16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 01:23:52.41 ID:2wvV4bCt0
袴が擦り切れるのも気にせず、猛烈な勢いで土下座してみた。
すると、何が楽しいのか、その女は満足そうな笑い声をあげた。
「そう畏まることはありませぬ。
身分の違いはあれど、これからは志を共にする同士でもあるのですから」
「は?」
「ですから、征伐隊の隊長であるあなたとは同士なのですから、
そのように土下座などなさる必要はありませぬ、と申しておるのです」
…なんだろう。猛烈に嫌な予感がする。
自分で編成しようと思っていた征伐隊を、
何者かに勝手に決められている可能性がふっと頭をよぎる…
このままでは、ただでさえ少ない生き残りの可能性が減っていってしまう。
それだけは避けなければならない。
俺はこの場で女の腕を試すことにした。
俺の攻撃を交わせるような儲けもの。
美人で腕が立つ道連れができるのなら何も言うことはない。
俺にたやすく叩き伏せられるようなら、それを理由に、旅の同道を断ればよいのだ。
俺は「め〜〜〜んっ」と叫びつつ、女に飛び掛った
A:女を騙すのは性に合わない。真っ直ぐに面を打ちにいく。
B:厄介事はごめんだ。全力で脇を駆け抜ける。
C:おもむろに胸をもんでみる。
D:その他
>>17
D:その場に押し倒す
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 01:39:16.18 ID:2wvV4bCt0
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 01:40:20.30 ID:2wvV4bCt0
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 01:48:55.49 ID:2wvV4bCt0
「め〜〜〜んっ」と叫び、
いきなり特攻してきた俺に機敏に反応した女は、とっさに薙刀を構え、応戦の準備を整える。
その抜かりない応対を見ても、それなりの使い手ということが分かるが、しかし…
『よし、かかった』
打ち込みに備えた女の意表をついて、懐に飛び込んだ俺は、
その豊満な体を押し倒すことに成功した。
組み敷いた勢いでもって、薙刀に手をかけ、強引に武装解除しにいく。
と、次の瞬間、俺はみっともなく仰向けにされ、一人、城門前に転がっていた。
「何のつもりだ、貴様」
いつのまに抜いたのか。
懐剣を手にした女が、凄まじい形相でこちらを睨んできている…
やばい。
ここで下手な事を言ったら、間違いなく俺は刺される。
A:とりあえずは合格だな 余裕を見せつつ、もったいぶって答える。
B:ウヒヒ その胸に目がくらんじまったもので 下卑た笑いで誤魔化しにかかる。
C:切腹の体勢をとる。
D:その他
>>22
wktk
↓
保守ついでにA
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 02:09:23.63 ID:2wvV4bCt0
「とりあえずは合格だな」
余裕を見せつつ、そうのたまった俺は、ゆっくりと立ち上がり、衣服の乱れを整えた。
「合格ですって?じゃあ、何かしら、今のは…」
「ええ。失礼かとは思いましたが、貴女の腕を試させてもらいました」
必死に平静をとりつくろいつつ誤魔化しにかかる。
しかし、女の眼光は鋭いまま。
かといって、更に言葉を重ねる様子もない…
どうやら、訝しみつつも、どう対応していいのか迷っているようだ。
ここはハッタリを貫き通すしかないだろう。
「では、そろそろ参りましょうか。殿がお持ちでしょうから」
もったいぶった言い方で、そう女に言い放つと、
俺は剣豪を気取った悠々とした動作で女に背をむけると、城門を潜るべく足を踏みだした。
瞬間!
背後から立ち上る殺気を感じとった俺は…
A:旅立つ前に死んだとあっては名折れだぜ 全力で前転して攻撃を交わしにかかる。
B:漢なら背中で語れ! 何もしない。
C:必殺の裏拳を叩き込みにいく。
D:その他
>>24
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 02:14:10.18 ID:Uz2LRmbe0
ひとけが増えるまで俺が
ここもAで
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 02:26:09.05 ID:2wvV4bCt0
「うおおおっ」
叩きつけられる殺気を感じ取った俺は、全力で前転をするっ!
それとほぼ同時に、俺の背後を何かが空気を切り裂き駆け抜けていく。
そして、金属が土をうがつ、なんともいえない不愉快な音が辺りに響いた。
前転の余勢を使い、すばやく立ち上がった俺は、抜刀し振り返った。
…そこには、
「とりあえずは合格ですわね」
薙刀を構え、嫣然と微笑む女の姿があった。
「ははっ、人が悪いですね」
内心では「なにしやがる、糞女」と思いつつ、爽やかに笑おうとしてみる。
が、ひきつった頬までは隠せない。
「それはお互いさまですわ」
かまととぶりやがった女も、口元に手をあてて上品に笑ってはいるが、薙刀を持つ手が震えている。
俺と女、二人の乾いた笑いが、城門の前を漂っていた。
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 02:34:47.66 ID:Uz2LRmbe0
…おしまい?w
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 02:37:49.23 ID:2wvV4bCt0
もうちょっとだけ続くんじゃw
暇だったら付き合ってくれると嬉しい
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 02:39:42.92 ID:Uz2LRmbe0
よしきた
wktk
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 02:41:31.22 ID:2wvV4bCt0
城門前の騒動からしばらくして、俺は謁見の間で控えていた。
平伏しつつ、家老の読み上げる書状を聞くともなしに耳にする。
曰く、近隣諸国を悩ませる鬼が現れたこと。
曰く、どこそこの藩が編成した征伐隊が、三日ともたず壊滅したこと。
曰く、上方でも名の知られた高名な剣士と陰陽師まで返り討ちの憂き目にあったこと。
曰く、そろそろうちの藩でも、人数の一人や二人、出しとかないと格好がつかないこと。
曰く、かといって、あんまり凄腕を送るのももったいない。なんか死ぬ確立が高そうだし。
曰く、お前なら手ごろ。
曰く、簡単には死ななそうだし、かといって死んでも惜しいって程でもない。
むかっ腹が立つこと、この上ない話ではある。
…ではあるが、ここで怒ってしまったら、お家は取り潰し。
数百年前から続く家を俺の代で潰したとあっては、間違いなく俺は母に殺される。
母から逃げ切る可能性。
鬼をまぐれで倒す可能性。
その両方を慎重に天秤にかけた結果、俺は後者にかけてみる事にした。
どこか別の藩の征伐隊が、俺より先に鬼を倒してくれる可能性だってないわけじゃない。
そんなわけで、旅立ちを前に、殿様と家老の退屈な訓示を聞かされていたのだが…
いつのまにか、殿様の横に、城門で会った女が控えていることに気づいたのであった。
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 02:51:16.54 ID:2wvV4bCt0
『あの女、偉そうにふんぞり返りやがって、あんなところで何してやがる…』
平伏しつつ、起用に上座に視線を送っていた俺は、
赤子なら殺せそうな勢いで女を睨みつけてやったが、
当の本人である女は、涼しげに殿の後ろで控えている。
「…聞いておるのか」
不意に家老が声を荒げたのを聞いて、ようやく俺は周囲の連中が俺に視線を送っているのに気づいた。
「はっ」
返す言葉もなく、俺は頭を下げた。
「よいよい、楓姫に見とれておったのだろう」
鷹揚に殿様が取り成す。
…くそっ、何者かと思ったら、あの女、城下で歌にまで詠まれている楓姫だったのか…
『歌じゃ「月も恥らう乙女」って話だったのに…詐欺だっ!』
と俺は叫びたかったのだが…
A:自分には素直に。心の叫びを大声でぶちまける。
B:「えへへ、まっこと美しい姫の姿に、目が潰れるかと思いました」おべっかを使う
C:殿をシカトしてやる。
D:その他
>>31
ここはCで・・・
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 02:57:50.80 ID:Uz2LRmbe0
D:「その楓姫を嫁にくれるのなら鬼を退治してやってもいい」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 02:58:35.28 ID:Uz2LRmbe0
ぉ、漸く人が…
ROMってはいたんだぜ
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 03:03:21.08 ID:Uz2LRmbe0
他にもROMだけしてる香具師がいるかもしれんなm9
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 03:04:29.59 ID:2wvV4bCt0
むっつりと俺は黙っててやった。
『ふん、シカトしてやったぜ。
あぶねぇ仕事をよこすわ、お転婆の姫をけしかけるわ、殿だからってなめんなよ』
辺りを気まずい沈黙が流れていくが…その空気を読めないのか、
「どうやら緊張しておるようだの、無理もない。このような大役を年若い身で任されたのだからな」
…殿は勝手にいいように解釈して自己完結していた。
これだから金持ちの相手は苦手だ。
「父上。そのことについて、ご相談があるのですが」
「これ楓、このような場所で口をきくなどと、はしたない真似をするでない」
なにやら楓姫が場にしゃしゃりでてきた。
ひっひっひ。殿、もっと言ってやってください。
「いいえ父上、言わせていただきます。
今回の件、この者だけに任せて、もし討伐に失敗したとあっては、わが藩の名折れ。
諸国の物笑いの種になってしまいます。
ここは何卒、私を一行に加えてくださいますよう、よろしくお願い申し上げます」
どうやら、征伐隊云々の話は、全て姫の独断でしたことだったようだ。
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 03:14:32.91 ID:2wvV4bCt0
「何を言い出すかと思えば、ならぬならぬ。
聞けば、上方で名を馳せ、武門の鏡とまでいわれた鈴木信吾朗輔康まで、
かの鬼にかかっては、容易く首を討たれたというではないか。
お前なぞが行ったところで、皆の足手まといになるだけだ」
自分の娘のことになると空気が読めるのか、殿が正論を吐いて姫を黙らせにかかる。
が、それしきのことでやり込められるほど、楓姫は安いタマではないのであった…
「ですが父上、vip衛門様に何かあったらと思うと、私は…私は生きた心地もしないのであります」
「なっ、なんと」
控えの間に、殿が驚愕する声が響く。
というか、俺も驚きのあまり、声をあげていた。
「ど、どどど、どういうことだ楓…まっ、まさかこの者と」
詰め寄る殿に、楓姫は頬を染め、俯くことで答えるのであった。
そう。
まるで誤解してください皆様、とでも言わんばかりに。
俺は…
A:「てへへ」と笑って誤魔化しにかかる。
B:「ごごごご、誤解です殿」とみっともなく慌てる。
C:「御義父様」気の早い挨拶をしてみる。
D:その他
>>38
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 03:17:25.79 ID:Uz2LRmbe0
これはもうCでいいな
「楓の乱れっぷりにはさすがの私も驚かされました」とか言っちゃって
これはwktk
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 03:31:59.70 ID:2wvV4bCt0
「御義父様」
言いつつ、膝で上座までにじり寄ると、
「どうか楓殿を叱らないで下さい。
その年で鬼に討たれるのは無念であろうと、情けで声をかけて下さった優しき姫の御心。
どうか、どうか、おくみ下さいますよう、このvip衛門、何卒よろしくお願い奉ります」
慣れない言葉を使ったせいか、ところどころ舌が回らなかったが、
何とか場を取り繕う為に、俺は必死に喋った。
「お、おおおおお、お前に御義父様などと呼ばれる覚えはないは。無礼者め」
殿の手元から飛んだ扇子が俺の額を打つ。と、すかさず…
「おやめ下さい父上。vip衛門様とは、百世の縁を誓った仲。
いくら父上といえども、私の将来の夫に無体をされては困ります」
「ぐむむぅ」
もはや殿はは人語を喋ることもできないのか、口から泡をふいて、ぶるぶると震えていたが、
「す、すでに契りを交わした仲であったのか…」
よろめきつつ、俺の元までやって来た殿は、小声でそう詰問してきた。
「いやはや、楓の乱れっぷりにはさすがの私も驚かされました」
衝動に任せて、冗談めかして行った俺の答えを聞くなり、殿は目をまわしてしまったのであった。
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 03:40:41.40 ID:2wvV4bCt0
御典医に介抱され、ようやく目を覚ました殿は、
数刻に及ぶ家老との協議の末、楓姫の同道を認めたのだった。
ただし、これには条件がついた。
城下一の弓の腕と目され、「女与一」と呼ばれる真田家の三女の他、
数名の腕利きを、征伐隊に加えるというのであった。
当初の目論見では捨て、精鋭で征伐隊を固めようというのだ。
その任務も「鬼の討伐」ではなく「鬼の行状の確認」という、なんとも日和ったものになった。
だが俺にとっては大助かりであった。
これでむざむざ命を無駄に捨てるハメは避けられそうだ。
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 03:50:20.29 ID:2wvV4bCt0
軽く口笛などを吹きつつ、俺は楓姫と城下町を歩いていた。
お忍びの旅であるから、姫は身分の軽い武家風の男装で変装している。
「まったく何を浮かれておる」
「これが浮かれないでいられるかっての」
呆れ顔で詰ってくる姫に、俺は礼を欠いた素の状態で返答してやった。
なんとか生き残る算段がついて、俺、浮かれに浮かれまくっていた。
「私とこうして道を歩けるのだから、浮かれるのもわかる。
だが、そのように浮き足だっていては、鬼の首を獲る前に、転んで首の骨を折るぞ」
「……はぁ?」
突っ込みどころがありすぎて、一瞬、絶句してしまう。
しかし、なにより死を予感させる言葉が混じっていたので、すかさず俺は聞き返した。
「鬼の首を獲る?」
「そうだ。こうして私がお前なぞと一緒に歩いているのだ。他に理由はあるまい」
俺は…
A:「そうっすよねぇ」とへこへこ腰をかがめて姫のご機嫌をとる。
B:「冗談はそのでかい胸だけにしとけ基地外」と正統派の突っ込みをかます。
C:耳の掃除をしてみる。
D:その他
>>43
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 03:54:00.00 ID:Uz2LRmbe0
C
勿論楓姫の、だよな?
これは難題
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 04:01:20.21 ID:2wvV4bCt0
おもむろに懐紙を取り出すと、俺はこよりを姫の耳に突っ込んでやった。
ひゃん、などと可愛い声をあげる姫に構わず、耳を荒々しく掃除してやる。
「なななな、何をする無礼者。手打ちにいたすぞ」
「姫様、冗談はお止め下さい。殿のお話をお聞きになった筈です。
今回の征伐は取りやめ。代わりに可能な限り遠くから鬼の様子を探ってまいれ、と」
「それなら聞いておった。父上も年をとられ、気が弱くなられた。
たかだか鬼の一匹に、物見遊山の婦女子ではあるまいし、遠くから眺めてまいれとは」
『いや、あんた婦女子だろ』と突っ込みかえす気力は最早なかった。
要するに、ちょっとばかし腕に覚えがあるお転婆姫は、鬼の首を獲っちゃろう、と思い上がっているのだ。
舐めんなガキ、と言ってやりたいところだが、
年も腕も同じ頃の俺が言っても効き目はあるまい。
ここは我が幼馴染にして、女与一と呼ばれる花に、この馬鹿姫の説得を任せることにしよう。
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 04:08:53.86 ID:JCU63v4W0
花すげえな
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 04:09:43.52 ID:Uz2LRmbe0
なにぃぃぃぃぃ花凄いな
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 04:17:17.10 ID:2wvV4bCt0
かって知ったる真田家の門を
猫を被り直した姫を伴ってくぐった。
出迎えた顔見知りの女中に居間へ案内されると、
ほどなくして、真田家の父と母、そして旅装を整えた花がやってきた。
すかさず、城からの書状がどうとか、殿のお下知がどうとか、
楓姫と真田父が、大声で話し合いを始めた。
真田家は禄高は五百とそれほどでもないが、
かつては城代家老を輩出したこともある名門で、
城にはなにかと顔がきく家なのだが、今回の話ばかりは戸惑っているようだ。
なにしろ、討伐隊あらため偵察隊になったとはいえ、
人を千切っては投げ、更に千切っては食うという、
おっそろしい鬼の下に一人娘を行かせようというのだ。
まともな親なら、例え姫が相手だろうが、なんとか反対しようと試みるのが当然。
だけどまあ、今回ばかりは相手が悪い。
真田のおっさんが言いくるめられるのも時間の問題だろう、と俺は生暖かく見守っていたのだが、
何やら妙な視線を感じて、背後を振り返ると、頬を染め複雑な表情をした花と目が合った。
そういえば、「ちくび当て遊戯」をしたっきり、口をきいてなかったな…
俺は…
A:ふたたび乳首はどこかと、花の胸をまさぐるのだった。
B:今度は大変なことになったな、と真面目な顔で語りかける。
C:さっきので癖になったので、今度は花の耳の掃除をしてみる。
D:その他
>>49
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 04:21:00.89 ID:1QzSR9c7O
A
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 04:29:00.03 ID:2wvV4bCt0
加熱する議論を他所に、花ににじり寄った俺は、再び胸元に手を伸ばし、指先を這わせた。
硬い着物の上から、勘だけを頼りに乳首を探し当てる!
これぞ正に漢の遊戯である。
幸い、俺と花は幼馴染。
最後に一緒に風呂に入ったのは随分と昔の話とはいえ、乳の形だけは瞼に焼き付いている。
恐らく花の乳首はこの辺にあるはず、と俺の指先がある一点を捉えた瞬間、
「あっ」
と、艶かしい花の艶声が、真田家の居間に響き渡った。
…響き渡った?
いつのまに議論を終えたのか、真田乳と楓姫が真っ赤な顔をして、俺を睨みつけているのだった。
はは、ここに鬼がいますよ…
ここで俺は起死回生を狙って…
A:いやぁ花も成長しましたねぇ御義父様。どこかで聞いた回避技を用いる。
B:うむ、これなら長旅にも耐えられそうだな。何故か偉そうに言ってみる。
C:何処を見てんだ!ああん。 滑稽本に出てきた無頼漢を気取ってみる。
D:その他
>>51
B
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 04:44:02.48 ID:2wvV4bCt0
花の襟元を整えつつ、「うむ、これなら長旅にも耐えられそうだな」などとのたまってみた。
真田母は「相変わらず、花ちゃんはvip衛門殿に甘えてばかりねぇ」と暢気なものなのだが、
真田父は真っ赤な顔のまま、そして楓姫は何故か懐剣に手までかけている…
ひぃい
このままでは、冒険に出ておいて、実家から数十歩という近場で果てるハメになってしまう。
そんな恥ずかしい伝説級の死に様を見せることになるかと思っていたら、
「それで御父様、この度の殿のお下知、ご了承くだされたのでしょうか」
花が助け舟を出してくれた。
さすが俺の幼馴染暦十数年である。心得たものだ。
「…う、うむ」
「真田殿?」
言いよどむ真田父に、楓姫の追撃が入る。
「仕方あるまい、殿の下知とあれば、女子であっても、その身命を捧げ、命を果たさねば」
なんつうか、頭の固い上に融通のきかない良い人である。
俺のことなどすっかり忘れた様子で、うな垂れながら、声を絞り出している。
「では?」
「うむ。行ってまいれ。そして、vip衛門と共に、立派に役目を果たしてまいれ」
「はいっ」
五月晴れの日差しが差し込む中、花の明るい返事が響き渡るのであった。
そして、俺は花に姫の説得を任せようと思っていたことを、すっかり忘れていたのであった。
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 04:54:24.04 ID:2wvV4bCt0
城下町を出て、三日が過ぎた。
鬼が出没するという地域までは、まだまだ日数がかかる。
ここまでは肉体的には至って平和な旅であった。
そして、三日目の夕方、
朝早くから歩き通した結果、最初の大きな宿場町である三本木へと辿りついた。
既に城から知らせが来ているのか、立派な旅籠の番頭が、町の入り口まで迎えにきていた。
俺が一人で来ていたとしたら、このような待遇は受けられなかっただろう。
まさに姫さまさまといったところだが、
ここまでの道中、嫌というほど姫のわがままを聞かされていた俺は、
楓姫に感謝する気には毛一本ほどもなれなかった。
やがて旅籠につくと、それぞれの部屋に案内された。
旅は総勢八人の大所帯だが、姫がいる以上、俺以外は全て女で編成されている。
ここは一つ…
A:長い付き合いの幼馴染からが筋だろ、とばかりに花に夜這いをかける。
B:高値の花を狙ってこその男、と鼻息も荒く楓姫に夜這いをかける。
C:一度は来てみたかったんだよね、と女郎屋で凄い技術にめろめろになりにいく。
D:その他
>>55
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 04:58:19.25 ID:2wvV4bCt0
保守
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 05:40:42.14 ID:2wvV4bCt0
俺はまだ登り始めたばかりだ
この果てしない男坂を…
龍のあぎと 未完
一旦終了?
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 06:00:02.13 ID:2wvV4bCt0
すみません
そろそろ出かけないといけないので一旦終了させてもらいます
帰ってきてスレが残ってたら続きを書きます
レスしてくれた方、どうもありがとうございました
お疲れ様ー
保守9時ぐらいからなら出来るんだけどな・・・
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 06:05:48.93 ID:1QzSR9c7O
ここはageとくか
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 06:23:31.59 ID:mrFVHuwfO
ほ
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 07:10:04.86 ID:JQLbY1RhO
ほっほっ
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 07:55:58.78 ID:hjNig0Ma0
⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーン
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 08:46:41.13 ID:hjNig0Ma0
⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーン
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/16(水) 09:01:50.65 ID:Ohp980kH0
今追いついた保守
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
シレンじゃないのか