ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」

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1ex17落とさないでね
長編投下の際の注意


・超長編(もしくはSS職人)の場合はコテトリ付けようっ!でも住人の空気もよく読まないとだめにょろよ?
・前の文章とレスが離れてしまう場合は、文頭に安価つけてくださぁいですぅ・・・あの、お茶どうですかぁ?
・基本はお題フリーです。しかし、主に恋愛系(特にハルヒ)が人気の様ですよ。フフフ、僕とキョンたんの恋愛話も大歓迎ですよマッガーレ
・当初の題目は「キョン×ハルヒ」結婚ネタ・・・けど、今はほとんど皆無。別に気にしないで
・キョン君、過度な性的描写はやめようね〜、タンスにエロビデ隠してるの知ってるんだからね〜
・台詞や呼称等もその人物にとって違和感がないようにしてくれたまえ
・1レスには最大26行、全角で1024文字まで入るのね。詰め込み過ぎには注意するのね
・要するに気楽に投下してくれ。メモ帳にまとめて投下、ってのがお勧めだな
・19時〜翌1時ぐらいまでにWikiを編集すると、重くて壊れたように表示されちゃうけど少し待てば直るから心配しないでね。じゃあ死んで
・自分で投下した長編はなるべく自分で編集すること、わかった!?
・それじゃ、さっさと投下しなさいっ!いい?あたしを退屈させたら死刑だからねっ!


DAT保管庫     http://haruhiss.xxxxxxxx.jp/

新まとめサイト  http://www11.atwiki.jp/xgvuw6/

雑談所(避難所) http://yy42.60.kg/haruhizatudan/
携帯用       http://same.u.la/test/p.so/yy42.60.kg/haruhizatudan/
2ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 00:39:26.33 ID:9c34OjGs0
>>1
3ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 00:39:28.74 ID:qjEq7rZS0
>>1 乙
4ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 00:41:28.70 ID:HsLOIYXFO
>>1乙!
5ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 00:42:17.03 ID:qjEq7rZS0
87スレ目か……
6ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 00:44:26.55 ID:eaFozVOT0
この速さな言える!

スモークチーズはあるかい?
7医家系腐女子:2006/11/13(月) 00:44:29.32 ID:Mam9EuTs0
以前、「涼宮ハルヒの病院」を書きました。
http://www11.atwiki.jp/xgvuw6/pages/1670.html

同じ話の長門サイドを投下。3レス予定
批評をいただけると、有難い。
8医家系腐女子:2006/11/13(月) 00:45:15.03 ID:Mam9EuTs0
彼が、医学部に進学することは想定外。これも涼宮ハルヒの力によるものか。
私も、同じ医学部に進学することにした。
医学部に進学後、彼と涼宮ハルヒ、古泉一樹と共に過ごす。
医師国家試験は、情報操作を使わずとも合格し、古泉一樹の『機関』の病院に職を得た。

【涼宮ハルヒの病院】長門 side

私は、与えられた仕事をこなす。
今は、外来。色々、健康上の問題を抱えた人間が訪れるところ。

「先生、会社の健診で血圧が高いと言われて.....」
「そう。」
「コレステロールも上昇気味と.....」
患者の構成情報をスキャンする。
確かに、その通りである。塩分過剰・脂肪分過多の食生活が原因と判断。
体内における塩分排泄を亢進させ、脂肪の吸収を低下させるよう情報操作。
「もう、治っている。」
「え?」
「3ヶ月後、再検査。いい?」
「.......」
何故、治ったことを喜ばないのか?
9医家系腐女子:2006/11/13(月) 00:46:04.09 ID:Mam9EuTs0
次の患者を診察室に呼ぶ。

「胃の調子が悪いのですが...」
生態情報をスキャンする。胃に、悪性腫瘍がある。
「あなたは胃癌。」
それを告げたとき、彼が診察室に入ってきた。患者に聞こえないように、私にささやく。
「おい、長門!いきなり診断をつけるな!普通は胃カメラやらレントゲンやらで見つける物だぞ!」

しかし、胃カメラやレントゲンは身体に侵襲をもたらす。私がスキャンすれば、侵襲はない。 
「......大丈夫。生体情報をスキャン。胃に早期の腫瘍を発見した。胃カメラを使わなくても分かる。」

「いや、でも、検査をせずにいきなり病名を告げられるのはどうかと思うぞ?」
「......そう。」
私は、気付く。医療は呪術的な側面より始まり、この時代においてもそれが残っていることを。
問題は、事実を知ることではない。真実を納得することなのだ。病気を調べるという行為、検査、それをするときに既に治療は始まっているのだ。それがないと、病気である事実を指摘しても、それが患者にとっての真実にならないのだ。
......彼の言葉で、それに気付いた。いままで医学部で、講義で習ったことの中に含まれていた概念。失念していたとは、迂闊。
10医家系腐女子:2006/11/13(月) 00:47:32.18 ID:Mam9EuTs0
彼は、私に向かって言う。
「で、治療はどうするんだ。外科に頼んで手術の手配をしないとな。」

この状況では、この患者は納得しない確率が高い。
彼は、ゲームの際にもよく言っていた。『ずるはやめろ』、と。しかし、この状況は、解決しなければならない。彼はこの例外を許可してくれるだろうか?

彼の指摘通り、この診察そのものが不自然なのだ。先に手を打つことにした。
「必要ない。腫瘍の情報結合を解除した。もう治っている。」
「で、このぽかーんとした顔をしている患者をどうするんだ?」
「記憶を修正。胃炎の薬を処方して帰ってもらう。」

彼は右手を額に手をやり、首を振っている。おそらく、「やれやれ」とでも言っているのだろう。

今、彼は、涼宮ハルヒだけでなく、私のこともみてくれている。
彼は言う、「高校の頃よりもだいぶん人間らしくなったな」、と。
そうしてくれたのは、あなた。
私は、あなたのおかげで、ここにいることが出来るのだ。
【End】
11ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 00:49:15.10 ID:qjEq7rZS0
>>10
乙です!GJ

長門らしい語りだと思いますよ!
12ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 00:54:48.62 ID:HsLOIYXFO
GJ!
上手いね。長門語り。


まだ色んな視点があるのかな?
13ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 00:54:58.17 ID:UVF6rp1k0
批評が欲しいと言う事なので細かい事で二つほど指摘します。
内容はおもしろいですが、文体の部分で少しだけあります。

三点リーダーは、......よりも…の方がいいと思います。
それと、改行についてですが概ね綺麗にできてると思いますが、中には句読点が3つ以上含まれていて1行の幅が長すぎる部分があるので、途中で一度改行を入れたほうがいいと思います。
14ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 00:56:10.84 ID:zPTxEHws0
>>10
GJ!
15ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 00:56:33.71 ID:EiNIca4n0
あと文章とは関係ないけど投下中は名前欄をタイトルにした方がいいかも
その方がわかりやすいし
16医家系腐女子:2006/11/13(月) 00:59:06.94 ID:Mam9EuTs0
>>13

指摘、有り難う。了解しました。

エディタで書いて投下しているので、改行については以後気をつけます。
三点リーダーについても、同様。普段のメール等で"..."を使っていたので。
以後、気をつけます。
17ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 00:59:31.41 ID:qYPh3/Sd0
>>15
改行は貴様もだ!
いや、これは関西人としての突っ込み。気にするな。
あと、タイトルは入れてると思うのだが、違うのか?
18敬愛の人 ◆dIPa2p9Hdo :2006/11/13(月) 01:00:02.34 ID:qjEq7rZS0
前スレ無事埋まったので改めて。
支援の皆さんありがとうございます。
それで医家系腐女子さんに同じく私も感想希望します。
原稿用紙に書く小説と同じ書き方になっているので、
板だと読みにくい点などご指摘お願いします。
キャラの設定の誤差でもイイです。
19ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 01:00:43.96 ID:qYPh3/Sd0
ぬお、改行は>>13ね、ミスった。
20医家系腐女子:2006/11/13(月) 01:06:32.39 ID:Mam9EuTs0
>>11, >>12
有り難う。長門語りは、自分の語りに似ているので案外楽w
今後は古泉視点、ハルヒ視点、新しい展開を考えています。
電波は降りているのですが、時間が取れなくてまとめられない。
続きはあんまり期待せずに待っていていただきたい。

>>15
有り難うございます。了解しました。
以後、名前欄をタイトルにします。

あと、気になるのは、内容が皆さんに理解していただけるかどうか。
医療業界にいるので、独りよがりの文章になって、医療系でない皆さんに理解していただけなかったら悲しいので。
21ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 01:06:43.30 ID:zPTxEHws0
>>18
俺的にはキャラも雰囲気も完璧
特に読みにくいこともなかったし
このまんま自分の思うように書いてほすい
22ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 01:09:54.81 ID:HsLOIYXFO
>>18
文句なしだね。

このまま今まで通り書いてくれたらおkです。
23ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 01:12:02.91 ID:EiNIca4n0
>>20
>あと、気になるのは、内容が皆さんに理解していただけるかどうか。

これはそれこそあんたの文章力によるんじゃないか?
大半の人が医療業界にはいないんだから、そういう人間にもわかるように書かなきゃならない
今のところは理解できないってとこはないよ。いきなり専門用語のオンパレードとか、
そういうことをしない限り大丈夫なんじゃない?
24ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 01:14:51.99 ID:BOBme1nvO
今ようつべでハルヒ見終わったが、全6話なのか?
25ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 01:16:05.34 ID:NtpDNPg90
>>18 全スレ投下乙です。興味深かった。
こういうカタルシス嫌いだって自覚できました。
ここまで無自覚に人間生きられるものなんだろうか、読ませていただいてそう思いました。
キョンのズレた語りが非常にムカツカセてくれて素晴らしい。
26敬愛の人 ◆dIPa2p9Hdo :2006/11/13(月) 01:17:10.20 ID:qjEq7rZS0
>>21>>22

ありがとうございます。
これから投下したときも気になった点がありましたらどんどん言ってください!
ここはいい修行の場ですw
27ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 01:17:54.21 ID:C1tDrC0i0
>>24
全14話だよ。憂鬱の話だけなら6話だけど
28医家系腐女子:2006/11/13(月) 01:18:15.70 ID:Mam9EuTs0
>>23
御指摘、有り難う。

出来るだけ平易に書くつもりが、そうでなかったりする経験が結構あるので。(健康教室での講義とか、文章とかで。) 
知らず知らず、病気の概念(体の中でどういう機序で病気が発生するか、とか)を説明無しで書いてしまうこともあるので。

専門用語を避けて、ややこしい概念は使わず、気をつけて書いているつもりです。
29ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 01:22:04.52 ID:BOBme1nvO
>>27
???漏れが見たのは『涼宮ハルヒの憂鬱』であって、それとは別に存在するってこと?
どうりで予告が変だと思ったぜ…
30ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 01:24:06.74 ID:NtpDNPg90
>>20
内容が複雑でも帰結する部分が理解できるものであれば問題ないと思いますよ。
別に専門用語を羅列する為にお書きになる訳じゃないでしょうし、取り巻く現状をキャラで書きたいのなら避けられないでしょうしね。
何はともあれお体に気を付けて仕事してください。
31ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 01:26:22.36 ID:zPTxEHws0
>>29
【時系列について】
Q.なんか話がすっとんでるんですけど・・・。
A.どういう意図か、メインエピソード(涼宮ハルヒの憂鬱T〜Y)の最中に
その後のサブエピソードが挿入されるという無駄にややこしい構成になっています。
ちなみに、予告でキョンが言う話数が放映順
ハルヒが言う話数が本来の時系列順になっています。

今までのエピソードを時系列順に並べると、以下の通りになります。

時系列  放映順
(ハルヒ)  (キョン)
第01話  第02話 涼宮ハルヒの憂鬱T
第02話  第03話 涼宮ハルヒの憂鬱U
第03話  第05話 涼宮ハルヒの憂鬱V
第04話  第10話 涼宮ハルヒの憂鬱W
第05話  第13話 涼宮ハルヒの憂鬱X
第06話  第14話 涼宮ハルヒの憂鬱Y
第07話  第04話 涼宮ハルヒの退屈
第08話  第07話 ミステリックサイン
第09話  第06話 孤島症候群(前編)
第10話  第08話 孤島症候群(後編)
第11話  第01話 朝比奈ミクルの冒険 Episode00
第12話  第12話 ライブアライブ
第13話  第11話 射手座の日
第14話  第09話 サムデイ イン ザ レイン
32ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 01:26:40.93 ID:HsLOIYXFO
>>29
他に孤島症候群やらLiveAliveとかあるな。
33ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 01:29:10.42 ID:NtpDNPg90
ふと思ったんですけど、逆に1つの病理に対してハルヒ達の見解をそれぞれに遠慮無く語らせるところを見てみたい
気がします。その課程で「あーなんとなく分かったかも」っていう効果が見越せる気がするっす。
俺には絶対書けないしw
34敬愛の人 ◆dIPa2p9Hdo :2006/11/13(月) 01:30:00.19 ID:qjEq7rZS0
>>25
う。やっぱり今回のキョンムカつきますか。
私も書いてて疲れたのでw
あとズレてるキョン語りってよいのでしょうか?
35ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 01:31:18.25 ID:C1tDrC0i0
>>29
誤解を招くような文だったスマソ。

ハルヒのアニメは時系列を無視してシャッフルされた順番で放送されてる。
全14話の構成のうち、原作の一巻(憂鬱)に該当する話が6話。
残りの話は原作の短編やアニメオリジナルの話。
てかようつべで検索hitしなかった?
36ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 01:32:50.95 ID:C1tDrC0i0
リロードしてなかったo2z
37ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 01:36:46.41 ID:l96Pi/Nl0
>>7>>18
まとめサイトの投下心得100回読んでこい。
感想なんて頑張って書いてりゃ後からついてくるんだバカども。
38ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 01:38:29.66 ID:NtpDNPg90
>>34
いやいや。いいんでないでしょうか? 俺もネタばかりだし、谷口を撲殺する長門がいるぐらいですしw
私も以前キョンのズレた語り書きまくってたんですけど、最近はフィルターがかかるようになってきまして
文章力がある方なので引き込まれるんですね。そいで原作のキョンと比べると「そこまで鈍くねぇ!」と
なっていくっす。この手の話読み慣れてないからかな俺が。つか苦手な人間像が書かれてるんでしょうがないっす。
39敬愛の人 ◆dIPa2p9Hdo :2006/11/13(月) 01:41:56.85 ID:qjEq7rZS0
>>38
ご意見ありがとうございました。

一部の住人の方に不快感を持たせてしまったようですね。
名無しに戻ります。
40ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 01:43:41.26 ID:BOBme1nvO
>>35
「〜の憂鬱」で検索したら1番上に来たやつから見ていった。
そしたら予告が変だったがネタだと思った。
とりあえず6話見て7話あるかなと思ったがない。
代わりにライヴ〜、射手座〜?がでてきてあれっ??ってなった


とりあえず適当に見漁ります。カキコthxでした
41ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 01:44:25.99 ID:HsLOIYXFO
スレ保持数減ったね。
42ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 01:44:43.28 ID:2Xve+xf40
tes
43ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 01:49:23.87 ID:HsLOIYXFO
と、思ったけど1時間前の前スレが残ってるぐらいだから焦る程でもないか。
44ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 01:57:25.56 ID:NtpDNPg90
>>39
俺はあなたが感想求めて無くても書いてたよ。きにせんで。
もやもやを解消するベストソリューションをwktkしてるぜ。
45ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 02:05:54.21 ID:2RVau+090
侍魂が流行ってたころの話だが。
「アクセス数が増えても、反応がないと壁に向かっている錯覚に襲われてしまう」
って言ってたテキストサイトがあったな。
やっぱ感想は芸の肥やしになるし作家のいいモチベになるから、批判でも良いから書くべきなのかね
と、投下を見逃した人間が言ってみる
46ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 02:16:06.41 ID:8CPUy0Tl0
>28
どうしても気になるのでいくつか。
・キョンのセリフが素人みたいです。キョンも医者なんですよね?
・侵襲って言葉は普通使わないでしょう。
・長門に専門知識をしゃべらせたほうがおもしろいかも。
・ナノマシン使った治療のほうがそれっぽいかも。
47ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 02:17:46.27 ID:X0WxbHTZO
「僕は評価は飴と鞭だと思うんですよ。
どういう事かと言うと、まず出来ていなかった所を厳しく指導し、逆に出来ている所はそれを伸ばすように焚き付ける。
こうする事によって次から気をつけるべき点が見えるようになり、モチベーションも上がる。そう思うわけです」
「誰と喋ってるんだ、古泉?」
「いえ、ただの独り言ですよ」
48ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 02:57:15.37 ID:L6u5Vg9X0
 三点リーダは、
「・・・」
 ではなく、
「…」
 を使うと見やすいですよ。
 ちなみに「…」は六個でワンセットで「―」は二本でワンセットです。
「……つまり、こういうことですね――」
 そして、
 マッガーレ! 何だ?
 などの「!」「?」の二つの感嘆符の後には一つマスを空けるとこれまた見やすいです。
「マッガーレ! ふもっふ! キョンタン、どこいったの? うぇーん。……このように」

 最後に一つ。
 地の文の先頭にも一つマスを空けましょう。ずっと僕がしているようにね。
 近くの小説本をとってみてください。どれもこれもこうなっているはずですよ?
49ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 03:01:25.42 ID:L6u5Vg9X0
「ふもっふ! すいません、一つ忘れていました。」
「ふもっふ! すいません、一つ忘れていました」

 これは文章法での決まりではないのですが、
 個人的には下の方が見やすいと思います。
 会話文の最後に句点がつかない方がね。あくまで個人の趣味的なものですが。
50ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 03:09:23.68 ID:qMGsfQ5KO
前スレ800以降って投下あった?
寝ちまってわかんねぇorz
51ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 03:12:23.09 ID:9HVN0nFpO
オレもさっき起きたら前スレ終わっててびっくり
52ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 03:12:38.88 ID:eX/D8RX30
流れを読まずに4レスほど投下するよ。
53ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 03:13:10.45 ID:zPTxEHws0
ばっちこーい
54ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 03:15:37.64 ID:l96Pi/Nl0
L6u5Vg9X0 勉強になった。
書き手の端くれとして覚えておくよ。

>>50-51
Q.投下あった?
A.あった。

Q.どのくらい?
A.けっこう。
55虫歯と歯医者−下校編1/4:2006/11/13(月) 03:15:37.89 ID:eX/D8RX30
「虫歯と歯医者」という話の続きです。
今回は下校編ですが、上手くかけているといいんですがね・・・。
http://www11.atwiki.jp/xgvuw6/pages/1627.html

泣く子とハルヒには勝てないんだろうなと思いながら俺はハルヒと一緒に坂道を下った。
時代劇で領民に無理難題を押し付ける悪旗本役の募集があったらハルヒを真っ先に推薦したいね。
悪代官役でもOKだ。

さて並んで下校する高校生男女二人連れの俺とハルヒ
字面だけなら青春の熱き血潮が爆走中といったところだがそうは問屋が卸さないだろう。
俺達の前後左右を歩く北高生達に俺達がどう見えるかと質問しても
例のヤバイ女とその手下の変な二人連れという答えしかかえってこない筈だからだ。
じゃぁ俺達のことを知らない人ならどうなのかというと
まわりに北高生以外の通行人がいやしないとあっては変な二人連れ以外のなにものでもない。
と自分でだした結論になんとなく理不尽さを感じつつハルヒの様子を伺うと
「全くキョンったら高校生にもなって歯医者が怖いだなんて団長として恥ずかしいわ・・・」
などと相変わらずの妄言三昧だ。
それもこれも全部ハルヒお前のことだろがと内心でツッコミを入れ
さらなる理不尽さを感じつつ、ハルヒに歯医者の場所を聞いてみた。
「古泉君から貰った地図だとこの坂を下りた先を曲がってちょっと歩いたところらしいわ」
あぁこれかちょっと微妙な距離だな、歩いていけないこともないが。

坂を下りたところで俺はあることに気が付きその先のスーパーに寄ろうと提案した
「スーパー?歯医者なんだからお菓子やジュースは駄目にきまってるわよ」
当たり前だそんな子供みたいなことをいうな、おっともうスーパーだ。どうする外で待ってるか?
「一緒にいくわアンタがジュースとか買わないように見張らないと」
56虫歯と歯医者−下校編2/4:2006/11/13(月) 03:18:23.82 ID:eX/D8RX30
えーと確かこっちの辺でと、ハルヒこっちだこっち
「歯医者なんだからガムとかは駄目よ、一体何を買う気なの」
あぁまさにその歯医者だ、昼休みに歯磨きをしてなくてな
歯ブラシセットを買うから歯を磨かせてくれ
流石に歯に汚れがついた状態で歯医者にいけないからな。
「えっ歯磨き?歯ブラシきセット・・・・・・」
口臭で百年の恋もさめるともいうから年頃の女子なら昼に歯磨きをする習慣があるだろうが
あいにくと男子の俺にはそんな習慣がなくってな。
ハルヒには悪いが公園かどこかで歯磨きするからその間まっててくれ
「そっそうだったの・・・恋が・・・」
なんだろうハルヒの返事がおかしい、歯磨きの話をしてからだよな・・・
そういえば昼休みのハルヒは不思議を求めて校内をうろつくか
学食でぎりぎりまで粘って健啖ぶりを発揮しているかで
歯磨きセットを持っているところをみてないな
ひょっとしてハルヒは昼休みに歯を磨く習慣がないのか?

「・・・あたしも歯ブラシセットを買わなくっちゃ、もっもちろん昼休みには磨いたけど」
(おいおいハルヒよ、口がとんがってるし目が泳いでるぞ、嘘がわかりやすいなコイツは)
「そっそのあと団活のとき部室でお菓子を食べたのよ、ほんのちょっとだけなんだけど・・・」
(おいハルヒどこ見てしゃべってんだ?こっちをみて話せ)
「いつも使ってるセットを教室においてきちゃったのよ」
(昼休みに教室にいるがお前いつも手ぶらでじゃねーかよ)
「あっあたしが歯医者に付き合ってあげるんだから・・・そうよ!
 当然歯ブラシセットはあんたのおごりよ!」
まぁ又機嫌を損ねてまた痛みがぶり返してもいかん歯磨きセットくらいはお安い御用だ。
それに普段見ることのないハルヒの困った顔も見れらし、安いもんだ。。
57虫歯と歯医者−下校編3/4:2006/11/13(月) 03:20:44.42 ID:eX/D8RX30
さてとどれにするか、俺は青のセットだな、でハルヒは何色がいいんだ?
この一番安いセットだけだぞ
「キョンが選んでよ、任せるわ」

さてどれだ女子高生なら普通に考えればピンクだが
あいつのことだ普通のはいやとかいうんだろうな
じゃぁこの黄色いや正確にはパステルイエローのこれだな、これでいいかハルヒ?
「えっあたしは黄色なの」
んっ黄色はいやなのか、似合ってると思うがなぁ、じゃぁ何色がいいんだ?
「べっ別に・・・アンタが選んだのならそれでいいわ」

しきりに口元に手をやり口臭を気にしてるらしいハルヒに気がつかないフリをして
俺達は会計をすませスーパーを出た。

「ねぇキョン、ちょと聞いていい」
んっハルヒなにをだ?
「ほかの人の歯ブラシだったら何色を選ぶの?」
なんだそりゃ他の人って誰だ?
「例えばみくるちゃんよ、何色なの?」
朝比奈さんねぇ、まぁピンクだなとスーパーの棚を思い浮かべながら答えた。
「じゃぁ有希は」
長門は白かな名前もユキだしな、そんな気がしないか?
「あたしが黄色でみるくちゃんがピンクで有希が白・・・」
あ〜古泉なら黒だな、これで団員全員だ。っん?どうした。
「別に、なんでもないわよ」
そうか、じゃぁ公園にいこうぜ。
58虫歯と歯医者−下校編4/4:2006/11/13(月) 03:22:45.83 ID:eX/D8RX30
公園の水飲み場で一緒に歯を磨く高校生男女の二人連れ、中々シュールな光景だ
歯を磨いている俺たちを傍からみたらひとはどう思うのだろうか?
デート中に公園で一緒に歯を磨くカップルなどいる筈も無く
これが文化祭の時の自主映画の撮影中ならキスシーンの準備中といったところだが
周囲にスタッフも誰もいない二人きりの俺達では話にならない。
やはり変な二人連れといったところが妥当な線なのか?

手早く二回めの歯磨きを終え口を漱いだ俺はおい垂らすなよといいつつ
そばのベンチに腰掛けてハルヒが終わるのをまった。
ハルヒはやけになったのか三回目の歯磨きに突入している、おいハルヒやりすぎると逆効果だぞ
「ふぉれふらぃわがってるふぁよ」
おいおいハルヒ歯磨きしながらしゃべるな、小学生かお前は。
あっそうだ自転車とってくる、すぐ戻るからちょっと待ってろ。
「ふぁあくひなさいよ」
だからしゃべるか磨くかどっちかにしろよ。

自転車をとり公園にとって返すとハルヒはまだ歯を磨いていた。
ハルヒお前の歯は親の敵かなにかなのか?
「ふぉそいふぁよ」
一体何回目の歯磨きなんだと思いながらそろそろ行こうぜと声をかけた。

ハルヒが口を漱ぎやっと歯磨きが終了したようだ。
「・・・キョン、この歯ブラシおそろいね」
あぁそうだな、大事に使えよ。
「うん、大事にする」
満面の笑みを浮かべそう答えたハルヒに俺はなんだかドキドキした。
5955:2006/11/13(月) 03:24:45.08 ID:eX/D8RX30
以上、お粗末でした。
次に歯医者編につなげたいんですが
下手なもんでどうですかねぇ・・・・
60ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 03:26:20.65 ID:UVF6rp1k0
「ハルヒ……早くその男から離れるんだ。側にいるとあらゆる意味において身体に良くない。」
「な、何だかよく分かりませんが酷い言われようですね……。僕があなたに何をしたって言うんですか?」
「黙れ! 俺はお前の腹の奥底に潜む黒く澱んだものを知っているんだ。お前なぞにハルヒは渡さない!」
「いや、別にいりませんよ……」
「俺は伊達にハルヒの彼氏をやってきたわけじゃない。お前なんかが絶対に知りえないことを知っているんだ」
「あのー。僕の話を訊いていますでしょうかー」
「そう! 俺はハルヒの秘密日記の存在まで知っているんだ!」
「って、何言い出」
 止めに入ろうとするハルヒ。しかし時既に遅しで、暴走したキョンを止めることは地球の回転を止めるより難しいのだ。

61ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 03:28:39.37 ID:UVF6rp1k0
>>60
これは酷い誤爆
62ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 03:30:07.86 ID:4tOUuI/A0
何処のスレと間違えたか吐きやがれ。
あと続き。
63ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 03:35:20.44 ID:zPTxEHws0
歯茎から血ぃでてそうだなハルヒ
色選びに渋い顔してそうなハルヒは伏線?
歯医者編wktk
64ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 03:35:37.92 ID:rp2u4ToG0
>>60
さっさとゲロっちまえよ
65ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 03:37:14.41 ID:UVF6rp1k0
どこのスレというより今書いてる話の一節。
SOS団で会社を設立するギャグ話
66ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 03:39:11.78 ID:zPTxEHws0
>>50
敬愛の人の投下
挙式の人の投下
箱入り2作目投下
67ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 03:42:52.60 ID:ag3mlqX80
datのうp!!
保管庫にはまだみたい
68ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 03:44:00.84 ID:24G9a3qw0
アナル落ちたか?
69ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 03:48:40.71 ID:eX/D8RX30
ハルヒに会社勤めが出来そうもないしな
70ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 03:53:16.37 ID:UVF6rp1k0
>>69
ハルヒは勤める方じゃなくてこき使う方だな。
71ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 03:54:25.89 ID:xySexBZVP
874 ちょろ ★ New! 2006/11/13(月) 03:52:55 ID:???0
n日無条件で落ちるのは
plus系 4日(だったかな?)
live系 1日(だったかな?)

vipは二日に設定してみた。
72ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 03:56:00.40 ID:UVF6rp1k0
>>71
これは2日以内に1000行かないと落ちるって事か?
73愛のvip戦士:2006/11/13(月) 04:10:33.60 ID:UVF6rp1k0
保守
74愛のvip戦士:2006/11/13(月) 04:10:38.81 ID:/ReHojNN0
アナルが落ちた・・・
75愛のVIP戦士:2006/11/13(月) 04:22:53.47 ID:GiI6oXotO
長門「 記者はつづくよどこまでも 」
キョン「久々に漢字を使ったと思ったらこれか…漢字間違えてるぞ。」
長門「 じゃーなりすとせんげん 」
キョン「そういえば昨今の若者の右傾化も気になるところだが…なぁに、かえってめんえきりょくがつく 」
76愛のVIP戦士:2006/11/13(月) 04:46:45.96 ID:Cs3E7biFO
愛のVIP戦士て……or2



ゴトゥーザ様のアルバムは電波きてるし……
77ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 04:54:04.59 ID:/ReHojNN0
アナル立てる?
78ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 05:13:43.80 ID:/ReHojNN0
保守
79:2006/11/13(月) 05:23:18.55 ID:/ReHojNN0
また名前変わった保守
80:2006/11/13(月) 05:32:45.01 ID:/ReHojNN0
保守
81愛のVIP戦士:2006/11/13(月) 05:51:35.28 ID:/ReHojNN0
俺しかいない予感
82はぐれVIPPER:2006/11/13(月) 06:00:00.71 ID:/ReHojNN0
6時保守
83VIP無職:2006/11/13(月) 06:06:20.00 ID:pdZ7TNqbO
名前変わるのは仕様か
84VIP奴隷:2006/11/13(月) 06:10:52.93 ID:/ReHojNN0
朝からカオスです。保守
85VIP村人P:2006/11/13(月) 06:21:03.12 ID:UVF6rp1k0
行数が30行に戻ってる!
これで話の構成もしやすくなるわい。
86VIP村人c:2006/11/13(月) 06:52:47.35 ID:/ReHojNN0
保守
87VIP足軽v:2006/11/13(月) 06:53:59.55 ID:OwIlv/10O
なんじゃこりゃ
88VIP村人xxx:2006/11/13(月) 06:56:36.89 ID:Sbu/jJQdO
なんだ?
89高校の女教師:2006/11/13(月) 07:01:07.48 ID:UVF6rp1k0
投下します。そこまで長くないので支援は結構です。
以前、書いた違う作品をリメイクしたものなのでもしかしたら見たことある人もいるかもしれませんが、俺が書いたものなんで気にしないでください
90株式会社SOS団プロローグ:2006/11/13(月) 07:02:27.63 ID:UVF6rp1k0
【株式会社SOS団】 
プロローグ『会社設立』

俺たちは高校を卒業した。俺たちとはもちろん、涼宮ハルヒ率いるSOS団の面々である。
そして、今大学生活も終わりを迎えようとしている。

ハルヒのとんでもパワーは今なお健在であり、高校を卒業したからといってその行動にブレーキがかかるなどということはなかった。
本来なら俺がブレーキをかけるべきだったのかもしれないが、俺はブレーキをかけようともしなかった。
なぜなら俺は心底この環境に……いや涼宮ハルヒという女にとっくにいかれちまってたからだ。

そして、俺たちSOS団の人生を決定付ける道はこんな些細な会話から始まる事になる。



「就職活動は終わったか?」
「いえ、全然駄目ね」

俺とハルヒの二人は大学のカフェテラスで近況報告をしていた。
話の流れでわかるかもしれないが、俺たちは既に大学4回生だ。
となれば、そろそろ社会に出ることを真剣に考えなければならない時期である。
高校を卒業した俺たちSOS団部員は全員同じ大学に在籍していた。
これでも、県下ではトップクラスの大学であり、高校時代の俺の成績では逆立ちしても合格など出来ないだろうと思われる学校である。
ならなんで合格できたのかって? それは優秀な先生がついていてくれたからさ。
目の前で膨れっ面をしている女性がね。そんなこんなでボーダーラインぎりぎりでなんとか補欠合格出来たって訳だ。
そんなこんなの中には俺とハルヒが恋人になったというエピソードもあるけど、ここでは省かせてもらおう。
91株式会社SOS団プロローグ:2006/11/13(月) 07:03:04.02 ID:UVF6rp1k0
さて、そろそろ本題に戻ろう。
実は俺はとても焦っている。さっきの会話の通りハルヒの就活は芳しくない。
もちろん俺も例外ではない。実は季節は既に夏を過ぎ、もうマフラーが似合うような季節になっていた。
そう! そんな時期にも関わらず未だに仕事が見つかっていないのだ!
いい大学に入ったからといってすんなりいい職につけるわけではないのだ、南無。

「キョンもまだ決まってないんでしょ?」
「ああ。でも、俺たち全員仕事が決まらないなんておかしいよなぁ……」

そうなのだ。なにも内定をもらっていないのは俺とハルヒだけではない。
長門に古泉、そして去年ここを卒業した朝比奈さんも仕事が決まっていない。
これは不景気だどうとかという問題なのだろうか?

「あたし考えてみたのよね」
「なにをだ?」
「つまんないのよ! どうしてこの社会にはもっとマシな仕事がないの?」
「ないもんはしょうがないだろう」
「社会に出ればもっと面白いものも見つかると思ってたのに、興醒めよ」
「仕方ないだろう」
俺は仕方なく意見してやった。
「仕事というものは決して楽しいばかりのものではない。生きるための手段の一つであって、娯楽ではないんだからな」
ハルヒは黙って聞いているようだ。
「そもそも会社という集合体にしてもそうだ。既に先人が築いてきたレールに俺たちは組み込まれることになる。だから、そこに面白さだけを求めるのはだな……」
「うるさい」
それっきりハルヒはそっぽ向いてしまった。
きっと、これがきっかけだたんだろう。


92株式会社SOS団プロローグ:2006/11/13(月) 07:03:50.85 ID:UVF6rp1k0
「ないんだったら自分で作ればいいのよ!」
どこかデジャブを感じる言葉を発してハルヒは突然俺の目の前に現れた。
実に数ヶ月振りのことである。
「……色々言いたい事があるのだが……とりあえず今までどこにいってたんだ?」
「ふふん」
ハルヒは得意げに鼻を鳴らし言ってのけた。
「会社を作ったのよ!」
答えになってないぞ


『世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団本部』
略してSOS団である。ちなみに本部などとついているが、支部などもちろんありはしない。

ハルヒにつれられるまま俺はどこぞのビルの一室へと連れ込まれた。
さっきのは部屋の前に貼ってあったプレートだ。
そこはなんとハルヒが作った会社だという。
中には既に、長門、朝比奈さん、古泉と御馴染みのメンツが揃っていた。
そこで、俺はこの会社の説明を受けた。

そう、ここから俺たちの新しい人生が始まったのだ!
え? なんで止めないのかって?
そんなもったいない事出来るかよ。こんな面白そうな事が待ってるのによ!

ハルヒと付き合って俺は変わったとかつての友は言う。ああ、俺もそう思うさ。

そう……俺は『ノリやすく』なっていた。



93株式会社SOS団プロローグ:2006/11/13(月) 07:04:22.07 ID:UVF6rp1k0
『世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団本部』


「社 長  涼宮ハルヒ」
「専 務  長門有希」
「部 長  キョン」
「課 長  朝比奈みくる」
「係 長  古泉一樹」


「ハルヒ〜、いや社長、名刺が出来たぞ」
「ふふふっ、これから忙しくなるわよ」

ロビーには3人の女性と2人の男性がいた。どうやら会議のようなものをしているらしい……。

「係長!はやくわが社の宣伝をしてきたまえ!」
「は、はい!部長!」
「わが社の社運はあなたにかかっているといっても過言ではないのよ」
「さあ、ビラを渡しておこう。配ってくるんだ」
「それでは、行ってまいります!」

ガチャッバタン!
係長と呼ばれた男は慌しく飛び出していった。
94株式会社SOS団プロローグ:2006/11/13(月) 07:05:18.29 ID:UVF6rp1k0
「しかし上手く考えたものだな。ハルヒ」
「ここでは社長と呼びなさい。でも、ようやく形になってきたわね」
「まだ、設立して一時間ですけど……それに私はあまりお勧めできないのできませぇん……」
「何を言っているの、課長」
「あっ、すずみ、いえ、社長……」
「世界にはあたしたちを必要としてる人たちが沢山いるのよ。その人たちのためにもあたしたちは働かなければいけないの。
 それが、ひいては世のため金のた……コホン……世のため人のためになるのよ!」
一瞬社長の口から本音が漏れたような気がするが、気のせいだろう。

「ところで社長。ここの会社は一体何をする所なんですか?」
当然の疑問を課長が訊ねる。
「コスプレではない事は確かよ」
「基本的には何でも屋。でも体力勝負の会社だから傭兵、警備隊とかが多い」
専務が補足する。
「な、何だか楽しくなりそうですね」
「当ったり前よ!たくさんもうけ……ゲフンッゲフンッ……じゃなくてたくさん人助けするわよ」

バタン!

先ほどのガチホモ……ではなくて係長が戻ってきた。

「ビラ配り終えました!」
「ご苦労様。今度はこっちを頼むわね」
「…………」
95株式会社SOS団プロローグ:2006/11/13(月) 07:06:43.13 ID:UVF6rp1k0
そして、設立から3時間ほど経った頃……

ジリリリリリン!ジリリリリリン!

オフィスの電話が鳴っている。なんとも懐かしいアナログなコール音である。

「はいもしもし、こちら世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団本部です。……はい。……はい、はい。
 なるほど、御要件はそれでよろしいですか?……はい、それではすぐに社員を向かわせますので、よろしくおねがいします」
ガチャン
「仕事よ。それじゃあ皆、頼むわよ〜!」
「おうっ!」
「はい!」
「分かりました」
「……わかった」

こうして彼らの仕事は始まる事になる。

プロローグ 臭
96VIP足軽wwwww:2006/11/13(月) 07:09:29.11 ID:UVF6rp1k0
プロローグ終わりです。
それでは、また次回『2人の死事』で

タイトルは予告なく変更する事があります
97VIP村人v:2006/11/13(月) 07:13:36.52 ID:MS0mQCnG0
朝から乙、続きwktk
98油売りの左暮:2006/11/13(月) 07:17:40.89 ID:6Y4jY2jG0

続きに期待
99VIP村人k:2006/11/13(月) 07:37:16.43 ID:pdZ7TNqbO
>>96
足軽乙
キョンが珍しく優遇されてるなwwww
100VIP足軽wwwww:2006/11/13(月) 07:38:50.64 ID:UVF6rp1k0
それでは、第1話いきます
101株式会社SOS団第1話:2006/11/13(月) 07:42:31.64 ID:UVF6rp1k0
【株式会社SOS団】 
第1話『二人の仕事』

【係長 世界へ】

「はぁはぁ……疲れますね。西へ行けって言うからどこへ行くのか良く分かりませんでしたが、まさか中東へ飛ばされるとは。
 ……さて、そろそろ依頼者の姿が見えても良い頃なんですが……あっ、あそこでしょうか?」

砂漠の中、係長は徒歩で1キロ程先で手を振る人に向かっていく。

「今回は我が世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団を御利用下さり誠にありがとうございます。
 そちらの依頼内容を教えていただけますでしょうか?実は専務には現地で説明があると言われまして」
「良く来てくれた!依頼内容なのだが……」
「なんですってぇぇえええええ!!!!」

2時間後

「ふ〜、遠いな……。専務が依頼内容を知らせなかったわけが今ようやく分かった気がしますね……。まさかテロリストに奪われた施設を取り返せだなんて……」

砂漠の中、係長は徒歩で50キロ程先の軍事施設を目指す。

「や、やっとつきました!でもこれからどうすればいいのでしょうか?」
「そこの男!何をしている!」
ズガガガガガガ!!!!
「う、うわ〜〜!いきなりマシンガンだなんて!いくら僕が超能力者でもこれは無理ですよ!!閉鎖空間以外では一般人なんですよ!長門さん!助けてください〜!」

その声が遥か彼方日本でカレーを食べている長門に聞こえるはずも無かった。

ガンバレ!係長!
102株式会社SOS団第1話:2006/11/13(月) 07:44:28.80 ID:UVF6rp1k0
【部長 宇宙(そら)へ】

2時間後

「おいおいおい……!ここはどこなんだよ!一体!」

『ケネディ宇宙センター』

看板には英語でそう書かれている。

「そんなの読める! って誰に話しかけてるんだよ俺……。ハルヒに言われて来てみたけどどんな仕事やらされるんだ……?」
「ヘーイ!」
「おっと、依頼主の登場か。この度は我が世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団を御利用下さり誠にありがとうございます。
 そちらの依頼内容を教えていただけますでしょうか?実は社長には現地で説明があると言われまして」
「オー、イライナイヨウネ〜……」
「何だってぇぇええええ!!!」

2時間後

「ふ〜、遠いな……。社長が依頼内容を知らせなかったわけが今ようやく分かった気がするぜ……。
 まさかうさぎ獣人が本当に存在しているかどうか確認してこいだなんて……。
 宇宙人なら長門に頼めば……」

10,9,8,7,6,5,4,3,2,1……

「チャレンジャー発射します」

ゴオオオオオ!

強烈なGが部長を押しつぶしていく。
103株式会社SOS団第1話:2006/11/13(月) 07:45:10.31 ID:UVF6rp1k0
「うわわわわわ……!俺は一般人だっての!ハルヒ〜!勘弁してくれ〜!」

宇宙の彼方に飛ばされる部長の声が、遥か彼方日本でプリンを咀嚼しているハルヒに聞こえるはずも無かった。

負けるな!部長!



……一方こちらは、日本『世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団本部』


オフィスでくつろぐ女性が二人いる。

「課長……カレーがなくなった」
「……プリンがきれてるわよ……課長……」
「こ、これが狙いだったんですね……私が会社に入っているのは……」
「谷口のバカでも引っ張ってきても良かったんだけどね。電話の応対はやっぱりみくるちゃんの方がいいでしょ?」
「……それに料理も」

ジリリリリリン!ジリリリリリン!

「ほら!電話が鳴ってるわよ!」
「早く出て」
「…………うぅ」

泣くな!課長!


第1話 醜
104VIP奴隷:2006/11/13(月) 07:54:09.74 ID:HsLOIYXFO
乙!
えらいカオスだwww
105VIP村人k:2006/11/13(月) 07:55:15.61 ID:pdZ7TNqbO
いいなこれwwww
乙w
106VIP足軽になりたい:2006/11/13(月) 08:13:30.16 ID:9c34OjGs0
なんだこの流れwww
107猿回しの勘三:2006/11/13(月) 08:17:22.92 ID:2RVau+090
朝起きて覗いて、ココはアナルだったかとスレタイ確認しちゃったろうがバーローwwwwwww
108VIP遊び人:2006/11/13(月) 08:31:42.97 ID:vM8wH47O0
このRPGみたいな名前はなんだ?
109VIP足軽になりたい:2006/11/13(月) 08:32:27.41 ID:9c34OjGs0
>>108
今朝からこんな感じ

たまに変わる
110悲しい一人暮らし:2006/11/13(月) 08:35:04.33 ID:5zS8BICQ0
株式会社SOS団おもしれぇGJ!!

ところで、前スレDAT誰か下さい
111VIP村人f:2006/11/13(月) 08:44:15.66 ID:Sbu/jJQdO
名前一人一人違うのな
112VIP足軽になりたい:2006/11/13(月) 08:45:27.32 ID:9c34OjGs0
>>111
いや被るよ。勇者もいたし俺と同じのもいた
113ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 08:45:56.52 ID:gWwuOTho0
最後は毎回違う終の字で〆てくのかな?
プロローグの臭でなぜかふいたw
114VIP村人d:2006/11/13(月) 08:48:07.30 ID:FpcSsUAC0
115VIP足軽になりたい:2006/11/13(月) 08:53:07.66 ID:9c34OjGs0
運営でまた勝手にルール決められようとしてるぞ!!
http://ex17.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1163364506/
116VIP村人j:2006/11/13(月) 08:53:44.42 ID:PNCdtmjN0
名前なにかなテスト
117VIP村人a:2006/11/13(月) 08:54:19.36 ID:7Z+rQyxBO
ニュー速みたいだな保守
118VIP村人j:2006/11/13(月) 09:17:49.44 ID:CAJKNv8O0
出社して保守
119VIP足軽MS:2006/11/13(月) 09:18:00.39 ID:UVF6rp1k0
投下いきます
120株式会社SOS団第2話:2006/11/13(月) 09:19:18.09 ID:UVF6rp1k0
【株式会社SOS団】 
第2話『助っ人』

「社長〜! 部長と係長がいまだに帰ってきませぇん!」
「まったく何してるのかしら! 依頼がたまっているというのに!」
「この際、コストが増えるのは仕方ない……」
「わかったわよ、仕方ないわね……」


【新入SHINE】

『世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団』

「入社おめでとう。私たちがあなたたちに期待することは任務の達成。それだけです。社命を握るのはあなたたちです。期待しているわよ」

かくして、人員補給のために、3名が入社した。

「部長代理  鶴屋さん」
「平社員  谷口」
「平社員  キョン妹」

ちなみにこれまでの全社員は

「社 長  涼宮ハルヒ」
「専 務  長門有希」
「部 長  キョン」
「課 長  朝比奈みくる」
「係 長  古泉一樹」

の5名からなっていた。
121VIP村人g:2006/11/13(月) 09:20:20.28 ID:Sbu/jJQdO
筆速いのか書き溜めてたのか
122株式会社SOS団第2話:2006/11/13(月) 09:20:33.50 ID:UVF6rp1k0
名刺が専務から手渡される。
「これを全部配ってきて」
「2006枚も……?」
谷口社員が不安そうにつぶやく。
「大丈夫だよ〜。だって谷口くんは頼りになるもん」
「そうそう、頼りにしてるっさ!」
「そ、そうっすか? 任せてくださいよ!」
「じゃあ、あたしの分もお願いね♪さ、妹ちゃんも」
こっそり囁く部長代理。この狡猾ぶりが彼女を部長代理の地位までのし上げたのだろう。

ジリリリリリン!ジリリリリリン!

「電話が鳴ってるわ」
「私、今カレー食べてるから……」
「あたしもコーラ飲んでるの。課長!早く出なさい!」
「……やっぱり、私の仕事なんですね。」

ガチャッ

「はいもしもし、こちら世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団本部です。……はい。……はい、はい。
 はい、それではすぐに社員を向かわせますので、よろしくおねがいします。」ガチャン

「社長、仕事ですよ」
「あたしにどうしろって言うのよ?」
コーラ缶をくわえながら不満そうに訴える社長。

(何で、私が責められなきゃならないんです!!)

口にすると後が恐いことは百も承知、二百も合点なのは分かりきった話なのは最早定説である。
123株式会社SOS団第2話:2006/11/13(月) 09:21:13.47 ID:UVF6rp1k0
「専務、仕事ですよ」
「電話に出たのはあなた?」
(この会社、もうすぐですね・・・)
「中間管理職はこれだからつらい」
(それは私のセリフです!!)

半ばあきらめかけたその時である。課長はもう一人上司がいることに気が付いた。
(でも、なんで入社してすぐに私より上にいるんですか!)
報復が恐いので、これも敢えて言わない。日々、課長は気苦労が耐えないのだ。

「部、部長代理、仕事の依頼が入りましたが……」
「みくる……じゃなくって課長、何年この仕事やってるの?」
(あなたもなんですか!?鶴屋さん!)
「そのくらい、自分で考えなさい、と言いたいところだけど、今日はあたしに任せるにょろ。それで仕事内容は?」
「えーと……」


10分後

124株式会社SOS団第2話:2006/11/13(月) 09:23:08.13 ID:UVF6rp1k0
「課長、任せたよ」
「え!?」
「この仕事はあたしには無理っさ」
「…………」
「課長〜プリンまだ〜?」
「……福神漬けがきれてる……課長……」
「…………う〜ん。…………キンソクジコウデスゥ…………」
バタッ
「課長、どうしたの?」
「過労による体調異常」
「……仕方ないわね、今回の仕事は新入りに任せることにするわ」
「え〜〜!?なんだよそれ涼宮ふざけ――――」
いつのまにか戻ってきていた谷口(平)が叫ぶ。
「……社命がかかってるのよ!?」
「……お引き受けいたします」
(いっそこんな会社潰しちゃえよ!)
宇宙から部長の声が聞こえた気がした。
……おそらく気のせいだろう。


「仕方ないか。あたしの出番がついに来たってことだね。行くよ!谷口くん!」
「え!?ちょ、ちょっと待って下さいよ!やっぱり俺も行くんすか!?」
「当たり前だよ」
「嫌だよ!俺は絶対に行かねぇ!」
「上司の命令が聞けないの……!!」
凄まじい狂気を感じた谷口(平)は上司の命令は絶対であるというこの会社の社訓にようやく気付いたのであった。
125株式会社SOS団第2話:2006/11/13(月) 09:25:00.39 ID:UVF6rp1k0
「はい、じゃあ2人にはパスポートを渡しておくわ」
「ということは……」
「外国なのか……」
社長からパスポートを受け取った二人は早速空港に向かわねばならなかった。徒歩で。

3時間後……

「ふう、ふう、さすがに疲れるわねー」
「はぁはぁ……」
「ふぅふぅ……」
部長代理よりも疲れた様相の平社員谷口。
「……なんでこんなことに」
「……いやでも、鶴屋さんと二人っきりだぞ」
「あわよくば……あんな事もこんな事も……」
「安産祈願、家内安全」
謎の言葉を繰り返す谷口。
「?」
怪訝そうな面持ちの部長代理。
「なにぶつぶつつぶやいてるさ?」
「? いや、何となくこんな言葉が勝手に出てきただけですよ」
(そんなに人生甘くないよ谷口)
彼方から相方国木田の声が聞こえた気がした。
……おそらく気のせいである。

「バカなことやってないで早く行くっさ♪」
「楽しそうですね、鶴屋さん。」
「だってただで外国に行けるんだよ?楽しいに決まってるよ」
「それもそうですね。俺海外旅行って初めてなんですよ」

ただほど高いものはない。先人はこのような偉大な言葉も残していたことを2人は知っていたのかどうか?
126株式会社SOS団第2話:2006/11/13(月) 09:26:43.59 ID:UVF6rp1k0
17時間後……

「よ、ようやく着いたね、谷口くん」
「もう足がガクガクですよ。冷静に考えたら鶴屋さんの家の車で送ってもらえばよかったんじゃないですか?」
「…………」
「…………」
「確か依頼主が空港で待っているはずなんだけど……」
「……はい(そらしたな)」

「すみません、世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団の社員の方でいらっしゃいますか?」
後ろから1人の女性が声をかけてきた。
「ええ、そうですよ。世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団本部の鶴屋さんさ!下の名前はお上の事情により語れないから勘弁っさ!」
「谷口です。以下同文」
「やはりそうでしたか。目立ってましたからすぐに分かりましたよ。私、こういうものですが」
男は名刺を内ポケットから取り出した。
『思念体コンツェルン副社長喜緑江美里』
「裏にも何かあるね」
『シチリアンマフ』
おそらく続きもあるのだろうが、そこまで読んで底知れぬ悪寒を感じた部長代理は途中で見るのをやめて表に戻した。
「早速依頼の件なのですが……」
127株式会社SOS団第2話:2006/11/13(月) 09:29:52.59 ID:UVF6rp1k0
7時間後……

「まさかこんな依頼を受けるなんて思ってもみなかったよ……」

喜緑さんの依頼とは『最近発見された洞窟の奥深くに隠された財宝を探して欲しい』というものだった。
なんでもその財宝は強力な熱を発している「何か」らしい。

「この洞窟ってまだあの会社の人以外には知られていないんすか?」
「秘密にして財宝は独り占めにするそうだよ。そこで優秀な我がSOS団にお声がかかったって訳さ。 
 発見したらうちにも財宝の3分の1を渡すということで決まったそうにょろ。それにしても、以外に明るくてよかったよ」
「……そうっすね」

灯りとぼしい洞窟内では、本来サバイバルキットも持たず、足を踏み入れるのは自殺行為である。
しかし、隙間などから漏れている微量の明かりから周囲の光を集め反射している鶴屋さんの『おでこ』が大活躍していた。
だが、谷口は何も語らなかった。その時、確かに彼は漢だった。

「にしても鶴屋さん、さっきからずっと同じ所をぐるぐる回ってるような気がするんですけど……」
「あたしの勘を信じるでごわす」
「ごわすって……もしかして鶴屋さん迷ったんですか?」
「ダイジョウダヨ。マッタクタニグチクンハシンパイショウダネ」
「会話がカタカナになってるんですけど……」
谷口(平)は、もう泣きたかった。

128株式会社SOS団第2話:2006/11/13(月) 09:30:32.35 ID:UVF6rp1k0
【未帰還者多数】


……日本『世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団本部』

「あ、プリンが切れた」
「カレーがない」

横でシャミと戯れているのは平社員のキョン妹である。

「ハ〜、自分でやるしかないわね」

2人の落胆する姿を見て、もう少し故障中のふりをしていようと決めたみくるであった。


第2話 囚
129VIP村人a:2006/11/13(月) 09:34:17.27 ID:9c34OjGs0
130VIP番長:2006/11/13(月) 09:48:10.06 ID:F68bIKNo0
ふゃ!
131愛のVIP戦士:2006/11/13(月) 09:50:20.37 ID:+Po9LWHQ0
保守
132VIP村人m:2006/11/13(月) 09:53:47.84 ID:pdZ7TNqbO
>>128
リアルタイムで書いてるのかw
続きwktkしてるぜ
133油売りの左暮:2006/11/13(月) 10:08:43.60 ID:4MuP6akt0
キョンはどうなったんだろう?
134VIP村人g:2006/11/13(月) 10:12:35.27 ID:w1g/CXlhO
うさぎ獣人の性欲は異常
135VIP足軽wktk:2006/11/13(月) 10:20:23.35 ID:UVF6rp1k0
>>133
キョンは宇宙
136VIP足軽v:2006/11/13(月) 10:21:29.54 ID:CpNwZKms0
wktk
137VIP侍:2006/11/13(月) 10:30:41.13 ID:0C1voo2i0
保守
138VIP足軽ktkr:2006/11/13(月) 10:31:15.37 ID:XXLetqXSO
乙&GJ
139VIP村人k:2006/11/13(月) 10:37:13.26 ID:CAJKNv8O0
おつ
140VIP村人h:2006/11/13(月) 10:39:53.32 ID:GptX/CBGO
保守
141油売りの左暮:2006/11/13(月) 10:44:46.90 ID:4MuP6akt0
アナルスレは?
142駅前食堂のメグ:2006/11/13(月) 10:47:38.90 ID:/ReHojNN0
>>141
3時半頃から落ちてる。そして誰も立ていない状態。
143VIP足軽wktk:2006/11/13(月) 10:55:59.46 ID:UVF6rp1k0
第3話支援いらず
144株式会社SOS団第3話:2006/11/13(月) 10:57:39.60 ID:UVF6rp1k0
【株式会社SOS団】 
第3話『ファンタジスタ』

【古泉ファンタジー】
「……うっ……」
激しい頭痛が襲う気持ちの悪い目覚めだった。辺りは闇に包まれている。手を伸ばしてみると、そこにはヒンヤリとした土の感触が……
「って、土!?」
そう、僕が手にしたのはまさしく土そのものだった。足を伸ばして立とうと試みる。
しかし足が伸びない、伸ばそうとすると土の壁に阻まれるのだった。
「……一体どういうことですか?」
そもそもここはどこなのだろう?僕は目覚める以前の記憶を辿り始める。
「そう、お腹が減りましたね……。って、そんなことを思い出しても意味が無いですね。それより前、それより前は……そうだ!
 僕は長門さんに嵌められてテロリストに奪われた施設を取り返すとか何とかいう訳の分からん任務に送られたんでした!」
だんだんと記憶が蘇ってくる。僕は古泉一樹。『世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団本部』に勤める正社員でありポジションは係長だ。
係長とは名ばかりで、実際の扱いは平並だ。まだ給料ももらっていない。
そしてここは中東で僕は施設奪取のため侵入中。突如浴びせかけられたマシンガンの渦を掻い潜り颯爽と潜入した辺りまでは覚えているのですが……。

再び立とうとしてみる。どうやら足は伸ばせないが、立つことくらいは可能の範囲らしい。
相変わらずの深淵。ふと上を見上げてみる。
「……満月ですね」

それを見て僕は初めて自分の置かれている現状を認識した。情けないことに僕は走り回って逃げている間にどこかの穴に落ちたらしい。
腰をさすってみる……痛かった。
「超能力者をなめるなー!!」
一人吼えてみた。音沙汰なしである。ここから地上まで数十メートルはありそうだ。
「……返事が無い。ただのガチホモのようだ。どうせ、僕はやられ役ですよ。
 こんな辺鄙な所に飛ばして自分たちはだけはプリン食べたり、カレーを食べてるんですものね。まったく、いいですよ。僕は万年係長〜♪」
一人歌う自分にありがとう、そしてさようなら。
「ハ〜、最近独り言増えましたね……僕独り身も長いですからね……」
落ち込みだすと止まらない僕の性格。分かっちゃいるけどやめられない、止まらない♪って何か違いますよ!?
145株式会社SOS団第3話:2006/11/13(月) 10:59:01.27 ID:UVF6rp1k0
そうこうしているうちに目が慣れてきました。穴の中はひどく狭く、幅1メートル半あるかないかだろう。
「しかしこんな所目立たない所によく落ちたものですね。ひょっとして僕って強運の持ち主ですか?」
自虐的になってみる。誰も突っ込んでくれないあたりがやるせなさを増長させる。
「はあ……ちくしょー!」
拳を思い切り壁に叩きつけた。

ボロッ

「……ボロッ?」

もう一度土壁に拳を叩きつける。
土壁はボロボロと何の抵抗も無く崩れ落ちた。
「……へ?」
なんと崩れ落ちた場所に何かのボタンが!
「おいおい、もしかするとこれは本当に強運なんじゃないですかぁぁああ!?」

この展開。自分がRPGの主役になった気分!古泉一樹!心も若いが見た目も若い!灰色(閉鎖空間)の人生にとうとう終止符を打つときが来たのですかぁぁああ!!!

喜び勇んで
「ポチっとな♪」
ボタンを押してみる。

突如真後ろの土壁が崩れ去り、運命の扉が開かれたり
初回生産本数100万本を記録した伝説のRPG古泉ファンタジーのスタート!

「まずは名前の入力、ですね。こ、い、ず、み、い、つ、き……ちっがぁぁあうぅ!これは元首相でしょう!」
な〜んちゃって♪危機迫る状況にも拘らずユーモア精神を忘れないお茶目でダンディーな僕に乾杯。
「いざ行かん!」

僕は冒険の書に記録するのも忘れる程はしゃぎながら足を踏み入れた……。
146VIP村人b:2006/11/13(月) 10:59:52.30 ID:9c34OjGs0
支援
147株式会社SOS団第3話:2006/11/13(月) 11:00:22.44 ID:UVF6rp1k0
中はヒンヤリとした空気の漂う白い壁に覆われた建物。
「ここはどこ?」
誰も答えてくれない。
「……返事が無い。ただの地下室のようだ。」
やめましょう。

察するに敵のアジトに潜入できたってところでしょうね。
100歩も進んだだろうか。特に変わった様子は無い。ずっと変哲も無い通路の中をひたすら歩き続ける。
……と、突然視界が開けた。
「……ここは!!」

そこはテロリストのアジトとは思えない空間が広がっている。整然と並ぶ白い部屋の数々。
見てはいけない景色がここにある。手を伸ばせば届きそうな、いや、本来届いてはいけない景色が。

「まさか・・・!そんなバカな!」
心臓が暴れだす。
「灰色(閉鎖空間)の人生に終止符が打たれるんじゃなかったんですか!?」
って、そうじゃないでしょう! 僕!

不意に部屋の一つから男が2名。一先ず物陰に隠れましょう。
まず見つからないであろう空間を発見し僕はそこに身を潜めた。
148株式会社SOS団第3話:2006/11/13(月) 11:01:39.00 ID:UVF6rp1k0
「中東支部計画は大成功のようだな」
「そうだな」
「表向きはまったくの別物だが……」
「そういうことだ。中身は一切変化なしというわけさ」
「そういえばさっき外で銃声があったが何かあったのか?」
「どうやら侵入者らしい。とは言ってもおそらくどこぞのジプシーが迷い込んできたんだろう」
「迷惑な話だ」
「まあ、銃声がやんでから大分たつ。もう問題解決ということだ」
「そうか、では私は仕事に戻るか」
「ああ、また後でな」

男達は方々に散っていった。
「僕でもわかるってことは日本語ですね」
今さらながら自分の頭の良さを再確認してしまった。
「……しかし、中東支部ってことは、いよいよ怪しくなってきましたね、これは。にしても、暑いですよ!」
やはりダンボールはミスったか?

突然眠気が襲ってきた。
今日一日いろいろとありすぎた。先ほどの様子ではまだ夜だろう。

「太陽よ、また会う日までさようなら」
いや、先ほど見たのは月だった気もしますけど。
「あっ!いけない!冒険の書に記録してませんでした!」
古泉ファンタジーもここまでか……。
いや待てよ!? 別にセーブしなくてもいいですよね!?だって電源切るわけじゃないし、要は宿屋に泊まるだけなんだから。
バカだな〜僕♪このことに気づくまでに10分かかってしまいましたよ。
「悩んで損しましたね。明日の冒険のためにも今日は寝ておきましょう。見つかりませんように……」

僕は睡魔に身を任せた……。
149株式会社SOS団第3話:2006/11/13(月) 11:02:40.32 ID:UVF6rp1k0


【キョンクエスト】

「お〜い、うさぎ獣人や〜い〜」
応答が無い。
「……返事が無い。ただの宇宙空間のようだ。」

…………

「宇宙に うさぎ獣人 いなかった  時余り 我が辞世の一句ってか♪」
「ってこんなバカバカしいことやってられるかぁああ!!!」
俺はようやくそのことに気が付いた。えらいぞ俺。

24時間後

「ただいま〜」
「太陽星人は?」
「あん? 見つかるわけ……いや見つけたよ」
「朝比奈みくる……こっちに」
なんかいやな予感が……
額を冷や汗が滴り落ちる。
汗が口に入ってなんともスパイシーな味がした。
「何ですか長門さん? あっ!キョン部長!お帰りなさい!」
「感動の再開は後」
速攻で長門が朝比奈さんにブレーキをかけた。
「ところで……朝比奈みくる」
長門が口を開いた。
「彼がうさぎ獣人を見つけたらしい」
150荒巻スカルチノフ:2006/11/13(月) 11:03:58.65 ID:mrROzmzt0
このスレ、昔のVIP(懐古するわけでなく)のクオリティを感じる。wktk
151株式会社SOS団第3話:2006/11/13(月) 11:04:00.69 ID:UVF6rp1k0
ドクン

心臓が高鳴った。

「おい長門……ちょっと待ってく」
朝比奈さんのつぶらな瞳が俺を見つめる。や、やめてくれ! そんな純粋な瞳で汚れた俺を見ないでくれ!

「ほんとですか! すごいですキョン君」
「ぐはぁああ!!!」
ゲームオーバーだった。セーブし忘れたのは致命傷だ。ここまでレベルを上げてきたのもGを集めてきたのもすべてパー。
あぁ、俺はまた1レベルからやり直すのか……。
「ごめんなさい……何も見つかりませんでした」
「えっ……そうなんですか……?」
長門は俺を一瞥したっきりそっぽ向いた。しかし、その瞳に写る底知れぬ怒りを俺は見逃さなかった。

「キョン! うさぎ獣人見つけたんですって!?」
「い、いや、そのな……」
「どうなのよ!?」
「そ、それが……」
「はっきりしなさい!!」
「ごめんなさい!見つけてません!」
「はじめから素直に言えばいいのに」
あれ?予想以上にあっさりと尋問は終了したらしい。さすが、俺のハニーだぜ!

「今月の給料カットよ」
「…………」

第3話 蹴
152VIP村人l:2006/11/13(月) 11:04:34.38 ID:CAJKNv8O0
しえん
153荒巻スカルチノフ:2006/11/13(月) 11:05:05.43 ID:mrROzmzt0
荒巻スカルチノフって何www
154荒巻スカルチノフ:2006/11/13(月) 11:08:40.18 ID:mrROzmzt0
ハルヒの行動力と根っこのポジティブさがあれば会社ぐらいおこしそうだっぜ。入社したいよ。乙。
155VIP勇者:2006/11/13(月) 11:10:54.29 ID:5zS8BICQ0
>>151
ほどよいカオスな雰囲気がGJ!!

>>153
  _,,..,,,,_
/ ,' 3  `ヽーっ
l   ⊃ ⌒_つ
`'ー---‐'''''"

156VIP村人l:2006/11/13(月) 11:15:10.36 ID:Rtc6BHY2O
何このカオス状態www

あとウサギ獣人ってどこぞのサイトで見たぞ
あれか?
157VIP村人c:2006/11/13(月) 11:17:04.16 ID:9c34OjGs0
戦士→勇者→はぐれ→奴隷→足軽a→・・・足軽MS→足軽wktk→足軽になりたい→村人a→村人b→・・・村人
→じじぃ→娘→水汲→メグ→女教師→はぐれ→セーラー戦士→一人暮らし

158VIP村人i:2006/11/13(月) 11:26:03.63 ID:Sbu/jJQdO
カオス
159VIP足軽になりたい:2006/11/13(月) 11:50:47.36 ID:WAv6kSlF0
hosu
160VIP足軽になりたい:2006/11/13(月) 11:52:02.32 ID:UVF6rp1k0
眠いけど4話投下。支援いらず
161株式会社SOS団第4話:2006/11/13(月) 11:53:29.62 ID:UVF6rp1k0
【株式会社SOS団】 
第4話『●▲刺客』

【SAGA】

鶴屋さん一行が道に迷ってからかれこれ3時間は経過しようかという頃。谷口は次第に焦りを感じ始めていた。
彼女の勘など当てにならないことがようやく分かり始めてきたのかもしれない。時すでに遅し。二人の冥福を祈ろう。

「……って、勝手に祈るな!!」

「鶴屋さん、本当に発見できるんですか?あの喜緑さんが言ってたものを、というかそんなもの本当にあるんですか?」
「知るわけ無いでしょ。男なら黙ってあたしについてきて」

そんなセリフ言ってみたい!
そんなことをこの期に及んでも考えていられる辺り、まだ精神的に余裕はあるのかもしれない。

「喜緑さんはね、地下27階にいけばその財宝が手に入るって言ったのよ!」
「え?27階?……あの鶴屋さん、それってもしかして幸せのは」
「違うよ」
「いや、だってそれって絶対に幸せの」
「違うの!そんな蓋を開けたらあたたかいメロディが流れる幸せの箱とは違うの!! あ゛」
「ほら、やっぱりそうなんじゃないですか。でも地下27階って何だ?階段も何もないけれど。
 ということは、ひょっとすると……。もしかしてそろそろ……」

ゴゴゴゴゴゴ
162株式会社SOS団第4話:2006/11/13(月) 11:55:11.50 ID:UVF6rp1k0
突如、鶴屋さん達の歩いているフロアが揺れ始めた。
「うわっ!!地震だ!」
「谷口くん、助けて!」
飛びついてくる鶴屋さん。腕に当たるやわらかい感触。
谷口は幸せであった。

と、瞬間、視界が定まらない。
地面が随分目の前に見える。そんな感じがしたとき、谷口はしたたかに腰を打った。
「いてぇ!」
上から落ちてくる鶴屋さん。谷口の上にのっかる形になる。

ぼきっ

「ギャッ!!」
とても香ばしい音を残し、谷口は悶え苦しむ。
「……谷口くん、大丈夫かい?」
「つ、鶴屋さんさえ無事なら俺はいいですよ……」
メロドロマを展開している余力はまだ残されていたらしい。

「でも随分と落ちてきたなー」
「案外、もう27階だったりして」
「はははー、まさか」
「あ、谷口くん、あれ、なんて書いてあるんだろう? あたしの見間違えじゃなければ地下27階だと思うんだけど……」
鶴屋さんが指差した先。
そこには看板というか標識というか、そのような物体が存在していた。そして鶴屋さんの見間違えということはなかった。
そう。紛れも無くそこに書かれていた文字は「地下27階」の5文字。そしてその先には扉らしきものがある。
163株式会社SOS団第4話:2006/11/13(月) 11:55:56.33 ID:UVF6rp1k0
「は!? 本当に書かれている。ということは、人工物だよね?」
「うん……」
「これって、明らかにおかしいよ。まだ他の人には知られてなかったんじゃないですか?」
「うん、喜緑さんは確かにそう言ったよ。でも喜緑さんが知っているのは事実だったわけで、他に知っていた人がもういないということも考えられるわ」
「あ、そうか。さすが鶴屋さん♪ 流石鶴屋家跡取り」
「いや、そんなことにも気づかない谷口くんってむしろ……抗争になりたくないからやめとこ。」
「ん? 鶴屋さん、何か言いました?」
「ううん。ただ谷口くんってバカだなぁって思って。……あ゛」
(なに本当のこといってるにょろぉおお!! あたしのバカーー!!!)
かくして、壮絶なる仲間割れが始まったのであった。

1時間後……


「はあ……はあ……」
「ぜえ……ぜえ……」
「や、やるね、谷口くん」
「ふ、そりゃあ毎晩己を鍛えてますからね」
「な、なにを!?」
「いや〜ん、そんなこと本当に言わせる気ぃ?」
「よければ後世のために、ご教授願うにょろ」
「よし、それはですね……」
「……ごくり」
164株式会社SOS団第4話:2006/11/13(月) 11:56:59.78 ID:UVF6rp1k0
「恋愛ゲーム」
「は?」
「だ〜か〜ら〜恋愛ゲーム、別名エロゲーですね。これでどんなシチュエーションもばっちりですよ!」
「…………」
「やだな〜鶴屋さん、そんなに褒めないでよ。」
「や、褒めてないよ」
(この男、正真正銘の大バカね)
心底そう思う。
「ん? 何か言った?」
「ううん。ただ谷口くんって本当にバカだなぁって思っ……ああ゛!!!」


地下27階での第二次世界大戦は3時間にも及んだとか。


「はあ……はあ……」
「ぜえ……ぜえ……」
「こんなことしているひまがあったら早く扉を開けてみましょうよ」
「そうだね。谷口くんにしては名案だね」
「ふっ、当たり前ですよ」
谷口は扉に向かう。
錆付いた取っ手。長い間使われた形跡は無い。

ギギギギギ……

軋みながら開いた先に一歩足を踏み入れる。
埃っぽい部屋。
あたりは暗くて何も見えない。

だが、徐々に暗闇に目が慣れてきてじきにその姿が浮かんできた。
165株式会社SOS団第4話:2006/11/13(月) 11:57:33.34 ID:UVF6rp1k0
「どう? 谷口くん……え!?」
「こ、ここは一体?」

そこは2人が予想していたような場所とはまるで異なる空間だった。
見渡す限り、コンピューターなど近代設備の数々。そこから微弱ながら熱が発生している。とても古代のお宝が眠っている雰囲気ではない。

パッ

「うわっ!?」

突如部屋全体に閃光がほとばしる。
ライトだろう。今まで漆黒の闇に閉ざされた洞窟の中を彷徨っていたのだから驚くのも無理は無い。
しかしこの空間に明かりがついても何の違和感が無いのも事実だ。
ライトがついて分かったが、部屋は真っ白な壁。冷房設備も整っているようで、空気は冷たく保たれている。
コンピューターに過度の熱は禁物だから当然の策ともいえるが。

そして……

奥の椅子に一人の女性が座っていた。彼女が明かりをつけたのだろう。

「あ……あなたは?」


166株式会社SOS団第4話:2006/11/13(月) 12:00:55.92 ID:UVF6rp1k0
【●シェイク】

ゴツッ!!

「あいた!」
すさまじい衝撃と共に僕は目覚めた。
どうやら柱に頭をぶつけたようだ。
「いたたた……朝から脳をシェイクしてしまいました。脳のシェイクって旨いんでしょうか?」
素朴な疑問がシェイクされたばかりの脳を横切る。いつもは低血圧な僕のテドドンも今日は朝からフル回転。
今ならル・マン24に出走できそうな気がしますね。う〜ん、エントリーしたいけどまだ給料貰ってませんしねぇ。

「そういえば、僕はダンボールで寝てたはずでは!?」
今さらながら素晴らしい寝相の良さに気づいてしまった。
ダンボールから軽く5メートルは離れたポイントに僕は位置していた。

「よし。探索開始ですね」
昨晩、二人の男が歩いてきた部屋。そこをターゲットに絞り込む。
現在は誰もこの階層にいないような気がした。
白の空間。
まるで一切の存在が否定されるような…。

「なーんだ。精神と時の部屋じゃん♪」
ちがーう!!……と誰も突っ込みを入れてくれないあたりが切なさを誘ってハートウォーミングチックで良い感じですね。
この感覚、理解してくれる人がいるだろうか? もしいたらお嫁さんにしてあげましょう、お婿さんでも結構ですよ?
心の中で決意は固まるのであった。

いや、少々話がそれかかっているのは気のせいだとしても……。
167株式会社SOS団第4話:2006/11/13(月) 12:02:18.18 ID:UVF6rp1k0
男たちが現れた部屋。パソコンが数台置いてあるだけの殺風景な部屋だ。まあ、ここに猫のぬいぐるみとかあったらそれはそれで怖いが。
ふと、目を逸らす。
と、そこには……
「って、ありましたよ! 猫のぬいぐるみが!!」
誰がこれを使ってあんなことやこんなことをするのだろうか。
いや、その前にあんなことやこんなことって何?
「いけないけない。こんな閉塞された空間にいたら脳がシェイクされてしまいますよ」

ところで僕がパソコンを若干ながらも使えるということを皆さんはご存知でしょうか?
 う〜ん、誰に話しかけてるんだ僕は。まあいいでしょう。その事実をここに証明してみせましょう。
「ポチっとな♪」
すると、WindowsMeが起動した。
「やれば出来る!!」

前略―――お父さん、お母さん、お元気ですか?
僕は今、中東のテロリストに奪われた施設を取り返すという名誉ある特殊任務についています。007も顔負けでしょう♪
そんな中、僕はその施設にてついにパソコンの起動が出来るようになりました。鬼のような機関のしごきに耐えて幾数年。
そう、やれば出来るんです! あの悪名高いWindowsMeが動かせたんです! どうぞぼくを人間国宝に推薦してください。

これでよし、と。書いてて気づいたんだが人間国宝って推薦されたからってなれるわけじゃないよな。
いや、それ以前の問題があるような。これを書いてどうやって送るんだ!? なんてことだ!!
168株式会社SOS団第4話:2006/11/13(月) 12:03:01.54 ID:UVF6rp1k0
むむむ……いたしかたがない。ここはすべてをこの猫のぬいぐるみに託すか。ちなみにこの猫のぬいぐるみには名前がある。
『シャミセン』
なんか縁起の悪そうな名前ですね……不思議と聞き覚えがある気がしますが。

部屋を出る。隣にも、その隣にも、そのまた隣にも部屋があった。そしてそれがぐるーっと周って何部屋かあった後、この部屋に戻ってくる。
つまり円状になっている中央の空間、そして円周上にある部屋の数々、というわけだ。
だが部屋の数や種類などさして問題ではない。
問題はどの部屋に一番最初に入るかだ。
「う〜む、これは迷いますね……。僕が入った2番目の部屋という称号をもらえる部屋を決めるのは。
 公平に選ばないとかわいそうですし。ど・れ・に・し・よ・う・か・な、と。う〜む、この部屋か。でもこの選び方は不公平な気がするぞ。
 やっぱりサイコロにしようかなぁ。う〜ん?」


こうして時間は過ぎていくのであった。


第4話 愁
169株式会社SOS団第4話:2006/11/13(月) 12:03:56.40 ID:UVF6rp1k0
指と睡魔が限界なのでここまで
170一生足軽:2006/11/13(月) 12:09:13.99 ID:mrROzmzt0
起きたら頭がスッキリしてカオスがなくならない事をいのってるぜ。おやしみ
171VIP賢者:2006/11/13(月) 12:10:39.29 ID:5zS8BICQ0
リアルタイムで書いてたのかGJ!!だぜ

続きwktkしながら待ってるぜ
172VIP神父:2006/11/13(月) 12:13:06.44 ID:X1Okeb0VO
コテどんだけ増えたんだよ!?と驚愕した俺が保守
173VIP足軽になりたい:2006/11/13(月) 12:14:23.38 ID:hJax0RXu0
即興でここまでカオスを書けるとは・…


174VIP村人o:2006/11/13(月) 12:16:33.39 ID:ozELInlcO
これは良いカオスですね。
175VIP村人m:2006/11/13(月) 12:23:26.78 ID:CAJKNv8O0
株乙 
176VIP村人p:2006/11/13(月) 12:33:24.64 ID:pdZ7TNqbO
この時にリアルタイムとはやるなwwww
乙だぜ
177VIP番長:2006/11/13(月) 12:47:05.42 ID:HsLOIYXFO
追い付いた。
テラカオスwww

GJ!
178VIP奴隷:2006/11/13(月) 12:58:24.98 ID:r7ZehKYOO
さて、久しぶりに昼時に来てみました。

コーヒーが入ったんだが…
179VIP足軽y:2006/11/13(月) 13:00:05.45 ID:CpNwZKms0
wwwwkkkkkttttkkkkkkkk
180VIP足軽l:2006/11/13(月) 13:00:36.94 ID:mcoXSLz30
アナルまだーちんちん
181VIP神:2006/11/13(月) 13:04:35.12 ID:T8yYObghO
おお!ちょうどコーヒー飲みたかったとこです(゚∀゚)wktk!
182ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 13:05:26.10 ID:egGOfrwQ0
前スレのdatクレ
183昼のコーヒー ◆2xLpx6qEVE :2006/11/13(月) 13:06:16.53 ID:r7ZehKYOO
さっき仕事サボりながら思い付きで書いたヤツを投下しますね。


━━━━普段、「自習」となれば騒がしくなるこのクラスも、「試験の二日前の自習」ともなると流石に静かだ。
あの谷口ですら、神妙な面持ちで机に向かっている。
まあ、谷口の場合は中間試験が散々な結果だったから、今回で何とかしないと非常にマズい…あ、それは俺も同じか。
と、とにかく教室の中は試験前の張りつめた空気で満たされていたっ!

…俺の後ろの席の約1名、ハルヒを除いて。━━━━━━

【凉宮ハルヒの暇潰@コーヒーふたつ】


自習となった今の時間…四時間目が始まってから10分余りが過ぎた頃、俺の背中に予想通りの攻撃が開始された。
初めは間欠的に「チクッ、チクッ」、そして気付かない振りを続けていると「チクッ」は「ブスッ」に変わってくる。
184昼のコーヒー ◆2xLpx6qEVE :2006/11/13(月) 13:06:51.63 ID:r7ZehKYOO
まったく、ある偉人が「ペンは剣より強し」という言葉を残したが、ハルヒの場合は違う意味でそれを実証しかねない。
「ブスッ」とやられた時の痛みは、本気で殺意を覚える程だ。

ただ、今日の俺はいつもの俺とは少し違う。
いつもなら、背中への猛攻に屈して振り返るところだが、今日はこうなる事を予測して四時間目が始まる直前に段ボールを背中に仕込んでおいたのだ。
なので、ハルヒの「ペン撃」などは蚊に刺された程度にしか感じない。

(ふふ…まあ、精々頑張ってチクチクやっててくれ。)

俺は、ハルヒの妨害から自らのテスト勉強の為の時間を守りきった事に充足感を覚えながら、テキストを鞄から取り出した。
そしてそれを開こうとした瞬間…

机の上にマナーモードにして置いておいた筈の俺の携帯が、大音量で鳴りだした!
一斉にクラス全員が、俺に軽蔑の視線を投げかける。

(な、何でだっ?まさか…っ)

思わず後ろを振り返ると、ハルヒがニヤニヤ笑っている。
185昼のコーヒー ◆2xLpx6qEVE :2006/11/13(月) 13:07:22.73 ID:r7ZehKYOO
そして、携帯のディスプレイには「受信メールあり」と表示されていた。
(
くっ!さっきのはハルヒの仕業かっ!)

慌てて携帯のメールフォルダを開いてみると、案の定ハルヒからだった。
『バーカ、無視した罰よっ!』とか書いてやがるっ!
俺は直ぐにマナーモードを設定しなおすと『いつのまに解除したんだ?まったく、人の携帯を勝手にいじるな!』と打ち返した。
すると、驚くべき事にものの2秒程で返事が返って来た!。
一般的に女子の方が男子よりメールを打つ速度が早い事はもはや定説だが、ハルヒのメールを打つ速度は異常だ。
とりあえず驚きつつも、俺は再びメールフォルダを開いてみる。

『休み時間に机の上に置いたままにするアンタが悪い!』

なるほどね…そういう事かよ。
まあ、いいや。
これ以上のヤリトリはは時間の無駄だ。
俺は『とにかく、もうやめろよ?また、後でな!』と打ち返した。すると、再び物凄い速度で返信が来る。
186VIP佐賀:2006/11/13(月) 13:07:29.66 ID:GiI6oXotO
アナル
187昼のコーヒー ◆2xLpx6qEVE :2006/11/13(月) 13:07:55.71 ID:r7ZehKYOO
ハルヒは自分に都合の悪い話は耳に入らないという迷惑な特性の持ち主だが、どうやら都合の悪いメールも目に入らないらしい。

『そうだ!ねぇ、キョン!メールでしりとりするわよ!』
『しない!』
『じゃあ、アタシからね!焼きそば!』
『しないって言ってるのに…



バイリンガル』
『る?…ルックチョコレート!』
『おい!商品名出すのはフェアじゃないだろ!
とりあえず「ト」か?時計!』
「い?イカフライ!」
『石頭!』
『巻き寿司!』
『…お前、腹減ってるだろ』
『う…うるさいわねっ!次行くわよ!』
『「し 」か?獅子笛!』
『海老ドリア!』

まったく、キリがない。
俺は、しりとりの答えを考える振りをしながら、ハルヒを黙らせる効果的な方法を模索してみる。
そして…ひとつだけ思いついた。

188昼のコーヒー ◆2xLpx6qEVE :2006/11/13(月) 13:08:26.48 ID:r7ZehKYOO
『「ア」だよな?


愛してる!』

俺は送信ボタンを押してから、そーっと振り返ってハルヒの様子を伺った。
すると、耳まで真っ赤になったハルヒが、携帯を持ったまま固まってるのが見える。

ふふ…こちらも相当恥ずかしいが作戦成功だ!
さて、勉強勉強…

「キーンコーンカーンコーン…」

テキスト開いた瞬間に鳴ったのは、ハルヒからのメール着信ではなく、終業のベルだった。


お…しまい。
189VIP皇帝:2006/11/13(月) 13:13:17.10 ID:5zS8BICQ0
ふへへへへへ
定番のネタだがニヤニヤが止まらないGJ!!
190VIP神:2006/11/13(月) 13:13:25.14 ID:T8yYObghO
乙…ですが…続きあることに期待してwktk!(゚∀゚)
191コーヒー ◆2xLpx6qEVE :2006/11/13(月) 13:18:54.09 ID:r7ZehKYOO
ベタベタで失礼しました!

>>190
今、ミクル×古泉で本編の続きを書いてます。
今日のはあくまでも副産物という事で、、、
192VIP皇帝:2006/11/13(月) 13:51:50.91 ID:T8yYObghO
>>191頑張って下さい(゚∀゚)古泉×みくるの本編期待してまっす!
193VIP村人o:2006/11/13(月) 14:03:33.43 ID:Rtc6BHY2O
>>191
バカップルぶりにもう……笑いが止まらない
GJです!
194VIP足軽mp3:2006/11/13(月) 14:08:14.82 ID:mcoXSLz30
しりとり告白にはプラネテスの奇麗な思い出が(´・ω・`)ショボーン
195花魁:2006/11/13(月) 14:18:23.18 ID:+wxUYAmS0
マクロの空に保守
196門番の娘:2006/11/13(月) 14:18:57.52 ID:0C1voo2i0
「け、け……」
「もう無いでしょ?」
「……あるよ」
「ケツをだしな!!! ふんもっふ!!」
「アナルだけは!アナルだけは!」

アナルスレまだ立ってないよね?
197VIP無職:2006/11/13(月) 14:21:33.26 ID:5zS8BICQ0
>>194
「ケスラーシンドローム」
「無重量用軸受け」
「ケレス」
「スピン抜け」
「計器飛行」
「ウインドウ開け」
「ケネディ宇宙センター」
「アナンケ」
「鍵盤ハーモニカ」
「髪の毛」
「また、けかよぉ」
「もうないでしょう?」
「け、ねぇ…あるよ。結婚したい。い、だよ」
「いやだ」
「(´・ω・`)ショボーン」
198コーヒー ◆2xLpx6qEVE :2006/11/13(月) 14:27:08.24 ID:r7ZehKYOO
暖かい感想を皆様に頂いたにも関わらず、また「みくる→ミクル」に間違えてしまいまして…本当、最近間違いが多くてすいません。

あと>>194の方、当方勉強不足により事情は良く解りかねるのですが、気分を害してしまったみたいで申し訳ありません。
このお話は、別に告白のエピソードではないので、気にしないで下さい。
199VIP村人l:2006/11/13(月) 14:27:42.69 ID:QRFdb0C80
ミクロの海に保守

アナルの空にー
200VIP村人s:2006/11/13(月) 14:43:01.07 ID:6qub+q+fO
アナル立てますた
201VIP村人r:2006/11/13(月) 14:44:53.65 ID:Oxxvg8UeO
>>200
乙!
202VIP女神:2006/11/13(月) 15:06:05.63 ID:53T+hklZO
ふんもっふって何?
203VIP村人q:2006/11/13(月) 15:14:19.46 ID:+Po9LWHQ0
保守
204VIP魔王:2006/11/13(月) 15:24:51.34 ID:qyXG4+1b0
HOHOHO保守〜♪
205VIP村人m:2006/11/13(月) 15:33:09.19 ID:Sbu/jJQdO
毎回変わるな
206VIP村人g:2006/11/13(月) 15:38:32.12 ID:9c34OjGs0
一時間毎に決まったパターンで変わるだろ
207:2006/11/13(月) 15:50:52.04 ID:sJFphmqj0
保守
208VIP足軽p:2006/11/13(月) 15:51:34.00 ID:53T+hklZO
保守
209宿屋の女中:2006/11/13(月) 15:51:33.70 ID:HsLOIYXFO
名前何時になったら名無しに変わるんだろ…
210VIP遊び人:2006/11/13(月) 16:05:45.21 ID:qyXG4+1b0
ほしゅる
211VIP番長:2006/11/13(月) 16:07:47.27 ID:9TTfrefuO
谷「キョンよ〜もしお前がSOS団の中で誰でも妹に出来たら誰を妹にする?俺だったら朝比奈さんかなぁ〜朝比奈さんを妹にしたら・・・グヒグヒ」
キ「え〜いやめろ谷口!気持ちの悪い想像を!何故お前と朝比奈さんの血がつながらなきゃならんのだ、もしそんな事があったら俺は国民の2/3以上の署名集めてやる。」
谷「じゃあキョンだったら誰にするんだよ?」

そうだな。
朝比奈さんだったら可愛いいし見てて癒されるし家に帰っても、あの美味しいお茶がいただける。それに、あの声で起こされるんだぜ?これは美味しい!!
ハルヒだったら、どうかな。あいつは妹ってタイプか?あのテンションで朝から夜まで。ウルサイだろうな。でも、あれでしっかりしてるところしてるだろうし、違う部分も見られるかもしれん。それはそれで見てみたい。
長門・・・興味があるって言うんだったら一番一緒に暮らしたいのは、こいつかな?お風呂入るのかな?てか、こいつに俺の服かして着させてあげたいな。
フフフ・・・長門可愛いいよ長門・・・
谷「・・・キョン大丈夫か?気持悪い顔してるぞ・・・」
長「・・・そう。」
212VIP村人P:2006/11/13(月) 16:11:46.78 ID:egGOfrwQ0
バイトめんどい……
213VIP村人q:2006/11/13(月) 16:25:15.86 ID:5aNoTAE9O
保守
214VIP足軽q:2006/11/13(月) 16:43:28.92 ID:53T+hklZO
アッーーー!!



今日病院でorzの体勢をさせられました
215VIP村人t:2006/11/13(月) 16:45:56.15 ID:pdZ7TNqbO
>>214
後ろでふもっふってきこえたか?
216武器屋のじじぃ:2006/11/13(月) 16:54:07.82 ID:HsLOIYXFO
>>214
テトドン突っ込まれたから病院行ったのか?
217門番の娘:2006/11/13(月) 17:18:01.70 ID:HsLOIYXFO
ほし
218武器屋のじじぃ:2006/11/13(月) 17:20:16.02 ID:ET47Np8KO
>>214
古泉痔病乙
219VIP村人r:2006/11/13(月) 17:33:34.22 ID:CAJKNv8O0

220VIP足軽roop:2006/11/13(月) 17:34:01.55 ID:zKCH68xn0
それでは直腸検査を行います!
テト、ドン!
アーッ!
切れ痔ですねっ!
221VIP将軍:2006/11/13(月) 17:45:33.30 ID:qPEY9cWWO
222ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 17:50:54.15 ID:C1tDrC0i0
『214ハード 』

SS執筆による過労のため病院に行く>>214
だが、それは古泉一樹の巧妙な罠だった。

「214のSSは 私に読まれる為に築いてきたんですものね」
「いつものネタが出せれば…こんな蝶能力者なんかに…!」
「よかったじゃないですか アナルスレのせいにできて」
「んんんんんんんっ!」
「へへへ おい、テドドンを用意しろ。みんなで気持ちよくしてやる」
(耐えなきゃ…!!今は耐えるしかない…!!)
「214の生SS構想ゲ〜ット」
(いけない…!アナルスレ向けになってるのを悟られたら…!)
「生214様の生or2を拝見してもよろしいでしょうか?」
「こんな奴らに…くやしい…! でも…感じちゃう!」(ビクッビクッ
「おっと、●に当たってしまったか。甘いふもっふがいつまでもとれないだろう?」
223VIP村人i:2006/11/13(月) 17:55:53.73 ID:LtX/LmF30
 >214は病院で己の逞しいケツを屈辱的なポーズで晒していた。
 古泉は眼前に繰り広がるアヴァロンに、確かにこの世の奇跡を見た。
 肛門科医になってはや数年。ここまでの相手は、いまだかつてない。
 テトドンに燃料が注入されるのを止められなかった。何時でも発射できた。
「どうだい先生。おれのケツは」
 >214は岩鉄のような声で訊ねた。ケツが痛い。早く、治してくれ。
「見事です」
 古泉は断言した。ケツが凄い。早く、掘らせてくれ。
「見事な、痔ですよ。じっとしててください」
 古泉は>214の両肩に手をかけた。それでは、治療を開始します――!


すまんここプリンだった
224VIP侍:2006/11/13(月) 17:56:32.67 ID:X0WxbHTZO
>>222
笑わせんなwwww
225水汲みおしち:2006/11/13(月) 18:00:19.19 ID:HsLOIYXFO
テラアナルwww
226門番の娘:2006/11/13(月) 18:05:33.05 ID:ET47Np8KO
>>214「アナルいやだ!アナルはやめて!」
組み分け●「ふんもっふ」
227VIP足軽gif:2006/11/13(月) 18:08:16.94 ID:uX5kPd7Q0
 >>214はお嬢様学校に通う可憐な女子だった。
 背が低くて、見た目はかなり幼い。だというのに胸の発育は素晴らしかった。

「こ、こんな格好するなんて……」
 恥しさで顔が真っ赤になる。ふるふると体が震えてしまう。
 治療のためには仕方がないと言い聞かせても、
 医者の視線が自分のそこにあるのだと意識すると、息が詰まりそうになる。
「せ、せんえぇ。はやく……終わらせて」
 だめだめ。だめなのに、そこがじんまりと湿り気を帯びるのを止められない。 



すまんワザとだ
228VIP将軍:2006/11/13(月) 18:17:57.75 ID:Nqgek4zhO
おまえらアナルでやれwww
229VIP村人q:2006/11/13(月) 18:26:52.63 ID:4UhU+lZkO
テラバロスwwwwwwおもしろすwwwwww
230水汲みおしち:2006/11/13(月) 18:28:46.32 ID:HsLOIYXFO
大人なエロスwww
231門番の娘:2006/11/13(月) 18:49:37.95 ID:QibC8g9VO
232VIP将軍:2006/11/13(月) 19:10:10.60 ID:r7ZehKYOO
>>228同意だw
面白くて結構だがアナルでやらないと、またアナルスレ落ち(ry
233株式会社SOS団:2006/11/13(月) 19:11:37.81 ID:UVF6rp1k0
投下します。支援は多分いらないかな、仮にかかってもそんなに量ありませんから
234株式会社SOS団第5話:2006/11/13(月) 19:13:34.58 ID:UVF6rp1k0
【株式会社SOS団】 
第5話『非情な裏切り』

ドンドンドン! ドンドンドン!

激しいノックが屋内に響き渡る。
まだ早朝と呼ばれる時刻……。
部屋には早くも陽光が差し込み今日も暑くなりそうだ。
外を見ると一人の明るそうなロングヘアーの女性がドアを叩いている。
この女性、近所迷惑など考えてもいないらしい。
「有希! ちょっと有希! 早く開けなさいよ!」
ここは事務所。そして入り口にはこう書かれていた。

『世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団本部』

……と。
看板に偽り……ありそうだ。
職種はまったくもって判然としない。
そもそも未だに社員に給料を払わない会社を会社と呼べるのだろうか? 労組に訴えるぞ! 春闘だ! とは、部長と係長の魂の叫びである。

「大体本部って何よ! 支部があるって言うの!?」
ぶつぶつぼやきながら快活な女性はどこから持ち出したのか、チェーンソーを装備している。
きっとこういうことなのだろう。
235株式会社SOS団第5話:2006/11/13(月) 19:14:20.90 ID:UVF6rp1k0

2分前……

『ここは武器の店だ。どんな用だい?』
 ↓
『買う』
 ↓
『チェーンソー』
 ↓
『ここで装備していくかい?』
 ↓
『はい』

「あれ? 私何でこんなものを? やっちゃった〜。また某ゲームみたいなYESNOクエッション形式にやられちゃったわ。
 はい、いいえで訊かれるとどうしてもはいって答えたくなっちゃうのよね〜。でも、結局こんなもの持ってても私って戦士じゃないから装備出来ないわ……。外そーっと。」

『さくせん』
 ↓
『そうび』
 ↓
『チェーンソー』
 ↓
『はずす』


『なんとチェーンソーは呪われていて外すことができない!!』


「………………………………はい?」
「なんで? なんでなのよ!? キーーー!!」
236株式会社SOS団第5話:2006/11/13(月) 19:15:45.52 ID:UVF6rp1k0
ヒステリー起こしてるし。
というよりかマドモアゼル、あなたきっちりと装備できているではないですか。
戦士の素質、充分にお持ちなのでは?



気づくと突貫工事が始まっていた。
何と形容すればいいのだろう。
チェーンソーを持って厳重にロックされてあるドアを切り裂くこと鬼神の如し。
バリバリと砕け散るドアは憂鬱Y時の学校が潰される時の11倍以上の音がしたように思われた。

「…………今日も平和だ」

バコーン!!

「っ痛!?」
「バカ言ってんじゃないの!」
つ、痛恨の一撃……
何ですか? その物体は…。俗に言うフライパンですか?
一瞬お星様が目の前を制しました。とってもとぉーっても痛おございました。

「くそ〜、この恨み、はらさでおくべきか……」
「いいから……そ・ん・な・こ・と・よ・り」
「な、なんだよ。気色悪い声出して……」
「黙って見てないで早く朝倉を止めてきなさーい!!」
「は、はい! 閣下!」
237医家系腐女子:2006/11/13(月) 19:17:10.25 ID:Mam9EuTs0
変な電波を仕事中に受信した。
スレでもそんな話が続いているしw

「涼宮ハルヒの病院」
http://www11.atwiki.jp/xgvuw6/pages/1747.html
の続編。
●とキョン編です。

2レスの予定
238株式会社SOS団第5話:2006/11/13(月) 19:17:10.66 ID:UVF6rp1k0
耳を劈くハルヒの破壊的な声は瞬間、5000デシベルにも到達し、俺の鼓膜はあっけなく敗れ去りハルヒの前に服従を誓うしかなかった。
我ながら情けない話だが、事実、まったく奴には敵わん。

階下では朝比奈さんがおろおろとしていた。
きっとあの女戦士に対応出来ずに困っているのだろう。
俺は何故か飾ってあった鎧武者の横に並んだ。

「フ……俺って何でこうもダンディーなのだろう。鏡で見てみたいな。」

「あ、キョンくん」
「朝比奈さん、どうしましたか? そんなに慌てて」
分かってはいるが何となく訊いてみる。だって僕ってそういうお年頃だから。
「それがあのぅ……」
「ああ、外でチェーンソー持って暴れてる女戦士のことでしょう?」


 ――――――――――――――――――――――――――


「え? 何で分かったんですか? キョン君ってやっぱり凄いです!」
「あははは、分かりきったことじゃないですか〜、朝比奈さん〜」
「キョン君……」
「朝比奈さん……」


 ――――――――――――――――――――――――――


「…………フフフフフ……」
239医家系腐女子:2006/11/13(月) 19:17:40.20 ID:Mam9EuTs0
すいません。あとにします。
240株式会社SOS団第5話:2006/11/13(月) 19:19:48.92 ID:UVF6rp1k0
「え、女戦士って何のことでしょうか?」
「へ?」
「私、今妹さんとかくれんぼして遊んでいるんです。良かったらキョン君も一緒に遊びませんか? そ、その前にキョン君はすることがあるかもしれませんが……」

俺の妄想プラン、見事に打ち破れたり・・・!!
にしてもどうなってんだ? この会社は。
かくれんぼが仕事とは俺も知らなかった。
……しかし、耳まで顔を赤くしちゃって……。朝からボケちゃってるし故障している、とかじゃないよなぁ。クーリングオフの期間っていつまでだっけ?
む、もしかして……
「ボケとナイスツッコミを取り違えてんのか!?」
いくらなんでもそんなはずないよな。我ながらアホらしい。
そうこうしているうちに敵はこちらの第一防衛ラインを突破してしまったようだ。

ズーン……と鈍い音が耳に入った。

いや、爆弾で爆破されたとか地上最強の生物が殴りつけてきたとかそんな奇想天外な話ではない。ただ、目の前のドアが切り倒されただけだ。
この期に及んでも朝比奈さんはまだ妹とかくれんぼをしているのだから彼女の神経はきっと俺よりも図太いに違いない。
それにしてもさっきから妹は俺のすぐ横にある鎧武者の足元にうずくまっているのだが……。朝比奈さんは見つけられないようだ。
神経は太いが機転が利かないのか、灯台下暗しというやつか……。

ギュイーン!!

「うおっ!?」
「有希はどこ?」
まるで昔のヤクザ映画を見ているかのようなギャップ。戦慄を感じえずにはいられない。
手にしたチェーンソー。丸太を置いたら切って実演してくれたりするのだろうか? 
どうせなら今晩のおかずにしようと目論んでいた冷凍たけのこでも持ってきてみようか。そんな考えが脳裏をよぎる。
241株式会社SOS団第5話:2006/11/13(月) 19:21:11.65 ID:UVF6rp1k0
そして横では朝比奈さんが、
「キョン君……妹さんはどこなんでしょう?」
目にはうっすらと涙が浮かんべている。こんな表情をされたら、俺……
「いかんいかん! いくら遊びといえども真剣勝負! ここで妹を売るような真似は俺には出来ないんだ。すみません、朝比奈さん」
「いえ、いいんです……。いつまでも見つけられない私が悪いんです」
そういって朝比奈さんの目は再び泳ぎ始めた。
……おいおい、すぐ前にいるっちゅーの。下見てみぃ、下。

ギュイーン!! ガリガリガリガリ!!

さらに目の前では信じられない光景が繰り広げられていた。女戦士はこの建物を支えている柱に装備品をあてがうとスイッチを入れ始めたのだ。
おいおい、まずいんじゃないのか、これは。分かっていても誰も止めようとしないあたりが素晴らしいところだ。自由放任主義だからな、我が社は。

ガツーン!!

「っ痛!?」
「何やってんのよ!」
ほ、本日二度目の痛恨の一撃……
もう薬草ないんですが…。僕の目の前にお花畑が広がってましたよ?
それに何ですか? その物体は…。俗に言う鉄バットですか? しかも釘が満遍なくついているんですがどういうことか説明してくれませんか? 
「あんたさっき何聞いてたのよ」
「何も聞いていなかった」
「来月の給料もカットね」
「…………」
俺の意識はそこで途絶えた。
242株式会社SOS団第5話:2006/11/13(月) 19:22:46.43 ID:UVF6rp1k0
「あ! 涼宮さん!」
「朝から元気ね、朝倉。一体どうしたって言うの?」
「涼宮さん、有希を今すぐ出してちょうだい」
「な、何の話かしら」
「とぼけないでよ! 有希が今朝わたしの家にやってきたと思ったらパスポートだとか貴金属だとか持ってかれたのよ!」
「う……記憶が……」
「はあ〜?」
「そうね。ここまで来たら教えるしか無さそうね」

「みくるちゃん、説明してあげなさい」
「え、でもまだ妹さんが見つからないんです」
涙を浮かべ訴えるみくる。まだキョン妹の存在に気づかないらしい。
「義妹ちゃんならここにいるわ」
……非情な売国奴が一名。
「ハルにゃん、教えちゃ駄目でしょ〜」
「あ……ごめんなさい」
「いいよ〜だ、後でハルにゃんともう一回一緒にやってもらうから」
何故かいじけつつも嬉しそうなキョン妹と複雑な表情を浮かべるハルヒ。酒池肉林の展開……。
「どういうことか教えなさいよ」
「それではご説明いたします」

………………


みくるは女戦士に説明した。内容をかいつまんで話すとこういうことである。
243株式会社SOS団第5話:2006/11/13(月) 19:24:35.02 ID:UVF6rp1k0
ある朝、鶴屋さんが某国の悪の秘密結社レッドリボン軍に拉致された。その情報をキャッチしたハルヒは長門に急いで電話をしてその旨を伝える。
当然長門はすぐに駆けつけ、外国行きのチケットとパスポート(偽造&人の)を受け取り勇ましくも無謀に谷口と出撃した……
そんな内容だった。

「……ということなんです」
「え? ほ、本当なのそれ?」
そして、見事に騙される女戦士
「じゃあそれどころじゃないわ! 行くわよ!」
「へっ?どこによ?」
「決まってるでしょ! 取られたもの取り返しに行くのよ!あなた責任者なんだから案内しなさいよ」
「涼宮さんこれを……」
「ん、これは一体何よみくるちゃん?」
手渡されたものは航空チケット。
「はい、これも渡しておきます」
課長から受け取ったパスポート。社長は理解できていない。

「幸運を祈っています。すぐ戻ってきてくださいね」
「頑張ってね、ハルにゃん」
「ねえ、義妹ちゃんまで一体何言ってるのよ」
「何って涼宮さん……鶴屋さんたちを救出しに朝倉さんと出征することに決まったんでしょう?」
「ちょ!? なんで、そんなこ……」
実は朝比奈みくるは知らぬ間に計画を実行するエキスパートなのだった。
額から嫌な汗がにじみ出る。
244株式会社SOS団第5話:2006/11/13(月) 19:25:37.38 ID:UVF6rp1k0
「じゃあ、行きましょうか。涼宮さん。」
「お、おいおい、朝倉、そんなに引っ張ったら服がのびるじゃない」
「構わないわ」
「きーーー!?」
「いってらっしゃ〜い。」
「気をつけて下さいね。涼宮さん、朝倉さん」
「早く帰ってきてね」
「ああ、なんでこんな事に……」
「すぐ行くから首を洗って待ってるのよ!」

「ふぅ、行きましたね。長門さんもう出てきてもいいですよ」
横の鎧武者の目がキュピーンと音を立てて怪しげに光った。
「ばれてたの?」
「いくらそんなものの中に入ったからって私の様の目はごまかせぇん。私にはいつか洞窟で拾ってきた千里眼の巻物があるんでーす。
 これさえ読めば長門さんのような悪質なアイテムは一目瞭ぜ」
「そう」

……無視ですか。
245VIP足軽flash:2006/11/13(月) 19:31:04.52 ID:lMue+rGX0
支援?
246駅前食堂のメグ:2006/11/13(月) 19:32:10.83 ID:HsLOIYXFO
支援
247駅前食堂のメグ:2006/11/13(月) 19:32:44.92 ID:HsLOIYXFO
支援
248駅前食堂のメグ:2006/11/13(月) 19:34:58.40 ID:HsLOIYXFO
もいっちょ支援
249駅前食堂のメグ:2006/11/13(月) 19:38:09.89 ID:HsLOIYXFO
重いぜ支援
250駅前食堂のメグ:2006/11/13(月) 19:41:50.54 ID:HsLOIYXFO
もしかして終わった?w
251医家系腐女子:2006/11/13(月) 19:46:37.19 ID:Mam9EuTs0
うーん、改めて、投下していいかな?
252VIP将軍:2006/11/13(月) 19:46:47.66 ID:r7ZehKYOO
ようやくプリンらしくなって来たぜ!

支援っ
253駅前食堂のメグ:2006/11/13(月) 19:48:40.06 ID:HsLOIYXFO
>>251
どうでしょう?
投下終わったのかな…?
「あぁ!」
「どうしたの?」
「……渡したチケット……鶴屋さんに渡したものと違いました……」
「え゛」
「……どこ行きのなの?」
「それが……古泉くんに渡したチケットと同じところ行きです」
「古泉一樹?」
(しまった! 今朝比奈みくるから聞くまで彼の存在を忘れていた!)
「あ、あの長門さん……そんな人いなかったですよね」
「……?」
(そ、そういえば彼と連絡をとっていなければ給料もあげていなかった……)
「う……記憶が……」
「私も……記憶が……」
「………………」

この人たち、鬼ですね……

第5話 羞
255株式会社SOS団:2006/11/13(月) 19:49:45.14 ID:UVF6rp1k0
やっと投下できた。やっぱ同じ人から連続で支援受けても意味ないみたいだな
256駅前食堂のメグ:2006/11/13(月) 19:50:40.83 ID:HsLOIYXFO
GJ!
腹痛ぇよwww
257医家系腐女子:2006/11/13(月) 19:51:35.11 ID:Mam9EuTs0
投下が終わったようなので。

「涼宮ハルヒの病院」
http://www11.atwiki.jp/xgvuw6/pages/1747.html
の続編です。
258VIP将軍:2006/11/13(月) 19:52:12.15 ID:r7ZehKYOO
>>254乙&GJ

災難だったな!支援遅れてスマン

>>251wktkなんだぜ!
259涼宮ハルヒの病院・○とキョン:2006/11/13(月) 19:53:00.96 ID:Mam9EuTs0
 午前中の診察が終わり、医局でくつろいでいる。
 朝比奈さんがお茶を淹れてくれる所は、SOS団の頃と変わりないな。
 勿論、甘露であることも変わりない。
 ただ、朝比奈さんはお茶を淹れたあとに「外来の仕事がありますので
ぇ〜」と言いながら仕事に戻っていった。ハルヒは高校の頃と変わらず
どこかに行っているし、長門は外来が長引いてまだ仕事が終わっていな
い。
 つまり、医局にいるのは古泉と俺だけ、と言うわけだ。

「相変わらず、朝比奈さんの淹れてくれるお茶をおいしそうに飲んでい
ますね。」
 ああ、それだけは高校時代から変わってないがな。一気に飲み干すハ
ルヒとは違うんだ。お前はどうなんだ?
「僕にとっても、癒しの一服ですよ。仕事が忙しいだけに、このお茶を
飲みながらあなたと話すこの時間が癒しになっていますよ。」
 なんだ、古泉、顔が近いぞ。息がかかる。気持ちが悪いぞ。
 少し体を引きながら、話を変えてみる。

 なあ、古泉、よく消化器内科なんか選んだな。一日中検査漬けなんて
俺には耐えられんぞ。
「いや、内視鏡も慣れれば面白いものですよ。僕に適性があったのでし
ょうね。指先は器用だと、自分では思っていますからね。」
 午前中に胃カメラをしまくって、このあとは大腸カメラか、ご苦労な
ことだな。
「いえいえ、趣味と実益を兼ねると言いますか。」
260涼宮ハルヒの病院・○とキョン:2006/11/13(月) 19:53:42.43 ID:Mam9EuTs0
 冷や汗が走る。
 適 性 ? 趣 味 と 実 益 ?
 肛門からカメラを挿入するのが"適性"で、"趣味と実益"だと!?
 今更、高校時代から奴に立っていた噂を思い出す。

「この頃、僕の腕も上達して、かなり自信がついてきたのですよ。もし、
あなたに大腸カメラが必要なときは、僕が担当してもいいですよ。」
 古泉、お前は俺をそんな目で見ていたのか?
「おや、何のことです?」
 0円スマイルは変わらず、奴が近づいてくる。
 やめろ、本当に近づくな、「プルルルルルル....

 野郎の院内PHSが鳴った。
「はい、もう準備が整ったのですね。分かりました。5分後に参ります。」
 こっちを見るな!
「残念です、午後の検査が始まるようです。」
 何が「残念」なんだ! 頼むから、そのスマイルでこっちを見るな!
「続きはまた後ほど。」
 古泉は医局から出て行ったが、冷や汗はまだ出ている。
 後に何をしようと言うんだ、古泉! 

【了】
261VIP将軍:2006/11/13(月) 19:54:01.51 ID:r7ZehKYOO
支援!
262涼宮ハルヒの病院・○とキョン:2006/11/13(月) 19:54:12.20 ID:Mam9EuTs0
【おまけ】
 長門が医局に戻ってきた。さっきの古泉の話をしてみた。

「ユニーク。」
 たしかにユニークだが。俺の身になってくれ。命の危険はあまり感じない
が、貞操の危険は非常に感じるところだ。
「彼は元々そう。適性がある。」
 適性と言っても、内視鏡の適性ではないと思うのは俺だけか? それより
"もともと"ってどういうことだ? 俺にはその手の趣味はないぞ。
「……大丈夫。彼よりもうまくできる自信はある。」
アッー!!
263医家系腐女子:2006/11/13(月) 19:55:45.19 ID:Mam9EuTs0
以上です。
大腸カメラ中に変な電波を受信しました。
アナル向きかもしれませんが、勘弁してくださいませ。
264駅前食堂のメグ:2006/11/13(月) 19:57:31.37 ID:HsLOIYXFO
乙!
やはり古泉は選ぶ道が違うw
265VIP将軍:2006/11/13(月) 19:58:27.22 ID:r7ZehKYOO
>>262乙&GJ
しかし、その世界観をもう少しタプーリ楽しみたいと思う俺は欲張りか…
アンタの書く長編が見てみたいんだぜ
266VIP村人q:2006/11/13(月) 19:58:27.31 ID:Sbu/jJQdO
脱出
267高校の女教師:2006/11/13(月) 20:20:03.97 ID:HsLOIYXFO
保守
268ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 20:25:35.37 ID:090kih/F0
昨日の生殺しの続きが読みたいのう……
269VIP番長:2006/11/13(月) 20:30:37.05 ID:++jcmBNs0
元エロパロ住人の俺が初投下ヽ('A`)ノオレハシンセカイノカミニナル
270VIP村人t:2006/11/13(月) 20:30:37.52 ID:Gf9FWvls0
ハルヒ「早口言葉、言って」
キョン「なぜだ」
ハルヒ「となりの客はよく柿食う客だ」
キョン「(聞いちゃいねえ)……となりの客はよく柿食う客だ」
古泉「となりの客はよく柿をたべる客です」
キョン「敬語にしなくていいし、早口言葉にもなってないな」
 ・
 ・
 ・
長門「……隣の客はよくかききゅ」
一同「!!」
長門「……うまく言語化できない」
キョン「……」
ハルヒ「……」
古泉「……」
長門「となりのかく」
ハルヒ「ごめん、あたしが悪かった」
271悲しい一人暮らし:2006/11/13(月) 20:31:18.89 ID:rzeLlLzJ0
VIPPERで合唱したハレ晴レユカイ
http://hisazin-up.dyndns.org/up/src/21531.mp3
2723人娘のそんな放課後:2006/11/13(月) 20:31:37.13 ID:++jcmBNs0

キョンくんが学校に来ていない。私がそれを知ったのは、ようやく今日も終わろうという頃。
放課後になって、いつも通り部室で着替えようとした時、先に来ていた長門さんの口から聞かされました。

「えーと…それじゃあ、涼宮さんは?」

一番気がかりになってしまうのは、やっぱり涼宮さんの状態です。
素直にキョンくんの心配ができない立場を、ちょっと恨めしく思いました…

文字通り、世界を揺るがしかねない力を持った涼宮さんが選んだ、ただ一人の普通の人。
キョンくんが選ばれた理由は、まだ誰にも分かっていません。私にも、長門さんにも、多分古泉くんにも。
そんな人だからこそ、休んでしまっては涼宮さんにどんな影響を及ぼすのか想像もつかないのです。

「……」

長門さんは読んでいたハードカバーを閉じると、今日初めて私と目線を合わしました。
いえ、実は長門さんと目を合わせたことは数えるほどしかないんですけどね…な、なんだか威圧されてる気分ですぅ。

「…率直に言うと」

長門さんにしてはとても珍しい、もったいぶるような口ぶり。なんだか、今日の長門さんは古泉くんみたい。

「非常に不安定」

うぅ…予想はしてましたが、一番嫌な展開です。こうなると、私にできることなんて殆どありません。
SOS団の中で、わたしにはお茶汲みぐらいしかできないというのが、ここ最近のコンプレックスなのですが…
273VIP村人a:2006/11/13(月) 20:32:05.72 ID:KENP9thS0
自動保守は禁則事項です
2743人娘のそんな放課後:2006/11/13(月) 20:32:09.53 ID:++jcmBNs0

「でも」
「はい?」

あ、私にも分かるぐらい長門さんの顔が変化しました。キョンくんが見たら驚くかもしれません。
不思議ですねぇ。今日の長門さんは本当にどこか変な感じがします。何があったのでしょう?

「不可解。というより、異常」

うーん…私からすると、今の長門さんが丁度そんな感じなのですが…あ、ゴメンなさいっ!?

私の狼狽を余所に、長門さんの釈然としない言葉は続きます。
言葉の一つ一つの歯切れが悪いと感じているのは、長門さん自身も良く分かっているようです。

「適切な表現ができない。涼宮ハルヒは現在、私の知る限りでの言語知識のいずれにも該当しない状態」

そして「強いて言うなら」と前置きして、長門さんが言葉を継ぎました。

「浮き足立っている…?」



「みくるちゃん。私もう駄目だわ」

ズバーン! と、大きな音を立ててドアを開けたのに、意気消沈を地でいくような声で涼宮さんが部室に入ってきました。
2753人娘のそんな放課後:2006/11/13(月) 20:32:44.99 ID:++jcmBNs0

「駄目。もう駄目もう無理ホント無理」

えーっと……あの、長門さん? 「浮き足立っている」? これがですか?
驚くほど落差のある動作で入って来た涼宮さんは、そのまま早歩きで私の胸に飛び込んで…って、ひゃーいっ!?

「みくるちゃぁぁぁん……」

ふ、不可解……というより、異常…長門さん、これはさっきの説明の方が適切ですぅ…
当の長門さんはとっくに眼前の光景が理解の範疇を超えていたようで、目を丸くして私達を見つめています。
私はと言うと涼宮さんの頭が顔が鼻がエプロンを通して胸に押し付けられてふえぅあうぇう…

「涼宮しゃんっ! どうひたんでゆかぁ!」

ろ、呂律が回りませーん。

「私……私ぃ……」

涼宮さんが顔を上げました。今にも泣き出しそうな酷い顔です。こんな顔の涼宮さんは、あんまり見たくありません。
最悪の場合、なんて思い付きもしませんが、それでもどんな言葉が出て来るのか恐々と私は待ち構えていました。そして。

「キョンとセックスしちゃったぁ…」

涼宮さんが全て言い終わる前に、長門さんがドアの鍵を閉めに駆け出していくのが見えました。
2763人娘のそんな放課後:2006/11/13(月) 20:33:13.03 ID:++jcmBNs0



「……詳細を」
「あー…ねぇ、有希?」
「詳細を」

もう一度言いましょう。今日の長門さんは変です。でも許しちゃいます。私もこれには便乗させて頂きます。

「涼宮さん」
「な、なにかしらみくるちゃん」
「詳しくお話してください」

あ、誤解されている方も多いかと思いますが、決して嫉妬している訳ではありませんよ。しかし私も女子高性、いえ女子高生。
お恥ずかしい話ですが、なんだかんだ言っても私だって、人並みにそういうお話に興味があるのです。そういうお年頃なんです。

「え、えーとですね! まず、その、どうしてまた!?」
「みくるちゃん、何聞いてんだか分かんない」
「ですから! どうしてまた急にキョンくんとエッチなんかしたんです!」
「ちょっとみくるちゃん声大きい! やめてそれエッチとか叫ばないで!」

大きくもなっちゃいます。お二人が相思相愛なのは今更言うまでもないことですが、
「彼氏彼女」や「恋人同士」などという肩書きではありませんでした。つまり、はっきりと交際宣言してはいないのです。
それなのに突然「セックスしちゃったぁ」だなんて…セックスしちゃっただなんてっ!

「え、と……なんて言うか…場の雰囲気…みたいな、ねぇ? あるわよね、そういうの」
2773人娘のそんな放課後:2006/11/13(月) 20:33:41.94 ID:++jcmBNs0
「どこでしちゃったんですかっ!」
「みくるちゃんお願いだから落ち着いて」

私の胸に顔を埋めたまま、涼宮さんがみにゃーと鳴きます。ハイ、すいません……

「どこって…えっと、キョンの家…キョンの……」
「ベッド」

長門さんもどうかと思います。

「彼の匂いが染み込んだベッド」
「有希、言い直さなくて良いわ。っていうかやめて恥ずかしくて死んじゃうホント」
「ベッド」
「長門さん、お茶飲みますか」

とにかく落ち着いてもらうため、私は急いでお茶を作ります。時間があれば私の分も用意したいぐらいですが。
その間、涼宮さんは私の代わりに長門さんに抱きついていました。
「ふみー」とか「んきゅー」とかおよそらしくない黄色い悲鳴をあげ、ぐるぐると長門さんを軸に回っています。

「どうぞ」
「……」

回ったままお茶を手に取る長門さん。一滴もこぼさないのはさすがです。

「昨日の放課後、やることないからなんとなくキョンの家に行って…」
2783人娘のそんな放課後:2006/11/13(月) 20:34:20.72 ID:++jcmBNs0

ようやく止まった涼宮さんが、呟くように回想を始めます。私も思わずお盆を持つ手に力が入っちゃいます。

「で、あいつやれやれとかしょうがないなとか言ってた癖に、結局ちゃんと家に入れてくれて…」

あの、そこからなんですか。そこのノロケから始まるんですか。

「それで、夕飯ご馳走してもらって、あいつの部屋で色々話してたら…なんかスイッチ入っちゃった、みたいな……」
「えゃああああああああ」
「いや、違うのよ!? 私から誘ったんじゃなくて、その、キョンが…なんていうか……それっぽい…っていうか…」
「みぃぃぃぃぃぃぃぃ」

思わず絶叫。この際はしたないとか言ってられません。歯が溶けちゃいます。口から砂を吐いちゃいます。
なんですかこの桃色空間は。閉鎖空間の方がまだ無害じゃないですか。これは毒です。猛毒です。

「と、とにかくその…! だから、そんな感じの雰囲気になって…そしたら、キョンが……キスして…ああああああ」

思い出して来たんでしょうか、独白を中断させて頭を長門さんの胸にぐりぐり押し付ける涼宮さん。
って、長門さんも「むー」とかちっちゃい声で言ってます!? なんか目を細めて頬を緩めてますよ!?




ここまで書いて力尽きた。今は反省している。
279VIP村人e:2006/11/13(月) 20:37:26.53 ID:090kih/F0
続き書こうぜ
280高校の女教師:2006/11/13(月) 20:43:27.32 ID:HsLOIYXFO
何と!
凄い生殺し!


続き読みてぇよ…
281株式会社SOS団:2006/11/13(月) 20:43:36.15 ID:UVF6rp1k0
第6話投下します。さっきと同じほどの量なんですが一応支援お願いします。
282株式会社SOS団第6話:2006/11/13(月) 20:44:24.96 ID:UVF6rp1k0
【株式会社SOS団】 
第6話『新展開』

「あ……あなたは?」

ともいえぬ何とも綺麗なブラウンの髪の毛は腰に届く辺りまでのばされていて、日ごろから手入れが行き届いていることが伺える。
目の色はブラウン。背は…あたしよりも少し高いくらいだろうか。年は見た目では20代後半といったところ。
微笑をたたずんだその表情からは悪意は伺えない。

「こんにちは。鶴屋さん。谷口くん」
「!! どうして俺達の名前を!?」
「あなた一体何者なのさ!?」

鶴屋さんの質問はもっともなものである。誰だって見知らぬ人間から突然名前を呼ばれたらこう思うだろう。

「わたしは―――――」

 一瞬の沈黙は時として無限にも感じうる。2人は生唾を飲み込み、情勢をうかがった。
SOS団の社員で、来たといえど彼らは一般人だ。長門有希や古泉の様にハイレベルな格闘術を操れるわけではない。ただ、どこにでも例外は存在する。
世の中には涼宮ハルヒという、人間でありながらも狂獣でもあるという神秘的存在がいることを忘れてはならない。
ふと、そんなことを考えつつも、どんな状況に追い込まれても大丈夫なように退路は確保している谷口。
この男意外と肝が据わっているのかもしれない。……実は鶴屋さんの指示によるものだったりするのは公然の秘密なのだが。

「わたしは朝比奈やちる」
283高校の女教師:2006/11/13(月) 20:44:42.58 ID:HsLOIYXFO
wktk支援
284VIP村人q:2006/11/13(月) 20:45:43.58 ID:y3EJlETO0
ぬるぽ保守
285株式会社SOS団第6話:2006/11/13(月) 20:45:52.20 ID:UVF6rp1k0
女性が答えた。
「……朝比奈?」
「ええそうです」
 怪訝そうな顔の鶴屋さんに話しかける女性の口調は実に平然としたものだ。
「…………」
「そんなに警戒しないでください。と、言ってもいきなり見ず知らずの人から名前を呼ばれたんじゃ無理もないと思いますが。
 そうですね、それじゃあ私が何であなたたちのことを知っているか、そして私たちが何をしようとしているか、話すことにします」
 語り始めた朝比奈みくる……いや、やちる。この女性には悪意が感じられない、そう思い、目配せした2人は彼女の話に耳を傾ける。
「まず、あなたたちは涼宮ハルヒという人を知っているかしら?」
「涼宮? 涼宮ってあの涼宮ですかね? 鶴屋さん?」
「…………それはあたしたちの知ってるハルにゃんのことかい?」
「そう、その人よ」
「ちょ、ちょっと待って下さい。涼宮が何の関係が」
「谷口くん、うるさい」
「だって……」
「人が話をしている時は黙って最後まで聞く! 小学生でも知っているだよ。ごめんね、やちるさん、お話続けて下さい」
「あっ、ごめんなさいね、2人とも。もう少しだけ聞いてくれるかしら?」
「はい」
「も、勿論です。」
鶴屋さんに注意されて格好の悪い谷口だった。
286高校の女教師:2006/11/13(月) 20:46:21.79 ID:HsLOIYXFO
支援
287株式会社SOS団第6話:2006/11/13(月) 20:47:42.67 ID:UVF6rp1k0
「それでね、涼宮さんはある組織に狙われているそうなの」
「なんだって!?」
「あぁん? だからどうし……」
ゴキャ
「続けてやちるさん。ハルにゃんが狙われてるって本当かい?」
「本当です。組織の名前はまだ掴めてないけど、確かな筋からの情報です」
「でも……それは何で?」
「ええ、それはね……彼女の持っている力のせいなの」
「え?」
「何ですって?」
「信じられないのも無理はないわね。今でも彼女の真の存在はトップシークレットだから」
「と、いうことは……」
「そう……」
 やちるはそこで目を閉じた。彼女の口調は優しかったが、それだけではなく怒りとやりきれなさがこめられていた。
彼女の言葉が真実をつげていることは、彼女の目が物語っている。それが事実であるとするならば、恐ろしい事になるかもしれない。
「そこであなたたちにお願いしたの。喜緑さんに頼んで……。喜緑さんは今回あなたたちSOS団に依頼をした人よ。
 彼女は思念体コンツェルンの副社長を務めているの。その情報もSOS団の存在も彼女の力なしには得ることは出来なかったわ。
 計画の阻止と……そして涼宮さんの保護を……! 彼女を救うのは普通の人間では無理。相手は未知数、どんな危険が待っているか分からない。
 そこでエキスパートであるあなたたちの力を借りたいの。お願いできるかしら……?」
「でも、それなら何故こんな所へわざわざ呼び出したんですか?」
「ここまで来てもらったのはあなたたちがそれだけの力を持っているか知りたかったからなの……。ごめんなさい、試すような真似をして……」
2人があまり良い気持ちをしなかったのは確かだろう。だが、知っておいて欲しい。
それ以上に良い気持ちをしないのがこれによって巨額の利益が得られなくなったことを知ることになるハルヒと長門であることを。
そして忘れないで欲しい。それと同時に彼女たちは非常に正義感が強いということを。
288高校の女教師:2006/11/13(月) 20:48:44.55 ID:HsLOIYXFO
支援
289株式会社SOS団第6話:2006/11/13(月) 20:48:50.76 ID:UVF6rp1k0
「分かりました。そういうことならあたしたちに任せるっさ!」
「……鶴屋さん?」
「良いじゃない谷口くん、こうなったら乗りかかった船だよ。見て見ぬ振りなんて出来ないでしょ!?
 それとも谷内くん……もしかして……だめなのかい……?」
 目をウルウルさせて谷口に非難の視線を向ける鶴屋さん。
「あーもう、分かった! 分かりましたよ! 俺もやればいいんでしょ! やれば!」
「さーすが谷口くん! きっと賛成してくれるって思ってたよ。頼りがいのある男の子って素敵だね♪」
「そ、そうですか? へへへ……。」
 まんざらでもなさそうに鼻をのばして笑みを浮かべる谷口。彼が女性の頼みごとを断れる日は来るのだろうか? いや、来ない。


 かくして、SOS団の名誉社員圏部長代理鶴屋さんと、その子分、典型的なノーと言えない日本人、尻の下にしかれマン谷口は社長と専務のもとへと向かうのであった。
290高校の女教師:2006/11/13(月) 20:50:11.91 ID:HsLOIYXFO
支援
291株式会社SOS団第6話:2006/11/13(月) 20:50:14.66 ID:UVF6rp1k0
【アナル神起動】

かつて、地上には一人の漢(おとこ)がいた。漢は決して実ることのない愛を心の奥に秘め続けた。
彼はある日、ついに想い人に思いの丈をぶつけたのである。しかし、見事に玉砕することになる。
いや、正確には上手くかわされた、と言うべきか。まともな返事を貰えないのだ。
 彼の愛した人は男だった。そう、ただそれだけの理由……しかし、それ故に絶対的な理由だった。
漢がいくら「愛しています。」と本音をぶつけてみたところで、彼には「きめえwwww」としか解釈されないのである。いや、意味不明だが。
 そんな彼も今や地上の人では無くなっていた。残念なことに彼は最早遠く手の届かない所に……
「勝手に殺さないでください」
 と、一人解説突っ込みをする僕。いたって自虐的だ。地上の人でなくなったのは確かだ。何故なら今僕が居るのは地下なのですから。

 あれから既に半日が経過していた。問題はサイコロが無いという事だった。
「くそう! サイコロさえあれば……サイコロさえあれば……!!」
 僕は悩む、入る部屋をどれにしようかと。
「むむむむむむぅ…………」

 む?

 腕組みをした時、かすかに胸に反応を感じた。
「何でしょう?」
 胸ポケットには何故か鉛筆が二本。

 キュピーン!!
292高校の女教師:2006/11/13(月) 20:51:12.11 ID:HsLOIYXFO
支援
293株式会社SOS団第6話:2006/11/13(月) 20:51:14.07 ID:UVF6rp1k0
「フフフフフ……フハハハハハ……!! 僕は勝ちましたよ! ついに戦いに勝ったのです!」
 長き戦いに終止符を打つべく、僕は鉛筆のHBと書かれている少し下の余白にもう一本の鉛筆で数字を記していく。
「1、2、3、4……」
 そう。簡易的なサイコロの出来上がりである。
「5……」
 む……
「5…………えーと……5の次って何でしたっけ?」
 度忘れをするお茶目な僕。電波にやられたのでしょうか? いえいえ、心配には及びません。
「7ですね、7。」
 さて、バトルの開始だ。コロコロコロ……

『●に30のダメージ』

 『7』と出た面の下にはそう書かれていた。鉛筆にはなにか見覚えのあるシルエットと●マークの表示がされている。
 もう一本にはバブルスライムというモンスターと▲マークが書かれていた。
「●? ●ですか……。あれ、もう一本が●だ。と、いうことは……」

『ズガッ!! バブルスライムに30のダメージ!』

「と。だからこれでバブルスライムのHPは残り70だろ? 次はバブルスライムの攻撃と……」
 コロコロコロ……

『全員に30のダメージ』

『ズガッ!! アナル神に30のダメージ!』

さて、次はアナル神のターンですか……
コロコロコロ……

『★(みくる)に30のダメージ』
294高校の女教師:2006/11/13(月) 20:52:13.35 ID:HsLOIYXFO
カオスにwww

支援
295株式会社SOS団第6話:2006/11/13(月) 20:52:28.66 ID:UVF6rp1k0
 ………………
 
「ハッ!?」

 しまった! 僕としたことが何ということだ! ついつい童心にかえって懐かしのバト○鉛筆で遊んでしまいました……。

 これは御覧のように鉛筆に●と★の表示がなされていて、
「●(★)に○○のダメージ」という表記が出たらそのマークの相手に○○の分だけダメージを与えることが出来る、
 というDQファンにはお馴染みの昔流行った遊びである。というかそんなことはどうでも良いことだ。この話になんの影響もない。放置放置!

 あ、そうだ。鉛筆には数字をつけてサイコロにしたんでしたね。何が出てるかな。
『7』
「7ですか。ここからスタートですから……」
 ここは円状になっている中央の空間、そして円周上にある部屋の数々から成り立っている。
 先ほど僕が出た部屋を1として数え、右周りに順番に数えていくことにした。自分の中で決めたローカルルールだ。ちなみに部屋は全部で6部屋ある。
「1、2、3、4、5、6、7……」
 あれ? 一周して戻ってきてしまいましたよ? 1が出なければ他の部屋にいけるはずだ。
「おかしい……何故こういったことが起こるんでしょうか? 気を取り直して、もう一度。
 コロコロコロ……

『●に30のダメージ』

「よし! アナル神に30のダメージ! ……って違うでしょ! えーと、数字は『7』。またですか。
 1、2、3、4、5、6、7、と。あれー、また戻ってしまいましたよ?」
 う〜ん、ミステリアス。

 ………………
296高校の女教師:2006/11/13(月) 20:53:44.83 ID:HsLOIYXFO
支援
297株式会社SOS団第6話:2006/11/13(月) 20:53:56.47 ID:UVF6rp1k0
「フ……僕としたことが……。サイコロに何で『7』があるんでしょうね」
 7を消して8にする。こうすると6番目の部屋にはいつまでたっても行くことは出来ないのだ。
それは作戦だった。僕の頭脳プレイだ。6番目の部屋からは何だか怪しい空気が漂ってくる。要するに危険そうなんです。
僕は危険な賭けはしない主義ですからね……。命あってのものだねですしね。涼宮さんと長門さんいはには悪いですが僕はパスさせてもらいましょう。
そもそも給料だって貰ってないし任務を遂行する義務なんて僕にはありませんからね。と、先ほど6という5の次の数字の存在を忘れていた自分に言い訳をする。

 その時、遠くから大声が聞こえた。

「――――――キーー!」

「ん? 何でしょうか?どこかで聞き覚えのあるような……」

「はて? どこかで聞いた声だな……。」

「――――――ユキーーー!!」

「ユキ? ユキってあの長門さんですか? するとこの声は……?」

 ドゴォォオオーーンン!!!

 突如、轟音と共に目の前の壁が裂けた。そして僕は驚愕の物体を目にしたのだった……


第6話 就
298高校の女教師:2006/11/13(月) 20:55:53.28 ID:HsLOIYXFO
乙!
古泉が壊れてくwww


それにしても今回のスレはえらいカオスだ。
299VIP無職:2006/11/13(月) 21:06:48.83 ID:B9UDYDG40
スゲーカオス
300VIP村人h:2006/11/13(月) 21:08:01.26 ID:o797VtnC0
株式会社おもろいわw

そして3人娘の続き読みたい。
できればキョンとヤッちゃう付近の話を。
301VIP村人t:2006/11/13(月) 21:13:40.90 ID:hVbub9dU0
302VIP足軽s:2006/11/13(月) 21:30:33.51 ID:StHYgoeiO
保守
303VIP無職:2006/11/13(月) 21:45:22.04 ID:B9UDYDG40
●<マッガーレ
304VIP村人x:2006/11/13(月) 21:49:42.02 ID:ozELInlcO
ちくしょう…ちくしょう…。
俺も箱入り娘が終わったらカオスな奴書いてやる!!
あまりにものカオスに嫉妬!!
305VIP足軽y:2006/11/13(月) 21:52:02.91 ID:NtpDNPg90
カオスというよりも、もはや狂気の域に達している。
306VIP侍:2006/11/13(月) 21:52:59.38 ID:++jcmBNs0
今回の「スレは」ってことは俺も含めてカオスなのかΣ('A`;)
307はぐれVIPPER:2006/11/13(月) 21:55:00.80 ID:HsLOIYXFO
>>306
あなたには一言。

続きwktk!
308VIP足軽y:2006/11/13(月) 21:57:56.20 ID:NtpDNPg90
3人娘と株式会社、どちらも執筆中の職人の脳味噌を見てみたい。
前者は次第に嫌になっていく。後者はだんだん気持ちよくなっていく。
309VIP足軽y:2006/11/13(月) 21:59:40.91 ID:NtpDNPg90
よって前者を書き上げられるのは本物の狂人なのだあfげだjdlksな
何が言いたいかというと、原稿落とした。
310株式会社SOS団:2006/11/13(月) 22:00:43.75 ID:UVF6rp1k0
第7話いくっさ!支援多分要るからお願いしやす
311株式会社SOS団第7話:2006/11/13(月) 22:02:29.12 ID:UVF6rp1k0
【株式会社SOS団】 
第7話『敵は本能寺にあり』

「レーダーに反応あり。熱源反応を対感知した」
 暗い室内の一角。声の方向に一人の女性が肘掛け椅子に座っていた。
「…………」
 その機械じみた声に無言で返す。
「専務。いかがいたしましょうか?」
 もう一人、女性がいた。そこには他にも数人の人がいるようである。

 ブーブー

 ブザーが室内に鳴り響く。やはり無言で返す女性。
「あ、あの……専務?」
「…………」
「ヘンジガナイ。タダノシカバネノヨウダ」
 先ほどの機械じみた声が「専務」に声を掛け続ける女性に答えた。
「何で、ですか!? せ、専務! 専務!?」
「…………くー……くー……」
「……って、寝てんじゃねぇよ!」
「はっ、どうしたの?」

 ブーブー

 相変わらず鳴り続く耳障りなブザー。
312株式会社SOS団第7話:2006/11/13(月) 22:04:07.26 ID:UVF6rp1k0
「どうする? 誰か来た」
「今出撃体制にあるのは誰なんですかぁ……」
「私とあなたと彼……は気絶中、それに彼の妹」
「そう……ですか」
「行って、朝比奈みくる……」
「らじゃー」

 …………

「はぁ。何でちょっと来客者を出迎えにいくだけでこんなに大騒ぎするんでしょうね、あの人は。これだからキョン君は長門さんには任せられないんです。
 いえ、勿論涼宮さんでも任せられないんですが……。ま、私の敵では無いですけどね、油断は禁物です……ブツブツ」
 
 ブーブー

「はぁーい、今出まぁすー。というか会社なのに何で鍵がしてあるんでしょうね。これだからキョン君は涼宮さんには……」以下同文。
 戸を開けるとそこには二人の男女がいらついた様子で立っていた。
「あら、鶴屋部長代理と……どちらさまでしたっけ?」
「谷口ですよ!?」
「みくるも言うようになったねぇ〜」
「まあ、私の方が立場は上ですし。課長ですからね♪ それはさておいて、お仕事お疲れ様でした。さあ、上がって下さい。社長もいませんが専務はご存命ですよ。」
「ご存命って……何かあったの?」
「いえ、それが、お二人がいらっしゃらない間に朝倉さんがいらっしゃって……『返せーーーー』とチェーンソーを振り回していてそれはもう大変な状況だったんですよ。
 ちなみに2人に渡したパスポートの一つは彼女のパスポートを改竄したものです」
「そ、そう……」
「それで朝倉はどうなったんですか?」
「今は古泉係長のもとへ私の恋敵涼宮さんと向かっています」
「って、みくる? 何でハルにゃんと、それもよりによってわざわざ古泉君のところへむかっちゃってるわけ?
 普通あたしたちのところに来るんじゃないの?」
「そ、それが……」
313株式会社SOS団第7話:2006/11/13(月) 22:06:13.04 ID:UVF6rp1k0
「ハルヒが古泉のところに行っただとぉーーーー!!!!」
「あ、キョン部長目が覚めたんですか」
「そそそそ、それよりもなんでハルヒが古泉のところに……」
キョンは情けないぐらい取り乱していた。
「実は涼宮さんは……キョン君に愛想を尽かして……」
「そ、そんなわけないでしょ! 俺たちは愛し合っていた…………」
「本当ですか〜?」
「ほ、本当ですってっ!」
「最近キョン君、私や長門さんとばっかりいた様な気もするけど? あ、そっか! 実はキョン君、私のことが」
「そ、そんなわけないでしょう!」
「ね、ねえ……2人とも……」
「鶴屋さんもそう思いませんか? 涼宮さん、ひょっとしたら古泉君になびいちゃってるのかもって。」
「え? そ、そうだね。そうかもしれないね……」
「そ! そんなバカなぁぁああああ!?」
 顔面蒼白になり白目をむいて倒れそうになるキョンを見て、朝倉たちに渡した鶴屋さんと谷口のもとへ向かうはずの航空チケットが、
実は間違えて古泉のもとへ向かうチケットを渡してしまっただけだ、ということは、このままキョンの混乱ぶりを楽しみ続けるためにも口が裂けても言えないみくるだった。
 あわれキョン。この世界には悪女が多い。
「まあ、それはともかく上がりませんか? 玄関先でいつまでもキョン君をいじっているのも面白いのですが、中でじっくりとコーヒーでも飲みながらにしましょう」
「それもそうだね。さ、キョン君、いつまでムンクの叫びやってるのさ、さっさと行くよ」

 …………
314株式会社SOS団第7話:2006/11/13(月) 22:07:39.66 ID:UVF6rp1k0
「有希っ子ただいまー♪」
「おかえり……そっちの人は誰? その怪しげな連れは」
 鶴屋さんと谷口の隣には、キョンがいる。
 しかしキョンの黒髪は先ほどのショックのあまりかすっかり白色と化しており、目はうつろでその虚空には何も映し出されてはいなかった。さながらゾンビの様相である。
「って、キョン君しっかりしてください! まだそうと決まったわけじゃないでしょう? ほら、涼宮さんを信じてあげましょう」
自分で突き落としたくせに励ます。朝比奈みくる……この女の底が見えない。
「信じるものは救われる……か……はは……」
「朝比奈みくる……。あれは本当に彼?」
「そ、そうです。……何があったんでしょう」
「と、とにかく。コーヒーで飲んで落ち着けよみんな」
「ありがとうございます、谷口くん」
「ほら、キョンも」
「俺は遠慮しとくよ……」
「妹さん、キョン君を励ましてあげてくれませんか?」
「うん、分かった。ねえねえキョン君、キョン君には私がついてるからね」
「ありがとう我が妹……でもストライクゾーンが若干違うんだ。気持ちだけ受け取っておくよ……」
「な、何だかどさくさにまぎれて酷いこと言ってるような気がしますね、キョン君」
「口が悪いのはあなたのせい」
 さらりと長門。
「あら、何か言いました? 事の発端はあなたのお仲間の芋眉じゃないですか?」
「これだから嫉妬深いおばさんは」
「お、おばさ……ひ、ひどいですぅーー!?」

 第一ラウンド開始

…………
315VIP足軽zip:2006/11/13(月) 22:07:39.95 ID:NtpDNPg90
支援
316株式会社SOS団第7話:2006/11/13(月) 22:09:30.22 ID:UVF6rp1k0
「ぜえぜえ……」
「はあはあ……」
「2人とも気は済んだかい? こんなに会社を滅茶苦茶に荒らしまわってくれたからいい加減もう良いよね?
 というよりもこれは誰が掃除すると思ってるんだい?」(ニッコリ)
 鶴屋さんは天使の様な笑顔でいつまにか腰に巻きついていたホルスターから銃を抜き取った。
「つ、鶴屋さん……いつの間にそんな武器を……」
「落ち着いて」
「ほら! 2人とも、早く片付けないと」
「長門さんも手伝って下さいね」
「わ、分かった」
「それが賢明みたいです……」
ちなみに掃除はいつもみくるがやっている。というか彼女しかやる人がいないのだ

 …………

「さて、片付けも済んだようだしコーヒーをどうぞ」
 鶴屋さんの右腕には既に武器は握られていなかった。
「あ、そうだ! 有希っ子に大事な話があったんだよ! ねえ、谷口くん?」
「そうだった……wawawa忘れてました」
「何?」
「えーとね……」

 …………
317VIP村人v:2006/11/13(月) 22:09:59.80 ID:nnzMGUiG0
支援
318株式会社SOS団第7話:2006/11/13(月) 22:11:15.44 ID:UVF6rp1k0
「話は分かった」
「ってことはお宝の話は無しってことですか!?」
「朝比奈みくる、落ち着いて。」
「長門さん、あなた悔しくないんですか? 財宝がパーなんですよ?」
「悔しいに決まってる……。でもここで暴れたらどうなると思う?」
「?」
「後ろを見て」
 みくるの背後にはにこにこと天使の様な笑顔を浮かべた鶴屋さんが立っていたのである。ちなみに右手には先ほどの銃(実弾入り)が装着されていた。
「そういうことですか……」(滝汗)
「ここは大人しくその依頼を受けるしか無い。それに放っておくわけにもいかない」
「ねえ鶴屋さん、報酬はあるんですか?」
 課長は意外とがめついのだ。
「多分ね。思念体コンツェルンが依頼者のバックについているらしいからそれ相応の額が出ると思うよ」
「わかった……その話受ける。でも……武器はしまって」
専務は少しちびっていた。

 …………

「チケットの準備は出来ました」
「キョン君、いつまでもくよくよしないで。こうなったら古泉君からから涼宮さんをを取り返しましょう!」
「む……。そうか! そうですよね! 俺が古泉に負けるわけ無いですよね!」
 覇気を取り戻したキョンの髪は不思議なことに第5部のムーディーブルースのようにまるで逆再生をするように、元の黒色の髪に戻っていった。
「そうそう。その意気ですよ」
「それじゃあ全員で出張に出かけるっさ!」
 と、鶴屋さんが掛け声をあげる。
「行ってらっしゃい」
「長門さん、あなたも行くんですよ……」
319株式会社SOS団第7話:2006/11/13(月) 22:12:40.25 ID:UVF6rp1k0
【深まる溝】

 突如、それは僕の目の前に現れた。
 刃物だった。それも回転している。

 ギュイーン

「って、危ないっ!」
 目の前の壁を割って現れたその刃物はグングンと僕に迫ってくる。
「ユキー!!」
「ちょっと先に行くんじゃないわよ!」
 その壁の奥から声が聞こえた。聞きなれた声ともう一つはどこかで聞いたような……。
「これはまさか……朝倉さんの声じゃないですか? これって……」
 案の定、壁が崩れ去り、朝倉が登場。後ろにはややげっそりとしたハルヒもいた。
朝倉はチェーンソーを装備していた。それで壁を割ってきたのだ。というか用途が激しく間違ってる……。

「って、何であなたがいるのよ!? 有希はどこよ?」
「随分ご挨拶ですね……。それはこっちのセリフですよ。何であなたたちがここに来たんです?」
「有希が鶴屋さんと谷口を助けにこっちに来てるって言うから来たのよ」
「はあ? そんなの聞いてませんよ? というか彼らもあの会社に巻き込まれたのですか。不憫な……」
「何ですってー!? と、いうことは朝比奈みくるいや、きっと有希もね……謀ったわねえ……!」
「ま、とりあえず僕の任務はテロリストに奪われたこの施設を奪還することですからな。どうせならおふた方も手伝ってくれないですか?」
「ちょっと、勘弁してよ。あたしは社長よ?」
 と、ハルヒ。
 その時、近くから人の声がした。

「おい! さっきの音は何だ!?」
「分からん。とりあえず調べに行くぞ!」
320株式会社SOS団第7話:2006/11/13(月) 22:15:17.36 ID:UVF6rp1k0
「ちっ、朝倉が馬鹿みたいに大きな音立てるから敵さん集まってきたじゃない! どうするのよ?
 これであたしたちも手伝わないわけにはいかなくなってきたみたいよ?」
「仕方ないわね。でも、後で給料の分け前よこしなさいよ」
「いや、朝倉さんそれがですね。働けど働けど給料が出ないのですが……。っと、来たみたいですね」

「何だ、お前たちは!?」
 敵は二人だ。
「僕は古泉一樹だ。人呼んでミラクル一樹だ」
「弱そうね」
「ふ……朝倉さん、あなたはまだ僕の本当の実力を知らないようですね」
「何だかよく分からんがとりあえず大人しく捕まることだ。お前たちには聞きたいことが山ほどある。」
「そうはいかーん! くらえ! ふんもっふっ!!」

 スカッ

 ほほう……僕のパンチをかわすとはなかなかやりますね……。

 ズガッ!

「うぐっ」
 次の瞬間、僕はもう一人の敵にパンチをくらって捕まってしまったのだった。
「まったく……、涼宮さん! やるわよ!」
「部下のピンチとあっては仕方が無いわね」
 キザなセリフを吐くや否や涼宮さんは僕を捕まえた男に強烈な蹴りを叩き込み、解放された僕は呆気にとられているもう一人に再びミラクル一樹パンチを浴びせかける。

 ズガッ!

「今度こそ決まったっ!」
「涼宮さん、かっこいいわ!」
 朝倉の黄色い声援。
321株式会社SOS団第7話:2006/11/13(月) 22:16:45.68 ID:UVF6rp1k0
 遠くからまた足音と声が聞こえる。
「またお客さんが来たようね……」
「今度は気をつけてよね古泉君」
「任せてください」

 …………

 とりあえず数派に亘る敵を片付け、しばし休憩する僕たち。
 幸い敵は僕に恐れをなしたのか一時流れが途切れたようだ。
「僕たちも一時様子見といきましょう」
「そうね……さすがに消耗が激しいわ」

 …………

 数時間たった頃合だろうか。遠くから大声が聞こえた。

「――――――ヒーー!」

「ん? 何だ?」

「――――――ハルヒーー!」
322VIP村人w:2006/11/13(月) 22:22:53.43 ID:Rtc6BHY2O
カオスwww支援
323VIP村人v:2006/11/13(月) 22:28:32.77 ID:w6++iKKZ0
sienn
324VIP村人w:2006/11/13(月) 22:35:51.46 ID:Rtc6BHY2O
支援?
325愛のセーラー戦士:2006/11/13(月) 22:37:16.22 ID:HsLOIYXFO
支援
326愛のセーラー戦士:2006/11/13(月) 22:39:42.13 ID:HsLOIYXFO
支援
327VIP村人w:2006/11/13(月) 22:39:47.35 ID:Rtc6BHY2O
さるった?
328愛のセーラー戦士:2006/11/13(月) 22:40:29.42 ID:HsLOIYXFO
wktk支援
329VIP足軽zip:2006/11/13(月) 22:40:49.74 ID:NtpDNPg90
まさに暴走特急w 支援だーね
330愛のセーラー戦士:2006/11/13(月) 22:42:14.44 ID:HsLOIYXFO
カオス支援
331VIP村人w:2006/11/13(月) 22:42:42.59 ID:Rtc6BHY2O
鬱キョンじゃなくてカオス書きたい支援
332VIP足軽の子:2006/11/13(月) 22:43:24.13 ID:ag3mlqX80

 寒い冬には、湯船に浸かるに限る。

「ハルヒぃ〜〜。なんだかお湯ぬるくないか〜?」
「えーー?このくらいがちょうどいいのよ。いっぱい動くし……アンッ!!!」

お風呂上りの妄想保守
333株式会社SOS団第7話 サル厳しくなった……?:2006/11/13(月) 22:43:55.47 ID:UVF6rp1k0
>>321は間違い

 いや、僕の方がかっこよかったでしょ?
「―――どうしたっ!?」
 遠くからまた足音と声が聞こえる。
「またお客さんが来たようね……」
「今度は気をつけてよね古泉君」
「任せてください」

 …………

 とりあえず数派に亘る敵を片付け、しばし休憩する僕たち。
 幸い敵は僕に恐れをなしたのか一時流れが途切れたようだ。
「僕たちも一時様子見といきましょう」
「そうね……さすがに消耗が激しいわ」

 …………

 数時間たった頃でしょうか。遠くから大声が聞こえてきました。
334愛のセーラー戦士:2006/11/13(月) 22:45:01.50 ID:HsLOIYXFO
ktkr支援
335株式会社SOS団第7話:2006/11/13(月) 22:45:07.19 ID:UVF6rp1k0
「――――――ヒーー!」

「ん? 何でしょう?」

「――――――ハルヒーー!」

「どこかで聞いた声ですね……。というかこの展開、前にもありませんでしたか……?」
「涼宮さん、何かあなたのこと呼んでるみたいだけど?」
「え?」
 涼宮さんも気づいたらしい。僕の隣では朝倉さんも同様に怪訝そうな顔をしている。

 ッタッタッタッタッタ

 と、突如足音がして数人が先ほど朝倉が壁に開けた穴から姿を現し、一人の男が叫んだ。

「ハルヒッ! 急いでそいつから離れるんだ!」

「!? あ、あなたは……!?」


第7話 秀


多分、今日中にもう1話投下できると思う
336愛のセーラー戦士:2006/11/13(月) 22:47:15.53 ID:HsLOIYXFO
乙!

これで一番最初に投下したやつに繋がる訳か。


ところで、だいたいの投下時間を指定してくれたら支援しやすいんだが…
337VIP村人k:2006/11/13(月) 22:49:52.70 ID:UVF6rp1k0
書きながらだからなんとも、多分23時30分ごろから?
338愛のセーラー戦士:2006/11/13(月) 22:50:56.52 ID:HsLOIYXFO
>>337
了解だ。
339VIP村人k:2006/11/13(月) 22:51:13.85 ID:exRB6nWj0
すばらしいカオオス乙です


今日俺はorzの後トイレも命がけだよ…
病室で続きまってるよ
看護師の目盗みながらって結構だるい


何はともあれ作者乙
340VIP村人y:2006/11/13(月) 22:51:50.57 ID:C1tDrC0i0
じゃあそれまで俺が即興でSS投下してみてもいいかな?
341水汲みおしち:2006/11/13(月) 22:52:27.23 ID:qMGsfQ5KO
カオスじゃなくていいなら投下したいんだが……
342VIP村人o:2006/11/13(月) 22:53:11.33 ID:7Z+rQyxBO
グリーンだよ
343水汲みおしち:2006/11/13(月) 22:55:06.60 ID:qMGsfQ5KO
更新してなかったorz
>>340さんが書くのか?そうならその後にするが……
344涼宮ハルヒのPS3:2006/11/13(月) 22:55:26.71 ID:C1tDrC0i0
「朝比奈さん、ちょっと聞いてもいいですか?」
なんですかぁ、と舌ったらずな愛らしい声で返事をくれるのは、
SOS団のマスコット的存在にして、俺の心のオアシスでもある小柄な上級生である。
メイド装束も板についてきた彼女は、今日も丁寧な仕草で煎茶を淹れてくれる。
「プレイステーキョン3って、これからヒットしますか?」
――と、
「ひぇっ。 ご、ご、ごめんなさぃい! 大丈夫ですかぁっ!?」
悲鳴の方へ目を遣る。この天然ドジッ子メイドは淹れたての高熱の液体の入った湯呑みを、
本の世界に没頭していた宇宙人に向かってお盆ごとぶちまけていた。
短い髪から滴り落ちる、香り高い玉露。
「へいき。 ……でも本が汚れた」
長門は水分やらカテキンやらタンニンやらをページ一杯吸収し、ブワブワになった文庫本を
つまんで掲げて見せた。
「さ、さぁせんっ!? 長門っさ! あっ謝罪と賠償をしゃせてくだしあ!」
「朝比奈さん、少し落ち着いてください。 長門、今拭いてやるからじっとしてろよ」
古代精霊語で何やら唱え始めた朝比奈さんを適当に宥めてから、給仕用品の中から新しい
タオルを手に取った。
「水も滴るいいおんな、という言い回しを聞いたことがある。 今の私は良好な状態?」
そりゃあ水に濡れた美女が殊更に艶かしくなるのは規定事項であり、俺とてその意見に反対する
理由など毛ほどもない。 だが長門、お茶が滴ってる女の子はちょっと香ばしいので遠慮したいぞ。
「……そう」
なぜか残念そうにしている長門の頭を、濡らしたタオルで拭いてやる。
345涼宮ハルヒのPS3 ・2:2006/11/13(月) 22:57:12.94 ID:C1tDrC0i0
「朝比奈みくる」
抑揚のない声で長門が言った。

「ふぁいっ!? ご、ごめんなしゃいぃ!」
さっきからオロオロあたふたしていた朝比奈さんが、漢軍に四面を包囲された項羽みたいに
真っ青になって蹲った。

「いい。 それより、プレイステーキョン3は買い?」

蹲ってガタガタ震えていた朝比奈さんが、ポップコーンみたいに跳ね起きた。
「なっ、何で長門さんまでそんなこと聞くんですかぁ?」
「朝倉涼子に貸してもらった“2”がユニークなソフト揃いだった。それで3にも興味がわいた」
背後にぴったりと寄り添うようにして逃げ道を塞ぐ長門。

「朝比奈さん、俺にも教えてください。 そこまで挙動不審だと余計に気になります」
「それは……未来のことは禁則事項ですよぅ」
 ゲーム機のことくらい、多めに見てくれてもいいのではないだろうか?
「さきほどの事故で頭をやけどした。 ……頭皮が原子レベルで乖離しそうなほどに痛い」
「…………」
「……わ、分かりました、ちょっとだけ教えちゃいます」
元より、長門に詰め寄られるなんていう窮地に立たされては、折れる以外に選択肢はない。
………………。
「な、なんだってー!」
…………。
……。
346涼宮ハルヒのPS3 ・3:2006/11/13(月) 22:58:35.77 ID:C1tDrC0i0
そして今、俺と長門は駅から近くの電気街にいる。

朝比奈さんが「発売日は人がいっぱいで大変ですよ」なんて言うもんだから、長門と一緒に
朝一で開店時間を待つことにした……のだが。

「うかつ。 有機生命体の行動力は予想以上」
俺たちが並び始める頃には、既に長蛇の列となっていた。
「出遅れたか。 仕方ない、開店と同時にダッシュするぞ」
「急ぐ?」
「ああ、下手すると買いそびれるかもしれんぞ」
「了解した。 属性をブースト変更」
 長門は徐に紙袋を取り出すと、頭を突き入れた。 

「……すまん。お前は何をしているんだ」

「●モード。 制御がきかない恐れがある。 でも、あなたを信じる」

突如、猛烈な悪寒に背筋が凍りついた。 頭に紙袋をかぶった長門の様子がおかしい。
いや、そりゃ頭に紙袋かぶってるんだから、おかしいのは当たり前か。
ただ、この嫌な雰囲気というか……尻の穴を無性にすぼめたくなる、この感じ。
そう、この感じは……
347VIP村人p:2006/11/13(月) 23:03:17.49 ID:7Z+rQyxBO
支援っていうレベルじゃねーぞ!
348VIP勇者:2006/11/13(月) 23:03:42.09 ID:rzeLlLzJ0
ハレ晴レユカイとかを合唱しようぜ!!
http://ex17.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1163421348/
349涼宮ハルヒのPS3 ・4:2006/11/13(月) 23:04:09.90 ID:C1tDrC0i0
「フフフ…… ついに二人きりになれましたね、キョンたん」
言葉を、失った。 長門?
「おやおや、そんな顔をしてどうされたのですか?」
紙袋の中から聞こえてくる声は、聞き慣れた男の声だった。 この声は――
「ふんもっふ! 今のわたしは古泉一樹のパーソナルデータをダウソした状態なんですよ。 
さあ、それより開店時間になったようですよキョンたん!」

気が付くと周囲は怒号のような悲鳴のような騒ぎになっている。
……って、なにやってるんだ古泉、いや長門か?
「わたしの観測したデータ上、キョンたんは古泉一樹のテトドンを注入されることで加速が可能
なんです。 ではいきますよ! マッガーレ・ユニーク!」
俺の菊門が異物感に襲われた瞬間。 ――何かが、点火した。
「アッーーーーーーーーーーーー!」
俺は走り出していた。 電光石火の速さだった。 前列に並んでいる人々を吹き飛ばし踏み倒し、
店員のところまでアッー!という間にたどり着いた。
「●モードを解除。 ……大丈夫?」
「ああ、刺激的なベロシティだった。 ありがとうな、長門」
「いい、それよりプレキョン3を」
「ああ、そうだな。 すみません、2つください」
店員の小刻みにピクピク揺れる眉が気になったが、まあ結果オーライだろう。 
商品を受け取ったら、早いとこ帰るか……などと考えていると、後ろの方から怒声が聞こえた。

「ちょっと!何よこれは!物を買うってレベルじゃないわ!」
350悲しい一人暮らし:2006/11/13(月) 23:05:30.38 ID:HsLOIYXFO
支援
351VIP村人u:2006/11/13(月) 23:06:04.72 ID:iE7b8f+uO
とりあえず支援
352涼宮ハルヒのPS3:2006/11/13(月) 23:06:46.06 ID:C1tDrC0i0
あれ、おかしいな…収拾がつかなくなったor2

353悲しい一人暮らし:2006/11/13(月) 23:06:57.58 ID:HsLOIYXFO
アナルネタな気が…
354VIP皇帝:2006/11/13(月) 23:09:36.54 ID:C1tDrC0i0
しまった。ここプリンスレだったorz
355悲しい一人暮らし:2006/11/13(月) 23:10:59.77 ID:HsLOIYXFO
間違いっスかw


アナル過疎ってるよ…
356VIP村人u:2006/11/13(月) 23:11:36.48 ID:iE7b8f+uO
ここまできたら最後までやってほしいかと思うんだ
357駅前食堂のメグ:2006/11/13(月) 23:17:21.74 ID:qMGsfQ5KO
とりあえず続けるのかをはっきりしてくれww
一応終わったら投下するつもりだからさ
358VIP村人p:2006/11/13(月) 23:20:09.31 ID:7Z+rQyxBO
誤爆で生殺しってレベルじゃねーぞ!
保守
359VIP村人u:2006/11/13(月) 23:23:13.78 ID:iE7b8f+uO
保守すっから
360VIP村人x:2006/11/13(月) 23:23:42.09 ID:Rtc6BHY2O
――テレビ見ながら
キョン「セイウチVSホッキョクグマか」
ハルヒ「そういや最近○○町に山から降りてきたホッキョクグマ出て人襲ったって新聞に出てたわね」
キョン「白いんかい!?」



さっき実際にあった旦那との会話をキョンハルに置き換えてみた保守
ちなみに旦那→ハルヒ
バカ旦那orz
361悲しい一人暮らし:2006/11/13(月) 23:27:31.06 ID:HsLOIYXFO
>>357
投下して良いんでね?
362駅前食堂のメグ:2006/11/13(月) 23:29:17.22 ID:qMGsfQ5KO
>>361
じゃあ投下していいかな?
カオス一切関係無しだがww
363悲しい一人暮らし:2006/11/13(月) 23:30:58.53 ID:HsLOIYXFO
wktk
364VIP村人x:2006/11/13(月) 23:32:39.87 ID:Rtc6BHY2O
wktk
365うそなき ◆mtod1dSyOc :2006/11/13(月) 23:33:29.90 ID:qMGsfQ5KO
じゃあ失礼して投下します
みくる物です。


わたしは泣き虫なのかなぁ……。
ちょっと驚いたり、怖いものを見たりすると涙が出ちゃう。自分がどうなってるかわからないくらい泣いちゃうこともしばしば。
でも、うれしくて泣いたことはまだない。
あ〜あ、泣けるほどうれしいことがあったらいいなぁ……。もし、叶わないならせめて涼宮さんや長門さんみたいに強い女の子になりたいなぁ……。
そんな悩みを抱えながらも、わたしは着替えを終えてキョンくんに中に入ってもいいという合図を送った。
「……あれ?朝比奈さん、また涙ぐんでますね。なにかあったんですか?」
わたしの顔を覗きこむキョンくん。顔が近くてドキドキする……じゃなくて、また考えてたら涙が出てきたみたい。
我慢、しなくっちゃ。
「大丈夫です!キョンくん、わたし今日から強くなりますねっ!……わひゃぁっ!」
自分に言い聞かせるようにわたしは声をだした。……瞬間、胸を掴まれた。
「だ・れ・が強くなるって?みくるちゃん、あんたはかわいくて、か弱けりゃいいの。だから……あたしに黙ってやられりゃいいのよっ!」
そう言って涼宮さんはわたしの胸を揉み始めた。
366うそなき ◆mtod1dSyOc :2006/11/13(月) 23:34:10.15 ID:qMGsfQ5KO
強くなるんだから『やめて』って言わなきゃ!……あれ?声が出ないよ?
あ、ダメ。涙がでそう……止まって!お願い!わたし……強くなるんだから、泣いちゃダメだって。
「ふ、ふええぇぇん!」
頭じゃわかってても本能で泣いてしまう。なんでわたしこんなに弱いんだろう……。
「ハルヒ、いい加減にしろ!今の朝比奈さんはマジ泣きしてるぞ!」
キョンくんの声が聞こえる。わたしの視界は涙で溢れて何も見えなかった。
聞こえてくるのは優しいキョンくんの声と、珍しく本気で謝っている涼宮さんの声だけだった。
わたしが泣いたのは涼宮さんの行動にじゃなくて、弱い自分に嫌気がさしてなんだろうなぁ……。
わたしのものなのに、わたしの言うことを聞いてくれないわたしの体、涙腺。
嫌になっちゃうよぉ……。
結局、この日わたしはみんなに泣いた本当の理由を言えないまま一日泣き続けて部活を終えた。
明日は探索の日かぁ……。


9時の5分前、キョンくんが来て全員が揃ういつもの週末。みんなで喫茶店に行って、飲み物を飲む。
わたしはキョンくんに『ごめんなさい』と一言謝って、ホットココアを頼んだ。
「さぁ、みくるちゃんから引きなさい!」
クジを一本引いて、他の人達のクジを見る。……出来ればキョンくんとなりたい。長門さんと二人だけはやめてほしいなぁ……。
わたしの願いが届いたのか、午前中はわたしはキョンくんと二人きりになった。
会計はキョンくん持ちだから、わたしはしばらく外で待ってキョンくんと二人で歩き始めた。
わたし達が二人の時はいつもあの場所に向かう。川沿いのきれいな道に。
長門さんには図書館って特別な場所があるみたいに、わたしにとってその道は特別な場所。
367悲しい一人暮らし:2006/11/13(月) 23:34:36.50 ID:HsLOIYXFO
wktk支援
368うそなき ◆mtod1dSyOc :2006/11/13(月) 23:36:19.13 ID:qMGsfQ5KO
気持ちいい風が通り抜ける道、二人でゆっくりと歩いていく。こうしてると、まるで恋人同士みたい。
「少し座りましょうか?」
頷いて答えた。キョンくんはいつもこの辺りで座るように声をかけてくる。
いつもとおんなじように、わたし達は椅子に腰掛けた。少しだけ離れて座るキョンくんに少しだけわたしは近付いた、気付かれないように。
「昨日はごめんなさい。俺がもっと早くハルヒを止めときゃよかったんですが……」
いきなりそんなことを話し出した。優しいなぁ、キョンくんは。
いつでも涼宮さんのことを一番に考えているキョンくん、そんな優しさを一番に受けている涼宮さんにちょっと嫉妬しちゃうな。
「大丈夫です。わたしが弱いからいけないの、もっと強くならなきゃ……ね?」
笑顔を作ってそう答えると、キョンくんは少し驚いたように口を開いた。
「そんな、朝比奈さんは弱くないですよ!?むしろ俺は尊敬しますよ!」
「……え?」
「いつもハルヒのいうことをこなして、未来からの仕事もこなして、それでも笑顔でいてくれるじゃないですか」
369うそなき ◆mtod1dSyOc :2006/11/13(月) 23:37:00.63 ID:qMGsfQ5KO
わたしが……弱くない?それに、キョンくんがそんな風に思っててくれたなんてうれしいな……。
不意に、目の前のキョンくんがぼやけた。涙が、うれし涙が零れてきたみたい。
急いで止めなくちゃ弱い人って思われちゃう……。
その時、キョンくんはわたしの頭を抱いて自分の胸に押しつけた。
「いきなりそんなことされたら朝比奈さんの表情、見えないじゃないですか。今どんな顔してるんですか?」
やっぱりキョンくんは優しいな。わたしが泣いているのを見られたくないことをわかって、自分から見えないようにしてくれたんだ。
「キョンくんに褒められて、うれしいです」
わたしはそう答えて、しばらくの間キョンくんに抱き付いて泣いた。
……ごめんなさい、涼宮さん


涙が止まると、体を起こして元通りに座った。
「ふぅ、うれしかったから抱き付いちゃいました」
笑顔を作って、泣いてるのがバレてないフリをしてわたしは言った。
「いきなり抱き付かれたからびっくりしたじゃないですか」
キョンくんも同じように、何も見てないというフリをして、笑顔で答えてくれた。
370ただの戦士:2006/11/13(月) 23:37:08.06 ID:mxPH/1GeO
支援
371悲しい一人暮らし:2006/11/13(月) 23:37:16.47 ID:HsLOIYXFO
支援
372うそなき ◆mtod1dSyOc :2006/11/13(月) 23:38:36.81 ID:qMGsfQ5KO
しばらくベンチで談笑した後、時間だから帰ることにした。ゆっくりと来た道をそっくりそのまま歩いて帰る。
しばらく歩いていたら、わたしは何かに躓いてコケた。
「あうっ!い、痛いです……」
目から涙が出てくる。びっくりして立ち止まったままのキョンくん。
わたしはそのまま泣き真似を始めた。キョンくんに近付いてきて欲しかったから。
「あ、朝比奈さん大丈夫ですかっ!?」
近付いて、しゃがみ込んでわたしを覗きこむのがわかった。……涼宮さん、またごめんなさい。
「なんちゃって。うそなき……です」
わたしはそう言ってキョンくんにキスをした。
優しいキョンくんへのお礼、今日から変わる自分への記念のプレゼント。
「さ、早くしないと涼宮さんに怒られちゃいますよ?」
キョンくんに微笑みかけて、わたしは歩きだした。
まだ驚いたままの顔のキョンくんの手を引き、川沿いの道をわたしは喜びながら歩いて帰って行った。


おわり


以上です。
話しがわかりにくかったかもorz
373悲しい一人暮らし:2006/11/13(月) 23:40:11.68 ID:HsLOIYXFO
GJ!
カオスな空気が浄化されたぞ。
374ただの戦士:2006/11/13(月) 23:41:18.99 ID:mxPH/1GeO
甘〜い
こういう感じの好きだな
375株式会社SOS団:2006/11/13(月) 23:44:09.82 ID:UVF6rp1k0
日付が変わる前に終わらせる。第8話
376駅前食堂のメグ:2006/11/13(月) 23:44:17.77 ID:qMGsfQ5KO
あ、短かったけど支援してくれた人ありがとうございました!
支援要らずって言うの忘れてたっすorz
377悲しい一人暮らし:2006/11/13(月) 23:44:36.66 ID:HsLOIYXFO
wktk
378散髪とめきち:2006/11/13(月) 23:45:18.59 ID:B9UDYDG40
>>376
G・Jなんだぜ?
379株式会社SOS団第8話:2006/11/13(月) 23:46:22.04 ID:UVF6rp1k0
【株式会社SOS団】 
第8話『対決 漢対漢』

現れた一つの影は、とても見知った顔だった。今、広間には一陣の巻き起こるはずのない旋風が巻き起こっている。みくるの脳内のみで。


漢の名は古泉一樹。自称ミラクル一樹。又の名をアナル神。

漢の名はキョン。別名XXXXXX(検閲不可)

ここに漢対漢の一騎打ちが幕を開ける。
それがみくるによって仕向けられた、キョン獲得大作戦のプロローグとも知らずに……。

『第一次キョン君奪還大作戦』

 プロデューサー:朝比奈みくる
 協賛:鶴屋さん

(フフフ……戦え! 戦うのよ! 私の筋書きはこうです。キョン君と古泉君が戦えば、当然機関によって鍛えられ身体的条件において勝る古泉君が勝つに決まってます。
 それはつまり、キョン君が涼宮さんを守れないということ。そしてそれを目前にした涼宮さんはキョン君に愛想を尽かして、2人の仲は日本と北より深く切り離されるんです! ウフフフフフ……)

狡猾なみくるに対して、鶴屋さんの方はと言えば。

(何だか面白いからここはみくるの言うことを訊いておくにょろ)

ある意味、みくるよりも欲望に忠実なのであった。
この戦い、果たしてキョンに勝機はあるのか!?
380悲しい一人暮らし:2006/11/13(月) 23:47:13.37 ID:HsLOIYXFO
支援
381株式会社SOS団第8話:2006/11/13(月) 23:47:38.94 ID:UVF6rp1k0
「ハルヒ……早くその男から離れるんだ。側にいるとあらゆる意味において身体に良くない」
「な、何だかよく分かりませんが酷い言われようですね……。僕があなたに何をしたって言うんですか?」
「黙れ! 俺はお前の腹の奥底に潜む黒く澱んだものを知っているんだ。お前なぞにハルヒは渡さない!」
「いや、別にいりませんよ……」
「俺は伊達にハルヒの彼氏をやってきたわけじゃない。お前なんかが絶対に知りえないことを知っているんだ」
「あのー。僕の話を訊いていますでしょうかー」
「そう! 俺はハルヒのスリーサイズまで知っているんだ!」
「って、何言い出」
 止めに入ろうとするハルヒ。しかし時既に遅しで、暴走したキョンを止めることは地球の回転を止めるより難しいのだ。
それは閉鎖空間から出るためにハルヒにしたキョンの暴走を思い出してもらえば火を見るより明らかであると思う。

「ハルヒはB××W××H××なんだぞ!」


全世界が停止したかと思われた…………


「……馬鹿な……以前のデータより……?」
 沈黙を破ったのは、鬼のような形相でハルヒを凝視する専務の姿だった。
其の言葉の意味するところは定かでは無いが、次の瞬間、彼女は白目をむいて卒倒してしまったのである。
「フ……哀れですね……。」
 余裕の表情で専務……長門を見下すみくるは、大人の女性そのものだと形容すべきなのだろうか。確かにある意味において間違ってはいない。
そしてみくるの『キョン君奪還大作戦』は、同時に女の威信を賭けた戦いにまで発展してしまったのである。
ハルヒが顔を真っ赤にしながらも口元に微笑を佇ませていたことは秘密だ。
 ともあれこの戦い、残念なことに再び現れた研究所の敵戦力によってお開きとなる。
だが、別段戦わずともキョン率いる非常識軍団が敵戦力に勝つことが明らかであるように、ハルヒがキョンといつまでも一緒であるということも明らかなのだ。
何故なら2人は、既に誓いを立てていたのだから……。

…………
382VIP村人XL:2006/11/13(月) 23:48:33.12 ID:MS+Th+QjO
支援
383株式会社SOS団第8話:2006/11/13(月) 23:48:47.34 ID:UVF6rp1k0
数十分後、戦闘に終止符が打たれた。
「いい加減、この戦闘状況にも辟易してきたわね……」
「私は社員じゃないのになんで参加させられてるのかしら?」
「……何で私より……?」
 口々に戦闘後の感想を述べる非常識軍団。傍らには生け捕りにした兵士が一名。
「一つアイデアがあります。彼を利用してさっさと親玉の所に行くというのはどうでしょう?」
「古泉君にしては良い提案ね。賛成よ」
「そうですね。私も涼宮さんと同意見です」
「……何で私より……?」
「よし、じゃあ早速尋問を始めるか。ハルヒ、この手のことはプロのお前に任せるぜ」
「ねぇキョン、プロって何よ……」
涼宮ハルヒ、またの名を『パパラッチ涼宮』その尋問技術の高さはコンピ研からパソコンを強奪した時の事を思い出してもらえれば理解してもらえるだろう。
「まあいいわ。じゃあ始めるからとっとと吐いちゃった方が身のためよ?」
「ひぃいいいいっ!!! 頼むから俺を食わないでくれぇえっ!!」
「誰が食うかっ!」

…………

 尋問の末、結果として兵士から得られた情報はこうだった。この情報は壊れた長門の代わりに朝倉が嘘かどうか解析した結果でもあるため、間違いは無いと思われる。

 其の一:兵士は下級兵であり、司令官に会ったことは無い。
 其の二:兵士及び研究所職員への指令は、すべて朝にコンピューターを通じて通達される。
 其の三:涼宮ハルヒの細胞からクローン軍団開設の実験をしようとするラボがある。
 以上である。
384悲しい一人暮らし:2006/11/13(月) 23:49:11.73 ID:HsLOIYXFO
支援
385株式会社SOS団第8話:2006/11/13(月) 23:50:11.72 ID:UVF6rp1k0
「少ない情報だけれど、非常に有力なものを得ることが出来たわ」
「そうですね。涼宮さんにしては良くやった方だと思います」
「みくるちゃん……あんた、帰ったら眠れないと思いなさいよ」
「あら嫌だ。来る途中たっぷり寝ましたから私は眠くないですよ?」
「じゃあ今すぐにでもいいのよ? ウフフ……」
「ほらハルにゃん! みくるちゃん! 言い争いは問題を片付けてからにしようよ!」
「ちっ、ゴングに救われたわね、みくるちゃん。義妹ちゃんに感謝なさい」
「あら、それは私のセリフですよ?」
「いいから早く行くぞ!」
「うん、キョン♪」
「はい、キョン君」
 キョンには忠実な二人なのであった。

…………

 階段を上った先は、いくつかの部屋が存在する、やはり白い空間が広がっていた。
「この階にラボがあるんだな」
「いくわよ、キョン! って言ってもまずはどの部屋から攻めようかしら。」
「いや、迷う必要はありません。彼には分からないかもしれませんが、僕には既に答えが分かっています」
「え? 古泉君、あなた本当に知ってるの?」
「ええ、それは……ここだ!」
古泉は力強く一室を指差した。
そして彼が指差した部屋の上には『クローン実験室』と書かれていたのである。
「探すまでも無かったってことなのね……」
「よし……行くぞ!」
「おぉ!」
 一同、キョンに続く。
386株式会社SOS団第8話:2006/11/13(月) 23:51:22.79 ID:UVF6rp1k0
 クローン実験室内部。
多くの武装で固められていることだろうという予想とは裏腹に、室内は暗く、人の気配が感じられない。
壁に埋め込まれたスイッチを押すと明かりがついた。辺りを見回すと、多くの機械と数台の寝台が置かれているのが目に入ったのが分かる。
そしてその中の一台に一人の女性が横たわっているのを認めることが出来た。
「キョン……!」
「!? ……ああ」
そこにはもう一人の『涼宮ハルヒ』がいた。

 …………

 何故ハルヒ……いや彼女を放置したまま全職員がいなくなってしまったのか、という疑問は残る。
研究員が一人残らず『実験は終わりです』と言わんばかりに姿を見せない事である。
室内にあった機械はクローン技術の粋を集めたものばかりらしく、研究員の言葉からはクローン人間大量生成実験に成功したともとれる。
なにより目の前に疑いようのないその『答え』がある。

「長門はここにあるクローン人間生成マシーンみたいな機械は使えるか?」
「少し時間があれば高性能な私なら、楽勝で使いこなして見せる」
「へー、有希でも使えるのね。なら、あたしにも使えるわね。」
「…………」
「……こ、これはなんだ?」
 キョンの声に目を向けると、中には更に見覚えのない機械も。
「あれ? これってなんだろ? みんなわかるかい?」
「これはコールドスリープつまり、冬眠するための装置ね。マニュアルもあるし動かすのもそう難しいものではなさそうね」
鶴屋さんの問いに、朝倉がなんでもないように答える。さすが高性能バックアップ。
「あら、本当ね。有希、あんたも使えるのよね?」
「高性能な私なら余裕で使える」
「と、言っても今は使わないから関係ないわね。ん……いや、関係あるかしら……」
 その時、長門の顔が怪しげに歪んだことには誰も気付かなかったのである……。

 …………
387株式会社SOS団第8話:2006/11/13(月) 23:52:23.32 ID:UVF6rp1k0
彼女を助け出した一行は、一先ず彼女を安全と思われる部屋に留まらせ、指令を出していると思われる人物を探し出すこととした。
だが、不気味なことに施設内からは人の気配が一切しなかった。
「ふぅ。これだけ探して何も無いってことは、既に全員逃げ出したした後なのかもしれないな。派手に暴れたし」
「あ……待ってください! ここに階段があります? まだ上の階があるみたいです!」
「む、まだ見落としていた所があったか。さすがは朝比奈さんですね、目ざとい」
「そんなキョン君……恥ずかしいです////」
「別に褒めてないわよ……んで、どうするの?」
ハルヒがみくるを押しのけ、キョンに訊く。
「どうするって行くしかないよね、キョン君?」
妹が訊いてくる。しかし、こいつを連れてきてもよかったのだろうか? ……いや、もはや何も言うまい。
「そうだな……準備はいいか?」
「大丈夫よ、何も準備するものなんて無いわ」
「置いていっていいものならあるけどね」
みなそれぞれが視線をぶつけあっている。実に殺伐としている。

苦笑するキョンを尻目に、一同は階段を登っていった。
そしてついに、地獄の蓋が開かれようとしている……。

第8話 州
388悲しい一人暮らし:2006/11/13(月) 23:52:32.69 ID:HsLOIYXFO
支援
389駅前食堂のメグ:2006/11/13(月) 23:53:14.00 ID:XkhCyAVo0
GJ
390株式会社SOS団:2006/11/13(月) 23:53:21.05 ID:UVF6rp1k0
これで終わりです。合計67KBですね。
この作品はまとめには載せないのであしからず
391VIP村人r:2006/11/13(月) 23:55:09.39 ID:5icjvKog0
アナル向けだろ
392悲しい一人暮らし:2006/11/13(月) 23:55:20.78 ID:HsLOIYXFO
GJ!
久しぶりの全面超カオスだったwww
393ただの戦士:2006/11/13(月) 23:56:51.88 ID:mxPH/1GeO
テラカオスwwww
乙w
394VIP足軽neet:2006/11/14(火) 00:01:51.23 ID:AIjzSudm0
  /               .l\::    |::            :::::::::ヽ::::i::
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       ヽ\: :::::::l !| ヽ::::::\  ヽヽ  /i:::::::/  i:::: :::::|  ! /    !
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                | ヽ ::::::/ ヽ,,,,    /  ヾ.|:::|      |::::::::::::




ttp://pr4.cgiboy.com/S/6328087/

理屈っぽくてキモイ。
395初雪 4 1/7:2006/11/14(火) 00:05:26.68 ID:BL76SkMF0
#これまでのお話は、http://www11.atwiki.jp/xgvuw6/ref/1728.htmlにあります。(まとめ管理人さんありがとう)

窓の外からざわめきが聞こえてくる。もうじき下校時間であり、運動部あたりが片付け始めているのかもしれない。
ハルヒはにこにこ笑っている。反対に喜緑の表情から笑顔が消えた。
考えてみれば、古泉には閉鎖空間に侵入できる能力があるじゃないか。それではだめなのだろうか?
「古泉くんは涼宮さんが作った閉鎖空間に侵入できる能力者です」
というわけで、ハルヒのその力のみが頼りらしい。
 もっともハルヒは、閉鎖空間を作りかたを知らないので教えてほしいという。
憂鬱が募ると閉鎖空間を作って鬱憤ばらしをするというのが、これまでのケースであり、それ以外に閉鎖空間を作る理由はないようだ。
 そしてそれを作らせないために我々SOS団は頑張って来た訳だ。そしてその目論みは成功し、いまでは閉鎖空間は作らない。
 捜し求めていた宇宙人、未来人、超能力者が近くにいて、しかも一緒に遊んでいた訳だからな。不機嫌になる要素はほとんどないだろう。
 このままでは埒があかない。そんな状況だった。
「これまでどうやって閉鎖空間を作っていたのですか?」
喜緑は笑顔を取り戻しつつハルヒにたずねた。
「さあ?そんなもん作ってたなんて知らなかったし」
「なあハルヒ。長門を助けたいって思えば、作ることも出来るんじゃねえのか?」俺はハルヒに言ってみた。
「さっきからずーっとそれ考えてるんだけどね」ハルヒは小首をかしげながら言った。「よく分らないのよねえ」
「そうか」
「しかし、思うように発揮できない力なんて意味ないわねえ」
「そりゃそうだが、気に入らないことがあるたびに世界を作り替えられたらたまったもんじゃないぜ」
「そんなことしないわよ」ハルヒは手を振って否定した。「そりゃまあこの世界がつまんないって思ってたのは事実だけど。でも、そこまでしようなんてこれっぽっちも思ってないって」
いまはそうかもしれんがな……おまえはしたんだっつーの。
「そろそろ下校時間ですね」時計も見ずに喜緑はそう言う。「あの子、人一倍食べるから心配。お腹空かしてないかなぁ」
「世界の枠組みってのが作り替えられてから、何時間?」
「日曜日の0時05分に改変されましたから、40時間と少しですね」
「そう」ハルヒはため息をついた。「元気でいてくれるといいけど」
396初雪 4 2/7:2006/11/14(火) 00:06:44.99 ID:BL76SkMF0
 俺は時計を眺めた。時計の針はもうじき下校時間だ。
ハルヒは湯飲みを前に何事か祈りを捧げているようにみえた。TVでみた自称超能力者がやるようなポーズ。頭を垂れ、両手をテーブルにのせていた。
そんなことをしなくとも、こいつの能力は勝手に発動するはずだ。もっとも確かに即効果が出る訳じゃなかったな。
時計が下校時刻を示した。しかし、鳴るべきチャイムはならない。さっきまで聞こえていたざわめきが消えたことに気づいた。静かすぎる。
俺は立ち上がり、部屋を横切り、窓にかかるカーテンを開いた。
 異様な空の色。木々の緑は緑のまま、しかし死んだように見える。
校庭には誰も居ない。消えかかった白線しかない。
遠くに見える町が廃墟のように感じられる。人の気配が完全に消失している。

 閉鎖空間。いつの間に。

 肩に置かれた手にびくっと体が硬直する。ハルヒの手だった。
「なに、あの空の色。気味悪い」
振り返ると、喜緑さんと朝倉は消えていた。最初からいなかったかのように。
「これがあたしの力?」
「ああ。これが広がれば世界が置き換わるって話だ」
「ひょっとして、あんたとあたし一度ここ来たんじゃないの?」
「……多分な」
確証は今もないがな。いまでも夢かもしれんと思った。
「やっぱり。夢にしては異様にリアルだと思った」
「ああ」
 ハルヒは何を思ったか、俺のネクタイをつかんだ。視線はそらしたまま、顔を近づけてくる。ハルヒの瞳には無数の星が宿り、その中央に俺が映る。
思わず俺は目を閉じた。
 ペロリと唇をなめられる感触の後に、やわらかい唇があたる感触。ハルヒはネクタイから手を放し、俺の背中に腕を回している。
 ハルヒからキスしてくるのは珍しいのだが、どういう理由によるものか。
ハルヒはなかなかキスをやめようとしない。唇の感触を楽しんでいるようだ。甘い桃の香りに本能を刺激されている。
そっと唇が離れた。ハルヒは恥ずかしそうに笑みを浮かべる。
397VIP村人xxx:2006/11/14(火) 00:06:49.44 ID:h7DGjk2dO
wktk支援
398初雪 4 3/7:2006/11/14(火) 00:07:23.99 ID:BL76SkMF0
そして窓の外を見つめる。
「あれ?変わらないわね」
「……試したのか?ひょっとして」
「うん。帰り方わかんないと困るでしょ?」
 あの時はキスで帰れたが、今回はそうはいかないというのが分かったのは収穫なのか。それとも絶望への第一歩か?
「有希がもし来れたんなら帰り方も知ってるかも。聞けばいいわね」
 ここに長門がいるかもしれんというだけで、いると限った話じゃない。だから、帰り方を聞くことはできないかもしれないがな。
 俺でも分かることをハルヒが分からないとは思えないのだが。
「しかし喜緑さんや朝倉はどこいったのかしらね」
「宇宙人だし、瞬間移動とか出来るんじゃねえか?」
「とにかく部室にいってみましょうか」
すこし赤みが残る顔でハルヒは言った。

 廊下に出た。静まり返った廊下。カバンを手に二人歩く。
文芸部部室までは10mもなかった。
 ドアの前には誰もいない。とにかくそこに行くしかない。
自分たちの歩く足音が不気味に響く。深夜の校舎に忍び込んだようだ。
ハルヒは意外にもリラックスしているように見えたが、つないだ手は汗ばんでいる。それなりに緊張している。
コンピ研の部室を通り過ぎると、SOS団の部室だ。
ハルヒはそっとドアノブに手をかけた。ドアノブを回し、ハルヒがそっとドアを開けた。
ドアは音もせずに開いた。しかし、部屋は暗く、奥まで見えない。
ハルヒは手探りで、部屋の明かりを点けた。が、誰も居ない。
「誰も居ない…ね」
「ああ。まず入ってみよう」
 ハルヒが先頭に中に入った。部屋に入ってドアを閉めた。
いつもと変わらない部室。俺は長テーブルの上にカバンを置いた。いつもの定位置に俺は腰を下ろした。
399VIP皇帝:2006/11/14(火) 00:07:44.53 ID:2u5f805CO
wktk!!
400VIP魔王:2006/11/14(火) 00:08:03.67 ID:qtpns4nAO
いきなりktkr支援
401初雪 4 4/7:2006/11/14(火) 00:08:15.38 ID:BL76SkMF0
「ホント、気味悪い空ねえ」
ハルヒは団長席の机にカバンをかけると、窓の外を見ながら言った。
窓際にあるパイプ椅子に座った形跡はない。
「有希、どこにいるのかしらねえ」
「そもそも喜緑と…朝倉もいねえ」
「騙されたのかな?」ハルヒは振り返り、にやりと笑った。「実はあいつらこそが悪の手先で、これが狙いだったりして」
「閉鎖空間で現実の世界を押し潰すってことがか?」
「あたしたちを閉じ込めること。もっとも、そんなことしてどんなメリットがあるのか知らないけどね」
「確かにな。ハルヒの観測が主目的ならば、な」
「ん〜しかし分かりやすい敵とかでてこないもんかしらね。タコ殴りにして全部吐かせてやるんだけど」
「……それが長門でもか?」

 ハルヒの目が大きくなった。すっと右手が上がり、俺の背後を指さした。
振り返りたくないのだが、振り返らないと、な。
そこには50cmはあるスズメバチがいる。羽音もさせずにホバリングしている。
突然の歓迎されないお客か。
 キイロスズメバチ。強い顎と何度でも使用可能な毒針をもつ。毒は非常に強く、複数回刺されれば命の危険がある。本来の体長は大きくても4cm程度ははず。
 いまここにいるやつは、50cmはあるけどな。
「なんなの、こいつ……」
「キョダイキイロスズメバチだな、きっと」
「なんでドア閉めてんのに入って来たのよ」
「ドア開けて入ってきたんじゃねえか?」
「バカいってんじゃないわよ」
402初雪 4 5/7:2006/11/14(火) 00:08:47.18 ID:BL76SkMF0
「刺激しないように逃げるしかねえな」
「どうやったらやっつけられる?」
「ニホンミツバチならなんとかなるかもな」
「どこにニホンミツバチがいるっていうのよ?」
振り返るといた。窓ガラスにカーテンのようにニホンミツバチが。やっぱり30cmはあるんじゃないだろうか。気味悪いぜ。
ハルヒは口を押さえたまま絶句している。
 ニホンミツバチは奇妙な羽音を発てている。すこしスズメバチが後退したように見えた。俺がそっと体を動かすと、スズメバチがテーブルに降り立った。
 俺を狙っているのか。
 それがきっかけだった。窓ガラスに居たニホンミツバチが飛び立ち、スズメバチに襲いかかった。何十匹のニホンミツバチがスズメバチを覆いつくし、まるでミツバチの玉ができあがる。ニホンミツバチの羽音が部室を満たす。
 俺はそっと立ち上がって、ハルヒのいるほうに歩み寄った。
「なにあれ?」
「ニホンミツバチに聞くしかないな」
「蜂玉」聞き覚えのある平坦な声が聞こえた。
振り返ると、長門がいた。いまままでどこに隠れていたのか。
「長門!」
「ニホンミツバチはあのようにしてスズメバチの体温を45度まであげ殺してしまう」
「そ、そうか……しかし、おまえはいままでどこにいたんだ?」
長門がガラスのように透明な瞳をすこし動かした。
「違う空間」
「有希、そこで一体何をしてたの?」
長門は首をわずかに傾げた。
403初雪 4 6/7:2006/11/14(火) 00:09:34.66 ID:BL76SkMF0
 ポットに湯はたっぷり入っていた。俺は急須に茶葉をいれポットから湯を注ぎ切れた。お茶の香りが部室に広がった。
なんというか、ほっとするね。非日常の中の日常が感じられてさ。
三人それぞれの湯飲みにお茶を注ぎ、テーブルにもっていく。
 ハルヒは自分の席から椅子をひっぱって長テーブルの端に陣取っていた。
長門はいつも古泉が座る椅子に腰掛けている。
俺は定位置だ。
「そう……すべてを知ったの」
長門はハルヒを見つめている。透き通った瞳はなにかを探しているように見えたが、なにを探しているのだろうか?
「観測に支障はない」
そっちの心配ね。なるほど、長門らしい。
「私は日曜日の深夜、こことは違う空間に飛ばされた」
「誰に?」
「不明」
「どんなところだ?そこは?」
「閉鎖空間に極めて近似の空間。そのため正常空間への復帰が行えなかった。しかし、あなたが閉鎖空間を展開したため、ここには移動することができた」
長門はハルヒをまっすぐに見つめていた。
「朝倉を再構成したのか?」
俺の質問に、長門はわずかに首を縦に振った。
「緊急処置」
「記憶が上書きされることは知っていたのか?」
「情報の書き換えが行われていることを感知したため、それを回避できるプログラムをあの端末に与えた」
「そのあと飛ばされたの?」
ハルヒは興味深そうに尋ねた。
「途中」
「よくそれで喜緑さんのもとまでいけたものね」
「完全自律モード。改変を避けるため、プログラムはトリガーによって構成実行」
404初雪 4 7/7:2006/11/14(火) 00:10:20.94 ID:BL76SkMF0
「トリガーってのが喜緑さんなのね」
「そう」
「ねえ、有希、さっきのスズメバチなんだけど、あれはなに?」
「攻性情報の視覚化」
「意味がわからないんだけど」ハルヒは苦笑した。
「何者かが攻性情報を作り、あなたたちを襲わせた」
「それがスズメバチと認識できた……」
「そう」
「だからニホンミツバチで撃退した……」
「そう」
「なるほどね」
ハルヒは分かったような分からないような顔をして頷いた。気持ちは俺も一緒だった。
しかし長門は無事に見つかったものの、結局のところ振り出しに戻っただけじゃねえのか。
ま、この事件の黒幕が長門じゃなくて良かったがな。
ハルヒは腕を組んで難しい顔をしている。誰がやったかしらんが、ここまで振り回されるとは思わなかったという顔も見せている。
「長門、黒幕について思い当たる節はないか?」
「もうひとつの存在」
「え?」ハルヒがキョトンとした顔で長門の顔を見つめた。
だが、長門は違うものを感じたようだ。瞳にかすかな感情が生まれたが、それを読んでいる暇はなかった。
「ここに居てはいけない」
長門の小さな手が、俺とハルヒの体に触れた。
景色が突然消失した。

つづく
405VIP足軽y:2006/11/14(火) 00:11:56.93 ID:2u5f805CO
ハチコワス
乙!続きwktk
406VIP村人xxx:2006/11/14(火) 00:13:11.85 ID:h7DGjk2dO
乙!
続きwktk
407VIP足軽wwwww:2006/11/14(火) 00:14:07.12 ID:ysLReGw90
wktk
408水汲みおしち:2006/11/14(火) 00:15:00.20 ID:WJk1ydj00
馴れ合い勘違い女神がでしゃばってるから突撃しよーぜ
http://ex17.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1163356989/
409VIP足軽e:2006/11/14(火) 00:17:34.40 ID:7f/ii63S0
とめどなく流れるカオスww
410VIP足軽e:2006/11/14(火) 00:20:31.04 ID:7f/ii63S0
初雪の人乙ですよ。
411VIP魔王:2006/11/14(火) 00:20:56.30 ID:qtpns4nAO
乙!
続きが気になるw
412初雪 5 1/7:2006/11/14(火) 00:23:40.51 ID:S/I0Htvh0
#最終回です。広げた風呂敷畳めたかどうか自信がありませんけど・・・

次の景色は廊下だった。何の前触れもなく、いきなり景色が変わった。
「一体、どうしたの?」
ハルヒが恐る恐る声を出した瞬間爆発音のような音が廊下を満たした。
それは破壊の音だった。ガラスの割れる音、木が割れる音。電気がショートする音。そういったものが交じり合う不協和音が廊下を満たす。
文芸部部室の扉が粉々に粉砕されるのが見えた。土色のなにかがちらりと見え、それは消えてしまう。
「はやく」
長門は立ち尽くす俺に声をかけた。ハルヒの手を引っ張って、校舎への渡り廊下を走った。ちらりと脇を見れば巨大な泥人形が部室棟を攻撃していた。
「なにあれ!」
「いいから走れ」
 目はないようだったが、俺達の位置は確認できるらしい。泥人形はゆっくりとした速度で渡り廊下に向かって来る。
速度が遅いのが救いだな。なにせ腕を振り下ろしただけで渡り廊下がくにゃりとへしゃげちまったんだからな。
もちろん豪勢な効果音つきでな。おかけで耳なりがする。
校舎棟の階段を全速力で降りる。1Fにたどり着けば一安心でもない。早く、ここからでないと瓦礫の下敷きになること間違いない。

校庭にでたからといって安心はできないだろうが、泥人形は律義にも校舎棟を破壊している。まるで痕跡を消すかのように。
校庭に出た。100m以上離れているが、泥人形は校舎棟を地響きを立てながら破壊を続けている。
ハルヒはひざに手を置いて粗い呼吸を落ち着けている。長門に至っては地面に力無くへたりこんでいた。
「大丈夫か?長門!」
「……お腹すいた」
さっきの瞬間移動でエネルギーが底を尽きたということだろうか。
「しかし、あれはなんなの?」息を弾ませながらハルヒがいった。
「巨大攻性情報」長門はへたり込んだまま力無く答えた。
「…有希おなかすいたんじゃ、力でないわよね」
大食らい同士通じるものがあるのだろうな、きっと。
413初雪 5 2/7:2006/11/14(火) 00:25:11.31 ID:S/I0Htvh0
「あれに対抗するにはエネルギー不足」
「エネルギーがあればなんとかなるのか?」
「そう」長門は泥人形を見つめながら言った。
こんなことなら菓子パンのひとつぐらいもってきてやれば良かったな。
もってこれたのかどうか分からないがな。
……まてよ、まだ対抗手段があるな。おい、ハルヒ……
「きなさーい!」ハルヒが絶叫しはじめた。「さぼってんじゃないわよ!」
泥人形に耳はあるのだろうか。頭と思われる部分はぐずぐずの泥であり、判別はつかない。しかし、向きを変えたところからすれば、なんらかの形で音を感知することはできるのだろう。
ハルヒの口を押さえるべきか俺は真剣に悩んだ。が、ここはハルヒが創造した空間であり、ある意味あいつは神なはずだ。
神の言うことを聞かないしもべなどはいないだろう。
楽園を追放された人間以外は。

地響きと共に泥人形がこちらに向かって来る。驚くほどゆっくりした速度。
俺は長門を起こしてやった。歩けないというのでおんぶしてやるしかない。
それなりの体重を感じた。長門の腕が俺の首に回る。妹を抱っこしているような感覚だな。
なんのために? もちろん、泥人形から逃げる時のためだ。
絶叫し続けるハルヒの肩に手をおいた。手を払われるかとおもったが、逆に手が重なった。
気がつかずにすまんな。俺も大声で叫んでやるから許せ。
「おい、創造主がお呼びだぞ、さっさと現れて泥人形をやっつけろ!」
「早くきなさい! 本当にグズなんだから! そんなんじゃ、二度と呼んであげないわよ!」
ハルヒと俺が絶叫している間にも、泥人形がやってくる。おいおい、本気でグラウンドを逃げ回らないといかんのか?
「くる」
長門が耳元でかすかな吐息とともに言葉を吐いた。くすぐったい。
414初雪 5 3/7:2006/11/14(火) 00:26:08.42 ID:S/I0Htvh0
青い光が出現した。青いゼリーのような体が起き上がった。泥人形に向かって歩み始める。おお、怪獣ものの映画のようだぜ。
いやはや、ハルヒはたいした奴だよ、本当に。
ハルヒは膝から崩れ落ちそうになったが、俺が抱きとめることには成功した。
「あ、ありがとう」
長門を片手でおんぶし、おまけにハルヒを抱き抱えたんでは俺がつらい。
こら、長門、ちゃんと自分でつかまってろ。首に腕が食い込んで苦しい。
ハルヒも体重を俺に乗せるな。立っててくれ。
「お腹すいた」
「叫び過ぎてもうへとへとよ」
おまえらひょっとしてこんな状況で甘えてねえか?
「ちっとも」
「こんな非常時に甘えるなんてできるわけないじゃない」
「お困りのようですね」
顔を必要以上に近づけて来る奴が唐突に声を掛けた。
ハルヒはばっと威勢よく体を離した。セクハラされてたのあたしというような顔をしているが、その必要はないと思うぞ。
「遅いぞ、古泉」
すこし体から力が抜けるのを感じる。なんだかんだ言ってこいつは頼りになるやつだ。
耳に息吹きかけながらしゃべらなければな。
「これでもあわててきたほうですよ」
「長門をなんとかしてくれ」
古泉は長門を背中から引きはがしてくれた。うちの妹以上に甘えん坊な長門なんてのを始めてみたぜ。
「さあ、長門さん。こんなもので申し訳ないのですが、いかがですか?」
古泉はおにぎりを山ほど長門に見せた。
「朝比奈さんが超特急で作ったおにぎり20個です。ぜひ空腹を満たしてください」
415VIP悪魔:2006/11/14(火) 00:31:42.52 ID:rMgmKqyN0
sienn
416初雪 5 4/7:2006/11/14(火) 00:32:16.57 ID:EisVbFWU0
校庭に4人座り込んで、神人対泥人形世紀の一戦を観戦することにした。
喜緑と朝倉が文芸部部室を訪れたのは、下校時刻を知らせるチャイムが鳴ってからだという。
「お茶をいただきましてね。思い出したというか、あれは奇妙な体験ですね」
「朝比奈さんは待機か」
「いえ、喜緑と朝倉に連れられてどこかに行きましたよ」
「なにをしにいったんだ?」
「喜緑さんは火消しをしにいくといってましたが……さて」
神人が後ろから泥人形の土手っ腹に抜手で穴を空けた。
ぶんと大きな音そして風を巻ながら、泥人形が腕を振った。神人はそれを後ろに下がりながらかわす。
スピードは神人のほうに分があるようだ。
神人は手を組み、それをハンマーのように、泥人形の頭目がけて振り下ろした。
泥人形の頭がめり込む。何度となく神人がハンマーのように組んだ手を泥人形にたたきつけた。そのたびごとに小さくなっていく泥人形。
泥人形に反撃は許さないようだった。神は自らの姿に似せて人を作ったというが、この世界の創造主の性格をうけついでいるのだな、きっと。
泥人形はどんどん人の形を失って行く。最後に踏み付けた。単なる泥に戻ったようだ。
「あれを狩るのか?」
「いえ、その必要はどうやらなさそうですね」
神人は大きく胸を張り、咆哮したようだったが、その声はまったく聞こえない。
歓喜の叫びをまるで創造主に捧げるかのように。
「あんた、よくやったわ」
ハルヒの声は、わずかに震えていた。
「きますよ、崩壊が」
それはまるでスイッチをバチンと切ったかのように。
417VIP賢者:2006/11/14(火) 00:32:24.52 ID:7KRvGWCU0
sien
418VIP魔王:2006/11/14(火) 00:32:47.93 ID:qtpns4nAO
wktk
419初雪 5 5/7:2006/11/14(火) 00:32:54.96 ID:EisVbFWU0
目覚めれば、期末試験当日だった。
携帯電話のカレンダーをにらみつけたが、変わる訳もなかった。
つまり試験勉強をした翌日の月曜日の朝になっている。
せいぜい7,8時間でみるような夢のボリュームじゃねえがな。
「あれ、キョン君おきてる」きょとんとした表情で妹がつまらなさそうに言う。
洗面台で顔を洗い葉を磨き朝食を食うと出掛ける時間である。
妹に手を振って通学用ハイキングコースを目指す。
ハイキングコースの途中、なんとなく朝倉に会いそうな気がしたが、予感だけで終わった。
教室はこれまでと変わりなく俺を向かえてくれた。
ハルヒは上機嫌でも憂鬱でもない顔で机に座り、窓の外を眺めている。
声をかけた。
「ん、おはよう」
返事はしっかりしていたが、顔はそのまま窓の外を眺めている。
「お疲れさんだったな」
「なにが?」言葉に刺が交じった。
「ああ、いろいろとさ」
「夢のなかでどんなことがあろうとも、所詮夢よ」
「夢?」
「そう。あれは夢なの」
ハルヒが見ていたのは、最後に神人が立っていた場所だった。
420初雪 5 6/7:2006/11/14(火) 00:33:30.52 ID:EisVbFWU0
放課後。掃除当番のハルヒを置いて一人部室に向かった。
途中で朝倉や喜緑にあわないかとびくびくしたがそんなことはなかった。
部室の扉を開けると、長門だけがいた。冬のまぶしい光を背景に、本を読んでいる。何の本か光が強すぎて、ここからは見えない。
「お疲れさんだったな」
長門はコクリと頷くだけだった。
「結局、全部夢だってことか?」
「改変された世界、閉鎖空間の近似物、閉鎖空間の3つ」
「長門は誰に飛ばされたんだ?」
長門はぼつぼつと話始めた。要は別種の宇宙人の仕業だと考えているらしいが、いまでは探知できないという。もっとも探知できないからといって、どこかに逃げたとは考えてはいないようだが。閉鎖空間で俺達を襲ったのもそいつの仕業ではないかと考えているようだ。
「こっちの世界の方はどう片付けたんだ?」
「朝比奈みくるの時間跳躍能力を利用し、改変をくい止めたと喜緑に言われた」
長門の話によれば、ある不幸な少女が宇宙からのメッセージを受信してしまい、その声に押されるまま改変を実行したという。
その少女に朝倉が当て身を食らわせ、喜緑がその子を「治療」。
この世界の改変は解決された。
「そうなると、今日は水曜日のはずだよな、試験真っ最中の。なぜ月曜日の朝につながったんだ?」
「それは涼宮ハルヒの力。彼女はすべてをなかったことにしたいと考えたよう」
「……確かに言ってたな。全部夢にしたいって」
ドアが大きな音を立てて開いた。ふりかえるとハルヒが笑顔で登場した。
「あれ?まだキョンと有希だけ?」
ハルヒは黄色い紙を手にもっている。またなにかくだらないものを見つけたのか。
「くだらないは余計よ」ハルヒはまだ笑顔を保っていた。「野球大会に続いてトーナメントでSOS団を知らしめよう第二弾よ」
「ジャンルはなんだ?」
「フットサルよ、ここらへんの高校生限定トーナメントなんだって」
421VIP足軽e:2006/11/14(火) 00:33:53.84 ID:7f/ii63S0
しえn
422初雪 5 7/7:2006/11/14(火) 00:35:32.68 ID:EisVbFWU0
ハルヒは満面の笑顔で宣言するのを忘れなかった。
「今度は途中棄権なんて許さないわよ。目指すは優勝、それだけよ」
「ほう、フットサルですか。さすが団長、お目が高い」
「ふふん、古泉くんはしっかりわかってるわね」
「ふえ〜フットサルなんてあたしできません〜」
「大丈夫よ、みくるちゃん。トーナメントまで一週間あるから平気よ」
ハルヒは遅れてやってきた古泉と朝比奈さんに笑顔で話しかけた。
俺は肩をすくめ、長門を見た。
長門は少しだけ楽しそうな目をしていた。
非日常よ、さようなら。
日常よ、こんにちわか。
「また一週間しかねえのかよ」
俺も話の輪に加わった。

おしまい
423VIP足軽x:2006/11/14(火) 00:36:14.64 ID:opNsRSKf0
>>422



次はフットサルの話か
424ex17落とさないでね:2006/11/14(火) 00:38:10.60 ID:uTrOAEev0
>>422
GJ!
ところでフットサルとサッカーの違いって何だ?
425VIP村人xxx:2006/11/14(火) 00:38:40.95 ID:h7DGjk2dO
GJ!!

「お腹が空いた」と言う長門に萌えたw
426VIP足軽の子:2006/11/14(火) 00:39:06.02 ID:8eK+CuUt0
>>422
超乙!
フットサルwktk

>>424
人数とコートと若干のルール
427VIP村人o:2006/11/14(火) 00:39:07.57 ID:Lz25OQqE0
GJ!!
乙でした〜。
楽しませて貰いました!

「ある不幸な少女」って誰なのか解らないのは俺だけ?
428VIP魔王:2006/11/14(火) 00:39:28.93 ID:qtpns4nAO
初雪の人、乙でした
429VIP足軽e:2006/11/14(火) 00:42:30.27 ID:7f/ii63S0
つうかレベル高ぇっつのw ハルヒの納得がひっかかるけどそれもええ感じ。
風呂敷をあえて畳みきらずに中身を覗きたくさせて、あまつさえそれを背負わせてぽろっと中身を落とした読後感。
乙さね。
430422:2006/11/14(火) 00:44:06.41 ID:EisVbFWU0
くだらない話にお付き合いいただきありがとうございました。
ちなみに不幸な少女ってのは単なるつじつま合わせです。
話そこまで練り込むと、際限なく長くなりそうなので。オリキャラになるし。

これで一旦本当におしまいです。次回作はもう考えてません。
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
では、ごきげんよう、さようなら。

431VIP村人b:2006/11/14(火) 00:45:39.59 ID:KAaQaCybO
>>430
乙でした!
432不射之射1/2:2006/11/14(火) 00:47:11.50 ID:7KRvGWCU0
中島敦の名人伝のインスパイア物です、一部名人伝のネタバレがあるので注意願います

不射之射(ふしゃのしゃ)

ハ「国語の授業で中島敦の山月記をよんだけど面白かったわねぇ」
キ「あっあぁ、そうだったかな・・・・・・」
ハ「どうせキョンは寝てたんでしょ、しょうがないわね。そうだ有希、中島敦の全集って学校の図書室にあったかしら?」
長「・・・・・・青空文庫」
古「中島敦は著作権が切れていますからネット上の青空文庫で無料で閲覧できる筈。ですよね長門さん」
長「・・・・・・そう」
古「青空文庫で収録されている中島敦作品はこんな感じですね」
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person119.html#sakuhin_list_1

ハ「沢山あるのね、じゃぁ短そうだしこの『名人伝』から読んでみるわ」
http://www.aozora.gr.jp/cards/000119/files/621_14498.html

古(ちょっちょっと不味いですよ)
キ(なにが不味いんだ?)
古(名人伝は弓の名人のお話で不射之射という奥義が登場します)
キ(不射之射?)
古(弓矢を使わずに素手で矢を射る真似だけで無形の矢が鳥を射落とすという技です)
キ(まさかそれって・・・・・・)
古(そのまさかです、涼宮さんが不射之射を冗談にでも実行したら・・・)
キ(・・・・・・奥義発動!)
433不射之射2/2:2006/11/14(火) 00:48:26.32 ID:7KRvGWCU0
ハ「不射之射かぁ、面白いわね、確かこうよね、弓をもって矢をつがえて」
キ「ハルヒまっ待て」
ハ「さっきから何こそこそ話してるのよ、不真面目な団員にはお仕置きよ!」
キ「いいからやめろ、俺にむけるな、手をおろせ」
ハ「だが、それは所詮射之射というもの、好漢いまだ不射之射を知らぬと見える、やぁっ!」
キ「がぁっ!」
ハ「キョンったら大袈裟ねぇ、キョンお芝居はもういいわよ」
キ「・・・・・・」
ハ「キョンどうしたの?」

キ「ハルヒ!お前が好きなんだ、俺と付き合ってくれ!」
ハ「?!ちょっとキョン、冗談はよしてよ!」
キ「本気だぜ、初めてあった時から俺はハルヒお前のとりこだった、返事を聞かせてくれ!」
ハ「キョンそれ本当なの?」
キ「ハルヒに断られたら俺は今すぐ死ぬ、だから俺と付き合ってくれ!」
ハ「しょっしょうがないわね、しっ仕方がないから付き合ってあげるわよ」
キ「ありがとうハルヒ!愛してるぜ!」

古「矢は矢でもキューピットの恋の矢だったとは・・・」
長「バカップル・・・・・・きめぇ!」
434VIP足軽e:2006/11/14(火) 00:49:27.46 ID:7f/ii63S0
>>430
残念だぁ…… どこかで文を書いてることを祈ってるよ〜
435VIP魔王:2006/11/14(火) 00:52:27.41 ID:qtpns4nAO
山月記なつかしいな…
436VIP村人xxx:2006/11/14(火) 00:53:46.42 ID:h7DGjk2dO
>>430
とても残念だ…
あなたの作品好きだったのに…



>>433
流石ハルヒパワーw
437VIP村人x:2006/11/14(火) 01:01:04.71 ID:XLHDcvyF0
山月記って虎のやつ?
438VIP村人P:2006/11/14(火) 01:03:47.44 ID:h7DGjk2dO
>>437
そう。
そういえば今学校で習ってるや。
439VIP足軽ktkr:2006/11/14(火) 01:04:43.94 ID:V/C4YatS0
聖杯の人マダー?
440ex17落とさないでね:2006/11/14(火) 01:04:44.29 ID:afYBRi2Z0
>>433
長門wwwwwwwwww
441VIP盗賊:2006/11/14(火) 01:05:35.08 ID:uG5PtSbw0
保守
442VIP村人x:2006/11/14(火) 01:06:20.70 ID:XLHDcvyF0
>>438
d
そういえばそんなのやってたなぁ・・・・
懐かしい
443三者面談の人:2006/11/14(火) 01:12:32.51 ID:Qb5M9UY20
今日投下ラッシュだったんですねぇ。

明日夜に投下しまーす。また支援よろしくお願いしますね。
444VIP村人P:2006/11/14(火) 01:14:14.81 ID:h7DGjk2dO
>>443
wktkして待ってます!
445VIP村人x:2006/11/14(火) 01:15:33.61 ID:XLHDcvyF0
>>443
三者面談の人ktkrwwww
こりゃ明日が楽しみだな
446VIP村人P:2006/11/14(火) 01:35:09.28 ID:h7DGjk2dO
寝るほ。
447VIP村人p:2006/11/14(火) 01:50:13.65 ID:Lz25OQqE0
>>443
wktkだぜ!!
448VIP村人q:2006/11/14(火) 02:01:51.92 ID:XjlKjKLr0
いまさらだがID:hVbub9dU0サンクス
449VIP足軽j:2006/11/14(火) 02:12:28.17 ID:ooZHN9Cq0
[a unique solution]
の続きが気になって仕方ナス('A`)
まだかなー楽しみだなー
450VIP村人d:2006/11/14(火) 02:32:47.53 ID:qVORHZ0FO
そんなこと言ったら俺だってもう三ヶ月近く
[食卓]
を待ってるんだぜ。な保守
451VIP村人p:2006/11/14(火) 02:36:11.72 ID:EU7xYFSr0
俺なんか未だに「涼宮ハルヒの孤独」を待ってるぞ
452ex17落とさないでね:2006/11/14(火) 02:41:39.53 ID:DHKWAgH70
中秋待ってる
453VIP足軽q:2006/11/14(火) 02:47:49.62 ID:nxDD6RL+0
>>452
明日3章まとめて投下する
454VIP村人d:2006/11/14(火) 02:49:17.00 ID:qVORHZ0FO
>>453
中秋wktk

今確認したが食卓はまとめからも消えてるじゃねぇか……or2
455VIP村人q:2006/11/14(火) 02:54:36.62 ID:Lz25OQqE0
>>451
よう俺。
>>453
wktk!!
456VIP村人P:2006/11/14(火) 02:59:25.20 ID:DHKWAgH70
>>453
wktkしながら待ってます
457VIP足軽wwwww:2006/11/14(火) 03:05:29.11 ID:opNsRSKf0
テス
458VIP村人r:2006/11/14(火) 03:45:17.46 ID:Lz25OQqE0
今保守間隔はどのくらいだろ? 保守
459VIP村人s:2006/11/14(火) 04:00:21.44 ID:Lz25OQqE0
誰も…、居ないのか?
だがもうダメだ限界。寝る。
460VIP商人:2006/11/14(火) 04:19:11.27 ID:e6qCaPMB0
 
461VIP村人s:2006/11/14(火) 04:29:17.47 ID:d2bfjX8C0
wiki読み保守
462VIP村人s:2006/11/14(火) 04:49:48.00 ID:d2bfjX8C0
うああああばjばあいうばおhんpjまwwwwwwwwwwwwww
463VIP村人f:2006/11/14(火) 04:55:13.17 ID:qVORHZ0FO
なぜか突然ディサイデッド・フェイトを読みたくなって読んできた保守
464VIP村人g:2006/11/14(火) 05:17:01.12 ID:7xEjWuqsO
涼 保守
465籠屋の銀二:2006/11/14(火) 05:47:22.09 ID:ecTOr4Kc0
保守
466油売りの左暮:2006/11/14(火) 06:31:19.10 ID:ecTOr4Kc0
保守
467VIP村人u:2006/11/14(火) 06:47:42.94 ID:d2bfjX8C0
ぬるぽ
468VIP盗賊:2006/11/14(火) 06:53:49.10 ID:ocmn2AmAO
ガガガガガ
469VIP魔王:2006/11/14(火) 06:56:35.62 ID:wFMBF0JvO
ねるぽ
470VIP村人v:2006/11/14(火) 07:20:08.27 ID:d2bfjX8C0
古泉一樹の想像妊娠
471VIP村人i:2006/11/14(火) 07:44:18.50 ID:7xEjWuqsO
保守
472VIP神:2006/11/14(火) 07:44:58.19 ID:h7DGjk2dO
おはよう保守
473VIP悪魔:2006/11/14(火) 08:09:31.80 ID:h7DGjk2dO
474VIP村人l:2006/11/14(火) 08:10:06.61 ID:uTrOAEev0
保守
475VIP村人g:2006/11/14(火) 08:27:16.65 ID:7wsV7mmHO
476VIP足軽j:2006/11/14(火) 08:47:53.01 ID:Kw/jDDt7O
ンタ
477VIP村人a:2006/11/14(火) 08:54:36.43 ID:opNsRSKf0
ロウ
478VIP将軍:2006/11/14(火) 09:15:35.93 ID:rLWeHInu0
479VIP村人h:2006/11/14(火) 09:17:53.38 ID:nBlmWTNcO
今日は一限からある保守

眠い…
480VIP皇帝:2006/11/14(火) 09:18:38.81 ID:8W1p8jz90
481VIP番長:2006/11/14(火) 09:29:03.72 ID:qtpns4nAO
保守
482愛のVIP戦士:2006/11/14(火) 09:41:32.60 ID:VEO8uVNeO
保守
483VIP盗賊:2006/11/14(火) 10:04:27.24 ID:HSKU62ttO
保守
484VIP村人i:2006/11/14(火) 10:28:03.87 ID:7wsV7mmHO
ずっと村人か……
485VIP足軽l:2006/11/14(火) 10:29:30.70 ID:Kw/jDDt7O
おあげ


あーそば食いテェ
486VIP侍:2006/11/14(火) 10:40:29.77 ID:qtpns4nAO
487VIP村人x:2006/11/14(火) 11:04:13.26 ID:xPSxp/4A0
2日で1000はきついな。保守
488VIP村人m:2006/11/14(火) 11:04:36.54 ID:2cz1J97vO
489VIP神:2006/11/14(火) 11:13:10.26 ID:XugsAv680
490VIP村人z:2006/11/14(火) 11:16:34.61 ID:d2bfjX8C0
491VIP足軽になりたい:2006/11/14(火) 11:30:12.89 ID:OuoWdDNs0
アッーーーー!!


orz
492VIP村人j:2006/11/14(火) 11:31:49.88 ID:7wsV7mmHO
ネタくれ
493VIP神:2006/11/14(火) 11:38:19.04 ID:Lr3ucw6qO
>>492
きもだめし

前に書きかけて諦めたorz
494VIP女神:2006/11/14(火) 11:41:02.79 ID:tYTxyBVKO
>>492
機関の急進派と情報統合思念体の急進派が結託してハルヒに迫る!
っていうのを5話みて電波受信したから書いて
495VIP村人c:2006/11/14(火) 11:42:33.28 ID:m4GpLzBR0
キョンはやっぱり異世界人だったという話を書いて。
ワールドタイムゲートを抜けてきた風の旅人、それがキョンだ!
496VIP賢者:2006/11/14(火) 11:43:11.61 ID:pj7Sjlb30
>>492
黒みくるvs白みくる
497VIP将軍:2006/11/14(火) 11:56:52.74 ID:qtpns4nAO
498VIP村人f:2006/11/14(火) 11:59:41.57 ID:rAxKqM5s0
>>492
涼宮ハルヒのDEATH NOTE
499VIP村人XL:2006/11/14(火) 12:00:40.99 ID:XjlKjKLr0
SOS団の体育祭ってのはどうよ。
500北町奉行:2006/11/14(火) 12:05:03.78 ID:U7sxATuv0
SOS団に藤岡隊長をゲストで招いて不思議探検

もちジャングル
501VIP悪魔:2006/11/14(火) 12:08:28.42 ID:Lr3ucw6qO
投下したいけどいいかな?
502VIP村人p:2006/11/14(火) 12:13:31.86 ID:ol0eoZbu0
>>501
どんとこい
503VIP村人XL:2006/11/14(火) 12:14:56.59 ID:XjlKjKLr0
超常現象!
504幸せのカテゴリー ◆mtod1dSyOc :2006/11/14(火) 12:16:49.63 ID:Lr3ucw6qO
じゃあ投下します、たぶん支援要らずです。
とりあえず途中までです。


「ねぇ、いつものやってよ」
「おいおい、ここでかよ。人メチャクチャいるんだぞ」
ハルヒの言う《いつもの》とは、俺が抱き締めて、『好きだ』と言いキスをすることだ。
そう、俺はハルヒと付き合っている。今日で二か月目になる。
俺は「やれやれ」と言い、抱き締め、『好きだ』と言い、キスをした。
これをするといつでも満足そうにハルヒは微笑む。メチャクチャかわいくて、俺もハルヒが大好きなんだ。大好きなんだが……。

ハルヒは俺と付き合いだしてからは人が変わった。ほとんど怒ることもなくなり、ずっとベタベタしている。
しかし、付き合うってこんなものか?ケンカも、口論もせずにただベタベタするだけの関係。
幸せではある。だが、いつからか俺は嫌気も同時に覚えていた。
付き合い始めのあの頃はこんな風になるなんて思いもしなかったんだ……。
………
……



「あたし、精神病になっちゃった……。キョン、あたしと付き合って……ください」
そう言われたのは、朝のHR前だった。
505VIP神:2006/11/14(火) 12:17:14.89 ID:HSKU62ttO
>>501wktk!
506幸せのカテゴリー ◆mtod1dSyOc :2006/11/14(火) 12:17:53.47 ID:Lr3ucw6qO
部室に呼び出され何事かと思い行ってみると、いつもと違う態度だったハルヒに告白された。
俺もハルヒが好きだったから二つ返事でOKを出した。
二人で手を繋ぎながら教室に行き、休み時間も前後の席でどこにデートしに行こうとか、他愛のないことを話していた。
昼休みの昼食時間、ハルヒは教室で俺と一緒に食事を取るために、学食に行かないことにしたらしい。
「お前ら、今じゃ目も当てられないくらいのバカップルぶりだな」
俺とハルヒにちょっかいを出してくる唯一の人物、谷口だ。
「余計なお世話だ。お前は彼女すらいないくせに」
谷口は余裕の笑みを浮かべながら雑誌を手に取り、反論してきた。
「ほら、お前の星座の所を見てみろ。せいぜい頑張るこったな」
谷口が見せてきた雑誌の占いコーナー、俺の星座の所にはこんなことが書かれていた。
《今月に作った恋人とは長続きしない。告白をするならまだ、しばし待つべき》
俺はハルヒと顔を見合わせた後、二人で笑い、谷口に雑誌を突っ返した。
「バカ。今時こんな占いを信じてるのはお前くらいのもんだよ」
谷口はそれでも何かを言おうとしたが、ハルヒがそれを制した。
「心配ありがと、谷口。あたし達は大丈夫だから」
皮肉っぽく言われて、谷口はすぐに国木田の席へと飯を食いにいった。
お互いに好きで、俺達はすべてが上手くいっていると思えるくらいに恋人同士を満喫していた。
まだ、付き合うという行為が新鮮だったこの時まではな……。
………
……



ハルヒは今だって幸せを感じているのかもしれない。
しかし、少なくとも俺は《飽き》や、《マンネリ》というものを感じていた。
これらを感じ始めた頃は、『またすぐ近くに幸せが来るさ』などと言い聞かせて過ごしていた。
507VIP足軽l:2006/11/14(火) 12:19:16.64 ID:KY++HVDW0
わっふる
508幸せのカテゴリー ◆mtod1dSyOc :2006/11/14(火) 12:20:04.19 ID:Lr3ucw6qO
しかし少しずつ、ほんの少しずつだが俺の気持ちは冷めていっていたのだろうな。
ハルヒが俺に文句や無茶を言わなくなった。俺はそれを心地よく思い、慣れてしまった。
お互いに傷つくようなこと……ケンカや、口論などをめんどくさがって俺はしなかった。
今思うとそれがマンネリの原因だったのかもしれない。
《恋人》という形に収まって、ただベタベタしていただけの俺達。
そんな関係は俺の求める所ではなかったのだ。
付き合う前のハルヒ。無茶を言って、ぶっ飛んだことを俺達にさせて、ことあるごとに俺と口げんかをするハルヒを俺は好きだったんだ。
そんなあいつを取り戻すために、俺はある決意をした。

『ハルヒと、別れる』

俺は今でもハルヒのことが好きだ。恋人同士じゃなくなったとしても、あいつのことばかりを思うだろう。
それでも、今のハルヒと付き合っていくのはこりごりなんだ。
俺は団活が終わった後、部室でそのことを伝えることに決めた。
その結果いろんな奴に迷惑をかけるかもしれない。だが……それでも、俺はそうせずにはいられなかった。
我ながらわがままなやつだな……。


「おや、またですか。珍しいですね、あなたのポカで僕が勝つなんて」
古泉との将棋には身が入らなかった。これで3連敗目。
「キョンくん、なんか悩みごとですかぁ?はい、お茶のおかわりです」
朝比奈さんにでもわかるくらい、俺は悩んだ顔をしているのだろうか?
俺は今できるだけの笑顔でお礼を言って、お茶を一口含んだ。……そろそろか。
『パタン』と音を立てて長門が本を閉じた。
509幸せのカテゴリー ◆mtod1dSyOc :2006/11/14(火) 12:20:40.18 ID:Lr3ucw6qO
長門、古泉と部室を出て、今日は洗濯中で着替えていない朝比奈さんもそれに続いて俺とハルヒは二人になった。
「どしたの?早く帰りましょう」
ハルヒは心配そうに俺に声をかけてきた。俺の決意を揺らがす声、表情。
これ以上悩む前に、俺は別れを口にすることにした。
「ハルヒ。俺達……別れよう」
ハルヒは何を言われたのかわからないような表情をしていた。しばらくの沈黙の後、ハルヒは口を開いた。
「な、なん……で?嫌、嫌よ!あたし達あんなに幸せだったじゃない!」
目からは大粒の涙を零していた。自分でやったこととはいえ、好きな奴のこんな顔を見るのは辛い。
「やだ、やだよぉ……そんなこと言わないでよぉ……」
俺の胸に顔を埋めて、号泣しだしたハルヒを俺はしばらく、落ち着くまで抱き留めてやった。


「よく聞け、ハルヒ。ベタベタするだけが付き合うってことじゃないんだよ。愛の形って……愛し方ってもっと自由なもんなんだ」
泣きやんで、ぐちゃぐちゃな顔で佇むハルヒに俺はそう告げた。
「なによ……それ。全然わかんないよ……」
510幸せのカテゴリー ◆mtod1dSyOc :2006/11/14(火) 12:23:00.63 ID:Lr3ucw6qO
また泣き出しそうになっていた。あんまり泣いてるのを見ると俺の決意が鈍るから、早めに話を切り上げるようにした。
「お前ならいつか、俺がどんな関係を求めていたかに気付くさ」
「……それ、教えてよ。今すぐにでも直すから。別れたくないよ……」
「俺の口から言うのは簡単だ。だけど、お前が気付かなきゃ意味がないんだ……また、同じことになるからな」
とうとうハルヒは泣き出した。俺は鞄を持ち、ハルヒの頭をポンッと叩き呟いた。
「ごめんな」
一人で椅子に座ったまま泣き続けるハルヒを置いて、俺は部室を去って行った。
最近ではまったくなかった、一人で下る坂道は新鮮だった。
いつも隣りにいた奴が、今日からはいない。そう考えると多少のセンチメンタリズムを覚えたのか、涙が流れた。
なんだ俺。自分からフっといてかっこわりぃ……。


家に帰ってからも、ただ機械的に日常生活をこなし、ベッドに寝転んだ。
鳴るはずのない携帯を眺めて、時折センターに問い合わせては《0件》という表示を何度も見た。
少しもの寂しい時間。昨日までは無駄にハルヒとメールをやり取りしていた。
しかし、そんな生活を打ち切ったのは自分自身だ。俺は携帯を放り投げ、机に向かって提出課題を始めた。
ハルヒが二度と俺と喋らなくても仕方がない。誰かと付き合っても仕方がない。
ただ、俺はそれでも俺の言わんとすることをわかって、ハルヒが話しかけてくれると信じておこう。
「だからその日まで……さよならだ、幸せさんよ」
一人きりの部屋にそう呟くと、俺は黙々と作業に取り掛かっていった……。


それから一週間が経つ。
俺とハルヒは口をきくどころか、目線すら合わせなかった。
511幸せのカテゴリー ◆mtod1dSyOc :2006/11/14(火) 12:23:55.32 ID:Lr3ucw6qO
あいつは部室に来ることもなく一人で下校を続けて、俺はダラダラと部室に足を運び続けた。
古泉や朝比奈さんからはいろいろ言われた。しかし、何を言っても無駄な言い訳にしかならない気がするから黙り続けたまま、柄にも合わずに読書などしていた。
長門の本を閉じる音と共に部活を終え、皮肉にも慣れつつある一人での帰り道を下っていく。
家まで特に寄り道することもなく帰り、いつものように飯や風呂を終え、ベッドに寝転がって携帯を見た。
……やはり着信も、メールもなかった。
溜め息を一つついて、携帯を放り投げようとした時、着メロが流れ出した。
俺が一番好きな奴のためだけに設定した、あいつ専用の着メロ。
from《涼宮ハルヒ》
本文《明日、話があるから二人で会おうよ。12時にいつもの喫茶店ね》
明日は土曜日、俺はすぐさま了承のメールを送り、携帯を放り投げた。
どんな話をされるか見当もつかない。だが、それが何であれ俺はきちんと話を聞いてやろう。
それが、お互い幸せになれるような話なら尚更うれしいが……な。
俺は眠気に誘われるまま、瞼を閉じた……。


とりあえずここまでです、ありがとうございました。
512VIP足軽l:2006/11/14(火) 12:24:48.19 ID:KY++HVDW0
ちょwwwww生殺しwwww
513幸せのカテゴリー ◆mtod1dSyOc :2006/11/14(火) 12:27:55.93 ID:Lr3ucw6qO
あ、一応曲ネタです。
ミスチルの『幸せのカテゴリー』の詩を元に作ってます
514VIP村人XL:2006/11/14(火) 12:41:06.88 ID:Lz25OQqE0
うは、乙です。
続きメッチャ気になる。
ドキドキwktk。
515北町奉行:2006/11/14(火) 12:42:20.62 ID:U7sxATuv0
俺こういうの好きだわ
強いては作者が好きだから掘らせろ!なっ!
516VIP村人q:2006/11/14(火) 12:46:59.98 ID:AkT28DceO
生き殺しGJ!!!!!11











あれ?
517VIP侍:2006/11/14(火) 12:51:35.14 ID:h7DGjk2dO
生殺し!

だがGJ。
518VIP村人xxx:2006/11/14(火) 12:54:51.26 ID:quPtJ4qM0
冷却期間を置いてお互いを見つめ直し、また付き合いだすってパターンかなぁ。
このままバイバイならおもしろいけど。
519VIP無職:2006/11/14(火) 13:13:01.80 ID:pj7Sjlb30
元ネタの幸せのカテゴリーなら××××○○○けどな
どう料理されるかwktk
520VIP村人l:2006/11/14(火) 13:23:23.34 ID:9pJulJfmO
ほす
521VIPマクラーレン:2006/11/14(火) 13:43:29.40 ID:WfPbEK+j0
保守・フェルスタッペン
522VIP村人r:2006/11/14(火) 13:59:16.46 ID:h4Dr1qp20
名前が羨ましい。俺もマクラーレンが良いよ。

元ネタどおりなら(´・ω・`)ショボーン
523VIP村人i:2006/11/14(火) 14:12:42.72 ID:rAxKqM5s0
生殺しが最近快感になってきたんだぜ
524VIP番長:2006/11/14(火) 14:21:16.91 ID:+3sFpO09O
スレのみんな!オラにSS書く時間を分けてくれ!
525VIP村人m:2006/11/14(火) 14:35:15.54 ID:7wsV7mmHO
>>492だが電波受信しまくったw
とりあえず一番受信度が高いやつから書く
526猿回しの勘三:2006/11/14(火) 14:55:01.47 ID:kryuDKcs0
ん?
527VIP魔王:2006/11/14(火) 15:03:12.83 ID:WbrjDNh70

528VIP村人p:2006/11/14(火) 15:04:45.56 ID:rPvAoH6T0
「ドラゴンボール」ってスレを立てた1です。
http://ex17.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1163483091/

あまりにも人がこないんで宣伝にきたんだぜ!

もういいー!もういい!!!
ビップとかつまんねぇよ!!!

なにがビップコォリティだよ!ぼけが!
529武器屋のじじぃ:2006/11/14(火) 15:30:13.59 ID:h7DGjk2dO
保守
530武器屋のじじぃ:2006/11/14(火) 15:43:48.60 ID:h7DGjk2dO
保守
531VIP足軽の子:2006/11/14(火) 15:57:27.93 ID:a0FJzVFw0
ho
532VIP村人d:2006/11/14(火) 16:03:14.05 ID:pkBRbzqv0
>>511
◆mtod1dSyOcさんって普段どんな本読んでます?マジ気になる。
乙でしたよ。
533VIP村人d:2006/11/14(火) 16:12:59.93 ID:pkBRbzqv0
と思ったらミスチルか。あれってもてる上に若い男の道理よね。
534ex17落とさないでね:2006/11/14(火) 16:15:06.81 ID:vP/575G/0
           _ -−―−-  _
           ,...:::´::::::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、         な   ち
       /,.ィ/::::/´  ̄ ̄ ̄ `ヽ:::::::ヘ:::ヽ          ん   ょ
     , '::/,イ:::/-‐:::: ̄ ̄ ̄:::::ーヽ::::::下、ヘ       で   っ
      /:::::V/::::/::::,::::::::::::、:::::::::ヽ:::::::::ヘ::::::', ヽ〉      拾   と
.    /::::::/Y:::,'::::,イ:∧::i::::::ト、:::::::::\:::::::',:::::! ∧     っ
.    /:::::〈/,'::::l::-L|_j ヾト、::! \:::::::::_>::l:::::|,イ ̄`7   て   あ
.   ,':::::∠_|:::::!::::!,ィ示テ  ヾ!、_,ィ=≦、!}::::l:::::l  〉イ     い    ん
.   !:::::::::::::!:::::|:::〈 ト':::::|     ト':::::j 〉::/:::::l/:::::!    か   た
   |::::::::::::::l::::::ト、 ! ゞ-'     ゞ- '/:イ::::::/:::::::::::|    な   !
   !::|::i:::::i::l::::::!、l ""     _  "" /:::::/::::i:::::::::l     .い
.  ヾ!::|:::::l:::l:::::|:::ゝ   { ̄ ∨)  /:::::/::::::|::::|::::|     の
    ヾト、ト、:ト、::|ヽ::l> `_ー‐ ' __,.イ:::::/|:::::∧/!ノ     よ
       ` ,rヾト|: : : : |  ̄ / /::/: :!/>、        !
        /ヽ ヽヘ: : : :|二ニソ/: : : :///  ヾ ̄ ̄ ̄ ̄7!
       // _\ヽヘ: : |−/: : : : : :// /    l      /|
      /  (´   `トヽヘ | /: : : : /´ ̄ `ヽ   /  _/   ノ
.   /  ̄ ̄ `ー-−' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゝ __,ノ ̄ ̄ ̄ l   /|
   /____________________!/ |
    |                              |     |
    |     HARUHI   「|_「|        |     |
    |     ISM       .|」 ̄|」         |  /
    |_____________________| /
535VIP村人u:2006/11/14(火) 16:16:19.67 ID:+if88CwTO
保守
536VIP毒蛇:2006/11/14(火) 16:16:24.27 ID:VlKW8jXJO
保守
537VIP侍:2006/11/14(火) 16:42:40.19 ID:Kw/jDDt7O
保守
538VIP村人s:2006/11/14(火) 16:49:30.04 ID:oummFK3mO
539家族計画:2006/11/14(火) 16:50:19.42 ID:5ucLloj10
みーん みーん

「――キョン君、少しいいですですか?」
 耳障りの良い美しい呼び声に、キョンはもっそりと布団から身を起こした。
 適当に身なりを整えて、ドアを開く。
「んー。なんですかぁ……朝比奈さぁん……」
 言葉の後半に欠伸をにじませて。
 にじんだ涙を人差し指で拭う。
「実は少し、困った事が……」
 地味な服の上に真っ白なエプロン、朝比奈みくるが小さく足踏みする。
 細い眉が寄って、少しだけシワを作っていた。
「古泉くんが……」
「古泉ぃ……?」
 ちょっとどうでもいいかな、とか思いつつ。
 キョンは後頭部をボリボリ掻いた。

  みーん みーん

 想像を絶した事態が展開していた。
「古泉……」
 口元を覆い、キョンは涙を浮かべる。
「いい奴だったのに」
「し、死んでません!」
 みくるが慌てて手を振り、そして古泉を指差す。
 部屋の真ん中で古泉は倒れていた。
 古泉一樹に割り当てられた自室である。

 ちなみに、古泉とキョンの部屋が一階。
 ハルヒ、長門、みくる、キョン妹の部屋が二階。
 そのまま勢力関係を表していたりする。
540家族計画:2006/11/14(火) 16:51:55.73 ID:5ucLloj10
 閉めきられた部屋の中からはモワモワとした熱気が漂ってきていた。
 生娘などは入室しただけで妊娠してしまいそうである。
「どうも、この暑さのせいらしいのですが……」
「まあ、そうだろうな」
 実際、最近の猛暑で死亡者すら出たという。
「次の犠牲者が身内とは」
「ですから」
 みくるが泣きそうな顔になった。
「冗談はここいらにしといて、と。
 ――そんじゃ、とりあえず居間に運びましょう。あそこが一番風通しいいですからね」
 冷暖房は二階、女性陣の部屋にしかない。
 うつ伏せに倒れた古泉の首に手を当てると、古泉は悲鳴をあげた。
「うっわ! すげー汗だなオイ!」
 指先についた古泉汁を尻で拭い、そこではたと気づく。
 入り口の方に目をやる。
 みくるが、まったく動かずにこちらをじっと見ていた。
 頑張ってください、と両手で小さく拳を作りながら。
「……朝比奈さん」
「はい」
「……俺を呼んだ理由が分かったんだが」
「……あはは」
 可愛いから許そう、とキョンは思った。

  みーん みーん

「古泉くんが死んだって聞いたんだけど」
 活発そうな美少女、キョンの恋人・ハルヒが居間に現れた。

 ところで、キョンとハルヒの部屋が別々なのには理由がある。
 共同生活をするのだから風紀を乱すような『行為』は慎もう、という事だ。
541家族計画:2006/11/14(火) 16:53:06.51 ID:5ucLloj10
「聞いてたんか?」
「聞こえたのよ。恥ずかしいわね、もう……」
 朝から騒いでいる彼氏に、ハルヒが頬を赤らめる。
 ――悪い男が白い歯を見せた。
「ハルヒはかわいいなあ」
「……へっ?」
 ぽかん、となるハルヒ。
 その頬を突つきながらキョンは言った。
「食べちゃいたいくらいだ」
「ちょ、ちょっとキョン……やだ……」
「…………」
 後ろでみくるがぷっくりと頬をふくらませる。
 汗だくで意識不明の古泉の髪を、そよ風が撫でる。

  みーん みーん

「冷やしてみたら?」
 二階から降りてきて、事情を聞いた長門有希が言った。
 みくるとハルヒは、うちわでパタパタと古泉を扇いでやっている。
「冷やすって?」
 キョンが問い返すと、何を思ったのか、長門は台所の方に姿を消した。
 数秒後。
 ずしん。
「これで」
「冷蔵庫に見えるんだが」
「冷蔵庫」
 見ると、ハルヒとみくるも顔をひきつらせていた。
542家族計画:2006/11/14(火) 16:54:24.60 ID:5ucLloj10
 首のあたりの汗を拭い、キョンが言った。
「お前、寝ぼけてるよな?」
「私は冷静。ただ安眠を妨害されて怒りが頂点に達しようとしていなくもないかもしれない」
「……とりあえず、それはしまっとけ」
「……了解」
 ふう、とため息をひとつ残し。
 長門は台所に姿を消した。

  みーん みーん

 古泉の口に水を含ませてやったりしていると、玄関の方から妹の声がした。
「……そーいや、あいつはどこ行ってたんだ?」
「あ。私がおつかいを頼んだんです」
 相変わらずうちわで古泉をパタパタしながら、みくるが答えてくる。
「素麺を作ろうと思ったのですが、麺を切らしていて」
「はは。そそっかしいですね」
 ――そんな事を言っていると、額に小さな汗の球を浮かべたキョン妹が姿を見せた。
「ただいま、みくるちゃん。って、みんな日曜なのに早起きだね?」
「彼のせい」
 台所で本を読んでいた長門がやや毒のある声で言う。
 ……どうやら本格的に朝に弱いようだ。
「古泉君」
「死んだわ」
 ハルヒが目を伏せて言う。
「死んでませんっ」
「朝比奈さん、ツッコミうまくなりましたよね」
 キョンが誉めると、みくるが頬を赤らめた。
543家族計画:2006/11/14(火) 16:55:18.65 ID:5ucLloj10
「……んん」
 悩ましげな声をあげたのは残念ながら女性陣ではなく。
 古泉一樹が薄く目を開いた。
「よかった。気が付いたようですね」
 みくるがほっと胸を撫で下ろす。
「おーい。大丈夫かー?」
 キョンが耳元で呼びかけると、古泉が小さくうなずいた。
「……はい。気持ち悪いですけど、なんとか」
「なんで窓閉めきって寝てたんだ? 自殺行為だろ」
「だって虫が……」
「……そういや、お前の部屋だけ網戸なかったなあ」
 思い出したように、キョン。
 勢力関係というやつである。
「私の部屋のをあげる。いつも閉めきってるから」
 長門が言うと、古泉は泣きそうな顔をした。
「……ありがとうございます……」
「なんかお前、人として弱くなってないか?」
 そう言うキョンの横から、キョン妹が顔を覗かせる。
「妹さん」
「古泉君、大丈夫?」
「はい……。ありがとう」
「ううん。私、何もしてないし」
 言って小さくほほ笑むキョン妹。
「今、みくるちゃんと素麺ゆでるからね」
「……はい」
544家族計画:2006/11/14(火) 16:56:00.37 ID:5ucLloj10
「つーか、だ」
 何気にいい雰囲気の二人の間に割って入り。
 キョンが言った。
「汗臭ぇぞ、古泉」
「汗臭いです」みくる。
「汗臭いわ」ハルヒ。
「汗臭い」長門。
 最後に。
 泣きそうな古泉がキョン妹の方を見やると。
「古泉君、汗臭ーい」
 古泉は家出した。

やがて今日もまた夜になる。

「星が綺麗」
 縁側に腰掛け、ハルヒが言う。
 その横でキョンはほほ笑んだ。
「そうだな」

 恋人の肩を抱き寄せて、その髪に鼻先を押し当てる。

「……本当に……」

玄関の方から、古泉を罵倒する女性陣の声が聞こえた。
 台所からは、みくるとキョン妹の笑い声が聞こえた。

「ふふっ、また騒がしくなるわね」

 キョンとハルヒが、手を繋いで家の中へと姿を消す。
545家族計画:2006/11/14(火) 16:57:01.04 ID:5ucLloj10
とある街に、不思議な一家がいる。
 いつも不機嫌そうな青年。
 笑顔の素敵な少女。
 妙に理知的な女性。
 少しだけ背が伸びて、少しだけ落ち着いた女性。
 やたら薄幸そうな青年。
 やたら笑顔を振りまいている幼い少女
 

 果たして本当の家族ではあるまいが、
 ご近所付き合いは極めて良好……だそうだ。


家族計画 END

続けてもいいかも
546暴れん坊VIPPER:2006/11/14(火) 16:57:40.15 ID:D/XKAv0z0
パロなのか
547VIP皇帝:2006/11/14(火) 16:57:55.91 ID:W5Axjcuj0
森本さんぽかった
548VIP村人o:2006/11/14(火) 17:03:48.54 ID:Po7HccVFO
小泉地位低いなww
549VIP佐賀:2006/11/14(火) 17:07:34.80 ID:oummFK3mO
いきなり来てたw
続きwktk
550VIP佐賀:2006/11/14(火) 17:08:33.34 ID:oummFK3mO
また佐賀かよwwwww
551VIP皇帝:2006/11/14(火) 17:09:16.00 ID:W5Axjcuj0
違うだろ
552水汲みおしち:2006/11/14(火) 17:17:58.33 ID:h7DGjk2dO
保守
553水汲みおしち:2006/11/14(火) 17:40:36.26 ID:h7DGjk2dO
スレ保持数が減ったり増えたり…

ドキドキだぜw
554愛のセーラー戦士:2006/11/14(火) 17:50:34.21 ID:rLWeHInu0
555VIP村人j:2006/11/14(火) 17:50:54.63 ID:opNsRSKf0
>>550
谷口並につまんね
556だんご屋のはる:2006/11/14(火) 17:56:26.68 ID:eP3cINzy0
保守
557水汲みおしち:2006/11/14(火) 18:03:46.36 ID:w7ehF09aO
ほしゅ
558家族計画:2006/11/14(火) 18:12:25.16 ID:5ucLloj10
>>545書いたものだけど、続編書こうと思ってるけど動物園編と温泉編どっちがいい?
559以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:2006/11/14(火) 18:27:37.38 ID:SkIXy+fp0
HoHoHo保守〜
560駅前食堂のメグ:2006/11/14(火) 18:27:48.96 ID:h7DGjk2dO
>>558
温泉に一票。
561悲しい一人暮らし:2006/11/14(火) 18:28:17.40 ID:rLWeHInu0
>>558
夢と魔法のワンダーランド編
562VIP足軽wwwww:2006/11/14(火) 18:29:31.61 ID:7f/ii63S0
温泉ってありそうで今まで無かったよ。
ということで是非湯煙温泉へ。
563家族計画:2006/11/14(火) 18:30:34.53 ID:5ucLloj10
じゃあ、温泉で9時までに書き上げる。
でも、ギャグにしかならないんでよろしく
564水汲みおしち:2006/11/14(火) 18:40:16.82 ID:w7ehF09aO
ほし
565VIP足軽wktk:2006/11/14(火) 18:40:28.33 ID:2TWz9QPd0
http://ex17.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1163490019/l50
自作デスノートを持って明日登校するそうです
566VIP村人s:2006/11/14(火) 18:41:47.38 ID:/cmRlZ640
>499

季節は、まだまだ残暑の厳しい、秋。
我等がSOS団のメンバーがクラブ別リレーに出場し、
アンカーハルヒが陸上部をぶっちぎり、ラグビー部を蹴散らし、
約13馬身差でゴールテープを切ってしまったのがちょうど1年前。

そう、俺達は、北高で2回目の体育祭の日を迎えていた。
いや、迎えてしまったと言ったほうが正しいだろう。

前日の必死のてるてる坊主願掛けも空しく、琥珀色の太陽が空に輝いている。
やれやれ、もう少し涼しくなってからできないのかね、このいまいましいイベントは。

「相変わらずつまんねぇ顔してるな〜、キョン?」

お前こそその暑苦しい笑顔をこっちに向けるな、谷口。
いくらテントの中にいても、それだけで2度は気温が上がったように思えるね。

クソ、こんな時こそ、朝比奈さんを眺めて、少しでも安らぎを得よう。
運動場のトラック周りを囲むように、ほとんどびっしり立てられたテントの中を
ぐるりと見渡してみた。
567VIP村人s:2006/11/14(火) 18:42:13.91 ID:/cmRlZ640
天使よりも先に、青色のハチマキをした長門を発見した。俺達のちょうど向かい側にあたる。
見た目は無表情だが、いつにもなく真剣な目つきをしているのが俺にはわかる。
はい、今回そうなんです、長門さん、マジモード。
なぜかは知らん。どうでもいいがお前らが優勝して、
ハルヒが閉鎖空間出したら自分達でなんとかしろよ?俺は協力せんぞ。


「ちょっとキョン!絶対にあたしたち赤組が優勝するんだからね!もっとやる気出しなさいよ!」


いつの間にか目の前まで来ていたハルヒが腰に手を当て、
怒った顔を俺に近づけながら言った。

おいおいハルヒ、いつも通り威勢がいいのはけっこうだが
俺達は今日、2人でアレをやらなきゃならんだぞ・・・。
あ〜〜っ!今からそれを考えると鬱に入ってしまいそうである。
俺にとっては優勝だの閉鎖空間だの長門のマジモードの理由だのより、そっちのほうが大問題なのだ。


ん?アレってなんだって?そうだな、まずそのエピソードから語らせていただこうか。
それには約10日間前に遡らければならない。

わっふるわっふる
568VIP皇帝:2006/11/14(火) 18:52:39.81 ID:h7DGjk2dO
生殺しが多い今日この頃。
569VIPSTAR:2006/11/14(火) 18:55:27.20 ID:e6qCaPMB0
わっふるじゃあしょうがない
570VIP村人XL:2006/11/14(火) 19:06:55.28 ID:Ucg9HHHC0
確かに。
571勝手に続き:2006/11/14(火) 19:08:22.04 ID:e2cvQzm80
「えー、それでは男女混合二人三脚に出場したい者ー?」
 岡部が言い終わるやいなや、後ろの席からガタンと威勢の良い音がした。
「ハイ! 私が出るわっ!」
「涼宮か。お前他にもリレーやら何やら色々出てるが大丈夫か?」
「問題ありません!」
 元気良いなハルヒ。
 その元気のせいでSOS団員は体育祭に向けて海兵隊の新兵訓練の如き
スパルタぶりで特訓させられていたりするのだが、語るだけ疲れが増すだけ
なので割愛させていただくことにする。
 ランニング時の恥しい掛け声というか歌だけはどうにかしてくれ。
「他には誰か居ないか? ……居ないようだな。それでは女子は涼宮、と」
 岡部がチョークを走らせる。そして振り返って、
「それでは男子、誰か居ないかー?」
 無論、誰も立候補するわけがない。暴走特急涼宮ハルヒと進んでペアを組
もうなんぞという特攻野郎が居るはずもない。
 俺を含めた男子連中は黙りこくった。のだが、
「キョンが立候補するそうでーす」
 谷口がそんなフザケタ事をのたまいやがった。こら、待て。誰が何時如何な
る時にそんな事を言った?
「だ、そうでーす」
「俺もキョンが適任だと思いマース」
「キョン以外考えられませーん」
 と、俺が谷口に抗議をしようとする暇もなく、他の男子連中からもそんな声
が上る。
 て、め、ぇ、ら、待ちやがれ。だから、誰がそんな事を言ったんだ!?
 
572愛のVIP戦士:2006/11/14(火) 19:14:09.41 ID:rLWeHInu0
573誰か続き頼む:2006/11/14(火) 19:21:17.73 ID:G7ucV0O10
「そうなのか、●●?」
 そんな意思は全く完全完璧神に誓ってありません。あるわけねぇ。
 嫌です。出たくないです。そんな事言ってません。
「キョンが出れば良いと思う奴手あーげーろー」
 と、俺が岡部に抗議してる間に、また谷口がふざけたことをぬかし
やがる。しかも、
「「「「「ハーイっ!!!」」」」」
「おまえらっ!」
 クラスの男子全員に一部の女子までもがそろいも揃って手を上げ
やがった。俺は何時の間にいじめられっ子になったんだ!?
「それでは民主主義にのっとり●●に決定だ。時間が無いから反論
は認めん。頑張れよ、涼宮、●●」
574駅前食堂のメグ:2006/11/14(火) 19:26:56.61 ID:Wy5XZzcTO
ちっくしょーー!!!!!
今書いてるSSに決定的なミスがあり最初から書きなおしorz
575VIP村人XL:2006/11/14(火) 19:34:41.32 ID:Ucg9HHHC0
>>574
お疲れさまです。
576高校の女教師:2006/11/14(火) 19:49:39.58 ID:h7DGjk2dO
そういえばラノベ読んでねぇや…
577愛のVIP戦士:2006/11/14(火) 19:59:22.13 ID:rLWeHInu0
578北町奉行:2006/11/14(火) 19:59:33.96 ID:fE4SyA6x0
パートスレ用の板ができるかもだって

http://ex17.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1163501677/
579三者〜 の人:2006/11/14(火) 20:01:45.67 ID:KIO6jYSp0
>>573 岡部はそう言うと、申し込み書に早速俺とハルヒの名前を書き込み始めた。
 やれやれ、登録ってのは別に前日までやらなくてもよかった気がしたが。
 一度決まると無駄にすぐなんだな、岡部さんよぉ。

「足引っ張ったら、死刑だからね」

 俺の怒りはどこへやら、事もなげに我等が団長様はそうおっしゃられたとさ。

 やっと放課後になった。ハルヒと一緒に文芸部室に向かいながら

「やるからには負けたくないわ!どんな競技だって1位を取るわよ!!」

 あ〜はいはいそう言うだろうと思ってましたよハルヒ。スポーツ万能ってのが、うらやましいね。
 個人種目ならお前はどれでも問題なく1位を取れるろうよ。
 ハルヒは当然よ、といった顔をしながら
「あんたは運動神経、並だからね〜」

 ち、うるせぇな。まぁそれなりに頑張るさ。
「というわけで特訓するわよ!」
 ……へ?何を?

「何をって、二人三脚に決まってるじゃない」

 いつ?
「今から」
 どこで?
「運動場で」

       こんなとこですかね?今から飯食うので終わったら投下しまっす。
       20:30くらいかな?支援よろしくお願いします。
580内藤ホライゾン:2006/11/14(火) 20:02:20.52 ID:Uf4GblNx0
wktk
581VIP村人Ecup:2006/11/14(火) 20:03:38.84 ID:Ucg9HHHC0
wktk
582壷ふりお京:2006/11/14(火) 20:07:49.64 ID:eP3cINzy0
保守
583ただの戦士:2006/11/14(火) 20:14:37.16 ID:rLWeHInu0
>>580
内藤ホライゾ いいな
584VIP足軽mp3:2006/11/14(火) 20:17:42.82 ID:oKnU1Jxn0
wktk
585一生足軽:2006/11/14(火) 20:25:55.72 ID:foHE/FAk0
 何処からともなく日本手拭を調達してきたハルヒは意気揚々である。
 無理矢理制服ひんむかれて体操着に着替えさせられた俺は意気消沈である。
 はぁ。と溜息を吐いても始まらない。
 運動神経バツグンのハルヒのことだ。ちゃんと練習すれば一位になれるだろう。後は俺の頑張りなのだが、
「ちょっと、スネ毛がちくちくするわよ。剃りなさい」
「無茶言うな」
「もっと寄りなさいよ。しっかり結ばないとほどけるじゃない」
「……わかったよ」
 ハルヒはちくちくらしいが、俺の方はすべすべだ。意識するな俺。 
 とまぁ、のっけからこの調子である。しかも肩を組めば、
「ちょ、ちょっと、変なところ触らないでよ!」
「触ってない。断じて」
「……手つきがやらしいのよ。エロキョン」
 これだ。おっかなびっくりでぎゅっと引き寄せる訳にも行かないから確かに手つきが妖しいことになってたかもしれないが、仕方ないだろ。
 体操着は大変薄いのだ。カンカンの陽射しのせいで少し汗ばんでるし。何の拷問なんだろうね、これは?
 汗とシャンプーの甘い香りが混じった匂いというのは破壊的であることを皆にお
伝えしておきたい。経験あるだろ? ない? ……すまん。
「まったくキョンはいやらしいんだから」
 まるで痴漢を見るようなじとっとした視線に耐えながら、俺は意を決してハルヒの肩をぐっと持った。そこまで言われる筋合いはねぇぞ。
「……」
「どうした? これなら良いだろ」
「ふん。届かないからちょっと肩さげなさいよ」
 言われたとおり、少し猫背になる。背丈が違うってのはハンデだね。仕方ないが。
「変なとこ触るな」 
「ばかっ!」
 そっぽを向かれてしまった。ハルヒの頬が赤い気がするが、俺の気のせいかね。
586内藤ホライゾン:2006/11/14(火) 20:26:05.70 ID:Uf4GblNx0
あと5分?
587VIP村人o:2006/11/14(火) 20:32:02.96 ID:XjfodLFz0

           ,, --──-- 、._
       ,.-''"´           \
     /                ヽ、  
    /     /\     /\     ヽ     ブーンうらやましいお
     l   , , ,                     l
    .|        (_人__丿  """     |
     l                      l
    ` 、  /⌒⌒i   /⌒ヽ        /
      `/    |   |    \    /
588三者面談6:2006/11/14(火) 20:34:40.47 ID:KIO6jYSp0
 ──驚いた。
 なんでお前が昨日の俺と長門の事を知っている?


 俺の心臓がドクン、ドクン、と大きく高鳴っているのがわかる。

「答えなさいよ」

 あくまで俺に視線を向けず、ハルヒは俺を急かすように言った。

「……あいつの風邪がひどくなってたんでな。病院に連れて行っただけさ」
「なんで私達を呼ばないのよ!?」

 ハルヒの声に怒りの感情が篭っているのがわかる。ここは冷静に答えないとな。
 いや、俺としてはどこで見られたのかがすごく気になっているんだが。
589三者面談6:2006/11/14(火) 20:35:14.91 ID:KIO6jYSp0
「お前、昨日用事あるって言ってたじゃないか、だからだ」
「みくるちゃんも古泉君もいるでしょうが。なんであんた1人で行く必要があるの?」
「病人の家に、毎日大勢で押しかけるもんじゃないだろう?」
「……」

 ハルヒは黙り込んでしまった。しばしの沈黙。
 そのまま前を歩き続ける。いつかの朝倉の家を訪ねた時のようだね。

 コイツがどこまで歩いても、前回使った、帰ってもいいか? は言えないな、とか考えていると

「──あんたさ」
 ん?


「有希のこと、好きなの?」
590VIP村人Ecup:2006/11/14(火) 20:36:04.68 ID:Ucg9HHHC0
wktk支援
591三者面談6:2006/11/14(火) 20:37:16.46 ID:KIO6jYSp0
 いつしかハルヒは俺に、矢のような目を向けていた。

 なんでそうなるんだ?そりゃ、嫌いなわけはない。
 好きか嫌いかで言われれば、もちろん前者だ。しかし、しかし、だ。

「何よ!? 言えないの!?」

 ちくしょう、お前にそういうことを言われるとなぜか無性に腹が立つ。

「そういうんじゃないだろ!?それに、俺は──」
「なによ?」

 ふと我に返る。
「いや、なんでもない」

 ……俺は、何を言おうとしたのだろうか?

「言いかけてやめるわけ?」
「とにかく。病院連れて行っただけだ、あとはなにもねーよ」
「うそ。じゃあ2人で楽しそうに手を繋いでたのは?」
592VIP村人Ecup:2006/11/14(火) 20:38:08.73 ID:Ucg9HHHC0
しえn
593三者面談6:2006/11/14(火) 20:38:24.00 ID:KIO6jYSp0
 くっ、やはりそこを見られていたか。それにしても、だ。
 楽しそうにだと?あれは長門が歩くのも辛そうだったから、手を貸してただけだ。

「有希はまんざらでもなさそうだったわよ?」

 そんなはずはない! あいつは立ってるのも精一杯だったはずだ。
 だいたい、最初からそんなつもりで繋いでたわけじゃない。

「じゃあ詳しく昨日の事を洗いざらい話しなさいよっ!」
 
 なんでだ? どうしてこんな熱くなっちまうんだ?
 どうして冷静に返さない!? 落ち着け! 俺!!

「──ああ、かまわんぞ」

 そう言うと、ハルヒは周囲をキョロキョロし始めた。落ち着いて話せる場所を探しているらしい。
 また、ずんずんと前を歩き出す。

 結局ハルヒが街外れの喫茶店を見つけるまで、俺達は一言もしゃべらなかった。
 なんでこんなギクシャクしちまってるんだろうね。


 先週、こうやって2人で歩いてた時は、あんなに楽しかったのにな───
594三者面談6:2006/11/14(火) 20:39:07.86 ID:KIO6jYSp0
「朝と比べ、あまり顔色がよろしくないようですが、何かあったんですか?
 よろしかったら相談にのりますが」

 あの後、ハルヒに昨日のことを詳しく話し、集合場所に赴いた。
 ハルヒは、俺の話を聞いてもまだ納得いってないような表情をずっとしていた。
 
 ファーストフード店での恒例の楊枝くじの結果、午後は俺と古泉と長門の3人になった。
 図書館に行くことになったのだが、その道すがら、今のセリフを古泉に言われたってわけだ。
 
 お前が気にしてるのは、本当は俺ではなくて、どうせハルヒの機嫌なんだろうがな。
 まぁいい、図書館に着いたら話してやろう。1人じゃどうにも考え込んでしまってよくない。

「そうですか。その時はあなたの気持ちが少しでも晴れるよう、努力させていただきます」
 
 ほぅ。その調子で将来カウンセラーにでもなればいいさ。
「それもいいかもしれませんね」
 
 などとくだらない冗談を言いあっているうちに、図書館に着いた。
 ずっと俺達の前を歩いていた長門は、俺達が中に入る頃には
 どこに行ったか、もうわからなくなってしまっていた。
595VIP村人Ecup:2006/11/14(火) 20:40:38.16 ID:Ucg9HHHC0
支援
596三者面談6:2006/11/14(火) 20:40:44.72 ID:KIO6jYSp0
「それじゃ外で話すぜ。少し長い話になるし、なにより図書館で会話はマズイからな」
「わかりました。缶コーヒーでも飲みながら、じっくり聞かせていただきましょう」 

 そのまま踵を返し、図書館の外の自販機コーナーに俺達は移動した。
 120円を投入口に入れながら、俺は話を始めた。
 
 古泉は、この時ばかりは真剣な顔で、黙って聞いていてくれた。
 礼を言っておくよ古泉。心の中だけでな。

 ………

 ……

 …


「そうですか、そんな事が」
「ちゃんと何をしたかも話したんだが、まだどこかギクシャクしちまっててな」
597VIP村人Ecup:2006/11/14(火) 20:41:26.49 ID:Ucg9HHHC0
支援
598三者面談6:2006/11/14(火) 20:41:59.32 ID:KIO6jYSp0
いつの間にかいつもの笑顔になった古泉は、
「なぜ、まだギクシャクしていると、感じるんですか?」

 決まっているだろ、ハルヒの機嫌が悪いからだ。
「では、どうしてまだ、涼宮さんの機嫌が悪いとお考えですか?」

 ……それがわからんからお前に話したんだ。
「なるほど。そういうことですか」
 
 古泉は右手の人差し指で、前髪をピンとはねてから
「ではもう1つ質問させていただきますね?」

 ああ、この際だからなんでも言え。
 そう言うと、古泉は真顔になり、真剣な目をこちらに向けた。

「長門さんが好きかどうかについての質問をされた時、
 あなたは涼宮さんに、何を言おうとしていたんですか?」
599はぐれVIPPER:2006/11/14(火) 20:42:17.08 ID:h7DGjk2dO
支援
600三者面談6:2006/11/14(火) 20:43:06.39 ID:KIO6jYSp0
 ハッとした。

 古泉は無言で、俺の返事を促している。


 ……わからん。今、自分の心に訪ねても、わからんとしか本当に返ってこないんだ。

「──涼宮さんは、ひょっとしたら、それが聞きたかったのかもしれませんね。
 それを、あなたはなぜか『なんでもない』とごまかした。
 自分に言えない何かがあるんじゃないのか、そう思ってもおかしくはありません」

 今度は肩をすくめながら
「と言っても、所詮は僕の憶測にしかすぎませんので、真実はわかりませんが」
 
 そうか、ありがとよ、古泉。
 あ、くそ。思わずありがとうって言っちまった。

「いえ、僕もあなたの心情の吐露を聞かせて頂けるくらい
 あなたの信頼を得たのかと思うと、嬉しい限りですよ」

 それはそれは、出世できてよかったな。
「憶測ついでに、もう1つ聞いていただきたいことがあるんですが」
 
 時間はあるし、かまわんぞ、今なら聞いてやる。
601VIP村人Ecup:2006/11/14(火) 20:43:34.07 ID:Ucg9HHHC0
しえn
602三者面談6:2006/11/14(火) 20:43:53.33 ID:KIO6jYSp0
「昨日、一昨日と、長門さんは風邪をひいていましたよね。
 彼女の場合、本当に僕達と同じように、風邪などひくのでしょうか?」

 また長門の風邪の話か。今日はよくこの話題が出るな。俺といいハルヒといいコイツといい。

「空間の修復は実際に見せていただいたので間違いないですが、
 その気になれば自己修復すら一瞬でできるのではないかと僕は思うのですが」

 その場面は俺自身がこの目で見たな。それは口には出さんが。
 

「逆に考えると、その自己修復すらできない、つまり、ひくはずのない風邪をひくほど
 彼女の宇宙人的力が弱まっているのかもしれないということになります。
 または、僕達の知らないところでその力を使っていて、自分の体調にまで
 それを回すことができなかったか──」

なるほどな、長門なら平然とそのくらいは黙ってやりそうだ。
図書館を出たら、それとなく聞いてみようか?

しかし古泉の語りはそこで止まらず、さらに続きがあった。
603はぐれVIPPER:2006/11/14(火) 20:43:57.14 ID:h7DGjk2dO
支援
604VIP村人Ecup:2006/11/14(火) 20:44:08.50 ID:Ucg9HHHC0
支援
605三者面談6:2006/11/14(火) 20:46:09.22 ID:KIO6jYSp0
「あと思いつくとすれば…」
 
 一呼吸おき、また俺の目を見て古泉は続けた。

「長門さんは最初から、風邪などひいていなかったのではないか」
 
 ──それはないだろう。長門が仮病など使う理由などどこにもない。

 古泉は、はぁ〜っと大きなため息をついた後、少し呆れたような顔をして

「やはり、あなたはかなり、鈍感な方のようですね」

 空を見上げながら、小さな声でそう言った。

                         ここまで。

606内藤ホライゾン:2006/11/14(火) 20:47:40.67 ID:Uf4GblNx0
乙鰈
607VIP足軽mp3:2006/11/14(火) 20:47:50.14 ID:oKnU1Jxn0
GJ
続きwktk
608VIP村人Ecup:2006/11/14(火) 20:48:28.85 ID:Ucg9HHHC0
乙!!

続きwktk
609VIP村人j:2006/11/14(火) 20:48:34.49 ID:KIO6jYSp0
さいごにさるったですよ。

とりあえず以上です。
支援してくださった方、ありがとうございました。
駄文ですみません、それでわ。
610はぐれVIPPER:2006/11/14(火) 20:49:11.39 ID:h7DGjk2dO
乙!

どうする?!キョン!
611VIP村人x:2006/11/14(火) 20:49:30.31 ID:uTrOAEev0
GJ!続きwktk
612VIP村人j:2006/11/14(火) 20:52:14.18 ID:KIO6jYSp0
それではとか言っておいてなんですが
>>585
みんなで延ばしてみたいですねぇwww
613VIP足軽v:2006/11/14(火) 20:52:18.75 ID:Kw/jDDt7O
O2
614VIP村人y:2006/11/14(火) 20:55:03.63 ID:+if88CwTO
保守
615荒巻スカルチノフ:2006/11/14(火) 21:07:39.22 ID:Uf4GblNx0

  _,,..,,,,_
/ ,' 3  `ヽーっ
l   ⊃ ⌒_つ
`'ー---‐'''''"
616VIP村人j:2006/11/14(火) 21:08:43.34 ID:SkIXy+fp0
保す
617家族計画:2006/11/14(火) 21:14:49.21 ID:5ucLloj10
>>558で書いたとおり投下しますので支援お願いします。
618VIP村人xxx:2006/11/14(火) 21:16:41.95 ID:Ucg9HHHC0
wktk
619荒巻スカルチノフ:2006/11/14(火) 21:17:18.96 ID:Uf4GblNx0
wktk
620家族計画 -漢の浪漫編-:2006/11/14(火) 21:19:32.25 ID:5ucLloj10
真っ白い湯煙。
時折聞こえるカポーンという桶の音。トーンの高い笑い声。
真っ白い湯気が薄くなり、ゆっくりと視界がクリーンにになっていく。
そして、目にするのは……
温泉という名のパラダイス!!


【家族計画 -漢の浪漫編-】


というわけで、俺ことキョンは温泉に来ている。
朝比奈さんと長門に一緒に温泉に入らないか?と誘われた。
ハルヒにも誘ってもらいたかったが……フッ、あいつは普段は恥ずかしがり屋だからな
しかし、それは拒否させてもらった。なぜかって?フフフ……その答えは後に語ろう。
と、言うわけで……
「古泉。早くしろ!」
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ」

妙な期待を武器に、ネットで調べた秘密の地図を片手に、俺と古泉は林を突き進んでいる。
ハルヒや長門たちを温泉に誘ったのは何を隠そう俺達だ。
実はこの温泉。混浴場ありという漢にとっては素晴らしい温泉なのだが……
それ以上に素晴らしいのは……女湯からはバレずに覗きができるというベストポジションがこの林の中にあるのだ!
しかも!なぜかは知らんが、温泉は貸切状態!
よって、一番最初に見たものが、ばあさんの裸だったとかそういうはずれくじ無しの比較的安全な覗きができるのである!

読者諸君に色々と説明したり、蛇に咬まれそうになったり、ツキノワグマと戦ったり、
謎の原住民から逃げたりと色々繰り返してるうちについちまった。
愛しの愛しの覗き専門の木。
通称『覗木』!
なんでこんな名前なのかはわからないが、こんな名前なのだから仕方がない。
621VIP村人xxx:2006/11/14(火) 21:20:41.55 ID:Ucg9HHHC0
wktk支援
622家族計画 -漢の浪漫編-:2006/11/14(火) 21:21:37.43 ID:5ucLloj10
と、ややこしいことは置いといて……
「覗くぞ〜!」
「……」
やんやんと騒ぐ俺とは打って変わって無言の古泉……。
「や、やっぱりやめませんか? よくないですよ。こんなのは……」
いきなり水を注しやがった。
あ〜ん? な〜に善い子ぶっちゃんてんだか、このロリコンは!
「第一、あなたは朝比奈さんや長門さんに既に誘ってもらったじゃないですか?わざわざ覗かなくても……」
顔を真っ赤にして、恥ずかしそうにその先を言うことをためらう古泉。うむ、しかたない。いい加減教えてやるか。

「いいか、古泉。一緒に風呂に入って女性の裸を眺めることに意味はないんだ。
 遠くからバレないように眺めることに意味があるんだ。わかるか?」
フルフルと首を横に振る古泉。まったく、こいつは……。
「つまりだな。漢って生き物は、覗くときに発生するバレるかバレないかの緊張感にロマンを感じる生き物なんだ!」
「で、でも……やっぱり覗きは……」
「バカーーー!」
俺は古泉の頬を思いっきり殴った。少女漫画のヒロイン風の発音をしながら……
「漢ならな……漢なら……! 温泉に入ることより、覗くことに誇りを持て!! 
 俺は……俺はお前をそんな腑抜けに育てた覚えはないぞ!」
古泉を殴ったばかりの拳を震わせ、熱い漢の涙を流しながら俺は古泉にそう言ってやった。
すると、古泉が……
「そ、そうだったんですか。僕が……僕が間違ってました!」
がっちりと抱きつき、とてつもなく熱い涙を流す俺と古泉。これぞ……漢泣きだ!

一息ついたら……覗き開始!
もう、引きかえれない所まで着ちまったんだ。
俺は、覗木に登り始めた。
623家族計画 -漢の浪漫編-:2006/11/14(火) 21:22:44.12 ID:5ucLloj10
「おおう! Here is a best location!」
おっと、興奮のあまり、台詞の途中が英語になっちまったぜ!
わかるか!?このナイス過ぎる高さ!角度!位置!女湯の音まで聞こえる!最高の覗きポジションだ!

「うわ!わわ!」
ん? おいおい。古泉さんよ〜。なんだかんだ言って覗く気満々だったんじゃないですかい?
そんな最新式ビデオカメラまで準備しちゃって。やっぱりお前は、HENTAIだな!
さて、俺もめくるめくるエデンの園でも覗きますか。
ええっと、500倍ズーム双眼鏡はっと……お、これこれ!では、覗かせていただきましょう!

むう、湯気が邪魔でよく見えん!
もう少し近寄ってみるか?
お、だんだん湯気が晴れてきたぞ〜!
もう少しもう少し……

ぬお〜!よく見えるぞ〜!
朝比奈さんが、長門が、ハルヒの裸体が〜〜!!
ん?ハルヒの裸ならベッドの中でいつでも見れるだろ、だって?
チ、チ、チ……甘いな……
さっきも言った通り、間近でじっくりと見ることより、遠くから覗くことに意味があるのだよ!
さて……実況を続けるか。

若い女の水をはじくすべすべの肌!
汗かお湯かは、どうでもいいが、水伝う乳!!尻!!
とくに、バスタオルで見え隠れするところが素晴らしい!!!

624愛のVIP戦士:2006/11/14(火) 21:23:10.07 ID:qtpns4nAO
支援
625VIP村人xxx:2006/11/14(火) 21:23:52.54 ID:Ucg9HHHC0
支援
626家族計画 -漢の浪漫編-:2006/11/14(火) 21:24:13.32 ID:5ucLloj10
<視点移動。お風呂場シーン>

「ふ〜……気持ちいいわね」
「……あったかい」
「そうですね。私、温泉なんて初めてです」
「あたしも、長いこと温泉なんて入ってなかったから気持ちいいわ」
色々あってあたし達は、今温泉に来ている。
キョンに温泉に行かないか誘われたのだ。なんでも家族サービスの一環らしい。
色々あってあたしたち六人は家族になったわ。でも、突っ込みは厳禁よ。


<視点移動。覗木>


おおっと!涼宮選手!ゆっくりと朝比奈選手の背後に回っていきます!もしやこれは……これは〜!
「えい!」
「きゃ〜!」
「おお!」
でました〜!覗きの王道(?)ボインタッチ!!
「もう、何するんですか!? 涼宮さん!」
そう言いながら、さらに深く温泉に身体を深く沈める朝比奈さん。まったく初々しい♪
「みくるちゃんったら、この前よりも大きくなったんじゃないの〜?」
バシャバシャとクロールで逃げるハルヒ。ふ……さすがマイステディやってくれるぜ!

「古泉……見たか?」
「…………」
ん? 返事がない。あいつはなにをやってるんだ?
627VIP村人xxx:2006/11/14(火) 21:24:51.78 ID:Ucg9HHHC0
支援
628家族計画 -漢の浪漫編-:2006/11/14(火) 21:25:34.94 ID:5ucLloj10
「う〜ん、いいですね。おお!くぅ〜最高ですね!」
なにを写してんだこいつは?
「なに写してんだよ? 古泉」
古泉のビデオを強制的に奪った。
「ああっ! やめてくださいよ」
「いいじゃないか。減るもんじゃあるまいし……再生再生」
古泉のカメラを再生する俺。そこに写ったのは?

あ〜あ、出ましたよ〜こいつは〜
「へへ……可愛いでしょ?」
顔を赤くしながら我が妹の可愛さを語る古泉。この、ロリコンが!
「お前……」
いや……もはや何も言うまい。

ん?女湯から何やら音が?


<お風呂場シーン>

「ぷは〜。にゃによ〜。みくるちゃんはもうダウンしちゃったの〜?ヒック」
「はにゃ〜涼宮さん、ヒック。強いですね〜ヒック」
「……ごくごく」
三人娘は酒盛りをしている。キョン妹は飲んでいないようだが、楽しそうに三人の周りではしゃいでいる。
「にゃははは!おもしろ〜い」
「みくるちゃん!もう一戦よ!」
「ふぇ〜まだやるんですかぁ〜?」
「じゃあ、わたしが合図するね。ガンダムファイト。レディ〜……ん?」
「ヒック、どうしたの妹ちゃん?」
「……あ〜古泉君!」
「え?まさか……覗き?!」
629VIP村人xxx:2006/11/14(火) 21:26:30.27 ID:Ucg9HHHC0
支援
630家族計画 -漢の浪漫編-:2006/11/14(火) 21:26:43.53 ID:5ucLloj10
<覗木へGO!>

「……あ〜古泉君!」
俺達の方を指差す妹。しまった!バレた!
「ど、どうするんですか?」
もはや見ているほうが可哀想なほどな程取り乱し顔面蒼白な古泉。
「どうするって、お前……やっぱり……」
こうなればやることはきまってるだろ?
「戦術的撤退だ!」
「は、はい!」

「逃がさないわよ! 有希!」
「わかってる」

カシャ、カチャン!キュイーン!

な、なんだこの音は?
うわ! ひ、冷や汗が、鳥肌が〜!
「目標、前方の木の幹。エネルギー充填120%!……波動砲……」
「「な、なんですとー!」」

「発射!」
光の本流が俺たちめがけて飛んでくる。
あ〜!お……漢のロマンの象徴である覗木が折れた〜!

もう駄目だ……何も見えない。俺は……死ぬのか?
「うわ〜」

そして、一際大きな爆音を残し世界は色を失った。
631VIP村人xxx:2006/11/14(火) 21:27:34.19 ID:Ucg9HHHC0
支援w
632家族計画 -漢の浪漫編-:2006/11/14(火) 21:28:17.99 ID:5ucLloj10
しばらくの沈黙の後……俺は自分がまだ生きてることを知った……
あ、暖かい……なんだこれ……?
俺は、ゆっくりと……瞼を開いた……。
「な〜によ、キョンったら。覗くぐらいだったら、最初から一緒に入ればよかったのに〜」
「そうですよ〜キョン君♪」
……目の前にいるのはハルヒと朝比奈さんの二人。
程よく暖かいお湯……
少し香る硫黄の香り……
ここは……ここは温泉!
古泉は?
左右にブンブンと首を振る俺……

あ、古泉発見……
んん?なんであいつ目隠しされて縛られてんだ?!

……ちょっとまて!じゃ、じゃあ……俺は……
「は〜い。キョ〜ン♪」
「な、なんでしょう?涼宮さん」
「脱ぎ脱ぎしましょうね〜♪」
や、やっぱり〜!
「こ、こら、やめんか!というか、前ぐらい隠せ!」
「今からやる行為のこと考えたら前なんて隠す必要ないわよ!」
ちょっとまて!そりゃどういう意味じゃ!
「ほらほら!ウヴなねんねじゃあるまいし!」
朝比奈さん!あんたキャラ代わってますよ!うわ!酒くさ! 酔ってるな二人とも!
いくら女とは言え、二人がかりではどうしようもない。一方的に脱がされていく俺。誰か、誰か助けてくれ!
そうだ、まだ、まだあいつがいる! こんな時に頼りになるあいつが……!

「な、長門ーー!」
633愛のセーラー戦士:2006/11/14(火) 21:28:27.34 ID:h7DGjk2dO
支援
634VIP村人xxx:2006/11/14(火) 21:29:17.92 ID:Ucg9HHHC0
支援
635家族計画 -漢の浪漫編-:2006/11/14(火) 21:29:28.37 ID:5ucLloj10
「ZZZ……ZZZ……」
……って、寝てるし!
「「ほ〜れ!すっぽんぽ〜ん!」」
「い、いや〜!」
俺は、最後の一枚をむかれた……

…………

湯気のなかで繰り広げられる地獄。
ロマンを追い続けた漢たちの、羨ましい……イヤイヤ!
悲しい結末がここにある。
「古泉君〜!覗きなんてだめだよ?」
「す、すいません!でも、これは……これで……」

なお……一方では
「ご馳走様!!」
という、それぞれ違う女性の声が聞こえ……

朝方にやつれた一人の若い男性が、女湯で発見されたそうな……


【家族計画 -漢の浪漫編-】 END
636VIP村人xxx:2006/11/14(火) 21:32:13.50 ID:Ucg9HHHC0
GJ!

男のロマンはよくネタにされるなwww
637愛のセーラー戦士:2006/11/14(火) 21:33:28.38 ID:h7DGjk2dO
乙!

こんなに面白いと別バージョンも気になるジャマイカ…
638荒巻スカルチノフ:2006/11/14(火) 21:34:04.00 ID:Uf4GblNx0
G・Jなんだぜ?
639VIP足軽gif:2006/11/14(火) 21:42:24.03 ID:zYXaSXnz0
名前ちぇき
640荒巻スカルチノフ:2006/11/14(火) 21:57:55.94 ID:Uf4GblNx0
●<マッガーレ
641VIP村人k:2006/11/14(火) 21:58:48.90 ID:5ucLloj10
ここって後3時間足らずで落ちるんだよな
642VIP村人P:2006/11/14(火) 22:00:24.70 ID:Ucg9HHHC0
2日で1000は無理だよ・・・
643内藤ホライゾン:2006/11/14(火) 22:05:09.49 ID:IKuHSyrq0
二日で1000いくスレそんなにあるのか?
644VIP村人l:2006/11/14(火) 22:07:00.30 ID:5ucLloj10
パートスレ潰しが目的だろうな。
645一生足軽:2006/11/14(火) 22:11:47.86 ID:Uf4GblNx0
2日もあれば十分じゃまいか
10分で落ちてた頃よりは遙かにマシ
646VIP村人l:2006/11/14(火) 22:13:51.80 ID:5ucLloj10
プリンはともかくアナルはもう1000行くことないだろう
647一生足軽:2006/11/14(火) 22:14:39.41 ID:e6qCaPMB0
なるほど、つまり気合入れて感想かけと。
648内藤ホライゾン:2006/11/14(火) 22:14:52.86 ID:IKuHSyrq0
あと350レスも2時間以内にくるのか疑問
649VIP村人P:2006/11/14(火) 22:17:33.27 ID:Ucg9HHHC0
まぁ700近く行ったから良いほうなんじゃね?
650内藤ホライゾン:2006/11/14(火) 22:28:42.36 ID:IKuHSyrq0
そぉい!
651涼宮ハルヒの台湾 ◆bKCLHudz.k :2006/11/14(火) 22:30:56.06 ID:Un+Y7RWL0
 体調悪いので投下に少し時間かかります。

     ―――― 二日目 1―

 修学旅行の夜というのは騒ぐことが義務付けられたようなもので意味も無く高いテンシ
ョンのままで意識が途切れた。朝、目を覚ますと俺以外で起きている人間はいかった。眠
い目をこすりつつ洗顔所で顔を洗い歯を磨き出すものを出して部屋に戻るとなぜか古泉が
いた。
「古泉、貴様何をしている。」
「あのですね。あなたを起こそうと思ってきたのですが・・・。来るのが少し遅かったよ
うですね。」
「そうか、それならひとつ質問だ。」
「・・・なんでしょう。」
「なぜ貴様はパンツ一丁なんだ?」
「・・・。」
「・・・。」
「マッガーレ!!」
 くそ、逃げやがったか。まさかクラスのやつがいる前で来るとはな。油断のならんやつ
だ。くそ、朝から胸クソ悪ぃ。明日はもう少し早く起きる必要がありそうだな。
652涼宮ハルヒの台湾 ◆bKCLHudz.k :2006/11/14(火) 22:31:35.01 ID:Un+Y7RWL0
 続々とクラスの男が起きる中俺は谷口、国木田と朝食会場へ向かった。会場にはすでに
四十人ほどの北高生がうろちょろしていた。
 ゆっくりとバイキング形式の朝食を食べ、コーヒーをいただく。静かで言い朝だ、など
と思うまもなく、
「キョン!ついにSOS団の世界進出の日が来たわね。」
 朝からテンションが高いな。
「お前はおはようもいえないのか?」
「いちいちうるさいわね。」
 うるさいのはお前だぞ、ハルヒ。
「と・に・か・く!今日は大事な日なんだからちゃんと準備しなさいよ。」
 準備といっても特にすることも無いんだがな。そういうとハルヒは颯爽と去っていった。
 二日目の予定は自由行動。昼食、夕食も各自でとり集合も午後七時と学校の放任主義が
前面に押し出された内容となっており、今回の旅行のメインイベントといえるものであっ
た。
 とはいえ、われらSOS団にとってはこの日こそが台湾支部立ち上げの日であり台北市
内に不思議を探しに行くことが内定済みであった。修学旅行まで来て普通の休日と同じよ
うに過ごさなきゃいけないのはなぜなんだろう。
653涼宮ハルヒの台湾 ◆bKCLHudz.k :2006/11/14(火) 22:32:11.81 ID:Un+Y7RWL0
 というわけで、俺たちはホテルの前で作戦会議をしている。ここまできて二つの半に班
分けるとハルヒが言い出した。
「いつものようにやらなきゃ意味ないじゃないの。有希、あれ出して。」
「・・・・。」
 無言で爪楊枝を出す長門。
「さぁ、さっさと引きなさい!」
 結果はいうまでもない。俺とハルヒ、長門と古泉という組み合わせだ。
「ふぅん。アンタと?まぁいいわ。さぁ早く行きましょ。」
 ハルヒが腕に抱きつき俺を台北の街へ引っ張っていく。


 このときはまだ知らなかった。この後に起こる悲劇のことなんて。

                            ――― 二日目 1 Fin
654ただの戦士:2006/11/14(火) 22:37:38.54 ID:qtpns4nAO
支援
655悲しい一人暮らし:2006/11/14(火) 22:38:30.38 ID:h7DGjk2dO
乙!
続きwktk


あまり無理をせずに…
656牛のふん:2006/11/14(火) 22:39:25.58 ID:eP3cINzy0
乙!
657悲しい一人暮らし:2006/11/14(火) 22:50:31.30 ID:h7DGjk2dO
保守
658愛のセーラー戦士:2006/11/14(火) 22:52:00.78 ID:tYTxyBVKO
なんか名無しがだんだん悲しい事になっている気がするんだよな…
保守
659VIP村人u:2006/11/14(火) 22:54:19.25 ID:7wsV7mmHO
俺はずっと村人
660駅前食堂のメグ:2006/11/14(火) 22:56:18.20 ID:Lr3ucw6qO
いまから風呂入って投下するとなると次スレになりそうかな?
661内藤ホライゾン:2006/11/14(火) 22:57:26.01 ID:IKuHSyrq0
>>656の牛のふんというのが…何か…こう…
662悲しい一人暮らし:2006/11/14(火) 23:00:00.30 ID:tYTxyBVKO
>>660
きっと今日中には1000いかなくて落ちるからあまり心配なら翌日以降がオススメ
663悲しい一人暮らし:2006/11/14(火) 23:03:08.59 ID:Wy5XZzcTO
なんで落ちるの?圧縮?
664高校の女教師:2006/11/14(火) 23:05:06.69 ID:Lr3ucw6qO
>>662
じゃあ風呂入って、次スレ立ったら速攻投下することにしようww
ありがとう。
665VIP村人m:2006/11/14(火) 23:05:07.17 ID:5ucLloj10
666悲しい一人暮らし:2006/11/14(火) 23:08:06.39 ID:Wy5XZzcTO
>>665
まじか……1000までに通常ペースだと三日かかるからな……
667VIP村人v:2006/11/14(火) 23:11:11.27 ID:nBlmWTNcO
IDチェキ
668VIP足軽a:2006/11/14(火) 23:15:12.35 ID:Uf4GblNx0
もうすこしで2日目…
669VIP村人m:2006/11/14(火) 23:22:54.54 ID:5ucLloj10
というか2日経ってても落ちてないページがいくつかあるんだが、いきなり落ちるわけじゃないんじゃね?
670VIP足軽a:2006/11/14(火) 23:25:01.79 ID:Uf4GblNx0
そのへんの仕組みが良く解らないんだよね

48時間きっかりに落ちるのか,それとも他の条件が設定されているのか
671愛のVIP戦士:2006/11/14(火) 23:25:19.21 ID:h7DGjk2dO
今からスクリプト級の投下があれば!!



うん。それ無理。
672VIP村人Ecup:2006/11/14(火) 23:26:00.83 ID:+if88CwTO
とにかくあと300か・・・
673VIP皇帝:2006/11/14(火) 23:26:41.07 ID:+ERu5spj0
もう通りすがりの保守はいらない?
674VIP足軽a:2006/11/14(火) 23:31:13.01 ID:Uf4GblNx0
次スレへと行移行するのが妥当なんだろうねぇ
675愛のVIP戦士:2006/11/14(火) 23:38:12.38 ID:h7DGjk2dO
落ちるまで有効にスレを使おうじゃないか。
676水汲みおしち:2006/11/14(火) 23:39:14.36 ID:vuldVtGS0
後20分弱で落ちてしまうのか
気になるが捕手
677高校の女教師:2006/11/14(火) 23:39:40.19 ID:Lr3ucw6qO
まずは次スレ立ては誰がやるかだww
678高校の女教師:2006/11/14(火) 23:45:00.48 ID:XugsAv680
ほあ
679VIP足軽orz:2006/11/14(火) 23:46:13.90 ID:memrKOXS0
a-
680愛のVIP戦士:2006/11/14(火) 23:46:52.38 ID:h7DGjk2dO
スレ立ては心優しいお方がするw

携帯からスレ立て成功するんなら立てるけど…
681VIP村人m:2006/11/14(火) 23:47:06.32 ID:5ucLloj10
いつ落ちるかはまだわからないんだし次スレは落ちてからでとりあえずいいと思う。

改行規制とか変わったからまたテンプレ一部変えないとね
682VIP足軽a:2006/11/14(火) 23:48:55.90 ID:Uf4GblNx0
テンプレ案キボンティーヌ
683VIP村人m:2006/11/14(火) 23:53:59.16 ID:5ucLloj10
>>682
文量のとこだけ変えたけど、こんなのでいい?

長編投下の際の注意


・超長編(もしくはSS職人)の場合はコテトリ付けようっ!でも住人の空気もよく読まないとだめにょろよ?
・前の文章とレスが離れてしまう場合は、文頭に安価つけてくださぁいですぅ・・・あの、お茶どうですかぁ?
・基本はお題フリーです。しかし、主に恋愛系(特にハルヒ)が人気の様ですよ。フフフ、僕とキョンたんの恋愛話も大歓迎ですよマッガーレ
・当初の題目は「キョン×ハルヒ」結婚ネタ・・・けど、今はほとんど皆無。別に気にしないで
・キョン君、過度な性的描写はやめようね〜、タンスにエロビデ隠してるの知ってるんだからね〜
・台詞や呼称等もその人物にとって違和感がないようにしてくれたまえ
・1レスには最大30行、全角で2048文字まで入るのね。文章構成の参考にして欲しいのね
・要するに気楽に投下してくれ。メモ帳にまとめて投下、ってのがお勧めだな
・19時〜翌1時ぐらいまでにWikiを編集すると、重くて壊れたように表示されちゃうけど少し待てば直るから心配しないでね。じゃあ死んで
・自分で投下した長編はなるべく自分で編集すること、わかった!?
・それじゃ、さっさと投下しなさいっ!いい?あたしを退屈させたら死刑だからねっ!


DAT保管庫     http://haruhiss.xxxxxxxx.jp/

新まとめサイト  http://www11.atwiki.jp/xgvuw6/

雑談所(避難所) http://yy42.60.kg/haruhizatudan/
携帯用       http://same.u.la/test/p.so/yy42.60.kg/haruhizatudan/
684VIP足軽a:2006/11/14(火) 23:55:32.40 ID:Uf4GblNx0
>>683
dくす
685愛のVIP戦士:2006/11/14(火) 23:59:35.25 ID:h7DGjk2dO
そろそろか…
686VIP村人f:2006/11/15(水) 00:00:36.38 ID:8HOlNEIeO
落ちてなくない?
687VIP賢者:2006/11/15(水) 00:01:29.34 ID:bRBoiZBf0
まだわからん

純粋に48時間だとすれば,あと30分ほどある
688VIP村人y:2006/11/15(水) 00:01:53.52 ID:gmznoz8ZO
落ちてませんよね?
689VIP遊び人:2006/11/15(水) 00:02:57.45 ID:Kj18GT+FO
落ちるとしてもあと30分くらいあるんじゃない?
690VIP村人P:2006/11/15(水) 00:03:35.33 ID:Givd9qRhO
ぴったり2日間なのか。
691VIP足軽v:2006/11/15(水) 00:15:16.43 ID:K5F4GuIl0
急に書き込みなくなったから落ちたかと思ったぞ
692VIP賢者:2006/11/15(水) 00:18:51.42 ID:bRBoiZBf0
あと10分…?
693☆ ◆ZkQJyPyhCs :2006/11/15(水) 00:20:02.02 ID:OuAsgu+90
ど〜も。
また名前欄がカオスなことにw
少し長いですが投下します
694VIP遊び人:2006/11/15(水) 00:20:27.04 ID:Kj18GT+FO
やっぱり落ちちゃうのかねぇ…
695一生足軽:2006/11/15(水) 00:20:30.34 ID:u6tmZixzO
おちるかな?
696VIP足軽v:2006/11/15(水) 00:20:47.14 ID:K5F4GuIl0
投下きたな。まあ、落ちたら落ちたで考えよう
697☆ ◆ZkQJyPyhCs :2006/11/15(水) 00:20:53.94 ID:OuAsgu+90
俺が帰路に着くときは、すでに夜の十時になっていた。
外は暗闇に包まれていて、街灯の光が無駄な自己主張をしている。
時折俺の体を横切る北風が、寒さに対しての神経を徐々に敏感にさせる。

俺は今夜、SOS団+鶴屋さんや谷口で鍋パーティーなるものをしていたところだ。
<機関>の人々が盛大にやってくれたおかげで、なかなか楽しめたと思う。
だが、俺としては何か物足りないものがあった。
なにかというと、我らがSOS団の団長、涼宮ハルヒがいなかった、ということだ。
698VIP村人P:2006/11/15(水) 00:21:01.59 ID:Givd9qRhO
なんか世界の終わりみたいなふいんき(ryだなwww
699☆ ◆ZkQJyPyhCs :2006/11/15(水) 00:21:28.11 ID:OuAsgu+90
古泉の話では、どうやらあいつは家族旅行に行った、ということらしい。
夏休みではなく、冬休みに家族旅行をする家族も珍しいものだが、そんなことはどうでもいい。
問題なのは、その鍋パーティーの発案者が、そのハルヒだということだ。
あれか、これは俗に言う『言いだしっぺ』とかいうやつか。迷惑千万甚だしいものだ。
あいつには、家族のスケジュールをしっかり確認するという行為を覚えてもらいたいものだ。

それに、正直な話、あいつがいないと何か寂しい感じがする。
なんというか、俺としてはあいつと一緒に鍋を囲みたかった、いや正確にはあいつと一緒の時間を過ごしていたい、という気持ちがあって……………。
って何を変なことを考えているんだ俺。この寒さで頭のほうがイってしまったか。
なんとしてでも早く家に帰らなければ。
700☆ ◆ZkQJyPyhCs :2006/11/15(水) 00:22:05.93 ID:OuAsgu+90
俺は家に帰るなり、すぐに自分の部屋に入った。俺の体は睡眠を欲求しているからだ。
しかし、部屋に入るなりその欲望は影を潜めた。

なんとなく、いやな予感。
言葉では説明しづらいが、目に見えぬ不安の腕に巻きつかれたような、死滅した空気に触ったような、なんともいえない感情が俺を襲った。
俺は立ちすくみ、ためらいながらも壁のスイッチを押した。
照明によって周りの様子がある程度見えるようになったが、そこにはいつもと変わらぬ、ややこぢんまりとした部屋があるだけだった。
しかし、やはり何か異様さが漂っており、俺の胸騒ぎはとまらなかった。

俺は、試しに鏡を覗きこんでみた。そこには、少し頼りなさげな、いつもの俺の顔があるだけだった。
この異様な空気の中では、落ち着いて眠るわけにもいかなかった。
701VIP村人P:2006/11/15(水) 00:22:20.67 ID:Givd9qRhO
wktk支援
702☆ ◆ZkQJyPyhCs :2006/11/15(水) 00:22:46.97 ID:OuAsgu+90
しばらく部屋で何をするわけでもなくボーっとしていると、携帯電話が鳴った。
電話先は俺の知らない番号だった。あの馬鹿うるさい女でないことを祈りながら、俺は電話に出た。

電話の声は、確かにハルヒではなかった。しかし、その声は聞きなれぬ男の声だった。
(;・A・)「実は、航空会社の者でございます。まことに申し上げにくいことなのですが、当社の期に事故が発生いたしまして……」
一切の感情を押し付け、無理に事務的に語ろうとしている声だった。
おそろしいことを告げるときの話し方。そう形容してふさわしかった。
しかし、俺はまだそのことが何かについては分からなかった。相手は続ける。
(;・A・)「………ご乗客の中に、涼宮ハルヒさんというかたがおいででした。当社で調べましたら、あなた様が親しいお知り合いと分かり、とりあえず、ご連絡申し上げたようなわけでございます………」
703VIP村人P:2006/11/15(水) 00:23:24.58 ID:Givd9qRhO
支援
704ミスった…orz ◆ZkQJyPyhCs :2006/11/15(水) 00:24:17.06 ID:OuAsgu+90
しばらく部屋で何をするわけでもなくボーっとしていると、携帯電話が鳴った。
電話先は俺の知らない番号だった。あの馬鹿うるさい女でないことを祈りながら、俺は電話に出た。

電話の声は、確かにハルヒではなかった。しかし、その声は聞きなれぬ男の声だった。
(;・A・)「実は、航空会社の者でございます。まことに申し上げにくいことなのですが、当社の機に事故が発生いたしまして……」
一切の感情を押し付け、無理に事務的に語ろうとしている声だった。
おそろしいことを告げるときの話し方。そう形容してふさわしかった。
しかし、俺はまだそのことが何かについては分からなかった。相手は続ける。
(;・A・)「………ご乗客の中に、涼宮ハルヒさんというかたがおいででした。当社で調べましたら、あなた様が親しいお知り合いと分かり、
     とりあえず、ご連絡申し上げたようなわけでございます………」
705VIP村人P:2006/11/15(水) 00:24:52.42 ID:Givd9qRhO
支援
706VIP賢者:2006/11/15(水) 00:25:19.94 ID:bRBoiZBf0
紫煙…させてもらうッ
707ミスった…orz ◆ZkQJyPyhCs :2006/11/15(水) 00:25:28.75 ID:OuAsgu+90
スズミヤハルヒ?どこの国の料理だそれは?
言葉は耳の中に流れ込んでくるのだが、そのまま頭の中を通り過ぎていく。
あまりの唐突さに、いかなる感情もすぐにはこみ上げてこなかった。

電話を置き、やっと実感がわいてくるようになった。
ハルヒが死んだ………ハルヒが死んだ……ハルヒガシンダ……。
復唱しているうちに、俺の思考回路が徐々に復活していった。
なにかをしなければならない。だが、なにを……。
そうだ、空港に行こう。ハルヒを迎えにいかなくては。
俺は部屋を飛び出し、光さえ追い越そうとせんばかりの勢いで走り、タクシーを拾う。

す、すみませんが、空港にいってくれませんか。
( ゚∀゚)「どうしたんでい坊ちゃん。そんなに息を切らせて………」
いいから早く!

俺の剣幕に気おされたのか、その初老の運転手はそれ以上は話しかけてこなかった。
708ミスった…orz ◆ZkQJyPyhCs :2006/11/15(水) 00:26:03.87 ID:OuAsgu+90
夜の道はすいており、車の進みは早い。両側の住宅の平和そうな明かりが、後ろへと流れる。
しかし、俺の目にその情景はあまり深く脳に伝わってこない。
代わりに、今までハルヒと知り合ってから今日までの思い出が湧き上がってくる。
高校入学時から変わらなかった突拍子の無い事を突然言い出す性格。
それを思いついたときの、誰よりも輝いていた目。

やはり俺は、ハルヒが好きだったのかもしれんな。
徐々に目的地が近くなっていくにつれ、涙がこみ上げてきた。

自動車が止まり、俺は車を降りて、空港ビルに入る。
709VIP村人P:2006/11/15(水) 00:26:04.90 ID:Givd9qRhO
支援
710☆ ◆ZkQJyPyhCs :2006/11/15(水) 00:26:57.60 ID:OuAsgu+90
俺は目に入ったカウンターに駆け寄り、そこにいた男に聞く。
あの、どこでしょうか………。
( ´Д`)「お乗りになるのでしたら………」
いいえ、事故のことです。事故の本部はどこに………。
( ´Д`)「ほかの人のお荷物を、間違えてお持ち帰りになったのでしょうか。それでしたら、本部というほどのものでもありませんが、あちらの方で……」
飛行機の事故のことなんですが!

俺はこんな時まで人を馬鹿にした応対に、いささか腹が立った。
それを察したのか、相手も少しまじめな口調になる。最初からそうしろよ。
( ´Д`)「一体、いつの事故のことでございましょうか」
いつって……。

俺はあきらめた。この男は何も知らないらしい。
事情を知っている、別な人に質問した方がいいと思い、俺はあたりを見回した。
711VIP村人P:2006/11/15(水) 00:27:36.35 ID:Givd9qRhO
支援
712☆ ◆ZkQJyPyhCs :2006/11/15(水) 00:28:07.29 ID:OuAsgu+90
しかし、それらしき人は見当たらなかった。
なぜなら、周囲には人影もほとんど無く、静かだったからだ。あわただしさや緊張感など、少しも感じられない。
あらためてあの男に聞きなおすことにしよう。

あの、少し前に、飛行機の事故があったはずなんですけど。
( ´Д`)「いいえ、そのような話は聞いておりませんね。今日は天候もよかったため、国内線国際線共に運航は正常そのものですた。こんなことは珍しいくらいで……」
しかし、さっきは………。
( ´Д`)「ドラマか、ドキュメンタリーの番組を見まちがえたのではございませんかぁ?もしどこかで事故があれば、空港はこんなにのんびりしていません。
     もし、ご不審でしたらあちらでお確かめを……」

気だるそうな、眠そうな声がその事実の証明をしていた。
俺は、訳が分からないまま、来たときとは別のタクシーに乗って家路に着いた。
713VIP村人P:2006/11/15(水) 00:28:48.03 ID:Givd9qRhO
支援
714☆ ◆ZkQJyPyhCs :2006/11/15(水) 00:29:16.30 ID:OuAsgu+90
途中で、運転手にそれとなく聞いてみた。

何か事件はありましたか……。
ξ゚听)ξ「さあ、ラジオはずっと聞いていましたが、ありませんわね。……べっ、別にあなたのような人に、好きで教えてるわけではありませんわ。
    じょ、情報料とりますからね!……そうそう、今定時のニュースを聞きましたが、なんとか子供大会のことを、もっともらしく話していましたよ。
    今日は、よっぽど事件の無い日なんでしょうね」

訳の分からん運転手だ。自分で勝手に盛り上がっている。
しかしまあ、いずれにせよ間違いだったようだ。まったく、要らぬ心配とタクシー代をかけやがって。もうハルヒなんて嫌いだ。大嫌いだ。



誰だ今俺のことをツンデレなんていった奴は。
ツンデレは、今呑気に旅行なんぞ行ってるあの馬鹿か、そこの女運転手だけでいい。
715VIP村人P:2006/11/15(水) 00:29:57.66 ID:Givd9qRhO
支援
716VIP足軽になりたい:2006/11/15(水) 00:30:09.90 ID:hjjk4BUqO
支援
717VIP賢者:2006/11/15(水) 00:32:29.33 ID:bRBoiZBf0
あと少し
718VIP遊び人:2006/11/15(水) 00:32:52.09 ID:Kj18GT+FO
wktk
719☆ ◆ZkQJyPyhCs :2006/11/15(水) 00:34:15.52 ID:OuAsgu+90
訳が分からない気分で、俺は自分の部屋に帰りついた。
しかし、中に入ると、えたいのしれない不安に満ちた空気が……。

空気を入れ替えるために、俺は窓を開けた。そうすることで、この異様な雰囲気も闇に消え去るのではないかと思ったからである。
だが、窓を開けてしばらくしても、あのもやもやとした空気は、依然として俺の部屋の中に居座っていた。
このままでは風邪を引くと思い、窓を閉めようとした、そのときだった。

俺は、道を歩いている長門の姿を発見した。
彼女は、あの暗闇の中でも、何故かその存在を誇示できていた。それにしても、なんでまたこんな時間に長門が……。
しかし俺は、ある妙なことに気付いた。長門は、その体長に対してはありえない大きさの影を後に引いていたのだ。
720VIP村人P:2006/11/15(水) 00:34:53.34 ID:Givd9qRhO
支援
721☆ ◆ZkQJyPyhCs :2006/11/15(水) 00:35:23.63 ID:OuAsgu+90
よく見てみると、それは影ではなく、蛇だった。黒く大きく、目は青白く光り、赤い舌が炎のように伸びている。
と、次の瞬間。蛇が長門のほうへ飛びかかった。
あまりの一瞬の出来事に、流石の長門もこれといった対処法を見出せないまま、もがき苦しんでいく。
服は破れ、血は流れ、長門はみるみる弱っていく……。

気がつくと俺は、長門のいるはずの道路へと走り出していた。
722VIP村人P:2006/11/15(水) 00:36:01.39 ID:Givd9qRhO
支援
723VIP皇帝:2006/11/15(水) 00:36:05.28 ID:UkavUxcnO
DOKIDOKI
724☆ ◆ZkQJyPyhCs :2006/11/15(水) 00:36:26.93 ID:OuAsgu+90
靴もはかず、部屋を飛び出し、玄関に出たときには思わず叫んでいた。
その場所に近づいていくにつれ、恐怖心が俺の心の中で膨張し、忙しく動いていた足も止まり始めた。
しかし、俺がその場所に到着したときは、そこには何も無かった。
さっき見たはずの破けた服も、血の跡もなく、街灯の光がなにもない路上を照らしているだけだった。

どういうことなんだと、納得ならないまま帰っていく。俺にはそうするしかなかった。
あの、形容しがたい恐怖感が占めている、自分の部屋へと……。
725VIP足軽v:2006/11/15(水) 00:36:28.16 ID:K5F4GuIl0
もし2日ぴったりなら最後の書き込み
726VIP足軽v:2006/11/15(水) 00:37:05.16 ID:Gy2yfvSz0
 
727VIP足軽になりたい:2006/11/15(水) 00:37:30.63 ID:hjjk4BUqO
落ちた?
728VIP賢者:2006/11/15(水) 00:37:31.30 ID:bRBoiZBf0
落ちない?
729VIP足軽v:2006/11/15(水) 00:37:38.03 ID:Gy2yfvSz0
ぴったりでは無いようだな
730VIP足軽v:2006/11/15(水) 00:37:40.78 ID:K5F4GuIl0
やっぱり規制が始まってから2日みたいだな。という事は3時すぎか……?
731☆ ◆ZkQJyPyhCs :2006/11/15(水) 00:37:42.75 ID:OuAsgu+90
どこかが、おかしい。
今俺に分かっているのは、このことだけであった。
何かが起こっているのは確かで、しかしその原因も理由もまったく見当がつかない。
飛行機の事故も、大きな蛇も、行ってみると何もなかったのだ。
世の中が異常でないとしたら、異常なのは俺か。
いや、俺はおかしくなんかないはずだ。そう思いたいがために、俺は鏡を覗く。
しかし、そのとたん、俺は口を押さえた。そうしないと、俺の叫び声で家族を起こしてしまいそうになったからだ。

鏡の中には、見たこともない他人がいる。40歳代の男で、むくんだような顔をし、みにくかった。
そして、俺とまったく同じ服を着て、同じように口を押さえている。

これが、俺なのだろうか。
激しい恐怖のあまり、髪がすべて白髪になるという話は漫画の中のものだが、今俺に起こっている現象はそれを遥かに凌駕するものだった。
ためしに、目をこすってみた。すると、鏡の中の“俺”もまったく同じ動きをした。
ということは、この鏡に映っているのは、間違いなく俺………。
あまりの出来事に、叫び声をあげることすらままならなかった。
732VIP村人P:2006/11/15(水) 00:38:44.60 ID:Givd9qRhO
支援
733☆ ◆ZkQJyPyhCs :2006/11/15(水) 00:39:18.12 ID:OuAsgu+90
俺は、一旦出た自分の部屋のドアを再び開けた。
さっきから何回、このドアを出たり入ったりしたことだろう。
だが俺もそれほど馬鹿じゃない。この一連の事件の対応策を一応は練っていたのだ。

つまりは、すべての始まりはこの部屋が原因なのである。
訳の分からないことは、みな部屋の中で起こったが、外へ出ると、それはまるで幻影のように消えてしまっている。
その元を見つけ出せれば、この奇妙な雰囲気や出来事から開放されるのではないか。
簡単に言えば、『奇妙な出来事の根源を探す』ことを今からするのだ。

俺は室内を歩き回った。背筋に感じる冷たさを振り払いながら、注意して調べていった。
その結果、ベッドの下に置いてある、ある品を見つけた。銀色をした、金属製の箱がそこにあった。
しかし、箱といってもありふれた外見ではなく、角はすべて優雅な曲線から成っていた。
均整の取れた美しい形で、輝きは上品で、メカニックな感じさえする。
天才的な前衛彫刻家がデザインした、宝石箱とでもいったものだ。
734VIP村人P:2006/11/15(水) 00:39:53.53 ID:Givd9qRhO
支援
735☆ ◆ZkQJyPyhCs :2006/11/15(水) 00:40:34.05 ID:OuAsgu+90
それでいて、にじみ出るように邪悪さを発散していた。

見つめているだけで、気の滅入るような、血が頭に逆流してくるような気分になる。
不安、焦燥、恐怖といったものが、心の中で混ざり合って渦を巻く。
脳が少しずつ、かじりとられているようでもある。
箱の横には、文字らしきものが記されていたが、それは俺が見たこともない、もちろん意味も分からない横文字のオンパレードだった。
俺が箱に手を伸ばそうとした、そのとき。
「ちょっと待ってくださいっ!」

聞き覚えのある声。
振り返ると、そこには朝比奈さんと古泉がいた。
しかし、こんな夜中に急に出てきて、どうしたんだ古泉?
「僕としては、朝比奈さんの付き添いをしたまでです」
「あのうキョン君、実は、私は未来から来た朝比奈みくるなのです」
そうなんですか。で、朝比奈さん(大)が、俺に何か?
「あ、あの、その箱についてのことなんですけど……」
そうして、朝比奈さん(大)は俺に、今までのいきさつを説明した。
どうやら、この箱は朝比奈さん(大)の時代の、いわゆる玩具屋へと発送する品であり、それが間違ってここへ流れ着いたらしい。
736VIP村人P:2006/11/15(水) 00:41:33.02 ID:Givd9qRhO
支援
737☆ ◆ZkQJyPyhCs :2006/11/15(水) 00:41:39.79 ID:OuAsgu+90
ところで朝比奈さん(大)?この箱はどういう働きをするのですか?
「ふぇ、あ、はい、これは……」
「そばの人間の心に反応し、いやだなと思うことを拡大し、幻覚として感じさせる」
「……そ、そういうことです」
「あなたには、何か思い当たることがおありでしょう」
そういえば、ないこともないんだが……。それって、玩具ではなくて、拷問器具なんじゃ…。
「まあ、現代のあなたなら、そういう感覚になるのでしょうね」

考えてみれば、これはひどい装置じゃないか。
人工的に強い悪夢を発生させ、そばの人を包みこみ、耐え難い気分にする。こんなものの何が玩具だ。
738VIP村人P:2006/11/15(水) 00:42:30.81 ID:Givd9qRhO
支援
739一生足軽:2006/11/15(水) 00:42:41.39 ID:u6tmZixzO
wktk
740☆ ◆ZkQJyPyhCs :2006/11/15(水) 00:43:11.18 ID:OuAsgu+90
「あ…すみませんキョン君、わたしそろそろ帰らないと、上司に叱られてしまいます」
これからは、気をつけてくださいね。ここが俺の家だったからいいものの……。
「では僕も、消えることにしましょうかね。本当は、あなたとまだ話していたいのですが…」
ふざけるな古泉。……ところで朝比奈さん(大)?
「はい、何でしょう?」
なぜ、こんな拷問器具が、未来では作られたんですか?
「……本当は禁則事項なんですが、特別に教えちゃいます」
「いいんですか、朝比奈さん?」
「……その代わり、このことは胸の奥へそっとしまっておいてください」
わかりました。
「実は、わたしたちの時代はあまりにも平穏で、地球のどこも、安泰と満足だけが世を占めております。
その、どうしようもない退屈を、処理するための品です。世の中にも結構普及している、娯楽用のもので………」
言い終わらないうちに、朝比奈さん(大)と古泉は消えていった。

しかし、消える寸前に朝比奈さん(大)の顔に浮かんだ、うらやましそうな表情を、俺は見逃さなかった。
人工的に神経を刺激しなくとも、世の中に緊張と不安が存在している時代。
未来人にとっては、この上なくうらやましい時代なのであろう。
今はもう、確かめようのないことではあるが。
741VIP村人P:2006/11/15(水) 00:44:04.91 ID:Givd9qRhO
支援
742☆ ◆ZkQJyPyhCs :2006/11/15(水) 00:45:42.51 ID:OuAsgu+90
【涼宮ハルヒの憂鬱 meets 星新一 第八部 「夜の嵐」】
原作:星新一「マイ国家」に収録 「夜の嵐」

>>707-708の名前欄が「ミスった…orz」となっていますが
ここの部分はミスってませんのでご了承を……
743VIP村人P:2006/11/15(水) 00:46:41.92 ID:Givd9qRhO
GJ!

相変わらずドキドキな作品だぜ…
744暴れん坊VIPPER:2006/11/15(水) 00:47:01.86 ID:rw0w8FN/0
やっぱり星作品だったか
乙だぜ
745VIP賢者:2006/11/15(水) 00:47:22.71 ID:bRBoiZBf0
落ちないのかwww

されば紫煙
746VIP遊び人:2006/11/15(水) 00:47:25.74 ID:Kj18GT+FO
乙です!
なんかドキドキしたw
747VIP村人Ecup:2006/11/15(水) 00:48:53.67 ID:9Q3cOwMs0
星新一スキーがここにいるとは。
748VIP村人P:2006/11/15(水) 00:52:42.04 ID:Givd9qRhO
結局スレが落ちるであろう時間は3時頃でFA?
749VIP足軽wktk:2006/11/15(水) 00:53:58.12 ID:H6qHeIFBO
http://game9.2ch.net/test/read.cgi/gal/1160811057/

このスレでVIPが馬鹿にされてるお(#^ω^)
みんなでVIPPERの力を見せてやるんだお!

862:名無しくん、、、好きです。。。 :2006/11/14(火) 15:14:38 ID:fas8XI9b [sage]
vipってあれだろ?
妹に酒飲ませて無理矢理犯すような犯罪者を擁護するクズにも劣る金玉の腐ったような奴の集まりだろ? 

866:名無しくん、、、好きです。。。 :2006/11/14(火) 19:07:31 ID:mgSF7ehh [sage]
VIPは2chの癌
出てこなくていい
750VIP村人d:2006/11/15(水) 00:56:27.05 ID:qF0s3QSt0
カプリングはハルキョンが基本なの?
鶴屋さんや朝倉も書きたいコイキング
751VIP村人XL:2006/11/15(水) 01:00:11.48 ID:vsgiou+d0
好きにすればいい
752VIP魔王:2006/11/15(水) 01:09:01.42 ID:Givd9qRhO
甘ければ組み合わせは自由っしょ。


あっ、無理に甘くなくても良いんだけどね。
753VIP村人XL:2006/11/15(水) 01:27:36.05 ID:vsgiou+d0
誰もいない
754VIP魔王:2006/11/15(水) 01:30:56.47 ID:Givd9qRhO
いや、居る。
755VIP魔法使い:2006/11/15(水) 01:43:56.01 ID:WKvEZuLD0
ああ居るとも
756VIP村人v:2006/11/15(水) 01:44:22.40 ID:eDE+a6LL0
おう、居るさ
757VIP商人:2006/11/15(水) 01:47:05.00 ID:lUGgSu4U0
ハルヒ「やめてキョン! プリンだけは! プリンだけは!」
キョン「るせぇ! 俺は今猛烈にプリン喰いたい病に犯されてるんだ!」
758VIP村人a:2006/11/15(水) 01:48:56.24 ID:IWmFk2gU0
最近はキャラスレにも良作の投下があるから油断できない。
そんな俺は朝倉スレ住人
>>750ドンと来い
759VIP村人x:2006/11/15(水) 01:55:56.07 ID:bdge4PsTO
保守
760VIP商人:2006/11/15(水) 01:57:37.32 ID:lUGgSu4U0
朝倉さんは素敵だよな。
というわけで策謀の続きなんぞを考えてる俺だ。

>>750是非とも書いてくれ
761VIP村人t:2006/11/15(水) 02:10:46.87 ID:r/uh/UMP0
ほしゅ
762VIP村人y:2006/11/15(水) 02:17:13.26 ID:u6tmZixzO
そろそろ落ちる頃か
763VIP足軽a:2006/11/15(水) 02:20:34.96 ID:B7jPgUkl0
hs
764VIP悪魔:2006/11/15(水) 02:25:35.81 ID:uKORiUEG0
聖杯の人マダーーーーー!!!
765VIP女神:2006/11/15(水) 02:45:16.69 ID:cOMyn3jm0
限界まで落とさせない
766VIP村人r:2006/11/15(水) 02:56:32.09 ID:Bq7Ecme/0
落ちるのカナカナ?
767VIP足軽MS:2006/11/15(水) 02:58:50.09 ID:P+cuwxxj0
そろそろ落ちるな、新スレ立てとこうか
768VIP足軽y:2006/11/15(水) 03:02:17.16 ID:K5F4GuIl0
落ちてからでいいだろ。雑談所もあるんだし、なにより本当にそろそろ落ちるとは限らないんだから
769ex17落とさないでね:2006/11/15(水) 03:14:50.63 ID:+JUYkzgZ0
              _ さっ!木更津に戻るわよっ!
            ィ<´ `ヽ
           {从イト、 ヘ
            ゞリ1X^` ズルズル
             {y'ハ⌒ヽ
             レ/ '`ト、 \
             j}r┬ヘ. \_ヽ_x--、 イヤダー
             L| !  \ゝ(xf::::::从 オレハジユウダ゙ー
             (<_ム __ノ ヾi代'゙ソ
             / /~ヽ ヘ 〈^`r=ヽ_
               / /   ヽ ヽ 1 i| |ハ\
            /゙-/     \ヘヽ! {込ヽ!
            / /       ヾヽ\\ヘ_≧、
.         r=x'_〃        )xクム_>了′` ̄¨==- 、_/},-、
         ` ー’        'ー′`´ゞ'ー──==- ,___/Z_/
770VIP足軽y:2006/11/15(水) 03:40:04.96 ID:K5F4GuIl0
保守
771VIP皇帝:2006/11/15(水) 04:00:52.26 ID:bXFgHiJM0
保守
772VIP村人h:2006/11/15(水) 04:19:21.03 ID:TAnlAStJO
保守
773VIP盗賊:2006/11/15(水) 04:38:24.27 ID:Givd9qRhO
保守
774VIP足軽zip:2006/11/15(水) 04:45:01.71 ID:K5F4GuIl0
落ちないな……二日っていうのは日付換算か?
13日に立ったスレなら15日23:59:59までとか?

それとも、運営の盛大な釣りか?
どっか落ちたスレあるの?


疑問符多いな俺
775VIP村人y:2006/11/15(水) 04:53:25.24 ID:eDE+a6LL0
とにかく保守はする
776VIP神父:2006/11/15(水) 05:04:15.69 ID:/qoaUHbiO
保守
777VIP村人z:2006/11/15(水) 05:05:42.31 ID:eDE+a6LL0
ラスト
778VIP村人h:2006/11/15(水) 05:36:43.72 ID:fcyxujnoO
運営の釣りだったんじゃね?
779VIP魔王:2006/11/15(水) 05:39:04.61 ID:Wb8/I2vnO
落ちてないならいいや。投下していい?
780VIP村人z:2006/11/15(水) 05:41:20.17 ID:eDE+a6LL0
イインダヨ
781幸せのカテゴリー ◆mtod1dSyOc :2006/11/15(水) 05:45:52.77 ID:Wb8/I2vnO
じゃあ投下します。これでおわりです。
前回は>>511辺りです。


いろいろと思う所のある時の眠りは深くならないらしい。目を覚ました時はまだ暗く、時間は5時だった。
しかし、もう一度寝るのも億劫なので体を起こし、顔を洗い物思いに耽った。
俺とハルヒが今までにやった様々なこと。そんなことを思いだす時に先に頭に出て来るのはいつも、昔のハルヒだった。
しばらく物思いに耽った後、読み掛けの小説を読み、妹が来る前に部屋を脱出して朝飯を食べた。
平常心を装ってみてもどこか落ち着かない自分がいる。
いろいろなことを終わらせると、時間は10時をまわった。俺は歩いて出かけることにした。
いつもはすっ飛ばして流れる景色を今日はゆっくりと眺めながら歩いた。
道端の石ころを蹴飛ばし、道行く人に挨拶をして、ゆっくりと喫茶店へと向かった。

喫茶店についたのは11時20分だった。ハルヒはまだ来ていなかったから、先に中に入りコーヒーを頼んで待つことにした。
ブラックのコーヒーにミルクを入れる。ゆっくりとかき混ぜると白い渦を作った後に混じり合って茶色になった。
782幸せのカテゴリー ◆mtod1dSyOc :2006/11/15(水) 05:46:50.46 ID:Wb8/I2vnO
こんな風にゆっくりでいいからお互いを受け入れていくように言えばよかったのかもな……。
コーヒーとにらめっこしていると、客が入ってきて俺の向かいの席に座った。
「いくら見ても、コーヒーはコーヒーよ?」
ハルヒはそう言うと、店員にウーロン茶を頼んで俺の顔を直視した。
「……なんだよ、話って」
ハルヒに尋ねると、俺を直視していた目は逸れて、弱々しい顔になった。
「キョンにフラれてからいろんな本を読んだり、一人でずっと考えたりしたわ。……それでも、あんたがどんな関係を求めてるかなんてわかんなかった」
「そうか」
「それでも知りたかったからママに相談したら、あんたと同じこと言ったわ。自分で見つけなさいって」
なりふり構わずって感じだったらしい。様々な手を尽くして俺の言ったことを理解したかったということを言いたいのだろう。
「でも……もう、ダメ。なんにもわかんなくなっちゃった。どうすればいいのか教えてよぉ……」
頬を通る、一筋の涙。ハルヒはさっきまでの顔のまま泣き出した。
俺のためにここまで悩んでくれたハルヒ。今ならもう一度やり直して、きちんと付き合えるんじゃないかと思った俺は口を開いた。
「俺が求めていたのは、ありのままのお前と付き合うことだったんだ。ケンカもしない、俺の言うことに忠実なお前なんて俺の好きな《涼宮ハルヒ》じゃなかったんだよ」
ハルヒはハッとした表情を浮かべた後……少しずつ悲しみを顔にあらわした。
「なによ……それ。あたしが、あんたの為に優しくしようって思ってやってたことは……逆効果だったってことなの?」
ハルヒは俺の為に優しい人間を演じていたのか……。
783幸せのカテゴリー ◆mtod1dSyOc :2006/11/15(水) 05:48:55.22 ID:Wb8/I2vnO
「あんただってあたしの気持ちなんてわかって無いじゃない!あたしは付き合うまで強気な態度だったけど、ずっと……ずっと甘えたかったのよ!?」
「……なんだって?」
「あんたが自分の理想の関係にしようとしたように、あたしだって理想の関係にしようとしてたの!」
……俺はバカだ。ハルヒの理想の関係のことなんて聞かずに自分の理想ばかりを追い求めて、傷つけてしまった。
先にそれを聞いておけばお互いに少しずつ歩み寄ることだって出来たのに……。
「あんまりだよぉ……、あたしばっかり傷つけられて。あたしの気持ちだって考えなさいよぉっ!」
ハルヒは飲みかけのウーロン茶を俺にぶっかけた。……瞬間、パシンという乾いた音と共に俺はハルヒの頬をはたいた。
「あ……え?あ、あ……うわぁぁぁぁん!」
俺は机の上に二千円を置いて、ハルヒに目を当てずに店を出た。
畜生、俺だって泣きてぇよ。自分の過ちに気付いたんだからな。
お互いが求める理想の関係があまりに違いすぎた。それを話し合わないまま、わかり合ったつもりになっていたんだ。
そして今、心にもなくハルヒを叩いた。一方的に傷つけた俺が悪いのに……。
ぐちゃぐちゃになった思考を何も考えれない状態にするため、俺は走った。
自分の家までの道を、可能な限りの速さで。
……俺は馬鹿野郎だ。


ウーロン茶をかけられたのを風呂で洗い流し、俺はベッドに寝転んだ。
走って、風呂に入ると頭がスッキリして一つの結論が頭に出てきた。
『月曜日にハルヒに謝ってお互いに歩み寄ってやり直したいと言おう』
愛し方は自由だと言ったのは俺じゃないか。
784幸せのカテゴリー ◆mtod1dSyOc :2006/11/15(水) 05:50:27.63 ID:Wb8/I2vnO
ハルヒが自分を通そうとしたように、俺もまたハルヒに愛の形の押しつけをしていたんだ。
今なら、頭の冷えた今なら確実にわかり合える。……そんな気がする。
自分の中で結論を出し終えた俺は、今日の残った時間を消化し、眠りについた。
同じように日曜日もダラダラと過ごし、月曜日を迎えた……。

「行ってきます」
そう言って家を出ると門の前に北高の制服を着て、頭をポニーテールにしている女が立っていた。
「……遅い」
ハルヒは膨れっ面で俺を睨んだ。
「……わりぃ」
そう答えると、隣りに並んで歩き出した。
「昨日はごめんな。……叩いちまってさ」
「ん〜ん、あたしがウーロン茶かけたのが先だからさ」
ぎこちない会話が始まる。謝った後にすることは……。
「単刀直入に言おう。俺はお前と……やり直したい。もちろん二人できちんと話し合ってからな」
ハルヒは立ち止まった。惰性のまま俺が二歩程前に出た。
「あたし、甘えすぎないように努力するから。いつだって、あんたの好きな《涼宮ハルヒ》でいられるように努力するから……付き合お?」
「俺も愛の形の押しつけなんか二度としない。だから……二人で一緒に愛の形を作り出していこうぜ?」
785VIP村人z:2006/11/15(水) 05:50:38.97 ID:eDE+a6LL0
支援
786幸せのカテゴリー ◆mtod1dSyOc :2006/11/15(水) 05:52:02.98 ID:Wb8/I2vnO
ようやく……歩み寄れた。お互いに近付いて、わかりあうことが出来た。
長かったけど決して無駄ではなかった寄り道。それを思い、俺は今までで一番強くハルヒを抱き締めた。
「い、痛いよ……キョン」
「大好きだ、ハルヒ」
道行く小学生、中学生、高校生、大人……。様々な人間の目を無視して、俺はハルヒに強く、強くキスをした。
長いキス。息苦しくなったら口を離して、またつける。そんなことをしばらくの間繰り返した。
「も、もういいから!恥ずかしいから!」
ハルヒは慌てて俺から離れた。頬を赤らめている。
「すまん……が、これが今の俺の精一杯の愛の形だ」
「次……勝手にやったら罰金なんだからね?」
二人で相手に指摘されたことをぎこちなくこなした。
そう、俺達の恋愛なんてこんな風にゆっくりと進めて行けばいいさ。
どちらからともなく、手を握り合った。
お互いの存在を確認しあうように二人とも強く握って、学校に向かい歩いていった。
俺はもう二度とハルヒを離しはしないと心の中で誓い、手をつないで歩いたまま優しく、短いキスをした。


おわり


以上です、ありがとうございました。
前回のと合わせて感想もらえたら有り難いっす。
とりあえず寝起きにでも読んでくださいww
787VIP侍:2006/11/15(水) 06:26:12.29 ID:CJ84osat0
GJ!

そして保守
788VIP村人i:2006/11/15(水) 06:38:03.60 ID:5eZa8wQ2O
GJ
789VIP足軽a:2006/11/15(水) 07:00:52.84 ID:m7W6+jEc0
あれ?
このスレ落ちてなかたのか・・・
790VIP村人g:2006/11/15(水) 07:12:15.41 ID:GVVSUxWvO
釣りか……
791VIP商人:2006/11/15(水) 07:25:49.37 ID:JYS9rtLq0
GJ!!
792VIP悪魔:2006/11/15(水) 07:39:46.69 ID:Givd9qRhO
GJ!
こうゆうのも良いね。
793VIP村人m:2006/11/15(水) 07:46:53.80 ID:65YI846YO
GJ!
落ちてないな・・・釣られたか?
794VIP村人k:2006/11/15(水) 07:54:20.63 ID:TAnlAStJO
こういうハルヒが一番好きだな…
795北町奉行:2006/11/15(水) 07:57:27.98 ID:Kzc2ROWe0
796VIP足軽wktk:2006/11/15(水) 08:01:54.38 ID:K5F4GuIl0
落ちたら寝るつもりだったのにもう学校行く時間になっちまったい
797VIP盗賊:2006/11/15(水) 08:09:51.63 ID:xnFM1vwgO
あげとく
798VIP毒蛇:2006/11/15(水) 08:21:40.50 ID:Givd9qRhO
まぁ落ちなくて良かったよ。
799ただの戦士:2006/11/15(水) 08:28:19.40 ID:nJFlSguO0
>>786
そのまま別れてしまうんじゃないかとハラハラしたが
うまく纏めてるよ!GJ!!
800VIP村人k:2006/11/15(水) 08:40:22.52 ID:5eZa8wQ2O
保守
801VIP盗賊:2006/11/15(水) 09:04:16.77 ID:gmznoz8ZO
保守
802VIP足軽neet:2006/11/15(水) 09:31:32.04 ID:JoVNZdz90
保守?
803VIP村人n:2006/11/15(水) 09:31:57.52 ID:F41S55Yi0
まだ落ちてないのか…あれは釣りか?

>>786が感想欲しいんだって。みんなで読んで感想送ってあげましょう」
ハルヒはプリントを俺達に配った。ダテ眼鏡を掛けてなんのつもりだ。
「なかなかよく書けていますね。上手です。うまくまとまってますよ。楽しませていただきましたよ」
古泉は微笑みを崩さずハルヒにプリントを返し、詰め将棋の続きを始めた。
「……」長門は無言でプリントを返した。
「ね、有希、感想は?」
「……」
長門はわずかに首を傾げ、読んでいた本に戻った。
「えと、これ全部読みたいんですけど……」
朝比奈さんは、遠慮しがちな笑顔を浮かべて言った。
「なにいってんの、みくるちゃん。これで全部よ」
「え、あ、そうなんですか……えと、おもしろかったです」
そういってプリントをハルヒに返し、編み物を始めた。
なんでも長門に頼まれ、帽子を編んでいるらしい。
「あんたはまだなの?」
俺は眉間を指でマッサージし、拳をつくって肩を叩いた。
昨晩、ちょっと新作ゲームに夢中になり過ぎた。ゲーム疲れが残っている。控えねばな。
朝比奈さんが入れてくれたお茶をすすった。ああ、うまいな。
そういえば土曜日どこにいくか、まだ決めてなかったな。帰りに情報誌を買わないと。
なんなら今日、喫茶店で打ち合わせするのもいいかもしれん。
「キョン、聞いてんの?」
「ああ」ハルヒにプリントを返した。「うん、いいんじゃないか?」
「だから、感想は?」
「だから、いいんじゃないか?」
しばらく無言で俺とハルヒは見つめ合った。ロマンチックなムードは微塵もなく、なんか言った方が負けのゲームだ。
「そう、わかった」
ハルヒは手にしたプリントをごみ箱に投げ入れた。
804VIP侍:2006/11/15(水) 09:50:37.53 ID:Kj18GT+FO
保守
805VIP賢者:2006/11/15(水) 10:02:11.52 ID:nJFlSguO0
>>803
ん?>>786本人?
806VIP下手人:2006/11/15(水) 10:36:58.42 ID:rbUoYmvg0
保守
807VIP足軽になりたい:2006/11/15(水) 11:03:44.28 ID:MjmHk0Bt0
>>786
えがったよ。ネタもとの本人も言い訳がましい曲出して、回りに「失敗だった」って言いまわってるくらいだしな。ほんど子供だよあの人w
反面教師でしかなかった元ネタを、上手く料理していてGJ。
808VIP悪魔:2006/11/15(水) 11:31:08.21 ID:xnFM1vwgO
809VIP悪魔:2006/11/15(水) 11:47:59.75 ID:Wb8/I2vnO
感想ありがとうございましたorz
ちなみに>>803は俺じゃないっすww
またいろいろ書きますわ
810暴れん坊VIPPER:2006/11/15(水) 12:04:14.91 ID:JYS9rtLq0
>>809
俺個人の好みの問題でしかない上に今更ながら感想書くと
情景描写の上手さと落ち着いた文の流れというか語り口は非常に好み。
投下しないチンカスの分際で僭越ながら言わせてもらうと
キョンの独白とでもいうか、第三者への語りかけが無いかなと。
それを意図してたとすればスマン。
よーするに俺は原作派であって似せて欲しいのかなと自己分析。
(そうする事に意味があるかないか良し悪しは別にしといてもらいたいんだが)
811VIP足軽orz:2006/11/15(水) 12:04:45.77 ID:xnFM1vwgO
orz{●
812VIP乙女:2006/11/15(水) 12:37:21.09 ID:OeOXJ8ti0
●<………
813VIP将軍:2006/11/15(水) 12:55:12.03 ID:Givd9qRhO
●<マッガ…
814VIP村人l:2006/11/15(水) 12:58:22.20 ID:GVVSUxWvO
半分まで書いた
815VIP女神:2006/11/15(水) 13:18:59.75 ID:Wb8/I2vnO
>>810
ありがとうございます。
次からはもう少し一人言増やしますわww
816VIP足軽wwwww:2006/11/15(水) 13:21:18.68 ID:FshbqrYl0
hossi-no
817VIP村人r:2006/11/15(水) 13:26:42.58 ID:sxWAMJqB0
保守ってレベルマッガーレ!
818敬愛のa unique solutionの人 ◆rvbr32KZ7E :2006/11/15(水) 13:42:55.65 ID:AjZCo84x0
周りに人がいないので今のうちコソコソとw

a unique solutionの続きは早くて明日の早朝、
遅くてもなんとか明日の夜中には投下したいと思います。
お待たせしてすいません。

あとWikiでa unique solutionが更新されているのは
ちょっと3点リーダーやスペースを手直ししたためです。あしからず。
819敬愛のa unique solutionの人 ◆dIPa2p9Hdo :2006/11/15(水) 13:45:02.67 ID:AjZCo84x0
上のトリ間違えてましたww
アホだ私orz
こっちが正しいです
820VIP下手人:2006/11/15(水) 13:49:58.00 ID:JYS9rtLq0
>>815
蛇足にしかならなそうだけど俺の文面が悪かったww
>>810の5行目
キョンの独白とその情景に終始していて、第三者への語りかけが無いかなと。
に変更しといてくれww
〜〜だったが××するのが当然ってもんだろ? みたいなさ。

>>819
今から全裸でwktkしとく
821VIP足軽wwwww:2006/11/15(水) 14:00:57.73 ID:o2e6RH8l0
「ふぅん。まとめページのアイコンが、長門からまたハルヒに戻ったのな」
「そのようですね……頬が緩んでいますよ」
「気のせいだ」
822VIP番長:2006/11/15(水) 14:10:24.71 ID:Wb8/I2vnO
>>820
りょうかい。
授業中に便所からww
823VIP番長:2006/11/15(水) 14:43:08.69 ID:xnFM1vwgO
>>821
あれって何か法則あるの?
824VIP村人r:2006/11/15(水) 15:04:15.12 ID:gxTP8xYQO
長門のままが良かった・・・(´・ω・`)
朝倉とかにもなるのかな?
825南蛮ムキトス:2006/11/15(水) 15:17:00.73 ID:nJFlSguO0
テレテレハルにゃんかわいいよハルにゃん

と言うことで俺はハルヒアイコンの方が好きだぜ
826門番の娘:2006/11/15(水) 15:36:46.10 ID:Givd9qRhO
>>824
朝倉ならナイフのアイコンかwww
827VIP村人s:2006/11/15(水) 16:01:20.84 ID:fcyxujnoO
ほっしゅん
828VIP村人s:2006/11/15(水) 16:01:50.72 ID:fcyxujnoO
ほっしゅん
829VIP村人P:2006/11/15(水) 16:03:26.33 ID:gVn9Van30
たまには朝比奈さん&鶴屋さんもみたいな。
830VIP将軍:2006/11/15(水) 16:08:34.06 ID:Wb8/I2vnO
>>829
それ次書こうと思ってたww
831猿回しの勘三:2006/11/15(水) 16:08:41.61 ID:nJFlSguO0
つーかあのアイコンは管理人さんが描いているのか?
832門番の娘:2006/11/15(水) 16:18:23.33 ID:kiiTwcxPO
みくる×長門の難しさは異常
833VIP村人e:2006/11/15(水) 16:20:50.68 ID:MjmHk0Bt0
朝倉×みくるもやばい
834棒またぎ姫:2006/11/15(水) 16:28:39.58 ID:JYS9rtLq0
ちょっと俺も書いてみっかなー



5行でギブ☆
835VIP村人s:2006/11/15(水) 16:31:52.34 ID:fcyxujnoO
朝倉×みくるはどうにも繋がらんだろw顔も合わせたこと無いんじゃないの?
836水汲みおしち:2006/11/15(水) 16:32:36.87 ID:Givd9qRhO
>>834
ちょwww
837壷ふりお京:2006/11/15(水) 17:00:29.06 ID:rbUoYmvg0
終わりが見えない
838VIP村人f:2006/11/15(水) 17:05:42.71 ID:MjmHk0Bt0
>>835
破棄したSSのプロットにそういう場面があって、長門への畏怖や
未来での長門の接点を描写しようとしたときに絡めようとして自爆したw

最近TxtでSS書いてて、読みづらく感じる……なんか投下したときと文章の見え方(ニュアンス)も違って見えて困ってる。
ワードかなにか使うべきかしら?
839VIP村人q:2006/11/15(水) 17:12:10.73 ID:GVVSUxWvO
やっぱり1人称ムズカシス(´・ω・` )
840だんご屋のはる:2006/11/15(水) 17:21:08.61 ID:JYS9rtLq0
これムズかしいなwwwwwwwwwwwwwwwwwww
841VIP番長:2006/11/15(水) 17:31:19.01 ID:bdge4PsTO
保守
842VIP村人h:2006/11/15(水) 17:36:04.66 ID:K5F4GuIl0
やぁーっと帰ってこれた保守
843VIP村人t:2006/11/15(水) 17:36:48.16 ID:gxTP8xYQO
以前、どなたかが書いてくれた朝倉×古泉の続きが読みたくなってきた
844VIP村人m:2006/11/15(水) 17:39:50.07 ID:P+cuwxxj0
ええい、聖杯は、聖杯はまだかぁ!!
845駅前食堂のメグ:2006/11/15(水) 17:55:12.10 ID:Givd9qRhO
俺は待つぞ!
846VIP足軽utu:2006/11/15(水) 18:12:30.05 ID:xnFM1vwgO
聖杯ってなにをもとにしてるんだっけか
月姫?フェイト?
847VIP村人x:2006/11/15(水) 18:13:17.18 ID:3zz+cXQz0
>>846
フェイトのハズ。
848VIP神:2006/11/15(水) 18:35:16.49 ID:34PkmpBR0
ロシュ
849VIP盗賊:2006/11/15(水) 18:35:32.47 ID:2nEsTv6s0
練馬雹だよ保守
850VIP村人u:2006/11/15(水) 18:39:14.93 ID:pfbr4yQx0
フェイトってエロゲーなのそれとも普通のゲームなの?
851VIP足軽c:2006/11/15(水) 18:39:26.66 ID:KmhiWT0S0
パズルゲーム
852VIP神:2006/11/15(水) 18:44:28.56 ID:34PkmpBR0
>>850
18禁
853VIP村人r:2006/11/15(水) 18:51:18.90 ID:GVVSUxWvO
854VIP村人j:2006/11/15(水) 19:01:01.18 ID:K5F4GuIl0
だからどうした
855武器屋のじじぃ:2006/11/15(水) 19:03:44.71 ID:Zb6DXL3KO
ところで、コーヒーがはいったんだが
856門番の娘:2006/11/15(水) 19:09:21.75 ID:Wb8/I2vnO
くるしゅうない、出してくれ
857はぐれVIPPER:2006/11/15(水) 19:09:32.49 ID:Givd9qRhO
wktk
858コーヒーふたつ8 ◆2xLpx6qEVE :2006/11/15(水) 19:13:05.64 ID:Zb6DXL3KO
では、15レス程お借りします。
今回は古泉視点です。
少し長くなったので、前編と後編に分けました。
今夜は前編を書きますね。

※今回は
http://www11.atwiki.jp/xgvuw6/pages/1508.html
http://www11.atwiki.jp/xgvuw6/pages/1696.html
の続きになります。


859VIP下手人:2006/11/15(水) 19:13:44.13 ID:nJFlSguO0
>>855
武器屋のじじぃがコーヒーを入れてくれるとはこれイカに
と言いつつもwktk
860コーヒーふたつ8 ◆2xLpx6qEVE :2006/11/15(水) 19:15:39.17 ID:Zb6DXL3KO
━━━━沈みかけた夕日が、一日の終わりを告げている。
それにもかかからず僕は、まるで今から一日が始まるかの様に心を踊らせながら、駐車場へと向かっていた。
真冬の夜の訪れを告げる冷たい風が、時たま足早に歩く僕の頬を撫でるが、今はそれさえも心地よい。
そして歩きながら少しだけ、彼女の笑顔を思い出して胸が熱くなるのを感じる。
おそらく…この想いは、何度目かの…━━━━━━━━


【コーヒーふたつ8・前編】


 駐車場へ着いた僕は車に乗り込むと、制服の上着とともに『北高の古泉君』である自分を脱ぎ捨てて、後部座席に用意してあった上着に着替えた。
そして、キーを回してエンジンを始動させながら、ステレオにMDを差し込む。
静かに音楽が始まり、イルミネーションに「JUST A TWO OF US」と表示されたのを確かめると、僕はゆっくりとアクセルを踏み込んだ。
ふと、ハンドルを回しながらどうしようもなく浮かれている自分に気が付いて、思わず苦笑いを浮かべてしまう。

(まったく、今の僕は殆んど病気だな。)

 約束のバス停に近付いた僕は、フロントガラス越しに朝比奈さんの姿を探した。

(ん…まだ、来ていない?)

そこに居るはずの、制服の少女が見当たらない。
しかし、少し正装に近い服装を纏った女性が、僕に向かって小さく手を振っているのが見える。
そして、さらに近付いた所で、その女性が朝比奈さんであることに気が付いた。


僕は驚きつつ、ハザードランプを灯けて朝比奈さんの傍に車を停めた。

861はぐれVIPPER:2006/11/15(水) 19:16:50.12 ID:Givd9qRhO
wktk支援
862コーヒーふたつ8 ◆2xLpx6qEVE :2006/11/15(水) 19:17:27.68 ID:Zb6DXL3KO
助手席の窓を開け、とりあえず「お待たせしました」と声をかけてみる。

「いいえ、私も少し前に来たばかりですから。それより…ごめんなさい、私だって判り辛かったですか?」
「いえ、ただ…驚きました。どうしたんです?その服…」
「うふふっ、それはですね…あ!バスが来ちゃったみたいです!…とりあえず、お邪魔しますね?」

そう言いながら彼女は少し照れた様に笑うと、遠慮がちにドアを開けて素早く助手席に体を沈ませた。
そして手早くドアを閉めると、走り出した僕に微笑みかけながら話を続ける。
「この服はですね…婦警さんのコスプレで使ったスカートに、バーテンのコスプレで使ったトップを合わせて…まあ、部室にあった衣装を適当に合わせてみたんですよ?」
「え?そうなんですか?僕にはとても、そんなふうには見えないな…」
「そうですか?よかったぁ…大成功です!せっかく誘ってくれたのだから…ね?」

本当に…とても有り合わせで用意した服装には見えない。
しかも、その大人びた服装がいつもの制服よりも似合っている気がする。
そして…微かに香る甘い香り…
髪型も少しだけ変えている様だ。
(もしかしたら、今の朝比奈さんが本当の彼女の姿なのだろうか。)
僕は、そんな事をぼんやりと考えながら、暮れなずむバス通りを街へと向かった。


863はぐれVIPPER:2006/11/15(水) 19:18:35.85 ID:Givd9qRhO
支援
864コーヒーふたつ8 ◆2xLpx6qEVE :2006/11/15(水) 19:18:42.09 ID:Zb6DXL3KO
 目的のシュークリーム屋は、商店街を抜けて少しばかり走った右手にある。
先程は任務の後に学校へ向かうついでに寄ったので感じなかったが、改めて車で行ってみると余りにも近すぎる場所である事に気が付く。
僕は「すいません、そろそろ着いてしまいます。」と告げると「思ったより近かった様で…折角お洒落をして来て頂いたのに、これ程近くてはドライブになりませんね。」と恐縮しながら笑って見せた。

「いいえ、いいんですよ。それより楽しみですね?出来立てのシュークリーム!」
「そう言って頂けると救われます。」

 やがて、店の近くに運良くパーキングを見付けた僕は、素早く車を停めると先に車から降りて助手席のドアを外から開けた。

865VIP皇帝:2006/11/15(水) 19:18:43.10 ID:nJFlSguO0
なんだこの大人の香りのコーヒーは支援
866門番の娘:2006/11/15(水) 19:20:30.67 ID:Wb8/I2vnO
支援
867コーヒーふたつ8 ◆2xLpx6qEVE :2006/11/15(水) 19:24:10.23 ID:Zb6DXL3KO
そして、少しかしこまりながら朝比奈さんをエスコートする。

「さあ、着きましたよ?どうぞ、此方へ!」
「ふふっ…古泉君たら…。いつも、こんな事してるんですか?」
「とんでもない、今日は特別ですよ!お洒落な朝比奈さんに敬意を表して…」

わざと大袈裟にお辞儀をして見せた僕を見て、朝比奈さんが楽しげに笑う。
そして、差し出した僕の手にそっと触れながら助手席から歩道へと降り立った。
ふと、このまま手を繋いで歩いて行きたい衝動に駆られる。
そして、それは僕の挙動を少し不自然なものへ変えた。

「古泉君?」
「い、いえ…あ!そうだ、すぐそこの赤い看板の店がシュークリーム屋さんですよ。」

僕は、彼女から手を離すと「さあ、行きましょう」と彼女の歩幅を気遣いながら歩き出した。
そして、店に辿り着くとショーケースの中にシュークリームを探す。

「あれ?見当たらないな…」
「どうしたんですか?」
「いえ…先程までは、ここに並べてあったんですが…。」

昼間はたくさんショーケースの中に積み上げられていたシュークリームが、一つ残らず消えていた。
僕は何と無く悪い予感を感じながらも、店員に尋ねた。

「すいません!シュークリームを頂きたいのですが…」
「あ、申し訳ありません!ウチは7時で終わりなもんで…。夕方に売り切った分で、オシマイにさせて頂いているんですよ。」
「そうなんですか…。いや、失礼。また来ます。」
868はぐれVIPPER:2006/11/15(水) 19:25:58.09 ID:Givd9qRhO
支援
869門番の娘:2006/11/15(水) 19:31:05.16 ID:oUQoQuMk0
支援
870コーヒーふたつ8 ◆2xLpx6qEVE :2006/11/15(水) 19:32:11.85 ID:Zb6DXL3KO
「ええ、是非宜しくお願いします。あ、そうだ…よろしければコレ、どうぞ?」

そう言うと店員は掌に乗る程の箱を2つ、ショーケースの上に差し出した。

「当店オリジナルのペアマグカップです。…せっかく来て頂いたので、サービスですよ。」
「あ、ああ…すいません。では遠慮なく…」

『ペアマグカップ』という言葉が、僕の頭の中で甘く揺れる。
店員は僕達二人を『その様な関係』と把握して、この様なプレゼントを差し出したのだろう。
しかし、残念ながら僕達は『その様な関係』では無いのだ。
そして…朝比奈さんの心の中には『彼』の存在がある事を僕は知っている。

僕は横に立つ朝比奈さんに「申し訳ありません、売り切れてしまった様です。」と言いながら「コレはサービスだそうですよ?」と2つの箱を手渡した。

「あら…残念ですね。でもこれ…私が2つとも頂いてしまって良いんですか?」
「ええ。それ…箱は別れていますが、ペアのマグカップなのだそうです。さすがにペアの相手が僕ではマズイでしょう?いずれ、朝比奈さんが望む使い方が出来る時が来るまで、持っていれば良いと思いますよ?」

そうだ…これで、いい。
少し残念ではあるが、彼女の想いを知りつつ僕の秘めた想いを気付かせてまうのは、彼女を混乱させるだけだ。
そして、おそらく人並み以上に優しい性格の彼女は、僕の想いに気付いてしまえば自らの想いとの廻間で悩み苦しむ事だろう。

僕は「さて、とりあえず此処を出ましょう。」と告げると、先に店の外へと足を運んだ。
そして、少し遅れて彼女が歩き出したのを確かめながら、買い損ねたシュークリームの埋め合わせをしようと考えてみる。
時計を見ると、短い方の針が7に重なろうとしていた。

871VIP村人a:2006/11/15(水) 19:33:28.05 ID:LIqW++v20
支援
872VIP魔王:2006/11/15(水) 19:33:50.90 ID:TiUU6qyc0
語尾の「る」を「りゅ」に変えるだけで激しく萌えるwwww
http://ex17.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1163586450/l50
873コーヒーふたつ8 ◆2xLpx6qEVE :2006/11/15(水) 19:34:16.35 ID:Zb6DXL3KO
「朝比奈さん、是非…夕食を御馳走させてください。せっかく来て頂いたのに、これでは申し訳ない…」
「え?ええ…。でも、あまり気にしないでください。」
「あ…都合が悪ければ、このまま送りますよ?」
「いえ…あの…古泉君?」
「どうしました?」
「その…私が相手じゃ…駄目ですか?」
「何の事です?」
「…ペアの…マグカップの事です。」

「えっ?」

(一体、どういう事だ…?)

少し頬を赤らめながら尋ねる朝比奈さんと、全く予想していなかった展開に僕は戸惑う。
(つまり…そういう事なのだろうか…。しかし彼女は、キョン君の事を…)

僕は、揺れる心を必死に押さえながら「それは光栄ですね、もちろんですよ!僕でよろしければ。」と余裕の表情を見せてみた。

(馬鹿だな、僕は!そんな駆け引きじみた言葉しか返せないのか!)

本当は「それは、どういう意味です?」と訊いてみたかった。
しかし、僕の中に在る『いつかのキョン君を悲しく見つめる朝比奈さんの表情』がそれを許さない。
それに…たった今感じた甘い感触には、なんと言っても確証が無い。
僕はただ、平静を装いながら車へと歩いた。

874はぐれVIPPER:2006/11/15(水) 19:35:03.61 ID:Givd9qRhO
支援
875コーヒーふたつ8 ◆2xLpx6qEVE :2006/11/15(水) 19:35:52.31 ID:Zb6DXL3KO

 車に辿り着いた僕は、先に乗り込むとヒーターのスイッチに触れながら「すぐに暖かくなりますから。」と少し遅れて車に乗り込んだ朝比奈さんに声をかけた。
そして、彼女の手から先程のマグカップを受けとると「大切にしますね?」と微笑んでみせる。
そんな僕を見て、朝比奈さんも「はい」と頷きながら幸せそうに微笑んだ。

(こんな時、彼…キョン君なら、どうするのだろうか…)

ふと、そんな事を思い付いて僕は思わず黙りこむ。
そして、そんな気持ちを彼女に悟られぬ様に、車を静かに発進させた。



 僕達は、夜を迎えたばかりの町並みを走り抜ける。
時折、短く差し込む街路灯の明かりが彼女の輪郭を映し出し、瞬く間に消えていく。
僕は、もう少し彼女の存在を感じたくなって、何か話をしようと話題を探した。

「…朝比奈さん。」
「はい?」
「…ところで、何を食べに行きましょうか。」
「おまかせしますよ?」
「なるほど。では、パスタなどは如何です?」
「あ!私、パスタ大好きです!」
「それは良かった。面白い店を見付けましてね?少し遠いですが、時間は…」
876はぐれVIPPER:2006/11/15(水) 19:36:42.71 ID:Givd9qRhO
支援
877コーヒーふたつ8 ◆2xLpx6qEVE :2006/11/15(水) 19:40:20.40 ID:Zb6DXL3KO
「ふふっ、大丈夫に決まってますよ?私がどんな生活をしているのか、大体察しはついているんでしょう?」
「はは、愚問でした。まあ、僕も貴女と似たような類の人間ですからね。現にこうして、誰かと夕食を共にするのは久しぶりです。」
「私も…本当に久しぶり…」

そう言いかけると、彼女は窓の外に視線をそらした。
おそらく、彼女の「久しぶり」という言葉が指す記憶は、かつて暮らしていた未来での出来事なのだろう。
そういえば今まで考えた事もなかったが、彼女はその未来の世界で、どのような日々を過ごしていたのだろうか。
家族、仕事、友達…そして恋人…。
全てを断ち切って、任務の為にこの世界にやってきた彼女。
いずれ、元に居た未来へ帰る時が来るのだろうか。
そして…その時、僕はどうしているんだろう。

878はぐれVIPPER:2006/11/15(水) 19:41:25.05 ID:Givd9qRhO
支援
879コーヒーふたつ8 ◆2xLpx6qEVE :2006/11/15(水) 19:41:49.99 ID:Zb6DXL3KO
彼女は、少しだけ窓の外に視線を送った後で、再びこちらを向き「ごめんなさい…私…」と潤んだ瞳で照れた様に笑った。
そして思わず微笑みを返しながら、僕は再び考えを巡らせる。

(おそらく…そんな彼女が選んだ心の拠が、キョン君…だったのだろうか。)

そして…そこまで考えたところで、僕はシュークリーム屋で貰ったマグカップの事を思い出した。

『その…私が相手じゃ駄目ですか?』

先程の朝比奈さんの言葉が頭の中を駆け巡る。

「駄目な訳…ないじゃないですか…」

うっかり呟いてしまった僕は、慌てて助手席の方を見る。

(聞こえてなかったみたい…だな。)
「あら、どうしました?」
「い、いえ…何でもありません!そうだ…何か、音楽でも…」
僕は少し慌てながら、ステレオのスイッチを入れる。
880コーヒーふたつ8 ◆2xLpx6qEVE :2006/11/15(水) 19:43:19.86 ID:Zb6DXL3KO
そしてイントロが流れ始めたところで、選曲を「誤った」事に気が付いた。
(よりによって…この曲か…)
今更慌てて選曲し直すのも不自然な気がして、とりあえずこのままにする事にする。

ああ、神様…彼女が鈍感でありますように…。


♪━━長い髪の色も 話しかける仕草も
━━━見慣れた君のまま 香りだけが変わってた

━━恋なら何度もした筈
やり過ごすのも慣れた筈さ
━━なのに上手く言えない想い
胸の中浅く漂う

━━君のそのやわらかな香りには
いつも僕だけが包まれてたい
━━静かに燃やす恋の灯 消してしまわない様に
━━━もしも悪戯に遊ぶつもりなら 二人 今の関係このままでいい
━━傷付けあうほど近く踏み込めない

━臆病だから



後編へ続く

参考曲 Perfume Love/SCOOP ON SOMEBODY
(2002年アルバム「SAVE OUR SOULS」収録)
881はぐれVIPPER:2006/11/15(水) 19:43:21.98 ID:Givd9qRhO
支援
882高校の女教師:2006/11/15(水) 19:44:02.32 ID:BGy+DEvPO
支援
883門番の娘:2006/11/15(水) 19:44:18.54 ID:Wb8/I2vnO
乙!続きwktk!
884コーヒー@ ◆2xLpx6qEVE :2006/11/15(水) 19:45:05.20 ID:Zb6DXL3KO
以上です。
予定より短く出来ました。

支援、ありがとうございました。
885はぐれVIPPER:2006/11/15(水) 19:46:12.87 ID:Givd9qRhO
乙!

みくる(大)みたいな語りだったが、ストーリー的に違和感無いな。


続きwktk
886武器屋のじじぃ:2006/11/15(水) 19:47:57.60 ID:gmznoz8ZO
乙!後編wktk(゚∀゚)
887三者の人:2006/11/15(水) 19:48:00.72 ID:2fwQvrFq0
乙です。
あなたの物語はいつもステキですね、続き待ってますよ。

コーヒーさんの後でとても恐縮なのですが、私も投下しますね。
20:00〜いきます。
888VIP下手人:2006/11/15(水) 19:49:19.32 ID:nJFlSguO0
乙!続きwktk
889水汲みおしち:2006/11/15(水) 19:50:11.92 ID:NjJHhoe4O
ちゃんねらーに喧嘩売ってる奴がいます。
祭りに参加して下さい。

http://bbs01.nan-net.com/system/ilog/57/1788876787.html
投稿
ステテコちゃんの仲間かナ?[日向]◆DPSsT1IeH2
11/14 8:52
とりあえずご来訪感謝しとくかナ♪
出来りゃ〜夜ぢゃなく昼間来てくれると嬉しいンだがさ!w
てか、も〜少し楽しいヤツだと思ったが…ここのステ吉君と代わり映えしねぇ〜ナ?w
まぁ、よろしく頼むワ♪

日向のホムペ
http://id17.fm-p.jp/38/mykingyo/
890コーヒー@ ◆2xLpx6qEVE :2006/11/15(水) 19:52:39.15 ID:Zb6DXL3KO
改めまして、暖かい感想ありがとうございました。
後編は土曜日の夜に投下の予定です。


では>>887三者氏にwktkしつつ支援に参ります
891高校の女教師:2006/11/15(水) 19:58:03.12 ID:BGy+DEvPO
892三者面談7:2006/11/15(水) 20:04:36.25 ID:2fwQvrFq0
 疲れた…とにかく疲れた。もうそれしか言いたくないってくらいに。

 古泉と話を終える頃には、まもなく午後の部も終わろうとしていた。
 長門を探し出し集合場所に戻ると、団長様はすぐに本日解散を言い渡し
 さっさと帰ってしまった。
 
 あれからハルヒとは、一言もしゃべっていない……。

 それにしても、今日は考える事が多すぎた、なんだか頭が痛い。
 知恵熱だろうか?顔もなんだか熱い。
 
 俺は、まっすぐ家に帰って寝ることにした。──気分が、重い。
893門番の娘:2006/11/15(水) 20:05:21.96 ID:Zb6DXL3KO
支援
894三者面談7:2006/11/15(水) 20:05:55.03 ID:2fwQvrFq0
 次の日。昨日とかわらず、いやむしろひどくなっちまってるか、頭が痛い。
「キョンく〜〜んっ!! あっさだよっ!」 
 俺を起こしに来た妹の声が、いつにも増してでかく聞こえやがる。
 そのまま身体にボディプレスをかけてきた妹に
 
「ええい、あっちにいけ。身体がだるいんだ」
「そうなの? 大丈夫?」

 俺は、親に体温計を持ってきてもらうようにと、妹にことづけた。
 トントンと階段から親があがってくる音がする。この音ですら今はイラっときてしまう。
 熱を測ってみた。39.3分……マジかよ。
 
「あんた、今日は学校休みなさい」
 わかった、そうさせてもらう。
「薬飲んで寝てなさいね」
「キョンくんいつ元気になるの??」

 妹が心配そうに聞いてきた。
 そうだな、すぐよくなるさ。だから俺の部屋に入ってくるんじゃないぞ?
 風邪がうつるからな。
「うん…」
 少し寂しそうな顔をしながら、妹は部屋を出て行った。しょうがないだろ?

 親が持ってきたりんごをひと切れ、口に入れてみた。──全然味しねぇな。
 薬を飲んでさっさと寝ることにした。
895門番の娘:2006/11/15(水) 20:06:19.69 ID:Zb6DXL3KO
支援
896VIP村人s:2006/11/15(水) 20:06:28.31 ID:uADtKD5lO
支援
897愛のセーラー戦士:2006/11/15(水) 20:07:01.91 ID:Givd9qRhO
wktk支援
898三者面談7:2006/11/15(水) 20:07:03.98 ID:2fwQvrFq0
 もし今学校にいたら、ちょうど1限が終わった頃だろうか?
 けたたましい音が俺の部屋中に鳴り響いた。
 
 くそ、携帯電話め、相変わらず俺の都合と関係なく鳴り続けやがって。
 マナーモードにしておけばよかった、ってもう遅いが。
 相手が誰か画面を見るのも面倒なので、直接電話を取る。

「なにやってんのよ、バカ」
 ハルヒか……ああ、すまん、風邪ひいちまった。今日は休む。
「すごい声ねぇ、けっこうひどいの?」
 朝、体温は39.3分だった。薬飲んだから今はどうなのかわからんが。
「わかった」
 そう言うとさっさと電話を切ってしまった。

 やれやれ、お大事にの一言くらいあってもいいんじゃないかね?
 身体の調子は相変わらず悪い。俺はまた寝ることにした。


 今日はいったい何時間寝たのだろうか?目覚めるともう、外は夕方だった。
 人の気配がする。誰だ?母親か?
899三者面談7:2006/11/15(水) 20:07:35.76 ID:2fwQvrFq0
 身体を反転して、部屋の中を見る。
「どう? 気分は?」
 そいつの正体は、俺の予想した相手ではなかったっ!

「ハルヒ? なにやってんだお前!?」
「様子を見にきてあげたんじゃない」

 一瞬だけハルヒから目を外し、俺は周りを見渡した。他には誰もいない。
「なんでお前だけなんだよ、他のヤツらは?」
「……」
 ハルヒは無言で、少し考える顔をしたが、すぐに、はっと閃いたような顔になり

「病人の家に、毎日大勢で押しかけるもんじゃないだろう?」
 ──なるほど俺の真似か、言っておくが全然似てないからな。

 俺が何も言わなくなったのを承諾と取ったのか、
 ハルヒはタオルと俺の着替えを俺に差し出し、ちょっと待て、着替えだと?

「あんた汗だくじゃない。そんなんじゃ風邪なんて治らないわよ。
 さっさと身体拭いて着替えなさいよ」
900門番の娘:2006/11/15(水) 20:07:45.42 ID:Zb6DXL3KO
支援っ!
901愛のセーラー戦士:2006/11/15(水) 20:07:47.22 ID:Givd9qRhO
支援
902VIP村人s:2006/11/15(水) 20:08:11.47 ID:uADtKD5lO
支援
903三者面談7:2006/11/15(水) 20:08:38.11 ID:2fwQvrFq0
 今何かハルヒが言ったようだが、悪いが何も聞こえていなかった。
 なぜかって?
 当たり前だが着替えってのは俺のタンスから出さなきゃいけないわけで。
 そこには俺の大事な……その……わかるだろ?男の部屋にはどこにでもあるだろ?

 誰が出したんだ?ハルヒか?

「なにやってんのよ、早く受け取りなさいよっ!」

 ──この態度をみていると、どうやらハルヒではないらしい、しかし、ということは
   親に見られたことになるのか……。普通に会話、できるだろうか?

「ああ、わかった」
 考えていても仕方がないので、言うとおりにすることにした。身体を拭こうと服を脱ぎ始めると
「ちょっ!! ちょっと!!」

 ハルヒは慌ててドアのほうに走って行き、外に出てドアを閉めた。
 
「脱ぐなら脱ぐって言いなさいよっ! エロキョン!」

 そういえばそうだった。俺の気配りが足りなかったな、すまん。
904三者面談7:2006/11/15(水) 20:09:09.20 ID:2fwQvrFq0
「それから」
 ん?なんだ?
「タンスの中のアレは全部捨てるからね」
 
 終わった……さよなら、さよなら。俺のコレクション達よ……
 せっかくだからもう1度言っておこう、さよなら。

「ホントどうしようもないわね、このエロキョンは」

 着替え終わり、部屋に入ってきたハルヒは、そう言って俺をジト目で睨んできた。

「風邪ひいて弱ってるんだぞ、もう勘弁してくれ」
 と言う俺の言葉になんのリアクションもしないまま、軽蔑の眼差しを向け続けてくる。

 こういうときは話題を替えるしかない。

 そういえば、俺の親と妹はどこだ?
 俺がいるし、ハルヒもいるってのに、何一つリアクションもないのも少し寂しい気がする。

「お昼頃に、お隣さんの家の人の誰かにご不幸があったみたいよ。
 今手伝いで、そっちに行っちゃってるわ。妹ちゃんも一緒にね。
 で、たまたま来たあたしにあんたのことを頼んで行ったってわけ」

 なにがたまたまだ。とは心の中でしか言わないのはお約束だ。
905愛のセーラー戦士:2006/11/15(水) 20:09:16.94 ID:Givd9qRhO
支援
906VIP村人s:2006/11/15(水) 20:09:38.63 ID:uADtKD5lO
支援
907三者面談7:2006/11/15(水) 20:09:46.42 ID:2fwQvrFq0
「明日はお葬式だってさ、手伝わなきゃいけないからあんたの世話もあんまりできないって」
「そうか、まいったな……今日中に治ればいいんだが」

「いいわよ、明日も学校終わったら来てあげるわ。もう頼まれちゃってるし」
 ……マジか
「ええ、別に気にしないでいいわ。
 団員の健康管理も団長の仕事なんだからね?わかったら熱測りなさい」

 体温計を口元に突き出され、あわてて咥える。やれやれ、もっと優しく扱ってほしいもんだ。


 ──体温計がピピピとなる。……38.8分だった。
「全然だめじゃない」
 そんな事は風邪のウィルスに言ってくれ。
「しょうがないわね……なにか食べたいものは?」
 ない、なにもない。
「ちょっとは考えなさいよっ! そんなんじゃだめでしょうが!
 ──ちょっと待ってなさい」

 そういうとハルヒは部屋を出て下に降りて行った。
908門番の娘:2006/11/15(水) 20:09:58.43 ID:Zb6DXL3KO
支援
909三者面談7:2006/11/15(水) 20:10:14.05 ID:2fwQvrFq0
 15分後、部屋に再度入って来たハルヒの手には、小さなお椀とスプーンがあった。
「ほら、少しでも食べなさい」
 そのセリフ、そのお椀の中のお粥をスプーンにのせて、俺の口元に持って行きながら言ってくれ。
「バカな事言ってないで、さっさと食べなさい」

 しぶしぶ手にする俺。なんだかんだでハルヒはいつもより少し優しいな。
 ……なんかモヤモヤする。前回よりそれが大きくなっている気がする。

「なにじっとあたしの顔見てるのよ」
「──ありがとな、ハルヒ」
「ふっ、ふんっ!この分はきっちり恩返ししてもらうからねっ!」


「なぁ、ハルヒ」
「なによ」
「ついでに1つ頼んでいいか?」
「まだ何かあるの??」
「来週、俺のジャケット買うの、一緒に行ってくれないか?」
「なっ!……またいきなり、ね」
「だめか?」
910三者面談7:2006/11/15(水) 20:10:47.34 ID:2fwQvrFq0
「……いいわよ、そのかわり、遅刻するんじゃないわよ」

 言いにくかったが、なんとか言えた。
 ハルヒ特製のお粥を全部食べ(当然、強制だったが)、薬を飲む。
「それじゃ薬も飲んだことだし、もう寝なさい」
 なんか既視感。
 そうだ、それはこの間、俺が長門に言ったセリフか。

「わかった」
「それじゃ、また明日。お大事にね、キョン」
「ああ」

そう告げると、部屋から出て行った。



風邪をひいているというのに、俺の心は、
ハルヒと来週約束ができたという事に、とても、満足感を感じていた。


               ここまで。
911愛のセーラー戦士:2006/11/15(水) 20:10:47.90 ID:Givd9qRhO
支援
912三者面談7:2006/11/15(水) 20:11:25.99 ID:2fwQvrFq0
以上です。支援本当にありがとうございますです。
@3話で終わらせたらいいなぁ…。
それでは、また〜。
913VIP村人y:2006/11/15(水) 20:12:17.19 ID:sxWAMJqB0
GJ!続きwktk
914門番の娘:2006/11/15(水) 20:12:31.67 ID:Zb6DXL3KO
もうっ!本当に大好きだ、三者面談の空気感!
GJ&続きwktk
915愛のセーラー戦士:2006/11/15(水) 20:12:33.23 ID:Givd9qRhO
乙!
続きwktk
916水汲みおしち:2006/11/15(水) 20:13:57.36 ID:Wb8/I2vnO
乙!wktk!
917油売りの左暮:2006/11/15(水) 20:14:23.62 ID:gWX6Mlwz0
918壷ふりお京:2006/11/15(水) 20:21:31.68 ID:JYS9rtLq0
ちょいと試しに書いてみたやつなんだけど投下してみていい?
919VIP足軽l:2006/11/15(水) 20:22:21.89 ID:UwZKPYHL0
>>918
wktk
920棒またぎ姫:2006/11/15(水) 20:22:30.25 ID:02ayhxeP0
wktk
921壷ふりお京:2006/11/15(水) 20:24:39.20 ID:JYS9rtLq0
んじゃ処女作でヘタクソだが投下させてもらうwwwwww
すげーキンチョールwwwwwwww
922ex17落とさないでね:2006/11/15(水) 20:26:47.35 ID:sxWAMJqB0
wktk
923涼宮ハルヒの邁進 1/5 ◆SIREtMyNF6 :2006/11/15(水) 20:28:03.77 ID:JYS9rtLq0

 季節は冬。
 秋とはさすがに呼べなくなってきた寒風に身をやつしながら歩く、この早朝ハイキングコースだが
暖かい布団から妹に引きずり出され、身震いしていた体を温めるのには最適であるとも言えなくもないな。
 かと言って、この長く長い坂道を好きになれるほど俺の頭は残念ながらめでたくはないね。
 宇宙人や未来人、おまけに超能力者。果てはこの世の神様みたいな連中に囲まれながらも一応は一般人としてのニュートラルな価値観を保っていると自負している俺のチンケなプライドの表れかも知れんが。
 そんな事を考えながら登ると果てしない苦行の如き坂道も気がつけば半分以上登っていた。

「気づけば・・・ねぇ・・・。」
 俺も改めて考えてみればよくもまぁここまで耐えてきたもんだ。
 早いものでハルヒが真顔で放った渾身のギャグを聞き、半強制的に身分を奴隷か召使いか、はたまた飼い犬のようにされ、散々振り回され始めて1年と半分か。
 早いような気もするが、長かったか?と問われれば「そうでもない」と答えるのもやぶさかではないけどな。
 さて俺は一体何を言いたいんだろうね?
「やれやれ」吐き出した言葉が白い靄となって消えた事に寒気を覚え、急ぎ足で校門をくぐり教室へ向かうわけだが、
決して寒さに負けたわけではないぞ。冬よ。この勝負は一旦お前に預けておくとしようじゃないか。そうだな・・・4月くらいにまたやりあおうじゃないか。
924涼宮ハルヒの邁進 2/5 ◆SIREtMyNF6 :2006/11/15(水) 20:31:05.94 ID:JYS9rtLq0
 さてさて、「今日こそは一日無事に過ごせますように」なんて自分でもバカじゃないのかと思うほどに儚く、
ささやかな願い事を無限に広がる大宇宙のどこかで流れているだろうお星様に向かってお祈りしながら教室へ向かった俺を出迎えたのは、
あっけなさ過ぎるほど簡単に、まるで缶ビールを飲み終えた親父が缶を握りつぶすかのように願いをひねり潰してブチ壊してくれる怒声だった。
 どうやら俺は全宇宙から見放されてるらしいね。神よ・・・どこかに居るのならば何故願いをこうもむげに扱うのか、是非ともご説明願いたいのですがね?
 まぁ、その神様じみた存在がまさに今怒声を発している最中なのだが。

 気づかないうちに口癖になっていた「やれやれ」の4文字を飲み下しながら意を決して教室のドアを開けると、
やはりさっきの怒声が俺の幻聴や夢幻の類でなく、宇宙人や未来人、おまけに超能力者の類いからの攻撃だった方が幾らかマシじゃないか?
と思えるほどの残酷なリアルだった事が俺の気分を真っ黒に塗りつぶしていくわけだが、ここで俺がその気分任せにダークサイドへ堕ちていけば、
宇宙人や未来人、おまけに超能力者に不評を買うわけだ。

 俺としては超能力者だけならば、いくらでも不評を買おうが売ろうが質に入れようが一切構わないし望むところでもあるのだが、
宇宙人や未来人にはそうはいかないのだ。エシュロンも真っ青?冗談じゃないね。
俺がエシュロンだったら一瞬でも早くスクラップにしてほしいと願うほどハイスペックのヒューマノイド・・・えーっと何だっけ?とりあえずそんな感じの長門と、
ちょっと頼りない気がしないでもないが、それがまたグッとくるわ、存在するだけで生きる意味が見つけられそうだわであふれる魅力が犯罪レベルな
マイスウィートエンジェル朝比奈さんの2人にはいつもお世話になってるしな。決して変な意味ではないぞ。思春期の諸君。
925涼宮ハルヒの邁進 3/5:2006/11/15(水) 20:32:34.61 ID:JYS9rtLq0
 あまり気が進まないが仕方がないな。あいつが神様だとはいまだ信じられないというか、
あんなワガママ且つ思いつきで行動する上にその行動力がまた凄まじい神様なんて俺は崇めたいと思わないんだがね。
ま、そんな神様が一人くらい居たっていいような気もするんだが・・・。
いかんいかん。この人間に備わっている習慣というシステムは恐ろしいね。いつの間にか俺を蝕んでいやがる。
・・・今度長門に頼んで取り除いてもらうか。あいつにならできそうなもんだ。

 そんな事を考えながら鬱陶しい習性とやらに操られて教室へと足を踏み入れるのだが、
一体ハルヒは何をしでかそうってんだ?
黒板の前から発せられる怒声は未だ鳴り止まずに轟き続けているが、正直言ってあまり聞きたくないね。
なんたって俺の本能が聞かないほうが良いって脳内で警報を鳴らし続けているからな。しかしまぁ仕方ないか。
舌の根の乾かぬうちに決意を反故にしようってのは俺の沽券に関わる由々しき問題だからな。
ここは束の間の幸せな日常に別れを告げるとするか。さようなら日常よ。
名残惜しいがそれでも男には成さねばならぬ事もあるのだ。そしてこんにちは、非日常。
926涼宮ハルヒの邁進 4/5 ◆SIREtMyNF6 :2006/11/15(水) 20:34:04.57 ID:JYS9rtLq0
 そうして後ろ髪を引かれながら俺はハルヒを止めにわざわざ教室のほぼ最後方から最前列まで歩き、まるで俺なんて眼中にありませんよ?
てな顔でつばを飛ばしながら身振り手振りを交えて怒鳴り散らしている後ろの住人に声をかけるのだ。

「なんだ?今度はヒトラーの真似でもはじめたのか?」
「うっさいわね!今いいとこなんだからちょっとあんたも黙って聞きなさい!!」
 どうやらハルヒはまたろくでもない事をおっぱじめてるようで、その目つきは真剣そのものだった。
やれやれ。その真剣さをもっと別のベクトルに費やしていただけませんかね?涼宮さん?
「へいへい・・・」
 きっとここは退くべきところだな。長い間ハルヒと付き合っていりゃ誰でも学べる簡単な事だ。ためしに誰か代わってみるか?
 等と思いながら俺は黙って半歩ほど下がって団長様の演説という名の怒声を拝聴させていただくことにした。
927涼宮ハルヒの邁進 5/6 ◆SIREtMyNF6 :2006/11/15(水) 20:35:30.66 ID:JYS9rtLq0
「いいですか!?皆さん!わたし涼宮ハルヒはこの度、北高生徒会会長選に出馬することを表明します!!
皆さんには是非!応援していただき!清き一票をこの涼宮ハルヒ!涼宮ハルヒに一票をお願いします!!」
 俺も是非この場を借りて言いたかったね。あの「ハルヒ」が「生徒会長」に「立候補」するとはね。
もしその衝撃ったら、俺がハルヒみたいな力を持っていたら間違いなく閉鎖空間を大量発生させて、
あのいけ好かない気障な超能力者野郎をさぞかし困らせていただろうね。
 おや、こいつは中々良いじゃないか。これもできるか一応長門に聞いてみることにしよう。

「待て。おい。ハルヒ!」
 ま、そんな事より今はこいつを止めるほうが先決のようだが。
「何よ!あんたは黙ってなさいって言ったでしょ!次邪魔したら死刑よ!?」
 ヤバい。こいつの目は本気だ。
「いやいや、死刑にはなりたくないがな、俺の聞き間違いかも知れないがもう1回・・・」
 こいつが言い出すことは全部本気だなんて分かっちゃいるんだが、一応聞かずにはいられなかった。が、
「だーかーら!あんた本当にバカなんじゃないの!?
CTスキャンでもしてその足りない脳みその輪切り画像でも眺めてみたら!?」
 と俺に言い切るまでの猶予すら与えないで顔をズイっと近づけてくる。
928荒巻スカルチノフ:2006/11/15(水) 20:36:08.72 ID:WKvEZuLD0
しえん
929涼宮ハルヒの邁進 6/6 ◆SIREtMyNF6 :2006/11/15(水) 20:37:04.23 ID:JYS9rtLq0
「いやな、ハルヒよ。すまんが意味がよく分からないというか・・・いや、意味は分かるんだがな?
俺のその足りない脳みそじゃ理解ができなかったんでもう一度言ってもらえるか?」
それとな、いくら自分のでも脳の輪切りは気持ち悪いし、仮に俺がバカだとしよう。
それでバカが治るなら俺は今頃被爆するほどCTスキャンとやらを使ってるよ。
とは口に出すべきじゃないな。少なくとも今は。

「ふん!じゃあもう一度だけ言ってあげるわ。
バカキョンのレベルにまで噛み砕いてね!これで分からなかったらあんたもう本当に死になさい!!」

「生徒会長に立候補するのよ!!」
どうやら俺の耳も脳もまだまだ機能しているようだ。
 誰かこいつを止められるのなら、今すぐに止めてくれ。
そうしたら俺が個人的に人間国宝でも天然記念物でも何にでも認定してやるから。
 と、思っても無駄なんだろうけどな。
930壷ふりお京:2006/11/15(水) 20:37:35.88 ID:JYS9rtLq0
とりあえずここまでwwwww
すげー恥ずかしいwwwwwww
評判よかったら続くwwwwwかもwwwww
931愛のセーラー戦士:2006/11/15(水) 20:39:26.38 ID:Givd9qRhO
乙!
あなた5行でリタイアって書いた人でしょ?w


上手いジャマイカ!
続きwktkするぜ。
932はぐれVIPPER:2006/11/15(水) 20:40:22.14 ID:kiiTwcxPO
GJ!
でも6レスは少ないからもうちょっとまとめて投下したほうがいいと思うよ
933壷ふりお京:2006/11/15(水) 20:43:45.32 ID:JYS9rtLq0
>>931
そう言ってもらえると粘った甲斐があったってもんよwwwwthxwwwww
>>932
おkwww
次から書き溜めて投下することにするwwww
正直スマンねwwww
934水汲みおしち:2006/11/15(水) 20:44:11.31 ID:Wb8/I2vnO
中身が面白そう。
続き書いてくれwktk
935VIP村人y:2006/11/15(水) 20:45:47.47 ID:sxWAMJqB0
wktk支援
936VIP村人k:2006/11/15(水) 20:51:45.85 ID:K5F4GuIl0
批評ってしていいの?
937VIP足軽e:2006/11/15(水) 20:52:03.62 ID:KmhiWT0S0
どんとやれ
938VIP足軽zip:2006/11/15(水) 20:54:30.47 ID:38D6+lgw0
そのままキョン語りで一日を終えるかと思う勢いだったぜ
最後に「あれ?今日は何したっけ?」とかでオチるんじゃないかとひやひやしたよw
939油売りの左暮:2006/11/15(水) 20:56:28.76 ID:WHFrYGP40
津波警報発令
940愛のセーラー戦士:2006/11/15(水) 21:01:53.86 ID:kiiTwcxPO
最近、糖分とりすぎだから鬱物でおすすめってない?
941VIP足軽wwwww:2006/11/15(水) 21:02:20.68 ID:38D6+lgw0
おい、北海道の奴、大丈夫か?
942水汲みおしち:2006/11/15(水) 21:02:47.55 ID:Ar5l7NZ40
箱入り娘の続き楽しみにしてるんだが
次の投下はいつなんだろう


943VIP村人l:2006/11/15(水) 21:08:08.11 ID:K5F4GuIl0
>>930
批評ですがいくつか

まず、改行・句読点・文法の使い方がお粗末。特に、『、』の使い方と改行について

三点リーダーは、正式には「…」を二マス分使って「……」とするのが正しい。
「」の会話文の最後には、『。』等の句読点はつけない普通つけない。
『!』や『?』などの擬音を含ませた後の分は一マススペースを空けたほうが綺麗にまとまる。
この二つは句読点の一種とされるから


他にも書くことはありますが、別段貶めたい訳じゃないのでこれ以上書きません。
944VIP足軽wwwww:2006/11/15(水) 21:12:19.79 ID:38D6+lgw0
最後の一文余計
945VIP村人XL:2006/11/15(水) 21:14:11.80 ID:8HOlNEIeO
>>943
楽しめりゃそれでいいんだよ
946VIP村人z:2006/11/15(水) 21:17:38.75 ID:qV8s8sodO
>>942
早ければ今度の金曜の夜。
遅くとも土曜の夜には投下できると思う。
…今執筆中だからごめんね。仕事忙しくてあまり投下出来なくてごめんね。
947壷ふりお京:2006/11/15(水) 21:18:06.63 ID:WHFrYGP40
何気にあと少しで次スレですな

そぉい!はもうさせない
948VIP村人o:2006/11/15(水) 21:23:30.00 ID:lHC0ZDnC0
>>943
なんで読みづらいと思ったのか理解した

そしてトゥーリオがなんでお笑いと言われてるのかも理解した
949VIP足軽wwwww:2006/11/15(水) 21:25:19.33 ID:38D6+lgw0
>>945
文章を書くときのお約束事は読み手本位に作られた場合が多いんで
>>943の指摘は、失念している人には結構ありがたい。
ただ、最後の一文に「精進するように」の意味合いが込められているとは思えん。
稚拙にも自分なんかが批評して申し訳ない、と恐縮したのかもしれない。
批評だと書き始めないで、指摘と感想にしとけばええんじゃまいか?
こんなんどうよ?とか、その位でここにいる書き手さんは勝手に腕を上げるだろう。


950水汲みおしち:2006/11/15(水) 21:28:50.11 ID:Zb6DXL3KO
>>943
おいおい、相手は初めてなんだぜ?

だいたい、アンタの言うソレは投稿者が他の職人の作品を読んだり、独自に勉強したりして得ていく事なんじゃないの?
しかも、他の作品がソレを忠実に守っているかと言うと、そうでもないだろうし。

とにかく批評がしたいなら、それに相当する労いの言葉も書いてやればいいと思うのは俺だけか。

スマン、アツくなりすぎた、吊ってくる。
951VIP村人l:2006/11/15(水) 21:32:03.07 ID:K5F4GuIl0
>>949
批評と断りを入れたのは、>>936で断りを入れていたためです。

>>950
批評を書いたのは初めての人だからこそ書きました。

感想を書くとすれば、お疲れ様でした。
952VIP乙女:2006/11/15(水) 21:35:45.99 ID:JYS9rtLq0
>>943>>948
指摘thxwwwww
小学校の国語もっとちゃんとやっときゃ良かったwwww
>>949>>950もthxwwww
修行してからやるわwwww
空気悪くしてスマンwwwwwww
953駅前食堂のメグ:2006/11/15(水) 21:35:55.52 ID:nuiB/PJLO
この程度で根をあげられてはエロパロではやってられんぜ。
そぉい!
954水汲みおしち:2006/11/15(水) 21:40:11.25 ID:Zb6DXL3KO
>>951
まずは先程の大人げない書き込みを詫びておく。

その上でコチラのリンクを貼らせて頂く。
http://same.u.la/test/p.so/yy42.60.kg/haruhizatudan/

先ほどの様に「だからなんなんだ」と言わずに見て欲しいです。
955水汲みおしち:2006/11/15(水) 21:45:15.17 ID:Ar5l7NZ40
>>946
wktkしながら待ってます

もし見てたら聞きたいのだけど
あなたの書いたの長編未分類の中で探してるけど
文末「おしまい」で閉じられてるのはだいたいあなたのと考えてOK?
あと他の分類への投下は無しなのかな?
956駅前食堂のメグ:2006/11/15(水) 21:47:16.80 ID:nuiB/PJLO
>>955
おしまい、は告白シリーズの人じゃなかったか?
957VIP村人u:2006/11/15(水) 21:55:44.74 ID:IWmFk2gU0
>>955
俺の記憶では
・涼宮ハルヒの幕張
・戦慄の肉じゃが
・星に願いを
・ある日森の中
・恐怖の館
・涼宮ハルヒの覚醒
・覚醒のおまけ
・三匹が行く
・2人の不思議探索
・生徒会の陰謀
だと思う。
958VIP足軽wwwww:2006/11/15(水) 21:55:59.23 ID:JXxasEmp0
(⊃д`)告白シリーズ以外にも結構書いたのに……もう書いてる暇ないけど。
959武器屋のじじぃ:2006/11/15(水) 21:58:07.64 ID:u6tmZixzO
wktk
960VIP村人e:2006/11/15(水) 22:00:51.44 ID:FshbqrYl0
1000イクカナーイカナイカナー
961VIP足軽の子:2006/11/15(水) 22:01:05.36 ID:38D6+lgw0
つか、海上でよかったなぁ、地震……
962VIP村人p:2006/11/15(水) 22:02:02.79 ID:lHC0ZDnC0
ハルヒ「キョン!今週末は土日使って合宿に行くわよ!」

キョン「いきなりかよ」

ハルヒ「寒いから南の国がいいわね」

キョン「ん〜俺は北海道とかもいいと思うんだが」

ハルヒ「沖縄の文化って変わってるし、何か不思議の匂いがするじゃない」

キョン「そうか?北海道の方が食べ物がうまい」

ハルヒ「あんたそればっかね」

みくる「冬の北国ってなんか素敵ですよねぇ〜雪が降っててロマンチックで」

キョン「・・・・・・」(乙女ちっくなみくるに見とれるキョン)

ハルヒ「・・・・・・」


〜15日午後8時15分ごろ、千島列島・択捉島の東北東約390キロ付近で、強い地震(マグニチュード8.1、震源の深さ約30キロ)があり〜

次の日

ハルヒ「北海道は危ないわ!沖縄に行くわよ!」
963VIP女神:2006/11/15(水) 22:05:07.58 ID:cS1Jf5Dl0
>>962
寒いのが嫌いなキョンは沖縄>北海道な気がする
964VIP村人v:2006/11/15(水) 22:05:16.91 ID:IWmFk2gU0
>>958
俺の知ってる限り、全部で47作品なんだが合ってる?
965VIP村人XL:2006/11/15(水) 22:06:20.00 ID:qV8s8sodO
>>955
>>957で問題ない。
他の所には……ある事はある。
しかしそれらは俺の黒歴史…勘弁してもらいたい。
だいたい初期の作品の発言の前に名前を書いてるやつ……それも黒歴史にしたいくらい。
幕張も途中抜かして張った所があるし、他の作品も誤字脱字が多い。
そのうち加筆完全版を書くよ…。
966VIP村人p:2006/11/15(水) 22:06:46.70 ID:lHC0ZDnC0
次スレは>>970
967VIP足軽gif:2006/11/15(水) 22:07:09.99 ID:KmhiWT0S0
このスレは我々アナル団が占拠した
968VIP足軽hentai:2006/11/15(水) 22:09:09.02 ID:NsS+pCRo0
>>967
またアナルスレで
969VIP乙女:2006/11/15(水) 22:10:42.78 ID:WHFrYGP40
ここの住人でいま避難中の人はいるのか?
970VIP足軽i:2006/11/15(水) 22:14:49.16 ID:8DIlPvw70
結構大変みたいだな。
現状、まだ津波が来てないのが幸いだよな。
971駅前食堂のメグ:2006/11/15(水) 22:19:16.85 ID:Zb6DXL3KO
親父の実家が増毛だ。「ぞうもう」じゃないぜ、「ましけ」だぞ!留萌の先の…
心配だからニュース見てくる。

その前に保守
972VIP足軽i:2006/11/15(水) 22:21:12.36 ID:8DIlPvw70
っつか、俺が踏んじまったか。
テンプレは>>683のでおk?
973VIP皇帝:2006/11/15(水) 22:23:05.45 ID:Ar5l7NZ40
>>957、965
d。
「おしまい」でも前に三点リーダー付いてるやつすね。
>>965
読みたい・・・ヒント元に探してみますw
974VIP足軽の子:2006/11/15(水) 22:23:32.94 ID:38D6+lgw0
>>951
最後の一文は貴方の自己顕示欲の現れだとしか思えない。まがいなりにも人の批評をするのであれば
そのくんだりは蛇足だと思いますよ。そのまま書ききってしまった方がよかったんじゃないかな。
こういう匿名の場所ならば、プロが暇つぶしに書いたSSにでも平等に意見できる可能性もありますし、批評する側も
向上心が求められてよろしいんじゃないでしょうか。変な癖が付く前にとの善意を止めたことは申し訳ない。
作者自身が評判を聞きたかったとおっしゃっていたところに食らいついた私の稚拙さをお詫びします。

次スレどうすんの?

975VIP足軽i:2006/11/15(水) 22:28:57.33 ID:8DIlPvw70
976958:2006/11/15(水) 22:29:30.30 ID:uZIQ5Jtz0
>>964
ごめん。投下した分のファイルは消すし、ログも取ってないから覚えてない。
あと3本書けば50本だったのか……
977VIP村人v:2006/11/15(水) 22:32:53.20 ID:IWmFk2gU0
>>976
なんとなく雰囲気で、同じかな?と思ってたので多分。
暇になったらまたハルヒスレにも戻ってきてくださいませ。
978高校の女教師:2006/11/15(水) 22:34:11.27 ID:nuiB/PJLO
久しぶりに そぉい!
979愛のVIP戦士:2006/11/15(水) 22:38:38.49 ID:Givd9qRhO
>>976
あなたの作品大好きです!
何時か、また作品を読める日をwktkして待ってます。
980VIP足軽hentai:2006/11/15(水) 22:42:04.36 ID:NsS+pCRo0
そろそろそぉい!の出番だな。

そぉい!
981VIP村人XL:2006/11/15(水) 22:43:56.64 ID:sxWAMJqB0
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       ,′ l  .:.:.l  :.:.:.:.:.:.: j:.:. /  |:.:. | ヽ .:l\.:.:.:.:.:.:.|  \.:.:.:.:.:.:.',:!.:.:.:.:.:.   |:l:.:.:.:.:.:. ト ヽ、
        l :/|   :.:.:|  :.:.:.:.:. /|:.:/   !:.: |.  ヽ:{  \.:.:.:.:|    \ .:.:.:.l|.:.:.:.:.:  i |.:.l:.:.:.:.:.:.| `ーゝ
        | / !   :.| l::.:.:.:.:.l V    l:.:.l    \   >┼ ── \‐:.! .:.:.:.:. i |.:.:.l.:.:.:.:.:|
        レ'  l   l l:.:.:.´丁 j ̄ ̄ `ヽ{     \´  >l _ -==r 、│.:.:.:.:. i |.:.:.:|:.∧:.l
           l   |ハ ヽ .:.:.:|〃チ不テミ、ヽ       ァ彳゚ア千.ハヾ}! :.:.:.:. i |ヽ:.:|/ V
           ヽ  .|i.: ヽ\:.:lヾハ_j::::::::ハ           | _j:::::::::} j " |.:.:.:.:.: i | }j:|
           \∧:.:l \ヽl  う、:::イi|          'う、:::::イ./  j :.:.:.:.: / レ':/リ
            ヽヽ|:.:.:. \l. _ヽ辷_リ           ゞ 辷='  l.:.:.:.:. / ∧/
            /::/ l:.:.:.:.: 小          ,           ,'.:.:.:.:./ /    そろそろ うめ?
              /::/  l:.:.:.:.:.:.lハ                       /.:.:.:.,イ ∧
        _, -、 /::/__,ム:.:.:.:.:.l::.:lゝ       −        , イ.:.:.:./ j/  }
ー-、厂 ̄了::::/:: ̄::::::::::::∧ :.:.:.:l:.:|  丶、             / /.:.:. /∨   l
  〃:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ :.:.:l.:| ヘ {{> _        イ  ./:. /  }    |
  {{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:.:.:l:| ヘヽ|l  /:`irー-r<.     /:/   /   |

982VIP足軽wktk:2006/11/15(水) 22:45:46.87 ID:gcgLvVNI0
       , '´ ̄ ̄` ー-、   にょろ〜              ,. -‐==、、
     /   〃" `ヽ、 \              o   ○o.  i       :::ト、
    / /  ハ/     \ハヘ       。 ゚。  /´´`ヽ、 ゚ .l       :::ト、\ グリーンダヨォォォオオ
    |i │ l |リノ    `ヽ}_}ハ     (,.)´)´)´))/    :::::r===l      :::|ス. ',
    |i | 从 ●    ●l小N      .|~U~゚ ̄|゚o    ::::/    |  __ ..... _::::|} ヽ l-、
    |i (| ⊂⊃ 、_,、_, ⊂li|ノ  __「ニ|::::u.:::::::| O   :::λ    :l '´    `)'`ヽ ヾ;\
    | i⌒ヽ j  (_.ノ   ノi|__/   { { |    |‐‐- 、:::/|     `'::┬‐--<_   } ./;:::::\
    | ヽ  ヽx>、 __, イl |::::ヽ / i.L|______,ト- __ )/ | ,. -‐‐-、ト、   |l::ヽ /;';';';';:::::\
    | ∧__,ヘ}::ヘ三|:::::/l| |',:::::ハ      /::::::: /    (´  __ _,.ィ!::ヽ.  ヾー'´;';';';';';';';';:: /ヽ、
    | ヾ_:::ッリ :::∨:/ | | >'''´     /:::::::::::./      ̄  \::::::::::::\  \';';';';';';';';::/  \
983高校の女教師:2006/11/15(水) 22:48:16.66 ID:nuiB/PJLO
そぉい!
984駅前食堂のメグ:2006/11/15(水) 22:52:36.97 ID:HvV/rFf60
1000取り合戦だ
985VIP村人g:2006/11/15(水) 22:55:41.91 ID:+LuTlSD50
1000なら古泉は俺の嫁
986VIP足軽hentai:2006/11/15(水) 22:58:58.51 ID:NsS+pCRo0
そぉい!
987高校の女教師:2006/11/15(水) 23:00:01.94 ID:gmznoz8ZO
1000なら次スレはハルキョンたくさ〜ん(゚∀゚)!
988VIP村人z:2006/11/15(水) 23:00:06.84 ID:7BR6yaLKO
1000ならキョンに告白
989958:2006/11/15(水) 23:00:41.01 ID:zHSngk4P0
>>979
ありがとう。
作者がでしゃばるとうざいだろうと、いままで投下と言い訳以外は控えてました。

正直作品はまだ作れますが、過去と同じような展開をつい書いてしまい、書き直し
に時間が掛かるのです。
そんな暇はないし、そもそもキリがないんで、もう書くの終了です。
にたような展開の話量産してもね。……って告白シリーズがある意味そうか。

身も蓋も無くてごめんなさい。
990VIP村人v:2006/11/15(水) 23:00:44.96 ID:uADtKD5lO
放送事故wwwwwwww
991VIP賢者:2006/11/15(水) 23:02:21.35 ID:Kj18GT+FO
1000?
992VIP村人z:2006/11/15(水) 23:02:26.11 ID:7BR6yaLKO
1000なら敬愛の人今夜投下
993VIP神父:2006/11/15(水) 23:03:02.12 ID:vvU5/CjG0
1000
994VIP賢者:2006/11/15(水) 23:04:13.03 ID:Kj18GT+FO
1000
995VIP村人v:2006/11/15(水) 23:05:25.50 ID:uADtKD5lO
1000ならみくる祭り
996VIP村人v:2006/11/15(水) 23:05:45.04 ID:uADtKD5lO
1000ならみくる祭り
997VIP村人v:2006/11/15(水) 23:06:17.11 ID:uADtKD5lO
1000ならみくる祭り
998VIP賢者:2006/11/15(水) 23:06:19.78 ID:Kj18GT+FO
1000なら長門祭り
999VIP村人xxx:2006/11/15(水) 23:06:25.94 ID:197TeznW0
1000なら第2期の発表が年内にある。
1000VIP皇帝:2006/11/15(水) 23:06:26.86 ID:Gz6TqpGMO
1000なら娘が宇宙人未来人超能力者に興味をもつ
10011001
 *     +    巛 ヽ
            〒 !   +    。     +    。     *     。
      +    。  |  |
   *     +   / /   イヤッッホォォォオオォオウ!
       ∧_∧ / /
      (´∀` / / +    。     +    。   *     。
      ,-     f
      / ュヘ    | *     +    。     +   。 +        このスレッドは1000を超えました。
     〈_} )   |                                次スレも…VIPクオリティ!!
        /    ! +    。     +    +     *         http://ex17.2ch.net/news4vip/
       ./  ,ヘ  |
 ガタン ||| j  / |  | |||
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