初夏の夜　雨上がりの匂いは　アスファルトの匂い

窓の外を見てつぶやく。
「明日、晴れないかな…」

夏じゃの

じゃあの。

厨二

早く寝ろと、母親が怒鳴る。
雨の日は家の中でみんなでファミコン。
ゲームも面白い。決して嫌いじゃない。

だけれども、ボクは外で遊びたかった。

あるあるあるあるｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

むしろ雨の日の湿っぽい空気の中で本を読むのが好き

突如、轟音と共に窓を割って入ってくる人影

そして、苦悶の表情を浮かべたまま祖母は死んだ

ねこのおててはおてんとさまのにおい

あの匂いっていつ消えるのだろう。

晴れたら缶蹴りがしたい。
隠れん坊も良いな。
鬼ごっこだって楽しい。

そうだ、明日は朝早くから学校に行こう。

みんなで作った秘密基地は大丈夫かな。
今日の雨は酷かった。修理しないと。
明日は学校で遊んで、終わったら見に行かなくちゃな。

布団に入って、目をつぶって
一人考える。

そろそろプールも始まるな。
今年こそ、ビート板の上を５ｍは走りたい。

階下じゃ兄ちゃんたちがTVを見て笑ってる。

ボクも中学生になったら、夜更かしをたくさんしよう。
今はまだ早くに眠くなっちゃうけど。

>>1
いいスレタイだな

2点

しんみりした

学校帰り。
家にも帰らず、親にも内緒の秘密基地。

じゃんけんで負けた奴は
次の電柱を目指して
一生懸命みんなのランドセルを運んでいる。

心なしか、顔がにやついている。
誰も知らない、僕たちの秘密。

案の定、僕たちの秘密基地はぼろぼろになっていた。

今度はもっと強くて格好いい基地にしよう
誰かが言い出した。
皆が顔を見合わせる、誰も頷かない。

だけど僕たちは肯定して行動を始めた。

誰かが石を持ってくれば誰かが木を持ってくる。
拾ってきた段ボールで壁を作り、
完成した基地は今までよりも、もっと良い出来の物だった。


そうやって夕焼けが目にしみるまで僕たちは遊び続けた。
気づいた頃には日も暮れていて別れるのがいやだけどこらえて、皆家路についた。

スガシカオ

帰り道。
どこからかカレーの匂いがする。
お風呂に入ってる誰かの歌声が聞こえる。
家族団らんで、テレビを見る笑い声が聞こえてくる。

早く帰らなくちゃ。

泥だらけになった顔を、汚れきった服を見て
母は少し笑いを含んだため息をついた。

早く風呂に入りなさいと、促されるままにボクはお風呂に入る。
木を拾っているときにつけた傷が少ししみる

夕ご飯を食べて、布団に入る。
明日の給食はカレーライスだったな。なんて考えながら。

それからまもなく、ボクは眠りに就いた

今日、明日、明後日。
毎日がめまぐるしく過ぎていく。

布団に入るときは
いつも明日は何して遊ぶかと考えることで精一杯で。
遊んでしまえば別れるのが辛くて。
それでも早く大人になりたかった。

だんだんみんなが忙しくなっていって
徐々にみんな疎外し始めた。

ボクはあの季節に取り残されたままで、
皆は大人の階段をのぼっていく。

秘密基地のあった廃車置き場も
いつの間にか立派なマンションが建っていた。

通い慣れた学校。
背負いなれて、ぼろぼろになったランドセル。

写真の中で笑うボクと
それを見て涙を流す俺。

この年になっても
未だこの季節から離れられず、カレーライスにはかなわない。

大人になりたかったあの頃と
大人になることを拒んだあの頃。

あの頃描いた大人にはなれなかった。

雨の日が楽しくて
晴れた日は楽しくて
土曜日の午後が愉しみで
毎日が新鮮だったあの頃。

大人になって、雨は、いつの間にか嫌いになっていた。

視線は窓の奥。外を見る。
タバコをくわえて、独りごちる。

「明日、晴れないかな…」

見上げた空に雨はやんでいて。


初夏の夏　雨上がりの匂いは　アスファルトの匂い

俺涙目w

懐古厨涙目ｗｗｗｗｗｗｗ
どうせゆとりとか平成にはわからないとか言い出すんだろｗｗｗｗｗ


…あれ、目から汗が…
暑いからだな…きっと…