジャブ
223 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 14:17:13.55 ID:Ew/8jZ930
古 しかしアナルとプリンシンクロしてるwww 書き込み数も同じwww
雪山とか閉鎖空間とか消失とか
なんで長門には脱出方法が分かるの?
225 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 14:21:32.25 ID:WW0G1yvt0
長門だからと言うしかないな
きっと情報統合思念体は全知全能なんだよ
ハルヒに関する事以外
227 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 14:36:55.88 ID:/l2f/RFHO
保守
228 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 14:50:18.62 ID:Ew/8jZ930
ほ
一文字保守連発するぐらいならスレ潰すか雑談でもいいような気がするんですが・・・・。
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 15:09:58.19 ID:uUT/c6XYO
保守っさ
231 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 15:28:09.98 ID:ELiIj9qQ0
ハルヒ:あたし
長門:私
みくる:わたし
キョン:俺
古泉:僕
鶴屋:あたし
で合ってる?
232 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 15:28:14.38 ID:2IsjFlepO
>>229 投下してくれる人がいる以上スレは必要だろう
雑談でもかまわないが、変に盛り上がって投下しにくいふいんき(なぜかryになるよりは保守でいいかと
233 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 15:30:02.92 ID:Ew/8jZ930
ただの保守には飽きた
文章ができたらそれはそれで楽しい
234 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 15:31:18.00 ID:ELiIj9qQ0
一文字保守は途切れたくらいで空気嫁とか言い出す奴がいるからなんだかなー
長門って「あたし」じゃかったっけ
>>232 ほあく(なz
リレー保守
「ハルヒ大事な話しがある、ちょっといいか?」
「今忙しいけど、大事な話しなんでしょ?いいわ。つまんない話だったらぶっ飛ばすからねっ(大事な話って…もしかして告白///)」
「一回しか言わないからちゃんと聞いてくれ」
「……(ドキドキ)」
「ハルヒ…そのなんだ…言いにくいんだが……」
「なっ、なによっ早く言いなさい!!(ドキドキドキドキ)」
「ハルヒ、鼻毛出てるぞ。」
「」←ハルヒのリアクション誰か教えてくだしあ
だ、出してんのよ
orz
プリン的には
ハルヒ泣き出す→キョン宥める→ハルヒ告白な流れか?と自レス
>>238 そうきたかwwwwwwwいいSS材料になった。ありがとん
241 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 16:00:08.85 ID:Ew/8jZ930
実はヒゲ→男だということがバレる→古泉が現れる→三人でアッー!
「長門、鼻毛でてるぞ」
「…鼻毛を敵性と判定。情報結合を解除する」
243 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 16:26:29.94 ID:yPb3VxZh0
ageま〜す
長門「情報に(略」
キョン「実を言うと俺も情報統合思念体なんだ」
ミクル「実を言うと、私も未来人で情報思念(略)」」
古泉「実を言うと私も超能力者で(略)」
ナンパ男「実は俺も(略)」
影薄い奴「実は僕も(略)」
水銀「乳酸菌とって(略)」
鶴屋さん「実は私も(略)」
キョン妹「(略」
魚屋のおっさん「実は(略」
緑の髪の奴「実は私も(略)」
ちゅるやさん「スモークチーズは有るかい?」
長門「さっきもう食べたでしょう」
ちゅるやさん「によろろーん」
245 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 16:48:25.34 ID:InTWeDiXO
保守
>>211 続きwktk
橘〜もまとめて読みたいのでお願いします
鶴屋「どうだいこの衣装!めがっさ似合ってると思わないっかな〜?」
古泉「出資者は無理難題をおっしゃる」
鶴屋「にょろ〜ん」
248 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 17:12:31.13 ID:Ew/8jZ930
ほ
249 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 17:14:51.42 ID:J4YrPTHb0
脳内で延々とラブシャインがループ再生されているが
毒を持って毒を征すって事で甘いSS読み漁ってくる保守
250 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 17:24:21.00 ID:ELiIj9qQ0
神様お願いちょっと勇気をください
もう少しで好きって言えそうなの
251 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 17:36:55.94 ID:Ew/8jZ930
ほ
253 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 17:51:50.11 ID:Ew/8jZ930
ほ
255 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 18:14:07.61 ID:+MwfoMWSO
☆
あ
257 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 18:26:52.40 ID:+MwfoMWSO
>>247 あー、ひっかかってたけど今わかった。クワトロだね。
鶴屋『あっはっはっはっ。修正してあげるよっ』
キョン『……(ウォンさんですか?)』
258 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 18:37:44.92 ID:Ew/8jZ930
ほ
259 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 18:50:26.92 ID:Ew/8jZ930
さ
260 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 19:03:54.62 ID:Ew/8jZ930
ほ
さ
古
女
ほ
さ
ほ
さ
古
女
保守
266 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 19:34:40.83 ID:yPb3VxZh0
ageま〜す
267 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 19:39:56.21 ID:ELiIj9qQ0
CSポップン13に入ってる「ヒツゼンでしょ!」っていう曲がハルヒっぽい保守
保守
269 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 19:53:36.13 ID:+MwfoMWSO
ほす
今から昨日の続きを投稿します
wktk
SIDE 古泉
僕は今、生徒会室の前に立っています。
今の時間は、生徒会長しかいないはずです。
もちろんその時間を狙って来ています。
他の生徒会メンバー……特に喜緑さんに聞かれてはまずいですからね。
コンコン
「どうぞ。」
ドアを開けると、そこにはしかめっ面の会長が一人で席に座っていました。
我々の計画の、ターゲットである存在です。
古泉「すいません。わざわざ人払いをして頂いて。」
会長「まったくだ。君達のようないかがわしい集団のために、わざわざこうして時間を割いてやっている。
私も自分の心の広さに驚いているよ。」
何を言っているのやら……
元々はあくまで設定の上だけの敵であり、本来は私達の味方であるはず。
それなのに役に没頭しすぎて元々の立場を忘れ、本当に敵対心を持ってしまっている。
非常に愚かであると言わざるを得ません。
もっとも、ここでその感情を表に出してしまっては計画は台無しです。
使いなれた微笑をはりつけたまま、話を進めるとしますか。
古泉「例の件についてですが……」
会長「ふむ、決心はついたのかね?」
古泉「ええ。SOS団の解散が決定しました。最終的には涼宮さんも納得してくれましたよ。」
会長「そうか……それは何よりだ。」
そう言うと会長はクックと笑いだした。
長い因縁にようやくケリがついたと思っているのでしょうか。
しかし僕にとって、本番はこれからです。
古泉「それでですね、最後ということで1つ頼みごとが……」
会長「ほう、なんだね?」
古泉「解散ということで最後に明日体育館を使って大々的にイベントをするらしいのですよ。
涼宮さんが納得したのもこれが条件でしてね?」
会長「何を勝手なことを……」
古泉「まあよいじゃないですか。明日で最後なのですから。」
会長「まあな。それで住むなら安いものだ。特別に認めよう。」
当然、本当に解散などするつもりはありませんが、イベントは行います。
僕に与えられた役目……それは、このイベントの許可を貰うこと、そして…
古泉「それとですね?もう1つお願いがあるのです。」
会長「なんだね?言ってみろ。」
古泉「是非会長にもゲストとして出て頂きたいなと……」
会長を体育館のイベントに呼び出すことです。
ここが1番の重要な場面です。気合を入れて交渉に臨みます。
会長「何故私が?」
古泉「あなたは我々SOS団にとって1番の敵でした。
でも最後には敵同士でも和解したいという、涼宮さんの希望です。」
会長「そうかそうか。まあ最後だしな。出てやらんことも無い。」
古泉「ありがたい限りです。そしてですね?サプライズとしての登場となりますので……」
最も大事な部分なので、声を潜めながらも、強く語りかけます
古泉「他の方々には一切このことは内密に、そしてこっそりと体育館のステージ脇の部屋に来てください。」
さあ、どう出る!
会長「ハハハ、構わん。これで最後だからな、付き合ってやるよ。」
……どうやら交渉は成功のようです。解散すると聞いて機嫌が良いようで助かりました。
古泉「では、来る時刻は明日の……です。お願いしますね?ではこれで……」
交渉を終えた僕はにこやかに生徒会室を後にしようとしました。
すると、会長が後ろから問いかけてきました
会長「時に、君個人としてはどう考えているのかね?」
……会長に合わせたセリフを吐くことは簡単です。
「僕もうんざりだった」「良いことではないでしょうか?」「正直ほっとしています」
……しかし、僕にはこれらセリフを言うことは出来ませんでした。
古泉「……僕は何があろうと、SOS団の副団長ですよ。」
そして会長の返答も聞かずに部屋を後にしました。
やれやれ……先程役に没頭しすぎる生徒会長のことを愚かだと言いましたが、
僕も人のことは言えませんね……僕もこうして、SOS団という役に没頭しすぎている。
機関の意向を無視して、犯罪を犯そうとしているのですからね。
ですが止める気はありませんよ?だって僕は……SOS団の名誉ある副団長ですから、ね。
SIDE みくる
ハルヒ「さあ!セッティングするわよ!ほらキョン!ちゃんと持って!」
キョン「へいへい。」
今私達は、あと1時間後に始まるイベントの準備をしています。
全員で6時間目をサボって、体育館に集まりました。
鶴屋さんも来ると言ったのですけど、なんとか断りました。
あの人まで巻き込むわけにはいきません。
イベントの内容は、「SOS団1周年記念!チキチキ!朝比奈みくる争奪戦」だそうです。
……ちょっと私にとって嫌なイベントですけど、文句を言っちゃいけませんよね。
キョン君は反対してくれたんですけど、涼宮さんに
「人は多ければ多い方がいいの!集客力が1番あるのはみくるちゃんだからね!」
といわれて、納得したみたいです。
そのことはもういいんです。でも、それに隠された本当の目的については……
……言うなら今しかない。
みくる「あの、みなさん!!」
涼宮さん達は私の方を一斉に見ました。
私は意を決して……言います。
みくる「本当に……やるんですか?今ならまだ……」
ハルヒ「やるに決まってるでしょ!何言ってるの!」
みくる「でも……悪いのは私なんです!会長に秘密を知られたのは私……!
それなのにみなさんを巻き込むようなことは……
最悪、私だけでもやめれば……」
キョン「……朝比奈さん。」
キョン君は私に優しく言いました。
キョン「あなたは全然悪くないです。それに、巻きこまれたなんで思っちゃいませんよ。
俺達はみんな、望んでこの場所にいるんです。」
古泉「そうですよ。僕達は僕達の望んだ通りに動いているだけです。」
ハルヒ「そうよ。みくるちゃん。みくるちゃんがいない部室なんて、なんの意味もないわ!」
古泉君も涼宮さんも、私に励ましの声をかけてくれる。
長門「……私達は仲間。」
長門さんまで……!
みくる「……ありがとうございます。みなさん」
出そうになる涙を必死でこらえて、みなさんに言いました。
泣くわけにはいかない。もうすぐターゲットであるあの人がやってくるはず……
……来ました。
支援
会長「ふふ、やっているね。まあせいぜい、最後に盛りあがるがいいさ。クック……」
キョン君と涼宮さんは明らかな敵意を持った目で見つめています。
古泉君は流石ですね。いつも通りのスマイルです。長門さんも……いつも通りかな。
私は……内心、動揺が隠せません。もう、引き返せない。
古泉「良くいらしてくれました。感謝します。では、こちらの部屋で待機しててください。」
そう言って会長をステージ横の部屋に案内していきます。そして私も、ついていく。
会長「まったく……こんな部屋で待たせるつもりか?埃臭いったらありゃしない。
古泉「すいません、最後なのでお付合いください。では、僕はこれで……」
古泉君が出ていきました。
そして私の方を一瞬見る。「頑張ってください。」。そう言っているように見えました。
そう、私の役目はここからなんです。
あらかじめこの部屋に持ってきていたポットからお湯を出して、お茶を作る
そしてそのお茶に……粉状の睡眠薬をそっと混ぜます。
みくる「あの、これ、良かったらどうぞ……」
私はそのお茶を会長に出しました。
会長「クク、頂くとするかな。」
会長はそのお茶に口をつけました。
その後も私に嫌味も言い続けていましたが、5分もたたないうちに、彼は眠りへつきました。
そしてきっと、もう目が覚めることは無いでしょう……
みくる「……さようなら。」
私はそう呟いて、この部屋を後にしました。
SIDE ハルヒ
ハルヒ「れでぃーすえーんど、じぇんとるめーん!!
第1回!チキチキ!みくるちゃん争奪大会ィィィ!!!」
私は高らかに叫んだ。それと同時に、男達が「うおぉぉ!!」と雄叫びをあげる。
まったく……単純なヤツらね。
全校の男子の半分近く集まっているんじゃないかしら?
はっきり言って、この中の誰にもみくるちゃんをあげる気はないけどね!
そして体育館のステージの上には、私を含めたSOS団5人が居る
ハルヒ「これからみくるちゃんに関するいろんなイベントをするわ!
その中で1番ポイントが高かった人に、みくるちゃんからあつーいキスが贈られるわ!」
その声と共にまた「うぉぉぉぉぉぉ!!」と歓声があがる。
ほんとに単純なんだから……まあみくるちゃんにはそれだけの魅力はあるけどね。
そしてイベントが始まった。いろいろなことをしたわ。
みくるちゃんクイズ、みくるちゃんジェスチャークイズ、みくるちゃんとのジャンケン勝負……
どれもこれも異常な盛り上がりを見せたけど、割愛させていただくわ。
それにはっきり言って私は、その後のことで頭がいっぱいだったし。
そして、私達にとっての本番とも言えるイベントが始まる
私は高らかにアナウンスをした
ハルヒ「じゃあここで特別企画をするわ!準備をするから、ちょーっと待っててね!」
そう言って5人は舞台袖に下がった
ハルヒ「……いよいよね。」
古泉「涼宮さん、本当に大丈夫なんですか?僕がその役をやっても良いのですが……」
ハルヒ「何言ってるの。1番大事な仕事は団長がやるって決まってるの!
それに古泉君は舞台に居てもらわなくちゃ困るわ。」
古泉「分かりました。……キョン君、涼宮さんのサポート、任せましたよ。」
キョン「ああ。」
そう話していると有希とみくるちゃんが着替えてやってきた。
みくるちゃんはメイド姿。有希は魔女の姿に仮装している。似合ってるわね、相変わらず。
そして私はステージに出て、アナウンスをする。
ハルヒ「さーて!お待たせみんな!ここからは「恋のみくる伝説」の特別編よ!
この場所でしか見れないものを見れるあんた達は超ラッキーよ!
まばたきすら許さないわ!じゃあ、スタートよ!」
そう言って私は舞台袖に下がって、それとすれ違うようにみくるちゃん、有希、古泉君がステージに出る。
メイド姿のみくるちゃんと魔女姿の有希に歓声があがったが、私にはもうそんなのは耳に入らない。
ハルヒ「じゃあ……行くわよ。」
キョン「ああ。」
私とキョンの役目……それは会長を殺すこと。
みくるちゃん達の寸劇が終わる前に、事を済ませなくちゃいけない
ガチャ
私達は会長がいる部屋を空けた。会長は完全に爆睡している。
みくるちゃんが入れた睡眠薬のおかげね。
そして私は用意していたロープを手にとった。
あれ?なんで……
わたし、手が震えてる?
何よ、ビビってるの?わたし。
みくるちゃんのため、SOS団のため、やるって決めたじゃない。
でも……震えが止まらない。
キョン「ハルヒ。」
キョンが声をかける。何よ、これからが大事な時だってのに……
え!?
キョンが私からロープを奪い取った。
そして……会長の首にかけ、締めつける。
支援てどの程度やりゃいいのか支援
287 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 20:10:33.18 ID:yPb3VxZh0
ageま〜す
288 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 20:11:29.92 ID:HZJg0kQ7O
支援
289 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 20:12:08.03 ID:HZJg0kQ7O
支援
290 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 20:12:47.44 ID:HZJg0kQ7O
支援
291 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 20:13:41.68 ID:HZJg0kQ7O
支援
292 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 20:14:26.69 ID:HZJg0kQ7O
支援
………1分ぐらいそれを続けただろうか。
もう会長の息は無かった。ついに殺したのだ。
キョン「終わったぞ。」
ハルヒ「何やってるのよ!こういうのは団長の仕事でしょ!勝手な真似して!」
キョン「すまんな。今度罰金を払うさ。」
わかってる。キョンはわたしのために代わりにやってくれたんだ。
だけど絶対に言わない。だからわたしも、気付かないフリをしてあげる。
でも……これだけは言わせてね
ハルヒ「……ありがとう。」
キョンに聞こえたかわからない声で、そっと呟いた。
そしてわたし達は、イベント真っ最中のステージへと戻っていった。
294 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 20:14:58.22 ID:9nutIhJb0
支援
と、ここで一区切りです。あと一個のところでさるさん食らいましたw
三個ぐらいレスつけば直るかなと思ったんですが、なかなか直らなくて焦りましたw
支援ありがとうございました。
296 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 20:16:07.67 ID:Q/v/k23D0
支援
>>293 乙です。続きもよろ!
むしろ ID:HZJg0kQ7Oの方がさるったのではないかと心配しているw
298 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 20:30:30.91 ID:Y5kJjMnCO
ホシュ
あらゆるツッコミどころを内包したまんま進んでく感じが好きだw何かvsSMAPを思い出すね。
>>299VS SMAP をベースにしてますw
ツッコミどころはツッコまないであげてください。
>>300 やっぱりw何か氷解したよ。応援してるから頑張ってw
ホ
303 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 20:43:54.46 ID:Y5kJjMnCO
ト
304 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 20:51:18.05 ID:JQ3Ptbnw0
ム
ラ
306 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 21:06:03.57 ID:yPb3VxZh0
ageま〜す
ほし
の
309 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 21:19:57.90 ID:yPb3VxZh0
ageま〜す
そこはsageるべき
311 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 21:32:03.78 ID:Y5kJjMnCO
だがage
いいやs(ry
313 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 21:33:34.86 ID:J4YrPTHb0
そ
先ほどスイカを食べた保守
保守
316 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 21:48:17.53 ID:W4NJLu1f0
放置!!
____
/__.))ノヽ
.|ミ.l _ ._ i.)
(^'ミ/.´・ .〈・ リ
.しi r、_) |
| `ニニ' / 保守ですわな
ノ `ー―i
ほ
そういえば、今日は投下予定があったな
321 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 22:05:45.99 ID:yPb3VxZh0
ageま〜す
明日かも知れないけどね…
とにかくwktk
ほ
324 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 22:16:37.58 ID:ITrLyGFx0
すみません。いまから投下してかまいませんか?
おk
326 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 22:18:57.93 ID:ITrLyGFx0
では、11レスお借りします。
題名は「初恋の人」
「失って気づく幸せ」の後日談になります。
327 :
初恋の人:2007/07/20(金) 22:20:13.12 ID:ITrLyGFx0
※この作品は失って気づく幸せの続編に当たる作品です。
気がつくと、僕は光陽園駅前の喫茶店にひとりで座っていた。
ここが現実の世界ではなく、異世界であることは容易に想像がついた。なぜなら、喫茶店には誰一人として人がいなかったからだ。
どうして僕はこんなところにいるのだろうか。考えてみても答えは出なかった。ただ、いまの僕には、そんなことはどうでもいいことのように思えた。
なぜなら、僕は生きる意味を見失っていたからだ。人ひとりいないこの世界が、むしろ僕には相応しいのではないかとさえ思えるほど、僕は絶望に打ちひしがれていた。
しばらくそのまま席に座っていたが、何もすることがなかったので、僕は席を立つと、現実世界でするのと同じように、自動ドアをくぐりぬけ、喫茶店の外に出た。
見上げると、空には雲ひとつ無く、全体が淡い光を放っている。
ボンヤリとした光に満ちたこの世界は、一見暖かく、穏やかなように見えるが、どこか型にはめられた窮屈さのようなものが感じられた。
そして僕は、ここが橘さんの言っていた、自分の閉鎖空間の中であることを確信した。
僕に涼宮さんのような世界を創りかえるような能力があるのかどうかは、正直、自分自身よくわかっていない。
でも、もし僕にそのような能力があったとしても、僕は世界を崩壊させたり、改変することなく、自分の殻に閉じこもっていただろう。
実際、キョンに告白し、ふられてしまった僕は、そのまま何もする気になれず、自分の部屋に閉じこもってしまっていた。
涼宮さんには、思い通りにならない世界をどうにかしてやろうとする、強い意志があったのだろうが、僕には現状の世界を打ち壊す勇気すらない。そう僕は臆病者だった。
その意味で、この世界、橘さんの言う僕の閉鎖空間、は僕のいまの心の内を的確に象徴しているように思えた。
僕は涼宮さんのことが羨ましかった。キョンのことも含めて、そのすべてが。だから僕は涼宮さんになりたかった。
だが、そんな願いは叶うはずもなく、唯ひとりの親友を失うことになってしまった。
キョン……君は僕をまだ親友と呼んでくれた。だが、いまの僕では、君に会わす顔がない。
そんな憂鬱な感情を胸に抱きながら、僕は、何をするでもなく、その辺の道をぶらぶらと歩き始めた。
ふと、通りの向こうに人影のようなものが見えたような気がした。橘さんからは無人だと聞いていたのだが、何か僕の心に変化があったのだろうか。
僕が人影を追って通りに出ると、その人影は三十メートルほど先の曲がり角を曲がる直前だった。そしてその人影はキョンの姿をしていた。
「おい! キョン! 君なのか」
そう叫んでみたが、答えは返ってこなかった。
だが、その人影を見て、僕の心の中に、驚きという感情もあったが、キョンに会いたいという感情がこみ上げてきて、僕は走り出した。
もしかしたら僕に会いに来てくれたのか。それとも僕の心の創りだした幻か。そんなことはどうでもいい。もう、会いたいと思うこの衝動を止められない。
角を曲がると、そこにはSOS団のメンバー三人とおぼしき人物が立っていた。
予告通りキター
支援
329 :
初恋の人:2007/07/20(金) 22:21:02.03 ID:ITrLyGFx0
「あ………」
僕は立ち止まり、一瞬言葉を失ったが、勇気を振り絞って彼らに尋ねる。
「あのー、こっちにキョンが来ませんでしたか」
彼らは僕の言葉を聞くと、無言のまま、すっと左右によけた。そしてその背後にあった、キョンを模ったと思われる人形が姿を現した。
僕が、その人形を見て、絶句していると、朝比奈みくるとおぼしき人物が、僕に話しかけてきた。
「どうしたのですか佐々木さん。あなたが捜していたキョンくんは目の前にいますよ」
「朝比奈さんだったかな。これは僕が捜しているキョンじゃない。僕は人形じゃなく、本物のキョンを捜しているんだ」
「どうして彼じゃ駄目なの?」
「どうしてって……これはキョンではなく人形じゃないか。馬鹿にしないでくれないか!」
僕がそう言って少々声を荒げると、古泉一樹とおぼしき人物が、横から割り込んできた。
「なぜ、あなたは本物の彼でなければ駄目なのですか? あなただってまがい物じゃないですか」
「な………」
予期せぬことを告げられ、咄嗟に反論することができなかった。そんな僕を見ながら、古泉一樹とおぼしき人物は、さらに言葉を投げかけてくる。
「あなたの周りにいるお友達もみんなまがい物です。涼宮さんの創った閉鎖空間に入ることのできない似非超能力者、規定事項に従うことを拒む異端未来人、
意思疎通さえままならない人外の宇宙人、みんな我々を模した欠陥品だ。そしてあなたも、僕達の神たる涼宮さんの劣化コピーに過ぎない」
「ち、違う! 僕はまがい物じゃない!」
僕が必死になってそう叫ぶと、長門有希とおぼしき人物が、淡々とした口調で話し掛けてきた。
「あなたは涼宮ハルヒになりたいと願ったはず。しかし、あなたは彼女になれなかった。涼宮ハルヒになろうとして、なれなかったのだから、あなたは彼女のまがい物。
もし、あなたが本物の彼に会ったとしても、彼はあなたを受け入れはしない。なぜなら、彼が好きなのは本物の涼宮ハルヒであり、まがい物のあなたではないから」
長門有希とおぼしき人物の言葉を聞いて、あの喫茶店でキョンに告白したときの光景が、脳裏に浮かんでくる。
否定できなかった。確かにあの時、僕は涼宮ハルヒの代わりとしてキョンの傍にいたいと願い、そしてその願いは叶わなかったのだから。
身体から力が抜けていくような感じがして、僕はその場に膝をついた。
「うっ、うっ、ううっ」
後から後から涙が溢れてくる。三人は、そんな僕の様子を、無機質な目で見ていたが、やがて何処へともなく去って行った。
しばらく僕はその場に蹲って泣いていたが、ふと顔をあげると、キョンとおぼしき人物が向こうの曲がり角からこちらを覗いていることに気づいた。
「キョン!」
声をかけると、キョンとおぼしき人物は、逃げるように曲がり角の向こうに姿を消した。
僕は立ち上がり、その方向へ駆け出した。
キョンを模った人形の横を通り抜けようとしたその時、その人形が僕の服を掴んでしゃべりだした。
330 :
セミプロ591 ◆MNGyu73AVw :2007/07/20(金) 22:21:28.07 ID:Ze4kyv9FO
ここに投下しようと思ったけど超長編になりそうで、スマないんだが誰か代理でスレを立ててくれないか?
規制かかってて立てれないんだ……誰か頼む
331 :
初恋の人:2007/07/20(金) 22:21:50.56 ID:ITrLyGFx0
「そっちに行ってはいけない。そっちに行くと、戻れなくなる」
「!?」
目の前で起こった出来事、人形がしゃべり、服を掴んでいることに驚愕した。
でも、何よりもキョンを追いかけなくてはという気持ちが強く、必死で人形の手を振り払うと、一目散に駆け出した。
角を曲がり、必死になってキョンの後を追う。
どれぐらい走っただろう。いつの間にか周囲の風景が一変し、僕はどこかの学校の教室の出入り口に立っていた。
一度も来たことがなく、見たこともないはずなのに、僕にはここが何処だかわかった。ここは県立北高校、そして目の前にあるのはキョンの教室だ。
僕は、しばらく唖然としてその光景を眺めていたが、ゆっくりと教室の中に入り、おそらく僕の席であろう、教室の一番後ろの席に座った。
周囲には日本中、何処にでもあるような公立高校の風景が広がり、教室の隅々から高校生の他愛ない会話の声が聞こえる。
しばらくその席に座っていると、ごく自然にキョンが教室に入って来て、僕に声をかけてきた。
「よう、元気か」
そう言いながらキョンは、僕の座っている前の席に鞄を置いた。
その光景は、他人から見れば何処にでもある高校生活の一風景にしか見えなかっただろうが、いまの僕にとっては驚愕の事態だ。
「キョン! 君なのか。本当に本物の君なのか!」
僕がキョンにそう尋ねると、キョンは怪訝そうな表情で僕のほうを見て、心配そうな声で、予期せぬことを言った。
「どうしたんだハルヒ、今日は体調でも悪いのか。いつものお前らしくないぞ」
ハルヒ………だって………
僕はキョンの言葉を聞いて愕然とした。それと同時に、いま自分に何が起こっているかを瞬時に理解した。
どうしてそうなったのかはわからないが、僕は、この世界で、どうやら涼宮ハルヒになっているようだ。
自分の置かれた立場に戸惑いながらも、自分の願いが叶ったという思いがこみ上げてきた。だが、嬉しいというより複雑な心境だ。
気持ちの整理をする間もなく、キョンは僕に話しかけてくる。
「じゃあ行こうか」
「い、行くって、いったい何処に?」
「何を言ってるんだ、ハルヒ。やっぱり今日のお前はどこか変だぞ。部室に決まっているじゃないか」
そう言って教室から出て行くキョンの後を、僕はついて行くことにした。
よく考えれば、僕はずっと涼宮ハルヒになりたいと思っていたはずだ。ならばいまの状況は願いが叶ったということではないか。
それなのに、なぜ素直に喜べないのだろうか。これが、これこそが僕の望んだ世界だったはずなのに………
支援
支援
334 :
初恋の人:2007/07/20(金) 22:22:46.97 ID:ITrLyGFx0
そんなことを考えながらキョンの後をついて行くと、文芸部室の前までやって来た。
扉には「文芸部室」と書かれたプレートと、その下に「with SOS団」と書かれた紙切れが張ってあった。
キョンは扉を指差して、僕のほうを振り返る。
「さあハルヒ、扉を開けてくれ。みんな団長が来るのを首を長くして待っているはずだから」
「あ、ああ」
戸惑いながら、僕が扉に手をかけたその瞬間、突然、横から何者かにその手を掴まれた。
「よかったあ、間に合って」
ギョッとして、手を掴んだ人物を見ると、半泣きになりながらも、何とか間に合ったという顔をした、橘さんがいた。
「佐々木さん、その扉を開けてはいけません。その扉を開けると、もうこっちの世界には帰って来れなくなりますよ」
「橘さん………、どうしてここに」
「詳細は後ほど説明します。いまは早くここから離れることです。さあ、行きましょう」
そう言いながら、橘さんは僕を文芸部室の扉から遠ざけようと、僕の腕を引っ張った。僕達の様子を眺めていたキョンが声をかけてくる。
「おいハルヒ、どうしたんだ、みんな待ってるぞ。それとも、お前は俺達を見捨てて、その女について行くつもりなのか?」
キョンの言葉を聞いて、橘さんに、引っ張られるように、連れて行かれていた僕は、その場に立ち止まった。
「佐々木さん!」
「橘さん……ゴメン、僕は君とはいっしょに行けない。僕にとってキョンは……彼は唯ひとりの親友なんだ」
「佐々木さん! しっかりしてください! あれはあなたの心が創りだした幻です! 本物ではありません!」
橘さんの表情からは、彼女が必死に僕のことを心配してくれていることが読み取れた。そんな彼女に申し訳ないと思いながらも、僕は自分の意思を彼女に伝える。
「確かに彼は本物のキョンではないかもしれない。そして、この世界は僕の心の創りだした幻かもしれない。でも、ここには僕の望む世界がある。
だから僕はここに留まるよ。どうせ元の世界に戻ったとしても、僕には居場所はないのだから」
「さ、佐々木さん! そんな悲しいことを言わないでください。あたしも九曜さんも、あの藤原だってあなたの帰りを待っています」
「彼らが必要なのは僕じゃあない。涼宮ハルヒさ。いや、彼女の能力と言った方が正確だろうね」
「そんなことはありません。もし、もし仮にそうだとしても、あたしはあなたを必要としています」
「それは君たちの勝手な解釈を僕に押し付けているだけでしょ。はっきり言って迷惑だ」
僕の言葉を聞いて、橘さんの表情は絶望の色に染まっていく。
「あ……さ………」
橘さんは言葉を失い、僕の腕を握っていた手から力を抜いた。その目から涙が溢れていた。そんな彼女の姿が、まるでキョンにふられた自分の姿のように思えて痛々しかった。
335 :
初恋の人:2007/07/20(金) 22:23:44.91 ID:ITrLyGFx0
そんな彼女の姿に心を痛めながらも、僕はキョンのほうを向き、手を差し出した。
「キョン、行こうか」
「いいんだな」
「ああ」
キョンが僕の手を取り、部室の扉を開けようとしたその時、橘さんが、僕のもう片方の腕にすがりつき、必死でわめきだした。
「ま、待ってください、もし、もしどうしても行くと言うのでしたら、あたしもいっしょにお供します。
あなたがこちらの世界を捨てて行くというのでしたら………でも、でもあたしは、あなたに………」
最後のほうは声にならず、僕の腕にしがみつきながら、泣き出した。そんな僕達の様子を見ていたキョンは、橘さんの腕をつかみ、僕の腕から引き剥がすと、その場に投げ倒した。
「残念だが、お前はこちら側には来れない。お前はSOS団のメンバーではないからな」
キョンは橘さんを見下ろしながらそう言うと、再び僕の手を取って、扉に手をかけた。
「さあ、行こうか」
その瞬間、僕はあることに気づき、その手を引っ込める。そして僕は、橘さんの方に歩み寄り、倒れていた彼女に手を差し伸べた。
「佐々木さん………」
橘さんは、涙で潤んだ瞳で僕を見ながら、僕の手を掴んだ。
「おい、ハルヒ、いったいどうしたんだ」
キョンは不満そうに僕に声をかけてくる。橘さんも、驚いたような表情で、僕のほうを見つめていた。
「キョン、いや、君はいったい誰なんだい?」
「はあ、なにを言ってるんだお前は。まさか俺のことを忘れてしまったとでも言うのか」
僕は、橘さんの手を取り、キョンに見せつけるようにして言った。
「君の手には温もりがない。そう、何と形容していいかわからないが、いま僕は無機質な存在、人形のような物に手を掴まれているような気がした。
それにキョンは女性にこんな乱暴なことはしない。例え彼女のことが嫌いでもだ。君は決してキョンではない。いや、人間ですらない。いったい君は何者なんだ」
336 :
初恋の人:2007/07/20(金) 22:24:31.12 ID:ITrLyGFx0
キョンは僕の言葉を聞くと、俯いてくっくっと笑い出した。しかし、その姿はすでにキョンではなかった。
「何者かだって? そんなことは君が一番よく知っているはずではないのかな。僕は君だ。そして僕は君の願いを叶えるためにやってきたんだ」
そう言いながら顔をあげる彼女の姿を見て、僕は驚愕した。なぜなら、彼女の姿は僕そのものだったからだ。
「どうして君はこちら側の世界に来ることを拒むんだい。君は確かに望んだはずじゃないか。涼宮ハルヒになりたいってね。
そして、その願いは現世では決して叶うことはない。それは君自身が一番よく知っているはずだ。
しかし、この世界でなら、君は涼宮ハルヒとして、愛しのキョンの傍で、ずっと寄り添うことができる。
それが君の望んだことではなかったのかい?」
目の前で、淡々と僕に声をかけてくる自分の姿を見て、僕は言い知れぬ恐怖を感じた。それは普段、日常の生活をしていて感じるような生半可な物ではない。
少し触れただけで、恐れ戦き、心が壊れてしまいそうになるほどの恐怖。そして僕は、ここが決して、人が足を踏み入れてはいけない領域であることを理解した。
それと同時に、自分がいままで考えていたことが、いままでしてきたことが、いかに浅はかだったかを、心の底から悔いることになった。
「ぼ、僕は……こんなことを…望んだわけじゃ………ない」
「そんなことはないはずだ。君は確かに望んだ。涼宮ハルヒになりたいと。それは自分と自分のいる世界を否定する事に他ならない。
つまり君は、キョンと結ばれるのであれば、そこが虚構の世界であっても構わない、と考えていたはずだ。
だから規定事項であった歴史を改竄するという暴挙までして、キョンをSOS団から引き離したんだ。彼の意思も聞かずにね。
でも、君の願いを叶えるだけなら歴史の改竄のような大層な事をする必要はない。自らの心の内に、望む世界を創り、そこに閉じこもればいいだけだ。
ならばこの世界の何処に不満がある。すべてが虚構であっても、ここには君の望むものが全部、揃っているはずじゃないか」
彼女の告げる言葉には、抗い難い力がこもっていた。その声は心の奥底にまで響いてくるようだった。姿形こそ人ではあっても、本能がそうではないと警告している。
そして僕は、この状況を目の当たりにして、願いが叶ったにもかかわらず、素直に喜べない理由がわかった。
「僕は…キョンに…自分を…好きになってもらいたかったんだ。自分を誤魔化して……いただけだ。そのことに……ようやく…気がついた…だからここには……」
恐怖と後悔で混乱する中、ようやくそれだけ答えると、目の前の僕は、ちょっと残念そうに両手を広げて、首を左右に振る。
「そうかい、残念だ。この世界の王である君がそう言うのなら、僕はこのまま消えるとするよ」
目の前の僕がそう言った瞬間、周囲の雑音や物音が消え、目の前が暗くなった。
深淵の奥底、そう形容するに相応しい闇がどこまでも続き、辺り一面を静寂が支配する。自分が何処に立っているのかすらわからず、五感の感覚さえ麻痺してくる。
現実では決して経験することのない根源的な、本能に訴えてくる恐怖が、僕を襲ってくる。もし僕がひとりなら、もう既に気が狂っているだろう。
337 :
初恋の人:2007/07/20(金) 22:25:14.90 ID:ITrLyGFx0
ただ、僕の手を握り締めてくれている橘さんの手の感触だけが、僕がいま確かにここに存在していることを証明し、僕に希望を与えてくれた。
「さ、佐々木さん、大丈夫ですか」
そう僕に問いかけてくる橘さんの声は震えていた。おそらく彼女も、僕がいま感じているのと同じ恐怖を、感じているのだろう。
「これが、僕の心の闇?」
「はい、おそらくは。でも、気にしないでください。誰の心にも闇は存在しますから」
そう言って僕をかばってくれる彼女が、とてもいじらしく思えた。
「ごめん、僕のせいで、君までこんな危ない目にあわせてしまって」
「気にしないでください。あたしも佐々木さんとよく似たものですから。だから佐々木さんの彼への気持ちはよくわかります」
「え?」
「あたしの組織は古泉さんの組織から分離してできたの。古泉さんたちは涼宮さんの創った閉鎖空間に侵入することができたけど、
あたし達にはできなかった。だから、あたし達は涼宮さんに見捨てられた存在だったわけ、佐々木さんに会うまではね。
あたし達は、佐々木さんの心の中に入ることができたから、佐々木さんを神と認定することになったけど、考えてみれば迷惑な話ですよね。
佐々木さんには全く関係ないのに、あたし達の都合で勝手に神として崇められるんだから。でも、あたし達にはあなたしかすがるものがなかったから………
だから謝るのはあたしのほうです。こんなことに巻き込んでしまって………」
僕は、橘さんの心の内を知り、自分を必要としてくれている人が、ごく身近にいることに気づいた。
「だから、あたしが必ずあなたを元の世界に帰してみせます。この命にかえても………」
そう言った橘さんの手が、さっきよりも冷たくなっていることに気がついた。
「橘さん! いったい何をしているんだ!」
「あたしのことは……気にしないでください。ここに、出口を作りますから…そこから……」
支援
339 :
初恋の人:2007/07/20(金) 22:26:03.51 ID:ITrLyGFx0
そう答える橘さんの声は、明らかに弱っているように感じた。
「やめてくれ! 君を犠牲にしてまで助かろうとは思わない!」
「でも……あたしの…責任……だから……」
「橘さん! 僕はいままで自分が望んでいたことが間違いだったと後悔している。僕は涼宮ハルヒにはなれないし、なる必要もない。僕は僕だ。
そして、僕には橘さんや九曜さん、藤原といった仲間がいたことに、いま、ようやく気がついたよ。だから、だから僕は大事な仲間を失ってまで、助かろうとは思わない」
「佐々木さん………」
僕は、いまのいままで、自分ひとりで生きていると勘違いしていた。
自分を必要としてくれている人、自分を支えてくれている人が周囲にいるにもかかわらず、敢えてそこから目を逸らし見ないようにしていた。
こんな切羽詰った状況に追い詰められて、ようやく自分が大きな誤ちを犯していることに気がついた。
僕は自分のままで現世に帰りたい。いや、橘さんを助けるためにも必ず無事帰ってみせる。そう、心に誓ったその瞬間………
突然、辺りに光の亀裂が生じると、ジグソーパズルのピースのように、周囲の闇が崩れ落ちた。
目を開けると、一番最初に飛び込んできた風景は白い壁と蛍光灯だった。それが天井だということを認識するのに時間はかからなかった。
「ここは………」
僕は身体を起こし、周囲をうかがう。
ふと、前を見ると、橘さんが僕の腹の上に突っ伏して眠っていた。
「橘……さん……」
彼女の様子を窺うと、顔色も良く、別段、心配するような状況ではないように思えた。
「よかった……助かったんだ……」
彼女が、両手で僕の手を握り締めている、その姿を見て、胸の奥に熱いものが込み上げてくる感じがした。
僕が、もう片方の手で、彼女の髪を撫でていると、突然、横から男性の声がした。
「僕の目の前で、女同士でいかがわしい真似事をするのは止めてもらおうか」
ハッとして、声のした方向を振り向くと、赤い目をした藤原の姿があった。
「何とか無事、生還したようだな。まったく職務とはいえ、お前達のような愚昧な輩とはつきあうのは疲れるよ。
今後はこんな愚かな行為をしないでくれないか。これからもお前達につきあうのが規定事項のようだからな」
藤原は、足を組んで病院の椅子に座り、呆れたように両手を広げて首を左右に振った。
相変わらずの悪態をつく藤原を見て、無事元の世界に戻って来れたという実感が湧いてきた。
340 :
初恋の人:2007/07/20(金) 22:26:56.72 ID:ITrLyGFx0
「藤原、ここはいったい何処なんだい」
「ここは橘京子の組織が用意した病院だ。礼なら彼女に言うんだな。僕はもうお暇させてもらうよ。上に報告しなければならないからな」
そういい終わるや否や、藤原の姿は消え去り、彼の座っていた椅子だけがそこに取り残された。
「――彼は―――三日三晩――――――――寝ずに――あなたを――看病していた―――――」
声がした方を向くと、九曜さんが無表情にこちらを眺めていた。声をかけられるまで存在が認識できなかったのは相変わらずだ。
それと同時に、彼女の言葉を聞いて、藤原も彼なりに僕達のことを心配してくれていたことを知った。
閉鎖空間に入る前は、僕は自分が独りぼっちになったと思い込み、この世界が絶望に覆われているように見えた。
だが、閉鎖空間から戻ってきたいまは、自分を支えてくれるたくさんの人の存在に気づき、まるで以前の世界とは違って見える。
自分の心の持ち方ひとつで世界は違って見える。そんな当たり前のことに、ようやく僕は気づくことができた。
「ううっ」
僕が閉鎖空間の中であったことを思い出し、感慨に耽っていると、橘さんが目を覚ました。
彼女は目を覚ますと、ガバッと顔をあげ、きょろきょろと辺りを見回し、僕が目を覚ましていることを確認すると、涙をぽろぽろと流しだした。
「さ、佐々木さん………」
「ただいま」
僕が彼女にそう声をかけて微笑むと、彼女は僕に抱きついて胸に顔をうずめて大声で泣き出した。
「うわあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁ……」
「ごめん、橘さん、君には迷惑をかけたね」
橘さんの背中をさすりながら、そう言って声をかける様子を、九曜さんは横で静かに見守っていた。
「なんだ、この乗り物は、さっきから全く進んでないじゃないか。大事な資源を使ってこんな乗り物に乗るとは、この時代の人間の考えることは理解できん」
「うるさい!! 黙って運転しなさい! だいたい車を運転したいといったのは、あなたでしょ!」
「ああ、確かに僕はそう言ったが、ここまでこの時代の人間が愚かとは、正直、想像の範疇を超えていたよ。過去の遺物を操作するのも一興と、考えたのが間違いだった」
あの後、精密検査やら何やらで、大学の入学式には間に合わなかったが、九曜さんの情報操作と橘さんの組織が何とかしてくれたらしい。
下宿先に関しても、橘さんの組織が用意してくれた。橘さんから、生活必需品は全て揃っているのでそのまま住んでくれてかまわないと言われた。
正直、ここまでしてもらうのは気が引けたが、病院から退院することができなかったため、ついつい橘さん達に頼ってしまった。
ただし、その代わりといっては何だが、橘さんや九曜さんが両隣に部屋を借りることを認めてくれと、交換条件を出された。
僕としても、東京には知り合いがいないので、身近に面識のある人がいるのは心強いと思い、快く了承した。藤原が何処に住んでいるのかは把握していない。
支援
342 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 22:29:23.05 ID:53CRBzE6O
支援
343 :
初恋の人:2007/07/20(金) 22:29:47.14 ID:ITrLyGFx0
そして、僕達はいま、藤原の運転する車に乗って、四人一緒に東京へと向かっている最中だ。
運転席に藤原が座り、助手席に橘さんが、後部座席に僕と九曜さんが座っている。そして、いつものように、ふたりはけんかの最中だ。
「くっくっく、君達は本当に仲がいいな。まるで夫婦の痴話げんかを見ているようだよ。でも藤原、このまま一緒になると、君はおそらく尻にしかれることになるよ」
そう言うと、ふたりが頬をちょっと赤く染めながら、僕の言葉に反応する。
「ちょ、佐々木さん、それは誤解です。な、なんであたしがこんな男と一緒にならなければ………絶っ体、それはないですから」
「まったくだ、僕がこのような姦しいだけの愚昧な女と一緒になるなどということはありえない。仮にそれが規定事項であったとしても、僕は絶対認めない」
ふたりのいつものやりとりを見て、両手を広げて呆れたポーズをとりながら、九曜さんの方を向くと、彼女は相変わらず無言で、僕の方をじっと見つめていた。
ここには普段の風景が、いつもの日常がある。そして、表面上はともかく、お互いがお互いを必要としている。これが、僕の求めていた幸せなのかもしれない。
そんな四人の関係に思いを馳せながら、ふと、窓の外を見ると、人ごみの中に見覚えのある男女の姿を見つけた。キョンと涼宮さんだ。
最初、キョンは僕と同じ東京の大学に進学することになっていた。
しかし、九曜さんに頼んで、涼宮さんと同じ地元の国立大学に進学するように情報操作をしてもらうとともに、
橘さんに頼んで、キョンと涼宮さんが再びめぐり会えるように段取りをしてもらった。
「あんな男は放っておけばいいんですよ。佐々木さんが気にすることはないですわ」
最初、橘さんは、そう言って、協力を拒んだが、僕が、どうしてもと、懇願すると、大きくため息をついた後「わかりました」と言って、ふたりが再会できるように取り計らってくれた。
「あたしは佐々木さんのためにするのであって、彼のためにするのではないですからね」
と言っていたのを聞いて、彼女も意外と頑固な面があるんだな、と思った。
どうだろう、やはり他人から見たら、ふられた男にそこまでするのはおかしいのだろうか。
しかし、最後にキョンは、僕のことを親友だと言ってくれた。僕の自分勝手な行動で、キョンは大切なものをたくさん失ったというのにだ。
だから僕は、親友である彼には、自分と同じ過ちを繰り返してもらいたくなかった。一度は涼宮さんとすれ違いになったようだが、その後、おそらく気がついたはずだ。自らの過ちに。
涼宮さんの指には銀の指輪が光っていた。おそらく、キョンは涼宮さんに指輪を見せて全てを話し、涼宮さんも記憶を取り戻したのだろう。
キョンのことを好きだと気づいてから、ずっと涼宮さんのことを見てきたが、今日の彼女は、僕がいままで見てきた中で一番、幸せそうな笑顔をしていた。
ただ、僕はキョンに情報操作をしたことを伝えなかったため、キョンは進学する大学が急に変わったことに、おそらくびっくりしたに違いない。
これが、僕をふったキョンにできる精一杯の意地悪だ。ふたりには幸せになって欲しいと思っている。
「まだ………彼に……未練がありますか」
不意にそう声をかけられ、車内に目を向けると、橘さんが寂しそうに僕のほうを見つめていた。
車の中の雰囲気は、先ほどとは違い、少し重く感じられた。九曜さんはじっと僕のほうを見つめ、藤原も気にしない素振りで僕達の会話に聞き耳を立てている。
僕は一度深呼吸をすると、静かな声で、しかしはっきりと、自分の気持ちをみんなに伝えた。
「未練がない……と言えば嘘になる。でも、いまの僕は、あの頃とは違い、ひとりではないことに気がついた。
だからもう、過去を振り返って、嘆くようなことはしないつもりだ。みんなと一緒に前を向いて進んでゆきたい」
支援
345 :
初恋の人:2007/07/20(金) 22:30:29.74 ID:ITrLyGFx0
「佐々木さん………」
僕の言葉を聞いて、橘さんは満面の笑顔になった。彼女の目は涙で潤んでいた。
「ふ、ふん、当たり前だ。今回の件で僕がどれほど骨を折ったと思っているんだ。僕が職務を遂行するまで、ちゃんと協力をしてもらうからな」
藤原の言葉を聞いて、橘さんは藤原をキッと睨むと、またいつものやりとりを始めた。
「あのねえ、あなたがどれだけ役に立ったって言うのよ。ほとんど何にもしてないでしょ」
「な、あのヘタレの後を追って、六年前に戻ったのは、僕の功績じゃないか」
「はいはい、それだけね。後は全てあたしと九曜さんがしたのよ」
ふたりの痴話げんかを横目に、ふと、九曜さんに目を向けると、ほんの少しだけ微笑んでいるように見えた。
そんな三人の様子を見ながら、僕は少しだけ既視感に襲われた気がした。
知り合って二年しか経っていないのに、まるで何年も前からこの光景を見てきたような懐かしさのようなものを感じる。
そして僕は、いつものように、ふたりの痴話げんかに水をさすんだ。
「藤原、お楽しみのところ申し訳ないのだが、前を見て運転してくれないか」
僕の言葉を聞いて、藤原は、信号が青に変わっていることに気づくと、少し恥ずかしそうに前を向いた。
窓の外に目を移すと、ふたりは人ごみの中に消えようとしていた。車が少しずつ動き出し、そしてふたりは人ごみの中に紛れてしまった。
キョン、僕達は当分、会うことはないだろう。僕は東京に行って、人生を共に歩む伴侶を見つけることにするよ。
そしてそのときには、君にふられたことも過去の思い出として懐かしむことができるようになっていると思う。
そうなったら僕は君に会いに来るよ。そして君と、おそらく君の妻となっている涼宮さんにこう紹介するんだ。
「彼が、僕が人生を共に歩んでいこうと決めた最愛の人です」
ってね。
だからそのときが来るまで、暫しの間お別れだ。さようならキョン、僕の………
初恋の人
〜終わり〜
346 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 22:32:42.19 ID:0JPzIEEm0
>>345 GJJJJJJJJJJJJJJ!!
全俺が泣いた
347 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 22:33:01.17 ID:xUeorcRS0
キタ―――――――!!!!
GJ!!!
348 :
初恋の人:2007/07/20(金) 22:33:04.24 ID:ITrLyGFx0
以上です。
支援してくださった方々、ありがとうございました。
350 :
セミプロ591 ◆MNGyu73AVw :2007/07/20(金) 22:37:25.40 ID:Ze4kyv9FO
352 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 22:40:14.06 ID:Ew/8jZ930
354 :
初恋の人:2007/07/20(金) 22:40:25.40 ID:ITrLyGFx0
保守
357 :
セミプロ591 ◆MNGyu73AVw :2007/07/20(金) 22:47:23.50 ID:Ze4kyv9FO
>>352 >>353 マジでサンクス
>>356 一応プロットあるけど、経験上風呂敷畳むのに骨が折れそうな気がする。
gdgdになったらスマンがここに投下していいかな?
358 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 22:48:48.95 ID:Ew/8jZ930
深夜になると過疎るし保守となっていいかもw
>>357 超長編なら何回かに分けて投下すればいい。
一回の投下では最高でも40レスぐらいまでにしておいたほうがいいかな?
ばいさるや連投規制のからみからもいって一度に200レスとかは不可能だし。
超長編なら予告してから投下の方が良いんじゃない?
>>357 ちょっと待った。書きあがってないとか? そもそも書き出してない?
ってことはまだ全部書けてないってことか。
投下事体は別に構わないと思うよ。他にもエロパロとかあるが。
こっちに落とすなら規制がちょい厳しいんでコツがいるけど。
363 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 22:52:16.22 ID:Ew/8jZ930
超長編ならスレ立ててやったほうがいいかもね
何レス使うかによって変わるけど
>>354 面白かったけど、橘の組織の設定や、佐々木の男口調が気になってしまった。
まあ細かいところを吹き飛ばすいい話だったよw
ここでいいじゃない
366 :
セミプロ591 ◆MNGyu73AVw :2007/07/20(金) 22:54:43.43 ID:Ze4kyv9FO
>>359 そうだな、小分けにしていこうと思う
>>360 スマン勝手がよくわからないんだが、予告って言うと「いついつ何時に投下」って感じにして後日投下するって事?
>>361 以前「大学生のキョンが陰謀に巻き込まれつつあるようです」ってスレを立てていくつか投下してたからまぁまぁ書き貯めはあります
367 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 22:56:17.31 ID:Ew/8jZ930
369 :
セミプロ591 ◆MNGyu73AVw :2007/07/20(金) 22:59:48.48 ID:Ze4kyv9FO
了解した
手取り足取りスマンかった。ありがとう
後日投下でまたお世話になると思んで、その時はまたよろしく頼みます
wktkして待ってるZE
うざコテ?
373 :
セミプロ591 ◆MNGyu73AVw :2007/07/20(金) 23:07:22.47 ID:Ze4kyv9FO
374 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 23:07:52.54 ID:CGim2Ozk0
セミプロって自虐ネタ?それとも真性?
375 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 23:07:57.63 ID:exhMPwlf0
age保守にょろ
376 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 23:08:31.92 ID:ELiIj9qQ0
wikiが重いときは保守ネタを考えるに限る
酉だけで十分。
378 :
◆MNGyu73AVw :2007/07/20(金) 23:11:14.51 ID:Ze4kyv9FO
了解
じゃ鳥だけで
つかそろそろ退散するよ。雑談で潰したら悪い。
予告してると比較的支援がしやすいからね。……そのコテはムカが入るがw
期待してる。
保守
381 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 23:24:13.96 ID:W4NJLu1f0
いや〜楽しかった。
今日は投下が多くて嬉しい。
暇だったのでハルヒに悪戯をしてやろうと思ってほっぺをつついてみた。
「ちょっと何するのよキョン!」
北斗神拳の秘口を突いた。お前は本音しか言えない体になったのだー
・・・・・・自分で何言ってるのかわからなくなってきた。というか恥ずかしい。さっきの俺の馬鹿。
「・・・」
この三点リーダは珍しくハルヒのだ。すぐに言い返されると思ったんだがな。
「・・・キョンは本当にバカでマヌケでヘタレね」
おっと、乗ってくれるのか。てかそれが本音か・・・そうはっきり言われると俺だって傷つくぞ?
「でもそんなキョンが私は大好き」
・・・はっ!ドリームか!
ワロタwww
誰の夢www
あれ?藤原の一人称って僕だったっけ…
「僕にとっても規定事項だ」
>>386 そうか…thx
何故違和感があるのかというと藤原ボイスを
勝手に脳内でKHサイクスの声にしてるからなのだろう
ちょっと変える努力をしてみる
389 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 23:39:05.61 ID:yPb3VxZh0
ageま〜す
390 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 23:43:57.98 ID:exhMPwlf0
「あたし…すんごい夢見ちゃったわ…!」
「…へぇ」
「聞きたい?」
「別に…そんなそんな大したことじゃないんだろ…」
「………」
「?…ハルヒ?」
「ヒック…そんな言い方…しなくても……グス…いいじゃない…」
「うぉあ!?」
ガタン!!
「フロイト先生も大爆笑だっぜ!!」
「びっくりするじゃない!?何よいきなり!」
…なんとなく保守
391 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 23:50:39.45 ID:ELiIj9qQ0
「古泉とかけまして」
「文鎮ととく」
「その心は?」
「かみをおさえるのが役目です」
既定事項じゃなくて規定事項なんだな・・・
今更気づいた。吊ってくる
393 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/20(金) 23:52:04.79 ID:Ze1WQQkg0
お後がよろしいようでwwww
396 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 00:00:33.84 ID:Qp79UTGvO
ハルヒと書いて温かな春の日差しと説く
そのこころは!
まるで私たちを照らす太陽のような存在なのね!!!!
俺には才能が無いようだ
>>392 藤原は規定事項といい、みくるは既定事項という……
さてどっちが誤植なのか、それとも……?
まあ雪山症候群と陰謀以外、既定事項なんだけどね。
既定が正しいだろうさ。
既に定まっている事だから。
>>397 今まで既定事項だと思ってSS書いてたけど、たまたま読んだのがまさに陰謀のパンジーで、
規定事項と書いてあったから間違ってたと思ってたよw
作者が使い分けてたとしたら凄えな。
wikiが重すぎてうpできないorz
>>398 しかし陰謀内においては分岐点が集中していて、完全に「既に決まっていた」とは言いがたい。
むしろ、「やらなければならないこと」という意味で規定事項と言っても問題ないとは思う。
401 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 00:13:51.36 ID:/anLo0aG0
ホシュー!
最後に保守
「実はこの髪は自由に動かせるにょろ!」
長門「・・・・・・夢」
>>400 みくるとパンジーの立場は違うわけだし、既定と規定の差は確かにあるかも。
ってことで驚愕に期待。
wiki重すぎるから朝うpすることにする。おやすみ。
朝うpは
期待事項ですぅ〜
406 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 00:29:03.79 ID:Bj2Kcp8f0
藤原「規定と既定にはきってぃも切れない関係があるんだよ」
三人「「「・・・」」」
>>407 藤原「未来だとバカ受けのネタなのに……」orz
410 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 00:42:59.82 ID:ezGJRi8o0
ageま〜す
ほしゅっしゅ
412 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 00:51:06.31 ID:vdmRexCs0
保守。
ほ
414 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 00:58:31.17 ID:vdmRexCs0
る
415 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 01:07:26.69 ID:ZeTTzMEO0
ほ
保守
ー
418 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 01:15:41.05 ID:a9Py0jK90
樹
町
今更ながらガッ
今日も今日とて寝る前保守
422 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 01:29:13.56 ID:wX/PamerO
ほしゅ
424 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 01:44:19.25 ID:ZoNbbsv0O
428 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 01:55:12.63 ID:13e39nDoO
まとめに行けません助けて下さい
おまえもか兄弟・・・なんかアクセス拒否状態なんだぜ
430 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 02:09:51.64 ID:Hn8yhlgOO
混雑中って言われた
431 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 02:18:53.60 ID:13e39nDoO
原作よりアニメよりVIPのSSが好きな俺に死ねとでも言うのか
>>431 異端児だな…
いや、ここには結構多いか?
常駐してるが俺とは正反対だなw
434 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 02:34:10.76 ID:0xwbdO8UO
―――保守―――
435 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 02:50:16.58 ID:bIQvx80D0
ほしゅ
436 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 02:52:25.39 ID:bIQvx80D0
wiki復活
ho
438 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 03:00:16.01 ID:13e39nDoO
いやっほおおぉぉあぉぉぉぉぉぉ
ほ
440 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 03:24:58.94 ID:r1XNiQlBO
保守
ほしゅ
442 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 03:52:40.04 ID:0xwbdO8UO
みっみっみらくる
443 :
サザソのトリヴィア:2007/07/21(土) 03:53:11.50 ID:Bz1EHj880
☆
補習〜
446 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 04:44:18.86 ID:r1XNiQlBO
あげほ
寝る前保守
448 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 05:14:26.91 ID:r1XNiQlBO
保守
449 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 05:34:18.30 ID:39YBlHyZ0
おはようほす
おやすみほす
451 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 06:07:22.65 ID:KJ74IA0G0
寝る前のあげほ
時代劇好きから見ても「キョン乃進侍」は素晴らしい出来だな保守
453 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 06:42:47.20 ID:r1XNiQlBO
ほし
保守
455 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 07:09:55.33 ID:mMDmXJXMO
なんつーか…保守だわ…
456 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 07:11:20.59 ID:FqmALiDB0
夏休みって今日から?
457 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 07:19:39.09 ID:mMDmXJXMO
大丈夫。俺達には関係ないから。
458 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 07:31:47.03 ID:sAeS5VPb0
保守
キョン「…」
ハルヒ「ちょっとキョン!なぁに読んでるのかな?」
キョン「ぅお!?何だいきなり身を乗り出してきて!」
ハルヒ「…『武器よさらば』ぁ?どうしたの急にこんなもん読み出して…熱でもあるんじゃないの?」
キョン「…///…いや…」
ハルヒ「何よ、はっきり言いなさいよ」
キョン「言いにくいんだが、さっきから肩に胸が…当たってるんだが…」
ハルヒ「ぷっ!あんたって結構純なのねぇ。ほれほれ、どうよ」
キョン「や、やめろって!」
ハルヒ「慌てちゃって、キョンくんてば可愛い」
キョン「…(お前だから慌ててるんだろうが!)」
保守
461 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 08:20:08.98 ID:82NLOOOtO
雨保守
462 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 08:22:14.91 ID:/S7/mby3O
保守ですぅ
セミがうるせぇぇ
という保守
464 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 08:43:22.88 ID:82NLOOOtO
雨だし涼しいしセミなんか鳴いてなくて鳩がくるっぽー言ってるだけだわ
という保守
465 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 08:48:28.53 ID:7uMIW4k/O
くるっぽー保守
藤「くるっぽーwww くるっぽーwww」
佐「…………」
橘「…………」
九「――――」
藤(未来じゃバカ受けなのに……;;)
468 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 09:00:35.23 ID:82NLOOOtO
ハ『ねぇ、キョン。』
キ『なんだ?』
ハ『雀はチュンチュン。鶏は…まぁコケコッコーでいいわ。で鳩は?』
キ『…なんの話だ』
ハ『だから鳩の鳴き声の擬音よ!なんてーの?ポッポーでもないし…あのリズムが気にならない!?』
キ『言われてみれば…だが』
ハ『…(♪ポッポーポ?)』キ『…(なんでもいいんじゃないのか?お前が変な事考えると人語を話したりするから厄介なんだよ)』
…………
長『…………くるっぽー』
>>468 便乗
キ「ポッポー」
ハ「昔、汽車の歌とかいうのあったわよね」
長門「くるっぽー」
キ・ハ「お、なんとなく鳩っぽい」
み「くぅるっくぅ〜」
キ・ハ・長「!!!!!!?」
み「え、あ、あれ?違いますか?」
読んだ瞬間にアキハバラ電脳組が脳裏に浮かび上がってきたのなんて、俺だけだろうな。
470 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 09:29:18.36 ID:7uMIW4k/O
ところで
>>468のIDをみてくれ…こいつをどう思う?
くるっぽー
tがOなら間違いなく神だったのに
これはこれでロオオオオオオオオオト
473 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 09:46:58.06 ID:82NLOOOtO
>>470 藤『よくあることだ。気にするな。IDの決定式は、ふん、禁則だ。』
橘『そうなんですかねぇ?』
佐『vipではIDもネタにされるからね。でもいちいち言っていても、どうかとは思うよ。』
九『――――suーーーーーーgeーーーーeーーーーーー』
藤『だからよくあることだと(ry』
474 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 09:52:02.92 ID:6WDF3Rrc0
>九『――――suーーーーーーgeーーーーeーーーーーー』
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
────────ho───────shu─────────────
保守するよ
477 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 10:35:09.82 ID:/S7/mby3O
これ以上は…ちっ、保守だ
478 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 10:41:12.48 ID:CU1EZl/u0
479 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 10:53:13.48 ID:oMMo/9UA0
ほしゅ
ほす
481 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 11:09:02.21 ID:FqmALiDB0
乱立注意
482 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 11:15:14.96 ID:82NLOOOtO
483 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 11:23:29.14 ID:7uMIW4k/O
よく分からないけど保守
484 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 11:25:16.65 ID:oiL4+iK60
ほ
eonet規制された保守
────────←これってどうやって出すの?
487 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 11:34:06.63 ID:oMMo/9UA0
だっしゅ
age
490 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 11:45:13.62 ID:/tOR32D10
みくる 「このスレが消えることは規定事項です。」
491 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 11:47:25.11 ID:mqH3IqcLO
まぁいつかは落ちるがな
どんなに長くても07/07/22 22:55:48に落ちる
493 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 11:51:08.38 ID:82NLOOOtO
だが、断る。
494 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 12:04:31.40 ID:/S7/mby3O
保守なのです
495 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 12:06:25.71 ID:QjVHajYe0
消えても立て直せばいいじゃない
ほしゅ
496 :
サザソのトリヴィア:2007/07/21(土) 12:06:52.99 ID:Bz1EHj880
で、トリビアってのはトリビアの泉から取ったんだよきっと!
497 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 12:17:51.39 ID:tfenF7690
age
498 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 12:17:58.38 ID:FqmALiDB0
ほ
499 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 12:25:29.25 ID:/S7/mby3O
し
ぞ
501 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 12:30:38.90 ID:FqmALiDB0
ら
>>488 ありがとうございます
─────────
503 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 12:40:52.68 ID:FqmALiDB0
ほ
た
505 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 12:44:49.48 ID:82NLOOOtO
る
506 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 12:45:18.24 ID:oiL4+iK60
て
き
508 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 13:01:42.82 ID:IIncygnT0
昼食後の職人降臨に期待あげ
509 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 13:11:40.62 ID:FqmALiDB0
ほ
510 :
サザソのトリヴィア:2007/07/21(土) 13:12:07.61 ID:Bz1EHj880
スクリプトだろw
511 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 13:12:49.57 ID:oiL4+iK60
た
512 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 13:12:58.35 ID:bIQvx80D0
ほしゅ
513 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 13:14:29.41 ID:mqH3IqcLO
めがっさ保守にょろ
514 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 13:26:00.93 ID:82NLOOOtO
保守
age
sagaでageるとは…なかなかやるなw
キョン「参ったな、傘持ってきてないぞ」
ハルヒ「一本あれば充分でしょ///」
古泉「それはいいアイディアかと」
キョン「……」
ハルヒ「……」
ハルヒ「キョンのいいとこ、いっぱいめーっけ!」
キョン「俺、ポニーテール萌えなんだ」
ハルヒ「…なっ」
キョン「いつだったかのおまえのポニーテールは反則なまでに似合っていたぞ」
そして次の日
キョン「古泉、なんだその髪形は」
古泉「わからないのですか?ポニーテールですよ。」
ハルヒ「!!!」
520 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 13:49:48.66 ID:FqmALiDB0
ほ
吹いたw
キョン「長門・・・どうしたその髪型?」
長門「―――ポニーテール」
キョン「・・・それは、ただのちょんまげだぞ?」
長門「・・うかつ」
キョン「見て見て! 俺も自慢のもみあげポニーにしたんだぜ!」
なんかゴメン。
ハルヒ「ちょっとキョン、あたしとキスしなさい」
キョン「なんだって急に…お前からすればいいだろ」
ハルヒ「少しはあんたも頭使いなさいよ、言われたことをやってるだけじゃ、人間進歩しないわよっ!」
キョン「お前は俺に『しろ』と言っているのか、『するな』と言っているのか、どっちなんだ?」
ハルヒ「いいからしなさい!……待ってんだから、早く///」
古泉「まったくです」
ハルヒ「……」
キョン「……」
525 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 14:08:43.87 ID:82NLOOOtO
保守
ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」
キョン「あぁ、悪い。食べちまった。でも、こうでもしないとハルヒとデート出来ないからな」
ハルヒ「なっなによ、それ///」
キョン「そういう訳で明日一緒にプリン買いに行くぞ」
ハルヒ「わかったわ。あと、プリン勝手に食べた罰として、明日、お風呂のあるカラオケ屋に連れていきなさいよっ///」
キョン「!!」
保守がてら練習でSSを書いてみたが、ひどいwww俺涙目wwwww
528 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 14:30:00.82 ID:QjVHajYe0
いや、俺は好きだぜ?wwww
空気読めない古泉くん系はアナルスレのがいいのかな?
530 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 14:32:01.23 ID:FqmALiDB0
gthmじゃなかったらここでw
531 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 14:32:45.20 ID:au3pEVnd0
佐々木「キョン、相談があるんだが、いいかい?」
キョン「お前が相談?珍しいな。なんだ?」
佐々木「僕は以前『恋なんて精神的な病の一種だよ』といったことがあるだろう。覚えているかな」
キョン「ああ、覚えてるさ、で、その精神病がどうした」
佐々木「どうやら僕はその病にかかってしまったようなんだ。」
キョン「あんなに否定していたお前がか。珍しいな。」
佐々木「君にとって今の僕はいろいろと珍しいのだね。しかし僕も困っているのだよ。言葉では言い表せないくらいね」
キョン「それで…その相手は誰なんだ?」
佐々木「とても身近な人さ、君も知っていると思うよ。でもその人は僕の気持ちには気付いていないと思うがね」
キョン「…身近な人?思い当たる節が無いな」
佐々木「そうか。では僕はこれからどうしたらいいと思う?」
キョン「…恋愛とかは分からないがとりあえずその人に思いを伝えてみたらどうだ?」
佐々木「そうなんだが、やはり恥ずかしいと思う気持ちが僕にもあってね、なかなか告白できないでいるんだ。」
キョン「なら、遠回しでもいいから思いを伝えたらどうだ?そのうち気付くかもしれないぞ。」
佐々木「それもやっているのだが、相手も鈍感でね…。」
キョン「なら、後は知らん。すまないな協力できなくて。」
佐々木「いいや、僕の方こそ急に変な相談してしまってすまなかったね。」
キョン「別にどうとも思ってないからいいさ、じゃあな、俺は帰る」
佐々木「じゃあね、また会おう…。」
長門「……鈍感。」
九曜「──鈍感。」
532 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 14:33:45.52 ID:au3pEVnd0
久々にSS書いてみたが全然駄目だな。文章がまとまらねぇwwwww
533 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 14:40:23.60 ID:FqmALiDB0
鈍感すぎwww
age
535 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 14:58:20.09 ID:FqmALiDB0
ほ
536 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 15:08:14.76 ID:FqmALiDB0
⊂⌒(☉ ౪ ☉) < 乜勹〰スㄜㄝㄋ 乜勹〰スㄜㄝㄋ 乜勹〰スㄜㄝㄋ
537 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 15:17:43.82 ID:FqmALiDB0
538 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 15:30:16.42 ID:QjVHajYe0
539 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 15:43:03.51 ID:r6svzmB50
ほ
540 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 15:44:54.63 ID:7LvGDrKL0
キョン「ハルヒ、俺実は丸坊主萌えなんだ」
ハルヒ「!!」
古泉「!!」
−−次の日−−
クラスメイト1「お…おい古泉、それどうしたんだ?」
古泉「ど…どうですか?似合ってますか?」
クラスメイト2「あ…ああ!もちろ…ブフッ…もちろんだぜ…オヒィエッwwww」
キョン&ハルヒ「計画通り!」
最近、古泉がウザイ。いや最初からだな。
無口キャラの長門は
「…いつか、古泉一樹を情報結合解除する」
と言っているし、
全宇宙のアイドル的存在、朝比奈さんは
「…古泉の規定事項を改変して存在消したい…」
とボソッと言ったのを聞こえてしまった訳で…なんか、『黒い』のは気にしないでおこう…
そして、古泉が神と讃えているハルヒに至っては
「キョン!なんなのあいつ!空気読めなさすぎだわ!!遺憾を覚えるわっ!あれもう要らないっ」
といつも言っている。
やれやれ…
いや違うな…
やれ!やれ!
だな。
キョン「って夢を見たんだが、古泉どうおもう?」
古泉「夢というのは願望や欲求を反映すると一般的に言われています。まったく困ったものです…」
キョン「どういうことだ?」
古泉「つまり…いや私の口からは言えません」
次の日から古泉は学校に来なくなった。
543 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 15:50:58.81 ID:FqmALiDB0
古泉wwww
544 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 15:52:08.48 ID:r6svzmB50
546 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 15:59:04.34 ID:2DOfS79dO
アイスティー吹いたwwwwwwwwwwww
しっかし、古泉の「さよなら」は何度読んでも泣けてくる
548 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 16:06:14.14 ID:FqmALiDB0
ほ
549 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 16:07:47.46 ID:gQokt7Y6O
か
550 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 16:08:09.35 ID:7LvGDrKL0
ほ
551 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 16:08:26.10 ID:r6svzmB50
か
552 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 16:09:28.46 ID:EaJ0BULv0
亭
553 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 16:09:29.42 ID:FqmALiDB0
古
キョン「なあハルヒ、おまえの好みのタイプはどういうのだ?」
ハルヒ「なによ急に…まあいいわ、教えてあげる。好みのタイプは宇宙キョンや未来人や超能力者な雰囲気を持つ人。てか、あんた、あたしの自己紹介聞いてなかった!?」
キョン「……ハルヒ『宇宙キョン』ってなんだ?」
ハルヒ「ばっ、バカぁ!し、舌が回らなかっただけよ。べっ別にあんたのことを思ってた訳じゃないわっ」
キョン「…ハルヒ好きだ!!…そのなんだ、セックスしてくれ!!」
長門「直球暴投…」
556 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 16:22:26.46 ID:FqmALiDB0
キョン/(^o^)\
キョンwww
死球すぎるwww
558 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 16:27:39.16 ID:7LvGDrKL0
せっかくの夏休みだから「涼宮ハルヒの奇妙な冒険」みたいな長編作ろうと思ってるんだけどさ
そういうのやる場合は新しくスレ立てた方がいいよね?
560 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 16:40:20.14 ID:3B0DUOg/0
>>293 続きが気になって夜も眠れないよ
早く書いてくれ
職人さんキテ−−−−−−−
562 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 16:52:24.26 ID:FMCa9rjG0
ソフトなお題をくれないだろうか
図書館で長キョン
564 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 16:55:05.31 ID:FMCa9rjG0
把握した
【せっかく】
意味はせっせと書くの略語
ex:せっかくの夏休みだから〜
読者の秋と同じ用法
>>562 もしSOS団がリヴァイアスのクルーだったら
569 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 17:01:35.25 ID:a9Py0jK90
それはもういい。
571 :
◆yrFZPizZ6Q :2007/07/21(土) 17:13:12.26 ID:1dk9T9fMO
>>554 これで納得できますか?
それ書いてんの俺ですから
このスレの方々、お邪魔して申し訳ありません
ほす
573 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 17:30:08.23 ID:ezGJRi8o0
ageま〜す
574 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 17:31:06.08 ID:oiL4+iK60
ぼす
575 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 17:43:02.98 ID:FqmALiDB0
テレビでハルヒのコスプレしてて吹いたwww
ハレハレ流れてたしwww
576 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 17:45:31.97 ID:FqmALiDB0
577 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 17:46:48.43 ID:ei5GrMvYO
土曜は駄目よの終わりが来たか……
578 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 17:53:23.93 ID:FqmALiDB0
コメントが思いつかない\(^o^)/
579 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 17:53:57.11 ID:QjVHajYe0
>>576 なんというか・・日本終わりつつあるなwwwwwww
580 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 17:55:49.00 ID:a9Py0jK90
581 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 17:56:30.43 ID:FqmALiDB0
582 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 17:59:13.08 ID:Ziij9xAR0
ちょっと聞いていい?
キョンって女?ハルヒは男?
583 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 17:59:32.24 ID:j2aIuHD50
585 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 18:00:16.45 ID:Ziij9xAR0
586 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 18:00:47.19 ID:Ziij9xAR0
なんかごめん
おいw
なんという団結…
590 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 18:07:00.69 ID:a9Py0jK90
591 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 18:11:57.11 ID:/tOR32D10
みくる 「ぷりんってなんですか」
592 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 18:16:20.65 ID:PTYIU848O
キョンは男でハルヒは女だよw
593 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 18:17:06.35 ID:a9Py0jK90
594 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 18:17:23.51 ID:j2aIuHD50
真相は闇のなかだよな
都市伝説だな。
598 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 18:21:35.90 ID:9DMHxvCzO
ハルヒ「実は俺ポニテ萌えなんだ」
キョン「なに?」
ハルヒ「いつだったかのお前のポニーテールは反則なまでに似合ってたぞ」
キョン「バカじゃないの?」
抗議をあげかけたキョンに俺は強引に唇を(ry
599 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 18:21:57.98 ID:Ziij9xAR0
ええと、嘘おしえてくれてありがとう
>>590 SSとは?
600 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 18:22:44.98 ID:FqmALiDB0
baruSamikoSu
略してSS
601 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 18:23:56.90 ID:a9Py0jK90
まったくほんとだよ
>>592は嘘教えてくれやがって
602 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 18:24:46.17 ID:Ziij9xAR0
603 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 18:25:30.90 ID:a9Py0jK90
604 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 18:25:39.00 ID:j2aIuHD50
605 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 18:25:53.98 ID:a9Py0jK90
安価ミス601→602
606 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 18:26:51.82 ID:Ziij9xAR0
だから、どれのことだよw
ラリーのSSぐらいしかわからんぞ
おまえら優しいな
こんな態度なってないやつググれで十分じゃないか
608 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 18:28:23.91 ID:Ziij9xAR0
優しくねーよ
夏だな……
ここはお前の質問受付所じゃねぇんだ。
失せろ。
>>571 保守代わりまでならアリだと思うけど、まとめちゃうと重複みたいなもんだし先方に失礼な気がするけどな。
610 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 18:29:25.84 ID:a9Py0jK90
611 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 18:29:59.08 ID:Ziij9xAR0
あーこわいこわい
どうでもいいけど、夏厨と思わないでね
それ無理♪
613 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 18:30:44.88 ID:EsO+Eluc0
本格的に夏だな。
615 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 18:31:44.90 ID:a9Py0jK90
>>611 どう見ても夏厨
けどそれに反応してる俺も夏厨って思われるんかな・・・アーヤダヤダ
616 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 18:31:57.59 ID:Ziij9xAR0
32歳にもなって夏厨いわれるのは勘弁してくださいよ
617 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 18:32:45.82 ID:FqmALiDB0
馴れ合いすぎてないか?
年齢関係なく夏厨は夏厨だろ
意味わかってないやつは使わないことだ
夏が過ぎれば只の厨房だから安心汁
621 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 18:36:08.18 ID:oiL4+iK60
622 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 18:38:54.45 ID:a9Py0jK90
────────ここからいつもの空気─────────
623 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 18:40:05.38 ID:FqmALiDB0
ё
●<バイショォオオオオオオオオオオオオオ!!!!
625 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 18:41:18.89 ID:FqmALiDB0
アナルな流れwww
626 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 18:42:08.79 ID:FMCa9rjG0
「・・・・ん・・・あ・・・」
使い物にならないカメラのようにぼやけた視界に、無造作に開かれたライトノベルが映る。ここは――図書館――か。
道理で寝心地が良かったわけだ。図書館独特の静けさと完璧に管理された室温は、快適な睡眠に最適だからな。
壁に掛けられた時計から逆算するに、どうやら2時間ほど転寝していたみたいだが・・・
「よく眠れた?」
「うぉっ、長門!?」
突如現れた長門の無表情フェイスが、俺の視界を埋め尽くす。なあ長門、普通人の寝顔なんて上から覗き込むもんじゃないぞ。
驚かせるつもりはなかったんだろうけどな・・・おかげで眠気が吹き飛んだぜ?
「あまりにも気持ち良さそうに眠っていたから」
全然理由になってねえ。
「・・・・・・・・・・」
そこでだんまりはやめてくれ。どう反応したらいいのか困る。
「どの本借りるか決まったのか?」
反転したままナノ単位の極小動作で首肯する長門。
いつまでもこのまま会話するわけにもいかないので、ソファに沈めていた体を起こして長門に向き直る。
ま、どれを借りるにしても、どうせ俺には判読不能な文字が並んだハードカバーに決まってるけどな。
しかし、俺が長門の手元に視線を送るよりも早く、その手は長門の後ろに消えた。
まさか・・・隠したのか? 長門の双眸が一瞬、揺れた気がしたのは気のせいじゃないだろう。
「どんな本借りたんだよ? 見せてくれたっていいじゃねえか」
「秘密」
即答ときた。恐らくこいつは、その言葉が人の好奇心の炎にどれだけ油を注ぐか分かっていないのだろう。
別に長門が借りた本の詳細が分からずともなんら俺の今後の行動指針に影響はないわけだが、
長門が俺に借りた本のタイトルさえも見せてくれないなんて事例はどれだけ記憶を辿ろうにも存在せず――
つまり・・・気になる。すっごい気になる。
ここまで書いて燃え尽きた。最近ハルヒとの接点がないから脳汁が全然沸かねぇw
627 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 18:42:43.47 ID:j2aIuHD50
お前らwwwこっちはプリンだからな!アナルなんて出すなよ!絶対だぞ!?
628 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 18:43:07.97 ID:FqmALiDB0
*
629 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 18:43:47.48 ID:e7YMfDIn0
昨日の続きをまた貼ろうかと思って来たんだけど、
もしかして空気読めてないかな?かな?w
632 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 18:46:30.73 ID:FqmALiDB0
名前欄入れ忘れてたw
空気嫁てないけどいきます
SIDE 長門
以前撮影した映画の衣装を着て、朝比奈みくる、古泉一樹と共に寸劇をしていると、
舞台袖に涼宮ハルヒ、そして彼が戻ってきた
彼の方を向くと彼と目が合った。
すると彼は頷いた。……成功したようだ。
生徒会長を殺害したのならば、もうこのイベントを続けることに意味はない。
涼宮ハルヒもそう考えたのか、早々に結果発表へと移った。
結果は、寸劇で見事に演じたということで私が優勝。……何故?
参加者は文句を言っていたが、朝比奈みくるが私の頬に接吻をするのを見ると、何故か満足そうに引き上げていった。
634 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 18:48:10.74 ID:FqmALiDB0
これかwww
見てるとSMAPを思い出す支援
イベントも終了し、後片付けをすましたら、ここからは私の役目となる。
ハルヒ「じゃあ、一旦解散ね。そして夜の9時、またここに来ましょう。」
キョン「長門、一人で大丈夫か?」
長門「……大丈夫。」
古泉「警備員などに見つからないようにしてくださいね?
まあ長門さんならばそんな心配はいらないだろうから。」
ハルヒ「じゃあ有希!後で来るから、待っててね!」
長門「コクリ」
そう、私の役目は、『待機』。
私達は夜の学校でさらにすべきことがあるが、
校門を乗り越えることは出来ても鍵のかかった体育館に侵入することは非常に困難。
だから私が体育館に残り、時間になったら内側から鍵を開け侵入のサポートをする手筈だ。
19時から投下予約入ってるぞ。
みんなが去り、私は一人になった。
今回の行動について情報統合思念体にアクセスし報告をする。
……結果、今回の行動は望ましくないという返答を得た……どうして?
これで私はこの事件に関しての情報操作、情報確認などが一切できなくなってしまった。
それでも私は、この行動をやめることは無い。
涼宮ハルヒ、朝比奈みくる、古泉一樹、そして……彼。
彼らと共通の目的に向かって行動することは、私に暖かなエラーを与えてくれる。
そのためにも私は自らに与えられた役目を果たす。
警備員が来ると困るため、私は身を隠し、持ってきておいた本を開いた。
SIDE キョン
夜の9時。長門を除いた俺達4人は学校の前に集まった。
ハルヒ「ここからが大事なのよ。みんな……いいわね?」
分かってるさ。ここで上手くやらなきゃわざわざ会長を呼び出したり、
妙なイベントを開いた意味もなくなるからな。
早速校門をよじ登って侵入する。
俺、ハルヒ、古泉は軽々とよじ登ったが、朝比奈さんが登るのに手間取っていた。
ハルヒ「あーもう、掴まりなさい!」
みくる「すいませーん……」
ハルヒが朝比奈さんを引っ張り上げる形で、なんとか朝比奈さんも校内に入ることが出来た。
俺としては校門の前で頑張る朝比奈さんも実に和むのでながめていても良かったが、
いかんせん人に見つかっては元も子も無い。俺達は体育館へ急いだ。
ドンドンドン!
体育館の扉を三回叩く。あらかじめ決めておいた合図だ。
間を置かずに扉が開き、長門が顔を出した。
長門「……待っていた。」
体育館に入った俺達は、真っ先に会長を殺した部屋に向かった。
その部屋では俺が殺した時そのままの姿で、会長が横たわっていた。
みくる「……。」
朝比奈さんを見ると青ざめている。無理はない。
でも気味悪がっているヒマも無い。早いうちにやることをすましてしまわないと。
古泉と二人で、会長の死体を持ち上げる
キョン「うっ!」
結構重いんだな……二人がかりでも。
とりあえず早く目的の場所まで行かないと。
体育館から離れた場所にある旧校舎の三階の、1番奥にある部屋。
旧校舎用のカギは体育館に置いてあったから、楽に入れた。
その部屋についた俺達は、死体を首吊り死体のように吊るした。
ここは授業でも部活でも使われることはない、物置と化している部屋だ。
だが掃除されてはいるだろうから、明日の掃除の時間には発見されるだろう。
そう、無駄なイベントを開いたり会長を呼び出したり、夜学校に集まって死体を移動させる理由は全てここにある。
学校内で最も体育館から離れているこの場所で、『ここで』首を吊って死んだように見せかける。
恐らく警察が死亡推定時刻とやらを出すだろうから、その時間最も離れた場所でイベントをしていた俺達にアリバイが出来るって寸法らしい。
ハルヒと古泉で打ち合わせして作った計画だ。
さて、死体も吊るして、ようやく全てのことが終わった。
今は旧校舎内を出口に向かって歩いているところである。
ハルヒ「これで終わったわね……みくるちゃん、大丈夫?」
みくる「はい……」
朝比奈さんはさっきよりも更に青ざめていた。早く休んだ方がいいだろう。
出口への足取りを速めようとした、まさにその時だった。
ドサッ…
ハルヒ「……今、何か聞こえなかった?」
ああ、確かに聞こえたな……なんだ?
古泉「あの部屋で、何かあったのでしょうか?」
長門「………」
ハルヒ「私、見てくるわ。みんなは先に戻ってて。」
待てよハルヒ。俺も一緒に行く。
古泉と長門は朝比奈さんと一緒に先に外に行ってくれ。調子悪そうだからな。
長門「わかった。……気をつけて。」
わかってるさ。さ、行くぞハルヒ。
そして俺らは、会長の死体を吊るした部屋へと戻った。すると……
ハルヒ「落ちてる……」
そう、吊るした死体が、床に落ちていたんだ。
吊るしていたはずのロープは、ちぎれている。
キョン「ロープが弱かったんだな……身体を支えきれなかったか。」
ハルヒ「もう今はロープ持ってないし……しょうがないわ。このままにしておきましょう。」
キョン「そうだな……」
首吊りの方が自殺に見えただろうが、こうなった以上は仕方が無い。
俺達はそのまま部屋を出て、旧校舎を出て、学校を出た。
学校の前では古泉が立っていた。長門と朝比奈さんはいない。
古泉「お疲れ様です。どうなっていました?」
キョン「ああ、ロープが切れてしまってたよ。弱かったんだろうな。
……長門と朝比奈さんは?」
古泉「朝比奈さんが調子悪そうでしたので、長門さんが家まで送りました。」
キョン「そうか……。大丈夫だと良いけどな。」
ハルヒ「とにかく……これで全て終わったわね。」
そう、これで終わるはずだった、俺達の計画は。
だが……そう簡単に終わらせてはくれなかったのだ。
ある1人の刑事が、俺達の前に現れたからな。
643 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 18:53:17.30 ID:FqmALiDB0
支援
と、ここまでです。支援ありがとうございました。
次回から古畑を登場させます。今書いてるとこですが文字で表現が難しいw
ではまたノシ
645 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 18:55:29.15 ID:FqmALiDB0
乙
646 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 18:59:19.29 ID:AE32FGpWO
今投下してOKかな?
647 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 19:00:16.22 ID:FqmALiDB0
予告してたしいいんじゃね?
648 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 19:06:35.38 ID:AE32FGpWO
じゃ、投下する
649 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 19:07:24.70 ID:AE32FGpWO
大学に入ってはや四ヶ月
SOS団で過ごした嵐のような三年間が懐かしい。
いまや俺は全く当たり触りのない普通の大学生としての毎日を享受していた。
普通に登校し、普通に授業を受けて、普通に友人達と話して、定時に帰宅する。
坂道をひぃひぃ言って登る必要も無いし、授業中に寝ていても後ろの席のうるさい奴に頭を叩かれる事もない。SOS団なんていう電波なサークルも無ければ、無意味に夕方まで残る理由もない。
まったく、世界は平和になったもんだ
650 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 19:07:44.70 ID:FqmALiDB0
支援
651 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 19:08:50.25 ID:AE32FGpWO
SOS団のメンバーはハルヒに安定期が訪れたとかなんとか言い残して、皆居なくなっちまった。
朝比奈さんは結局年齢を明かさないまま未来の世界に帰り、古泉は急に『留学』して姿を消し、長門に至ったてはさよならも言わずに綺麗さっぱり消えちまった。三年も付き合って情もわかないのかねあいつらは。
で、ハルヒはというとだな……
652 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 19:09:45.27 ID:FqmALiDB0
支援
653 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 19:10:56.36 ID:AE32FGpWO
まぁ正直、何も知らない。全く接触してないからな。
どうしてか、というとやっぱりあの三人組がからんでくる。
綺麗にさっぱり居なくなったあいつらは最後に俺に色々言い残して言った。
ワンパターンな連中だ。最初に俺に正体を明かした時と同じように、やたらと勿体ぶった挙句、けたたましい専門用語と共に曰く次のような事を俺に伝えてきた
『もう涼宮ハルヒに関わるな』
『彼女の安定が崩れてしまうから』
『私達の努力が水泡に帰してしまうから』
『どうかお願いだから』
654 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 19:11:58.81 ID:AE32FGpWO
古泉が言うならともかくあの可憐な朝比奈さんに涙目と共に言われたら文句のつけようがないね。まして長門も言うなら尚更。
安定期に入った(らしい)ハルヒは連中の度重なる消失に慌てふためく事もなく意外に淡々と「ふーん……皆色々大変ね」と呟くに留め、唯一残った俺に「アンタも見習いなさいよ」と軽口を叩いていた。
大人の対応、という奴か
俺が県外の大学に進学するという旨を伝えてもハルヒのそのスタンスは変わらず、「あっそ。たまには連絡寄越しなさいよ」と実にあっさりと返事をしていたものだ。
かくしてSOS団はその発足と同じく唐突に解散し、世界は消失の危機に見まわれる事もない、平和一辺倒へと再び傾き始めるのだった、と。
あー良かった
平和で平凡な日々だ
まったく、最高だぜ
655 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 19:12:06.05 ID:a9Py0jK90
支援
656 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 19:14:21.13 ID:FqmALiDB0
支援
657 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 19:15:49.45 ID:FqmALiDB0
どっかで見たことあるって思ったら7月15日に一回スレ立ててやってたのか
658 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 19:15:58.90 ID:AE32FGpWO
某中堅大学/食堂
昼時真っ盛り。食堂は学生達でごった返し、騒がしい。席はどこも一杯だ。
そんな中、一人の男が四苦八苦しながら席と席の間を抜けて、目的の場所へと向かっていく。
??「何が最高だって?」
彼はそこへ到達すると、空いた席につきつつ、向かいで携帯をいじっている男に声を掛けた。
男は顔を上げる。
キョン「あぁ……谷口か」
男は酷くつまらなそうな顔をして呟いた。
659 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 19:16:45.94 ID:AE32FGpWO
谷口はトレイに載ったランチに手をかけつつ不満げに言う
谷口「なんだよキョン、腐ったナスビみたいな顔しやがって」
キョン「あぁ?……あぁ」
曖昧な返事だ。机に突っ伏した彼の目が死んでいた。
谷口「おいおい、暑いんだから辛気臭い顔は止めろ、ホラ見ろ!」
ばっと谷口が腕を伸ばし、窓の外に向けられる。
そこは真っ白な陽光が芝生に突き刺す真夏の世界が広がってている。
谷口「夏だ!!」
キョン「…………」
キョンは何の反応も示さない。
オーバーアクションの谷口が食堂で浮き、どこからともなく「なにやってんのアレ」といった女性徒の声が囁かれる。
谷口「……キョンよぉ」
彼は気まずそうに腕を下ろしながら
谷口「そんなに涼宮が恋しいか?」
キョンは突っ伏したまま、手だけを振ってそれを断固否定した。
660 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 19:17:32.64 ID:FqmALiDB0
支援
661 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 19:17:47.70 ID:AE32FGpWO
それから谷口は一方的に話を続けた。自分が所属した飲み会サークルが最高に楽しい事、既にある女とデートの約束を取り付けた事、ゼミでは意外に好成績を取り付けて教授に飲みにまで誘われた事、大学は最高で自分が輝く場所はここだったんだetc.etc......
休憩時間が終わりに近づくと彼は「高校時代お前に遅れをとった分を俺はこれから取り戻すぜ!」とこれまた一方的に結論を述べ
キョン「…………」
最初から最後まで相づちもうたなかった友人に小さくため息をついた。
突っ伏したその肩に手をやり
谷口「なぁ、涼宮達の事なんか忘れろ……お前だって新しい生活を楽しむ権利はあるぜ」
と大分小さな声で呟いた。
キョンは突っ伏したまま、手だけを振ってそれに答えていた。
662 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 19:18:15.34 ID:FqmALiDB0
支援
663 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 19:19:21.94 ID:a9Py0jK90
支援
664 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 19:20:08.39 ID:AE32FGpWO
谷口が帰った後、残されたキョンは相変わらず突っ伏したままだった。
それから時計の針が進む毎に周囲から次々と学生の群れが去って行き
そして残ったのはキョンだけだった
キョン「…………」
何か象徴的なオブジェのようだった。ピクリとも動かず、音も発しない。
時間だけが淡々と過ぎていく。
「……」
そして『彼』は計画を実行に移し始めた
665 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 19:20:19.38 ID:FqmALiDB0
C
666 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 19:21:36.70 ID:AE32FGpWO
まず『彼』は事を急くことなく、動かないキョンを中心に半円を描くように移動し、彼をじっくりと観察。ついでに自販機コーナーで缶コーヒーを一本買い……迷いながらも二本目を買った。
『彼』はまるでFBIに追われる麻薬密売人のように用心深く辺りを見渡し、しかしなんでも無いことのようにキョンに向かって歩き始める。
キョンは突っ伏したまま
667 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 19:21:41.06 ID:FqmALiDB0
4
668 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 19:24:15.55 ID:AE32FGpWO
かこん
机に置かれた缶ジュースはそんな音を立てた。
キョンの向かいに座った『彼』はそれでキョンが起きると思っていたが、いかんせんキョンはピクリともしなかった。
『彼』「…………」
『彼』は苛立ったように腕を組み、頬をひくつかせる。
嫌いな野郎にへつらうような真似をするのは屈辱的なので、彼はそのままキョンを起こしたりせずにじっと待ちの戦法に打って出る。
キョン「…………なんだよ谷口」
その戦法が効をそうしたのはそれでも二十分も後後の事だった。
キョンは欝々とした低い声で
キョン「まだ何か用なのか……」
と呟き
『彼』「……『まだ』、か。確かに、『まだ』続くのか。僕も不本意極まりない」
全く谷口ではない嫌味ったらしい返事に、思わず目を見開いた
669 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 19:26:41.47 ID:AE32FGpWO
キョンの身に戦慄が走る。
全身を駆け抜けた鳥肌に、まるで追いたてられるようにばっと顔を上げ
『彼』「僕を覚えてるか? ……だから言ったんだ。規定事項を鵜呑みにするなとな」
視界に飛び込んでくる顔
忘られるはずもない気にくわない顔、ネガティブな感情をたたえたその表情――
キョン「未来人野郎……!」
弾かれたように掠れた声を上げたキョンに、彼は糸のように目を細めて
藤原「……藤原だ」
と苛立った口調で答えた。
670 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 19:27:01.92 ID:AE32FGpWO
藤原「くだらないごっこ遊びが遠ざかったら今度は廃人か、あんな生活を再び望むなんてあんたも奇特な人間に過ぎる」
キョン「……なにしに来た」
ぎらつく視線を向けたキョンに藤原は軽く両手を上げて返す
藤原「そんな顔をするな。友情の証も携えて来たつもりだ」
キョンが眉間に皺を寄せ
キョン「友情……?」
藤原は顎をしゃくって机に置かれた缶ジュースを示す。
藤原「精一杯の気持だ。これ以上は、悪いが考えつかない」
キョン「……なめてんのかお前」
キョンは手を伸ばすと缶ジュースを払い除けた。
缶が転がり、机の下に落ちて鈍い音を立てる
藤原は薄く笑った
671 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 19:27:26.49 ID:AE32FGpWO
藤原「なぁ、あまり無理をするな」
彼はぐっと身を乗り出しながら、自分の分の缶コーヒーをキョンの前に置いた。
藤原「今回は僕とあんたがタッグなんだ……互いに口の聞き方に注意した方がいい」
キョン「タッグ、だと?」
藤原「そうだ。あんたは僕の相棒だ。そして僕は、あんたの相棒――」
キョン「ふざけるなよ……お前とタッグなんて、虫酸が走る」
藤原「同感だが、仕方がない」
藤原はイニシアティブを持っている者特有の嘲笑を浮かべる
藤原「取り戻したいんだろ……涼宮ハルヒを。あの嵐のような日々を」
キョンの顔が歪んだ
672 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 19:29:06.37 ID:94RqJjCCO
支援だ。
673 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 19:29:56.09 ID:a9Py0jK90
十 十爪
又 十友
支援
675 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 19:30:59.23 ID:FqmALiDB0
4
676 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 19:31:54.35 ID:4JNaN/jR0
しえn
677 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 19:35:32.53 ID:AE32FGpWO
藤原「自由気ままに、未来に無限の可能性があったあの瞬間一つ一つが恋しいはずだ。どれだけ受け身的だろうとあんたには涼宮ハルヒという絶対的な希望があった……会いたいはずだ」
キョンはしばらく、本能に則したような恐ろしい形相をして藤原を睨んでいたが、ふいに表情を崩すと、ふ、と鼻で笑った。
キョン「ハルヒには会わない。あいつらと約束したからな。だいたい何処の大学に行ったかも――」
藤原「会わないんじゃなくて『会えない』んだ。その理由も約束だからなんかじゃない。手短に済ませたいからその理由も僕が教えてやる」
彼は身を乗り出して、キョンの目を下から覗き込んだ。歪んでいるようで何処までも真っ直ぐな、突き刺さるような黒目がキョンの濁った黒目に向けられる
藤原「彼女が『大人になったからだ』」
窓の外からセミの鳴き声が聞こえ始めた
もうすぐ夏が訪れる
678 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 19:36:33.10 ID:AE32FGpWO
スマンちょっと手違いで一部手打ちしてる。すぐにコピペに戻るが少し遅くなるかも
679 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 19:36:46.31 ID:FqmALiDB0
4
680 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 19:39:44.51 ID:3B0DUOg/0
681 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 19:41:54.31 ID:WRtK6kopO
反則的なまでに面白いぞ!
682 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 19:44:56.46 ID:AE32FGpWO
セミの大合唱の中で、二人は睨み合っている。
キョンは死んだような目で淡々と、藤原は腹にねじ込んだナイフのように鋭く、強烈に。
藤原「……劣等感を感じてる。今じゃあんたの方がまるっきり子どもだからな」
キョン「何言ってんだお前」
藤原「あんたが僕の用意した『ウサギの巣穴』に転がり込む理由を話してるんだ」
キョン「『ウサギの巣穴』?」
藤原「アリス・イン・ザ・ホールだ」
キョン「お前の言ってる事はさっぱりわからない」
藤原「だったらそれでいい」
彼はそう言うと席を立った。
藤原「具体的な話をしてやる。『今』に不満があるのなら自分で『未来を変える努力』をしろ。今すぐにだ――タイムリミットは」
腕の時計に目をやり
藤原「今日の午後七時までだ。それまでに決断しろ」
彼はそう言い残すと、床に落ちていた缶ジュースを拾い上げ、キョンに背を向けて歩き出す。
しえん。
684 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 19:50:32.90 ID:AE32FGpWO
キョンは思わず立ち上がり、
キョン「おい、一方的に時間まで決めて偉そうに――」
藤原「これから一生このままでいるか」
背を向けたまま、彼は腕を振って缶ジュースを放り投げた
それはまるで狙いすましたかのようにキョンに向かって低くシュプールを描き、思わず手を差し出したキョンの手の中にすっぽりとおさまる
藤原「『禁忌』を犯してでも手に入れるか」
食堂の自動ドアが開き、藤原を迎え入れた
そして内部と外部を――藤原とキョンを分かつがごとく静かに閉まる
そして彼は蜃気楼の中にかき消えていった。
後に残ったのはやかましいセミの鳴き声と
キョン「…………」
キョンの手の中に収まった「林檎ジュース」だけだった。
追いついた支援
し
えん
687 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 19:52:23.68 ID:AE32FGpWO
うし、こっからコピペ
支援
援
689 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 19:55:06.78 ID:a9Py0jK90
支援
んえ
し
692 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 19:57:02.57 ID:AE32FGpWO
〈某中堅大学・心理学部棟・中規模教室・初期心理学授業中……〉
前の演壇て教鞭を振るう教授は、差し迫った期末に自らが追いたてられるかのように熱心に講釈を垂れていた。入学からはや四ヶ月でようやく新入生特有の『アカ』も抜けてきた生徒達も、真剣な眼差しで彼の言葉に耳を傾けている。無論、こちらも期末対策のためだ。
そしてその中に一人、キョンがポツンと浮いている。
ぼんやりとした表情の顔を、腕の上に乗せて突っ伏していた。
キョン「(……キザ野郎が)」
その視線は本来ノートが置かれるべき場所を陣取っている「林檎ジュース」に向けられている。
キョン「(……ハルヒが大人? 百歩――いや一万歩譲ってそうだったとしても、俺がアイツより子供だってのには苦言を呈するぜ。アイツは短冊に『地球が逆回転しますように』なんてアホの極致を地でいくような願い事を――)」
――あっそ。たまには連絡寄越しなさいよ――
キョン「(…………)」
再生されたハルヒのあっさりした言葉が妙に引っかかった。
寂しい、様な気がした
693 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 19:58:05.74 ID:a9Py0jK90
支援
694 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 19:59:03.44 ID:AE32FGpWO
と思ったらまた手打ちに……次で手打ち最後だと思う
支援
696 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 20:03:02.46 ID:wiMt1NEI0
しえーん
697 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 20:03:13.15 ID:KJ74IA0G0
みんなサル対策に支援してるんだから
>>694みたいな報告は終わった後に
「途中手書きになった、すまん」見たいな感じにしておこうぜ支援
頑張れキョン! ハルヒを逃がすんじゃない!
699 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 20:08:23.36 ID:AE32FGpWO
「――おい01A47番、君」
「――01A47番、おい!」
「――おい、聞いているのか! 起きなさい!」
夢うつつの世界に急に現れたその声に、キョンの意識は強引に現実に引き戻された。
ハッとして飛び起きた時にはしかし時既に遅し。
意識がはっきりした時には
教授「君ね……この例文7の女性について、フロイト的観点から抑圧されているものを答えなさい」
と詰問されていた。
普段無意味にかき集めている雑学の知識がこういう時にはまったく役に立たない。聞き覚えのある『フロイト』についての記憶を必死にシナプスを繋いで思い出そうとする
……のだが、いくら四苦八苦しても何一つ思い出せない。
相変わらず続くセミの声が焦りに拍車をかけた
教授「……答えられんのかね」
教授の棘棘しい言葉に追い詰められ、遂に適当な言い逃れをしようとキョンが口を開いたその時
す――と彼の前に一冊のノートが差し出される。
700 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 20:10:34.93 ID:wiMt1NEI0
支
恨
702 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 20:12:24.40 ID:AE32FGpWO
理路整然と書き並べられた文字列の中に、シャープペンで薄く丸く囲まれている一文があった。
古来から何とかは藁をも掴むといわれるが、この時のキョンもその例外に漏れる事ず
キョン「あー……エスです。そう、エス。抑圧されているのは幼少期に厳格な母親の許で形成された超自我によって制限されているエス……?」
と、しどろもどろになりながらその文字列を読み上げて
キョン「……だと思います」
最後にとってつけたように言った。教授をちらっと見る。
教授は呆れたとばかりに鼻をならし、座席表を見ながら
教授「隣で見せたのは誰だ――」
ノートの人「出席番号は03Y128――」
キョンの傍らの生徒が先手を打って手を上げた。その声は知性に満ち溢れていてハキハキとした女の声で――
――聞いていたキョンはギョッとした
慌てて横の席を見ると
ノートの人「佐々木です」
おかしそうに微笑みながらこちらを見上げる、懐かしい友人の横顔がそこにはあった
支援
704 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 20:15:43.94 ID:AE32FGpWO
キョン「お前……同じ大学だったのか」
ほとぼりが冷めてからキョンが話しかけると、彼女はいたずらっ子のような笑顔をキョンに向けた。
キョンの耳に口を近づけて小さな声で囁く
佐々木「学部は違うんだけどね。同じ授業をとって、いつ僕に気がつくのかと試していたんだ」
そこでクスクスと笑い
佐々木「でも君は全然気が付かないものだから、寂しくなって自分から話しかけてしまったよ――滑稽だろう?」
彼女がクスクスと笑う度、人肌の吐息がキョンの耳に触れた
キョンは呆れながら
キョン「滑稽というか、驚きだ。さっさと話しかければ無駄な時間も省けただろうに」
佐々木「君は相変わらず刹那的だな。人生は長い、時にはそうやって一見無駄な時間を過ごすのも楽しくていいものさ」
キョン「四ヶ月も俺の顔を横から眺めるのがそんなに楽しいかよ」
この質問に、佐々木は僅かに間を置いた。
それはキョンが意識するほど長いものではなかったが、佐々木自身には十分意識できうる『ためらい』であり『葛藤』であり、つまるところ『恥じらい』であり――
佐々木はキョンに向きなおると
佐々木「もちろん」
ニッコリと柔らかな微笑みを向けた。その頬は僅かに朱に染まっている。
そのストレートな物言いに、キョンはなぜかハルヒを思い起こして怯んだ。
705 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 20:17:28.77 ID:PTYIU848O
ハルヒがキョン以外な相手と…
キョンは佐々木と会って…
もしかして佐々キョンフラグ立ったのか支援
佐々木! 恐ろしい子!
707 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 20:21:13.32 ID:AE32FGpWO
〈電車内・帰宅時〉
電車内、二人は人もまばらな席について話をしている。
佐々木「藤原君にあった?」
キョン「あぁ……わけのわからない事を延々と話した挙句に安い缶ジュース置いていった」
佐々木は不可解そうな顔をして
佐々木「よくわかないが、興味深いね。彼はもう未来に帰ったのだとばかり思っていたよ」
キョン「朝比奈さんは帰ったのにアイツは残るなんてな……逆ならまだしも」
708 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 20:21:44.72 ID:AE32FGpWO
佐々木はクスクスと肩を揺らす
佐々木「相変わらず仲はわるいんだね。因縁という奴かな?」
キョン「単に気にくわないだけだ。スカしてるしな」
佐々木「そうかな? 僕の主観では、彼は非常に真っ直ぐな心の持ち主だと思うけどね」
キョン「バカ言え。大リーガーの変化球だってもう少し真っ直ぐだぜ」
佐々木「物の見方がひねてるのはキョン、君が言える立場じゃないと思うけどね」
キョン「俺のはおおむね好意的に受け取られてるぜ」
しえん
710 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 20:22:24.74 ID:AE32FGpWO
キョン「あぁ、そうだ」
彼は肩掛けのレザーバックに手を突っ込むと、件の缶ジュースを取り出した。
キョン「飲むか?」
佐々木「それが『安い缶ジュース』って奴かな?」
キョン「くだらない話に付き合った見返りにしては安いだろな」
佐々木にジュースを手渡す。彼女は受け取ったジュース缶をまじまじと見ながら
佐々木「普通の林檎ジュースだね……藤原君は具体的に君になんて言ってたんだい?」
キョン「んー……確か、『ハルヒに会いたいか』とか『今に不満があるんだろ』とか、
――ああ、あと『未来を変える努力をしろ』、とか』
佐々木の目つきが変わった
711 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 20:22:53.40 ID:AE32FGpWO
キョン「冗談じゃないぜ何がハルヒに会いたいかだ。会わないならそれに越したことはないぜあんなトラブルメーカーは……」
僅かに佐々木の視線が下がる
佐々木「……他には」
キョン「ん?他? なんだったかな、『ウサギの巣穴』がなんとか、そういえばアイツ、俺の事を相棒だとか言ってたな……気色悪い」
佐々木「相棒――確かにそう言ったのかい?」
キョン「なんだよ、妙に食いつくな……言ったぜ。ちゃんと覚えてるよ、気持悪くてしょうがなかったからな」
佐々木「そう……か」
彼女は視線をさらに落とした。
佐々木「藤原君は、やっぱり真っ直ぐだな」
小さく呟く
712 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 20:23:00.17 ID:Cte9Mq/+O
佐々キョン派の俺には心臓に
悪いこの展開に支援
713 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 20:23:09.66 ID:/S7/mby3O
紫煙
714 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 20:24:05.27 ID:FqmALiDB0
4
715 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 20:24:48.31 ID:AE32FGpWO
その呟きは小さすぎた
キョン「え?」
佐々木「……『ウサギの巣穴』は不思議な世界に向かう道の事だよ」
唐突に彼女は話始める。キョンは怪訝な顔をする
佐々木「アリス・イン・ザ・ホール……ウサギを追いかけたアリスはウサギの巣穴に落っこちてしまう。アリスは危険で恐ろしい奇妙な世界を旅するハメになる」
キョン「なんだよぶしつけに……」
佐々木がふと顔を上げた。
キョンは言葉に詰まる。
佐々木「キョン、わざわざ進んでウサギの巣穴に入るなんて馬鹿げてる」
彼女の瞳がうるんでいた。
ふと手に温かい感触を感じ、見ると座席に置かれた自分の手に佐々木が手を重ねている。
佐々木「それとも『今』に不満があるのかい?」
キョン「あ…いや……」
支援
717 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 20:26:36.53 ID:bo2VlwOz0
佐々木ちゃんの恋の応援をしたいな…
支援
718 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 20:27:25.63 ID:AE32FGpWO
佐々木「……大丈夫、そんな危ない目に逢わなくても、これからは僕がいる」
キョンは違和感に息を詰まらせながら
キョン「佐々木……?」
ぷしー
と音がして電車が止まった
佐々木は黙って、何か物問いたげにキョンを見上げている
キョン「あー……佐々木、お前この駅で降りるんじゃないのか」
彼女はそれにしばらくは答えなかった。
代わりに唐突にキョンの手をとって立ち上がる
キョン「お、おい佐々木……」
佐々木「この辺りも昔と大分代わって、随分物騒になったよ」
握られた手に、さらにギュッと柔らかな手の平が押し付けられた。
佐々木「送って行って……欲しい」
しえん
720 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 20:28:42.76 ID:AE32FGpWO
佐々木「ダメかい?」
キョン「い…や、ダメじゃないけど」
とそこまで言って、キョンは自分のしているデジタル時計が『6:30』を表示しているのに気が付いた。
――タイムリミットは午後七時――
キョン「……佐々木すまん、俺少し用事がある」
自然に口がそう言っていた。
佐々木の表情が崩れそうになり
キョン「いやいやいや、そういう事じゃなくてな、今日はダメってだけで明日なら別に問題は――」
佐々木「本当?」
一瞬その言い方に『女の子』が見えてキョンは口をパクパクさせたが、すぐに
キョン「あぁそりゃぁ、そうだ。嘘なんてついたこと無いぜ」
と虚勢を張った。
キョン! 誘惑に負けるな!
支援
723 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 20:29:47.86 ID:3CB2G+Jx0
ハルキョン派の俺は・・・('A`)
724 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 20:29:51.13 ID:AE32FGpWO
佐々木「それじゃぁ――」
ホームに発車のベルが鳴り響く。
名残惜しげに佐々木の手がキョンの手を離れ、彼女がホームに降り立って、そして扉が閉まる間際
佐々木「また明日――」
佐々木は電車が小さくなって見えなくなるまで、なぜか今生の別離を控えたかのような必死さで手を振っていた。
そしてホームには彼女以外誰もいなくなった
佐々木「また、明日だよキョン」
夏虫達の大合唱の中で、彼女はため息のような呟きをもらした。
しえーん
726 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 20:33:45.91 ID:AE32FGpWO
<キョンたちの町・駅・午後6時45分>
小規模な人の群れが駅から溢れ出てきた。その中にぼんやりとした表情で歩くキョンの姿はあった。
キョン「(未来を変える努力……)」
駅前の時計は6時45分を指している。
時間は残り15分
キョン「(具体的に何をすればいいかさっぱりだぜ)」
それにあの佐々木の態度が気になる
キョン「(また明日――か)」
彼女の表情を思い出すと、別段今に不満など無い気もした。
とりあえず何をするべきかも浮かばないので、近くにあったベンチに座り込む。背もたれにどっかりと体重を預けて、息を吐いた。
キョン「……大学入ってからは腐るばっかりだな」
高校の頃と何が違うのか
いつも通りの自分だった気がするのに
――ふーん。たまには連絡よこしなさいよ――
キョン「……」
ふと時計を見上げる。
6時47分
そしてタイムリミットは午後7時
キョン「午後七時……?」
見覚えのある時間だった。
支援
728 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 20:37:42.80 ID:a9Py0jK90
支
729 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 20:38:23.81 ID:/S7/mby3O
円
730 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 20:39:07.74 ID:AE32FGpWO
<キョンたちの街・長門のマンション・玄関ホール防犯扉前>
総合インターホンのパネル番号を、いつものように押す。
キョン「……まさかな」
たしかにまさかだった。
返答はない。
キョン「(午後七時っていうと、長門が俺を呼び出した時間とかぶってたんだが……)」
淡い期待を抱いて駅前から自転車を(車の免許は取得したが車が無い)かっ飛ばして来たのだが如何せん、淡い期待は所詮は期待でしかなく、同時にそれはあっさりと裏切られた。
彼女はいないのだ
もう随分前に跡形も残さず消え、消息すらつかめない。
彼女はまさしく『消えた』わけだ。
キョン「……まぁ、夏だしな」
雪が降るには相応しくない季節だ。
彼は玄関に背を向けた。返事をしないインターホンにも、開かない扉にも用はない。
腕時計を見ると時間は6時57分
どうやらゲームオーバーらしい
支援
時間がない! 急げーッ!
733 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 20:40:25.25 ID:a9Py0jK90
なぜか俺まで焦るwwwww
734 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 20:42:03.68 ID:bsJdpWojO
( ゜д゜)
(゜д゜)
735 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 20:42:38.58 ID:/S7/mby3O
し え ん
736 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 20:42:39.69 ID:3CB2G+Jx0
私怨
737 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 20:43:42.43 ID:AE32FGpWO
帰りがけ、昔彼女と待ち合わせをした公園に寄った。
嬌声が聞こえてそちらに目を向けると、小学生達が花火をしてはしゃいでいた。
妙に懐かしい気持ちになって自転車を止めてしまう。
SOS団のメンバーで過ごした、慌しい夏の日がだぶって見える。
キョン「(……それがこんな簡単になくなるなんてな)」
いつかあの小学生達も、自分のような惨めな思いを味わうのだろうか。
そう思うと悲しくなった。
かぶりを振る
キョン「(もう帰ろう)」
そう思い直して前に進もうとする。
と、自転車の前輪が何かに当たった。
見ると乗り捨てられた自転車が落ちている。……どうやら小学生達のものらしい。
キョン「……やれやれ」
妙な保護欲を掻き立てられ、苦笑と共に自転車を綺麗に立て直してやる。
と、視線の中にヘルメットが目に入った。地面に落ちていたそれを手に取る。
律儀な小学生達だ。ちゃんと言いつけを守ってヘルメットをかぶっているらしい。
苦笑しながらそれを自転車のかごの中に入れてやろうとし
はたと、その動きが止まった
支援
739 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 20:44:27.24 ID:AE32FGpWO
<キョンたちの街・長門元在住マンション・玄関ホール防犯扉前>
6時58分
全速力で駆けて来たキョンが、マンションの郵便受けを確認、そこに書かれた名前を一瞬で暗記し、同時にその部屋番号を総合インターホンパネルに入力する。
キョン「早くしてくれ……早く早く……!」
なかなか来ない返答に焦れていると
おばさんの声『はい?』
キョン「(よっし)」
ガッツポーズしたいのを堪え、キョンはインターフォンに設置されたカメラに『上半身だけ』映るように体の位置を調整する。
キョン「どうもー郵便局の者ですが」
カメラには『ヘルメットを被った郵便局員』――っぽい『小学生から借りたヘルメットをかぶる自分』の姿が映っているはずだ
キョン「後藤さんですね」
暗記した名前を口にすると
おばさん『ええ、そうですよ』
キョン「代引き商品が届いてますのでー」
おばさん『あ、ちょっと待ってくださいね』
がちゃ、と防犯扉の鍵が開いた。
キョンはにこやかな作り笑顔をカメラに向けると
キョン「代金は2840円なんで、どうも〜」
と言い、インターホンが切れるのを待ってそこいらに適当にヘルメットを投げ捨てた。
再び全力で駆け出す
防犯扉をタックルして押し開け、エレベーターを使うのもわずらわしく階段を駆け上がる
キョン「(現金だよな俺は……チャンスがあると思ったらすぐに食いつくんだから)」
冷静なその心中とは裏腹に、彼の瞳には輝きが戻り始めていた
6時59分
支援
741 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 20:45:53.34 ID:/S7/mby3O
しぇ〜ん
742 :
サザソのトリヴィア:2007/07/21(土) 20:46:23.79 ID:Bz1EHj880
サザン能登リビア
743 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 20:47:33.26 ID:AE32FGpWO
<長戸元在住マンション・けっこう高い階・長戸元在住の部屋前>
ゼイゼイと息を切らしながらキョンはその扉にもたれかかった。
腕時計を確認する。
7時02分
キョン「はぁ…はぁ……クソ……!」
全然間に合ってない
エレベーターを使ったら、もっと自転車を早くこいでいたら……そういった自責の念で胸が押しつぶされる。
そもそも長門の部屋を訪れたことが未来を変える努力の何に繋がるのか。
キョン「行き当たり……はぁはぁ……バッタリだぜ」
それでもまだ、淡い期待は消えてなかった。
絶望的ながらも一筋の光として、『部屋の中に入ったら』という希望があった。
肩で息をしながら、ドアノブに手をかける
キョン「はぁ……はぁ……」
だが、もしそこに何もなかったら?
キョン「はぁ……はぁ……はぁ……」
ぞぞ――と悪寒が背中を這い上がる。
それこそ『終わり』だ
そんな気がした
744 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 20:47:47.68 ID:ThCytlmo0
支援
745 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 20:49:23.87 ID:AE32FGpWO
扉を開くと、そこは真っ暗だった
人の気配はない
キョン「(……もともと気配なんてない奴だったさ)」
足を踏み入れる
ぼんやりと覚えている電気スイッチの位置に進み、手探りでそれを探り当てた。
スイッチが軽やかな音を立て
部屋に光が満ちる
746 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 20:49:32.75 ID:ThCytlmo0
支援
支援
後藤さん…
749 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 20:52:41.04 ID:AE32FGpWO
誰もいなかった
膝から力が抜けそうになって、しかしなんとか壁に手をついてとどまる
キョン「――くそ」
部屋は殺風景どころか何もなかった
あらゆる家具はなく、カーテンすらはがされてなくなっていた。ただ冷たいフローリングの床だけがあるだけだった。
誰もいなかった
キョン「……畜生ッ!」
時間は午後7時15分
ロスタイムには充分すぎた時間だろう。
タイムリミットだった。
支援
しえ
752 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 20:53:41.08 ID:Cte9Mq/+O
支援
753 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 20:53:45.00 ID:/S7/mby3O
ん
754 :
しそ:2007/07/21(土) 20:54:15.84 ID:xz+hP42h0
わっふるわっふる
755 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 20:56:17.20 ID:a9Py0jK90
支援
756 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 20:56:18.46 ID:AE32FGpWO
<長戸のマンション・その付近の外灯も無い道路>
道路に一台の黒い乗用車が止まった。
まるで口を利かない老齢の容疑者のようにふてぶてしく、威圧感に満ちたアイドリングを唸らせている。
その運転席の窓がゆっくりと開いた。
中にいた男はハンドルを握ったまま、マンションを見上げる。
『……くそ…………畜生ッ!……』
車内のラジオからはそんな声が聞こえてくる。
男は口元に手を当て、マンションを見上げている。
支援
しえん
清掃注意。
760 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 20:57:23.06 ID:FqmALiDB0
投下中だから落ちないだろw
長戸wwwwwww
762 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 20:59:55.81 ID:a9Py0jK90
しえん
ほしゅ
764 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 21:02:32.97 ID:6HMwAO/n0
もいっちょほす・・・あんましすぎてもよくないだろうけど菜
765 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 21:02:42.78 ID:AE32FGpWO
<長門のマンション内・長門の部屋内>
部屋の電気は再び落とされた。
暗い部屋の中、キョンはスイッチを押さえたまま、頭を垂れていた。
そのままずるずると床に崩れる。
766 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 21:02:52.93 ID:toQdlLK70
支援
支援
768 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 21:03:39.18 ID:FqmALiDB0
このまま1000行ってしまうのもいいなw
769 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 21:03:43.32 ID:a9Py0jK90
保守+支援
770 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 21:03:51.43 ID:AE32FGpWO
小さく息を吐き、虚ろな視線を部屋に漂わせる
キョン「……終わったか」
何が終わったのか
彼自身、その答えはまったくわからなかった。だが肩を落とし、呟く彼の瞳にはもう輝きは宿ってなかった。
彼は立ち上がった。
その心中には『また明日』が残っている
佐々木の笑顔が残っていた
キョン「…………まぁ」
いいか
そういう諦めの言葉が口をついて出そうになり、そのまま帰ろうと振り返った時だった。
「涼宮ハルヒに近付くなと言ったはず」
心臓を撃ち抜かれたような気がした
支援
しえん
773 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 21:04:36.10 ID:a9Py0jK90
支援
774 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 21:05:04.94 ID:FqmALiDB0
4
775 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 21:05:59.19 ID:AE32FGpWO
って所で今日は打ち止めにしときます
保守・支援ありがとう
あとまた迷惑をかけたみたいだ。ホントにスマンかった。次からは気を付ける(`□´>
支援
なんか背筋にゾワゾワ来たw
諦めるんじゃあない!
SOS団唯一無二の雑用係は諦めないっっ!!
乙!
なんという生き殺し…
うああああ
もうちょっと投下してくれえええ
GJ
781 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 21:08:07.81 ID:FqmALiDB0
782 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 21:08:14.90 ID:a9Py0jK90
これはなんという生殺し・・・・・超GJ
続き待ってます!!
なんという寸止め…
続きに期待
実はwikiで読む派だから読んでない支援
785 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 21:09:53.32 ID:AE32FGpWO
>>781 うん。その時セミプロで書いてた。よく覚えてるなぁ……
と思ったら鬼殺しwwwwwwww
お疲れ
787 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 21:11:39.50 ID:FqmALiDB0
>>785 デジャブを感じてwww
あと完結したらまとめる予定だったんでw
でもプリンに投下されたからwikiあるし俺は引くけどw
>>784 鬱エンドになってないのを確認してから読む派ってのもいるぜ。
789 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 21:14:37.31 ID:/S7/mby3O
790 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 21:14:53.36 ID:AE32FGpWO
>>787 ぉお、ありがとう!
そうだな、wikiに放り込むのが適切だ。面倒くさいからしないと思うけど……
とにかくthx!
791 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 21:16:58.30 ID:wiMt1NEI0
サッカー延長保守
792 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 21:17:25.24 ID:AE32FGpWO
>>788 言ったら面白くないかもだけど、俺は欝嫌いだから……つうか書いた事ないや
1レスにもう少し入るような気がしたんだけど、もしかしてわざと?
投下スレでは30くらいってなってたから気になって。
孤島症候群後編の次回予告の
「お疲れ様、キョン」
に今、クラッときた保守
795 :
大学生キョンの逆境 ◆MNGyu73AVw :2007/07/21(土) 21:22:17.64 ID:AE32FGpWO
>>793 ゴメンわざとだ。
空気っつーか間が大事だと思って
796 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 21:22:34.71 ID:bo2VlwOz0
乙〜
ハルキョンより佐々キョン好きのわたしはもう欝になってしまった…
そして保守
799 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 21:28:20.59 ID:AE32FGpWO
書いててなんだが俺も佐々キョン好きだ……
つか名無しにもどるよ
800 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 21:33:31.99 ID:wiMt1NEI0
延長前半終了保守
>>大学生キョン
藤パンのハルヒ大人発言にエロスを感じたのは、俺だけでは無い筈…
802 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 21:41:12.07 ID:FqmALiDB0
●
時のパズルは良作保守
804 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 21:51:25.42 ID:wiMt1NEI0
☆
>>803 ハルヒが―――――――――――ってやつだっけ?
バイト終わった保守
PK保守
809 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 21:56:57.95 ID:/S7/mby3O
保守だろう。
サッカーで重くなりそうなヨカーン
811 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 21:59:09.60 ID:a9Py0jK90
時のパズルはタイムリーだなw
>>808 それそれ。あまり言っちゃうとネタバレしそうだから伏せたんだ
PK熱いな保守
814 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 22:00:27.19 ID:FqmALiDB0
VIPでプリンやアナルとは別にスレを立てて投下されたお勧めのSS教えて
815 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 22:01:17.66 ID:FqmALiDB0
817 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 22:04:58.45 ID:wiMt1NEI0
PK勝利保守
818 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 22:06:54.94 ID:Yl5kkTXM0
ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」
キョン「ああ、食べたが」
ハルヒ「あんたそれあたしのだって知ってて食べたの!?」
キョン「ああ、腹が減っていたんでな」
ハルヒ「か、かんせ・・・///」
キョン「別にいいだろ、お前はそんなこといちいち気にしない奴だと思ってたが」
ハルヒ「んなっ、ちょ、キョンあんた・・・その・・・お、女の子に対する扱い方ってもんが・・・」
キョン「そうかそうか、SOS団の団長様は間接キスが恥ずかしくて赤面する年頃の女の子でしたか、こりゃ失礼失礼」
ハルヒ「こぉのバカ!!アホキョン!!でてけぇー!!!!」
ハルヒ「///」
ほ
821 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 22:18:44.03 ID:wiMt1NEI0
ほ
キョン「おい!ハルヒ!俺のプリン食っただろ?!」
ハルヒ「……食べてない」
キョン「じゃあ、ほっぺについているプリンのカケラはなんだ?」
ハルヒ「……いいじゃない!プリンの一つや二つ!
キョン「よくないだろ、俺のプリンだ」
ハルヒ「キョンのケチ!!」
キョン「ほう、そこまで言うか。ならばハルヒには一生プリンを買ってやらん」
ハルヒ「…そんなぁ、キョン許してよ〜。また今度プリン買ってきてあげるから」
キョン「ハルヒがそこまで言うのならば許してやるか」
古泉「やあ、どうも。二人ともお揃いで」
キョン・ハルヒ「空気読め!!」
保守
823 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 22:26:27.44 ID:wiMt1NEI0
保守
ハルキョンSS読んでるとPC画面ににやけ面が映る保守
825 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 22:34:49.81 ID:wiMt1NEI0
>>796 佐々木スレに帰ろうぜ。てかわざわざそういうコト言うのってどうだろう?
>>822 空気読め!!www
古泉「僕はあなたにとってどのような存在なのでしょう?」
キョン「SOS団員にして超能力者だ」
古「涼宮さんがらみ以外の、人間としての僕は?どうでしょうか?魅力を感じますか?」
キ「へらへら野郎だな。魅力か?イケメンではあると思うが」
古「あなたもなかなかのイケメンですよ」
古「そ、そうか?」
古「ええ、心から思います。仮に僕が女なら惚れているでしょうね」
古「実は…俺もお前のこと、前からいいなって…」
古「うれしいこと言ってくるじゃないの」
古「や ら な い か」
急に思いついたネタを携帯より保守かねて投下
830 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 22:45:09.22 ID:ThCytlmo0
古泉w
古泉www
832 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 22:46:58.31 ID:wiMt1NEI0
ちょwww途中から古泉一人芝居wwww
最初気が付かなかったwww
835 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 23:00:04.24 ID:FqmALiDB0
あげ
837 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 23:02:41.75 ID:FqmALiDB0
あと23時間あるから余裕だろw
838 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 23:03:15.34 ID:FqmALiDB0
24時間
\(^o^)/
840 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 23:11:39.59 ID:wiMt1NEI0
とりあえず保守
>>828 横からなんだけどさ、佐々木スレってどこにあるの?
842 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 23:13:39.93 ID:7uMIW4k/O
843 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 23:13:54.51 ID:g/NKG0cd0
久しぶりにきたけど、佐々木系多いなぁ・・・
佐々キョンでオヌヌヌあったら何か教えて
844 :
843:2007/07/21(土) 23:16:02.09 ID:g/NKG0cd0
空気読めなくてゴメンよ・・・
佐々木スレを探してくる。
845 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 23:20:58.39 ID:wiMt1NEI0
ほp
キョン「ん?なんだまだお前だけか」
長門「そう」
キ「古泉が気持ち悪い一人芝居を階段の踊り場でやってるんだが、あいつは正常か?」
長「正常」
キ「そうか」
長「そう」
キ「あー…うん、そうか。お前も古泉はどう思う?」
長「…ふんもっふ」
キ「!?」
長「私という個体のエラー」
なんかもう思いつくまま保守
847 :
捕手:2007/07/21(土) 23:25:17.50 ID:Yl5kkTXM0
ハルヒ「キョンってプリン好きなの?」
キョン「ん、まぁそりゃ好きだな」
ハルヒ「ふぅーん、そういえばいつもみくるちゃん見てるよねあんた」
キョン「何が言いたい?」
ハルヒ「いや、その・・・なんていうか・・・」
ハルヒ「み、みくるちゃんの胸ってプリンみたいよね」
キョン「ああ、そうかもな」
ハルヒ「でしょ?えっと、その・・・だから・・・あたしの」
ガタン
キョン「なにやってんだお前」
ハルヒ「・・・!・・・もっとその、興奮するような反応はないわけ?///」
キョン「当たってるんですけど」
ハルヒ「当ててんのよ」
848 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 23:27:11.62 ID:g/NKG0cd0
キョン「小泉が階段の踊場でへんな一人芝居やってたんですけど、未来にも
ああいう人はいるんですか?」
朝比奈「あ、その、えっと・・・・・禁則事項・・です。」
キョン「(何だ今の間は・・・)」
うはwww俺涙目www
俺には才能がないようだwwww
849 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 23:32:48.29 ID:g/NKG0cd0
保守
850 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 23:35:35.22 ID:QjVHajYe0
時かけ見た後だとこのスレのSSがまた違った視線で見れるな・・・・いい意味で
保守
誰か「驚愕」の値段知ってる人が居たら教えて下さい。
852 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 23:39:48.80 ID:g/NKG0cd0
普通のハルヒと同じじゃね?540円だっけ
853 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 23:41:07.02 ID:a9Py0jK90
焼きそば1つ300円!水道水はタダで飲み放題!
ハルヒ「さっ、キョン。大森電気店に言って例の『あれ』を取ってくるのよ」
キョン「なんだって、俺だけなんだよ…。つか、電気マッサージなんて何に使うんだよ」
朝比奈「…あっあの、あたし行きましょうかぁ〜?」
ハルヒ「駄目よ!みくるちゃん!あたしより先にイッちゃ!!!あっ…」
キョン「ハルヒおまっ!!!」
朝比奈「涼宮さん日本語おかしいですぅ…」
長門「…身体を持て余す」
古泉「まったく、困ったものです」
855 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 23:41:23.45 ID:/anLo0aG0
誰か「驚愕」の発売日知ってる人居たら教えて下さい
例外として陰謀が630円だと思う
陰謀くらいの厚さになると定価が630円になる可能性が…
ハルヒ「おっまたせーっ!いやー掃除長引いちゃってって、あら?みくるちゃんは?」
長門「風邪による欠席」
ハ「なーんだ…そういえば、階段に人だかりできてたんだけど、あれ何か知ってる?」
長「ふんもっふ」
キ「!」
ハ「…そう、つまり有希とキョンはふんもっふな関係にあるわけね」
キ「な、何をわけのわからん勘違いを!長門も何言ってんだ!?」
ハ「2人きりでよろしくやってたんでしょ?うらやましいわ、若いって!」
古泉「よし、次はションベン…はっ!?へ、閉鎖空間が発生している?なんという広がりの速さだ!」
なんかもうわけわからん保守
858 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 23:46:53.35 ID:amVOBhpW0
保守
保守保守ユカイ
>>857 こwwwwwれwwwはwwwwダブルがミナギルゼwwwwwwwwwww
thx!
700円あれば余裕みたいだな。
使わないように封印しておこう…
だが発売は(ry
862 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 23:49:16.90 ID:IIncygnT0
>>857 アナルが過疎っているからそちらにまわってほしい。
>>862 ごめん、もう寝るんだ
今度からはアナルでやるよ
保守がんばってノシ
SOS団で組が一緒なのってハルヒとキョンだけでよかったっけ?
SS長編職人さんみたいに風景を文字で表現することが出来ない俺は絶望保守
866 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/21(土) 23:54:08.04 ID:wiMt1NEI0
ほほほほしゅ
なんでそんな超基本事項をしつもんするのか
>>864 あってるよ。
唯一つだけいわせてくれ
質問とか有ったらまず調べてもらいたい・・・
変な解答もらったやつが逆上してスレ荒らしに走るってのはたちが悪いからな・・・
ま・・・そこんとこ頼むわ
>>867-868 すまん、長門と古泉が一緒のクラスだったかどうかかいてて混乱してきたんだ
今度から調べるようにする
今は7月。梅雨前線が元気に活動しているさなか、俺の前立腺が減退するような早朝強制ハイキングコースを憂鬱に歩いている、まさにその時、不意に俺の背中は叩かれた。
そう、谷口である。
こうですか、わかりません><保守
>>868 待て、
そんなホットな話題をふるなww
872 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 00:06:08.65 ID:O/cXzHAD0
アブネエゾあげ
てへっ♪
875 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 00:16:43.25 ID:O/cXzHAD0
あげよ。
ぐへっ♪
あはっ♪
ひでぶっ!!
879 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 00:23:22.74 ID:5DG5CSme0
モルスァ!
あべし!
ふぁふぁふぁ
なんか微妙な時間に次スレ立ちそうだな。
883 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 00:31:59.65 ID:xRJnt+5q0
…ぶ〜ん…
884 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 00:38:08.34 ID:cEOvnIoDO
ドラマCDの小泉って攻撃するときなんて言ってるの?もす?
もすもすもすもすもすもすもすもすもすもす!!
で、いーのだろうか…
SS考えつつ保守
>>884 たぶん合ってる。
だが名前を間違えたので
●<マッガーレ!
888 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 00:51:26.78 ID:2n9J/gvvO
古泉「もふもふもふもふもふもふもふ!
させさせ…まさせー!」
だったと思う。
889 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 00:51:51.93 ID:2n9J/gvvO
>>884 古泉「もふもふもふもふもふもふもふ!
させさせ…まさせー!」
だったと思う。
保守
>>889 連投と見せかけて安価を入れなおしてるおまいに萌えた
892 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 01:02:45.02 ID:a/0fNRp3O
谷口探偵のまとめページの一発ネタが更新されるたびに楽しみなんだがこっちでは投下されないんだな。
いい保守になると思うんだが、という保守
寝る前保守
寝る前保守
897 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 01:17:47.62 ID:2n9J/gvvO
>898
これから一緒の蒲団に入るとこかも知れんのぅ
902 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 01:32:32.01 ID:vKu4wI8/0
もう 900台か。速いな。
昼寝して眠気が来ない保守
904 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 01:46:38.87 ID:2n9J/gvvO
905 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 01:46:55.23 ID:j+/5sIvt0
1000なら谷川流本人降臨
908 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 01:53:04.62 ID:2n9J/gvvO
909 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 01:58:07.16 ID:vKu4wI8/0
昼寝してないのに眠気がこない保守
910 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 02:02:53.43 ID:cEOvnIoDO
小泉「長戸さん…」
長戸「…」
小泉「なるほど、解りました。ところで麻比奈さん」
麻比奈「話しかけるなホモヤロウ」
小泉「フフ、難しい問題ですね。そう言えば立花さん」
立花「ペッ」
小泉「恐縮です」
ただの小泉いじめになってしまった保守
朝比奈だろ・・・
古泉だろ・・・・
長門有希でございます
>>910 とりあえず原作かここのss読んで勉強しようぜ。
915 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 02:09:35.37 ID:LuvQEa8+O
ネタじゃないのか…?
空気読めてないのは俺なのか…?!
長門有希でございます。
お魚くわえたドラ猫 おおかけーて (長門「敵性と判断」)
はだしで かけてく 愉快な長門さん (長門「属性をブースト変更」)
みんながわらってる おひさまもわらってる (長門「メガネ属性ってなに?」)
るーるるるっるー 今日もいい天気 (長門「こうするのだ」)
917 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 02:12:26.37 ID:cEOvnIoDO
なんつーかスマン。
普通に名前いれるのも申し訳ない内容だったんで皆換えた
>>911-
>>914 橘のことも忘れないであげてください
>>917 ●<いじめならアナじめールにてお待ちしております。
920 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 02:28:19.19 ID:cEOvnIoDO
>>919 おっしゃる通りで申し訳ない。最後荒川さんで締めようと思ったのに無念……
921 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 02:32:55.24 ID:bjxDxFZgO
曖昧態度 それキョンってコトかい? ちょっ!
長門の制服・・・だぁぁ私服ってこたない ぷ。
がんばっちゃ?やっちゃっちゃ
そんときゃー長門頼み 『…そう』
古(Foo!)泉(Hoo!)の 笑顔にDarlin'darlin' F R E E Z E!
ハルヒ「あ、キョンと古泉くんだ。そうだ、掃除用具入れの中に隠れて驚かせてやろうっと!」
キョン「あれ、今日は俺たちが1番のりか。珍しいな」
古泉「そうですね。朝比奈さんと涼宮さんはともかく、長門さんもいないとは」
キョン「オセロでもやってるか」
古泉「そうですね」
ハルヒ「どのタイミングで出て行こうかしら…ドキドキするわ」
キョン「ところで古泉、訊きたいことがあるんだが」
古泉「なんでしょう?」
キョン「俺って、けっこう特徴のない顔立ちだろ?」
古泉「まあ、正直に言わせてもらうなら・・・そうですね」
キョン「やっぱりこれからの時代、なんらかの特徴を持っていないと乗り越えられないと思うんだ」
古泉「イメージチェンジでもするんですか? まさか、髪の色を変えるとか」
キョン「髪を染めるのも維持するのが大変だろ。そんなんじゃないんだ。マイナーチェンジっていうか、何て言うか、アゴヒゲを伸ばしてみようかと思うんだ」
古泉「無精ひげ、というやつですか? 確かに男の渋みが出ていいかもしれませんね」
ハルヒ「キョンが無精ひげ……な、なんかイメージできないわ」
<次の日>
キョン「な、なんじゃこりゃ!? 俺のアゴにヒゲが・・・しかもモミアゲと一体化してる!?」
キョン妹「あれ、キョンくん? いつの間におひげ生やしたの?」
キョン「とにかく剃っておかないと。1日でこんなに大量にヒゲが生えるなんて不自然すぎる」
キョン「こんなことができるのは一人しかいない。ハルヒのせいだな!?」
キョン「おはよう」
ハルヒ「おはよう」
キョン「ハルヒ、一つ訊きたいことがある」
ハルヒ「なに?」
キョン「お前、昨日部室で俺と古泉の話、隠れて聞いてただろ」
ハルヒ「え・・・!?」
キョン「こそこそ隠れてるなんて。最低だ・・・」
ハルヒ「キョン・・・」
キョン「ハルヒのやつ、どこに行ったんだ? ずっとどっかに行ったまま姿が見えないけど」
キョン「・・・またどっかで覗き見でもしてんだろうさ。俺には関係ないか」
ハルヒ「なんで、あいつに私が部室に隠れてたってバレたのかしら・・・」
ハルヒ「キョン、まだ怒ってるかな」
ハルヒ「部室にもなんか行きづらいし・・・。今日はこのまま帰ろう・・・はあ・・・」
PDAから書き込みテスト支援
キョン「あれ、先に来てると思ったのに。ハルヒのやつ、部室にも来てなかったのか」
長門「・・・・・」
キョン「今日はお前だけか」
長門「気にいってくれた?」
キョン「なにがだ?」
長門「あなたは昨日、ここで地味な顔立ちを克服するためにヒゲを生やしたいと古泉一樹に相談していた」
キョン「確かにしたが・・・って、もしかして今朝のあれはお前のしわざなのか、長門!?」
長門「そう。モミアゲとの連結はサービス」
キョン「なんてこった。てっきりハルヒのせいかと思っちまった」
キョン「俺、悪いことしたな。証拠もないのに、当り散らしちまって・・・」
キョン「・・・あやまった方がいいよな」
起きたら1000行ってそうだな。
928 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 03:00:54.22 ID:rUEFQJw80
ageま〜す
キョン「ハルヒか?」
ハルヒ『・・・なに?』
キョン「今日は、その・・・すまん。なんかいろいろあって、朝、あんなこと言っちまって」
ハルヒ『え?』
キョン「電話じゃなくて直接謝った方がいいとは思ったんだが、お前が今どこにいるか分からなかったし」
キョン「今朝はすまなかった。あれ、俺の勘違いだったみたいだ。本当にごめん」
ハルヒ『・・・・』
キョン「まだ、怒ってるか?」
ハルヒ『別に。怒ってなんていないわよ。最初から。でも、なんかあんたの電話を聞いてたらムカムカしてきたわ』
キョン「なにがだよ」
ハルヒ『今から川原にきなさい。いい? 10分以内よ!』
キョン「なんだよ、あいつ。いきなりデカイ声出して、言いたいこと言ったら切りやがった。勝手なやつ」
キョン「川原ったって、どこの川原なんだよ。ったく! 長門、俺ヤボ用で早退するから」
長門「・・・・」
長門「・・・ヒゲ、見たかった」
930 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 03:06:27.88 ID:ozmO6iGQ0
支援
キョン「おい!」
ハルヒ「・・・・・」
キョン「川原って、ここでよかったのか?」
ハルヒ「そうよ」
キョン「お前、まだ家に帰ってなかったのか? もうこんな時間だぜ」
ハルヒ「そんな気分だったのよ」
キョン「それで・・・・電話の件なんだが。まだ、怒ってるのか?」
ハルヒ「あんた、そればっかりね。電話でも同じこと言ってたじゃない。まだ怒ってるのかって。あんた、私が年がら年中怒ってばかりいる女だと思ってたの?」
キョン「・・・すまん」
ハルヒ「まあいいわ。なんか待ってたら、落ち着いたから。もう怒ってないわよ」
キョン「そっか」
ハルヒ「立ってないで。となり。すわったら?」
ハルヒ「・・・・」
キョン「・・・・」
ハルヒ「・・・あ、あのさ」
キョン「ん?」
ハルヒ「・・・ごめんね」
キョン「なにが?」
ハルヒ「昨日、部室で。あんたと古泉くんの話を、その・・・・盗み聞きしてて」
キョン「え? まさか、本当に、昨日いたのか?」
ハルヒ「本当は話を盗み聞きするつもりはなかったのよ。ただ、2人を驚かせようと思って掃除用具入れに隠れてたの。でも、途中から出るに出られなくなって」
キョン「ひょっとして、それで昨日は部室にこなかったのか?」
ハルヒ「正確には部室にいたんだけどね。そのまま下校時間までずっと掃除用具入れに隠れたまま」
キョン「・・・・バカだな。お前」
ハルヒ「あんたにバカって言われる筋合いはないわよ」
支援
キョン「バカだよ」
ハルヒ「・・・そっかもね」
キョン「もし、俺と古泉がお前のことに気づいてたら。お前どんな顔してただろうな。見ものだっただろうな。惜しいことしたぜ」
ハルヒ「なによ。それ」
キョン「だってそうだろ? お前のことだから、きっと真っ赤になっておろおろしながら、逆切れして言い訳しはじめるんだろうな」
ハルヒ「し、しないわよそんなこと!」
ハルヒ「体育でプール始まったわね」
キョン「ああ」
ハルヒ「昔はさ、この川も水がきれいで、よく学校が終わった後で子供たちが泳ぎにきてたんだって。親父が言ってた」
キョン「俺も聞いたことがある。プールがなかった時代は、この川で水泳の授業やったってな」
ハルヒ「昔はよかったってよく大人たちが言うけど、本当に昔って、よかったのかな。プールもなかったんだよ」
キョン「良かったんじゃないか? クーラーもなかったんだろうけど」
ハルヒ「あんたさ。今からここで泳いでみたら?」
キョン「遠慮しとくよ」
キョン「なあ」
ハルヒ「ん?」
キョン「いつまでここにいるんだ?」
ハルヒ「ずっと」
キョン「ずっと?」
ハルヒ「ずっと居たい気分。ここは涼しいし。あんたは?」
キョン「俺も。けど、そろそろ帰らないとな。晩飯を食い損ねるのはごめんだ」
ハルヒ「あー、残念。私も帰らないいけないのか」
キョン「嫌ならずっとここにいれば?」
ハルヒ「ばーか」
ハルヒ「また、いつか。ここに来ましょ。夏の間に。今度はみんなで」
キョン「そうだな」
ハルヒ「じゃね」
キョン「ああ。また明日」
ハルヒ「キョン!」
キョン「どうした?」
ハルヒ「あんたの無精ひげ、たのしみに待っててあげるからね!」
キョン「ばーか」
ハルヒ「おやすみ!」
キョン「おー」
おわり
髭キョンを想像して萌えたのは俺だけでいい。
GJ!
937 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 03:32:03.44 ID:5USu87/FO
乙でした!
この時間帯だから保守にもなっていいかな、と思って書きながらの投下でした…
コメントと支援ありがとう!
939 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 03:51:31.85 ID:06Aar3kSO
保守
940 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 04:15:38.90 ID:o7SUn6CfO
あと4時間はもつかな…?
保守
のんびりいけば余裕だろ。変にkskしない限りね。
942 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 04:46:44.75 ID:o7SUn6CfO
保守
943 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 05:22:10.30 ID:GzIgL9Ao0
ho
保守
945 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 06:02:12.14 ID:+hjv94Si0
おはよう保守
946 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 06:18:04.40 ID:9DeF6pGb0
同じくおはようの保守
947 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 06:30:02.65 ID:j2w610qgO
いやいやおはよう保守
ハルヒ「おはよー!!」
キョン「おー」
長門「…おはよう」
朝比奈「あっおはようごさいますぅ〜」
古泉「おはようございます」
鶴谷「にょろ〜」
谷口「よっ!」
国木田「おはよう」
阪中「おはようなのね」
おはよう保守
ハルヒ「起きろってんでしょうかっ!」
キョン「おい、起きろ」
長門「…起床するべき」
朝比奈「おっ起きてくださいぃ〜」
古泉「さあ、起きましょう」
鶴谷「にょろ〜」
谷口「起きようぜ」
国木田「起きてよ」
阪中「起きるのね」
ついでに起床保守
保守
951 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 07:04:41.08 ID:2n9J/gvvO
952 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 07:09:13.75 ID:DFeMT6RZ0
>>951 実は自分の苗字で変換してしまったという、どうでもいい保守
954 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 08:02:43.29 ID:rUEFQJw80
ageま〜す
955 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 08:22:16.47 ID:vKu4wI8/0
『おはよう』
あふゎ…はいはい おはよーさん……ってなんでお前が隣で寝てるんだ!?
『なんでって 昨日泊まったからに決まってるじゃない。』
ふっとみると、床に転がる無数の空き缶。伝説上の生き物、しかも首が長くない方のイラストが入ってるヤツな。
お菓子やなんやかんやで散らかった部屋。
カーテンがパステルイエローで…ぬいぐるみが数点……
ハルヒの部屋だ。
…泊まったのは俺の方か。
『あんた 酔っぱらってすんごいテンション高くて、いろいろやらかしたらぐっすり寝ちゃったのよ。覚えてないの?』
いろいろって何やったんだよ。
青ざめながら聞く俺の腹部を指差すハルヒ。
そこには油性マジックででかでかと顔が描かれていた。
……聞かないほうがよかったか。いや、知らない方が恐ろしいことってのもあるな。
他になにかやってなかったか?
『あたしだって、恥ずかしいんだから…おもいださせないでよ。』
そう言って真っ赤になってそっぽを向いたハルヒは口をつぐんだ。
…何やったんだ。
どうあがいても記憶を取り出せない俺は、再び眠って現実から目をつむることにした。
おきたけど眠たいので二度寝します保守
956 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 08:22:41.17 ID:5WwjmtGOO
ハルヒ「んふふー♪」
957 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 08:34:49.03 ID:VYBuUMMv0
ほ
958 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 08:42:33.30 ID:j2w610qgO
>>955 ハ『(覚えてないんだったら…もう一回戦ね♪)』
保守
959 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 08:47:00.65 ID:rLoGi1vK0
死守
960 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 08:54:09.05 ID:RIjcTNXJO
保守
961 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 09:02:53.83 ID:VYBuUMMv0
ほ
し
963 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 09:38:17.93 ID:VYBuUMMv0
ほ
wawawa忘れ物〜
のわっ!
すまん、ごゆっくり〜
そんな保守
965 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 09:56:32.80 ID:GzIgL9Ao0
1000まで保守
保守
やっぱり長編の投下があると消費早いね
967 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 10:18:48.45 ID:VYBuUMMv0
kskしたい俺がいる
ふと思ってんだが、kskって何の略なんだ?
加速
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
:.:.:.:.:.::.:.:.:.::.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
:.:.:.:.:.:.ト:.:.:∧:.:|、:.:.∧:.:.:.:.l
:.:.:.:.:.:.l_V_ヽ! V___.レ|:.:.l
ィ:.:.:.:.| -‐‐ ‐- |:.l/
.(`i.:.:l | l.:.| ググれ
Yl.:.:| ' l:.:.l
l ヽ!、 -‐ /∨
/ \ /
「`ー- _T
¨: :ー-: ._ ヽ
: : : : : : : : : ̄:ヽ
971 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 10:30:44.34 ID:VYBuUMMv0
過疎化
k こんなにも
s 素敵な
k 君がいる
の略に決まってんじゃん
973 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 10:32:54.08 ID:VYBuUMMv0
k こんなに
s すてきな
k くにょう
kキョンの事が
s好きだから
k今日もポニテ
kかにを
sしゃぶって
kください
976 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 10:41:17.07 ID:j2w610qgO
koizumi
set in
kyon
kこのまま
s1000行ってもいいの
kかい?
978 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 10:44:07.51 ID:onRPb1Zs0
979 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 10:47:39.83 ID:j2w610qgO
ただのvipperには興味ありません。
夏厨、携帯厨、かまってちゃん、クソコテがいたら、ROMってなさい。以上。
k これが
s Summer厨
k か・・・。
さきに次スレ立てたほうがよくない?
そだね
落ちてから立てるんじゃ探すの面倒だし
>>890ヨロ
984 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 10:57:13.60 ID:VYBuUMMv0
ksk
1000は空気が読めないそうです
987 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 10:59:59.19 ID:VYBuUMMv0
ksk
預言者が現れたな
989 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 11:00:39.52 ID:En8t7mNyO
ksk
990 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 11:01:15.03 ID:VYBuUMMv0
ksk
ksk
ksk
993 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 11:02:00.56 ID:VYBuUMMv0
ksk
994 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 11:02:42.95 ID:VYBuUMMv0
ksk
995 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 11:02:53.12 ID:q5ixmufw0
───k───s───k───
ksk
(||)
\ /
┌─┐
│?│ コイーン
└─┘
998 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/07/22(日) 11:03:13.79 ID:N4heUAep0
食べてません
1000なら次スレは全部ksk
寝起きでぼーっとしているときならきっとゲットできないはず。
1000なら『涼宮ハルヒの分裂? 1日目ーB』を今日中に投下する。
1001 :
1001:
* + 巛 ヽ
〒 ! + 。 + 。 * 。
+ 。 | |
* + / / イヤッッホォォォオオォオウ!
∧_∧ / /
(´∀` / / + 。 + 。 * 。
,- f
/ ュヘ | * + 。 + 。 + このスレッドは1000を超えました。
〈_} ) | 次スレも…VIPクオリティ!!
/ ! + 。 + + *
http://wwwww.2ch.net/news4vip/ ./ ,ヘ |
ガタン ||| j / | | |||
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VIPがT-bananaを落とすことは不可能 FOX★