1 :
気象庁勤務(catv?):
プロローグ
「………で……からの………」
男の声がした。
「しか………けない………」
もう一人の声がした。男か女かはわからなく、それどころか感情すら感じられない。
その二人は、何かを囲み、押し殺すような声で話している。
「……が…最初の………」
「…………きぼ……最大……」
「……命………超え……」
二人は口だけでなく手、そしてその掌にある奇怪な器具らしきものを交換しつつ
動かしている。
その「何か」の中に器具を入れているのだろうか。
二人が動きを止める。
2 :
林業(アラバマ州):2007/03/19(月) 12:10:52.67 ID:b6loxmYV0
こういうの面白いの?
3 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 12:11:40.02 ID:0Nt1fDdM0
「……完成だ…!」
二人は表情を少し明るくし、歓喜の篭った声でそう言った。
それが最後の言葉になるとは思いもしなかっただろう。
気付いた瞬間、男の眼は宙に浮く腕を捉え、苦痛に顔を歪める。
その顔のまま、首から上が
消えた。
否、爆ぜた。
男は血飛沫をあげながらゆっくりと倒れる。
「完成」した「ソレ」は、人間であるならば腕があるべき場所に大きな刃を携え
ている。
腕と呼ぶべきか刃と呼ぶべきか、はたまた武器、なのか。
それはわからない。
しかし確実にあるそれは、事態が未だ飲み込めてないでいるもう一人の人間を貫
いた。
4 :
牛(コネチカット州):2007/03/19(月) 12:12:18.28 ID:XZduSc09O
⊂二二二( ^ω^)二⊃だけでよくね?
5 :
ネコ耳少女(埼玉県):2007/03/19(月) 12:12:22.64 ID:cu/AII1T0
うわあ、すごい中二病なり……
爆ぜたとかすごいなり……
6 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 12:13:08.82 ID:0Nt1fDdM0
鮮血にそまった「ソレ」の腕部分は、音を立て人間の腕の形になっていく。
腹部にちょうどいい通気口をあけられたその人間は、断末魔を上げることもなく、小さい声で苦しみながら呟いた。
「……ありがとう、…僕らの………………」
西暦にして2032年、5/17、03:12。
南極の観測所にて謎の爆発事件が起きる。
「ソレ」が「完成」した直後のことだった。
( ^ω^)が走り抜けるようです
7 :
牛(コネチカット州):2007/03/19(月) 12:14:23.80 ID:XZduSc09O
。 。
/ / ポーン!
( Д )
爆ぜた
8 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 12:15:36.31 ID:0Nt1fDdM0
第一話 『解け始めた世界』
朝。
一日の始まりにして一日で最も忙しい時間である。
そんな時間に、彼はというと、眠りほうけている。
前日夜遅くまでゲームをやっていて、グッスリと寝てしまっている。
( -ω-)「すぴー…すぴー…」
『♪聞いてアロエリーナ、ちょっと言いにくいんだけど!!』
(;°ω°)「おっ!!」
急に鳴り響き始めたのは目覚まし時計である。
(;^ω^)「ふぅ、朝かお…」
( ^ω^)「とりあえず、顔洗って学校行くお!」
この少年、名を内藤ホライズン、通称ブーンという。
ν速高校2年生で、出席番号は24番。寮で暮らしている。
9 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 12:16:07.46 ID:0Nt1fDdM0
('A`)「おーい、ブーン。また寝坊か?」
( ^ω^)「ドクオ!または余計だお!!」
ブーンに話しかけた少年、名を毒島正男。通称ドクオ。
彼もまたν速高の2年生で、ブーンと同級生、さらに同じ寮生である。
('A`)「さ、飯食う時間無いからさっさと行くぞ」
(;^ω^)「ま、待つお!朝ご飯は一日の始まりだお!食べないと力がd」
('A`)「じゃあいつももっと早く起きろ」
(;^ω^)「走ればギリギリで間n」
('A`)「黙れピザ」
もはやいつものことである。
この時間、このタイミング。おなじみの空間だ。
この二人は中学から一緒で、不思議とウマが合う。
まぁ、お互い口には出さないが親友というやつだ。
10 :
留学生(関西・北陸):2007/03/19(月) 12:16:15.26 ID:7aPn2xxbO
何処のエヴァよ
11 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 12:18:03.81 ID:0Nt1fDdM0
('A`)「おし、そろそろ行くぞ!」
(;^ω^)「わかったお…ブツブツ」
⊂ニニ( ^ω^)ニ⊃ブーーーーン!!
('A`;)「とりあえず自転車より早くは行かんでくれ」
ブーンは両腕を大きく広げ全力疾走。これが彼の走り方である。
ドクオはというと、愛車「ハルベルト」に乗り学校に通っている。
ちなみにハルベルトは自転車である。
今日もいつもの通り学校に行く。
はずだった。
( ^ω^)「…お?」
ブーンは両腕を下ろし、ゆっくりと止まり、地面に落ちているものを拾う。
( ^ω^)「なんだお…?石ころ…?」
ブーンが左手で持ち上げたそれは、たしかに「石ころ」以外のなにものにも見え
なかった。少し色が綺麗な石ころ。ブーンにとってはただそれだけだった。
12 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 12:19:09.95 ID:0Nt1fDdM0
('A`;)「へぇ、へぇ、やっと追いついた… ってなに持ってんだブーン?」
( ^ω^)「あ、なんでもないお」
ブーンは無造作に石ころを投げ、また通学路に戻り、走り出した。
('A`;)「だから手加減してよ」
ドクオが再びブーンを見たのは、校門の前であった。
ξ°凵)ξ「なんか今日ブーン遅いわね」
川 °−°)「そうか?いつものことだろう。ほら、二度あることは三度ある」
ξ°凵)ξ「使い方が微妙に思えるけど…そうかしら」
女生徒二人が軽く話していたとき、教室のドアが勢いよく開いた。
13 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 12:19:49.99 ID:0Nt1fDdM0
( ^ω^)「ギリギリでいつも生きていたいから〜」
('A`)「あぁぁあ〜〜」
ξ;°凵)ξ「若干古っ!」
川 °−°)「ドクオ、あぁぁあ〜じゃなくてさあぁあ〜だぞ」
('A`;)「あれ、そうだったっけ?」
( ^ω^)「ツン、クー、おはようだお!」
ξ°凵)ξ「おはよ、相変わらずうっとうしいほど元気ね」
川 ////)「元気がなとこがいいんだけどね…なんて思ってないんだからねっ!」
ξ#°凵)ξ「ビキビキ」
川 °−°)「パターン青。使徒か?!」
ξ#°凵)ξ「クー!」
川 °−°)「正直反省している」
14 :
牛(コネチカット州):2007/03/19(月) 12:20:13.38 ID:XZduSc09O
すっごく面白いです!
オリジナリティに溢れる作品ですね!
続きが気になります!
15 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 12:21:44.88 ID:0Nt1fDdM0
毛先の辺りまでクルクルと髪を巻いている少女と、対照的に綺麗なサラツヤスト
レートな髪の少女。
前者が津田 玲子。ブーンやドクオと同じクラスの女の子で、あだ名はツン。由来は彼女の性格、「ツンデレ」からきている。
後者は須川 直美。同じく同クラスの女の子、あだ名がクー。由来は常にクールだから。それ以上でもそれ以下でもない。
この四人はクラスのなかでも仲がよく、いつも一緒に話している。
ξ°凵)ξ「そういえば聞いた?このクラスに転校生来るんだって」
( ^ω^)「お?転校生かお?」
川 °−°)「初耳だな」
('A`)「こんな時期に珍しいな。で、男?女?」
ξ°凵)ξ「そこまでは知らないけど・・・」
そんな話をしていたとき、教室の前側のドアが勢いよく開いた。
16 :
トンネルマン(千葉県):2007/03/19(月) 12:21:56.52 ID:Qh3K1pyC0
まぁ、yoshiの作品よりはまだマシだわな
17 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 12:23:11.02 ID:0Nt1fDdM0
(°∀°)「はい席につけー出席とるぞー」
賑やかだった教室を一言で静かにさせる。とはいってもまだざわめきは残っているが。
( ^ω^)「あ、ジョルジュ先生おはすー」
(°∀°)「はいはい、いいから席つけな。今日はお知らせがありまーす、なんと!このクラスに転校生が来たぞ!」
一気にざわめきだす教室。高校生とはいえ反応は素直だ。
(°∀°)「はい静かにー。んじゃあ入ってきてもらうぞ」
( ^ω^)「?」
ブーンはポケットに入れている手の中に違和感を覚えた。
( ^ω^)(あれ・・・?この石ころ・・・?さっき捨てなかったかお?)
手に握られていたのはさっき捨てたはずの石ころ。
ポケットからは出さなかったが、手の感触でわかる。この微妙に触り心地のいい形状。肌触り。あの石ころだ。
しかしブーンは、ポケットから出さなかったゆえに、この石ころが微かな光を放っていたことに気付かなかった。
(*°ー°)「相沢詩絵です、しぃって呼んでください♪」
ブーンは上の空だったが、壇上では転校生のしぃと名乗る少女が自己紹介をしていた。
18 :
トリマー(関西・北陸):2007/03/19(月) 12:23:45.14 ID:diMwAAFbO
総合で投下されてたやつだな
ガンガレ
あと、ツンとクーが肥大化してるぜwww
19 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 12:24:28.42 ID:0Nt1fDdM0
('A`*)「か・・・可愛い・・・」
川 °−°)「ドクオ、鼻がのびてるぞ」
ドクオだけではなかった。クラスの半数以上の男子はしぃの少し抜けているかのようなおっとりとした雰囲気にメロメロのようだ。
(°∀°)「ふーむ、予想通り男子はほとんど落ちたか・・・なら相沢の席は・・・よし、津田、お前の隣だ。」
ξ°凵)ξ「はい」
(*°ー°)「つ、津田さん、よろしくね」
ξ^ー^)ξ「ツンでいいわ、よろしくね、しぃ」
(*°ー°)「う、うん!」
女の勘というやつだろうか、ツンはしぃを「いい娘だ」と判断した。ちょっと抜けているのは事実だが。
(°∀°)「よし、騒ぐのもたいがいにして、授業はじめっぞー」
20 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 12:26:02.86 ID:0Nt1fDdM0
(;^ω^)「はー、疲れたお」
('A`;)「まったくだ。飯食おう、飯」
ξ°凵)ξ「まだ三時間目が終わったところじゃない。今食べたら昼休みどうするの?」
( ^ω^)b「そのための」
d('A`)「売店」
ξ°凵)ξ「あーはいはい、いちいち二分割するんじゃないわよ」
川 °−°)「反省は」
( ^ω^)bd('A`)「していない」
(*°ー°)「あはは、みんな仲いいのねー!www」
傍らでやり取りを見ていたしぃが屈託のない笑顔で言う。
ξ°凵)ξ「疲れるわよーこいつらと一緒にいると。」
(*°ー°)「でも楽しそうじゃないw」
ξ°凵)ξ「まぁ、飽きはしないけどね・・・」
21 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 12:26:37.95 ID:0Nt1fDdM0
(*°ー°)「いいなぁ、そういうの・・・私、親の仕事の関係で転校ばっかだったから・・・うらやましぃよ」
川 °−°)「安心しろ、三日もいればこいつらには慣れるぞ」
('A`)「なぁブーン、こいつらって俺ら?」
( ^ω^)「むしゃむしゃ、はむっはむはむ・・・」
('A`)「きめぇwwwwwwww」
(*°ー°)「あははは、ほんとおもしろいーwwwww」
五人はみな、顔を合わせて笑っていた。
一瞬。ほんの一瞬、しぃの口が不自然に閉まり、うつむきながら誰にも悟られない声で呟いた。
(* ー )「ほんと、可笑しい。」
22 :
主婦(新潟・東北):2007/03/19(月) 12:28:00.09 ID:o3wRgw7bO
一応wktk
23 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 12:28:09.54 ID:0Nt1fDdM0
その後の授業も何もなく終わり、昼食はいつもの四人としぃを合わせた五人で食べた。
( ^ω^)「ふー、お腹いっぱいだお」
ξ°凵)ξ「あんだけ食べればね・・・そんなんだと今よりさらにピザになるわよ」
('A`)「だってよ」
(;^ω^)「ブーンは走るのが好きだから大丈夫だお!現に最近少しスリムになったお!」
川 °−°)「ベルトの穴が一つ緩くなったと独り言を言っていたのは気のせいか?」
(;^ω^)「なんで聞いてるんだお・・・」
(*°ー°)「あはは、あ、わたしちょっとトイレー」
そう言ってしぃは席を立った。
ぶるるる、ぶるるる、
( ^ω^)「お」
マナーモードにしていた携帯が震え始めた。メールでも来たのだろうか、と無造作に携帯を開く。
( ^ω^)(なになに・・・屋上で待ってます。・・・差出人は、し、しぃちゃん!?)
それは先ほどアドレスを交換したばかりのしぃからの初メールだった。絵文字も顔文字もなし。
しかしそのメールの内容は明らかに・・・
24 :
女性音楽教諭(岡山県):2007/03/19(月) 12:28:10.14 ID:kOEKA0J00 BE:276801326-PLT(10270)
ツンwwwwwwwwwwwwクーwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
ξ゚听)ξと川 ゚ -゚)はどこへ行ったwwwwwwwww
25 :
造園業(関東・甲信越):2007/03/19(月) 12:29:55.86 ID:nHZ022mqO
26 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 12:29:57.60 ID:0Nt1fDdM0
(*^ω^)「告白フラグktkr!!!11」
ξ°凵)ξ「なにニヤついてんのよ気持ち悪い」
(;^ω^)「お!あ、いや、なんでもないお!!あ、ちょ、ちょっとトイレ行ってくるお!」
('A`)「あ、俺も行こうかな」
(;^ω^)「う、う●こだお!!だからドクオは待ってるお!」
ξ#°凵)ξ「食事中!!早く行けこのピザ!!!!」
(;^ω^)「は、はいだお!!」
('A`;)「俺が行かない理由はなくないか・・・?」
ドクオの言葉に耳を傾けることなくブーンはまっすぐに屋上に向かう。
屋上のドアは基本的には開放されているので、誰でも入れるのである。
(;^ω^)「し、しぃちゃん!」
(*°ー°)「・・・一目見たときから好きでした。結婚してください!」
( ^ω^)b「おk」
27 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 12:32:25.76 ID:0Nt1fDdM0
(*^ω^)「なんて展開に・・・ぐひゅふゆひゅ・・・」
万に一つもないような想像をしながらブーンはにやけていた。
そんなブーンの目に、一人の女の子の姿が見えてくる。
( ^ω^)「お、あそこかお」
( ^ω^)「しぃちゃーん!」
(*°ー°)「・・・」
少し離れているところにいるためか、聞こえていないようだった。
ブーンは小走りで駆け寄る。
( ^ω^)「あ、あの・・・話って何かお?」
(*°ー°)「・・・」
(;^ω^)「し、しぃちゃん?」
28 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 12:34:08.35 ID:0Nt1fDdM0
(*°ー°)「内藤ホライズン。年齢17歳、ν速市生まれ、ν速市育ち。中学のとき県の陸上記録会で三位になったことがある。
好きな食べ物はハンバーグ、カレー。好きな子のタイプは少々のツンデレ、今まで告白したこともされたこと無い。」
(;^ω^)「お、お?」
(*°ー°)「母親と二人暮らしで、父親は本人が五歳のときに突然の失踪。高校に入ってからは陸上を辞め、アルバイトをしている。」
(;^ω^)「な、なんで僕のことそんなに知っているんだお!」
(*°ー°)「そして、”九星”の五黄土星。」
(;^ω^)「お?」
(*°ー°)「そしてわたしは、連結者。」
(*°ー°)「簡単に言うと、」
(*°ー°)「わたしはあなたを呼びにきた」
29 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 12:35:40.64 ID:0Nt1fDdM0
第二話 『九星』
(;^ω^)「・・・しぃちゃん?」
(*°ー°)「なに?」
(;^ω^)「頭打ったのかお?」
(*°ー°)「いいえ」
(;^ω^)「た、多分人違いだお?」
(*°ー°)「いいえ。間違いなくあなたのことよ」
(;^ω^)「なんでキャラ変わっちゃったのかお?」
(*°ー°)「まあちょっとは落ち着いた話し方もできるってことよ」
(;^ω^)「さっき言ってた・・・ごこ・・・なんだっけお?」
(*°ー°)「五黄土星」
(;^ω^)「なんですかそれ」
(*°ー°)「長くなるけど、いい?」
30 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 12:36:44.50 ID:0Nt1fDdM0
しかしあれだな。
見てる人がいないと死ぬほど自己嫌悪だな。
31 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 12:37:08.37 ID:0Nt1fDdM0
(;^ω^)「産業でおk」
(*°ー°)「九星の一人
わたしが探していた人物の一人
属性は『地』」
(;^ω^)「さっぱりだお・・・」
(*°ー°)「あなたは今日、天石を手に入れたはずよ」
(;^ω^)「てんせき?」
(*°ー°)「きっとそのポケットの中」
(;^ω^)「この石ころかお?なんで拾ったことを・・・」
ブーンは手をポケットに入れ、話しながらそれを出し、ようやくその石の異変に気付いた。
(;^ω^)「な、なんか光ってるお!!」
(*°ー°)「あら、話が早そうね」
(;^ω^)「な、なに一人で納得してるんだお!!」
32 :
留学生(静岡県):2007/03/19(月) 12:38:50.25 ID:okKHx0mm0
安心しろ見ているb
33 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 12:38:52.45 ID:0Nt1fDdM0
(*°ー°)「簡単よ。私に触って」
( ^ω^)「さ、さわ?」
(*°ー°)「どこでもいいから」
( ^ω^)「それじゃ遠慮なく・・・」
(;°ω°)「うぇぐふっ」
しぃの微妙に膨らんだ胸部を触ろうとしたブーンは、当然のごとく腹を強打された。
(*°ー°)「めんどくさいから肩で」
(;^ω^)「わ、わかったお・・・こうかお?」
(*°ー°)「そう・・・いくよ?」
そう言ったしぃの身体は薄い光を放ち始めた。
(;^ω^)「お!?おお!??」
34 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 12:40:11.01 ID:0Nt1fDdM0
ブーンは現状を把握することもできず光に包まれる。
そして、次の瞬間にはもうその場所にはブーンとしぃの姿はなかった。
('A`)「はぁ、しぃちゃんもブーンも帰ってこないからって何で俺が探しに行かなきゃならんのだ・・・」
屋上に現れたのはドクオ。ツンとクー(主にツン)に二人を探して来いと言われたのだ。
('A`)「まあ屋上になんかいるわけないしな・・・ん?」
('A`;)「こ、これは!?」
ドクオが拾い上げたのはブーンの上履き。しかも片足分。光に包まれて消えたとき、落としてしまったのだろう。
('A`;)「ま・・・まさか!!!」
ドクオはフェンスに近寄り、校庭やらを見渡した。
('A`;)「ブーン!!!ブーーーーーン!!!!どこだ!!!?」
(;A;)「ちくしょう・・・はやまりやがって・・・なんで何も言ってくれなかったんだ・・・・」
ドクオはすこし勘違いをしてしまったようだ。
ちなみに、投身自殺はけっこうすごい音がするので、案外すぐに見つかります。
35 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 12:42:05.45 ID:0Nt1fDdM0
第三話 『はじめてのたたかい』
心地よい風が吹く中、ブーンは屋上に倒れていた。
しぃはというと、変わらぬ様子でブーンの目覚めを待っていた。
周りは先ほどと何も変わっていなかったが、唯一違うのは、さっき入ってきたはずのドクオがいない。
(;‐ω‐)「ん・・・ううん・・・・」
(*°ー°)「起きて!」
(;‐ω‐)「あと五分・・・」
(*°ー°)「寝ぼけないで!」
( ρω‐)「お・・・」
(;^ω^)「お?ここはどこかお?」
(*°ー°)「やっと起きたわね・・・ここはあなたの学校よ」
( ^ω^)「あれ?さっきどこかに行くって・・・」
36 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 12:42:54.51 ID:0Nt1fDdM0
(*°ー°)「厳密に言えばちょっと違うけど」
(;^ω^)「わからないことだらけだお・・・」
(*°ー°)「順を追って説明はするわ。その前に」
( ^ω^)「お?」
(*°ー°)「追っ手だわ」
しぃがそう言うと、屋上の入り口付近の空間が歪みはじめた。空間の歪みなど聞いたことも見たこともないが、
それは、『歪んでいる』としか表せなかった。
やがてその歪みは人の形になっていく。
背の高そうな、すらっとした体格がみえてきた。
37 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 12:43:35.49 ID:0Nt1fDdM0
(*°ー°)「七赤・・・」
( ・∀・)「ったく、探したっつの」
姿を現したその男は、背が高く、どちらかといえば華奢。細い身体だった。
明らかにおかしいのは両手に持った小型の斧。
( ・∀・)「そいつか。話してはあんのか?」
(*°ー°)「まあ、一応・・・でもなんであんたが?」
( ・∀・)「人手が足りてねぇんだよ、お前もそのクチだろうが」
(*°ー°)「ふん、力を手にしたあなたに同じ扱いをされるなんてね」
( ・∀・)「まぁそう言うなや。お前の力は俺は認めてるんだぜ」
38 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 12:44:17.94 ID:0Nt1fDdM0
(*°ー°)「ふん。それより、なんでそれ持ってきてるのよ」
( ・∀・)「簡単だ」
(;^ω^)「・・・?」
男はブーンのほうを向き、じっと見据えた。
( ・∀・)「こいつの実力を試す」
(;*°ー°)「ちょっ・・・!」
しぃはあきらかにたじろぐ。
(;*°ー°)「まだ力の発現もしてないのよ!天石もまだ・・・」
( ・∀・)「黙ってろ」
(;*°ー°)「・・・!」
( ・∀・)「手加減はするさ。どのみち土壇場で生き残れるような強さがなければ、いるだけで邪魔だ」
(*°ー°)「・・・」
39 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 12:44:48.97 ID:0Nt1fDdM0
しぃは諦めたのか、男を止めようとはしなくなった。
ただ、目では明らかな怒りを男に向けていた。
男は、気付いているのかいないのか、しぃを一瞥することもなくブーンの前に向かう。
( ・∀・)「俺の名はモラー。九星の一人で、属性は七赤金星だ。よろしくな」
(;^ω^)「あ、よ、よろしくだお。僕は内藤・・・」
( ・∀・)「名前はいいさ。生き残ったら教えてくれや」
(;^ω^)「お」
モラーは言い終わった瞬間に踏み込みをはじめていた。
約三メートルほど離れていた距離が瞬時に縮まり、モラーは左手にある小型の斧を振りかぶった。
(;^ω^)「ちょ、危ないお!!」
ブーンは背を丸め、慌てて横に転がる。
斧は空を裂き、モラーの左側にかかっていた重心が身体の前のほうに行き、斧自身の重さでモラーの身体が
さらにブーンに近づく。
40 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 12:45:20.10 ID:0Nt1fDdM0
( ・∀・)「ほいっ」
モラーは前のめりになった身体を捻り、胴体を軸にしてまわりながらもう片方の斧を振りぬく。
ちょうどソバットのような体勢だ。
(;^ω^)「お・お!!」
世界が一回転する。いわゆる後ろ回りでブーンは転がった。功を奏してモラーの攻撃はかわせている。
( ・∀・)「ふむ・・・反射神経は並程度か。さぁ、立ち上がりな」
(;^ω^)「・・・ってかなにするお!!危ないお!!」
( ・∀・)「俺に一撃を決めてみろ」
(;^ω^)「はい?」
( ・∀・)「方法はなんでもいいさ、別に一撃で俺を倒せって意味じゃない」
(;^ω^)「いや、とりあえずあんたがやめてくれれば・・・」
( ・∀・)「そうだな、この『双仙斧』は片方しか使わないでやるよ」
モラーは左手の斧を自分の腰につけている専用のホルダーに収める。
41 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 12:45:46.04 ID:0Nt1fDdM0
(;^ω^)「あの、聞いてる?」
( ・∀・)「そら、行くぞ!」
(;^ω^)「やっぱ聞いてない!」
モラーは右手に持つ斧を水平にかまえ、走り出す。
(;^ω^)(く・・・一撃をいれろだなんて・・・僕にできるのかお・・・?)
(;^ω^)(考えてても仕方ない、とにかく軽くパンチでもいれれば終わりだお!)
ブーンはモラーのもつ斧をじっと見る。
( ・∀・)「せいっ!」
( ^ω^)(ここだお!)
斧を横に一閃。それとほぼ同時にブーンは後ろに体重をかけ、大きめに一歩下がる。斧はブーンの身体を捉えることはできず、
振りぬいてしまったため、モラーの身体が開いた。
チャンスとばかりにブーンが距離をつめ、モラーの胸めがけて拳を放つ。
42 :
ほっちゃん(アラバマ州):2007/03/19(月) 12:46:53.46 ID:VDDMlIBu0
>ξ#°凵)ξ「食事中!!早く行けこのピザ!!!!」
ピザはお前だwwwww保守
43 :
トリマー(関西・北陸):2007/03/19(月) 12:47:11.03 ID:diMwAAFbO
石ころ投げてなかった?
44 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 12:47:20.96 ID:0Nt1fDdM0
( ・∀・)「斧だけが武器じゃねぇんだぜ?」
(;°ω°)「うぐっ!!」
鈍い音を立てながら、モラーの左足がブーンの腹にめり込む。
ブーンはみぞおちあたりを押さえ、苦しみながらもモラーから距離をとろうとする。
( ・∀・)「しぶといな、だがまぁ、そのほうがやりがいがある」
(;^ω^)(こいつ・・・本気だお・・・僕を殺す気だお・・・!)
(;^ω^)(だったらこっちも本気で一撃を決めにいかないと・・・)
( ・∀・)「そらぁ!考える暇などやると思ったかぁ?!」
(;^ω^)「くっ・・・!」
(;^ω^)(問題はあの斧と・・・)
( ・∀・)「しっ!!」
モラーは横に弾けたかと思うと、その瞬間に身体を捻らせブーンの後ろに回る。そうとうな身体のバネがないとできない動作だ。
そして体勢を整えることもせず、勢いに乗りブーンに襲い掛かる。
45 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 12:47:59.62 ID:0Nt1fDdM0
(;^ω^)「うわっと!」
負けじと、いや、せめて当たるまいとブーンも身体を捻る。当たりはしなかったが、ギリギリを掠めていた。そう何度もかわせはしない。
(;^ω^)(あの、独特の動き・・・!あれをなんとかする!)
ブーンは冷静に状況を分析しようとしていた。敵の動き、癖、死角。格闘技はしたことがなかったが、格闘漫画ならたくさん読んだ。
付け焼刃だがないよりはましだろう。
が、目の前の敵はゲームや漫画の敵ではない。
( ・∀・)「おいおい、なめてんのか?」
(;^ω^)「え?」
46 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 12:48:29.17 ID:0Nt1fDdM0
( ・∀・)「今のお前がなに考えてるかなんかしらねえが、本気じゃねえやつに興味はねぇんだ」
(;^ω^)「え、あ、いや、そういうわけじゃ・・・」
( ・∀・)「こんなピザデブが同じ九星だとはな!!上層部の連中もなんか間違えてんじゃねぇのか!?」
( ω )「・・・お・・・」
( ・∀・)「あ?」
( ω )「いまなんていったお・・・?」
( ・∀・)「(地雷か・・・?)このキモヲタピザデブが!って言ったんだよ!!」
( ω )「僕は・・・」
( ・∀・)「ん?」
( `ω´)「ピザなんかじゃないおーーーーー!!!!!!!11」
(;・∀・)「あらあら」
冷静な分析はどこか遠くにいってしまった。
(*°ー°)「どうでもいいけど、あたしは空気ですか」
47 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 12:49:02.66 ID:0Nt1fDdM0
(〜そのころの('A`)〜)
('A`;)(そういえばブーンにエロゲ貸したまんまだ・・・どうやったら帰ってくるかな・・・)
('A`;)(あれ?しぃちゃんどこいった・・・?)
('A`;)(ま、まさかブーンと口論になって・・・?!)
ドクオは再びフェンス越しに校庭やら中庭を見回す。
('A`)(俺は・・・友達も、きゃわいい女の子も守れないのか・・・)
(;A;)「うっうっ・・・うう・・・」
川 °−°)(きめぇwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)
ドクオも遅かったので、トイレついでに屋上に来たクーは、ドクオの素晴らしい男泣きを目撃していた。
後に、そんなに顔は悪くないドクオが、VIP高のキラ・ヤマトと腐女子の間で有名になったのはまた別のお話・・・
48 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 12:49:47.82 ID:0Nt1fDdM0
あーあ、もう全部投下しちゃった。どうしよ
49 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 12:50:09.33 ID:0Nt1fDdM0
続き書くかな
50 :
黒板係り(コネチカット州):2007/03/19(月) 12:50:49.27 ID:az/dAamEO
乙
51 :
番組の途中ですが名無しです(大阪府):2007/03/19(月) 12:51:40.98 ID:Zbnq7RaI0
AAブサイクすぎて読む気がおきねぇwwwwww
52 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 12:54:31.58 ID:0Nt1fDdM0
>>51 すまん。俺も投下して初めて気付いたw
修正しとくwwwwwwwwwwwwwww
53 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 12:58:01.70 ID:0Nt1fDdM0
第四話 『目覚め』
(;・∀・)「おい、お前こうなるの知ってたのか?」
(;*°ー°)「ううん、今はじめて知った」
(;・∀・)「どう思う?」
(*°ー°)「あんたが押されてる」
しぃの言うとおりだった。効果的とはいえないが、ほぼ半狂乱状態になったブーンの攻撃は止むことがない。
モラーはかわし続ける。
( `ω´)「ほきゃああああああ!!!」
(;・∀・)「っるせえな、このピ・・・」
(#`ω´)「ふきょおおおおおおおお!!!」
(;・∀・)「あーもうなんだこいつ」
54 :
将軍(東京都):2007/03/19(月) 13:04:39.06 ID:Uy3Oealw0
すまん。俺も投下して初めて気付いたw
修正しとくwwwwwwwwwwwwwww
(;*°ー°)「ううん、今はじめて知った」
修正・・・?
55 :
将軍(東京都):2007/03/19(月) 13:05:29.21 ID:Uy3Oealw0
あーすまんすまん、これ、ジャンルは?
56 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 13:06:45.36 ID:0Nt1fDdM0
しかし、ブーンはお世辞にも運動神経抜群とはいえない。体力は並より少し低い程度だ。
(#´ω`)「お、おりょおおおおお・・・」
(;・∀・)「尽きるの早いなおい」
しかし、そうとう頭にきたのだろう。攻撃自体は止まない。
が、もはやそれは大振り。手練れのモラーには脅威すら感じさせることはできなくなっていた。
(;´ω`)「ふべっ」
ついにブーンは転んでしまった。
目の前にモラーが立つ。
( ・∀・)「ま、最後のがんばりは認めてやるよ。だが、ここがお前の限界だ」
斧を振り上げる。非情にも。
(;‐ω‐)(いやだお・・・死にたくないお・・・)
(;‐ω‐)(ってか・・・なんでこんなとこで僕は死ぬんだお・・・?)
57 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 13:14:31.57 ID:0Nt1fDdM0
(;^ω^)(理不尽だお・・・・こんなとこで・・・死にたくないお!!)
(;^ω^)「・・・お!?」
目の前にはモラーの斧が迫っていた。もはや避けれる距離ではない。
( ・∀・)「避ける気がないなら・・・そのまま神にでも祈ってやがれ!!」
金属音。いや、金属音というよりはもっと鈍い音。
モラーの斧はブーンに直撃している。
しかし、ブーンの身体は五体そのまま無事である。
むしろ、
58 :
気象庁勤務(catv?):2007/03/19(月) 13:14:59.67 ID:0Nt1fDdM0
59 :
主婦(新潟・東北):2007/03/19(月) 13:16:29.52 ID:o3wRgw7bO
携帯からごめん、1です。
用事ができたんでここまで。
需要なくてもひっそりやります
60 :
将軍(東京都):2007/03/19(月) 13:16:51.67 ID:Uy3Oealw0
61 :
将軍(東京都):2007/03/19(月) 13:27:52.18 ID:Uy3Oealw0
62 :
将軍(東京都):2007/03/19(月) 14:05:27.59 ID:Uy3Oealw0
保守
63 :
トンネルマン(千葉県):2007/03/19(月) 14:17:45.80 ID:Qh3K1pyC0
いままとめちゅ
64 :
保母(東海):2007/03/19(月) 14:54:29.27 ID:LlqjHs38O
保守
65 :
主婦(新潟・東北):2007/03/19(月) 15:13:18.14 ID:o3wRgw7bO
受け止めている。
これも違う。細かく言うなら、ブーンの皮膚で斧がちょうど止まっている。
そして、ブーンの身体、斧がぶつかっているところは赤銅色、まるで、荘厳な大地のような色になっている。すべすべとした滑らかな質感が斧の斬撃を受け止めたのだ。
(;^ω^)「こ、これは…なんだお!?」
(*゜ー゜)「五黄が!」
( ・∀・)「目覚めたか…」
(;^ω^)「な、気持ち悪いお!」
( ^ω^)(けど、ひるんでるなら今の内だお!)
( ・∀・)「見せてもらうぞ、五黄」
(;^ω^)(ひ、ひるんでない!)
66 :
樹海(東京都):2007/03/19(月) 15:22:01.10 ID:Mr/sKLeg0
目は普通ポとかの゚にするんじゃないのか?
67 :
ほっちゃん(アラバマ州):2007/03/19(月) 15:34:36.09 ID:VDDMlIBu0
妄想現実風の学園バトル?
68 :
保母(東海):2007/03/19(月) 15:56:19.92 ID:LlqjHs38O
結局ジャンルは?
支援
69 :
黒板係り(コネチカット州):2007/03/19(月) 16:09:59.74 ID:itoStkTFO
九紫火星のキャラはイケメンで強キャラにしてくれ。
70 :
主婦(新潟・東北):2007/03/19(月) 16:25:31.19 ID:o3wRgw7bO
(;^ω^)(とりあえずやれることやるお!)
( ^ω^)「よっ!」
( ・∀・)「ほら、どれほどだ?」
ブーンが振り抜いた拳はモラーが構えた斧の側面を捕える。
(;・∀・)「おっ」
モラーは壁か何かに押されているのかというような圧力を感じ、力を込めるも遅く、押し負ける。
(;・∀・)「ほいっ」
得意の重心移動でいなす。
少し距離をとり、モラーは考えた。
(;・∀・)(これは・・・恐らく・・・)
(;・∀・)「能力だ(ね)」(*゜ー゜)
71 :
プロガー(アラバマ州):2007/03/19(月) 16:35:20.07 ID:IPymxDjf0
笑いがwwwwwとまらwwwねぇwwwwwwwwwwwww
72 :
運転士(ネブラスカ州):2007/03/19(月) 16:36:57.70 ID:OgOqHHmbO
wktkしてっから作者頑張って書いてくれ!
73 :
北町奉行(東京都):2007/03/19(月) 17:03:14.68 ID:s2tLB1T20
みてるよ
74 :
主婦(新潟・東北):2007/03/19(月) 17:23:50.05 ID:o3wRgw7bO
ジャンルはおまかせします
75 :
主婦(新潟・東北):2007/03/19(月) 17:28:45.50 ID:o3wRgw7bO
さすがにフットサルしながら投下はキツい…
もう少し経ってからちゃんと投下します(´・ω・`)
76 :
トリマー(九州):2007/03/19(月) 17:31:50.05 ID:aTfW26lFO
wwwwwwwwww
77 :
魔法少女(東京都):2007/03/19(月) 17:39:32.87 ID:+OesEtEs0
じゃあアクションで
78 :
2軍選手(北海道):2007/03/19(月) 17:42:08.84 ID:uZeLD1xlO
デ部の多いスレですね
79 :
魔法少女(東京都):2007/03/19(月) 17:54:14.50 ID:+OesEtEs0
支援
80 :
魔法少女(東京都):2007/03/19(月) 17:55:28.82 ID:+OesEtEs0
あ、この場合は保守か
81 :
容疑者(コネチカット州):2007/03/19(月) 18:02:18.11 ID:UpJ4EOOXO
ひどいな
82 :
竹やり珍走団(北海道):2007/03/19(月) 18:03:34.22 ID:8/5Zrg2P0
ここまで酷いのは初めて見たwwwwwwww
83 :
プロガー(アラバマ州):2007/03/19(月) 18:07:34.61 ID:IPymxDjf0
携帯ならまだ分かるがパソコンでこれはありえないだろwwwwww
84 :
チャイドル(東京都):2007/03/19(月) 18:49:52.05 ID:GCvvXzrZ0
保守
85 :
主婦(新潟・東北):2007/03/19(月) 19:33:10.52 ID:o3wRgw7bO
( ・∀・)「発現したのなら遠慮はいらないな」
モラーは腰に収めていたもう一つの斧を取りだした。
そして構える。
(;^ω^)(斧は二つかお…)
( ・∀・)「まだてめえの能力がなにかはっきりはしないが…次でお試し期間は終いだ」
( ^ω^)(僕の色が変わってる部分は右腕の肘から下…そこをうまく使うお)
( ・∀・)「そら!行くぞぉ!!」
モラーが右手に持つ斧がまず水平に襲いかかる。
ブーンは地鋼化した右手の平の部分で受け止める。
ただ受け止めるのではなく、斧の先端を掴んでいた。
(;・∀・)「!」
( ^ω^)「もう重心移動はさせないお!!」
ブーンは逃がすまいと斧を強く掴む。事実、モラーは振りほどこうとしたがなかなかどうして、振りほどける気はしなかった。
86 :
無党派さん(茨城県):2007/03/19(月) 19:36:55.62 ID:5gyDWA3N0
今北産業
87 :
主婦(新潟・東北):2007/03/19(月) 19:39:05.50 ID:o3wRgw7bO
(;・∀・)「…ちっ!それなら!」
モラーは右手を斧から放した。と同時にブーンの右半身をモラーの左手に持つ斧が襲う。
( ^ω^)「ここだお!」
ブーンは掴んでいた斧を素早く自分で持ちかえ、モラーの持つもう片方の斧を防ぐ。
(;・∀・)「ちぃっ!それが狙いか!!」
斧と斧がぶつかりあい、金属音を奏でる。
斬り下げと斬り上げ。
前者の方が有利には見えるが、利き腕の逆ということもあり、モラーは苦しそうな顔をしていた。
もちろんブーンも顔は相当険しかったが。
88 :
主婦(新潟・東北):2007/03/19(月) 19:44:55.20 ID:o3wRgw7bO
ほんの数秒、互いに引かない押し合いだったが、刹那、動きがあった。
(;^ω^)「ふぅっ!」
ブーンが気合いをこめて斧を斬りあげた。
モラーは左腕を斧ごと弾かれ、その瞬間に胴体に大きな隙が生まれた。
(;・∀・)「しまっ・・・」
(;^ω^)「今だお!」
ブーンはそのまま斧を振り下ろした。
89 :
主婦(新潟・東北):2007/03/19(月) 19:50:45.63 ID:o3wRgw7bO
斧はモラーの目の前で止まっていた。
(;・∀・)「・・・あ?」
(;^ω^)「・・・」
(;・∀・)「なぜとどめをささねぇ」
( ・∀・)「てめえ・・・情けをかけるつもりか?」
(;^ω^)「僕は一撃を決めれるような体勢だったお。あんたを殺すつもりはないからここで終了だお!!」
(#・∀・)「ふざけてんじゃねぇ!てめえなんぞに情けをかけられたなんざ、武士の恥だ!」
(*゜ー゜)「終わりよ、モラー」
(;・∀・)「!」
(*゜ー゜)「厳密に言うなら、ブーン君のパンチがあんたの斧に当たった時点であんたの負けよ」
(;・∀・)「いや、あれは・・・!」
90 :
主婦(新潟・東北):2007/03/19(月) 19:59:42.95 ID:o3wRgw7bO
(*゜ー゜)「ブーン君、あなたの勝ちよ」
(;^ω^)「僕の・・・勝ち・・・」
(*゜ー゜)「ブーン君?」
(;‐ω‐)「か・・・ち・・・」
ブーンはその場に倒れてしまった。大きい外傷があるわけではなく、疲れて眠ったかのような顔だった。
右腕はというと、なんの変哲もない普通の腕に戻っていた。
(*゜ー゜)「いきなり力を使ったからね・・・」
( ・∀・)「けっ、くだらねぇ」
(*゜ー゜)「負けたからってひがまないの」
(#・∀・)「んだとぉ!?」
(*゜ー゜)「そろそろ時間よ、この子は家に送って行くわ」
( ・∀・)「へーへー。じゃ俺は先に戻ってるぜ」
モラーは面白くない、といった顔をしながら突然現れた時のような光を発しはじめた。
( ・∀・)「そいつが起きたら伝えとけ。俺はまだ認めちゃいねえ・・・ってな」
そう言い残し、モラーは消えた。
91 :
保母(東海):2007/03/19(月) 19:59:45.62 ID:LlqjHs38O
これ誰か10時30分まで保守してくれね?
92 :
主婦(新潟・東北):2007/03/19(月) 20:04:52.79 ID:o3wRgw7bO
(*゜ー゜)「さて・・・私たちも戻るかな」
そう言うと、しぃはブーンを背負い、モラーと同じような光を放ち始める。
(*゜ー゜)「時間軸は・・・このくらいかな」
しぃがそう言うと、光は強くなり、ブーンごと消えた。
その次の瞬間である。
('A`)「はぁ、しぃちゃんもブーンも帰ってこないからって何で俺が探しに行かなきゃならんのだ・・・」
ドクオが屋上の扉を開け、現れたのだった。
93 :
主婦(新潟・東北):2007/03/19(月) 20:15:50.67 ID:o3wRgw7bO
五時間目。
人によっては一番眠い時間帯だろう。
サボる人がいてもおかしくはない。
そんな時間。ドクオは、授業が始まった後も教室に入ろうとはしなかった。
('A`)(ブーンが・・・死んだ・・・誰も信じないだろうな)
('A`)(けど、あいつの親友としても、真実はみんなに伝えなければいけんし・・・)
('A`)(仕方ない、入るか・・・)
重い足取りで教室の戸をあける。
(゜∀゜)「お?ドクオじゃねぇか・・・俺の授業に遅刻とはいい度胸してんな」
('A`)「先生、実は・・・」
(゜∀゜#)「言い訳はいらん!後ろに立ってろ!!」
94 :
主婦(新潟・東北):2007/03/19(月) 20:21:10.99 ID:o3wRgw7bO
('A`;)「いや、実はブーンが!!」
ドクオは意を決した。
( ^ω^)「お?僕がどうしたお??」
('A`)「ブーンは屋上かr・・・」
(゜∀゜#)「内藤が・・・なんだって?」
('A`)「・・・」
(゚A゚)
゚ ゚ ( A ;)ポーン!
(゜∀゜#)「やっぱお前は廊下に立ってろ!!」
教室は笑いに包まれた。ドクオは放心しながらもひたすらにブーンを見つめていた。
95 :
主婦(新潟・東北):2007/03/19(月) 20:22:33.44 ID:o3wRgw7bO
ξ゚听)ξ「なによブーン、なんかあったの?」
(;^ω^)「いや・・・夢でも見てたんじゃないかお?」
川 ゚ -゚)「そういえばドクオ、屋上で男泣きしてたぞwwwwwwwwwww」
その授業は笑いに包まれっぱなしだった。
( ^ω^)(ドクオ・・・気付いてたのかお?ごめんお・・・)
(*゜ー゜)「・・・」
もちろん、ブーンとしぃは笑えてはいなかったが。
96 :
主婦(新潟・東北):2007/03/19(月) 20:23:09.27 ID:o3wRgw7bO
そろそろバイト行ってきます
97 :
プロスキーヤー(ネブラスカ州):2007/03/19(月) 20:27:31.76 ID:1e8oVR2cO
乙!
98 :
受付(関西地方):2007/03/19(月) 20:38:18.42 ID:Pd8lR64p0
確かに笑いがとまらねxでwwwwwwwwww
99 :
通訳(神奈川県):2007/03/19(月) 20:51:11.37 ID:8xgrsGbd0
この話はナナメツンや肥大クーのがいいだろwwwwww
常識的に考えてwwwwwwwwwwwwwww
100 :
主婦(新潟・東北):2007/03/19(月) 20:51:34.54 ID:o3wRgw7bO
1:30までバイトだからその後ちょっと投下します
ξ*゜凵K)ξ保守してくれますか?
101 :
通訳(神奈川県):2007/03/19(月) 20:57:44.02 ID:8xgrsGbd0
ξ°凵)ξ
102 :
保母(東海):2007/03/19(月) 20:59:16.51 ID:LlqjHs38O
アフロを肥えるか?
103 :
受付(関西地方):2007/03/19(月) 21:32:19.87 ID:Pd8lR64p0
ξ°凵B)ξ
104 :
通訳(神奈川県):2007/03/19(月) 21:47:16.09 ID:8xgrsGbd0
何というnanamecity……保守
/l、
(゚、 。 7 コンバンワ ナナメシィデス
l、~ ヽ
じし' )ノ
105 :
黒板係り(コネチカット州):2007/03/19(月) 22:38:08.89 ID:eXPU5W/AO
まぁ、読んでないんだがモラーって誰だ
106 :
保母(東海):2007/03/19(月) 23:07:08.20 ID:LlqjHs38O
保守ってかPCが出来ない......
107 :
通訳(神奈川県):2007/03/19(月) 23:10:25.52 ID:8xgrsGbd0
∧
/´。 `ーァ
{ 々 ゚l´ ホシュ
/ っ /っ
/ /
∪^∪
108 :
CGクリエイター(東京都):2007/03/19(月) 23:53:20.28 ID:jrCcS1Xx0
保守
109 :
塗装工(神奈川県):2007/03/20(火) 00:15:24.74 ID:EAlr2cgn0
( ・□・)保守
追いついた
保守
111 :
書記(新潟・東北):2007/03/20(火) 01:11:19.57 ID:5FZjGffxO
保守してくれた人サンクス!帰ってから続けます
112 :
塗装工(神奈川県):2007/03/20(火) 01:12:02.95 ID:EAlr2cgn0
川 °−°)保守
113 :
書記(新潟・東北):2007/03/20(火) 01:15:35.57 ID:5FZjGffxO
まぁ、あれだ。
チャリがパクられてたわけだが
114 :
塗装工(神奈川県):2007/03/20(火) 01:20:01.62 ID:EAlr2cgn0
>>113 ∧
/´。 `ーァ
{ 々 ゚l´ ┏
/ っ /っ ◎─┴◎
/ / 彡
∪^∪
115 :
書記(新潟・東北):2007/03/20(火) 01:33:07.91 ID:5FZjGffxO
第五話 『意味』
放課後、ブーンはしぃと一緒に行動していた。ツンやクーはバイトだったため、特に怪しまれることもなく、目的地に着いた。
目的地はというと、
( ^ω^)「・・・着いたお」
(*゚ー゚)「じゃ、行くわよ」
( ^ω^)(*゚ー゚)「失礼しまーす」
「はいはい、ドクオくんのクラスメートの子たちね!」
着いたのは保健室。どうやらまだドクオは眠っていたらしい。
「なにやってたか知らないけど気をつけなさいねー?」
(;^ω^)「はいだお・・・さ、ドクオ、起きるお」
(-A-;)「う、うう・・・」
('A`;)「はっ!ブ、ブーン!」
キター
117 :
書記(新潟・東北):2007/03/20(火) 01:33:39.67 ID:5FZjGffxO
118 :
書記(新潟・東北):2007/03/20(火) 01:35:44.34 ID:5FZjGffxO
(;^ω^)「おはようだお」
(;A;)「い、生きてたのか!心配かけやがって!!」
(;^ω^)「な、なんか知らんけどありがとうだお・・・」
(*゚ー゚)「さ、ドクオ君も目が覚めたことだし、帰りましょ」
( ^ω^)「そうだおね」
('A`)「・・・」
保健室の先生は最後まで何も聞かなかった。
そのぶんドクオはブーンとしぃに聞きたいことはたっぷりあったのだが。
119 :
書記(新潟・東北):2007/03/20(火) 01:40:30.89 ID:5FZjGffxO
( ^ω^)「しぃちゃんってどこに住んでるお?」
(*゚ー゚)「私は少し離れてるけどラウンジ町に家があるの」
三人で下校途中である。
ブーンとしぃは、しぃ自身が転校生というポジションをうまく使い、微妙に重い空気を払おうとしている。
( ^ω^)「へー、あそこのゲーセンには面白いゲームがたくさんあるお!今度みんなで行こうお!」
(*゚ー゚)「そうだね!楽しみー♪」
( ^ω^)「ドクオも得意の音ゲーやるお!楽しみだおね!」
('A`)「・・・」
(;^ω^)「・・・ドクオ?」
120 :
書記(新潟・東北):2007/03/20(火) 01:48:40.01 ID:5FZjGffxO
('A`)「お前らさ・・・昼休みどこにいた?」
(;^ω^)「え、いや、トイレだお・・・」
(;*゚ー゚)「わたしは図書室に・・・」
('A`#)「どっちも全部見回ったよ」
(;^ω^)(;*゚ー゚)「・・・」
('A`#)「お前ら・・・デキてんのか?」
(* ^ω^)「え、そう見え(#*゚ー゚)「それは無い!100%!!」
('A`;)「あ、そ、そう・・・」
しぃの剣幕に驚いたドクオだったが、ブーンは驚きというよりは精神的ショックを受けていた。
('A`)「じゃあよ、どこにいたか言えるよな。ブーン。」
(;^ω^)(突然現れた男と戦ってましたなんて言えるはずないお・・・)
('A`)「俺にはなんでも話してくれるんじゃなかったのか!?」
121 :
書記(新潟・東北):2007/03/20(火) 01:55:05.04 ID:5FZjGffxO
(;^ω^)「いや、あの・・・」
(*゚ー゚)「いいじゃない、話せば」
(;^ω^)「しぃちゃん?!」
(*゚ー゚)「信じるか信じないかはその人の自由だし」
(*゚ー゚)「大切な友達に嘘つきたくないんじゃない?」
しぃの言葉に悪気は無かったが、ブーンは少し嫌な気分になった。
しかし一理ある。嘘ではない。現実であることは自分が一番わかっているのだから。
( ^ω^)「・・・」
( ^ω^)「わかったお。話すお」
( ^ω^)「実は、アリアリアリアリアリーヴェデルチ、ボラボラボラボラボラーレ・ヴィーア」
122 :
書記(新潟・東北):2007/03/20(火) 02:01:32.53 ID:5FZjGffxO
('A`)「・・・」
(*゚ー゚)「わかる?私の能力は時空飛行、時間凍結。『あなたが屋上に来る寸前の時間』を凍結させて、その止まった時間の中でブーン君とモラーって男は戦っていたの。」
(*゚ー゚)「そしてブーン君は気絶してしまったから、その後すぐに『あなたが屋上に来てから教室に戻るまでの時間』の適当なところを凍結させて休憩させた。」
(*゚ー゚)「その後普通に教室に戻った・・・こういうこと」
('A`)「・・・ごお・・・なんだっけ?」
( ^ω^)「五目土星だっけかお?」
(#*゚ー゚)「五黄土星」
123 :
書記(新潟・東北):2007/03/20(火) 02:10:15.18 ID:5FZjGffxO
('A`)「能力って・・・お前ら人を馬鹿にしてんの?」
(*゚ー゚)「・・・」
しぃは黙ってブーンの制服の袖をまくった。
(*゚ー゚)「五黄、出して」
( ^ω^)「出し方ワカンネ」
(#*゚ー゚)「気合い入れて!」
(;^ω^)「気合いって・・・お、お、お、お、お!」
ブーンの右腕は肌色のまま、変わる気配すらなかった。
124 :
書記(新潟・東北):2007/03/20(火) 02:11:03.51 ID:5FZjGffxO
(;゚ω゚)「おおおお・・・!」
('A`)「・・・もういいよブーン」
(;^ω^)「ど、ドクオ!本当なんだお!」
('A`)「ああ、続きは演劇部にでも入ってやってくれ」
ドクオは背を向け歩いて行ってしまった。
(*゚ー゚)「本当にまだ出ないの?」
(;^ω^)「プニュプニュだお・・・」
ブーンは自らの右腕をつまみながら寂しそうにつぶやいた。
125 :
書記(新潟・東北):2007/03/20(火) 02:16:13.35 ID:5FZjGffxO
( ^ω^)「・・・しぃちゃん」
(*゚ー゚)「なに?」
( ^ω^)「よく考えたら、五黄とかなんとかの説明は僕も受けてないお」
(*゚ー゚)「そうだったわね、説明ほしい?」
( ^ω^)「その説明がなくても僕は平和に生きていけるかお?」
(*゚ー゚)「さぁ。それはあなた次第」
ブーンは無責任な、と思いつつも、多少は覚悟していた。
自分に能力があるといわれ、変な男と闘い、退け、はい終わりというわけにもいかないだろう、と。
( ^ω^)「・・・聞くお」
126 :
書記(新潟・東北):2007/03/20(火) 02:28:40.63 ID:5FZjGffxO
(*゚ー゚)「占いって知ってる?」
( ^ω^)「お。朝のテレビとかでやってるやつかお?」
(*゚ー゚)「そうね。あれって、実はすごい古い歴史があるの。」
(*゚ー゚)「その昔。日本の陰陽道において、五行、十干、十二支、八卦を『九星図』に当てはめて占いをしていたの」
(*゚ー゚)「人の一生、天変地異、政権・・・なんでもその『九星図』を使い、予言し、見事それを当ててきたの」
(*゚ー゚)「そして、この九星という文化は、実は日本古来のものでなく、中国の文化なのよ」
(*゚ー゚)「九星は絶対。九星こそ信じるべき存在。そう言われていた時期や地方もあるそうよ」
127 :
書記(新潟・東北):2007/03/20(火) 02:36:11.96 ID:5FZjGffxO
(*゚ー゚)「そして、現代」
(*゚ー゚)「知ってるかしら?今世の中では天変地異に似た現象が起きてる。しかも日本だけじゃない、世界中で」
(;^ω^)(ニュースとか見ないからワカンネ)
(*゚ー゚)「あれも全部『九星』よ」
( ^ω^)「あれ?変だお。九星は占いの道具で、予言したりするだけじゃ・・・」
(*゚ー゚)「そう。そこなの」
( ^ω^)「お?」
(*゚ー゚)「『九星』を古くから信仰し、広く伝えてきた家系があってね・・・」
(*゚ー゚)「そこの人たちはこう考えたらしいわ」
(*゚ー゚)『未来を知ることでなく、未来を造ることができれば、よりよい世界になる』
128 :
書記(新潟・東北):2007/03/20(火) 02:39:58.41 ID:5FZjGffxO
眠い。
129 :
書記(新潟・東北):2007/03/20(火) 02:45:35.11 ID:5FZjGffxO
( ^ω^)「ふむふむ・・・つまり、どういうことだお?」
(*゚ー゚)「(わかってないな・・・)つまり、あなたのような『能力』を持つ人がこの世に九人造られたってこと」
( ^ω^)「・・・造・・・られた?」
(*゚ー゚)「あ、いや、あたしもそこが疑問なのよ。造られたっていうけど、あたしの知る九星は三人いて、みんな普通の人間なの」
(*゚ー゚)「どうやって能力を与えたのか…さっぱり」
( ^ω^)「・・・この天石ってのは?」
(*゚ー゚)「あなたが五黄である証よ。あなた、気付いてなかっただろうけど、能力を開放してた時はずっと光ってたのよ」
(;^ω^)「そうなのかお?」
130 :
イラストレーター(コネチカット州):2007/03/20(火) 02:45:35.88 ID:qSxki1rqO
ガンガレ
131 :
書記(新潟・東北):2007/03/20(火) 02:52:23.97 ID:5FZjGffxO
(*゚ー゚)「ええ、あなたの能力は『自身の地鋼化、及び重量の変化』ね」
( ^ω^)「ちこう?チンカスのことk」
(#*゚ー゚)「次茶化したら時空散歩させてあげようか?」
(;^ω^)「すまんこ」
(#*゚ー゚)「・・・」
しぃが手をかざす。
(;^ω^)「ご、ごめんなさいだお!」
(;^ω^)「あ、あの!聞きたかったんだけど!」
(#*゚ー゚)「・・・なに?」
(;^ω^)「な、なんでしぃちゃんは時空なんとかの能力があるお!?九星じゃないって言ってたけど・・・」
(*゚ー゚)「・・・」
( ^ω^)「あ、あれ・・・?」
132 :
書記(新潟・東北):2007/03/20(火) 02:58:14.88 ID:5FZjGffxO
(*゚ー゚)「それは・・・私が造られた命だから」
(;^ω^)「・・・え?」
(*゚ー゚)「わたしは研究所生まれ研究所育ち。九星の連結者になるべくして生まれたの」
(;^ω^)「ど、どういうことだお・・・」
(*゚ー゚)「言葉そのままよ。たしかに家はラウンジ町にあるわ。義理の家族だけど」
(*゚ー゚)「わたしは研究所で働いていた夫婦の子なの」
(*゚ー゚)「たしかに愛はあったのだろうけど・・・」
(;^ω^)「そ、そんな馬鹿なお!」
(;^ω^)「そんな技術あるわけないお!時間を超えるとか、能力とか!!」
(*゚ー゚)「あら、あなたがそれを言うの?」
133 :
書記(新潟・東北):2007/03/20(火) 03:06:23.23 ID:5FZjGffxO
(*゚‐゚)「ドクオ君にも同じ台詞、言ったんじゃない?本当にあることなんだって」
(;^ω^)「!」
(*゚‐゚)「あたしはこうやってここに存在する。能力も、事実も」
(*゚‐゚)「受け入れるか受け入れないかはあなた次第」
(;^ω^)(しぃちゃん・・・なんか怖いお)
(*゚ー゚)「ま、あたしは気にしてないけどね♪あたしはこのペンダントがないと時空飛行もできないし」
(;^ω^)「ペンダント?」
(*゚ー゚)「うん、これ」
しぃはセーラー服の胸元から紫色のペンダントを取り出す。
鈍い光を放っているそれは、マダムとかミセスがつけるようなそれとは違う雰囲気をかもしだしていた。
(;^ω^)「てゆーか時空飛行ってそのペンダントの力なんじゃ・・・」
134 :
書記(新潟・東北):2007/03/20(火) 03:10:38.26 ID:5FZjGffxO
(*゚ー゚)「むっ!そういうこと言うなら、やってみなよ」
しぃはペンダントを外し、ブーンに渡す。
( ^ω^)「・・・むむむ・・・」
ペンダントは時空飛行どころかその光さえ失っていった。
たしかに、しぃでないと機能しないというのは本当のようだ。
( ^ω^)「そして、僕はこれからどうなるのかお?」
ブーンはあきらめてペンダントをしぃに返しながら聞いた。
(*゚ー゚)「話がそれちゃったね、続きを話すよ」
うはwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
ほしゅ
136 :
書記(新潟・東北):2007/03/20(火) 03:21:41.25 ID:5FZjGffxO
(*゚ー゚)「九星をかたくなに信仰してきた家系の造り出した、現代における九星。」
(*゚ー゚)「一白水星、二黒土星、三碧木星、四緑木星、五黄土星、六白金星、七赤金星、八白土星、そして九紫火星」
(*゚ー゚)「この九つの星、つまりは力を9人の人間に宿し、その力で世界を牛耳ろうとしている」
(*゚ー゚)「その一家の名は、鮫島家」
( ^ω^)「鮫・・・島・・」
(*゚ー゚)「ごく一部、アンダーグラウンドでは有名らしいわ」
(*゚ー゚)「けど、鮫島にも予想だにしない事態が起こった」
137 :
書記(新潟・東北):2007/03/20(火) 03:26:56.38 ID:5FZjGffxO
(*゚ー゚)「13年前の南極での爆発事故」
(*゚ー゚)「鮫島は、南極での研究が主だったらしいの。日本の法にも中国の法にも触れないからね」
(*゚ー゚)「けど、あの爆発事故以来、九星と研究員はバラバラになった」
(*゚ー゚)「そして最近、確認されたのが君だった」
( ^ω^)「・・・」
(*゚ー゚)「はっきり言うわ。あなたは今後、狙われることになる」
(*゚ー゚)「わたしたちと共に戦いましょう」
(;^ω^)「・・・本気で言ってるのかお?」
138 :
うどん屋(関西地方):2007/03/20(火) 03:28:39.71 ID:xZbNoQ5m0
支援
139 :
書記(新潟・東北):2007/03/20(火) 03:32:00.70 ID:5FZjGffxO
(*゚ー゚)「え?」
( ^ω^)「僕は、あのモラーってやつが言ってた通り、弱いお」
( ^ω^)「だったら一緒に戦いましょうとかじゃなくて・・・僕を守ってくれるのが筋なんじゃないかお?」
(*゚ー゚)「・・・」
(;^ω^)「言いたくはないけど、僕は死にたくないお・・・」
(*゚ー゚)「誰だってそうよ!だから強くなろうって気は無いの?!」
( ω )「知らないお!!」
(*゚ー゚)「・・・!」
( ω )「僕は・・・弱くて情けない一般市民だお!」
( ω )「戦いとか、そういうのは勝手にやってくれお」
140 :
書記(新潟・東北):2007/03/20(火) 03:37:54.86 ID:5FZjGffxO
(*゚ー゚)「いくじなし」
( ω )「そうだお」
(*゚ー゚)「弱虫」
( ω )「悪いかお」
(*゚ー゚)「ピザ」
( ;ω;)「なにがいけないんだお!僕は死にたくない!怖い!だから戦いなんて嫌なんだお!!」
( ;ω;)「九星とか鮫島とか・・・好きにやってくれお!!」
ブーンは涙目になりながらも、声は震わせずに言い残し、走って帰ってしまった。
自分、かっこ悪いなぁ。
そう感じながら。
一人残されたしぃは、追いかけることもせず、自分も今日は帰ろうと決めた。
本当の自分の家ではないというのはわかっているが。
141 :
書記(新潟・東北):2007/03/20(火) 03:44:38.79 ID:5FZjGffxO
ブーンは家に帰ると、部屋に閉じこもり、カーチャンにばれないように泣いた。
ばれたら心配される。もうカーチャンには心配かけるような年頃ではないし、むしろ日頃からここまで育ててくれてきたことに感謝している。
だからこそ信じたくなかった。
自分が造られたという可能性を。
( ;ω;)(うっうっ・・・)
( ;ω;)(悪い夢だお・・・なにが能力だお・・・)
ブーンは今日起こったいろいろことを思い返し、また一層泣いた。
泣き疲れて寝てしまったのは、ほんの一時間程度たった後だった。
142 :
書記(新潟・東北):2007/03/20(火) 03:49:33.79 ID:5FZjGffxO
VIP町は意外に華やかな街で、夜遅くでもまだ街はにぎやかお祭り騒ぎである。
そんなネオンの踊る街に二つの黒い影があった。
身長はどちらも高く、平均的な体格をしている。
黒いスーツを纏い、片方はシルクハットを被っていた。
にぎやかな街に付き物なのが、ヤクザの下っ端、まぁ鉄砲玉みたいな輩どもで、どこにでもいるものだ。
気に食わなかったのか、その下っ端たちがこの二つの黒い影に絡み始めた。
143 :
うどん屋(関西地方):2007/03/20(火) 03:53:18.00 ID:xZbNoQ5m0
保守
寝る
144 :
書記(新潟・東北):2007/03/20(火) 03:54:40.20 ID:5FZjGffxO
「おぉ、あんちゃんいいスーツ着てんなぁ?www」
「帽子まで気取っちゃってw欧米かwwwwwww」
体格の良いゴロツキは、シルクハットをちょんちょんと触り、ヘヘヘと汚い笑みを浮かべる。
「ここ通るには通行料必要なんだよねーw」
「一人10万。払ってっちゃってくださいなーwwwwwwwwwww」
ゴロツキはニヤニヤしながらスーツの二人を見ている。
やがて片方が口を開く。
『どこにでもいるな。こういうのは』
もう片方も、呆れた調子で言う。
『まったくだ。警察というのは何のためにいるんだろうな』
145 :
書記(新潟・東北):2007/03/20(火) 03:55:12.79 ID:5FZjGffxO
146 :
書記(新潟・東北):2007/03/20(火) 04:03:04.21 ID:5FZjGffxO
ゴロツキどもは少しイラついたのか、語気を荒げた。
「おぉ?シカトっすかwwwwwwww」
「なめてんじゃねぇぞ、あぁ!?」
スーツの男の片方が襟足を掴まれる。
「その綺麗なスーツ汚したくなかったら、金出せや・・・」
『やれやれ』
その刹那、襟足を掴んでいた男の表情が曇る。
いや、歪んだ。
「・・か・・・!」
『まだ離してくれないのか?』
次は、はっきりと鈍い音が聞こえた。
ぼとん。
なにかが落ちる音。
147 :
書記(新潟・東北):2007/03/20(火) 04:07:53.68 ID:5FZjGffxO
落ちたそれは、
「お、おおおお俺の腕がぁ!!」
「兄貴!?」
掴んでいたはずの手が、
腐って、
落ちた。
「ぎゃあああぁあぁぁああ!!」
掴んでいた右腕の二の腕から先が無い男は、もはや気が狂っていた。
しかしその断末魔も束の間、掴まれていたスーツの男によってかき消される。
『うるさいぞ』
その瞬間、大男の上半身から腐っていき、
蒸発するかのように男が腐り、消えた。
148 :
書記(新潟・東北):2007/03/20(火) 04:15:09.14 ID:5FZjGffxO
「あ、あにき・・・?」
もう一人のゴロツキは腰を抜かして放尿してしまっている。
もう一人のスーツの男が、近付きながら言う。
『汚いなぁ。汚い男はモテないぞ』
そう言い放つと、スーツの中から鈴を取り出した。
『せめて綺麗な音で死ね・・・』
笑みを浮かべながらゴロツキの耳元で鈴を鳴らす。
透明な鈴の音は、澄んだ音を奏で、
「ぷきょっ」
ゴロツキは奇怪な擬音を口にした。
その耳からは赤黒い血が流れていた。
149 :
書記(新潟・東北):2007/03/20(火) 04:18:24.06 ID:5FZjGffxO
『さすがにロクでもない職業だね、血まで汚い。しかも今時兄貴なんて古臭い』
『あぁ、清く正しく生きてる血はもっと綺麗だな』
『ところで・・・この街には何人ターゲットがいるんだ?』
『予定では三人。増えるかも減るかもしれないなぁ』
『ふむ、それがわかっているならいいさ。
流石だな』
『何言ってるのさ今更。』
淡々と話している黒い影に、きらびやかなネオンの光が差した。
(´_ゝ`)『さぁ、狩りに行くぞ、弟者。』
(´<_`)『そうだね、兄者』
150 :
書記(新潟・東北):2007/03/20(火) 04:20:10.45 ID:5FZjGffxO
第四話終わり。
寝ます。捕手してくれた方々ありがとう。
期待に添えてる気はしないが…
151 :
コンビニ(東京都):2007/03/20(火) 04:31:54.24 ID:Lt0rblOe0
保守
九星全員日系人?
152 :
書記(新潟・東北):2007/03/20(火) 04:53:56.70 ID:5FZjGffxO
日系じゃないやつも入れますー。
文章書くってすごい大変だね、合作のみなさんすごいと思う。
読んでないけど
153 :
三銃士(関東・甲信越):2007/03/20(火) 06:11:35.58 ID:0/8A0902O
キャラ立ちが弱いかな・・・
154 :
僧侶(大阪府):2007/03/20(火) 06:22:00.07 ID:hL2T5OQ00
キモ…
155 :
うどん屋(関西地方):2007/03/20(火) 07:55:57.65 ID:xZbNoQ5m0
ほ
156 :
fushianasan(関西・北陸):2007/03/20(火) 09:28:18.86 ID:B9VyLAmIO
hstk
157 :
ゲーデル(ネブラスカ州):2007/03/20(火) 11:32:13.94 ID:LogKHxxtO
ほっほう
158 :
書記(新潟・東北):2007/03/20(火) 11:44:03.43 ID:5FZjGffxO
終わったの五話だったね、すまんこ
書きながら投下より、先に書いといて投下の方いいよね?
>1のやりやすい方でいいんじゃないか?
160 :
歯科技工士(東京都):2007/03/20(火) 14:00:28.95 ID:F7C97Lf50
保守
161 :
うどん屋(関西地方):2007/03/20(火) 14:10:00.02 ID:xZbNoQ5m0
ho
162 :
うどん屋(関西地方):2007/03/20(火) 14:47:07.40 ID:xZbNoQ5m0
ho
163 :
中二(東京都):2007/03/20(火) 15:46:55.34 ID:7tZqqhAk0
保守
164 :
うどん屋(関西地方):2007/03/20(火) 16:41:30.04 ID:xZbNoQ5m0
hosu
165 :
うどん屋(関西地方):2007/03/20(火) 16:51:22.66 ID:xZbNoQ5m0
ho
166 :
公務員(埼玉県):2007/03/20(火) 17:17:32.94 ID:vYUOE7gp0
じゃあho
167 :
うどん屋(関西地方):2007/03/20(火) 17:25:33.10 ID:xZbNoQ5m0
ho
168 :
うどん屋(関西地方):2007/03/20(火) 18:02:17.25 ID:xZbNoQ5m0
h
169 :
ネコ耳少女(コネチカット州):2007/03/20(火) 19:17:24.18 ID:rQNeQ7npO
ほしゅ
保守
171 :
上祐派(東京都):2007/03/20(火) 20:21:32.15 ID:YkJhzk650
保守
172 :
上祐派(東京都):2007/03/20(火) 21:27:40.82 ID:YkJhzk650
保守
173 :
社会科教諭(東京都):2007/03/20(火) 22:50:37.47 ID:JFXyZi+n0
保守
174 :
うどん屋(関西地方):2007/03/20(火) 23:19:07.66 ID:xZbNoQ5m0
ほ
175 :
ゴーストライター(東京都):2007/03/21(水) 00:11:39.16 ID:tEOZaJi00
保守
176 :
タイムトラベラー(新潟・東北):2007/03/21(水) 00:38:03.95 ID:p5md9PuKO
五話投下します。保守してくれた人サンクスξ*゜凵K)ξ
177 :
タイムトラベラー(新潟・東北):2007/03/21(水) 00:39:29.39 ID:p5md9PuKO
ごめ、六話
178 :
ゴーストライター(東京都):2007/03/21(水) 00:39:36.66 ID:tEOZaJi00
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!
wktk
179 :
タイムトラベラー(新潟・東北):2007/03/21(水) 00:40:56.32 ID:p5md9PuKO
第六話 『ドクオ』
J('A`)し「正男ーご飯よー」
('A`)「後で食べるわー!」
リビングから聞こえた母親の声に対し、二階の自分の部屋から答えたドクオ。
('A`)「ブーン・・・」
食べ物が喉を通るはずもなかった。
親友の突然の中二病発症が、彼をずいぶんと嫌な気分にさせていた。
('A`)(気晴らしに散歩でもするかな・・・そうすりゃ腹も減るだろうし)
ドクオは着替え、母親には軽く散歩と伝え、外に出た。
180 :
タイムトラベラー(新潟・東北):2007/03/21(水) 00:42:47.83 ID:p5md9PuKO
同時刻、しぃもまた想いにふけっていた。
(*゚ー゚)(ブーンくん・・・)
(*゚ー゚)(なによ、いくじなし)
(*゚ー゚)「・・・」
(*゚ー゚)「そういえば、あたしも初めて『九星』のこと聞かされたとき、あんな反応だったな・・・」
(*゚ー゚)「たくさん泣いて、喚いて・・・お義母さんたちに迷惑かけたなぁ」
(*゚ー゚)「・・・後でもっかいブーンくんと話そうかな」
しぃは以前のことを思い出しつつ、口元を緩ませた。
しかし、安堵の時間とはそうそう続かないものである。
181 :
タイムトラベラー(新潟・東北):2007/03/21(水) 00:48:02.62 ID:p5md9PuKO
(*゚ー゚)「!!」
(*゚ー゚)「この感覚・・・間違いない!
いる・・・九星!!」
そのころ、VIP町の外れの廃工場前で、三人の男たちは対峙していた。
('A`;)「え、あの、いや、人違いです・・・」
一人はドクオ。
(´_ゝ`)「そんなことないさ。君は毒島正男くんだろう?」
もう二人は、先ほどVIP町に着いたばかりの、黒いスーツの二人だった。
『兄者』と呼ばれる男が、ドクオの肩を押さえながら聞いていたところだ。
端からみたらカツアゲにしか見えない。
('A`;)「は、はぁ・・・たしかに俺は毒島ですけど・・・」
(´_ゝ`)「こんな珍しい名字も他にあるまい。わたしたちの目的の一つに、君の名前があるんだよ」
('A`;)「も、目的・・・って・・・?」
(´_ゝ`)「『九星の可能性のある人間の特定・捕縛』」
182 :
タイムトラベラー(新潟・東北):2007/03/21(水) 00:48:51.38 ID:p5md9PuKO
('A`;)「!!!」
('A`;)(九星・・・って・・・ブーンとしぃちゃんが言ってた!?)
('A`;)「は・・・はは、なんだ?流行ってんのかよそれ!?」
(´_ゝ`)「流行っているのか?弟者」
(´<_`)「知らん。まぁこの街に何人かいるらしいが」
('A`;)「と、とりあえず俺は関係ねぇ!知り合いにそんなこと言ってるやつはいたが・・・俺自身はまったく関係はねぇぞ!!」
(´_ゝ`)「ふむ・・・しらばっくれてるのか、それとも、まだ発現していないのか・・・」
183 :
タイムトラベラー(新潟・東北):2007/03/21(水) 00:49:38.47 ID:p5md9PuKO
(´<_`)「まぁ、どっちでもいいさ」
(´_ゝ`)「そうだな。さぁ、毒島くん・・・だったね?わたしたちと共に来てもらおう」
('A`;)「な、なんだか知らねぇが、嫌だ!」
(´_ゝ`)「まぁ、言うと思ったけどね」
(´_ゝ`)「だったら力づくで行こうか」
(´<_`)「つくづく思うが、兄者、たまには頭を使ったらどうだ」
(#´_ゝ`)「黙れガリ」
(´<_`#)「なにか言ったか、脳髄筋肉馬鹿」
('A`;)(ブーン・・・)
思い思いの三人だった。
184 :
タイムトラベラー(新潟・東北):2007/03/21(水) 00:50:43.52 ID:p5md9PuKO
そのころしぃは、携帯電話をかけながら走っていた。
電話の先はブーンの携帯。
先ほどまで泣いていたブーンだったが、今は割と落ち着いた。
受話ボタンを押す。
( ^ω^)「も、もしもしだお」
(;*゚ー゚)「ブーン君!今どこ!」
( ^ω^)「しぃちゃん・・・い、家だお」
(;*゚ー゚)「今すぐ町外れの方に来て!!」
(;^ω^)「な、なんでだお・・・?」
(;*゚ー゚)「・・・九星が来たわ!恐らく、まだ発現していない九星を狙いに!」
(;^ω^)「な、なんだってお!」
185 :
ゴーストライター(東京都):2007/03/21(水) 00:52:27.43 ID:tEOZaJi00
支援
186 :
タイムトラベラー(新潟・東北):2007/03/21(水) 00:52:37.42 ID:p5md9PuKO
(*゚ー゚)「今モラーにも連絡は取ったわ!戦力は多いほうがいいのよ!だからあなたも!」
(;^ω^)「・・・」
(*゚ー゚)「ブーン君?」
(;^ω^)「モラーさんが出るなら、僕が行く必要はないお・・・」
(*゚ー゚)「・・・本気で言ってるの?」
(;^ω^)「あの人なら大丈夫だお!だから僕は・・・」
(*゚ー゚)「あなたの知り合いが巻き込まれてるかもしれないのよ」
(;^ω^)「・・・!」
187 :
ゴーストライター(東京都):2007/03/21(水) 00:54:03.97 ID:tEOZaJi00
支援
188 :
タイムトラベラー(新潟・東北):2007/03/21(水) 00:54:43.43 ID:p5md9PuKO
(*゚ー゚)「そっか。ほんとのいくじなしだったみたいね。わかった」
(*゚ー゚)「・・・あんなに仲良かったクラスメートが襲われてる可能性もあるのにね」
(;^ω^)「!」
(*゚ー゚)「ばいばい」
電話は切れた。一方的ではあったが。
( ^ω^)「・・・」
自分が襲われていたらどうだろうか。
正義のヒーローの存在を信じただろうか。
力に対抗する力を求めただろうか。
世界を救うのではない。
せめて、自分の力で守れるものを守りたい。
そう考えていた。
189 :
タイムトラベラー(新潟・東北):2007/03/21(水) 01:00:42.22 ID:p5md9PuKO
( ^ω^)(正義のヒーローなんかじゃないけど・・・)
( ^ω^)「この街は、ブーンたちの街だお!」
ブーンは家を飛び出し、走りだした。
⊂ニニニ( ^ω^)ニニ⊃ブ-------ン!!
戦いにいくのではない。護り、止めに行く。
己の手で掴めるものを掴む。
そのための、能力、五黄。
( ^ω^)(昔マンガで読んだお・・・力は、使う者の使い方次第で姿を変える・・・)
( ^ω^)(だったら僕は・・・)
( ^ω^)(みんなを、この街を、自分にできる分を!)
( ^ω^)(護りたいお!!)
少年は駆けていった。
逆方向だったが。
190 :
タイムトラベラー(新潟・東北):2007/03/21(水) 01:04:48.51 ID:p5md9PuKO
〜そのころのξ゚听)ξと川 ゚ -゚)〜
ツンとクーの共同のバイト先はコンビニである。
ξ゚听)ξ「ん?」
川 ゚ -゚)「どうしたツン?」
ξ゚听)ξ「今、外でブーンが走ってなかった?」
川 ゚ -゚)「妄想乙wwwwwwwwwww」
ξ;゚听)ξ「いや、たしかに走ってたわよ!
・・・ってあ、いらっしゃいませー」
(;・∀・)「すんません、廃工場とかってこの辺にあります?」
ξ;゚听)ξ「はい?」
モラーも迷っていた。
191 :
タイムトラベラー(新潟・東北):2007/03/21(水) 01:06:25.50 ID:p5md9PuKO
六話終わりです。
支援&保守してくれた方ほんとありがとです。
かなり長くなりそうだけど頑張ります
192 :
ゴーストライター(東京都):2007/03/21(水) 01:07:11.90 ID:tEOZaJi00
支援
193 :
ゴーストライター(東京都):2007/03/21(水) 01:08:03.14 ID:tEOZaJi00
乙!
194 :
神(ネブラスカ州):2007/03/21(水) 01:32:36.37 ID:beXZ2ediO
作者乙!この先も頑張って書いてくれ!
195 :
金田一(関西・北陸):2007/03/21(水) 04:41:43.15 ID:PVTPdGLxO
hstk
ほしゅ
乙
作者頑張れ
198 :
書記(関東・甲信越):2007/03/21(水) 09:39:24.12 ID:IqaYEfRtO
すまん、sageてしまったOTL
199 :
アマチュア無線技士(東京都):2007/03/21(水) 10:34:17.11 ID:7tzzW5fQ0
保守
200 :
アマチュア無線技士(東京都):2007/03/21(水) 11:58:25.67 ID:7tzzW5fQ0
保守
201 :
ツアーコンダクター(東京都):2007/03/21(水) 14:07:48.08 ID:t4HIVAEe0
規制Uzeeeeeeeeee!!
保守
202 :
ツアーコンダクター(東京都):2007/03/21(水) 15:12:49.82 ID:t4HIVAEe0
保守
203 :
ツアーコンダクター(東京都):2007/03/21(水) 15:47:31.56 ID:t4HIVAEe0
保守
204 :
ツアーコンダクター(東京都):2007/03/21(水) 16:45:34.04 ID:t4HIVAEe0
保守
205 :
料理評論家(関西地方):2007/03/21(水) 17:14:28.68 ID:z+PdPNyG0
保守
206 :
ツアーコンダクター(東京都):2007/03/21(水) 18:09:50.82 ID:t4HIVAEe0
保守
207 :
ツアーコンダクター(東京都):2007/03/21(水) 19:31:16.54 ID:t4HIVAEe0
保守
208 :
料理評論家(関西地方):2007/03/21(水) 19:58:46.84 ID:z+PdPNyG0
保守
209 :
料理評論家(関西地方):2007/03/21(水) 20:33:23.62 ID:z+PdPNyG0
保守
210 :
留学生(東京都):2007/03/21(水) 22:09:02.83 ID:a2bp7BSS0
保守
211 :
料理評論家(関西地方):2007/03/21(水) 22:42:28.27 ID:z+PdPNyG0
h
212 :
わけ(東京都):2007/03/21(水) 22:42:35.71 ID:24p/557e0
213 :
タイムトラベラー(新潟・東北):2007/03/21(水) 23:00:08.75 ID:p5md9PuKO
保守のみなさんありがとうございますです、
七話投下しますです( ^ω^)
214 :
留学生(東京都):2007/03/21(水) 23:03:23.16 ID:a2bp7BSS0
ktkr!!!
215 :
タイムトラベラー(新潟・東北):2007/03/21(水) 23:05:12.94 ID:p5md9PuKO
第七話 『流石』
(´_ゝ`)「まったく、面倒な子だ」
('A`;)「はぁ、はぁ・・・」
ドクオはまだかろうじて無傷だった。
が、いつまでも工場内で逃げ回るわけにはいかない。
(#´_ゝ`)「もう、めんどいなぁ。能力使うぞ?」
(´<_`;)「兄者、ときに落ち着け」
(#´_ゝ`)「むぅ・・・弟者、なにか考えはあるのか?」
(´<_`)「そうだな・・・」
('A`;)「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
ドクオは広い工場内をなるべく音を立てないように逃げていた。
216 :
タイムトラベラー(新潟・東北):2007/03/21(水) 23:06:29.50 ID:p5md9PuKO
('A`;)「はぁ、ここなら・・・なんとか・・・」
今はもう使われてないであろう、古臭いトラックの中に隠れる。
('A`;)(あいつら・・・一体なんだってんだ・・・)
('A`;)(九星とかなんとか・・・ブーンの言ってたやつ・・・だよな・・・)
('A`;)(しかも・・・俺が・・・九星?)
('A`;)(わけわっかんねぇよ・・・)
ドクオは思考を張り巡らせる。こう見えても頭はかなりいい。
一年生のころは全国一斉のテストで10番台に入るほどだ。
しかし、そんな頭でも今の状況は理解に苦しむ。
217 :
タイムトラベラー(新潟・東北):2007/03/21(水) 23:07:11.78 ID:p5md9PuKO
('A`;)(落ち着けドクオ・・・頭を動かせ!)
('A`;)(俺がやるべき行動・・・それは・・・)
('A`;)(なんとか撒いて・・・逃げる!)
思考はまとまった。
(´<_`)「・・・というわけだ」
(´_ゝ`)b「おk」
スーツの二人はしゃがみこみながら算段をしていた。
こちらも考えはまとまったようだ。
(;* ー )「工場どこ!?」
工場はあまり目立たないところにあるようだ。
218 :
タイムトラベラー(新潟・東北):2007/03/21(水) 23:08:24.93 ID:p5md9PuKO
ごめ、さっきの目無しはしぃね(*゚ー゚)
219 :
留学生(東京都):2007/03/21(水) 23:08:56.18 ID:a2bp7BSS0
支援
220 :
タイムトラベラー(新潟・東北):2007/03/21(水) 23:09:36.18 ID:p5md9PuKO
(;*゚ー゚)「ここね!」
しぃは、やっと廃工場らしき場所を見つけた。
(*゚ー゚)「この中で・・・二つほど動いてる!」
『――――――!!!』
(*゚ー゚)「!?」
工場の中から地響きのような音が聞こえる。
なにかが崩れているような、大きい何かが転がっているような。
(;*゚ー゚)「な、何の音!?」
221 :
タイムトラベラー(新潟・東北):2007/03/21(水) 23:11:09.52 ID:p5md9PuKO
工場内に低い音が響き渡る。
ビリビリとした音が地をざわめかせ、空を揺さぶる。
('A`;)「くそ!なんだこの音は!」
(´<_`)「オホホのホ。いい加減出てこんと鼓膜破れるぞー?まぁ聞こえないだろうけど」
(´_ゝ`)「一白もずいぶんと使いこなせるようになったな、弟者」
特製の耳栓をつけた兄者は弟者に至近距離で言う。
(´<_`)「ほらほら、そろそろ全部崩れてくるぞ!?」
弟者は心底楽しそうに言った。
言葉通り、さっきまでドクオの隠れ蓑だったトラックの窓ガラスは音を立て割れはじめていた。
222 :
留学生(東京都):2007/03/21(水) 23:11:56.88 ID:a2bp7BSS0
支援
223 :
タイムトラベラー(新潟・東北):2007/03/21(水) 23:13:47.45 ID:p5md9PuKO
('A`;)「くそったれ・・・理科の実験かよ!」
('A`)(しゃあねぇ・・・それだったら!)
ドクオは耐え兼ね、耳を押さえながら外に出ようとする。
(´<_`)「ほれきた」
(´_ゝ`)「よし、流石だな」
('A`;)「ちっ・・・わかってんだよ狙いくらい!」
ドクオはそう叫ぶと、ランニング中に付けてたMDのイヤホンを耳に付け、まっすぐ弟者に向かう。
('A`;)「お前からこの音が出てるのはお見通しだ!」
ドクオはまず弟者を狙うことにした。
もちろん弟者としてもそれは予想の範疇だ。
(´<_`)「兄者」
(´_ゝ`)「わかってら!」
兄者がドクオの前に立ちはだかる。
224 :
タイムトラベラー(新潟・東北):2007/03/21(水) 23:15:11.99 ID:p5md9PuKO
(´_ゝ`)「こっからは通さないぞボーイ」
('A`)「んなとこ通らねーよ」
ドクオはそういうと急ターンし、さっきまで兄者がいた辺りをまっすぐに走り出した。
(´<_`)「・・・なるほど、たしかに彼には戦う理由はないものな」
弟者は轟音を止め、感心しながらつぶやいた。
(#´_ゝ`)「逃がすかっ!」
兄者は感心などせず、先ほどまで付けていた耳栓を捨て、激昂しながらドクオを追う。
('A`;)「ぅぐっ!!」
兄者の長い脚と手は、一直線に走るドクオを捕らえるのに時間はかからなかった。
225 :
ふぐ調理師(四国):2007/03/21(水) 23:15:20.37 ID:eD00f2ZMO
【かつての最高の乱立祭!これが真の
イケメンの力!】
http://imepita.jp/20070321/810210 一つの板に500スレ乱立の祭は
後にも先にもこの時だけだろう。
最高のイケメン「なかよし」を目撃した
住人達は狂喜乱舞し、何と
2日で偉大なイケメンを称える
スレを500個も立ててしまったの
である。現在「なかよし」は
史上最高のイケメンとして2ちゃんねる住人の尊敬を集める
カリスマ固定なのである。
226 :
タイムトラベラー(新潟・東北):2007/03/21(水) 23:16:39.79 ID:p5md9PuKO
(´_ゝ`)「手間取らせやがって・・・」
兄者は、まるで俵を持つかのようにドクオを軽々と持ち上げた。
('A`;)「く、くそ!離せ!」
(´_ゝ`)「だーめよ。さ、行くぞ弟者」
('A`;)「くそ!くそ!離さねぇと・・・!」
ドクオは自らに付けていたイヤホンを兄者に装着させる。
(´_ゝ`)「ん?」
('A`)「鼓膜破れるぞー?」
ドクオはMDの音量をMAXまで上げる。
(;゚_ゝ゚)「!!?」
兄者の耳の中、ダイレクトに流れ出したドクオお気に入りのアニソンは、兄者の頭を眩ますのには十分だった。
227 :
留学生(東京都):2007/03/21(水) 23:17:23.49 ID:a2bp7BSS0
支援
228 :
タイムトラベラー(新潟・東北):2007/03/21(水) 23:18:50.29 ID:p5md9PuKO
('A`;)「ナウオンセールだこんちくしょう!」
なんで深夜帯のアニソンってあんなにキンキンした曲なんだろうね。
(#´_ゝ`)「なめたまねしやがって・・・殺す!」
(´<_`)(微妙に聞こえたけど・・・ネギまかな?)
(;*゚ー゚)「ドクオ君!?」
('A`;)「しぃちゃん!?」
(;*゚ー゚)「なんでここに・・・!?」
('A`;)「い、いや、俺もわからん!」
(*゚ー゚)「って・・・あいつら・・・!?」
(#´_ゝ`)(´<_`)「あいつは・・・?」
(;*゚ー゚)「流石兄弟!」
229 :
タイムトラベラー(新潟・東北):2007/03/21(水) 23:21:51.38 ID:p5md9PuKO
音が止んだのを見計らい入ってきたしぃだったが、意外なる刺客に多少だがたじろいでいた。
('A`)「流石・・・兄弟?」
(*゚ー゚)「放課後説明したけど・・・九星よ!しかも、二人とも・・・」
('A`;)「らしいね・・・自分たちで言ってたよ」
(;*゚ー゚)「なんであの兄弟にあなたが狙われてるの!?」
(´<_`)「ドクオ君・・・だっけ?彼も九星かもしれないからさ」
(;*゚ー゚)「!?」
('A`;)「知らんけどね」
(´_ゝ`)「確かめに来たのさ」
(;*゚ー゚)「・・・だからって・・・二人で!?」
(´<_`)「こいつだけじゃないだろう、この辺には」
(*゚ー゚)「!!」
(´_ゝ`)「ほら、来たな」
230 :
タイムトラベラー(新潟・東北):2007/03/21(水) 23:23:54.83 ID:p5md9PuKO
(;・∀・);^ω^)「ここか(お)!」
(*゚ー゚)「モラー!・・・それに・・・」
('A`;)「ブーン!」
(;^ω^)「ど、ドクオ!?なんでここに!!?」
(#*゚ー゚)「一緒だったのね・・・それにしてもモラー!遅い!!」
(;・∀・)「仕方ねぇだろ!こいつが迷うから!」
(;^ω^)「ち、違うお!モラーさんが迷ってたんだお!」
(;・∀・)「んだとぉ!?」
(#*゚ー゚)「どっちでもいい!それよりモラー!」
( ・∀・)「あぁ、わかってる・・・!」
231 :
タイムトラベラー(新潟・東北):2007/03/21(水) 23:25:10.65 ID:p5md9PuKO
( ・∀・)「よぉ、流石兄弟」
(´_ゝ`)「やぁ、モラーくんだったね」
( ・∀・)「『くん』ね・・・お前にそう言われる筋合いはないぜ」
(´<_`)「ふん、やるかね?我々二人を相手に」
( ・∀・)「こちらだって二人さ」
(´_ゝ`)「なに?」
( ・∀・)「内藤!」
(;^ω^)「は、はいだお!」
( ・∀・)「来る途中・・・言ってたよな?覚悟はあんのか?」
232 :
タイムトラベラー(新潟・東北):2007/03/21(水) 23:27:14.36 ID:p5md9PuKO
( ^ω^)「・・・もちろんだお!」
(´_ゝ`)「そいつが?まさかそいつも・・・」
( ^ω^)「しぃちゃん、決めたお」
(*゚ー゚)「ブーン君・・・」
( ^ω^)「僕は、全てを守るなんてできないお」
( ^ω^)「けど、」
( ^ω^)「この手で守りきれるものを守りたいお!」
(*゚ー゚)「・・・」
( ^ω^)「そのための力、僕は、五黄を使うお!」
ブーンの右腕、しかも前より広い部分が地鋼化していく。右肩から下は能力によって、大きく、氷柱のように滑らかに、しかし鋼よりも堅くコーティングされていった。
233 :
留学生(東京都):2007/03/21(水) 23:28:40.73 ID:a2bp7BSS0
支援
234 :
タイムトラベラー(新潟・東北):2007/03/21(水) 23:29:05.74 ID:p5md9PuKO
(*゚ー゚)「・・・うん、ありがとう」
(´<_`)「なるほど、あいつも九星か」
('A`;)「ぶ、ブーン・・・」
( ^ω^)「ドクオ・・・」
( ^ω^)「待っててくれお。できる限り・・・守ってみせるお!!」
('A`;)「ブーン・・・」
( ・∀・)「んでお前ら、目的は?」
(´_ゝ`)「知ってるだろ?九星の捕縛」
( ・∀・)「理由は?」
(´<_`)「『上』にそう言われてるから」
( ^ω^)「上?」
(´_ゝ`)「まぁ、勝ったら教えてあげようかな」
235 :
留学生(東京都):2007/03/21(水) 23:31:15.97 ID:a2bp7BSS0
支援
236 :
タイムトラベラー(新潟・東北):2007/03/21(水) 23:32:35.48 ID:p5md9PuKO
( ・∀・)「・・・そうか。さて」
( ^ω^)「お」
(´_ゝ`)「ちょうど二対二か」
(´<_`)「ふむ」
工場内は静寂に包まれる。
まさに嵐の前の静けさというやつだ。
モラーが石ころを拾いあげ、放る。
乾いた音を立て石ころが地についた。
( ・∀・)^ω^)「「行くぞ(お)!!」」(´_ゝ`)(´<_`)
237 :
タイムトラベラー(新潟・東北):2007/03/21(水) 23:33:58.07 ID:p5md9PuKO
七話終わりですー
ごめんね、投下遅いし内容もあんま進まなくてごめんね、ごめんね('A`)
238 :
留学生(東京都):2007/03/21(水) 23:41:52.93 ID:a2bp7BSS0
乙!
239 :
料理評論家(関西地方):2007/03/21(水) 23:44:41.96 ID:z+PdPNyG0
保守
241 :
ほうとう屋(関西地方):2007/03/22(木) 00:58:51.46 ID:V2+m9f2u0
h
242 :
ほうとう屋(関西地方):2007/03/22(木) 01:08:41.52 ID:V2+m9f2u0
h
243 :
ほうとう屋(関西地方):2007/03/22(木) 01:29:11.14 ID:V2+m9f2u0
h
244 :
ほうとう屋(関西地方):2007/03/22(木) 02:08:51.39 ID:V2+m9f2u0
らすとほしゅ
245 :
ホームヘルパー(東京都):2007/03/22(木) 02:19:20.19 ID:LUNxiNT10
246 :
ほうとう屋(関西地方):2007/03/22(木) 02:21:05.94 ID:V2+m9f2u0
247 :
ホームヘルパー(東京都):2007/03/22(木) 02:22:50.25 ID:LUNxiNT10
>>246 うん。腹が痛くて眠れそうにないし明日朝早いから寝れない
だから多分大丈夫だが
248 :
ほうとう屋(関西地方):2007/03/22(木) 02:53:05.13 ID:V2+m9f2u0
おysm
249 :
中小企業診断士(catv?):2007/03/22(木) 02:55:40.42 ID:fqC68LnT0
なまえちぇーっく
250 :
美容師見習い(東海):2007/03/22(木) 03:07:42.36 ID:lYzpKCn5O
携帯からにした
次の保守は4時
251 :
ひちょり(ネブラスカ州):2007/03/22(木) 04:36:35.29 ID:fKAx/r5XO
ここでエロゲーやり終えて感動して涙流した俺が保守!
252 :
わさび栽培(関西地方):2007/03/22(木) 07:08:30.28 ID:zx06Xnov0
寝てない俺が保守
253 :
わさび栽培(関西地方):
保守