( ^ω^)ブーンと川 ゚ -゚)クーは抗い護るようです
1 :
代理:
2 :
◆BYUt189CYA :2007/03/04(日) 21:13:02.40 ID:3S++GCzM0
3 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 21:14:27.09 ID:Iiz6OylpO
wktkや(´∀`)
4 :
◆BYUt189CYA :2007/03/04(日) 21:14:49.57 ID:3S++GCzM0
第四話 『罪を得て、世界を経て』
扉が開く。
真新しいそれは、白のペンキで彩られていた。
(´・ω・`)「今日も良い天気だ」
出てきたのはショボン。
バーテンダーの服装を着込み、朝日を浴びて背伸びをする。
店の中から引っ張り出してきた小さな看板を設置。
今日のオススメを適当に書いて
(´・ω・`)「さて、今日も御願いしますね」
と、店に向かって頭を下げた。
まだジョルジュや流石兄弟も起きていない時間に行う早朝の挨拶。
店を持って以来、ショボンはこの行為を毎日欠かさず行ってきた。
やはり様々な事情から湧いてきた愛情からくるのだろうか。
5 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 21:14:50.10 ID:T47E/CtC0
リアル遭遇ktkr
6 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 21:15:45.70 ID:YWEJGQ/6O
現行遭遇ktkr!
wktk
7 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 21:15:55.17 ID:ikqi8hV+O
wktk
8 :
◆BYUt189CYA :2007/03/04(日) 21:16:15.96 ID:3S++GCzM0
この時間は比較的客足も少ないので、軽い朝食をとりに店内へ。
と、そこでショボンのポケットから音が鳴り始めた。
マナーモードにし忘れていた携帯だ。
(´・ω・`)「こんな早朝から誰だろう?」
手に取り、通話ボタンを押す。
(´・ω・`)「はい、もしもし」
相手の返事。
(´・ω・`)「あぁ、おはようございます……って、え?
いや、それは突然過ぎて、そのー……いえ、たぶん大丈夫と思います。
あぁぁぁぁぁ……はいはいはいはい、解りました絶対です絶対」
溜息をつきながら通話を切り、携帯をポケットに戻す。
(´・ω・`)「……何て朝だ」
ブツブツ呟きながら、看板を店の中に入れる。
扉が閉じられる直前に外側のノブに何かを引っ掛けた。
円を描いた鎖の先に長方形の板。
こう書かれていた。
『諸事情につき本日休店』
9 :
◆BYUt189CYA :2007/03/04(日) 21:17:56.35 ID:3S++GCzM0
それから二時間。
ここバーボンハウスは、通常とはまた別の喧騒に満ちていた。
まず、店内に配置されたテーブルでジュースを飲んでいるのは
从 ゚∀从「おわかりです!」
(#゚∀゚)「テメェさっきから何杯おかわりするつもりだ!? えぇコラ!?」
カウンター席で遅い朝食を食べているのは
川 ゚ -゚)「ところで、今日の飯代なのだが……」
(´・ω・`)「もちろん頂くよ。
流石にタダってわけにはいかないなぁ」
(;^ω^)「わ、解ってるお」
カウンターの最奥席で問い詰められているのは
(*゚ー゚)「ねぇねぇ、この前はフサギコさんと何をしてたの?」
( ,,゚Д゚)「……いや、だから偶然会って話していただけだ」
(*゚ー゚)「ねぇねぇ、この前(ry」
(;,,゚Д゚)「……もう勘弁してくれ」
という風に、騒がしい状況にある。
10 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 21:18:44.52 ID:31PNObmgO
wktk
11 :
◆BYUt189CYA :2007/03/04(日) 21:19:40.14 ID:3S++GCzM0
さて、何故彼らがここに集合しているのかと言えば
( ・∀・)「私が緊急招集を掛けたからね」
(;´・ω・`)「うわぁ!?」
(;^ω^)「ど、どうやって入ってきたんだお!?」
( ・∀・)「ははは、それは秘密というものだよ」
目を見開いて驚いているショボンの隣に、突如として出現したモララー。
そしてカランカラン、と扉が開かれる音が続く。
爪゚ -゚)「召集した全員は揃っているようですね。
外にも特に怪しい人物はいないようです」
( ・∀・)「御苦労……さて、と」
奥から椅子を引っ張り出し、腰掛ける。
( ・∀・)「今日皆に集まってもらったのは、解っているとは思うが渡辺のことに関してだ。
まぁ、突然だが……三日前、ギコ君が襲撃されている」
(;^ω^)「お!?」
(;*゚ー゚)「え……ギコ君……?」
( ,,゚Д゚)「…………」
12 :
◆BYUt189CYA :2007/03/04(日) 21:21:31.53 ID:3S++GCzM0
( ・∀・)「幸いにも軽傷で済んだようで何より。
さて、これで更に彼女が我々に対して悪意を持っていると確認出来たわけだが
そろそろこちらとしても反撃をしても良い時期だと思うのだよ」
確かに、やられていてばかりでは進展は望めない。
むしろこちらから仕掛けていかなければ、いつか死人が出るかもしれないという可能性もあった。
(´・ω・`)「でも、渡辺の位置は解ってるんですか?」
( ・∀・)「いや、それがまったく。
我々が捜索の手を広げた途端、まったく情報が入らなくなってね。
どうやら今までのは、自分の存在を知らしめるための餌だったらしい」
川 ゚ -゚)「目的が何なのか解らないな……」
( ・∀・)「昨晩接触したギコ君の話によれば、彼女は絶対的な正義を持っているらしい。
そしてその正義を用いて世界を救うとも言っている」
( ゚∀゚)「世界を救うだぁ? そんなのアニメの中だけにしとけってんだよ」
ジョルジュが言うのも頷ける。
確かに一年前の戦いの規模は、特別大きいというわけではなかった。
むしろ個人の狂気が生み出した小規模の戦いである。
その関係者であった渡辺が『世界を救う』などと言っても、説得力が無いのは当たり前だ。
もしそれが本当なのならば
(´・ω・`)「クルト博士もリトガーも、世界規模の何かに関わっていたってことだね」
( ・∀・)「仮にそうだとしたら一年前の戦いなど、在って無いような小さなものかもしれない」
13 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 21:21:33.51 ID:Iiz6OylpO
ギコって右腕ないよね?
14 :
◆BYUt189CYA :2007/03/04(日) 21:23:06.21 ID:3S++GCzM0
( ^ω^)「そもそも世界を救うって、何から救うんだお?
別に大きな事件とか無いはずだお」
環境問題、国家間のいざこざ、人口過多による食糧問題、新種の病原菌。
世界共通の問題は色々と挙げられるが、どれも渡辺とは結びつかない。
何故ならば、それらとこちらを襲撃する理由とがまったく繋がらないからだ。
( ・∀・)「我々は別に、熱心に環境問題に取り組んでいるわけではない。
国家や世界政府に対して何か繋がりがあるわけでもない。
むしろ我々は、世界から見れば小さ過ぎて確認出来ないレベルの人間だ」
( ,,゚Д゚)「その俺達に、何故渡辺が接触を図ってきたか……」
川 ゚ -゚)「私達に共通しているのは『指輪』だ。
やはりこれに何か秘密があるのかもしれない」
( ゚∀゚)「秘密ったってなぁ……戦うしか能がねぇぜ、実際」
その言葉にモララーが反応を見せる。
ふむ、と少しだけ考え
( ・∀・)「例えば、彼女が我々を『戦力』として見ていた場合……『敵』がいないとおかしいね」
从;゚∀从「敵、ですか?」
15 :
◆BYUt189CYA :2007/03/04(日) 21:25:01.55 ID:3S++GCzM0
( ・∀・)「力を用いる先は『敵』しかない……そうだろう?
敵がいなければ力など飾りだよ」
まぁ、と付け加える。
( ・∀・)「とりあえず仮の話だ……あまり広げすぎるのも良くない。
もっと建設的な話し合いをしよう」
(´・ω・`)「んじゃあ、解ってることをまとめようか」
川 ゚ -゚)「渡辺は異世界の住人である可能性が高い。
彼女は何か重要な真実を握っており、その中心人物という可能性もある。
我々に対して悪意を持っている。
しかし何故か、戦力として引き込もうともしている。
目的・動機などはまったくの不明で、資料にも何も残されていない。
そして――」
( ^ω^)「世界を救おうとしている、かお……」
( ・∀・)「実際、どう救おうとしているのだろうね?
例えば地球のために人類を滅ぼそうとした人物が漫画か何かにいたような」
( ,,゚Д゚)「成程な……それが良いこととは限らんわけだ」
( ゚∀゚)「何かよく解んねぇ。 もっと情報はねぇの?」
( ・∀・)「正直言わせてもらうと御手上げ状態だね。
資料を調べ尽くしたが情報はあまり得られず、更には研究所も崩壊してしまい
ある程度は知っていたであろうリトガーもこの世にいない」
16 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 21:25:27.98 ID:Nzx4UKzfO
17 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 21:25:52.69 ID:akmXOAUP0
wktk
18 :
◆BYUt189CYA :2007/03/04(日) 21:26:40.60 ID:3S++GCzM0
腕を組んで考え込む。
( ・∀・)「あと残る手といえば……渡辺本人を捕まえて吐かせるしかない、か?」
(´・ω・`)「物騒だね」
( ・∀・)「あまり手段としては褒められたものじゃないのは確かだ」
( ,,゚Д゚)「しかし吐かせたとしても、それは『教えられた』と大差ないんじゃないか?」
( ・∀・)「認識の違いが出てくるね。
捕らえるまでの過程を『真実への道程』と見るか、吐かせて『教えられた』と見るか。
つまり過程か結果のどちらを重視するか、ということだが……」
川 ゚ -゚)「……私は捕らえて吐かせる方が良いと思う。
とりあえず真実を知れば、それ以降の対応も早くなるからな」
(;^ω^)「拷問とかするのもされるのも嫌だお」
(´・ω・`)「でも僕らのこだわりを優先させて、取り返しのつかないことになっても困るよね。
彼女が言うには『世界』が関わっているわけだから」
19 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 21:27:42.43 ID:sM1BPe7iO
ほとばしるwktk
20 :
◆BYUt189CYA :2007/03/04(日) 21:27:59.46 ID:3S++GCzM0
意見が分かれる。
強行的に真実を見ようとする者。
受動的に真実を得ようとする者。
どちらが正しいだとか、どちらが間違っているだとかは関係ない、
問題は皆の足並みが揃っていないという事実だ。
( ・∀・)「さて……どうしようかね?」
「ならば、真実の場所を教えましょうか」
突如として聞こえてきた声。
この場の誰でもない。
全員が、一斉にバーボンハウスの隅を見る。
( <●><●>)「……こんばんは」
黒衣の人間が、そこに立っていた。
21 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 21:28:37.93 ID:QNJVAaWDO
英雄ktkr
22 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 21:29:28.13 ID:JPhMgwRWO
作者よ神話になれ
支援
23 :
◆BYUt189CYA :2007/03/04(日) 21:29:32.50 ID:3S++GCzM0
月下。
そして廃屋。
渡辺と貞子が利用しているそこに、新たな人影が現れた。
/ ゚、。 /「……ここ、か」
ダイオードだ。
二メートルを超える長身に漆黒の甲冑に、腰まで伸びたロングの黒髪の女性。
纏った色のおかげで、闇に紛れてここまで接近出来たが
/ ゚、。 /(流石に見付かっているだろうな)
これ以上進めば攻撃される可能性もある。
逆を言えば、ここから攻撃すれば反撃を受けずに済むだろう。
渡辺はそういう女だ。
/ ゚、。 /「……ふむ」
しゃがんでいた身を立ち上げる。
木々の枝が頭に当たるが無視し、背負った巨剣を手に持った。
それは漆黒の色が不気味に、そして同時に吸い込まれそうな神秘さを持つ刀身だ。
ある事情で得た武器らしいが本人は多くを語らない。
仲間であるダディ達も、この剣の詳細を知らされていなかった。
24 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 21:30:33.03 ID:AUH+dR5nO
紫煙紫煙
25 :
◆BYUt189CYA :2007/03/04(日) 21:31:19.32 ID:3S++GCzM0
背後へと振りかぶる。
軽い動作を受けたそれは、鬱蒼と茂っていた木々の枝や葉を容易く切り裂いた。
/ ゚、。 /「ふっ――!」
押し殺した気合の声。
そして振りかぶっていた巨剣を、横に薙ぐように全力で振るう。
風を、むしろ空間さえも切り裂くような異音。
それは鈴のような澄んだ音に近かった。
一瞬の沈黙。
周囲の時が止まったかと錯覚を受ける時間は、次の瞬間に砕け散る。
爆発。
六十メートル前方にあった廃屋敷の下部が、爆弾の直撃を受けたかのように爆ぜたのだ。
壁を構成していた木材が砕け吹き飛び、支えていた土が花火のように舞う。
轟音と激音が入り混じり、新たな音を生み出す。
大量の砂煙が発生する視界の中。
突如、その灰の色を突き破るように何かが飛び出した。
川 -川「…………」
貞子だ。
単身一人で着地し、こちらへ視線を向ける。
何も担いでいないところを見るに、どうやら既に主と機材の避難は終わっていたようだ。
26 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 21:31:37.03 ID:u4Wjf2QAO
鳥肌たった
27 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 21:32:49.42 ID:Nzx4UKzfO
さる防止支援
28 :
◆BYUt189CYA :2007/03/04(日) 21:33:19.28 ID:3S++GCzM0
/ ゚、。 /「随分と準備が中途半端だな。
それだけの時間があるのなら、逃げていれば良かっただろう」
川 -川「どうせ逃げても追いつかれるでしょう。
それならば、今この時に倒しておくべきかと」
正論だな、とダイオードは呟く。
次の動作で懐に手をいれ、一枚の紙を取り出した。
/ ゚、。 /「渡辺が『秩序破壊』の計画を企てているという情報が入っている。
一時的に彼女の身を束縛するためにも、逃亡先を吐いてもらおう」
川 -川「御断りします」
/ ゚、。 /「それは世界に対する裏切りを選ぶという事か、人形風情が」
川 -川「その程度の裏切りなど些細。
私が本当に恐れるは、マスターに対する裏切りです」
/ ゚、。 /「何処まで行っても人形、か……。
ならば、選択を誤ったことを地獄の底で悔やめ」
29 :
◆BYUt189CYA :2007/03/04(日) 21:34:54.57 ID:3S++GCzM0
轟風。
ダイオードが、予備動作無しで突進したのだ。
砂煙を豪快に巻き上げなら、棒立ちしている貞子へと向かう。
激音、轟音、震音。
様々な音が同時に響いた。
/ ゚、。 /「タダではやられんか」
川 -川「私はマスターの最高傑作ですから」
ダイオードの瞬間三連撃を、貞子は手に持ったバールのようなモノで防いでいた。
/ ゚、。 /「速度が駄目なら、数で押そう」
バックステップし、その直後に真上へと跳躍。
変化は次の瞬間だ。
ダイオードが握る巨剣、刀身の根元に当たる部分に微かな光。
それは赤色の文字だった。
『十七連魔弾射出魔術陣【砕】』
現実となる。
突如、ダイオードの背後に血のような赤をした円陣が浮かんだのだ。
そこから発せられるのは、文字通りの魔力弾。
魔法陣内の複数円から出現したそれは、連続で貞子の下へ直進した。
30 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 21:35:49.48 ID:2L9pLGshO
wktk
31 :
◆BYUt189CYA :2007/03/04(日) 21:36:38.10 ID:3S++GCzM0
容赦なく牙をむいた弾は、彼女がいた空間ごと食い荒らした。
空気を弾き、地面を抉る。
まるで花火のように土煙が舞い上がった。
それを突き破って跳ぶ影。
川 -川「……次は私の番ですね」
ほぼ無傷の貞子だ。
空中で静止したダイオード目掛けて、右腕を突き出す。
手首から肘の中間部分が折れ、小さな銃口が頭を出した。
火を噴きながら弾丸を射出。
音速超過の小さな殺人鬼がダイオードの身体を突き破ろうとするが
強固な壁に阻まれ、自身を潰すという結果に終わる。
壁の正体は巨剣だった。
二メートル以上あるダイオードの身を、すっぽりと隠せるほどの巨大な刀身は
雰囲気が醸し出すとおり強硬である。
32 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 21:36:40.30 ID:QNJVAaWDO
英雄が負ける気がしない
33 :
◆BYUt189CYA :2007/03/04(日) 21:38:23.24 ID:3S++GCzM0
二人同時に下降。
着地音がした時、既に二人はぶつかり合っていた。
/ ゚、。 /「――!」
川 -川「ッ……!」
一つの金属音が響くと同時に、異なる位置から似た音。
神速とも言える速度で七度ぶつかる。
/ ゚、。 /「次だ」
またもや赤文字が走る。
『GU−EX/Lo 【震】』
重いはずの巨剣を一瞬で地と平行に。
切っ先を貞子へと向けた。
川 -川「ッ!!」
対する貞子の反射神経は異常だった。
すぐさま軌道を予測し、発射される前にバールを持ち上げる。
ドン、という重々しい音と、ギン、という金属音が重なった。
バールが弾かれるように吹き飛ばされる。
それを目で追うことなく、貞子は次の動作へと移った。
腰から取り出したのは二本のナイフ。
34 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 21:38:42.47 ID:LgjJLFMP0
wktkしてきた
35 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 21:38:54.14 ID:ZSz1ofNYO
支援
36 :
◆BYUt189CYA :2007/03/04(日) 21:40:34.30 ID:3S++GCzM0
川 -川「流石は『秩序守護者』ですね」
/ ゚、。 /「理由はそんなものじゃあない……ただ私の力が強いだけだ」
川 -川「問いましょう。
貴女は如何なる方法を用いても、マスターの邪魔をすると?」
/ ゚、。 /「『秩序』に関係ないことならば、私達は何も言うまい。
だが彼女は関わり過ぎ、更には自らの手で動かそうとしている。
これがどういうことになるか解るか?」
川 -川「とても幸いなことになるかと」
/ ゚、。 /「それは結果論だろう。
何もしなければ、この世界の人間は何も知らずに済むはずだ」
川 -川「ですが、知らずともいつかは来るはずです……それこそ破滅の一歩かと思っておりますが」
/ ゚、。 /「だからこの世界に全てを背負わせると言うのか」
川 -川「いえ、マスターには考えがあります」
/ ゚、。 /「だとしても、世界最大の罪を被ることになるぞ」
川 -川「そんな罪を恐れて世界を壊し続けることに、如何ほどの意味がありましょうか」
相成れない存在とは、必ずあるものである。
今、この場には対極の考えを持つ者同士が問いかけ合ってた。
37 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 21:42:01.81 ID:drUlMt9nO
wktk
38 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 21:42:22.89 ID:Csyjhtyr0
/ ゚、。 /は魔法使いみたいだwww
39 :
◆BYUt189CYA :2007/03/04(日) 21:42:34.56 ID:3S++GCzM0
/ ゚、。 /「問答無用とはこの事か」
川 -川「最初から期待はしていませんでした」
/ ゚、。 /「確かに……」
口元に笑みを浮かべる。
/ ゚、。 /「だが、その意思の堅さは解った」
川 -川「理解など不要」
ぶつかる。
火花が散り、轟音が周囲空間を振るわせた。
二本のナイフと黒い巨剣が、互いに存在の強さを競う。
/ ゚、。 /「つれないな」
川 -川「敵に言われる筋合はありません」
そうか、と言い残し、ダイオードはバックステップで距離をとった。
/ ゚、。 /「随分と嫌われているようだ……これでは交渉も間もならん」
川 -川「いきなり襲撃しておいて、よく言いますね」
/ ゚、。 /「すまんな、性分だ」
40 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 21:43:51.29 ID:B00s0r8sO
支援
41 :
◆BYUt189CYA :2007/03/04(日) 21:44:03.44 ID:3S++GCzM0
肩に巨剣を乗せる。
そのままの姿勢で丁度五歩だけ後退。
/ ゚、。 /「ふむ……今日は退こう。
互いに頭を冷やした後、建設的な話し合いをしたいものだ」
川 -川「果たして、そうのんびりと出来るのでしょうか。
我々とそちら側……そしてもう一つが動いていますが」
/ ゚、。 /「あぁ、リトガーを倒した者達か……あんな烏合の衆、今更気に掛けるまでもない。
せいぜい我々の意図通りに動いてもらうさ」
川 -川「だと良いですが」
突如、貞子が背後へ飛んだ。
そのまま闇夜へと身を走らせる。
ターゲットの気配がなくなったと確認した後、ダイオードは溜息混じりに言葉を吐く。
/ ゚、。 /「ふン……下らん」
彼女の呟きは、誰にも聞こえることなく消えていった。
42 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 21:45:34.04 ID:P6lNEPhpO
ブーン達の強さがかませ犬レベルに見えるくらいだ
43 :
◆BYUt189CYA :2007/03/04(日) 21:45:48.56 ID:3S++GCzM0
( ・∀・)「……真実の、場所?」
夜のバーボンハウス。
突如として現れた客人に、動揺を隠せないブーン達。
その中で唯一人冷静なモララーが、言葉の意味を問いかける。
( <●><●>)「『真実を得られる場所』、と言い換えても構いませんし
『真実が現われる場所』、という解釈でも構いません」
(´・ω・`)「それは良いんだけど……どちら様?」
( <●><●>)「私のことはどうでも良いんです。
真実が在る場所を求めるか、ということを問いかけに来ているだけです」
川 ゚ -゚)「つまり貴方は『真実の場所』とやらを知っていると?
それとも、真実自体を知っていると?」
( <●><●>)「どちらもです」
( ・∀・)「あれかね? チートでも使ったのかね?」
爪゚ -゚)「御主人様、ここは現実です」
( ・∀・)「冗談だよ、冗談……で、何故知っているのか聞いても良いかね?」
( <●><●>)「知っていることが当然であるからです」
どうにもあやふやである。
つまり『自身の情報は渡さぬが、真実を得られる位置を教えよう』ということらしい。
44 :
◆BYUt189CYA :2007/03/04(日) 21:47:12.92 ID:3S++GCzM0
( ,,゚Д゚)「……どうする? 『教えて』もらうか?」
ギコの問いかけに答える声はない。
単なる解釈の違いなのだが、それが仲間を二分化していると解っているからだ。
(*゚ー゚)「場所は教えてもらって、真実の内容は現地で確かめれば良いんじゃない?」
( ・∀・)「あぁ、私もそれに賛成だ。
全て自分の力で、などということは不可能だからね」
他の者はどうかな、と視線を向ける。
(´・ω・`)「どちらでも。 あまり拘ってるわけじゃないし」
从 ゚∀从「僕もです」
( ゚∀゚)「面倒くせぇ」
川 ゚ -゚)「……拘り過ぎるのも良くないかもしれないな」
( ^ω^)「僕も賛成だお。 ギコさんは?」
( ,,゚Д゚)「まぁ、『協力者』として見るならばOKじゃないか?」
大体、全員の意見は同じだ。
やはり何においても真実を得たい、という心境は一致しているらしい。
45 :
◆BYUt189CYA :2007/03/04(日) 21:48:33.05 ID:3S++GCzM0
( <●><●>)「では、言いましょう」
( ・∀・)「真実の位置とは?」
( <●><●>)「『クルト博士の研究所』……そこに、真実が在ります」
その場にいた全員が、その言葉に身を固めた。
何故なら、真実の位置があまりにも意外だったからだ。
いや、ある意味想定内だったのかもしれない。
しかし調べ尽くされ、更には崩壊した場所の名が出るとは誰も思っていなかった。
(;^ω^)「……そこに、真実が?」
( <●><●>)「明日の夜。
貴方達が求めるものがあるはずです」
直後、黒に纏われた身体が闇に消える。
音も無く、まるで最初からいなかったかのように。
46 :
◆BYUt189CYA :2007/03/04(日) 21:49:52.25 ID:3S++GCzM0
その一角を見ながら
从;゚∀从「えっと……幻、だったんでしょうか?」
川 ゚ -゚)「全員が同じ幻覚を見るなど、ありえない。
それこそ指輪の力に似た何かを使わねばな」
(*゚ー゚)「でも今の人って、何か妙な感じがしたわ……」
未だ、不思議そうに部屋の隅を見つめるしぃ。
その横でグラスを傾けるギコが
( ,,゚Д゚)「……研究所に、今更何がある?
FCや流石兄弟が調べ尽くしているはずだろう?」
( ・∀・)「あぁ、持てる力の限りは。
見逃しがあるとは考え難い……何があるのかワクワクするね」
ショボンが差し出したコーヒー入りカップを手に取り
( ・∀・)「まぁ、とりあえず明日だ。
一体誰が来るのか、確認しておこう」
47 :
◆BYUt189CYA :2007/03/04(日) 21:51:02.86 ID:3S++GCzM0
川 ゚ -゚)「私は当然行くぞ」
从;゚∀从「ぼ、僕も行きます!」
大人しくジュースを飲んでいたハインリッヒが声を上げた。
(;^ω^)「ハインリッヒも? 多分、危険だお?」
从;゚∀从「で、でも……僕自身に関係があるかもしれません。
だからこそせめて、自分の目で見たいんです」
川;゚ -゚)「しかしだな――」
(´・ω・`)「いいんじゃない?」
(;^ω^)「ショボン?」
(´・ω・`)「彼女が行きたいって言ってるんだ……その意見は尊重すべきだと思うよ」
(;^ω^)「うー……」
川 ゚ -゚)「……まぁ、意思が堅いのは前々から承知しているからな。
ハインリッヒ、ただし私の側を離れないでほしい」
从;゚∀从「は、はい!」
48 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 21:51:39.45 ID:Nzx4UKzfO
英雄つええwww
49 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 21:52:43.44 ID:mpHPOqxf0
支援
50 :
◆BYUt189CYA :2007/03/04(日) 21:53:25.45 ID:3S++GCzM0
( ・∀・)「そこの元祖バカップルはどうかね?」
( ,,゚Д゚)「……俺も、行こう」
(*゚ー゚)「大丈夫なの?」
( ,,゚Д゚)「あぁ、最初はそんなに興味無かったが……少し知りたいと思った」
昨晩の一場面を思い出す。
それは彼女が発した声。
――貴方達が如何に無知で愚かだったって痛感出来ると思うんだ。
一体、向こうは何を知っているのか
中途半端な知識しかない自分達が、一体何を知らぬというのか。
その未だ埋まらないピースが気になる。
( ,,゚Д゚)「しぃは残っていて構わない。
相手の事を考えるに、やはり危険だからな」
(*゚ー゚)「……ううん、私も行くよ。
ギコ君が行くなら、私は何処へでも一緒に行く」
( ・∀・)「はっは、流石は元祖バカップルだ。 言うことも何もかもが熱い熱い」
爪゚ -゚)「扇風機モードを起動します」
ジェイルの腹部が扇風機に変形する。
ブォォン、と妙に生暖かい風がモララーの髪を揺らした。
51 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 21:53:46.06 ID:Csyjhtyr0
wktkが止まらない
52 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 21:54:42.51 ID:mpHPOqxf0
抗い護るの予告編ってどっかにないかな?
53 :
◆BYUt189CYA :2007/03/04(日) 21:54:43.69 ID:3S++GCzM0
( ^ω^)「あれ? 元祖っていうことは……新生がいるのかお?」
(´・ω・`)「君達だよ、君達」
( ^ω^)「?」
川 ゚ -゚)「ところで、ショボンはどうするのだ?」
(´・ω・`)「僕は店があるからね……ちょっと無理かな。
代わりにジョルジュを持っていけって言おうと思ったけど
流石兄弟さんがいない今、人手は出来るだけ多く欲しい」
( ゚∀゚)p「俺様も御留守番かよー、つまんねぇー……ブーブー」
(´・ω・`)「給料減らすよ? 半分くらい」
(;゚∀゚)「ごめんなさい」
54 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 21:55:31.60 ID:Csyjhtyr0
ショボンKoeeeeeeeeeeee!
55 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 21:55:34.69 ID:Iiz6OylpO
3日前なのか昨晩なのかどっちなんだ
56 :
◆BYUt189CYA :2007/03/04(日) 21:56:09.34 ID:3S++GCzM0
( ・∀・)「さて、この場にいないのはドクオ君とフサギコ君、流石兄弟だが……」
川 ゚ -゚)「希望があるならともかく、無理矢理に連れて行くのは駄目だと思うぞ」
( ・∀・)「ま、そう言うと思ったよ。
ということは我々、えーっと……七名で行くわけだね。
更にはFCからも何人から連れて行くとして――」
( ,,゚Д゚)「戦力としては充分だな。
後は俺達の対応次第という事になる」
( ・∀・)「私がいるので安心して良いよ……ふふふ」
ヘラヘラと笑っているように見えるも、実は裏で腹黒いことを考えている。
ギコにはそう感じた。
どうやら、研究所での一件が相当に悔しいらしい。
( ,,゚Д゚)(結局、考えていることは似たようなものか)
半分納得、半分感心しながら酒を口に入れた。
57 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 21:58:13.77 ID:ZSz1ofNYO
さる回避
58 :
◆BYUt189CYA :2007/03/04(日) 21:58:56.12 ID:3S++GCzM0
( ・∀・)「さて、この場にいないのはドクオ君とフサギコ君、流石兄弟だが……」
川 ゚ -゚)「希望があるならともかく、無理矢理に連れて行くのは駄目だと思うぞ」
( ・∀・)「ま、そう言うと思ったよ。
ということは我々、えーっと……八名で行くわけだね。
更にはFCからも何人から連れて行くとして――」
( ,,゚Д゚)「戦力としては充分だな。
後は俺達の対応次第という事になる」
( ・∀・)「私がいるので安心して良いよ……ふふふ」
ヘラヘラと笑っているように見えるも、実は裏で腹黒いことを考えている。
ギコにはそう感じた。
どうやら、研究所での一件が相当に悔しいらしい。
( ,,゚Д゚)(結局、考えていることは似たようなものか)
ギコは半分納得、半分感心しながら酒を口に入れた。
59 :
◆BYUt189CYA :2007/03/04(日) 22:00:08.31 ID:3S++GCzM0
暗い空間。
夜という闇が光を閉ざし、冷たい空気が満ちた空間。
広さは教室一つ分ほどだ。
そして物は一切置かれておらず、窓も無い部屋。
从'ー'从「うーん、いい感じだね」
中央に二つの人影。
渡辺と貞子。
川 -川「陣の用意は出来ています、マスター」
言葉と同時に渡辺は自分の足元を確認するように見渡す。
白い床には血のような色の線で、妙な模様が描かれていた。
それを見て満足そうに頷いた彼女は、手に持っていたアタッシュケースに手を掛ける。
从'ー'从「あとはこれを配置して、と……」
光が漏れる。
内部には、大小様々な光る石が収められていた。
川 -川「流石は『歪』の魔力ですね……希少故にその輝きは神々しい」
从'ー'从「まぁ、希少っていうか元々存在しないはずの魔粒子だしね。
とりあえず見た目くらいは綺麗にしなきゃと思って作ったら、予想以上に美しくなっちゃった」
60 :
◆BYUt189CYA :2007/03/04(日) 22:01:39.54 ID:3S++GCzM0
手に取ろうとしたその時だ。
从'ー'从「「!」」川 -川
二人は一斉に背後へ振り向く。
その視線の先に、今までいなかったはずの人影が一つ。
从'ー'从「……また貴方?」
メ(リ゚ ー゚ノリ「おうよ」
それは男だった。
真っ赤な髪の毛を持ち、首の後ろで一つに束ねている。
身体は黒衣に隠れて判別出来ないが、声からして男だということは解っていた。
川 -川「相変わらず神出鬼没ですね……マスターに何か用でもあるのですか?」
メ(リ゚ ー゚ノリ「まぁ、用って言うか警告だな。
無知の後継者が、アンタらの真実を覗き見しようとしてるぞ」
発せられた言葉に、渡辺は目を軽く見開いた。
そして口元に笑みを浮かべる。
从'ー'从「へぇ、それは面白い情報だね……とりあえず、ありがとう」
メ(リ゚ ー゚ノリ「礼には及ばねぇ。
俺は俺のしたいことをしているまでさ」
黒衣の男は一言呟くと、そのまま闇へと溶けて消えた。
61 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 22:02:12.23 ID:D2r6saXzO
リアル遭遇ハァハァ
乳首立ってきた
62 :
◆BYUt189CYA :2007/03/04(日) 22:02:58.86 ID:3S++GCzM0
気配が完全になくなったのを確認した渡辺は、ふと言葉を紡ぐ。
从'ー'从「以前から私の前に現れるけど……彼は何者なのかな?」
川 -川「不明、という言葉しか該当しません。
名も正体も所属も目的も行動理念も思考も――全て解っておりません」
从'ー'从「まぁ、別に害ある情報を渡されたためしはないからいいんだけどね。
誰かは知らないけど、協力してくれるなら利用しなきゃ」
簡単な結論を出した彼女は、アタッシュケースから光を発する石を取り出し始める。
それを決められた位置に設置。
作業はものの数分で終了した。
从'ー'从「今までの準備が功を奏したみたいだね」
川 -川「しかしどうされますか?
最近我々を嗅ぎ回っていたのは、おそらく――」
从'ー'从「うん、さっき言ってた後継者って人達だね。
指輪の戦士、と言い換えてもいいかな?」
川 -川「後継者……その意味を彼らに言えば、きっと驚くことでしょう」
63 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 22:04:34.41 ID:mpHPOqxf0
支援
64 :
◆BYUt189CYA :2007/03/04(日) 22:04:34.27 ID:3S++GCzM0
それを聞いて渡辺は口に笑みを作った。
从'ー'从「あぁ、そう言えば彼らは知らないんだったね。
いつの間にか、自分達がリトガーの後継者になってるってことに……クスクス……」
可愛らしい控えめな笑い声が部屋に木霊する。
それはしばらくの間、止むことはなかった。
突如、陣から光が発生。
紫に近いそれは、置いてある石をも巻き込む。
轟、と空気が渦巻く音。
こうして、変革を生み出す舞台は整っていった。
あとは時を待つだけ。
渡辺の計画は順調に進んでいくこととなった。
65 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 22:04:50.93 ID:0dAgP428O
ワクテカ
66 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 22:04:55.49 ID:CV50te4r0
これは史上稀にみるキモスレ
67 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 22:05:47.47 ID:P6lNEPhpO
お疲れ様?
68 :
◆BYUt189CYA :2007/03/04(日) 22:05:56.04 ID:3S++GCzM0
人気の無いビルの屋上。
一面を支配する闇から、人が浮き出てくる。
( <●><●>)「…………」
彼はそのまま足を進め、屋上の縁で足を止めた。
( <●><●>)「修正、誘導、管理……」
呟き、眼下の光々を目に入れる。
しばらくそのまま、彼が動くことはなかった。
「何を、考えているのですかな?」
背後から声。
振り返れば、今までいなかったはずの男がそこにいた。
|(●), 、(●)、.:|「部屋の準備は出来上がりました、どうぞ」
彼の背後に建物があった。
それは巨大な木造の扉が美しい、喫茶店のような建物。
69 :
◆BYUt189CYA :2007/03/04(日) 22:07:38.62 ID:3S++GCzM0
( <●><●>)「おや、思ったよりも早かったですね」
|(●), 、(●)、.:|「えぇ、この世界はコーヒー豆の種類が豊富でして。
やはり良い事があれば、やる気が出るものですよ」
それを聞いた彼は、少しだけ笑う。
( <●><●>)「現金な人です」
|(●), 、(●)、.:|「まぁ、そういう性格ですので。
ところでダイオードさんは?」
( <●><●>)「彼女は、おそらく渡辺さんの居場所を探っているのではないでしょうか」
|(●), 、(●)、.:|「そうですか」
目元を弓にしているダディの隣を、無表情で歩いていく。
そのまま扉のノブへ手を掛け
( <●><●>)「では早速……」
扉を開いて内部へ。
ダディも追いかけるように室内へと入る。
大きな扉が閉まった途端、その建物は闇の中へと消えていった。
70 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 22:08:17.69 ID:QNJVAaWDO
メ(リ゚ ー゚ノリ
こいつ誰だっけ
71 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 22:08:39.51 ID:ZSz1ofNYO
さる回避
72 :
◆BYUt189CYA :2007/03/04(日) 22:10:02.41 ID:3S++GCzM0
以上で第四話を終わります
>>13 左腕を失っています
解りにくくてスマソ
>>55 すいません、三日前です
修正を忘れていました
御指摘ありがとうございます
>>70 何処かから持ってきたAAですので、決まった名前はないと思います
次回も九時からです
73 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 22:11:49.41 ID:Csyjhtyr0
明日の?
74 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 22:12:13.57 ID:mpHPOqxf0
乙
wktkしながら待ってるよ
75 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 22:12:18.87 ID:Nzx4UKzfO
乙!やはり面白いなこのシリーズ!
76 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 22:12:32.17 ID:QNJVAaWDO
メ(リ゚ ー゚ノリ
ブーンが女になる話だっけ・・・?
77 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 22:13:07.99 ID:pwANszwNO
乙
78 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 22:13:24.30 ID:hZJKreVB0
/ ゚、。 /の武器がグラムに見える件
もう言っても仕方ないんだろうけどな
79 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 22:14:12.33 ID:Iiz6OylpO
>>72 左腕の件
昨日の戦闘シーンとか見てても
この作品から見始めた人には左手が無いことを把握できない気がする
だからどこかしらにそんな文を入れた方がいいかも
80 :
◆BYUt189CYA :2007/03/04(日) 22:15:45.94 ID:3S++GCzM0
>>73 言い方がまずかった
基本的に不定期です
予定・気分・書き溜めと相談して、噛みあった夜に投下します
なので、明日と言い切ることは出来ません スイマセン
>>76 ぶっちゃけるとスバルです
伊達の方
>>79 成程、把握しました
ありがとうございます
81 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 22:18:03.60 ID:Iiz6OylpO
>>80 乙ですた!
初期から楽しんでますぜ(´∀`)w
82 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 22:19:01.64 ID:YWEJGQ/6O
今聞くことじゃないかもしれない…
ガロンの元は〇ックバスター?
83 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 22:21:06.21 ID:Csyjhtyr0
>>80 わかりました!乙です!
ところでギコってクラウドのイメージですか?
84 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 22:23:43.54 ID:gGx6X1+o0
85 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 22:24:35.64 ID:gbmTs0YQ0
セリフ回しが型月臭いな・・・
もう少しストレートなほうがいいと思うんだが・・・
86 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 22:24:48.57 ID:XaxLKXTF0
なんというか、アレだ
IDの末尾が0だらけだな
87 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 22:25:58.24 ID:pwANszwNO
ビームが出て、チャージができる武器なんていくらでもあるだろ
巨剣持ったキャラなんていくらでもいるだろ
88 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 22:26:29.94 ID:Qe5dlj7X0
乙
89 :
◆BYUt189CYA :2007/03/04(日) 22:29:19.27 ID:3S++GCzM0
>>78 そう見えても仕方ないキガス
力の具現化方法はまったく異なりますが、詳細は後々に
>>82 モンスターハンターの銃+アヌビスのベクターキャノン
>>83 モチーフは特にないです
>>85 会話文と回想ほど苦手なモノはない
型月というのを知りませんが、善処してみます
ではでは
90 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 22:31:44.90 ID:jpK5Hq5B0
氏の戦闘細かすぎてシーンが細かくて表しにくいぜ!どうでもいいが。
91 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 23:06:04.03 ID:IP3x53gkO
遅れたが乙
92 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 23:08:28.99 ID:QVJ/N/g6O
予告誰かうぷしてくれんかなあ
93 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 23:12:16.60 ID:lKTvJUFV0
今追いついた
英雄とガチで渡り合う貞子は一体何なのかと
94 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 23:17:17.47 ID:hZJKreVB0
渡辺がどの世界の住人かわかって無いしなぁ
貞子が規格外なのは仕方ない気がする
95 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 23:31:34.47 ID:qsFe8BtYO
ほしゅのあき
96 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 23:45:32.08 ID:yzyub4LfO
おかわり が おわかり なのは仕様?
97 :
愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 23:46:08.97 ID:HVLYwyC40
ハインリッヒは無性別だったよね?
98 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 00:35:07.57 ID:+EUkCQlU0
作者さん乙ー
貞子が戦う所で包丁やらチェーンソーやら逆立ちしてリスさんバズーカー出すんじゃないかとwktkした俺ホンダ
99 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 00:48:31.85 ID:iTnZxWYUO
貞子がネギまの茶々丸に見える
100 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 00:53:05.48 ID:8rzdmCKpO
絶対に落とさない保守
101 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 01:39:30.30 ID:2a3bFv80O
>>97 前作の最後の方で女性だったようだみたいな文がある。
102 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 02:50:53.48 ID:AkcFVAZ20
ほす
103 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 03:51:58.90 ID:Iiq7HdcIO
ほ
104 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 03:58:14.17 ID:HwAbgnZZQ
何も分からなくてイライラさせられる
105 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 06:26:20.62 ID:dS+sdyIuO
>>99 AAは髪の長い本屋みたいだがな
お前のために保守
106 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 07:59:30.98 ID:dS+sdyIuO
ほ
107 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 09:32:18.34 ID:+jVftPj+0
ほしゅ
108 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 10:48:17.83 ID:m9VCOIRQ0
hhhh
109 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 12:28:09.14 ID:M+QocUX0O
ほっしゅ
110 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 13:19:43.16 ID:hx3hPmOK0
保守
111 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 13:59:23.20 ID:+zODLbhl0
ほ
112 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 14:50:56.76 ID:E7/IDxBsO
し
113 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 15:01:54.86 ID:w2yJLCq70
114 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 15:48:10.50 ID:M+QocUX0O
ほ
115 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 16:40:15.36 ID:2RYr9qQgO
し
116 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 17:35:27.98 ID:ayCFuDYTO
ゅ
117 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 18:02:43.96 ID:kQNH6j5EO
を
118 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 18:11:53.78 ID:hCaRA2AH0
119 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 18:24:45.85 ID:+XYrWTOdO
120 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 19:09:26.70 ID:M+QocUX0O
ほ
121 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 19:34:50.08 ID:6N+q4S29O
>>119 俺も思った。
前見たのとなんか違う気がする。
122 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 19:38:02.36 ID:PDX+fDjTO
予告は2つあった希ガス
123 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 19:43:13.15 ID:Spi72OY40
多分(´∀`)の奴の時に載っけたのと
別にスレ立てて予告したのがあるんだぜ
124 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 19:45:29.63 ID:Sgy4Lly1O
戦護の後に一回書かれていたのと、英雄の後に書いたやつとがある
125 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 20:33:29.60 ID:PDX+fDjTO
ほ
126 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 20:46:06.66 ID:+XYrWTOdO
>>123 >>124 dクス
(´・ω・`)
うん、すまない
またなんだ
書籍化して欲しいと思ってるんだ
127 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 21:10:15.57 ID:PDX+fDjTO
128 :
まなさん ◆PIdCaCmPoU :2007/03/05(月) 21:20:53.90 ID:NJ04+rsD0
ほしゅ
129 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 21:25:37.98 ID:+Nfit8xwO
ホスティング
130 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 21:26:32.88 ID:Sgy4Lly1O
131 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 21:53:19.62 ID:AkcFVAZ20
ほ
132 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 22:01:24.80 ID:+EUkCQlU0
なんという格ゲー化
俺の持ちキャラは間違いなく社長保守
133 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 22:10:06.54 ID:Spi72OY40
じゃあ俺は('A`)で空気嫁ってくらい撃つ役な
134 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 22:14:15.49 ID:iTnZxWYUO
俺は( ゚д゚ )使いたい
135 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 22:18:06.54 ID:K6kFNx+50
じゃあ俺( ^ω^)
スマブラのシーク位スピードあれば良いな保守
136 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 22:20:34.59 ID:zhJ/ytVr0
接近戦好きな俺はひたすら(゜∈゜)
137 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 22:29:18.43 ID:PDX+fDjTO
なんという厨臭い流れ…
138 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 22:43:49.78 ID:gua9OmDYO
俺は(*゚ー゚)
兎に角 遠距離からイジメたい
139 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 23:17:15.17 ID:2TkwfkeIO
オーバーゼニスゲージが溜まると限界突破
140 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 23:20:54.16 ID:FipNT0v+O
ギルティでアクセルな俺は間違いなく
( ゚∀゚)
141 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 23:23:33.91 ID:cGwa3AyEO
しかしこの雰囲気だと絵師も投下しにくいだろうに
まあ、オレの事だけど。
142 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 23:25:21.07 ID:gua9OmDYO
143 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 23:38:07.47 ID:KqaqOk9H0
ええい
気づかんうちに始まっていたか・・・
今から読んでこよう
144 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 23:38:54.27 ID:M+QocUX0O
>>141 レスでアピールするなら死ね
自ら絵師名乗るなら絵で示せ
145 :
愛のVIP戦士:2007/03/05(月) 23:42:33.73 ID:82Qgfh0fO
146 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 00:08:19.88 ID:AUJZv7qUO
ほ
147 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 00:45:46.50 ID:AUJZv7qUO
し
148 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 00:59:00.71 ID:dF1ardlzO
終わクロのSFが登場してくるブーン小説が、あるて聞いてきますた^^
149 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 01:35:51.21 ID:AUJZv7qUO
ほ
150 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 02:10:20.58 ID:AUJZv7qUO
ほ
151 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 03:51:38.52 ID:5oe+/m7OO
ほし
152 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 06:51:48.39 ID:Z2lLVzezO
ら
153 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 07:22:29.36 ID:mp1UZ1V3O
お
154 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 09:30:16.51 ID:AUJZv7qUO
う
155 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 10:39:54.61 ID:ikGARo8VO
う
156 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 11:32:09.81 ID:Cp6lGUUAO
保守
157 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 12:06:46.34 ID:R7uaOdLw0
川 ゚ -゚)('A`) ξ゚听)ξ(つ^ω^⊂)( ,,゚Д゚)(*゚ー゚)(*゚∀゚)\(^o^)/Wリ゚ -゚ノリ
158 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 13:02:35.84 ID:AUJZv7qUO
ほ
159 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 13:17:46.42 ID:YTlYzUSEO
卍解突破
160 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 14:01:26.57 ID:vctTU2xXO
ほす
161 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 14:19:12.51 ID:559sPRdO0
hosyu
162 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 15:26:30.67 ID:R7uaOdLw0
(つ^ω^⊂)
163 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 16:45:36.72 ID:AUJZv7qUO
ほ
164 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 17:41:44.97 ID:AT2E+DINO
保守党
165 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 18:03:59.67 ID:kzMmXLBxO
補習
166 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 18:50:59.38 ID:ikGARo8VO
ブーンが建設しクーが抗うようです
167 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 19:34:57.79 ID:AT2E+DINO
我孫子市
168 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 20:22:58.40 ID:gxFZfik1O
誰か前貼ってもらったやつと別バージョンの予告持ってない?
169 :
◆BYUt189CYA :2007/03/06(火) 20:51:00.02 ID:S6V5Fdvb0
ちょっと早めにこんばんは
>>96 過ちを繰り返す俺は氏ね
『おわかり』ではなく、『おかわり』です
御指摘ありがとうございました
>>97 身体は無性別ですが、心は女性
今夜は第五話で少しだけ長い
やっと序章が終わりを告げるようです
170 :
◆BYUt189CYA :2007/03/06(火) 20:53:12.86 ID:S6V5Fdvb0
第五話 『世界の分岐点』
闇がある。
光はほとんど無い。
天には月があるはずなのだが、それも暗雲に邪魔をされていた。
微かな光が照らすのは、戦の傷跡が残る滑走路のような広域の土地だ。
黒いゲートをくぐり、そこから一キロメートルほどそれが広がる。
( ・∀・)「まだまだ寒い……もう春だというのに」
今は三月の中旬。
春の到来を確実に感じるが、まだ冬の肌寒さが残っている。
周囲の闇・少音が、更に感じる寒さを増幅させた。
171 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 20:54:21.49 ID:xH0RRSIY0
支援
172 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 20:54:45.98 ID:ssrSb+qqO
ktkr支援
173 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 20:54:54.70 ID:Cow+3CLj0
ktkr
174 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 20:55:08.34 ID:k/8inozwO
リアル遭遇ktkr
175 :
◆BYUt189CYA :2007/03/06(火) 20:55:15.03 ID:S6V5Fdvb0
隣でコートを揺らしているのはギコだ。
( ,,゚Д゚)「本当に、ここに真実とやらが在るのだろうな?」
(*゚ー゚)「まぁ、駄目元みたいな感じよね……」
川 ゚ -゚)「私にはそう思えないが。
確かに奴は怪しかったが、嘘を教えるメリットなど無いように思える。
それに行動せずに過ごすよりも、よほど良い」
そんな彼女の手は、しっかりとブーンの腕に絡んでいた。
( ^ω^)(……動きにくいお)
从 ゚∀从「でも、破壊されてるんですよね?
研究所っていうのを、一度見たかったんですけど……」
ハインリッヒが興味深げに周囲を見渡す。
それを、少しだけ暗い顔で見つめるクー。
半年前に行われたFCの調査に、ハインリッヒは参加しなかった。
当時、まだ車椅子を必要としていたというのもあるが
精神的に未熟であった彼女を、この場に連れて来るのには抵抗があったのだ。
特にクーの反発が激しかったのを、ブーンは記憶している。
やはり我が子のように思っているのだろうか。
彼女のハインリッヒに対する愛情は、時に異常を感じさせる。
176 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 20:55:23.35 ID:VOY14FFR0
wktk
177 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 20:55:37.57 ID:GV9o+NAO0
はじめてーのーりあるたいむー
178 :
◆BYUt189CYA :2007/03/06(火) 20:56:30.46 ID:S6V5Fdvb0
( ・∀・)「ジェイル君、どうかな? 何か変わったモノはあるかね?」
爪゚ -゚)「今のところは特に……ですが、逆にこの静寂さが不自然だと推測します」
事実だった。
周囲は、ザワザワと風に揺れる木々の音のみ。
それ以外はギコの小言がたまに聞こえる程度と、地面を叩く靴の音。
本来、あるべき動物の気配さえしないのだ。
( ・∀・)「……梟の鳴き声も聞こえず、虫の響きも無い。
ははは、これは幽霊が出るフラグかもしれないね」
从 ゚∀从「幽霊ですか!? うわぁ、僕見たことないんですよ!」
( ,,゚Д゚)「……何の遠足だ、これは」
(*゚ー゚)「まぁまぁ」
179 :
◆BYUt189CYA :2007/03/06(火) 20:58:17.78 ID:S6V5Fdvb0
戦場であった滑走路を歩く。
そのまま真っ直ぐ行くと、崩壊した建物が姿を見せ始めた。
クルト博士の研究所。
いや、元・研究所と言った方が正しいのだろう。
そこはただの廃墟だった。
全ての建物が、まるで上から押し潰されたかのように砕けている。
破片の直撃を免れた柱や壁が、辛うじて形を残している程度。
そう、あの渡辺によって壊滅した場所だ。
(*゚ー゚)「でも、本当に幽霊が出そうな雰囲気ではあるわね……」
从 ゚∀从「あ、もし見えたら是非とも教えて下さいね!」
( ・∀・)「この場合、馬鹿と呼ぶべきか『ほぅら、ホラーだよ』と言うべきか……。
うぅむ、悩むところだね?」
( ,,゚Д゚)「間違いなく馬鹿は貴様だな」
( ・∀・)「元祖バカップルには言われたくない」
二人が火花を散らしながら睨み合う。
その横で、ジェイルが無表情に周囲を見渡していた。
180 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:00:13.64 ID:yWslO2C0O
wktk
まだ読んでないけど
181 :
◆BYUt189CYA :2007/03/06(火) 21:00:30.02 ID:S6V5Fdvb0
( ^ω^)「でも、何も無いお」
(*゚ー゚)「……やっぱり騙されたのかしら?」
川 ゚ -゚)「仮に騙されたとしても何になる?
我々という戦力がいなくなったバーボンハウスを襲撃か?」
( ・∀・)「それはメリットが無いよ。
街中で暴れれば、流石に足が付きやすいしね……やるとしても時期的に不自然だ」
(;^ω^)「お? じゃあ、どういう――」
そこまで発した時だ。
突如、周囲から光と風が巻き起こる。
光源はブーン達の周囲、つまり崩壊した研究所の端から円状に八つ。
風が竜巻のように渦巻き始めた。
从;゚∀从「うわぁぁ! 何ですかー!?」
( ・∀・)「ジェイル君、原因を報告したまえ」
爪゚ -゚)「不明です……が、一つだけ言えるのは
これが自然によって発生したものではない、ということです」
182 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:00:47.26 ID:ssrSb+qqO
支援
183 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:01:50.39 ID:sXthEcdhO
支援
184 :
◆BYUt189CYA :2007/03/06(火) 21:02:07.12 ID:S6V5Fdvb0
( ,,゚Д゚)「……あれは」
ギコの視線の先。
瓦礫と化した研究所の敷地、その一番奥に二つの人影。
从'ー'从「いらっしゃーい」
渡辺と貞子だ。
以前と変わらずの白衣を着て、瓦礫の山に立っている。
从;゚∀从「だ、誰ですか……もしかして幽霊さんですかー……?」
从'ー'从「ん〜、その認識は実に美味しいなぁ。
確かに私は亡霊と呼ばれても仕方ないような?」
(;^ω^)「マジかお!」
( ・∀・)「少し黙れ、馬鹿二人」
モララーが言葉で制す。
少し上の位置にいる彼女を見上げるような視線で
( ・∀・)「こんばんは、渡辺女史……良い夜だね」
从'ー'从「うん、そうだね。 計画発動には良い空気だと思うよ」
185 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:02:41.99 ID:UgWLgp8PO
テスト前に大作の投下が多いのは気のせいか?
186 :
◆BYUt189CYA :2007/03/06(火) 21:03:35.88 ID:S6V5Fdvb0
( ,,゚Д゚)「計画……貴様の言葉、一つ一つが意味不明だな」
从'ー'从「それは貴方達が無知だから」
川 ゚ -゚)「だが、貴様は全てを知っている。
その計画も、知っているからこそ企てたものだと?」
从'ー'从「そう……私が正しいのだと証明出来ると同時に、世界を救うことが可能な計画。
私はクルトともリトガーとも違う。
私は彼らみたいに甘くはなく、臆病でもない」
川 ゚ -゚)「救うとは何だ? 物理的な救いか?」
从'ー'从「んぅー……」
渡辺の動きが止まる。
唇に人差し指を当て、何か思考しているような表情。
そしてこう言った。
从'ー'从「飽きた」
(;^ω^)「え?」
从'ー'从「質問ばかりで面白くないよ。
もっとこう、思いをぶつけ合うような……そう、激しいバトルをしたいなぁ」
187 :
◆BYUt189CYA :2007/03/06(火) 21:05:03.53 ID:S6V5Fdvb0
何を言っているのだろうか。
周囲では轟音を奏でながら風が渦巻き、点在するのは紫色の八つの光。
その中にいながらも、彼女の言葉を聞いた者達は沈黙で答える。
( ・∀・)「バトる意味が解らない。
例えば、その計画とやらが私達にとって障害となるのならば
それは止めねば、ということになるが……」
从'ー'从「自分に関係ないことは、どうでも良いの?」
川 ゚ -゚)「何だと?」
从'ー'从「そのままの意味だよ。
貴方達は、自分に関係ないことなんてどうでも良いの?」
諭すような口調。
188 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:05:27.02 ID:mVN+ZKXmO
試演
189 :
◆BYUt189CYA :2007/03/06(火) 21:06:33.13 ID:S6V5Fdvb0
( ・∀・)「その計画が、私達以外の者に関係すると言うのかね?」
从'ー'从「……もういいや」
諦めた様子で、肩を落とした。
その表情には明らかに落胆の色が張り付いている。
从'ー'从「何て言うか……ドライだよねぇ」
(;^ω^)「ワケが解らないんだお。
僕達は何も知らないんだから仕方ないお」
从'ー'从「無知だからって許されるなんてことは……無い場合もあるよね、社長さん?」
( ・∀・)「否定は出来ない」
川 ゚ -゚)「つまり、貴様は何がしたいのだ?」
クーが苛立ちを隠さずに問いかける。
先ほどからの飄々とした態度が癇に障ったらしい。
从'ー'从「あはは、ごめんごめん。
ちょっと色々と試させてもらっただけなんだけど――」
190 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:06:56.47 ID:mYh2akbD0
支援
191 :
◆BYUt189CYA :2007/03/06(火) 21:08:11.00 ID:S6V5Fdvb0
渡辺の笑みが、消えた。
从' - '从「駄目だよ、貴方達は」
その言葉。
その空気。
その表情。
全てが一瞬で裏返り、ブーン達に敵意を剥いた。
从;゚∀从「ひっ……」
まるで実体化しているかと錯覚を受けるほどの殺気。
戦闘慣れしていないハインリッヒが直撃を受け、その場に尻を着く。
(;,,゚Д゚)「それが貴様の本性か……」
頬に一筋の冷や汗を流しながら、ギコが口を開いた。
周囲には風と光が荒れ狂っているはずなのだが、痛いほどの静寂が発生している。
その中で硬い唾を飲み込む音。
しぃが、やはり粘つく汗を流しながら渡辺を見上げていた。
( ・∀・)「…………」
モララーも同じく。
汗こそ掻いていないものの、しかし同じく声も発することは無い。
192 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:09:37.38 ID:yH8J3P130
ほ
193 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:10:26.53 ID:HZNzfqsoO
私怨
194 :
◆BYUt189CYA :2007/03/06(火) 21:10:41.89 ID:S6V5Fdvb0
ブーンは視線だけで周囲を確認。
やはり風が竜巻のように身を躍らせているが、音を音として認識出来ない。
渡辺が何かしているのか、もしくは彼女の殺気が感覚を麻痺させているのか。
初めて感じる圧倒的な悪気。
あのクックルやツー、敵だった時のジェイルやハインリッヒを超える何かを感じる。
从' - '从「…………」
(;^ω^)(……怖いお)
真っ先に浮かんだ素直な感情。
それは恐怖。
まるで逆らうことが世界最大の罪だと思える。
おそらく、この場にいる全員が同じような感覚を身に受けているはずだ。
一人の例外を除いて。
「――つまり貴女は我々を見限った、と……そう判断して宜しいのでしょうか」
この状況下にありながら、凛とした声が響いた。
195 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:10:50.85 ID:DB2brda90
支援
196 :
◆BYUt189CYA :2007/03/06(火) 21:12:28.49 ID:S6V5Fdvb0
从' - '从「……そうだね」
爪゚ -゚)「理由を伺っても宜しいでしょうか」
ジェイル。
感情無き人形故に、渡辺から発せられる気を無視出来るのだろうか。
それとも感じてさえいないのだろうか。
どちらにせよ、彼女は確実に渡辺と対等の心境位置に存在していた。
その口から発せられるのは
爪゚ -゚)「確かに我々側に、人格が良い人物が揃っているとは言えません。
むしろ言ってはならないと思っております。
しかしだからといって一方的に見限られても、それはそれで不満が出るでしょう」
両手を軽く広げ
爪゚ -゚)「我ら無知なる者。
教えを乞わねば知ることさえ出来ぬ愚者なれば
しかし真実を自ら得ようとする心意気もある無力な存在。
探究心と呼ばれるそれは、人間という生物に与えられた特権――」
無表情のまま目を伏せ
爪゚ -゚)「だからこそ僕たる人形の私が代弁し、代聴しましょう。
ただただ主人のために、ただただ真実を手に入れるために」
197 :
◆BYUt189CYA :2007/03/06(火) 21:14:13.48 ID:S6V5Fdvb0
風の音が聞こえる。
周囲の轟風だ。
つまり聴力が回復した、もしくは渡辺の策が解かれたことになる。
彼女を見れば、その表情に笑みが浮かんでいた。
从'ー'从「いいね……その謳い文句」
懐から白い銃を取り出す。
それを軽く掲げ、銃身で肩を叩きながら
从'ー'从「なら、こうしようかな。
計画発動前に私を止めることが出来れば、真実を教えてあげる。
その上で仲間になるかならないかの選択権も上げちゃう」
しかし
从'ー'从「もし私を止めることが出来なかったら、今度こそ本当に見限るよ。
これ以降、私達の視界に入るのなら『敵』と認識して容赦無く攻撃させてもらう」
川 ゚ -゚)「それは……」
( ・∀・)「随分と御高い位置から見下ろされたものだね」
从'ー'从「当然。 私は正しいのだから。
正しい私が、間違いかも解らぬ貴方達を導こうってのは道理に適ってるでしょ?」
( ,,゚Д゚)「よく解らんが……随分と馬鹿にされたものだ」
198 :
◆BYUt189CYA :2007/03/06(火) 21:16:08.96 ID:S6V5Fdvb0
从'ー'从「あはは〜」
クスクスと笑いながら銃を構え
从'ー'从「今から約十分。
もう戻れないまでに計画が進行するまで、ね。
目安として……周囲の光が大きくなったらアウトかな」
( ・∀・)「我々を相手に十分……無謀だね?」
ロステックを解放。
黄色の鉄槌を右手に下げ、モララーが笑う。
それに倣うように、他の者達も指輪を解放した。
( ,,゚Д゚)「何も解らず、何も知らず、何を信じるべきかも――」
川 ゚ -゚)「だが、とりあえず今やるべきことは解った」
( ^ω^)「行くお!」
199 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:17:00.57 ID:HZNzfqsoO
wktk
200 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:18:18.75 ID:/T6j/mO20
201 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:21:08.73 ID:N4YGJxYa0
ずっとwktk
全員が飛び掛かるための姿勢を作った瞬間。
激音。
皆が驚きの表情を浮かべた視線の先。
渡辺の背後から、幾つもの鉄骨が浮遊を始めた。
砕けているものもあれば、折れ曲がっているものもある。
が、それらはまるで意志を持っているかのように渡辺の周囲に浮かび
从'ー'从「んじゃ、開始!」
声と共に、鉄の群が襲い掛かってきた。
一直線にブーン達の位置まで飛来。
( ,,゚Д゚)「ッ!」
ギコが、皆の盾になるように向かってくる鉄骨を弾き飛ばす。
サポートとして、しぃが羽片をばら撒き始めた。
慌てて退避するのはハインリッヒ。
能力など関係無しに力のみで押してくる鉄骨に対し、彼女は無力に等しい。
それを追うように、護衛役としてブーンが走った。
203 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:24:19.95 ID:GV9o+NAO0
しえんー
204 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:26:16.53 ID:9jmF3RmUO
支援
205 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:27:53.27 ID:ZXu9ixKhO
し
206 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:29:39.15 ID:AT2E+DINO
猿?
207 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:30:34.51 ID:XN+L9m/3O
保守をするだぁ――――ッ!!
川 ゚ -゚)「ハイン! 内藤の側を離れるなよ!」
从'ー'从「あはは、『最強』の名が聞いて呆れるね」
川 ゚ -゚)「その名で呼ぶな! ハインはもう『最強』なんかじゃない!」
从'ー'从「何言ってるの?
ハインリッヒは今も尚『最強』だよ」
川 ゚ -゚)「違う……!」
从'ー'从「現実を、過去を見てみなよ……逃げはダメダメ」
大袈裟に肩を竦めながら
从'ー'从「彼女は『最強』。
人々の盾となり剣となり弾となるために生まれてきた、人造史上の『最強』だよ」
言葉を耳に入れたクーが歯を噛む。
そしてハインリッヒも、少し青ざめた表情を見せた。
从'ー'从「何なら見せてみる?
今、包帯で隠されている彼女の右腕と両足を――」
川#゚ -゚)「――貴様ァァ!!」
クーが吠え、地を蹴る。
向かい来る鉄骨を蹴り飛ばし、突っ立っている渡辺へと迫った。
209 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:33:49.33 ID:UgWLgp8PO
すぐさる引っ掛かるんだな
支援
210 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:34:05.83 ID:XN+L9m/3O
さる支援
211 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:34:22.28 ID:tXaFgsRG0
ktkr支援
212 :
◆BYUt189CYA :2007/03/06(火) 21:34:23.98 ID:S6V5Fdvb0
直後、クーの身体が真横へと弾け飛ぶ。
(;^ω^)「クー!?」
川;゚ -゚)「ぐっ……!」
川 -川「マスターに近付けさせはしません」
貞子。
気配も無く現れた彼女が、素手でクーを殴り飛ばしたのだ。
そのままの姿勢で腰から二本のナイフを取り出し、駆ける。
迎撃はグラニードだ。
引力を司る巨剣が、ただの鋼鉄で構成されたナイフと対峙。
( ,,゚Д゚)「死ぬぞ」
川 -川「死にません」
激突。
十メートルの距離を一瞬で無にし、互いの得物をぶつける。
力任せの一撃だ。
当然、質量が大きい方が勝る。
( ,,゚Д゚)「――ッ!」
回転を交えた連撃。
縦に横にと青い刃が走る。
が、貞子は全てを両手に持ったナイフで捌いていた。
浅く黒髪が切り裂かれながらも、身に一つも傷が入らない。
213 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:35:15.89 ID:DB2brda90
支援
214 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:36:07.04 ID:Jimhb395O
つC
215 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:36:38.62 ID:XN+L9m/3O
燃える展開
216 :
◆BYUt189CYA :2007/03/06(火) 21:36:52.09 ID:S6V5Fdvb0
川 -川「!」
何かに気付き、バックステップ。
その空いた空間を羽片の群が突き抜けていく。
しぃの不意打ちだ。
羽を広げて構える彼女を視線に入れる。
身を背後へ飛ばしている最中にも関わらず、貞子は右手のナイフを手放した。
足が地に着く。
慣性をそのまま放置し、右手をしぃに向かって振るった。
廃材を蹴飛ばしながらも投擲されたのは一枚の紙。
(;^ω^)「あれは――!?」
似ている。
彼の限界突破である『強化符』と、それは酷似していた。
ということはタダの紙であるわけがない。
予想は当たる。
風に乗るように身を躍らせていた紙は、地面に着いた途端に光を発した。
そのまま地を滑るように広がる光が
(;,,゚Д゚)「うぉ!?」
ギコ達の足に絡みついた。
完全に固定された足場は、上に立つ者を不動とする。
217 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:37:10.57 ID:VkVq66WLO
シエン
218 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:37:45.04 ID:ZXu9ixKhO
し
219 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:38:55.61 ID:N4YGJxYa0
4円
220 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:39:06.24 ID:Ww1728f0O
サルボーシ
221 :
◆BYUt189CYA :2007/03/06(火) 21:39:34.46 ID:S6V5Fdvb0
川 -川「では」
(;,,゚Д゚)「ぐぁ!?」
何故か光の干渉を受けない貞子が、ギコに接近して一撃。
足を動かせないギコはサンドバッグと化す。
(;^ω^)「やばいお!」
慌てふためくブーン達。
その隣に位置する戦場では、光が飛び交っていた。
川 ゚ -゚)「ッ!」
クリアカラーの7th−W『ガロン』を脇に挟み、右方向へと身を飛ばす。
直後、音速で光弾が掠めていった。
前転。
土埃を身に纏わせながら、跳ね上がるように身を起こしながらトリガーを引く。
空気の抜けるような音と衝撃。
三連射の光弾が向かうが、渡辺は軽いステップで回避する。
その身のこなしは良いとは言えない。
それでも一度も当たらぬところを見るに、どうやら弾道を見極めているらしかった。
222 :
◆BYUt189CYA :2007/03/06(火) 21:42:23.58 ID:S6V5Fdvb0
思考の時間すら与えられない。
体勢を戻した彼女が握っている白い銃の口が発光。
音速超過の弾が連続で飛来。
川;゚ -゚)「――くっ」
膝を酷使し過ぎて抵抗を感じる。
それを無理矢理に動かして地を蹴った。
大腿部に違和感。
足の使い過ぎによる危険シグナルだ。
疲労が溜まり、痛みとダルさが広がっていく。
が、止まることは許されなかった。
隙を見せれば次々に飛来する光の弾。
周囲は瓦礫が山を築いているが身体を隠すには脆く小さい。
たまに崩れ掛けた壁があるが、薄過ぎて盾になるかも怪しい。
実質、ただの足場が悪い戦場でしかなかった。
今まで回避し続けられたのが奇跡だと思えるほど。
223 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:42:46.46 ID:raBatMDzO
試演
224 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:43:04.83 ID:XN+L9m/3O
225 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:43:55.55 ID:HZNzfqsoO
止猿
226 :
◆BYUt189CYA :2007/03/06(火) 21:44:24.76 ID:S6V5Fdvb0
川;゚ -゚)(やはり接近戦に持ち込むしかないか……!?)
噴き出る汗も拭わずに思考。
銃しか持たぬ敵に格闘戦を仕掛けるのは有効な手段だ。
しかし、それくらい彼女も解っているのではないだろうか。
だとすれば、対抗手段を用意していてもおかしくはない。
――いや、確実に罠がある。
从'ー'从「逃げててばかりじゃ面白くないよー?」
川;゚ -゚)(どうする……?)
判断は一瞬。
これ以上、避け続けるのにも限界がある。
ならばギルミルキルの高速移動を用いて接近し、一撃離脱を仕掛けた方が――
227 :
◆BYUt189CYA :2007/03/06(火) 21:46:13.29 ID:S6V5Fdvb0
しかし、やはりそこで思い留まる。
川;゚ -゚)(誘いの可能性も考えられる、か……)
彼女はウェポンを理解している。
無論、クーがその戦法を使用出来ることも。
甘い誘惑だ。
こうすれば勝てるかもしれない、という希望をチラつかせた罠。
可能性は高いが――
从'ー'从「それそれー!」
飛来音さえ聞こえぬ速度で光弾が来る。
厄介なことに対策が無く、もはや攻撃の気配のみで予測しているという状況だ。
川;゚ -゚)「!?」
震動と激音が同時に響く。
クーが盾代わりにしていた薄いコンクリートが、容易く破砕された。
228 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:46:40.47 ID:XN+L9m/3O
229 :
◆BYUt189CYA :2007/03/06(火) 21:48:02.12 ID:S6V5Fdvb0
( ・∀・)「ふむ……」
二ヶ所の戦いから少し離れた位置。
モララーとジェイルは、戦闘そっちのけで歩き回っていた。
今、目の前に風の壁がある。
脱出しようにも、触れれば身体がバラバラになるほどの強さ。
触れぬよう壁を伝って歩いていくと
爪゚ -゚)「発見しました」
ジェイルの報告の声。
視線の先に、紫色の光を発する石が一つ置かれていた。
爪゚ -゚)「精査終了……これを含めて周囲に八つ展開されております」
( ・∀・)「どうやらこの石が、超常現象を巻き起こしているみたいだね」
230 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:48:58.88 ID:tXaFgsRG0
SIEN
231 :
◆BYUt189CYA :2007/03/06(火) 21:49:47.70 ID:S6V5Fdvb0
とりあえず触れようとする。
その手を、ジェイルが掴んで止めた。
爪゚ -゚)「私に御任せを」
反対側の手を伸ばし、石へと近づけた直後。
耳障りな音が響く。
見れば、ジェイルの右肘から先が捻じ曲がっていた。
もはや原型を留めない腕を見つめ
( ・∀・)「……ふむ」
爪゚ -゚)「強制的な力を感じました。
取得データは記録しておきますが、データベース上にこのような事象は登録されておりません」
( ・∀・)「まぁ、超常現象を引き起こすくらいだからね。
ということは、この石には手出し出来ぬというわけか」
視線を逸らし、背後を見る。
その先には戦場があった。
光が飛び交い、金属音が響き、誰かの悲鳴も聞こえる。
爪゚ -゚)「現状から判断するに、やはりあの女性を屈服させるしかないようです」
( ・∀・)「まったく面倒なことだよ戦いなど……やれやれだね」
ジェイルは腰から刀剣、モララーはロステックを肩に担いながら戦場へと歩き出した。
232 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:51:22.47 ID:XN+L9m/3O
233 :
◆BYUt189CYA :2007/03/06(火) 21:52:05.71 ID:S6V5Fdvb0
突如として発生した竜巻と光。
少し離れた樹木の天辺。
そこに、その異常を外側から見つめる影が二つあった。
メ(リ゚ ー゚ノリ「なぁ、どっちが勝つと思うよ、姉貴?」
先日、渡辺の下に現れた赤髪の男と
ル(i|゚ ー゚ノリ「何を言っている、兄上。
渡辺側が勝たねば意味がないだろう? そのために私達は動いていたはずだ」
似たような雰囲気を持つ青髪の女だ。
メ(リ゚ ー゚ノリ「でもよぉ、向こう側に情報を提供した奴って――」
ル(i|゚ ー゚ノリ「あぁ、十中八九『秩序守護者』だ。
どうしても自分達のルールが大切らしい」
メ(リ゚ ー゚ノリ「それ言ったら、俺達も似たようなもんじゃないか」
ル(i|゚ ー゚ノリ「ふっ……まぁな」
二人で笑みを浮かべる。
その表情はまったくの同一だった。
メ(リ゚ ー゚ノリ「さて、これが終わったら忙しくなるぜ。
まず『王』に報告するだろ。
んで、喰う……あれ? 何だ、意外とやること少ねぇや」
234 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:54:11.90 ID:HZNzfqsoO
wktk
235 :
◆BYUt189CYA :2007/03/06(火) 21:54:24.20 ID:S6V5Fdvb0
ル(i|゚ ー゚ノリ「ただ喰うのも面白くないな。
滅多にないこの機会……少し趣向を凝らして楽しんでも良いかもしれない」
メ(リ゚ ー゚ノリ「どうすんだ?」
ル(i|゚ ー゚ノリ「そうだな、真面目に戦争でもするか?」
メ(リ゚ ー゚ノリ「戦争ぉ? うっわ、つまんねぇ」
ル(i|゚ ー゚ノリ「確かに普通に攻め込めば、この世界など三日三晩で終わるだろう。
だから、私は少し時間を与えたいと思っているのだ」
少しだけ目を輝かせながら言う。
ル(i|゚ ー゚ノリ「今まではすぐに喰い始めていたが……今回は奴らが熟すまで待ってみよう、とな。
現にあの世界では、我々の油断で時間を与えてしまったばかりに
まだ抵抗する人間がいるだろう? 少数だがな」
メ(リ゚ ー゚ノリ「おぉ、成程成程。 歯応えが出るかもしれねぇってこったな?
もしかしたら、あの『軍神』みてぇな奴が現われるかもしれねぇな。
そうなったら言うこと無しだ」
ル(i|゚ ー゚ノリ「まぁ、まだ先の話か……今は結果を待とう」
青髪の女が懐中時計を取り出す。
ル(i|゚ ー゚ノリ「残り五分、か。
面白いものだ……あと三百秒で世界の行く末が決まるというのだから」
236 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:54:57.05 ID:Z2lLVzezO
初リアル遭遇ktkr
支援
237 :
◆BYUt189CYA :2007/03/06(火) 21:57:02.86 ID:S6V5Fdvb0
(;,,゚Д゚)「くそッ……!」
襲い来る打撃。
それが、光の床によって足の動かぬギコに迫った。
骨が軋む音と衝撃が脳を揺さぶる。
口の端から血を流しながら耐えるが、苛立ちは積もるばかりだ。
それはすなわち焦りを生み出し、防御の穴が増えることを意味する。
そこを狙い済ましたように、貞子の拳が唸る。
(;,,゚Д゚)「つぁッ!」
打撃に耐え、右手に持ったグラニードを横殴りに叩き込んだ。
しかし、足が動かせないために思った力が出ない。
軽くあしらわれた後に、強烈なカウンターがギコの腹部に直撃する。
(;*゚ー゚)「ギコ君……!」
その様子を見ているのは空中に浮かぶしぃ。
羽片を放てば傍らにいるギコにまで当たる可能性があるために、なかなか攻撃出来ずにいた。
从;゚∀从「うわぁ動けませんー!!」
光る地面の上で、尻餅をつきつつM字開脚をしているのはハインリッヒ。
隣では、やはり足を動かせないブーンが棒立ちしている。
貞子の発した符の効果は、ゆっくりとだが広がるばかり。
このままでは殴られ放題だ。
238 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:58:13.36 ID:cPcWfuNp0
リアル遭遇支援!
239 :
◆BYUt189CYA :2007/03/06(火) 21:58:51.27 ID:S6V5Fdvb0
と、そこで疾駆の音が聞こえる。
( ^ω^)「あ、あれは……」
爪゚ -゚)「目標確認」
ジェイルが轟音と共に高速で走ってくるのが見えた。
光る地面をものともせず、一直線に貞子目掛けて突進。
川 -川「!!」
爪゚ -゚)「覚悟」
激音。
ジェイルの刀剣が、防御した貞子の掌を貫く。
力任せに引き抜きながら回転。
そのままの勢いで殴りつけるように刃を――
川 -川「ッ!」
しかしそれは阻止される。
一瞬で腰から引き抜いた金属製トンファーが、刀剣の刃を粉々に砕いたのだ。
240 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:59:26.62 ID:Jimhb395O
さる回避
支援
241 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 21:59:53.64 ID:7xFqS670O
支援
242 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 22:00:12.84 ID:VOY14FFR0
M字開脚で不覚にも
243 :
◆BYUt189CYA :2007/03/06(火) 22:00:38.19 ID:S6V5Fdvb0
爪゚ -゚)「この光を発する地面……どうやら束縛対象は『生物』のようですね」
折れ砕けた刀剣を投げ捨て、今度はハンドガンを取り出す。
そのまま構えながら
爪゚ -゚)「つまり貴女も、私と同じ機械人形だと判断します」
川 -川「訂正を求めます」
トンファーを振り回しながら
川 -川「『同じ』ではありません。
私の方が圧倒的に上だと、そう判断してもらいたいものです」
二人は合図も無しに同時に激突。
ジェイルのハンドガンが至近距離で火を噴き、しかし目標を穿たない。
むしろそれを囮として蹴りを走らせる。
対する貞子の反撃は鋭いものだった。
両腕を背後へ引き抜き、その反動を利用しての回転攻撃。
軽いステップを踏みながら、打ち抜くようにジェイルの破壊を求める。
244 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 22:01:35.64 ID:cPcWfuNp0
支援
245 :
◆BYUt189CYA :2007/03/06(火) 22:02:39.65 ID:S6V5Fdvb0
金属がぶつかり、銃声が響き、踏み込みの動作が踊る。
まるで予め決められていた演武を見ているかのような光景。
目の前を銃弾が掠めていくというのに、貞子にはまったく動揺が見られない。
どちらかといえば押されているジェイルも、同じく焦った様子は感じられない。
しかし、それだけに一瞬の隙が多大な効果を生み出す。
リロードだ。
ハンドガンの弾には当然だが限りがある。
全ての銃弾を撃ち尽くせば、新たなマガジンを叩き込まねばならない。
そこを貞子は狙った。
最後の弾が撃たれたのを確認した彼女は、相手がリロードの動作に入る直前に『溜め』を作る。
つまり動作に入ったと同時に全力の攻撃を仕掛けるつもりだ。
(;^ω^)「!!」
ブーンは感じ取る。
攻撃の直前に出来る独特な『沈黙』を。
如何なる攻撃であろうと、力を溜める時間は絶対に必要だ。
求める力が強ければ強いほど、その沈黙ははっきりと浮かび上がる。
距離が離れている彼にも感じ取れるほどの違和感は、それだけで圧倒的な危険を臭わせた。
それを一番近い距離で感じ取っているはずのジェイル。
しかし、まるでそれに気付いていないかのようにリロードの動作に入った。
246 :
◆BYUt189CYA :2007/03/06(火) 22:04:58.00 ID:S6V5Fdvb0
ジェイルの指がリリースボタンを押すと同時に、貞子の両腕が高速で動き出す。
マガジンが落下すると同時に、貞子が右足を踏み出す。
右手が無いため、腰に接続したマガジンへ銃を向かわせるが
その間に貞子は目の前まで接近していた。
絶対に間に合わない。
ブーンが思わず目を逸らしかけた瞬間。
川 -川「!?」
直撃すると思われていたトンファーが止められた。
しかも両方だ。
何事かと目を丸くする視線の先。
貞子の両腕は、ジェイルの両腕によって掴まれ阻まれていた。
川 -川「隠し腕――!」
爪゚ -゚)「最近では年末の宴会にてジャグリング披露の際に使用しました」
247 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 22:05:06.58 ID:cPcWfuNp0
支援俺だけ?
248 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 22:05:31.11 ID:GV9o+NAO0
俺もいるぜ!
249 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 22:05:33.02 ID:Hkr6jB+S0
250 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 22:05:45.18 ID:tXaFgsRG0
251 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 22:06:18.71 ID:6R2HgeXpO
支援だぜ
252 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 22:07:08.10 ID:N4YGJxYa0
こっちも支援
253 :
◆BYUt189CYA :2007/03/06(火) 22:07:21.50 ID:S6V5Fdvb0
ジェイルの両肩から生えた隠し腕が、貞子の手首をホールドしている。
驚く暇さえ与えずに動作。
その掴んだ手首をそのままに、ジェイルの身体が横にロール。
まるで回転人形のように貞子の周囲を半周し
川 -川「ッ!?」
遠心力を利用した裏拳を放つ。
衝撃波さえ見えそうな威力のそれは、確実に彼女の後頭部を打ち抜いた。
一瞬遅れて硬質な音が響き渡る。
膝を軽く折りながら姿勢を崩す貞子。
直後、呼応するように地面の光が消えた。
( ,,゚Д゚)「これは――……」
( ^ω^)「おっ! チャンスだお!
ギコがその場に膝をつく。
どうやら貞子からのダメージが予想以上に積もっていたらしい。
すぐにしぃが介抱に向かった。
254 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 22:07:51.62 ID:hYiUdHVGO
紫煙
255 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 22:08:43.93 ID:cPcWfuNp0
256 :
◆BYUt189CYA :2007/03/06(火) 22:08:55.62 ID:S6V5Fdvb0
足が自由になったブーンは、ジェイルの援護に走る。
しかしそれよりも早く彼女の顎が、突如として真下から穿たれた。
前屈みになった貞子。
その右足の踵が、まるでその傾いた身体と対称となるように叩き上げられたのだ。
爪゚ -゚)「――ッ」
突然の衝撃に思わずよろめくジェイル。
その華奢な首に、貞子の腕が伸びた。
川 -川「甘いと言わざるを得ません。
私があの程度の衝撃で、機能不全を起こすと思いましたか?」
爪゚ -゚)「そう思わせる動作性能でしたが」
川 -川「認識・判断能力の不備でしょう。
修理及びバージョンアップをオススメします」
ですが、と付け加え
川 -川「もはや無駄でしょうが」
貞子の指が擬似皮膚を突き破り、内部のケーブル類を掴んだ。
そのまま無理矢理に引き千切る。
ジェイルの顔が異常な角度に曲がり、その白い首からオイルや部品を撒き散らした。
257 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 22:09:33.68 ID:Jimhb395O
支
援
258 :
◆BYUt189CYA :2007/03/06(火) 22:11:32.20 ID:S6V5Fdvb0
爪 - )「ガッ――」
从;゚∀从「ジェイルさん!?」
彼女のものとは思えぬ異声。
細かく首を震わせながら全身の力を失う。
ダラリとぶら下がった腕が、それを証明していた。
(;^ω^)「今度は僕が相手d――」
駆けつけたブーンが攻撃を仕掛けようとした時。
貞子とブーン達の間に、何かが流星のように勢い良く落下。
そのまま地を滑り、痛みに呻き声を上げるのは
川;゚ -゚)「ぐぅ……!」
(;^ω^)「クー!?」
从'ー'从「ふふ、思ったよりも弱くて残念無念〜」
川;゚ -゚)「くそっ!」
擦り傷だらけの身体で起き上がろうとする。
それを慌ててブーンが押さえ込んだ。
259 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 22:13:16.36 ID:0NMohMMFO
ジェイルーーーー!!!
260 :
◆BYUt189CYA :2007/03/06(火) 22:13:40.50 ID:S6V5Fdvb0
余裕を見せながら、こちらに向かって歩いてくるのは渡辺。
パートナーである貞子も、ジェイルの身体を投げ飛ばしながら視線を向けてくる。
(;,,゚Д゚)「ちっ……」
(;^ω^)「や、やばいお……」
敵の力を目の当たりにしたせいか、こちらの戦意はかなり削られていた。
このまま立ち向かったとしても、全滅は目に見えている。
「おや、これは面白い光景だ」
声がする方を向けば、モララーがのんびりと歩いてくるのが見えた。
(;,,゚Д゚)「……何をしていた?」
( ・∀・)「簡単な調査をね……ま、目論見は見事に外れたわけだが」
从'ー'从「そうこうしている内に、皆やられちゃったのでした」
( ・∀・)「やれやれ、私達がいなくともそれなりにやると思っていたのだがね」
2nd−W『ロステック』を手に持ち、渡辺の方へと足を向ける。
すぐさま貞子が割り込もうとするが
从'ー'从「ううん、今回は私が相手するよ。
最近ちょっと身体がなまり気味だしね」
と、渡辺が手で軽く制す。
命令を受けた彼女は、すぐに足を止めて退いた。
261 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 22:14:16.92 ID:Ww1728f0O
サルボックル
262 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 22:15:04.33 ID:u2Ia8I+e0
貞子も渡辺さんもTUEEEEEE!!!!!
263 :
◆BYUt189CYA :2007/03/06(火) 22:15:22.46 ID:S6V5Fdvb0
腕を上げ、白い銃をモララーへと向ける。
从'ー'从「さぁ、貴方はこの銃にどう対するのかな?
クーちゃんみたいにギルミルキルで回避も出来ず、それほど運動神経が良いわけでもない。
身を護るモノの無く、ただあるのは破壊の鉄槌のみ」
言う通りだった。
モララーの運動性は、実はあまり高くない。
それでも若い連中と同等なのは彼の行動に無駄が無いからだ。
全ての攻撃は急所を的確に狙い、その軌道は最短。
最低限動作での戦闘挙動が、運動性が高いように見せているだけなのである。
その全ては彼の頭脳に集約される。
どの箇所を、どの角度、どのタイミングで当てれば最も効果的なのか。
どのように動けば、体力を消耗せずに済むのか。
それがモララーの頭の中で組み立てられている。
無論、それを再現する肉体は持ち合わせているが、それだけではギコ達と対等には戦えない。
足りない部分を、頭脳で補完するのがモララーの戦い方であった。
それを渡辺は見抜く。
いや、前々から知っていたのかもしれない。
どちらにせよ、モララーが不利なのは明白だった。
264 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 22:15:55.36 ID:iNvgTP3jO
支援
265 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 22:17:03.25 ID:wOhIZlayO
社長wktk
266 :
◆BYUt189CYA :2007/03/06(火) 22:17:23.45 ID:S6V5Fdvb0
从'ー'从「でも、だからと言って私は油断も慢心もしない。
何故ならその頭脳こそが厄介だからね」
( ・∀・)「ベラベラと喋るのは慢心の表れではないのかね?」
从'ー'从「むしろ余裕?」
( ・∀・)「それは私の専売特許だよ」
二人は同時に右足を踏み出した、
攻撃の合図は、渡辺の持つ銃から発せられる。
しかし目標には当たらない。
予知していたかのように、モララーが身を動かしたのだ。
( ・∀・)「銃口とトリガーを引くタイミングさえ見えていれば、理論上での回避は可能だよ」
从'ー'从「ふぇ〜、理論を現実にするのは凄いことだね」
でも、と付け加え
从'ー'从「私はそれすら超えるけど」
走り出す。
銃を持ちながら、しかし撃たずに接近。
267 :
◆BYUt189CYA :2007/03/06(火) 22:19:14.14 ID:S6V5Fdvb0
一見、暴挙に見える行動だが
川;゚ -゚)「気をつけろ! 奴の銃は普通の武器じゃない!」
クーが叫ぶ。
どうやら身体の傷は、それによってやられたものらしい。
( ^ω^)「な、何が普通じゃないんだお?」
川;゚ -゚)「解らないんだ……!」
(;^ω^)「え?」
川;゚ -゚)「解らなくなるんだよ!」
直後、渡辺に更なる動きが。
接近の動作を収めず、しかし銃を持つ腕を軽く掲げ
从'ー'从「モード『ゲシュタルト』、オープンウェイブ」
ギン、という重い音が銃身から響く。
不可視の波動が展開され、モララーに襲い掛かった。
腕で目を庇った彼は
( ・∀・)「ふむ……?」
と、己の体を見る。
どうやら外傷はないようだが――
268 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 22:19:53.20 ID:Ww1728f0O
サルタン
269 :
愛のVIP戦士:2007/03/06(火) 22:20:43.70 ID:ikGARo8VO
カイヒス
270 :
◆BYUt189CYA :
川;゚ -゚)「駄目だ、考えるな!」
从'ー'从「んじゃあ、行くよー」
走り出す。
白い銃のストック部分を持ち、ナイフのようにして近接戦を仕掛けてきた。
対するモララーも、ロステックを構えて迎撃する。
金属音。
全身の体重を掛けながらぶつかる二人。
目を睨みながら
( ・∀・)「わざわざ近接を仕掛けるとは、愚かだね」
从'ー'从「それはどうでしょーか?」
弾けるように、互いがバックステップで距離をとる。
しかし止まらずに激突を望んだ。
川;゚ -゚)「まずい……!」
クーが焦りの声を発する。
彼女の懸念が現実となったのは、その直後だった。
( ・∀・)「……?」
ふと、モララーに変化が起きる。
目の前に渡辺がいるというのに、それが何なのか解っていないかのような表情。