【偽りと】ローゼンメイデンが普通の女の子だったら【真実】

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1愛のVIP戦士
このスレはもしもローゼンメイデンが普通の女の子だったらという妄想を垂れ流すスレです

ローゼンメイデンが普通の女の子だったら @Wiki
ttp://www9.atwiki.jp/rozenmaidenhumanss/

ローゼンメイデンが普通の女の子だったら画像保管所@Wiki-トップページ
ttp://www9.atwiki.jp/nanasi/

女子高スレ練習用wiki@幼稚園
ttp://www9.atwiki.jp/rosen_kindergarten/

nのフィールド@休憩所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/7014/
携帯からは↓
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/i.cgi/otaku/7014/

前スレはどうなったの?なんて言う時は・・・・・
2ch RozenMaiden過去ログ倉庫
ttp://rozen-thread.org/

2愛のVIP戦士:2007/02/05(月) 23:08:57.07 ID:jt+0q7fO0
・『原則「コテ」禁止』
 コテハンの人の書き込みが悪いんじゃなくてコテを付いてるということが荒れる原因になりやすいので原則コテは禁止で。

・スレ・作品と関係ない雑談は控え、気に入らない作品や書き込みはスルーお願いします。

・非常時はまずWikiや雑談所で状況を確認してください。(本スレの消失など)

・投下するときは「○○ネタだから注意」とか「○○系につき苦手ない人スルーよろ」などと付けた上、さらにNGワード指定するなどの各自配慮をお願いします。
例:yuriyuri(百合)  sinineta(死)  uhouho(男色)  guroino(グロ)

・長編でレスを大きくまたぐとき(前回の投下は>>51で今回は>>462とか)や前スレから の続きはタイトルやあらすじ、アンカー等付けると読者に優しい職人になれる。

・なるべく自分でWikiを編集できるようになりましょう。どうしても編集できない場合は雑談所の掲載状況スレで依頼しましょう。(簡単な説明の項目の通りである程度できます)

・性的描写はエロパロで。(投下するなら少年誌レベルぐらいまで)

・投下混雑時以外の「投下いいかな?」は不要。投下終了後の「やっぱグダグダだったorz=3」とかも不要。もっと自信持って投下しよう!
(目安として:投下ラッシュは大体22時前後。それ以外なら特に混む事は無し。)

・投下時、他の人と被るが嫌なら投下前のログの再取得は必須!

・未来アンカーやリレー小説はスレストの原因になったり投下し辛い空気にしたりするので控えてください。

・上記の他、Wikiの「簡単な注意事項」を読んだ上、分からない質問などは>>1のリンクから行ける雑談所やWikiでお願いします。
3愛のVIP戦士:2007/02/05(月) 23:10:03.79 ID:qQt9MZXDO
4愛のVIP戦士:2007/02/05(月) 23:15:22.83 ID:E47nzc4hO
乙。
ついでに……遅くなって非常に申し訳ないのだが、休憩所のネタ出しスレの>>66のお題で書いたSSを投下。
5愛のVIP戦士:2007/02/05(月) 23:16:03.41 ID:E47nzc4hO
「うーん…」
「あれ?ジュン君どうしたんだい?深刻な顔して……」
「…ん?あぁ、蒼星石か…いや、最近ものすごく気になることがあってさ…そのことを考えだしたら夜も眠れないんだ…」
「えっ…そ、そんなに!?い、一体何なんだい?僕でよかったら力になるよ?」
「あぁ…実はな…」
「…実は?」
「最近、薔薇水晶と雪華綺晶の眼帯の下がものすごーく気になるんだよ…」
「……はい?」
「いやさ、アイツら二人って目が悪いわけでもないのにいつも眼帯してるじゃん?一体その下って何なのかすごく気にならないか?」
「…ジュン君…もしかして考えごとって…それ?」
「あぁ、そうだけど?くっ…しかし本当に一体どうなってるんだろう…」
「(な、なんつーしょーもない…)」
「あら、ジュンに蒼星石じゃない」
「難しい顔してどうしたのぉ?」
「あっ、真紅に水銀燈」
「実は…」


「ふぅん…確かにそれは興味あるわね」
「だろ?すごく気になってるんだよ…」
「ただのファッションだと思うんだけどなぁ…」
「そんなんじゃおもしろくないじゃないのぉ。多分あの下に管狐を飼ってるのよぉ♪」
「(そ、そんなわけないじゃん!?)」
6愛のVIP戦士:2007/02/05(月) 23:16:38.27 ID:E47nzc4hO
「どこかの漫画で見たことあるわねそんなの…でもその可能性は否定できないのだわ」
「(えっ!?嘘っ!?君は常識人だと思ってたのに…)」
「そういう真紅はどう思うんだ?」
「そうね…私は…」

「あらあら、みなさん何を話してらっしゃいますの?」
「…なんか楽しそうだね」
「「「「!!!」」」」
「…そんなに驚かなくても…くすんくすん…」
「あらあら…ばらしーちゃん泣かないで?ほら、ばらしーちゃんの大好きなチロルチョコの黒ごまタルト味ですわ」
「…わーい。きらきー大好きぃ」
「ふふふ…それで、一体何の話をしていましたの?もしよければ私たちにも聞かせてほしいのですけれど」
「…四人だけで盛り上がるのずるい」

「そ、そのぉ…えっとぉ…真紅よろしくぅ」
「な、なんで私がっ!ジュン!貴方が二人に説明しなさいっ!」
「た、頼んだぞ蒼星石っ!」
「ぼっ…僕がっ!?」
「「じーっ…」」
「え、えっと…二人はいつも眼帯してるじゃない?その下ってどうなってるのかなぁ…なんて…話してたんだけど……」
「「「(ドキドキ…)」」」
「…私たちの」
「眼帯の下ですか?」
「う、うん…(うぅ…どうして僕がこんな役回りを…)」
7愛のVIP戦士:2007/02/05(月) 23:17:22.65 ID:E47nzc4hO
「…そんなに見たいなら」
「見せてあげてもよろしいのですが…」
「い、嫌なら別に…」
「何を言ってるんだ蒼星石!」
「そうよぉ。せっかく見せてくれるって言ってるのよぉ?」
「さ、早くしてちょうだい」
「(なんかイヤな予感がするなぁ…)」

「じゃぁ見せますわね…」
「…うっ…きらきー待って…」
「ば、ばらしーちゃんどうしましたの!?」
「…や…な、中で…暴れてる…」
「「「「あ、暴れてるっ!?(((;゜Д゜))!?」」」」
「大丈夫ですかばらしーちゃん!?」
「…うぐあっ…おとなしく…しなさい…!」
「ばらしーちゃん…大丈夫ですの…?」
「…うん。なんとかおさまってくれた」
「それはよかったですわ♪出てくるときに暴れられたら困りますものね♪さて、それではそろそろ…」
「あ…わ、私用事を思い出したのだわ!」
「わっ…私もヤクルト買ってこなきゃっ!」
「ぼ…僕も梅岡に呼ばれてたんだった!じゃ、じゃ…じゃぁな!」
「えっ…ちょっとみんな…」
8愛のVIP戦士:2007/02/05(月) 23:17:55.71 ID:E47nzc4hO
「あらあら…みんな用事があるみたいですわねぇ」
「…じゃぁ蒼星石にだけ…見せてあげる」
「い、いや…ぼ、僕も今から園芸部の方に…」
「貴女が見たいっておっしゃったんですのよ?」
「…ちょっと人見知りが激しいけど…可愛がってあげてね?」
「ひっ…ひぃぃぃっ!?」
「あ、一応気をつけてくださいね?もしかしたら噛みつくかもしれませんので♪」
「…ごたいめーん」
「うっ…うわぁぁぁぁぁ!!!」


「あらあら…気絶しちゃいましたわねぇ…」
「…ちょっとかわいそうだったかな…それにしても…こうも見事に引っかかってくれるとはね…」
「えぇ。眼帯なんてただのファッションに決まってますのに♪」
「…え?きらきーの眼帯ってファッションだったの…?」
「ば、ばらしーちゃん……貴女まさか…」
「…ふふふ」
9愛のVIP戦士:2007/02/05(月) 23:18:25.52 ID:E47nzc4hO
これにて終了。
でわノシ
10愛のVIP戦士:2007/02/05(月) 23:20:22.22 ID:pkMA+gIXO
ローゼンラジオ


めぐ「ど〜も〜」
みつ「ど〜も〜」
めぐ&みつ「ローゼンラジオのお時間がやって参りました」
めぐ「パーソナリティは私、柿崎めぐと」
みつ「草笛みつでお送り致します」
めぐ「と、言うことでラジオ第1回目ですが、ゲストさんをご招待しております」
みつ「エスケープトゥザス(ry」
めぐ「それはKONMAI社員のあ○きです」
みつ「失礼しました…では改めて、桜田ジュンさんで〜す」
ジュン「ちはす」
めぐ「じゃあここでゲストさんについて紹介しますね。みっちゃん、どうぞ」
みつ「厨房のひきこもりニート」
ジュン「ちょwwwwwwwwwwwwwwwwヒドスwwwwwwwwwwwwwwww」
11愛のVIP戦士:2007/02/05(月) 23:21:07.47 ID:Pq3WEEpKO
>>1
乙かレンピカ
>>9
ちょwwwwばらしーwww
12愛のVIP戦士:2007/02/05(月) 23:27:34.95 ID:pkMA+gIXO
>>10
めぐ「そんな桜田さんに、幾つかのお便りが届いております」
みつ「はい、まずは有栖川市にお住まいのペンネーム:お茶漬け海苔さんからです『何時になったら学校に行ってくれるんですか?』だそうです
早く学校行けや、このひきこもりニート」
ジュン「行く行かないは僕の自由だ」
めぐ「まさに『ひきこもりisフリーダム』ってやつだね」
みつ「はい、次のお便りです。また有栖川市にお住まいのペンネーム:U岡さんからです『とりあえず桜田や(ry以下自主規制』
ごめん、君の事を誤解してたわ。これじゃ行きたくなくなるよ。うん」
ジュン「(´・ω・`)」
めぐ「じゃ、時間ないからここらでお開きにしましょう」
みつ「早く帰れひきこもりニートが」
ジュン「(´・ω・`)」

終?
13愛のVIP戦士:2007/02/05(月) 23:28:26.11 ID:pkMA+gIXO
>>12
とりあえず投下完了。
次回のゲストは誰にしようかな?
14愛のVIP戦士:2007/02/05(月) 23:29:12.50 ID:+YKWg5TW0
>>1乙&投下  「一つ屋根の下 第百六話  JUMと写真」

「それでだな、俺は言ってやったんだよ。俺に惚れたらギャリック砲だぜ……ってな。どうだ?イカスだろ?」
「あー、そうだな。うん、そうだな。よかったな。」
放課後。僕はべジータの妄想話を聞きながら帰路についていた。そもそも俺に惚れたらギャリック砲って
激しく意味不明だし。まぁ、聞いている分にはそこそこ面白いからいいんだけどね。
それにしても寒い。まだ四時くらいだと言うのに風が強い。冬だから仕方がないとは思うけども。
「それでだな、JUM。それでも俺にすがるから言ったのさ。俺には蒼嬢という生涯を共にする伴侶が
いるんだ。俺は帰ったら彼女と結婚するんだ……だから忘れなってよ!!」
それ、何て死亡フラグ?多分ベジータを抹殺するのは、奴の妄想の中で何故か婚約者となっている
蒼姉ちゃんの気がする。しかしまぁ、本当に妄想逞しい男だ。僕がそんな事を思っていると、ふと
隣を歩いていたべジータが足を止める。
「あん?どうしたんだよべジータ。」
「JUM、たまにはゲーセン寄って行こうぜ。」
そこはゲーセンの前。店内では派手に色々な色の光が点滅している。ゲーセンか……正直五月蝿くて好きじゃ
ないんだけどなぁ。でもまぁ、たまにはいいかもしれない。クレーンゲームでもやっとこう。
「ああ、構わないよ。」
僕がそう答えるとベジータは嬉々としてゲーセンに入っていく。僕もそれに付き添うように入っていった。
「あったあった……見とけよJUM!この俺がいかに強いかってのをよ。」
べジータがゲーム機の前に立って制服の学ランを脱ぐ。ああ、こりゃ体育会系が好きそうなゲームだ。
そのゲーム『リアルファイト』といって、センサーで動きを感知してCPU、或いは通信対戦で全国の猛者と
本当に戦っているように思えるゲームである。
「ふん!!ふぬりゃあ!!どりゃああああああ!!!」
早速声を張り上げて体を動かしまくるべジータ。通信対戦のようで、相手は一方的に殴られている。こりゃあ
負けるまで時間かかるな。僕はそう思うとクレーンコーナーに移動した。
「お、くんくんのヌイグルミ。持って帰ったら真紅姉ちゃん喜びそうだな。」
まぁ、渡すときは内緒じゃないと他の姉ちゃん達に文句を言われるんだけどね。カチャリとコインを入れて
ボタンを押す。クレーンが動いていき、僕の目算点で止まるとヌイグルミ目掛けてクレーンが降りる。
運良く一回目でヌイグルミは引っかかり、そのまま景品穴へ落ちる。よし、いい感じだな。
僕は鞄にヌイグルミを詰めて……ふと外を見た。そして目を開いた。外には、知らない男と歩く銀姉ちゃんが……
15愛のVIP戦士:2007/02/05(月) 23:29:35.60 ID:+YKWg5TW0
>>14
「ちっ、ラグで偏差で負けちまったぜ。もっと通信機能しっかりして欲しいもんだ……あれ?銀嬢じゃないのか?」
やって来たべジータも銀姉ちゃんを見つける。まぁ、あの姿だ。目立たない訳がない。
「お、おいJUM……あれってよ……まさか……」
僕は見てしまった。銀姉ちゃんがその男からいくらかは不明だけど、お金を貰っている姿を。お金を貰った
銀姉ちゃんは満足そうな顔でその男と別れて歩き出す。男も反対方向へ歩き出した。
「銀姉ちゃん……くそっ、来いべジータ!!」
いてもたってもいられなくなった。信じられない……信じたくない……あの銀姉ちゃんに限ってそんな……
「お、おいJUM!お前まさかいきなり問い詰めるとか言うなよ?もっと落ち着け!」
落ち着いてなんかいられるか。もしあれが、あれが……汚れた金だったら僕はどんな顔をすればいい?
僕はべジータの手を引いて走る。銀姉ちゃんは相変わらず飄々と歩いている。と、そこにまた……
「おい、JUM。お前あの男知ってるか?」
「知るわけ無いだろ!!」
中年の男が銀姉ちゃんに話しかけた。銀姉ちゃんも適当に笑いを振りまいてその男と話している。
「何を話してるんだ。くそっ、どうすればいいんだよ……」
「だから落ち着けJUM。決まった訳じゃないだろう?お前が信じてやらないでどうするんだよ。」
べジータに言われて僕はようやく正気に戻る。僕は銀姉ちゃんを疑っていたのか?そうだ……冷静に
なれば銀姉ちゃんがそんな事するわけない。するはずないんだ。だって銀姉ちゃんは僕に……
「ッ……悪いべジータ、助かった。でもやっぱり心配だな。」
僕とベジータは置いてあった看板に身を隠して様子を伺っている。話はまだ続いてる。指が1本だったり2本
だったりしている。何か交渉しているんだろうか。そして、恐らくその交渉が終わったんだろう。
中年の男は辺りをキョロキョロ見回している。そして、何か決めたように銀姉ちゃんに話して二人で並んで
歩いていく。くそっ、どこに行くつもりなんだよ。
「どうするんだよJUM。銀嬢とあのおっさん行っちまうぜ?」
「……つけるぞ。もし、もし万が一の時は僕が銀姉ちゃんを止める。」
周りから見れば滑稽極まり無いどころか、こっちが不審者な気がしなくも無いけど。今はそんな事気にしては
いられない。もし銀姉ちゃんが暴挙に出たら……僕が絶対に止めないといけないんだから。
16愛のVIP戦士:2007/02/05(月) 23:30:06.99 ID:+YKWg5TW0
>>15 楽しげに話す銀姉ちゃんと中年。銀姉ちゃんは制服の裾をつまんでヒラヒラさせている。
「ハァハァ……まさか制服プレイの話か?ぐはっ!?」
「銀姉ちゃんで変な事考えるな。追うぞ。」
僕は鼻ッ先を押さえるベジータを引っ張って二人を尾行する。
「なぁ、もしあのオッサンがヤクザとかだったらどうするんだよ。お前、タダじゃすまないぜ?」
人の良さそうな中年ではあるけど。人は見た目じゃわからないからなぁ。
「その為のお前だろ?もし、お前が銀姉ちゃんを助ければ蒼姉ちゃんもきっと喜ぶよ。」
「!?そ、そうだよな!?よし任せておけ!!この戦闘民族サイヤ人の王子のこの俺が……」
扱いやすくて助かる。こういう条件のかかった時のべジータの強さは、体育祭の時で経験済みだし。
そんな事をべジータと話していた矢先だった。二人は道を曲がり路地に入って行く。
「お、おいJUM……お前あの先に何があるか知ってるか?」
「知らないよ。何があるんだよ。」
微妙にべジータの声が震えている。そして、奴はとんでもない事を口にした。
「あの先は確か……ホテルがあるんだ。」
「なっ……と言うか何でお前そんな事知ってるんだよ。」
衝撃より先に浮かんでくる疑問。寧ろ、コイツがそれを知っているほうが衝撃だったんだろうか。
「決まってるだろう。いつか必要となる日が来るからさ。主に蒼嬢とな!!」
とりあえず死ね。間違いなくそんな日は訪れないから。でも、こいつの話が真実だとしたらいよいよ不味い事
になった。僕の聞き間違いじゃなければ、その先は踏み込んではいけない場所。
「くそっ!!銀姉ちゃん!!!」
「お、おいJUM!!」
僕は走った。もう我慢できない。とてもとても傲慢な理由。『銀姉ちゃんを他の男に汚されたくない。』
そんな傲慢な理由だ。でも、傲慢だと分かりつつも僕は走った。例え人に蔑まれ罵られても。
コレを見逃したら僕等は今まで通りの姉弟じゃいられない気がしたから。
走る走る走る。風を切るとはこの事だろう。耳元で切られた風の音が響く。反対から歩いてくる人が
シューティングゲームの敵にしか思えない。それをかわしながら走る。そして、二人が曲がった路地。
僕はそれを曲がるなりに大声で叫んだ。今なら間に合う。銀姉ちゃんはきっと戻ってきてくれる。そう信じて。
「ダメだ!!銀姉ちゃん!!!」
息が荒れてる。珍しく思い切り走ったからかな。肩で息をして顔を上げる。しかし、そこには僕の思っていた
光景は無く……僕の目にはホテルなんかじゃなく、大きな噴水が映っていた。
17愛のVIP戦士:2007/02/05(月) 23:30:30.44 ID:+YKWg5TW0
>>16
「JUM?どうしたのよぉ……それにどうしてここにぃ?」
銀姉ちゃんが不思議そうな顔をして駆け寄ってくる。当の中年は不思議そうな顔をしてカメラを構えていた。
「あ、あれ……噴水……何で……?」
「何でってぇ。オジサンがモデルになって欲しいって言うからなってたのよぉ?」
はい?モデル?ちょっと待った。それ以前にここってホテルじゃないのか?そう思っているとべジータが一言。
「あり?ここ噴水だったかぁ〜。いやぁ、悪いなJUM。ここはデートスポットの間違いだったぜ!へぶしっ!!?」
とりあえず殴っとく。さて、纏めると……だ。以前聞いてはいたけど、銀姉ちゃんは雑誌とかの素人モデル
として人気らしい。んで、僕らが初めに見たのはモデル後の報酬。んで、その後このカメラマンにも
スカウトされて、いい場所がないかと思っていたらこの噴水を思い出したらしい。
制服をつまんでいたのも、制服美少女特集だとかそんなのらしい。まぁ、要するに僕の早とちり。
「はっはっは、確かに僕みたいなのがこんな綺麗な子と歩いてたらそう見えちゃうかもね。」
カメラマンは僕の勘違いにも全く怒らず豪快に笑っている。いやはや、今日ほど穴があったら入りたい日もない。
「そうだ!折角だし弟君も写真撮らせてよ!仲良し姉弟……うん、いい絵になりそうだよ。」
「あらぁ、いいですね。ほら、JUM。お姉ちゃんを疑った罰よぉ?」
そう言って銀姉ちゃんは僕の腕にしがみ付くとニッコリと笑った。その極上の笑顔に僕はドキッとしてしまう。
「お、いいねいいねぇ!いい笑顔してるねぇ〜。ほら、弟君も笑って笑って。」
カメラマンに急かされる僕。でも、何だか天使みたいな銀姉ちゃんの笑顔を見てたら自然と笑顔になる。
カシャリとシャッターを切る音が聞こえる。カメラマンは大層満足そうだ。
「じゃあこれ約束の御礼。また縁があったらヨロシクね。」
カメラマンはそう言うとカメラを片手に歩いていった。残ったのは僕と銀姉ちゃん。そして何故か諭吉先生を
五枚ほど握り締めてハァハァと息を荒げているべジータだった。
「ぎ、銀嬢。俺にもこれで撮らせてくれ。別にこれを使って何するとか考えてないからな!?勘違いするなよ?」
下心見え見え極まりない。そして何故ツンデレる?銀姉ちゃんは何故か笑顔のまま言う。
「そうねぇ……あ、JUMあれ何かしらぁ?」
ピッと銀姉ちゃんが指を差す。僕はそれを目で追うと飛行機雲が一つ。消〜える飛行機雲〜♪
そして、背後からゴキッと何やら嫌な音と『キュピッ!?』と謎の悲鳴。最後にゴトンと何かが倒れる音。
「あらぁ?ハゲ寝ちゃったわねぇ。まぁ、いいわぁ、一緒に帰りましょう?」
銀姉ちゃんは笑顔のまま僕の腕を抱きしめて歩き出す。べジータ大丈夫だろうか。体はうつ伏せなのに顔は
天を仰いでいたけど……まぁ、無駄な心配だろう。不死身だしね。
18愛のVIP戦士:2007/02/05(月) 23:31:18.41 ID:+YKWg5TW0
>>17
「へぇ、そんなに沢山モデルとかしてたんだ。」
「そうよぉ。結構いいお金になるしねぇ。お陰で毎月お父様から頂いてるお金は大事に貯めてあるわぁ。」
そういえば以前、薔薇姉ちゃんのバイトの話してた時に銀姉ちゃんはモデルとかしてる話聞いたな。
「でもごめんね、銀姉ちゃん。その……疑ったりして。」
正直今更ながら自分の浅はかさに腹が立つ。でも、銀姉ちゃんはそんな僕を抱きしめてくれた。
「いいのよぉ。だって心配してくれてたんでしょぉ?だったら嬉しいくらいよぉ。それに、いつも言ってるでしょぉ?」
銀姉ちゃんはそう言って僕に軽くキスをする。そして言葉を続けた。
「私はJUM以外とする気はないってぇ。」
そう言って再び僕に笑みを見せてくれる。こんな僕が銀姉ちゃんに出来るせめてものお返し……そうだ、あれが
あるじゃないか。僕は鞄をゴソゴソと漁る。御免ね真紅姉ちゃん。また今度絶対取ってくるからさ。
今回だけは銀姉ちゃんに……ね?
「銀姉ちゃんこれ。僕のせめてものお返しだよ。」
それはゲーセンで取ったくんくんのヌイグルミ。それを受け取った銀姉ちゃんは益々笑ってくれる。
「く、くんくん……しょうがないわねぇ。今日はこれで許してあげるわぁ♪」
銀姉ちゃんは片手でくんくんを抱きしめて、もう片手で僕と腕を組む。さっきまでは寒かったけど、今は何だか
温かい。僕は不思議な温もりと一緒に家へ帰るのだった。

ちなみに。これは話とは関係ないんだけどさ。後日写真の入った手紙が届いた。差出人はあのカメラマンの
中年のオジサン。手紙によると、僕と銀姉ちゃんが映っている写真はコンクールに応募したようで。
しかもその写真は見事大賞に輝いたらしい。『姉弟の深い絆と愛が表現された作品』とか評価されたらしい。
写真は二枚。噴水と少し夕暮れの空をバックに映っている僕と銀姉ちゃん。素人であり、おまけに
被写体である僕が言うのもアレだけど……心を奪われるような写真だった。
え?写真はどうしてるかって?決まってるよ。一枚は銀姉ちゃんの机に飾ってある。もう一枚は僕の机に。
僕と、天使が映ってる写真が飾られてるのさ。
END
19愛のVIP戦士:2007/02/05(月) 23:38:41.62 ID:E47nzc4hO
>>18
やっぱりえぇわぁ
俺も銀様と一緒に写真写りたい…
20愛のVIP戦士:2007/02/05(月) 23:39:44.44 ID:Pq3WEEpKO
>>12
被った
ごめんよ
>>17
ベジータワロスw
21愛のVIP戦士:2007/02/05(月) 23:45:52.30 ID:afd9v3zkO
TV「来週は解決編!次回もよろし〜くんくん!」

ジ「ふぅ、今回もすごいとこで終わったなぁ。」
紅「次回は解決編ね…絶対に見逃せないのだわ。」
雛「くんくん頑張るの〜♪」
蒼「でも今回の事件は全くトリックがわからないね…伏線だらけで誰が犯人だか検討もつかないよ。」
金「この金糸雀の読みが正しければ……今回の事件には裏で黒い陰毛が渦を巻いている気がするのかしら…」
ジ・紅・蒼・雛『(゜Д゜)』
金「へ?みんなどうしたかしら?」
蒼「金糸雀…それを言うなら陰謀が渦を巻いている…じゃないかな?」
金「へ?」
ジ「まあ…確かにアレは真っ直ぐじゃないけど…」
紅「下品ね…///」
金「あっ…ち、違うかしら!これはその…ちょっとした間違いで…(///)」
雛「そんな間違いするなんてかなりあの頭の中はエロいことしか入ってない証拠なのー♪あっち行けなのー♪」
金「び…びえええええええええ〜ん、みっちゃああああああああ〜ん!!」ダッ
紅(雛苺…いつからそんな娘になってしまったの…)

雛「ケハァ♪」
22愛のVIP戦士:2007/02/05(月) 23:46:59.74 ID:T4pc2IDu0
>>21
俺の雛を返してくれwww
23愛のVIP戦士:2007/02/05(月) 23:49:43.61 ID:pkMA+gIXO
ジュン「僕とギタドラ や ら な い か ?」
水銀燈「いいわぁ」
-インプゥット ユゥアァ ピンヌンブァ

水銀燈「え〜と…」
ジュン「え〜と…」


皆伝
HG-10
SKILL 1423.59

マエストロ
JUM
SKILL 1395.83

-セレクトゥッ ア ミュゥジック

水銀燈「じゃ、肩慣らしにこれね」
っ【ミラージュ・レジデンス OPEN EXT】
ジュン「いきなり運指かwwwwwwwwwwwwwwww」

-ステージ クリアードゥ

水銀燈 S(92%)
ジュン A(79%)
24愛のVIP戦士:2007/02/05(月) 23:52:08.77 ID:qUonL6/yO
の「ジュン君!助けて!」
ジ「うわっ!なんだよいきなり!」
の「あのねあのね…」
ジ「うん…」

の「最近出番が無いの」

ジ「……それは、どうしようもない…かな」
の「ええっ!どうしてどうして?私に魅力が無いの!?」
ジ「えーと…無い訳では…」
の「じゃあどこに魅力があるか言って!」
ジ「…メガネっ娘?」
の「ジュン君が居るじゃない…」
ジ「男と女は違うだろ…
他には…天然?」
の「金糸雀ちゃん…」
ジ「お姉ちゃんキャラ…」
の「【一つ屋根の下】の水銀燈ちゃんに比べたら…」
ジ「怒ったら恐い…」
の「もはや魅力じゃないし、蒼星石ちゃんも…」
ジ「まあ…そういうこった」
の「……orz」

色々と魅力溢れる(?)のりお姉さんに清き一票を!!
25愛のVIP戦士:2007/02/05(月) 23:55:00.05 ID:pkMA+gIXO
>>23

-セレクトゥッ ア ミュゥジック

ジュン「じゃ、2曲目は…」
水銀燈「これねぇ」

っ【over there OPEN EXT】

ジュン「うはwwwwwwwwwwwwwwwwマジSKAwwwwwwwwwwwwwwww」

-ステージ クリアードゥ
-オールコンボゥ

水銀燈 SS(99%)
ジュン C(68%)

-セレクトゥッ ア ミュゥジック

ジュン「じゃあこれを選ぶか…」

っ【偶然という名の必然 EXT】

-ステージ クリアード
-エクセレェント

水銀燈 SS(100%)
ジュン SS(100%)
26愛のVIP戦士:2007/02/05(月) 23:55:52.82 ID:qn0haVoqO
>>18
ベジータ哀れww

>>21
ヒナァァーー!
27愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 00:00:32.30 ID:5KdZ57xnO
>>25

-エクストラステェジ

水銀燈「で、何で偶然という名の必然を選んだのぉ? あなたならもっと難しい曲を…」
ジュン「君とギタドラをするのは偶然じゃなく必然…て言えばわかる?」
水銀燈「それって…」
ジュン「好きだ水銀燈」

-ピコーン ピコーン

水銀燈「じゃ、これねぇ」

っ【ミラージュ・レジデンス EXT】

-ステージ クリアードゥ
-オールコンボゥ

水銀燈 SS(99%)
ジュン S(93%)

-アンコォルステェジ

水銀燈「ジュン…私もあなたが好きよぉ、だから、一緒にツインギターで終わらせましょ」
28愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 00:01:53.74 ID:hqUxkCBuO
>>24
久しぶりにのり姉の短編を見た気がする。
29愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 00:02:43.46 ID:5KdZ57xnO
>>27

ジュン「ま、結局最後の最後に閉店したけど、水銀燈との絆は深まったかな」
真紅「次にそんなノロケ話をしたら絆ックルね」
水銀燈「いろいろgdgdになったけど…保守よぉ」

真紅「長すぎだなオイ」
30愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 00:09:05.04 ID:Tj71XxMaO
>>1
>>8地獄先生ばらし〜ってか?
>>18ああ、屋根は癒されるな。ベジ本編に久々かと思ったら大暴れだwwww
相変わらず締めが実にいい感じ。ジュン×銀姉が一番好きかも。
31愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 00:14:10.81 ID:y63g54uK0
Mercury Lampe

私はあなたに見返りなど期待して無かったはず…
手を握って欲しい、見つめて欲しい、抱きしめて欲しい…
希望に託した僅かなリアルは、私を我侭な女にした

銀「ジュン!」

季節はずれの雨がお気に入りのコートを濡らす
冷たい雨は体に染みてちょっと痛い

銀「ジュン!ねえ、ジュンってば!」

道路の反対側で楽しそうなジュンを呼ぶ
遠くから見る私になんて気付きもしない彼の足は止まらない

”ちょっと痛い”

誇りとして胸に居座っていた自信
見えない気持ちを信じてこれたのはあなたがいたから
いったい何処へ向かうのか?
そんな些細な疑問が、ますます私をリアルにしていく

銀「そっか…」

眼に見えないものだから、簡単に手に入るし
失うのも簡単

気持ちを打ち消すように蹴飛ばした水溜りが、とても愛らしかった
32愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 00:17:10.53 ID:hqUxkCBuO
ジュンが二十歳になりました

の「お誕生日おめでとう、ジュン君♪」
ジ「あ…あぁ、ありがと。」
の「さあ、今日はお祝いよぅ。二十歳になったからにはお酒も解禁ね♪お姉ちゃんがついであげる。」
ジ「あ、あぁ…どうも……って姉ちゃん!?なんで服を脱いでんだよ!?」
の「うふふ、ジュン君も大人の仲間入りをしたんだし…お姉ちゃんの谷間酒でもと…」
ジ「いや、いい!却下!問題外!!」
の「えぇ〜…お姉ちゃん気合い入れてたのにぃ…」
ジ「頼むから普通についでくれよ!!…はぁ。」
の「あぁ♪だったら今度は私のワカメざ…」
JUN王「北斗剛掌破あっ!!」
『ドゴオオオオン』
の「きゃ〜☆」
33愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 00:18:10.51 ID:V3gSH3oL0
>>8
くだぎつねナツカシスww

>>18
ベジータが無駄に哀れだwwだがそれがいい。
ちょち真紅がかわいそうな気がするが、知らぬが仏と言うことで…

>>21
雛ひどいよ雛w
34愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 00:42:01.01 ID:PcWrh7CJO
35愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 00:42:14.24 ID:+NXBCkQ70
    柿崎めぐの飲み物復讐記
発信機接近中まもなく部屋の前に到着!!5秒後にシナリオスタート!!
翠 ラジャー!!

銀(やっとついたわぁ。この家、縦と上に長いんだもの。周りの家に影を落とすために作られたとしか思えないわぁ)「めg
め「ねぇ、翠星石、ここ声に出してよんでくれない?」
翠「まーったく、めぐは甘えんぼですねぇ。読んでやるですよ」
銀(!!私にもあんなに甘えてくれたことないのに…そんなぁ)
め「ありがとう」ニコッ
ふふ、予定どうり明り取りの窓から水銀燈が覗いてるわ。ここで、この笑顔を翠星石に向ければ…
銀(めぐぅーーーー!!!!わ、わたしを捨てないでぇーーー!!!そうよ、ここはクールになるのよ。
足を暖めて、頭は冷やすのよ水銀燈!!はっ、腹巻も巻かなくちゃ。)
ゴソゴソ
銀(これでよし。覗いてるのがばれたらまずいわ。ほかに覗けるところは…)
36愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 00:42:58.06 ID:+NXBCkQ70
>>35
翠「ここですね?…吸い付いて手を離せば、濡れそぼった果肉はわが口中に落ちるよ。…」
め「ああ、情景が目に浮かんできそう。ねぇ、翠星石、この文に書いてあること、やってみない?」
翠「えっ、いいんですか?ふふ、遠慮しねぇですよ。」
め「いいわ、こっちにきて」
銀(嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ!!!!!!そんな、めぐが翠星石とできてたなんてぇーーーー!!!
 いや、ずっとしたかったって言ってたわね。ということは、めぐはまだ穢れていない!!
 ならば、この胸元が大きく開いたボンテージを着てめぐを悩殺すればいいんじゃないのぉ。
 確かこのたんすにいつかめぐが着せようとした奴が…あったぁ♪なんか前に見たのよりきわどい気もするけど、
 この際そんなこと言ってられないわぁ)
ゴソゴソ
銀(あっ、腹巻を忘れるところだったわぁ)
バンッ
きたきた、水銀燈。どんなリアクションしてくれるかしら…って何その格好!!腹巻までしてくるなんて想定外だわ。
クックク、色っぽいけど笑えるぅーー!!ああーー、変な気分になっちゃいそう。おっといけないいけない。
今はまだわたしは壊れたらいけないんだった。
銀「あ、あなたたちぃー、いいかげんにんさぁい!!わたしを呼んでおきながら愛を育んでるなんてぇーーー」
翠「ふぇ?何の話ですか?」
銀「ふん官能小説おんどくしといてよくいうわぁ。」
翠「くく、これのことですか?」
…巨峰のツユは甘いよ。
甘い甘い、天然の果汁だよ。
吸い付いて手を離せば、濡れそぼった果肉はわが口中に落ちるよ。…
銀「え?じゃあ、やろうっていうのは?」
め「もちろん葡萄の食べ放題パーティー」
銀「そ、そうなの。え、えーっと…」
翠「水銀燈、自分が今どんな格好してるか知ってるですか?」
銀「…え?え、え、え、き、きゃぁぁぁぁぁぁあああああ///みないでぇぇぇぇぇ!!!///」
37愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 00:43:39.54 ID:+NXBCkQ70
>>36
くすくす。これで着替えシーンに女王様姿に腹巻姿の水銀燈がいっぺんにとれたわ。
翠「約束のものはこれでもらえるですね?」
ええ、はい、ジュン君の自家発電盗撮ビデオとペアリング。
あと蒼星石の下着とジュン君のストーカーの正体があなただってのはだまっておくわ。
おまけにジュン君の下着もつけてあげるわ。
翠「べ、べつにそんなもんいらねーです!」
あっそう。じゃあ、きたないからすてよっかな。
翠「な、なら翠星石が捨ててきてやるです。か、貸すです!!!」
べつにいいよ、そこまできをつかわないで。(うはー、翠星石の赤面ビデオも取れるなんてラッキー!)
翠「ううー、そ、そのぉージュンのパンツ、欲しいですぅ」
え、なんて?
翠「ジュンのパンツが欲しいですぅ!!///」
よくいえました。
翠「うう。そ、それにしてもまさかあそこまでうまくいくとはおもわなかったです」
ええ、まさか腹巻までするなんてね。ちょっと壊れてたわね。
翠(いままで、敵に回したくないランクは真紅が一位だったですがたったいま神ランクの蒼星石と肩を並べたですぅ。
 めぐ、まさかここまでとは…)
翠「じゃ、じゃあかえるですぅ。葡萄ご馳走様だったです」
じゃあまた学校でね

わたしは柿崎めぐ。食べ物の恨みは絶対忘れない。受けた仇は十三倍返しよ。
水銀燈、覚悟しなさい。

銀「もぅ、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああーーーーーー!!!!!!!!!!」

自分で出したネタ自分で使ってしまった…
38愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 00:47:06.92 ID:hqUxkCBuO
あ、ネタ出しスレにあった詩だ。
やはり水銀燈をいじるめぐはイキイキとしててイイwww
39愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 01:02:49.66 ID:PcWrh7CJO
>>37
銀めぐいいねぇ
40愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 01:38:38.92 ID:Nj/+KuiOO
保守
41愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 02:14:55.08 ID:J7Tzl3lh0
 スレを跨いでしまいましたが、『家政婦 募集中』 前スレ>>238 の続きを

こよみは梅雨に入り、各地で例年にない雨量が記録され、少なからぬ被害が出ていた。
地球温暖化の影響だろうか。ここ数年、世界各地で異常気象が目立つ。
今日も朝から土砂降りで、さすがに仕事に行けず、私はテレビで天気予報を眺めていた。
彼から電話が入ったのは、そんな時だった。

『ドレスが完成したんだ。雨足も弱まったし、これから見せに行くよ』
「え? いいわよ、明日で」
『1秒でも早く、由奈に着て欲しいんだよ』
「でも、危ないわ。ドレスだって、びしょ濡れになっちゃう」

渋る私に「大丈夫だって」と安請け合いして、ジュンは通話を切った。
まったく、変なところで強情なんだから。

とは言うものの、正直なところ、すごく楽しみだった。
イラストを見て、完成イメージは分かっている。早く、袖を通してみたい。
私は、緩む頬をピシャピシャ叩いて、彼が来たときのために、タオルなどの用意を始めた。
ポットのお湯を沸かし、お風呂の用意もしておく。
準備をしている時の私は、間違いなく、世界中の誰よりも幸せだった。
もうすぐ、ジュンが来る。濡れネズミになって、玄関のドアを潜ってくる。
私は玄関に座り込んで、彼が飛び込んでくるのを待った。
出迎えた時にかける言葉を考えていると、寂しいどころか、嬉しくて仕方なかった。




やがて10分が過ぎ、1時間になって、3時間が経った。

けれど、どれだけ待ち続けても…………彼が来ることは、なかった。
42愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 02:15:29.48 ID:J7Tzl3lh0
>>41

その報せは、お母さんの口から伝えられた。
近くを流れる河に架かる橋のひとつが、濁流によって、押し流されたという。
降り続いた雨で、いつの間にか、限界水位を超えていたらしい。

胸が締め付けられるように痛くなって、息をするのも苦しくなった。
彼の家から、私の家まで来る間に、必ず河を渡らないといけないのだ。
もし、件の橋が、彼を乗せたまま押し流されたのだとしたら……。


得てして、不安というものは、最悪のカタチで現実となる。
あのドレスは、しっかりラッピングされた状態で、橋から少し下流の木に引っかかっていた。
そして、付近に、彼の姿は無かった。



ジュンが行方不明のまま、私の手元に渡ったドレス。
純白であるべきソレは、僅かに染み込んだ泥水によって、みにくく斑に汚れていた。
落ちぶれたプリンセスには、相応しい衣装かも知れない。
結局、私はどこまでも堕ち続ける運命なのだろう。
時計に組み込まれた、狂った歯車を取り除かない限り、ずぅっと狂いっぱなし。



梅雨前線の勢力が弱まると、私はドレスを携え、彼の家に向かった。
橋は壊れたままで、かなり遠回りしなければいけなかったけど、苦にならなかった。

このドレスを最初に着るのは、彼の前で――
そう、ココロに決めていたから。
43愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 02:16:00.12 ID:J7Tzl3lh0
>>42

突然の訪問にも拘わらず、のりさんは寂しさ隠し、喜んで迎え入れてくれた。
彼の消息が分からなくなって、もう2日。捜索は続けられているけど、進展はない。
認めたくはないけど、ほぼ絶望的だった。
もう、彼は海まで流されて、冷たい水底に横たわっているのかも知れない。
言葉にしないだけで、誰もが薄々、悪い想像を膨らませている。

「彼の部屋で、着替えさせてもらって、構いませんか?」
「もちろんよぅ。さあ、遠慮しないでぇ」

最初は、自分の部屋で着替えて、彼を追いかけようと思っていた。
ジュンが見に来てくれないなら、私の方から、見せに行こうと。


――でも、結局、私は行動できなかった。
だって、彼はまだ見付かっていない。死んでしまったと、決まったワケじゃない。
早とちりで、ロミオとジュリエットになるのは馬鹿げている。

しかし……彼が見付かるのを、ただ待ち続けることも、できなかった。
じっとしていると悪い妄想ばかりがココロを占めて、気が狂いそうになる。
何かをしなければ……。そんな強迫観念が、更に私を苦しめた。

そこで考えたのが、彼の部屋で、ドレスを着ることだった。
彼の部屋で、彼の代わりに、彼の写真に見てもらおうと思ったのだ。
汚れたプリンセスと、写真のナイト。
惨めで、貧乏ったらしくて、お似合いのカップルだと思わない?

部屋のカーテンを閉ざし、薄暗い部屋の中で、私は着替え始める。
それが、虚しさ募らせる私に許された、せめてものココロの慰め。
44愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 02:16:34.02 ID:J7Tzl3lh0
>>43
惜しげもなく、あしらわれたフリル。
ふんだんに、と言って、しつこさを感じさせないリボンの群。
品格と美しさを併せ持った、クラウン。
独りで着るのは、意外に大変で、鏡を前に悪戦苦闘していた。
ドタバタうるさかったからだろう。のりさんが、手助けに来てくれた。

ドレスのスケッチを眺めながら、あれこれ試行錯誤していると、矢庭に、外が騒がしくなった。
なんだろうと、二人して首を傾げていた所に、インターホンが鳴る。


「まさか!?」

私と、のりさん。二人の声が見事に重なる。
のりさんは弾かれたように走り出して、あちこちの壁にぶつかりながら玄関に向かった。
でも、私は着替え中だから、人前に出られない。
ヤキモキしながら、階下から届く、くぐもった話し声に聞き耳を立てるしかなかった。
そして――

階段を駆け昇ってくる、軽快な足音。あれは、気が急いている時の足音。
私には、すぐに分かった。だって、一ヶ月以上も聞き続けてきたんだもの。
涙に曇る視界の向こう……ドアの前に立つ彼の姿を目にして、私の喉から絞り出されたのは、

「どうして?」

――とだけ。
それは、ありとあらゆる『どうして?』の集約。
どうして無茶なんかしたの? どうして、無事ならすぐに連絡くれなかったの?
どうして――――戻ってきてくれたの?
今こそ聞きたかった。映画館で聞くのを躊躇った、ジュンの答えを。
45愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 02:17:17.66 ID:J7Tzl3lh0
>>44
「言ったろ。大丈夫だ……って。由奈との約束は、どんなことでも、必ず守るよ。
 これからだって、きっと守っていく」

臆面もなく、彼が言う。
だから、私も照れや恥じらいをかなぐり捨てて、伝えた。

「こんな、見窄らしく薄汚れたプリンセスだけど、良いの?」
「それを言ったら、僕だって傷だらけのナイトさ」

ジュンは、包帯の巻かれた腕を上げ、イテテ……と涙を浮かべながら笑った。
後で聞いた話だけれど、ジュンは河口の岸辺に流れ着いて、病院に収容されてたんだって。
まるまる二日、意識不明で、身元を確認する物を持ってなかったから、
歯形を元に、歯科医の治療履歴から身元を照合したそうよ。
それで、生存確認の連絡が遅れたんだって。気を揉ませてくれるわ、ホントに。

部屋に踏み込もうとして蹌踉めいた彼を、私は駆け寄って、しっかりと両腕で支えた。
高校の、学年集会の時は背けてしまった顔を、今は、真っ直ぐ彼に向けて。

「本当に、私で……良いの? 巴じゃなく?」
「くどいな。なんで柏葉が出て来るんだ。
 僕は、由奈のために、そのドレスをデザインした。他の、誰のためでもない」
「私の……ために」
「それに、マイナスとマイナスは、かけ算すればプラスになるだろ。
 だったら僕らは、まさにベストカップルじゃないか」

どうしようもない、中学生じみた冗談を言って屈託なく笑う彼に、私は抱きついていた。
こんな、平凡すぎる生活も、満更じゃない。
いい加減、肩肘はって生きるのにも疲れてたし……
やっと、堕ちてゆく私を受け止めてくれるヒトの胸に、安らげる場所を見付けたんだもの。
46愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 02:18:32.28 ID:J7Tzl3lh0
>>45
私の涙は、少し薬品くさい彼の服に、音もなく吸い込まれていく。
もしかしたら、それは狂った歯車がこすれて、磨耗したカケラだったのかも知れない。
キラキラと落ちてゆく涙を見つめながら、彼の温もりを感じているだけで、
不自然な回転が生み出していた不協和音は、徐々に、素直な旋律へと変わっていった。

ジュンの手が、私の露わになった背を――素肌を――愛おしげに、撫でる。
その優しい指の感触は、得も言われぬ幸福感を、私に与えてくれた。
夢みるような心地に、私を導いてくれた。

「さあ。僕が手伝って、ちゃんと着せてあげるから、離れて」
「……うん。でも…………もうちょっとだけ――」

のりさんが遅ればせながら顔を見せたけれど、キニシナイ。

私は……
この世で最も大切な人と、1秒でも長く、唇を重ねる。
今や、彼がくれる新たな息吹こそが、私の人生時計のクォーツを振動させる源なのだから。


  貴方だけのプリンセス。

ユメみていた日が、こんなにも早く訪れるなんて、夢にも思っていなかった。
幸せすぎて怖くなるなんて、初めての経験だった。
だから、震えを止めて欲しくて、ジュンに囁く。きつく抱き締めて……と。

  泥だらけのドレスを来たお姫様と、包帯だらけの勇敢な騎士。

ふたり並んで、のりさんに撮ってもらった写真は……
アルバムの、一番初めのページで――幸せそうに、はにかんでいる。
47愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 02:19:30.48 ID:J7Tzl3lh0
>>46
「すっごくいい顔してるわ」

高校を卒業して以来、初めて顔を合わせた親友は、満面の笑みで、そう言ってくれた。
昼休みの時間帯、オフィス街の喫茶店で、再会を果たした時のことだ。
窓辺のテーブルと言うこともあり、初夏の眩しい日射しが、巴の笑顔を輝かせていた。

巴は本当に、ココロから、彼が立ち直ってくれたことを喜んでいる。
そして、私たちが幸せになったことを、誰よりも祝福してくれていた。
もしかしたら、私に彼を取られて、悲しんでしまうかとハラハラしてたけど――
杞憂だったみたい。巴は、私なんかより大人で、強い人なのね。
彼に縋らなければ、もう生きていけそうもない私なんかより、ずっと強い。


「巴も、彼のことが好きなんでしょ」

二人だけという気兼ねのなさが、無思慮な言葉を誘う。
訊かずとも、答えは解っている。訊けば、巴を傷つけることも。
しかし、彼女が笑顔を崩すことはなかった。

「ええ、大好きよ。これからも、ずっと……大好きでいると思う」
「一途なのね。どうして、その想いを伝えなかったの?」
「それは…………私は、桜田くんに必要とされなかったから」

なんの冗談かと問い返すより先に、巴の深く澄んだ瞳が、私を制した。

「気付いてなかったの、由奈。彼が本当に必要としていたのは、貴女なのよ」
「……ウソ?」
「本当よ。その証拠に、彼は由奈と再会して、殻を破ることが出来たわ。
 私が、どれだけ通い詰めて、励ましても、気持ちは届かなかったのにね」
48愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 02:20:39.34 ID:J7Tzl3lh0
>>47

言われてみれば、確かに、そうだった。
彼の元を訪れた回数ならば、巴の方が、間違いなく多い。

にも拘わらず、彼は私を選んでくれた。巴じゃなく、私を。
そして、私と一緒に居ることを、望んでくれた。
これ以上の喜びは、ちょっとやそっとで見付けられそうもない。

巴は「そういうコトなのよ」と呟いて、カップに残る冷めたコーヒーを飲み干した。
本当は辛いだろうに、相変わらず気丈な人ね。
そんな貴女だから、たくさんの人に好かれるんだろうけど。


「あ……わたし、そろそろ行かなきゃ」

巴は腕時計に目を落とし、伝票を摘んで席を立った。
そして、私に向けて、不器用なウインクをひとつ飛ばした。

「もし、由奈が桜田くんに飽きた時には、連絡して。いつでも引き取りに行くから」
「巴に新しい恋人ができる方が、先じゃないかしら?」
「……そうかも」
「そうよ。間違いないわ」

私は自信たっぷりに、そう伝えた。
他人の幸せを、ココロから喜ぶことができる巴だもの。きっと、素敵な人に巡り会える。
そうじゃなきゃ、天にまします誰かさんは、とんでもなく底意地が悪い。

「また――会おうね」去りゆく巴の背に、再会の約束を投じる。
振り向くことなく「ええ、また今度」と答えた彼女の声は、一点の曇りもなく澄み切っていた。
49愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 02:21:26.15 ID:J7Tzl3lh0
>>48

それから数分と経たず、彼が喫茶店に入ってきた。
きょろきょろして、小さく手を振る私を見付けると、足早に近付いてくる。
私の腕時計は、13:00を表示している。

「驚いたわ。ホントに、約束の時間ぴったりね」
「だから言ったろ。由奈との約束は、きっと守るって」

どうだと言わんばかりに胸を張るけれど、息切れまでは隠せない。
なんだか、こっちが気の毒になってしまう。
でも……なにげない彼の気遣いが、とても嬉しい。

「もうちょっと早く着いてたら、巴に会えたのに」
「そうだったのか。柏葉、元気だった?」
「ええ、とっても。貴方を奪い取るって、息巻いてたわ」
「ヒドイ冗談だな」

肩を竦めて、彼が、さっきまで巴が座っていた席に座る。
それを不快だとは思わなかった。だって、ほら……彼の瞳は、いつでも私を見てくれる。
私が集めていたのは、貴金属に似た卑金属や、色ガラスばかりだと思っていた。
でも、たくさんの紛い物の中には、数える程度だけれど、本物も混じっていたのよね。

私はテーブルの上に両手を伸ばし、ちょん……と、彼の指先をつつく。
手を握って欲しい。それが、二人だけの合図。
彼の手が、まるで壊れ物を扱うかのように、私の手を柔らかく包み込んでくれた。

「考えてみたら、まだ一度も言ってなかった気がするわ」
「なにを?」
50愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 02:22:18.32 ID:J7Tzl3lh0
>>49

「貴方が好きです。愛…………してます」

偽りない気持ち。
こんなにも素直な想いを、こんなにも素直に伝えられる。
ああ、なんて気分がいいんだろう。

私に生まれ変わるキッカケをくれたのは、貴方。
貴方と出会えなかったら、私はまだ、萎れた花みたいに下ばかり向いていたハズだ。
だから、今は……天にまします誰かさんの気まぐれに、感謝しておこう。


「私、いま……すごく幸せ」
「もっともっと、幸せにするよ。約束だ」
「信じてる――」


だって、貴方は今まで一度も、私との約束を破ったことがないもの。
だから……きっと。


  幸せになろう。
  本当は、高校一年生の時から結ばれていた、この人と。



窓越しに見上げた、昼下がりの夏空は――

――雲ひとつない蒼穹なのに、雨模様だった。
51愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 02:23:12.42 ID:J7Tzl3lh0
>>50
予告どおり、これにて終了。
バッドエンドルートは『人魚姫』っぽくなるからボツ。
52愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 02:30:50.78 ID:XMinp1xO0
>>51
感動した・゚・(つД`)・゚・
由奈のSSでまともにハッピーエンドが来るなんて初めてじゃなかろうか

トゥモエェェェェ・゚・(つД`)・゚・
53愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 02:36:08.06 ID:BdgWxs6P0
>>51
涙がちょちょぎれるぜ・・・
珍しい由奈にGJ!
54愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 03:28:12.94 ID:feg+MeAh0
>>51
GJ(´;ω;`)ブワッ
55愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 03:53:53.09 ID:m39tZo++0
>>51
良かった。
由奈主役でここまでできたのもすごい。
素直にGJ
56愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 04:16:50.25 ID:y63g54uK0
涙は枯れた
感情も無くなった
声も失った
あるのはあなたに捧げる最期の欠片…

『寒空の下に咲き誇る雪の華』

200X年大晦日
少女は病院で歳を越す予定だ
少女は病に侵されていた、原因不明の病
直る見込みは無く、人間らしさが一つ一つと消えていくのだ
雪華綺晶は長い間この病気と闘っていた

ジ「やぁ」
雪「…やぁ」
ジ「気分はどう?」
雪「…気分はどう? …最悪」
ジ「えっ、なにかあったの?」
雪「ジュン、約束の時間、10分遅れた…」
ジ「あっ、ゴメン!」
雪「…でも来てくれた。嬉しい」

二人は中学からの知り合い
高校に入ってからは恋人となった
高校2年の春、雪華綺晶に症状が現れ始めた
57愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 04:17:15.18 ID:y63g54uK0
>>56
最初の症状は涙が枯れることだった
愛犬の死に対して涙が出なかったのだ
彼女はその事実に酷くショックを受けた
どうして泣けないのか?ずっと自分を責めてきた

そして、嗅覚が消え、味覚もおかしくなった
クリスマス前には喜怒哀楽のうち、怒哀の感情を失った

雪「もう、来年…」
ジ「そうだね。1年後は受験生だ」
雪「私、看護師さんになりたい」
ジ「一杯勉強しなきゃね」
雪「…うん」

何故だかわからないが、ジュンは雪華綺晶の病気がそれほど重いものには思えなかった
事実、少しずつ人間味を失っていく雪華綺晶がいて
後数年もすればただの抜け殻になってしまうことが予想されるのに…
それでも、来年も再来年も雪華綺晶は雪華綺晶のままであると思っていた
58愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 04:17:38.58 ID:y63g54uK0
>>57
年が開け、1月2日にジュンは再び病院を訪れた

ジ「やぁ」
雪「…」
ジ「どうした?」
雪「…」

彼女は”声”を失っていた
大晦日にジュンが帰った直後だった…
最期に交わした言葉は「いいお年を」「…いいお年を」
ジュンはそれでも焦らなかった
直ると思っていたわけではない
むしろ、症状が酷くなってきている事を自覚していた

ジ「耳は聞こえるだろ?」

雪華綺晶は黙ってうなずく

ジ「今日ね、学校で水銀燈が男とキスしてるの見ちゃった。
  もう次に乗り換えたんだな。今度は何時まで続くか…。」

肩を竦め、可笑しそうにジュンが笑うと雪華綺晶も微笑んだ
口が動いているが声は届かない
でも、微笑んでくれている雪華綺晶がいる
彼女の微笑みは雪の花弁のように儚く、微かだ
だけれども、眼を凝らせば世界一の微笑になる
59愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 04:17:56.71 ID:y63g54uK0
>>58
一ヵ月後
とうとう彼女は感情のすべてを失った
ただヒトという塊が動いているだけだ
そこには何の人間性も感じない
ジュン以外の人間には

ジ「今日は期末テストだったんだ、また数学赤点かも…」
雪「…」

ジ「今日は卒業式、来月になったら3年生だね」
雪「…」

ジ「明日はとうとうセンター試験だ! 夏にもっと勉強しとくんだったよ…」
雪「…」

ジ「僕近くの大学に決めた! この病院の近くにアパート借りたんだ♪」
雪「…」

ジ「僕達付き合い始めてから3年目だ! ほら、プレゼントの指輪だよ」
雪「…」

来る日も来る日もジュンは話し続けた
雪華綺晶は失える物はすべて失っていたのに
周囲のヒトはジュンもおかしくなってしまったと避けていた
それから数年が過ぎた…
60愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 04:18:55.05 ID:y63g54uK0
>>59
ジ「ねぇ、雪華綺晶…。僕達そろそろ、あの、け、結婚いてもいいんじゃないかな?」
雪「…」
ジ「真面目だよ、大真面目! 君が病気でも、君に変わりはない…。」
雪「…」
ジ「…そろそろ返事してくれよ。さすがに辛いよ…」

ジュンが思っていたことは勘違いだったのか
そう思うとジュンは涙を抑えきれなかった
数年分の、雪華綺晶を失った悲しみが涙となって流れ出した

ジ「本当は、君を失うことが怖かったんだ。僕は強がっていたんだ…」

初めて声を上げて泣いた
涙はとめどなく流れ、外に降る雪と相まってジュンの心から熱を奪う

綺麗な綿雪は大地に降り注ぎ
結晶を作って冬に華を咲かす
綺麗な華は、そう、まるで少女のよう…
61愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 04:20:41.22 ID:y63g54uK0
>>60
雪「…ジュン」
ジ「!?」

耳に久しい微かな声

雪「いっぱい話してくれた。…指輪。ありがとう…」
ジ「き、雪華綺晶!?」

どれほど待ち望んだか…

雪「?」
ジ「話せるのか!?」
雪「…うん。待たせた♪」

久々に聞く彼女の声
世界一の微笑みは、世界一の笑顔で戻ってきた…

雪「…結婚、喜んで!」

〜fin〜
62愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 05:57:30.93 ID:2BdVT43VO
63愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 07:25:13.94 ID:2BdVT43VO
保守
64愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 07:49:52.03 ID:V3gSH3oL0
>>51
バットエンドを予期していただけに、このラストはぐっとくるものがありますね。
GJ!です。

>>61
ええ話や(つД`)
65愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 07:54:12.54 ID:pWFUvzpHO
ほす
66愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 09:41:30.08 ID:nF7X7hIsO
保守
67愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 09:45:45.43 ID:pWFUvzpHO
保守
68愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 10:46:44.99 ID:wTePd0RaO
69愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 11:18:38.63 ID:z99zqv2LO
保守
70愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 12:21:58.71 ID:hqUxkCBuO
保守すること…それはジャスティス
71愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 12:47:20.36 ID:pWFUvzpHO
エンヤ婆乙
72愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 13:24:07.95 ID:z99zqv2LO
保守
73愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 14:03:59.35 ID:PcWrh7CJO
74愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 14:41:02.68 ID:z99zqv2LO
保守
75愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 15:26:56.79 ID:z99zqv2LO
保守
76愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 15:46:39.49 ID:XIuzYz3vO
ヒラリ
薔「今日のばらしーのパンツは何色でしょうか?」
ジ「紫」
薔「見たのね・・・えっち」
ジ「今見せつけられたからな」
薔「更にえっち・・・」
ジ「保守」
77愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 16:20:40.44 ID:z99zqv2LO
保守
78愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 16:31:11.70 ID:KadnRXbD0
紅「犬を飼い始めたのだわ」
J「名前はくんくんだろ」
紅「勿論
 そしてくんくんは空前絶後の天才なのだわ」
J「ほうほう例えば」
紅「新聞を毎朝取ってくるのだわ」
J「空前絶後って程じゃ無いだろ」
紅「うちはどことも新聞契約して無いのだわ」
79愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 16:35:43.55 ID:KadnRXbD0
銀「先生、何でもするから期末合格させてぇ」
梅「じゃあしてくれ、勉強を」
80愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 16:38:09.30 ID:KadnRXbD0
夜に車が故障したベジータ
運良く蒼星石の別荘が近くに有ったので泊めてもらうことに
そして夜遅く、ベジータの居る部屋に蒼星石が…
蒼「一人で寂しく無いかい?」
ベ「まあ…」
蒼「じゃあベッドで一緒に…」
ベ(ゴクリ)







蒼「寝てあげて 先生も車が壊れたらしいから」
梅「ウホッ」
ベ「     」
81愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 16:49:52.23 ID:ubsxgpkJO
銀と雛の中身が入れ替わる夢見たけど文にするのは無理だ
82愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 17:11:26.96 ID:vP13f8ng0
83愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 17:18:39.90 ID:PcWrh7CJO
>>81
wktk
84愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 17:20:56.55 ID:KadnRXbD0
>>81
俺もwktk
85愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 17:23:43.95 ID:yOA94whR0
>>81
さらにwktk
86愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 17:34:31.86 ID:v37dSHc90
>>81
お前はそうやってやりもしないのに無理と決め付ける
wktk
87愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 17:48:12.20 ID:YGCfJJFa0
時代劇ものできかけたが無理だった…なのでだれかお願いします(★_★)
88愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 17:58:06.99 ID:a6Xio1EKO
保守
89愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 18:23:50.30 ID:A5znvAHWO
>>87
自分でもう一度奮起して完結させるか、どうしても無理ならネタ出しスレに行きなされ
90愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 18:25:58.85 ID:5KdZ57xnO
ねぇ聞いてくれよ水銀燈
昨日ね、偶々ゲーセンでエンジュさんと白崎さんに会ったんだよ

二人はギタドラセッションしてたんだけどね、白崎さんが4曲全部アルケ選んだのよ
もうね、馬鹿かと、アホかと

そしたら白崎さんがね、うさぎかわいいようさぎなんて言い出すから吹いちゃってね
白崎さんにバレてトイレに連れ込まれて阿部さんとアッー!しちゃったよ

そして家に帰って飯食って風呂入って寝ようとしたらエンジュさんが布団の上で泣いてるもんだから通報しますた

水銀燈「(´・ω・`)」
91愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 19:07:31.13 ID:V3gSH3oL0
保守
92愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 19:29:06.06 ID:PcWrh7CJO
保守
93愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 19:52:43.14 ID:z/Ighk2Y0
保守用短編 ギタドラメイデン


薔薇水晶&雪華綺晶セッション中

JUM「相変わらず薔薇水晶は傾奇者プレイなんだな」
薔薇水晶「てへっ」
JUM「そして実は横の雪華綺晶の譜面を見てる、っと」
薔薇水晶「ばれた?」

雛苺「厨房プレイなのー」
金糸雀「保守かしらー」
94愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 20:33:23.48 ID:wTePd0RaO
95愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 20:34:21.48 ID:1zbeXoUh0
私は高校生探偵 金糸雀、
でもあるときみっちゃんが卵焼きに砂糖と間違えてアポトキシン4869を
入れちゃったせいで体が縮んじゃったかしらー!
翠「元から小せーですぅ」
うるさいかしらー! 
とにかく今日も難事件解決! 見た目は子供! 頭脳は大人!
翠「精神年齢は結局子供!」
ひどいかしらーーー!
うう……ぐすっ、その名も、名探偵カナン!(どーーーーーーーーん)

第一話 〜甘い卵焼きはコロシの味〜

って初っぱなから死亡フラグ立ちまくりかしらぁぁぁ!


続かない
96愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 20:59:32.21 ID:AslwNWNE0
保守
97愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 20:59:47.51 ID:98GtPfB00
>>95
期待
98愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 21:15:45.23 ID:1zbeXoUh0
>>95
予告通りには出来ないが小ネタぐらいなら


金「……! ふふふ……もう犯人が分かっちゃったかしら!
  策士のカナンにかかればこんなもんかしら! 
  さてあとはジュンをこの腕時計型麻酔銃でプスッと眠らせて……」

『プスッ』

金「……ってキャーー! うっかり針を自分の方に向けてしまっていたかしらー! あーもー眠くZZZzzz……」
ジ「……何寝てんだコイツ」

名探偵カナン、頭は良いが肝心なところで大ポカやらかします。
99愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 21:20:08.31 ID:TxpbEsT3O
>>98
なんてこった萌えたwwwwww
100愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 21:24:45.41 ID:1zbeXoUh0
>>98
私の名は名探偵カナン! 今日も黒ずくめの組織と戦うかしら!

金「と、でもその前に腹ごしらえっと。策士たるものお米はよく噛んで……」

「カーーーーーーーーーーーーーーーー!」『パクリッ!』

金「あーーーーーーーーーー! 最後のおとっときがまたーーー!
  ……っう〜〜、黒ずくめの連中め〜〜またやってくれたかしら〜〜〜……グシュグシュ」


黒ずくめの連中=カラス
101愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 21:52:16.23 ID:hqUxkCBuO
>>100
なんてこった!可愛いじゃねぇかwww
102愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 21:54:09.37 ID:LsDfSFoT0
>>100
超かわいいwwwグシュグシュってwww
103愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 22:15:34.90 ID:AslwNWNE0
ほしゅ
104愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 22:29:42.20 ID:PcWrh7CJO
>>100
カナ可愛いよカナ
105愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 22:41:39.99 ID:WfOjng2E0
hosyu
106愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 22:47:40.76 ID:n15LezCp0
ho
107愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 23:00:04.57 ID:5KdZ57xnO
梅岡「やあ、担任の梅岡だよ」

阿部「うほっ、いい教師」

阿部「やらないか?」

梅岡「え…僕は本来掘る方で掘られる方じゃ…」

阿部「男は度胸」

梅岡「うわなにをするやめ(ry
アッー!」

阿部「保守だ」
108愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 23:08:44.46 ID:xtC2dJve0
ベ「俺の梅岡が、阿部さんに掘られて悦んでいる……!!」
109愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 23:14:36.63 ID:5KdZ57xnO
>>108の発言から続きを考えてみた

ベジータ「梅岡っ」

梅岡「あ…ベジータ…」

ベジータ「梅岡っ、どうしたんだその体は…」

梅岡「つなぎを着たイイ男に…掘られた…ぼかぁもう駄目だ…ベジータ…にげ(ry」

ベジータ「ふざけるなよ! 曲がりなりにも俺達の担任なんだっ、こんな所で死ぬんじゃあないっ」

阿部「よし、じゃあ3Pだ」

ベジータ「何っ」

梅岡「いい子だ。ベジータ」

ベジータ「ゲェーッ、梅岡、図ったな」

梅岡「うほっ、いい男」

阿部「やらないか?」

ベジータ「ここ(ry」
110愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 23:24:05.39 ID:DGfb1ZD/0
「一つ屋根の下 第百七話 JUMとケータイ」
「う〜ん、困っちゃったな……」
学校も終わり、家で薔薇姉ちゃんと対戦ゲームをしていた時だった。何だか困り顔の蒼姉ちゃんが携帯電話
を片手にウロウロしていた。お、蒼姉ちゃんがミニスカートにニーソックスなんて珍しい格好してる。
う〜ん、実に絶対領域が眩しいな。こ〜、細いんだけど引き締まった太股が……って、何見てるんだ僕は。
「どうしたですか蒼星石?ケータイ壊れたんですか?」
「うん、どうやらそうみたい。電源は入るんだけど、ボタン押してもあんまり反応してくれないんだよ。」
両手でケータイを持ってボタンをカチカチと触っている。ま、仕方ないかなと思う。だって蒼姉ちゃんのケータイは…
「いい加減ケータイ変えやがれですぅ!今時の女子高生が初期型のストレートタイプなんて持ってるのが
オカシイんですぅ。蒼星石は一度も機種変更してねぇじゃないですか。」
とまぁ……翠姉ちゃんの言ったように蒼姉ちゃんのケータイは実に古いのだ。確か父さんが五年くらい前に
僕達姉弟全員に買ってくれた時から一度も変えていない。当然、折り畳みじゃないしカメラもついてない。
それどころか液晶も白黒。着メロは最大四和音と……まさに生きた化石っぷりだ。
キャリアも僕が使ってる『英雄』の前身の『伊藤』のまんまだ。ちなみに、我が家ではキャリアがバラバラ
だったりする。銀姉ちゃん、真紅姉ちゃん、キラ姉ちゃんは『DOQUMO(ドキュモ)』。僕と翠姉ちゃんと、一応
蒼姉ちゃんは『英雄』。そしてカナ姉ちゃんとヒナ姉ちゃん。薔薇姉ちゃんは『孫銀行』である。
「ショップで直してもらえないかなぁ?」
「多分無理だと思う……さすがにそこまで古いのは……部品も作ってない……」
恐らく薔薇姉ちゃんの言うとおりだろう。大体、今まで壊れなかったのが不思議なくらいだ。
「ま、丁度いい機会ですぅ!機種変更して新しいのに変えるですね。」
「う〜ん、お父様に頂いた物だけど……使えなくなっちゃったら仕方ないかぁ。」
心底残念そうな蒼姉ちゃん。多分、蒼姉ちゃんにしか知らない思い出が沢山詰まってるんだろうな。
「じゃあさ、蒼姉ちゃん。今から一緒に英雄ショップ行かない?僕もそろそろ機種変したいからカタログ欲しいし。」
「む……JUMは孫銀行にキャリア変えようよ……そして私とLOVE定額……」
「そもそも家で話せばタダなんだから必要ないでしょ。」
とりあえず薔薇姉ちゃんを軽くあしらう。蒼姉ちゃんは少し悩む素振りを見せたが、このままでも不味いので
「うん、じゃあお願いするねJUM君。僕ケータイの機種とかよく分からないから。」
いやはや、本当に今時の女子高生にしては珍しい人だ。まぁ、その古風なトコも魅力ではあるけどね。
「決まりですね。じゃあ晩御飯は翠星石が作っておいてやるですから、さっさと行って来いですぅ。」
とまぁ、そんな訳で僕と蒼姉ちゃんはケータイを変えるために英雄ショップへ歩いて行った。
111愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 23:24:23.60 ID:DGfb1ZD/0
>>110
「いらっしゃいませ〜!こちらのお席の方へどうぞ〜!」
ショップに入ると店員のお姉さんが営業スマイルで迎えてくれる。
「じゃあお店の人に話を聞きながら機種決めなよ。僕はモックとか見てるからさ。」
「ム、ムック?そ、それより一緒に居てよぉ〜。僕本当に全然分からないんだからぁ〜。」
蒼姉ちゃんは僕の上着の裾をギュッと握って目をウルウルさせて懇願してくる。うぅ、可愛い……
何が怖いのか分からないけど、とりあえずこんな顔されたら断れる訳がない。
そんな訳で僕は蒼姉ちゃんと一緒に席につくのだった。
「いらっしゃいませ。今日はどのようなご用件でしたでしょうか。」
「あーええっと、機種変更を『あ、あの!』しようかと……」
僕が喋っている所を蒼姉ちゃんが遮る。そしてあの化石ケータイを机にコトンとおく。
「あの、これ……壊れちゃったみたいなんですけど、直せないでしょうか。」
お姉さんは苦笑しながらケータイを手に取る。そして裏に回って何やら話し、戻ってくる。
「申し訳御座いません、こちらの機種の方はちょっと部品等は製造していなくて……」
「そう……ですか。そうですよね。あ、すいません、お話の続きを。」
分かってはいたけど。蒼姉ちゃんはやっぱりガッカリとした顔で俯いてしまった。
「えっと、それじゃあ機種変更の話を聞きたいんですけどいいですか?」
「はい。機種変更ですと、今春モデルのキャンペーンの方をやっておりまして、ご契約に応じて割引しています。」
お姉ちゃんがペラペラとカタログを見せてくれる。う〜ん、いいなぁ。僕もキャンペーン中に機種変更しようかな。
「ね、ねぇJUM君。キャンペーンはいいけど新商品って高くないかな?僕は別に最新じゃなくても……」
「ん、大丈夫だよ。すいません、今このケータイのポイントどれだけ溜まってますか?」
僕はお姉さんに聞く。そう、これだけ長く使っていればポイントは恐らく鬼のように溜まっているはず。
長く使ってるのもあるけど、元々の料金プランが高めだしね。お姉さんはパチパチとパソコンで照会してる。
「お待たせしました。え〜、現在ご利用可能なポイント一万二千ポイントとなっております。一ポイント二円
となっており、キャンペーンも御座いますのでどの機種でもタダとなりますね。」
予想通り!元々英雄は機種変の値段は業界でも屈指の安さだ。いかに最新機種であろうとほとんど
お金はかからないと思ってた。蒼姉ちゃんはいまいち理解してないけど、タダなのは分かってくれたようだ。
「じゃあ、機種だけど……蒼姉ちゃんどれがいい?さすがにこれは僕は決められないからさ。」
僕は蒼姉ちゃんにカタログを渡す。蒼姉ちゃんはパラパラとページを捲り品定めを始めた。
112愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 23:24:40.60 ID:DGfb1ZD/0
>>111
「えーと……着うた……PCサイトビューアー……ワンセグ……あはは、沢山あって何が何だか分からないや。」
「まぁ、機能はあれば便利だとは思うよ。使わないなら使わなければいいけど、無いものは使えもしないからね。」
「大は小をかねるって事だね。う〜ん……何だかみんな一緒に見えるなぁ。」
まるで今時の若いもんは全員同じに見えるのぉ〜なんて言う老人のような事を言う蒼姉ちゃん。
「折角でしたらこちらの彼氏さんと同じに致しますか?」
お姉さんが笑顔でそんな事言う。ていうかさ、お姉さん。僕は何度も蒼姉ちゃんって言ってるよね?
「いや、僕達そもそも姉弟で……」
「か、か、か……彼氏!?そ、そんなんじゃ……あ、違うんだよJUM君。JUM君が彼氏なのが嫌なんじゃ
なくって僕達は姉弟で、姉弟じゃなかったら嬉しいなぁって、そうでもなくって……」
蒼姉ちゃんは顔を真っ赤にして慌てふためいている。とりあえず落ち着いてください。
「ほら落ち着いて蒼姉ちゃん。早く決めないと翠姉ちゃんが怒っちゃうよ。」
僕は蒼姉ちゃん肩に手を置いて落ち着かせる。すると、蒼姉ちゃんはプシュ〜っと何かが抜けたように
落ち着いてくれた。心なしか頭から湯気が出てるけど気のせいだろう。
「えっと、どうしようかな……やっぱり決まらないよJUM君。」
「ん〜……じゃあさ。もう見た目で決めちゃおうよ。どれでも電話とメールは出来るしさ。蒼姉ちゃんの好きな
形、好きな色のケータイにするのが一番いいよ。」
我ながらナイスアイデアだったと思う。多分、蒼姉ちゃんはそんなに機能が使いこなせない気がする。
だったら、完全に見た目で決めさせた方がいいに決まってる。大体の機能は付いてるんだし。
「見た目かぁ。う〜ん、そうだなぁ……あ!これいいかも。」
蒼姉ちゃんが指差したのは今までのストレート型に形状が似ているスライド式のケータイ。もちろん色は蒼だ。
「こちらでよろしいですか?では、データの方を移させて貰いますね。」
お姉さんが化石ケータイから新ケータイへメモリ等のデータを移していく。とりあえずこれで一件落着かな。
「あの、こっちの古い方……メールとかって……見れますか?」
「あ、はい。今まで通り充電などして頂ければ送信等はできませんが、受信したものは見れますよ。」
「そうですか。よかったぁ……」
それを聞いて一安心したのかようやく蒼姉ちゃんは笑ってくれた。蒼姉ちゃんが今まで機種変更を拒んで
きた理由ってもしかしてメールに秘密があるのかな。
113愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 23:25:26.34 ID:DGfb1ZD/0
>>112
すっかり日は暮れて僕達の帰り道には街灯の光が溢れていた。蒼姉ちゃんはオニューのケータイを触ってる。
「そういえばさ、蒼姉ちゃん。何か大事なメールでもあるの?」
「え!?な、何でそれを?」
いや、普通気づきますよ。でも、そんな無粋はツッコミは置いておいて蒼姉ちゃんは理由を話してくれた。
「僕にとってメールは大事な物なんだよ。ほら、お手紙みたいなものでしょ?だから、嬉しかったメール。楽しい
メール。喧嘩したメール。仲直りしたメール。全部全部僕の宝物なんだ。」
蒼姉ちゃんはエヘへと笑う。きっと蒼姉ちゃんの化石ケータイのメールボックスは丁寧にフォルダ分けされていて、
その宝物のメールを何時でも見れるようにしてあるんだろう。
「そっか……じゃあさ、そのメールも宝物で一杯にしなきゃね。僕もあまり姉ちゃん達にはメールしないけどさ。
やっぱりメールだから言える事や伝わる事ってあると思うし。蒼姉ちゃんは僕が送ったメール、宝物にしてくれる?」
我ながら随分恥かしい事を言ってる気がする。いや、気がするだけだな。気にしたら負けだ。
「ふふっ、もちろんだよ。こっちのケータイにだってJUM君との思い出が沢山詰まってるんだから。
だから、この新しいケータイも……君との思い出で一杯にしたいな……」
蒼姉ちゃんはそう言って僕の手をギュッと握ってくれる。僕はその柔らかい手の感触を感じながら閃く。
「そうだ、蒼姉ちゃん。新しいケータイちょっと貸して?」
114愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 23:25:43.81 ID:DGfb1ZD/0
>>113
僕は新しいケータイを蒼姉ちゃんから受け取る。ええっと、基本はどんな機種も同じはずから……
よし、カメラモードになったな。上手く撮れる様に光の位置を調整してっと……
「じゃあさ、蒼姉ちゃん。このケータイ一番最初の思い出。ケータイのカメラ撮ろうよ。」
僕はカメラを掲げて蒼姉ちゃんの肩を抱いて顔を寄せる。ふと、頬がふれる。温かい蒼姉ちゃんの肌を感じる。
「J、JUM君ったら……えっと、レンズ見ればいいのかな?」
「うん、そうそう。それじゃあ撮るよ?チーズサンドイッチ!」
カシャリ!と気持ち良いほどの快音を上げてシャッター音がする。僕等は撮った写真を見つめる。
素人で、しかもケータイのカメラではあるけどよく撮れてると思う。僕は蒼姉ちゃんの肩を抱いて頬をくっ付けて
映ってる。蒼姉ちゃんも少し恥かしいそうに顔を赤くしながらも笑顔で映ってくれていた。
「わ、凄い。ケータイでこんな綺麗に撮れるんだね。」
「うん、凄いでしょ。これをこうして……ああして……ははっ、待受け画面にしちゃったよ。」
蒼姉ちゃんのケータイはスライド式。起動させる度に大きい画面に僕等の写真が出てくるわけだ。
「わわっ、何だか照れるねこういうの。うん、でも……やっぱり嬉しいよ。えへへ、ねぇJUM君……」
蒼姉ちゃんはその待受けのままケータイをしまうと僕の腕に腕を絡ませてきて言った。
「今度僕にケータイの事、色々教えてね。そうすればもっと、思い出が増えそうだから。」
END
115愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 23:31:16.95 ID:5KdZ57xnO
>>114
一つ屋根の下…wikiで全部読んだけど、このまったりした流れがイイな

丁度俺も今月末に携帯を代えるって事で楽しく見させて頂きました。
頑張って下さいね
116愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 23:34:35.45 ID:WfOjng2E0
>>114
もぉね、俺が言えることってのは一つしかないと思うのね。
とりあえずgj!!!
117愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 23:47:30.28 ID:v85rRt2d0
わーい屋根きたよ!起きてた甲斐があったよー、GJ!
118愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 23:52:04.87 ID:YGCfJJFa0
GGJJ
119愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 23:53:34.86 ID:pWFUvzpHO
屋根の人GJ!!
120愛のVIP戦士:2007/02/06(火) 23:58:25.49 ID:Tj71XxMaO
>>100カナンテラカワイスwwww
>>114屋根ktkr!俺は蒼姉ちゃんと同じ英雄だぜ。店員とのやり方がリアルでワロタwwww最後は甘甘だけど、その分ベジレポ4の最後が気になって仕方ない…まだまだ続きに期待だぜ。
121愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 00:01:58.16 ID:IAVDE0HP0
自称・自閉症メンヘラーサイト
ttp://www.geocities.jp/remousagi/
ttp://www.geocities.jp/remousagi/bbs.html
ttp://pr3.cgiboy.com/S/4399910

本人(ID:Rt8BZBZ/)ヲチスレに降臨中www

184 名前: 名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! [sage] 投稿日: 2007/02/06(火) 23:04:16 ID:Rt8BZBZ/
病院行けって???無理
精神的障害で病院通い止められたから

192 名前: 名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! [sage] 投稿日: 2007/02/06(火) 23:07:37 ID:Rt8BZBZ/
まぁ小6から中3まで通ってたけど
自閉症だそうです

204 名前: 名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! [sage] 投稿日: 2007/02/06(火) 23:13:57 ID:Rt8BZBZ/
どうしてみんなそうなんでしょうか?
私のことはみんな死ねと思ってるんだ
幸せになれないとか、もう、そっち側の思うがツボだし
あぁもう
名前挙げろよ
みんなウザイ
痛い奴らだ
味方なんていない
誰も誘ってくれない
みんな私が死ねばいいと思ってる
直したくても直せない
122愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 00:30:09.50 ID:O8LUQozhO
>>114ああ、やべー。ミニスカ+ニーソの蒼姉妄想したら悶えたぜ。絶対領域は聖少女領域を越えてるな。俺は信じる。神絵師がミニスカニーソの蒼姉を書いてくれることを!
123愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 00:36:03.65 ID:GueL7Doa0
絵乞食乙w
124愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 00:42:31.09 ID:jkvsWfjf0
そのつもりはなかったのに、気がついたらずんどこに繋がってる
【約束の】【場所へ】92〜『薔薇屋敷の風景』
【恋儚き】【愛深し】12〜『冷やし飴の季節』
と連作っぽい話


『雪の華ひとひら』

庭にあるたった一本の槐の木は、とうに花も葉も散らせている。
父は自分と同じ名だからというだけで、わざわざこの小さな庭に
木を植えつけたのだから、どちらの槐もご苦労なことだ。

暖房のよく効いた部屋で、窓の外の庭景色を肴にこたつで甘酒を酌むのが、
近頃の雪華綺晶のたのしみである。
十四歳の趣味じゃないと槐は言うが、クリスマスに子どもが
シャンパン代わりにシャンメリーを飲むのと似たようなものだ。
どぶろく代わりの甘酒、そう年寄りじみたものでもないと雪華綺晶は思っている。

薔薇水晶はまだ帰ってきていない。
姉の目にも変わり者に映る愛らしい双子の妹は、放課後デートだと言って、
水銀燈の腕を曳いてどこかへ行ってしまわれた。
薔薇水晶の言うところの、デート、という単語に深い意味はないのだろうが、
お姉ちゃんは心配である。
そのつもりで言ったではないにしても、とても心配である。

ともかく、雪華綺晶は今日ひとりで家に帰ってきた。
自宅を改築して開いたドールショップは、その閉店まで時間をのこしており、
一階の余った生活スペースに、今は雪華綺晶だけがいる。
125愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 00:43:04.64 ID:jkvsWfjf0
>>124
雪華綺晶は風情にこだわる性質ではないので、
甘酒は雪平鍋いっぱいに作って温めたものをこたつの上に置き、
おたまで掬って愛用のマグカップにそそぐだけ、といった具合である。
(湯のみは夕食の時に要るのでここでは使わない)

その甘酒を一杯、それから溜め息を一つ、そして、
――ああ、幸せ。
しみじみと実感する。

正月には少し、桃の節句にはまだかなり早い。
終業式を明日に、クリスマスを数日後にひかえた、
そんな十二月のある日のことだった。

五時を過ぎてから、店じまいを終えた白崎が戻ってきた。
槐はいない。人形師の槐は販売員の白崎と違い、五時閉店だからといって
すぐに終業というわけにもいかないので、まだ店にのこっているのだろう。
白崎は、こたつでぬくもっている雪華綺晶を見て、
「若者が学校から帰るなり、そうだらけているのは、感心しないね」
と言った。
「白崎もどうかしら」
にこりと笑った雪華綺晶は、マグカップをゆすって白崎を誘った。
が、白崎は、
「いいえ、ぼくはこれから、夕飯の支度をしなければならない」
と、きっぱりと断って、服を着替えるために二階へ上がった。
「それは残念」
雪華綺晶は白崎の姿が見えなくなってから呟いた。
126愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 00:43:38.46 ID:jkvsWfjf0
>>125
誘ってみて断わられると、とたんにひとり酒の微妙なわびしさを感じてしまう。
気がつくと、薔薇水晶の帰宅を今かと心待ちする雪華綺晶だった。
しかしながら、家で一番つきあいのよいはずの白崎があれでは、
薔薇水晶も見込みが薄そうである。槐は問題外だ。
冬休みが始まる前に、相手を探したほうがよいのかもしれない。
こうなると、もはやひとりで甘酒を酌むなど、
とてもやっていられない気分になってしまった。

マグカップがからになったので、雪華綺晶はおたまをつかみ、甘酒を掬おうとした。
ところが、かき混ぜても持ち上げても、いっこうに重みを感じない。
もぞもぞとこたつから体を出して鍋のなかを見た。
すると、鍋はもうからっぽだった。
この趣味は、今日はこれでおしまいということらしい。
雪華綺晶はまる見えになった鍋の底をこつこつとたたいてから、
荒っぽい動作でおたまを投げ出した。ほんとうに、やっていられない。

雪華綺晶はついに自分の体も床に投げ出して、そのまま夕食まで眠っていた。

「ひまなら少しは夕飯の支度を手伝ってほしかったけれど、
雪華綺晶ときたら、あんまりにも不機嫌そうな顔で眠っているから、
これを起こすと手伝ってもらうどころの話じゃないと思って、
ぼくは結局、ひとりでやったよ」

白崎、そこは嘘でも、あんまりにも幸せそうな寝顔だったから
起こすにしのびなかった、と言うべきではないのか。
雪華綺晶はさらに機嫌を斜めにした。
おかげで終始、なんとも言えない空気での夕食となった。
127愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 00:44:15.24 ID:jkvsWfjf0
>>126
冬休みが始まれば、クリスマスはもう目前である。
二十四日・二十五日の予定、パーティーやプレゼントの準備のこと、
その学校での最後のうちあわせが、HR前のあちらこちらでおこなわれていた。
終業式の朝の教室は、朝からさわがしかった。

薔薇水晶は来たる一大イベントをまぢかにテンションがあがっているのか、
早々と隣のクラスへ、より正確に言うと水銀燈のもとへ、
机に鞄を引っかけるなりかっ飛んでいった。
最近、姉はさびしい。
雪華綺晶は力なく机につっぷした。

このさい男でも女でもよいから、家族以外の聖夜を共に過ごす素敵な人と
巡り会いたいものだ。
そんなことを槐が聞けば、中学生にそれはまだ早いと怒るだろうが、
槐なんぞはどうでもよろしい。

「雪華綺晶、ちょっといいかな」
「まあ、素敵な方」
「うん?」

雪華綺晶は寝かせていた体を起こした。
机の上に手を置いて声をかけてきた蒼星石が、不思議そうに目をしばたかせる。
「もしかして寝ていたのかな。起こしちゃって、ごめん」
どうやら蒼星石は、雪華綺晶が寝ぼけていたためにトンチキなことを
言ったのだと勘違いしたらしい。
それはかまわないのだが、蒼星石が雪華綺晶のクラスまで来たのは、
いったいなんの用なのだろう。
128愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 00:44:48.38 ID:jkvsWfjf0
>>127
雪華綺晶が訊ねると、蒼星石は頬を掻きながら、
「買い物に、その、つまり、クリスマスプレゼントを、
一緒に選んでほしいんだけど、午後から、あいているかい」
と、歯ぎれ悪く言った。おかしな蒼星石である。
――これは、もしかして、はにかんでいるの、この子。
まさか家族や友達へのプレゼント選びの相談で、いきなりこんな挙動不審に
なったりはしないだろう。と、いうことは、だ。……

「家族へのプレゼント、まだ決まっていないのですか」
雪華綺晶は念のために訊いて、蒼星石が首をふって、そっちはもう買ったと
やはり歯ぎれ悪く否定するのを確認してから、
「あいています。ひまです。いくらでもおつきあいいたしましょう」
心中快くとはいかなかったが、とりあえずにこやかに諒承した。

買い物所は図書館近くの百貨店、いったん帰宅してから待ちあわせることになった。
待ちあわせの細かい場所と時間を決めたあたりで、ちょうど予鈴の音を聞く。
「ありがとう、放課後にまた来るねっ」
蒼星石はまるで捨て台詞でも吐くかのような大声で言って、教室を出ていった。

蒼星石の背を見ながら、雪華綺晶は、どこかにわたしと甘酒を
酌み交わしてくれる素敵な人がいないかしらと、溜め息混じりに思った。
もうこのさい男でも女でも犬でも兎でもよいから、だれかどこかに。
129愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 00:45:23.44 ID:jkvsWfjf0
>>128
そして、ちっともおごそかでない終業式と二学期最後のHRが終わった。
雪華綺晶は勉強道具等をちゃんと持って帰っていなかったことに後悔した。
机の下のものを通知表とまとめて鞄に詰めこんだ。
すごいふくらみようだった。

朝に言ったとおり、蒼星石がやって来た。
ただし、ひとりではなく翠星石を伴っていた。
薔薇水晶と入れ替わるように教室に入ってきた蒼星石の荷物は、
雪華綺晶と比べものにならないほど少ない。
翠星石は雪華綺晶と大差なかった。
机の下は生徒の性格がよく現れる部分だと、雪華綺晶は思った。
待ちあわせ場所と時間とをもう一度確かめあいつつ、
ついでだから一緒に帰らないかと蒼星石は雪華綺晶を誘った。
どうせ薔薇水晶はまた水銀燈との、放課後デートとやらだろうし、
ひとりで帰るのも、それはそれでさびしいものだ。
「では、一緒に帰りましょう」
雪華綺晶はいつもより重い鞄を提げた。
130愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 00:45:55.77 ID:jkvsWfjf0
>>129
帰宅して昼食をとって、それから外出着に着替えていざ百貨店へ行く。
そういえば今年の夏休み、薔薇水晶と一緒に、白崎が図書館で借りた本を
代わりに返しにいく途中、図書館帰りの蒼星石と翠星石に偶然会い、
四人で食事したのがきっかけで、つきあいが始まったのだった。
今回は家で昼食を済ませたが、いつかまたみんなで例のラーメン屋に
入るのもよいかもしれない。

蒼星石はすでに待っていた。
雪華綺晶は一言謝り、蒼星石はお決まりの言葉で返し、百貨店のなかへ入った。

てきとうにそこらを歩きながら話す。

「どういうものをプレゼントしたいのか、だいたいは決まっているのでしょうか」
と、雪華綺晶は蒼星石に訊いた。
それがわからなければ、この広い店内をやみくもに歩かなければならなくなる。
ある程度の見当は最初につけておきたかった。
「困ったことに、なにも」
ほんとうに困ったようすで蒼星石は言った。
「そうですか。……」
雪華綺晶も困った。
あてがないのは、どうしたものか。

ところで、これはだれへのプレゼントなのか、
雪華綺晶はかんじんの部分を聞いていなかったことを思い出した。

雪華綺晶がそのことを訊くと、蒼星石はなぜだか口ごもった。
視線を床に落とし、顔を赤らめた。
まるで、どうにかこの話題をそらせやしないかと思案しているようだった。
131愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 00:46:30.80 ID:jkvsWfjf0
>>130
意外に細い雪華綺晶の堪忍袋の緒に、わずかな綻びが発生した。
蒼星石が、相手の名前を言いたがらないのは、なぜだ。

言われなくても、雪華綺晶には、蒼星石がだれへのクリスマスプレゼントに
頭を悩ませているのか、半ばわかっている。
蒼星石が高台の薔薇屋敷の老主人に執心であることを、雪華綺晶は知っている。
雪華綺晶だけでなく薔薇水晶だって知っていることだ。
そりゃ、あれだけご当人の口から、べらべらべらべら嬉しそうに薔薇屋敷の
ことを語られたら、いやでも覚えるだろう。
家族でもなく友達でもない他のだれかに贈りたいプレゼントの、その相手を、
これでわかるなというほうに無理がある。
それを、今さら恥じて、いったいなんだというのか。

雪華綺晶は、堪忍袋の緒が切れないよう心を落ち着かせ、なるたけ優しい声で、
「せめて性別と年齢くらいは教えていただきませんと、わたしにはどうにもなりません」
と、蒼星石に言った。
話題が完全にそらされたわけでもなかったが、蒼星石はほっと一息、
「男の人だよ。年齢は、知らないけれど、たぶん、六十、いや七十歳くらい、かな」
と、意味もなく両手の指を折って数えながら言った。
指を折れば年齢に正鵠を得るわけではないから、まさしく意味のないことだった。
「つまり、その男性はご老人と」
「うん」
「高台のお屋敷に住んでいらっしゃる」
「えっ」
「元華族さまの資産家の」
「あの、雪華綺晶」
「お名前は結菱一葉さん」
「……そうです」
蒼星石の声が細く萎えていった。
132愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 00:47:04.06 ID:jkvsWfjf0
>>131
「蒼星石――」
「はいっ」
すごみのある声に、蒼星石は思わず立ちどまって背筋を伸ばしたが、
それでどうなるわけでもない。
雪華綺晶はかまわず蒼星石に詰め寄り、
「どうして、わたしなのですか」
と、静かな声で言った。

どうして翠星石に相談しなかったのか。
いや、もうしたのかもしれないが、それにしてもその上でなら、
なおさら、雪華綺晶に声をかけた理由はなんなのか。

翠星石は何度か薔薇屋敷へ行って一葉に会ったことがあるし、
一度も行ったことのない、一葉と会ったことのない雪華綺晶より、
ずっと頼りになるにはずである。

雪華綺晶がそれを言うと、蒼星石は、
「翠星石はだめなんだ。翠星石は、ぼくが結菱さんのところへ行くの、
あんまりおもしろくないっていうか、よく思っていないみたいだから」
と、とまどっているような口調で言った。
妙に怖い顔をしている雪華綺晶にではなく、蒼星石が薔薇屋敷へ行く
ことを快く思わない翠星石にとまどっている、そんな感じだった。

なるほど、なるほど。雪華綺晶は頷いた。
蒼星石はその頷きを事情の把握として受け取ったが、
じっさいは翠星石への理解を示したものだった。

雪華綺晶には、翠星石の気持ちがわからなくもなかった。
133愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 00:47:36.07 ID:jkvsWfjf0
>>132
雪華綺晶は、(薔薇水晶もだが)一年の時に翠星石・蒼星石の双子と同じクラスだった。
その頃の双子の家は、両親が不倫だ離婚だと、なにかとたいへんな時期で、
しかも聞けばどうやら、小学生の時から延々と続いている問題らしく、
周囲は教師も生徒もみんな、腫れ物のようにこの双子を扱っていた。

そんななかで、翠星石は蒼星石の姉というより、母だった。
両親がたいへんな時期だから、なおのこと自分こそが妹を
守らなければならないと気を張っていたのだろう。
つねに周りを警戒し、蒼星石を胸に抱きこむようにかばっていた。
一時でも離れようとしなかった。
そうした翠星石の姿というのは、妹を守る姉というより子を守る母に見えた。
他のだれにそう見えなくとも、雪華綺晶にはそのように見えたのである。

そそいだ愛情もひとしおだったろうに、まさかまさか枯れた爺さんに
大切な妹を持っていかれるとは、翠星石もつゆ思わなかったに違いない。

翠星石ほど複雑な事情がないにしても、雪華綺晶も似たようなものである。
薔薇水晶が水銀燈と最近やけに親しげなのが、雪華綺晶としてはおもしろくない。
今まで大事に守ってきた妹を横から取られたような気分である。
いや、薔薇水晶が一方的に水銀燈に懐いているだけで、水銀燈から積極的に
なにかしたわけではないから、横取りとは違うのだが、
――やっぱり、いやだわ。
と、雪華綺晶は思う。懐くなら姉に懐いてほしい。甘えたいのなら姉がいる。
だのに、違うクラスの生徒で、違う家に住んでいて、言うまでもなく
血の繋がりなんてなにもないもない水銀燈にばかり、薔薇水晶は甘える。
雪華綺晶の気にいらないことおびただしい。

この感情を端的に言えば、これはもう、嫉妬以外のなにものでもなかった。
134愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 00:57:00.20 ID:GjAZzC1CO
ばらしぃとジュンの愛の保守劇場
-免許が!!お金が!!ネタが!!の巻-
薔「ジュン!!大変!!」
ジ「何だ」
薔「クルマ買おうと思ったら私免許なかった!!」
ジ「ちょうどいい。僕もそろそろ取りたかったから合宿行こう」
薔「うんっ♪」
ジ「ところでMTだろうな?MTじゃないと一緒に行かないから」
薔「(゚д#薔)」

薔「ジュン!!大変!!」
ジ「今度は何だよ」
薔「クルマ買おうと思ったらお金が無かった!!」
ジ「当たり前だろwこないだ免許とったばっかりだろ」
薔「・・・早くジュンとドライブ行きたいよぉ・・」
ジ「わかったよ。明日連れてってやるから」
薔「うんっ♪ありがとっ♪(抱」
ジ「ちょwww抱きつくなwww」
薔「ジュン!!大変!!」
ジ「血相変えてどうした?」
薔「ネタがない!!」
ジ「知らん。ツベコベ言わずに保守だ」
薔「(´・ω薔`)」
135愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 00:58:49.51 ID:zAK/RaAtO
〉〉133
ひとまずここまでです
さるさんキタコレorz
136愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 00:59:52.76 ID:GjAZzC1CO
>>134
物凄く危ういタイミングで投下してしまいました・・・orz
すみません
137愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 01:48:58.54 ID:Wk6rUPV00
ほしゅ
138愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 02:34:16.55 ID:Q0QULLVsO
ほしゅ
139愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 04:14:54.81 ID:XoPZFPyo0
保守
140愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 05:02:18.72 ID:jkvsWfjf0
>>133からの続き

だから雪華綺晶には、翠星石の気持ちがなんとなくわかる。
たぶん翠星石にも雪華綺晶の気持ちが、なんとなくわかるはずである。

それなのに蒼星石は、なんでかなあ、などと呟いている。
ムッとした雪華綺晶は、翠星石と、あと自分を擁護するつもりで、
「そういう蒼星石も、翠星石が真紅や雛ちゃんと仲よくお話していると、
とたんにご機嫌ナナメになるじゃありませんか。それと同じです」
と、言ってやった。
「そうだっけ。えー、でも、うーん……、えっ、同じ?」
真面目にうなる蒼星石には、まったく自覚がなかった。
蒼星石はむずかしそうな性格をしていて、けっこう単純でわかりやすい。

蒼星石は同年代の他の女子と比べても、思考のひだが多いほうだろう。
ひだの多さは感情の煩さでもあり、蒼星石はこの煩さが、おもてに出やすい。
そのあたりは雛苺や癇癪持ちの翠星石とそう変わらないが、違うのは、
蒼星石は内面の情の濃さに対して、外面に出てくる情が他に際だって
薄いということである。出やすくとも、ひじょうに薄い。
そのせいで、彼女は一見すると無感動に、あるいはそれこそ真紅のような
冷静で大人っぽい女の子に映るが、しかしほんの少し彼女に近づけば、
それが実像とはかけ離れていることに気づくだろう。
そして、彼女の思考のひだの多さは、容易に鬱に繋がる危うさがある
こともわかるだろう。

翠星石の、心配で手を離すに離せないわけである。

雪華綺晶は翠星石に同情した。それは自分に対するものでもあった。
かわいそうな姉であること、自分で自分をあわれみなぐさめた。
姉は海より広くて深い愛情を妹にもっているのに、当の妹はわかってくれない。
141愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 05:02:56.99 ID:jkvsWfjf0
>>140
「でもあんまり過保護だと、彼女もうっとうしく感じるんじゃない?」

なんて、水銀燈が言っていた気がする。
――言いたいことはわかります、水銀燈。でも納得いかないのです、わたし。
妹を掻っ攫っていった張本人にだけは、言われたくない雪華綺晶である。
そもそも水銀燈が甘やかしさえしなければ、あそこまで薔薇水晶が懐く
こともなかったかもしれないのだ。

思い出しただけで腹が立ってきた。
雪華綺晶は、深呼吸してもう一度気を落ち着かせ、
一葉の趣味などを知っていれば、それを教えてほしいと蒼星石に言った。
「ごめん、それも知らない」
と、蒼星石は申しわけなさそうに言った。
一葉については、当然だが、知らないことのほうがはるかに多い。

「身に着けている特徴的なものなどは」
「それは、手袋かな。白い手袋をいつも着けている。
毛糸じゃなくて、あと皮でもなくて、なんていうのかな、あれ」
「ああ、わかりました」

蒼星石の言う、あれ、とは、フォーマル用の手袋のことである。
雪華綺晶もよく知らなかったが、想像はできた。
お金持ちの主人がパイプでも持っていそうな、あれだろう。
142愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 05:03:31.58 ID:jkvsWfjf0
>>141
「他には、膝掛けだね。夏でもずっと膝掛けをしていた」
「それにしましょう」

防寒目的でない毛糸でも毛皮でもない、手により密着した手袋だと、
サイズにそれなりの気をつかわなければならないかもしれず、
残念ながら蒼星石は一葉の手の大きさなど知らない。
大きいのか小さいのか、よくわからなかった。
大きいな手のようにも思えたし、また男性にしてはいささか
小さい手であるようにも思えた。
思い出そうとするたびに、蒼星石のなかで一葉の手の大きさは変わった。
それなら、膝掛けのほうが失敗のないプレゼントに違いなかった。

ふたりの向かうべき場所が決まった。
膝掛けは寝具のひとつだから、そのあたりを見て回ればどこかにあるはずだった。
探してさまよわなければならないことにかわりはなかったが、
モノ自体に迷いながら店内を歩くより、はるかに足どりがよかった。

さんざんに歩き回って、ようやくそれらしいテナントを見つけた。
一葉に似合うと思われる膝掛けを物色し、これと決めて買った。
最終的には雪華綺晶はなんのアドバイスもしなかった。
雪華綺晶は一葉のことをなにも知らないから、どれが似合うかなど
わかりようもなかったためである。

それでも蒼星石は、何度も雪華綺晶に礼を言った。
なにもかも雪華綺晶のおかげだとでも言いたげだった。
膝掛けを買ってから別れるまでずっと、蒼星石は雪華綺晶に礼を言い続けた。
他の言葉を知らないかのようだった。
143愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 05:04:13.28 ID:jkvsWfjf0
>>142
バスから降りてからの家路で、雪華綺晶は、
甘酒用の酒粕がもうすぐ無くなりそうだったことを思い出した。

足を家から遠ざけ、近くのスーパーに向ける。

しかし、雪華綺晶はスーパーには入らなかった。
自動ドアの向こう側から、両手に買い物袋を提げた白崎が出てきた。

雪華綺晶を見つけた彼が、
「夕飯の買い物。あと、酒粕がもうのこり少なかったから買っておいたよ」
と言ったから、雪華綺晶は入る理由をなくした。

雪華綺晶は手を差し出した。白崎は両手の買い物袋を持ち上げ、
重さを量ったあと、軽いほうの袋を雪華綺晶に持たせた。

買い物袋片手に、ふたり並んでドールショップ兼自宅への道を歩く。
道は少しずつ上り坂になっていき、自然と足も重くなった。

雪華綺晶は身をふるわせた。
今日はこの冬一番の寒さかもしれない。
朝、テレビの天気予報がそんなことを言っていた気がする。

「これくらいの寒さなら、ホワイトクリスマスになってくれるかな。
それにしては、空がすっきりしすぎなのが気になるけれど、雪が降るといいねえ」
と、白崎が視線を上向かせて言った。
雪華綺晶はいちおう同意したが、彼女は、クリスマスに雪はなんて
要らないと思っている。理由はいたって簡単なもので、寒いからである。
窓から槐の木が見えさえすれば、そこにどんな添え物も要らない。
144愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 05:04:51.37 ID:jkvsWfjf0
>>143
でも、雪と言われて、雪華綺晶はふと昔を思い出した。

「昔、とてもとても小さい頃、薔薇水晶が入院したことがあったでしょう」

突然話しかけられて、白崎は雪華綺晶にふり向いた。

「ああ、あったね。食中毒だっけ。仏壇の賞味期限切れのお供え物を食べちゃって」
「そう。それで薔薇水晶は入院してしまった。
それなのにわたしは、全然お見舞いに行こうとしなかった」

雪華綺晶は自嘲とともに苦笑した。

薔薇水晶の見舞いに行きたがらなかったのは、
その頃彼女が自分の名前の由来を知ったからである。

あなたの名前はスノードロップという花なのよ、と
賢しらな当時のクラスメイトが教えてくれた。
そういう名の花があることを、雪華綺晶は知らなかった。
和名がユキノハナ、漢字をあてると雪花(雪華)になるのだろう。
花言葉は希望という話だから、悪い花ではないと幼心に喜んだものだった。

雪華綺晶はそれで興味が湧いて、学校の図書室から図鑑を借りて
スノードロップのことをもっと詳しく知ろうと思った。

それで知ったのが、スノードロップがヒガンバナ科の花ということで、
雪華綺晶は小学生といっても、彼岸花が入院患者に贈るには
はなはだ不吉な代物であることくらいもう知っていたから、
薔薇水晶の見舞いに行きたがらなかったのである。
145愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 05:05:32.77 ID:jkvsWfjf0
>>144
「あったね。そういうことがあった。
泣いてわめいて、きみはどうしようもなかった。
薔薇水晶も、お姉ちゃんが来てくれない、嫌われてしまったと泣いた。
槐の困り果てた顔は、今でもはっきり思い出せるよ」

白崎は自分の記憶をめぐらせながら、懐かしげに笑った。
雪華綺晶も自嘲の色を取り除いて笑った。

「そこで、白崎は教えてくれました。お父さまは、わたしに、
花の名前じゃなくて雪の名前をつけたのだって」
「それはあったかな。覚えていないね」
「ええ、ありましたよ。わたしは覚えていますとも。
あなたはたしかに、教えてくれました。
雪華綺晶はうつくしい雪のことだと、わたしに教えてくれた」

そしてそのあと、雪華綺晶は白崎に手を曳かれて薔薇水晶を見舞った。

雪に六花を象り、その雪の舞うに雪華と謂い、花に名づけてユキノハナと呼ぶ。
綺晶は雪華に添えられた美辞で、うつくしくかがやく、ということだろう。
すなわち彼女の名は、雪のような花ではなく雪そのものだった。

雪華綺晶は買い物袋を持っていない右手で、白崎のあいている左手に触れた。
心得た白崎が柔らかく雪華綺晶の手を握り、雪華綺晶の手がそれを握りかえした。

「ちょっと恥ずかしいね。若い親子か、年の離れた兄妹くらいには見えるかな」
「親子でも兄妹でも、手を繋ぐような年齢には見えないでしょう」

雪華綺晶からすると、いっそ恋人同士に見えてもかまわなかった。
146愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 05:06:06.97 ID:jkvsWfjf0
>>145
せめてここで雪でも降れば、多少ふんいきも出るだろうに、
暗くなっていくだけの寒空には、雪の降りそうな雲は見あたらなかった。

けれども雪華綺晶は、今日はとても冷えるので早く家に帰って
こたつでぬくもりながら、甘酒を飲みたかった。

「おつきあいしてくださるかしら、素敵な殿方」
「あなたのようなうつくしい女性から誘われて、断わる男はいませんよ」

昨日はきっぱり断わった男が、さらりと言って返す。
――でもそれはなかったことにしてくれると嬉しい。
細い目はそう言っていた。

お互いの手をいっそう強く握って、笑った。



今は降っていなくても、十二月はきちんと雪の季節である。

ホワイトクリスマスがやってきた。



おしまい。
147愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 05:07:16.31 ID:jkvsWfjf0
>>146
これで完結です

名前云々のところは激しくデタラメだから信じちゃめっめっーなのよ
嘘を嘘と(ry
ひろゆきとの約束だよ!
   ハ_ハ
 ('(゚∀゚∩ やくそくだよ!


>>135の安価記号、何か変ですね
アレじゃなかったのか
148愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 05:29:11.55 ID:jbcZ7zEyO
保守
149愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 05:30:48.55 ID:suJPOH27O
ホシュ?
150以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/02/07(水) 05:31:04.69 ID:3DVOR+46O
ローゼンメイデンが普通の女の子だったら















萌えない
151愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 06:40:41.29 ID:f1ljxjHB0
保守
152愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 07:49:27.24 ID:xB1Bs09kO
保守
153愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 07:50:49.19 ID:VtWZUNp0O
154愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 08:11:49.16 ID:NI+bV2UcO
保守用短編〜とりあえずネタで逝こう〜


ベジータ「俺のカレーにだけー、肉が入ってねー」

ジュン「ブタパンチか」

ベジータ「オイ! オイ! 北海道」

ジュン「だからブタパンチか」

ベジータ「over the rainbow!」

ベジータ「ってパーキッツか」

ジュン「なにがじゃ」

とりあえず単語説明

パーキッツ:ふじのマナミとブタパンチとのユニット
over the rainbow:ポプ4?の曲。因みに今回はLIVE版を使いました
俺のカレーに(ry:ブタパンチのオイパンクの一節
オイ! オイ! (ry:同じくブタパンチのオイパンク0の一節
155愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 08:13:29.80 ID:TlvgcAcIO
保守
156愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 08:57:59.39 ID:wWUQkuKFO
157愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 09:34:35.11 ID:fb0Id2S00
保守させい
158愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 10:16:07.90 ID:oU4WmGesO
保守
159愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 10:45:27.20 ID:BYvWof92O
保守
160愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 11:35:03.45 ID:BYvWof92O
保守
161愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 11:45:30.78 ID:TlvgcAcIO
保守
162愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 12:30:36.18 ID:BYvWof92O
保守
163愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 12:42:12.39 ID:4PsE+Deh0
保守用短編 ギタドラメイデン


雛苺「さくらんぼなのー」
雛苺「フレンズなのー」
雛苺「ツバサなのー」

金糸雀「版権曲ばっかりプレイするやつって必ずいるかしら」
水銀燈「しかも殆どが緑だったり」

雛苺「ファミレスボンバーなのー」
水銀燈 ( ゚Д゚)
金糸雀 ( ゚Д゚)

真紅「保守」
164愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 13:05:37.18 ID:TlvgcAcIO
保守
165愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 13:35:08.56 ID:ja7sA4W20
166愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 14:17:55.54 ID:BYvWof92O
保守
167愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 15:01:27.88 ID:BYvWof92O
保守
168愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 15:08:46.43 ID:jbcZ7zEyO
保守
169愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 15:43:52.02 ID:TlvgcAcIO
保守
170愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 16:03:11.23 ID:O5Ue/wlr0
保守(★_★)/
171愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 16:10:44.15 ID:O5Ue/wlr0
ごめんミスした
172愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 16:41:11.18 ID:BYvWof92O
保守
173愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 17:21:25.32 ID:Q0QULLVsO
174愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 17:33:29.65 ID:O5Ue/wlr0
175愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 17:35:55.79 ID:ulbTnmj0O
蒼星石たんに猛アタックするわ
176愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 17:40:01.67 ID:NI+bV2UcO
保守用短編〜とりあえずネタで逝こう〜
再翻訳


ジュン「今日ゲセソで弐寺やったら急にきらきーが現れてバトルしようとか言ってきたけど断ったらさ、後ろから恐ろしい目つきで睨んでくんのwwwwwwwwwwwwwwww
とりあえずフリーモードで穴ワンモアやったらバッドはまりに合い開始20秒で閉店wwwwwwwwwwwwwwww
もうやってらんないってのwwwwwwwwwwwwwwww」


翻訳:今日ゲームセンターでBeat maniaIIDXをやったら急に雪華綺晶が現れてバトルしようと言われましたが断ったんです
そしたら後ろから恐ろしい目つきで睨んでくるんです
とりあえずフリーモードでone more lovely(another)をやったらBADはまりにあって開始20秒でHARDクリア失敗しました
もうやってられません
177愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 17:47:21.45 ID:q6MjushfO
あげ
178愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 18:42:37.19 ID:xB1Bs09kO
保守
179愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 19:06:55.94 ID:NI+bV2UcO
保守用短編〜とりあえずネタで逝こう〜
波動球ってなんですか?


ジュン「波動球ってなんですか〜? 波動球ってなんですか〜?」

真紅「実はフラットストロークなのだわ」

ジュン「な…なんだってぇ」



保守
180愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 19:39:34.09 ID:TlvgcAcIO
保守
181愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 20:01:16.30 ID:O5Ue/wlr0
雛苺が虫歯になる夢みた
182愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 20:01:25.07 ID:GjAZzC1CO
本編も終わって無いのにまたまた投下

秋深ったある日、大学の友達がいきなり誘ってきた
「ねぇ、水銀燈?」
「なぁにぃ?」
「紅茶でも飲まない?少しお話しましょう」
Blacktea-ReinerRubin-

銀「何よぉいきなり」
真「たまにはいいじゃない」
銀「私がコーヒーに誘ったら来ない癖にぃ」
真「また行くのだわ」
銀「わかったわよぉ」
彼女に連れられて喫茶店に入る。
こんな感じの喫茶店は何年ぶりだろうか。
「いらっしゃいませ・・おや、真紅さんじゃありませんか」
真「久しぶりね、マスター」
マスターと呼ばれたその男はどこか・・・兎に似ていた。
「そちらの方は・・・おや、湖の側のカフェのバリスタさんではありませんか」
銀「あらぁ、ご存知で?」
「店長からお話は聞いております」
真「看板娘なのね」
銀「そんなとこかしらね」
「またドッピオでもお願いします」
銀「はぁい」
真「マスター、いつものお願いするわ」
銀「常連なのねぇ」
真「そんなとこだわ」
183愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 20:11:52.78 ID:NI+bV2UcO
保守用短編〜とりあえずネタで逝こう〜
この味は(ry



雛苺「ヒナの鞄の中からうにゅ〜が消えていたの。トゥモエは意を介していないけど、ヒナは違うの」

雛苺「ヒナのうにゅ〜、知らないか? なの」

翠星石「いえ…知らんです…チビチビのうにゅ〜なんて…」

ペロ…

雛苺「これは…青酸カリ…」

翠星石「そっちですか!」


保守
184愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 20:12:05.89 ID:GjAZzC1CO
>>182
彼女はアッサムティーを注目したようだった。
正直言うと、私はコーヒーとお酒以外はかなり疎い。だからアッサムと言われても何のことかわからなかった。
真「最近何だか浮き沈みが激しいわね」
銀「そぉ?」
真「こないだはルンルン言いながらヤクルト飲んでたのに、昨日は何だかどんよりしていたのだわ」
この子はどうしてこう・・デリカシーみたいなものが無いのかとたまに思う。振る舞いは確かにレディにふさわしいのだろうが、もう少し考えてもいいのではと。
銀「そうねぇ・・確かに言われてみたらそうかもね・・」
真「素敵な男性(ひと)でもできたの?」
銀「違うわよぉ」
私は慌てて否定する。
真「その割には・・・随分慌てているわね」
銀「そんなことないわぁ・・・少し昔のこと思い出しちゃっただけよぉ」
JUNが泊まった日の夢がフラッシュバックする。また少し沈みそうだ。
真「そう」
彼女は一言だけ言った。
なんと言うか、これが彼女のやり方なのだろうと思う。必要以上の詮索はせずに自分から話すように誘導する。
警察官にでもなったらどうだろうか。
真「少し、葉が古いの?薫りがあまりないのだわ」
185愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 20:15:07.66 ID:NI+bV2UcO
>>184
あっ、邪魔しちまいました
すんません
186愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 20:22:25.50 ID:GjAZzC1CO
>>184
「おっと失礼。すぐに煎れなおしましょう」
真「そうして頂戴。それから、お茶請けも頂けるかしら?」
「かしこまりました」
慣れた感じのやりとり。
何だか私とJUNが店で交すような感じだった。
銀「・・・好きな人できたのよ。でも、何だか相手は気付いてないだろうし・・・それに」
真「?」
銀「私なんかが幸せになっていいのかなぁって・・・」
真「・・・貴方は今、幸せ?」
私はキョトンとしてしまった。
銀「幸せ・・・そうね。幸せなのかもね」
真「なら、お好きになさい。私が決めることではないわ。相手がどんな方は知らないけど、貴方を引き込むだけの魅力はあるんでしょうから」
銀「パッとしないわよぉ」
真「あなたが外見だけで判断するとは思えないのだわ」
銀「そらそうよぉ」
真「そう。それよりさっき言ったこと・・昔のことと、関係あるの?」
銀「・・・少しね」
187愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 20:34:32.95 ID:GjAZzC1CO
>>186
銀「私ねぇ・・・人一人死なしてるのよ」
真「えっ?」
銀「私が小学校上がる前よぉ・・・」
真「そう。その人は貴方を憎んでると思うの?」
銀「わかんないわぁ・・・」
真「そう」
銀「でも・・・」
真「でも?」
銀「毎年お墓には行ってるのよぉ。それでね・・・」
3年前の墓参りの帰りに、私は事故にあいかけた。
相手のクルマは信号無視。
だが、私は無傷で済んだ。何故か靴ひもがその日は結んでも結んでもほどけていた。
・・・横断歩道で信号が青になったその時も。
何故か私は靴ひもを引きずらずに屈んで結んだ。
そして起き上がってあるこうとしたその時・・・
銀「一歩踏み出してたら死んでたわぁ」
真「そう。でも・・・その人はあなたのことを思っているわね」
銀「そうなの?」
真「そうよ。貴方は思われているわ。思われていなかったら・・・今私と紅茶を飲んでることはないでしょうね」
銀「そうなのかなぁ・・・」
真「ま、どう考えるかはあなたの自由よ。マスター、御勘定を」
188愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 20:39:08.44 ID:GjAZzC1CO
>>187
どうも彼女は私の文まで払ってくれたようだ。
真「またコーヒーをお願いするわ。」
銀「・・・確信犯ねぇ」
真「なんのことかしら?」
銀「もういいわぁ」
真「・・・正直になること。私からは、それだけよ」

自分に正直に・・・
なんだかそんなことを考えて生きてきた気がしない。
これからは、‐少しだけでも‐自分に正直になろうかと思う。

クリスマスは・・・思いきって誘ってみよっかな。

おしまい
189愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 20:55:58.89 ID:RTEfeoH+0
>>188
IDのごとくGJ じゃあ俺も続き物じゃないけど昨日の続きでも。


見た目は子供! 頭脳は大人! 精神年齢は結局子供!
その名も、名探偵カナン!

こーいーはスリルショックサースペンス♪ まーよーいをあーおーいーかぜにーちらそーとーして♪
でもかーかーえきれーずにいたーよこーのーちーいさーなームネーに………ちいさな………ムネ……



ジ「あれ? そんなに凹んでどうしたんだカナン?」
翠「きっと自分で自分を傷つけてしまったですぅ」


名探偵カナン、なんだかんだ言って年頃の女の子です。
190愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 21:06:01.13 ID:RTEfeoH+0
>>189
犯「ちっ! ズラかるぜ!」
金「しまった逃げられたかしら! でもすぐに捕まえてやるかしら!
  みっちゃんが作ってくれたこの居場所追跡メガネで犯人をとっちめちんよ!」

『ポチッ』

金「……あれ? おかしいかしら? 何も映らない……?」
ジ「おいカナン、なにデコの上に地図なんて書いてんだ、新種のイレズミか?」
金「みっちゃんどこに表示させてるかしらぁぁぁぁぁ!」


居場所追跡メガネ、表示範囲は広いけど本人には見えないのが欠点です。
191愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 21:14:08.64 ID:RTEfeoH+0
>>190
金「みっちゃん! メガネは失敗だから何か別のを作って欲しいかしらーー!」
み「え〜〜、もぅしょうがないなーー」

犯「ちっ! ズラk(ry」
金「しまった逃げられたかしら! でも今度は大丈夫、カナンにはこのパラソルがあるかしらー!」

説明しよう! 今回用意された特殊パラソルは敵を追尾する他に強度、伸縮性にも優れ
非常に長持ちするまさに夢のパラソルなのである!

金「さぁ早速行くかしら! とぅっ!」
『ビュゴオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!』
金「きゃ〜〜〜〜〜! 突風かしらぁ〜〜〜ぁ〜〜ぁ〜〜ぁ〜〜……(←エコー)


しかし動力は風任せなのが唯一の弱点だ! 頑張れカナン!

金「無理かしらー!」
192愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 22:08:16.33 ID:GjAZzC1CO
>>191
GJ
やっぱりカナはドジっ子だなw
193愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 22:37:40.53 ID:O5Ue/wlr0
GJGJ
194愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 22:44:19.22 ID:mHhjt8qkO
>>191
毎度ながらカナの可愛さは犯罪
195愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 22:56:38.08 ID:mHhjt8qkO

銀「同情するならお腹を頂戴!」

金「同情するなら卵焼きがほしいのかしら!」

翠「同情するなら…その…ジュンを…な、何でもねえです!」

蒼「同情するなら地味なんて言わないでよ…」

紅「同情するなら人気と胸が欲しいのだわ!」

雛「同情するならうにゅー頂戴なの〜。」

薔「同情するなら…ジュンの体…いや、むしろ嫌でもいただく…」

雪「同情してる暇があるなら早くおかわりを持ってきてくださいまし。モグモグ」

でも…
み「同情するなら金をくれッ!!(血涙)」

うん、やっぱりみっちゃんが言うのが一番鬼気迫ってるね。
196愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 23:05:05.06 ID:mHhjt8qkO
>>195
おまけ…

の「同情してくれるならお姉ちゃんもっと出番が欲しいわぁ…」

エ「同情するなら娘の愛が…ぐすっ…」

め「同情?…くだらないわ。」

ベ「同情するなら蒼お嬢と…」
梅「君には僕がいるじゃないか♪」
ベ「ここからが……アッー!」

笹「同情するなら廊下だけの青春は勘弁してください…」

白「同情するなら女王様に蔑まれ鞭でビシバシと…」
一同『黙れザザムシ!!』
白「…orz」
197愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 23:27:00.53 ID:gg32SJDrO
>>196
ほとんど同情しかできねぇwwww
198愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 23:27:35.96 ID:NI+bV2UcO
保守用短編〜とりあえずネタで逝こう〜
(´・ω・`)


ジュン「あ〜なんかむしゃくしゃする」

笹塚「じゃあ死ね」


保守
199愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 23:32:46.89 ID:BN9rSlWs0
山本「同情するなら桜田さんつきあってください!」

保守
200愛のVIP戦士:2007/02/07(水) 23:36:51.23 ID:mHhjt8qkO
>>199
の「だが断る♪」

保守
201愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 00:07:59.70 ID:fE17fphA0
保守
202愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 00:17:37.43 ID:kv56wwiu0
保守用短編 ギタドラメイデン


真紅(だーっ、そこのガキ!ちんたらちんたらやってんじゃねーのだわ!!)
金糸雀(あんなところでミスするくらいならとっととゲームオーバーになれかしら!!)

雛苺「うゆ?二人とも顔が怖いのよ?」
水銀燈「乳酸菌とってるぅ?」

薔薇水晶「保守」
203愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 00:23:46.06 ID:SP4Mw9opO
>>199
JUN「嬉しいこと言ってくれるじゃないの」

アッー!
204愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 00:59:26.03 ID:JIC8w6Hb0
保守
205愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 01:44:17.47 ID:JMv6VNOFO
ほし
206愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 02:23:25.41 ID:KBiO3jiJO
207愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 03:14:06.06 ID:xTsOnZt5O
ほっ
208愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 04:40:06.64 ID:yFoWgPwfO
かいどう
209愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 05:23:29.70 ID:DVC0WPbBO
210愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 06:57:32.81 ID:GGkXyiGq0
保守
211愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 07:29:27.96 ID:KBiO3jiJO
眠い
保守
212愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 08:05:32.23 ID:GGkXyiGq0
保守
213愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 09:43:44.38 ID:FSXcTKYX0
保守
214愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 10:23:51.05 ID:zuhVYTHcO
保守
215愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 11:41:41.95 ID:JIC8w6Hb0
ほしゅ
216愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 12:22:59.30 ID:P9NtIwz6O
保守
217愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 12:45:46.68 ID:SP4Mw9opO
保守
218愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 13:11:28.70 ID:EerxjG+d0
保守
219愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 14:18:35.11 ID:JIC8w6Hb0
保守ぅ
220愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 15:25:31.86 ID:qJ1P5NaE0
ほしゅ
221愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 15:58:04.31 ID:KBiO3jiJO
222愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 16:45:41.05 ID:xTsOnZt5O
223愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 16:46:17.36 ID:srFwCD9h0
224愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 17:19:18.68 ID:SP4Mw9opO
保守
225愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 17:33:34.64 ID:qYpGjo4kO
保守
226愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 18:04:11.15 ID:srFwCD9h0
ほしゆ
227愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 18:31:33.13 ID:P9NtIwz6O
保守
228愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 18:32:01.11 ID:Jtb2bAApO
保守
229愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 18:42:48.81 ID:o7aIRYTdO
この世に嫌われた女と、あの世に嫌われた男


…あら、また来たの?

「うっさい、また怪我したんだよ」

今月に入って入院何回目?

「通算3回。骨折が2回と事故による怪我が1回」

そして、その3回、全部君と同じ部屋って何? いじめ?

「いいんじゃねぇの? 多分おば看護婦の事だから仲がいいと思ってんだろ?」

で、一体今度は何の怪我なの?

「またラグビー」

確か前回はスクラム中に味方が倒れ込んで足が複雑骨折だっけ?

「ありゃあもう勘弁な」
230愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 18:50:27.47 ID:o7aIRYTdO
>>229

で、今回もラグビーで足を折ったと

「本当に、なかなかどうして怪我ばっかりするんだろうな」

あなた病院に好かれているんじゃない?

「確かになぁ…でも、命に関わる怪我は絶対にしないんだぜ」

まるで自分は死なないみたいな言い方じゃない

「何言ってんだよ。人間てのはいつか死ぬんだ」

私は早く死にたいけどね

「馬鹿」

なっ…何よ

「命は大事にしとけよ。保険は利かないんだぜ」

あなただって知ってるでしょ? 私は心臓病で長くは生きられないことを

「努力が足んないだけだろ」

そう言うけどね…
231愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 18:56:19.11 ID:o7aIRYTdO
>>230

「柿崎…お前は死んでいい奴じゃないだろ」



「お前には心配してくれる奴が居るんだからさ」

じゃああなたはどうなの?

「俺か? 俺にはいないよ。みんな、死んじまったからさ」

え…?

「だから、まわりの人を大切にしろよ」

ちょっ、何を…

「おやすみ、柿崎」

またそうやってはぐらかす…

確かに私は死にたい。でも、そういう時に限って彼は入院してくる
元々彼は怪我の多い人間で、年も近いせいかよく話す

「…柿崎…死ぬんじゃねぇぞ…」

何を言ってるんだか
232愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 19:02:55.26 ID:o7aIRYTdO
>>231

で、もう彼は退院

「じゃあな柿崎」

もう2度と会いたくないわね

「うっさい」

そうは言っても、顔はにやけてるわよ

「へへっ…どうせまたすぐにそこに舞い戻って来るから、ちゃんと空けとけよ?」

はいはい、今度はせいぜい死なないように

「へーい」

彼はそう言い残し、退院した
このペースだと次は2週間後だろう。そう、彼はすぐに戻ってくる

看護婦「大変よ。めぐちゃん」

あらどうしたの? 看護婦さん

看護婦「あの子が…あの子が…」

彼が?

看護婦「さっき車に…跳ねられた…」
233愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 19:07:36.96 ID:o7aIRYTdO
>>232

え…
何質の悪い冗談を言ってるの?

看護婦「それでね…めぐちゃん…実は…今夜が峠なんだって…」

嘘よ…嘘よ嘘…
そう言いながらも集中治療室に足が向かう

「俺には心配してくれる奴がいないよ」

ううん、それはちがう
だってここに居るもの。あなたの心配をする人が…

先生「…」

先生、彼は…

先生「大丈夫だ。奇跡的に助かったが…」

先生「もう2度と、まともには運動できない」
234愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 19:12:23.53 ID:o7aIRYTdO
>>233

え…、あの超が付くほどのラグビーバカの彼が…

先生「とりあえず、また入院だ。君のベッドの隣になるよ」


「…」

ねぇ…

「なぁ、柿崎…俺さ…」

「俺さ…何でもかんでもいい方向にしか考えらんなくてさ、入院するのも、お前に会えるからいいやって思っていたんだ」

「でもさ…今回は流石に辛いわ…死に…」

-ピシッ

「おい柿崎…」

聞こえる? 私の鼓動が…

「ああ」

こんなに不定期な鼓動なのに、生きたいから常に動いている
235愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 19:19:27.71 ID:o7aIRYTdO
>>234

もし君がさ、死ぬっていうなら…私も死ぬ…

「…バーロ…何言ってんだよ…」

だってさ…私辛いもん。君が居ないと辛いもん

「…何か柿崎変わったな」

そう?

「ああ、前より辛気くさくなくなった」

ねぇ…

「ん?」

君は、私の心臓が治るまで待っててくれる?

「ああ、いつまでも待つよ。その代わり、俺が死ぬまでには治せよ?」

大丈夫よ
だって君は、あの世に嫌われてるんだもん

「そらお前もだな」

236愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 19:21:16.37 ID:o7aIRYTdO
>>235
投下完了

丁度昼寝してたらめぐが夢にでたから、めぐのSSを書いてみた

本文中の「君」「彼」は別に誰だとも決めていない。好きな奴の名前を入れてくれ
237愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 19:24:54.30 ID:eduOfLFFO
>>236
じゃあウマゴンで
238愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 19:27:05.72 ID:SP4Mw9opO
>>236
ジョナサン・ジョースターで
239愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 19:29:35.73 ID:o7aIRYTdO
>>236
じゃ、書いた俺はDIO様で
240愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 20:12:30.59 ID:JIC8w6Hb0
保守
241愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 20:44:36.72 ID:JIC8w6Hb0
242愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 20:52:20.91 ID:3RxHw7Dq0
>>237-239
ぬしらの連携プレーに感動。


見た目は子供! 頭脳は大人! 精神年齢は結局子供! その名も、名探偵カナン!

金「早速事件解決……といきたいところだけどやっぱり朝ご飯はちゃんと食べなきゃ駄目かしら、
  カナンの朝は一杯のオレンジジュースから! はりきって一気飲みしちゃうかしらー! いただきゴフェアァーッ!」

の「あ、カナンちゃん……それ自家製の青酸カリ」
ジ「って何入れてやがんだこのバカ姉ーーーーーーっ!」


朝から死亡フラグ立ちまくり! 挫けるなカナン!
243愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 21:01:32.67 ID:eZ42BuNw0
J「ねんがんのシューマイ串をてにいれたぞ!」

保守
244愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 21:02:51.79 ID:3RxHw7Dq0
>>242
犯「ちっ! ズラ……てゆーか早く捕まえろよ」
金「ううううるさいかしらー! でも今回は三度目の正直! 名探偵カナンの力を思い知るかしら!
  起動! 行くわよ追尾用低空飛行艇『ピチカート』!」『ガシャァァァン!』

説明はほぼ不要! みっちゃんが作った最高時速90`の低空高速飛行艇である!

犯「てめぇ反則だろそれはーー!」
金「これで今度こそとっちめちんかしらー! 秘技! 螺旋飛行かしらーっ!」
の「ゴミ捨てゴミ捨て〜っと♪」『ガチャ』『ガツーーーーーーン!』
金「へぶぅぅぅーーーっ!?」
の「あらカナンちゃん危ないわよぅ、こんなこともあろうかとドアをチタン合金製にしてあったんだから」
金「い、いいから……早く救急車呼んでほしいかしら……ガクリ」


ピチカートの螺旋飛行はドアへの激突フラグだ! 忘れるなカナン!
245愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 21:07:58.82 ID:3RxHw7Dq0
>>245
番組終了後

え? カナンが来週のヒント言うの? な、何も考えてないかしらー!
えぇ!? もう出番だって!? ちょ、どうすればいいのかしら〜〜〜!


『プァーンプァーンプァーンネクストカナンズヒント!』
金「え、えっと、え〜〜〜っと、は、はーーんーーにーーん!」
み「カナーーーーーーン! それは当たり前よーーーーーー!」
金「し、しまったかしらーーーー!」


名探偵カナン、アドリブには弱い女の子です。
246愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 21:14:23.49 ID:o7aIRYTdO
>>245
金糸雀の面白さに嫉妬
247愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 21:36:18.41 ID:o7aIRYTdO
保守短編〜とりあえずネタで逝こう〜
誤植


ジュン「やあボブ」

白崎「ボブ誰だよ」

ジュン「なんでKONAMIをKONMAIと言うんだい?」

白崎「ヒント:KONAMIは誤植が多い
ヒント:犯人はヤス」

ジュン「下はねーよwwwwwwwwwwwwwwww」

保守
248愛のVIP戦士:2007/02/08(木) 22:26:41.05 ID:88VfYQ7h0
hosyu
249愛のVIP戦士