( ^ω^)がξ゚听)ξを止めるようです

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1 ネット廃人(石川県):2007/04/03(火) 19:50:53.83 ID:5hEuzip50
代理
2 歯科技工士(東京都):2007/04/03(火) 19:51:50.29 ID:dErBg3JC0
日本語でおk
3 留学生(千葉県):2007/04/03(火) 19:52:35.95 ID:+si9FYN60
今日は第十三話です。
4 留学生(千葉県):2007/04/03(火) 19:53:49.48 ID:+si9FYN60
第十三話



PM:19:00

夜になった。

東京の夜は明るい。

どこまでも建物の光や車のライトが町を照らしていく。

その光の一つを構成している技術研究本部のビル。

その屋上。

从 ゚∀从 「おらおらもっと食えお前ら〜〜まだまだあんぞ〜〜」

川;゚ -゚)「局長……少々焼きすぎでは」

从 ゚∀从 「んだ文句あんのかクー!」

そこではバーベキューが行われていた。

飯時だというので、ハインがどこからかバーベキューのセットを持ってきて、兄者と弟者に材料を買いに行かせた。
そしてビルに残っていた職員を屋上に呼びバーベキューをやろう、と言った。

これも経費だ、と、ハインは付け加えた。
5 また大阪か(東京都):2007/04/03(火) 19:53:56.56 ID:KGypZLAY0
      アアアァァ
*・゜゚(*ノ゚Δ゚)ノ 〜ξ 〜ξ
6 留学生(千葉県):2007/04/03(火) 19:55:01.86 ID:+si9FYN60
(;´_ゝ`)「おいちょっとまてドクオっ!その肉は俺のだ!」

('∀`) 「うめぇ!サーセンwwwこういうのは早いもの勝ちっすよwww」

(;´_ゝ`)「このぉ」

兄者とドクオはすっかり意気投合し肉の取り合いをしていた。

川;゚ -゚)「む。にんじんだ」

(´・ω・`)「クーさんにんじん食べられないんですか?」

川;゚ -゚)「む、昔からこれは駄目なんだ。ショボン、代わりに食べてくれ」

( ^ω^)「出された食べ物はちゃんと食べないと出してくれた人に失礼だお」

(´<_` )「そうだぞ、クー。せっかく俺が焼いてやったんだ。残さず食え」

川;゚ -゚)「ぐ……」

( ^ω^)「クーさんも子供っぽいところがあるお」

クーは手元の紙皿に乗ったにんじんを見つめる。

川;゚ -゚)「く……どうしても、食べなきゃ、駄目か?」

( ^ω^)(´・ω・`)( ´_ゝ`)「駄目」
7 留学生(千葉県):2007/04/03(火) 19:57:11.78 ID:+si9FYN60
川;゚ -゚)「……わかった、食べよう」

にんじんを口に含む。二回、三回と咀嚼した。

川;゚н゚)「……う」

(;^ω^)「ちょwwww誰かティッシュ!」

ショボンが慌ててティッシュを取り出すとそれをクーに渡す。
クーはお礼を言って受け取って口元をふいた。

川;゚ -゚)「……正直すまんかった」

从 ゚∀从 「なんだ、クーはにんじん食えないのか」

( ^ω^)「まぁまぁハインさん。苦手なものは人には一つくらいあるもんだお」

(´・ω・`)「ブーンは苦手なものだらけだけどね」

(;^ω^)「ちょwww」

从 ゚∀从 「ははっ。やられたね、ブーン」

(;^ω^)「はいですお」

从 ゚∀从 「んじゃ、ほら、まだ肉はたくさんあるから食べな」

( ^ω^)「いっぱい食べるお」
8 留学生(千葉県):2007/04/03(火) 19:59:49.82 ID:+si9FYN60
(´・ω・`)「……そういえば、ジョルジュさんはどうしたんですか?」

( ^ω^)「本当だお。すがたが見えないお」

从 ゚∀从 「……食欲がないからいいですって言ってた。まぁ腹が減ったら来るんじゃねーの」

川 ゚ -゚)「……」

从 ゚∀从 「ぁあ?クー。お前まだ怒ってんのか?さっきのこと」

川;゚ -゚)「い、いえ。別に……」

从 ゚∀从 「それならいいけどな」

川 ゚ -゚)「……ブーン、これが終わったらちょっと私のところにきてほしい」

(;^ω^)「は、はい」

从 ゚∀从 「ブーンに何もするなよ、クー」

川;゚ -゚)「な!?そんな!?どうしてこんなピ……あ、いや、違う。な、なんにもしませんよ!」

(;^ω^)「(いまなんか言いかけたお……)」

(´・ω・`)「(絶対ピザって言おうとした)」
9 うどん屋(千葉県):2007/04/03(火) 20:01:08.02 ID:2aNcyxmt0
(○o○o○o○o○o○o○o○o○o○o○)
(・ー・)y-~~。o ○ 
10 留学生(千葉県):2007/04/03(火) 20:02:32.17 ID:+si9FYN60
从 ゚∀从 「ん。まぁ別にどうでもいいさ。とにかく今は食べな」

( ^ω^)「そうですお!食べるお!ぁあ〜〜やっぱり肉はおいしいお〜〜〜」

川 ゚ -゚)从 ゚∀从 (´・ω・`)「(……やっぱりピザだ)」

その隣でドクオと兄者は。

(;'A`) 「あっ!その肉は俺のですよ!」

( ´_ゝ`)「ふん!うるさい!早い者勝ちと言ったのはお前だろうが」

(´<_`;)「おいおい……兄者たちだけでそんなたくさんたべるなよ……」

相変わらず食べまくっていた。
11 留学生(千葉県):2007/04/03(火) 20:04:58.58 ID:+si9FYN60
*

屋上でドクオと兄者の肉の取り合いが苛烈になったころ。

ジョルジュは休憩室に居た。

先ほどコンビにに行って弁当を買ってきた。

屋上でバーベキューをやるから来いと、ハインに言われたがとてもじゃないが行けなかった。

先ほどの会議のことが心に引っかかっていたのだ。

ブーンは自分がツンにウイルス入りの鉄鋼弾を撃ち込むと言ったが、それが随分悩んだ上での決断だったというのは、
ブーンの頬に残された涙のあとでよくわかった。

そんな手段でしか人造細胞を止めることが出来ない。

そしてそんな手段しか用意できなかった自分に腹が立った。

( ゚∀゚)「(……本当に、すまないな、ブーン)」

心の中でブーンに詫びた。もう何回目だか判らない。

その時、弁当を温めていた電子レンジがチンと音を鳴らした。
取りに行って、また椅子に座り、開けようとしたときに湯気で火傷しそうになった。

(;゚∀゚)「あちちちち、あーーもう」

なんとかラップをはがしてふたを開けた。箸を取って食べ始める。
12 不老長寿(コネチカット州):2007/04/03(火) 20:06:35.64 ID:fIRkPRuRO
誰かまとめを・・・
13 留学生(千葉県):2007/04/03(火) 20:08:34.11 ID:+si9FYN60
( ゚∀゚)「(あーあ。野菜も漬物もあったまってやがる……)」

毒づきながら箸を進めていった。
野菜が温まっていることを抜きにしても、一人で食べる弁当はやはりおいしくなかった。

( ゚∀゚)「(……まぁ。悪役を買って出たんだもんな)」

もぞもぞと咀嚼して飲み込む。まるで作業だった。

そんなことをしているうちに、ドアを叩く音が聞こえた。

はい、と返事をする前にドアが開いた。

从 ゚∀从 「よう、悪役」

(;゚∀゚)「なんすか……局長」

いきなり現れてよう悪役は無いだろう。さすがに……常識的に考えて……

从 ゚∀从 「いや。どうせこんなことだろうと思ったから焼いたのを持ってきてやったんだよ」

( ゚∀゚)「え?ほんとですか?」

从 ゚∀从 「おう。ほれ」

と、ハインが差し出したのはラップに包まれた肉と野菜。
弁当を半分程消化した後でも、それはおいしそうに見えた。
14 留学生(千葉県):2007/04/03(火) 20:11:55.83 ID:+si9FYN60
( ゚∀゚)「やっべ、うまそうだ。局長、ありがとうございます」

从 ゚∀从 「気にすんな」

ジョルジュはラップを開いて食べ始めた。
やはり、コンビニ弁当なんかよりも全然おいしかった。

( ゚∀゚)「……おいしいです。本当に」

从 ゚∀从 「そうかい」

ハインはジョルジュの向かいの椅子に座ってタバコに火をつけた。

( ゚,∀゚)「あれ、吸ってるんでしたっけ?」

从 ゚∀从 「その前になんかついてるぞ」

( ゚∀゚)「……っと、はい。取れました?」

从 ゚∀从 「おう」

( ゚∀゚)「で、何の話でしたっけ?」

从 ゚∀从 「……いや、たいした話じゃないからいい」

そう言うとハインは煙をはいた。
ジョルジュは食べ続けている。

タバコを灰皿に押し付けたあたりで、ハインはまた口を開いた。
15 留学生(千葉県):2007/04/03(火) 20:17:11.21 ID:+si9FYN60
从 ゚∀从 「あたしが吸うのは」

( ゚∀゚)「ん、なんですか?」

从 ゚∀从 「……誰か、うーん、なんていうんだろ、信頼できる人と二人っきりの時だけさ」

( ゚〜゚)「ってことはクーとか兄者とか弟者とかも吸ってるの知ってるんですか?」

从 ゚∀从 「……いや、知らない」

( ゚∀゚)「へぇーー。じゃあ珍しいんですね」

从 ゚∀从 「……ん。そうだね」

話しているうちにジョルジュは食べ終わった。
ジョルジュは結局持ってきた肉を全部食べた。

( ゚∀゚)「おいしかったです。ごちそうさまでした」

从 ゚∀从 「……うん」

ジョルジュは空のペットボトルを持って立ち上がった。
それをゴミ箱に投げ捨てるとハインに向かって言った。

( ゚∀゚)「……あの、今、クーは何してますか?」

从 ゚∀从 「クーか……多分、終わってれば、片付けしてる、かな」

( ゚∀゚)「ああーー……じゃあちょっと俺手伝ってきます」
16 留学生(千葉県):2007/04/03(火) 20:22:07.26 ID:+si9FYN60
从 ゚∀从 「……そう。判った」

( ゚∀゚)「では、先に行きますね」

そう言ってジョルジュは部屋を出て行った。

部屋にはハイン一人が残された。

从 ゚∀从 「……ふぅ」

やっぱり駄目か、と、ハインは思った。

いつからだろうか。

ハインはジョルジュに好意を寄せるようになっていた。

それはかつて自分が人造細胞の不条理な責任を防衛省官僚から問われたときに、ジョルジュが言い返してくれたときからかもしれないし、
女であるのに技本の局長だということで横須賀米海軍の司令官にあれこれ言われたときに真っ先に反論してくれたときからかもしれない。

この際この好意がいつから、などというのは余り関係ないかもしれない。

つまりはハインはジョルジュが好きだった。

でも、やはりジョルジュにはクーがいるのだった。

陸自から技本にいっしょに転属になって以来、二人はずっとペアで行動している。

本人たちは自覚がないように思われるが、まわりからみればもはやカップルのようなものだった。
17 理学部(静岡県):2007/04/03(火) 20:23:04.47 ID:0EV2g+Su0
ワクテカ
18 留学生(千葉県):2007/04/03(火) 20:24:14.99 ID:+si9FYN60
仕事で二人で遠出だったときに、経費を出来るだけ浮かせと言ったらシングルの部屋で二人で泊まったらしい。
ベッドも同じだったようだが結局なにもなかったと言うから驚きだ。

でもつまりそれは、それだけ信頼が置ける仲なのだろう。

ハインも出来るだけジョルジュとの仕事を増やしているが、やはり研究者として技本にいるのでクー以上にいっしょにいることはできない。

从 ゚∀从 「……はぁ」

ため息といっしょにネガティブな思考をすべて吐き出した。

これではいけない。今考えるようなことではない。

从 ゚∀从 「(……それにしても)」

ハインは外を見た。見えるのは東京の夜の夜景。

いつもと、何も変わらない。

しばらくそれを眺めていたが、局長の自分が、いつまでも休憩室にいるのはよくないだろうと思い、ハインは椅子を立った。

从 ゚∀从 「(気のせいかな……なんだかとても嫌な予感がする……)」

そして休憩室には誰もいなくなった。
19 留学生(千葉県):2007/04/03(火) 20:26:17.34 ID:+si9FYN60
*


川;゚ -゚)「……もうちょっとやさしく……うん、そうだ」

(;^ω^)「こ、こうですかお?」

川;゚ -゚)「あっ……駄目だ、まだ強すぎる、もっとやさしく……」

(;^ω^)「う……じ、じゃあ、どうですかお?」

川;゚ -゚)「あ、ち、ちょっと早い、まだ早い。もうちょっとゆっくり……」

(;^ω^)「は、はいですお」

川;゚ -゚)「お……おお……なかなか……いい感じだ……もっと……力を抜いて……」

(;^ω^)「……ぼ、僕もう、もたないですお」

川;゚ -゚)「む……もう……か。仕方が無いな……」

(;^ω^)「ど、どこに発射すればいいですかお……?」

川;゚ -゚)「ま……ん……中に……」

(;^ω^)「は、はいですお。じ、じゃあ、いきますお……」
20 留学生(千葉県):2007/04/03(火) 20:28:36.59 ID:+si9FYN60
パン、と、乾いた音が響いて的に穴が開いた。

(;^ω^)「ああーー…真ん中には当たりませんでしたお」

川 ゚ -゚)「うむ。だが的に当たっただけでもすごい。銃を撃つのは初めてだろう」

(;^ω^)「はいですお。それにしてもこの銃重いですお。長く持ってられないですお」

川 ゚ -゚)「当たり前だ。それはデザートイーグルだ。拳銃の中では最大の銃だからな」

クーに呼び出されて、付いて行った先はビルの中の射撃場だった。
例の、ウイルス弾を撃つための練習だった。

普段はここで新しく開発した武器の射撃チェックをしていると、クーは説明してくれた。

川 ゚ -゚)「しかし、君はなかなか筋がいいな。さっきも言ったが、初めてで的に当てるなんてたいしたものだ」

( ^ω^)「普段ゲーセンでタイムクライシスをやってるからだお」

川 ゚ -゚)「そんなゲームがあるのか」

( ^ω^)「結構、面白いですお」

川 ゚ -゚)「ほう」

( ^ω^)「クーさんも今度やってみるといいですお」

川 ゚ -゚)「判った。やってみよう。……さ、話は終わりにしてもう一発だ」

( ^ω^)「了解ですお」
21 留学生(千葉県):2007/04/03(火) 20:30:22.86 ID:+si9FYN60
僕の後ろからクーが手を回して銃を撃つときの体制や握り、構えなどを全部教えてくれた。
ところでさっきから背中に何か当たっているような気がする。
しかも後ろにいるので声が耳元でささやかれている。

僕の息子は完全に反応していた。

何発か撃ったところで(しかもこの一発とか二発とかがまたいやらしい)、クーは休憩しようと言ってきた。

( ^ω^)「ふぅ……銃を撃つのって結構疲れますお。緊張しますお」

川 ゚ -゚)「ああ。ところで、なんでそんな腰が抜けてるんだ?」

(;^ω^)「あ、こ、これは仕様ですお」

川 ゚ -゚)「そうなのか。……ほれ、飲み物だ」

( ^ω^)「ありがとうですお」

自動販売機で買った紅茶を飲んだ。
射撃場には暖房がついていなかったので、温かい飲み物はありがたかった。

一口、二口と飲むと体が暖まった。

川 ゚ -゚)「向こうにベンチがある。そこへ行こう」

入り口近くにあったベンチに腰かけ、缶を足元に置くと僕は空で拳銃を構える真似をした。

( ^ω^)「でもやっぱり、現実とゲームじゃ違いますお。重さも、反動も」

川 ゚ -゚)「……」
22 留学生(千葉県):2007/04/03(火) 20:31:53.96 ID:+si9FYN60
( ^ω^)「たくさん練習しないと駄目ですおね」

川 ゚ -゚)「……」

( ^ω^)「どうかしたんですかお?さっきからずっと黙って」

川;゚ -゚)「ん?あ、い、いや、なんでもない」

そう言ってクーは缶に口をつけた。

川 ゚ -゚)「なぁ、ブーン」

( ^ω^)「なんですかお?」

川 ゚ -゚)「……こんなこと、聞くべきじゃないかもしれないが、聞いておきたい」

( ^ω^)「お?」

川 ゚ -゚)「……本当に、本当にツンを撃てるのか?愛するものを、本当に撃てるのか?」

( ^ω^)「……」

川 ゚ -゚)「私に、その弾を託す気はないか?その弾しか、人造細胞をを止める方法が無くなってしまった今、せめて、私が……」

( ^ω^)「……クーさん」

川 ゚ -゚)「……」

( ^ω^)「お気遣い、感謝しますお」
23 留学生(千葉県):2007/04/03(火) 20:33:47.88 ID:+si9FYN60
クーは真っ直ぐに僕の目を見つめてくる。まるで心の中をのぞかれているような気分だ。
でも、もう僕の心は決まっていた。

( ^ω^)「正直、いざその時になったらどうなるかは判りませんお。……でも、もう、決めたんですお。
      誰かがツンを止めなきゃいけない。だったら、それをやるのは僕じゃなきゃいけないんですお」

川 ゚ -゚)「……結果として、彼女が死んでも、か?」

( ^ω^)「……多分、いや、絶対に、ツンもそれを望んでると僕は思ってますお。そのつもりで、きっとツンは僕にメールをくれたんですお」

川 ゚ -゚)「……そう、か」

( ^ω^)「たとえ立場が逆でも……ツンはきっとそうしてくれたと思いますお。僕は大丈夫ですお。ヤケになってるわけじゃありませんお」

川 ゚ー゚)「……なら、いいんだ」

フッと笑ったクーの顔は、どこか寂しげな感じがした。

( ^ω^)「クーさんの方こそ、なんだか元気が無いんじゃないですかお?」

川 ゚ -゚)「……」

( ^ω^)「……ジョルジュさん、ですかお」

川;゚ -゚)「ぶっ……!!ち、違う!」

(;^ω^)「わかりやすすぎるお……」
24 留学生(千葉県):2007/04/03(火) 20:34:42.55 ID:+si9FYN60
川;゚ -゚)「……」

( ^ω^)「無理しちゃ駄目だお。心配なら心配と言えばいいお」

クーは黙った。

しばらくそのままだったが、いきなり立ち上がるといっきに缶の中身を開けた。

そして、空にした缶をベンチに音を立てておくと、口を開いた。

川 ゚ -゚)「……心配さ。殴ってしまったしな。さっきバーベキューのときにやってきたら謝ろうと思っていたのだが、現れなかった」

( ^ω^)「……」

川 ゚ -゚)「あいつだって苦渋の決断だったというのは私にも判る。だが、私にはあの時どうしても許せなかったんだ」

( ^ω^)「……」

川 ゚ -゚)「落ち着きを取り戻してきた今だからわかる。……あいつは、ただ悪役を買って出ただけさ。いつもそうだ」

( ^ω^)「……」

川 ゚ -゚)「自己犠牲をもっとも清いものとする。普段は無茶苦茶なことをしているが、ジョルジュは本当はそういうやつなんだ」

( ^ω^)「……いいひとですお」

川 ゚ -゚)「ああ」

( ^ω^)「心配なら、ジョルジュさんのところに行ってみればいいじゃないですかお?」
25 留学生(千葉県)
川 ゚ -゚)「……そういうわけにもいかないだろう」

( ^ω^)「僕は待ってますお。変に確執を残したら後々大変ですお」

川 ゚ -゚)「……」

クーはしばらく考える。数秒後、考えが決まると口を開いた。

川 ゚ -゚)「……ブーン、すまない。私はジョルジュのところにいってくる」

( ^ω^)「把握」

クーは射撃場を出て階段を上っていった。僕はその後姿を見えなくなるまで眺めていた。

( ^ω^)「……クーさん、頑張るんだお」

つぶやいて、天井を見た。コンクリートがむき出しのその天井は味気なく、ひんやりとしたイメージを僕に与えた。

そしてその次の瞬間、ビル全体に激震が走った。