ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
長編投下の際の注意

・超長編(もしくはSS職人)の場合はコテトリ付けようっ! でも住人の空気もよく読まないとだめにょろよ?
・前の文章とレスが離れてしまう場合は、文頭に安価つけてくださぁいですぅ……あの、お茶どうですかぁ?
・基本はお題フリーです。しかし、主に恋愛系(特にハルヒ)が人気の様ですよ。フフフ、僕とキョンたんの恋愛話も大歓迎ですよマッガーレ
・当初の題目は「キョン×ハルヒ」結婚ネタ……けど、今はほとんど皆無。別に時事ネタでなくてもいい…気にしないで
・キョン君、過度な性的描写はやめようね〜、タンスにエロビデ隠してるのハルにゃんに言っちゃうよ
・台詞や他者への呼称等、その人物に対する統一性は違和感が生じないように推敲が必須だね。もし不安であるのならば、まとめ等を参照すること。
・1レスには最大30行、全角で2048文字まで入るのね。文章構成の参考にして欲しいのね
・要するに気楽に投下してくれ。メモ帳にまとめて投下、ってのがお勧めだな
・次スレは950を踏んだヤツが立てれば立ててくれ!無理なら他のヤツらに頼むってのもありだな…すまん!ごゆっくり〜
・自分で投下した長編はなるべく自分で編集してください、わかりましたか?んん…!もうっ!
・それじゃ、さっさと投下しなさいっ! いい? あたしを退屈させたら罰金だからねっ!


DAT保管庫.    http://haruhiss.xxxxxxxx.jp/

まとめサイト     http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip

DATうpろだ    http://www.uploader.jp/home/harussdat/
雑談所(避難所) http://yy42.60.kg/haruhizatudan/
携帯用.       http://same.u.la/test/p.so/yy42.60.kg/haruhizatudan/
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 00:29:46.29 ID:WeofYCs10
=====業務連絡===========

・まとめwikiの管理人さんが忙しいから、せめて長編だけでもSS作者は自分でまとめなさいっ!
・「SS作者だけど自分ではまとめられん!」と言うヤツは「まとめ要請とまとめ人たちの報告スレッド」にまとめ要請を書き込んでみるのも一つの手だな。

 まとめ要請とまとめ人たちの報告スレッド
 http://yy42.60.kg/test/read.cgi/haruhizatudan/1175805203/ PC用 
 http://same.u.la/test/r.so/yy42.60.kg/haruhizatudan/1175805203/ 携帯用
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 00:30:28.22 ID:18XimpxzO
>>1乙!
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 00:31:26.92 ID:KwM/ks590
>>1
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 00:33:53.88 ID:RiQWIOPUO
>>1
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 00:34:07.00 ID:nsNRh+d10
>>1乙。
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 00:35:21.71 ID:iu8KQ6vMO
>>1乙?
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 00:44:17.85 ID:Cvn4ZV5W0
1乙
9電波垂れ流し保守:2007/05/26(土) 00:47:28.82 ID:RiQWIOPUO
 みくる日記
『今日、部室に入ったらキョンくんと涼宮さんがキスしてました。
頭が真っ白になって、あたしの顔が真っ赤になっていくのが自分で分かりました。
二人はあたしが入って来たことにきづかなかったらしいので、軽く咳払いしてみました。
……無視されました。仕方ないので恋のみくる伝説を歌ってみました。
……十回ぐらい歌ったとこで嫌気がさしました。
その間一度も唇をはなさなかった二人はある意味驚異です。
――みくる』
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 00:48:44.08 ID:18XimpxzO
>>9
なんという桃色空間www
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 00:49:33.81 ID:Cvn4ZV5W0
>>9
かわいそうな朝比奈さんwww
12電波垂れ流し保守:2007/05/26(土) 00:50:33.36 ID:RiQWIOPUO
 みくる日記
『部室に入るとキョンくんと古泉くんが将棋をしていました。
二人とも真剣だったので、わたしは声をかけずに横からみてました。
しばらくしたらキョンくんが「こんにちは」って挨拶してくれました。
……でもね、キョンくん。
わたしが二人の対局を見はじめてから少なくとも五回は古泉くんの王様詰んでましたよね?
一回目で気付いて欲しかったなぁ。
――みくる』
13電波垂れ流し保守:2007/05/26(土) 00:52:05.33 ID:RiQWIOPUO
 みくる日記
『今日は部室に長門さんしかいませんでした。
特にやることもないのでお茶をいれてました。
……なのに、気付いたら部室に一人ぼっちでした。
長門さん、いつの間に帰ったんだろう?
あたしは鍵を持ってないので、このままじゃ帰れません。
なのでこの日記も部室で書いています。お腹空いたなぁ。
――みくる』
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 00:53:35.86 ID:Cvn4ZV5W0
泣けてくるのだがwwww
15電波垂れ流し保守:2007/05/26(土) 00:55:54.78 ID:RiQWIOPUO
 みくる日記
『今日はちょっと嬉しいことがありました。
部室で一夜を過ごしたあたしだけど、朝起きたら隣に長門さんがいたんです。
机に突っ伏して寝てました。
顔についたブックカバーの跡がとっても可愛かったです。
……どうせ夢の中の出来事ですけど。
――みくる』
『とりあえず教室に行きました。誰もいません。
まだ早いからかな、って思ってたんですけど……。
今日が土曜日だったと悟ったのは十二時を回った頃でした。
都合三食抜きです。ちょっと目も回ってます。
――みくる』
『何とか頑張って部室に戻りました。
……びっくりする事にそこにはキョンくんも、涼宮さんも、
古泉くんも、長門さんも、鶴屋さんもいました。
どうやら今日はあたしの誕生日だったみたいです。
ちょっと嬉し涙が出ちゃったのはあたしだけの秘密です☆
――みくる』

こんなにみくるをピックアップしたのは初めて。キャラ違うような気がするけど
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 00:57:41.03 ID:ZC5i3+fMO
おくしゅりに逃げる訳だな
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 00:57:41.62 ID:ZFFFkvVt0
みくる日記クソオモシロスww
GJ
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 00:58:14.91 ID:18XimpxzO
>>15
泣ける話じゃねぇか…

微妙に笑えるけどwww
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 00:58:31.97 ID:Cvn4ZV5W0
これはGJ
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 00:59:15.18 ID:HN7sKtaL0
みくる「……まぁ、夢の中の出来事なんですけどね」
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 00:59:44.92 ID:JqAlKHVK0
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 01:02:17.43 ID:UpvQw8GW0
これは良い
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 01:09:36.35 ID:Cvn4ZV5W0
保守
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 01:14:33.63 ID:18XimpxzO
>>21
乙。
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 01:28:43.82 ID:tHiQkijHO
>>1 >>21 乙
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 01:38:48.05 ID:iu8KQ6vMO


を求む
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 01:40:52.40 ID:mlo0qALFO
>>26
雷に弱いハルヒ
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 01:50:16.38 ID:9b8Ynx+FO
「ハルヒ」
「なに……でございましょう」
「変な言葉遣いだな」
「あ、あんたがしろって言ったんでしょ!」
「お前、いつから俺の言うことを全部聞くようになったんだよ。お前らしいままでいろよな」
「キョン……。わかったわ。あたしらしいあたしね。……つまりこういうことっ!」
「バカ! 暑苦しい、離れろ!」
「あんたのいうことを全部聞くわけ無いじゃない! ん〜、しあわせ!」
「失敗したな……やれやれ」

バカップル保守
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 01:51:18.86 ID:9b8Ynx+FO
「あんた、ウソみたいにキャラ変わったわね」
「恥ずかしい、って感じが無くなっただけだろう? なんなら元に戻ろうか?」
「あーダメダメ。あんたは今のままがいい!」
「そっか。だけどな、ハルヒ」
「なによ」
「俺を抱き枕代わりに使うのはやめろ。寝返りすらうてないから」
「……おやすみ〜」
「おい」

バカップル保守
さて、寝ますかノシ
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 01:56:00.54 ID:18XimpxzO
>>29
バカップル保守になってるwww
乙!
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 02:06:14.53 ID:tHiQkijHO
ほす
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 02:19:23.72 ID:C88d8aJ4O
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 02:27:39.45 ID:mTvalfgmO
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 02:33:46.45 ID:Cvn4ZV5W0
高校時代が一番楽しい時期だったと、今にしてみれば思う。
SOS団なんていう珍妙な団体を創設して仲のいい友達と楽しく遊んだり、好き勝手やりまくったりしてたもの。
バニーガールの衣装を着て学校でビラ配りしたことがあるし、パソコン研究会からパソコンを強奪したこともあったわ。
メチャクチャ過ぎて自分でも、過去の自分の行動原理が分からないくらい。
でも何が一番楽しかったのかといえば、キョンと一緒にいられたことだろう思う。
何故だろう。なんだか分からないけれど、彼のことが大好きだった。
大好きだったけど、付き合ったりはしなかったわ。私は素直じゃないから告白なんてできるわけないし、彼にはいつも無理難題をおしつけてたんだもの。
キョンにしてみれば私は、口うるさいわがまま女、くらいにしか思ってなかったことでしょうね。

ずっと普通でないことに憧れ続けた私が、結局今は普通の日常の中に埋没している。
以前ほど、不可思議なことに情熱を感じなくなったからだ。
非日常にさほど魅力を感じなくなったのは、高校の卒業直前あたりから。
キョンとは小さな衝突をよく繰り返していたけれど、ある日、大ゲンカしてしまった。理由は覚えてない。多分、どうでもいいくらい些細なことだったと思う。

それっきり。彼とは絶縁状態。
人の関わり合いなんていうのは、こんなものでしょうね。縁があればどんなに疎遠でも引かれあうけど、縁がない者同士はちょっとしたことでも離れてしまう。
縁がなかったのね。彼と私は。
そして彼との縁が切れて以来、私はあれほど毛嫌いしていたありふれた普通の日常の中で、ぼんやり過ごしている。
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 02:38:20.09 ID:K/7KwUlL0
支援
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 02:41:19.31 ID:K/7KwUlL0
あれ?
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 02:42:21.22 ID:Cvn4ZV5W0
高校を出て大学を卒業して、私はごくごく普通のありふれたOLになった。
それが苦痛だとは思わなかった。その他大勢の人と同じ人生を歩むのはイヤ、なんていう子供じみた理念は、高校を卒業する時に一緒に卒業してきたから。
割り切ってしまえば苦痛でもなんでもないし、むしろ楽でさえあったわ。意味もなく走り回ったりしないぶん、体力的に。
今の生活に充実しているかと問われれば、答えようがないけどね。

ただ、今でもたまに、ふと思うことがある。
あの頃、キョンに私の気持ちを少しでも伝えられていたら。
今の人生、少しは変わっていたのかも。
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 02:48:29.87 ID:DDLdXUMS0
書きながらだろうね。
まぁ、時間が時間だからおkっしょ。
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 02:51:36.23 ID:WeofYCs10
鬱いのは勘弁なんだぜ?

ていうかひょっとしてハルヒがまさかのタイムスリップで過去を変えるっていうwktkか!?
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 02:51:43.15 ID:Cvn4ZV5W0
唐突だけど私、結婚することになったわ。
情熱的なアプローチの末、劇的な展開があって、惹かれあった男女が涙ながらのラブシーン。
なんていう映画みたいなストーリーは一切無し。きわめて現実的なやりとりで、というよりも、おそらく普通の人よりも冷めた付き合いの末、結婚することになったの。
ま、それもいいかな。なんていうノリでね。

そんなこんなで、今式場の控え室。
純白のウェディングドレスに身を包み、ブーケを持って会場係から連絡があり次第、新郎と一緒にバージンロードを歩いていく、という段取りもおさらい済み。
実に堅実ではずれの無い典型的な結婚式スケジュールだわ。

昔の話ばかりになるけど、昔の私も女の子なんだし、自分の結婚式の姿くらいロマンチックに想像したことがあったわ。
新郎新婦入場のとき、ファンファーレのBGMにのせてバージンロード上を歩く私の隣にいるのは、いつもキョンだったけどね。
一途だったのね。私は。
そんなことを考えていると、新郎が私のそばに駆け寄ってきた。
「もうすぐだぜ」
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 02:52:41.73 ID:Cvn4ZV5W0
すまん、書いてるところ…
保守かわりにということで。
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 02:59:35.70 ID:Cvn4ZV5W0
燕尾服を襟を神経質に直しながら、谷口はまた控え室を出て行った。落ち着きのない新郎ね。
もしあの新郎が谷口じゃなくてキョンだったら。キョンもあんなに、そわそわしてあちこちをウロウロしてたかしら。
そう考えると、ちょっとおかしくなった。
おかしくなったら、一瞬で頭が冷静になったわ。

いえ、目が覚めたというべきかしら。
なんで? そういえばなんで私、谷口なんかと式場にいるの?
私が結婚するの? 谷口と?


ちょwww待っwwwww
待ってよ。流れとはいえなんで私があれと結婚しなくちゃいけないの?
いやよ。あんなのと一緒になるくらいなら一生独身を貫きとおした方がマシじゃない。

今からキャンセルできるかしら。まだ籍自体は入れてないからセーフよね?
もう式始まっちゃってるけど、謝ったら許してもらえるかしら。
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 02:59:49.86 ID:DDLdXUMS0
いいよいいよー
wktk
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 03:00:40.98 ID:DDLdXUMS0
谷口www
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 03:01:27.20 ID:TJj/EktW0
WAWAWA忘れ物ーw
46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 03:08:33.92 ID:Cvn4ZV5W0
頭の上でファンファーレが鳴り響いてる。私はその下を、昔のクラスメイトと並んでしずしずとバージンロードを歩いている。
こういうシチュエーションって普通、新たな門出を祝う祝福のシーンなんだろうけど、私はこの音楽に苛立ちしか感じないわ。
なんとかアウトになる前に、なんとかする算段をつけないと。
成田まで行ったら完全にアウトよね?

司会のおじさんのスピーチには期待してたけど、あのおじさん早々に話を切り上げてさっさとひっこんじゃったわ。
校長先生の朝礼くらい長いスピーチで時間稼ぎしてよ。まだいい考えが浮かんでないのよ?
このままじゃ私の人生がメチャクチャになっちゃうわ。それだけは阻止しないと!

その時、焦った頭で劇的な式場からの脱出シナリオを考える私の視界に、見覚えのある姿が飛び込んできた。
『キョン……!?』
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 03:12:57.69 ID:DDLdXUMS0
オチが全く読めないwww
wktk支援
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 03:16:42.63 ID:Cvn4ZV5W0
スーツに身を包み、地味だがこざっぱりした清潔感のある雰囲気は昔と変わっていない。というか私の記憶の中の姿とほとんど変わらないキョンが式場内にいた。
何やってるのよ、キョン!?
キョンがこっちを向いて、緊張したような表情ではにかんだ。
こんなところを、キョンに見られた…。

キョンは視界のおじさんの隣に立ち、マイクを受け取った。
どうやらキョンは私と谷口の共通の知人ということで、挨拶の役らしい。
なんでよりにもよってキョンなのよ……。
ウェディングドレスを着た自分の姿を、キョンに見られるのがたまらなく恥ずかしかった。

「ええ、新郎新婦の、ああ、涼宮さん、谷口さん、ご結婚おめでとうございます」
式の挨拶で新郎新婦を苗字で呼ぶなんて。いや、それが一般的なのかしら。
どうでもいいわ、そんなこと。早くここから逃げ出したい…!
49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 03:19:16.11 ID:TJj/EktW0
中学生なのに
ハルヒが頭の中で思い浮かぶのは異常事態かな;-;
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 03:25:01.13 ID:Cvn4ZV5W0
キョンの挨拶はそれからも、当たり障りのない無難な話題で進んでいったわ。
そんなことは本当にどうでもいいのよ。とにかく何かいい案を考えないと。トイレの窓から脱出なんていうのは、ちょっとやだな。
「新婦の涼宮さんは、高校時代から大変個性的な方で」
そんな挨拶はどうでもいいのよ。

「ポニーテールの大変よく似合う、活発な女性でした」
ここ数年ポニテなんて結んだこともないわよ。
「余談ですが、実は俺…いや、私はポニーテールが好きでして」
結婚式の挨拶の場でなにわけのわからないこと行ってるのよこいつは。
そんなことは高1の時から知ってるわよ。情報源は自分の夢の中だったけど。

「ポニーテールが好きというか、正直言って涼宮さんのことも好きだったんですけどね」
え?
「この際なんで、言わせてください。好きだったというよりも、…愛してました」
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 03:26:08.68 ID:TJj/EktW0
・・・・!!!
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 03:31:37.91 ID:BcELL0Ms0
テラ急展開
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 03:33:57.88 ID:nONDR5KR0
ちょっと待て、寝れないじゃないかww
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 03:35:56.34 ID:Cvn4ZV5W0
ざわめく来賓席の前を横切り、突然キョンが駆け出した。
「ハルヒ!」
高校生の時のままの、なにも変わっていない彼の顔が目の前にあった。
キョンが少し面食らってのけぞった私の手をつかんだ瞬間、視界が真っ暗になった。
何が起こったのか分からなかったけれど、腕を引かれて席を立ち上がった時には状況が飲み込めていた。
ああ、会場の証明が落ちたんだ。
「こっちだ!」キョンの声が耳朶を打つ。

私はなんだか不思議な感覚に酔っていた。
今の自分が二十歳過ぎではなく、16歳の高校生なんじゃないかと感じていた。なんだろう。不思議な力がみなぎってくるような気がする。
いや、気のせいなんかなじゃい。
なんだろう、この充実感。

キョンに手を引かれるまま、私は何も見えない闇の中を走っていた。
「急いでください!」
聞き覚えのある声が一瞬だけ耳に届いた。もう何年も聞いていなかったはずなのに、それが誰の声なのかすぐに理解できた。
古泉くん。
55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 03:37:04.89 ID:DDLdXUMS0
なんという展開www
56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 03:38:02.26 ID:TJj/EktW0
急展開モード
57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 03:44:50.26 ID:Cvn4ZV5W0
キョンに手を引かれるまま走り続けるうち、なんだか目から涙があふれてきた。
涙を流すことなんて、ずいぶん久しぶり。
広い場所、狭い場所、曲がり角。式場ってこんなに広かったんだと改めて感心したわ。もう何十分も走り続けている気がする。
気のせいなんだろうけど。たぶん、私とキョンが駆け出して、実際には5分も経ってないでしょうね。
でも、なんだかこの時間がうれしくて。会場の裏口から外に出るまでに、1時間くらい走ったんじゃないかっていう気がしたわ。

「……すまん」
駐車場を小走りに走る途中、荒い息を吐きながら、キョンは小さくそう言った。

やめてよ。なんで謝るのよ。

「式、メチャクチャにしちまって」
いいのよ。別に。好都合だったし。
それに、なによりもすごく嬉しかった。

そう言おうと思ったけど、言葉にはならなかった。
58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 03:45:37.21 ID:TJj/EktW0
次!次!
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 03:46:58.48 ID:qUz32/4gO
寝れねぇw
60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 03:47:47.26 ID:DDLdXUMS0
しかし哀れ谷口www
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 03:51:57.90 ID:Cvn4ZV5W0
「……あのさ」
「……なによ」
「……背、伸びたな」
「……伸びてないわよ。この衣装せいじゃない?」
キョンは大きく息をはいて、駐車場の隅に停めてあったワンボックスカーにもたれかかった。

「……悪いことしたと、思ってる」
「……やめてよ」
「いろいろ準備とかしてきたんだろ。谷口と2人で何ヶ月も」
「そんなことないわよ。勢いで決めたようなもんだったから」
勢いというよりも、くだらない日常の惰性だったのかも。

「谷口にさ、スピーチ頼まれたんだぜ」
「……」
「その時に初めて知ったんだ。お前と谷口が結婚するって」
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 03:52:46.05 ID:TJj/EktW0
谷口・・・・・・


モウアキラメナ
63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 03:59:03.47 ID:qUz32/4gO
保守
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 04:00:54.96 ID:Cvn4ZV5W0
「これ、あんたの車?」
私はキョンのもたれているボックスカーを指さした。
「ああ、そうだけど」
「どっか連れてってよ」
「……いいのか?」
「無理矢理私をつれ出したのはあんたでしょ? それとも、今から式場に戻れって言うの?」
「あ、いや。そういう訳じゃ」
「ハッキリしないわね! ほら、乗りなさいよ!」

私は運転席のドアを開けて中にキョンを押し込み、素早く助手席のドアを開いて車に乗りこんだ。
「こんな格好じゃ目立つわね。まず服を調達してちょうだい! 話はそれからよ!」
キョンはエンジンをかけ、困ったふうに曖昧に微笑んだ。
「服を調達したら、どこに行く?」

「どこでもいいわ。あんたと一緒なら!」
どこに行ったって同じでしょ?
隣にあんたが居てくれるんでしょ?


 〜完〜
65以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 04:02:48.71 ID:DDLdXUMS0
>>64
GJ!
これはいい略奪愛ですねwww
66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 04:03:51.36 ID:TJj/EktW0
>>64

実現させたいですな
67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 04:04:45.84 ID:WeofYCs10
谷口は自分を見失ってるハルヒを篭絡してたってことかw

GJ!意外とさわやかなエンドでよかったw
68以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 04:06:13.67 ID:qUz32/4gO
GJ!
またたのむ
69以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 04:07:07.89 ID:Cvn4ZV5W0
ごめん、全部書き終えた上での投下じゃなかったからかなり遅くなってしまった。
とりあえずこれで終わりです。レスありがとうございました。

けっこう焦るね。リアルタイムで書くって。
最後の方がタイピングの指もつれたりしたけど、なんとか最後までかけてよかった。
70以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 04:11:42.63 ID:DDLdXUMS0
>>69
wiki掲載頼む!
71以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 04:15:27.01 ID:Cvn4ZV5W0
>>70
さすがにwikiに載せられるだけの物じゃないと思うし。
やり方わからないし。
気持ちはうれしいよ。ありがとう。
機会があればやってみようと思う。


じゃあそろそろ寝ます。
ども、ありがとうございました。
72以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 04:16:25.86 ID:TJj/EktW0
いや、
とてもいい略奪愛w
73以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 04:18:41.89 ID:dGMr0FlX0
      ,,--'''""`ヽ'   -/"~   ̄`ヽ、
     /       ヾ''"         ~`ヽ
    /       _,,,...  ヽ;:  /""ヽ    ヽ
   /         ;'"  "\ l /;:;;:::-'''ヽ,   i
  /         /,,--:-'''''"~:::::::::::::::::::::::::::ヽ,   .|
 /        /;:;;:::'''::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ  ヽ
 |         |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ  |
/        ;/   :::::::::::、::::::::::::::::::::::::::::::;/ ヽ  i,
/        ;:;:ヽ   ::::::::\::::::::::::::::::::::::/   ヽ  i,
i          / )(   ::::\;;::::::::::::;/ ,,-'''ヽヽ ヽ
|          |  ⌒ ,;''"'''-;,_ \l,::,l/ !" ●) |  |  ハルヒは俺の肉便器
|          |.   ( ●   >>><< `"''''''  |  |
|         ;:|     "''''''''""^     \   |  |
|         ヽ.        ゝ( ,-、 ,:‐、)  |  |
 |       /ヾ..       /   ,--'""ヽ;; |  |
 |          |       .//二二ノ""^ソ  ;|  |
..  |        `、ヽ     ヘ`\┼┼┼ ,!ヽ |  |
   |         ヽ\     \"ヽ-;:,,,,,,ノ /  / |
   |          l  `ー、_   \,,,,,__,,,ノ /ヽ./
   ヽ.        :人    ヽ-、  ∴∵  / |ヽl
   /;:;:;:;;:;:;: _/  `ー-、    "'====---''",.-'" \ー---
      ,.-'"  \:      \      .,.-''"     |
    /.     \        ~>、,.-''"      |

74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 04:48:12.86 ID:BcELL0Ms0
捕手
75ほんとに家庭教師なんですか?:2007/05/26(土) 05:10:00.84 ID:9b8Ynx+FO
試しに投下ww


 今日もしっかりと授業を受けて、睡眠後の美味い昼食をとろうとした時にそれは起こった。
 震えだす携帯。反射的にびっくりしてしまうよな。こんな時間に誰だ。
 ……母さん? 何の用だ。普通は学校にいる息子に電話なんぞかけんぞ。
「あんた、今日はすぐに帰りなさい。家庭教師さんを待たせてるから」
 ……なんだって? 誰の家庭教師だ?
「あんたの。成績が芳しくないからって探してたら、ちょうどインターホンが鳴ってね。そしたら家庭教師のバイトがしたいから近所を周ってるって言うじゃない。だからその人に決めたのよ」
 なんて勝手なことを。確かに成績は芳しくない。むしろ酷い。
 だからってそんなに急いで決めなくてもいいだろう? というより一言くらい相談しろよ。断ったのに。
「とりあえず、家で待っててもらうから早く帰りなさいよ。なんなら早退してもいいから」
 はいは……って切りやがった。なんて勝手な親だ。
 しかしだな、早退許可は大きいな。ハルヒも昼飯でいないことだし……帰るか。
 俺は弁当を開かずにカバンにしまい、早足で学校から去った。
 やはり早退って気持ちいいな。優越感に浸れる。
 のびのびと、ゆっくりと坂を歩いて下りながら俺は考えた。
『家庭教師ってどんな奴が来る?』とな。
 男か女か。出来れば女がいいな。優しいか厳しいか。これはもちろん優しいほうがいい。
 そして女である場合、可愛いか可愛くないか。最も重要だ。
 ……とりあえず家に帰るか。そうすりゃ嫌でもわかるわけだし。
76ほんとに家庭教師なんですか?:2007/05/26(土) 05:11:43.22 ID:9b8Ynx+FO
 そう思い、少しだけ下る足取りを軽くした。ムカつく奴だったらすぐに辞めればいいだけだしな。


「ただいま」
 家に着いてまず確認すべきは靴のサイズだ。……女物だな。でかした、おふくろ。
 多少浮ついた気分でおふくろと家庭教師が待っているであろう部屋へ向かった。
 初めま……何をしてるんですか?
「初めまして」
 その言葉と共に笑顔を向けてきた人。こどものような幼い顔。
「森園生と申します」
 いや。初めましてというか……。
「これはキョンとでも呼んであげてください。それでは森さん、バカ息子をよろしくお願いしますね」
 俺は席につく間も無く、背中を押されて自分の部屋に押し込まれた。森さんと。
「…………」
「…………」
 聞きたいことはたくさんある。しかし……聞き辛い。
「……実はあなたに危険が及ぶかもしれないんです。だから私がこうやって守るように指令を出されました」
 さすがはプロ。俺の心を読んだかのような言葉だ。
「でも、もちろん家庭教師の仕事はしますので。あ、そういえば……あなたのお母さまに住み込みで。と言われました。家政婦のようなこともして貰えれば……と」
 あーそうですか。うちの親なら言いそうですね。まさか……住み込むんですか?
「ご希望でしたので」
 森さんの視線の先を見ると、俺の部屋の様子がおかしいことに気付いた。
 ……床に俺の布団があって、ベッドには余りのはずの布団が敷いてある。ということは……。
「申し訳ありません。私は床で構わないと言ったのですが……」
77以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 05:12:07.81 ID:DDLdXUMS0
支援
78ほんとに家庭教師なんですか?:2007/05/26(土) 05:12:46.84 ID:9b8Ynx+FO
 いや、女の人をそんな扱いは出来ないしな。男の務めだ。
 それよりこの状況に当たり前のように対応できる自分自身に驚いてしまうな。
 ハルヒのせいで多少のおかしな出来事じゃ驚かなくなってしまった。
 たぶんこれも規定事項であるんだろうし。
「それでは、数学から始めましょう」
「……はい。先生」
 結局帰ってからも勉強か。学生だからしょうがないんだが。
 カバンを開け、勉強道具を取り出してる最中にふと気がついた。
「森さん。家庭教師ならもっと軽い感じで接しないとダメですよ。敬語は禁止で」
「……そ、そうですか?」
「ほら、また敬語ですよ。呼び方も『あなた』とかじゃなくて『キョン』でいいですから」
「わ、わかりました。では……コホン。早く準備して! キョン……くん」
 仕事用モノマネだろうか? スムーズな中にぎこちなさが混ざって、だけどどこか不自然で……ええい、わからん。
 とりあえずこの指令とやらには不自然な点がたくさんある。
 今日一日過ごしたら古泉に確認してみるか。
 ただいくつか思ったことがある。森さんにも仕事以外の顔もあるということ。そして……。

『俺がこの状況を拒んでいない、ということだ』


つづく
79以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 05:14:00.19 ID:DDLdXUMS0
>>78
森さんktkr!
続きwktkだぜ!
80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 05:18:40.57 ID:C88d8aJ4O
>>78
続きwktk!!
81以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 05:26:08.04 ID:iu8KQ6vMO
一つ書き終えた。けどもう少し修正を加えてから投下するとしよう。

>>78
続きwktk
82以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 05:42:16.66 ID:grSD36Mf0
保守
83以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 06:05:26.37 ID:18XimpxzO
保守
84以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 06:35:24.89 ID:18XimpxzO
保守
85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 06:44:00.65 ID:qtwhDLWnO
保守
86以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 06:45:23.45 ID:A/hrVS9Z0
>78
おおお、これは続きに期待

とはいえ、流しの家庭教師なんていねーよwww
87以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 06:58:57.71 ID:iu8KQ6vMO
短いけど投下します。
88雷、雷鳴、部室にて。:2007/05/26(土) 07:01:54.30 ID:iu8KQ6vMO
俺は今、SOS団の本部である文芸部室に向かっているところだ。外は雨、こんな日は閉鎖空間を思い出す。いつもと変わらないであろう長門でも見て心を落ち着けるとしよう。

部室前に到着した俺はいつものように扉を叩く。
「…………」
返事は無い。朝比奈さんの可愛らしい声が聴けなかった事を少し残念に思いながら扉を開いくといつものように長門が本を読んでいた。

「よう、今日は雨だな。」
長門はこちらを一瞥して軽く会釈した。声は聞かせてくれないのか?少し寂しいぞ。まぁ、いつもの事だが。
「長門、お茶飲むか?」
「…飲む」
長門の声が聞けたところで、俺は2人分のお茶を淹れた。
「ありがとう」
その一つを長門の前に置いてやると長門は本を見つめながら礼を言った。

それから俺はする事も無いので長門を見つめる事にした。しかし長門は俺の視線には気付かない。いや、気付いてて無視してるのかも知れないが…気付いてないに違いない!きっとそうだ、そう思う事にしよう。

こうして長門を見つめていると、長門によって世界を改変された時の彼女を思い出す。彼女は俺が見つめてやると動揺してすぐに顔を赤らめていた。とても可愛いかったな。ぜひこちらの長門にも照れて頂きたい。
89雷、雷鳴、部室にて。:2007/05/26(土) 07:07:29.43 ID:iu8KQ6vMO
顔を真っ赤にして困っていた長門を思い出しているともう一度見たくなってしまった。ハルヒがどこからかガメてきたデジカメもある事だしな。撮ることができたら永久保存版に決定だ。
しかしが見つめられたところで長門が照れるはずがない。きっと長門を赤面させる事ができる野郎など世界中探したっていないはずだ。残念だがあきらめよう。

「ところで他のみんなはどうしたんだ?」
「涼宮ハルヒは職員室に呼び出されている。古泉一樹からは何も聞いていない。朝比奈みくるは友人と勉強するので遅れると言っていた」
「そうか。お前と2人きりだな」
「そう」
軽く流されてしまった。もう少しかまってくれてもいいじゃないか?お兄さん寂しいぞ。

俺は大きく息を吐いて外を眺めた。窓の外は雨が降り続いていて、止む気配はない。
すると小さく雷の音が聞こえ始めた。
「………」
長門は突然顔をあげた。
「どうしたんだ?」
「…なにも」
そういうと再び本を読みはじめる。もしかして雷が怖いのか?…んなはずないか。

ゴロゴロ…

雷の音が少し強くなった。
「…………」
長門が慌てて立ち上がり、俺の隣に座った。
「何かあったのか?」
「なにも、ない」
そう言って再び本を読みはじめるが、どこか落ち着かないのか、ページはあまり進んでいないようだった。まさか長門の苦手なものは雷だったとはな、驚きだ。
90以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 07:08:10.46 ID:18XimpxzO
支援
91雷、雷鳴、部室にて。:2007/05/26(土) 07:12:27.53 ID:iu8KQ6vMO
長門の人間らしい一面を発見して気分を良くしているその時だった。

ズドォーーーーン!!!ガラガラガラガラ!!

凄まじい音が聞こえきた。その音にも驚いたのだが、それ以上に驚く事態が起こっていた。
さっきまで俺の隣で本を読んでいたはずの長門が本を放り投げて俺にしがみついていた!
「な、長門!?どうした!?」
長門は俺の質問には答えずに小さく震えている。もっと頑張れ、雷。
震えている長門はとても可愛いかった。思わず抱き締めたくなる。
しかしいつまでもこのままでいるわけにもいかない。
とりあえず立ち上がり、長門の肩に手を置いてゆっくりと離す。
「どうした?雷が怖いのか?」
「…少し」
長門のは動揺を隠そうとしていたが、体は震えていたし、琥珀色をした瞳からも不安の色がうかがえる。この顔を撮っておくとしよう。

ズドォーーーーン!!!!ガラガラガラガラ!!

目でカメラを探していると先ほどよりも激しい音が聞こえた。近くに落ちたのではないか?
「きゃ…!」
長門は小鳥のような小さい悲鳴をあげて俺の胸にしがみついてきた。ビデオカメラ!今すぐビデオカメラを!!
しかし冗談を言ってはいられない。長門が俺にしがみついているとあっちゃあ大事件だ。
「お、おい…大丈夫か?そんな怖がる事ないんじゃないか?」
「…大丈夫…少しだけ、このままで…」
92以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 07:14:48.60 ID:18XimpxzO
支援
93雷、雷鳴、部室にて。:2007/05/26(土) 07:28:07.37 ID:iu8KQ6vMO
長門は俺のシャツを硬く握り締めて震えている。正直…たまりません!

しばらくすると長門は声をあげずに涙を流しはじめたようだった。シャツが少し濡れてきた。そんなに怖かったのか?にやけている場合ではない。

「大丈夫か?」
長門の頭を撫でながら訊いた。
「………」
長門から返事はない。本当に怯えているようだ。長門がここまで怯えるとは…なにかトラウマでもあるのだろうか?
しかし、いつも助けてもらっている長門を放って置くわけにはいかない。今度は俺が助けてやる番だ。
抱き締めてやろう。今の俺にできる事はそれくらいしかないからな。少しでも長門の不安を取り除けたら…

「安心しろ。俺が傍に居てやる。止むまで一緒に居てやるから」
そう言ってやると長門の震えが止まったような気がした。
「心臓の音。あたたかい…とても落ち着く」
「そうか…」
長門の声からはもう恐怖の色はない。とても幸せそうな優しい声をしていた。
俺が長門の力になれたのは嬉しかった。お前のためならなんでもしてやりたいと思う。
「ずっとこうして居られたら…」
「俺もそう思うよ」
「ありがとう…幸せ」
長門の体温が上がった気がする。とても温かい。きっと顔を真っ赤にしているに違いない。確認できないのが少し惜しい。

雷は鳴り続けている。
俺達が幸せを感じていたその時、文芸部室のドアがものすごい勢いで開かれた。
雷は俺達に何かを告げるように大きく鳴り響いた…

終わり
94以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 07:31:20.56 ID:18XimpxzO
GJ!
しかしやたらキョンが変態に見えたwww
95以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 07:55:15.08 ID:18XimpxzO
保守
96以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 07:56:04.03 ID:rl+tWIEaO
朝からいい流れだね
保守
97以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 07:56:41.75 ID:iu8KQ6vMO
ところでGJと支援ってどういう意味だか誰か教えてくれないか?

ほしゅ…
98以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 08:03:34.11 ID:18XimpxzO
>>97
GJ→GOOD JOB(良い仕事)
支援→連投規制にならないために、投下の間に入る事。
99以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 08:08:17.33 ID:iu8KQ6vMO
>>98
わかった。親切にありがとう
100以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 08:28:59.16 ID:iu8KQ6vMO
保守
101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 08:41:58.21 ID:BP1W1ngN0
保守
102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 09:03:29.60 ID:7v+oDiXyO
103以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 09:13:52.73 ID:e7jqKVI10
ハルヒもいいけどおっさん見ようぜ!!!


http://www.tvdo.net/mrcam/naka0207/


実況スレ
Webカメラつけっぱなしのおっさんを観察
http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1180114449/
104以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 09:29:42.78 ID:cnnC6sklO
105以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 09:48:10.31 ID:7v+oDiXyO
妹「古泉くんのことが好きです!あたしをお嫁さんにしてください!」
SOS団会議を俺の家でやっといたときに我が妹から発せられた言葉だった。
ハルヒ「妹ちゃん!ちょっとそれ本気で言ってるの?」
妹「うん!」
みんなの注目が古泉に集まる
古泉「それは、光栄ですね。しかしですね、急には無理ですよ。ですからあと10年たっても僕のことを思い続けてくれて、また僕のところに来てくださるなら約束しましょう」
妹「ほんとぉ?わかった!約束よぉ?」
妹はそう言って嬉しそうにしながら俺の部屋から出ていった
キョン「おい、古泉!いい加減な約束するなよ!妹が傷つくだろ?」
古泉「ふふふっ、いい加減ではありませんよ。どうやら僕も本気みたいですよ?」
キョンハルヒみくる「えっ?」

長門「…ユニーク」


保守
106以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 09:48:22.08 ID:cnnC6sklO
107以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 09:52:01.05 ID:6Z/5bS7B0
108以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 09:55:07.39 ID:+y2Hhttz0
109以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 10:00:09.17 ID:C9O0GzGgO
110以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 10:00:13.33 ID:++xg+EPg0
111以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 10:05:17.67 ID:18XimpxzO
112以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 10:09:43.68 ID:lyuxuTUzO
113以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 10:24:00.85 ID:cnnC6sklO
114以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 10:30:07.25 ID:C88d8aJ4O
115以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 10:40:21.04 ID:MJ37blsP0
116以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 10:45:57.50 ID:cnnC6sklO
117以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 10:58:35.21 ID:6Z/5bS7B0
118以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 11:04:54.30 ID:MJ37blsP0
119以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 11:14:31.01 ID:tHiQkijHO
120以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 11:14:50.22 ID:EANEz3ay0
ぱいおつ
121以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 11:26:35.17 ID:kpIda6eyO
今来た
前スレがいくつで落ちたか教えてorz
122以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 11:42:48.49 ID:cnnC6sklO
ホシュ
123以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 11:58:51.32 ID:LBB5Lxmb0
保守
124以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 12:13:30.76 ID:cnnC6sklO
ホシュ
125以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 12:20:25.08 ID:BP1W1ngN0
保守
126ほんとに家庭教師なんですか?:2007/05/26(土) 12:34:45.03 ID:9b8Ynx+FO
続き投下します


 ヤバい。非常にヤバい。頭が痛い。久し振りに真面目に勉強したからな。……つーかさせられた。
 さすがは森さんといったところか。しかし顔に似合わないスパルタ指導は効いたぜ……。
 そんなことを思っている登校途中。……なぜ学校に行く気力があるのかって?
 それはだな、古泉に詳しい話を聞かなければならないこともさることながら、何よりも森さんの可愛すぎる寝顔を見れたからだ。
 あれだけで学校に行くには充分な気力を補充できる。
 そこら辺は機関の指令とやらに感謝だな。
 坂を登りきり、靴箱を通るとまずは古泉のクラスへと向かった。
 優等生もどきのあいつなら既に学校に来ているはずだ……ほらな。
「おや。あなたが僕の所に来るとは珍しいですね」
 うるさい。聞きたいことがあるだけだ。森さんのアレはなんだ?
「……森さんのアレとは?」
 だから機関の指令だ。森さんがうちに泊まり込んで家庭教師ってやつだ。
 古泉はキョトンとした顔をしていた。こいつにしては珍しいマヌケ面だ。
「さて、何のことでしょうか? 涼宮さんは非常に安定していますし、指令なんて出ていませんよ?」
「……本気か?」
 古泉は微笑を消して答えた。
「本気です。今から機関に電話して確認します」
 目の前で携帯を取り出して話をしている古泉を俺はジッと黙って待っていた。
 森さんの勝手な行動? そんなわけはない。ハルヒが変な企みをしてるのか?
 ハルヒは安定していると古泉は言った。じゃあ何が起きてるんだよ。
「非常に困りましたね……」
 古泉は携帯を閉じて、溜息をついた。なにがあったんだ?
「今回のことは森さん……いえ、森園生の独断での行動です。つまり、組織とは無関係にあなたと接触しているわけです」
127以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 12:35:51.93 ID:JqAlKHVK0
>>121
たぶん775までかな?
128ほんとに家庭教師なんですか?:2007/05/26(土) 12:36:19.59 ID:9b8Ynx+FO
 ……なんだと?
「そして機関にとってあなたは涼宮ハルヒの鍵。だから森さんには処罰が下される可能性がある……いえ、非常に高いです」
 古泉が言い終わる前に俺は駆け出していた。何処へ?
 もちろん家だ。森さんと一緒に居なければマズい気がする。


 全力ダッシュの甲斐あって、いつもの半分の早さで家に着いた。
「森さん!」
「あ、キョン……くん」
 携帯電話を片手に正座をして元気の無い森さんがいた。……機関の奴か。
「あ、ちょっと! ダメですよ!」
 あーあ。何やってんだ俺。森さんから携帯奪ってどうすんだ?
「おい。森さんを処罰するならハルヒに暴れてもらうからな。しばらく放っておけ!」
 ……柄にもない。こんな熱いキャラは俺じゃない。
「キョンくん……。学校は?」
 サボっちゃいました。古泉と話をしましたから。
「あぁ、古泉と……。バレたみたいですね」
 どうしてこんなことを?
「僕も気になりますね」
 背後から聞こえる声。……なぜ古泉がいる? 息切れしてるってことは追いかけて来たのか。
 森さんは俯いていた。なんなんだよ……。
「わたし、大学生なんです……」
 いきなり話出したのはそんな言葉だった。関係ないんじゃ?
「古泉……くんはいいですよね。学校に行って、毎日楽しく過ごして、恋愛も出来て……」
 呼び捨てだった古泉に『くん』をつけた……ってことは、これが森さんの素か?
 大学生って身分を明かしたから呼び方も変えたのか? またよくわからなくなってきたぞ。
「私の青春は……無かった。涼宮さんが悪いわけじゃないけど学校に行けなかった。それでも我慢して仕事……をしてたんです」
 ハルヒの能力が出た時は普通の中高生だった年齢だもんな、今大学生なら。
129以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 12:37:49.94 ID:JqAlKHVK0
支援
130以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 12:39:41.73 ID:18XimpxzO
支援
131ほんとに家庭教師なんですか?:2007/05/26(土) 12:40:36.98 ID:9b8Ynx+FO
「我慢して、我慢して、我慢して仕事をして! ……結果がこれです。古泉……くんが楽しそうにしてるのを見て……」
 こういう行動に走ったと。気持ちはわかる。だが、何故に俺の家なんだ?
「人恋しくなって……孤島で会った時もあなたを見てたから……忘れられなくて……」
「…………」
「……近くに居たくて。初恋なんです。私の。『森園生』の」
 本気なんだな。この話は。冗談だったら楽だろうな。……なぜかって?
 森さんの気持ち、表情、雰囲気……全てが重いからだ。本気だから重いんだよ。
「嘘をついてここにいるのは謝ります。でも気持ちは本当です。出来れば帰りたくない……です」
 歳のわりに幼い顔が曇る。初めて見る森さんの人間っぽい感情のこもった表情がこんな顔か。
 ちょっと悲しいもんだ。ほんとはちょっと期待してたんだよな。
 家庭教師として少しだけ素顔を見せてくれるんじゃないかって。
 心の底から笑ってくれるんじゃないかって。
「え……ちょ、ちょっと。キョンくん?」
 『大学生』の森さんの言葉遣いが俺のドキドキを高める。まるで普通の女の子を抱き締めてるかのように感じる。……いや、普通の女の子を抱き締めてるんだよな。
「……僕個人としては森さんに幸せになってもらいたいのですが、あなたはその選択が何を意味するかわかっておいでで?」
 古泉。邪魔をするな……と言いたい所だがそうは言ってられん。
 この世界の存亡に関わることらしいからな。
 涼宮ハルヒ。俺のやることが気に食わないなら腹を立てるあいつだ。
 今回もたぶん腹を立てるんじゃないかと思う。理由はわからんが。
132以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 12:41:07.93 ID:18XimpxzO
支援
133ほんとに家庭教師なんですか?:2007/05/26(土) 12:43:51.66 ID:9b8Ynx+FO
 そして腹を立てると神人とやらを出して、古泉を戦場に送り出すわけだ。本当に厄介なやつだ。
「……やっぱり無理です。私がわがままを終わればいいって話なんですよね」
 森さんは俺を遠ざけるように手で押したが、俺は離さなかった。
 そんな名残惜しがってるような中途半端な力で押されたら離せないだろ?
「私は機関のみんなも好きだからダメなんですよ……」
 じゃあどうしろってんだ。このまま離れて「はい、おわり」か? ふざけるな。
 俺だって中途半端な気持ちで森さんを抱き締めたわけじゃないぞ。
 ……あ? 力が抜け……。やば……。
「すみません。こうするしか無いみたいなので……」
 『機関』の森さんの言葉遣いが響いてくる。……その注射器はなんだよ。
「私は処罰を受けてきます。家庭教師は来月程から再開ということで。……行きましょう、古泉」
 待てよ! ……声も出せないなんて反則じゃないか? つーかこのまま死ぬんじゃ?
「その薬は30分程で効果は消えます。失礼します。……『キョンくん』」
 古泉と二人でドアから出て行く森さんをただ見ることしか出来なかった。動けないからな。
 ……こんなのって有りかよ。納得出来ないぞ。
 無力な自分が情けない。全て機関の思い通りになるのがムカつく。
 少しだけ……足掻いてみるか。


 30分後。俺は2階から飛び降りた。足に激痛が走る。
 これでいい。あとは妹か親が帰って来るのを待つだけだ。
 絶対に機関の思い通りになんてさせないからな。


つづく
134以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 12:45:18.47 ID:BP1W1ngN0
支援
135以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 12:45:27.90 ID:18XimpxzO
>>133
乙!
続きwktk
136以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 12:46:29.69 ID:BP1W1ngN0
支援した瞬間終わった\(^o^)/
137以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 12:46:31.62 ID:JqAlKHVK0
>>133
続きがーーー!!!!気になるーーーーーーーー!!!!!
138以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 12:48:09.43 ID:+EhcEdgM0
>>133
乙、続きが気になるぜ
139以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 12:49:10.63 ID:lyuxuTUzO
>>133
保守を投下しようと思ったが杞憂だったなw
140以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 13:03:37.57 ID:cnnC6sklO
>>139
是非頼む
141以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 13:12:17.72 ID:lyuxuTUzO
ハルシャミ保守の続きだが、今ちょっと用ができたんでもう少し後で
142以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 13:18:17.84 ID:a8dhTZSN0
ちょっと内科行ってくる保守
143電波垂れ流し保守:2007/05/26(土) 13:31:21.90 ID:RiQWIOPUO
 みくる日記
『今日の団活はお休みでした。でもあたしのお仕事の方はお休みになりません。
仕方がないのでキョンくんと涼宮さんの尾行をする事にしました。
こう見えてわたし、尾行得意なんです。一度も気付かれたことはありません。
……存在感ないのかなぁ。あ、えと、それはともかく。二人はというと。
手を繋いでました。
腕を絡めてました。
公衆の面前でキスしてました。
……ああ、この仕事、辞めたいなぁ。
――みくる』
144電波垂れ流し保守:2007/05/26(土) 13:35:29.84 ID:RiQWIOPUO
 みくる日記
『今日は鶴屋さんが遊びにきて、お土産に和菓子を持ってきてくれました。
なのに緑茶をきらしてました。
あ、でもコーヒーに和菓子もいいですよ♪ ……嘘つきました、ごめんなさい。
あと、鶴屋さんにこの日記を見られました。
わたしは取り返そうと奮闘しました。ホ、ホントですよ。ほんの二分であきらめてなんかないですよ?
それにしても鶴屋さんは上下逆さまでよく読めたなぁ。やっぱりすごいです。
……でもあんなに笑わなくても、って思いました。
ちょっと一人旅でもしたいなぁ。
――みくる』
145電波垂れ流し保守:2007/05/26(土) 13:40:04.00 ID:RiQWIOPUO
 みくる日記
『この間鶴屋さんに見られたのを反省して日記を暗号にすることにしました。
この日のために易しい暗号入門の本を買ったんですよ。
でも、全く易しくなかったです。RSAって何ですか?
以下、日記です☆
今さ日さはさ特さにさ何さもさなさいさ日さでさしさた。
部さ室さでさとさあさるさ二さ人さがさイさチャさイさチャさしさてさたさこさとさ以さ外さは。
……えさえさ、ホさンさトさ、何さでさもさなさかさっさたさんさでさすさよ。
(うどんの絵)
――みくる
(後日追記)これ一体、何て読むんでしょう? 困ったなぁ……。』

こんなガキみたいな暗号を考えるのに三十分もかかったなんて……orz
さあ、勉強するか
146電波垂れ流し保守:2007/05/26(土) 13:45:05.47 ID:RiQWIOPUO
も一つ
『今日は久々に街へお買い物に行きました。
なのにお財布を忘れちゃったんです。だから仕方なくお家に帰りました。
……でもどうやら鍵をどこかに落としたみたいで、お家に入れませんでした。
TPDDの使用許可が下りるまで約五時間かかりました。
ケチだなぁ、と思ったのは内緒です♪
――みくる』
147以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 13:49:42.70 ID:18XimpxzO
このみくるは救い様がねぇwwwwww
148以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 13:50:56.20 ID:M2FB+Oie0
このみくるを『健気で打たれ強い』と思ってしまうわたしは、病院逝ったほうがいいですかね…
149以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 13:52:42.09 ID:BP1W1ngN0
>>155
讃岐うどんかwwwww
150サザソのドリビア:2007/05/26(土) 13:53:25.65 ID:Y1YN1FLd0
( >ω< )
151以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 13:59:17.79 ID:/633SzCj0
さぁ、155に讃岐うどんのwktkがかかります。
152以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 14:00:39.06 ID:KwM/ks590
>>155wktk
153以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 14:14:44.24 ID:18XimpxzO
そして時は止まる…
154以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 14:16:35.31 ID:C88d8aJ4O
wawawa忘れ物〜♪
155以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 14:22:14.82 ID:JqAlKHVK0
156以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 14:23:16.32 ID:18XimpxzO
>>155
製作過程www
157以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 14:26:55.97 ID:JqAlKHVK0
勢いでやった。反省はしている
158サザソのドリビア:2007/05/26(土) 14:27:31.80 ID:Y1YN1FLd0
だれかいんのかい?
159以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 14:43:36.21 ID:18XimpxzO
保守
160以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 14:58:38.93 ID:RiQWIOPUO
あげ
161以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 15:01:44.26 ID:AwlZL+H30
携帯厨ここ入ってみw
マジうけるww
http://pict.or.tp/img/3864.htm
162以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 15:09:05.20 ID:Cvn4ZV5W0
みくる日記から>>155の流れでワロタwwww
163以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 15:24:53.53 ID:18XimpxzO
保守
164以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 15:25:06.12 ID:LBB5Lxmb0
保守
165以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 15:36:48.09 ID:iu8KQ6vMO


をくだ
  さ
  い
166以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 15:44:57.13 ID:JqAlKHVK0
しゃべるシャミセン
167以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 16:00:25.87 ID:C9O0GzGgO
保守
168以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 16:13:24.58 ID:BP1W1ngN0
169以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 16:29:29.78 ID:BP1W1ngN0
170以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 16:42:26.37 ID:Cvn4ZV5W0
>>165
延々と大衆食堂で鶏唐揚げ定食を食べ続けるSOS団
171以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 16:54:14.76 ID:iu8KQ6vMO
長門「見つかってしまった…」
キョン「そのままやればいいじゃないか」
長門「ダメ。それではステルス迷彩がとれない」
キョン「…そうか」
長門「あ、キングコブラを捕獲するのを忘れた…」
キング「別にいいじゃないか」
長門「ダメ。それではEzGUNがとれない。戻らなくては…」
キョン「…そうか」
長門「ツチノコがどこにいるかしらない?」
キョン「ツチノコがどうかしたのか?」
長門「ツチノコを捕獲した状態でゲームをクリアすると無限バンダナをとることができる。しかし場所を知らない…」
キョン「ジ・エンドと戦った場所の武器庫の中に鼠取りを仕掛けてみろ」

保守
172ハルシャミ保守 その8:2007/05/26(土) 17:03:56.37 ID:lyuxuTUzO
…長門&みくる帰宅…

あぁ、さっきは長門にしてやられたな。しかもジェスチャー付とはかなりマニアック。
もしかして立ち聞きの仕返しだったのか?
お詫びに何か本を買うことにしよう。
朝比奈さんにバレたらそこはかとなくマズいだろうし。

ちなみにハルヒ(ry)は俺のベッドの中で寝ている。
最初はベッドの上で寝ていたが、Tシャツ一枚では色々と見えそうだったので布団を被せる事にした。

シ「にゃあ」
ん、お前は今までどこに行ってたんだ?
お前のせいで今日はクタクタだ。
シ「にゃぁ〜」
シャミセン(ry)は胡座をかいている俺の足の上に乗り、丸くなった。
やれやれ、こうしているだけなら問題は無いんだがな。
頼むからあまり騒動を起こしてくれるなよ。
俺はシャミ(ry)の頭を撫で、喉を擦ってやった。
シ「ゴロゴロ…」
気持ち良さそうだ。
暫くそんな事をしているとシャミ(ry)は寝たようだ。
さて、俺も飯まで一眠りするか…

しばらくまったり保守
173crane love:2007/05/26(土) 17:15:33.46 ID:vDyPAaR60
覚えてる人います?いたら嬉しいです。
今日の夜十時までには投下したいです。
投下予告なんてするなって人も多いと思いますが、こうでもしないと自分は書かないんですorz
なので許して戴けると嬉しいです。

これまでの話です。とりあえず張っておきます。
http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/2587.html

とりあえず保守代わり
174以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 17:19:49.26 ID:MJ37blsP0
>>173
wktk期待安堵保守
175ハルシャミ保守 その9:2007/05/26(土) 17:29:29.75 ID:lyuxuTUzO
…キョンとシャミ(ry)、睡眠中…

妹「キョン君、ご飯だよー!」
はっ!もうそんな時間か。よし、飯を食いに行くか。
お前も来るか?シャミ(ry)?
ハ・シ『にゃあ』
ハルヒ(ry)、お前はもう少し寝てろ。今出て行くと面倒だ。後から持って来てやる。
ハ「にゃあ」

妹「シャミのごはんだよー」
大量のキャットフードがシャミ(ry)の目下に広がる。
…多分食べないだろうな。やれやれ、後から持って来てやるからお前も我慢しろ。

シ「にゃー」
おいおい、テーブルに乗るな。俺の飯を食うな。しかも俺の好物ばっかり食うな!
シ「にゃはぁ」
…前言撤回。お前に飯はやらん!

まったり保守
176以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 17:39:03.35 ID:tHiQkijHO
ホシュ
177以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 17:39:06.44 ID:KwM/ks590
>>173
覚えてるぜ(`・ω・´)b&wktk
178以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 17:56:02.63 ID:iu8KQ6vMO
179ハルシャミ保守 その10:2007/05/26(土) 17:59:54.54 ID:lyuxuTUzO
…夕食後…

さて、ハルヒ(ry)にも飯をやらなきゃな。流石に人間の食べるものを与えないとハルヒも怒るだろう。
ハルヒ(ry)、お前がいつも食べているものとは違うかもしれんが、黙って食べてくれないか?
ハ「にゃあ」
流石シャミセン。聞き分けがよい。それに比べてシャミ(ry)は…
妹「キョンくーん、シャミをお風呂に入れてよー」
そういえばまだシャミ(ry)は風呂に入れてないな。でも変な処障ると引っ掻かれるしな…
そういえば最近、
『猫は自分の体を舐めるグルーミングと言う行動で体を綺麗にしているので、本来風呂に入る必要はない』
という文章をどこぞのスレで見た気がするが、まあ気にしないでおこう。
中身は女の子だし、風呂には入りたいだろう。
そうだ、妹よ、お前がたまには洗ってやれ。
妹「わーい、シャミとお風呂だー」
シャミ(ry)よ、これなら文句ないだろ?
シ「…にゃ」
渋々行ったな。やはり体は洗いたいらしいな。

―数分後―
シ「フギャー!!」
うをっ、どうしたシャミ(ry)?
シ「ギャー!ギャー!」
妹「シャミは猫だから熱いのは苦手だと思って、水を掛けてやったの〜」
熱いのが苦手なのは舌だけだ。よく覚えとけ馬鹿妹よ。
妹「えへへっ。シャミゴメンネッ☆」

シャミ(ry)は俺に抱えられ、ブルブル震えてる。
―やれやれ、やっぱり俺がやらないとダメか―

人いないなorz
180以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 18:02:43.28 ID:mW0uR6fq0
みくる日記スゲエww
萌えてきた
俺みくる派になるわ
181以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 18:17:31.91 ID:iu8KQ6vMO
>>179
俺の読んでてくれた人がいてちょっと嬉しいw
182以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 18:20:20.55 ID:C9O0GzGgO
ふぅ、と息をつく。
俺は大学で講義を受けている最中なのだが、教授の話を右耳に取り込んで左耳から垂れ流しているという状況だ。
やれやれ、こんなことなら休んだ方がよかったかもなと考えていた矢先のことであった。

バタンッ!

ドアが壊れるんじゃないか――というか実際壊れたと思う――という音と共にハルヒが講義室に飛び込んできた。
あぁ、また言い忘れていたな。 俺とハルヒは同じ大学に通っている、というか、あいつがもっと上を目指せるのについてきたんだが。

さてさて、高校時代に見せてくれた100Wの笑顔を浮かべながら俺に歩み寄りハルヒは言った。

「キョン!」
「なんだ、今は講義の途中――」
「あたし、キョンの赤ちゃん妊娠した!」


ほぉ。 そうかそうか、そいつぁめでたい………な、なんだってぇぇえええええ!


続く……かも
183以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 18:28:43.40 ID:oa8hib5/0
>>182
ほぇーーー
キョンはいつまでもへたれ童貞でいてくれぇーー
184以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 18:42:58.25 ID:BjXYwft2O
185以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 18:56:23.08 ID:n+AuS9Cb0
age
186以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 18:57:18.29 ID:jCJX1X3z0
ハルヒ「今日も不思議を探すわよ!」
キョン「もういい加減諦めろよ……そういうのはそうそう起こらないって」
ハルヒ「諦めたら人生終わりよ!さぁ!さっさとあんたはそっちの班でいきなさい!」

〜〜〜

シャミセン「やあ、ハルヒさん。今日も不思議探索ですか」
ハルヒ「そうよ!あ、ねえねえ、何か不思議な出来事ってあった?」
シャミセン「そうですねえ……今日はいい天気ですねえ。ぐぅ……」
ハルヒ「あぁん、もう!ネコってすぐ寝ちゃうんだから!不思議どこー不思議ー」

〜〜〜

ハルヒ「ちょっとキョン!今日も何もなし!?ホントにしっかり探してるの!?」
キョン「お前こそどうなんだよ」
ハルヒ「あたしは団長だからいいの!来週こそ不思議なこと見つけてやるんだからね!」
187以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 19:01:20.59 ID:BcELL0Ms0
ちょwww
188以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 19:06:21.28 ID:iu8KQ6vMO
放課後の部室。なぜか今日は古泉と2人でいる。なぜ朝比奈さんではなくこいつと一緒なのは知らないが、ハルヒは朝比奈さんと長門を連れてどこかに行っちまいやがった。
せめてゆきりんは残していってくれないか?

「涼宮さんからはみんなで買い物にいくと聞いています。今日は僕と2人きりですね」
「やめてくれ、気持ち悪い。それにしても長門まで連れて行っちまいやがって。何を考えているんだ?」
「僕にはわかりかねますね。機関の者に調査させましょうか?」
「その必要ない。知ったら面倒な事が起こりそうだからな」
「それもそうですね。それにしても相変わらずオセロ強いですね」
「お前との勝負では無敗だからな。伝説になりつつあるぜ」
「しかし男子2人が集まったのにボードゲームとは不健康ですね。何かしませんか?」
「何かやりたい事でもあるのか?」
「キャッチボールでもいかがでしょう」
「キャッチボールか。お前野球好きだったのか?」
「はい。以前の野球大会ではなかなか楽しませていただきましたよ」
「そうか。じゃあキャッチボールするか」


続…かない。たぶん
189以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 19:21:58.51 ID:MJ37blsP0
十字までがんばって保守
190以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 19:27:14.34 ID:CWgZ5ewpO
>>188
普通の友達やってるキョンと古泉は好きだな
191以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 19:27:22.84 ID:C9O0GzGgO
やべぇ、忘れてた。
さっさと課題済まそう
192以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 19:31:00.28 ID:iu8KQ6vMO
>>190
続きかきましょうか?
193以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 19:44:18.22 ID:a8dhTZSN0
ハルヒのガシャポンしたら10回中7回鶴屋さん(赤ジャージ5+青ジャージ2)が出た保守
194以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 19:44:29.25 ID:HN7sKtaL0
保守
195以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 19:44:52.41 ID:TPd+Uv5I0
友達と遊びなれてない古泉がキョンと普通に遊ぶってのは結構おもしろいよな
休みの日にどっかいったり
196以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 19:53:42.75 ID:CWgZ5ewpO
>>195
いいね。
>>192
書いて頂けるんなら書いて欲しいです。
197以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 20:03:43.00 ID:Xq5uXGdR0
>>188
続きwktk
198以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 20:12:00.22 ID:iu8KQ6vMO
こうして俺達はキャッチボールをすることになった。たまにはこういうのも良いな。
確かグローブがロッカーの上にあったはずだ。それを使わせていただくとしよう。おっと…バットはないんだったな、バットはいらないだろう。中庭に行くとする

「では、いきますよ」
シュッ…パシ!
「なかなか良い球だな」
シュッ…パシ!
「あなたもなかなかですよ。昔やってたんですか?」
シュッ…パシ!
「中学の時に遊びでやってたくらいだな」
シュッ…パシ!
「そういうですか。良いコントロールです」
シュッ…パシ!
「お前の球は勢いがあるな」
シュッ…パシ!
「お褒めに預かり光栄です」
シュッ…ククッ!
「おい、変化球を投げるなら言ってくれよ」
「いきなりですみません」
「しかし変化球も使えるのか…!」
シュバッ!シュルルルル…
「おっと!いきなりの全力投球は肩を壊しますよ?」

たぶん続く
199以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 20:21:43.54 ID:MJ37blsP0
シャミセンとシャミツーのラブストーリー
200以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 20:32:03.66 ID:RiQWIOPUO
>>180
だが俺はハルヒ派www


あげ
201以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 20:32:42.13 ID:iu8KQ6vMO
それからどれくらい経っただろうな?俺達は全力でキャッチボールをしていた。それにしてもキャッチボールでワインドアップする必要はないんじゃないか?

「ふんもっふ!」
ズヒュン!ズバン!
「平和だな…!」
シュバッ!シュルルルズバン!
「ええ、そうですね…!」
ズヒュン!ズバン!
「それによりハルヒ達はそのまま帰るのか?」
シュバッ!シュルルルズバン!
「一度学校に帰って来ると言ってました…!」
ズヒュン!ズバン!
「なんでそんな面倒な事を…!」
シュバッ!シュルルルズバン!
「僕は涼宮さんが楽しければそれでいいですが…!」
ズヒュン!ズバン!
「あれっ?キョンくん達キャッチボールかいっ?」
「あ…お姉さん…」
「あ!よそ見をしてはいけませ…」
シュバッ!シュルルルルルル…パリン!
「しまった!?こ、古泉…」
「あちゃー…キョンくんやっばいよ?」
「僕は急なバイトが入りましたので…」
「う、裏切り者ー!」

終われ
202以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 20:35:36.15 ID:HN7sKtaL0
書き込もうとした瞬間にアナル落ちた
203以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 20:43:14.27 ID:Nbe2c4YoO
>>202
よう、俺
204以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 20:46:43.79 ID:XXjpxWc1O
205以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 20:52:18.72 ID:yoLuaPWi0

206以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 20:54:46.25 ID:a8dhTZSN0
207以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 20:55:14.54 ID:iu8KQ6vMO
コンコン…
みくる「あ、はぁ〜い」
朝比奈さんの声が返ってきた。今日は良い日になりそうだ。
ガチャ
古泉「やぁ、バーボンハウスへようこそ」
キョン「………」

保守
208以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 20:58:57.29 ID:CWgZ5ewpO
>>201
あ、そう来たのぬw
ワロタww
209以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 21:01:42.23 ID:iu8KQ6vMO
>>208
すまん。
途中から面倒になった(´・ω・`)
210以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 21:02:27.20 ID:CWgZ5ewpO
ぬってなんだよ……ねって書きたかったんだよ
211以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 21:12:45.00 ID:Cvn4ZV5W0
保守ぬ
212以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 21:13:17.06 ID:mEqYDHuB0
アナルいつ落下した?
213以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 21:15:19.14 ID:Nbe2c4YoO
>>212
多分八時半前後なのぬ
214以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 21:19:34.48 ID:CWgZ5ewpO
止めて!恥ずかしいから止めて!!
215以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 21:22:23.98 ID:qRqDEIup0
ID:CWgZ5ewpOの人気に嫉妬ぬ。
216電波垂れ流し保守なのぬ:2007/05/26(土) 21:25:22.11 ID:RiQWIOPUO
 みくる日記
『今日部室に入ったらキョンくんと長門さんがいました。
本を読んでいる長門さんをボーッと眺めてるキョンくんは少しつまらなそうでした。
ためしにキョンくんの後ろでメイド服に着替えてみました。
……こっちを見るそぶりをチラリとさえみせなかったキョンくんは少しおかしいのかもしれません。
でも、後から涼宮さんが来た時、足音が聞こえた時点で
目を輝かせて顔を上げるキョンくんを見て何かモヤモヤっとした物を感じました。
長門さんも心なし震えてました。
今日のキョンくんのお茶は少し苦かったはずです☆
――みくる』
217以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 21:25:23.46 ID:iu8KQ6vMO
気にすることないぬ
218以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 21:25:53.52 ID:MJ37blsP0
阪中「涼宮さん、ルソーのことで相談があるのぬ」
ハルヒ「今言葉を詰まらせなかった?」
阪中「そ、そんなことないのぬ!…あれ?」

古泉「これも涼宮さんが望んだからでしょう」
219電波垂れ流し保守:2007/05/26(土) 21:27:34.15 ID:RiQWIOPUO
 みくる日記
『今日、部室に一番のりしました。だからどうしたと言われても困りますけど……。
誰も来なくて暇だから、今まで着てみた衣装を見てました。
ふと視線を感じたので振り返ると長門さんがいました。
どうやら興味を持ったみたいなので一着似合いそうなのをおすすめしてみました。
カエルさん、可愛かったなぁ。
……その日の長門さんは少し冷たかったです。
――みくる』
220適当保守:2007/05/26(土) 21:27:34.65 ID:bMkwLvphO
〜キョン自宅にて〜
ハルヒ「そういえば妹ちゃんは好きな人とかいないの?」
キョン妹「いるよー!」
ほう。それは非常に兄である俺も気になるぞ。しかしだな…まぁ小学生なんだからetc…
ハルヒ「誰?誰?どんな奴なの!?」
キョン妹「んっとねー、キョンくん!」

ハルヒ「なっ…!」

俺にはこれが玄海師範誰か続き頼む
221以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 21:27:37.91 ID:Nbe2c4YoO
ところ天の助「ぬ、と言えば俺だぬ」
キョン「そうだぬ」
222以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 21:28:45.54 ID:Nbe2c4YoO
>>220
その手のパターンは書きやすいと思うんだが


ヤンデレにすれば
223電波垂れ流し保守:2007/05/26(土) 21:29:48.97 ID:RiQWIOPUO
 みくる日記
『部室に入ると一人黄昏てる古泉くんがいました。
物凄く絵になってて思わず見とれてました。
しばらくすると、キョンくんと涼宮さんがニギヤカに手を繋いで、やって来ました。
なんだかんだでお似合いな二人です。
最後に長門さんが本を読みながら来ました。危ないと思うのは杞憂でしょうか?
……でも誰一人として挨拶してくれませんでした。
今日のお茶はなぜか塩味が効いてました。
――みくる』
224電波垂れ流し保守:2007/05/26(土) 21:31:41.48 ID:RiQWIOPUO
 みくる日記
『ちょっと存在感を出すためにイメージチェンジしてみました。
会う人、会う人皆がジロジロと見てました。
担任の先生に呼び出されました。
部室に行くと、涼宮さんに「お客さん」と間違えられました。
あたしだと分かると皆さん軽く引いてました。
……そんなに変でしょうか、「ヤマンバ」って?
この時代の平均的な女子高生の格好って聞いてたんですけど……。
――みくる』
225以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 21:33:23.27 ID:KwM/ks590
みくる…
世知辛い世の中なんだぬw
226以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 21:34:12.43 ID:CWgZ5ewpO
>>221
ボーボボの単行本全部持ってるよww

さあみんなそろそろぬから離れて下さいお願いします
227以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 21:34:20.42 ID:Nbe2c4YoO
何だか鬱になってきたんだぬ
228電波垂れ流し保守:2007/05/26(土) 21:36:11.23 ID:RiQWIOPUO
『ヤマンバがずっと前の物だと知ってちょっとショックを受けてるわたしです。
そう言えば誰か「古い」って言ってたような気がします。
未来に帰ったら教官に抗議しようと思います。
そもそもヤマンバが妖怪だと聞いてかなり落ち込んでます。
あたしはそんなんじゃありませんよぅ。
とりあえず髪を染め直しました。今度は蛍光ピンクです♪
――みくる』

ああ、現実逃避。エンドレス・ホリデイにならないかな。明後日テストだし……
229以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 21:40:48.68 ID:iu8KQ6vMO
230以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 21:41:00.98 ID:Nbe2c4YoO
231以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 21:42:17.98 ID:a8dhTZSN0



232以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 21:45:45.82 ID:Nbe2c4YoO
233以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 21:46:41.52 ID:a8dhTZSN0
234以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 21:48:09.85 ID:Nbe2c4YoO







235以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 21:50:57.99 ID:MJ37blsP0
もうすぐ十時
236以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 21:51:49.12 ID:ZFFFkvVt0
みくる日記キター
237以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 21:52:27.03 ID:iu8KQ6vMO




238以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 21:55:32.55 ID:T0r13xemO
みくる×キョン
あだ名
みくるん
239crane love:2007/05/26(土) 21:56:18.37 ID:vDyPAaR60
そろそろ行きます。待っててくれた人、本当にありがとう。
待ってるってレス見た時改めて頑張ろうって思いましたから。

全体量が少ないかもしれないけど、皆さんお付き合いして頂ければさいわいです
次からです。
240crane love:2007/05/26(土) 21:57:34.73 ID:vDyPAaR60
鳥のさえずりが聞こえてくる。
その音で目を覚ます。
今の時間は朝6時。朝日もすっかり昇っているようだ。
カーテンの隙間から漏れる光が眩しい。カーテンと窓を開け放つと、広い庭園が見える。
深呼吸をし、夜とはまた違う朝特有の冷たい空気が肺に流れ込んでくる。
私が頭を覚醒させるために毎朝行う一連の行動。いつもと同じはずの日常。
でも今日はいつもとは違うところがある。

キョン君がこの家に居る。

昨日不覚にもキョン君を投げ飛ばして気絶させてしまい、我が家で看病した。
彼が目を覚ました時にはもう夜も遅かったので、そのまま泊まって貰うことにしたのだ。

気絶までさせてしまったのに、全て笑い飛ばして許してくれたキョン君。
彼は本当に優しかった。こんな人がいつも側にいるなんて、ハルにゃんは幸せ者なんだなぁ。

昨日の事を回想している内に、準備をしなければならない時間になっていた。
私は部屋を出て、洗面所へと向かう。
廊下を歩いていると、向こうから昨日の侍従が歩いて来た。
「おはようございます。お嬢様」
お辞儀をしながら言う。
「おはようっさ!」私も挨拶を返し歩いて行く。
すれ違いざまに侍従がクスリと笑っていた気がするが、気にしないようにしておく。
誰でも朝から気分を悪くしたくはないだろう。
241以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 21:57:51.23 ID:a8dhTZSN0
ラーメン作りつつ支援
242crane love:2007/05/26(土) 22:00:42.24 ID:vDyPAaR60
洗面所で顔を洗い、軽く髪型を直して自室へと戻る。
制服に身を通して食堂へと向かう。そこでは侍従達が忙しく動いていた。
テーブルの上を整える者、食事を運ぶ者など様々だ。
キョン君の姿を探すが見当たらない。
私は近くに居た侍従に聞いた。

「キョン君はまだ起きてきていないにょろか?」
「まだ今朝になってからはお見かけしておりませんが?
どうやらまだ起きておられないようですが・・・そろそろ誰かを起こしにやりますか?」

そこで私はひらめいた。


キョン君の寝起きは悪いと良く聞く。だから妹ちゃんにひどい起こされ方をするとも。
私が起こしてみたい。

「じゃあ、私が行ってくるっさ!!」

「いえ、お嬢様の手を煩わせる分けには・・・」
「いいからいいからっ!たまには私も手伝うよっ!
それに朝ごはんまではまだ時間があるだろうっ?」
「それはそうですが、しかし・・・」

私はこれ以上侍従にしゃべらせないかのように言う。
「じゃあ行ってくるっさ!!」
侍従が何か言っていたようだが私は気にせず食堂を出た。
243以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 22:01:08.51 ID:MJ37blsP0
支援
244以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 22:03:28.38 ID:6Z/5bS7B0
>>241
カップラーメンだったら俺と一緒だwwww
ほしゅ
245crane love:2007/05/26(土) 22:05:42.67 ID:vDyPAaR60
キョン君が居る客室へと向かう道中、彼をどうやって起こすかを考えていた。

妹ちゃんがかなり派手に暴れないと起きないらしい。
さて、どうするか・・・・妹ちゃんみたくダイブしてみるか?

いや、それはさすがにまずいだろう。
小学生にしてもかなり小さい妹ちゃんだからこそ無事だが、
同じ高校生の中でも体重が軽い方の私でもさすがに寝込みにダイブは危険だ。
小学生と高校生では体重がかなり違う。ということで別の案を考える。

そういえばキョン君は妹ちゃんにお兄ちゃんと呼ばれたいと散々嘆いていたっけ。
だったら私がその願い、叶えよう。

部屋に向かうまでの間、私は色々と声色を調整した。

「あ、あ〜、あ・あ・あ。キョン君っ・・・お兄ちゃん♪・・・・・・よし、こんな感じかなっ」

そんなことをしている内、キョン君の部屋の前に到着した。
静かにドアを開ける。大きく盛り上がった布団が見える。
まだキョン君はぐっすり眠っている。

布団の近くまで歩き、腰をかがめて軽く揺する。起きない。
ちょっと強引に揺する。それでも起きない。

さらに強く揺する。すると
「あと・・5・・・・・・分・・・・・・・・」

というなんとも漫画に使われていそうなセリフが聞こえたが、それでもやっぱり起きる気配は無い。
246以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 22:06:42.43 ID:LUpW04vd0
しえん
247以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 22:06:52.94 ID:MJ37blsP0
SS書きながら支援
248crane love:2007/05/26(土) 22:10:56.08 ID:vDyPAaR60
仕方が無い。やるか。

私はおもむろにキョン君の耳に顔を近づけこう言った。

「お兄ちゃん♪朝だよっ♪」
それも妹ちゃんの声で。

できるだけ似せたつもりだが、果たしてどうなるか。

効果はてきめんだった。
キョン君はくわっと目を見開いた。そ
していきなり身を起こすものだから必然的に私とぶつかりそうになるが、すんでのところで回避できた。
キョン君はあたりを見回すと、こちらを向いて首を捻りだした。
さすがにいきなり身を起こされるものだから私もかなりびっくりしたが、朝の挨拶をするために呼吸を整える。

「キョンく〜ん!おはようっさ!!」
「あ、あれ?今、妹が・・・?ここは・・・」

昨日と同じ状況になっているらしい。
「ここはあたしんちさっ。昨日キョン君はうちに泊まっていったんだっ!
妹ちゃんは私の声真似だよっ!似てたかい?」
「え、ああ・・・・・・そうでしたっけ。いや、あまりにも妹の声に似ている上ありえないセリフも聞こえたもので一発で目が覚めましたよ。」
「それは良かったっさ!」
「そういえば、一晩どうもお世話になりました。おまけに起こしてもらうなんて・・・本当は自分で起きていなきゃいけなかったんですがね。」
キョン君はかしこまって言う。
「そんなことないよ?元はといえば私がいけなかったんだし、あたしの方が謝んなきゃいけなかったねっ。昨日はホントにゴメン!!」
「あ、いや、その・・・またですね。じゃあ、お互い様ってことで。」
「そうしてくれると嬉しいなっ。お姉さん涙が出ちゃうよっ」
249以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 22:12:04.96 ID:XsnSBqVc0
250crane love:2007/05/26(土) 22:15:40.90 ID:vDyPAaR60
「ハハハッ・・・それにしてもホントに似てましたよ、妹の声真似。
おかげで長年の願いも擬似的にですが果たせましたし、今までには無いくらいにパッチリと目が覚めましたよ。
本当にありがとうございます。」

「そりゃあ頑張った甲斐があったよっ。そういえばもう直ぐ朝ご飯だから食堂に来てねっ。
場所はその辺にいる使いに聞けばいいよっ。
あと服はそこのテーブルの上に置いてあるから着替えておいでっ。
じゃあ私は先に戻ってるよ。じゃあまあたとでっ」
「分かりました。また、あとで。」

私はドアへと向かい、廊下に出てからキョン君に軽く手を振った。
彼が振り返すのを見届けてドアを閉める。

「ふう・・・・・・」

まさかあんなリアクションを取られるとは思いもしなかった。
結果は大成功ってことで良いのかな?
251以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 22:16:22.23 ID:MJ37blsP0
支援
252以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 22:18:05.20 ID:cnnC6sklO
支援
253以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 22:18:48.75 ID:pzLndBgi0
支支
254crane love:2007/05/26(土) 22:20:13.23 ID:vDyPAaR60
その後私とキョン君は一緒に朝食を摂った。

父さんと母さんはもう仕事に行っておりいないけれど、侍従たちがたくさん居たから二人きりではない。

一応言っておくと、父さんと母さんを除く、――つまりは私の場合だが――鶴屋家の朝食はバイキング形式で、
使用人達も一緒に食べる。
父さんと母さんの出かける時間が早く、私が一人で朝食を食べるのは寂しいだろうという計らいからだ。
私が使用人たちと仲が良いのはそのせいもあるだろう。

それでも使用人たちはちゃんと私をなめることなく次期当主として見てくれている。

昨日のような例外もあるけど。

という訳で百人近い使用人達とその全員が入りきるだけの食堂、そして全員満ち足りるに十分な膨大な量の食事を見て、
キョン君は愕然としていた。
255以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 22:22:04.52 ID:KwM/ks590
支援
256以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 22:23:39.78 ID:Cvn4ZV5W0
>>249
ヅラかぶっただけじゃないかwww
257crane love:2007/05/26(土) 22:24:23.96 ID:vDyPAaR60
朝食を食べ終えると、時間はもう七時十五分を回っていた。

「キョン君、そろそろ行こうかっ?」
「そういえばもうこんな時間ですね。
俺も家に帰って制服に着替えたり学校に行く準備をしなきゃいけませんし・・・
すいません、昨日のお言葉に甘えて送って行って戴いても良いですか?」

「もちろんにょろよっ!!」

「それではお願いします。あ、それと。」

キョン君はみんなの方へ向き直った。
「一晩泊めていただき、そして朝食まで食べさせて戴き本当にありがとうございました。」

深々とお辞儀をしながら言う。
使用人たちはみんな驚いているようだ。

そのうちの一人が言う。
「いえ、私たちは仕事を果たしただけです。お客様を丁重におもてなしするのも仕事のうちですし。
それに、お嬢様の大切なご友人とあらば、尚更です。
ですから顔を上げてください、お客様。それにそろそろお急ぎになられた方が良い時間なのでは?」
「あ、そういえばそうでしたね。では、これで。宜しくお願いします、鶴屋さん。」

一連のやりとりを聞いていてなにか考えていた私は、キョン君のその声で我に変えった。

「そうだねっ。キョン君は荷物が無いからそのままでいいとして・・・私は部屋に戻って鞄を取ってきたりしなきゃならないから、先に車のところにいっててもらっていいかな?」
「もちろんですよ」
258以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 22:25:33.16 ID:a8dhTZSN0
>>249
SFCではお世話になりました支援
259以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 22:26:11.33 ID:rTX7t3Ik0
260以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 22:28:31.16 ID:FWSvFcF10
今北支援
261crane love:2007/05/26(土) 22:28:44.66 ID:vDyPAaR60
その会話を聞いて、使用人の中でも古株の運転手が案内を前に進んできた。
新川さんと雰囲気が似ている、といえばだいたいの風貌は分かるだろう。

「こちらでございます、お客様。」

その運転手はそういってキョン君を案内していった。

私もキョン君が行った後を追うように廊下に出てゆき、洗面所へと向かう。
やはり乙女たるもの食事の後は歯を磨かねばなるまい。
いつもより早く歯を磨き終え、急いで自室へと戻り鞄を手に取る。
キョン君達はもう正門前に居ることだろう。

彼が待っている。急がなければ。

息を切らしながら正門までたどり着くと、そこには鶴屋家のベンツがあった。
私はあまりこういう高級車は乗りたくないのだが、鶴屋家としての世間体等があるらしい。これでもまだ抑えている方なのだそうだ。
後部座席の窓を覗き込むとそこにはキョン君の顔があった。
彼は私の姿に気付くと急いで横にずれ始めた。
そんなことしなくても、私が向こう側に回りこむか助手席に乗ればいいだけなのに。
でもせっかくだからそのままドアを開け乗り込んだ。

「キョン君、待たせてごめんねっ」
「いえ、まだまだ余裕はありますよ。普段ならまだ寝てるような時間ですしね」
「あははっ。キョン君寝すぎだよっ!そんなだから妹ちゃんのダイブの刑に処せられちゃうにょろよ〜」
「どうにも学校に行くのに早起きするってのがどうにもできなくて・・・」
「しょうがない人だねキョン君はっ」
そこまで話していると、運転手が私たちの方をミラー越しに笑顔を浮かべながら見ているのに気付いた。

262以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 22:31:12.36 ID:Cvn4ZV5W0
支援
263以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 22:31:15.80 ID:cnnC6sklO
支援
264crane love:2007/05/26(土) 22:31:46.43 ID:vDyPAaR60
「そろそろ行きましょうか?お嬢様。」
何故か恥ずかしく感じた私は少しどもりながらも答える。
「お、お願いするっさ!」
「では、どのような道順で行けばよろしいでしょうか?」
それはごもっともだ。その言葉を聞いて、キョン君は運転手にあれこれと説明しだした。

あらかた説明し終えた後、到着するまでの時間を私たちは雑談をしながら過ごしていた。
楽しい時間はすぐに過ぎてしまうとよく言うが、それは本当だなと今更にして実感する。
始まりこそ最悪だったものの昨日キョン君が泊まっていたが、その時間はあっという間に過ぎた。
そしてこのおしゃべりの時間も例外ではなかった。

キョン君がふと気付いたように言った。
「あ、もうこの辺で良いですよ。こんな高級車で家の前に乗りつけたら、さすがに怪しまれると思うので。」
「かしこまりました。」
了承の意を告げた運転手は、適当なところで車を停車させた。
「到着いたしました、お客様。」
キョン君は車から降りてお辞儀をした。
「一晩本当にありがとうございました。良い経験させてもらいましたよ。
それではまた、学校で」
笑いながら言うそのキョン君の姿を見て、私はとても寂しくなった。
これで学校に戻ればまたSOS団として忙しくするんだろうなぁ・・・。
もうこうやってSOS団絡みではなく喋ったりはできないのかぁ・・・

そんなことを思っていたが、そのことを顔に出すわけにはいかない。
別れは笑顔でなくちゃねっ

「うん、じゃあまた、学校でっ!!」
265以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 22:32:15.30 ID:FWSvFcF10
支援
266以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 22:33:31.86 ID:MJ37blsP0
支援
267crane love:2007/05/26(土) 22:34:56.53 ID:vDyPAaR60
ドアが閉まり、キョン君がスモークシート張りの窓越しに手を振っているのが分かる。
彼には見えないかもしれないけど、手を振り返す。

車が発進しても、見えなくなるまでキョン君も私もずっと手を振っていた。
そんな私たちの光景を見てか、運転手が口を開いた。

「彼は本当に良い青年ですな。だんな様の若い頃にそっくりです。」
その言葉を聞くと、私はまた恥ずかしくなる。
同時に、何か誇らしげな気分にもなった。まるで自分が褒められているかのように。
「うん、キョン君はほんっとうにカッコ良い男の子だよっ」
運転手は少し驚いた様子を見せたが、すぐにいつもの柔和な笑みに戻った。
最初はみんなキョン君のことをあまり信用していなかったみたいだけど、今はもうその心配はないようだ。


学校に着くまでの間、私はずっとキョン君のことを考えていた。


268以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 22:36:32.66 ID:Td7CGT7c0
支援
269以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 22:36:48.47 ID:XsnSBqVc0
270以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 22:37:20.74 ID:cnnC6sklO
支援
271crane love:2007/05/26(土) 22:37:56.74 ID:vDyPAaR60
とりあえず以上です。

ここで電波停止してしまいました。
今日も支援して戴き本当にありがとうございました。
まだまだ続く予定です。初投稿なのに長編とか無謀としか思えないorz

あ、あと一つ聞きたいのですが、投下スピードはこれくらいで良いのでしょうか?
272以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 22:40:16.85 ID:cnnC6sklO
>>271
乙。俺は良いと思うよ
273以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 22:42:09.72 ID:MJ37blsP0
>>271
乙。イイヨイイヨー
続きもwktkしてまつ

>>269
それぞれの必殺技きぼんぬw
274以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 22:43:18.65 ID:VKl7c4Ih0
>>271

ちょうどいいんじゃね?
275crane love:2007/05/26(土) 22:50:11.29 ID:vDyPAaR60
正直に言うと、本当に最後の方は書きながらだったのでちょっとテンパってるの変だったかも・・・
それでちょっと投下スピードが遅くなっちゃったかな?と思ったんですが、これで良いみたいですね。
把握しました。

これから飯食ってきます。
それではみなさん、お付き合い下さって本当にありがとうございました〜
276以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 22:55:58.75 ID:a8dhTZSN0
>>267のスモークシートがスモチに見えてしまった俺は末期。

ともかく鶴屋さんネタは最近少なかった気がするので、続きwktk!
277to you ◆Etq65eJh4c :2007/05/26(土) 23:02:17.38 ID:1GxfyV5p0
10分後に投下します。今までのお話http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/2683.html
278以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:02:38.94 ID:/633SzCj0
キョン は アナルスレ が たつこと を のぞんだ!
279以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:03:49.84 ID:Y8EOyJ0pO
>>269
カービィかわいいな
280以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:04:47.77 ID:a+dXQctM0
おお、ペース速いなw
281以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:05:47.04 ID:/633SzCj0
さて、俺も深夜に向けて投下準備に入るか
282以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:06:21.15 ID:MJ37blsP0
>>276

支援したいが、Black Lilyすらまだちゃんと読んでないし、明日早いから寝ます。

すまん、ごゆっくり〜
283以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:10:48.58 ID:Cvn4ZV5W0
保守
284to you ◆Etq65eJh4c :2007/05/26(土) 23:12:18.03 ID:1GxfyV5p0
 3

 日頃怠惰ではあるが身体としては健康な生活を送っていると、さながら自分が意識体になっ
たかのような無意識を持ってしまうことがあるが、もちろんそれは幻影であって俺たちは実体
のある人間なのだから、当然疲れもすれば体長を崩すこともある。
 迂闊だった二日前の出来事が次のカウントダウンを知らぬ間に刻んでいたかのように、それ
は突然俺の元に、いや、俺自身に襲来し、原因を考えるまでもなく真冬の夜間散歩なる愚行に
及んだことがフィードバックとなって一日の始まりを直撃した。

 風邪を引いた。

 自慢でも何でもないが俺はこの二年ばかり病気の類を患ったことがない。ハルヒの思いつきを
初めとする予測不能な現象の数々に疲弊することや、時間移動に酩酊することや、刃物で刺さ
れて病院送りになることはあっても、何らかの病原体に細胞が白旗上げて熱も上げたことはな
かった…………のだが。
 二年分の蓄積を十日に一割な利子つけたんじゃないかってくらいに増幅してそれはやって来た。
 俺は三十八度近い熱を出し、お粥ですら茶碗半分食べるのがやっとで、それゆえに休日の午前
はベッドから動けずに幕を開けた。
「キョンくん大丈夫? ねえ」
 俺自ら面会謝絶の命を告げた妹がドアの向こうから心配の色を混ぜた声を上げる。
「……んぁ」
 我ながら穴あけたタイヤのような空気の漏れる声にしかならない。頭が枕の遥か底にある。
 こりゃ完全にお手上げだ。しかし片手を上げるのも億劫なほどに、血液中で無理矢理赤血球
にいちゃもんつけた雑菌や何かが俺の体内で暴走行為を働いているのが感じ取れた。
 額に貼っつけてた三枚目の熱冷まし湿布が、とうにぬるま湯ほどの温度になってることに気
づき、どこともなく放るとそれだけで力尽きて俺は寝返りを打った。
 何も考えられない。脳内か頭上か天上界で七人の俺がワルツを踊っている。その中心で裸身
の神が足下からのライトアップを浴びて微笑んでいる。うぇ。吐き気がしそうだ。その笑みを
認めた瞬間イメージが古泉とダブったせいかもしれん。
285以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:12:54.99 ID:18XimpxzO
支援
286以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:12:56.16 ID:Cvn4ZV5W0
支援
287to you ◆Etq65eJh4c :2007/05/26(土) 23:13:39.57 ID:1GxfyV5p0
 部屋のなかはしんと静まっていたんだろうが、俺の耳朶はそんな清澄とは無縁に脈拍をベー
スとした新時代の幕開けを後ろ向きに告げられそうな旋律を奏でる。ほんとにダメだ。今重力
がどこへ働いてるのかも解らん。しいて言えば前転を二回しつつ首を半回転させてる感じ。
 小さいものが大きく感じ、遠いものが近くに、冷たいものが熱くなってどうしようもなく
俺をぶん回す。もういい、どこにでも連れてってくれ。インフルエンザの予防接種は打ったは
ずだったが、今年は新型の発表会が大陸あたりであったのか?
 朦朧とする頭で、そういやいつか長門が倒れた時には団員全員が相当に慌てたことを思い出
す。だが今日は団のスケジュール的にも完全に休日のはずで、明日の市内巡りに果たして俺は
参加できるのだろうかと己の不覚に忸怩たる思いを抱く。
 今何時なんだろう。窓の外は晴れているらしかったが、それでも陽の光が遠いのか俺の頭が
機能してないのかその両方か、まったくもって感覚不全に陥っている。
 布団を頭から引っかぶってじっとしていると、熱を逃がしきれない耳が高く飛行機の航空音
を拾い上げる。訓練中なのか随分高速で飛んでるらしく、ゴーッという轟音がしてはまた小さ
くなり、その後にドドドドドというサイの群れが噴火を忌避して全力の行軍をするような音が
響き――、

 バァン!

「お見舞いに来たわよ!」
 銃弾のような声が俺の両耳を易々と貫通して頭蓋にゴングを響かせる。病人相手にデスマッ
チか。マジで死にかねない。……って、何だ今の声は。
 強度の乱視になったようなピントの合わない視界に、戸口に立つ何人かのものと思しき影が
映る。
「あーあ、本当に伏せっちゃってんのね。何? 夜中にベランダで天体観測でもしたの? …
…違うわね。あんたがそんなロマンチストだとは小指の爪ほども思わないから」
 勝手に人の人物像をセメントで塗り固めたのはハルヒの声に相違なかった。
288以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:14:14.72 ID:18XimpxzO
支援
289to you ◆Etq65eJh4c :2007/05/26(土) 23:15:03.50 ID:1GxfyV5p0
「一番下っ端なんだから病欠なんか認めらんないのよ。今日中に治ってもらわなきゃ困るわ。
そうでしょみくるちゃん?」
「え? あっ、はい。……そうですね、うんうん」
 どうやったって尋問口調なハルヒに続くは雪解けのタンポポを思わせる儚い声色の朝比奈さ
ん……だろう。今の俺は目を閉じ手の甲をまぶたに当てて情報量を減らすのに必死である。
 相変わらずはっきりしない五感が、それでもSOS団員が近くに来たことを知らせてくる。いつ
だったか古泉が言ってた力場だかなんだかを感じ取ることなんぞ俺にはできないが、いるだけ
で場の空気を七色変色させてしまう連中が固まってりゃそりゃ誰だって……あぁもうくどくど
語るのも煩わしい。
「風邪を引かれるとは本当に珍しいですね。そういえば我々SOS団の面々はそういった症状とわ
りあい縁遠いほうでしたね。今にして思えば」
 古泉が何やら言って、一番近くにいるのか吐息が耳にかかった気がした。やめろ。これ以上
俺を悪魔の迷宮へ誘うな。視界の暗闇にすら恒常的スマイルが投影されるようだ。
「さ! 看病開始と行きましょ。みくるちゃん、妹ちゃんとお水汲んできてちょうだい」
「あ。はいっ」
「有希はキョンの熱計ってやって。たぶんあんたならキョンも逃げ出さないわ。そんな体力も
ないかもしれないけどね。古泉くんは果物剥いて。由梨とあたしはせっかくだし、この腑抜け
団員の病状を観察してやるとしましょう」
 散弾銃のような指示をぶっ放したハルヒに逆らう声など俺が伏せってる時点であろうはずも
ない。見舞いってのはもっと保つべき安静ってものがあるんじゃないのか? これでは年に一
度の市内祭りかはたまた県議会選挙演説期間である。つまりどっちも病人の迎えられる場では
なく、そのような騒ぎの中に横たわる俺の身を誰か案じてやってくれ。
290以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:15:45.22 ID:18XimpxzO
支援
291to you ◆Etq65eJh4c :2007/05/26(土) 23:16:39.51 ID:1GxfyV5p0

「はい、キョンくん。あーん」
 ぱく。……あぁこれはお粥かのう。最近味覚がとんと効かなくなってなぁ。
 などと胸中でしかボケをかませない。一体誰が俺に朝昼夜いつのものか判然としない食事を
与えているのか、今の声を脳内検索にかけると、
「みくるちゃんひさしぶり。元気だった?」
 ……妹かそうかそうか。こんだけの顔ぶれで見舞いに来ておいてなぜゆえ血を分けた家族に
食べさせてもらわねばならんのか。もしも朝比奈さんなら文句どころかその場で町内全快マラ
ソンとしゃれ込みたいし、長門姉妹ならば無言を伴侶とした慎ましやかなひと時になるだろう
し、古泉とハルヒは諸所の事情によりノーコメントとさせていただく。
「妹さん大きくなりましたね。ちょっとだけ大人っぽくなったかな?」
 この声は朝比奈さんで間違いない。そういうあなたのほうこそ、確実に二年前の出会いから
変化していると俺は思う。ぱっと見は愛らしいとか可愛いとか美少女とかって今までさんざん
並べてきた事実そのものの美辞麗句が適合するのだが、節々にどこか俯瞰するような様子を感
じ取れるのだ。具体的に何が違うのかを言葉で説明するのは難しいが……例えばお茶汲みの後
のくつろぎ方なんか前と少し雰囲気が違う。
「妹ちゃんは素直で無垢なんだから、へたれた兄貴と違って純朴なまま可憐な乙女になること
間違いなしね。年が離れすぎてなければSOS団に招き入れたかったくらいよ」
 などという人間がハルヒ以外にいようはずもない。ここで俺はようやくぼんやりと両の眼を
開き、室内花見大会という新種目があったら、それはまさに今この場のことを指すんじゃない
かという有様を見てまた卒倒しそうになった。横になったままだったので倒れようがなかった
けどな。
 ハルヒと朝比奈さんと妹が俺そっちのけで談笑しており、有希と古泉がその向こうで向き合
って果物を剥いていた。できあがった梨とか林檎とかはそのまんま前者のグループに運ばれ、
もちろん俺は一口も食べた覚えがない。
292以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:17:11.23 ID:18XimpxzO
支援
293以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:17:44.20 ID:a8dhTZSN0
sienn
294to you ◆Etq65eJh4c :2007/05/26(土) 23:18:00.55 ID:1GxfyV5p0
「……」
 そして一番近いところには由梨がいて、無意味に正座の姿勢で文庫本を読んでいた。
 俺が気づくとふと顔を上げ、ぱちりと瞬きして、
「三十八度二分」
 と、めでたくもない記録更新を告げてくれた。そうか、このボンヤリはデータに裏打ちされ
たものなんだな。
「おいハルヒ……」
 いちおう声は出たらしいが自分のものという感覚が希薄だった。
「あ、ようやく目覚めたのね。どう? 風邪だかなんだか知らないけど、これだけ元気な人に
囲まれれば病原体もすっ飛ぶんじゃない?」
 なんちゅう理屈だろうか。お前、有希の時は静かにしてベッドに寝かせて、出入りする人の
制限までしてたくせに、俺だと処遇が変わるのは何故なのかを余力さえあれば小一時間問い詰
めたい。
「それよりも」
 俺は二の句を継ぐ。簡単な言葉でも合間に呼吸を整えたくなるしんどさである。また霞みそ
うになる視界をなんとかしてやりたいが、こればっかりはな。
「何で俺が風邪だって解ったんだ」
 そう。今日はSOS団内スケジュールは空欄であったはずだ。
 するとハルヒは何でもなさそうにパチパチと瞬きして、
「前倒しで今日の午後からにしようってことになったのよ。で、あんたの携帯にかけたけど一
行に出ないから。家にかけたら妹ちゃんが出てね」
 何だそりゃ。昨日突然予定を書き加えたかと思えば急な変更かよ。
「有希が明日用事あるって言うんだもん。だったら今日でいいじゃないって思って」
 有希が用事? 何のだ。
 そう言うとハルヒは眉根を狭くして、
「あんた、そういうこと訊くわけ? デリカシーってもんが微塵もないのね」
 患い人の家に問答無用の押し売り訪問をしておいて言うセリフではない。
295以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:18:31.08 ID:18XimpxzO
支援
296to you ◆Etq65eJh4c :2007/05/26(土) 23:19:22.17 ID:1GxfyV5p0
「解ったよ。解ったからちょっと静かにしてくれ」
 俺は再び双眸を閉じて四次元回転を続行する頭で処理速度の遅い思考を実行する。
 仮に古泉とデートするにしたって、SOS団の予定をねじ曲げてまでしたりしないんじゃないの
か? これまでそんなことがあったっけと考えて、記憶を探るには頭が熱暴走しすぎているこ
とに気づく。駄目だ。眠る以外の選択肢が入力欄から消えちまってる。
「本当に調子悪そうねあんた。仮病だったんなら叩き起こして街中に繰り出すつもりだったのに」
 ハルヒの心配だか落胆だか好奇だか解らん声が耳を乱雑に通りぬけるのを感じつつ、俺は力
なくベッドから片手を出してひらりと振った。
「キョンくん……」
 朝比奈さんのものと思しき呟きが耳から頭にわだかまる。
 すいません。今何も考えたくないです。
「…………」
 間があったのはたぶん有希か由梨のものだろう。
「涼宮さん、今日はこの辺でお暇しませんか。彼もご覧の通りの容態ですから」
 音声だけでも柔和な古泉の声がする。続けて、
「そうね。治らないことには罰則も何もないわ。キョン? ちゃんと風邪治すのよ」
「ひへ」
 ハルヒが俺の頬をつねった。なすがままにされるより他ない。
「妹ちゃん。そういうわけだから、今日はこれでさよならするわ。また春休みにでも遊びましょ」
「うん。またねハルにゃん」
「あ、あんまりキョンにちょっかい出しちゃダメよ?」

 このあたりで俺の意識が遠のいた。
 正直言って、朦朧とする頭が見た夢か幻であるのかもしれなかったが、だとすればこの後に
起きたことは同じ事として処理してしまえるものなのか、俺には判断できない。
297以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:19:37.47 ID:18XimpxzO
支援
298以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:20:34.28 ID:tHiQkijHO
支援
299to you ◆Etq65eJh4c :2007/05/26(土) 23:20:43.05 ID:1GxfyV5p0


 壁を隔てて小さく、旅客機の音が遠ざかる。
 意識が朧に戻ってくるのを感じるともなく感じ、しかし相変わらず身体は通常より数パーセ
ント増しの発熱を続けているらしいことが解る。
 飛行機が去ってしまうと、しんとした部屋の気配だけが周囲にある全てだった。
 何とはなしに今何時なのだろうと思い、身体を起こすのが億劫だった俺は寝返りを打つ。
 するとそれは不意に俺の聴覚に届けられた。
「……キョンくん」
 時が止まった。俺の中だけで。
 朝比奈さんの声に聞こえた。というかそれで間違いない。どうしてここにいるんだ? ハル
ヒたちと帰ったはずじゃなかったのか?
「キョンくん」
 もう一度声がするも、俺は咄嗟に反応できない。同じフレーズを呟いた朝比奈さんの声には
真剣味というか、憂いの成分のようなものが感じられ、それゆえ俺は何となく起きているこ
とを表明できずにいた。
 ここでしばし沈黙があった。砂時計をひっくり返して全部落ちるのをじっと待ってるかのよ
うに。
 俺が今のは幻聴かと思い、再び眠りに就こうとした時、
「今まで、ありがとう」
 言葉に切れ味があるのだとしたら、今のこれは名匠の業物くらいには俺の胸を貫通する。
「本当に楽しかったです。……本当に」
 後半の声は半分震えていて、それはそのまま聞く者の心を共振させた。
「朝比奈さん?」
 俺はたまらずそう言って、身を起こしかける。
「きょ、キョンくん!?」
 やっぱり朝比奈さんで合っていた。他の誰でもなく、大人版の彼女でもない、今この時間に
留まっているいつだって優しい先輩。朝比奈さんは瞳を一度ぱちくりをさせて、それからうつ
むいて何も言わなくなってしまった。
300以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:21:34.80 ID:KwM/ks590
しえん
301以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:21:42.81 ID:18XimpxzO
支援
302以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:21:49.54 ID:a+dXQctM0
>>282
同士wでも読んでたりwちょっとわからねえw
303以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:21:52.04 ID:C9O0GzGgO
支援
304to you ◆Etq65eJh4c :2007/05/26(土) 23:22:04.49 ID:1GxfyV5p0
「朝比奈さん、今の何なんですか。今まで楽しかったって、一体――」
「違いますっ」
 そう言って彼女は首を振った。
「違うの。……未来に帰るのはまだ。もうちょっと先になるって言われています」
 朝比奈さんは悲しそうと言うより困ったような表情をしていた。ちょうど一年前の今ごろ、
八日後から自分の身代わりになるべく、しかしその自覚はなしにやってきた時、ハルヒの時節
に絡んだ陰謀を俺に隠すときの表情がこんな感じだった。
「でも今のは……」
 言葉尻が詰まる俺はあらためて状況を確認する。今だボーっとするが、窓の外は夕暮れで、
ここは俺の部屋、いるのは朝比奈さんと寝巻き姿の俺だけだ。
 タートルネックのセーターを着た朝比奈さんは、以前困惑顔で所在無さげに目をちょろち
ょろさせていた。俺はあらためて彼女に問う。
「未来に帰るから俺に報告に来たんじゃないんですか?」
「それは違います。あの……」
 そこでまた朝比奈さんは逡巡の様相を見せる。弱々しく西日が照る窓の外からは、焼き芋屋
の放送が聴こえた気がした。両方が黙ってしまうと、俺の部屋は無駄に静かだった。
「卒業しちゃうから、もうすぐ」
 朝比奈さんは言った。鈴の音を思わせるか細い声は、部屋のフローリングに優しく沈み込む。
「卒業……」
 半ば無思考に反復する俺は、今ここにいる彼女が三年生であることを思い出す。先輩はやは
り困ったように口元に手を当てて、
「そうしたら、もうキョンくんたちとそんなに一緒にいられなくなりますよね。だから、何と
なく……」
 どうしても互いに末尾が途切れてしまう。だが……そうか。朝比奈さんも俺と似たような心
理状態だったんだな。
305以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:22:47.41 ID:18XimpxzO
支援
306以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:23:08.86 ID:tHiQkijHO
支援
307to you ◆Etq65eJh4c :2007/05/26(土) 23:23:27.47 ID:1GxfyV5p0
 それはつまり、簡単な言葉で表すと、

 卒業してしまうことが、淋しい。

 一時胸中を満たして消えずに残っていた靄が、霧になって俺を前後不覚に陥れる。
 卒業してしまえば、朝比奈さんはもう放課後の文芸部部室にはやって来ないのだ。未来に帰
らないだけいいじゃないかと言われるかもしれない。だが、そうじゃない。普通の人であって
も解るはずだ。時間とも空間とも言い切れない、感覚的な距離。そんな開きができてしまうこ
とを俺も朝比奈さんもわびしく感じていたんだ…………たぶん。
「そうですけど、でもまた休みの日には会えますよ」
 誰かの心を落ち着けるべくして俺は言った。
 朝比奈さんの家に行ったことはないが近場のはずで、仮に卒業しても観察対象であるハルヒ
から完全に離れるとも考えにくい。ならばその後も団長が市内探索なり何なり言い出せば、そ
こに彼女の姿もあろう。
「ええ。それはそうなんですけど……」
 朝比奈さんはここでまた膝に視線を落とす。俺は頬や額やらが無駄に熱を放射するのを感じる。
「あの……キョンくん」
「はい」

 一拍――。

 時間が止まったに違いなかった。
 何の前触れや兆候もなく……いや、あったとしても俺には解りもせず、気づけば唇に感触だ
けがあった。すぐ近くに朝比奈さんの気配があった。視覚というよりは、茫漠とした感覚で俺
はそれを察知した。
308以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:23:45.46 ID:V9tWItJO0
邁進マダー??
楽しみでしかたないんだが
309以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:23:57.31 ID:tHiQkijHO
支援
310以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:24:06.14 ID:18XimpxzO
支援
311to you ◆Etq65eJh4c :2007/05/26(土) 23:24:53.09 ID:1GxfyV5p0
 まともな思考回路など、その一瞬で全てどこか銀河の辺境に押し込められてしまった。
「……っ」
 俺は瞬きするのも忘れて、また顔を伏せた朝比奈さんの向こうに見える本棚のそのまた向こ
うを見ていた。

 今のは何だろう。

「……好きです」
 すると言葉が届いた。
 ここにポストはひとつしかないらしく、ただ一つの投函物は、宛先に間違いなければどうや
ら俺に向けられたもののようだった。が、俺はそれが何を意味するのか、まったく考える術を
持てずにいた。
「あたしは、キョンくんのことが好きです」
 呆然としたまま見ると、朝比奈さんは真っすぐに俺を見ていて、でもどこか必死に見え、俺
は俺で依然思考停止する頭と動作不全の身体を持て余していた。
 そして、そんな状況で俺がかろうじてできた現状認識はたったのひとつだった。

 朝比奈さんに、告白された。

312以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:25:48.73 ID:tHiQkijHO
支援
313以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:26:09.25 ID:18XimpxzO
支援
314to you ◆Etq65eJh4c :2007/05/26(土) 23:26:30.43 ID:1GxfyV5p0
ここまでです。支援どうもありがとうございます。いつも助かります。
>>282>>302
自分でもどうかと思うくらい冗長なので時間のある時にゆっくりどうぞと言いたいものの、
さほど自信持って薦められないのが心苦しいです……。
315以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:27:09.92 ID:18XimpxzO
支援
316以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:27:11.26 ID:1GxfyV5p0
あげてしまったwすんません
317以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:28:07.08 ID:Cvn4ZV5W0
乙です。
あげてもいいんじゃない?
318以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:28:22.74 ID:18XimpxzO
乙!
この展開は予想外だ。
続きwktk
319以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:29:14.47 ID:C9O0GzGgO
パートスレだし、やっぱアンチとかもあるからsageの方がって思うんだが
320以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:31:42.64 ID:a8dhTZSN0
この時間帯は5分ないし10分ごとにあげといた方が良いとおもふ。
ともかくwktk!!
321以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:33:25.21 ID:oQt35i2VO
そういや未狂は先輩だったんだな…
影が薄すぎてそんな重要なことも忘れてしまっていたよ
322以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:35:55.58 ID:18XimpxzO
>>321
変な変換するなwww
323以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:36:07.11 ID:iu8KQ6vMO
過疎ってたらなんか書こうと思ってたんだが今夜は賑やかだなww
俺の出番ねぇw
324以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:38:16.15 ID:Cvn4ZV5W0
>未狂
誰かと思った。

ちなみに俺は朝比奈みくるの名前は、未来人の未来という漢字からきていると思うんだが、どうなんだろう。
まあ、どうでもいいことだが。

>>323
俺もだwww
いいことではあるんだがな。
325以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:38:23.65 ID:C9O0GzGgO
>>321
まっきょうって読んでた/(^o^)\
326以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:42:21.15 ID:a8dhTZSN0
>>321
俺は脳内で「未だ狂ってない→おくしゅり摂取前」って変換してた/(^o^)\

さてSing in Silence(融合の続き)投下していいですか?
327以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:45:29.58 ID:18XimpxzO
>>326
かもん
328以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:50:06.38 ID:a8dhTZSN0
申し訳ない、いましばらくお待ちをorz
329以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:51:22.73 ID:18XimpxzO
誰かアナルスレを!
330以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:57:33.35 ID:a8dhTZSN0
準備完了。
以前の内容は以下です。
ttp://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/2704.html
では始めさせていただきます。
331以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/26(土) 23:59:17.95 ID:18XimpxzO
支援
332Sing in Silence1-4:2007/05/26(土) 23:59:56.25 ID:a8dhTZSN0
Sing in Silence1

そして翌日。
集合は藩急埋田ビッグマン前だったが、昨日の帰り際長門に「集合場所まで一緒に行こう」
とぎこちない上目使いで言われたので、ひとまず早朝長門の家に向かい、マンション前で長門を拾ったわけだが・・・
これがまた可愛い。
俺が知りうる限り、こいつの私服なんてのは合宿でみた限りご無沙汰で、休日の外行動だというのに毎日学校のセーラー服を着ていたわけだが、
今日は違った。いや、全然違った。
「変?」
暗めの色のスニーカーと黒のフルレングスパンツ、ダークグリーンのジップアップジャケットでボーイッシュにキメた長門。
オサレなワンポイント的なペンダントまでさげている。
クラッときたぜ長門。
「・・・そ、そう?・・・前も見・・・って、私が持っている記憶とあなたが持っている記憶とでは違うんだよね」
「そうだ・・・俺は初見だ。いや、SOS団内ではハルヒ以外の全員が初見な筈だ」
何故かハルヒだけ、融合時の記憶はおろか以前の長門に関する記憶も完全に別なソレに置き換わっている。
まぁハルヒらしいと言えばハルヒらしいし、俺たちにとってはかなり有難かったがね。
ともかく可愛いな。
「ふふっ。嬉しいな」
ああ、俺も嬉しいぜ。いろんな意味で。
「・・・・・・ありがと」
逆に俺と言えば、極々普通の格好だ。可もなく不可もない・・・だが、こんな可愛く着飾った妖精さんと一緒に歩くって判ってれば、
もっときりっとした服装をだな・・・
「ううん、普通が一番」
そうかい。ありがとうな。
「じゃ、行こうかキョン」
333以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 00:01:33.22 ID:ojNGxGUv0
支援
334Sing in Silence1-2:2007/05/27(日) 00:02:18.66 ID:EwAv10/w0
上は1-4じゃなくて1-1です、もうしわけない・・・

「おっそい!!どこほっつき歩いてたの!キョン、罰としてラーメンは奢りよ!!!」
判りきったことを言うでない。そもそも長門にはお咎めなしか。
「有希はあんたに連れまわされたんでしょ!だからあんたが払うべき!」
「・・・わかったよ」
俺は所謂電車の遅れというものに巻き込まれて、一時間以上長門と電車内で過ごした。
休日の朝とはいえ、車内は都心へ遊びに行く家族の一個中隊や若者の一個大隊などでごった返し、
それらの熱気と圧力に苛まれながらも長門とは暫く体密着状態でウハウハな時間を過ごしたわけだが、
まぁ密着料と考えればそう高いもんじゃあない。
「ふん、素直じゃない。殊勝な心がけね。その弛緩した顔をどうにかすれば団長としてもういう事は無いわ」
長門と小一時間密着状態だったから顔も財布の紐も緩んでるなんて、口が裂けても言えんな。
「さぁ、まずは午前中の行動班を決めます!」
わざわざこの人ごみの中でやるこたないだろ。
「うだうだしてると逃げちゃうのよ!」
宇宙人や未来人や超能力者は逃げやせんぞ。むしろコバンザメよろしくお前の背後に常に引っ付いているんだが。
ま、気がついてもらっても困るけどね。
かくしていつもと同じようにハルヒが取り出したつまようじクジを引いた俺たちだったが、案の定俺と長門のペア、そしてその他大勢のペアが出来上がった。
「よし、じゃあまた昼な」
「わかったわよ。ちゃんと奢りなさいよね」
そう吐き捨てるように言いハルヒと朝比奈さん、そして古泉は去っていった。こころなしかハルヒが不機嫌そうに見えたのは気のせいだろう。
さて。
「何処行く?」
「・・・ひとまず、茶屋町の方へ」
335以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 00:03:37.34 ID:0YyzGHkE0
支援
336以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 00:03:52.47 ID:zhdYIIeZ0
私怨
337Sing in Silence1-3:2007/05/27(日) 00:03:53.73 ID:EwAv10/w0
茶屋町。埋田地区の北東に位置するこの地区は所謂”藩急村”の一角を成し、三番街を中心として藩急系の店舗が多い。
俺が居るこの”古書のまち”とかいうのもその一つである。
しっかし、本だらけだな。
漫画とかは殆ど於いていない。古書、学術書、辞書・・・ああ、本当鈍器になりそうなものばっかりだな。
本じゃなくて板と呼んだ方がいいような巨大な本(地図)まである。
本一つ一つがある種の「オーラ」を放っているように感じられるので、それがまた本好きに間魅力的であるのかもしれない。
が、俺にとってオーラは単なる「気味悪い圧力」でしかない。
重圧に押しつぶされる、とはこの事だな。正直息が詰まりそうだ。
「で、長門何を探しているんだ?」
この本の・・・密林で何を探そうというのだ。
「・・・・・・ジェーン海軍年鑑のバックナンバー。それと・・・まぁいろいろ」
そうかい。どこにあるんだろうな。俺にはてんで見当もつかないが。
それはそうと。
「俺が読めそうなものって何かあるか?」
生憎俺は洋書を読むような技能を修得していないし、古ぼけた本をあさって読むような趣味もない。
近場の古本屋で十分事足りてる人間だからな。
俺が長門にぶつくさ文句を言ってみると、長門は古ぼけた本棚の一角を指し
「辞書」
ポツリとつぶやいた。
「辞書・・・ねぇ」
鈍器だな。全部。俺には人を叩く道具にしか見えないや。
・・・おっ。何々・・・辞書以外のもあるな。”下戸は電気ブランの夢を見るか?”・・・?
・・・グー・・・


というわけで俺は器用にも本棚にもたれ掛かって寝てしまった。
338以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 00:04:59.03 ID:ojNGxGUv0
339Sing in Silence1-4:2007/05/27(日) 00:05:04.81 ID:EwAv10/w0
「キョン」
・・・誰だ。
俺はもうちょっと寝たいんだよ。
「キョン」
誰かは知らんが、本名で呼んでくれ。
・・・ってここは何処だ。

俺はいつの間にか、赤茶げた大地の上に立っていた。
―――俺は知っているぞ。
ここはいつも見る夢の中だ。
しかしながら、いつも聞こえているはずのあの物悲しげな歌は聞こえない。
代わりに―――


「――キョ―――きけ――」
ノイズで覆われた声がする。
声がしたほうを向く。
一人の女の子が居た。
・・・ハルヒ・・・か?
ハルヒだ。
何故か体全体にノイズのようなものが乗っている。劣化したビデオテープを再生した感じに似てるな。
ついでに声も飛び飛びで、掠れ切れかけたテープか、針が逝かれたレコードのような声をそのノイズで歪んだ口から奏でている。
しかし何でまたこんな良くわからん状態でハルヒが出てきたんだ。
そもそもここは何処なんだ?
「キョン―――危ない―――早く」
ノイズが乗ったハルヒは必死な表情で俺に訴えかけてくる。
何が危ないんだ、と訊こうとしたが何故か声が出ない。
夢の中だからか?
「早く―――気がついて――」
夢はそこで唐突に途切れ―――
340以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 00:05:39.34 ID:ojNGxGUv0
支援
341以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 00:06:07.19 ID:zhdYIIeZ0
四円
342Sing in Silence1-4:2007/05/27(日) 00:09:35.65 ID:EwAv10/w0
はっと目覚め、ついで我に返った。
赤茶げた大地も無い。ノイズの乗ったハルヒも居ない、ただ古ぼけた本が詰め込まれた本棚が目の前にある。
だがしかし、心臓が何故かバクバク云っている。変な汗も出てきた。頭もひどく痛い。
・・・何なんだ。これは。
「―――キョン?」
「うわっ!!」
いつの間にか心配そうな色を浮かべた長門が隣に居た。
「どうしたの?」
「いや、ちょっとな・・・・・本の圧力で押しつぶされそうになっただけだ」
変な夢を見た、なんていったらややこしい事になるからあえて嘘をついたが・・・もしかしたら変な夢をみちまったのはこいつらの所為か?
・・・そうなのかもしれないな。本当に。確かに本から何がしかのオーラは出ているようだし。
鈍感な俺でも感じられる。
「・・・本は」
長門は徐に本棚から一冊のハードカバーブックを取り出し
「直接手に触れてその中身を読み取るために存在するもの。本についたシミ、落書き、手垢、汚れ・・・それらが積み重なり、次第に自らの身体の延長線上のようなものと化していく。
だからその本の中に所有者の思念が宿ってしまいやすい。だからそれに中てられたのかもね。だけど安心して。その思念っていうのは悪いものではないと思う」
「何故だ?」
「本は普通、心を落ち着けてリラックスして読むものでしょ?だから心が荒んだ人は読めない。呼んだとしても、本の中身にきちんと思いを馳せる事はできない。
だから”悪”の本なんて存在しない。ま、本に愛着があった前の所有者の残留思念が強すぎて、結果霊障まがいの事を引き起こしちゃったりする例もあるようだけどね」
長門は手に取った本をパラパラと捲る。
「あと、本自体にも何がしかのオーラが存在する。何故かは判らない。多分書き手の思い入れによるものだとは思うけれど・・・。
とにかく、私はその本から発せられる良くわからないオーラ・・・いや、暖かさが好き。・・・・・・あ、これ買おう」
おっと、それは俺がさっき見つけた「下戸は電気ブランの夢を見るか?」じゃないか。
「・・・表題はただのパロディなのに、内容はなかなか面白い」
「そうか。じゃあ俺も何か・・・・・」
って何も無いな。買うべきものが。
「じゃあさ・・・」
長門は「下戸は(ry」を俺に差し出し
「買って?」とぎこちない上目遣いで見上げてきた。
・・・やれやれ。300円だし別にいいか。
343以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 00:09:54.89 ID:7Lv5vLQyO
しぇん
344以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 00:11:05.58 ID:ojNGxGUv0
支援
345以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 00:11:45.62 ID:7Nr81YCg0
ビッグマンといえば焼酎支援
346以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 00:13:02.33 ID:7Lv5vLQyO
融合事件がなんの事かわからないのは俺だけ?
347以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 00:14:43.07 ID:ojNGxGUv0
>>346
つwiki
348Sing in Silence1-5:2007/05/27(日) 00:15:42.55 ID:EwAv10/w0
本を買ってやった後、長門は自費で俺が買ってやった本以外にも何冊か文庫本やハードカバーを購入した。
見た感じ5キロちょっと。ともかく結構な大荷物だったので俺が持ってやることにした。長門はやんわりと拒否したが女の子に大荷物を持たせて俺が手ぶらで居るなんて、
はたから見たら多少の誤解を生んでしまう可能性もあるしな。長門もわかってくれたようで俺に荷物を持たせたまま自由気ままに歩き出した。
おい、ゆっくり歩いてくれよ。

俺と長門はその後二時間かけて三番街を中心として埋田地下街を闊歩し続ける。
長門の服を見繕ってやったり、串かつ屋を横目に見つつ地下にある中古CDショップに行ったり・・・ああ、あとヨドヤバシカメラで某ゲーム機のソフトと
長門の携帯(どうやらワンセグが見れるやつが欲しいらしい)を見繕ったな。
・・・ってそういえば、長門携帯持ってたんだな。
「・・・一応。ってあなたの携帯にもアドレスは入っているはず」
本当だ。どうやら皆さんの記憶だけじゃなく携帯のメモリの中身まで書き換えられているらしいな。
「私の番号が入っているのが不満?」
ぶーと口を膨らませて起こる長門。
「いやいや、そういうわけじゃないんだ」
「そういうことにしといてあげる」
ふん、と言って先に駆けていってしまった。
「待ってくれ!」
「あら?有希を怒らせるなんて良い度胸じゃないの」
俺の背後から女の声。
忌々しきじゃじゃ馬娘の声が。

>>345
ttp://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/2589.html
上記の中をざっと呼んでいただけると大体は判るかと思われます。
349以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 00:15:45.35 ID:qjjm9ttU0
>>346
Lv10位になったらわかるよ
350Sing in Silence1-6:2007/05/27(日) 00:16:34.55 ID:EwAv10/w0
「・・・ハルヒ。これはだな」
いやいや、なんでこいつが駅の北側に居るんだ。
「南側で回るところは回ったから、駅の北に来たに決まってるじゃないの。それより有希、どうしたの?」
「キョンがいじわるした」
長門がさっとハルヒの後ろに隠れながら呟く。
「・・・いや、その・・・なんだ」
・・・と言いつつ、ハルヒの顔と雰囲気をまじまじと観察する。どちらも先ほど俺の夢に出てきた際のそれではないな。ごく普通だ。
ということは、あれは単に俺が勝手に妄想したことによって発生してしまった奇怪な夢、ということなんだろう。
・・・いや、それかもっと未来のハルヒから送られて・・・
「良い度胸じゃない。有希を苛めた上にこの団長様を睨み付けるとは」
「睨んだつもりは無いんだ。その・・・」
「言い訳なんか聞きたくないわ!!罰として全員にギョーザ奢りよ!!」
「おいおいそりゃ無いぜ」
「さ!いくわよぉ!!美味しいラーメン屋に!!」
俺の発言はいつもの様に無かったことにされた。
俺の諭吉さんさようなら。
351以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 00:17:18.32 ID:ojNGxGUv0
支援
352以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 00:18:35.36 ID:7Nr81YCg0
支援
353以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 00:18:55.07 ID:7Lv5vLQyO
>>349
俺の作文能力のレベルは10にも達してないのか…orz
354以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 00:21:36.14 ID:Jl1tOsAl0
みくる「涼宮さん、インフルエンザでここ数日学校を休んでますけど、今頃どうしてるでしょうね。具合、よくなったのかな」
古泉「昨日、熱が下がって体調も良くなったようですよ。インフルエンザは熱が下がっても2日は様子を見なければいけませんから。明後日には元気に登校されるんじゃないでしょうか」
みくる「お見舞いに行ってあげたかったですけど、うつったらいけないからって断られちゃいましたし。早く学校に来られると良いですね」
古泉「涼宮さんの方はもう心配いらないようですが、今は彼の方が心配ですね」
キョン「……zzz…」
長門「………心配はない。安眠している」
みくる「ここ3日毎晩、学校にこられなくてストレスのたまっている涼宮さんの夢の中へつれて行かれているらしいですからね」
古泉「涼宮さんにとっては睡眠中の単なる夢に過ぎませんが、彼にとってみれば毎夜毎夜むりやり夜遊びにつきあわされているようなものですから」

キョン「……早く学校に来て、ストレスを発散してもらいたいものだな。でなけりゃ、俺の体がもたん」
みくる「あ、キョンくん。目が覚めました?」
古泉「毎晩毎晩、うら若き女子校生の夢の中へ招待されているわけですよ? 一般的な男子高校生のあり方から鑑みれば、ずいぶん羨ましい毎日じゃないですか」
キョン「じゃあお前が代わりにハルヒの夢の中へ行ってくれるか? 睡眠時間は削られるし体力的にもきついし、何より規則正しい生活リズムが狂わされるのが厳しい」
古泉「遠慮しておきましょう。まあ、仮に僕が涼宮さんの夢の中へ行きたいと望んでも、それは無理なことですが」
キョン「なにも好き好んで毎晩毎晩あきもせず、俺だけ呼び出すこともないだろうに」
みくる「そうですね。私たちも出来れば、涼宮さんの夢の中に招待されてみたいです。一晩だけなら、ですけど」
355以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 00:21:50.66 ID:m5pxCIMFO
>>353
IDの話じゃね?
356以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 00:23:05.36 ID:ojNGxGUv0
支援
357以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 00:24:15.33 ID:7Lv5vLQyO
>>355
お、う…

支援
358Sing in Silence1-7:2007/05/27(日) 00:25:31.12 ID:EwAv10/w0
ハルヒグループと合流して、ちょっと早いがラーメン屋”揚子江”を目指す。昼前に行ったほうが込んでないだろうしね。
ということで、地下街を比較的大人数で闊歩し始めたわけだが・・・埋田の地下街ってのはさながら地下迷宮だな。
入り組んだ地下道、複雑に絡み合った各種地下街に、地上のビルの地下入り口がこちゃまぜになって、何がなんだかわからん。
それに、地図を見ても一帯どこに居るのかすら良くわからん。三番街周辺を歩いていたと思ったら、いつの間にか駅の南側に来ていたわけだし。
自分が今どこに居て、どっちの方角に向かって歩いているのかすら全然判らなかった。
こっちにいて本来驚くべきは、俺たちじゃなくて南を探索していたハルヒグループの方だったんだな。

そんなことを考えながらさほど広くない”路地”といった印象の地下街を抜け、今度は大き目の地下街に出る。
出たとたん、ちょんちょん、と長門が俺の服を引っ張る。
「どうした?」
長門は小声で、なにやら深刻そうな表情で
「20mほど先に、何か良くわからないものがある。・・・あの、機械室の中」
長門がそっと指差した先には、金属製の扉があった。
何の変哲も無い、地下街ならどこにでもありそうなごくごく普通の機械室への扉。
「なんだよ良く判らないものって」
「・・・ある種の爆発物と一部酷似している。それ以外は実際に見てみないことには何も判らない・・・とにかく」
わかったよ。
「ハルヒ、長門が言うにはそっちじゃなくて、ここの出口から出た方が近いそうだ」
あらそう?とハルヒは前進を中止して俺たちの方に振り返り
「じゃ、そっちから・・・」
と言葉を紡ぎかけた。
その時だった。
359以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 00:26:05.37 ID:ojNGxGUv0
支援
360以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 00:26:56.04 ID:8XwZTAP6O
支援
361以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 00:27:23.21 ID:Jl1tOsAl0
どうでもいい話だが、俺の家の近くにも揚子江っていう名前のラーメン屋あるな。
支援
362Sing in Silence1-8:2007/05/27(日) 00:27:40.43 ID:EwAv10/w0
ズン!という耳障りなほどに低い音が一瞬響いたかと思ったら、甲高い金属音が響いたのと同時に、
何かの細かい粒をともなった突風が俺たちの間をすり抜けた。
やはり爆弾だったようだ。
煙が待っている所為で爆心地の状況は良く見えないが、なにやら金属製の扉がひん曲がって吹っ飛んでいるのが確認できた。
・・・もしこのまま進んでいたら、俺たちのうち誰かはあの金属扉の直撃を受けたわけだ―――
けが人が居るのかすら煙の所為でわからん。周囲に居た大勢の人たちは、蜘蛛の子を散らすという言葉を体現するような勢いで
爆心地から逃げ、地上への階段に殺到する。
火災報知器がけたたましく鳴り響き始める。火災も併発しているようだ。
「おい!ハルヒどうするんだ」
「地上に出るわよ!!煙の所為で中毒になっちゃうかもしれないしね!」
同感だ。まだ死にたくは無いさ。外へ出よう。
しかしまぁなんつー事だ。目の前で爆弾テロまがいのことが起きるとはね。
あの天6ガス爆発よりかははるかにマシな規模だが、それでも何人かは怪我しただろう。
そそくさと地上に出、ひとまず藩急埋田近くのファーストフード店まで後退した。
363投下中だが、2つだけなんで勘弁してくれ…:2007/05/27(日) 00:29:28.82 ID:Jl1tOsAl0
>>354

みくる「ところで、キョンくんと涼宮さんは夢の中でいつもどんなことをしてるんです?」
キョン「え? あ、いや。別に変わったことをしているわけじゃ……」
古泉「是非、あなたの口から詳細をお聞きしたいところですね」
キョン「古泉、お前まさか、知ってるのか?」
古泉「実際に見たわけではありませんが、想像に難くないことじゃないですか?」
長門「………いつもと大して変わらないこと」
キョン「……長門は普通に知っていそうだな。まあ、長門に知られてもさほど恥ずかしいとは思わないが」
古泉「すると僕や朝比奈さんに知られては、恥ずかしいことなのですね!」
キョン「声を張り上げるなうっとうしい」
みくる「え〜、なにをしてるんですか?」
キョン「知らなくてもいいことですよ。ははは……。はぁ……」
古泉「ま、それも今夜限りのことだと思いますよ。頑張ってください」


 〜ハルヒの夢の中〜

キョン「……なあハルヒ」
キョン「そんなに毎晩毎晩、抱き枕かかえるみたいに俺にくっついてて、飽きない?」
ハルヒ「ゴロゴロゴロゴロ」

キョン「明日は絶対、学校にきてくれよ。でないと体もたん」
364Sing in Silence1-9:2007/05/27(日) 00:30:26.78 ID:EwAv10/w0
「しっかしまぁガス爆発とは恐れ入ったわ。死人が出てなければいいけれど」
ちゅうちゅうとシェイクをすすりながらハルヒは呟いた。
「同感です。ま、あの規模なら出てないとは思いますが・・・しかし、我々があと10mも先にいたら確実に巻き込まれていたでしょうね」
「確かにな」
ガス爆発じゃなくて爆弾テロだった可能性がある、とハルヒに言ってやったらどんな顔するかな。
と考えていたら、どうやら長門は俺の心の中を読み取ったようで、キッと睨みつけてきた。
判ってるよ。言うわけ無いじゃないか。
ともかく、なんで爆弾テロなんか。世も末だな。
「ちょっとトイレ行ってくるわ!」
ハルヒが席を立つ。
ハルヒがトイレの方に消えるのを確認し、俺たちはいつものような小田原評定的な談義を開始する。
「長門さん、どう考えますか?」
と古泉。振られた方の長門は
「ふぅむ・・・」
と暫く唸ったあと
「・・・古泉君は?」
と逆に尋ね返した。
「そうですね・・・本当に爆弾テロだったとしたら由々しき問題です。なんせ僕の仲間が常時はりついて、周囲の危険に目を光らせていたわけですから」
「んだよ、つけてやがったのか?」
「ええ。申し訳無く思っておりますが、これもあなた方の為です」
・・・まぁ良いだろう。今に始まったことじゃないしな。
「ひとまず機関のほうにも連絡を入れましたが、向こうもてんてこ舞いのようでして」
無意味スマイルを浮かべつつ、ジュースを口に含む。
「忙しいのか?」
「そのようです。どうやら敵対する組織の活動が活発になってきたようで。もしかするとこの一件も彼らの手によるものなのかもしれません」
「その敵の組織とやらは、この間俺が対峙した奴らの関連団体か何かなのか?」
古泉は整った顔を静かに横に振り
「いいえ。まったく別種の団体です。これは一応あなた方にも――」
何かを言いかけたが、のどが渇いたのかジュースを口の中に含んで一息・・・置こうとした。
そのとき。
365以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 00:30:29.77 ID:ojNGxGUv0
支援
366以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 00:32:57.02 ID:7Nr81YCg0
支援
367以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 00:33:19.54 ID:Z+IQy1zRO
支援
368以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 00:33:27.74 ID:0YyzGHkE0
切り方うまいな
wktk支援
369以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 00:37:38.90 ID:dUKRTB6u0
http://www.nicovideo.jp/watch/sm355224
これつくったの誰だよ!
ぜってえここの住人だろ!
370Sing in Silence1-10:2007/05/27(日) 00:40:06.87 ID:EwAv10/w0
バン!という何かが破裂した音が窓ぶち破ったかと思ったら、とんでもない振動と衝撃が店内を見舞う。
また爆発か!?
ガシャガシャと音を立てて、ガラスが頭上に降り注ぐ。
「朝比奈さん、机の下に!!」
ってもう隠れて震えておられたか。
ガラスのシャワーがひと段落し、俺はガラスを払い皆を見回す。
古泉は隠れる暇も無くガラスの洗礼を受けていた。が、大して怪我もしていないようだ。
「長門、大丈夫か?」
「大丈夫!それより外!」
長門に謂われるがまま外を見てみる・・・と、・・・ああ、滅茶苦茶だ。比較的遠距離で爆発したおかげでこっちは窓ガラスが割れる程度で済んだが・・・
「爆発物を特定!ニトログリコールを検知したので恐らくセムテックスと思われる!!」
降りかかったガラス片を払いながら、長門が絶叫に近い音量で俺に告げた。
「朝比奈さん、絶対に外を見ないで下さい」
これは女の子に絶対見せれるようなもんじゃない。
「ど、どうしたのよ!みんな、大丈夫!?」
便所から驚いた顔をしたハルヒが帰ってきた。
「ああ、大丈夫だ。それより絶対外を―――」
「・・・な・・・なに、これ」
遅かったか。ハルヒが見つめるもの。
ちょっとした広場・・・に散らばる、人間。
本当に”散らばっている”という表現しかできない。
付近の建物のガラス窓は粉々に砕け散り、地上にその残骸を横たえる。
何処かのライブラリで見た、三菱重工本社ビル爆破事件の再現だな。・・・いや、これはそれ以上の規模だ。
371以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 00:41:17.39 ID:ojNGxGUv0
しえn
372Sing in Silence1-11:2007/05/27(日) 00:42:07.77 ID:EwAv10/w0
「・・・ハルヒ」
俺は一点を凝視したまま動かないハルヒの目を覆ってやる。
これ以上見ちゃ駄目だ。悪夢に苛まれることになるぞ。
「・・・・・キョン、手をどけて」
「駄目だ。これは免疫の無い人間に見せれるようなもんじゃない」
「あんたは免疫あるっていうの?」
「あるか無いかと訊かれたら・・・無いな」
「・・・・・・あたしは大丈夫」
そうか。ぶっ倒れても知らんぞ。
そして俺はハルヒの視界を解放する。

・・・俺は、眼前の光景を以って自身の行動が間違いだったと気がついた。

ハルヒはまるで糸の切れたマリオネットが落下するように、物理法則にしたがって床へと崩れ落ちていった。

Sing in Silence1 オワリ
支援ありがとうございました。
余談ですが梅田の揚子江(本店)は可也美味しいです。
373以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 00:42:44.01 ID:VVUeAsHh0
間隔空いてるけど
書きながらなのか?
他の人に迷惑だから辞めた方がいいぜ。
374以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 00:44:43.33 ID:7Lv5vLQyO
過疎ってるときなら書きながら投下もいいと思うが…
375以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 00:45:00.58 ID:EwAv10/w0
>>373
いや、書いてる途中に別PCが熱暴走起こして死に掛けてたので、応急処置してたら間隔があいてしまった。
申し訳ない。

・・・やっぱプレスコは夏動かすべきじゃないなorz
376以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 00:46:45.00 ID:ojNGxGUv0
乙!
377以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 00:47:38.29 ID:8XwZTAP6O
>>374
まぁずっと垂れ流しもあれだがな


>>375
乙!なんだか怖い方向にw
378以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 00:57:06.93 ID:1wJCOAqW0
投下後はやばいage
379以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 00:57:48.93 ID:8XwZTAP6O
あぁ、プロットが溜まっていく……
380以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 01:00:26.71 ID:bRxlawV00
あるあるwww
381以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 01:00:30.03 ID:7Lv5vLQyO
>>379
なんだ?
382以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 01:02:20.40 ID:8XwZTAP6O
>>380
だよなw


>>381
何がだ?
383以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 01:03:20.11 ID:7Lv5vLQyO
>>382
プロットってなに?
384以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 01:05:03.11 ID:8XwZTAP6O
>>383
意味自体は構成とかだと思うが、まぁ大まかな流れが決まった下書き段階のSSといった感じかな
385以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 01:08:24.04 ID:7Lv5vLQyO
>>384
そうか…みんな大まかな流れを作ってから作成していたのか…それが俺と他のみんなとの違いか!
386以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 01:09:33.51 ID:Jl1tOsAl0
>>385
これでレベルが9くらいにはなったな
387以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 01:11:26.64 ID:8XwZTAP6O
>>363
いまさらだが、GJ!
ハルキョン分を補給できたよ
388以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 01:12:38.90 ID:rWUrY5zO0
キョンが事故って1年くらい意識不明でキョンが目覚めたとき
ハルヒがキョンの死のショックで北高中心閉鎖空間にしてとじこもってて
キョンがそれに突入して助けに行くみたいなSS知らないか
389以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 01:13:58.57 ID:8XwZTAP6O
>>388
邁進かな?
390以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 01:15:15.56 ID:vcwFWhRx0
>>388
確実に邁進だな
391みくる日記+α:2007/05/27(日) 01:17:11.15 ID:MuUM9FC1O
 みくる日記
『今日はお茶の葉を買いに行きました。
でも、この前大見得きって雁音なんて買っちゃったから、実はお財布が淋しいんです。
いつもの半分くらいしか入ってません。
でもきっと、大丈夫です。今日は特売日のはずですから。……って思ってたらそれは昨日だって言われちゃいました。
どうやら日めくりカレンダーを一日分めくり損ねてたみたいです。
あ、道理で近頃土曜日に登校しちゃうわけですね。
――みくる』
392以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 01:18:46.18 ID:rWUrY5zO0
>>389
>>390

それだ!!!
ありがとう
393以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 01:18:52.82 ID:UqpXgWEMO
>>391
じゃあ月曜日も休みじゃないかwww
394みくる日記+α:2007/05/27(日) 01:19:03.08 ID:MuUM9FC1O
 みくる日記
『久しぶりに鶴屋さんのお家に遊びに行きました。
やっぱり和室って良いですよね。あの畳の香りが実は大好きなんです。
何だか気持が落ち着いてきて、眠くなるんです。
だから鶴屋さんの話もぼんやりとしか聞いてないんですよ。
ごめんなさい、鶴屋さん。今度はわたし、がんばります。
――みくる』
395以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 01:21:28.62 ID:8XwZTAP6O
みくるがなんだか不憫にw
396みくる日記+α:2007/05/27(日) 01:22:42.47 ID:MuUM9FC1O
 みくる日記
『たまに街を歩いてると声をかけられる事があります。
大半が男の人なんですけど、この間キリストさんがあーだこーだと語る女の人に会いました。
しばらく聞いていたんですけど、その日は市内探索だったから切り上げなきゃいけなかったんです。
だから、鶴屋さんから教わった困った時の言葉を叫んでみました。
「この人痴漢です」って。
九分九厘はこれで何とかなるって鶴屋さんは言ってました。
でも見事に残りの一厘に当たりました。
それでも集合はキョンくんが一番最後でした。もう、一種の才能だと思います。
いつもありがとうございます、キョンくん☆
……ところで、キリストさんって誰でしょう。あたし、芸能界には疎いんです。
――みくる』
397以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 01:23:59.60 ID:OjVlj05n0
不憫なみくる・・・首を吊りたくなってくる、見てるこっちが。
さっきから暗鬱な笑みが口から漏れていく・・・。
398以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 01:24:54.41 ID:IZym3Ba30
みくる日記いいな。
報われなさっぷりがうわなにするやめ…
399みくる日記+α:2007/05/27(日) 01:26:21.97 ID:MuUM9FC1O
 ――もしもーしっ! ……あたしは元気も元気よ! 風邪も治ったしね。
 ――そういうあんたは暗いわね? まあ、どうせテストでしょ。
 ――どこができなかったの? ……ふーん、そう。
 ――あたしが教えた所以外で落とすんならしょうがないわ。
 ――でも、あたしが教えたヤツ間違えてたら私刑よ。何がいいかしら……。
 ――あ、ところでキョン。明日暇? ……そうそう、明日よ、明日。
 ――んー、ちょっと付き合って欲しいことがあんの。
 ――そんなすごい用事じゃないわ。ちょっとした買い物よ。
 ――まあ、あたし一人で出来ない物でもないんだけどね。あんたがいるとスムーズに行くのよ。
 ――ほら、そろそろ夏だし? で、夏と言えば海で、海と言えばね……分かった?
 ――その通り! ……やっぱりあんたの気に入るようなの買いたいじゃない。
 ――んで、明日暇? 暇よね。そうに違いないわっ!
 ――えぇっ? 『用事があるの』? 最悪ぅ……。
 ――キャンセル出来ないの? ……そう、なんだ。……うん、じゃね。また学校で。
 あーあ、ついてない。……何よ親父。
 だから何なのよ! その意味深な笑いはっ!
 うっ……ま、まあ、親父の言う事だから、四分の一位は信じたげるわ。
 ……。
 あ、キョンから電話だ。……って、笑うな! 出てけっ!
 ……なぁにが『惚れた弱味』よ、バカ親父。……アリガト。
 ――もしもし。どうしたの? ……ふーん、突然取り止めになったの。
 ――じゃあ、買い物に付き合いなさい。九時に駅前ね! じゃあ、また明日!
 よーし、明日に備えて今日は寝るわ。……ふふふ、へへぇ。
近頃普通のSSが書けない。一つ完成させたいのがあるのに……
まあ、寝るか
ノシ
400以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 01:27:54.63 ID:ojNGxGUv0
>>399
ちょwwwこれみくる日記じゃないwww
401以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 01:27:55.48 ID:LDkZC18Q0
>>399
凄いアクティブなみくるですね
ニヤニヤ

あなたの才能に嫉妬wwww
402以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 01:28:23.02 ID:VVUeAsHh0
>>374
割り込み投下もあったし
過疎ってないだろが

いい加減なこというなや
403以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 01:28:56.08 ID:8XwZTAP6O
>>399
乙!ハルキョン補給したし、寝るか
404以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 01:29:40.56 ID:q0r7uiGF0
>>402
まぁ、そう喧嘩腰にならなくてもさ
良いんじゃないかな、別に
405以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/27(日) 01:32:34.22 ID:MuUM9FC1O
>>399は一応久々のミッドナイト以下略なんだぜ
あぁ、目が痒い
406以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
みくる日記の作者が見事に割れたなww