1 :
留学生(東京都):
HR:「僕が浪人になったワケ」
―37564―
たった五つのただの数字、その何の変哲もない数の羅列が、僕の未来を引き裂いた。
( ω )「ない…ない…ないお…」
右手にマウス、左手に受験票、眼前にはモニター。まだこの現実を信じられない僕は、再度ページを上までスクロールして目を通してみる。でも結果は同じ、規則正しく順番に並んだ数字達は、僕の望んだ並びにはなっていなかった。
ゲレンデのように真っ白になった頭の中に、今まで意識の外に閉め出していた言葉が浮上してくる。
浪 人
いつの間にか止めていた息をはき出すと共に、僕は机に突っ伏した。
―――( ^ω^)が落ちたようです―――
2 :
あらし(不明なsoftbank):2007/03/13(火) 13:02:50.87 ID:Uw54VVVK0
(´・ω・`)
3 :
おたく(アラバマ州):2007/03/13(火) 13:02:55.10 ID:gXAv5xig0
l;;llllll||lll从从WWWl||ll,,ツ从ツツノlイノ'彡ヽ
イ从、从从从从从ll|| |リ从////ノノ彡;j
jl从从从从;;;;;;;;;;;;从;;;;;/;;;;;;;;;、、、;;-ー、イ彡:}
(ミミ;;ッ''"゙ ̄ '、::::゙`゙''ー、/"´::: :::: |;;;;;彡|
}ミミ;;;} ::: {:: ゙:::::、::: :::ィ ,,:::: };;;;イ;;l
jミミ;;;;} ::: ヽ::::ミヽ:: | ノ W:: |;;;;彡:|
}ミ;;;;;;} ::: ヾ {:::::ミ ヽ j イ|从 ":::: };;;;;;彡{
iミ゙;;;ノ:::::: \'、 }}: l||イ /,ィ;;、、-ーーヾ'ァ;;イ、
{;;;;リ:レ彡"三三ミヽ,,リ{{,,ノ;;;;ィ≦==ミ'" |;;〉l.|
l"';;;l ゙'''<<~(::) >>::)-ら::ィ'ー゙-゙,,彡゙ .:|;l"lリ
|l ';;', ::: ー` ̄:::::::ミ}゙'~}彡ィ""´ .:::lリノ/
l'、〈;', ::: :::::::t、,j iノ:::、::.. ..::::lー'/
,、,,,/| ヽヽ,,', ::.、 :::::(゙゙( ),、)、ヽ::. イ ::::l_ノ
)ヽ"´ ''''"レl_ヽ,,,', ヾ'ー、:::;r'"`' ゙'';;"" ゙l| ::j ::: |: l,,,,
゙''(,l ', l| リ {"ィr''''' ーー''ijツヽ l| :" l |',`ヽ,
き 知 (l :'、 `',. 'l| |;;゙゙゙゙"""´ー、;;| ノ: / /リヽ \
. く っ Z::::ヽ '、 ゙'t;ヽ ` ´ ノ;;リ ,r' // |
な. た >; :::ヽ ::ヽミニニニ彡'" , ':::::// |
┃ ふ フヽ ::\ : ミー―― "ノ , ':::: //: |
┃ う }ヽヽ :::::\::( ̄ ̄ ̄ /:::://: |
┃ な }| ヽヽ :::::`'-、竺;;ニィ':::// | l
// 口 (: | ヽ ヽ :::: ::::::... ::// | |
) ・・. を ( | ヽ ヽ:: ::::::... // リ. |
つ、 r、{ | ヽ ヽ // / |
ヽ '´ | ヽ ヽ // / |
4 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 13:03:51.28 ID:jM1l2e+j0
勉強は嫌いではなかった、大して苦手だとも思わなかった、高校に入るまでは。
中学までは一般家庭の例に洩れず公立の学校に通っていた僕は、何処かしら勉強というものを甘く見ていた節があったかも知れない。
上は秀才、下はDQNまで多種多様な子供が集められる公立中学、当然授業もその平均をいくように進められる。テスト前に少しやれば高得点を維持するのは難しくなかった。数学?国語?授業さえ聴いてれば楽勝にも程がある。
( ^ω^)「あの頃は楽だったお」
5 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 13:04:48.17 ID:jM1l2e+j0
気づけば僕の内申書にはずらりと並んだ5。周りは皆僕を頼り尊敬の眼差しで見つめ、教師達は一様に僕を可愛がる、そんな状況で厨二病の僕が天狗になってなかったと言ったら嘘になる。その場所が居心地が良くて、そこに居座る為に試験の前だけは常に努力した。
(*^ω^)「一夜漬けでも100点とかウマーwww」
その結果、僕は推薦で一駅離れた有名私立進学校に入学する事が出来た。
これから始まる華の高校生活、可愛い彼女に厳しい部活、そしてリーダーシップを発揮するにはぴったりの季節ごとの行事。そして、
( ^ω^)「最重要課題はチェリー脱出wwwまぁ余裕っしょwww」
そんな僕の浅はかな夢は見事に打ち砕かれる事になる。それはもう粉々に。強いて言うならば、ポケットに入れたまま座ってしまった時の鳩サブレーばりに粉々に。
6 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 13:05:47.68 ID:jM1l2e+j0
(;^ω^)「まさか皆あんなに出来ただなんて…」
新しい級友達と受ける初めての授業は、正直に言うと簡単だった。進学校と言えども所詮こんなものか、内心そう思っていたのも事実だ。次第に教師の言葉に熱心に耳を傾ける事もなくなっていく。その慢心がいずれ悲劇を産む事も、僕はまだ知らずにいた。
一学期、中間テスト。今まで通り前日に教科書を頭に叩きこみ、余裕の表情で試験に望む。しかしそこで僕は、驚愕の点数を取る事になる。
(;;^ω^)「な、な、なんじゃこりゃぁぁぁ」
試験中は多少難しいと感じたものの、そこまで手応えがなかった訳ではない。むしろこのくらい取れていれば学年で10位くらいには入れるだろうと思っていた。甘かった、不二家のLOOKチョコのバナナばりに甘かった。
7 :
名無し募集中。。。(大阪府):2007/03/13(火) 13:06:20.05 ID:hkoHdK/70
見やすくなるよう改行しようぜ
8 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 13:07:13.33 ID:jM1l2e+j0
9 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 13:08:05.31 ID:jM1l2e+j0
返却された答案に赤いインクで書かれていた点数は、それが50点満点ならどれだけ良かっただろうと思わせるものばかり。保健体育だけは100点だったが。
慌てて周りの答案を見せてもらえば、ずらりと並んだ高得点の数々。
(-_-)「へぇ〜…内藤って案外馬鹿なんだな、頭良さそうにしてたのに」
僕のちっぽけなハリボテの衿持は、級友の放った何気ない言葉と共に音を立てて崩れた。
なんて事はない、それはただ単に要領の問題。僕のやり方はもはや通用しない、高校では地道な予習復習と計画的な学習がものを言う、それだけだ。その時ならまだ軌道修正は可能だった、十分間に合うはずだった。しかしあろうことか僕は、その日から堕ちていった。
10 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 13:09:21.35 ID:jM1l2e+j0
( ^ω^)「こんなクソつまんねー授業やってられっかおwww」
( ^ω^)「マルボロうめぇwww」
( ^ω^)「連コイン?デフォですが何か?www」
授業は以前からの態度に輪をかけてやる気を見せない所か、ちょっと悪い奴らと一緒に抜け出して校舎裏で煙草を吸ったり、街に繰り出しカラオケやゲーセンに入り浸ったりの生活を送り続けた。
(*^ω^)「ヘイヘイカワイコちゃんお茶でも飲むおwww君のラブジュースでもおkだおwwうはwww」
もちろんナンパもした。
何故か全滅だったが、多分僕のツレが不細工だったからだと思う。
進学校にそんな底辺の奴らがいるものかと思うかも知れないが、どの世界にも一握りの堕落した者は必ずいる。何時しか僕はその中の一人になっていた。
昔は馬鹿にしていたDQNになった事も、それに気付いていない事も皮肉だった。
( ^ω^)「悪そうなヤツは大体友達♪www」
11 :
名無し募集中。。。(大阪府):2007/03/13(火) 13:10:40.80 ID:hkoHdK/70
>>8 新しい級友達と受ける初めての授業は、正直に言うと簡単だった。進学校と言えども所詮こんなものか、内心そう思っていたのも事実だ。次第に教師の言葉に熱心に耳を傾ける事もなくなっていく。その慢心がいずれ悲劇を産む事も、僕はまだ知らずにいた。
↓
新しい級友達と受ける初めての授業は、正直に言うと簡単だった。
進学校と言えども所詮こんなものか、内心そう思っていたのも事実だ。
次第に教師の言葉に熱心に耳を傾ける事もなくなっていく。
その慢心がいずれ悲劇を産む事も、僕はまだ知らずにいた。
こんな感じに。画面右端までずらーっと文字が続いてるのは見にくいと思うんだ
12 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 13:10:44.43 ID:jM1l2e+j0
それでも僅かに残った衿持の欠片、その欠片をこれ以上小さくしない為にも試験前だけは必死に詰め込み、留年だけは何とか免れる綱渡りの日々。
気付けば良くつるむ相手が後輩になっていた事もある。
そんな自堕落な生活を送り続け、気が付けば受験シーズン。
大学に行かないとろくな未来に出会えない、その程度の見識なら持ち合わせていたから、さすがの僕も危機感を感じていた。
(;^ω^)「これはヤバス…」
何せ教科書・参考書に書いてある事が殆ど理解出来ないのだ。
例えば英語一つとって見ても、中学の時はトムと久美が、
Tom「Let's fuck♪」
Kumi「Yes、let's♪」
なんて言ってるだけだったのに、
(;^ω^)カテイホウカコカンリョウ?げんざいかんりょう?なんで現在なのに完了してるんだお?新手のスタンドかお?」
( ^ω^)「まぁ多分誤植だおwwwこんな矛盾に満ちた日本語があるかってのwwwうはww俺天才www」
13 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 13:11:17.19 ID:jM1l2e+j0
>>11 わかった、次からやってみる。指摘サンクス。
14 :
神主(docomo-関東104):2007/03/13(火) 13:13:27.27 ID:Jtu9NuS5O
真剣ゼミ大学講座スレはここでつね?
15 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 13:13:40.15 ID:jM1l2e+j0
それでも優等生だった頃の記憶が片隅にあったせいか、
なんとかなると考えていた僕は相当馬鹿だったと言える。
数学・理科も同じように勝手な解釈で自分で進めた(僕は理系だ)。
塾にも行かず、ひたすら自分で問題を解き続けた。
思えばあの頃が一番勉学に励んでいた頃だろう。
例えそのやり方に問題があったとしても。
そしてついに、試験シーズンがやってきた。
16 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 13:14:56.13 ID:jM1l2e+j0
―――⊂( ^ω^)⊃ここからはダイジェストでお送りします⊂( ^ω^)⊃―――
〜センター試験〜
☆いちにちめ☆
・国語・
( ^ω^)「国語は得意科目だおwwwどんとすぃんく、ふぃーるだおwww
時間余ったから横読みでも探すおwww」
・英語・
( ^ω^)「じす…いず…ざ…あなりしぃす…ぷりーず…ぎぶ…いと…つぅ…あっしゅ……。
『これはアナルビーズです、私のケツに突っ込んで下さい』?そんな選択肢ないお」
・リスニング・
( ^ω^)「鼻息うるせぇwww
あ、間違えてICカード抜いちゃったお、試験管に言うお。すいませ〜(ry」
・政経・
(#^ω^)「さっきは試験官呼んだだけなのに怒られたお。面白くないから寝るお」
17 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 13:17:23.10 ID:jM1l2e+j0
☆ふつかめ☆
・数学1A・
( ^ω^)「この角度は…見た目60度っぽいお!これは…30度と見せかけて45度だお!
次は確率かお、これは数えればいいだけだから簡単だおw
………あ、まだ2053番目なのに試験オワタ」
・数学2B・
( ^ω^)「公式は確か…こすってこすってさすってさすって。
うはwwwエロスwwwオナヌーしたくなってきたおwww」
・生物・
( ^ω^)「精子www卵子www受精www排卵wwww」
・地学・
( ^ω^)「宇宙空間には何が多く含まれるか?宇宙には何もないんだおwwwバーカバーカwww
出題ミスだお、4択だから五番にマークしとくおw」
〜私立受験〜
( ^ω^)「記述式…鉛筆サイコロが通じないとかどんだけハイレベルだお…」
〜国立受験〜
( ^ω^)「日本語でおk」
―――⊂( ^ω^)⊃ダイジェスト終わり⊂( ^ω^)⊃―――
18 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 13:18:34.11 ID:jM1l2e+j0
こうして一ヶ月半に及ぶ試験ラッシュを終えて真っ白になった僕は、
結果を見て更に真っ白になった。
( ^ω^)「浪人?負け犬の悪あがきだろwww無駄な努力乙www」
常日頃からそんな風に馬鹿にしていた存在、その浪人になる事が決定したのだから。
( ´ω`)「全滅かお……」
受けた大学という大学から総スカンを喰らい、
選択肢が一つしかなくなった僕にとって、卒業式で嬉しそうに合格を報告しあう級友達は眩しすぎた。ハレの日に一人だけどん底にいた僕はさぞかし滑稽だっただろう。ムカついたからそいつら全員の卒業証書にこっそりうんこの絵を描いてやった。
19 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 13:20:23.70 ID:jM1l2e+j0
( ´ω`)「皆楽しそうだお…」
普段良くつるんでいたDQN達でさえ低ランク大とは言え進学したり、
家業を継いだものなど様々だったが、その中に浪人する者などいなかった。
つまり彼等には自分の力量を把握するだけの判断力があったと言う事だ。
結局のところ、現実を見ずに無計画に突っ走っていたのは僕だけと言う事になる。
言わば地図も持たずにパリダカに出場したのと同じ、
目的地にたどり着けるはずがなかったのだ。
( ´ω`)「予備校でも探すお……」
そうしてパソコンに向かいこれから自分が通うべき場所を検索している内に、
ある広告が僕の目をひいた。
『予備校界屈指の合格率!!絶対あなたを志望大学へ通わせます!!〜ヒュン台予備校〜』
20 :
愛のVIP戦士(チリ):2007/03/13(火) 13:21:34.25 ID:kSkcJ+Pg0
テラ駿○wwwwww
21 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 13:22:26.53 ID:jM1l2e+j0
( ^ω^)「…これは…」
( ^ω^)「カーチャン!俺、ヒュン台予備校始めたいんだ!」
J('ー`)し「やめときなさい、あんたどうせ長続きしないでしょ」
( ^ω^)「今度は本気なんだ!先輩だってヒュン台に通ったら大学に行けたんだ!」
( ^ω^)「テキストだってほら!こんなに見やすくてわかりやすいんだ!」
J('ー`)し「今回ばかりは本気みたいね…いいわ、頑張りなさい」
( ^ω^)「ありがとうカーチャン!俺、頑張るよ!」
こうしてカーチャンを説得した僕は今、そのヒュン台予備校ニュー速校舎の前に立っている。
( ^ω^)「ヒュン台予備校…予備校界屈指の合格率…かお」
両親に頼みこんでまで行かせてもらえるようになった予備校だ、
僕はここで生まれ変わってみせる。
( ^ω^)「目指せ国立VIP大学」
長くて短い一年が、始まりを告げようとしていた。
で、ひとまずここでプロローグは終わりなんだが...過疎ってますね、一話も投下する?( ´・ω・`)
>>21 >( ^ω^)「カーチャン!俺、ヒュン台予備校始めたいんだ!」
>J('ー`)し「やめときなさい、あんたどうせ長続きしないでしょ」
>( ^ω^)「今度は本気なんだ!先輩だってヒュン台に通ったら大学に行けたんだ!」
>( ^ω^)「テキストだってほら!こんなに見やすくてわかりやすいんだ!」
>J('ー`)し「今回ばかりは本気みたいね…いいわ、頑張りなさい」
>( ^ω^)「ありがとうカーチャン!俺、頑張るよ!」
これなんて進研ゼミwwwwwwwwwwwwwwwww
23 :
僧侶(docomo-関東153):2007/03/13(火) 13:24:02.80 ID:Jtu9NuS5O
欲しいよ。全然欲しいよ。
24 :
名無し募集中。。。(大阪府):2007/03/13(火) 13:24:40.44 ID:hkoHdK/70
男ならやってやれだ 満足するまでやっちまえ
25 :
ディトレーダー(au-関西・北陸):2007/03/13(火) 13:25:15.93 ID:mp3GkWmuO
ゼミwww
26 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 13:26:03.93 ID:jM1l2e+j0
なんか人いるみたいなので書きためてあるとこまで投下しますね。
初めてなので読みにくいのはすまん。今から手直しして投下します。
27 :
黒板係り(docomo-西日本・北日本323):2007/03/13(火) 13:26:50.86 ID:quO3x/39O
28 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 13:28:52.74 ID:jM1l2e+j0
一時限目:「最初の関門・入学テスト」
今日からマイ浪人ライフが始まる。
ここ、ヒュン台予備校で僕は生まれ変わるんだ。
煙草だってスロだって自家発電だってもう止める、健全な受験生・内藤ホライゾンの誕生だ。
( ^ω^)「まずは入学手続きをするお」
( ^ω^)「すいませ〜ん、入学したいんですけど〜」
*( '')*「入学希望者の方ですね、ではまずは入学テストを行うのでこの教室へ向かって下さい」
(;^ω^)「テ、テスト…?」
しまった、まさかただ入る為にも試験があるとは思わなかった。
これはマズイ。
受験が終わってから一週間程立ったが、ここ最近机に向かった記憶がないのだ。
(;^ω^)「(頼むからマーク式であってくれお…出来れば二択、いやむしろ○×問題…)」
29 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 13:31:22.24 ID:jM1l2e+j0
もくもくと沸いてきた不安の雲を胸に指定された教室にたどり着くと、
そこには既に数人の入学希望者が集まっていた。
( ^ω^)「(どいつもこいつも冴えない顔してるおwww
ま、浪人するようなクズなんて皆そんなもんだおwww)」
( ´ω`)「(ってそういえば僕も浪人だったお…)」
ざっと見渡して見たところ、二人がけの机のどれも必ず一人は座っている。
( ^ω^)「(仕方ないから誰かに相席させてもらうお。どうせなら可愛い子の隣がいいおwwwお、マブい子ハケーンwww)」
( ^ω^)「すすすすいません、とと隣いいですかおフヒヒ(クールに決まったおw)」
ξ゚听)ξ「………どうぞ」
( ^ω^)「どどどうもですおフヒヒ
(なんかそっけない子だお、きっと僕のあまりのイケメソ具合に照れてるんだおww)」
30 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 13:33:06.54 ID:jM1l2e+j0
光栄にも僕に選ばれたこの女の子、端正で利発そうな顔をしている。
カールした髪は肩にふわりとかかり、形のいい唇に澄んだ瞳、ぶっちゃけ滅茶苦茶可愛い。
( ^ω^)「(しかし賢そうなのに浪人かお、人は見かけによらないお)」
こんな可愛い子と一緒に勉強出来るなら浪人も悪くないかも知れない。
むしろ恋のABCを僕が1からマンツーマンレッスンで教えてあげたいくらいだ。童貞だけど。
そんな事を考えている内に、テスト用紙と思われる紙の束を持った職員が部屋に入ってきた。
31 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 13:34:42.84 ID:jM1l2e+j0
( '3')「はい、ではこれからヒュン台予備校入学試験を始めます。
机の上に置いていいのは、筆記用具・時計・眼鏡です。
今から問題を配るので、合図があるまで裏返しのままにしておいて下さい」
前の席から問題が流されてくる。
それを一枚取って後ろに渡した後で、僕はとんでもない事に気付いてしまった。
(;^ω^)「(筆記用具持ってねぇ…)」
手続きだけならペンを窓口で貸してくれると思っていたので、完全に手ぶらできていたのだ。
(;^ω^)「(どうするお?涎で書くお?いやむしろここは僕の一億匹のオタマジャクシ達で……)」
( ^ω^)「(そうだお!隣の子に貸してもらえばいいんだお!天才ktkrwww)」
(*^ω^)「あああ、あの、な、何か書くもの貸してくく下さいおフヒヒ」
ξ;゚听)ξ「(手ぶらって…コイツ何しにきたのかしら…)」
ξ゚听)ξ「……はい、どうぞ」
そう言ってシャーペンと小さな消しゴムを差し出してきた彼女は、
天井に向けられた僕の手の平を華麗にスルーしてそれらを机の上に置いた。
32 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 13:35:49.01 ID:jM1l2e+j0
( ^ω^)「(ぼでぃ☆たっちは恥ずかしいのかおこの清純派乙女ちゃんめwww)
あああありがとうございますおフヒヒ」
ξ;゚听)ξ「(キモイ…マジでキモイ…あ、鳥肌…)」
これで準備は整った、後は試験をこなすだけだ。
まぁ予備校の入学テストなんてどうせ簡単だろう。
僕は先程まであんなに焦っていた事も忘れ、試験監督の合図を待った。
( '3')「では、始めて下さい」
一斉に紙を裏返す音が室内に響いた。
〜試験が終わるまでしばらくお待ち下さい〜
33 :
小学生(広島県):2007/03/13(火) 13:37:28.59 ID:FmMbJ5IF0
久しぶりに面白い作品支援
34 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 13:37:50.71 ID:jM1l2e+j0
――チ〜ンポ〜ンカ〜ンコ〜ン…――
( '3')「そこまでです、筆記用具を置いて下さい」
終了を告げるチャイムが鳴り響く。
それぞれに鉛筆を机に置き、今度は回答を前へと手渡していく。
見回して見ると、安堵しているもの、頭を抱えているもの、険しい表情を浮かべているものと皆様々だ。
そして僕はと言うと、
( ´ω`)「人生オワタ…」
なんだこの難易度は。
マーク式どころか完全な記述式、しかも問題文が全て英語で書かれた総合問題だったとは…。
難しいってレベルじゃねーぞ。
隣の子はスラスラと解いていたみたいだ。
何度か不可抗力を装おって覗こうとしたが、恥ずかしがって見せてくれなかった。
( ´ω`)「(あ…シャーペン返さないと…)」
そう思って横を向いた時には既に彼女はいなかった。
アドレス聞いて、その後で僕らの将来についてじっくりベッドの中ででも語ろうと思ってたのに。
( '3')「では結果は後日速達でお知らせします、皆さんお疲れ様でした」
次々に出ていく受験者達。
僕もガックリと肩を落としながらそれに続き、帰路についた。
35 :
僧侶(docomo-関東185):2007/03/13(火) 13:38:39.28 ID:Jtu9NuS5O
展開が遅いから長くなりそうだな
36 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 13:39:15.12 ID:jM1l2e+j0
☆数日後☆
J('ー`)し「ホライゾン〜あんた宛てに速達がきてるわよ〜」
( ´ω`)「多分ヒュン台の試験結果だお…どうせ受かってる訳ないから捨てていいお…」
あの日テストに失敗してから、僕は絶望を味わいながら日々を送っていた。
やっと悟ったのだ、自分の学力では、大学どころか予備校に入る事すら無理なんだと。
J('ー`)し「あら、でも『合格』って書いてあるわよ?」
( ´ω`)「思った通りだお…あんなに出来なかったのに受かってる訳が…」
(;^ω^)「って合格!!??」
慌ててカーチャンの手から書類と封筒を引ったくって見れば、
確かに刻印された『合格』の赤い文字。
つかカーチャン勝手に開けたのかよ。
(;^ω^)「おおおお…」
手続き要項が書かれた用紙を持つ手が震える、
上手く言葉が出てこない、
胸の奥からこみあげてくる喜び。
受かる、っていうのはこういう事なのか。
37 :
おたく(docomo-西日本・北日本323):2007/03/13(火) 13:40:37.43 ID:HXs5RpwxO
教習の待ち時間、暇だったがこれはいい潰しになりそうだ
続きwktk
38 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 13:40:43.78 ID:jM1l2e+j0
J('ー`)し「わかってると思うけどあんた、それ予備校の合格通知だからね」
(;^ω^)「んなことは知ってるお、でも嬉しいものは嬉しいんだお」
J('ー`)し「そ。まぁ受かったからにはせいぜい頑張りなさいね」
中断していた料理に戻っていくカーチャンの背中をぼーっと見送った後、
僕はもう一度詳しく読む為に視線を落とした。
( ^ω^)「ふむふむ、僕の所属は、『国公立理系・VIP大学コース』のDクラスかお。
ん…?VIP大学コース…?」
(;^ω^)「VIP大学!?!?」
――VIP大学。この国の全ての大学の頂点に立ち、エリート養成所としてその名を轟かしている超有名大学だ。
入れば将来は確実に安泰、最低でも国家公務員は間違いなしと言うマサにガス…
じゃなかったまさにに野心家達の登竜門。
最近では「ドラコン桜」なんて言って、猿のプロゴルファーのVIP大受験を題材にした漫画が大ヒットしたりしてその人気は根強い。
そのVIP大学を目指す為のコースに僕が選ばれたと言う事は…
39 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 13:41:31.32 ID:jM1l2e+j0
(*^ω^)「僕もまだまだ捨てたもんじゃないおwwwやっぱり天才は違うんだおwww」
そりゃヒュン台の校舎の前に立った時は勢い余って目指せVIP大だなんて口走ったけど、
実際に行こうという気持ちはこれっぽっちもなかった。
でもこうやって目の前に可能性を掲示されると、その気になってしまうのが人間というものだ。
先程までの落ち込みようはどこ吹く風、僕はしばし全身で喜びを表現し続けた。
40 :
僧侶(アラバマ州):2007/03/13(火) 13:44:07.44 ID:kbfw2xNG0
41 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 13:44:21.77 ID:jM1l2e+j0
〜数分後〜
(*^ω^)「ハァ…ハァ…エクスタシー…」
アナルに挿した花火を抜き取り、脇に挟んでいた花を花瓶に戻し、
乳首に塗りたくったワセリンを拭き取り、被っていたパンツを脱いで喜びの儀式に幕を降ろす。
( ^ω^)「これで来年にはVIP大生だお!ww……前祝いって事で煙草解禁するおww」
( ^ω^)「ラキスタうめぇwww」
その時の僕はまだ、Dクラスの"D"の意味について考えようともしていなかった。
これで一話目です。展開遅いのはすまん、まとめられるだけの文才ないんだわ( ´・ω・`)
二話目もあるのですが、ちょっと飯食ってきます。
あ、あと決して浪人を馬鹿にしてるわけでないです。僕もついこの前まで浪人だったので。
支援してくれた人サンクス、なるべくすぐ戻ります。
42 :
名無し募集中。。。(大阪府):2007/03/13(火) 13:46:06.42 ID:hkoHdK/70
43 :
書記(アラバマ州):2007/03/13(火) 13:48:41.35 ID:cSEomTeY0
学力ないのにAOで受かっちゃったから不安でしょうがない
44 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 13:58:35.72 ID:jM1l2e+j0
たろいも。じゃあ二話いきます。そして俺の後ろの処女は未だ無事だ。
>>43 入ればなんとかなるって俺の友達言ってたから安心しる。
45 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 14:00:53.47 ID:jM1l2e+j0
二時限目:「up or down」
( ^ω^)「じゃあ、行ってくるお」
J('ー`)し「事故るなよ」
お気に入りのジャケットを羽織り、テキストの入った重たい鞄を持って僕は家を出た。
季節は春、満開に咲いた桜が風にあおられて見事に散り乱れ、
淡いピンクの花吹雪はまるで僕の新しい門出を祝福しているよう。
そう、今日はヒュン台予備校の授業開講日、
これから目標に向かって努力する輝かしい一年が始まるのだ。
( ^ω^)「内藤伝説(レジェンド)の幕開けだおwww」
自宅から五分程歩くと駅が見えてきた。
ちょうど通勤・通学ラッシュの時間帯なので、学生やサラリーマンがホームに群れをなして並んでいる。
その中に見知った顔を見つけた僕は人混みをかきわけそいつに近付く。
(*^ω^)「ヒッキーおは〜www」
(;-_-)「(ビクッ)あ、内藤君、おはよう…」
46 :
バイト(au-新潟・東北):2007/03/13(火) 14:02:06.33 ID:JWsk6osfO
支援
47 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 14:02:17.47 ID:jM1l2e+j0
この幸の薄そうな小柄な青年は、高校時の級友のヒッキーだ。
始めての中間テストでとんでもない点数を取った僕を小馬鹿にした勇気のある人物でもある。
思えば高校時代は良く遊んでやったっけ…
拾ってきたエロ本を5000円で売ってあげたり、
運動不足っぽいから街まで煙草を買いに行かせてあげたり、
出会い系サイトに内緒で登録して彼女を作るチャンスを作ってあげたり…
まぁ要するに僕の親友だ。
(*^ω^)「いや〜卒業式以来かおwww会いたかったお心の友よwww」
(-_-)「う、うん…そうだね…(こっちは卒業してお前と離れられて嬉しかったんだよ)」
48 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 14:03:22.94 ID:jM1l2e+j0
そんなヒッキーの胸の内も知る由のない僕は、久しぶりの再会に心踊らせていた。
やはり高校時代の友人というのはいいものだ、気がねなく話が出来る。
( ^ω^)「ところでヒッキーはどこの大学に通う事になったんだお?」
(-_-)「え?僕は一応VIP大の理科二類だけど…」
( ^ω^)「(現役でVIP大…)」
よもやその名前をここで聞く事になろうとは。
しかし、僕の天才的頭脳はその情報を元にして一瞬で文句なしの結論にたどり着く。
すなわち、
『舎弟のヒッキーがVIP大に合格出来た=僕に出来ないはずがない』
(-_-)「な、内藤君は?」
( ^ω^)「僕は…」
(*^ω^)b「VIP大(予定)だお!」
(;-_-)「え?嘘!?っていや、疑う意味じゃなくて…」
49 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 14:04:54.75 ID:jM1l2e+j0
ちょうどその時、警笛を鳴らし、人を可能な限り内部に圧縮した電車が滑り込んでくる。
ヒュン台があるニュー速駅方面行きだ。
( ^ω^)「おっ、電車がきたから行くおwwwまた明日会うおwバイブーww」
僕は名残惜しそうなヒッキーに手を振ると、
邪魔な奴らにさりげなく肘打ちを仕掛けながら車両に乗り込む。
運良く女子高生の後ろに立てたので、駅につくまで髪の匂いを楽しむ事にしよう。
( ^ω^)「(触ると捕まるけど嗅ぐだけなら大丈夫だおwww)」
まぁ揺れに合わせて手が触れてしまうのは不可抗力でしょ。
乗客が悲鳴を挙げる程に満員になった車両は、定刻通りホームを出ていった。
(-_-)「(あっちはVIP大方面じゃないんだけどな…。あと明日から時間帯変えよう…)」
50 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 14:07:59.26 ID:jM1l2e+j0
( ^ω^)「ついたお!」
ヒュン台予備校ニュー速校舎、相変わらずの金のかかっていそうな豪勢な造りで、
まさにこの僕にふさわしい。ここにくるのはあの忌まわしきテスト以来、二回目だ。
( ^ω^)「まぁあのテストも実はできてたってオチだけどwww」
入口を目の前にして高笑いをし続ける僕を、通り過ぎる人々が何人も振り返っては凝視していた。
多分羨望とか憧れとかそういう感情だと思う。
( ^ω^)「まずは教室のチェックだおね」
一階窓口の横の掲示板に貼られた教室割り当て表には、既に何人かの生徒が群がっていた。
彼等の後ろから僕も自分の教室を探す。
ちなみにこのニュー速校舎は六階建てで、一階のホールを除いたそれぞれの階によってレベルが分かれている。
例えば中堅大学志望のコースは4階、底辺のカス共は2階、といった具合にだ。
( ^ω^)「って事はもちろんVIP大コースは最上階の六階だおww」
51 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 14:10:25.08 ID:jM1l2e+j0
案の定、VIP大コースは六階に設置されていた。だが少しおかしいことがある。
( ^ω^)「理系Aクラスが61号教室、Bクラスが62号教室、
Cクラスが63号教室、文系は別校舎で、Dクラスはどこだお?」
どこを探してもDクラスの教室が書かれていないのだ。
もっと良く見ようと身を乗り出した途端、前にいた生徒がその場を去ったので、
勢い余って僕はそのまま掲示板に突っ込んでしまった。
( ´ω`)「痛いお……」
激しくぶつけた頭をさすりながら起き上がると、
先程までは人に隠れて見えなかった小さな字が目に飛び込んできた。
『国公立理系・VIP大学コース Dクラス……地下一階特別教室』
( ^ω^)「何故にDだけ地下…」
思えばこの時にもっと疑問を抱いておくべきだったのかも知れない。
建物の構造上の関係だと自分に言い聞かせ、
何も知らない僕はカビくさい階段を地下へと降りて行った。
52 :
僧侶(大阪府):2007/03/13(火) 14:10:56.72 ID:sxI+SlMI0
ほすww
53 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 14:12:29.29 ID:jM1l2e+j0
階段を降りた先は不思議の国でした…じゃなくて、僕の目にまず映ったものは薄汚れた鋼鉄製の扉。
『Dクラス』と書かれた表示の脇に、うっすらと『資材倉庫』の文字が残っていたのはきっと僕の気のせいだろう。
むしろそうであって欲しい。
( ^ω^)「とりあえず中に入ってみるお」
長年油をさしていないのだろうか、掴んだドアノブはギギギと不愉快な音を立て、僕の手に合わせてゆっくり回った。
初めて入る自分の教室、感想はと聞かれたら、
( ^ω^)「なんていうか…監獄?」
まず窓がない。地下だから当たり前なのだが、若干低いような気がする天井と、切れかけて点滅している蛍光灯もあいまって余計に閉塞感を感じる。
灰色の無機質なコンクリの壁には所々ヒビが入り、隅にはクモの巣まである。
市販の中では最低レベルではないかと思わせる錆びたパイプ椅子とガタガタの木製の机は、戦前から使用されてきた物だと言われても特に驚かないだろう。
全体的に埃をかぶっている床は、ヒビと正体不明の染みで覆われていた。
歩く度に粉が舞う床なんて初めて見た。
とにかくひどい教室だった。
例えるならば、ナチスの強制収容所のガス室、イメージ的にはそんな感じだ。
54 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 14:16:49.09 ID:jM1l2e+j0
(;^ω^)「ホントにここが教室かお…」
余りの衝撃に呆然とする僕、その背後から不意に誰かが声をかけてきた。
( ´・ω・`)「やぁ、理系Dクラスへようこそ。
このコーヒーはサービスだから安心して受け取って欲しい」
(;^ω^)「うぉっ!?驚かさないで下さいお…」
( ´・ω・`)「びっくりさせてしまったかい?それはすまない。
僕はショボン、君と同じくこのDクラスの生徒だよ」
あぁ、なんだ、同じ浪人生か。いや、それにしては少し老けているような…。
つか、オッサンじゃね?
このショボンという男性、どう見ても確実に10代ではない。
むしろ20代後半から30代前半と言った方がしっくりくる。
その柔和な表情から放たれるオーラが親戚の叔父さんそっくりだ。
(;^ω^)「あの、出会って早々失礼ですが、ショボンさんお歳は…」
( ´・ω・`)「僕かい?今年で31歳になるね。
ヒュン台には何年も通っているベテランだから、わからない事があったら僕に何でも聞いておくれよハハハww」
55 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 14:18:13.60 ID:jM1l2e+j0
僕のぶしつけな質問に気を悪くした素振りも見せずに朗らかに答えるショボンさん、
いい人だとは思う。
(;^ω^)「(でも何浪してるんだおこの人…)」
それをネタにして笑ってる場合なのだろうか。
僕には到底理解出来ない感性だった。まぁ、浪人なんて大した志のない奴ばかりなんだろう。
( ´・ω・`)「さて、まだ君の名前を聞いてなかったね」
( ^ω^)「あ、僕は内藤ホライゾンと言いますお、ブーンとよく呼ばれてますお」
( ´・ω・`)「ブーンね…よしわかった。じゃあ今から他の子達にも君を紹介するね」
その言葉を受けて辺りを見渡して見れば、確かに僕らの他にも数人の生徒が教室内にいる。
教室の余りの酷さとショボンさんの強烈な印象に気を取られて、今まで気付かなかった
。
( ´・ω・`)「まず、彼がドクオ。ブーンは一浪かい?
じゃあドクオと同い年だね、仲良くやるんだよ」
('A`)「…ヨロシク…」
髪の長い根暗そうな男、全体的に細くて昆虫のナナフシを彷彿とさせる。
オタクっぽくて僕の最も嫌いなタイプだ。ショボンさんには悪いがあまり仲良く出来そうもない。
56 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 14:19:12.40 ID:jM1l2e+j0
( ´・ω・`)「次がイヨウ、彼は君の一つ歳上かな?見た目はアレだけど明るくていい子だから心配しなくてもいいよ」
(=゚ω゚)ノ「ショボンさん、アレはひどいヨゥwwよろしくだヨゥ」
うって変わってこちらは髪を派手に染めた今時の若者風の男。
耳には肌が見えないくらいピアスが散りばめられ、
手首と首にもジャラジャラとアクセサリーがはめられている。
こういう奴なら高校の時に良くつるんでいたからノリもわかる、
気が合いそうな奴がいて良かった。
57 :
僧侶(大阪府):2007/03/13(火) 14:20:15.09 ID:sxI+SlMI0
前にもこんな似た話なかったっけ?
58 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 14:20:25.23 ID:jM1l2e+j0
(;´・ω・`)「そして彼はジョルジュ、僕も彼の事は詳しく事はわからないんだ…すまない」
( ゚∀゚)「OPPAI…IPPAI…」
…外人?日本語は喋れないのだろうか?
手に持ってるそれはもしかしておっぱいプリンか?
...なんで予備校に...?
59 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 14:21:39.53 ID:jM1l2e+j0
( ´・ω・`)「これがDクラスの構成メンバーかな。
後一人来るらしいんだけど遅いね。さて、何か質問でもあるかい?」
僕を含めてたったの六人か、やけに少人数な気もするが考えても仕方がない。
代わりに僕は、先程から気になっていた質問をぶつけてみる事にした。
( ^ω^)「じゃあ、なんでDクラスだけ六階じゃなく地下なんですかお?
しかもこんな汚い教室で…」
一瞬、僕を除く全ての人が目を丸くする。
まるで僕の無知ぶりに驚愕したかのようだ。
あ、いや、ジョルジュはおっぱいプリンにかぶり付いていただけだった。顔こえーよ。
(;´・ω・`)「君、何も知らずにこのクラスに入ってきたのかい?」
( ^ω^)「?いや、テスト受けたら指定されたのがこのクラスだったもので…」
(=;゚ω゚)ノ「お前、Dクラスの"D"って何の略かわかるかヨゥ?」
( ^ω^)「さぁ…?」
ABCときたら次はDだろ、その程度にしか僕は考えていなかった。
60 :
僧侶(アラバマ州):2007/03/13(火) 14:21:42.03 ID:kbfw2xNG0
sienn
61 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 14:22:24.16 ID:jM1l2e+j0
('A`)「Dクラスの"D"ってのは…」
あ、ナナフシが喋った、声帯あったのか。
62 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 14:23:08.92 ID:jM1l2e+j0
('A`)「"ど こ も 受 か ら な い" のDだよ…」
噴いた
64 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 14:24:11.71 ID:jM1l2e+j0
( ^ω^)「……ん?」
(;^ω^)「え?」
(;;^ω^)「えぇぇぇ!?」
(=゚ω゚)ノ「それか"どん底"のDだヨゥ」
( ´・ω・`)「もしくは"どうでもいい"のDだね」
( ゚∀゚)「D…for "D cup"…」
( ´・ω・`)「まぁ勿論正式名称ではないけどね、そう呼ばれている事は確かさ」
ちょっと待った、ここはれっきとしたVIP大コースのクラスじゃなかったのか?
最難関大を目指す為のクラスがどこも受からない?
不測の事態に混乱した頭を一端整理しようとした瞬間、ドアを開けて最後の一人が入ってきた。
ξ゚听)ξ「あ…」
(;^ω^)「お…?」
これが、僕が一年間苦楽を共にする事になる、仲間達との出会いだった。
65 :
僧侶(アラバマ州):2007/03/13(火) 14:24:18.29 ID:kbfw2xNG0
ちょwwww
ダメの略かとwwww
66 :
僧侶(大阪府):2007/03/13(火) 14:25:00.00 ID:sxI+SlMI0
ツンwwwww
67 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 14:25:23.58 ID:jM1l2e+j0
二話終わりです。結構投下って疲れるのなww
なんか質問とかありますか?なければ三話いきますけど。
68 :
僧侶(アラバマ州):2007/03/13(火) 14:26:04.83 ID:kbfw2xNG0
先生!早く三話が見たいです
69 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 14:29:01.18 ID:jM1l2e+j0
じゃあとりあえず三話まで投下ってことで。その後質問で。三話いきま〜す。
70 :
僧侶(アラバマ州):2007/03/13(火) 14:29:26.66 ID:kbfw2xNG0
うーんwktk
71 :
商人(山口県):2007/03/13(火) 14:29:56.42 ID:2aILBJs80
ktkr
72 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 14:30:39.33 ID:jM1l2e+j0
三時限目:「勝ち組?負け組?」
ξ;゚听)ξ「…何よ、これ?」
先程僕が恐る恐る開いた錆びたドア。
同じくそのドアを開けて入ってきた少女は、間違いなく入学テストで僕の隣にいた彼女だった。
knud(これなんて運命の出会い)?
(*^ω^)「あの時のマイスィートベイベだおwww」
(=゚ω゚)ノ「美人ktkrwww」
(´・ω・`)「どうやら君が最後の一人みたいだね。ブーンとは知り合いかい?」
僕の時と同じように優しく問いかけるショボンさん。
しかし彼女はそれには答えず、落ち着かない様子で辺りを見回している。
そしてようやっと開いた口から出てきた言葉は、日本語としては大変お粗末なものだった。
ξ;゚听)ξ「ここ…Dクラス?」
('A`)「…うん…君…名前は…?」
ξ;゚听)ξ「嘘…なんでこのあたしが…?」
('A`)「……無視……された……」
73 :
黒板係り(docomo-西日本・北日本367):2007/03/13(火) 14:32:31.56 ID:quO3x/39O
74 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 14:32:53.81 ID:jM1l2e+j0
見事にスルーされたナナフシは放っておくとして、どうやら僕の運命の相手は大分ショックを受けているようだ。
ここは紳士として黙っちゃいられない。
(*^ω^)「Dクラスへようこそだお!僕を覚えてるかお?」
ξ゚听)ξ「…」
(*^ω^)「(wktkwktk)」
ξ゚听)ξ「………あぁ…あの時の鳥肌金玉口どもり野郎…」
(;^ω^)「……うん、まぁ、出来ればブーンって呼んでくれお、よろしくだお」
OK、何故かとてつもなく悪いイメージを持たれているような気がしないでもないが、気のせいという事にしておこう。
むしろ認めたら心が折れそうだ。
(;´・ω・`)「(口悪いなこの子…)で、もう一度聞くけど君の名前を教えてくれないかい?」
ξ゚听)ξ「…ツン・デレです」
(´・ω・`)「ツンだね、わかった。君を含めたこの六人がDクラスのメンツだから、
これから頑張っていこうね」
75 :
商人(山口県):2007/03/13(火) 14:33:25.30 ID:2aILBJs80
金玉口wwww
76 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 14:35:02.89 ID:jM1l2e+j0
ξ゚听)ξ「一緒にしないで下さい。あと呼び捨てもやめろオッサン」
(;´・ω・`)「…え?」
瞬間、その場の空気が凍る。何だこのむき出しの敵意は。
誰も声を発しない非常に気まずいふいんき(何故かへ(ry の中、聞こえてくるのはジョルジュがおっぱいプリンを咀嚼する音だけ。
空気嫁よ外人。
ちょうどその時僕らの沈黙を破るかのようにチャイムが鳴り、
勢い良くドアを開け新たに若い女性が入ってきた。
思わずGJと叫びたくなる程のナイスタイミング、まさに救世主、女神さまさまだ。
(*゚∀゚)「おい!さっさと席につけカス共!!HRはとっくに始まってんだよこのニート予備軍が!!」
(;^ω^)「(……女神?)」
浪人確定の俺に勇気をくれw
78 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 14:36:07.77 ID:jM1l2e+j0
一見清楚で穏やかな性格の持ち主のように見えるこの方。
どうやら人は見かけによらないと言うのは本当らしい。
(*゚∀゚)「あ〜とりあえず自己紹介な。今日から君達を担当する事になりました、
つーと言います、はいよろしく」
(*゚∀゚)「でまぁ、言いたい事は一つなのよね」
そこで一端言葉を区切り、彼女は満面の笑みを浮かべてこう言い放った。
(*゚∀゚)「君らには 一 切 期待してないから。
せいぜい沢山講習取ってヒュン台に金落としてあたしの給料上げてよね☆
じゃあHR終わり〜授業頑張ってね〜キャハハ♪」
ξ;゚听)ξ「あっ、ちょっと!聞きたい事が…待って下さい!待ってってば!まっ、待てこの年増!!」
ホントに言いたい事だけ言ってそのまま退室するつー。それを追いかけてツンも慌てて出ていく。
79 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 14:38:26.60 ID:jM1l2e+j0
(=;゚ω゚)ノ「二人とも黙ってれば美人なのに…」
(;^ω^)「禿同…」
( ゚∀゚)「D…and…AA…」
さっきから感じていたが、ここ滅茶苦茶じゃないか?
本当に天下のヒュン台予備校なのだろうかとすら思えてきた。
大体このクラスだけこんな教室なのもおかし(ry
(;^ω^)「そうだお!何でDクラスがこんなのなのかまだ聞いてないお!」
(;´・ω・`)「あ、あぁ、そうだったね…」
嵐のように現れ嵐の様に去っていったつーにさすがのショボンさんも呆気に取られているようだ。
彼は一つ小さく息をはくと、その独特の落ち着いた口調で説明を始めた。
このクラスの出来た理由というものを。
80 :
宇宙飛行士(鳥取県):2007/03/13(火) 14:40:15.26 ID:ZZP2RMOW0
支援だぉ
81 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 14:40:40.84 ID:jM1l2e+j0
(´・ω・`)「元々このDクラスは、7年ほど前にVIP大志願者の増加を受けて増設されたものなんだ。
それまではCクラスまでしかなかったんだよね」
(´・ω・`)「勿論その頃はこんな場所じゃなくちゃんとした教室に設置されていたし、
生徒数ももっと多かった」
Cクラスに入れなかった人達が主だから、必ずしも全員が優秀という訳じゃなかったけどね、
とショボンさんは付け加える。
(´・ω・`)「ヒュン台の誤算はそこにあった。
中途半端な学力の寄せ集め集団を仮にもVIP大コースの中にくくってしまったんだ
。当然彼等は己の力を過信してVIP大を受験し、もれなく全滅…」
(=;゚ω゚)ノ「全員落ちたのかヨゥ…」
(´・ω・`)「結果として残ったのはDクラスへの不信感と、誰もどこも受からないというジンクス。
それから年々生徒数は減っていき、ついにこんなへんぴな場所に閉じ込められるようにまでなったってワケさ」
82 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 14:41:51.72 ID:jM1l2e+j0
('A`)「…なんで…廃止されないんですか…」
(´・ω・`)「恐らくは、一度新しくクラスを増設してしまったヒュン台の変な意地と
、僕の存在だろうね」
( ^ω^)「ショボンさんの存在?」
(*´・ω・`)「うん、僕七年前のDクラス創設時に浪人初めて今もここにいるし、
毎年お金払ってるんだからヒュン台からしたらいいカモでしょ?」
そう言って愛らしく首を傾げて見せる。
いや、あんた、可愛く言ってもそれ帳消しにならない程ひどいぞ。
(;^ω^)「(現役と合わせて八年間浪人ってどうゆうことだお……あれ、歳が合わないような…)」
(=゚ω゚)ノ「Dクラスの由来は初めて聞いたヨゥ…二年間いたけど知らなかったヨゥ…」
こいつもカモかよ。
83 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 14:43:11.16 ID:jM1l2e+j0
(;^ω^)「こいつはヤバい所に入ってしまったお…」
とんでもない失敗だ。
VIP大コースに入ったのだからもう道は拓けたものだとすっかり思いこんでいたが、
まさか第一歩目からこんな大きな岩にぶち当たるとは予想だにしなかった。
BMWだと思って乗ったらヒュンダイ製だった、例えるならばそんな感じ。
そんな僕の不安を汲みとってか、ショボンさんが優しく話しかけてくる。
(´・ω・`)「心配しなくても大丈夫だよ、授業は他のVIP大コースと変わらないし、講師だって同じさ。
後は自分の頑張りようでなんとかなるさ、ね?」
なんとかなってない例が今まさに目の前にいるのですが、とは到底言えない僕はチキンです。
84 :
相場師(au-関西・北陸):2007/03/13(火) 14:43:55.30 ID:ykkMy4maO
wktk
85 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 14:44:26.89 ID:jM1l2e+j0
結局そこで一時限目の始まりを告げるチャイムが鳴り、
どこか疲れたような、半ば諦めたような表情を浮かべてツンも戻ってきた。
彼女はなるべく僕らから離れた席を選んだつもりだろうが、
如何せん教室が狭いのでその距離は1mと離れていない。
そこまでして僕らを敵視する理由は何だ?やっぱりナナフシがキモイのか?
( ^ω^)「(そういえば、ここにいるって事はツンも頭悪いのかお?
あんなにスラスラテストで解いてたのに?)」
ふと浮かんだ疑問は入室してきた講師の挨拶によって遮られ、意識の隅へと追いやられる。
( ^ω^)「(一時限目は数学かお)」
数学は得意科目だ。自慢じゃないが今年のセンター試験では角度を求める問題は全て正解している。
( ^ω^)「(30、60、45、90度のどれかしかないから勘で楽勝だおwww)」
そうして、初めての授業が始まった。
86 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 14:45:57.97 ID:jM1l2e+j0
〜数学終了〜
(;^ω^)「あれ…?」
黒板に残された白墨の痕跡、僕のノートにも同じく書かれた記号と数字達。
共通しているのは、全く理解出来ないという事だった。
(;^ω^)「ちょ、ちょっとショボンさん、今のところ説明して欲しいですお…」
僕は隣で静かに次の講義の準備をしているショボンさんに話しかける、と同時に後悔した。
万年浪人のこの人にわかるワケがないじゃないか、僕にだってわからないのに。
(´・ω・`)「どれどれ?」
( ^ω^)「……ここですお」
大して期待もせずにノートを指差す。
どうせ何も答えられないはず、早く終わらせて講師に聞きにいこう。
87 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 14:47:04.28 ID:jM1l2e+j0
(´・ω・`)「あ〜、これはね、指数関数の微分だから公式を知らないとまず解けないよ。
一端微分したら、ここをこう変形することによってこの式が増加関数な事がわかるよね?
そしたら増減表を書いて±両方に無限大に発散させて、
更に微分して凹凸を調べればグラフが描けるよ。
後はこの部分をtとおいて簡単な式に持ち込む事も出来るけど、
今回はそのままやった方が楽だろうね。
グラフが求められたら、後はこの直線との交点を求めるだけさ、簡単だろ?
次にこの問題だけど、ここは区分求積法を用いて…(ry」
88 :
僧侶(アラバマ州):2007/03/13(火) 14:47:36.87 ID:kbfw2xNG0
ショボン・・・あんた・・・・
89 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 14:48:09.31 ID:jM1l2e+j0
一度も考えこむ事もなく、ショボンさんは次々と僕のノートに解説を書き加えていく。
その様子を見て僕はただただ呆然としていた。
(´・ω・`)「わかったかい?」
(;^ω^)「お…」
大変わかりやすかった、講師の発言より理解しやすかったくらいだ
。ここで僕の頭に一つの疑問が浮かび上がってくる。
(;^ω^)「ショボンさん、一つ聞いてもいいですかお?」
(´・ω・`)「ん?」
(;^ω^)「なんでそんなに頭いいのにまだ浪人なんですかお?」
ここまで出来るのに何故に未だにこのポジションに甘んじているのか、
この人ならとっくに上に進んでいるはずではないのか。
90 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 14:49:14.83 ID:jM1l2e+j0
純粋に好奇心からの発言だったが、どうやら僕は失敗したようだった。
ショボンさんは急に悲しそうな顔を見せると、一言、
「僕にも事情があるんだ…」
と呟いて席に戻っていってしまう。
その背中はとても小さくて、先程までの包容力はまるで消え去ってしまったかのようで。
(;^ω^)「(聞いちゃいけない事だったかお…?)」
次の授業が終わるまでには元の柔和な表情に戻っていた彼だが、
その後の一日中、僕の脳裏からあの寂しげな顔はこびりついて離れなかった。
91 :
相場師(au-四国):2007/03/13(火) 14:49:21.40 ID:YCRf0a4lO
やっと追いついた。
ブーンのナルシストっぽい性格が、述懐のブーンとかぶる。
ショボンが年上ってことも。
だが、これは期待できる。
92 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 14:50:04.35 ID:jM1l2e+j0
全ての授業が終了した夕方五時頃。
僕は帰る方面が一緒だったイヨウとジョルジュと共に帰路につき、今は自室の天井を見つめている。
本当はツンと一緒に帰りたかったのだが、授業が終わってすぐに彼女はまたどこかへ消えてしまったので仕方ない。
本当は自習室にでも残るべきなのだろうが、
今日受けた授業が殆ど理解出来なかった僕はとてもその気にはなれなかった。
(=゚ω゚)ノ「Dと言ってもVIP大コース、授業が難しいのは当たり前だヨゥ。頑張れヨゥ」
なんてイヨウは言っていたが、ノートが全部自分のサインで埋めつくされていたヤツには言われたくない。
大体お前去年も落ちてるだろうが。
93 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 14:51:11.04 ID:jM1l2e+j0
( ^ω^)「あのクラスで僕はやっていけるのかお…」
初日を終えて得た物と言えば、解読不能の文字が羅列された複数のノートと、
不思議と僕らを敵視するツンへの疑問と、
心の大部分を現在支配している不安の暗雲。
あとジョルジュの好きなAV女優が堤さやかだという知識。
( ^ω^)「前途多難だお…」
モヤモヤとした気持ちを拭いきれないまま寝そべっていた僕は、
結局一度も机に向かう事もなく、そのまま深い眠りへと落ちていった。
94 :
愛のVIP戦士(チリ):2007/03/13(火) 14:51:13.12 ID:kSkcJ+Pg0
ブーン段々丸くなってるwwwwwww
されど毒舌w
95 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 14:53:30.24 ID:jM1l2e+j0
三話終わり..疲れた。
てか、自分でも書いてて何かに似てるなと思ってたら...述懐と丸かぶりじゃないか..orz
ごめんなさい作者さん...好きな作品なので多分印象に...。
あと、ブーンが丸くなってるのは俺の実力不足ですすいませんw
さて、なんか質問でもあるかい?( ´・ω・`)
96 :
モーオタ(山口県):2007/03/13(火) 14:54:45.66 ID:WBZq02bl0
97 :
AA職人(au-新潟・関東):2007/03/13(火) 14:55:01.95 ID:OnrT5GG8O
なんでそんなに処女レイプが好きなの??
98 :
相場師(au-四国):2007/03/13(火) 14:56:05.97 ID:YCRf0a4lO
乙。
作者は浪人経験者?
99 :
僧侶(大阪府):2007/03/13(火) 14:56:27.73 ID:sxI+SlMI0
これは長編になりそうですな
100 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 14:56:47.41 ID:jM1l2e+j0
>>96 日本語でおk
あと、ここはこうしたらいいとかアドバイスもあったらお願いします。
101 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 14:57:50.83 ID:jM1l2e+j0
>>98 一応今年○台にお世話になってました。全く勉強せずに浪人したあたりはブーンと一緒。
あんなDQNじゃなかったけど。なんとか晴れて春から大学生です。
102 :
AA職人(au-新潟・関東):2007/03/13(火) 14:58:21.60 ID:OnrT5GG8O
レイプ処女喪失はいれて
>>77 今すぐ回線切って勉強始めんと二浪かFランク大だぞ
104 :
きしめん職人(宮城県):2007/03/13(火) 14:59:30.08 ID:kTJ+WNe50
ブーンが厨二病そのままだな
105 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 15:01:13.99 ID:jM1l2e+j0
>>102 ジョルジュの好みにいれとく?w
>>77 俺からも一つ。一年は長いようで本当に短い。後悔しないうちにやったほうがいいよ。
厨二病なのは、そのほうが動かしやすいかなと。既に性格は崩れてきてますが。
106 :
巫女(群馬県):2007/03/13(火) 15:01:53.98 ID:3HvL3wVf0
107 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 15:03:03.62 ID:jM1l2e+j0
じゃあとりあえず今日のところはこれで。
今日また更新できるかわからないから、トリつけたほうがいいかな?
108 :
洋菓子のプロ(関西地方):2007/03/13(火) 15:03:31.46 ID:WpSol6X+0
うん
109 :
AA職人(au-新潟・関東):2007/03/13(火) 15:04:06.26 ID:OnrT5GG8O
ツンが処女って設定でみんなでツンをレイプして中だしして妊娠でおわた。痛みで泣き叫ぶツンの描写をわすれないでー
110 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 15:05:18.01 ID:jM1l2e+j0
じゃあトリはこれで。
支援wktkしてくれた方本当にありがとうございます。
近いうちにまた投下すると思うのでそのときはよろしくお願いします。では。
111 :
外資系会社勤務(アラバマ州):2007/03/13(火) 15:05:36.87 ID:/bPOEfP90
強制名無しw
112 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 15:05:44.62 ID:jM1l2e+j0
あれ、できてない。。。どうやるんだっけ?
113 :
相場師(au-四国):2007/03/13(火) 15:06:19.59 ID:YCRf0a4lO
今のVIPで酉はつけられないことを忘れたのか?
114 :
文科相(埼玉県):2007/03/13(火) 15:06:29.45 ID:rP10WmjM0
狐wwwwwwwwwwww
ふしあなすればおk
116 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 15:08:13.01 ID:jM1l2e+j0
今強制名無しなの?合作とか更新されてるのに何故に今...
やってくれるな狐...。じゃあとりあえずこのままいきます。
また同じタイトルでスレたてるので、文体で把握してください。
たてるタイミング間違えたな...では。
117 :
運び屋(石川県):2007/03/13(火) 15:09:03.24 ID:pZarjj0X0
乙ー。
東京在住なら、作者と読者が混同されるな…。
ようやく追いついた
結構いいな、オチがどうなるか予想つかんけど
多浪生について作者はどう思ってますか?
120 :
不老長寿(埼玉県):2007/03/13(火) 15:37:23.72 ID:XU8R3ppn0
革命的に粉砕せよ。
121 :
ホテル勤務(au-新潟・東北):2007/03/13(火) 16:04:09.19 ID:fnPJCFnqO
述懐ってどこにまとめられてるのかkwsk
122 :
2軍選手(au-九州):2007/03/13(火) 16:04:09.60 ID:ZnoJk8wFO
123 :
踊り子(アラバマ州):2007/03/13(火) 16:16:21.62 ID:fivWL6tI0
124 :
ひちょり(京都府):2007/03/13(火) 16:36:12.33 ID:+Iz9UU8b0
このスレもおちてねーだろーなww
125 :
ディトレーダー(au-関東):2007/03/13(火) 16:48:36.23 ID:4C1WDcCQO
あれ…まだ残ってた。
1ですが、今日の夜には投下出来そうな感じです。今外だけど。正確な時間はわからんが(´・ω・`)
>>122 GJ
>>119 太郎生でも志があってそうしているならば、俺は別に悪いとは思いません。
126 :
書記(アラバマ州):2007/03/13(火) 17:02:42.41 ID:cSEomTeY0
ほ
127 :
くれくれ厨(東京都):2007/03/13(火) 17:11:57.73 ID:BnJlBMGE0
g
wktk
ほす
130 :
ネコ耳少女(コネチカット州):2007/03/13(火) 18:20:34.65 ID:oQf48ZzPO
wktk
131 :
不老長寿(埼玉県):2007/03/13(火) 18:36:03.28 ID:XU8R3ppn0
^^
132 :
不老長寿(埼玉県):2007/03/13(火) 19:08:02.35 ID:XU8R3ppn0
age
133 :
書記(アラバマ州):2007/03/13(火) 19:44:12.99 ID:cSEomTeY0
h
134 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 19:59:36.61 ID:jM1l2e+j0
たろいも。風呂はいって、飯の時は中断するかもだけど投下します。
保守なんて頼んでもないのにありがとう( ^ω^)
あぁ急いで投下してくれ
136 :
不老長寿(埼玉県):2007/03/13(火) 20:23:45.44 ID:XU8R3ppn0
うほほ
137 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 20:33:30.27 ID:jM1l2e+j0
浪人中に太った分を戻すため走ってきたが、これは時間かかるそうだ...('A`)
いきます。お待たせしました。
四時限目:「僕らと彼女と彼女の思ひ出と」
早朝、見上げてみれば伸び伸びと広がる青い空、一面に広がった紺碧のキャンパスを自由に飛び回る小鳥達。
出来る事なら鳥になりたいものだ。
勘違いしてもらっちゃ困るが、空を飛びたいだとかそんなロマンチックな話じゃない。
( ´ω`)「鳥には勉強必要ないお…」
予備校に通い初めてまだ一日。
昨日の出来事のおかげで、僕は早くも浪人メランコリーに陥っていた。
138 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 20:34:23.84 ID:jM1l2e+j0
入口を抜け、エレベーター前にたむろしている他の生徒達を尻目に一人だけ階段へ。
僕がDクラスだとわかるや否や、
数人がクスクスと笑いを洩らしていた事には気付いていないふりを貫き通す。
倉庫の…じゃなかった教室のドアノブを回して中に入ると、すでに先客がいた。
('A`)「…あ…おはよ…」
( ^ω^)「(ナナフシかお…)」
生憎と虫にかける言葉は持ち合わせていない。
僕は何も聞こえなかった様に装い席につこうとする。
が、視界の端に捉えたあるものが僕をそうはさせなかった。
( ^ω^)「それ…冒険王ニィトの最新刊かお?」
('A`)「…え?…うん…ブーン君も…冒険王ニィト好きなの…?」
( ^ω^)「好きなんてもんじゃないお、大ファンだお」
―冒険王ニィト。
今巷で大人気の少年漫画であり、何年も前から僕もその魅力にとりつかれている。
主人公ニィトが主に部屋の中でゴキブリと戦ったり、新しいオナニーを開発したりする新感覚スペクタクルストーリーだ。
まさかこいつもその存在を知っていたとは。
139 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 20:35:48.60 ID:jM1l2e+j0
('A`)「そう…なんだ…じゃあ…18話『神への渇望』でニィトが陥ったピンチは…?」
( ^ω^)「両親が旅行中なのにペットボトルもティッシュもなくなった、だお」
( ^ω^)「23話『自由とエロスと』でニィトが最大ダメージを受けた言葉は?」
('A`)「…ニィトの母が言った、『働かなくても腹は減るのね』…だったはず…」
( ^ω^)「中々やるおね」
('A`)「…ブーン君もね…」
( ^ω^)「フッ」
('∀`)「フフフ…」
先程まではまともに声も交した事のない間柄だった僕ら、
いつしか二人の手は固く繋がれていた。
熱い漢の友情が芽生えた、まさに決定的な瞬間だった。
ドア|; ゚听)ξ「(これは、入ってもいい雰囲気なのかしら…)」
140 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 20:37:07.12 ID:jM1l2e+j0
〜昼休み〜
( ´ω`)「相変わらず授業がわけわかめだお…」
朝にドクオと冒険王ニィト談義を行い最高潮まで高まった僕のテンションは、
午前の授業を終えるまでにはまたどん底まで下がっていた。
予め一年受験勉強をやってきた事を前提とされる予備校の授業、
まともにやったのはセンター試験対策くらいだった僕にいきなり応用問題など解けるはずもなく。
( ´ω`)「受ける意義がない気がするお…」
(=゚ω゚)ノ「そんなに落ち込むなヨゥ、どれ、どこがわかんないんだヨゥ?」
( ´ω`)「どこがっていうか…全部っていうか…」
(=;゚ω゚)ノ「アバウトだけど的確だヨゥ…」
141 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 20:38:01.51 ID:jM1l2e+j0
(´・ω・`)「う〜ん…ブーンの場合はまず基礎が出来てないみたいだね」
横でお弁当を頬張っていたショボンさんも会話に参加してくる。
彼はしばし何かを考えるような素振りを見せると、そうだ、と言って膝を叩いた。
(´・ω・`)「これから昼休みと放課後は皆で勉強を教えあうってのはどうかな?」
('A`)「…勉強会…ですか」
(´・ω・`)「うん、人に教える事によって知識の確認にもなるし、自分のわからない所も解決出来る。
いいと思わないかい?」
(;´・ω・`)「あと、ジョルジュに日本語を教えようかと思って…」
(;^ω^)(;'A`)(=;゚ω゚)ノ「あぁ…」
( ゚∀゚)「OPPAI?」
ジョルジュの日本語はともかく、勉強会というものは中々有効そうだ。
僕にとっては大助かりになる。
142 :
イラストレーター(コネチカット州):2007/03/13(火) 20:38:19.09 ID:p911Gm8xO
wktk
ただ、どこかで見た気がするな
143 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 20:39:17.86 ID:jM1l2e+j0
(´・ω・`)「ツン君も参加するかい?」
ξ゚听)ξ「嫌です、遠慮しときます」
(=゚ω゚)ノ「おいおいその言い方はないヨゥ」
相変わらずそっけないツンは荷物を持って教室を出ていこうとする。
その肩にイヨウが手をかけた瞬間、
ξ )ξ「触らないでッ!!」
その手は大袈裟な程に思いきり振り払われた。
小刻みに震えながらも、絞りだしたような微かな声で彼女はもう一度、
「触らないで…」
とだけ言い残し教室を出ていく。
普段の気丈な彼女からはとても想像出来ない様な弱々しさは、
触ったら壊れてしまう硝子細工みたいで。
残された僕らはただ呆然とするしかなく、
ツンが通ったドアが音を立てて閉まるまで誰も声を発しなかった。
( ^ω^)「(ツン…泣いてたお…)」
144 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 20:40:37.05 ID:jM1l2e+j0
〜五時間目・LHR(ロングホームルーム)〜
知らない人もいると思うが、予備校にもHRやLHRといった類のものはある。
そこでは受験に関する情報が担任によって発表されたり、
これからの勉強方法についての指針が示されたりする。…はずなのだが。
(*゚∀゚)「あ〜めんどくせ…」
(;´・ω・`)「つーさん、仕事して下さい」
(*゚∀゚)「どうせ馬鹿なあんたらには関係のない話でしょ…
じゃあ口で言うのめんどくさいから各自このプリント読んで」
スーツ姿で机にあぐらをかき、ダルそうにヒラヒラと手に持った紙束を上下に揺らす僕らの担任つー。
この人この態度でどうやってヒュン台に就職出来たのだろうか。
(*^ω^)「(パンツ見えそう…)」
(;´・ω・`)「もう…給料泥棒め…こんな担任初めてだ…はい、みんな」
ショボンさんが彼女から受け取り配ってくれたプリントには、
上半期のヒュン台のスケジュールが記してあった。
145 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 20:42:37.35 ID:jM1l2e+j0
( ^ω^)「7月15日はVIP大学実践模試(VIP大コース生は全員参加)かお」
(=゚ω゚)ノ「それが一番大事だけど、5月15日の全国判定模試も結構大事だヨゥ」
('A`)「…模試でいい成績とれば…やる気も出るよ…」
どうやら当面の目標は来月の全国判定模試のようだ。
今日から数えて約一月半、どれだけ伸びるかと言った所か。
( ^ω^)「やれるだけやっ(ry
ξ゚听)ξ「…ない…」
(;^ω^)「ん?」
ξ;゚听)ξ「あれ?どこにやったっけ…?」
僕の決意の言葉は途中で遮られ、見ればツンが何やら鞄をひっくり返しガサゴソと何かを探している。
やけに焦っていて、これまた普段の彼女らしくない様子だ。
146 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 20:44:01.79 ID:jM1l2e+j0
( ^ω^)「ツン、どうしたんだお?」
ξ;゚听)ξ「財布が…財布がないの…」
僕の問いかけに素直に答えるのもおかしい。
(=゚ω゚)ノ「どんな財布だヨゥ?ブランド物かヨゥ?」
ξ;゚听)ξ「ううん…安物だけど…大事なもの…」
ξ )ξ「おばあちゃんの…形見の財布…」
その言葉を聞いた次の瞬間、僕はドアに向かって歩きだしていた。
147 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 20:44:59.46 ID:jM1l2e+j0
(*゚∀゚)「おい…少年よ、どこへ行く、まだHRは終わってないぞ」
( ^ω^)「財布を探してきますお」
(*゚∀゚)「…あたしのHRをサボろうってのかい?」
( ^ω^)「もう伝達事項は終わってますお、今は自習時間のはずですお」
こちらを射すようなつーの視線を正面から見据え、僕はそう答える。
しばしの間視線が交錯し、やがて彼女の眼光がふっと柔らいだ。
(*゚∀゚)「…はっ、違いないね。よし!野郎共!あたし達も一緒に探すよ!」
ξ;゚听)ξ「え…いや、そんな悪いです…」
(*゚∀゚)「いいからいいから、こういう時は好意に甘えるもんだよ!で、今日立ち寄った場所は?」
ξ;゚听)ξ「えっと…、ここと自習室とロビーと…あとコンビニ…」
(*゚∀゚)「聞いたね!?ショボ顔は嬢ちゃんと共に教室!虫顔と外人は自習室!
ヤンキーは落し物がないか聞いてからロビー、
でキンタマ口の少年はあたしと一緒にコンビニまでの道だよ!」
148 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 20:45:45.89 ID:jM1l2e+j0
(;´・ω・`)「わ、わかりました…」
(*゚∀゚)「返事はイエスマム!!」
(;´・ω・`)「イ、イエスマム…」
( ゚∀゚)「yes mom!」
豹変したと言えばそうなるが、きっとこっちがつーの本来の姿なんだと思う。
僕らにテキパキと指示を与えるその姿は、とても輝いて見えたから。
かくして僕達は、ツンの財布を探す為に各場所へと散っていった。
149 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 20:46:54.19 ID:jM1l2e+j0
(;^ω^)「むぅ…ないお…」
交番にも立ち寄り、コンビニまでの道を隈無くチェックしてみても財布の姿は何処にもない。
道行く人々が、地べたに這いつくばって必死の形相で辺りを見回す僕らを怪訝な表情で眺めていた。
(*゚∀゚)「こりゃあもう誰かに取られちまったかもねぇ…世の中善人ばっかじゃないし」
(;^ω^)「いや、きっとまだあるはずですお!あっちはまだ探してないですお!」
まだ諦めきれない、いや、諦めちゃ駄目だ。
ふと気付くと、つーが僕の横顔をじっと見つめていた。
(*゚∀゚)「…なぁ少年、何でそんなに必死に探すんだ?
あたしの第一印象じゃあ少年は、他人の為に何かしたいです、って感じには見えなかったけど?」
wktk支援
151 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 20:47:58.40 ID:jM1l2e+j0
彼女の言うことは正しい。
普段の僕なら他人の事などどうでもいいと思って、
こんな風に無様な姿を往来で晒してはいないだろう。でも今回は違う。
( ^ω^)「僕…父親がいないんですお…」
(*゚∀゚)「…」
( ^ω^)「幼い頃に交通事故でなくしちゃってて。
だから何ていうか、家族からもらった物の大事さ?は一応わかってるつもりなんですお」
(*゚∀゚)「…成程ねぇ…あたしゃてっきりあの子に惚れてんのかと思ったよ」
(;^ω^)「な…ッ!そそそ、そんな事はないですお」
まぁ、可愛いと思わないなんて言ったら嘘になるけども。
それからは二人共黙りこんで、またゴキブリのように地面を這い続けた。そして―――
152 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 20:49:08.35 ID:jM1l2e+j0
(*^ω^)「あったお!!!」
財布は、コンビニのゴミ箱の上にぽつんと置いてあった。
誰かが見つけてそのまま判りやすい所に置き直したのだろうか、
何にせよ見つかって本当に良かった。
(*゚∀゚)「めでたしめでたし、と。さて、教室に戻ろうかね」
行きは低い態勢で少しずつ歩いてきた道を、僕らは今度は小走りで戻っていった。
結局、ツンに財布を返したあと僕らは彼女にお礼を言われ、その小さな騒動は幕を閉じた。
153 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 20:50:18.09 ID:jM1l2e+j0
それから変わった事と言えば、
ツンが僕達に普通に接してくれるようになった事(それでもまだツンツンしてるが)、
彼女も勉強会に参加するようになった事、
あとほんの少しだけつーがやる気を出すようになった事。
本当に微々たるものだが、少なくともプリントは自分で配るようになった。
ああ、最後にまだあった。
実はツンは入学試験でもトップクラスの成績でAクラス間違いなしだった所を、
ヒュン台の手違いでDクラスに振り分けられてしまっていたらしい。
それをつーから聞かされ、今からでもAクラスには上がれるけどどうするかと問われたツンは、
意外な事にDクラスに残る事を選んだ。
154 :
踊り子(アラバマ州):2007/03/13(火) 20:50:24.37 ID:fivWL6tI0
このジョルジュは好きだわ
155 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 20:50:55.82 ID:jM1l2e+j0
その理由は彼女曰く、
ξ///)ξ「あ、あたしがいなかったらあんた達に教えられるまともな人間がショボンさんしかいないでしょ!
べ、別に感謝してるとかじゃないんだからねっ!」
だそうだ。
財布を渡した時の彼女のあの半分泣いているような綺麗な笑顔、
それだけで恩返しは十分だなんてクサイ台詞は、絶対に言えない僕だった。
156 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 20:53:01.59 ID:jM1l2e+j0
四話終わり。
多分
>>142のいってるのは「述懐」のことかと...
なんかね、似せるつもりはなかったのだけど、似てたorz
157 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 20:56:19.16 ID:jM1l2e+j0
とりあえず、五話は飯食ってきたら投下でおk?
書きためてあるのはあと二つで、残りは俺遅筆なのでまた違う日になるけど...
158 :
イラストレーター(コネチカット州):2007/03/13(火) 20:57:18.56 ID:p911Gm8xO
乙!
いや、
>>139の流れと同じようなのを見た気がするんだ
なにか元ネタがあったりするのかもしれないけど
159 :
レースクイーン(新潟・関東):2007/03/13(火) 20:58:51.65 ID:YlV0CQOGO
2浪決定した僕ですが勇気がもてそうです
160 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 21:01:11.63 ID:jM1l2e+j0
>>158 そうなのか、もしかしたら俺の記憶の片隅にあったのかもしれんね。
今はブーン小説が沢山あるからかぶらないようにするのが大変だ
>>159 周りがなんと言おうと、本人に勉強する意思があるならもう一年は無駄にはならないとおも。
がんがれ、マジで。
じゃあ、飯食ってきます( ^ω^)
161 :
2軍選手(関東):2007/03/13(火) 21:08:28.66 ID:0Lpm1sMaO
浪人する奴がいないとかどんな進学校だよ
162 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 21:21:56.93 ID:jM1l2e+j0
おまたせしました、五話目いきます。
四時限目:「リベリオン〜前編〜」
吐き出した紫煙は常にその身を変化させつつも蒼穹の空へと登っていく。
たなびく煙は上空に浮かぶ雲になれるのだろうか、それとも辿り着く前に消えてしまうのだろうか。
僕はそれらが天を目指して駆け上がっていったのを確認し、また口元に手をやった。
新たに吸い込んだニコチンとタールは肺を満たし、身体の隅々にまで充足感を与えてくれる。
もう一度大きく息を吐くと、遥か上にある空に向かって呟いた。
(*^ω^)「ピースうめぇwww」
(=゚ω゚)ノ「マルボロうめぇwww」
ヒュン台に入学してから早三週間、大体サボるタイミングももわかってきた頃だ。
この日は僕もイヨウも三時間目の化学は選択外故に空きになるので、
最近は二人でこうして公園で煙草をふかすのが日課になっていた。
禁煙宣言?知らんがなそんなもん。
163 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 21:22:56.81 ID:jM1l2e+j0
( ^ω^)「それにしても昨日の地学は本気で貞操の危機を感じたお…」
(=゚ω゚)ノ「阿部さんはアレで有名だヨゥ、マジで気をつけた方がいいヨゥ」
( ^ω^)「ずっとモホロビチッチ不連続面の事をホモビッチホモビッチって言うから何かと思ったら、
いきなり僕のカルデラにいきり立ったデスモスチルスを突っ込もうとするもんだから
びっくりして思わずエルニーニョしちゃったお」
(=;゚ω゚)ノ「言ってる事が一つもわからんヨゥ…」
Dクラスで僕しか受けていなく、実質あの地下教室でマンツーマン授業の地学の阿部先生が、
どうやらホモだったらしいというお話。
何とかその場を切り抜けた後、
皆にその話をした時にショボンさんの目が妖しく輝いていたのは気のせいだと思いたい。
164 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 21:23:57.59 ID:jM1l2e+j0
(=゚ω゚)ノ「お、そろそろ三時間目終わるヨゥ、次は英語だから戻るヨゥ」
( ^ω^)「把握」
二人してベンチから立ち上がりヒュン台に向かって歩き出す。
と同時に、僕らは急に現れたスーツとサングラスに身を包んだ数人の男達に囲まれてしまった。
(;^ω^)「な、なんだお?」
男達は一様にガチムチのいい身体をしており地学の阿部さんが見たら舌なめずりをして喜びそ(ry…
じゃなくて、僕の頭は突然の事態に瞬時に様々の不吉な憶測を描き出していく。
誘拐とかリンチとか強嬲とか。
だが、男達の一人が発した言葉はまさに予想GUYなものだった。
(■3■)「イヨウお坊っちゃま、お父上のスカルチノフ様がご心配してらっしゃいます、
どうか私共と共にお戻り下さい」
165 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 21:24:53.90 ID:jM1l2e+j0
(;^ω^)「…お坊っちゃま?」
数匹の亀を引き連れたイガグリ頭が脳裏に浮かんでは消え浮かんでは消え、
しきりにともだちんこともだちんこと繰り返す。
イヨウがお坊っちゃま?
このどっからどう見てもセンター街出身です本当にありがとうございましたなこいつが?
(=゚ω゚)ノ「…しつこいヨゥ松元…俺はあいつの提案を飲むつもりはないんだヨゥ」
(■3■)「それは困ります。では仕方ありません、直接対談なさって下さい。」
松元と呼ばれたグラサンが背後の別の黒服に何か合図をすると、
彼はいつの間にか停めてあった高級そうな黒塗りのリムジンへと走っていく。
黒服は後部座席を開いて中に手を入れると、
何やら鞄大の白いモフモフしたものを大事そうに抱えて戻ってきた。
166 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 21:26:15.63 ID:jM1l2e+j0
(*^ω^)「(ゴマフアザラシみたいだお…)」
黒服がモフモフを胸元まで掲げると、それはしわがれていながらも良く通る声で話し出した。
/ ,' 3「イヨゥ…そろそろ戻ってこい。もう十分わかっただろう」
(=゚ω゚)ノ「うるさいヨゥ…俺はあんたの言いなりになるつもりはないんだヨゥ」
/ ,' 3「今からでも遅くない、わしが一から帝王学を叩きこんでやる。
お前は荒巻コーポレーションの御曹司なのだから大学など必要ない」
(;^ω^)「荒巻コーポレーション!?」
荒巻コーポレーションと言ったら今や有数の大企業じゃないか。
何でも今の社長の荒巻スカルチノフが一代でここまで大きくしたのだとか。
そのかわり黒い噂も沢山ある。ということはこのモフモフが荒巻か?
167 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 21:27:33.52 ID:jM1l2e+j0
思わず大声を出してしまった事に気付くと、
既にモフモフ改め荒巻はなんだこいつといった視線でこちらを見ていた。
/ ,' 3「…なんだ貴様」
(;;^ω^)「ひぃっ」
―――圧倒的な威圧感、自分とは住む世界が違う事をまざまざと実感させられる。
全身の毛という毛が逆立つのを感じた。
抑揚のないただ発せられただけの声なのに、何故にここまで恐怖を感じるのだろうか。
荒巻という人物だからこそ成せる業なのか。
ろくに声を出せない僕をかばうようにイヨウが一歩前に出た。
(=゚ω゚)ノ「こいつは俺の友達のブーンだヨゥ、この話には関係ないから脅すなヨゥ」
168 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 21:29:10.52 ID:jM1l2e+j0
(;^ω^)「い、いつもイヨゥお坊っちゃまにはお世話になってますお、
イヨウのともだちんこの内藤と言いますお」
/ ,' 3「ふん…こんな低俗な人間と付き合っているからお前は駄目と言うんだ」
(#^ω^)「(…低俗って僕の事かお…)」
(=゚ω゚)ノ「ブーンの事を悪く言うなヨゥ。話は終わりかヨゥ?なら俺達はもう行くヨゥ」
どうしていいかわからずにたちすくむ僕の腕を取り、無理矢理引きずっていくイヨウ。
尻がコンクリに擦れて痛い。
しかし彼の動きは、次に荒巻が放った言葉を耳にした瞬間ぴたりと止まった。
/ ,' 3「次は、ヒュン台を買い取ろうと思うのだがな」
(=;゚ω゚)ノ「…それはマジかヨゥ…?」
/ ,' 3「そうすれば私がオーナーだ。生徒の一人や二人やめさせる事など容易いぞ」
(=;゚ω゚)ノ「…何が言いたいんだヨゥ…」
169 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 21:30:14.43 ID:jM1l2e+j0
完全に荒巻の方を向き直り話を聞く体制になったイヨウを見て、小柄な老人はニヤリと笑う。
/ ,' 3「簡単な事だ。お前にチャンスをやろう」
(=゚ω゚)ノ「チャンス?」
( ^ω^)「?」
/ ,' 3「もうすぐ模試らしいな。その模試で…
そうだな、そこのキンタマピザと合わせてVIP大のA判定が出る点数を出したらヒュン台の買取はやめる。
お前にもう干渉する事もやめてやろう、どうだ?いい条件だろう?」
(#^ω^)「絶世の美少年に向かってキンタマピザとは失礼だお!!」
(=゚ω゚)ノ「ブーンを巻き込むなヨゥ!それにそんな話には乗らないヨゥ!」
/ ,' 3「ならば今すぐ乗っ取りに移る。急な制度の変更に生徒は混乱するだろうな」
(=;゚ω゚)ノ「うっ…何を考えているんだヨゥ…」
170 :
相場師(四国):2007/03/13(火) 21:30:55.77 ID:YCRf0a4lO
wktk支援
171 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 21:31:07.68 ID:jM1l2e+j0
/ ,' 3「ククク…親から子に選択肢を与えただけだ。で、どうするんだ?」
(=゚ω゚)ノ「ブーン…無理に付き合わなくていいヨゥ。こいつは俺の問題だヨゥ」
なんだかイマイチ事情が飲み込めないのだが、
要するにイヨウは今度の模試で僕と合わせてA判定に達する点数を取ればこのじじいから解放されるらしい。
( ^ω^)「(二人合わせてA判定なら余裕っぽいお…)」
(*^ω^)「(それにここで恩を売っておけば、将来に繋がるコネクションゲッツだお!
イヨウは荒巻コーポレーションの御曹司だお!うはwww天才現るwww)」
( ^ω^)「他ならぬイヨウの為だお、やるお」
ごめんなさい、コネの為です。
(=゚ω゚)ノ「ほ、本当かヨゥ…ありがとうだヨゥ…」
イヨウは心底ほっとしたような顔をしている。
そんなに荒巻コーポレーションを継ぐのが嫌なのだろうか?
楽して金持ちになれるのに。僕なら間違いなく継ぐぞ。
172 :
キャプテン(山口県):2007/03/13(火) 21:32:00.14 ID:3dcgffkF0
支援
173 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 21:32:40.60 ID:jM1l2e+j0
/ ,' 3「決まりだな。ちなみにわかってるとは思うが、達成出来なかった場合のペナルティは…」
( ^ω^)「(イヨウが連れてかれるだけで僕には関係ないお)」
/ ,' 3「お前(イヨウ)が戻ってくるのと、そこのキンタマピザがうちの人体実験用のモルモットになるでいいな?」
( ^ω^)「あぁ、はいはい勝手にどうぞだお」
(=゚ω゚)ノ「ばっ…!おまっ、いいのかヨゥブーン!?モルモットだヨゥ!?
人体実験されてもいいのかヨゥ!?」
( ^ω^)「え?モルモット…?」
(;^ω^)「…え?」
(;;^ω^)「ちょ、ちょっと待ってくれおwww今のタンマwww
良く聞こえなかったから無しだってwww」
/ ,' 3「無理」
(■3■)「きちんと録音もさせてもらいました」
松元の手にはいつからか小型のICプレーヤーが握られていた。
174 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 21:33:37.80 ID:jM1l2e+j0
/ ,' 3「じゃ、せいぜい頑張れよ。松元、行くぞ」
(■3■)「はっ」
松元に抱きかかえられ、荒巻は悠々と車に乗り込むと去って行った。対して残された僕達は…
(;^ω^)「モルモット…これはヤバス…」
(=;゚ω゚)ノ「お前アホだヨゥ…」
一陣の風が僕を嘲笑うかのように吹き抜けていく。
時計の針は、既に四時間目の途中を指していた。
175 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 21:34:41.82 ID:jM1l2e+j0
〜Dクラス・教室〜
(;´・ω・`)「なんでブーンはそうやって人の話をちゃんと聞かないかなぁ…」
( ´ω`)「申し訳ないですお…」
ξ゚听)ξ「ほんっとにあんたって馬鹿ね、
ゴキブリ並の頭だわホント、生きてる価値ないんじゃないの?」
(*´ω`)「あぅっ…仰る通りでございます女王様…返す言葉もございませんお…あんっ…」
今は昼休み。
先程の出来事をショボンさんに報告したところ、
早速説教を受ける羽目になったので今こうして冷たい床の上に正座しているワケで…。
ついでに何故か便乗したツンに足蹴にされつつ罵倒されているワケで…
こちらは気持ちいいから構わないのだが。
176 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 21:35:35.01 ID:jM1l2e+j0
('A`)「…とにかく…次の全国判定模試で…二人合わせて…A判定…取る必要が…あるんだよね…?」
(=゚ω゚)ノ「そういう事だヨゥ」
( ゚∀゚)「ミーハ…AヨリBIGナノガ、好キデス」
ξ#゚听)ξ「なんであたしを見ながら言うのよ」
ちなみにジョルジュは二週間でこんなに喋れるようになりました。なにもんだこいつ。
(´・ω・`)「ふぅ…もう約束しちゃったものは仕方ないね。前向きに対策を考えよう。
イヨウ、君の去年の全国判定模試のVIP大の判定は?」
(=;゚ω゚)ノ「Eしか取れてないですヨゥ…」
177 :
相場師(四国):2007/03/13(火) 21:35:53.98 ID:YCRf0a4lO
支援
178 :
ネコ耳少女(コネチカット州):2007/03/13(火) 21:36:37.52 ID:p911Gm8xO
支援
179 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 21:36:39.12 ID:jM1l2e+j0
(´・ω・`)「成程。ブーン君は?」
( ^ω^)「さぁ…?模試とか受けた事ないんですお」
(;´・ω・`)「君ホントに受験生だったの…?
まぁいいや、じゃあつーさんに去年の問題を借りてくるから、明日までに一通り解いてみてよ。
マーク方式だからそんなに時間はかからないと思うし」
( ^ω^)「把握ですお」
そしてその次の日の夕方、僕が解いた去年の全国判定模試をショボンさんとツンが手分けして採点していく。
心なしか二人とも表情が固いような気がする。僕としてはかなり手応えがあったのだが。
コトン、と音を立て、二人が同時にペンを置いた。
180 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 21:37:41.15 ID:jM1l2e+j0
ξ゚听)ξ「出来た…」
(´・ω・`)「こっちも…」
ξ゚听)ξ「じゃあ発表します」
(´・ω・`)「900点中820点以上がA、以後730点以上がB、
610点以上がC、520点以上がDと下がっていき、520点未満は全てE判定です」
ξ゚听)ξ「ちなみにイヨウは去年は451点でした」
(´・ω・`)「さて、肝心のブーンの合計点は…」
ξ;゚听)ξ「900点中………」
181 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 21:38:15.59 ID:jM1l2e+j0
(;´・ω・`)「………170点。ぶっちぎりのE判定です。イヨウと合わせてもかろうじてCです」
182 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 21:40:33.99 ID:jM1l2e+j0
(;'A`)(=;゚ω゚)ノ(;゚∀゚)「うわぁ………」
( ^ω^)「これはマズイかもしれんね」
ξ#゚听)ξ「てめぇが足引っ張りすぎなんだろうがこのスカタンがぁぁぁ!!!」
(;;゜ω゜)「ちょっ、あっ、ら、らめぇぇぇぇ!!!」
僕の断末魔が地下教室に響き渡る。父さん、どうやら僕はモルモットになりそうです。
〜後編に続く〜
183 :
踊り子(岡山県):2007/03/13(火) 21:40:48.32 ID:XmzROElF0
これはひどいwwwwwwwwwwww
184 :
相場師(四国):2007/03/13(火) 21:41:37.86 ID:YCRf0a4lO
170wwwww
全部、感で書いても超えるだろwwwww
185 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 21:44:18.22 ID:jM1l2e+j0
じゃあ続けて六話いきます。ブーン頭悪くしすぎたかな...w
第六話:「リベリオン〜後編〜」
ξ#゚听)ξ「何回言ったらわかんのよ!ここに<こそ>があるんだから文末は已然形でしょ!?」
(;^ω^)「お…気付かなかったお、すまんこ」
ξ#゚听)ξ「あたしに謝ってどうすんのよ!後一週間しかないのよ!?
一生実験に使われる羽目になってもいいわけ!?」
(*^ω^)「交配実験とかあるならむしろ…」
あれから二週間、ついに翌週に判定模試が行われるという段階になっても、状況は芳しくなかった。
日々が過ぎるのは矢のように速く、僕の学力が伸びるのは亀のように遅く。
まぁ一言で言うならば、ヤバいって事だ。
186 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 21:45:19.99 ID:jM1l2e+j0
ξ゚听)ξ「はい、次英語」
(#)ω(#)「ふぁい…(フルボッコってレベルじゃねーぞ)」
順調とは言えない僕に比べると、イヨウはすこぶるいい調子できていた。
教えられる事をどんどん吸収し、メキメキと力を伸ばしてきている。
伊達に一年浪人してない。もっとも、今回は他にも集中している理由はありそうなのだけども。
(´・ω・`)「そうだね、ここは副交感神経だからアセチルコリンだね」
(=゚ω゚)ノ「って事はこっちはインスリンだヨゥ」
ξ゚听)ξ「イヨウ達は順調みたいね…」
( ^ω^)「お…(僕が170点でも大丈夫な気もするお…)」
ξ゚听)ξ「あんた今自分が取らなくても平気かもと思ったでしょ」
(;^ω^)「おおおおお思ってないお!」
187 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 21:46:03.11 ID:jM1l2e+j0
ξ゚听)ξ「動揺しすぎよ。はい、この単語の意味がわからなかったらシャーペンで突くから」
(;^ω^)「体罰は嫌だお…何何?…operation…?」
なんだ、簡単じゃないか。
( ^ω^)「おっぱいレーション?」
ξ゚听)ξ⊃ー「バルス」
(;;゜ω゜)「目がぁぁぁぁ目がぁぁぁぁ」
そんなこんなで、後一週間。
188 :
宇宙飛行士(コネチカット州):2007/03/13(火) 21:46:48.41 ID:iwMaHLe5O
乙!!
一話から一気に読み進めたぜ
189 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 21:47:16.46 ID:jM1l2e+j0
ツンの地獄のしごきに堪え、這うようにして公園にたどり着くとそこには既にイヨウがいた。
(=゚ω゚)ノ「お疲れだヨゥ」
( ^ω^)「お互い様だお…」
ポケットから取り出してくわえた煙草に、イヨウが火をつけてくれる。
軽く頭を下げて感謝の意を表し、晴天の空に向かって煙をはいた。
そのまま無言でしばらくの間煙を眺めていると、イヨウが話しかけてきた。
(=゚ω゚)ノ「巻き込んじゃって、悪かったヨゥ…」
( ^ω^)「今更なんだおw僕は別に気にしてないから平気だお(コネのためだし)」
それにそこまで貢献できてないし。
190 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 21:48:13.84 ID:jM1l2e+j0
(=゚ω゚)ノ「本当は、俺一人の問題だったんだヨゥ。
勝手な都合で巻き込んで、本当に悪いと思ってるヨゥ」
(=゚ω゚)ノ「でも、俺はこれだけは、これだけは負けられないんだヨゥ。
あいつに、荒巻の思い通りになんかさせてたまるかヨゥ…」
その、荒巻との因縁の辺りを是非聞かせて欲しいのだが、
如何せん聞いていいものなのかが迷いどころだ。
( ^ω^)「イヨウは、荒巻コーポの跡を継ぎたくないのかお?」
(= ω )ノ「むしろ、奴とは縁を切りたいくらいだヨゥ…」
なんか…イヨウの目が鋭い…聞けるふいんき(何故かryではなさそうだ。
191 :
相場師(四国):2007/03/13(火) 21:48:35.99 ID:YCRf0a4lO
支援
192 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 21:49:21.64 ID:jM1l2e+j0
( ^ω^)「(正直僕は本当に関係ないし…この時期に勉強に本気出すのもだるいお…
まぁ別にA判定取れなくても本気で実験に使われる事はないと思うし…)」
(=゚ω゚)ノ「ちなみに、これが奴に人体実験された人の参考写真だヨゥ」
急に懐から取り出した写真を僕に無理矢理突きつけてくるイヨウ。
手にとって見てみれば、目がいっちゃってる人や手足がなくてかわりに義足が付いてる人、
得体の知れない吹き出物を全身に発症して苦痛の表情に喘いでいるものすらあった。
(;^ω^)「(なんでこんなものを…ハッ)」
もしかして、脅されてね?
193 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 21:50:50.95 ID:jM1l2e+j0
手に持った写真とイヨウの顔を交互に見つめ、
なんと言っていいのかわからない僕を見てニヤニヤと笑っていたイヨウだが、
次第に僕の上下の動きが速くなってくるとついにはいきなり笑い始めた。
(=゚ω゚)ノ「あははははwwww冗談に決まってるヨゥwww
それはどっかのグロサイトからとってきたやつだヨゥwww」
(;^ω^)「おま…信じかけたお…」
(=゚ω゚)ノ「まぁ実際どんな実験してるかはわからないけど、案外似たようなことかもしれないヨゥww」
(;^ω^)「え〜…」
僕を不安にさせたいだけなのかコイツは。年上だからって調子乗ってるとフルボッコにすんぞ。
(=゚ω゚)ノ「でも」
一気に真顔に戻ったイヨウがこちらに身体ごと向き直る。
194 :
相場師(四国):2007/03/13(火) 21:51:54.65 ID:YCRf0a4lO
支援
195 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 21:51:57.84 ID:jM1l2e+j0
(=゚ω゚)ノ「ブーンは何も心配しなくていいヨゥ。
これは俺の問題、俺が一人でA判取れるくらいはやってみせるヨゥ。
それで荒巻ともおさらばだヨゥ」
一息ついて、キッと上を向いて口を開く。
(=゚ω゚)ノ「自分の自由は、自分で掴みとるヨゥ。それが俺の頑張る理由だヨゥ」
先に帰ってると言い残して、彼は去って行く。残された僕は、今の彼の言葉を反芻していた。
( ^ω^)「頑張る理由…かお」
僕の、頑張る理由はなんだ?世間体?見栄?仕方なしにやっているだけ?
196 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 21:53:26.32 ID:jM1l2e+j0
次第に想いは記憶の引き出しの一番下、セピア色の部分へと移っていく。
〜〜〜
( )いいかブーン、男には守るべき事があるんだ。
( ^ω^)な〜にトーチャン?
( )まず、がんばってる人を邪魔しちゃ駄目だぞ。
自分にとってはたいした事なくても、その人にとっては大事な事だったりするんだ。
( ^ω^)たいしたことないこと?
( )そうだ。たいせつなことは人それぞれ違うんだ。
( ^ω^)う〜ん…僕お外で遊んできていい?
( )まだ難しかったかなwいいよ、遊んでおいでw
( ^ω^)わーい
〜〜〜
煙草は、いつの間にか短くなっていた。
197 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 21:54:33.25 ID:jM1l2e+j0
ξ#゚听)ξ「遅い!!」
イヨウより少し遅れて教室に戻った僕を、頭に角を生やしたツンが仁王立ちで迎える。
( ^ω^)「…ごめんだお…」
ξ゚听)ξ「?あんたなんか大人しくない?」
( ^ω^)「…目標のない奴が、目標のある奴の邪魔をしちゃ駄目なんだお…」
ξ゚听)ξ「ん?なんか言った?」
( ^ω^)「なんでもないお、さぁ、始めるお」
良くわからないと言った表情を浮かべるツンの横を通り、席に座って教科書を開く。
あと一週間、出来るだけの事はやってやろう。
198 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 21:55:35.24 ID:jM1l2e+j0
そして迎えた判定模試の朝。
(´・ω・`)「君らにはこの期間で教えられる全ての事を伝授したつもりだ、
特に今回の範囲にしぼってね」
ξ゚听)ξ「これでA判定取れなかったら相当の馬鹿よ」
(‘A`)( ゚∀゚)「がんばれ、がんばれ」←今回出番の殆どない人達
(=゚ω゚)ノ「おし、ブーン、いくヨゥ!!」
( ^ω^)「おっ!」
勝負の時間だ。
199 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 21:56:39.55 ID:jM1l2e+j0
〜試験終了〜
( ω )「人体…実験…薬物…中毒…」
(= ω )ノ「オワタ…もう何もかもオワタ…」
(;´・ω・`)「ふ、二人とも、今回のは難しかったからきっと平均点も低いって」
ξ;゚听)ξ「確かにあれは難しかったわね…」
完全に予想GUYだった。
過去問で何度も練習したはずだったのに、まさかここまで難易度が上がっているとは思いもしなかった。
頼みの鉛筆サイコロは試験官により封印され、
途中でマークがずれていることに気づくも時間がなくて直せなかったという始末。
これはもう駄目だ、僕の人生は一週間後の答案返却日には途絶える運命なのだ。
童貞のまま終わるのか…いや、それはイヤだ、ならば目の前のこの子を…!
(*^ω^)「ツン!!冥土の土産に一発だけ(ry」
ξ゚听)ξつー「バルス」
(;;゜ω゜)「目がぁぁぁぁ目がぁぁぁぁ」
それからの一週間は、僕もイヨウも生きた心地がしなかった。
ただヒュン台にきては、ぼーっと授業を受けそして帰る日々。
ショボンさんらの励ましも、耳をすりぬけていった。
そして、ついに審判の日、答案返却日となった。
200 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 21:57:54.70 ID:jM1l2e+j0
(*゚∀゚)「おらおら席につけ有象無象の童貞処女共、この前の模試を返却すっぞー。
どうせ悪いけど落ち込むなよーキャハハハハ☆」
ξ;゚听)ξ「(この人本当に社会人…?)」
(*゚∀゚)「まずは虫〜、次が変態外国人〜、そんでもってお蝶婦人とショボクレ〜」
次々と手渡されて行く成績、それと共に近づく僕の最後の瞬間。
(*゚∀゚)「で、金玉口少年とチャラ男〜。
ちなみに今回の判定は810以上がAな〜、まぁお前らには関係ないだろうけど☆
あとは勝手に見てなwww」
ついに、この手にきてしまった。
緊張で震える手は、この一枚の薄っぺらな紙すらも上手く持つ事を許さない。
一旦深呼吸をして顔を上げると、皆がこちらを見ていた。
(;´・ω・`)「まずは…イヨウ君から開けようか…」
無言で頷き手を紙に書けるイヨウ。ごくりと喉を鳴らすと、彼はゆっくりとそれを開いていく。
(*゚∀゚)「(なんでこいつら模試ごときでこんなに緊張してんだ?)」
(= ω )ノ「俺は…」
202 :
相場師(四国):2007/03/13(火) 21:59:09.16 ID:YCRf0a4lO
支援
203 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 21:59:09.89 ID:jM1l2e+j0
(=゚ω゚)ノ「600点だったヨゥ!」
つーを除く全員の顔が瞬時に綻ぶ。
ξ゚听)ξ「これなら….これならいけるかも!」
(‘A`)「…ブーンが…210点以上なら…」
( ゚∀゚)「ソシタラ結果オゥラァァイトデスネー」
僕に7対の視線が注がれる。注目を浴びて汗ばむ手を一端服で拭き、僕は口を開いた。
( ^ω^)「…いきますお…」
そしてこの目に飛び込んできた文字は。
204 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 21:59:50.13 ID:jM1l2e+j0
『内藤ホライゾン:合計点 205点 ・・・』
205 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 22:00:44.34 ID:jM1l2e+j0
ξ;゚听)ξ「どう…なの?」
何も言わない僕に耐えかねたのか、ツンがそっと声を発する。僕は無言で成績を手渡す。
それが全員の目に入る頃には、教室を支配するこの絶望感は最大にまで高まっていた。
( ω )「イヨウ…ごめん….だお…」
(= ω )ノ「お前のせいじゃないヨゥ。むしろこの短期間で良くやってくれたほうだヨゥ…。
なんとか、ブーンの人体実験は取りやめさせるように言ってみるヨゥ…」
これ以上、僕には何も言う事は出来なかった。
僕がイヨウの努力を水泡に帰した。
僕のせいでイヨウは努力の理由を奪われた。
何もない僕のせいで。
(;*゚∀゚)「あ〜…なんかお通夜中みたいで悪いけど、伝達事項があるからしてもいいかな?」
(;´・ω・`)「どうぞ…」
206 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 22:01:57.64 ID:jM1l2e+j0
(;*゚∀゚)「あのですね、出題の方にミスがありまして…」
この空気に飲まれたのか、いつものつーのような言葉遣いではない。
(;*゚∀゚)「英語の大問3の(3)、答えが二つあったようなので、
そこだけ全員正解となるから伝えとけって言われたんだけど…
訂正が遅れて成績には反映されてないから…」
ξ゚听)ξ「…ッ!」
ツンが僕の手から成績を奪い取り、スゴい勢いで視線を横にスクロールしだす。
やがて一点にとどまり、そこを凝視した彼女は一言、「やった…」とだけ洩らした。
(‘A`)「どう…したの…?」
満面の笑顔でドクオに僕の成績を渡し、一点を指差すツン。
ξ*゚听)ξ「ここよここ!ブーンは大問3の(3)間違えてたのよ!!で、ここは6点の問題だから…」
(;´・ω・`)「って事は、ブーン君は211点?」
(=;゚ω゚)ノ「あわせて811点…」
(;^ω^)「もしかして…A判定!?」
207 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 22:03:13.35 ID:jM1l2e+j0
その瞬間を僕は決して忘れないだろう。
皆で歓声をあげて喜んだあの瞬間、初めて僕の勉強が何か意味のあるものになった瞬間を。
あとつーがショボンさんに抱きつかれてm赤くなっていたのは勿論見逃さなかった。
僕もツンに抱きつこうとしたが、
何故か全てデンプシーロールでかわされて最後にアッパーをもらってしまった。
まったく、シャイなのには困ったものだ。
そして、更に僕は気づいてしまった...。
( ^ω^)「(イヨウが跡継がないならコネとか意味なくね?」
208 :
踊り子(岡山県):2007/03/13(火) 22:05:00.30 ID:XmzROElF0
おせぇwwwwwwwwwwwww
209 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 22:05:00.42 ID:jM1l2e+j0
荒巻の応接室。
豪華でありそれでいてセンスのいい調度品が並ぶ室内で、二人の男が向かい合っている。
/ ,' 3「そうか…イヨウは目標点に達したか…」
(■3■)「はい」
/ ,' 3「ならば仕方ないな、あいつについている監視を全て外せ。
不本意だが出来の悪い方を育てるとしよう」
(■3■)「よろしいの…ですか?」
/ ,' 3「ふ…約束は違えんさ…それに、元からそのつもりだった。
あいつはわしが囲うには大きな羽を持ちすぎているのでな…」
(■3■)「…お茶をお持ちします」
/ ,' 3「ああ、頼むよ」
松元がいなくなったのを確認すると、荒巻は小さな写真立てを座っていた机の引き出しから出して眺め始める。
/ ,' 3「子はいつか、親離れするものだな…」
窓の外では、雀の親子が優雅に空を飛び回っていた。
210 :
相場師(四国):2007/03/13(火) 22:05:30.43 ID:YCRf0a4lO
支援
211 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 22:05:46.75 ID:jM1l2e+j0
(´・ω・`)「…ちっ」
くしゃくしゃに丸めた紙を壁に向かって投げつけ、ショボンはベッドに派手に横たわった。
床に落ちた紙からは、197点という字が見える。一人寝の夜は静かに過ぎて行く…。
212 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 22:07:16.06 ID:jM1l2e+j0
六話おわり。
かきためておいたのこれで全部です。支援wktkマジでサンクス。
なんか質問ある?(´・ω・`)
>>201 実体験も入ってるけど、こんなにぶっとんではなかったww
213 :
2軍選手(関東):2007/03/13(火) 22:08:00.88 ID:0Lpm1sMaO
東大落ちて浪人する俺は少し鬱になってる
214 :
相場師(四国):2007/03/13(火) 22:09:50.16 ID:YCRf0a4lO
乙!
他のDクラスのメンバーは何点ぐらい?
そんな裏設定があるなら教えてくれ。
215 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 22:10:00.92 ID:jM1l2e+j0
>>213 実は俺も、東大目指してました。最後の最後で色々あってやめたけど。
浪人時代は実際に○台のSDクラスにいたんだ。特定されねーかなwww
一浪目?
216 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 22:12:03.78 ID:jM1l2e+j0
>>214 詳しくは決めてないのだけども、
ξ゚听)ξ 737
('A`) 641
( ゚∀゚) 50(リスニングのみ満点)
(´・ω・`) 本文に書いた通り
って感じかな?一応ツンは頭よいのです。
217 :
2軍選手(関東):2007/03/13(火) 22:12:28.92 ID:0Lpm1sMaO
>>215 もちろん。
>>9あたりまで俺と全く同じ感じだったよ。俺はそこから少し軌道修正できたが。少しだけね。
218 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 22:15:47.53 ID:jM1l2e+j0
>>217 ならまだ全然平気だ。現役で受かる方がスゴいんだから。
この一年をフルに使ってがんがってくれ( ^ω^)
浪人経験者からのアドバイスとしては、後悔しないように、それだけです。
219 :
相場師(四国):2007/03/13(火) 22:17:33.82 ID:YCRf0a4lO
〇台で浪人しようかしまいか迷ってるんだが……。
実際入ってみてどうだった?
220 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 22:20:12.21 ID:jM1l2e+j0
今合作見てきたらなんか見事に題材かぶってたwwww鶏のことと言いほんとタイミング悪いwwww orz
>>219 全体授業の、あのどんどん進む感じについていけるようならば平気かな。
講師はこっちがわかってるかどうかなんて知ったこっちゃないらしいし。
ただ、小さいとこいくよりはやっぱ大手...講師の質が違う。
221 :
2軍選手(関東):2007/03/13(火) 22:25:57.94 ID:0Lpm1sMaO
今のとこ河合の予定なんだよなー。20万の奨学金が来てて。
駿台はCやDだとほとんど東大受からないって聞いた
222 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 22:26:51.06 ID:jM1l2e+j0
じゃあとりあえずもうストックがないので今日はここまで。
また書いたら同じタイトルで投下します。トリつけられないのでそこらへんは文体で...
支援wktkありがとうございました。途中で一回投下してくれた絵師の人も。
では。
223 :
相場師(四国):2007/03/13(火) 22:27:16.97 ID:YCRf0a4lO
>>220 回答サンクス。
あともう一ついいか?
正直、受験勉強はあんまり好きじゃないんだ。
そんな俺が〇台に行っても、大丈夫かな?発狂しねえかな?
224 :
留学生(東京都):2007/03/13(火) 22:30:26.35 ID:jM1l2e+j0
>>221 俺はDだったんでまぁ期待はされてなかったかな...
だからこれを題材にして書こうと思ったんだけど。
知ってると思うけど、文系なら河合、理系なら駿台。
>>223 俺は発狂しそうになったwでも、たまに人と会ったりで息抜きしてなんとか乗り切ったよ。
でも、自分のとらない授業は空きになるし、そこまで息詰まるようなものではない。
あ、友達は作れw
じゃあほんとに最後で。また投下の時はよろしくです。では。
225 :
相場師(四国):2007/03/13(火) 22:32:45.45 ID:YCRf0a4lO
乙!
226 :
支援してください(東京都):2007/03/13(火) 22:33:58.20 ID:RtgBotNW0
乙!
227 :
バイト(関西・北陸):2007/03/13(火) 22:35:16.29 ID:QRFHVFV3O
乙
228 :
牧師(不明なsoftbank):2007/03/13(火) 22:37:34.30 ID:rPXDuoqK0
乙〜
乙スラッガー
230 :
留学生(アラバマ州):2007/03/13(火) 22:43:59.59 ID:6v6ssOIH0
乙
231 :
書記(アラバマ州):2007/03/13(火) 22:44:16.71 ID:cSEomTeY0
乙
232 :
共産党幹部(東海):2007/03/13(火) 22:44:32.08 ID:1bnTdERNO
>>77だが頑張るよ
春休みだからって気を抜かないようにな
予備校始まるまで基礎固めてみる
まとめってある?
無いはず
235 :
修験者(千葉県):2007/03/13(火) 23:41:46.19 ID:RjZQabpt0
>>223 Z会を併用したほうがいいかも知れん
気に食わない教師や、得意科目の授業をフケて自習しろ
じゃあいまから作る
237 :
相場師(四国):2007/03/13(火) 23:54:34.98 ID:YCRf0a4lO
>>235 アドバイスサンクス。
なるほど乙会か。だが、得意科目があるかと言われると微妙な所なんだよな……。
苦手な科目、分野は何かってのはよく分かるんだけどなぁ。
238 :
修験者(千葉県):2007/03/13(火) 23:57:02.35 ID:RjZQabpt0
>>237 ああ、すまない
余計なアドバイスだったかも知れん
あまり緊張せず頑張ってくれ
239 :
電力会社勤務(四国):2007/03/14(水) 00:00:04.55 ID:YUZ8tTfsO
>>238 いやいや、こういうのに疎いから素直にありがたいよ。
240 :
赤ひげ(九州):2007/03/14(水) 00:35:20.83 ID:fVqSxNE4O
なつかしいな〜
理系大学生から言わしてもらうと
理系は合格しても思ったほど遊べないからガンガレ
245 :
電力会社勤務(埼玉県):2007/03/14(水) 01:32:30.57 ID:c9XeLahL0
246 :
相場師(新潟・東北):2007/03/14(水) 02:29:07.11 ID:7AAuWBw3O
遅いけど 乙
次も楽しみに待ってるよ
247 :
電力会社勤務(四国):2007/03/14(水) 07:43:40.41 ID:YUZ8tTfsO
保守
248 :
AA職人(四国):2007/03/14(水) 08:27:50.80 ID:nnDdrl6eO
保守
ほ
ほ
251 :
相場師(関西・北陸):2007/03/14(水) 11:03:20.10 ID:3hr7Qy/TO
ほ
252 :
また大阪か(不明なsoftbank):2007/03/14(水) 11:59:11.87 ID:25hB/mBW0
落とさせん
253 :
相場師(関西・北陸):2007/03/14(水) 12:35:04.94 ID:3hr7Qy/TO
保守
254 :
留学生(catv?):2007/03/14(水) 13:37:56.15 ID:qmddUrRpQ
ほ
255 :
ぬこ(不明なsoftbank):2007/03/14(水) 14:19:51.38 ID:wGBIpaQF0
保守
256 :
赤ひげ(九州):2007/03/14(水) 14:28:29.53 ID:fVqSxNE4O
257 :
右大臣(関東):2007/03/14(水) 14:32:32.41 ID:UoAsR60HO
作者です。今大体次のお話が五割方できた…と言ったところでしょうか。
今日は投下出来ないので、明日の夕方〜夜になると思います。遅筆でホントに申し訳ない(´・ω・`)
それと、保守ありがとうございます。ではまた明日。
258 :
赤ひげ(九州):2007/03/14(水) 14:40:27.12 ID:fVqSxNE4O
乙!wktkして待ってる(`・ω・´)
259 :
学校教諭(catv?):2007/03/14(水) 15:05:09.52 ID:4j+n7/w20
ほす
260 :
AA職人(北陸地方):2007/03/14(水) 15:05:42.62 ID:DignRrOnO
(´・ω・`)
261 :
ミトコンドリア(東京都):2007/03/14(水) 15:17:22.56 ID:tUTTiU1C0
ほ
262 :
相場師(関西・北陸):2007/03/14(水) 15:46:44.72 ID:3hr7Qy/TO
保守
263 :
また大阪か(不明なsoftbank):2007/03/14(水) 15:48:46.55 ID:25hB/mBW0
しょぼんの過去が楽しみだぜ
264 :
ホテル勤務(新潟・関東):2007/03/14(水) 16:29:55.60 ID:NQ2wU7kIO
(`・ω・´)
265 :
AA職人(四国):2007/03/14(水) 17:00:25.39 ID:nnDdrl6eO
ほ
266 :
下着ドロ(東京都):2007/03/14(水) 17:16:48.65 ID:T3L9Eycu0
保守
267 :
ぬこ(不明なsoftbank):2007/03/14(水) 17:58:48.98 ID:wGBIpaQF0
ほす
268 :
受付(関西・北陸):2007/03/14(水) 18:28:20.27 ID:kBa+9nncO
ほす
269 :
相場師(関西・北陸):2007/03/14(水) 18:39:09.71 ID:3hr7Qy/TO
ほす
270 :
ガリソン(ネブラスカ州):2007/03/14(水) 19:21:50.18 ID:d0Q2t/lcO
ほす
271 :
工学部(西日本):2007/03/14(水) 19:37:27.52 ID:J77RTA290
ショボンはテストになるとアレルギー症状でも出るんかな
ほす
ほす
274 :
電力会社勤務(関東):2007/03/14(水) 21:01:09.84 ID:uSR/SQDSO
ホセ
メンドーサ
276 :
また大阪か(福岡県):2007/03/14(水) 21:38:19.30 ID:25hB/mBW0
ほ
277 :
赤ひげ(九州):2007/03/14(水) 22:04:59.44 ID:fVqSxNE4O
アントニオ・ホセ
278 :
張出横綱(ネブラスカ州):2007/03/14(水) 22:29:13.77 ID:T02soJpaO
保守
279 :
電力会社勤務(四国):2007/03/14(水) 22:57:05.19 ID:YUZ8tTfsO
保守
280 :
司会(不明なsoftbank):2007/03/14(水) 23:02:18.94 ID:tZ67w/sj0
保守
wktkして待ってる
281 :
相場師(関西・北陸):2007/03/14(水) 23:32:08.04 ID:3hr7Qy/TO
保守
282 :
ホテル勤務(新潟・関東):2007/03/14(水) 23:35:31.22 ID:+HR53QobO
これは面白い
283 :
黒板係り(大阪府):2007/03/14(水) 23:47:42.99 ID:lfJILQRY0
ほす
284 :
共産党幹部(新潟・関東):2007/03/15(木) 00:27:51.66 ID:k1rdZqmwO
ほっしゅほっしゅ
285 :
女性音楽教諭(鳥取県):2007/03/15(木) 00:34:46.52 ID:do/+Jb+70
hooo
286 :
電力会社勤務(関西・北陸):2007/03/15(木) 00:49:34.78 ID:ACax/w37O
保守
287 :
VIPからきますた(コネチカット州):2007/03/15(木) 01:08:32.61 ID:7YiIB36rO
ブーンが東大を目指すようですを思いだした
読んでないけど
288 :
電力会社勤務(新潟・関東):2007/03/15(木) 01:13:09.15 ID:AmBBJ5/6O
ブーンが東大〜の作者どうなったかな
289 :
電力会社勤務(新潟・東北):2007/03/15(木) 01:24:24.09 ID:NwWj6y9PO
ほす
290 :
海賊(愛知県):2007/03/15(木) 01:54:52.77 ID:kKohePol0
hohoho
291 :
バイト(九州):2007/03/15(木) 02:24:58.39 ID:VXeQZfCoO
さようてーんwwwwwwwwwwwwwwww
292 :
バイト(関西・北陸):2007/03/15(木) 02:38:44.59 ID:jdX7HNvMO
保守
293 :
名無しさん@(関西・北陸):2007/03/15(木) 04:24:03.88 ID:FQJpBoFcO
ほしゅ〜
294 :
フート(アラバマ州):2007/03/15(木) 05:05:20.35 ID:Xt1Wr5vw0
ほ
295 :
ロマンチック(catv?):2007/03/15(木) 05:35:11.85 ID:Pwgg2M9b0
ドクオ頭いいな
296 :
電力会社勤務(関西・北陸):2007/03/15(木) 07:34:52.13 ID:ACax/w37O
保守
297 :
電力会社勤務(関東・甲信越):2007/03/15(木) 09:41:07.99 ID:+fE7s1tXO
保守
298 :
歯科技工士(長野県):2007/03/15(木) 10:03:28.47 ID:+lC2d3zU0
レベルじゃねーぞ
299 :
空気(長野県):2007/03/15(木) 10:20:26.88 ID:NOqn2X4s0
hosyu
ほ
301 :
ハンター(ネブラスカ州):2007/03/15(木) 11:54:01.36 ID:VSPpHFmBO
敢えてのアゲージョ
302 :
ブロガー(香川県):2007/03/15(木) 12:52:00.38 ID:hILRgAl+0
ほ
303 :
社会科教諭(北海道):2007/03/15(木) 14:11:45.23 ID:vEgCGjaU0
ほし
304 :
バイト(九州):2007/03/15(木) 14:41:38.53 ID:VXeQZfCoO
ホセ
305 :
バンドメンバー募集中(山形県):2007/03/15(木) 15:04:23.39 ID:zXGgsWU00
ほす
306 :
バイト(九州):2007/03/15(木) 16:29:37.23 ID:VXeQZfCoO
ホセ
307 :
巡査長(関東):2007/03/15(木) 16:58:12.31 ID:y/6vaRwdO
ホセ
308 :
主婦(新潟・東北):2007/03/15(木) 17:02:54.44 ID:PiX1sb2MO
保守
309 :
VIPからきますた(コネチカット州):2007/03/15(木) 17:32:44.86 ID:liHk4hckO
保守
310 :
空気(長野県):2007/03/15(木) 17:55:57.43 ID:NOqn2X4s0
保守
311 :
空気(長野県):2007/03/15(木) 18:33:14.60 ID:NOqn2X4s0
保守
312 :
お猿さん(東京都):2007/03/15(木) 18:35:15.96 ID:SbRobX6R0
作者です。保守本当にありがとうございます。
お待たせです、なんとか一話できました...今から投下しますがよろしいでしょうか?
313 :
請負労働者(catv?):2007/03/15(木) 18:36:30.17 ID:9gfnxi0S0
おk
314 :
お猿さん(東京都):2007/03/15(木) 18:37:36.59 ID:SbRobX6R0
では投下します。
第七話:「Clash and Learn」
('A`)「好きな子が…できた…」
その話を聞いたのは、霧雨が舞うある梅雨の日、
ジメジメとした地下教室で。
(;^ω^)「…お?」
(=;゚ω゚)ノ「これはまた思いきったカミングアウトだヨゥ…」
連日の雨によって今の空のように曇った気分の中、
くたびれた空調がカタカタと音を立て動いている窓のないこの陰気な教室で、
よもやそのようなストロベリートークを耳にするとは思いもよらなかった。
しかもよりによって一番色恋沙汰に無縁そうなドクオからとは。
(=;゚ω゚)ノ「で、お相手は?」
('A`)「理系Aクラスの…須永クーさん…」
(;^ω^)「なるほろ…確かに美人さんだお…」
315 :
名無しさん@(関西・北陸):2007/03/15(木) 18:38:59.66 ID:FQJpBoFcO
クー(・∀・)キタコレ
316 :
お猿さん(東京都):2007/03/15(木) 18:39:05.45 ID:SbRobX6R0
以前にも説明したが、
僕らの通うヒュン台ニュー速校舎は階ごとにレベルが分かれている。
最下位である我らVIP大理系Dクラスと、エリート中のエリートのAクラス。
階が離れている故殆ど接点はないのだが、このクーという人物の事だけは良く知っていた。
昨年行われた模試は全て常にトップの成績、
VIP大の理科三類でさえ目を瞑ってでも入れるだろうと謡われた彼女だったが
、何の因果か落ちてしまい今はヒュン台に通っている。
性格は温厚で誠実、少し物を正直に言い過ぎる面もあるらしいが、
彼女の周りには常に多くの人が集まっているのを良く見かける。
更にその容貌まで美しいとあればファンが多いのも頷ける話だった。
要するに有名人なワケで。
そんな高嶺の花に、ナナフシが恋をしてしまったのだ。
317 :
お猿さん(東京都):2007/03/15(木) 18:39:46.49 ID:SbRobX6R0
( ^ω^)「…で、いつ惚れたんだお?」
('A`)「昨日…廊下で…すれ違って…」
(=゚ω゚)ノ「ほうほうそれで?」
('A`)「目が…あった…」
(=゚ω゚)ノ「…」
( ^ω^)「…」
('A`)「…」
( ^ω^)「で、そのあとは?」
('A`)「それだけ…」
(;^ω^(=;゚ω゚)ノ「それだけかよっ!!」
小学生の恋だってもうちょっときっかけは複雑なはずだ。
318 :
恐竜(山口県):2007/03/15(木) 18:40:00.77 ID:eFbWIADO0
降臨しとる
319 :
お猿さん(東京都):2007/03/15(木) 18:40:33.37 ID:SbRobX6R0
(=*゚ω゚)ノ「ドクオ…さては童貞だヨゥ?」
(;'A`)「な…なんでわかるの…?」
(=゚ω゚)ノ「目があっただけで惚れるような奴が女慣れしてるワケないヨゥ」
( ^ω^)「(確かに…)」
(=゚ω゚)ノ「で、ブーンはどうなんだヨゥ?」
(;^ω^)「ぼ、僕はもちろん違うお!?」
(=*゚ω゚)ノ「ホントかヨゥ?wじゃあ初体験はいつどこで誰とどんなんだったヨゥ?w」
(;^ω^)「ち、中学の時の彼女と、ほ、ホテルでしっぽりと…」
(=゚ω゚)ノ「じゃあ…」
イヨウは急にペンと紙を用意して、スラスラと何かを書き込んでいく。
320 :
お猿さん(東京都):2007/03/15(木) 18:41:28.86 ID:SbRobX6R0
(=゚ω゚)ノ「どこに入れたんだヨゥ?」
描かれていたのは、アワビのような絵と上下に並んだ三つの点。
(;^ω^)「(この話の流れからいくと…これは間違いなく女性器!
しかし何故に穴が三つ…まさか一つはダミーかお?
一番下はきっとアナルだから、確率は二分の一だお!)」
(=*゚ω゚)ノ「ほらほら、どうしたんだヨゥ?経験者ならわかるはずだヨゥw」
これ以上時間を伸ばすのはまずい、
僕は迷う素振りなど見せないように真っ直ぐ一番上の点を指差した。
(*^ω^)「ここだお!ここに僕のドクターグリップを突っ込んでヒィヒィ言わせてやったんだお!」
(=゚ω゚)ノ「…」
( ^ω^)「(間違えたかお…?)」
321 :
お猿さん(東京都):2007/03/15(木) 18:42:10.06 ID:SbRobX6R0
(=゚ω゚)ノ「…わかったヨゥ、お前はどうやら違うみたいだヨゥ、
ただちょっと性癖がおかしいだけで」
イヨウが僕の肩に手を回してくる。どうやらこれで正解だったようだ。
(*^ω^)「まぁ、童貞なんて18までには捨ててるのが当然だおwww」
(=゚ω゚)ノ「(こいつも童貞か…)」
( ^ω^)「そういうイヨウはどうなんだお?何人転がしたんだお?w」
(=゚ω゚)ノ「お前は今までに食べたパンの数を覚えているのか?」
(;^ω^)「うっ…」
こいつ…出来る。
まさか耳にぶら下がったピアスの数は抱いた女と同じ数、とかじゃないだろうな。
322 :
お猿さん(東京都):2007/03/15(木) 18:43:03.17 ID:SbRobX6R0
( ^ω^)「そういえば、彼はどうなんだおね?」
並べた机の上で、おっぱいプリンをアイマスクに寝ているジョルジュの方へと顔を向ける。
( ◎∀◎)「ZZZ…」
(=;゚ω゚)ノ「あいつは…全てが予測不可能だヨゥ…」
(;^ω^)「だお…」
('A`)「あの…話題…戻していい?」
(;^ω^(=;゚ω゚)ノ「あ…」
忘れていた、今はドクオの恋物語の途中だった。
(=゚ω゚)ノ「そうだったヨゥ。で、ドクオはどうしたいんだヨゥ?やっぱ付き合いたいかヨゥ?」
323 :
お猿さん(東京都):2007/03/15(木) 18:43:44.32 ID:SbRobX6R0
ドクオが小さく首を縦に振る。
まぁ、惚れた相手とどうこうなりたいと思うのは生物としては当然の事と思う。
ただ今回は、生物の種が違うのが難しいところだ。
しかし、そんな事で諦めるDクラスではない。
( ^ω^)「じゃあ…ドクオ&クー(はぁと☆)らぶらぶげっちゅう♪大作戦を発動するお!!」
(=゚ω゚)ノ ('A`)ノ「おー」
まぁ、勉強ばかりの毎日に刺激が欲しかっただけなのだけど。
324 :
お猿さん(東京都):2007/03/15(木) 18:44:45.69 ID:SbRobX6R0
☆さくせんそのいち☆
『キケンな男に女は惚れる』
壁|^ω^)…
壁|^ω^)…!
( ^ω^)「こちらチームアルファ、ターゲットの接近を確認したお。どうぞ(ヒソヒソ)」
(=゚ω゚)ノ「こちらチームブラボー、了解したヨゥ。
これよりターゲットと不要因子との切り離しにとりかかるヨゥ。どうぞ(ヒソヒソ)」
(;'A`)「なんで…同じ場所にいるのに携帯で…」
( ^ω^)「チームチャーリー、これは携帯ではない、トランシーバーである。どうぞ(ヒソヒソ)」
(;'A`)「はぁ…どうぞ…」
(=゚ω゚)ノ「では、作戦に移るヨゥ。どうぞ(ヒソヒソ)」
325 :
日本語教師(山口県):2007/03/15(木) 18:45:01.49 ID:Ysf4v9pT0
ほ
326 :
お猿さん(東京都):2007/03/15(木) 18:45:49.10 ID:SbRobX6R0
通信を切ると同時にイヨウが廊下に飛び出す。
目標は、こちらに向かって歩いてくるクーの取り巻きだ。
(=;゚ω゚)ノ「大変だヨゥ!あっちで地学の阿部さんと国語のモナーさんがksms中だヨゥ!」
ΩΩΩ<ナンダッテー
クーの周りにわらわらと群がっていた集団が一気に駆け出すと、
その場に残されたのは彼女のみとなった。
( ^ω^)「(やはり思った通り!彼女はこういう事には興味を示さない!)」
( ^ω^)「ドクオ、今がチャンスだお!」
('A`)「う…うん…」
327 :
お猿さん(東京都):2007/03/15(木) 18:46:51.57 ID:SbRobX6R0
物陰から恐る恐る姿を表し、未だ平然と歩き続けているクーの元へとドクオが向かう。
窓の外に見える街路樹の枝と同化していて、ステルス機能もバッチリだ。
川 ゚ -゚)「…」
ドクオが右腕を左手で押さえ、作戦準備にかかる。
勝負は彼女がこちらを見た時だ。
川 ゚ -゚)「…?」
('A`)「(…よし!)」
(;'A`)「ぐ…ぐぁぁぁ…邪気眼が…!?…し、静まれ…!
…奴らが近くにいるのか…?君…!ここは俺が…君は早く逃げろ…!」
328 :
請負労働者(catv?):2007/03/15(木) 18:47:40.87 ID:9gfnxi0S0
邪気眼wwwwww
329 :
お猿さん(東京都):2007/03/15(木) 18:47:55.06 ID:SbRobX6R0
まるで意思に反して勝手に動こうとする腕を押さえるようにもがき、
苦しそうな素振りでピンチをアピール。
しかし通りすがった彼女を巻き込むまいと自分を犠牲にするその男らしさ、
そしてミステリアスな謎のヒーローチックな振る舞い。
迫真の演技だ。
( ^ω^)「(女は危険な香りのする男に弱いもんだお!この勝負…もらった!)」
川 ゚ -゚)「…」
スタスタスタスタ……
( ^ω^)「…」
('A`)「…」
( ^ω^)「…」
('A`)「…」
( ^ω^)「……ブラボー、作戦は失敗だお。帰還せよ」
330 :
お猿さん(東京都):2007/03/15(木) 18:48:53.36 ID:SbRobX6R0
☆さくせんそのに☆
『頭の良い男に女は惚れる』
先程のは少々いただけない作戦だった。
危険な香りの男性を苦手とする女性だって勿論いるはずだ。
クーはきっとそうなのだろう。ならば今度は万人共通のプラス要素で攻めるのみ。
( ^ω^)「頭の良さをアピールして今度こそクーさんをゲッツだお!」
さっきとは場所を変え、今度の舞台は自習室。
カリカリと熱心に勉強を続けるクーを発見した僕らは、一端物陰に隠れた。
331 :
理学療法士(神奈川県):2007/03/15(木) 18:49:39.26 ID:Ll+08mt/0
失敗ってレベルじゃねーぞwwwwwwwww
332 :
お猿さん(東京都):2007/03/15(木) 18:49:56.41 ID:SbRobX6R0
(=゚ω゚)ノ「いいかヨゥドクオ、あくまで自然にいけヨゥ」
('A`)「うん…わかった…」
ドクオがゆっくりと歩を進め、参考書を片手に彼女の机の隣に座る。
( ^ω^)「(第一段階クリアだお)」
('A`)「(…よし!)」
('∀`)「ふふふ…成程成程、xが3だからバルキスルスの定理に乗せて…
ここがこうなってこれがこうなるのか。ふっ、ここまで19秒か、まぁまぁかな」
隣に位置取り、小声で今自分の取り組んでいる問題の難易度を暗に教え、
更にそれを即座に解ける事をアピール。ここまでは順調だ。
川 ゚ −゚)「…?」
('∀`)「あぁ、これかい?海外に行ってる親父の宿題でさ。
受験勉強なんか余裕だからこうして今解いてるんだよね。
なんなら教えてあげようか?おっと、高校受験レベルなら俺じゃなく参考書に聞いてくれよw」
333 :
恐竜(山口県):2007/03/15(木) 18:50:24.04 ID:eFbWIADO0
馬鹿のバルキスwwwwwwww
334 :
お猿さん(東京都):2007/03/15(木) 18:51:12.92 ID:SbRobX6R0
何をやっているのだろうとこちらを向いた彼女へのフォローも完璧だ。
( ^ω^)「(大学受験レベルを遥かに超えた内容をスラスラと解くこの頭の回転!
更には解説までするという気遣い!)」
これはイケる!
('∀`)「仕方ないな、じゃあ教えてあげるよ。ここが…ん?」
(#・∀・)ビキビキ…
(;'A`)「あ…」
首根っこをむんずと掴まれ、床に尻をこすりながらもドクオが引きずられていく。
(;^ω^)「…うるさかったみたいだお…」
(=;゚ω゚)ノ「…守衛に連れてかれちまったヨゥ…」
主役が強制退去させられてしまった。
どう見ても作戦失敗です、本当にありがとうございました。
335 :
おやじ(福岡県):2007/03/15(木) 18:51:23.57 ID:OO6+Bn+m0
テーラバルキースwwwwwwwwww
336 :
お猿さん(東京都):2007/03/15(木) 18:52:17.66 ID:SbRobX6R0
・
・
・
二つの作戦が失敗したところで、僕らは地下教室で頭を抱えていた。
(;^ω^)「なんで…なんで上手くいかないんだお?」
(=゚ω゚)ノ「(こんなんで上手く行くはずないけど面白いから黙ってるヨゥw)」
('A`)「…やっぱり…僕には…無理なんだよ…もういい…諦める…」
(#^ω^)「何言ってんだお!ここで諦めてどうすんだお!
せめて想いを伝えてからにしろお!」
(=゚ω゚)ノ「(あれで伝わるような相手ならむしろ願い下げだヨゥ…)」
('A`)「でも…」
ξ゚听)ξ「あれ、あんた達さっきから見ないと思ったらこんな所にいたの。何してんの?」
でももどうももないと僕が言おうとした瞬間、
ドアを開けてツンが入室してきた。
337 :
お猿さん(東京都):2007/03/15(木) 18:53:42.45 ID:SbRobX6R0
( ^ω^)「いいところにきたおツン、実はかくかくしかじかで…」
ξ゚听)ξ「ほうほう…」
僕は今までの事の顛末をかいつまんでツンに伝える。
彼女は女の子だ、もしかしたらいいアドバイスをくれるかも知れない。
ξ゚听)ξ「なるほどねぇ…」
('A`)「…もう…いいんだ…」
ξ゚听)ξ「ちょっと待っててね、ドクオ」
そう言うとポケットからペンを二本取り出すツン。
何か妙案でもあるのだろうか。
ξ )ξ「今、この豚を始末するから」
ん?
ξ#゚听)ξつー
つー「バルス二式!」
(;;゜ω゜)「目がぁぁぁぁぁぁぁぁ両目がぁぁぁぁぁ」
ξ#゚听)ξ「てめぇの腐った作戦が通じる訳ねぇだろこのアグー豚が!!」
あぁ、もう何も見えないけど目隠しプレイみたいで気持ちいいです。
338 :
恐竜(山口県):2007/03/15(木) 18:54:10.30 ID:eFbWIADO0
KOEEEEEEEEEEEEE
339 :
お猿さん(東京都):2007/03/15(木) 18:54:59.26 ID:SbRobX6R0
真っ暗な視界の中、ツンの声だけが聞こえる。
ξ゚听)ξ「いい?ドクオ。好きな人に想いを伝えたい時は、人に全て任せちゃ駄目なの。
それは自分の本心ではないでしょ?
本当にその人にわかって欲しいなら、
自分の言葉で、
自分のやり方で、
自分の想いが全て伝わるように祈りながらじゃないと。ね?」
('A`)「自分の…やり方…言葉で…」
ξ゚听)ξ「そう。わかったらもう一度いってらっしゃい。
今度はちゃんと伝わるようにするのよ」
('A`)「…うん!」
誰かの走り去る音と、ドアが開く音。
(=゚ω゚)ノ「さて、俺らは物陰から見守るとしますかヨゥ、豚さん?」
僕はイヨウと思われる人物に背負われ、どこかへと運ばれていった。
340 :
お猿さん(東京都):2007/03/15(木) 18:56:07.26 ID:SbRobX6R0
(;^ω^)「やっと視界が回復したお…」
今僕は、ロビーのソファの陰にツンとイヨウと共に隠れている。
視線の先にはそわそわと落ち着きなく辺りを見回すドクオの姿。
ここからなら事の有様が良く見えるいいスポットだ。
川 ゚ −゚)
ξ゚听)ξ「…きた!」
エレベーターから降りてきたクーは珍しく一人でいて、
小脇にテキストを抱えている。
これから講師に質問にでも行くのだろうか、なんにせよ絶好のチャンスだ。
341 :
理学療法士(神奈川県):2007/03/15(木) 18:56:29.30 ID:Ll+08mt/0
まぁ普通だったら惹かれるんじゃなくて引かれてるだろうしな
342 :
お猿さん(東京都):2007/03/15(木) 18:57:59.82 ID:SbRobX6R0
('A`)「(…自分の…言葉で…!)」
(;'A`)「あ…あの!クーさん!」
川 ゚ -゚)「ん?」
振り返ったクーの長い黒髪がふわりと揺れ、ゆっくりとまた肩に落ちる。
目鼻立ちのくっくりした顔には一寸のずれもなく、
まさに大和撫子とはこの人の事を言うのだろうなという印象を受けた。
(;'A`)「ぼ、僕…ドクオって言います…!こ、こ、こ、」
( ^ω^)「(がんばるおドクオ!)」
(;'A`)「こ、こ…」
ξ゚听)ξ「(がんばれ!)」
(;‘A`)「こ、これ…」
(=゚ω゚)ノ「(がんばれヨゥ!)」
(;‘A`)「これ、読んでください!!」
ドクオが後ろ手に持っていた何かをクーに手渡す。
(*^ω^)ξ*゚听)ξ(=*゚ω゚)ノ「(やった!!)」
川 ゚ -゚)「これは…」
343 :
お猿さん(東京都):2007/03/15(木) 18:58:38.36 ID:SbRobX6R0
川 ゚ -゚)「冒険王ニィトの最新刊…?」
344 :
張出横綱(山口県):2007/03/15(木) 18:58:55.65 ID:Ii3NFSry0
工エエェェ(´д`)ェェエエ工工
345 :
お猿さん(東京都):2007/03/15(木) 18:59:10.31 ID:SbRobX6R0
(*^ω^)ξ*゚听)ξ(=*゚ω゚)ノ・・・
( ゜д゜)ξ゜д゜)ξ(=゜д゜)ノ
346 :
お猿さん(東京都):2007/03/15(木) 19:00:20.53 ID:SbRobX6R0
(;'A`)「こ、これ…僕の好きな漫画です…
と、友達に…なって…欲しくて…まずは…僕の趣味から知って…もらおうと…」
もう駄目だ…何もかも終わった…幾ら何でもそれはないだろうドクオよ。
川 ゚ -゚)「奇遇だな、君もこの漫画が好きなのか」
(;‘A`)「…え?」
(;^ω^)ξ;゚听)ξ(=;゚ω゚)ノ「…え?」
川 ゚ -゚)「これはいい、こんなところに同士がいたとは。
さっそく語り合おうではないか、さぁさぁ」
まだ状況の掴めていないドクオの手をひいて、クーは談話室の方へと去っていく。
当のドクオは何がなんだかわからないといった顔をしている。
僕もなにがなんだがわからない。頭が変になりそうだ。
347 :
張出横綱(山口県):2007/03/15(木) 19:01:05.41 ID:Ii3NFSry0
,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
(.___,,,... -ァァフ|
|i i| }! }} //|
|l、{ j} /,,ィ//|
i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ
|リ u' } ,ノ _,!V,ハ |
/´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人
/' ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ
,゙ / )ヽ iLレ u' | | ヾlトハ〉
|/_/ ハ !ニ⊇ '/:} V:::::ヽ
// 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`
348 :
お猿さん(東京都):2007/03/15(木) 19:01:27.64 ID:SbRobX6R0
(;^ω^)「人生、何が起きても不思議じゃないって事かお…」
ξ;゚听)ξ(=;゚ω゚)ノ「うん…」
哀愁漂う三人の背中だった。
その後、ドクオは無事クーと携帯のアドレスを交換する事に成功し、
ちょくちょく冒険王ニィトについてメールを送り合っている。
また、これはドクオに聞いた話なのだが彼女が落ちた理由は、
冒険王ニィトの作者のサイン会に行っていて受験会場に遅れたから、だそうだ。
案外アホなのかもしれない。てかアホだろ。
349 :
お猿さん(東京都):2007/03/15(木) 19:02:08.49 ID:SbRobX6R0
そしてその日の帰り道。
( ^ω^)「しっかしドクオも上手くやったもんだお…」
(=゚ω゚)ノ「まさかああなるとは思わなかったヨゥ…」
( ゚∀゚)「ニッポンジン皆shyスギデース」
( ^ω^)「そういうジョルジュはどうなんだお?彼女とかいるのかお?」
本当はビザの有無とか国籍とかを聞きたいのだけども。
( ゚∀゚)「of courseイマスヨー。Oh,丁度迎エニキマシタネー」
350 :
お猿さん(東京都):2007/03/15(木) 19:03:22.69 ID:SbRobX6R0
从'ー'从「ジョルジュく〜ん、迎えにきたよ♪」
いきなり現れた真っ赤なスポーツカーが、
急ブレーキをかけて僕らの目の前に停車する。
( ゚∀゚)「渡辺サーン、ゴ苦労デース。デハ二人共、byebye〜」
颯爽とスポーツカーに乗り込み去っていくジョルジュと女性。
(=;゚ω゚)ノ「国民的アイドル…アヤカ渡辺…」
(;^ω^)「ジョルジュ…あやつは一体…」
雲の切れ間から太陽がその顔を覗かせ、
暖かい日差しが独り身二人を優しく照らしてくれていた。
351 :
お猿さん(東京都):2007/03/15(木) 19:03:52.18 ID:SbRobX6R0
(´・ω・`)「…これで…よしっと」
「夏休み合宿プラン」
(*´・ω・`)「うふふ、皆びっくりするだろうな♪おっと、カメラも買わないと」
梅雨はもうじき明け、やがてやってくる。受験の天王山、夏休みが。
352 :
お猿さん(東京都):2007/03/15(木) 19:05:29.01 ID:SbRobX6R0
七話終わりです。
まとめサイト様、お手数をわずらわすようで申し訳ないのですが、
第六話→六時限目
第七話→七時限目
に直しておいてくれるとありがたいです...間違えてしまいました。
今日は一話だけですいません..(´・ω・`)
353 :
理学療法士(神奈川県):2007/03/15(木) 19:06:05.83 ID:Ll+08mt/0
乙!
354 :
お猿さん(東京都):2007/03/15(木) 19:08:14.07 ID:SbRobX6R0
今回のお話はほとんど受験関係ないですね、次からはもう少し勉強をからめます。
質問とかありますか?
ジョルジュの国籍
356 :
お猿さん(東京都):2007/03/15(木) 19:13:37.11 ID:SbRobX6R0
>>355 ジョルジュの国籍は...考えてないですw英語圏であることくらいしか...(;^ω^)
彼は僕にもなんなのか良くわからないです。
基本的に次に何を書くかはあまり考えてないので、
こんなに伏線はっちゃっていいのか正直めちゃくちゃ不安...w
357 :
お猿さん(東京都):2007/03/15(木) 19:19:47.90 ID:SbRobX6R0
あぁ、あと、誰か笑ってるけど怒ってるツンのAAがあったら下さい...
探したけどなくて今日使えなかった...orz
358 :
生き物係り(岡山県):2007/03/15(木) 19:27:21.79 ID:HRLvpeaP0
ジョージ・ジョルジュ・ゲオルグなんだからフランス人かと思っていた
359 :
お猿さん(東京都):2007/03/15(木) 19:35:34.59 ID:SbRobX6R0
>>358 その人を知らないw ジョルジュは設定決めた方がいいんでしょうかね。
なんかスゴい過疎ってますけど、とりあえずお付き合い頂きありがとうございました。
次の投下はいつになるかはわかりませんが、なるべく早く書き上げますので。
では。
360 :
美容部員(アラバマ州):2007/03/15(木) 19:36:43.75 ID:YJV20fqr0
お猿さん(東京都)乙!
期待してるよ!
361 :
生き物係り(岡山県):2007/03/15(木) 19:38:55.02 ID:HRLvpeaP0
Georgeという人名があって
ジョージ(英語読み)
ジョルジュ(フランス読み)
ゲオルグ(ドイツ読み)
みたいな。別にアメリカ人でもいいんじゃねーの
362 :
通訳(四国):2007/03/15(木) 20:19:57.89 ID:tl9DgRSaO
乙www
363 :
赤ひげ(関東):2007/03/15(木) 20:30:17.22 ID:iwVBxv9NO
364 :
お猿さん(東京都):2007/03/15(木) 21:05:09.16 ID:SbRobX6R0
>>363 それですそれです、ありがとうございます( ^ω^)
365 :
AA職人(関東):2007/03/15(木) 21:33:16.03 ID:hWDskbdgO
ほ
366 :
バイト(四国):2007/03/15(木) 22:09:55.80 ID:rZ6jDYeFO
保守
367 :
書記(東海):2007/03/15(木) 22:29:58.92 ID:fsnRaQoqO
作者乙!楽しませてもらったよ
368 :
巡査長(関東):2007/03/15(木) 23:41:07.50 ID:y/6vaRwdO
369 :
高校中退(福岡県):2007/03/16(金) 00:10:03.95 ID:ykD5/MXz0
ほ
370 :
住所不定無職(静岡県):2007/03/16(金) 00:21:23.51 ID:ZeArqbaC0
shu
371 :
右大臣(関東・甲信越):2007/03/16(金) 00:28:15.97 ID:WZAelx7bO
やっぱ面白いな
372 :
住所不定無職(静岡県):2007/03/16(金) 00:47:52.66 ID:ZeArqbaC0
90
373 :
お世話係(山口県):2007/03/16(金) 01:17:52.62 ID:9LWS0hMu0
ho
( ^ω^)VIPからきますた
375 :
ハンター(ネブラスカ州):2007/03/16(金) 02:12:18.73 ID:vVUWsWCZO
スパーキング
376 :
お世話係(山口県):2007/03/16(金) 02:36:39.09 ID:9LWS0hMu0
ho
377 :
おくさま(東京都):2007/03/16(金) 03:24:31.14 ID:lqHob8te0
ほ
378 :
お世話係(山口県):2007/03/16(金) 03:54:21.55 ID:9LWS0hMu0
ho
379 :
お世話係(山口県):2007/03/16(金) 04:34:41.74 ID:9LWS0hMu0
さっきからおれ保守しすぎだろww
380 :
おくさま(東京都):2007/03/16(金) 05:18:53.12 ID:lqHob8te0
381 :
おくさま(東京都):2007/03/16(金) 05:41:02.48 ID:lqHob8te0
ほ。。sh
ほし
383 :
事情通(コネチカット州):2007/03/16(金) 08:39:31.29 ID:sg+hWwmcO
ほ
384 :
事情通(コネチカット州):2007/03/16(金) 08:39:44.20 ID:NiTpcSN8O
ほ
385 :
事情通(コネチカット州):2007/03/16(金) 08:42:30.85 ID:HdC+sLM8O
ほ?
386 :
通訳(関西・北陸):2007/03/16(金) 09:34:15.66 ID:3WwTu9DOO
保守
387 :
スカイダイバー(ネブラスカ州):2007/03/16(金) 09:36:59.48 ID:viDsD2gGO
ほす
388 :
不老長寿(catv?):2007/03/16(金) 09:58:49.45 ID:Et+eaBNz0
アグー豚吹いたww
389 :
通訳(関東・甲信越):2007/03/16(金) 10:11:23.58 ID:EgwNgN/9O
保守
390 :
運転士(catv?):2007/03/16(金) 10:39:52.94 ID:ldqYnnzv0
ほ
391 :
和菓子職人(コネチカット州):2007/03/16(金) 10:50:24.70 ID:NcTtr9Z+O
これは良ヌレ
受験が懐かしい。
392 :
人気者(秋田県):2007/03/16(金) 11:28:34.31 ID:Yh0i+leB0
これ面白いなw
ちょっと実体験が入ってるから暗い感じがしていいww
ちょっと共感できましたw
393 :
2軍選手(関東):2007/03/16(金) 11:49:19.15 ID:5/jIdwgyO
ほっほ
394 :
書記(新潟・東北):2007/03/16(金) 11:57:40.87 ID:977Br/I3O
ほ
395 :
ハンター(ネブラスカ州):2007/03/16(金) 12:01:14.44 ID:vVUWsWCZO
スパーキング
396 :
中小企業診断士(アラバマ州):2007/03/16(金) 12:14:45.14 ID:WiUAVenS0
ねくすとすとーりー( ^ω^)
397 :
日本語習得中(ネブラスカ州):2007/03/16(金) 12:19:37.68 ID:+D+M7Gt9O
そろそろ落ちか
398 :
ねずみランド(山口県):
ほs