1 :
ex17落とさないでね:
戦闘と欝がある本編と、カオスがある短編スレ 決して
>>1のような内容ではありません
まとめ
http://www18.atwiki.jp/vip_rockman/ マンドリラー「お前は、何度私を傷つけたか……!!」
ペンギーゴ「お前は……今までに……食ったパンの……枚数を覚えている……か?」
クワンガー「ジョロロ。まぁ、お茶でも飲んで落ち着きたまえ。――甘いよ」
エックス「うっ……このお茶は……!」
ボルトクラーケン「私に任せろ!!」
オクトパルド「いや、あんたクラゲじゃないのですよ」
ボルトクラーケン「この味は! …………糖尿病に毒された『味』だぜ……」
イーグリード「ケイーン!! お前がッ、泣くまで、暴走するのをやめないッ!!」
ケイン「はははははは。X2になったら、貴様の出番はないからな。――ざまぁwww」
イーグリード「S.H.I..T!! このビチグソが!!」
マック(ケイン博士が壊れた……)
ベルガーダー「わふっ! 犬ですが、 『愚者』じゃ、ありませんからね。シグマ様」
シグマ「わ、解ってるよ……」
2 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 11:33:03.14 ID:DJpqCAp7O
最高
3 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 11:38:14.35 ID:/lE5VNrvO
クワンガーのネタが 短編とJOJOにリンクし過ぎてクソワロタwwwwwwwwww
4 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 11:40:35.07 ID:k9fqyYT40
5 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 11:43:21.38 ID:BYYPz7Ql0
これはwwwwww
7 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 11:47:22.67 ID:QeyIs1Ia0
>>1 乙
ってかテラカオスwwwww
>X2になったら、貴様の出番はないからな。
ヒント:オストリーグ
8 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 11:51:20.16 ID:n8Km9lpKO
9 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 11:52:34.95 ID:QeyIs1Ia0
>>8 いやいや、そうでなくてオストリーグ絡みで絶対イーグリードの出番あるだろってこと
10 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 11:55:47.81 ID:n8Km9lpKO
11 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 12:09:48.84 ID:v2a0i8SI0
ho
12 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 12:23:40.55 ID:/lE5VNrvO
保守ブレイク
新妻アイちゃんの影が薄いな
お腹ぽっこり編はないのかw
13 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 12:29:07.95 ID:QeyIs1Ia0
>>12 そんなこというとピザになったアイちゃんが出てくるぞ
14 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 12:43:29.28 ID:43vmG7uE0
まとめの次スレを、始めて更新してみました。
不具合があれば仰ってください。
避難所にも書きましたが、少し本編の描写を変更していってます。
つたない物がありますので。
現段階では――本編1までです。
あの頃のエックスが、若干男らしいので、セリフを変更。 残りは描写です。
ハンター・オペレーター
15 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 12:54:55.71 ID:/lE5VNrvO
>>14 乙www
言われてみれば何か変わってるw
16 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 12:55:13.39 ID:C74M01gs0
,! \
,!\ ! \ こういう場違いスレマジでもういいから
i \ l \,,..__
,i′ ,\__ _,,--―l \::゙'冖 ーi、、
i :;\::::::::::..l `'‐、、
/__,..;:r---―-、,..__. ,;'il:;} .;:::`L__
,.:f''""゙゙゙´ 、 ̄ヽ,// ...::::::l;;;:;;::::
_/ ...... 、 \//、 ::::::::リ;;:::::::::....
// ......:;::::::::::::. ヽ、\ ゙ヽ ヘ ● ....:::::::::i';;;;::::::::::::
;;/ :: ::::::::::;;;;;ノ ̄\:: 〉 〉゙'、 `ヽ_ノ ......:::::::.;;;:ノ:;;;:::::::::::::
/ ..::::、__;;ノ;;;`ヽ_/: / /⌒)メ、_ノ/ .....:::::;;;/;;;:::::;;:::::::::
..:::イ;;.ヽ::;;;;;;;;;(__ノ /'"..:::::::::::::/ ...............:::::::: :::;;;,;ノ ;;::::::::::::::::
:::::::l;;;;;;;;;\;;;;;;;,.(__ノ;.;:.\:::::::::/::::::::::::::::::::::::::::;;;;;/;:::::::::::::::::
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..::::::::::,!;;;;;:;;;;;:::;;;;;:::;;;;;;`゙ ̄'''冖''―--―'";;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::
男らしいってwwwww
年齢を考えると、声は野太いのか?
18 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 13:09:17.80 ID:/lE5VNrvO
セリフがエックスっぽく無かったって意味じゃね?
19 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 13:26:20.32 ID:/lE5VNrvO
X2のΣの第二形態ってどんなの?
爪生やしてんのが第一だよな
20 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 13:44:58.31 ID:6FsqJeXg0
proc
21 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 13:55:41.39 ID:QeyIs1Ia0
ほ
22 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 14:28:41.10 ID:wtULJSiO0
通称「ワイヤーフレームシグマ」
23 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 14:50:41.36 ID:/lE5VNrvO
わ 解らん
24 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 15:04:23.70 ID:UGeERuxgO
X2ラスボス=ワイヤーフレームの生首Σ
アク禁および料金の関係でしばらくロム専に回ります、、、
25 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 15:17:32.94 ID:v2a0i8SI0
教習所に行ってきた保守
26 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 15:31:29.91 ID:WPGRUD+70
徐々に奇妙に保守
これから投下する作品は
オリジナルのキャラが出ます。
設定は以前出てきたオリキャラを使わせてもらいます
訓練中の事故
今日は週1で開かれる戦闘訓練の日。ハンターベースの施設の1つである格技場
で行われている。
今日はビームサーベルを使用することを想定した近接戦闘の訓練を行うため、
シグマ隊長と手合わせすることになっている。
「今日はよろしくお願いします」
「ああ、こちらこそよろしくな」
彼女は隊長格の中では珍しくまともな性格としゃべり方をする。外見も申し分なく、
金髪碧眼でモデルのようであり、憧れの的である。指揮能力も高く、自身の戦闘力も
高い。いわば完璧超人ですよ。
なんせ、昨年行われた人間・レプリロイド統一で開かれたミスハンターベースコンテ
ストで1位になったほどだし。まぁ今年はどうなるか知らんが。
「ん?どうかしたのか?」
「いえ、少し考え事をしていただけです」
「そうか。では今日の訓練は木刀を使用する。制限時間は30分間。相手が降参するか、
気絶したら終わりだ」
「わかりました」
周りを見渡すとシグマ隊長の応援団がいる。大きく『LOVE』と書かれた布を持って
声援を送っている。その中にひたすら大きな声で声援を送っているマンドリラーの
姐御がいた。噂は本当だったらしい。あ、ベルガーターに睨まれてる。
次にエックス君とアイちゃんの姿を見つけた。こちらの視線に気づいたようで、手を
振ってきたからこちらも手を振り返す。
他にも訓練中のハンターが何人かいて、カメリーオやクワンガーの姿も見える。
さらに救護班や、データ取りのために技研の連中もいる。その筆頭がケイン博士で
ある。
「シグマー!がんばるんだぞーー!!」
「父さん……」
ケイン博士の応援が響く、隊長は恥ずかしそうに顔を赤らめる
「大変ですね…」
「ああ…」
この間にも博士の応援は止まらない。
「シグマー!かわいいぞーー!!」
「はぁ……」
もはや応援ではなくなっていた。ケイン博士は親バカのようです。
「そ、そろそろ始めましょうか」
「そうだな…」
「では改めて、よろしくお願いします」
「よろしく」
そういって握手をすると応援団(と博士)から様々なブーイングが響く。
「う、うらやましい!」と、姐御の叫び声
「ご主人様に触るな!」とベルガーターの敵意。
「貴様、今期の給料50%カットだ!!」と博士の宣告。
「うっ…ヒドイ!」
「ふっ…、そちらも大変だな」
「では…、行くぞっ!!」
「はいっ!!」
こちらの返事とともに隊長が動く。
次の瞬間には10mの距離が0になる。
「はぁっ!!」
気合のこもった隊長の横薙ぎの一撃。それをバックステップでかわし、
着地したところに追い討ちの大気を突き破るような裂帛の突き!
それを体を捻ってかわす。そして、捻った勢いを利用して、
隊長の側頭部めがけて木刀を叩き込む!
が、あっさりと見切られ上体をそらして回避される。
こちらの体勢が崩れていることを見逃さずに、強烈な後ろ回し蹴りが繰り出される!
これは避けられずに、脇腹に直撃し肋骨を軋ませながら後退し、なんとか距離を取る。
「ぐっ…はぁっ…はぁっ…」
「腕を上げたね。以前は初撃で沈んだというのに」
「はぁっ…、まだまだこれからですよ」
「ほう、それは楽しみだ」
「では、行きますよ!」
おそらく隊長に対してバカ正直に闘っても勝てない、よってフェイントを織り交ぜる。
が、隊長はこちらの思考くらい読んでいるだろうからあえて何も考えずに仕掛ける!
木刀を上段に構えて隊長に突進する。嘲笑うような表情を隊長は作るが、
気にせずに木刀を振り下ろす!と、見せかけて体を沈みこませて足払いをかける。
先ほどの思考は読まれていると踏んでやっぱりフェイントを使う。
一瞬意表を付かれたように、ジャンプして避ける。これを狙っていた!
畳み掛けるなら今しかない!
下から切り上げるが隊長の木刀によって阻まれる。が、全力で振りぬく!
「ウォォォォォォォォォォ!!」
レプリロイドといえど空中では力を込めることは難しい。したがって隊長の木刀は弾
ける!
隊長は驚愕の表情を貼り付ける。訓練とはいえ、ここまでされることは滅多に
無いだろうからな。
隊長は木刀を手放してはいなかったが、守りはがら空きの状態だ。
これで決める!木刀を切り返し隊長の頭めがけて振り下ろす!
「ハァッ!!」
33 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 16:02:43.65 ID:n8Km9lpKO
この時代で木刀wwwwwwww
応援団からの悲鳴が上がる。
「いやぁぁぁぁ、シグマ様ぁぁぁぁ!!!」
「ご主人様ぁぁぁ!よけてー!」
「シグマァァーー!驚いた顔もかわいいぞぉぉー!!!」
ガシッ!
相手がレプリロイドであることを失念していた…。
隊長は空いていた左腕で俺の渾身の一撃を軽々と受け止めた。
「ふふ、ここまでやるとは正直予想外だったよ。今の攻撃には肝を冷やした。
…でもここまでだよ」
寒気が走る。反射的に木刀を手放し、防御の姿勢をとる。
その瞬間、強烈な衝撃を横から受け、数mは吹き飛ばされた。
義手の左腕で受けてなかったら完全に骨が粉砕され肋骨までもっていかれるような衝撃だった。
何をされたのかわからないが、それは後で考えよう。
「が、がはっ……」
「惜しかったね、私が人間だったら、もしくは得物がビームサーベルだったらこちらが
やられていただろうね」
「く、くそっ……」
「どうする?まだやるかな?降参してもいいんだぞ?」
「まだだ!まだやれる!」
「そうかい…では、止めを刺してあげよう」
隊長が悠々と近づいてくる。
「君は良くやった。手加減していたとはいえ私がここまで追い詰められたのはあの
時以来だよ」
赤いイレギュラーのことかな…
隊長がすぐ目の前までやってきた。
「これで終わりだよ」
「……それはどうでしょうかねっ!」
「なんだと!?」
隊長が動く前に足にしがみつき、押し倒す!
そこから左腕を腕ひしぎ十字固めに向かう隙が隊長の反撃を誘う。
右の拳が引かれた瞬間、自らの右足を隊長の首に絡めて三角締めに移行する。
気管と頸動脈を同時に圧迫する必殺技。
これが最後の奇襲だ!頼む!気絶してくれ!
あれ?なんか体が浮いているような……?
しまった!レプリロイドの力を甘く見すぎていた。完全に技が極まっている状態であり
ながらも左腕1本で俺の体を持ち上げた。視界が降下し背中から床に叩きつけられる。
技を解除して受身を取ったので気絶はしなかったが、肺から空気が押し出される。
「ぐっ!」
急いで立ち上がろうとする前に隊長が上に乗りかかってくる。
隊長も関節技を決めに来ていたので足で地面を蹴って跳ねて回避して抜いて回転
したところを攻められるのを逃げたら誘導されて……あれ?今何がどうなっている
んだ?
気が付いたときには隊長が俺の上に跨っていた。
「ふっ、まだまだ詰めが甘いな。さぁ、今度こそ終わりにしてくれる!」
マズイ。超マズイ。何がマズイってこの体勢がマズイんですよ。
実質的には今にも隊長に止めを刺されようとしている超危機。
しかし見方を変えて今の状況を分析するとこれはいわゆる騎jo……いや、考えるな、
考えるとアレが反応する。
落ち着け俺、素数でも数えて落ち着くんだ1…2…3…5…7…9…11……。
よし落ち着いた。俺は落ち着いている。
冷静に考えるんだ、この危機的状況を乗り切るにはどうしたらいいのか!
冷静になってみると、シグマ隊長って本当に美人だよなぁ……って、いかんよ。
この思考はいかんよ。そんなこと考えてると……あーあ、俺のアレが、目覚めてしま
った……。
ここからが本当の地獄だぜ……。
「どうかしたのかい?苦しいのかな?」
「ええ、とても(性的な意味で)」
「では、今すぐ楽にひゃっ!?」
ちょっとまずいことになった。俺のアレがシグマ隊長のアソコに布越しだがちょっと、
本当にちょっとだけ入ってしまった。
これは事故なんですよ。俺も若いから仕方ないんです。
罪があるのは暴走する青春であって俺ではない。
あ、今一瞬だが世界中の男たちが号泣しながら親指を立てている幻覚が見えた。
シグマ隊長が許してくれることを祈りつつ、顔を見上げる。
ふっ、世の中そんなに甘くねーよなー。
隊長の目には殺意とかそんなチャチなもんじゃない、
人を人としてみていない目が有った。
周りからは
「死刑にしろー!!」と言いながら自身も電気を溜めている姐御。
「わふっ!ご主人様ー!早くそいつを殺してー!!」犬の姿をとって今にものど笛を噛み千切らんとするベルガーター。
「シグマ退いてっ!!そいつ殺せない!!」拳銃を取り出し錯乱するケイン博士。
39 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 16:11:54.39 ID:QeyIs1Ia0
いろいろとカオスwwwwww
40 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 16:11:59.97 ID:/lE5VNrvO
朝のオクトパルトの葬儀と医療のどっちが必要だとか
今回のもされ竜ネタか
ふっ、今にして思えば短い人生だったなー。もっといろいろやっておけばよかったぜ。
シグマ隊長が自身の能力を限界まで使用して右拳に力を溜めて振り上げる。
それを眺めることしか出来ない俺。
「死ね」
一言だけ発すると隊長は全力で拳を打ち下ろした。着弾点は……
ざんねん!! おれの じんせいは ここで おわってしまった!!
この後ICUにて6日間生死の境をさまよった男が目撃されている
<了>
42 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 16:13:22.86 ID:/lE5VNrvO
やっぱり され竜wwwwwwwwww
43 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 16:14:49.88 ID:k9fqyYT40
ちょwwテラカオスww
どんだけネタ仕込んでんですか
44 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 16:16:59.75 ID:oiW3YGEp0
さっぱりネタわからない……(´・ω・`)
45 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 16:17:02.15 ID:n8Km9lpKO
以前出たオリキャラってどれだ?
シグマに勝てそうな奴作者作ってたっけ?人間なのに強くね?wwwwww
46 :
お使いお遣い:2006/11/12(日) 16:18:13.45 ID:43vmG7uE0
他の作者さんのを、タイムリーに見るのは初めてです。
伏線回収とか大層な事を言われますが、
どこかで話がリンクするのが大好きなだけです。
今回のは幾つ見つけれるでしょうか
というわけで、こんにちは 短編です。
自分のキャラ設定を、そのまま使ってくれるって素敵
47 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 16:18:42.48 ID:n8Km9lpKO
>>44ナカーマwww俺もジョジョくらいしかwwww
48 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 16:19:11.71 ID:k9fqyYT40
49 :
お使いお遣い:2006/11/12(日) 16:20:41.92 ID:43vmG7uE0
お使いお遣い
肌寒い朝の気温が、出勤する者、学校へ通う者の肌を突き刺す。
冷たさによって空気が白く濁り、道路へと靄のように広がった。
冷気の帳に覆われるのは、煙突のついた今時珍しい家。
可愛らしい家の小さな庭に、二人の人影が立つ。
「ベル。朝からすまないが、買い物に行ってくれないか?」
新聞を手にする女が、犬を模したメットを被る少女の頭を撫でた。
薄紅のエプロンを身に付けた姿が腰を低くし、自分の目線を少女のに合わせる。
「わふっ! 了解です。シグマ様」
一声、吼え、使いに了承するのは犬型レプリロイド――ベルガーダー。
寒さを感じないのか、ショーツの装飾にレースを使用した下着を穿いている。
ガーダーベルト以外は何も纏わず、胸部には包帯のような布を巻いただけだ。
「残ったお釣りは、ベルの好きな物を買って良いからね」
シグマと呼ばれた女が、エプロンの衣嚢から小さな財布を取り出す。
小銭と一枚のお札を、少女の柔らかそうな掌に置いた。
50 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 16:21:45.32 ID:/lE5VNrvO
エレジーの作者がいかに万能なネタを仕込んでるか解るなwww
51 :
お使いお遣い:2006/11/12(日) 16:24:51.65 ID:43vmG7uE0
「シグマ様に、感謝を」
主人の胸に鼻を摺り寄せ、ベルガーダーは喜びを表した。
嬉しそうに、その行為を受けるシグマ。耳だけが生体部品のメットから溢れる髪を、さらさらと撫で上げる。
「気をつけてな。――あ、これ」
シグマは優しくベルガーダーの身体を剥がし、ポケットから、今度は鈴の付いた首輪を引き抜いた。
少女の細い首にかけてやり、首輪中央にあるスイッチを押す。
羽虫のような音と軽い振動と共に、春のような清清しい暖かさが漏れ出た。
体感温度と、その周囲を暖める場を作り出す首輪。
めっきり寒くなった気候。そして少女の、下着だけという薄着な服装。
不憫に思ったシグマは、同僚に教えられた通信販売≠ニいうサービスを使用し、これを購入した。
コートや分厚い服を着れば解決する話なのだが、二人はそんな事など思いつかず、どこか抜けている。
「くぅーん。シグマ様、大好きです」
彼女の歳にしては、どこか幼さを感じさせる顔を喜びに歪め、ベルガーダーは主人に抱きついた。
二足で立つ犬が、手提げの鞄を右手に持ち、尻尾を揺らしながらマーケットへの道を進む。
シグマの優しい配慮に、ベルガーダーは機嫌良く鼻歌など歌った。
52 :
お使いお遣い:2006/11/12(日) 16:26:51.71 ID:43vmG7uE0
アスファルトを埋めた車道に隣接する、ガードレールで線を引かれた狭い歩道。
千切れるほど尻尾を揺らす少女の前方に、犬を連れたレプリロイドが現れた。
茶色の大型犬が、単眼メットの主人に付き添い、両者仲良く散歩をする。
ベルガーダーは彼等が横切る姿を、微笑ましさに目を細めて眺めた。
だが――少女とレプリロイドの肩が触れるかの距離に狭まった時、大型犬がこちらに吼えた。
主人はぎょっとし、リードを引く自分の犬を宥めようとするが、垂れ耳の彼は止まらない。
レプリロイドと生物という差はあるが、同じ種族というのを感じ取ったのだろう。
立ち止まり、少女の端整な面に威嚇の声を発し続ける。
「わふっ! わふっ!」
――ベルガーダーの本能も、その声に我慢しきれず、喉を張り上げてしまう。
単眼の光りを大きくし、再び驚愕するレプリロイド。
犬も驚き、尻尾を股に挟むと、主人を引きずるかのような速度で逃げ出した。
「ふんっ。…………小物が」
鼻を鳴らし、ベルガーダーが吐き捨てる。
だが、自分が極めて躾の無い事をしたのだと、自己嫌悪に顔を翳らせた。
首を振って、気を取り直す。ベルガーダーは、買い物への道を続けた。
マッケートの道中には、様々な光景がベルガーダーの視界に入る。
53 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 16:27:07.18 ID:n8Km9lpKO
シグマwwwwww鈴じゃなく上着買ってやれwwwww
54 :
お使いお遣い:2006/11/12(日) 16:30:23.57 ID:43vmG7uE0
「なんて、はしたない雄だ……」
電柱に向けて、マーキング行為として放尿する犬。
ベルガーダーの白い頬が、ピンクに染まる。
足を進めれば、繁殖期ではないのに、通りの影で交尾をするつがい。
顔が真っ赤になり、ベルガーダーは目を逸らした。
時期はずれの春≠ゥら足早に去るベルガーダーの前に、ゴミ箱を叩き落し、暴れまわる子犬たち。
青いポリバケツから、大量の残飯や、不必要となった存在が地面へ散らばる。
腐敗の進んだ食物にありつく幼き犬と、彼らの足元で動く小さな影。
どこからか現れた、脂ぎった黒い甲虫の姿がベルガーダーの頬を引きつらせる。
「……きゅーん。む、虫は苦手だ」
少女の耳と尻尾が垂れ下がった。
「卵……牛乳……お肉……」
手にしたメモを口にしながら、商品をカゴの中に入れてゆく。
肉や野菜などは、ちゃんと鮮度やグラムを吟味し、良質な物を選んでいった。
「シグマ様のシャンプーと……ノミ取り……シャンプーは……」
食品から、生活用品のレーンへ移動するベルガーダー。
55 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 16:30:56.14 ID:n8Km9lpKO
さるさん引っかかったのかな?
56 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 16:31:43.80 ID:k9fqyYT40
57 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 16:33:00.27 ID:n8Km9lpKO
58 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 16:35:32.62 ID:k9fqyYT40
59 :
お使いお遣い:2006/11/12(日) 16:35:38.69 ID:43vmG7uE0
最近、動物型レプリロイドの身体を這う、ノミのメカニロイドが発生した。
元はある企業の、苔などを食べて下水路を掃除する商品だった。
しかし、いざ下水道で試験運転をすると、他社が開発する掃除用メカニロイドと一緒に暴走。
通報を受けたハンターが出動したのだが、任務に就いたレプリロイドが、恐れをなして逃げ出すという珍事を起こす。
事件は解決せず、アメンホッパー≠ニ呼ばれたメカニロイドは下水施設を破壊し、ノミ型は都市全域に拡散するという被害を出した。
少女は、時折自分のボディに現れるノミ型が嫌う液体――シャンプーを内包する、薄緑のパッケージを手にしてカゴへ放り込んだ。
「くぅん。きゃんでぃー……」
紙片に書かれた内容を完遂し、犬耳の少女は菓子売り場に向かった。
主人の言い付け通り、自分の好きな物を購入しようとする。
ベルガーダーが持つのは、赤い包みに包まれたスティック付きの飴だ。
「お、お饅頭……! 買いたい……だが、私は療養中だ……」
少女の横手で騒ぐレプリロイドが、頭をがくがくと上下させ悶える。
銀髪の人物に合わせて、両手で掴む和菓子のパックが震えた。
「食べたい……あぁっ!! 食べたい!! なんたる……なんたる悲劇……!」
ベルガーダーは奇異な目で彼女を一瞥しながら、レジへと会計しに行った。
60 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 16:38:41.21 ID:n8Km9lpKO
引きこもりwwww
俺、あれ仕事終わってから鷲のとこに行ったのかと思ったwwww
61 :
お使いお遣い:2006/11/12(日) 16:40:04.36 ID:43vmG7uE0
レジスターを打つ店員。少女の見覚えのある、同じ職場のレプリロイドだった。
「貴様は……」
意外そうな目をするベルガーダーは、カゴを会計台に載せながら口を開く。
「いらっしゃいませー……あ。いぬっころ」
何の特徴もない制服を着る、桃色の頭髪を持つ女が、驚きに目を見開いた。
「あるばいと、と言うやつか」
ベルガーダーが挨拶として小さく頷き、女の副業を尋ねた。
女は少し困った顔をする。
「ん……まぁ、パートだ」
小首を傾げる犬型の少女に、歯切れ悪く答える。
ハンターは依頼や仕事を疎かにしなければ、副業を禁止はしないのだが、それでも推奨はしないと手引書には明記している。
女の同僚――自分より権限を持つレプリロイドに見られて、あまり気持ちが良いものではない。
「ハンターの仕事があるだろう」
そんな彼女の心情など知らず、ベルガーダーは怪訝な顔をした。
「諸事情だ」
返ってくるのはつれない一言。
会計を待つ客はいないのだが、長話をする訳にもいかないので、女は顎で会計していいかと訴えた。
62 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 16:40:51.93 ID:oiW3YGEp0
>>59 本当にクワンガーは変態か否かハッキリして頂きたいwwwww
63 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 16:41:31.65 ID:k9fqyYT40
64 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 16:42:54.63 ID:n8Km9lpKO
>>62 クワンガーは今は普通としか考えられんwwwww
変態が増えちゃったからなwwwwww
65 :
お使いお遣い:2006/11/12(日) 16:45:13.24 ID:43vmG7uE0
「そうか。では、会計を依頼する」
気分を害すことなく、ベルガーダーは自分の質問の答えを特に気にしなかった。
両腕に買い物袋と手提げバックをぶら下げ、少女は帰路につく。
ベルガーダーは行きの道に、度々不快な思いをしたので、帰りは別の通りを選んだ。
山から下りてきた水流が、海に向かって流入する。
小さな丘のような、段地となる道を歩くベルガーダーの前に、川の横手に空いた広場がひらける。
下では、赤と青の少年少女が、朝からフリスビーで遊んでいた。
少女が黄色の円盤を投げ、少年が飛び上がってそれを受け取る。そして、相手に投擲。
笑いあい、二人はその動作を繰り返し行っていた。
他の者には何とも映らない光景だが、ベルガーダーの犬の血は、それを奪えとAIに言い放ち騒ぎ出す。
「そーれぇ!」
空と同じ色の少年が、夕日より赤い少女に投げる。
宙を舞う円盤が、くるくると回転し、
「わふっ!」
牙によって受け止められた。
二人の呆然とする視線を受けながら、ベルガーダーは綺麗に着地する。
66 :
お使いお遣い:2006/11/12(日) 16:47:04.03 ID:43vmG7uE0
「――失礼」
そして、羞恥の赤に頬を彩りながら、立ちすくむ少年の手にフリスビーを返した。
少女はお辞儀をすると、二人の前から逃げるように疾走する。
「……誰だ、あれ?」
「えと……シグマ隊長の家族……だったはず」
駆けるベルガーダーの背中で、少年たちの惚けた声が虚しく流れた。
「おかえり、ベル。道中、大丈夫だったか?」
玄関で出迎えた女の労いは、少女の胸に優しく染み渡る。
頭を撫で、シグマが買い物袋を受け取った。
「わふっ! 問題ありません、シグマ様」
ベルガーダーは力強く吼え、主人の笑みを広げさせた。
「さっ、寒いだろ。――暖かくして、昨日借りてきた映画をみよう」
「わふっ! どこまでも、あなたに遣えます。シグマ様」
シグマは部屋の奥へと向かい、犬型の少女が続く。
軍人のように背筋を伸ばし、ベルガーダーは主人の後を追った。
67 :
お使いお遣い:2006/11/12(日) 16:48:10.43 ID:43vmG7uE0
「ですが……お付き合いすると言っても……」
だが、リビングに入る時、少女はシグマに気づかれぬよう耳を垂らした。
大型のテレビの前に位置する、ガラスで出来た小さなテーブルに映像ディスクが置いてある。
ベルガーダーの双眸に、映画のタイトルが飛び込んだからだ。
「やっぱり……ホラー映画というのは、好きにはなれないのです。……きゅーん」
<了>
68 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 16:49:57.58 ID:UGeERuxgO
ベる、、、、、
69 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 16:50:27.04 ID:n8Km9lpKO
ベルは俺のペット=ベルはシグマのペット=シグマは俺の嫁
70 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 16:51:06.27 ID:/lE5VNrvO
虫もホラーも嫌いなワン公www
71 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 16:51:20.87 ID:k9fqyYT40
乙、です。
72 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 16:53:36.39 ID:k9fqyYT40
>>69 \
お そ .い ヽ
か の や |
し り ` ,. -──- 、
い .く / /⌒ i'⌒iヽ、
つ / ,.-'ゝ__,.・・_ノ-、ヽ
は i ‐'''ナ''ー-- ● =''''''リ _,....:-‐‐‐-.、
l -‐i''''~ニ-‐,....!....、ー`ナ `r'=、-、、:::::::ヽr_
 ̄ \ヽー' !. t´ r''"´、_,::、::::} ノ` ,.i'・ ,!_`,!::::::::::::ヽ
ヾ、 ゝゝ、,,ニ=====ニ/r'⌒; rー`ー' ,! リ::::::::::::ノ
i`''''y--- (,iテ‐,'i~´,ゝ'´  ̄ ̄ヽ` :::::::::::ノ
.| !、,............, i }'´ _ 、ー_',,...`::::ィ'
●、_!,ヽ-r⌒i-、ノ-''‐、 ゝ`ーt---''ヽ'''''''|`ーt-'つ
( `ーイ ゙i 丿 ;'-,' ,ノー''''{`' !゙ヽノ ,ヽ,
`ー--' --'` ̄ `ー't,´`ヽ;;;、,,,,,,___,) ヽ'-゙'"
(`ー':;;;;;;;;;;;;;;;ノ
``''''''``'''''´
73 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 16:55:18.68 ID:oiW3YGEp0
>>54 獣姦フラグですか?
それは、ちょっと……
_、_
.(;^ω^)\
| \ / \√|
( ヽ√| ` ̄
ノ>ノ  ̄
レレ ((
74 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 16:55:23.49 ID:wtULJSiO0
そういえばベルの製作には、シグマが参加してたはず
75 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 17:05:13.16 ID:n8Km9lpKO
てか姐さんよりベルの方が位高いんだなwwwwww
76 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 17:05:57.23 ID:k9fqyYT40
短編見る限り、ベルは精神的に幼いカンジがするな
作られて間もないから?かもしれないけど
77 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 17:07:56.52 ID:k9fqyYT40
>>75 姉御はシグマの部隊員でしかないからじゃない?
ベルは補佐的な立場ってカンジで
78 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 17:10:36.38 ID:n8Km9lpKO
>>77なるほど。じゃあ当然エックス、ゼロより高いんだな
シグマってこの作品の中で一番まともだけど、短編でいつカオスになるか楽しみだwwww
79 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 17:18:39.64 ID:/lE5VNrvO
俺もワン公に大好きですって言われてぇw
庭の描写があったがベルは小屋で寝てるんだろうか
80 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 17:46:48.55 ID:UGeERuxgO
さむい、、、
81 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 18:01:39.12 ID:n8Km9lpKO
今回のvipは保存数が1100らしいね
82 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 18:08:58.92 ID:5RPHI64M0
83 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 18:10:11.66 ID:wtULJSiO0
ケインは、真ん中剥げてて左右からとんがった毛が生えてたきがする
84 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 18:14:03.46 ID:gfY8enLJ0
85 :
ひみつの検疫さん:2024/12/04(水) 06:08:14 ID:MarkedRes
汚染を除去しました。
86 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 18:15:20.68 ID:UGeERuxgO
メガマンのケインに近いなwwww
87 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 18:16:33.16 ID:hgshYLPT0
ダンディーwww
88 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 18:28:49.40 ID:UJJerh1xO
携帯からスマンがなんかW2Chでニュー速読み込めないんだが…SS読みにくい…
89 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 18:44:27.73 ID:k9fqyYT40
ウイルスうぜーです
90 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 18:45:35.90 ID:7k6OKGEw0
アク禁解除ktkr!!!
91 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 18:49:17.97 ID:7k6OKGEw0
ho
92 :
お知らせ:2006/11/12(日) 18:54:04.64 ID:43vmG7uE0
93 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 18:58:16.68 ID:QeyIs1Ia0
今北ケインかっけぇwwwwwwwwwww
94 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 20:07:44.40 ID:OooXcRUlO
ほ
ほ
96 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 22:12:44.76 ID:w2gKzxim0
ほ
97 :
ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 23:15:50.69 ID:er2v0U5N0
ほ
98 :
ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 00:59:15.06 ID:FRgngr910
い
99 :
ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 02:47:02.18 ID:ntMg/EIU0
保守だけだと何だし、雑談でもしてみるか
なにげにケインは親馬鹿だと思うんだが、ΣにXが近づいたら怒るんかな
それとも、ガダック・鷲・リオが近づくほうが怒るんかな
100 :
ex17落とさないでね:2006/11/13(月) 03:55:01.67 ID:M2CWAQn60
ホアタ!保守ゥゥ
101 :
愛のVIP戦士:2006/11/13(月) 04:44:32.68 ID:FRgngr910
ほしゅ
102 :
VIP賢者:2006/11/13(月) 06:07:36.00 ID:hOc4ug7s0
ほしゅ
103 :
遊び人VIP:2006/11/13(月) 07:00:05.76 ID:N+Axo2TkO
讚
104 :
VIP毒蛇:
ふゃ!