中二病満載のFate虹創作うpします

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1ぬこと初詣
俺はどうしてこんな場所に居るのだ

さっきまで俺は自宅でパソコンの前に座っていたはずだ
それが一瞬にして、ドコかの路地裏に座り込んでいる
全身が痛い。激痛とまでは行かないが筋肉痛に似た痛みを感じる
「ドコだよココは・・・」
俺は誰に言う訳でもなく呟く。それに呼応したかのように路地裏に声が響いた
「やれやれ。また随分なお出迎えだな」
「うおっ!」
俺はその場から飛びのくが、周りには人の気配を感じる事は出来ない
「(誰だ・・・?)」
視線の中に人は居ない。だがドコからかその声は響く
「お前が右手に持ってるだろう。それが私だ」
気づくと俺の右手には、大仰な弓が握られていた
2猪(白髪):2006/12/26(火) 16:02:48.66 ID:ZkBVm9Vn0
          ___  ヤ::::::::::ヽ, i:::::::ヽ  l  /,
        ゙ヾミ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::キ:::::::::\i!ン/:i'
          ー-ゝ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::! i
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         ゙゙''ミ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ン゛
        ー''''''".ッ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
        -=ニ三::ニ_ニ、:::::::::::::::::::_::::::::::y::ァ:::::::::::', お絵かきチャットですか。
      r'''''" ̄    ニミソ:::::::,ァtッチ'ソノメツTi::::::ィ::i
     i   ‐ォ--==こFLいt::i" ゙''''"/   ゙''" i::::::ハリ
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   f'_/    |', ',   ゙'i~U~|:! : ヽ、  ̄ /  ゛ `//
   lト、゙'ー- .ト、' ! i.   l   |! :   `=ソ ,'    /,イ!
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3ぬこと初詣:2006/12/26(火) 16:03:39.09 ID:SUhN1i/C0
この平凡な時間が永遠に続くんじゃないかな?
ただ徒然なるままに時間が過ぎて、俺は歳を取って
可愛い嫁さんを貰って、幸せな人生を送るモノだと想っていた
いや、そう想いたかっただけなのかも知れない・・・

でも、どうやら運命とやらには抗えないらしい
その運命によると、俺はコレから
命を賭けて戦わないといけない。らしい・・・?
日常というものは、非日常と隣り合わせだ
誰かが言ったそんな言葉が、頭をよぎった
4ぬこと初詣:2006/12/26(火) 16:05:31.00 ID:SUhN1i/C0
何ですかそれは?と俺は何度も問うた
その問いに対して、返って来た答えはと言うと
「これが運命だ」
と彼は何事も無く言ってのけた
「その運命に抗う事は?」
納得の行かない俺は、勿論言い返すさ
だけどその答えは何とも淡白なもので、そこから人間性というモノがちっとも感じられなかった
「運命に抗う事は出来ない。抗うのならそれはお前の最後を意味する」
結局、俺は戦うしか無いらしい。戦う意思を放棄すれば殺されるらしい

らしいらしい。と連呼しているが、俺自身この現状が嘘なんじゃないか?と半信半疑だ
どっかのテレビ番組で見た事のあるような、ドッキリの企画なんじゃないだろうか?と思うくらいに信憑性が無い
5ぬこと初詣:2006/12/26(火) 16:07:24.95 ID:SUhN1i/C0
だが、現実問題として可笑しな点が何点かある
それは俺に語りかけてくる声の存在だ
見る限り、俺の右手に握られている弓からその声が聞こえてくる
1週間前に飲んだビールの酔いが今更回ってきたのかも知れない
そういう事にしてこの問題は解決。という事にしておこう
さすがは、平成の名探偵と言われる俺だけの事はある。今日も推理が冴え渡っているようだ

次に問題になるのは、何故か俺の右手に握られている弓の存在だ
何故なぜどうして、俺の右手にこんな物騒なモノが握られているのだろうか
よりにもよって、今は表に居る。ポリ公に見つかったら職質は避けられないであろう
下手をすればその場で捕まる事だって十分ありえる
俺は最悪の事態を想定しながら、言葉を続けた
6ぬこと初詣:2006/12/26(火) 16:10:31.75 ID:SUhN1i/C0
「もう帰ってもいいかな?」
俺は素直な意見を口にした。捕まるのは嫌だし
こんな訳の分からない奴と一緒に居るのはもっと嫌だ
「権利を放棄するのか?」
その訳の分からない奴は、俺に問う
即ち、権利を放棄するという事は、俺の死を意味しているのだろうか
どうせそんなものは、パチだから俺は即答に近い形を取る事が出来た
「あぁそんな権利放棄してやるよ。キチガイの相手してる程暇じゃないんでな」
訳の分からないキチガイは、そのまま黙り込んでしまった
冗談言うにしても、もっと気の聞いた奴にしろっての
「分かった。お前は戦う意志が無いのだな?」
「あぁ戦うとか訳わかんねーっての。ココは日本だぞ?アメリカかどっかの国と間違ってんじゃねーのか?」
7ぬこと初詣:2006/12/26(火) 16:12:16.61 ID:SUhN1i/C0
次の瞬間、暗闇に程近かった路地裏に光が満ち溢れた
その光が収まる頃には、俺の右手にあったはずの弓はいつの間にかなくなっていた
?「本当に良いんだなそれで?」
俺はフラッシュバックで眩んだ目を上げる
そこには銀髪の男が立っていた。その右手には弓を持って
「あんたは・・・?」
余りの展開に頭の回転が付いて行かない。俺の右手にあった弓は消えて目の前の男が手にしている
要するに、目の前の男が俺の右手から弓を奪った・・・?
そんな事を考えていると男は言葉を続けた
?「権利を放棄する事は、即ち死を意味している」
「だから何でだよ!戦いたくねーって言ってんだろうが!」
?「そういう決まりなのだよ」
男はそれ以上の言葉を紡がぬまま、弓に一本の矢をかけた
その矢がドコから出てきたモノなのか?それすら考える事が出来ない
8ぬこと初詣:2006/12/26(火) 16:14:24.45 ID:SUhN1i/C0
矢をかけ、弦を静かに引き絞る
ギリギリという小さな音が、この空間にとても大きな音のように響き渡る
俺の歯はガチガチと震え、額からは汗が吹き出している
呼吸は乱れ、心拍数もとてもじゃないけど穏やかとは言えない状況だ
そんな俺をあざ笑うかのように、男は口を開いた
「これが最後だ。戦うのか。戦わないのか」
ココで選択を間違ったら、俺は死ぬ事になる
結局男にしてみれば、俺は戦うしか無い。という事になるのだろう
それはそれで癪に障るが、命には代えられない
「戦って・・・どうすんだよ・・・?」
9黒豆(五粒):2006/12/26(火) 16:37:03.15 ID:PW7R1+gnO
矢はつがえる物だ
10猪(やせ):2006/12/26(火) 16:45:16.38 ID:eZnxEU/IO
11お年玉(落としちゃった!!):2006/12/26(火) 16:48:25.75 ID:B89LPTV50
厨2というよりは小学生に近い
12女装して初詣:2006/12/26(火) 17:56:52.82 ID:SUhN1i/C0

「この地区に、7つの存在が降り立つ所までは確認出来た」
「その7つの存在を討ち滅ぼせば、私達の勝利だ」
勝利とか、本当に訳が分からない。こいつの頭は沸いてるんじゃないだろうか?
そう言おうとも思ったが、その弾みに矢を体に射ち込まれた。ではたまらない
あえて口に出来ない悲しさ。というものもあるがここはぐっと堪えるべきであろう
「勝利したら何かあるのか?」
男は口元に笑みを浮かべた。何とも邪悪な匂いがプンプンする笑みだ
こいつは悪役だ。絶対に悪役だ
「欲しい物が何でも手に入るんだよ。そうでもなきゃお前みたいな奴とは組まん」
「随分とご都合主義的だな。そんな事が本当に叶うのか?」
「あぁ本当だろうな。この戦いに参加するのはコレで3度目になる」
13女装して初詣:2006/12/26(火) 17:58:00.39 ID:SUhN1i/C0
本当だろうな・・・?3度目になる・・・?
こんな戦いが3度も行われているのか。まぁそんな事はどうでも良い
問題なのは前者の文だ。本当だろうな?と言う事は
こいつは、願いが叶うかどうかを見届けた事が無いのだ
それは即ち敗北を意味している。こいつは弱いのだろうか?
「本当だろうな。って随分曖昧な言い方だな。願いが叶わなかったら戦う意味など無いぞ」
「仕方あるまい。最後まで残った事は無いのだよ」
「って事はお前は弱いのか?」
男は冷たい眼光で俺を睨みつける。うおっ怖っ
「私が弱いはずが無い。弱いのは私のマスターになる奴だよ」
「マスター?」
「そうだ。今回はお前だ。残念ながら今回も期待出来無そうだ」
「弱そうで悪かったな」
確かに俺は弱いし、特に自慢できる点も無い。言うなれば平凡な男だ
14初詣で痴漢:2006/12/26(火) 18:00:23.78 ID:SUhN1i/C0
「だが、どうして俺の強さが関係するんだ?」
「戦うのは私ではない。お前だ。私はあくまで力を貸すだけ」
「そうやって人間の姿になれるのなら、お前が戦えば良いじゃないか?」
「こうしていられる時間は極僅かな時間だ。ウジウジしてるお前を説得する為にこうしているだけだ」
「って事は・・・」
「お前が戦うんだよ。この弓を使って」
男は右手に握った弓を水平に掲げる。良く見てみると凄く綺麗な弓だ
アンティーク屋に持っていったら結構な値段が付くんじゃないだろうか
もしそんな事をすれば、俺は死ぬことになるのであろうが
「無理です」
「じゃあこの場で命を落とすか?」
「それも無理です」
「どっちかにしろ。こう見えても私は多忙の身なのでな」
「それじゃ俺みたいなウンコマスターなんて放棄して他の奴を探したら良いじゃないか」
「そうも行かない。今回のマスターはお前以外には存在しない」
「何故そうなってしまったのかは分からない。だが私とお前を繋ぐ何かがあるはずだ」
「そうでもなければ、私がお前の元に召還されるような事は有り得ないからな」
15初詣で痴漢:2006/12/26(火) 18:01:14.45 ID:SUhN1i/C0
「運命運命って・・・少しは抗う努力をしてみたらどうだ?」
俺は年甲斐も無く説教を始めようとしている
「抗ってもしようがない。私には戦う以外の選択肢はないのだよ」
そう言って右手の甲に視線を落とした。俺も同じように視線を落としてみたが
その甲に何かがある訳ではなかった
「抗えるモノなら、とっくに抗っているさ・・・」
男の目は、憂いを含んだモノだった。それが何を意味しているのか。今の俺には理解する事も出来ない
「時間だ。私は弓に戻るぞ」
またも路地裏は眩い光に包まれた・・・
16お年玉(少々):2006/12/26(火) 18:01:45.18 ID:hg47LqoP0
これ>>1が書いてるの?
だとしたらやめてくれ、心が痛む
17初詣で痴漢:2006/12/26(火) 18:02:55.88 ID:SUhN1i/C0
背中にゴツゴツと当たる弓が痛い
「痛いんだけど」
俺は不満をそのまま口にする
「弓を隠す方法はある。が、この場で教える事は出来まい」
「自宅に帰ってから教してやるから安心しろ」
何様だよこいつは。と想ったが口を動かすのが面倒くさい
「あーはいはい」
大人にありがちな、曖昧な返事をしながら俺は帰路へと着く
「何か聞く事は無いのか?」
「家帰ってから聞くよ。独り言してたら不自然だろ?」
俺は背中の弓を軽く叩き視線を戻す。一瞬だけ間を空け弓の中の男は呟いた
「まずいな・・・近くに居るぞ」
この変な奴に出会って10数分。早くも命に危機に瀕してしまったようです
18初詣で痴漢:2006/12/26(火) 18:04:26.89 ID:SUhN1i/C0
現状は、雑多の中を歩いている
背中にインプラントをしまいこんでるが、この雑多のお陰でばれずに済んでる様な物だ
もしコレで周りがいなかったら。即職質だろう
そんな事はどうでもいい。問題なのは何者かが俺達の周りに居る事だ
俺は俯きながら弓の中の男に話しかける
「近くに居るって何がだよ」
「お察しの通り、敵だよ」
「察してねーっての!」
「うむぅ・・・アホなマスターだったか」
「そういう問題じゃねぇ!で、敵の位置は把握できてるのか?」
弓の中の男。もう長いんで弓男にしておく
弓男は少し黙り込んだ後に、話しかけてきた
「場所までは特定できない。だがこの人込みの中に紛れ込んでいるのは確かだ」
「相手は俺達の場所を把握してるのだろうか?」
「多分だがそれは無いだろう。私の能力を使って分かる程度だ」
「他のモノは、もっと近づかなければ私達の存在には気づくまい」
随分と有利な奴を仲間にした気がする。その上武器は弓と来た
相手が判断のつかない距離から攻撃を仕掛ければ、生き残る事も可能な気がして来た
19VIP皇帝:2006/12/26(火) 18:09:04.91 ID:SUhN1i/C0
「距離にして・・・500mくらいだろうか」
「意外に離れてるんだな。相手はどれくらいになったら感知できるんだ?」
「個々の能力に依存するのだが、およそ200mくらいだろう」
「とりあえず、相手がどんな奴なのか。見ておいても損は無いだろう」
弓男は恐ろしい事を、お茶漬けを食べるくらいにさらっと言ってのけた
「ちょっ!もし見つかったらどうすんだよ!」
「落ち着け。私が距離を置いて判断するから大丈夫だ」
「それに、今のお前の目は既に常人のそれでは無い。私の目を通して見る世界になっているはずだ」
「どういう意味だ?」
「要するに、物凄く目が良いという事だ。理解出来たか?」
「道理で良く見えると想ったYOー!HAHAHA〜!」
2人「・・・・・・・・・・」
「マジかよ・・・」
目をこらして雑多を見渡す。確かに物凄く遠くまで見える
「何だこの目は・・・サンコンかよ・・・」
「見つけたぞ。11時の方向だ」
20初詣で痴漢:2006/12/26(火) 18:10:59.28 ID:SUhN1i/C0
俺は指示された通り11時の方向を凝視する
人込みに紛れて、ターゲットが把握出来ない
軽く背伸びをすると、ようやくターゲットと思える奴が見えた
その子を見た瞬間、俺の背筋は確かに凍りついた
「本当にあの女の子なのか?」
「私はお前の背中に隠れているから見えない。お前が見えたというのならその子に間違いないだろう」
「今のお前なら、相手を判別するくらいの力はあるはずだ」
確かに、その子から放たれる"何か"は他人のそれとは違う気がする。それが何となく分かってしまう自分が嫌だ
「マジかよ」
「どうかしたのか?知り合いか?」
俺はその子に背を向けて反対側へと走り出した
行く先などは決まっていない。ただこの場所から離れたい一心で
21初詣で痴漢
気づくと自宅の近くまで来ていた
俺の息は乱れ・・・
ていると想ったが、そんなに息が乱れている感じはしない
距離にして随分と走っただろう。その間横っぱらが痛くなるような事も無かった
「随分と俺の体は頑丈に出来てるんだな」
「私の力を共有しているからな。この程度でバテられても困る」
「そっか・・・帰ろうか?」
「お前が帰ると言うのであれば、私はそれに従うだけだ」
俺達がそれ以上の言葉を交わすことは無かった