ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!!?」

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1サンク
長編投下の際の注意


・超長編(もしくはSS職人)の場合はコテトリ付けようっ!でも住人の空気もよく読まないとだめにょろよ?
・前の文章とレスが離れてしまう場合は、文頭に安価つけてくださぁいですぅ・・・あの、お茶どうですかぁ?
・基本はお題フリーです。しかし、主に恋愛系(特にハルヒ)が人気の様ですよ。フフフ、僕とキョンたんの恋愛話も大歓迎ですよマッガーレ
・当初の題目は「キョン×ハルヒ」結婚ネタ・・・けど、今はほとんど皆無。別に気にしないで
・キョン君、過度な性的描写はやめようね〜、タンスにエロビデ隠してるの知ってるんだからね〜
・台詞や呼称等もその人物にとって違和感がないようにしてくれたまえ
・1レスには最大30行、全角で2048文字まで入るのね。文章構成の参考にして欲しいのね
・要するに気楽に投下してくれ。メモ帳にまとめて投下、ってのがお勧めだな
・19時〜翌1時ぐらいまでにWikiを編集すると、重くて壊れたように表示されちゃうけど少し待てば直るから心配しないでね。じゃあ死んで
・自分で投下した長編はなるべく自分で編集すること、わかった!?
・それじゃ、さっさと投下しなさいっ!いい?あたしを退屈させたら死刑だからねっ!


DAT保管庫     http://haruhiss.xxxxxxxx.jp/

新まとめサイト  http://www11.atwiki.jp/xgvuw6/

DATうpろだ   http://www.uploader.jp/home/harussdat/
雑談所(避難所) http://yy42.60.kg/haruhizatudan/
携帯用       http://same.u.la/test/p.so/yy42.60.kg/haruhizatudan/
2三面鏡:2006/12/09(土) 02:44:55.70 ID:VLBAx3Mu0
    _, ,_  パーン
 ( ‘д‘)
  ⊂彡☆))Д´) >>2
3靴下左:2006/12/09(土) 02:45:06.74 ID:YpCci5jU0
毎回つまんねーんだよ
4愛のVIP戦士:2006/12/09(土) 02:45:12.15 ID:Q0EyLNH40
【Wiki第2弾SS企画用アドレス】

・SS企画用検討スレ          http://yy42.60.kg/test/read.cgi/haruhizatudan/1156605747/
・SS企画『冬』投下スレ・短編用   http://yy42.60.kg/test/read.cgi/haruhizatudan/1165158602/
・SS企画『冬』投下スレ・長編用    http://yy42.60.kg/test/read.cgi/haruhizatudan/1165158520/
投稿期限12月4日〜翌年1月14(21)日  発表1月中旬予定

文章のルールなどは、前回の企画のものを踏襲しておりますので、検討スレを参考にしてください。
また、質問・意見なども検討スレで受け付けております

5そり(木製本物):2006/12/09(土) 02:46:45.21 ID:98b2vrwBO
>>1
6ゴタ:2006/12/09(土) 02:47:40.92 ID:DeGaJwHkO
>>1
乙。埋めて寝る
7ヨンタ:2006/12/09(土) 02:50:03.55 ID:5YrXf1es0
>>1


>>6
キョン妹「お休みなさぁ〜い、おにいちゃん!」
8煙突(煙たすぎ):2006/12/09(土) 02:52:52.58 ID:68qOv5Vf0
埋め完了
9ヨンタ:2006/12/09(土) 02:53:13.68 ID:5YrXf1es0
前スレ>>1000

お、おめぇええええええ!
10ゴタ:2006/12/09(土) 02:53:45.55 ID:DeGaJwHkO
>>7
なんかありがとうwwwwww
埋め完了。
寝る
11愛のVIP戦士:2006/12/09(土) 02:53:45.91 ID:Q0EyLNH40
1000 名前:トナカイ(ダンダー)[] 投稿日:2006/12/09(土) 02:52:32.66 ID:D+lNXeL+0
1000ならハルヒとセクロスできる
12ヨンタ:2006/12/09(土) 02:53:56.71 ID:xXbhQbbIO
>>10なら前スレ>>1000がするのはFCのセクロス
13ヨンタ:2006/12/09(土) 02:56:46.86 ID:5YrXf1es0

キョン妹「あ〜ん、>>12おにいちゃんちょっと遅いよぉ〜!むぅー!」
14七面鳥:2006/12/09(土) 02:57:24.31 ID:vQHuIuG1O
>>12この早さで安価ミスって………
15ヨンタ:2006/12/09(土) 02:57:49.02 ID:5YrXf1es0
なんか、病んできた
俺も寝る
16ゴタ:2006/12/09(土) 03:04:29.88 ID:Aq/GWuszO
wiki見れねorz
17ゴタ:2006/12/09(土) 03:05:26.47 ID:DO2YgCVyO
>>1
18そり(からっぽ):2006/12/09(土) 03:05:47.33 ID:98b2vrwBO
>>16
回線トラブル。

朝まで厳しいかも。
19ゴタ:2006/12/09(土) 03:10:02.66 ID:Aq/GWuszO
>>18
寝て待つか…。
20六面鳥:2006/12/09(土) 03:25:28.29 ID:2ntRqvR30
>>前スレ958あたり
書けなくは無いけど私が書くと最後まで一ハルは崩れませんよ〜。
それでもいいならマフラー話の前日談か後日談って感じでまた何か書いてみますよ。

>>前スレ960
私は原作での有希や古泉に対するときの接し方を参考に
組み立てなおして書いている感じです。
恋愛感情の絡まないキョンとハルヒの関係が好きなので。
21七面鳥:2006/12/09(土) 03:58:50.14 ID:t48c5CtJO
腹いてぇ
22八面鳥:2006/12/09(土) 04:03:36.30 ID:t48c5CtJO
トイレからカキコ
23九面鳥:2006/12/09(土) 04:06:50.29 ID:vQHuIuG1O
此所はチャットじゃない。
24八面鳥:2006/12/09(土) 04:08:25.84 ID:t48c5CtJO
ん…?ネーム欄の法則はもしや
25八面鳥:2006/12/09(土) 04:10:46.88 ID:t48c5CtJO
>>23
スマン
みんないなくなったからネーム受信してたら
腹痛になってな…回復してまとまったら投下するよ
26ゴタ:2006/12/09(土) 04:12:41.18 ID:NvPlkOQbO
眠れないから保守
27七面鳥:2006/12/09(土) 04:17:30.06 ID:2ntRqvR30
保守しつつ名前欄の法則はやっぱりよく分からないとか言ってみる。
ちょっとこれから忙しいので3、4日したらまた投下しに来ます。
28三面鳥:2006/12/09(土) 04:31:08.48 ID:oYGcdex+0
オレは一人じゃないぞ!

っていう保守
29三太九郎:2006/12/09(土) 04:35:01.89 ID:Q0EyLNH40
ハルヒ「あたしね、保守ってけっこう重要なことだと思うのよね」
30ゴタ:2006/12/09(土) 04:48:59.50 ID:SoH0hPxVO
「ちょっと、キョン!何の為に毎日基礎体温計ってると思ってるのよっ!」という保守
31ex17落とさないでね:2006/12/09(土) 04:50:18.87 ID:UaZDvVoI0
wiki死んだ?保守
32愛のVIP戦士:2006/12/09(土) 04:51:01.82 ID:Q0EyLNH40
「マジ、デートじゃないのよ、保守しなかったら殺すわよ、ふん!」
33九面鳥:2006/12/09(土) 04:52:03.78 ID:97UBiewfO
保守
34ヨン様:2006/12/09(土) 04:53:14.17 ID:xXbhQbbIO
みんな張り切って保守しすぎだろw
35三面鳥:2006/12/09(土) 04:56:48.55 ID:oYGcdex+0
やっぱりオレは一人じゃなかったぜ・・・

って感じで張り切って保守w
36ゴタ:2006/12/09(土) 05:00:18.03 ID:SoH0hPxVO
長門「…生臭いし不味い」

という保守
37愛のVIP戦士:2006/12/09(土) 05:01:07.18 ID:Q0EyLNH40
みくる「あたしでも役に立てたんですね。今のこの時間のあたしを守ることができたんですね」
キョン「あなたは十分保守しましたよ」
38四面鳥:2006/12/09(土) 05:05:49.71 ID:oYGcdex+0
そういえばここのスレタイって前回と違うような気がするんだが・・・

まぁ既出だろうけど言ってみた。
39そり:2006/12/09(土) 05:05:57.80 ID:9hTpk63nO
俺が思いつく話における古泉は出番無しかガチホモの二択な件
40四面鳥:2006/12/09(土) 05:07:22.36 ID:oYGcdex+0
>>39
ガチホモでおkwwwww
41愛のVIP戦士:2006/12/09(土) 05:08:35.11 ID:Q0EyLNH40
>>38
今気付いたが、 ! が一個多いとか?
42四面鳥:2006/12/09(土) 05:09:19.52 ID:pXg8K0tDO
ハルヒ「この中にアニヲタ、秋葉系、2chねらーが居たらあたしの所まで来なさい!」
「以上っ!」


へいへい保守保守…
43四面鳥:2006/12/09(土) 05:11:00.94 ID:oYGcdex+0
>>41
正解w
44ヨンタ:2006/12/09(土) 05:11:27.50 ID:5YrXf1es0
あー寝れねぇ〜ハルヒ水持ってきてくれ
「水ぐらい自分で持ってきなさいよね」コトッ
お、さんきゅーお前も飲むか?
「いいわよ、自分の分は自分で注ぐし」
まぁ、そう言わずほら
「あ、ありがとって私がお礼言うのも変ね!」ゴクゴク
いい飲みっぷりだなぁ、あっという間に空だ
「あ、あたしも、のど渇いてたのよ」
にしても、間接キスってことに気づいているか?
「な、何言ってんの?あ、あたしにはそ、そそんな幼稚なこと通じないわよ!」
まぁ、なんだそんなハルヒも悪くないな
「何言っちゃってんの?き、気持ち悪いわ!それにあたしは動じてもいないの!」
ったく、素直じゃないのも大概だが保守も大切にしろよ?
「キョン、私を誰だと思ってるの?SOS団団長よ?保守ならちゃんと寝る前にしてるわ!」
さすがにそういうところは、ハルヒだな
「どういう意味よ?」
いつも、お前はしっかりしてるってことだ
「な、なによ・・・そんなこと言ったってうれしくないわよ・・・
ああ、もう寝ましょ!早く布団入って!ほら!」
やれやれこんな素直じゃない団長さんにはお仕置きだな
「きゃ!ちょ、ちょっとなに、あ、ああ、やめキョン!
あ、ぁあ、ああ、あ・・・」

という保守
45愛のVIP戦士:2006/12/09(土) 05:12:27.30 ID:Q0EyLNH40
>>43
俺がスレたてといて今気付いたと言う罠
古泉「僕は一度だけ「機関」を裏切ってあなたと保守します。」
46四面鳥:2006/12/09(土) 05:15:54.64 ID:oYGcdex+0
>>44
ハァハァ・・・・
>>45
お気に入りに突っ込んだら上書きが出ないことを不審に思ったらスレタイが違うことに気がつい(ry



ここで妄言を一言、


みくる「バーローwwwwwwww」
47ゴタ:2006/12/09(土) 05:23:39.40 ID:SoH0hPxVO
「ねえ…キョン?」
「ああ…」
「もう…夜が明けちゃうわね…」
「ああ…」
「何もしなくて…いいの?」
「………ったろ」
「…何?」
「大切にするって言ったろ…だから、今はいい…」
「……バカ」

という保守
48愛のVIP戦士:2006/12/09(土) 05:31:00.81 ID:Q0EyLNH40
ハルヒの命令でキョンが生徒会に立候補する電波を拾った。
しかしなにもおこらなかった。
49ヨンタ:2006/12/09(土) 05:40:54.90 ID:5YrXf1es0
「聞いてよキョン!すごいの!あたしには不思議な力があるのよ!」

というネタバレストーリーもありかな?保守
50愛のVIP戦士:2006/12/09(土) 05:53:48.15 ID:Q0EyLNH40
保守
51ヨンタ:2006/12/09(土) 06:48:46.98 ID:6P/GItXJO
おとつい、ようつべにあるハルヒ全話を初めて見た。おもしろそうだな…
暖かくてイチャイチャアリのキョン×ハルヒ希望です…。





ハルヒ可愛いよハルヒ
52ヨンタ:2006/12/09(土) 07:01:24.47 ID:5YrXf1es0
う〜、眠い・・・だが寝れん・・・
測量地図が目に焼きついて寝らんねーんだよぉおおお!





キョン妹可愛いよキョン妹!俺の嫁(16歳)だけど^^
53ゴタ:2006/12/09(土) 07:04:52.06 ID:SoH0hPxVO
まとめ復活ktkr

俺の作品は…まだ載ってないか…
出先でも自分で載せられる様にノートパソコンでも買おうかな…
54二面鳥:2006/12/09(土) 07:34:00.16 ID:97UBiewfO
保守
55そり(から):2006/12/09(土) 08:14:18.29 ID:9hTpk63nO
保守
56そり(偽者):2006/12/09(土) 08:33:59.82 ID:98b2vrwBO
保守
57三面鏡:2006/12/09(土) 08:35:59.51 ID:rcHB36tV0
>53
まとめ要請には書き込んだかい?
58ゴタ:2006/12/09(土) 08:48:55.39 ID:SoH0hPxVO
>>57
書いてないや…

そういえば今度から要請しないと駄目なんだったっけ…
忘れてたorz
59靴下左:2006/12/09(土) 09:42:30.66 ID:63vPnxbq0
過疎
60ゴタ:2006/12/09(土) 09:56:55.16 ID:SoH0hPxVO
>>59

普通の人はまだ寝てるだろw

と、職場から反論しつつ保守
61七面鳥:2006/12/09(土) 10:27:24.97 ID:OfN4/cwA0
寝る前に保守
62四面鳥:2006/12/09(土) 10:34:10.25 ID:ntIuX8c4O
スレタイ変えんなよ
63十面鳥:2006/12/09(土) 10:35:52.93 ID:+zES/Jtc0
!が一個増えてるのか
64そり(から):2006/12/09(土) 10:36:59.31 ID:dgkwwUmuO
いつのまにか次スレになってるorz
前スレ750から何投下されてた?
65靴下左:2006/12/09(土) 10:50:12.30 ID:4Thv+vsU0
>>64

雪合戦
雪だるま
湯たんぽ
あたたかなもの
友達から彼女へ、彼女から友達へ
66そり(電飾あり):2006/12/09(土) 11:05:33.11 ID:dgkwwUmuO
>>65
トンクス
67ニタ:2006/12/09(土) 11:23:12.63 ID:DYPfJJxa0
68そり(カブリオレ):2006/12/09(土) 11:37:39.82 ID:u9lBIAYt0

69トナカイ(八頭だて):2006/12/09(土) 12:04:10.43 ID:kOpmWLe5O
さげほ
70そり(カブリオレ):2006/12/09(土) 12:19:26.31 ID:98b2vrwBO
保守
71七面鳥:2006/12/09(土) 12:26:10.80 ID:oznib1BxO
そしてあげ★
72:2006/12/09(土) 12:27:34.25 ID:Z5BwEIlE0
Wikiでハルヒの長編思ってページを開こうとしたんだけど、開けない。。俺だけ?
73靴下左:2006/12/09(土) 12:31:39.02 ID:4Thv+vsU0
>>72
何か知らんがwiki激重
トップページは大丈夫だが
長編などのリンクページは全滅っぽい
74九面鳥:2006/12/09(土) 12:33:51.94 ID:KApEdpK10
誰かがWIKIを編集したんでしょう。
こういう状態はしばらくすれば直る
75サンダ:2006/12/09(土) 12:35:42.68 ID:mWdHTBbv0
このスレまだあったのか
まだ長編とか投下されてんの?
76二面鳥:2006/12/09(土) 12:38:19.51 ID:+zES/Jtc0
長編意外投下されないわな
77九面鳥:2006/12/09(土) 12:39:07.21 ID:KApEdpK10
>>75
されてる。
短編なら一日に平均3〜5本くらい。
長編も一日一本くらいは来てると思おう
78靴下左:2006/12/09(土) 12:44:22.97 ID:zqRXU9OP0
>>76
たぶん素ハルヒスレの方にSS職人が行ってたんだと思う
昨日は向こう側が盛り上ってたよ
79九面鳥:2006/12/09(土) 13:05:04.74 ID:Jd5pCAJoO
揚げ星
80そり(からどした):2006/12/09(土) 13:05:15.28 ID:9hTpk63nO
素ハルヒのキャラ設定でSS書いたら面白そう
81七面鳥:2006/12/09(土) 13:11:58.32 ID:ntIuX8c4O
アッアッアッアッー!
「ん…誰だこのメール?」
『やっぽー^^有希ちゃんだお\(^o^)/
今日も寒いけど風邪引いてないかな?
携帯電話を買ったのでメールアドレス登録よろしくねん♪(*^ ・^)ノ⌒☆
バイブー(^ω^)』

「…」
82そり(カブリオレ):2006/12/09(土) 13:14:00.30 ID:EEM+56iIO
>>80
あれほとんどアナルキャラじゃん
83三面鏡:2006/12/09(土) 13:29:04.61 ID:uZo+BVyY0
素ハルヒの設定って全員役者で
ハルヒ「新人(真面目系)」
キョン「まんま」
長門「ハイテンションユッキー」
みくる「アネゴ系ベテラン大物」
古泉「DQNかオタ」
鶴屋「借金貧乏」
朝倉「天然」
谷口「パシリ」
国木田「黒?」
キョン妹「?」
だったか。…アナルとも微妙に違うんだよな
84三面鳥:2006/12/09(土) 13:42:39.43 ID:+zES/Jtc0
微妙も何もアナルでのキャラ設定なんて決まってないし
85そり(ガス欠):2006/12/09(土) 14:04:58.37 ID:7+uGRZTvO
保守
86靴下左:2006/12/09(土) 14:37:30.01 ID:LwggR11t0
保守
87ゴタ:2006/12/09(土) 14:50:43.30 ID:xXbhQbbIO
たまにはアゲとく
88十面鳥:2006/12/09(土) 15:00:12.57 ID:97UBiewfO
だが
89そり(夏タイヤ):2006/12/09(土) 15:11:57.04 ID:7+uGRZTvO
断る
90そり(K):2006/12/09(土) 15:12:15.93 ID:AdaYn962O
保守
91十面鳥:2006/12/09(土) 15:31:04.53 ID:O6ftblaG0
ほしゅ
92そり(夏タイヤ):2006/12/09(土) 15:46:20.58 ID:7+uGRZTvO
特盛りッ
93一面鳥:2006/12/09(土) 16:07:32.68 ID:biMdxQGsO
すごい保守っ
94そり(ガス欠):2006/12/09(土) 16:31:19.97 ID:98b2vrwBO
どれがビーチボール〜

保守
95ゴタ:2006/12/09(土) 16:34:44.36 ID:xXbhQbbIO
こうして俺達は出会ってしまったぁ〜
96ニタ:2006/12/09(土) 16:43:10.59 ID:DYPfJJxa0
97そり(夏タイヤ):2006/12/09(土) 17:21:05.56 ID:98b2vrwBO
保守
98:2006/12/09(土) 17:21:26.95 ID:z6AXz4b80
99そり(AWD):2006/12/09(土) 17:27:08.90 ID:9hTpk63nO
>>83
古泉の「皆にウザがられてる」ってのが抜けてるwww
素ハルヒ見てると古泉を小泉って間違えてるのが多いね
100八面鳥:2006/12/09(土) 17:28:43.49 ID:rcHB36tV0
オチとエピローグはほぼ固まっているのに、途中の展開が浮かばないorz
101七面鳥:2006/12/09(土) 17:29:05.35 ID:+zES/Jtc0
初めもまったくなのか
102二面鳥:2006/12/09(土) 17:33:08.22 ID:97UBiewfO
ヽ(^○^)ノファーーァ!タス
103ヨンタ:2006/12/09(土) 17:33:48.58 ID:PL7brisB0
そういえばハイテンションユッキーってパロ板でも見たけど、元はどこで発生したの?
104七面鳥:2006/12/09(土) 17:34:05.70 ID:+zES/Jtc0
パロ板
105ヨンタ:2006/12/09(土) 17:36:31.14 ID:PL7brisB0
そか。板の境なしで盛り上がるのはいいことだなw
106ニタ:2006/12/09(土) 17:51:32.72 ID:DYPfJJxa0
まとめwikiは壊滅的だな。全然、編集が出来ない。無料のwikiの限界かな。
という保守。
107ゴタ:2006/12/09(土) 18:02:01.50 ID:DO2YgCVyO
そろそろ上げる
108煙突(掃除してください):2006/12/09(土) 18:19:03.21 ID:7+uGRZTvO
wiki復活?
保守
109:2006/12/09(土) 18:19:20.77 ID:gAzsVX7O0
age
110六面鳥:2006/12/09(土) 18:21:10.20 ID:1Rk05jhsO
限定じゃないハルヒのDVDっていくらする?
111煙突(小さめ):2006/12/09(土) 18:25:27.40 ID:98b2vrwBO
DVD買わずに、ようつべの動画を携帯にぶち込んだ俺は負け組。
112ヨンタ:2006/12/09(土) 18:25:59.33 ID:PL7brisB0
微笑とか一番長い部類のってメモ帳に落とすとファイルサイズどんくらい?
113:2006/12/09(土) 18:30:19.74 ID:yw90bsig0
文字数×2バイトだろうから、270kくらいじゃない?
114トナカイ(ブリクセム):2006/12/09(土) 18:37:19.00 ID:Q0EyLNH40
素のハルヒができてから急激に過疎ったな。
なんか投下しにくい
115ニタ:2006/12/09(土) 18:38:23.29 ID:3ocbxw5R0
>>114
気にするな私は気にしてない
116愛のVIP戦士:2006/12/09(土) 18:39:39.46 ID:Q0EyLNH40
>>115
じゃあ気にしない事にする。

みくると長門どっちがいい?
117そり(夏タイヤ):2006/12/09(土) 18:40:18.23 ID:EEM+56iIO
みくる
118ヨンタ:2006/12/09(土) 18:41:07.74 ID:PL7brisB0
>>113
把握。なるほど圧巻だw
119 ◆aU/GQqP0Gw :2006/12/09(土) 18:44:15.62 ID:Q0EyLNH40
題名どしよ…



 目が覚めると、朝日が完全に昇りきってない空からは本日の晴天ぶりが覗える窓の外を見ながら、とても悲しい気持ちになった。
 夢の中で何か大切な物を失ってしまう、そんなありきたりだけどめったに見ることの無い妙に現実染みた嫌な夢。
 そんな夢を見ただけでとても悲しい気持ちになった。そんな幸先の良くない一日から動いた運命の話である。





 悪夢で目が覚めた俺は、朝から憂鬱な気分で過ごした。学校へ行ってもどこか集中しておらず上の空だった。
 ただ過ごしているだけの決して充実していない日常。少しだけハルヒの持ってくる非日常が恋しくなった。




「キョンくん、大切なお話があるんです。部活が終わったら少し待っててもらえませんか?」


 たまたま廊下で会った朝比奈さんに突然そんなこと言われて焦ったが俺は了解する旨を伝えたのは今日の昼休みの事である。
 SOS団の活動中の俺は、また未来絡みか、と戦々恐々として朝比奈さんの事をまともに見れなかった。
 今朝の夢の事もあるし、もし過去に行って何かを失ったらどうしようなんて考えていた。
120 ◆aU/GQqP0Gw :2006/12/09(土) 18:44:57.69 ID:Q0EyLNH40

 平静を装っていてもたどたどしいのは致し方ない事だと思う。ハルヒも古泉も俺の様子がおかしい事に気付いたみたいだが、家の事だからとごまかした。
 そして長門の本が閉じ、本日の活動が終了を告げたあとで俺は「少し考えたいことがあるから先に帰ってくれ」と言って部屋に残った。
 ハルヒは不機嫌な表情を作ったが、明日にでも説明するからと伝えたら納得してくれたのか帰っていった。そして俺はハルヒ達と一緒に部屋を出て行った朝比奈さんを待つ。


 コンコン、とノックする音が聞こえて朝比奈さんが入ってきた。
 夕日に赤く染められた朝比奈さんは複雑そうな表情に緊張が混じっているのが見て取れる。

「遅れてごめんなさい。涼宮さん達に怪しまれないようにしたら時間がかかっちゃったの」
「いえいえ、ハルヒの性格も朝比奈さんの未来的な事情もわかってますから」
 俺も十分朝比奈さんの都合をわかっているつもりだ。朝比奈さんの為ならできるだけ何かをしてあげたいと思う。しかし、もう何も知らずに未来に行くのは勘弁して欲しいとも思っていた。

「で、今回はどんな指令が来たんですか?」
 未来が絡んでいる事はわかっていたんですね、と言い次の言葉を続けた。

「それが、最近の涼宮さんは安定しているのでこれからはもう少しキョンくんと仲良くしても良いと許可がでたんです。
 私はキョンくんの事が好きです。でも涼宮さんに知られるとまた世界が不安定になってしまうから、気持ちだけでも伝えようと思って…」

 予想外の展開だ。朝比奈さんの事情を知っているだけにこんな事になるとはまったく思わなかった。

「私がキョンくんと結ばれる事はありえません。でも、何もできないのはとても辛い事なので、私の気持ちを知った上でもっと親しくして欲しいんです。
 私はいずれ未来に帰ってしまいますが、どうか私の気持ちを知っていてください」

 朝比奈さんは何とも悲しそうな表情を浮かべた。そして、こんな言葉を思い出した。

『わたしとあんまり仲良くしないで』
121 ◆aU/GQqP0Gw :2006/12/09(土) 18:45:59.08 ID:Q0EyLNH40
 もしかしたら未来の朝比奈さんはこのことを言っていたのかも知れない。
 長く続く高校生活において仲良くしないで、と今までは思っていたが違うみたいだ。今回の『親しくして欲しいんです』という言葉に対して『仲良くしないで』欲しかったんだろう。
 という事は、未来の朝比奈さんはきっと俺と仲良くして、とても悲しい別れをしたんだろう。
 しかし、ここで仲良くしないことは未来を変えることにはならないのか?

 わかっているのは朝比奈さんが俺を好きと言ったこと。しかしハルヒに気付かれてはいけないこと。そして近い将来に必ず別れがくること。
 俺は今朝の夢も手伝って、、失うことを恐れて手にしない事も考えた。いつか来る不幸をともなった幸せを手にするべきか悩んだ。
 考えたが答えはでなかった。もっと深く考えたくもあったが朝比奈さんが緊張した表情で待っているのでとりあえずの言葉を紡ぐ。

「朝比奈さんの気持ちはわかりました。」
 と言いながら考える。考えながら言う。これを繰り返す。
「けど将来必ず別れがくる、そのときに朝比奈さんは辛くなると思いますよ?」

「覚悟はしています。キョンくんにも将来、絶対に悲しい思いをさせてしまうとわかってても何もしないで終わるのは嫌なんです。」
 朝比奈さんは悲しそうな表情を浮かべた。俺は意を決して言う。

「…俺も朝比奈さんの事好きですよ。でも朝比奈さんは未来人だから、と諦めていました。でも俺も朝比奈さんの言葉で気がつきました。
 何もしないでいると、絶対に後悔します。俺も朝比奈さんと一緒に居たいです。覚悟を決めました」
「えっあっ…ありがとうございます!」
「でも、ハルヒには知られたらいけないんでしょう? それなら今までと変わらないんですけど、それでもいいんですか?」
「気持ちを伝えるだけでも良かったんです。でも、キョンくんもわたしのことを好きって言ってくれて、それだけで満足です」
 朝比奈さんは幸せそうな顔をしていた。きっと俺も幸せそうな顔をしてるんだろう。内心は複雑だけど。

「俺はガマンできないですよ。俺の事が好きだったら、ハルヒがいないときは必ず一緒に、なるべく2人きりでいれる努力をすることを約束してください」
 俺は意地悪い表情をうかべて言った。朝比奈さんは少しうれしそうな、それでいて困った表情を浮かべた。
「ふふ、キョンくん、意地悪ですね」

 そうして俺は朝比奈さんを抱きめてキスをした。ハルヒに見つからないように2人で手を繋いで帰った。
122 ◆aU/GQqP0Gw :2006/12/09(土) 18:46:34.29 ID:Q0EyLNH40

 人は必ず最愛の人と死に別れるんだ。俺たちは別れまでの時間が他の人よりちょっと短いから、他の人よりも幸せな時間を過ごそう。
 そして、2人満足して別れよう。絶対にムリだが、今だけはそう信じて幸せな時間を創っていこう。そう決心した日の出来事だった。

 翌日の俺はハルヒに昨日の事を問い詰められたので、妹とケンカしてしまい落ち着いて考えて見ると俺が悪かったのでどうやって謝ろうか考えていた、と答えた。
 ハルヒに「あんたロリコンだったの!?」なんて言われた。そして何であたしに相談しないの!っと散々文句言われて、次からは相談すると言ったら次も何ももうケンカするなと怒られた。
 放課後のSOS団での俺と朝比奈さんは、昨日までの通りに普通に接している。
 そして探索で2人になったときと日曜日はハルヒに見つからないようにデートを重ねた。
 いつ来るかわからない別れと、それとハルヒに怯えながらのデートは恐ろしくも楽しい。

 恋は障害があったほうが燃えるとのは本当なんだな。
 そうして俺は短い朝比奈さんとの生活を続けていく。



 未来の朝比奈さん、俺はあなたのお願いを聞くことはできませんでした。将来は悲しい思いをさせるのはわかっていますけど、今は幸せなひと時を共有しています。
 あなたはきっとこうなることを分かっていてお願いしてきたんでしょう。俺が未来を変えない事を。



   別れを書くのは忍びないのでここでおわれ

123そり(夏タイヤ):2006/12/09(土) 18:51:25.56 ID:EEM+56iIO
GJ!
124煙突(小さめ):2006/12/09(土) 18:58:37.06 ID:98b2vrwBO
GJ!

久しぶりのみくる物でなんか(・∀・)イイ!!
125七面鳥:2006/12/09(土) 18:59:39.35 ID:pXg8K0tDO
毎回毎回、短時間で書き上げて来る割に
引き込まれる様に読んじゃう仕上がりの良さは凄く不思議だ
126愛のVIP戦士:2006/12/09(土) 19:02:59.72 ID:Q0EyLNH40
ありがトン

また人の居ないときにでもがんがってみるお
127ニタ:2006/12/09(土) 19:06:40.68 ID:3ocbxw5R0
名前古いよ…
128煙突(つまり気味):2006/12/09(土) 19:22:22.20 ID:98b2vrwBO
保守
129一面鳥:2006/12/09(土) 19:36:54.06 ID:57gPd+DBO
保守
130煙突(つまり気味):2006/12/09(土) 19:52:42.46 ID:98b2vrwBO
131ヨンタ:2006/12/09(土) 19:57:18.50 ID:HQ1rFwP20
132靴下右:2006/12/09(土) 20:18:52.74 ID:LwggR11t0
保守
133サンク:2006/12/09(土) 20:24:33.18 ID:Pu4qj1Qj0
age
134煙突(四角):2006/12/09(土) 20:39:01.67 ID:7+uGRZTvO
HOHOHO
135五面鳥:2006/12/09(土) 20:55:34.27 ID:97UBiewfO
小ネタplz
136煙突(掃除してください):2006/12/09(土) 21:07:29.34 ID:eYzM87/oO
みくる「保しゅぅ。」
137二面鳥:2006/12/09(土) 21:11:47.13 ID:rcHB36tV0
>135
わたしが書こうとして断念したネタを引き取ってくれまいか。

袴姿の薙刀少女、朝倉涼子。
138靴下左:2006/12/09(土) 21:13:07.83 ID:qQhsQZSE0
>>137
なにその乃木喜久子
139煙突:2006/12/09(土) 21:14:50.62 ID:XbwEwAY50
>>137
なにその小和田奈々
140トナカイ(ドーピング):2006/12/09(土) 21:25:04.82 ID:/PYYBZPM0
wikiが全然見られん
一覧まではいくがどうしようもないな。ここ2、3日ひどくない?
141煙突(便秘):2006/12/09(土) 21:31:44.79 ID:98b2vrwBO
ここだけじゃなくてwikiほとんどらしいね。
142ツリー:2006/12/09(土) 21:34:09.86 ID:5YrXf1es0
>>119
GJ!!

題名なにがいいかねぇ〜・・・
143ヨンタ:2006/12/09(土) 21:48:08.87 ID:vA89zadL0
かぐや姫wとか?
144七面鳥:2006/12/09(土) 22:01:08.70 ID:97UBiewfO
>>137
ひ ら め い た !
145サンク:2006/12/09(土) 22:02:24.55 ID:Pu4qj1Qj0
神田川でwww
146トナカイ(妊娠中):2006/12/09(土) 22:18:35.17 ID:tHhq78fv0
キョンずっと待たされそうだな
147ツリー:2006/12/09(土) 22:21:27.20 ID:5YrXf1es0
>>143->>145

じゃあ間とって、南こうせつだな
148煙突(四角):2006/12/09(土) 22:27:23.72 ID:98b2vrwBO
>>147
ねーよwww
149ツリー:2006/12/09(土) 22:27:47.44 ID:3o0ncMiF0
>>147
イイネイイネー
150靴下左:2006/12/09(土) 22:30:13.25 ID:qQhsQZSE0
保守
151チンクルベル:2006/12/09(土) 22:30:27.68 ID:H3KIZFIs0
>>147
鬼才あらわる
152靴下左:2006/12/09(土) 22:32:08.44 ID:7N8zdGqq0
誰か前スレdat持ってない?
153三面鳥:2006/12/09(土) 22:32:47.77 ID:rcHB36tV0
>152
アップローダーにあるよ
154煙突(穴だらけ):2006/12/09(土) 22:54:24.36 ID:6Qn0xX70O
保守
155靴下右:2006/12/09(土) 23:05:33.42 ID:LwggR11t0
保守
156トナカイ(ルドルフ):2006/12/09(土) 23:11:17.25 ID:kOpmWLe5O
キョン「歌います、さだまさしで、亭主関白宣言」
ハルヒ「どういうつもり?」
キョン「…」

南こうせつとさだまさしが、かぶる保守
157ニタ:2006/12/09(土) 23:13:41.98 ID:knVqCSig0
「亭主」はタイトルに入ってないぞ保守
158煙突(煙たすぎ):2006/12/09(土) 23:24:18.90 ID:7+uGRZTvO
保守
159八面鳥:2006/12/09(土) 23:24:22.17 ID:97UBiewfO
今日何作投下された?
160VIP皇帝:2006/12/09(土) 23:27:22.87 ID:tHhq78fv0
神田川を元にちょっと短編作ってみた。
161煙突(穴だらけ):2006/12/09(土) 23:28:28.91 ID:98b2vrwBO
wktk
162のれん 1/3:2006/12/09(土) 23:29:35.19 ID:tHhq78fv0
「一緒に出ような」
 そう言ってあんたと私は別れた。たった一枚の壁が、あんたとあたしの決定的な違いを生んでいた。
 あんたは紺青の暖簾をくぐり、あたしは真っ赤な暖簾をくぐる。
 あたしは脱衣所ではしゃぐ子供を見ながら、壁の上にぽっかりと空いてる隙間を見ていた。いや、正確には男湯の天井だけど。
 制服を脱ぎ、ブラジャーを外す。露になった形の良い胸が、あんたと決定的に違うことの証。
 あんたの胸は硬い一枚岩のようで、あたしの胸はやわらかい小山。
 決してみくるちゃんには敵わないけど、それなりにあたしはこの胸に誇りを持っている。胸に手をかけると、ひんやりとした感触がした。
 パンツを脱げば、ここでもあんたとの決定的な違いを見せ付けられる。あんたは凸であたしは凹。全ての有生殖動物の基本だ。
 お互い黒を生やしていることは保険の授業で習った。きっと同じようなものが、あんたの股間にも生えている。
 でも、あたしはあくまで畑。畑は種を受け入れて、種を育てる。そしてあんたはその種。まぁ、あたしがあんたの種を受けるかどうかはわからないけど。
 全裸になって、浴場でお湯をかぶる。冷え切った体には痺れるほどの暖かさだった。
 あたしは体を洗い始めた。丹念に、自分が女であることを確かめるかのように。
 いつもはこんなこと思わないけど、壁の向こうとはいえあんたが素っ裸でいると妙に意識してしまう。
 洗い終えると、シャワーで一気に泡を流す。何十本ものお湯の矢が、あたしの肌に突き刺さる。相変わらず体は冷え切ったままで、手足がお湯にあたるとピリピリと痺れる。
 あたしはそんなに髪は長くないほうだけど、それでも髪を洗うことに時間はかける。髪は女の命だからね。
 昔、神田川という唄があったけど、あれは何故か女が待たされていた歌だった。
 後になって聞くと、当時の男はみんな髪が長かったらしい。今じゃ信じられない。多分待つのはあんた。
163ゴタ:2006/12/09(土) 23:29:46.76 ID:ECLvflpC0
>>156
その案、パクらせてもらう

キョン:お前を嫁にもらう前に、言っておきたい事がある
ハルヒ:なによ?
キョン:かなり厳しい話もするが、俺の本音を聞いておけ
ハルヒ:話だけなら聞いてあげてもいいけど、手短に頼むわよ
キョン:俺より先に寝てはいけない
ハルヒ:ヤリ終わったら、あんたの方が早く寝てるじゃないの!!
キョン:俺より後に起きてもいけない
ハルヒ:早く起きてあんたのお弁当を作ってあげてるのはいったい誰だっけ?
キョン:飯は上手く作れ
ハルヒ:私の料理の腕前を知らないとは言わせないわよ!
キョン:いつも綺麗でいろ
ハルヒ:あんた私がどれほど可愛いのかを知ってるでしょ?!
キョン:出来る範囲で構わないから
ハルヒ:別にあんたに構われるほど困っちゃいないわよ
キョン:忘れてくれるな、仕事もできない男に
ハルヒ:確かにあんたは仕事はできないダメ男だけど…あっちの方は…////
キョン:家庭を守れるはずなど、無いって事を
ハルヒ:わ、私はこの生活に不満は無いわよ!
キョン:お前には、お前にしか出来ないこともあるから
ハルヒ:家事ももちろん、夜のほうも受身体制万全…よ…////
キョン:それ以外は口出しせず、黙って俺について来い
ハルヒ:さぁキョン、町内探検に行くわよ!ついてきなさい!!
164のれん 2/3:2006/12/09(土) 23:30:45.38 ID:tHhq78fv0
「ハルヒー、先にあがるぞ」
 あんたの声が浴場にこだまする。少し低くて、ここではよく聞こえた。
「うん」
 あたしは普段より少し声を高めに返事をする。何故か、上ずってしまった。
 まだ少し冷えていたあたしの体には、お風呂は背中がぞくぞくするほど気持ちが良かった。
 いつもこういう時は必ずみくるちゃんにいたずらを仕掛ける。胸を揉んだりくすぐったり。
 でも今日はあんたとあたしだけ。ふざけようにもふざけようがない。口でぶくぶく泡を立てながら、あたしはあんたについて考えた。
 あんたは文句を言いながらも、あたしの後をついてきてくれる。
 他の三人もついてきてはくれるけど、あたしのやることに文句は言わない。だから、いつもあたしがどういう目で見られてるのかがわからない。
 あんたは文句を言う。文句を言うってことは、いつもあたしを見てくれているから? 
 それとも長いものに巻かれてるくせに、自分に不利益なことがあると文句を言ってるだけ? どっちなんだろう……
 でも、あんたがあたしに対して悪い思いはしていないように感じる。あんたは文句を言いながらも、あたしに笑いかけてくれる。多分、本物の笑顔で。
 それに、あんたとキスをしてから、あんたがあたしへの接し方がちょっと変化した気がする。
 あれはあくまで夢だったけど、妙にリアリティがあった。唇には、初めて異性とキスをした感覚が今でも残っている。
 もしかして同じ夢を見たから? いいや、そんなことは絶対ありえない。他人が同じ夢を見るなんて、万に一つとしてないわ。
 それとも、あの夢はあたしの願望を表すもので、あたしはあんたとキスをしたかったのかしら。
 心のどこかで、あたしはあんたのことが好きなんじゃないんだろうか。今は考えられないけど。
 ……ちょっと長く入りすぎたかしら。
165のれん 3/3:2006/12/09(土) 23:32:28.90 ID:tHhq78fv0
「遅かったな」
 暖簾から出てきたあんたの髪はもう乾いていた。
「女の子のお風呂は時間がかかるものよ」
 あたしはせめてもの反抗を見せた。それにしても外は寒いわ。せっかく暖まったのに、すぐ体が冷えちゃう。
 ……ふと、さっきの神田川を思い出してあんたの手を握ってみると、冷たかった。
「お前は、あったかいな」
 あたしの心もあったまった。


セリフ少ねえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ
初めてハルヒ視点で書いてみたけど、99%妄想に基づいてます。こんなハルヒだったらいいなぁーみたいな。
166煙突(穴だらけ):2006/12/09(土) 23:34:35.15 ID:98b2vrwBO
甘いな。

そして関白宣言も良いね。GJ!


歌詞を基にSS作るって意外といいかもな…
167四面鳥:2006/12/09(土) 23:35:12.77 ID:rcHB36tV0
>165
そこはかとなくエロース

>163
かなーりエロース
168三面鏡:2006/12/09(土) 23:36:07.23 ID:DO2YgCVyO
乙GJ!

>>166
前からやってるぜww
……意外に難しいぞorz
169ゴタ:2006/12/09(土) 23:36:28.73 ID:ECLvflpC0
>>166
ちょっと待ってておくれ
まとめて投下すればいいことを忘れて、
今急いでやってる

ほんとスマン
170煙突(穴だらけ):2006/12/09(土) 23:38:24.69 ID:98b2vrwBO
>>168
マジかw
俺も一時期書こうかと思ったが、好きな人が去る歌だったんで諦めた。
171ゴタ:2006/12/09(土) 23:38:48.64 ID:ECLvflpC0
>>163続き

キョン:お前の親と、俺の親と、どちらも同じだ大切にしろ
ハルヒ:私たち、両方の親に結婚を認められなかったから駆け落ちしたじゃないの!
キョン:姑小姑、かしこくこなせ、たやすいはずだ、愛すればいい
ハルヒ:私はあんたの妹ちゃんを何回面倒見たと思ってるの!?可愛いからいいけど…
キョン:人の影口、言うな聞くな
ハルヒ:それにしても、高校の時の岡はお世辞にもいい先生とは言えなかったわね!
キョン:それからつまらぬ、嫉妬はするな
ハルヒ:誰があんたに嫉妬なんてすると思ってるのよ!
キョン:俺は浮気はしない
ハルヒ:その言葉、覚えておくわ!
キョン:たぶんしないと思う
ハルヒ:どっちなのよ!?
キョン:しないんじゃないかな
ハルヒ:優柔不断ね、もうっ!
キョン:ま、ちょっとは覚悟はしておけ
ハルヒ:まさかあんた、まだみくるちゃんを狙ってるの!?
キョン:幸福は二人で育てるもので
ハルヒ:当たり前のこと言わないでよ
キョン:どちらかが苦労して、つくとうものではないはず
ハルヒ:あんたほどバカでダメな団員はいなかったわよ!
キョン:お前は俺の処へ家を捨ててくるのだから
ハルヒ:駆け落ちだって何回言えば分かるのよバカキョン!
キョン:帰る場所は無いと思え
ハルヒ:その言葉、そっくりそのままあんたにお返しするわっ!
キョン:これから俺が、お前の家
ハルヒ:……キョン…////
172三面鏡:2006/12/09(土) 23:40:43.70 ID:DO2YgCVyO
>>170
去った後にオリジナルで再開って流れにすればいいんジャマイカ?

なんにせよ小ネタ増えたなwwうれしい限りだ
173煙突(穴だらけ):2006/12/09(土) 23:43:23.68 ID:98b2vrwBO
>>172
それは厳しいぞw
いや、出来ない事もないか…


つーか俺、一回もSS書いた事無いから頭回らねw
174ゴタ:2006/12/09(土) 23:46:09.57 ID:ECLvflpC0
ラスト

キョン:子供が育って、年をとったら俺より先に死んではいけない
ハルヒ:あんた、女性の方が男性より長生きするの知ってる?
キョン:例えばわずか一日でもいい、俺より早く逝ってはいけない
ハルヒ:なっ、なによ、急にそんな真剣になっちゃって
キョン:何もいらない、俺の手を握り、涙のしずく、ふたつ以上こぼせ
ハルヒ:わっ、私は何があっても泣かないんだからねっ!
キョン:お前のお陰でいい人生だったと、俺が言うから、必ず言うから
ハルヒ:そうね、私と出会ってからのあんたの人生は毎日ハッピーだったと言うべきね!
キョン:忘れてくれるな、俺の愛する女は
ハルヒ:…女は?まさか有希やみくるちゃんだなんて言わないわよね?!
キョン:生涯、お前ひとり
ハルヒ:キョン…私も、生涯あんたひとりよ…////
キョン:忘れてくれるな、俺の愛する女は
ハルヒ:もう、そんなに言わないでよ!照れちゃうじゃない…////
キョン:愛する女は、生涯お前ただ一人
ハルヒ:キョ、キョン…////////////…

キョン:ふぅ、やっと歌い終わった
ハルヒ:いい歌ね!さすがさださんだけあるわよ!
キョン:なぁハルヒ、途中で変な合いの手というか、つっこみというか、あれうるさかったぞ
ハルヒ:な、なによ!私に喋るなということは、すなわち死を意味することなのよ!?
キョン:長門、お前に歌ったんだ。返事を聞かせてくれ

長門:………無理

どうもありがとさんでした
175煙突(煙たすぎ):2006/12/09(土) 23:46:14.03 ID:7+uGRZTvO
>>171
この形式おもしろいなwww
176三面鏡:2006/12/09(土) 23:46:53.25 ID:DO2YgCVyO
>>173
考えるより動けww
ってことでwktk
177三面鏡:2006/12/09(土) 23:48:27.45 ID:DO2YgCVyO
>>174
おい、そりゃねーよwwwwww
178ニタ:2006/12/09(土) 23:49:01.05 ID:knVqCSig0
>>174
ちょwwwwwwwww
179ヨンタ:2006/12/09(土) 23:50:17.61 ID:M2hL0+vF0
wiki(←なぜか見れないorz
前の作品投稿しようとしたのに……orz
180八面鳥:2006/12/09(土) 23:55:13.84 ID:biMdxQGsO
>>174
台無しwwwwww
181吊りー:2006/12/09(土) 23:58:39.81 ID:5YrXf1es0
>>174

「無理」より「ない」がよかったな



ってひでぇええええwwwww
182三面鏡:2006/12/09(土) 23:59:59.72 ID:NvPlkOQbO
歌と言えば、エシカフローネのOPの最初のシーン
ハルヒのOPと似てるよな
183:2006/12/10(日) 00:01:25.23 ID:Y35I2M8O0
>>174
長門wwwwwwww
184ツリー:2006/12/10(日) 00:01:25.24 ID:XZ6dd+sN0
是非ともまとめwikiに載せさせていただきたいんだが、
歌詞がまるまる書いてあるから、止めといた方がいいよな?
185そり:2006/12/10(日) 00:05:30.88 ID:aqUGarcvO
長門www
186六面鳥:2006/12/10(日) 00:06:17.99 ID:rwwqYiwaO
>>184
カスラックの者ですが……になりそうだな
187ツリー:2006/12/10(日) 00:07:47.43 ID:XZ6dd+sN0
>>186
そうなるよなwww
ここに書いてる部分でカスラックが嗅ぎ付けてきそうだが、
wikiに載せたらもっとうるさくなりそうだし、止めておくよ。
みんなの楽しみを奪っちゃいかんからな
188ゴタ:2006/12/10(日) 00:08:13.60 ID:HoIJBL7eO
問題あるかな?
……あるなら俺も削除依頼出してくるっさ。
189ヨンタ:2006/12/10(日) 00:10:12.47 ID:j+wVdlaf0
>>182

ひとみ:ハルヒ
バァン:キョン
アレン:小泉
ミラーナ:みくる
エリーズ:長門


=小泉うはうはルート
190そり:2006/12/10(日) 00:11:49.57 ID:aqUGarcvO
カスラックはうるさいからなぁ…


>>188
あれか?HYのやつ?
191ツリー:2006/12/10(日) 00:12:10.41 ID:XZ6dd+sN0
>>188
おぬしはどんなSSを載せたの?
やっぱカスラックが絡んできそう?
192六面鳥:2006/12/10(日) 00:12:32.13 ID:rwwqYiwaO
カスラックはホントにうるさいからな。ハーモニカでカスラック登録曲吹いただけでタイーホされちまう。wikiには載せない方が無難だな。残念だが……
193トナカイ(雌):2006/12/10(日) 00:13:30.80 ID:cTQh9cj30
>>174

ハルヒ相手にされてねえwwwwwwwwwwwwwwwwww
194ツリー:2006/12/10(日) 00:13:41.61 ID:XZ6dd+sN0
>>192
おk、そうするよ。
ってか見てくれて本当にthx
195ゴタ:2006/12/10(日) 00:13:44.54 ID:HoIJBL7eO
>>190
その通りっす、サーセンorz
深夜に思いついたから衝動的に書いたんだよな……依頼してくる。
196ヨンタ:2006/12/10(日) 00:14:47.07 ID:j+wVdlaf0
>>186 ->>192


カスラックがきになるなら、カスラックに商標登録すればいいだけ
197そり:2006/12/10(日) 00:15:35.33 ID:aqUGarcvO
だったらキリが無いんだよなぁ…

コーヒーさんも確か歌詞入れたSS書いてたような…
198ヨンタ:2006/12/10(日) 00:16:51.85 ID:j+wVdlaf0
199ゴタ:2006/12/10(日) 00:19:00.27 ID:HoIJBL7eO
削除依頼してきた。
歌詞を丸々使うのがアウアウなんだよな?
200VIP皇帝:2006/12/10(日) 00:20:41.02 ID:aqUGarcvO
>>199
う〜ん、基準がよう解らん。
フレーズなら良いのかな?
201靴下左:2006/12/10(日) 00:20:53.36 ID:/auaH/tQ0
ワンフレーズでもアウアウ。

もちろん、使用する際に取られる金は、ワンフレーズでも丸々一曲でも一緒
202ヨンタ:2006/12/10(日) 00:23:02.05 ID:ttUR/9ex0
>>199
いや、たしか歌詞の部分引用でもダメだった気がする。
漫画なんかでも一部分しか歌詞が書いて無いのに
カスラックの許可番号書いてあるし。
203ゴタ:2006/12/10(日) 00:23:27.46 ID:HoIJBL7eO
>>201
つまり万全を期すなら歌詞が入ってるSS全削除がいいのか?
204ゴタ:2006/12/10(日) 00:24:21.55 ID:SIsFiFK6O
>>198
サンクス
いい曲だなぁ
205そり:2006/12/10(日) 00:25:20.90 ID:aqUGarcvO
でも今は編集不可だ…

ならばキョンが「言えないよ」を歌ったのもアウトか…
206靴下左:2006/12/10(日) 00:26:35.52 ID:/auaH/tQ0
>>203
まぁそうなるな。
しかし、そんなこと言い出したら何もかも削除しなきゃならんので、基本無視でいんじゃね?

まぁ二次創作だしな。

>>198
最初はかなり似てるな。だが、そこだけだ。
何気に音楽が管野ようこでワロタ
207プレゼントはミンミン:2006/12/10(日) 00:27:11.65 ID:GiMcaQJv0
せっかく歌をネタにした短編思いついたのにそんな話を聞いちまったんじゃあしょうがねえ
諦めるか・・・
208そり(からっぽ):2006/12/10(日) 00:27:27.51 ID:g0keQTwpO
キリがねぇな…
まったくカスラックは……
209プレゼントはミンミン:2006/12/10(日) 00:27:58.03 ID:GiMcaQJv0
よく考えたら名無しがクリスマス仕様になってるのか? これ
210五面鳥:2006/12/10(日) 00:28:44.35 ID:G+J+1fOL0
>>198
久しぶりに聞いたが
やっぱまぁゃはいいな
211ゴタ:2006/12/10(日) 00:30:10.41 ID:HoIJBL7eO
>>206
まぁ念の為に俺のは消してもらうっさ。

>>207
歌詞自体を使わなきゃおKじゃね?

>>209
今更っすかwwww
212プレゼントはミンミン:2006/12/10(日) 00:31:07.15 ID:GiMcaQJv0
>>211
>歌詞自体を使わなきゃおKじゃね?
先生、本末転倒です

>今更っすかwwww
フヒヒヒwwww最近見てなかったもんでwwwwサーセンwwwwww
213ヨンタ:2006/12/10(日) 00:40:09.33 ID:j+wVdlaf0


自分たち一人一人の頭の中に入れておけばカスラックも手が出ない上
wikiから消されても安心じゃね?
214ゴタ:2006/12/10(日) 00:42:05.40 ID:oLa4Undn0
耳コピしたMIDIデータを掲載するのもダメになったしね。
ある時期までは完全に放置していた(仕事をさぼっていた)のに。
それを境に、急速にMIDIサイトは衰退した。
音楽の二次創作にあたる耳コピ品のほとんどが、公表できなくなったから。
215六面鳥:2006/12/10(日) 00:43:15.04 ID:rwwqYiwaO
まさにカスだな。これだから利権ゴロは……
216指輪は買ったけど・・・:2006/12/10(日) 00:46:16.81 ID:cOtmek6T0
>>213
鬼才














と言いたい所だがこのスレじゃどうにもならない
217ヨンタ:2006/12/10(日) 00:49:03.44 ID:j+wVdlaf0
な、長門お前この状況は非常にまずいと思うぞ
「問題ない」

http://www.vipper.net/vip141263.jpg
218プレゼントはミンミン:2006/12/10(日) 00:51:04.13 ID:GiMcaQJv0
こんなのは長門じゃねえ、とキョンが申しております
219そり:2006/12/10(日) 00:51:42.83 ID:aqUGarcvO
>>217
流石に無いな…
220ツリー:2006/12/10(日) 00:52:01.67 ID:XZ6dd+sN0
ハヒルキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!

長門が貧乳を気にする部分があったが、
長門は微乳で微乳だからこそイインダヨ
221ヨンタ:2006/12/10(日) 00:53:00.23 ID:GVyFNL450
>>217
このネタあちこちに蔓延しすぎで超ナエトル俺。
222靴下右:2006/12/10(日) 00:53:11.14 ID:m1GVmU+k0
即ブラクラ><
223七面鳥:2006/12/10(日) 01:03:17.33 ID:rwwqYiwaO
これはねーよwwww
224ゴタ:2006/12/10(日) 01:08:01.28 ID:HoIJBL7eO
素ハルヒのスレROMってるとネタが浮かばねぇww
何故だ?
225ニタ:2006/12/10(日) 01:08:02.05 ID:0LvKKHQ30
今日はあんまり投下なかったのねぇ。
いつもこのくらい??
226ヨンタ:2006/12/10(日) 01:08:28.97 ID:j+wVdlaf0
http://www.vipper.net/vip141276.jpg

「ちょっと!何勝手に撮ってのよ!」
自然な感じっていうのはな?ハルヒ、カメラを気にしないことを言うんだぞ?
勝手に撮らなきゃ自然な感じが出せないだろう
「だからって勝手に撮っていい物じゃないわ!あたしの写真は高いのよ!
撮影費払いなさいよね!」
やれやれ、自分で写真を撮ってくれと言っておいて、いきなり撮られたら
金を取るのか・・・うちの団長様はさぞご身分の高いお方だ
「そうよ!SOS団の団長はそんじょそこらの長とは違うの!別格なの!
それがわかったならお金払いなさいよね!それが嫌ならいいわ、今考えてた
SOS団的イベントの買出しに付き合いなさい!」
お前はホトホト人の使い方がうまいな、そっちの仕事を薦めるぞ
あるかしらんが
「ふふSOS団団長なんだからこのぐらい当然よ」
そんな胸を張って言われても困るんだが・・・まぁハルヒのあの満足そうな顔
はたしかに、人を妙に動かす力があるのはたしかだな


227ヨンタ:2006/12/10(日) 01:09:20.94 ID:j+wVdlaf0
↑これならカスラックに言われない
228プレゼントは江戸川区:2006/12/10(日) 01:11:45.76 ID:GiMcaQJv0
例のマフラーの絵とか
こういう3人娘の和みっぷりは異常
229そり(から):2006/12/10(日) 01:13:12.28 ID:g0keQTwpO
>>225
ここ二日くらいはいつもより少なめだな
230ゴタ:2006/12/10(日) 01:13:31.99 ID:HoIJBL7eO
>>225
今日は少ないとオモ。
231そり(木製本物):2006/12/10(日) 01:14:57.81 ID:aqUGarcvO
>>217>>226の差が激し過ぎるw
232ゴタ:2006/12/10(日) 01:20:53.60 ID:SIsFiFK6O
やっぱ、素のハルヒスレに流れてるのかね
233ゴタ:2006/12/10(日) 01:22:57.75 ID:HoIJBL7eO
何か書こうかな……。
誰のやつが需要ある?
234キャンドル(イチゴ味):2006/12/10(日) 01:23:27.41 ID:mAzryE1Y0
歌詞の流れに乗ってポルノのカルマの坂で作ろうとした
途中で鬱になり自分の文で泣けてきて消去した




ほかの曲で作るか…


235サンク:2006/12/10(日) 01:24:53.28 ID:Xh1Xw1P6O
>>234
こんばんは、カスラックの者ですが
236プレゼントは江戸川区:2006/12/10(日) 01:25:59.32 ID:GiMcaQJv0
そういえば消失あたりの長門にはアゲハ蝶とか似合いそうだよな

今は明るい曲の方が似合うけど
237キャンドル(イチゴ味):2006/12/10(日) 01:26:12.20 ID:mAzryE1Y0
>>235
大丈夫ですよ、歌詞そのまま使ってませんから^^
238八面鳥:2006/12/10(日) 01:29:31.91 ID:5zY281RiO
製作中のSSが完全にカスラックな件について





orz
239キャンドル(イチゴ味):2006/12/10(日) 01:31:17.15 ID:mAzryE1Y0
>>236
今考えると、アゲハの一番のAメロって時間移動ぽくね?
240ゴタ:2006/12/10(日) 01:31:18.67 ID:HoIJBL7eO
ポルノなら、マシンガントークをハルヒに合わせたら良いツンデレになるかとww
241また来年お会いしましょう:2006/12/10(日) 01:32:18.67 ID:rwwqYiwaO
面倒だな……
242また来年お会いしましょう:2006/12/10(日) 01:32:42.27 ID:GiMcaQJv0
愛されたいと願ってしまった
世界が表情を変えた


もうこれだけでダメだ
243サンタ:2006/12/10(日) 01:35:14.92 ID:NBfidZ080
アゲハ蝶はどっちかっていうと
古泉→ハルヒのイメージかなあ。
自分で書くとどのカップリングも両思いばっかりなんだけどねー。
244サンタ:2006/12/10(日) 01:35:45.35 ID:0OS2cmt2O
>>233
みくるぅ〜
245サンタ:2006/12/10(日) 01:36:57.52 ID:mAzryE1Y0
あなたが望むのならこの身などいつでもさしだしていい
振り注ぐ火の粉の盾になろう


なんか通じるものがあるような・・・
246また来年お会いしましょう:2006/12/10(日) 01:37:18.01 ID:ahrE42df0
>>238
どうせ商業的な目的じゃないんだ
魔法の言葉である
『○○にインスパイアされました』
…っと、一筆足せば無問題

@仮発表→加筆修正でヤバそうなところを修正
まあ、Wikiへの投稿は遠慮しますとか書けばおk

カスラックは現在うpされてるMP3が標的だからスルーされると思うけどな
247サンタ:2006/12/10(日) 01:38:23.64 ID:0LvKKHQ30
ポルノグラフィティファン本スレはここですか?
248また来年お会いしましょう:2006/12/10(日) 01:39:06.89 ID:zGccLK5+0
ここに突撃するお( ^ω^)
●お絵かきチャット●
http://www.takamin.com/oekakichat/user/oekakichat3.php?userid=225242
249また来年お会いしましょう:2006/12/10(日) 01:39:54.91 ID:g0keQTwpO
逆だよ
ポルノがハルヒファンなんだ
250また来年お会いしましょう:2006/12/10(日) 01:41:01.60 ID:GiMcaQJv0
ただ単に話題に上がった曲がポルノばっかだったってだけだろうに
251また来年お会いしましょう:2006/12/10(日) 01:42:38.24 ID:GiMcaQJv0
・・・あれ?キ×長を書いてたつもりがいつの間にキ×古っぽくなってるんだ?
252サンタ:2006/12/10(日) 01:42:57.93 ID:mAzryE1Y0
ごめんね、話題を提示しちゃって。反省してるよ。





いまポルノでSS鋭意作成中www
253サンタ:2006/12/10(日) 01:43:08.49 ID:HoIJBL7eO
>>244
みくる把握しました。

さて、ネタ探しするか。
254また来年お会いしましょう:2006/12/10(日) 01:43:21.06 ID:rwwqYiwaO
ナビスコ
255また来年お会いしましょう:2006/12/10(日) 01:44:24.55 ID:rwwqYiwaO
誤爆〜すまん、ごゆっくり〜
256:2006/12/10(日) 01:47:02.57 ID:aqUGarcvO
>>251
何故?w
アナル用か?
257:2006/12/10(日) 01:48:44.53 ID:aXnz3+AF0
曲をモチーフに作ってところどころキーワードを入れるのはありだったのかな。
258:2006/12/10(日) 01:49:56.92 ID:GiMcaQJv0
>>256
いや、キ×長なのは間違いないんだが長門の出番がほとんどない
で、キョンと古泉が気持ちの悪いことを延々と語り合ってる
259クリスマスも終わったことだし:2006/12/10(日) 01:52:14.86 ID:aqUGarcvO
>>258
キョン×古泉対談みたいな感じか。


いや、違うか?w
260クリスマスも終わったことだし:2006/12/10(日) 01:55:14.73 ID:GiMcaQJv0
とりあえずもうすぐ完成するので今夜中に投下できると思う
261次は何シリーズにする?:2006/12/10(日) 01:55:44.78 ID:aXnz3+AF0
気付いたらクリスマスが終わっていたっていうネタを受信した。書かないけど。
262クリスマスも終わったことだし:2006/12/10(日) 01:58:11.31 ID:rwwqYiwaO
>>260-261
なにこの名前欄
263次は何シリーズにする?:2006/12/10(日) 01:58:27.88 ID:KX9hUwOE0
とりあえず>260-261の名前に笑った
264クリスマスも終わったことだし:2006/12/10(日) 01:58:46.23 ID:ahrE42df0
>>262
運営が新しいネタを思考中って事じゃないかな?
265次は何シリーズにする?:2006/12/10(日) 01:58:53.31 ID:mAzryE1Y0
 春から夏に変わる6月・・・
 絶好の結婚式シーズンである。
 そんななか社会人二年目の俺は式場の一番前にいる。

 隣には白いドレスが反則的なまでに似合っている女性―もちろんハルヒだ―が座っている。そう、今日からハルヒは俺の嫁になるのだ。
 これまで紆余曲折あったが、いま俺たちの気持ちは通じ合っている…と思う。
 
 俺たちはみんなに祝われている。朝比奈さんや長門、古泉もいる。あ、もちろん鶴屋さんもだ。
 なぜだか谷口と国木田がいる。あっ、俺が招待したんだ。

 思い出す入学のとき。あのときの出会いは運命だったんだよな。たまたま席が前後だった。
 そうして結ばれたカップルなんてそうそういないはずだ。
 SOS団があって、卒業して、大学で離れ離れになったけど、社会人になって一人暮らしの俺の家に転がり込んできたんだよな。
 
 もちろん俺たちは付き合い始めた。その前に家に転がり込んできた日に肌を合わせたがな。順序が違うんだよな、俺たち。
 いや、誘ってきたハルヒが悪いのか。まあそんなことどうでもいい。
 1年近く同棲してたんだ。俺が冷たくしちまったときもあったろうな。
 もちろん逆もそうだ。俺がさびしかったんだからハルヒもさびしかったろうな。
 それでもあいつは俺のことをわかろうとしてくれた。

 もう大丈夫だ。愛してるのはハルヒ、お前一人。これからはお前と二人で歩んでいくんだ。もちろん、前途は多難だ。
 安心しろ、困ったら二人で話そう。嬉しかったら二人で分かち合おう。そうやって生きていけば大丈夫だ。

 俺とハルヒは結婚した。
 お前を絶対にはなさない。
 
 終
ポルノの某曲をパクっt…ゲフンゲフン モチーフにしました。なんか尻切れトンボだな。
266次は何シリーズにする?:2006/12/10(日) 01:59:00.87 ID:KX9hUwOE0
ちょwwwwwwwww俺もかwwwwwwwwwwwwwww
つかまだ終わってねぇwwwwwwwwww
267凧(ひとりぼっち):2006/12/10(日) 02:01:02.47 ID:GiMcaQJv0
>>260-265
3連打wwwww
268凧(ひとりぼっち):2006/12/10(日) 02:01:40.96 ID:GiMcaQJv0
正月入っちゃったwwwwww
269凧(未完成):2006/12/10(日) 02:02:16.16 ID:KX9hUwOE0
はえーよwwwwwwwwwwww
正月かよwwwwwwwwww
270凧(赤):2006/12/10(日) 02:02:34.88 ID:e3i23wYL0
明後日にはバレンタインっすかwwww
271多胡:2006/12/10(日) 02:03:25.68 ID:rwwqYiwaO
バロスwww
272おせち(3,000円):2006/12/10(日) 02:05:48.26 ID:vSFnAeOlO
凧しかねぇじゃんwwwwww
273おせち(5,000円):2006/12/10(日) 02:05:48.56 ID:aqUGarcvO
なんだこれwwwwww
274黒豆(二粒):2006/12/10(日) 02:07:31.36 ID:KX9hUwOE0
>271
おまwwwwwwwタコ違いwwwwwwwwwwww
275黒豆(五粒):2006/12/10(日) 02:07:44.59 ID:GiMcaQJv0
あれ、そういえばキョンの家って一軒家か?
276凧(100連):2006/12/10(日) 02:09:10.03 ID:rwwqYiwaO
多胡ってwww
277黒豆(九粒):2006/12/10(日) 02:09:11.15 ID:aqUGarcvO
>>275
そうだよ。
278黒豆(五粒):2006/12/10(日) 02:09:59.51 ID:GiMcaQJv0
>>277
そうか、ならよかった
っていうかキョンってけっこうリッチだよな
279凧(100連):2006/12/10(日) 02:10:05.85 ID:j+wVdlaf0
>>260-265


これは笑ったwwwwwwwwwww
280黒豆(五粒):2006/12/10(日) 02:11:21.85 ID:GiMcaQJv0
>>279
ちょwwwww伝統行事連凧wwwwwww
281凧(100連):2006/12/10(日) 02:12:08.33 ID:rwwqYiwaO
名前変わり杉だろwww
282おせち(1d):2006/12/10(日) 02:12:54.29 ID:Xh1Xw1P6O
クリスマスも終わった事だし
SOS団新年会という電波を受信しかけたがやはり、正月はええよww
283黒豆(九粒):2006/12/10(日) 02:13:13.79 ID:aqUGarcvO
運営遊び過ぎwww
284おせち(150j):2006/12/10(日) 02:14:52.83 ID:rwwqYiwaO
>>282
おせち(1t)wwwwwwツボったwwwwwww
285黒豆(万粒):2006/12/10(日) 02:15:11.02 ID:GiMcaQJv0
1tてwwwwwww
286黒豆(万粒):2006/12/10(日) 02:17:12.56 ID:GiMcaQJv0
>>284
おせちリッチwwwwwwww

黒豆万粒なんて食えねぇよwwwwww


さて、書き終わったから投下しようかな
287おせち(30,000ウォン):2006/12/10(日) 02:17:33.24 ID:KX9hUwOE0
>285
お前はまた多いなwwwwwwwwwwww
288おせち(150j):2006/12/10(日) 02:18:12.70 ID:rwwqYiwaO
もうダメたwww笑いがwwww寝るさwww
289初夢(またバイトか):2006/12/10(日) 02:18:36.81 ID:aqUGarcvO
よっしゃwktk
290初夢(こんなにもてていいの?):2006/12/10(日) 02:20:48.48 ID:0OS2cmt2O
wktk
291黒豆(千粒):2006/12/10(日) 02:20:52.16 ID:j+wVdlaf0
↑この名前でSSできそうだな
キョンとか朝比奈さんあたりでwwww
292おせち(30,000ウォン):2006/12/10(日) 02:21:02.62 ID:KX9hUwOE0
くそwwwwwww
SSに備えたいのにwwwwwwwww
名前がwwwwwwwwwww
293おせち(150j):2006/12/10(日) 02:21:28.86 ID:rwwqYiwaO
>>289
wwwwwwww寝れねぇwwww
294黒豆(三粒):2006/12/10(日) 02:21:34.43 ID:mAzryE1Y0
>>292
30000ウォンっていくらだっけwwwwwwwwwwwww
295黒豆(万粒):2006/12/10(日) 02:21:42.33 ID:GiMcaQJv0
>>287
ウォンwwwwww

>>288


>>289
バイト乙



先に行っておくけどキョンが長門のことを有希って呼ぶのが嫌な人はスルーしてくれ
あと前に始めのほうを投下したけど随分前のことなんですまないけどまた最初からいくよ
296初夢(こんなにもてていいの?):2006/12/10(日) 02:21:47.54 ID:0OS2cmt2O
カモンwktk
297凧(ひとりぼっち):2006/12/10(日) 02:21:50.05 ID:aXnz3+AF0
オセチ1トンでネタ浮かんだが笑えてかけねええwwwwww
298黒豆(三粒):2006/12/10(日) 02:23:00.84 ID:mAzryE1Y0
そろそろ腹筋やべぇwwwwwwwwwwwwww
299黒豆(万粒):2006/12/10(日) 02:24:22.65 ID:GiMcaQJv0
チクショウwwwwwwこの中で大人しいSSを投下するのは気が引けるぜwwwwww
300おせち(150j):2006/12/10(日) 02:24:57.56 ID:rwwqYiwaO
>>294
約3000円

>>297
wwwwwwwww死ぬwww
301初夢(またバイトか):2006/12/10(日) 02:24:58.95 ID:aqUGarcvO
笑いが止まらねぇwww
302おせち(30,000円):2006/12/10(日) 02:25:13.02 ID:mAzryE1Y0
>>299
俺のなんか完全スルーだぜwwwwww
303黒豆(三粒):2006/12/10(日) 02:26:49.54 ID:aqUGarcvO
>>302
忘れてたwww
GJ!
304凧(無印):2006/12/10(日) 02:27:26.22 ID:GiMcaQJv0
この明るい雰囲気の中暗い話で悪いがいかせてもらうぜwww

多分覚えてる人ほとんどいないけど覚えててくれた人はありがとう
【罪と罰】第3話いくぜ
305書初め(交通安全):2006/12/10(日) 02:27:30.92 ID:rwwqYiwaO
ヤバいwww
306凧(無印):2006/12/10(日) 02:28:03.92 ID:GiMcaQJv0
>>302
おっおっ( ^ω^)乙wwwwww
307黒豆(三粒):2006/12/10(日) 02:28:09.94 ID:aqUGarcvO
ここで罪と罰かよwww

wktk
308凧(無印):2006/12/10(日) 02:28:36.10 ID:GiMcaQJv0
書初めwwwwwwもう笑いとまんねwwwwwwww

すまん、今度こそ始めるwwwwww
309おせち(30,000円):2006/12/10(日) 02:30:13.20 ID:mAzryE1Y0
名前欄見ながら青春いいじゃないかっ聞いてるとテンション高くなるwwwwww
310凧(無印):2006/12/10(日) 02:31:04.34 ID:GiMcaQJv0
ごめwwwwwこれ俺本当に始めちゃっていいのか?wwwww
テンション高ええええwww
311黒豆(三粒):2006/12/10(日) 02:31:59.46 ID:aqUGarcvO
>>310
早く投下してしてくれwww
312おせち(30,000円):2006/12/10(日) 02:32:02.41 ID:mAzryE1Y0
>>310
このテンションでいくと誰も真面目に読まないと思うwwwwwwww
朝にしたら?wwwww
313書初め(家内安全):2006/12/10(日) 02:32:49.68 ID:aXnz3+AF0
いやこのテンションだからこそ欲しいってのもある。どんと来い。
314書初め(大願成就):2006/12/10(日) 02:33:27.42 ID:KX9hUwOE0
かまわんwwwwwww
俺は読むwwwwwwwwww
315凧(無印):2006/12/10(日) 02:33:40.94 ID:GiMcaQJv0
でもこれ朝もこんなもんだろきっとwwwwwww

いいよ俺のはただ読んでもらえればwwwwwww
316VIP皇帝:2006/12/10(日) 02:34:27.93 ID:aqUGarcvO
どんと来ーい!
317凧(無印):2006/12/10(日) 02:34:48.32 ID:GiMcaQJv0
よっしゃいくぜwwww
暗い話っぽいけどどんどん草植えちゃってくれwwwww
318お年玉(なし):2006/12/10(日) 02:35:09.42 ID:mAzryE1Y0
よっしゃ!こいwwwwwww
319おせち(15,000円):2006/12/10(日) 02:35:23.20 ID:XZ6dd+sN0
koi
320初夢(蛇の夢):2006/12/10(日) 02:36:01.35 ID:rwwqYiwaO
ガンガレwww
321【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 02:36:08.35 ID:GiMcaQJv0
 もう飽きる程不思議体験を繰り返してきた俺たち「世界を大いに盛り上げる涼宮ハルヒの団」略してSOS団だが、
このトンデモ世界の当事者でありながら無自覚という事情を知らない誰かが聞いたらぶん殴ってやりたくなるだろう存在である
我等が団長様、涼宮ハルヒはそんなことは知る由も無く、またそれ故に自分自身は不思議体験をしているつもりなど全くないので、
いまだにこの世の何処かにあるだろう不思議を俺たち団員を巻き込んで探す日々に明け暮れていた。
 つまりは、例のパトロールを俺たちはいまだに続けてるってわけだ。
 ハルヒが自分の思い通りに世界を作り変えちまうなんていうハタ迷惑な能力を持っている以上は、
その事情を知ってる俺たちはハルヒの機嫌を損ねるわけにもいかずパトロールを始めとした
あいつが巻き起こす騒動に付き合ってる訳だが、まあ今となってはあいつと一緒になって馬鹿をやるのも
悪くないかとか自分自身でお前は何を言ってるんだとツッコミを入れたくなるような領域にまで
俺の精神はどうやらハルヒ電波によって汚染されちまってるらしい。
 むしろ今となってはハルヒに感謝してるくらいだ。あいつのおかげで、俺は今こうして有希と一緒にいられるわけだからな。


 ……分かってたんだ。こんな考え方は卑怯だってことくらい。
 



322黒豆(十粒):2006/12/10(日) 02:36:45.98 ID:aqUGarcvO
支援
323書初め(今年こそ素人デビュー):2006/12/10(日) 02:37:29.99 ID:KX9hUwOE0
以遠
324【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 02:39:03.64 ID:GiMcaQJv0
 今週もまた他の一週間とたがわず土曜日がやってきた。
 日本という国に住んでいるからこそ俺たち学生は週休二日制というありがたい制度にあやかれる訳で、
今さらゆとり教育がどうのと突っ込む気など毛頭ない。
 そもそもゆとり教育とやらの当事者である学生がこの制度に突っ込みを入れる資格があるのかどうかが定かではないが、
まあ7日のうち2日も休みがあるというのは実にありがたいことなので俺個人はこの制度を実にありがたく享受してるわけだ。
 この制度が変わるとしたらそれこそハルヒが世界改変でもしない限り無理なんじゃなかろうか。
あいつがこの制度をどう思ってるのかは知らんがね。
 さて、無駄話が過ぎたがもう一度言う。今日は土曜日だ。つまりは例のパトロールの日というわけだ。前回からだいぶ日は空いたがな。
 待ち合わせ場所はいつもとなんら変わりない、北口駅の駅前だ。
 自転車をこぎながら、もうここら一帯は散々探し回ったんだからそろそろ拠点を変えるべきなんじゃないかとハルヒに提言すべきかどうか
なんてガラにもないことを考えてみるもやっぱりやめた。それはそれで面倒なことになりそうだからな。
 そもそもハルヒはそれで満足してるみたいだから俺が口出ししてやることもない。
 こう言う無駄な進言をするのはだいたい古泉の役割だから、あいつにやらせときゃあいい。
まあ、あいつも文化祭の時の一件で学習してるだろうから仮に俺と同じことを思ったとしても何も言わないかもしれんが。
325黒豆(十粒):2006/12/10(日) 02:39:17.56 ID:aqUGarcvO
支援
326書初め(焼肉定職):2006/12/10(日) 02:41:47.01 ID:j+wVdlaf0
しえーーーーーーーーんwwwwwwwwwwwww
327【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 02:42:01.67 ID:GiMcaQJv0
 ところで、ここで問題なのは俺が自転車をこいでいる今の時間だ。聞いて驚け。朝の8時前だ。もうすぐ北口駅に着きそうな勢いだぜ。
もちろんこれだけ早いのには理由がある。言っとくが、一番最後に来て罰金を取られるのが嫌だとかいうチャチなもんじゃないぞ。
……いや、実際はそれもあるが。
 こんなに意気揚々と自転車をこぐのはどれくらいぶりだろうか。
俺はまるで恋人と初デートに行くような高揚でもって風を切って自転車を走らせていた。
 ……少々語弊があったかもしれない。比喩のつもりで言ったのだが、考えてみりゃ比喩でもなんでもなかった。
 俺は今まさに彼女とデートとしゃれこもうとしているのだ。
それがただ単に初ってわけじゃなく、ついでに余計なものが付いてくるってだけの話だ。
 顔が緩みそうになるのを必死に堪えながら、俺は駅前へと辿り着いた。
俺も馬鹿ではないので自転車は撤去されないよう、その辺の駐輪所に停めておく。
 駅の改札出口に行くと、そこには予想通りの人物がぼんやりと立っていた。
俺は急いでそいつのもとに駆け寄る。俺の姿を見つけるや否や、そいつは俺にしか分からない微かな笑みを浮かべた。
 長門有希が、いつものセーラー服ではなく、可愛らしい白のワンピース姿で俺を待っていた。


 俺は今度こそ、顔がにやけるのを抑えられなかった。

328書初め(樹木希林):2006/12/10(日) 02:42:16.77 ID:aqUGarcvO
支援
329猪(禁煙中):2006/12/10(日) 02:42:37.91 ID:GiMcaQJv0
ごめwwwww言い忘れてたwwwwww季節は梅雨と夏の中間くらいwwwww
超季節外れwwww
330お年玉(Wii):2006/12/10(日) 02:43:59.82 ID:KX9hUwOE0
くそ、書初めがカオスwwwwww

>329
全部で何レスくらいかも言ってくれると助かる
331黒豆(十粒):2006/12/10(日) 02:44:39.43 ID:rwwqYiwaO
>>323
もう許してwww腹破壊ww
332猪(禁煙中):2006/12/10(日) 02:44:53.08 ID:GiMcaQJv0
すまん、50レスくらいかも
333黒豆(百粒):2006/12/10(日) 02:45:48.50 ID:mAzryE1Y0
>>332
すまん50レス真面目に読めないかもwwwwwwwwwwwwww
334凧(帰省中):2006/12/10(日) 02:45:58.09 ID:8h/1uQBx0
まぁ落ち着け
335お年玉(Wii):2006/12/10(日) 02:46:08.81 ID:KX9hUwOE0
>332
OK、とことん付き合うぜwwwwwwwww
サル回避だwwwwwwwwww
336書初め(樹木希林):2006/12/10(日) 02:46:46.85 ID:aqUGarcvO
この時間に50レスw

今夜は寝れねぇなw
337【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 02:46:49.62 ID:GiMcaQJv0
「悪い、待ったか?」
 言ってから、ああ本当にデートみたいな会話の切り出し方だなとか思った。
「……べつに」
 そう言いつつ有希は俺のYシャツの裾をそっと摘んできた。
 ……どのくらい待ってたのは分からないが、寂しい思いをさせてしまったのは間違いないようだ。
とはいえそれを有希が認めるはずもないので俺は、そうか、とかいいつつ苦笑するしかないのだが。
「そういやあいつら、いつもいつ頃来るんだろうな……。ま、ジュースの1本でも飲むくらいの時間はあるか」
 さりげなく有希の頭を撫でながら言う。俺の手の下で有希は目を細めている。
感情の起伏は以前とは比べ物にならないくらい顕著になってはきているが、それでも俺にしか分からないくらいだし、
俺以外のやつといる時は他のやつにとっては長門有希を長門有希たらしめるものであろうあの無表情が顔に鎮座している。
 ……”あの日”のあいつは、やっぱりエラーとやらがそうさせていたんだろうか。
「…………」
 そんなことを考えていると、有希は俺のYシャツの裾を摘んだまま黒檀のような瞳を俺に向けていた。
……そんな目で見るな、吸い込まれそうだ。
なんてこっぱずかしいことは口にせずに、
「悪い悪い、何か飲むか?」
 有希が小さく頷く。
「何がいい?」
「なんでも」
 何でもいいと言われてもな。スポーツドリンクか何かでいいか?
「いい」
 そうか、じゃあ買ってくるわ。ちょっと待っててくれ。
「…………」
 有希がもう一度小さく首肯したのを確認して、俺は自販機目指して駆け出した。


 この後、有希が何をしでかすのかも知らずに。

338お年玉(Wii):2006/12/10(日) 02:47:40.90 ID:KX9hUwOE0
いえん
339書初め(樹木希林):2006/12/10(日) 02:47:46.25 ID:aqUGarcvO
支援
340【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 02:48:37.13 ID:GiMcaQJv0
「飲んで」
 自販機で飲み物を買って戻り、2本のペットボトルのうちの1本を有希に渡してもう片方のフタを開けて飲んでいたら、
突然有希がそう言ってついさっきまで自分が飲んでいたスポーツドリンクを差し出してきた。
「……何で?」
 当然の疑問だと思うね。だって俺が今飲んでるのは有希が俺に差し出してきたのと全く同じものだ。
違うやつならまだしも、何で全く同じものを飲んでいるのにこんなことを?
「…………」
 有希は何も言わずそのままの体勢で俺のことをまっすぐにじっと見つめてくる。そんな目で見つめられたら断れるわけがないだろう。
そんな俺の心理構造を知ってか知らずか有希はこういう時は必ず俺をじっと見つめてくるのだ。
何か許可を求める時なんかは必ずそうだったけどな。今は何と言うか、瞳の中に微かに別な色が混じっているのだ。
それはまさしく女の子が目を潤ませ上目遣いで「…お願い…」なんて言ったりする時の懇願の色に相違なく、
それが誠心誠意の想いだと分かってるのに断るような奴なんざ俺は男とは認めないつもりなので
自分自身が男である為にも有希のそのお願いを断るなんて芸当は俺には到底できるはずもなく
仕方ねぇな、なんて考えが浮かぶことなんて微塵もあるわけがなく、その視線を受け取った俺は脊髄反射的に、
「……分かった」
 有希が差し出してきたペットボトルを受け取った。少しだけ有希の表情が緩む。ちくしょう。可愛い。
 俺は有希の差し出してきたペットボトルに視線を移して、ここでふと気が付いた。
 ちょっと待て、よく考えろ。今俺は何の気なしに受け取ってしまったが、有希が「飲んで」と言ったからには飲まなければなるまい。
しかしそうなると俺はこの有希が口を付けたペットボトルに口を付けなければならず、すなわちそれは
いわゆるところの『間接キス』と呼ばれる行為になるわけで、なるほど有希の狙いはそれか? それなのか?
「…………」
 ちらりと有希の方を見ると、微妙にそわそわした感じでこちらを見ている。
その瞳には、何と言うか期待と不安が入り混じったような色を宿していた。
341凧(ひもなし):2006/12/10(日) 02:48:51.04 ID:KX9hUwOE0
支援
342猪(赤ら顔):2006/12/10(日) 02:49:38.27 ID:aqUGarcvO
支援
343【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 02:51:36.16 ID:GiMcaQJv0
 もう一度有希に差し出されたペットボトルの縁を見つめながら俺は思案する。
確かに間接キスなんてのは相当魅力的な行為だし、恋人同士ならそれこそ当然の行為なのかもしれん。
だいたい俺は有希と飽きるほどに――まあ飽きるわけなんてないんだが――直接キスを繰り返してるので
今さら恥ずかしがるようなことなんて何もないんだが実を言うと間接キスなんてのは初めてのことなわけで、
有希がそのことを意識してやってるんだかどうかは知らないが、こうして実際にやるとなるとめちゃめちゃ恥ずかしいわけだが、
あれ、何で恥ずかしいんだろうね? あんなにお互いぐちょぐちょになるくらいキスしまくってるのに何でこの程度で
俺の動悸は高鳴って、静まれー、静まれー!静まれーってばー!とかどっかから気弱なクラス委員長の声が聞こえてきそうなくらい、
ああもう、うるせぇな俺の心臓め。マジで静まってくれ。何でこんなことでドキドキしてるんだ。
とか思いつつまた有希の方を見ると俺はどうやら随分考え込んじまってたようで、
有希は眉をちょっとばかし下げて悲しげな瞳で俺を見つめ、ウボァー!
馬鹿野郎!俺は何を有希を悲しませるようなことをしてやがる!
男だったらぐいっと逝け!ぐいっと!そして俺は意を決して、ええいままよ!
と、ペットボトルの縁を口に含んで中の液体を体内に流し込んだ。
「おいしい?」
 有希が一瞬目をわずかに見開いた後、幾分ほっとしたような表情を浮かべて4ミリほど首を傾げて問いかけてくる。
当たり前だ、お前に渡されたものがまずいわけがない。
お前に渡されたものなら、例えそれが水道水だろうがアルプスの雪解け水以上の味覚的快感を俺の舌にもたらすのだ。
「……そう」
 呟いて、有希は顔を逸らして俯いた。多分、顔が赤くなっているのを隠す為に。その無駄な抵抗がまたたまらんのだがね。
 ……まあこの場合全く同じものを飲んでるわけだから味なんて大して変わるわけもないのだが、
これが有希が口を付けたペットボトルであるという事実こそが俺に味覚的快感をもたらしていることに相違ない。
 そんなことを考えていると今度は、
「……それ」
 自分が差し出した方ではなく俺の飲んでいた方のペットボトルを指差して有希は言った。
「飲ませて」
344猪(赤ら顔):2006/12/10(日) 02:52:20.33 ID:aqUGarcvO
支援
345凧(ひもなし):2006/12/10(日) 02:52:59.29 ID:KX9hUwOE0
支援
346【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 02:53:48.56 ID:GiMcaQJv0
 明らかに意識してるな、これは。ここで考えたらまた有希は悲しげに眉をひそめるに違いないし、
俺としても有希のそんな顔は見たくないので、
「ほら」
 すぐに俺の分のペットボトルを手渡した。有希は何も言わずそっと俺の手からペットボトルを受け取ると、
俺にしか分からないレベルで嬉しそうに顔を綻ばせてペットボトルの縁を見つめる。そして、
「…………」
 俺の方を二度ほどちらり、ちらり、と横目で見てから口を付けた。
こくこくという喉を鳴らす音までもが可愛らしく聴こえるのは俺の錯覚だろうかね。
「……うまいか?」
 と訊くと有希はペットボトルから口を離して、
「……わりと」
 ポツリと応えるとまた口を付けた。何となく有希も恥ずかしそうだ。少なくとも俺にはそう見える。
……ここで有希がしてやったりみたいな顔をしてたら、それこそ俺はどっかに穴でも掘って潜ってたところだぜ。
 有希はスポーツドリンクを飲むのに忙しいようなので、俺はこっそりと有希の格好を観察してみた。
いつものセーラー服ではない、白のワンピース。流石に休日も制服でいるのは味気ないだろうと、俺が有希に買ってやったものだ。
最初は黒い色のやつにしようと思ったが、あえて……ええと、美術用語で何ていったっけ?
まあいい、とにかく対比ってやつを狙って白い清楚なのにしてみたんだが、うん、すげぇ似合ってる。
ついでに言うと今日有希がこれを着ているのも昨日俺が電話で、
この間買ってやったワンピースを着てきてくれ、というようなことを言ったからだ。
相変わらず俺の言いつけは律儀に守るんだな、可愛いやつめ。
…まあ、俺の真意までは多分読み取れていないと思うが……。
 おっと、ここで今回のターゲットのお出ましだ。来る途中で会ったんだろうか、
ハルヒと古泉と朝比奈さんが仲良く談笑しながらこちらへやってきた。
 と、俺たちの姿を確認して3人は呆気に取られたような顔をして立ち止まる。呆気に取られたのは、多分、ダブルの意味で。
 作戦成功だよ、大佐。
 ちらりと有希の方を見ると、まだスポーツドリンクをちびちびとやっていた。

347黒豆(八粒):2006/12/10(日) 02:54:27.78 ID:aqUGarcvO
支援
348お年玉(なし):2006/12/10(日) 02:54:48.50 ID:KX9hUwOE0
しえん
349【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 02:54:57.08 ID:GiMcaQJv0
「驚いたわね。有希が私服で来るなんて……」
 言いながらハルヒは腰をかがめて私服姿の有希をしげしげと観察する。
「……たまには」
 俺が買ったことは言わない。言ったら言ったでまた面倒なことになりそうだし、その辺は有希も分かってる。
「そう?まあ可愛いからいいんじゃない」
 有希の言葉にハルヒは腰に何やら含みを込めた笑みを浮かべて腰を上げると、手を腰に当てて仁王立ちする。
……何だかこいつの考えが読めた気がするぞ。今度は有希を着せ替え人形にするつもりかもしれんな。
まあ、こいつの服飾センスは悪くない。いや、ただ単に朝比奈さんが何を着ても似合うからってだけなのかもしれんが。
とりあえず俺の考えが正しかったとしたとして、こいつが有希に何を着せるつもりなのか楽しみにしておこう。
 そんなことを考えていると、
「ふむ、これはこれは……。なかなかお似合いですよ」と古泉。
「ふわぁ〜……長門さん、可愛いですねぇ」と朝比奈さん。
 3人は有希を褒めてるつもりだろうが服を選んだのは俺だ。何だか俺が褒められてるみたいでいい気分だな。
「ところでキョン!」
 と、浸っていた俺をハルヒの怒声が現実に引き戻した。
「あんたがこんな早くに来てるってどういうことよ。おかしいじゃないの」
 おいおい、俺がお前らより先に着くのがそんなにいけないことなのか。それともオレがSOS団の財布係なのは既定事項なのか?
「いっつも遅刻して来るあんたがあたしあちより先に来てるのがおかしいって言ってるのよ」
 遅刻はしてないと思うんだが。
「みんなで集まる時に一人だけ遅れてみんなを待たせる!これは遅刻であって遅刻以外の何物でもないわ」
 それなら最初から集合時刻をもっと早くすればいいじゃないか。俺は定刻通りに来てるだけだ。
「それじゃあたしたちがもっと早く来なきゃいけなくなるでしょ」
 ……前から言おうか迷ってたんだが、実はお前俺に奢らせたいだけなんじゃないのか?
「あら、そんなつもりは全然ないわよ。遅刻者は罰金。これは我々SOS団にとって絶対のルールであり、
不可侵の領域なのよ。誰が遅刻しようとこれは覆らないわ」
 ふふん、と鼻を鳴らして不敵な笑みを浮かべ、ハルヒは胸を反らした。
350お年玉(なし):2006/12/10(日) 02:55:31.70 ID:KX9hUwOE0
支援
351黒豆(八粒):2006/12/10(日) 02:55:44.80 ID:aqUGarcvO
支援
352黒豆(九粒):2006/12/10(日) 02:56:14.31 ID:VP3xHb7c0
支援
353【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 02:56:37.93 ID:GiMcaQJv0
「そうか、なら今回は俺は奢らなくていいんだな」
「何よあんた、女の子に奢らせるつもり?」
 どうすればいいんだ。ほらほら、朝比奈さんがおろおろしてるじゃないか。
「まあまあ、ここは僕が払うということで治めてはもらえませんか?」
 古泉が憎たらしいくらい爽やかな笑顔で言った。よく言ったぞ古泉。今日くらいはそのニヤケ顔も大目に見てやろう。
「ふーん……。まあ、古泉くんがそれでいいならいいわ。さすがは副団長!キョンと違って懐が深いわねぇ」
「恐縮です」
 言いながら左腕を腹の辺りに持ってきてお辞儀をする小泉。お前はどこの執事だ。
 まあ何とでも言ってくれ。財布の中身が無事なら文句は言わん。
実を言うと今有希が着てるワンピースが思いの他高くて小遣いがそろそろやばいのだ。
まあ何も言わずに大人しくちょこんと俺の横に立っているワンピース姿の有希は俺にとって至高の眼福であり、
有希自身と俺の目の保養の為なら多少高くつこうが服でも何でも買ってやるつもりだが。
 本気でバイトでもしようかね。
「うん、それじゃ決まりね。キョンもちょっとは古泉くんを見習いなさいよ」
 どんなバイトがいいかなどと考えていた俺の頭はハルヒの言葉によって現実に引き戻され、
「それじゃ、早速いつものとこに行きましょうか!」
 ハルヒの意気揚々とした声を合図にして、俺たちはいつもの喫茶店に向かって歩き出した。

354黒豆(八粒):2006/12/10(日) 02:57:21.95 ID:aqUGarcvO
支援
355【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 02:57:26.60 ID:GiMcaQJv0
 さて、いつもの喫茶店にていつものようにおやつ程度の軽食を済ませた俺たちは――今回は古泉の奢りだ。
決して高価なもんとは言えないが、人の金でものが食えるってのは実に素晴らしいね――、
ハルヒがいつの間にか用意していた爪楊枝5本でいつもの如く班分けくじ引きをすることとあいなった。
 ここで言っておかなくちゃならないのは、俺と有希がこの班分けくじ引きでインチキをしたことはないってことだ。
もちろん、インチキはナシにしようと言ったのは俺。何度も一緒の班になったりしてたら怪しまれるからな。
……まあ過去の朝比奈さんとの一件があるから、このことを伝えた時の有希の拗ねたような顔にはちょっと――
いや、かなり心が痛んだ。インチキをNGにする理由はもちろん有希も分かってくれてるんだが、
最初に言い出した時、訴えるような視線でじっと見つめ続けられた時は危うく折れてしまうところだった。
……まあ、有希がインチキをしていないという確証を得ることは俺にはできないのだが。
それでも俺は有希を信じているから何も言わない。気まぐれでインチキをしたことがあったかもしれないが……追求はしないでおこう。
「ちょっとキョン、何ぼけーっとしてんのよ。あと引いてないのあんただけよ」
「あ? おお…」
 そんなことを考えてるうちに皆くじを引き終わっていたようだ。
俺は少し慌ててハルヒが手の中に握り込んでいる楊枝に手を伸ばした。
 くじを引き終えて、皆が結果を言い合う。
356黒豆(八粒):2006/12/10(日) 02:57:44.12 ID:aqUGarcvO
支援
357お年玉(なし):2006/12/10(日) 02:57:52.01 ID:KX9hUwOE0
長門が可愛すぎてハルヒの言い分がよりむかつくwwwwwwww
支援
358【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 02:58:52.61 ID:GiMcaQJv0
「無印、か」
「あたしは無印ね」
「僕は印入りのようです」
「あたし、無印です」
 と、俺以外の3人の声を聞いたところで俺の本能は瞬時に局地的に発生した空気の硬化を察知し、
その局所変異の発生原因であると思われる人物の方を恐る恐る俺は見た。
「…………」
 有希が、爪楊枝の先を見つめて完全に固まっていた。本当に注意して見ないと分からないくらい小さく、
爪楊枝を摘んだ指先が震えている。…案の定、印入りだった。
「それじゃ班分けは決まりね。さ、それじゃ早く行きましょ!」
 ハルヒが一番に立ち上がってさっさと出入り口へと歩いていってしまった。
「ま、まってくださぁ〜い」と可愛らしい声を上げながら朝比奈さんが続き、
笑みを崩さずに古泉が優雅な仕草で立ち上がってそれに倣った。ああ、ちゃんと金は払っていけよ。
「…………」
 有希は微動だにせずに爪楊枝の先だけをじっと見つめていた。…その瞳に微かに落胆の色を宿して。
 結局俺は動かない有希を仕方なしに無理矢理立たせて、いまだに目の前に掲げられたままの右手と、
それを見つめるわずかばかりいつもより大きく見開かれた黒曜石のような瞳と、
震える左の握り拳に心を痛めつつ、右手は無理なので力なく垂れ下がった左の手首を掴んで
ハルヒの怒鳴り声が聞こえる前にいそいそとその場を立ち去った。

359黒豆(八粒):2006/12/10(日) 02:59:33.86 ID:aqUGarcvO
支援
360書初め(大願成就):2006/12/10(日) 02:59:48.30 ID:aXnz3+AF0
支援
361お年玉(げんこつ):2006/12/10(日) 03:00:34.31 ID:KX9hUwOE0
支援
362【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 03:00:36.13 ID:GiMcaQJv0
 俺が有希の手を引いて店を出てきたのを確認したハルヒはあからさまに不機嫌な顔つきになった。
「ちょっとキョン。何であんたが有希と手なんか繋いでるのよ」
「よく見てくれ。繋いでるわけじゃない。長門が動こうとしなかったもんだから引っ張ってきたんだよ」
「ふーん……」
 俺が手を離すとハルヒは口をアヒルにしながら俺と有希を交互に見る。
 ああ、ちなみに二人きりの時以外は以前のように有希のことは長門と呼ぶことにしている。
ちょっと悲しげな顔をしながら納得してくれた有希に俺の心が痛んだのは言うまでもないがね。
「やあ、すいません。お待たせしました」
 と、会計を済ませた古泉が笑顔のままで颯爽とやってきた。まるで奢らされたことを何とも思っていないかのようだ。
もうこの際お前が全部の支払いをやってくれないか。バイト代だってたんまりあるんだろう。
「古泉くん、待ってたわよー30秒くらい。それじゃ、早速分かれて行動しましょうか」
 ぱっと顔を上げてハルヒが言った。どうやら今の所は見逃してもらえたらしい。助かったぞ古泉、感謝してやる。
 ハルヒの言葉を合図に俺たちはさっきの組み合わせ通りに並んで、向かい合った。
 ハルヒと俺と朝比奈さんの順に並んで立ち、その向かいには古泉と――
視線を落として有希を見てしまったことを、俺はちょっとばかし後悔した。
 俺をまっすぐに見つめる有希の顔は、傍目には無表情に見えるだろうが今にも泣き出しそうだ。多分、俺にしか分からないだろうが。
……有希のこんな顔を見ることになるくらいだったらインチキを許可しておくべきだったかとかつい甘いことを考えてしまう。
 だがしかし。俺も悲しいのは一緒なんだよ有希。お前と同じ班になれなくて、あまつさえお前の隣にいるのは男だ。そりゃ不安にもなる。
まあ古泉なら多分、大丈夫だとは思うが……。もし変なことしやがったら今度こそ殴る。
 俺の視線に気付いたのか、古泉は爽やかスマイルを浮かべたまま優雅な仕草で首を傾げた。何のつもりだ。
 しかしそれより気になるのは有希の視線だ。俺の方をじっと見ているように見えるが、ちらちらとハルヒと朝比奈さんを見てる。
お前の心配は分かるぞ有希。傍から見たら今の俺の状態は両手に花って状態だ。
ハルヒや朝比奈さんに転んだりしないかお前は心配なんだろう。だが安心しろ。
今の俺はお前一筋だ。昔の俺ならどうだったかは知らんが、少なくとも今の俺はこの先お前への愛を貫き通すつもりだとも。
 ……何か考えてたら恥ずかしくなってきた。とりあえずそんな意思を込めて有希の目を見つめると、
有希は俺の目をじっと見つめ返し数ミリだけ首を縦に動かした。俺の気持ちは伝わったかね…。
363書初め(子孫繁栄):2006/12/10(日) 03:01:00.89 ID:m1GVmU+k0
支援
364黒豆(九粒):2006/12/10(日) 03:01:23.12 ID:aqUGarcvO
支援
365【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 03:02:18.11 ID:GiMcaQJv0
「それじゃあお昼になったらまたここに集合ね。古泉くん、有希のことお願いね!」
「了解しました」
 俺がバカップル全開の思考を張り巡らせ有希とアイコンタクトを取っているとハルヒのそんな声が聞こえ、
続いて聞こえた古泉の声に振り向くと、いつものニヤケ顔が見えた。……二人とも他意は無いんだろうが何か気に入らんな。
 有希を守るのは俺の仕事だぜ? いや、ぶっちゃけ守られてるのは俺の方なんだが。
いや、まあハルヒは有希のことが心配だからこんなことを言ったんだろうし、古泉にしてもハルヒの手前
そう言うしか無かったんだろうがな。……いや、こいつの場合いつものイエスマン的行動だという可能性も否定はできんが。
「それじゃ、キョン!みくるちゃん!行きましょうか!」
「はぁ〜い」
「あいよ」
 ハルヒの声を合図に俺たち3人は有希・古泉ペアに背を向けて歩き出した。ちらりと後ろを振り返ると……、
「…………」
 おい、何をやってるんだお前ら。何でぼーっと突っ立てるんだ。古泉、何で笑顔を振りまきつつ手を振ってるんだ。
うお、有希の視線が!視線が痛い!やめてくれ、そんな悲しそうな瞳で俺を見つめないでくれ!
すぐさまお前のもとにダッシュして抱き締めてやらんといかんような錯覚に囚われる!いや、それが狙いか!?
すまん有希。今は我慢してくれ…後で好きなだけ抱き締めたり撫でくり回したりキスしたりしてやるから…。
 ……あれ? もしかしなくても俺がしたいだけか?


 ちなみに、結局その後も何度か振り返った俺だが、その姿を確認できているうちに二人が動き出すことはなかった…。

366”管理”人と初詣:2006/12/10(日) 03:02:34.54 ID:mAzryE1Y0
支援
367のびたと初詣:2006/12/10(日) 03:03:01.85 ID:aqUGarcvO
支援
368お年玉(すずめの涙):2006/12/10(日) 03:03:38.60 ID:KX9hUwOE0
支援
369【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 03:04:15.16 ID:GiMcaQJv0
「さーて、まずはどこに行きましょうか」
 と、歩きながら口走ったのはハルヒ。相変わらず計画性のない奴だ。
「どこに行こうったって、この辺はあらかた調べつくしたと思うんだが……」
「そうですよね……」
 俺の言葉に朝比奈さんが頷く。するとハルヒはちっ、ちっ、と舌をならしながら人差し指を揺らし、
「甘いわね二人とも」
 不敵な笑みを浮かべる。何が甘いって?
「確かにこの辺りはほとんど歩いたかもしれないわ。でもね、」
 いったん言葉を区切って立ち止まると、
「いつ何時不思議なことが起こるかなんて誰にも分からないでしょ? それに、何も不思議は外だけで起きるとは限らないわ。
建物の中でだって何かしらの不思議が起こってもおかしくはないわよ。そうでしょ?」
 俺たちを指差してハルヒは自分の理論をのたまった。朝比奈さんは気迫に押されたのかうん、うんと頷いている。
確かにそりゃ間違ってはいないとは思うが、何が言いたいんだ?
「というわけで、今日はいろんな建物を回ってみるわよ!」
 元気いっぱいにハルヒは言った。……もしかして、ただ単に遊びたいだけなんじゃないのか?
まあ古泉も、ハルヒもだいぶ常識的な楽しみ方を心得てきたみたいなことを言ってたし、
何のあてもなくただぶらぶら歩き回るよりは有意義だとは思うがね。
「とりあえずあそこに行ってみましょう!」
 ハルヒが指差した方を見ると、そこは実にごくありふれたゲームセンターだった。

370おみくじ(汚れて読めない):2006/12/10(日) 03:04:43.20 ID:aqUGarcvO
支援
371猪(禁煙中):2006/12/10(日) 03:04:44.00 ID:mAzryE1Y0
支援
372書初め(点滴必要):2006/12/10(日) 03:04:56.99 ID:8h/1uQBx0
支援


これってしかしVIPでやっていいものかねwwwwwうぇwっうぇwwww
373黒豆(六粒):2006/12/10(日) 03:05:24.26 ID:KX9hUwOE0
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374【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 03:06:03.68 ID:GiMcaQJv0
 入ってみるとそこは実に「普通」なゲームセンターだった。
ちょっとばかし不安になって入る時に中を覗いてみたが、怪しいところは別段なさそうだ。
どこのゲームセンターでもそうであるように、今の俺たちのような暇な学生たちや家族連れなんかがたむろっている。
 先頭を土を掘り進めるモグラみたいな勢いで歩いていくハルヒを見てから、俺は隣をしずしずと歩く朝比奈さんを見た。
 3年生だというのに朝比奈さんは俺たちに付き合っていて大丈夫なんだろうか?
こんなことをしていていいのかと思ったが、まあ元よりこの時代の――
朝比奈さんふうに言うならこの時間平面上の――人間ではないのだからどうとでもなるのかもしれないけどさ。
「やっぱりゲーセンって言ったら…」
 ハルヒは先陣を切ってずんずん進み、きょろきょろと見回して目的のものを見つけると
「クレーンゲームよね!!」
 びしっ、というS.E.が聞こえてきそうな勢いでそいつを指差した。
 近づいてみてみると中身は何かのマスコット人形、というかぬいぐるみのようだった。
しかし…この微妙にとんがった卵型の頭に猫耳らしきものを生やし、様々な服を着てそれぞれにポーズを取る
二頭身――いや、よく見ると1.5頭身くらいのやつもいる――のこのキャラクターは…
どこかで見た覚えのある気がするのだが、何だったっけ?
 少なくとも「かわいい」とは素直に言えない外見だ。「キモカワ」っていうのか? こういうの。
何故数あるクレーンゲームの中からこれを選んだのかは知らんが、ハルヒが好みそうな感じのやつではあるな。
「というわけでキョン!取りなさい!」
 何故俺がやらねばいかんのか。お前はクレーンゲームをしたいのか中の景品が欲しいのかどっちなんだ。
「何言ってんのよ。敵情視察は下っ端の役目でしょ!」
 この際下っ端ということに関してツッコむのはやめておこう。SOS団結成当初から俺の地位がハルヒ的に一番下だというのは
既に分かりきったことだし、もはや文句を言う気にもなれん。それはいいとして敵情視察ってのは何なんだ。
そもそもそれは下っ端の役目なのかどうなのかとも思ったがツッコみどころとしてはどうかと思うし、面倒なんで黙っておこう。
「しかたねぇな」
375おみくじ(汚れて読めない):2006/12/10(日) 03:06:43.94 ID:aqUGarcvO
支援
376【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 03:09:12.90 ID:GiMcaQJv0
 俺は小さく溜め息を吐きつつ、クレーンゲームの筐体に100円を投入した。
まあいい、今日は朝から懐が寂しくなることもなかったしこれくらいいいだろう。
クレーンゲームなんてのも久しぶりだしな。そうだ、あとでいいのを探して有希に持っていってやるか。
 あいつが好みそうなのがあるかどうかは定かじゃないけどな。
「キョン、真面目にやらなかったら死刑よ!」とハルヒ。
「キョンくん、頑張って〜」と朝比奈さん。
 まあやるからには取る気ではいる。天使の応援もあるし、死刑は嫌だからな。
 さて。俺がこれから狙う獲物はいろんな意味で掴みどころの無い外見をした未知の物体だ。
見た目の訳の分からなさもさることながら、頭でっかちなんでクレーンでちゃんと掴めるかどうかが分からん。
だいたい1つの大きさが20〜30cmはあるぞ? 何でわざわざこんなにでかく作らにゃならんのだ。
 そんなことを内心で愚痴りながら、俺はボタンを……、
「おい、ハルヒ」
「なによ?」
 押そうとして手を止めた。
「やるのはいいんだが、どれを狙えばいいんだ? せめてターゲットを決めてくれ」
「んもぅ、面倒くさいわね」
 言いながらハルヒはしげしげと景品の山を眺め始め、
「じゃあこれ。この頭に『ス』って文字のある、マントつけてるやつね!」
 その中の1つを指差した。
「はいはい」
 俺はボタンを押し込んで目的の景品がある位置までクレーンを動かす。まずは横位置だ。
そいつは山の上の方にあるので狙いやすいといえば狙いやすい。ま、こっちはこのくらいでいいだろう。
ボタンを離してクレーンを止めると、俺はもう1つのボタンに手を伸ばす。今度は縦位置だな。
狙いを定めやすいようにクレーンの横に回って……、
「なあ、横から見て合図してくれないか?」
 ふと俺は元の位置に戻って後ろにいるハルヒに声をかけた。
「ん? いいわよ。けど指示には絶対従ってよね」
 ああ、従うさ。これは保険だ。俺一人でやって失敗したら何言われるか分からんが、自分の定めた狙いなら文句も言えんだろうからな。
377おみくじ(汚れて読めない):2006/12/10(日) 03:09:28.57 ID:aqUGarcvO
支援
378黒豆(六粒):2006/12/10(日) 03:09:39.89 ID:KX9hUwOE0
しえん
379猪(赤ら顔):2006/12/10(日) 03:11:02.63 ID:s8beECfn0
支援
380【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 03:11:59.63 ID:GiMcaQJv0
「それじゃ、とりあえず動かしてよ」
「ああ」
 言われたとおり俺はクレーンを動かし始めた。といってもチャンスは一度きり。
中には何度か修正のきくクレーンゲームもあるが、これはいたって普通のクレーンゲーム。
ボタンを押して、離して、それでおしまいだ。ハルヒ、上手くやってくれよ?
「まだよ、まだ……もう少し……。キョン、そこ!」
「おっと」
 ハルヒの声を合図に俺はボタンを離した。クレーンが停止し続いて降下する。
 ハルヒの狙いは正確だった。アームがちょうどぬいぐるみの首の部分に引っかかり、クレーンはそのまま上昇を始める。
「おお」
「ふふん、これはいったんじゃない?」
 ハルヒが得意げに腰に手を当てて胸をそらす。が、ポストまでの距離があと半分というところまで来た時、
「あ」
 俺とハルヒと朝比奈さんは同時に声を上げた。
 絶妙なバランスでアームに引っかかっていたぬいぐるみは突然バランスを崩すとそのまま落下してしまった。
「あー、もう!あとちょっとだったのに!!」
「うーん、なかなか難しいものなんですねえ……」
 ハルヒはかじりつくように景品の山の一部と化したぬいぐるみを睨み付け、朝比奈さんは感心と落胆が混じったような溜息を漏らす。
 かくいう俺も憮然とした面持ちでそいつを睨んでいた。だいたい、大きさと形状が悪すぎるだろう。
「キョン!何か腹立つわよこれ。もう一回!!」
 ハルヒがそう言うが早いか、俺はコインを投入していた。何だか知らんがここはとっておかんと俺の気が収まらん。
 久しぶりにクレーンゲームで熱くなってきたぜ。
「よし、キョンそこ!!」
 狙いはさっきと同じマントのやつだ。これはやはりかの有名なスー○ーマンをモチーフにしてるんだろうか?
 まあそんなことはどうでもいいんだが、今回もハルヒの狙いは正確でうまいことアームが首に引っかかった。
「よっし、そのまま落とすんじゃないわよ……」
 機械にそんなことを言ってもしかたがないだろうが、そう言いたい気持ちは俺も同じでクレーンゲームなんかをやってるとついついそ

んなことを口走りそうになる。朝比奈さんもハラハラした様子で胸の前で手を組んで拝むようにクレーンの挙動を見つめていた。
 今回はアームがしっかりとぬいぐるみに引っかかり上手いことバランスを取っている。このままいけば……。
381犬と初詣:2006/12/10(日) 03:12:21.99 ID:KX9hUwOE0
支援
382かき初め(二回目):2006/12/10(日) 03:12:57.14 ID:aqUGarcvO
支援
383あいつと初詣:2006/12/10(日) 03:13:18.56 ID:70IYUGZhO
384【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 03:13:28.83 ID:GiMcaQJv0
「……きたっ!」
 ハルヒの声が響くと同時、アームが開き景品がポストの中へと落下する。ぼすん、とかいういかにも鈍い音がしたのを聞いて取り出し

口を見ると、確かにシュールな顔の卵頭がそこにいた。
「ほらよ」
 俺がそいつを放り投げてやるとハルヒは、
「ふふん、あたしの狙いがよかったのね」
「やりましたねえ」
 こういうとき素直に賞賛の言葉を送ってくれるのはあなたくらいのものです。朝比奈さん。
「そうだ。みくるちゃんも欲しいのない? キョンが取ってくれるわよ」
「え、あたしですかぁ?」
 俺がやるのは決まってるのかよ。まあ朝比奈さんの為ならクレーンゲーム如きで文句は言わんがね。
「それじゃあ……あっちの、あれが欲しいです」
 朝比奈さんが指差したのはデフォルメされたクマのぬいぐるみで、いかにも朝比奈さんに似合いそうな感じのやつだった。
「ふぅん、みくるちゃんはああいうのが好きなんだ」
「えと……、やっぱり子供っぽいですか?」
 萎縮したように言う朝比奈さんにハルヒは、
「うーん、お世辞にも大人っぽいとは言えないけどね。でもいいんじゃない? みくるちゃんにはぴったりかも」
 褒めてるんだか何だかよく分からんぞ。
「ま、これもいわゆる一つの“萌え要素”ってやつよね」
 久しぶりに聞いたな。
「というわけでキョン!突貫しなさい!」
 俺はどこの兵隊だ。
 などと心の中で突っ込みを入れていると朝比奈さんが困ったように、
「キョンくん、本当にいいんですか?」
「みくるちゃん、こういう時は遠慮しちゃダメよ。遠慮が時には失礼になることもあるんだから」
「そ、そういうものですか?」
 何をもっともらしい言い方で朝比奈さんを言いくるめようとしてるんだ。そもそもお前が俺に礼儀を払ったことなんて一度でも
……なかったわけではないか?
385犬と初詣:2006/12/10(日) 03:13:50.64 ID:KX9hUwOE0
(ヽ´ω`)ス
386かき初め(二回目):2006/12/10(日) 03:14:16.39 ID:aqUGarcvO
支援
387おみくじ(中がよろし):2006/12/10(日) 03:15:04.91 ID:35IFZKlf0
スッパマンか?
388【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 03:15:07.30 ID:GiMcaQJv0
「まあ、やりますけどね」
 そもそも今日はいらぬ出資がなかったので多少の金は浮いている。ハルヒにとってやったんだから朝比奈さんに
取って差し上げないわけにもいかないだろう。そういえばこの中に有希が気に入りそうなやつは……まあ、ないよなぁ。
「ん? これどこが違うの? もしかしてこのリボンだけ?」
 ケースの中をしげしげと見ながらハルヒが不満そうな声をあげた。いかにも女の子が喜びそうな感じのそのクマのぬいぐるみは
確かに首のところについているリボンの色以外に違いはなさそうだ。
「何かつまんないわね。もっとこう、いろんなバリエーションがあった方が面白いのに」
「クレーンゲームじゃよくあることだろ。だいたい欲しいわけでもないんだから文句言うな」
「それはそうだけどさ」
 ハルヒは腕を組んで若干憮然な面持ちだ。まあどうせすぐに元に戻るだろう。ところで、
「朝比奈さん、一応聞きますけど……どれにします?」
「あ、そうですね、それじゃあ……。その、赤いので」
「分かりました」
 朝比奈さんが選んだのはクマの山の中で上の方の取りやすそうな位置にある赤いリボンをつけたものだった。
もしかしたらわざわざ取りやすい位置のを選んでくれたのかもしれないが、それならそれでありがたく好意は受け取っておくことにしよう。
 さて、今回のはかなりの難敵だ。大きさはさっきの……何だっけ? ああ、そうだ。ねこマンとかいうやつと同じくらいだが、
明らかにこっちの方が作りはいいし、中の詰め物の分重さもあるだろう。クレーンの筐体は同じもののようなのでアームの大きさも同じだが、
果たしてこいつのパワーで足りるのか? よくあるボッタクリじゃないだろうな。
「うーん……」
 ここは慎重に行きたいところだがアームを動かせるのは縦横一回までと決まっている。ボタンを離すタイミングがずれたらそこでジ・エンドだ。
「もう、面倒くさいわねっ」
 と、ハルヒがなかなかボタンを押さない俺に痺れを切らしたのか、
「キョン、さっきみたいにあたしが指示するからあんたそのとおりにしなさい。みくるちゃんもそれでいい?」
「あ、は、はいっ」
 疑問系なのに有無を言わせない口調なのは相変わらずだ。まあこいつの狙いは正確だからまかせてもいいだろう。
「というわけで、キョン!さっさとやる!」
「へいへい」
389かき初め(二回目):2006/12/10(日) 03:15:47.00 ID:aqUGarcvO
支援
390犬と初詣:2006/12/10(日) 03:18:01.46 ID:KX9hUwOE0
しえん
391婦警さんと初詣:2006/12/10(日) 03:18:14.40 ID:ahrE42df0
支援っかな
392【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 03:18:17.72 ID:GiMcaQJv0
 だったら自分でやればいいじゃないか、などと無粋なことを言うつもりはない。古泉じゃないが、この一年でこいつの考えてることも
だいぶ分かるようになってきた。おそらくこいつは、俺に指示を出すことを楽しんでるんだろう。多分な。
「んー……あ、そこストップ!」
「ん」
 俺はハルヒの声に合わせてボタンを離した。のだが、
「ちょっと、少しずれたんじゃない?」
「……かもしれん」
 離したあとに微妙にアームが動いて少し狙いから遠ざかってしまった。
「もう、しっかりしなさいよ」
「しかたないだろ、お前の指示を聞いてやってるんだからタイムラグがあるんだ」
「まあいいわ。じゃあ次」
 ハルヒの声を聞いて今度は隣のボタンを押す。……やっぱずれてるな。
「キョン、そこ!」
「よし」
 今度は上手く止まった。とはいえ、やっぱ微妙だな。ま、その時はまたやればいいさ。
「んん?」
「あれ、けっこういいんじゃない?」
 多分無理だろうと思っていた俺だったが、意外にもアームは上手いことクマを掴み持ち上げる。これは、いったか?
「そのまま、そのまま……」
 ハルヒが拳を握って呟いている。……まさかこんなことにまでハルヒの力は及んだりするんだろうか。アームは絶妙なバランスで
クマを引っ掛け、そのままポストへと移動する。そして、
「あ!」
 ハルヒと朝比奈さんが同時に声をあげ、ポストの中にクマが落下した。ハルヒはすぐに取り出し口からクマを取り出すと、
「やったじゃないみくるちゃん!一発よ、一発」
「わあ、ありがとうございます」
 朝比奈さんは笑顔でクマを大事そうに抱きしめる。ハルヒはその様子を見てうんうんと満足そうに頷いた。
 が、すぐに考え込むような表情になって、
「うーん、なんか足りない気がするわね」
 お前の言うとおりだハルヒ。これでは足りん。
393かき初め(二回目):2006/12/10(日) 03:19:00.06 ID:aqUGarcvO
支援
394犬と初詣:2006/12/10(日) 03:19:58.75 ID:KX9hUwOE0
しえん
395書初め(私はイケメン):2006/12/10(日) 03:21:25.47 ID:aXnz3+AF0
風来の支援
396犬と初詣:2006/12/10(日) 03:21:38.03 ID:KX9hUwOE0
しぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいえぇぇえええええええええええええええええんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん
397【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 03:21:38.64 ID:GiMcaQJv0
「そうよ、有希の分よ!キョン、せっかくだから有希の分も確保しなさい。あと妹ちゃんの分も!」
 なぜ妹まで入っているのかは謎だが、ともかくこれで公に有希の分を用意してやれる。とはいえ、
「長門が気に入りそうなやつなんてあるか?」
「ん? みくるちゃんと同じでいいでしょ。あと妹ちゃんも」
「妹の分は分かるが……」
「だってあんた、クリスマスの時に有希の部屋見たでしょ? 殺風景にもほどがあったわよ。だから何か女の子らしいものがあってもいいかなって。
ま、有希には似合わないかもしれないけど、これもいわゆる一つの萌えってやつよ」
 またそれか。訳が分からんが、まあ確かにもう少し有希の部屋には何かこう、女の子らしいものがあってもいい気がする。
実を言うとあれ以来いろいろ持ち込んだりしてるからクリスマスの時よりは幾分マシな感じにはなってるが……。
「で、お前はそれでいいのか?」
「ん? 何がよ」
 いや、そりゃお前、他の3人が同じクマのぬいぐるみなのにお前だけその怪しげな物体でいいのかと。
「あたしはこれでいいわよ。みんな同じなんてつまんないしね」
 お前がそれでいいならそれでいいが、お前ももう少し女らしくしてもらえると助かる。
 なんてことは言わなかったが。
「ま、くれるってんならもらうけど」
 やっぱ欲しいんじゃないのか?
「そんなことより、時間ないんだからさっさとしなさいよ」
「へいへい」
 まあたまにはこういうのもいいかもしれない。有希が喜ぶかは分からんが、まあハルヒや朝比奈さんに取っておいて有希には
何もなしなんて俺も気分が悪いしな。
 ……こういうところで妙に気のきくやつなんだよな、ハルヒは。

398かき初め(二回目):2006/12/10(日) 03:21:59.76 ID:aqUGarcvO
支援
399犬と初詣:2006/12/10(日) 03:22:28.11 ID:KX9hUwOE0
ししししっししししししいえいえいえいえいえいえいえいえいんんんんn
400女医さんと初詣:2006/12/10(日) 03:23:12.37 ID:8h/1uQBx0
支援
401婦警さんと初詣:2006/12/10(日) 03:23:20.21 ID:ahrE42df0
支援だからね
402【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 03:24:23.62 ID:GiMcaQJv0
 さっきのクレーンゲームで無事に残りのクマを確保した俺は店内のサービスカウンターで大きめの袋をもらい、4つの景品を詰め込んだ。
おお、これだけあると邪魔だし重いな……。
「さて、それじゃ次はどうする?」
「そうだな……」
 せっかくだから有希にも何か持っていってやりたかったがめぼしいものがない。というかもう一つ景品を取ったら取ったでハルヒ辺りに
何か言われそうだな。……ハルヒの目を気にするってのがまずあれなんだけどな。
「ん?」
 と、俺は対戦格闘ゲームなんかが並んでいるコーナーにちょっとした人だかりを見つけた。
「ハルヒ、あれなんかどうだ?」
「ん? どれよ」
 俺が指差したのはその人だかりの中心にあるゲーム。人型ロボットが活躍する人気アニメの冠がついたこれまた人気ゲームで、
2つの軍が勢力を争うといういかにもハルヒが好みそうなやつだ。
「ああ、あれね。見たことはあるけど」
「せっかくゲーセンに来たんだ。一暴れしてみたらどうだ?」
 本当に暴れられたら困るけどな。
「ふぅん。ま、やってみましょうか」
 俺たちが近付いていくと、ちょうど先に座っていたいかにもあったから何となくやってみたって感じの兄ちゃんがゲームオーバーになったようで、
次の挑戦者がいないのを確認してハルヒが筐体の前に座った。
「何か面倒くさそうねえ」
「適当にやってりゃそこそこいけるだろ」
 コインを入れてスタートボタンを押すと、オペレーション選択とかいう画面が現れる。オペレーションってのは区画みたいなもんで
同じものを選べば共闘か対戦ということになる。そのオペレーションで既にプレイ中の奴と同じ軍を選べば共闘、違う軍なら対戦という寸法だ。
 どうやらここの設定は4オペレーション。筐体は8体だから8人いても必ず共闘か対戦ってことにはならないようだ。まあ、こういう時は
むやみに同じオペレーションを選ばないのが礼儀だな。時々いるんだ。勝手に入ってくる対戦狂やルールも分からず共闘を選ぶ奴が。
 まあ幸い今回は空きがあったようなのでそこのところをハルヒにアドバイスしてやる。ゲーセンには谷口や国木田と何度も来てるから
この手のゲームも経験はあるからな。
403お年玉(もらいたい):2006/12/10(日) 03:24:56.49 ID:s8beECfn0
支援
404書初め(一人身脱却):2006/12/10(日) 03:25:08.51 ID:aqUGarcvO
支援
405おせち(150j):2006/12/10(日) 03:27:03.70 ID:KX9hUwOE0
しえん
406【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 03:27:25.47 ID:GiMcaQJv0
 次は名前入力だがここは適当に“おまかせ”を選んでおく。で、機体選択では予想通りハルヒは一番性能(というか火力だな)の
いいやつを選んでいた。ステージも適当に選んで、いざ開始。
「へえ、これが射撃。……で、こっちが格闘ね。ああ、これでジャンプするんだ」
 などと最初は動きがおぼつかなかったが、そこは天下のハルヒ様だ。ステージ1で操作方法を覚えると、ステージ2ではコツをつかみ、
この手のゲームの登竜門、ステージ3ではかなりの奮闘振りを見せていた。
「へえ、なかなか面白いじゃない。攻撃の回数制限がちょっとうざったいけど」
 そりゃあ、前のコンピ研のゲームと違って盛大にビームやら何やらをぶっ放せるわけだからな。いつの間にかハルヒもノリノリで
ステージが進むにつれハルヒのプレイを見学するギャラリーが増えてきた。
「ちょっとキョン!何か急に終わっちゃったんだけど」
「ああ、そりゃ乱入されたんだ。軽くひねってやれ」
 俺がそう言うとハルヒは一瞬きょとんとした後、唇の端と眉を同時に吊り上げるという例の笑みで、
「あたしに勝負を挑もうなんていい度胸じゃないの。受けて立つわ!」
 お前にゃ誰も勝てないだろうよ。
「さーて、あたしに喧嘩ふっかけたオロカモノはどこのどいつ!?」
 それにしてもこのハルヒ、ノリノリである。なんてな。
 パワー全開(死語だな、これ)で立ちはだかる敵をちぎっては投げちぎっては投げと大奮闘のハルヒ。
 ふと横を見るとその様子を微笑ましそうに眺めている朝比奈さんの姿が目に映った。
「涼宮さん、楽しそう」
「……そうですね」
「こういうのも、いいかな」
「え?」
 俺が聞き返すと朝比奈さんは、くすっと笑って、
「こうして、普通に遊んでるのもいいなって。涼宮さん、楽しそうだし」
「…………」
407おせち(150j):2006/12/10(日) 03:28:11.64 ID:KX9hUwOE0
支援
408書初め(一人身脱却):2006/12/10(日) 03:28:25.53 ID:aqUGarcvO
支援
409書初め(冠婚葬祭):2006/12/10(日) 03:28:36.38 ID:j+wVdlaf0
四円
410【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 03:29:53.74 ID:GiMcaQJv0
 ハルヒはいちいち何事か叫びながらステージをクリアし、乱入者を打倒していく。
 普通の女子高生としてはちょっとどうかって楽しみ方だが、それでも十分、今のハルヒはただ単純に仲間と一緒に遊ぶってことを楽しんでるみたいだった。
「ハルヒも少しはまともになってきたってことですかね」
「もう、キョンくんその言い方はちょっと酷いですよ」
 俺がそう言うと朝比奈さんはまたくすっと笑って言った。
 さて、そうこうしてる間にハルヒは最終ステージに到達していた。初プレイでここまで来るんだからやはりこいつは要領がいいらしい。
 ここからが凄い攻防だった。
 いくら相手がCPUとはいえ、対するハルヒは向かってくる飛び道具を的確にかわし、バルカン砲で牽制しつつ近付くと白兵戦で敵の体力を削り、
敵が着地するのと同時にビームキャノンを撃ち込んでひるませる。
 おいおい、コンピ研の時のあの猪突猛進ぶりはどこへ行ったんだ? 完璧じゃないか。
「キョン、戦略や戦術ってのはその時々で臨機応変にしておくべきなの。覚えておきなさい」
 戦略と戦術がどう違うのかはよく分からんが、とりあえずやっぱりこいつの言うことはよく分からん。
 そうこうしてるうちに敵の耐久力はあとわずかだ。ハルヒの方は……驚いたことにほとんど減っていない。
411猪(発情中):2006/12/10(日) 03:30:40.42 ID:KX9hUwOE0
しえん
412【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 03:30:51.68 ID:GiMcaQJv0
「これで終わりぃ!」
 ハルヒがそう叫んで射撃ボタンを弾くと同時、幾本ものビームが相手を打ち抜き勝敗は決した。
 流れてくるスタッフロールをすっとばしてランキングを確認すると……。
「一位……。しかもニュータ○プ評価Aって」
「何? それ凄いの?」
 凄いも何も、お前これは初プレイの奴が取るもんじゃない。というか普通の奴はこの評価自体まず取れない。
「へぇー、つまりそれって特別ってことよね」
「まあ、そうと言えなくもない」
「ふぅん、けっこうけっこう」
 何がけっこうなんだか知らんが、とりあえずハルヒは上機嫌のようだった。ギャラリーが騒然としているのすら今のこいつには関心のないことのようだ。
「っと。そろそろ時間ね。キョン、みくるちゃん、戻りましょ」
「はぁい」
 携帯電話の時計を確認したハルヒは俺たちにそう言ってさっさと歩き始めた。ギャラリーが何やら呆然としているようだが、そりゃそうだ。
 まあ特に気にするほどのことでもないので俺もハルヒと朝比奈さんの後を追うように歩き始めた。
 妙に膨らんだ袋を持って女二人と歩く俺に奇異な視線が度々突き刺さっていたことは、あえて言うまでもないよな?

413巫女に初詣:2006/12/10(日) 03:31:12.09 ID:5zY281RiO
しえむ
414書初め(蛙の子は蛙):2006/12/10(日) 03:31:30.41 ID:aqUGarcvO
支援
415【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 03:32:33.09 ID:GiMcaQJv0
「やあ、お待ちしておりました」
 例の待ち合わせ場所で先に待っていた古泉が俺たちを見つけてついと手を挙げた。
「待ってた? 何分くらい?」
「さあ、30秒ほどでしょうか」
 ハルヒの言葉に下手なジョークで返す古泉だったが、ハルヒは特に気にするふうもなく、
「そ。それじゃあお腹も空いたしお昼ごはんにしましょうか」
 渾身のジョークをスルーされた古泉もあまり気にしてはいないようだった。いつもどおりの笑顔で、
「了解しました。ところで……」
 古泉が俺が手に下げた袋へと目をやる。まあ、聞かずにはいられないだろう。
「ああ、これね。さっきゲームセンターに行ったんだけど、そこのクレーンゲームでちょっとね。ほら」
 ハルヒが袋に手を突っ込んで例の謎生物とクマのぬいぐるみを取り出してみせると、
「ゲームセンターにクレーンゲームですか。それはそれは」
 何やら古泉は顎に手を添えて撫でながら一人合点のいったような笑みで、
「…………」
 有希はなぜか――いや、何となく理由は分かるんだが――冷たい視線を俺に送ってきた。
「そうそう、ちゃんと有希の分もあるわよー」
「……、…………そう」
 一瞬にして雪解け水くらいまで温まる有希の視線。ハルヒ、無意識ながらナイスフォローだ。
「あと、これは妹ちゃんの分ね」
「僕には、なしですか?」
 お前は何を言っているんだ。
「え、欲しいの?」
 怪訝な表情で古泉を見るハルヒ。その反応は正解だ。古泉が欲しがっているのがクマのぬいぐるみだったらの話だが。
「言ってみただけですよ。僕が持っていても気持ちが悪いだけでしょう」
 冗談です。といった感じの笑みで両の手をひょいと挙げてみせる古泉。……ええい、いつから俺は古泉の笑顔分析専門家になったんだ。忌々しい。
「ちょっと面白いかもしれないけど」
 やめてくれ。
「ご冗談を。ところで、そろそろ食事時では?」
「そうね、それじゃご飯にしましょうか」
416書初め(蛙の子は蛙):2006/12/10(日) 03:33:03.95 ID:aqUGarcvO
支援
417書初め(家内安全):2006/12/10(日) 03:33:54.99 ID:ahrE42df0
支援ね
418年賀状(気があるってことなのか?):2006/12/10(日) 03:34:14.58 ID:m1GVmU+k0
支援
419【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 03:34:44.54 ID:GiMcaQJv0
 早速歩き出そうととしたハルヒははたと立ち止まり――何だ、どうした。
「あたしたちの方が遅く着いちゃったのよね。それじゃあ支払いは……」
「……分かってるよ」
「じゃあ、行きましょ!」
 ハルヒはご機嫌オーラを保ったままずんずんと昼食求めて歩き出した。
 その後ろを慌てて朝比奈さんが追いかけ、古泉はモデル歩きで後を追う。
「…………」
 で、その後を追う俺の後ろにぴったりとくっつくようにして歩いているのは有希だった。……古泉に何かされなかったか――まあ、
あいつなら相手が誰だろうがそんなマネはしないだろうが……。
「…………」
 有希は小さく、ゆっくりと首を振る。……まあ、何もないならいいんだけどさ。
「……………………」
 いつもより俯き加減でそっとシャツの背中をつままれた。痛い。心が痛いよ、有希。
 とはいえ、俺が歩くのを邪魔しない程度の力なのは実にいじらしいことだ。歩くスピードも俺に合わせている。
 ……傍目に見たらけっこうシュールな光景なんじゃないか? これ。
420書初め(蛙の子は蛙):2006/12/10(日) 03:35:02.27 ID:aqUGarcvO
支援
421書初め(給料倍増):2006/12/10(日) 03:35:35.77 ID:KX9hUwOE0
支援
422【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 03:36:44.94 ID:GiMcaQJv0
「…………」
 そんなことを考えているうちにハルヒたちはどんどん先に行く。そんなに人で混み合ってるわけでもないが、下手をするとはぐれてしまいそうだ。
「…………?」
 立ち止まった俺を有希が不思議そうに見つめる。
 あのな、有希。俺だってお前にそんな悲しい顔をしてもらいたくてやってるわけじゃないんだからな。
「…………ぁ」
 有希の頭を一撫でして、額にキスをする。不特定多数の連中に見られてしまったかもしれんが、かまやしない。
「今はこれで我慢してくれ。今日は土曜日なんだから……な?」
「…………」
 有希はじっと俺の目を見つめて、
「……そう」
 ゆっくりと頷いた。
「行こうぜ。ハルヒにどやされる」
 言いながら俺はそっと有希の手を握り、そのまま歩き出した。


 もちろん、ハルヒたちに近付いた辺りで手を離し、その瞬間に有希の周りの空気が冷たくなったのを感じて心が痛くなったのは言うまでもない。

423書初め(蛙の子は蛙):2006/12/10(日) 03:36:59.22 ID:aqUGarcvO
支援
424猪(発情中):2006/12/10(日) 03:37:00.10 ID:KX9hUwOE0
支援
425【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 03:37:49.69 ID:GiMcaQJv0
 レ・ミゼラブル。
 とは、こんな時に使えばいい言葉なのだろうか。
 昼飯のお代が俺持ちだとか、みんな微妙に高いものを頼みやがったとかそんなチャチなもんじゃない。
「何かこの組み合わせも久々ね」
「そうですねえ」
 ハルヒと朝比奈さんが顔を見合わせ笑い合っている中で、
「…………」
 有希だけがとことん無表情だった。
 いや、正確に言うと周りの奴らには無表情に見えるだけで俺にはちゃんと有希の表情は読み取れてるし、
それもちょっと優越感を覚えたりしなくもないのだがそんなことはこの際どうでもいい。
「よろしくお願いしますよ」
「……ああ」
 対照的にひたすら笑顔の古泉に対して俺はひたすらぶっきらぼうに言う。
 悪夢である。
 単刀直入に言おう。またしても有希と同じ班になれなかった。
 なれなかったが故に、俺は俺以外に感知しえない有希の悲愴なオーラをこれでもかと感じるハメになったわけである。
「ま、ここは女同士、男同士で仲良くやりましょ。それじゃ、いつもの時間にいつものとこでね!」
 ちなみに今回の組み合わせは有希、ハルヒ、朝比奈さんの女性チーム。俺、古泉の野郎チームだ。
 以前に同じ組み合わせになった時はつまらなそうにしてたハルヒはなぜかご機嫌だ。まあ、あの時は結局三人で楽しんできたみたいだけどな。
「さ、行きましょ!」
「あ、わわっ。涼宮さん待ってぇ」
「…………」
426巫女に初詣:2006/12/10(日) 03:38:13.10 ID:5zY281RiO
支援
427書初め(蛙の子は蛙):2006/12/10(日) 03:38:31.01 ID:aqUGarcvO
支援
428【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 03:38:37.89 ID:GiMcaQJv0
 朝比奈さんといまだにどよんとしている有希の手を引っ張ってハルヒがずんずんと歩いていく。こういう時のあいつは周りが目に入らんからな。
有希の落ち込みようにも気付くまいよ……。
「僕たちも行きましょうか」
 颯爽と店を後にしたハルヒたちを見送ってから古泉が立ち上がった。
「……そうだな」
 仕方なく俺も重い腰を上げる。自然な動作で伝票を手にしてしまう自分の手が忌々しい。
「それでは、外で待っています」
 実に爽やかな仕草で店の外へと向かう古泉。お前、そのモデル歩きを見てその辺の女共がちょっとニギヤカになってるのに気付いてるのか?
「……やれやれ」
 有希のことが気がかりだが、インチキをしないってのは俺たちで決めたことだから仕方がない。
 まあ……。
 どの道、今日は土曜日だしな。

429多胡:2006/12/10(日) 03:38:45.89 ID:KX9hUwOE0
支援
430おせち(150j):2006/12/10(日) 03:38:46.89 ID:j+wVdlaf0
ああ無情




支援
431【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 03:39:53.33 ID:GiMcaQJv0
「いつもすみませんね」
「……そう思うなら肩代わりしてくれんか」
 店の外で待っていた古泉が爽快感ゲット!な顔で言うもんだから俺は余計にげんなりしてしまった。
「残念ながらそういうわけにもいかないんですよ。こちらにもいろいろと事情がありますのでね」
「そうかい」
 まあ期待はしていなかったさ。
「さて、それで、どうしましょう?」
「さあな」
 古泉は予想通りの答えが返ってきたとでも言いたげに方をすくめた。まあこいつにも行くあてなんてないだろうけどな。
「……少し、お話があるのですが」
 と思っていたら意外にも古泉の方から誘いがあった。まあ、俺の方から誘うことはまずないし、俺がこいつとつるむのは
いつもこいつから誘いがあった時だ。
 だが――。
「……奇遇だな。実は俺もだ」
「……そうですか」
 古泉が笑みを崩さぬまま俺の方を振り向く。
 だが俺には分かっていた。こいつのこの笑顔が、いつもの笑顔と同じではないことを。
「どこがいいでしょうね」
 そろそろだ、と。俺は感じていたのだ。
 もう潮時なのかもしれないと。
「いい場所を知ってる」
 そして俺には何となく分かっていた。こいつが俺に何を言いたがっているのか。
 多分、こいつにも分かっている。俺がこいつに何を言おうとしているのか。
「あなたがそんなことを言うとは、失礼ながら意外ですね。案内してもらえますか?」
「ああ」
 いつまでも隠し通せるわけはない。隠し続けるわけにはいかないんだ。
 それくらい――俺も有希も、分かっていた。

432初夢(ピザった夢):2006/12/10(日) 03:40:24.57 ID:aqUGarcvO
支援
433多胡:2006/12/10(日) 03:40:47.80 ID:KX9hUwOE0
支援
434多胡:2006/12/10(日) 03:41:54.66 ID:KX9hUwOE0
やべぇ・・・・・・・・寝そうだ・・・・・・・・・
支援
435【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 03:42:09.39 ID:GiMcaQJv0
「懐かしいですね」
 春には桜並木が見られるデートコースにはうってつけのこの河川敷を何を好き好んで男と歩かなければならないのか――とは、
この時ばかりは思わなかった。
「言うほど来てなくもないだろうよ」
「ここではいろいろなことがありましたからね。数週間来ていないだけでも感慨深くもなりますよ」
「そうかい」
 俺が古泉とやってきたのは、一番初めの不思議探索の時に朝比奈さんと訪れ、秋の映画撮影の時には季節外れの桜が咲いて、
例の朝比奈さん(大)からのおつかいの為に亀を連れてきたりした、あの河川敷だった。
「そこのベンチがいいだろ」
「そうですか」
 ポケットに手を突っ込んだまま行儀悪くどかりと座り込んだ俺の隣に、少し距離を取って古泉が優雅な仕草でゆったりと腰掛ける。
もしも零距離に座りやがったら足を踏みつけていたところだ。
「…………」
 しばし、互いに無言の時が続く。あと数日もすれば、セミの鳴き声が聞こえてくる季節だ。
「ここなあ」
「はい」
「一番初めの不思議探索の時に朝比奈さんと来たんだよ」
「ほう」
「で、朝比奈さんが未来人だってことを聞かされた」
「それはそれは」
「だからな」
「ええ」
「大事な話をするにはうってつけの場所ってことだ」
「そうですか」
 ものの一分程度のやり取りの後、再び静寂が訪れる。互いにぼんやりと川の流れを見ているだけだった。
『それで』
436おみくじ(太吉):2006/12/10(日) 03:42:24.68 ID:GiMcaQJv0
眠いなら寝てもいいんだぜ?
437初夢(ピザった夢):2006/12/10(日) 03:42:25.37 ID:aqUGarcvO
支援
438書初め(交通安全):2006/12/10(日) 03:43:38.14 ID:BTWaFfJS0
支援
439猪(お手伝い):2006/12/10(日) 03:44:13.29 ID:aXnz3+AF0
へへ、どうせだからとことん付き合うさ。
440猪(12才):2006/12/10(日) 03:44:45.34 ID:KX9hUwOE0
スマン、後は任せた・・・・・・
441凧(帰省中):2006/12/10(日) 03:45:08.43 ID:e3i23wYL0
>>440
心得た
442【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 03:45:11.29 ID:GiMcaQJv0
 全く同じタイミングで発せられた俺と古泉の声。
「……何だ」
「……いえ」
 何を躊躇してるんだ。お前らしくもない。
「それで、どっちから話を始めるのか…・・・だろ?」
「……ええ」
「先に言えよ」
「僕にも心の準備というものがありますよ」
 心の準備ね。聞く方にも心の準備はいるんだぜ?
「……いえ、せっかくのあなたのご意向ですからね。僕からお話しましょうか」
 古泉は川の方に視線をやったまま、
「単刀直入に申しましょう。……あなたは――」
 一瞬の間。だが俺にはこの間が途方もなく長い時間に感じられた。
「――長門さんのことが好きなんですか?」
「ああ」
 俺は即答する。さすがの古泉も驚きをあらわにした表情で俺の顔を見た。
「……否定しないんですね」
「する必要がないからな」
 分かってたんだ。古泉には感付かれてるかもしれないってことは。
 まあ機関の力でそれを知ったってことも考えられるが――今まで言い出さなかったのなら同じことさ。
「……そうですか」
 いつもとは違う、落胆したような、しかし安心したような、ともかく言葉では形容しがたい複雑な表情で古泉はしばらく口を閉ざし、
「長門さんも」
 呼吸とともに吐き出したような脆い音声で、
「あなたのことが好きなんですね」
「……だといいけどな」
 そんなのはもはや分かり切っていることだが、誰かが自分のことを好きだってのを自分の口から言うほど俺は図々しくはないつもりだ。
443書初め(給料倍増):2006/12/10(日) 03:45:18.14 ID:dvWT4lo0O

444布袋(ほてい):2006/12/10(日) 03:45:43.40 ID:aqUGarcvO
支援
445書初め(交通安全):2006/12/10(日) 03:45:56.28 ID:ahrE42df0
支援、支援。
446【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 03:47:18.25 ID:GiMcaQJv0
「見ていれば分かりますよ」
 古泉はどこか諦めを含んだような笑みを浮かべると、
「あなた方の、言葉では言い表せないような絆はね」
 絆、か。
 確かに――俺たちの関係を言い表すとしたら、こういう言葉が一番似合って“いた”のかもしれない。
 友情とも、愛情とも違う。どこまでも純粋な信頼関係。それが俺と有希の関係だったんだ。――少し前までは。
「……言いたいことがあるならはっきり言った方がいいぞ」
「……そうですね」
 そう、そろそろはっきりさせなくちゃいけない頃だ。
「こういう言い方はあなたはあまり好まれないかもしれませんが……」
 俺たちのことも、……こいつの気持ちも。
「あなた方は、愛し合っているのですか?」
「……ああ」
 俺は振り向かずに答える。俺の視線の先を追うように、古泉も視線を川へと戻した。
「一つだけ聞かせてください」
「何だ」
「……それは、あなたの本意ですか?」
「……ああ」
「長門さん以外には、考えられませんか?」
「そうだな」
「……そうですか」
 言い終えて、古泉は息をつく。そうしてまたしばらく静寂が流れた後、
「それを聞いて、安心しました」
「……俺はハルヒと付き合うべきだったんじゃないのか」
 古泉は振り向かない。俺と同じように川の流れを――いや、もっとずっと遠くを見つめていた。
「……覚えていたんですか?」
「思い出したんだよ。長門と付き合い始めてからな」
 どんな話をしたのかまでは細かくは覚えていない。だが、あの時の古泉の言動の違和感はしっかり記憶の中にあった。
 俺とハルヒが結ばれるのが機関の総意だと言っておきながら、有希が俺のことを好きかもしれないと言っていた、あの時のことを。
「どうも引っかかってたんだ。あの時のお前は今までで一番滑稽だったぜ」
447布袋(ほてい):2006/12/10(日) 03:47:59.56 ID:aqUGarcvO
支援
448書初め(点滴必要):2006/12/10(日) 03:49:07.57 ID:5zY281RiO
俄然支援
449【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 03:49:12.87 ID:GiMcaQJv0
 俺が気付かないとでも思っていたのか? 俺に気付いて欲しかったからわざわざあんな話をしたんだろうに。
「あの時、お前は何で長門の話をした? 本当ならハルヒの話をするだけでよかったはずだ。お前はあの話をすることで俺を迷わせようとしたんだ」
「…………」
「それに……最近のお前を見てれば分かることだ」
 SOS団に入った時から今までのこいつの変化。そして、有希が改変した世界で出会った、“もう一人の”こいつの告白。
「好きなんだろ。ハルヒのことが」
「…………」
 古泉は答えなかった。沈黙は肯定だって誰かが言ってたぜ。
「正直、お前の考えてることは長門以上によく分からん」
 まあ、今の俺にとっては有希の考えてることなんて手に取るように分かるんだが、今はそういう問題じゃない。
「だけどな。お前無意識なのかわざとなのかは知らんが、何回も俺に言ってただろ。俺とハルヒの関係が羨ましいってな」
「……それだけが、そうお考えになる理由ですか」
「いいや」
 こいつなら、今から俺の言うことの意味を理解するだろう。これは、まだこいつに言っていなかったことだ。
「12月、長門が世界が改変した時、向こうのお前は」
 多分、こいつは気付いている。自分の気持ちに。
 結局、こいつも有希と同じだったんだ。自分の想いが、きっと叶わぬものなのだという事実と、常に葛藤していたんだ。
「ハルヒのことが好きだって言ってたんだよ」
「…………」
 古泉は応えない。通り過ぎた風が、わずかに音を立てて俺たちの頬を撫ぜた。
「……そうですか」
「そうだよ」
「まさか、そんなアプローチがあったとはね」
 ふと、古泉が俺に笑いかける。
「いえ、分かっていますよ。あなたが何を言いたいのかはね」
「…………」
 そう言ってまた視線を川へと戻し、独り言を言うように、
「あなたの話では、あの世界での僕たちは性格こそ違えど、根本的な部分では変わっていなかった。それならば、こちらでは言えなかった本音を、
改変された世界で口にしていたとしても不思議ではないでしょう」
450書初め(佳作):2006/12/10(日) 03:49:26.71 ID:aXnz3+AF0
支援ヌ
451布袋(ほてい):2006/12/10(日) 03:49:42.75 ID:aqUGarcvO
支援
452年賀状(♂だらけ):2006/12/10(日) 03:50:22.73 ID:j+wVdlaf0
>>443

いや、おまえは寝とくべきだwwwww
支援
453凧(帰省中):2006/12/10(日) 03:50:49.00 ID:e3i23wYL0
私怨
454【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 03:51:33.58 ID:GiMcaQJv0
 何でもないことを口にするように、古泉は重大なことを言ってのける。
「もしもあなたの言ったことが確かなのならば、あなたの考えは正しいのかもしれない」
 だが俺には、まるで残された逃げ道を探しているかのように聞こえた。
「そして僕は――あなたの言ったことを確かめるすべを持たない」
「……否定はしないのか」
「さっき同じことを僕もあなたに言いましたよ」
 古泉は苦笑して、
「分かっていますからね。あなたがこんなことで嘘をつくような人ではないことは」
「……そうか」
 そこまで言って古泉は黙り込んだ。
「回答はナシか」
「……いえ」
 古泉の顔がまた諦めたような笑みを形作り、
「ご明察、ですよ。僕が涼宮さんに好意を抱いていることも、あの時長門さんの話をした理由も――あなたの推察どうりです。
あなたの心を、長門さんに向けるために、ね――」
 その顔がゆっくりと歪んでいき、古泉は頭を抱えた。
「――僕は、最低な男だ。卑怯者です。こんな姑息な手段を使うことでしか、あなたに対抗するすべを思いつかなかった」
 古泉は俺に謝罪しているのか、それとも自分を責めているのか――。
「申し訳ありません。僕は、あなたと長門さんの心を利用しようとしてしまった。いや、実際利用してしまった。本当に……申し訳ありません」
「古泉」
 声を震わせる古泉に俺はいたたまれなくなり、
「謝らなきゃならないのは俺の方だ」
 そうだ、俺は有希を選んだんだ。それが何を意味するのか――俺も有希も、ちゃんと理解しているんだ。
「俺は結局、世界を見捨てたんだろう? 世界を引き換えにしてまで、長門を――」
「やめてください」
 次の瞬間、俺は予想外のものを目にした。
 古泉が、今まで見たこともないような鋭い目つきで俺を睨んでいた。
455猪(イタ電中):2006/12/10(日) 03:51:55.01 ID:aqUGarcvO
支援
456初夢(猿の夢):2006/12/10(日) 03:51:58.36 ID:ahrE42df0
しえん
457【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 03:53:39.47 ID:GiMcaQJv0
「なぜ、そんなことを言うんです。やめてください。それ以上言うのなら、この場であなたを殴ります」
「古泉?」
「あなたは、ご自分のおっしゃっていることの意味を理解しているんですか?」
 有無を言わせない古泉の口調に俺ははっとして口をつぐんだ。……なんてこった。最低なのは本当に俺の方じゃないか。
「……すまん。悪気はなかったんだ」
「謝るのなら僕にではなく長門さんにです。あなたは長門さんを選んでおきながら、世界と長門さんを天秤にかけようとした。
……そんなことは、やめてください」
 そうだ。有希を選んだのは俺じゃないか。何を今更世界がどうのと言ってるんだ。そんなのは、最初に、あの時に覚悟してたことだろう?
 あの時、もう俺の答えは決まってたんだ。こんなふうに考えるのは失礼じゃないか。有希にもハルヒにも。そして古泉にも。
 いや、失礼なんてもんじゃない。人間として最低だ。
「……そうだな。俺が間違ってた」
 さっき古泉が、俺が有希以外に考えられないと言った時に安堵していた理由は、そういうことだ。
 もしも俺がいまだにハルヒに対して後ろ髪を引かれるような思いを抱いていたとしたら、間違いなくこいつは俺を殴り飛ばしただろう。
こいつだってそんなことはしたくないはずだ。俺は殴られたってかまやしないが、それじゃこいつが納得しない。
「分かってくだされば……いいんです」
「……悪い」
「もういいんですよ。元々僕たちは世界を守るためにあなたを利用していたんです。あなたの気持ちよりも世界を優先し、
あまつさえあなたの想いを利用していたんですから」
 俺がハルヒと結ばれるのが妥当だというのが、<機関>の総意らしいからな。
 ハルヒが好きじゃなかったとは言わない。だけど、俺が選んだのはこっちだったんだ。今更ハルヒを選べなんて言われても従えるはずがないし、
俺も有希もそんなことは望んじゃいない。何より、ハルヒが納得しないだろう。
 今なら分かる気がする。俺と有希の関係を知ったあいつが、俺たちに対してどんな態度を取るのか。
 だが――。
「いや、実はもう一つ謝らなきゃいけないことがあった」
「何です?」
458黒豆(百粒):2006/12/10(日) 03:54:26.07 ID:aqUGarcvO
支援
459ぬこと初詣:2006/12/10(日) 03:54:48.88 ID:e3i23wYL0
支援
460【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 03:55:08.31 ID:GiMcaQJv0
 有希が俺を求め、俺が有希を選んだことが、俺たちの世界に対する罪なのだとしたら、これはハルヒや古泉や朝比奈さんや、
それ以外の俺たちの周りの連中に対する罪だ。
 もしかしたら、こっちの方が重罪なのかもしれない。
「――今まで、黙っていて悪かった」
 なぜ、今までバレないようにしてきたんだ? 離ればなれになるのが怖かったからか? 世界が終わっちまうのを恐れたからか?
 そんなもんじゃないだろう。人を好きになるってことは。
 人間が他人に迷惑をかけずに生きるなんてのは無理な話なんだ。誰かを好きになって、誰かに好かれて、
そうして愛し合うことの喜びにだって、必ずリスクが伴うんだ。
 そのリスクから逃げてきたんだ。俺たちは。
「……確かに、もっと早くに言ってくださればよかったのかもしれませんが」
 古泉はベンチから腰を上げると、こちらを振り向いて自嘲するような笑みを浮かべ、
「僕だって同罪です。ここは互いに素直になれたということで、おあいこといきましょう」
「……そうだな」
 ったく。こんな時にまで口の減らない奴だ。
「……ですが、不安がないと言ったら嘘になります。このままあなたたちの関係を隠し通すことはできないでしょう」
 それはそうだ。今回みたいに言わなきゃいけない時が必ず来る。いや、本当ならすぐにでも伝えなきゃいけないことなんだ。
「涼宮さんがあなたがたの関係を知ることで世界が終わってしまうという危険性も――いえ、ご安心ください」
 俺の表情を読んだのか、古泉は柔らかく微笑んで、
「例え世界が滅ぶようなことになってしまったとしても、僕は決してあなたがたを責めたりはしませんし、例え<機関>が
あなたがたを引き離そうとしたとしても、僕が全力で阻止します」
 何でだ。
「どうしてお前は、俺たちのためにそこまでできるんだ?」
「いつか、言ったでしょう?」
 古泉はいつものような如才のない笑みを浮かべて宣言した。
「どんなことがあっても、僕はあなたについて行くと」

461黒豆(百粒):2006/12/10(日) 03:56:10.42 ID:aqUGarcvO
支援
462初夢(すべてが夢):2006/12/10(日) 03:56:41.29 ID:e3i23wYL0
支援
463お年玉(現物支給):2006/12/10(日) 03:56:45.77 ID:BTWaFfJS0
支援
464初夢(猿の夢):2006/12/10(日) 03:56:52.01 ID:ahrE42df0
しえん。
465【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 03:57:06.43 ID:GiMcaQJv0
「……もうそろそろ行きましょう。男二人でこんなところにいつまでもいるのはナンセンスでしょう」
「……ああ」
 古泉に倣って俺もベンチから腰を上げる。先に歩き始めた古泉の背中に、俺は声をかけた。
「古泉」
「……何ですか?」
「俺もこんなことを言える立場じゃないんだが、その、だな」
 俺に背を向けたまま立ち止まって、古泉は俺の言葉を待っている。
「ハルヒのこと、頼めるか?」
「……僕は」
 古泉はゆっくりと振り返り、躊躇うような表情で、
「僕は、彼女に相応しい人間でしょうか?」
「ああ」
 似合いだと思うぜ、お前は俺なんかよりずっと紳士だしルックスもいい。悔しいが、俺がお前に勝てる点が思いつかないくらいだ。
「彼女は……僕を好きになってくれるでしょうか?」
「当たり前だ。俺が保証する」
「……不思議ですね」
 古泉はようやく弱々しい笑みを浮かべると、
「あなたに言われると、本当に何とかなってしまいそうな気がしてきますよ」
「そりゃどうも」
 お世辞でも感謝するぜ。俺にはこんなことくらいしか言えないからな。
「分かる気がしますよ。涼宮さんや長門さんがあなたに惚れ込んだ理由が」
「…………」
「あなたは気付いていないかもしれませんが、あなたはとても優しい人だ。あなたの優しさは、意識的なものだとしても見返りを求めない
純粋な優しさだというのが、あなたの言葉や行動から伝わってくるんですよ」
466猪(イタ電中):2006/12/10(日) 03:57:50.21 ID:aqUGarcvO
支援
467ぬこと初詣:2006/12/10(日) 03:58:08.39 ID:e3i23wYL0
支援
468【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 03:59:24.55 ID:GiMcaQJv0
 独り言のように、古泉は語る。
「あえて言いましょう。僕はあなたが羨ましい。……涼宮さんの笑顔の先にあったのは、いつもあなたの姿だった」
 そうか、こいつがハルヒに惚れちまった理由は――。
「いつからなんでしょうね。僕が彼女のことを好きになったのは。以前は閉鎖空間のことで憎んだこともあったというのに」
 自分自身への呆れを表すように古泉は薄く笑って、
「おかしな話だ。……涼宮さんの、あなたに向けられる笑顔に僕は惹かれていたんです」
「古泉……」
「僕は、あなたに嫉妬していたんですよ。ですから――もしもあなたが、涼宮さんに対して未練のようなものを感じていたのなら、
問答無用で殴り飛ばしていたでしょうね」
 古泉の言い分は正しい。一人の女を選んでおきながら、別の女に未練を感じている奴がいたとして、もしもそのどちらかの女が
自分の好きなやつだったら、俺だってそいつを殴りたいと思うだろう。
 だが――俺は、有希を選んだんだ。それだけは、確かだ。
「一つ、約束していただけますか?」
「何だ?」
 古泉はまた真面目な顔になる。今日だけは、こいつの表情は分かりやすかった。
「幸せになってください。長門さんと、必ず」
「……ああ」
 分かってるさ。俺は有希を幸せにする。最初から、ずっと心に決めていたことだ。
 だから古泉、お前も――俺の代わりになんて無粋なことは言わない。俺にはあいつを幸せにしてやることなんかできっこないし、
そうする権利だってないんだ――ハルヒと、幸せになってくれよな。


 許してくれなんて言わない。謝る権利すら、俺にはないからな。
 そうしてこの日、俺は自分のハルヒに対する気持ちと――決別した。

469おみくじ(五回目でやっと吉):2006/12/10(日) 03:59:29.07 ID:mAzryE1Y0
支援
ねみぃ
470【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 04:00:01.67 ID:GiMcaQJv0
 微妙な距離感を保ったまま集合場所に辿り着いた俺たちを待っていたのは、何やらでかい紙袋を提げてゴキゲンのハルヒと、
何やらいいものを見たとでも言いたげな顔の朝比奈さんと、何やらちょっと嬉しそうな顔をした有希だった。
 俺はハルヒの笑顔を見て胸が痛むのを感じ、もう考えてはいけないことだと心の中のモヤモヤを振り払う。
「遅いわよ二人とも!」
「すみません。少し寄り道が過ぎたようです」
 あんな話をした後も普通に振舞う古泉を見て、少しだけそのポーカーフェイスを見習いたくなった俺だったが、
もしかしたら本人は辛いのかもしれないな。今だって、古泉は本当は……いや、これも考えるのはよそう。
「その荷物、どうしたんだ?」
 何気なく当たり前な質問をしてみると、ハルヒはニッと笑って、
「今日、有希が私服着てきたでしょ? それが可愛かったからいろんな服着せてみたくなってね。いろいろ買ってきちゃった」
「よくそんな金があったな」
 いや、いつも俺が奢ってるからもしかしたら他の連中はけっこう持ってるのか?
「ちょっと無理はしちゃったけどね。あたしと有希でワリカンしたし、そう痛手でもないわよ」
「なるほどね……」
 有希が嬉しそうな顔をしてるのはそういうワケか。何だかんだ言って、ハルヒや朝比奈さんと行動するのはこいつも好きらしいからな。
471初夢(二日酔い):2006/12/10(日) 04:00:03.74 ID:aqUGarcvO
支援
472初夢(二日酔い):2006/12/10(日) 04:00:54.31 ID:aqUGarcvO
支援
473【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 04:01:23.12 ID:GiMcaQJv0
「ま、それはそれとして、午後の成果を発表してもらうわよ!」
「へいへい」
 どっちも大した成果なんてないのは分かり切ってるけどな。俺たちは二人でブラブラしてただけだし、この三人だってきっと普通に
デパートかどっかで買い物してただけだ。
 ま、今はそれでいいのさ。普通の仲良しグループみたいにしてれば、な。そう、今は……。
「あ、遅れたから払いはそっちね」
「承知しております」
「それじゃ、行きましょ!」
 古泉の言葉にハルヒは頷くと、有希と朝比奈さんの手を引いてずんずんと歩き始めた。俺と古泉も後を追うように歩き出す。
「……俺が払うよ」
「……いえ、僕に払わせてください」
「……いいのか?」
「……たまには」
 古泉は俺の隣を通り過ぎながら呟いた。
「僕にも恩返しさせてください」
 遠ざかる古泉の背中を見ながら、俺も古泉に聞こえないように呟いた。
「……ありがとよ、古泉」

474初夢(二日酔い):2006/12/10(日) 04:02:04.26 ID:aqUGarcvO
支援
475猪(やせ):2006/12/10(日) 04:02:17.96 ID:e3i23wYL0
支援
476書初め(私は広東面):2006/12/10(日) 04:02:25.77 ID:BTWaFfJS0
支援
477【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 04:02:39.38 ID:GiMcaQJv0
 その後の喫茶店での出来事は特筆すべき点もないものだった。
 いつものように中身のない成果を発表し合い、ハルヒは特に気にするふうもなく発表会は終わり、適当にくっちゃべって店を出た。
「それじゃ、予定通り明日は休みだから。月曜までにちゃんとエネルギー溜めときなさいよ!」
「今日は楽しかったです。また来週」
 ハルヒは有希に紙袋を手渡すと俺からゲーセンのぬいぐるみ入りの袋を奪い取って振り回しながら意気揚々と、
朝比奈さんはぬいぐるみ入り袋をわざわざ大事そうに抱きしめてしずしずと帰っていった。
「それでは、僕もこれで失礼します」
「ああ」
 何だか今日は古泉と妙に打ち解け合っちまったな。まあ……悪くはないけどな。
「…………」
 3人の姿が見えなくなってから有希がそっとYシャツの袖を摘んできた。やっぱり寂しかったのか?
「今日はあんまり一緒にいられなかったな」
「……いい。今日はまだ終わっていない」
 ああ、くそ。何ていじらしい奴なんだ。ここが人目につく場所じゃなかったらすぐにでも抱きしめてるところだ。
「それじゃ、俺今から一度家に戻るけど、すぐに行くから待っててくれ」
「……わかった」
 有希が名残惜しそうに指を離す。
 反射的に抱きしめそうになるが、ぐっと堪えて俺は自宅へと向かった。
 ……背中に感じる視線が痛かったけどな。

478猪(双子の妹):2006/12/10(日) 04:02:45.83 ID:m9zhmlUB0
しえn
479初夢(二日酔い):2006/12/10(日) 04:03:09.88 ID:aqUGarcvO
支援
480猪(やせ):2006/12/10(日) 04:03:26.84 ID:e3i23wYL0
支援
481書初め(私は広東面):2006/12/10(日) 04:03:39.46 ID:BTWaFfJS0
支援!
482【罪と罰】第3話 ◆M54RhbBmhE :2006/12/10(日) 04:04:29.77 ID:GiMcaQJv0
「キョンくん、おかえり〜」
 家に大急ぎで帰った俺を出迎えたのはシャミを抱えた妹だった。
「出迎えご苦労、妹よ。そんなお前を労って今日はおみやげを持ってきたぞ」
「え、なになに!」
「ほれ」
 俺は袋からクマのぬいぐるみを出して見せる……が、しまった。さすがに小6にぬいぐるみは幼すぎたか?
 という俺の不安を知ってか知らずか、
「わー、かわいいクマさんだねえ。ありがと、キョンくん!」
 妹が子供で非常に助かった。お前はそのまま永遠に童女でいてくれたら何も言うことはない。
「というわけで俺はこれからまた出かける。お袋には言ってあるから気にするな」
「え、またなの?」
 友人宅に泊まると偽って何度も有希の家に上がりこんでるからな。さすがに毎週は辛いから2〜3週に一度が限度だが……。
「またなのだよ妹クン」
 俺はぬいぐるみを妹に押し付けるとすぐさま自分の部屋へと駆け込み、昨夜の時点で既に用意してあった荷物を手にすると実に慌しく自宅を後にした。


 日の高さが、もうすぐ梅雨が明けて夏になるということを感じさせる。
 俺は汗をかきながらチャリを全速力で走らせる。
 何も考えたくない。今はただ――。
 有希に、一刻も早く会いたかった。
483多胡:2006/12/10(日) 04:05:08.88 ID:GiMcaQJv0
以上!第3話終了!
長々と申し訳なかった、支援感謝する!
484猪(やせ):2006/12/10(日) 04:06:10.20 ID:e3i23wYL0
お疲れ!
よい古泉だった(あと長門)!
485あいつと初詣:2006/12/10(日) 04:06:22.13 ID:aXnz3+AF0
乙!支援しがいがあったぜ。
486年賀状(お年玉つきでよろ):2006/12/10(日) 04:06:26.00 ID:j+wVdlaf0
うっしゃぁああああああ!耐え抜いたぜぇえええええええ!
そこが大変だったぜぇええええwwwwww

>>483乙です!(後でゆっくり読も
487初夢(二日酔い):2006/12/10(日) 04:07:21.13 ID:aqUGarcvO
GJ!
起きてた甲斐があったぜ!
さて、これから世界はどう転ぶのか…

続きwktk
488初夢(二日酔い):2006/12/10(日) 04:08:55.74 ID:aXnz3+AF0
さて、保守代わりにさっき電波食らったの投下する。前半までだけど。
489なまはげ(悪い子はいねがー):2006/12/10(日) 04:09:07.82 ID:GiMcaQJv0
とりあえず全6話+番外編の予定
まだ書いてないけど明日あたり番外編を投下できたらいいなと思う
クリスマス用に2つくらい案があるから冬企画用の投下前に終わらせたいな・・・

あと実は次の長編も考えてあるんだけどえらい長さになりそうだぜ・・・


とりあえず【罪と罰】及び冬企画用のネタは古×長やら長門の失恋やらで
歯がゆい思いをしてるキ×長派の同士に捧ぐ
490初夢(見るの忘れた):2006/12/10(日) 04:10:03.25 ID:GiMcaQJv0
>>488
wktk
491犬と初詣:2006/12/10(日) 04:10:11.71 ID:aXnz3+AF0
>>489
期待してるぜ……。
492たこ:2006/12/10(日) 04:10:44.64 ID:e3i23wYL0
>>488>>489
期待
493【幸せは猪突猛進と】:2006/12/10(日) 04:11:47.25 ID:aXnz3+AF0
 年が明け、つい調子に乗って食べ過ぎた年越しそばと正月料理が胃の中で猛威を振るっていた、昼下がりの時。
 午前中家に集まってきた親戚連中から徴収したお年玉の額を数えていると携帯が騒がしく鳴った。
 着信相手の欄を見るまでも無く通話キーを押すと通話口からは騒がしいハルヒの声が飛び込んで来た。
「有希んちで新年会やるわよ! だからなんか食べ物もってきなさい! あけおめ! 以上!」
 通話時間は3秒も無かったんじゃないだろうか。正月ボケしかかった頭で良く内容を聞き取れたものだと自分を褒めたくなる。
 ハルヒの事だから新年会をやると言い出すのは、まぁ想定の範囲内ではあった。
 他人の事などお構いなしに行事という行事を済まさなきゃ死んでも死に切れない、それが涼宮ハルヒという人間だからな。
 だが食べ物を何か持って来いと言うのは流石の俺でも予想仕切れなかったな。
 まぁ正月の料理が残っていたはずだからそれを持ってきゃあいいだろうと思っていたら再び携帯が鳴り出した。
 今度は長門からだった。
「…………」
 いや、そっちからかけて来たんだからそっちから何か話しかけてもらわないと困るんだがな。
 まぁ仕方無い、どうせ内容も新年会関連だろう。
「よう長門、あけましておめでとう。ハルヒからついさっき連絡あったぞ。新年早々悪いな」
「……………………………。おめでとう」
 その一言だけで受話器の奥の長門がコクンと俯いているのがわかるのだから面白い。
 一拍置いた後、長門が続けた。
「食べ物……」
「あ、ああ、あまり良い物は持ってけそうには無いが適当に持っていくつもりだぞ」
「いい」
 ホワイ、なぜ? 長門の舌だと庶民の味じゃあもう満足出来なくなったというのだろうか。
 それともハルヒが一方的に新年会の事を決めて長門には一切許可を取ってなくてそれに怒ったとか?
494猪(ケツ拭くの忘れた):2006/12/10(日) 04:12:58.08 ID:aqUGarcvO
支援
495【幸せは猪突猛進と】:2006/12/10(日) 04:13:08.67 ID:aXnz3+AF0
 そういう考えが伝わってしまったのがどうかはわからないが、付け足すように長門は言った。
「私が作る」
 上記の事じゃなくて安心した事は安心したのだが、逆に一抹の不安が芽生えたと正直に言おう。
 正直言って、正月早々あの山盛りカレーは勘弁願いたい。いや、美味いことは美味いんだがな。
「大丈夫。ちゃんとしたものを作る」
 ……。長門がそうまで言うのなら期待してもいいんだろう。
 そういえばカレー以外の長門のまともな料理は食べた事が無かった気がする。(カレーをまともな料理とするならばの話だが)
「そうか、じゃあ頼んで良いか?」
「いい、任せて」
 長門にしては強気だ、そうとう自信があると見た。これは本当に期待してもいいかもしれない。
 こうして俺は電話を切るとまたハルヒから電話がかかってきた。
「やっぱ何も持ってこなくて良いわ! それじゃ――」
「いや、ちょっと待てハルヒ」
「え? 何よ急いでるのに?」
 何が急いでいるだ。こっちにはお前が正月番組を呑気に見ているのが筒抜けなんだ。
 まったくどうしてこうも正月なのにお笑いばかり放送するのか俺はテレビ局に聞きたいね。もっと別のネタは無いのかとさ。
 む、脱線してしまったな。
「ついさっきお前から電話が来た後に長門から電話が来てな」
「そう、その事を伝えようと思って電話したのよ。何を作るのかしらね〜? 期待と不安が半々ずつな気分よ」
 長門はいつのまにハルヒに連絡したんだろう。この分だと他の連中にも同じように連絡が行ってそうだ。
496たこ:2006/12/10(日) 04:14:08.46 ID:e3i23wYL0
支援
497【幸せは猪突猛進と】:2006/12/10(日) 04:14:12.24 ID:aXnz3+AF0
「まぁそんな訳だな。それでだ、お前には聞かなきゃならんことがある」
「……何よ?」
「何時集合なんだ?」
「あっ」
 こやつめ。

 そして時間通りに集合場所の長門のマンション近くの公園に行くとお馴染みのメンバーがすでに勢ぞろいしていた。
 SOS団団長涼宮ハルヒ、SOS団副団長古泉一樹、SOS団萌えマスコット朝比奈みくるさん、SOS団名誉顧問鶴屋さん。
 まさにそうそうたるメンバーとでも言うのだろうか。たったの4人なのに遠くから見ただけでオーラの様な物を発してるのが見えた気がする。
 鶴屋さんは家の方が忙しいだろうにわざわざ来てくれるなんて本当に人が良い人だ、さぞお年玉も貰ってる事だろう。
 そして相変わらず朝比奈さんは可愛らしくいらっしゃって俺はもうそれだけで腹ぁいっぱいだぁ。
 古泉? あぁお前も居たのか、もう帰って良いぞ。
「送れちゃってすいませーん」
 片手を振って合図をする。もちろん朝比奈さんと鶴屋さんに。
 連中の傍までかけて行くと早速2人が笑顔で新年を挨拶をしてくれた、もう今年なんて終わっても良い。
「あけましておめでとうございます、妹がどうしてもついていきたいって言うもんで」
「ふーんだ、キョン君がずっと服を選んでいたせいだもん」
 コイツめ。
「ちょっとあんた何時だと思ってんのよ、あたしら凍えさせる気?」
 何時なんだろうなぁ、俺の腕時計は不思議な事に集合時間ぴったりになってるんだがな。
498猪(ケツ拭くの忘れた):2006/12/10(日) 04:14:33.00 ID:aqUGarcvO
やっぱ名前欄がwww

支援
499【幸せは猪突猛進と】:2006/12/10(日) 04:15:00.70 ID:aXnz3+AF0
「あれ? 何それ?」

 コイツめ、もう気付きやがった。
 俺はここまで来る途中にあった洋菓子店でケーキを買って来ていた。まぁ妹が食いたがってただけなんだがな。
 いつものメンバー以外の奴も来る事を予想して大目に買っておいて良かった。
 懐が暖かい今だから出来る事はしておかないとな。

「ふーん、だったらあたしも手ぶらじゃなく何か持ってきたら良かったわね」

「ごめんなさいキョン君、わたし気が利かなくて……」

 いやいやいいんですよ朝比奈さんもうホント妹がどうしても食いたいって言うもんですからホント気にする事なんて無いんですよいや本当にもうそれこそ言いだしっぺの
ハルヒが気が利かなくてそのどうしようもなさっていったらもうだから正月早々そんな顔しないでください福が逃げますよさぁて長門も待ってる頃だろうし行きましょう行きましょうここに居たら風邪引いちゃいますよさあさあさあ。
500犬と初詣:2006/12/10(日) 04:15:37.89 ID:aXnz3+AF0
以上。支援感謝。
久々に書いたら勝手がわからなくて泣いた。
501猪(ケツ拭くの忘れた):2006/12/10(日) 04:15:50.21 ID:aqUGarcvO
支援
502初夢(見るの忘れた):2006/12/10(日) 04:16:29.10 ID:GiMcaQJv0
支援
503猪(ケツ拭くの忘れた):2006/12/10(日) 04:16:47.53 ID:aqUGarcvO
乙!

まさか…おせち1dか…?
504初夢(見るの忘れた):2006/12/10(日) 04:16:51.46 ID:GiMcaQJv0
終わりかwwwwwww
乙!
505たこ:2006/12/10(日) 04:17:20.86 ID:e3i23wYL0
506犬と初詣:2006/12/10(日) 04:17:59.88 ID:aXnz3+AF0
後半は近いうちに。
1dのままいくかどうかは続きを書いてるときの俺のテンションに左右される悪寒。
507猪(ケツ拭くの忘れた):2006/12/10(日) 04:19:47.09 ID:aqUGarcvO
>>506
テンション次第か…

期待しているぞ。
508たこ:2006/12/10(日) 04:20:10.97 ID:e3i23wYL0
是非そのままのテンションでいってくれ
509初夢(見るの忘れた):2006/12/10(日) 04:21:08.61 ID:GiMcaQJv0
wktkしてるぜ
510女教師と初詣:2006/12/10(日) 04:23:02.79 ID:mAzryE1Y0
もう名前に慣れちまってるwwwww
511猪(筋肉質):2006/12/10(日) 04:23:45.16 ID:GiMcaQJv0
>>510
あるあるwwwwwww
512お年玉(少々):2006/12/10(日) 04:24:25.64 ID:Hm+hbq1X0
              - ー ‐ -、
             / ,  、   \
           //, '/   ヽハ 、  ヽ
          .〃 {_{  / リ| l│  |
           レ!小   ●  | |ヽ | 
  /  ̄=/  ̄二 ヽ|l 、_,_,⊂⊃| |ノ |  
/  ̄二 ヽ__二  __|ヘ ヽ_)   .| |  |
ヽ__─/  ̄二 /  ̄|::|::| ̄ ̄| .||   |
     ヽ__二  ヽ__|::|::|.   |│|  | |

  ノ ヾ ノ ヾ ノ ヾ ノ ヾ
513凧(ひとりぼっち):2006/12/10(日) 04:29:47.01 ID:GiMcaQJv0
ぶっちゃけると甘いだけの話を書くのがそろそろ飽きてきた
514あいつと初詣:2006/12/10(日) 04:30:28.63 ID:e3i23wYL0
痛々しい話が書きたいとな
515凧(ひとりぼっち):2006/12/10(日) 04:32:25.69 ID:GiMcaQJv0
いやまあ実は欝物が一つないわけではないんだがそれはおいといて・・・

これまで書いたやつの反省をいかして
次はあくまでハルヒらしく、かつ少年漫画っぽいノリのを書こうかと
516初詣でかつあげされた:2006/12/10(日) 04:33:45.34 ID:e3i23wYL0
ああ、そういうことね。
何にせよ楽しみにしてるぜ。
517初夢(見るの忘れた):2006/12/10(日) 04:35:59.88 ID:GiMcaQJv0
既にコンセプトとかはできてるが・・・

何はともあれまずは【罪と罰】を完結させないとな
518VIP皇帝:2006/12/10(日) 04:36:34.91 ID:aXnz3+AF0
頑張れ、期待してるんだぜ。


テキストフォルダ漁ってたら未完のSSがかなり出てきた。
年内に全部完結させてやるぁ。
519初夢(二日酔い):2006/12/10(日) 04:37:11.59 ID:j+wVdlaf0
>>515

徐々に書き物としてのスキルが上がってやがる・・・
長門「こいつ、やるな」
520初夢(見るの忘れた):2006/12/10(日) 04:38:13.12 ID:GiMcaQJv0
あ、これだけは先に言っておこうと思う
ハッピーエンド以外は書かない
521おみくじ(人吉):2006/12/10(日) 04:49:48.72 ID:oLa4Undn0
>罪と罰
久々の投下ということなので、Wikiのまとめを読み返してみました。

ああ、ここにわたしが書いてる話の原点があったのかなぁ、と思いました。
長門の相手役がキョン→ハルヒになってるけど。
初めて呼んだ時に、
「うおっ!? この人も同じ発想をしたのか!!」
と思ったのを思い出しました。

>幸せは猪突猛進と
おせち1tに期待はいやおうなしに膨れ上がる!
そして、「おせちもいいけど、カレーもねっ!」
522猪(vipper):2006/12/10(日) 04:58:50.86 ID:j+wVdlaf0
>>521


「カレーもいいけど冬はやっぱりハルヒ鍋」
523猪(禁欲中):2006/12/10(日) 05:10:00.33 ID:aXnz3+AF0
「ハルヒ鍋もいいけど、やっぱりキョンと妹の兄妹丼」
524ぬこと初詣:2006/12/10(日) 05:11:16.70 ID:Hm+hbq1X0
525猪(禁欲中):2006/12/10(日) 05:14:02.61 ID:aXnz3+AF0
>>524
くやしい……でも見ちゃう……!(ビクビク
526ぬこと初詣:2006/12/10(日) 05:16:23.94 ID:Hm+hbq1X0
そういや、人気あるのにクリムゾン、ハルヒ書かないな。
書いて欲しくねーけどw
527猪(友達がvipper):2006/12/10(日) 05:18:19.13 ID:j+wVdlaf0
クリムゾンは同じ人がコスプレしてことあるごとに痛いシチュでやってるようにしか
見えない・・・
どれもこれも同じ顔
528猪(友達がvipper):2006/12/10(日) 05:23:52.78 ID:j+wVdlaf0
>>523

レッツ・ラ・丼・・・・
http://www.vipper.net/vip141443.jpg
529ぬこと初詣:2006/12/10(日) 05:29:55.49 ID:Hm+hbq1X0
>>528
kwsk
530猪(友達がvipper):2006/12/10(日) 05:31:39.47 ID:j+wVdlaf0
>>529

キョンの妹の日記でググリぐりぐり
531ぬこと初詣:2006/12/10(日) 05:39:56.37 ID:Hm+hbq1X0
すまん、今になってプリンスレと気がついた、ほんとごめん。
532猪(カビ):2006/12/10(日) 06:39:55.31 ID:6DJjHzAjO
保守するさっ!
533カラスと初詣:2006/12/10(日) 06:51:25.70 ID:e3i23wYL0
保守するさ
534猪(ほろよい):2006/12/10(日) 07:23:38.34 ID:MoRH8uQRO
寝る前はクリスマスだったのに起きたら正月になってたwww
535猪(2ch中):2006/12/10(日) 07:48:32.94 ID:rwwqYiwaO
眠い
536猪(ギター):2006/12/10(日) 07:58:55.94 ID:j+wVdlaf0
保守するっさ!
537コンブ:2006/12/10(日) 08:00:06.46 ID:BCZQUonU0
538女教師と初詣:2006/12/10(日) 08:06:05.10 ID:GiMcaQJv0
>>521
kwsk
539猪(しいたけ目):2006/12/10(日) 08:35:32.42 ID:aqUGarcvO
保守
540猪(ドラム):2006/12/10(日) 08:48:36.30 ID:j+wVdlaf0
保守してやるっさー

だがさすがに眠い
「だれか、変わりに保守しまくってくれ!!!・・・zZZ」
541猪(入浴中):2006/12/10(日) 09:03:14.62 ID:19y/Pi320
●<ここは私が・・・
542猪(入浴中):2006/12/10(日) 09:04:15.39 ID:19y/Pi320
素で口調間違えた・・・
俺も寝る。
543猪(ちょっと臭いあり):2006/12/10(日) 09:04:35.30 ID:K7H4H7v+O
微力ながら保守だぜ。
クール エディションに惚れた
544猪(vipper):2006/12/10(日) 09:37:11.17 ID:o5SDIf/G0
さっきwiki見てきたが、ずっと星新一ネタやってる香具師はいい加減にした方がいいぞ。
自分のオリジナルで星新一風なネタ、文体ならともかく
ありもの星新一マンマじゃねーの、そんなのが許されるのは最初だけだぞ。
一発芸みたいなもんだ。

只でさえ二次創作は著作権的にヤバイってのにネタまでパックたらますますヤバイじゃねーの。

書いてる奴のオリジナルなネタだけど、中身が星新一風味ならいいけどさ
今やってるのはまずいだろ
545おせつ:2006/12/10(日) 10:03:50.13 ID:Ec7ofC7jO
保守
546猪(加齢臭):2006/12/10(日) 10:22:59.99 ID:MoRH8uQRO
ほすう
547猪(ギャンブラー):2006/12/10(日) 10:23:57.39 ID:g0keQTwpO
保守

夜中は盛り上がったようだなw
548書初め(虫よけスプレー):2006/12/10(日) 10:26:36.86 ID:KX9hUwOE0
夜中に笑いすぎたせいか夢の中で散々だった俺が通りますよ
なんだよ、20億やるから爆破テロ起こせってorz

亀だが、罪と罰の人、GJ。続き待ってるぜー
549猪(白髪):2006/12/10(日) 10:29:50.60 ID:nhD+ZNVV0
>>544
俺はキョンがまんま承太郎の口調なのが一番気になる
550書初め(虫よけスプレー):2006/12/10(日) 10:44:18.67 ID:KX9hUwOE0
あが
551猪(ギャンブラー):2006/12/10(日) 10:47:30.45 ID:19nfPH5z0
今北
なんだこの名前欄wwww
552猪(赤詐欺):2006/12/10(日) 11:09:24.37 ID:g0keQTwpO
保守
553猪(ギター):2006/12/10(日) 11:43:33.46 ID:I0lto+X5O
涼宮ハルヒの保守
554あいつと初詣:2006/12/10(日) 11:49:21.33 ID:bkudX2FH0
>544
禿同、ショート・ショートなんてのはアイデア勝負なんだからな
その命ともいうべきネタをそのままパクルだなんて盗作と代わりがないぜ

大体星新一氏のショート・ショートは千本以上あるんだから
あんなまねしてたらいくらだって作れちまうぞ、キリがねーや
555猪(ばくち打ち):2006/12/10(日) 12:06:28.51 ID:0OS2cmt2O
キョン「なあ長門、どうにかしてスレが落ちないほどの保守をすることはできんのか?」
長門「…出来なくはない。ただし推奨はしない。」
キョン「何故だ。」
長門「局地的ななスレへの保守は将来的なスレへの悪影響を及ぼす可能性がある。」
キョン「それは一体どれ位後の事なんだ?」
長門「…およそ17スレ後。」
キョン「……じゃあやめといた方が良いな。」
長門「いい」
556初夢(猿の夢):2006/12/10(日) 12:22:31.49 ID:48pbErqj0
>>555
近いなww
557猪(ドラム):2006/12/10(日) 12:34:37.50 ID:rwwqYiwaO
ふ、保守だ
558猪(甘党):2006/12/10(日) 12:42:58.25 ID:nV6A9NiC0
はす
559愛のVIP戦士:2006/12/10(日) 12:47:04.69 ID:brHvJDsV0
>>556
ヒント:レスじゃなくてスレ保守
560猪(早すぎ):2006/12/10(日) 12:47:48.70 ID:nhD+ZNVV0
>>559
それでも近いじゃん、1ヶ月もしないだろうし
561初夢(猿の夢):2006/12/10(日) 12:47:55.13 ID:48pbErqj0
>>559
大丈夫前に100スレぐらい投下するって言ってた人居たから
562猪(甘党):2006/12/10(日) 12:52:59.76 ID:nV6A9NiC0
100レスじゃないの?
563猪(ドラム):2006/12/10(日) 12:55:53.30 ID:rwwqYiwaO
30万行くらい書いたって言う人もいたな。どうしたんだろうか?
564猪(ちび):2006/12/10(日) 12:58:10.62 ID:4JdyRMtN0
>>544
SSを含めてパロディという表現手法は模倣と複写の境界線際の対対称であり根本的にその宿命からは逃れられない。
それが嫌ならSSスレに来るべきではない。
565猪(ドラム):2006/12/10(日) 13:05:38.40 ID:70IYUGZhO
このスレ終わりな
566初夢(熱湯風呂):2006/12/10(日) 13:06:43.65 ID:bjBzl6N20
低脳VIPPER氏ねよ^^
http://school5.2ch.net/test/read.cgi/jsaloon/1164148675/l50
低脳VIPPER氏ねよ^^
http://school5.2ch.net/test/read.cgi/jsaloon/1164148675/l50
低脳VIPPER氏ねよ^^
http://school5.2ch.net/test/read.cgi/jsaloon/1164148675/l50
低脳VIPPER氏ねよ^^
http://school5.2ch.net/test/read.cgi/jsaloon/1164148675/l50
567凧(♀):2006/12/10(日) 13:13:18.99 ID:n+I24EUz0
>>564
星新一ネタは二次”創作”ですらないだろうが
他人が作ったキャラ設定で他人が作ったストーリーなんだぞ。
どこにSS作者のオリジナリティがあるんだ?
いくらなんでもあれはやりすぎだと俺は思う。
568おみくじ(ひく金ねー):2006/12/10(日) 13:14:11.32 ID:0OS2cmt2O
キョンとハルヒが閉鎖空間に行ってた頃、谷口は夢を見ていた。「谷口くん、起きて。ねぇ、起きてよ。」「(この声は…朝倉!?)うぉ!!」「朝…倉?何で?カナダに転校したんじゃ?」谷口は辺りを見回した。
そこは学校だった。しかし妙だった。人っ子1人居ず、空は灰色に彩られていた。そして何より辺りで青く光る巨人が校舎を壊していた。
「ねぇ谷口くん実は私チャック萌えなの、いつだったかあなたの開いたチャック反則的なまでに似合ってたわよ。」朝倉は谷口のチャックを開け谷口の唇を…

ドカッ「いてっ!!」気が付くと谷口はベッドから落ちていた。「夢…だったのか?……ちっくしょーもう少しで朝倉と…くぅー!!」
谷口が年中チャックを開くきっかけになった事件である。
という保守
569猪(ドラム):2006/12/10(日) 13:14:43.71 ID:70IYUGZhO
このスレ終わりな
570猪(ベース):2006/12/10(日) 13:14:52.20 ID:rwwqYiwaO
>>567
涼宮ハルヒの本音池
571☆ ◆ZkQJyPyhCs :2006/12/10(日) 13:17:35.94 ID:ADJQy7pM0
>>567
確かにそうかもしれません
まあいつかは星氏の作品より俺の文才が尽きると思う
というか俺はSS作者という自覚はあまりない………
572鶏肉:2006/12/10(日) 13:19:48.33 ID:SOe09Uby0
星ネタの話題はそろそろ「本音スレ」でやらないか?
573鶏肉:2006/12/10(日) 13:22:40.17 ID:SOe09Uby0
かぶったうえにスレ名間違えた・・・
こっちね。sage進行。age厳禁で。

涼宮ハルヒの本音
http://yy42.60.kg/test/read.cgi/haruhizatudan/1165147735/l50
574書初め(虫よけスプレー):2006/12/10(日) 13:26:02.32 ID:ARshjhzs0
ならばこのふいんき(なぜか変換できない)を一新すべく
俺が長門投下
575初詣って何?:2006/12/10(日) 13:31:11.04 ID:b5y7o5540
>>574
お前を待っていた!!
576 ◆aU/GQqP0Gw :2006/12/10(日) 13:32:57.47 ID:ARshjhzs0
題名どしよ…

 それは冬も寒さが増してきてもうすぐ冬休みだ、と期待している俺に立ちはだかる期末試験の壁を越えようとしているとき出来事だ。


 俺は放課後にSOS団の部室で勉強をしている。分からないところがあっても万能な仲間たちに教えてもらえるし、天使に入れてもらったお茶を飲みながら勉強することができる。
 その上勉強の邪魔になる物はほとんど無く、また集中していなかったり他の事をしているとハルヒが激怒してくるため俺は仕方無しにも集中し、それが良い結果をもたらす事が分かっているためだ。
 強制労働のように勉強させられている。しかし頭には凄い入ってくる。少し寒いのが難点だがこの勉強場所は最高だと思っている。もっとも試験期間以外は勉強はしたくないが。

 期末試験はすでに始まっていて、残すところあと3日、7科目という状況で本日も3教科の試験を受けて残すところあと4教科となった放課後、いつも通り文芸室で俺は勉強している。

「キョンくんがんばってますね」
 そう言ってくれたのはSOS団の天使である朝比奈さん。そうなんです、親に試験の結果が悪かったら家を追い出すと言われまして、と答え、古泉と共に問題を解いていた。
 朝比奈さんは試験の残りは得意科目と選択科目らしく、軽い復習をすれば平気らしい。古泉はもともと頭がいいので俺の勉強を手伝わせている。
 長門はいつも通りの定位置で読書をしていて、ハルヒはまだいない。

「お前は勉強してるようには見えないが、いつ勉強してるんだ?」
 そう俺が聞くと、少し苦い顔をして機関で叩き込まれている事を教えてくれた。成績を上げるためによほどの苦労をさせられているんだろう。
 学があることは将来役立つぜ、俺にはムリだが、と言っておいた。古泉はやはりいつものように苦笑いして、あなたらしい、なんて言ってきた。
「ところで長門は勉強する必要はないとは思うがしてるのか?」
 そう聞くと、一応勉強らしい事はしているらしい。読書好きな長門なら教科書を1日で全部読んでしまうだろう。しかしどんな勉強すれば試験で楽できるんだろうか。

「簡単に学力は増加できる。問題は理解力。」
 そうかい、じゃあ俺にはムリだなと呟くと
「理解力が無い有機生命体が学力を向上させる為には時間をかけて理解するか、より理解しやすい解説が必要。」
 なら長門の理解力を分けてくれたらな、とか思いながら今回の今日までに受けた試験は珍しく高得点を狙えそうだった俺は明日の教科の勉強を始めた。
577猪(倉庫係り):2006/12/10(日) 13:33:33.83 ID:g0keQTwpO
支援
578 ◆aU/GQqP0Gw :2006/12/10(日) 13:34:10.12 ID:ARshjhzs0


 分からないところがあったら長門に聞き、古泉に解説させるというパターンで明日の勉強を終わらせた。
 明日は平気そうだが、明後日に俺の苦手科目があるので明後日の分も今のうちに勉強しておくことにしてハルヒがくるまで勉強していよう。
 
 もう少しでキリのいい所、ここまでで今日は勉強を終わらせようとしているとハルヒがやってきた。
 これが終わった頃に来てくれるとちょうど良かったのにな、と思いながらもハルヒに挨拶をし、勉強しなさいと怒鳴られた。
 かつてないくらいの集中力で勉強していた俺は疲れていたんだと思う。

「じゃあ家に帰って勉強するとしよう」
 十分勉強して明日は安泰だと思ったから家着いたらすぐに寝ようと思っていたが、そんな事を言ったら殺されかねないので言わないでおく。
「待ちなさい! あたしがしっかり明日の分を教えてあげるわ!!」
 もちろん明日の分は何とかなると思ってるし、明後日の方が不安なので明日の分に時間は割きたくない。どうせするなら明後日の分の勉強を教えてもらいたい。
「明日のは長門に教えてもらって何とかなりそうだから、明後日の分を教えてくれないか?」

 ハルヒは明日の教科にそうとう自信を持ってるらしく、教えると言って聞かない。明日の教科を勉強しないと明後日の勉強は教えないと言われた。
「しかしなぁ、全教科平均的にあげたい俺としては明後日の試験が不安なんだよ」
「決裂ね! キョンが明日の勉強をしない限りは明後日の分は教えてあげない。自力でやりなさい?」
 ハルヒは俺が折れると思っているのだろう。勝ち誇った顔で言ってきた。正直、明後日の教科は苦手なので1人で勉強しても焼け石に水な事は俺もハルヒもわかっている。
 ハルヒはわかっているからこそ、俺が折れるだろうと言ってきた。

俺は今日は帰って寝たかったので、
「なら俺は1人で勉強して平均点とって団長様を驚かせてみせよう」
 と言った。ハルヒは不機嫌そうな表情になり、
「できるものならやってみなさい!」
 と言い、もう教えないだの平均クリアできなかったら罰ゲームだの言い出した。平均クリアできなかったら1ヶ月間ハルヒを学校帰りに送らなければならない事になった。
 そんな約束してまで家に帰りたかった訳ではないが、何となく了承した。
「じゃあ今日はもう帰りなさい!」
 不機嫌そうに言われて俺はやるせなくも帰った。
579 ◆aU/GQqP0Gw :2006/12/10(日) 13:34:24.67 ID:ARshjhzs0


 家について俺は飯も食わずに寝た。相当集中していたのか、すぐに熟睡できた。
 そして弊害として朝早くに起きた俺は罰ゲームの事を思い出して登校時間まで勉強をする。もちろん明後日の教科だ。
 ほどよく勉強した俺は早めの朝食を取ろうとリビングに行くと母親に小言を言われた。勉強はしているのか、何で勉強しないであんなに早くに寝るのかなど。

 聞き流して学校へ行き、本日の試験を受ける。思った通りの手応えで、あとは明日の試験を残すだけだ、と思って文芸部室に行って勉強をする。
 文芸部室には朝比奈さんと古泉が勉強していて長門は本を読んでいる。俺も定位置で勉強を始めるとハルヒが来た。

「どう? 平均クリアできそう?」
 ハルヒは俺の厳しい現状を知っていて言ってきた。
「正直、今のままでは厳しい。」
「言っとくけど謝っても許してあげないわよ? そうね、教わりたかったら一発殴らせなさい!」
 そんなに怒っているのかと思ったが、殴られるのも罰ゲームも嫌だった。
「殴られるのは困る。そうだな、長門は教えてくれないか?」
「有希! 教えたらダメよ!」
「何でだ? 分からないところを聞くくらいはいいだろう?」
 ハルヒはダメと言い張り、結局1人で勉強することになった。1人で勉強するなら家がいいだろうと考えてそのまま帰宅することにした。


 家に帰り、部屋で1人で勉強してると親が30分置きくらいで様子を見に来る。集中できないから図書館に行ってくると言い、家を出て行こうとしたら親に非常に怒られた。
 学校でも家でも勉強してる様子がない俺が図書館に行って勉強できるはずがない、という事らしい。必死にやってるのに。
 今回は今までにないくらい勉強していて疲れている上に、家で勉強できないのは親が様子を見に来るからということもあって文句を言ってると喧嘩になった。
 そして最終的に「そんなに家で集中できないならでていけ!」と言われ、売り言葉に買い言葉で「そうする。もう知らん」と言って家を飛び出した。

 冬の寒さに震えながら当初の目的地である図書館に着くまでに、厚着してくればよかった、とかこの年で家出か、とか考えていた。
 しかし今回は俺は非は無い。その上出て行ってすぐに帰るのはみっともないのでとりあえず図書館で閉館まで勉強しながら考える事にした。


580 ◆aU/GQqP0Gw :2006/12/10(日) 13:35:14.03 ID:ARshjhzs0
 図書館に着くとあいつがいた。今日も寡黙に読書していた無口な宇宙人だ。
「よう長門」
 と声をかけるとこちらに振り向いて小さく頷いた。
「あなたは勉強しなければならないはず」
 そうなんだ、俺は明日の授業で来月の楽できるか苦労するかが決まる。
 俺は家で勉強できない理由を言い、ここで勉強しようと思ったこと、できれば明日の勉強を教えて欲しいということを長門に言った。

「ならあなたはうちへくるべき」
 とりあえず、落ち着いて勉強をできる場所を確保した。名言こそしてはくれなかったが長門ならきっと勉強を教えてくれるだろう。
「家族と和解するまではうちにいるといい」
 そこまでは考えていなかったが、今さら家に帰るのも嫌だったのでお願いすることにした。

 そして俺は長門に勉強を教えてもらっている。普段は古泉の解説がないと理解できないくらい高度な解説をしている長門だが、今日は非常にわかりやすい。
 深夜まで勉強をして、手応えを感じた頃に眠りについた。俺はコタツに突っ伏したまま寝ていた。
 翌朝に長門に起こされると、朝食を食べてから一緒に登校した。


 定番と言えば定番なのであろう登校中にハルヒ含むSOS団や谷口に見つかるといった事もなく登校できたのは朝早くに起こしてくれた長門のおかげだろう。
 そして試験前にも最後の追い込みをしてた。が、ハルヒに邪魔をされてはかどらなかった。
 試験中にはハルヒの消しカスが飛んできて集中できなかった俺は、平均点をクリアできるか微妙だった。

「あれだけ大見得きったんだから平均点くらいクリアしてみせるんでしょうね!」
 わからん、微妙だと言うとやっぱりあたしがいないとダメねなんて言われたが、お前のせいで集中できなかったとは言わずに「そうかもな」と言っておいた。。
 最後に、来月は楽しみにしてなさい! と言われていったん会話は終了した。

「ところで今日はSOS団は休みよ!」
「何故だ?」
「打ち上げパーティの準備があるのよ! じゃあ急ぐから! じゃあね!」
 そういってハルヒは帰っていった。
 俺はいったい何をさせられるんだろうな、何て考えながら中止の旨を伝えるべく文芸部室に向かう。
581 ◆aU/GQqP0Gw :2006/12/10(日) 13:35:51.17 ID:ARshjhzs0
 部屋に入るとハルヒ以外の全員がいた。挨拶もそこそこに、古泉が「どうでした?」なんて聞いてきた。
「正直、微妙だ」
「そうですか。平均点をクリアしているといいですね」
「そうだな、今は祈ることしかできない。ところで今日は活動は休みだそうだ。試験が終わったから打ち上げパーティをするようだが、その準備のためにハルヒは帰った。」
「わかりました。では僕は帰りますけどみなさんはどうしますか?」
「えっと、わたしも帰ります。キョンくんはどうするんですか?」
「古泉も朝比奈さんも帰るのか。俺はどうしようかな。長門、どうする?」

「帰る。あなたは今日もわたしの家に泊まるべき。あなたにやってもらいたいことがある。」

 古泉と朝比奈さんは驚いた表情を見せた。それはそうだ。今日も泊まるべきという事は昨日も泊まったことになる。しかも万能選手に頼み事を頼まれた。
 俺は簡潔に事情を話したら納得してくれたようだった。古泉から、ハルヒには知られないようにとの忠告を受けて俺は素直に受け取った。
「では朝比奈さん、お邪魔者は帰るとしましょうか」
「ええっ」

 そう言って古泉と朝比奈さんは帰っていった。

「それはそうと、俺は何をしたらいいんだ?俺は一泊の恩も勉強を教えてもらった恩もあるし、出来ることならやってあげたいが命に関わる事はやりたくないんだが」
「これは生命には関係ない事。うちに来て」
俺はわかった、と言い長門と長門の家へ向かった。

582 ◆aU/GQqP0Gw :2006/12/10(日) 13:36:07.88 ID:ARshjhzs0

「ここに座って」
 長門の部屋に着き、リビングに通された直後に言われた。
 俺は言うとおりに座る。長門はキッチンに消えていく。これから俺はいったい何をすればいいんだろう。

 少しするとお茶を持った長門がやってきた。
 いつかのようにお茶を3杯ほど飲むと、長門は言った。
「あなたは疲れている。今日は風呂に入ってすぐに寝るといい」

 昨日もほとんど寝てないし普段からは考えられないくらい集中して勉強して疲れ果てていた俺は長門の提案を受け入れた。 
 そして風呂場でその疲れた脳みそを働かせて考える。

 もしかしたら長門の頼みごとは肉体労働なんだろうか。だから今日休ませて明日働かせようとしてるのか。
 だけど今までの長門の恩を考えれば肉体的にきつくてもやってやろうと考えていた。
583年賀状(二枚):2006/12/10(日) 13:36:08.15 ID:ADJQy7pM0
支援
584猪(禁欲中):2006/12/10(日) 13:36:11.37 ID:19y/Pi320
支援
585 ◆aU/GQqP0Gw :2006/12/10(日) 13:36:22.13 ID:ARshjhzs0

 風呂から上がって長門の用意した、何故か俺にぴったりの服を借りてリビングに戻ると今度は長門が風呂に入っていった。
 入る前に今日は布団が用意してあり、先に寝てていいと言われたので素直に寝ることにした。明日はどんな労働が待っているのかわからないし。

 布団の中に入り寝る体勢を整えてから、布団が一つしかない事に気付いて長門はどこで寝るんだろうと考えていたら長門が風呂をでた。
 どうするのか聞いてみようと考えてたら長門が寝室に来た。そして俺が口を開く前に布団に入ってきた。
「なっ長門?」
「あなたに頼みたいこと、それはエラーの解消」
 またしても俺が口を開く前に長門は俺に寄り添って、言った。
「あなたの近くにいるとエラーが解消される。昨日あなたが来たときにエラーの解消が確認された。あなたは何もせずにそばにいてくれればいい」
 俺は心臓をドキドキさせながらも必死で平坦な声をだして、「そうかい、わかったよ」と言い、何だかほっとした。。

 長門によると、俺とハルヒが仲良くしているのを見るとエラーが発生するらしい。
 それは有機生命体の『嫉妬』という感情だぞ、と教えてやった。そして長門が俺の事を想ってくれている事を感じた。

 長門が俺を頼ってくれるのも、そばにいてくれればいいと言う発言もうれしかった。
 そして軽く長門を引き寄せて頭を撫でてやると俺の心臓も落ち着きを取り戻した。心臓どころか心も非常に落ち着いた。

 そうして長門の頭を撫でていると、最初は嬉しそうな顔をしていたがいずれ眠りに着いた。
 そんな表情をする長門を見ていると何だか無性に長門が可愛く思えて、恥ずかしくなって俺も眠りに着いた。

586 ◆aU/GQqP0Gw :2006/12/10(日) 13:36:38.11 ID:ARshjhzs0


 俺が起きた時はすでに昼だった。今日は試験休みというありがたい休日だった。
 長門はすでに起きていてリビングで読書をしていたが、俺がリビングまで行くと遅い朝食をだしてくれた。
 そして食後に親からの電話で、試験は終わったんだから帰って来いと言われて返事をする前に電話を切られた。
「エラーは昨日の時点でほとんど解消された。あなたは家に帰るべき」
 じゃあ俺は夕方には家に帰るよ、夕方までは長門の近くにいると言い、長門は少しうれしそうにしながら俺に寄り添ってきた。

 俺に寄り添ったまま本を開いている長門は、たまにでいいからきて、エラーを解消してほしいと言われた。
「なら、たまにとは言わずに行ける時はできるだけ行くようにするさ。それと、エラーを溜めさせない為にもハルヒを2人きりにならないように心がける」
 俺も長門が好きだし、長門といると落ち着くからな、とは言わなかった。
 長門は頷くと視線をこっちに向けた。

 それにしても長門といると心がこんなに落ち着くなんて。俺は軽く長門を抱いてみた。
 長門はうれしそうな、それでいて少し困った表情で言った。
「明日以降は昨日までのように私に接することを推奨する」
「情報統合思念体の意思か? それとも長門は嫌なのか?」

「私という個体は今の状態を望んでいる。しかしその結果あなたと涼宮ハルヒが疎遠になることを情報統合思念体は望んでいない」
 そうか。でも俺たちにはまだまだ時間はあるんだ、ゆっくりでいいさ。ハルヒの前でだけ前みたいに接すればいいんだろ、いつかはハルヒも思念体もわかってくれるさと思いながら、でも今だけはと思い少し強く長門を抱きしめた。

 それから俺は長門の作ったカレーと食べて、親に電話してからもう一泊する旨を伝えた。明日からはハルヒを筆頭にSOS団員の前では今まで通りに接しなければならないし、接しようと決めたからだ。
 学校が始まったらSOS団の目に着く可能性のあるところでは今まで通りに接しなければならない。長門と完全に2人きりなんていつなれるかわからない。

 それに、今は少しでも長い時間を共有していたかった。

587 ◆aU/GQqP0Gw :2006/12/10(日) 13:36:51.52 ID:ARshjhzs0


 夜になると、もろくも俺の誓いは崩れ去る事になる。
 突然かかってきたハルヒからの電話で、今から長門の家で打ち上げパーティをすると言われた。長門に了解を得てないどころか、知らないうちなのに。
 その後長門にも同じ電話がかかって来て、30分後に現地集合となった。すでに現地である長門の家にいる俺は早く着いたことにする。

10分もしないうちに、中身は食料品と思われるあり得ないくらいの量の袋を持ったハルヒが来た。

「キョン! なんであんたがいるのよ!」
「お前に呼ばれたから来たんだ」
「早すぎるでしょう!?」
「たまたまここいらを散歩してたんだ。近かったからそのまま来た」
「キョンが最後だと思って罰ゲーム考えてきたのに」

そういうとハルヒは袋を端に置いてコタツに入った。
それから5分くらいすると古泉と朝比奈さんが来た。定例のあいさつをして四人でコタツを囲む。長門はお茶を入れている。

「涼宮さんもあなたもずいぶんお早いお着きでしたね。一緒に来たのですか?」
「断じて違う!俺が一番に着いたんだ。なのに何で俺が一番に来たときに限って罰ゲームはないんだ?」
「それは涼宮さんがあなたに罰ゲームをしてもらいたいと望んでいるからではないですか?」
「ハルヒはそんなに俺の事嫌いなのか?」
「いえ、逆ですよ。好きな人に意地悪してしまうあれですよ」
 よくわからん。
588猪(禁欲中):2006/12/10(日) 13:36:58.51 ID:19y/Pi320
支援支援
589 ◆aU/GQqP0Gw :2006/12/10(日) 13:37:02.76 ID:ARshjhzs0

 長門がお茶を持ってきた時にはハルヒは既に酒を持ってきてた。もう飲まないって言ってたのに。
 そして四角形のコタツに4人座っているので座るところがない長門にハルヒが気付いて言った。

「何やってるのよ有希、座りなさい!」
「座るところがないから立ってるんだろ? 俺が退くからここに座っていいぞ」
「そう」
「キョンは退かなくていいわ! 有希、キョンの上に座りなさい!」
「そう」

 そう言うと長門は俺の脚の上に座った。足を組んで座っているので変にフィットしている。
 古泉と朝比奈さんは知った顔でニヤニヤしている。言い出したハルヒは少し不機嫌そうにして酒を煽った。

「そうだ!」
 ハルヒはすでに相当飲んだらしく真っ赤な顔で先ほどの大きな荷物から非常に大きな服を取り出した。
「キョン! 二人羽織しなさい!」
「なぜだ!?誰とだ!?」
「うーん、古泉くんだと入らなさそうだからあたしかみくるちゃんか有希ね」
 俺は3分の2であたりを引けると思い承諾した。外れが誰だかは言わない。
「みくるちゃん、やってみる?」
「えぇ??恥ずかしいですぅ」
「大丈夫よ! お酒呑めば恥ずかしさなんて忘れられるわ!」
 そう言ってハルヒは朝比奈さんに度数の高い酒を飲ませ、朝比奈さんをノックアウトした。そして確立は二分の一まで下がった。
590 ◆aU/GQqP0Gw :2006/12/10(日) 13:37:19.70 ID:ARshjhzs0

「みくるちゃ〜ん起きなさい!」
「寝させてやれ。無理やり起こすことはないだろう?」
 そういうと俺は朝比奈さんを抱えて布団の敷いてある部屋に寝かせた。
「朝比奈さんはダウンでいいじゃないか。」
「それもそうね、じゃあどうする?」
「涼宮さんがやってみてはどうでしょう?」
 俺は俺にはずれを引かせようとした古泉に酒を飲ませた。ノックアウトまであと3杯ってとこか?

「ハルヒは俺と二人り羽織やりたいのか?」
「進んでやろうとは思わないわね!」
 計算どおり。意地っ張りなハルヒは例え俺と二人羽織したくても素直に言わないと思ったんだ。そして長門なら断らない。
「長門は俺と二人羽織するか?」
「する」
「じゃあハルヒに悪いから長門に頼む」
 よかった。外れを引いたら何されるかわからないからな。古泉が何か言ってたので酒を飲ませた。大分つらそうな顔をしてる。あと2杯くらいでノックアウトできるだろう。
 そうして俺は非常に大きい服をきて、背中に長門を入れた。
「じゃあ有希! これをキョンに飲ませなさい!」
 ハルヒは一杯の透明な、度の強そうな酒を渡した。

 長門は見事に俺の口へ運んでくれて、まるで違和感が無かった。しかしきつい酒だな。
591 ◆aU/GQqP0Gw :2006/12/10(日) 13:37:30.59 ID:ARshjhzs0

「すばらしいコンビネーションですね」
 とりあえず俺は古泉に酒を飲ませた。予想よりも1杯早くノックダウンした。そのまま古泉は放置する。
「もう1杯行きましょう!」
 ハルヒ、俺はダウンしそうだぞ。

 またも非常に違和感なく俺の口へ入ってきた。しかしさっきよりもコップの角度があるため一気飲みに近い形になった。
 頭がくらくらする。
「ハルヒ、このお酒は強すぎるんじゃないか?」
「なによ、もうダウンするの? いいわ!有希、出てらっしゃい?」

 長門が背中からでてくると、今度は俺の隣に座った。俺はそこで座ってられなくなり、長門の膝の上に頭を乗せる感じで倒れこんだ。
 ハルヒが何かを言っているが聞こえない。長門が撫でてくれるのが気持ちいい。そうして俺はブラックアウトした。

592 ◆aU/GQqP0Gw :2006/12/10(日) 13:38:12.10 ID:ARshjhzs0

 俺の目が覚めた時には全員起きていた。長門以外つらそうだった。

「おはよう」
「わかったわ!!」
「朝から何がだ?」
「あんたと有希の気持ちよ!」
「だから何がだ?」
「酒は本性を出すって言うでしょ?」

 と前置きをしたハルヒによると、酒を飲んで本性をだした俺と長門を見ていると、どうやらお互い好きあっているらしい。でもお互いに自分の気持ちにも相手の気持ちにも気付いてない、と言った。
 酒を飲ませただけでそんなにわかるか! っと言いたかったが半分は当たってるし何も言えなかった。
 当たっている半分は、お互い好きあっていること。外れている半分は二日前に気付いたお互いの気持ち。
 そうして俺は投げやりに言った。

「そうかい、そういうことにしておくよ」
 俺はそう言いながら、ハルヒが認めたってことは思念体も認めざるを得ないと考えて、これからは長門とどうどうと一緒にいれると思って歓喜した。


 その後に朝比奈さんに聞いたんだが、ハルヒは俺と長門の気持ちに気付いていたらしい。
 そして、やけ酒飲んで忘れようとしたとか。ハルヒは常識的なのか非常識なのかわからない。しかし最大の障害は無くなった。
 ハルヒが俺と長門の関係を許すとしたら俺はハルヒの鍵ではなくなったという事になるだろう。
 ハルヒの気遣いには感謝しながらこれからは長門と一緒に歩いていこうと思う。きっと長門とならずっと一緒にいれるだろう。




  まとまってないへたくそな文章スマン。
            もうむりぽいからおわれ
593猪(禁欲中):2006/12/10(日) 13:38:56.10 ID:19y/Pi320
乙!
594年賀状(二枚):2006/12/10(日) 13:40:45.29 ID:ADJQy7pM0
595書初め(虫よけスプレー):2006/12/10(日) 13:41:57.99 ID:ARshjhzs0
トンクス 
空気変える為に駄文投下したがちょっと反省している
596初詣って何?:2006/12/10(日) 13:51:06.88 ID:b5y7o5540
乙なんだぜ
597猪(委員長):2006/12/10(日) 13:57:37.98 ID:MoRH8uQRO
乙でGJ!
598お年玉(もらいたい):2006/12/10(日) 13:58:27.29 ID:HoIJBL7eO
乙だがタイトルないと困るんジャマイカ?
599書初め(交通安全):2006/12/10(日) 14:01:49.10 ID:oLa4Undn0
いい仕事!
タイトルは
酒と男と泪と女
を提案したら、ぶっ殺されるな……

>538
何について詳しく言えばいいのかkwsk
600猪(青詐欺):2006/12/10(日) 14:04:46.09 ID:aqUGarcvO
GJ!
相変わらずいい仕事してますな。
601猪(入れ歯):2006/12/10(日) 14:08:27.96 ID:M0SI8XJd0
美空ひばり信者の管理人が美空ひばりを1位にするために作ったタレント人気投票です
田村ゆかりに一票お願いします(現在18位)
10位以内に入れば記録として名前が残るのでよろしくお願いします
ベスト10をVIPなメンバーにしましょう!!

http://www.kitro.com/~kitro/cgi-bin/choice715/index.html
602猪(体操着):2006/12/10(日) 14:16:34.39 ID:nhD+ZNVV0
キョンの独白変だろ読みにくい
603猪(メイド服):2006/12/10(日) 14:21:11.54 ID:rwwqYiwaO
>>602
感想スレか涼宮ハルヒの本音スレ池
604猪(黒板係り):2006/12/10(日) 14:39:58.83 ID:g0keQTwpO
保守
605猪(はげ):2006/12/10(日) 14:44:09.90 ID:4JdyRMtN0
>>603
まあまあ、そんなに噛み付くなよ
即座にケチつけれるぐらいなんだから>>602はよっぽど文章に自信があるんだろうぜ
こいつのSSのお手並み拝見といこうじゃないかw
606猪(メイド服):2006/12/10(日) 14:48:47.67 ID:rwwqYiwaO
>>605
おまいの名前可哀想だな
607猪(体操着):2006/12/10(日) 14:51:06.81 ID:nhD+ZNVV0
>>605
ああ、今書いてるSSを見て驚いてくれ!








ハルヒ視点だがな…
608初夢(熱湯風呂):2006/12/10(日) 14:52:52.78 ID:GVyFNL450
ハルヒSSスレで一番人が多いのってここかなやっぱ?
609猪(ミニスカ):2006/12/10(日) 14:54:17.61 ID:QCMgT/7/0
違うけどめんどいからそれでいいよ
610初夢(熱湯風呂):2006/12/10(日) 14:57:48.89 ID:GVyFNL450
何だそれはwww
611VIP皇帝:2006/12/10(日) 15:05:06.45 ID:aqUGarcvO
すげぇ投げやりwww
612お年玉(すずめの涙):2006/12/10(日) 15:11:29.49 ID:HoIJBL7eO
支援いらずの5、6レス程かりますね。
613ホームシック ◆mtod1dSyOc :2006/12/10(日) 15:12:50.39 ID:HoIJBL7eO
そいじゃ投下します。


 何でもない日だった。
 俺はいつものように部室に向かい、朝比奈さんにお茶をもらおうと思っていたのだが……。
「うぅ〜……ぐすっ、ぐすっ。うぅ〜……ぐすっ」
 本能的にヤバいと悟ったね。
 俺が部室の外で聞いた《それ》は、明らかに異常だった。
 まるで、現世から離れられなくなった幽霊が泣いている声のようだった。……いや、聞いたことはないが。
「うぐっ……ひくっ……お母さん……お父さん……」
 その言葉を聞いた時に、やっと声の持ち主がわかった。朝比奈さんだ。
 何故泣いているのかはわからないが、朝比奈さんが泣いているなら助けてやらないといけないな。
 俺はドアを開いた。
「ぐすっ……。あ、あれ? キョンくん?」
 どうしたんですか? 朝比奈さん。
「うっ、うっ……うええぇぇん」
 参った、泣きやまない。
 とりあえずこのままだと遅れて来るハルヒに殺されるのは間違いないので、朝比奈さんを連れて屋上へと上がった。
 もちろん、ハルヒと男子生徒に見つからないように細心の注意を払ってだ。


 いったいどうしたんですか?
614ホームシック ◆mtod1dSyOc :2006/12/10(日) 15:13:34.55 ID:HoIJBL7eO
「ひぐっ……お父さんが、お母さんがぁ……」
 おいおい、この泣きようだと両親が死んだのか? それならすぐに未来に帰った方がいいんじゃないか?
「ひぐっ……いきなり通信してきて……久しぶりに声聞いてぇ……」
 ……は? それは逆にうれしいことじゃないのか?
「寂しいよぅ……みんなに会いたいよぅ……ふえぇぇぇん!」
 ……気持ちはわからんでもないな。
 何しろ未来から一人で来ているお方だ。
 いくら俺達と仲良く過ごしているからといっても、両親や友達は向こうにいるんだ。
 辛いよな、やっぱり。
 とりあえずこういうシチュエーションでよくやることとして、俺は朝比奈さんを抱き締めた。
 小さく、細っこい体に良い匂い。……やべ、ドキドキする。
「キョ、キョンくん? ダメだよぅ……」
 俺なんかじゃ役不足かもしれませんが……たまには俺を父親代わりに甘えていいですよ?
 何を言ってんだ。朝比奈さんから発するオーラで頭が回ってないのか?
 俺が朝比奈さんの父親代わりが務まるわけないだろうが、くそ、死にてぇ。
「じゃ、じゃあ……ひっく、甘えていいですかぁ? 会いたいよぅ……会いたいよぅ……」
 朝比奈さんは俺に強くしがみついてきた。
 ずっと、『会いたい』や『お父さん』とか呟きながら、泣いていた。
 いくら年上の未来人だと言っても人の子どもだ。
 やっぱり家族と離れての生活は辛く、精神的にもキツい物なのだろう。
 そんな環境に置かれたことのない俺が何を言えるわけもないが、せめて近くにいて、辛さの捌け口になってやろうと思った。


「はぁ〜……、たくさん泣いたらスッキリしちゃいました……」
 しばらく泣いていた後、おもむろに朝比奈さんは顔を上げた。
615歯科助手と初詣:2006/12/10(日) 15:14:46.25 ID:mAzryE1Y0
しえん
616ホームシック ◆mtod1dSyOc :2006/12/10(日) 15:15:24.30 ID:HoIJBL7eO
 この状態で顔を上げられると、とても顔が近くなるわけだが。
「あ……ご、ごめんなさいっ!」
 顔を真っ赤にして飛び離れられた。
 やっぱりこのまま甘甘な展開へ……なんて都合よくは行かないよな。
 朝比奈さん。もう大丈夫ですか?
 俺の質問に頭を二、三度縦に振って意思表示がきた。
 ……じゃあ行きましょうか。
「ふえっ? ど、何処にですか? ……あっ、部室ですよね」
 違いますよ、デートに行きましょう。何処でもいいから二人で。
 驚く朝比奈さんの手を取り、階段を降りていく。
 明日ハルヒに何て言われるだろうか? 罰金くらいで済めばいいんだけどな。
 朝比奈さんの父親の代わりにはなれないが、元気付けることくらいは出来る。
「キョ、キョンくん! 涼宮さんが怒っちゃいますよ……」
 一日くらい構いません、古泉が苦労するくらいですから。
「で、でも……」
 俺は脚を止めて、朝比奈さんを見つめて口を開いた。

「父親代わりの俺のいうことが聞けませんか?」

 父親代わりなんて、何度も言うが出過ぎた真似である。だが、今回はこれが効いたのか、笑顔で返事が帰ってきた。
617ホームシック ◆mtod1dSyOc :2006/12/10(日) 15:16:25.76 ID:HoIJBL7eO
「……ごめんなさい、お父さん」
 そうだ、朝比奈さんにはやっぱり笑顔が似合う。
 もう一度、手を取り歩きだすと、今度は握り返される感触がした。
 繋いだ手が少し汗ばんでいるのを感じた……俺が汗ばんでるのか? わかんねぇ。
 ハルヒや、男子生徒の目をかいくぐりながら学校を出るのはスリルがあった。
 ある種の共犯意識。やましいことをしたわけじゃないから共犯と言うのもどうかとは思うが。
 学校を抜けだし、坂を下ってもどちらからも手を離そうとはしなかった。
 二人の心の中では父と娘かもしれないが、端から見たら間違いなくカップルだ。
 そんな状態で俺達はウィンドウショッピングをして、時には飲物を飲んだりして過ごした。
「今日はありがとう、キョンくん。おかげで元気が出ました」
 一日が楽しかったから名残惜しいな。仕方ないが。
 お礼なんていいです。また会いたいって気持ちになったらいつでもこの役をやってあげますよ。
「うふふ……じゃあまたそういう気持ちになったらお願いしますね? お父さん!」
 本当に幸せそうな微笑みだ。今日はいいことをした。
618猪(青詐欺):2006/12/10(日) 15:16:43.59 ID:0OS2cmt2O
支援
619ホームシック ◆mtod1dSyOc :2006/12/10(日) 15:16:56.06 ID:HoIJBL7eO
『じゃあ』と言って、別々の方向に歩きだしてしばらく経った時だった。
 後ろから走ってくる音が聞こえてきた。……朝比奈さんだ。
「はぁ、はぁ……わ、忘れてました!」
 そのかわいい小柄な少女は、俺の頬にキスをすると『大好きですから!』と言って走り去った。
 この言葉が、俺に向けられた物か、《父》に向けられた物かはわからん。
 しかし、俺は幸せな気分になり、朝比奈さんも元気を出した。それだけで充分じゃないか。
 様々なことを考えながら歩いていると、急に妹のことを思い出した。
 そういえば最近遊んでやってないな……。
 せっかく身近に家族がいるんだ。しっかりとサービスしてやるのも悪くない。
 自分の父と母の為にコンビニでケーキを買って、妹にも好きなお菓子を買った。
 今日は妹のお守りで疲れるだろうが……それも幸せなんだよな。
 そう思い、朝比奈さんに大事なことを教えられたと感じた一日だった。


おわり


以上です。ありがとうございましたorz
620猪(青詐欺):2006/12/10(日) 15:20:14.84 ID:0OS2cmt2O
乙!!GJ
621VIP皇帝:2006/12/10(日) 15:21:20.25 ID:Bh/5kJBnO
GJ!
622初夢(アフリカのシマウマだった):2006/12/10(日) 15:27:18.62 ID:GVyFNL450
えがった。例えるならプリンアラモードに乗ったイチゴのような。
623猪(倉庫係り):2006/12/10(日) 15:35:09.24 ID:aqUGarcvO
GJ!
624猪(停学中):2006/12/10(日) 15:36:10.97 ID:g0keQTwpO
GJ!
10月のよく晴れた朝の空を見ているような気分になった
625猪(不倫中):2006/12/10(日) 15:36:31.37 ID:nhD+ZNVV0
GJ
626書初め(虫よけスプレー):2006/12/10(日) 15:39:32.50 ID:oLa4Undn0
すっかりお父さん役が板についてる、ダンディ・キョンGJ!

お母さん役は、ハルヒか長門、どっちがぴったりくるだろうね?
(鶴屋さんは、お姉ちゃん役)
627嫁と初詣:2006/12/10(日) 15:47:03.38 ID:eTC91Lh30
成長した妹やハカセくんの話なんて需要あるのかね・・・
628お年玉(すずめの涙):2006/12/10(日) 15:59:32.63 ID:HoIJBL7eO
>>627
妹のなら書いてみたい。
ハカセくんなら見てみたい。


というわけでハカセくんwktk
629旦那と初詣:2006/12/10(日) 16:02:55.95 ID:eTC91Lh30
いや、すまん
まだ書いてない
聞いてみただけだ・・・

成長したハカセくんが主役のSSを考えてるんだが、もしできたとしてもずっと先だな
630お年玉(がっぽり):2006/12/10(日) 16:09:38.04 ID:HoIJBL7eO
そうか……orz

とりあえずみんな感想サンクス!
631猪(黒板係り):2006/12/10(日) 16:32:23.26 ID:aqUGarcvO
保守
632猪(おまっ):2006/12/10(日) 16:55:07.32 ID:xWQwcrN9O
朝比奈さん可愛いよ朝比奈さん
633黒豆(七粒):2006/12/10(日) 17:08:28.64 ID:Ec7ofC7jO
あげ
634書初め(今年こそ素人デビュー):2006/12/10(日) 17:11:30.67 ID:oLa4Undn0
筆が進むきっかけが、「女の子が泣く場面を思いつくこと」というのは、
我ながらいかがなものかと。
……今までのを読み返してみると、泣いてない女の子、1人しかいなかった……

危険な香りのする保守
635猪(やせ):2006/12/10(日) 17:17:17.92 ID:8RXGrlOQ0
636猪(やせ):2006/12/10(日) 17:17:36.94 ID:8RXGrlOQ0
ごめ、誤爆
637黒豆(七粒):2006/12/10(日) 17:18:12.66 ID:Ec7ofC7jO
>>634
俺なんかほぼ毎回誰かが血を流してる。

もっとも昔の読み返すと恥ずかしくて死にそうになるからうろ覚えだが。
638猪(双子の妹):2006/12/10(日) 17:23:45.81 ID:43EVndF10
>635
えー、保存しました
639猪(やせ):2006/12/10(日) 17:25:25.76 ID:8RXGrlOQ0
>>638
ほしければ
ttp://ex17.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1165679451/l50
にまだあると思うよ



ID変わっててよかったwwwww

640猪(2ch中):2006/12/10(日) 17:44:25.40 ID:Y8UTOoxM0
保守
641猪(停学中):2006/12/10(日) 17:46:24.81 ID:aqUGarcvO
そういえば今日は覚醒の人が来る日…


wktkが止まらない!
642猪(病気がち):2006/12/10(日) 17:51:13.21 ID:g0keQTwpO
保守
643猪(vipper):2006/12/10(日) 18:12:59.19 ID:Y8UTOoxM0
保守
644 ◆OPPAIf22r6 :2006/12/10(日) 18:18:21.85 ID:43EVndF10
朝倉涼子の世界の第二回投下します。

前回までの話。
http://www11.atwiki.jp/xgvuw6/pages/1944.html

21レスの予定です。
645朝倉涼子の世界2(1) ◆OPPAIf22r6 :2006/12/10(日) 18:18:55.03 ID:43EVndF10
〜朝倉涼子の世界〜
第2話 〜涼宮ハルヒの出方を見る〜


 その朝、いつものとおりに時間ギリギリに学校の玄関へとついた俺が、
下駄箱の中に大急ぎで手を突っ込むと、そこに違和感を感じた。
本来、一足の上履きしか入っていないであろう俺の下駄箱に、見知らぬ一通の封筒が入っていたのだ。
 いったいなぜこんなところに?
俺はそんなことに少し疑問を抱きながらも、それを急いで鞄に封筒を突っ込み、大急ぎで階段を駆け上がった。

 最初の休み時間に、こっそりとトイレに朝の封筒を持ち出して、隠れるようにしてそれを読んだ。
かわいい便箋に入ったその手紙は、これまたかわいい女の子らしいピンク色をした小さいレター紙に
『放課後誰もいなくなっら、1年5組の教室に来て』
と、明らかな女の文字で書いてあった。差出人の名前はどこにも書かれていない。

 なんだこれは。いったい誰だ。
俺ははっきりいってこんな手紙をもらう女子は身に覚えが無い。
最初この手紙を下駄箱で見つけたときから、ラブレターなどという浮かれた存在であると確信していたわけでもないが、
この手紙の内容を見る限りでは一般的にはラブレターとしか受け取りようのないものではないか、と考えざるをえない。
放課後の誰もいない教室に女子に呼び出されて、それが明日の日直の引継ぎだったり、
普段の授業態度を改善するように怒られたり、なんておかしなこともありえないだろうし、
ましてやそれがカツアゲされたり、突然ナイフで刺し殺される、などという奇天烈な展開なぞ予想することの方が難しい。
 だから俺の中でこの手紙はもうラブレターの意味で出された手紙だと勝手に確定されてしまったのだ。
もちろん、ラブレターなんてものをもらうことは人生初の出来事である。
646朝倉涼子の世界2(2) ◆OPPAIf22r6 :2006/12/10(日) 18:19:35.27 ID:43EVndF10
 じゃあ、このラブレターの送り主はいったい誰だろう。
俺の脳内会議室は、一日中このことの話題で持ちきりであった。もう会議室は貸しきり状態だ。
授業の内容など、これっぽっちも頭に入ってこない。
 俺のクラスで、今までまともに話をしたことのある女子は、せいぜい俺の隣の席の朝倉涼子くらいしかいない。
だがその朝倉は俺以外のやつとだっていっぱいしゃべっている。もちろんそれは男子であろうと女子であろうと変わりは無い。
むしろ俺と会話する回数は、クラスの中では少ない方だ。
 涼宮ハルヒもあるか? あの変な女はいつも何を考えているかわからんし、
突然変な電波を受信したりして、俺をからかって遊ぶなんてことも、絶対にないとも言い切れなくは無い。さて俺はいくつ否定語を重ねたであろうか。
まあ、そんな可能性は、1999年、地球にアンゴルモア大王がやってくるくらいにありえないだろう。つまり0だ。
他に同じクラスの女子の可能性を考えても、さほど交流のある人物はいない。もちろん全く会話が無いというわけではない。
だがそれは、日常的に接触すれば誰しも発生する程度のごく普通の会話であり、それをいちいち槍玉に挙げていたらキリがない。
 あとは他のクラスの女子かもしれない。
だがこれは同じクラスよりも難しいかもしれないな。なにせ俺は部活動というものに参加しておらず、
そうなれば当然とも言うべきか、他のクラスの人間とは基本的に縁が無い。
 あるいははてさて、予想を覆すような展開、たとえば未来から美女が俺を誘惑しにやってきたのかもしれない。
もしそうであれば思いっきり美人で、グラマラスで、ちょっとロリ顔な少女を希望したい。
どうせありえない話なのだから夢は多めに語らせてくれ。
 まあ、現実的な可能性を考えれば、あっさり普通のところに落ち着くのだろう。
 わざわざ下駄箱に手紙を入れるなんて地味で古臭い手段を選ぶような女子なんだから、
おそらく見た目も中身も地味な女の子なんじゃないだろうか。
 よくてせいぜい内気で普段あまり人と話さず、好きな男の子に告白も出来ないような人見知りで、
眼鏡をかけた読書好きな少女、そんなところが今のところ考えられる一番いい結果なんだろう。
647猪(はげ):2006/12/10(日) 18:20:00.97 ID:pMU23R4Z0
私怨
648朝倉涼子の世界2(3) ◆OPPAIf22r6 :2006/12/10(日) 18:20:50.49 ID:43EVndF10
 あと考えられるのはこの手紙が罠である可能性だ。これもあるだろう。
やるとしたら国木田や谷口辺りか? 教室で待ちぼうけをくらった俺に『どっきりでしたー』的展開。
谷口のバカなら十分考えそうなことだ。その二人以外の可能性も含めれば、さらに可能性は高くなる。

 他にも特進クラスにいると噂されている同性愛者が、
本気で俺のことを好きになっちまったなんて可能性も否定は出来ない。もしそうだったら地獄だが。
 それからあて先の間違いという可能性もなくはない。
俺の靴が入っている下駄箱は、榊というクラスでも超のつく人気者の下駄箱の1つ下の段にあり、
その榊という男は、まだ高校始まって一ヶ月しか経っていないというのに、
もうすでに何人もの女子から告白を受けているほどのイケスカナイ野郎である。
そいつと間違えて手紙を入れてしまうなんてハプニングがあってもおかしくは無いと考えられる。

 いろいろな思いが幾重にも交錯した脳内会議ではあったが、
結局のところ、俺の頭の中の会議室では結論は出ないまま、
いくつもの憶測よりも自分の目で直接確かめた方が早いだろうという、極々当たり前の意見に従い、
放課後のその時間までクラスに残ることに決めたのであった。
649朝倉涼子の世界2(4) ◆OPPAIf22r6 :2006/12/10(日) 18:21:23.95 ID:43EVndF10
「お前か……」
「そ、意外でしょ」
 朝倉涼子が教室後ろのドアを開けて、こちらに向かって歩いてきた。
放課後すぐに帰ったように見えたが、あれは俺の目を欺くためのフェイクだったのだろうか。
朝倉は俺の3歩ほど手前ですっと歩みを止めた。
 そう、あの手紙は間違いでもなく、朝倉が俺へと出した手紙だったのだ。
もし、あれが本当にラブレターだとすれば、この状況は嫌でも心臓の鼓動が高鳴るってもんだ。

「で、用ってなんだ」
 緊張を気取られないようにと、俺は必死になって自分をとりつくろっている。
「うん、涼宮さんのことなんだけどね……」
 おもわずガクッと拍子抜けしてしまった。
 また涼宮か。
この朝倉の涼宮好きはいったいなんなんだろうか。阪中のいっていたように朝倉は本当にレズなんじゃないのか。
何をするにしても朝倉は涼宮を優先事項に掲げているような気がする。
いったい涼宮は朝倉にとってのなんだというのだ。
「人間はさぁ、よく『やらなくて後悔するよりも、やって後悔したほうがいい』っていうよね。これ、どう思う?」
「よく言うかどうかは知らないが言葉どおりの意味だろうよ」
何を、という主語が無い。
これでは何について語っているのかさっぱりわからない。
「何も変化しない観測対象に、あたしはもう飽き飽きしてたの。どう動いても変わらないなら、やるしかないって思ったこともあったわ」
 どうも様子がおかしい。
朝倉の出したあの手紙はどうやらラブレターじゃないらしい。
少し残念だがこんな変な告白セリフを考えるような女の子ではないはずだ。
俺の中での朝倉像はそのように認識されていた。
650朝倉涼子の世界2(5) ◆OPPAIf22r6 :2006/12/10(日) 18:22:19.66 ID:43EVndF10
「でも最近、ようやく動き始めてきたの。状況がね。これはすごくいい兆候なんだけど……
あと少しだけ何かが足りないような様子なの。ううん、それが何かはわからないんだけど、
きっと答えはあと少しのところまで来ているんだと思うの」
 おかしい。朝倉って何か電波を感じている人間なのだろうか。まるで今にも「わたし実は宇宙人だったの」
なんて告白をしてきそうな勢いである。あのとき涼宮に向かって言った「宇宙人発言」は冗談ではなく、
本気でそう思っている、頭のおかしな少女のカミングアウトだったのではないか。
そうだとしたら俺は今ピンチなのだ。

「だからわたし、あなたと付き合いたいの」
「はぁ?」

『だから』と前後した文章が全く繋がっていない。
 さきほどからの電波な内容から急転して突然の告白。朝倉の表情からはとてもそんな気概は感じられなかった。
まるでいつも他の女子と話をしているときと同じ、普段そのままの顔で語りかけてくるのである。
「じ、冗談だろ」
「冗談だと思う?」
 朝倉はいつもの普通の笑顔で笑っていた。

「わたしのこと嫌い? それとも他に好きな子がいるの? もしかして好きな子って涼宮さん?」
なんでそこで涼宮の名前が出るのかは知らないがそれはないだろ。断じてありえない。
651朝倉涼子の世界2(6) ◆OPPAIf22r6 :2006/12/10(日) 18:23:02.97 ID:43EVndF10
「WAWAWAわすれも……ぐわっ!」
 まるで計算され尽くしたようなタイミングの悪さで谷口が教室後部の扉から入ってきた。
谷口は俺と朝倉が1対1で対面しているこの状況に非常に驚いているようだった。
この様子からいって、どうやらこれは谷口が仕込んだ罠とかではなさそうだ。
 朝倉は突然の侵入者にも特に感情を変化させることなく、俺の方を向いて言い放った。
「わたし、あなたと付き合いたいんだと思う」
 谷口の口が大きくヘの字に曲がり、絶望とも落胆とも取れる表情でこちらを見ていた。
「すまんっ……ごゆっくりー!」
谷口はザリガニのように後ろに下がり、扉も閉めずに走っていった。

「面白い人」と朝倉。
 なんだかとてつもない余裕を感じる。
自分の置かれている状況がわかっているのだろうか。
「で、あなたの返事、聞かせてもらえないかな?」
 両手の指を合わせてニッコリと朝倉が微笑んだ。
「お、俺は……」
 いきなりの急展開である。まさかあの朝倉涼子が本気で俺に告白などというものをするとは、
つい先ほどまで夢にもおもわなかった出来事なのだ。今ここで目覚まし時計が鳴り響き、
はい残念、夢でしたと宣告を受けても、俺はそれをちっとも不思議とは思わなかったことだろう。
少し口惜しいとは感じるだろうが。
 しかし朝倉のこの告白はおそらく本気だ。なぜならここで俺をからかっても彼女には何も得るものもないからだ。
そしてもちろん、俺と付き合ったって、彼女からしたら何の得にもならない。
なんせ俺より朝倉の方が断然優秀なのは目に見えているからだ。学業、運動神経、人格、人望、全ての面においてな。
 だからこそ、だからこそこの朝倉は本気なのだ。俺のことが好きじゃなければこんな形で告白などしない。
俺はどうすればいいんだ? いや、どうするもこうするもない。そんなありがたい話は受けない手は無いに決まってる。
だがあまりにありえない話に、少し頭の中がパニックを引き起こしているのだ。
 正直に言おう。俺はもう心臓がはちきれんばかりに鼓動し、脚はがくがくと震え、ひざが笑っている。腕は肘から上はこわばって動かず、
喉は砂漠のようにカラカラに渇き、両方の手のひらにはビッシリと汗をかいている。
顔は鏡が無いから見れないが、きっとこの教室から見える夕日よりも真っ赤になっているはずだ。
652朝倉涼子の世界2(7) ◆OPPAIf22r6 :2006/12/10(日) 18:23:40.26 ID:43EVndF10
 朝倉は美人だと思うし、性格もいい。こんな彼女がいたら……なんてことを想像したことも確かにあった。
だから俺は嬉しかった。ああ、もう物凄く嬉しいよ。最高だ。もう今まで生きてきた中で最高の瞬間だと言っても過言ではなかった。
もし俺が、今初めて朝倉に出会ったばかりだったとしよう。そこで目の前のこの朝倉にいきなり好きと言われても俺は2秒で惚れられるね。
それくらいオールオッケーな美女なんだから、今ここで告白されたということは、元々これは両思いだったといってもいいくらいなのだ。
たしかに今まで恋愛の対象として朝倉を見たことはなかった。でもそれは俺には到底手の届かない高嶺の花だと諦め気味に意識していたからだ。
好きか嫌いかの二つに分けろといわれたら? ああ、好きだよ、十二分に好きのうちに入る人物です、あなたは。

 しかし、ここで俺の体に不思議な現象が起たのだ。
急に全身が硬直し、体が動かせなくなっていた。頭の中に何かが送り込まれるような感触が2、3秒続いた後、
なぜか俺は朝倉のこの告白を受けてはいけないような、そんな不思議な気持ちになって、
思ってもいない言葉が勝手に口から次々と出てきた。

「俺は好きとかはよくわからない……朝倉のことをまだ好きとか考えた事はない……」
 しゃべっている俺が一番驚いた。
 なぜか俺は断ろうとしていたのだ。
なぜかはよくわからない。極度の緊張からだろうか。
気持ちとは裏腹に、言葉だけが朝倉を否定する方向へと向かっていく。
誰かに操られているのか?
なんだこれは? 宇宙人に乗っ取られたみたいな感覚だ。
このセリフは俺のセリフではない。なぜだ?
「俺たちはまだ、会って一ヶ月くらいしか経っていないし、お互いよくわかり合っていないんだと思う、だから……」
「だからね」
 朝倉の顔が急に近くなった。
 いつのまにか二人の距離は50センチくらいまで狭まっていた。いつのまに?
思わず体をのけぞって距離を置く。
653猪(はげ):2006/12/10(日) 18:25:03.06 ID:8RXGrlOQ0
しえん
654猪(子持ち):2006/12/10(日) 18:25:34.45 ID:g0keQTwpO
突然キタww支援
655朝倉涼子の世界2(8) ◆OPPAIf22r6 :2006/12/10(日) 18:26:27.84 ID:43EVndF10
「だからわたしと付き合ってほしいの。お互いのことを理解するために付き合うの。
付き合ってから生まれる恋だってあってもいいじゃない。わたし、あなたに気に入ってもらえるように努力するから。どうかしら」
 もちろん、俺はここで朝倉を振ろうなどという考えは1ミリもなかった。
すぐにオーケーするつもりだった。
だがなぜかその言葉が出ない。
「ね?」
 また朝倉は俺の瞳の遥か奥を覗き込みながら、輝くような眩しいばかりの笑顔で首を傾けるのであった。
あとは俺がここで一言「はい」と言えば済む。
俺はもうその言葉を言おうと決心していた。そして口を開いた、その瞬間──。
 
 頭の中に見知らぬ光景が浮かび上がった。

 そこはどこかで見たことのあるような、狭くて古い、うちの学校の部室のような部屋の中で、
スチール製の本棚にはビッシリと詰まった本が置いてあって、
ロッカーの脇にあるハンガーラックにはバニー服やら、メイド服やら、ナース服やらのいろいろなコスプレ衣装が飾られており、
窓際に置かれた机の上には『団長』と書かれた三角錐があって、その席にはあの涼宮が偉そうにふんぞり返っていた。
その右隣にある小さな椅子に、この前図書館に行ったときに、涼子に紹介されたあの眼鏡の少女が、黙々と本を読みながら座っていて、
部屋の中央にある長机には俺が座っていて、かわいらしいメイド服を着た女性にお茶を入れてもらいながら、
見たことのない少しいい面をしたハンサムな男と、一緒にオセロをしていた。
なんなんだこの奇妙な光景は。俺が俺を見ているだと?
しかもそこは、初めてみたはずの光景なのに、なぜこんなにも俺を懐かしい気持ちにさせるのだ。
 急にその涼宮が物凄い形相でこちらを睨みつけて、こちらに何か罵声を投げかけた。
そこでオセロをしている俺にではない。この風景を見ている俺に向かってだ。
当然だが頭の中に浮かんだ映像なのでその言葉は俺の耳には届かない。
猛り狂って、こちらに怒りをあらわにしているその涼宮の表情が、徐々にどこか寂しげな雰囲気を漂わせ始めていた。
 なぜ今あいつのことを思い返したのかはよくわからない。さっき朝倉に言われたからか?

「目を覚ませ。こんな幻覚を見ている場合じゃないだろ」
俺はぶんぶんと頭を振って、頭に浮かんだ涼宮の幻像を消して、現実と向き合った。
656朝倉涼子の世界2(9) ◆OPPAIf22r6 :2006/12/10(日) 18:27:25.84 ID:43EVndF10
 今、この瞬間が何か俺の人生を大きく変えるような、とても重大な場面のような気がした。
この場面を乗り切らないと俺の人生はもしかするとここで終わる。そんな気さえしてきたのだ。

でもそれも二文字だ。
こんな簡単な言葉は無いぜ?
言えよ、俺。……なんで言葉が出ないんだ?
よし、こうなったら別の単語だと思え。
葉っぱの『葉』、そして胃袋の『胃』、これを続けて言ってみるんだ。さあ言え!

「……は、い」
 やっとの思いで喉の奥から小さく出た俺の返事を聞いて、「やった」と小さく拳をにぎって嬉しさを表現した朝倉の仕草は、
俺の心の琴線にぐぐぐっと何かが響くのを感じさせた。
やべえ、とてつもなくかわいいぞこれは。

先ほどからの極度の緊張と、あまりの嬉しさに、この後どうしたらいいものかわからない俺は、
ただボーゼンとその場に立ち尽くすことしか出来なかった。
とにかく朝倉からの告白に対し、俺はオーケーをした。
これで俺達はめでたく彼氏と彼女という関係になったのであった
657朝倉涼子の世界2(10) ◆OPPAIf22r6 :2006/12/10(日) 18:28:44.02 ID:43EVndF10
「じゃあ、まずはお互いのことをよく知りましょう」
ということで朝倉と電話番号、メールアドレスを交換した。
相手のメルアドをいちいち手で打つこの作業がもどかしい。
俺が朝倉に送った空メールが、その場ですぐに受信されて登録完了。

 さて、このあとどうしようか。普通ならこの後一緒におしゃべりしたり、途中までは一緒に帰るところなんだろうが。
しかし朝倉は、「今日はわたしこのまま帰るね。じゃあね」
とだけ言い残し、軽い駆け足で教室を去っていった。
「え……」
 気づくと俺は教室にポツンとただ一人残されていた。
さっきあったことが、まるで嘘のよう何事もなく世界が動いていた。

 あれ?もう終わりですか?
 告白されたことのある方々に伺いたい。告白の後ってこんなに淡白なものなのですか、と。
心の中にポカンと大きな穴が開いたような、そんなむなしい空気が俺の胸を通過していったのである。
夢だったのかな? ほっぺたを思いっきり抓っても全く痛く。なんだこれは夢だったのか。
あ……痛くなってきた。痛てててっ。緊張がほぐれて、脳内アドレナリンが切れてきたのかもしれない。
ようやく目が覚めたような気分になって、俺はものすごい疲労感に襲われていた。なんとか体を家路へと向かわせるのが精一杯だった。

 しかし何かあの場面、あの雰囲気はキスの一つくらいあってもよかったんじゃないかと、俺は少し不満を感じていたことをここに自供する。
どうしたらいいのやら、全てが初めてのことだらけだったから、これでよかったのか悪かったのかわからない、
なんとももやもやとした気分である。
658猪(vipper):2006/12/10(日) 18:29:41.05 ID:Y8UTOoxM0
支援
659朝倉涼子の世界2(11) ◆OPPAIf22r6 :2006/12/10(日) 18:29:58.46 ID:43EVndF10
 その夜、俺は一人ベッドの上でもだえ苦しんでいた。
よくわからんが、俺はいきなり朝倉と付き合うことになってしまった。
何度も机の上に置いてある携帯に手を伸ばし、電話帳を確認する。
たしかにある。『朝倉涼子』としっかりと登録されている。この文字だけが今日の出来事の証人だった。
その文字を何度も眺めながら、俺は何度も今日のあの場面を思い起こし、胸の中がじんわりと温まるのを感じた。
生まれて初めて、面と向かって告白された。それもかなりの美女にである。
「わたし、あなたに気に入ってもらえるように努力するから」
思わず、朝倉の言ったセリフを無意識のうちに小声でなぞっている自分に気づき、
誰もいない自室で一人顔を真っ赤にして布団にくるまった。ええい、何やってるんだ俺は。
布団の中で枕に顔をうずめながら考えていた。
 おやすみの電話くらいしてもいいよな?
いや、むしろそれをするべきなんじゃないだろうか。男として。
そのために聞いた携帯の番号ではないか。
もしかしたら朝倉も俺からの電話を待ち望んで、同じようにもだえ苦しんでいるところではないのか?
よし、電話しよう。「おやすみ」の一言でいいから。
 電話帳から『朝倉涼子』の名前を呼び出して、通話ボタンへと指をやる。
やばい……指が震えてる。押せない……。
その後何度電話をかけようとしても、最後の一押しができない。

その晩、俺は朝倉へ電話することはついに出来なかった。……情けない。
 なぜこんなにも緊張するというのだ?
いっそ向こうから掛かってこないのかと携帯を呪ってみたりもしたが、
ついにその晩に朝倉から電話やメールが届くことはなく、
勝手に妄想が妄想を呼び、溜まったフラストレーション……つまり、もう少し具体的にいうところの、
白濁した若さを6回ほど搾り出し、俺はようやく眠りにつくことが出来た。
 一晩で俺は朝倉のことを本気で好きになってしまったようだ。
 少しアホかもしれない。
だが、俺と同じ状況になって朝倉を好きにならない人間なんてこの世にいるのだろうか。
いるとしたらそんなやつは異世界人だね。
……前にも言ったような気がするぞ、こんなセリフ。
660猪(青詐欺):2006/12/10(日) 18:30:06.06 ID:MoRH8uQRO
支援
661猪(vipper):2006/12/10(日) 18:30:14.96 ID:Y8UTOoxM0
支援
662朝倉涼子の世界2(12) ◆OPPAIf22r6 :2006/12/10(日) 18:30:48.91 ID:43EVndF10
「キョーンくん、おはよう」
次の日、朝倉は教室に現れるなり俺の元へと一直線にやってきた。
昨日の夜、俺ははっきりいってほとんど眠れなかった。
あの出来事が本当だったのか嘘だったのか。
寝て起きたら何事もなかったかのように一日のやり直しなんてことが起きないか心配で仕方がなかったのだ。
どうやら嘘ではなかったらしい。

 後ろの席で涼宮が、急に仲良く話し始めた俺達のことを、キョトンとした表情で見ていた。
「涼宮さん。わたし達お付き合いすることになったの」
朝倉は少し自慢げに俺の方を見つめて「ね、キョンくん」と俺に同意を求めた。
「あ、ああ、そうなんだ。昨日からな……」
「はぁ?……あ、あんたが……? りょ、涼子と?」
涼宮が今までで一番不思議な物を見たような目つきで、俺と朝倉をマジマジと観察していた。
「嘘でしょ……、え、本当なの?」
朝倉は涼宮に昨日のことを簡単に説明した。
朝倉が告白して、俺がそれを受諾したというだけの話だが。
「ふーん……。あんたがこの男を好きだったなんて全然そぶりも見せなかったのに……
まあ、見た目はそこそこなんじゃない。……でも涼子にしてはつまらない選択ね。
もっといい男なんていくらでもいるじゃない」
涼宮の評価で俺はそこそこらしい。そんなに悪くなかったということになぜか少し安堵した。

「ふん。まあ、もって2週間ね。わたしなら3日で切るわ。どうせ普通そうな男だしね」
涼宮はふんと鼻息をふいて窓の外を向いた。
横を向いたその表情からはとてつもない不機嫌さが伺えた。
なんなんだいったい。
どうしてお前が拗ねたような態度を見せるんだよ。
俺が朝倉と付き合っちゃ悪いのかよ。
663猪(vipper):2006/12/10(日) 18:30:59.70 ID:Y8UTOoxM0
支援
664朝倉涼子の世界2(13) ◆OPPAIf22r6 :2006/12/10(日) 18:31:19.28 ID:43EVndF10
「朝倉さんと付き合ってるって本当?」
 体育の着替えの時間、山根が俺に変な目で話しかけてきた。
クラスの男子みんながさっきの朝倉の発言を聞いていたのだろう。
聞いていなくたっておそらくもう学校中で噂になっていることだろう。俺と朝倉が付き合いだしたなんて大ニュースは。
この山根以外にも、クラス中のたくさんの男子が異質なモノをみるような目つきで俺のことを眺めていた。
「ああ、昨日からだが……」
 なにやら、その言葉に何か物凄い衝撃を受けたのか、山根はヨロヨロと後ろによろめき、わざとらしいまでにガックリと膝をついた。
「お、おい、大丈夫か?」
「ああ、ちょっと眩暈がしただけさ……」
「お前、朝倉のこと好きだったのか?」
 山根はまたその言葉に衝撃を受けて、ヨロヨロとし始めたが今度はすぐに立ち直った。
「ああ、そうさ。僕は朝倉さんに羨望のようなものを抱いていた。だから、本当のことをいうと、
君がものすごくうらやましくて仕方が無いよ……。でもこれだけは約束してくれ! 朝倉さんを絶対幸せにすると!」
「あ、ああ、まだよくわからんが……、不幸にはしないように努力するよ」
「ねえ、これからは君の事をキョンくんと呼んでもいいかい?」
「うん……まあ勝手にしてくれ」
 それから山根はちょくちょく俺のところに来て話をするようになった。
まあ、朝倉と話をするためなんだろうが、無駄じゃないかね。
たぶん、俺は朝倉と別れることはしばらくないと思うからな。
665猪(vipper):2006/12/10(日) 18:31:27.47 ID:Y8UTOoxM0
支援
666朝倉涼子の世界2(14) ◆OPPAIf22r6 :2006/12/10(日) 18:31:59.23 ID:43EVndF10
放課後、俺は朝倉が帰りの支度を済ませるのを待っていた。
昨日と違って今日こそは一緒に帰れるだろうか?

「あ、朝倉」
「なあに?」
「一緒に帰らないか? せっかくだから」
「ええ、そうね、わたし達付き合ってるんだものね」
「…ああ(……よかった)」

 こうして俺と朝倉の『お付き合い』がスタートした。
この『お付き合い』、実際のところどうなの?と言いたくなる様な、よくわからない関係が、しばらくの間続いていた。
朝倉の態度は以前とさほど変わる様子もなく、
男でも女でも、誰とでも親しく付き合い、誰にでも公平な立場をとり、
俺のことを特別扱いしたりということは一切なかった。
 学校では俺の彼女として振る舞い、たしかに友達以上の関係であることはたしかなのだが、
それ以外の部分、たとえば休みの日にデートをしたり、一緒に互いの家に行ったりということを全くしようとしないのだ。
それどころか、せっかくあの告白のときに交換したメールアドレスには一通のメールすら届いてこなかったのだ。
こちらから送るにも憚られるし、送る内容もどんな内容を送ればいいのかわからない。
それに二人で一緒に帰るということもあまり多くはなかった。
なぜなら朝倉は、SOS団という涼宮の作った謎の団体に所属しており、
涼宮が休んでもいいと言わない限りは基本的にその部の活動に出なければいけないからだそうだ。
しかしそのSOS団とやらも部室で何をするわけでもなく、ただだらだらと毎日を過ごしているらしい。
別に何をする事が無いんだったら、いっそやめてくれないか。本当にそう願う。
 これではキスどころか手を握る日が、いつになったら訪れるともわからない。微妙な関係といわざるを得ないだろう。
次に関係が発展しても交換日記とか書かせられるんじゃないだろうな?
667猪(vipper):2006/12/10(日) 18:32:09.47 ID:Y8UTOoxM0
支援
668朝倉涼子の世界2(15) ◆OPPAIf22r6 :2006/12/10(日) 18:32:50.18 ID:43EVndF10
「なあ、朝倉」
「ん、何?」
「今度からお前のこと……涼子って呼んでもいいか」
「別にいいわよ。なんでまた急に?」
「いや、せっかく付き合ってるんだし、普通は下の名前で呼ぶのかなって……」
「あら、そういうものなの? キョンくん結構そういうこと詳しいのね。じゃあ次からは涼子って呼んでね」
「あ、ああ、涼子……これでいいか?」
「うん」
 朝倉涼子の態度はいつもこんな感じだった。
恋人同士の付き合い方というものを知らないとしか思えない。
普通の恋人とはどのようなことをするものなのかと、
俺の方からいちいち教えてやらないと、向こうからは何のアプローチもしてこないのであった。
まあ、そんなところが純真無垢な涼子のいいところであり、
そこにまた俺は改めて惚れてしまったわけで。
 逆に心配になるのは本当に俺のことが好きなのか? という点だけであった。
そういえば俺は涼子から直接『好き』と言われたことはなかった。
『付き合って』といわれたんだから、当然そういう意味なんだろうが何か釈然としない。

「な、なあ、今度の日曜、ヒマか?」
「うん、わたしは別に予定とかは入っていないけど」
「一緒に遊園地行かないか? チケットが偶然二枚あまってるだ」
 俺は『偶然』なんて言っているが、もちろんこれは自分で購入したものだ。
運命論によれば、全ての物事は必然なのだ。偶然なんてものは、いち観測者の主観的な見方にすぎない。
ようは偶然に見えればよい。
「でも遊園地で遊ぶって年齢でもないし……なんでわたしと? 妹さんと行けばきっと喜ぶわよ」
「いや、普通の恋人っぽくすごしてみたいなぁって……」
「あ、恋人同士ってこんなこともするのね。じゃあ今度の日曜日、二人で一緒に行きましょ」

 こうした俺の努力の甲斐あってか、少しずつではあるが、
俺はようやく涼子と付き合っているということ実感できるようになってきたのであった。
669朝倉涼子の世界2(16) ◆OPPAIf22r6 :2006/12/10(日) 18:33:24.63 ID:43EVndF10
 涼子は俺との恋人関係にも慣れ始め、次第に俺達はクラスのみんなから公然の仲として認められるようになってきて、
そのうちに俺もだんだんとこの朝倉涼子という少女の実態が見え始めるようになってきた。

 単刀直入に言うと、涼子は少し変わった少女であった。
まず、前に図書館のことを全く知らなかったこともそうだが、
彼女は意外なほど常識というものに疎い。
パソコンのマウスの使い方も知らなかったり、ラジオという物の存在を知らなかったりする。

携帯メールの使い方も俺が教えてようやく使えるようになったのだ。
じゃあ、何のためのアドレス交換だったのかと思わずツッコミたくなる話だ。
 クラスのみんなと話を合わせることが出来るのに、実際のところ、その中身については話で聞いただけだったり、
想像で語っていただけだったりするのだ。それで話に矛盾が生じないんだから、それはそれで凄いことだとは思うが。

 俺に告白したときの最初の意味不明な発言も、このおかしさから考えればそれほど矛盾しないかもしれない。
朝倉涼子は元々変な子だったのだ。

 それと彼女の両親は、どうやらしょっちゅう出張に出かけていていないことが多いらしい。
だからよく一人で自炊するらしく、料理の腕前はなかなかのようだ。
台所で包丁を握った涼子の姿を想像してみる。うん、すごく似合いそうだ。
一度、涼子の作るお弁当を食べてみたい。
彼氏のお弁当を作るのが彼女の使命だと吹き込んだら、意外と簡単に作ってくれるかもしれない。
さすがにバレたときのことを考えると言えないが。
彼女の家の前まで行った事があるが、駅前のかなり高そうなマンションに住んでいた。
 ところがそんな駅前近くのマンションに住んでいるにも関わらず、
彼女は北高に、同じ中学出身の人が一人もいないのだ。どうやら隣の市から越境入学してきたらしい。
なぜわざわざそんな遠くの中学まで通っていたのかが不思議だが、
北高を選んだことも不思議だ。とにかく成績優秀なので、行こうと思えばもっと頭のいい高校に通うこともできただろうに。
670朝倉涼子の世界2(17) ◆OPPAIf22r6 :2006/12/10(日) 18:34:11.48 ID:43EVndF10
 最後に涼子の不思議な点をもう一つ、彼女にとって、涼宮ハルヒはやはり特別な存在であるらしい。
「それでね、涼宮さんったらね、わたしにもメイド服を無理やり着せようとするの」
 こんな感じで、涼子は俺と二人で話しをするときも、何かと涼宮の話題をよく出してきた。
まあ、たしかにクラスの共通話題ではあるには違いないだろうが、あまりにその話が多くないか?
なぜこんなにも涼宮の事が気になるのかわからないが、涼子のもたらす無茶苦茶な展開の涼宮話は、
聞いてるこっちも結構愉快な気分にさせてくれるから不思議だ。
涼宮は近くで接触すると、うるさくてなんともならない、しょうもないヤツだが、
遠くで見てる分には面白い存在なのかもしれない。
それでも涼子がこんなにも涼宮に、特別な意識を持つ本当の意味というものは、結局のところわからない。
仲がいいというだけではなさそうなのだ。
 実際、涼子は涼宮のことを、一方的に親友と思っているようだが、普段はあまり仲が良さそうには見えないんだな、これが。
 この前の遊園地に行ったときも、次の日、俺達が二人で撮った写真を涼宮に見せびらかせながら、
昨日はすごく楽しかったね、とか、でもコーヒーカップでちょっと具合が悪くなっちゃったね、とか、
観覧車に乗ったらわたし達の家が遠くに見えたわね、とか、当たり前のことを繰り返し涼宮に説明するのであった。
「でね、ほら見て見て。よく撮れてるでしょう? わたしとキョンくんの写真」
 いやいや、そんな嬉しそうな顔で二人のラブラブぶりを自慢している彼女を見るということは、
彼氏の俺としては実に心地がいいので、やめろとは言えないが、
目の前でそれを聞かされている涼宮のすごく不機嫌そうな顔を見ると、
涼子のやってることは単なる嫌がらせにしか見えないのであった。
そういうとき涼宮は決まって俺の方を恨めしそうに睨みつけるのであった。
なぜ俺を? 恨むんなら涼子を恨め。
671朝倉涼子の世界2(18) ◆OPPAIf22r6 :2006/12/10(日) 18:36:02.80 ID:43EVndF10
 そんな涼宮にもついに彼氏ができたらしい。もちろんこれは涼子情報である。
「涼宮さん、最近すごく機嫌がいいでしょ? 実は彼氏が出来たみたいなの。
わたし達に公表したわけではないんだけどね。でも態度でもうバレバレなの。
そんなところがかわいいわよね、ふふ」
あの遊園地でのデートから1週間後、涼宮の付き合いだした男の名前は古泉というらしい。
あいつ、前に恋愛は精神病だとか言ってなかったっけ?
まあ、涼宮はそもそもが精神病を患っているようなものだから関係ないか。
もしかしたら涼子のあまりのあてつけ的な態度に、痺れを切らしたのかもしれない。
まあ確かに、あんなにデレデレした仲の俺達を毎日見せられたら体に毒だわな。
 それに涼宮の機嫌がいいかどうかなんて、俺はちっとも興味のないことだし、どうでもいいことだ。
それに涼宮はいつだって眉間にしわを寄せて、口をとんがらせながら攻撃的な口調で受け答えしているし、
機嫌が悪かろうがよかろうが、どうせわけのわからないことしか考えていないに決まっているのだ。
「よかった……、本当によかった……。あんなに不安定だったのが今はこんなに……。
 新たな観測も……、古泉くんにはいくら感謝してもしきれないわ」
 涼子は今にも泣きそうな顔で涼宮の恋の成就を祈願しているのだった。
672猪(青詐欺):2006/12/10(日) 18:37:23.83 ID:MoRH8uQRO
支援
673朝倉涼子の世界2(19) ◆OPPAIf22r6 :2006/12/10(日) 18:37:41.82 ID:43EVndF10
「今度の日曜なんだけど、映画を観にいかないか? ちょうど2枚ほどチケットが余ってるんだよ」
とある日の帰り道、俺はいつものように涼子を週末デートに誘っていた。
「あ……ごめんなさい……。その日は先約があるの」
「そ、そうか……」
 初めてデートの誘いを断られた。まあ、用事があるなら仕方ないよな。
 でも、このとき俺は、どうしてもその先約の相手を聞かずにはいられなかった。
まさか涼子が他の男と約束しているとは思わなかったが、念のためだ念のため。
すると意外な答えが返ってきた。
「涼宮さんとの約束なの。今度の日曜にSOS団のみんなと一緒に野球大会に出ることになってね」
「野球大会? いきなりだな、野球とかやったことあるのか?」
「ううん、わたしは全然。野球なんて観た事もないわ。でもわたし以外のみんなも野球には詳しくはなさそうなんだけどね。
それに相手チームはほとんど男性のみのチームらしいから、勝てる見込みは全くないわ」
「そりゃ大変だな」
「ねえ、よかったら一緒にその大会出てみない? まだ人数が4人足りないの」
 たしかに俺は今週の日曜は涼子のために空けてあったからヒマといえばヒマである。
あの涼宮と顔を合わせなければならないのはあまり気が進まないが、別に話をしなければいいだけの事。
むしろ涼子の新しい一面を見ることが出来るのならそれも一案ではないか?
うむ、運動して汗をかく姿の涼子も、なかなかいいものであるからな。
それにしても涼宮はメンバーが4人も足りないのによく出る気になったもんだ。
あいつは後先のことなんてこれっぽっちも考えていないのではないだろうか。
「いいぜ、どうせすること無いし、たまには運動するのもいいしな。それに勝たなきゃいけないわけでもなさそうだし、
気楽にできそうだ。それと谷口や国木田も誘ってみるか、これで三人、あと一人ならなんとかなるだろ。いっそ俺の妹でもいい」
「ありがとう、涼宮さんきっと喜ぶと思うわ」
 こうして俺は自らあの謎のSOS団との関係に足を突っ込んでしまった。
つくづく思う。ここでこの野球大会に出ていなければ俺の運命はまた違ったものになっていただろうに、と。

次回はそのせいで巻き込まれてしまった俺の不幸をお話しよう。


第3話〜朝倉リョウコの冒険episode00〜 につづく
674 ◆OPPAIf22r6 :2006/12/10(日) 18:38:16.25 ID:43EVndF10
以上です。

あれ、19レスだった。

支援ありがとうございました。
675あしたこそ初詣:2006/12/10(日) 18:40:08.61 ID:b5y7o5540
乙なんだぜ!
676初夢(犯人だった):2006/12/10(日) 18:40:14.94 ID:GVyFNL450
おつー。
安心して読めました。
677猪(青詐欺):2006/12/10(日) 18:40:58.60 ID:MoRH8uQRO
>>674
乙です
なんかキョンが当て馬にされただけみたいで不憫だ・・・
今後に期待
678猪(お手伝い):2006/12/10(日) 18:42:52.16 ID:43EVndF10
>>677
それはそのうちね。
朝倉さんとキョンが付き合ったらどうなるかってお話ですから。
679猪(vipper):2006/12/10(日) 18:45:01.35 ID:Y8UTOoxM0
乙!
680覚醒の人 ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 18:46:05.36 ID:+DZm4zT+O
乙です。
俺もこんな感じのを書けるようになりたいよ…。
さて、今夜22時ぐらいに投下しようかと企んでいる。
年末で仕事忙しくて……今回は前編って事でよろしく。
タイトルは……何にしようかな…。
んなら後ほど
ノシ
681おせち(150j):2006/12/10(日) 18:53:18.28 ID:iV+MXUqg0
ずっと待ってた!
wktk!
682猪(vipper):2006/12/10(日) 18:57:25.62 ID:Y8UTOoxM0
今夜もめがっさ支援するぜ。
683猪(病気がち):2006/12/10(日) 19:14:16.83 ID:aqUGarcvO
wktkだぜ。
684猪(子持ち):2006/12/10(日) 19:26:52.50 ID:ioAfM43NO
覚醒の人の製品まとめ希望。
685凧(帰省中):2006/12/10(日) 19:28:19.95 ID:dpPJTESw0
>>684
雑談所行け
686猪(カビ):2006/12/10(日) 19:29:42.89 ID:g0keQTwpO
あ毛
687妹と初詣:2006/12/10(日) 19:32:28.20 ID:KdwNI8bR0
あー、くそ長門の時代劇がたりがうまくいかんぜ
風呂はいってリフレッシュだ
688書初め(外に出たい):2006/12/10(日) 19:44:03.04 ID:oLa4Undn0
>朝倉涼子の世界
じわーっと効いてくる、なんだろう、この感じ。地に足が着いているというか。
ものすごく安定感があるなあ。

>覚醒の人
wktk

あと2時間足らずで話が書けたら、前座として投下したいところですが、なかなか……

長門有希の報告、ただいま絶賛生みの苦しみ中!orz
689猪(友達がvipper):2006/12/10(日) 19:54:09.52 ID:Y8UTOoxM0
>>688
焦らず行こうぜ。
良い作品待ってるからさ。
690犬と初詣:2006/12/10(日) 20:01:27.73 ID:eTC91Lh30
>>599
亀レスだが何についてどう同じ発想をしたのかをkwsk
691初夢(競馬あたった):2006/12/10(日) 20:02:20.86 ID:GVyFNL450
俺も書いてるのが思いのほか大きくなって四苦八苦。
692犬と初詣:2006/12/10(日) 20:07:17.54 ID:eTC91Lh30
長編の最初から終わりまでを考えたはいいが、その長編以降の話も書きたくなる罠
693姉と初詣:2006/12/10(日) 20:10:27.00 ID:XuJJLL//0
age
694おせち(12,000円):2006/12/10(日) 20:17:34.50 ID:rwwqYiwaO
kage
695VIP皇帝:2006/12/10(日) 20:23:40.02 ID:eTC91Lh30
そういえば俺は自分の書いた(書こうとしてる)SSに勝手にイメージテーマつけたりしてるんだが・・・
そんなことしてるのは俺だけか
696書初め(大願成就):2006/12/10(日) 20:31:53.29 ID:oLa4Undn0
>690
主に長門の心情、とりわけ「孤独」についてでしょうか。
本当は誰かに甘えて、孤独を癒したいのではないか、
声を上げて泣きたいのではないかと。本人に自覚がなくとも。
わたしの場合は、ここから、ハルヒも同じく孤独を抱えているのではないかと考え、
孤独を抱えた少女2人をくっ付ける方向に逝ったわけですが。
697黒豆(十粒):2006/12/10(日) 20:35:19.72 ID:Ec7ofC7jO
>>695
俺も似たようなことしてる
698初夢(競馬あたった):2006/12/10(日) 20:39:12.47 ID:GVyFNL450
>>695
SSに関してはないかなぁ……。
でも曲って話と合うとすごい相乗効果だよな。
699犬と初詣:2006/12/10(日) 20:40:15.16 ID:eTC91Lh30
>>696
なるほど
しかし俺の勘違いだったらあれだけど
俺のSSが原点になってるってことだったらそりゃ嬉しいわ


>>697
イメージテーマつけると自分でも分かりやすいんだよな
700おせち(30,000円):2006/12/10(日) 20:40:41.94 ID:nwOIloPN0
まとめサイト重すぎじゃね?
701猪(巨乳):2006/12/10(日) 20:44:39.83 ID:g0keQTwpO
>>700
ここ数日鯖の調子が悪いらしい
702長ネギ:2006/12/10(日) 20:45:36.34 ID:ttUR/9ex0
まとめサイトの大元の経路が障害起こしている模様。

私もSSスランプだ・・・というか終盤はサクサク浮かぶのに、
そこに行くまでの過程が悩む・・・
連続物だと1回10レスくらいって丁度読みやすいかね?
703犬と初詣:2006/12/10(日) 20:45:51.92 ID:eTC91Lh30
>>698
それは分かる
704黒豆(十粒):2006/12/10(日) 20:46:10.95 ID:Ec7ofC7jO
>>699
まあ、イメージテーマって言っちゃうと少し語弊はあるけど……

でも確かに書きやすい
705おせち(30,000円):2006/12/10(日) 20:48:06.11 ID:nwOIloPN0
>>701
把握
せっかく、このスレを発見して面白そうだから過去ログを読もうと思ったのに…
706犬と初詣:2006/12/10(日) 20:51:01.21 ID:eTC91Lh30
何、新顔か
ようこそ!
707猪(ボーカル):2006/12/10(日) 20:53:12.03 ID:Y8UTOoxM0
ようこそ!
708新顔その2:2006/12/10(日) 20:57:29.71 ID:Exl1VmOuO
ハルヒ可愛いよハルヒ

一晩かけて、ようつべにうpされてた全話見たら、なんか好きになったきがす

アニメとか漫画を初めて好きになったよ
是非小説を読みたい
709犬と初詣:2006/12/10(日) 20:58:58.38 ID:eTC91Lh30
漫画なんて存在したのかい、それは初耳だな、ははは
ともかくようこそ!
710猪(禁欲中):2006/12/10(日) 20:59:30.30 ID:K7H4H7v+O
この時期に新顔は嬉しいな。まだまだ終わらないぞこのスレ。
711黒豆(二粒):2006/12/10(日) 20:59:31.65 ID:/0MGEp6D0

■18歳女ですが親と大喧嘩したので上京します■

ラジオ
http://life7.2ch.net/test/read.cgi/hikky/1164824131/

http://203.131.199.131:8020/icy_29.m3u

■18歳女ですが親と大喧嘩して上京します■
712焼き豆腐:2006/12/10(日) 21:01:04.69 ID:ttUR/9ex0
プリンは続くよどこまでも。
713小豆汁:2006/12/10(日) 21:01:28.32 ID:09myvza20
ハルヒの漫画なんて出てたの?
同人誌ならあるのは知ってるけど
714おせち(1d):2006/12/10(日) 21:02:18.73 ID:j+wVdlaf0
>>710

そう言って幾多のスレが星に消えたことを忘れはしない
まさにフラグ!


保守
715猪(ギター):2006/12/10(日) 21:02:29.78 ID:Y8UTOoxM0
今夜は新顔がたくさん

覚醒の人の作品を読んだら、更に抜け出せなくなるぜwww
716猪(子持ち):2006/12/10(日) 21:02:56.02 ID:Bh/5kJBnO
メディアミックス展開してるんだからry
717黒豆(百粒):2006/12/10(日) 21:05:04.92 ID:Ec7ofC7jO
ようこそ
とにかく覚醒の人を待とう


呼吸困難に陥るが。
718おせち(1d):2006/12/10(日) 21:05:17.86 ID:j+wVdlaf0
いとうのいぢなんだからメディアワークスが絡むのはしょうがない

だから、シャナの抱き枕のようにSOS団の抱き枕をぜひ!!!






ちなみにキョン妹の枕をギュッてやってるところの抱き枕を抱くのが夢です
719お年玉(Wii):2006/12/10(日) 21:05:41.65 ID:ivnYWqrm0
>>713
あれは公式の同人誌(ry
720猪(ギター):2006/12/10(日) 21:06:10.99 ID:Y8UTOoxM0
>>717
週末のこの時間は死にかけるw
721おせち(15,000円):2006/12/10(日) 21:07:35.52 ID:I0lto+X5O
朝倉の世界その1読みたいのにまとめサイトが…(´;ω;)

悔しい…でもGJしちゃうっ…
722ぬこと初詣:2006/12/10(日) 21:10:09.72 ID:eTC91Lh30
おかしい・・・さっきからキスシーンしか書いてない・・・
723猪(子持ち):2006/12/10(日) 21:10:29.30 ID:Bh/5kJBnO
>>721様の生GJ!をゲッ〜ト
724黒豆(百粒):2006/12/10(日) 21:12:06.71 ID:Ec7ofC7jO
>>722
どんだけ甘いんだw
725ぬこと初詣:2006/12/10(日) 21:13:24.57 ID:eTC91Lh30
正直俺の書くキスシーンにはみんな【The Girl〜】で飽きちゃったんじゃないかと思ってるんだがどうよ?
726猪(2ch中):2006/12/10(日) 21:14:21.44 ID:g0keQTwpO
>>722
ちょwwww
キスシーンばっかりってどんなんだよwww
727小豆汁:2006/12/10(日) 21:16:39.60 ID:09myvza20
これから書くってわけじゃないけど、お前ら鬱になるようなゲロ甘な話と鬱になるような悲しい話どっちが好き?
728おせち(1d):2006/12/10(日) 21:16:47.99 ID:j+wVdlaf0
↓4このあととか↓

http://www.vipper.org/vip398260.gif
729女教師と初詣:2006/12/10(日) 21:17:44.67 ID:XuJJLL//0
>>722
今ここに載せてくれ
730ぬこと初詣:2006/12/10(日) 21:18:45.93 ID:eTC91Lh30
DPAのハルヒはキ×長を楽しんでる節があるから困るwwwww
731猪(2ch中):2006/12/10(日) 21:19:07.21 ID:g0keQTwpO
>>727
どちらかといったら、ケツからゲロ出てくるくらい甘くて鬱になる話がいい
732ぬこと初詣:2006/12/10(日) 21:19:20.04 ID:eTC91Lh30
>>727
どっちも書こうぜ
733女教師と初詣:2006/12/10(日) 21:19:31.06 ID:XuJJLL//0
>>727
前者
734yoisho:2006/12/10(日) 21:19:45.94 ID:ivnYWqrm0
【エース】 涼宮ハルヒの憂鬱 4 【連載中】
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/comic/1165388051/l50
735おせち(1d):2006/12/10(日) 21:21:16.50 ID:j+wVdlaf0
>>730
だがそれがいい



>>731
俺がいる
736小豆汁:2006/12/10(日) 21:22:33.99 ID:09myvza20
何でゲロ甘がいいのかが気になる
単純に他人の幸せを見るのがほほえましいからか?
737ぬこと初詣:2006/12/10(日) 21:23:44.66 ID:eTC91Lh30
ここにいるのは砂を吐かずに飲み込まんとする猛者ばかりだからな
738おせち(1d):2006/12/10(日) 21:24:01.10 ID:j+wVdlaf0
>>736

自分にはないものだからだ!!!
739書初め(私はイケメン):2006/12/10(日) 21:25:55.45 ID:OReeXeDp0
>>738
全 米 が 泣 い た
740猪(今日もカップラ):2006/12/10(日) 21:26:17.57 ID:Exl1VmOuO
そういえばさ
スレタイって、五七五だよね?
741黒豆(百粒):2006/12/10(日) 21:26:28.02 ID:Ec7ofC7jO
>>736
単純に悲しい話が嫌いだからだ!


とSSでメイン四人殺してしまったことがある俺が言ってみる
742おせち(15,000円):2006/12/10(日) 21:27:00.76 ID:rwwqYiwaO
Mが多いスレでつね
743おせち(1d):2006/12/10(日) 21:27:41.98 ID:j+wVdlaf0
>>741

あんたはまさか・・・あの!?




あとでwiki読みかえそ
744ぬこと初詣:2006/12/10(日) 21:28:19.02 ID:eTC91Lh30
>>740
サブリナか!
745女教師と初詣:2006/12/10(日) 21:29:19.17 ID:XuJJLL//0
>>741
自殺の人ですか?
746黒豆(百粒):2006/12/10(日) 21:30:53.09 ID:Ec7ofC7jO
>>745
いや、御免全然違う

しがない駄文書きです
747猪(背中が弱いの):2006/12/10(日) 21:33:22.49 ID:QCMgT/7/0
救いの無い話が好きだ
でもNTRや苛めのような痛い話は嫌い
夢落ちや文芸誌落ちは死ねばいいと思う
748小豆汁:2006/12/10(日) 21:36:24.81 ID:09myvza20
>>747
救いの無い話っつーと
内部崩壊みたいな?
749ぬこと初詣:2006/12/10(日) 21:37:49.93 ID:eTC91Lh30
NTRについてkwsk
夢オチ、文芸誌オチが嫌いなのは最後欝になるから?
750ハマグリ:2006/12/10(日) 21:38:55.75 ID:/auaH/tQ0
むしろ、「ここまで引っ張って結局それかい」っていうあれだろ。
要はしょうもないからじゃね?


まぁ夢オチは夢オチで、書き手によっちゃ面白くもなる。
751ぬこと初詣:2006/12/10(日) 21:40:01.66 ID:eTC91Lh30
俺は逆に欝物と見せかけてなんでもない文芸誌オチってのは書いたことはあるけど
752女教師と初詣:2006/12/10(日) 21:40:29.23 ID:XuJJLL//0
ここのスレくらい現実逃避したっていいじゃないか!!!!!
現実逃避できるのここだけなんよ…orz
753猪(早すぎ):2006/12/10(日) 21:44:09.73 ID:aXnz3+AF0
まぁまぁいいじゃないか。
現実逃避くらいは……。
754おせち(1d):2006/12/10(日) 21:44:39.83 ID:j+wVdlaf0
>>752

長門「そんなあなたには、文章を書くことを薦める」
ハルヒ「あなたの逃避した脳がどんな創作を生み出すか楽しみね」
755ぬこと初詣:2006/12/10(日) 21:45:22.73 ID:eTC91Lh30
よく考えたら甘モノと見せかけた夢オチ欝モノと見せかけたくだらない文芸誌オチだった
756初夢(正月からアニメ):2006/12/10(日) 21:46:20.05 ID:GVyFNL450
夢オチにあたるのは原作の流れに回帰させたいときとかに便利なんだよなぁ……。
そうせざるを得なくなっちゃうというか。
いっそ夢オチにしないほうがSSとしてはいいのかもしれないね。
757猪(しいたけ目):2006/12/10(日) 21:51:29.64 ID:oITh0ntU0
>756
激しく同意。
Extraで2回やりました……
いや、最終回予想的なネタだったので、そうせざるを得なかったというか。
758初夢(正月からアニメ):2006/12/10(日) 21:52:43.34 ID:GVyFNL450
>>757
王道はまんま夢オチと記憶消去だよなw
759黒豆(百粒):2006/12/10(日) 21:55:10.57 ID:Ec7ofC7jO
>>756
俺は原作から一年間時間軸ずらしてある程度好き勝手に書いてる

>>758
長門という便利な方がいるしな
760おせち(15,000円):2006/12/10(日) 21:55:43.84 ID:rwwqYiwaO
そろそろか
761小豆汁:2006/12/10(日) 21:56:10.49 ID:09myvza20
ハルヒが嫌だと思ったらすべて帳消しになるんだから
いい設定作ったよな
762猪(カビ):2006/12/10(日) 21:57:57.79 ID:aqUGarcvO
そろそろ呼吸困難の時間です。
763初夢(猿の夢):2006/12/10(日) 21:58:10.53 ID:4z72adLjO
764お年玉(がっぽり):2006/12/10(日) 21:58:14.24 ID:XTOEZHAs0
>761
時間の流れさえも、巻き戻りできるしね、多分。
でも、人の心は操れるのだろうか?ってなネタをオチに絡めていく所存です。
765初夢(宝船の夢):2006/12/10(日) 21:58:32.26 ID:SIsFiFK6O
wawawawktk〜
766黒豆(百粒):2006/12/10(日) 21:59:46.83 ID:Ec7ofC7jO
笑い死にに備えて遺書でも書いておくか
767猪(イタ電中):2006/12/10(日) 22:00:15.17 ID:Exl1VmOuO
呼吸困難て…まさか神作家でも来る時間なのか…
768覚醒の人 ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:00:44.48 ID:+DZm4zT+O
ノシ
んなら投下するよ。
長さはそれなりにあるので支援をお願いしたい。
タイトルは
【カオス・ザ・ワールド】
とりあえず前編だ。
んなら投下
769猪(巨乳):2006/12/10(日) 22:01:19.35 ID:aqUGarcvO
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!

タイトルからやべぇwww
770カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:02:02.65 ID:+DZm4zT+O
人生何が起こるかわからない。心からそう思う。
この一年様々な信じられない出来事があったが今回のこれは今までの中でもトップクラスに入るだろう。
では今回の件を振り返ってみよう。
…。
…。
…。
一年生の三学期もあと数日で終わる、もうすぐ春休みだ。
そんな日の放課後、俺はいつもの様に文芸部室へと向かっていた。
その時……それは起こった‥。
…。
ーズン
…。
「うっ!」
…。
771黒豆(千粒):2006/12/10(日) 22:02:17.47 ID:Ec7ofC7jO
wktk!!!
772猪(右利き):2006/12/10(日) 22:02:30.22 ID:K7H4H7v+O
ごめん、タイトルで吹いたwww
773猪(巨乳):2006/12/10(日) 22:02:34.22 ID:aqUGarcvO
wktk支援
774黒豆(千粒):2006/12/10(日) 22:02:41.52 ID:Ec7ofC7jO
支援
775カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:02:47.31 ID:+DZm4zT+O
突如俺を襲った立ちくらみ……この感覚は記憶にある…そう、時間移動をした時の様なあの激しい………くぅ……。
…。
…。
…。
ブラックアウトまであと数秒…という所で俺の感覚は元に戻った。
しゃがみ込んでいた俺はヨロヨロと立ち上がる。
…。
……なんだったんだ今のは‥。
…。
あたりを見回すと…特に何か変わっている様子はない、時間移動をした訳ではない様だ。
…そうか、疲れているんだな俺は。まぁ無理も無い、なんてったってあの涼宮ハルヒや奇天烈な設定を持つ3人と一年間も付き合って来たんだ…何の属性も持たない俺が疲労するのも無理は無い……早く、文芸部室に行って朝比奈さんのお茶でも飲もう。
…。
…。
春休みもどうせハルヒに振り回されてのんびりする暇は無いんだろうな…。
そんな事を考えながら部室へと向かっていた時だ。
776猪(巨乳):2006/12/10(日) 22:03:20.69 ID:aqUGarcvO
支援
777猪(右利き):2006/12/10(日) 22:03:34.75 ID:K7H4H7v+O
支援wktk!!!!
778カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:03:38.65 ID:+DZm4zT+O
…。
「ん?キョン!?」
「え?」
…。
俺に声を掛けて来たのは谷口だった。
…。
「どうした谷口?」
「お前何瞬間移動してんだよ!」
「はぁ?」
…。
谷口が突然訳わからない事を言い出した。
…。
「お前今教室に居たじゃねぇかよ!」
「……熱でもあるのか谷口?俺はホームルームが終わってすぐに教室を出たはずだが?」
…。
「何言ってんだよ!さっきまで教室で話ししてたじゃないか!」
…。
谷口が言うには俺は谷口、国木田と3人でつい今まで教室に居たらしい…大丈夫かこいつ?
…。
「悪いがそんな記憶はな……!?」
「…どうしたキョン?」
…。
…なんで…こいつが…?
俺が谷口の背後に見たもの…。
…。
「あれ?キョン君と谷口君、まだ残って居たの?」
…。
通学鞄を片手にぶら下げたそいつは俺たちに笑顔を向けてそう言った。
…。
779猪(vipper):2006/12/10(日) 22:03:55.49 ID:g0keQTwpO
支援
780カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:04:13.96 ID:+DZm4zT+O
「どうしたの?……ん、キョン君?幽霊でも見たような顔しているわよ?それとも、わたしの顔に何かついてる?」
「……どうしてお前がここにいる」
…。
そいつは少し首を傾げ、涼しげな視線を俺に突き刺した。
…。
「どういうこと?わたしがいたらおかしいかしら?」
「……どうしたんだキョン?」
…。
…なんでだ!?
…。
「谷口…こいつが誰だか、お前も知っているだろう?ここにいるはずのない奴じゃねぇか!」
「キョン…お前やっぱりちょっとおかしいぞ、悪い事は言わん。今日は早く帰って休め」
781猪(巨乳):2006/12/10(日) 22:04:15.62 ID:aqUGarcvO
支援
782黒豆(千粒):2006/12/10(日) 22:04:39.69 ID:Ec7ofC7jO
支援
783猪(巨乳):2006/12/10(日) 22:05:05.28 ID:aqUGarcvO
支援
784猪(イタ電中):2006/12/10(日) 22:05:19.28 ID:Exl1VmOuO
しえん
785おせつ:2006/12/10(日) 22:06:31.99 ID:j+wVdlaf0
この展開は!?



支援
786黒豆(千粒):2006/12/10(日) 22:07:25.83 ID:Ec7ofC7jO
支援
787カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:07:38.17 ID:+DZm4zT+O
「わたしもそう思うな、疲れているのよキョン君は…じゃあわたし帰るわね」
「俺も帰るか…じゃあなキョン、お前も早く帰れ」
…。
呆然と立ち尽くす俺を置いて谷口と“朝倉涼子”は立ち去って行った…。
…。
…。
…。
どういうことだ!?一体……駄目だ…落ち着け俺!
……そうだ、前もあったろ?深呼吸だ………OK、落ち着いた。
…。
……またか。
間違いなくここは改変された世界だ……これで3回目か…え?……いや、2回目だ、なんで3回って…。
788猪(右利き):2006/12/10(日) 22:07:43.67 ID:K7H4H7v+O
朝倉祭りか!?
789猪(巨乳):2006/12/10(日) 22:08:04.67 ID:aqUGarcvO
支援
790カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:08:18.86 ID:+DZm4zT+O
いや、そんな事はどうでも良い、今やるべき事は今の状況を把握する事だ。
この状況を引き起こしたのは誰だ?ハルヒか?それともまた長門か?
俺のやらなければならない事は……長門…まずは長門だ!
文芸部室に居るだろうか…?考えていても仕方がない…向かおう。
…。
…。
…。
…さて、文芸部室前に来た訳だが…俺は前回の事を思い出していた。
あの時この部屋に居たのは宇宙人ではない、眼鏡をかけた内気で口下手なただの女の子になっている長門が居た。
……今回は?
…。
…。
ーガチャ
…。
文芸部室に入った俺は……驚愕な光景を見る事となる。
791黒豆(千粒):2006/12/10(日) 22:08:31.89 ID:Ec7ofC7jO
近ごろ朝倉大人気だな


支援
792猪(巨乳):2006/12/10(日) 22:08:43.52 ID:aqUGarcvO
支援
793猪(ボーカル):2006/12/10(日) 22:08:44.37 ID:ahrE42df0
支援支援
794カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:09:04.93 ID:+DZm4zT+O
「た〜らこ〜♪た〜らこ〜♪た〜ぷ〜りた〜らこ〜♪」
…。
「……」
…。
「た〜らこ〜♪たら〜こた〜ぷりた〜らこ〜がや〜ってく〜る〜♪」
…。
…えっと…説明しても良いかな?
今俺の目の前でハルヒの赤い寝袋を着た長門がたらこの歌を歌いながらピョンピョン跳ね回っている…もの凄く楽しそうに…。
…。
「た〜らこ〜た〜らこ〜た〜ぷ……!?」
「……」
…。
俺に気づいた様だ…しばらくの間、俺と長門は無言で見つめあった。
…。
「……」
「……」
…。
しばしの沈黙のあと長門はピョンピョン跳ねながら俺に近づいて口を開いた。
…。
795猪(巨乳):2006/12/10(日) 22:09:32.78 ID:aqUGarcvO
支援www
796カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:09:34.81 ID:+DZm4zT+O
「この星におけるこのインターフェースの性能と機能を試すため、このインターフェースの行動を制限…全身を拘束、反復運動を繰り返しながら発声する事により空間と次元との相対性を……」
「難しい事を言えば何でもごまかせると思ったら大間違いだ」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……ごめんなさい」
「わかればよろしい」
…。
長門は寝袋を脱ぎ、いつもの定位置に座った。
おっと、とりあえず現状の説明をしてもらわねば。
…。
797コンニャク:2006/12/10(日) 22:09:47.38 ID:ttUR/9ex0
支援
798猪(巨乳):2006/12/10(日) 22:09:56.46 ID:aqUGarcvO
支援
799猪(カビ):2006/12/10(日) 22:11:07.70 ID:0OS2cmt2O
SISISISIENN〜
800黒豆(千粒):2006/12/10(日) 22:11:20.25 ID:Ec7ofC7jO
こっちかww


支援
801コンニャク:2006/12/10(日) 22:11:53.88 ID:ttUR/9ex0
笑い支援
802猪(右利き):2006/12/10(日) 22:12:24.10 ID:K7H4H7v+O
しえん!!!…wwwww
803カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:12:31.00 ID:+DZm4zT+O
「長門」
「なに?」
「今は一体どうなっているんだ!?」
「……意味がわからない」
「…とりあえず聞くぞ?お前は情報統合思念体に送り込まれたヒューマノイドインターフェース……それで間違いないな?」
「…そう」
…。
長門は「何をいまさら」とでも言いたげな目を向けて頷いた。
…。
「ならお前にはわかるだろ?また世界が改変された事が!誰の仕業なんだ?ハルヒか?お前か?それとも他の……そう、雪山の館で俺達を閉じ込めた奴か?」
…。
804猪(巨乳):2006/12/10(日) 22:13:01.71 ID:aqUGarcvO
支援
805カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:13:13.59 ID:+DZm4zT+O
しかし俺の言葉に長門は首を傾げている…。
…。
「長門?」
「改変はされていない」
「え?」
「そのような兆候は見られない、今そのような事実はない」
「そんな訳ない!ならあの朝倉は何なんだ!?」
「朝倉涼子?彼女がどうかしたの?」
…。
長門は訳わからないみたいな目を俺に向けている……俺が訳わからねえよ!
…。
「……長門…お前の記憶まで改変されちまったのかよ…なんで俺だけ記憶を持ったままなんだ…」
「……」
「朝倉は…お前が消滅させただろ?」
「……あなたは」
…。
806猪(巨乳):2006/12/10(日) 22:13:36.82 ID:aqUGarcvO
支援
807猪(右利き):2006/12/10(日) 22:14:01.52 ID:K7H4H7v+O
朝倉と谷口が一緒って…突き合ってる設定なのか!?
808カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:14:03.81 ID:+DZm4zT+O
長門はそう呟いたあと俺に近づいて来た……な…なんだ一体…。
長門はマジマジと俺の顔を見つめたあと…。
…。
「そう」
…。
おい、今何を納得したんだ?
…。
「おい長…」
「隠れて」
「へ?」
「急いで、古泉一樹が来る」
「ちょ…話が見え…」
「危険、急いで」
…。
何なんだ一体…古泉が来るからってどうだってんだ?
とりあえず長門の言葉に従い俺はロッカーに隠れた。
…。
…。
カツカツ…ガチャ
…。
部室のドアが開いた?誰か来たのか?
…。
「おや、長門さんあなただけですか?」
…。
古泉?
809黒豆(千粒):2006/12/10(日) 22:14:08.07 ID:Ec7ofC7jO
支援
810コンニャク:2006/12/10(日) 22:14:08.10 ID:ttUR/9ex0
支援
811ハマグリ:2006/12/10(日) 22:14:19.41 ID:09myvza20
>>807
包丁で?
812カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:14:45.52 ID:+DZm4zT+O
…。
「そう」
「彼はまだ来てないと?」
「そう」
「ふっ…甘いですね。彼は今この部屋にいます…なぜなら僕のテドドンが反応しているからです!」
…。
テ…ドドン?なに言ってるんだこいつは…?
…。
…カツ…カツ
…。
ロッカーの前に…来た?
…。
「ここ!!」
…。
古泉の手がロッカーの扉を掴んだ。
…。
ーガチャ
…。
「うぃーす」
…。
「おや?」
…。
ロッカーを開けられる寸前に…文芸部室のドアが開かれ……誰か来たのか?
それにあの声…どこかで聞いたような…。
…。
813猪(巨乳):2006/12/10(日) 22:14:46.62 ID:aqUGarcvO
支援
814猪(右利き):2006/12/10(日) 22:15:09.15 ID:K7H4H7v+O
支援!!!この古泉はまさか……
815カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:15:11.91 ID:+DZm4zT+O
「う!?古泉!!」
「おかしいですね…僕のテドドンが間違えるとは……まぁそんな事はどうでも良いですね。さて、キョンたん」
「くそ!……毎日毎日犯られてたまるか!!」
…。
バタン!!タッタッタッタッ…。
…。
「おやおや逃げますか、ふっふっふっ……追いかけてね〜♪捕まえますよ〜♪」
…。
ガチャ!バタン!!タッタッタッタッ……。
…。
…。
……何なんだ一体…それにあの声……俺?
…。
「出てきて良い」
…。
長門?
俺は長門の言葉に従いロッカーから出た。
816VIP皇帝:2006/12/10(日) 22:15:26.78 ID:Ec7ofC7jO
支援
817猪(巨乳):2006/12/10(日) 22:15:39.96 ID:aqUGarcvO
支援
818コンニャク:2006/12/10(日) 22:15:47.68 ID:ttUR/9ex0
デジャブを感じる 支援
819猪(右利き):2006/12/10(日) 22:16:25.69 ID:K7H4H7v+O
微妙に既視感
820黒豆(千粒):2006/12/10(日) 22:16:39.99 ID:Ec7ofC7jO
支援
821黒豆(万粒):2006/12/10(日) 22:16:42.79 ID:2QJsbszR0
どうでもいいけど、wiki重いな。
822ex17落とさないでね:2006/12/10(日) 22:16:48.13 ID:sim8pRPF0
しえん
823お年玉(800円):2006/12/10(日) 22:17:32.55 ID:XTOEZHAs0
これはいつかの世界旅行っっっ!!
きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
824カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:17:36.17 ID:+DZm4zT+O
…。
「危なかった」
「……長門、これは一体…」
…。
古泉と…俺?姿は見えなかったけど間違いなくあの声は俺…俺が2人…?
…。
「あなたはこの世界の人間ではない」
「……は!?」
…。
…。
長門の説明…。
自分の住む世界の他にパラレルワールドと言われる世界が無数に存在している。
俺は自分の世界からなぜか別の世界に迷い込んでしまった……そういう事らしい。
…。
「この世界はアナル世界、おそらく最もカオスな世界」
…。
アナル…世界…?
…。
825猪(不倫中):2006/12/10(日) 22:18:17.85 ID:4JdyRMtN0
エロパロのまとめページに似たようなもんがあったような無かったような・・・
826コンニャク:2006/12/10(日) 22:18:19.61 ID:ttUR/9ex0
アナル世界キター! 支援
827カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:18:21.96 ID:+DZm4zT+O
「この世界の古泉一樹は変態」
「いや、うちの古泉も結構な変態だぞ」
「桁が違う。この世界の古泉一樹はガチホモ。常にあなたのアナルを狙っている」
「はい!?」
「さっきあなたをロッカーに隠れさせたのはその為」
…。
んな…馬鹿な…。
…。
「他の…ハルヒや朝比奈さんは?」
「朝比奈みくるは黒い」
「黒い?それはどんな意味だ?」
「…見ればわかる。そして涼宮ハルヒは…」
「ハルヒは?」
「ここ数日学校に来ていない」
「は?」
「涼宮ハルヒは腐女子…同人誌の締め切りが近いらしい」
「……腐女子…」
…。
…。
なんて狂った世界なんだここは……俺は一体どうしたら…。
…。
「長門、俺は……帰れるのか?」
「大丈夫、以前あなたの世界の長門有希と古泉一樹がここに来ている」
「長門と古泉が!?何をしにだ?」
828猪(巨乳):2006/12/10(日) 22:18:26.60 ID:aqUGarcvO
アナルktkr

支援
829黒豆(千粒):2006/12/10(日) 22:18:36.84 ID:Ec7ofC7jO
支援
830猪(右利き):2006/12/10(日) 22:19:00.14 ID:K7H4H7v+O
ってかこんだけ名前欄で遊べるならもうex17鯖は大丈夫なんじゃねぇの?

全力で板違いな支援。誰も反応しないで
831カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:19:05.39 ID:+DZm4zT+O
「不思議探索と言っていた…連絡をとって迎えに来てもらえば良い」
「連絡ってもな…」
「私に任せて。ただ問題は……しばらく時間が掛かる。あなたは迎えが来る間古泉一樹の魔の手から逃れなくてはならない」
「……ガチホモだったなそういえば」
「今はまだあなたの存在に気づいていない……ここは危険。学校のどこかに身を隠して」
「わかった…頼むぞ長門」
…。
俺は文芸部室を後にした。
…さて、迎えが来るまで生き延びねば。どこに隠れようか……屋上に行ってみるかな。
832歯科助手と初詣:2006/12/10(日) 22:19:24.78 ID:58qNlapN0
anarushien
833猪(巨乳):2006/12/10(日) 22:19:42.74 ID:aqUGarcvO
支援
834カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:19:53.78 ID:+DZm4zT+O
屋上にでも行って新鮮な空気でも吸ってこよう。
…。
…。
そう言えば…朝比奈さんは黒いとか言っていたな…見ればわかると言っていたが…。
そんな事を考えながら屋上への階段を登っている時だ。
…ん?あれは朝比奈さんと鶴屋さん?
屋上へと向かう階段の踊場で我らがエンジェル朝比奈さんと鶴屋さんが何か話をしている様だ…こんな所で一体何を…?
…。
…。
835黒豆(千粒):2006/12/10(日) 22:19:58.60 ID:Ec7ofC7jO
しえーん
836猪(巨乳):2006/12/10(日) 22:20:27.94 ID:aqUGarcvO
支援
837御雑煮:2006/12/10(日) 22:20:42.93 ID:GngHWkN50
よく考えると、携帯なんだよな。ちょっとだけ尊敬した。 支援
838猪(右利き):2006/12/10(日) 22:20:51.04 ID:K7H4H7v+O
支援ヌ
839猪(大人):2006/12/10(日) 22:21:23.99 ID:MoRH8uQRO
あの話のキョンバージョンかwww
支援支援
840黒豆(千粒):2006/12/10(日) 22:22:36.40 ID:Ec7ofC7jO
支援
841猪(カビ):2006/12/10(日) 22:22:47.25 ID:0OS2cmt2O
黒みくるキター(・∀・)ー四円
842カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:22:53.13 ID:+DZm4zT+O
「早く出せよ」
「ううっ…今日は持って無いにょろ」
「嘘つけよ、持ってない訳ないだろ?ヤニ代がねーんだよ。痛い目みる前にさっさと出せよ」
「本当に今はお金無いにょろよ…」
「ならジャンプしてみろよ」
「え?」
「ジャンプしろってんだよ!オラ!!」
…。
ーピョンピョン
ーチャリンチャリン…。
「持ってんじゃねぇかよ!!」
「ひぃ!このお金…このお金は駄目にょろ…これはスモークチーズを買うお金だにょろよ‥」
「ああん?私のヤニ代とお前のチーズとどっちが優先順位が先だ?ああ!?」
「ひぃぃぃぃ…」
…。
…。
……なんだ…この光景は…。
843猪(右利き):2006/12/10(日) 22:23:08.62 ID:K7H4H7v+O
このスレ内に収まるかねぇ支援
844猪(巨乳):2006/12/10(日) 22:23:16.89 ID:aqUGarcvO
支援
845黒豆(千粒):2006/12/10(日) 22:23:26.60 ID:Ec7ofC7jO
黒みくるwww
846書初め(私は広東面):2006/12/10(日) 22:23:56.86 ID:OReeXeDp0
ヤニ代wwwwwwwww
847カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:24:12.17 ID:+DZm4zT+O
…朝比奈さんが鶴屋さんを…カツアゲしている?俺の精神がおかしくなってしまったのか?
ありえない光景に俺はただ呆然と立ち尽くすだけだった。
…。
「やっぱり痛い目見ないと分からない?」
「痛いのはいやにょろよ!」
「ならさっさと出せよ!」
…。
…いかん、止めねば!
…。
「……あの…朝比奈さん?」
「ああ!?……あ……キョンくん!?」
「なに…やってるんですか…?」
「え?え?…こ…これはね……そう!昨日見たドラマのシーンを再現していたの!そうですよね鶴屋さん?」
「……え…」
848猪(巨乳):2006/12/10(日) 22:24:40.31 ID:aqUGarcvO
支援
849猪(vipper):2006/12/10(日) 22:24:42.99 ID:g0keQTwpO
鶴屋さんカワイソス…
850カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:24:46.09 ID:+DZm4zT+O
「 そ う で す よ ね 鶴 屋 さ ん !! 」
「ひぃ!そ…そうにょろよ!」
…。
とても演技には見えなかったが…。
…。
「そう…なんですか…」
「そうなの!…あ!?私もう行かないと!じゃあキョンくんまた明日ね」
…。
朝比奈さんはそう言って逃げる様にこの場から去って行った……また明日って、今日は部室には来ないんですか?いや、それ以前に…。
…。
「あの…鶴屋さん」
…。
残された鶴屋さんに俺は話しかけた。
…。
「今の…演技じゃなくて本当にカツアゲされてましたよね?」
851猪(巨乳):2006/12/10(日) 22:25:19.57 ID:aqUGarcvO
支援
852カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:25:25.16 ID:+DZm4zT+O
「…うっ…うっ…ありがとうキョン君…助かったよ」
「一体いつから…」
「昔からさ…いつもなら見て見ぬ振りしているキョン君が助けてくれるなんて…うっ…うっ…」
「昔から?……いや、それに見て見ぬ振りって…」
「ううっ…凄く嬉しかったよあたしは…これはお礼さ!」
…。
そう言って鶴屋さんは俺に右手を差し出した。その手に握られているのは……スモークチーズ?
…。
「それじゃあたしは帰るよ」
…。
鶴屋さんは笑顔で階段を降りて行った。
…。
長門、お前が朝比奈さんは黒いと言った意味がよくわかった……早く帰りたい。
…気を取り直して屋上に向かおう、さっき以上に新鮮な空気を吸いたくなった。
…。
…。
853猪(巨乳):2006/12/10(日) 22:26:02.85 ID:aqUGarcvO
支援
854黒豆(千粒):2006/12/10(日) 22:26:14.82 ID:Ec7ofC7jO
キョン憐れ

支援
855猪(右利き):2006/12/10(日) 22:26:19.16 ID:K7H4H7v+O
支援
856黒豆(千粒):2006/12/10(日) 22:28:33.65 ID:Ec7ofC7jO
支援
857カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:28:33.78 ID:+DZm4zT+O
…。
…。
屋上に通じるドアの前に来た……さて……ん?声?
…。
「さあ捕まえましたよキョンたん…部室で楽しみましょう」
「…ちくしょう」
…。
この声は…。
…。
ガチャ
…。
「あ!?」
「へ!?」
「は!?」
…。
目の前のドアが開き俺を小脇に抱えた古泉が現れた……やっちまった…。
…。
「キョンたんが…2人?」
「お…俺?」
…。
目の前の俺と古泉は俺を見て驚いている……まずい。
…。
…。
沈黙を破るかのように古泉が声を上げた。
…。
858猪(巨乳):2006/12/10(日) 22:28:51.67 ID:aqUGarcvO
支援
859カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:29:05.77 ID:+DZm4zT+O
「ふっふっふ、神の贈り物ですね…まさか僕にもう1人キョンたんを与えてくれるとは」
…。
ちょ!おい…なんだその目は…性犯罪者の目だぞそれは…。
…。
「両手にキョンたん…いただきます♪」
「ちょ!!」
…。
古泉の手が俺に伸びる……その時だ!
…。
ゲシ!!
…。
「うっ!!」
…。
古泉に捕まえられていた俺が古泉の腹に膝蹴りをいれた。
…。
ガッ
…。
「逃げるぞ!!」
「え!?」
…。
俺は俺の手を掴み一気に階段を駆け下りた。
…。
タッタッタッタッ…。
…。
…。
…。
860猪(右利き):2006/12/10(日) 22:29:22.60 ID:K7H4H7v+O
ご対面www
861猪(巨乳):2006/12/10(日) 22:29:37.53 ID:aqUGarcvO
支援
862カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:29:46.25 ID:+DZm4zT+O
「なんとか逃げれたみたいだな」
「ああ」
…。
俺達2人は全力で走りなんとか古泉から逃げる事に成功した。
今物陰に2人で息を潜めて隠れている。
…。
「んでお前は…未来の俺か?」
「いや…それがだな…」
…。
…。
…。
「…ついに来たか異世界人」
「ああ…そうか、そうなるんだな」
…。
俺はこの世界の俺に自分が別の世界から来た事を説明した。
…そうか、俺は今、異世界人なんだ。
…。
「それで迎えはまだ来ないのか?」
「長門が今連絡してくれている」
863黒豆(千粒):2006/12/10(日) 22:29:48.94 ID:Ec7ofC7jO
支援
864猪(巨乳):2006/12/10(日) 22:30:11.65 ID:aqUGarcvO
支援
865カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:30:34.06 ID:+DZm4zT+O
「そうか、ところでお前の世界の古泉はホモじゃないのか?」
「一緒にナンパしたり風呂を覗いたりしたし…それに今長門と良い感じみたいだ。まずありえないだろう」
「長門とねぇ…」
…。
確信はないが最近の長門の古泉に対する懐きっぷりは思わず嫉妬したくなるほどだ……古泉もまんざらでもなさそうだしな…。
…。
「まともな訳だな?」
「バカだけどホモではないな……そんなにここの古泉はヤバいのか?」
866猪(右利き):2006/12/10(日) 22:30:44.82 ID:K7H4H7v+O
クールダウン支援
867コンニャク:2006/12/10(日) 22:30:57.20 ID:ttUR/9ex0
支援
868猪(巨乳):2006/12/10(日) 22:30:57.86 ID:aqUGarcvO
支援
869カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:31:04.02 ID:+DZm4zT+O
「ヤバいなんてもんじゃない…今お前が想像している古泉の3倍は変態だ!」
…。
…一体どれだけ変態なんだ…。
…。
「さて、固まっているのはまずい…二手に別れよう」
「なんでだ?」
「あいつの考えは読める。おそらく俺達2人とも捕まえるまでは掘る事は無いだろう」
「……掘るって‥」
「たとえ1人捕まってもまだ大丈夫って事だ……捕まるなよ、じゃあな!」
…。
この世界の俺は周囲を見回した後駆け出して行った……俺もどこかに隠れよう。
…。
870初夢(ピザった夢):2006/12/10(日) 22:31:09.26 ID:HoIJBL7eO
支援抑えて行こうぜ支援
871猪(右利き):2006/12/10(日) 22:32:12.27 ID:K7H4H7v+O
>>870のIDがBL
872カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:34:25.47 ID:+DZm4zT+O
…。
…。
…ここなら大丈夫だろう。
俺は今体育館の裏の木の陰に身を潜めていた。
あたりが暗くなってきた、俺が文芸部室を出てからもうすぐ一時間か……まだか長門。
…。
10分ほどそうしていただろうか…あれは!?
…。
「長門!」
…。
長門が体育館の入口に立っていた。
…。
「…あ」
…。
長門が俺に気づき近づいて来た。
…。
「え〜と…この世界の長門だよな?迎えは来たか?」
「……まだ」
「まだか…古泉が俺を探しているんだ、今この世界の俺も逃げている」
「そう…なら来て」
「長門?」
「ここは危険。安全な場所に案内する」
「本当か!助かった」
…。
俺は長門に連れられて体育館の中に入った……良かった外は寒かったんだ。
…。
873猪(巨乳):2006/12/10(日) 22:34:53.88 ID:aqUGarcvO
支援
874猪(右利き):2006/12/10(日) 22:35:00.91 ID:K7H4H7v+O
支援
875カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:36:06.05 ID:+DZm4zT+O
…。
「ここ」
…。
長門に連れて来られた場所は体育館内の体育倉庫だ。
…。
「ここなら安全」
「すまないな長門。それじゃ俺はここに居るから迎えが来たら頼むな」
「コクン」
…。
さて、大丈夫だとは思うが念には念を入れて跳び箱の中にでも隠れるか…。
そして跳び箱を開けると…。
…。
876猪(ボーカル):2006/12/10(日) 22:36:13.12 ID:ahrE42df0
支援
877猪(巨乳):2006/12/10(日) 22:36:21.07 ID:aqUGarcvO
支援
878カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:37:13.05 ID:+DZm4zT+O
…。
「ん゛ー!ん゛ー!」
「なっ!!?」
…。
中には縛られ猿ぐつわを着けられた俺が入っていた……何故?
…。
「ふっふっふ…」
…。
え!?
…。
後ろを振り向くと……長門?
…。
「どうしたんだ長門?……これは一体…」
「かかったな小物め!!」
…。
バリ!!
…。
「うわあああああああ!!!!!?」
…。
ありえない!!ありえない!!
ありえねえええ!!!
…。
「ふっふっふ、こんな古い手に引っかかるとは思いませんでしたよ」
「ちょっと待て!体格から何から完璧に違うだろ!!」
「そんなものは根性でどうとでもなるのですよ」
879猪(巨乳):2006/12/10(日) 22:37:31.03 ID:aqUGarcvO
支援www
880猪(右利き):2006/12/10(日) 22:38:03.04 ID:K7H4H7v+O
支援wwwww
881カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:38:09.76 ID:+DZm4zT+O
「根性でなんとかなる問題じゃないだろうが!!」
…。
最悪だこの状況は…放課後の人気のない体育館の体育倉庫…目の前には筋がね入りのガチホモ…。
…。
カチャ
…。
鍵を閉めるな!!
…。
カチャカチャ
…。
何ベルト外してんだよ!!!
…。
「僕の夢だった両手にキョンたん…まさか叶うとは」
「やめろ…近づくな…」
「さぁ、楽しみしょう」
…。
絶 対 絶 命 !!
誰か…助けてくれ!!
…。
ドン!!
…。
ん!?……外から扉が叩かれている?
…。
ドン!!ドン!!ドン!!
…。
882猪(イタ電中):2006/12/10(日) 22:38:13.04 ID:Exl1VmOuO
根性でどうにかしちゃったwwwwwww
883猪(休職中):2006/12/10(日) 22:38:58.09 ID:43EVndF10
やばすぎる
884コンブ:2006/12/10(日) 22:39:56.93 ID:Bsv4tLyr0
根性かよwwwwwww
885書初め(私は広東面):2006/12/10(日) 22:40:14.11 ID:OReeXeDp0
古泉178cm
長門154cm



24cmはないwwwwwwww
886カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:41:08.92 ID:+DZm4zT+O
「誰ですか僕の両手にキョンたん計画を邪魔するのは…」
…。
古泉はそう言って扉に向かった。
…。
カチャ
…。
「どなたですか…」
…。
ガッ!!
…。
「ぐっ!!」
…。
古泉が何者かに殴られ吹き飛んだ……誰だ?
…。
「どうやら間に合ったようですね」
…。
この声は…。
…。
「申し訳ありません。遅くなりました」
「古泉!!」
…。
俺の目の前に古泉が…古泉一樹がいつもの穏やかな笑みを浮かべ立っていた。
…。
「古泉…お前は俺の世界の古泉なんだよな?」
887猪(巨乳):2006/12/10(日) 22:41:29.22 ID:aqUGarcvO
支援
888カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:41:36.90 ID:+DZm4zT+O
「はい、そうです。いや、焦りましたよ…長門さんからあなたが突然世界から消えたと聞いて…ねぇ、長門さん」
「長門!?」
…。
古泉の後ろから長門が現れた。
…。
「迎えに来た」
「長門…古泉…」
…。
ヤバい…涙出てきた。
…。
「まさかよりにもよってここに来ていたとは…」
…。
古泉は少し顔を歪めてそう呟いた…ん?何を見て……あ!。
…。
「……なるほど、キョンたんが2人いるならば僕が2人居てもおかしくはないか」
…。
古泉!?
889猪(巨乳):2006/12/10(日) 22:42:06.16 ID:aqUGarcvO
支援
890カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:42:34.28 ID:+DZm4zT+O
先ほど古泉に殴られた古泉が……ややこしい、こいつはこれからホモ泉と呼ぼう。
ホモ泉が笑みを浮かべながら近づいて来た。
…。
「失礼しました、あなたのキョンたんをあなたの許可なく可愛がろうとして…」
…。
俺は誰の物でもないぞ!
古泉は無言でホモ泉を睨みつけている。
再びホモ泉が口を開く…。
…。
「提案があります。せっかくですので4Pというのはいかがでしょうか?」
…。
……とんでもない事を言い出しやがった。
…。
「……あなたは根本的な誤解をしている」
「誤解とは?」
891猪(巨乳):2006/12/10(日) 22:43:12.90 ID:aqUGarcvO
乱交www

支援
892カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:43:49.03 ID:+DZm4zT+O
「彼は誰の物でもない……そして何よりも…」
「何よりも?」
…。
古泉ははっきりと言った。
…。
「僕はホモではない!!」
…。
そうだ!お前はホモなんかじゃない、ただの変態な超能力者だ!
ホモ泉を見ると…その顔から笑みが消え…驚愕しているようた。
…。
「……一体何を…あなたは古泉一樹ですよね?なのにホモではないとは…」
…。
何をここまでショックを受けているんだこいつは…。
…。
「……みとめない!あなたは間違っている…考えてみて下さい!男と男の肌のぶつかり合いを!!想像して下さい!キョンたんで!!」
893黒豆(千粒):2006/12/10(日) 22:44:03.45 ID:Ec7ofC7jO
ホモ泉w
支援
894猪(巨乳):2006/12/10(日) 22:44:03.36 ID:aqUGarcvO
支援
895カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:44:26.67 ID:+DZm4zT+O
…。
勝手に俺を想像に使うな!!
古泉を見ると……かすかに震え…目にうっすらと涙が…。
わかる…わかるぞ古泉!もしも俺がお前の立場なら……いたたまれない…。
古泉が口を開く。
…。
「……もうしゃべるな……やはりあの時消しておくべきだった…」
「あなたを修正します…男の味を教えてあげましょう」
「黙れと言っている……表へ出ろ!」
「…古泉!?」
「申し訳ありません…帰るのは少し待ってもらってもよろしいですか?」
「あ…ああ」
…。
古泉の全身から殺気がにじみ出ている……殺る気なのか?
…。
896猪(休職中):2006/12/10(日) 22:44:31.73 ID:43EVndF10
熱く語るなってww
897猪(vipper):2006/12/10(日) 22:44:33.30 ID:g0keQTwpO
夢の4pッスかwwww
898黒豆(千粒):2006/12/10(日) 22:45:04.50 ID:Ec7ofC7jO
ある意味修羅場

支援
899猪(右利き):2006/12/10(日) 22:45:39.92 ID:K7H4H7v+O
ホモ泉吹いたwww
900ex17落とさないでね:2006/12/10(日) 22:46:33.39 ID:sim8pRPF0
しえんしえん
901カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:46:48.14 ID:+DZm4zT+O
…。
…。
…。
体育館の真ん中で古泉とホモ泉が対人している。
俺は縛られたこの世界の俺を解放し、2人の長門と共にこの対決を見ている。
…。
「あなたは間違っています…あなたを正しい道へと修正します……それに自分というのも気持ちよさそうだ」
「黙れと言っているだろう!!お前は修正不可能だ…俺はお前を消す!!」
「おやおや…下品な言葉遣いですね」
…。
…。
「…なあ長門」
『なに?』
…。
うお!2人同時に振り向いた。
…。
「あ…いや…古泉がなんか怖いのだが…俺とか言っちゃってるぞ…」
902猪(巨乳):2006/12/10(日) 22:47:03.15 ID:aqUGarcvO
支援
903初夢(ピザった夢):2006/12/10(日) 22:47:23.47 ID:SIsFiFK6O
支援するしか!
904カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:47:29.17 ID:+DZm4zT+O
「……素敵」
「はい!?」
「古泉一樹は今激昂している…本気の古泉一樹が今から見れる」
「……本気にならざるを得ないだろうなこの状況は…」
…。
怒りの表情を浮かべ自分を俺と言っている今の古泉はかなりレアな姿だろう。
…。
「お前を殺す!!」
「あなたを犯す!!」
…。
始まるのか!
…。
「まさに殺るか犯られるかね」
…。
え!?……朝倉?
…。
いつの間にか朝倉と喜緑さんが来ていた。
…。
「朝倉、喜緑さん…何故ここに?」
905カオス・ザ・ワールド ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:48:13.96 ID:+DZm4zT+O
「あなたの所の長門さんと古泉君とはちょっと縁があってね」
「そうなんです、前回一緒に晩御飯を食べた仲ですので」
…。
前回?ああそうか、そういえば前に長門と古泉がこの世界に来たとかどうとか…。
…。
「それにしても別の世界のキョン君だったのね。どうりでおかしいと思ったわ」
「ああ、まさかあの時は世界移動しているだなんて思わなかったからな…」
「ところであなた達の世界にわたしは居ないの?」
「え!?あ……俺達の世界のお前は……」
…。
俺の言葉を遮るように長門の声が響いた。
「始まった」
…。
…。
…。
…。
…後編へ続く。
906猪(巨乳):2006/12/10(日) 22:48:20.14 ID:aqUGarcvO
支援
907黒豆(千粒):2006/12/10(日) 22:48:54.63 ID:Ec7ofC7jO
覚醒の時の古泉か

支援
908猪(巨乳):2006/12/10(日) 22:49:29.85 ID:aqUGarcvO
乙!
腹筋割れるwww

続きwktkだぜ!
909歯科助手と初詣:2006/12/10(日) 22:49:55.28 ID:58qNlapN0


後編はさらにカオス(混沌)か!?
910コンニャク:2006/12/10(日) 22:49:58.57 ID:ttUR/9ex0
GJ!
後編wktk!
911覚醒の人 ◆0qzco1.0p6 :2006/12/10(日) 22:50:00.44 ID:+DZm4zT+O
とりあえず以上
後編は近日中に。
支援ありがd
912黒豆(千粒):2006/12/10(日) 22:50:08.04 ID:Ec7ofC7jO
乙!
続きwktk!
913初夢(ピザった夢):2006/12/10(日) 22:50:26.31 ID:HoIJBL7eO
乙!
914コンブ:2006/12/10(日) 22:50:34.13 ID:Bsv4tLyr0
>>905
激しくGJ!!!!!!!
つーか生殺しwwwwww


今夜も腹から笑わせてもらったぜwwwwwww
915お年玉(800円):2006/12/10(日) 22:51:02.82 ID:XTOEZHAs0
ええ仕事してますな〜。

……あれ? 今書いてる話がちょっとギャグ寄りになってる!?
引っ張られた……修正修正……
916猪(大人):2006/12/10(日) 22:51:03.11 ID:MoRH8uQRO
乙!
格好良い古泉を見るのは久しぶりだwww
917猪(右利き):2006/12/10(日) 22:51:27.49 ID:K7H4H7v+O
勘弁してくれwwwwwかなり久し振りの生き殺しだwwwww
918凧(未完成):2006/12/10(日) 22:52:23.45 ID:GVyFNL450
テンポが尋常じゃねぇwwwwwww今までのSSで一番吹いたかもしれないwww
919新顔2:2006/12/10(日) 22:52:35.89 ID:Exl1VmOuO
乙!









これが覚醒…
920おみくじ(きち):2006/12/10(日) 22:53:39.93 ID:0OS2cmt2O
腹筋割れるwwwwwwwwwwwww
後編激しくw k t k
921猪(緑):2006/12/10(日) 22:53:55.00 ID:ekvQX6nm0
いや面白いね
これじゃ漏れの駄文なんぜうpできんな
922おせち(12,000円):2006/12/10(日) 22:54:23.49 ID:yNgSOHCRO
こりゃいいwwwwwwwww
923VIP皇帝:2006/12/10(日) 22:54:30.71 ID:SIsFiFK6O
何故か「続編に続く」がキートン山田で脳内再生された
924猪(カビ):2006/12/10(日) 22:54:33.35 ID:Bh/5kJBnO
このスレはギャグもの作者に恵まれてるなwwwwwww
925コンニャク:2006/12/10(日) 22:55:12.17 ID:ttUR/9ex0
覚醒の人の今回の作品は序の口。
WiKiが正常化したら他の作品を見てみるとその凄さが解る。
926凧(未完成):2006/12/10(日) 22:55:55.80 ID:GVyFNL450
覚醒だけは読んだんだけどなw
なんかひとりジャンプマンガだwwwwwwwww
927歯科助手と初詣:2006/12/10(日) 22:56:40.48 ID:58qNlapN0
何気にもう次スレ時期だな
928黒豆(千粒):2006/12/10(日) 22:57:32.54 ID:Ec7ofC7jO
覚醒の人の読んでから肉じゃがが……
929猪(vipper):2006/12/10(日) 22:59:14.39 ID:g0keQTwpO
殺るか犯られるか、なにげに名言だな
930猪(早すぎ):2006/12/10(日) 22:59:50.39 ID:8OTxb+P20
古泉かっけええwwwww
931猪(2ch中):2006/12/10(日) 23:00:04.42 ID:aqUGarcvO
「長門特製ミノタウロス肉じゃが」を食ってみたいと思うのは俺だけじゃないはず。
932お年玉(なし):2006/12/10(日) 23:04:24.27 ID:OReeXeDp0
肉じゃがの人なのかwwwwww
道理で面白いわけだwwwww
933姫初め:2006/12/10(日) 23:06:20.15 ID:XTOEZHAs0
>931
ふぐ肝みたいなもんかな?
通常のふぐ肝は、美味ながら猛毒で、食べられません。
ただし、大分県臼杵市(臼杵湾)産のふぐは毒がないので、肝も食べられます。

>728
この流れなら言える! 詳細希望!
934猪(2ch中):2006/12/10(日) 23:11:06.26 ID:aqUGarcvO
>>933
ふぐ肝か…

食ったら三日寝込んで記憶を無くすぐらいの威力だからなぁ…
935おせち(1d):2006/12/10(日) 23:17:14.20 ID:n8FsI3R7O
質問なんだが、涼宮ハルヒ最終話のエピローグでキョンとハルヒが待ち合わせするが、長門、みくる、古泉の3人が揃って来なかったことは何を意味してると思う?
偶然ではないでしょ。
936猪(巨乳):2006/12/10(日) 23:20:07.89 ID:Bh/5kJBnO
古泉、みくるはともかく長門がハルヒとキョンにきをつかうとは思えないから、
古泉の発案で来なかったんじゃない?
937猪(赤):2006/12/10(日) 23:20:34.69 ID:ekvQX6nm0
>935
アニメスレへどぞ
938猪(給食中):2006/12/10(日) 23:21:01.85 ID:43EVndF10
>>935
ここはそれを語るところではないな。

ここでどうぞ。

谷川スレ104
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1165509119/

ただし100%「またこの手の話題か」と言われます
939猪(左利き):2006/12/10(日) 23:22:31.89 ID:K7H4H7v+O
ものげっつ「今更」感があるな。
940書初め(私はイケメン):2006/12/10(日) 23:23:17.97 ID:X1WnLzsL0
明日に備えて寝る。DATはよろしくさ
941おせち(1d):2006/12/10(日) 23:23:22.50 ID:n8FsI3R7O
俺の予想ではハルヒは最初から誰も誘ってなかった。
942黒豆(一粒):2006/12/10(日) 23:24:28.96 ID:j+wVdlaf0
>>939のげっつってのも今更感あるけどな
943猪(2ch中):2006/12/10(日) 23:28:01.41 ID:aqUGarcvO
>>941
よう、俺
944黒豆(三粒):2006/12/10(日) 23:29:31.71 ID:dALKlMtJ0
ksk
945あいつと初詣:2006/12/10(日) 23:30:36.16 ID:e3i23wYL0
にょろ
946猪(左利き):2006/12/10(日) 23:31:56.09 ID:K7H4H7v+O
次スレは>>970辺りが妥当か
947黒豆(三粒):2006/12/10(日) 23:32:06.50 ID:dALKlMtJ0
>>950
よろ
948黒豆(七粒):2006/12/10(日) 23:32:26.39 ID:4r6e8Ot20
もうすぐ月曜
949猪(2ch中):2006/12/10(日) 23:32:35.29 ID:aqUGarcvO
だね。
いつも通り>>970で。
950黒豆(三粒):2006/12/10(日) 23:32:40.03 ID:dALKlMtJ0
>>970
よろ
951以下、名無しに代わりましてVIPがお送りします:2006/12/10(日) 23:34:21.51 ID:iMKTu5T10
ハルヒ「ちょっとプリン!あたしのキョン食べたでしょ!!?」
952猪(ギター):2006/12/10(日) 23:35:21.92 ID:ahrE42df0
>>970まで進めようか…
953猪(2ch中):2006/12/10(日) 23:36:11.32 ID:aqUGarcvO
次はしっかりスレタイ直そうぜ。
954猪(友達がvipper):2006/12/10(日) 23:37:50.70 ID:g0keQTwpO
kakaka加速
955猪(左利き):2006/12/10(日) 23:38:49.99 ID:K7H4H7v+O
クスコ
956猪(ギター):2006/12/10(日) 23:39:17.30 ID:ahrE42df0
>>953
んじゃ、テンプレ出しておくか

※スレタイ
ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」
957猪(ギター)
長編投下の際の注意


・超長編(もしくはSS職人)の場合はコテトリ付けようっ!でも住人の空気もよく読まないとだめにょろよ?
・前の文章とレスが離れてしまう場合は、文頭に安価つけてくださぁいですぅ……あの、お茶どうですかぁ?
・基本はお題フリーです。しかし、主に恋愛系(特にハルヒ)が人気の様ですよ。フフフ、僕とキョンたんの恋愛話も大歓迎ですよマッガーレ
・当初の題目は「キョン×ハルヒ」結婚ネタ……けど、今はほとんど皆無。別に気にしないで
・キョン君、過度な性的描写はやめようね〜、タンスにエロビデ隠してるの知ってるんだからね〜
・台詞や呼称等もその人物にとって違和感がないようにしてくれたまえ
・1レスには最大30行、全角で2048文字まで入るのね。文章構成の参考にして欲しいのね
・要するに気楽に投下してくれ。メモ帳にまとめて投下、ってのがお勧めだな
・19時〜翌1時ぐらいまでにWikiを編集すると、重くて壊れたように表示されちゃうけど少し待てば直るから心配しないでね。じゃあ死んで
・自分で投下した長編はなるべく自分で編集すること、わかった!?
・それじゃ、さっさと投下しなさいっ!いい?あたしを退屈させたら死刑だからねっ!


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新まとめサイト   http://www11.atwiki.jp/xgvuw6/

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