1 :
キャプテン(宮城県):
その世界は絶望に包まれていた。しかし微かな光が今その闇を払拭しようとしていた。
勇者が魔王を倒してくれる。
異世界からの勇者が召還されたとの噂が出たのはそのすぐ後。
それからしばらくして勇者が魔王を倒したと歓喜と狂乱の声が叫んだ。
その後の魔王の行方は、杳として知れない。
2 :
キャプテン(宮城県):2007/03/18(日) 22:12:48.27 ID:DTNckOE60
魔王の最後はどんなのであったのか。少し見てみる事にしよう。
魔王宮。深く暗い悪意と憎悪と殺意の底で二人の者が対峙していた。
魔王と勇者だった。
「余の負けだ。勇者」
黒い服に身を包んだ魔王は唇を噛みしめて言った。
長い激しい戦闘が終わり、魔王は床に片膝をつき、勇者は剣を支えに立っている。
上から見下ろすその強い瞳が憎らしく、妬ましく。しかし魔王は負けたのだ。
「殺せ」
見苦しく命乞いなどしたくはない。魔王は顔を歪ませた。
「お前は俺に負けたんだ」
勇者は静かな声で言った。それは戦う前に彼が戯れ言を言ったときと同じような静けさ。
「お前の命は俺が握っている。逃がして欲しいか?」
「殺せ!」
哀れみを受けるくらいなら殺された方がよっぽどましだ。それを分かった上での言いぐさだとしたらこの勇者とやらの根はどす黒いに違いない。
「俺はお前と戦う前に言ったな? 負けたら俺の言うことを聞けと」
「ふ、ふ。人間と共存しろとでも寝言を言う気か? それとも余が殺した人間共に謝って回れとでも? 馬鹿め、余が時を置けば力を回復し、まず貴様を殺しに行くわ」
勇者は指を立てた。怪訝そうに勇者を見る魔王。
「問題が一つある。お前を殺すのは簡単だ。だかそれは第二の魔王が生まれるきっかけになる」
魔王という魂が新たな体を経て復活する。平和はかりそめで、闇は決して晴れることはない。
「それを防止するには魔王を魂ごとこの魔界から隔離することだ。お前、俺と共に俺の世界に来い。その代わり再戦はいつでも受けてやる」
「ば、馬鹿な事をほざくな!」
「それが嫌なら逃がしてやる。行けよ。追わないから」
「……!」
ギリリ、と歯を噛みしめる魔王。どちらの屈辱も耐え難い。しかし勇者に背を向けることだけは出来なかった。
「勇者。貴様はいつか余に情けをかけた事を後悔するぞ……」
「俺と一緒に来るな?」
「……勝手にしろ」
勇者はフッと笑った。
「よし、じゃあお前今日から俺の家の居候だから。あっちの世界で行くところないだろう。俺もお前を野放しに出来ないし。魔王っていうのもあれだから、名前ポチな。改名しろ」
魔王は早くも後悔した。
3 :
キャプテン(宮城県):2007/03/18(日) 22:13:44.26 ID:DTNckOE60
1日目
俺は魔王と共に元の世界に戻ってきた。魔王は周囲を見てぽかんとしている。気のせいか、あちらの世界で会ったときより小さく見える。
俺を見上げると、幼い声で問いかけた。
「おい、この箱には小さな人が入っておるのか?」
そう言ってテレビを指さした。お約束だ。俺はフッと笑うと頷いた。
「ああ、その中には数百人の小人がみっしり詰められて芸をしないと出して貰えないんだ」
魔王はテレビを怖がるようになった。
4 :
キャプテン(宮城県):2007/03/18(日) 22:14:40.68 ID:DTNckOE60
2日目
「ポチ、買い物というシステムを覚えろ」
海から戻った魔王が取ってきた魚にかじりついているのを見て、俺はため息をついた。
「余は自分のものは自分で手に入れる」
胸をはって言われたがこんな魚を喰らいつつずぶ濡れの人間が俺の部屋にいるというのは普通にご近所さんに評判が悪い。
「とりあえず、脱げオラ」
「ぎゃー、やめろやめろ、貴様余を陵辱する気か!」
「何を言って……」
「……」
魔王が女だったということは見なかったことにした。
5 :
キャプテン(宮城県):2007/03/18(日) 22:15:09.38 ID:DTNckOE60
3日目
「なあ、ポチ」
「……」
「確かに俺はいつでも再戦は受けると言ったぞ」
「……」
「でもさすがに風呂で待ちかまえてのぼせるのはちょっと魔王としてどうかと思う」
「やかましい……」
「ホラ、水」
「貴様の情けは受けん!」
6 :
ジャーナリスト(ネブラスカ州):2007/03/18(日) 22:15:42.72 ID:sd2nCoFoO
がんばれ
7 :
キャプテン(宮城県):2007/03/18(日) 22:15:53.65 ID:DTNckOE60
4日目
魔王を連れて夕方の街を歩いた。
「おい、勇者これを買え、これだ!」
「……」
「貴様の財力を消費させてやるから買え!」
「……素直に玩具が欲しいと言え」
勇者と呼ばれる度に周囲の視線が気になった。連れて来るんじゃなかった。
8 :
キャプテン(宮城県):2007/03/18(日) 22:16:35.44 ID:DTNckOE60
5日目
おみやげに近くのどら焼きを買っていった。
魔王は一つ食べて目を丸くした。次いでキラキラ輝かせた。
「貴様の情けは受けんが、どうしてもと言うなら食べてやる」
といいつつ、俺の手からどら焼きを奪った。お前それ三個目じゃねーか。
9 :
キャプテン(宮城県):2007/03/18(日) 22:17:18.16 ID:DTNckOE60
6日目
魔王はテレビで戦隊モノを見つつ文句を言っていた。
「何故悪の組織はあんなに弱いのじゃ。余が采配を振るえば世界征服など容易いぞ」
でもお前俺に負けたよな。
10 :
ドラッグ売人(不明なsoftbank):2007/03/18(日) 22:17:56.13 ID:6sYYoMRF0
三行にまとめて
11 :
キャプテン(宮城県):2007/03/18(日) 22:18:14.39 ID:DTNckOE60
疲れた寝る
12 :
キャプテン(宮城県):2007/03/18(日) 22:19:28.77 ID:DTNckOE60
13 :
キャプテン(宮城県):2007/03/18(日) 22:20:38.32 ID:DTNckOE60
7日目
久し振りに学校に行ったら普通に留年していた。高校生にして留年かよ……。
畜生……魔王退治なんてするんじゃなかった……。
担任の先生からの山ほどの説教と課題を貰って家に帰ってきた。親はいないので怒られなくても済む。
黙々と勉強をしていたら後ろから魔王が斬りかかってきたので消しゴムを投げたら顔面に当たっていた。ちょっと涙目の魔王。こんなサバイバルな日常。うーん。
8日目
トイレに入ったら魔王が先に入っていた。
「なっなっ・・・・」
魔王は顔を真っ赤にして股間を隠していた。
でもな魔王なんでお前全裸でトイレ入ってんだ?
おっぱい丸見えだぞ
15 :
キャプテン(宮城県):2007/03/18(日) 22:21:16.12 ID:DTNckOE60
8日目
俺が学校に行っている間に魔王はどうやら悪の限りを尽くしているようだ。
とりあえず俺のパンツを一つ残らず何処に隠したか締め上げて吐かせないといけないようだ。
がんばってくれ俺はみてるぞ
17 :
AV監督(コネチカット州):2007/03/18(日) 22:23:08.49 ID:I0Coe4RjO
頑張れ
18 :
黒板係り(コネチカット州):2007/03/18(日) 22:23:14.47 ID:492sOzpOO
スレタイ見てコモモ・サクライが浮かんだ
19 :
牛(コネチカット州):2007/03/18(日) 22:24:06.12 ID:4RmT+m2dO
ごめん無理。
本当に寝る。
これ携帯。
20 :
公務員(関西・北陸):2007/03/18(日) 22:24:13.84 ID:6NWWJQviO
頑張れ。
wktkしてる。
21 :
2軍選手(関西・北陸):2007/03/18(日) 22:24:41.07 ID:fuoYuEXhO
がんばれ
22 :
赤ひげ(関西・北陸):2007/03/18(日) 22:24:53.77 ID:9fXFSdCCO
>>18 あれはむしろ勇者が魔王に飼われてそうな感じだろ。
23 :
インストラクター(静岡県):2007/03/18(日) 22:25:31.68 ID:5lPMP5sD0
100日魔王のぱくりじゃねぇかよwwwwwwwww
24 :
牛(コネチカット州):2007/03/18(日) 22:26:29.69 ID:4RmT+m2dO
12時くらいにまたくるかも。
25 :
わさび栽培(九州):2007/03/18(日) 22:27:20.39 ID:d8sGdXpsO
軽く腐路線を期待していた
26 :
学生(茨城県):2007/03/18(日) 22:27:22.12 ID:wGslMy/K0
27 :
小学生(アラビア):2007/03/18(日) 22:29:48.22 ID:qPXaIrpQ0
9日目
なんとか隠されたパンツを見つけた。
が、1個たりない・・・魔王を問いただしてみると
「しっしらんぞ・・・貴様の汚いパンツなんぞ・・・、しかしどうしてもというのならば
我が闇の力にて出してやらんこともないぞ・・・ククク。
なっ・・・貴様!人の服の中に手をやめっ・・んっ・・・ぁ・・・やぁ・・・」
やっぱり最後の1枚もってやがった。
ていうかほんのり暖かいなこれ
28 :
秘書(コネチカット州):2007/03/18(日) 22:30:39.13 ID:QALMoHJGO
学校から帰ってくると台所が大惨事だった。
魔王曰く、料理を作るつもりだったらしいが、何やら黒焦げの物体があるだけだった。
29 :
インストラクター(静岡県):2007/03/18(日) 22:32:34.66 ID:5lPMP5sD0
30 :
会社員(山梨県):2007/03/18(日) 22:44:05.08 ID:GdlNlcml0
これ、魔王である必要はあるのか?
31 :
公務員(関西・北陸):2007/03/18(日) 22:44:49.80 ID:6NWWJQviO
32 :
元原発勤務(群馬県):2007/03/18(日) 22:44:52.06 ID:eBnA5Jsq0
長い、産業で頼む
33 :
練習生(群馬県):2007/03/18(日) 22:45:30.56 ID:rYZzx3f80
34 :
ガラス工芸家(兵庫県):2007/03/18(日) 22:46:03.09 ID:8j6xFdai0
なんか魔王、、始めましたってラノベ思い出した
35 :
アマチュア無線技士(千葉県):2007/03/18(日) 23:05:22.11 ID:oSwNiOkg0
36 :
守備隊(静岡県):2007/03/18(日) 23:54:19.29 ID:ySg99B8P0
37 :
パティシエ(コネチカット州):2007/03/19(月) 00:06:46.59 ID:Zj1HRlvsO
このままサイト貼られなかったら、
>>1は神だったんだろうな
38 :
事情通(滋賀県):2007/03/19(月) 01:00:43.24 ID:mjBx5iuY0
やべえこれ良かったwww
39 :
事情通(コネチカット州):2007/03/19(月) 01:18:29.33 ID:Zj1HRlvsO
>>1は、バレたからもううpしないのかな。
俺はして欲しいんだが。
皆どうよ?
40 :
事情通(滋賀県):2007/03/19(月) 01:26:48.81 ID:mjBx5iuY0
>>39 この頃、新ジャンルスレが無駄に多い
もう
>>1も来ないだろうから
放置して落とすべきだぜ
41 :
巡査長(東京都):2007/03/19(月) 01:53:36.50 ID:i9PyjfCG0
>>40 新ジャンルは当たり外れがある
当たるまで来たい品
42 :
黒板係り(コネチカット州):2007/03/19(月) 01:55:24.61 ID:dOdOHf9ZO
スレタイから
>>1と全然違うストーリーが思いついたんだが
投下してもいいか?
43 :
保母(関西・北陸):2007/03/19(月) 01:58:22.72 ID:GQsKf7cvO
良いんじゃないかと個人的には思う。
開拓できるものは開拓したい。
44 :
事情通(コネチカット州):2007/03/19(月) 01:59:26.27 ID:Zj1HRlvsO
OK
45 :
山伏(静岡県):2007/03/19(月) 02:18:42.76 ID:WLISpAqz0
じゃあキリトリ線ひいておきますね。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - キ リ ト リ - - - - - - - - - - - - - - - - - -
46 :
コレクター(コネチカット州):2007/03/19(月) 02:21:49.25 ID:dOdOHf9ZO
〜序章〜
「ふはははは!来たな勇者よ!」
「魔王!貴様だけはこの命にかえても…」
「……!!貴様、昔お隣りさんだった木村じゃないのか!?」
「その声…ま、まさかお前…御手洗なのか?」
「やはり木村か。貴様が勇者だったとはな」
(なんでひそかに想い続けて、世界征服したら告白しようとしてた相手が…)
「まさか魔王が小学校の時に便所ちゃんのあだ名で呼ばれていた御手洗だったとは…」
「うるさい、うるさーい!とにかく勝負だ!」
「くそっ!やるしかないのか…喰らえ、マゼラトップ砲!」
「フィンファンネル展開!防御しろ!」
「マゼラトップが!?…もう、今までの戦いで弾が…次の一撃で勝負を決める!」
(このまま行けば木村に勝てる…だが、それでいいのか?)
「喰らえ!マゼラトップ砲!」
(どうすれば…そうだ!)
「そんな物、フィンファンネルの敵ではない。迎撃!」
「くそっ…ここまでか。煮くなり焼くなり好きにしろ」
(キターーー!!)
「ならば…私の言う事を聞いてもらおうか」
「な、なんだ?」
「お前の家にしばらく住ませろ」
「……?」
「と、とにかく!わかったな?」
「あ、ああ。」
(シャアッ!これで木村と同棲木村と同棲木村と…)
こうして勇者と魔王の同棲生活はスタートした
・・・。
48 :
事情通(コネチカット州):2007/03/19(月) 02:27:03.83 ID:Zj1HRlvsO
終了
49 :
山伏(静岡県):2007/03/19(月) 02:41:28.60 ID:WLISpAqz0
じ ゃ あ キ リ ト リ 線 ひ い て お き ま す ね 。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - キ リ ト リ - - - - - - - - - - - - - - - - - -
50 :
ダンサー(千葉県):2007/03/19(月) 02:54:11.06 ID:I7Hx67qj0
こ れ は カ オ ス す ぎ だ
51 :
気象庁勤務(徳島県):2007/03/19(月) 03:15:26.91 ID:f+F4WAMe0
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http://www.pointbank.ne.jp/ ポイントバンクのホームぺジに行ってください。そこでお取引はこちら→ログイン→振込み→交換先指定webmoneyの順でポイントバンクに預けたポイントを電子マニーに交換
F電子マネーに交換したらGEMを購入しましょう。
GEM購入画面で「電子マネー払い」を選択してプリペイド番号を入力これで購入完了です。
_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _
☆みなさんの質問☆(みなさんからの質問を掲示しました)
Qどうして無料でGEMを購入できるのですか?
Aそれは、懸賞などをしているスポンサーが懸賞応募のお礼にお金をだしてくれているからです。
Q子供でもやっていいのですか?
A何歳でもできます。
Qやりたいのでアドレスのコピーの仕方を教えてください
Aコピー…「Ctrl」+「C]
貼り付け…「Ctrl」+「V]
Qアドレスはフリーアドレスではだめですか?
AフリーアドレスでももちろんOKです。
Qなぜ親切に紹介しているのですか?
Aそのサイトからわずかですが紹介ポイントが私にもらえるからです。紹介された人ももらえます。
Qポイントが早く貯まる方法ありますか?
A「即」というところで応募・登録をやりまくると短時間で多く貯まります
それがVIPクオリティ
http://wwwww.2ch.net/news4vip/
52 :
保母(東海):2007/03/19(月) 03:21:20.65 ID:TC7C2Uy2O
拝啓
勇者様へ
先日は、HQ(司令部の事です)を落として頂き、誠に憎たらしい事です。
と言うか、辞めてくれません?昼討ちとか、みんな寝てるんですよ。そこを襲うとか、卑怯でしょうが。
閉店話題(あってますかね)、本題に入らせていただきますが、先先日の戦闘で、一人金髪の幼女を見つけたかと思いますが、それ、うちらの一番偉い人なんです。
返してくれませんかね。
魔将軍より
53 :
保母(東海):2007/03/19(月) 03:36:12.02 ID:TC7C2Uy2O
拝啓
世界で一番美しい魔将軍様へ
お手紙を、読ませて貰いました。
HQの事ですが、「自分達が眠いから、相手も眠いんじゃね」と言う考えの元、見張りも付けなかったあなた方が、全面的に悪いと思います。
さて、本題の人質についてですが、一番偉いという事は、魔王と言う事でしょうか。
今現在、金髪の少女は身元不明と言う事で、我が大隊が保護しております。
隊内では、古参から新兵まで、みな人気者で、可愛がられております。
もし魔王なら、それなりの処置を取らざる得ないのですが。
PS
今度、何処かに美味しい料理を食べに行きましょう
勇者より
54 :
保母(東海):2007/03/19(月) 03:40:01.74 ID:TC7C2Uy2O
勇者様へ
はい、恐らくそうです。早く返してください。
PS
来月の大3木曜日なら開いてます
魔将軍より
55 :
保母(東海):2007/03/19(月) 03:58:48.84 ID:TC7C2Uy2O
勇者軍 勇者テント
勇者、魔将軍からの手紙を読んで、一言
勇者「色んな意味で………馬鹿か?」
魔王軍 美人で有名な魔将軍の部屋
手紙を書き終わって一言
「これで、帰ってくる。最低限責任は、逃れる」
↑こいつ、最高にバカ
勇者軍、食堂
古参兵「おい、嬢ちゃん。キャラメルやるよ」
魔王「ありがとう。おじさん」
新兵「ここの生活は慣れたかい?」
魔王「うん。みんな優しいし、とても楽しいよ」
古参兵「男くさい所だけど、少しの間だ、我慢してくれや」
↑敵の首領に、キャラメルをやる兵。結構シュールじゃね
56 :
黒板係り(コネチカット州):2007/03/19(月) 05:02:14.78 ID:7y8OWoERO
何故、魔王が幼女なのか
57 :
画家のたまご(兵庫県):2007/03/19(月) 06:35:56.11 ID:ygLmAJg30
>>1は今年稀に見る天才だな
このスレが無ければこんな面白い小説に見える事はなかったよ
転載なだけに。
58 :
事情通(コネチカット州):2007/03/19(月) 08:08:30.24 ID:Zj1HRlvsO
さて、続きUPしますか。
59 :
保母(関西・北陸):2007/03/19(月) 08:41:07.25 ID:GQsKf7cvO
60 :
渡来人(埼玉県):2007/03/19(月) 08:43:05.55 ID:WPslfjaW0
スレタイ見て読んだことある設定だなと思ったらまんまでフイタwwwww
61 :
アイドル(宮城県):2007/03/19(月) 09:03:44.64 ID:K+gjrlQn0
全ての
>>29を知らない者達に捧ぐ。
9日目
「余はこれは男の方が悪いと思うぞ」
「いや、女も悪いだろうが」
視線の先には昼の番組があった。浮気した男と復讐に走った女。
「余がこの女ならば普通に殺しておるわ」
「そんな極論に走る女はめったにいないから」
「腹立たしい男よの」
「おい、ポチ。この男は役者であって別に本当にそんなことしている訳じゃないからな」
「そうなのか?」
目を丸くしていた。さっきぽつりと呟いた時の魔王は殺気を漂わせていた。感情移入しすぎだ。
とりあえず俺はお昼の役者の命を救ったようだ。
62 :
アイドル(宮城県):2007/03/19(月) 09:04:26.20 ID:K+gjrlQn0
10日目
「お主の料理は豪快すぎる……」
大きなにんじんの塊を除けながら魔王はぽそりと呟いた。好き嫌い言うな。
63 :
アイドル(宮城県):2007/03/19(月) 09:05:53.84 ID:K+gjrlQn0
11日目
魔王に二階の階段から突き落とされた。
華麗に一回転をして着地すると魔王は悔しそうに俺を見下ろした。
「貴様と馴れ合うと思うな、勇者よ。いつか必ず殺してやるからな」
「いつでもかかってこい。返り討ちだ」
魔王はフッと笑った。
俺は笑い返した。
「今日の夕飯はピーマンの肉詰めだ」
魔王は酷く悲しそうな顔をした。好き嫌い言うな。
64 :
渡来人(埼玉県):2007/03/19(月) 09:14:11.59 ID:WPslfjaW0
無断転載禁止の文字が読めないのか?
とうぜん許可もらって転載してるんだろうな
65 :
アイドル(宮城県):2007/03/19(月) 09:15:27.21 ID:K+gjrlQn0
おぉ!!!!
ごめんな
66 :
事情通(コネチカット州):2007/03/19(月) 09:16:22.98 ID:Zj1HRlvsO
はい終了
俺の中のイメージキャラがエトナなんだが…
68 :
三銃士(新潟県):2007/03/19(月) 09:18:46.52 ID:sY16ae060
69 :
事情通(コネチカット州):2007/03/19(月) 09:27:06.48 ID:Zj1HRlvsO
パクリどころの話じゃねぇ。
70 :
バイト(新潟・東北):2007/03/19(月) 12:52:01.88 ID:QHIYCOxQO
>>1 どうせなら100日後の続きを自分で考えて書けば良かったのに。
71 :
運び屋(広島県):2007/03/19(月) 14:52:06.24 ID:eEIq9QRD0
魔王「よく来たな、勇者」
勇者「覚悟しろっ、魔王!」
魔王「まぁまて、とりあえずお茶でもどうだ」
勇者「はぁ?いやお前何言って
魔王「和菓子もあるぞ?」
勇者「……少しだけだぞ……」
72 :
運び屋(広島県):2007/03/19(月) 15:00:26.88 ID:eEIq9QRD0
勇者「ところでよ」
勇者は茶をすすりながら言った。
勇者「何故にもお前は世界征服何ぞをしようとしたのだ」
魔王「ん?何だ急に」
勇者「お前なぁ、一人でここまで来るのにどれだけ苦労したと
思ってんのよさ?」
魔王「そっ、それは…」
魔王は何故か顔を赤らめた。
魔王「べっ…別に意味など無い。まぁ、ほら、あれだ、何かこう、
嫌気が差したのだよ嫌気が」
勇者「何に」
魔王「そりゃぁ…うん、このご時世にだ」
勇者「何か今作ったような感じがするのは気のせいか?」
魔王「そっ…気のせいに決まっている!決してお前に…」
勇者「お前に?」
魔王「なっ、何でもないっ!」
73 :
運び屋(広島県):2007/03/19(月) 15:12:16.83 ID:eEIq9QRD0
勇者「ほふぅ…」
勇者は和菓子とお茶のダブルアタックに、
もう腑抜けになったしまっている。
勇者「っていうかさぁ」
魔王「む?」
えんタの神様の再放送を観ていた魔王がこっちを見た。
勇者「玉座の前でコタツにTVってどうよ、どういうことよ」
魔王「何かへんか?」
畳を12枚ほど敷いた上に、ぬくぬくコタツとTV、wii、PS3と、
いつの間に出したのか、籠に沢山摘まれた蜜柑があった。
勇者「いや、何が変って……」
魔王「コタツは嫌いか?」
勇者「いや、そういう訳では……」
魔王「なら、良いのではないか?」
勇者「むぅ……」
勇者は何か納得がいかない御様子。
74 :
運び屋(広島県):2007/03/19(月) 15:19:26.10 ID:eEIq9QRD0
勇者「で、さぁ」
蜜柑を食べながら勇者は言う」
勇者「如何すんのよ、決着」
魔王「御前は如何したい」
勇者「いや、如何した言って……」
魔王「御前の好きにすればよい」
勇者「……じゃぁ、俺の勝ちってことでいいんだな?」
魔王「イインダヨー」
勇者「グリーンダヨー。じゃなくてっ!」
勇者は新たに蜜柑をむき始めた。
勇者「俺が苦労してここまで来た意味ってのは何なんだよ…もぅ…」
魔王「私にとっては、『来た』ということに意味があるのだ」
勇者「は?」
75 :
運び屋(広島県):2007/03/19(月) 15:20:13.06 ID:eEIq9QRD0
やべっ!ageてしまったっ!
撤退するっ!
>>75 うん、まぁとりあえず後の話ったらそんな感じだろうな。
とりあえず期待
77 :
運び屋(広島県):2007/03/19(月) 15:42:01.55 ID:eEIq9QRD0
叩かれるかなぁ〜とか思っても気になって
来てみれば期待されているだなんて……。
というか、100日魔王読んで無いのだけれども、読んだほうが
良いのですかね?
……時間があれば、また駄文を書かせていただきたいと思います。
>>77 読んだ事ねーのかよwww
是非嫁、100日魔王は
>>29にうpされてる。
79 :
通訳(コネチカット州):2007/03/19(月) 15:55:36.34 ID:l38QB7ubO
>>77 読む読まないは別として、今書いてる路線が読みたいぞ
80 :
共産党幹部(東海):2007/03/19(月) 16:49:05.93 ID:YmETMrfNO
81 :
アイドル(宮城県):2007/03/19(月) 17:23:37.38 ID:K+gjrlQn0
なんか100日魔王偉い人気だな。
82 :
アイドル(宮城県):2007/03/19(月) 17:34:11.48 ID:K+gjrlQn0
ケーキに立てられた蝋燭の火が、吹き消された。
「覚悟を、勇者よ。惨劇の夜の幕開けである」
「何でだよ。今日は無駄に財布の紐が緩んで、経済効果が期待出来る日じゃねえか」
「血の色の衣装を纏った白髪の老人、それも人外の存在が、何も知らずに無防備に眠る子供達の部屋を、闇夜に紛れて徘徊するのである」
「何もそこまで不穏当過ぎる表現しなくてもいいだろ……」
「ハッピバースディ、イエっさん♪」
「素直にメリークリスマスって言いえよ」
「ベリー苦しみます♪」
「振った甲斐があったよ」
「あわてんぼうの〜サンタクロース〜女湯覗いて〜落っこちた〜」
「……空きっ腹に馬鹿飲みしたとはいえ、小学生だって酔うのに手こずるようなアルコール度数のシャンパンで、よくもまあここまで壊れられるもんだよ。さすが、魔王だな。その幼児体型は偽物ではなかったか」
「じっちゃんはこの中にいる!」
「何か混ざってるし。中指で指してるし。その先にちゃっかり靴下用意してるし。別にそれ、サンタ捕獲装置じゃないぞ。…………ってか何勝手に俺の使ってんだよ」
「All glory, laud and honor,To Thee, Redeemer, King,To Whom the lips of childrenMade sweet hosannas…… 」
「っちょ,誰か助けて!!魔王が賛美歌歌ってる!!!!」
83 :
アイドル(宮城県):2007/03/19(月) 17:41:53.11 ID:K+gjrlQn0
魔「ただいま、というのは、『ただいま帰りました』の略なのだろう? で、おかえり、というのは、『お帰りなさい』の略だというが」
勇「何だいきなり」
魔「だが、帰って来たのに『おかえり』というのは、その、何というか、追い返してないか? 実は帰ってくるなという事にならないか?」
勇「分かった分かった。じゃあ明日からお前が帰ってきたら、『おはいり』って言ってやるよ」
魔「おぉ、それだ!」
勇「どれだよ」
84 :
アイドル(宮城県):2007/03/19(月) 18:28:33.78 ID:K+gjrlQn0
勇「ふぁ〜〜、ようやくついたかー。魔王の城って言ってもボロイのな。オレだったらぜってーこんなところ住まねぇな」
」
魔「……、何、あんた」
勇「何って決まってんだろ、『勇者』だ『勇者』。由緒正しき、勇者さま!」
魔「そのわりにやる気がなさそうよ」
勇「うるせぇよ。んな事いちいちきにすんな。禿げるぞ」
魔「!?」
勇「冗談だ。それよりほら、早く魔剣でも何でもいいから手に取れ。最終決戦とっととやっちまうぞ。こっちも疲れてんだから」
魔「えー、やだ」
勇「ちょっ、なんだよそれ」
魔「だってめんどくさい。どうせ私100年に1回の割合でしか人間界来ないんだからさー。もういいでしょ?こんなことしなくても」
勇「な、何言ってんだよ!俺はお前倒すために来たんだぞ!!」
魔「そんなの知らない。っていうか、この習慣化されたシチュエーションがもう既に嫌だし。たまには逆にしよう」
勇「ぎゃ、逆?」
魔「そう、逆。私もずっとここにいるの飽きるからさー、たまにはあんたみたいに旅に出たい。あっ、それいい。次回はさ、『魔王、勇者を倒す旅にでる』これで行こう!うん、我ながら名案!」
勇「どこが!?」
85 :
アイドル(宮城県):2007/03/19(月) 18:37:11.49 ID:K+gjrlQn0
『魔王は呪文をとなえた!』
勇「なッ・・・!かっ体が動かない!!!」
勇者の仲間「勇者!大丈夫か!?」
魔「ハッハッハッ!勇者よ、お前はもう自分の意志で自分の体を動かすことはできぬ。お前は我の命令でしか動くことができないのだ」
勇「魔王、てめぇ・・・」
勇者の仲間「勇者!」
魔「喚くがいい、呻くがいい。お前はもはや私の人形そのもの。そうだな・・・。楽しいショーを始めようか」
勇「なっ、何をするつもりだ!?」
魔「まずは手始めに、最近少なくなった路上で配ってるY○HOO!BBの赤い袋をティッシュ感覚で貰って、そのまま契約書を書かせようとするスタッフを振り切って、貰い逃げしてもらおうか!」
勇「イッ・・いやだああー!!!」
魔王:「我はそれを遠くでこっそり見ていよう!なんて楽しいショーなのだろうな、勇者よ!!」
86 :
アイドル(宮城県):2007/03/19(月) 19:15:37.92 ID:K+gjrlQn0
「ピッカーン。いいことを思いついた!」
ある日曜日の昼下がり、唐突に魔王が叫んだ。
「いやお前ピッカーンて。ピッカーンてなんだピッカーンて」
「ふふふふふ。我は今度こそ貴様を倒す名案を思いついたのだ。さあかしこまって聞くがよい」
だが魔王は俺の台詞など軽く流してやけに不遜な笑みを浮かべる。ここになおれと言わんばかりにカーペットの上を叩く。…………ってかそもそもここは俺の部屋だっつの。
不機嫌になった俺は奴に背を向けて寝返りを打つ。雑誌を目で追っていると、魔王はふふんと鼻で笑った。
「そんなに余に負けるのが悔しいか? そうかそうか悔しいんだな。だから勝負はしたくない、と」
「ていうか勝負しなきゃ勝ちも負けもねぇんだから、何もしない限り俺が負けることもないよな」
やる気なく言い捨てると、背中のあたりに重い沈黙。しばらくの間を置いて、魔王は小声で呟いた。
「お願いします勝負してください」
素直だ。
その素直さに免じて身を起こしてやる。まあ今日は暇で暇で仕方がないところだったし、ちょっとぐらい馬鹿の話を聞いてやるのも悪くない。
俺があぐらをかいて座ると、魔王は目を輝かせて正座した。
「いいかよく聞け。余は貴様をなんとしても打ち負かしたい。いや打ち負かさなきゃいけないのだ。だがケンカしたら絶対負ける、ほんとに負ける。
貴様のその卑怯な竹刀とか、腕力とか体格差のせいで、余はちっとも勝てないのだ!」
部屋の隅に立てかけてある竹刀を指差される。そういえばこいつは昔俺に刺されてしまったせいか、若干刀剣恐怖症の気があるのだった。
害のない竹刀とは言え過去を彷彿させるのだろう、先を向けただけで逃げるので追い払うには重宝している。
魔王は床を叩いて力説した。
「それにこのか弱い腕で万が一勝てたとしても、復讐としてお前を殺してしまったら余は殺人犯じゃないか!
不幸なことにこんな日本とかいう世界に連れてこられたばっかりに、半殺しとか全殺しとかなぶり殺しは全く駄目なのだ。復讐をやり遂げても余の人生は続いていく、そうだろう?
だから暴力や殺害での復讐はできないのだ!」
それはまあ確かにそうだ。こいつは事あるごとに、負けた恨みだの、その復讐だのと言っているが実際にやり遂げたところで監獄行きになるばかり。
今ごろ気がついたのか、と呆れた目を向けていると、魔王はいやに力強く握りこぶしを振り上げた。
「じゃあ、健康的にスポーツ勝負で勝てばいいのだ!」
「……はい?」
怪訝に首を傾げても、魔王は輝く表情でひとり勝手に盛り上がる。
「復讐なんてナンセンス! 時代は今スポーツ! さあ、余と一緒に健康的にスポーツで戦うのだ、そして負けろ!」
その足元にはオリンピックの特集記事が掲げられた雑誌が転がっていた。幼女体型の魔王は、中身までお子様だ。思考回路はいつだって解りやすい。
87 :
アイドル(宮城県):2007/03/19(月) 19:19:19.86 ID:K+gjrlQn0
「あっ、剣道はだめだぞ。お前はずっとやってるんだから不公平だ。スポーツマンシップにのっとって正々堂々と復讐劇、これ最強。というわけでスポーツの選択も公平に、ここはくじを作るのだ!」
「はいはい、作りたきゃ作れよ。その辺にいらないプリントがあるから、裏使え」
「ペンも借りるぞ、いいか!?」
「どーぞどーぞ。勝手にしやがれ」
俺はすっかり呆れた気分でまたもや床に寝ころんだ。
魔王はプリントを物色し、ペンを探して机の上にぶちまけて、さらには紙を引きちぎるのに結構な手間をかけて……と騒がしく動き回る。
ちらりと覗くと「まだ見るなー!」と怒られた。お前は小学生か。
「できたのだー!」
と、力いっぱい叫ぶ笑顔もまるで子どものそれで、俺は魔王の本来の姿を思い浮かべて人生の至らなさに思わずため息をつく。
こうやって毎日押しかけてくるのならもっと甘いひとときを妄想させてくれればいいのに。まぁどちらにしろ魔王なんかとイイ仲になるつもりはないが。
「できたのだ、できたのだー! 勇者、くじを引くのだ!」
「あーはいはい引きますよ引きますよ。ったく、さっさと出せほら」
「ふふん、余のくじは一筋縄ではいかないぞ。お前に不利なスポーツも入れてあるのだ!」
魔王は不敵な笑みを浮かべて切りそろえたくじを持つ。扇のように掲げられた紙くじはこちらからは何が書いてあるか解らない。
要するにトランプの要領だ。ババ抜きをしていると思えばいい。魔王は口元を邪悪に歪める。
「それを引けばお前はもうおしまいだ。さあ、引くがいい……」
ふっ、面白い。この俺のくじ運の良さを忘れたのか魔王。
俺はこう見えても商店街のくじ引きでマウンテンバイクを当てた男だ。こんなちゃちな落とし穴にはめられるわけがない。
相手の顔に合わせるようににやりとした笑みを浮かべ、俺は並ぶくじを見た。
こういうのは結局のところ心理的な駆け引きだ。だがこいつの頭にそんな大層な仕掛けができるはずがない。
つい引いてしまいそうな中央に罠を配置したか? それならば端に寄ればいい。左から、二枚目か三枚目。あのあたりが安全圏か。
――いや、待て! 左から三枚目が微妙に高く上げられている。二枚目との差、数ミリ。俺に誘いをかけているのか? それとも裏をかいて平凡な二枚目の方が罠なのか。
俺は魔王の視線を探った。三枚目を、横目でこっそり窺っている。
馬鹿め、自分から答えを出したか! それならば今俺が引くべきくじは……!
「これだあーっ!」
左から二枚目のくじは呆気なく手に取れた。魔王の顔が「あっ」と歪む。俺は逆に笑みを作る。
見事に引き当てた、勝負するスポーツの名は……!
88 :
アイドル(宮城県):2007/03/19(月) 19:20:19.90 ID:K+gjrlQn0
カバディ。
89 :
アイドル(宮城県):2007/03/19(月) 19:23:17.24 ID:K+gjrlQn0
「カバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディ
カバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディ
カバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディ
カバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディ」
「カバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディ
カバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディ
カバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディ
カバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディぐふぅあ!」
俺たちはどちらともなく口を動かし、これまた同時に二人揃って咳き込んだ。
えほえほえほ、とひとしきり喉を揺らしたところで大きな大きな息をつく。
「……無理だ! カバディ無理だ!」
「これ絶対に流行らねえー!!」
二人揃って疲労のままに床の上に倒れこんだ。
うあー、とか、ぐはー、とか、意味のない言葉で疲労を吐き出す。
「カバディじゃ駄目だなあー!」
「そもそもこの競技の仕組み自体どうなんだよ。意味とか全然わっかんねー!」
慣れない言葉に疲れた喉を震わせて、俺たちはよその国の競技に向かって全力で文句を言った。
こうして今日も、平穏な休日が実に無駄に過ぎていく。
90 :
理系(東京都):2007/03/19(月) 19:27:06.57 ID:/aDDmK+P0
吹いたわww
91 :
トリマー(山陽):2007/03/19(月) 19:33:01.25 ID:oDNMfgxrO
カバディwwww
92 :
組立工(大阪府):2007/03/19(月) 20:22:35.44 ID:gUgTcCoA0
93 :
事情通(コネチカット州):2007/03/19(月) 20:43:55.20 ID:Zj1HRlvsO
カバディwwww
94 :
2軍選手(新潟・東北):2007/03/19(月) 20:46:35.16 ID:5tyjaCRZO
カバディはねーよwwwwww
95 :
共産党幹部(東海):2007/03/19(月) 21:15:47.16 ID:YmETMrfNO
カ
96 :
2軍選手(新潟・東北):2007/03/19(月) 21:49:12.58 ID:tdYaJhBIO
なかなか良い。
どーしてもスタンが頭の中をよぎる。
97 :
事情通(コネチカット州):2007/03/19(月) 21:57:47.16 ID:Zj1HRlvsO
>>84 次回から
『魔王が勇者を倒すために旅に出たようです』
が始まります
98 :
運び屋(広島県):2007/03/19(月) 22:20:23.81 ID:eEIq9QRD0
100日魔王読んできました。後ご飯も。
……カバディが流行っているようですが、私は書いた方が
よろしいのでしょうか?
99 :
事情通(コネチカット州):2007/03/19(月) 22:22:58.19 ID:Zj1HRlvsO
OK
>>99 ありがとうございます。其れと、時々安価をとらせてもらっても
よろしいでしょうか。
勇者「兎に角っ!」
勇者は急に立ち上がり、魔王に指をさして言う。
勇者「折角ここまで来てやったんだぞ!もう少し真剣にやったらどうだ!」
魔王「ぬぅ…そこまで言うのならば…」
魔王はしぶしぶとコタツから出て、紙を取り出した。
魔王「ん〜と…
よくきた…
どうだ…世界をお前にやろう…
それとも私とここに住むか…
選ぶがよ
勇者「ちょっと待った!何か変だぞ!?って言うか読むなよ!」
わが名はりゅうお
勇者「だからちょっと待てって!しかもお前名前違うだろうが!」
魔王「……人の話しているときに横槍を入れるのはいけないと思います!」
勇者「そういう問題じゃNEーーーー!!!!」
魔王はやれやれといった風に、
魔王「なら、お前は如何したいのだ」
勇者「如何って、お前を倒して、英雄になって、実家で農作業を
魔王「酷いっ!弄ぶだ弄んで
勇者「無いから」
魔王「っていうか、実家に帰って農作業するよりも、ここで自由気ままに
暮らしたほうが楽じゃない?」
勇者「さっきの本気で言ってたのかよ」
魔王「世界はお前のものだぞ?」
勇者「っ……!」
勇者は迷っているようです。
103 :
2軍選手(新潟・東北):2007/03/19(月) 22:43:02.43 ID:tdYaJhBIO
迷うな、押し倒せ。
104 :
事情通(コネチカット州):2007/03/19(月) 22:45:17.41 ID:Zj1HRlvsO
勇「だいたい……生活費どうすんだよ、生活費二人だと結構するぜ?」
魔「そんなもの、部下の魔将軍に頼んで」
勇「全員殺したぞ?」
魔「ならパートに」
勇「魔王を雇うとこなんてあるのかよ……」
魔「だったら余が自分で会社を立てる!!」
勇「義務教育も受けてない奴がどうやって会社経営すんだよ」
魔「うぬぅ…………」
支援
勇者「無いっ!談じて違うっ!」
勇者は必死である。
勇者「俺は魔王を倒しに来た。其れは何故か。魔王が悪さを
するからであって、しなければ別にどうでも良い訳だ。
なら、俺がお前を見張っていれば良い訳だ。ならばっ!」
勇者は魔王をズビシッ!と指差し、
勇者「この城に住み、お前が悪さをしないよう見張りつつ、
ここで一生のんべんだらりと住んだ方が得策であると判断!」
魔王「……人を指差しちゃ
勇者「聞けよ人の話!」
勇者は半ばあきれ口調で、
勇者「兎に角、好きにすればいいというなら好きにさせてもらう。
お前は俺のペットだっ!」
魔王「そんな、ペットだなどと…。そんなディープな関係、私に
できるであろうか…」
心なしか魔王の顔が赤い気がする…。
勇者「お前、何か勘違いしてないか?」
すいません、メモ帳に書いてコピペしているのですが、
切れてしまいました…。
張りなおしますのでお許しください…orz。
魔王「で、どうするのよさ?」
勇者「……」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜1時間後〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
勇者「よしっ!決めたっ!」
魔王「よし、決まったか」
くじアンのゲームをして暇を潰していた魔王は、勇者の方を向いた。
勇者「ここに住むことにするっ!」
魔王「ほう、誘惑に負けて
勇者「無いっ!談じて違うっ!」
勇者は必死である。
勇者「俺は魔王を倒しに来た。其れは何故か。魔王が悪さを
するからであって、しなければ別にどうでも良い訳だ。
なら、俺がお前を見張っていれば良い訳だ。ならばっ!」
勇者は魔王をズビシッ!と指差し、
勇者「この城に住み、お前が悪さをしないよう見張りつつ、
ここで一生のんべんだらりと住んだ方が得策であると判断!」
魔王「……人を指差しちゃ
勇者「聞けよ人の話!」
勇者は半ばあきれ口調で、
勇者「兎に角、好きにすればいいというなら好きにさせてもらう。
お前は俺のペットだっ!」
魔王「そんな…ペットだなどと…。そんなディープな関係、私に
できるであろうか…」
心なしか魔王の顔が赤い気がする…。
勇者「お前、何か勘違いしてないか?」
勇者「早速だが、俺が寝る部屋に案内してもらおうか?」
魔王「ふむ、ついでに城の案内もしよう」
勇者「確かに、罠らしい罠も無く、鍵無しでここまで来れたもんな」
魔王は勇者を連れて城中を案内し、最後に豪華な扉の前に来た。
魔王「ここがお前の部屋だ。好きに使うがよい」
扉の向こうには、国王顔負けの豪華さであった。
勇者「……もっとましな部屋は無いのか?」
魔王「なにっ!この部屋が気に入らぬと申すかっ!」
勇者「何か、成金趣味って感じ……」
魔王「ぬぅ……」
勇者「……まぁ、良いけど」
勇者は部屋に入り、たんすを調べた。
勇者「たんすを調べるのは常識だよな」
勇者はマムシドリンクを見つけた!
勇者「……」
魔王「どうかしたのか?」
勇者「いや、なんでも」
110 :
2軍選手(新潟・東北):2007/03/19(月) 23:19:54.62 ID:tdYaJhBIO
誰か早めにまとめウィキ作ってくれ。
勇者「ところで、何故こんなにもベッドが大きいんだ?」
ベッドは、キングサイズよりも大きかった。
魔王「それは……」
勇者「?」
魔王は、ただただ顔を赤らめるばかりであった。
お風呂入ってきます。ノシ
113 :
事情通(コネチカット州):2007/03/19(月) 23:41:40.84 ID:Zj1HRlvsO
どうやらスレタイどうりになるようです。
期待age
115 :
殲10(愛知県):2007/03/20(火) 00:05:46.83 ID:eucOi/Ro0 BE:347913353-2BP(0)
勇者「あとなんで天井が鏡になってるんだ?しかもベッドの上だけ。」
魔王「け、決して・・・ラブホテルまねしたわけじゃないからねっ!///」
勇者「???何いってんの?」
魔王が耳を真っ赤にして目がトロンとし始めた
上がりました。一寸書いてきます。
117 :
赤ひげ(新潟・東北):2007/03/20(火) 00:11:36.20 ID:4sLa3JF+O
このスレ当たりかもわからんね。
118 :
歌手(秋田県):2007/03/20(火) 00:21:38.12 ID:IkrZWiDc0
期待している
勇者「腹、減ったな……」
魔王「ん?飯か?」
勇者「お前、作れるのか?」
魔王「なっ…何故私がお前に料理などを
勇者「作れないんだな?」
魔王「違う!決して違う!断じて違う!」
魔王必死。汗ダクダク。
魔王「……兎に角、我が僕に作らせよう。何がいい?」
勇者「中華」
魔王「承知、食堂によりてしばしまたれい」
……30分後、満漢全席の処理に苦しむ勇者の姿があった。
勇者「く……食いきった……ってかお前も食えよ!」
魔王「お前が満足ならば私も満足なのだ」
勇者「満足も何も、苦しいわい!」
満漢全席を一人で食べ終えた勇者。ある意味尊敬。
魔王「私はもうすませた」
勇者「何故」
魔王「じっくり見たかったからだ」
勇者「何を」
魔王「それは……」
勇者「それは?」
魔王「ヒミツです」
勇者「は?」
魔王「晩飯は如何する?」
勇者「腹いっぱいのときに考えられるかぁっ!」
全くそのとおりである。
121 :
赤ひげ(新潟・東北):2007/03/20(火) 00:36:49.52 ID:4sLa3JF+O
久々にVIPのスレで当たり引いた。
122 :
桃太郎(関西地方):2007/03/20(火) 00:36:58.90 ID:CVptcx4N0
漏れら極悪非道のageブラザーズ!
今日もネタもないのにageてやるからな!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧ ∧_∧ age
(・∀・∩)(∩・∀・) age
(つ 丿 ( ⊂) age
( ヽノ ヽ/ ) age
し(_) (_)J
123 :
殲10(愛知県):2007/03/20(火) 00:37:08.89 ID:eucOi/Ro0 BE:974157067-2BP(0)
もうちょいエロィ方向に・・・俺のパイソンが今にも破裂しそう
>>123 すいません、もうちょい後になります。
というかあまりそういうのは期待しないで下さい……orz。
勇者「何か、面白いものは無いのか?」
魔王「……さっきこの城を案内したのを覚えていないのか?」
勇者「何かあったっけ?」
魔王「……まぁよかろう」
魔王は何処から取り出したのか、地図をテーブルに広げた。
魔王「ふふん。聞いて驚け見て驚
勇者「わーすごーい」
魔王「まだ何も言っておらぬ!」
魔王は城の説明を改めてする。
魔王「良いか、この城には沢山の遊具施設がある。
この部屋にはゲーム、この部屋は映画館になっていて、
こっちには転送装置があり、さまざまな場所にいける。
ここは大浴場、因みにこっちには露天風呂がある。
そしてこっちには……」
魔王の説明小一時間。
勇者「Zzzzz……」
魔王「寝るなっ!」
勇者「ん、まぁ、今日はゲームしに行こうぜ、ゲーム。スマブラX」
魔王「よし、相手になろう。手加減はせぬぞ」
勇者「望むところよ」
勇者「もうこんな時間か」
ゲームをしだして4時間。しすぎです。目に悪いです。
勇者「風呂にでも入るか。案内してくれる?」
魔王「……三回目だぞ?」
勇者「こんなん広い城をすぐに把握できるかっ!」
魔王「まぁ、それもそうよな。ついて来るがいい」
着いたのは大浴場。200人は入れるぐらい。
勇者「さてと、お前も一緒に入るよな」
魔王「なっ……!何を言うか!まだあって間もないというのに
そんなこと出来る訳
勇者「良いから良いから」
勇者は魔王の服に手をかける。
魔王「何をする!やめろっ!やめてくれっ!あぁーーーーっ!」
勇者「っ……!!!!ごっ…ごめん…っ…!」
魔王「……いや、いい……。
魔王はマントをすばやくまとって走り去っていった。
勇者「……女……だったなんて……」
勇者は呆然とする。このエッチ。
勇者「……いや、メス……か……????」
おい。
すいませんが、もう遅いので寝させていただきます……。
駄文でよろしければ、明日も書かせていただこうと思います。
129 :
乳母(コネチカット州):2007/03/20(火) 01:17:26.93 ID:xZzasXyGO
130 :
赤ひげ(新潟・東北):2007/03/20(火) 01:50:31.15 ID:4sLa3JF+O
良スレage
131 :
赤ひげ(新潟・東北):2007/03/20(火) 01:55:18.15 ID:4sLa3JF+O
悪いが俺も落ちる。
保守頼んだ。
132 :
不動産鑑定士(コネチカット州):2007/03/20(火) 02:11:15.55 ID:xZzasXyGO
保守ってどれくらいの間隔すれば良いのですかね?
133 :
乳母(コネチカット州):2007/03/20(火) 03:06:33.48 ID:xZzasXyGO
ほ
134 :
不動産鑑定士(コネチカット州):2007/03/20(火) 03:43:25.89 ID:xZzasXyGO
し
135 :
不動産鑑定士(コネチカット州):2007/03/20(火) 04:20:47.36 ID:xZzasXyGO
ゅ
136 :
神主(コネチカット州):2007/03/20(火) 05:21:21.01 ID:kc/VwSaYO
ほ
137 :
不動産鑑定士(コネチカット州):2007/03/20(火) 06:14:03.54 ID:xZzasXyGO
お休み前のほしゅ
138 :
名人(関西地方):2007/03/20(火) 07:46:48.90 ID:sqWiWQsj0
ho
メスwwwwwwwwww
140 :
ふぐ調理師(関東・甲信越):2007/03/20(火) 08:56:29.80 ID:ulIT9QX7O
いいねwww
141 :
赤ひげ(新潟・東北):2007/03/20(火) 09:29:23.26 ID:4sLa3JF+O
お前らおはよう。
142 :
プロガー(宮城県):2007/03/20(火) 09:56:40.58 ID:6GxYkaN40
うつらうつら。うつらうつら。心地よい春の日差しに照らされて、ポチという名を冠する魔王は眠りこけていた。時折冷たい風が吹くが、体をなでていくそれは眠りを邪魔するものではない。
うつらうつら。うつらうつら。魔王は四肢を丸めて眠り続ける。
随分と下の方から竿竹屋の声がして、まどろみはそこで途絶える。魔王は凝り固まった体を伸ばそうとして、それが出来ないことに気づいた。
体が、動かない。指先一つ動かせない。それどころかそもそも指というものがなかった。手足が存在しなかった。
魔王は、パラボラアンテナになっていたのだ。
143 :
プロガー(宮城県):2007/03/20(火) 09:57:31.55 ID:6GxYkaN40
(そんなバカな――!!)
混乱していつものようにわたわたと慌てようとするが、頑強な鉄の体は震えることすらしなかった。
円盤が風と電波を受信する。その度に体の奥でむず痒い痺れを感じる。
間違いない、彼女は今や魔王でもましてやポチでもなく、衛星電波受信機と化していた。
「気がついたようだな」
竹刀を肩に乗せた勇者がアンテナの前に立つ。魔王は半身をベランダの外に晒したまま呆然と彼の気配を受信した。
圭一は屈みこむようにして円盤に話しかける。それも全て気配で知れる。
「まさかお前がパラボラアンテナに生まれ変わるとはな……おい、誤解するなよ。今度のは完璧な事故だったんだ、俺がやったわけじゃない。
お前のその邪悪過ぎる魔力をパラボラアンテナが受信して相互干渉し、勝手にそんな姿になっちまったってわけだ。
恨むならその、時空をゆがめかねない強力な魔力を待っちまった自分を恨め」
(そんなっ。余はアンテナになってしまったのか!? これからずっとアンテナのままなのか!?)
「さぁしらん。お前が死んで魔力が無くなったら、解けるんじゃないか?
しかしまぁ、俺にとっちゃこんなに都合のいいこともないよな。何しろそんな体じゃ俺に危害を加えるなんざとうてい出来やしないだろうし?
はっはっは、これで俺様の人生も安泰ってことだろうよ」
(くそう、そんなばかな、ばかな! これじゃ復讐どころか何もできないじゃないか!
むしろ放送を受信したりして勇者の役に立ってしまう! ああ、余はどうしてこんなことになってしまったのだ。どうしてパラボラアンテナなんかに!!)
悔しさからせめて歯を噛もうとしても動かすべき部位はない。魔王は悔しさに身をよじろうと無駄な努力を行ないながら、電波を受信し続けた。
空中から飛んでくる見えない波長を体で受ける。繋げられたコードへと機械的に渡していく。
このまま勇者のために延々と働き続けるのか、と思ったその時。下方からバイクが止まる気配がした。どうやら玄関先に誰かやってきたらしい。
勇者がハッと息を飲む。
144 :
プロガー(宮城県):2007/03/20(火) 09:58:03.89 ID:6GxYkaN40
「まずい、NHKの集金屋だ! 魔王、隠れろ!」
(隠れろって言われても無理なのだ! 動けないし、第一なんでそんなこと……)
「馬鹿、うちは受信料払ってないんだよ! 民放しか見てませんって毎回誤魔化してるんだ」
魔王は愕然として心の奥を震わせる。
そんな、払っていなかっただなんて!
(だって勇者は毎日毎日教育テレビを見ているじゃないか! むしろおじゃる丸が大好きで、夕方の一連の番組なんか部活で見られないからって録画までしてるじゃないか!
おじゃる丸総集編とか天才テレビ君総集編とか作って、それを人に見られるのが恥ずかしいからビデオのラベルには月九のタイトルを書いてるじゃないか!
民放なんて滅多に見ようとしないくせに!)
「ああそうだ、俺は教育テレビマニアだよ……にゃんちゅうの物真似がかくし芸だ。だが受信料は払っていない!
いいか、集金者にお前がいるのを見られたら『衛星受信してるじゃないですか』とか言われるに違いない! そうしたらうちは破滅だ、家計はもう崩壊だ!」
(そんな! なんで払わないのだ!? それぐらい出せないのか!?)
両腕があればしがみつく勢いで問いかけると、勇者は暗くうなだれる。
「お前には黙っていたが……実はな、仕送りが止まっっちまったんだ」
(えっ……仕送りが? お主の親に何かあったのか!?)
145 :
プロガー(宮城県):2007/03/20(火) 09:58:29.54 ID:6GxYkaN40
「……リストラさ。親父がリストラされたんだ。俺の親父はかなりのハワイアンセンター好きで有名なんだがな。
その良さをあまりにも強調するから、イタリアン好きの上司の怒りを買ったんだ。そのせいでうちはNHK受信料すら払えなくなっちまった!
もはや母さんのパート代だけが頼りに…………。くっ、居候のお前にこんな話しても無駄か」
玄関のチャイムが鳴る。勇者はベランダから庭を見下ろして忌々しげに吐き捨てた。
「くそっ、魔王、早く隠れろ! お前が見つかると天テレが見れなくなるだろ!」
(そんな、だが逃げろと言われても身動きが取れん!)
「馬鹿やろうそれでも魔王か!? いいか、ヤツらは鬼のような生き物なんだぞ!
金が払えないと解ると『ああそれではお言葉通り民放しか見られないようにしてあげましょうねえ』とか言ってパラボラアンテナを略奪してしまうんだ!」
(そんな! じゃあ余はどうなるのだ!?)
「悲しきパラボラアンテナの墓場にガツンと投げ捨てられてしまうのさ……」
(そんなー! いやだー! そんな一生は嫌だー!!)
「しかも燃やされるわけでもないから何年もそのままだ」
(嫌だー! ああっ集金の人に見つかる! 隠せ! 勇者、余を今すぐ隠すのだ!!)
全身全霊をかけて動こうとするが鉄の体はびくともしない。
ひしひしと感じる集金者の気配に泣きたい気分でもがいていると、勇者は背を向けて部屋の中へと去ってしまう。
(勇者、余を助けてくれ! 頼む、お願いだ!)
だが勇者は振り返らない。哀しげにうなだれた背中がみるみると消えていく。
(勇者、勇者! ……ゆぅしゃぁぁぁぁぁぁぁ――!)
魔王は動かない身を心の中で震わせながら、全力で彼に叫んだ。
(勇者、助けてくれ――!!)
146 :
プロガー(宮城県):2007/03/20(火) 09:59:25.01 ID:6GxYkaN40
はっ、と息を呑んで魔王は目を見開いた。
景色は暗くほこり臭い。押入れの上段だ。遊んでいるうちについ眠ってしまったのだ。
そうか、夢か。魔王は動く手足を見つめて大きな大きな息をつく。
勇者から与えられたワンピースを着た、人間とそんなに変わらない姿を持った女の子なのだ。間違いのない、これは余の姿だ!
再確認したところでかすかに聞こえる音に気づく。テレビの音だ。のんびりとした曲調の平安アニメのテーマソング。
北島三郎の歌声を引き裂くように、魔王は押入れの内側から全力でふすまを開けた。
「なんで助けてくれなかったのだー!!」
「おお!?」
こっそりと録画ビデオを楽しんでいたらしき勇者は、驚いてリモコンを落とす。慌てて画面を隠そうとするが動揺のあまり上手く行かない。
彼は止まらないテレビに被さって、真っ赤な顔で非難した。
「なっ、なんでそんな所に! ってかまた俺の部屋に勝手に忍び込んでたなこの馬鹿魔王!」
「ひどいじゃないか、余が助けてくれと言ったのに! そんなに教育テレビが好きか、受信料がもったいないか!」
「ばっ、ばかやろう俺はそんな幼稚な番組っ、み、みみ見るはずが……」
「隠しても無駄なのだ、余は全部知ってるのだ! そこに隠してあるビデオは全部、本当は月九じゃなくて教育番組の総集編なのだ!
お前はいつも余がこっそり忍んでる間ににゃんちゅうの物真似とかして遊んでるのだ、アルゴリズム体操も毎回欠かさずやっているのだ!」
「うわー、言うなー!!」
勇者はこれ以上ないくらいの赤い顔で耳を塞ぐ。まだ夢から醒めきらない勇者は、混乱のまま延々と勇者の密かな趣味を暴露した。
夕暮れの室内に恥と悲鳴が響き渡る。
部屋の外では物言わぬアンテナが静かに電波を受信していた。騒がしい人間たちなど見向きもせずに、ひっそりと佇んでいた。
147 :
組立工(静岡県):2007/03/20(火) 10:01:51.15 ID:Gu1+d2ub0
またコピペかよ。
_
148 :
不動産鑑定士(コネチカット州):2007/03/20(火) 10:04:08.09 ID:HojS1KuDO
?
149 :
保母(新潟・東北):2007/03/20(火) 10:06:40.23 ID:uNTcpwlaO
ヤベェwwwwww笑い死ぬwwwwwwww
151 :
保母(新潟・東北):2007/03/20(火) 10:09:38.56 ID:uNTcpwlaO
152 :
プロガー(宮城県):2007/03/20(火) 10:10:55.07 ID:6GxYkaN40
うはwwwwww
ばれたwwwwwwww
153 :
不動産鑑定士(コネチカット州):2007/03/20(火) 10:12:57.35 ID:HojS1KuDO
154 :
漂流者(北海道):2007/03/20(火) 10:13:47.39 ID:QBD41rwO0
ここは面白いSSを貼り付けるスレですか?
155 :
組立工(静岡県):2007/03/20(火) 10:23:34.42 ID:Gu1+d2ub0
156 :
不動産鑑定士(コネチカット州):2007/03/20(火) 10:26:36.17 ID:hllT+Sa3O
最近、俺の魔王が元気ないんだよ…
157 :
すくつ(岡山県):2007/03/20(火) 10:26:51.64 ID:UvZUEuWK0
158 :
プロガー(宮城県):2007/03/20(火) 10:27:42.41 ID:6GxYkaN40
調子に乗ってみます
159 :
プロガー(宮城県):2007/03/20(火) 10:33:41.68 ID:6GxYkaN40
画面内の物語はいよいよ佳境に差し掛かっているらしい。
しきりに「んむむヒロイン斬られて血ぃ吹きよった」だの「わはは大魔王大爆笑大爆発」だの「うおう勇者に羽根生えよった」だのと呟いていた姉ちゃんは。
「ま、お前もあたしの事など気にもせずに【今回】もちょちょいと世界を救うがよいぞ。元『勇者』な我が弟よ」
手にした携帯ゲーム機の画面に視線を落としたまま、正面に座る僕に向けてついでのようにそう言ったわけで。
「遠慮しとくよ、元『魔王』な姉上。世界なんて一回救えばもう飽きる」
「んむ、確かにテンドンは芸が無いやね」
「ほら、ゲームやりながらご飯食べないの。行儀悪いよ。僕だってジ○ンプをめくりたいのを我慢してるっていうのに」
「んむむむ【前回】お前の剣にぶっ刺された胸の辺りがちくちくする気がする」
「わあここでそれを持ち出しますか」
「んむ、一応は『魔王』だったしな。たしなみとして『勇者』はいじめとかんと」
「五分だけ先に生まれた誰かさんには、生まれてこのかた特に理由もなく虐げられ続けているような気がするんだけど」
「何事も予行演習は大事という話やね」
「ひどいや。誰のせいで【前回】僕がお嫁さんを掴み損ねたと思ってるのさ」
「人生マイナス彼女いない暦イコールゼロだった男が何を言うか。ドゥフフフフ」
「真顔で含み笑いしないでよ。恋人ぐらいいたよ、ちゃんと」
「脳の中にか」
「あの『聖女』だってば」
160 :
プロガー(宮城県):2007/03/20(火) 10:34:17.94 ID:6GxYkaN40
「『聖女』? んむ、あのちょっと儚げな娘さんな。確かお前んとこの『僧侶』といい感じだった」
「う、ま、まあ確かにちょっとそれっぽい感じはあったけど。
でも魔王城に乗り込む前夜に、ちゃんと僕との約束の指輪を受け取ってくれたし」
「どうせ『僧侶』との初夜にでも、清々しく海に投げ込まれとったに違いなく。ごめんね……そしてありがとう……とか涙ぐまれつつ」
「ああもうジャ○プは今週もおもしろいなあ全く」
「もしくは質屋」
「せっかく現実逃避してるんだから、槍持って追ってこないでよ……」
「何せあたしがさらった時にはもうあの『聖女』の心、めっさ傾きまくりやったし」
「何が何でもとどめさす気だよ……」
「夜中に部屋の窓から月見上げて、あの『僧侶』の名前呟いとった。愛情たっぷり込めて。
ちなみに一番最初にお前の名前呼んでたけど、いかにも前座、いかにもついでって感じで。さすがのあたしもな、ちょっとばかし『勇者』に同情した覚えが」
「ああもうやめてやめて涙が出ちゃうから」
「やーいやーい。『勇者』のくせに正ヒロインにふられてやんのー」
「抜くよ? 『聖剣』抜いちゃうよ?」
「開くぞ? 『魔眼』開いたるぞ? お、やった。ラスボっさんご臨終」
161 :
プロガー(宮城県):2007/03/20(火) 10:35:13.46 ID:6GxYkaN40
「え、もう? どっかの誰かさんみたいに、第三形態まで粘らなかったか。潔いなあ」
「あっけないって言うんよこれは。これだから最近の若い魔王は。あーあ、やるゲームなくなった。ほれ弟、ジャン○寄越しい」
「まだ読みたいとこ読んでない」
「お前の読みたい漫画って大体後ろっかわに固まってるやな。このマニアめ」
「一部の女性が読みたい漫画が前へ前へ出過ぎなんだよ。
あ、そういえば今日ジャン○買いに行った時におまち屋で見掛けたんだけどさ」
「有馬先輩をか?」
「……この前坂の上の団地に引っ越してきた大上さんとこの下の息子だよ。多分、元『魔将』だと思う」
「さよけ」
「あ、三文字で終わるんだ……。勢力結集して、世界とか征服しなくていいの?」
「めんどい」
「わあ、四文字で終わるんだ……。いいけどね、別に。僕としても面倒はごめんだから」
「んむ、ひょっとすっと向こうから集まってくるやもしれん」
「かもね」
「ちなみに近場の元『魔王軍』ってんなら、多分駅前のコンビニのお姉さんもそうやよ。
ああ、だからお前相手だと愛想悪かったんやなあの人。アイスあっためますかとか聞かれてたやろ。
お前、ああいうタイプ好みなのにな。例えば有馬先輩とか。有馬先輩とか。有馬先輩とか」
「…………」
「んむ、最後はちゅうで締めたか。やっぱ勇者とヒロインはこうでないとな。ほれ、見てみ見てみ」
「くっ、どこまでも残忍な」
「そらまあ元『魔王』やしな」
「『僕の姉』でしょ」
「何を今更。お前が安産だったんは誰のおかげ?」
「はいはいはいはいお姉様が先導してくれたおかげです。はい、ゲームは置いた置いた」
162 :
プロガー(宮城県):2007/03/20(火) 10:38:16.77 ID:6GxYkaN40
さぁどうだ。
163 :
公務員(九州):2007/03/20(火) 10:52:35.46 ID:sRQkE++mO
だれか100日魔王のラスト3日間だけ載せてくれんだろうか
携帯からじゃ見れない
164 :
乳母(コネチカット州):2007/03/20(火) 11:43:26.61 ID:gdp4c4kRO
165 :
プロガー(宮城県):2007/03/20(火) 12:28:54.46 ID:6GxYkaN40
>>163 お安いご用だ。
98日目
ICUに向かう途中。
「何故だ!」
腹立たしそうな声が少しあいた扉の向こうから聞こえた。
「あの子は一体何なんだ!」
ふと、扉の外で立ち止まった。
あの子……魔王?
「回復の余地がない。新種の病気なのか……!? くそ、おい検査のやり直しだ。今度こそ……」
「荒れてますね、先生」
「全く荒れもするさ。見ろ、この検査結果を。 栄養失調以外の原因が一つも見つからない。なのにどんな栄養素も瞬時に拡散、分解しそのまま排出されている」
「そういう人間だとか……」
「おいおい、じゃあ今までどうやって生きてきたんだよ。なんの栄養もとらずに生きられる筈ないだろう」
「うーん……」
医者と看護婦の話し合う声が聞こえる。ピリピリしているのが医者。のんびりと落ち着かせるように言葉をかけるのが看護婦。
立ち去ろうと歩みはじめると、背後から吐き捨てるような声が聞こえた。
「こんな無力さを感じたくて、医者になったわけじゃないんだ」
全く同感だ、先生。
あちらに呼ばれた直後のように、LV1の時ように、自分は無力なんだと実感するのが嫌だった。
何か方法はないのか。何か。
魔王を殺さず、俺も死なない方法は。
今日も魔王には会えず、走って家に帰った。
166 :
県議(東京都):2007/03/20(火) 12:29:54.42 ID:gaaKcg5n0
>>165 やめれ
まだ20日目までしか読んでないから
167 :
プロガー(宮城県):2007/03/20(火) 12:30:53.75 ID:6GxYkaN40
99日目
深夜。
病院の非常口からこっそりと入る。
廊下は真っ暗で今にもお化けが出そうだ。普段なら飛んで逃げ帰っている。
でも今日は、目的があるから。
「ポチ」
深夜のICUは当然鍵が掛かっていた。ひっそりとちょっとだけ力を使ってそれをこじ開ける。
カーテンが少しだけ開いていて、そこから漏れる光が魔王を照らしていた。
死んでいるかと思った。慌てて時計を見るも、まだ十二時は過ぎていない。
少しホッとした。
「ポチ」
体に繋がっている色々な線をこっそり抜いた。すると機械の一つがピーピーと音を出した。
「やべっ」
医者に魔王は治せない。そんなの分かってはいたのに、俺は自分が可愛くて魔王を放置していた。
俺は魔王を抱いてそのまま病院を出た。
背後で何やら病院が騒然となっている気配がした。
「んむ……む。朝か?」
かすれた声で魔王が言った。酷く弱々しい声だった。
俺は魔王を抱きしめると首を振った。
「いや、まだだ」
「……そう……か……」
魔王の語尾が震えて消えた。
そう、まだだ。朝にも明日にもなっていない。
魔王を帰そう。
魔界に返そう。
そう、決めた。
168 :
プロガー(宮城県):2007/03/20(火) 12:31:29.41 ID:6GxYkaN40
「……」
小さく笑みが漏れた。これだけ大騒ぎして、あちらの世界中の期待を背負い、ようやく魔王のいない世界に出来たというのに。
世界中の罵倒を浴びるだろう。正直お前は馬鹿だろうと過去の自分に問われたら、違うとは言い切れない。
何でこんな、ああ、くそ。
それでも歩みは止められず、魔王は腕の中でもう一度眠りについたようだ。
「重いったらねぇ、馬鹿犬」
でもこれがこいつの命の重みなのだとそう思った。
169 :
美人秘書(大阪府):2007/03/20(火) 12:31:57.43 ID:gURjcHjP0
なんかエロゲーみたいなタイトルだな
170 :
プロガー(宮城県):2007/03/20(火) 12:32:31.98 ID:6GxYkaN40
100日目
既に100日目。
段々と歩くスピードが上がり、ついには走り出した。
最後の望みを託す場所はあそこしかない。
はっ、はっ、はっ……。
息を切らせて魔王を抱いたまま俺は走り続ける。
まだ夜も明けず、ひんやりとした夜の空気が俺と魔王を包んだ。
手の中の魔王がどんどん冷えていくような感覚がして、ぎゅっと抱きしめた。
目指すは、学校。
「ポチ……」
もしかしたら、もしかするかも知れないし、俺の予想さえ当たっていれば、開いているのかも知れないのだ。異次元の扉が。
あちらの世界の神官はもはや誰一人として俺を呼び出そうなどとしないだろう。なぜなら世界は平和になり、魔王はいなくなったのだ。
けれども、神官ではなくとも異世界から人を呼び出すことは出来る。
ある程度以上の力を、魔力を持つものならば可能である。
例えばそう、魔将軍であっても。
171 :
プロガー(宮城県):2007/03/20(火) 12:34:00.89 ID:6GxYkaN40
体育倉庫の扉を蹴飛ばして勢いよく開けると、いつものかび臭い匂いがした。
荒い息を吐きながら、左右を見回す。
そこは真っ暗だった。
俺の賭けは外れたのか。もう手段は無いのか。
魔王をこのまま死なせるのか。
「くそ……」
もう本当に手はないのだろうか。
そう思った瞬間、倉庫の片隅から弱い光が漏れているのが見えた。
一瞬もう朝かと思った。しかし時計を見るとまだ一時である。じゃあ、この光は。
魔王をマットの上の置いてバスケットボールの籠をどかすと、そこに小さな時空の亀裂が入っているのが見えた。
だがしかし、弱い。
魔王どころか、腕一本くらいしか入りそうにない。
「本当に、リードレットか……?」
可能性はゼロではない。
もう躊躇っている時間はない。しかしその穴は極小で、魔王が通れる幅ではない。むりやり手でこじ開けようとするも、力業で開く種類のものではないようである。
そうだ、もしかしたら。
あることを思いつき、俺は体育倉庫から出ようとした。
が、ふと立ち止まる。少し心配になったのだ。
念のためマットの上の魔王の口元に手をやると、弱いながらも寝息が漏れていた。ホッとした。
急がなくてはならない。
病院は警察に連絡を入れているだろうし、魔王は魔王で時間に追われている。そして時空の穴はふさがるかも知れない。
直前まで迷っていたツケだ。
俺は魔王をマットに置いたまま、体育倉庫を飛び出した。振り返り、魔王に向かって叫ぶ。
「おい、そこでちゃんと待ってろよ、動くなよ、死ぬなよ!」
それに返事はなかったが、もう振り返ることなくただ走った。
172 :
プロガー(宮城県):2007/03/20(火) 12:35:25.27 ID:6GxYkaN40
家に戻った時点で二時を越えていた。
俺の部屋のベッドの下に放りこんでおいたリードレットの剣を取り出す。正直な所確率は五分、いやそれ以下だった。
でも他に思いつくものもない。あとは時間だけが敵だ。急いで体育倉庫に戻らないと。
ふつり。
胸の中で何かの糸が切れたような不思議な感触がした。
「……え?」
自分のシャツを引きちぎるように開けると、胸の呪印が。あのクサレ神官の書いた呪印が消えていた。
どう、いう。
コレは、魔王が死ぬまで外れない、俺の命を狙う死神の紋章。
それが外れたということは?
階段を駆け下りる。一段抜かしで飛び降りたところ、最後の段ですっころんだ。
心臓がえらく早い。どくどくと早鐘を打っている。
転んだ際、左腕を切ったが、そんなことにかまっていられない。
「ポチ……っ!」
片手に剣を持って玄関を飛び出すと、視界の端に月が見えた。憎らしいほどに丸く光り輝いていた。
173 :
プロガー(宮城県):2007/03/20(火) 12:37:31.35 ID:6GxYkaN40
学校は未だ暗く、薄い灯りが校庭を照らしていた。
心臓が破れそうなくらい激しく鼓動している。
体育倉庫のドアを開けると、魔王がいた。
どきり、ともう一度心臓が跳ね上がった。
マットの魔王を抱き上げると、その腕がぱたりと落ちた。
「おい、ポチ、ポチ……!」
顔を叩くが、いつものような嫌そうな顔をしない。どころか何の反応もない。
考えるのが嫌でもう一度顔を叩いた。そうして口元に手をやった。
呼吸していない。
「……おい、馬鹿、呼吸しなきゃ……死んじまうじゃねぇか、おい!」
混乱して魔王の肩を揺さぶるも、返事はない。
違う。呼吸をしなければ死ぬとかじゃあなくて。
死んだから呼吸をしないのだ。
「死ぬなよ、って言っただろ……!」
ちゃんと言っておいたのに。何故。何故?
小さな唇も、目も、何もかも動かない。
手遅れだったのかと唇を噛みしめた。
174 :
プロガー(宮城県):2007/03/20(火) 12:38:46.79 ID:6GxYkaN40
「……くそ!」
俺は魔王を自分のシャツに包み、抱き上げた。
片手の剣を小さく開いた時空の穴に向ける。
もう手遅れかも知れない。でもここで止まったら、魔王が死んだと言うことを認めなくてはいけない。
認めたくなくて俺は動いた。
ゥンッ。
小さな摩擦音と共に、少し入り口が開いたと思った瞬間に辺りに光が満ちた。
それは時空の穴から漏れ、体育倉庫を真昼のように照らした。
以前に自分が異世界にひっぱりこまれた時と同じように。
ヴヴヴゥ……!
電撃のような光る塊がじりじりと時空の穴を広げていく。俺はリードレットの剣を魔王に抱かせると、その穴が魔王の大きさになった瞬間にそこに突っ込んだ。
あ、殺意。
時空の穴の奥から魔界の空気が漏れて、ぴりぴりと両腕から駆け上ってくる。
やはり召還主は。
「!?」
時空の穴に落ちていく魔王の睫毛が、少し動いたように見えた。
「ポチ! おい、ポチ!?」
もっとよく見ようとのぞき込もうとした瞬間、激しい光と共に時空の穴から俺ははじき出され、一瞬空気が歪み、そして――――。
175 :
プロガー(宮城県):2007/03/20(火) 12:39:25.56 ID:6GxYkaN40
体育倉庫に静寂が戻った。
残っているのは、俺一人。Tシャツ一枚に、ジーパンをはいて、汚れた地面に座り込んでいる俺だけ。
左右を見回しても何の痕跡もない。一年以上前にあちらの世界に行ったときは一人だった。
数年前、両親が死んでからはずっと一人だった。けれどこの100日間。一人ではない時を過ごし、そしてまた一人になった。
「……馬鹿か」
ぽそり、と言葉が零れた。
「魔王を死なせたくない勇者、だなんて馬鹿か俺は」
ああ、本当に俺は馬鹿だ。最後までずっと迷い、それでも殺せずにまたあちらの世界にたたき返すだけとは。
そのくせに、間に合わなかった。
朝日が体育倉庫の中に入り込んで来るまで、俺はただそこに佇んでいた。
自分の事を正義だとは思わないし、何も為さなかった、むしろ不善を為したと言われたらその通りだ。
結局魔王がどうなったのかすら分からない。一瞬だけ瞼が動いた気がしたがそれすらも幻かも知れない。
俺はへとへとの足を引きずって体育倉庫を出た。
朝日が眩しく、刺すようで目を細めた。
魔界には光はない。あの真っ暗な世界で、魔王はどうなったのだろうか。
生きているのだろうか泣いているのだろうか、セア・ドークに取って代わられているのだろうか、あるいはどら焼きを食いたいと我が儘を言っているのだろうか。あるいは死んでしまったのだろうか。
棒のようになった足を引きずり、家へ戻る。
「ただいま……」
玄関を開けても誰も出ない。100日以上前と同じように。
靴を脱ぎ散らかすと、自分の部屋に戻り、そのままベッドに突っ伏した。
そのまま、泥のように眠った。
176 :
プロガー(宮城県):2007/03/20(火) 12:43:32.81 ID:6GxYkaN40
因みに『10日後』や番外編もある。
要望があったらコピペします。
177 :
組立工(静岡県):2007/03/20(火) 12:51:47.53 ID:Gu1+d2ub0
>コピペします
は?
178 :
県議(東京都):2007/03/20(火) 12:53:53.51 ID:gaaKcg5n0
>>176 SS書いてる人に失礼だと思わないのか?
ファイルシーク教えるなり何なり他の方法があっただろ
179 :
不動産鑑定士(コネチカット州):2007/03/20(火) 13:11:04.28 ID:HojS1KuDO
2chには意外に常識人が多いようですね。
180 :
将軍(アラバマ州):2007/03/20(火) 13:11:53.79 ID:aU9vdmo00
181 :
トリマー(東海):2007/03/20(火) 13:46:36.79 ID:FWoRW+rxO
182 :
県議(東京都):2007/03/20(火) 13:47:13.66 ID:gaaKcg5n0
183 :
トリマー(秋田県):2007/03/20(火) 14:08:53.89 ID:oWvg3hQO0
184 :
不動産鑑定士(コネチカット州):2007/03/20(火) 14:18:16.78 ID:xZzasXyGO
185 :
赤ひげ(新潟・東北):2007/03/20(火) 14:35:52.56 ID:4sLa3JF+O
186 :
トリマー(秋田県):2007/03/20(火) 15:06:57.98 ID:oWvg3hQO0
hosu
187 :
不動産鑑定士(コネチカット州):2007/03/20(火) 15:42:39.61 ID:xZzasXyGO
ほし
188 :
乳母(コネチカット州):2007/03/20(火) 15:50:14.34 ID:N/ioXpNAO
ほ
189 :
解放軍(東京都):2007/03/20(火) 16:09:35.55 ID:hhej7FsN0
>>29のサイトを観覧してるんだが、あまりの多さに挫折しそう
190 :
乳母(コネチカット州):2007/03/20(火) 16:35:22.54 ID:xZzasXyGO
>>189 結構さくさく読めましたよ
だいたい1時間半位で読み終わりました
191 :
相場師(関西・北陸):2007/03/20(火) 17:10:18.57 ID:7clNCaJVO
結局どれがコピペでどれがオリジナルなんだ?
192 :
相場師(新潟・東北):2007/03/20(火) 17:18:26.68 ID:zLuECYcyO
ID:DTNckOE60
ID:qPXaIrpQ0
ID:K+gjrlQn0
これらが
>>1のIDで尚且つコピペ
>>1の張ったの以外は恐らくオリジナル
違ってたらスマソ
193 :
トリマー(秋田県):2007/03/20(火) 17:33:53.55 ID:oWvg3hQO0
俺はあきらめない
待ち続ける神の光臨を
194 :
神主(群馬県):2007/03/20(火) 17:44:01.87 ID:2ys2gstW0
今北
コレなんてシューピアリア?
195 :
乳母(コネチカット州):2007/03/20(火) 18:27:02.03 ID:xZzasXyGO
wktkほしゅ
196 :
不動産鑑定士(コネチカット州):2007/03/20(火) 19:20:14.41 ID:xZzasXyGO
ほ?
197 :
すずめ(宮城県):2007/03/20(火) 19:37:39.05 ID:lD4sjtB60
ディスガイアスレだと思って入った俺はオワタ
198 :
トリマー(秋田県):2007/03/20(火) 19:38:02.90 ID:oWvg3hQO0
あげ
199 :
赤ひげ(新潟・東北):2007/03/20(火) 20:27:12.31 ID:4sLa3JF+O
まだか?
200 :
相場師(新潟・東北):2007/03/20(火) 20:55:08.08 ID:zLuECYcyO
ほー
201 :
乳母(コネチカット州):2007/03/20(火) 21:08:20.81 ID:xZzasXyGO
しー
202 :
ソムリエ(岐阜県):2007/03/20(火) 21:20:52.43 ID:BlST9TML0
結構人気があって驚いた。
>>55の続き
拝啓
魔将軍様
こちらで保護している少女は、
自分が住んでいる場所が解らない、また自分の事をおぼえていない。
との症状で、軍医に診せたところ記憶喪失では無いかと診断を受け、身元が判明するまで保護する事になった子です。
似顔絵を贈りますので、合っているのかお確かめ下さい
また、くり返しになりますがもし、魔王殿と判明した場合、保護から収容と形を変えなければなりません。
その事を、ご理解した上ご返事をお願いします
ps
すいません。その日は用事が入っています。
勇者ヨリ
203 :
相場師(新潟・東北):2007/03/20(火) 21:22:48.02 ID:zLuECYcyO
キターーーー!
204 :
ソムリエ(岐阜県):2007/03/20(火) 21:27:36.06 ID:BlST9TML0
拝啓
勇者様
お手数かけてすいません。
同封された似顔絵を見た所、魔王陛下である事が確認できました。
早く返してください。
ps
いっその事、来週の日曜日はどうでしょうか
魔将軍より
205 :
ソムリエ(岐阜県):2007/03/20(火) 21:42:56.95 ID:BlST9TML0
勇者テントで
勇者「絶対アホだ。バカだ。手紙全部読んでないだろ…しかたない、オイ誰か居ないか?」
勇者の呼びかかけに、近くを歩いていた兵士が答えました。
新兵「はい、勇者様。何かご用で?」
勇者「いつぞや保護した少女の事だが…」
新兵「はい、あの子の事で?」
勇者「あぁ、最近はどうしてる?」
新兵「あぁ、あの子ですか。あの子なら、元気にしてますよ。古参から新兵まで可愛がってますし、
慰安婦や民兵何かにも人気ですよ。ちょっとしたアイドル見たいな状況です」
勇者「中々、可愛いからな」
新兵「えぇ、正直者で、歌なんか上手いですから」
勇者「そっか…」
新兵「それだけですか?」
勇者「あぁ…。参謀を呼んできてくれないか?それと、例の少女も」
206 :
ソムリエ(岐阜県):2007/03/20(火) 21:58:51.34 ID:BlST9TML0
勇者テントにて
参謀「勇者様、何かご用で?」
勇者「あぁ、かけてくれ」
参謀「はぁ」
勇者「あぁ…どこから話すか、先日魔王軍の魔将軍から手紙があった。
参謀「…何で?」
勇者「先日の司令部強襲について、昼討ちは卑怯だ」
参謀「我々は魔王軍とは違い、昼動きますし…それ抜きにしても見張りや歩哨も立てない魔王軍が悪いのでは」
勇者「そう、返しておいた。それともう一つ、「魔王」を保護してないか?」
参謀「幹部は数人捕虜としてますが…」
勇者「容姿は金髪の幼女」
参謀「…まさか、あの子ですか?」
勇者「似顔絵を送ったら、そうだと返答が来た」
参謀「…バカじゃね」
勇者「お偉いさんの前で、そんな言葉使いじゃダメだが、全く同意だ
207 :
ソムリエ(岐阜県):2007/03/20(火) 22:14:19.96 ID:BlST9TML0
参謀「………」
勇者「…因みに、これがその手紙だ」
参謀「…こんな手紙送らなければ、敵に気づかれないかもしれないのに」
勇者「…因みに、もし少女の身元が魔王だと分かった場合、保護が収容に変わるとも書いた」
参謀「…優しいですね」
勇者「あの子を捕虜にしたいのか?」
参謀「…したくないですね」
勇者「俺もだ。それで、どうした問かと」
参謀「取りあえず、本人に色々と聞かないと、計画の立てようがないですね」
新兵「失礼します」
勇者「そう思って、呼んでおいた」
ごめん、風呂は行ってくる
208 :
相場師(新潟・東北):2007/03/20(火) 22:18:32.45 ID:zLuECYcyO
いってらー
期待保守
こんばんわ。今日も来ました。
……今日も駄文、書かせてもらってもよろしいでしょうか。
210 :
車内清掃員(コネチカット州):2007/03/20(火) 22:39:46.64 ID:mibfszbHO
あげ
211 :
赤ひげ(新潟・東北):2007/03/20(火) 22:47:54.08 ID:4sLa3JF+O
脱衣所に行くと、もうすでに何人(匹?)か入っているようである。
勇者「もう少し、ましな服を買ったらどうだ?」
律儀にたたまれた服は、ボロだったり、腐臭がしたり、血がついていたり。
勇者「それにしても騒がしいな…?」
がらり、と戸を開けると、
勇者「……嘘だろ……」
お風呂超満員。服がいる魔物だけではないってこった。
鎧男「勇者殿、こっち、こっち」
傷だらけのプレートアーマーを着た男が勇者を呼んだ。
勇者「鎧ぐらい脱げよ」
鎧男「私はこの鎧で生きているようなものですからのぅ」
鎧男は勇者の背中を洗い出す。
勇者「……魔王って……女だったんだなぁ……」
鎧男「何を仰りまするか!花も恥らう乙女でござりまするぞ!」
勇者「乙女……ねぇ……」
一通り体を洗った勇者は、鎧男と共に風呂に入る。
風呂は気持ち良いが、隣に半魚人の隣という少々いただけない状態。
勇者「そういえば、お前とは何処かであった事が
あるような気がするんだが……」
鎧男「ん、私を覚えていらっしゃらないと」
心なしか、笑っているように思える。
勇者「……………………あっ!」
勇者は何か思い出した御様子。
勇者「旅に出たときからしょっちゅう出てきて、俺を苦しめた奴だろ!」
鎧男「ふむ、思い出したようですな」
今度はカラカラと声を出して笑う鎧男。
勇者「序盤から強すぎるし、エンカウント率高すぎるし、容赦なく斬り
かかって来るし、何故かもう駄目だと思ったらHP1で気絶させられて
いるし……何故か傍らに傷薬が置いてあったよな……」
鎧男「魔王様に相応しい男になって頂くためですじゃ」
勇者「相応しい?」
鎧男「ん?未だお気付きでありませぬか」
鎧男は、少し頭を抱えた。
鎧男「……まぁ、若いうちはしょうがないのでしょうな」
勇者「?」
鎧男は風呂から出て、
鎧男「速くお気付きなさることですな。私が言えるのはそれだけですじゃ」
兜の上に載せたタオルで鎧を拭き、戸の向こうへ消えてゆく。
215 :
トリマー(秋田県):2007/03/20(火) 22:59:16.94 ID:oWvg3hQO0
wkwktktk
風呂から上がると、鎧男は鎧になにやらクリームを塗っていた。
勇者「自分の鎧も手入れしなきゃな」
勇者は自分の鎧の手入れをするために部屋へ戻る。
勇者「……風呂に入る前にやるべきであった……」
勇者が鎧の手入れをしていると、扉が開いた。
魔王「……勇者……晩御飯、如何する……?」
顔を扉から少し出している赤面魔王は、どこと無く可愛い。
言葉使いもどこか変わっている気がする。
勇者「……さっきは……本当にごめん……」
魔王「…もう……大丈夫だから……」
勇者は少し扉に近づいて、
勇者「そんな所にいられたら話しなんてできないよ。
……こっちに来てくれないか?」
魔王「……ん……」
魔王も少しは落ち着いたのか、部屋に入って……
勇者「!!!!????」
魔王「んっ!?どうかしたのか!?」
部屋に入ってきた魔王は、とてつもない格好であった。
魔王は紫色の透けたワンピースを身に着けていた。
あまり大きいとは言えない胸が一生懸命に自己アピールしている様子は、
心なしか微笑ましい様子である。
眼を凝らすとちく……ゲフンゲフン。
……まぁ、要するに、
勇者「ネグリジェ……?」
である。
魔王「なっ…何か変か?私は寝巻きにいつもこれを着ているのだが……」
勇者「いや…変という訳では……」
先ほど魔王の身包みを剥いだばかりである。下手な答えは言えない。
さあ、如何する勇者。さぁ。さぁ!さぁ!!!!
勇者「……似合ってると思うよ…うん……。可愛いよ……」
魔王「!!!!????」
魔王は顔を溶岩よりも赤くし、部屋から走り去っていった。
勇者「……まずかったかな……?」
いや、それで良いと思うよ、それで、うん。
勇者「変に答えて違うの着るようになってもあれだしな」
やっぱり頭の中はエロですか。所詮ペットですか。そうですか。
すいません、仕事疲れか一寸眠くなってまいりました……。
お風呂に入って未だ時間があったら書かせていただきたいと思います。
本当にすいませんでした。
219 :
不動産鑑定士(コネチカット州):2007/03/20(火) 23:37:35.16 ID:xZzasXyGO
ネグリジェktkr!!!!!!
wktkしながら保守
220 :
トリマー(秋田県):2007/03/20(火) 23:43:06.86 ID:oWvg3hQO0
ほ
221 :
船長(岐阜県):2007/03/21(水) 00:05:40.16 ID:E+s5EFi90
新兵が、入室。その側には、少女が
新兵「失礼します。少女を連れて参りました」
参謀「ご苦労。それで、暫く席を外してくれないか?」
新兵「?。了解しました」
外に出てく新兵
勇者「さて、お嬢さんここの暮らしには慣れたかい?」
少女「はい。兵隊さん達は、みんな優しいしお姉さん達もやさしいですから、とても楽しいです」
勇者「そうか。なら良かった」
参謀「…」
まってましたwww
223 :
船長(岐阜県):2007/03/21(水) 00:06:48.39 ID:E+s5EFi90
>>207の続きね、
>>221は
少女「あの、今日は何か」
勇者「はぁ…先日魔王軍の魔将軍から手紙が来た。美人で名高い将軍だ」
少女「あぁ、知ってます。前パレードで見た事があります」
参謀「そう言えば、あれは宣伝塔的な訳が大きいんだよな」
勇者「その手紙によると、君は魔王らしい」
少女「えっ、」
参謀「まだ決まった話ではないよ」
勇者「決まった話ではないけど、確認はしなければならない。正直に答えてくれ、君は魔王か」
魔王始めましたってラノベあったよな。 面白くなかったが。
225 :
ふぐ調理師(秋田県):2007/03/21(水) 00:15:37.82 ID:r21mpvPV0
今日からマ王とkくぁ
226 :
船長(岐阜県):2007/03/21(水) 00:22:46.12 ID:E+s5EFi90
少女「…」
勇者「…」
参謀「…」
そして、テントを包む沈黙
一番最初に口を開いたのは、勇者でした。
勇者「お嬢さん、沈黙は肯定と取るのは交渉の上での約束事だ」
参謀「…そうだったんですか?」
勇者「知らん。誰かが言ってた」
少女「っふ、いい加減ですね」
少女は、勇者の言葉を聞いて吹き出してしまいました。
勇者「上の人間は少しくらい、いい加減の方が下の人間が動きやすいからな」
参謀「その代わり、仕事も増えますけどね」
少女「大変ですね」
少女は、勇者の言葉を聞き参謀に言いました。
勇者「はぁー、しっかりとしたお嬢さんだ。良いお嫁さんになれる。さて、本題だ君は魔王か?」
その言葉を聞き少女は、また黙りました
誰かwikiにまとめてくれるって言う神は居ないか?
228 :
船長(岐阜県):2007/03/21(水) 00:39:27.88 ID:E+s5EFi90
勇者「もし、君が魔王でないとするならば、それを証明して欲しい」
参謀「しかし、彼女は記憶喪失で」
勇者「それは、振りだろ。君は記憶を無くしてなんか居ない」
少女「…」
勇者の言葉に、今度は参謀が驚きました。
参謀「何故、そんな事が」
勇者「魔将軍が出たパレードの事を何故知ってる。あれは数年前に、一度会った切りだ」
参謀「何故そんな事を…」
勇者「情報提供者が居る。意味は分かるな」
参謀「…」
情報提供者、つまりスパイです。
勇者「それに、こちらには魔将軍直筆の手紙と言う証拠がある。もし弁明をしないのなら、君は魔王と認識しざる得ない」
その言葉を聞き、少女は一つ質問しました。何処か、諦めきった声で
少女「もし、私が魔王だったらどうなるのです」
229 :
バイト(新潟・東北):2007/03/21(水) 00:51:42.33 ID:aie+th3cO
>>227 日を跨ぐとID変わるから、誰がどれを書いているかわかりにくいから難しいんだよ。内容から判断するしかないから時間がかかる。
酉があればわかりやすいのだが。
と言っても、携帯しかない俺にはロクな事できないけどね。
あまり取りたくない手段だけど他板に移転して幅を広げるとか。エロパロ板なら統一保管庫があるし、VIPに比べてスレが落ちにくい。
何にせよ誰かが一度まとめる必要がある。
230 :
船長(岐阜県):2007/03/21(水) 00:59:52.10 ID:E+s5EFi90
俺、今まで書いた新ジャンルが一つもまとめサイトに乗ってないから、一つぐらい乗せて欲しい。個人的にね
勇者の言葉は 君を魔王と認識…
勇者「もし、君が魔王ならば、か」
勇者は、その言葉を聞き少し考えました。
勇者「もし、君が黙秘を続ける、もしくは魔王で無いという証拠がない場合{保護}から{収容}に変わる」
少女「つまり…」
勇者「捕虜になる。捕虜になった場合、幹部は中央に送られ、戦犯を問われるか、魔王軍側との交渉の材料になる事になってる」
参謀「魔王なら、確実に死刑だろうな。現王の脳味噌の中では、魔王軍側は全て人外の化け物、それの親玉だからなぁ」
少女「現王…」
少女の呟きに、説明を加えます。
勇者「数年前に、王室でクーデターがあった。それまで居た、厳しい王様は、王子に寝首をかかれた。その王子ってのが凄くてな」
参謀「女、博打、酒、この3つで脳味噌が溶けた民衆は言ってる、ろくな政治をせず、そして民衆の不満を逃す為に戦争だ」
勇者「どくでもない男と言う事だ」
少女「ろくでもないじゃないですか?」
少女の突っ込みに、勇者は言い直しました。
勇者「どくでもない。どく。…いち、にい、さん、しい、ごう、どく」
その姿を、何とも言えない目で見ている少女に、参謀は言いました
少女「…」
参謀「滑舌が悪いんだ。察してやってくれ」
勇者「…お前、便所掃除な」
231 :
造園業(東海):2007/03/21(水) 01:02:35.25 ID:krbAtKpnO
すいません……お風呂で寝てました……。……死ねます……。
まことに申し訳ないのですが、今日はお先に失礼させていただきます。
本当に、ごめんなさい。
233 :
DJ(関西地方):2007/03/21(水) 01:03:39.76 ID:OAcwukpy0
あげ
234 :
DJ(関西地方):2007/03/21(水) 01:09:18.97 ID:OAcwukpy0
235 :
きしめん職人(コネチカット州):2007/03/21(水) 01:17:50.45 ID:phaW6NZpO
100日魔王以外は、全てオリジナル?
236 :
船長(岐阜県):2007/03/21(水) 01:18:06.11 ID:E+s5EFi90
勇者「表向きは、こうだと思うが、裏ではどうなるかは知らない」
参謀「…説明いる?」
少女「…何となく解ります…」
勇者「君みたいな美人なら、男は放って措かない。大体解るな。はぁ…恥ずかしい事だが、我が軍にも素行の悪い者はいる。捕虜に手出しする者も多い」
勇者は、何とも言えない感じで呟きました。
勇者「嫌、大半は腐敗している。現王のおかげでな」
参謀「…頭が腐たら、尻尾まで腐る。特に頭の付近は良く腐る」
少女「…大変ですね」
勇者「ありがとう」
少女の言葉を、本心からか知りませんが受け取りました
237 :
西洋人形(コネチカット州):2007/03/21(水) 01:21:56.38 ID:w7f2gQfxO
238 :
船長(岐阜県):2007/03/21(水) 01:22:11.43 ID:E+s5EFi90
勇者「…それでだ。もし君が自分の事を魔王と認めるのであれば、話を聞かない事もない」
少女「…」
参謀「本心から言えば、君を本部には送りたくない。中央の幹部共が何をするか目に見えているこの状態でな」
勇者「どちらを取る?」
少女「…信用して、宜しいのでしょうか?」
参謀「大丈夫、この方は腐ってない部分で、最も頭に近い。信用出来る人だ」
勇者「そこまで凄くはないが、約束は必ず守る」
少女「貴方達が言うように、私は魔王です」
239 :
通訳(コネチカット州):2007/03/21(水) 01:25:31.78 ID:oQKyEBGYO
あげ
240 :
船長(岐阜県):2007/03/21(水) 01:42:48.62 ID:E+s5EFi90
拝啓
親愛なる魔将軍様
このお手紙は、最後まで読んでください
先日のお手紙を拝見させて頂きました。
来週の日曜日の一緒に食事をする件ですが、丁度予定が空いて居ます。
なので、お食事をしながらお話でもしましょう。
港町のラグーンに、海を一望できる美味しいレストランがあります。
あまり格式張ったお店ではないので、ラフな格好でお願いします。
後、一般客も居るので、なるべく護衛は付けないでください。
もちろん私が誘った事ですし、こちらから馬車を出します。
五時ぎに、迎えを向かわせますが宜しいでしょうか。
ps
例の件もそこで話しましょう
勇者より
241 :
バイト(新潟・東北):2007/03/21(水) 01:51:40.99 ID:aie+th3cO
ア、どしたどしたァ!?
242 :
船長(岐阜県):2007/03/21(水) 01:54:01.60 ID:E+s5EFi90
魔将軍の手紙が読み上げられた、勇者軍会議室
勇者「…」
参謀「…」
新兵「…」
古参「…」
慰安婦「…」
民兵「…」
少女「…」
そこにいる、数十人、全ての人間が黙っていました。
勇者軍の人間は呆れ、魔王軍の人間は呆れに恥ずかしさがあります。
勇者「あぁー、うん、参謀任す」
参謀「この空気は無理です。古参兵さんお願い」
古参「一寸、その命令は受けれないですねー。と言うか、私でも無理です…ねぇちゃん頼む」
慰安婦「…何をと言うか、どこから突っ込むべき何でしょうか。恥ずかしいですが、学校も出てないので、うーん民兵さん」
民兵「…ねぇ、上司でしょ。頼める?」
少女「恥ずかしいです。お兄ちゃんお願い」
新兵「はぁ、あぁ取りあえずどの辺りが、うん意見を出しましょう」
243 :
船長(岐阜県):2007/03/21(水) 01:55:00.29 ID:E+s5EFi90
ごめん
>>242の前にこれが入る
拝啓
親愛なる勇者様へ
ありがとうがざいます。
あなたと食事が出来てとても弘栄です。
とても楽しみに待っています。
時間もそれで良いです。貴方様と食事できるなら、無理やりでも開けます。
ps
例の件とは?何の事でしょうか?
あなたの事を一番思っている魔将軍より
244 :
造反組(千葉県):2007/03/21(水) 01:56:53.40 ID:4Y0jMVxV0
盛大に吹いたwww
245 :
きしめん職人(コネチカット州):2007/03/21(水) 01:57:55.58 ID:tGR8vLUAO
>>235 100日魔王の他にも俺と魔王の四十七戦ってのも有るらしいですよ
他は分からないです
>>243 わざとだろwwwwwナイス演出wwww
247 :
船長(岐阜県):2007/03/21(水) 02:00:23.92 ID:E+s5EFi90
勇者「取りあえず、こいつは皮肉とか理解出来ない人間なんだな」
参謀「ラグーンって普通に我が軍の占領地ですよね」
古参兵「護衛を付けずに、迎えって、少しは怪しめよ」
慰安婦「それ以前に敵軍の首領の誘いを受けるの?普通」
民兵「例の件の意味が理解できてないな」
一寸携帯になります
248 :
バイト(新潟・東北):2007/03/21(水) 02:23:11.12 ID:aie+th3cO
やはり良いスレだ。
249 :
AV監督(北海道):2007/03/21(水) 02:27:47.83 ID:oZISBEtp0
魔将軍でバカ王子思い出したんだが
250 :
ふぐ調理師(東海):2007/03/21(水) 02:29:23.09 ID:yUX58mpNO
新兵「戦時中の前線の指揮官が、無理矢理でも予定を開けるとか、大事な会議とか入ってたらどうするのでしょうね」
古参兵「まとめるとだな、戦争中に、敵の司令官と敵軍が占領中の町で、護衛もつけずに会おうと考えるバカ」
参謀「しかも、敵にわざわざ自分の大将が捕まったと伝える」
民兵「あぁ、大将、上司としての意見は?」
少女「ホンと、恥ずかしい限りです。一応これでも、私の国で一番すごい所を首席で卒業したはずなんですけど」
慰安婦「…勉強できても、頭が言い訳じゃないんだね」
新兵「昔、居ましたよ。動かない方が、マシな奴」
勇者「動くと面倒だから座っていてくれ、って奴だろ。居るよな」
少女「はぁ…恥ずかしいので、話進めましょうよ」
251 :
フート(愛知県):2007/03/21(水) 02:33:42.20 ID:TPU/o1RP0
今日はもう寝よ。
明日までこのスレ残ってますように………
253 :
ふぐ調理師(東海):2007/03/21(水) 02:42:12.25 ID:yUX58mpNO
勇者「えー、今回の作戦は、まず魔将軍の話を聞き、交渉する事だ」
慰安婦「…話はできるのかしら?」
少女「できますよ」
民兵「そう言う事じゃなくて、重要な話は知っているのかと言う事だ」
少女「知って…いる…はず。覚えているかは、知りませんが」
新兵「敵の、占領地を知らない幹部だぞ」
古参「きっと会議中寝てるんだろうな」
慰安婦「いや、頭に入ってないかもしれない。右耳から入って、左から抜けると」
民兵「あり得るな。此処までバカだと」
勇者「部下を馬鹿にされてる気分は?」
少女「もう、話を振らないでください」
254 :
ふぐ調理師(東海):2007/03/21(水) 03:03:47.74 ID:yUX58mpNO
勇者「もし、交渉に応じない。若しくは話が出来ない場合。拉致る」
古参「いいんですか?そんな事して」
参謀「あくまで、同行を願うんですよ」
民兵「確かに、同行を願う上で、抵抗した場合は、暴力沙汰になるかもしれませんが」
少女「お姉ちゃん、勇者軍ってこんな感じなの」
慰安婦「勇者軍じゃなくてここがおかしいだけよ」
新兵「確かに」
勇者「その上で、話が分かりそうな幹部との交渉材料に使う」
参謀「話の場を設けて貰うのですよ」
民兵「嫌がったら、中央ですけどね」
古参「高名な魔将軍なら、中央の金持ちやら豚幹部共や脳味噌とけた王も、放って置かないでしょ」
新兵「捕虜が女だと、死刑が二三ヶ月、下手すると死刑前に忽然と消えて、捜査無しだったりするんですよね」
少女「…お姉ちゃん」
慰安婦「悲しいけど、事実」
少女「…」
勇者「大丈夫何があっても、君は送らないよ」
255 :
ふぐ調理師(東海):2007/03/21(水) 03:05:35.82 ID:yUX58mpNO
ねまっする
バイビー(´・ω・`)ノシ
256 :
バイト(新潟・東北):2007/03/21(水) 03:17:54.41 ID:aie+th3cO
おやすみ
257 :
バイト(新潟・東北):2007/03/21(水) 03:47:37.15 ID:aie+th3cO
そろそろ俺も。
後は頼んだ。
258 :
きしめん職人(コネチカット州):2007/03/21(水) 04:00:46.84 ID:lQjdS1x3O
頼まれ保守
259 :
きしめん職人(コネチカット州):2007/03/21(水) 04:56:15.75 ID:lBUqRxThO
ほしゅ
260 :
きしめん職人(コネチカット州):2007/03/21(水) 05:01:46.90 ID:lBUqRxThO
名前かぶってるw
261 :
不動産鑑定士(コネチカット州):2007/03/21(水) 06:57:30.54 ID:JvaMvp2xO
ほ
262 :
麻薬検査官(愛知県):2007/03/21(水) 08:16:24.80 ID:DCt6NYz60
し
263 :
竹やり珍走団(愛知県):2007/03/21(水) 09:01:39.62 ID:3B9WV7zQ0
ま
264 :
電力会社勤務(関西・北陸):2007/03/21(水) 09:07:35.86 ID:frK0bMdlO
お
265 :
パティシエ(コネチカット州):2007/03/21(水) 09:08:49.23 ID:pRRI2KcpO
支援
266 :
噺家(秋田県):2007/03/21(水) 09:34:38.13 ID:y9n9SnMB0
ryousureage
267 :
電力会社勤務(新潟・東北):2007/03/21(水) 10:24:28.05 ID:x+9i0/BkO
ほ
268 :
通訳(コネチカット州):2007/03/21(水) 10:55:57.69 ID:oQKyEBGYO
魔
269 :
通訳(コネチカット州):2007/03/21(水) 11:08:35.88 ID:oQKyEBGYO
勇者「コレで、終わりだ!」
魔王「そ、その術は……貴様、会得していたのか!」
勇者「あぁ。死にかけたり大変だったがなんとかね。。」
魔王「クッ、うわぁぁぁぁぁぁあ……」
―――――
仲間「勇者、魔王は……?」
勇者「あぁ、あの野郎、ちょっとやそっとじゃ死なないからさ、あの術で時空の狭間に放りこんだ。。。まぁよほどの事が無い限り滅するまで彷徨い続けるだろ…(多分」
仲間「それじゃあ、」
勇者「そうだコレで旅は終わりだ!さぁ帰るぞー!」
◇◇◇
女「ったく、いつまで寝てんの?早く起きないと遅刻するわよ!」カバッ
女「!? きゃあぁぁぁぁぁぁ!!!」ガスッ
男「グハッ! な、な、な、何だ!何だ!!」
女「何だ じゃないわよ!」
男「お、女?何やってんだ? てかまた窓から入ってきたな!」
女「あんたが窓閉めないからでしょ?」
男「窓閉めたらメチャクチャ怒るじゃねーか」
女「そんなこと……そ、それより横の女は誰よ。。」
男「は?」
魔「Zzz…」
男「( д ) ゚ ゚」
魔「う〜ん。。。」
〜新ジャンル【魔王飼い始めました】〜
270 :
竹やり珍走団(愛知県):2007/03/21(水) 11:14:40.83 ID:3B9WV7zQ0
続く?
271 :
電力会社勤務(関西・北陸):2007/03/21(水) 11:19:51.19 ID:frK0bMdlO
>>269 今までにない発想だな。
ぜひ続けて欲しい
272 :
西洋人形(コネチカット州):2007/03/21(水) 11:20:15.41 ID:oQKyEBGYO
仕事暇だから続けようww
邪魔なら後から投下する
273 :
僧侶(関西地方):2007/03/21(水) 11:21:32.75 ID:oW69Ifqk0
期待age
274 :
噺家(秋田県):2007/03/21(水) 11:35:52.59 ID:y9n9SnMB0
さらにあげ
275 :
西洋人形(コネチカット州):2007/03/21(水) 11:45:11.88 ID:oQKyEBGYO
魔「ッ!!?確か、我は勇者の術を受け…」
男「あのー…」
魔「ッゆ、勇者!貴様、こんな所まで追って…?ん?ココは、ドコだ?」
男「(ゆーしゃ?) えーココは俺の家です。ま、正確には父親の家なんですが只今両親共に長期不在の為俺しかいません…ちなみにこいつは隣の家の…」
魔「まぁよい!そちらから死ににくるとはな!いくぞ、我が灼熱を受けよ!」
男「え?は? ゎちち、ちょ何が起こったんだ…」
魔「!! 何という事だ…魔力が……」
女(ちょっと!この女は誰か早く答えなさいよ!)
男(しらねーよ!俺も今初めて会ったんだよ)
魔「勇者よ、どうやら我は力を失ったようだ…もはや抗うすべは無い。。好きにしろ…」
男「??? はぁ、では好きにさせていただk」ゴスッ
女「あんた、ばか?」
男「……すみません、一人で盛り上がってるところ申し訳ないですが貴女はどちら様でしょうか?」
女(一人で盛り上がってるのはあんたじゃない。)
魔「フッ、勇者よ、我を愚弄するか…」
男「あの、さっきから勇者勇者言ってますが人違いかと。俺は男って名です。で貴女は?」
魔「な、―――に?貴様!勇者では無い、と。。しかしその顔は…」
女「あーもう、さっきからそー言ってるじゃない!こっちはあんたの事聞いてんのよ!」
魔「なんだ貴様、頭がたk」ガスッ
魔「はぅッ…」
女「は や く 質問に答える!ハイあなたの名前は?」
男「おいおい叩いたらダメだろ。彼女涙目だぞ」
女「うるさーい、これ以上混乱させないで。あんたも泣いてないでさっさと答える」
魔「…ッ、、わ、我は魔界の王の座に君臨する者……えっとその魔王…です。。」
男&女「「は?」」
276 :
僧侶(関西地方):2007/03/21(水) 11:49:27.60 ID:oW69Ifqk0
wktk
277 :
美容師見習い(関東・甲信越):2007/03/21(水) 12:05:17.76 ID:OFkSKyC8O
ほ
シュビドゥバ
278 :
番組の途中ですが名無しです(東京都):2007/03/21(水) 12:10:24.59 ID:0yGceLX10
279 :
歌手(東京都):2007/03/21(水) 12:13:08.41 ID:XF7TjUMB0
数分後に失望することになる…
280 :
番組の途中ですが名無しです(東京都):2007/03/21(水) 12:13:30.66 ID:0yGceLX10
って、
>>1はただの転載か。
なんだ期待して損した。
281 :
番組の途中ですが名無しです(東京都):2007/03/21(水) 12:14:31.67 ID:0yGceLX10
>>279 まさにそんな感じだよorz
パクリってレベルじゃねーな。こりゃただの転載。
282 :
電力会社勤務(関西・北陸):2007/03/21(水) 12:25:09.13 ID:frK0bMdlO
>>280 まあ、他の人が結構面白いの書いてるし見といて損はないと思う。
283 :
きしめん職人(コネチカット州):2007/03/21(水) 12:35:10.66 ID:phaW6NZpO
まぁいいじゃない。
100日魔王面白いし。
284 :
通訳(コネチカット州):2007/03/21(水) 13:04:50.00 ID:oQKyEBGYO
女「ちょ…あんた真面目に答え…」
男(まてまて、彼女の耳見てみろ)
女(耳? な、なに、あれ、、)
男(あれはなエルフ耳ってんだ。人間ならあの形はまず無い。まさか、現実世界でお目にかかるとは…非常に可愛いい)
女(エルフ耳…って何言ってんのよ!てか何で知ってるのよ)
男(そ、それはシャッフl…!!ゲフンゲフン)
女(なんなのよぅ…)
魔「………」
男「あ、それでどうして魔界の王様がこのような所に?」
魔「我にも理解できん。」男「えーと…」
魔「我は時空の狭間を彷徨っていた。だが気が付いたらココにいた。」
男「時空の、狭間?」
魔「うむ……そうだな。。では我の経緯から話すとしよう。
我は、魔界の王故、その命を狙う者も数多くいる。
だがその殆どが馬の骨の様な奴らばかりだ。我のもとまで辿り着ける者はいない。
だが勇者は違った。奴は我のもとまで辿り着いた。そして刄を交え敗れた我は世界の存在とは異なる場所、時空の狭間へと封じられ滅するまで永遠と彷徨い続ける、、はずだった。
たが今はココにいる。 恐らく奴の術が完璧では無かったのだろう。。全く愚かな奴よ。フフッ」
男「(あ、笑った…)はぁ、それは大変ですねぇ…で、これからどうするんですか?」
魔「無論、魔界に帰還する!」
男「どうやって?」
魔「本来なら門を開くのだが今の我では成功するかわからん…失敗ればまた狭間に、、」
285 :
通訳(コネチカット州):2007/03/21(水) 13:06:25.73 ID:oQKyEBGYO
男「事情はわかりました。行く宛てもないようですしコレも何かの縁です。力が戻るまではココで…」
女「そ、それはダメー!!!」
魔「――!?(この娘……フフッ面白い、少々弄んでやるか。)」
男「な、なんだよ急に」
女「ダメなものはダメなの!大体…」
魔「男とやらよ、我はココが気に入った。暫らく厄介になる。いいな?」
女「!!」
男「はぁ…まぁ断る理由はありませんからどうぞ。。取り敢えず部屋は空いてるところ勝手に使って構いませんから、、」
魔「感謝する」チラッ
女「(((*`∧´)))」
魔(おーおー面白いように慌てよる)
286 :
きしめん職人(コネチカット州):2007/03/21(水) 13:14:43.61 ID:tGR8vLUAO
wktkしながら仕事に戻らなきゃならないのか…
287 :
噺家(秋田県):2007/03/21(水) 13:36:13.74 ID:y9n9SnMB0
288 :
通訳(コネチカット州):2007/03/21(水) 13:40:40.83 ID:oQKyEBGYO
女「ッちょっと男!何勝手に決めてんのよ!」
男「いいだろ、話を聞くかぎり魔王さんは別世界から来た人だ。とうぜんココには知り合いはいない。野宿させるわけにもいかないだろ?
それに美人だし…」
女「……今の話、信じるの?」
男「信じるさ…俺は美人と可愛い子の話は信じることにしてる。それが俺のジャスティス!」
女「ばか、、、
じ、じゃあさ、もしあたしがこんなトンデモな話してもあんたは信じるの、かな?なんて…何言わせんのよ////」ガスッ
男「グホァッ!……何、で…………」
魔(やはりあの拳…恐ろしい。先程も我の障壁を貫通しおった。。いくら我の魔力が衰えているのが原因でもあれ程の威力。気を付けるか。)
男「…そ、それよりも女、もう、1時間目終わるぞ。いいのか、、」
女「え? あ!大変!すっかり忘れてた。。
あたしは先に行くけどあんたも早く来なさいよ!じゃぁね!」
男「ふぅ。行ったか。今日は創立記念日で休みだが知らなかったのかな、、まぁいっか、学校には誰もいないし気付いて帰ってくるだろう。」
男「さてと、魔王さん俺は今から朝食ですがどうします?」
魔「我もいただこう」
男「あと慣れてないんで敬語止めますよ。」
魔「構わん」
男「OK。じゃこっち、着いてきて」
魔「うむ」
289 :
きしめん職人(コネチカット州):2007/03/21(水) 14:02:10.02 ID:phaW6NZpO
魔「保守じゃ」
290 :
パート(京都府):2007/03/21(水) 14:04:09.89 ID:MQ6XIn+x0
wktk
291 :
電力会社勤務(新潟・東北):2007/03/21(水) 14:23:51.26 ID:x+9i0/BkO
ほ
292 :
チャイドル(アラバマ州):2007/03/21(水) 14:29:24.39 ID:cRl2pVop0
保守ついでに駄文でも書く。暇なやつだけ見ろ。
魔王「私の体が崩壊していく!バカな…ばかな…この、私がー!!」
勇者「これで、やっと終わるんだな…。って、ん?」
魔王『私は不滅なり!これからはお前に憑依して力を蓄えることにしよう。』
勇者「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
勇者の右手の指が一本増えました。
勇者「こんなもの!って痛ってえ!!」
魔王『ふははははは!私も痛いがお前も痛いのだよ!!
ちなみに、切れば死ぬ呪いもかけておいたから。』
勇者「最悪だぁ。」
293 :
女(ネブラスカ州):2007/03/21(水) 14:29:45.64 ID:kmV6CgF+O
どっかのサイトで男が勇者で女が魔王の話を読んだのを思い出した
294 :
通訳(コネチカット州):2007/03/21(水) 15:06:21.32 ID:oQKyEBGYO
男「それにしても落ち着いてるね」
魔「男の理解の早さも中々のもだぞ」
男「ははッ、そいつはどうも、
ところで魔王って何食うんだ?」
魔「食えるか食えないかは味見してから考える。」
男「さいで、、やっぱ魔界じゃ乙女の生き血とか飲んでたのか?」
魔「……やはり、どの世界でも魔王とはそのような物を好む趣向がある、と言い伝えられておるのか。。?」
男「え?違うんだ」
魔「当たり前だ!あんな物不味くて飲めやしない。好める点と言ったら色位だ
いつまで経っても口にまとわりつき非常に不快だった!」
男「飲んだんだ」
魔「まぁ、な。。前魔王、御母様は飲んでましたよ。などと部下が勧めるからな、試しに少し…」
男「お母さんも魔王だったの?」
魔「うむ。」
男「へぇー普通、魔王だと強面のおっさんのイメージだが女の魔王もいるんだな。」
295 :
通訳(コネチカット州):2007/03/21(水) 15:08:42.79 ID:oQKyEBGYO
魔「…最も強き者が魔界を統べ。敗者は勝者へ従う。というのが掟だからな。
御母様は生まれてから一万年で魔王になった。当時としては最速だったらしい。
そして前魔王を従者とし添い遂げさせ二千年後、我を生んだ。」
男「? ってことはお父さんも魔王だったんだ」
魔「うむ。御母様の一目惚れ、だと。御母様は初挑戦でボコボコに倒したと申していたが
御父様が申すには一度倒したにも関わらず何度も何度も挑戦しに来る姿が可笑しくて野放しにしていたらしい
全く何度も勝利していたのに何の仕置もしなかった報いだろう。。」
男「すごい家庭だな一万年とか二千年とか…歳が桁違いだ……
で魔王はいつ魔王に?」
魔「我は八千年で御母様に勝利した。御母様よりも二千年も早い!」
男「…ふーん」
魔「ふーん、ておい!男が質問したのだろうが!真面目に聞け!」
男「ゴメンゴメン、はい出来たよ」
魔「っだから!……すまない」
男「そこにふりかけあるから適当に使って」
魔「ふりかけ…?」
男「そ、米オンリーだと味気ないからな。ふりかけで味を付けるの」
魔「これ、か、この紅いふりかけは美味そうだな。色も良い」
男「あ、それは…」
魔「ん?どうした」
男(あーぁあんなに一味かけちやって…)
魔「ではいただくとする。
あむ…んくんく……
ッはつーーーーー!!!!!!!!」
296 :
バイト(新潟・東北):2007/03/21(水) 15:25:02.64 ID:aie+th3cO
これは良い。
297 :
噺家(秋田県):2007/03/21(水) 15:51:29.27 ID:y9n9SnMB0
ほ
298 :
バンドメンバー募集中(福岡県):2007/03/21(水) 15:52:20.75 ID:YQLfOCi40
井伏鱒二か小林多喜二か
299 :
バンドメンバー募集中(福岡県):2007/03/21(水) 15:53:08.81 ID:YQLfOCi40
ごめん誤爆
300 :
噺家(秋田県):2007/03/21(水) 15:59:47.19 ID:y9n9SnMB0
301 :
通訳(コネチカット州):2007/03/21(水) 16:22:08.64 ID:oQKyEBGYO
魔「ッあーーーあーーあー!!あーー!!」
男「……水飲む?」
魔「かしぇっ!!」ガッ
男(ピッチャーから飲んじゃったよ…)
魔「ッ、ッ………プハッ!
キッ貴様ぁ!!謀ったな!」
男「へ? わー!ちょ…落ち着け! 首、絞めん、、な、、、」
魔「おろか者め!貴様も苦しめ!!」
男「……ぐぉぉぉぉ(――こ、これは! いい、眺め、だな……)」
ピーンポー…バーン!
女「くぉらーー!男ー!あんたよくも騙してくれたわね!」ドタドタ…ガチャッ
男「!?……ぉ、ぉんな…?……たす、」
魔「フハハハハ!苦しいか! 貴様も泣け!喚け!!」
女「っ!!朝っぱらから何、抱きついてんのよっ!このゴキブリ野郎!ゴキブリやろーーッッッ!!」
男「(げ、ちょ…………ちが……てかゴキブ…ヒド…)ッッッッぶへらぁ!!!」
魔「( д ) ゚ ゚」
女「ったく、魔王ちゃんも嫌なら断りなさいよ!泣いてるじゃない!」
魔「えっえ? あっ? は、はぃ。(な、な、な、何だ今のは………!)」
男「………ま……て………ちが、う………」ドサッ……
302 :
経済評論家(福島県):2007/03/21(水) 16:26:55.42 ID:XAvexGVY0
こんな祝日に、VIPに書き込みをしているのは誰だろう。
それは
>>1だ。
>>1はSSをひしと抱きかかえている。
303 :
歌手(東京都):2007/03/21(水) 16:28:01.83 ID:XF7TjUMB0
305 :
通訳(コネチカット州):2007/03/21(水) 17:05:04.52 ID:oQKyEBGYO
男「……と、言うわけだ。OK?」
女「………なさぃ」
男「んー?」
女「ごめんなさい!
でも、でもあんなの見たら誰だって勘違いするわよぉ…
ね?」
魔「( ゚д゚ )
((((;゚д゚ ))))」
男「いらん事言うな、お前の狂暴さに怯えてるじゃねーか」
女「誰がきょうぼ……っ違うの、違うのよ?魔王ちゃん誤解なの」
魔「壁|д・`)」
女「ぁぅ……」
男「ふぅ…と に か く お前がいたら話が出来ねー。一旦家に帰ってくれないか?
魔王が落ち着いたら呼びにくるからさ、」
女「うん、そうする。。そうするしかなさそう……
じゃあ、ね?」
男「ういー」
魔「壁|д・`)」
女「うぅ…」
306 :
バイト(新潟・東北):2007/03/21(水) 17:33:28.03 ID:aie+th3cO
やべえ魔王が可愛いwww
307 :
きしめん職人(関西地方):2007/03/21(水) 17:48:47.13 ID:XVyB5Rg10
100日魔王読んできた
308 :
美容師見習い(関東・甲信越):2007/03/21(水) 18:17:10.76 ID:OFkSKyC8O
魔王が河井すぐる
www
309 :
噺家(秋田県):2007/03/21(水) 18:47:17.82 ID:y9n9SnMB0
続きまだー?
310 :
電力会社勤務(新潟・東北):2007/03/21(水) 18:57:36.85 ID:x+9i0/BkO
あれ…?このスレさ…
今日の22時に落ちね…?
311 :
秘書(コネチカット州):2007/03/21(水) 19:09:36.30 ID:ZqDdSmtMO
ぬるぽ
312 :
通訳(コネチカット州):2007/03/21(水) 19:14:30.12 ID:oQKyEBGYO
男「さて、と」
魔「行ったか?…行ったのか?
行ったん、だな…」
男「おわっ!復活したのか。」
魔「あの、まがまがしいオーラに魔族としての防衛本能が機能したようだ。。。本来ならありえない事だが今の我には、な。。」
男「大丈夫か?にしても防衛本能モードてなんかかわ……(いいかった、なんて言ったら怒るだろうな…)」
魔「? あぁ大丈夫だ………にしても貴様、アレをくらったのによく生きていたな。」
男「いやぁ慣れだよ慣れ
女にやられる前にも死にか…ハッ!?」
魔「そうであった。貴様!あれは何だ!」
男「普通そこまで話もどしますぅ??
まぁアレはだな…」
……説明………
魔「そういう事は先に申せ。」
男「いやぁ魔族がどんなリアクションとるのか見たくて。。面白かったよ。」
魔「死ぬ、か?」
男「ぉ、女、呼ぶぞ?」
魔「ではその娘が来る前に貴様に抱きついておくぞ?先程と同じ目にあう、フフフ」
男「え?マジで!?女呼んだら抱きついてくれるの?」
魔「……貴様、バカだろう?」
男「よく言われる。だから、誉め言葉ってことにしてる。」
魔「バカだな…」
男「どうも」 魔「バーカ」
男「るせー」
314 :
歌手(東京都):2007/03/21(水) 19:45:56.10 ID:XF7TjUMB0
残り3時間
315 :
電力会社勤務(関西・北陸):2007/03/21(水) 19:49:26.75 ID:frK0bMdlO
次スレとか建てる人いる?
316 :
通訳(福島県):