中国産ピーマンから基準値超える殺虫剤、厚労省が検査命令
冷凍食品用の中国産ピーマンから殺虫剤のピリメタニルが基準値を超えて検出されたとして、厚生労働省は20日、食品衛生法に基づく検査命令を出した。
同省のモニタリング検査で同様のケースが2度にわたり見つかったことを受けた措置。これにより、
当面の間、中国産ピーマンは、ピリメタニルの残留を調べる検査に合格しなければ輸入できなくなる。
同省によると、今年1月、兵庫県の業者が輸入した冷凍食品のピーマン(約8トン)から
ピリメタニル0・04ppm(基準値0・01ppm)が検出されたと届け出があり、今月11日には、
東京都の業者が輸入した冷凍食品の赤ピーマン(11トン)から同じ農薬が0・02ppm検出されたと届け出があった。
中国産の食品では、現在、ホウレンソウ、シジミ、鶏肉など計42品目が検査命令の対象になっており、
各輸出国の中で最も多い。昨年5月から、食品の残留農薬・抗生剤の規制対象を強化した「ポジティブリスト制度」で基準値が厳しくなったことも影響している。
中国産ピーマンは今年に入り、計約4800トンが輸入されている。
同省食品安全部は「残留農薬が基準値を超えた食品を一度食べたからといって健康被害が出るわけではないが、問題ないと確認されるまで、検査を強化する」としている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070620i212.htm また中国製練り歯磨きから毒性物質、輸入業者が自主回収
大阪府は20日、大阪市天王寺区の化粧品製造販売業「オキナ」が、中国から輸入、販売した練り歯磨きから、
毒性のあるジエチレングリコール(DEG)が検出され、同社が自主回収を行っていると発表した。
厚生労働省によると、中国製練り歯磨きからDEGが検出されたのは国内4件目。
府によると、DEGが検出されたのは、同社が上海市内の業者から輸入した「シャイニー」「シャイニーK」(ともに3グラム)
「シャイニーM」(5グラム)。昨年5月〜今月初旬に全国7000か所の旅館やビジネスホテルに計約150万8800本を出荷した。
同社が検査機関に依頼して調べたところ、最大値で0・86%のDEGが検出された。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070620i112.htm