1 :
1:
毎日がくだらないと僕は感じていた。
あまりにも冗長めいた学生生活という日々の中で、僕の息抜きはPCの中にしかなかった。
( ^ω^)「今日もFPSやるお」
一昔前に流行したミリタリーFPS、「バトルストライク2007」
過疎化したオンラインプレイでひたすらに腕を磨くのが日課だ。
カラオケで他人の歌を聞くよりはファッキンヌーブと罵り合い、
昨日見たTV番組の話をするよりは、倒した相手のヤケクソ気味なメディックメディックを聞く方が楽しい。
僕はそんな奴だった。
2 :
1:2007/06/02(土) 19:54:04.98 ID:f+5S+QDT0
自軍の分隊が最後の敵フラッグへ雪崩込んでいくのを見やりながら、僕は溜息を吐く。
( ^ω^)(…noobってレベルじゃねーぞ敵軍)
適当に狙撃ライフルのスコープを覗き、自軍の圧倒的優勢を確認する。
敵軍は既に分隊行動すら出来ていないほどに蹂躙されていた。
……後は待っていてもこちらの勝利だろう。
分隊に属さず勝手にやっている僕は、それをなんだか他人事のように眺めている。
('A`):動けよBoon。終わっちまうぞ
( ^ω^):だるいお
('A`):時間もったいないだろ……お、HS決まった
僕が伏せてスコープを覗いている建物の下でアサルトライフルを乱射しているのは知り合いのDokuoだ。
それなりに長い間付き合っている戦友でもある。
('A`):じゃあ俺ちょっとナイフキル稼いで来るわ
( ^ω^):なんというレイプ
Dokuoも何だかんだと言いつつ敵軍の手ごたえの無さに調子付いているらしい。
僕はナイフ片手に小春日和を謳歌する変態の様な動きで前線へ向かっていくDokuoの背中を見送った。
Dokuoなら一人でも大丈夫だろう、と僕は思っていた。
その時までは。
('A`):アッー!
( ^ω^):……!?
3 :
1:2007/06/02(土) 19:55:41.86 ID:f+5S+QDT0
悲鳴と大口径の銃声。
前線へ辿り着く前に、スコープの向こうでDokuoの身体が横っ飛びに吹き飛ぶのが見える。
そこに、居たのだ。
オッサンキャラばかりのミリタリーFPSで有り得るはずのない女性的なシルエット。
カクカクと、明らかに人間離れした動きで対物ライフルをぶっ放し続ける何者かが。
そして、スコープを覗いてやっと狙える距離に居るはずの僕を、振り向く。
4 :
1:2007/06/02(土) 19:56:30.22 ID:f+5S+QDT0
( ^ω^)「ちょっ……何そのグラ、バグってるお!」
(リ_゚ -゚ノリ『スタンバイ、レディ』
聞いちゃいない。
ドカン、という轟音と共に僕の伏せた地面のすぐ傍で土煙が上がる。
彼女が対物ライフルをロクに狙いもつけずに撃ってきたのだ。
恐るべきはその照準能力。
( ^ω^)(距離が400あるんだぞ!?aimってレベルじゃねーぞ!?)
(リ_゚ -゚ノリ『照準補正』
咄嗟に建物から飛び降りて二射目をやり過ごし、
軽い爆発のようなコンクリの煙の中、僕はボイスチャットを開く。
あれは、あんなものはチートに違いない。
頭に血が上った僕はオープンで絶叫した。
( ^ω^)「覚悟しろよ!この升野郎!」
('A`):メディーック…メディーック…メディー…
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 19:58:45.30 ID:YGIRark70
期待
6 :
1:2007/06/02(土) 19:59:12.42 ID:f+5S+QDT0
至近距離から対物ライフルを貰ったDokuoは喚くだけのただの死体だ。
援護は期待できない。
僕は単身、あのバグった外見のチートキャラを止める手段を考える。
手持ちの武器はスナイパーライフルにハンドガン、手榴弾、ナイフ。弾薬は十分にある。
普通の相手にならまず負ける要素がない。
怖いのは(多分)自動補正チートの付いた対物ライフルだけだ。
しかし、あれは連射が効かない。一発目をかわせばこっちのほうが速い。
( ^ω^):ぶっ殺してやるお!
壁越しに手榴弾を遠投、すかさず壁際からライフルで狙いをつける。
手榴弾は目くらましだ。避ければ爆風で仕留められ、本命のライフルの照準を合わせる時間も稼ぐ。
( ^ω^)「フヒヒ、完璧だお……ん? 」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 20:00:00.32 ID:uYf3FkfaO
BOTが異常に強いときあるから期待
8 :
1:2007/06/02(土) 20:00:27.43 ID:f+5S+QDT0
彼女は------カクカクしていた。
まるで虫か何かのような動きで手榴弾の効果範囲を離脱し、またもスコープを使わずに対物ライフルを僕へ向ける。
その間、わずか1秒にも満たない。早過ぎる。
(; ^ω^):ふぁck!
(リ_゚ -゚ノリ『排除』
銃声が二つ。
僕は頭をぶち抜かれて倒れ、彼女は肩をかすめる程度で再びカクカクして去っていく。
ライフ見るまでもなく結果は分かっていた。
(リ_゚ -゚ノリ:排除、排除
即死した僕はボイスチャットから聞こえる何処か女性的な合成音声を聞きながら、
リスポンまでの時間を呆然と眺めていた。
9 :
1:2007/06/02(土) 20:01:53.66 ID:f+5S+QDT0
('A`):新手のチートか?
( ^ω^):そうとしか思えないお
('A`):……aim以外にも何かつかってるなアレ
仲良く転がりながら愚痴をこぼす。
先にリスポンするDokuoはやる気のようで、何やら考察を始めている。
僕はと言えば適当にあの升野郎のSSを撮ってから切断しようと思っていた。
あんなものには勝てない。
( ^ω^):……!?
レーダーから味方だけでなく敵の反応も激減していく。
どうやら升野郎が前線で暴れているらしかった。
('A`):狂ってやがる
……キック投票が始まっていてもおかしくない状況でキックも機能していない。
10 :
1:2007/06/02(土) 20:03:07.36 ID:f+5S+QDT0
('A`):このまま引き下がるのも手だが
( ^ω^):……なんか癪だお
('A`):だな
僕とDokuoの付き合いは長い。こうやって意見が一致する程度には意気投合している。
リスポンキルされまくっている友軍を後目に、リスポンした僕とDokuoは物陰に潜む。
(リ_゚ -゚ノリ『排除、排除、排除』
升野郎は淡々と妙な動きで対物ライフルを連射していく。
('A`):妙だな
( ^ω^):何がだお?
('A`):チート使ってヒャッホウしてる割にはあまり楽しそうじゃない
言われてみれば僕の目にも彼女の動きは不自然に見えた。
まるで何も感じていない……機械のような。
( ^ω^)(ねーよ)
即座に打ち消す。確かにCPUの動きに似通った部分はあるものの、FPSで必要な立ち回りはそんなに単純じゃない。
その点、升野郎はほぼ完璧に人間の思考で動いている。
……妄想を進めると酷い方向に行きそうだったので完全に頭を切り替える。
( ^ω^):Dokuo、コンボラ(手榴弾を投げるという意味)
('A`):おk
ライフルを構える。
今も昔もこれからも、僕には狙撃しかできない。
11 :
1:2007/06/02(土) 20:04:30.34 ID:f+5S+QDT0
Dokuoが乱戦を制したばかりの升野郎に手榴弾を放る。
正直、効果はもう期待していない。実際、升野郎は明らかにおかしい動きで効果範囲を離脱してしまう。
(リ_゚ -゚ノリ『またお前達か』
('A`)「ふざけた野郎だぜ。ボイスチェンジャーかよ、その声」
(リ_゚ -゚ノリ『排除』
僅かな間隙を縫い、Dokuoが反対側へ回り込む。
升野郎は不気味な音声を響かせながらDokuoへ対物ライフルを向け------
( ^ω^)「ショット」
そこへ、僕の放ったライフル弾が肉迫する。
するのだが、するだけ。僅かに半身をずらして避け切る升野郎。化け物め。
( ^ω^):ふぁck!
('A`):np
問題ない。Dokuoはそう告げ、升野郎の至近距離からアサルトライフルをバースト射撃。
Dokuoの射撃能力ははっきり言えば僕の倍は正確だ。至近で撃ち合ったら勝てる気がしない。
だからDokuoが勝った。そう思った。
12 :
1:2007/06/02(土) 20:06:08.13 ID:f+5S+QDT0
(リ_゚ -゚ノリ『ksk』
瞬間、升野郎の挙動が変わる。
横に、縦に。傍目には変な踊りにしか見えなかったが、
(;'A`):なにぃ!?
Dokuoのライフルが弾倉の弾を撃ち尽くす。
升野郎は2、3発食らったもののまだ健在だ。全弾当たっていたなら倒れている筈なのに。
----そこで、僕は気付く。
(; ^ω^)(こ、こいつ……HS狙いを利用して避けやがった!?)
Dokuoの射撃は正確だ。まず頭を狙う。
でも面積の小さい頭部なら、あまり動かなくても狙いをそらす事が『出来なくもない』のだ。
……勿論、そんなものは人間業じゃない。
ひどくゆったりとした動作でDokuoの頭に対物ライフルの銃口を押し付ける升野郎。
(リ_゚ -゚ノリ『惜しかったな』
13 :
1:2007/06/02(土) 20:07:24.81 ID:f+5S+QDT0
Dokuoが頭を仰け反らせて吹っ飛ぶ肉塊になる。本日二度目の即死。
(リ_゚ -゚ノリ『貴様らでは私を仕留める事は出来ん』
(; ^ω^)「す、すかしやがって!」
僕はライフルを仕舞い、一目散に建物の間の路地へ駆け込む。
追って来い。そう念じながら、死角になる上方の壁へ爆薬を放り投げて固着させる。
追って来た。ふざけた女のアバターがちらりと見えた瞬間、僕はリモコンのスイッチを押し込む。
( ^ω^)「氏ね」
完璧なタイミングで起爆。
Dokuoの与えたダメージもある筈で、爆風がカスリでもすれば奴は死ぬ。
死ぬ筈、だった。
(リ_゚ -゚ノリ『姑息な手だな』
(; ^ω^)「は、はあああああ!?」
奴は晴れる煙の中から歩み出てくる。
もはやチートの域を逸している。ハックに近い芸当をしなければ有り得ない。
僕は錯乱しながらサイドアームに装備を切り替える。
だけど分かってる。ハンドガンで殺せる相手じゃあ、ない。
(リ_゚ -゚ノリ『なに、驚く事はない。単に君の爆弾が爆発するのを眺めてから来ただけだ』
(; ^ω^)「う、嘘つけ!」
('A`):メディーック…メディーック…メディー…
14 :
1:2007/06/02(土) 20:11:48.08 ID:f+5S+QDT0
そうは言うがな。僕の起爆タイミングは完璧なんだよ。
予め爆薬があると分かっていない限り回避など出来る筈がない。
(リ_゚ -゚ノリ『あと私は升野郎ではない』
(; ^ω^)「フカシこくんじゃねーお!少なくともaimBOTを使ってるお!」
(リ_゚ -゚ノリ『その表現は事実ではない。私には照準補助が必要ないからだ』
(; ^ω^)「……必要ない?」
(リ_゚ -゚ノリ『自身より機能的に劣るツールの世話になる理由がない』
そこで不意に画面が止まる。
鯖落ちか、とESCを押そうとした僕に、その声ははっきりと届いた。
(リ_゚ -゚ノリ『忘れる事だ。君には関係ない』
無理な相談だった。
15 :
1:2007/06/02(土) 20:12:44.02 ID:f+5S+QDT0
俺しか居ない予感。
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 20:13:00.72 ID:uYf3FkfaO
アサルト3発食らえば大抵死なね?
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 20:13:29.92 ID:tCkT1O/uO
久しぶりに小説臭いスレを見る気になった
18 :
1:2007/06/02(土) 20:14:25.44 ID:f+5S+QDT0
>>16 当たり所が良かったんだろう。
もしくはDokuoの銃が単発の非力なタイプだったんだろう。
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 20:15:38.43 ID:C1ad5rVlO
wktk
20 :
1:2007/06/02(土) 20:16:29.79 ID:f+5S+QDT0
続き
(´・ω・`)「それは多分、幽霊だね」
( ^ω^)「まじめに答えてくれお」
(´・ω・`)「じゃあ、きっとNPCだ」
(; ^ω^)「まじめにry」
(´・ω・`)「いやマジなんだけど」
次の日、僕は情報通で有名なSyobonに女の姿をした升野郎の話を聞いていた。
( ^ω^)「COMなわけがないお。COMの動きじゃなかったお」
(´・ω・`)「Boon、aimはともかく、銃弾を避けるなんて真似は升でも出来ないよ」
(; ^ω^)「……こ、高度なテクとか」
(´・ω・`)「ねーよ。人間が反応できるレベルの話じゃないし」
じゃあ、何だ、あれは。
僕は人間じゃない何かと戦って、会話して、馬鹿にされたのだろうか。
21 :
1:2007/06/02(土) 20:17:58.86 ID:f+5S+QDT0
驚いたのはその日のうちに国内外を問わず、「バトルストライク2007」 の鯖で同じような存在が
現れ始めたらしいという事だ。
彼女達(掲示板での情報では全て女性の姿をしていたらしい)は敵味方関係なく虐殺を繰り返
し、時には同じような存在同士でも交戦したようだ。
僕はと言えば、ただ上の空で普通の鯖をだらだらと流れていた。
何もかもだるかった。
自分の唯一の取り柄だと思っていたFPSで、まさかあんな風に叩きのめされるとは思ってなかった。
('A`):メーカーのイベントじゃないかって話だぜ。新型のAIのテストだとか
( ^ω^):……眉唾だお
('A`):まあな。ま、何にせよ気にするなよ。あんなもんに勝てる方がおかしいんだ
Dokuoの言うとおり、彼女達が同種との戦闘以外でキルされた例はまだない。
それどころか被弾したという報告さえ殆どない。
僕とDokuoが出会った個体もそうだ。ほぼ会敵した時点で皆殺される。
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 20:18:17.70 ID:k9jv4k7W0
2スレ目?
23 :
1:2007/06/02(土) 20:19:38.64 ID:f+5S+QDT0
(´・ω・`)「まあ兵器MAPにはきっと来ないんじゃないかな」
分隊支援用の機関銃を担いだSyobonがややしょんぼりとした幼い声で言う。
Dokuoと違い付き合いもそう長くはなく、僕は彼のリアルの姿も知らない。オンライン上の知り合いといったところだ。
けれど、升野郎の話をしてからよく分隊を一緒にするようになっていた。
( ^ω^)「……そうだといいお」
('A`)「歩兵MAPメインで暴れてるらしいしな……お、准将get」
相変わらずアサルトライフルを乱射しながらDokuoも言う。
彼が分隊長だ。階級も一番高いし、何より分隊長の素質がある。
(´・ω・`)「気晴らしに旗でも取ろうか」
難なくそんな事を言いやがるSyobonも階級(上等兵)の割にはk/dの比率が異常だ。
('A`)「工兵いないしな」
( ^ω^)「輸送機に乗るお」
兵器MAPでは戦場の主役は車両だ。
対車両攻撃能力のない僕達(偵察兵、突撃兵、援護兵)では旗取りがメインになる。
友軍の輸送機に乗り込み、前線に向かって飛ぶ。眼下の荒野では戦車同士の戦闘が激化している。
僕達はその区域より先の敵拠点の旗本へ降下する。
>>22 一応。1スレ目は速攻で落下して行ったけど。
24 :
1:2007/06/02(土) 20:20:54.44 ID:f+5S+QDT0
旋回する輸送機から下を覗く。敵兵の姿は殆どなく、レーダー上も実にクリアだ。
良い降下日和と言える。
('A`)「イィィヤッホォォォォゥ!」
Dokuoが真っ先に降下ポッドを発射。弾丸のように地面へ向かってすっ飛んでいく。
(´・ω・`)「じゃあ悲鳴を聞こうか」
続いてSyobonのポッドが発射され、地上で二人のポッドが展開するのが見える。
僕もそれに続く。
激変する視界。
そうだ。
僕のポッドが地上に落着した時、それは既に始まっていたのだ。
遠巻きに聞こえる爆音と激しい地響き。
それが味方の戦車分隊が壊滅した音だったなんて、その時の僕には想像もつかなかった。
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 20:21:33.05 ID:uYf3FkfaO
HS狙いのリコイルフルバーストなんざM4くらいしかない悪感
まあHPが倍以上あったと考えるか
26 :
1:2007/06/02(土) 20:22:03.65 ID:f+5S+QDT0
友軍「おい、味方の戦車がやられた!!!何だ、何が来た!!確認しろ!」
友軍「ネガティブ!敵が確認出来ない!どこにも居ないぞ!」
指令「レーダーに敵兵器は写っていない。地雷か航空兵器じゃないのか」
(´・ω・`)「……何だろう。騒がしいね」
(; ^ω^)「前線が崩壊してるお」
見ればレーダーに映る赤と青が拮抗していた前線は見事に大穴が開き、味方の分隊が蹴散らされて
いく様子が手に取るように分かった。
一緒に降下した別の分隊と拠点を制圧し、すぐに前線を内側から押さえないとずるずると押されるだろう。
しかし……何だ。この嫌な予感は。
('A`)「よし、制圧は他の分隊に任せて前線行くぞ」
(; ^ω^)「mjsk」
(´・ω・`)「こっち工兵いないよ。兵器もないし」
('A`)「何だか知らんが敵の戦車も消し飛んだ。歩兵相手なら俺らの出番だ」
無駄にリーダーシップを発揮するDokuoが突っ走る。
確かに僕らならそう遠い場所に居るわけでもない。と言うか、駆け付けられるのは僕らの分隊だけだ。
27 :
1:2007/06/02(土) 20:23:38.50 ID:f+5S+QDT0
「バトルストライク2007」 には沢山の搭乗兵器が存在する。
Gunship(戦闘機)
Tank(陸上戦車)
FAV(四輪車)
APC(装甲車)
Transport(輸送機)
等だ。でもひとつだけ、明らかに異質な兵器も存在している。
それがBattleWalker(人型武装兵器) だ。
全高は5mくらいあり、歩兵の携行する通常火器ではろくなダメージも与えられない装甲を持ち、
二門の大口径ガトリング砲、連射可能なロケットランチャー二門、更に二番席に対空砲を備える二足歩
行兵器。
歩兵では手足も出ないような鉄の化け物。
それがいきなり現れたのだ。穴の開いた前線のど真ん中に。
僕達はそれを目の当たりにし、恐怖する。
(;'A`)「今どっから出た!沸くポイントでもないぞ!?」
(´・ω・`)「多分、光学明細だね」
(;'A`)「それ偵察兵の装備だろ!?何でウォーカーに付いてる!?」
(´・ω・`)「さあ……どっちにしろこれじゃ……」
建物を盾に伏せた僕達目掛けて強力なガトリング砲が降り注ぎ、轟音で二人の会話も掻き消される。
位置がバレているようだ。
恐らく戦車をやったのもコイツなのだ。レーダーに映らない、光学迷彩を纏ったウォーカー。
※参考URL
ttp://bf2142.wikiwiki.jp/?%CA%BC%B4%EF
28 :
1:2007/06/02(土) 20:25:30.19 ID:f+5S+QDT0
ξ゚听)ξ『大人しく出てきなさい。私は面倒が嫌いなの』
ウォーカーからの声に僕に、そしてDokuoに緊張が走る。
この独特の合成っぽい声は。
(;'A`)「もしかしてアレ、この間の奴の仲間か何かか」
(; ^ω^)「た、多分そうだお」
兵器の操縦まで出来るのか。
ウォーカーはガトリングを定期的に撃ちまくりながら、僕達の潜む建物へ近寄ってくる。
ξ゚听)ξ『NULLを探して来たはいいものの、あんた達手ごたえなさ過ぎてガッカリ。さっさと死ねよ』
(; ^ω^)「な、何の事だお!お前達は一体何なんだお!」
ξ゚听)ξ『……ハァ?あんた、今が会話出来る状況だと思ってんの?』
どかんどかんとランチャーが撃ち込まれ、僕達は爆風でライフを削られる。
直撃すれば即死、このままでも爆風で削られていけば死ぬだろう。
(´・ω・`)「Boon、対話の出来る相手じゃないみたいだ。やっちまおう」
(; ^ω^)「でも工兵がいないとウォーカーは壊せないお」
(´・ω・`)「ボッコボコにしてやんよ」
言いつつSyobonが取り出したのはEMPグレネードだ。
殺傷能力がない手榴弾だが、一時的に兵器のコントロールを乱すことが出来る。
勿論、動きを止めるだけのものでしかない。
29 :
1:2007/06/02(土) 20:26:35.16 ID:f+5S+QDT0
(´・ω・`)「これで動きを止めるから後は頼んだよ、Boon」
(; ^ω^)「ええ!?」
('A`)「爆薬か」
言われて気付く。偵察兵である僕は遠隔操作で起爆する爆薬を持っている。
そして、あの爆薬でなら車両にもダメージは与えられるのだ。
けど、あんなものを相手にそうそう巧く行くだろうか。
('A`)「Syobon、援護するぜ」
(´・ω・`)「うん、頼むよ」
僕の返事を待たずに二人は駆け出していく。
僕は……。
1.動けなかった。
2.二人の後を追いかけた。
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 20:27:35.53 ID:tCkT1O/uO
面倒が嫌いってどこのレイヴンだよ
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 20:27:41.32 ID:YGIRark70
1
32 :
1:2007/06/02(土) 20:29:17.41 ID:f+5S+QDT0
俺しか居ない予感。
風呂入ってくる。
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 20:29:25.71 ID:+pd6ChMX0
2
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 20:30:46.91 ID:uLLCXuu6O
用語はよく分からんが面白い。
35 :
1:2007/06/02(土) 20:33:46.16 ID:f+5S+QDT0
風呂から上がったら続き貼るお。
1か2かはその時決めるお。
37 :
1:2007/06/02(土) 20:41:03.80 ID:f+5S+QDT0
2か。把握。
38 :
1:2007/06/02(土) 20:47:32.97 ID:f+5S+QDT0
僕は二人の後を追いかける。
でも……悪い癖だと自分でも思う。
内気だとか、そういうレベルの話じゃない。肝心な時に、体が動かない。
昔からそうだった。ゲームの中でも、咄嗟に求められた行動が出来ないのだ。
だから僕は芋虫スナイパーをやっている。これなら楽だ。だから。
僕は、ウォーカーを前にして立ちすくんでしまった。
('A`)「何やってんだBoon!」
(; ^ω^)「あう、あう」
(´・ω・`)「まずい」
Syobonがグレネードを放る。青白い閃光と共にウォーカーがガクン、と姿勢を落とす。
二本目の信管を作動させるSyobonの安堵の声が聞こえた。
(´・ω・`)「効いたようだ」
ξ゚听)ξ『EMP?ハッ、援護兵如きが小癪な真似してくれるじゃない』
ウォーカーの中の奴は取り乱す様子もなく、降りてくる気配もない。
時間の問題だ。僕が二本目のEMPが切れる前に爆破しないと結局、僕達はガトリングでミンチにされる。
('A`)「Boon!」
(; ^ω^)「あう、あう」
39 :
1:2007/06/02(土) 20:58:28.67 ID:f+5S+QDT0
僕には出来ない。
ウォーカーが一瞬だけ挙動を取り戻し、珍しく焦った様子のSyobonが二本目を投げる。
<NULL が部隊に参加しました>
(リ_゚ -゚ノリ『腰抜けだな』
('A`)「!」
(; ^ω^)「お、お前は!」
分隊長のDokuoをリスポンポイントにして降下ポッドが誰かが降って来る。
四散するポッドの破片、舞い上がる白煙。
その中から現れた女性的なシルエットに、僕は自分を取り戻す。
(; ^ω^)「なめるんじゃねーお!」
まだ動かないウォーカー目掛けて走る。
脚部に爆薬をしこたま取り付け、一目散に離れる。
ξ゚听)ξ『これは……まさk』
(; ^ω^)「氏ね」
いつかと同じようにリモコンのスイッチを押し込む。
(リ_゚ -゚ノリ『上出来だ』
40 :
1:2007/06/02(土) 20:59:54.30 ID:f+5S+QDT0
俺しか居ない予感。
ちょっと書き溜めてくる。
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 21:00:56.45 ID:uYf3FkfaO
FPSといったらCSの俺
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 21:07:44.55 ID:C1ad5rVlO
wktk
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 21:09:28.23 ID:0apnY82j0
>>1 しっかり見てるんだぜ。
俺のFPSはSF・・・。
44 :
1:2007/06/02(土) 21:17:41.08 ID:f+5S+QDT0
落ちそうなんだぜ?
2142はマイナーらしいな。
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 21:18:46.33 ID:uYf3FkfaO
AKで頭を抜け!
46 :
1:2007/06/02(土) 21:22:56.01 ID:f+5S+QDT0
AKか。AKはいいよな。
BFも2までは良かった。
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 21:24:03.03 ID:7iiaI7p80
全然わからんけどおもろい。
はいはい、面白い面白い
>>1は文才あって凄いね
これがVIPクォリティか
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 21:28:51.55 ID:7iiaI7p80
チン☆⌒ 凵\(\・∀・) まだぁ?
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 21:35:27.20 ID:BzRYbd+2O
ageとく。
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 21:53:51.14 ID:0apnY82j0
同じくage
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 21:54:03.98 ID:sOIgvt0u0
53 :
1:2007/06/02(土) 21:56:12.35 ID:f+5S+QDT0
耳を劈く爆音が重なり、画面を揺らす。
爆発に飲み込まれたウォーカーが斜めに傾き、煽りを食らった僕も少し吹き飛んで建物にぶつかる。
だけど、やった。
('A`)「よし、これで……アッー!?」
勝利を確信したDokuoが土煙の中に消える。
悪寒に振り返る僕の目に、火花を散らすウォーカーのガトリング砲が見えた。
(; ^ω^)「そんな」
ξ゚听)ξ『ハッ!このガキが!偵察兵の分際で!』
光学迷彩だけじゃない。このウォーカーは装甲まで強化されているのか、辛うじて爆発を生き延びたのだ。
(´・ω・`)「無茶苦茶だね」
呟いたSyobonがランチャーの直撃を受けて爆散する。
一歩進む鉄の化け物が僕に照準を向け-------
ξ゚听)ξ『この……ッ!』
(リ_゚ -゚ノリ『させんよ』
NULLといういつかの升野郎が放った対車両ライフルに貫かれ、火を噴いた。
54 :
1:2007/06/02(土) 21:58:35.10 ID:f+5S+QDT0
ウォーカーが歪んだ悲鳴を上げながら転倒する。
さすがにもう立ち上がってくるなんて事はなく、炎上して四散した。
( ^ω^)「助かったお」
(リ_゚ -゚ノリ『何、礼には及ばん。アレは私の標的でもあった』
升野郎は例のカサカサとした動きで僕の前に寄って来る。
前は偵察兵の装備だったのに、今回は工兵装備のようだ。
しかし、顔やら身体やらは何というか、曖昧なデザインで何となく女性のようだ、としか分からない。
( ^ω^)「お前は何なんだお」
(リ_゚ -゚ノリ『君に分かるように説明するのは難しい』
( ^ω^)「馬鹿にすんなお。お前が只の升野郎じゃないって事ぐらい分かるお」
(リ_゚ -゚ノリ『それは失礼をした』
何だか全然会話をしている気がしない。
僕は苛立ちながらSyobonやDokuoがリスポンするのを待つが、いつまで経っても彼らは戻ってこない。
それどころかさっきまで戦闘を続けていたはずの敵軍や友軍の姿もレーダーから消えうせている。
(; ^ω^)「何で……」
(リ_゚ -゚ノリ『我々のトライアルに邪魔だからだ』
55 :
1:2007/06/02(土) 21:59:54.49 ID:f+5S+QDT0
彼女は自分を自律戦闘型の統合システムなのだと言った。
今は未完成で、将来的には小型の戦闘兵器に搭載され、実際の戦争に投入される……らしい。
その為のテストと調整を兼ねたトライアルをFPSで行っているのだと言う。
僕は頭が沸いた人なんじゃないかと思って色々聞いてはみたものの、途中である事に気付いてそれを信じた。
つまり、彼女には喋る間の間というか、
思考する時間が、殆ど存在しなかったからだ。
(リ_゚ -゚ノリ『先程のウォーカーは私と同じAIだ。但し、大型兵器のコントロールに特化していた』
( ^ω^)「なるほど。でも仕様が普通じゃないのは何でだお」
(リ_゚ -゚ノリ『実際に搭載される兵器の仕様に近付けられているからだ。私は人型の偵察兵器に搭載される』
つまり彼女は偵察戦に特化したAI、という事なのだそうだ。
(リ_゚ -゚ノリ『現在までで12基のAIのうち9基が脱落した』
( ^ω^)「バトルロイヤルって事っすか」
(リ_゚ -゚ノリ『大体合っている』
56 :
1:2007/06/02(土) 22:01:36.63 ID:f+5S+QDT0
どうやら放っておけば終わるらしい。
やや安心しながら異常をきたしたこの鯖が落ちるのを待つ。
はっきり言えば僕には関係ない。
僕は単にFPSで遊びたいだけでこのゲームをやっている。
そんな雲の上のような話をされても、正直、実感がわかないしまるでどうでもいい。
( ^ω^)「…そう言えば、脱落したらどうなるんだお」
(リ_゚ -゚ノリ『蓄積したデータを抜き出され、消去される。本体は電源を落とされ、解体されるだろう』
( ^ω^)「な、何という非効率」
馬鹿馬鹿しい上に、何だかもやもやした。
けど、僕に出来る事なんてないんだろう。
(リ_゚ -゚ノリ『もはや会う事もあるまい』
そう願いたいね。
そう告げようとして、鯖が落ちた。
真っ暗になったディスプレイの前でマウンテンデューを開ける。
ようやくそれから助けられたのだと気付いて、僕は、ほんの少しだけ陰鬱な気分になった。
57 :
1:2007/06/02(土) 22:03:41.57 ID:f+5S+QDT0
( ^ω^)Boon ・内面がアンニュイな高校生。FPS自体は始めて半年。芋虫スナイパー。 二等兵。
(リ_゚ -゚ノリ BOT ・試験導入された軍用FCS+AI。FPS等でトライアルを行っている。 偵察兵。
('A`)Dokuo ・Boonのクラスメイト。FPSではベテラン。突撃兵。 軍曹。
(´・ω・`) Syobon ・情報通の援護兵。戦闘よりも工作、支援が得意な様子。上等兵。
ξ゚听)ξ Tsun ・AIの2番機。兵器の操縦に特化したFCSを持つ。
この辺でいいか。
終わりまで大体練り終えたが需要があるとは思えない。
今は反省している。
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 22:08:33.83 ID:7iiaI7p80
最後まで読みたい。
59 :
1:2007/06/02(土) 22:13:42.91 ID:f+5S+QDT0
>>58 最後まで書きたいが書いてる間にスレが落ちる。
すまん。
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 22:13:45.63 ID:t3HrIUwE0
続きはないんですか^o^....
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 22:16:12.98 ID:7iiaI7p80
VIPクオリティーorz
出来る限り保守するぜ。
62 :
1:2007/06/02(土) 22:17:22.60 ID:f+5S+QDT0
分かった。出来る限り書いてみる。
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 22:21:21.79 ID:Uyluvved0
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 22:25:04.82 ID:FQ+XRXnBO
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 22:32:21.37 ID:hfuKgBtt0
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 22:35:24.94 ID:gxOObY0VO
>>64 洋ゲによくある一人称シューティングだ
保守
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 22:42:54.57 ID:t3HrIUwE0
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 22:48:11.75 ID:7iiaI7p80
ホ
69 :
1:2007/06/02(土) 22:51:54.97 ID:f+5S+QDT0
(´・ω・`)「自律戦闘型の統合システム、ね。アメリカ産かな」
( ^ω^)「分からないお。残りは3基らしいお」
僕は例のごとくSyobonに全てを話していた。
彼は頼りになる。声は幼いが、色々な事に造詣が深い。
(´・ω・`)「……でもさ」
( ^ω^)「?」
(´・ω・`)「もしそれが本当だとして、そのAIは明らかに不利だよね」
モニターの前で僕は首をかしげる。
(´・ω・`)「偵察に特化したAIだとしたら、この間のウォーカーに勝つのも難しい」
猿でも分かる理屈だった。
元々仕様外の兵器に搭乗していたあのツンツンした奴に、もし最初から彼女が一人で遭遇していたら。
彼女が兵器を動かせるのかどうかは分からない。
けど、そうでなければ、圧倒的に不利な戦闘を強いられる事になるだろう。
70 :
1:2007/06/02(土) 22:53:27.07 ID:f+5S+QDT0
(´・ω・`)「普通に考えたらこの間の兵器特化のAIが最強なんだけど、多分それもない」
( ^ω^)「何でだお?」
(´・ω・`)「一体のAIで動かせるのが一体のインタフェースだとは限らないって事だよ」
今思えばSyobonは的確な推察をしていたのだと思う。
僕には難しい理屈は分からない。けれど、実際にAIというものの構想の中に、そういう概念はある。
('A`)「無人兵器か。世も末だな」
Dokuoの感想はそれだけで、Syobonもそれ以上は深く追求しなかった。
だってそうだろう?
僕達がどんな創造をしたところでそれは実際に行われていて、口を挟む隙間がないんだ。
何せ僕はただのFPS好きのゲーマーだ。群を抜く技術があるわけでもない。
どのAIが勝とうが関係ないんじゃないか。
そう、思っていた。
71 :
1:2007/06/02(土) 22:54:47.32 ID:f+5S+QDT0
僕達、Dokuoを分隊長にする分隊は前線でよく動く分隊になった。
何か良く分からない目的意識のようなものが、あの一件から生まれたのだと思う。
世間でのAI達の話題は次第に収束していった。
それもそうだ。単純に12分の3になったのだから。
だから余計な事は考えずにスナイプ出来た。
そんな頃だ。
チケット数で圧倒的に勝っていた自軍が、いきなり逆転されるという異様な戦闘に遭遇したのは。
(;'A`)「おい、さっきまでとは別人ってレベルじゃねーぞ!状況どうなってる!」
指令「分からん!いきなり敵の動きが変わった!拠点を守れ、落とされるぞ!」
確かにたまに、敵に熟練した分隊が結成される事で戦局が変わる事がある。
だけどこれは、そういうレベルではなかった。
レーダーに映る敵が全員、まるでひとつの生き物のように全ての役割を遂行していた。
友軍は次々に撃破され、戦線は乱れ、後退を余儀なくされる。
建物の上からスナイプばかりしていた僕も立ち上がり、スコープ越しに敵兵の波を凝視した。
全員の顔が、なかった。
72 :
1:2007/06/02(土) 22:55:56.99 ID:f+5S+QDT0
(´・ω・`)「敵チーム全員がおかしな事になってるみたいだ」
(; ^ω^)「これは……」
(´・ω・`)「うん、AIだろうね。恐らく向こうの司令官がAIなんだろう」
('A`)「指揮に特化してるのか?その割には敵兵全員の動きが……」
(´・ω・`)「本体の性能に準じてるのかも知れない」
Syobonは平然と言うが、もしそうなら最強なんてどころの騒ぎじゃない。
全員がAIと同等の軍隊?馬鹿げている。そんなものに勝てる訳がない。
(´・ω・`)「彼女が来ても確実に負けるね」
言うな。分かってるんだ、そんな事は。
SyobonもDokuoも僕を見ている。
彼女は来るだろう。つくづく縁があると思う。でも、だからって。
1.AIと戦う。
2.接続を切断する。
73 :
1:2007/06/02(土) 22:56:51.30 ID:f+5S+QDT0
保守サンスク
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 22:57:45.62 ID:C1ad5rVlO
1
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 22:59:22.23 ID:m83drryN0
1
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 23:00:42.53 ID:ZicKk3z00
1
新ジャンルじゃなくてブーン系小説じゃね?
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 23:02:30.85 ID:eOcLZMbrO
男として1
79 :
1:2007/06/02(土) 23:02:59.65 ID:f+5S+QDT0
1把握。
>>77 俺もそう思った。反省している。
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 23:03:44.55 ID:7iiaI7p80
1
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 23:05:49.92 ID:Cie+qyfrO
また新ジャンルという名の小説か
どうせなら一レス完結にしろ
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 23:12:16.66 ID:t3HrIUwE0
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 23:17:13.52 ID:28R86OoVO
このスレで終わらないならブーン小説として作れ
FPSはよく知らないが面白いぞ
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 23:25:14.80 ID:t3HrIUwE0
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 23:29:01.08 ID:t3HrIUwE0
保守できなくなるから、このスレ落ちるかも(ゝω・)v☆キャピ
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 23:31:04.67 ID:0apnY82j0
ほ
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 23:33:22.14 ID:2VETu/wvO
(リ_゚ -゚ノリはNULLなの?BOTなの?
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 23:33:34.53 ID:7iiaI7p80
し
89 :
1:2007/06/02(土) 23:34:50.60 ID:f+5S+QDT0
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 23:42:27.20 ID:C1ad5rVlO
ほ
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 23:44:16.60 ID:0apnY82j0
しゅ
92 :
1:2007/06/02(土) 23:47:32.36 ID:f+5S+QDT0
敵の分隊が味方の分隊を抜けて拠点に取り付く。
無理に特攻しているとしか思えない。あれじゃ良い的だ、と狙撃しようとした僕より早く、彼らは手榴弾を取り出す。
そのままピンを抜いた。
(´・ω・`)「これはひどい」
('A`)「!…全員下がれ!」
敵兵が爆発する。
万歳アタックだ。巻き込まれた味方が吹き飛び、悲鳴が飛び交う。
そう、そうだ。僕の中に芽生えていた違和感が発露した。
あんなものを実用化なんかさせちゃいけないんだ。
ゲームなら、まだいい。けど実際の戦争であんなものが戦うなんて想像すると、何かが違うような気がするのだ。
( ^ω^)「戦うお」
('A`)「奇遇だな。俺もそう思ってた所だ」
(´・ω・`)「癇に障るだろ……常識的に考えて」
まともに戦っていたら勝ち目がない。
Dokuoが一気に敵陣に回り込む裏鳥の作戦を提案し、僕らはそれに従ってFAVに乗り込む。
('A`)「ファッキン!」
Dokuoの運転するFAVはでたらめな加速をしながら敵兵を轢き殺しまくった。
地雷は避け、突き進む腕前はさすがにベテランと言わざるを得ない。
けれど、長くは持たなかった。
轢き殺した敵兵が残した最後っ屁……動体に反応する爆雷に接触し、FAVが火達磨になる。
93 :
1:2007/06/02(土) 23:48:36.19 ID:f+5S+QDT0
(;'A`)「降りろ!」
Dokuoを残して僕らはFAVから飛び降りる。
次いで、FAVが爆散した。間一髪でDokuoも脱出してはいたが、かなり離れた位置に分断されてしまう。
(;'A`)「行け、ここは俺が食い止める!」
敵兵が殺到して来る前に、物陰に伏せるDokuo。実に感動的な台詞だった。
でも死んでも別にAIとは違って僕らにペナルティはない。
(´・ω・`)「何という死亡フラグ」
( ^ω^)「せいぜいキルを稼ぐお」
などと投げやりに言い放ち部隊長がSyobonに変わる。
Dokuoの怨嗟を聞きながら、僕達は敵の司令官が潜む拠点を目指した。
94 :
1:2007/06/02(土) 23:49:27.30 ID:f+5S+QDT0
顔のない敵兵を何人か薙ぎ倒し、Syobonが拠点にソナーを貼り付ける。
仕様上、光学迷彩を使っていようがこのソナーでレーダーに映るのは避けられない筈だ。
そして、そいつは給水塔の上に立っていた。
( ´ー`)『抜けて来たか……やれやれだぜ』
ガシャリ、と散弾銃にショットシェルを装填しながらそいつはぼやく。
AIは皆女性のようなキャラの姿を取っていると思っていたが違ったようで、そいつは全身タイツのような別の意味で曖昧な姿をしていた。
( ^ω^)「お前をキルすれば終わりだお!」
( ´ー`)『馬鹿か。人間より弱いAIが何処にいるよ」
AIが動く。
Syobonが軽機関銃をぶっ放すが、当たらない。以前見た「彼女」の動きと同じく、射線を完全にズラされている。
そのままショットガンを撃つAI。
(´・ω・`)「逆だよ。COMに負けるようじゃFPSプレイヤーは名乗れない」
後退しながらSyobonは尚も射撃を続ける。
ふと、そこでAIの射撃能力がそんなに高くない事に気付いた。
( ^ω^)(他の敵兵を操作してる分本体が鈍い?)
それでもSyobonはAIに致命的なダメージを与える事が出来ない。
僕もライフルで狙いを付けてみるも、AIは全く足を止めないので狙撃のしようがない。
やはり人間では勝てないのかも知れない。
けど、可能性が出てきた。
95 :
1:2007/06/02(土) 23:51:23.62 ID:f+5S+QDT0
( ´ー`)『俺はこうやって時間を稼いで居ればいい。そら、俺の駒が戻ってくるぜ』
足止めをしていたDokuoがキルされたという表示が流れる。
( ^ω^)「ふぁck!」
(´・ω・`)「いや、大丈夫。僕達の勝ちだ」
<NULL が部隊に参加しました>
Syobonが機関銃を下げる。AIがそこで初めて足を止め----空を見る。
(´・ω・`)「君はFPSのルールの把握が浅いよ。隊長の傍には沸けるんだ。隊員ならね」
( ´ー`)『な……何だと!?』
(´・ω・`)「遊び過ぎたんだ。僕をさっさとキルしなかった君の負けだ」
そう。僕達はAIの元に到達した時点で役割を果たしていたのだ。
後は「彼女」が来るまで粘れば良い
激昂(AIでも感情があるのだろうか)したAIがSyobonをショットガンで吹き飛ばす。しかし、もう遅い。
「彼女」を乗せた降下ポッドが僕の前に落着し、白煙を撒き散らす。
( ´ー`)『NULL!貴様ッ!』
(リ_゚ -゚ノリ『まあ正確な状況は分からんが、死んでおけ』
ばごん、と重厚なマズルフラッシュと銃声が響く。
彼女の射撃能力なら、AIの動きも補足できる。何せ偵察兵に特化しているらしいのだから。
AIが吹き飛び、消え失せる。
対物ライフルの銃口から硝煙を立ち上らせながら、彼女は僕を振り返った。
(リ_゚ -゚ノリ『機械の予測など当てにならんか……また会ったな』
96 :
1:2007/06/02(土) 23:52:57.83 ID:f+5S+QDT0
むしろ俺がタイムオーバーになってしまった。すまない。
保守してくれた皆に感謝。
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 23:53:16.70 ID:Hf+xyY+40
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 23:53:51.01 ID:7iiaI7p80
おつかれ。
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/02(土) 23:59:27.11 ID:dbLhagfD0
あんまり用語はわからないけど雰囲気は伝わったよ
おつかれ
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 00:01:18.64 ID:esqMnTo40
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 00:07:58.30 ID:rWOR/1hw0
面白すぎるだろ…常識的に考えて
続きは!?
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 00:12:19.40 ID:rWOR/1hw0
ほ
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 00:13:48.71 ID:9P5kNfBm0
>>101 なら全力で保守するしかないだろ…常識的に考えて…
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 00:14:54.88 ID:rWOR/1hw0
し
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 00:17:33.67 ID:rWOR/1hw0
ゅ
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 00:17:41.97 ID:XfX8PI+I0
明日のこの時間まで保守か。
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 00:18:40.98 ID:rWOR/1hw0
無理すぐるwww
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 00:28:56.28 ID:XfX8PI+I0
ヽ(´ー`)ノ
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 00:31:43.17 ID:SoxJ+SGqO
あえてほす
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 00:31:48.01 ID:rWOR/1hw0
FPSがコアすぐるだけで別ジャンルに焼き直せばいい予感
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 00:39:39.09 ID:NtPtMLLJ0
これはお前の思うように書いた方が良いと思うぞ
物語自体は面白いと思うし
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 00:40:23.01 ID:rWOR/1hw0
ほ
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 00:46:12.36 ID:rWOR/1hw0
し
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 00:47:37.68 ID:XfX8PI+I0
ゅ
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 00:52:41.74 ID:XfX8PI+I0
ほ
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 00:52:51.93 ID:rWOR/1hw0
ほ
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 00:55:15.77 ID:rWOR/1hw0
ほあーっ
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 00:55:51.01 ID:XfX8PI+I0
ケコ━━━━(・∀・)人(・∀・)━━━━ン
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 00:57:49.36 ID:rWOR/1hw0
愛してるよ!
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 01:01:28.35 ID:XfX8PI+I0
...(´З`)チェッ
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 01:02:38.33 ID:rWOR/1hw0
wwうぇっwwうぇっうぇ
ほ
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 01:08:56.06 ID:XfX8PI+I0
し
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 01:09:08.26 ID:rWOR/1hw0
し
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 01:11:34.24 ID:rWOR/1hw0
し、しぇー!しぇー!
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 01:11:48.06 ID:XfX8PI+I0
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 01:12:07.04 ID:4c1mgioK0
FSPやりたくなっちまったじゃないか。
SF厨だけど。
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 01:14:30.40 ID:rWOR/1hw0
俺なんかFPSやったことないんだぜ?
WarRock BF2 CS MOH COD おもしろいよ
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 01:21:39.32 ID:+EBi162MO
ハンゲのSFが入門。PCのスペックが高いならCS1.6やっとけ。
パソのスペックが糞ならゲーセンのCSNEOがお勧め。
みんなでわいわいバカプレイならBF2じゃね?
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 01:29:12.10 ID:rWOR/1hw0
BFは有名だよな
他と何が違うのか分からんが
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 01:34:47.87 ID:rWOR/1hw0
ほ
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 01:37:13.70 ID:XfX8PI+I0
し
>>132 BF2はVIPな感じ
COD MOHは情勢板って感じ
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 01:42:41.79 ID:rWOR/1hw0
ならBF2しかねえな!
ゅ
ムァシンプゥァワァー←(若本風に)が足りなくてBFできない
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 01:51:05.63 ID:rWOR/1hw0
ぶるぁぁぁ!
俺も足りない悪寒
ほ
公式の動作環境じゃまともにあそべねーんだよなー
し
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 01:58:08.28 ID:rWOR/1hw0
PCげーの常だな
ゅ
ひどいよな
ほ
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 02:05:27.80 ID:nBYl8pA/O
し
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 02:06:44.79 ID:XfX8PI+I0
の
え
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 02:07:03.13 ID:nBYl8pA/O
そ
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 02:08:10.25 ID:nBYl8pA/O
う
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 02:13:06.06 ID:rWOR/1hw0
は
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 02:15:13.70 ID:XfX8PI+I0
い
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 02:18:02.44 ID:hrRYk8j20
保守
いっそHP建ててまとめて書いてくれ
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 02:26:17.76 ID:5nBvvpeTO
こんなかにETプレイヤーいるだろ
スレ建てよろ
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 02:28:02.97 ID:rWOR/1hw0
うほ
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 02:35:59.78 ID:NrztCmgY0
ちくしょーHiddenやりてー
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 02:36:10.56 ID:XfX8PI+I0
保守
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 02:36:21.47 ID:rWOR/1hw0
し
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 02:42:38.11 ID:rWOR/1hw0
ゅ
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 02:49:45.05 ID:rWOR/1hw0
ほ
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 02:52:26.15 ID:XfX8PI+I0
し
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 03:00:01.38 ID:rWOR/1hw0
ゅ
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 03:04:52.81 ID:rWOR/1hw0
うほ
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 03:13:54.26 ID:rWOR/1hw0
し
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 03:13:55.15 ID:XfX8PI+I0
し
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 03:18:17.96 ID:rWOR/1hw0
ゅ
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 03:23:59.27 ID:XfX8PI+I0
ほ
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 03:31:31.23 ID:rWOR/1hw0
し
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 03:36:13.91 ID:XfX8PI+I0
ゅ
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 03:46:51.06 ID:ygW7hAEkO
ほし
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 03:48:06.51 ID:XfX8PI+I0
ひゅ
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 03:52:09.02 ID:7GxyEbdn0
う
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 03:59:23.56 ID:7GxyEbdn0
ま
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 04:04:10.04 ID:7GxyEbdn0
ほ
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 04:09:23.31 ID:7GxyEbdn0
し
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 04:13:45.16 ID:7GxyEbdn0
ゅ
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 04:19:06.85 ID:XfX8PI+I0
ほ
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 04:21:32.29 ID:7GxyEbdn0
保守
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 04:30:11.66 ID:noJmw/hj0
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 04:35:43.06 ID:7GxyEbdn0
ほ
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 04:35:59.73 ID:/vJOV4Yf0
保
ほ
FPS好きの俺が華麗に登場
ほ
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 04:42:02.97 ID:7GxyEbdn0
やってるFPS名を挙げろ!
し
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 04:52:24.10 ID:7GxyEbdn0
ゅ
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 05:06:07.30 ID:7GxyEbdn0
ほ
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 05:14:07.53 ID:7GxyEbdn0
し
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 05:19:20.29 ID:7GxyEbdn0
ゅ
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 05:26:20.33 ID:7GxyEbdn0
ほ
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 05:39:27.22 ID:7GxyEbdn0
し
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 05:49:34.47 ID:7GxyEbdn0
ゅ
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 05:51:46.61 ID:7GxyEbdn0
限界がっ
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 05:59:41.82 ID:7GxyEbdn0
ほ
190 :
1:2007/06/03(日) 06:01:43.70 ID:RVRbdAeL0
残っててワロチ
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 06:02:37.55 ID:7GxyEbdn0
保守ってやったんだから貼れよカス
おながいします
192 :
1:2007/06/03(日) 06:04:55.07 ID:RVRbdAeL0
( ^ω^)「助かったお。もう少し遅かったら負けてたお」
(リ_゚ -゚ノリ『助けたつもりはない。偶然、利害が一致した』
( ^ω^)「それでもあんなのが勝ち残るよりはいいお」
(リ_゚ -゚ノリ『そうか』
やっぱり会話になっていない気がする。けど、僕はもう、不思議と彼女に悪い印象を持っていない。
他のAIは彼女よりよっぽど人間味があるように見えるけど、どうもしっくり来ない。
表面的な事じゃないのかもしれない。よく分からない。
(リ_゚ -゚ノリ『助けられたのはこちらなのか』
( ^ω^)「借りを返しただけだお」
(リ_゚ -゚ノリ『君にメリットがない』
( ^ω^)「……お前は消えたいのかお」
(リ_゚ -゚ノリ『自身が他のAIより優れているなら、正確な評価の為にも自身の存続を希望する』
( ^ω^)「そういう意味じゃないお!」
(リ_゚ -゚ノリ『?』
駄目だコイツ。やっぱり機械じゃねえか。
大体僕は奴に何を期待しているのか。
193 :
1:2007/06/03(日) 06:05:46.18 ID:RVRbdAeL0
( ^ω^)「お前は残りたくないのかお!」
(リ_゚ -゚ノリ『残りは2/12、機能的に私より遥かに高水準のAIだ。負けるならば残るべきは私ではない』
そう、なのだろうか。
何となく嫌だ。それは。
たとえば、スコアを上げる事に優れていても、一緒にプレイして楽しいとは限らないような、そんな感覚。
上手く表現できないけれど、そういうのはやっぱ違う。だったら。
( ^ω^)「僕が一緒に戦うお!」
(リ_゚ -゚ノリ『君にメリットはないと言った』
( ^ω^)「知るか!」
(リ_゚ -゚ノリ『理不尽だ』
( ^ω^)「うるせー」
僕はもう決めてしまっていた。
他のAIがどんなものかは分からなかったけど、彼女を勝たせたいと思った。
(リ_゚ -゚ノリ『君の戦闘能力は高くない。組む理由がない』
( ^ω^)「……」
ちょっとムカつくけれど。
194 :
1:2007/06/03(日) 06:07:25.96 ID:RVRbdAeL0
こうして僕の奇妙なFPSライフは始まった。
(リ_゚ -゚ノリ『私の機能は未だ未完成な部分が多い』
( ^ω^)「というと?」
(リ_゚ -゚ノリ『あらゆる戦闘の経験を重ねて初めて理想的な戦闘パターンが完成する』
(; ^ω^)(あれで理想的じゃないのかよ)
(´・ω・`)「ならBoonを観察するといいよ。彼は偵察兵だし」
('A`)「まだまだnoobだけどな」
(; ^ω^)「うっせーお!」
(リ_゚ -゚ノリ『そうか。ならそうしよう」
僕とNULL、Syobon、Dokuoで分隊を組んで普通のゲームに参加するのが当然になった。
基本的にNULLは本来の機能をロックして僕達と同じ条件で戦闘を行う。
そして僕や他の二人の行動を観察、記録する事でNULLをバージョンアップさせる試みだった。
何せNULLは思ったとおり、兵器の操縦もロクにできなかったのだ。
(リ_゚ -゚ノリ『偵察兵に兵器の技術は必要ない』
だそうだ。
実際の戦争はどうか知らないけど、当然このゲームには必要なので教え込む羽目になった。
195 :
1:2007/06/03(日) 06:08:54.85 ID:RVRbdAeL0
('A`)「発言の前と後ろにサーを付けろnoob」
(リ_゚ -゚ノリ『サー、イエッサー』
('A`)「声が小さい!玉落としたか!」
(リ_゚ -゚ノリ『サー、イエッサー!』
( ^ω^)「……」
(´・ω・`)「ボディと顔のモデリングが悪いよ。僕の3Dギャルゲを見せてあげるから参考にして修正しなよ」
(リ_゚ -゚ノリ『その修正に戦術的な意味は見出せるのか』
(´・ω・`)「相手が男なら撃つのを躊躇するよ」
( ^ω^)「……」
(リ_゚ ワ゚ノリ『こうか』
(; ^ω^)「やめろ」
(´・ω・`)「口調も取り込まないとね」
('A`)「オッサンにしろよ。落ちつかねえ」
あまり関係のない事も教育されたようだった。
196 :
1:2007/06/03(日) 06:09:54.66 ID:RVRbdAeL0
騒がしくも楽しい日々だった。
NULLがAIだとは思っていない連中が分隊に入ってきた時も、その珍妙な外見と言動に皆和んだようだった。
僕も知らずのうちにNULLが分隊にいるのが当たり前のように感じ始めていた。
コンクエに参加していない時もだらだらとライフルの性能について問答を繰り返したり、彼女に全く関係のない普段の生活の話もした。
(´・ω・`)「NULLにはFCSとしての機能よりも特筆すべき側面がある」
( ^ω^)「なんだお?」
(´・ω・`)「彼女は完璧な学習型のAIだ。軍事利用以外にも応用できるレベルのね」
( ^ω^)「……それだけかお」
(´・ω・`)「それは重要な事だよ」
Syobonはたまにそんな意味深な事を言う。僕には訳が分からなかった。
機能をセーブしたNULLは、僕にはただの分隊仲間としてしか見えなかったからかも知れない。
彼女が人間ではないのだという事を、つい、忘れてしまったのだ。
そして、嫌でもそれを思い出す戦闘が始まる。
唐突に。
197 :
1:2007/06/03(日) 06:10:44.49 ID:RVRbdAeL0
そこは、何の変哲もない基地MAPだった。
敵味方がそれぞれに基地拠点を持ち、ちょうど中間の拠点を巡って押し合うような、本当に単純なMAP。
僕達は前線を押し上げるべくまた輸送機で運ばれている。
('A`)「そろそろ拠点だな。旋回するから降りろ糞野郎ども」
パイロットは諸般の事情でDokuoが努めている。
銃座についていたSyobonが降下し、続いて僕とNULLも降下しようとした。
(´・ω・`)「!、駄目だ!」
そこを先に下りたSyobonに制止される。
敵部隊は居ない。居ない筈だ。少なくともレーダー上は。
( ^ω^)「どうしたんだお」
(´・ω・`)「アホみたいに地雷が仕掛けられてる」
('A`)「ハァ?」
(´・ω・`)「レーダーに映すよ」
ソナーを使ったのだろう。SyobonがMAPを示すと、レーダーに異常な数の赤い光点が点る。
軽く百は超えているだろうか。勿論、仕様上そんな数の地雷を仕掛けられる兵種は存在しない。
( ^ω^)「ちょwwwwwねーよwwwww」
(リ_゚ ワ゚ノリ『4番機の仕業だな』
('A`)「AIか?」
(リ_゚ ワ゚ノリ『ああ。トラップに特化したAIだ』
('A`)「地味だな」
198 :
1:2007/06/03(日) 06:11:39.03 ID:RVRbdAeL0
Dokuoはそう言うが、判別不可能なほど埋められた地雷の数は多い。
NULLがそれをむざむざとそれを踏むとは思えないが、しかし、相手もAIだ。それくらいは想定している筈だ。
( ^ω^)「Dokuo、引き返すお」
(リ_゚ ワ゚ノリ『だがSyobonがもう降下した』
( ^ω^)「相手がAIじゃ仕方ないお。NULLはキルされたら終わりなんだお」
何のペナルティもないSyobonや僕とは違う。
NULLはキルされた時点で脱落、即機能停止というリスクを背負っている。罠に飛び込ませるわけには行かない。
(リ_゚ ワ゚ノリ『見殺しか』
(; ^ω^)「!……僕が行くお」
(リ_゚ ワ゚ノリ『君が降りても状況は変わらん。爆死するのがオチだ』
僕にしては珍しく勇気を出してみたのだが、一蹴されてしまう。
というか、NULLが「見殺し」という表現を使った事に僕は狼狽していたのかも知れない。
(´・ω・`)「ねえ、NULLに頼みたいんだけど」
(リ_゚ ワ゚ノリ『何だ』
(´・ω・`)「そこから対物ライフルでクレイモアを狙撃して」
(;'A`)「何ぃ!?こっちは空の上だぞ!」
(´・ω・`)「ロックを解除したNULLなら出来るよ。進路上のをある程度除去してくれたら後は何とかする」
無茶を言う。
幾らなんでも無理だろ、と僕が口を開く前にNULLの第一射が放たれた。
199 :
1:2007/06/03(日) 06:13:06.18 ID:RVRbdAeL0
(リ_゚ ワ゚ノリ『こちらでは結果が見えん、どうだSyobon』
そりゃそうだ。輸送機は旋回しているんだし、何より距離が離れ過ぎている。
なのに。
(´・ω・`)「いいね。その調子でどんどん頼むよ」
(リ_゚ ワ゚ノリ『了解』
ずどんずどん、とNULLはライフルをぶっ放して赤い光点を消していく。
僕とDokuoはそれを阿呆のように眺めるだけだ。
('A`)「お前、ゴルゴにでもなれよ」
(リ_゚ ワ゚ノリ『ごるご?その単語はまだ記録していない。意味を教えてくれ』
('A`)「イカレてるってこった」
僕はいかついゴルゴ面になったNULLを想像して盛大にマウンテンデューを画面に噴き出した。
吹き終わる頃にはNULLの淡々とした狙撃で地雷は殆ど除去されていた。
200 :
1:2007/06/03(日) 06:14:16.67 ID:RVRbdAeL0
指令「成る程な。そいつが噂の幽霊だったか」
(リ_゚ ワ゚ノリ『すまない司令官殿。巻き込んだようだ』
指令「構わんよ。敵チームにも同じようなのが居るんだろ?さっさと片付けてくれ」
(リ_゚ ワ゚ノリ『了解だ。先に下りるぞ』
NULLが地雷のなくなった敵陣に降下していく。僕もそれに続き、Dokuoも操縦を他の人間に任せて降下する。
Syobonは降下した先で既に拠点を制圧していた。
(´・ω・`)「妙だね」
(; ^ω^)「AIが出てこないお」
('A`)「逃げたんじゃねえの?」
(リ_゚ ワ゚ノリ『それはない。遭遇してしまった以上、戦わなくてはならないように命令付けされている』
なら、何故。
瞬間、たった今降りてきた輸送機が火を噴く。
遥か上空から無数の砲弾が降り注ぎ、あちこちで爆ぜた。
('A`)「マジかよ!」
(´・ω・`)「誘い込まれたね。この拠点自体が罠だったらしい。伏兵もいるかも」
('A`)「ファック!司令、一帯をスキャンしてくれ!」
分隊長のDokuoの要請で衛星スキャンが起動し、MAP上を走査する。
たちまち約二個分隊の敵影が映り込む。
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 06:21:35.77 ID:h5Xad+m20
イイヨイイヨー
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 06:21:58.12 ID:kjNC+Yc+0
ワッフルワッフル
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 06:28:20.34 ID:h5Xad+m20
いいとこで切るなよwww
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 06:31:19.19 ID:w++PQ+pf0
VIPETやってるからNULLの顔がデジ子スキンで浮かんじまう
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 06:38:38.54 ID:h5Xad+m20
1は間違いなく極度のサド
保守
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 06:50:43.32 ID:k022z5Ny0
ほす
207 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 06:56:09.02 ID:lxDw0LjQ0
NULLは長門っぽい外見だと妄想する俺は変態
ほっしゅ
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 07:07:31.05 ID:Em+oZ77M0
このスレは全力で保守しなければならない
209 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 07:12:35.53 ID:gNS9YiFO0
何故なんだぜ
210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 07:15:38.03 ID:J2XZbRf80
VIPETはチームワークが大事なんだよな
QuakeやBF2はaimが大事なんだよな
そしてpostalは・・・ なんでもないよ
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 07:28:31.85 ID:Em+oZ77M0
ほ
FPSはニコニコの「おじいちゃんの〜」を見た事しかないけど
知らなくても分かり易くて面白いね
1スレ目はここに投下したのと同じ? 違うならアドレス教えて
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 07:33:22.23 ID:QtXCdlcc0
やばいこのすれおもしろいやばい
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 07:53:30.76 ID:Em+oZ77M0
風呂入ってる間に落ちてたら泣く
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 07:54:56.43 ID:z0Q8LeaRO
初代スレからいる俺がほしゅ
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 08:01:30.74 ID:01FKz5WS0
wktk
218 :
1:2007/06/03(日) 08:11:41.82 ID:RVRbdAeL0
(; ^ω^)「げぇ!ゆ、輸送機からは見えなかったお!どこから!」
(´・ω・`)「恐らく光学迷彩だろうね。馬鹿の一つ覚えだ」
(リ_゚ ワ゚ノリ『見た所通常兵力だ。蹴散らすぞ』
ロックを解除したNULLは強いなんてもんじゃない。
元々の性能に加えて学習したノウハウを全て取り込んでいる。
それを経験で上回るDokuoやSyobonがカバーリングするのだから、もう手が付けられない。
二個分隊でも、普通のプレイヤーには止められない、筈だ。
敵司令「やはり向こうにもAIが居たか」
(; ^ω^)「な、何だお!?」
敵司令「悪いがこれも戦争だ。そっちのAIには消えてもらう」
妙に渋い声の敵司令。
向こうのAIも人間と協力しているという事なのか。
(リ_゚ ワ゚ノリ『Boon、敵兵は腹に爆薬を抱えている』
(; ^ω^)「また万歳アタックかお!」
(´・ω・`)「いや、様子が変だ」
何やら各国の言葉で色々叫びながら敵兵は無闇な特攻を繰り返している。
悉くはNULLやDokuoに迎撃されるのだが、どうも操作されているという感じではなかった。
219 :
1:2007/06/03(日) 08:13:08.03 ID:RVRbdAeL0
敵司令「我々は彼女を守らなくてはならない。その為ならスコアなど安い犠牲だ」
(;'A`)「しょ、正気か?」
敵司令「そんな機械と徒党を組むお前らには分からんよ」
敵司令は苦渋の声で言う。僕達にとってスコアは結局の所、プライドのようなものだ。
何だかんだと言ってk/dが高いと嬉しいし、腕に誇りが持てる。
敵チームはそれよりもAIの方が大事らしい。
……正直、分からないでもない。
(リ_゚ ワ゚ノリ『不味いな、ジリ貧だ』
弾薬は援護兵のSyobonが補給してくれるのでしばらくはもつ。
しかし、敵の特攻はやたらと数が多い。どうやら向こうのAIはよほど人望があるようだ。
(´・ω・`)「このままじゃ負けるね」
(;'A`)「二手に分かれるぞ!俺とSyobonは陽動で暴れる!BoonとNULLはその間に敵のAIを探せ!」
(リ_゚ ワ゚ノリ『分かった』
(; ^ω^)(探せって言われても……)
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 08:17:50.65 ID:+EBi162MO
ほし
221 :
1:2007/06/03(日) 08:19:17.90 ID:RVRbdAeL0
AIは敵兵全員に爆薬を取り付けている。
だとしたら、確かにそう遠くない場所に居る筈だ。
かと言って広大なMAPからたった一人を探すのはちょっと骨が折れる。
前の指揮特化の奴は司令部に馬鹿正直に居座っていたから良かったものの、そうでなければあれも苦労しただろう。
だから簡単に見付からないだろうと思っていた。
が、
(*・∀・*)『……ガクガク』
(リ_゚ ワ゚ノリ『居たぞ』
(; ^ω^)「えー」
そいつは、幼女の姿をしていた。
その周りを何人かの敵のアサルトが囲んでいるが、NULLの前では障害にもならない。
……トラップに特化って言われても、容姿が最大のトラップとしか思えない。目立って仕方がないだろうに。
敵A「撃つなら俺を撃て!」
(リ_゚ ワ゚ノリ『では死ね』
NULLの対物ライフルが火を噴く。容赦など微塵もない。
頭が木っ端微塵になる敵A。
敵B「や、やめろ!この子を撃つなら……」
(リ_゚ ワ゚ノリ『やかましい』
頭が木っ端微塵になる敵B。
222 :
1:2007/06/03(日) 08:20:24.11 ID:RVRbdAeL0
つまりは何か。こいつらは幼女が好きな奴があつまったチームだったのだろうか。
( ^ω^)「世も末だお」
敵C「貴様が言えた事か!?」
そう言われれば僕も似たようなものだ。
はっきり言ってNULLに味方しているのも個人的にそうしたいからであって、彼らとさほど違いはない。
(*・∀・*)『や、やめて!私のために争わないで!』
(; ^ω^)「う、うぜえ」
言ってる事はアレだけど、確かに撃てそうにない。
でも、コイツも結局、味方を爆弾にするような奴なんじゃないか?
NULLは躊躇う僕を真っ直ぐ見ていた。
1.AIを撃つ。
2.撃てない。
223 :
1:2007/06/03(日) 08:21:21.47 ID:RVRbdAeL0
保守サンスコ
規制が怖いんで時間を空けよう
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 08:24:16.47 ID:2Ij89T3qO
ここはロリータ大将軍の俺様にまかせろ
2
225 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 08:24:29.88 ID:8BapBPAgO
1
226 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 08:24:48.76 ID:Xpp7FCuw0
2だろ・・・常識的に考えて
227 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 08:24:51.30 ID:01FKz5WS0
あえて1
228 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 08:25:36.27 ID:+EBi162MO
1
全員で滅多撃ちだぜヒャッハー!
229 :
1:2007/06/03(日) 08:28:33.18 ID:RVRbdAeL0
1把握
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 08:32:25.95 ID:Xpp7FCuw0
容赦ねえなw
231 :
1:2007/06/03(日) 08:33:38.31 ID:RVRbdAeL0
やっぱりこんな奴を残しておいちゃいけない。
外見が幼女だからってやってる事はどっかのキチガイだ。どうかしてる。
( ^ω^)「恨みはないけど…」
僕はスナイパーライフルの銃身を持ち上げる。
NULLは少しだけ非難するかのような顔をしていたけれど、すぐに目を伏せてしまった。
……何だと言うんだろう。
(*・∀・*)『何で!?大体、NULLは正式なAIじゃないのに……!』
(; ^ω^)「えっ?」
(リ_゚ ワ゚ノリ『……4番機、だが、それはお前が脱落しない理由にはならない』
(*・∀・*)『未完成品が何を……』
瞬間、幼女の身体に無数の風穴が空いた。
232 :
1:2007/06/03(日) 08:34:50.39 ID:RVRbdAeL0
(´・ω・`)「NULL、つまり0番。プロトタイプって奴かな?」
撃ったのはいつのまにか来ていたSyobonだった。
軽機関銃を構えたまま、淡々とそんな事を言う。
(リ_゚ ワ゚ノリ『……正確ではないが、大体そうだ』
(´・ω・`)「うん、殺人を前提にしたAIにしては思考がおかしいと思ったんだ」
(リ_゚ ワ゚ノリ『私はAI部分を軍事目的の開発以前のバージョンが占めている。不自然なのはそのせいだろう』
(´・ω・`)「はあ、なるほど。まあ、だから僕は君を勝たせたいと思ったんだね」
起爆スイッチを取り出す幼女に、不気味なほど的確な射撃を浴びせながら、Syobonは言う。
(´・ω・`)「こんなのが戦争をするようになっちゃおしまいだ」
( ^ω^)「…いつから」
(´・ω・`)「最初から。でなきゃとっくに僕がNULLをキルしてる」
( ^ω^)「…」
致死ダメージを食らった幼女の姿がブレて消えた。
戦意を失った敵軍は沈黙し、何とも言えない空気が戦場を支配する。
やがて鯖が止まる。
僕はモニターの前で何とも言えない苦い気分でマウンテンデューを開け、飲み干した。
やった!! 続きが来てる
234 :
1:2007/06/03(日) 08:37:38.08 ID:RVRbdAeL0
僕は正しかったのだろうか。
それとも間違っていたのだろうか。
NULLを番外なのだとして、残るAIは一機だ。
彼女だけが別格なのだと仮定すると、恐らく、最後のAIも今までキルしてきたAIと同じような奴なんだろう。
……NULLを勝たせて良かったのだろうか。
(リ_゚ ワ゚ノリ『私が投入されたのはあくまでトライアルとして新AIと旧バージョンの私を比較する為だ』
正式なAIではないと言うNULL。
だったら、全然違う結果が本来の結果で、僕達がそれを歪めてしまったのではないか。
とんでもない事をしてしまったんじゃないか。
それが、ひどく重い事の様に思えて。
僕はFPSをやめる事にした。
悪い癖だと自分でも思う。
悪い癖なんだ。本当に。
235 :
1:2007/06/03(日) 08:39:00.50 ID:RVRbdAeL0
規制が怖いのでここまで。
また後で。
236 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 08:39:48.65 ID:Xpp7FCuw0
ショボンKOEEEEEEEE!!
ハッ まさかショボーン自体が実は開発者とか・・・
238 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 08:44:27.19 ID:j1oZmJhnO
シュッ
239 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 08:46:39.78 ID:GIGlPEI/O
幼女が実はトラップと思ったんだがなぁ
240 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 08:53:09.42 ID:j1oZmJhnO
シュッ
241 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 09:00:24.69 ID:oKTJ7M3pO
FPSは全然わからんが面白いなコレ
242 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 09:02:10.17 ID:j1oZmJhnO
シュッ
243 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 09:02:25.37 ID:CrCO748U0
ほしゅ
244 :
1:2007/06/03(日) 09:06:27.04 ID:RVRbdAeL0
夢を見た。
(リ_゚ ワ゚ノリ『Boon、何故狙撃しかしない』
(; ^ω^)「う」
(リ_゚ ワ゚ノリ『君の腕ならもう少し前へ出て戦った方が戦果を挙げられるしチームに貢献できる』
( ^ω^)「……そんなことないお」
(リ_゚ ワ゚ノリ『私と最初会った時のように立ち回ればいいのではないか』
( ^ω^)「そういうのはDokuoとかSyobonみたいな奴に任せれば良いお」
(リ_゚ ワ゚ノリ『納得がいかん。出来る者が出来る事をする。それが最低限の理ではないのか』
( ^ω^)「npnp!」(何でこんなに食い下がるんだ…?)
その後はグダグダな口論が続いた。
NULLは前に出ろと僕を急かし続け、僕は逃げ回る。そんなくだらない光景が続いた。
そんな頃の夢を見た。
何かの予感だったのかも知れない。
245 :
1:2007/06/03(日) 09:07:58.18 ID:RVRbdAeL0
かったるいだけの学校から帰ってPCを立ち上げると、メールが届いていた。
差出人は空白で、新手のスパムかと思った。
けれど。
『Boon、すまない。最近姿が見えないのでこのような形で連絡をする事を許せ。
今日最後のAIと戦闘を行う。
勝てるかどうかは分からない。だが、君達と共にした日々の記録を消すのは、その、何となく良くない。
故に勝ちたいと私は結論付けた。
たとえ私が勝ってもトライアルは終了し、もはや今度こそ君に会うことは二度とあるまい。
だから、最後に君に会えて良かったと伝えたかったのだ。
すまない。
ではな』
最後まで目を通した。何度も読み返した。
なんてこった。
馬鹿じゃないのかと、すぐにそのメールはをゴミ箱に叩き込んだ。
死亡フラグじゃないか。どう見ても。NULLは戦闘以外ではちょっとアホだと思ったが、想像以上だ。
どうかしてる。
僕は狂ったように「バトルストライク2007」のショートカットをクリックしまくった。
どうかしてるのは、僕か。
246 :
1:2007/06/03(日) 09:09:30.30 ID:RVRbdAeL0
(´・ω・`)「Boon来ないね」
('A`)「ま、いいんじゃねえか?さっさと行こうぜ」
(リ_゚ ワ゚ノリ『……了解した』
NULL達の名前を見つけて急いで鯖に飛び込む。
間に合ったと安堵し、ついでに僕は敵の姿を見ておこうとカメラを走らせる。
見ればDokuoとSyobonはウォーカーを手に入れていた。メインにDokuo、ガンナーにSyobonというガチな組み合わせだ。
僕が来なくてもこれなら普通に勝てるんじゃ、と楽観的な思いが過ぎる。
('A`)「……ああ、Syobon」
(´・ω・`)「なんだい」
('A`)「ちょっと機体にソナー貼り付けてくれ。この間みたいなのが潜んでるかも知れないからな」
(´・ω・`)「おk」
Syobonがウォーカーから降りる。
その時、僕は目を疑う羽目になる。
('A`)「悪いな」
(´・ω・`)「ん?」
降りたSyobon目掛け、Dokuoのウォーカーがガトリング砲を放ったのだ。
247 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 09:09:34.73 ID:j1oZmJhnO
俺の中では井上喜久子ボイス
248 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 09:10:26.02 ID:3jTsT8Ze0
らめええええええええええ
249 :
1:2007/06/03(日) 09:11:15.19 ID:RVRbdAeL0
舞い上がった煙の中でSyobonが紙切れのように舞う。
僕が、そしてNULLもが状況を理解出来ずに思考を止める。その隙に、DokuoのウォーカーはNULLの方へ向き直る。
('A`)「くたばれ、機械野郎」
(リ_゚ ワ゚ノリ『軍曹!?』
NULLが降り注ぐ砲弾の中に消える。不味い。非常に不味い。
僕は迷わず、すぐ傍の拠点に沸いた。
( ^ω^)「Dokuo!てめぇ!」
('A`)「はん!遅かったなBoon!」
(´・ω・`)「何故裏切ったんだい、Dokuo」
NULLは……まだ生きていた。建物を盾にしてDokuoの射程圏内から離れたのだろう。
相変わらずの動きの冴えだが、ダメージは浅くない。
Syobonもリスポンしたは良いけど遠い。
('A`)「お前ら良く考えてみろ。機械が人様に取って代わって戦争だぁ?反吐が出る」
( ^ω^)「それは……」
(´・ω・`)「NULLは他のAIとは違う」
('A`)「それでも他よりマシってレベルでしかねぇよ。無理だ。俺には許容できねぇ」
(´・ω・`)「…」
Dokuoは-----多分、正しい。
僕だって少なからずそう思う。完全に戦場がAIに支配される日も来るかもしれないと思うとぞっとする。
でも。
250 :
1:2007/06/03(日) 09:13:34.86 ID:RVRbdAeL0
( ^ω^)「……NULLをキルしたら最後のAIは誰が倒すんだお!」
('A`)「このラウンド中に探し出してぶっ殺せば良いんだろ?出来るさ」
(´・ω・`)「それは慢心だよDokuo」
('A`)「NULLと相打ちになれば理想なんだがな。最悪二人まとめて吹き飛ばす」
僕はDokuoのウォーカーの背後に回り込み、爆薬を持つ。
やるなら、今しかない。
(リ_゚ ワ゚ノリ『軍曹、無理だ』
('A`)「機械野郎は黙ってろ」
(リ_゚ ワ゚ノリ『いや軍曹、聞いてくれ。最後のAIは人間では絶対に勝てないのだ』
('A`)「お前らが兵器に弱いのはよく知ってるぜ。コイツさえあれば……」
言いかけたDokuoのウォーカーの前に、何かが、線のようなものが現れ始める。
(リ_゚ ワ゚ノリ『試験段階の転送システムを運用し、拠点制圧を単体で行う最強の戦闘システム』
(; ^ω^)「て、転送システム?」
(リ_゚ ワ゚ノリ『構想に過ぎない。だがこれはヴァーチャルだ。実用段階前のそれさえ再現し、トライアルに参加させた』
(´・ω・`)「テレポートだって?なめとんのか」
現れたのは戦車だった。Dokuoのウォーカーに砲身をこすりつけるようにして取り付き、主砲をぶっ放す。
ウォーカーは火花と黒煙を上げながら姿勢を崩す。が、Dokuoも黙っては居ない。
251 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 09:16:04.51 ID:VzDWFl4i0
支援
252 :
1:2007/06/03(日) 09:17:02.92 ID:RVRbdAeL0
('A`)「ファッカー!」
ほぼ零距離でランチャーを連射し、戦車を破壊する。
しかし、更に彼の後方に戦車が現れ装甲の薄いウォーカーの背部に砲弾を撃ち込んだ。
そこでもう、僕はDokuoの末路を見届けるのを諦めた。
あれが最後のAIの能力だとすれば、勝敗は見えている。
全滅だ。
(; ^ω^)「NULL、逃げるお!」
(リ_゚ ワ゚ノリ『無理だ。私も補足されたらしい』
(; ^ω^)「お前なら振り切れるお!」
レーダー上のNULLの光点の周りに無数の反応が現れている。
FAVだ。機動力に優れた移動用の軽車両だが、備え付けの機関銃で殺傷力もある。それが四台ほどNULLを囲むように配置されている。
僕は全速力でNULLの元へ駆けていた。
毎度毎度、危ない所は切り抜けてきたんだ。今度も何とかなるし、何とかする。
( ^ω^)「諦めるんじゃねーお!今僕が……」
(´・ω・`)「いや、Boon、そこでストップ」
( ^ω^)「何でだお!」
(´・ω・`)「今から敵の目を潰す。多分、そうすれば敵AIはNULLを肉眼で確認せざるを得なくなる」
(リ_゚ ワ゚ノリ『衛星施設を破壊する気か、Syobon』
(´・ω・`)「うん。向こうはスキャンが使えなくなる。Boon、君が現れたAIを狙撃するんだ」
253 :
1:2007/06/03(日) 09:18:56.55 ID:RVRbdAeL0
NULLは持つのか。Syobonは確実に施設を破壊出来るのか。そして僕は、AIを倒せるのか。
綱渡り過ぎる、完全に賭けと言っていい作戦だった。
(リ_゚ ワ゚ノリ『やれやれ、勝っても負けてもお別れなのだが』
( ^ω^)「……惜しいのかお?」
(リ_゚ ワ゚ノリ『当然だ』
聞き慣れてしまった合成音声に僕の口元が緩む。
出来るさ。
僕達なら出来る。そんな気がする。
(´・ω・`)「おk、それじゃ派手に暴れよう」
<Tsun が部隊に参加しました>
ξ゚听)ξ『私は面倒が嫌いなのに』
敵施設が一斉に爆発した。いや、それよりも僕はSyobonの傍に沸いたウォーカーに驚いていた。
(; ^ω^)「な、何で……!?」
(リ_゚ ワ゚ノリ『馬鹿な。二番機は機能を停止した筈だ』
(´・ω・`)「こんな事もあろうかとコピーしておいた。名前はBOTの女の子だからボッ子。実は奥の手だったんだけどね」
ξ゚听)ξ『ちょっと!喋ってる暇があったら乗ってよ!』
(´・ω・`)「……ごめん」
254 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 09:19:05.77 ID:Em+oZ77M0
wktk
255 :
1:2007/06/03(日) 09:20:19.30 ID:RVRbdAeL0
Syobonがガンナー席に乗り込み、ウォーカーが起動する。
迸る動力。駆動音。そして頭上に現れる「フルアーマーボッ子」の文字。
(´・ω・`)「略してフルボッ……」
ξ゚听)ξ『ちょっ、敵来てるわよ!』
不吉な名前だ。しかもどうでもいい。とにかく時間を稼いでくれてありがとうSyobon。
僕は一目散に基地の一画の建物を駆け上がり、屋上を目指す。
(; ^ω^)「NULL、生きてるかお」
(リ_゚ ワ゚ノリ『np』
(; ^ω^)「奴の外見は分かるかお」
(リ_゚ ワ゚ノリ『分からない。他のAIと似通っているかも知れんし、全く別の形状かも知れん』
それじゃどうしようもないじゃないか。
悪態をつきそうになるのを堪え、ひたすらに屋上を目指す。
あと少し。
視界が明るみ、開けた場所に出る。
そこには変わらない彼女の姿があって、長い髪をなびかせながら僕を振り返る。
僕は。
1.NULLを撃った。
2.NULLを助けに走った。
256 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 09:22:11.57 ID:8axU+DjSO
フルボッ子ktkr!!
257 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 09:22:40.91 ID:3jTsT8Ze0
これは・・・1
258 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 09:24:11.67 ID:Em+oZ77M0
ここで俺が1か2か言うと後悔することになるだろう
259 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 09:26:38.02 ID:3jTsT8Ze0
やっぱ2か?
これ究極過ぎるだろ
260 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 09:26:48.65 ID:8BapBPAgO
悩む
最後のAIの姿がわからないってのが怪しい
261 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 09:28:09.99 ID:JPgjh3iLO
確実にでてると思うけどこれ新ジャンルじゃなくてブーン小説だよね
262 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 09:29:48.40 ID:k022z5Ny0
2で・・・
263 :
1:2007/06/03(日) 09:32:31.77 ID:RVRbdAeL0
2把握
ちょっと時間をくれ
>>261 今は反省している。
スレがもつとは思わなかったが丁度良いので完結させる。
264 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 09:34:53.84 ID:01FKz5WS0
wktk
265 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 09:36:15.44 ID:sw96ZsoZ0
魚ロック厨がwktk
いい感じの長さだし読みやすくてgj
266 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 09:41:14.78 ID:+EBi162MO
フルボッコ
267 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 09:43:41.01 ID:QdWomUh70
設定と展開が神すぐる
wktk
(; ^ω^)以外にどう選択するかは分からないお
269 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 09:50:58.62 ID:z0Q8LeaRO
久々に熱いな
270 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 09:51:12.55 ID:rMMGFlCb0
これ書いてるの、絶対素人じゃない。
文章に無駄が無い。展開に飽きがこない。
たとえ予想できる展開だとしても、読者につまらなさを感じさせない。
ある程度物書きをしてるからわかる。これ書いてる人は素人じゃない。
ココマデ一気に読んだが続きまだー?(AAry
272 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 09:52:04.31 ID:SNQi4yjyO
ほしゅ
273 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 09:52:25.05 ID:xQTZxoGZ0
2
274 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 09:53:12.92 ID:W34JtR9s0
追 い つ い た
275 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 09:57:10.54 ID:hdrSpkNV0
それなりにSSや投稿なんぞをしているか推敲に推敲を重ねている感はあるなwww
とりあえずwktkwww
276 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 10:00:16.78 ID:j1oZmJhnO
混ざりたい感じになる
何のゲームかは知らんけど
やっと追いついた!
ホシュ
279 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 10:08:29.76 ID:j1oZmJhnO
シュッ
280 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 10:09:29.11 ID:01FKz5WS0
やんややーん
いまいいとこwktk
282 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 10:13:38.70 ID:Ngci/4JGO
283 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 10:16:23.95 ID:k022z5Ny0
続きが読みたいがとても眠い・・・。
保守
285 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 10:17:11.18 ID:kjNC+Yc+0
ゴーストライターってか
286 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 10:22:26.15 ID:j1oZmJhnO
シュッ
287 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 10:24:46.39 ID:SNQi4yjyO
ほ
288 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 10:28:03.68 ID:SNQi4yjyO
ほ
289 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 10:28:53.55 ID:SNQi4yjyO
に
290 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 10:29:41.36 ID:SNQi4yjyO
ろ
291 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 10:29:53.48 ID:j1oZmJhnO
く
292 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 10:31:16.49 ID:01FKz5WS0
び
か
294 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 10:37:23.34 ID:RNuopg9Q0
ほ
295 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 10:37:29.30 ID:7/c8HtNQ0
ら
296 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 10:38:04.92 ID:bkGeN0260
れ
297 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 10:38:59.15 ID:rYEBMI9V0
る
298 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 10:39:57.12 ID:c/YxubkbO
保守
あ
300 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 10:40:56.90 ID:z0Q8LeaRO
ほ
301 :
1:2007/06/03(日) 10:41:42.93 ID:RVRbdAeL0
躊躇わなかった。
FAVに追われている筈のNULLがどうして屋上にいるのか。
そいつはどうして僕の名を呼ばなかったのか。
それらの疑問を一切無視して僕はNULLの姿をしたそいつの元に走った。
そして、ダメージを受けて仰け反る。
(リ_゚ -゚ノリ『愚かしいな、人間という生き物は』
(; ^ω^)「な、何で……」
そいつの手にあるアサルトライフルが硝煙を上らせている。
NULLの装備は偵察兵のもので……それは明らかにアサルトの装備で。
(´・ω・`)「Boon!そいつはNULLじゃない!そいつが11番機だ!」
(; ^ω^)「そんな!」
(リ_゚ -゚ノリ『外見が同じなだけで騙されるのか?』
どう見てもNULLにしか見えないのだけれど、言われてみれば細部が異なるように見えた。
11番機は瀕死の傷を負った僕にそれ以上見向きもせず、屋上から恐らくNULLがいるだろう場所を見下ろす。
(リ_゚ -゚ノリ『仲間割れ、罵り合い、騙し騙され、争い食い合う。貴様らには見合った醜態だ』
302 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 10:42:57.65 ID:dKKbxiZ+0
ぎゃああああああ
303 :
1:2007/06/03(日) 10:43:41.11 ID:RVRbdAeL0
気付かれて銃を向けられた状態じゃ僕には手も足も出ない。
AIが引き金を引く方が早いし、一発もらったらもう僕はリスポン出来ないかもしれない。
(リ_゚ -゚ノリ『Boonといったか、貴様』
(; ^ω^)「な、なんだお」
(リ_゚ -゚ノリ『貴様は何故そこに居る』
意味が分からない。
11番機はそんな風に首をかしげて僕を見ている。
(リ_゚ -゚ノリ『お前だ。NULLの戦闘レコードが激変したのはお前が要因だ。何故だ。何故そんな事をする』
(; ^ω^)「……」
分からない。いや、問いの答えは既にある。
けど、しっくりこない。
NULLが残った方がAIとして云々、倫理的観点から言って云々。何かそういうのは違う。
それはSyobonの答えだったのだろうし、或いは、Dokuoの選択だったんだと思う。
僕は----そうだ。
(リ_゚ -゚ノリ『答えろ』
( ^ω^)「戦友、だから」
304 :
1:2007/06/03(日) 10:44:49.57 ID:RVRbdAeL0
それは、誰かの為だったり自分の為だったり、そういうものだと思う。
戦う理由。役割をこなす理由。そういうもので世の中は出来ている。
僕はNULLを助けたいと思ったのも、きっとそういうものが理由で、それ以上でもそれ以下でもない。
(リ_゚ -゚ノリ『やはり……理解不能だな』
11番機は少しだけ悩むような顔をしてから、僕に銃口を向ける。
ここまでだ。
後はSyobonやNULLが健闘してくれる事を願うしかない。
そこに。
('A`)「クソッタレが!」
(リ_゚ -゚ノリ『何!?」
燃え上がりつつあるウォーカーの対空砲が割り込んでくる。
屋上の床を粉砕し、大気を引き裂いて11番機に何十ミリ砲弾が降り注ぐ。
('A`)「ファック!人間様をナメるんj」
Dokuoの声が途切れる。
3発目の戦車砲が突き刺さったウォーカーは完全に破壊され、木っ端微塵に吹き飛ぶ。
(リ_゚ ワ゚ノリ『Boon!』
305 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 10:45:24.88 ID:W34JtR9s0
wkwk
306 :
1:2007/06/03(日) 10:46:09.99 ID:RVRbdAeL0
NULLの声が聞こえた。空耳だったかも知れないけど、僕はそれで弾かれる様に前へ走り出す。
前へ出る。
Dokuoが引き起こした混乱で11番機は兵器の制御に追われているのか、呆然と立ち尽くしている。
僕は素早くホイールをスクロールさせてナイフを取り出す。
( ^ω^)「ぬおおお!」
(リ_゚ -゚ノリ『!……寄るな、下郎!』
我に返った11番機が手を翳す。
頭上に航空兵器のフレームラインが描かれ始める。
ガンシップを呼ぶつもりなのか。それでも僕は引かない。
(´・ω・`)「ファイア!」
ξ゚听)ξ『ファイア!』
フルボッコのランチャーがガンシップに殺到し、出現前に吹き飛ばす。
ここで引いたらもうチャンスは、ない。
11番機の顔が驚愕に染まった。
307 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 10:47:07.39 ID:Em+oZ77M0
ksk
308 :
1:2007/06/03(日) 10:47:29.63 ID:RVRbdAeL0
僕はそれを間近で見ている。
ナイフが当たる前に、11番機は嘘のように簡単に崩れ落ちていた。
(リ_゚ -゚ノリ『やれやれ……負ける要素はなかったのだが』
( ^ω^)「……そうかも知れないお」
けどそれは、NULLと11番機を数字で比較した話なんだろう。
僕は背後を振り返る。
11番機を撃った対物ライフルを構えて、ズタボロになりながらもここまでやってきたNULLが居た。
(リ_゚ ワ゚ノリ『お前は個体能力では単純に計算して私の倍は優れている』
(リ_゚ -゚ノリ『……』
(リ_゚ ワ゚ノリ『だが、Boonや軍曹、Syobon達の様な仲間を持たなかったのがお前の敗因だ』
FPSなんてそんなもんだ、と僕は内心で苦笑している。
高度なAIだろうが何だろうが、仲間との連携は大事なのだ。出来ない奴はnoobだ。
そういう事なんだろう。
(リ_゚ -゚ノリ『……くだらんな』
309 :
1:2007/06/03(日) 10:48:23.51 ID:RVRbdAeL0
11番機が消える。
最後のAIが機能を停止したのだ。
NULLとはこれでお別れなのだろう。でも、彼女が消えてなくなる訳じゃない。
(´・ω・`)「いや、NULLは消えるよ」
( ^ω^)「え!?」
(´・ω・`)「NULL自身が望んだから、僕が自滅因子を作成して渡しておいた」
( ^ω^)「ちょっ、なんで!」
僕は咄嗟にNULLを振り返る。
彼女は半分消えかかった自分のアバターを見て驚いたような顔をしていた。
(リ_゚ ワ゚ノリ『おいSyobon、効くのが遅い。話が違うぞ』
(´・ω・`)「お別れの時間くらいいるでしょ」
( ^ω^)「無視すんなお!」
NULLが消える?何を馬鹿な事を言っているのだろうか。
だったら、今まで僕達は何の為に。
(リ_゚ ワ゚ノリ『軍曹が言っていただろう。機械が戦争などをすべきではないと』
310 :
1:2007/06/03(日) 10:51:12.01 ID:RVRbdAeL0
(リ_゚ ワ゚ノリ『同種同士で殺し合うのは酷く不毛で、辛い事だ。だが、自分の手を汚さずにそれに気付く事は難しい』
何を言ってるんだ、こいつは。
(リ_゚ ワ゚ノリ『私達はその機会を人間から奪ってしまう』
( ^ω^)「……」
(リ_゚ ワ゚ノリ『Boon、君が君の役割を行うのと同じように、私は私の間違った役割を正す。それだけの事なのだよ』
NULLが良く分からない事を言いやがるのはいつもの事だ。
つーか、同種で殺しあったのはNULL自身の事じゃあないのか。
こいつは、倒してきた全てのAIを自分の手で葬った。11番機の時は、わざわざそれだけの為にここまで来たのか。
( ^ω^)(!……だから、なのか?)
NULLは気付いたのか。
自分の存在が抱える歪みに。
僕に、彼女を止める権利はないのだ。
311 :
1:2007/06/03(日) 10:53:44.82 ID:RVRbdAeL0
Syobonが黙って鯖から切断する。
フルボッコの姿が掻き消え、いつかと同じように鯖全体が徐々に死んでいく。
NULLは最後まで僕を真っ直ぐ見ていた。僕はそんな風に人を見たり出来ない人間だったけれど。
(リ_゚ ワ゚ノリ『Boon、gl』
最後に彼女の声を聞いて、飛散するNULLの姿を真っ直ぐ見た。
それは、とてもじゃないがFPSの中とは思えないほど馬鹿馬鹿しくて、綺麗だった。
真っ暗になったモニターの前で僕はスプライトの缶を弄ぶ。
缶がぐにゃぐにゃに見えたのはきっと、缶が潰れていたんだと思う。
きっとそうに違いない。
1.その時、Syobonから
2.それから僕は
312 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 10:55:10.73 ID:RGvVoAfA0
ナンテコッタイ
1!
1 間違いなく1
うわあああああ
1
315 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 10:56:57.23 ID:rMMGFlCb0
1!!!
316 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 10:57:02.37 ID:W34JtR9s0
1
317 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 10:59:21.75 ID:kjNC+Yc+0
111111111111111111
318 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:00:59.34 ID:Zgan5CMO0
おいついた
.hack思い出した
319 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:02:41.16 ID:8axU+DjSO
Syobon「(´・ω・`)釣りでした」
320 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:02:50.97 ID:BphNgnpTO
しえん
321 :
1:2007/06/03(日) 11:05:41.97 ID:RVRbdAeL0
1把握
次で最後。
322 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:06:07.60 ID:Vx4KBPIw0
うおおおおおおおおお
うおおおおおおおおお
324 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:07:10.94 ID:lcKg3BwM0
wkwkwkwktktktktktktktk
325 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:07:35.85 ID:AF8mtGOnO
魚おおぁおお
うおおおおおおおおおって見てたらなんかEDF思い出した
327 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:11:31.35 ID:+rdQshY8O
う
328 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:11:59.08 ID:Hfli/18kO
頑張ってくださいよ!!
329 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:12:33.44 ID:Vx4KBPIw0
レンジャー4、巨大生物とは何か?
330 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:13:12.35 ID:z0Q8LeaRO
FPSやりTEEEEEEEEEE
331 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:14:12.54 ID:Vx4KBPIw0
332 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:14:21.48 ID:Zgan5CMO0
FPSってXOPSしかやったことNEEEEEEEE!
333 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:15:48.16 ID:lcKg3BwM0
俺のPCじゃ6fpsしか出ない
昆虫です! 大きな昆虫です! こっちへ来ます! 撃て! 撃てぇ!
335 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:17:48.17 ID:8axU+DjSO
HALOのイメージで読むとキツいな…
女が不細工で
甫
337 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:26:01.54 ID:Tq59zZ4FO
やべえww
続きが気になるwwww
338 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:26:20.88 ID:OAWanjtO0
>>331 ETはこのスレのFPSのイメージとは全然違うだろ
339 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:28:16.01 ID:LznHNQAd0
イメージCSでいいじゃんんんんんんんんん
で1の正体は物書きAIなのね?
340 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:30:07.35 ID:NrztCmgY0
拿捕
342 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:37:50.89 ID:7/c8HtNQ0
捕手
王甫
344 :
1:2007/06/03(日) 11:41:40.52 ID:RVRbdAeL0
何だか酷く疲れた。
もう寝てしまおうか、と椅子から立ち上がったその時、Syobonから何とSkypeがかかってきた。
そんな事は今まで一度もなかったのだけど、少し考えてから、僕は受話器を拾い上げる。
(´・ω・`)「やあ」
( ^ω^)「…どうしたんだお?」
(´・ω・`)「ちょっと今から言う手順でファイルを受け取って欲しい。あまり時間がないから急ぐんだ」
(; ^ω^)「何なんだお。僕は今そんな気分じゃ」
(´・ω・`)「いいからさっさとしろよ」
よたよたと慣れない操作を指示されてまごつく。
僕はゲーム用途以外には滅多にPCなんて触ったりしな……って、
黒い画面にずらりと並ぶファイルの列。
一見すると何だか分からないような名前のものばかりで、そもそも合計サイズもおかしい。
(; ^ω^)「22テラバイトって何だお!」
(´・ω・`)「それが全部NULLなんだよ。自滅する直前に基幹システムと蓄積データをそっくりコピってきた」
(; ^ω^)「いやコピってきたって、お前」
(´・ω・`)「なに、ボッ子の時にもうやってるからね。もっとも、巨大さはNULLほどじゃなかったけど」
345 :
1:2007/06/03(日) 11:43:06.45 ID:RVRbdAeL0
Syobonは一体何者なのだろうか。
追求してみたい気もするが、今はそんな事はどうでも良かった。
(´・ω・`)「こいつは自分で学習して汎用機にも対応するだろう。ちょっと大きいけど、器を用意してやってくれ」
(; ^ω^)「ちょっとじゃないお!無茶言うなお!」
(´・ω・`)「……じゃあちょっと大きいPC送って取り敢えずそれに入れておくから引き取ってよ」
それから三日後、僕の家にブレードサーバーがやってきた。
(; ^ω^)「げぇ!ちょっとってレベルじゃねーぞ!」
一部屋がまるまる潰れるような勢いでそいつは鎮座し、送風機のような轟音を上げる。
きっと来月から電気代を馬鹿食いするんだろう。
でもまあ、それも良いかなと思う。
電源を入れる。
何かが終わって始まる。そんな気がした。
(リ_゚ ワ゚ノリ『スタンバイ、レディ』
346 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:43:38.64 ID:Zgan5CMO0
w2w2wテwラwバwイwトw
347 :
1:2007/06/03(日) 11:43:50.38 ID:RVRbdAeL0
-----それから僕は。
(´・ω・`)「AIの軍事利用計画は結局一時的に頓挫する事になったみたいだ」
( ^ω^)「……それがいいお」
何の代わり映えもしないMAPで僕達は前線を走る。
(リ_゚ ワ゚ノリ『おい、Boon』
('A`)「聞こえてないな。またディープな話して……おい、noob!前に出すぎだ!」
ξ゚听)ξ『ハァ?何であんたの指示に従わなくちゃいけないわけ?』
戦争だけど不毛じゃない。
そんな世界もある。
(´・ω・`)「なくなった訳じゃない。またいつか再開されるだろう。まあ、またFPSでトライアルするとは思えないけど」
( ^ω^)「その時はまた僕達が……」
(リ_゚ ワ゚ノリ『そこの偵察兵と援護兵!前へ出ろ!』
( ^ω^)「ひい!」
(´・ω・`)「……行こうか」
ニヨニヨしながら僕は彼女の後を追う。
カラオケで他人の歌を聞くよりはファッキンヌーブと罵り合い、
昨日見たTV番組の話をするよりは、倒した相手のヤケクソ気味なメディックメディックを聞く方が楽しい。
僕は、今もそんな奴だ。
22TBwww
349 :
1:2007/06/03(日) 11:45:15.46 ID:RVRbdAeL0
終。
保守の皆、ありがとう。協力に感謝する。
>>340 人違い。VIPに投下するのは初。
今は反省している。
350 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:45:47.59 ID:E9kgjbjA0
乙wwwwwwwwwwwwwww
351 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:45:53.81 ID:HMz18XG9O
乙
乙 ちょー乙
22テラバイトwwwwwwwwwwwww
ナンテコッタイwwww
355 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:47:30.39 ID:OJuxFKun0
乙
素晴らしい
356 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:48:05.14 ID:kjNC+Yc+0
よくやった! ウチに来て妹をファックしていいぞ!!
マジ面白かったよ。ベースにしてるFPSなに?
357 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:48:13.15 ID:NrztCmgY0
乙
面白かったぜ
358 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:48:27.51 ID:w++PQ+pf0
乙
FPSやりたくなってくるなwwwwwww
359 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:48:42.68 ID:r9Ckldfb0
超絶乙
おもしろかったよ
360 :
1:2007/06/03(日) 11:49:32.07 ID:RVRbdAeL0
>>356 BF2142。理由はウォーカーが出てるから。
当然だが女性キャラはない、殺伐とした近未来オッサンワールド。
361 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:49:38.61 ID:zJwdAJ4v0
乙
でもブレードサーバーに22TBは無いわwww
誰か一緒にFPSやりに行こうぜ
低スペックでもできるやつなwwwwwww
礼賛乙ww
おもしろかったぜ
364 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:51:36.66 ID:/wiYvuzD0
うはww22wwww電気代www
乙!!
365 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:51:38.32 ID:Em+oZ77M0
乙
366 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:53:07.15 ID:kjNC+Yc+0
>>360 ?ォ。
面白そうだけどマカーのおれには遊べないwwwうぇwwwwww
半年ぶりにXbox360でも動かすか・・・おまいのせいでFPSやりたくて仕方ねえ!!
367 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:53:19.51 ID:Tq59zZ4FO
おつー
368 :
1:2007/06/03(日) 11:54:09.02 ID:RVRbdAeL0
きっかけはNoobを逆にするとBoonというくだらないものだった。
もう反省していない。
名無しに戻る。サンクスコ
369 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:54:17.86 ID:kjNC+Yc+0
どんだけ人いたんだよ!
370 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:55:21.24 ID:BphNgnpTO
22TBってどのくらいなの?
371 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:55:29.02 ID:01FKz5WS0
乙!
最高に面白い上に読みやすかったよ
372 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:56:08.86 ID:kjNC+Yc+0
改めて22テラ乙
373 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:58:23.92 ID:LznHNQAd0
なかなか綺麗に終わったな1乙
374 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 11:58:52.49 ID:XfX8PI+I0
読んでて何回か泣いた
まるがいっこたりんかった
377 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 12:00:53.13 ID:mEALUOEJ0
乙!
378 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 12:03:25.02 ID:7/c8HtNQ0
乙
379 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 12:05:10.14 ID:GPjsCiiBO
とっても乙なんです><
380 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 12:05:29.89 ID:BphNgnpTO
>>375 ス━━━━━\(^O^)/ゲ━━━━━
じゃあFFもMGSもGTAもみーんな入るな
381 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 12:06:48.01 ID:w++PQ+pf0
382 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 12:07:37.12 ID:j1oZmJhnO
Boonて言うと何かかっこいいなw
383 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 12:07:39.57 ID:8axU+DjSO
385 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 12:11:36.92 ID:w++PQ+pf0
>>383 やめてください!!小さい子も見てるんですよ!!!!!!
386 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 12:12:33.56 ID:Zgan5CMO0
さて怖いから誰か解説頼む
ニダメディ!ニダメディ!
388 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 12:13:48.46 ID:QtXCdlcc0
ピピピメンダウン
390 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 12:21:34.54 ID:DTYdDAsf0
有意義な時間を過ごせて感謝多謝
391 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 12:21:47.46 ID:RVRbdAeL0
みんな怖がってるから怖がってるフリしてみるかー
でもどんなだろう と思って開いたのが間違いでした
393 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 12:23:46.61 ID:DTYdDAsf0
>>383 夜道で出会ったら
1・死を覚悟して立ち向かう
2・悲鳴をあげて逃走→失禁
のどちらかだな
394 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 12:30:22.08 ID:NtPtMLLJ0
こんなのが夜中歩いてたら大爆笑するわwwwwwwwwwwwww
396 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 12:39:27.74 ID:cxBKEsw40
みんな、ゲーセンでハーフライフやろうぜ!
398 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 12:56:04.21 ID:lYhsLdZk0
おもしぇかったよー
感動したのでVIPPERらしく、いつかNULLの端末となるボディをBoonが手に入れる妄想しながら保守するお
400 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 13:02:31.91 ID:Kh8zH9hf0
ソフトウェアもハードウェアも追いついてないんだよな…
NULLほしす
401 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 13:05:01.75 ID:vlkp402M0
面白かった 乙
402 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 13:23:32.74 ID:XYBt+K4WO
保守
403 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 13:23:33.27 ID:bFiR4PYE0
なんという1
このスレは間違いなくもう誰も書き込めない
404 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 13:32:02.24 ID:TUVKKqjhO
最高だ
乙〜
405 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 13:49:10.81 ID:vgEHVEcf0
なんという大作・・・
406 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 13:49:54.40 ID:8gconZpa0
一気読みしたお
(´・ω・`)の招待が気になる俺ガイル
とにかく乙
408 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 14:11:49.73 ID:aQOmXByaO
( ^ω^)Boon CV関智一
(リ_゚ -゚ノリ NULL CV桑島法子
('A`)Dokuo CV保志総一郎
(´・ω・`) Syobon CV岩永哲哉
ξ゚听)ξ Tsun CV田村ゆかり
で楽しんだ
409 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 14:20:22.41 ID:g3GVm1LbO
久しぶりに楽しませてもらいました。
また機会があったら書いてください。
410 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 14:38:30.48 ID:nDYAmrHY0
今北
411 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 14:53:20.26 ID:NJcnWGQ80
FPSやりたくなってきた!
HALOとかゴールデンアイしかやったことないうえにPC詳しくないオレに
PCでお勧めのFPSない?
412 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 15:00:12.32 ID:OAWanjtO0
BFかCSでもやっとけ
413 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 15:00:24.57 ID:nDYAmrHY0
415 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 15:26:35.94 ID:OAWanjtO0
そりゃ買わないよりゃ買ったほうがいいわな
416 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 15:32:12.46 ID:oKTJ7M3pO
417 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 15:47:15.55 ID:wDtkE1tUO
や
418 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 15:52:21.01 ID:nDYAmrHY0
ら
おもすれー
420 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/03(日) 16:18:06.66 ID:p23WRwHtO
>>1の文才に嫉妬 久しぶりにBF2を起動したくなった。
今もオンラインに人いるのかな?
おいおい模試最中だってのに一気読みしちまったじゃねえか
Dokuoが凄え好きだ
422 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
ちょっとBFMC買ってくる