( ^ω^)ブーンは不思議なダンジョンに行くようです

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1愛のVIP戦士
(=゚ω゚)ノ代理だょぅ
2コテ助 ◆TROPICDuuU :2007/01/25(木) 19:40:41.02 ID:1nJ8fyvP0 BE:1055206297-DIA(50123)
そんなことより世界最長のポルナレフ作ろうぜっ!
        ,. ,-‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,...-ァァフ|
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3 ◆b1aVHTsuCs :2007/01/25(木) 19:43:53.58 ID:j6E7iwABO
代理ありがとうございます。


まとめサイト様です↓
http://vip.main.jp/115-top.html
4愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 19:44:23.93 ID:fs8pSy+9O
うぉぉぉ!!!!待ってたぜ!!!!!
5 ◆b1aVHTsuCs :2007/01/25(木) 19:45:47.17 ID:j6E7iwABO
ξ ゚听)ξ「はぁ…………」

さっきから暗いふきんい(ryを漂わせているツン。
ため息を吐く度にブーンが振り返るが、そのつど『大丈夫』とだけ答える。

( ^ω^)「何かあったら言ってくれお。どうにかなってからじゃ遅いんだお?」

('A`)「下向いてばかりじゃ罠にも引っかかりやすいからな。
自分の身は自分で守るぐらいの気持ちを持ってくれよ」

二人はさっきから同じ様な事ばかり注意している。
その苦労も知らず、ツンの耳には右から左に通り抜けていった。

ξ ゚听)ξ「…………」

二人に言うべきか、言わざるべきか。
ツンは、バハムートに言われた事を思い出していた。
6 ◆b1aVHTsuCs :2007/01/25(木) 19:46:58.18 ID:j6E7iwABO
―――……―――

ξ;゚听)ξ『この宝石が……クリスタル?』

持ち前の杖、首飾り。
まさか、それについてる宝石がクリスタルだなんて思いもしなかった。
ドクオが、何か見た覚えがあると言っていたそれである。

ミ,,゚Д゚彡『そうだ。お前がなぜ二つしか持っていないのかはわからん。
……だが、それがクリスタルである事は確かだ』
ξ ゚听)ξ『じゃあ、この先にあるはずのクリスタルが壊れたって事?』

静かな部屋に声が響く。
バハムートは説明の手順を考えあぐねているようだ。

ミ,,゚Д゚彡『……どこから説明するべきか』

しばらく続いた沈黙の後、
バハムートは語り始める。

ミ,,゚Д゚彡『この世には破ってはいけないルール……「理」がある。』

ミ,,゚Д゚彡『それは時空を超える事であったり……
また、幻獣界と人間界の過度な交流でもある』
7 ◆b1aVHTsuCs :2007/01/25(木) 19:47:28.60 ID:j6E7iwABO
ただ黙って聞いているツン。
何も反応しないのはなぜだろうか。

ミ,,゚Д゚彡『後者はお前に直接関係していない。ここでは省く
……問題は時空転移の事だ』


上を見上げるバハムート。
視線を上に上げたあと、目を瞑っている。

ふと何か考えついたのか、話を切り出した。



ミ,,゚Д゚彡『少し、昔話を……いや、未来話をしよう』
8 ◆b1aVHTsuCs :2007/01/25(木) 19:49:03.08 ID:j6E7iwABO
――――
――
―――

ブーン達が生きる時代から遠い未来。
襲い来る悪魔の軍団に、人類は人型の巨大要塞を作った。
要塞の中に残ったのは僅かな人類、クリスタル。

すでに要塞の中にもインプの侵入を許しており、
もはや絶対絶命と考えて間違いなかった。

( ;^Д^)『今敵はどこまで来ている!』

研究所長のプギャーが近衛兵隊長に慌てて尋ねる。
返ってくるのは絶望の答え。

( `‥´)『もう第二フィルターを破壊されています!
じきにここ、メインコンピュータールームまで侵入を……』

この要塞最大の壁である第二フィルターを破壊される。
それが何を示唆しているのかがこの男にはわかっていた。


( ^Д^)『……駄目か。もはや、降伏も意味があるまい』
9 ◆b1aVHTsuCs :2007/01/25(木) 19:49:32.93 ID:j6E7iwABO
この要塞には力があった。
長い研究の糧により得た成果である"力"は、要塞を『時空要塞』に変える。

その時空転移の能力を要塞につけた研究者はある可能性を考えていた。

すでに世界が悪魔の手に落ちてしまったこの時代。
ならば、過去に何らかのイレギュラーを与えれば未来が変わるのではないか、と。

( ^Д^)「…………」



( ^Д^)「やるしかないか」

研究者は一か八か、力を使う手段を取った。
10 ◆b1aVHTsuCs :2007/01/25(木) 19:50:13.07 ID:j6E7iwABO
( ・∪・)「シネェ!」
( ;^ ^)「ぎゃー」

すでに数で勢いを掴んでいる悪魔達。
僅かな兵士もたじろぎ、次々と倒れていく。

( `‥´)「インプどもがこの扉の外まで侵入しています!
せめてクリスタルだけでも守りぬかねば……!」

( ^Д^)「大丈夫、クリスタルルームには機械で封鎖をしておいた
よほど知能の高い魔物が現れるまでは悪用はされない
幸い、インプどもには人間並の知能を持つモンスターはいないからな」

( ^ ^)「では……我々はどう致しますか」
( ^Д^)「…………すまない、さっき話した作戦を実行に移す。
頼みにくくはあるが……その」

( `‥´)「……時間稼ぎならお任せ下さい。
我らの時代が過去から修正されるのをあの世で待っております」

プギャーは申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
自分の娘と実験のために削ったクリスタルの欠片
それらを何があるかわからない過去へと送る作戦。

自分の娘しか送れないのが情けなくて、自己嫌悪にさえ陥る。
11 ◆b1aVHTsuCs :2007/01/25(木) 19:51:04.37 ID:j6E7iwABO
ζ(゚ー゚*ζ「だぁ……」

( ^Д^)「すまない……意思がある物体を送らねば
この時代に影響するであろうイレギュラーは起こせそうにないのだ」
( `‥´)「娘さんですね」
( ^Д^)「……お前達の娘は奴らに…………」

言いかけて、やめる。
自分の娘が死んでしまった時に、そんな事は言われたくないから。

数秒前の発言を後悔する。
……だが、兵隊長から帰ってきた答えは予想外だった。

( `‥´)「確かに私達の娘は村を襲われ、殺されました。
ですが……いえ、だから私は闘い続けているのです。
私の娘も送れないのは残念ですが……その分、」

( ^Д^)「なんだ」



( `‥´)「暴れてくる事にします」
12 ◆b1aVHTsuCs :2007/01/25(木) 19:52:02.18 ID:j6E7iwABO
腰にかけてある剣を振りかざす。
柄には趣味の悪い国旗が彫ってあり、握りにくさを感じる作り。

『いつでも国を想い、いつでも国のために戦え』
そんな教訓を国の武器に彫っているのだった。

……すでにこの国の王は城を攻められ、自害しているのだが。


( `‥´)「魔導師隊!歩兵隊!話は聞いたか!
プギャー研究所長が"力"を発動させるまで時間を稼ぐ!
我等が命は国王に捧げ!少しでも多くの仇討ちをしようぞ!」

( #^( #^ ^)「ウォォォォォォォォ!!!!!!」

研究室が地鳴りに包まれる。
耳鳴りを覚える程の叫びが辺りに響き、小さい研究室の扉から続々と兵が出ていく。

死にいく仲間を見送るのはプギャーにとって目を背けたい事実だった。
13 ◆b1aVHTsuCs :2007/01/25(木) 19:53:59.33 ID:j6E7iwABO
ζ(;ο;*ζ「びえー!びえー!」
( ^Д^)「よしよし」

先程の号令があまりに大きかったため、プギャーの娘は泣いてしまった。
あと少ししか実娘と接せないと思うと、あやす手にも力が入る。

( ^Д^)「私に魔物をはねのけられる大きい力があれば」

プギャーには皆のように魔物と戦う事は出来ない。
だが、"力"を発動させられるのはプギャーしかいない。

( ^Д^)「これが俺の仕事なんだ」

自分に言い聞かせ、納得させる。

( ^Д^)「……『我等が命は国王に捧げ』、か…………」


( ^Д^)「死んだ王に捧げるとは……皮肉もいいとこだな」

外からは叫び声や鈍い金属音が聞こえてくる。
兵隊長の唸り声を聞いて、感傷に浸っている場合でないことを思い出させた。
14 ◆b1aVHTsuCs :2007/01/25(木) 19:54:54.03 ID:j6E7iwABO
( ^Д^)「さ、こっちにおいで」
ζ(つー;*ζ「っひ、くすん……」
( ;^Д^)「ごめんな、泣きやんでくれ……」

丸く小さい、ミラーボールのような銀の機械。
大の大人一人がやっと入れるぐらいの大きさのそれに、実娘を入れる。
一緒に研究用のクリスタルを加工したペンダント、少し小さめの杖を入れる。

( ^Д^)「ペンダントは幻獣の加護を、杖には魔法加工をしてある
その二つをお前が成長するまで持ってさえいれば……
時空のイレギュラーが起こる可能性は高まるはず」

ζ(゚、゚*ζ「……ふぇ」

( ^Д^)「わからなくてもいいさ。大きくなればわかる……あ」

近くにあったクリスタルの欠片を見つけたプギャー。
楕円形に加工されたそれは、眩しく輝いている。

( ^Д^)「……何かに役立つかもしれんしな」

丸い機械に入れると、かがんでいるツンに話しかける。
15 ◆b1aVHTsuCs :2007/01/25(木) 19:55:47.77 ID:j6E7iwABO
( ^Д^)「お前は"希望"なんだ。世界の、な」
ζ(゚ー゚*ζ「…………?」
( ^Д^)「お前を最初の実験台にしてしまった父を許しておくれ。
これしか……これしか手段がなかったといえ、
お前をおいて自分だけ過去に行くなんて出来ないんだ」
ζ(゚ー゚*ζ「……」

( ^Д^)「……じゃあ…………」
ζ(;、;*ζ「……ぅぇ」
( ^Д^)「泣いちゃ駄目だよ
こんな……血に濡れた人間にはもったいない程透いている」
ζ(;、;*ζ「……っうぁ」
( ^Д^)「じゃあね。…………っ!」

勢いよく蓋をしめるプギャー。
目には溢れる涙が浮かぶ。

起動スイッチを作動させ、パスワードを打つ。
長く続いた機械音が止み、銀の機械はその場から消え失せた。

( ;Д;)「娘の前で泣けるかってんだ……ったく……よ」

気付けば兵の掛け声は聞こえない。
どうやらプギャーを残し、隊長含め全滅してしまったようだ。

隣のクリスタルルームでは、扉を叩く音が聞こえる。
……そして、ついに研究室にも魔物が来た。
16 ◆b1aVHTsuCs :2007/01/25(木) 19:57:50.48 ID:j6E7iwABO
( ^Д^)「……なんだ、ガタイがえらくいいじゃないか」

( `・∪・)「……ヨウ、ラストヲカザル前ニ言イタイ事ガアル。
……クリスタルルームヲ開ケロ。ソウシタラ死ニ方グライ選バセテヤルゼ」

言語を理解出来るインプ。
荒巻タワーにもいたが、この種は総じて中堅である。
総大将になる頭脳は持たず、しかし下っ端にもならず。

( ^Д^)「死に方を……ねぇ…………ちょっといいか」
( ・∪・)「ナンダ、人間フゼイガ」
( ^Д^)「……あのな」






(^Д^)9m
「プギャプギャプギャーwwwwwwかかってこいクソ悪魔が!!!
頭悪ぃお前らには一生クリスタルは触れねぇよ!!!」

精一杯の反抗。
戦闘能力がないプギャーには頭の悪い反抗しか出来なかった。
17 ◆b1aVHTsuCs :2007/01/25(木) 19:59:06.44 ID:j6E7iwABO
(#・∪・)「テメェ!俺ヲ怒ラセトイテタダデ済ムト……」
( #^Д^)「知らねぇよ、んなことはな!
希望は送り出した!もう未練なんざ1ミリもねぇよ!」

国軍の安っぽい剣を握り、自分の死期を悟る。
近衛兵隊長でさえ倒れたのだ。勝てる訳がないのはわかっている。

(#・∪・)「ヨッポド自信ガアルミテェダナ!カカッテコイ!」

剣を順手に握る手は汗で湿っていた。
戦闘経験など若い頃の兵役以来である。

震える腕。足。心。
死にたくないのは当たり前。
だが、命乞いなどして延命を図るのは時間を稼いでくれた兵士が許さない。

元々プギャーに命乞いなどする気はないのだが。



( ^Д^)「我等が命は国王に捧ぐ!貴様らには決して屈しない!」

振りかぶる剣は何の感触も得る事はなく、
その場に乾いた音を鳴らしてプギャーの手から離れた。
18愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 20:01:09.34 ID:h6sn7RCJ0
支援
19 ◆b1aVHTsuCs :2007/01/25(木) 20:01:12.55 ID:j6E7iwABO
しんとしている大部屋。
語り終えたバハムートはツンに問いかける。


ミ,,゚Д゚彡「…………これが、全てだ。
未来と現代を繋ぐ出来事。……少女よ、もうわかるだろう?
この時代に送られ、ふもとの村に現れた娘。」

ξ ゚听)ξ「…………」

ミ,,゚Д゚彡「それがお前だ、ツン。

人類の希望でありながらも、存在を疎まれた少女。
……しかし、よく人間には過ごしにくい魔物の村で生きてこれたな」

黙り込むツンの目は閉じられている。

ミ,,゚Д゚彡「…………結局、お前をこの時代に送る事は成功した。が、
初めての時空転移だったのだ。やはりある不具合が出た」

ミ,,゚Д゚彡「そう、転移したのはお前だけじゃなかったのだ。
あの要塞、時空転移装置、インプごと……この時代へ来てしまって。
皮肉にも、大多数のインプがこちらの時代に来たため、未来は助かった」

ツンが送られた後すぐに、要塞は時空転移をしてしまった。
そしてある原因により、不思議なダンジョンとなった訳だ。
プギャーの想定外とはいえ、結果として世界は救われた。

ミ,,゚Д゚彡「だがな、この時代が悪魔に消されてしまっては未来に影響が出る。
未来がなくなるかも知れないし、幻獣界との乱
20 ◆b1aVHTsuCs :2007/01/25(木) 20:01:37.43 ID:j6E7iwABO
ミ,,゚Д゚彡「悪いな、彼らが来てしまったようだ。また、来る」


ツンには何も言わせる事はなく、バハムートはその場から姿を消した。

ξ;゚听)ξ「……ちょ………」

ツンは何から考えていいのかわからない。

聞くのも苦痛だが、幻獣王に聞きたい事は山ほどあったというのに。
語った本人は質問責めを許さずに消えてしまう。


何を思考すればいいのか。むしろ、思考した方がよいのか。
何を理解すればよいのか。もしかしたら知らないままの方がよかったのかもしれない。
21 ◆b1aVHTsuCs :2007/01/25(木) 20:02:00.17 ID:j6E7iwABO
ξ ゚听)ξ「…………わかんないよ」

クリスタルの欠片?
未来から来た?
このダンジョンが要塞?
杖に首飾り。もう一つのクリスタルは?

ξ ゚听)ξ「でも、お父さんが……いたんだ」

ツンが物心ついた時には、ふもとの村で生活をしていた。
世話をしていたのは『ボム』というおばさんの魔物。
意思を持った火の玉がそのままモンスターになった魔物である。
火薬爆弾並の爆発力を持ち、自ら爆発することも出来る。

その『ボムおばさん』にこき使われ、酷い言葉をかけられて。
ツンは知らず知らずに魔物恐怖症になっていた。
村に出来るだけ近付かず、宿屋にこもっていた理由でもある。


『うはっwwwこの部屋クオリティタカスwwwww』

後ろから聞こえてくる声。
部屋中に響き渡る二人分の足音はツンの思考を止めた。

―――……―――
22 ◆b1aVHTsuCs :2007/01/25(木) 20:02:40.59 ID:j6E7iwABO
('A`)「クリスタルクリスタルwwww」
( ^ω^)「てか、まだ現物があるのかお?」
(;'A`)「ん、まぁあるかどうかは怪しいわな」


前回このダンジョンに潜った際には魔導師がいた。
クリスタルを確認していたドクオは何をしていたのだろうか。
ブーンが尋ねるとドクオは答える。

('A`)「俺は最初にクリスタルを取るために近くにあった機械を探った。
まぁ、難しい機械だったからぶち壊そうとした訳だな。
そして槍を突き刺して……どうなったと思う」

( ^ω^)「wktk」

('A`)「傷一つつきゃあしなかった。
んで、諦めきれなかったから探し続けてたら紙を見つけた。
そこにはな、パスワードと機械の操作順が書かれてたんだ」

ξ ゚听)ξ「え……じゃあなんで今まで閉じられてたの?」
23 ◆b1aVHTsuCs :2007/01/25(木) 20:04:13.66 ID:j6E7iwABO
ドクオによると、人間にしかわからない言語で書かれていたらしい。
日本でいう日本語が常用語だとしたら、紙に書かれていたのは英語である。


('A`)「まぁそんなのがそこらへんの冒険者にわかるわけねぇし、
ましてやモンスターになんか解読不能だな」

( ^ω^)「まぁ冒険者って職にあぶれた奴の最終手段にもなるし……
頭悪い奴が多いのもしょうがないお」

(  'A`)……

ドクオは遠い目でブーンを見つめる。
そこにいるのは頭悪い奴の代表であるからだ。
24 ◆b1aVHTsuCs :2007/01/25(木) 20:04:48.51 ID:j6E7iwABO
ξ ゚听)ξ「……で、入ってからどうしたの?」

('A`)「まずクリスタルが目に入った。
高いとこにあったし、でかすぎるからどう取るかを考えてた。
……そこで例の魔導師の登場ですよ」

ξ ゚听)ξ「あの化け物は最初から一緒だったの?」
(;^ω^)「今まで見たモンスターの中で一番やばかったお」

ただただ狂っていた大型の化け物。
腕を振り回し、阿鼻叫喚を発していた正真正銘の悪魔。

('A`)「いや……来たのはあいつとゴブリン。
強そうな魔導師が雑魚の代表と一緒に来たときは焦ったよ」
(;^ω^)「ゴブリン!?」
ツン「( ゚皿゚)←コイツ?」
('A`)「その通り」


( ^ω^)「じゃあ化け物が出てしまったのはドクオが原因かお?」
ξ ゚听)ξ「ま、そう考えちゃったら……仕方ないけど」

('A`;)「おいおい、あの化け物がなんかしてから言ってくれよ」


すでに荒巻タワーで同じような敵を見たブーンとツン。
黙っている事しか出来なかった。
25 ◆b1aVHTsuCs :2007/01/25(木) 20:05:19.97 ID:j6E7iwABO
つまり丘の上にダンジョンに最初に潜った時にドクオが倒した雑魚。
あの雑魚と同じ種類の魔物があの化け物になった、とドクオは説明した。

('A`)「俺は魔導師にびびって道を譲っちゃってな。
それから魔導師が魔法陣を書き始めて……ゴブリンを中心に置いた。
そしたら急に化け物になっちまった訳ですよ」

(;^ω^)「…………」
ξ;゚听)ξ「……魔法陣……」

荒巻タワーでツンが遭遇した実験。
あれから化け物が出来るとするなら、少し遅れたらツンがなっていたかもしれない。
考えただけで頭を抱えたくなる思いである。

('A`)「……?なんか知ってんのか?」

(;^ω^)「いやいや!どう考えても初耳です、本当に(ry」
ξ;゚听)ξ「し、知らないわよ……何も知らないんだから!」

(;'A`)「あらそう……恐ぇよ」


ドクオには荒巻タワーでの出来事を教えていない。
心配させないように……と考えていたツンとブーン。
しかし今更隠していて意味があるのかと言われればそうでもない。
(;^ω^)「さ、先へ進むお」

言っても言わなくても関係ないのであれば言わなくてもいいだろう。
そんな考えに行き着いたブーンは先を急いだ。
26 ◆b1aVHTsuCs :2007/01/25(木) 20:07:14.28 ID:j6E7iwABO
('A`)「……結構深いな…………」

もう階層にすると地下20階ほどだろうか。
かなり深く潜ったが、未だに底が見えない海底ダンジョン。
精神的にも体力的にも精力的にもやられたブーン達は小休憩をしていた。

( ^ω^)「そういやドクオ、槍は買わなかったんだお?」
('A`)「人には触れて欲しくない過去があるんだよ……」

蘇る自分の危険な思い出。
店主に半ば強姦されかけただけでなく、
宿屋のオニャノコには股間のオベリスクを晒してしまった。
思い出すだけで穴に入りたくなる思い出である。

( ^ω^)「へー。種類色々あったのにお」
('A`)「なんかな、この槍はぶち壊れるまで使いたいんだよ」

クーに買ってもらった長槍を握りしめ、突く真似をするドクオ。
ブーンにはよくわからないが、気が変わったのだろう、程度にしか思わなかった。

('A`)「つーか、お前の剣の方がやばくないか?
ボロッボロじゃねぇか……まだ一週間も使ってないだろうに」
( ^ω^)「いや……何故か知らないけど刃こぼれが」
('A`;)「使い方悪杉だろ……財政的にも耐久的にも考えて……」

ξ ゚听)ξ「……あ、じゃあハネが出るんじゃない?
ハネってどんな形かはわかるけど……効
27 ◆b1aVHTsuCs :2007/01/25(木) 20:07:57.50 ID:j6E7iwABO
大事に使いこまれた物には命が宿る。
その命はその道具が壊れた時に初めて"ハネ"に形を成す。
(人それぞれ見た目が違うが説明のため割愛)

ハネには大きく分けて三種類ある。

・魔法系
これは、魔法の本等の魔術の効果を肥大化させるハネ。
物によっては威力が増したり、効力の範囲が広がったりする。
・能力系
ハネを持っている本人の肉体的能力がうpするハネ。
体力が上がったり、集中力や動体視力が上がったりする。
・召喚系
本来魔石で呼び出すはずの幻獣を実体化させるハネ。
一時的に幻獣のクローンを呼び出すと考えてもらって構わない。
本体のように強い意思がないので、強力な助っ人のような物。
ちなみに珍しさ(レア度)ではハネの中でも最上位。
28 ◆b1aVHTsuCs :2007/01/25(木) 20:08:39.96 ID:j6E7iwABO
('A`)「どうだ、わかったか」

( ^ω^)「把握」
ξ ゚听)ξ「把握したわ」


休憩を終えて、歩き出すブーン達。
2、3階ほど降りた時、やっと最下層らしき場所に着いた。


――見覚えのある扉、見覚えのある階段。
扉は閉まっているが、ロックははずれているように見える。


( ^ω^)「一応戦闘準備はしとくお」
ξ ゚听)ξ「クリスタル、かぁ……」

('A`)「無かったらガッカリだな」

剣の柄に手をかけ、槍を構える。ツンは少し後ろに離れている。

よく見ると青い液体が扉の裏側にこびりついている。
青い血液は一部の魔物の血液であるが、一行は気付かない。

三人はブーンを先頭にして「クリスタルルーム」に入っていった。
29 ◆b1aVHTsuCs :2007/01/25(木) 20:10:38.95 ID:j6E7iwABO
終わりです

説明臭かったりgdgdだったりするのは仕様です


それと、『出られない』の2スレ目を持っていたら提供お願いします。
前回は寝ている間に落ちてしまったので……
30 ◆b1aVHTsuCs :2007/01/25(木) 20:38:29.67 ID:j6E7iwABO
どうせ誰も見てないし独り言言わせてくれ






これがホントのオナニー小説だね
待ってる人がいるのかもわからない
書いててアタッマ痛くなってきた
正直題材を失敗した感があった。コア過ぎて説明に困る

それに、死ねないやら出られないが比較的受けたから、
そっち系統に専念しようともした

しかし、ぶっちゃけこれで逃亡したら負けかなと思ってる

なんか宣言しとかないと心が折れそうだから宣言しとく
書く物は全部完結させるわ
たまにクソスレが立って2、30レス程書いて落とすけどさ
哀れみながらスレを閉じてくれよ
邪魔くさいかもだけど、生ぬるい目でみつめといてくれよ

ごめんなさいね
31愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 20:40:59.08 ID:fvJihaU/O
>>30

俺はずっと待ってたぜ
32愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 20:43:28.68 ID:g3rjTpYL0

wktkしてる奴もいるからガンガレ
33愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 20:48:35.38 ID:pXk5a619O
続きwktkwktkwktkwktkwktkwk(ry
34愛のVIP戦士
はいはいわくてかわくてか