誰か小説でも書いてよ。クオリティ期待しないから

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
>>5が書く
俺は書かんぞ
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 15:55:23.06 ID:B6yFGvEk0
ksk
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 15:56:41.15 ID:YCVxXapJO
KSK
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 15:57:17.23 ID:v3X8+5S70
ksk  ↑安価
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 15:57:36.85 ID:YCVxXapJO
KSK
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 15:58:12.78 ID:B6yFGvEk0
ksk
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 15:58:14.84 ID:fou0BMdjO
>>5
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 15:58:55.32 ID:B6yFGvEk0
>>5
お願いします
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 15:58:57.89 ID:YCVxXapJO
………………え俺( ̄□ ̄;)!?
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 15:59:42.37 ID:fou0BMdjO
>>9
早く描けよ
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:00:16.56 ID:/X4IWAeA0
>>9
後の直木賞作家である
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:00:38.77 ID:Ugfw/uAlO
‥‥わかった
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:01:04.30 ID:YCVxXapJO
〈プロローグ〉

 赤
 鮮血
 腕の中に倒れ込む
 ちいさなやわらかい身体
 炎と刃の蹂躙
 どこからか
 男の笑い声
 少女の仮面のような無表情が
 最後に確かに微笑みを
 どうして
 焼き付けられた笑顔
 どうして

 そして世界の消失
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:01:21.94 ID:vD55TWTY0
既に酷いwww
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:01:40.65 ID:B6yFGvEk0
これは期待
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:01:47.00 ID:vDI41pfZ0
酷い厨2wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:01:55.14 ID:fou0BMdjO
はじまったwwwwww
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:02:14.88 ID:v3X8+5S70
YCVのやる気まんまん具合に萌へw
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:02:20.02 ID:YCVxXapJO
 画面内の物語はいよいよ佳境に差し掛かっているらしい。
 しきりに「んむむヒロイン斬られて血ぃ吹きよった」だの「わはは大魔王大爆笑大爆発」だの「うおう勇者に羽根生えよった」だのと呟いていた姉ちゃんは。
「ま、お前もあたしの事など気にもせずに【今回】もちょちょいと世界を救うがよいぞ。元『勇者』な我が弟よ」
 手にした携帯 機の画面に視線を落としたまま、正面に座る僕に向けてついでのようにそう言ったわけで。
「遠慮しとくよ、元『魔王』な姉上。世界なんて一回救えばもう飽きる」
「んむ、確かにテンドンは芸が無いやね」
「ほら、 やりながらご飯食べないの。行儀悪いよ。僕だってジ○ンプをめくりたいのを我慢してるっていうのに」
「んむむむ【前回】お前の剣にぶっ刺された胸の辺りがちくちくする気がする」
「わあここでそれを持ち出しますか」
「んむ、一応は『魔王』だったしな。たしなみとして『勇者』はいじめとかんと」
「五分だけ先に生まれた誰かさんには、生まれてこのかた特に理由もなく虐げられ続けているような気がするんだけど」
「何事も予行演習は大事という話やね」
「ひどいや。誰のせいで【前回】僕がお嫁さんを掴み損ねたと思ってるのさ」
「人生マイナス彼女いない暦イコールゼロだった男が何を言うか。ドゥフフフフ」
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:03:09.31 ID:v3X8+5S70
てか自分で書けよw
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:03:16.54 ID:B6yFGvEk0
VIP始まったな
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:03:20.94 ID:fou0BMdjO
佳境はえぇwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:03:48.56 ID:YCVxXapJO
「真顔で含み笑いしないでよ。彼女ぐらいいたよ、ちゃんと」
「脳の中にか」
「あの『聖女』だってば」
「『聖女』? んむ、あのちょっと儚げな娘さんな。確かお前んとこの『僧侶』といい感じだった」
「う、ま、まあ確かにちょっとそれっぽい感じはあったけど。でも魔王城に乗り込む前夜に、ちゃんと僕との約束の指輪を受け取ってくれたし」
「どうせ『僧侶』との初夜にでも、清々しく海に投げ込まれとったに違いなく。ごめんね……そしてありがとう……とか涙ぐまれつつ」
「ああもうジャ○プは今週もおもしろいなあ全く」
「もしくは質屋」
「せっかく現実逃避してるんだから、槍持って追ってこないでよ……」
「何せあたしがさらった時にはもうあの『聖女』の心、めっさ傾きまくりやったし」
「何が何でもとどめさす気だよ……」
「夜中に部屋の窓から月見上げて、あの『僧侶』の名前呟いとった。愛情たっぷり込めて。ちなみに一番最初にお前の名前呼んでたけど、いかにも前座、いかにもついでって感じで。さすがのあたしもな、ちょっとばかし『勇者』に同情した覚えが」
「ああもうやめてやめて涙が出ちゃうから」
「やーいやーい。『勇者』のくせに正ヒロインにふられてやんのー」
「抜くよ? 『聖剣』抜いちゃうよ?」
「開くぞ? 『魔眼』開いたるぞ? お、やった。ラスボっさんご臨終」
「え、もう? どっかの誰かさんみたいに、第三形態まで粘らなかったか。潔いなあ」
「あっけないって言うんよこれは。これだから最近の若い魔王は。あーあ、やる なくなった。ほれ弟、ジャン○寄越しい」
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:04:49.75 ID:rODQXwktO
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:05:03.65 ID:fou0BMdjO
全部会話wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:05:06.64 ID:21pUo8sg0
〈エピローグ〉

 糞
 小便
 腕の中に倒れ込む
 ひきしまった逞しい身体
 肉穴の蹂躙
 トイレから
 男の喘ぎ声
 自動車修理工が
 最後に確かに微笑みを
 どうして
 焼き付けられた笑顔
 どうして

 そしてくそみそ
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:05:29.73 ID:jMyE+P1OO
おい!おまえら!
↓のスレに「VIPからきますた」って絶対書き込むなよ!
書き込んだら身元不明の幼女に呪われて死ぬぞ!

http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anime/1182097196/
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:05:29.88 ID:p35gJOvH0
俺は日下成夫。
とある教育大の4年だ。
現在26歳。
なぜ俺がこの大学に入ったかを説明しようとすると、小学校時代の体験までさかのぼる。
あれは夏休み明け、9月のことだ。
ひぐらしが鳴き始めたといっても、うだるような暑い日の事だった。
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:06:19.87 ID:YCVxXapJO
「まだ読みたいとこ読んでない」
「お前の読みたい漫画って大体後ろっかわに固まってるやな。このマニアめ」
「一部の女性が読みたい漫画が前へ前へ出過ぎなんだよ。あ、そういえば今日ジャン○買いに行った時におまち屋で見掛けたんだけどさ」
「有馬先輩をか?」
「……この前坂の上の団地に引っ越してきた大上さんとこの下の息子だよ。多分、元『魔将』だと思う」
「さよけ」
「あ、三文字で終わるんだ……。勢力結集して、世界とか征服しなくていいの?」
「めんどい」
「わあ、四文字で終わるんだ……。いいけどね、別に。僕としても面倒はごめんだから」
「んむ、ひょっとすっと向こうから集まってくるやもしれん」
「かもね」
「ちなみに近場の元『魔王軍』ってんなら、多分駅前のコンビニのお姉さんもそうやよ。ああ、だからお前相手だと愛想悪かったんやなあの人。アイスあっためますかとか聞かれてたやろ。お前、ああいうタイプ好みなのにな。例えば有馬先輩とか。有馬先輩とか。有馬先輩とか」
「…………」
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:07:37.73 ID:YCVxXapJO
「んむ、最後はちゅうで締めたか。やっぱ勇者とヒロインはこうでないとな。ほれ、見てみ見てみ」
「くっ、どこまでも残忍な」
「そらまあ元『魔王』やしな」
「『僕の姉』でしょ」
「何を今更。お前が安産だったんは誰のおかげ?」
「はいはいはいはいお姉様が先導してくれたおかげです。はい、ゲームは置いた置いた」


〈プロローグ・終〉
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:08:15.50 ID:B6yFGvEk0
プロローグか・・・
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:10:15.70 ID:B6yFGvEk0
とりあえず完結でいいのかな?
じゃあ次の書き手を>>35
繰り返すが俺は書かない
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:10:30.11 ID:YCVxXapJO
〈第一話〉

 君のその質問に答える前に、少し話をさせてくれる?
 【前回】の話を。
 僕の話を。



■■■



「豚まん食いたい」
「昨日食べたでしょ。しかも僕の分まで」
「疾く選ぶがよい。儂に豚まんを捧げるか、それとも世界を混沌の海へと沈めるか」
「ラスボスぶっても駄目」
「アイはピッグのイーティングをウォント」
「ろれつ回しても駄目」
「ぶたぶたぶたぶたぶたぶた」
「何でそんな常に無駄に飢えてるの。僕がろくに食べさせてないみたいじゃないか」
 今日も母さんは残業で遅いので、例によって例の如く僕が夕飯の支度をした。さばの味噌煮と長ネギの炒め物。こたつの上に置いた簡易電気コンロにかけたおでん鍋には、玉子、こんにゃく、もちきんちゃく、がんもどき、はんぺん、ごぼう天。
早く食えと急かすみたいに煮立ってる。向かい合って座って、一つの鍋をつついてる僕と姉ちゃん。
 ああレンズがくもる。
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:11:21.58 ID:p35gJOvH0
それは10月に開かれる予定の運動会の練習の日だった。
うだるような日差しの下、担任の岩佐先生の指導の下、なんのためか分からない軍隊式の行進の練習が行われていた。
俺はそのくそつまらない練習の中、それを見てしまったのだ。
そう、あの夏の陽の下、以後俺を悩ませ続けるそれを。
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:11:23.83 ID:U5YvDTjE0
第一話www
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:12:03.34 ID:YCVxXapJO
 僕は眼鏡を外して卓の脇に置いた。こういう時はコンタクトの方が便利だなと思う。
「姉ちゃん。好きなものばっかりじゃなくて、ネギや青魚とかもちゃんと食べなよ。いつも根元の白いところや、血合いを残すんだから。そこが栄養豊富な部分なのに」
「おかんツーや。今日からお前をおかんツーと呼ぶ」
「もう、姉のくせに妹みたいな事言って」
「された。差別をされた。おそろしい差別をされた。おのれ、おそろしい呪いをかけたる。お前のような姉不幸者は、四方八方、合計十二方に配置された実妹・義妹達の中央で、悶えに悶え苦しむがよいわ」
「はいはい、おそろしいおそろしい」
「ご期待にお応えして、ここでおそろしい小噺をひとつ」
「聞きたくないよ」
「今は昔の事。ある男がいた。彼は神秘的な低血圧だった。神々しいまでに寝起きが悪かった」
「聞いてよ」
「そんな彼もやがて、めでたく愛し愛される女性と結婚した。彼は新婚初日の朝に、自分を起こそうとした新妻を『よくも俺を起こしやがったな』と刺し殺して二度寝。彼がようやく目を覚ますと、そこは刑務所の中だった」
「ありえないよ」
「んむ、確かに。通報も現場検証も証拠収集も精神鑑定も逮捕礼状も取り調べも黙秘権行使も弁護士選抜も法廷対決もすっ飛ばして監獄入りなんざ、この国が法治国家である以上、あってはならん事やな」
「そこじゃないよ」
「網走の夜の寒さを忘れたん?」
「憶えた覚えもないよ」
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:12:21.21 ID:B6yFGvEk0
ああ、続きあったんですか
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:13:07.15 ID:vD55TWTY0
明らかにコピペしてる速度な件
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:14:31.02 ID:U5YvDTjE0
めっさ読みにくいwww
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:14:35.63 ID:fou0BMdjO
終わりか?
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:15:40.49 ID:YCVxXapJO
 次の瞬間、玄関の扉が荒々しく開けられる音がしたかと思うと。
「我が主から離れなさい、賊姦!」
 着込んだスーツを粉雪まみれにした男は、開口一番にそう言い放った。
「……ぞっかん、て何やな? 語尾?」
「……確か、悪い奴って意味だったと思うけど」
 『特攻! 隣は何を食う人ぞ』でも始まったのかと思ったら、その男が持ってたのは黒革の鞄にA4サイズの茶封筒に、手提げの紙袋。
 見るからにレポーターの類じゃなくて、営業マンっぽかった。だから名刺を出してもらうまでは、営業マンと呼んでおく事にする。
 ちなみに『我が主』っていうのはこの、着膨れした背中を寒そうに丸めて湯飲みに口をつけている人で、僕の双子の姉で、元『魔王』です。すいませんそこ、笑わないでやって下さい。僕なんか、実は元『勇者』なんです。
 もはや今時のびずある重視の〇〇〇とかでは死語になりつつある、アレです。ちなみに僕は格ゲー派です。
 こっちの反応の薄さに、多分三十そこそこの営業マンは、剣代わりっぽく突き出したビニール傘のやり場に困っているようだった。
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:15:45.66 ID:B6yFGvEk0
違う角度の才能を感じさせる
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:16:50.14 ID:YCVxXapJO
「ん、まあ、立ち話も何だから、上がって座っとこ?」
 こんにゃくを噛むついでにひらひらと手招きをする姉ちゃんに、営業マンは大人しく従った。【前回】で部下だったからって、そんな素直にこんな小娘の言う事なんて聞かなくたって。
 僕が手渡したタオルを、営業マンはちょっとうさんくさげに受け取った。ああ確かこの人、『魔将』の一人だ。我は《主の死を穿つ矢》なりー、とか何とか言ってたっけ。確か名前はッ*シィヮ#ンゥヴ&……あれ、【今回】じゃ発音出来ないや。まあいいか『魔将C』で。
 そんなこんなで元『魔将C』は、雪に た髪や身体をざっと拭いて畳に座った。正座で。水蒸気の蹂躙によって本格的に役に立たなくなってきた眼鏡を外して服の裾で拭く僕の顔を、何とも言えない表情で凝視してくる。
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:17:09.30 ID:p35gJOvH0
行進の最中、男女が互いに向き合う形で並ぶ陣形をとることになった。
その瞬間、俺の視線は釘付けになった。
クラスでもあまり目立たない、どちらかといえば地味な部類入る女子、柴田さんの股間である。
その未発達なソコにブルマが食い込んで向こうの地面が透けて見えていたのだ。
それを見た瞬間、俺の理性はふっとんで、俺のかわいいおちんちんはギンギンになった。
おい、おいったら。
遠くから、友達の水野の声が聞こえてくる。
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:17:23.82 ID:vD55TWTY0
>>42
お笑いの事かー!
46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:17:55.21 ID:U5YvDTjE0
いまどきの若い人はこういう感じの話を理解できるのか?
もしかして携帯で読んだら読みやすかったりするのか?
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:18:36.56 ID:YCVxXapJO
「あの……お尋ねしてもよろしいでしょうか」
 ややあって営業マンは、姿勢を正して姉ちゃんに向き直った。僕を視界の端に引っ掛けたまま。
「これ? 弟兼元『勇者』」
「これ言わない。指差さない」
 先取りして正解発表した姉ちゃん。玉子を小皿によそいながら言い返した僕。呆気にとられた営業マン。
 まあ同じ顔が二つ並んでた場合、可能性としてはクローン、もしくは双子ぐらいしかないよね。予想はしていたんだろうけど、やっぱりそれなりの衝撃を受けたらしい。
 その胸中で暴れまくってるだろう困惑はまあ、察さなくもない。だけどそんなにびしばし棘の生えた視線を全力投球してこないで欲しい。
 痛い痛い。確かに【前回】でこの人の得物は、飛び道具だったけど。
「そんな警戒せんでも。多分噛み付かんよ」
「多分はいらないって」
 動くに動けない営業マンを横目に、僕は二個目の玉子を噛み砕いた。気持ちは分かるよ、うん。
 【前回】の『勇者』と『魔王』が、同じ顔貼り付けて同じ鍋のおでん食べてるんだもんね、【今回】は。
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:19:54.77 ID:B6yFGvEk0
よく見たら書き手がもう一人居る件
49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:20:27.94 ID:YCVxXapJO
 怒ってもいいとこだよ、ここは。カネキャーセッキャローとか。駄目出しする権利がある。そう思いながら、お茶を飲む流れで箸を離して、利き腕を空けておいた。無駄な用心に終わる事を願っておく。
 僕と姉ちゃんがもくもくと箸を動かしているうちに、営業マンさんはやっと立ち直った。こほん、と一つ前置いて。
「その、ですね。遅ればせながらこうして御前に参上致しましたのは、この世界におきましても、我が主の手となり足となるべく粉骨砕身の働……」
「まあその辺はとりあえずうっちゃっといて、一杯どぞどぞ」
 おでん定番の具が入ったその小皿を思わず両手で受け取った営業マンは、まるでそれを生まれて初めて見る物体のように凝視していた。
「それ、おでんっていう料理」
「いえ、存じております。そうではなくてですね……その、私は」
「んむ、そういや箸が無いやな。ほれ、そこの弟」
「はいはい」
 元『勇者』が元『魔王』の意のままに動く様っていうのは、元『魔将』にとっては改めて結構な衝撃だったらしい。ぽかんと口を開けたまま割り箸を受け取った営業マンは、多分これは何かの悪い夢だという可能性を真剣に考え始めたに違いなかった。
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:21:21.82 ID:ENmeZI3P0
>>13で噴いた
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:21:27.37 ID:p35gJOvH0
はっ
気づくと皆の視線が俺に集まっている。
どうやら、俺は集中するあまり、担任の声が聞こえなくなっていたらしい。
おい、お前どこ見てたんだよ。
水野の囃す声が聞こえる。
前を見ると、柴田さんが真っ赤な顔をしてうつむいていた。
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:22:13.99 ID:YCVxXapJO
「そんな畏まっとらんとコタツ入り? この雪ん中、わざわざ来てくれたんやね。おつかれさん」
「どうぞ、狭いコタツですが」
 元『魔王』と元『勇者』に揃って手招きされた元『魔将』は、ひたすらぎこちない動作で正座した膝頭をこたつに突っ込んだ。元『魔王』が手ずからお茶を注ぐ。
「どぞどぞ。ウチにはもう酒飲みがおらんもんで、粗茶しかないんやけど」
「恐縮です……」
 湯飲みを受け取り、営業マンは頭を下げた。寒さにかじかんだ指に熱が通る事で、少し気分が落ち着いたようだった。
「ところで、もう他の面々にはお会いに? すでに皆、主の元に集っているものだとばかり」
「あたしんとこに来たんは、営業マンさんが初めてやよ」
 というか、集われてたまるかこんな狭い家に。
 特に約一名とは、何が何でも顔を合わせたくない。あいつが吐いた二酸化炭素を吸ってしまうかと思うと、おちおち肺呼吸も出来やしない。あいつが地球の反対側にいるとしたら、地球真っ二つにしてでも会いたくない。多分、いや絶対、向こうもそう思ってる。
 玉子、本日三個目。コレステロール過剰。あいつのせいだ。せいにしてやる。
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:26:45.64 ID:B6yFGvEk0
完結かな?かな?
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:27:17.98 ID:p35gJOvH0
それ以来、俺はチンポマンという汚らわしいあだ名で中学高校時代をすごす事になる。
そして、26歳になった今でも、必ずオナニーをするときのおかずは柴田さんのそれである。
それほど、俺にとっては鮮烈な体験だった。

俺が22の時、特に何をするではなくブラブラしていた。
印刷屋や、地元の大企業である東芝の工場でバイトをして、
親に食わせてもらっていれば特に不自由するわけでもなかったからだ。
55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:30:50.40 ID:p35gJOvH0
だが、親からは常に、
あんた、いつまでもそんなふうにブラブラしとったらあかんよ。
というような小言を言われ続けていた。
俺としても、同級生がどんどん大学に行って就職をする中、焦りのようなものを感じ始めていた。

そんななか、小学校の時からの友達、水野が何気なく言った一言が俺を変えた。
おまい、何かやりたいこととかないん?
56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:35:01.88 ID:p35gJOvH0
そうだ!
まんこを見たい!
小学校の時に経験した鮮烈な体験をもう一度したい!
俺は大人の女では興奮できない。
だからといって犯罪者になる覚悟もない。
だからいままで二次元で我慢し続けてきた。
だが、小学校の教員になったらどうだ?
その考えは俺の中を雷のように突き抜けた。
57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:37:05.77 ID:B6yFGvEk0
ID:p35gJOvH0氏に期待
58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:40:55.13 ID:YCVxXapJO
「では……一人も?」
「そうゆうのは今んとこ、あたしと、この弟だけだったんけども」
 僕と姉ちゃんは何となく顔を見合わせて。
「……【あれ】かな」
「【あれ】やな」
 ほとんど唇だけを動かしているような小声を交わした。
 姉ちゃんのすました顔の奥に、僕の皮膚の裏で蠢いているものと同じものを見付ける。難しい表情を浮かべている最中の営業マンは、それに気付かなかった。
「……では、主が私を呼び起こして下さったのではないのですか?」
 呼び起こされる、というか。
 【前回】の【記録】を【読込】したというか。
「何故にあたしが、そんなめんどい真似をわざわざ?」
 お気の毒に。
 わざわざこの寒空の中を訪ねて歩いたあげくに、かわいげのない子供二人を相手にする羽目になんて陥るなんて。
「んむ、引っ越した先で荷物を全部整理して、さあ新生活の始まりだあと朝日の差し込む窓開いたら、お忘れ物でーす、とか言って引越し業者がごみの詰まったダンボール箱を運び入れて来たようなもんやね。
 いやあのこれいらないから置いていったものなんですけど、いやいやそう言わずにここに受領印お願いします、押しませんよこれ全部持って帰って下さいよ捨ててくれて構いませんから、
 いやいやお客様のご責任においてご処分なさって下さい、何でそうなるんですか大体何で追加料金取るんですか誰も運んでくれなんて頼んでないじゃないですか、
 いやいやではこれで失礼します今後も厚い信頼と高い実績の○○運送をどうぞご贔屓にー、するかぼけー……ま、こんな感じやな。
 要は業者の良心次第、と。おのれ悪徳業者。渡りにくさにもほどがあるぞ世間」
 途中で面倒になったのが丸分かりだった。
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:41:33.73 ID:p35gJOvH0
動機は単純だったが、単純だっただけに原動力としてはものすごいものがあった。
まず俺は入れそうな大学のリストを作った。
すると、教育大の中にはある穴のようなものがあった。
まず、数学のABがいらない。
理科も総合理科や地学で受けれる。
そしてなにより実質センター試験の点数だけで入れるような仕組みになっていたのだ。
これなら高校時代に全く勉強ができなかった俺にもチャンスはある。
60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:43:04.62 ID:YCVxXapJO
 とにかく、お得要素なんかじゃないのは確かだ。大概はこんな風に、時間や胃の壁の無駄遣いを強いられる。
「……我が忠義は、最早貴女にとってご迷惑でしかないと?」
 ややあって、営業マンは固い表情と声で呟いた。
 さあ、どう答える姉ちゃん。
「こんな見ての通りの小娘に、一体何をどうしろってん?」
 起伏のない声。よく年齢にそぐわないと言われる、何もかもを割り切ったような声。そこには余りや甘さはない。僕の喉も同じ形の部品で構成されているはずなのに、僕にはどうやったって奏でられない声。
「姉ちゃん姉ちゃん、一枚ぐらいオブラート……」
「元『勇者』をいじめるぐらいしか能のない小娘に、何を期待しとるん?」
 誰か、この姉を分厚いオブラートで包んで持ち帰って下さい。
 こっそり横目でうかがうと、営業マンは唇を引き結んで、膝の上で握った拳に力を込めた。
 まさか僕の頬に積極的な接触をさせるためじゃないよ、ね?
「確かに営業マンさんには世話になっとった。それは感謝しとる。だから【前回】をなかった事にしろとは言わん。けども」
 すっかり項垂れていた営業マンが恐る恐る視線を合わせてくるのを辛抱強く待ってから、姉ちゃんは続けた。
「営業マンさんがこれまで生きてきた【今回】をなかった事にしろとも、言いたかない。よってそんな権限、持てと言われてもひたすら困る」
 事故で記憶喪失になった人間が、記憶を失う前の自分の詳細が書かれた本を読んだとして。
 それが紛れもなく自分の過去で、間違いなく事実だったとして。以前の自分が暗殺を生業にしていて。その標的が、記憶を失った自分を命掛けで救ってくれた女性だと書いてあったとして。
「……我等は、私は、我が主の死を殺すためだけの存在。それ以上でもそれ以下でもありませんでした」
 果たしてその人は、その女性を殺せるだろうか。
 ハリウッド映画なら、二人で愛の逃避行に走らなければ、観客は座布団を投げ込むに違いない。持ってきていればの話だけど。
 本の内容は読み込むものであって、飲み込まれるものじゃない、はず。
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:45:06.52 ID:n81JiO9O0
これは・・・カオス
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:45:09.58 ID:YCVxXapJO
 口が三つとも閉じてしまった室内に響くのは、もう鍋の汁が沸く音だけ。
 そして、やがて。
「……ですからせめて、この世界においても主とお呼びする事だけはお許しを頂けないでしょうか」
 何とか汁が煮詰まってしまう前に、口の一つが開いた。今度はしっかり、姉ちゃんの目を見ていた。ちょっとほくそ笑んでみる僕。
「んむ」
 肩をすくめて応えた姉ちゃん、止まっていた箸を動かし始める。
「んむ、何か出汁がじんわり染みてええ感じやね」
 もちきんちゃくを頬張りながら、って。
「あっ、それ最後の一個だったのに。僕が底に沈めて味をよく染み込ませておいたのに!」
「名前なんか書いとらんかったぞ」
「書いてたよ! ちょっ、あっ、飲み込むなー!」
「書いてたんですか……?」
 お前馬鹿だろ、と言う時と同じ感じの発音で突っ込んできた営業マンを一睨みする。素知らぬ顔で逸らされた視線が、脇に置いた手提げの紙袋を引っ掛けた。
「ああ、これはいけない。すっかり忘れていました」
 申し訳なさそうな顔で取り出したのは、割と厚みのある紙箱。駅前にある飲茶屋の店名が印刷されていた。それだけじゃなく、僕的にはかぎ慣れた匂いを立ち昇らせていた。
 姉ちゃんが今どんな顔をしてるのか。そんなの見るまでもない。
「お近付きの印に、どうぞ召し上がって下さい。お口に合えば良いのですが」
 さすがに礼儀作法にはしっかり則って、営業マンは姉ちゃんにそれを差し出した。
「豚まん?」
「豚まんです」
「しかも黒豚?」
「しかも黒豚です」
「何と十個入り?」
「何と十個入りです」
「儂は善き忠臣に恵まれたものよな」
「有難き幸せ」
 もう突っ込む気にもならない。
63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:45:29.91 ID:p35gJOvH0
可能性を見出した俺の猛勉強の日々が始まった。
挫けそうになったらロリ雑誌、アリスを見て勇気づけられた。
親切な友達が焼いてくれた無修正ロリ画像にも何度励まされたことか。
右手に鉛筆、左手にちんこの生活は半年にも及んだ。
そして運命のセンター試験当日。
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:48:34.45 ID:YCVxXapJO
 豚まんを電子レンジで温めるために姉ちゃんが席を外している最中、当たり前だけど僕と営業マンの間にあったのは、気まずさだけだった。
 沈黙に根を上げて、リモコンでテレビを点ける。今一番売れているらしい、清涼飲料水のCMが映った。大物アイドルを五人起用して、五種類のCMを垂れ流すという作戦が大当たりしたとか何とか。
 ちなみに姉ちゃんは一口飲んで、顔をしかめていた。僕もあんまり好きにはなれない味だった。
 うちの母さんの子育て方針で、昔から飲み物といえば水かお茶が牛乳ぐらいしか飲んで来なかったからだと思う。だから、別にあれが不味い訳じゃなくて。
「不味いですよね、あれ」
 合った。
 いや、目。目が。思わず。
 合ったはいいけど、お互い何となく逸らすタイミングを掴めないでいるうちに、向こうが口を開いた。
「ああ、君の眼鏡は面白いですね」
 指差した先には僕の眼鏡。レンズに映る卓の模様のゆがみ方は、左右でかなり違っている。
「乱視なんですか?」
 その瞬間の僕がどんな表情を顔に乗せていたのかは自分でも良く分からない。
 営業マンは自嘲気味に笑ったから、少なくとも友好さは感じられなかったらしい。
65以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:50:39.53 ID:YCVxXapJO
「……汚らわしい元『魔将』と利く口などないですか、元『勇者』?」
「そう思ってるのはそっちじゃあ?」
 なるたけ軽く聞こえるように努力しつつ、こたつ布団を引き上げた。
 そうでもないです、と営業マンは僕に向き直る。
「せっかく目が合ったんです。だから話をしようかと思いましてね」
 そんな、合っちゃったからって、苦し紛れにそのまま目の話題に入らなくても。
 ああ、ぎょっとした。
「……まあ便利は便利だよ、眼鏡も。いちいち姉ちゃんと間違われずに済むし」
「双子さんには双子さんの苦労があるんですね」
 つみれ団子を頬張りながら言われても。
 どう見ても真面目に話す気、ないじゃん。
「良いお味ですね。これらのお料理はどなたがお作りに?」
「僕だけど」
「お母様はお仕事ですか?」
「残業が多いんで。だから基本的に、料理は僕が担当してる」
 不思議そうな顔をされた。そりゃまあ、普通は台所に立つのは女だよね。
「うちの姉に目玉焼きとか作らせない方がいいよ。冷蔵庫の中の魚という魚の目玉をほじくられたくなければ」
 あ、黙った。
「……まあ、確かに目玉を焼こうという努力はされていますし」
 うん。それぐらいしかコメント出来ないよね。
「玉子焼きの時も、玉子を焼こうと一生懸命だったなあ。魚焼きグリルに生卵をごろごろ放り込んでふたを閉めた時のあの笑顔は、今でも僕の拭いきれないトラウマの一つ」
「あの……ええ、さすがは我が主です」
「冗談です」
 わあ。
 嫌な沈黙だなあ。
 でも、姉ちゃんが料理をしない本当の理由を事細かに説明する義務は僕にはない。
66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:52:24.26 ID:YCVxXapJO
「あ、そうだ。今更って感じもするけど、あの時思いっきり切り裂いちゃってすいません。あの頃の僕って、まだ『聖剣』の扱いについては相当な初心者だったんで、加減とかそういうの出来なくて」
「あ、いえ、どうかお気になさらずに。私こそ、遠慮なしに矢雨を降り注がせてしまった事ですし。ここはお互いに痛み分けという事で」
「じゃあ、そういう事で」
「ええ、そういう事で」
 何だこの会話。
 湯気の立つ皿を持って戻って来た姉ちゃんによって、僕達はやっと安堵を得られた。
「……良ければ君もどうぞ」
 どうせ全部姉ちゃんの胃に直輸入されるんだろうと思ってたら、意外な台詞だった。どっちかって言うと、僕に食べて欲しくなさそうだったのは、姉ちゃんだった。何なのその目。貴女の親の仇ですか、僕は。
 人類が豚撲滅運動なんてものを起こさない限り、この世界は多分、平和だ。
「この時期、外回りの営業って辛いっしょ?」
 豚まんが主食で、おでんがおかず。どういう食卓だろうこれ。
「ええ、最近は特に寒風が骨身に染みますね。しかし、こんな寒い日にわざわざ、というように、先方に好印象を抱かせる好機でもありますので」
「んむむ悪いお人やねー。お、薬指に光るそれは?」
「恥ずかしながら、ささやかな所帯を持っておりまして……今月で、結婚一年目になります」
「子供さん、いんの?」
「先日、三ヶ月になりました」
「男の子?」
「ええ、早くもやんちゃ盛りでして。人形やぬいぐるみが好きで、握らせてやると、こう、全身で笑ってくれるんですよ。営業成績一位になるともらえる『あっくま』のぬいぐるみを、いつか息子にプレゼント出来ればと思っています」
「んむ。お父さん、頑張っとるんやね」
 どう聞いても、元『魔王』と元『魔将』が元『勇者』の前で交わす会話じゃないよね、これ。
67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:52:27.16 ID:p35gJOvH0
俺は集中のあまり、時間がたつのが分からなかった。
左前方には女子高生の生足。
気づいたらまたもや凝視していた。
正直半年引きこもっていた俺にはきつかった。
英語の時間、十五分はそれに割かれてしまった。
時間が命の英語にはそれは痛い。
俺の頭の中で、半年間に渡って蒐集したロリ画像が走馬灯のように駆け抜けていく。
いいのか、俺はこんなところで失敗するような人間じゃないはずだ。
受かって、思う存分生のロリたちに囲まれるはずじゃなかったのか。
静まれ、静まってくれ我が息子よ!
68以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 16:55:48.26 ID:p35gJOvH0
奇跡が起こった。
女子高生が落ちた消しゴムを拾おうと振り向くとそこには朝青龍が。
みるみるしぼむ我が息子。
束の間の脱力感。
直後に沸き起こる闘志。
勝った!この試験もらった!
69以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 17:01:44.24 ID:YCVxXapJO
 と、奥歯に引っ掛かった細切りの竹の子と悪戦苦闘しながら思う僕は間違ってない。そんなはずがあるもんか。

□□□

 会社からの帰り道、通りすがった高校生の集団を見送って、「ああ、若いっていい」と誰も聞いていないのに呟いてしまうぐらいには、私も年をとりました。
 ほとんど意識もせずに帰り着いていた自分の家(安アパートの一室ですが)のドアの前で、しばらく立ち尽くしてみました。
 あらおかえりなさい、と上の階の住人である中年の主婦が一つ、頭を下げながら階段を昇って行きました。
 手には近所のスーパーの買い物袋。透けて見えたのは、豆腐に卵にえのきだけにしらたき。白いビニール袋に入っていたのは、白いものばかりでした。
 今晩のメニューはすき焼きですか、と伺ってみると、ええそうですよとの返答。挨拶を返しながら上の隣人を見送って、私はとうとう、ドアノブに手を掛けました。
 おかえりなさい。ただいま。
 順番が入れ替わった事はありません。そう取り決めた覚えも事実もありはしませんが、妻がおかりなさいと言い、私がただいまと答えます。
 何とも鈍い私が妻のその信条に気付いたのは、結婚五ヶ月目を迎えてからの事でした。
 昼休みの会社でどうだい結婚生活はと先輩に聞かれ、どうにも勝てませんと答えると、フロア中に響く音量で大笑いされました。
 とかく結婚生活においては、勝とうだなどと思った時点で負けが決定しているのだという演説を、昼休みの時間一杯を使って聞かされました。
 有難く聞いておきました。先輩ご自身は二年前に奥さんに逃げられているそうですが。それはそれは真面目に聞いておきましたとも。
 ですが負け続きは男として忸怩たるものがあるので、いつもは帰ってすぐに入浴するところを、今日は夕食を先にしてみました。
 妻は少しも驚かずに、そう言うだろうと思って、と丁度良い加減に温まったおでんを、テーブルに着いた私の前に出してくれました。
 ええ先輩。貴方の仰る通りですね。本当に、その通りです。
70以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 17:03:21.26 ID:YCVxXapJO
 それからクイズ番組を見ながら二人で鍋を空にしました。何だかおでんばかり食べているような気がしますが、どうやら私はおでんが好物のようなので全く問題はありません。
 ご馳走して下さったあの眼鏡の少年には申し訳ないですが、私は妻のおでんこそが日本一だと思います。
 特にこの、こんにゃくの三角、玉子の丸、大根の四角で構成された串などは、最早芸術の域に達しているのではないでしょうか。
 ベビーベッドで静かに眠っている我が子を見つめていると、授乳を終えて風呂を済ませてきた妻が言いました。
 今日はこの子に触れてあげないの?
 私はこう聞きました。人間には『魔将』と呼ばれていたんだけど、いいかな?
 妻は首を傾げてから、にっこりと笑って両手を広げました。どうぞ、マショウさん。この子も構わないそうよ。

 涙はちゃんとこぼれました。
 私はまだ人間でいられるようです。
 私はまだ人間でいたいと思います。

〈第一話・終〉
71以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 17:04:14.38 ID:YCVxXapJO
おぃそろそろ誰か叩けよ。
書きがいがないぞ。
72以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 17:04:52.38 ID:p35gJOvH0
そして場面は現在。

今日は教育実習だった。
この世の天国とはこの事か。
無警戒に近寄ってくるロリども。
ほお擦りすると喜んでみせる。
俺は一日中ギンギンだ。
ばれないようにきつめの競泳用水着で上向きに固定してあるが、たまらなく気持ちがいい。
そのうちにばれない程度に擦り付けてやる予定だ。
俺はいつの日かあんたの町にも赴任する予定だ。
その時はよろしくな。
ふは、ふは、ふはははははは!

続く
73以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 17:05:29.67 ID:Ay3ThREP0
適当な部分を何箇所かググってもヒットしないってことはID:YCVxXapJOは

・猛烈な速度で物語を考えて書いている。携帯で。

・今までに書き溜めたものを貼っている。携帯で。

のどちらかになるわけか・・・・おそろしいな。
74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 17:07:01.35 ID:YCVxXapJO
>>73
今まで書きたまったのをはっつけてるだけだよ
75以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 17:14:06.28 ID:Ay3ThREP0
>>74
自分で考えたのか。すごいな。
76以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 17:17:32.50 ID:p35gJOvH0
>>74の人気に嫉妬
77以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 17:18:33.70 ID:Ay3ThREP0
>>76
いや、だってお前これには勝てまい。いろんな意味で。
78以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 17:33:00.18 ID:tEantmq0O
続きは?
79以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 17:35:39.52 ID:2OWiIbFK0
ここって二次小説でもおk?
おkなら暇だしfateの二次小説でも書いてみたいんだが
80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 17:37:41.64 ID:Ay3ThREP0
よし、>>1も居ないことだし暇だから俺がこー書かれたものに突っ込みいれてやるよ。

みんながんばれ
81以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 17:38:05.67 ID:n81JiO9O0
別にいいんじゃね?
>>1もどっかいなくなったみたいだし
82以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 17:38:25.13 ID:AqN7scJM0
【第一】http://blogs.yahoo.co.jp/kyuuzilovew/8675556.html  ・・主・・
【第二】http://blogs.yahoo.co.jp/kyuuzilovew/8470606.html
【第三】http://blogs.yahoo.co.jp/kyuuzilovew/8373979.html

【昨日の祭り会場】http://blogs.yahoo.co.jp/kyuuzilovew/9893339.html

出っ歯と言うだけで言いたい放題の厨房ブログktkr(・ω・)
>出ている歯が大嫌いってか,きもいんです。
>どーしたら歯が出るんだろう??
凸するお。 

■□■□重要■□■□
【ちぃこ】のコメントつきだおwwwwwwwwwwwwwwwww
83以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 17:41:18.05 ID:p35gJOvH0
俺はまだいるお(´・ω・`)
84以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 17:48:27.91 ID:p35gJOvH0
http://imepita.jp/20070620/639740

前スレにもいた俺が再うpですよ
暇だったんで小説も書いてみたんでよかったら読んでください
http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1182322452/
85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 17:49:08.77 ID:p35gJOvH0
すまん、誤爆
86今北産業:2007/06/20(水) 17:49:47.73 ID:Wc3AWKVg0
「私はオナニーの妖精さん、モテない金ない学歴ないの三重苦のアナタの願いを聞いてあげる」
「おお神よ…ありがとうオナニーの妖精さん。では百万、いや十万でもいいから恵んでください」
「アンケートにご協力ありがとうございましたあ!」
87以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 17:50:38.51 ID:EjHmT7ZL0
>>84
興味深い
88以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 17:50:40.04 ID:Ay3ThREP0
>>84
目つきが怖いです。

とりあえず正面から取りましょう。
89以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 18:17:53.61 ID:YCVxXapJO
続きって書いたほうがいいのか?
90以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 18:21:28.57 ID:Ay3ThREP0
>>89
気にならないから、全く新しいのを書いてみてよ
91以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 18:37:27.97 ID:2OWiIbFK0
よし、暇だからふぁて書くぜ
hollow ataraxiaの続き
わかんない奴はググレ
92以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 18:38:14.40 ID:2OWiIbFK0
カレン「はい、実はこの度、教会を改築する事になりまして、
     ついては、改築が終わるまでの住居として―――」
「☆×$%’&”’(&$%#%&!!!!!」
皆の顔が赤くなったり青くなったりしてるなか、平然とあのシスターは続きを、
カレン「住居として使用させていただこうかとしたのですが。」
桜「そんなの―」
藤ねえ「そんなのダメーーーーーーーー!!!!!!!!」

いつのまにか現れていた藤ねえによって阻止されていた。

士郎「な、藤ねえ!?」
藤ねえ「いい、士郎!?ただでさえ5人も女の子が住み込んでるこの家にもうこれ以上住まわせるスペースなんてないのよ!
     これ以上増えるとか何!何なの!?どこのラブコメかっつーの!ホント士郎はハーレムでも作るつもりなの!?
     それにこんなどこの国の人かも分からないような奴なんて何するか分かんないし!
     だからダメ!どんな理由があろうが絶対!絶対ダメーーーーーーーー!」
ひとしきり言いたい事を叫んで息をハァハァと荒げる藤ねえ、
桜の「落ち着いて下さい先生!」と止めようとする声など耳にも入ってない様子である。
93以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 18:42:46.79 ID:2OWiIbFK0

バゼット「士郎彼女はいったい何なのです?」
呆然としてるところにバゼットが話しかけてきた。
カレンも興味深そうにバゼットの発言に頷いている、
「あぁ、アレは藤村 大河っていって俺の姉さんみたいなものだ」
バゼット「姉・・・?」
顔をしかませながらも考え込んでいるバゼットさん。
「血のつながりは無いけど、小さい頃からずっと一緒に暮らしてるからな、世間では同居人扱いだと思うけど」
バゼット「なるほど。そういう事でしたか。しかし・・・・随分とうるs・・・いえ、元気な方で・・・」
「あぁ、ホントだよな。小さい頃からやかまs、元気でさ。この間なんか・・・」
などと話し込んでる間にいつのまにか居間に皆の姿は無く、代わりに庭から桜の悲鳴?が聞こえてきた
バゼット「士郎!庭のほうです!」
「あぁ!」
二人揃って庭へと飛び出したそこには――

例の赤い布でグルグル巻きにされて藤ねえらしき物体があった
94以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 18:46:11.42 ID:Ay3ThREP0
「」だらけもどうかと思うが、○○「×××」ってのもどうかと思うんだ。

最近の本はみんなそんななのか?
95以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 18:50:33.01 ID:/iIPo7Fs0
>>94
馬鹿いっちゃいかん
96以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 18:52:47.78 ID:2OWiIbFK0
>>94
把握した
でもさ、誰のセリフか区別付かなくね?
俺にそんなクオリティないしな
97以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 18:53:33.79 ID:Ay3ThREP0
>>95
ちょっとまえにものすごく売れたとかいう携帯小説?だかをちらっと目にしたんだけど
アレが売れるんならこんなものなのかなぁと。
98以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 18:54:44.57 ID:2OWiIbFK0
>>97
まぁチャレンジしてみるか
てか最近の本ってどんな本?
99以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 18:57:06.80 ID:Ay3ThREP0
>>98

あー、いやね、近頃はこういった文体が流行っていて一般的なのか?
と言う意味で最近の本と書いたわけなのだが。
100以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 18:57:56.04 ID:2OWiIbFK0
庭には例の布を使って藤ねえらしき物体を縛ってるカレンと、それを止めようとする桜
ソレを呆然と見つめているセイバーと遠坂の姿があった。

「えっと・・・」
恐らくこの状況はひとまず藤ねえを解放するのが先決だな・・・
となるとどうする?どうやったら藤ねえを助けられるか―――

1、聖骸布を剣で切る
2、カレンを押さえる
3、バゼットに助けを求める
101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 18:58:48.08 ID:2OWiIbFK0
あーもう安価付け忘れるわで欝出し脳
とりあえず安価にチャレンジしてみたいんだ>>103
102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 18:59:08.23 ID:/b7TrX2q0
>>99
百聞は一見にしかず
本屋で立ち読みしろ
103以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 19:02:39.91 ID:Y1KMUql20
携帯小説のクオリティは酷い
104以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 19:03:03.68 ID:Ay3ThREP0
>>102

なにかお勧めは?
105以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 19:03:09.97 ID:i9ypq9aw0
ここで小説書いてるやつはプロを目指したいのか?
106以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 19:03:35.48 ID:Y1KMUql20
>>101
103とったから2と言ってみる
107以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 19:11:13.17 ID:d08zfGli0
さっちゃんのくち

さっちゃんのくちはすごくくさい
きんぎょをかっているのかな
こけがはえているのかな
どっちにしろさっちゃんくちのにおいはかがくへいきだな
さっちゃんにはぶらしをぷれぜんとしたよ
108以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 19:12:33.84 ID:S7mQ4ZVtO
冒頭だけ書いてやるよ


「今日もいい朝だなぁ!」
主人公のタケシは目を覚ました
タケシは毎日彼女からのおはようメールの返信を欠かさない
「よし学校に行こう!」
タケシは家を飛び出した
109以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/20(水) 19:15:54.64 ID:Y1KMUql20
>>105
それはないと思う。
プロになりたい人なら別の小説スレにいくんじゃないか?スレタイ忘れたけど。
110以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
さっちゃんはね みっちゃんていうんだ ほんとはね
だけどちっちゃいから じぶんのこと よっちゃんて 
いうんだよ おかしいね なっちゃん