【愛に】ローゼンメイデンが普通の女の子だったら【支えられ】
1 :
軍事評論家(大阪府):
2 :
軍事評論家(大阪府):2007/04/21(土) 22:55:31.08 ID:VTeAXtac0
・『原則「コテ」禁止』
コテハンの人の書き込みが悪いんじゃなくてコテを付いてるということが荒れる原因になりやすいので原則コテは禁止で。
・スレ・作品と関係ない雑談は控え、気に入らない作品や書き込みはスルーお願いします。
・非常時はまずWikiや雑談所で状況を確認してください。(本スレの消失など)
・投下するときは「○○ネタだから注意」とか「○○系につき苦手ない人スルーよろ」などと付けた上、さらにNGワード指定するなどの各自配慮をお願いします。
例:yuriyuri(百合) sinineta(死) uhouho(男色) guroino(グロ)
・長編でレスを大きくまたぐとき(前回の投下は
>>51で今回は
>>462とか)や前スレから の続きはタイトルやあらすじ、アンカー等付けると読者に優しい職人になれる。
・なるべく自分でWikiを編集できるようになりましょう。どうしても編集できない場合は雑談所の掲載状況スレで依頼しましょう。(簡単な説明の項目の通りである程度できます)
・性的描写はエロパロで。(投下するなら少年誌レベルぐらいまで)
・投下混雑時以外の「投下いいかな?」は不要。投下終了後の「やっぱグダグダだったorz=3」とかも不要。もっと自信持って投下しよう!
(目安として:投下ラッシュは大体22時前後。それ以外なら特に混む事は無し。)
・投下時、他の人と被るが嫌なら投下前のログの再取得は必須!
・未来アンカーやリレー小説はスレストの原因になったり投下し辛い空気にしたりするので控えてください。
・上記の他、Wikiの「簡単な注意事項」を読んだ上、分からない質問などは
>>1のリンクから行ける雑談所やWikiでお願いします。
3 :
芸人(長屋):2007/04/21(土) 22:56:08.01 ID:SHAwwQE90
このスレちょっと悲しくなるな
4 :
味噌らーめん屋(長屋):2007/04/21(土) 22:57:52.56 ID:Y8CuTj+K0
5 :
軍事評論家(大阪府):2007/04/21(土) 23:06:31.98 ID:VTeAXtac0
さあ、このスレも頑張って守って行こう
6 :
忍者(ネブラスカ州):2007/04/21(土) 23:11:54.22 ID:3XYRvmLKO
一乙
7 :
トンネルマン(大阪府):2007/04/21(土) 23:47:49.93 ID:nBz2auCd0
9 :
検非違使(埼玉県):2007/04/22(日) 00:12:39.26 ID:8c5GZ7Ob0
>>1乙
ライアーゲーム見てたらwikiで見たホラー?思い出した
10 :
うどん屋(長屋):2007/04/22(日) 00:18:30.23 ID:N1P6U7hL0
短編保守巴メイデン
巴「まきますか、まきませんか」
J「またか」
巴「だって前回は、結局保守しただけで契約してないもの。桜田くんにセクハラされて終わりだったから…」
J「……」
巴「桜田くんどうしたの?鼻血が…」
J「いや、その…思い出して…」
巴「変態」
J「柏葉に言われたくない…っていうかなんではいてないんだよ!」
巴「え、だって…その方が桜田くん喜ぶかなって…」
J「僕ははいてる方が好きなんだけど」
巴「あ、そういうタイプですか」
11 :
運送業(大阪府):2007/04/22(日) 00:45:21.14 ID:M7k2ZoW70
保守
12 :
宅配バイト(大阪府):2007/04/22(日) 01:11:17.03 ID:LHkFHuiv0
ほす
13 :
舞妓(愛知県):2007/04/22(日) 01:18:24.13 ID:VkX2xK6a0
短編投下
ある時代、ある場所での昼下がり
「ジュン、紅茶を」
「かしこまりました、お嬢様」
ジュンはくるりと身体を一回転させ、そのままコトコト靴をならしてと歩いてゆく。
「お嬢様」という空っぽな響きに、私は少し悲しくなった気がした。
彼と初めて出会ったときからわかっていた。わからされていた。
最後には絶対にこういう関係に終わってしまうと。
所詮は主従の関係なのだと。
私は貴族の一族の娘。
彼はそれに付き従い、尽くす一族の息子。
私と彼の間には大きな壁が最初からあったのだ。
彼も、私も、そんなことはわかっていた。
それでも私は、彼のことを、初めて見たときから「仲良くなれそうだ」と思った。
彼も近い事を思ってくれたようで、私と彼は良い友達になれた。
私は殆ど外に出ることを許されてはいなかった。
だから、私の友達は彼くらいしかいなかった。
14 :
舞妓(愛知県):2007/04/22(日) 01:18:59.13 ID:VkX2xK6a0
>>13 私は彼のことが大好きだった。
例えば、彼のする魅力的な「屋敷の外」の話。
一年に一度のお祭りの話、川での魚釣りの話、近所に生えている林檎をもぎ取って食べた話。
そうそう、林檎は私の分も持ってきてくれたんだった。
甘くて、みずみずしくて、いい香りがする、美味しい林檎だった。
その時、私が「紅茶があれば最高なのに」とこぼしたら、
彼は「本当に真紅は紅茶が好きだなぁ」と笑ってポットをどこからか出してくれたのだったわ。
やたら準備がいいと言うか、執事根性がこのころから備わってたというか…。
そして彼の指。
女の子の様に細く、長く、綺麗な指。
彼の指は魔法の指。
私が知る限り、彼より繕い物が上手な人はいない。大人ですら敵わない。
遊んでいて私のボタンがほつれたときも彼は素早く、そして元よりも美しくボタンをつけてくれた。
私の誕生日には手作りのお人形や服をプレゼントしてくれたこともあった。
その時に私は立派で豪華なプレゼントを他の人たちから貰ったと思う。
それらについての記憶は殆どないけれども、
彼から貰ったプレゼントだけは、きちんと整理してとっておいてある。
特別に美しいものではなかったけれども、彼の作ったものには、人に捨てさせない「何か」があった。
縫い物だけではない。
彼の指は落ちている枯葉や何の変哲もない小石をも立派な遊び道具に変えた。
いつだって、私を驚かせ、楽しませてくれた。
そして彼は誰よりも、美味しい紅茶を淹れた。少なくとも私にとっては。
「執事の基本中の基本だよ」といって、彼は笑っていた。少し悲しそうに。
自分で言うのも何だけれど、私は紅茶の味にはうるさい方だ。自分では淹れられないくせに。
大人が淹れたものにでも、容赦なく文句や不満を叩きつける。
だけれど、彼の紅茶に文句を言った事は一度もなかった。
やっぱり、彼の紅茶にも、「何か」があったんだろうと思う。
15 :
舞妓(愛知県):2007/04/22(日) 01:20:41.19 ID:VkX2xK6a0
>>14 彼との思い出を反芻している間に、彼はポットとカップを持って帰ってきた。
そして、私と彼との壁も帰ってきた。
「お待たせいたしました、お嬢様」
あくまで淡々とした口調。きびきびした動作。
ジュンが紅茶をカップへと注ぐ。紅いような、茶色のような液体が煌きながらカップに注がれる。
コトリ、と、彼はカップをテーブルに置く。
私はカップを口元へと運び、ゆっくりと、ゆっくりと、味わいながら、飲む。
飲んで、再度、理解する。
やっぱり、彼の紅茶は美味しかった。
文句が、言えなかった。
私はお礼を言いたくなり、ジュンの方を見る。
彼はなにやら、キョロキョロと周りを見ている。
「どうしたの、落ち着きがないわね。はしたないわ」
「誰もいないね。よし。……ああ、ごめん、真紅」
私と彼との壁が吹き飛んだ。
彼が私に微笑む。それは従者が主人に見せるそれではない。
もっとずっと、近い位置にいる人間に見せる、安らかな笑み。
時間が、巻き戻ったような気がした。
「美味しかったか? 紅茶」
私も彼に微笑む。
「ええ、とても。ありがとう。ジュン」
「どういたしまして」
彼は子供のような、無邪気な顔をして、笑った。
終
>>15 GJ、マターリしていてイイふいんき(ry
17 :
アイドル(千葉県):2007/04/22(日) 02:11:29.87 ID:XGYKZ5pE0
保守age
18 :
アイドル(東京都):2007/04/22(日) 02:32:19.10 ID:BEh6uMQP0
ho
ho
20 :
ボーカル(コネチカット州):2007/04/22(日) 03:05:13.27 ID:5FffiK3SO
保守
21 :
うどん屋(長屋):2007/04/22(日) 03:20:10.46 ID:N1P6U7hL0
おやすみのほ
22 :
40歳無職(樺太):2007/04/22(日) 03:46:15.88 ID:axqqhb5bO
保守
ho
24 :
アイドル(千葉県):2007/04/22(日) 05:25:10.93 ID:XGYKZ5pE0
ほしゅ
25 :
自衛官(樺太):2007/04/22(日) 07:12:40.89 ID:6ru1Q/FmO
ほ
26 :
カラオケ店勤務(樺太):2007/04/22(日) 07:51:06.13 ID:+EvO9KQ8O
age
27 :
宅配バイト(大阪府):2007/04/22(日) 08:27:04.68 ID:LHkFHuiv0
ho
28 :
ひよこ(ネブラスカ州):2007/04/22(日) 09:16:44.60 ID:Si9r3MZpO
ほ
29 :
ひよこ(ネブラスカ州):2007/04/22(日) 09:20:08.73 ID:Si9r3MZpO
>>15 そういう関係いいね
表向きはこうだけど本当はみたいな
GJ!
30 :
知事候補(愛知県):2007/04/22(日) 09:53:01.84 ID:DjEqPHx60
ほ
31 :
宅配バイト(大阪府):2007/04/22(日) 10:29:18.79 ID:LHkFHuiv0
ほす
32 :
宅配バイト(大阪府):2007/04/22(日) 11:08:56.46 ID:LHkFHuiv0
ほ
33 :
知事候補(愛知県):2007/04/22(日) 11:09:01.60 ID:DjEqPHx60
ほ
34 :
国連職員(コネチカット州):2007/04/22(日) 11:38:42.95 ID:5FffiK3SO
保守
35 :
高校生(滋賀県):2007/04/22(日) 11:47:28.14 ID:7vDYq9uz0
ほしゅる
36 :
検非違使(埼玉県):2007/04/22(日) 12:13:54.28 ID:8c5GZ7Ob0
ほっほー
37 :
うどん屋(長屋):2007/04/22(日) 12:27:32.65 ID:N1P6U7hL0
短編保守巴メイデン
巴「桜田くん、今日ははいてきたの」
J「藪から棒に、何の話だよ」
巴「今日こそ『はいてるんだ、やっぱり』ができるわ」
J「なんかもう本来の目的忘れてないか?」
巴「あ、そうだった。私は契約しに来たんだったわ」
J「いや、本来の目的は柏葉中心の長編が100本投下されるまで保守(ry」
巴「そうと決まればまきますか、まきませんか」
J「聞けよ」
巴「いいから」
J「いいからって…だいたいどこに巻くのか知らないし…」
巴「桜田くんのエッチ…女の子の穴なんて一つしかないのに…」
J「ちょ…!それはまずいだろいろいろと!?」
巴「ねじは桜田くんの自前で」
J「なななな何いってるんだよ柏葉…ぼぼ僕にはなんのことかさっぱり…」
巴「もう全力でグラインドしちゃっていいから」
J「ぐぐぐグラインドって…あわわ…」
巴「私のこと…好きにしていいよ…」
J「悪いけどやりすぎは逆に萎える」
38 :
宅配バイト(大阪府):2007/04/22(日) 13:00:57.39 ID:LHkFHuiv0
保守
39 :
ドラム(コネチカット州):2007/04/22(日) 13:27:52.10 ID:pGZBx6hOO
ほ
40 :
味噌らーめん屋(樺太):2007/04/22(日) 13:53:34.42 ID:K5a0wt4CO
保守
41 :
宅配バイト(大阪府):2007/04/22(日) 14:23:19.52 ID:LHkFHuiv0
ほしゅ
ho
43 :
味噌らーめん屋(樺太):2007/04/22(日) 15:23:01.93 ID:K5a0wt4CO
ジ「薔薇水晶、僕といいことしないか?」
薔「!?ジュン…それって…」
ジ「とっても気持ちよくなれることだしな。」
薔「ジ…ジュン…やっとその気に……」
ジ「じゃ、これからすぐだけど構わないか?」
薔「もち!いざ!無問題!」
ジ「そ…そうか、じゃあ早速行くか。」
薔「wktk…お姉ちゃん…私、一足お先に女になってくるよ……」
ジ「あ、ちょっと痛いのとか血が出るのとか大丈夫か?」
薔「…バチコーイ。」
つぷっ…
薔「あっ…痛…」
ジ「大丈夫だよ、すぐ終わるから…」
ジ「いや〜、いいこと(献血)した後は気持ちいいな。」
薔「う…うん……」
ジ「どうした?なんか元気なくないか?」
薔「なんでもない……くすん…(´;ω@`)」
ho
45 :
チーマー(コネチカット州):2007/04/22(日) 16:05:00.49 ID:HY7WHOrFO
保守
一応NGワードyuriyuriを設定しておきます
『奇妙な熱』
見あげると満天の星がある。明るい夜である。吐く息の白さが、はっきりと見える
のがおもしろくて、蒼星石は呼吸を早めた。
冬の空・高所の邸・雪が少し積もっている庭――。……
蒼星石は外套も着ずに、テラスの端でただ漫然とつっ立っていた。が、これは長
続きしなかった。いとこめいの由奈がやって来て、蒼星石の手を曳いて屋内へ連
れもどしたからである。
由奈は目付を怠った女給仕を厳しく叱ってから、蒼星石にも、
「あなたは体質が弱いのだから、外に出ては駄目よ」
と言い、またたくまで冷たくなってしまった蒼星石の両手に、自分の両手をかぶ
せた。いとこめいといっても、由奈は蒼星石より一回り年上の高校生で、学校と近
いからという理由で大伯父の家に居候していた。
その大伯父・結菱一葉に蒼星石が養女としてひきとられた時には、由奈はもうこ
の邸にいて、幼い蒼星石を出迎えてくれたのである。昨年のことだった。
蒼星石には、今自分の冷えた手に熱をかよわせてくる由奈の手が、立派な大人
の女性の手に感じられた。
蒼星石にとって、この由奈という女性は、とにかくひとのかたち≠フうつくしさ
を集約したようなひとで、目も眉も睫も、それから額も髪も鼻も耳も口も、さがって
今蒼星石に触れている白い・細い・肉つきの良い指も、また発せられる声や言葉
に至るまで、全部がうつくしかった。
――まるで夢のようなひとだ。
と、蒼星石は心を赤く弾ませることがしばしばある。触れられている時・話しかけ
られている時に、この腹の底からむくむくと湧きおこって頭のてっぺんまで上って
ゆく熱を、蒼星石は一度も処理しきれたことがない。されるがまま、蒼星石は熱に
うかされた。
47 :
宅配バイト(大阪府):2007/04/22(日) 16:05:51.23 ID:LHkFHuiv0
>>46 「まあ、たいへん。顔が真っ赤だわ」
こうして、いつも、勘違いした由奈に抱きあげられ、蒼星石は部屋のベッドまで
はこばれる。心を乱されただけで、体調をくずしたわけでないが、由奈にかぎらず、
この邸の人間は蒼星石の体の変調には過敏だった。当の蒼星石が、自分の体質
につゆ頓着しないものだから、周りが代わって神経を逆立てなければゆけなかっ
た。
結果的に、由奈のそれは取り越し苦労にならなかった。
熱にうかされたのは由奈に触られたせいだけではなく、翌日になると蒼星石は
風邪をこじらせた。
「馬鹿ね、言わないことでないわ」
由奈はベッドの中から蒼星石の手をつかみ出し、甲を叩いた。倦怠ににぶる感
覚をするどい痛みがはしり、蒼星石は泣きだした。泣かれるほどつよく叩いたつも
りのなかった由奈は、おどろき、あわてて蒼星石の手の甲をなでたが、そうしてい
る由奈の手は、前夜とは全く違ってとても冷たく、蒼星石はその冷たさに怯え、ま
すます泣いた。
困った由奈は、蒼星石の髪や額や頬をなでたり、また手をすっぽり覆いつくして
なでてやったりした。そのうちに由奈の手から冷たさが消え、いつものような温か
さが蒼星石にかよってきた。蒼星石はそれで安心できて泣きやんだが、手はもの
足らなさを感じていた。発熱した体は、もっと冷え冷えとした感触をのぞんでいた
のである。
蒼星石は由奈に水をねだった。水がはこばれてくると、由奈が上体を起こすの
を手伝ってくれた。
コップは冷たかったが、喉をとおっていった水は、コップほど冷たくなかった。
「ぬるい」
と、蒼星石が不服そうに言うと、由奈は、
「お腹をいためたら、どうするの」
と、うけつけない声で言った。
「いためないよ」
>>47 と言う蒼星石を無視して、由奈は腰をあげて部屋を出ようとした。あっ、と蒼星石
は小さくうめいた。由奈に出てゆかれたくなかった。
「がっこうは、午後からって、……」
と、昨日の由奈と女中との会話を耳ざとく聞いていた蒼星石が、すがるように言
った。
「だから、もう出なくちゃ」
と、由奈は時計を指さして言った。時計を見た蒼星石は、うなだれ、ふてくされた
ように布団をかぶって寝た。いつのまにそんな時間になっていたのか。蒼星石は
起きてから今まで、一度も時計を見ていなかった。そのため、自分がいつもより遅
く起きたのに気づけなかった。
「あとは佐原さんに任せてあるから、なにかあったら彼女に言いなさい」
早めに帰ってくるようにする、と気づかう声をかけて、由奈は蒼星石の顔をのぞ
きこんだ。蒼星石は布団から少し顔を出して、由奈を睨んだ。蒼星石が、その選
抜にはなはだ不満であることは、明らかだった。
「あのひとは、声が高いからいやだ」
と、蒼星石は言った。高い声は頭に響く。ふだんでも耳障りなのに、風邪をひい
ている時に、あの声を聞くのは耐えがたい。
「じゃあ、石井さん」
と、由奈が別の女中の名をあげると、
「あのひとは、やぶにらみだからいやだ」
と、蒼星石は言った。むかいあっていても、自分をきちんと見てもらえているとい
う気がしない。
「じゃあ、染谷さん」
「あのひとは、大きい。ぼくのことを見くだしている」
「じゃあ――」
「もういいよ」
と、蒼星石は言い、再び布団の中に顔をかくした。
由奈はため息を吐いて、早めに帰ってくるから、と同じことを言って退室していっ
た。
>>48 蒼星石は、もう全く眠ってしまおうと思った。眠ってしまえば時間は知らず経過し、
由奈はすぐに帰ってくるだろうと思ったのである。
しかし蒼星石は、全く眠れなかった。目は冴え冴えに覚めていた。腹も頭も重か
ったが、瞼は全然重くならなかった。
やがて蒼星石は寝ていることに倦み、体を起こしてベッドから降りた。ベッド脇の
台に水差しとコップが置かれている。季節のせいなのか、先ほどよりも水が冷え
ているような気がした。最後の嚥下の音が大きく部屋に響き、蒼星石はおどろい
て肩をふるわせた。
蒼星石はコップを置いて、壁にかけられているカーディガンを羽織ると、養父に
会うため、部屋を出た。足どりはふらふらとして危なげだったが、蒼星石自身は、
もっとしっかりと姿勢を正して歩いているつもりでいた。
部屋の外には、誰もいなかった。いつもは一人か二人給仕がひかえているのだ
が、この日は蒼星石が寝こんでいるというのに、誰もいなかった。これは由奈の指
図だろうと思われた。蒼星石が、誰も彼もいやだと言ったから、由奈は部屋の外
に誰も彼もひかえさせなかったのだろう。
蒼星石は心細くなった。邸からすっかり人がいなくなってしまったのでないかとい
う不安が、彼女の心におもしを付けて垂れさがって来た。
じっさいはそんなことが起こるはずないのだが、蒼星石はけっきょく邸内に人を
さがすのでなく、部屋にもどった。ベッドにもぐって身を固めた蒼星石は、そうして
外部のいかなる情報も知るまいと心がけた。
そしてまた蒼星石は、自分はもう全く眠ってしまうべきなのだと、つよく思った。起
きていれば、きっとずっとこうした不安を意識の中に棲まわせていなければならな
くなる。
一度眠ってしまえば、次に起きる時には、由奈がそばにいるはずだった。あるい
は彼女が、蒼星石を起こしてくれるかもしれなかった。由奈の帰宅を待つという作
業は、たいへんにつらいことで、怖ろしいことでもあったが、眠っているうちは、い
っさいの作業や辛苦は発生しないはずだった。
>>49 ――眠れ、眠れ。
と、蒼星石は心の中で自分に言い聞かせた。するとふしぎなことに、蒼星石はほ
んとうに眠ってしまった。今まで全然重くなかった瞼も重くなり、代わりに頭や腹が、
妙にすっきりとした・軽やかな感じになった。蒼星石はゆっくりと眠っていった。
……蒼星石は目を覚ました。
眠る直前に消えていた頭や腹の重さが、起きた瞬間に復活したようだった。とに
かく、目覚めがわるく、気持ちもわるかった。ただし、眠る前よりいくらかマシになっ
ているようにも思えた。
「ああ、起きたのか」
という、老いた男の声を聞いた時ほど、蒼星石が驚いたことはなかった。声の主
は間違いようもなく父であり、どういうわけか、彼が今蒼星石の部屋にいるものら
しかった。いや、どういうわけか、と言うのはおかしい。娘が風邪をこじらせたのだ
から、見舞いに来たのに決まっている。それにしても、――どうして、という蒼星石
の疑問が消えるわけでもなかった。
数年前からめっきり足腰の衰えはじめた一葉は、今では車椅子の世話になって
いる。起きあがった蒼星石が最初に見たのは、そのくるまだった。
「寝ていなさい」
と、一葉に言われたので、蒼星石は起こしかけの体をまた寝かせた。
「たのまれた」蒼星石が問うより先に、一葉が答えた。「由奈に」
一葉は睨むような目を蒼星石にむけたが、一葉はなにも、怒っているわけでは
なかった。彼はいつも気むずかしげに顰眉をつくり、言葉を投擲するような喋り方
をする。たんにそういう癖なのである。
「由奈から、見ていろと言われたので、見ていた」
一葉は、ほんとうに見ていただけで、ほかにはなにもしなかった。
「ずっと?」
「二度、用足しに出た」
一葉は指を二本立てた。
>>50 「調子はどうか」
と、一葉に訊かれ、蒼星石はゆるゆると首を振った。体調はすこぶるよろしくない。
「腹はすいていないか」
蒼星石はすぐに返答できなかった。腹具合はよくわからない。すいているようで
あり、すいていないようでもあった。とりあえず昼は食事をとっていない。首をひね
って時計を見ようとしたが、見えず、一葉に時刻を教えてもらって確認すると、
「夜まで待ちます」
と、蒼星石は言った。
「夜は食べられそうか。では、それまでもう少し眠っていなさい」
と、一葉は言い、蒼星石の額に手をかぶせた。
蒼星石は二、三度目をしばたかせたあと、再び眠りの中に落ちついた。一葉は
蒼星石の寝顔を見おろしながら、時々前髪を梳いてやった。
まもなく由奈が帰って来た。制服姿で蒼星石の部屋にあらわれた由奈は、
「あら、蒼星石は眠っているのね」
と、さも意外そうに言った。
一葉はゆらりと首を回し、蒼星石を見ていた目を由奈にむけたが、すぐにもどし
た。蒼星石を見おろしたまま、
「一度起きた。が、すぐに眠った」
「そう」
由奈はベッドの横に鞄を置き、一葉の車椅子のグリップに手をかけ、前かがみ
に蒼星石の様子を見た。
「朝のことだがな」一葉が由奈に言う。「どういう女中なら、世話を任せられる。そ
れとも、女より男のほうがいいか」
一葉は相変わらず怒っているような表情で、気むずかしげに言った。由奈はしば
らく一葉がなんの話をしているのかわからなかったが、やがてにこりと笑い、
「ああ、あんなの気にしなくてもいいんですよ。風邪をひいて、ちょっとわがままに
なっただけですから。治ったら、謝って回るんじゃないですか、この子」
と言った。
「そうか」
>>51 一葉は呟くと、頬に手を当て、顎まですべらせた。横顔から、顰められていた眉
が少しひらかれたような気がした由奈は、
「大伯父さま、今とても不謹慎なことをお考えね」
と言って、今度はからかうように笑った。
「いや。……」
一葉は口もとにあいまいさのある言い方をした。否定しきれないところに一葉の
本心半ばがあるのだろう。
蒼星石が次に目を覚ました時には、もう邸の人間は皆、夕食を済ましたあとだっ
た。そばに一葉も由奈もおらず、蒼星石はベッドにもぐったまま、枕もとまで移動さ
せていた鈴を鳴らして、ひとを呼んだ。由奈が部屋に入って来た。
「起きたのね。熱はどうかしら」
由奈は蒼星石の額に手を当てた。体温計ではからなければ正確なことはわから
ないが、由奈の手は、さがっているように感じなかった。額に当っている由奈の手
は、冷たくもなければ熱くもなく、しいていえば生ぬるいもので、蒼星石は泣きだし
たりはしなかった。
「お腹すいた?」
と、由奈は言った。蒼星石はうなずいた。由奈はいったん部屋を出、蒼星石の夕
食を持ってもどってきた
食後、薬を飲み、ベッドに入ろうとしたところで、蒼星石は、窓の外で降っている
雪を見つけ、
「ねえ、雪が降っているよ」
と、窓を指さして言った。由奈が蒼星石の指を追ってその先を見ると、なるほど
外では雪が降っている。
「雪の予報なんてなかったのに、どうりで冷えることね」
由奈は蒼星石の肩をつかんで、ベッドの中に押し込んだ。風邪が悪化しては堪
らない。
>>52 「雪が見たい」
と、蒼星石はくりかえし言ったが、由奈は「駄目」の一点張りでそれをゆるさず、
蒼星石の希望はついに聞きいれられなかった。蒼星石はせめて雪が降っている
かどうかだけでも知ろうと思い、
「雪はどうなったの」
と、しきりに訊いた。由奈はそのたびに背をそらして、
「まだ降っているわ」
と、蒼星石に外の様子を伝えた。
そんなやりとりを都合六度ほどやったあと、蒼星石は急に用足しにゆきたくなっ
た。
「トイレ」
と、蒼星石は由奈に言った。由奈は蒼星石の手をとって、抱き起こした。蒼星石
がそのまま由奈の服をつかんではなさなかったので、由奈は仕方なしに蒼星石を
胸に抱きあげてやった。
片手でドアをあけるのに難儀したが、なんとか蒼星石を抱えたまま部屋から出
て、トイレへむかった。
蒼星石は自分を抱いている由奈の顔を見あげた。蒼星石は、むしょうに庭へ出
たくなった。外でまだ雪が已んでいないのなら、ぜひ由奈と一緒に庭へ出て、雪を
見たいと思った。ひとのかたち≠フうつくしさを集約したようなこのいとこめいが、
雪を背景にする姿は、きっとさらにうつくしいに違いないと思われたのである。長
い睫に雪がかかるさま・白い息を吐くさま・赤らめられた頬のさま、それらを蒼星
石は想像した。
その時蒼星石は、風邪で高熱をおこした自分の体が、倦怠でない、全く異なるも
のを伴いはじめたことに気づいた。
おしまい。
54 :
宅配バイト(大阪府):2007/04/22(日) 16:10:06.97 ID:LHkFHuiv0
>>53 投下完了です。途中NG入れ忘れごめんです
乙
56 :
うどん屋(長屋):2007/04/22(日) 17:04:49.61 ID:N1P6U7hL0
ほっすほっす
57 :
宅配バイト(大阪府):2007/04/22(日) 17:36:15.42 ID:LHkFHuiv0
ほ
58 :
とき(岩手県):2007/04/22(日) 17:52:16.48 ID:LxmOOZol0
このスレ頑張れ!!保守!!!
59 :
宅配バイト(大阪府):2007/04/22(日) 18:19:12.88 ID:LHkFHuiv0
ほす
60 :
ペテン師(埼玉県):2007/04/22(日) 18:43:04.80 ID:rCH5UjdY0
ローゼンメイデンスーパーデラックス −水銀燈の逆襲−
翠「し、真紅がやってきやがったですぅ!まっすぐこちらに飛んでくるですぅ!」
雛「たいへん!たいへん!どうしようなの〜!」
蒼「こんなところでジャマされたくないよ!」
金「水銀燈さま、いかがいたすのかしらー?」
水「甲板付近のものは戦闘準備!他のものは離陸にそなえるのよぉ」
62 :
扇子(千葉県):2007/04/22(日) 19:17:48.39 ID:LG+jSiiD0
保守
63 :
味噌らーめん屋(樺太):2007/04/22(日) 19:17:52.08 ID:K5a0wt4CO
保守
64 :
職業訓練指導員(dion軍):2007/04/22(日) 19:34:45.72 ID:ycH4sZyH0
ho
65 :
宅配バイト(大阪府):2007/04/22(日) 19:58:56.17 ID:LHkFHuiv0
ほす
66 :
一株株主(愛媛県):2007/04/22(日) 20:03:58.88 ID:uIe29kbt0
67 :
チーマー(コネチカット州):2007/04/22(日) 20:26:24.08 ID:HY7WHOrFO
保守
68 :
味噌らーめん屋(樺太):2007/04/22(日) 20:55:11.89 ID:K5a0wt4CO
保守
69 :
果樹園経営(樺太):2007/04/22(日) 21:01:13.63 ID:U9ovhVTXO
保守
70 :
一株株主(愛媛県):2007/04/22(日) 21:02:53.45 ID:uIe29kbt0
水銀燈とジュンは幼馴染だ。水銀燈はジュンのことが好きで、よくちょっかいをだしているが
ジュンはそんなことはいざ知らず、どうやらめぐと付き合い始めたらしい。
水銀燈はそれを知りショック!!を受けた。
水「な、何ですってぇ〜!めぐ〜!あなたでもゆるさないわよ〜!」
しかしさすがは水銀燈。そんなことではへこたれない。
水「こうなったら強行手段でジュンをゲットよぉ〜!」
水銀燈は固くそう誓った…。そして、ジュンの受難の日々は始まる…。
続かない…
71 :
味噌らーめん屋(樺太):2007/04/22(日) 21:09:42.82 ID:K5a0wt4CO
続けてよ…
ho
73 :
一株株主(愛媛県):2007/04/22(日) 21:35:55.18 ID:uIe29kbt0
>>71 分かったぜ。他に書く人いなさそうだし…
>>70 水「ねぇ、ジュ〜ン、一緒に帰りましょ〜」J「またか…。最近ほぼ毎日そう言ってるよな」
水「あらぁ、そうかしらぁ〜?」J「そうだよ」めぐ(う〜む…、水銀燈、ひょっとして…)
ジュンとめぐが付き合い始めたのを知ってからというもの、水銀燈は学校では片時もジュンの傍から離れなかった。
帰るときも一緒で、まさに『めぐ、あなたの入り込む隙はないわよぉ〜』といった感じだ。
めぐ(あたしとジュンが付き合ってることを知ってわざと邪魔してるんじゃ?
…水銀燈ならやりかねないな。あたしも負けないわよ、水銀燈!)
水(絶対ジュンは私のものにするわよ、めぐぅ〜!)
バチバチバチ!!
熱い火花と共に、熱い戦いが今始まる…
74 :
一株株主(愛媛県):2007/04/22(日) 21:37:28.89 ID:uIe29kbt0
>>73 めぐ「ジュン君!今日は一緒に帰ろう!」J「ああ、わかった」
今日は水銀燈が風邪で欠席であった。これはアタックチャ〜ンス!と思っためぐは
ジュンと一緒に帰ることにした。
J「ちょっと、めぐ、近寄りすぎ…」めぐ「あら?ジュンは嫌なの?」
J「まだ学校の中なんだから恥ずかしいよ…常識的に考えて…」
ベ「ヒューヒュー!熱いねお二人さん!」笹「うらやましい…」
周りの視線が痛い。とりあえずベジータは殴っておいた。めぐは全く気にしてないようだ。
それどころか見せ付けようとしてるような感じだ。
J「めぐといい水銀燈といい最近おかしいぞ」めぐ「そうかな?」
めぐは白を切るつもりらしい。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
その頃の水銀燈…
水「風邪を引くとは不覚だわぁ〜…。めぐがなにかしなきゃいいけど…。まさかあんなことや
こんなことを…。むきーーーーー!!」
風邪は中々治りそうにない…
75 :
一株株主(愛媛県):2007/04/22(日) 21:49:03.28 ID:uIe29kbt0
>>74 …水銀燈の風邪が治るのになんと一週間かかった。それは本人がジュンとめぐのことを
気にして大人しくせずに暴れていたからなのだが…。
水「不覚!これではジュンはすっかりめぐに…」
案の定ジュンとめぐの仲はかなり深まっていた。もはや周りからは公認のカップル扱いである。
水「…気にくわないわぁ〜」
とりあえず近くにいたベジータを殴って気を落ち着かせた。
べ「な、なぜだ、銀嬢?」水「なんとなくよ」べ「そんな…。いくら銀嬢でもあんまりだぜ…。」
水(とりあえずこれは緊急事態ね…。こうなったら強行手段でいくしかないねぇ〜)
水銀燈は落込むベジータを無視してそう思った。そして、怪しい笑みを浮かべた…
べ(な、なんて恐ろしい笑顔だ…。ここからが本当のじg(ry」
76 :
一株株主(愛媛県):2007/04/22(日) 21:52:24.13 ID:uIe29kbt0
>>75 とりあえずここまで。続きはまた今度………多分書きます。
77 :
味噌らーめん屋(樺太):2007/04/22(日) 22:01:39.29 ID:K5a0wt4CO
>>76 親友同士でも女と女の闘い…これからの展開に期待してますwww
78 :
ピッチャー(兵庫県):2007/04/22(日) 22:02:08.87 ID:gIt/QAC10
期待アゲ
79 :
ひよこ(ネブラスカ州):2007/04/22(日) 22:05:01.25 ID:Si9r3MZpO
>>54 乙
そんなに純文学よんだことないけど、純文学っぽくて好き
文章だけでもやっぱ全然雰囲気ちがうんだなあ
80 :
一株株主(愛媛県):2007/04/22(日) 22:12:04.98 ID:uIe29kbt0
>>77 ありがとう…
でも、かなしいけど、これって見切り発車なのよね。後の展開はいまんとこ考えてない…
しかしいつか書く。…かもしれない。
ho
82 :
職業訓練指導員(dion軍):2007/04/22(日) 22:40:12.17 ID:ycH4sZyH0
syu
83 :
一株株主(愛媛県):2007/04/22(日) 23:01:41.12 ID:uIe29kbt0
「ローゼンメイデンが普通の…」スレは永久に不滅か?
保守
84 :
味噌らーめん屋(樺太):2007/04/22(日) 23:26:38.90 ID:K5a0wt4CO
保守
ho
86 :
舞妓(東日本):2007/04/22(日) 23:49:38.93 ID:+d86094G0
金「ローゼンメイデンが普通のryスレは永遠に破滅かしらー!」
めぐ「うきゃきゃ、うきゃきゃきゃきゃ」
雪華綺晶「お姉さま、あなたは墜落しました」
JUM「…イシャはどこだ」
ほしゅ
87 :
一株株主(愛媛県):2007/04/22(日) 23:57:45.33 ID:uIe29kbt0
まだだ!!まだ落ちんよ!!
保守
88 :
工学部(兵庫県):2007/04/23(月) 00:04:38.92 ID:b6kajqZE0
保守
このスレは永遠なり
89 :
解放軍(愛媛県):2007/04/23(月) 00:20:08.57 ID:V2BM6Uw70
このスレが終わるとき…世界も終わる…
保守
90 :
中小企業診断士(埼玉県):2007/04/23(月) 00:45:33.44 ID:jbBpGIkd0
俺らの愛で支えるしかない保守
91 :
解放軍(愛媛県):2007/04/23(月) 00:52:11.33 ID:V2BM6Uw70
わがスレは永久に不滅です!!早めの保守
92 :
解放軍(愛媛県):2007/04/23(月) 01:27:52.58 ID:V2BM6Uw70
捕手「ばっちこーい!」
93 :
中小企業診断士(埼玉県):2007/04/23(月) 01:45:24.03 ID:jbBpGIkd0
まだ落とさせんよ
94 :
浪人生(兵庫県):2007/04/23(月) 01:45:33.07 ID:MHGpmkmC0
保守ぅ
95 :
解放軍(愛媛県):2007/04/23(月) 01:51:48.34 ID:V2BM6Uw70
俺は寝る
あとはよろしく
ではさらば
保守
ho
97 :
漂流者(樺太):2007/04/23(月) 02:21:42.81 ID:ucLGVsziO
紅「フンフンフ〜ン♪」
J「どうした真紅。やけにご機嫌じゃないか?」
銀「ホントだわぁ。」紅「当たり前だわ。今日は、ローゼンの誕生日なのだから♪」
J「え?オマエらのパ…親父さんの?」
紅「違うわ!ヨハン・カールローゼンクランツよ!哲学者で、今年216歳なのだわ!」
J「知らん。」
銀「おばかさぁん!そんなマイナーキャラ、みんな知らないに決まってるでしょぉ。今日はぁ、武田捻様の誕生日じゃなぁい♪」
J「そいつも誰だよ!」
銀「人類の宝!ヤクルトを開発したお方よぉ!今年で108歳なのよぉ!」
紅「フン、ローゼンの方が倍生きてるのだわ!」
銀「そんなの関係ないわぁ!お父様のパチモン(バラスィ)に興味なんかないものぉ!」
J「イヤ、どっちも死んでるから…」
紅・銀「(´・ω・`)」
こんな保守。初投稿だから、改行とか分かりません。指摘して下さい。
98 :
まなかな(コネチカット州):2007/04/23(月) 02:37:32.11 ID:4qVLeXBiO
ほ
99 :
まなかな(コネチカット州):2007/04/23(月) 02:56:30.54 ID:4qVLeXBiO
ほ
100 :
中小企業診断士(埼玉県):2007/04/23(月) 03:10:49.72 ID:jbBpGIkd0
ほ
ほ?
102 :
ミトコンドリア(樺太):2007/04/23(月) 03:29:04.13 ID:06K57323O
ほ
103 :
運転士(樺太):2007/04/23(月) 04:28:13.99 ID:hPokf4dHO
保守
104 :
電力会社勤務(東京都):2007/04/23(月) 04:48:44.09 ID:HZ4zLlNi0
保守しゅ
105 :
漂流者(樺太):2007/04/23(月) 04:54:24.04 ID:ucLGVsziO
くっ、やはりこの時間は保守続きか…!だが、このスレはオレが守る!
106 :
外資系会社勤務(コネチカット州):2007/04/23(月) 05:48:40.53 ID:emoIgQuyO
ほ
107 :
料理評論家(長屋):2007/04/23(月) 06:22:06.41 ID:Ii/boSvi0
短編保守巴メイデン
巴「今日も今日とて保守メイデン」
J「朝からテンション高いな」
巴「桜田くんって好みにうるさいのね」
J「随分な話の切り替えで」
巴「だって、せっかく私が桜田くんだけの人形になるよって言ってるのに…全然反応しないんだもの」
J「あ…そ、それはその…なんていうか、柏葉って自分から迫ってくるけど、
はっきりいうと恥じらいがないとこっちとしてもイマイチ盛り上がらないっていうか…
ほら、やっぱり女の子ってそういうところが大事だし…
僕が見たいのはパンチラだ、パンツじゃない、みたいなさ?
難しいところなんだけど、やっぱりそこらへん拘らないと画竜点睛を欠くっていうか…」
巴「ごめんちょっと普通にひいた」
108 :
電話番(ネブラスカ州):2007/04/23(月) 06:32:15.87 ID:CBTNv+UrO
109 :
漂流者(樺太):2007/04/23(月) 06:55:05.87 ID:ucLGVsziO
110 :
貧乏人(コネチカット州):2007/04/23(月) 07:48:03.86 ID:RhWIMSzCO
保守
111 :
まなかな(コネチカット州):2007/04/23(月) 08:43:55.69 ID:4qVLeXBiO
ほ
112 :
工作員(ネブラスカ州):2007/04/23(月) 09:29:14.49 ID:gnskHZxwO
あ
113 :
一株株主(コネチカット州):2007/04/23(月) 09:56:28.90 ID:4qVLeXBiO
ほ
114 :
電話番(ネブラスカ州):2007/04/23(月) 10:22:24.95 ID:CBTNv+UrO
ほ
115 :
工作員(ネブラスカ州):2007/04/23(月) 10:48:20.49 ID:gnskHZxwO
っ
116 :
一株株主(コネチカット州):2007/04/23(月) 11:08:46.54 ID:4qVLeXBiO
ほ
117 :
ニート(大阪府):2007/04/23(月) 11:48:05.06 ID:h8nOjMyg0
保守
118 :
渡来人(奈良県):2007/04/23(月) 12:15:35.27 ID:YOH4tYzd0
蒼星石の家に温泉の元が届いたようです
蒼「へぇ。いっぱい入ってるなぁ。草津に箱根に熱海。下呂温泉もあるよ。
まだ翠星石は帰ってきてないけど……ちょっとだけ使ってみようかな」
その後蒼い子は温泉の元をブレンドして身も心もほかほかになったそうです。だけど……。
翠「蒼ぅ星石ぃぃぃぃ!!」
蒼い子の部屋に怒り心頭の翠星石が怒鳴り込んできました。
翠「風呂に入浴剤入れたのはおめぇですか!?」
蒼「え?うんそうだよ。おじいさんから送られてきてね。よかったら翠星石も使ってみたら……」
翠「なんてことしやがるですか!」
蒼「えっ?」
翠「あんなもん入れたら残り湯をお洗濯に使えないじゃないですかぁ!」
蒼「ええっ!?」
翠「せっかく翠星石が頑張って節約しようとしてるのに、あんたって人は、あんたって人はーーですぅ!!」
蒼「痛いよ痛いよ!もうしないからスリッパでぶたないで! ほうきで刺さないで! ご、ごめんなさーーい!」
このあと、蒼星石宅では入浴剤が使用禁止となったそうです。
蒼「……クスン」
119 :
住職(樺太):2007/04/23(月) 12:29:22.96 ID:aTmGq7xVO
あるあるwwwwwwww
120 :
パート(樺太):2007/04/23(月) 13:14:59.21 ID:KvhS5dTrO
ほし
121 :
ニート(大阪府):2007/04/23(月) 13:46:16.47 ID:h8nOjMyg0
>>118 お、おじじからの贈り物が…でも節約のためには仕方ないのか…
122 :
うどん屋(樺太):2007/04/23(月) 14:41:04.65 ID:Y2UJjoNPO
保守
ho
125 :
ニート(大阪府):2007/04/23(月) 15:47:27.61 ID:h8nOjMyg0
保守
126 :
運動員(埼玉県):2007/04/23(月) 16:28:53.18 ID:NgsKoHrY0
ホシュ
127 :
フート(兵庫県):2007/04/23(月) 17:01:07.67 ID:QuTIWznt0
hosyu
128 :
パート(樺太):2007/04/23(月) 17:19:04.64 ID:KvhS5dTrO
ほしゅりまくりんぐ
129 :
22歳OL(dion軍):2007/04/23(月) 17:51:09.28 ID:jvJ/M6h50
ho
130 :
軍事評論家(愛知県):2007/04/23(月) 18:25:24.77 ID:he1cSGyU0
保守ですぅ
131 :
張出横綱(コネチカット州):2007/04/23(月) 18:36:04.21 ID:hZ5kD6pbO
ア
132 :
まなかな(コネチカット州):2007/04/23(月) 18:44:33.11 ID:4qVLeXBiO
ほ
133 :
うどん屋(山口県):2007/04/23(月) 18:55:05.57 ID:kiBQEqmU0
保守
134 :
料理評論家(長屋):2007/04/23(月) 19:11:34.10 ID:Ii/boSvi0
短編保守巴メイデン8
巴「たとえ桜田くんが変態だとしても、私はここを保守し続ける」
J「いきなりなにを言うんだよ!僕は変態じゃないっていってるだろ!?」
巴「僕は変態だって開き直られてもそれはそれで困るかな」
J「お、お前なあ…!」
巴「大丈夫だよ、私はそんな桜田くんも受け止められるから…むしろどんとこいみたいな」
J「…柏葉、お前は間違えてる」
巴「え?桜田くん…?」
J「柏葉、あのな、その路線はな…薔薇水晶と被ってるんだよ!」
巴「!!?」
J「ついでに容姿も蒼星石と被ってる」
巴「そ、そんな…!」
J「ん…待てよ?性格が薔薇水晶で容姿が蒼星石、服はセーラー服…あれ?これアリスじゃないか?」
巴「もう帰っていいよ」
135 :
軍事評論家(愛知県):2007/04/23(月) 19:38:30.94 ID:he1cSGyU0
保守…
136 :
女流棋士(愛知県):2007/04/23(月) 19:55:38.63 ID:C9P9fRgY0
137 :
留学生(大阪府):2007/04/23(月) 19:57:21.79 ID:4VEMnEuD0
>>134 性格がばらしー。容姿は蒼い子。
スタイルが水銀燈なら完璧だったのに。惜しい。
138 :
プロ固定(コネチカット州):2007/04/23(月) 20:00:19.36 ID:G+/9M+z7O
性格がばらしーで容姿がばらしー、服はブレザータイプの制服…
これは…なんというアリス…
139 :
女流棋士(愛知県):2007/04/23(月) 20:28:35.84 ID:C9P9fRgY0
ほ
140 :
パーソナリティー(コネチカット州):2007/04/23(月) 20:35:21.87 ID:VLjzSGgPO
>>138 それただのブレザー着たばらsうわあなたたちなにをすr
ho
142 :
解放軍(愛媛県):2007/04/23(月) 20:55:07.47 ID:V2BM6Uw70
>>75 あらすじ…ジュンとめぐがラブラブで水銀燈がムキーーー!
日が暮れて辺りがすっかり暗くなった頃、ジュンは一人で路を歩いていた。
J「帰るの遅くなったな…。早く帰らないと姉ちゃんが心配するな…」
そんなことを考えながら歩いていると…
J「ん?なんだこれ?」
そこには段ボールの箱が一つ、道の真ん中においてあった…
J「…なんか怪しいが無視するか。これ以上帰るの遅くなったらいけないし…」
そしてジュンはそれを無視して歩いた。しかし…
J「…後ろに気配を感じるような?」
そう思ったジュンは後ろを振り返った。すると…
J「…う、動いてる?」
さっき見た段ボールがそこにあった…
J「誰だ、そこに入ってるのは!?」
ジュンは段ボールを持ち上げた。すると…
べ「あっ!!」J「ベジータ!!なにやってるんだ!?」べ「ちっ!見つかったか!」
そう言うとベジータは逃げ出した。
J「何だったんだ、今の?」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
べ「すまん、銀嬢!失敗した!」
水「なにやってんのよ、おばかさぁん!さっさと連れてくればいいのに、なに回りくどいことを…」
べ「不意打ちしようとしたんだが…」 水「もういいわぁ!」 べ「ひでぶ!」
水「…こうなったら私が直接するしかないわねぇ…」
143 :
解放軍(愛媛県):2007/04/23(月) 20:56:10.80 ID:V2BM6Uw70
>>142 今日もジュンは夜に一人で歩いていた。
J「眠い…。早く帰りたい…」
そんなことを考えながら歩いていると…
ドスッ J「あべし!」
何者かに襲われ気を失った…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
J「…ここはどこだ?」
目が覚めたら見知らぬ部屋にいた。
水「は〜い、ジュン、起きたぁ〜?」J「な、なぜ水銀燈がこ、ここに!?」
ジュンは混乱している!
水「ここは私の部屋よぉ〜」J「な、なんだって〜!」
ジュンは嫌な予感がした!
J「どうするつもりだ?」水「既成事実作ればこっちのものよ!」J「やっぱそれか!」
ジュンは体を縛られ動けない!
水「さあ、観念しなさぁ〜い」J「…ごくり」べ・笹・梅「…ごくり」
窓から三馬鹿も見ていた!
バターーーン!!! 水・J・べ・笹・梅「「「「「!!!!!!!!!!!」」」」」
めぐ「水銀燈!!!」水「なっ!?」J「ああ、天使様!」べ「ここからが本当n(ry」
レディ、ファイト!!!
144 :
解放軍(愛媛県):2007/04/23(月) 20:56:58.11 ID:V2BM6Uw70
>>143 めぐ「もう許さないわよ!」水「やる気ぃ〜?」J・べ・笹・梅「「「「…ごくり」」」」」
めぐの攻撃!めぐはナックルを繰り出した!
水「あべし!」
水銀燈に108のダメージ!
水「中々やるわねぇ〜!でも負けないわよぉ!とお〜〜〜!」
水銀燈の攻撃!水銀燈は波動蹴りを繰り出した!
めぐ「あれ〜〜〜!」
めぐに216のダメージ!
めぐ「くっ!さすが水銀燈…」水「私の波動蹴りは108式まであるわよぉ〜!」
水銀燈は余裕の笑みを浮かべた!
めぐ(普通にいったら負ける!ここはあれを!)
めぐは懐からくんくん人形を取り出し放り投げた!
水「ああっ、くんくん!!!」めぐ「い ま だ〜〜〜!!!」
めぐの攻撃!めぐは絆ックルを繰り出した!
水「うっ!」 バタッ
効果はバツグンだ!水銀燈を倒した!
めぐ「ふ〜…」J「助かった…」べ・笹・梅「「「ふ〜…、熱い戦いだった…」」」
めぐは108万の経験値を手に入れた!
めぐ「さっ!帰りましょ!」J「ああっ!」
そして二人は帰って行った…
水「…まだよ、まだ終わらないわよぉ〜!!!」べ・笹・梅「「「!!!!!!」」」
水銀燈は復活した!
水「まだ諦めないわよ〜!!!いつかはジュンを手に入れるわぁ〜!!!」
続く…
ho
146 :
電話番(ネブラスカ州):2007/04/23(月) 21:52:18.59 ID:CBTNv+UrO
ほ
147 :
天の声(コネチカット州):2007/04/23(月) 22:19:09.16 ID:lam7B7JYO
保守
148 :
料理評論家(長屋):2007/04/23(月) 22:39:56.54 ID:Ii/boSvi0
星新一
149 :
料理評論家(長屋):2007/04/23(月) 23:04:12.99 ID:Ii/boSvi0
保守が…したいんです…
ho
151 :
解放軍(愛媛県):2007/04/23(月) 23:41:36.53 ID:V2BM6Uw70
hosyu
152 :
社長(コネチカット州):2007/04/24(火) 00:01:42.69 ID:p3hRhk1zO
保守こそ我等の生きる理由!!!
ほ し ゅ ! !
153 :
パーソナリティー(愛媛県):2007/04/24(火) 00:25:01.57 ID:EnLR+ALi0
かなしいけど、これって保守なのよね
154 :
漫画家(東京都):2007/04/24(火) 00:25:23.70 ID:tfDtZ3yl0
サザンのとリビア
155 :
名誉教授(埼玉県):2007/04/24(火) 00:53:23.20 ID:TIkChuZp0
保守
ho
157 :
宇宙飛行士(千葉県):2007/04/24(火) 01:56:27.04 ID:LGza3aPd0
ほしゅ
ho
ho
160 :
ボーカル(コネチカット州):2007/04/24(火) 03:03:38.01 ID:ZjcguyyXO
uho
ho
162 :
運転士(樺太):2007/04/24(火) 03:38:39.75 ID:n9LU8S0nO
保守
↓
祖父
↓
一葉
↓
オジジか…
オジジ!!
163 :
ドラム(コネチカット州):2007/04/24(火) 04:31:52.56 ID:hvoVWrbKO
約一年振りに保守
164 :
文科相(ネブラスカ州):2007/04/24(火) 05:42:58.70 ID:tPzvqCpYO
ボー
165 :
空軍(ネブラスカ州):2007/04/24(火) 06:06:17.86 ID:UeSHT7YuO
ほ
166 :
ほうとう屋(長屋):2007/04/24(火) 06:38:47.85 ID:YfM4FWlO0
短編保守巴メイデン9
巴「私が人形になれば、柏葉巴が一世を風靡…そんな風に考えていた時期が、私にもありました」
J「あったことに素直に驚くぞ」
巴「言ってみたかっただけ。私はただ保守をする人形…」
J「あ、そう…」
巴「ところで以前真紅のセリフ(幸せなお人形)を真似して怒られたけど、やっぱり桜田くんは真紅が好きなの?」
J「ええ?べべ、別に怒ったわけじゃないし…そもそも僕が怒る理由もないっていうか…」
巴「でもこのスレの真紅は人間よ?」
J「ってだからそういう趣味じゃないっていってるだろ!?」
巴「え、そうなの?」
J「そうだよ」
巴「じゃあなんで私はこんなことしてるの?」
J「知らないよ!柏葉が勝手にやってるんじゃないか!」
巴「そんな…私は桜田くんが好きだと思って…」
J「な、なんだよそれ…ふん…そっちが勝手に勘違いしたんじゃないか」
巴「ごめんね桜田くん、もう手遅れなの」
J「手遅れって…何が?」
の「ジュンくん見て見て!お姉ちゃんも人形になったのよ!」
巴「その名ものりメイデン」
J「ちょwwwwwおまえらwwwwww」
どこまで話が広がるか… とか思っています鬱物―遠い日の詩―。
今回は鬱要素がない・・・ハズなんですが一応。
NGワードは久々鬱物。
それでは少々の間お付き合い下さい。
現在ネットワーク回線が不調な気がします。下手したら途中で投下が止まるかもしれません。
「何をしているの?」
真紅がジュンの手元を覗き込む。
「いや、何も」
何もという割りには、ノートの切れ端にはびっしりと文字が書かれていた。
「そう。私にはとても「何も」で片付けられるようなものには感じられないわ。」
「でも別におまえに関係ないし…。」
「関係ないとはご挨拶ね。貴方の傍にいるのだから気になるのは当然よ?」
ため息を付くジュン。ノートに書かれた、よくみれば名前の群れが、所狭しと並んでいる。
「いやさ・・この間のメールの件。」
「それがどうしたの?」
「うん。僕なりにリストを作ったんだけど…駄目だ。さーっぱり。」
分かるわけがないでしょう。という顔の真紅。
「アドレスにも登録されていない人間が貴方に思い出せるかしらね。」
「うるさいなぁ…。」
聞こえないようにぼやきながら、ノートを閉じようとしたとき、学校の鈍い鐘が腹部・脳へと重く響く。
「もうちょっと音量小さくしないんだろうか…。」
再びジュンは、誰にも聞こえないように呟いた。
「早速だが。」
教師はそういいながら、重たそうな荷物を持ち教室へと入ってくる。
そして、同じ言葉を繰り返し言葉を続けた。
「早速だが、転校生の紹介だ。」
その日は五月のゴールデンウィークを過ぎた日翌日。五月病なのだろうか、それともまだ出かけ先から帰っていないのだろうか、
空席が多少見受けられる。
「おや、休みがいるな。まぁあとでいい。入りなさい。」
教師は手を招き、その転校生を教室へと引きいれた。
「…薔薇水晶です。よろしく。」
頭に三点リーダがあるとはいえ、口調が暗いわけでもなく、教室から感嘆の声が低く生まれるほど美人だった。
そして教室が拍手に包まれる。
「さて、薔薇水晶は…と、ジュンの隣に座ってくれ。ジュン、よろしく頼む。」
"なんでこいつが…"という嫉妬の視線を全て受け、ジュンは薔薇水晶と視線を合わせる。
「僕は桜田ジュン。よろしく。」
「うん。よろしく」
にこり、と微笑みを浮かべた薔薇水晶に、ジュンは数秒の間見とれていた。
そのまま見とれていたかったのだが、左にタイル一枚分を置いた先に机を持つ真紅の蹴りを太ももへ受けた。
「イテっ。」
小さく悲鳴をあげるジュン。隣から紙を丁寧に畳んだものが一枚、机の上を滑ってくる。
『何見とれてるのよ。』
その字はいつも通りの真紅。しかし目線を少し向ければ、多少眉間にしわが寄っているように見えた。
"嫉妬?"とジュンはアイコンタクトを送る。"違うわ。"とどうみても嘘が帰ってきた。
その様子を見ていた薔薇水晶が、プリントに目線をやりながら、ジュンに聞こえる程度の声量で話しかける。
「仲、よろしいのですね。」
フフ、と笑う薔薇水晶に、
「…関係性は幼なじみだけなんだけどね…。」
苦笑で返す。
「ゴールデンウィーク明けには皆さんのだーいすきなテストですよ。」
プリントを種類別に分けていた教師のその一言に、教室に戦慄が迸る。
「うげ…。」
今の今まで其の存在を、頭の片隅にも置いていなかったジュンが蛙を潰したような声を発した。
「薔薇水晶さんは…どうなんだっけか。」
教師のその問いに、
「大丈夫です。」
と薔薇水晶は答えた。
ジュンは思わず真紅へと顔を向けた。
「助けないわよ。」
と目線は語る。ため息をつき、前へと向き直った。
「で、だ。教科の範囲と…、これはなんだっけか、あ、そうそう。これは後でいいんだ…。」
ど忘れだ、と誰も責めていないのに言い訳を吐く教師。
「今日休んでる、そこの席は誰がいけるんだ。」
教室に一通り目線を向け、誰かが答え、その誰か、に要請。
「んじゃこれ頼む。さて、これで終わりだ。授業に向かえ・・教室か。」
予定表をさらっと眺め、その教師は出て行った。
「いつもああなのですか?」
教科書を忘れたと思い焦るジュンに、きっちりと準備を整えた薔薇水晶が問う。
「"ああ"って?」
「多少慌しいようですが。」
普段の行動を見ていれば、多少どころかかなり慌しいのを、ジュンは知っている。
「…いや、あれでも二割くらい?酷い時は黒板周辺がめちゃくちゃ。」
多少嘘もこめる。それを察したらしい薔薇水晶は、
「そんなもんですか。」
と返した。何がそんなもんなのか、ジュンは読み取れなかった。
「ねぇジュン。」
真紅が背中から話し掛け、ジュンのめがねの淵から少し上へいった部分に両拳をそれぞれあてる。
「何をしてるのか聞いたら返事をしようかと思う。」
「羨ましいわね、と思って。」
「それがその行動を取る人間の発言なのか。というかどっちが羨ましいんだ?」
左に構えていた拳が頭頂部を叩く。そしてそれをめり込ませるかのように、力と圧力を込めていく、
「痛い。痛い。」
隙間の出来た左へとジュンは避けた。舌打ちをしながら真紅は、右手拳を上げる。
「ラッキー。」
タイミングよく、再び重い音を放つ鐘が、学校中に響き渡りだした。
「よかったわね。」
あとで必ずリベンジをしにくるであろう声が、耳を通り、脳へその意味を伝える。
身体を震えるジュンに、薔薇水晶が心配そうに言う。
「大丈夫ですか?」
「ちょっと悪寒が。主に左の人物による圧力とも言う。」
真顔でそう答えた。
「さて、授業を開始する。」
いつの間にやら教室にいた教師が、黒板に白いチョークで文字を書き出した。
「地理の範囲、終わってるんだよな。んじゃ・・・歴史はどうだっけか。」
一番自分寄りの人間のノートをめくり、範囲を確かめる。
「どっちも終ってるのか。まぁそんなもんだな。来週からのをやるか。」
一度書き出した文章を消し、再びチョークが文字を描く。
「さて、えっと…。」
教師がそう言い出したのを、ジュンは上の空で聞く。
ノートには先ほどの名前から推測される人物が 「―」によりつなげられていた。
その線はあちらこちらへと網目を作る。
「誰だろうなぁ。」
ジュンはそう呟いた。
1話
>>168-173 終わり。このきなんのききになるあとがき。
ということであとがき。
やっぱり鬱要素ありませんでした。
大本となる文章にもなかったのであたりまえです。
この先どうしようか一寸悩んでいます。
間にかませるかかませずいきなりBパート後半に飛ぶというアニメだと十分ばかり飛ばされる状況にしようかどうか。
しないほうがいいんでしょうがその場合書き終わるのいつだろう。とかいう話になりそうです。
まぁ、短いとは思いますけど。
そろそろ××××なことが起きるのかもしれません。起きないかもしれません。
皆様の期待を最後のぎりぎりまでは裏切り裏切りいきたいと思います。
キャラのご退場と登場を考えつつ。
ではまた。
175 :
調理師見習い(樺太):2007/04/24(火) 07:48:33.53 ID:LABcQJMSO
保守
176 :
ほうとう屋(長屋):2007/04/24(火) 09:02:31.38 ID:YfM4FWlO0
ほしゅ
177 :
解放軍(コネチカット州):2007/04/24(火) 09:41:05.75 ID:ZGO2vdejO
ほ
178 :
短大生(コネチカット州):2007/04/24(火) 10:22:48.06 ID:ZGO2vdejO
ほ
179 :
社長(コネチカット州):2007/04/24(火) 10:47:30.75 ID:AmEA+Z2qO
ほ
180 :
巫女(大阪府):2007/04/24(火) 11:54:40.14 ID:fChNpn8H0
J「僕、この戦争が終わったらスレを保守するんだ」
銀「やめなさぁい。そんなこと言ったらスレが落ちちゃうわよォ」
保守
181 :
社長(コネチカット州):2007/04/24(火) 12:47:12.99 ID:EqSqFsbZO
☆ゅ
182 :
巫女(大阪府):2007/04/24(火) 12:52:40.40 ID:fChNpn8H0
―全てを奪った奴等に、復讐を―
屍を抱いてすすり泣く少年は、涙と笑顔を浮かべ、怒りとともに立ちあがる
―なら、行こう。一緒に、最期まで―
炎の中、故郷を捨てし異国の少女は、少年へ静かに手を差し伸べた
―Soldiers it is possible standing up―
<<敵編隊を視認。これより攻撃態勢に入る>>
<<さあ野郎ども! ジャップのカトンボを叩き落すぞ!>>
――エイリス共和国 日本に向けて宣戦を布告
日本は自国の存続のために、エイリス軍と戦うことを余儀なくされた
<<畜生! 堕としても堕としても出てくるぞ!>>
<<ここで食いとめろ! 奴らを先に行かせるな!>>
国土を守れ 民を守れ
陸・海・空 全自衛軍が戦場を駆けぬける
そこには、復讐者となった彼らの姿もあった
183 :
巫女(大阪府):2007/04/24(火) 12:54:20.67 ID:fChNpn8H0
<<俺は戦う。あいつを堕とすまで>>
<<姉ちゃん……柏葉……水銀燈……>>
――死神と呼ばれしRevenger――
<<お前は俺の敵だぁーーー!!>>
――桜田ジュン――
<<ジュンは私が守る。なにがあっても絶対に>>
<<無駄だよ。人形に私は堕とせない>>
――死神を守りし美しきGuardian――
<<ローゼンメイデン。私は貴女達を許さない>>
――薔薇水晶――
184 :
巫女(大阪府):2007/04/24(火) 12:55:15.94 ID:fChNpn8H0
この戦いは 彼らにとっては単なる復讐劇にすぎない
国のため 正義のためと信じて戦う兵士達に
二人の姿はどう見えているのだろうか?
「僕は戦う理由にとやかく言うつもりはありません。でも憎しみで飛ぶような人は軽蔑する。それではただの殺人者だ」
だが─―
<<そんなことは どうでもいい>>
――Are they aces?Or, is it a murderer?――
<<基地上空に機影を確認>>
<<七色? なんてこったいレインボゥだ!>>
185 :
巫女(大阪府):2007/04/24(火) 12:56:13.50 ID:fChNpn8H0
――連鎖する憎しみ
<<捕虜などとらん。あの悲劇を忘れたか?>>
<<お前が彼女を殺したぁ!!>>
――作られし英雄
「ふむ、家族を敵に虐殺されているのか」
「この男を直ちに英雄に祭り上げろ」
――望まざる再会
<<そんな……お前だったのか……なんで……>>
<<ジュン、どうしてあなたが……>>
――散っていく命達
<<この無敵戦艦、簡単にやられはせん!>>
<<ここまで……なの……>>
<<助けてぇ……みっちゃぁぁぁぁん!>>
186 :
巫女(大阪府):2007/04/24(火) 12:56:36.99 ID:fChNpn8H0
戦士達の行く末、それは悦びか悲しみか……
<<こちら『エルファクシ』 散弾ミサイルスタンバイOK!>>
……3 ……2 ……1
……Impact!!
―ACE COMBAT ROZEN THE Revenger―
<<これより敵を迎え撃つ、全機、攻撃用意!>>
<<ミーディアム5、エンゲージ>>
――Torturing “Rozen“ to death――
187 :
巫女(大阪府):2007/04/24(火) 12:57:53.57 ID:fChNpn8H0
生存証明代わりに予告編投下。。
だいぶ暇になってきたので、本編の続きは五月連休までには投下する予定。
それにしてもフランカー可愛いよフランカー。
188 :
ドラム(コネチカット州):2007/04/24(火) 13:04:45.11 ID:rkgaBayyO
wktk
189 :
短大生(コネチカット州):2007/04/24(火) 13:52:06.67 ID:ZGO2vdejO
ほ
190 :
空軍(ネブラスカ州):2007/04/24(火) 13:54:00.02 ID:UeSHT7YuO
191 :
解放軍(コネチカット州):2007/04/24(火) 14:06:45.18 ID:ZGO2vdejO
ほ
192 :
空軍(ネブラスカ州):2007/04/24(火) 14:48:37.07 ID:UeSHT7YuO
ほ
193 :
名誉教授(埼玉県):2007/04/24(火) 15:41:41.65 ID:TIkChuZp0
ほしy
194 :
踊り子(コネチカット州):2007/04/24(火) 16:49:19.28 ID:SG67bu7AO
ほしゅひゅうま
195 :
手話通訳士(埼玉県):2007/04/24(火) 17:09:59.39 ID:GFFeSjxZ0
おっもっいーい こんだぁら 試練のぉ ほぉしゅぅをー
保守
196 :
プロスキーヤー(コネチカット州):2007/04/24(火) 17:19:19.73 ID:AXqDRsZcO
ほ
197 :
チャイドル(コネチカット州):2007/04/24(火) 17:44:44.50 ID:nN2haqRaO
保守
198 :
空軍(ネブラスカ州):2007/04/24(火) 18:11:55.23 ID:UeSHT7YuO
ほ
199 :
社長(コネチカット州):2007/04/24(火) 19:00:05.77 ID:EqSqFsbZO
保守
200 :
解放軍(コネチカット州):2007/04/24(火) 19:19:49.23 ID:ZGO2vdejO
ほ
201 :
DJ(山口県):2007/04/24(火) 19:32:37.84 ID:O9zbOJsz0
し
202 :
名誉教授(埼玉県):2007/04/24(火) 20:11:21.92 ID:TIkChuZp0
ゅ
う
204 :
留学生(樺太):2007/04/24(火) 20:33:17.77 ID:cp//v+N7O
>>195 思い込んだらのところを重いこんだらだと思って、
こんだらってなんだろうと思ってるやつは少なからずいるはず
205 :
タレント(愛知県):2007/04/24(火) 20:43:37.63 ID:6CeZISK/0
>>204 ウィキペより抜粋。
コンダラは、グラウンドの整備などに使う「整地ローラー」を指す俗語である。
重いコンダラって意味合ってるな。
* ★ ・
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☆ ・ ・ ☆
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,_ _ _ 卯,iリノ)))〉 _ _ _
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'"'⌒`~"'" ''|!/'i)卯iつゝ '''"ー"``
''y /x lヽ
l†/しソ†|
lノ レ
保守
207 :
料理評論家(京都府):2007/04/24(火) 21:04:09.95 ID:Apbmf7Vd0
208 :
解放軍(コネチカット州):2007/04/24(火) 21:12:12.31 ID:ZGO2vdejO
ほ
209 :
スカイダイバー(大阪府):
保守