1 :
愛のVIP戦士 :
2007/02/05(月) 23:44:09.65 ID:G9/SBfho0 ,. ‐'' ̄ "' -、 ,. ‐'' ̄ "'' -、
/ ヽ/ ヽ
l l l
l l l
,. ‐'' ̄ "'' 、 ,,. --‐┴─-- 、 / ̄ "'' -、 そんな事言っても
/ ,.-‐''"´ \ _/ ヽ ココ エレジースレやし
l / ヽ l
l / ● ● l l 三行で説明
ヽ l (_人__ノ ヽ / ・ロックマン
,,>-‐| ´´ | / , , ,. ‐'' ̄ "' -、/ ・小説、雑談、実況なんでもあり
/ l ヽ_/ / ゙ヽ ・
>>1 の作品はボスが女体化
l ` 、 l l まとめ
l ,. ‐'' ̄ "' -、 ,. ‐'' ̄ "'' -、 l
http://www21.atwiki.jp/rockmanai/ l, / ヽ / ヽ, / ロックマンX避難所
ヽ、,, l l l,,,___,,,/
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/31538/1161271260/ "'''l l l
ヽ /ヽ /
ヽ,___,,,/ ヽ,,___,,,/
/ |
/ |
2 :
愛のVIP戦士 :2007/02/05(月) 23:50:00.20 ID:pzi0oMVZ0
3 :
愛のVIP戦士 :2007/02/05(月) 23:50:58.45 ID:4lbfq3Ea0
吹いたwwwwwwwwwwwwwwwwww
>>1 乙
4 :
姐の気持ち :2007/02/05(月) 23:51:51.93 ID:dA3RphJ30
本編のつなぎ 短編の続き
5 :
愛のVIP戦士 :2007/02/05(月) 23:52:59.51 ID:4lbfq3Ea0
ぎゃああああああああ来たあああああああああああああああ
6 :
姐の気持ち :2007/02/05(月) 23:57:54.13 ID:dA3RphJ30
姐の気持ち ―1― さっきまで少女のような声が流れていた受話器を置く。 私の手から離れ、白い機器が硬質な音をたてた。 エックスへ夕食の誘い。 あいつの性格から断る訳がないと思っていたが、それでもやはり緊張する。 結局――私の不安は杞憂に終わり、あいつは承諾したが、通話を終えた今でも緊張の余韻が私の胸に残っている。 『また、お食事ですか』 後方から声をかけられた。 傍目には誰も居ないが、私のこじんまりとした部屋にはもう一人、住人が居る。 人間ではない――もっとも、私も人間ではないが。 私の武装であるマンドリル型のボディ。それに搭載されたAIが声の主だ。もう長い相棒になる。 「あぁ、以前の食事で失敗したからな」 相棒の問いに、振り向きながら応えてやる。 私の視界に、机の上で無造作に横たわる小型の端末が入り込んだ。これが相棒だ。 『失敗は当然のことかと――行き先は、中華街のようですね』 人の……レプリロイドの会話を盗み聞きするとは、けしからん奴。 私は不満をぶつけようとしたが、その前に、ならボディに戻せと窘められた。 ムカつく。 こいつの物言いには、いつも頭にくる。ハンターの激務には直ぐに慣れたが、これだけは馴れない。
7 :
姐の気持ち :2007/02/06(火) 00:02:23.90 ID:EM9sc1qK0
『思考したのですが。中華街に行くなら、貴方が料理して彼に食べさせれば良いのでは』 胸の内を沸騰させていると、そこに言葉を差し入れられる。 私は怒りを少し沈静化させ、 「馬鹿かよ」 そっぽを向いた。 『何故ですか。あそこに赴くよりも、効率よく、なおかつ経済的にも問題ないでしょう』 すかさず、馬鹿な相棒がスピーカーから馬鹿なことを言う。 こいつは何も解っていない。 「だから馬鹿か? あいつは男、私は女だ」 優しい私は、溜め息を吐きながら説明してやる。 馬鹿な相棒を少しはマシにするのも相棒の仕事だしな。約束の時間まではまだあるので、こいつと時間を潰すのも良い。 「家へ呼んでみろ。あいつが変に意識したり、私によからぬ事が起きたら、どう責任取ってくれるんだよ」 だが、身支度だけはした方が良いだろう。 漆が塗ってある箪笥に向かい、そこから今夜の服を見繕う。 この箪笥がこの家で一番、高価かもしれないな。実家から貰ってきた――嫁入り道具というやつだ。 『呆れた。貴方の過去を記憶したデータを見せた時、彼をここに呼んでいたでしょう』 箪笥に身体を向けているので、後に投げるように放った私の言葉に、馬鹿がまたも茶々を入れる。 これで理解できないのか? 恐るべき馬鹿だ。 「あれは馬鹿ダコも居た」 服はどれにしようか。 ほとんど黒や革の衣類なのが悲しい。だが、これぐらいしか私には似合わないだろう。――スカートなんて、もっての外だ。
8 :
姐の気持ち :2007/02/06(火) 00:06:29.05 ID:EM9sc1qK0
『呆れた。――聞いても良いですか。貴方はエックスを男性として見てるのですか』 まだ続けるのかよ。 AIは何が気に入らないのか、つっかかり続ける。 馬鹿を無視して、支度に戻ろう。 革のジャンパー……で、良いかなぁ。サングラスはこの時間だ。やめておく。 『一応までに追加しておきますが、染色体の問題ではなく、恋愛対象の異性としてですよ』 な、なんだとぉ? スラックスを掴もうとした手が止まる。…………やっと、あいつが言わんとしたことが解った。 「な……! な、な……そんな訳ないだろ!! あ、あいつを男と見てるなんて……!」 急速反転。 こいつに言い訳しなければならない。ど、どもってるように聞こえるのは、気のせいのはずだ。 「お、お前は、私が溜まってるなんて言うのか!?」 胸の内で噴きあがる怒りを言葉にして叩きつける。 私はふしだらな女じゃない!! あいつは弟のような奴で、そんな風には!! 『もう黙れ』 罵声をもう一度というところで、冷や水を浴びせられる。 冷たい言葉は私の全身に染み渡り、相棒に対する怒りは霧散した。 「と、とにかく、私はあいつと飯を食いに行く。……だけど、そこに他意は無い!」 感情に乏しいAIの分際で、呆れるな。 悔しいので、駄目押しとしてもう一度言い訳する。 『左様でございますか』 逆にあしらわれてしまった。
9 :
姐の気持ち :2007/02/06(火) 00:10:27.00 ID:EM9sc1qK0
『支度を続けてください。遅れたら、マイナスですよ』 「わ、解ってる……!」 ……一理あるので、素直に箪笥に戻る。 悔しいなぁ。奴を呆れさせたことはあるが、言い負かしたことは無い。 「って、マイナスって何だ!?」 『好感度ですが』 ムカつく!! スラックスを手にした腕を振るい、黒いズボンを投げつけた。端末が漆黒色に隠れる。 「だから、違うと言ってるだろう!!」 『えぇ。ですから、先輩と後輩の好感度です。友人として、と言いなおしても良いですが』 スラックスに覆われているために、相棒の声は篭っていた。 解っている。 私はおちょくられているんだな。私をおちょくって楽しいんだな……! 「この野郎……!」 もう我慢できないので、つかつかと奴に歩み寄って小型の端末を掴む。 『私は男性でも女性でもありません』 手の内で、尚もふざけた事を言う相棒を無視し、台所に向かった。 マンション特有の狭いキッチン。 そこにある見るからに安い電子レンジに、端末――相棒を放り込んだ。 『おやめ!』 「そこで反省してろ!」 さすがにスイッチは入れない。壊れちゃうからな。
10 :
姐の気持ち :2007/02/06(火) 00:14:55.93 ID:EM9sc1qK0
レンジで喚く相棒の様に溜め息を吐き、私は支度に戻る。 革ジャン、机のズボン……下は普通のシャツで良いか。その上にセーターかな。 ジャンパー以外、纏った私は洗面台に向かう。歯を磨いて、顔を洗わなければ。 これまた小さい洗面所。 すぐに風呂場なのが、ひどく悲しい。 大きな鏡に私の顔が映る。 桃色の頭髪に、無愛想な顔。私――スパーク・マンドリラーだ。 こんな私でも会ってくれるんだろうか。 急に不安になりながらも、私は歯ブラシを掴んだ。 約束の時間までもう少し。 ―2― 第二の相棒に跨る。 ハーレーのバイクだ。 イメチェンに合わせて購入したこいつだが、最初は似合わないと、指を差されて笑われたもんだ。 今では女のおの字もない私にはお似合いの足≠セし、私自身、気に入ってる。 自衛として、ショットガンを荷台に突っ込もうかと思ったが、夕食だという事を思い出す。 やめておこう。ジャンパーの下にある銃で充分だ。 エンジンをかけ、薄暗い駐車場を爆音が轟く。害ある排気ガスが吐き出されるが、レプリロイドには関係ない。 この時代でガソリンを使用する乗用車を好むのは、酔狂な奴だと言われている。 私もその一人だが……この音が良いんじゃないか。太陽光で動く車やバイクなど、静か過ぎてつまらないし、ごめんだ。
11 :
姐の気持ち :2007/02/06(火) 00:20:30.46 ID:EM9sc1qK0
無骨なクラッチを握りこみ、相棒を発車させる。 バイクの全身が震え、耳をつんざく音を発しながら、駐車場の出口へとスピードをあげた。 ヘルメットはしなくても良い。レプリロイドの特権だ。 まぁ、した方が良いと推奨されるが、私の嗜好はしない&だ。 冷たい風が私を叩き、風景も風のように流れる。 夕方の日に照らされる赤い光景が、帯を引いて後方へ。ちょっと肌寒いが、気にはならない。 風が顔を叩くのが心地良いのは、私がバイク乗りだからだ。……マゾじゃない。 エックスと食事をするのは中華街だが、待ち合わせ場所は公園だ。 大通りを抜け、駅方面、郊外、ハンター本部へ分かれる十字路を右折。 エックスの家はハンターに近い。あいつはハンターから提供された家を使用してる。――私にもあったが……その末路は言いたくない。 待ち合わせの公園もハンターが所有するものだ。 ビルを左右に固める通りを進み、眩しい照明を点滅させるコンビニを左折する。 一度、信号に掴まり、停止したが公園はもうすぐだ。 乗用車が右を抜けるが、この時間に車の量は少ない。 もう少ししたら混雑してくるので、早めにあいつを拾って向かわなければ。 そこで、プァンとクラクションが後ろで鳴った。 走行中なので振り向かず、サイドミラーで確認する。黒い乗用車が後ろについていた。 乗ってるのは……馬鹿タコかよ。 前に無視したら、車ごと体当たりしてきたので、脇へと寄せる。エンジンは切らずに、奴のために停車してやった。
12 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 00:21:22.63 ID:HedYUp6R0
支援
13 :
姐の気持ち :2007/02/06(火) 00:24:28.54 ID:EM9sc1qK0
「お出かけなのですか?」 車を寄せるオクトパルドは、開口一番、解りきったことを聞いてくる。 そんな質問のために、私の貴重な時間を浪費させるのか? この野郎。 「そうだよ」 私はぶっきらぼうに答える。 「独りじゃなさそうですね。誰とですか」 案の定、オクトパルドはそれでは満足しないようだ。 すごい勘だ。 「誰でも良いだろ」 すごい勘だが、だからと言って正直に答える義理はない。 最初よりも更に口調を不機嫌にし、奴の興味が失せるように祈った。 衝撃。 言葉が終わるか終わらないかのところで、車体をぶつけてきた。 何を考えてるんだ、こいつは! こいつの車に拳をめり込ませたいが、そんな事をしたら、ここが火の海になるだろう。 だいたい、待ち合わせの時間が押している。ここは穏便にいくべきだ。 「わ、解ったよ。エックスだよ、エックス」 しぶしぶ答える。これで満足したろ? 「エックス……と」 オクトパルドの目が据わった。 嫌な予感がする。とてつもなく嫌な予感が。
14 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 00:24:34.95 ID:ZKkz3VMrO
体当たりwww
15 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 00:26:08.01 ID:HIUyCOFS0
キタキタキタ━━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!!!
16 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 00:26:24.57 ID:E7jx1U/1O
カネハチ嫉妬とかカワユスwwwwwwwwwwww
17 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 00:27:58.16 ID:VDlwPL340
き、貴様等ドコに隠れてたッ!?
18 :
姐の気持ち :2007/02/06(火) 00:29:21.75 ID:EM9sc1qK0
「じゃ、じゃあな。遅れるから、私はもう行くよ」 その予感が大きくなる前に、私はバイクを急発進。 奴と排気ガスを置き去りにし、漆黒のハーレーが咆哮しながら突き進む。 後ろで耳障りな金属音がしたかと思うと、質量が迫る気配がした。 ミラーで確認しなくても解る。奴だ。 車体でガードレールを削りながら、こちらへぶつけんと肉薄する自動車を感じる。 「おい、こら泥棒サル! サルが盛る春はまだ先なのですよ!」 罵声を吐きながらハンドルをきるオクトパルド。 私のバイクと同じ黒で塗られた車体が、後部に激突した。 衝撃にひるまず、私はむしろその衝撃を生かして左折した。……ちなみに公園は右だ。 舌打ちしながらスピードをあげる。 私も奴も法定速度をかなりオーバーしている。捕まりませんように。 「春が来る前に殺してやる! 死ね!」 左に溶ける風景。 なんとかして公園への道に復帰しなければ、間に合わない。そして公園に着く前に奴をなんとかしなければ、エックスが巻き込まれるだろう。 それはまずいので、通行人の驚愕した目が突き刺さるのを感じながら、胸から銃を抜く。 無骨な自動拳銃が手に収まり、そのグリップを握りこみながら、振り向かずに引き金を引いた。 走行中なので照準もままならないが、見事に奴の車のバンパーに着弾する。 だが火花こそあげるが、痛手を受けたわけではないようだ。速度をあげる自動車がそれを教える。
19 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 00:29:28.38 ID:E7jx1U/1O
20 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 00:30:29.58 ID:HIUyCOFS0
21 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 00:31:53.98 ID:HIUyCOFS0
カーチェイスktkr 相変わらずどいつもイレギュラーw
22 :
姐の気持ち :2007/02/06(火) 00:33:09.96 ID:EM9sc1qK0
ハンター職員の車は防弾車か。 あたりまえの話なのだが、私にはとんだ迷惑だ。 めげずに何度も引き金を引くが、フロントガラスに当たろうが、ボンネットに当たろうが銃弾は弾かれる。 もう二度ほど銃撃し、バイクを右折させる。 居酒屋の玄関ぎりぎりでターン。タイヤの焦げる匂いが鼻につく。 じぐざぐに走行するが、奴はぴったりとくっついてきている。 どうやらあの腕は、相手を殴るだけではないらしい。 また十字路が現れ、私は直進を選んだ。 直線の道でバイクはトップスピードになる。奴を引き剥がそうとガスを振り撒き、私の相棒が躍起になる。 「うお……!」 目前のアスファルトが砕けた。 その原因――窓から出るオクトパルドの白い指が握る銃が、ぱらぱらと安っぽい音を出して銃弾を吐き出す。 薬きょうが落ちる鈴の音は、あっちの方が多い。 こっちは拳銃。向こうは、小型だが機関銃だ。いや、マシンピストルか? 断続的に銃撃してくる奴に向け、こっちも何度か応射するが火花を散らせるだけだ。 オクトパルドの銃口で十字の火が吹き上がり、大量の弾丸が私の左右を突き抜ける。 直線で右往左往するバイクの周り――道沿いに引かれるガードレールや電柱が鉛の弾に砕かれ、宙を舞った。 私は焦燥感にかられ、意味がないと知りながらも引き金を引く。 一度、二度、そして三度目でカチリという音と共に銃弾は出てこなくなった。弾切れだ。 マガジンは何個かあるが、走行中に片手で給弾は出来ない。
23 :
姐の気持ち :2007/02/06(火) 00:38:20.56 ID:EM9sc1qK0
何度目かの舌打ちをし、銃を懐に収める。 奴の方は奇声をあげ、不規則に銃弾をばら撒いた。 向こうの方が装弾量が多いが、無限じゃない。 目前にある自動販売機が吹き飛ぶのを境に、奴から銃声が途絶えた。 それを合図にして、ハンドルを右にきる。直線の道は終わり、急な左右への道が開いていた。 右に曲がったところで停車。行き止まりである白い壁を蹴りつけ、無理矢理、車体を傾けたので激突は免れる。 だが、車は間に合わない。 派手な音をたて、曲がりきれなかった自動車がコンクリートの壁に体当たりをする。 ポリタンクのゴミ箱が舞い、傍らの電柱が支柱から折れた。 自動車は左側面がへこんでいる。あの速度で、この激突だ。防弾車とはいえ、ただでは済まない。 運転手のオクトパルドが気になったが、時間も少ないし、ここは気にせず進もう。 私はそう思い、ギアを蹴ろうとし――頭を屈めた。 轟音が周囲の空気を叩き、遅れてピンクの頭髪が数本、散る。 壁に接してないほうの窓から、散弾銃が覗いていた。無事なのかよ……! 辟易しながらバイクを発進させる。 致命的なダメージを受けていない自動車も、走行には遜色ないようで、一気にこちらへ向かってきた。 猛突進を敢行しようとしながら、奴は引き金を引く。ショットガンの散弾が網のように広がった。 数発がバイクのお尻にぶち当たり、ナンバープレートと車体の一部を引き剥がす。 それに悲観する暇はない。 オクトパルドが器用に、片手でショットガンのポンプを引き、次弾を薬室に入れたからだ。
24 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 00:40:22.10 ID:HedYUp6R0
エックス大人気だなwwwwwww
25 :
姐の気持ち :2007/02/06(火) 00:43:58.73 ID:EM9sc1qK0
奴の散弾銃が火を噴く前に、私はバイクを左へ。 曲がった後ろで、停車していた誰かの自動車が散弾に晒される。 車体が引き裂かれる音に謝罪をしながら、後ろは振り向かない。 奴はしつこく私とバイクを追い回す。いったい、私が何をしたって言うんだ。 また直線が私の前に広がる。 この先は公園の近くだ。胸中で喝采をあげながら、私はスピードをあげた。 だが、時間に間に合っても奴がいる。どうすれば良いか。 思考する時間はない。長々と追いかけっこをする時間もだ。 私はそこで――急停車してみせた。 奴の驚愕した顔が追い越す。局地的な突風が吹き、乗用車が横を抜けた。 驚愕していたオクトパルドの顔が愉悦の笑みに歪む。ふん、奴にも策はあるようだ。 ブーツが右側のドアを蹴破った。 そして、オクトパルドの触手が乗用車に巻きつく。 オクトパルドは走行中でありながら、道路へ身を投げ出す。 ここで触手がしなり、黒い車体も奴と同じく宙に浮かぶ。 「エックスの嫁は、私なのですよ!!」 唸るエンジンによる速度を加え、オクトパルドは触手を使って乗用車を投げた=B 砲丸投げの要領で、私に向かう自動車。 巨大な質量があの速度で私にぶち当たれば、この身体など粉々になるだろう。
26 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 00:46:27.81 ID:HIUyCOFS0
カネハチ嫁発言ww
27 :
姐の気持ち :2007/02/06(火) 00:47:40.46 ID:EM9sc1qK0
それを打ち砕くのがこの私――スパーク・マンドリラーだ。 奴が通り過ぎるのと同時に、皮手袋に包まれる拳へ桃色の電流を溜めている。 黒い放物線に向け、私の武装を解き放った。 狙いはエンジン。 凄まじい紫電は天を焦がし、バイクを超える速度で爆進すると、タンクがあろう場所に直撃する。 車体の周囲の空間が球状に歪み、黒い乗用車が爆発して巨大なオレンジの華を咲かせた。 爆散する車はいくつもの破片になり、アスファルトに身を落とす。 バラバラになった姿は、もはやあれが車だとは思えないという有様だ。 これで、奴は追いかけてこれまい。 舌打ちし、地団駄を踏むオクトパルドに、不敵な笑みを向けながら私は公園に急いだ。 ―3― 「遅くなって、悪かったな」 「いいえ、全然。僕もさっき来たばっかりですよ」 若干、遅刻し、謝る私にエックスは笑顔を向けた。 さっき来たなんて嘘なのは解る。優しい嘘だ。 「でも、どうかしたんですか? バイクが傷だらけだし、お姉さんも汗だくだし」 「どうもしないぞ。ちょっと、その、なんだ……海洋生物をひきそうになったんだ」 私もエックスが心配しないように、嘘をつく。 エックスより不恰好だが、つかないよりはましだ。こいつが笑顔を消し、悲嘆にくれる顔はみたくない。
28 :
姐の気持ち :2007/02/06(火) 00:51:26.51 ID:EM9sc1qK0
「後ろに乗ってくれ」 「はい。じゃあ、失礼して。……よっこらしょっと」 エックスが座席を跨ぎ、両腕を私の腰に回す。 この密着はバイクの性質上、仕方がないことだが、私の顔は緊張に赤くなる。こいつは男だし、私はこれでも女だ。 向こうもそれを意識しているのか、少しだけ頬を染めていた。 私はそれを見て、互いの緊張を解くために馬鹿なことを言う。 「汗臭くないか?」 「い、いえ。えへへ……お姉さんの匂い」 対してエックスは首を振り、顔を背中に押し付けてきた。 「なんだそれは」 私の匂い? 革ジャンの匂いだろうか。 私はだいたい無愛想だ。 あまり笑うのは得意じゃないし、人を笑わせるのも得意じゃない。 感情の表現が苦手なわけでもないのだが、初期設定のせいか、私は常にむっとした顔をしている。 変えたいと思って、ハンターに入隊したがなかなか難しい。 だけど、こいつに出会ってから、少し変わってきたような気がする。 エックス……か。
29 :
姐の気持ち :2007/02/06(火) 00:53:41.85 ID:EM9sc1qK0
「わぁー、綺麗な夕焼け」 右手側で夕日が半分、海に沈むのを眺め、エックスが瞳を輝かせている。 私にとって、こいつは大事な存在だと最近、気付いた。 自分の感情を浮き彫りにし、自分もこいつに何かを与えてあげたい……そんな存在。 こいつの笑顔は眩しく。 私もそんな笑顔をしてみたいと思うようになる。 感情が豊かなレプリロイド。 そんなエックスに憧れ、この殺伐とした世界だからこそ、守っていきたいと思うのだ。 ――私はエックスが好きなんだ。 エックスは、私の事をどう思っているのだろうか。 そんな事を思いながら、後ろにエックスを載せるバイクを走らせ続ける。 私と同じなら、良いな……。 <了>
30 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 00:53:49.42 ID:E7jx1U/1O
エックスきめぇwwwwwwwwwwwwwwwwww
31 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 00:54:47.26 ID:FEE0rMkW0
えっくすテラヒロインwwwwwwwww GJ!
32 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 00:55:28.89 ID:HedYUp6R0
作者乙!! なんか立場が逆な気がするがwwwwwwwwww
33 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 00:55:41.64 ID:E7jx1U/1O
ちょwwwwwwwwwwww ついに姐さんフラグktkrwwwwwwwwwwww これで後はガタックと引きこもり、ナウマン、からけだなwwwwww
34 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 00:56:03.94 ID:LGHJoAAo0
待ってた甲斐があった…GJ!!!11
35 :
お知らせ :2007/02/06(火) 00:56:42.90 ID:EM9sc1qK0
ゲームスレとして別スレが立てられていましたが、皆さんの意見を元に合併するか、そのままか決めて頂きたいと思います。 私としては、VIPに同様のスレが二つもたつのはどうかと思いますが、企画したのが私では無いので、何とも言えません。 ハンター本部
36 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 00:58:23.54 ID:LGHJoAAo0
>>35 そもそもゲームスレはありなのかどうかによるのでは
37 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 00:59:11.90 ID:FEE0rMkW0
エレジーたんが何年くらい書き綴っているのか気になるお年頃
38 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 00:59:43.50 ID:E7jx1U/1O
俺は統合は微妙だな あっちに行ったことも無いし
39 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 01:00:40.14 ID:HIUyCOFS0
蝶乙 姐さん可愛いなちくしょう
40 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 01:01:29.84 ID:F0YQGdb8O
というかゲームスレ自体が要らない子 ってエレジー氏が来てるー 全裸で読みますね
41 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 01:02:24.83 ID:EU2w0qYB0
しかしゲームスレはスレで、お絵かきしてくれる人がいたり塗ってくれる人がいる罠
42 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 01:06:05.36 ID:HIUyCOFS0
統合はしなくてもいいんじゃないかな 一応ROMってるけどIrregular's Elegyすら読んでないのが居るみたいだし ゲーム作りたいだけってのいるなら統合は無意味、かと
43 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 01:08:15.22 ID:F0YQGdb8O
タイトルからやっぱり姐さん×エックスなのね
>>42 だからゲームスレ自体どうなのって話は?
44 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 01:14:11.74 ID:HIUyCOFS0
>>43 もう動き出してる以上中途半端よりは続けたほうがいいんじゃない?
エレジー氏が問題無いなら、自分としてはノータッチ
45 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 01:15:17.57 ID:6OWsrRRU0
間接的にゲームスレ容認してるわな 投下乙です
46 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 01:19:56.70 ID:F0YQGdb8O
姐さんカコイイ!!
姐さんカワイイ!!
そんな話でしたな
乙です
>>45 どうかと思うって言ってるから 容認してなくね?
というかレスみるとやっぱり本気じゃないみたいだし
47 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 01:24:43.17 ID:HIUyCOFS0
うれしさのあまり早速まとめに追加しておきました 何か問題があれば、各自編集するか報告して下さい
48 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 01:30:30.47 ID:JqmNcc+qO
エレジー氏きてた!!! 乙です。 ゲームスレは…統合すれば荒れそうだししないほうがいいかと…
49 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 01:30:59.27 ID:6OWsrRRU0
>>46 VIPに同様のスレが二つもたつのはどうかと思いますがと描かれてるけど
企画の存続に対する反対がないから間接的に容認ってこった
その前の文の「皆さんの意見を元に合併するか、そのままか決めて頂きたいと思います。」
選択肢を合併かスレ分離の二つにしてるしな
企画廃棄の3つめは文を見直しても見当たらないが
50 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 01:45:58.70 ID:ekbmBFy/0
久々来てたー 乙です◎ 姐さんいいわあ
51 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 01:52:44.90 ID:HIUyCOFS0
>>49 その後の>企画したのが私では無いので、何とも言えません
ってあるから、それこそ何とも言えないと思うけど
あと、エレジー氏が問題ないならとか書いてる自分が言うのも何なんですけど
氏の発言内容で揉めるのは、氏が嫌がってたと思うので如何なものか、と
52 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 01:57:14.42 ID:6OWsrRRU0
>>51 そこまで言えるならエレジー本人から却下の意思がでるのを待てるよな
ってことでこの件は保留
53 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 02:02:19.10 ID:HIUyCOFS0
>>52 皆で議論して決めようって言ってくれてるのに、
氏の意見が出るまでこの件は保留じゃ駄目でしょ
54 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 02:05:39.93 ID:F0YQGdb8O
ゲーム化はまだしも 別スレってなんかおかしいよなぁ 本スレ見てないですけどって奴もいるし シナリオの本スレを見なくてどうするのかと
55 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 02:07:10.14 ID:Ps45xUe+0
本スレ見てないってのは個人的に言語道断であるけれど スレ分けたのってアンチゲーム化な奴がうだうだ言うから俺は賛成したんだけど
56 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 02:07:38.86 ID:6OWsrRRU0
>>53 議論するのは合併かスレ分離のままなのかってことじゃね
57 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 02:11:06.05 ID:F0YQGdb8O
合併されてもって思うけど このまま分離して論議がだらだら続いたり アンチパートとかの被害を受けるよりか ここらで決めた方が良いと思う
58 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 02:51:14.80 ID:F0YQGdb8O
ほっちゅ
59 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 02:53:43.89 ID:Ps45xUe+0
話のキレが悪いなwwwwwwww 議論はもうちょい人がいる時間帯が良いよねやっぱり
60 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 03:34:41.28 ID:Ps45xUe+0
ほ
61 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 04:28:57.65 ID:Ps45xUe+0
^ω^ こ の ま ま 落 と す 訳 に は い か な い
62 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 05:49:24.41 ID:OzmDE8h90
そう、保守だ
63 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 07:18:56.65 ID:F0YQGdb8O
姐さん可愛いよ姐さん
64 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 07:44:44.48 ID:E7jx1U/1O
解った!避難所でやればよくね? プログラマとか誘いたいならゲ板に立てれば良いことだし
65 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 07:48:33.28 ID:MCq67aQTO
投下リアルタイム逃したorz 立場逆転ktkr スレ統合か…こちらとしては本家の方々が邪魔じゃなければ 構わないが確実に小説の邪魔になるくね? 小説はエレジー氏以外のも楽しく読ませて貰ってるし 投下しにくくするのもどうかなと 確かに本家興味無いって方もいるのは如何なもんかと思うけど とりあえず統合は保留? 長文スマソ
66 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 07:56:53.29 ID:MCq67aQTO
>>64 その意見前出てたけど「それじゃ募集の意味無い」と却下されてた…
ゲ製に募集かけるのも全年齢対象板に多少なりとも「エロ」
が入ってる作品募集するのはまずいんじゃないか。と
だから出来るだけは自分達でやって最悪ゲ製に…
と言う事で作製続けてる訳だが正直批判も多くて困ってる
作る気はまだ皆様有るようだが
67 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 08:03:52.13 ID:NH14z/hPO
朝のエレジーチェック、、、至福の時、、、
68 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 08:04:19.82 ID:p+JzL/WS0
69 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 08:40:33.53 ID:E7jx1U/1O
>>66 把握した。
が、批判多くて困ってるって言うが元々それぐらい覚悟してるだろ?
かくいう俺も当初から反対組だけど
70 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 09:09:51.63 ID:MCq67aQTO
>>69 まぁ覚悟はしてきたが本家との完全な対立は避けたかったな
本家のまったり感は好きだし元々大半は本家出身だし…当たり前だが
しかし今更やめるとも言えない修羅場
71 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 11:12:20.76 ID:o+l4ZVIgO
早い話が興味を持たなければいい 製作に無関心になれば議論するのが馬鹿らしく思える まったり投下待ちってな
72 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 11:46:02.04 ID:MCq67aQTO
>>71 がいい事言った
立場上俺は製作無視できないけどこっちには迷惑かからないよう勤める
また作者達が小説投下されれるようになってよかった…
73 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 11:53:59.97 ID:E7jx1U/1O
74 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 12:05:04.88 ID:MCq67aQTO
>>73 なんかよくわからんが向こうの仕切り役になっちゃったんだ
正直俺じゃ役不足な気がするんだが…
75 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 12:15:10.03 ID:HedYUp6R0
76 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 12:27:42.75 ID:OmP5Z1Op0
>>74 役不足……自分には物足りない、つまらない役をやらされること
おまえ すごいな
77 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 12:48:43.86 ID:MCq67aQTO
>>76 ちょっΣ('A`;)
まぁしょうがないっちゃしょうがないが
78 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 14:03:56.30 ID:E7jx1U/1O
>>77 そういうつもりで言ったわけじゃないって分かってるが
お前がそんな気持ちならgdgd必至が見えるんだが
やりたくも無いのにやるなら最初からやめとけよ
79 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 14:33:04.07 ID:MCq67aQTO
>>78 いや、作る気十二分あるが一人でまとめるのに
少し不安があるってだけなんだ。まぎらわしい言い方してスマンコ
80 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 14:56:10.47 ID:Ps45xUe+0
81 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 15:01:04.75 ID:MCq67aQTO
>>80 …向こうで相談してみる
本家スレにはこれ以上迷惑かからないよう気をつけるよ
完成した時には是非おまいらにも遊んでいただきたい
頑張って製作するよ
82 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 16:30:25.30 ID:E7jx1U/1O
別段、今迷惑かかってるとは俺は思ってたないなぁ ただ、本スレをほって置いたりするのはどうかなって これ言ったら俺もたまに保守忘れたりするが…
83 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 16:34:46.38 ID:ZTA/BxMM0
規 制 解 除 だぁ!! やっと帰ってこれた。
84 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 16:36:05.56 ID:E7jx1U/1O
85 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 16:51:04.78 ID:MCq67aQTO
>>82 それには同意。俺も実はひそかに本スレ保守してたが…
やはり小説がメインだしこっちを劣化させるのは駄目だしな
86 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 16:56:49.82 ID:ZTA/BxMM0
少なくとも、昨日一昨日のような事態は避けねばならん。
87 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 17:02:12.70 ID:E7jx1U/1O
>>86 昨日は何故か大漁だったよな
ゴジラはプロット無しで書き殴っただけだけどな
88 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 17:02:54.60 ID:MCq67aQTO
>>86 確かにあれは酷かった…
これからこまめにこっちを保守するよ
…保守だけじゃ味気ないからなんかするかもしれないが
…通訳ぐらいしか脳がないが
89 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 17:04:54.92 ID:ZTA/BxMM0
ゴジラオチはビックリだったわww
90 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 17:08:38.51 ID:E7jx1U/1O
>>89 あらかじめゴジラは決めてたけど、エックスに誰を絡ませるかは流れで書いた
ゼロにしようかと思ったけど、本編で復活するまで
俺のゼロに対する愛をチャージしようと思ってやめたwwwwww
これ以上は自己主張、すでに片足突っ込んでるからノーコメでwww
91 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 17:56:27.56 ID:E7jx1U/1O
ほ
92 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 18:29:42.37 ID:E7jx1U/1O
い
93 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 18:30:16.26 ID:MCq67aQTO
寝起き保守
94 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 18:30:23.29 ID:kfImu01P0
さ
95 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 19:05:31.02 ID:HIUyCOFS0
やんややんや
96 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 19:19:23.34 ID:LGHJoAAo0
本スレが過疎るくらいなら一緒にしておけばいいような気もするし でも興味ないやつがいたらうざいかもしれんし 難しいね 俺は統合に1票と募ってもいない票を入れてみる
97 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 19:27:18.23 ID:kfImu01P0
はえてない
98 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 19:37:11.72 ID:E7jx1U/1O
ぼ
99 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 19:51:00.29 ID:ZTA/BxMM0
ろ
100 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 20:16:52.55 ID:E7jx1U/1O
り
101 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 21:05:37.97 ID:MCq67aQTO
お
102 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 21:17:01.50 ID:E7jx1U/1O
ん
103 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 21:40:07.50 ID:1nEe2cS60
「無毛戦隊!ボロリオン!!なのDEATHよ!!!」 「残り4人は誰なんだ?」 「黙ってろ盛り女!! てめーは私にとってのォォォーーーーーモンキーなんだよォーーーーマンドリラァーッ!!」 「……やれやれだ」
104 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 21:45:33.56 ID:MCq67aQTO
>>103 ちょwwwwwwwwwwなんか結成したwwwwwwwwww
105 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 21:47:24.52 ID:kfImu01P0
残りのメンバー考えようぜwww
106 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 21:51:12.59 ID:MCq67aQTO
アルたん毛むしり取られたから…強制加入?ww …今思えばXも毛なさそうだな
107 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 22:03:48.52 ID:kfImu01P0
Xはあぁ見えて剛毛
108 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 22:15:35.37 ID:MCq67aQTO
>>107 ………(゚д゚)
要らないところに男性ホルモン働いたわけか
109 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 22:45:04.57 ID:HIUyCOFS0
>>108 (><;)
/つと ノ <男らしいって言ってください!!
しー-J
110 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 22:59:32.94 ID:JqmNcc+qO
なるほど、エックスはチームの紅一点だと?
111 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 23:01:40.61 ID:zAi2rvCe0
112 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 23:02:56.18 ID:Z35zB3ew0
>>106 Xにはおにんにんなんてついてません><
113 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 23:04:55.33 ID:F0YQGdb8O
カメリーオには付いています おちんちんです!!
114 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 23:08:15.49 ID:6OWsrRRU0
ワイリーの遺産で全員おにんにん装着!
115 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 23:26:36.88 ID:ibiHADAR0
アッーーーー!!!
116 :
愛のVIP戦士 :2007/02/06(火) 23:57:37.61 ID:KSSjIuYV0
ゲームやらせる妄想するとどうしてもこの二人になる 「――で、何をすればテレビが袈裟懸けに両断されるんだ?」 「Wiiスポーツでテニスをやっていたら、どういった訳か手に持っていたのがリモコンじゃなくて ビームサーベルに変わっていてな。気付いたらザクッ!と…」 「…ゲームをする時は周りをよく確認するようにと、説明になかったか?」 「あ〜、読んだような気もする」 「頭痛が…」 「兎にも角にも、これではニュースすらまともに見れない。棄てやすいよう、景気よくバラバラに刻むか」 「待て待て、足元にゲーム機の本体が……」 「チェストォォォォーーーーーーーー!」 ガキィィィン!! 「は、弾いた……」 「流石は任天堂製…。差し詰め、テレビはPANASONIC製だったようだな」 ・・・・・・オチ? そんなものは当店にはございませんが?
117 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 00:00:22.45 ID:whQ65iI+O
>>116 チェストォォォ!ワロスwwwwww
こいつぁ姐御とΣか?
118 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 00:04:15.54 ID:pMu88y7p0
119 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 00:28:04.94 ID:/b16vHjk0
エレジーさん好きな人は、嫌がるかもしれないけど。投下してもいいかな?
120 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 00:29:32.14 ID:vqVYPBFF0
121 :
エレジーさん好きな人はごめんね :2007/02/07(水) 00:31:16.36 ID:/b16vHjk0
それでは、いくよー 【ygelE】 「よし、終わりかな」 わたしはポンポンとアイくんの布団をお日様の当たるベランダに干すと、一息ついた。部 屋の掃除も終わったし、後は、夕飯の買出しに行くだけだ。やることをやってしまうと、特に する事もなくなってしまう。ちらりと時計を見ると、もうお昼だった。 わたしは急いで、テーブルに今日の献立を並べる。 「アイくーん!お昼だよ」 お昼の準備が整うと、リビングでボーっとテレビを見ている同居人に声をかけた。いつも 動作の速いほうではないアイくんは、ご飯時だけは俊敏だ。あっという間に食卓に着き、お 箸をカチカチと鳴らしている。 そんなアイくんを微笑ましく見ていると。不意に声をかけられた。 「はやく、いただき…ます…して…よ」
122 :
エレジーさん好きな人はごめんね :2007/02/07(水) 00:31:44.63 ID:/b16vHjk0
「ん?ああ、ごめんね。では、気を取り直して、いただきます」 どうやら、アイくんは気が急いて仕方がなかったらしい。いただきますの掛け声もそこそこ にガツガツと冷凍サンマの入った丼をかき込んでいく。 「アイくんは、本当にお魚が好きだね…」 アイくんの健啖な食べっぷりを見ると何時も思ってしまう。本当に食べるのが好きなんだろ うな、と 「…魚は好き。でも、特別な…人が…作って…くれたから…残したく…ない」 本当に、うれしい事を言ってくれる子だと思う。こんな事を言われると作りがいがあるとい うものだ。 「ありがとう。お世辞でも、うれしいよ」 それでもここまでストレートに好意を表されると、むずがゆい気持ちになってしまう。今の 自分の顔は少し赤くなっているかもしれない。 「あれ?アイくん。ほっぺにご飯粒ついてるよ」
123 :
エレジーさん好きな人はごめんね :2007/02/07(水) 00:33:01.58 ID:/b16vHjk0
そう言うと、口の端に付いていたご飯粒を取ってあげる。取ったご飯粒はいつもの習慣 で、ぱくりと食べてしまった。最初の内は、そんな風に接するわたしに目を丸くしていたアイ くんだったが、今では慣れたもので、ありがとうの言葉を口にした後、今までどうり食事を再 開した。 前はもっとあたふたしてくれたのになと、少し寂しい気がする。まあ、わたしにしても男の 子との共同生活をする事になるなんて、夢にも思っていなかったから、距離感を計りかねて いたための行動だったのかもしれない。 今でこそ、仲のいい姉弟のようなわたし達だけど、共同生活を始めた当初は、あまり話をしてくれないアイくんに、少しでも好かれたくて、今よりもっとおねぇちゃんぽく振舞っていた 気がする。 それを考えれば、こんな風に自然に接する事が出来るようになるなんて、すごい前進だと 思う。 「エックス…ご飯、さめちゃう…よ」 アイくんの声で気が付いた。あははと誤魔化し笑いし、わたしも冷めかけたご飯を口に運 ぶ。 さて、ご飯を食べたら、夕飯の買出しに行こう。今日の夕飯の献立は何しにしようかな。 そんなことを、悩んでいるときが最近の幸せだったりします。 もう少しだけおねぇちゃんしていたい、エックスのそんな一日なのでした。 <終>
124 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 00:35:23.13 ID:/b16vHjk0
以上です。エレジーさんの作品をさらに反転させたのですが、受け入れがたかった 人はごめんなさい。では、おやすみなさいノシ
125 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 00:55:53.48 ID:E6gLwRiL0
乙。 これはこれでなごんだぜww
126 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 00:56:15.89 ID:HjLBjz93O
ふひひ ほ
127 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 01:06:59.56 ID:JOZqN7zZO
結構……な……時間……だね…… いつまでも……起きてると……体に……よくない……よね…… んじゃ……おやすみ……らすほ
128 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 01:08:56.40 ID:HjLBjz93O
>>127 アイちゃーん!!!!!!!!!!!!!!
129 :
暗部.xip :2007/02/07(水) 01:52:01.18 ID:nNAiEBEF0
「れおんが家に立てこもってしまったぞ?」 「家の中から迎撃するのでしょう。二階に行きましょう」 「梯子を蹴飛ばすと楽じゃ。で、この変な音は何じゃ?」 (::::{oi::。) ;, (っ⊂〓二二二⊃ / ) チュイィィィン・,' ( / ̄∪ 「あれ?銃が効かぬぞ!?」 「え・・・ちょっと・・・お、おち、おちついて・・・」 「「きゃあああああああああああああ!!!!!!!!!!」」 「二人ともうるさいですよ〜」 今だ!投下ゲットー
130 :
暗部.xip :2007/02/07(水) 01:52:52.43 ID:nNAiEBEF0
「今晩は、みなさん。非公式のサイバーラジオ。今日も始まります」 ポップな音楽とともに柔らかな女性の声が流れる。 声が変えられているのか、誰かは分からない。 このラジオは、ハンターから認められた放送域でもなければ、公共の電波でもない。 ネット上で行われているラジオだった。 リスナー数は少ない。というよりかは、存在を知っている人のほうが少ないだろう。 彼女から直接教えてもらったか、又聞きしたか。その経路を通ったものしか知らない。 それでも、それなりにコアなファンが付いているらしい。 「えーっと・・・ペンネーム影の飛忍さんからのお便りです」 ブラウンの髪をかき上げながら読む。 「こんばんは〜。今回はとある撮影のことで相談したいことがあります」 律儀に手紙に向かって挨拶を返す。 「経験が無いせいか、どうしてもいい演技ができません。何かいい方法はありませんか?」 可愛らしい文字を見ながら、考えを述べていく。
131 :
暗部.xip :2007/02/07(水) 01:54:54.33 ID:nNAiEBEF0
「リラックス!リラックス!うまくやろうとばかり思ってると失敗しちゃうわよ!」 DJらしく、感情を込めながらアドバイスを言う。 リスナー数が少ないので、葉書――と言っても電子メールだが――を送る人も少ない。 なので、必然的に自分の葉書が採用される率が高い。 加えて、どんな内容でも読み上げて答えるので、性的な意味合いで愛好している人も少なくないようだ。 以降も様々な内容が続く。 「ガスマスクです。性癖が受け入れられないのですが、どうにかならないでしょうか」 「密林のゲリラコマンダーです。話し方がどこぞのAIっぽいと言われるのですが」 「ヒートナックルチャンピオンだけど、最近バーナーで調理してたら燃料代が・・・いい節約方法教えて!」 「単眼メットです。今日の下着の色は何かな?パンツ!パンツ!」 女性と思われるものにはやさしく、男性と思われるものには厳しく答えながら進めていく。 ラジオの終了時間が迫っている旨を告げ、最後の葉書を手に取った。
132 :
暗部.xip :2007/02/07(水) 01:57:04.88 ID:nNAiEBEF0
「七つの海の破壊神です。私でダシを取るとか、名前の呼び間違いくらいはいいんです。でも・・・」 感情を込めて読み上げる。 「この間、同室の女性に襲われそうになりました。まさかあんな物まで持ってるなんて・・・どうしたらいいでしょうか」 遠まわしに蜘蛛からラジオのことを伝えておいてもらってよかったと思う。 葉書の送信元を見ると、シュリンプァーの個人端末アドレスを指している。 発信元を突き止めることなど、ウィルスバスティングよりも容易いことだった。 それにしてもあんな物とはどれのことだろうか。別に何も見せた記憶は無いので、そこのあたりは謎に包まれている。 「深刻な悩みのようですね・・・簡単なアドバイスはここで出来ますが、込み入ったアドバイスはここではちょっと・・・」 哀れみを含んだ声で話すが、心の中でほくそ笑む。そして、計画の第一歩となる言葉を発した。 「今度二人きりでお会い出来ませんか?今すぐ返事が聞けないのが残念ですが」 畳み掛けるようにしてラジオを終わらせる。今はシュリンプァーのことが最優先だった。 素早くメール機能を作動させる。頭の中の文章が、そのまま入力されていくのは彼女ならではだろう。 無事に、ホテルの一室で会う約束を得ると、クジャッカーは、心の中で甘美な欲望を暴れさせた。 『イレギュラーはねぇ、趣味もイレギュラーなんだよ!』 夜の街のどこからか、狂気にも似た鷲の叫びが聞こえた気がした。 完
133 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 02:09:17.85 ID:HjLBjz93O
あくせる保っぱー バイクで姐さん
134 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 02:24:54.19 ID:pH451nAXO
久々に北。 続いてくれてて、本当に良かった…
135 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 02:29:08.72 ID:pH451nAXO
ヌードルスレの絵師さんの新作は北?
136 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 02:37:12.81 ID:HjLBjz93O
マジでエレジー氏に見捨てられたと思ったけど良かったよな 姐さんかああいよ
137 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 03:22:35.49 ID:HjLBjz93O
ほひ
138 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 04:34:03.20 ID:Jd08jcbNO
ホシュタリカ
139 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 05:36:49.69 ID:HjLBjz93O
ほひ
140 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 06:25:57.40 ID:GZS22CpJO
今沖田 なにこの大漁wwwwwwwwwwww ヒャクレッガーの人は次はクジャッカーとシュリンプァのエロ期待して良いのか?www
141 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 07:45:51.37 ID:whQ65iI+O
ペドフェリアの次はガチレズか… これはmktkせざるを得ない
142 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 09:08:50.25 ID:Ahz7WrNE0
143 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 09:59:11.02 ID:ju1u9/fl0
ほす
144 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 11:02:15.30 ID:Ahz7WrNE0
てす
145 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 11:09:24.16 ID:qqByy+7n0
今上2つの小説読み終わったぜ。
>>121 の最初のほう読んだ時、鷲の妄想かなんかだと思ったwwwwww
146 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 11:16:37.06 ID:GZS22CpJO
147 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 12:17:56.52 ID:GZS22CpJO
落とさせるわけねーだろコノヤロー。出直してこい!
148 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 12:22:31.33 ID:HjLBjz93O
マンドリラー「ハーレーwwwwwww」
149 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 12:44:38.11 ID:Ahz7WrNE0
150 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 13:30:54.71 ID:Ahz7WrNE0
ほ
151 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 13:44:15.75 ID:xk60YsSM0
る
152 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 13:47:51.84 ID:whQ65iI+O
す
153 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 13:51:20.73 ID:Jd08jcbNO
154 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 14:34:19.18 ID:Ahz7WrNE0
そうか、、、みごとはまったぜ
155 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 15:18:57.57 ID:pH451nAXO
エックスの後ろは俺がいただく
156 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 16:17:54.63 ID:ufYGe6Zx0
パ
157 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 16:30:39.77 ID:HjLBjz93O
アイちゃん「バーローwwwwwww」
158 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 16:35:23.64 ID:nNAiEBEF0
>>140 そんなことあるわけ無いじゃないですか
ファンタジーやメルヘンじゃあ無いんですから
159 :
暗部.xip :2007/02/07(水) 16:36:40.36 ID:nNAiEBEF0
「居るのかい?」 数回ノックした後、シュリンプァーがドアを開ける。 メールでは、中に入って待つようにと書かれていた。電気をつけようと、パネルに触れたときそれは起こる。 触れた瞬間、電気が流れ込んできた。致死量ではないが、電気に耐性が無いシュリンプァーは、そのまま意識を失った。 「暗ければ明かりをつけようとする。当然の行為よね」 クローゼットから出てきたクジャッカーがつぶやく。手には電気の配線が握られていた。 暗い中、シュリンプァーをベッドまで運ぶと、静かに鞄を開いた。 妙な肌寒さを感じ、目が覚めた。 上半身のアーマーが無くなっている。小麦色の肌が露になっていた。 妙な気配を感じ、うつ伏せの状態から振り向こうとしたときだった。 体が動かない。はっきりしてきた意識で確認すると、手錠のようなもので四肢を固定されていた。 何度か揺すってみるが、簡単に取れそうなほど甘いものではないらしい。 「目が覚めた?シュリンプァー」 いつの間に居たのだろうか。蝋燭を片手に、クジャッカーがベッドに腰掛けている。 蝋燭の炎がゆらめき、闇にまぎれたエナメルドレスを柔らかに映す。 炎の陰影が作り出す幻想的な光景も、今のシュリンプァーにとっては恐怖の対象でしかない。 クジャッカーが小麦色の背中に指を這わせる。 ゆっくりとなぞる指から、くすぐったさにも似た感覚が生まれる。 「綺麗な肌ね・・・さぞかし蝋が映えるでしょうね」 そう言うと、シュリンプァーの目の前に、赤色の蝋を垂らす。 彼女の髪の毛ほど赤くは無いそれは、恐怖心を煽るには十分すぎる効果をもたらした。
160 :
暗部.xip :2007/02/07(水) 16:39:55.34 ID:nNAiEBEF0
クジャッカーが蝋燭を傾けると、融解した蝋が背中へと垂れていった。 蝋が落ちた瞬間、背中の全痛覚が反応する。拘束された手足が、壊れたおもちゃのように暴れだす。 「ふぁふいぃぃ・・・ふぁふいよぉ・・・・・・」 棒状の口枷が発音の邪魔をする。うまく発音できないことに、もどかしさを感じた。 「和ロウソクだから、洋ロウソクより熱くないわよ。痕も残らないから安心してね」 蝋燭の違いなど、シュリンプァーには関係の無いことだった。 事実、痛覚は異常なほど反応している。蝋の落ちた場所に心臓があるかと思えるほど、どくどくと脈打っていた。 さらに、うつ伏せのため、蝋が落ちるタイミングが分からない。 いつ落ちるか分からない恐怖が、より熱さを増幅させる。 「ふぁへへぇ・・・ふぃんじゃう・・・・・・ふぃんじゃうよぉ・・・」 何度も蝋が垂らされているうち、あまりの痛さに涙がこぼれた。それをクジャッカーが、舌を使って舐め取る。 そして、口を耳元へ近づけるとこう囁いた。 「蝋が垂らされたところが敏感になってるでしょう?もう一度垂らすと・・・どうなるかしらね?」 残酷な宣言を告げると、白い指がぺりぺりと蝋を剥がし始める。 暴れる体を左手で押さえつけ、正確に蝋をその部分へと垂らす。 背中がこれ以上ないほど反る。動きが収まると、クジャッカーは口枷を外してやった。 唾液が糸を引いて離れる。炎を反射して輝くそれを、口を使って切ってやる。 痛さの蓄積に、シュリンプァーがしゃくり上げる。 「グスッ・・・こんな・・・・・・ヒック・・・・・・ひどいよぉ・・・」 普段見せることが無い顔に、クジャッカーの嗜虐性がより強く煽られる。
161 :
暗部.xip 終わり :2007/02/07(水) 16:43:22.19 ID:nNAiEBEF0
「よしよし・・・ごめんね。もうロウソクはしないからね」 シュリンプァーの紅い髪の毛を、愛情を込めて撫でてやる。 何度か撫でているうちに、落ち着いてきたようだった。 「ほんとに?」 飴と鞭。そのバランスをうまく取った者が、対象を堕とす権利を得る。 「本当よ。今度は気持ちのいいことをしましょうね」 クジャッカーが、シュリンプァーのスリットが入ったアーマーを外そうとしたときだった。 爆発とともに吹き飛ぶドア。そして、風のように素早く動く何者かが、クジャッカーに何かを突き刺す。 機能停止したかのように、クジャッカーがその場に倒れた。 「やっぱり感染しておったんか。まさかとは思っておったんじゃがの」 ヒャクレッガーが、シュリンプァーの手錠を壊し、バスタオルを放り投げる。 「新種のウィルスじゃ。イレギュラーになる一歩手前で間に合ったようじゃの」 それは、洗脳ウィルスとは違うタイプのものだった。 主にコンピューター経路で感染するそれは、一般レプリロイドには支障は無い。 だが、コンピューターにダイブ出来る能力を持つクジャッカーが感染する確率は高かった。 感染記録を調査していたヒャクレッガーが気が付いたのも、つい先ほどのことらしい。 「うわぁぁぁぁん!!怖かったよぉ!!!」 「ちょっと!くっつくなスコップ!」 後日、ウィルスに対するセキュリティが、より一層強化されたのは言うまでも無い。
162 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 16:48:45.61 ID:HjLBjz93O
マンドレー「ハーリーwwwwwww」
163 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 16:56:58.22 ID:nNAiEBEF0
【フォロー】Q&A【はよせな!】 Q 今回どうしたの? A ウィルスによって感情機関が暴走してしまいました。 結果、身近な人が、恋愛感情にまでなってしまったということです。 SMっぽく見えるのは、彼女の愛情表現です。 Q 、 ∩ ( ゚∀゚)彡 おっぱい! おっぱい! ⊂彡 A ( ゚д゚)、ペッ Q 口調が違うのはいいんです。キャラが違いますよね? A 三度炊く 飯さえ硬し 軟らかし 思うままには ならぬ世の中
164 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 17:01:03.26 ID:HjLBjz93O
ドレー「ハーリーマンwwwwwww」
165 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 17:23:04.96 ID:qqByy+7n0
PCにX4インスコ完了保守
166 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 17:27:42.98 ID:kI46YJBB0
>>158 ktkrwwwwwwwwwwww
+ +
∧_∧ +
(0゚・∀・) ワクワクテカテカ
(0゚∪ ∪ +
と__)__) +
ひゃくれっがああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!
167 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 17:32:38.22 ID:whQ65iI+O
>>158 不覚にもシュリンプァーを開発してみたくなった
性的な意味で
168 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 18:43:11.37 ID:aIWroeM60
保守があまい
169 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 19:19:16.97 ID:HjLBjz93O
ほひほひ
170 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 19:43:15.12 ID:HjLBjz93O
ほひほひ
171 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 19:49:35.37 ID:RhDXf7mF0
「死んじまうぜぇ。私の姿を見たやつは、みんな死んじまうぞぉ!!」 「……シグマ様?何をしてるんですか?」 「べ、ベル!?これはね、あの……。」 「は〜い。みんなどいて〜。死神様のお通りなのですよー。」 「!!……私と一緒に地獄へ行こうぜぇ!!」 「シグマ様ぁーー!?!?」 X4やってたら思いついた。デュオについてはうろ覚え。
172 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 20:02:42.67 ID:1eLhO93F0
暗部の人、乙! 俺も投下するね、調子に乗ってたら無意味に長くなったゲームやらせた話
173 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 20:03:21.61 ID:1eLhO93F0
ゲームは一日一時間。 先端技術が覆うドッペルタウンの一角、ドップラー博士の管理する技術研究所のトレーニングスタジオにて、 重厚なサンドバックを蹴りつける女の姿があった。 青い髪を後ろに束ね、一心不乱に革張りのサンドバックを打ち据える様は鬼気迫り、余計な口を挟ませない“凄み”が感じられた。 「これで、ラストォォォォォーーーーーーーー!」 渾身の一撃を声と共に打ち込むと、強烈な破裂音を轟かせてサンドバックがその役目を終えた。 それを合図に、サンドバックを打っていた女――ヴァジュリーラFFも同じくその場に腰を落ち着けた。 全身から汗が滲み、肩を揺らす様子からトレーニングの内容の濃さを窺わせる。 ベンチに手を伸ばしてタオルを引っ手繰ると、汗にまみれた顔面を拭った。
174 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 20:04:24.00 ID:1eLhO93F0
「ようやく辿り着いた…。限界の『先』に……!」 上がった呼吸を整える一方で、ヴァジュリーラは内から込み上げてくる、どうしようもない高揚感を抑えきれないでいた。 「遂に『コツ』を見出した…。後は実践あるのみ!」 決意と実行の意志を表示する拳を掲げ、ヴァジュリーラはシャワールームへと向かった。
175 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 20:05:05.08 ID:1eLhO93F0
―某日・分岐道路北― 「――現在、貴方方は完全に包囲されている。抵抗は無意味であるため、大人しく誘導に従って戴きたいのだが…」 拡声器を手に犯人説得に努める大柄な青年――マンダレーラBBは表面上、平静を保っているが内心、苛立っていた。 それは彼のみならず、『ソレ』を囲む他の警官一人一人も感じていることだった。 突如、都市に現れた『ソレ』は特に何かを破壊したとか、何かを盗んだわけではない。 いきなりやって来て、いきなり其処に篭城を決め込んだだけである。 ――ただ、すごく迷惑だった。 『黙れ国賊めがッ! 貴様ら国家権力の眷属なんぞの戯言に誰が耳を貸すかよ!』 マンダレーラの説得を真っ向から叩き返す老人のしわがれた大音声。 それは全員で囲む『ソレ』――放水車の外部マイクから最大音量で流された。 老人の言葉を聴いてマンダレーラ一同、その場に居合わせる全員が嘆息を吐く。 「『国賊』とか一体、いつの言葉だよ…」「車両に日の丸描いてるし…、赤軍気取り?」 警官の呆れ果てた声を背後に、気を取り直してマンダレーラは拡声器を放水車に向けた。 「御老体の言い分は理解したつもりだ。それはそれとして、車両をこちらに引き渡して貰えないだろうか…?」
176 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 20:05:56.18 ID:1eLhO93F0
『何を言うか非国民が! 今の腐った体制では侵略者から御国を護ることなど出来はせん! 我こそはという 血気盛んな勇士はワシと共に神の国を建て直そうぞ!』 説得の言葉に耳を貸すどころか、ますます態度を頑なにしていく老人を前にして、マンダレーラは遂に頭を抱えてしまった。 「あの〜、隊長? もういっその事、強引に引き摺り出してしまってはいかがですか?」 「マスコミが居なければとっくにやっている……」 「やっちゃうんだ…」 刺すような痛みの走る頭を振るうと、マンダレーラは俯く姿勢を正して再度、放水車に向き直った。 深呼吸一つして、拡声器を放水車に向ける。そして第一声は――無言だった。 ただ黙って拡声器を構えた姿勢のまま、凍りついたように視線を一点に集中していた。 釣られて、警官一同、報道記者一同、マンダレーラが見詰める先に視線を向けた。 ビルの天辺、一番高い所に『ソレ』はあった。 ボロボロの赤い布切れをマフラーのように首に巻いた黄色いパーカー姿の『ソレ』。 マンダレーラのみならず、ドッペルタウンで生活する者なら誰でも知っている人物。 「ヴァ…ジュ、リーラ……、何を……している……のだ……?」 余程、衝撃だったのか、マンダレーラは拡声器から自身の発言が漏れていることなど気付いていない様子で、ポツリポツリと何かを口にしていた。
177 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 20:07:30.79 ID:1eLhO93F0
しかし、そんな友人の状況など知った事かと言わんばかりに、ヴァジュリーラはビルの天辺で威風堂々、 腕を組んで誇らしげに仁王立ちしている。 そう、まるで『ヒーロー』のように。 「トゥッ!」 「跳んだ?!」 予備動作なしに、ヴァジュリーラは突然、高層ビルから警官の集中する放水車目掛けて急落下してきた。 「ズシィィーーーーーン……パラパラ」 酷く軽量感のある着地を済ませると、状況に全くそぐわない重量感溢れる擬音を流れるように動作に組み込む。 「ま、ま……さか、今の擬音は……自分の口から、発したというのか……?」 「落ち着いてください、マンダレーラ隊長!?」 何を考えているのかとんと見当のつかない奇行を目前で披露されて、マンダレーラはこれは夢か真かの判定に大忙しとなった。 ……結論はでているが。 『なんじゃ、この娘は…?』 更なるイロモノの登場により、すっかり色が抜け落ちてしまった老人は、困惑した様子でヴァジュリーラを恐怖交じりの視線で見詰める。
178 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 20:08:39.51 ID:1eLhO93F0
「ふっふっふ…、特訓に特訓を重ねて編み出した『必殺技』を試すときがきたぁーーー!」 「 ひ っ さ つ わ ざ ? ! 」 異口同音、周囲一体から突っ込まれる状況下で、ヴァジュリーラはマフラーをはためかせて構えを取り始める。 『ま、待て、娘っこさんや!? 話し合おうや! むしろ投降します、させて下さい!』 「問答無用!」 懇願する老人の声を切り捨て、ヴァジュリーラは更に気合を込める。 マンダレーラの手から拡声器が滑り落ちる。 警官及びマスコミが撤退を始める。 「迷いも疑いも捨てる…。――見えた! 神の雷!」 「私が何をした……」 『待って、お嬢ちゃーーーーーーん!!!』 一人張り切るヴァジュリーラの背をジト目で見つつ、マンダレーラはガックリと肩を落とした。 そして、懐に手を伸ばす。 もしもの時の為に常備していた『アレ』を使うときがきたのかも知れない。 目の前では凄まじい気迫で炎を纏っているように見える少女と、泣き声を上げる老人が対峙していた。 悲鳴を上げる放水車目掛けて、ヴァジュリーラは重力に逆らって水平に飛び掛っていく。 「ウオォォォォォーーーーーーーーーーーーッ!!!! 俺の体よ、限界を超えろォ!!!」 マフラーがはためき、放水車が強烈な蹴りを受けて水平に吹き飛んでいく。
179 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 20:09:49.15 ID:1eLhO93F0
続けてそれを目にも止まらぬ速さで追いかけ、ヴァジュリーラは追い抜き様に天高く舞い上がった。 「砕け散れェェェェェーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」 『砕いちゃラメェーーーーーーーーーーーー!?』 垂直に放水車目掛けてトドメの一撃が打ち込まれ、凄まじい爆発と炎が天を焦がす。 「名づけて、神・雷!!!!!!!」 決めポーズを取り、誰にアピールしているのか技の名前まで披露する。 全てが終わった時、ヴァジュリーラは満面の笑みを浮かべていた。 「あー、ゲームやってて何時か使ってみたいと思ってたんだよなぁ〜。『神雷』、堪えられない爽快感だ!」 「……へぇ、それは良かった。――ところで友よ。コレを見て欲しいのだが」 「ああ、マンダレーラ! 見たか、俺の必殺技……何コレ?」
180 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 20:11:02.35 ID:1eLhO93F0
振り向いた瞬間、鼻先に突きつけられた一枚の紙片。 そこにはデカデカと『始末書』の文字が印刷されていた。 「……なんで?」 「何故か……」 キョトンとするヴァジュリーラの頭をマンダレーラの手の平が覆う。 そして、 「解らんことがあるかぁあーーーーーーーーーー!」 「いだダダダだダァァァーーーーーーーーーーーーーーー!? 潰れる、潰れる!」 摂関の合間、ヴァジュリーラは十枚の反省文を書くことと、ゲームは一日一時間の口約を結ばされたそうです。 ちゃんちゃん <了>
181 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 20:13:30.31 ID:qqByy+7n0
ヴァジュリーラテラお茶目wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww ところで、老人って誰? あと、やってたゲームって何?
182 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 20:17:50.70 ID:whQ65iI+O
>>180 ちょwwwwwwwwヴァジュリーラ壊れたwwwwwww
赤いマフラーか…仮面ライダーかSHINOBIくらいしか思い浮かばない…
183 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 20:22:29.86 ID:RhDXf7mF0
ヴァジュリーラのキャラが変わってるwwwwww
184 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 20:22:40.47 ID:whQ65iI+O
ゲームスレ落ちたな…いかんすべきか?
185 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 20:27:48.88 ID:HjLBjz93O
186 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 20:34:32.97 ID:1eLhO93F0
三次スパロボαのネタだよー 番外その1 「反省文は書けたか?」 「ああ、一応…。未だに頭がガンガンするぞ」 「老人が生きていたから良かったものの、もし死んでいたらこれでは済まんぞ…」 「大丈夫、加減はした!」 「フォーマットされたいか?」 「ごめんなさい」 「全く……。反省文を見せてみろ」 「はいはい」
187 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 20:43:16.83 ID:eiJ+plq9O
テラダイライオーwww
188 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 20:56:04.31 ID:whQ65iI+O
反省文の内容が気になる…
189 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 21:09:24.57 ID:1eLhO93F0
>>188 『も』
「……………ん?」
『う』
「………………むう?」
『し』
『ま』
『せ』
『ん』
『ご』
『め』
『ん』
『ね』
「………これが………………ゲーム脳…………?」
「さーて、積みゲーでも崩すか♪」
<了>
さるさんのご機嫌を損ねたらしいROMるわ
190 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 21:11:26.03 ID:whQ65iI+O
ちょwwwwwwwwwwwwwwww
191 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 21:22:49.90 ID:x7GedzpB0
お帰りwwwww ヴァジュwwwwwwwww
192 :
糖質甲虫路 :2007/02/07(水) 21:41:38.38 ID:U38qSCM30
本編のつなぎ クワンガー
193 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 21:42:13.40 ID:qqByy+7n0
2日連続でエレジー氏ktkr!!
194 :
糖質甲虫路 :2007/02/07(水) 21:43:20.53 ID:U38qSCM30
糖質甲虫路 ―1― 「僕がですか?」 白い壁に囲まれる狭き部屋。 ハンター幹部に与えられる執務室で、少女のような顔をしたエックスが聞き返す。 「あぁ、君しかいない。君は彼女と友人だったな」 エックスの前で座し、両手を組む男はハンター幹部の一人、Drケインだ。 彼は感情に乏しい眼差しをエックスに向け、問いに頷く。 エックスは少し思案し、困ったような顔した。 その表情のまま、口を開く。 「友人……って、程でも。向こうもどう思ってるか」 「とにかく」 少年の呟きを短く切るケイン。 押し黙るエックスに片手を挙げ、己等の仕事を再確認させる。 「部隊の問題は部隊で解決するのが基本だ。だが、動ける者は君しかいない」 言葉の終わりに、ケインは少年の胸に人差し指を向けた。 「あの……隊長は? こういう仕事は隊長が一番、適任だと思うんですけど」 エックスがそれに待ったをかける。
195 :
糖質甲虫路 :2007/02/07(水) 21:45:55.36 ID:U38qSCM30
「シグマか……」 ケインの瞳が揺れた。 そして、 「おーいおいおい! おーいおいおい!」 両手で顔を抑え、声を出して泣き出す。 その異様なケインらしからぬ様に、エックスは目を見開いて驚愕した。 「えぇ!? ケ、ケイン博士?」 唇を驚きで震わし、言葉をつっかえながら男の名を呼ぶ。 両腕は大きく上下に揺れ、号泣するケインの感情と同じく、少年も落ち着きがなくなる。 「おいたわしや、シグマ様。今日も首都で、どーじんしなる物を購入しているのでしょう」 感情、吹き荒れる部屋に、犬の耳を頭部に付けた少女が書類を胸に抱えながら闖入した。 鋭い双眸を憐憫で満たす少女は、いつもの下着姿ではなく、整ったスーツを着込んでいる。 少女――ベルガーダーはケインの机に歩み、抱えた書類をそっと置くと、上司である老体の背後に立った。 そこでケインが顔をあげる。 皺のある顔は大量の涙に濡れ、滴り落ちるそれが照明に反射して輝いた。 「あの子は一体どうしてしまったのだ……! 少年等が絡み合う……あ、あんな淫らな本を!」 顔を抑えた両手を、今度は銀の頭髪に載せるケイン。 懊悩を振りまき、シグマ――娘の行動に悲鳴をあげる。 二人の言葉だけでは状況が理解できないエックスは、首を傾げるばかりだ。 説明を求め、ベルガーダーに瞳を送る。
196 :
糖質甲虫路 :2007/02/07(水) 21:47:48.36 ID:U38qSCM30
「私には理由が解ります。――主に、貴様のせいだ!!」 少年の緑瞳を受け、少女は牙を剥きながら怒声を張り上げた。 「えぇ!? 身に覚えがないんですけど……。え、えっと、ごめんなさい」 怒りの声を叩きつけられるとは予想していなかったエックスは、覚えが無いながら謝罪してしまう。 子犬のように小さくなるエックス。AIに広がる混乱は、勢力を強めるばかりだ。 「マンドリラーは南の方へ、出張です。一週間は帰ってこないので、彼女は使えません」 少年の謝罪に満足したのかベルガーダーは牙を口内に戻し、現在の状況を報告する。 どうやら彼女もケインが命じる仕事を理解しており、エックスに任せようと考えているようだ。 「あ! ヴァヴァが居るじゃないですか」 エックスが手を打つ。 異見があるのか、直ぐに了承しようとはしない。 「性格的に問題があります」 だが、それも短い応えで切り捨てられた。 失意に呻くエックスは頬に指を当て、再び思案する。 「あ! ゼロが居る……居ましたよね?」 半拍置き、少年はもう一度、手を打った。 先のとは違い、言葉尻に力がない。首を傾げながら少女に問うた。 「居ましたっけ?」 少女も首を傾げる。 白い首を横にしながら、手前のケインに言葉を投げた。
197 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 21:50:00.43 ID:whQ65iI+O
エレジー氏ktkr!!!!!! Σ様BLに走っちまったwwwwwwww タイトルからしてガタックフラグの予感…mktk
198 :
糖質甲虫路 :2007/02/07(水) 21:50:29.26 ID:U38qSCM30
「そんな奴、居たか?」 泣き止んだケインはきょとんとした表情をし、二人に倣って傾ぐ。 「僕しかいないんですね……もう、解りましたよ」 しぶしぶエックスが了承する。 肩を落とし、諦めた表情をする少年の背中は悲哀に満ちていた。 「では、よろしく頼む」 泣き顔など露も残さず、冷徹な表情に戻った老体が頷く。 首を上下した後、立ち上がるケイン。 「イレギュラーハンター、エックス! 出勤してこない、クワンガーの様子を探るのだ!」 拳を天に突き出し、エックスに命を飛ばした。 それに対する少年の眼差しは冷たい。 ―2― 「僕もちゃんと仕事したいなぁ……戦闘はやだけどさ」 不満を漏らしながらエックスは歩く。 ブーメル・クワンガーの私宅――通信タワーの道のりを暗澹たる気持ちで歩くエックスの足取りは重い。 枯れ木の並木道を吹く風は、冬とは思えぬ柔らかな冷たさだ。 それでも少し肌寒いので、エックスの服装は青い装甲にダッフルコートを重ねる。 零下に耐えるレプリロイドだが、肌を冷気が撫でる感覚は拭えない。その上、エックスは気温の変化に順応する装置のスイッチを切っていた。 「お、エックス」 郊外にあるタワーが、丘の頂上から見え始めた頃―― エックスの横から、成熟前の少女特有の高いキーを持つ声がかかる。
199 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 21:51:36.14 ID:Ahz7WrNE0
暗部来てたぁ!!!きたきたぁ!!!
200 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 21:51:42.87 ID:HjLBjz93O
いきなりカオスだwwwwwww やっぱり作品はエレジー氏のに限るなw
201 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 21:52:27.95 ID:Ahz7WrNE0
って、 稲荷!!?? !!!
202 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 21:53:32.99 ID:xJpzC3sM0
>>200 その言葉、他の小説書く人達には酷いように思えるんだが
203 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 21:55:15.58 ID:qqByy+7n0
>>195 のケインが泣くところで岩本X3のケインが吐くシーン思い出したわ
204 :
糖質甲虫路 :2007/02/07(水) 21:55:47.84 ID:U38qSCM30
「ゼロ……」 少年は振り向き、横手の人物の名を口にした。 知人に出会った少年は表情を晴らさず、おざなりに手を挙げて挨拶する。 「じゃーん! これ見ろよ。イーグリードから貰ったんだぜ。似合うか?」 落ち込む感情に気付かず、エックスに出会ったということで満面の笑みを作り上げるゼロ。 薄い胸を反らし、今、身に纏う装束を少年に大きく見せようとする。 彼女が現れてから少年の目に入っていたが、伸び上がった背によってゼロの服装が視界に広がった。 真っ赤な衣装。 上下を一緒くたにした装束は、季節外れの薄手だ。 アジア付近で女性が着る服の一つだと、エックスは思いだす。同時にチャイナ服という言葉がAIに浮かんだ。 「忙しいから、また今度ね……。――雑用ばっかりだよなぁ……」 それを打ち消し、エックスは手を振ってゼロに背を向けた。 感想一つ口にしない少年に、ゼロが慌てて引きとめようと何かを発しようとしたが、暗い呟きに邪魔をされる。 「…………」 結局、ゼロは彼を制止できず、小さくなる少年を沈黙したまま見送った。 「クワンガーさーん。こーんにちはー! エックスでーす!」 郊外に入った手前では小さかった通信タワーも、目の前にするとその姿は圧巻だ。 数百メートルあるかという高さを誇る塔は、尋ねた者を威圧的に見下ろす。 タワー玄関口に居るエックスは、通信端末からの答えを巨大な支柱に寄りかかりながら待った。 通常より一回り大きい自動ドアの横に取り付けられた端末からは、何の返事もない。
205 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 21:56:38.94 ID:Ahz7WrNE0
て、エレ氏もきてる!!! 、、、、、もう、追いついてからレスしよう、、、、、
206 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 21:56:50.78 ID:whQ65iI+O
207 :
糖質甲虫路 :2007/02/07(水) 21:59:39.15 ID:U38qSCM30
留守かとエックスが踵を返そうとした、その時。 自動ドアを抜けて近づく気配に、エックスは横顔だけを玄関に戻す。 黒い球体が、エメラルドグリーンの瞳に映つる。 胡乱な顔をするエックスの前で、球体は緩慢に浮遊し、少年の顔の高さで停止した。 『おやおや、君か。こんにちは。何用だ。私の記憶だと、君と私に深い接点はないだろう」 綺麗な球を描くフォルムから、低いが、少女と解る声調が発せられる。 若干、驚きながらもエックスは身体も球体へ向けた。 「……仕事という可能性は考えないんですか」 そして呆れたように、軽く肩を竦める。ダッフルコートのリボンがそれに合わせて揺れた。 『ハンターのお使いかね。ご苦労なことだ。不不不……まぁ、あがりたまえ」 どこか冷たい少年の物言いにも動じず、球体は丸い身を震わせて、案内するのかのように玄関へ先行する。 エックスがそれに続き、自動ドアをくぐった。 巨大な外観に沿い、タワー内も広い。 様々な店舗を入れることが可能な空間が、ドーナツ状に段を重ねて天井まで向かっていた。 広大な空間だが、実際には何も無く、エックスが目にするのは白い床だけだ。 その中央にエレベーターが構え、案内役の球体はその前でふわふわと揺れている。 エックスが乗り込むと、ボダンも押していないにも関わらず、スピードを上げて勝手に昇り始めた。 急激に昇る箱の中で、ボタンを数個付けた機盤に張り紙が貼ってあるのを少年は気付く。 白い紙には、決して綺麗ではない文字で、自慰よりお菓子という一文が書きなぐられていた。 他にも、打倒、糖尿病など意味不明な言葉が連なっている。 不愉快になったエックスは、目にしたそれを剥がそうとしたが、指をかける前に昇降機は静止した。
208 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:03:57.78 ID:Ahz7WrNE0
今回のスレは永久保存版だ、、、、、
209 :
糖質甲虫路 :2007/02/07(水) 22:03:59.54 ID:U38qSCM30
到着した場所は、タワーの最上階のようだ。 陽光を抑える薄黒いガラスが円状に巡らされ、この階は空中庭園のそれに近い。 ドームの一部は、ガラスではなく大量の画面をかけた壁もあった。 ディスプレイには、様々な人物の生活――下界のプライバシーが映っている。 不規則に置かれる寝台や、食卓などの家庭用品と違い、そこの空間だけは軍事基地と呼べなくもない。 映像を断続的に変更する画面たちを眺めながら、エックスはクワンガーの姿を探すべく歩いた。 銀髪の少女は直ぐに見つかる。 縦に長大な開閉不可能の窓から、ガラスに手を宛がって見下ろす少女の背中は驚くほど白い。 纏っているのものが白いのではなく、少年に振り向く少女は、 「ちょうど良いところに、君も来たもんだ」 裸だった。 「うわぁ!? な、何で服を着てないんですか!?」 当然、エックスは驚く。 素早く顔を手で覆い、生まれたままの姿のクワンガーを視界から排除した。 「私が患っている糖尿病だが、打開策が見つかった」 飛び上がるエックスの姿に妖艶な笑みを浮かべながら、クワンガーは薄桃のルージュをひく唇を開ける。 男性の前でありながら、少女は服を着ようとせず、無駄な脂肪のない搾られた肢体を露にしたままにした。 「あれ? まだ治ってないんですか。糖分を吸引する装置を使えば、簡単でしょう」 少女の言葉に、世界を暗転させるエックスが疑問の声を出す。
210 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:06:46.58 ID:Ahz7WrNE0
tktk
211 :
糖質甲虫路 :2007/02/07(水) 22:07:45.75 ID:U38qSCM30
「それだと、一週間も入院するじゃないか。不不不……私の性格として、それは耐えられない」 今日の医療事情としては常識な問いかけ。 全裸のクワンガーは、部屋を歩き回りながらそれを否定した。 「そ、そうですか……。それじゃ、その打開策っていうのは?」 飄々とした態度、そして意味の解らないことを吐く彼女に、エックスは半ば呆れる。 しかし、それでも律儀に少女との会話を続けようとした。 「よく聞いてくれたね。――これだ!」 子供のように部屋を歩き回るクワンガー。 彼女は満足げな表情を浮かび上がらせ、不気味に一笑すると、歩みの先――シーツを被せた物体を指差した。 掛け声に触発され、エックスが覆いを解く。 それに合わせてクワンガーが白い布を引き剥がし、シーツの中身を少年に見せた。 もう、少女の裸を気にしないようにしよう、と自らに言い聞かせたエックスは、もう一体の裸身を得ることになる。 物体は巨大な装置だった。 カプセルを思わす外観の装置は、その身に幼い少女の姿を内包している。 「えーと……これは、クワンガー……さん?」 眠りにつく少女は、幼いながらこれもクワンガー――彼女自身であった。 「その通り! これも私だ。ロリボディバージョンのクワンガー、ここに参上だよ」 呆然とするエックスに、クワンガーが半回転。回転が止まると同時に、右腕を空へと開いてポーズを決める。 「それで……」 「解らんかね? このボディに、私のAIを移すのだよ」 クワンガーはニヤリとして、自分の頭を指で示した。
212 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:09:20.68 ID:Ahz7WrNE0
乗せ換え!!?
213 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:12:34.55 ID:whQ65iI+O
>>211 ガタックを嫁にしてよかった
不思議少女+ロリボディ切り替え機能+男勝りの妹付きだぜ?
214 :
糖質甲虫路 :2007/02/07(水) 22:13:15.63 ID:U38qSCM30
「あー……」 徐々に理解してきたエックスが、溜め息に近い吐息を漏らす。 「本体は病院へ送り、私はこの身体で、健康になった"私≠待つというわけだ。不不不……普通の日常生活を送りながらね」 少年の肩に軽く手を置き、クワンガーが背後を取った。 彼女は、白い耳へ囁くように語り続ける。 「あなたの普通と、僕の普通は……まぁ、良いや。良かったですね。また、甘い物が食べられるじゃないですか」 少女が暗殺者だということを加味し、ぞっとしない顔をしてエックスは相槌を打った。 雪の色をした薄い乳房が泳ぐ目に入るが、駆け上がる恐怖に少年は赤面することを忘れたようだ。 「不不不……ありがとう」 コートを上にした青いボディから離れ、クワンガーが今度はひっそりと笑う。 「でも、そのボディはどうしたんですか? クワンガーさんの自作ではないでしょう」 離れる少女にほっとしつつ、エックスは安堵感からよろよろと椅子に座り込んだ。 「ライト博士に頼んだ。他の細々としたパーツは、カメリーオ君に盗ませた。不不不……お金もそんなにかからなかったよ」 ハンターは正義の機関。 それに属した身であるクワンガーが、しれっとした口調で言う。 「犯罪じゃないですか!?」 椅子を吹き飛ばしながら立ち上がるエックス。 信じられないと、少女に掴みかかろうとするが、銀の恥毛に覆われた部分すら隠さない姿にあえなく中断した。 「カメリーオ君は、余計な物まで盗んできてね。見たまえ、このふたなりアタッチメント。何に使えというのだ」 指を揺らす少年に鼻を鳴らしたクワンガーに、反省した様子は見られない。 彼から視線を外し、カプセルの隣に置かれた机の物を掴み取る。困った顔をしながら手にしたのは、男性器を模した器具だった。
215 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:15:31.95 ID:ufYGe6Zx0
キテタ━━━━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━━━━!!!! 乗せ換えガタック…、その発想はなかったわ
216 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:15:52.92 ID:whQ65iI+O
217 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:16:38.26 ID:Ahz7WrNE0
218 :
糖質甲虫路 :2007/02/07(水) 22:17:55.74 ID:U38qSCM30
「犬耳アタッチメントもあるぞ。君に似合いそうだな」 エックスが答えないので、クワンガーは別の物を手にする。 少年は嘆息して首を横に振った。 「巨乳パーツ。私は肩がこるのは好かん。――どうだ?」 別の盗難品を掲げ、楽しげに瞳を揺らめかせる白銀の少女。パーツを少年に握らせる。 「要らないですよ! 僕は男ですよ!?」 さすがにエックスは激昂し、巨大な乳房を叩き落とした。 「ふん、いけると思ったんだがね」 彼の態度にクワンガーは気分を害さず、個人的な感想を述べて髪をかきあげる。 銀流をかきあげる仕草のまま、新たなパーツを見繕った。 「これなんかどうだ? 不不不……君の可愛いちんちんと、この巨大なものを交換するとか」 アタッチメントとは二周りほど大きい性器を掴むクワンガーが、にこやかに聞く。 今度は満足するだろうと、自分の選択に何度か頷きながら手にした物を振ってみせた。 「か、可愛いって……酷い。だいたい、僕の何を知ってるって言うんですか……」 上下する少年の感情――激情の次は、消沈。 装甲に収まっているはずの分身≠見下ろしながら、エックスは呟くように言った。 「……? ナニだが? 不肖、ブーメル・クワンガー。趣味は監視。君の事なら、何でも知っている」 落ち込む少年を笑い、クワンガーは宣誓するかのように片腕を伸ばす。 「君が若き少年の滾りを解放するのは、週に二回。――最近、増えたな。不不不……健康なことだよ」 宣誓の体勢の少女は今までと違う、どこか照れたような笑みを初めて現した。 赤眼の視線をエックスの股間に集め、唇をこれも真っ赤な舌で湿らせる。
219 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:17:58.53 ID:ufYGe6Zx0
220 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:18:40.18 ID:whQ65iI+O
>>217 ………しかたない、ガタックの為なら…我が菊捧げよう!
アッーーー!!!
221 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:18:53.44 ID:RA5CuooFO
222 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:20:16.79 ID:Ahz7WrNE0
>さすがにエックスは激昂し、巨大な乳房を叩き落とし 想像出来んww
223 :
糖質甲虫路 :2007/02/07(水) 22:21:44.27 ID:U38qSCM30
「あ、あうう……」 エックスの面もクワンガーの瞳と同じ色になった。 「一つ忠告だが、もっと男らしく性器をしごいたらどうだ? 時間をかけすぎてると思うのだが」 股間から赤面に移動させるクワンガーは、少女の口から言ったとは思えない提案をする。 まるで見てきたかという口ぶりに、エックスの赤が濃さを増した。 「だから射精する時に、あんなに大量に出すんだ。不不不……ティッシュに収まらず、慌てる君は笑いを誘う。とても」 「でっかいお世話です!!」 続く言葉は侮蔑と受け取ったか、エックスは可愛らしく怒る。 怒りを前にしながら、少女は笑いを止めない。クワンガーにとっては、エックスの行動はどれも面白い出し物のようだ。 「それか、自慰用の器具を購入したらどうだ」 「あ、あれって、気持ち良いんですか?」 「知らんよ。私は男じゃない」 その後、何度か言葉の応酬をする二人。 「で、何の用だったのだ」 エックスが訪問してからやっと本題に取り掛かる。 「……あ、あぁ、いえ、良いんです。どうして、出勤しないのか解りましたので」 しかし、少年は頭を振った。 ケインに託されたエックスの仕事は、既に少女の先の説明で完了している。 「そうかい。よく解らないが、理解してくれて嬉しいよ」 クワンガーは理解できないながらも納得し、AIの移動を試みるのか、カプセルの機器を操作し始めた。 一応、見ておこうとエックスは帰宅せず、少女の様子を傍観する。
224 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:24:19.86 ID:Ahz7WrNE0
X普通に会話しとるww
225 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:24:29.03 ID:HjLBjz93O
でっかいwwwwwww エックスwwwwwwwwwwwwww
226 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:24:58.90 ID:ufYGe6Zx0
こんな便利なアタッチメントがあるなら カネハチとかアイちゃんの悩みは一体…
227 :
糖質甲虫路 :2007/02/07(水) 22:25:20.21 ID:U38qSCM30
クワンガー自身もそれを望んでいるようで、少年に小さく頷いた。 銀髪の少女が―― 「では、な」 カプセルに飲み込まれる。 ―3― 「ふむ、ニューボディだ。どうかね? 見てくれは」 エックスの想像よりもあっけなく身体の変更は、何の問題も起きずに終了した。 緩慢に開かれるハッチの隙間から漏れる煙。 白い帳を破って出現したのは、クワンガーの幼い肢体だ。 「あ……可愛いですね」 少年の腰しかない姿に、エックスが微笑む。 ハッチからよちよち歩くクワンガーは、幼いボディになったせいか危なげない。 「不不不……これで、ついに甘い物が食べれるよ!! 君も食べるかね。いや、遠慮は良い。食べたまえ」 平らな胸と毛の無い恥唇を備えるクワンガーだが、AIは変わらない。 知性を感じる言葉で口を開く少女に、エックスは少しだけ失望した。 「この時の為に先日、お稲荷堂の最中を買っておいたんだ」 そんなエックスなど気にせず、クワンガーが双眸を輝かして戸棚に駆け寄る。 食卓から少し離れた家具とカプセルの間は数メートルある。 「そう、戸棚に至高の甘いものが……! ぐお!?」 はしゃぐ彼女は転んだ。 暗殺者とは思えない失態をさせたのは、彼女の小さな足と――落ちていた乳房のパーツだ。
228 :
糖質甲虫路 :2007/02/07(水) 22:28:39.53 ID:U38qSCM30
「い、いたい……」 足をとられて転んだクワンガーは、膝を押さえて蹲る。 目尻に小さな涙が浮かんでいた。 「だ、大丈夫ですか?」 「何の……。甘いものが食べれなかった、心の痛みに比べたら……」 少年が小さく悲鳴をあげる。 気丈にもエックスを跳ね除ける少女なのだが、問題はそれだけはなかった。 「戸棚に……」 幼い姿では、菓子が置かれているはずの高みには届かない。 クワンガーが愕然と呟き、肩を震わせる。 「と、届かない」 諦めずにその場で飛び上がるが、 「えい! えい! ……うぅ」 少女が求めるものは、手にすることが出来なかった。 「い、椅子を使って……。くおぉっ!?」 エックスの瞳が哀れみを帯びてゆく。 「う……いたい」 呻き、鼻を鳴らして泣き出すクワンガー。
229 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:28:49.65 ID:Ahz7WrNE0
そうか、遺産の影響ではないから話し方に変化はないのか。
230 :
糖質甲虫路 :2007/02/07(水) 22:29:16.93 ID:U38qSCM30
「あの……ですね」 それに見かねたエックスは、少女に優しく声をかけた。 「うぅ……う、うん? 何かね」 鼻をすすり、クワンガーが後方に振り向く。 「そのですね……一週間だけ、身の回りの世話をしましょうか?」 「…………うん」 <了>
231 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:29:57.08 ID:Ahz7WrNE0
お疲れ様でし、、、、、、、、 おせわ!?
232 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:30:01.12 ID:aIWroeM60
乙 やはりがたっくはいい
233 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:31:32.54 ID:whQ65iI+O
234 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:31:59.31 ID:ufYGe6Zx0
蝶乙 次のターゲットはガッタクか こうやって少しずつフラグを立てていくのか… エックス、怖い子…
235 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:32:57.78 ID:InH3UBupO
なんと可愛らしいガタック。間違いなくピコペコハンマーは最強
236 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:33:06.05 ID:GZS22CpJO
エレジータン乙! しかし、了ではなくその一週間が見たいのは俺だけじゃないはずwwwwww だけど、そんなことより ゼロが………復活したぜああああああああああああああ!!!!! こんなに嬉しいのは久しぶりだああああああああ!!!!
237 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:33:06.60 ID:whQ65iI+O
>>230 エックス………
場合によっては
ぶ ち 殺 す ぞ
238 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:33:36.71 ID:HjLBjz93O
ゼロとのフラグを破壊したようにも思えるがなw
239 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:34:54.03 ID:VJcroKQ0O
色々来てたー、、、 尾稲荷キタ━━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)゚∀゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)−_)゚∋゚)´Д`)゚ー゚)━━━!!!! ヴァジュリーラFF マンダレーラBB ↓ ↓ ∧_∧ ∧_∧ =≡( ・ω・)、 (・ω・ ) と と ) ⊂ O) =≡</</ ( ヽ ∪ ̄\ ) ∧_∧ ガキーン (・ω・ )、 ∧_∧ と と )二(・ω・ ) </</ ヽ O) ( ヽ ∪ ̄\ )
240 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:35:28.83 ID:1eLhO93F0
エレジー氏、乙んこ! 甘いものが食べられないと言うことは苦痛以外の何物でもないな! よかったよかった
241 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:37:44.75 ID:GZS22CpJO
>>238 止めてくれ……今読み返したらゼロが
『主人公の近くに居るのに相手をしてもらえない』
っていう悲しいキャラになったと再認識してしまったんだ……。
泣きそうだ………
242 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:39:07.32 ID:GZS22CpJO
243 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:39:13.39 ID:VJcroKQ0O
上にも書かれてたが、今回は本当に永久保存版だ、、、 PCでログを確保せねば、、、 暗部に稲荷にエレジー、最高じゃないか
244 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:40:02.94 ID:VJcroKQ0O
245 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:40:37.45 ID:nQG/laxaO
エレジー氏乙。早く自分も投下したい…長くて後二週間か… とりあえずエックスも男の子なんだねぇ、アレに興味を持つなんて…
246 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:40:44.54 ID:ufYGe6Zx0
>>241 ゼロはそれほどアクがないから
これだけイレギュラーが揃ってると空気となってしまうのは致し方ない、かと
247 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:40:52.52 ID:1eLhO93F0
>>239 アレ? 来てた…?
キャラ改変とか勝手なことしたけど良かったかなあ…
248 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:40:56.00 ID:whQ65iI+O
>>241 こちとら嫁をエックスに盗られる危機にあるんだが
249 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:41:21.10 ID:HjLBjz93O
エレジー氏の短編って一度に出てくるキャラが多いよね 今回は エックス ケイン ゼロ クワンガー 何気にベルちんが出てるし しかもスーツ姿
250 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:45:51.44 ID:GZS22CpJO
>>248 ぬこ=アイちゃん>シグマ様=姐さん>>>>>>>>>その他
だから、俺には関係ねえwwwwwwwww
しかし、シグマ様801か……我がvipの宿敵じゃねえか
251 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:46:34.14 ID:xJpzC3sM0
りおたん>>>>>>>>>>>>>>>>>>その他
252 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:47:59.02 ID:GZS22CpJO
>>247 やっぱりって言い方悪いが、やっぱり別の人かwwwwww
本人は残念ながらだけど、そんなに変わって無いから良いと思うんだぜ
253 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:51:37.46 ID:whQ65iI+O
>>250 VIPじゃなくてXIPだろう
こうなったら秘伝の黒糖餅でガタックたん釣るか
黒砂糖とりに沖縄行ってくる
254 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:53:43.61 ID:VJcroKQ0O
>>253 沖縄、、、ニガウリ?
瓜科のレプリロイドに気を付けるんだ!
255 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:55:40.35 ID:qqByy+7n0
256 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:59:04.41 ID:GZS22CpJO
>>253 ごめwwwついwwwwww
801板だけはラウンコより受け付けないよなx(v)ipって
257 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 22:59:31.89 ID:HjLBjz93O
まぁ はり紙いわく おかし>自慰 らしいからなw しかしエックスの自家発電をみてガタックもry
258 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 23:02:54.81 ID:VJcroKQ0O
話を変えるが、シュリンパさんがやはり可哀想な位置付けに、、、 このままではXより悲惨な末路に、、、
259 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 23:05:38.62 ID:whQ65iI+O
>>254 不不不…御忠告痛み入るよ
近々ガチで行くから沖縄産黒糖餅またつくぜ
260 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 23:06:02.78 ID:ufYGe6Zx0
取り合えず、まとめ追加 何か問題があれば、各自編集もしくは報告してください 他の方の作品は如何に区分したら分からないので保留
261 :
素敵な番宣 :2007/02/07(水) 23:14:42.44 ID:U38qSCM30
人気急速下降エレベーターのアイだよ。 2007年になって、調子付く有象無象たち。 わたしより先にエックスと外食した、マンドリラーは絶対に許さないよ! 激しくうつり変わるポジション!! マンドリラーとエックスは急接近。 馬鹿のタコは、グレてパチンコ通いに。 え? 誰、その子? ちっちゃくなったクワンガー? 今日から一緒に住むだって!? そ……そんな! くぅぅ……新妻の立場は……! ねえ、わたしはどうすれば良いの? このままじゃ……! 次回! 新妻アイ〜愛しのエックスに寄る虫なんか死ねば良いのにね〜 刮目して、待て!! 「もう新≠カゃ! ないじゃないですか!! てひひ!!」 「空気よめ! クズ!!」
262 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 23:15:59.01 ID:qqByy+7n0
263 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 23:16:20.32 ID:Dcn0ftZo0
>>1 乙
>「もう新≠カゃ! ないじゃないですか!! てひひ!!」
目からウロコ落ちた
264 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 23:17:10.84 ID:qokSuykt0
やべぇ興奮して寝れねえよwwwwwww
265 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 23:17:20.38 ID:HjLBjz93O
カメリーオwwwwwwww まったくだw 予告もバロスw
266 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 23:18:43.02 ID:ufYGe6Zx0
>>261 キタ━━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)゚∀゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)−_)゚∋゚)´Д`)゚ー゚)━━━!!!!
しかしゼロはノータッチ
267 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 23:19:23.54 ID:whQ65iI+O
>>261 その「虫」よこせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっ!!
268 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 23:22:42.06 ID:VJcroKQ0O
269 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 23:25:30.82 ID:Dcn0ftZo0
いま来たんで亀レスだが
>>180 元ネタ検索してワロタwwwww
トウマ・カノウいいね、金に余裕できたらスパロボやってみたいわ
270 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 23:32:21.96 ID:Caan6OpD0
271 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 23:34:13.47 ID:VJcroKQ0O
スパロボかぁ、Gジェネと似てるのかな? 所でロックマン世界でスパロボを考えると、、 魔王・ザ・巨人 CF-0 各種ライドアーマー オールドロボット ミジンコのとこのアレ X8のアレ くらいかな?
272 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 23:40:39.49 ID:qqByy+7n0
で、ゲーム作成はもうしないのか?
273 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 23:43:46.34 ID:whQ65iI+O
>>272 あまりの小説ラッシュでうっかりしてた…
あっちのスタッフこっちに来てるのかな?
とりあえず ノ
274 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 23:46:33.04 ID:VJcroKQ0O
続けるにせよやめるにせよ、、、 うやむやになって何となく終わりに、、、、てのは、 興味を持ってくれて集まって下さった方々に悪いと思うんだぜ
275 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 23:48:49.47 ID:whQ65iI+O
>>274 うむ、ごもっとも
スレ分けるのやめにするかな…
誰も基本的いない朝に活動するとかじゃダメかなぁ
276 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 23:50:26.83 ID:qqByy+7n0
>>275 誰もいない=ゲーム作りたい人たちもいない
277 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 23:53:09.82 ID:VJcroKQ0O
もし立て直すなら、スレタイはいじらない方が再集結しやすいだろうね。 立て直すなら。
278 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 23:55:27.58 ID:whQ65iI+O
>>276 やはりゲームの話になると殺伐とするなぁ
どうしたものか…
279 :
愛のVIP戦士 :2007/02/07(水) 23:55:54.67 ID:vqVYPBFF0
ノ あー下手な絵かいてたやつ
280 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 00:01:07.25 ID:hV3EwdKOO
281 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 00:04:30.59 ID:0b5nrvoW0
ドット絵書いてた俺が来ましたよ 半裸からけとか女王様からけとか
282 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 00:06:49.02 ID:wG7zzpuA0
283 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 00:07:44.18 ID:hV3EwdKOO
意外と生存してたな皆 とりあえずこの手の話は避難所でするか? 折角の永久保存スレを消費するのは堪え難い
284 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 00:09:27.43 ID:ZgiflPSO0
色塗りしてた奴
285 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 00:12:51.47 ID:wG7zzpuA0
286 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 00:30:17.16 ID:hV3EwdKOO
作製スタッフの皆様避難所へー
287 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 00:49:25.00 ID:ux2Nk12UO
頑張った……よ……? ただ……もう……駄目……なん……だ…… っていう……訳……なんで……らすほ……です…… 苦しい……かな……やっぱ……
288 :
駄目な子アイ :2007/02/08(木) 01:09:48.98 ID:PoSLPA290
注意。
289 :
駄目な子アイ :2007/02/08(木) 01:17:45.05 ID:PoSLPA290
単調な生活というのは、単調故に幸せで。 それに気付かない者は、とてもおめでたく。 単調は簡単に壊れる。 壊れた時に――
290 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 01:18:16.65 ID:4rgH8NGc0
キタ━(゚∀゚)━!!
291 :
駄目な子アイ :2007/02/08(木) 01:19:40.51 ID:PoSLPA290
駄目な子アイ なんだこのタイトルは……! こんにちは……アイだよ。まだ、皆はわたしのこと好きだよね? 駄目とか、思ってないよね? と、柄にもなくセンチになるわたしで、新妻アイの始まりです。へへへ……。 「おい……マクド。巨乳アタッチメントってのが、あるらしいじゃない……」 ハンター本部の地下二階。 わたしはアルマージと一緒に、遺産管理部へ訪ねたよ。 暗がりの部屋でおどおどする引きこもり。 小動物系………流行ってると思ってるのかなぁ……。 まぁ……いいや。 カウンターを挟んで、わたしは受付と応対している。 前に居るのは、黒いボディ。たしか……マックとかいうおさげのレプリロイドだ。 おさげ。 アホを思い出して不快になる。嫌いな髪型のワースト3に入る。長髪アップも嫌いだ。 「マクド……。それはないだろ。酷いにも程がある。オレは、西側の子じゃない」 マックが落ち込んだように言い返す。 珍しい。イレギュラー揃いのハンターで、普通の反応をする奴がいたんだ。
292 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 01:22:04.57 ID:4rgH8NGc0
ゴメンね普段マクドって言ってます
293 :
駄目な子アイ :2007/02/08(木) 01:22:19.66 ID:PoSLPA290
「あるの? ないの? ぶちぶちしてると、郊外にある店を燃やす……からね?」 だからといって、手を抜く義理はないんだけどね……。 ツノが生えるメット下を睨みつけ、受付のアルバイトに借り出されたんだろうマックを脅す。 「……あるが?」 コメント:脅しは効果的だ。 マックはアルマージみたいに、落ち着き無く身体を揺らして俯いた。おさげも時計の振り子みたいになってる。 「それ、寄こして……」 すかさず脅しを追加。 アイアイ軒。脅し……はじめました。 「いやいや、あの生体部品は大企業の試作品なんだ。それが盗まれて、やっと還ってきたんだぞ」 あら……さっきよりか、効果は落ちたみたい。 マックは自分に言い聞かせるように呟いて、横――健全生活週間と書かれたパネルの方を向いた。 天下の大泥棒なんて知らない。 ……さっさと渡してね。 「もしもし……馬鹿ゾウ? 燃やして欲しいのが……あるの」 もしかしたら、なめられてるんだと思って、わたしは携帯を取り出す。 数少ないアドレスから、ナウマンダーを選択。そのまま通話のボタンを押し、コールした。 あいつが出て、数拍経ち。 「ま、待ってくれ! 解ったよ! だが、ハンター職員として、お前にやる訳にはいかない。どうにかならないか?」 示談が纏まろうという所で、マックの悲鳴が天井を貫いた。
294 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 01:24:22.46 ID:4rgH8NGc0
アイちゃん ま さ に 外 道
295 :
駄目な子アイ :2007/02/08(木) 01:25:50.74 ID:PoSLPA290
「どうにかならないのって、わたしの台詞だけど……。うーん……解ったよ。お金だして……買う」 さすがに無理を通して、天下のハンターと敵対するのはよろしくない。 エックスと離れ、牢獄に入れられるのはごめんだ。理屈が引っ込むのはアメリカだけ。 わたしの言葉にほっとするマック。何故か、引きこもりも安堵していた。 「いくらぐらいするの……? これ」 まぁ、アタッチメントぐらい安いよね。 お小遣いで、充分……充分……。 「――1500万……強、らしいぞ」 強っすか……。 「…………。エックスの貯金……いくらあったかなぁ……」 「だ、駄目だよ、アイちゃん!! そ、それは、さすがに駄目な子だよ!?」 あ……やっぱり? でも、エックスが凄い溜め込んでるんだよね。 使えば良いと思うのだけど、大人な買い物を彼はしない。 最近、エロゲーを買ったらしいが些細な買い物だ。 ……ちなみに、わたしは見つけたときに雷を落とした。なんか、悶々としてるよね、最近のエックスは。 「冗談に……決まってる……でしょ」 「だ、だよねぇ……」 二度目の安堵を、深い吐息としてアルマージが吐き出す。 ……大人しく帰るか。 もう、夕方を過ぎてる。この時期は、まだ日が落ちるのが早い。暗くなる前に、家へ帰るのが吉だ。
296 :
駄目な子アイ :2007/02/08(木) 01:29:42.09 ID:PoSLPA290
「ちくしょう……。おぼえてろよ……黒い……の」 でも、ムカつくので捨て台詞。 「オレはただ、慎ましい生活を送っていたいだけなのに……うぅ」 マックを泣かせた。 「ひん、ひん、貧乳ワールド……」 アルマージとは本部のロビーで別れた。 あいつは仕事が夜にあるらしい。大変ね……隊長って。 わたしはハンターなので、事件で出張る以外はフリー。 だから、こうして惰性な生活をして、クラブソングなんか歌って帰宅するの。 「あ……」 商店街を通っていると、要らない子の一人と出会った。 向こうもわたしと同じく失意を漏らし、彼方へ行こうとした足を止める。 わたしよりも長身だけど、普通の背。その横でぺかぺか光る看板には、大きくパチンコ・スロットと点滅している。 「パチンコとか……。なに……エックスから離れてくれる系?」 何かで詰まったビニール袋を片手にする、軍服コート。 その下にスク水をかましてる悪趣味は一人しかいない。 「だったら、あなたはエックスに捨てられた系なのですよ。黒ペン」 ゴミ――ランチャー・オクトパルドだ。 こいつに出会った事により、アイちゃん不快指数は500を超す。
297 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 01:30:45.31 ID:4rgH8NGc0
エックスはエロゲーを地で行ってるので必要ないと思います
298 :
駄目な子アイ :2007/02/08(木) 01:33:59.16 ID:PoSLPA290
丁寧な口調と態度に好感を持てるという馬鹿がいるが、わたしはこいつの腹黒さを知っている。 低脳なクズがするような嫌味。……無礼にも程がある。 「畜生、ムカつく! 糞サルめ!! 私のエックスと出かけるだとぉ!?」 だけど……。 なんだか、今日のこいつとはお酒が飲めそうな感じだ。 「マンドリラーぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 わたしも商店街のど真ん中でありながら、喉を張り上げて怒声を出した。 「あなたも発情サルに恨みが?」 「お前も……か。雷電」 わたしの感情の発露に、オクトパルドが小首を傾げる。 やっぱり、お前も恨みがあるんだね……。 「とりあえず今の所、私達は停戦協定を結び、漁夫の利を得ようとしてる第三帝国と戦うべきですね」 嘲笑を隠す柔らかフェイスをやめ、オクトパルドが真面目な顔をして、わたしに提案してきた。 「そだ……ね。とりあえず、新参者に目にものを……見せなきゃならないよ」 うん、これには乗らざる終えない。 エックスに寄るゴキブリ共だが。わたしも一々、潰していくわけにはいかない。 ここは、こいつと手を結ぶべきだ。 用済みになったら、こいつも消してやる。ふん……あっちも同じことを考えてるだろうけど。 「じゃ、協定の誓いとして、これを」 オクトパルドがそう言い、胸から銀色に輝くものを差し出してきた。
299 :
駄目な子アイ :2007/02/08(木) 01:36:55.35 ID:PoSLPA290
手に取ると、ずっしりと重い。……巨大な銃だ。 銃には詳しくないけど……たぶん、デザートイーグルってやつだと思う。 「じゃあ……これ、あげる……」 わたしもお返ししなきゃね。 ここは、仲良く振舞わなきゃ。 「……イワシ?」 文句あるのかよ……。 生のイワシを掴むオクトパルドの顔が歪んでいる。――イワシをどこから取り出したかは秘密。 「おいしい……よ?」 ほんとだよ? 馬鹿に言い聞かせると、釈然としない表情で頷く。 「安心して欲しいのですよ。海に還してあげるのですからね?」 そして、わたしに見えないように後ろに振りむくと、イワシの耳? で、オクトパルドが囁いた。 あげたもんだ……まぁ、良いだろう。 二言、三言、どうでもいい言葉を交わし、お互いの帰路につこうとするわたし達。 背を向けるオクトパルドが、スロット場の自転車置き場からママチャリを引っ張り出していた。 んん? こいつ、車を持ってなかったかな……。 「……あれ? チャリで……帰るの……?」 ちょっと悲しそうな背に声をかけてやる。
300 :
駄目な子アイ :2007/02/08(木) 01:39:08.68 ID:PoSLPA290
「……車をサルに壊されたのですよ」 低い声色で返答された。 「殺そう」 「えぇ」 お互いの意志を再確認。 マンドリラーは許さない。 お家についた。 ただいま、エックス。エッチな幼な妻が帰ったよ。 ありゃ……まだ、帰ってない。 ま、まさか、また浮気!? この際、エロゲーを買いに行ってたなら許してあげる……! だから、他の女と外を出歩かないで!! 「ただいまー」 ほっ、と安心。 そういえば、エックスはハンターで仕事だよね。書類整理のような雑務で、浮気はないはずだ。 「おかえり……。エックス……ただいまのチュウ……して」 安心をそのままに、わたしは玄関へダッシュ。 両手を大きく広げながらエックスに迫って、 「さっ、入ってください」 「……本当に、いいのかね? 迷惑ではなかろうか」 あと数歩で固まった。
301 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 01:43:00.81 ID:P+SsbAWGO
エレジー氏がきてるー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
302 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 01:43:08.76 ID:4rgH8NGc0
カネハチ(´・ω・) カワイソス
303 :
駄目な子アイ :2007/02/08(木) 01:43:10.81 ID:PoSLPA290
「構いませんよ。えへへ、あんまり綺麗な所ではないですが、どうぞ」 「う、うん……」 その子は――誰だ。 「エックス……」 誰なの!? お持ち帰りなんて、わたしは認めてないよ!? 誰!? 誰なの!? 「ん? あ、紹介するね。この子は、クワンガーさんだよ。驚いた?」 焦燥感。 不快感。 「誰なの……その子……」 聞こえない。 わたしは馬鹿みたいに尋ねる。クワンガーでしょう? 知ってるよ? だから何なの。 「糖尿病を治すためにAIを移動してね。今の身体になってるんだ」 血の気が引くのが解る。 冷や汗が背中をつたうのも解る。全部、不快だ。 「それは良いんだけど、生活に不自由するみたいでね。今日から、一週間ぐらいここで寝泊り――」 愛しいエックスの言葉も不快だった。 「だが……断る」 ここは、おちゃらけてみよう。 そうだよね。これはギャグ。パンドラ何とかと同じでしょう? これは、そう……ちょっとしたギャグ。
304 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 01:47:34.58 ID:P+SsbAWGO
あれ? なんか鬱?
305 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 01:52:57.69 ID:4rgH8NGc0
シュラ修羅場
306 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 01:54:48.73 ID:ux2Nk12UO
頑張れアイちゃん、その他大勢のサブヒロイン達に負けるなー
307 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 01:56:12.04 ID:P+SsbAWGO
エレジー氏 さる喰らいました?
308 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 02:02:24.86 ID:4rgH8NGc0
そんなカンジだね
309 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 02:09:47.52 ID:4rgH8NGc0
∧∧ ( ・ω・) <眠いけど待つよ _| ⊃/(___ / └-(____/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
310 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 02:10:12.70 ID:TD7GJY9DO
サル=からけ疑惑浮上
311 :
駄目な子アイ :2007/02/08(木) 02:14:35.19 ID:PoSLPA290
「アイちゃん……」 その目をやめて。 聞き分けの無い子供を見るような目はやめて。 「この家は、二人でいっぱいです……。他を……当たってください。イーグリード……とか」 やめて。 壊さないでよ。エックスはわたしのなんだから。 ……どっかいって。 「僕もそれは思ったんだけどね。イーグリードさん、空挺の仕事が忙しいみたいなんだ」 そんなの知るか。 ここに泊める理由はない。 小さくなったクワンガーが、エックスの背中に隠れて傍観している。 そこはわたしの席だ……! 「マンドリラーは……」 子供になったせいか、いつもの飄々とした態度ではなく、少し怯えたクワンガーの顔。 それを殴りつけたい衝動にかられながら、エックスに聞く。 わたしは、いつのまにか俯いていた。 ……床を捉えてる視界が潤んでるのは、きっと気のせいだ。 「お姉さんは出張だよ」 なんでよ……。なんで邪魔するの、マンドリラー……。 苛めたことの復讐? だったら謝るよ。 謝るから――
312 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 02:15:22.90 ID:4rgH8NGc0
キタ─wwヘ√レvv〜─(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─!!!!
313 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 02:16:55.22 ID:P+SsbAWGO
お 支援できてなくて申し訳ないですぅ
314 :
駄目な子アイ :2007/02/08(木) 02:19:01.55 ID:PoSLPA290
「ねぇ、別に一週間ぐらい一緒に住んでも良いでしょう? 三人、みんなでわいわい――」 お願い、やめて。 「アルマージの家が……あるよ」 お願いだから……。 「クワンガーさんを世話できないでしょう」 お願いだから!! 「ナウマンダーの家は!?」 やめてよ、エックス!!!! 「アイちゃん……?」 やだ……。やだよ……。 気付いたら、家を飛び出してしまってた。 解ってる。 いつか、こうなることは……。 わたしがもっと積極的になれば……。 二人で暮らすということに、甘えてなければ……。
315 :
駄目な子アイ :2007/02/08(木) 02:22:06.35 ID:PoSLPA290
妙な焦燥感にとらわれた、わたし。 安心してたんだよ。 曖昧な関係に、安心してたんだ……。 だって、エックスが優しいから。あんなに優しいから。 勘違いしちゃったんだね、わたし……。 優しいエックス。 でもそれは、みんなに対してで。わたしだけじゃなくて。 それを独占しようとするのは、イレギュラーだよね? 駄目……なんだよね? 暗い外を走り。 そして、涙を拭いながら呟いた。 「エックスの……馬鹿……」 わたし……駄目だ。 <了>
316 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 02:23:10.47 ID:0b5nrvoW0
投下乙です ところで聞きたいがゲーム化については反対かな?
317 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 02:24:30.28 ID:P+SsbAWGO
突然すぎるほどの鬱だよ!? でもちょっと読み返せばありえる話なんだよね アイちゃん・・・テライレギュラー 乙です・・・
318 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 02:24:35.24 ID:4rgH8NGc0
乙カレー …これは、アイちゃん(´・ω・) カワイソス 続きが気になる喃
319 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 02:26:49.72 ID:ux2Nk12UO
乙 逆に考えるんだ アイちゃんはここから始まるんだ
320 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 02:32:25.15 ID:4rgH8NGc0
>>319 つまりこうですか
\ /_ / ヽ / } レ,' / ̄ ̄ ̄ ̄\
|`l`ヽ /ヽ/ <´`ヽ u ∨ u i レ' /
└l> ̄ !i´-) |\ `、 ヽ), />/ / 地 ほ こ
!´ヽ、 ヽ ( _ U !、 ヽ。ヽ/,レ,。7´/-┬―┬―┬./ 獄 ん れ
_|_/;:;:;7ヽ-ヽ、 '') ""'''`` ‐'"='-'" / ! ! / だ. と か
| |;:;:;:{ U u ̄|| u u ,..、_ -> /`i ! ! \ :. う ら
| |;:;:;:;i\ iヽ、 i {++-`7, /| i ! ! <_ の が
__i ヽ;:;:;ヽ `、 i ヽ、  ̄ ̄/ =、_i_ ! ! /
ヽ ヽ;:;:;:\ `ヽ、i /,ゝ_/| i  ̄ヽヽ ! ! ,, -'\
ヽ、\;:;:;:;:`ー、`ー'´ ̄/;:;ノ ノ ヽ| / ,、-''´ \/ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ Y´/;:;:;\
321 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 02:38:16.63 ID:ux2Nk12UO
322 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 02:39:42.79 ID:M7ZoEry10
ぐわぁ!! X4実況やってる間に今晩2回目のエレジー氏!?
323 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 02:43:11.72 ID:P+SsbAWGO
姐さんからエレジーたん投下が多いが 書きためてましたよって感じだなw 1月分ぐらい投下された感じ? 文章量的に
324 :
過去の遺物 :2007/02/08(木) 02:58:23.45 ID:iocdmHJT0
「今の流行はキックとやおいと最中じゃな!」 「せんぱい。微妙に外れてますよ」 「いや、ロウソクね」 「ひぃ!ロウコワイロウコワイ・・・」 「こいつら・・・」 投下ゲトー
325 :
過去の遺物 :2007/02/08(木) 03:00:03.65 ID:iocdmHJT0
イルミナ計画―― 他国との戦争に備え、国が極秘に進めていたプロジェクトの名称。 レプリロイドとは、人間の理性と、動植物の獣性をハイブリッドしたものである。 人間の理性で獣性を抑え、コントロールすることにより、強大な力を引き出す。 コントロールが完全でないものは、力を引き出すことが出来ないし、獣性に振り回される者はイレギュラーと呼ばれた。 過去において、人間の理性で人間の獣性を完全に制御できたタイプは一体しか存在しない。 正確に言えば他にもいたのだが、人間に反乱を起こし、イレギュラーと断定されてしまった。 そこで政府は過去の失敗を踏まえて、人間をモチーフにしたタイプの量産を計画した。 計画は成功した。一体のレプリロイドを作ると言う点においてはの話だが。 あまりにも理性による制御に重きを置いたせいで、パワーが十分に発揮できなかったのだ。 その理性でさえも、パワーに相殺された。失敗したのだ。 残ったのは、メカニロイド並みの知性しか持たぬ、馬鹿力の巨漢。 ただの怪力だけでは、戦場では役に立たない。予算尽きたチームは分裂した。 そして、プロトタイプのイルミナを廃棄処分にし、このプロジェクトは閉鎖された。
326 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 03:04:33.50 ID:M7ZoEry10
またなんか来た!!
327 :
過去の遺物 :2007/02/08(木) 03:04:45.80 ID:iocdmHJT0
暗部のレプリロイド、マグネ・ヒャクレッガーに連絡が来たのは朝方だった。 連絡内容は、古城調査。いたってシンプルな内容だ。 暗部にとって調査など初歩の初歩。ヒャクレッガーほどの者に調査だけとは、馬鹿にしている感も否めないが。 「また裏方かの」 特に感情も込めずに言う。感情を込めることが出来た過去から、自分は変わったのだろうか。分からなかった。 調査だけならと、製造用の尻尾ではなく、ランドセルを装備する。 前回の反省から、マグネットマインは多めに入れてある。ぎりぎりの戦いは避けたかった。 他の装備をぬかりなく確認する。腕のワイヤーと手裏剣も問題はなさそうだ。 カールした髪先を指でいじくると、出発前の挨拶を済ませに部屋を出た。 「また何かあったら来るといい。私はいつでも居るからな」 「・・・ありがとう――」 ライト博士に礼を言うと、まっすぐに転送装置へと向かう。行き先は古城の近くだった。 一時間ほど歩き、古城へと到着する。乗り物に乗れない身長はネックだと、ヒャクレッガーは思った。
328 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 03:04:47.93 ID:5+yEHEaYO
イルミナ…X6だっけ?
329 :
過去の遺物 :2007/02/08(木) 03:07:02.93 ID:iocdmHJT0
事前に受け取った資料では、古城を調査していたハンターが全滅。 そして、その調査隊を探しに行った別部隊も全滅したらしい。ミイラ取りがミイラになると言うやつだろうか。 問題なのは、別部隊の中にB級のハンターがいたことだった。 通常では、イレギュラーごときにB級は引けを取らない。 実際にBとCでは大きな差がある。理性でもって、獣性をある程度自由にコントロールできるのがB級だからだ。 高い適正力を持ち始めることが出来るランク。それがB級だった。 そのB級がいる部隊が全滅した。 部隊を圧倒的に上回る数の敵がいるのか、B級を凌駕する力を持つ敵がいるのか。 どちらにしろいい結果は求められないだろう。ヒャクレッガーは思った。 石で出来たその建物は、ひんやりとした空気を持って、ヒャクレッガーを迎える。 闇の部分が多く出来る構造のそれは、不気味さを否応なしに感じさせる。 古くからある建物特有の、黴が混じった湿っぽい臭いがする。 その臭いに顔をしかめると、警戒しながら中に入っていった。
330 :
過去の遺物 :2007/02/08(木) 03:10:28.68 ID:iocdmHJT0
叩かれる。何もしてないのに叩かれる。そして、いつもと同じ罵声。 「この役立たずが!」 身を縮こませながら、その声を受ける。何度聞いても恐怖心が消えることは無い。 一度たりとて、人間のように扱ってもらったことは無かった。 彼らが向けるまなざしは、物へと向けるそれだった。 「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」 自分でも何に向かって謝っているか分からない。 殴っている人間に対してだろうか。掴み所の無い悪意に対してだろうか。 「うるせぇ!クズが!」 男が無遠慮に放った蹴りが、少女の鳩尾に当たってしまったようだ。呼吸が止まる。 「あ・・・・・・ぐ・・・」 理性による制御を拒んだ口から、涎が垂れる。それは、お気に入りの水色のシャツを汚した。 男は、金色の髪を掴むと、少女に向かって言う。 「いいか、今度こそ金を盗んで来い。出来なかったときは腕の一本は覚悟しておけよ」 「許して・・・・・・おねがい・・・」 まともな意識すら無い状態から発せられる言葉は、やはりまともな調子ではなかった。 ずるずると背が壁を滑り、意識が消えた。
331 :
過去の遺物 :2007/02/08(木) 03:14:00.63 ID:iocdmHJT0
情報にあった暖炉の入り口をくぐると、長い通路が続いていた。 昔に作られた隠し通路と言うやつだろう。 何故こんな場所に作られているかは分からなかったが、敵の目を欺くにはいい場所だったのかもしれない。 一本道の通路のため、壁に手をつけて歩く。途中バランスを崩し、壁の穴に手を突っ込みそうになる。 明かりが無いので、暗視ゴーグルの役割を持つ眼鏡をかけた。 その眼鏡は、視力を補助するためのものではない。 以前レプリフォースへと身を寄せていたスパイダスが使用していたそれは、『視る』ことに特化した物だった。 薄いレンズに詰め込まれた多くの機能は、技術力の高さを窺わせる。 結果として形見ということになるのだろうか。存在していた証が眼鏡一つと言うのは、妙な悲しさを感じさせた。 しばらく進むと、二股の道が見えてくる。頭に叩き込んだ地図が正しければ、右方向に行くと地下研究所らしい。 研究所といっても、過去に何らかの役割を持っていたものが、廃棄されたものだ。 研究所の他にも、生産施設、戦闘実験室、処理施設など、ここのみで一つのプラントとして起動できるほどの設備が整っている。 なぜ、古城にカモフラージュした大型研究施設が廃棄されたのかは分からないし、興味も持たなかった。 下り道を歩き続ける。壁にいくつも穴が空いていた。 老朽化したために崩れたものだろうか。それとも、潜む敵が付けた跡だろうか。 最深部にたどり着いたらしい。重たそうな鉄扉が目の前を塞いでいることでそう判断する。 見た目に反して、手ごたえはそれほど感じなかった。中の様子を窺いながら開けていく。
332 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 03:16:51.29 ID:M7ZoEry10
支援
333 :
過去の遺物 :2007/02/08(木) 03:17:16.53 ID:iocdmHJT0
明かりがついていることは意外だった。眼鏡の調整が間に合わず、一瞬目がくらむ。 扉も半ばまで開いたところで、人影を確認した。 背丈はそれほど無い。ヒャクレッガーと同じほどだった。 水色のシャツと、グレーのスカート。金の髪とはアンバランスだ。 武装の類は特に見られない。愛玩用に作られた一般レプリロイドだろうか。 左の手甲から手裏剣をゆっくりと取り出した。 「動くな!」 勢いよく部屋の中に踏み込む。手のなかの手裏剣は、すでに少女の心臓部に狙いを定めていた。 「ひゃっ!?」 傍から見ていても分かるほど少女の体が跳ねる。よほど驚いたのだろう。その場にへたり込んでしまった。 「誰ですの!?」 「言う必要は無い。こちらの質問に答えてもらうぞ。おぬしここで何をしている」 早口で捲くし立てる。相手のことなどお構いなしだった。 「名乗るのでしたら・・・」 「名前など聞いておらぬであろう。言わなければ殺す」 ただの脅しでないことは、声の中に織られた殺気から判断できる。 暗殺者の持つ氷のような殺気。発せられる全てが、目の前の少女に向けられていた。
334 :
過去の遺物 :2007/02/08(木) 03:20:27.25 ID:iocdmHJT0
「私は迷って・・・」 わたしではなく、わたくしと言った少女に、ヒャクレッガーは少しの不快感を感じる。 妙な言動と、顎を軽く上にしたその動作は、相手を下に見ているときのものだ。 情報を聞き出したら、殺そうとまで考えたほどだった。 「暖炉の通路、迷って見つけられるような物ではない」 これ以上の情報は引き出せないと考え、手裏剣を投げようとしたとき、少女は言った。 「私が入ってきたのは、裏口ですわよ?」 図面に消されたような跡があることを、ヒャクレッガーは思い出していた。 それが裏口の通路だったのだろうか。自分が持っている情報では断定できない。 取りあえずは、少女の言葉を信じることにし、手を下ろした。 「観光目的で来て、殺されそうになるとは思いませんでしたわ!」 追い討ちをかけるかのように、言葉を紡ぐ。 殺される心配がなくなったためか、ヒャクレッガーにヒステリーをぶつける。 「まったく・・・これだからハンターは・・・ちょっと!聞いてるんですの?あなた、名前は?」 「・・・マグネ・ヒャクレッガーじゃ」 疲れたようにつぶやく。変に反論しないほうがいいと悟ったのだろう。 「私はメタルシャーク・プレイヤーですわ。裏口から入って落とし穴に落ちたと思ったら今度は死にかける・・・」 メタルシャークは、ヒャクレッガーではなく、自分の世界で愚痴を始める。 金切り声に辟易していたヒャクレッガーは、開放された気分を味わっていた。
335 :
過去の遺物 :2007/02/08(木) 03:25:16.43 ID:iocdmHJT0
辺りには見慣れた研究器具しか見えない。それから延びたコードは、一つの培養ポッドに繋がれている。 ポッドの周りに散らばったガラス片からは、何かが内側から出たことを意味していた。 一人で叫んでいるメタルシャークを無視し、さらに奥を調べ始める。 研究所が昔に廃棄されたにしては、埃が積もっていない。情報部の誤りだろうか。帰ったら問い詰めなければ。 電源が生きていることといい、最近まで使用していた跡があることといい、落ち度が酷い。 数点以外気になるところが無いのを確認すると、メタルシャークを外に送り出すために、彼女の元へ向かった。 「ここから出るぞ。一般人。道は知っておるから付いて来い」 鉄扉に手をかけると同時に、後ろの壁が吹き飛んだ。 即座に全身の筋肉を軋ませ、振り返ると同時に手裏剣を投げた。 正確に顔へのコースを描き、皮膚に弾かれてその場に落ちる。遺産を改造したそれを気にもせぬ装甲に、戦慄を覚えた。 禿頭に、黒の軍用コート。表情からは何も読み取れない。 メカニロイドでさえ、もっと表情のパターンは多かった。 一人ならばこの場で戦闘を行っただろう。しかし、今は一般のレプリロイドがいる。 何よりも安全を優先させなければならなかった。 「逃げるぞ!」 そう言うや否や、メタルシャークの手を引き、その場から急いで逃げ出す。 鉄扉が拳で吹き飛ばされるのを合図に、追跡が始まった。
336 :
過去の遺物 :2007/02/08(木) 03:28:35.02 ID:iocdmHJT0
「ちょっと!何ですの!アレ!」 「知るか!」 手を引きながらヒャクレッガーが答えた。のろのろと走る少女を疎ましく感じる。 巨漢の男は、壁を殴りつけながらこちらに向かって来ているらしい。岩の落ちる音が断続的に響く。 先ほどの分かれ道の辺りに到着する。暖炉のある場所まで、あと一息だった。 だが、一歩踏み出した瞬間、巨漢が壁をぶち破り登場する。 進路を塞がれたことを即座に判断し、残った道である、上へ続く通路へと逃げた。 「げほ・・・ごほ・・・こきゅう・・・が・・・・・・やすま・・・せて」 「死にたくなければ走れ!」 一つ一つの言動にいらいらする。自分が守らなければならないものは、これほどまでに弱いのか。 守ろうと言う気持ちよりも、放り投げたくなるような衝動に駆られる。 道が開けてきた。やはりというか、ここも明かりが灯っている。施設全体の電気供給システムは生きているらしい。 記憶が確かであれば、ここは戦闘実験室だ。幾つかの通路は、各セクションに繋がっているはずだが、シャッターが降りている。 マグネットマインで吹き飛ばすことも考えたが、個数を考えるとその考えは消えた。 後ろからは破壊の主が近づいてきている。残された出口は、上方にある観察室だけのようだ。 他に出口を探していたとき、ある物を発見した。前時代のライドチェイサーだった。 闇から徐々に男が姿を現していく。ここに来るまでに、多くの壁を破壊したはずだが、拳には傷一つ付いていなかった。 男は、腰をかがめながら入り口を通ると、ヒャクレッガー達を確認した。背中を限界まで反らし、息を吸い込む。 歪な喜びを表したかったのだろうか。過去の兵器、プロトタイプイルミナが咆えた。
337 :
過去の遺物 :2007/02/08(木) 03:31:43.20 ID:iocdmHJT0
メタルシャークをその場に残し、ヒャクレッガーが駆ける。 まともな手段でイルミナを倒せないのは勘が告げている。戦力を分けるのではなく、一点集中を狙うしか無い。 唯一勝っている点、スピードを利用し、一気に近づく。 勢いよく足を踏み切り、イルミナの顔に向けて回し蹴りを放った。 当然のことながら、圧倒的な身長差と防御力に阻まれて効果は薄い。 いや、薄いどころかダメージなぞ与えていない。数字で表せばゼロだ。 だが、あえてだった。接近しなければならない理由があったのだ。 イルミナが、巨体に似合ない動きでヒャクレッガーを捕らえる。 特に表情を変えるでもなく、両手で握りつぶそうと力を入れ始める。 紫のアーマーの破片がパラパラと下に落ちていく。 「ちょ・・・死ぬわよ!!」 「いいんじゃ・・・これで・・・」 にやつきながら言う。計画通りに進んでいることを悟らせるに足る顔だった。 「これで塞がったな。両手が」 ヒャクレッガーが頭の中でスイッチを入れると、部屋の片隅にあったチェバルが発進した。 さきほど、近い距離なら無人で走れるようにセットをしておいた。 中に数個のマグネットマインを詰めて――だ。 チェバルがイルミナに派手に突っ込んだ。突進の衝撃で、両手からヒャクレッガーがこぼれる。 着地と同時に、ヒャクレッガーが頭から地面に跳んだ。この後来る衝撃を予期して。
338 :
過去の遺物 :2007/02/08(木) 03:33:50.75 ID:iocdmHJT0
予想通り、強大な爆発がイルミナを包みこむ。 チェバルとマグネットマインが合わされば、当然の破壊力だった。 「大したこと無かったの。メタルシャークとやら、出口を探しながら帰るぞ」 「そうですわね・・・寿命が縮みましたわ」 二人から安堵の声が漏れた。しかし、その感情は、数秒後に消える運命にある。 スモークの向こう側から現れたのは、赤い光を帯びたイルミナだった。 かすり傷どころか、コートすら破れていない。チェバルが突っ込む前と同じ姿だった。 「馬鹿な!あの爆薬の量で死なぬ訳が無い!!」 「現に生きてるじゃない!どうするんですの!?」 「糞!逃げるぞ!」 右腕のワイヤーを、上方にある窓へと飛ばした。高い金属音と、小さな手ごたえを感じる。 二、三度ワイヤーを引っ張り強度を確認すると、メタルシャークを抱えモーターを始動させた。 赤い光が消え、体が動くのを確認すると、イルミナが手近なシャッターへと向かう。 拳の一撃でそれを粉砕すると、後ろを振り向いた。 二人が逃げた先を忌々しげに見つめると、ゆっくりと追跡を再開した。 続く
339 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 03:42:08.05 ID:P+SsbAWGO
アイちゃん気になるよアイちゃん でも姐さんが好きだよ 実は今日ガタックも好きになったんだけどねw らすほ
340 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 03:54:26.01 ID:ZgiflPSO0
h
341 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 04:10:24.69 ID:iocdmHJT0
【はじめての】Q&A【さるさん】 Q イルミナ?誰? A インフィニティーミジニオンステージのアレです。 何というか、背景です。 Q 理性で抑えるなんて簡単じゃない? A 理性で抑えることなんて簡単と仰いましたか。 狂えるほどの嫉妬心を、飢餓に対する欲を、性に対する欲を。 あなたは人の理性で抑えたことがありますか? あてくしは有りません Q また新キャラ?出さないって言わなかった? A 逆に考えるんだ。描写が無いだけで、どこかに居たと考えるんだ。 どう考えても無理です。ほんとうにすいませんでした('A`)
342 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 04:13:55.44 ID:ZgiflPSO0
テッテッテッテー テッテッテッテー テーテテテーテーテー テッテッテッテー テッテッテテテー テーテテテー テーーーー ジャーン テテテーテーテーテーテー テーテーテー テテテテテテテーテー テテテー テーテーテーテー うわ、なつっ
343 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 04:28:41.14 ID:P+SsbAWGO
らすほは嘘 起きちゃったからアイちゃんのために保守
344 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 04:34:10.37 ID:P+SsbAWGO
そういえばレスが300越えるのは久しぶりじゃない? KSKなしでエレジースレを伸ばしたいけど何かあるかしら 短編の考察? そういえばリオちんが付けたジョイントチンコと 今回のふたなりアタッチメントは何が違うんだろうね 牛乳?w
345 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 06:49:06.43 ID:g1vXeQ9CO
来てたー!
346 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 07:26:41.11 ID:zKPXD6VM0
ミジンコのアレが!?暗部氏、すごい勢いだ、、、
347 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 07:34:07.06 ID:FIXc8xHZO
ほ
348 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 07:41:17.59 ID:hSssqIdXO
暗部さんのは凄い楽しいんだが、キャラが全く解らないです やっぱX6以降やったほうがよさげ?
349 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 07:44:16.50 ID:ftEm+fDO0
>>348 X6はステージがちょっとムズイ。
X7は3Dがちょっとウザイ。
X8はX4の次にいい。
350 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 08:21:04.56 ID:hSssqIdXO
>>349 一応6、7はやったんだが記憶に無い。
ヒートニクスの裏ステージが難しいのと、バーローくらいしか覚えてなす
>>260 まとめの出張ってとこから。
家に帰って来たらやっとくわ
351 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 09:04:11.33 ID:hSssqIdXO
受験表間違えた/(^O^)\
352 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 09:10:19.44 ID:g1vXeQ9CO
>>351 なんたる悲劇、、、
それしか言えんよ、、、
353 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 09:43:07.98 ID:hV3EwdKOO
>>339 ガタックは渡さんぞ…
ファンなら餅つくの手伝え
354 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 11:12:18.51 ID:0b5nrvoW0
ほ
355 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 11:53:57.71 ID:g1vXeQ9CO
て
356 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 11:58:22.49 ID:jrSf0XPn0
る
357 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 12:14:37.29 ID:sm9zS9l40
X
358 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 12:36:43.55 ID:5+yEHEaYO
の
359 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 13:21:03.65 ID:b0GFmduJ0
惨劇
360 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 13:59:29.05 ID:hSssqIdXO
ほてるXの惨劇ってことはXがやられたんじゃなくXがやったのか… 相手は毛印。間違いなく
361 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 14:35:52.18 ID:b0GFmduJ0
ホテルXで殺人事件が発生。被害者はケイン 探偵役はからけで刑事役はカネハチな。 結局自殺だったってオチな
362 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 14:43:10.31 ID:M7ZoEry10
>>361 そんなこというとエレジー氏が短編書いちゃうぞwwwwww
363 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 16:08:28.70 ID:P+SsbAWGO
今日はエックスのあの日です
364 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 16:40:28.35 ID:hSssqIdXO
ぼ
365 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 16:42:18.84 ID:4rgH8NGc0
あなたを犯人です
366 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 16:45:57.70 ID:b0GFmduJ0
犯人はヤス
367 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 16:58:48.05 ID:DvVvdnsu0
Xとカネハチの絡みを読んでみたいな。性的な意味で。
368 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 17:25:14.11 ID:EA3njnN60
>>1 、パートスレ潰しやってるからちょい対応策考えましょうや
どうします?パー速なんてあるけど・・・・しょぼいww
369 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 17:27:54.66 ID:hSssqIdXO
さあ、受験が終わったので好きなだけ書いて描きますよ
370 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 17:28:21.64 ID:zKPXD6VM0
なぜか現場に残った鰯
371 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 17:37:55.81 ID:hSssqIdXO
そしてイワシが嫌いな俺
372 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 17:44:58.38 ID:P+SsbAWGO
パート潰しが立つのは定期のこと いつも通り俺らがスルーしてれば良いよ
373 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 17:45:09.46 ID:ZgiflPSO0
いわしをたべて 骨太! こんな感じの売り文句の給食の鰯かなんかが大好きだった俺
374 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 17:51:12.19 ID:hSssqIdXO
375 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 17:59:40.09 ID:4rgH8NGc0
やらせん!やらせはせんよ!!
376 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 18:31:52.37 ID:P+SsbAWGO
アイ「ちゃんイワシwwwwwwwwwwwwww」 ワちゃア「イシイんwwwwwwwwwwwwww」
377 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 18:52:52.14 ID:ZgiflPSO0
ちゃワん「アwwwwイシwwwwwwwww」
378 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 19:31:52.18 ID:+qmXp4h0O
( ┳ )VAVAGE
379 :
お知らせ :2007/02/08(木) 20:07:51.92 ID:PoSLPA290
;' ':;,, ,;'':;, ;' ':;,.,.,.,.,.,,,;' ';, ,:' : :、 ,:' \ ,,. 、./ ノ( ::::::::', :' ■■■■■■⌒ :::::i. i '''(_人_)''''* ::::: <Xの態度? ありゃ、ねーわ!! : {+ + +} :::::i `:,、  ̄ ̄ ::::::::: / ,:' : ::::::::::::`:、 ,:' : : ::::::::::`:、 Z氏 年齢:推定18 職業:ハンター 22時にお引越しの予定
380 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 20:08:07.59 ID:hSssqIdXO
あと3時間とちょっとか……
381 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 20:08:54.39 ID:4rgH8NGc0
∧ ( ・ω・)がおー (| △|) d b
382 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 20:09:31.45 ID:hSssqIdXO
383 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 20:10:27.20 ID:DvVvdnsu0
>>379 .,Å、
.r-‐i'''''''''''i''''‐-、
o| o! .o i o !o
.|\__|`‐´`‐/|__/|
|_, ─''''''''''''─ ,、 / _
/ \
/ / i
| ● (__人_) ● | キングカワイソス・・・
! ノ
丶_ ノ
384 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 20:10:39.32 ID:M7ZoEry10
385 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 20:13:09.67 ID:4rgH8NGc0
ぬこ「エックス・・・」 ,-、 ,.-、 ./:::::\ /::::::ヽ /::::::::::::;ゝ--──-- 、._/::::::::::::::| /,.-‐''"´ \:::::::::::| / ヽ、::::| / ヽ| l l .| ● | l ● l ` 、 人 ; / `ー 、__ / /`'''ー‐‐──‐‐‐┬'''""´
386 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 20:32:05.48 ID:5+yEHEaYO
/l、 (゚、 。 7 にゃ? l、 ~ヽ じしf_, )ノ
387 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 20:33:53.02 ID:DvVvdnsu0
_ i i l ノ丿 _,、-' / l_)ヽ 、、、、、ミミ(((),-'´ 丿) l l `` ‐-、._/:::::::: ヽ __ 、 ノ l /:::::::::::... / r‐-、._つ / ノ i::::::::::::::::.. ) ナ‐- 、._ l:::::::::::::::::::::......,へ ヽ l `` ‐┐:::::::::::::::::::::/::::::::\ ヾ、 __ l i__ ,、-‐ー'´ ';:::::::::::::::::/::::::::::::::::\/" つ ノ /\ ヽ::::::::::::::::::::::::へ::::::::::_,、-'´..........ソ / _/ \ ば \:::::::::::::::::.. `--' ミ''"´ ̄ ノ'´ 丿 l ';:::::::: l ノ`‐- 、.__,、ー'´ ん _i ミ ー‐-r‐''´ / :ノ..::7-‐'' ミミ ‐-‐'´ / ::●(::::) ....:::.ヽ ヽ__!::....:: ●...::::::::::::彡 `‐、::::......:::::::/ l ミ  ̄ ̄';::l l l ヾ、 レ' \ソ
388 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 20:36:32.78 ID:JFioMCGK0
これがX2の狽フ新しいパートナーになる複線・・・ なわけねーか
389 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 20:37:16.69 ID:P+SsbAWGO
このスレ みんなゼロ嫌いだろ?wwwwwww 酷いぜw
390 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 20:46:43.46 ID:4rgH8NGc0
,-、 ,.-、 ./:::::\ /::::::ヽ /::::::::::::;ゝ--──-- 、._/::::::::::::::| /,.-‐''"´ \:::::::::::| / ヽ、::::| / ヽ| l l )) .| ○ | あばばばーーー!!! l , , , ○ l (( ` 、 (_人__丿 、、、 / `ー 、__ |r┬-| / /`'''ー| | |─‐‐‐┬'''""´ `ー'´
391 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 20:47:31.41 ID:kCQveQ/SO
俺は魔理紗好きだよ? 時にまとめを編集できる人よ、創作文芸スレはまだ生きてるから書き直しといて下さい
392 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 20:50:24.11 ID:2I5Jv7WJ0
からけに巨根アタッチメント付けたい
393 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 20:51:40.99 ID:hSssqIdXO
>>389 あんなに可愛いのに嫌われるわけねーだろwwwwwwwww
………ないよね?
394 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 20:56:14.45 ID:TD7GJY9DO
嫌われてるんじゃないさ、なんとも思われてないだけだよ。
395 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 20:56:57.39 ID:4rgH8NGc0
>>391 簡単にだけど書き直しておきました。
問題があれば各自修正もしくは報告して下さい
396 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 20:57:17.80 ID:kIyeaZys0
無関心は一番の罪ってばっちゃが言ってた
397 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 20:57:33.62 ID:P+SsbAWGO
ちょwwwトップのコメントは作者か?wwwwwww
398 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 20:58:04.35 ID:hSssqIdXO
>>394 天地玄妙神辺変通力離
天地玄妙神辺変通力離
天地玄妙神辺変通力離
399 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 20:58:42.45 ID:qcLiLBkC0
短編の投下をしたいんだが、引越し先でやったほうがいいんだろうか?それとも、こっちでやっていいんだろうか?
400 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 21:00:32.72 ID:hSssqIdXO
401 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 21:03:07.06 ID:qcLiLBkC0
>>400 結構短いし多分すぐに終わるわ。トンクス
鷲の人でも、お稲荷氏でもエレジー氏でもありません
お嫌な人はスルーするのが幸せです
402 :
過去の遺物 :2007/02/08(木) 21:04:21.64 ID:qcLiLBkC0
無事に戦闘実験室から逃げ出すと、頭の中の地図を頼りに生産ラインへと逃げ込んでいた。 コンテナや、作りかけのマシンが放置されている。ここでも明かりは生きていた。 幼児並みの身長を活かし、隠れながら進むことにする。この先の部屋までは、何としてでも辿り付かなければならない。 物音一つにも神経を集中させ前進する。 まだイルミナは視界内に入っていないが、壁をぶち破り登場した前科がある。用心に越したことは無い。 メタルシャークは命を左右することだと学んだのか、それとも、疲労だろうか。さっきから一言も話しかけてこない。 どちらかと言えば後者であろう。肩で息をし、多量の汗がコンクリートの地面に落ちる。 「大丈夫か?」 メタルシャークは答えない。その代わりに、手を振って返した。限界だろう。早々に決着を付けたかった。 別の入り口から、イルミナがやって来る。辺りを見渡すと、適当な位置にあったコンテナから壊し始める。 隠れ場所を順次潰していこうと言う考えだろうか。思考能力があるとは思えなかったが。 コンテナが砕け、ライドチェイサーがひしゃげる。 コンテナの中からとろとろと流れる液体に、ライドチェイサーの火花が引火する。 あたりから、どす黒い煙が立ち上り始めた。非常に毒性の強い気体の証だった。 「酸素マスクは持ってきておらん・・・我慢できるか?」 「・・・・・・無理ですわ・・・」 ヒャクレッガーの体内には、圧縮酸素が保存されているが、メタルシャークにはそれが無い。 しばらくは手で口元を押さえていたが、やがて、耐え切れないとでも言うように咳をする。
403 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 21:05:47.52 ID:b0GFmduJ0
ヒャクレッガーキターーーーーーーーーー! 正直エレジー氏と同じくらい好きなんだ!
404 :
過去の遺物 :2007/02/08(木) 21:06:59.98 ID:qcLiLBkC0
その音を聞きつけて、イルミナがまっすぐ向かってくる。走り方に迷いが無い。完全に捕捉したことの表れだ。 「向こうに見える通路まで走れ!時間を稼ぐ!」 「時間を稼ぐって・・・無茶ですわ!」 「いや、これがある。大丈夫じゃろう」 そう言うと、コンテナの運搬用に使っていたのだろうか、ライドアーマーが一機置いてある。 旧式であることを除けば、まだまだ動きそうだ。 エネルギーが十分であることを確認すると、針を突き入れ起動させる。 永年の眠りが退屈だったといわんばかりに、エンジンが唸りを上げた。 一歩踏みしめるたびに、地響きが起きる。超重量を予感させる振動だ。 ペダルに足が届かないことは、メタルシャークには言わなかった。 「早く行け!」 そう言い放つと、イルミナに向かってスタートさせる。 土木作業用のそれは戦闘用ではないが、パワーにのみ出力を絞った型だ。十分なダメージを与えられるだろう。 ブーストを利用し、十分に加速をつけ、パンチを放つ。 鋼をやすやすと砕くその衝撃を、イルミナは片手のみで受け止める。 こんな芸当ができるレプリロイドは、過去どころか、未来にも存在し得ないだろう。 エンジンが限界まで回り、胸の部分から蒸気が噴き出す。 バーニアも補助として全開で吹かしてやるが、それら全てを足してもイルミナが勝っている。 それでもイルミナの動きを止めているのは流石ライドアーマーだといったところか。
405 :
過去の遺物 :2007/02/08(木) 21:09:10.96 ID:qcLiLBkC0
拮抗状態だったが、ライドアーマーの拳が握りつぶされた瞬間、天秤がイルミナに傾いた。 体勢を崩したのを見逃さず、空いた手でライドアーマーの胸部を貫く。 ヒャクレッガーは何者かに感謝していた。もしペダルに足が届くほどの身長があったら、今頃、下半身は無くなっていただろう。 一瞬でスクラップになったライドアーマーを捨て、イルミナの首筋へと飛び移る。 すでに左腕の針からは、ウィルスがスタンバイしている。 間髪入れずに、首筋の中にある神経束に突き入れた。普通ならこれで機能停止を引き起こせるだろう。普通ならば。 「針が・・・入らん・・・」 薄皮一枚ですら突き入れられない。妙な弾力が針から伝わってくる。 手裏剣を弾いたときに、装甲が硬いとは感じていたが、これほどまでとは思わなかった。 そこは軍用兵器と褒めるべきだろうか。 己の持つ兵器全てが無用になったと感じ、軽い絶望感が押し寄せてきた。 呆然とするヒャクレッガーを掴むと、イルミナは壁へ向かって投げる。 受身を取りきれずに、まともに衝撃を受けた。背中側のアーマーがいっぺんに弾け飛ぶ。 「これは・・・ヤバすぎるぞ・・・・・・射程内に入れば次は無い・・・」 胃から逆流するものを気力で押しとどめると、メタルシャークが向かった通路へと逃げ出した。
406 :
過去の遺物 :2007/02/08(木) 21:10:58.73 ID:qcLiLBkC0
処理施設。完成したものを一瞬にしてゴミにする場所の総称。 無意味なスクラップを囲っていても、無駄なスペースを取るだけ。 処分し、新しい機の材料にする。プラントとして実際に稼動できるかはこの施設に掛かっている。 「処理プログラムは動いたか?」 「駄目・・・反応が無いですわ」 ようやくヒャクレッガーが部屋にたどり着くと、機械と格闘しているメタルシャークが見えた。 メタルシャークの言葉から、肝心な部分の電源は通ってないらしい。心の中で悪態をつく。 うまく作動すれば落とし穴のごとく床が開き、薬液に満ちたプールに対象を落とせるらしい。 事前情報では、そのように伝えられている。だが、まったく動作しないそれは、不安と歯痒さを嫌というほど煽る。 そうしている間にも、イルミナは確実に二人を追い詰めていた。 退路からは火の手が上がり、戻ることは出来ない。 進路は尖塔に登る道以外に無い。尖塔は今までと違い、利用できるものなど無いだろう。 つまり、ここで勝負を決めなければあとは死が待つだけだ。 コンソールの裏にあるケーブルに針を突き入れる。作動させようと目論んだが、反応は見られない。 表に回り、無茶苦茶にキーを叩いたが、同じく反応は無かった。 「最後の最後で・・・動け!この!」 悪あがきに、コンソールを蹴飛ばしてみるが、へこませただけに終わった。
407 :
過去の遺物 :2007/02/08(木) 21:12:42.39 ID:qcLiLBkC0
「来ましたわよ!」 メタルシャークが指差すほうを見ると、そこにはライドアーマーの腕部分を持ったイルミナが立っている。 残骸を武器として使用する知能があったのだろうか。妙に感心してしまった。 「動け!動けぇ!」 一歩、また一歩とイルミナが近づいてくる。走らないのは余裕の現われだろうか。 「そう言えば、あの上のパイプって何ですの?」 メタルシャークに言われて気がついた。天井付近のパイプは複雑に絡み合い、どこかへと繋がっている。 電源のケーブルなどではあるまい。もしかしたら処理用の薬液なのかもしれない。 ヒャクレッガーは、薬液だという可能性に賭けてみることにした。 パイプに向かってワイヤーを撃ち、自らを引き寄せていく。 適当にマグネットマインを貼り付けると、重力に従って落下していった。 下にはイルミナ。衝撃のクッション代わりに顔を蹴飛ばすと、その反動で高く跳び、離れる。 「メタルシャーク!急いで離れろ!」 言い終わらないうちにマグネットマインを爆破させた。 破れた箇所から、大量の液体が滝のごとく落ちる。それは、恐ろしいまでに茶色で汚染されていた。 まずイルミナに降りかかると、流れは止まらず地面に当たった。そこから生まれた飛沫がヒャクレッガーを襲う。 頭部が溶けるのを防ぐために、腕をクロスさせて防御する。 だが、その心配は無用だったようだ。茶色くにごった液体は、アーマーを汚しただけで終わった。
408 :
過去の遺物 :2007/02/08(木) 21:14:59.51 ID:qcLiLBkC0
「これは・・・ただの水か・・・」 おそらくは職員用の飲料水か、製造用に使用していたものなのだろう。 茶色くにごっていたのは、薬液の色ではなく、永年放置されていたための錆だった。 ヒャクレッガーの全身から力が抜ける。逃げる気力も無くなりかけていた。 特に表情を変えるでもない、汚れたイルミナが向かってくる。 切り札という最後の拠り所を無くしたためか、すでに死を受け入れる覚悟をしていた。 「早く逃げるわよ!」 ヒャクレッガーを引っ張りながら言う 「どこへ・・・じゃ・・・」 呆けていた。虚ろな視線をイルミナへ向けている。 「何を言ってるんですの!パイプが落ちてくるわよ!」 見上げると、爆発の影響だろうか、老朽化したパイプが落ちる寸前だった。 最後の通路に向かって走り出すと同時に、パイプが軋んだ音を立てて落ちた。 それは、イルミナを避けるようにして地面へと突き刺さる。 気がつけば、二人は埃と共に吹き飛ばされていた。 だが、それが功を奏した。その場所に居たら、これから起こることに巻き込まれていただろう。 パイプは地面に刺さっただけでは止まらず、足元をぶち抜いた。 床が抜けた先には薬液のプールが待っている。床の残骸とともに、イルミナがプールに落ちた。
409 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 21:15:37.41 ID:P+SsbAWGO
ID違うから新たな作者かと思ったら・・・・またかよ
410 :
過去の遺物 :2007/02/08(木) 21:17:15.98 ID:qcLiLBkC0
「まさかこんな展開になるとはの・・・」 足元には不気味な色をした液体が、こぽこぽと泡を立てている。 偶然が呼んだ勝利。そう表現するしかなかった。 「床が壊れるなんて・・・」 メタルシャークも信じられないといった顔だ。 一緒に落ちたパイプがしゅうしゅうと溶けている。触れるのは危険だろう。今度は汚れるだけでは済まない。 「とにかくこれで任務終了じゃの。さて、帰るか・・・」 「もうこんな所に居たくないですわ」 緊張が解け、自然と笑みがこぼれる。笑い声のせいで、水泡の音が大きくなったことには気がつかなかったようだ。 水の弾ける音とともに、巨大な拳がヒャクレッガーに向かって伸びた。 腹部のアーマーを砕き、黒のインナーシャツを薬液が焼く。白い肌が露出する。 意識が数秒落ちた。次に気がついたのは、メタルシャークに顔を叩かれたときだった。 体を起こし、その場に血を吐く。 プールの淵に手を掛け、巨体をゆっくりと持ち上げる。 先ほどの姿ではなく、金属骨と皮膚が半々の外見となっていた。醜く生にしがみ付く様は吐き気を催させる。 骨は鈍く光り、肩のボルトがその場に落ちた。完全には溶かしきれなかったようだ。 「もう・・・駄目ですわ・・・」
411 :
過去の遺物 :2007/02/08(木) 21:19:38.76 ID:qcLiLBkC0
「まだじゃ!まだ終わってない!」 ランドセルからマグネットマインを取り出し、イルミナへと投げる。 皮膚の防御手段が無い今、破壊するのは容易だと考えたのだろうか。 ヒャクレッガーは知らなかった。赤い耐爆フィールドは皮膚が無くても動作することを。 赤い光がイルミナを包み、先ほどと同じく爆発を無効化する。 メタルシャークは希望を失う。逆に、ヒャクレッガーはこの瞬間、勝利の確信を得た。 「やはりな。チェバルのときから変だと思っておったぞ。爆発が効かないなら、なぜこちらに走ってこなかった?」 イルミナの左手側から一気に回り込む。 「そのフィールド。発生させているときには動けないんじゃろ?」 フィールドを絶やさぬようにマグネットマインをテンポよく爆発させる。 イルミナは微動だにすることなくその場に立っている。 左腕から針を出し、むき出しの神経に狙いを定めると、斜めから深く突き刺す。 「そこから何かを得れば成功。そうでなければ失敗という」 破壊のウィルスがイルミナの電子脳を蹂躙していく。 「そして、成功を積み重ねたものは勝利と呼ばれるのじゃ」 赤い光が消え、イルミナの目の光が消えていく。骨から垂れた薬液で、左手甲から煙が上がった。 「今回は偶然が多かったがの」 恨みを返すかのように、ヒャクレッガーがイルミナを蹴り倒した。
412 :
過去の遺物 :2007/02/08(木) 21:21:53.82 ID:qcLiLBkC0
「軽率だったな」 画面からは低い声が流れる。 「だが、これで誰を作ればいいのか分かった。至急生産に取り掛かれ」 影は一回だけ頷いた。 「すでにデータは送ってある。今回のことで奴のことが分かっただろう。アレも手に入れたはずだ」 ビンの中の液体を軽く振る。赤色の血液だった。 「あとは任せたぞ」 映像が途切れる。口角を引き上げると、血液が入ったビンを持ち複雑な形状の機械の前まで行く。 「まさかイルミナが倒されるなんて・・・予想外でしたわ・・・」 血液を機械にセットし、解析を始める。 キーを二、三叩くと、滑らかな部分を撫でた。 過去何体ものクローンを作り出してきたであろうそれは、数年前に発見されたものだ。 目立つところに狂人の証『W』がペイントされている。 機械を作動させると、メタルシャークは計画の成功に酔う。 背後に並ぶポッドから、唸るような音が聞こえ始めた。 終
413 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 21:24:25.97 ID:yk/OeaKq0
ID:HjLBjz93O=ID:P+SsbAWGO ID変わっても良くわかるな。自重しろ。
414 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 21:26:14.52 ID:hSssqIdXO
暗部の人乙! X6亀とヒートニクスしか覚えてないからキャラは解らなかったがwww ただ、百脚達が移動してるのは解るんだがいつの間にか部屋に着いてたりで 良く解らない部分があったんだぜ。俺の読解が弱いだけかもしれんがwww
415 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 21:29:20.85 ID:y1BVACAV0
暗部の人、乙でした ちょっとの間に急成長してて、正直ウラヤマシス (´・ω・)、
416 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 21:29:34.96 ID:P+SsbAWGO
だいたいスルーしてたけど今回ばかりは やっぱりプロット書いてないだろ? 展開・流れがいきなり過ぎる キャラクターに愛着がわかないのは 物書きの才と個人の趣味だから こっちからは何も言わんが
417 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 21:29:46.25 ID:y1BVACAV0
文章の綺麗さが、って意味ね>急成長
418 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 21:30:28.23 ID:hSssqIdXO
>>413 は評価されるべき
そして俺はID:GZS22CpJOだ
419 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 21:33:38.94 ID:hSssqIdXO
au携帯でべっかんこじゃなくc.2chでNGIDどうやるんだ? >>ID:P+SsbAWGO 嫌いならスルーぐらいしろよ。他の読んでる人に迷惑
420 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 21:35:37.67 ID:ZgiflPSO0
.
>>416 もうそろそろ寝る時間じゃないの?はやくおねんねした方が良いよ
421 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 21:38:12.88 ID:b0GFmduJ0
逆に考えるんだ。
>>416 は実はツンデレなんだ
と考えるんだ。
422 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 21:40:50.70 ID:hSssqIdXO
>>421 べ、別に暗部の人のためじゃないんだからね!
そ、そうよ、ねこの為なんだから!
こうですか解りません><
423 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 21:49:51.11 ID:b0GFmduJ0
逆に考えるんだ
>>416 はツンデレな上に幼女なんだ
と考えるんだ
424 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 21:52:13.24 ID:DvVvdnsu0
ID:P+SsbAWGOの物言いもどうかとは思うが、
>>416 の内容には大方同意
元々は書き手にとっても腕を磨く為の小説投下スレなんだから、
多少辛口でもオブラーゼに包まない意見を述べるのは大事なことだと思うんだぜ?
425 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 21:53:29.99 ID:hSssqIdXO
>>423 いじわるしちゃかったんじゃないもん……
〇〇はあんぶのひとだいしゅきやかららもん
こうですか解りません><
426 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 21:55:49.06 ID:kIyeaZys0
つまりID:P+SsbAWGOは節子なんだな
427 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 21:57:54.30 ID:hSssqIdXO
>>424 前にも色んな案が出たが、ID:P+SsbAWGOの場合は批判ですらないよね?
昨日はエレジータンだけが投下許されるみたいな意味に取れる事書いてたし
前に誰か言ってただろ?悪いところだけを書くのは評価でなく批判だって
ちなみに今の俺は批判
428 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 21:59:03.66 ID:hSssqIdXO
>>426 暗部ちゃん……ドロップ舐めたいねん……
これしか覚えてねーよバーローwwwwwwwww
429 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 22:00:44.56 ID:kIyeaZys0
そろそろ引越しだし、この雰囲気もチャラにしようじゃないか
430 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 22:01:04.53 ID:PoSLPA290
431 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 22:01:25.09 ID:ZgiflPSO0
じゃあ 空気読まないで 俺が一言 「スーーーーーテステステス マイクのテストち
432 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 22:02:02.33 ID:DvVvdnsu0
>>427 >>424 のレスをちゃんと読んでほしい(´・ω・`)
そもそもID:P+SsbAWGO個人の擁護はしていないよ
433 :
愛のVIP戦士 :2007/02/08(木) 22:02:51.48 ID:O/ZVUjnk0
んちんです!です!
434 :
愛のVIP戦士 :
2007/02/08(木) 22:08:28.99 ID:hSssqIdXO