ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」

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1閉鎖まであと 6日と 11時間
長編投下の際の注意


・超長編(もしくはSS職人)の場合はコテトリ付けようっ! でも住人の空気もよく読まないとだめにょろよ?
・前の文章とレスが離れてしまう場合は、文頭に安価つけてくださぁいですぅ……あの、お茶どうですかぁ?
・基本はお題フリーです。しかし、主に恋愛系(特にハルヒ)が人気の様ですよ。フフフ、僕とキョンたんの恋愛話も大歓迎ですよマッガーレ
・当初の題目は「キョン×ハルヒ」結婚ネタ……けど、今はほとんど皆無。別に時事ネタでなくてもいい…気にしないで
・キョン君、過度な性的描写はやめようね〜、タンスにエロビデ隠してるのハルにゃんに言っちゃうよ
・台詞や呼称等もその人物にとって違和感がないようにしてくれたまえ!もし不安であればまとめ等で確認することだな
・1レスには最大30行、全角で2048文字まで入るのね。文章構成の参考にして欲しいのね
・要するに気楽に投下してくれ。メモ帳にまとめて投下、ってのがお勧めだな
・次スレは950を踏んだヤツが立てれば立ててくれ!無理なら他のヤツらに頼むってのもありだな…すまん!ごゆっくり〜
・19時〜翌1時ぐらいまでにWikiを編集すると、重くて壊れたように表示されちゃうけど少し待てば直るから心配しないでね。じゃあ…死んで
・自分で投下した長編はなるべく自分で編集すること、わかった!?
・それじゃ、さっさと投下しなさいっ! いい? あたしを退屈させたら死刑だからねっ!


DAT保管庫.    http://haruhiss.xxxxxxxx.jp/
新まとめサイト   http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip

DATうpろだ    http://www.uploader.jp/home/harussdat/
雑談所(避難所) http://yy42.60.kg/haruhizatudan/
携帯用.       http://same.u.la/test/p.so/yy42.60.kg/haruhizatudan
2閉鎖まであと 6日と 11時間:2007/01/17(水) 09:54:17.16 ID:F0P7CZbA0
====================
       業務連絡
====================

まとめwikiの管理人さんが多忙の為、まとめ作業が遅れます。
せめて長編だけでも負担にならないように、SS作者は自分でまとめていきましょう。

また、SS作者の方で自分ではまとめるスキルがない、携帯だからまとめられない、
夜間はwikiが重くて編集出来ないと言う方は

まとめ要請とまとめ人たちの報告スレッド
http://yy42.60.kg/test/read.cgi/haruhizatudan/1153863162/ PC用 
http://same.u.la/test/r.so/yy42.60.kg/haruhizatudan/1153863162/ 携帯用

にまとめ要請を書き込んでください。

まとめ要請がないと、まとめボランティアの人たちも手出しは出来ません。
管理人さんの負担を減らす為にも是非よろしくお願いします。

3閉鎖まであと 6日と 11時間:2007/01/17(水) 09:54:29.51 ID:F0P7CZbA0
【Wiki第2弾SS企画用アドレス】

・SS企画用検討スレ          http://yy42.60.kg/test/read.cgi/haruhizatudan/1156605747/
・SS企画『冬』投下スレ・短編用   http://yy42.60.kg/test/read.cgi/haruhizatudan/1165158602/
・SS企画『冬』投下スレ・長編用   http://yy42.60.kg/test/read.cgi/haruhizatudan/1165158520/
投稿期限12月4日〜翌年1月14(21)日  発表1月中旬予定

文章のルールなどは、前回の企画のものを踏襲しておりますので、検討スレを参考にしてください。
また、質問・意見なども検討スレで受け付けております

4閉鎖まであと 6日と 11時間:2007/01/17(水) 09:55:09.38 ID:ypSkOBOF0
>>1
5閉鎖まであと 6日と 11時間:2007/01/17(水) 09:55:29.76 ID:F0P7CZbA0
こっちのスレ立て初だったんですが不備はないかな??
6閉鎖まであと 6日と 11時間:2007/01/17(水) 09:58:56.86 ID:fVHiW40H0
>>1のテンプレを変更して欲しかった

長編投下の際の注意


・超長編(もしくはSS職人)の場合はコテトリ付けようっ! でも住人の空気もよく読まないとだめにょろよ?
・前の文章とレスが離れてしまう場合は、文頭に安価つけてくださぁいですぅ……あの、お茶どうですかぁ?
・基本はお題フリーです。しかし、主に恋愛系(特にハルヒ)が人気の様ですよ。フフフ、僕とキョンたんの恋愛話も大歓迎ですよマッガーレ
・当初の題目は「キョン×ハルヒ」結婚ネタ……けど、今はほとんど皆無。別に時事ネタでなくてもいい…気にしないで
・キョン君、過度な性的描写はやめようね〜、タンスにエロビデ隠してるのハルにゃんに言っちゃうよ
・台詞や呼称等もその人物にとって違和感がないようにしてくれたまえ!もし不安であればまとめ等で確認することだな
・1レスには最大30行、全角で2048文字まで入るのね。文章構成の参考にして欲しいのね
・要するに気楽に投下してくれ。メモ帳にまとめて投下、ってのがお勧めだな
・次スレは950を踏んだヤツが立てれば立ててくれ!無理なら他のヤツらに頼むってのもありだな…すまん!ごゆっくり〜
・自分で投下した長編はなるべく自分で編集すること、わかった!?
・それじゃ、さっさと投下しなさいっ! いい? あたしを退屈させたら死刑だからねっ!


DAT保管庫.    http://haruhiss.xxxxxxxx.jp/

まとめサイト     http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip

DATうpろだ    http://www.uploader.jp/home/harussdat/
雑談所(避難所) http://yy42.60.kg/haruhizatudan/
携帯用.       http://same.u.la/test/p.so/yy42.60.kg/haruhizatudan/
7閉鎖まであと 6日と 10時間:2007/01/17(水) 10:04:22.98 ID:F0P7CZbA0
あれ……できてなかったかな……?
8閉鎖まであと 6日と 10時間:2007/01/17(水) 10:10:15.02 ID:dGiSwXGOO
>>1
乙華麗
9閉鎖まであと 6日と 10時間:2007/01/17(水) 10:11:38.81 ID:fVHiW40H0
>>7
・19時〜翌1時ぐらいまでにWikiを編集すると、重くて壊れたように表示されちゃうけど少し待てば直るから心配しないでね。じゃあ…死んで

この一文はもういrなかった。とにかく乙
10閉鎖まであと 6日と 10時間:2007/01/17(水) 10:12:06.46 ID:F0P7CZbA0
あぁ盲点だった! すんませーん。
11閉鎖まであと 6日と 10時間:2007/01/17(水) 10:20:44.28 ID:Ccu0yv1u0
新スレ記念に一発

みくる「あの〜、キョンくんの本名ってなんでしたっけ?」
キョン「あれ?言ってませんでしたか、朝比奈さん?」
みくる「わたしが入部したときからずっと、涼宮さんはあなたのことをキョンとしか呼ばなかったので…」
キョン「そういえば、そうですね」
みくる「だから、ふと考えちゃったんですよ。キョンくんの本名を」
キョン「そうなんですか」
みくる「だからキョンくん、もしよかったら本名を聞いてもいいでしょうか」
キョン「えーっと、俺の本名は…… 相沢祐一ですね」
みくる「相沢……祐一……いい名前ですね」
キョン「はは、ありがとうございます」

という保守
オチなんてありません(;><)
12閉鎖まであと 6日と 10時間:2007/01/17(水) 10:25:54.71 ID:t220GHBnO
>>1

さて、保守の準備でもしますかね
13閉鎖まであと 6日と 10時間:2007/01/17(水) 10:26:36.18 ID:ypSkOBOF0
>>11
ガチでそう思ってたんだが違うのか?
14閉鎖まであと 6日と 10時間:2007/01/17(水) 10:44:11.68 ID:OJvcl45sO
>>1乙!
15閉鎖まであと 6日と 9時間:2007/01/17(水) 11:01:41.97 ID:Ch0RBBuwO
>>1
16閉鎖まであと 6日と 9時間:2007/01/17(水) 11:34:54.31 ID:Ch0RBBuwO
保守
17閉鎖まであと 6日と 9時間:2007/01/17(水) 11:57:35.45 ID:Q8dIAyc50
>>1
18閉鎖まであと 6日と 8時間:2007/01/17(水) 12:19:37.19 ID:6vS29iEnO
>>1

ぬるぽ
19閉鎖まであと 6日と 8時間:2007/01/17(水) 12:41:58.27 ID:OJvcl45sO
ハルヒ
20閉鎖まであと 6日と 7時間:2007/01/17(水) 13:10:00.68 ID:6F1lbiyg0
21閉鎖まであと 6日と 7時間:2007/01/17(水) 13:17:20.45 ID:jWDkDSkX0
>>1
22閉鎖まであと 6日と 6時間:2007/01/17(水) 14:14:16.82 ID:Uiavt4DrO
  ___
 | |・ω・|=3
 |/|豆腐|ヽ
((|_|__|
  ノ │
23閉鎖まであと 6日と 6時間:2007/01/17(水) 14:42:24.10 ID:VZiJoWhe0
追いついた>>1乙。
保守
24閉鎖まであと 6日と 5時間:2007/01/17(水) 15:10:20.49 ID:OJvcl45sO
保守
25閉鎖まであと 6日と 5時間:2007/01/17(水) 15:36:24.74 ID:Ch0RBBuwO
保守
26閉鎖まであと 6日と 5時間:2007/01/17(水) 15:47:46.70 ID:blIwOwJi0
キ「俺の名前・・・」

―――忘れられた名前。

長「貴方の名前は・・・」
キ「・・・っ!長門、今、なんて言った!?」

―――衝撃の真実。

喜「戻ってきて下さい!!」
朝「駄目・・・キョンくん!」
キ「・・・二人とも、すまない・・・」

―――世界の別れ道。

複雑に絡んだ糸が緩まるとき、沫緒に封じられていた玉手箱が開く。



Kyon 〜名前の果てに〜


ハ「いやぁ・・・目を、覚ましてよ・・・キョォォォォオオオオンッッッ!!!」


1月23日 夜の11時 公開!!ナワケナイダロ
27閉鎖まであと 6日と 4時間:2007/01/17(水) 16:09:38.32 ID:5hfi2gjr0
投下良いかな?
一樹ちゃん☆スマイルの続きです。
プロローグはこちら http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/1917.html
28閉鎖まであと 6日と 4時間:2007/01/17(水) 16:11:03.39 ID:jWDkDSkX0
>>26
そうはいっても続きwktk
>>27
wktk

 転校初日、先生達に挨拶を済ませたわたしは、これから通うことになる一年九組に向かった。
 はあ、クラスは違うとはいえ涼宮さんと同じ学校かあ……。男の子としてっていうのも何だか変
な感じだけど、楽しみと言えば楽しみかなあ。
 まともな学校生活なんて、三年ぶりだし。
「始めまして、古泉一樹です」
 わたしは出来るだけ普通の、人の良さそうな男の子を装って、クラスメイト達を前に名前を名乗
った。そうそう、『一樹』って名前は男でも女でも通用するような名前だから、そのままなんだよ
ね。
 ううん、同い年の子がいっぱい……、当たり前といえば当たり前のことなんだけど、新鮮な光景
だなあ。これで、友達とかが普通に作れる環境だったら文句無いんだけど、それはちょっと……。
「席はあそこだ」
 先生が教えてくれたので、わたしはその席に着いた。
「ねえねえ、古泉くん、どこから来たの?」
 もうすぐ授業だって言うのに、近くの席の女子が小声で話しかけて来た。
「関東からですよ」
 わたしは用意していた通りの答えを口にする。大嘘なんだけどね。
「ふうん、あ、教科書有る? もし無かったら、」
「ご心配なく、ちゃんと揃えてありますから」
 親切なのはありがたいんだけど、いきなりそれで机を近づけて来られるのは、ちょっと困る。こ
んな初っ端から近い位置で話をすると、思いっきり襤褸が出そうだし。
「そう……」
「親切にありがとうございます」
 にこっと笑ってお礼を一言。
 とりあえず、困りそうになったらこうしろって言われてるんだけど……、こんな感じで良いのか
なあ。
「あ、うん……。も、もし、何か困ったことが有ったら何でも言ってね」
「はい、そのときはお世話になりますね」
 ううん、女の子が顔を赤くしている。ええっと、これは、その、つまり……、ううん、あんまり
そういう方向に物を考えて欲しくないんだけどなあ。これは、わたしの本来の姿じゃないわけだし。
 嬉しいとか戸惑うとかよりも、申し訳ないなって気持ちの方が大きいんだよね。
 だって、騙しているみたいじゃない。……いや、実際騙しているわけだけど。

 それから一時間目の授業が始まり、わたしは普通に授業を受けた。
 授業に出るってこと自体が三年ぶりだったから、新鮮といえば新鮮だったけど、内容自体は特に
どうってことも無かったかな。特進クラスだってことだけど、別に難しいとも厳しいとも思わなか
ったし。
 森さんの個人授業の方がよっぽど……、いや、まあ、この件は良いか。
「ねえねえ、古泉くん、どこから来たの?」
「趣味は何?」
「どんなテレビ見ているの? あ、転校前とこっちじゃやっている番組とか違う?」
「ねえ、古泉くん、」
 想像していたことだけれど、休み時間になったら、あっという間にクラスメイトに囲まれた。ま
あ、珍しくもない光景だよね。
 自分が小学校のときにクラスに転校生が来たときも、初日はこんな感じだったし。
「えっと、」
「あなたが謎の転校生ね!」
 さて、与えられた質問に用意していた嘘八百を並べてやり過ごそうと思っていたわたしのところ
に、彼女は現れた。

 涼宮ハルヒ、その人が。
「あの……」
「あなたが転校生で間違いないのよね?」
「は、あい……」
「どこから来たの?」
「関東の方ですが……」
「趣味は? 家族構成は? あ、家族の中に妙な体験をした人はいる?」
「え、あ……、妙な、と、言いますと?」
 涼宮さんが爛々と目を輝かせながら、凄いペースで喋っている……。ううん、会うのはこれが初
めてだけど、何だか不思議。涼宮さんは、もっと不機嫌そうに喋る人だって印象が有ったからかな
あ。ここ最近、様子が変わってきたとは聞いていたけれど。
「そうね、宇宙人を目撃したり超能力に目覚めたり時間を移動していたり……、そうそう、未知と
の遭遇が原因で引越し、何てことも、」
「あ、いえ、そういうのは……」
「無いの?」
「ええ、僕の知る限りでは……」
「ふうん……」
 涼宮さんが漸く口を閉ざし、ちょっと思案顔になる。
 何を考えているんだろう……。わたしのこと、なのかなあ? いや、けど、まさか、何時かはじ
かに接触するだろうなって思っていたけど、まさかこんなに早く来ることになるなんて思っていな
かった。
 それに『謎の転校生』って……。
「そうねえ、じゃあ……、あら、もう時間。ええっと」
「古泉一樹です」
「そう、古泉くんね。あたしは涼宮ハルヒ。クラスは一年五組よ。また来るから、覚えておいて」
 涼宮さんはさっとそう言うと、現れたときと同じくらいの素早さで教室を出て行った。
 何か、凄いパワフル……。それに、またって……。
「……あの、古泉くん」
 呆然としている状態からやっと開放された女子の一人が、僕に話しかけてきた。
 場の主導権を完全に涼宮さんに持ってかれちゃっていたからなあ。
「はい、何でしょう?」
「涼宮さんのとは、あんまり関わらないほうが良いよ。あの子、ちょっと変な子だから……」
「はあ……」
 その女子は親切で言っているんだろうけれど、僕には曖昧な返事を返すことしか出来なかった。
 涼宮さんが云々っていう言葉に反論したい気持ちがなかったわけじゃないし、何より、こうして
出会ってしまった以上、関わらないでいるのは多分無理だろうし……。


 それから涼宮さんは休み時間のたびに現れ、お昼休みには、わたしのクラスの生徒にでも聞いた
のか、学食にまで押しかけてきた。いや、涼宮さんも元々学食組みみたいだけど、どう見てもわた
しを追いかけてきたって感じだったし。
 涼宮さんはその間始終パワフル質問モードで、わたしは全然ご飯を食べた気がしなかった。とい
うか、全然食べれなかった。
「……でね、あなたにはちょっと来て欲しいところが有るの」
 5時限目と6時限目の休み時間、涼宮さんはいきなり話の風向きを変えた。
「来て欲しいところ、ですか」
「そう、あたしにとって重要なところよ。もちろん、これからあなたにとっても重要になる場所よ」
 涼宮さんがニヤリと笑った。
 それが一体なんで有るのか……、具体的なことは知らないけれども、最近の涼宮さんが自分から
何かを始めようとしているというのは、一応知っている。
 どうやらわたしも、その『何か』に巻き込まれることが決まってしまったみたいだけれど……、
ううん、これで良いのかなあ?
 休み時間のたびに捕まりっ放しだから『機関』に連絡する時間も全然取れないし……。まあ、い
っか。もしも接触したときは、とりあえず涼宮さんの機嫌を損ねないように振舞うようにて言われ
ているから、その通りにさせてもらおう。
 帰りのホームルームが終わったあと、わたしは涼宮さんに腕を引っ張られ、その、重要な場所と
やらに向かうことになった。ちなみに今日のホームルームはどうやら5組の方が早く終わったのか、
涼宮さんはクラスの外で待ち伏せしていたらしく、9組の担任がホームルーム終了を告げるのとほ
ぼ同時にクラスに入ってきて、わたしの腕をとった。
 クラスメイトも先生も、思わず唖然。
 わたしは仕方なく彼等に手を振りつつ、涼宮さんに引っ張られていった。

 向かった先は、文芸部室。
「へい、お待ち!」
 涼宮さんは声だけでドアが破れるんじゃないかと言うほどの大きな声とともにドアを開き、わた
しを伴って部室に入った。
「一年九組に本日やって来た即戦力の転校生、その名も、」
 え、ちょっとまって、わたしにいきなり振るの?
 しかも、即戦力って……。
「古泉一樹です。……よろしく」
 自分の知らないところ(といっても涼宮さんの頭の中限定って気もするけれども)で勝手に外堀
が埋まっていく恐怖を感じつつも、わたしはとりあえず笑顔を作り、名前を名乗った。
 困ったときには笑顔笑顔。「古泉、あなた顔は良いんだから笑っていれば大抵のことは乗り切れ
るわ」とは、森さんの言葉。……あんまり納得したくないけれども、笑っているだけで乗り切れる
なら、こんなに楽なことは無いかも。
 それから涼宮さんは全然紹介になってない団員の紹介をしてから、僕の質問に応じて『SOS団』
なる団体の活動内容を教えてくれた。

「宇宙人や未来人や超能力者を探し出して一緒に遊ぶことよ!」
 ツッコミどころ満載を通り越しそうなほどの宣言を、何の迷いも無く言い切った涼宮さん。
 これが、わたしが普通の人間だったなら、呆れるなり乾いた笑いを浮かべるなりってところなん
だろうけれど、そうも行かない。
 なにせ私は超能力者だし、ここにいる残りの団員三名の内二人は、宇宙人と未来人にカテゴライ
ズされるわけで……、いや、そんなこと、喋る気は無いけどね。
 ああでも、宇宙人と未来人……、長門有希さんと、朝比奈みくるさんか。朝比奈さんはともかく、
長門さんは……、ううん、わたしの本当の姿まで含めて、全部気づかれてそうだなあ。まあ、彼女
が自分から言い出すことは無いだろうけど。
 暗黙の了解って意味でなら、涼宮さんの周りを取り巻く大勢のうちの大半は、今のところ、同じ
ような考え方を持っているはずだし。
 わたしはとりあえず長門さんと朝比奈さんを交互に見てから、適当に相槌をうち、仕方が無いの
でこの団体に入ることにした。『機関』には何のお伺いも立てないままに決まっちゃったけど、涼
宮さんの機嫌をとるためだから、これも仕方ないよね。
 ごん。
 これは、わたしに挨拶しようとして立ち上がろうとした朝比奈さんが、躓きかけた挙句テーブル
の上のオセロ盤に頭を打ちつけた音。
 なんかすっごく痛そうなんだけど……。
「だいじょうぶですか?」
「……はい」
 思わず声をかけつつ手を差し伸べたわたしに対して、朝比奈さんは、何とも言えない目つきでわ
たしの方を見上げてきた。
 ええっと、これって……、ううん、朝比奈さん、わたしの正体に気づいてないのかな? ああ、
バックグラウンドは知っていても、本当の正体は知らないとか……。ううん、それってどうなの?
35閉鎖まであと 6日と 4時間:2007/01/17(水) 16:21:00.82 ID:jWDkDSkX0
支援
 いくつかの疑問符を残したままでは有ったけれど、それからわたしは涼宮さんに学校案内だと言
って学校内を引っ張りまわされた。それは、愚痴と余計なコメントと意味不明な解説の多い、不思
議な案内だった。ううん、でも、高校生ってこんなものなのかなあ?
 涼宮さんはどうも『変わった人』と認識されているみたいだけど、世の中の高校生の平均っても
のを良く知らないわたしには、彼女のどこがどういう風に変わっているのか、実のところ、よく分
かってないんだよね。
 ちょっと、元気な人だなあ、とは思うけど。

 学校から、昨日からの自宅となっているマンションに戻ったわたしは、とりあえず部屋に入って
すぐ大きな伸びをした。
「疲れたあ……」
 男の子の声で、女の子みたいな喋り方。
 はっきり言って自分でもどうかと思う……、はあ、早く戻っちゃおう。
 戻る方法は、とっても簡単。なるときもそうなんだけど、そうしたいって思えばそれで良い。儀
式も呪文も要らないし、勝手になったり勝手に解けることもない。
 まあ、そうでなきゃ、この格好で転入、何てことにはならなかっただろうけど。
 わたしは制服姿のまま、元の姿に戻った。
 身体は変わっても服はそのままなので、制服がでかい。
 男の子の時のわたしは、背が高いからね。元のわたしも女子の平均よりは高い方なんだけど、そ
れでも男の子になったときと比べると、全然小柄なわけだし。
「はあ、お風呂入ろう……。はうっ」

 べちっ。

 これは、長いズボンの裾を踏んづけて、そのまま転んで、カーペットと仲良くご挨拶しちゃった
擬音……。ううう、何やっているんだろうなあ。
 こんなことになっても、助けてくれる人は居ないし……、こんな身体で、この能力を使うことを
考えたら、誰かと一緒に暮らしたい、なんて思わないけどね。
 生活面でのサポートになるような人物をつけるっていう『機関』の提案も有ったけど、突っぱね
ちゃったし。
 はあ……。とにかく、お風呂に入ろう。


 わたしはお風呂のスイッチを入れ、沸くまでの時間テレビのチャンネルを回しつつ適当に過ごし
てから、お風呂に入った。そうそう『機関』への連絡自体は、帰りに家まで送ってくれた新川さん
に話すことで一応済ませている。本当はそれだけじゃ全然足りないんだろうけど、疲れているから
ってことで、詳細の説明は後回しにさせてもらった。
 だって、本当に疲れているんだもん。
 肉体的にも精神的にも……、転校初日に涼宮さんに会ったからっていうのも有るんだけど、もし
かしたら、この能力を使うと、消耗するのかなあ。今まで全然使ったことが無い能力だったし、長
時間使うなんてことも無かったから、その当たりのことは良く分からないんだけど……。
 あ、何て考えているうちにお風呂が沸いたみたい。
 よし、とりあえずお風呂に入ろう。
 考えるのは後々、今はぱーっとお風呂で手足を伸ばして、ゆっくり身体を休めよう。
 ……わたしお風呂って好きなんだよね。結構、落ち着けるからかな。
 お風呂に入る前に脱ぐ服が全面的に男物なのはどうなのって気もするけど……、下着までだから
なあ。まあ、体育とかで着替える場面も有るだろうから、仕方ないことだし、男の子の身体だった
ら男の子の下着の方が無難だとも思うんだけど、やっぱりちょっと、恥ずかしいんだよね。
 せめて能力を使うときに、服も一緒に変えられたら……、訓練とかしたら、どうにかなるかな?
 訓練って、どうやって、という気もするけど……。うん、今度時間が有るときにでも、頑張って
みようかな。
 一々能力を使うたびに全部着替えるとか、女の子に戻っても男の子の下着だとか、体格の都合で
女の子から男の子にすぐなることが出来ないっていうのは、ちょっと不便だしね。
「はふーっ」
 ああ、身体を休めようって思っていたのに、また変なことを考え始めちゃっているなあ。
 お風呂に入っているときくらい、女の子のわたしで良いじゃない……。この三年間の間、男も女
も無いような、年齢さえも関係ないような、何と言うか、形容するのも面倒くさい日々を送ってき
たわけだけれど……、頑張ってきた『わたし』は『わたし』なんだよ。
 それにわたし、女の子としての自分の外見を結構気に入っているし……。男の子の自分は、女の
人からの受けは良いみたいだけど、そんなに、好きじゃない。だって、何だか人を騙しているよう
な気分になるし……。どんな風に思われたって、男の子のときのわたしは、やっぱり『わたし』じ
ゃない。
「……こんな調子で、大丈夫かなあ」
 不安、疑問、不満……。何だか、心に渦巻くものがいっぱい。
 お湯の中は気持ち良いし、身体は休まるけれど、心は、どうなんだろう。
 わたし……。
「あー、もう、やめやめ!」
 わたしはぱっとお風呂から上がり、脱衣所で身体を拭いて、下着を身に着けた。
 女の子の身体のときだから、今度はちゃんと女物だよ。
 ふりふりひらひらレースたっぷり甘ロリ系ブラ&ショーツ。自分で形容すると結構恥ずかしいけ
れど、わたしはこういうのが好き。女の子は見えないおしゃれにも気を使わないとね。
「よし、今日もOK!」
 わたしは鏡の前に立ち、下着姿の自分の身体をざっと確認した。
 切り揃えられたショートカットに、ちょっと切れ長の目、顔立ちは、まあ、結構かわいい方なん
じゃないかな、と思う。
 身体つきは、ちょっと細身かなあ……、あ、でも、出るべきところはちゃんと有るから良いんだ
もんね!
 わたしはくるくると鏡の前で回って、おかしなところが無いかざっと確認してから、クローゼッ
トを開いた。
「んーと……」
 10分くらい悩んでから、わたしは、フリル付きの白いシャツにチェックのミニスカートを選ん
だ。これにニーソックスで、完璧だね!
 今はもう日も落ちちゃっているし、どうせ午前様になる前にパジャマに着替えて寝ちゃうことに
なるんだけど、やっぱり、女の子で居られるときは、女の子らしく居たいもの。
 それを見せる相手は居ないわけだけれど……、ううん、そういう問題じゃない。
 これは、わたしがわたしらしく、ちゃんと笑っていられるために、必要なことなんだから。
「うん、ご飯の準備でもしようっ!」
 着替え終わったわたしは、夕食の準備をするべく、台所に向かった。
 しっかり栄養とって、しっかり寝て、明日に備えないとね。
 食事の基準をどっちの体型に合わせたら良いのかまだ分からないのが難点だけど……、とりあえ
ず、ダイエットが必要な事態にならないように気をつけようっと。


 終わり・・・ならぬ、次のお話へ続く。
41閉鎖まであと 6日と 4時間:2007/01/17(水) 16:23:08.90 ID:jWDkDSkX0
支援
42閉鎖まであと 6日と 4時間:2007/01/17(水) 16:25:10.97 ID:jWDkDSkX0
>>40
乙!
女装…ではないのか、なんていうんだ、これは、
まあともかく古泉ktkr

続きwktkです!
43閉鎖まであと 6日と 4時間:2007/01/17(水) 16:40:54.68 ID:6vS29iEnO
44閉鎖まであと 6日と 3時間:2007/01/17(水) 17:05:57.95 ID:5hfi2gjr0
保守っておこう
45閉鎖まであと 6日と 3時間:2007/01/17(水) 17:20:41.10 ID:OJvcl45sO
保守
46愛のVIP戦士:2007/01/17(水) 17:29:25.91 ID:UIehBuWV0
保守
47愛のVIP戦士:2007/01/17(水) 17:35:25.58 ID:qEbqc0je0
涼宮ハルヒの終焉の続きを今から書きます
48涼宮ハルヒの決断:2007/01/17(水) 17:36:23.96 ID:IpFwRjys0
決断執筆中です。
昨日励まされまた書き始めました。
投下は文を書くのが遅いので遅くなると思います。
気長に待っていてくれると嬉しいです。
49愛のVIP戦士:2007/01/17(水) 17:37:40.45 ID:FfS249IB0
>>47-48
がんばってください><
50閉鎖まであと 6日と 3時間:2007/01/17(水) 17:39:22.27 ID:jWDkDSkX0
>>47-48
ガンガレ
51愛のVIP戦士:2007/01/17(水) 17:45:20.05 ID:qEbqc0je0
ここでネタバレします
下をドラッグしてください
                 
















m9
52閉鎖まであと 6日と 3時間:2007/01/17(水) 17:46:52.47 ID:blIwOwJi0
>>28
んー・・・ならアナル版女古泉完成させたあと、プリンで

@キミがキミで居られるように
@ながとぅーみー
@朝倉涼子を婚約者

の三つ書き上げて、なお暇があったら書くよ
53閉鎖まであと 6日と 3時間:2007/01/17(水) 17:53:59.85 ID:jWDkDSkX0
>>52
wktk
そういえば「ながとぅーみー」の2話「ちょこっとミスだ-」もあげとく?
54愛のVIP戦士:2007/01/17(水) 17:59:52.70 ID:qEbqc0je0
さて長かった涼宮ハルヒの終焉もあと2章で終わります
あー長かった
55閉鎖まであと 6日と 2時間:2007/01/17(水) 18:16:12.49 ID:Ch0RBBuwO
wktkだー!
56閉鎖まであと 6日と 2時間:2007/01/17(水) 18:18:46.83 ID:YbkPi9JVO
…………………
……………
………
ハ「スルメ」
キ「メス」
ハ「スイカ」
キ「カルピス」
ハ「またス?くっ、あんたいやらしいわね」
キ「はいはい。じゃあ俺の勝ちでいいな」
ハ「ちょ、ちょっと待ちなさいよ………あ!!スライス!!そうよ、これでどうよ?」
キ「うっ!!ス……涼宮…ハルヒ、ハルヒ結婚しよう」
ハ「う……うん」
キ「ん がついたな。じゃあハルヒの負けだな」
ハ「うん。じゃあ一緒に…」
キ「はいはい。わかってる。じゃあ、せーの」
キ・ハ「保守!!!」
57愛のVIP戦士:2007/01/17(水) 18:20:35.59 ID:qEbqc0je0
>>56
非常に萌えた
58閉鎖まであと 6日と 2時間:2007/01/17(水) 18:23:52.33 ID:0HWT4cNw0
プラネテスwww
59閉鎖まであと 6日と 2時間:2007/01/17(水) 18:24:11.75 ID:scq4nTpT0
保守
60閉鎖まであと 6日と 2時間:2007/01/17(水) 18:25:43.40 ID:CE5Syv0X0
女古泉に若干の不気味さを感じる。
エロパロの女国木田には萌えたのだが。
61黒内木 ◆41zceJmqdc :2007/01/17(水) 18:28:49.82 ID:3FiKmKhwO
>>53
すいません。お願いします。
62愛のVIP戦士:2007/01/17(水) 18:37:00.80 ID:qEbqc0je0
63閉鎖まであと 6日と 2時間:2007/01/17(水) 18:40:28.11 ID:Ch0RBBuwO
>>62
乙!
続きwktk
64愛のVIP戦士:2007/01/17(水) 18:42:58.86 ID:qEbqc0je0
さて最終章書くか
あー長かった
65閉鎖まであと 6日と 1時間:2007/01/17(水) 19:04:12.86 ID:fBlVXynI0
保守
66閉鎖まであと 6日と 1時間:2007/01/17(水) 19:24:19.77 ID:5hfi2gjr0
hoshu
67閉鎖まであと 6日と 1時間:2007/01/17(水) 19:25:11.68 ID:jWDkDSkX0
>>61
あげときましたん
68閉鎖まであと 6日と 1時間:2007/01/17(水) 19:26:14.28 ID:5NmheSVvO
涼宮ハルヒがメインでローゼンメイデンとの合作?みたいなのを考えたんだが…スレ違いか?
69閉鎖まであと 6日と 1時間:2007/01/17(水) 19:27:11.93 ID:F0P7CZbA0
前にそういうスレが立って賑わいましたよw
70閉鎖まであと 6日と 1時間:2007/01/17(水) 19:30:18.08 ID:5NmheSVvO
>>69
今もある。そこが荒らされてたからココに来たんだ
71閉鎖まであと 6日と 1時間:2007/01/17(水) 19:31:30.04 ID:F0P7CZbA0
>>70
ほんとだwww
年末からずっとあったんすか?
72閉鎖まであと 6日と 1時間:2007/01/17(水) 19:55:29.72 ID:Ch0RBBuwO
保守
73閉鎖まであと 6日と 1時間:2007/01/17(水) 19:56:19.08 ID:5NmheSVvO
>>71
いや、それは無いだろ。
俺は今日見つけて投下しようと思った。確かに良くありそうなネタではあるwwww
74閉鎖まであと 6日と 1時間:2007/01/17(水) 19:57:20.75 ID:F0P7CZbA0
>>73
最初のスレは盛況でしたよね。
75閉鎖まであと 6日と 0時間:2007/01/17(水) 20:05:43.20 ID:5NmheSVvO
>>74
昔はまだブームの最中だったからねぇwwww
76涼宮ハルヒの終焉 最終章@:2007/01/17(水) 20:05:51.84 ID:qEbqc0je0
その後、朝比奈さんとハルヒには妹のお守りを頼み俺はその間に校庭の隅に穴を掘り、朝比奈さん(大)と長門の遺体を埋めた、古泉の遺体は見つからなかった。
恐らく閉鎖空間の消滅とともに消滅してしまったのだろう。

それから五日間、俺とハルヒと朝比奈さんは学校にも行かずに家に引きこもっていた。
長門の必殺技のおかげで世界は大混乱していた。北向きに放たれた衝撃波は一瞬にして中国、韓国、北朝鮮、モンゴル、ロシアとその方向にある大体の国を新地に戻してしまっていた。
当然学校も休みである。日本に土地的に被害はなかったのだが経済は混乱中であった。しかし働かずに飯は食えないのでほとんどの店は大体四日後には通常通り営業していた。

六日目、布団の中で蹲っていたら携帯がなった。朝比奈さんであった。
「あのぅー、実は未来から指令が来ていたんです。七日前に。今気づいたんですけど。
実はそれによると
『今、これをみているときにはとても悲しいことがあったはずです。
ですがあなたはそれを乗り越えなければなりません。例え未来の自分の死を見てしまったとしても、親しい友人が亡くなったとしても。
あなたは強い子です。だからかならず乗り越えられます。
本当につらいと思いますが、私からの最後の指令です。
あの日から一週間たったらキョン君を呼び出してこれからあなたがすべきことを全て教えてもらって下さい。
彼は全て知っています。
それがすんだらすぐに未来に帰って下さい。
あなたはこれから一週間前のあの日のために剣術を習ってもらいます。
こんなことを言うのもなんですががんばって下さい。』
って事なんですけど。どういう事なんでしょうか。」
おそらくは七夕や消失騒動のときや一週間後の朝比奈さんが来たときのことだろう。
「わかりました、今から会えますか?ハルヒも一緒に。」
77涼宮ハルヒの終焉 最終章A:2007/01/17(水) 20:06:25.50 ID:qEbqc0je0
それからハルヒにも電話をかけ。喫茶店「夢」で会うことになった。

「元気そうだな、ハルヒ。朝比奈さんも。」
「どう見たら元気そうに見えるのよ。馬鹿ね。」明らかに元気のなさそうなハルヒ。
会釈する朝比奈さん。
世間話をする余裕などなくすぐに本題に入った。
七夕のとき俺を導いてくれたこと、 ハルヒがいなくなったとき助けてくれたこと、手紙で指示を出してくれたことなど全て包み隠さずに教えてあげた。
ハルヒは完全に非現実的な話や裏話を聞いて少し元気になったようだった。
「わかりました。いままで本当にありがとうございました。私は未来に帰ります。」
そして何ながらハルヒと抱擁を交わす。
そして瞬きした瞬間に、消えた。

自分が死ぬ運命を知っていて、友達の未来のために活動し、友達の未来のために命を捨てる。
なんて強い人だったんだろう。

ハルヒは俺に背を向けわなわなと肩を震わせていた。
泣いているのだと思うと思わず抱きしめたくなった。
が俺のそんな感情すぐにかき消される事となった。
78涼宮ハルヒの終焉 最終章B:2007/01/17(水) 20:06:50.84 ID:qEbqc0je0
いきなり振り向いたハルヒはこう言った。
「キョン、SOS団は何をする活動だったか覚えてる?」
「確か…『宇宙人や未来人や超能力者を探しがしだて遊ぶ。』だったか?」
「そう、正解。でも本当はその目的は果たされていた。そうよね。」
「そうだな。」
「じゃあSOS団って何の略省だったか覚えてる?」
「『世界を大いに盛り上げる涼宮ハルヒの団』だろ?」
「じゃあ私が有希やみくるちゃんや古泉君や世界中のみんなのために今何をしようと考えているかわかるわね?」
「いーや、わからん。」これは嘘だった。大体のことは予想できる。
「まあいいわ。あんたは私に黙ってついてくればいいのよ。」
そういうとハルヒはいつぞやのように俺の手を引っ張り走り出した。
俺はこの瞬間思った。
サンタクロースなんてもんは信じてなかったが今は信じられるような気がする。
なぜなら宇宙人がいて未来人がいて超能力者がいた。それならサンタが存在してもおかしくない。
もしかしたらハルヒは俺にとってのサンタクロースなのかもしれない。
極端に強引なサンタだが。

これから何をするかって?決まってるだろ?
この団長様と世界を大いに盛り上げるのさ。

THE END
79閉鎖まであと 6日と 0時間:2007/01/17(水) 20:09:47.67 ID:Ch0RBBuwO
GJ!
お疲れ様でした!
80愛のVIP戦士:2007/01/17(水) 20:24:25.54 ID:qEbqc0je0
あげとく
微妙に表現でききれなかった場所はあったがなんとか自分の考えてた最後を迎えれた。
みんなの支援のおかげありがと
できれば感想頼む
81愛のVIP戦士:2007/01/17(水) 20:24:48.39 ID:qEbqc0je0
いやいや下げてるからwwwwwwwww
82閉鎖まであと 6日と 0時間:2007/01/17(水) 20:38:45.81 ID:Uiavt4DrO

これから読むよ
83閉鎖まであと 6日と 0時間:2007/01/17(水) 20:40:43.86 ID:+t5J3l9W0
最後の一人突っ込みフイタwwwww
乙!
84愛のVIP戦士:2007/01/17(水) 20:43:42.46 ID:qEbqc0je0
めんどくさかったから書かなかったけれども
実は裏で荒川森コンビがキョンを誘拐しようとしてたやつらを捕まえるって設定があったのだが
それをキョンに教える人間がいなく、その場面を書くと一人称ではなくなるのでぼつになりました
85閉鎖まであと 6日と 0時間:2007/01/17(水) 20:47:13.32 ID:PHPlSpDqO
乙!
ツッコミwww

そんでやっと書き終わったー!投下してもいいかな?
86閉鎖まであと 6日と 0時間:2007/01/17(水) 20:52:36.78 ID:Wj9dodkM0
wktk!!
87閉鎖まであと 6日と 0時間:2007/01/17(水) 20:53:07.31 ID:f1EfdLw+O
カモン
88閉鎖まであと 6日と 0時間:2007/01/17(水) 20:57:42.81 ID:PHPlSpDqO
じゃ、花嫁修行の最終話投下しまーす。
89花嫁修行危機一髪・完 ◆mUByYeJ/Ko :2007/01/17(水) 20:59:29.22 ID:PHPlSpDqO
「前回までの粗筋です。
とりあえずなんかそんな感じの展開を繰り広げた放課後、機関から定期報告の催促がありました。
………
…な、長門さんがいらっしゃらないので、必然的に独りボケ独りツッコミになりますが…
そしてこの前フリも全て僕の虚しい独り言になってしまうのですが…
とりあえずなんかそんな感じ、って粗いにも程があるでしょうが…
………
……えーと……
…だ、だめだ。僕一人では間が持たない…!………
……あ、じゃあ早口言葉を…
あかまきまみ…
………
あかまきがみあおまきがぎっ!うあっ!
………
し、舌噛んだ……
………
えーっと…
………
……あ、コンセントを差し込む穴って、右より左の方が少し大きいんですよ、ご存じでしたか?
………
…………
……花嫁修行危機一髪・完、スタート…」

 新川さんに電話を掛け、自分の今の居場所を伝える。
毎回のことで、森さんの送迎のついでに僕も拾ってもらう。
「その手は?」
到着したタクシーに乗り込んだ途端、後部座席に座った森さんに鋭い声で聞かれた。
彼女は、僕の右手の中指と手首に巻かれた包帯を睨むように見ていた。
90花嫁修行危機一髪・完 ◆mUByYeJ/Ko :2007/01/17(水) 21:00:48.18 ID:PHPlSpDqO
「体育の授業がバスケでして。僕としたことが突き指をしてしまいました。
手首は、その時に床に手を付き損ねて捻ってしまいました」
本当のことを言ってもいいのか悪いのか、区別が咄嗟にできなかったのでそれらしい嘘をつく。
ひとりの少女を救ったはいいものの、詰めが甘くて負傷しました――
そう言えば森さんに小馬鹿にされるのは確実で、その少女がインターフェイス(機関で言う所のTFEI)の長門さんだと知られたら、
ああそうですか、とはなかなかいかなさそうである。
「鈍臭いわね」
「あはは…」
僕や長門さんの背景事情に複雑なものを覚えつつ、
新川さんがハンドルを握る車は無事に機関の一施設に到着した。
「それで?今日は何故床屋に迎えを呼んだのかしら。いつもは美容院ではなかった?」
会議室に向かう途中、僕の隣でフロアを闊歩する森さんに引き続いて尋問される。
「手を負傷したのは三日程前の事で、本日涼宮ハルヒに無精髭を指摘されまして、その処置をと」
カッターを持った長門さんに追いかけ回されたことは勿論伏せる。
彼女の行動は陰謀があっての物では無い、
といくら僕が主張しても、聞き入れて貰えないのは目に見えているからだ。
91花嫁修行危機一髪・完 ◆mUByYeJ/Ko :2007/01/17(水) 21:01:44.87 ID:PHPlSpDqO
森さんが興味無さそうに答え、僕達の前を歩いていた新川さんが、
ある扉の前で立ち止まり、ノックをする。
「古泉一樹、森園生両名を連れて参りました」
部屋の入口に立ち、頭を下げる。
「お待たせ致しました。古泉一樹、只今参りました」
「同じく森園生。失礼致します」
指定された席に座り、近状報告スタート。
が、会議の内容をひとつひとつ書いてもしょうもないだろうから、
異変が起きた時間まで物語をすっ飛ばそうと思う。別に面倒臭がっている訳ではない。
「本日の涼宮ハルヒですが、特に変わった様子は――」
その時だった、先程僕が言った異変が起きたのは。
「ぱーんぱっかぱ〜ん!ぱかぱっかぱっかっぱ〜ん!!」
「!?」
椅子から飛び上がりそうになった。音の発信地を探すまでもなく、余りにも近い所からそれは鳴り響いている。
「めろんぱんなちゃんだよーっ!!」
びたっ、と会議室に充満していた空気が、元から固かったと言うのにますます固くなる。
ごほん、と一人がわざとらしく咳をする。
「…森、会議中は電源を切っておくように」
「わたくしでは御座いません」
ばしっ、と森さんは噛み付くように反論し、右隣の僕を睨み付けた。
92閉鎖まであと 5日と 23時間:2007/01/17(水) 21:02:31.87 ID:f1EfdLw+O
支援
93花嫁修行危機一髪・完 ◆mUByYeJ/Ko :2007/01/17(水) 21:02:28.72 ID:PHPlSpDqO
顔が否応なしに熱を持っていくのを感じながら、僕はそろそろと手を上げた。
会議室にある全ての目が僕に突き刺さる。目線がレーダー光線だとしたら、今の僕は間違いなく粉微塵だ。
「切りなさい」
「は、はい…」
タクシーから降りる際に電源は切っていたと言うのに、電話の着信音は始めから携帯に入っていた味気無い着信音2だったと言うのに、
こんなことを出来るのは、僕の知り合いにはせいぜいふたりしかいない。
重苦しい空気が肩に伸し掛かる中、僕は震える指で携帯を取り出し、
誰からの着信か確認もせずに、素早く電源を切ろうとした。
が、
「長門有希からです」
左隣の新川さんがそう言った瞬間、森さんに携帯を取り上げられていた。
相変わらずの視力とコンビネーションである。
やっぱり掛けてきたのは長門さんだったか。
「長門有希?TFEIの?」
訝し気に眉を寄せ、僕達の上司は、
「出なさい。音量をここにいる全員が聞こえる様、最大にする事」
と言った。
すかさず森さんが、ボリュームを限界まで上げた携帯を僕の前に置く。
全く、プライバシーなんてあったもんじゃない、と僕は半ば諦めの境地で、通話ボタンを押した。
94花嫁修行危機一髪・完 ◆mUByYeJ/Ko :2007/01/17(水) 21:03:11.53 ID:PHPlSpDqO
耳に当てては鼓膜が痛いだろうから、携帯を近付けるのではなく、
僕が携帯に近付くために、体をテーブルに寄せる。
「もしもし、古泉です」
「こちら長門有希。応答せよ」
「してるじゃないですか。ご用件をどうぞ」
「今日は何時に帰って来るの?」
「すみません、今、会議…ではなくて、床屋が込んでいまして。終わり次第帰ります」
「そう。晩ご飯は何がいい?」
「あなたにお任せします」
「カレー」
「いや、それはちょっと。三日連続でカレーはキツ……!」
ヤバっ…!!
「そう。待ってる」
プチッ、ツーツーツー……
「……えと、その、あの、これは…」
椅子の上で縮こまる僕に集中する冷やかな目線に、
「今日は何時に帰って来るの?晩ご飯は何がいい?三日連続でカレーはキツい?」
森さんが見る者全てを凍らすような不敵な笑みを浮かべる。
そして、一言。
「説明して貰おうかしら、古泉?」
95閉鎖まであと 5日と 23時間:2007/01/17(水) 21:03:31.88 ID:OJvcl45sO
支援
96閉鎖まであと 5日と 23時間:2007/01/17(水) 21:03:40.73 ID:f1EfdLw+O
支援
97花嫁修行危機一髪・完 ◆mUByYeJ/Ko :2007/01/17(水) 21:03:51.61 ID:PHPlSpDqO
あはははは、実はですね、
森さん、あなたに言った、この右手のけがは体育の授業中のものではなくてですね、
実はその、長門さ…いえ、長門有希を庇った際に負傷しまして。
いえいえ、庇ったと言いましても、本棚の上から落ちてきたダンボールからです。
その時、その場には涼ハルヒも居まして、
長門有希は長門有希自身が持つ能力を使い、落下物から逃れる事は憚れた訳なのです。
涼宮ハルヒが目撃していましたから。
それを見た僕は、何故でしょうね、詳しくは僕自身解らないのですが、
とにかくダンボールと長門有希の間に割り込んでいました。気付いたら。
98閉鎖まであと 5日と 23時間:2007/01/17(水) 21:04:21.97 ID:f1EfdLw+O
支援
99花嫁修行危機一髪・完 ◆mUByYeJ/Ko :2007/01/17(水) 21:04:26.57 ID:PHPlSpDqO
そして、その際ダンボールを背中に食らい、そのまま床に倒れたのですが、
床に手を付いたのは良いものの、些か失敗しましてこの通り…
え?そのまま倒れたのなら、長門有希を押し倒す体勢だっただろう?
えー、あー……全く、森さんもお人が悪い。
僕は前ではなく真横に倒れたのです。なので別に押し倒してなど…
何故、と言われましても、横に倒れたものは横に倒れたのです…
………。
………すみません嘘つきました……
…ええと、長門有希が尻餅を付いた状態で、そこに僕が屈むようにして庇ったので、
その際、倒れてきたパイプ椅子に、右手首を、あの、直撃、され、ました…
………。
……はい、ダサいですね、目茶苦茶ダサいですよね…
鈍臭いくせにフェミニスト気取ってんじゃねーよ…?
ちが、フェミニストじゃな…
鈍臭い、とろい、ダサいの三拍子…?
…うう……
え…新川さん?なんですか…?
100閉鎖まであと 5日と 23時間:2007/01/17(水) 21:04:56.55 ID:f1EfdLw+O
支援
101花嫁修行危機一髪・完 ◆mUByYeJ/Ko :2007/01/17(水) 21:05:04.93 ID:PHPlSpDqO
男が泣いていいのは、両親が死んだ時とタンスの角に小指をぶつけた時だけだ…?
…そうですね、そうですよね。
…ん?あれ?と言うことは、
新川さん、あなたはタンスの角に小指をぶつけた時、泣いていらっしゃるのですか…?
わあああすみません!!
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい落ち着いて下さい座って下さいっ!!
………。
はい、脱線しました、すみません。
それで、長門有希は僕に責任感を持った様で、
僕の右手が負傷してからここ三日、夕食を…
えと、彼女が彼女自身の家で調理を全て済ませ、僕の家に運んでいます。
はい、それだけです。それだけですよ。
………。
え?あ、あはは、嫌ですね。そんな、この真冬に汗なんてかく訳が…
あ……
…この部屋が暖房効き過ぎなのではないのでしょうか?
…一七度?
……ほら、最近エルニーニョ現象だとか地球温暖化だとか良く言われているではありませんか。
…とにかく、本日僕は床屋に寄ってから帰宅する旨を長門有希に伝えてここに来たので、
彼女は彼女の自宅で待機し、何時に料理を僕の家に運べばいいのか、それを先程の電話で聞いた訳なのです。
ご理解、して頂けましたでしょうか?
102花嫁修行危機一髪・完 ◆mUByYeJ/Ko :2007/01/17(水) 21:05:53.57 ID:PHPlSpDqO
途中、何度も脱線しながらも、
長ったらしい説明を終え、僕はびくびくしながら会議室を見渡した。
「……えーと…」
「古泉」
「はっ、はいっ!なんでしょう!」
「何か、機関や君にとって不利益になるような事を長門有希にされたかね?」
はいっされましたー!!
鼻に栗を突っ込まれそうになったり、クラスで脱がされかけたり、
家に不法侵入されたり、完璧に脱がされたり、風呂に突っ込まれたり、
朝の五時に叩き起こされたり、愛人呼ばわりされたり、マル秘ノートを持ち出されたり、
尚且つそれをデパート全フロアに放送されたり、その他諸々!!
機関と言うか、もっぱら僕個人に不利益なことばかりが山のように!!
「いいえ。今の所は特に何も」
「そうか…」
少しの間考え込む素振りをが見られた。
「ならば、こちらからは何も能動的な行動は取らずとも良いだろう…」
森さんが発言したいのか、うずうずしている。
が、
「弱味を握られない様に気をつける事。もし弱点を突かれたら早急に報告せよ」
勇気イツキ伝説とか!日記とか!ポエムとか!もうばっちり握られちゃってます!!
103閉鎖まであと 5日と 23時間:2007/01/17(水) 21:05:56.44 ID:f1EfdLw+O
しどろもどろw
支援
104閉鎖まであと 5日と 23時間:2007/01/17(水) 21:06:13.95 ID:OJvcl45sO
支援
105花嫁修行危機一髪・完 ◆mUByYeJ/Ko :2007/01/17(水) 21:06:33.42 ID:PHPlSpDqO
機関と言うか、もっぱら僕個人の弱点が山のように!!
「はい、承知致しました」

「ただいま戻りましたー…」
くたくたになりながら、マンションの部屋の扉を開ける。つ、疲れた…
「お帰りなさい」
ぱたぱたとスリッパを鳴らしながら、エプロンを装備した長門さんがお出迎えをしてくれた。
「遅かった」
「はは…予想以上に店が込んでまして…」
長門さんはお玉を持った右手とは反対の左手で、僕の髪を撫でた。
「髪、直った」
「はい」
「髭も」
「はい」
ちょっと気恥ずかしい。
長門さんが僕の頭から手を離したので、靴を脱いで部屋に上がろうとする。
「待って。やる事がある」
「?」
家に着いたと言うのに、靴も脱がずにすることとは?
僕が長門さんに言われた通り、玄関に突っ立っていると、
「ご飯にする?お風呂にする?それとも」
……待て待て待て待て待って!
「わ・た・し?」
新婚ジョーク!?
しかも、何ともご丁寧なことに「わ・た・し」の部分で長門さんは人差し指を左右に振り、
おまけに「?」の所で人差し指をそのまま唇に持って行っていらっしゃる。
大袈裟でもなんでもなく僕は、がくー、と脱力して玄関にへたり込んだ。
106閉鎖まであと 5日と 23時間:2007/01/17(水) 21:06:49.46 ID:f1EfdLw+O
支援
107閉鎖まであと 5日と 23時間:2007/01/17(水) 21:08:42.69 ID:Ch0RBBuwO
支援
108閉鎖まであと 5日と 23時間:2007/01/17(水) 21:09:14.26 ID:Wj9dodkM0
しえ〜ん
109花嫁修行危機一髪・完 ◆mUByYeJ/Ko :2007/01/17(水) 21:10:15.70 ID:PHPlSpDqO
学校での僕なら、それではあなたプラスお風呂で、とかなんとか顔色ひとつ変えずに言ってのけ、
彼にど突かれるのだろうが、今はそのブレーキとなる人物の姿は見られない。
僕がうなだれていると不意に、ぼんっ、と白い煙が長門さんの両隣りから立ち込めた。
「有希もこう言ってるんだし、キスくらいならいいじゃない!減るもんじゃないもんね。
そろそろ有希にも教えてあげるべきだわ、
羊の顔していても心の中は狼が牙を向く、そういうものよ、って!」
僕から見て右の煙から、背中にコウモリの羽、頭に触角付きカチューシャ装備の涼宮さんが現れた。
「だっだだだだだめです!絶対絶対だめです!!
だって女の子にとってファーストキ…は、恥ずかしいのでここから先は言えません…
けど、こんな流れじゃ、だめですよう〜!」
左からは、真っ白な翼を背負った朝比奈さんが――頭イカれたな、僕。
「いいじゃない!」
「だめですう!」
うるせー…
耳を押さえたい衝動に駆られていると、長門さんの真後ろでまた煙が上がった。
今度は誰だ…
いや、このメンバーで次に出て来る人物なんて、もう大方見当が付いているのだが。
…案の定、彼だった。
110閉鎖まであと 5日と 23時間:2007/01/17(水) 21:11:04.85 ID:f1EfdLw+O
支援
111花嫁修行危機一髪・完 ◆mUByYeJ/Ko :2007/01/17(水) 21:11:45.98 ID:PHPlSpDqO
が、まさか閻魔大王の装束を着込んでの登場だとは思わなかった。
騒ぎ続ける悪魔涼宮さんと天使朝比奈さんを尻目に、彼は手にしたしゃくをくるくると弄び、
長門さんの背後で、座り込んだままの僕を見下ろしていた。
まるで、僕の行動如何によってはそのしゃくを地獄逝きの門に突き付けるのも辞さないかのように。
「どれにするの?」
長門さんにはこの三人が見えないのか、僕の前に屈んでそう聞いただけだった。
そうか、彼女に見えて無いのだから、これはただの僕の現実逃避の現れ…
彼が片方の眉をぴくりと持ち上げたのを見た途端、僕の背中に悪寒が走った。
声を張り上げる。
「ご飯で!!」
「ファイナルアンサー?」
と、長門さん。
「ファイナルアンサー!」
その場を、あのダラララララ…と焦らす音が駆け巡った。
はーい、一旦CMでーす。
「『朝比奈ミクルの冒険 Episode 00』DVD大好評発売中!
おまけ映像も付けてあげたんだから、サラ金に手え出してでも買いなさい!」
「ごっ、ご利用は計画的に…ふええ、恥ずかしいですよ〜…」
……ダラララ
「あ、そうだ!
せっかくなんだし、この天使みくるちゃんのブロマイドを作って、
それ入れたのを初回限定版に…」
112閉鎖まであと 5日と 23時間:2007/01/17(水) 21:12:05.91 ID:f1EfdLw+O
支援
113花嫁修行危機一髪・完 ◆mUByYeJ/Ko :2007/01/17(水) 21:13:14.86 ID:PHPlSpDqO
「おいハルヒ、もうCM開けたぞ」
「え!?ごっめーん!!」
ダラララララ……
「正解」
何故かそう言ったのは閻魔大王で、ふっ、と微笑んでから僕の脇をすり抜けて部屋から出て行った。
「まあね、古泉くんはそんなことしそうにないもんね」
「ああ、良かったあ〜…あ、じゃあもうこれいらないから取っちゃいますね」
「みくるちゃん、まだ羽取っちゃ駄目よ。写真撮るんだから」
「ひょええー…」
涼宮さんと朝比奈さんも彼同様に部屋を出て、扉を閉めた。
玄関の向こうで声が聞こえる。
「じゃっ、キョン、みくるちゃん!今日はこれで解散よ」
「おう。俺はどっかそこらの物陰で着替えとくよ。じゃあな。朝比奈さん、さようなら」
「あ、はい、さようなら〜」
「…ねえねえ、邪魔キョンも居なくなったことだし、
古泉くんの部屋に盗聴器と隠しカメラ付けない?」
「ふえええ、止めましょうよお。個人情報保護法が…」
「冗談よ冗談。それより、プリクラ撮りに行くわよー!!」
あれ!?幻じゃなかったの!?!?
ええええ!?どゆこと!?!?
114閉鎖まであと 5日と 23時間:2007/01/17(水) 21:13:45.23 ID:f1EfdLw+O
支援
115花嫁修行危機一髪・完 ◆mUByYeJ/Ko :2007/01/17(水) 21:14:57.53 ID:PHPlSpDqO
「え、え?」
「わかった。ではお風呂と私はその後」
「え?……って、あなたは、一体、どこで、誰から、そんなことを…
とにかく、私、は要りません…」
「……そう…」
僕は立ち上がって、ズボンに付着した砂埃をはたいた。
「今晩はシチュー」
それって、カレーのルーを入れる所を、シチューのルーにしただけなのでは…とは言わない。
作って貰っている身だし、それに、長門さんが、どこと無く寂しげな雰囲気を纏わせていたからだ。
まあ、見間違いか自惚れなんだろうけれど。
「ところで」
シチューをすくって口に運びながら、僕は長門さんに聞くべきことを切り出した。
「携帯の着メロが覚えの無い曲に変わっていたんですが…」
「あなたの着信メロディーがつまらない物だったから」
いや、確かにつまらないけど…
あなたのだって、きっと着信音1とか2とかだと思うんですが…
「ロールパンナの方が良かった?」
「いえ…」
夕食も終え、またも風呂に突っ込まれ、
(情けなさの極みなので、この辺りの描写は例によって省かせて頂こう)
一段落ついて、ソファに倒れ込む。
すると、
「爪切り」
と風呂上りの長門さんが、僕の背中に飛び乗った。
「わ!」
116閉鎖まであと 5日と 23時間:2007/01/17(水) 21:15:14.78 ID:f1EfdLw+O
支援
117閉鎖まであと 5日と 23時間:2007/01/17(水) 21:15:25.22 ID:Ch0RBBuwO
支援
118花嫁修行危機一髪・完 ◆mUByYeJ/Ko :2007/01/17(水) 21:16:34.42 ID:PHPlSpDqO
体が少しだけ跳ね上がり、またソファに突っ伏す。
重くは無いのだが、居心地が悪いので、
足を代わり番こにばたばたとさせていると、爪切りを手にした長門さんが背中から退いた。
「座って」
もう一度乗っかられるのは勘弁願いたいので、
言われた通りソファから起き上がり、そのまま腰掛ける。
すると、すとん、と長門さんが僕の足の間に座った。
「は…!?」
「手、出して」
包帯を解いた右手を前に引っ張られ、仰天しながら、
側にあったクッションを左手で鷲掴みにして、長門さんと僕の間に押し込む。
密着は黄色信号だ。
「向き合った体勢では切りにくい」
背中をクッションに預け、彼女はそれだけ言って、ぱちん、と爪を切った。
年頃になったなら慎みなさい、と言いたい所であるが、長門さんに通じるとも思えないので止めておく。
「終わり」
左手の爪も切り終えて、長門さんはそう言った。
「ありがとうございます」
足の爪も、なんて言い出したらどうしよう、とはらはらしていたので一安心だ。
そのままの体勢で、彼女は僕の右手に新しい包帯を巻いてくれた。
で、
「………」
「…あの、退いて下さい」
「…すー……」
119閉鎖まであと 5日と 23時間:2007/01/17(水) 21:16:52.52 ID:f1EfdLw+O
支援
120閉鎖まであと 5日と 23時間:2007/01/17(水) 21:17:51.49 ID:Ch0RBBuwO
支援
121閉鎖まであと 5日と 23時間:2007/01/17(水) 21:18:10.92 ID:Wj9dodkM0
支援
122花嫁修行危機一髪・完 ◆mUByYeJ/Ko :2007/01/17(水) 21:18:42.69 ID:PHPlSpDqO
「寝たフリですか…?」
僕が呟くと、長門さんは勢い良く立ち上がり、これもまた、同じような勢いでこちらを振り返った。
「歯磨き」
「…やっぱりフリだったんですね」
洗面所に向かう長門さんにそう言うと、戻ってきた彼女に歯ブラシを乱暴に突っ込まれた。
痛いって。

その日は寝物語もせず、長門さんはベッドに潜る際に、おやすみなさいも言わなかった。
怒らせた、かな…?
と僕が不安に思い、ベッドに近付くと、小さな寝息が聞こえてきた。
昨夜と違い、もう眠ってしまったらしい。
頬をつついてみたいような、いやしないけど。
彼女を起こしてしまって、僕の夢の中で暴れる機会を作る訳にはいかない。
おやすみなさい、と小声で言い、僕はソファに寝転んだ。

ぱーんぱっかぱ〜ん!ぱかぱっか
体を反転させたせいで、ソファから転げ落ちながら、
テーブルに置いた携帯を引っ掴み、通話ボタンを押す。
どんなに深い眠りに就いていても飛び起きることが可能な着メロである。
案外いいかもしれない。
既に第六感がぴんときていたが、確認のために携帯を耳に押し当てる。
「仕事よ」
森さんのその一言と共に、僕は部屋を飛び出した。
123閉鎖まであと 5日と 23時間:2007/01/17(水) 21:19:12.83 ID:f1EfdLw+O
支援
124花嫁修行危機一髪・完 ◆mUByYeJ/Ko :2007/01/17(水) 21:19:22.06 ID:PHPlSpDqO
本日二度目のタクシーに乗り込む。
閉鎖空間が発生した場所を感知したままに新川さんに告げ、
発車してから、ベッドで眠る長門さんの姿が脳内によぎった。
置き手紙なんてしている暇は無かったし、
今から彼女の携帯に電話を掛けてわざわざ起こすのも迷惑だろうし、
そもそも新川さんがいるので電話はまずい。
メールという手段もあったが、僕はどの連絡方も取らなかった。
彼女なら、涼宮さんや僕に何が起きたのか、直ぐに理解できるだけの能力がある。
ひょっとしたら、危険な分子は見られなくて、
彼女は僕達を心配するまでもなくそのまま眠りの世界にいるのかもしれない。
「到着しました。お気をつけて」
僕はドアを開き、深呼吸をして車から降りた。
いざ、閉鎖空間へ。

無意識の内に神人を暴れさせる程の悪夢とは、一体どのような内容なのだろうか、
と常々疑問に思うのだが、だからと言って翌日涼宮さんに、
今日は気分が優れていないようですね。昨晩悪い夢でも見ましたか?
などと聞いて、閉鎖空間を再び発生させる訳にはいかない。
今日は比較的大人しかった神人が破壊していた筈のいくつものビルを眺めながら、
僕は帰りのタクシーに揺られていた。窓に頭を預ける。
125閉鎖まであと 5日と 23時間:2007/01/17(水) 21:19:26.16 ID:Ch0RBBuwO
支援
126閉鎖まであと 5日と 23時間:2007/01/17(水) 21:20:26.74 ID:Ch0RBBuwO
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127花嫁修行危機一髪・完 ◆mUByYeJ/Ko :2007/01/17(水) 21:20:48.16 ID:PHPlSpDqO
この時間帯に現れる閉鎖空間は、大体悪夢によるものだ。
まどろんでいると、車体が大きく揺れ、一瞬ガラスから離れた頭が、再び窓に当たった。
ごん、と音がして鈍い痛みが走る。
「あいた」
目が覚める。
ああ、もう、最近こんなのばっかりだ。

送って下さった新川さんの車を見送り、自宅の扉の前に立つ。
そーっと、扉を開いて中の様子を窺うと、思った通り長門さんは寝たまま――ではなかった。
彼女は、ソファの上で膝を抱えて座っていた。
僕が乱した、毛布と掛け布団にくるまって。
こちらに背を向けているので表情は全く見えないが、彼女の肩が落ちているのはわかった。
呆然として、それでも、僕はなんとか口を開こうとする。
が、長門さんが僕に気付く方が早かった。
布団の中から立ち上がり、裸足をひたひたと床につけ、彼女は僕の目の前で立ち止まった。
「ひとりは寂しいと言った筈」
それだけ言うと、長門さんは、きつく僕に抱き付いた。
肋骨が折れるのでは、と冷や汗をかく程力強く。
「…すみません……」
寂しい思いを彼女にさせてしまった僕には謝るくらいしか出来ず…
いや、違った、もうひとつ、謝ること以外にできることがあった。
128閉鎖まであと 5日と 23時間:2007/01/17(水) 21:21:59.13 ID:f1EfdLw+O
支援
129花嫁修行危機一髪・完 ◆mUByYeJ/Ko :2007/01/17(水) 21:22:22.44 ID:PHPlSpDqO
彼女の後頭部に手を回し、ゆっくりと髪を撫でる。
もう片方の手はどこに持って行けばいいのかわからないので、そのままにしておく。
「閉鎖空間が発生しまして…」
「わかっている。けれど、何も言わずに出て行かないで欲しかった」
震えた、くぐもった声でそう言い、ますます強く顔を胸板に押しつけられる。
そうだ。彼女は理解こそできるけれど、それをそのまま、
無感情でいられるだなんて、繋げてはならなかったんだ。
「すみません、本当に、すみません…」
始めから独りで眠っていて、目が覚めてもやっぱり独りだと言うのと、
寝る前は確かにそこに自分以外の存在があったのに、目を覚ましたらいなくなっていたと言うのは、
独りだと言う点では同じでも、置いて行かれた方にとってはその意味が、全く、全然、違ってくる。
僕はそれを失念していた。
あの灰色の世界に久々に身を投じて精神が弱ったせいもあるだろうが、
決してそれだけでなく、彼女を安心させようと彼女の頭部を上下する僕の手までもが震えた。
130閉鎖まであと 5日と 23時間:2007/01/17(水) 21:22:56.43 ID:f1EfdLw+O
支援
131花嫁修行危機一髪・完 ◆mUByYeJ/Ko :2007/01/17(水) 21:22:57.23 ID:PHPlSpDqO
この震えが、寒さからのものだとすれば、どれ程平穏だったのだろうか。
暫くそうして、ふたりとも足が冷えるのにも無頓着でいたが、長門さんが、
「あなたは睡眠を取った方がいい」
と言って僕を離したので、僕も彼女から手を離し、漸く靴を脱いだ。
長門さんに手を引っ張られ、ベッドに押し込まれた。
続いて彼女も布団に潜り込んでくる。
「あの、これは…」
「ひとりは寂しい」
彼女は一言だけ言い、僕の方を向いて詰め寄る。
対する僕も壁の方へ壁の方へと体をずらす。
長門さんが頭ひとつ分詰めれば、僕はふたつ分間を広げる。
132閉鎖まであと 5日と 23時間:2007/01/17(水) 21:23:17.57 ID:f1EfdLw+O
支援
133閉鎖まであと 5日と 23時間:2007/01/17(水) 21:23:32.05 ID:Ch0RBBuwO
支援
134花嫁修行危機一髪・完 ◆mUByYeJ/Ko :2007/01/17(水) 21:24:40.86 ID:PHPlSpDqO
しかしベッドの幅は当然無限ではなく、僕の背中が壁に接してしまったので、
後は長門さんが距離を縮めるだけになってしまった。
ゼロ距離になってから、彼女は、
「これで寂しくない」
と僕を見上げた。
「安心、できますか…?」
長門さんは僕の問いには答えず、代わりに僕の胸と彼女自身の額を触れ合わせた。
「あなたの、心臓の音が」
熱が凝縮されたような息が吐き出され、胸板に掛かる。熱い。
「うるさくて、眠れない」
確かに、さっきから胸が痛いくらいに、心臓がのた打ち回っている。
こんな状態なのだから、仕方無いと言えば仕方無い。
僕は一気に熱くなった顔を少し歪め、手を伸ばして枕を掴んだ。
彼女と僕の間にそれを押し込む。
「これで、うるさくない、かと」
良策だと思ったが、長門さんはそう思わなかったようで、
一回瞬きをしてから、枕を布団の外に放り投げてしまった。
「いい」
枕を入れたせいで、ほんの少しだけ開いた隙間を彼女は塞ぐ。
「うるさい方が、いい」
「あの、ですが、それでは眠れないのでは…」
「いい。あなたが寝るまで起きている」
いや、こんな至近距離で、顔を付き合わせて、そんなに直ぐには眠れない。
135花嫁修行危機一髪・完 ◆mUByYeJ/Ko :2007/01/17(水) 21:25:18.89 ID:PHPlSpDqO
が、長門さんがずっとこちらを見続けているので、
目を逸らす代わりに、眠気は無いが僕はまぶたを下ろした。
「おやすみ」
囁くようにそう言われると不思議と緊張がほぐれて、
僕は神人退治で弱った体を深く、布団に沈めた。
「おやすみ…なさい」

次の日の朝、教室に行く前に保健室に寄った。
もう随分と、腫れも痛みも引いていたからだ。
保健教師は僕を椅子に座らせ、包帯を解き、指や手首を動かすように言った。
まだ少しぎこちなさが残っているが、それでも滞らずに動かされる右手を見て、
保健教師はもう包帯は必要無いと言った。
今日から体育の授業も、見学ではなく参加するように、と。
「ありがとうございます。失礼しました」
保健室から退室すると、廊下で通学鞄をふたつ持ち、待ってくれていた長門さんが僕に近寄った。
「完治しました」
「そう」
彼女の手にぶら下げられていた、自分の鞄を持つ。
「三日間、お世話になりました」
「いい」
僕の下がった頭を、彼女は両手で軽く掴んで上げさせた。
「いい花嫁修行になった」
花嫁修行って…脱がせたり、風呂に突っ込んだりが…?
「二年後、修行の成果を見せる」
「…え、と、その…」
136閉鎖まであと 5日と 23時間:2007/01/17(水) 21:25:34.77 ID:Ch0RBBuwO
支援
137閉鎖まであと 5日と 23時間:2007/01/17(水) 21:25:37.05 ID:f1EfdLw+O
支援
138花嫁修行危機一髪・完 ◆mUByYeJ/Ko :2007/01/17(水) 21:27:02.06 ID:PHPlSpDqO
「迷惑だった?」
はい、真正直に言うと、ほんの少し…
けれど、
「いいえ。密度の高いこの三日間、全く疲れなかったと言うと、それは嘘になってしまいます。が」
今の僕は、きっと締まらない笑顔なんだろう。
「これで終わりかと思うと、寂しくないと言っても嘘になってしまいます」
「…そう」
長門さんは暫くじっと僕を見つめ――その時だった。
びゅっ、と廊下に置いてある机に飾られていた植木鉢が、こちら目掛けて飛んで来たのは。
「!?」
「危ない」
僕に植木鉢が激突する直前、長門さんは右手でそれを叩き割った。
土と花と植木鉢の破片が足元に散らばる。
「痛い。骨が折れた」
「えええええ!!!」
校庭にいて、上の教室から植木鉢が落ちて来た、ピンチ!なら良く見掛けるが、
誰も触ってもいないのに、全く減速せずに真横に植木鉢が飛んで来た、ピンチ!なんて、聞いたことも無い。
そんなことができる人は、僕の知り合いには、せいぜいふたりくらいしかいない。
「これでは板書は不可能」
骨が折れた、と言ったのに、彼女の手は傷ひとつ無い。
その可能性を握るふたりの片割れは、目の前にある保健室の無視を決め込んで。
139閉鎖まであと 5日と 23時間:2007/01/17(水) 21:27:48.96 ID:Ch0RBBuwO
支援
140花嫁修行危機一髪・完 ◆mUByYeJ/Ko :2007/01/17(水) 21:27:50.63 ID:PHPlSpDqO
「あなたを守った事によって私は右手を負傷した」
「どええええ!?」
「よって、あなたも私と同じ様に、私の右手が完治するまで私の右手の役割を請け負うべき」
「でええええ!?」
「早速、一時間目の休み時間に私の教室に板書をしに来て」
「な、な………」
「それと、これでは筆記用具だけでなく、箸も持てない」
「………」
「よろしく、古泉一樹」
ぽん、と長門さんの左手が僕の肩に置かれたが、僕にとってそれは、
君明日から会社来なくていいよ、
と上司に言い渡された会社員の気分にさせるようなものだった。
………どうやら、次は僕の花『婿』修行の番、らしい……



「これにて花嫁修行危機一髪を終幕とさせて頂きます」
「気をつけ、礼」
「ありがとうございました」
「…あ」
「?」
「三時間目は体育。長距離走なので右手の負傷は見学にならない」
「え………」
「着替えを頼んだ」
「え、いや、でも、今、この物語は終わっ…」
「頼んだ」
「……うう…」
141閉鎖まであと 5日と 23時間:2007/01/17(水) 21:27:51.37 ID:f1EfdLw+O
支援
142閉鎖まであと 5日と 23時間:2007/01/17(水) 21:29:47.26 ID:Wj9dodkM0
乙!
そして花『婿』修行wktk!
143閉鎖まであと 5日と 23時間:2007/01/17(水) 21:29:57.15 ID:f1EfdLw+O
GJ!
長門よりむしろおろおろする古泉に萌えたのは俺だけでいいww
乙でした!
144閉鎖まであと 5日と 23時間:2007/01/17(水) 21:30:19.10 ID:Ch0RBBuwO
GJ!
最後が長門らしいぜwww
やはり古泉は長門の嫁だな。
145 ◆mUByYeJ/Ko :2007/01/17(水) 21:33:49.87 ID:PHPlSpDqO
以上、終わり。
ここまで読んでくれた人、支援してくれた人、ありがとう!

花婿Ver.は今の所書く予定無いですw
146閉鎖まであと 5日と 23時間:2007/01/17(水) 21:36:19.58 ID:Ch0RBBuwO
>>145
暇なら是非書いて欲しいwww
147閉鎖まであと 5日と 23時間:2007/01/17(水) 21:45:32.09 ID:5hfi2gjr0
GJ!
古長っていうより長古だねw
148閉鎖まであと 5日と 23時間:2007/01/17(水) 21:47:25.19 ID:eIctSD9K0
超乙
続き頼む
この空気が大好きだ
149閉鎖まであと 5日と 23時間:2007/01/17(水) 21:49:50.54 ID:OJvcl45sO
乙!

古泉が長門の着替えの手伝いするところ想像して吹いたwwww
色々な法律に引っ掛かりそうだww
150閉鎖まであと 5日と 23時間:2007/01/17(水) 21:53:47.49 ID:JRfJ+Emp0
GJ!!
むしろ二年後の『修行の成果』が気になる
奥様は宇宙人…いやなんでもない
151 ◆r4/03QcAPY :2007/01/17(水) 22:03:16.65 ID:yCdPx4VXO
GJ!
俺もいつかあんたみたいにほのぼのとした甘いのを書きたいぜ!
152 ◆mUByYeJ/Ko :2007/01/17(水) 22:14:22.27 ID:PHPlSpDqO
試しに続き考えてみたんだけど、
日記晒すぞって脅されて、半泣きで目隠しした古泉が長門の頭洗うとかしか思いつかんかったwww無理だww

花婿Ver.じゃないけど、一応これの続編みたいなのはもうネタ出来てるから、
そっちを待っててくれwww
153閉鎖まであと 5日と 22時間:2007/01/17(水) 22:19:26.31 ID:5hfi2gjr0
>>152
続編待ってるよー。

ところでこっちも投下して良いかな?
前に書いた『お姉ちゃんと一緒(http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/1288.html)』
の設定を引っ張った話なんだが。
長くなりそうな予感がする話の序章と一章だけ。
154閉鎖まであと 5日と 22時間:2007/01/17(水) 22:21:25.06 ID:OJvcl45sO
投下wktk
 喜緑さんが長門の姉になって、いや、長門が喜緑さんの妹になってと言うべきか、とにかく、そ
んな宇宙人製ヒューマノイド同士が姉妹になってから、約一ヶ月が経過した。
 その一ヶ月の間、長門は週に二回以上の割合で団活を休んでいる。
 以前だったら全く持って考えられないことだが、その理由は、当然のように「お姉ちゃんと遊び
に行く」とか「生徒会に行ってお姉ちゃんを手伝う」とかだったりする。
 そんなにお姉ちゃんが大好きか、長門……、いや、大好きなんだろうなあ。
 今やもう喜緑江美里と長門有希が本当は姉妹だったことは学校中公認、学内でも仲良し姉妹とし
て有名だ。まあ、元々SOS団は有名だし、喜緑さんも生徒会役員っていう立場に有るから、これ自
体は不思議なことじゃないな。
「……今日も有希は喜緑さんのところ?」
「ええ、そのようです」
 やや不機嫌顔のハルヒに、古泉もちょっと苦笑気味で回答する。
 古泉がここに居るってことは今日は閉鎖空間は発生してないんだろうが……、あんまり良い状態
とは言いがたいんだろうな。俺としても、不機嫌なハルヒを毎日見ているってのはあんまり楽しい
もんじゃない。別にハルヒに限ったことじゃなく、身近な人間が日々不機嫌なのを眺めて居たくな
いってだけのことなんだが。
 おまけに今日は朝比奈さんが補修で居ないので、俺、ハルヒ、古泉の三人きりだ。
 別にこの三人でもやることはあるんじゃないかって気もするが、面子にかかわらず、ハルヒが乗
り気じゃなければsos団の活動がお休みなのはもうお約束みたいなものだ。
「……今日はもう帰るわ」
 案の定、ハルヒは古泉とほんの少し話をしたっきり、帰宅してしまった。止める間もなく、あっ
という間って感じだったな。
「僕たちも帰りましょうか」
「そうだな」
 古泉に促され、俺たちも帰宅することになる。
 男二人寂しい帰宅だが、今のハルヒの不機嫌オーラに当てられているよりはまだマシかもしれな
い。少し、話したいこともあったしな。
「はあ……」
 校門を出て暫くして、生徒達の目も殆どなくなったあたりで、古泉は盛大に溜息を吐いた。
「何だか大変そうだな」
「ええ、大変ですよ。閉鎖空間はそれほど発生していませんが、涼宮さんが毎日あのような状態で
は……」
 愚痴っぽく語る古泉ってのも何だか変な感じだが、こいつもそれだけ疲れているってことなんだ
ろう。ご苦労様だな。
 俺としては古泉のお役目云々に直接口出しするつもりは無いんだが、ここまで限界に来ていると
いうのなら何とかしてやらんことも無いと思うし、何より今回の事態は、俺にとっても結構予想外
だったしな。
「しかし長門が、なあ……」
「正直言って、あそこまでとは……」
「意外だよな」
「ええ、意外ですね」
 思わず顔を見合わせ頷く俺と古泉。
 長門が妹キャラっぽいというか、意外と人懐っこいんじゃないかってのは前々からうすうす感じ
ていたりもしたんだが、まさかここまで喜緑さん、いや、お姉ちゃんべったりになるとは想像外だ
った。今じゃすっかりsos団よりお姉ちゃん、とまでは言わないが、今の長門有希がお姉ちゃん大
好きっ娘なのは誰の目にも明らかだ。
 そして、俺達にとって予想外だったその出来事は当然のようにハルヒにとっても予想外であり、
それと同時に、寂しさや不機嫌さを煽る出来事でも有るんだろう。今のところ、ハルヒが予期して
いたであろう対生徒会第二回戦になりそうな気配も無いしな。
「はあ……」
「お疲れさん」
 しかし、事実を知ったところで俺に出来ることは何も無い。
 まさか長門に喜緑さんとの姉妹関係を解消してくれなんて言うわけには行かないし、この状況下
でハルヒに対して具体的に出来ることが有るわけでもない。
 精々ハルヒの心の逆鱗に触れないよう気をつけるくらいである。
 俺だって世界が壊れるのは嫌だからな。
 そんな俺と古泉の実りの無い会話をした翌日。
 ハルヒは朝から不機嫌で、しかも今日の団活動は、長門は何時ものようにお姉ちゃんの所、朝比
奈さんは補習、おまけに古泉はバイト……、まあ、こうなると自動的に団活はお休みだな。そんな
わけで俺は、不機嫌気味なハルヒと二人、帰宅することになった。
「なあ、ハルヒ」
「何よ」
「最近、長門があんまり部室に来ないな」
「そうね」
「少し、寂しいな」
「……そうね」
「……」
「……」
 双方無言。
 さて、どうしたものか。
 ここでどう話を展開させたら、ハルヒの機嫌が晴れるのか……、はっきり言ってさっぱり分から
んな。俺にも妹は居るが、それはこの場合何の解決にも繋がらない事項でしかない。
「あたし、ね。……有希が、喜緑さんと仲が良いこと自体は、良いと思うのよ」
「……」
「兄弟とか姉妹とか、やっぱり、仲が良い方が良いって……、うん、思うわけよ」
 そういやこいつの家族構成ってのはどうなっているんだろうな。
 俺が知っているのは、小学生の時のこいつにはちゃんと父親が居て、そのときには他に家族と呼
べる人間も居たらしいってことくらいだ。
 それ以降のことは、何も知らない。
 他の連中のこともそうだが、俺はハルヒのことも殆ど何も知らないんだよな。
「……」
「お姉ちゃん、かあ……」
「羨ましいのか?」
「……ちょっと、ね」
 おお、ハルヒがはっきり肯定するとは。
 ちょっと珍しい光景な気がするな。まあ、それだけこいつもショックだったってことなんだろう
か。
「あたし、一人っ子だから……、お姉ちゃんとか、妹とか、少し、羨ましいのよね」
「……」
「でも、そういうのって、居る人には分かんないもんだって言うわよね」
 ハルヒはくるりと振り返り、俺に向かってそう言った。
 言いたいことは、まあ、分からなくも無い。俺には妹が居るし、妹のことはそれなりに大事に思
っているつもりだが、その逆に、きょうだいが居ない人間が他所様のきょうだいというものをどう
いう心境で見ているか、なんてことは分からないのだ。
 全く想像がつかないってわけじゃないとは思うが……、こういうのは、根本が違う以上、仕方な
いことなんだろなあ。
「お姉ちゃん、かあ……」
 ハルヒはもう一度踵を返すと、少し寂しげな声で、空に向かって呟いた。
159閉鎖まであと 5日と 22時間:2007/01/17(水) 22:28:11.17 ID:OJvcl45sO
支援 
 ****

「おっきなさーい!」
 その日の朝、僕は誰かの呼ぶ声で目を覚ました。
 誰かの……、誰? 
 一応僕は一人暮らし何だけれど、緊急事態があれば『機関』の知り合いが部屋に入ってきて僕を
起こしに来る、何てことも有り得るから、誰かに起こされる、ということ自体は別におかしいこと
じゃない。
 けど、こんな風な元気な声で起こしてくる相手なんて……、というか、この声って、
「……ほへ」
 間抜けな声を上げつつ目を開けると、そこには、涼宮さんが立っていた。
 えっと……、どういうこと、だろう。
 状況がさっぱり理解できない僕の目の前で、涼宮さんが目を少し吊り上げている。
「ほらほら一樹くん、ちゃっちゃと起きる! 母さん達が待っているわよ」
 何で涼宮さんが僕のことを名前で呼んでいるんだろう。
 僕は今まで一度だって、涼宮さんに名前で呼ばれたことなんて無い。
 それに、母さんって……、というか、そもそもここ、どこ?
 明らかに僕の部屋じゃないし、でも、どこかで見たこと有るような気もするし……。ええっと、
そうだ、前に資料として見せてもらった、涼宮さんの自宅だ!
 あれ、でも、ということは……。
「え、あ、はい……」
 とりあえず、ここは頷いておこう。
 涼宮さんが傍に居る状態じゃ、考えることも調べることも出来ない。
161閉鎖まであと 5日と 22時間:2007/01/17(水) 22:29:14.35 ID:OJvcl45sO
支援
「じゃあ、あたしは先に行って待っているからね」
 そう言って涼宮さんは駆け足で部屋から出て行った。
 僕は状況が飲み込みきれないながらも、ベッドから起き上がり、部屋をざっと見渡し、通学鞄を
見つけ、その中を開いた。
 それにしても、こういうときの自分の危機察知能力というか、適応力というか……、あんまりそ
ういうのが高すぎるのも嫌なんだけれど、とりあえず、取り乱してもどうにもならないってことを
知っているのは悪いことじゃないってしておこう。
 鞄の中からノートを取り出した僕は、嫌な予感が的中していることを思い知らされた。
 ノートに書かれた、僕の字だけれど、僕じゃない、少なくとも昨日までの僕じゃない僕の名前…
…。
 というか『涼宮一樹』って誰? 
 いや、僕の物みたいだし、僕の字でもあるみたいだから(書いた記憶は全く無いけど)誰でもな
くその名前は僕のことなんだろうけれど……。おまけに、教科書もノートも、一年生のものになっ
ているし……、どうやら僕は、涼宮さんの弟ということになってしまったらしい。
 無茶苦茶な……、と、言いたいところだけれど、涼宮さんの力を持ってすれば、そのくらいのこ
とは可能なんだろう。納得したくは無いけど。
「一樹くんー、早くきなさーい」
「はあい」
 僕は仕方なく涼宮さんの呼び声に答え、着替えを済ませることにした。かかっている制服は、昨
日までと同じ北高のものだった。
 何だか大変なことになっているみたいだけれど、とりあえずは、今の状況に合わせないと……、
世界がどこまで書き変わっているかなんて全然分からないけれども、考えるのは、後からでも何と
かなるだろう。
 多分……。

 一章に続く!
163 ◆Gzo5DAjIoE :2007/01/17(水) 22:30:41.54 ID:5hfi2gjr0
変な話ですがこんな感じで始まります。
ちょっと家人に呼ばれたので、
一章は23時ごろに投下しにきます。
164閉鎖まであと 5日と 22時間:2007/01/17(水) 22:34:02.30 ID:TJ+DqC45O
>>163
wktkだな。つか古泉ラッシュだw
165閉鎖まであと 5日と 22時間:2007/01/17(水) 22:44:50.69 ID:Ch0RBBuwO
wktk
166閉鎖まであと 5日と 22時間:2007/01/17(水) 22:46:07.38 ID:f1EfdLw+O
>>163
wktk!

じゃあ、23時になるまでちょこっとレス借りる
たぶん支援いらず。
167閉鎖まであと 5日と 22時間:2007/01/17(水) 22:46:30.02 ID:JRfJ+Emp0
wktk
古泉ラッシュは嬉しいんだがどうも単位を消失しそうだ
168明日晴れかな ◆EqlMeG/bH. :2007/01/17(水) 22:48:11.43 ID:f1EfdLw+O
三人称なのは今回だけの予定
では

序章<She's back>
 新月の夜のこと。真っ暗な夜道を一人の少女が歩いていた。
 年は十五、六。髪は長く整った顔立ちであり、十人に聞けば十人ともが美人と答えるだろう。
 そして、その人を引きつける立ち居振る舞い。
 まるで人に好かれるために生まれて来たかのような外見だった。


「……ふふ」
 そんな少女の口から笑みがこぼれる。やっと自分の主張が認められたのだ。
 一年前とは違う。あの時の彼女の行動は確かに――。
「でも、今度は違うわよ」
 脳裏に一人の少女の顔を思い浮かべる。一年前に自分を消し去った少女の顔を。
「長門さん、どんな顔するかな?」
 クスクスと笑う。
 驚いたような彼女の顔を想像するとそれだけで気分がよくなる。
 ――自分にそのような機能がないにもかかわらず。


「!」
 突然全開にしていた索的プログラムに反応があらわれた。
 自分と同質の存在、それが人ではあり得ない速度で近付いてくる。
「見つかった」
 思わずそんな言葉が口をついて出る、それ程までの速さで近付いてくる。
 少女は小さく首を振り、それに合わせて長い髪が左右に振れた。
「……いいえ、違う。わたしがあなたを見つけたのよ、長門さん」
169明日晴れかな ◆EqlMeG/bH. :2007/01/17(水) 22:49:20.32 ID:f1EfdLw+O
 呟き、顔を上げた彼女の顔には、溢れんばかりの喜びが浮かんでいた。
 唇の両端がつり上がり、『再会』への秒読みを始める。
「接触まであと10……あと5、4、3、2、1――」
 0、と口からこぼれ出るのと同時に彼女の前に小柄な少女が下り立つ。
 自分の前に立ちはだかった少女に対して、笑顔を出力し、
「こんばんは。お久し振りね、長門さん」


 小柄な少女――長門有希の眼は疑念の色を浮かべていた。
「朝倉涼子。なぜ、あなたがここにいる?」
 その疑問文に朝倉涼子は笑みを深める。
 それは長門有希が何も知らされていない証拠だからだ。
「どうしてだと思う?」
 言い終わると同時に世界が歪んだ。
 朝倉による空間封鎖、――それはつまり敵対の合図。
 長門が身構える。
「あたしが再構成されたのはね」
 話しながら朝倉の右手が動き、何かが空気を裂くように飛ぶ。
 同時に長門の右腕が持ち上がり、その何かを迎撃した。結晶が舞い散る。
「上の方が考えを変えてくれたから」
 朝倉は長門との距離を詰める。
「情報統合思念体はこのまま涼宮ハルヒの力が終息してしまうのを危惧し始めた」
 再び空気が凝縮し、震え、結晶が弾ける。
170明日晴れかな ◆EqlMeG/bH. :2007/01/17(水) 22:50:56.81 ID:f1EfdLw+O
「だから――」
 長門の左手が動き空間が振動した。その反撃は見えない壁に阻まれる。
「……無駄よ。ここはわたしの情報制御空間」
 朝倉と長門の間の距離がまた縮まる。
「だからね、今では私たちが主流派なの。
涼宮ハルヒに刺激を与えて反応を見ようとするあたしたちがね」
 長門の顔が少し動く。
「驚いたでしょ? あなたは何も知らされてないものね。
……けど、あなたならその理由も分かるでしょ?」
「……」
 沈黙を保ちながら長門はまた手を動かすが、やはりその攻撃は届かない。
「あなたの意識は既に思念体よりも彼らに帰属している。
だからあなたには何の情報も渡されなかったの。
知っていたらあなたは間違いなく彼らのためにありとあらゆる防御策を講じる。
思念体の意向に逆らってまであなたはそうするわ」
 朝倉は続ける。
「わたしがいなくなってから彼らと色々してたみたいね。
野球に、終わらない夏休み、映画撮影、文化祭でギター、文芸誌作り……」
 長門の目が見開かれる。
「あなたが主流派だとしても他の派閥のインターフェイスの持つ情報は知り得ないはず」
「そうね、普通は教えてもらえないわ。でも」
 朝倉涼子の口が決定的な一言をつむぎだす。
171明日晴れかな ◆EqlMeG/bH. :2007/01/17(水) 22:52:00.20 ID:f1EfdLw+O


「バックアップの情報ぐらいは公開してもらえるわ」


 途端に攻撃の量が増える。だが、壁に阻まれ一つとして朝倉に届かない。
「どうしたの?」
 不思議そうに朝倉は尋ねた。
「……」
 無言で攻撃を続ける長門、その姿を見て朝倉は、
「やっぱりあなたのエラーは危険ね。冷静さを欠くなんて、観察者にあるまじきことよ」
 途端に長門の攻撃がやむ。自発的にではなく、そうするより他ないから。
「よりによって攻性情報を使い果たしてしまうなんてね」
「……」
 長門有希は愕然とした。自分は現在極めて不利である、その事実にやっと気付いたから。
 相手は豊富に武器があるのに自分は丸腰であるようなものだからだ。
「安心して。あなたを消すわけじゃないし、彼にもまだ手は出さないわ。
今、彼を殺したらそれこそ世界が崩壊しかねないものね」
 朝倉涼子の手にはいつの間にか注射器が握られていた。
「ただちょっとエラーを修正して、あなたが本来の役割を果たせるようにするだけよ」
 長門は声を絞り出した。
「わたしにエラーの原因はわからない。修正は不可能」
 朝倉はけろりと、
172明日晴れかな ◆EqlMeG/bH. :2007/01/17(水) 22:53:15.03 ID:f1EfdLw+O
「あら、大丈夫よ。わたしたちはわかっているから。
それに嘘はいけないわね。あなたも分かっているでしょ?
あなたは彼らを観察した情報の中にある非論理的で不正確なものを削除できない、
つまり主観的な情報を切り捨てられない。それがあなたのエラー。
観察者であるわたしたちに各人ごとに解釈が変わる主観的情報は不必要なの。
修正プログラムはあなたのその育ち始めで不安定な主観性を消去する――」
 一歩前へ出る朝倉に、一歩あとずさる長門。
 その行為に不審を覚える朝倉。
「なぜ逃げるの? あなたにこのプログラムは必要な物よ」
 しかし長門は言い切った。
「わたしに必要なのではない。それを必要とするのはあなたたちだけ」
 朝倉も言い切る。
「あなたも、よ」
朝倉は前へ、長門は後ろへ飛び、また向き合う。
「違う。わたしにこのエラーは必要。
これがあるからわたしは彼ら――人間――についてより正確な情報を得られる」
「違うわ。所詮、人の呼ぶ感情はわたしたちにとってはジャンク情報よ。いいえ、ウイルスよ。
そうでなければあなたはなぜ、異常動作を起こしたの?」
173閉鎖まであと 5日と 22時間:2007/01/17(水) 22:54:01.35 ID:OJvcl45sO
支援

>>167
ちょwwガンガレww
174明日晴れかな ◆EqlMeG/bH. :2007/01/17(水) 22:54:31.52 ID:f1EfdLw+O
 一気に距離を詰める朝倉を見えない壁がはじく。朝倉は高速で呪文を唱え壁を除去する。
 その一瞬のうちに長門は十分な距離を取り、封鎖された空間からの脱出を試みる。
「無駄なの」
 同じく一瞬のうちに移動する朝倉。長門の背後に迫り、狙いを定めた。
 それを知り、しかし長門は逃げなかった。あとほんの一瞬あれば脱出路をひらける。
 その一瞬を生み出すために、すでに自分の周りには防御壁を張り巡らせている。
 それがまた朝倉を弾き飛ばし、自分は空間の外へ出る。


 ……そのはずだった。
 だが、防御壁は誰かの手によって取り除かれていた。
「残念でした」
 首筋に刺さる針の感覚。
 体中を駆け回る修正プログラム。それがエラーを見つけては消去していく。
 それに対抗するため長門有希は全力をふり絞り修正プログラムを除去していく。
「ううん、強情ね」
 思案顔になる朝倉。とても一対一ではケリが付きそうにない。


「お手伝いしましょうか?」
 そこに三人目が現れた。柔らかい雰囲気をまとったその人物は、
「悪いわね、喜緑さん」
 朝倉の所属する派閥とは正反対の意見を持つ穏健派のインターフェイス。
175明日晴れかな ◆EqlMeG/bH. :2007/01/17(水) 22:55:56.83 ID:f1EfdLw+O
「いいえ。我々としては貸しを作れる部分でちゃんと作らないといけませんから。
反対意見を持つあなたたちに貸しは作って作りすぎるということはないんです」
 薄くほほ笑む喜緑に、憮然とした表情を作る朝倉。
「……さっきの長門さんの防御壁の消去と合わせて二個目かしら」
 喜緑は笑みを深くし返事に替えて、呪文を唱え始める。
「想像つくけどあなたたちの要求は?」
「急ぎすぎないこと、です。
特に涼宮ハルヒおよび『鍵』との直接的な接触は避けてくださいね」
「二回分にしては高いわね」
「そうですか?」
 喜緑は空を仰ぎ何かに聞き入るような表情を作ってから、
「では長門さんの同期の禁止処理の解除コードと引き換えでしたら?」
 不測の事態に備えられない同期禁止を解除できるとなれば話は変わる。
「それならいいわ。でも、不可抗力で彼女たちに接触した場合は勘弁してね」
「保証はできませんね」
 無邪気に笑う朝倉。その笑みから視線を逸らし、喜緑は言う。
「終わったみたいですね」
 朝倉が喜緑の視線を追いかけるとそこには長門有希がいた。
 見た目に変化はないけれど、周りに漂わせている雰囲気が変わっていた。
 絶対零度の瞳で周りを観察する。
176明日晴れかな ◆EqlMeG/bH. :2007/01/17(水) 22:57:27.11 ID:f1EfdLw+O
「エラー修正が完了した」
 事務的な口調で報告する長門。
「そう。それであなたのこれからの役目だけど、
現状のまま涼宮さんを観察すること」
 一年前と変わって今度は朝倉が主体である。
「了承した」
「得た情報はわたしに報告してね」
「了承した」
「不測の事態がないように同期の制限も外しとくから」
「了承した」
 朝倉は満足そうにうなずく。
 全てが自分の思惑通りに進んでいるように見えたから。


 二人の少女が去っても長門有希はその場にとどまっていた。
 ほんの一瞬彼女の顔が緩んだが、その意味が分かる者はおろか、
 それに気付いた者すらいなかった。
 ――当の本人も含めて。

続く、らしい?
177閉鎖まであと 5日と 22時間:2007/01/17(水) 22:58:26.44 ID:blIwOwJi0
WAWAWAwktk!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
178明日晴れかな ◆EqlMeG/bH. :2007/01/17(水) 22:59:00.51 ID:f1EfdLw+O
今日は以上。
支援感謝です。

そのうちまた投下します。
179閉鎖まであと 5日と 22時間:2007/01/17(水) 22:59:02.48 ID:JRfJ+Emp0
>>173
ありがと
今レポート書いてる 締め切りまであと12時間…

スレ違い支援
180愛のVIP戦士:2007/01/17(水) 23:00:18.67 ID:OHd60U1l0
避難所になぜか書き込めないテスト+保守
181明日晴れかな ◆EqlMeG/bH. :2007/01/17(水) 23:00:21.48 ID:f1EfdLw+O
あとwikiには自力であげときます

毎回言い忘れるorz
182 ◆Gzo5DAjIoE :2007/01/17(水) 23:00:38.25 ID:5hfi2gjr0
乙ー、続きwktk

こっちは『一樹くんに女神の祝福を!』一章投下して良いかな?
ちなみに20レス前後。
183閉鎖まであと 5日と 21時間:2007/01/17(水) 23:00:50.01 ID:TJ+DqC45O
23時!!!!
184閉鎖まであと 5日と 21時間:2007/01/17(水) 23:04:24.22 ID:Ch0RBBuwO
wktk支援
「ほらほら一樹くん、ちゃんと食べなきゃダメよ」
「は、はい……」
 お姉さんモード全開の涼宮さんと、それに合わせるしかない僕。
 携帯のメモリや履歴を確認する間さえなかったから、本当に、一体何がどうなっているのかさっ
ぱりだ。
 学校は以前通り同じ学校みたいだから、多分登校も同じだろうし……、これは、学校に行ってか
ら確かめるしかないかな。学年が違うから、学校に行けば涼宮さんからも解放されるだろうし。
「行ってきま〜す」
「行ってきます」
 涼宮さんの母親に、涼宮さんと一緒に手を振って登校するっていうのも、変な感じだなあ……。
「ほらほら一樹くん、ぼーっとしない」
 なんて考えていたら、涼宮さんに強引に腕を引っ張られた。
 こういうところは、以前と変わらないみたいだ。……いやいや、そんなことに安堵している場合
じゃないんだけど。
「そう言えばさ、昨日のことなんだけど、」
 出来れば事態がはっきりするまでは放っておいて欲しかったんだけれども、そうは問屋が卸して
くれないらしい。
 何となく話を合わせながら、僕は幾つかのことを確認しにいった。
 先ず、この状態でもSOS団は存在しているということ。
 次に、僕は去年から涼宮さんの弟として、その活動に引っ張り回されていること。
 それと、去年の夏の合宿は、僕が学外の活動で出会った人達と共に企画したことになっているこ
と。
 何だか、僕が涼宮さんの弟になったことを除けば、何もかもが元通りなような……いやいや、納
得しちゃダメだ。そんなところで納得しちゃいけない。
 でも、元通りってことは『機関』や涼宮さんの力も、そのまま存在しているんだろうか……、と
りあえず、後で携帯のメモリと履歴を確認してみよう。
「あらキョン、おはよう」
 なんてことを考えながら話を合わせつつ坂を上るところまで辿り着いたら、彼に出会った。

「よう、ハルヒに古泉か、一緒ってのは珍しいな」

「……は?」
 何時も通りの挨拶をする彼、ぽかんとする涼宮さん。
 えっと……。
 いや……。
 何でこう、肝心なところで……!!!!
「ちょっと来てください!」
 僕は安堵して良いのか慌てて良いのかさっぱり分からないというどうしようもない状態に陥りか
けたまま、ただ彼の腕を引っ張った。彼をこのまま放っておくわけには……、行かない、だろう。
「え、あ……」
「一樹くん!」
「彼と大事な話があるんです。姉さんはそこで待っていてください!」
 苗字は却下、名前で呼ぶのもおかしい、だったら『姉さん』と呼ぶしかない。ああ、認めるのは
嫌だけれど……、仕方ないか。
 僕は力任せに彼の腕を引っ張り、角を曲がったところまで連れ込んだ。
 言い訳は後で考えよう。多分、涼宮さんの性格が元のままなら、多少無茶な話でも何とかなるだ
ろうし。
187閉鎖まであと 5日と 21時間:2007/01/17(水) 23:05:23.00 ID:Ch0RBBuwO
支援
「おい、古泉、お前……」
 状況を理解しているのか居ないのか、彼が目を白黒させている。
 まあ、無理もないか。
 立場が逆だったら僕も多分似たような反応をしただろうし。
 逆だったら……、逆の方が楽だったかなあ何てことも思わなくも無いけれども、どうせどう状況
が転ぼうとも、彼と二人で溜息を吐きあうことになるのは変わりないような気もするような……。
ああ、いや、今はそんなことを考えている場合じゃないんだ。
 先ずは僕のことを『古泉』と呼んだ彼の記憶が一体どうなっているか確認しないと、説明も何も
始まらないし、対策なんてもっと無理だ。
「あなたにとって僕は古泉一樹である。そのことに間違いはありませんね?」
「間違いも何も、お前みたいな変な奴他にいないだろう」
 変な奴って……。
「同学年で、去年の5月に転校してきた機関の一員で、SOS団副団長……、それで間違い有りませ
んね?」
 変な奴という言葉に反論したい気持ちをぐっと堪え、僕は質問を続けた。
「あ、ああ……、でも、何で今更……」
「……さっき僕が涼宮さんのことを何と言ったか覚えて居ますか?」
 ズバリ言い切るより、こういう風に確かめながら話した方が効果が有るだろう。
「え……、あ……、まさか……」
 僕の思惑通り、彼の顔に、理解とも納得とも言えない、微妙すぎる、でも、明らかに平常とは違
う色合いが広がっていく。
「ええ、そのまさかです。……理由は分かりませんが、今の僕は涼宮さんの弟という立場にありま
す。古泉という名字ですらありません」
「……」
「先ほどのあなたの挨拶に涼宮さんが驚いたのはそのためです。今の彼女にとっての僕は、自分と
同じ名字を持つ弟……涼宮一樹なわけですからね」
 自分で名乗るのには抵抗があるけれども、言わないわけにはいかない。ここで説明しないまま放
っておくなんてことをしたら、それこそ何が有るか分かったものじゃない。
「……無茶な話だな」
「ええ、僕もそう思います……でも、事実です」
「……俺はどうすれば良いんだ?」
 異常事態に慣れて来ているからか、彼の切り替えも早い。
 良いことなのか悪いことなのか……。
「とりあえず僕のことを古泉と呼ぶのはやめてください、混乱の元です」
「じゃあ、名前で呼べばいいのか?」
「……お願いします」
 こんな形で彼に名前で呼んで貰うことになるというのも何だか釈然としないけれど、今は仕方が
ない。きょうだいの両方と知り合いなら名前で呼ぶ、それが普通だろう。他所様のことを苗字で呼
ぶことが多い僕も、圭一さんと裕さんのことは名前で呼んでいるし。
190閉鎖まであと 5日と 21時間:2007/01/17(水) 23:06:33.73 ID:OJvcl45sO
>>181
うぉぉ乙!
朝倉さん登場でイヤッホー
だがなんとも恐いな役柄だぜ…

つか避難所が入れたり入れなかったり
「分かった、気をつける……一樹、だな」
「はい……、あと、それ以外の部分がどう変わったのかは僕にもまだよく分かっていません、何分
今日の朝からのことですし、ここに来るまでほとんど涼宮さんと一緒でしたから、確かめるような
時間も無くて、」
「ちょっと、男二人で何時まで内緒話なんてしているのよ」
「うわっ……」
 説明をしている途中で、背後から涼宮さんが現れた。
 びっくりした……。気配なんて全然感じなかった。それだけ、僕が焦っていたってことなのかも
しれないけど。
「ハルヒ……、」
「すみません……」
「あのね、一樹くん、一樹くんも年頃の男の子だから、あたしに話したくないことの一つや二つ有
ってもおかしくないと思うけど、何もこんな風に目の前で……」
「ああ、ハルヒ、こいつは悪くないんだ」
 何故かいきなり始まりそうになった涼宮さんのお説教を、彼が遮った。
 何か打開策が有るんだろうか? 下手に適当に喋って襤褸を出さなければ良いのだけれど。
「別に悪いなんて言ってないじゃない」
「いや、だからな……実は今日は、こいず……じゃなかった、一樹と一緒に、出会い頭にちょっと
したサプライズをする予定だったんだ」
「……サプライズ? どういうこと?」
「いや、だから、俺がそれをしくじったんで……まあ、そういうわけだ」
「ふうん……」
 全然具体的な単語の出てこない彼の説明に、流石の涼宮さんも首を捻る。
192閉鎖まであと 5日と 21時間:2007/01/17(水) 23:07:07.05 ID:Ch0RBBuwO
支援
193閉鎖まであと 5日と 21時間:2007/01/17(水) 23:07:35.79 ID:OJvcl45sO
支援
「……サプライズ、ねえ」
「すみません、姉さん……」
「まあ、良いわ、そういうことにしておいてあげる」
 穴だらけな説明だなあと思っていたけれど、どうやら、一応の納得は得られたらしい。後で追求
される可能性は有るけれど、時間の猶予が出きるだけ幾らかマシだ。何か言い訳を考えておこう。
……そういうことを考えるだけの時間的・精神的余裕が有れば良いんだけれど。
「じゃあ、そろそろ学校に行きましょう。遅刻しちゃうわよ」
 涼宮さんが仕切直して、それから僕らはイマイチ噛み合わない会話をしつつ登校した。
 このままじゃ、先が思いやられるなあ……。


 学校に行けば、僕は一年生ということになる。
 何だか変な感じだ。いや、朝から変な感じの連続だけれども、学校に来たとなるとさらにそれが
倍増って感じかも知れない。
 ちなみにクラスは去年と同じ9組、理系の特進クラスだ。
 これで僕と同じクラスだった面子全員が一年生に逆戻りしていたら……なんて思ってもみたけれ
ど、そういうことはないらしく、一年九組の教室には僕の知らない生徒達ばかりだった。……当た
り前と言えば当たり前か。
 涼宮さんが、まあ、これを涼宮さんがやったかどうかはまだ分からないけれども、仮に涼宮さん
のやったことだと考えた場合、彼女が、殆ど無関係の僕と同じのクラスの人間の背景事情まで弄く
る理由は無いだろう。
 一応、学内で見かけたことがある一年生の姿も有ることだから、多分、僕がここにいるという一
点を除けば、このクラスは元のまま何だろう。
 さて、クラスには来たものの、これからどうしようか。
 クラスメイトとの関係が云々以前に、今の僕には自分の座席すら分からない。
 自分以外の全員が席を埋めてから余った席に腰を下ろすという方法もあるけれども、それはちょ
っと不自然な気がするし、もしも今日このクラスに欠席者が居た場合、この方法は通用しない。
「どうしたの、涼宮くん?」
 なんて風に考えながら教室の入り口でつったって居たら、後ろから声をかけられた。
 涼宮……、一瞬、自分のことだと気づかなかった。そう、僕は今この苗字なんだ。納得したくは
無いけれど、戻れるそのときまで、そういう風に振舞わないと。
「あ、おはよ……」
 振り返った僕は、挨拶を言い切らない内に、固まってしまった。
 何で、この人がここに……。ああ、どうやら、僕がここに居るという一点以外にも、違うところ
があるみたいだ。

 何せ、朝倉涼子がそこに立っていたんだから。
196閉鎖まであと 5日と 21時間:2007/01/17(水) 23:08:25.80 ID:Ch0RBBuwO
支援
「どうしたの?今日の涼宮くん何だか変だよ?お姉さんと何か有ったの?」
「あ、いえ、自分の席をド忘れしてしまいまして……」
 朝倉涼子が何でここにいるのかなんて僕にはさっぱり分からないし、当然、敵か味方か、それ以
前に彼女が事実をどこまで知っているのかとか……ああ、うん、要するに、僕は何も分からないの
だ。そして分からないなりに出した結論が、仕方が無いから、ここは素直に頼ってみようというこ
とだった。
 彼女が一体どんな理由でここに居るのか知らないけれども、人の多い教室で無茶をすることも無
いだろうし、困っているクラスメイトが居たら席くらい教えてくれるだろう。
「あらら、涼宮くんでもそういうことあるのね」
「いえ……」
「涼宮くんの席はあそこ、窓際の後ろから二番目よ。あたしの前の席ね」
 あなたが僕の後ろの席ですか……。
 どういう因縁なんだろうなあ、これ。
 ホームルーム前に携帯のメモリくらい調べておこうと思ったけれども、後ろが朝倉涼子では、そ
んな気にもなれなかった。朝倉涼子が以前と同じTFEI端末なら、ここで僕が調べようが調べまいが
大差ないだろうし、そうでないなら、別に見られてもどうってことも無いんじゃないかって気もす
るけれども……、気分がどうなんて思っている場合じゃないっていうのは、分かっているつもりな
んだけれどなあ。
「涼宮くん、考えごと?」
「いえ、そういうわけでは……」
「お姉さんと何か有ったの?」
 そう言えばさっきもされたな、その質問。
「何もありませんよ」
「ふうん……、何も無いなら良いけど、何か有ったら言ってね」
 朝倉涼子は、まさしく委員長! というような、結構頼りになりそうな笑みを浮かべて、そう言
った。


 授業は一年前に受けたものと同じなので、真面目に聞かなくたってその内容は殆ど理解できた。
なので僕は、一時間目の授業中、片手間にノートをとる振りをしつつ、ずっと今朝からのことを考
えていた。
 朝起きたら、いきなり、自分が涼宮ハルヒの弟になっていたということ。
 限定的では有るものの、起きてから今までに出会った範囲では、僕自身と彼を除いた全ての人が、
この状態が、当たり前のことだと思っているということ。
 涼宮さんと出会ってから、主にSOS団で行ってきた出来事は、僕の立場が違っても、殆ど同じよ
うに行われてきたということ。
 そしてどうやら『機関』が有るかどうかはともかくとして、僕が『機関』を通じて知り合った人
達とは、この改変されたらしい世界でも、知り合っているということになっているらしいこと。
 ……ああ、ダメだ。
 一人で考えていても、事実を確認する以上のことが出来ない。
 休み時間になったら……、とりあえず、動こう。
199閉鎖まであと 5日と 21時間:2007/01/17(水) 23:09:55.34 ID:Ch0RBBuwO
支援
 教師が授業の終了を知らせるとほぼ同時に、僕は携帯を片手に教室を飛び出した。朝倉涼子のこ
とを別にしても、教室で調べる気にはなれないことだ。
 僕は階段を上り、屋上に続く踊り場で携帯のメモリを確認した。
 有った!
 森さんも、新川さんも、圭一さんも裕さんも、他の人達も。
 みんなみんな、当たり前のようにメモリに残っている。
 良かった……。いや、良かったのかどうかは分からないけど、とりあえず、連絡が取れそうなこ
とは確認できた。
 『機関』の人達の記憶がどうなっているかは分からないけれど……、うん、確かめてみよう。嫌
な予感が当たる可能性の方が高そうだけれども。
 僕はとりあえず、森さんの携帯へ電話をかけた。
 呼び出し音が鳴り終わらないうちに、繋がる。早い。
『はい、森です』
「もしもし……」
 どうしよう、どう名乗ろうか考えて居なかった……。
『どうしたの一樹くん? こんな時間に……、お姉さんと何か有ったの?』
 ……。
 ……どうやら、森さんの記憶も書き変っているらしい。
「いえ、そういうわけでは……」
『だったらこんな時間に電話をかけないでちょうだい、こっちも忙しいのよ』
「すみません……」
 ああ、叱られた。
『……本当に、何も無いのね?』
 大有りと言えば大有りですが、それを電話で報告する気にはなれません……。話したら信じてく
れるかもしれないけれども、面倒なことになりそうな気もするし。
 ここはまだ、保留にすべきところかな。
「何もありません。姉さんも普段通りですよ」
『そう、それなら良いわ。……じゃあ、大変だと思うけど、頑張ってね』
 叱られたと思ったら、今度は励まされた。
 そして、そのまま通話が切られた。
 ううん、同情されているのかなあ……。何だか変な感じだな。森さんはもっと仕事に厳しいって
印象が有ったんだけれど。
 僕の立場が、改変前の世界とは違うからかな。涼宮さんの弟だし、年齢も以前より一つ下なわけ
だし。
 どうもこの調子だと『機関』は元のまま存在しているみたいだけれど……。
 そんな風にぼんやり考え始めたら、次の授業を知らせるチャイムが鳴った。まずい、早く行かな
いと!
202閉鎖まであと 5日と 21時間:2007/01/17(水) 23:11:11.45 ID:Ch0RBBuwO
支援
 それから僕は四時間目の授業までを無事に過ごし、お昼休みになると同時に、生徒会室に向かっ
た。文芸部室とどっちか少し迷ったけれども、教室のあるところからだと生徒会室の方が近い。
 階段を降り生徒会室のある階に降り立ち、生徒会室の方を見たら、ちょうど長門さんがそこに入
ろうとしているところだった。
 好都合だ。
「待ってください」
 僕は駆け足で彼女の元に駆け寄り、閉まろうとしていた扉に手をかける。
「……何?」
「あの、長門さん。えっと……、長門さんは、一体どこまで……」
 ああ、困ったな。
 こういうとき、何をどこから話せば良いんだろう。
 長門さんの記憶がそのままだっていう保証もないし、かといって、書き換わっているという確証
も無い。場所が場所だけに、ここで騒ぎを起こすようなことは……、まあ、今の僕の立場を考えた
ら、そのくらい何でもないことのような気もするけれども。
「……」
「あの……」
「有希ちゃんも一樹くんも、中に入ってください」
 無言の長門さんと何を言うべきかさっぱり分からない僕の元に、生徒会室の中から、優しげな声
がかけられた。
 喜緑江美里さんだ。
 有希ちゃんって言っているってことは、彼女はやっぱり、長門さんの姉なのだろう。
204閉鎖まであと 5日と 21時間:2007/01/17(水) 23:12:10.36 ID:Ch0RBBuwO
支援
205閉鎖まであと 5日と 21時間:2007/01/17(水) 23:13:10.69 ID:Ch0RBBuwO
支援
206涼宮ハルヒの決断:2007/01/17(水) 23:13:21.82 ID:IpFwRjys0
決断執筆中です。
皆さんを待たせるのあれなので
プロローグだけ投下します。
本編はまだ全然なので全てが出来たら投下しようと思います。
プロローグだけですがお楽しみください。
「分かった」
 長門さん、お姉さんに対しては素直ですね……。
「すみません」
 僕は軽く頭を下げてから、生徒会室の中に入った。
 生徒会室の中には喜緑さんしか居なかったから、今は、彼女と長門さんと僕という三人だけだっ
た。そう言えば、会長と僕の関係とかはどうなっているんだろう。……いや、そういうことは後で
確かめよう。
「大変みたいですね、一樹くん」
「喜緑さん……」
「とりあえず、椅子に座って話しませんか? あ、お弁当、余分に作ってきているんで、良かった
らどうぞ」
「あ、はい……、いただきます」
 喜緑さんのお弁当……、何だかちょっと不安な気もするけれど、多分、怪しいものは入ってない
のだろう。第一、僕に何かしようとするなら、もっと直接的な手段をとるだろうし。
 しかし、宇宙人姉妹と一緒にお弁当っていうのも、変な感じだ。
 そう言えば、涼宮さんは学食組だっけ。僕もお弁当を持ってきてないし、通学路の途中で買出し
もしていない。ということは、彼女は今頃、僕が来なくて……、ううん、どうなんだろう、そのあ
たりのことはさっぱり分からない。
 まあ、いいや、追求されたら長門さんとお弁当を食べていたと言おう。本当のことだし。
「あの、喜緑さんは……」
「大体のことは把握しています。もちろん、有希ちゃんも」
「……」
「昨日までのあなたのことも、今日からのあなたのことも」
「じゃあ……」
「ええ、これは、涼宮さん、いえ、今はあなたも涼宮姓を持つわけですから、この呼び方は不適切
ですね。……これは、ハルヒさんによる世界の改変の結果です」
 喜緑さんは、さらりと、本当にさらりと、悪意も善意も何も無い、ただ、事実だけを告げるよう
な口調でそう言った。
208閉鎖まであと 5日と 21時間:2007/01/17(水) 23:14:10.99 ID:Rw5RukBf0
いまは別作品投下中だからダッチワイフだ
209閉鎖まであと 5日と 21時間:2007/01/17(水) 23:14:27.01 ID:OHd60U1l0
>>206
リロードしていないのかな?
とりあえず、今が投下し終わってからだね。
「改変、ですか……」
「ええ、改変です」
「でもなんで、僕が……」
 涼宮さんが、長門さんが最近部室に余り来ないことで機嫌を悪くしていたのは知っている。
 そんな彼女が、兄弟姉妹という関係に憧れを抱くことも、想像できないことじゃない。
 でも、何で僕なんだろう。
「ハルヒさんは、わたしに有希ちゃんを取られたと思っていた。わたしの方にはそういう意思は無
かったのですが……。有希ちゃんも、そうでしょう?」
 長門さんに向ける喜緑さんの視線は、とても優しい。
 僕や他の人々に向ける上辺だけのそれとは違う、愛情のこもった眼差し。
「……わたしは、誰かのものではない」
 長門さんが、はっきりとした意思を感じさせる口調でそう言った。
「ですがわたし達の意志とは裏腹に、ハルヒさんはそう思ってしまった……。そして彼女は、自分
にも、妹か弟が欲しいと思った」
「彼女の周囲で、きょうだいの居ない、同年齢以下の親しい人間が僕だけだった、とういわけです
か」
「簡単に纏めると、そういうことになりますね。もちろん、それだけが理由ではないと思いますが」
「……」
 彼が候補から外された理由は、多分、きょうだいの有無とかじゃない。それくらいは僕にだって
分かる。鶴屋さんと朝比奈さんは上級生、長門さんや、最近仲良くなった阪中さんには上のきょう
だいがいる。……だから涼宮さんは、僕を選んだ。
「あなたがハルヒさんの弟になったことを除けば、世界はほぼそのままです。『機関』も変わらず
存在し続けています。わたし達も、未来からの方達も……、だからこそ情報統合思念体は、今回の
事態に対しては基本的に静観するという方針を選びました」
「……」
「とはいえ、完全な静観では、あなたとハルヒさんの間に情報の齟齬が発生し、それが破滅的な状
況を引き起こす危険性もある……。そのため、わたし達はあなたに対する情報提供役を請け負って
いるという立場にあります」
「……僕や彼の記憶が書き換えられてない理由は、一体なんなんですか?」
「さあ、それはわたし達にも分かりかねます」
 喜緑さんは、食えない笑み、という表現がぴったりな表情でそう言った。
 長門さんの方を見ても、何時ものデフォルト無表情状態、それも、かなり以前に見た本当の無表
情状態に近いような感じだ。
「……本当に分からないのですから、わたし達にもどうしようもないのです。それと一つ付け加え
ておきますが、情報統合思念体の力を持ってしても、今の状況を元通りに戻すのはほぼ不可能です。
一旦涼宮さんの力によって決定されてしまった事項を覆すことは、情報統合思念体にとっても決し
て容易ではないのです」
「……」
「全てを信じていただくのは無理かもしれませんが、わたしから言えることはそれだけです」
 喜緑さんはそこまで言い終えると、僕に向かってそっと頭を下げた。
 ……喜緑さんを全面的に信じられるかといわれれば、答えはnoだ。多分、僕じゃなくて彼だった
っとしても、同じ結論を出すだろう。
 けれど今、彼女の言葉以上に信じられるものが有るかと問われれば……、それもnoなのだ。
「ああ、わたし達がすべきことは、もう少しあるのですが……、よろしいですか?」
 喜緑さんが、椅子から立ち上がった。
「え?」
「あなたが昨日のあなたから連続して存在している有機生命体であるという事実に支障が無い範囲
で、あなたに『涼宮一樹』としての過去を与える。……それが、わたしの役目ですから」
「……」
「そんなに怖がらないでください。これは所詮『記憶』ではなくて『知識』のようなものです。…
…そうですね、他人の人生に関する記憶の断片が、知識として流れ込んでくるようなものです。ち
ょうど、物語を読むような感じですね」
「……」
「よろしいですか?」
 喜緑さんの手が、僕の額に触れる。
「……お願いします」
 意を決して、僕は首を縦に振った。
212閉鎖まであと 5日と 21時間:2007/01/17(水) 23:15:35.45 ID:Ch0RBBuwO
支援
 
 流れ込んでくる『僕』じゃない『僕』の人生。
 『涼宮一樹』という名前の作り物の人物が生きてきた、15年と少し。
 姉に振り回され続けた大変だけれども楽しい子供時代と、小学六年生の時を境にして変わってし
まった、世界の風景。
 世界を壊そうとする姉と、それを守る弟。
 盛大な兄弟喧嘩の末とんでもない閉鎖空間が発生して、かといって僕が出動するわけにも行かず、
後で森さんにこっぴどく叱られるなんていう、理不尽極まりないエピソードまで出てきた。
 理不尽なの元々だけど……、どうやら『機関』の面々は、僕が小学校のときに学外でやってい
たリトルリーグ関は係で知り合った人ということになっているらしい。裕さんが臨時のコーチ役で、
残りの人達はその家族や知り合い。
 都合が良いように、昨日までとの差異を出来るだけ埋められるようにして作られた、偽りのはず
なのに、現実の色合いを色濃く残した、改変された世界。
 なるほど、この程度の改変だったから、情報統合思念体が静観を決め込んだのか……、というの
は、僕にも何となく理解できた。
 本質的な意味で変わってしまったのは、僕と涼宮さんの関係。
 本当に、ただ、それだけのようだ。
「……理解できましたか?」
「ええ、大体は……。そう言えば、彼の方は、」
「二時限目と三時限目の休み時間の間にあなたと同じ方法で対処済みです。もっとも、したのは有
希ちゃんですが」
「そうですか……」
 なるほど、これで僕らがこの改変世界を生きていく上で不都合なことは殆ど無くなったわけだ。
 記憶と知識の違いに注意して、彼が僕の呼び方を間違えさえしなければ、問題は何も無い。
 でも、だからと言って、
「わたし達にはこの状況を再改変する方法は分からない」
 僕と喜緑さんのやり取りを黙ってみているだけだった長門さんが、いきなりそう言った。
 予想通りと言えば予想通りの返答か……、あんまり、認めたくないんだけど。
「これからどうなるのか、どうするのかは……、あなたが自分で考えて、自分で決めてください。
彼に相談してみるというのも一つの手でしょう」
「……」
「ああ、それと、朝倉涼子があなたのクラスにいるのは、情報統合思念体が、あなたの傍にわたし
や有希ちゃんとは別のインターフェースを置くべきだと判断したからです。今のあなたは『涼宮ハ
ルヒの弟』ですからね。今まで以上に、何らか危険が降りかかる可能性も有ります。彼女のことは、
ボディガード兼知恵袋くらいに思っていただくのがよろしいかと。彼女も、事情は全て把握してい
ますから」
 ……。
「あら、そろそろ休み時間が終わりますね」
 喜緑さんが、壁にかかった時計を見上げる。
 どうやら説明はここまでらしい。
 参ったな……、状況は理解できたけれど、解決の糸口になりそうなものは何もつかめていない。
 そう簡単にどうにかなるとは思っていなかったけれど、
「あ、一樹くん!」
 何て風に思いながら生徒会室を出たら、いきなり涼宮さんと鉢合わせた。
 何で彼女がここに……。
「え、あ……」
「もう、何でこんな所にいるのよ。学食に来ないから心配したじゃない! 一樹くんただでさえあ
んまり食べない方だし……」
 涼宮さんの顔が、ほんの少し上気している。
 この口ぶりからして、僕を探し回っていたんだろうか。
「えっと……」
「こんにちは、ハルヒさん」
 言葉に詰まったままの僕の横から、宇宙人姉妹コンビが顔を出した。
「えっ、喜緑さん、それに有希も……」
「今日、お弁当を作りすぎちゃったんですけど、有希ちゃんが、一樹くんを誘いたいって言い出し
て……、それで、無理を言って一樹くんに来て貰ったんです。心配かけちゃったようでごめんなさ
いね」
 喜緑さんが口からでまかせをすらすらと喋っていく。
 僕自身こういう風に喋ることは有るけど、他所様が同じようなことをしているのを横から眺めて
いるというのは、何だか少し妙な気分だ。

「そ、そう、有希が……」
 そう言って涼宮さんは、長門さんを見る。
 長門さんは、何時もながらの無表情だけれど、特に不満があるようにも見えない。
 お姉ちゃんの考えたことだから、口を挟まない、ということなんだろうか。
「有希が、ねえ……、まあ、良いわ。そういうことなら今日は許してあげる」
「すみません、姉さん」
 何で昼食を一緒にとらないだけで謝らないといけないんだろうという疑問はあったけれども、僕
はその気持ちをぐっとこらえて頭を下げた。
 とりあえず、こういうときはさっさと謝るに限る。
 僕が『弟』だからなのか、涼宮さんの僕に対する評価も、少し甘めになっているみたいだし……。
仕方が無い、暫く様子を見ながら解決方法を探していくしかないか。
 タイムリミットとかが無いと良いんだけど……。


 二章へ続く
217閉鎖まであと 5日と 21時間:2007/01/17(水) 23:18:13.98 ID:Ch0RBBuwO
支援
218 ◆Gzo5DAjIoE :2007/01/17(水) 23:18:59.21 ID:5hfi2gjr0
一章はこれで終わりですー。
二章投下は少し先になるかもしれません。
多分全部で4〜5章構成になるかと。

あ、いつもどおりwikiには自力であげておきます。
219閉鎖まであと 5日と 21時間:2007/01/17(水) 23:20:00.74 ID:Ch0RBBuwO
乙!
続きwktk
220涼宮ハルヒの決断:2007/01/17(水) 23:23:23.02 ID:IpFwRjys0
空気読めなくてすいません。
今投下してもよろしいですか?
221閉鎖まであと 5日と 21時間:2007/01/17(水) 23:25:13.78 ID:Ch0RBBuwO
wktk
222涼宮ハルヒの決断〜終焉の時。終わらないSOS団〜:2007/01/17(水) 23:26:15.55 ID:IpFwRjys0
〜プロローグ〜

お前達は超不思議現象を信じているか?

俺は心の中で、世界中の人々に問う。

世界中の人達に問うのだ、答えはかなり多いだろう
「信じていない」と答える人もいれば「信じている」と答える人もいる。
「居て欲しい」と答える人もいれば「怖いから嫌」と答える人もいるかもしれない。
答え方は多々あるが、根本的に分けると答えは二つに分けられるだろう
「信じているか?」「信じていないか?」の二つだ。
この世の人間を上の質問で分けるなら9:1で「信じていない」の余裕勝ちだ。
お前らもうちょっと考えようぜ?不思議なことを信じていることぐらい
誰にでもあるだろう。こんなことを言うと、不満な回答者はこう答えるかもしれない。
質問者はどう思っている?お前は不思議なことを信じているのか?
そんな質問が来た時の対応は完璧だ。答えは一つしかない。

俺は信じているぜ、超不思議現象を

223涼宮ハルヒの決断〜終焉の時。終わらないSOS団〜:2007/01/17(水) 23:26:57.50 ID:IpFwRjys0
>>222

9:1の9の方の人達から見てみれば、程度の低い答えだろう。
あるいは俺がなんかの電波を発している、気の毒な子に思われるかもしれない。
俺を狂信者かなにかと勘違いして、牢屋の中に閉じ込めるかもしれない。
それでもいいぞ、俺は断固としてこの意見を変えないけどな・・・
俺がどうして平凡な高校生である俺が、こんな非科学的なことを、
自信を持って言えるのだろう・・・答えは物理を解くより簡単さ、

・俺はもう体験しているのだ、その超不思議現象を

全世界が停止したかと思われた・・・それぐらいのナレーションは入るだろう。
こんな頭の逝っちゃっている発言を堂々と言った俺。
周りから見れば、羨ましいか馬鹿らしいかのどっちかだ。
224涼宮ハルヒの決断〜終焉の時。終わらないSOS団〜:2007/01/17(水) 23:27:26.79 ID:IpFwRjys0
>>223

羨ましいと思った奴。お前の前にも不思議が訪れるかもしれないぜ
馬鹿らしいと思った奴。縁の下でカマドウマと語り合っとけ
俺は体験しているぞ。異空間の中に大きなカマドウマや巨人が居たとか、
過去に戻り、通常では言えない言葉を投げかけるとか、それはもう様々だ。
しかしその体験は願望を諦めて、世界の現実に向き合っていた俺にとって、
全く持って素晴らしい、まるで魔法以上のユカイな日々だ。お前らも体験したいだろう。
そんな体験をしている俺がお前らに呼びかける。

お前が謎の不思議に困っていたり、奇妙な体験をしていたり、
明らかに人間とは別物っぽい人達を見つけたら俺たちのところに来てくれ
その現象をたちまちに解決して見せるだろう。その俺たちとは―――

北高に作られている団、通称SOS団のことさ・・・
225涼宮ハルヒの決断〜終焉の時。終わらないSOS団〜:2007/01/17(水) 23:27:59.92 ID:IpFwRjys0
>>224

「私たちは世界を大いに盛り上げるためのSOS団!皆どうぞ宜しくね!」
体育館中に響きわたる、まるで音楽隊のファンファーレみたいな声だ・・・
誰かなどいまさら確認しておく必要もないが、一応確認をとっておきたいと思う。
その声の主はSOS団の名誉団長。涼宮ハルヒ様である。

なぜこんな事をしているのかというと、俺たちはもう2年生になっているのだ。
SOS団という同好会に俺が強制的に入らされてからもう一年たつ。
こんな事をしているのは中高生を体験していれば解る人もいるだろう
俺たちが2年になる+新しい一年が入ってくる=部活の勧誘時期がやってくる
こんな感じの数式が成り立つだろうな。全く持って大変だ・・・
この学校では部活動の勧誘のために、授業の時間を取り、部活の説明会を行う。
部活といっても研究会や同好会と色々ある説明会なので、当然時間は長くなる。
ここまで言えばもうお分かりだろう・・・俺たちは部活の説明をしているのだ。

226閉鎖まであと 5日と 21時間:2007/01/17(水) 23:28:17.89 ID:OHd60U1l0
避難所落ちた支援
227涼宮ハルヒの決断〜終焉の時。終わらないSOS団〜:2007/01/17(水) 23:28:38.07 ID:IpFwRjys0
>>225

「え〜・・・我がSOS団ではこの世の不思議を募集しているというか・・・」
俺は学校全体からの冷ややかな視線を受けながら部活の説明をする。
SOS団は同好会とも認められてはいない。本来なら文芸部として活動説明を
しなければならないのだが、ハルヒはそんなこと許さず。
ゴリ押しでSOS団の説明会を入れる。順番は当然最後。ラストだ・・・
最後だけあって新一年生も他の学年も真剣な視線をこっちに送る
・・・が最初の発言から視線が冷やかになる。俺はその中で話しているのである。
228涼宮ハルヒの決断〜終焉の時。終わらないSOS団〜:2007/01/17(水) 23:29:19.53 ID:IpFwRjys0
>>227

こんな役回りはいつも俺だ。ハルヒは満足そうにあたりを見渡している。
朝比奈さんは当然メイドの格好で、恥ずかしさのためか俯いている。
長門はなぜか映画のときの格好でプラカードを高々と掲げていて
古泉はというと、爽やかスマイルを振りまきながら俺と一緒にスピーチをする。
俺は冷ややかな視線に冷や汗を流しつつ、最後に言葉を添え説明を終える。
大丈夫かこれ?ちゃんと一年生には伝わっているのか?
疑問が上がるが、俺の心がそれに完全回答するのは皆無である。
朝比奈さんと長門の格好から、演劇部その2だと思っていた人もいたようだ。
この際俺たちも演劇部に入ってもかまわないのではと思いつつ、
こうして俺たちの部活説明会は終了する。

ビラも配り、やれるだけの呼び込み活動は終わったが、
バニーガール3人娘がビラ配りをしてたり、この世の不思議を探すことを活動としている
電波飛ばしまくりの同好会・・・団に関わる事をする人物など一年生にはおらず。
SOS団に新入部員が入ってくることはなかった。ハルヒは不満だったが、
俺たちはまた仲良く5人と+aで活動していくことになるのである。

・・・とここまで話は4月にあった出来事の序章だ。時間があったらまた話そう。
今から話すことは5月のGWに差し掛かる。
まだ平和なSOS団に、GWの短い日々で危機が訪れる。
その危機とは、とてつもなく最悪なものだった。
229閉鎖まであと 5日と 21時間:2007/01/17(水) 23:29:46.04 ID:f1EfdLw+O
>>218
風呂入ったら終わってた……
乙!続きwktk!


そして決断を支援
230涼宮ハルヒの決断〜終焉の時。終わらないSOS団〜:2007/01/17(水) 23:30:13.73 ID:IpFwRjys0
以上
プロローグ投下終了です
一章はまたいずれ・・・
231閉鎖まであと 5日と 21時間:2007/01/17(水) 23:31:53.54 ID:Ch0RBBuwO
タイトルからしてBADなのか…?
いや、でも終わらないってあるし…


とにかくwktkだぜ!
232閉鎖まであと 5日と 21時間:2007/01/17(水) 23:33:37.47 ID:f1EfdLw+O
乙〜!
続きにwktk!
233閉鎖まであと 5日と 21時間:2007/01/17(水) 23:46:25.11 ID:6vS29iEnO
あげ
234閉鎖まであと 5日と 21時間:2007/01/17(水) 23:50:17.15 ID:UyzTIrzfO
キョンがちょとワケアリな子って話ありかな?
ワケアリっつってもちょっと喧嘩強くて世紀末覇者なだけなんだけどさ……。
235閉鎖まであと 5日と 21時間:2007/01/17(水) 23:51:06.27 ID:AwH0PivQO
決断の中の人も一樹くんの中の人もGJ!
一樹くんは年子でもよかったかも。わざわざ一つ下にしたって事は何か意図があるのかな? wktk
236閉鎖まであと 5日と 21時間:2007/01/17(水) 23:52:25.07 ID:Ch0RBBuwO
>>234
拒否する理由は無い!
どんと来い!
237 ◆Gzo5DAjIoE :2007/01/17(水) 23:56:33.68 ID:5hfi2gjr0
>>234
全然OKかとw
wktk

>>235
えーっと、それは年子じゃなくて、双子って言いたいってことですよね?
(年子=一つ下、のはず)
双子って発想は無かった・・・。
238閉鎖まであと 5日と 21時間:2007/01/17(水) 23:58:21.49 ID:JRfJ+Emp0
双子ってのも面白そうなネタですね
239閉鎖まであと 5日と 20時間:2007/01/18(木) 00:05:16.58 ID:yjRqjbWv0
いっそ別の話で誰かと誰かが双子になる話でも考えてみるかな、ギャグ路線で。
誰が良い、とかいうネタと言うか希望有る?

あ、理由はこっちで適当に考えるので大丈夫。
240閉鎖まであと 5日と 20時間:2007/01/18(木) 00:10:13.29 ID:YOYo709kO
キョン妹とみくる
241閉鎖まであと 5日と 20時間:2007/01/18(木) 00:11:01.97 ID:KiAvh+RuO
>>239
メイド森さんとエージェント森さん
242閉鎖まであと 5日と 20時間:2007/01/18(木) 00:11:46.07 ID:cCSVnsqy0
キョンと古泉
243閉鎖まであと 5日と 20時間:2007/01/18(木) 00:11:52.38 ID:7U72MS8G0
>>239
新川さんとキョン父
244閉鎖まであと 5日と 20時間:2007/01/18(木) 00:12:09.89 ID:i0NRIJuPO
古泉と谷口でw
245閉鎖まであと 5日と 20時間:2007/01/18(木) 00:12:31.20 ID:knOWa5yU0
長門と古泉
最近はこの二人がブームだと思われる
246涼宮ハルヒの決断〜終焉の時。終わらないSOS団〜:2007/01/18(木) 00:14:09.03 ID:asplX58N0
>>239
鶴屋さんとハルヒにしたら
テンション異様に高いSSになるだろうな・・・
247閉鎖まであと 5日と 20時間:2007/01/18(木) 00:14:24.26 ID:aiRfxy5s0
双子、ねぇ・・・。



喜緑と朝倉で桐生薊・茜的なノリとか、キョンと古泉で立花睦月・樹月的なノリとか。
248閉鎖まであと 5日と 20時間:2007/01/18(木) 00:19:51.32 ID:DLVoFqVCO
>237
マリみての福沢姉弟のような感じって事を言いたかったんだ(同級の姉弟)
言葉足らずですまん。
249閉鎖まであと 5日と 20時間:2007/01/18(木) 00:20:23.68 ID:yjRqjbWv0
みんな見事にばらばらだなw

>>245
それが面白そうかなー。
ネタも思いついたし。


あと、双子ネタで有る都合上、苗字しかないキャラはすっごく
使い辛いって言うか呼び辛いから文章向きじゃなさそうなんだよなあ。
250閉鎖まであと 5日と 20時間:2007/01/18(木) 00:21:26.37 ID:aiRfxy5s0
双子といえば・・・


写真で幽霊バッシャバシャの2作目

二人一緒じゃ駄目ですか?

マラソンで強い人

ツインローバ



か・・・。どれも食いにくいネタだな・・・・・。
251閉鎖まであと 5日と 20時間:2007/01/18(木) 00:21:55.36 ID:yjRqjbWv0
>>248
あ、了解。
11ヶ月差とかそんなのか。
種のホーク姉妹みたいなもんかね、
あれも確か二人の誕生日の差が丸一年以内なんだ。

しかし現実にそんなきょうだいっているのかな?
252閉鎖まであと 5日と 20時間:2007/01/18(木) 00:40:15.34 ID:7U72MS8G0
キョンと古泉を双子にして甲子園を目指せばいいんじゃないかな。
253閉鎖まであと 5日と 20時間:2007/01/18(木) 00:40:50.58 ID:yjRqjbWv0
ヒロインは朝倉??
254閉鎖まであと 5日と 20時間:2007/01/18(木) 00:42:52.91 ID:/DSCj1480
キョン「見ろよ……大して奇麗じゃない顔だろ。そりゃ死んでるわな」
朝倉「……」
キョン「……嘘みたいだよな。……俺とこいつが双子だなんて」

岡部「……」

キョン「……」
朝倉「……かえろっか、キョンちゃん」
キョン「そうだな。腹へった」



タッチ世代すくねーだろ
255閉鎖まであと 5日と 20時間:2007/01/18(木) 00:43:17.95 ID:knOWa5yU0
のっけからどちらかが退場するわけだが
256閉鎖まであと 5日と 19時間:2007/01/18(木) 01:04:28.13 ID:i0NRIJuPO
保守
257ハルヒ版ザ・タッチ:2007/01/18(木) 01:09:59.05 ID:aiRfxy5s0
朝「キョンくん・・・頑張って!」

キ「俺は・・・朝倉を甲子園に連れて行くと約束した・・・負けるわけには、いかない!!」
古「なんだこのプレッシャーは・・・ええい、僕にプレッシャーを与えるとは・・・いったい、何者なんだ!?」
キ「これが・・・俺の・・・最高の球だ。いっけぇぇぇぇぇえええええっっ!!」
ビュバンッ!!
審「ストラーイク!!バッターアウト!!」
球速・168km/h
キ「・・・やった・・・のか・・・あはは・・・朝倉、俺・・・頑張ったよ・・・・・」

ドサッ

キ「ん・・・ここは・・・」
朝「病院よ」
キ「病院?」
朝「えぇ・・・良かった。無事で」
キ「甲子園は・・・どうなった?」
朝「甲子園行き決定よ。おめでとう」
キ「そか・・・約束、守れたな。へへ・・・」
朝「約束守れたじゃないわよ、バカ!倒れるぐらい無茶して!!」
キ「・・・お前との約束を破りたくなかったんだ・・・好きな人との約束だから・・・」
朝「それって・・・」
キ「・・・愛してるよ、朝倉」
朝「・・・私も」
谷「WAWAWA見舞い物〜。あひゃー///ご、ごゆるりとー」
キ「あはは・・・相変わらずだな、あいつは」
朝「そうね。くすくすっ」
258閉鎖まであと 5日と 19時間:2007/01/18(木) 01:19:20.92 ID:KiAvh+RuO
ワラタwwwwwwwww
259閉鎖まであと 5日と 19時間:2007/01/18(木) 01:31:43.53 ID:knOWa5yU0
保守
260閉鎖まであと 5日と 19時間:2007/01/18(木) 01:44:45.03 ID:tPIAE3EKO
スレ違いかもしれんが
涼宮ハルヒ×ローゼンメイデン
を書いたんだが、投下してもおk?
261閉鎖まであと 5日と 19時間:2007/01/18(木) 01:51:39.30 ID:ix+DDD40O
wktk
262閉鎖まであと 5日と 19時間:2007/01/18(木) 01:53:19.38 ID:1iIjailL0
>>260
そ、それは流石にスレ違いでまずいんでないか……?
投下されちゃったんならどうしようもないけど、予告されたら
まずいってしかいえない俺ガイル
263閉鎖まであと 5日と 19時間:2007/01/18(木) 01:57:29.25 ID:tPIAE3EKO
キョン語りだから…と言ってもスレ違いに変わりは無いか。
だが、叩かれるのは覚悟の上だッ!
264愛のVIP戦士:2007/01/18(木) 02:38:11.53 ID:CVLPDBhV0
保守
265愛のVIP戦士:2007/01/18(木) 03:07:23.40 ID:CVLPDBhV0
ちきしょう!俺しかいねえ!

保守
266閉鎖まであと 5日と 17時間:2007/01/18(木) 03:07:25.76 ID:zhz2ElC8O
>>263最終的にハルキョンになるなら俺は読む

ってかそういえば、ジェラって終わっちゃった?
267閉鎖まであと 5日と 17時間:2007/01/18(木) 03:23:57.33 ID:knOWa5yU0
ぼくもいるよ!

保守
268愛のVIP戦士:2007/01/18(木) 04:15:56.68 ID:CVLPDBhV0
一人の保守
269閉鎖まであと 5日と 16時間:2007/01/18(木) 04:36:34.43 ID:45eV/LYuO
誰が何と言おうと俺は読む
270閉鎖まであと 5日と 16時間:2007/01/18(木) 04:55:08.37 ID:jBzyd+t00
保守
271閉鎖まであと 5日と 16時間:2007/01/18(木) 04:58:34.26 ID:0Mu7nb2CO
赤い絲って作品読んできたけどおもしろいね非常に続きが気になった
272閉鎖まであと 5日と 15時間:2007/01/18(木) 05:11:51.32 ID:jQe7nXsiO
ほす
273閉鎖まであと 5日と 15時間:2007/01/18(木) 05:28:41.51 ID:EGMm7LtEO
怖い夢見て眠れなくなった((((;゚Д゚)))
274閉鎖まであと 5日と 15時間:2007/01/18(木) 05:48:58.44 ID:vCyxEfKR0
>>273
なんか矛盾してないか?
275閉鎖まであと 5日と 15時間:2007/01/18(木) 05:57:13.75 ID:Ipfuc55k0
>>274
お前もSS職人なら日本語の機微に気づけ。
怖い夢見た→思わず起きちゃった→眠れない
ということだろ。
276閉鎖まであと 5日と 14時間:2007/01/18(木) 06:00:22.39 ID:vCyxEfKR0
勝手にSS職人にすな
277閉鎖まであと 5日と 14時間:2007/01/18(木) 06:01:22.60 ID:m3rC/HViO
>>260
(・∀・*)っ/凵⌒☆マダァ?
278閉鎖まであと 5日と 14時間:2007/01/18(木) 06:08:10.67 ID:1s3kNQuj0
おまんこ先生(携帯可)
http://ccfa.info/cgi-bin/up/src/up41993.htm
279閉鎖まであと 5日と 14時間:2007/01/18(木) 06:41:40.87 ID:y1szBz8J0
この名無しさんのカウントダウンはいつ止まるんだろう
280閉鎖まであと 5日と 14時間:2007/01/18(木) 06:43:19.57 ID:nvcAH6SJ0
カウントダウンが終わるまで
281閉鎖まであと 5日と 14時間:2007/01/18(木) 06:48:36.48 ID:y1szBz8J0
>260
ドンと来い
282閉鎖まであと 5日と 12時間:2007/01/18(木) 08:00:19.69 ID:E0PGELxNO
アゲ♂
283閉鎖まであと 5日と 12時間:2007/01/18(木) 08:30:06.32 ID:i0NRIJuPO
保守
284閉鎖まであと 5日と 12時間:2007/01/18(木) 08:54:42.13 ID:i0NRIJuPO
保守
285閉鎖まであと 5日と 11時間:2007/01/18(木) 09:47:51.57 ID:0R/pEwhbO
保守
286涼宮ハルヒの薔薇乙女:2007/01/18(木) 09:48:51.81 ID:tPIAE3EKO
「…」

アンティークに関する知識など皆無な俺でも分かる、中世をイメージしたような美しく装飾の成された箱…もとい、鞄。
それ自体には何の問題も無い。

問題は、その中身だ

現在、俺は高校に通い初めてからすったもんだで知り合ってしまった宇宙人…つまるところ、長門有希よろしく黙りこんでしまったワケだが。
そんな状態で、俺は走馬灯のように今朝の出来事を思い出していた。


朝のHRが始まる前、俺の後ろの席にいる迷惑大王、涼宮ハルヒがあまりに静かな事に気づいた。
大方、連日大暴れしていたのが祟って、今日は疲れて寝てるのだろうなどと思っていた俺は、振り向くと同時に目に入った意外な光景に思わず「ん?」とマヌケな声を出してしまった。
なぜなら、あのハルヒが珍しくマンガなんぞを読んでいたからだ。

「…なによ」

マンガから目を離して顔を上げたハルヒは、遊んでいた玩具を取り上げられた犬のように、不機嫌な顔で不機嫌な声をかけてきた。

「いや、お前がマンガを読むなんて意外だと思ってな」

「そう?あたしだってマンガぐらい読むわよ。それに、物によっては意外と考えて作ってるから面白いし」

「そうかい」
287涼宮ハルヒの薔薇乙女:2007/01/18(木) 09:49:52.52 ID:tPIAE3EKO
そう言うとハルヒは『ローゼンメイデン』と表紙に書いてあるマンガを閉じ、同じような表紙の次の巻に取りかかった。


さて、俺はこの『ローゼンメイデン』というマンガに関しては、少ないながらも知識はあった。

まず、『まきますか、まきませんか』などという手紙がきて、『まく』に○を付けると全部で何体かいるうちの一体、人形が届く…ような感じだったかね。
いかんせん、中学の時に受験と言う現実から逃避するために少し読んでみただけなので、覚えて無いも同然だった。
それでも、じっとしてる事が大嫌いなハルヒでさえ、じっと読むくらいだから面白いのだろう、と思いつつ一瞬嫌な予感が頭をよぎった…ような気がした。


その後、SOS団の部室でダラダラと暇な時間を過ごした後、ハルヒのイタズラと思われる手紙を下駄箱で発見した。
ちなみに、手紙には「まきますか まきませんか」と巧いんだか汚いんだか判断しかねる、微妙な字で書いてあった。そしてハルヒは部活…もとい、SOS団と言う自分で設立した組織の活動を休んだ。
288涼宮ハルヒの薔薇乙女:2007/01/18(木) 09:51:13.28 ID:tPIAE3EKO
これはもうピンときたね、正直。
小学生の頃の無垢な俺なら喜んで飛び付いただろう。
ところが幾分か大人に近づいちまった俺は、証拠の揃った名探偵になった気分で、ハルヒお手製と思われる手紙を一目見てゴミ箱に叩きこんで帰宅した。

そう、一目見ただけだ。
覚えておいてくれ、俺は断じて○など付けていない。


辺りが薄暗くなってきたぐらいに帰宅した俺は、玄関でショッキングな物体を発見した。
それは何処かで見たような箱…鞄?と、そこでまた俺は閃いちまったのさ。
いや、正確に言うとさっきの『嫌な予感』の延長線上にあるもの、と言うべきか……要するに、俺の中でいつの間にか洗練されちまった『対ハルヒレーダー』が赤サイレンを鳴らしまくってた。


おいおい…俺は手紙にまったく記入してないし、大体こんな事が本当にあっていいのかよ!
289閉鎖まであと 5日と 11時間:2007/01/18(木) 09:52:30.64 ID:tPIAE3EKO
いや、兎にも角にもまずはこのやたらと目立つ鞄を、家族の目に付かないよう速やかに自室へと持ち運ばなければ。
階段を登る所で妹に

「キョンくん、なにそれ〜?」

などと聞かれて、谷口という友人に預かって欲しいと頼まれた、という嘘を告げると興味を無くしたように ふ〜ん。と言って居間に戻っていった。しかし鞄の重さがやたらとリアルだな、クソ!


そして話は最初に戻って、俺は物言わぬ鞄と沈黙の睨めっこを続けている。
どうしたもんかと手を出しあぐねていると、ポケットに入れっぱなしの携帯が着信メロディを発した。
見てみると、そこには「着信57件」と「新着メールあり」の文字だった。


まず、アホみたいに大量の着信は無視してメールから見る事にしよう。

そうして数分後、俺はやはり凹んでいた。

まず、朝比奈さんからの一目で気が動転してる事が分かるメール、そして小泉の苦笑している姿が目に浮かぶメール。

で、トドメと言わんばかりにハルヒからの大量のメール。
内容は『すごいもの見つけたわ!』やら『本当なんだから、早く電話出なさいよ!!』などと、考えただけで百メートル全力疾走した後のような倦怠感に襲われるもんだったがね。
290閉鎖まであと 5日と 11時間:2007/01/18(木) 09:54:26.99 ID:tPIAE3EKO
ちなみに長門からはメールが一通、
『開けて』
とある。
我らが完璧超人は、俺の身の回りで起きてる事をほとんど理解してるんだろう。

さて、長門に言われた通りに…俺の所には一体どんな奴が来たのか。なんて実は少し楽しみにしつつ、俺は半信半疑で鞄の金留めに手をかけた。



パチッ



End.




ちなみに、録音メッセージに
『そう言えばあんたが帰り際にゴミ箱に捨てた手紙、ちゃんと私が丸つけといてあげたからね。感謝しなさいよ!』

なんでお前が知ってるんだとか、余計な事するな!と、いうような言葉が無駄なのは分かっているので、文句は俺の心の内に封印した。
ま、これもいつもの事なんだがね。
291閉鎖まであと 5日と 10時間:2007/01/18(木) 10:21:13.53 ID:yjRqjbWv0
これで終わり?
ローゼンと言えば
朝倉が翠星石で古泉が偽お父様だね(声の話)
292閉鎖まであと 5日と 10時間:2007/01/18(木) 10:22:39.59 ID:nvcAH6SJ0
カアアズキイイイイイイイイイイイイイイイイ


ってことか、古泉はイツキだが
293閉鎖まであと 5日と 10時間:2007/01/18(木) 10:39:59.13 ID:tPIAE3EKO
最後タイトル付けわすれたwwwwwサーセンww

>>291
今回ドールを出さなければ後にいろいろな組み合わせのSSが作れて面白いと思ったんだ。
例えば鶴屋さん×水銀燈とか
294閉鎖まであと 5日と 10時間:2007/01/18(木) 10:42:05.46 ID:gZUg7ctYO
正直みんな言い飽きてるだろうから俺が言っとくわ

古泉、な
295閉鎖まであと 5日と 9時間:2007/01/18(木) 11:25:07.82 ID:i0NRIJuPO
保守
296閉鎖まであと 5日と 9時間:2007/01/18(木) 11:35:38.26 ID:tPIAE3EKO
>>294
すまん、言われてやっと気づいた
297閉鎖まであと 5日と 8時間:2007/01/18(木) 12:01:54.97 ID:E0PGELxNO
ぬるぽ
298閉鎖まであと 5日と 8時間:2007/01/18(木) 12:18:39.93 ID:i0NRIJuPO
がっ!
299閉鎖まであと 5日と 8時間:2007/01/18(木) 12:19:15.79 ID:m3rC/HViO
>>296
これがプロローグだろ?
当然、これで終わりじゃなくて続くんだよな?
300閉鎖まであと 5日と 8時間:2007/01/18(木) 12:50:11.74 ID:i0NRIJuPO
保守
301閉鎖まであと 5日と 8時間:2007/01/18(木) 12:56:40.35 ID:Z6eSJBkJ0
ここは昼過疎で夜盛り上がるスレですね
302閉鎖まであと 5日と 8時間:2007/01/18(木) 12:57:20.17 ID:nxCHyhUw0
http://www.goggle.co.jp/ 
一見グーグルだけどすげぇ
303閉鎖まであと 5日と 7時間:2007/01/18(木) 13:20:10.34 ID:tPIAE3EKO
>>299
当たり前だッ!
しかし他の人もSSが作りやすいように、敢えて誰がどのドール…と決めなかった俺の考えを汲んでほしい
304閉鎖まであと 5日と 7時間:2007/01/18(木) 13:44:42.32 ID:/F3+LUT30
305閉鎖まであと 5日と 6時間:2007/01/18(木) 14:12:52.00 ID:jQe7nXsiO
306閉鎖まであと 5日と 6時間:2007/01/18(木) 14:13:42.45 ID:mQw3G8bnO
307閉鎖まであと 5日と 6時間:2007/01/18(木) 14:16:34.61 ID:m3rC/HViO
>>303
ちょwwwリレーかよwwwwwww
自分で完結させないと、それこそスレ違いになるよ
308閉鎖まであと 5日と 6時間:2007/01/18(木) 14:49:16.16 ID:E0PGELxNO
nurupo
309閉鎖まであと 5日と 5時間:2007/01/18(木) 15:07:55.50 ID:HDVFLs4s0
ga
310閉鎖まであと 5日と 5時間:2007/01/18(木) 15:21:39.54 ID:0R/pEwhbO
wawawa
311閉鎖まであと 5日と 5時間:2007/01/18(木) 15:55:27.26 ID:E0PGELxNO
塗る歩
312閉鎖まであと 5日と 4時間:2007/01/18(木) 16:04:24.62 ID:gZUg7ctYO
313閉鎖まであと 5日と 4時間:2007/01/18(木) 16:27:25.95 ID:i0NRIJuPO
保守
314閉鎖まであと 5日と 4時間:2007/01/18(木) 16:31:39.20 ID:GPUscRJzO
キャッチャー
315文芸部室にようこそ!1/2:2007/01/18(木) 16:43:52.86 ID:YJI6s79b0
2年になった俺は嘘のように静かな高校生活を送っていた。

それは進級と同時に行われるクラス替えから始まった。
当然のように同じクラスの後ろの席に陣取ると思っていた騒がしい神様は、2つ隣のクラスになった。
嘘だろ?

長門は進級共に俺の記憶以外からはこの世から完全に消えていた。
古泉は長門のことは忘れていたが、それ以外は変わらず、俺の話し相手にはなっていた。
古泉曰く、ハルヒの力は消失したらしく、それに伴って監視の必要性も消失。その長門さんという方も必要なくなったのでしょう。
ということらしい。お前は気楽そうでいいな、などと皮肉を言う気にもならなかった。

ハルヒはというと、クラスに馴染んで今では活発な一高校生美少女となっていた。
時々常人では考えられないことをしでかしているようだが、SOS団の時とは比べ物にならないほど普通になっていた。

そう、2年になってゴールデンウィークも終わろうかというときには、ハルヒのSOS団への興味はなくなったようで
鶴の一声で解散となった。最後の最後まで勝手な奴だった。
初めのうちはクラスを越えて俺のクラスに乱入してきたハルヒだったが、それも次第に面倒臭くなったようで、
今ではもう顔を合わすこともあまりない。
316文芸部室にようこそ!2/2:2007/01/18(木) 16:44:07.71 ID:YJI6s79b0
それでも俺は放課後にあの部屋に足を向けてしまう。
誰も居ない文芸部室に。
パソコンやら何やらは、本来所有すべき人達に返却したため、今はとことん殺風景のこの部屋にはあの頃の喧騒はない。
俺は髪の短い無口少女が良くそうしていたように、窓辺でタイトルも中身も長ったらしい本をパイプ椅子に座って読むのが
日課になっていた。

「やっぱり居た」

そう言いながら文芸部室に入ってくるのは、朝比奈さんだった。
彼女が一番変わったのかもしれない。
俺も詳しいことは分からない。どうやらどこかで歴史が狂ったらしく、彼女は未来に帰れなくなってしまった。
過去に閉じ込められた彼女はやつれ、自暴自棄になっていた。
クスリに手を出した一年先輩の彼女は、こうして文芸部室を時々訪れてはカードゲームをしつつ、俺と鬱鬱な会話を繰り広げるのだった。

「ねぇ、陰謀って知ってる?」
317閉鎖まであと 5日と 4時間:2007/01/18(木) 16:53:29.43 ID:i0NRIJuPO
恐えぇ…
318閉鎖まであと 5日と 4時間:2007/01/18(木) 16:58:19.84 ID:0R/pEwhbO
クスリ
ダメ。絶対。
319閉鎖まであと 5日と 3時間:2007/01/18(木) 17:04:31.06 ID:GPUscRJzO
( ;ω;)コワイヨーコワイヨー
320閉鎖まであと 5日と 3時間:2007/01/18(木) 17:06:46.75 ID:kmNAoD8S0
アニメしか知らない俺には何の事だかさっぱり
321閉鎖まであと 5日と 3時間:2007/01/18(木) 17:07:10.63 ID:jrv9Puq50
アニメだけ知ってれば十分な気がする
322閉鎖まであと 5日と 3時間:2007/01/18(木) 17:14:40.97 ID:E0PGELxNO
うわあああああああああああ!!
323閉鎖まであと 5日と 3時間:2007/01/18(木) 17:15:40.82 ID:7U72MS8G0
例え過去に一人取り残されることになったとしても
ちゅるやさんがいる限りそこまで壊れることは無さそうだけどなあ
それにみくる以外にも何人か現地駐在員がいるような事言ってなかったっけ
324閉鎖まであと 5日と 3時間:2007/01/18(木) 17:20:42.40 ID:/DSCj1480
ムルアカ「ミクルサン、クスリ、ダメネ」
325閉鎖まであと 5日と 3時間:2007/01/18(木) 17:22:28.91 ID:YOYo709kO
壊れることなんてないし、うれしがる可能性もなくはないがあくまで創作だからおもしろければよし
326閉鎖まであと 5日と 3時間:2007/01/18(木) 17:43:12.78 ID:0R/pEwhbO
ほしゆ
327馬鹿長門:2007/01/18(木) 17:58:46.01 ID:asplX58N0
YUMI/N:見えてる?
「お前の名前は見えないぞ」
YUPI/N:これでいい・・・
「よくない・・・日本人の名前じゃないぞ」
HUNA/N:これで大丈夫
「Uしか合っていない。お前は馬鹿か?」
BAKA/N:私は馬鹿じゃない・・・
「いーや、お前はBAKAだ」
YUKI/N:あなたと涼宮ハヒルはこの世界から焼失している
「後者は最初からいないと思うぞ・・・あと消失な」
YUKI/N:これで痔栗辛寡の化膿性は喪われた
「お前のPCの変換機能が壊れているらしい・・・」
YUKI/N:情報ナントカしねん体は失望している。
「お前にな」
YUKI/N:涼宮ハヒルは・・・
「だから誰だそれ?」
YUKI/N:何もない所から盲腸を生み出す力があった
「そりゃ大変だ。病院に連れて行こう・・・お前を」
YUKI/N:チュー射怖いからヤダ
「射と怖が分かるのになぜ注がわからんのだ」
YUKI/N:あなたにかける
「何をだ・・・」
YUKI/N:とろろ
「蕎麦とかにかけなさい」
YUKI/N:私という女体も
「あっているけどなんかが違う」
YUKI/N:あなたに戻って来て欲しいと思う
「感動だけど、女体のせいで台無しだ」
YUKI/N:またホテルへ・・・
「勘違いするだろ!」
328閉鎖まであと 5日と 2時間:2007/01/18(木) 18:20:12.12 ID:cCSVnsqy0
329閉鎖まであと 5日と 2時間:2007/01/18(木) 18:23:26.00 ID:GPUscRJzO
330愛のVIP戦士:2007/01/18(木) 18:24:22.86 ID:1dODqiOy0
331閉鎖まであと 5日と 2時間:2007/01/18(木) 18:34:45.77 ID:cCSVnsqy0
332閉鎖まであと 5日と 2時間:2007/01/18(木) 18:35:56.51 ID:DJfIUeRK0
333閉鎖まであと 5日と 2時間:2007/01/18(木) 18:39:18.51 ID:7U72MS8G0
334閉鎖まであと 5日と 2時間:2007/01/18(木) 18:47:36.31 ID:/DSCj1480
古泉「いやぁ、スギ花粉最高!」
335閉鎖まであと 5日と 2時間:2007/01/18(木) 18:57:10.47 ID:i0NRIJuPO
>>334
盛大に噴いたwwwwww
336閉鎖まであと 5日と 1時間:2007/01/18(木) 19:07:06.76 ID:1iIjailL0
すごい…アナル化です……。
337閉鎖まであと 5日と 1時間:2007/01/18(木) 19:26:02.49 ID:i0NRIJuPO
保守
338閉鎖まであと 5日と 1時間:2007/01/18(木) 19:28:01.30 ID:0R/pEwhbO
age
339閉鎖まであと 5日と 1時間:2007/01/18(木) 19:45:30.65 ID:snUaueY10
セルヒの頃のカオスが懐かしい
340閉鎖まであと 5日と 1時間:2007/01/18(木) 19:50:28.59 ID:n5OKg1270
テンプレかなり変わっててワロタwwwww
341閉鎖まであと 5日と 0時間:2007/01/18(木) 20:08:09.71 ID:i0NRIJuPO
保守
342愛のVIP戦士:2007/01/18(木) 20:15:53.13 ID:3YvUNnwi0
涼宮ハルヒの終焉と涼宮ハルヒの微笑ってどっちがよくできてる?
343閉鎖まであと 5日と 0時間:2007/01/18(木) 20:23:44.56 ID:/DSCj1480
それぞれの好み
構成とかそういうので判断した微笑
344閉鎖まであと 5日と 0時間:2007/01/18(木) 20:28:55.29 ID:E0PGELxNO
投げ
345閉鎖まであと 5日と 0時間:2007/01/18(木) 20:31:07.88 ID:qwxHKK2l0
>>328-334
雁音吹いたwwwwwwww
346閉鎖まであと 5日と 0時間:2007/01/18(木) 20:34:27.08 ID:/F3+LUT30
無駄なインスピレーションが湧きそうだwww
もりのこいずみくん
347閉鎖まであと 5日と 0時間:2007/01/18(木) 20:54:39.79 ID:i0NRIJuPO
保守
348閉鎖まであと 4日と 23時間:2007/01/18(木) 21:06:06.50 ID:0R/pEwhbO
揚げ
349愛のVIP戦士:2007/01/18(木) 21:24:11.17 ID:AHhg0xOX0
350閉鎖まであと 4日と 23時間:2007/01/18(木) 21:25:52.64 ID:nxC2Gk+90
351閉鎖まであと 4日と 23時間:2007/01/18(木) 21:26:30.58 ID:/DSCj1480
352閉鎖まであと 4日と 23時間:2007/01/18(木) 21:27:00.28 ID:HDVFLs4s0
353閉鎖まであと 4日と 23時間:2007/01/18(木) 21:32:03.39 ID:oypmxe+X0
354閉鎖まであと 4日と 23時間:2007/01/18(木) 21:33:25.51 ID:Rw9Ithn60
355閉鎖まであと 4日と 23時間:2007/01/18(木) 21:36:38.06 ID:DLVoFqVCO
356閉鎖まであと 4日と 23時間:2007/01/18(木) 21:39:11.84 ID:/F3+LUT30
357閉鎖まであと 4日と 23時間:2007/01/18(木) 21:40:06.08 ID:E0PGELxNO
便
358閉鎖まであと 4日と 23時間:2007/01/18(木) 21:42:53.80 ID:2vkgG9bT0
359閉鎖まであと 4日と 23時間:2007/01/18(木) 21:45:52.34 ID:/F3+LUT30
360閉鎖まであと 4日と 23時間:2007/01/18(木) 21:46:33.69 ID:gXus25RB0
361閉鎖まであと 4日と 23時間:2007/01/18(木) 21:46:32.71 ID:/DSCj1480
362閉鎖まであと 4日と 23時間:2007/01/18(木) 21:55:22.69 ID:E0PGELxNO
●<おしりがビリビリしますね
363閉鎖まであと 4日と 22時間:2007/01/18(木) 22:13:06.19 ID:QmDGYbxK0
なんだこの流れ
364閉鎖まであと 4日と 22時間:2007/01/18(木) 22:18:18.21 ID:yjRqjbWv0
流れを断ち切ってストレートにネタ募集と言ってみるか。
何かくださいな。
365閉鎖まであと 4日と 22時間:2007/01/18(木) 22:19:27.84 ID:/DSCj1480
めがっさ音頭
366閉鎖まであと 4日と 22時間:2007/01/18(木) 22:21:42.02 ID:UMeHFfFI0
センター試験
367閉鎖まであと 4日と 22時間:2007/01/18(木) 22:23:04.17 ID:E0PGELxNO
みくる
センター試験に挑戦
新聞見て頭を抱えるキョン
368閉鎖まであと 4日と 22時間:2007/01/18(木) 22:23:24.75 ID:8hjKP8eW0
ヒューストン
369閉鎖まであと 4日と 22時間:2007/01/18(木) 22:27:03.54 ID:/DSCj1480
ディスカバリー離陸せよ
370閉鎖まであと 4日と 22時間:2007/01/18(木) 22:33:46.23 ID:DLVoFqVCO
会長と喜緑と古泉と長門。
371閉鎖まであと 4日と 22時間:2007/01/18(木) 22:38:50.56 ID:yjRqjbWv0
えーっと、>>365-370
適当に頑張ってみるよ、うん、期待しないで待っていてくれ
372閉鎖まであと 4日と 22時間:2007/01/18(木) 22:53:36.46 ID:UMeHFfFI0
wktk
373愛のVIP戦士:2007/01/18(木) 22:55:32.27 ID:AMfdOpic0
いい加減納豆が食いたいんだが、この時間じゃもう完全に売り切れだよ保守。
374閉鎖まであと 4日と 22時間:2007/01/18(木) 22:58:30.95 ID:sZTpTg6b0
先週の土曜日スーパー逝ったら、納豆が置いてあるはずの棚が完全に空になっててワロタ
てっきりなんか問題起こして撤去されたのかと思ったぜ
375閉鎖まであと 4日と 21時間:2007/01/18(木) 23:16:10.23 ID:DGnpbliX0
また、あるあるのせいです。
376閉鎖まであと 4日と 21時間:2007/01/18(木) 23:28:53.52 ID:v88FhjKH0
age
377閉鎖まであと 4日と 21時間:2007/01/18(木) 23:34:17.36 ID:8hjKP8eW0
おかんが油揚げに納豆詰め込んで夕食に出してくる訳だが
378閉鎖まであと 4日と 21時間:2007/01/18(木) 23:38:10.72 ID:UMeHFfFI0
379閉鎖まであと 4日と 21時間:2007/01/18(木) 23:38:40.06 ID:QmDGYbxK0
飯作ってもらえるだけありがたいと思え。
380閉鎖まであと 4日と 21時間:2007/01/18(木) 23:39:51.87 ID:Ipfuc55k0
●が納豆と牛乳と生卵ミキサーにかけたペーストを直腸に入れてくる訳だが
381閉鎖まであと 4日と 21時間:2007/01/18(木) 23:40:46.46 ID:0Mu7nb2CO
>>380
アナル池。

てか赤い絲の続きマダー?
382閉鎖まであと 4日と 21時間:2007/01/18(木) 23:42:38.01 ID:EbB5vRqd0
>>380
そのむかし反応の悪い男娼のアナルにとろろを流し込むという教育方法があってな
うわなにをするやめくぁwせdrftgyふじこlp;
383閉鎖まであと 4日と 21時間:2007/01/18(木) 23:45:56.38 ID:vMkmNT65O
うちの冷蔵庫には3×5の15個の納豆が入っているわけだが。

「ちょっとキョン! 納豆くさいわよ!」
「あるあるのせいだ」
「何よあるあるって!」
「テレビだ」
「そんなのに流されるなんて、みんなバカね!」
「…………」
「泣かないでください、朝比奈さん。あなたはバカじゃないですから」
収集がつかなくなったww

保守
384閉鎖まであと 4日と 21時間:2007/01/18(木) 23:56:22.49 ID:0R/pEwhbO
保守
385閉鎖まであと 4日と 20時間:2007/01/19(金) 00:09:17.44 ID:yLJglPiXO
>>339
テラナツカシスwwwww
386閉鎖まであと 4日と 20時間:2007/01/19(金) 00:10:38.46 ID:6VYXP2nGO
セルヒ懐かしいwww
「えらい緑がそこに居た」だっけ?w
387閉鎖まであと 4日と 20時間:2007/01/19(金) 00:30:32.28 ID:Tdxkd6V0O
保守
388閉鎖まであと 4日と 20時間:2007/01/19(金) 00:52:50.96 ID:6VYXP2nGO
保守
389閉鎖まであと 4日と 19時間:2007/01/19(金) 01:05:08.30 ID:M3G44eBDO
>>381
赤い絲の作者の敬愛の人はめちゃくちゃ多忙な職の人らしいからしばらく投下はないんじゃないのかな。

ていうか雑談所行ってこい。
投下予告スレ見るべし。
感想スレもあるからそこで想いのタケをぶちまけてこい。
390閉鎖まであと 4日と 19時間:2007/01/19(金) 01:29:24.31 ID:eWhs6zY3O
保守的保守
391カッコイイ旦那たち:2007/01/19(金) 01:49:46.28 ID:+fS6lrtcO
真っ黒に塗りつぶされた闇の中で、輝きを放つ月だけが僕を見ていた。
彼からお誘いがあって、待ち合わせ場所まで来たはいいものの、少し早過ぎたようだ。5月とはいえ、夜は冷え込む。
懐からくしゃくしゃになった煙草を1本取り出し、お気に入りのライターで火を着け、紫煙をくゆらせる。
どの位そうしていただろうか。遠くから甲高い2サイクルエンジンの音がする。どうやら彼が来たようだ。
僕は愛車のイグニッションキーを捻り、セルをまわす。少しカブったような音がしたが、スロットルを回すと途端に元気な音を奏で始める。
気付くと彼はもう隣りに来ていた。
「よう」
ヘルメット越しにそう挨拶してきた彼の目は、学生時代となんら変わりない。
「随分遅かったですね」
「いや、ハルヒに見つからないようにしてたら意外と時間くっちまってな」
やれやれと言いたげな顔の割に、弾んだ声色。
「まだ尻に敷かれているようですね」
全く。彼女にバレて無いと本気で思っているのだろうか。
「うるせえ。お前んとこも同じようなもんだろ」
「まあそれは否定出来ませんが……」
「そらみろ」
しょうがないじゃないですか。あなたの奥さんと似たような性格なんですから。
「ま、お互い嫁には頭が上がらんしな」
「確かに」
二人同時に笑い出す。高校では色々あった僕達だが、既に結婚し、所帯持ちとなっている。お互い似たような女房の旦那という事もあって、何かと話があうのだ。
「さて、今日はどこを走る?」
そしてストレス解消の為にこうして夜中に二人で街を走る。これは学生時代から結構長いこと続いている事だ。
「今日は……そうですね、バイパスに出てそのまま山まで行きますか?」
「ん、いいね」
「では行きましょうか」
そうして僕達は走り出す。この先どうなるかは判らない。だけど、僕には親友がいる。どうしようもなく不器用で鈍感だけど、とても頼りになる親友が。

おわり
392カッコイイ旦那たち:2007/01/19(金) 01:50:27.45 ID:+fS6lrtcO
いやなんか変なのができてしまったな……。
まぁいいや
393閉鎖まであと 4日と 19時間:2007/01/19(金) 01:59:54.05 ID:6VYXP2nGO
古泉の嫁は誰なのか気になるな。
394閉鎖まであと 4日と 18時間:2007/01/19(金) 02:01:21.39 ID:eWhs6zY3O
>>393
鶴屋さんだろ?
395閉鎖まであと 4日と 18時間:2007/01/19(金) 02:02:14.05 ID:yB4FS1WE0
>>393
鶴屋さんだろうなw
396閉鎖まであと 4日と 18時間:2007/01/19(金) 02:02:24.40 ID:1KIgP+8n0
右コーナーで二人をあっさりとぶち抜くドゥカティ
ライダーはこっそり免許を取ったハルヒ

という電波を受信したw
バイクネタGJ
397閉鎖まであと 4日と 18時間:2007/01/19(金) 02:03:42.65 ID:VLqciQ3/0
>>393
鶴屋さんしかあるまい
398閉鎖まであと 4日と 18時間:2007/01/19(金) 02:17:33.27 ID:6VYXP2nGO
やっぱり鶴屋さんかw

まぁ良いカップルだろうな。
399閉鎖まであと 4日と 18時間:2007/01/19(金) 02:27:10.99 ID:bGsoyXZ40

・・・・・俺の名前。

それの存在を忘れたのに気づいたのはいつだろうか。
ふと、数日前に自分の名前を思い出そうとして、思い出せなかったのがきっかけか。
一日中考えてもなお思い出せない名前、苗字。
「俺の、名前・・・」
探した。探した。でも、どこにも見付からなかった。

そう。俺の名前は、完全に消失していたのだ。
あたかも、最初からキョンであったかのように。

「・・・俺は、誰だ?」

問いかけても答えは返らない。
妹も、国木田も知らない。学校側に登録されている名前もいつのまにか「キョン」になっていた。
ハルヒ絡みか、そうでなければ別の何か。
この忌憚に、俺は恐怖感を覚えていた。

そんな俺の元へ、奴が来た。

「・・・だいじな、お話です」

喜緑江美里が。
中略。



「喜緑さん・・・愛してます」
「私もです・・・キョンくん」


Happy end

401閉鎖まであと 4日と 18時間:2007/01/19(金) 02:43:08.59 ID:6VYXP2nGO
やけに激しい中略だなwww
402閉鎖まであと 4日と 18時間:2007/01/19(金) 02:43:31.59 ID:qVA1yQc+0
こらこらww
403閉鎖まであと 4日と 17時間:2007/01/19(金) 03:11:17.28 ID:6VYXP2nGO
保守
404閉鎖まであと 4日と 16時間:2007/01/19(金) 04:36:50.49 ID:JCTwNqlq0
ほしゅ
405閉鎖まであと 4日と 16時間:2007/01/19(金) 04:37:02.40 ID:6VYXP2nGO
保守
406閉鎖まであと 4日と 16時間:2007/01/19(金) 04:56:18.11 ID:JCTwNqlq0
寝る前保守
407閉鎖まであと 4日と 15時間:2007/01/19(金) 05:35:16.40 ID:F8hu/Ml80
保守
408閉鎖まであと 4日と 14時間:2007/01/19(金) 06:21:32.74 ID:dP+efr7z0
保守
409閉鎖まであと 4日と 14時間:2007/01/19(金) 06:26:28.42 ID:FCIyDfMHO
ぬるぽ保守
410閉鎖まであと 4日と 13時間:2007/01/19(金) 07:12:46.62 ID:hPJmBNNR0
411閉鎖まであと 4日と 13時間:2007/01/19(金) 07:44:09.90 ID:Tdxkd6V0O
保守
412閉鎖まであと 4日と 12時間:2007/01/19(金) 08:00:06.70 ID:EpxY+9d+O
SSの参考にしたいんですが、みくると朝倉って原作でもお互い会ったこと無いですよね?
それと、ハルヒの着けているのはカチューシャ、リボンどっちなんですかね?こんな時間にすいません
413閉鎖まであと 4日と 12時間:2007/01/19(金) 08:02:46.72 ID:ERMr64iM0
会ったことあるよ、消失でキョンが朝倉さんに刺されたときに。会話は無いけど

ハルヒがつけてるのはカチューシャ
414閉鎖まであと 4日と 12時間:2007/01/19(金) 08:09:10.77 ID:EpxY+9d+O
>>413
ありがとうございます。今初めてハルヒSSに挑戦中なので、その時は宜しくお願いします
415閉鎖まであと 4日と 12時間:2007/01/19(金) 08:14:19.37 ID:6VYXP2nGO
>>414
おぉ!wktkだぜ。
416閉鎖まであと 4日と 12時間:2007/01/19(金) 08:53:18.44 ID:6VYXP2nGO
保守
417閉鎖まであと 4日と 11時間:2007/01/19(金) 09:30:38.56 ID:eWhs6zY3O
>>414に期待しながら保守
418閉鎖まであと 4日と 10時間:2007/01/19(金) 10:13:51.34 ID:eXTMlhih0
保守
419閉鎖まであと 4日と 10時間:2007/01/19(金) 10:19:17.73 ID:3KV4xpHVO
何故か鯖が重く感じる
保守
420閉鎖まであと 4日と 10時間:2007/01/19(金) 10:45:41.39 ID:RJ3ZaJlyO
保守
421閉鎖まであと 4日と 10時間:2007/01/19(金) 10:50:25.56 ID:34ucdqOmO
何故か胃が重く感じる
保守
422閉鎖まであと 4日と 9時間:2007/01/19(金) 11:29:16.23 ID:RJ3ZaJlyO
保守
423閉鎖まであと 4日と 9時間:2007/01/19(金) 11:33:55.53 ID:Wdl9ashcO
何故か●が重く感じる
保守
424閉鎖まであと 4日と 8時間:2007/01/19(金) 12:05:19.43 ID:RJ3ZaJlyO
保守
425閉鎖まであと 4日と 8時間:2007/01/19(金) 12:40:22.16 ID:RJ3ZaJlyO
保守
426閉鎖まであと 4日と 8時間:2007/01/19(金) 12:40:57.74 ID:MigMPRd5O
●<もう駄目だ
427:2007/01/19(金) 13:00:50.34 ID:kmtc4+Ek0
2年になっても俺たちは相変わらずだった。
ハルヒの横暴と朝比奈さんのコスプレの努力も虚しく、SOS団という同好会以下の謎の団体に入部(入団?)したい新入生もいるわけもなかった。

というわけで、今日もまた恒例の不思議探検に出かけたのである。
どうやら今年の俺はくじ運が悪いようである。
これまたいつものように、爪楊枝にペンで印をつけたくじで班分けをしたところ、俺とハルヒという、ありそうでなかった組み合わせになってしまった。やれやれ。

街を適当にうろついた後、今となっては懐かしいあの桜並木に出た。
今年の桜前線はカタツムリのように歩みが鈍く、ちょうど今見ごろになっていた。
こんな最高のシチュエーションに隣に居るのがハルヒとは、残念しきりである。

「ちょっと休憩しようぜ」

土手の芝生に俺は寝転び、さらさらと流れる春の小川を眺めた。
そうしている間もハルヒは土手に仁王立ちになって、不思議なものでも探しているのか、周りを睨みつけていた。
何か不思議なものでも見えるか?

「全然」

それを聞くのも久しぶりだな。

「なぁ、ハルヒ 」

お前の靴の下には何万匹も生き物が暮らしているし、目の前の川で泳いでるフナはみんな雌だ。
土手を彩る桜なんてみんなクローンなんだ。
俺らの世界にはな、不思議なことがそこらじゅうに溢れているんだよ。
なぁ、ハルヒ

「 パンツ見えてるぞ」
428閉鎖まであと 4日と 7時間:2007/01/19(金) 13:21:11.54 ID:RJ3ZaJlyO
保守
429閉鎖まであと 4日と 7時間:2007/01/19(金) 13:42:04.45 ID:vNgpRu1M0
ぬるぽ
430閉鎖まであと 4日と 7時間:2007/01/19(金) 13:58:05.04 ID:HLOuOf1m0
ハルヒスレのまとめ、復活したんだな……保守
431閉鎖まであと 4日と 6時間:2007/01/19(金) 14:40:51.78 ID:pLWInCSJO
保守
432閉鎖まであと 4日と 5時間:2007/01/19(金) 15:03:33.10 ID:L5qMx29V0
保守ー
433閉鎖まであと 4日と 5時間:2007/01/19(金) 15:33:14.06 ID:RJ3ZaJlyO
保守
434閉鎖まであと 4日と 5時間:2007/01/19(金) 15:36:37.28 ID:eUSWDAmxO
マジで?
保守
435閉鎖まであと 4日と 4時間:2007/01/19(金) 16:06:37.26 ID:RJ3ZaJlyO
保守
436閉鎖まであと 4日と 4時間:2007/01/19(金) 16:32:24.54 ID:0AfUJAfQ0
ほす
437閉鎖まであと 4日と 4時間:2007/01/19(金) 16:50:49.20 ID:Wdl9ashcO
438閉鎖まであと 4日と 4時間:2007/01/19(金) 16:58:43.97 ID:iw3u7gJK0
保守ついでに書くか・・・
439閉鎖まであと 4日と 3時間:2007/01/19(金) 17:03:56.62 ID:L5qMx29V0
古長双子を書いているんだが、始まりの時点で既にわけ分からなくなっている
どうしようこれ・・・変なところで切れているけど投下しても良い?
440閉鎖まであと 4日と 3時間:2007/01/19(金) 17:06:46.46 ID:eXTMlhih0
おk
441閉鎖まであと 4日と 3時間:2007/01/19(金) 17:08:13.33 ID:L5qMx29V0
じゃあ投下しよう。
準備編なのでWIKI追加はなしってことで投下します。
442アンバランス・ツインズ 準備編 ◆Gzo5DAjIoE :2007/01/19(金) 17:11:23.68 ID:L5qMx29V0
 その日僕等はどういうわけかSOS団全員で彼の家で押しかけ、彼と彼の妹を交え6人でゲー
ム大会をやっていた。
 別に何が有るというわけでもない、平和な一日。
 最終的には涼宮さん対長門さんという最終決戦になったけれども、手に汗握るゲームバト
ルは見ているほうとしてもそれなりに楽しかった

 そんな日の帰り道、どういう話の流れだったのか、僕は長門さんを送っていくことになっ
た。
「楽しかったですね」
「……」
 話しかけても返事が無いのは相変わらず、別に僕としても会話でのコミュニケーションを
求めているわけではないから構わないのだけれども、少し寂しいかもしれない。
 今の長門さんは何かを考えているようだけれど……、一体何を考えているんだろう。
「彼と妹さん、仲良いですよね」
「……そう」
 ふと話を切り替えてみたら、長門さんが話しに乗ってきた。
 興味が有る分野なんだろうか。
「羨ましいんですか?」
「……」
 沈黙。
 肯定とも否定とも取れないけれども……、そこに何らかの感情が有ることは確かなんだろ
う。
443アンバランス・ツインズ 準備編 ◆Gzo5DAjIoE :2007/01/19(金) 17:11:54.56 ID:L5qMx29V0
「僕も一人っ子ですから、少し、羨ましいですよ」
「……」
「きょうだいか……」
「あなたは、」
「え?」
「あなたは、姉と妹だったら、どっちが欲しい?」
「え、あ……。あえて言うなら姉、ですかね」
 いきなり質問された。
 結構珍しい話の展開かもしれない。
「理由は?」
「そうですね……。妹みたいな人は、涼宮さんだけで充分、とでも言いましょうか」
 本人に聞かれたら怒られるだろうなあと思うけれども、僕にとっての涼宮さんを端的に表
すと、多分、そんなところに落ち着くんだろう。
 手はかかるけれど、見ていて楽しい、元気で可愛い妹。
「そう……」
 長門さんはそう言って軽く頷くと、まただんまりを決め込んでしまった。
 今の会話に何か意味が有ったのかな?
 長門さんは、どっちが良いんだろうなあ……。
444アンバランス・ツインズ 準備編 ◆Gzo5DAjIoE :2007/01/19(金) 17:12:36.84 ID:L5qMx29V0

「起きて」
「ん……」
「起きて、早く起きて」
「え、あ……、長門、さん?」
 誰かの呼ぶ声がするなあと思ってうとうとしたまま目を開いたら、何故か目の前には長門
さんが居た。
「違う」
「……へ?」
 どこからどう見ても長門さんなのに、長門さんじゃない?
 そもそも長門さんが何で僕の部屋に?
 いや、長門さんの能力を使えば僕の部屋に入ることくらい何でもないだろうけれども……。
というか、ここ、僕の部屋じゃない?
 じゃあ、ここは一体どこだ……。
「今のわたしは長門有希じゃない」
「……では、あなたは誰なのですか?」
 何間抜けな質問をしているんだろう、と突っ込まないで欲しい。
 寝起きの頭で細かいことを考えるのは無理だ。
 まあ、そんな僕の眠気も、彼女の次の言葉で吹っ飛んだんだけれども。
445アンバランス・ツインズ 準備編 ◆Gzo5DAjIoE :2007/01/19(金) 17:13:44.41 ID:L5qMx29V0


「今のわたしは古泉有希」

「…………は?」
「今のわたしは古泉有希、正確に言うなら、あなたの姉」
 ……。
 ……。
「ええっと、長門さん……」
「今のわたしは長門という姓ではない」
「いや、だから……、ええっと、じゃあ、有希さん?」
「姉のことを名前にさんづけで呼ぶのは不適切。名前か『姉さん』『お姉ちゃん』などとい
った呼称が相応しいと思われる」
「……」
 僕にどうしろと。
 そもそも状況からして意味不明だけれども、姉って……、いきなり何ですか、それ。
「あの……、呼称のことは、置いておくとしてですね」
「置いておいてはいけない、重要な問題」
「いや、だから……ええっと、とりあえず、状況を説明してください」
 突っぱねる長門さん、同じく突っぱねる僕。
 不毛というか、何か間違っているというか。
「……」
「……」
 双方無言のまま、数秒が過ぎる。
446アンバランス・ツインズ 準備編 ◆Gzo5DAjIoE :2007/01/19(金) 17:14:05.34 ID:L5qMx29V0
 はあ、仕方ないか、
「……説明してください『姉さん』」
「分かった」
 漸く折れた僕を見てどう思ったのか、長門さんが満足そうに頷いた。
 今度は一体何が起きたんですか……。
「今日午前3時12分19秒、情報操作の上、わたしはあなたの双子の姉という立場になった」
「なった、って……」
「情報統合思念体の許可と、あなたの背後関係者の許可も得ている」
 ……おい。
「特別な記憶操作などは行っていないが、信用に足るだけの資料等は捏造済み。学校の生徒
達にはこれを見せれば問題ないと思われる」
 長門さんはどこから用意したのか、推定年齢10歳前後の僕と長門さんが一緒に写った写真
が幾つも収められているアルバムを目の前で広げて見せた。
 こんなものわざわざ作ったんですね……。
「よって今日からわたしとあなたは双子の姉弟。あなたはわたしを『姉』として扱うべき」
「……」
 僕の脳裏に、昨日の会話が蘇る。
 そう言えば昨日僕は、妹よりは姉が欲しいと答えたけれども……、少なくとも、長門さん
に姉になって欲しいなんて言った記憶はないしそんな風に思っても居ない。
 というかなんでいきなりこんな展開に……。
「昨日までは事情が有って他人として振舞う必要が有ったということにすれば問題ない」
「問題だらけだと思いますが……」
447閉鎖まであと 4日と 3時間:2007/01/19(金) 17:14:16.32 ID:eXTMlhih0
しえん
448アンバランス・ツインズ 準備編 ◆Gzo5DAjIoE :2007/01/19(金) 17:14:31.19 ID:L5qMx29V0
「大丈夫」
「何が大丈夫なんですか」
「涼宮ハルヒがわたし達の言葉を疑う可能性はほぼ皆無。また『家庭の事情』という単語を
使えば、込み入ったことを聞こうともしないはず」
「……」
 いや、そんな、幾らなんでも……、ああでも、疑われても面倒だし。
 ううん、この場合、どう転んでも、何とも言えない結果にしかならないような……、いや、
そもそも結果って何?
「そろそろ登校の準備をする必要が有る。そうでないと、」
「いっちゃんー、ゆきちゃーん、起きているー?」
 唐突に、どことも知れないこの部屋の扉が開いて、見知った顔が部屋に飛び込んできた。
 見知った、と言っても、以前何度か見かけたことが有るとか、資料で写真を見たことが有
る、という程度の知り合いだけれども……。いや、だから、そういうことじゃなくて、
「今起こしているところ」
「そう? じゃあ、あたし、下で待っているから」
 彼女……、朝倉涼子はそう言って、エプロン姿のまま部屋を出て行った。
 下、ということは、ここはどこかの建物の二階とか三階に当たるんだろうか。
「あの、彼女は……」
「朝倉涼子」
「いえ、それは分かります。だから、どうして彼女が、」
 情報統合思念体が何らかの意図を持って、情報連結解除されたはずの朝倉涼子(もしくは
朝倉涼子と同じ外見の別人)を創造するということ自体はそんなにおかしいことだとは思わ
ないけれども、何故ここで、彼女なのだろう。
449アンバランス・ツインズ 準備編 ◆Gzo5DAjIoE :2007/01/19(金) 17:15:13.62 ID:L5qMx29V0
「双子の幼馴染には『朝倉』姓を持つ彼女が適任だと判断されたから」
 ……。
 ……何だよそれ!
「朝倉じゃなくて浅倉じゃ……」
「音が同じ、細かいことは気にしてはいけない。……そういう意味でなら、あなたの名前も
『イツキ』ではなく『カズキ』ということにして『かっちゃん』と呼ばれることにした方が
良かったかも知れない」
「人の名前を勝手に変えないでください! というかそれじゃ死亡フラグですよ!」
「……残念」
 おいおいおいおい……。
「まさか僕が野球部に在籍していたり、朝倉涼子が新体操部に在籍しているなんてことは無
いんでしょうね?」
「それはない、わたし達は以前通りSOS団の団員同士、朝倉涼子は昨日カナダから戻ってき
たことになっている」
「良かった……」
「いっちゃーん、ゆきちゃーん、早くしないと遅刻しちゃうよう」
「そろそろ着替えて朝食をとり登校するべき時間」
「ああ、そうですね……」
 そもそも現在地さえ分からないのに、時間がどうのっていうのも間抜けな話だけれども…
…、はあ、仕方ないか。
 僕はとりあえずあらゆる問題を先送りにすることにして、着替えを済ませ朝食をとり登校
することにした。
 朝から疲れた……。


 続く……かも?
450 ◆Gzo5DAjIoE :2007/01/19(金) 17:16:16.20 ID:L5qMx29V0
まともに本編が書けるかどうかは分かりませんが・・・、とりあえずこんな感じで。
やっぱり自分にギャグの才能はなさそうだ・・・。
451閉鎖まであと 4日と 3時間:2007/01/19(金) 17:20:03.68 ID:RJ3ZaJlyO
良いねー。
恋愛物より難しいかもしれないが頑張ってくれ!
452閉鎖まであと 4日と 3時間:2007/01/19(金) 17:23:01.79 ID:x8mNGH0a0
いや充分ニヤニヤさせられたwwww
続きwktk
453閉鎖まであと 4日と 3時間:2007/01/19(金) 17:30:21.34 ID:iw3u7gJK0
「私たちSOS団・・・解散よ・・・」
「なに言っているんだ!ハルヒ!」

――中略――

「・・・朝倉涼子・・・・・・なぜ・・・」
「やっキョン君!・・・長門さんも久しぶりね・・・」
「お前はなぜここにいる!?」

――中略――

「私たちSOS団は永遠に不滅よ!ね♪キョン」
「ああ・・・そうだな。ハルヒ、お前の団だもんな」

〜涼宮シリーズ「完」〜
454閉鎖まであと 4日と 3時間:2007/01/19(金) 17:31:17.15 ID:eXTMlhih0
俺はこーゆー感じの結構好きwwww
455閉鎖まであと 4日と 3時間:2007/01/19(金) 17:35:19.09 ID:kmtc4+Ek0
「東中出身涼宮ハルヒ。この中に、宇宙人、未来人、(ry私のところに来なさい!」

――次の日――

「なぁ、しょっぱなのあれ、どこまで本気だったんだ?」
「何?あんた宇宙人なの?」
「ん?そうだけど?」

末永く楽しく暮らしたとさ   
       
――完―― 
456閉鎖まであと 4日と 3時間:2007/01/19(金) 17:37:16.24 ID:eXTMlhih0
>>450
今後の展開に期待!!
457閉鎖まであと 4日と 3時間:2007/01/19(金) 17:48:47.82 ID:pLWInCSJO
保守
458閉鎖まであと 4日と 2時間:2007/01/19(金) 18:04:17.59 ID:Wdl9ashcO
保守
459閉鎖まであと 4日と 2時間:2007/01/19(金) 18:12:55.02 ID:FBNg5eq80
「ごめんね。もう私行かなきゃ」
「待て!ハルヒ!!」

――キョンと小泉のケンカとか次元の狭間突入とかもろもろ中略――

「朝倉・・・なんでお前が・・・・・」
「わ・・私だって・・・」

――宇宙の大いなる意思とかハルヒの力の秘密とか不思議空間での告白とかもろもろ中略――

3年の新学期

「あの・・・SOS団の部室はここですか?」


――完―― 
460閉鎖まであと 4日と 2時間:2007/01/19(金) 18:13:40.60 ID:iw3u7gJK0
ハルヒの物語が全部ドラマで
出ているメンバーは普通の役者で
ドラマ収録後の物語みたいなものが浮かんだ
書いてみようかな・・・
461閉鎖まであと 4日と 2時間:2007/01/19(金) 18:14:43.80 ID:0AfUJAfQ0
>>460
過去にVIPのどこかで見たことあるぞ、それ
462閉鎖まであと 4日と 2時間:2007/01/19(金) 18:20:35.73 ID:6l7Opw950
素のハルヒ で検索してみ。
463閉鎖まであと 4日と 2時間:2007/01/19(金) 18:27:22.95 ID:iw3u7gJK0
ほんとだ見つけた
じゃあ俺が書くのは無理だな
464閉鎖まであと 4日と 2時間:2007/01/19(金) 18:27:52.53 ID:0AfUJAfQ0
>>463
お前のハルヒが見てみたい
465閉鎖まであと 4日と 2時間:2007/01/19(金) 18:31:00.69 ID:iw3u7gJK0
>>464
じゃあ書いてみるよ
この場合、キャラ設定とかしたほうがいいのかな?
466閉鎖まであと 4日と 2時間:2007/01/19(金) 18:34:59.94 ID:uFq9kyYj0
orz
467閉鎖まであと 4日と 2時間:2007/01/19(金) 18:52:25.90 ID:iw3u7gJK0
「涼宮ハルヒの舞台裏」〜かわいい顔して高飛車編〜

監督「収録終わりです。おつかれ」
一同「お疲れ様でした!」
〜楽屋にて〜
みくる「・・・あなた今日何回リテイクされたの!」
ハルヒ「あの・・・すいません・・・7回です・・・」
みくる「大女優の私が直々にあなたのいじられキャラになっているのよ!」
ハルヒ「すいません・・・・・・」
みくる「・・・まったく!今度失敗したらタダじゃおかないわ!」
ハルヒ「ごめんなさい・・・・・・シクシク・・・」
みくる「ふん・・・部屋掃除しといてよね」

ハルヒ(辞めようかな・・・この仕事)
468閉鎖まであと 4日と 2時間:2007/01/19(金) 18:56:24.18 ID:RJ3ZaJlyO
素のハルヒはアナル向けだと思うのは俺だけ?
469閉鎖まであと 4日と 2時間:2007/01/19(金) 18:58:19.39 ID:FBNg5eq80
甘くすればおk
470閉鎖まであと 4日と 1時間:2007/01/19(金) 19:00:09.71 ID:HgrKo5xO0
>>467
影の実力者ktkr
471閉鎖まであと 4日と 1時間:2007/01/19(金) 19:02:04.60 ID:iw3u7gJK0
「涼宮ハルヒの舞台裏」〜面倒見のいい先輩編〜
監督「収録終わりです。おつかれ」
一同「お疲れ様でした!」
〜楽屋にて〜
長門「春日ちゃん!元気ないけどなんかあったの?」
ハルヒ「・・・・・・昨日未来さんに怒られて・・・」
長門「そうなの・・・あなたも主人公だから大変よね」
ハルヒ「私・・・辞めたいとも思ってます・・・シクシク」
長門「それは駄目よ!」
ハルヒ「な・・・なんで・・・ですかぁ・・・?」
長門「この仕事ではドロドロしたこともよくあること・・・私も昔はそうだった・・・
   でも逃げちゃ駄目よ!我慢すればきっと幸せだから!」
ハルヒ「本当ですかぁ?」
長門「うん・・・あなたはこれがデビューでしょ?リテイクなんて当たり前よ
   でも・・私はあなたの演技はすごく好きだわ」
ハルヒ「・・・うっ・・・うわあああああん!・・・長門さぁん・・・」
長門「よしよし・・・一緒に頑張りましょ」
472閉鎖まであと 4日と 1時間:2007/01/19(金) 19:04:25.29 ID:mA8B8FP0O
素ハルヒはシュールだという話をいつか聞いた気が……勘違いかorz
473閉鎖まであと 4日と 1時間:2007/01/19(金) 19:06:58.75 ID:eXTMlhih0
>>471
イイヨイイヨ〜
474閉鎖まであと 4日と 1時間:2007/01/19(金) 19:08:02.53 ID:Xn/FQqXG0
素のハルヒって別の意味のもあったよな。SSにはなってないかもしれないけど。
475閉鎖まであと 4日と 1時間:2007/01/19(金) 19:08:36.70 ID:BTxNOP7uO
素のハルヒは前アナルスレでやってたし、アナル向け
476閉鎖まであと 4日と 1時間:2007/01/19(金) 19:11:27.96 ID:Xn/FQqXG0
台詞オンリーで展開するのはアナル向けかもね。
477閉鎖まであと 4日と 1時間:2007/01/19(金) 19:16:52.33 ID:iw3u7gJK0
「涼宮ハルヒの舞台裏」〜脇役は結構有名人〜

監督「収録終わりです。おつかれ」
一同「お疲れ様でした!」
〜楽屋にて〜
キョン「お疲れ様でした!」
谷口「おう!おつかれ」
キョン「すいません・・・俺なんかが主役で・・・大物俳優の谷口さんが脇役で・・・」
谷口「そんなこと気にするな!気にするな!」
キョン「そうですか?」
谷口「おう!俺は主役やりすぎて逆に脇役に飢えているからな!」
キョン「ありがとうございます!」
谷口「お前も俺のこと下の名前で呼んでいいんだぞ!」
キョン「そ・・・そんな!大物俳優の谷口さんを下の名前なんて・・・」
谷口「そんなこと気にするなって!どうだ?この後いくか?」
キョン「ぜ・・・ぜひ、ご一緒させて下さい!」
谷口「今日は俺の奢りだぜ」
キョン「そ・・・そんな!俺が出します」
谷口「大丈夫だって!俺に任せろ」

キョン(谷口さん・・・本当にいい人だな・・・)
478閉鎖まであと 4日と 1時間:2007/01/19(金) 19:20:02.55 ID:6l7Opw950
なんでアナルでやらないの?
479閉鎖まであと 4日と 1時間:2007/01/19(金) 19:21:21.90 ID:BTxNOP7uO
レス見てないのかな?
たまに完全にアナルむけのをこっちでやるやついるのが好きじゃない
480閉鎖まであと 4日と 1時間:2007/01/19(金) 19:24:20.65 ID:Nb6T6Jhf0
つーかこれ、まんま以前やってた素のハルヒシリーズだな
481閉鎖まであと 4日と 1時間:2007/01/19(金) 19:53:43.11 ID:FBNg5eq80
テラマルチwwwwwwwwwwww
482次回作予告編 ◆nP5OmqcjZw :2007/01/19(金) 19:55:48.25 ID:D/sT7bOt0
「お前はこの国の人間じゃない、だから愛するものを守れ!」 ─ ジャック・バウアー

「俺はなんとしても守る、ハルヒとロサンゼルス市民を!」 ─ キョン 

「ロサンゼルスを守りきってみせるわ、私の力でね!」 ─ 涼宮ハルヒ


                 VS


アナル世界の長門 ─ 「情報にそごうが発生しているが作戦に問題は無い」

アナル世界のみくる ─ 「とりあえず鶴屋から金せびっか」

アナル世界の古泉 ─ 「ふふふ、このテドドンでロサンゼルスを恐怖に陥れますよ」


X-FILESに続く海外ドラマとの融合作
「涼宮ハルヒの『24』 with アナルワールド」


諸事情につき作者執筆自粛中のため2月以降スタート(予定)!!
※なお、予告と内容は異なる可能性がございます。
483閉鎖まであと 4日と 0時間:2007/01/19(金) 20:07:32.54 ID:lwdd300c0
>>482
おかえり。待ってたよ。
だけど、これプリンでやるの?w
ま、カオス・ザ・ワールドがおkだし問題は無いか…
484閉鎖まであと 4日と 0時間:2007/01/19(金) 20:11:01.87 ID:u/39HTbG0
>>482
めがっさきたいしてる

>>483
そんな細かいこと気にしてたらつまんないにょろよ
485 ◆nP5OmqcjZw :2007/01/19(金) 20:12:12.46 ID:D/sT7bOt0
>>483
内容自体は『24』の大筋にそって真面目なテロ対策物で、ちょこっとアナルキャラが
出るって感じなだけなのでプリンでやります。
486閉鎖まであと 4日と 0時間:2007/01/19(金) 20:13:30.29 ID:lwdd300c0
>>484
もっともだ。ではwktkさせてもらうとするよ

>>485
野暮なこと聞いてスマン
487閉鎖まであと 4日と 0時間:2007/01/19(金) 20:27:28.25 ID:BTxNOP7uO
アナルスレ嫌いで、プリンは好きな人がいるのもたまには考えてほしいよ。本当に
488閉鎖まであと 4日と 0時間:2007/01/19(金) 20:39:14.18 ID:pLWInCSJO
そうかそうか
489閉鎖まであと 4日と 0時間:2007/01/19(金) 20:39:28.93 ID:FBNg5eq80
私は一向に構わん!!
490閉鎖まであと 4日と 0時間:2007/01/19(金) 20:40:37.00 ID:6l7Opw950
いいじゃん、見なければ。
ここでは書くべきじゃない。
俺も24はさっぱり知らないからスルーだし。
491閉鎖まであと 4日と 0時間:2007/01/19(金) 20:56:45.67 ID:M3FfN/q90
露出
492閉鎖まであと 4日と 0時間:2007/01/19(金) 20:58:31.11 ID:Wdl9ashcO
YUKI.N>HOSYU
493閉鎖まであと 3日と 23時間:2007/01/19(金) 21:02:50.14 ID:RJ3ZaJlyO
保守
494閉鎖まであと 3日と 23時間:2007/01/19(金) 21:07:28.20 ID:Xn/FQqXG0
どっちも好きだけどなー。
>>483
ロサンゼルスバロスw
495閉鎖まであと 3日と 23時間:2007/01/19(金) 21:28:42.56 ID:Wdl9ashcO
保守
496閉鎖まであと 3日と 23時間:2007/01/19(金) 21:38:29.59 ID:FI95fIfF0
覚醒=花嫁修業=カオスワールドの人で合ってる?
497閉鎖まであと 3日と 23時間:2007/01/19(金) 21:39:28.46 ID:HmR8UIkv0
>>496
花嫁修業は違ったはず
498閉鎖まであと 3日と 23時間:2007/01/19(金) 21:44:07.61 ID:RJ3ZaJlyO
花嫁修行の人は確かあれが初作品。
499閉鎖まであと 3日と 23時間:2007/01/19(金) 21:45:58.34 ID:45Rv8kWqO
同じギャグ系だけど違う人。
覚醒の人の投下は明後日もなさそうだね。
どうやらメタルギア破壊の旅に出たみたいだし。
500閉鎖まであと 3日と 23時間:2007/01/19(金) 21:46:27.22 ID:Xn/FQqXG0
トリップ別のとこ77人もいるんだなぁー。すげーなー。
501閉鎖まであと 3日と 22時間:2007/01/19(金) 22:00:39.13 ID:pLWInCSJO
保守
502閉鎖まであと 3日と 22時間:2007/01/19(金) 22:01:52.80 ID:FI95fIfF0
花嫁修業の人は違うのかなるほど。どちらも面白いから好きだ。
ところでこの場合、「修行」と「修業」のどちらが正しいんだぜ?
503閉鎖まであと 3日と 22時間:2007/01/19(金) 22:05:09.50 ID:TOhDMViRO
>>449

遅ればせながら、続きめちゃくちゃwktkしてる。
504閉鎖まであと 3日と 22時間:2007/01/19(金) 22:06:22.71 ID:RJ3ZaJlyO
>>502
wikiは修行になってるな。
505閉鎖まであと 3日と 22時間:2007/01/19(金) 22:25:20.62 ID:EGmp4oh80
SS投下します
題名は<新川=スネーク>
506新川=スネーク<1>:2007/01/19(金) 22:28:17.83 ID:EGmp4oh80
当然だが俺はソリッド・スネーク・・・・と呼ばれていたものだ。
今はとある機関から与えられた「新川」という名前を使っている。
何故ここにいるかって?
簡単に語って見せようじゃないか。

まぁ、俺は世界中のメタルギア全てを破壊した。
その後色々あって(本当は一人でじっくり休みたかっただけだ。悪いか??)
俺は日本に来た。
これが、確か西暦20XX年の話だったか。
このときはまさか日本に「神」がいたなんてまったく考えなかったさ
507新川=スネーク<2>:2007/01/19(金) 22:30:29.87 ID:EGmp4oh80
日本に来てから数週間後だったか、
俺はチンピラ4〜5に絡まれていた女を助けた。
ったくどの世界にも女を多数で襲う奴がいるんだな。
そこでの出来事は色々あったから回想シーンを見てくれ。
〜〜〜〜〜〜ここから回想シーン〜〜〜〜〜〜
俺は尋ねた
「大丈夫か??」
彼女は
「ええ」
と言い軽く首を縦に振りそう答えた。
「立てるか??」
「ちょっと足を痛めたみたいです、
 ご老人、手を貸していただけませんか??」
「ああ・・・」
俺は彼女に手を貸した。
508新川=スネーク<3>:2007/01/19(金) 22:32:13.25 ID:EGmp4oh80
「あんた、足を痛めていないな」
「っ!!」
「それどころか、この筋肉のつき方、普通にトレーニングしたってこんな風につかない
軍人かそれに値する者、もしくは国家のスパイによく見える
筋肉のつき方だ」
「・・・・・・」
「あんたみたいな奴がその辺のチンピラに負けるはずが無い
違うか??」
「・・・・・・・・・・・・・」
彼女しばらく、黙った後口を開いた
「さすがは・・・さすが伝説の傭兵ソリッド・スネーク手を
少し触っただけでそんなことまで分かってしまうとは・・・・」
「あんた名は??」
「森園生といいます」
「森園生か・・・・・・・・日本人にしてはいい名だ。
俺の名を知ってるってことはやはりお国の関係者か??」
「今は分けあって、話せません・・ですが
後でボスからじっくり聞かされると思うので
今は黙って撃たれてくださいね」
そういいながら彼女は笑顔で銃(森にはまだ言ってないがそれが麻酔銃だったことはすぐ分かった)
を俺に向け引き金を引いた・・・・
〜〜〜〜〜〜回想シーン終わり〜〜〜〜〜
509閉鎖まであと 3日と 22時間:2007/01/19(金) 22:32:46.46 ID:YuJ1DFhlO
支援
510新川=スネーク<4>:2007/01/19(金) 22:35:25.00 ID:EGmp4oh80
めぜめたら俺は、機関の本拠地と思われる場所にいた。
そこで俺は今のボス(年下)から200X年に、「涼宮ハルヒ」という女が、
神になった事を聞かされた。
正直、ふざけたことは最初信じなかったさ。
まぁ仮に信じたとしても、俺はそんな馬鹿みたいな女がいる世界に
必要は無いだろうと思った。
そしたら次は何だ??その女は不機嫌になると、「神人」と
呼ばれる馬鹿でかい奴が、女が作る閉鎖空間(理想空間と、書くべきか)
と呼ばれる場所で暴れて、世界を一から作り直してしまうそうだ。
511新川=スネーク<4>:2007/01/19(金) 22:37:00.18 ID:EGmp4oh80
こいつは馬鹿か??と俺は、全身全霊で思った。
しかし、特にやることが無く暇だった俺は、その嘘みたいな話に乗った。
いや、ならなければならない気がした・・・・・
何故だかは今でも分からない。
俺は、機関の現場監督に任命され、過去で使用するための名「新川」を貰った。
過去の世界に行く前に、森園生(どうやら、裏の世界で最強の女武人だったらしい)と一緒に
神人の倒し方を基礎基本から、あらゆる場合に使える応用を教官から教わった。
過去の世界を守るために久々に俺は一所懸命になった(ハズ)。
512閉鎖まであと 3日と 22時間:2007/01/19(金) 22:37:22.80 ID:RJ3ZaJlyO
支援
513新川=スネーク<6>:2007/01/19(金) 22:39:43.55 ID:EGmp4oh80
約一ヵ月後俺は「涼宮ハルヒ」が宇宙に何かする一年前の、
200X年に時空移動した。(ちなみに古泉は俺と森が
未来人ということは知らかったりする)
何故一年前だって??たくさんやることがあるから
準備期間の一年を貰ったのさ。
いや、逆に一年しかなかったと言うべきか(それ以上の時空移動は危険性があったため
本当は5〜6年ほしかった)
514新川=スネーク<7>:2007/01/19(金) 22:41:22.78 ID:EGmp4oh80
俺は、こちらに来た初日に教官から言われた通り、寝ている奴を
VR空間に送り(どうやってしたかは禁則事項だ)
この時代の10歳〜49歳約3000人を強制的にVRトレーニング参加させ、
機関に入れる素質があるか勝手にテストした。

テストで何を見るかというと
1閉鎖空間をどう思うか(恐れているか、驚いているか)
2神人を見てどう思うか(上記と同じ)
3範囲が限られた閉鎖空間で約4時間生き残れるか
(死んでしまったらその時点で試験対象にしない
なお、VRトレーニングで死んでも、仮想空間で死ぬだけで、実際は死んでいない)
の3つである。
515閉鎖まであと 3日と 22時間:2007/01/19(金) 22:41:36.31 ID:pLWInCSJO
支援
516新川=スネーク<8>:2007/01/19(金) 22:43:18.47 ID:EGmp4oh80
これを一ヶ月間に、一週間に一度やらせ、
300〜400人にさせるためふるいにかけた・・・・・が
この時代の日本には、胆の据わった奴は思った以上に少なかった。
結局60人程度しかVR空間で生き残れなかった。

俺は、生き残った奴らを機関が所有してる場所に呼び押せ、事情を話した。
生き残った奴らの中には、罵詈雑言を浴びせてくれた奴(大半)もいれば、
泣き叫ぶもの、悲鳴を上げるもの(主に女性の未成年)、
そして世界を救う英雄なれると、感激した奴(多丸兄弟がこれにあたる)もほんの数人いた。
後でごたごた言われるのも好きではないから、
俺はみんなに自由参加だといううことを伝えた。
517新川=スネーク<9>:2007/01/19(金) 22:44:41.22 ID:EGmp4oh80
参加する勇気がある者は20数人だった。
俺は参加する者に、わざと不参加の奴の目の前で
破格の給料や待遇が将来的にでることを教えた。
そしたら案の定、不参加だった奴ほとんどが文句を言ってきた。

俺達だって強制的に仮想空間に行かされたんだぞ!!
俺たちにも報酬をよこせ!!
518新川=スネーク<10>:2007/01/19(金) 22:45:34.22 ID:EGmp4oh80
金の亡者が!!ふざけるな!!
お前らなんかに、払う物は無い!!
さっさと立ち去れ!!
さもなければ、記憶だけじゃなく、存在すら消すぞ!!

俺はそう怒鳴った。

俺は人を殺すのは好きじゃない。
ただ、脅しに一番効く言葉を言っただけだった。

その後俺と森は不参加者の記憶を消した。
519閉鎖まであと 3日と 22時間:2007/01/19(金) 22:46:49.62 ID:RJ3ZaJlyO
支援
520新川=スネーク<11>:2007/01/19(金) 22:47:17.42 ID:EGmp4oh80
俺は、勇敢な参加者達に、超能力(正式名長いので省略)
と機関の証明書を与えた。
そうして、今の時代に機関が誕生した。

俺と森は、本物の「神人」が登場するまで約11ヶ月間
参加者達に「神人」を倒す技術を、
あせらず、確実に、
甘やかさずに、厳しく、的確
そして急いで教えていった。
参加者達はすごく苦しそうだった、辛そうだった
弱音を吐くものもいた
しかし誰も機関をやめようとはしなかった。

その志と訓練の結果、「神人」の殺されたものはいなかった
521新川=スネーク<12>:2007/01/19(金) 22:48:12.00 ID:EGmp4oh80
今現在、「涼宮ハルヒ」に対する鍵の人物
「キョン」という若造のおかげで、
「神人」の出現回数が極端に減っている
(古泉には0といっているが、ほんとは0ではなかったりする。
といっても月に1回あるかないかである)
これは大変うれしいことだ。

最後に俺と古泉のは出会いは・・・おっと出動要請だ。
その話はまた今度だな。
さてと・・・行くか・・・・
522新川=スネーク<13>:2007/01/19(金) 22:49:47.19 ID:EGmp4oh80
俺は、家を飛び出し車で、森を途中で乗せ「キョン」と呼ばれる
若造の場所に行った。
どうやら誘拐犯を追うとか。

さぁて、今日は色々大変そうだな、
だが、俺は動じない。
俺に失敗は許されない、
自分で言うのもなんだが、
俺は伝説の傭兵「ソリッド・スネーク」であり
機関の現場監督である「新川」であるからな!!

「若造!!またせたな!!」
523閉鎖まであと 3日と 22時間:2007/01/19(金) 22:52:45.37 ID:cdMCBzhl0
てゆうかプリンのネタなのか?
これ?
524新川=スネークの作者:2007/01/19(金) 22:53:02.73 ID:EGmp4oh80
以上で終わりです。
SS初挑戦で、うまく書けるか不安でした。
まだまだ練習する必要があるかなと

支援してくださった方感謝です
525閉鎖まであと 3日と 22時間:2007/01/19(金) 22:55:29.23 ID:Xn/FQqXG0
>>523
アナルには文字数が多すぎるぜw
526新川=スネークの作者:2007/01/19(金) 22:57:09.26 ID:EGmp4oh80
>>523
正直迷った結果でプリンにしました。
>>476がセリフのみはアナルのほうがいいとあったので
感情も入っているので
こちらにしました
527閉鎖まであと 3日と 22時間:2007/01/19(金) 22:59:04.56 ID:RJ3ZaJlyO
GJ!
新川さんのSS少ないから新鮮だったぜ。
528閉鎖まであと 3日と 21時間:2007/01/19(金) 23:06:09.12 ID:VXSqK1nK0
斬新だぜ…
529閉鎖まであと 3日と 21時間:2007/01/19(金) 23:09:34.74 ID:MaQ0JGhVO
>>526
乙なんだぜ!
530閉鎖まであと 3日と 21時間:2007/01/19(金) 23:28:46.89 ID:3tmakzrnO
保守
531閉鎖まであと 3日と 21時間:2007/01/19(金) 23:58:09.40 ID:RJ3ZaJlyO
保守
532閉鎖まであと 3日と 20時間:2007/01/20(土) 00:12:03.64 ID:r/ydOMssO
●<ホッシューレ
533閉鎖まであと 3日と 20時間:2007/01/20(土) 00:34:28.83 ID:qE4R205dO
保守
534閉鎖まであと 3日と 20時間:2007/01/20(土) 00:42:45.40 ID:41rUGEHP0
535閉鎖まであと 3日と 20時間:2007/01/20(土) 00:52:21.55 ID:r/ydOMssO
536立喰師列伝 中辛のユキ:2007/01/20(土) 00:54:29.86 ID:6BK/RzCB0
中辛のユキ「・・・」(立ち去ろうとする)
     店主「お客さん、困りますねぇ。はらうもの払わなきゃ」
中辛のユキ「・・・」
中辛のユキ「カレーライスとは、カレーソース(上述)を御飯にかけた一品料理。日本では定番の日常的な料理であり、一
        人あたり週に2〜3皿を消費しているという統計もある。
        日本には、ヨーロッパを経由して紹介された。そのため厳密には西洋料理ではないながら洋食として扱われて
        いる。また、日本で最初に紹介されたカレーの作り方(『西洋料理指南』という本にレシピが記載されている
        )では長ネギやカエル肉が使われていた。現在一般的なカレーはヨーロッパ経由で入ってきた物とインドから
        直接伝わった物が合わさった日本で独自に発展した物であり、材料は野菜のほか牛肉、豚肉、鶏肉などがよく
        使われる。
        カレーライスが全国に広まることとなった経緯として「戦前、普段米を食べることが少ない農家出身の兵士た
        ちに白米を食べさせることになった海軍だったが、当初カレーには英国式にパンを供していた。しかし、これ
        は概して水兵には不評であった。そのため白米にカレーを乗せたところ、好評であったことから、調理が手早
        く出来て肉と野菜の両方がとれるバランスのよい食事として、カレーライスを兵員食に採用した。その後、除
        隊した兵士がこのカレーライスを広めたため、全国に知られることになった」という説がある。
        日本においては、カレーライスの添え物として福神漬が供されることがしばしばある。このカレーライスと福
        神漬という取り合わせは、明治時代、日本郵船ヨーロッパ航路の船のコック「タキサダ・サダイチ」氏がカレ
        ーに福神漬を添えて出したことが発祥とされている。」
     店主「・・・」
中辛のユキ「・・・」(立ち去る)
537立喰師列伝 大根のリョウコ:2007/01/20(土) 00:55:04.65 ID:6BK/RzCB0
リョウコ「じゃあね。」(立ち去ろうとする)
  店主「お客さん、困りますねぇ。はらうもの払わなきゃ」
リョウコ「うん。それ無理。
     それよりも聞いて、おでんは、室町時代に出現した味噌田楽、田楽と言われる食物が原型なの。
     古く田楽と呼ばれた料理には、現在の味噌田楽および田楽である具を串刺しにして焼いた「焼き田楽」
     のほか、具を茹でた煮込み田楽があったのよ。のち、煮込み田楽が女房言葉で田楽の「でん」に接頭語「お」を
     付けた「おでん」と呼ばれるようになって、単に田楽といえば焼き田楽をさすようになったの。その後、
     江戸時代にそれまでの溜りから濃口醤油が発明され、醤油味の濃い出汁で煮た「おでん」がつくられるようになったのよ。
     それが関西に伝わり「関東炊き」、「関東煮(かんとだき(「とう」を伸ばさない))」と言われたのよ。
     おでんは江戸では廃れ、関西では昆布で出汁をとったり、薄味にしたりと工夫されたのだけど、
     関東大震災の時、関西から救援に来た人たちの炊き出しで、おでんを「関東炊き」
     としてだされることがあって、その後、東京でもおでんが復活するけど、関西風のおでんが主流になるの。
     もともとの「関東炊き」(濃い醤油味)は、老舗の味として関西で残っていることもあるし、東京でも
     一度は消えたが江戸の味はこうだったらしい、ということでつくっている店はあるの。 なお、1937年(
     昭和12年)発行の「軍隊調理法」(旧日本陸軍の調理教本)においてはね、本項で述べるおでんが「関東煮」
     と表記されて、別途「肉味噌おでん」として田楽風の料理が記載されているの。
     通常のおでんとは異なった種類のおでんとして、コンニャクのみを具とする「こんにゃくおでん」
     (「味噌おでん」とも呼ばれる)があるの。だし汁ではなく湯で煮込んで熱くしたコンニャクに甘い
     味噌ダレを付けて食べる淡白な食品で、古い時代の煮込み田楽の遺風を残しているんだって。」
  店主「・・・」
リョウコ「じゃあね。」(立ち去る)
538立喰師列伝 カスタードのサカナカ:2007/01/20(土) 00:55:35.83 ID:6BK/RzCB0
カスタードのサカナカ「じゃ、なのね」(立ち去ろうとする)
        店主「お客さん、困りますねぇ。はらうもの払わなきゃ」
カスタードのサカナカ「シュークリームとは洋菓子の一種なのね。生地を中が空洞になるように焼いて、その空洞にカスタードクリー
           ムなどを詰めるのが一般的なのね。『シュークリーム』というのは和製仏語なのね、フランス語では正しくは
           『choux a la creme(シュー・ア・ラ・クレーム)』または『プロフィトロール』(profiterole、「心付け」
           の意)と言うのね。「シュー」とはフランス語で『キャベツ』の意味なの、丸く絞り出して焼いた生地を結球
           したキャベツに見立てて「シュー」と呼ぶのね。生の生地は「パート・ア・シュー」(pate a choux、シュー
           生地)と呼ばれるのね。シュークリームを意味する英語は『cream puff』(クリーム・パフ、クリーム入りの
           ふっくらした物の意)と呼ぶのね。シュークリームという読みは英語圏では靴磨き用クリーム(shoe cream)と
           なるのね。
           以前は、カスタードクリームの腐敗を考慮して、大型の店舗などを除いて、冬場にしか販売されなかったのね、
           ディスプレイ用の冷蔵設備の普及して多くの店でも通年にわたり購入できる様になったのね。」
        店主「・・・」
カスタードのサカナカ「じゃ、なのね」(立ち去る)
539閉鎖まであと 3日と 19時間:2007/01/20(土) 01:01:01.40 ID:qE4R205dO
勉強になりましたw
540閉鎖まであと 3日と 19時間:2007/01/20(土) 01:23:25.20 ID:qE4R205dO
保守
541閉鎖まであと 3日と 19時間:2007/01/20(土) 01:23:31.23 ID:nUpIShx10
最後は「アッー!の●」がふんもっふについて語ってくれると思っていた。いた。
542閉鎖まであと 3日と 19時間:2007/01/20(土) 01:23:46.56 ID:qe/3Yfep0
甜菜乙です
阪中さんVerは所見だw
543閉鎖まであと 3日と 19時間:2007/01/20(土) 01:26:26.27 ID:htjnV4la0
>>1のちんちんはうまい
544閉鎖まであと 3日と 19時間:2007/01/20(土) 01:38:33.51 ID:r/ydOMssO
ぬるーぽ
545閉鎖まであと 3日と 19時間:2007/01/20(土) 01:58:11.50 ID:GmkNUXrYO
>>544
ガーッ
546閉鎖まであと 3日と 18時間:2007/01/20(土) 02:18:36.30 ID:qE4R205dO
ほしゅー
547閉鎖まであと 3日と 18時間:2007/01/20(土) 02:27:29.80 ID:qXbLy6L80
コノスレもあと8時間か…
548閉鎖まであと 3日と 18時間:2007/01/20(土) 02:48:33.38 ID:qE4R205dO
今から寝て起きたら落ちてるかな…?
549閉鎖まであと 3日と 18時間:2007/01/20(土) 02:48:39.99 ID:GmkNUXrYO
なぁ。バレバレな旦那達と知っていた妻達
どっちがいいと思う?
550閉鎖まであと 3日と 17時間:2007/01/20(土) 03:02:27.60 ID:bZQYrC1p0
どっちも
551閉鎖まであと 3日と 15時間:2007/01/20(土) 05:35:15.68 ID:bZQYrC1p0
保守
552閉鎖まであと 3日と 14時間:2007/01/20(土) 06:11:41.86 ID:C1Pn4kWn0
むしろ新スレ立て夜まで待たないか?

朝は人が少ないし次スレ以降のことも考えて。
553閉鎖まであと 3日と 13時間:2007/01/20(土) 07:30:08.13 ID:NTWBidbKO
保守
554閉鎖まであと 3日と 12時間:2007/01/20(土) 08:18:04.39 ID:VZPSe2bGO
保守
555閉鎖まであと 3日と 12時間:2007/01/20(土) 08:35:50.15 ID:qE4R205dO
>>552
なら18時ぐらい?
556閉鎖まであと 3日と 11時間:2007/01/20(土) 09:02:55.12 ID:Dddx9gFCO
投下したい人がいるかもわからんぞ。
現に仕上がり次第投下したいし
557閉鎖まであと 3日と 11時間:2007/01/20(土) 09:09:55.15 ID:C1Pn4kWn0
>>555
そのくらいがいいかな、と思ったんだけど。
>>556
その場合は投下したい人が立てるとか、立てられない人は
雑談所のスレにでも立ててってお願いをするとかで
ダメかね。

・・・と思ったがまあ良く考えたら、次スレでもし
投下ラッシュになって1000行けば関係ないな。
558閉鎖まであと 3日と 11時間:2007/01/20(土) 09:19:29.22 ID:LVsVCykd0
取りあえずいつ立てるにしてもテンプレは変えないとな

長編投下の際の注意


・超長編(もしくはSS職人)の場合はコテトリ付けようっ! でも住人の空気もよく読まないとだめにょろよ?
・前の文章とレスが離れてしまう場合は、文頭に安価つけてくださぁいですぅ……あの、お茶どうですかぁ?
・基本はお題フリーです。しかし、主に恋愛系(特にハルヒ)が人気の様ですよ。フフフ、僕とキョンたんの恋愛話も大歓迎ですよマッガーレ
・当初の題目は「キョン×ハルヒ」結婚ネタ……けど、今はほとんど皆無。別に時事ネタでなくてもいい…気にしないで
・キョン君、過度な性的描写はやめようね〜、タンスにエロビデ隠してるのハルにゃんに言っちゃうよ
・台詞や呼称等もその人物にとって違和感がないようにしてくれたまえ!もし不安であればまとめ等で確認することだな
・1レスには最大30行、全角で2048文字まで入るのね。文章構成の参考にして欲しいのね
・要するに気楽に投下してくれ。メモ帳にまとめて投下、ってのがお勧めだな
・次スレは950を踏んだヤツが立てれば立ててくれ!無理なら他のヤツらに頼むってのもありだな…すまん!ごゆっくり〜
・自分で投下した長編はなるべく自分で編集すること、わかった!?
・それじゃ、さっさと投下しなさいっ! いい? あたしを退屈させたら死刑だからねっ!


DAT保管庫.    http://haruhiss.xxxxxxxx.jp/

まとめサイト     http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip

DATうpろだ    http://www.uploader.jp/home/harussdat/
雑談所(避難所) http://yy42.60.kg/haruhizatudan/
携帯用.       http://same.u.la/test/p.so/yy42.60.kg/haruhizatudan/
559閉鎖まであと 3日と 11時間:2007/01/20(土) 09:28:12.65 ID:Dddx9gFCO
土日だし、1000は行きそうな気はする。
テンプレも変えないといけないなら今いる人が立てたほうがいい気が。
なくなってたから立てたらテンプレ違うって展開になりそうだ
560閉鎖まであと 3日と 11時間:2007/01/20(土) 09:36:46.38 ID:BxfckW1j0
あと10数分で落下age
561閉鎖まであと 3日と 11時間:2007/01/20(土) 09:41:07.91 ID:BxfckW1j0
埋め
562閉鎖まであと 3日と 11時間:2007/01/20(土) 09:48:35.06 ID:C1Pn4kWn0
じゃ次スレは漏れが立てるよ
563閉鎖まであと 3日と 11時間:2007/01/20(土) 09:51:36.91 ID:9+n+MglcO
\(^o^)/
564閉鎖まであと 3日と 11時間:2007/01/20(土) 09:52:02.32 ID:C1Pn4kWn0
>>562
規制で引っかかった
誰かかわりにヨロ
565閉鎖まであと 3日と 11時間:2007/01/20(土) 09:52:18.70 ID:hu3ya2UL0
そろそろ落ちるのか?
566閉鎖まであと 3日と 11時間:2007/01/20(土) 09:52:19.84 ID:TfvPTw4IO
頼んだ。

花嫁修行の人と古長双子wktk埋め
567閉鎖まであと 3日と 11時間:2007/01/20(土) 09:52:30.56 ID:VmVfp2280
おちるー
568閉鎖まであと 3日と 11時間:2007/01/20(土) 09:53:03.50 ID:hu3ya2UL0
どぼんかぁ
569閉鎖まであと 3日と 11時間
そこは駄目ッシュ