ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」

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690あたしの世界が終わるまで01 ◆Gzo5DAjIoE
 あたしね、好きな人がいるの。

 とってもとっても大事な、あたしの好きな人。

 でもあたしは、何でその人を好きになったのかを覚えてないの。

 どうしてかなって考えると胸が苦しくて、でも、何も分からないままで。

 もしかしたら、これは知らない誰かの気持ちなんじゃないかなあ、なんてことまで考えち
ゃった。

 これって変な妄想だよね?

 でも、そのくらい、この恋はあたしにとって不可解な物だった。

 ねえ、これはあたしの恋心? 誰かの恋心?

 あたしは知らない。でも、知っている。

 これは恋、あたしだけの恋。

 だって、あたしは本当にあの人が好きだもの。

 これはあたしのあの人のためだけの、小さな小さな恋物語。

 誰かのためじゃない、あたしのための恋物語。