新ジャンル「手紙女」

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1 アマチュア無線技士(埼玉県)
男「女一緒に帰ろうぜ」
女「煤I!」
男「おーい」
女「・・・・(カキカキカキ)」
男「…いいの?わるいの?」
女「ん!!///」男に手紙を突き出してながら
男「え、くれんの?」
女「んん!!!/////」手紙を強く男に押し付けて逃走!
男「って…あ、ちょっと!……手紙?」

『校門で大好きなあなたが来るのを持ってます。
                     女 』

男「ホント素直じゃないんだから・・・w」
2 焼飯(東京都):2007/03/16(金) 04:04:08.17 ID:9Ht5JveI0
男がキモイのが残念
3 水道局勤務(不明なsoftbank):2007/03/16(金) 04:04:24.03 ID:ZtPbwmGn0
( ^ω^)おっおっおっ
4 アマチュア無線技士(埼玉県):2007/03/16(金) 04:10:07.06 ID:6lGjWz1I0
SS職人頼む・・・俺にはこれが限界・・・orz
5 三銃士(福島県):2007/03/16(金) 04:15:21.44 ID:QkWDFuYT0
これはONEのあれ
6 VIPからきますた(コネチカット州):2007/03/16(金) 04:20:23.34 ID:UbqWpbunO
>>5
繭か
7 屯田兵(熊本県):2007/03/16(金) 04:22:15.08 ID:YVqXKIkL0
Hの時も手紙で?そりゃないぜ
8 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 04:22:25.47 ID:BDZgJniK0
今日新ジャンルすれで連続投下を三回くりかえしたやつがきましたよ
9 アマチュア無線技士(埼玉県):2007/03/16(金) 04:29:42.06 ID:6lGjWz1I0
>>8
がんばってくれ・・・
10 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 04:30:22.14 ID:BDZgJniK0
>>9
既に作業に入っている。
大佐、大して期待はするな。失望すると今日たっていられなくなる
11 VIPからきますた(コネチカット州):2007/03/16(金) 04:31:19.80 ID:UbqWpbunO
男「なぁ」
女「?」
男「お前って・・・俺のこと好きなのか?」
女「!?」
男「いや、周りのやつが言ってるんだけどさ」
カキカキカキ
バッ
スタスタスタ
男「あっ・・・手紙わたして行っちゃったよ。なんて書いてあるんだ?」
男「『すきなわけないでしょ。
きが変になったの?
でしゃばるのもいいかげんにして。
すいじ洗濯があるから帰る。』?
何がいいたいんだか・・・」
男友「どうした?」
男「いや、かくかくしかじかで」
男友「へぇ。見せてみろよ」

男友「・・・なぁ、」
男「なんだ?」
男友「いや、なんでもない」
男「?」



勢いで書いた。反省はしていない。
12 序二段(静岡県):2007/03/16(金) 04:32:37.22 ID:qIaZpMgg0
なんていうか、ここまで気持ち悪いとむしろ尊敬しちゃうな
13 アマチュア無線技士(埼玉県):2007/03/16(金) 04:34:41.06 ID:6lGjWz1I0
>>11
GJ!!でも手紙がズレてるとこが残念!
14 VIPからきますた(コネチカット州):2007/03/16(金) 04:37:41.89 ID:UbqWpbunO
>>13
サンクス

携帯というのを失念していたorz
15 張出横綱(ネブラスカ州):2007/03/16(金) 04:38:30.01 ID:Laci4Zf1O
新しいんじゃなく、逆に懐かしいと思ったら>>5-6に答えが
16 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 04:47:57.79 ID:BDZgJniK0
朝、登校日。月曜日は本当に気が滅入るもんだが、今日は金曜日。明日は土曜日。休日とは実に素晴らしい響きだ。
校門の框(というのも変だが)を跨ぎ、周囲でぞろぞろと歩く生徒の集団を早足で追い抜いていく。
歩いても足が速いので、前方のそぞろ歩きのやつらが正直鬱陶しい。
かこんかこんと音がする。下駄箱ロッカーの足元に敷いてあるスノコの音。
灰色の味も素っ気もないロッカーを開くと、ぽつんと一つ、手紙があった。
 男「……またか」
毎日ごくろうさまと言うしかない。
先に靴を履き替える。とりあえず手紙を開く姿を周囲に見せるのだけはごめんだ。
それがクラスメートだと、変な誤解が即刻、クラスの中で蔓延する。一日中じろじろ見られるのも嫌だし。
いや、それこそ今更か。あいつの奇癖は全員に知れているだろうから。
開ける。
 『おはよう』
しれっとそれだけの文字が書かれていた。
何というか、毎朝、ごくろうさん……。
過密状態の中央階段を避けて、校舎同士の渡り廊下を通る。東側の階段をさっさと上りきって、また渡り廊下をいく。
この方が時間的には早い。
何せ、朝から三人並んでハイテンションでおしゃべりをしながらのろのろ階段を上がるやつがよくいるからだ。
本当にぶっとばしてやろうかと思うぞ、あれは。
17 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 04:48:19.18 ID:BDZgJniK0
自分のクラス教室にたどり着き、中に入ってさっさと一時限目の用意だけを済ませる。
すると、目の前に手紙がひらりと舞い降りた。正確に言うと紙飛行機だ。
慣れたので開くと、『おはよう。朝は眠いね。特に週末は』と書かれていた。
振り返る。いた。
 男「お前さ、やっぱりその口は必要ないんじゃ……」
皮肉を言えば、レポート用紙みたいな便箋か何かに、
さらさらと筆ペンで文字を書く女。鉛筆とかじゃ書きにくいからだろう。
千切られた細長い便箋には『物が食べられなくなるからいるよ』だと。
 男「本気で喋らないつもりかお前は……」
 女:(さらさら)『喋れるけど……私的な理由だよ』
 男「いいけどさ、どうしてもワンテンポ遅れるだろ」
 女:(さらさら)『男君の忍耐力に期待します』
そして腰のポーチ(筆と便箋専用)から、小さな二つ折りの紙を取り出して机の上に置くと、
会話はこれで終わりとばかりに自分の席についた。
直後、担任がホームルームの為に入室する。勘のいいやつだった。
折られた紙を開くと、『宿題忘れたから後で見せて』と書いてあった。
自分でやれよ……。
いそいそと机の上の紙を片付けながら嘆息。
しかし、折られた紙が二重である事に気づいた。何だこれ。

『あと、帰りは食べ歩きしたいお店があるから、待っていてください。先に帰ったら酷い』

……いや、いいけどさ。
振り返ると、笑顔でひらひらと手を振ってきた。
いや、うん、いいけどさ、本当。
18 VIPからきますた(コネチカット州):2007/03/16(金) 04:49:22.84 ID:UbqWpbunO
懲りずに二つ目投下



女「(クイクイ」
男「なんだ?」
カキカキカキ
男「『この文字が読めますか?』だって?簡単じゃん。愛してる」
女「・・・」
カキカキカキ
男「『よく聞こえなかったからもう一度』?愛してる」
女「・・・」
カキカキカキ
男「『窓の外の小鳥が気になってちゃんと聞こえなかった。もう一度言って』?だから・・・」



書いてから気付いたが、手紙である必要性ないなorz
19 銭湯経営(不明なsoftbank):2007/03/16(金) 04:49:32.33 ID:40wv468L0
新ジャンルのSSってレベルねーぞって思った自分がいる。
20 銭湯経営(不明なsoftbank):2007/03/16(金) 04:50:50.98 ID:40wv468L0
ちなみに>>16-17ね。
21 アマチュア無線技士(埼玉県):2007/03/16(金) 04:51:30.40 ID:6lGjWz1I0
>>16-17
SSの神様か!?続きwktkwktk!!!
22 アマチュア無線技士(埼玉県):2007/03/16(金) 04:52:23.74 ID:6lGjWz1I0
>>18
GJ!
23 VIPからきますた(コネチカット州):2007/03/16(金) 04:53:18.20 ID:UbqWpbunO
BDZgJniK0に期待
なんか汚しそうだから自粛するわ
24 銭湯経営(不明なsoftbank):2007/03/16(金) 04:54:20.20 ID:40wv468L0
ID:UbqWpbunO
携帯で良く此処まで頑張った。
ただ、場所がこのスレじゃなかったらもっと評価されても良いと思った。
25 銭湯経営(不明なsoftbank):2007/03/16(金) 04:54:45.61 ID:40wv468L0
違うBDZgJniK0だ。
UbqWpbunOごめん。
26 貸金業経営(千葉県):2007/03/16(金) 04:57:19.25 ID:5/gnCGWv0
コラボしてくれ

無口系女子への告白方法
http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1173974311/l50
27 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 04:59:38.42 ID:BDZgJniK0
どうコラボすればwwww
28 銭湯経営(不明なsoftbank):2007/03/16(金) 05:00:23.04 ID:40wv468L0
新ジャンル「手紙女」+無口系女子への告白方法=
って事だろ。
29 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 05:01:49.72 ID:BDZgJniK0
とりあえずスレの中身見るわ
30 国際審判(群馬県):2007/03/16(金) 05:05:48.22 ID:fyzco9Xt0
ほ〜ら☆
えっちなものだよぉ〜
(携帯可)
http://newsstation.info/up/img/ns18854.htm
31 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 05:08:38.41 ID:BDZgJniK0
まだ書けてないけど
書けたらここでいいのか?
32 アマチュア無線技士(埼玉県):2007/03/16(金) 05:10:43.78 ID:6lGjWz1I0
>>31
おう!書いてくれ!!過疎なのは残念だけど・・・
33 VIPからきますた(コネチカット州):2007/03/16(金) 05:11:55.70 ID:UbqWpbunO
寝ようと思ったが続きが気になり寝れない罠
wktk
34 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 05:13:26.17 ID:BDZgJniK0
やべ
コラボの方むずいよwww
書きかけを先に書く
35 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 05:24:55.94 ID:BDZgJniK0
チャイムの音うぜえ、とか思った自分はそろそろ気の短さがきわまってきたんじゃなかろうか。
居眠りはいつもの事だが、気だるさがそろそろ倦怠感に変わってきそうな程気分が重い。
いや、気分が重いんじゃなくて単に眠いだけか。意識が覚醒してないな。首を振っておこう。
首からごきりととんでもない音が鳴ったのは気のせいという事にしておこう。
俺の後ろの席のやつが驚いていてもそれは錯覚である。
身を起こしてみると、六時限目の教師は既に退場した後で、担任がこっちを睨んでいた。
本気で怖い。あの中年女性、普段が温厚なだけにいざ眼光が鋭くなるととんでもなく威圧感がある。
受け流すのはもう体得しているから俺の全戦全勝だがな。
で、気がつくと手紙に埋もれていた。何でだよ。
手近な物をとって開く。
『起きろー』
次。
『寝るなー』次。『当てられるよー?大丈夫ー?』次。『VIPクオリティ』
最後のが異様に気になったが俺は無視した。見なかった事にした。都合の悪い記憶は削除するに限る。
担任が言う注意事項や時事ネタを馬耳東風で右から左に抜きながら、手紙の山を処理する。
がさがさがさがさ。チョークが飛んできたが回避。
俺に当てようなどとは百年早いと思ったら机に落ちて拡散して食らった。
緑色で良かった。まだ目立ち難い。というか何て教師だよ。
クラスメート達が帰途につく中、俺は何か用事があったなあ、と朧げに思い出そうとする。
頭脳労働は苦手だが記憶力は悪くない。うん、確か手紙で人を埋めてくれた奴に付き合うんだったか。
でも罰則として放棄。とんずら決定だ。
すぐに筆箱と宿題に必要な教科書を詰めると、本気で走り出す。
今なら亜光速で浦島効果すら得られそうだ、と思った瞬間に引き倒された。
36 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 05:25:20.64 ID:BDZgJniK0
正面からだった。突然の出来事に両手で受身をとるどころかガードすらできなかった。痛えよ!
 男「……予想通りだ」
ごろりと転がって腹筋で上半身を起こすと、見上げる目線の先に、女がいた。
いかん、目が怒っている。これは本気なんではなかろうか。
踏みつけられるのは勘弁こうむる。
女はまるで予測していたように、ずいと手紙を押し付けてきた。
『裏切り者』
 男「承諾すらしてねえ。まあ、いいけどさ」
男は諦めが肝心だというしな。起き上がって誇りを叩く。
見れば、女は珍獣でもみたような目で俺を眺めている。
 男「……どした?」
 女:(さらさら)『素直に従ったのが意外だった』
 男「さいですか。ああ、ついでだから画材屋か文具店によるか」
 女:(さらさら)『……何で?』
 男「三点リーダまで再現しなくていいぞ。えっとな、お前のそれをもっとテンポ上げてやる為だ」
首をかしげる女。まだ解らないらしい。察しが悪いぞ。
 男「だから、クロッキー帳か何かでやった方が効率いいだろ。消費が馬鹿にならないだろ?」
37 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 05:26:55.62 ID:BDZgJniK0
 男「何で」
 女:(さらさら)『手紙という形だからこそ風雅でよろしい。花鳥風月こそ日本の伝統美』
 男「お前は日常会話に何を求めてるんだよ……」
呆れて言った。その冗談の応酬がおもしろかったのか、こいつは笑ってみせた。
隣をすり抜けていくほかのクラスメートがちらりとこちらを覗いて教室を出て行く。
下世話な想像はいかんな若人……いや、本当にやめてくれ。
少なくとも今はそんな関係じゃない。多分。……多分な。
俺は何も言わずに歩き出した。女は従って歩いてくる。
隣を歩くでもなく、かといって背後につくでもなく。
斜め後ろ。こそばゆい位置。
ううん、さて、今日はどこにつれていってくれるんだろうか。
少し、いや、結構楽しみだった。
38 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 05:42:35.30 ID:BDZgJniK0
とりあえず 次回まで保守っとくか
次投下したら寝ないとな……
39 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 05:56:06.06 ID:BDZgJniK0
保守第二
40 クリエイター(東海):2007/03/16(金) 06:21:15.21 ID:o8sDnkDQO
今見たが

保守しておこう
41 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 06:25:48.56 ID:BDZgJniK0
サンクス_| ̄|●
42 張出横綱(アラバマ州):2007/03/16(金) 06:27:19.36 ID:j94Rtqul0
俺も見てるぜ
43 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 06:29:07.59 ID:BDZgJniK0
とりあえず 途中までを落としておく
保守できるかわからないからなあ
次回予告みたくしておいたら通りすがりが保守してくれるかもしれんしw
44 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 06:29:44.50 ID:BDZgJniK0
土曜日だというのに朝早く目が覚めたのは、後々から考えれば都合が良かったのかもしれない。
布団から這い出る。芋虫みたいだ、と弟に笑われた。
起こしにくるのはいいが、どうして朝っぱらから笑われなければならないのか。
下界、じゃなくて、下階に降りて鏡を見たら、原因発覚。頭が爆発してる。当然、脳味噌が飛び散っている訳ではない。
髪の毛が活火山の噴火よろしく恐ろしいぼさぼさ具合になっていたのだ。何という恐ろしい状態だろう。これでは野生動物だ。
体も調子がよくないし、とりあえずシャワーを浴びる事にした。
野郎のシャワーシーンなど入れても気持ち悪いだけなので割愛する。俺はナルシストじゃない。
タオル片手に、サイズが大きめのシャツとジーンズという簡単な格好で台所へ行くと、弟が朝食を食べていた。
俺も隣に座っておかずを見たのだが、何という事だろう。二度目の成長期の頂点である現役中学生の弟が食らい尽くしていた。
どうやら俺がシャワーから出てくる前に食べきって出て行こうとしたらしく、弟は気まずそうな顔をした。
というかおびえていた。何、やさしくしてやるぜ。大丈夫だ。ボディーは狙わない。顔もない。
何、一週間ばかりクラブ活動(サッカー部)ができなくなるだけさ……。
思っていたが、脱出準備万端だったらしく、弟は茶碗を放り出して戦線離脱した。口周りにキムチの赤色がついたままにも関わらず。
勇者だな。あのまま外に出ればおもしろい事になるというのに。
弟は口いっぱいにハムスターみたく食べ物を詰めていたから、一言も発さずに出て行った。
私服だったから、どこかに遊びにいくのだろう。
でもなければ、俺と同じ遺伝子の系譜である寝坊助のあいつがこんな時間に起きている筈はない。断言する。
45 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 06:30:28.83 ID:BDZgJniK0
さて、おかずのない俺はどうすればいいんだろう。
若作りな我が家の母親は、パートに出かける前に置き手紙を残していた。
 男「朝っぱらから手紙ですか……」
これは何か、前世からの因縁とかか?呪いか?
 男「まあいいか」
お茶漬けの素を白米に振りかけて電子ポットの中の湯を直接ぶっかけた。
直後に電話が鳴った。携帯ではなく、家の電話だ。
何というタイミングの悪さ。このままではお茶漬けのアラレがふにゃふにゃになってしまうではないか。
素早く電話に出た。すぐに会話を打ち切ろう。勧誘電話だったら最初の三ワード目で強制切断だ。
 男友『ああ、すいません。男さんの家でしょうか?』
声で誰かわかった。悪友の男友だ。しかし奴に構っている暇はない。お茶漬けという名の小宇宙がメシアの俺を待っている。
 男「チガイマスヨ(棒読み)」
 男友『待て、きるなよ?』
 男「ちっ……」
46 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 06:31:00.52 ID:BDZgJniK0
読まれた。さすが長年つるんできただけある。
 男「んじゃちょっと待て。俺は今お茶漬け小宇宙を食べて救ってやらにゃならん」
 男友『はあ?女と文章会話し過ぎて変になったか?』
 男「あいつは関係ない。とにかく待て」
あいつは別に奇癖はあっても常識は一応弁えてるぞ、とか何故か弁解を頼まれもしないのにしてしまいそうだった。
俺がする事じゃないが。あー、どうしてこんな収まり悪いんだ?
とりあえずお茶漬け小宇宙を口の中にかきこんだ。キムチの汁をぶっかけてみたが、うまくなったとは言い難かった。
 男「待たせたな。何、待ち疲れてへとへと?寝ろ。じゃあな」
 男友『性急に事を進めるような用事はないだろお前には』
 男「んで、何」
 男友『ああ。相談があるんだ。ちょっとうちにきてくれ』
 男「そう……だん……?ばく……だん……?」
 男友『何でそうなる!?』
 男「ジョークだ。珍しいというか、初めてじゃないか、お前がそんな事言うの」
 男友『多分な』
 男「気味悪い」
 男友『いいから頼む。真剣な話なんだ。もう女にも電話をかけてこっちに向かってもらってる』
 男「いかないいかない絶対いかないいきませんよおれは。いーかーなーい。拒否拒絶」
 男友『頼むよ……』
きりかえしのキレがない。気になった。本当に人生の半分くらいの時間はこいつと同じ学校にいたから、声で判った。
47 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 06:31:24.68 ID:BDZgJniK0
 男「しょうがないな。でもなんであいつまで呼んだんだ?」
 男友『え?いやだって、お前とあいつは―――』
 男「後でな」
その後の言葉を聞く気はない。
当人達をおいてけぼりにして、クラスメートは皆飛躍し過ぎだった。
男女の友情があったら駄目ですかそうですか。いや、でもそれともニュアンスがやっぱり違うよな。
どっち寄りの関係なのかと少し沈思黙考してしまったが、このままでも意味がないので、
保留として、とりあえずあいつの家に向かった。
48 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 06:44:54.66 ID:BDZgJniK0
頭に何かが当たった。鋭い何かで、髪の毛を通って頭皮直撃。
やや痛かった。頭を擦りながら、ぶつかった何かを拾い上げた。紙だった。
髪の毛を貫通する紙飛行機。――うまくねえよ、全然。
こんな馬鹿な事をするやつは、俺の周りには一人しかいない。
ここは男友の奴の家の前だ。
あいつの部屋は一戸建ての二階にあって、窓が道路沿いに面していた筈だから、見上げれば判るだろう。
いた。
腕をいっぱいに使って挨拶している。紙飛行機を持ち上げて挨拶返し。
紙飛行機を開きながら、錆の浮き出た玄関の小さな門を押した。
『朝から起きてたとは奇跡的』
うるせえよ。
ここまできてベルを鳴らすのも馬鹿らしかったので、簡易ロックを指で押しながらドアの取っ手を引いた。
蝶番が少しだけ軋みながら戸をずらし、玄関を開放する。
玄関マットの上に、ぽつねんと置かれた丁寧な手紙。いいんだけど、使用済みの茶封筒はどうかと思うぞ。
中を見ると『ここからは気を引き締めて。重大な相談事らしい』とある。
あああ、知ってるとも。あの声は悩んでる時の声だったからな。
俺だってずっとぼうっとしたままあいつと肩並べてた訳じゃない。
でも、一応心の中で言っておこうか。サンクス。
どうやらあいつら二人しかいないらしい家の階段を上りながら、
そういえば紙飛行機っていう形が、差出人まで移動して届くという点で、
まだ手渡しとかよりも手紙らしいな、とかどうでもいい事を考えつつ、部屋のドアノブを捻って押した。
部屋の中は右手にベッド、左手に机と本棚、真ん中は清潔にしたアクアブルーのシーツ、という具合。
ドアの真正面に窓が開いていて、窓際にもたれている女はワンピース姿だった。清涼感があっていい。
で、上だけ黒い縁取りの眼鏡をかけた男友はベッドに座って腕を組んで、
地獄門の『考える人』みたいなポーズをとっている。気味悪い。
49 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 06:54:16.70 ID:BDZgJniK0
っと保守
50 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 07:03:22.87 ID:BDZgJniK0
一人保守
51 張出横綱(アラバマ州):2007/03/16(金) 07:07:26.14 ID:j94Rtqul0
そんなに細かく保守しなくともwww
52 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 07:17:05.40 ID:BDZgJniK0
眠いから何分たったかわかってなかったwwwwww
53 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 07:23:14.69 ID:BDZgJniK0
拾って中身を開封しつつ、
 男「で、話って何だ?」
男友はジュースが入ったガラスコップを差し出しながら、
 男友「うん。それなんだけどな……」
沈黙した。どうやら想像以上に大事らしい。封筒を開封しつつ、目を眇めて悪友を見る。
『彼は好きな子ができたらしい』
吹いた。ジュースの拡散砲は汚い事この上ない。
 男友「うわ、お前何するんだよ!?」
 男「わ、悪い……今世紀最大のドッキリでない限りは俺が悪い」
女は退避していた。あざといやつめ。こうなると予想していたな?
 男「……で、お前、これ本当か?」
手紙を目の前に広げて突きつける。女はこくこくと頷いているが、本人確認はしておこう。
 男友「ん、んー……ああ、本当」
案外あっさりしていた。まあ、前からこんな感じのやつだからな。
すっきりさっぱりで気持ち良い。
 男「で、相談ってのはその事に関してなんだな?」
 男友「おう」
 男「告白したいがどうしたらいいか解らんと」
 男友「話が早くて助かる」
横目で見れば、女が自分を指差していた。何度も何度も指差した。
なので、指ででこを刺してやった。
手紙手裏剣で刺された。痛えよだから。お前昔、テレホンカードで手裏剣遊びしてたろ絶対。
手紙をめくる。
『セクハラ』
へえへえ、悪うございましたね。
54 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 07:24:15.95 ID:BDZgJniK0
 男友「おう。悪いな、休みの朝から呼び出して」
 男「損失補填として一万円要求す―――」
手裏剣の如き封筒が飛んできた。頭に当たった。角は痛いんだが、お前。



この一連抜けてた
スマソ
55 貸金業経営(千葉県):2007/03/16(金) 07:38:21.24 ID:5/gnCGWv0
ほしゅ
56 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 07:42:27.89 ID:BDZgJniK0
 男「で、いいアイデアでもあるのか?」
 女:(さらさら)『ここは手紙しかありますまい』
何で昔風の言い方なんだよ。お武家かお前は。まあ、いつもの事だけど。
 男友「……ラブレターって事か?」
 女:(さらさら)『肯定だ。恋文でもラブレターでも三行半でも好きに呼ぶが良い』
 男「三行半は違う!むしろ逆だ!」
酷い事を言う奴……いや、書く奴だ。
結婚どころか交際してもいない相手に三行半を叩きつけるなんて、妄想癖の変態以外の何者でもない。
ていうか、手紙にこだわるんじゃないのか。カーボン紙でいちいち二枚同時に書かなくても……。
いや、一応これは一人一通というこだわりなんだろうか?
 女:(さらさら)『鋭い突っ込みありがとう。でも恋文はなかなか悪くないと思わない?』
 男「まあなあ。スタンダードなのがやっぱり良いんじゃないか。少なくとも、印象悪くなりはしないだろうし」
 男友「でも俺、別に文章が得意な訳じゃないしなあ……」
女が突如立ち上がった。演説でもぶちあげる気なんだろうか、手を握り締めて拳とし、高く振り上げ、
 女:(さらさら)
やっぱり書くのかよ!どんだけ口下手なんだ。声帯がない訳でもあるまいし。
まあ、今更、という話ではあるが。
 女:『私に任せなさい!』
 男「そうか。じゃあよろしくうおわああ!?」
筆ペンの斬撃を受けかけた。お正月の羽根突きじゃねえんだから、顔にどこかの国の部族っぽくペイントされるのは避けたい。
女の視線は本気だった。というか本気でバックアップする気らしい。
俺も別に本気でやらないつもりという訳ではないのだが、こいつのは気合の入り方が根本から違ってる気がする。
気合の総量とかそんなのではなく、何というか、目的と手段が逆になってるんじゃないか?
お前もしかして恋文ってやつを一回書いてみたかっただけなんじゃないか?
57 バイト(北海道):2007/03/16(金) 07:55:58.77 ID:qjGeNiQSO
wktk
58 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 08:02:01.66 ID:BDZgJniK0
 男友「えーっと、つまり、女さんが代筆してくれるって事?」
頷く女。さすがに『うんうん』とまでは書かない、って書くな紙がもったいないだろうが。
 男「でも気持ちを素直に書くんだったら、代筆っていらなくないかってやめろ三段突きを!」
 女:(さささっ!)『手紙を、文章を、甘くみるんじゃねえええ!』
 男「こんな近距離だったら手紙もくそもないだろ!それじゃ黒板に書くのと変わんねーよ!!」
まあ、多分、必要に応じて会話が完全に孤立した一対一になるという効果はあるんだが、
やっぱりテンポのマンネリ化が進むよな。
まあ、女は筆を使って速記もかくやというスピードで書くからまだましなんだが。
 女:(さらさら)『口に出してくれた事を私が纏めつつ、男君が色々提案を出すというのはどう?』
 男「俺はいいけど、でもそれはまずいだろ。こいつの気持ちの吐露を全部聞くってのはさ」
 男友「まあ……でも書くとなると、結局見てもらわない事には進まないし。
    じかに声を出すのを聞かれるのは精神衛生上問題があるけど、
    俺が先に書いたのを彼女が添削しつつお前が横槍いれるのはどうだ?」
横槍は入れたら駄目だろう、とはこの際突っ込まないでおく事にしよう。
 女:(さらさら)『そうしよう。じゃあ、先に書いて書いてハリーハリー』
いつもはさほど積極的に人に何かを促すなんてしないこいつが、こんなにも急きたてるなんて……。
よっぽどラブレターというものを書きたかったとみえる。
にしても、そんなもの書けても将来役に立つ機会がそう多いとも思えないんだが。
小説家にでもなりたいのか?
疑問だらけだ。
でもまあ、いいか。
あいつがせっせと愛のパトス文を拵えるには、たっぷり一日かかるだろうから、
俺達はひとまず退散していいんじゃないだろうか。
59 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 08:23:35.90 ID:BDZgJniK0
横合いから紙が差し出された。相変わらず、対人として差し出す時は裏向きにして出すくせがある。
『肝心の相手の名前を聞いてないよ』
あ、確かに。
 男「相手は誰だよ?」
 男友「ん。無口さん」
無口。……あいつか。
苦手だあいつは。敵ではないが、さすがにつらいものがある。
女は喋りこそしないが、間がもたないという事態には陥らない。
なぜなら、ちゃんと反応が返ってくるからだ。打てば響くというのではないが、ちゃんと応答する。
でも、あいつは違う。気づいていない訳でもなく、応答しない訳でもなく、
言語として伝わってこないという単純な事なのだが、非常にやり辛い。
実際、あれだけ喋らない人間は古今東西でも少ないと思う。
にしても……
 男「お前、あいつのどこが好きになったんだ?」
 男友「いや、どこと言われると困るんだけどな……」
常套句で反応されてしまった。まあ、それは後の恋文草案で明らかになるだろうから、
別に問いたださなくてもいいか。
60 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 08:42:23.48 ID:BDZgJniK0
そういえば、こいつと無口は同じ部活だったか。
俺は完全帰宅部でぶらぶらしてるぐうたら息子だが、こいつは剣道部所属だ。
なるほどなるほど。納得できるだけのシチュエーションではあるな。
しかし、普段下世話される事にあれだけうんざりしてた俺が、こんな推測だのを思い浮かべる事になろうとは。
 男「じゃあ、とりあえず今日は帰るわ。明日も休みだし、また昼ごろにくるから、それまでに恋文書いとけよー」
 男友「え?ちょ、お前、そんな迅速に事を進めないといけないのか?」
焦ってる焦ってる。
 男「言いたい事は解るが、お前、俺は女の手に宿る熱烈な感情を引き止めるなんてごめんだぞ?
   俺はできないからな?」
 男友「う……」
見れば、凄く純粋な目で男友を見ている女がいた。
きらきら輝いております。駄目だ、止まる気配がねえ。うん、俺にはやっぱ無理だ。
61 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 09:05:13.44 ID:BDZgJniK0
どっかの作家先生みたいに辞書片手に恋文を作文し始める用意をしたあいつは、
国語辞書でなく広辞苑を持ったまま俺達を玄関まで見送った。
何で広辞苑なんだ。ひきにくいだろそれ。まあ、おもしろいから突っ込まないけどさ。
んでもって、今は女と二人そぞろ歩きに興じる事と相成った。
ここが京都の哲学の道かなんかだったら難しい事をつらつら考究しつつ季節の移り変わりを吟じても、
誰も文句など言わないのだろうが、あいにくここは普通に住宅地だった。
こんな場所で詩などを高吟しようものなら、俺は常識人の名札を剥奪され、
変態呼ばわりで罵り謗りを受けるだろう。
休日にまで女と二人して歩いているのは初めての事だったので、気持ちとして落ち着かない。
そもそもお互いの事を深く知っているという程の中でもない。
その辺の友達よりは知っているかもしれんけれど、でもやっぱり深くはない。
雲ひとつない春の空だった。
あー、春だなあ。うん春だ。
あー十時だなあ。うん十時だ。
まだ十時だぞ。今から何しろってんだ。普段の休日なら、まだ寝てる時間だっていうのになあ。
目の前には常緑樹に側溝の蓋。道路脇の歩道沿いに続く点々と続く植垣に、足元のコンクリート。
今は少し街中にいる。暇つぶしを探しているのだが、何もない。
そもそも何で俺は女と一緒にぶらぶらしてるんだ。別に家にかえってぐうたらしてればいいのに。
それが俺のスタイルだった筈なんだが……。ぐうたら、やる気なし、何もなし。
落ち着かん。
62 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 09:26:56.73 ID:BDZgJniK0
 女:(さらさら)『どうする?』
 男「どうするもこうするもないな」
で、またそぞろ歩き。何でだ。
 男「……学校にいくか?」
 女:(さらさら)『何で?今日休みだよ?』
 男「いやほら、休みでも部活はやってるだろ。無口がいたらちょいと観察するのもいいかもしれん」
 女:(さらさら)『友情の敵情視察とはなかなか粋ですな』
 男「うまくないうまくない。異論ないならいこうぜ」
歩く歩く。それ以外はない。無駄な情景描写をしても意味がない。面倒くさいし。
強いて言えば、いつもより車の往来が激しいくらいだ。つまり排気ガスが多い。臭い。気管に悪い。
地球環境問題なんて全然関係ないんだろうな。特に俺なんかは刹那主義だし、口出しできん。
あれよあれよと言う間に学校に到着する。
俺の自宅からは徒歩二十分ぐらい。男友の家からは十分前後。
女の家は……行った事ないから、しらん。
門は開け放たれていた。無用心と思わないでもないが、警備する人もいないし、
休日は平日より車の出入りが激しかったりするから、こんなものなのかもしれない。
土曜日にきたのは一年生以来だ。
おお、素晴らしきかな我が母校。ちゃんと卒業できたならー、っと。
 女:(さらさら)『で、具体的にどうしますか隊長』
 男「どうもこうも、見学してればいいじゃん。興味がありますとか何とか言ってさ」
下駄箱ロッカーで上履きに履き替える。
63 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 09:48:58.22 ID:BDZgJniK0
ちょい保守
64 2軍選手(関東・甲信越):2007/03/16(金) 10:00:07.91 ID:4OOds7m3O
い〜まここで〜目を背けないで〜保守
65 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 10:20:03.27 ID:BDZgJniK0
堂々と剣道場兼柔道場に突入。
い草の香りよりも、汗と熱気の閉鎖空間というのがかなり暑苦しい。剣道部の弱点の一つだ。
道場に冷房をつけるのは精神修養としても正しくないだろうし、部員としては夏までは我慢の季節だ。
竹刀の丁々発止とした音が続き、畳に踏み込む力強い揺れが何度も繰り返される。
居合わせた顧問の教師(名前不詳、見立て五十歳の髭長で妻帯者)に適当に話をつけた。
道場の端の方に二人で邪魔にならないように座った。
今は男子ばかりだが、もうすぐ女子も練習を開始するらしかった。
にしても、女がさっきからちらちら見られてるな。
こいつは別に飛びぬけて美人という訳じゃないけど、見れない顔という訳でも決してない。
まあかわいい方で、顔そのものは俺の好みです。はい正直そういう感じです。悪いか。
別にそこまでごまかす気はない。
女子部があるとはいえ、やはりそれなりにかわいい女子が見ていると、少しそわそわするものらしい。
視線が散発的にくるのが落ち着かないのか、女は手紙をすらすら書き始めた。
自分の目線は下向きに固定。だが落ち着かなさ、むずがゆさは除去できないと思うぞ。
少しして、無口とその他女子部員(今回の目当てはあいつだから他は“その他”でいいのだ)が道場に入ってきた。
手には白い布。頭に巻くやつだけど、何ていうか忘れてしまった。
道場の端に並んで正座していく。
外からも女子の声がする。恐らく一年生部員の走りこみだろう。
防具の面を着用し、竹刀を持っていざ立ち上がる。
他の女子部員よりも、無口の動きは少し洗練されていた。彼女のもつ空気がこういう場に合っているからだろう。
あの年で天才、達人ならもっと持て囃されていそうだし、別にそういう訳ではないらしい。
ただ、いくらか型の稽古だの打ち込みだのを準備運動みたくこなした後の練習試合では、
俺も女も、無口がなかなかどうして素晴らしい腕前らしい事を知った。
打ち込みも確かにうまいが、何より隠密移動するみたいな足運びが素晴らしく、
素人目にも他のやつとは一味違っていると判ってしまう。解らされる。
ううむ、足運び一つであそこまで実力の均衡が崩れるとは、剣道とはなかなか奥が深そうだ。
66 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 10:39:13.00 ID:BDZgJniK0
ふと、女が肩を竦めた。
 男「どした?」
 女:(さらさら)『目が合った!』
 男「いや、それくらい別にいいだろ」
そういう事を予測していたのか、彼女はその続きの文を指差す。
『睨まれた気がする』
 男「んー。気のせい?」
指で鋭く突かれた。結構いてえ。ぐいぐい突き込まれた。尚痛い。
鬱陶しいので払いのける。頼むから、そんなに接触しないでほしい。一応男子女子だし。
まあでこ刺した俺が言えた義理ではないけど。
……目が合った。びっくりした。唐突過ぎだ。
無口の目は、何だか殺気があったような気すらする。戸惑っている気配もあった。
いや、気配なんて俺確定的に感じられる訳じゃないけど。何となくだけどな。
違和感があって釈然としないな、今のは。
 男「何だろーな」
ぽつりと呟いた。打ち込みの気声にかき消されて、隣の女には聞こえなかったようだった。
ううん、何だろなあ。
67 アマチュア無線技士(埼玉県):2007/03/16(金) 10:59:09.84 ID:6lGjWz1I0
wktkwktk!!保守!!!
68 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 11:04:25.90 ID:BDZgJniK0
そこから先はにっちもさっちもいかなかった。
何しろ俺も女も昼食を摂る必要があったし、さすがに何もせずじっと見ているだけというのも怪しまれる。
大体、遠めに見ていて何が判る訳でもないというのは当然の結論であって、むしろその前に気づけよと思った。
馬鹿だな俺。
そして女、お前もちょっと間抜けだ。
言ったらぽかすか殴られた。何か、口開く度に反撃を食らってないか、俺。
昼食を摂る段になって、女とは別れる事にした。
外食するだけの金はもったいなくて仕方がない。俺はバイトすらしていない寄生虫高校生なのだ。
いや、自虐かこれは?よく解らない。
家に帰りつくと、冷蔵庫を開けて中からできる限り即席で食べられそうなものを探して腹を満たした。
食事を終えて食器を炊事場に水だけかけて置いておく。
今日の出来事を少し真剣に考えてみる事にしたから、洗物などする気になれないのだ。
本当だ。言い訳じゃない。もちろんいい訳でもないけどな。
にしてもあの馬鹿正直が取り得の朴訥男が、あんな誤解殺気放ってそうな奴に恋慕するとは思わなかった。
人生とはまことにまことしやかに不思議だ。いや、意味解らないなこれじゃ。
けど、うまくいくかどうかなんて、本当運任せだよな。
人の気持ちがころころ変わるとは思わないけど、人間、“判らないものは運任せと同じ”だしな。
うん、深いような深くもないような、不快にも不覚をとりそうな言葉を言ったな。
にしても言葉遊びおもしれー。……馬鹿やってないで寝るか。
自室のベッドに寝転んだ。実はかなり前から眠かった。腹も丁度良い具合に膨れて、
やすっぽい我が幸福メーターは満たされていたのだった。
……暗転。
69 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 11:28:14.20 ID:BDZgJniK0
次の日。当たり前田のクラッカーで日曜日。
再び男友の家に集った三人。俺と女はあいつが一晩費やして書いた本文の原案を受け取った。
本人の前で書いていくというのは男友の精神によろしくなさそうなので、
討議の結果、俺と女が中身を色々整えて、男が残しておきたかった言葉を再び入れなおす、
というバイナリー方式もどきでいこう、という運びとなった。
非効率極まりないが、まあ、仕方あるまい。
律儀なあいつはすぐに自分で家を出ていった。飲み物などは好きにして良いという。
どうやら昨日、俺達が外でぶらぶら暇を潰していた事を女から聞いたらしい。本当に律儀な奴。
あいつのおふくろさんは専業主婦らしく、一階で家事を鼻歌交じりにこなしていた。
で、二階。問題は、そう、二階。つまり俺ら。
だって、密室だぞ?男女ですよ?俺って気持ち悪いやつか、こんな好色っぽくてさ。
うわー、これは自虐思考全開にで走るか、期待してもいない距離感崩壊へのカウントダウンみたいでありおりはべりいまそかりもしくはいますがり……
70 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 11:41:05.14 ID:BDZgJniK0
いやいや落ち着け。暴走すんな。
 女:(さらさら)『どう?どう?』
 男「……いいんじゃないか?」
殴られた。何故に?今俺悪い事言ったか?
 女:(さささっ)『ぞんざいな応え方は許されていませんが、何か?』
 男「すいませんした……」
いつもより三倍ましだか三割り増しだかの切れ味がある視線と文字の書き方に、少しひいてしまった。
 男「って言っても、やっぱり本職っていうか、慣れてない俺が言っても蛇足とかにならないか?」
 女:(さら……さら)『えっと……男君が、誰かに宛てて書くとして、とか』
 男「俺が?ありえねえ。俺ならずばっと口で直接言うな。多分だけどさ」
何だか女が少し萎れたようだった。元気がなくなった?何で?
 男「……お前ってラブレターにあこがれるタイプ?」
女は目線を逸らした。部屋の隅を所在なげに見つめた。
逃げたな。
まあいいや、考えとこう……。いや、違う違う。俺は男友の為に誰かさん宛てに考えねばならんのだ。
うん、そうそう。落ち着け俺。一人で心拍数上げんな。変な人みたいじゃないか。
71 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 11:51:41.77 ID:BDZgJniK0
色々試行錯誤を重ねて、男友が帰ってくる頃には何とかある程度まとまり、仕上がっていた。
今度は俺が追い出される番だった。少し心寂しいのは何でだろう。
にしても女の作業量と集中力が普段の何倍にも増している。
頼むから、その精力を喋る為に使ってほしい。

―――そういえば、と。
俺は、あいつが手紙とかでばかり返事する理由を知らない事を、今更自覚した。
少しそら寒い話だが、あいつは虐めに遭った事とか、あったんだろうか。
あんな奇癖を有していて、何もなかったんだろうか?何もないんだろうか?
今のクラスで軋轢が存在していない事自体が非常な疑問だ。
あれやこれやと考えながら歩いているとばったりと会ってしまった。……無口に。
72 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 11:52:19.80 ID:BDZgJniK0
 無口「……」
相手もどうやら少なからず驚きがあったらしく、身を引いた。
……ひくなよ!そこはひくところじゃないだろ!俺が強姦魔とか殺人鬼にでもみえたのか!?
あんまりだ……俺の心はナイーブなんだぞ。
女の事情を勝手に推測して勝手に気弱になるとは、俺も落ちたものだ。馬鹿馬鹿しい。
 無口「……」
で、相手はこっちの嘆息速射によりどん引きしていた。逃げるな。スルーするな。通り過ぎるな。
 男「や、やあ無口さん。奇遇だなあ」
いかん。喋りがややひきつってしまう。相手は警戒心を露にしているぞ。俺らしくもない。
 男「今日はどこか遊びにでもいくところ?」
 無口「……」
無言で指差す先は、中心街。どうやら本当に遊びにいくか買い物にでもいくところだったらしい。
引き止めるのも悪いから適当に挨拶してどっか別のところに……いや待てよ。
 男「えーっと、
   俺も今凄い暇だからちょっと聞きたい事とかもあるんでご一緒してよろしいでしょうか」
うん、どん引き。俺って話術に優れてないね。頭の中では頭回るのに。
ちょっと落ち込んじまったじゃないか。
 男「別にデートしてくださいとかそういうのじゃないんで、
   構えず話聞いてもらうだけでいいんですがどうかな何なら奢るよ?」
一気にまくしたてた。案の定少し混乱気味のようだ。よし、ナイス話術。
数秒前の俺とは大違いだぞ今の俺。
73 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 11:53:45.83 ID:BDZgJniK0
 無口「……」
頷いた。振り返って、ついてこいとばかりに一方的に歩き出す。その直前、
 無口「……私も」
とだけ言った。
“私も”、何さ?
もしかして、訊きたい事があったんだろうか。
俺は彼女の後ろをゆっくり歩幅をあわせてついていった。
缶ジュースでいい、と“自販機を指差した”ので、俺は百二十円を投入した。
彼女は無難なお茶を飲んだ。俺はチャレンジして“ゲルリンX”というのを買ってみた。
味は普通だが感触がやば過ぎる。ゲルなだけじゃなくて粘性があり過ぎる。
子供だと喉に詰まって死にかねんぞこれは。
彼女は卒然、腰をすとんと落ち着けた。
 男「隣いい?」
頷かれた。
通行人の足音。
車の駆動音。
中古バイクのエンジンに、自転車のベル。
都会の喧騒にまぎれて聞こえ難かったけれど、彼女ははっきりこう言った。
 無口「……昨日は」
昨日?ああ、そういう事か。
 男「いや、ただ単に興味本位で覗いただけだけど」
 無口「……」
彼女は俺の目を食い入るようにじっと眺め、納得したのかどうかしらないけれど、
手をゆるゆると振って去っていった。
うーん、謎だ。
74 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 11:55:35.66 ID:BDZgJniK0
男友の家に帰りつくにはまだまだ時間が余り過ぎていた。
なので、久しぶりにゲームセンターなんぞに入ってみた。
クレーンゲームにコイン投入。一回でチャンスは三回。
正面から見るだけで簡単にちゃっちゃとクレーンを操作した。
単なる暇つぶしなのでとれなくてもいいと思っていたけど、案外こういう時に偶然とれてしまうものだったりする。
俺はこんなところで幸運を使いたい訳じゃなかったんだけどな……。
でもこのマスコットキャラクターはもらっておくとしよう。
兎か何か知らないが、なかなか壮絶な表情をしている。“ノヴァ兎”というらしい。何だか壮大な名前だな。
となりの“シヴァ兎”とやらも欲しいけど、失敗したので諦めた。“ドヴァ兎”もいいなあ……。
もう少しだけ周辺を散策してから、男友の家に帰ると、女が家から出てくるところだった。
 男「あれ?もういいのか?」
とんできた紙飛行機手紙を空中でキャッチする。
『というか、話し合った結果、自分でしっかり一から書いて渡します、という事になりました。いえい』
 男「え?ちょ、ちょと待てって」
何がいえいだっ。
 男「何だそれ。何かまずい事でもあったのか?」
 女:(さらさら)『別にないと思うよ。多分、自分でやる事に意義を感じたんじゃないかな』
 男「うーん……」
それでどんな結果になっても、納得できるんなら、振り回された事はどうでもいいんだけど。
でも、女はどうなんだろうか。
せっかく一生懸命書いていたのに、怒らないんだろうか。
そう言ったら、彼女は首をぶんぶんと縦に振った。別にいいらしい。
何でこんなところだけさっぱりしてんだろう。まあ、好ましい事とは思うけどな。
75 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 11:57:27.74 ID:BDZgJniK0
 男「そんな君には良い子でした賞をあげましょう。手、出しなー」
 女「ん?」
うわ、こいつの声久々に聞いた気がする。かわいい声なのにもったいないなあ。
差し出された綺麗な手の上に、ノヴァ兎を載せた。
えらくうれしがってくれて、こっちが赤面するところだった。まあ、喜んでもらえて何よりだ。
でもまだ四時ごろだというのに、女はいつもと違う方向に歩いていった。手を振って挨拶。
こんな時間からどこに向かうつもりなんだろうか。
気になる。
76 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 11:57:57.75 ID:BDZgJniK0
とりあえず一旦寝る……
夜にスレ生きてたらまた遭いませう
であであ
77 料理評論家(アラバマ州):2007/03/16(金) 11:59:21.24 ID:Kcfgly0y0
>>76
あっちでもこっちでも乙!!




あれ?なんかストーカーチックな俺ガイル
78 山伏(埼玉県):2007/03/16(金) 12:00:34.21 ID:/WDH4+uR0
新ジャンルのSSってレベルじゃねーぞ…マジで
79 くれくれ厨(アラバマ州):2007/03/16(金) 12:06:56.29 ID:XeVsfjW80
今追いついた保守。
とりあえず
>>46
女は電話では普通にしゃべれるのか?
80 電力会社勤務(関西・北陸):2007/03/16(金) 12:10:31.31 ID:ezIcVGLsO
手紙は良いよ
昨日も泣いたばかりだwww
81 アマチュア無線技士(埼玉県):2007/03/16(金) 12:14:55.60 ID:6lGjWz1I0
保守だー!
82 料理評論家(アラバマ州):2007/03/16(金) 12:34:04.10 ID:Kcfgly0y0
>>79
FAXじゃね?
83 パート(コネチカット州):2007/03/16(金) 12:51:19.86 ID:763iG9x9O
『保守』
84 画家のたまご(新潟・東北):2007/03/16(金) 12:59:45.58 ID:QG+363MRO
スレタイだけ見て一日中好きな男にツンツンしてた女が
その日の最後に「ごめんね」って書いた手紙を男に渡して一緒に帰るイメージが浮かんだ
85 料理評論家(アラバマ州):2007/03/16(金) 13:43:07.96 ID:Kcfgly0y0
保守しとこう
86 赤ひげ(九州):2007/03/16(金) 13:49:37.55 ID:/7ZA+Bf/O
こういうの大好きです
保守
87 僧侶(コネチカット州):2007/03/16(金) 14:31:00.53 ID:B5m2nx8nO
保守
88 神主(コネチカット州):2007/03/16(金) 15:17:28.45 ID:B5m2nx8nO
ほす
89 AA職人(北海道):2007/03/16(金) 15:29:50.39 ID:rmpZNgFhO
イミフに載せといて
90 張出横綱(アラバマ州):2007/03/16(金) 15:35:17.71 ID:j94Rtqul0
>>84
亀だがこれもありだね
91 宇宙飛行士(コネチカット州):2007/03/16(金) 15:41:04.76 ID:P68/F0MgO
保守
92 クリエイター(東海):2007/03/16(金) 16:28:39.18 ID:o8sDnkDQO
保守保守
93 クリエイター(東海):2007/03/16(金) 17:15:45.89 ID:o8sDnkDQO
保守
94 和菓子職人(コネチカット州):2007/03/16(金) 17:29:07.01 ID:/pfzHte2O
ほす
95 カラオケ店勤務(北海道):2007/03/16(金) 17:31:29.76 ID:PMKF2yraO
ほす
96 名無しさん@(関東):2007/03/16(金) 17:33:11.60 ID:l3J8iKamO
似たような設定で一昨年映画作ったんだがw
97 僧侶(コネチカット州):2007/03/16(金) 18:09:18.19 ID:B5m2nx8nO
映画っスカwwww
98 クリエイター(東海):2007/03/16(金) 18:54:59.04 ID:o8sDnkDQO
wktk
99 クリエイター(東海):2007/03/16(金) 19:37:22.74 ID:o8sDnkDQO
男「書き手の人たちがいないな・・・」
女「・・・・・・(カキカキ)」
男「ん?何書いてるんだ?」
女「・・・・・・」
サッ

『保守。』

男「・・・そっか。書き手の人たち、早くくるといいな」
女「・・・(コクリ)」







これだけの文ですら俺には無理ぽ
100 ほっちゃん(京都府):2007/03/16(金) 19:43:33.12 ID:TaSJgbfc0
男「手紙に剃刀が・・・何年前の嫌がらせだよ」
女「(そろ〜)パクッ」
男「うお、女・・・やめろってテラハズカシス」
女「(ふるふる)」
男「も、もう良いって、血止まったからさ、サンキュ」

タッタッタッタ

女「計画通り・・・」
101 アマチュア無線技士(埼玉県):2007/03/16(金) 20:25:25.94 ID:6lGjWz1I0
>>99-100
GJ!!
102 赤ひげ(関東):2007/03/16(金) 21:08:49.34 ID:fi/IeINZO
>>100
策略一人っ子w
103 相場師(新潟・東北):2007/03/16(金) 22:06:22.64 ID:SC5nTLatO
104 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 22:17:32.61 ID:BDZgJniK0
今北産業
ツネークが凄い惨状にて参上した
これから作業にとりかかる
105 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 22:49:09.47 ID:BDZgJniK0
念の為ホス
106 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 22:59:33.63 ID:BDZgJniK0
月曜日。ついにこの日がやってきてしまった。
しまった、なんて言ったら悪いみたいな感じだが、まあ、別にそういう意図はない。
だが男友にとって、ある意味地球最後の日になるかもしれん。いや大げさだな。
何で当事者より焦ってるんだ俺は。
学校の門を通って、下駄箱密集地に入ろうとしたところで―――
こん、ぽて。頭に刺さった感触は紛れもなく紙飛行機のものだ。
今日はご丁寧に、紙飛行機に封筒が貼り付けられているという特別仕様。
思いっきりうまい事投げないと飛びそうにないものだった。
後ろを振り返る間に手紙の中身を拝見する。
『いよいよ今日は、ラブレター・デイだね。わっふるわっふる』
……ワッフル?
手紙で占拠された視界から紙をずらすと、女が笑っていた。いつも通りののんきな笑い。
しかし今日はどこか変だった。いや、顔色が少し良くないのか。目も妙にしょぼしょぼとして、
瞼を擦り過ぎらしく、やや赤くなっている。徹夜でもしたんだろうか?
 男「よーう」
 女:(さら……さら……)『おーはーよーうー……』
字面からして眠そうだった。
 男「何だ。緊張して眠れなかったとかそういうの?」
 女:(さらさら)『まーねー』
紙飛行機の凝りようからしてえ、恐らく飛行機の文は挨拶用に前日に作り終えていたものだろう。
一応友達の件とはいえ、自分の事でもないのにそこまで緊張してるなんて、神経細いなあ、案外。
107 クリエイター(東海):2007/03/16(金) 23:21:00.77 ID:o8sDnkDQO
わっふるわっふる
108 偏屈男(関西地方):2007/03/16(金) 23:38:14.77 ID:BDZgJniK0
とは言え、俺も人の事は言えない。
なんせ授業の内容が入ってこない。いや、いつもは入ってきてる。ちゃんと聞いてる。
ノートもとってるし授業態度は基本的にはそこそこまじめだ。
放課後帰る時になってノートの内容を総浚いしてみたら、今日の分だけ明らかに真っ白だった。
一文字も書いてない。
女はにやにやと後ろからのぞいてやがった。手紙一通。
『落ち着きがありませんでしたなあ?クックック』
何がクックックだ。お前は漫画の噛ませ狗のヒールかよ。
俺と女はささっと無口のところに行った。
あいつのクラスは二つ隣り。中を覗いてみると、予想通り浮いていた。
虐めには遭っていないらしいが、親しい奴が少ない、もしくは皆無というのは予想通り。
男友のやつは、この事は知ってるんだろうか。
それとも、こんな陰があるからこそ、あいつに惹かれたんだろうか。
俺が穿鑿すべき事柄ではないかもしれないけれど、気にはかかる。
場所のセッティングくらいはしてやらなければなるまい。
三人の中でさっさと用事を済ませられるのは俺だけだ。長引けば空気が重くなって仕方がない。
女に任せてみる事も考えてはみたものの―――

 手紙を差し出す女。頷く無口。手紙を渡す女。頷く無口もしくは首を横に振る無口。
 周囲の奇異なものを見る目線。クラスの外ではらはらしながら見守る俺。

想像してみると、会話物凄くシュールな光景だったので引きつった笑いを浮かべるしなかった。
と、言う訳で、二度目の突貫開始。野と慣れ山となれ。明日は明日の風が吹く。
……いや今日吹いてもらわにゃ困るんだがな。
109 アマチュア無線技士(埼玉県):2007/03/16(金) 23:44:56.10 ID:6lGjWz1I0
>>108
無口な2人のやり取りを想像して吹いたww
110 ご意見番(関西地方):2007/03/17(土) 00:05:37.96 ID:nvod7CwE0
ちょいと保守して三度目レッツゴー
111 ご意見番(関西地方):2007/03/17(土) 00:29:38.65 ID:nvod7CwE0
 男「失礼。無口いるかー」
 無口「……」
顔だけがゆるりとこちらを向いた。
その目は、剣道をやっている時、つまり集中している時と違って、
かなりつぶらでかわいいものだった。
昨日も会ってはいたが、何だか張り詰めた雰囲気と、
突然の邂逅だったせいで、よく見れなかったのだ。
外で待っててくれ、と女に言い残して、俺は別のクラスに入った。
慣れた自教室の空気とはやはり違和感があって、入室を突入とでも考えなければ落ち着かない。
無口に話しかける人間はやはり少ないのだろう。
しかも今まで会話した事のない別のクラスの男子が、
前ふりも脈絡もなくやってきたように見えるのだから、
当然といえば当然か―――視線が一身に集まるのを感じる。
 男「お前にちょっと用事があってな。悪いけど、俺と女についてきてくれないか」
 無口「……?」
首を傾げ、俺の体で塞がっていた視線を確保する無口。
その先には、ドア付近で落ち着かない視線を向けてくる女がいた。
聞き耳たててるクラスメートが鬱陶しい。やめろ本当に。お前らには関係ないって!
 男「別に大した事じゃないんだけどな」
刺さった。手紙頭に刺さったよ!血出るかと思ったわ!
思いきり首を回転させて後ろを振り返ると、憤怒の形相で女が睨んでいた。
大した事じゃない、と言ったのが気に入らないらしい。
確かに当事者達にとったら大した事だよな。すまん。俺が悪かった。
無口も女の暴挙というか蛮行にびっくりしたのか、少し眉を顰めた。正常な反応だった。
で、開封。
『時間とらせないから。そんなに時間かからないと思うから、ね、お願い!』
女と無口は目線で何か通じ合うものでもあったのか、
無口は案外あっさりと了承してくれ、俺は屋上という場所を告げて先に教室を出た。
女は何故か妙に楽しそうで、他人事のイベントで楽しむのはどうかと思った。
112 ご意見番(関西地方):2007/03/17(土) 01:06:33.13 ID:nvod7CwE0
保守
さすがにひいひいなってきた
113 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 01:10:26.22 ID:L+iVxA9b0
自分好みのSSを読むと目が覚醒するまだいける! まだいける!!
114 ご意見番(関西地方):2007/03/17(土) 01:15:37.06 ID:nvod7CwE0
寝るまでにはとりあえずコラボだけは完結させるつもりです
ははは、任せろゲフウ
115 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 01:16:35.70 ID:L+iVxA9b0
がんばー! 応援してますよー
つー訳で応援ばっかなのもなんだから俺も書いて味噌漬け
116 ご意見番(関西地方):2007/03/17(土) 01:24:47.81 ID:nvod7CwE0
三人で屋上に向かう。
白い階段。滑り止めのゴムプレート。手すり。擦れ違う一年生から三年生までの生徒達。
走り抜けていった幾人かの同級生がこちらを見て怪訝な表情になっていたが、
まあ、無理もないだろう。
特殊な人間というのはクラスが別であっても、
本人の望む望まないに関わらず目立ってしまう事がそれなりに多いのだ。
とりわけ喋らないという点においては、本当にこの二人は飛びぬけている。
要は変人扱い。
気分の良いもんでもないけれど、それが二人に与えられた一般的な属性というやつだろう。
その二人を後ろに従えるようにして屋上までの階段を上っている俺は、
じりじりと、焦燥感に似たプレッシャーを感じてしまう。
会話がない。
“会話がない”という現在進行形の“事実”以上に、
“会話は生まれない”という“確信”の方が安心感が存外生まれてはくれないもので、
俺は嫌な脂汗を額に浮かべそうになりながらも、淡々と足を動かす事にしていた。
頂上到達。登攀完了。やった。俺はやり遂げたんだ!後はこの扉を開くだけだ!
女の方を見ると、妙に嬉しそうだった。
他人の幸福が嬉しいのか、他人事のイベントで楽しんでいるのかどちらだろう。
計りかねる。
それより女。お前はどうして無口をそんなにつんつんと肘でついてるんだ。
迷惑だろ?
……あれ?無口、なんで顔赤いんだ?
あ、やっぱありきたりなシチュエーションだから気づいたのか?
まあいいや。ここまできたら後は男友に頑張ってもらうしかない。
俺は生暖かく見守るとしよう。
……いや、見守るのは駄目なのか?そうだな、うん。すぐに帰る事にしよう。
117 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 01:38:26.22 ID:L+iVxA9b0
保守がてら投下ー未熟でごめなさい。

――休日 駅前

「おはよー待った?」
土曜日、いつもなら寝てる時間ではあるのだが、今日は特別に女との約束があった、本人は何度もデートだと言い張って、手紙を振り回して狂喜乱舞していた。
いやこの場合紙に書いて主張か?
ふとAAが無罪と言う紙を持って走り回ってるのを思い出して噴出した。
まぁそんな事情から俺は今、駅前の時計の前で退屈そうに空を見上げてる女に声をかけたのだ。
女は俺の声に気付いて俺を見ると、うれしそうに顔をほころばせてリュックサックから手紙を取り出して俺に渡した。開封して読む。
『今来たところだから全然待ってないよ!』
なんだかものすごく可愛い奴だ。いや、女は顔はいいんだ。ただ喋り方って言うのかな、どうも特徴的なんだよ、喋れるはずなのに手紙で意思の疎通を図る。
まぁ待つのは慣れてるからいいんだけどな。
「そか、そりゃよかった。俺はてっきり浮かれて三十分以上も早くついて退屈してたと思ってた」
何を隠そう俺も割りと楽しみにしてたのだ、10分ほど早くついて、さぁどんな事を言って迎えてやろうかなんて考えてたら既に居るんだもんなぁ。
女は少しだけ顔を赤くして、リュックサックから手紙とシャープペンを取り出してさらさらと書き、丁寧に折りたたんでから俺に渡した。
『だって……言ってみたかったんだもん、今来たところって』
なんかもう……すんげー抱きしめたいくらいにかわいいじゃねーか。
118 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 01:38:49.56 ID:L+iVxA9b0
「そかそか、そりゃ何よりだ。よかったな俺が一時間も早く来てなくて」
女は一瞬だけ呆けると、
女:さらさら『あたしは一時間と三十分前に来てたよ?』
思わず噴出した。
「おまっ、流石にそりゃあ早くきすぎだろ!」
女:さらさら『いーの、楽しみだったんだから』
俺は髪をぐしゃぐしゃとかき回し、やめた。まぁーいいか、なんか可愛いし。俺は女に手を差し出す。
が、俺の行為が何を意味しているのか理解出来て内容でただただ俺の手を見るばかりだ。
「あん? 手つなごうぜ、デートなんだろ?」
とたん顔を真っ赤にしてわたわたと慌てだした。なんだこいつ。
女:『いやっそのっ……うー、ほら! 片手じゃあ手紙がかけない!』
と内心かなり動揺してるらしく、字体が乱れている。おもしれぇじゃねの。俺は出来る限り意地悪く笑う。
女の顔がちょっとだけ青ざめる。俺の今の笑顔ってそんなに凶悪だった? ちょっと傷つきつつもめげずに女の左手を掴んで歩き出す。
顔真っ赤にして最初の内は抵抗するが、ソレを無視していると静かになった、気になって女を見ると、いきなり顔に手紙を叩きつけられた。
「いてぇなぁ何すんだよ」
顔に張り付いた手紙をはがし、女を見ると顔を真っ赤にしてうつむいている。疑問に思いつつも、手紙を開封してみる。
『恥ずかしいだろ……馬鹿』
……抱きしめたろかこいつ。 
119 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 01:42:05.61 ID:L+iVxA9b0
あっやべ……誤字脱字が結構多い。
(´・ω・`)許して
120 ご意見番(関西地方):2007/03/17(土) 01:46:11.68 ID:nvod7CwE0
>>119
 そ れ よ り も 続 き w k t k
121 酪農研修生(catv?):2007/03/17(土) 01:47:37.73 ID:dijJF9CG0
>>119
>>120
二人のを待ってる奴がここにいるから早くwktk
122 プロスキーヤー(アラバマ州):2007/03/17(土) 02:05:31.59 ID:S2JHr3rZ0
wktk
123 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 02:16:41.52 ID:L+iVxA9b0
あぁーなんかすんげーうれしい。続き投下します。

「でさ、どこ行くよ? 俺は基本どこでもいいけど」
女:さらさら『んー図書館!」
「げろっ、わざわざ出かけて図書館はねーだろせめて本屋とかさ」
女:『分かった! 図書館で!」
「何も分かってないことが良く分かった。本屋で」
なんで図書館がいいんだ? 俺は本を借りるよりも買うほうが好きなんだがねっていてーよ! シャープペンで俺の手を刺すな!
で、ぎゃーぎゃー騒ぎつつも本屋につくと、女は俺の手を離してさっさと本屋に入って行ってしまった。ちょっとだけ名残惜しいのは秘密だ。
つーか、本屋でもいいんじゃねーかよ!
俺は漫画を立ち読みしていたが、ふと女が気になって小説コーナーに行くと、そこで号泣する女を見つけた。
「どした? なに読んでんだ?」
女:『全米が泣いた!!』
「ん? そんなにすごいのか? どれどれ、オワタの冒険っておい!」
読んでる本を置いて、リュックサックからポケットティッシュを取り出して女は鼻をかんだ。
女:さらさら『どんなにふざけた題名でも内容がよければその辺はどうでもいいのですよ』
いやっ、まぁそりゃそうかもしれないけどさぁ……ふむ、しかし女がこうも号泣するなんて珍しいな、そんなにすごい話なのか?
俺は気になって手にとって読んでみた。
124 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 02:17:24.21 ID:L+iVxA9b0
一ページ目にはでかでかと人生オワタ\(^o^)/と書かれていた。
俺は静かに本を閉じ、元あった場所に置いて女を見た。女の目はキラキラと輝いている。
まるでクリスマス目前サンタを捕まえてやるぜイヤッハアアアア!! と気合の入った子供のような目だ。
こんな目をされたら正直に言えないじゃないか……いみわかんねぇなんて。
「あぁーなんだ? よければ買ってやるぞ? 待たせたお詫びな」
たかだか本の一冊で女はうれしそうにその場でぴょんぴょんと飛び跳ねた。
まぁ……いいか。
一冊を持ってレジに行こうとすると、女が俺の袖を掴んだ。振り返ると、女の手にはシリーズ物らしく、二巻から四巻を持っていた。
へいへい、ソレも買いますよ。こんなものがシリーズになってるあたり驚愕だが値段を見てさらに驚愕した。
四冊で税込み4800円一冊1200円の計算になる。終わってるぜ畜生。
野口5枚と別れを告げ、手元には百円玉二枚。いや、5000円だけしか持って来てませんってわけじゃないからいいけどすげぇ釈然としない。
「ほらよ、お望みの品だ」
紙袋に入った終わった本を手渡すと女はなんと、
「ありがとう、大切にするね」
と、とびっきりの笑顔のおまけつきで言ったのだ。可愛らしい声に可愛らしい笑顔。
125 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 02:18:22.49 ID:L+iVxA9b0
核兵器に匹敵するその破壊力に俺の理性は危うく崩壊しかけ、その場で女に抱きつくところだったがなんとか脳内核シェルターに逃げ込むことに成功。
俺は苦し紛れに顔を袖で隠し、行くぞとぶっきらぼうに告げ、空いたもう片方の手で女の手を掴んで歩き出した。
定員のありがとうございましたを背に受け、俺と女は店を出てとりあえず俺は深呼吸。
女はくすくすと笑っている。何がおかしいんだ畜生。
ほんの少し、恨みをこめて睨みつけると、楽しそうに笑いながら俺に手紙を差し出した。
女:『顔真っ赤だよ、可愛いなぁ』
と書いてあった。顔が熱くなるのが分かる。
駄目だ俺、女に惚れてんだなぁ……これが惚れた弱みって奴か。勝てる気がしねぇよ。
まっ、オワタの損害は女のとびっきりの笑顔で報われたと言う事にしておこう。
感謝するぜ、オワタ。
126 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 02:34:09.36 ID:L+iVxA9b0
あぁー、流石に眠くなってきた。
でも今ここで寝てしまったらこのスレ終了してそうで恐くて眠れない。
一応続きがあるからなぁ……
つー訳で場凌ぎの保守
127 ご意見番(関西地方):2007/03/17(土) 02:35:32.56 ID:nvod7CwE0
俺書き終わるまでは保守するから大丈夫だぜっ
仮眠で起きれるならだけど……
128 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 02:42:10.56 ID:L+iVxA9b0
…(−д−;)仲間が居るって良いもんだな、ちょいと気合入れて書くわ。
不眠不休。まぁ土曜日だし大丈夫だな。
俺も頑張るわ。
129 プロスキーヤー(アラバマ州):2007/03/17(土) 02:47:35.36 ID:S2JHr3rZ0
頑張ってくれー 最近7時寝の俺はもう寝ます
130 ご意見番(関西地方):2007/03/17(土) 02:50:11.56 ID:nvod7CwE0
>>129
おつかれ
131 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 02:50:56.79 ID:L+iVxA9b0
おつかれー
132 ご意見番(関西地方):2007/03/17(土) 03:02:11.96 ID:nvod7CwE0
 男「おーい、つれてきたぞ」
ていうか手渡しっていうのが、何ともアナクロというか。
告白を正面からするのとどれくらいの差異があるのか俺には解らないな。
にしても今回の件は色々不自然な気がする。
無口との交渉が予想外にスムーズだったり。
女の休日行動が妙だったり。
手紙を書くというのに、女じゃあるまいし、正面から渡す遣り方とか。
無口の反応とか。
事がさっさと運んでくれる事自体は何の問題もないし、願ったり叶ったりだけど、
収まりの悪さが目立つ。
何だってんだ一体。
 男友「お、おう……悪いな、遣ったりして」
 男「水臭い事今になって言うな。まあ今度缶ジュースでも奢ってくれればいいさ」
いていていて。何だよ女。見返りを求めるのがそんなに悪い事か?
いいけど、封筒の角で乱打するのはやめろ。ひったくって中身を見る。
『撤収!……するフリをして少しだけ草葉の陰から見守りましょうぞ』
俺もお前もまだ死んでねえよ。草葉の陰とか演技でもない事言うなっつの。
他人の告白タイムを覗くのはだがしかし、
俺の中に潜んでいた野次馬琴線を刺激するものがあったので、今日は珍しくこいつに従う事にした。
蝶番が錆びているのか、開くにも閉じるにも重い鉄扉を引き、俺達はドアを完全に閉めた。
十秒くらいしてからもう一度開ける。丁度、二人が見える位置だ。
まさか、狙って立ち位置をアドバイスしたりしてないだろうな?
『狙い通りのポジションッ!』
やっぱり狙っていたらしい。策士め。
133 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 03:04:14.43 ID:L+iVxA9b0
続き行きます。

本屋を出て時間を確認してみれば既に11時、まぁ早めの昼食と言うことでいいだろ、女もそれでいいって言ってたしな。
俺と女はファーストフード店で昼食をとる事にした。
ハンバーガーを食べてると、外では子供達がイメージキャラクターの人形をきもーとかいいながらぶっ壊してるのが見えた。
犯罪だお前ら。見ていると、店から店長が出て、顔を真っ赤にして罵声を浴びせている、子供達はげらげら笑いながら走って逃げていく、後を追いかける店長。
なんつーか、日本は平和だな。
ふと女のほうを見ればうれしそうにハンバーガーをほうばっていた。
口の端にケチャップがついてるのだが気付いてないようだ。ここでちょっとした意地悪を思いついた。
「あっ、女」
呼ぶと、食べるのを一時中断して首をかしげる。
くそっ、何から何まで可愛いな!
ちょっとヤケクソ気味に女の口の端についたケチャップを指で掬い取ってなめた。
何が起きたのか正直に申しますと分かりませんといわんばかりにボーゼンと固まって動かなくなった。そんなに見つめられると照れるだろ。
やがて女は機械的な動きで隣の席においておいたリュックサックの中から紙とシャープペンを取り出し、何かを書くと顔を真っ赤にして身を乗り出して俺の頭をたたき出した。
「いてっ! いてぇ! やめろ! 痛いから! やめてください!」
もう片方の手に握られた紙を読むとそこには
『〜〜〜〜〜〜!!!!!!!」
とだけ書かれていた。あぁもぅ可愛いなぁ。照れてやんの。っていてぇ! シャープペン頭に刺すな! マジで痛いから!
134 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 03:06:56.31 ID:L+iVxA9b0
一波乱があって無事(?)昼食を終えた俺と女は店を出た。
視界の端に店長に捕まってしかられてる子供達が見えた。ご愁傷様だ。
「さて、次はどこへ行く?」
まだ怒ってるのか少しほっぺたを女は膨らませていた。そのほっぺたを指でついてやる。
「ぶふぅー」
「ぶはははははははは! やべぇ! マジ傑作! 笑えるんですけど!」
女:さらさら『人で遊ぶなー!!』
「遊ぶなってお前、そりゃ無理ってもんですよ! ぶははははは! っていてぇ! 悪かった! やりすぎたよだからシャープペンを俺の頭にさすなぁああああああ!」
ようやく怒りが収まったのか、まだ若干むくれてるものの、女はシャープペンで刺すのをやめてくれた。
変わりに俺に手紙を渡してきた、若干視界が涙でゆがんでるけど読めないほどゆがんでるわけでもないので読む。
『罰として服おごって』
ほほぅ、自分の事はえらい勢いで棚にあげるんですねお嬢さん。まぁいいや、服選びな。
「OK付き合うぜ」
とたん満面の笑みで俺の手を引っつかんでズリズリと引き摺っていく。あれ? もしかして俺はめられた?
色々と疑問はのこる物の、俺と女はデパートに入った。
まさかあそこで女にとって嫌な過去に出会うとは露知らず……
135 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 03:24:18.65 ID:L+iVxA9b0
あっ、やばい、もう書けそうにないんで寝ます。
このスレが残ってますように……
おやすみなさい
136 ご意見番(関西地方):2007/03/17(土) 03:28:05.94 ID:nvod7CwE0
おつ
137 通訳(コネチカット州):2007/03/17(土) 03:59:49.46 ID:qie3nucmO
追い付いたついでに保守
マジで二人に期待
138 ご意見番(関西地方):2007/03/17(土) 04:27:35.56 ID:nvod7CwE0
>>137
サンクス 励みになる。
今何とかやってるので
すまんっ
139 ご意見番(関西地方):2007/03/17(土) 04:53:48.63 ID:nvod7CwE0
んあ 保守
一個にかかりっきりになってるな(汗
140 和菓子職人(コネチカット州):2007/03/17(土) 05:08:19.55 ID:qie3nucmO
頑張れーヾ(・ω・)シ
夜勤中だが保守ちょくちょく出来んが、出来るだけしとくわ
141 ご意見番(関西地方):2007/03/17(土) 05:09:10.10 ID:nvod7CwE0
>>140
マジありがたい
142 きしめん職人(コネチカット州):2007/03/17(土) 05:23:03.73 ID:kYe4vOMSO
wktk
143 ご意見番(関西地方):2007/03/17(土) 05:27:29.77 ID:nvod7CwE0
 男友「えっと、ごめんね、こんなところまで呼び出して」
 無口「……」
首を振る無口。ショートカットの黒髪が左右に弱く揺れる。
男友は相手の方を極力見るように努力してるのだが、無口の奴は俯いて目線を合わせられないようだった。
女が手紙でこんこん頭を叩く。見れば『じれったいね』の文字。
 男友「もしかしたらもう解ってるかと思うんだけど……」
 無口「……」
 男友「俺、君の事が好きなんだ」
 無口「……」
 女:(さらさら)『あれ、絶対赤くなってるよね』
いちいち感想を書くな。気が殺がれる。
……俺もなんでこんな食い入るように見てるんだろうか。
 男友「すぐに返事してくれ、とは、言わない、からさ……」
 無口「……」
 男友「これ、見て欲しいんだ。多分口ではしっかり言えないと思って、書いてきたんだ」
 無口「……!」
あれ。無口が妙に意外な反応を示したな。まじまじと男友の方を見てる。
 女:(さらさら)『くしししし』
怖いよお前。ていうか密着するな恥ずかしいから。
144 和菓子職人(コネチカット州):2007/03/17(土) 05:31:23.37 ID:qie3nucmO
男「おーい、女ー」
女「?」
男「そろそろ保守でもしようぜ」
女「(かきかき)」
男「ん、『保守保守!』そうだな、書き手氏には頑張ってほしいな」
女(大きく頷く)

やべ、対話難しいな…
つー事で保守
145 プロスキーヤー(アラバマ州):2007/03/17(土) 05:45:13.94 ID:S2JHr3rZ0
こっそりwktk
146 ご意見番(関西地方):2007/03/17(土) 05:46:08.40 ID:nvod7CwE0
……ん?あれ?おかしいな。何で無口の奴、何で手をあんなにもじもじさせてるんだろう。
って、ええ!?あれ、手紙じゃないのか?白い便箋簡素な外見。でもあれは、間違いなく手紙だ。
毎日毎日手紙漬けの俺が言うんだから間違いない。
 無口「……これ」
 男友「え……」
そう一言だけ呟いて、無口は男友の手から手紙を受け取り、逆に渡し……つまり手紙の交換をして、
小走りに屋上から去ろうとした。
うわやべえばれる!
 男「おい、逃げるぞ!」
女が何か書こうとしたが、そんなもの見ている暇はない。全速離脱だ!
 女:(さらさら)『アイ、サー!』
いちいち紙飛行機にしてまでワンテンポ遅れた返事しなくていいっつの。
俺と女は並走して屋上階段正面の渡り廊下を走り抜けて角を曲がった。
その速さといったら、今期の陸上部短距離走ベストスリーに入るものだった。
ぶっちぎりだ。
147 きしめん職人(コネチカット州):2007/03/17(土) 05:51:12.17 ID:kYe4vOMSO
ワッフルワッフル
148 2軍選手(北海道):2007/03/17(土) 06:00:16.47 ID:UiMjT9fFO
壁|'A`)…ヒサビサニオレモカクカナ…






壁|д゜)
149 きしめん職人(コネチカット州):2007/03/17(土) 06:02:16.93 ID:kYe4vOMSO
>>148
こっち見てないでワッフルワッフル
150 ご意見番(関西地方):2007/03/17(土) 06:05:31.26 ID:nvod7CwE0
ワッフルワッフル・・・
すまんちゃんと書いてるからやめろ撃つなうわああああ(ry
151 通訳(コネチカット州):2007/03/17(土) 06:08:41.57 ID:qie3nucmO
夜勤が暇になった件
wktkしながあがり時間を待つ
身悶えが止まらない
152 2軍選手(北海道):2007/03/17(土) 06:16:33.08 ID:UiMjT9fFO
電子メールが普及した今の時代、俺に手紙が届くとは思っていなかった。
真っ白な封筒。なんだか懐かしい。
男「手紙…か。誰からだ?」
差出人の名前を探すが…書いていない。
男「まあ読めばわかるか」
特に気にもせず封を開ける。
中から出てきたのはこれまた色気のない無地の便箋。
その中央に一言だけこう書いてあった。





『やっとみつけた』
153 きしめん職人(コネチカット州):2007/03/17(土) 06:22:00.45 ID:kYe4vOMSO
ワッフル過ぎて寝れない、責任とれおまえら
154 2軍選手(北海道):2007/03/17(土) 06:22:32.22 ID:UiMjT9fFO
どういう意味だろうか。
コンタクトを取りたいのなら差出人名くらい書いてもいいはずだ。
字にも見覚えは…

ない。

男「まったく…不幸の手紙の真似か?ばからしい」
びりびりとそれを破り、くずかごにぽい。
気分がわるい。
白い便箋に赤い文字。
とてもあざやかな

赤い文字。
155 ご意見番(関西地方):2007/03/17(土) 06:25:24.02 ID:nvod7CwE0
>>153
少なくともラブレター作戦編は終わらす
安心めされよ
156 2軍選手(北海道):2007/03/17(土) 06:28:34.65 ID:UiMjT9fFO
それからと言うもの、手紙は毎日来た。
必ず一言しか書いていない。
他愛もないこと。
天気がどうだの、今日はなんだの。

異変に気付いたのは…しばらくしてから。
やはり一行だけの手紙。だが…内容がおかしかった。




『男友が消える』
157 ご意見番(関西地方):2007/03/17(土) 06:29:29.74 ID:nvod7CwE0
ID:UiMjT9fFO にワッフルワッフル
158 公務員(関東・甲信越):2007/03/17(土) 06:29:58.89 ID:23/FaRD4O
わっふるわっふる
159 プロスキーヤー(アラバマ州):2007/03/17(土) 06:31:50.84 ID:S2JHr3rZ0
全てにわっふる
160 2軍選手(北海道):2007/03/17(土) 06:35:09.61 ID:UiMjT9fFO
男「なにがしたいんだこいつは。つーか男友が消える?意味わからん」
破り捨て、布団に寝転がる。
男「消える…か。馬鹿馬鹿しい…」
吐き捨てるように呟く。
すっきりしない。
男「…んなことあるかよ」
携帯を取り出し…電話帳。
『ぷっぷっ…この電話番号は現在使用されておりません』





男「…馬鹿な」
161 ご意見番(関西地方):2007/03/17(土) 06:37:34.52 ID:nvod7CwE0
帰り道。
夕暮れ。夕日はない。残照ならなかなかいいロケーションなんだろうけど、
やっぱりそう調子よくはいかない。
雲はどんよりとはせず、空一面に陰気にたれこめたりもしていないが、
大して感動的な光景でもない。せっかくの悪友の初告白なんだから、
ちょっとくらいロマンティックにしてやってもよかったろうに。神様も意外と意地が悪そうだ。
女が隣に並ぶ。ポーチに格納した手紙をぺらぺらめくっている。
どうやら、ある程度パターンに沿った手紙を多数用意しているらしい。
確かに、間髪いれず手紙が返ってくる事もしばしばあるが、
どういうエスパー予測すればそんな事ができるんだ。
前に「お前ってESPとか使えるのか?」と訊いてみた事があった。
馬鹿馬鹿しいと思いながら言ったのに、こいつは思わせぶりな顔と態度で、
『プレコグニションなど造作もないですよ』
などと書いてきやがった。今以て俺はこいつに対するエスパー疑惑を払拭できてはいない。
まあ、何が言いたいかと言うと。
あいつらがこの先どうなるかは明日以降にならないと判らない事だが、
今現在俺に判る事があり。
それは、何者かがあの二人の間を二重スパイ、重複間諜となって行き来していた事実で。
女がにやにやしていたのはプレコグニションなどという大げさな能力の産物でもなんでもなく。
こいつがそのスパイだったのだろうという話。
162 ご意見番(関西地方):2007/03/17(土) 06:38:35.34 ID:nvod7CwE0
いや、自分の思うように操って楽しんで、しかもちゃんと告白を成功に導いたんだから、
女は今回一番の功労者であり、かつ一番の陰謀屋という事になる。
まあ……奸佞邪智の持ち主という訳ではないが、ちょっとやり過ぎな気がしないでもないぞ。
 男「なあ、お前いつから両方をとりもってたんだ?」
ひょい、と女は俺に封筒に入った手紙を渡す。
『とりもってた訳じゃないよ。両人とも知らなかった訳だし』
やっぱりエスパーじゃないのかこいつ……。
で、続き。
『土曜日に別れた後、街中をぶらぶらしてたら無口さんに会ったの』
 男「へえ。それで?」
手紙が二通目。やばい。エスパーなのか。エスパーなのか?
完全に思考を読まれているのかそれともさあ。
『妙にこっちを見てくるから、何かあるのかな、と思って、こっちから色々質問してたら、
 そのうち一つがクリーンヒットというか、山勘があたって、
 内角低めの真ん中でメインディスプレイ直撃の大ホームランだったよ』
ややこしいわ。
163 ご意見番(関西地方):2007/03/17(土) 06:39:50.34 ID:nvod7CwE0
要するに、無口さんも男友の事が好きだったという事実を見抜いた訳だ。
何か今回は俺から回りもいいところな気がしないでもないんだが……。
心配すべき事なんか一つもなかったんじゃんか。
俺のポジションってこんなのだっけ?
あれ?どっかのジャンルとコンバートされてねえ?
手紙三通目。
雑談の時までは予想できないのかプレコグニションできないのかしらないが、
こういうイベント時の返答って結構事前に用意できてるよなこいつ……。
つか開けた封筒が溜まるんですけど。ああ、その手は返却を求めてるのか?
リサイクルとは、なかなか見上げた奴。
『で、口下手な無口さんの為に、私が手紙ですぐにでも告白する事を強く勧めたという訳ですよ』
 男「強く、ねえ……。本当はねじこんだんだろ?」
女は「てへー」と言わんばかりに下を出して笑った。
164 2軍選手(北海道):2007/03/17(土) 06:40:18.62 ID:UiMjT9fFO
出ない。いや、番号が存在しない。
ありえない。
男「くそっ!意味わからねぇ!」
ふるびた原付に跨り、フルスロットル。
男友の家までは5分。いや2分だ。

到着と同時に…血の気が引く。


「入居者募集」の張り紙。
事態が把握出来ず、ただ立ち尽くすだけだった。
165 2軍選手(北海道):2007/03/17(土) 06:46:05.56 ID:UiMjT9fFO
男友が消えた。
次の日の手紙で家族が消えた。
その次の日の手紙で…恐らくは市内の人間が消えた。
さらに日を重ね、日本から人がいなくなった。
テレビ、ラジオはおろか電気すらつかない。
…だが手紙だけは届いた。
消えたくない。
消えたくない。
消えたくない。
震える手で封筒を開ける。
恐る恐る中身を読み…固まる。



『いつも あなたの そばに』



本当に最後。
若い女の微笑が聞こえた気がした。




end


ごめん眠いからぐだぐだだった
166 ご意見番(関西地方):2007/03/17(土) 06:46:59.50 ID:nvod7CwE0
>>165
乙。
ていうか怪談系かよwwwwwww
吹いたwwwwww
167 プロスキーヤー(アラバマ州):2007/03/17(土) 06:47:36.77 ID:S2JHr3rZ0
>>165

俺はこんなの好きなんだぜwwww
168 ご意見番(関西地方):2007/03/17(土) 06:47:56.41 ID:nvod7CwE0
にしても、本当にこいつには適わないな。
俺も。
男友も。
無口も。
結局全部、こいつが書いたシナリオ通りに動いた感じじゃないか。
そう、こいつが書いた、だ。描いたんじゃない。
そしてこいつの書かせた手紙が、二人の恋路を結びつけた。
ラブレター作戦大成功か。
うわ、なんだこいつ。何気なく無茶苦茶凄い事したんじゃないか?
己人生史上最も策士な少女が、俺の目の前で悪戯っぽい笑いをこぼしている。
くるくると回る。下手な輪舞みたいに、くるくる回って先を歩く。
振り返って江戸時代の密書みたいな包みを取り出して、
その中身を勢いよく空に向けて放った。端を持たれていたその紙は、
折り目にしたがって順にまっすぐに伸びる。

『作戦大成功。やったね!!』

うん、スゲエよ。お前はすげえ。俺の何倍もできるやつだ。
俺もお前みたいなおもしろくて凄い奴の隣で笑って馬鹿やってられるのは嬉しい限りだ。
 男「ラブレターねえ……」
いつか書いてもいいかもな、と何の考えもなしにぽつりとそう言うと、
地獄耳で聞きつけた女がきょとんとした顔になった。
 男「……誰になるかは未定だよ。つか真に受けるな。今俺は脊椎反射でものをいったたたたたたたた!?」
『作戦大成功』と書かれた紙でばっすんばっすん殴られた。
案外硬い紙だったので角がやっぱり痛い。
そろそろ馬鹿になるんじゃなかろうか俺は。まあ、とっくに馬鹿といえば馬鹿なんだけどな。
169 ご意見番(関西地方):2007/03/17(土) 06:53:47.59 ID:nvod7CwE0
更に次の日。
俺と女は計画通り行動した。
ちなみに今回の計画は俺の立案だ。昨日の帰り道、女は凄い勢いで首を上下させた。
色恋沙汰がとことん好きな奴だなあ。
で、俺は弟がびっくりして母親も熱を測ろうとするくらい早くに起きた。大体六時くらい。
そんなに早い訳じゃねえだろ……。
飯をゆっくりと咀嚼し尽くす余裕がある平日の朝は久々。
何となく新聞とか読んでみたけど、字が細かくて鬱陶しいので三秒でやめた。
朝のニュースを簡単に聞き、学習用具を詰め込んだ鞄と一緒に家を出た。
全速力で走る。走らなくても多分大丈夫だろうけど一応走った。
朝の空気は良い。さっぱりしている気がする。気のせいと言えばそれまでにも思えるけどな。
男友の家の前で待つ事しばし。家から出てきたところを捕獲して首に腕を絡め、
ぐいぐいと引っ張っていく。
適当に話をしながら絡んでくる悪友に疑念を持っただろうが、俺はそんなもの気にはしない。
今気になっているのは無口の手紙の内容とか、女にエスパー能力が本当に備わっているのか、とか、
あとはほら、ちゃんと女が寝坊せずにこの先の交差点で待ってるのか、とかさ。
斯くして、通学路の途中、街中の交差点で、女は待っていた……無口をつれて。
170 2軍選手(北海道):2007/03/17(土) 06:53:52.99 ID:UiMjT9fFO
怪談系…つーか俺はいつもバッドエンドだぜ
バッドエンドはなぜか書きやすいから。
とりあえず寝る…月曜日はバイトの面接だぜ…
171 ご意見番(関西地方):2007/03/17(土) 06:54:09.13 ID:nvod7CwE0
男友も。
無口も。
両方びっくり。その感覚が腕を回して首根っこ捉えていた俺には判った。
まあ、滅多に喋らない奴と長く一緒にいる人間の先輩として、俺はこういう計画を立案した訳だ。
言葉すら伝わらないという点では、女よりもより厳しい相手かもしれないけど。
でも隣同士で歩いていれば、なんとかなるだろうさ。
そんな訳で、俺と女は後ろに回って先をのろのろ歩く二人を見守る事にした。
両方とももう心が決まっているのは解り合えているようで、
後は学校が終わって放課後にでももう一度同じような状況にもっていってやれば、
自然と口にできるだろう。「付き合ってください」と。
その役目は男の面目躍如という事で男友に期待したいところだ。
こつん、と頭に当たる感触。
後ろ手に封筒を摘み、開封。
『わっふるわっふる』
だからワッフルってなんだ。
ま、いっか。
ゆっくりゆっくり、俺も女も、
できたてほやほやのワッフルみたいなカップルを見守りながら坂を下っていった。

 ― END ―
172 ご意見番(関西地方):2007/03/17(土) 06:55:32.38 ID:nvod7CwE0
終わったああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ご支援ありがとうございました。
一旦他の部署に行きますが、
もし保守されていたら(俺も保守する気はありますが)、続き別のを書きますので
よろしくおねがいしまつ
であ

>>170
ガンガレwwww
173 渡来人(東海):2007/03/17(土) 07:08:56.86 ID:ZS6bf4q2O
>>172

わっふるわっふる
174 名無しさん@(関東・甲信越):2007/03/17(土) 07:43:59.83 ID:xypPBOOZO
>>172
乙。良い作品だったぜ
175 ご意見番(関西地方):2007/03/17(土) 08:51:07.38 ID:nvod7CwE0
保守して寝る
ではっ
176 バイト(catv?):2007/03/17(土) 08:56:51.78 ID:Ig2Kw7LD0
中国語で手紙女なんて書いたら
トイレットペーパーを体じゅうに巻きつけて迫ってくるミイラのようなものに
なるんだろうか
177 釣氏(福井県):2007/03/17(土) 09:52:32.01 ID:TTPKU/rH0
いかん、顔面神経痛の亜種みたいに顔のニヤケがとまらん
178 渡来人(東海):2007/03/17(土) 09:54:29.23 ID:ZS6bf4q2O
保守しておこう
179 相場師(新潟・東北):2007/03/17(土) 09:55:19.04 ID:QTtvLdwyO
全部読んだがこれはどう見ても厨房の頃の俺の彼女
180 あおらー(関西地方):2007/03/17(土) 10:56:13.51 ID:9gufirQ20
age
181 渡来人(東海):2007/03/17(土) 11:47:42.91 ID:ZS6bf4q2O
182 渡来人(東海):2007/03/17(土) 12:40:15.44 ID:ZS6bf4q2O
保守
183 渡来人(東海):2007/03/17(土) 13:47:33.48 ID:ZS6bf4q2O
184 黒板係り(コネチカット州):2007/03/17(土) 13:58:46.22 ID:Kif5sX6+O
素直ドライ落ちたから次こっちで保守
185 渡来人(東海):2007/03/17(土) 14:28:07.75 ID:ZS6bf4q2O
こないかな
186 牛(コネチカット州):2007/03/17(土) 15:07:57.94 ID:BEQYu+oRO
187 プロスキーヤー(アラバマ州):2007/03/17(土) 15:09:01.12 ID:S2JHr3rZ0
まだまだ期待してるんだぜ
188 コレクター(コネチカット州):2007/03/17(土) 15:17:18.11 ID:Kif5sX6+O
男「書き手さん来ないなぁ・・・。」
女 さらさら『そのうちくるよ!だから今は保守するのさぁ〜』
男「そーだな。」





保守
189 住職(北海道):2007/03/17(土) 15:32:20.41 ID:JFH2r8HRO
190 野球選手(埼玉県):2007/03/17(土) 15:33:09.14 ID:gLY79Yof0
ゆうこ
191 漫画家(関西地方):2007/03/17(土) 15:36:45.42 ID:c3A1xpEP0
男「へぇ、女ってお姉さんいるんだ」
女「(さらさら)」
 つ『三つ年上の短大生』
男「どんな人?」
女「(さらさら…)」
男(しかしこいつ書くの速いな。どんな書き方かちょっと覗いてみよう…)
   『割と大人気』
男「ふぅん、お姉さん結構人気あるんだな」
女「!」
男「いてっ、いてっ! シャーペンで刺すな!」
女「(がりがりがりっ!)」
 つ『書いてる途中見られるのってものすごく恥ずかしいんだからね!』
男「だから悪かったって! 俺が悪かったからもう刺さないで!」

男「…で、結局お姉さんってどんな人なワケ?」
女「……(さらさら)」
 つ『割と大人気ない』
男「…さいですか」
192 赤ひげ(新潟・東北):2007/03/17(土) 15:52:54.23 ID:odzCnzhwO
今年は暖冬のせいもあってか、例年に比べると暖かくとても過ごしやすかったなぁ、としみじみ思ってるあたり俺も老けたなって思ってしまう・・・。いや、まだ俺は17だ!そんな年寄りじみた事を考えてるほど俺は断じて老けてはない!
さっきと矛盾してる?しるか。
窓の外をみるとまだ3月だってのにもう桜の木には美しく花が咲いてる。これも温暖化のせいだろうなあとか考えてるあたりで俺の思考はぴたりと止まった。
何故かって?そりゃあ開けた窓から矢文・・・ではなく手紙付き紙飛行機がとんでもない速さで額に刺さりゃ誰だって思考停止するだろ。しない奴がいたら俺の前まで連れてこい。いい精神科を紹介してやる。


書くのはいいけど携帯だから更新遅くなるけどおk?
193 赤ひげ(新潟・東北):2007/03/17(土) 16:08:13.97 ID:odzCnzhwO
ちなみに今俺がいるのは校舎三階だ。どうやったらあんな速さで紙飛行機が飛ぶ。まあそれは毎度のことだからもう気にしないでおく。
なになに『おっはよー!今日もいい天気だね!』
・・・前言撤回。毎度毎度この速さだと俺の身が持たない。
下では女がそれはそれは満面の笑みでこちらに手を振っている。いいから早く校舎の中に入ってこい。
あ、また書いてる。って、おい。また俺はあの速さで額に突き刺さんなきゃいけないのか。それはごめんだ。
女が手紙を投げる前に顔を引っ込める。

なぁ、なぜだ。どうしてまた俺の額には手紙が刺さってる。

あいつはどこかの名投手か?そんな事はどうでもいいが、さすがに痛い。血が出てないか不安だ。うん、何故か出ていない。不思議だな。
194 赤ひげ(新潟・東北):2007/03/17(土) 16:34:10.60 ID:odzCnzhwO
『挨拶したんだからおはようくらい言いなさいよ!』言えるか。

さて、今日は金曜日だしどことなく気がゆるむ。まあ金曜なんて大した授業が入ってないからな、俺のクラスは。と、ツンツンと後ろの席の奴から何かでつつかれる。まあ何かというのは決まってる。異様に角が硬い手紙な。
はいはい分かった、分かったからそんなにつつくな。
『さっきなんで手を振り返さなかったのよ!恥ずかしかったんだからね!』しるか。
男「女、恥ずかしかったんなら止めとけ。俺だって恥ずかしい」
女(さらさら・・・)『だって男君がちょうど見えたから・・・』
う、そんな事言われる(書かれる)と何か俺が悪いように思っちまうじゃねえか。
男「・・・悪かった。でもせめて教室のなかとかにしてくれないか」
女(さらさら・・・)『うんっ!分かった!』
ワンテンポ遅れて返事がくる。これ位口で言えばいいのにな。
195 プロスキーヤー(アラバマ州):2007/03/17(土) 16:37:21.50 ID:S2JHr3rZ0
wktkさせていただく
196 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 16:53:33.93 ID:L+iVxA9b0
おっ、スレ残ってますな。
俺は女とのデートの奴書いてましたけど……
続きいります? いるなら書きますけど
197 赤ひげ(新潟・東北):2007/03/17(土) 16:58:21.16 ID:odzCnzhwO
女が何故手紙でしか話さないのかは俺には分からない。友達の間でもその事に関して詮索するのはタブーになってる。まあ手紙で話そうが口で話そうが女は女だ。
再びツンツンとつつかれる。『どうしたの?』と首を傾げて俺をみる女。
男「なんでもねえよ」
クシャクシャと頭を撫でてやる。途端に顔を真っ赤にする女。おー、書くのも早い早い。
女(さらさら・・・)『え、あ…!?もー!男君のバカぁ!』
男「む、バカとはなんだバカとは」
とか二人で笑ってると隣の方からオホンと咳払いが聞こえてきた
教師「お前らずいぶん仲がいいなぁ。先生も混ぜてほしいくらいだよ」

あ。

俺たちは顔を見合わせた。今授業中だ。てかみんなこっち見んな。

教師「ところで、お前ら二人。私の単位が欲しいか?」
男・女「は、はいっ!!!」
おー、久々に女の声聞けた。勿体無いな、綺麗な声してるのに。
198 理学部(アラバマ州):2007/03/17(土) 17:00:35.00 ID:xBpjMdrW0
投票してほしい投票箱と項目書けば投票しにいくお( ^ω^)

http://www.37vote.net/game/1169475916
ここの1位の「ミニョン・ベアール」と
10位の「ニノン・ベアール」に投票して( ^ω^)
複数投票できるお( ^ω^)

IP変動型なら繋ぎかえれば3票は連続して投票できるお( ^ω^)
199 プロスキーヤー(アラバマ州):2007/03/17(土) 17:06:18.54 ID:S2JHr3rZ0
>>196
是非
200 赤ひげ(新潟・東北):2007/03/17(土) 17:11:28.07 ID:odzCnzhwO
眠いから寝る
スレ残ってたらまた書く
201 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 17:13:30.48 ID:L+iVxA9b0
よし、トルコ風アイス食って糖分摂取完了!
じゃあ今から続きかきますー
202 渡来人(東海):2007/03/17(土) 17:27:27.99 ID:ZS6bf4q2O
wktk
203 プロスキーヤー(アラバマ州):2007/03/17(土) 17:32:36.26 ID:S2JHr3rZ0
wktk
204 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 17:52:02.87 ID:L+iVxA9b0
デパートVIP
最近出来たばっかのこのデパート、客入りは上々と言えるだろう。
ただ入った時にイメージキャラクターのブーンとか言う人形が「いらっしゃいませうぇっうぇっwwww」とか言うのは正直やめて欲しいところである。
しかしまぁあれだな、女の買い物は長い、服選びで既に一時間が経過しているのにもかかわらず、まだ一着も買うと決めてない。
どれもこれも似合っているのだが、どーも俺の反応が気に食わないらしく、ほっぺたを膨らませて次の服を選び出す。
いやっ、チャイナ服を着て出てきた時は鼻血がでそうになったんだがね。
試着室から女が出てきた。
女:さらさら『これなんてどー?』
女が着ていたのは青いワンピース。飾らない、だが大変女の魅力が際立っていて俺は良いと思った、なので正直に。
「いいな、今まで着てきた服の中で一番いいぜ、チャイナ服も捨てがたいが流石にあの格好で町を練り歩くのはシュールだ。俺はこれが一番好きだな」
が、俺の感想に不満を覚えたのか大きくため息をついた。俺なんか間違った事言った?
女:『もぅ、いいよーだ』
そこで気付く、なんだ簡単な事じゃないか。
「そうだそうだ、一つ言い忘れてた。可愛いぜ、似合ってる、惚れちまいそうだ」
惚れてるけどね。俺の感想を聞いたとたんうれしそうに顔をほころばせた。本屋での笑顔もよかったがこれもまた格別。あぁ……ごちそうさま。
205 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 17:52:26.18 ID:L+iVxA9b0
女:『じゃあこれにするー!』
「あいよ、さっさと着替えて来い、でもいいのか? もうすぐ春って言ってもまだまだ寒いぞ」
女:『桜が咲いたら着るとしますよ、皆でお花見に行こうね!』
「あぁいいな、でも困るな、出来れば俺とお前、二人で一緒に行きたいな」
女:『えっ? でも皆で行った方が楽しいと思うよ?』
「こんな可愛い女の姿を見て他の奴が惚れたら困るだろ? 出来れば独り占めしたい」
顔を真っ赤にしうつむいてしまった。我ながら臭い台詞だと思うよ。
女はさらさらと何かを紙に書いて折りたたみ俺に投げつけるとさっさと試着室に入ってしまった。その間、ずっと顔は赤かった。
どれどれ、なんて書いてあるのかね。
『ばーか』
ふふん、照れ隠しとして受け取っておこう。
ちなみにお値段は一万五千円。しばらく百円のパンとまずい水道水で昼を凌ぐしかない様だ。
206 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 18:07:13.89 ID:L+iVxA9b0
ただいまの時刻、四時三十四分。よい子は帰宅の時間が近づいてるな。
俺と女はデパートの屋上のアミューズメントパークに居た。二人で百円で買ったアイスクリームを食べている。
これがなかなか美味いんだなぁ。女はバニラを俺はチョコを選んだ。
走り回る子供達を眺めて、女が片手でなにやら書き始めた。器用だね。
女:さらさら『あたしね……友達が出来たの最近なんだ』
「……」
女:さらさら『昔から喋るのが苦手でね、どうにかしてコミニケーションをとろうと思って、お母さんに聞いたら、手紙が良いって言われたの』
まぁなんだ? 確かに入学当時、目に生気を感じられなかったかな、
俺と女が出会ったのだってあれがなかったらこうしてアイスを一緒になめるなんて事もなかっただろうし。
女:さらさら『何を勘違いしたのかな、書くのは好きだったから苦にならなかったんだよね。日常の会話全部手紙ですませたんだ』
遊具の隙間からみえる夕日はものすごく綺麗だ。視界の端で店員が小さい女の子見てはぁはぁ言ってるのはこの際見てないことにしよう。
女:さらさら『気付いたらあたしの周りには誰も居なかった……小学校の頃はそれですんだけど、気付いたら手紙は癖になっちゃってね、治せなかった』
女:さらさら『中学に入ったら媚売ってんじゃねーよとかクラスの女の子にいじめられてた。正直つらかったなぁ……』
女:さらさら『高校もきっとこんな感じなんだろうなって思ってたらね、男君が手紙で話をするあたしを、面白い奴だなって変に思わなかった』
あぁーそういえばそんな事言った気がする。
207 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 18:07:44.11 ID:L+iVxA9b0
女:さらさら『不思議に思ったあたしがどうして一緒に居てくれるか聞いたら男君』
女:さらさら『人は誰にだって治せない癖ってもんがあるんじゃねーか? 確かに話しづらいなって思う時はあるけどよ、お前の字は綺麗だし、いいんじゃねーの?』
そこで女は俺の顔を見た。真剣な目に思わずどきりとしてしまい、そして身構えた。
女:さらさら『こんなあたしでよければ、これからも一緒に居てくれるとうれしいな』
そんな事かよ、俺としてそれ以上の関係に進みたいところだけどさ、まぁいいか、ゆっくりと、俺たちなりのペースで歩いていけば。
「あぁ任せろ、絶対にお前を見捨てたりしないさ、ところで、アイス溶けてべちゃべちゃだぞ? いいのか」
とたんおわぁーとか書いた紙を振り回しながら騒ぎ出した、シリアスな展開の気がしてたが、そうでもなかったようだ。
いや、これが女の魅力でもあるんだろうな、俺は苦笑しつつ、ズボンのぽっけからティッシュを取り出してアイスで汚れた手をぬぐってやった。
208 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 18:11:45.82 ID:L+iVxA9b0
さて、もうすぐ終盤です。
読みにくくてごめんなさい。
もうちょいだから頑張ってついてきてくれると嬉しいね。
209 プロスキーヤー(アラバマ州):2007/03/17(土) 18:14:52.32 ID:S2JHr3rZ0
ついてゆくさ
210 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 18:28:42.07 ID:L+iVxA9b0
デパートを出た。あの人形がまた来いよ、バカップルとか言ってた気がするけど聞こえない。
夕焼けに照らされた町を歩いていると、突然女が歩くのやめた。女を見ると、苦しそうな顔をしている。
「どうした? 具合でも悪いのか?」
不安になって女のでこを触ろうとした時。後ろから声をかけられた。厳密に言えば、俺ではなく女にだが。
「あれ? 女じゃん、マジきぐぅーあんた生きてたんだーキャハハハハハ」
振り返ると、そこには今時にギャルと言うべきか、脳味噌は薬のやりすぎでイッテますって感じの女と男が居た。
つーかこいつ……何がおかしいんだ? もしかしてさっきの話に出てきたいじめてた女ってのはこいつの事か?
「あれ? もしかして隣に居る男って彼氏ぃ? マジウケル。あんたみたいな女にも男できるんだね、ちょー面白い。ねぇねぇ、あんたこの女と付き合うのやめときなってマジで」
「あぁ? 俺が誰と居ようが俺の勝手だろ? なんなんだお前」
「あたしこいつと中学校の頃同じクラスだったんだけど、紙に言いたい事書いて渡して来るんだよ、マジキモイしぃー」
「あぁーなんだ、お前の喋り方には知性が感じられない、動物園から脱走してきた猿か? いい具合に進化を遂げて人間に見えるようになったとか?」
突然、ギャルの横に居たこれまた頭の中身はお空の彼方へイッテマスって感じの男が俺の胸の辺りの服を掴んで持ち上げた。くるしいだろ。
「おまえさー俺の女にむかってなんて口きくわけぇ? マジ死にたいの? OKマジぶっ殺してやんよ」
「たかしぃ! やっちゃってよ! ってあれ? あんたあいつに見捨てられてんじゃんマジウケルんですけど」
なんとか首を動かして後ろを見ると、そこに女の姿はなかった。やべーな、さっきの言い合いで頭の中混乱しちまったか? いそがねーと。
「あぁわりぃな、お前なんかに付き合ってる暇はねーみてーだ。すぐに終わらせる」
211 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 18:29:49.69 ID:L+iVxA9b0
「あぁ? なにほざいてんですかー? 死にたいんですかー?」
「同じ事をさっきも言ってたなお前、脳みそ腐ってんじゃねーの?」
言い終えると同時に頭突きをチンピラの顔にかます。
「いでぇえええ!」
チンピラが俺の服を放し、自分の顔をおさえた。手の隙間から血が垂れている。
着地と同時にボディーブローをチンピラの腹にかます。チンピラは衝撃で変な声を出しつつ、その場に倒れた。
追撃。倒れこんだ男の鳩尾を狙って体重を乗せたこぶしを叩き込む。
「げぇっ……っ」
うめき声をもらし、チンピラは動かなくなった。俺は乱れた服を直す。
「たっ、たかしぃ!」
気絶したチンピラの元にギャルが寄り添う。
「ちょっとあんた! 何もここまでしなくてもいいでいしょ!」
「おまえさぁ、外見だけで人の価値決めてんじゃねーぞ、よかったな、俺が女を殴らない主義で、お前男だったら殺してるぞ」
ギャルの顔が急速に青ざめ、気絶したチンピラをほったらかしてそのまま逃げていった。まぁこいつらのささやく愛なんてこんなもんか。
「さて、探さないとな、あいつ」
212 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 18:30:15.11 ID:L+iVxA9b0
すまん、ここでちょっと風呂に行って来る。
また後で! ノシ
213 プロスキーヤー(アラバマ州):2007/03/17(土) 18:47:44.52 ID:S2JHr3rZ0
わくわく
214 プロスキーヤー(アラバマ州):2007/03/17(土) 19:28:17.86 ID:S2JHr3rZ0
よっと
215 牛(コネチカット州):2007/03/17(土) 19:42:23.03 ID:BEQYu+oRO
wktk
男カコイイよ男
216 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 19:45:45.43 ID:L+iVxA9b0
――視点変更

「はぁ、はぁ、はぁ」
逃げてきてしまった、男君を置いて。
嫌な過去に出会ってしまった、それだけで頭の中身はぐしゃぐしゃになってどうしたらいいかわかんなくなって、結局逃げ出した。
男君があの女に何かを言ってた気がするけどそれどころじゃなかった。
口の中が乾いてべたつく。喉は渇ききって今は空気をヒューヒューと乾いた音で通すだけ。
足と肺はもう限界だと言わんばかりに痛い。
あたし……最低な女だ。
流石に限界なので走るのをやめて歩く。すっかり日は沈んでしまい。今は月と街灯が町を明るく照らす。
あぁーあ、男君もうあたしのこと嫌いになっただろうな。
そう考えただけで胸がずきずきと痛み出した。目から涙があふれ出てくる。止める事が出来ない。
さっきまで輝いてるように感じた世界は今はただただ灰色で、生きてるのさえどうでもよくなってきた。
そうだ……最後に男君と初めて出会った場所に行こう。
あたしは、駅へと歩き出した。
「おねぇちゃん、大丈夫?」
見れば、まだ幼い子がそこに居た。あたしはリュックサックから紙とシャープ雄ペンを取り出して書く。
『一人でこんなところにどうしたの? お母さんは』
「お母さんは知り合いのおばちゃんと話し込んでて相手してくれないんだー」
『そぅ、ならよかった、迷子じゃないんだね』
「お姉ちゃんはどうしたの? なにか嫌な事あったの?」
子供は時々鋭いと思う。
217 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 19:46:05.26 ID:L+iVxA9b0
『うん、ちょっとね。でも大丈夫だから』
「そうなの? じゃあいいや」
『じゃあね、あたしはもういくね』
歩き出そうとした時、男の子があたしの袖を掴んだ。
「どこに行くの?」
男の子が不安で曇っている。本当に……子供って鋭いなぁ。
『思い出の場所にね』
「そっかー思い出の場所って何処?」
『ふふふ、ヒミツー』
「えーけちー」
と、そこで男の子のお母さんがきょろきょろと辺りを見回している、たぶんこの子探しているんだろう。
『ほら、お母さん心配してるよ、行きなさい』
「うん、分かった、またね! おねーちゃん」
男の子は元気よく手を振ってお母さんの下へと走っていった。
そうだなぁ……思い出の場所でっていうのも悪くないかもしれない。
あたしは駅に向かって歩き出した。
218 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 19:50:14.59 ID:L+iVxA9b0
うわっ、シャープペンがすごい事になってる。
スマソ
219 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 19:59:33.65 ID:L+iVxA9b0
――視点変更
「くっそ! 何処行ったんだ!!」
かれこれ探し始めて二十分。喉はとっくに渇いてるし足だって鉛のように重い。流石に全力疾走を続けてるのはいい加減限界だ。
しょうがない、とりあえず駅に行ってみよう、誰か見てるかも知れない。
そう思い、駅へと走り出した時、すれ違った親子の会話を聞いて心臓が止まるかと思った。
「それでねーそのおねえちゃん手紙でお話するんだよー」
気付けば、男の子のところに走っていた。
「ぼうず!! ちょっといいか!!」
「なっ、なんですか!? 人呼びますよ!」
「すっ、すいません、ただその子の話に出てきたおねえちゃんを探してるんです」
すると、男の子は表情を曇らせた。
「もしかしておねえちゃんの彼氏?」
「あぁーなんだ、友達以上恋人未満ってところだ」
「お姉ちゃん泣いてたよ、女を泣かせる男は最低だってお父さん言ってた」
「あぁその通りだな、俺は最低な馬鹿野朗だ、だから、探してるんだよ、どこに行ったか分かるか?」
「うんとねー、思い出の場所に行くって行ってたよ、お姉ちゃんに謝ってね?」
「でかした坊主! この恩一生忘れねぇ! すいません、お時間とらせてしまって」
「いーえ、青春ですね」
と何を思ったのか奥さんはくすくす笑ってる。人事だと思って、いや人事だな。
俺は礼を言って走り出す。思い出の場所、俺の勘が正しければ、たぶんあいつは……あそこだ。
確証なんてない。だけどこの状況で信じられるのなんて俺だけだ!
ちくしょう、待ってろよ女! 今行くからよ!
220 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 20:01:22.95 ID:L+iVxA9b0
思い出の場所、そこは何処にでもあるような何の変哲もない公園。
ベンチに座って読書をする女を見つけて、なんとなく声をかけた。きっかけなんてそんなもんだった気がする。
本から顔をあげ、ちょっと驚いたような顔をして、女は傍に置いてあったリュックから紙と鉛筆を取り出して、何かを書いて丁寧に折りたたんで俺に渡した。
『こんにちは』
「あぁ、こんにちは。本好きなのか?」
女:さらさら『割とね』
「ふーんそうか、となりいいか?」
女:さらさら『いいよ』
「ありがとよ」
俺は女の隣に座り、本の題名を読んだ。ファウスト。大変濃い物を読んでらっしゃいますね。
「面白いか? それ」
女:さらさら『割とね、ところでさ、あたしの喋り方気にならないの?』
「あん?別に」
女:さらさら『変な女とか思わないの?』
「あぁーへんっつーかそうだなぁ」
俺はほんの少しだけ考えて、言った。
「人は誰にだって治せない癖ってもんがあるんじゃねーか? 確かに話しづらいなって思うけどよ、お前の字は綺麗だし、いいんじゃねーの?」
女は少しだけ呆けて紙にすごい勢いで書き始めた。
女:さらさら『キモイ奴とか思わないの!? なんてゆーか、男君って変!』
傷ついたよ、マイハートが。
「ひでぇなぁ。いいじゃねーの別にキモクねーよ、お前はお前だろ? ただちょっと喋り方が特殊なだけ、俺は字が読めるから全然OKだ。待つのは嫌いじゃないしな」
そう答えると、女はとても嬉しそうに笑って、驚くべき事に、とびっきりの笑顔をそえて、言った。
「ありがとう」
221 バイト(関東・甲信越):2007/03/17(土) 20:11:35.91 ID:COa1cWLkO
wktk支援
222 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 20:18:32.97 ID:L+iVxA9b0
思えばあの時に惚れたんだろうな。
今俺は、その思い出の場所。公園に居た。
思ったとおり、公園のベンチに女が座っていた。ただただ星空を眺めていて、その光景はどこか俺を不安にさせた。
俺が女のすぐ近くに来ても女は気付かない。その表情はうつろで、そして目は光を失ってる気がした。
いつぞやの、触っただけで壊れてしまいそうな儚げな雰囲気、そんな感じだ。
俺は女の横の開いたスペースに腰を下ろし、満天の星空を見上げて行った。
「探したぞ」
女は泣いていた。ゆっくりと顔を動かして俺を見て、紙に何かを書いて俺に渡した。
俺は星空を見るのをやめ、手紙に視線を落とす。
『どうして……ここだと思ったの?』
「ちょっと助けてもらってな、おかげで一発で分かったよ」
ほんの少しだけ悩んだ表情を見せ、分かったのか女は苦笑した。たぶんあの男の子を思い出したのだろう。
女:『どうして追いかけてきたの? あたし、逃げてきちゃったんだよ? 最低だよね』
「お前は最低じゃない、誰だってつらい過去から逃げるもんだよ」
俺は何か書こうとした女の手を掴んで止めた。強く握り締めないよう、出来る限りやさしく。
女は驚いたのか俺の顔を見た、目は真っ赤に充血している。痛々しいな。
223 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 20:19:15.00 ID:L+iVxA9b0
「だけど人間は、逃げながらも学んでいくもんだ、そりゃあ世の中には学ばない奴も居ると思う。でもお前は違うと思ってるぞ、少なくとも俺はな」
さらに続ける。女は黙って俺の目を見て聞いてくれてる。俺も目をそらすことなくまっすぐに見つめる。
「俺はお前が欠点だと思ってるところ全部を含めて大好きだ。他の誰が何と言おうとかわらねぇ」
「それに最近だって友達が出来たんだろ? お前の癖を理解してくれてる奴が居る証拠だ」
「俺はお前を、愛してる、付き合ってくれ」
女の手を離す。女はうつむいて、紙に何かを書こうとしてやめて、顔を上げて俺をまっすぐ見つめた。そして笑顔で。
「あたしも、男君の事、愛してるよ」
嬉しさのあまりに思わず抱きしめてしまった。やわらかい、甘い、いい香りがする。
「もう絶対にお前を泣かさない。誰にも泣かさせやしないからな」
「男君、くるしいよ、でも、うん。ありがとう、嬉しいな」
俺は一旦女を抱きしめるのをやめた、実際ものすごく名残惜しいが、もう一つだけ、やりたい事がある。
女は、少しだけ頬を赤らめていた。
俺はゆっくりと女に顔を近づける。女は少しだけ、迷った素振りを見せ、目を閉じた。
だんだんと近づいていきやがて、俺の唇と女の唇が優しくふれあい。キスをした。
同時に、満天の星空の下。俺は誓う。
女を、大切にすると。

END
224 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 20:25:24.87 ID:L+iVxA9b0
――後日
ブスッ。
「いってえええええええええええええええ!!」
俺の後頭部に何か鋭いものが刺さった。頭を抑えて振り返ると、そこにはニヤニヤ笑ってる女が居る。その手には手紙。
手紙を受け取って片手で開くと。
『お・は・よ・う。あなたぁーん』
「お前はもっと普通に朝の挨拶ができんのかああああああ! それとシャープペンは飛び道具じゃない!! 文房具だ!」
女:さらさら『上手い事いっちゃってー』
「反省の色無しと受け取った、天誅を下す!!」
女はキャーと書いた紙を振り回しながら走って行ってしまった。
俺はその後を追いかける。
まぁ告白する前と大差ない日常だが前と比べると女の笑顔が多く見れるようになった。
今日の天気は晴れ、とても暖かく、まだ三月と言うことを忘れさせられる。
俺のところには一足先に春が来た。
そして今、これから季節として春がやってくるのが肌で実感できた。
225 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 20:26:40.18 ID:L+iVxA9b0
はい、というわけで俺の書く手紙女、終了です。
お付き合いくださった皆様、ありがとうございました。
この続きと言う形でこのスレがある限り、
ちょくちょく書くかも知れないですけどねw
226 プロスキーヤー(アラバマ州):2007/03/17(土) 20:39:16.36 ID:S2JHr3rZ0
乙かれさん
227 デスラー(神奈川県):2007/03/17(土) 20:43:07.88 ID:H1aNGFfZ0
乙!!良かったよ!
228 2軍選手(関西・北陸):2007/03/17(土) 20:50:38.79 ID:e+sonsgtO
乙!

男が強いのがちょっと意外だったかも
229 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 20:57:01.53 ID:L+iVxA9b0
>>226
ありがとー
>>227
ありがとう、気に入ってもらえたようで嬉しいです。
>>228
その訳も続きで書いていいかもしれんね。
230 ご意見番(関西地方):2007/03/17(土) 21:02:33.18 ID:nvod7CwE0
おまいら
頑張り過ぎだろwwww













wktkだよな
231 バイト(関東・甲信越):2007/03/17(土) 21:17:20.75 ID:COa1cWLkO
232 神(アラバマ州):2007/03/17(土) 21:34:06.99 ID:GDM///oL0
ほす?
233 ご意見番(関西地方):2007/03/17(土) 21:36:18.51 ID:nvod7CwE0
にしても案外レス数進んでないなあ
保守か投下かwktkかわっふるわっふるで殆ど埋め尽くされている
234 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 21:38:25.78 ID:L+iVxA9b0
なんていうか、適当に書いてはい、投下ーなんてしたくないんだよね。
書くなら読んでくれる人が喜んでくれるようにしたいというか。
235 ご意見番(関西地方):2007/03/17(土) 21:40:38.32 ID:nvod7CwE0
>>234
『ぶちころすぞ☆』の方もそうだけど
実際ここまで続くと思ってなかttうわなにするやm(ry
236 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 21:43:35.65 ID:L+iVxA9b0
>>235
実は最初のアレは保守がてら書いたもので、
続きなんかなかったんだよね。
そしたら好評で、じゃあいっちょ書きますかって感じでw
とりあえず一話(?)書き終わってよかった。
237 プロスキーヤー(アラバマ州):2007/03/17(土) 21:45:50.75 ID:S2JHr3rZ0
俺はおおいにうれしいですな 自分でSS書けないのが残念だ
238 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 22:16:31.82 ID:L+iVxA9b0
>>237
書こうと思えばかけると思いますよ?
人形焼うんまい
239 ご意見番(関西地方):2007/03/17(土) 22:25:54.02 ID:nvod7CwE0
>>238
ヨコシナサイ
240 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 22:36:58.05 ID:L+iVxA9b0
>>239
女:さらさら『既に胃袋に納まってしまったようですよー』
男「糖分摂取完了したから俺たちの話の続き書くだとよ」
241 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 22:46:01.62 ID:L+iVxA9b0
ちょっと質問だけど、
女の妹出したら怒る?
つーか今回新キャラいっぱいでそう
242 ご意見番(関西地方):2007/03/17(土) 22:47:12.55 ID:nvod7CwE0
>>241
決定権は誰にあるんだろうね
普通>>1だけどw

まあ、別の道をいけばいいかもしれん
243 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 22:50:00.93 ID:L+iVxA9b0
>>242
途中から姿見せてないねw
新キャラと言っても男の友達とか
新しい女の子とかそんな感じだけど
別の道、それはもしやオリジナルとしてつっぱしれと?
244 ご意見番(関西地方):2007/03/17(土) 22:53:06.94 ID:nvod7CwE0
>>243
読み直せばよく判るんだが、俺の投下したブツと君が投下したブツは
結構傾向が分かれてると思うんだ。
よって互いにY字路を左右に進めばいいんじゃないか
245 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 22:57:00.42 ID:L+iVxA9b0
>>244
そですね、そうしますか、似たようなの書いてもつまらないですし、
ここはもうまったく別の『手紙女』を書きますか
246 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 23:05:46.39 ID:L+iVxA9b0
さて二話を始めますぜ

あいつと付き合い始めてから割と月日が立った。
季節は春。月は四月。日は二日だ。
エイプリルフールに俺ん家に招いて、しようと誘って真っ赤になって手紙でぎゃーぎゃー騒ぐ女を堪能し、
嘘でしたーと宣言してシャープペンで刺されたのが懐かしい。
その後? まぁ今回の話とはまったく関係ないから聞かないでくれ。
ただこれだけは言っておこう。
ご馳走様と。
247 ご意見番(関西地方):2007/03/17(土) 23:12:38.32 ID:nvod7CwE0
>>245
俺のはもう事前に手紙用意してるというエスパー入ってるしねえ
>>246
ちょwww展開はええwww
248 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 23:20:19.88 ID:L+iVxA9b0
>>247
エスパー面白かったですw
まぁ三月半ばの話って設定でしたしw
ヤッちまっても問題は無いですぜヒッヒッヒ
249 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 23:34:40.97 ID:L+iVxA9b0
極上の過疎。
とりあえず保守
250 ご意見番(関西地方):2007/03/17(土) 23:45:28.59 ID:nvod7CwE0
今時間がないので保守要員に徹す
251 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 23:52:20.33 ID:L+iVxA9b0
今日は学校が終わったら女に家に行く事になっている。家族に紹介したいらしい。
なんとまぁ……気が早いなぁ。
まぁ別にいいけどね、急がば回れと言うし。
朝食を済ませ、学校の指定鞄を手に靴を履き、家を出る。
「いってきまーす」
ドアを開けると空一面に広がる青い空と……玉?
よける間のなく俺の頭に直撃。
倒れる際に視界の隅で女がにやにや笑ってるのが見えた、なるほど、女の仕業ですかそうですか。
巨大な玉は俺にぶつかった衝撃で真ん中からバカッ、と割れた。
『おはよう』
俺は起き上がり、ぶら下がってる玉を払いのけ、ニヤニヤ笑ってる女を見据えて言った。
「普通に挨拶できんのか?」
女:『ふふん、昨日の仕返しでごぜーます』
「あん? 昨日はお前最後自分から迫ってきたじゃん」
とたん顔を真っ赤にして慌てだした。あれ? 違った?
女:『そっ、そっちじゃなーい! 嘘のほうよ!』
あぁそっちか、はははは、てっきりニャンニャンのほうだと思ってたよ。うん。わざとだ。
「いいじゃんエイプリルフールだったわけだし」
女:『よくなーい! あたしの純情返せー!』
「既に奪ってしまったものをどう返せと」
女:『そっちじゃねー! ってあ』
252 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 23:52:42.64 ID:L+iVxA9b0
女が俺の後ろをさす、見ればそこにはニヤニヤ笑ってる母がいた。
俺と目が合うと、わざとらしく顔の前で手をパタパタと仰ぎだした。
「あぁー熱い熱い。朝から熱いなぁーそして春だなー」
女のほうを見ると、耳まで真っ赤にしてうつむいてしまい、プルプルと震えてる。
「母ちゃん行って来ます」
「おう、行って来いバカップル。あっ、女ちゃん」
何度か深呼吸をして、何とか落ち着かせた女がかわいらしく首をかしげた、顔はまだ赤いけどね。
無駄な努力だよなぁ母ちゃんがこういう笑い方をしてる時は何時もたくらんでんだ。母ちゃんがニヤニヤ笑いながら言う。
「内の馬鹿息子をよろしく、そうね、子供は五人くらい居るとにぎやかねぇ」
ぶふーっと女が噴出した。再起不能になって俺が学校まで引き摺ってく羽目になるのを防ぐためにとっとと玄関の扉を閉めた。
「ほら行くぞ、女」
硬直して動かない女を引き摺って学校へと俺は歩き出した。結局こうなるんだもんなぁ……可愛いからいいけどさ、母ちゃんナイスアシスト!
253 運動員(新潟県):2007/03/17(土) 23:54:03.98 ID:L+iVxA9b0
コテつけた方がいいですかね……
でもつけかた分かんないんだよね
254 絵本作家(関西地方):2007/03/18(日) 00:03:47.80 ID:+g4gX+OJ0
そんな事きにしてはいけない
むしろコテって何 とかいうくらいの度胸で
255 名誉教授(新潟県):2007/03/18(日) 00:10:11.06 ID:Zu4Q2fF+0
そですねー読んでくれる人も描写読めば分かりますよね。
じゃあこのまんまでw
256 バイト(関東・甲信越):2007/03/18(日) 00:35:46.69 ID:DXp59bglO
(><;)
257 留学生(北海道):2007/03/18(日) 00:54:38.09 ID:qyB57otEO
KeepinG
258 名誉教授(新潟県):2007/03/18(日) 00:57:03.71 ID:Zu4Q2fF+0
眠くて続き書けないんで寝るわ。
スレ残ってたら続き書きます。
スレ残ってることを祈って、
おやすみなさーいノシ
259 県議(中国地方):2007/03/18(日) 01:16:54.75 ID:IK3pxCDJ0
保守
260 絵本作家(関西地方):2007/03/18(日) 01:40:40.88 ID:+g4gX+OJ0
保守っと
261 国連職員(アラバマ州):2007/03/18(日) 02:34:42.41 ID:DMr0P3eO0
俺も保守
262 絵本作家(関西地方):2007/03/18(日) 03:05:20.63 ID:+g4gX+OJ0
何とか書き始めた
できるだけ短いものを素早くかけるようがんばる
263 国連職員(アラバマ州):2007/03/18(日) 03:06:14.67 ID:DMr0P3eO0
wktkしてるぜ
264 絵本作家(関西地方):2007/03/18(日) 03:37:59.94 ID:+g4gX+OJ0
ホス
265 絵本作家(関西地方):2007/03/18(日) 03:56:15.34 ID:+g4gX+OJ0
危険な事したいな
これまでの新ジャンルに触れるくらい許されるんかねえ
266 国連職員(アラバマ州):2007/03/18(日) 04:11:03.32 ID:DMr0P3eO0
267 絵本作家(関西地方):2007/03/18(日) 04:43:15.40 ID:+g4gX+OJ0
268 絵本作家(関西地方):2007/03/18(日) 05:14:05.88 ID:+g4gX+OJ0
269 きしめん職人(コネチカット州):2007/03/18(日) 05:17:42.99 ID:EHuvCTsfO
──────────金曜日

もう明日が休みだということに小躍りもしかねない朝。

学校への通学路で男は男友と会った
男「おはよう」
男友「おはよう」
男「あれ?無口は?」
男友「それがな…昨日俺の家で秘蔵アダルトDVDを発見してな、けんかになった。」
などと会話をしながら学校へと向かっていた。


女は少し準備に手間取って下手すると遅刻になるかもと思い急いでいると前方に男がいるのを発見。すかさず紙と昨日発見した万年筆で少し上品に『おはよう』と書いて紙飛行機を折って─────男へ投げた。

そして紙飛行機が男に刺さる寸前─────

男「おっ、500円落ちてる。これで3日はしのげるぜ!!」

男は500円を拾うためにみを屈めた。

男の前にいた生徒「ぎゃぁぁぁぁぃぁぁぁぁぁぁぁぁ」

紙飛行機は男の前にいた生徒へと刺さった。



──────────ごめん。やりたかっただけだ
270 絵本作家(関西地方):2007/03/18(日) 05:22:22.07 ID:+g4gX+OJ0
>>269
正直一人だとしんどかった
テラGJ
271 国連職員(アラバマ州):2007/03/18(日) 05:37:45.05 ID:DMr0P3eO0
ウケタwwwGJ
272 絵本作家(関西地方):2007/03/18(日) 05:40:27.12 ID:+g4gX+OJ0
俺はここに宣言する。
俺は新ジャンルスレを立てた何者をも恐れないと。
俺は誓う。
俺は新ジャンルスレに立ったどんなジャンルの存在をも容赦なく使用すると。
俺はここで名言しよう。
俺は新ジャンルスレの存在を話に絡める事に微塵の躊躇も感じないと。













という訳で基本的に見逃せ。あれ、こんな朝早く誰か尋ねてきた。変だな。
273 きしめん職人(コネチカット州):2007/03/18(日) 05:46:55.98 ID:EHuvCTsfO
さらにごめん、もう一個

放課後、一緒に帰るついでに公園のベンチに男と女は座った。
何も話さないで考えこんでいるように見える男が気になった女は紙と万年筆をかばんから出して
女「サラサラ『どうしたの?珍しく真剣な顔して』」

男「珍しくとは失礼な、俺は常に真剣だ」

女「サラサラ『何にだよ(笑)』」

男「何にって…っていうより(笑)とはなんだ(笑)とは!!」
女「サラサラ『あははははは』」
男「話が脱線したな、実は女の口の使い方を考えてたんだ」

女(ホントに考え事してたんだ…)「サラサラ『だからさっきみたいにクレープを食べる為にあるのです』」

男「その言い方だと女はクレープばっかり食べてるみたいな言い方だな」

女「サラサラ『クレープよりよい食べ物はありません!!たぶんクレープを1日3食食べてもわたくしは生きていけますわ
クレープ。゚+.(・∀・)゚+.゚イイ!!』」



2本目に突入する
274 きしめん職人(コネチカット州):2007/03/18(日) 05:49:06.10 ID:EHuvCTsfO
2本目ー


男「あ、ああおまえそんなにクレープ好きだったのか…じゃなくてだな、俺はそこで一つかんがえた。もう一つの方法を」

女「サラサラ『なんですか?』」
男「それはだな…」


ちゅ


女「な、なっっっっ!!!!!!」

男「そういうこ…ぎゃぁぁぁいたいいたいいたい」


このあと男は女に街中を追い掛け回されることになったようだ
275 絵本作家(関西地方):2007/03/18(日) 05:49:57.45 ID:+g4gX+OJ0
わっふるわっふる
276 絵本作家(関西地方):2007/03/18(日) 06:21:33.66 ID:+g4gX+OJ0
ほす
277 きしめん職人(コネチカット州):2007/03/18(日) 06:43:06.11 ID:EHuvCTsfO
女「サラサラ『保守!!!』」

男「そんな達筆で書かれても…」
278 絵本作家(関西地方):2007/03/18(日) 06:49:25.71 ID:+g4gX+OJ0
連続投下ー
279 絵本作家(関西地方):2007/03/18(日) 06:50:49.39 ID:+g4gX+OJ0

 無口「……」
 男友「はいこれ」
頷いて受け取る無口。
ここは食堂の前にある自販機周辺。
通路としてコンクリートが整えられた中に植えられたメタセコイアだかなんだかが不自然に伸びている。
放課後は人の通りがさほど多くない。
昼に生徒が密集する表口とかち合わないように、自販機がわざわざ側面に設置されているからだ。
突っ立っている三人。
一週間前に付き合い始めた二人の距離感を互いに把握させる為、という名目で、
俺は女の奉書にあった命令で、何かと二人の間をとりもっている。
この二人だってせっかく付き合い始めたんだから、それなりに二人っきりにもなりたいだろうに……、
と言ったら、毎度おなじみ手紙の手裏剣を食らった。
正確には、練習が功を奏して、俺の真剣白羽取りが手裏剣を見事キャッチした。
舌打ちが聞こえた気がしないでもないが、幻聴だと思っておいた。
『あの二人はまだ二人っきりだと進展しない!』だそうだ。
放っとけよ……と思っていたのだが、当の本人達は何故かありがたがっている様子で、
引くに引けない状況下におかれてしまっているのだった。
嫌々という程ではないにせよ、他人の関係を磐石にしてやる事が先決というのも、
本当、鮮血吐きそうなくらいに、個人的には暗い話だ。
……うまく言えてねえよ。
280 絵本作家(関西地方):2007/03/18(日) 06:52:47.81 ID:+g4gX+OJ0
ゆっくりゆったりと時間が過ぎていく。
それこそ時間が駸々と過ぎているのは本人達ばかりで、
俺は空をぼうっと仰ぎ見ながらちまちまとホットコーヒーを飲み下すばかり。
交際開始八日目の今日は一体どういう予定なのだろうか。そうそうどこかに二人してでかける訳でもないだろうが、
一切する事がない訳でもないだろう。
考えてみれば、恋人のスタンダード通過儀式というか通過儀礼というか、つまり接吻もまだな奴らなので、
目下の目標はそこらへんだろうか。だとしたら俺はむしろ邪魔な訳で、このお役目からも解放されるんではないだろうか。
言いだしっぺの女はどういう上意下達思考で以て俺を使っているのかしらないが、
まかせっきりで自分は放埓三昧。いや、別に直帰してるだけなんだけど。納得はいかんな。
しかし一旦こいつらのまだるっこしさを見てしまうと、
チャイムと同時に帰宅するといういつもの一連の行動まで両親の下に憚られてしまうので困ったものだ。
いっそ季節を二つすっ飛ばして雪でも降ってくれればクリスマスパーティでもやって一気に雰囲気を盛り上げられるのだが、
できもしない事を考えたって仕方がない。
ああ、そうだな。せめて風が冷たければ肩を寄せ合ったりとか自然にいくんだろうけど、今はいかんせん春だ。
ここはまったりしている屋上の某女子に協力でも仰げば話は別なんだろうけどな。
そう言えばあの二人はどうしてるんだろうか。
相変わらず日向を探して良い景色の傍でまったり……否、本人曰く“マターリ”としているんだろうか。
考えてみれば、この学校は結構変人だらけであるが故に、女も無口もさほど浮かずに済んでいるのかもしれん。
廊下を歩いていると、二年生教室のすぐ近くで「ぶっこおすぞ!」という物騒な声が聞こえてくる事がしばしばある。
酷くクールな女子が何人かいるし、いきなりどっかの男子に告白しながら疾走していく熱血女子もいるし。
どっかで一人寂しく乗り突っ込みしてる男子とか、やまびこ大好きな男子とか。
熱血青春してる野郎もいれば、女子側の暴走に冷静に徹して応対してる奴もいる。
考えてみれば薄ら寒くなる程の変人王国なんではなかろうか?
俺は一番まともだ。うん、俺が最も常識人で良識人に違いあるまい。思い込みでもそう思いたい。
281 絵本作家(関西地方):2007/03/18(日) 06:56:05.76 ID:+g4gX+OJ0
さて、余計に過ぎる雑考は気分を時に萎靡沈滞へとつれていってしまうだけなので、
行動を開始する事とする。
クラブ活動があるので二人は勝手に帰りにデートができる訳だが、俺も最近は待たされる事になっている。
簡単に言えば暇つぶしが必要なのだ。
二人と別れて単独行動を開始するのだが、
思考の水面にふつふつと湧き上がるこの大義名分はなんだろう。
どうして俺だけがこんな役回りなんだ、とか、どうして女は職務放棄に近い真似してるんだろう、とか。
後日説教せねばなるまい。
もしくは埋め合わせとして飯でも奢ってもらわねば割に合わない。
見返りを求めるなんて、とかまたあいつは言うかも知れないが、本来の自分の役回りではないのだから、
超過勤務手当てはもらってもいいだろう。元はといえばあいつが提案した話なんだからな。
つらつらと無駄な事をやっぱり考えてしまっていると、
目の前を通り過ぎていく二人組み。
「今日はどうする?」
「今日?」
「おう。あ、買い物でもいくかあ。あー、でも金ないって言ってたっけ?」
「でも行く!」
「いいのか?」
「いいの」
「じゃあ、服でも見に行くか。他に何か見たい物あるかー?」
「ジャー」
「……電子ジャーかよ。その、まさか壊したのか、あの頑丈そうなのを」
「そのまさか」
だとか言って。いいなあ仲が良くて。うらやましい限りだ。
その絶妙な切り返しをあの二人に教えてやってくれよ……。
282 絵本作家(関西地方):2007/03/18(日) 06:57:04.38 ID:+g4gX+OJ0
さて、女はもう下校してしまっただろうか。
あてもなくぶらぶらするのは性に合っているけど、目的もなくふらふらするのは柄じゃない。
行き先を設定する必要があるな。
クラブ活動が終わるのは多分あと三時間くらい後だろう。
となると、女の家まで行って首根っこ捕まえてくる事もできるだろう。
あ、致命的なミスだ。俺は女の家知らないんだった。失敗失敗。前提がないなら無理だなそりゃ。
宿題も今日はないからどうしようもない。
午後の授業(教師が無口ばりに口数が少なかった)の為に頭が眠気でぼんやりしているから、
屋上に行ってみるのもいいだろう。八日前以来行っていないしな。
風を浴びればいい眠気覚ましになるだろう。
油がまださされていない、重い鉄扉をゆっくり開く。
危険防止の緑の金網が張り巡らされている。端っこに、ビニールシートと二人の人影。
駄目だ。ここは駄目だ。絶対“マターリ”空間に取り込まれる。
潔く撤退撤退。扉を気づかれないように閉めながら、俺はとっとと階段を下った。
283 絵本作家(関西地方):2007/03/18(日) 06:57:27.18 ID:+g4gX+OJ0
道端で人に会う事は多いが、放課後、
過疎地みたくひっそりと静まった廊下で知り合いに会う事は結構少なかったりする。
む。背筋が寒い。芋虫が這っている。危険信号ではないが、気になるレベルだ。
後ろを振り返る。
女子が一人、後ろから歩いてきていた。
おかしいな。殺気かと思ったんだが。いやまあ、俺にそんなものを感じ取る機能は備わっていないが、
動物的本能で直感する事はある。
紙束を持ってどっかに歩いていく彼女。ああ、そういえば隣のクラスのやつか。
尋常じゃないオーラを身に纏っている彼女は、不良男子にも一目おかれる武侠だという。
あくまで風評。
あくまで風聞。
ただ、ぱっと見、それは酷く正しく思えるのだが、どこか違う気もしないでもない。
人を見る目があまりない俺には瞭然とした判断を下せないのだが。
さくり、と頭にささった紙飛行機。痛い。でもまだ残っていた事は判った。
脇を通り過ぎていった武人娘(憶測)の方を振り返ると、そこに女が立っていた。
今の手紙が気に障ったのか、武人娘(暫定)にぎろり睨まれた。正直かなり答える眼光。怖い。
ハッ。
もしや、や●ざかこいつ……!?
名のある利剣の如き鋭さだった。
でも彼女はすぐにまた歩き出して、階段を下っていった。なんだったんだ。
けれど今は何よりも女の事だ。とっくに返ってしまったものだと思っていたが。
……いない。
あれ?
今俺、手紙投擲されたよな?
いない筈がないんだけど。
ひとまず、飛んできた手紙を見る。今回の飛行機はえらく凝った作りだ。
うまく飛ぶように工夫されているらしい。
 男「……な、なんだこりゃ?」
284 絵本作家(関西地方):2007/03/18(日) 06:58:36.20 ID:+g4gX+OJ0
『リアル鬼かくれんぼ開始』

……何だこれは。
リアルかくれんぼって何だ。俺はそんな遊びは寡聞にして知らない。
思っていると、もう二枚、箇条書きにされた文面がくっついていた。
飛行機の形が妙に頑丈になってると思ったら、これを運べる頑丈さが必要だったからか。
いくら頑丈にしたところで、まっすぐ、もしくはカーブさせて、
あるいはライズさせてこの場所に届かせるのは、女の驚異的な技量の賜物でしかないんだがな。
『最近、男君とも、大勢でも遊んでいないので、今回知り合いに頼んで大規模な遊びを考案したんだよ』
それがかくれんぼですか。本当にアイデアを絞ったんだろうな。
いい加減くささがぷんぷんするんだが……。
『それではルール説明』
 男「ルールっつってもなあ……別にリアルもくそも、鬼ごっこと違ってリアルだろうが何だろうが、
   隠れてる奴を見つけるだけだろが……」
横箇条書きの文面を目で追っていく。
『最終目標:校舎内にいる私を見つけてください』
おうさ。絶対に見つけ出して飯奢ってもらうぜ。いや、これは俺の勝手な願望だな。いかんいかん。
『「Caution!」:男君は追われる身でもあります。
         私を見つけようと校舎内を探索しながら逃げ惑ってください。猛追します』
285 絵本作家(関西地方):2007/03/18(日) 06:59:39.35 ID:+g4gX+OJ0
 男「はあ!?」
なめんな。何でそういう展開になる!?
『インターセプターは腕章をつけているので見ればすぐ判ります。
 腕章を隠匿する事は許可していません』
そりゃ隠されたら一網打尽だからな。てか何で俺は納得してるんだ。理不尽だろこれは。
『「Caution!」:私は見つかっても気づいたなら逃げます。全速力ですとも、ええ』
勝利条件がまた一段と厳しくなった。酷い。いや、酷いなんてレベルじゃない。残酷だ。私刑だ。
『「Caution!」:範囲は学校全体。運動場も含めるけれど、基本的に教職員のみ出入りできる場所は禁止。
         例)職員室、各科準備室、実験室。クラブ活動で使用中の場所はありとする』
広いっつの!
うちの運動場がトラック一周何百メートルあると思ってるんだ?周囲は植垣だってあるんだぞ。
あと倉庫とか更衣室とか。
まさか女子更衣室とかトイレとかに隠れて絶対防御したりしてないだろうな。
そんな卑劣な戦術を用いていたら俺は後であいつを気の済むまで弾劾するぞ。
どっちにせよ、弾劾そのものはさせてもらうがな。
『「Caution!」:書き忘れてたけどインターセプターは一杯いるから、ガンバ☆』
ガンバ☆じゃねえよ!何人いるってんだ!
 男「……ん?『耳寄り情報(重要)』……なんだこりゃ」
かなり気になった。二枚目に続いている。めくる。
冒頭。
『男君が勝ったら、無茶な要求以外なら一つだけ言う事を聞いてあげましょう』
……一体どこまでがNGでどこまでがOKなんだろうか。
う、いかん、変な妄想チャンネルを開設するところだった。駄目駄目じゃねえか。
『でもセクハラ禁止』
金城鉄壁。堅牢無比。
三重ハニカム装甲みたいに抜け目なく防御力激高だった。
きっと核ミサイルの放射線にも耐えられるに違いない。不謹慎なたとえだったか……反省。
てかやっぱりあいつエスパーだろ!未来視できんじゃないのか!?
286 絵本作家(関西地方):2007/03/18(日) 07:01:35.70 ID:+g4gX+OJ0
『私が勝ったら私の言う事聞いてもらうんですよ。
 最近良いイタリア料理店見つけたんだーうふふー。
 私の場合は皆に頼んでおもちゃにしてあげても良いけどどっちがいいー?』
悪魔だ!
あいつ悪魔だ!
 男「にしもてよお……俺がつきあう義理はないよなあ。いくら暇だからって」
最後の紙の一番下が厚みがあったので、気になって見てみた。
『ちなみにこの紙が開かれた後、二分後にメロディが流れ出ます。
 誕生日とか洒落た外食店にある、開いたらハッピーバースデイのメロディ流れるあれみたく。
 鳴り終わったら行動開始。
 さあ、今こそ君の勇猛を試す時がきた!』

 男「………………………………………………………………………
   ………………………………………………………………………
   ………………………………………………………………………
   ………………………………………………………………………
   ……一方的な要求してきやがって。ほんっとうにしょうのねえ奴だな……」
287 絵本作家(関西地方):2007/03/18(日) 07:02:22.91 ID:+g4gX+OJ0
仕方がない。ここは本気を出して迎え撃つしかないだろう。
攻めるも守るも俺次第って訳だ。
その辺の初回のアドバンテージは譲ってくれたのだろう。
まあ、活動開始三秒でいける地点に追跡者がいない事を祈るしかない。
別に付き合わなくてもいいんだけど。
興が乗った訳でもなく。
実は必要ないごたごた騒ぎ、乱痴気騒ぎの予感なのだが。
でも、あいつとこんなアホ丸出しな頭脳と体力全開のゲームをやってみるのも悪くない。
そう思った俺は、相当毒されてる。昔はぐだぐだと何もいらないままに親不孝に生きてたのに。
今も親不孝は継続中な気はするけど。
明るい姿になってきただけ、まだましなんだろう。
うん、俺は多分あいつのおかげで明るくなれた。
理屈っぽいけど、そのあいつに恩返しの意味でも、遊びにつきあってやるのも良い。
んで。
メロディが鳴った手紙が鳴り終わるまで待って、丁寧にポケットに詰めると、俺は行動を開始した。
288 絵本作家(関西地方):2007/03/18(日) 07:03:02.90 ID:+g4gX+OJ0
とりあえずここまで。
開始直前までを書いて続きが読みたい人に保守してもらうというウルテク!
完璧じゃないか我が軍はー。














スマンカッタ
289 絵本作家(関西地方):2007/03/18(日) 07:04:35.11 ID:+g4gX+OJ0
俺は今日は少なくとも夜までこないので
頑張って保守よろしく 
では
290 赤ひげ(関西・北陸):2007/03/18(日) 08:46:31.42 ID:9fXFSdCCO
保守
291 留学生(北海道):2007/03/18(日) 08:59:48.42 ID:qyB57otEO
KeepIng
292 赤ひげ(山陽):2007/03/18(日) 09:18:51.46 ID:KBVhCRMXO
捕手
293 相場師(関東):2007/03/18(日) 10:07:33.97 ID:ZkrmWr5MO
ほしゅ
294 養豚業(関西地方):2007/03/18(日) 10:25:21.18 ID:e/x6aFMt0
age
295 2軍選手(関東・甲信越):2007/03/18(日) 10:27:16.99 ID:XWj+lpfmO
セックスの時とか「イッひゃ、イッひゃうよぉ!!」とか手紙に書くのかな?
296 ネコ耳少女(コネチカット州):2007/03/18(日) 10:45:26.01 ID:rYT14eLFO
>>295
それはないだろ、常考
297 主婦(中部地方):2007/03/18(日) 11:10:28.67 ID:jaev6eMZ0
>>295
声に出すのを必死に我慢してるけどちょっと声出ちゃう
紙に字を書こうとする手も震えて何書いてるかわかんない
298 偏屈男(関西地方):2007/03/18(日) 11:26:26.66 ID:OiZ0D3980
299 偏屈男(関西地方):2007/03/18(日) 11:27:03.91 ID:OiZ0D3980
おっと、ダウンパスはvipで解凍パスはなし。
300 すくつ(神奈川県):2007/03/18(日) 12:08:15.18 ID:yy6WsIWm0
>>5-6
なぁ、今更もいいトコなんだが



じゃね?
301 名誉教授(新潟県):2007/03/18(日) 12:30:17.16 ID:Zu4Q2fF+0
澪? 誰それ。
さて、脳味噌稼動始めたんで俺は俺で続きを書くとしますー
302 養豚業(関西地方):2007/03/18(日) 13:04:30.50 ID:e/x6aFMt0
あげ
303 名誉教授(新潟県):2007/03/18(日) 14:00:15.32 ID:Zu4Q2fF+0
とりあえず保守
304 養豚業(関西地方):2007/03/18(日) 15:08:47.16 ID:e/x6aFMt0
ほす
305 相場師(新潟・東北):2007/03/18(日) 15:09:45.77 ID:ulEYfHaEO
306 ネコ耳少女(コネチカット州):2007/03/18(日) 15:34:36.81 ID:rYT14eLFO
307 バイト(関東・甲信越):2007/03/18(日) 15:52:27.64 ID:DXp59bglO
308 通訳(catv?):2007/03/18(日) 16:16:31.78 ID:xNM8IP5i0
今気づいた。
>>281で前を通り過ぎた二人組みは「鸚鵡返し」の二人かw
GJ。
309 守銭奴(関西地方):2007/03/18(日) 17:03:31.93 ID:7ihq2LRd0
hosyu
310 きしめん職人(コネチカット州):2007/03/18(日) 17:08:02.33 ID:EHuvCTsfO
無口「………………………ボソッ」
男友「あ、保守だそうです」
311 国連職員(アラバマ州):2007/03/18(日) 17:30:59.54 ID:DMr0P3eO0
312 県議(中国地方):2007/03/18(日) 18:06:36.43 ID:IK3pxCDJ0
保守
313 通訳(catv?):2007/03/18(日) 18:40:42.03 ID:xNM8IP5i0
314 チーマー(神奈川県):2007/03/18(日) 19:07:37.52 ID:o1HXEosp0

315 うどん屋(千葉県):2007/03/18(日) 19:37:28.28 ID:oOHGLyAZ0
男君の全国大会決勝前日

女「……」
男「…どうした女?」
女「バッ!!(手紙を差し出す)」
男「え…これどうし…」
女「ダッダッダッダ(走り出す)」
男「手紙…?」

手紙「大きな勝負だ…

    好勝負を期待している…

    きっときみならやってくれるだろう…

    だめだったら男はその程度だったのだろう…

    よって私は男を嫌いになるからそのつもりで…

    頑なにやってきた君を信じている…

    張り詰めて緊張しないように…

    れいせいにやれよ…」

男「女…なんで手紙なんだ?口で言えばいいのに…」


ヒマだったので投下駄作ごめんなさい><
316 俳優(埼玉県):2007/03/18(日) 20:17:12.94 ID:NmPwMura0
317 名誉教授(新潟県):2007/03/18(日) 20:30:33.10 ID:Zu4Q2fF+0
>>315
縦読みGUD!
乙!
318 絵本作家(関西地方):2007/03/18(日) 20:36:01.18 ID:+g4gX+OJ0
で、期待されてもいない俺がきたんだ
ミッション開始・・・
319 絵本作家(関西地方):2007/03/18(日) 20:36:36.74 ID:+g4gX+OJ0
あれ 何で俺自虐してんだアホスwww
迅速にかけるよう努力する
連レスすまん
320 車内清掃員(大阪府):2007/03/18(日) 20:37:57.41 ID:FGsDIZco0
ふと思い出したけど東野圭吾の「手紙」の白石さんは萌える
321 すくつ(神奈川県):2007/03/18(日) 21:03:26.75 ID:yy6WsIWm0
鬼かくれんぼktkr
322 パティシエ(コネチカット州):2007/03/18(日) 21:16:37.08 ID:ADK41qVFO



男「なぜに縦書き」
女:『日本語は縦書きに向いているから。達筆に書くときは特に』
男「そうなんだ。知らなかった」
女:『私も知らない』
男「……」
女:『……』
323 絵本作家(関西地方):2007/03/18(日) 21:26:04.12 ID:+g4gX+OJ0
こうもついていない今日という日を俺は呪う。
怨恨呪詛的暗殺機体など及びもつかず、お呼びでないくらいに呪い尽くしてやる。
今日はブラックデイだ。絶望に染まるがいいよ!
ははは、スペ●ネフ?真グ●ンダーク?誰だそいつらは。俺はしらない。
電脳●機もブレ●ブサーガも一切しらん。伏字に殆どなってないとかいう事も知らん知らん知らん。
暴走する脳内回路がフル稼動を続けて臨界に達する前にスピードを落とす。
落ち着けばいい。うん、落ち着こう。
次に、落ち着いたはいいんだが、はっきり言っておかしな事実がある。
目の前に腕を組んで立っている相手だ。仁王立ちとしてもいい。
傲然。
泰然。
どんな言葉であろうと構わないが、一つだけ自信を以て言える言葉がある。
 男「放課後だからって生徒同士のじゃれ合いに出てくるなんて、職務放棄じゃありません?」
ふっ、と笑う女性が一人。今日はその切れ目と容姿に合ったダークカラーのスーツを着込んでいるから、
ルックからして走るのにも向いているだろう。足元は準備万端スニーカー。
万端過ぎるだろう。あざとさすら感じられるのは俺だけじゃない筈だ。
彼女は誰あろう、この学校の教頭先生その人である。
笑みはない。いかにも恬淡と物事を遂行しそうな感じ。
吸血鬼を思わせる教頭先生の腕には、
教員だのにばっちりと『おに』とノーブルレッド……じゃなくてスカーレットで書かれた腕章が通っている。

 教頭「そんな事はありません。何故なら校長の補佐をするのが教頭の職務だからよ」

勝てねえ。勝てねえよ。
というかだな、教頭が校長にやや甘いのは知ってたけどだな。
要するにあのちっこい校長までが参戦してるって事じゃねえか。
どこをどうやったら教職員という強力なメンバーを篭絡できるのか理解しているとは……。
女め、恐ろしいやつ……!
324 絵本作家(関西地方):2007/03/18(日) 21:28:15.53 ID:+g4gX+OJ0
ついに『マターリ』も『ぶちころすぞ☆』も落下したか。残念だ。
弔い合戦だ。弔い合戦だ!
325 国連職員(アラバマ州):2007/03/18(日) 21:30:27.21 ID:DMr0P3eO0
ぶちころも落下したのか・・・
326 ネコ耳少女(コネチカット州):2007/03/18(日) 21:33:46.44 ID:rYT14eLFO
wktk
327 絵本作家(関西地方):2007/03/18(日) 21:36:51.01 ID:+g4gX+OJ0
問一)目の前には権力上、立場上、運動能力を含めた人間としての単純なスペック上、
   殆どの点で勝てない気がする相手が立ちふさがっています。
   相手はあなたを捕らえようとしています。相手は女性です。
   この場合、男性であるあなたがとるべき行動はいかなるものか答えよ。
答え)とんずら。

とんずらだよ。振り返って全力で逃走しましたとも。
いくらあの女傑っぽい人でも、健全な男子高校生の全速力においつけるとは思えない。
これでも体はそこそこ鍛えている自負があるのだ。
よって、思いっきり本気で逃げ切ろうとすれば、正面きって戦いさえしなければ捕まえられる事はない。
そもそも捕まえられるって、触れられたらアウトなのか、
拘束されるまで抵抗して良いのか書いてなかったんですがね。もうこの際どっちでもいいや。
後ろから声が聞こえてくる。だが聞いている暇は―――

 教頭「かかりましたよ!」

へ?
328 わさび栽培(東海):2007/03/18(日) 21:38:19.69 ID:xyXWWRYDO
好きなジャンルが次々に落ちていった…
329 名誉教授(新潟県):2007/03/18(日) 21:44:58.02 ID:Zu4Q2fF+0
学校、学び舎とも言う。どうでもいいな。
途中意識が戻った女にシャープペンで首を刺されたがそれ以外には特に何も無かった。まだ首が痛いんですけど。
教室に入ると、数人に挨拶をされたので適当に返しておく。俺の席は一番後ろ女は俺の隣、手紙で話す女にとってベストポジションだろう。
俺の前の席には無駄に背のでかい山田が居るおかげで問題は無い。身長192で座高102ってほとんどお前胴体じゃん。
俺が席に着くと、最近仲良くなった男友が近づいてきた。彼女居ない暦=年齢のこの男は美人とすれ違っただけで自慢してくる寂しい、もとい面白い奴だ。
「よっ、おはようご両人」
「おはよう」
女:さらさら『おはよう、あたしの事は奥さんって呼んで』
「呼ぶなよ」
「分かってるってお父さん」
自分から出したネタの癖に女は噴出して慌てだした。お父さんってパワーアップしてるな。
女:さらさら『おおおおおお父さんって! まだそんなんじゃないから!』
「良く分かったな男友、実はもうすぐで一人目ができるんだって痛い! 悪かった! 痛いからやめて!」
お前は! って書いた紙でばすばす女が俺の頭を殴ってくる、男友はそんなやり取りを見て笑っていた。ただし、目はどこか虚ろなのだが。
「なにもしかして……」
「うん……また振られた」
女:さらさら『きっといい人見つかるよ!』
「そだなー、世界中のどこかに五人くらいはお前の事を好きになるはずの人が居るよ」
「はずってもしかしたら好きになってくれないのかも知れないのかよ」
「現実ってきびしー、勝てると思った雑魚戦闘員は最強でぼこぼこにされたりとかね」
女:さらさら『そんなの居るの? お約束をぶち壊してない?』
「いるんじゃねーの?」
「あの……二人とも話が脱線してるんじゃー」
見れば、どんより雨雲を背負った男友が泣きそうな顔をしてる。ふーむ、困ったね、こいつが何時までもこんな感じじゃあつまらない。
「おい、女。誰か紹介してやったら? 最近友達できたんだろ?」
女:『そだねー……あっ一人彼氏居ない子居るよ』
「ほぅ?」
330 名誉教授(新潟県):2007/03/18(日) 21:45:24.66 ID:Zu4Q2fF+0
「本当か!? 是非! 是非紹介してくれ!」
女:さらさら『うんいいよーちょっと待ってね』
と、書くなり俺と男友の前でなにやら紙に書き始めソレを丁寧に折りたたんで紙飛行機を作り、どこぞへと投げた。
紙飛行機が飛んでだった先にはツインテールの少女が居た。
紙飛行機がその子頭に当たる。小さい声でいたっと言うと辺りをキョロキョロと見回し、落ちてる紙飛行機に気付いたのかかがんで、ソレをとって中身を開いた。
すると、俺たちのほうを見てうれしそうに手を振るではないか、これがまたなかなかの美女、男友は幸せそうな顔で突っ立てる。キモイぞ。
俺は女に近づいてこっそりと耳打ちをした。
「なぁ、アレが男友に紹介する女の子か?」
女:さらさら『そうだよーとってもいい子でねー、きっと男友君もほれると思うなー』
「ふーん、なんでもいいけどなー」
女:さらさら『言っておくけど男君が惚れたら駄目なんだからね?』
ほれねぇよ、つーか睨むな、恐い。
「おはよー」
と、気付けば俺たちのいる机の前に来てるではないか、適当に返事をすることにする。
「おはよ、話すのは初めてかな」
「そだね、女から話は聞いてるよー大切にしてあげてね」
「お前そんな周りにちょくちょく言ってんの?」
女:さらさら『ふふふー良いではないです、彼を自慢したいお年頃なんですよ』
「まぁいいけどさーってあれ? 男友? どした」
見れば、硬直して動かなくなってる男友がそこにいた。顔は若干恐怖に引きつっている。
「ねぇなに、この失礼な人」
ようやく男友がゆっくりと口を開いた。
「おっ、お前もしかして……ツンか?」
「なっ! まさかアンタ! 弱気!?」
「なぁ雲行きが怪しくないか?」
331 名誉教授(新潟県):2007/03/18(日) 21:46:09.95 ID:Zu4Q2fF+0
女:さらさら『そだね、なんだか嵐の前の静けさって感じ』
女も不安に表情を曇らせてる。さらに二人の言い合いは続く。
「ふん! あんたもこの学校だったとはね、しかも同じクラス! 最悪だわ!」
「なっ! なんだとぉ! さっ、最悪なのはこっちだ! 暴力女と一緒のクラスだったとはね!」
「なっ、なんですってぇ! 犬にほえられただけでちびっちゃったくせに! 小心者!!」
「なっ、お前だってわんわん泣いてたじゃねーか! あの後俺におぶってもらっ、ゲフゥ」
と、男友が吹っ飛んでいった。詳しく説明すると、切れた彼女が男友にドロップキックをぶちかましたのだ。
「その先はいうんじゃねえええええ!」
ノソノソと男友が起き上がる。おぉ頑丈だな。頭から壁に突っ込んでたから割と心配だったんだが平気のようだ。
「なにすんだよ怪力ゴリラ女!」
「なんですってぇ!」
と、これ以上の言い争いを続けてれば血を見ることになるなと思い、止めに入ろうとしたその時、担任の先生が入ってきた。
言い争いをしてた二人はしぶしぶ席に着く。
「なぁ女。あの子ってあんな感じなの? 最初の印象とだいぶ違ったんだけど」
女:さらさら『うーん、流石のあたしもこんな展開は想定外でした。おっかしぃーなぁ、ツンちゃんってあんな子だったかなぁ』
と首をかしげている。ツンね、名は体を表すというが、ツンツンしたあの感じ、まんまだな。
「よし、お前ら今日から教育実習生の先生が二週間ここに来る事になった。みんな! いじめるなよ!」
転校生じゃないんだからこのせんこーは、どこかずれた先生は実力はあるし、生徒の悩みは真剣に向き合うので割りと人気だ。
「よぉーし入っていいぞー」
本当に転校生みたいだな! おい!
女:さらさら『どんな先生かなぁ、たぁーのしみぃー』
と目をきらきら輝かせている。何故だろう、イラつく。
そんな俺の様子を察してかにやにや笑っている。
女:さらさら『嫉妬ですか? ふふん安心しなさい、絶対に無いからね!』
「はいはい、そうかよー」
332 名誉教授(新潟県):2007/03/18(日) 21:46:32.28 ID:Zu4Q2fF+0
女:『もぅ、態度が冷たいよー』
ガラガラっと教室のドアが開く、入ってきた先生は、なんとも暗い雰囲気をかもし出してる人だった。
「どうも……毒雄です。よろしく('A`)」
「自己紹介終わりかよ。なるほどね、いじめるなってのも納得いくな」
「せんせー趣味はなんですか?」
「妄想('A`)」
クラスの全員がひいた、そんな感じだ。いや実際にひいた生徒もいるのだが。
「えっ、えっとー……好きな事は?」
「特に無い、生きるのめんどくせー」
もう何もかもあきらめてるな。女が俺の袖を引っ張ってる、見ると、手紙を渡された。
『惚れようがないよね』
ごもっとも。
結局ぐだぐだに朝のホームルームは終わろうとしている。
担任もヤケクソ気味に笑っている。
まぁいいか、なんでもな。
「しまった、転校生も居たんだった!! よし! 入れ!」
何でもありだな、つーか大事なことだろ! 忘れんなよ!
入ってきたその子はいかにもお嬢様って感じの子だった。いや! それ以外に例えが浮かばないんだよ! まぁとびっきりの美女が其処に居たって感じだな。
「出だしから躓いてる感じですがまぁいいでしょう、私の名前は白鳥 愛、前の学校ではお嬢と呼ばれていました。ここでもよろしくお願いします」
パチパチと、寂しく拍手が鳴る。男連中は熱いまなざしで見つめるのが結構居るな、男友もその一人のようだ。俺は俺であくびをする。興味ねーっす。
女はーあぁ、何人か熱いまなざしで見つめてるのいるな、あれ? ツンって子が男友をすげぇ睨みつけてる気がする。
女:さらさら『変な子だね』
「身もふたもないな、女は、まぁ確かに変つっちゃー変だな」
と適当に返しておく、しかしまぁなんだ、綺麗な女の子だね。とっ、突然女がシャープペンで俺を刺した。溜まらず大声を出してしまう。
「いってぇ! 何すんだよいきなり!」
333 名誉教授(新潟県):2007/03/18(日) 21:47:05.21 ID:Zu4Q2fF+0
女:さらさら『ふーんだ』
とそっぽを向いてしまった。なんなんだいったい。
「どうした? 男、下痢か? わはははは、食物繊維のとりすぎかー?」
「面白くねぇし下ネタかよ、そんなんだから奥さんに逃げられんだ」
「ぐっ、必ず帰ってきてくれるさ!!」
うわーんといいながら教室を出て行ってしまった。毒雄先生は肩を揺らして笑ってるし、えーと? お嬢はってなんだ? やたら熱いまなざしで俺を見てないか? 
「私の席は其処にしますわ」
と女が座ってる席指差している。
「なっ、なんて横暴な」
「お退きなさい、庶民」
女:さらさら『なっ! 誰が退くもんですか! 他の場所に座ればいいでしょ!』
「私がここがいいと言ったのだからここなの」
「まぁまぁ、お嬢さん、そういわずに別の場所に座ったら? 本人嫌がってるし」
と、助け舟をよこしてやる。まぁたぐだぐだいわれっかなーと思うと、違った。
「はい! 分かりましたわ!」
と、さっきまでのが嘘のような聞き分けのよさ、拍子抜けしてしまう。
「そこのあなた、お退きなさい」
と、俺の前の席の男子をどかした。その男子は男子で話しかけられた事で幸せたっぷりといった具合に呆けている。
「ところでその男子はどこに座ればいいんだ?」
「床にでも座っていればいいのですわ、ところでお名前は?」
「ひでぇなぁおい、男だよろしく」
「男様ですね! よろしくお願いします!」
様ってなぁ……女は女で俺とお嬢をものすごい目でにらみつけてるし、あの目は人を殺す目だ。こえー。
えっと? 辺りを見回してみると、ツンが男友と喧嘩をしている。仲がいいなぁー。
ぶっちゃけ、俺の平穏をかえしてくれー!
334 名誉教授(新潟県):2007/03/18(日) 21:48:26.55 ID:Zu4Q2fF+0
なんかもういろんなジャンルが混じってしまってる……
やめるべきか、やめざるべきか……
ちなみに長すぎて誤字脱字の確認をする気になれませんでした。
スマソ
335 絵本作家(関西地方):2007/03/18(日) 21:50:08.67 ID:+g4gX+OJ0
>>329
テラ針山さん

大丈夫  俺 の 方 が カ オ ス に な る 自 信 が あ る
336 名誉教授(新潟県):2007/03/18(日) 21:51:17.77 ID:Zu4Q2fF+0
>>335
よっしゃ! 
理解してくれる人が居る! 俺はそれだけでおなかいっぱい!
面白ければ、そして手紙女が居ればOKな気がする。
337 国連職員(アラバマ州):2007/03/18(日) 21:56:59.94 ID:DMr0P3eO0
俺もwktkしてるんだぜぃ?
338 名誉教授(新潟県):2007/03/18(日) 22:04:00.37 ID:Zu4Q2fF+0
>>337
ありがとー、励みになります。
しかし今回の話は一話以上に『超』長くなりそう、スレ足りるかね
339 絵本作家(関西地方):2007/03/18(日) 22:05:41.03 ID:+g4gX+OJ0
>>327の続き

 ?「ふはははは!」
 ??「愚かにも網に飛び込んできた哀れな子羊一頭!」
 ?「網を張るのは我らが使命!」
 ??「押せば引こうぞ引かれりゃ押そうぞ!」
 ?「ついでに言えばこの作戦も!」
 ??「いつもの通り二人の合作!」
(ポージング)
 二人「策・略・姉・妹!!」
340 絵本作家(関西地方):2007/03/18(日) 22:07:48.73 ID:+g4gX+OJ0
決まった!
とか考えてる暇ねえ!
前方に、顔は良いのにいかにも近づきたくない感じの二人組みを発見した。
ちなみに後ろは一本通路で当然教頭が追ってきてます。護身術でも習得してそうで怖い怖い。
廊下を全力疾走するのはいいが、あの女子を振り切れるかどうか不明だ。
いや、多分無理か。いくら女子とは言え、廊下の幅は広くない。
両腕をつかまれたら俺がこけて後頭部打って昇天する恐れがある。
いつぞやみたいに「事件性はない!」とか背後の人に宣言されたらどうしよう。
一か八か、両脇の窓にかけるしかない。目が悪くなくてよかった。
窓が開いているのは右側。左側の教室に逃げ込んでも意味はない。袋小路と一緒だ。
並みいる困惑気味の生徒達を押しのけて駆けていく。
 生徒「うわ!?」
 生徒「きょ、教頭?」
 教頭「ごめん、道を空けてちょうだい」
策略姉妹とやらは確実に俺を仕留める為、がっちりと腰を落として待ち構えた。
 策姉「さあ!観念した方が」
 策妹「身の為だよ!」
 男「お前らとまともにやりあう気はないんだよ!」
てか本気になり過ぎだろお前ら。今何気に命の危険を感じているんだが?
急ブレーキをかけて直角に曲がり、窓を一気に開放する。
 策姉「ぬ!」
 策妹「そうきたか!」
そうだよ。絶対俺はこのゲームに勝ってみせるぜ。
女に吠え面かかせてやる。嗜虐的思考に染まっているのはアドレナリンの過剰分泌のせいですよ?
策略なんてなんのその。俺は空中に身を投げ出した。
二階くらいの高さだったら、捻挫する事もあるまい。
341 名誉教授(新潟県):2007/03/18(日) 22:26:03.59 ID:Zu4Q2fF+0
保守
342 名誉教授(新潟県):2007/03/18(日) 22:32:22.81 ID:Zu4Q2fF+0
って何気に策略姉妹w
やべぇ割と好きなキャラでてきたw
343 パート(コネチカット州):2007/03/18(日) 22:32:54.41 ID:gICpDcafO
携帯から保守させていただきます
344 留学生(関東・甲信越):2007/03/18(日) 22:35:25.52 ID:C6OYWgRcO
教頭ほす
345 絵本作家(関西地方):2007/03/18(日) 22:46:30.34 ID:+g4gX+OJ0
ぐんぐんと、ブロックで区切られたプランターに植えられた草叢が近づいてくる。
一旦これで逃げ切れる……と、思ったんけれど、
 策姉「そうは問屋が」
 策妹「卸さない!」
 策姉「策はいつも三手先まで読むのが基本!」
 策妹「多重の罠こそ美学!」
(ポージング)
 二人「策・略・姉・妹!!」
もういやだあ……次は何が起こるってんだ?
ばさばさ、という音と共に下に到着した俺は、着地の衝撃を膝で緩衝させて、前に転がるように出た。
346 愛のVIP戦士(大阪府):2007/03/18(日) 22:47:01.62 ID:Mo+l2h/c0
          _ __                    
             r'/ ∠ヽ -― 、            
        ,r‐‐二>='⌒`ー 、-ァ }             
       ∠__/    , へ `ヽ ヾ {             
    , -‐'´ニ      '"  ヽ rftftftftftftftftftftftftftftftft l  
   /イ      .l   !:: r-l|                   l 
    / イ    ,ィ ̄lヽ ト、ト、ノ|                  | 
    レ' |,イ| ! ィ| l ヽ!ヽト、! ィi!|                 | 
.      l | l :l トィこス`  ,  :i|    保守         | 
.      リヽヽNヽヾニノ   。.f"ヽ                 |
        ヽ{  ヽ    ./  ̄ヽ                |
          l  :l`ーァ- 、! _ __}                |
           l  l/\ l  ├┬┬──────‐┬‐'|,
          /ヘ  ヽ  ,>!  ∧! ト、        ./ 
      .   {  ヽ  ∨ / .∧/ l l ヽ       / 
        . l   ヽ. ∨  l ゚ l  l ヽ \   /  ./
347 バイト(関東・甲信越):2007/03/18(日) 22:47:25.16 ID:DXp59bglO
オカマ「保守」
348 絵本作家(関西地方):2007/03/18(日) 22:52:26.93 ID:+g4gX+OJ0
左右をすかさず確認する。
と、
 素ヒ「甘ああああいっ!!」
 男「うおおおっ!?」
やっぱりきたな新たな刺客が!
ち、いささか厳しい。よりにもよって素直ヒートとは。
ここはできればあのちびっこ校長であってほしかった。捕まっても振り払える。
上の二人を残して全力で逃げれば、一時的にでもまく事ができそうだったのに。
 素ヒ「さあ、観念しろおおおおおおおお!」
構図はマングースと蛇。多分俺が蛇。気迫で負けてるし。
こういうタイプは一度走り出したら止まらない事を経験上知っているので、
どうやったら穏便に切り抜けられるか考えよう。望みは薄いが、会話で相手を霍乱させる事にした。
ぐずぐずしていると三人が追いかけてくるだろうし。
 男「お前ら一体何がしたいんだ。どうして女に加担する!」
 素ヒ「ふふふのふ。それを聞けるのは私を倒してからだと思うんだね!!!」
咄と口を動かす。ええい、無闇に暑苦しい奴だな。
冷静にあしらっていた某男子を思い出す。なるほど、確かに得心いった。
こんなパーソナリティをもった相手が常日頃から一緒なら、クールにならざるを得まい。
でも思った。
こいつ、実は脇ががらあきである。
だって、
 男「俺の後ろはすかすかだもんな」
 素ヒ「あっ!こら!無視すんなあああああ!?」
349 図書係り(コネチカット州):2007/03/18(日) 22:57:00.81 ID:EHuvCTsfO
350 通訳(山陽):2007/03/18(日) 23:10:52.91 ID:X3brUBPZO
やっと…>>1からやっと追いついた…
このスレ面白いなwww

あとは誰かまとめサイトを…
351 絵本作家(関西地方):2007/03/18(日) 23:12:17.35 ID:+g4gX+OJ0
追い上げてくる一人亜熱帯女子を何とか振り切ろうとして、
今日ばかりは足に本気で鞭打つ事となった。だってこいつ、本当に速いんだもんよ。
どんな鍛え方すればあんなスタートダッシュできるんだ。
ロケットスターターのプロフェッショナルだってここまでは速くないんじゃないか。
ウォータークーラーを順番待ちしていた運動部員を腕で掻き分け掻き分け進んでいく。
俺たちの●ィー●ド万歳。読んでて良かった。
アルゼンチンサッカーもびっくりの腕のフルワークで人ごみを掻き分ける。
しかしやつは外側から回り込んでも俺を圧倒する超加速!
え、何で?どうしてジャンプしてもおんなじ速度で向かってこれんのさ。何これ。
こいつの超人強度は一体何千万なんだよ。
いかんなあ。これじゃあ追いつかれる。冷静に頭で分析してはいるけど、
逃走ルートが思いつかない。ついつい見晴らしの良い運動場の周縁にまででてきてしまったけれど、
これじゃまずいのだ。トップスピードですら負けてるなんて反則だろう。
障害物もないんじゃどうやったって勝ち目がない。後方二メートル前後のところまできてるだろうな。
それよりも近いかも。
ぐう、このままでは本当に捕まる!捕まったとして脱出できるか!?
深謀遠慮まで巡らせる余裕は徐々になくなってくる。疾走をいつまでも続けていたら、
さすがに息が上がってきた。やべえやべえ。ヘルプミー。
救いの神はいないのか!
352 絵本作家(関西地方):2007/03/18(日) 23:21:13.25 ID:+g4gX+OJ0
電話らしいんで少し長引くかもしれんので保守
353 通訳(山陽):2007/03/18(日) 23:35:21.68 ID:X3brUBPZO
354 名誉教授(新潟県):2007/03/18(日) 23:48:32.95 ID:Zu4Q2fF+0
>>333の続き
毒雄先生が担当するのは世界史、大変分かりやすく、向いてると思うね。ただ語尾に面倒くせーとか、どうでもいいよなぁとかつくのは簡便願いたい。
それと、女が俺の手をブスブスとシャープペンを刺すのもやめて欲しい、十回目で血が出てきたけどやめる様子すらない。お嬢はお嬢で授業をみずに俺を熱いまなざしで見ている。
勘弁してくれよ……なんか男友も恨みがましい目で見てるんですけど、俺なにもしてないじゃん!!
流石にこのままでは身が持たないので四時間目が終わると同時に女の手を引っつかんでダッシュ。
後ろで男様! 何処に行きますのぉ! とか聞こえるけど聞こえない! 聞こえないんだ!
そのまま屋上に到着、全速力あの日以来だな、心臓がばくばく言ってるよ。
女:さらさら『はぁ、はぁ、はぁ……どうしたの?』
「わざわざご丁寧に書いてくれてありがとう、二人っきりになりたくてね」
女:さらさら『ドキッ』
屋上に出れば新鮮な空気が吸える。おかげで少し気分が楽になった。
「俺が好きなのは女だ、そしてこれからもだ。ソレは俺のゆるぎない信念だ、何があってもお前を泣かしたりしない」
女:さらさら『男君……』
「女……」
俺と女の顔がだんだんと近づいていく、後もう少しで触れ合う――
「あれれぇ〜、お弁当がないよぉ〜?」
ズドンッと俺の鳩尾に女の両手。
すんげースローモーションで世界が動くなんて始めてみたー。
あれ? あそこでべそかいてるのは渡辺さん? そっかーまた弁当盗まれたのかー大変だなー。
その隣に居るのは佐藤さん? その手には二つの弁当。
おぉーさすがだ、しっかりとお弁当を取り返してる。
あれ? 女、なんで顔真っ赤なの?
で、硬い床の感触。衝撃。
355 造園業(山陽):2007/03/19(月) 00:03:21.35 ID:rzO2+ZLbO
保守
あと四時間か…
356 女子高生(関西地方):2007/03/19(月) 00:07:36.61 ID:fcFla2UL0
こりゃ次につなげないとムリポだな
つながんのかwww
まあ保存してるから再度やりなおすならできるが
357 刺客(新潟県):2007/03/19(月) 00:11:25.46 ID:qwnswMwO0
うぼあーマジ苦しい、死ねる。そして痛い。死ねるっ……
「あれれぇ〜? 男君どうしたの〜? そんなところに寝てると風邪をひくよぉ〜?」
「気にしないで良いんです渡辺さん別に平気ですから」
「……男君、女さん行っちゃったよ」
「あれ? 本当だ」
しゃあねぇ、行くかー、ちょいと気になる事あるしな。
「あっ、ではまた、渡辺さんに、佐藤さん」
二人に別れを告げ、教務室に向かう。女には俺の意思を告げてあるから問題ない。
お嬢、なんなんだ? 彼女は、俺の仲をかきまして、しかも狙い済ましたように来たんだもんなぁ……なにかあるな、絶対。
腹は空いてる、正直目が回りそうだ、後で購買でパンでも買おう。
さて、担任は居るかね……
358 刺客(新潟県):2007/03/19(月) 00:13:27.12 ID:qwnswMwO0
なんかここに来てオールスター勢ぞろいって感じだけど、
暖かい目で見守ってくれるとありがたやーありがたやー。
さて、ここで『毒雄と男編』を集中して書くのでしばらく、
よろしければですけど保守お願いしますー
では。
359 女子高生(関西地方):2007/03/19(月) 00:14:28.26 ID:fcFla2UL0
>>351より

 アナ『おおっと、ここで素直ヒート、詰めにかかったあ!』
何だ、今度は何だ!?っていうか何で実況してるんだあの女。
運動場に併設されたプレハブの上に放送席を設け、一人……いや、
巻き添えで男子が一人解説員として呼ばれているか。
とにかく、何故か俺と素直ヒートのデッドヒートを、チェイスを、素直ヒートに負けないくらいの
熱血っぷりで大声で放送している。マイクあるのに大声で時折ハウリングが著しく、
うるさい上に耳障りだ。
 アナ『運動場では陸上部すら追い抜かんばかりの激しい競り合い!
    ひきかえ呆然とするサッカー部!練習しろ!夕日に向かうような熱い心は今いずこ!
    剣道部一年生、徐行ランニングしないと危ないぞっ』
アナウンサーよ。『おに』の腕章つけてるのにそこで暢気に状況レポートかましてていいのか。
俺は助かるけどさ。
 アナ『さあ、このレースどちらが勝つと思われますか!?』
 隣の男『どっちでもいいよ』
よくねえ。全然良くないぞお前!俺は勝つ!しかしそんな言葉を出すなんて正気かと思われるくらい、
今の俺には勝機なんぞ微塵もなかったりするのだから困りものだ。
 素ヒ「待ああああてええええええ!大人しく縛につけええええええ!」
嫌に決まってんだろうが!
土煙をあげるくらいに爆走する二人を見送る一般大衆よ。援護かなにかないのか。
走るリアルメロスたる俺に同情票代わりの支援をしてもばちは当たらないと思うぞ!?
360 女子高生(関西地方):2007/03/19(月) 00:33:52.81 ID:fcFla2UL0
喪主
361 歌手(中国地方):2007/03/19(月) 00:41:53.24 ID:NxAIWNSJ0
362 貧乏人(アラバマ州):2007/03/19(月) 00:49:13.01 ID:mDMZLfXm0
まさか嘘発見器まで落ちるとは・・・orz
363 刺客(新潟県):2007/03/19(月) 00:52:16.80 ID:qwnswMwO0
男「なんかいろんなジャンルがばたばた落ちてるようで、
ここが最後の砦となるか……
それとも新しく砦が立つか……
答えはその時になるまで誰も分からない……」
女:さらさら『あんたは普通に保守って言えないのか』
364 女子高生(関西地方):2007/03/19(月) 00:54:24.56 ID:fcFla2UL0
マジカwww>嘘発見器
365 女子高生(関西地方):2007/03/19(月) 01:08:39.03 ID:fcFla2UL0
どきどきなんでホス
366 女子高生(関西地方):2007/03/19(月) 01:15:39.21 ID:fcFla2UL0
自分の限界というものを認識してきた頃合を見計らったように、一人の男がふらっと現れた。
 通行人男「その辺にしとけ」
 素ヒ「あっ、好きだぞお前ええええおおおおあっああああああああああ!?」
いきなり足をかけられて前向きに慣性の法則に準拠してすっ転ぶ亜熱帯娘。
どう見ても殺人技ではなかろうか。受身はとれたようだが、勢いは止まらずどんどん転ぶ。
砂塗れになってグラウンド端の植垣が巡らされているところでようやく止まった。
と、思ったら、今度は上方向に攫われた。どっかいってしまった。……何で?
植垣の奥には外から見えにくくする為なのか、常緑樹が等間隔で植えられているのだが、
よく見ればその木の一本に、凄く丈夫そうな、ザイルもどきが一本ぶらさがっている。
ぎしぎし音が鳴っている。繋がっているのは一つの網で、完全に素直ヒートは幽閉状態に陥っていた。
 素ヒ「何だこれええええっ!?」
 _子「ぬ、しまった。せっかくあの姉妹から策を授けられたというのに失敗するとは!?」
草陰から匍匐して現れた_子がごっついゴーグルをぐいと上げる。
顔をゴーグル一体型の薄い板で隠し、全身森林迷彩のアーミースーツ。
ちょっと待て、前に見たときより更に装備が充実してるぞ。
こいつがここにいるとなると、いつも一緒にいる軍事オタク予備軍の男がいるかもしれないって事か。
 _子「ふっ。そんな重要機密を喋る訳がないだろう」
これしきの事が重要機密って……筋金入りだな……。
367 女子高生(関西地方):2007/03/19(月) 01:23:39.61 ID:fcFla2UL0
そしてのっそりと立ち上がるもう一つの影。いい加減にしてくれ。鬼の人口密度(?)高えよ!
 プロセス「おかしいですね……冷静男さん。私達が足をひっかけるように言ったのは男さんの方なんですが」
 冷静男「俺はあいつの暴走ぶりが常軌を逸してたから止めたかっただけだ」
 _子「貴様!それでは条約不履行だぞ!?せっかく用意したアラミド繊維のブービートラップが台無しだ!」
アラミド繊維て……ならお前が装備してるであろう服の中の防弾繊維はケブラーか何かなのか。
どっから仕入れてくるんだそんな物。
大体、昼間行軍なんてするもんじゃないぞ。森林迷彩もここ一歩でたら無駄だろうが。
 冷静男「条約を交わした覚えはないんだけどな……」
 プロセス「これで捕まえられなければ、
      彼との約束を果たす為の手順を入れ替える必要がでてしまうではないですか」
ぷりぷりと怒るプロセス。
ええい、人を勝手に手前勝手な手順に含めるんじゃねえ!
しかし存在を忘れられてるようなので、
今のうちに逃げるのが最も適した策だと考えて抜き足差し足したのだが―――

 アナ『おおっと、仲間割れが起こった!場外乱闘だ!これに対して男君逃げる気満々だあ!』

て、てめえええええええええええええええええええええええええええ!?

うわ、こっち見んなお前ら!?
368 女子高生(関西地方):2007/03/19(月) 01:41:29.34 ID:fcFla2UL0
 _子「逃がさんっ!」
肩からぶらさげていたストラップを一瞬で持ち上げ弾き、
グリップを握ると同時に安全装置を爪弾きして一斉射撃を開始する_子。
咄嗟に横に飛ぶ。
俺の後ろにいた哀れな生贄がゴム弾を食らって吹っ飛ぶ。
……身代わりスケープゴートですらない。
SPAS-12のゴム弾を手動でポンプし、装填。更にもう一丁脇からモスバーグを取り出すや否や、
二挺同時に発砲した!今度は植垣の裏にそそり立つ監視台の骨組みをうまく使って回避できた。
もちろん弾が見える訳じゃないが、複雑な形状のこの鉄パイプなら何とかなると思ったのだ。
 _子「ち、うまい事躱す!さすがだな。
    普通の弾丸と違ってショットガンに装填されるこの種の弾丸は得てして弾の初速が、」
 男「聞いてる暇あるかっ」
 アナ『おおっとうまい!これは非常にうまいぞ男君!左右に巧みなフットワークを見せ、
    あの百戦錬磨_子を翻弄しているううううう!』
 アナの隣の男『きんきんすんだけど……確かに凄いなあ、今のは』
感心されても困るんすけど。
369 刺客(新潟県):2007/03/19(月) 01:54:06.15 ID:qwnswMwO0
保守ー!
370 女子高生(関西地方):2007/03/19(月) 01:58:45.80 ID:fcFla2UL0
連続投下中って結構孤独な戦いかも(w
371 刺客(新潟県):2007/03/19(月) 01:59:33.24 ID:qwnswMwO0
あれ? 投下してよかった?
『毒雄と男編』書き終わったんだけど
372 女子高生(関西地方):2007/03/19(月) 02:06:15.36 ID:fcFla2UL0
いいんじゃね?俺がここ管理してる訳でもないし。
いいと思う人


373 歌手(中国地方):2007/03/19(月) 02:07:23.28 ID:NxAIWNSJ0
374 黒板係り(コネチカット州):2007/03/19(月) 02:10:46.75 ID:hlPQ3mlKO


ちゃんと見てるから書き手さん達頑張れ
375 女子高生(関西地方):2007/03/19(月) 02:15:48.80 ID:fcFla2UL0
いつか神絵師降臨しないかとか淡い希望抱いちゃうよな(吐血
376 刺客(新潟県):2007/03/19(月) 02:16:48.81 ID:qwnswMwO0
うっしゃ! 連続投下行きます!
キャラが変わってても仕様だからキニシナイで!

「失礼しまーす」
教務室の引き戸を開ける。
中に入ると、そこでは弁当を食べたり談笑したりする先生達が居た。
「すいませーん、山大隙先生は居ますか?」
「あぁーどっかいっちゃったなぁ」
「どっかって……」
「んー毒雄先生ならしってるんじゃないかなー」
毒雄先生が山大隙先生を? まぁいいや。
「ありがとうございました」
俺は教務室を出ると、隣にある準備室に入る。
ここは教育実習生が居る間は実習生の準備室として使われているのだ。
「失礼しまーす」
引き戸を開けると、目の前には皿が。皿!?
動体視力と反射神経に感謝。
かろうじて俺は皿をしゃがむ事でよける事ができた。俺の後ろで皿が割れる音がするが気にしない。
「あぁーあ、皿が割れちゃったお」
「ブーン、アンタがよけるからでしょ! ところで君、大丈夫? ごめんね? 驚いちゃった?」
「あっ、いえ当たってないんで大丈夫です」
「そうよかった……、あんたも謝りなさい! ブーン!」
「悪かったお、ってなんで俺が謝ってるんだお?」
「うるさいうるさいうるさーい!」
「あぁーもううるせーなー('A`)」
377 刺客(新潟県):2007/03/19(月) 02:18:17.00 ID:qwnswMwO0
「あっ毒雄先生、話があるんですけど」
「あん? 俺に話し? あぁーだりぃ('A`)なんだ?」
「本音隠せよ、ここではちょっと話づらいんですけど……」
「あぁどうせお嬢の事だろ? わりぃな、ブーン、ツンちょっと席を外してくれ」
いや、担任がどこに言ったか聞きたかったんだが、まぁ元は確かにあのお嬢の事だ。なんで分かったんだ?
二人は喧嘩をやめてあーいとか言いながら準備室を出て行った。
聞き分けいいんだね。
「さて、めんどうくせぇが話を聞いてやるよ」
「キャラ変わってね?」
「ククク、あいつらと居るのは楽しいからな、毒雄ってのは俺の数多い一つのキャラだ、問題はないだろう?」
「それってあの人達をだましてるってことじゃないか?」
「いんや、あいつらは俺の事を分かってるから問題は無い。ただ単に俺があいつらと居る時は毒雄というキャラで居たいだけなんだ」
「だから教育実習生でもあの二人が居るから毒雄で?」
「その通りだな、物分りがいいじゃないか男、おっと、俺の本名は聞くなよ? 今の話には関係ないしな」
分かってやがる。
「そうだな、あのお嬢についてなんだが、なんなんだ? 一目ぼれにしては激しいぞ?」
「お前何も覚えてないのか?」
「は?」
毒雄は椅子から立ち上がって窓を開けた。ふわりと、室内に風が入り込む。毒雄の短い髪がさらさらと揺れた。
「お前の過去や女の過去、あの教室の生徒全てを調べつくしている」
「なっ、そりゃお前犯罪じゃ!」
「なぁに、生徒を知るためにはってね、過去とか趣味とかそんなもんだから安心しろ、実生活を監視なんてマネはしねーよ」
安心していいのやら悪いのやら。其処の知れない人だな。
「お前が力を求める理由はなんだったかなぁ? 最近は女と知り合ってから筋トレとかしてないようだが? よかったな、あの時にチンピラを難なく倒せて」
「てっめええええええええ!」
気付けば毒雄の胸の辺りの服を掴んでいた。
378 刺客(新潟県):2007/03/19(月) 02:20:26.99 ID:qwnswMwO0
「それ以上は絶対に言うなあああああああ」
「はっ、何を騒いでんだかね、お前が力を求めるのは、過去に女の子を救う事が出来なかったからだろう? 小僧」
「くっ、てめぇ」
「先生に向かっててめぇとはね、えらくなったもんだ、だがな、大の男四人を相手には流石に無理だったんじゃないか?」
「うるさい!」
「それにお前は知らなかっただろうがあの後女の子は問題なく救助された、まぁお前は次の日に引っ越したんだからしらねぇのも無理もねぇな
あの女の子親がマスコミに報道を禁止させたし」
「なっ、無事だったのか!?」
「あぁ無事だ、そしてその子はすくすくと成長し、お前のクラスに転入してきた」
「なっ……」
頭を金槌で殴られたかのようなショックを受けた。
あのお嬢が……あの時の?
「そろそろ放してくれるか? 息が出来なくて苦しい」
「あっ、すいません」
言われるままに手を放す、毒雄は大きくため息をつくと服の乱れを直した。
「さて、後はお前しだいだ。お嬢様はすぐにお前と分かったらしいな、このまま行くと泥沼は確実だ」
「どっ、どうすれば――」
言い終える前に毒雄が俺のでこを人差し指で突いた。
「大うつけ者が! 誓いを忘れたのか? おまえ自身が女を泣かせてどうする!」
「!!」
「恋ってのは独占欲から来るもんだ、だがな? 愛ってのは別だ、相手を愛おしく思えるからこそ成り立つものだ!
勘違いするなよ男! お前が今守るべき者は白鳥 愛じゃない、女だろ!! 過去を見るのはかまわねぇ! だが過去に囚われるな!
背筋伸ばして歩き出せ! 女を泣かせるようなマネだけはするんじゃねぇ! お前が誓った事だろ!」
やってた事はとてもいい加減で、なんだか人生を捨ててるような先生だと思ってたが、違った。
やってる事は変質者並だがここまで生徒を分かってくれるのはそう居ないと思う。
そうか、そうだよな……俺が今守るべき者、それは……
女だ。
379 刺客(新潟県):2007/03/19(月) 02:21:24.56 ID:qwnswMwO0
「先生、ありがとうございました」
「はっ、礼を言われる事でもねーよ、行きな、まだ昼休みは時間がある、それにな? 何事にもだ腹が減ってわってって言うだろ?」
「そうですね、じゃっこれで」
「はぁ生きるのめんどくせー('A`)」
すげぇ、もう毒雄に戻ってる。
引き戸を開けると、其処には割れた皿を箒とちりとりで片づけをしてるブーン先生とツン先生だった。
「おっおっおっ、毒雄マジになるとすごくためになる事を言ってくれるお、俺やツンも何度も助けられたお」
「そうね、あら? お話は終わり? なんだか良く分からないけど、頑張ってね」
「ありがとうございます」
「さて、お弁当の続きだお」
「あんたは食べる事ばっかね」
「そうでもないお、ツンの事とかも考えるお」
「ばっ! ばっかじゃないの! ふっ、ふんだ! うれしくないんか無いんだから!」
そんな二人のやり取りに苦笑しつつ、俺はその場をさった。
飯、どうしよ……
380 刺客(新潟県):2007/03/19(月) 02:22:41.36 ID:qwnswMwO0
以上、毒雄と男編でした。
>>375
うん、期待してしまう気持ちは分かるわw
ふぅもう寝ないと明日の仕事に支障をきたすから、
俺の話はここで一旦終了で。
381 女子高生(関西地方):2007/03/19(月) 02:22:53.44 ID:fcFla2UL0
テラマジメストーリー・・・
382 刺客(新潟県):2007/03/19(月) 02:23:56.62 ID:qwnswMwO0
>>381
ごめん……気付いたらこんな感じになってた。
383 女子高生(関西地方):2007/03/19(月) 02:29:58.52 ID:fcFla2UL0
謝らなくてもー
絵 かきたいよなあ・・・
384 トリマー(関西・北陸):2007/03/19(月) 02:33:29.21 ID:/vsC05T0O
このスレも@90分くらいだな
385 女子高生(関西地方):2007/03/19(月) 02:38:45.08 ID:fcFla2UL0
このまま破滅ってのも何だかなあw
俺としてはまた立てて
テンプレで最初から貼っても良いけど
賛同者ある程度いたらやるか
別にどうでもいいかもっていう人もいそうだし
386 刺客(新潟県):2007/03/19(月) 02:38:46.85 ID:qwnswMwO0
>>383
俺は絵書けないけどね。
>>384
モーレツに不吉な事を言わんでくれよ……
387 女子高生(関西地方):2007/03/19(月) 02:39:36.13 ID:fcFla2UL0
非常用にかんがえときたいよな

一文抜けてんじゃねえよ俺_| ̄|●
388 刺客(新潟県):2007/03/19(月) 02:42:45.10 ID:qwnswMwO0
ところで@って秋葉原@DEEPだよな。

書き手としては終わるまで続けたいって気持ちがねー

>>387
ドドンマイ!
389 女子高生(関西地方):2007/03/19(月) 02:42:59.28 ID:fcFla2UL0
携帯でいけるかと思ってシャーペンうごかしてる俺ガイル
390 トリマー(関西・北陸):2007/03/19(月) 02:46:44.44 ID:/vsC05T0O
>>388
なんで@DEEP?
391 黒板係り(コネチカット州):2007/03/19(月) 02:49:43.30 ID:hlPQ3mlKO
俺は次スレになっても鬼ごっこ見たいな


色々反論はあるだろうが
392 刺客(新潟県):2007/03/19(月) 02:54:19.31 ID:qwnswMwO0
>>390
漫画で締め切り迫ってる時に@三日! とかやってるのがあったのよ

>>391
あぁー俺も鬼ごっこみたいなぁ。
でもジャンル系で二スレ目立ったのあったっけ?
393 女子高生(関西地方):2007/03/19(月) 02:55:04.41 ID:fcFla2UL0
目立つかではなく熱きパトスがあるかが問題

多分
394 刺客(新潟県):2007/03/19(月) 03:00:13.71 ID:qwnswMwO0
うん、若干意思の疎通に語弊があったようだけどまぁいいか、
他にもすげぇスレ伸びてるのあるわけだし、
新ジャンルって言うんだからありがたくつかわさせてもらってもいい訳だ。
ついでに言うとそのままバンバン伸びてもOKなはず!

ごめんかなり勝手な事言ってるな
395 トリマー(関西・北陸):2007/03/19(月) 03:01:11.58 ID:/vsC05T0O
>>392
なる
俺はネトゲで使ってたから使っただけだけどw
2スレ目に入ったスレも結構あるぞ
396 黒板係り(コネチカット州):2007/03/19(月) 03:05:06.37 ID:hlPQ3mlKO
パートスレはクソと化す…新ジャンルもまたしかり


でもここには良い書き手が居るじゃないネタもあるじゃない
ほとばしる熱いパトスで次スレ立てて反論あろうとも是非書いていただきたい
397 女子高生(関西地方):2007/03/19(月) 03:05:21.84 ID:fcFla2UL0
今ほど親の部屋にしかスキャナがない事をのろった時はない
398 女子高生(関西地方):2007/03/19(月) 03:06:30.16 ID:fcFla2UL0
それならば容赦なく書かせていただくよ
熱い支援に対する感謝を
399 刺客(新潟県):2007/03/19(月) 03:08:14.86 ID:qwnswMwO0
(´・ω・`)俺も書いていいのかな
400 貧乏人(アラバマ州):2007/03/19(月) 03:08:59.23 ID:mDMZLfXm0
是非
401 トリマー(関西・北陸):2007/03/19(月) 03:09:50.83 ID:/vsC05T0O
>>399
むしろ書かない
402 刺客(新潟県):2007/03/19(月) 03:10:21.60 ID:qwnswMwO0
励みになります、俺も遠慮する事無く、
がんがん創造垂れ流して行こうと思います。
同じく支援に感謝!
このスレに会えて良かったわ……
403 刺客(新潟県):2007/03/19(月) 03:10:52.42 ID:qwnswMwO0
>>401
むしろ書かないてw
鬼が居るよw
404 トリマー(関西・北陸):2007/03/19(月) 03:10:59.13 ID:/vsC05T0O
>>401
途中で送信しちまったorz
○むしろ書かないといけない
405 黒板係り(コネチカット州):2007/03/19(月) 03:11:23.82 ID:hlPQ3mlKO
俺はID:fcFla2UL0とID:qwnswMwO0の二人を良い書き手と言ってるんだぜ
二人以外にも良い書き手はたくさん居る
だから俺はwktkして寝るノシ
406 刺客(新潟県):2007/03/19(月) 03:11:51.49 ID:qwnswMwO0
なるほど、了解したw
じゃあ俺は限界なんでもう寝ます。
おやすみー( 'ー`)ノ
ノシ
407 女子高生(関西地方):2007/03/19(月) 03:12:48.68 ID:fcFla2UL0
おつおつ
408 貧乏人(アラバマ州):2007/03/19(月) 03:17:52.35 ID:mDMZLfXm0
しかし、新ジャンルスレが1000行かずに落ちる時はいつでも切ないね・・・
409 トリマー(関西・北陸):2007/03/19(月) 03:20:38.13 ID:/vsC05T0O
やっぱ3日ルールで1000厳しいよな
よっぽど書き手に恵まれないと
410 女子高生(関西地方):2007/03/19(月) 03:23:34.26 ID:fcFla2UL0
というかやっぱり絵師がいないと厳しいよな
411 トリマー(関西・北陸):2007/03/19(月) 03:23:51.66 ID:/vsC05T0O
>>409
人数
412 トリマー(関西・北陸):2007/03/19(月) 03:24:52.04 ID:/vsC05T0O
>>411
またミスったorz
もう寝よう…
413 女子高生(関西地方):2007/03/19(月) 03:26:06.89 ID:fcFla2UL0
オチツケw
414 女子高生(関西地方):2007/03/19(月) 03:31:56.25 ID:fcFla2UL0
ん って事は今誰もいないのか
415 留学生(神奈川県):2007/03/19(月) 03:33:38.57 ID:Wxa204VT0
>>414
ノシ
416 女子高生(関西地方):2007/03/19(月) 03:34:54.96 ID:fcFla2UL0
おうw
417 女子高生(関西地方):2007/03/19(月) 03:35:46.72 ID:fcFla2UL0
携帯でとってしまうと ピクシアでレイヤだとかなりむりがあるな・・・
そのままでいいか
携帯は本来 まじいやだがw
418 貧乏人(アラバマ州):2007/03/19(月) 03:36:14.66 ID:mDMZLfXm0
最近朝7時寝だから俺はノシw
419 女子高生(関西地方)
おつかれさんです