1 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:
ターニアは呟くと、全裸のまま立ち上がった。
足元には、あられもない格好で気絶したランドが転がっている。
それを一瞥し、しばらく気が付きそうにないことを確認してから
ターニアは布の服を着込み出した。
ランドに関係を強要されるようになってどれぐらいになるだろうか。
遠い記憶を探る。
もしかしたらあれは一週間前かもしれないし、10年も前かもしれない。
どちらにしてもこの軽薄な男と過ごす時間は苦痛でしかなく
ターニアにとって長い長い時間だったことは間違いなかった。
2 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:06:40.50 ID:lX0OcYNj0
あsdy
3 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:06:41.22 ID:lx2yUAex0
アニータ「金が欲しい」
4 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:07:13.39 ID:/Vr701qr0
ターニアはオレのものだ
5 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:08:02.98 ID:2ErdQefNO
期待
6 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:08:05.88 ID:4mC4On8u0
「ねえ考えてくれたかい? オレとの結婚のこと」
思い出すのは、何度も何度も何度も聞いたそのセリフ。
その度に、ターニアは同じ答えを何度も何度も何度も返した。
「ごめんなさい。やっぱり私まだ…」
村で数人しかいない若衆の和を乱すわけにもいかず、当り障りのない言葉で断る。
だが頭の悪いランドは、ターニアの拒絶に気付きはしなかった。
7 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:08:52.69 ID:4mC4On8u0
いつからかランドは、ターニアの寝床に忍び込んでくるようになった。
何度も何度も何度も・・・
――グチャッ
ターニアは自分の手にこんぼうが握られているのに気付いた。
そして、それを何かに向かって振り下ろしていることに。
何度も、何度も、何度も、
◆◆◆
8 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:09:57.44 ID:4mC4On8u0
◇◇◇
ハッ と目が覚めて、ターニアは息を荒げながら
汗でぐっしょり濡れた自分の体を見下ろした。
寒気がする。こんぼうを握った手の感触が、まだ残っている気がする。
「あら?もう目がさめた?あまりねむれなかったのかしら?」
声のほうに視線を向けると、透き通るようなブロンドを肩に流した女性が
隣の部屋の入り口に立って、心配そうにこちらを見ていた。
「いえ・・・ちょっと夢見が悪くて・・・」
答えると、女性――確かミレーユさんだったか――は、ふぅ・・とため息をついて
そう・・と言った。
「無理もないわ・・・この状態じゃあ・・」
言って、視線を後ろに向ける。
9 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:10:48.41 ID:2ErdQefNO
ていうかもしかして、サイレンの人?
10 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:11:11.86 ID:4mC4On8u0
部屋の惨状はなかなかのものだった。
ハッサンは皿の中に顔を突っ伏してイビキをかいていたし
アモスは酒ダルをひっくり返してその中身をぶちまけたまま気絶していた。
いまだ部屋の隅に陣取って何かを食べているのはモコモンだろうか。
部屋中に食べ物の匂いと酒と汗が混じりあった臭気が充満していて
思わず口を押さえる。
「ごめんね、散らかしちゃって」
ミレーユが済まなそうに言って、ターニアはいいですよと笑顔で返した。
随分遅くまで騒いでいたのだろう。あんなに持ち込んできた酒や食料は
ほとんどなくなっていた。
11 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:12:33.20 ID:4mC4On8u0
「あの・・・お兄ちゃんは?」
兄の姿を探してキョロキョロしていたターニアは、
部屋のどこにも自分と同じ青髪を見つけることができず、ミレーユに聞いた。
「さっき外の空気を吸ってくるって出て行ったわよ」
絶望的なまでに散らかった部屋を、それでも絶望せずに少しずつ片付けていたミレーユは
こちらを振り返り、言った。
「高台にいるんじゃないかしら」
礼を言い、家の扉を開ける。
なぜか無性に兄に会いたかった。
旅に出てからも、兄は時々家に帰ってきてくれる。
おかげで、毎日くせのように洗っていた兄の食器は無駄にならなかったし
天気の日には布団を2組干す習慣も変えずにすんだ。
ずっと一緒に生活していた頃を思えば会える時間は少なくなったけれど
たまにしか会えないぶん、その大切さは何倍にも身に染みていた。
12 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:13:16.44 ID:4mC4On8u0
村を見渡せる高台は、村長の家の裏手にある。
兄はそこに座って、本当にただ風に当たっているようだった。
「・・ターニアか」
近づくと、兄は敏感にこちらに気付いて微笑んだ。
驚かそうと思ったのに とターニアが言うと、
無理無理、レベルが足りない。と言ってケラケラ笑った。
「もうすぐね、また精霊様のお祭りだよ」
兄の横に座り、一緒に風に当たる。
山の精霊様が吹き降ろす風は心地よく、ターニアの体をつつんだ。
「そっか・・もうそんな季節か」
兄はそう言って、そっかー・・と繰り返す。
兄の視線は眼下の村をこえて、どこか遠いところを見ている。
ターニアはそう感じた。
「精霊の冠は?今年は誰がとりにいくんだ?」
祭りの前にシエーナの町に行き、精霊の冠をもらってくる。それはライフコッドの村の、
屈強な男子の役割だった。
「今年もランドだよ。もうシエーナに向かってると思うわ」
へぇ〜ランドがねぇ と言って何かを思い出している兄を見ながら
ターニアはクツクツと笑った。
「お兄ちゃんは結局1回しか行かなかったから、悔しいんじゃないの?」
「ちょっとな」
兄は苦笑いして、そしてふぅと深呼吸をして立ち上がった。
「戻ろう。あんまり風に当たってると体によくないし、部屋を片付けないと」
「うん」
◇◇◇
13 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:15:10.50 ID:4mC4On8u0
>>9 その通りです。
これは、随分前に書いたものの完全版です。
なんか読んだことあるぞー?って人も、結末が少し変わっているので、
我慢してお付き合いください。
サイレンとは関係ありません
14 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:16:08.70 ID:4mC4On8u0
◇◇◇
異変に最初に気付いたのは、誰だったのだろうか。
部屋を何とか片付け、「また来るよ」と言って兄たちが出発してからしばらくして
息を切らしたジュディが家に飛び込んできた。
ジュディは村長の娘で、ランドとはくっついたり別れたり、よく分からない関係だ。
「ランドが・・・ランドがまだ帰らないらしいの!」
ランドが・・・?と首をかしげるターニアに向かって、
ジュディは今にも泣き出しそうな顔で言った。
「わたしもうどうしたらいいか・・・!」
「お、落ち着いてよ」
ターニアは興奮して涙やその他もろもろの液体を垂れ流しだしたジュディを
なんとか落ち着かせようと、なるべく冷静に、ゆっくり言った。
「まだ、ランドが出発してからそんなにたってないでしょう?心配するような時間じゃ・・・」
「ちがうの!!」
ターニアの言葉を遮って、ジュディは今にも世界が破滅しそうだというような顔で
叫んだ。
「シエーナに、別の用事で行ってた人がいて、さっきその人が帰ってきたの」
そういえば、武器屋さんがシエーナに材料を買出しに行くとか言っていたような・・・
「そのときに、冠職人の家にも寄ったらしいの。そしたら、そしたら、
ランドはもう来て帰っていったって!!うわああああああああああん」
ロビン2にwktk
16 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:16:59.76 ID:4mC4On8u0
よく分からない。つまり、武器屋さんが行ったときにはもう既にランドは帰路についていて
武器屋さんが帰ってきた今、村に着いていないのはおかしいと、そういうことだろうか。
でも・・・
「でも、ランドもせっかく下までおりたんだもの。少し遊んでるんじゃないの?」
「うう・・・そうかなあ・・・?でも・・・」
心配性にも程があるわよ と泣き止まないジュディを無理矢理帰し、
だがターニアはなぜか自分の中にも嫌な予感があるのに気付いていた。
何か、重要なことを忘れているような。何か・・・。
◇◇◇
17 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:18:27.01 ID:4mC4On8u0
◆◆◆
ドゴッ
と鈍い音がして、『何か』が本来あるべき形を崩すのを、ターニアは感じた。
ターニアの手にはこんぼうが握られていて、目の前の何か・・・
・・・そう、肉の塊のようなものを何回も何回も殴打していた。
肉塊からはとめどなくよく分からない液体があふれ出ていて、
あたりを赤黒く染めていた。
時々かすかな女の声で
「やめて・・・やめて・・・」
などと言っているのが聞こえる。
この声を消さなければならない。
ターニアはそう思った。
18 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:19:24.47 ID:2ErdQefNO
やばい
これは神かもしれん
19 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:19:31.67 ID:4mC4On8u0
このか細い声が消えるまで、私はこの肉を殴り続けなければならない。
ドゴッ ドゴッ ドゴッ ドゴッ ドゴッ
ブシュッ
ドゴッ ドゴッ ドゴッ ドゴッ
グチャッ
―――。
「本当に肉の塊になっちゃったわ」
ターニアは呟いて――
もう一度だけ、思い切りこんぼうを振り下ろした。
◆◆◆
20 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:20:28.46 ID:4mC4On8u0
◇◇◇
目が覚めると、とっくに陽はのぼっていた。
慌てて起き出し、顔を洗う。
頭がガンガンする・・・またあんな夢を見たせいだろうか。
あれは、あの夢は間違いなく・・・。
まだ痛む頭を振りながらターニアが外に出ると
村の広場はいつもに増して騒然としていた。
村中の人間がいるのではないかというほど、広場には人が集まっていて
神妙な顔をして何かを話し合っている。
21 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:21:10.49 ID:4mC4On8u0
「あの・・・どうかしたんですか?」
近くにいたおばさんに聞くと、あらまあターニアちゃん
と言って、おばさんは(必要があるのかどうかは知らないが)声をひそめて言った。
「出てこないから、もしかしたらターニアちゃんも・・って不安だったのよ」
「え?」
私も・・・?他に、誰が、どうしたと言うのだろう?
まさかランドが・・・
鼓動が高くなる。ジュディに話を聞いたときの、あの嫌な予感がよみがえってきていた。
「ジュディちゃんがいなくなったらしいの」
22 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:21:27.88 ID:pXXCAPBoO
これ前に読んだ気がする
24 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:22:03.31 ID:4mC4On8u0
ターニアは一瞬頭の中が真っ白になって、状況の把握に手間取った。
ジュディがいなくなった・・・?
――ドゴッ ドゴッ ドゴッ
「ランドも冠を取りに行ったきり、帰らないでしょう。これは何かあったんじゃないかってねえ」
――ブシュッ
あれは夢だ。
夢だったはずなのに。
――ドゴッ ドゴッ ドゴッ
なぜこの脳裏には、ジュディの顔が
血まみれで泣き叫ぶ顔が、こんなにもはっきりと
焼きついているのだろう・・・?
――グチャッ
◇◇◇
25 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:23:07.18 ID:2ErdQefNO
ターニア…
26 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:23:45.36 ID:4mC4On8u0
◇◇◇
祭りは中止になった。
ランドが戻らない限り精霊の冠は無いし、
ジュディがいなくなったとあっては、村長が祭りどころではなかったのだろう。
ターニアは一人、村の中心にある教会の椅子に座り、精霊様の像を見上げていた。
「祈りなさいターニア」
神父様が言うのが聞こえる。・・・いつもそれだ、この人は。
「あなたには力がある。だから祈りなさい」
27 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:24:36.12 ID:4mC4On8u0
精霊の祭りには、精霊の使いという役がある。
それらしい衣装に扮して村を練り歩き、
最後に教会の女神像の前で精霊様の言葉を伝える という儀式の役だ。
毎年それは、ターニアの役目だった。
あれは、兄が冠をとってきた年のことだった。
精霊様の言葉を伝える場面で、ターニアに異変が起こったのだ。
何か物凄い迫力で言葉を伝えて、兄の旅立ちのキッカケを作ったらしい。
そのときのことはターニアは覚えてはいなかったが
神父様は執拗に、おまえには本当に精霊様が宿ったのだ、
そういう体質なのだ、そういう力を持っているのだ、
と言ってきて、それ以来しつこい。
もしかしたら本当に、自分の体には何かが宿っているのかもしれない。
でもそれはきっと・・・山の精霊様ではない。
ターニアは女神像・・・精霊様に向かって、ペコリと頭を下げると
教会を後にした。
◇◇◇
28 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:25:29.20 ID:4mC4On8u0
◆◆◆
ターニアは、どこかの森の中を走っていた。
知らない場所ではない。
そう、これはたぶん、村の近くの森・・・。
ターニアは誰かを追いかけていた。
逃げ惑う者の息遣いはどんどんと近くなり、
はぁっ はぁっ という息の温度が感じられるような気がしたところで
ターニアは思い切り、鉄の斧を振り下ろした。
ガボッ
というような音がして、ソレは一撃で沈黙する。
手の中で、鉄の斧の感触を確かめる。
重量はそこそこあるが、小ぶりなそれはターニアの手によく馴染んだ。
29 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:26:40.49 ID:4mC4On8u0
――と、足元で ビクンッ とソレが痙攣したのを感じて
ターニアは面倒くさげにもう一度、
もう二度、三度、鉄の斧を振り下ろした。
手に伝わる衝撃は歓喜を呼ぶ。
血が騒ぎ、皮膚があわ立ち、意識が溶ける。
その感覚に身を任せて、
ターニアは何度も何度も、鉄の斧をふるった。
◆◆◆
30 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:27:37.94 ID:4mC4On8u0
◇◇◇
扉を開けると、兄が「ただいま」と言って微笑んでいた。
「おかえり」
ターニアは言って、兄と、仲間達を家に招き入れる。
また散らかされると思うと気が重かったが、
それ以上に兄に会える喜びは大きいものだった。
「祭り、終わっちゃったのか?祭りにあわせて帰ってきたつもりなんだけど」
兄が言うのを聞いて、ターニアは視線を落とした。
兄に伝えなければならない。それはとても気が重い。なによりも。
「・・・祭り、中止になったの」
「え?中止?」
「ランドが帰ってこないの。それに、ジュディもいなくなっちゃったの!
どうしようお兄ちゃん・・・わたし・・・わたし・・・」
兄は何か異様なことが起きていることに気付いたのか、
立ち上がって肩を抱いてくれた。
とりあえず座りなさい と言われて、ターニアは素直に従った。
31 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:28:53.82 ID:4mC4On8u0
しばらくして落ち着くと、ターニアは兄と、仲間たちに謝った。
「ごめんなさい。騒いじゃって・・・」
ハッサンはガハハと笑って、いやいや俺たちなんかいつも騒いでるし と言い
ミレーユが 本当にね・・・と返す。
その姿を見て、ターニアはふと気付いた。
「・・・なんか、少なくなったね?人数」
兄がハッとして、こちらを見る。
そうだ。アモスさんもいないし、モコモンもいない。あまり覚えていないが、
スライムのスラリンという子もいたはず。
兄は気まずそうに頭をかくと、うーん・・・とうなった。
「実は、いなくなっちゃったんだよ」
「・・・え?」
いなく・・・なった・・・。
「うん。勝手にルイーダの酒場に行っちゃったみたいなんだ。まったく、勝手なやつらで・・・」
なんだろう・・・胸が・・・熱い・・。
森の中・・・。誰かを追う自分と、誰かの息遣い・・・。
32 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:29:56.15 ID:4mC4On8u0
手に確かに残っている。
この感触。この感触はなんだったっけ・・・。
・・・そうだ。木こりのおじさんにゆずってもらった。
ターニアはフラフラと、寝室へ向かった。
ベッドの横に立てかけてあるはず。
・・・ホラ。これだ。
ギュッと握ると、それは冷たい感触で答えてくれた。
重い・・・あまりも重い道具。
だが、ターニアは苦もなく持つことができた。
まるで、随分前から、それを持つことに慣れていたように・・・。
ターニアは熱を持った体をフラフラと動かして部屋を移動すると、
こちらを訝しげに見ている兄に向かって
鉄の斧を、振りかぶった。
33 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:30:54.62 ID:2ErdQefNO
ちょwwwwなにこの展開wwwww
34 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:31:10.12 ID:4mC4On8u0
兄はさすがに、素早かった。
体を反転させて斧の一撃を避けると、
斧を奪おうとこちらに手を伸ばしてくる。
斧を奪われたら、殺される。きっと、きっとお兄ちゃんでも・・。
いやだ!いやだいやだいやだ!!
睨むと、兄はなぜか手を止めた。
斧は、椅子を砕いて床にめり込んでいた。
抜こうとするが、なかなか抜けない。
「ターニア・・・」
兄が、何か言うのが聞こえる。
「やめろ!ターニア!」
抜けた!
ターニアは手によく馴染む、その武器を構えた。
兄は呆然としてこちらを見ている。
仲間たちも同じだ。何も言えずに、息を飲んでいる。
35 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:32:13.69 ID:4mC4On8u0
斧の扱いは知っている。
斧は重い分、返しも遅い。
それ故一撃必殺だ。一撃で効果的に、敵を無力化しなければならない。
できるだけ深く、相手の懐に入り込む。
兄が息を飲むのが分かる。
簡単に抱きしめられる距離。
ゼロ距離では、武器も何も関係ない。
もちろん斧も使えない。
だからターニアは、ポンッと手で兄を押した。
バランスを崩しながら、兄が表情を歪めるのが見えた。
油断した・・・とでも思っているのだろうか。
その絶望と恐怖に彩られた表情を見ながら、
ターニアは大きくふりかぶった鉄の斧を、兄に叩き付けた。
36 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:33:30.86 ID:4mC4On8u0
ガギィィィィンッ
という音がして、砕け散ったのは鉄の斧のほうだった。
驚いて兄を見ると、手に剣を持っている。
いつのまに抜いたのだろうか・・・。
バランスを崩しながら、的確に相手の武器だけを砕く。
兄はとても強かった。
ターニアが思っていた以上に、強かった。
「おいおい大丈夫か?」
ハッサンが多少警戒の色を示しながら近寄ってくる。
ターニアは崩れ落ちて、叫んだ。
「わたしは――!!」
兄がこちらを見つめている。
ハッサンも、ミレーユも見つめている。
「わたしは、ランドを――!!」
そのとき、ガチャッと扉が開いて、
「ようターニアちゃんただいまー。お、お兄様方もきてたのか」
と、ランドが言った。
◇◇◇
37 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:34:36.01 ID:4mC4On8u0
◇◇◇
「ごめんごめん、祭りに遅れたことは謝るよ。しかし聞いてくれよ、すげえんだ。
シエーナにレイドック王が来ててさ、ホラ、サインもらっちゃった」
ターニアは呆然と、ランドの口上を聞いていた。
兄やハッサンたちはわけが分からないという風に、首をかしげて椅子に座っている。
「みんなも会いたいだろうと思って1回村に引き返してきたんだけどさ、
結局ジュディしかつかまらなくて・・・いや、ほんとはターニアちゃんも誘いたかったんだよ?
でも何しろ、レイドック王がいつ帰っちゃうかわかんなかったしさあ」
ジュディも生きてる・・・。
あれ・・・?なんで私は、ジュディたちが死んだと思ってたんだっけ・・?
38 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:34:58.65 ID:2ErdQefNO
んんんん?
39 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:35:37.52 ID:4mC4On8u0
「あれ、もしかしてそんなに会いたかった?ごめんよターニアちゃん。
今度、ホラ、来週にでもシエーナに行ってみようぜ。まだレイドック王いるかもしれないし・・・」
ターニアはそれ以上は聞かずに、立ち上がって兄に走り寄った。
いまだ状況が把握できないという風な兄に抱きついて、ごめんなさい、と言う。
「ごめんなさいお兄ちゃん」
兄は、え?あ、お、おう。と戸惑いながら言って、なんとなくランドを睨みつけたのだろう。
ランドが
「そんな睨まなくてもいいだろ!!」
と言っているのが後ろから聞こえた。
◇◇◇
40 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:36:11.28 ID:ImG1WhTtO
んんんんん?
41 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:36:39.52 ID:4mC4On8u0
◇◇◇
精霊の祭りは、少し遅れて行われた。
ターニアが精霊の使いとして村を歩くのを、兄は懐かしげに見ていた。
きっと、あのときのことを思い出しているのだろう。
「これで精霊の儀式は終わります。さあみなさん、楽しい夜を!」
神父が言うのと同時に、皆がぞろぞろと教会から出て行く。
ターニアは精霊の使いの衣装をひるがえして、兄を追う。
神父が後ろから言うのが聞こえた。
「ターニアよ。今年の精霊の使いはなかなか神秘的じゃった。何かあったか?」
ターニアは 何もありません!と言うと、兄に後ろから飛びついて、
村の祭りの中に出て行った。
42 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:37:43.84 ID:4mC4On8u0
夢とは言え、あれだけリアルで、残酷な夢。
それに加えて、あの年の、兄を旅立ちに導いたお告げ。
自分には本当に、何かを宿らす力があるのかもしれないと思う。
気をつけないと、いつか実際に、何かに体を乗っ取られるかもしれない。
兄はターニアから断片的な説明を受けたあと、寂しかったのかな・・・?
と言った。
「これからはもう少し、頻繁に帰ってくるようにしよう」
それはとても嬉しいことだったので、ターニアは否定しなかった。
◇◇◇
43 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:39:01.95 ID:4mC4On8u0
◆◆◆
初めは身を守るために殺した。
ランドは乱暴に体を求めてきて、その地獄から逃げ出すためには殺すしかなかった。
頭を粉々に砕いて殺した。
次は、ランドを殺したことがばれたために殺した。
ジュディを殺すのは、ランドよりもいくらか楽だった。
原型が残らないように、徹底的にグチャグチャにした。
ただの肉塊になったというのに、
村長はそれがジュディだと気付いたようだった。
最後まで一緒にいた自分が疑われて、しょうがなく村長も殺すことにした。
鉄の斧を持ち出すと村長はびびって逃げ出したが、
森の中でしとめた。
村長を殺すと、他の村人たちも自分に疑いの目を向けてきた。
だから順番に殺すことにした。
武器屋やよろず屋は手ごわかったが、それ以外はたいしたことはなかった。
44 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:40:22.89 ID:4mC4On8u0
「たすけ・・・助けて・・・」
足元に転がっている神父は、祈るのも忘れてただひたすらこちらに命乞いをしてきていた。
上等な生地で作られた服は泥と血で汚れ、見るも無惨だ。
「精霊様・・・精霊様・・・」
神父は、やっと祈ることを思い出したのか、手を組み合わせて
いるのかいないのかわからない山の精霊に祈り出した。
「精霊様・・・愛と・・・御慈悲を・・・」
「・・・いらないわよ」
「・・・・え?」
「愛なんていらねえよ」
言って、ターニアは鉄の斧を振り下ろした。
骨が砕ける音と、肉が裂ける音。一度に色んな音がする。
ターニアは神父が完全にしゃべらなくなっても、
何度も斧を振り下ろし続けた。
何度も、何度も、何度も、何度も
45 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:41:17.22 ID:4mC4On8u0
「うう・・・お兄ちゃん・・・」
ターニアは泣いていた。
残酷に鉄の塊を振り下ろしながら、
ボロボロと涙をこぼして泣いていた。
兄は、どこからか来た兄とそっくりな旅人と合体して
そのまま旅に出てしまった。
きっと帰ってくると約束したのに、
あれから何年たっても彼は帰ってこない。
何度も、何度も、何度も、何度も、
何度も約束したのに――!
46 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:41:35.56 ID:2ErdQefNO
うおお!そういうことか!!
47 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:42:23.18 ID:4mC4On8u0
手ごたえが柔らかすぎて感じなくなったので、
ターニアは斧をその場に放り出し、家路についた。
村は死臭で溢れていた。
あの神父が最後の生き残りだったので、
もうこの村に生きている人間はターニアしかいない。
血の臭いと肉の腐った臭いが充満する村の道を歩いて、
ターニアは家へと帰る。
家へ帰って、幸せな夢を見よう。
夢の世界では、ランドもジュディも生きている。
兄もちゃんと帰ってきてくれるし、
私を抱きしめてくれる。
「あっちが現実だったらよかったのになあ・・・」
ターニアは涙を流しながら、そう呟いた。
『クライ・ベイビー』END
48 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:43:42.59 ID:2ErdQefNO
>>47 超乙!!!!
めちゃくちゃおもしろかった!!!
ていうかやられたwwwww
49 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:43:56.73 ID:z6MpVJCd0
ランド氏ね
50 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:44:25.94 ID:4mC4On8u0
「ひとばん120Gですがおとまりになりますか?」
「はい」
と明朗快活な声で主は答えて、宿屋の主人の案内もろくに聞かずに部屋へ向かった。
ハッサンたちもそれに続き、ミレーユが代金を支払ってから急いで追いかける。
少し古く傷んだ宿屋の床が、ギシギシときしんで彼らを歓迎していた。
ロビン2はそれを見届けた後、ゆっくりと浮遊して町の外へ向かった。
宿屋や酒場の暖かな明かりに対して、
町の入り口に無造作にとめてある馬車は、月明かりの下でぼんやりと光っている。
ファルシオンは一瞬こちらを面倒くさげに見た後、また目を閉じてそっぽを向いた。
この馬はたぶん、機械が嫌いなのだ。
できる限り音をたてないように気を使って彼の側を通り過ぎ、馬車の扉を開けた。
51 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:46:14.82 ID:2ErdQefNO
お?続きktkr?
52 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:46:28.23 ID:4mC4On8u0
「嗅覚ガ無イノデ、ニオイヲ感ジルコトガデキマセン」
ロビン2がそう言うと、チャモロは聞いているのかいないのか、フンッと鼻をならして
また視線を棺桶に戻した。
「僕はいまだに無職だ。なぜだか分かるか?」
チャモロは棺桶に語りかけている。
ロビン2は180度回転していた首を元に戻すと、再び馬車の扉を開け、外に出かけることにした。
チャモロは、馬車から1歩も出ようとしない。
ハッサンやミレーユがいくら説得しようとも、馬車の片隅に座り込んだまま動こうとしない。
彼が無職なのはそのためだ。ロビン2はそう理解していた。
53 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:47:38.61 ID:0tapIEKG0
正直予想はついてたけどな もっと時系列乱すとかしたらヨカタ
54 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:47:39.75 ID:4mC4On8u0
ロビン2にとって、夜は人間の数倍ほどにも長い。
機械は眠るということをしないので、人間が脳を休めている時間、ただ何をするでもなく時間を潰す。
最近のロビン2の夜の日課は、もっぱら散歩をすることだった。
フラフラと町の周りを浮遊し、何分何秒で何周できるのかを計測する。
それだけですぐに朝がやってきた。
暇つぶしとは何であるのかを、人間の仲間になって初めて ロビン2は理解したのだった。
◇◇◇
55 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:49:25.82 ID:4mC4On8u0
うお
>>50の次はこれです
馬車の中は静かだった。
それもそのはずで、この暗い密室の中は大方をひとつの棺桶が占領している。
棺桶の中に入っているのが誰であるのか、我が主は覚えているのだろうかと
ロビン2は考えた。
棺桶は何も言わずに、ただ忘れ去られている。
「ひどい臭いだ」
人間の声が聞こえたので、ロビン2はそちらに頭を回した。
視界は既にその人間をとらえてはいたが、人と話すときはそちらを向くのが礼儀であると理解していた。
「明らかに腐ってる」
この馬車の中で唯一の生物であるチャモロは、そう言って陰鬱な眼差しをこちらに向けた。
56 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:50:16.59 ID:4mC4On8u0
◇◇◇
朝になると、続々と仲間が起き出して来る。
宿屋の美味しい朝食の話を主がしてくれたが、
オイルしか飲まないロビン2にとってそれは未知の領域だった。
彼らが集まると、馬車周辺は途端ににぎやかになる。
今朝は、ハッサンのいびきがうるさくて眠れなかったとの話題で盛り上がっており
ハッサンが豪快に笑いながらも少し照れているのが見てとれた。
57 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:51:18.78 ID:2ErdQefNO
チャモロwwwwww
58 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:51:29.67 ID:4mC4On8u0
「俺はね、この旅が永遠に続けばいいなとさえ思うよ」
レベル上げの合間、主はロビン2にそう語った。
主は仲間たちがじゃれあい、ふざけあい、笑いあうのを見ていた。
馬車がたてる砂埃もものともせず、ジンジンと照りつける太陽の下、
パーティーの行軍は楽しげで、順調だった。
ロビン2は何度か戦闘に参加した後、馬車の中に戻った。
この中だけはいつも暗く、静かだ。
チャモロは相変わらず隅のほうで視線を落としていて、最早こちらを見ようともしない。
「・・・マダ臭イデスカ?」
ロビン2は思い切ってそう話し掛けてみた。
チャモロの肩が微妙に震えて、こちらを意識したのが分かる。
何度か口を開きかけては閉じることを繰り返した後、チャモロはまた棺桶に語りかけた。
「・・・・君は、ここ最近一度もレベルが上がっていないね」
59 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:52:31.70 ID:4mC4On8u0
「・・・」
「・・・・」
ロビン2が黙っていると、チャモロは今度はこちらを見て、言った。
「レベル66で止まっている。そうだろう?」
「・・・君トイウノハ私ノコトデスカ?」
少し迷った後問うと、チャモロは当たり前だろと言ってため息をついた。
「君と僕のほかに、ここには誰も居ない」
チャモロは言って、チラリと棺桶を見たが、また視線をこちらに戻した。
「レベル66が、君の成長限界か?」
「ナニガ言イイタイノカ分カリマセン」
ロビン2はなぜか急に怒りのようなものを感じて、声を荒げた。
「イツマデタッテモ無職デ何ノ役ニモ立タナイアナタヨリマシデショウ」
「・・・!!」
チャモロは怒りに顔をゆがめて何か言おうとしたが、
外からロビン2を呼ぶ声が聞こえ、飲み込んだようだった。
それを首を回転させて見ながら、ロビン2は再び、馬車から飛び出した。
◇◇◇
60 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:54:10.33 ID:4mC4On8u0
◇◇◇
「ひとばん120Gですがおとまりになりますか?」
「はい」
いつものように主たちを宿屋で見送った後、ロビン2は町の外へ向かって浮遊した。
今夜は曇っていて、月は見えない。
そのぶんあたりの暗闇は濃く、明かり無しでは人間は出歩けないだろう。
ロビン2は夜間用の視覚機器に切り替えて、ゆっくりと進んだ。
正直、あのチャモロと棺桶がある馬車にはあまり戻りたくない。
町の入り口を出て、馬車とは反対方向に進んだ。
ただ時間を潰せればよかった。
61 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:55:12.99 ID:2ErdQefNO
ロビン2ってどんなやつだっけ?
62 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:55:35.16 ID:4mC4On8u0
ヒュッ と音がして、ロビン2の第二間接に何かが突き刺さった。
「!?」
認識できずに、あたりを確認する。
これは、攻撃を受けた・・?
損傷を確認・・・左腕損傷、動作不能。
ジギンッ!!!
今度は明らかな攻撃だった。
しかも、背後からの見事な不意打ち。
ロビン2はなんとか持ちこたえると、頭部を回転させて敵を探りながら体勢を立て直した。
夜に一人で町の外を歩いていても、滅多にモンスターに襲われることはない。
野生のモンスターと、自分たちとを見た目で判断することは不可能に近い。それが理由だろう。
だから、この強襲の相手がモンスターである確率は低い。
逆に、人間が自分を野生だと勘違いして襲ってきた可能性は高い。
もしくは・・・・
63 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:56:46.00 ID:4mC4On8u0
もしくは・・・チャモロ・・・!?
なぜかそんな理由も意味もない想像が浮んだ。
ロビン2の広い視界でもとらえられずに、敵は何回も攻撃を行ってくる。
・・・強い・・・負ける・・・!!!
ロビン2は12回目の攻撃を受けた時点でそう判断し、逃走することにした。
闇雲に逃げてもしょうがない。とにかく町の塀にそって、入り口まで向かう。
宿屋に逃げ込めば主たちがどうにかしてくれるはずだ。
そう計算する。
64 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:58:01.24 ID:4mC4On8u0
傷ついた体で全力で飛んでいると、排熱が追いつかないのは予想できた。
ロビン2の体からはオーバーヒートした部品からの煙が上がっていた。
視界も極端にせまくなり、暗闇での視力は人間のそれと同レベルくらいにまで落ちている。
・・・暗い・・・夜はこんなにも暗い・・・。
急に体が動かなくなり、ロビン2は自分が完全にオーバーヒートしたのを理解した。
腹部の損傷が特にひどい。オイルが漏れている可能性もある。
ひどく冷静にそんなことを確認し、ロビン2はひとまず、自主的に電源を落とした。
◇◇◇
65 :
閉鎖まであと 3日と 6時間:2007/01/20(土) 14:59:26.76 ID:4mC4On8u0
◇◇◇
電源が入ると、あたりはまだ暗かった。
おぼつかない視界で、状況を確認する。
自分は壁にもたれかかっている。
目の前には棺桶があって・・・そしてその向かい側には黄色い男が座っていた。
ロビン2の体がウィィィィィイインと起動音を発したのを聞いてか、
チャモロはこちらを見た。
「目が覚めたか・・・・っていうのも変かな」
言って、肩をすくめる。
66 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:00:49.78 ID:4mC4On8u0
「・・・襲われたんだね」
そう言ったチャモロの目は、これまでにもまして影をたくわえていた。
ロビン2は損傷の具合を確認しながら、答えた。
「相手ハ確認デキマセンデシタ。シカシ、カナリノレベルノ相手デス」
「・・・うん、そうか」
左腕がまだ動きにくいが、腹部の損傷は少なくとも外見からは分からないほど修復されている。
「・・・傷ヲ回復シテクレタノデスカ?」
聞くと、チャモロは皮肉げに笑いながら
「あぁ・・回復呪文は一応使えるんだ。無職だけどね」
と言った。
「・・・襲ワレタ時、一瞬アナタガ襲ッテキタノカと疑イマシタ。スミマセン」
チャモロは少し驚いたような目をして、 そうかと小さな声で言った。
そして、
「この棺桶の中身を見たことがあるかい?」
と、奇妙な問いかけをした。
67 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:02:11.82 ID:4mC4On8u0
「ナイデスガ・・・」
「見せてあげよう」
チャモロは即座にそう言い、棺桶に打ち付けてある釘を一本ずつ外しはじめた。
時々鼻をおさえてうめくのは、腐臭がひどいからなのだろうか。
だとすれば中身は予想できる。
ただの、死体だろう。
最後の一本を外して、チャモロは蓋に手をかけた。
「・・・・」
何か、小さく祈りの言葉のようなものを呟いてから、蓋をずらしていく。
ガタンっ と蓋を放り出すと、チャモロは中を覗きこみ、そして目を瞑った。
68 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:03:26.64 ID:4mC4On8u0
ロビン2は少し迷いながらも、棺桶を覗き込んだ。
予想した通り、そこには死体が横たわっていた。
腐敗は思ったよりも進んでいない。棺桶にそういう呪文でもかけられているのだろうか。
分からないが、ロビン2がこのパーティーに入ったときからずっと
この棺桶はこのまま置いてあるはずだ。
死体は、小柄な女性のようだった。
特徴的なのはその赤毛で、死体となった今も艶やかに残っている。
顔は半分潰されていて、どんな顔だったのかは判別できない。
腹を途中まで切り裂かれていて、左手と右足が片方ずつ、欠損している。
69 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:04:18.78 ID:2ErdQefNO
バーバラか…
70 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:05:01.31 ID:4mC4On8u0
「コノ方ハ・・・?」
一通り観察した後ロビン2が言うと、チャモロは目を固く閉じたまま
あぁ・・と答えた。
「仲間だよ。仲間だった、人だ」
チャモロの声は珍しく感情的で、大きかった。
「用済みだからって殺されて、そのままだ。これがあいつらのやり方なんだよ」
「アイツラ・・・?」
「あいつらだ。おまえが主とか呼んでるあのキチガイ王子。大工崩れの筋肉バカ。アバズレ女。
あいつらは鬼だ。人間じゃない。魔物でもない。鬼だ!」
「ロビン2。お前を襲ったのもたぶんあいつらだ」
「ソンナ・・・」
「お前はレベル66で成長限界を迎えた。だからだよ。
ルイーダの墓場というところがある。僕もよく知らないが、用済みになった奴等は全員そこに送られる。
みぐるみはがされて、死体でね」
「スラリンも!アモスも!モコモンも!スミスも!テリーなんか仲間になった瞬間に送られた!!」
71 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:06:26.81 ID:4mC4On8u0
「チョット待ッテクダサイ!ジャアナンデコノ棺桶ノ人ハ?」
「・・・この子は特別なんだ・・。なぜかこのパーティーから離れられない。
何か巨大な力がそれを強制してるみたいだね。だからしょうがなく、このまま放置さ」
「僕は一応ザオラルも使えるんだよ。だから何度か生き返らせてあげた。
でも!この子は何も覚えちゃいない!その度に僕の制止を振り切って戦闘に参加し・・・殺されるんだ」
「・・・」
「回数を増す度にその殺され方はひどくなっていった。これを見てくれよ!こんな惨いことが許されていいのか!?」
チャモロはいつのまにか叫び散らしている自分に気付いたのか、
ひとつ息をはいて座り込み、もう一度息をはいた。
「・・・だから僕はそのうち、諦めたんだ・・・」
72 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:07:34.85 ID:2ErdQefNO
チャモロ…いい奴だったのか…
73 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:08:04.57 ID:zRzbCl390
チャモロ・・・・
74 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:08:50.40 ID:4mC4On8u0
「ダカラ馬車カラ出ナカッタンデスネ・・」
「あぁ。この馬車には何か特殊な呪文がかけられてる。この中にいる限り、誰も殺すことはできないんだ」
チャモロは言って、自分の坊主頭をなでた。
「あぁロビン2。ちょっとそこにある帽子をとってくれないか」
言われて、ロビン2は頭を回転させた。
さっきのオーバーヒートの影響で視界が狭くなっており、
わざわざ頭部を動かさないと確認できない。
自分の後ろに帽子を認めて、ロビン2は体を回転させた。
・・・と。ガギッ というような音がして、体が動かなくなった。
また、オーバーヒートか・・・?チャモロに助けを求めようと、そう思ったとき
「いやあ、このどくがのナイフ、かなり高性能だね。機械にも効くんだ」
チャモロがそう言うのが聞こえた。
75 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:09:37.08 ID:izkuazc70
チャモロのハゲ><
76 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:10:16.44 ID:2ErdQefNO
おいwwwwww
77 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:10:38.56 ID:4mC4On8u0
「ナンデ・・・?」
「『なんで』?バカだな。全部嘘だからに決まってるだろ」
言って、ヒヒッとチャモロは笑った。今まで聞いたことのない笑い声。
「さっき君に攻撃したのは僕だよ。遠くからバギマで狙撃してたんだ。とは言え、誤算だったのは
君が意外にしぶとかったことかな」
「君のレベルが66。僕は80。無職とは言え、倒せると計算したんだけど無理だったね。
まあ、もう関係ない。ヒヒ。一度マヒしたら何かの治療を受けるまで絶対に回復しない」
「ウ・・グ・・・」
なんとか体を動かそうと試みるが、どうにもならない。
「ナンデ・・・コンナコトヲ・・・」
「僕はね、この馬車の中が大好きなんだ。だって素晴らしいだろう?
座ってるだけでレベルがあがっていくんだぜ」
78 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:12:07.57 ID:pM/SGXdWO
おもしろいwww
どなたか親切な方、まとめをば……
79 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:12:10.70 ID:2ErdQefNO
座ってるだけでレベルが上がっていくんだぜwwwwww
80 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:13:15.26 ID:4mC4On8u0
「バーバラ・・ああこの棺桶の子だけどね。この子も僕が殺した。何度も、何度もね。
この子はひ弱くて簡単だったよ。ミレーユとかが気付いて生き返らせても、
何度でも引き裂いて殺してやった。本当に簡単だったよ。もろくて。やわらかくて。ヒヒ
そのうち誰も、気にしなくなった」
「なぜならこの子はずっと馬車組だったからね。たまにマダンテ一発撃つために呼ばれたりもしたが
カダブウがマダンテを覚えてからは完全に不必要になった。馬車の中で何をしてようと
誰も気にしない」
「最近は、君が馬車にいないときを見計らって生き返らせて、嬲り殺したりしてたんだ。
前はいつ殺したんだっけなあ・・・ヒヒ・・覚えてないや。まあいい。まあいいだろ」
「僕はね、この馬車の中に僕以外のやつがいるのが許せないんだ。ここは僕の空間だ。
聖地だ。だから排除した。アモスも、スラリンも、スミスも、モコモンも。
殺して道端にポイだ。それでも誰も気にしなかった。自分からルイーダに行ったと言えば
信用しやがった!!バカだ」
81 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:14:23.69 ID:5yapgVrm0
何この良スレwwwwwwwYナツカシスwwwwwwwww
開くまで糞スレだと思っていた俺を許してくれ
82 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:14:50.00 ID:4mC4On8u0
「おまえが自動的に起動したのは計算外だったよ。ゆっくりバラバラにして楽しもうと思ってたのに
ヒヒ。ヒヒヒ。まあ今からそれをやるんだけどね。ヒ。ヒヒ」
ロビン2は、左腕がかすかに動くのに気付いた。
意識を左腕に集中し、回路を意識でたどっていく。
「あと、おまえはひどく油臭かったよ。何度も吐きそうになった。
お前が成長限界を迎えて馬車組になるということに気付いて、僕はもう我慢できなかった」
一瞬体中の回路がひしゃげた感じがして、
そしてロビン2は自分の体が再び動くようになったことを理解した。
一瞬で振り向き、腕をチャモロに向かって伸ばす。
躊躇はしない。自分は元々、キラーマシン。殺すための機械だ。
83 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:17:13.80 ID:2ErdQefNO
ロビン2やっちまえ!!
84 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:17:15.78 ID:4mC4On8u0
チャモロは驚愕で目を見開いた後、咄嗟にこちらの腕を打ち払い、
手近にあったグラコスの槍をつかんだ。
口の端を歪ませて、怒りに震えた声でつぶやく。
「驚いたな・・・やはり機械だからか・・・?」
ロビン2は後退して一旦距離をとり、腰の部分に突き刺さっていた毒蛾のナイフを引き抜いた。
武器はこれしかない。グラコスの槍と、毒蛾のナイフ。リーチの分、こちらが不利か。
「無職の人間なんかに負けるはずがないと思っているだろう?」
チャモロがそう言って、グラコスの槍を正段に構える。
「僕はこれでもレベル80だ」
言って、床を蹴って槍を突き出してくる。
――はやい!
ギギギギンッ!!
連続で繰り出される高速の突き。なんとか毒蛾のナイフで受けようとするが、衝撃に耐え切れずに
後ろに飛ばされる。
ウォンッ
という音がしたかと思うと、せまい馬車の中で器用に回転したチャモロの槍が
その勢いでもってこちらにぶち当たってきた。
「ああああああああッ!!!!!」
チャモロの咆哮。槍に信じられない力が加わり、ロビン2は成す術もなく弾き飛ばされた。
85 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:18:44.30 ID:4mC4On8u0
「最初からこうすればよかったよ」
チャモロは言って、床に転がったロビン2を足で踏みつけた。
「レベル66のカスなんかに負けるはずがない」
ロビン2の視界はある一点をとらえていた。
馬車の隅にある、大きな袋。
体はまだ動く。チャモロの攻撃は思いの他重かったが、
所詮は無職の攻撃力だった。
「メラミ」
ロビン2が発した呪文を聞いてから、チャモロが発することができた声は
「え?」
だけだった。
ダーマ神殿にさえ足を踏み入れたことのないチャモロは知る由もなかったが
魔法使いに転職すれば一瞬でメラミを覚えることができる。
あまり使うことはなかったが、ロビン2も一応覚えていた。
燃え盛る火炎球がチャモロを包み込み、チャモロは声もなく馬車の中を転がり回る。
火が消えた頃には、ロビン2は袋を手にしていた。
86 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:19:20.75 ID:aPPFF6KV0
今北
これか!読みたかった!wktk
87 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:20:02.14 ID:izkuazc70
チャモロ解体ショー?
88 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:20:15.00 ID:4mC4On8u0
袋の中から取り出したのは銅の剣。攻撃力自体は大したことはないが・・・。
ロビン2は銅の剣を肩にかついだ。
チャモロがヨロヨロと起き上がり、こちらを睨みつける。
「おまえ・・・よくも・・・死ね!ザ」
そこまで言ってから、チャモロは金魚のように口をパクパクさせて
自分の右胸部を見つめた。
そこには銅の剣が生えていた。どくどくと生温かい血を滴らせて、
まるで剣は生きているように。
ロビン2は銅の剣を投げた勢いを利用して高速でチャモロに接近した。
袋を持ったままなのでそこまで高速とは言えなかったが、
今のチャモロには関係なかった。
89 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:21:19.86 ID:4mC4On8u0
チャモロの首を動きにくい左腕でつかむと、その勢いでもって右腕で腹部を貫いた。
内臓と、背骨を突き破る感触。
チャモロは血走った目を見開いて、何か言おうとした。
「ザ・・・ザ・・kうごぁ!!」
首をおさえていた左腕を離し、それで左胸を貫く。
右腕を引き抜くと、袋の中にあったはやぶさの剣でもう一度腹部を貫き、
壁に磔にした。
袋の中にはいらなくなった武器がたくさん入っている。
主は武器を売ることを嫌っているようだった。
たけのやり、ブロンズナイフ、鋼の剣、破邪の剣、まどろみの剣、誘惑の剣、ゾンビキラー、
ドラゴンキラー、雷鳴の剣、炎の剣、吹雪の剣、皆殺しの剣、プラチナソード
ありとあらゆる剣でチャモロを貫いていく。
90 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:22:29.69 ID:4mC4On8u0
出来上がったのは、歪なオブジェだった。
チャモロを・・・かつてチャモロだったものを眺めていると、
ロビン2は自分の体が高揚し、回復していくのが分かった。
左腕もよく動くし、視界も良好だ。気持ちいい。なぜこんなに体が温かいのか。
久しぶりに感じた、人を殺す感触。
そのためなのか。自分はやはり、人を殺すことに生きる機械なのか。
・・と、剣の塊が蠢いたかと思うと、声を発した。
「・・ザ・・ザキ」
死の呪文。禍々しい波動がロビン2に襲い掛かる。
だがそんなものは、関係なかった。
機械にザキなど効かない。
チャモロは今度こそ沈黙し、動かなくなった。
ロビン2は床にゆっくりと着地すると、キラーマシンとしてのその心を、
人を殺す歓びを、封印した。
91 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:22:38.71 ID:2ErdQefNO
ロビン2やりすぎwwwwww
92 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:23:06.59 ID:zRzbCl390
「僕はこれでもレベル80だ」
超DQNな台詞だなwwwwwwwwwwwwww
93 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:24:03.39 ID:4mC4On8u0
ガタッ・・・
ロビン2の視界が、動くものをとらえた。
面倒なので頭は回転させずに、確認する。
棺桶の中から起き上がった赤毛の少女が、きょとんとしてこちらを見ていた。
◇◇◇
94 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:24:13.49 ID:aPPFF6KV0
ロビン2強ええええ
95 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:25:15.93 ID:4mC4On8u0
◇◇◇
ミレーユは怒っていた。
なにしろ、それは聖なる呪文で、みだりに使ってはいけないはずなのだ。
生と死というものを冒涜している といきりたつミレーユに対して、
ハッサンは気楽なものだった。
「1回だけだって。どんな感じか、試してみるだけ」
言うと、ミレーユの制止も聞かず、自己犠牲の呪文を唱える。
「メガザル」
野太い声がそう告げると同時に、ハッサンは宿屋の床に倒れこみ(誰も駆け寄ろうとはしなかった)
ミレーユは自分の体に活力が溢れ出すのを感じた。
初めて見た と喜ぶカダブウを尻目に、ミレーユはため息をついた。
ミレーユにとってもそれは確かに心地よいものではあったが、カダブウたちの手前、
しょうがないわねという風に眉間にしわを寄せながら、座っていたベッドから立ち上がった。
そして、ベッドとベッドの間に変な格好で倒れこんでいるモヒカン男に
ザオリクを唱え出した。
◇◇◇
96 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:26:23.75 ID:aPPFF6KV0
ハッサンwwwww
97 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:26:43.60 ID:izkuazc70
ハッサンバカスwwwww
98 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:26:46.55 ID:4mC4On8u0
◇◇◇
「はい、ロビン2。お茶が入ったよ」
バーバラがそう言ってコップを差し出す。
ロビン2はそちらに頭部を回転させ、ニコニコとこちらを見ている小柄な少女に謝った。
「スミマセン。私ハ機械ナノデ、オ茶ハ飲メナイノデス」
バーバラはケラケラと笑って、知ってる知ってる と言いながらロビン2の肩を叩いた。
「これはオイルよ。定期的に飲まないとサビちゃうんじゃないの〜?」
「ア、アリガトウゴザイマス」
丁寧に礼を言い、受け取る。
馬車の隅には、棺桶が置いてある。
誰が入っているのかを理解しているのは、自分とバーバラだけだ。
主たちは気にしないだろう。
馬車の中で何をしていようと、誰も気にしない・・・ということも無かったが
チャモロがいなくなっても誰も気にしなかった。
99 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:28:18.89 ID:4mC4On8u0
あれからしばらくしてロビン2は完全に馬車組になったが
それでもいいと思っていた。
パーティーのレベルからして
諸悪の根源であるらしい大魔王を倒すことも可能なのではないかという気もしたが
誰もそれを言い出さなかったし、ロビン2もそれを理解していた。
ミレーユが馬車を覗き込み、もうすぐ目的地に着くわよと告げる。
バーバラがお尻が痛いと不満を言い、ファルシオンに言いなさいとミレーユが返す。
ハッサンの野太い笑い声が外から聞こえると、バーバラは話に入ろうと馬車の外へ出て行った。
旅は永遠に続く。ロビン2はそう理解していた。
『キリング・キラーマシン』END
100 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:28:57.99 ID:zRzbCl390
チャモロは生き返らなかったん?
それとも2人でまた密室殺人したのか
101 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:29:07.34 ID:Qg0TXaiT0
あれれー?これみたことあるよー?
102 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:30:25.44 ID:2ErdQefNO
なるほど、バーバラはメガザルで生き返ったってことか
>>100 生き返ってザキ唱えたけどまたすぐ死んだんじゃね?
103 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:31:24.41 ID:2ErdQefNO
104 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:31:38.25 ID:4mC4On8u0
ロビン2が気付くと、世界は一変していた。
いや、本当はもっと以前からとっくに気付いていたのかもしれない。
自分でもよく分からないが、ただ理解はしていた。
旅は永遠には続かなかった。
主たちは死んだ。寿命で。
◇◇◇
105 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:32:30.18 ID:zRzbCl390
>>104 ちょwwwwwwwwwwwwww
まだあるのかwwwwww
106 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:33:12.36 ID:2ErdQefNO
107 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:33:27.14 ID:4mC4On8u0
◇◇◇
ロビン2は暗い場所を一人歩いていた。
とても暗い。
光源がないのではない。
空気自体が暗い。
魔物たちが所々で暇を持て余していた。
もう勇者であった主はいないし、世界はゆっくりと大魔王デスタムーアの手に染まりつつあった。
かつて勇者の仲間であった自分がこんなところを歩いていても、誰も気にしない。
自分は魔物だからだ。
キラーマシン2。感情を持たない殺人兵器。
もはや自分がロビン2と呼ばれていたことを知る者は、誰もいない。
108 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:34:12.53 ID:rTSBlmmu0
久しぶりに見たが面白いな
結末変わるのか?
wktk
109 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:34:41.45 ID:4mC4On8u0
入り組んだ道を進み、闇の奥へ向かう。
不思議な光、光る闇。それはもはやあるべき形を超えている。
ズリズリと、大きな袋を引きずる音だけが響く。
ロビン2は主たちが死んでからも、この袋だけは肌身離さず所持していた。
疑問に思う魔物もいたが、結局そこまでは気にされなかった。
馬車は捨てた。
ファルシオンは思いの他長生きだったが、野生になって今も生きているかどうかは
正直わからない。
110 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:35:37.52 ID:Qg0TXaiT0
>>103 はじめから読み直して気づいたぜ
正直すまんかった
111 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:35:41.56 ID:4mC4On8u0
最後の階段を登り、そこにあるスイッチを押す。
脈動する地面が浮き上がり、闇はますます濃くなった。
瘴気と闇と幻と夢と現実と死と生と苦しみと痛みと
色々なものが混じりあって凝り固まった空気のようなもの。
それが密集して形作られたその空間は、ある意味、魔物には心地よいものなのかもしれない。
「なんだおまえは・・・?何か用か」
空気を震わす声が響いた。
ロビン2は声の主を随分前から認識していたが、彼は今初めて気付いたようだった。
大したことはない。そう思う。
大したことはないはずだ。
ロビン2は袋を地面に置くと、目の前に浮んでいる老人、
大魔王デスタムーアを睨みつけた。
112 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:37:14.20 ID:2ErdQefNO
うお…ロビン2お前まさか…やるのか…
113 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:38:01.60 ID:4mC4On8u0
「キラーマシンか。こんなところまで入ってきていいと思っているのか?」
デスタムーアが言葉を発するごとに、空間の流れが変わり
それだけで体に衝撃が打ち付けてくる。
人間はこれに耐えられるのだろうか・・・。意味のない疑問が浮かぶ。
主たちは死んだ。
愚かにも死んだ。
自分は死んでいない。愚かにも、死んでいない。
主たちがやり残したこと。
やらなくてはいけなかったのに、しなかったこと。
自分はその責任を取らなくてはならない。
「自分ノ名前ハロビン2ダ。大魔王デスタムーア。アナタヲ殺シニキタ」
114 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:39:06.61 ID:glb0exvo0
ロビン2可愛いよロビン2
115 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:39:46.42 ID:2ErdQefNO
ロビン2結婚しよう
116 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:39:50.15 ID:Qg0TXaiT0
バーバラも寿命で死ぬのか?
117 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:40:16.45 ID:4mC4On8u0
衝撃は思った以上に凄まじいものだった。
デスタムーアが腕を少し動かすだけで、球形の波動が何回も連続で打ち付けられて、
耐え切れずに吹き飛ばされる。
何回転かした後に素早く起き上がり、はやぶさの剣を構えるが、
次の瞬間にロビン2が見たものはロビン2の広い視界いっぱいに広がる
この世の常識では考えられないほど高温の炎だった。
たまらず、袋を片手に退避する。
それほどのダメージは受けていない。
袋の中から薬草を数個取り出し、回復する。
だが、これ以上先手を取られるのはさすがに不味い。
118 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:40:19.71 ID:z4CgygdSO
超wktk
119 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:41:13.50 ID:4mC4On8u0
ロビン2ははやぶさの剣を構え、右腕の回路に力を集中させた。
剣が高熱を帯び、次第に大気を満たす力が震えていく。
大きく振りかぶり、デスタムーアに向かって渾身の力で剣を振り下ろした。
ギャンッ!!という短い音がして、剣を通した大気の力は稲妻となり
剣圧に乗って激しい衝撃を弾き飛ばす。
一瞬でデスタムーアを切り裂いた稲妻はすぐに空気と混じり、見えなくなった。
「ガッ!?なんだ、これは・・・まさか・・・」
デスタムーアは狼狽し、自分の体に開いた傷口をなぞった。
「ギガスラッシュ・・・なぜお前が使える・・・?」
120 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:41:20.90 ID:aPPFF6KV0
いや主人公たち寿命っておま
121 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:42:53.34 ID:2ErdQefNO
やばいwwwwwかっこよすぎるwwwwwww
122 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:43:23.57 ID:4mC4On8u0
ロビン2は答えず、もう一度右腕に力を込める。
今度は剣にではない。右腕と、その周り、そしてその地下に眠る原祖の力。
そんな概念的なことを直接意識する。
それはとんでもない集中力を要することらしい。
しかしロビン2にとってそれは容易なことだった。回路を集中させるだけでいい。
「おまえまさか・・・」
何か言おうとしたデスタムーアの目の前に球形の発光体が転移し、
一瞬歪に胎動したそれは邪悪とさえ思える禍々しい稲妻を周りに撒き散らした。
稲妻はデスタムーアを切り裂き、終わることなくほとばしる。
音はむしろ聞こえないほどだった。高音から低音までありとあらゆる音が乱れ飛び、
そこは一瞬魔界から地獄へと変わった。
123 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:44:56.75 ID:4mC4On8u0
「ぎゃうあああああああああああああああッ!!」
バシュッ!デスタムーアが雄たけびをあげると、稲妻は少しの余韻を残して消えた。
後に残ったのは、怒りに顔を歪ませた老人。
そう、ただの老人だ。
「まさか、キラーマシン2の勇者とはな・・・笑わせてくれるわ」
ダメージがあるのかないのか、ロビン2は判断に迷った。
あれだけの攻撃を食らって無傷ならば、少し作戦を変えなければならない。
「・・・この形態はダメだな。キラーマシンごときにここまでやられるとは」
デスタムーアは呟き、次の瞬間、ロビン2は目を疑った。
デスタムーアの体が変異していた。老人の姿は見る影もない。
それは例えるならば、竜。筋肉のようなものは露出していて、テカテカ光っている。
光る闇。邪悪そのもの。
邪悪な姿と色をした竜は、しかし人間の言葉で言った。
「お前に死というものを教えてやるよ」
124 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:45:51.52 ID:glb0exvo0
work taker
125 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:46:00.47 ID:4mC4On8u0
衝撃さえ感じなかった。
視覚も、聴覚も、何も感じなかった。
ただ理解できたのは、自分は吹き飛んでいて、
機能のほとんどが一瞬で停止したこと、それぐらいだった。
ガガガガガガガッ
聴覚が復活しても、理解できることは少なかった。
「終わりか。所詮カラクリ人形ではこの程度だ」
デスタムーアの波動を伴った声が聞こえる。
やけに遠く聞こえる・・・。
「さて、粉々になるがいい」
126 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:47:44.96 ID:4mC4On8u0
ロビン2は意識の狭間で、自分の中に何か得体の知れないものがあるのに気付いていた。
ただのモンスターだった頃には無かったもの。
胸のうちで何か熱く、冷たく、振動するもの。
そう、これは、衝動という感情だ。
感情もなくただ殺すだけだったあの頃のままではない。
自分は強くなり、そして変わった。
感情はある。なら自分はキラーマシンではない。
機械ではない。
それは獣だ。猛る獣だ。
ギシッ
「ア・・う、アアアアアアアアアアアアアッ!!」
ロビン2は叫んだ。獣のように。
今だけは、自分が何のために存在するのか、それがわかる。
127 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:49:00.55 ID:2ErdQefNO
熱いな、マジで
128 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:49:18.17 ID:4mC4On8u0
ロビン2は跳躍し、間近にせまっていたデスタムーアの口めがけて剣を投げた。
剣を追って自分も高速で口めがけて飛び、口内に突き刺さった剣を更に深く押し込む。
「アアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!」
デスタムーアの動きが止まる。
「げあっ!!ぎ・・ぎざま・・」
ロビン2は口の中で剣を押し込んだまま、叫んだ。
「イオナズン!!」
カッ!
という音だけがして、デスタムーアが体内から爆裂した。
バラバラにはじけ飛ぶデスタムーアの、その爆発の中心で、
ロビン2は衝撃が打ち付け、自分の右腕がちぎれ飛ぶのを視認した。
床に放り出され、ロビン2はシュウウウウと音を上げている自分の体を確認した。
重大な損傷だらけだ・・・。しかし、もう・・・
129 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:50:03.01 ID:crTspgawO
かっけえwwwwwwwww
130 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:50:23.15 ID:2qZSVH+s0
最終決戦クルーw
131 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:50:43.89 ID:4mC4On8u0
四散したデスタムーアの体が蠢いていた。
狭くなった視界で確認する。
頭部と、右腕、左腕がそれぞれ動き、巨大化していく。
あれが・・・本体・・・
「お遊びは終わりだ」
デスタムーアは、おぞましい音でそう言った。人間の言葉ではない。
だが理解はできる。
「カラダを引き裂き、ハラワタを食らい尽くしてやる・・・とは言え、おまえにはハラワタなどないか」
132 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:52:18.61 ID:4mC4On8u0
「想定ノ・・・範囲内ダ・・・」
ロビン2がそう呟くと同時に、後ろに置いてあった袋がもぞもぞと動いた。
「!?・・何を・・!?」
デスタムーアの声。
それを遮る形で、袋から飛び出した少女は
赤毛を揺らしながら叫んだ。
「―マダンテ!!」
少女の体から魔力という魔力が全て飛び出していく。
瘴気と闇と幻と夢と現実と死と生と苦しみと痛みと
この空間を形成している全てのモノを飲み込み、取り込んで、
魔力はとどまることなく膨張していく。
もはや空間は空間ではなかった。それ自体が魔力そのもの、
聖なるものでもなく邪悪なものでない、ただ力そのものに収束され
膨張を繰り返していく。
「やめろ・・・・やめろ・・・!!」
デスタムーアが悲痛な叫びをあげる。
だがもう遅い。
暴走した魔力が、爆発を起こす。
133 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:53:17.80 ID:aPPFF6KV0
バーバラ!?
134 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:53:31.84 ID:+qh/j3o10
バーバラktkr!!
135 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:54:01.42 ID:2ErdQefNO
すげええええwwwwwwwwwwww
136 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:54:24.69 ID:4mC4On8u0
爆発は一瞬ではなく、物理法則に反して長く続いた。
巨大だったデスタムーアの体は削り取られ、粉々になり、存在を許される小ささを超えて細かくなり
やがて消える。
最後はあっさりしたものだった。何も残らない。
それが死だ。
「ロビン2!大丈夫!?」
そう言いながら、バーバラが駆け寄ってくる。
それを認識した時点で、ロビン2は電源を落とした。
◇◇◇
137 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:54:43.36 ID:XXhYmwvUO
ちょwwwwテラホリエモンwwwwwww
138 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:55:27.35 ID:hnLVI2Vf0
これはwktkせざるをえない。
139 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:55:32.52 ID:kqHmVZguO
久しぶりに見たwww
140 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:55:53.37 ID:4mC4On8u0
◇◇◇
ライフコッドの山肌に、その墓地はある。
『勇者、ここに眠る』
とだけ書かれたその簡素な墓の側面には、
ハッサン、ミレーユ、と続けてかつての勇者の名が刻まれている。
そこに、新たに一人の勇者の名が刻まれた。
『ロビン2』
墓は丁寧に磨かれ、花が絶えることはない。
141 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:57:08.51 ID:4mC4On8u0
バーバラは墓に花を供えた後、深呼吸をして夜空を見た。
星が霞んで見えるのは涙のせいか、それとも
自分の体を見下ろす。
手の色彩が薄れてきている。
透明化は除々に腕をのぼり、体、顔、足、全てに及んでいく。
自分は夢の世界だけの住人。
そのおかげで寿命で死ぬことは無かったが、デスタムーアが死に、
夢の世界と現実世界が切り離された今、ここでの存在は許されない。
とても長い夢だった。
そう思う。
有限ではあったが、あの日々はきっと、永遠と大差ない。
「ばいばい」
誰にでもなく呟いて、
そして仲間たちの墓と向き合いながら、バーバラという赤毛の少女は
一人、世界から消えた。
『キリング・デスタムーア』END
142 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:58:37.93 ID:2ErdQefNO
あああ6をやりたくなってきた
143 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:59:13.49 ID:aPPFF6KV0
────────────────────────
r'⌒i く_r‐、\ /,-、_,> |'⌒i 強敵だ!
| Fト| L_(\!|l/)_」 .|/ヲ |
| hニ|  ̄/ : ̄ ,〉i7ノ いくぜ!チャモロ!
\_〈,_ `ー'` /|y'
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l ::\/::: / ::::::/
| ,.-‐'´ ̄ ̄ ̄ ̄\ー‐、 ::::::/
〔三 ___________ \/'
ええ!ハッサン! 〈 _/ヘ ,.へ `ー、 ``ヽ、 〕
〈rト‐,=、‐v'‐,==、‐-`ー、 ._〉
|ヽl_l゚」∧ Ll゚」 / ̄ヲ/'´
────────────────────────
144 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:59:35.40 ID:aPPFF6KV0
ト/llイ |ゞ--/|
l//ノ !ニニニ!
―― (_ ´∀`)∩ (ロ∀ロ_) ――
―― (っ ) W ⊂ C) ――
―― )_)\\ //(_( ――
∪ 〔_ 〕 〔 _〕 ∪
/\ / │
/――\ | ―ホ― |! |!
| ̄ ̄| | /┼\ ・ ・
145 :
閉鎖まであと 3日と 5時間:2007/01/20(土) 15:59:47.07 ID:aPPFF6KV0
.| / // /
l ::::\ ::::::\ _ -‐-‐l/‐-く /トヽ、
l ::::\ /'" `ヽ
l ::::\/::::::: ヽ
l :::: \:::::::: |
l ,.‐-‐ー─ } チ
l 、 -‐ '"'"---‐‐ | ャ
{=彳彡---‐‐ __ | モ
{彡_/二二二ニニァ ヽニニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ ッ
/⌒!| || =彳o。ト ||ヽ '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ! サ
! ハ!| ========== i ! `' '' " ||ヽ l | ン
| | /ヽ! | |ヽ i ! !
ヽ { | ! |ノ /
ヽ | _ ,、 ! , ′
\ ! '-゙ ‐ ゙ レ'
`! /
ヽ ゙  ̄  ̄ ` / |
|\ ー ─‐ , ′ !
| \ / |
_ -‐┤ ゙、 \ / ! l |`ーr─- _
_ -‐ '" / | ゙、 ヽ ____ '´ '│ ! | ゙''‐- 、,_
目が覚めると、そこは見たこともない部屋だった。
もうこれが夢なのか現実なのかもわからない。
わからないが、別にどちらでもいい。
ターニアは立ち上がり、あたりを見回した。
今は夜だろうか。あたりはとても暗い。
かすかに見える壁や、扉のようなもの。
その全てが見たこともないような作りで、どこか荘厳ささえうかがわせる。
147 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:01:38.01 ID:4mC4On8u0
ターニアはゆっくりと、部屋の中央に向かって歩き出した。
暗闇に目が慣れ出して、段々と部屋の全貌が見えてくる。
そこは、まるでどこかのお城のようだった。
上等な石を使っているのであろう壁や床、扉も美しい意匠がほどこされていて
一体誰が通るのかというほど大きい。
ただ異様なのは部屋の中央、ちょうどターニアが向かっているあたりにある、
祭壇のようなもの。祭壇としては少し小さなその台は、
しかし確かな存在感と異様な空気を発していた。
1歩1歩それに近づくごとに、何か奇妙な感覚がした。
まるで自分の皮膚が、ぴりぴりとはがれていくような
こそばゆい、痛みを伴った感覚。
近づくにつれ、それは皮膚を通りこして骨、内臓まにで及び
いつしか激しい痛みに襲われて、ターニアは座り込んでしまった。
148 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:02:16.26 ID:2ErdQefNO
なんだなんだ?
149 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:02:32.70 ID:4mC4On8u0
目の前の祭壇を睨みつける。
それでも私は、あの祭壇に行かなくてはならないような気がする。
この場所に何のためにいるのか、それは分からないけれど。
痛みにうめきながら、はいずって祭壇に向かう。
ひきずる足はすりむけて、だらだらと血を流していた。
構わない。
血など見慣れているし、それが自分のものであるのなら、なおさら構わない。
どれぐらい時間がたっただろうか。
永遠とも思える行進の末、ターニアは震える手を伸ばし
祭壇に手を触れた。
150 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:04:21.98 ID:4mC4On8u0
瞬間、ターニアは自分が爆発したのかと感じた。
五感が飛び散り、何もかもがデタラメで、何もかもがバラバラな
そんな世界を感じて、思わず目を閉じようとする。
それは一瞬のことだった。
痛みはなくなっていた。
痛みと同時に、今まで同居していた様々な感覚がどこかに飛んでいったような
何かをなくしてしまったような気がしながら、ターニアは目を開けた。
「わたしがお前の痛みだ」
『それ』は、ターニアを見下ろしながら、そんなことを言った。
151 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:05:07.82 ID:4mC4On8u0
それはよく言えば少し変わった人間だった。
そして悪く言えば怪物だった。
人間のように腕組みをして、人間のように話すそれは
しかし人間とは違う、密度の濃い空気を発していた。
「何・・・言って・・・」
言葉にならず、切れ切れに話すターニアを見て、
怪物は抑揚のない声で告げる。
「夢の世界のお前には、精霊ルビスが宿った」
152 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:05:46.92 ID:LwruB+AX0
ムドー城?
153 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:05:55.14 ID:4mC4On8u0
「そして現実世界のお前には、わたしが宿った。ただそれだけのことだ」
闇の色をしている肌は、暗闇に溶けることはないようだった。
それは闇そのものであり、あたりの暗闇は闇そのものではない。
「宿った・・・?」
怪物はうなずき、腕組みをとく。
「宿ったって・・・あなたは・・・」
彼はやけに派手なマントをひるがえすと、邪悪な声で告げた。
「わたしは破壊と殺戮の神、ダークドレアムなり」
154 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:07:33.97 ID:2ErdQefNO
うっはwwwwwwやべえwwwwwwwww
155 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:08:28.34 ID:4mC4On8u0
宿った・・・破壊と殺戮・・・
なんとなく、なんとなく理解はできたが・・・
「じゃあ、もしかして、あなたが殺したのね・・・ランドもジュディも、村のみんなも」
「わたしが殺したのでもあるが、おまえが殺したのでもある」
ターニアはそれを聞きながら、立ち上がった。
目の前にいる邪悪を、悪夢という名の破壊神を、睨みつける。
「・・・やめておけ、脆弱な人間よ。
お前に宿ったのは、単に媒介として都合がよかったからだ。
人間としてのお前の力はあまりに弱い」
ターニアは意外と饒舌にしゃべるダークドレアムを遮り、
叫んだ。
「あなたは卑怯だわ!なんでわざわざこんなことを・・・」
「お前達が呼び出したのだろう」
ダークドレアムは、意外だという風な声音で言った。
156 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:09:50.66 ID:4mC4On8u0
「え?」
「あの村は村人総員で儀式を執り行い、わたしを呼び出した。
唯一その中にいなかったお前に、わたしは宿った」
「わたしを呼び出して何がしたかったのかは知らぬ。
人間の欲望などに興味はないし、わたしは誰の命令も受けぬ。
ただ、すべてを無にかえすのみ」
「あ・・・」
ターニアは崩れ落ちた。
もう力が入らない。
全く気付かなかった。
何かがおかしい、そう思ったときもあった。
村長は何かにあせっていた。
村は一度モンスターに襲われたことがあり、
もう一度襲われたらどうなるかわからない。
何度もそう言っていた。
157 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:10:10.30 ID:LwruB+AX0
ダークドレアムはターニアから生まれたものなんだね、パパ
158 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:10:58.69 ID:4mC4On8u0
「そもそもお前は最初から明確な殺意を持っていた」
ターニアはうつむいて、歯を食いしばった。
ダークドレアムの言うことは事実だ。
私はランドを殺したいほど憎んでいたし、
できるならば殺して逃げ出したいと思っていた。
「お前に殺意がなければ、わたしはこんなことはせずに直接手を下していた。
わたしはお前の願いを叶えたのだ。それが不満だというのか」
膝をついたまま、ダークドレアムを見上げる。
悪魔は笑うでもなく怒るでもなく、ただ淡々と、
ターニアももはや理解している事実を告げてくる。
それは苦痛でもあったし、どこか安堵のできるものでもあった。
159 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:12:01.50 ID:4mC4On8u0
「うぅ・・・あぁああああああああああ!」
ターニアは叫んだ。涙も少し、こぼれていたかもしれない。
自分のしたことに対して言い訳がしたかった。
殺している間、何度も何度も後悔したし
何度も何度も泣いた。
自分の殺人をランドのせいにして、
次に兄のせいにして、
自分に宿った悪夢のせいにして、
最後には村の皆のせいにしようとしている。
本当は分かっていた。
自分のせいなのだ。
いつだって絶対に、そうなのだ。
ターニアは静かにそれを認めた。
自分の罪を。
そして、もう引き返せないことを。
160 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:12:44.26 ID:4mC4On8u0
ターニアはダークドレアムを見つめながら、
もう一度立ち上がった。
「あなたは卑怯だし、それに私も卑怯だわ」
ダークドレアムは無表情にこちらを見ている。
もしかしたら人間には読み取れない表情はあるのかもしれない。
それを見返しながら、ターニアは負けないよう精一杯邪悪に笑った。
「だから私はいっそのこと、もっと卑怯なことをするの」
161 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:13:35.45 ID:4mC4On8u0
早足で近づいて、ダークドレアムのすぐ前に立つ。
近くで見ると彼は恐ろしいほどの巨体で、顔を見るには思い切り見上げなければならなかった。
腕を思い切り伸ばして、振りかぶる。
ある限りの力をこめて、ターニアはダークドレアムの頬をひっぱたいた。
パチンッ
と思ったよりもいい音がして、自分でも少し驚く。
怪物でも頬があればビンタはできるし
ビンタをされれば音がなる。
ダークドレアムはまるで人間のようにこちらを見下ろして、
まるで呆然としているかのような表情をしていた。
もしかしたら本当に呆然としていたのかもしれないし、
そういう風に見えただけかもしれない。
それを見上げながらターニアは、
「私の勝ち」
と宣言した。
162 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:13:46.78 ID:7sG3KQkd0
Yの世界が一番好きだ
163 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:14:23.46 ID:4mC4On8u0
「力には差があるから、ハンデをくれるべきだわ。
あなたは油断して、私のビンタをまともに食らった。
だから私の勝ち」
ダークドレアムの周りに一瞬、黒い霧のようなものが立ちこめた。
表情は変わらなかったが、周りの空気がひどく振動しているように感じる。
暗闇は闇そのものになり、ダークドレアムは闇に溶けていく。
ターニアが1歩下がると、まもなくして霧は晴れた。
「なるほど」
ダークドレアムが低い声で言う。
「その通りだ」
「帰るがいい、人間よ。おまえの勝ちだ」
ダークドレアムは言い、祭壇に立った。
「わたしも帰るとしよう」
164 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:15:26.60 ID:4mC4On8u0
「いや・・・」
ダークドレアムは思い出したように、
そして苦々しげに告げた。
「お前は勝ったのだから、願いを叶えてやろう」
「願い・・・?」
兄の顔が頭に浮かぶ。
兄に帰ってきてほしい。
それがずっと、ずっと願ってきたことだったはずだ。
ずっと、ずっと、兄の愛がほしかったのだ。
でもそれは
口に出すと陳腐になる不思議な愛の言葉だ。
「愛なんて・・・いらない」
何を勘違いしていたのだろう。
ターニアは思った。
言葉では愛なんていらないと言い、
寂しいと泣いていた。
そんな矛盾する言葉に頼っていた自分が弱かっただけだ。
愛なんて関係ない。
本当にほしかったのは・・・。
165 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:16:07.72 ID:4mC4On8u0
もう一度やり直そう。
もう一度言葉を交わして、やり直そう。
日常を取り戻そう。
「・・・村の皆を生き返らせてほしい」
「・・・それは無理だ」
ダークドレアムは邪悪に笑った。
何がおかしいのか、声をあげて。
「わたしは破壊するのみ。何も生み出さない」
「そんな・・・」
166 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:16:53.34 ID:4mC4On8u0
「死体は埋葬するがいい。この葉を一緒に埋葬するといいだろう」
言って、薬草のようなものを手渡す。
ターニアは行き所の無い怒りを感じながら、それを受け取った。
「ではわたしは帰る。あるべき場所へ」
ターニアは、背中を向けたダークドレアムに向かって、叫んだ。
「あんたなんか・・・きっといつかお兄ちゃんがやっつけてくれるわ!!」
ダークドレアムは後ろを向いたまま、フンッと人間っぽい仕草をし、
言った。
「そのときは手加減してやろう」
◇◇◇
167 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:17:41.17 ID:aPPFF6KV0
せかいじゅ?
168 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:17:49.96 ID:4mC4On8u0
◆◆◆
村の山肌に、何日もかけて墓を作った。
ひとりひとり丁寧に埋葬し、祈りを捧げる。
ターニアは、罪を償うということがどういうことかよく分からなかった。
自分の背負った罪。
それは何で償うべきなのか。
家に帰って、食事の支度をする。
食事が終わると、自分の皿と、
いつ帰ってきてもいいように兄の皿も洗っておく。
夢で見たように。
天気の日には、布団も2組干した。
169 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:18:55.97 ID:4mC4On8u0
せめて忘れないようにしようと思う。
一人この村で暮らして、忘れないように夢を見よう。
それが償いになるかは分からないが、
少なくとも夢の中では皆元気で、ターニアが夢を見続ける限り
ライフコッドは存在する。
ターニアは滲んだ涙をぬぐって、
干したばかりの布団をベッドに敷きだした。
だから、トントンとノックの音がして
「ターニアいるか?ごめんよ俺、おまえの気持ち考えてなくて・・・」
とランドの声がしても
ターニアはしばらくそれは夢だと思っていたし、
「なんで俺泥だらけなんだろ・・・。
あ、それよりターニア、おまえの兄貴が帰ってきたみたいだぞ」
とランドが言っても、夢の世界では別に珍しくもない とすねていた。
『ドントクライ,ベイビー』END
170 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:19:30.74 ID:2ErdQefNO
ダークドレアムかっこいいなwwww
171 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:19:45.03 ID:aPPFF6KV0
クオリティタカスクリニック
172 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:20:32.89 ID:2ErdQefNO
さすがにもう終わりか?wwwww
乙!!!
173 :
ラスカル ◆h8qA.9wi22 :2007/01/20(土) 16:21:06.98 ID:WyavrWBwO
(っ´▽`)っ つまんな〜い☆
174 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:21:07.14 ID:Qg0TXaiT0
どこら辺の結末が変わってんだゴラァ
ケツの穴にチンポぶちこんでアンアン言わせたろか?
175 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:21:09.24 ID:4mC4On8u0
ロビン2は自分の墓を見下ろしていた。
あたりは夕焼けに染まっていて、墓石もそれを反射して赤く輝いている。
『勇者、ここに眠る』
そう書かれた墓。
丁寧に供えられた花は、近くの村、ライフコッドの人たちが変えてくれているようだ。
墓は形式的なものだ。
まだ生きているロビン2の身体はもちろん埋められていないし、
主たちの死体もこの下にはない。
・・・バーバラは消えた。
死ぬこともできずに消えた。それはとても悲しいことだとロビン2は思った。
そしてたぶん、自分も永遠に死ねないのだ。
176 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:21:46.93 ID:aPPFF6KV0
ロビン2生きてた
177 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:21:47.24 ID:7sG3KQkd0
「そのときは手加減してやろう」
↓
褒美としてデスタムーアを倒すときは本気を出した
ってことか。
やべぇww
178 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:22:15.00 ID:Qg0TXaiT0
179 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:23:05.05 ID:2ErdQefNO
ktkr
180 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:23:19.29 ID:4mC4On8u0
「・・・?」
ロビン2はふと、墓の裏に置かれた荷物に気付いた。
小さなマントに包まれるようにして、グリンガムの鞭、ドラゴンローブ、
そして小さな瓶が置かれている。
壊さないように力加減を調整しながら、ロビン2はその小瓶を拾った。
中に何か入っているか確かめるために、夕焼けに透かしてみる。
その小瓶に、ロビン2は微かな見覚えがあった。
「これはね、反則アイテムよ」
バーバラがいつか、それを手で弄びながらロビン2に向かってニヤリと笑ったのを
記憶の中から探り出す。
バーバラは、今ロビン2がしているのと同じように、その小瓶を陽光に透かして
独り言のように呟いた。
「いざというとき、本当にどうしようもないときにだけ使うの」
181 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:25:15.46 ID:4mC4On8u0
夕焼けに朱く染まったその小瓶の中には、砂のようなものが入っているようだった。
・・・いざというとき。
その言葉の意味を考える。
今は、いざというときだろうか?
独り、この平和な世界で生きていることが。
いざというときと言えるだろうか?
首を回転させて、墓を見つめる。
寂しさというものを感じていた。
一体自分はこれから、幾百年の孤独を生きていくのだろう?
魔物でもなく、人間でもなく、ただ一体の機械として。
生きていけるだろうか。
182 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:26:00.47 ID:4mC4On8u0
気が付くと、ロビン2は小瓶のフタを開けていた。
頭部を、墓から小瓶に向ける。
夕焼けは除々に終わりに近づき、あたりは薄暗くなってきていた。
何が起こるのかは分からない。
でもきっと、悪いことではないだろう。
ロビン2は小瓶をゆっくりとかたむけた。
世界がぐにゃりと歪んで・・・・
ロビン2はその歪みに飲み込まれていった。
◆◆◆
183 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:27:02.93 ID:4mC4On8u0
◇◇◇
「私たちの町は、正しくは大魔王に2回滅ぼされたと言ってよいでしょう」
いきなりそう言われて、ロビン2は慌てて周りを見回した。
ここは・・・いつか主たちと訪れたことがある・・・カルベローナ?
「1回目は、現実の世界で町ごと死の炎で焼き尽くされました。
そのとき、私たちは肉体から精神を解き放ち、
魂だけの存在となってこの夢世界へ」
一体どうなっているのだろう?
カルベローナはこの男が言っているように、夢の世界にだけ存在するはず。
夢の世界と現実世界は切り離されて、もうロビン2には触れることはできないはずだった。
184 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:27:04.65 ID:zRzbCl390
これはwwwwwwwwwwwww
185 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:28:26.05 ID:2ErdQefNO
時の砂か!
186 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:28:42.39 ID:4mC4On8u0
「しかし、大魔王の力は夢の世界にまでのびてきました。
わたしたちが夢の世界に築いたこの町を、
今度はこの島ごと封印してしまったのです」
ロビン2はフラフラと浮遊してそこを離れた。
だがすぐに別の人間が話し掛けてくる。
無視するわけにもいかずに、ロビン2は仕方なくその話を聞き出した。
「私たちは肉体から精神を解き放つことができます。
それぞれの魔法力にもよりますが、
その肉体を別の物に変身させることもできるのです。
偉大なる大魔女バーバレラの血を引くバーバラさまなら、
きっとドラゴンにでも…」
ハッとする。
ロビン2は、何かに気付いた気がした。
それはバーバラの名前が呼び起こした記憶だった。
バーバラは消えた。それが何故かといえば、彼女には実体が無かったからだ。
ではその実体はどこに?
そう、もしかしたらその実体は・・・
187 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:29:43.69 ID:4mC4On8u0
「ロビン2!」
不意に名前を呼ばれて、ロビン2は声の主を探した。
まさかとは思った。
それはありえないことだった。
どれだけ望んでも、ありえないことだったはずなのだ。
「何やってんだよ。置いてくぞー!」
その青い髪と、どこにでも響く声。
ロビン2の主がそこにいた。
◇◇◇
188 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:30:46.79 ID:4mC4On8u0
◇◇◇
「ひとばん120Gですがおとまりになりますか?」
「はい」
と明朗快活な声で主は答えて、宿屋の主人の案内もろくに聞かずに部屋へ向かった。
ハッサンたちもそれに続き、ミレーユが代金を支払ってから急いで追いかける。
少し古く傷んだ宿屋の床が、ギシギシときしんで彼らを歓迎していた。
ロビン2はそれを見届けた後、ゆっくりと浮遊して町の外へ向かった。
宿屋や酒場の暖かな明かりに対して、
町の入り口に無造作にとめてある馬車は、月明かりの下でぼんやりと光っている。
ファルシオンは一瞬こちらを面倒くさげに見た後、また目を閉じてそっぽを向いた。
しかしロビン2がその鼻をゆっくり撫でてやると、少し優しげな瞳をして
鼻をならす。
照れているだけなのだ。
189 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:31:36.06 ID:4mC4On8u0
馬車の中は静かだった。
それもそのはずで、この暗い密室の中は大方をひとつの棺桶が占領している。
棺桶の中に入っているのが誰であるのか、我が主は覚えているのだろうかと
ロビン2は考えた。
棺桶は何も言わずに、ただ忘れ去られている。
「ひどい臭いだ」
人間の声が聞こえたので、ロビン2はそちらに頭を回した。
視界は既にその人間をとらえてはいたが、人と話すときはそちらを向くのが礼儀であると理解していた。
「明らかに腐ってる」
この馬車の中で唯一の生物であるチャモロは、そう言って陰鬱な眼差しをこちらに向けた。
190 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:32:53.12 ID:4mC4On8u0
「スミマセン。油臭イデスカ?」
ロビン2がそう言うと、チャモロは驚いたような素振りを見せた。
頭部はそのままで棺桶を視認しながら、続けて言う。
「・・・棺桶ノ中ニ誰ガ入ッテルカ、知ッテイマスカ?」
チャモロは相変わらず間抜けに表情を呆けさせながら、
しかし抑揚のない声で言った。
「・・あぁ」
「誰ガ殺シタノカモ?」
「知っている」
その瞬間、チャモロははじけるようにこちらに飛び掛ってきた。
手に握られているのは毒蛾のナイフ。
そこまで一瞬で確認する。
191 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:33:45.99 ID:4mC4On8u0
ロビン2は身体を捻って最初の一撃をかわした。
チャモロの顔が焦りに陰るのを視認する。
だが次の攻撃は許さない。
人間には不可能な角度で腕を伸ばして、毒蛾のナイフが握られた手を掴むと、
回路を集中させた。
ゴギンッ
と言う音がして、毒蛾のナイフが床に落ちる。
「あ・・・あああああああああああ!?」
チャモロの絶叫が狭い馬車の中に響いた。
折れた腕をだらんとたらして、床にへたりこむ。
「ザキッ!!ザキッ!!」
死の呪文を叫び散らして
苦しげに表情を歪めるその黄色い男を見下ろしながら、ロビン2は冷酷に告げた。
「アナタヲ殺スノハ2回目ダ」
192 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:34:33.11 ID:4mC4On8u0
首を掴むと、チャモロはヒィッと情けない声をあげた。
除々に力を加えていく。
ヤメッやめろッ!!とチャモロが叫ぶが、ロビン2は無視した。
ブチブチと音がして、チャモロの頸部の組織が破壊されていく。
声帯が壊れたのか、チャモロの口からは奇妙な音が漏れ出していた。
「がふゅっ・・・がっ・・・」
「・・・」
ロビン2は、チャモロの首を掴んだまま馬車の外へ飛び出した。
193 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:35:04.86 ID:aPPFF6KV0
wktk
194 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:35:26.00 ID:4mC4On8u0
チャモロはバタバタと暴れたが、関係なかった。
ますます力を込める。
首はもう少しでちぎれるのではないかと思われた。
辺りを見回す。
夜の空気は静かで、町の明かりは少しだけ遠い。
ロビン2はまだしつこく暴れるチャモロに視線を戻すと、呟いた。
「イオナズン」
キュゥゥゥゥウウウウン・・・・パァン!!
音は派手に響いて、月明かりに照らされながら、
チャモロは幾千もの欠片になって、夜に舞った。
◇◇◇
195 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:36:58.53 ID:2ErdQefNO
相変わらずやりすぎwwwwww
汚ねぇ花火だ
197 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:37:30.56 ID:4mC4On8u0
◆◆◆
「ちょ、ちょっと・・・え?ここどこ?」
バーバラが言って、ロビン2はどう説明しようかと少し考えた。
あたりはまだ暗い。しかし夜明けが近いことを、ロビン2は知っていた。
急がなければならない。
「え?え?モンスター!?」
ロビン2を見て、バーバラが叫ぶ。無理もないが、今はそんなことを言っている場合ではなかった。
そこは切り立った崖だった。
崖下には巨大な城が見える。ムドー城と呼ばれたその城には、今はもう魔王はいない。
ロビン2はひとつの小さな笛を取り出すと、バーバラに差し出した。
バーバラは怯えているのか、後ずさる。
「安心シテクダサイ。自分ハ味方デス」
首をかしげながらも、バーバラは少し警戒を解いたようだった。
笛とロビン2を見比べながら、呟く。
「この笛・・・」
198 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:38:23.73 ID:LwruB+AX0
こんなバラバラにしちゃったら、棺おけの中に何を入れればいいんだい、マイケル
199 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:38:37.78 ID:dhWvldHx0
なんという良スレ…
200 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:38:45.68 ID:4mC4On8u0
バーバラは笛を手に取ると、まるでそれをずっと前から知っていたかのように
息を吹き込んだ。
音色は辺りに神秘的に響く。どこかで聞いたその曲は、
何かを訴えているようでもあり、子守唄のようでもあった。
ギャオオオオオンッ!!
突然そんな咆哮が聞こえて、崖下から何かが羽ばたいてくる。
ロビン2はそれが何であるのかを知っていた。
一度、主たちに連れてきてもらったことがある。
それに乗って空を飛ぶことは、確かにとても気持ちのよいものだった。
バーバラはそのときもずっと、棺桶の中で眠っていたのだ。
目の前に着地した黄金のドラゴンは、しばしロビン2、そしてバーバラを見つめた。
バーバラもそれを無言で見つめ返している。
ロビン2はそれを見守った。
201 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:40:18.92 ID:4mC4On8u0
ざわざわと、あたりの木が揺れた。
それが連鎖して、遥か彼方までずっと、続いていく気がする。
だがそんなことはない。永遠などあり得ないのだから。
いつか必ず終わりは来る。どんな形であれ、終わりは来るのだ。
見やるとバーバラの身体が光っていた。
「え・・?これ・・・」
呟いて、自分の手のひらを見つめている。
黄金竜はズシン、と身体をバーバラの方へ向けると、その頭をゆっくりと伸ばした。
瞬間、暗闇がはじけた。
単純な光があたりに飛び散り、ロビン2の視界も暗んでゆく。
その中で確かに存在するバーバラと黄金竜のシルエットは、
あるときは重なって、あるときは離れて、それを繰り返していく。
そして最後に、光は一点に収束していった。
202 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:41:21.24 ID:4mC4On8u0
後ろを向くと、朝日が除々に昇ってきていた。
夜明けがくる。
ロビン2は、まだ呆然としているバーバラの肩に手を置くと
キメラの翼を放り投げた。
◆◆◆
203 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:42:19.72 ID:4mC4On8u0
◇◇◇
「ロビン2、お茶、じゃなくてオイルが入ったよ」
バーバラが言って、コップを差し出す。
ロビン2は丁寧に礼を言って、それを受け取った。
「ねえロビン2・・・わたしって結局、どうなっちゃったの?」
バーバラが、珍しく神妙な顔をして尋ねた。
馬車の中にはロビン2とバーバラの2人しかいない。
場所を占領していた棺桶は、必要ないからと処分した。
ロビン2は頭部を回転させてバーバラを見た後、言った。
「コレハ推測デシカナカッタンデスガ・・・バーバラサンハ、実体ヲ取リ戻シタンデス」
「実体・・・」
204 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:43:03.92 ID:4mC4On8u0
「実体ガ無カッタ場合、夢ノ世界ト現実世界ガ切リ離サレテシマウト、
現実ニハ存在デキマセン」
「デモ実体ヲ取リ戻シタナラ、現実デ、普通ニ生キ、普通ニ死ヌコトガデキルンデス」
「・・・ふーん」
バーバラは呟いて、自分の分のお茶を飲み干した。
「なるほど!」
言って、立ち上がる。
本当に分かっているかどうか怪しいが、ロビン2は気にしなかった。
205 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:44:14.84 ID:4mC4On8u0
ハッサンが馬車の中を覗き込み、今日は野宿になりそうだと告げる。
バーバラはそれを聞いて、まるでハッサンが悪いかのように呪詛の言葉を投げかけた。
ミレーユが、今日の夕食はシチューにするからキノコを探してきて欲しいと頼むと、
バーバラと、ウサギを捕まえる係の主は連れ立って森へ向かった。
永遠など存在しない。
けれどそれでもいいのだ。
ロビン2は馬車の外に出ると、薪を積み上げているハッサンを手伝いに向かった。
パーティーは今、デスタムーア城へ向かっている。
『キリング・キラーマシン2』END
206 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:45:22.68 ID:4mC4On8u0
おしまい!!
ハッピーエンド!!
207 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:47:27.82 ID:2ErdQefNO
208 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:47:57.59 ID:aPPFF6KV0
すべてが!すべてがつながった!
209 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:48:12.39 ID:3ULtzPPOO
激しく乙!!!
お陰で来週のテスト勉強まったく出来てねーや…。
それでもいいんだ。終わりが来るから…。
210 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:48:29.23 ID:zRzbCl390
211 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:48:37.48 ID:aPPFF6KV0
俺も卒研ぜんぜんできてないぜ!
それでもいいんだ。終わりが来るから…。
212 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:48:54.63 ID:592TQWZ+O
このロビンはいいものだ
213 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:49:00.14 ID:LwruB+AX0
無職NEETチャモロさんの実体はどこいっちゃったんだろう…?
215 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:50:14.20 ID:2ErdQefNO
216 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:50:39.38 ID:TEmr5Zyj0
バーバラにエッチな下着を着せて喜んでただけな俺は
これを読んで猛烈に反省している
乙ー。
っていうかチャモロにも光くださいよ!orz
218 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:50:51.79 ID:2qZSVH+s0
>>206 泣いた
こんな話最近のRPGじゃ考えられなくね?
ドラクエが面白いのってこの話みたいな想像が自分で出来るからじゃね?
っていうか一部描写がグロくね?拳に力が入らなくなったぜ?
219 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:51:53.82 ID:kkOVbCjrO
>215
あるよ
>>215 ある。というか昨日だか一昨日だかにやった
221 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:53:17.00 ID:z4CgygdSO
これは神スレ
222 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:53:42.32 ID:4mC4On8u0
>>213 チャモロは、実体と精神体が分かれてないんです。
最初にムドーに分離されたのは、主人公とハッサンとミレーユのみ。
そしてバーバラはデスタムーアによって分離させられました。
>>215 あります。このセリフから考えて、個人的に、この解釈は間違ってないと思ってます、
223 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:54:29.14 ID:Qg0TXaiT0
224 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:54:32.39 ID:ucSxI2Q80
チャモロ・・・
225 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:54:42.93 ID:2ErdQefNO
>>219 あるのか!!
ってことは…すごくね!?
バーバラ=ドラゴンは確定だろ
そうすればムドー島で残った理由も付くしな
227 :
閉鎖まであと 3日と 4時間:2007/01/20(土) 16:55:49.45 ID:LwruB+AX0
精神体の世界はターニアの作った夢ではなかったの?
>227
世界が二つに分かれたとき、人の願いが具現化されていることもある、って感じじゃね?
ターニアは兄弟が欲しかったし、主人公はターニアと本当の兄弟になりたかった
シエーナあたりにいるじいさんは、商人たちを集めてバザーを開きたかった
とか色々あった気がする
229 :
閉鎖まであと 3日と 3時間:2007/01/20(土) 17:00:51.81 ID:r6oGlbmoO
町長「ペロ・・・・・・これは、サンディ!!」
230 :
閉鎖まであと 3日と 3時間:2007/01/20(土) 17:01:39.06 ID:FTU8a5VG0
考察サイトとかない?
231 :
閉鎖まであと 3日と 3時間:2007/01/20(土) 17:01:48.38 ID:4mC4On8u0
>>217 すいません。
チャモロも好きなんですが、俺の中ではこういうキャラなんです・・・
>>231 そうか、なら仕方ないな。
なんか様々な作品でチャモロって嫌な役やらされてる気がするもので・・・
233 :
閉鎖まであと 3日と 3時間:2007/01/20(土) 17:08:43.92 ID:L56wvgO9O
感度しました。
シックス最後までやってきます。
234 :
閉鎖まであと 3日と 3時間:2007/01/20(土) 17:09:37.43 ID:aGF6vx5R0
神すぎるだろこれwwwwww
誰かまとめ作ってくれよ、なんか、豪華なやつ
235 :
閉鎖まであと 3日と 3時間:2007/01/20(土) 17:10:42.09 ID:1hyTtwnYO
ようやく追いついた
>>1超乙です!
全てが繋がった時はちょっとゾクッとしちゃったよw
236 :
閉鎖まであと 3日と 3時間:2007/01/20(土) 17:16:41.90 ID:j0e67TCNO
6のストーリー忘れ気味の俺が追い付いた
ダークドレアムって何だっけ…
237 :
閉鎖まであと 3日と 3時間:2007/01/20(土) 17:18:29.69 ID:kkOVbCjrO
>236
裏ダンのボス
238 :
閉鎖まであと 3日と 3時間:2007/01/20(土) 17:22:23.99 ID:ON5pqTj0O
乙
DQ食わず嫌いだったけどやってみたくなったじゃねぇか…。
239 :
閉鎖まであと 3日と 3時間:2007/01/20(土) 17:26:13.87 ID:xsCwYaP3O
5ファンの俺でもこれは賛美せざるを得ない
240 :
閉鎖まであと 3日と 3時間:2007/01/20(土) 17:26:57.11 ID:iveT//guO
241 :
閉鎖まであと 3日と 3時間:2007/01/20(土) 17:31:19.98 ID:hlwZvaco0
242 :
閉鎖まであと 3日と 3時間:2007/01/20(土) 17:34:36.86 ID:p6jTl/It0
ロビン2がギガスラッシュ放ったときは鳥肌たったよwwww
ところで
>>9で言ってるサイレンの人って?kwsk
243 :
閉鎖まであと 3日と 3時間:2007/01/20(土) 17:34:52.54 ID:wmBm1yyqO
久々に6やったらクリア済みの欲望の町のフラグが再立ちしてたんだぜ?
244 :
閉鎖まであと 3日と 3時間:2007/01/20(土) 17:40:14.87 ID:NVeCBvYRO
超良スレ!乙でした^^キラーマシンまじカッコエェェ
245 :
閉鎖まであと 3日と 3時間:2007/01/20(土) 17:41:57.50 ID:6arCrHVQO
もうこれは飛将の神弓っつーか鬼神降臨!
むしろ隙無き攻勢だわ!修正必須の壊れ計略!
247 :
閉鎖まであと 3日と 1時間:2007/01/20(土) 19:10:57.57 ID:Ncs4AkS40
うおー一瞬落ちてたな
248 :
閉鎖まであと 3日と 1時間:2007/01/20(土) 19:13:54.43 ID:Ncs4AkS40
249 :
閉鎖まであと 3日と 1時間:2007/01/20(土) 19:16:03.14 ID:K4P68DXY0
>>247 さ、さっきのは一瞬だったのか?
俺は少しおかしいのかもしれない・・・
250 :
閉鎖まであと 3日と 1時間:2007/01/20(土) 19:18:09.14 ID:Ncs4AkS40
>>249 いや、ちょっと外出してたから一瞬だと思っただけwww
実際は結構落ちてたのか
251 :
閉鎖まであと 3日と 1時間:2007/01/20(土) 19:22:54.12 ID:NE7K+XfjO
>>248 そうそうこれこれ
こっちもすげえクオリティだった
252 :
閉鎖まであと 3日と 1時間:2007/01/20(土) 19:31:04.31 ID:Ncs4AkS40
このスレ落としたくねえなあ
勿体ない
253 :
閉鎖まであと 3日と 1時間:2007/01/20(土) 19:34:05.26 ID:81xGu5F/O
このコピペどこ発祥なの?
254 :
閉鎖まであと 3日と 1時間:2007/01/20(土) 19:42:11.61 ID:Ncs4AkS40
255 :
閉鎖まであと 3日と 1時間:2007/01/20(土) 19:43:55.36 ID:aT/tC1o40
どう突っ込もうかと考えたけど
>>254に任せて正解だった
256 :
閉鎖まであと 3日と 1時間:2007/01/20(土) 19:48:16.37 ID:bHAVNvV6O
まとめマダー
257 :
閉鎖まであと 3日と 0時間:2007/01/20(土) 20:00:58.70 ID:R47H2XVL0
>>248 思わず読み切った
すげえな・・・ていうかまとめサイトの凝り様に笑ったwwww
258 :
閉鎖まであと 3日と 0時間:2007/01/20(土) 20:05:29.08 ID:NE7K+XfjO
まとめサイトは…きっと誰かが今作ってくれてるはず…
259 :
閉鎖まであと 3日と 0時間:2007/01/20(土) 20:10:02.13 ID:dzpF8nFK0
てらスバラシス
DQ6をぜひPSPで復活きぼん!!ドットのままか、あるいはリメイクDQ5程度の
クオリティで・・・
260 :
閉鎖まであと 3日と 0時間:2007/01/20(土) 20:13:23.90 ID:K4P68DXY0
画質はSFC3並でおk
261 :
閉鎖まであと 3日と 0時間:2007/01/20(土) 20:16:43.13 ID:dzpF8nFK0
FF1の続編より明らかにDQ6の移植だろ?
常識的に考えて・・・
262 :
閉鎖まであと 3日と 0時間:2007/01/20(土) 20:21:24.54 ID:bwuV4KsLO
DQYの設定の面白さは異常
263 :
閉鎖まであと 3日と 0時間:2007/01/20(土) 20:24:47.20 ID:dzpF8nFK0
このスレ落としたくねえんだお( ^ω^)
264 :
閉鎖まであと 3日と 0時間:2007/01/20(土) 20:25:08.54 ID:R47H2XVL0
リメイクか移植が出るなら、
>>1が書いたようなバーバラと黄金竜が合体するイベントが
マジで追加されるような気がする
265 :
閉鎖まであと 3日と 0時間:2007/01/20(土) 20:35:38.74 ID:rv3+XuzL0
>>259 pspで出るわけねーだろw
9がDSなんだぜw
266 :
閉鎖まであと 3日と 0時間:2007/01/20(土) 20:39:13.15 ID:dzpF8nFK0
267 :
閉鎖まであと 3日と 0時間:2007/01/20(土) 20:42:01.48 ID:yk6CONo/0
逆に考えるんだ
『今後のDQはDSでリメイクを出す』と考えるんだ
268 :
閉鎖まであと 3日と 0時間:2007/01/20(土) 20:47:46.10 ID:rv3+XuzL0
なんでもいいからリメイク出してほしいな
269 :
閉鎖まであと 3日と 0時間:2007/01/20(土) 20:50:55.02 ID:K4P68DXY0
クロノトリガーみたいな無駄なアニメーション入ったロード長いPS移植にしようぜ
270 :
閉鎖まであと 3日と 0時間:2007/01/20(土) 20:53:46.58 ID:qKfVTkc80
今読み終わった
正直、スレ開く前は侮っていた
めちゃくちゃおもしろかった
271 :
閉鎖まであと 3日と 0時間:2007/01/20(土) 20:56:40.75 ID:rv3+XuzL0
272 :
閉鎖まであと 2日と 23時間:2007/01/20(土) 21:00:51.54 ID:w5O55Zu9O
誰かまとめを……
273 :
閉鎖まであと 2日と 23時間:2007/01/20(土) 21:08:11.59 ID:rIQ/VGGdO
なんというクオリティの無駄使い
>>1は間違いなくVIP。VIPPERじゃなくてVIP
274 :
閉鎖まであと 2日と 23時間:2007/01/20(土) 21:08:21.09 ID:qKfVTkc80
イミフあたりに載りそう
275 :
閉鎖まであと 2日と 23時間:2007/01/20(土) 21:20:35.22 ID:NE7K+XfjO
みんな、イミフに遠慮せずにまとめ作っていいんだぜ?
276 :
閉鎖まであと 2日と 22時間:2007/01/20(土) 22:07:23.84 ID:rIQ/VGGdO
もう少し保守させて
277 :
閉鎖まであと 2日と 22時間:2007/01/20(土) 22:31:19.38 ID:cu0ovEtaO
こういうスレを保守するのがVIPPERの役目
278 :
閉鎖まであと 2日と 22時間:2007/01/20(土) 22:50:12.39 ID:PzWnptZU0
携帯が何を言う
279 :
閉鎖まであと 2日と 21時間:2007/01/20(土) 23:09:16.42 ID:I2+2sv+FO
てかスレタイだけでスルーしてるやつはマジもったいないwターニアって書いてることで良スレw
>>1ネ申乙
280 :
閉鎖まであと 2日と 21時間:2007/01/20(土) 23:22:22.45 ID:gRuGIcwD0
今ごろだけどロビン2のレベル66とチャモロレベル80だったら、ロビン2のほうが
かしこさとかっこよさとMP以外チャモロ80より高いぞwwwwwwwww
281 :
閉鎖まであと 2日と 21時間:2007/01/20(土) 23:37:57.36 ID:yk6CONo/0
>>280 ナ ゝ ナ ゝ / 十_" ー;=‐ |! |!
cト cト /^、_ノ | 、.__ つ (.__  ̄ ̄ ̄ ̄ ・ ・
ミミ:::;,! u `゙"~´ ヾ彡::l/VvVw、 ,yvヾNヽ ゞヾ ,. ,. ,. 、、ヾゝヽr=ヾ
ミ::::;/  ゙̄`ー-.、 u ;,,; j ヾk'! ' l / 'レ ^ヽヘ\ ,r゙ゞ゙-"、ノ / l! !ヽ 、、 |
ミ/ J ゙`ー、 " ;, ;;; ,;; ゙ u ヾi ,,./ , ,、ヾヾ | '-- 、..,,ヽ j ! | Nヾ|
'" _,,.. -─ゝ.、 ;, " ;; _,,..._ゞイ__//〃 i.! ilヾゞヽ | 、 .r. ヾ-、;;ノ,.:-一'"i
j / ,.- 、 ヾヽ、 ;; ;; _,-< //_,,\' "' !| :l ゙i !_,,ヽ.l `ー─-- エィ' (. 7 /
: ' ・丿  ̄≠Ξイ´,-、 ヽ /イ´ r. `ー-'メ ,.-´、 i u ヾ``ー' イ
\_ _,,......:: ´゙i、 `¨ / i ヽ.__,,... ' u ゙l´.i・j.冫,イ゙l / ``-、..- ノ :u l
u  ̄ ̄ 彡" 、ヾ ̄``ミ::.l u j i、`ー' .i / /、._ `'y /
u `ヽ ゙:l ,.::- 、,, ,. ノ ゙ u ! /_  ̄ ー/ u /
_,,..,,_ ,.ィ、 / | /__ ``- 、_ l l ``ーt、_ / /
゙ u ,./´ " ``- 、_J r'´ u 丿 .l,... `ー一''/ ノ ト 、,,_____ ゙/ /
./__ ー7 /、 l '゙ ヽ/ ,. '" \`ー--- ",.::く、
/;;;''"  ̄ ̄ ───/ ゙ ,::' \ヾニ==='"/ `- 、 ゙ー┬ '´ / \..,,__
、 .i:⌒`─-、_,.... l / `ー┬一' ヽ :l / , ' `ソヽ
ヾヽ l ` `ヽ、 l ./ ヽ l ) ,; / ,' '^i
282 :
閉鎖まであと 2日と 21時間:2007/01/20(土) 23:41:59.71 ID:rC42HyP30
だからチャモロが殺されてるんだろ
283 :
閉鎖まであと 2日と 21時間:2007/01/20(土) 23:47:16.29 ID:I2+2sv+FO
てか
>>1はいつドラゴン=バーバラに気付いた?
気付いてないの俺だけか……?
ほかにも設定いろいろ教えて欲しいな!
284 :
閉鎖まであと 2日と 21時間:2007/01/20(土) 23:48:48.66 ID:6zE3r0Rj0
DQ6やるのが怖くなってきた…
285 :
閉鎖まであと 2日と 21時間:2007/01/20(土) 23:52:26.50 ID:aAZ6wJ9i0
エニックス出版の小説でバーバラ=ドラゴンってあったな
あれ読めば少し世界観分かるかも名
286 :
閉鎖まであと 2日と 21時間:2007/01/20(土) 23:55:13.25 ID:rC42HyP30
シエーナは現実世界のおじーちゃんの夢なんだぜ
287 :
閉鎖まであと 2日と 21時間:2007/01/20(土) 23:55:25.11 ID:I2+2sv+FO
>>285サンクス
てか間違いなく次からチャモロは酒場行きのロビン2は勇者
288 :
閉鎖まであと 2日と 21時間:2007/01/20(土) 23:57:19.84 ID:yk6CONo/0
コミック版は俺の中では名作
289 :
閉鎖まであと 2日と 20時間:2007/01/21(日) 00:29:24.82 ID:ZkL7UYFS0
290 :
閉鎖まであと 2日と 20時間:2007/01/21(日) 00:54:25.67 ID:Bqd2YmNU0
スマン、俺もスレタイ見て糞ネタ見たさに開いてしまった
ロビン2仲間にしてくる
はぐりんイラネ
291 :
閉鎖まであと 2日と 20時間:2007/01/21(日) 00:58:38.50 ID:3GVhNr420
このスレは俺に生きる勇気をくれた
292 :
閉鎖まであと 2日と 19時間:2007/01/21(日) 01:16:32.04 ID:qr22B9n60
(´・ω・`)・・・・!!!
明日Y買い戻してくるわ。
293 :
閉鎖まであと 2日と 19時間:2007/01/21(日) 01:47:22.40 ID:Bqd2YmNU0
ムドー戦の時バーバラどうしてたっけ?
イマイチ思い出せん・・・
294 :
閉鎖まであと 2日と 19時間:2007/01/21(日) 01:50:23.97 ID:sXx6sQ6y0
鏡の塔の前にムドー戦なかったか?
PTにはいなかったんじゃね?ってことしかわからんな
295 :
閉鎖まであと 2日と 18時間:2007/01/21(日) 02:00:48.96 ID:U6RyVFC40
バーバラは船に残るんだよ
296 :
閉鎖まであと 2日と 18時間:2007/01/21(日) 02:01:58.18 ID:ZkL7UYFS0
バーバラなら俺の隣で寝てるよ
297 :
閉鎖まであと 2日と 18時間:2007/01/21(日) 02:09:00.82 ID:PEpFqy5AO
ダークドレアムの名前の秘密を知った時震えた
298 :
閉鎖まであと 2日と 18時間:2007/01/21(日) 02:13:22.57 ID:U6RyVFC40
ぶちスライムの存在の秘密を知った時震えた
299 :
閉鎖まであと 2日と 18時間:2007/01/21(日) 02:13:32.29 ID:yleZTIV+0
300 :
閉鎖まであと 2日と 18時間:2007/01/21(日) 02:14:05.57 ID:ZkL7UYFS0
vO
ミレーユやバーバラに「ダーリン」と呼ばれたくて、
主人公の名前を「ダーリン」にしたら
ハッサンに「よう、ダーリン」と言われて速攻冒険の書消した
302 :
閉鎖まであと 2日と 17時間:2007/01/21(日) 03:02:36.34 ID:c8ejTfZN0
バーバラそうだったのか…
エンディングでやっとフラグがたったと思ったら、
消えちゃうんだもんな…。
303 :
閉鎖まであと 2日と 16時間:2007/01/21(日) 04:05:27.87 ID:g7ehIJgTO
ほ
304 :
閉鎖まであと 2日と 16時間:2007/01/21(日) 04:32:13.92 ID:VXhII2Mn0
305 :
閉鎖まであと 2日と 16時間:2007/01/21(日) 04:35:57.45 ID:VXhII2Mn0
ダークドレアムなら俺の隣で寝てるよ。
306 :
閉鎖まであと 2日と 16時間:2007/01/21(日) 04:41:05.36 ID:7jS/noSP0
>>304 考案サイトって何だよwwww
そして考察のことを言ってるなら、そこは完全にネタだから考察でもなんでもない
最近そこを素で信じてるやつがいるからびっくりする
307 :
閉鎖まであと 2日と 15時間:2007/01/21(日) 05:25:45.83 ID:InH//fShO
これは保守だ
308 :
閉鎖まであと 2日と 15時間:2007/01/21(日) 05:46:11.70 ID:h/1Hhe0lO
ターニアたんとバーバラたんに挟ませて死にたい
309 :
閉鎖まであと 2日と 14時間:2007/01/21(日) 06:56:37.27 ID:InH//fShO
落としはさせん
311 :
閉鎖まであと 2日と 13時間:2007/01/21(日) 07:35:27.25 ID:3GVhNr420
312 :
閉鎖まであと 2日と 13時間:2007/01/21(日) 07:59:42.81 ID:TCwy4HmgO
黄金龍=バーバラはわかったが他がイマイチ理解出来ない……
バカでごめんよ(´・ω・`)
313 :
閉鎖まであと 2日と 12時間:2007/01/21(日) 08:32:35.32 ID:TCwy4HmgO
誰も来ないから保守
314 :
閉鎖まであと 2日と 12時間:2007/01/21(日) 08:34:38.29 ID:XvNuUD990
315 :
閉鎖まであと 2日と 12時間:2007/01/21(日) 08:36:45.17 ID:TCwy4HmgO
316 :
閉鎖まであと 2日と 12時間:2007/01/21(日) 08:40:03.28 ID:3GVhNr420
>>314 ( ゚д゚)!!!!
うはwwwwwこれはwwwwwwwwww
Y買いなおしてくる
317 :
閉鎖まであと 2日と 12時間:2007/01/21(日) 08:42:33.73 ID:TCwy4HmgO
318 :
閉鎖まであと 2日と 11時間:2007/01/21(日) 09:19:42.71 ID:6ChW6+ReO
6は回収しきれてない伏線があるから作り直したいってゆうぼんが言ってた
リメイクするなら四魔王を強くしてほしいな。特にデュラン
直前に戦うキラーマジンガのほうが強いから
320 :
閉鎖まであと 2日と 11時間:2007/01/21(日) 09:44:24.02 ID:TCwy4HmgO
キラーマジンガーZは強い
でもランドアーマーはメダパニで悲惨なことになるかわいそかわいそうなモンスター
322 :
閉鎖まであと 2日と 9時間:2007/01/21(日) 11:09:06.99 ID:VJmm54PAO
誰かまとめ頼む……!
保守
323 :
閉鎖まであと 2日と 9時間:2007/01/21(日) 11:25:53.18 ID:FpfBD6Y90
これは保守せざるを得ない。
324 :
閉鎖まであと 2日と 9時間:2007/01/21(日) 11:36:09.34 ID:Cw0kBJn80
6をプレイし始めました
エミュで
325 :
閉鎖まであと 2日と 9時間:2007/01/21(日) 11:55:36.19 ID:U6RyVFC40
ほしゅ
326 :
閉鎖まであと 2日と 9時間:2007/01/21(日) 11:56:59.24 ID:U6RyVFC40
ぶちスライム
黄色の身体に黒い斑を持つ。『VI』のスタート直後のエリアに登場する、シリーズ初のスライムよりも弱いモンスター。
これはスライムが夢見た「自分よりも弱いモンスター」が夢の世界で具現化された為といわれている。そのため、現実
世界には登場しない。
327 :
閉鎖まであと 2日と 8時間:2007/01/21(日) 12:15:07.39 ID:VJmm54PAO
328 :
閉鎖まであと 2日と 8時間:2007/01/21(日) 12:32:33.00 ID:G2hmu/X6O
俺6が1番好き
保守
329 :
閉鎖まであと 2日と 8時間:2007/01/21(日) 12:59:34.78 ID:QUEx9YhnO
補修orz
330 :
◆5pVW/oh.ps :2007/01/21(日) 13:00:05.49 ID:cWDBSUvB0
ハ,,ハ
('(゚∀゚∩_ おいらをどこかのスレに送って!
/ヽ 〈/\ お別れの時にはお土産を持たせてね!
/| ̄ ̄ ̄|.\/
| .モツ煮..|/
 ̄ ̄ ̄
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331 :
閉鎖まであと 2日と 7時間:2007/01/21(日) 13:02:42.30 ID:XvNuUD990
332 :
閉鎖まであと 2日と 7時間:2007/01/21(日) 13:11:16.70 ID:DW0af2CnO
Xも好きだがYもかなりこっていることに気付かされた。
333 :
閉鎖まであと 2日と 7時間:2007/01/21(日) 13:25:36.78 ID:hvL+oQDfO
てかロビン2は自由行動させたら2回行動するんだぞ
レベル99vsレベル66でもロビン2に勝てるキャラなんていねーだろ
334 :
閉鎖まであと 2日と 7時間:2007/01/21(日) 13:30:52.91 ID:kom8JAU90
今北
バーバラ=黄金竜は設定としてはあったんだけど
結局なしになったらしい。
バーバラが船に残るのはその名残。
335 :
閉鎖まであと 2日と 7時間:2007/01/21(日) 13:59:35.44 ID:DW0af2CnO
星
336 :
閉鎖まであと 2日と 6時間:2007/01/21(日) 14:30:45.31 ID:CYWcCXEA0
今読み終わった
なるほど・・・これが才能の無駄遣いってやつか
337 :
閉鎖まであと 2日と 5時間:2007/01/21(日) 15:09:57.94 ID:CYWcCXEA0
なんか落とすのもったいないな
こんにちは。
sirenね。のマトメサイトの人です。
BBSで呼ばれて来て見ました。実はまだ文章読んでないんですがw
まとめサイトの話ってどうなってます?
339 :
閉鎖まであと 2日と 5時間:2007/01/21(日) 15:23:24.59 ID:p/lJ5Itv0
>>338 今のところ、誰も着手していない模様ですね
340 :
閉鎖まであと 2日と 5時間:2007/01/21(日) 15:54:04.02 ID:JHl1ZBoTO
☆
341 :
閉鎖まであと 2日と 5時間:2007/01/21(日) 15:55:58.88 ID:CYWcCXEA0
342 :
338:2007/01/21(日) 16:10:44.52 ID:5FDz2zJl0
>>1さん超乙!
今全部読み終わったww
sirenと同じくグロ描写巧いなあwww
DQ6した事あるんだけどストーリーとか全部忘れてしまってるorz
全部読んだけど6の記憶が曖昧なので未だに繋がりが分かってない部分が・・・。
まとめサイト、正直イメージ掴めないかもしれません。
DQ6分かってる人がまとめ作った方が良いサイトが出来ると思うので今回はお任せします。。
でも作者さんの文章好きだし、
このスレ落ちて誰も作ってないようなら作ってみるかもしれません。。(´・ω・`)ゴメンネ
343 :
閉鎖まであと 2日と 4時間:2007/01/21(日) 16:35:35.17 ID:E4e897yV0
まあ誰が作っても、
>>248のような高クオリティのものは無理だろけどな
344 :
閉鎖まであと 2日と 4時間:2007/01/21(日) 16:50:23.79 ID:pV77mOdrO
>>338 あなたが最後の希望です
頼みまする
保守。
345 :
閉鎖まであと 2日と 2時間:2007/01/21(日) 18:16:00.98 ID:RP1bFopz0
上げとくぜ
346 :
閉鎖まであと 2日と 2時間:2007/01/21(日) 18:25:34.01 ID:rAtvHqGRO
ほす
347 :
閉鎖まであと 2日と 1時間:2007/01/21(日) 19:47:51.46 ID:6LHG3TfU0
ホッシュ
348 :
閉鎖まであと 2日と 0時間:2007/01/21(日) 20:09:49.39 ID:IMyNZ9nSO
このスレまだあったんかwwwwww
とりあえず保守乙
349 :
閉鎖まであと 2日と 0時間:2007/01/21(日) 20:25:46.68 ID:LyaAUuXL0
今読み終えた。本当にYって奥が深いな
やった当時、夢の世界から冒険が始まっていたことに気付いた時はものすごく驚いて今までの出来事に納得した
350 :
閉鎖まであと 2日と 0時間:2007/01/21(日) 20:36:05.52 ID:Vzau0goX0
保守なんです><;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
351 :
閉鎖まであと 1日と 23時間:2007/01/21(日) 21:17:50.15 ID:g9CPHZmt0
全力で保守
352 :
閉鎖まであと 1日と 23時間:2007/01/21(日) 21:41:40.99 ID:5FDz2zJl0
保守(`・ω・´)
353 :
閉鎖まであと 1日と 23時間:2007/01/21(日) 21:42:33.78 ID:id7mfXw40
354 :
閉鎖まであと 1日と 23時間:
このスレ見るの3回目なんだけど