208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:28:09.96 ID:MHV0YMamO
俺も携帯厨だけど何でキツいの?支援
209 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:29:19.96 ID:ehZ8ISwVO
210 :
◆.B2lcGiYSA :2007/06/11(月) 23:29:50.64 ID:R7gAt/j/0
('A`)『…しつこいぜ、ナイトウ』
石突でその背を力任せに何度も何度も突く。
それでもナイトウの力は緩まなかった。
( ゚ω゚)『僕!! が!! 離し!! たら…ドク!! オは…どうす!! るつもりなんだお』
('A`)『…王女ツン=デレを殺す』
( ゚ω゚)『なん!! で…ど!! うして…』
('A`)『…王女の死はこの狂った秩序を壊す引き金になる。
可哀相だが…王家に生まれた者の義務だと思って諦めてくれ』
ぷちん。
その言葉を聞いたナイトウの頭の奥で何かが弾けた。
目の奥に【あの】映像が浮かび上がる。
黒髪の少女に覆い被さる兵士。
兵士は欲望を口から滴らせ、悪魔の笑みを浮かべながら言うのだ。
反逆者の家に生まれた者の義務だと思って諦めるんだな…。
( ゚ω゚)『あ…あぁ……うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!』
叫び、ドクオの足を引き倒す。
噴出す血には目もくれず立ち上がるその姿はすでにナイトウではない。
ーーーーーそれは…一人の狂戦士。
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:30:23.32 ID:MHV0YMamO
支援
212 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:31:10.42 ID:/pEJfC8U0
支援
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:31:37.30 ID:MHV0YMamO
支援
214 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:31:41.78 ID:MfW39JOVO
支援
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:32:03.00 ID:RFUYwK95O
携帯の場合いちいちページ更新しなきゃならんからな
マトメ読めって言われたら終わりだが支援
216 :
◆.B2lcGiYSA :2007/06/11(月) 23:32:17.78 ID:R7gAt/j/0
( #゚ω゚)『…言ったな…僕の前で女の子を殺すって言ったな』
('A`)『…それがどうしたよ』
( #゚ω゚)『殺す…殺してやる…もう誰も………さんの様にはさせない!!』
('A`)『…ようやく本気ってワケか』
飛び起き距離を空けると、半身に槍を構えなおす。
対してナイトウは…。
腰も落とさず、羽ばたく鳥の様に両手を大きく開いた。
( #゚ω゚)『……さん見てて…僕も…飛んでみせるお』
その目はドクオだけを捕らえているわけではない。
癇癪玉のようにフラッシュバックする、両手を広げて草原を駆ける少女の長い黒髪。
その手には小さな竹とんぼが握られていて、少女はどうやらそれを模して走っているようだった。
( #゚ω゚)『僕は飛ぶ…空よりも高く…誰よりも早く…そして…護ってみせる!!』
('A`)『…何をワケのわからねぇ事言ってやがr!?』
ドクオが言葉を終えようかとした瞬間。
ナイトウの姿が消えた。
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:32:46.70 ID:MHV0YMamO
支援
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:34:19.44 ID:MHV0YMamO
ページ更新てパソコンでもそうなんじゃ……支援
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:34:38.87 ID:ehZ8ISwVO
ドクオ狂ってるな
220 :
◆.B2lcGiYSA :2007/06/11(月) 23:34:52.43 ID:R7gAt/j/0
(;'A`)『…う…うおぉぉぉぉっ!!』
一瞬目の前にナイトウの姿を捕らえた気がして、ドクオは必死に槍を振るった。
しかし、それは空振りに終わる。
代わりに彼の鎧が引き裂かれ、血が噴出した。
(;'A`)『…くっ!?』
この傷は? 妙に冷静な頭で観察する。
3本に渡ってつけられたその傷は、ナイトウの左手の戦爪によってつけられた物のようだった。
それを証明するかのように、何時の間にかツンを背に庇うようにして立つナイトウの左手からは血が滴り落ちている。
(;'A`)『…なるほどな。俺もまだまだ覚悟しきれていなかったって事か』
ドクオは再び半身に槍を構えた。
先程とは比較にならないような暗い戦気が燃え上がる。
('A`)『…我は魔犬の末裔。この目は全てを捕らえ、牙は全てを貫く。
礼を言うぜ、ナイトウ。俺はこれから全力でお前を殺す。そして…俺は真の修羅になる』
( #゚ω゚)『僕は…僕は…これ以上…傷つかせない!!』
( 'A`)『…何もかも破壊してやる。永劫の平和の為に!!』
( #゚ω゚)『それなら…僕は護ってみせる!! 偽りじゃない…本当の平和の為に!!』
二人の動きが止まった。
音一つ無い。二人だけの空間で一定の距離を保ち、円を描くように隙を窺う。
やがて。
頭上から舞い落ちた一枚の木の葉が地に落ちたのを合図に、二人は…二人の親友は動いた。
221 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:36:20.59 ID:Iq1t6OLp0
支援
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:36:58.77 ID:MHV0YMamO
支援
223 :
◆.B2lcGiYSA :2007/06/11(月) 23:37:34.98 ID:R7gAt/j/0
大地を蹴り。
飛びかかり。
擦れ違い。
武器を振るい。
慣性に身を任せ。
足を止める。
まさしく閃光。
全ての動作は一瞬で終わった。
十数歩の距離を空け、互いに背を向けたまま2人は動かない。
そして。
ξ;゚听)ξ『ナイトウッ!!』
( ゚ω゚)『…くはっ』
左脇腹から弾ける様に血を吹き出させ、ナイトウが膝をついた。
倒れこむ体を、駆け寄ってきた少女が支える。
('A`)『……俺の勝ちだ』
ドクオはゆっくりと振り返り、とどめをさす為に足を踏み出す。
そして小さく呟いた。
('A`)『…いや。同時だったか』
袈裟に着られた傷から鮮血が舞い散る。
ドクオはよろめき、崩れ落ちる体を短槍で支えた。
明らかに戦闘を続行できる傷ではない。
それでも彼は歩を止めようとはしなかった。
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:38:20.14 ID:RFUYwK95O
支援('A`)
225 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:38:47.09 ID:MHV0YMamO
支援
226 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:39:55.72 ID:MfW39JOVO
し
227 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:40:02.98 ID:MHV0YMamO
支援
228 :
◆.B2lcGiYSA :2007/06/11(月) 23:40:04.38 ID:R7gAt/j/0
( ゚ω゚)『まだ…やるのかお?』
それを見てナイトウも震える足で立ち上がる。
('A`)『…あたりめーだろ…こんな傷であっさり死ねるような決意じゃねぇんだよ』
押し止めようとするツンの手をナイトウが振り払い、2人が再び刃を交えようかとした時。
森に響く声があった。
ぐすっ…おーい!! ひっく…ナイトウ!! 姫さん!! えぐっ…どこだ!!
( ゚ω゚)『あの声は…!?』
('A`)『…クソ給士』
ドクオはハインの実力を知らない。
だが、ツンを探しているのはハインだけでない可能性を彼は考慮した。
この傷では、複数を相手にするのは不可能…と、ドクオは判断する。
短槍を杖代わりに、よろめきながら森の奥に歩を進めた。
( ;゚ω゚)『ド…ク…オ……待つお…』
('A`)『…ツン=デレ。今はその命預けておいてやる。だが…次に会った時が…貴様が死ぬ時だ』
ξ )ξ『……』
('A`)『…ナイトウ。すまねぇな…俺は俺の道を行く。今日から……俺とお前は敵同士だ』
その言葉を最後に、ドクオの姿は静かに森の深遠へと消えた。
二人の心と体に深い深い傷を残して。
229 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:41:23.16 ID:Iq1t6OLp0
支援
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:41:39.49 ID:MHV0YMamO
支援
231 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:41:54.34 ID:RFUYwK95O
ドクオは多分後でまた仲間になってくれるはず
232 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:42:30.91 ID:JezqUGoj0
支援
233 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:43:10.98 ID:MHV0YMamO
支援
234 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:43:33.38 ID:MfW39JOVO
支援
235 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:44:54.69 ID:MfW39JOVO
支援
236 :
◆.B2lcGiYSA :2007/06/11(月) 23:45:40.11 ID:R7gAt/j/0
以上、第7章でした。
長くてゴメンナサイ。
いや、自分でも長いんじゃねーかと思ってるんだけどさ。
2つに分けられるよな…。
さて。
( ^ω^)がどこまでも駆けるようです。は
自称アントニオ・バンデラスで有名なオムライス氏にまとめていただいております。
ξ゚听)ξツンが感情を喰うようです
もまとめてらっしゃいますので、是非一読ください。
うん、誤爆すまなかった。
次回投下は未定。
支援してくださった皆様。
ありがとうございました。
今宵も良い酒を。
237 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:46:00.44 ID:RFUYwK95O
私怨
238 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:46:35.89 ID:r7hGx1xA0
乙
239 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:47:24.95 ID:pBQfpqrG0
乙
そういや4章でハインの年齢が10代後半って明記されてたけど
つまりハインが【闇に輝く射手】として活躍してたのは10歳にも満たない頃、でOK?
240 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:47:27.90 ID:/pEJfC8U0
乙
241 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:47:32.77 ID:MHV0YMamO
作者超乙!俺は長い方がいい
242 :
◆.B2lcGiYSA :2007/06/11(月) 23:49:06.81 ID:R7gAt/j/0
>>239 そうですね。
ちょうど10歳でプロット立ててます。
その時のストーリーは後半に登場する予定です。
243 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:49:16.88 ID:Iq1t6OLp0
乙〜!
244 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:50:18.40 ID:RFUYwK95O
この量で後一年も続くんだろ?
半端ないな
まぁ乙
245 :
◆.B2lcGiYSA :2007/06/11(月) 23:50:31.84 ID:R7gAt/j/0
>>241 75回も支援してくれてありがとうwww
246 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:55:17.37 ID:pBQfpqrG0
>>242 dクス
あと流石兄弟の年齢も教えてもらえます?
3章辺りで【射手】に恐れおののいてたけど
もし子供だったとしたらお互いに成長してるわけだし、ちょっと不自然かもと思った
あ、あくまで個人的感想ね
247 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:57:12.45 ID:23yYgIijO
乙www
248 :
◆.B2lcGiYSA :2007/06/11(月) 23:58:18.22 ID:R7gAt/j/0
>>246 兄弟はハインよりずっと年上ですね。
25〜26歳くらいです。
249 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/11(月) 23:59:08.91 ID:pBQfpqrG0
250 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/12(火) 00:01:54.37 ID:JEh6na7gO
乙でした〜
251 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/12(火) 00:07:34.80 ID:cqu0hm2HO
おつ
252 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/12(火) 00:08:40.20 ID:DP4M8bKQ0
>>248 その年齢差でパンツ共有とは真性の変態ですね
253 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/12(火) 00:11:43.30 ID:8ccTu5taO
乙でした
どこかに携帯用のまとめってないですかね?
254 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/12(火) 00:11:56.30 ID:1OksBHZyO
兄者だからなwww
絵の投下しても問題ない?
255 :
◆.B2lcGiYSA :2007/06/12(火) 00:14:03.09 ID:IR6NP+B70
256 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/12(火) 00:27:25.14 ID:F17acyGVO
乙
257 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
おつ