【御魂の】ローゼンメイデンが普通の女の子だったら【燈篭】

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1以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします
このスレはもしもローゼンメイデンが普通の女の子だったらという妄想を垂れ流すスレです

ローゼンメイデンが普通の女の子だったら @Wiki
ttp://www9.atwiki.jp/rozenmaidenhumanss/

ローゼンメイデンが普通の女の子だったら画像保管所@Wiki-トップページ
ttp://www9.atwiki.jp/nanasi/

女子高スレ練習用wiki@幼稚園
ttp://www9.atwiki.jp/rosen_kindergarten/

ローゼンメイデンが普通の女の子だったら@雑談所(近日移転予定)
ttp://yy36.60.kg/nanasi/
携帯からは↓
ttp://yy36.60.kg/nanasi/i/

nのフィールド@休憩所(新規雑談所)
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/7014/
携帯からは↓
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/i.cgi/otaku/7014/

前スレはどうなったの?なんて言う時は・・・・・
2ch RozenMaiden過去ログ倉庫
ttp://rozen-thread.org/
2以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 21:02:38.03 ID:cclt4Iwp0
・『原則「コテ」禁止』
 コテハンの人の書き込みが悪いんじゃなくてコテを付いてるということが荒れる原因になりやすいので原則コテは禁止で。

・スレ・作品と関係ない雑談は控え、気に入らない作品や書き込みはスルーお願いします。

・非常時はまずWikiや雑談所で状況を確認してください。(本スレの消失など)

・投下するときは「○○ネタだから注意」とか「○○系につき苦手ない人スルーよろ」などと付けた上、さらにNGワード指定するなどの各自配慮をお願いします。
例:yuriyuri(百合)  sinineta(死)  uhouho(男色)  guroino(グロ)

・長編でレスを大きくまたぐとき(前回の投下は>>51で今回は>>462とか)や前スレから の続きはタイトルやあらすじ、アンカー等付けると読者に優しい職人になれる。

・なるべく自分でWikiを編集できるようになりましょう。どうしても編集できない場合は雑談所の掲載状況スレで依頼しましょう。(簡単な説明の項目の通りである程度できます)

・性的描写はエロパロで。(投下するなら少年誌レベルぐらいまで)

・投下混雑時以外の「投下いいかな?」は不要。投下終了後の「やっぱグダグダだったorz=3」とかも不要。もっと自信持って投下しよう!
(目安として:投下ラッシュは大体22時前後。それ以外なら特に混む事は無し。)

・投下時、他の人と被るが嫌なら投下前のログの再取得は必須!

・未来アンカーやリレー小説はスレストの原因になったり投下し辛い空気にしたりするので控えてください。

・上記の他、Wikiの「簡単な注意事項」を読んだ上、分からない質問などは>>1のリンクから行ける雑談所やWikiでお願いします。
3人類の汚点 ◆Fixa4W7LUE :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 21:02:48.70 ID:XzbSvFXS0
>>1
. .: : : : : : : : :: :::: :: :: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
    . . : : : :: : : :: : ::: :: : :::: :: ::: ::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
   . . .... ..: : :: :: ::: :::::: :::::::::::: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
        Λ_Λ . . . .: : : ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
       /:彡ミ゛ヽ;)ー、 : ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::
      / :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
      / :::/;;:   ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ
4以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 21:02:51.24 ID:VIWjeueX0
おつ
5以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 21:07:25.21 ID:o72iFyulO
>>1
乙!今度こそ>>1000行こうぜ!
6以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 21:07:29.03 ID:RFawOzzN0
>>1
乙。帰ってきたらスレなくて焦った。
7以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 21:07:53.03 ID:cclt4Iwp0
保守

250以下で保守推奨

今の時間帯、7分ぐらいの間隔で
8以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 21:12:03.14 ID:Ml5bVJDqO
スレタイが銀魂に見えた

紛らわしいマネすんなやキモヲタ>>1
9以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 21:18:27.67 ID:o72iFyulO

10以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 21:19:13.03 ID:XXMChtlHO
おつ
11以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 21:22:19.69 ID:04WT5ktH0
保守
12以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 21:23:41.76 ID:+foTOAlo0
>>1乙です
13以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 21:29:13.95 ID:Ccs3lgn/O
>>1
乙カレー
アンド保守
14以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 21:34:49.44 ID:Y3eEyPNV0
最近スレが下火か?
嘆かわしい・・・。
15以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 21:35:34.87 ID:TDQNhnoHO
乙保守
16以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 21:39:12.64 ID:3srIIfjhO
>>1乙かレンピカ
17以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 21:42:34.53 ID:uOn4DnrxO
おつ
18以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 21:48:42.88 ID:uOn4DnrxO
保守
19以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 21:53:54.85 ID:ln7QiTJOO
保守
20以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 22:00:07.52 ID:XXMChtlHO
21以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 22:02:09.54 ID:/8z239xN0

「……痛いな。叩くなって何度も言ってるだろ」
「断りもなしにチャンネルを変えようとするからなのだわ」
「だって見てないだろお前。本読んでるし」
「聴いているのよ」
「しかもそれ再放送。でもってお前DVD全巻持ってる」
「地上波のくんくんはまた違った味わいがあるの」
「屁理屈だ。それ絶対屁理く――だから痛いって」
「うるさい下僕ね、少し黙って頂戴」

「あのさ真紅。髪、触っていいか」
「? いいわよ?」

「真紅。頭撫でたくなったんだけど」
「……」

「なあ真紅。キs」
「だから! そういうことをいちいち訊くものではないのだわ!」
「御主人様に断りもなくやったら殴られるからな」
「……あきれたわね。根に持つタイプだとは思っていたけど」
「当然だ。かつてクーリングオフの悪魔と謳われた僕の陰湿さを――んっ」

「いい子だから、黙ってして頂戴?」
「……ん」
22以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 22:06:26.14 ID:RFawOzzN0
>>21
ほのぼの甘くてイイヨイイヨー
23以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 22:08:12.05 ID:XXMChtlHO
>>21
これはきた
イイネ
24以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 22:10:48.08 ID:uOn4DnrxO
あんまーい!
25以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 22:15:41.13 ID:kpJJmxXHO
26以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 22:15:47.94 ID:uOn4DnrxO
早いな
27以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 22:15:51.38 ID:04WT5ktH0
>>21
ん〜甘々
28以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 22:19:55.47 ID:uOn4DnrxO
四分で危険ラインかよ。
29以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 22:20:28.40 ID:kpJJmxXHO
早すぎ
30以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 22:22:19.77 ID:04WT5ktH0
常時保守
31以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 22:24:43.40 ID:9VJrNSQ90
保守
32以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 22:28:11.99 ID:XXMChtlHO
33以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 22:28:47.22 ID:XR0FWRtS0
34以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 22:29:22.42 ID:Ccs3lgn/O
保守
35以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 22:35:16.68 ID:Njtiwp0g0
36以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 22:37:14.23 ID:04WT5ktH0
ほほほ
37以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 22:39:22.51 ID:QA2WgB2dO
38以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 22:42:30.90 ID:uOn4DnrxO
早め保守でもいいかな
39以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 22:48:03.24 ID:uOn4DnrxO
保守
40以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 22:52:23.82 ID:L6u8o4sQO
保守
41以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 22:56:16.75 ID:uOn4DnrxO
早いのぉ
42以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 23:00:21.67 ID:uOn4DnrxO
ほあー!
43以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 23:01:38.65 ID:PaS9pJTeO
ジュ「カナリアは可愛いな♪」
カナ「ぴーぴぴぴー」
金「………」
44以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 23:07:10.91 ID:cclt4Iwp0
45以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 23:08:03.26 ID:XR0FWRtS0
ジュ「カナリアは可愛いなー」
ポ「ポッポォー」
オ「オニィ!」
ド「クェーオー、クェーオー」
カ「カモォ!」
ホ「ホォーホォー」
ヤ「ヤミィー」
ス「スッバー!」
チ「チルルル」
ム「ムックルォォォ!」
ビ「だ ま し う ち」
ベ「カシーラー!」

金「ちょ、ちょっとどれが私かしらー!!」
46以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 23:10:53.95 ID:o72iFyulO
ポケモン?
47以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 23:13:11.24 ID:XXMChtlHO
>>43
ジ「ん? どうした? なんか元気ないな」
金「べ、別に全然ショックじゃないかしら!!」
ジ「カナリアってそうやって強がるところがかわいいよな」
金「へ……? え……?(///)」

こんな感じに動揺する金が好きです」
48以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 23:18:05.59 ID:XXMChtlHO
49以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 23:23:06.83 ID:9VJrNSQ90
翠「真紅、走るの早すぎるですぅ!」
真紅「当たり前なのだわ。貴女の3倍速だもの。」

翠「!!」

ほしゅ
50以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 23:24:58.66 ID:Ccs3lgn/O
ジ「雛苺は可愛いなぁ…」プニプニ
銀「えぇ、本当に可愛いわねぇ…」ナデナデ
巴「はぁ、私のヒナ…」スリスリ
雛「うにゅ〜…」


ベ「……」

ジ「ん、どうした?ベジータ。」
ベ「あの…俺にも…」
雛「…ぺっ!!」
銀「嫌だってぇ。」
ベ「うわあああああああああぁぁん!!」ダーッ
がしぃっ
ベ「?」
梅「僕で…よければ…」
ベ「ここからが本当の地獄だ…」
51以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 23:25:16.80 ID:AoBrKJZhO
ばらしーはドム
52以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 23:25:28.14 ID:uOn4DnrxO
赤いからか?赤いからなのか!?
53以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 23:30:25.60 ID:cclt4Iwp0
ほsh
54以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 23:38:02.92 ID:04WT5ktH0
ほしゅ
55以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 23:38:11.45 ID:Ccs3lgn/O
巴「ん?桜田くんの話し声が…」

銀「ジュンと巴ってオナ中なのぉ?」
ジ「へ?あぁ、そうだけど誰から聞いたんだ?」
銀「雛苺が言ってたわぁ。」
巴(えええええええええぇぇ!?桜田君…何てことを!?ってか雛苺まで…///)
ジ「いやぁ、よく一緒にイッたもんだよ。」
銀「ふぅん、結構前からの仲だったのねぇ…」
ガラッ!!
巴「ちょっと!桜田君!?」
ジ「おわっ、何だよ柏葉…木刀なんか構えて…」
巴「どうしたもこうしたもないわよ…変な噂流さないでよ!!」
ジ「変な噂?けっこうみんな知ってることじゃないのか?」
巴「なっ…///」
ジ「僕と柏葉が同じ中学校だったってこと…」
巴「へ?」
オナ中=同じ中学校出身
巴「……///」
ジ「どうした?柏葉…」
銀「変な巴ねぇ…(にやにや)」

巴「!?(は…はめられた…)」
56以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 23:38:23.58 ID:JoQPtLjW0
ho
57以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 23:42:30.12 ID:uOn4DnrxO
ほあー
58以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 23:45:32.00 ID:QA2WgB2dO
っしゅ
59以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 23:46:39.60 ID:8Mc7EOTA0
>>55
なんでも略すればいいと思いやがって近頃の若いもんは!若いもんは!www
60以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 23:50:10.41 ID:iQxG3uon0
「愛は」「永遠の夢」575 一つ屋根の下 より
http://rozeen.rdy.jp/up/2006110423480213.jpg
61以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 23:54:19.86 ID:cclt4Iwp0
ほしゅ
62以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 23:55:16.30 ID:8Mc7EOTA0
>>60
一瞬裸パーカーに見えて鼻血吹いたwwwカワイス
63以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 00:00:18.78 ID:6W/RucHwO
早め保守
64以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 00:03:01.48 ID:qxLvVGJT0
>>60
同じく裸に見えたwwww
カナカワイイヨー!GJ!
65以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 00:03:14.14 ID:Ye393W320
>>60
似合ってなさげなサングラスが可愛い

>>62
やあ、俺
66以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 00:03:54.33 ID:6W/RucHwO
>>60これはナイスなカナだ!屋根の夏休み編の時とかな?絵師さんはガンガン投下あると嬉しいな。
67以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 00:08:17.52 ID:L40LNixH0
>>62
おまえは俺かwww
68以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 00:08:23.00 ID:6W/RucHwO
ほあー!
69以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 00:09:20.11 ID:STmCZ1UdO
>>55
初めて聞いたときは俺もそう思ったよww

>>60
GJ!
金大好きな俺にはたまらないぜ
70以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 00:14:02.67 ID:i1Nbaojo0
71以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 00:19:14.18 ID:vrmSTrLk0
h
72以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 00:20:03.88 ID:H7mXGS+a0
>>60 絵描いてもらって超絶感謝です。自分のイメージにピッタリです。特に
似合ってないサングラス辺りが……宜しければドンドン描いてください。

「一つ屋根の下 第七十七話 JUMと五女」

「お兄ちゃん、紅茶を淹れて頂戴。」
僕は今日も今日とて我が家の紅茶ジャンキーである五女に紅茶を淹れていた。
「別にいいけどさ……お前、僕のが兄なんだぞ?」
「そうね。でも、それが何か?」
真紅姉ちゃんは平然と言う。何時もは……つまり僕の記憶の中の真紅姉ちゃんは、「貴方は弟なんだから
姉の言う事は聞きなさい。年功序列というやつよ。」なんて言ってるけど、いざ自分が妹になるとそんな
自覚はないらしい。まぁ、そこがらしいっちゃらしいんだけどね。
「全く、ヒナにでも淹れさせればいいだろう?後は妹を顎で使うならキラとか薔薇とか……」
「そうね。でも、雛苺はあまり紅茶を淹れるの上手じゃないもの。雪華綺晶は、そもそも食べるの専門で
自分で作り出すのは専門外でしょう?薔薇水晶は、何か盛りそうだし……」
あ〜……そういう理由か。確かにヒナ姉ちゃんはイマイチ要領がよくない。お湯の温度が低かったり、高すぎたり
してるようだ。キラ姉ちゃんが、わざわざ人のために飲食物を作るなんてありえないし、薔薇姉ちゃんも
ニヤリと笑いながら、媚薬とか笑い薬とか。何か微妙にやばそうなもの混入しそうだ。
「まぁ、そういうわけよ。何より私はお兄ちゃんの淹れてくれる紅茶が一番好きなの。」
真紅姉ちゃんはぺラリと本をめくり、紅茶を飲みながら言う。優雅だ。とても高校一年生とは思えない優雅さ。
「そうか……まぁ、そう言われるのは悪い気分はしないな。」
「でしょう?よかったね。お兄ちゃんにはいい妹が居て。」
「ああ……でもさ。何で僕の部屋でそんなくつろいでるんだよ……」
そう。一番の問題は真紅姉ちゃんは、僕の部屋のベッドにゆったり腰掛けて読書とお茶を楽しんでいる事だ。
73以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 00:20:59.97 ID:H7mXGS+a0
>>72
「あら、別にいいじゃない。私に見られたらマズイ物でもあるのかしら?」
すこ〜しばかりキツイ目をして僕を見る真紅姉ちゃん。それは具体的にはとある本とかDVDの事でしょうか?
「べ、べべべべ別にそ、そそそそそんなの、あ、あ、あ、ああるわけないだRO!?」
「何動揺してるの?ラップ調よ。」
スッとカップを口元に運び紅茶を飲む真紅姉ちゃん。全く音を立てない飲み方は本当に上品だ。
いや、飲み方に限った事じゃないか。僕は真紅姉ちゃんを上から見ていく。綺麗な長い金色の髪。
その長い髪は毎朝僕がツインテールに結っている。ちなみに、自分でも結えるけど自分でするのは
余り好きじゃないらしい。次に顔を見る。まるで人形みたいに綺麗だ。パッチリ開いた蒼い瞳が上下に
動いてる。恐らく本の文を追っているんだろう。そして体。まぁ………散々言われてる事ながら
とある部位は残念な事になってるけど、それを補って余るほど全体的に真紅姉ちゃんは細い。
そして、色も雪のような白さだ。服も、今日は赤のカットソーに、黒のロングスカートといったなかなかお洒落
な服装だ。家着でこれだから素晴らしい。僕なんて、平気でトレーナーとジャージとかあるんだけどね……
僕がじ〜っと真紅姉ちゃんを見ていると、視線に気づいたのか真紅姉ちゃんは少し顔を赤らめて言う。
「な、なにお兄ちゃん?そんなにジロジロ見て……私の顔に何かついてる?」
「いや、そうじゃないよ。たださ……」
雰囲気に飲まれてたのか。それとも本心か。僕はなかなかトンでもない事を言った。
「真紅って綺麗だよなって。」
うん、実にトンでもない。勢い余って僕は何てことを真顔で言ってるんだろうって思う。でも、その言葉に
嘘偽りなんてない。普通に出てきた。真紅姉ちゃんは綺麗だって言葉が。
真紅姉ちゃんにしては珍しく「へ?」と間の抜けた声が返ってきた。目をパチクリさせてる。不意打ちだな、まるで。
「いや、だからさ真紅は綺麗だなって言ったんだよ。」
僕は同じ言葉を繰り返す。ようやく理解したのか、真紅姉ちゃんは顔を真っ赤に染めた。
はは、なかなか初々しい反応だな。これが銀姉ちゃんとかだとこうもいかない。
74以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 00:21:37.27 ID:H7mXGS+a0
>>73
「な、な、何を言ってるのお兄ちゃん!?お、おだてても何も出ないわよ…?」
「いや、おだてとかじゃなくってさ。普通にそう思ったんだよ。」
「う…あう…」
う〜ん、こんな真紅姉ちゃん見る機会は滅多にないぞ。顔を赤くしたまま指をモジモジさせてる。
「それとも何だ?綺麗より可愛い方がよかったかな?」
女性にしてみれば、可愛いと綺麗ではベクトルが違うらしい。まぁ、言葉の意味も違ってるから当然と
言えば当然か。大人になると、可愛いは余り好きじゃなくなるらしい。まぁ、いい歳の大人になっても可愛い
ってのは、何か幼い感じがするってのはあるかもしれない。
「べ、別にどっちでも……その…褒められてる事には変わりないし……」
「お、褒められてるって自覚はあるんだな?嬉しいか?」
「それは嬉しいけど…やっぱり少し恥かしいわ。」
真紅姉ちゃんの顔はいよいよオーバーヒートかのように赤い。凄いな、一番こういうのに慣れてないと思う
蒼姉ちゃんでさえ、こうはいかないんじゃないかな?真紅姉ちゃんは少し深呼吸して気持ちを落ち着かせると
何時も通り、平然を装って言う。
「ま、まぁお兄ちゃんも幸せ者ね。こ、こんな…綺麗な妹と一緒に暮らしているのだから。」
自信たっぷりを装ってはいるけど、やっぱり照れてるのが見て取れる。愛い奴め……折角だから
もう少しこの珍しい状況を堪能しよう。僕はそう思って、真紅姉ちゃんの隣に座る。ベッドがギシッと音を立てる。
「そうだな。僕は幸せ者だな。」
僕はそう言いながら、横から真紅姉ちゃんを抱きしめた。シャンプーと、ボディソープのいい香りがフワッと
僕の鼻をつく。サラサラと腕の中で髪が流れる。綺麗な髪だなぁ……
「ひゃ…ん…お兄ちゃん……」
真紅姉ちゃんは僕の腕の中で少し驚いた素振りを見せながらも、そのまま僕の腕の中に包まった。
75以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 00:22:13.26 ID:H7mXGS+a0
>>74
「今日の真紅は妹だな。」
「失礼ね…私は何時もお兄ちゃんの妹よ?」
いや、何時もは絶対違うと思いますよ?姉の時と大して変わってませんから。
「はは、そっかそっか。なぁ、真紅。もし…もし僕が真紅の弟だったら…どう思う?」
僕は今まで姉ちゃん達に聞いてみたことを真紅姉ちゃんにもぶつける。真紅姉ちゃんは少し考えて言った。
「そうね。きっとお兄ちゃんに対する態度はそんなに変わらないんじゃないかしら。」
「へぇ……どうして?」
確かに、唯一僕への態度がほとんど変わらないのは、唯一真紅姉ちゃんくらいだ。他の姉ちゃんは、総じて
遥かに甘えん坊と言うか。そんな感じになってる。対して真紅姉ちゃんは、相変わらず僕を顎で使う。
「私にとって、お兄ちゃんが兄でも弟でも…それは大して意味を成さないものなの。私にとって大切な事。
それは……貴方が『桜田JUM』だと言う事だから。」
そう言って真紅姉ちゃんは微笑む。ああ、そういう事なんだな。真紅姉ちゃんには、僕が兄でも弟でも。
もしかしたら、姉でも妹でも態度は変わらないのかもしれない。僕が、『桜田JUM』である限りは。
「そっか……じゃあ、やっぱり僕は幸せ者だね。」
「ええ、その通りよ。私もいるし、他の姉妹だっているわ。みんなきっと、お兄ちゃんが弟でも、兄でも…
きっと、桜田JUMが好き……そう思うわ。」
『好き』の部分は声が随分小さかったけど。僕は何だか嬉しくなって、真紅姉ちゃんを強く抱きしめた。
「んっ……お兄ちゃん……お兄ちゃんの思いは確かにここにあるのだわ。それが今の真紅の宝物。」
真紅姉ちゃんも僕の背中に腕を回し、僕らは全身でお互いを感じあう。僕は『真紅』という少女を。
そして、真紅姉ちゃんは『桜田JUM』という男を。
「私は誇り高いローゼン家の五女。そして幸せな、あなたの妹…」
END
76以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 00:25:48.39 ID:ZL2WLTS30
ん〜。やっぱ真紅にお兄ちゃんは似合わない気がするよぅ。
77以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 00:26:40.89 ID:JXE51knqO
雛「チッチチおっぱーい♪」
銀「ボインボイーン」
真&金「……orz」

翠「私らはなにげにあるですぅ」
蒼「正直あまり大きくなって欲しく無いよね、動きにくいよ」

雪「変幻自在ですよ♪」
薔「やっぱ…本物は……すげぇ…」


翠「や、やめるです真紅!蒼星石は悪気があったわけじゃ」
真「煩い黙れ翠星石。
そして乳無い者に死んで詫びろォォォォ蒼星石!!」
78以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 00:27:57.07 ID:JXE51knqO
ドラマCDの時の声優で「お兄様」がガチだな真紅は
79以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 00:32:43.07 ID:qxLvVGJT0
>>75
真紅がお兄ちゃんって言うのなんかくすぐったいですねw
やっぱ正ヒロインなだけあって一番JUM個人をいとおしく思ってるのだと思いました。
80以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 00:32:43.19 ID:JXE51knqO
うわもうこんなに流れてる……
81以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 00:32:56.34 ID:3fl8nuVy0
保守
82以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 00:33:09.67 ID:6W/RucHwO
>>75 屋根ktkr。呼び方云々は置いといてナイスな真紅分でした!

>>77 きらきー変幻自在て…
83以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 00:36:44.20 ID:6N7qfoRe0
>>75
ラブラブ真紅は大好物wwwGJ!
いつの間に弟が兄になったのかわからないから過去ログ読んでくるww
84以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 00:42:22.67 ID:BB0wSMQ8O
紅「くっ…何よみんなして胸だ胸だなんて…あんな脂肪の塊なんか邪魔なだけなのだわ!!」



ジ「金糸雀は可愛いなぁ。」ナデナデ
金「あん♪カナ照れちゃうのかしら〜(///)」



紅「金糸雀…貴女だけは仲間だと思っていたのに……orz」
85以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 00:42:23.83 ID:6W/RucHwO
おっと保守だぜ?
86以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 00:43:36.55 ID:STmCZ1UdO
>>75
GJ!
きてるな

なんか俺の中で今日は真紅が絶好調なんだが
87以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 00:45:03.77 ID:3mbpJ+rr0
ヨーギラスをボックス二つ分孕ませるのは大変だな
88以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 00:46:21.04 ID:3mbpJ+rr0
orz誤爆してるがな・・・
89以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 00:51:19.94 ID:3fl8nuVy0
保守
90以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 00:52:02.22 ID:6W/RucHwO
保守
91以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 00:54:46.73 ID:JXE51knqO
蒼星石を2児の母にするまで妊娠させるのは大変だな
92以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 00:57:20.07 ID:L40LNixH0
延々と保守
93以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 01:06:11.75 ID:3fl8nuVy0
保守
94以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 01:06:29.43 ID:/7QUoYTR0
保守
95以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 01:07:31.61 ID:JXE51knqO
保守ですよー
96以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 01:09:36.94 ID:ODvVCTRaO
早め保守んだ
97以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 01:13:08.54 ID:BB0wSMQ8O
明け方くらいにはJUN王伝説の続きを落とせるかも……保守
98以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 01:17:03.07 ID:cmw1+qemO
早めの保守
99以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 01:19:57.19 ID:JXE51knqO
保守しないよりはしすぎのほうが(まだ)良い
100以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 01:22:24.19 ID:JXE51knqO
100かしらー
101以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 01:30:46.08 ID:BB0wSMQ8O
保守
102以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 01:37:07.58 ID:hKhG+jD00
103以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 01:48:16.03 ID:L40LNixH0
>>102
字が達筆で読みにくいがGJ!!!
104以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 01:48:19.53 ID:6W/RucHwO
105以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 01:50:54.68 ID:3VhvCUE9O
風呂はいってる間に屋根ktkr!
106以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 01:58:11.47 ID:/CM7iTz6O
>>102
挿絵GJ!
107以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 01:58:27.51 ID:IJyxzlSDO
保守
108以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 02:10:39.86 ID:2OJ7ihCf0
保守
109以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 02:19:04.99 ID:BB0wSMQ8O
雛「うゆ〜!タロウが一番強いの〜!!」
金「違うかしら!初代こそ最強のウルトラマンかしら!!」
ジ(女子高生が朝っぱらからウルトラマンの会話かよ…)

銀「貴女たちわかってないわねぇ…最強は常に一番上、つまりはゾフィー兄さんよぉ?」
蒼「僕はやっぱり平成版のアグルかな?あの青い体とクールな戦い方は惚れ惚れするよ。」
翠「かぁ〜!わかってねぇです!!ウルトラセブンを無くして特撮は語れねぇです!!」
雪「私はティガが最高でしたわ…あの最終回はいつ見ても涙が出ますもの。」
薔「80先生…イカス…」
紅「ふん、やはり最強はウルトラマンレオなのだわ。あの紅い体と獅子のような気高さを見なさい。」
銀「貴女は紅いのが好きなだけでしょう?」
紅「ふんっ!!」バキィ…
銀「あべしっ!!」
ジ「お…おい!何も殴ることないだろ!?」
紅「ジュン…光は絆よ?」
ジ「はい?」
紅「誰かに受け継がれ…再び輝くのだわ…」

ジ(こいつ…ウルトラマンネクサスも好きだな…)
110以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 02:24:25.56 ID:ODvVCTRaO
真紅ヒドスwwwwwwwwwwwwwwwwww
111以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 02:24:33.21 ID:hKhG+jD00
112以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 02:32:54.77 ID:yK9vCHVE0
>>111
JUMの瞳が慈愛に満ちてるw
113以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 02:38:51.41 ID:ODvVCTRaO
>>111
激しくキングゲイナー思い出したwwwwwwwww
114以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 02:46:22.09 ID:BB0wSMQ8O
保守
115以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 02:48:45.41 ID:L40LNixH0
保守
116以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 02:56:26.95 ID:IJyxzlSDO
保守
117以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 03:06:23.02 ID:ODvVCTRaO
保守
118以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 03:09:37.66 ID:BB0wSMQ8O
前スレ>>247より
「新説JUN王伝説〜序章〜」第5話

黒王号がジュンの家に仕えて数日の時が経った…
ジ「はぁ…やっぱ慣れるもんじゃないな…」
黒『ははは、私のことは自転車か何かと思われて結構ですよ?』
ジ「いや、こんなゴツい自転車はないだろ…」
パカラ…パカラ…
黒王に乗り学校に向かうジュンの前に二人の少女が現れる
雛「おはよーなの〜♪ジュンに黒王さん。」
ジ「あぁ、雛苺か、おはよう。」
雛苺を不良から助けた翌日から彼女は黒王のことを「黒王さん」と呼び親しんでいる
巴「おはよう、桜田君。その光景もなかなか見慣れてきたわ…」
ジ「柏葉…言うなよ。」
あれから毎朝ジュンは黒王号にまたがり登下校している…最初こそ拒んだジュンだったが黒王号のあまりの熱意についに根負けしたのだ。
黒王曰わく『主をお守りするのは当然の務め』だそうだ…

蒼「あ、ジュン君に雛苺、柏葉さん、おはよう。」
しばらく行くと次のクラスメートの蒼星石たちが話しかけてきた
ジ「蒼星石か、おっす。」
翠「こら、チビ人間!翠星石もいるですよ!?」
ジ「はいはい、おはようさん。」
翠「きいいいぃ〜!!何ですかそのやる気のない挨拶は!?」
蒼「まあまあ、翠星石落ち着きなって。」
この双子の姉妹のやりとりはジュンの毎朝のお馴染みである…
119以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 03:23:35.68 ID:BB0wSMQ8O
>>118
黒『我が主…毎回思うのですがこの娘、貴方に対して少々無礼ではありませぬか?』
黒王号が翠星石を睨む…
翠「なっ…何ですぅ!?こん馬畜生は…」
ジ「こいつはそういうやつなんだ…多目に見てやってくれ…」ボソッ
蒼「もう、駄目じゃないか…馬は結構頭がいい動物なんだよ。きっと君がジュン君に怒鳴ったから怒っちゃったんだ。ごめんね、黒王。」
蒼星石が黒王号の鼻を撫でる
黒『むぅ…全く同じ双子とは思えませんね…蒼星石殿のほうがよっぽどしっかりしている。』
ジ「はは…そりゃ違いないな…」
巴「さて、みんな急がないと遅刻しちゃうわよ?」
翠「げっ!やべぇですぅ!!」
蒼「走るよ!?翠星石。」
雛「あ〜ん、待ってなの〜!!」
少女たちが走っていくのを見た後…
黒『さぁ、我々も急ぎますよ?我が主。』ダッ
黒王が疾走する…それはまさに漆黒の弾丸のようであった
先を行く蒼星石たちを一瞬で追い越し更に加速した黒王号はバイクや車を尻目に駆け抜けていった…
黒『着きましたよ、我が主…我が主?』
学校に到着した黒王号が振り向いた時ジュンは口から半分魂を出した状態であった…
120以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 03:36:53.78 ID:BB0wSMQ8O
>>119

黒『今朝は申し訳ありませんでした…』
下校時間となり迎えに来た黒王号は今朝の失態に頭を下げた…
ジ「もういいよ、けど明日からはもっとゆっくり走ってくれていいから。」
黒『…はい。』
しばらくしてジュンは家に着き、黒王号を小屋に繋ぐと家に入った
ジ「ただいま〜…」ドドドドド…
の「ジ…ジュジュジュンくうぅ〜ん!!大変なのよおぉぉう!!」
家に入るなり姉が狂ったように自分に飛び込んできた
ジ「僕は姉ちゃんが一番大変な気がするんだが…どうしたの?」
の「ああぁ〜!そぅ!銀行が強盗でテレビで翠星石ちゃんがえらいことにいぃ!!」
ジ「銀行が…強盗で…翠星石が……なんだって!?」
ジュンは靴め脱がずにリビングに駆け込んだ。そこには近所の銀行に強盗が人質をとって立てこもったというニュース中継が流れていた…
レポーター「今現在確認されている情報ですと、犯人グループは銀行の職員の他に芝崎翠星石さん、蒼星石さんら数人を人質に立てこもって…」
ジ「蒼星石まで……くっ!!」ダッ
ジュンはすぐに外に飛び出し黒王号の小屋の前に出て
ジ「黒王号!!お前の力を貸してくれ!!」
あらん限りの声で叫んだ…
121以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 03:47:03.09 ID:ODvVCTRaO
JUM王ーー!
wktkwktk♪
122以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 03:48:14.64 ID:BB0wSMQ8O
>>120
黒『ど…どうされましたか?そんなにお急ぎになられて…』
ジ「翠星石と蒼星石が強盗に人質にされている…」
黒『何ですって!?』
ジ「頼む…僕一人では彼女たちを助けることはできない、お前の力が必要なんだ!!」
ジュンは大切な友を守りたい…ただそれだけしか見えない瞳を黒王に向けた
黒『当然です…私は貴方様の楯であり剣、貴方様の命とあらばこの黒王!神にさえ牙を向きましょう!!』
ジ「黒王…すまない。」
ジュンは自分のためにそこまで仕えてくれる黒王に感謝し頭を下げた
黒『頭をお上げください…拳王たるもの、常に前を見つめ胸を張り凜となさるべきです。…さて、そうと決まれば貴方様に渡さねばならぬものがあります。』
黒王は小屋の中から黒いマントと水牛のように長い角のついた兜を持ってきた
ジ「…これは?」
黒『我が血筋に代々伝わる拳王の衣です…民衆に拳王のお姿を気安く晒すわけにはいきません故…さぁ、お纏いください。』
ジ(うぅ…ちょっと恥ずかしいが仕方ないか…///)
ジュンは言われるままそのマントと兜をつけた…
123以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 03:54:44.79 ID:eWoWb5laO
J王wktk
124以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 04:02:12.22 ID:BB0wSMQ8O
>>122
ジ「これでいいのか?」
黒『おぉ…何と凛々しきお姿…』
ジ(…そうかなぁ?結構ブカブカだぞ…)
黒『さぁ、お乗りください!!お二人が貴方を待っております!!』
ジ「よし!」
ジュンは黒王号にまたがる
ジ「黒王…遠慮はいらない、全力で飛ばせ。」
黒『え?ですが…』
ジ「構わない…命令だ。」
黒『…御意。』
刹那、黒い巨体が疾走を始めた…その速度は朝の時よりも激しく加速し併走する快速電車を楽々と追い抜いていく…
ジ「待ってろよ…二人共…」

一方…犯人が立てこもる銀行内は不安と恐怖に染まっていた…
犯人A「おらぁっ!さっさと逃走用の車を用意しねぇとコイツら一匹ずつぶっ殺すぞ!?」
犯人B「ひゃははは♪俺は別に今殺してもいいぜ?」ジャキ…
店員「ひいいぃ…」
犯人C「まぁ待てよ…大事な人質だ、殺しちゃまずい。」
各自手に銃を持った3人の男が不適に笑う…
翠「うぅ…警察は何をやってやがるですか?」
蒼「落ち着いて、翠星石…きっと大丈夫だから。」
怯える姉を気遣う蒼星石…だが彼女も先ほどから足の震えが止まらないでいた…
犯人B「おいこら!てめぇら何話してやがる!?」
犯人の一人が彼女たちに詰め寄る…
125以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 04:14:47.61 ID:BB0wSMQ8O
>>124
翠「ひいぃ!寄るじゃねぇですぅ!!馬鹿!不細工!モブキャラ〜!!」
翠星石はパニックを起こし男に罵詈雑言を吐き散らす…だがこれが男の怒りを買ってしまった
犯人B「んだとぉこら!!舐めんなよクソアマがあぁ!!」ヒュン
彼女目掛けて男の拳が飛ぶ…
バキィ!!
蒼「きゃあっ!!」だがそれを蒼星石が庇った
翠「蒼星石!!…この…妹に何しやがるですかぁ!?」
翠星石が涙を流して叫ぶ
犯人B「あぁ?知るかよ…そいつが勝手に飛び出してきたんだろ?…じゃあ改めて♪」
男は今度は翠星石に矛先を向ける
蒼「翠…星石…逃げて…」
翠「ふざけんなですうううぅ!!」ダッ
怒った翠星石が勇気を振り絞り男に突進するが…
犯人B「…へっ」
翠「なっ!?」
犯人B「おらよっとぉ。」
ガシィ
翠「きゃあ!!」
男はあっさりとそれを交わし彼女の長い髪を掴んだ
翠「あぅ…ぐぅ、離しやがれ…ですぅ…」
犯人B「やだね…ん〜、いいねぇその表情…ゾクゾクくるぜ♪」
翠星石は男の目に恐怖した…そこにはすぐにでも自分を痛めつけんとする悪魔がいたからだ…
今ここに自分を助けてくれる白馬の王子様はいない…翠星石を絶望が塗り込めていった…
126以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 04:29:47.56 ID:BB0wSMQ8O
>>125
蒼「…翠星石…」
蒼星石もまた目の前でいたぶられんとする姉を見ながら何もできない自分に絶望と失意の涙を浮かべていた…
その時だった…
銀行内に流れる中継が一気に騒がしくなる
犯人A「んだぁ?サツでも来やがったか?」
犯人C「俺ちょっと様子見てくるわ…」
犯人の一人が銀行の入り口に近付く

レポーター「な…何でしょうこれは!?う…馬です!巨大な黒い馬が突如…ああぁ!!」
犯人C「はぁ…って何だありゃああああ!!??」
男が見た光景は人ごみを飛び越えながら猛スピードでこちらに迫ってくる巨大な黒い影であった…
その直後…
『ガッシャアアアアアアアアァァァン!!』
凄まじい音と共にその影が銀行内に飛び込んできた
グシャアア…
犯人C「あべしっ!!」
そしてその黒い影の蹄を顔に受けた男が奇声をあげて宙を舞う
犯人A「な…なんだなんだあぁぁ!?」
犯人B「どうなってんだこりゃあぁ!!」
困惑する犯人と人質たち…その視線を一心に集める黒い影…それに跨る黒いマントと黄金の兜を付けた少年が叫ぶ…

ジ「翠星石!!蒼星石!!大丈夫か!?」
127以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 04:30:47.43 ID:BB0wSMQ8O
とりあえず今日はここまで…書くの遅くてごめん…
128以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 04:47:27.59 ID:BB0wSMQ8O
保守
129以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 05:02:11.78 ID:BB0wSMQ8O
保守
130以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 05:25:56.98 ID:BB0wSMQ8O
保守
131以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 05:46:28.73 ID:5ocoQ4jM0
保守
132以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 05:50:13.31 ID:BB0wSMQ8O
ウルトラマンメビウス見ながら保守。
メビウス面白い…
133以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 06:15:11.95 ID:BB0wSMQ8O
タロウ教官カッコヨス…保守
134以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 06:27:21.17 ID:IJyxzlSDO
保守
135以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 07:08:40.11 ID:BB0wSMQ8O
保守
136以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 07:28:43.37 ID:IJyxzlSDO
保守
137以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 07:43:44.86 ID:1L0Ao7Q+O
138以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 07:50:51.33 ID:M6t2K8MXO
>>75
真紅様萌えなオレが来ましたよ。

起きたら屋根投下されてるしwwww

GJ!! とにかくGJ!!

やはり屋根は最高だ。

そしてJUM、一日だけで良いから代わってくれぇぇぇぇぇぇ!!!!



>>127
J王キタ──(゚∀゚)──!!

しかし気になるところで終わってる……orz

生殺しだお(´・ω・`)


次回もwktkwktk
139以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 08:53:12.96 ID:i1Nbaojo0
140以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 08:53:16.86 ID:BB0wSMQ8O
保守
141以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 09:06:53.03 ID:ip1nHu3Z0
>>127
GJ!
続きwktkしてるぜ
142以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 09:30:39.92 ID:ip1nHu3Z0
143以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 09:30:52.38 ID:IJyxzlSDO
保守
144以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 09:55:39.65 ID:ip1nHu3Z0
145以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 10:20:33.65 ID:BB0wSMQ8O
保守
146以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 10:39:01.54 ID:LWZgfhhsO
保守
147以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 10:57:31.80 ID:6W/RucHwO
保守
148以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 11:17:37.30 ID:kMbkdU1v0
保守
149以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 11:29:54.66 ID:HEncT5Nj0
ほぉぉぉぉぉぉぉぉいぃぃぃ!!!
150以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 11:34:18.38 ID:yT10c4nvO
151以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 11:44:12.18 ID:QlXCzodeO
ほす
152以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 11:44:18.56 ID:IJyxzlSDO
保守
153以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 11:59:42.31 ID:3fl8nuVy0
保守
154以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 12:15:40.42 ID:ip1nHu3Z0
155以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 12:28:13.57 ID:fry/jnMaO
>>127
J王きてたwwww
続きが気になるwwww
156以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 12:46:31.12 ID:6W/RucHwO
保守
157以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 13:01:22.67 ID:6W/RucHwO
保守
158以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 13:21:32.31 ID:vbhL8kFd0
ほしゅ
159以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 13:38:30.03 ID:6W/RucHwO
ほあー
160以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 13:52:16.50 ID:6W/RucHwO
保守
161以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 14:09:20.30 ID:vbhL8kFd0
保守
162以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 14:09:24.10 ID:6W/RucHwO
保守
163以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 14:09:44.71 ID:cmw1+qemO
164以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 14:26:32.33 ID:6W/RucHwO
保守
165以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 14:36:32.02 ID:BB0wSMQ8O
保守
166以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 14:52:39.55 ID:vbhL8kFd0
167以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 15:07:52.60 ID:6W/RucHwO
保守
168以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 15:24:56.09 ID:ip1nHu3Z0
169カナとの夕食の話1:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 15:30:30.40 ID:ip1nHu3Z0
幾千万の星々が輝く空。
雲の間に隠れるようにして光る月。家々はその月光をサポートするように遠慮が
ちに淡く光っている。比較的田舎なこの町にに光る月や星は、人工的な光に脅か
される事無く、美しく瞬いている。
でもそれ以上に美しいものが僕のすぐ横にいた。
「きれいかしら〜」
僕の腕を抱きしめるようにしている彼女が口を開いた。
月光に照らされた彼女――カナリアはいつもと違いどこか妖艶な雰囲気を漂わせ
ていた。白い肌はもっと白く見えるし、髪の色も少しいつもよりきれいに見える
。整った顔立ちに宿る碧眼に月が映りその月さえも美しく感じる。あぁほんと、
きれいだな。
これが月光パワーだとしたらマジすげぇな。
「そうだな」
僕もそれに合わせて返事をしといた。ほんとは「きみのほうがきれいだ」なんて
言ってみたいが、そんな度胸はなかった

今日、僕達はお互いの両親が仕事の都合や旅行などでいないため、カナリア宅で一
緒に夕飯を食べる約束をした。
珍しく彼女の方から「一緒に夕飯食べたいかしら!」と誘ってきたのだ。
基本、僕から誘うことが多かったのでちょっと嬉しかったが、僕はその頃まだ山の
ような宿題に追われていて「ゴメン今日はちょっと無理」と、(汗)的な感じにやん
わりと断ったのだが……。当然あきらめてくるはずもなく凄まじい追撃を受け
わがままと言うか甘えん坊と言うかそんな感じの言葉を浴びせられて僕の覚悟が傾き
始めた頃に、
「寂しいかしら……」なんて泣きそうな声で言われたもんだから、あえなく撃沈。
170:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 15:31:41.22 ID:ip1nHu3Z0
僕も机の上の大学受験対策の宿題に泣く泣く別れを告げて待ち合わせの場所に向かったのだ。
それで合流してからもいい加減うんざりするほどべたべたと甘えられて、現在に至る。
まぁかわいいから別にいいけどさ。一応宿題も教えてくれるって言ってたし。料理し
てくれるって言ってたしね。
「ついたかしら!」
相変わらず元気よく彼女が言う。ようやく彼女の家に着いたようだ。
何度も来た場所だが、夕方くらいに訪問するとなんだか別の空間に来たような気分にな
る。
「お邪魔します」
一応一言って邪魔するも、もちろん返ってくる返事はなかった。マナーって奴だ。
くつを脱ぐと彼女が背中を押して、リビングへと促してくる。
ニコニコと嬉しそうに笑う彼女に促されるまま、僕はリビングに着いた。
基本的に少女趣味な部屋が目に飛び込んでくる。
かわいらしいぬいぐるみや、センスのいいティーカップが僕を出迎えた。
「さぁ座って座って」
そういってイスを引いて待っていてくれる彼女の行為に甘えて僕は椅子に座った。
「今日は何作るんだ?」
そう聞くとカナリアはキッチンに立ちあらかじめ用意してある食材を指差して、
「さてなんでしょう?」
と問題を出してきた。
あまりに突然の振りに僕はぽかんとしていたが、すぐに思考開始。食材を吟味する。
並んでいる食事はたまねぎ、にんじん、牛肉、ジャガイモ。皮がむいてある状態にな
っている。コンロにはなべが置いてあり、そのそばには木でできたへらが置いてある。
穴が開いていて混ぜやすくなってる奴だ。そして右端にはひっそりとカレーのルー。
これはどこをどう考えてもカレーだが……。
171:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 15:32:14.73 ID:ip1nHu3Z0
あまりにも単純だ。問題にするならもっとひねくれた問題を出すはずだ。僕なら
そうする。
場合によっちゃ「これはおいてあるだけかしら〜」なんていわれるかもしれない。
さすが策士といったところか。だが俺に挑むなど百万年早い!
この前のほっぺの雪辱を果たしてやる!
ここは裏の裏のさらに裏をかいて
「野菜炒めだ!」
僕はカナリアをにらみつけて自信たっぷりに叫んだ。
残念だったなカナリア……僕の勝ちだ!
「残念カレーでした! さあ、早く料理するかしら〜」
カ、カレー?
カレー!?
なにいいいいいいいいいいいいいいい!?カレーだと!そんな馬鹿な!!あれだ
け完璧な食材を用意しておいて、カレーなんて! 策略も何もなしに
挑んでくるとは……。
やられた……。裏の裏の裏のさらに裏をつかれた。
完璧だった僕の理論をいとも簡単に覆しやがった……。
完全に勝利を確信していた僕はいまきっと鳩が豆鉄砲食らったような顔をしているだろう。
この前の戦いの雪辱のつもりだったが、またも僕は負けてしまった。
まさに予想外DESU。
「あなたも手伝ってほしいかしらー」
そう言って彼女は僕の手をとるとにんじんと包丁の乗ったまな板の前に立たせる。
しかし僕の耳には「負け犬はおとなしく、にんじんでもきっとけよボケ」もしく
は「負けに対して恥を感じているのならその包丁で腹を切るがよい」としか聞こ
えなかった。
172以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 15:32:50.52 ID:ip1nHu3Z0
腹を切る……か。それも悪くないかもしれない。
今の日本人は、プライドがなさ過ぎる。
汚い裏金を使って掴んだ地位や、ライバルや敵に真っ向から挑まずに避けて通る勝利
に何の疑いも無く浸っている。
歴史ある日本の文化の一つ「武士道」と言うのは今この日本には存在しない。
本物の武士ならここで腹を切れる。
本物の武士なら……。


まな板の上の包丁を握り締めて僕は覚悟を決める。
ぎらぎらと光る包丁が僕の気持ちを焦らせる。
意識せずとも人間の体は緊張と恐怖を鼓動と汗と言う形で表現し始めた。
「何してるのかしら? 怖い顔して?」
彼女が怪訝な顔で聞いてくる。
この女わかってて……僕をせかしているのか?
もはやここまでか……僕は包丁を握りなおすと刃先を自分にむける。
そして恐怖と緊張を沈めるために大きな深呼吸を一つ。
さようなら世界。
僕はそう呟くと勢いよく包丁を腹に向かって振り下ろした。
その時。
「ちょ、何やってるのかしら!?」
彼女が僕の手を止めた。
ちょうど、僕の手を包み込むようにして握りそのまま包丁を奪い取ると床に放り投げる。
ぎらぎらと光る包丁は音を立てて地に落ちて、やがて静かになった。
173以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 15:35:03.14 ID:ip1nHu3Z0
中途半端だけどさる対策でいったんここまで
どれくらい待てばいいかわから無いのでとりあえず1時間後くらいにまた投下します
174以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 15:50:42.73 ID:vbhL8kFd0
支援保守
175以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 15:59:08.10 ID:jsxL9oK6O
ちょwwJUMwww
176以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 16:02:10.76 ID:qxLvVGJT0
>>173
カレーはカレーだろwww深読みしすぎww
続きwktk!
177以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 16:18:21.90 ID:q/edgNq/O
保守
178以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 16:31:49.21 ID:qymN+wo+O

179以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 16:32:20.37 ID:ip1nHu3Z0
じゃあ>>127の続き投下します
180以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 16:33:45.88 ID:ip1nHu3Z0
静寂。
さっきまでの緊張がそうさせているのだろうか。いつもより静かに感じた。
彼女は怯えた様子で、僕をじっと見てくる。
額に汗がにじんでいる事とと、いつもより荒い呼吸が焦っていた事を感じさせた。
「あなた……何してるのかしら!?」
彼女が聞いてくる。
それは僕が聞きたい事だった。
「いや……死のうと思って……」
何がなんだかわからない僕はそれを言うのが精いっぱいだった。
「死ぬって……! いみわかんないかしら!」
泣きそうな顔で、必死に訴えてくる。
意味わかんないのはこっちだ。
彼女は僕のした事が理解できないのか?
「え……? だって武士道的なものを……」
「は? 武士道?」
「いやだから……それが決まりって言うか……」
「決まり……?」
「なんていうか……」
まさに思考停止。
僕は完全に困惑していた。彼女の目は真剣そのもので策を仕掛けているとは思えない。
彼女の焦りはウソではないと言う事になる。
つまり、僕の武士道云々=自殺はまったく意味の無い事になるのか?
そうなると、それ以前のあのクイズ事態僕の思い違いだったんじゃ……。
そう考えると……とても悪い事をしたことになる。
急に罪悪感がこみ上げてくる。
181以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 16:34:29.01 ID:ip1nHu3Z0
僕は泣きそうな彼女の声と瞳に後押しされて素直に謝る事にした。が、
「あー……いや……ごめんなさ───」
そう言い終わらないうち彼女が僕に抱きついてきた。暖かいぬくもりが僕の体に
伝わってくる。
僕の胸に顔をうずめて泣いている彼女の涙が、すぐにシャツを通して伝わってきた。
「……あなたが……死ぬなんて……嫌かしら……」
嗚咽と泣き声の混じった言葉。その途切れ途切れの言葉で必死に思いを伝えよう
としてくれている。
その時、僕はやっと正気に戻った。
さっきまでの緊張がウソみたいに凛とした感情が体の中から湧き上がってくる。
「ごめん……」
僕はなにをしていたんだ。彼女を守ると誓ったのにこんなところで死のうとするなんて。
そう思うと急にさっきまでの事が悔やまれる。
僕はもう一度、
「ごめん」
謝った。
「ほんとごめん」
それでもやりきれなくて、また謝った。
彼女を泣かせてしまった罪はこんなモンじゃ済まされないだろう。だがこれ以上なにをすれ
ばいいかわから無い。
どうすればいいんだろう?
カナリアを元気にするにはどうすればいい?
必死に考えるが答えが見つからない。こんなとき自分の恋愛経験の浅さが悔やまれる。
そんな時、先に答えをくれたのは彼女だった。
「だったら……態度で示してほしいかしら……」
182以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 16:35:15.49 ID:ip1nHu3Z0
流れ出る涙をぬぐいながら彼女が今度はちゃんと目を見て言ってきた。
赤く泣きはらした目が僕をまっすぐに見つめてくる。
そしてその目をゆっくりと閉じて、僕の手を握り締める。
その手は酷く小さくて、さっきまでの緊張かそれとも今の緊張がそうさせているの
か、微かに震えていた。華奢な彼女がもっと華奢に感じられた。
そして真っ赤にした顔をさらに真っ赤にして少しづつ顔を近づけてくる。
もちろんそれが意味するものはすぐにわかった。
僕はそれに答えるべきか一瞬迷ったが、結論はすぐに出た。
(やっぱこういうのは理屈じゃないよな)
僕は一生懸命背伸びしている(それでも僕の身長に届いていない)彼女にゆっく
りと顔を近づける。当然僕も目をつぶっていたので、何も見えないが彼女の息遣
いや緊張はしっかりと伝わってきた。
さっきまでの緊張とはまた別の物を感じる。
幸せな鼓動。
にじみ出る汗はなんだか心地よくも感じた。
僕は思う。
彼女の傍にいようと。
そのために彼女を守る力をくださいと神に祈り、幸せにしてやると己に誓う。
それだけ考えて僕は考えるのをやめた。
何かを考える必要なんてない。
とりあえず今はこの時間を大切にしないといけない。

──そして僕らはキスをした。
183以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 16:35:51.25 ID:ip1nHu3Z0

「カレーつくろっか」
「かしら〜」



僕の横で彼女がにんじんを切っている。
僕はサラダを作ってる。
二人で作るのは久々でなんだかちょっと新鮮。
さっきの事もあってちょっとお互いぎこちないけど、それでも幸せな時間。
彼女と過ごす一日はいつも早く終わってしまう。
それは僕が幸せだと思っている証拠で嬉しくもあるが、悔しくもある。

「ねぇ?」
「ん?」
「私達ってずっといっしょにいられるかしら?」
珍しく彼女が弱気な事を聞いてきた。
いつもと違い悲しげな目で見てくるカナリア。
僕にしか見せない弱い一面だった。
しかし、それは愚問と言うものだ。
184以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 16:36:24.22 ID:ip1nHu3Z0
「当たり前だろ?」
そう、当たり前なんだ。
さっき神にも誓ったし、そんな事はカナリアに会うたびに考えていることだ。
一緒にカレー作ったり勉強したり学校行ったり。
幸せな日常が訪れるたびに考えている。
同じ事の繰り返しだけど決して飽きる事は無い新鮮さもある。
彼女が一緒にいてくれる
それだけで、毎日を乗り切る事ができるんだ。
「ずっと一緒にいような」
そう言うとカナリアはだまってうなずいてくれた。

そして今日も幸せな一日が過ぎていく。

end
185以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 16:38:39.29 ID:ip1nHu3Z0
終わりです
アドバイスありましたら雑談所の方によろしくお願いします

186以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 16:53:56.19 ID:opp5qKLE0
ホッシーノ
187以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 16:54:04.52 ID:STmCZ1UdO
188以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 17:09:02.10 ID:lSNykccHO
保守
189以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 17:20:51.17 ID:qxLvVGJT0
>>185
何気ない日常が一番ってこと。
ちょっとJUMの行動が突拍子なかった気がするけど、よかったです。
190以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 17:38:28.31 ID:qxLvVGJT0
保守
191以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 17:50:01.68 ID:1L0Ao7Q+O
保守
192以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 18:01:21.26 ID:6W/RucHwO
保守
193以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 18:03:07.20 ID:STmCZ1UdO
194以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 18:15:05.16 ID:i1Nbaojo0
195以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 18:15:13.36 ID:6W/RucHwO
196以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 18:16:22.54 ID:e+78dwUz0
hosyu
197以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 18:23:11.08 ID:1L0Ao7Q+O
198以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 18:29:37.60 ID:6W/RucHwO
保守
199以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 18:36:45.11 ID:6W/RucHwO
保守
200以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 18:44:34.05 ID:6W/RucHwO
早め保守
201以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 18:50:06.39 ID:ODvVCTRaO
保守
202以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 19:00:22.15 ID:cmw1+qemO
203以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 19:09:41.64 ID:qymN+wo+O

204以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 19:12:40.30 ID:BB0wSMQ8O
保守
205以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 19:19:35.98 ID:lSNykccHO
保守
206以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 19:32:05.70 ID:KHnSIR7u0
保守
207以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 19:42:02.03 ID:qymN+wo+O

208以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 19:50:33.39 ID:qymN+wo+O

209以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 19:59:57.79 ID:1L0Ao7Q+O
保守
210以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 20:06:15.03 ID:XpyMdQVqO
1000かしら
211以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 20:06:19.61 ID:i1Nbaojo0
保守ですぞ
212以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 20:10:43.06 ID:6W/RucHwO
早めに保守しようかね
213以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 20:16:43.26 ID:1L0Ao7Q+O
214以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 20:24:02.21 ID:BB0wSMQ8O
保守
215以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 20:34:27.91 ID:6W/RucHwO
あぶね
216以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 20:39:02.06 ID:1L0Ao7Q+O
落ちるのはやすぎ
217以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 20:44:07.26 ID:BB0wSMQ8O
保守
218以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 20:49:03.02 ID:1L0Ao7Q+O
早めの保守
219以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 20:53:15.73 ID:LWZgfhhsO
保守
220以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 20:58:14.54 ID:6W/RucHwO
保守
221以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 21:03:34.29 ID:CXR2vDDR0
保守
222以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 21:03:52.65 ID:6W/RucHwO
五分で危険ゾーンか
223以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 21:08:48.90 ID:i1Nbaojo0
ほしゅ
224以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 21:14:51.75 ID:BB0wSMQ8O
保守
225以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 21:15:50.50 ID:6W/RucHwO
保守
226以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 21:21:08.51 ID:ZL2WLTS30
ho
227以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 21:27:12.60 ID:KHnSIR7u0
捕手
228以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 21:32:29.70 ID:ZL2WLTS30
ho
229以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 21:32:38.97 ID:i1Nbaojo0
ほしゅ
230以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 21:32:53.63 ID:6W/RucHwO
保守
231以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 21:38:21.22 ID:6W/RucHwO
保守
232以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 21:39:51.95 ID:BB0wSMQ8O
その日、ジュンは風邪をこじらせ床に伏せていた
雛「うゆ…ジュン大丈夫?」
巴「体の調子はどう?」
お見舞いにきていた雛苺と巴が心配そうにジュンを覗き込む
ジ「まだ結構熱っぽい…薬…飲まないと…ゲホッ!ゴホッ!」
巴「ああ、無理しないで、今お薬と何か食べるもの持ってくるから。」
雛「ジュンはいーこいーこしててなの。」
ジ「す…すまない。」
軽くジュンに笑いかけると2人は部屋を出て台所へと下りていった…
ジ「ふぅ…」
一つ大きく息を吐きジュンは目を閉じた…その時
『ドドドド…ガッシャ〜ン!!』
ジ「!?」
突如一階から聞こえた爆音にジュンは飛び起きた
ジ「あいつら…何やってんだ?」
その時ジュンの脳裏に先ほどの「何か食べるものを持ってくる」という言葉が再生された…
ジ「まさか…いやいや、柏葉もついてることだし…」
数分後…
雛「はい♪ジュン、ヒナ一生懸命お粥作ったの〜。」
ジ「お粥ってこのピンク色でやけに甘ったるい臭いがする物体がか…?」
雛「うにゅ〜にマポロチョコにマムシドリンクと…元気になるものい〜っぱい入れたの♪」
ジ(か…柏葉…助け…)←目で合図
巴(…ごめんね…)←目をそらす
雛「はい♪ジュンあ〜〜んするの…」
雛苺が満面の笑顔でスプーンに乗せた物体Xを差し出す…
ジ「ここからが本当の地獄だ…」
233以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 21:42:47.44 ID:qymN+wo+O
JUM君ガンガレwwwwww
234以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 21:45:01.21 ID:STmCZ1UdO
>>222
これは食べるしかないなwwwww
235以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 21:47:41.75 ID:qxLvVGJT0
>>232
食べるものだが…食べられるものなのだろうか……?
…合掌(-人-)
236以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 21:53:14.59 ID:i1Nbaojo0
hoshu
237以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 21:58:23.64 ID:i1Nbaojo0
佐賀県
238以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 22:01:45.88 ID:T6JRv+RsO
>>232 いや、俺なら喜んで食べるさ!ああ、食べるとも!
239以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 22:06:58.57 ID:BB0wSMQ8O
秋真っ盛り、ジュンたちは林間学校にきていた

ジ「ふぅ、ようやく着いたか。」
雛「空気が美味しいの〜♪」
紅「ジュン、紅茶を淹れて頂戴。」
翠「うぷ…バスに揺られて気持ちわりぃです…」
蒼「す…翠星石…大丈夫?」

その時クラス委員の金糸雀がやってきた
金「ねぇ、ジュン…これからクラスごとの集まりみたいなんだけど…これ何のことかしら?」ピラッ
金糸雀がジュンに林間学校の日程表を見せる、そこには所々に「SHR」と書かれていた…
ジ(あぁ、ショート・ホームルームか…)
ジ「これはな…」
薔「…セクシーヒーローレボリューションのことだよ…金糸雀。」
ジ「ちょwwwwおまwwwwww」
金「せくしぃひーろーれぼりゅーしょん?」
薔「もしかして…知らない?」
金「ば!…馬鹿にしないでほしいかしら!!そんなの常識かしら〜!!」スタスタ…
ジ「ああ…行っちゃった…知らないからな。」
数分後…
金「みんな集合かしら〜!!これからセクシーヒーローレボリューションを始めるかしら〜!!」
クラス『何いいいいいいいいいぃぃぃぃぃッ!!!!??』
金「かしら?」

薔「…にやにや。」
240以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 22:10:42.95 ID:STmCZ1UdO
>>239
ばらしーやってくれるなwwwww
なんか金がセクシーヒーローっぽい格好してそうだ
241以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 22:11:12.10 ID:i1Nbaojo0
>>232ヒナの料理はやべえwwwwwwwwwwww

>>239薔薇水晶……恐ろしい子……!
242以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 22:16:53.09 ID:STmCZ1UdO
早めほ
243以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 22:19:58.20 ID:CXR2vDDR0
>>232
巴がそばについていながら、なんて物をww

>>239
これは・・・・・・SHRシリーズの幕開けかっ?!
期待してもいい?
244以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 22:25:10.77 ID:i1Nbaojo0
保守
245以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 22:31:12.91 ID:ZL2WLTS30
たった5分でこれだけ下がるとは……
246以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 22:31:28.89 ID:STmCZ1UdO
247以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 22:39:03.02 ID:STmCZ1UdO
248以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 22:48:08.78 ID:i1Nbaojo0
249以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 22:55:41.20 ID:yK9vCHVE0
hosyu
250以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 22:56:49.75 ID:i1Nbaojo0
【冬の】【準備】の>>54

幸〜FOREVER MEMORYS〜の第九話を投下します

一度猿防止で休憩挟みます、それではどうぞ
251以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 22:57:36.96 ID:i1Nbaojo0
第九話 「忌記」


「ねぇ桜田君何してるの?」

ふと声をかけられたので僕は手を止める。
誰だろうと思い振り返る。

「ああ、桑田さん。ちょっと部活のね」

僕はずっと昔に手芸部に所属していた。
男子は僕を合わせて二人、女子も一人だけだった。
その女子というのは桑田さんだった。

「あ、コンクールに出すやつ?」
「うん、早くしないと締め切りがくるしね」

この時は編み物のコンクールがあって
それに出す作品を時間が無いから休憩時間に編んでたんだ。
別に他の皆にもどやこや言われたりはしなかった。
むしろある意味凄いと思う人まで居た。
252以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 22:58:09.87 ID:i1Nbaojo0
>>251

僕の担任はご存知梅岡だ。
あの人は人が成功するとそれを褒め称えて
皆にすぐ発表したりした。
部活の試合で勝った人が居るからって
すぐ褒めて皆の前で自分でわざわざ表彰状を作ったりして渡したりしていた。
部活などで特に成功が無い人にも色々と助言していたりしていたらしい。
僕は編み物をするからといってからかわれたりしたのだが
市が開催した小さな小さなコンクール。
それに4位という普通ぐらいの成績で入賞したのだが
それだけで梅岡は僕をクラスで褒め称えた。
実際、市のコンクールの4位なんて大して実力も無くてもいける。
だけどそんな事知らないクラスの連中はへぇと言ったり結構すごいと言ってくれたり。
それからはからかってた奴が休憩時間に手伝ってくれたり
教えてという人もほんの少しだが居た。
それもすぐにほとばりは冷め、僕はごく普通になった。
その時期に手芸部に入ってきたのが桑田さんだ。

「由奈はほとんど出来てないよ」
「それで大丈夫なのか?」
「だから手伝ってよ桜田君ー」
「と言ってもこっちも限界だからなぁ……」

正直自分ので精一杯なので他人のを手伝う暇は無い。
253以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 22:58:45.00 ID:i1Nbaojo0
>>252

「じゃあどうすればいいかなぁ」
「うーん山本君に手伝ってもらえば?」
「じゃあ先にそうするねー」
「ああ、頑張りなよ」

……“先に”?
何か引っ掛かったがまぁ別に何とも無いだろう。
ちなみに山本君は僕と一緒に入った手芸部の部員だった。
僕、山本君、桑田さん。
この三人だけの構成だった部活が……終わりを告げ始めたのはそれぐらいだったと思う。




「桑田さん、山本君に教えてもらったの?」
「うん、結構出来てきたなぁって思ったら破けちゃってね……」
「んー見せてくれない?」

そう言って桑田さんから桑田さんの作品のマフラーを取る。
マフラーは結構良い出来になりつつあったようだが
それも今や無残に破れまくっている。

「一体どうしたのこれ?」
「編んでる最中にね針がこう……ビリッと」
254以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 22:59:18.06 ID:i1Nbaojo0
>>253

刺してる針が動くとそれに沿って破けてしまう。
デリケートな糸なら尚更だ。
これもかなり極端だがそのようなものなんだろう。

「歩きながら編んでたらこけてね……。滑ってやっちゃったの」
「歩きながらやるのは危ないよ」

少しきつめに桑田さんにへと言う。
針を扱ってるので転んだりしたら胸に刺さってお陀仏なんてのも有り得ない話ではない。
だから歩きながらやるのはかなり危険だ。

「これから気をつける……」
「そうした方が良いよ、今回は怪我が無かったから良かったけどね。
 ほんとに針は危ないんだから」
「うん」
「そういえば山本君に何か言われたんじゃ?」

桑田さんは山本君に教えてもらっていた。
その山本君が何か言わない訳も無いだろう。

「それが山本君学校休んでてね」
「そうなのか、風邪か何かなのかな?」
「多分ね、だから桜田君代わりに教えてくれない……?」
255以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 23:00:23.56 ID:i1Nbaojo0
>>254

正直悩んだ。前、桑田さんのお願いを断った時は作品があまり出来てなく
余裕が無かったからだが今は急ピッチでやったかいもあってほとんど出来ている。
うーん……どうしよう。

「お・願・い」

そう言いながら桑田さんが肩をゆさぶってくる。
うーん、必死みたいだし、しょうがないから手伝おうかな……。

「わかったよ、いつ手伝えばいい?」
「んー今度の部活が休みの日でお願い」

手芸部は週休2日。水曜日と金曜日が休みだ。
休みといっても部活の備品は好き勝手に使える訳で。
部員も三人しか居ないので顧問もほとんど何も言わない。

「わかった、じゃあ明日が水曜だしそれでいい?」
「うん、お願いね桜田君」

そう言って約束をし終わると桑田さんはどこかに行った。おそらく他の部活だろう。
桑田さんは手芸部以外にも色々と兼部している。
気がむくままに色んな部活へと行っている。
手芸部の時も例外では無く桑田さんは時々しか来ない。だからコンクールの作品も遅れるのだろう。
256以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 23:00:59.61 ID:i1Nbaojo0
>>255

まぁ忙しいのだろうししょうがないか。
そう思って僕はまた自分の作品の続きを作る。
桑田さんにも教えないといけなくなったから
自分の分をなるべく切り詰めとこう。
ほんと、たいへんだ。



―水曜日の放課後
部室に僕らは居る。
山本君はどうやらまだ休んでいるようだ。
大丈夫なのかな?

「このちぎれた所なんだけど……」
「ああ、此処はもうこうするしかねぇ」

ちぎれた箇所は大分ひどくなっていて
とてもじゃないが桑田さん一人では無理そうだ。
なので実質はほとんど僕がやっている形になる。
桑田さんははっきり言うと半ば雑用のようになっている。

「どういう風なデザインにするつもりだったんだ?」
「んーこうやってチェックぽくしてー」
257以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 23:01:31.47 ID:i1Nbaojo0
>>256

桑田さんの作る予定だったマフラーは結構難易度の高いものだった。
なので修復するのにもかなりの神経を使う。
山本君も教えるのが大変だっただろうな。

「大体は修復し終わったよ」
「ありがとー」

そう言って手に取る。そしてじっと修復部分を見つめる。

「へぇ、こんな風になるんだ」

急に声の感じが変わる。一体何だ?

「うん、それが……どうした?」
「いやねぇ桜田君って」

そう言うと桑田さんはマフラーの修復部分の両端を握る。
そしてこう……紙を破くような時の感じのように両手を思いっきり引っ張る。
脆い修正部分はこう音を立てて……再び破れた。

「下手だね」

桑田さんはそう言ってマフラーを捨てる。思わずそれを拾って叫んでしまう。
258以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 23:02:20.27 ID:i1Nbaojo0
>>257

「何をしてるの桑田さんっ!」
「下手だったもん」

そう言いこちらに近付いてくる。

「下手、凄く下手、下手。才能もない。
 楽しくてもこんだけ下手じゃあね?
 編み方も雑、最悪だよ桜田君。こんなに無様だなんて」

呪いのような言葉を次々とかけてくる。
かなりの時間をかけて必死に修復したものだから自然と愛着が沸く。
それを目の前で破られて思わず涙が出そうになる。

「だから4位程度なんだよ?これも下手だよ」

桑田さんは僕の後ろにいったかと思うと
僕のコンクール用の作品を手に取る。
まさか、まさか。
信じたくはないがもしかして。

「下手のものはいらないよね」

そう言って桑田さんはコンロの方へと歩いていく。
手芸部の部室は数ある家庭科室の一つになってる。家庭科室なので料理を作る為のコンロもある。
259以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 23:06:47.83 ID:ZL2WLTS30
ほしゅ
260以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 23:07:38.87 ID:eWoWb5laO
wktk保守
261以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 23:08:05.80 ID:hgDTR72HO
蒼「JUM君大変な事―――」
J「に気づいた?」
蒼「違う!大変な事が起きたんだよ!」
J「なにが起きた」
蒼「金糸雀が隣町のスケバン連合に単独宣戦布告をしたの!」
・・・
J・薔「はぁ!?」
蒼「あ、薔薇水晶おはよう」
薔「おはよう」


スケバンA「たった一人で来るとはね」
金「貴様等如き我一人で十分・・・」
スケバンa「たわけ!」
金「・・・」


それから。数日後、全国のスケバン連合が統一され、全国スケバン連合が発足した。
そのトップは「金糸雀んばっくぶりーかー」という名前だという。
262以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 23:08:16.02 ID:fry/jnMaO
続きWKTK
263以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 23:13:07.93 ID:eWoWb5laO
たった4分でここまで……
264以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 23:13:57.40 ID:ZL2WLTS30
>>262
勝ったのか!?
265以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 23:19:24.91 ID:ZL2WLTS30
266以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 23:26:43.53 ID:vbhL8kFd0
保守
267以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 23:27:28.24 ID:eWoWb5laO
268以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 23:33:57.80 ID:i1Nbaojo0
>>258

「こんなのいーらない」
「やめてくれ!」

だがもう遅かった。
桑田さんは僕の作品を火につけた。
燃えやすい毛糸はかなり早く燃えていく。
その燃えた作品を僕は奪い取る。

「あつ……!」

あつくて思わず放りなげてしまう。
が、投げ捨ててる間にも燃えている事に気付き急いで取りに行く。
燃えた作品を僕は水道の水で消す。煙も収まり火は完全に消える。
作品は焦げて色彩をなくしてもうとても見れるようなものではなかった。
何日もかけた作品が……一瞬で終わった。

「あ……あ……」
「あはは」

桑田さんは楽しそうに笑っていた。凄く、まるで唯一の喜びのように。

「楽しかった、此処まで楽しませてくれるなんてまるで桜田君って“おもちゃ”みたい。
 また由奈を楽しませてね」
269以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 23:34:33.47 ID:i1Nbaojo0
>>268

そう言って桑田さんは家庭科室を出て行った。
僕は何も言えなかった、あまりに悲しくて。
何も言えずずっと作品を見つめてた。
だけど見つめてもしょうがなく、僕は黙って……捨てた。



次の日は学校に行かなかった。
二つの理由があったからだ。
一つは桑田さんに会いたくなくて。
もう一つは作品を作るため。
期限はもう三日しかなかったが僕はそれでもと思い必死に作り出した。
朝早くに起き、そこからずっとずっと。出来が悪くてもやりとげようと思って。
そうやって二日が過ぎて三日目、梅岡が来たんだ。
すぐに心配する奴だからな。
言い訳では風邪といったがそれでもあいつにとったら大騒ぎだ。

「桜田大丈夫か!?」

仮病だから無論無事だ。
けどある程度ひ弱な振りをしとかないとと思い多少咳をしたりする。

「皆心配してくれたんだぞっ!」
「へぇ……そうなのですか」
270以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 23:35:10.30 ID:i1Nbaojo0
>>269

ああ、風邪如きで面倒くさい奴だな。
そう思いつつも適当に相手をする。

「じゃあ先生は帰るからなっ!体に気をつけるんだよ!
 あ、それとこれ皆からのメッセージだよ」

そう言って大きな封筒を出す。

「メッセージ?」
「うん、桑田さんが君の為にって皆から集めたんだ。
 それ見て元気だすんだぞ!」

それを言うと梅岡はのりに一言言って帰っていった。
皆からメッセージ?
桑田さんが集めた?
封筒を見る。口の所にシールが貼ってあって剥がした後が無い。
梅岡は生徒の集めたものを見てないのだろう。
僕はまさかと思って封筒を開ける。
中には色紙が入っていた。
そこには確かにメッセージの寄せ書きがかかれていた。
不自然にも全部同じような字。
だけど動揺してる僕はそんな事を考えずメッセージを読んでいく。
271以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 23:36:09.30 ID:i1Nbaojo0
>>270

気色悪い奴ー。変態みたいだな。そんな奴だったんだ。
何で生きてるの?迷惑だよ、居るだけで。消えてよ。
何でこんな事言うかって?楽しいからだよ。
やめて欲しい?嫌だよ。楽しい事はやめたくないだろ。
しょうがないよ、君は遊び道具なんだから。
遊ばれるのが嫌だって?
色々言われるのが嫌だって?
じゃあ死ねよ。

それぞれのメッセージに生徒の名前が書いている。
無論、桑田さんが一人で書いたものだろうが
混乱している僕にはそんな事は構わずメッセージを読む。
冷や汗が流れる。
怖い、怖い、怖い、嫌、何も言わないで。
そう思っても自然とメッセージを読んでしまう。
そして最後のメッセージ。

だからね、おもちゃに価値はないんだよ?桜田君 by 桑田由奈

ああああああああああ!!!
何かが壊れた。
不信の気持ち、恐怖による不信。
272以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 23:37:39.28 ID:i1Nbaojo0
>>271

僕は色紙を持って部屋に戻り鍵を閉めた。
何もかもが怖くなってしまった。
色紙が桑田さんによるものだと気付いたのは意外と早かった。
けど、壊れたものは中々治らなくて、治らなくて僕は堕ちていった。
その後にも桑田さんの嫌がらせは続いてね。
罵倒の声を入れまくったカセットテープを配達されたり
他にも手紙が何通も来たりね。暫くしたらそれは終わった。
山本君が来なくなったのもこれかな?
きっと桑田さんは楽しいからやってるだけなんだ。
悪意はなく、それが正しいと思ってるから。
楽しい事をやるのに悪いことはないと思うから。



「と……こんな感じなんだ」

体が震える。
嫌な記憶、怖い記憶。
蘇って、僕に傷を付ける。

「……そう」

水銀燈はそう言って僕に近付くと頭を撫でてくる。
273以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 23:38:44.39 ID:i1Nbaojo0
>>272

「けど……もう、少しずつだけど治ってきたのよぉ。
 怖がらなくていいのよぉ」
「……ああ」
「人間の骨ってね、骨折したらより丈夫になるんですってぇ。
 心も同じ、傷を負って、傷を負って強くなっていくのよぉ。
 ジュン、あなた……強くなったわぁ。
 もうあんなのに……負けないわぁ」

ああ、癒される。
悲しいから出たんじゃない、歓喜で、涙が出た。
どこか心が……埋まった気がして。
皆に見られてるけど何故か恥ずかしさが無く
みっともなく涙を流して、だけどそれが何処と無く心地よかった。

「もう……負けないようにするよ……」
「ええ、頑張りましょう」
274以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 23:42:27.32 ID:ZL2WLTS30
終わり?それとも猿?
275以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 23:44:52.94 ID:lSNykccHO
>>273


「すまないな、みっともない姿見せて」
「構わないかしらー」
「ええ、しかしジュンさんも大変だったんですね……」
ようやく落ち着いてきて涙も止まり皆で話している。
傷を見せて初めて……立ち上がった瞬間だった。
「じゃあ……オディールさんのお話を聞くかしら」
「ああ、言えますか?」
「……ええ、大丈夫です」
「なら、始めようか」

また雰囲気が重くなる。
暫くしてその雰囲気の中オディールさんが口を開いた。

「私はね、友達にいじめられたりとかしてないんだ」

思わず驚いた表情を浮かべる。
オディールさんもいじめられたと聞いたが友達じゃないと言うからだ。

「私ね……お母さんにいじめられるんだ」
276以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 23:45:59.11 ID:lSNykccHO
此処までです

最後の最後で猿に引っ掛かりました……ort
申し訳ない
保守して下さった方、読んで下さった方に感謝
277以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 23:48:02.61 ID:/CM7iTz6O
桑たん…なんて恐ろしい子…!
278以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 23:48:43.92 ID:ZL2WLTS30
桑さんヌッコロス……次はオディールの過去話ですか、wktkしています。
279以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 23:55:12.10 ID:JXE51knqO
翠星石「それであのヤローは保守しやがったんですよ?」
蒼星石「それでも姉さん嬉しかったんでしょう?」
翠星石「っう……そ、それは嬉しく無いと言えばアイツが可哀想だから。
こ、ここは嬉しかったといいか……うう〜」
蒼星石「…ふふふ」
姉さんはいつもジュン君の話をしている時は幸せな顔をしている。
そりゃよく思い出して怒ったりしているけど、それでも幸せ怒りだ。
そんな姉さんを見ていれと僕もとても嬉しくなる。
やっぱり姉さんは幸せそうな時が一番輝いて見える。
だから姉さんにはずっとこんな顔をしていて欲しいと僕は思う。
ただね姉さん。
ジュン君は僕と付き合っているんだ。
280以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 23:55:40.94 ID:CXR2vDDR0
>>276
多感な年頃に、こんな陰湿な仕打ちをうけたら引きこもるのも無理ないな。
ジュンの周りには、支えてくれる人が多くて幸せだね。

うーむ。続きを期待せずにはいられない。
281以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 23:58:10.71 ID:hgDTR72HO
蒼「大変な事に気づいた!」
J「なんだ?」
蒼「もしローゼンメイデンが普通の女の子だったら

生まれる→入園→卒園→入学→卒業→入学→卒業→入学→破瓜→卒業→入学→卒業→就職→結婚→埋葬

だよね?」
J「禁則事項です♪」
蒼「あ、だよね」
282以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 23:59:31.51 ID:Ye393W320
>>279
蒼い子が黒い子にwww
283以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 00:04:34.15 ID:hLwNx5RK0
J「僕にとって一番大切な人はお前かな」
薔「急に、なに?」
J「やっぱさ、死なれたりしたら、僕、絶対泣くと思うから」
薔「そう……」
J「……だからさ、何があっても絶対僕はお前を守って見せるよ」
薔「気持ちだけ受け取っとく……」
J「……僕のことが嫌いなら、はっきりと言ってくれないか?」
薔「そうじゃないよ。ただ……」
J「ただ?」
薔「ジュンに守られるだけの関係なんて嫌だから……」
J「薔薇水晶……」
薔「私もジュンを守りたい……守るよ、絶対に」
J「ああ、僕もだ薔薇水晶」
薔「ずっと一緒だよ?……死んでも、ね?」
   
保守
284以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 00:07:11.63 ID:aoUaKXs5O
>>276 GJ!マジでGJ!毎回楽しみにしてますよー

>>279 そんな腹黒い蒼も好きだ!

>>281 「禁則事項です♪」で納得したのか……個人的には蒼にやって欲しかった
285以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 00:12:58.54 ID:ju5e339FO

286以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 00:14:03.20 ID:M6oxOzztO
>>284
J「禁則事項ですってやって欲しいな」
蒼「ごめん、JUM君。出来ない・・・」
J「どうして?」
蒼「禁則事項です♪」
J「可愛いなぁ。大好きだぁ(ぎゅう〜っ)」
蒼「僕も〜(ぎゅう〜っ)」


真「あの暑苦しい奴らぶっ殺してやるのだわ」
雛「貧乳脳天気紅茶馬鹿は家に帰ってくんくんにでも話しかけてろバーカなの〜♪」
287以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 00:16:46.54 ID:vzug95O4O
蒼星石「アンタは僕の糧となれ…アンタは僕の贄となれ…僕に食われろォ!翠星石!!」
翠星石「死人は永遠に寝ているべきだったんです。オマエは私の悪夢です、夢は覚めなくてはいけない…。」
288以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 00:24:28.59 ID:hLwNx5RK0
ho
289以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 00:24:33.32 ID:WnkJ3wnb0
ho
290以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 00:28:13.58 ID:ju5e339FO
>>288-289
ナイスシンクロ
291以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 00:32:21.31 ID:xcxZZ4Qv0
>>279
そんなしたたかな蒼い子も好きだw
292以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 00:39:43.56 ID:hLwNx5RK0
293以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 00:45:49.12 ID:8W+WQVKaO
>>283
薔薇しーが言うと重いよ怖いよ((゚Д゚ll))ヒィーーー
294以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 00:47:39.17 ID:vzug95O4O
ジュン「なあ蒼星石とガタックて似てなくないか?武器とか色とか」
蒼星石「ふふふ面白い事を言うんだねジュンでもそうかもね」
ジュン「だろ?じゃあきゃストオフしないか?」
蒼星石「「また」かい?
ふふふふ、良いよだけどたまにはジュンが僕をキャストオフさせて」
295以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 00:58:19.94 ID:ju5e339FO

296ちょい季節はずれだけど・・・:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 01:04:23.89 ID:lIEas/nL0
  《お茶目だね、きらきーさん》8


中秋の名月って知ってる? 世間一般に、お月見を楽しむ日なの。
例によって、お姉ちゃんがノックもせずに私の部屋に踏み込んできた。
ベッドに寝そべり、ヘッドホンでレベッカの「Moon」を聴いていた私は、
ドアの前で薬物中毒者さながらにハァハァ言ってる彼女に目を転じて、ジットリと見つめた。

「薔薇しーちゃん。その目は、なぁに?」
「どーせまた、お月見『や ら な い か』って言うんでしょ?」
「今回は違いますわよ」

言うが早いか、お姉ちゃんは似合わないサングラスをかけて――

「月 は 出 て い る か」
「……出てるワケないじゃん。まだお昼だもの」 
「うぅっ……夜まで待ちきれなくって、平成狸合戦○ンポコですわぁっ!」

ハッキリ言って理解不能。微妙なところを伏せ字にしてるし……。
最近、私はこう考えるようになった。
お姉ちゃんは、お茶目というより、ただ単に頭のネジが抜けてるだけじゃないかって。
このまま放っておくとNGワードを連呼しかねない。なんとかしなきゃ。

「ねえ、お姉ちゃん。今から、お月見団子……作ろっか?」
「柔らか胸肉キタ──────(゚∀゚)───────!!!!」
「いや、あの…………どうしたら、そう聞こえるワケ?」
297以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 01:05:21.38 ID:lIEas/nL0
>>296
お団子づくりは、至って簡単。上新粉(お米の粉)を捏ねて、適当な大きさに丸めるだけ。
でも、ただ丸いだけじゃ味気ないし、イマイチ面白みに欠ける。
私は爪楊枝を使って、お団子に耳を付け、ケーキのトッピングで目鼻を加えていった。

「ぢゃーん! らぷらす団子の完成〜。なかなか……巧くできた」
「へえぇ。本当に、上手ですわね」
「でしょでしょ。ふふっ……私って、和菓子職人になれちゃうかも♪」

「私だって、負けませんわよ!」と、やおら対抗意識を燃やすお姉ちゃん。
目にも留まらぬ早業で作り上げたのは、牙を剥いたナマハゲみたいなウサギ団子だった。
なんて奇抜なデザイン! むむ……奇人と天才って、紙一重。


いろんな顔のウサギ団子を作っている内に日は暮れ、綺麗な満月が夜空に浮かんだ。
私はお姉ちゃんと並んで縁側に腰掛け、お月様を眺めつつ、ジュースで乾杯する。

「それじゃあ、お姉ちゃん。早速、お団子たべよーよ」
「それでは、レッツ、ラプラスィドリ〜ム♪ 私のお腹を満たしておくれ。甘ぁいお菓子で満たしておくれ」
「……なんか、激しく聞き憶えがあるんだけど?」
「薔薇しーちゃん。気にしたら負けですわよ」

そのセリフで、さらりと切り替えされては、二の句が告げなくなってしまう。
お姉ちゃんは微笑んで、黙りこくる私の髪を撫でてくれた。ちょっと変わり者だけど、包容力のある人なのよね。
引っ込み思案で、口数の少なかった私が、ここまで変われたのは……お姉ちゃんのお陰かも知れない。
――ありがと、お姉ちゃん♪
298以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 01:06:56.02 ID:G5XqV4aEO
>>287デモベネタktkr
299以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 01:14:05.54 ID:kNjZq9RQ0
唐突ですが、妖怪話の続きを投下致します。

前が数ヶ月前ということで、あらすじからの始まりとさせていただきます。
なお、前までの部分はWikiにUPしてありますので、
よろしければそちらと合わせてお読みください。
1時20分頃より投下開始いたします。

前回までのあらすじ

このお話は、機械や鉄砲が存在せず、
八百万の神々、そして森の生き物や妖怪達が、まだ人々にとってとても身近であった頃の物語…

幼い頃から、様々な悪霊、怨霊に憑かれ苦しむ姫が居る。
とある大臣家の姫である彼女は、家の離れに半ば隔離されるような形で日々を過ごしていた。
そんな彼女のに一羽の、矢に射抜かれた烏が落ちてくる。
その烏の正体と、姫との関係は一体どうなっていくのであろうか…?
300以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 01:16:25.81 ID:b6oVq/g7O
>>297
お茶目というより頭のネジ外れてるにふいたwww
301以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 01:20:15.42 ID:kNjZq9RQ0
>>299

故郷の里から山を渡り谷を渡り、風に身を任せ天を舞う。
日の沈む方角へと流れゆく風に乗りまたひとつ山を越えた時、そこは、やっと姿を現した。
この日の昇る国において随一の都と称される場所。
たくさんの人間と、それを糧とする魑魅魍魎達のための都。

遥か高みの天空から、四角四面に碁盤の目のように張り巡らされた道と、
そこを行き交う小さな人々の姿を見て、私は小さくため息をついた。
里の大天狗からの命とはいえ、此処は明らかに私たち天狗の領域ではない。
そんな場所で有象無象の他の妖怪や鬼達と競り合って人々に害を成し
都で天狗の名を高める、などというのはまったく無謀というものだ。

「面倒ねぇ……」

ため息とともについて出る本音の言葉。
さりとて何もせず帰るというのも自らの無能を証明するようで。
さらに並居る烏天狗の中からこの難しい使命に選ばれた事とて、
決して悪い気がしているわけではないのだ。
たとえ、それが大天狗の気まぐれだけで選ばれたもので、期待などまったくされていなくとも。

私は背の漆黒の翼を羽ばたかせ、ゆるゆると高度を下げて都へと近づいていく。
人に姿を怪しまれぬよう、烏に姿を変えながら。
302以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 01:21:38.60 ID:kNjZq9RQ0
>>301

しばらく経って適当な屋根に降りて立つ頃には、
沈みゆく夕日に照らされて、都の全てが赤く染まりはじめた。
豪奢な作りの家々に、そこで笛や歌に興じる煌びやかな服装の人々も。
神社の境内に開かれた市場や、今にも倒れそうな足取りで歩く疲れきった民の背中も。

そんな、赤一色に染められた都の景色を物珍しく見渡している時。
がしゃり、と武器の立てる物騒な音とともに、武士の一団が近くの通りを歩いてゆく。
それらは、あたりまえのように私の目の前を通り過ぎるはずだった。しかし。
珍しい短髪の女武者がふとこちらに振り返る。視線の先には、屋根の上に佇む烏……
つまり、私。

まずい。目が合った。
そのまま徒の烏の振りでもしていようかと一瞬迷ったのが徒になったか。
慌てて飛び立つ寸前に、飛んできた矢が羽を散らす。
運良く羽先を掠めただけであるものの、あと一寸遅れていたら、
それこそ体のど真ん中を射抜いていただろう。
逃げる間もなく第二射が飛んできた。この調子ではあっという間に矢ぶすまだ。
これはかなわぬ、一旦上空へ逃れようと、再び高く舞い上がった。
しばし後、再び上空から見下ろした時には、
流石に弓も届かぬと見たのであろう武士達が、怒声を上げて地団太を踏んでいる。
いい気味だ。所詮空も飛べない人間どもなどこの程度。
思い、笑った途端に聞こえてきたのは風を切る音。右翼に衝撃が走った。
303以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 01:22:46.59 ID:kNjZq9RQ0
>>302

一体何が起こったかわからない。口が、意図しない悲鳴を上げていた。
激しい痛みとともに体勢が崩れ、地面が急速に近づいてくる。
慌てて羽ばたこうとしても、右の翼が動かない。……飛べない!
愕然としたときには、既に視界の大半がどことも知れぬ屋根瓦で占められている。
それしか見えなくなる直前にかろうじて目に入ったのは。
一際大きな強弓を構えた、私を撃ち落したのであろう老武者の姿だけだった。

屋根瓦に体を強く打ち付けられた後は、ごろごろと屋根を転がってゆく。
貫いた矢がどこかにあたる度、翼に強い痛みが走る。
しかし烏姿でいくらもがこうが、この頑丈な矢は刺さったままで、折れることも抜けることも無い。
程なく地面にまで叩きつけられた私は、地をのた打ち回りながらも朦朧とした頭で考える。
まずい、まずい、この怪我で人間どもにつかまれば、
まともな応戦をする間もなく殺されてしまう。逃げなければ。

そこに黒い影が差した。
その影の主は、まだ若い人間の女……

もはやこれまでか、そんな言葉が浮かんで、消えた。
その女が膝をついて伸ばした手に威嚇をしながら、その人間を下から観察してゆく。
その顔、しっかり覚えて死んだらきっと呪ってやる。こいつもさっきの武士達も。
304以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 01:23:26.43 ID:kNjZq9RQ0
>>303

低い視界から見えたのは、貴人と思しき豪華な衣と、流れるような黒髪と。
そこまで認識した所で、その胸に抱き上げられた。
放せ!ともがき暴れた私を、彼女は押さえてなぜか静かに撫ではじめる。
……攻撃の意志はない、ということ?


結局、その人間の少女は私を袖の陰に隠したまま、武士達を追い払った。
助けられた、ということになるのだろう。
私には、無事床の上に降ろされた後も未だにそれが信じられない。

「私はただ助けたかったから貴方を助けたの。別に感謝なんてしなくてもいいけれど
 少なくとも怪我が治るまではここにいたら?」

憮然と見上げる私に対し、彼女が言うのはこんな言葉。まったく変な人間だ。

かくして、私はこの不可解な少女の元で、しばらく暮らすことになったのだ。

―――
305以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 01:24:54.21 ID:kNjZq9RQ0
今は此処まで。
数ヶ月も間を空けまして申し訳ありません。
ぼちぼち再開とさせていただきたいと思います。
今しばらくお付き合いくださいませ。
306以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 01:28:07.56 ID:b6oVq/g7O
超久しぶりに妖怪話キタキタキタ━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
307以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 01:29:10.89 ID:XFjGAEbp0
妖怪話キタ──────(゚∀゚)───────!!!!

さて、こっちも負けじ投下「めぐ銀の夢の話」の本編ラスト
相も変わらずNGワードはyuriyuriなので苦手な人はスルーよろ
308以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 01:30:13.09 ID:XFjGAEbp0
夢の話をしよう。ケシの実の味のする果実だよ。
『杯』に注ぐは毒?血と蜜?甘い甘い甘露?いや、全て。
けれどもその『杯』には穴が開いていた。穴から抜け出すのは全て、記憶。
夢の話をしよう。夢が幻覚になってしまう前に―――
309以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 01:32:25.45 ID:lIEas/nL0
>>305
やっと続きキタ――!!
短髪の女武者やら、強弓の老武者やら……wktkが止まらんっ!
310以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 01:33:16.78 ID:XFjGAEbp0
>>308

私には父の親友を名乗る槐という男の言葉が信じられなかった。父と母が死んだのにどうして私には連絡がないのにこの人は知っているのか?
それだけでも十分に疑う要素になり得た。もしくは悪質な嫌がらせとも考えられる。そんな男に私は食って掛かるかのように吐き捨てる。

 「デタラメを言わないで!お父様とお母様が死んだなんて嘘よ!私には何の連絡もなかったわ!!」

嘘じゃない!と薔薇水晶が声を荒げて私を威嚇した。その直後に雪華綺晶が彼女をたしなめるように頭を撫でて怒りを鎮めようとしている。

 「お父様の話を聞いて下さいお姉さま。そのために私たちはあなたとお父様を会わせたのですから。」

そして槐は再び口を開いてまるで何も知らない子供に何かを教えるかのようにゆっくりと慎重に話し始めた。

 「君は昔のことを何か一つでも確かに覚えていることはあるか?」
 「確かに覚えていること…」

考えてみれば何もなかった。私の知っている自分の過去や今の自分の周りにいる人との関係は全て他人からの情報によって作られたものだった。
いわば私が自分から作り出した世界などなく、私の世界は私ではない人によって作られたメッキの世界でしかなかった。
私が覚えていることなど、私の過去など最初からなかった。

 「君が交通事故にあって大手術の後に奇跡的に命をとりとめて病院で入院していることは知っているかい?」
 「ええ…」
 「交通事故の内容は君のお父さんの運転する車に君とお母さんが乗っていて逆走して来たトラックとの正面衝突だった。」

槐に言われて私の頭の中でセピア色の記憶が逆再生されていた。そこには確かに父と母の二人と一緒に車に乗っている私がいる。
どういうことなのだろう?私はそんなこと覚えていない、記憶にない、思い出したくない!これ以上喋らないで!!
311以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 01:34:11.08 ID:XFjGAEbp0
>>310

 「そのときに運転席と助手席にいた君のご両親は即死…君も腹部に穴が開くという大怪我を負ったんだ。」

封じていた記憶がフラッシュバックする。母と談笑中にふと目の前に現れたトラックに全てを奪いつくされてしまった記憶。私の忌憶。
私は頭が完全に混乱してしまっていた。父と母がずっと前から死んでいた?どうして私はこんな重要なことを覚えていない?お葬式はいつやったのだろうか?

 「君の家を訪ねたときに言おうと思っていたのだけれども…君は僕を見るなり泣き出して話をする状況じゃなかったからね。
  それで失礼ながら君の家を見たのだけれどもご両親の仏壇もなかったからもしやとは思っていたけれども…」

私は自分のことを心の底から憎んだ。どうしてこんな大事なことを忘れていたのだろう。そして滑稽に思えた。つまりは何時まで待っても帰って来ない二人の帰りを真剣に待ち続けていた自分が道化のようだった。

 「そして先日、君の親権を持っていた君の叔父夫婦もまた事故死してしまった。天涯孤独の身となった君を僕が養子に引き取ろうと思って訪ねて来たんだ。」
 「孤独………私が?」

気がつけば確かにそうだった。私には祖父母などがいない。唯一の血族だった叔父夫婦もいなくなってしまっては私は本当に一人ぼっちだった。
混乱と孤独への恐怖が同時に私の体を蝕む。世界が歪んだ気がした。いや違う、視界が歪んで私の意識は闇へと飲み込まれたのだった。
312以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 01:35:16.19 ID:XFjGAEbp0
>>311

目が覚めると私は布団に寝かせられていた。部屋の中は電気が点いていて明るかったのだが窓の外は今の私のようにすっかり闇が空から降りてきていた。
今宵は新月らしく月の明かりもない、星の光もない真っ暗で空虚な闇が空を覆っている。私の心の空もまた太陽も月も星も砕かれ何もない。
父と母がいない私にとって全ての支えはいつか二人が帰ってくることだった。そのためには叔父夫婦に冷たくされても、暗い家で一人で眠りに就くことも平気だった。
でも父も母も帰って来ない、もう昔に私の目の前で死んだのだから。それなのに私は二人の死すらも忘れていた、なんてバカなんだろう私は!
部屋の周囲を見回すけれどもこの部屋には何もない、窓を見るとここが二階であることを思い出す。
二階だったら頭から落ちたらいいのだろうか。私はゆっくりと窓の方へ近づく。すると扉をノックする音が聞こえた。

 「水銀燈さん、もう目が覚めましたか?」

私は返事もしないで窓の方へ走って開け放った。夜風の冷たさが今まで暖かい布団の中で眠っていた私には辛かった。
それと同時に突然サイレンの音が周囲に鳴り響く、とてもけたたましい音なので私は思わず身を強張らせていると異変に気づき部屋の中へ入ってきた雪華綺晶に捕まってしまった。

 「止めないでよ!」
 「それは無理な注文です。お父様のお話はまだ終わっていません、あなたはまだ重要なことを知っていないのですわ。」

雪華綺晶は私が再び飛び降り自殺をさせないために私の体を力強く抱き締めていた。少し痛いけど彼女の気持ちは十分に伝わる。
自殺をするなら話を聞いた後、独りに戻ってからこっそりやろう。自殺の方法なんて独りになれば幾らでもやれる。
313以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 01:37:07.09 ID:XFjGAEbp0
>>312

雪華綺晶に案内されて私は隣の部屋に入る。そこには槐と彼の膝を枕にして静かに寝息を立てている薔薇水晶がいた。
こうしてみると二人は親子なんだと、その絆を見せ付けられたような気分になった。私に気づいた槐は薔薇水晶を優しく起こす。

 「それで私にまだ話したいことがあるんでしょう?」
 「ああ、今度は君が記憶を失っている理由だ。」

槐の言葉に私は身を震わせた。私が記憶を失っている理由がこの男にわかるというのだろうか。

 「君のそれは逆行性健忘症に酷似しているところがあるけれども少し違う。君は全ての過去の記憶をなくしたわけではなくご両親がなくなった前後の記憶が欠如している。
  というよりも記憶としてとどめておくことの機能を果たしていなかったのだろう。そしてそれはきっと君の心が拒否しているからだ。」

つまるところを言うと私は父と母の死を受け入れることが出来ないでいるから成長するにつれてその部分からその前のことと後のことが徐々に記憶がなくなっているらしい。

 「そして僕は仮説を持っているのだが君の記憶が完全になくならないのには何か訳があるんだろうと思う。
  何か大切な人との思い出だとかそういうのは君は記憶していると思うのだが…」

確かにそうだった。幼馴染の真紅やあの事故の直後のめぐとの出会いを私はちゃんと覚えている。
とくにめぐとの出来事は殆どのことを覚えていた。初めて出会ったときの彼女の言動、唄ってくれた歌もどんな季節だったかも全部覚えている。

 「そしてその大切な人との思い出が君の記憶の核になっているんだと思う。その人との思い出を忘れてしまったら君の記憶はどうなるのかわからない。
  ひょっとしたら記憶がごちゃまぜになって崩壊するかもしれないし綺麗にリセットしてしまうかもしれない。
  だからその人とはなるべく一緒にいたほうが僕は最善だと考えるのだけれど…」
314以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 01:40:30.69 ID:XFjGAEbp0
>>313
そうなのかもしれない。けれども私は槐という男の素性に興味を持ち始めていた。

 「それよりもあなたは一体何者なの?お父様の友人だというけれども証拠は…」

槐は黙って自分の鞄の中から若い頃のお父様と一緒に写っている写真を取り出した。それを見るかぎり二人は本当に親しい仲だったことは明白だ。

 「僕はカウンセラーだ。君の父の友人としてずっと君のことを気にかけていたのだけれども叔父夫婦がね…。
  君の父は遺産を残していたのだけれどもあの叔父夫婦はそれを横領していたんだ。そのために親権を手放そうとしなくてね。」

それには薄々私も気づいていた。叔父夫婦は私に何をしてくれるわけでもなく昔の家に私を一人で住ませて必要最低限の生活費を振り込んでくれるだけだった。
そこまで厄介に思っているのなら施設にでも送ればいいと思っていたので槐の話を聞いてやっと得心がいった。

 「それでもしも良ければ僕が君を引き取りたい。このまま施設行きは君だって嫌だろう?」
 「確かにそうだけれどもあなたにはもう血の繋がった娘が二人もいるでしょう?」
 「ああ、娘は二人いる…けれども二人とも僕とは血は繋がっていないけれどもね。」
 「え…」
 「本当ですわ、それどころか私と薔薇しぃちゃんも血は繋がっていません。」

雪華綺晶の言葉に私は耳を疑った。この二人ですら血が繋がっていないだなんて、一体何を家族の絆としているのかわからない。

 「どうして?」
 「血の繋がりも僕は大切だとは思うけれども人はそんなもので引き付けあうものではないと僕は考えている。
  そうでなければ友人や恋人の間柄の説明がつかなくなってしまうからね。」

そう言えばそうなのかもしれない。本当のところ人と人とを繋ぐ信頼や絆とかいうものは決して血筋だとか物理的な説明がところではないのだろう。
315以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 01:41:29.75 ID:XFjGAEbp0
>>314

ふと時計を見ると針が5時半の時刻を刻んでいた。私ははっとして出かける準備をする。

 「ど、どうしたんだい?」
 「ごめんなさい、ちょっと今から行く場所があるの。絶対にここにちゃんと帰って来るから!」

私は槐たちの制止も聞かずにアパートを飛び出した。先の通り外は空から飛来した暗闇で覆い被されている。
早くしないと病院の面会時間が過ぎてしまう。そうなってしまってはめぐに会うことができない。
私は暗闇の中を切り拓くように走り続ける。走っていれば要らない思考は停止して病院に辿り着くことが出来るから。
街灯の光と家宅の光だけが闇を照らしている。こういうときぐらい空には星とかが光って走っている私を勇気付けるぐらいしてくれてもいいと思うのに。
暗闇の中で白い病棟だけがボウッと幽霊のように立ち尽くしている姿が見える。あそこにめぐがいる。あそこで全てが始まり終わる。
面会の終わった家族の人たちが帰る途中だった。その表情は暗いものや明るいもの、幼い者や老いた者など様々だった。私は一体どんな顔でここを出て行くのだろう。
いつもの階段を上る。走ってはいけないのではや歩きで渡る廊下。それらが鬱陶しくももどかしくもありながら私はいつもの病室に辿り着く。
そこにめぐはいつも通りでいた。あんな危篤状態になったというのに何食わぬ顔で私の前でいてあの歌を唄っている。そして私に気づいて微笑んだ。

 「来てくれたのね、水銀燈。」
 「ええ」

私が真剣な表情をしているので彼女の微笑みは崩れて同じく真剣な面持ちになる。
316以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 01:42:22.22 ID:XFjGAEbp0

 「ねぇ、聞いて欲しい話があるの。」
 「何?」
 「私とめぐにとって大事な話……正直言うとね、ここに来るのって面倒なのよねぇ。
  ほら、この辺は遊ぶところだって何にもないしこの薬品臭い場所もうんざり、何よりもあなたみたいな病人の相手をするのも楽じゃないのよ。」
 「そう」
 「だからもうあなたなんかと会わないからとっととアメリカにでも何処へなりとも行けばいいじゃないの。
  それで…元気になって私のことなんて忘れなさい。」
 「そう、わかったわ。」

私は自分の感情を堪えるのに必死だった。今にも泣き出しそうなのを我慢しているのにめぐは微笑んでいる。
私が酷い言葉を投げかけているというのにめぐは微笑みでもって返してくれた。いっそのことめぐと絶好したほうが未練がなくなると思っているのにこれじゃあ余計に未練になってしまう。

 「どうして…何も反論してくれないの?」
 「私はあなたのこと理解してるつもりなのよ。下手な悪口に合わせてあげているだけなんだから…」

やっぱりめぐには全部バレていたらしい。これでは空疎な言葉を吐いた自分が馬鹿みたいではないか。

 「あなたは本当に優しい人ね。だからあなたは私にとって天使だわ。とても美しい私だけのためにここに舞い降りる天使。」
 「天使…ね。私が本当に天使だったらあなたがどこに行ってもすぐに会いにいけるのに。」

私はめぐの座っているベッドに上半身だけうつ伏せになるように体を沈める。ふと視線に羽毛の枕が入り私に羽根があったら、などと考えてしまう。
めぐのシルクのように白くて優しい手が私の髪を撫でてくれた。
317以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 01:43:15.54 ID:XFjGAEbp0
>>316

 「めぐ、私の将来の夢は決まったわ。いつかあなたを迎えに行く。だからあなたもそれまで絶対に生きていてね。」
 「ふふ、わかったわ。けれどなるべく早く迎えに来てね?私もその頃には………」
 「すみません、そろそろ面会の終わりの時間なんですけど…」

看護師が入って来て話しの腰を折る。もう少し待ってくれてもいいじゃないかと私は心の中で悪態をつきながらはいと答えてしまった。
めぐは苦笑して隣にあるテレビの下にある引き出しからCDプレイヤーを取り出して私に手渡した。

 「再会するときのための約束、ちゃんとこれを持ってきて迎えに来てね。」
 「ええ、必ず行くわ。あなたがどこに行ったとしても、ね。」

私とめぐは本当に名残惜しむかのようにお互いの顔を見ていた。私は涙を見せまいとぐっと堪えてまたね、と言って病室を出て行く。
めぐから預かったCDプレイヤーを起動して中に入っているめぐとの思い出の曲を聴きながら私は白い病棟を後にした。
病院の敷地内から出た私はすぐに泣き出してしまった。涙のせいで夜道もあまり見えない。蒙昧な闇の中を私は1時間以上もさまよい続けてアパートに戻った。
アパートに戻るやいなや槐に本当に心配していたという愚痴を聞かされる。

 「それで答えは出してくれたかい?」
 「ええ、私はあなたたちと一緒に暮らすわ。それでこの心の病気を治すわ。」
 「心の病気…か。わかった、それじゃあこれからよろしく。」
 「こちらこそ…宜しくね。」
318以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 01:53:44.04 ID:lIEas/nL0
サルさんかな?
保守もかねて、割り込み失礼しましたっ! と謝っておく
319以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 01:57:08.51 ID:kK4x0a7VO
お猿さんのようですね…ならば続きが来るまで保守してスレを守らないと
320以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 02:01:44.00 ID:WH2a8+Hb0
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 めぐぎん!めぐぎん!
 ⊂彡
321以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 02:03:09.52 ID:XFjGAEbp0
>>317

こうして私は槐たちと一緒に暮らすことになった。暗かった私の家ではなく真紅のアパートに一緒に暮らすことになりとても賑やかだ。
あの暗く永遠とも感じられた夜の闇はもう一人じゃない、もう怖くない。新しい父親に妹たちに囲まれて私はとても幸せだった。
けれども一つだけ引っ掛かる何かを私は持っている。とても大切なCDプレイヤー…

 「ねぇ水銀燈お姉さま。そのCDプレイヤーはもともとお姉さまのものだったのですか?」
 「いいえ、これは貰ったものよぉ…大切な人から貰ったとても大切なもの。」
 「銀ちゃんは…このCDのタイトルを知っている?」
 「確か『Farwell』ねぇ、どういう意味かは私も知らないけれどもぉ。」

私の幸せな生活の中で唯一引っ掛かっているもの。それはこのCDプレイヤーを渡してくれた人。
今は思い出すことのできないとても大切な私の友人。その人がどんな人だったのかどうしても思い出せない。
女だったのか男だったのか、髪は黒かったのか短かったのか、どこで知り合ったのかそれすらも忘れてしまった。
言葉に表すことはできないのだがそれが無性に悲しく思える。不思議な私の思い出…
322以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 02:04:19.46 ID:XFjGAEbp0
>>321

夢の話をしよう。幻覚の味のする果実だよ。
夢とは必ず終わりが訪れるもの、どれだけ長い夢を見ても目が覚めない夢など訪れない。
その終わりは忍び寄る強奪者の如く突然やって来ては人を現実へと引き戻す。
そして人は見ていた夢を忘れてしまう。眠っていたものであれ、理想を見ていたのであれ。
ただ夢を忘れたり叶わなかったからといって無駄だと思わないで欲しい。
夢を追いかけてきた時間こそがかけがえのない宝であり死ぬまでの暇つぶしでしかない人生で誇れるものだから。

                                  The End
323以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 02:06:42.80 ID:XFjGAEbp0
>>318-320
お前らマジdクス!それと割り込みは気にしない

これで『めぐ銀の夢の話』の本編は終了
今まで読んでくれた奴ありがとう!一人称の文章はいろいろ難しいと感じたお
324以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 02:12:28.53 ID:kNjZq9RQ0
>>323
GJ! 楽しく読ませていただきました。
今から最初からもう一度読み返してくる

  _  ∩
( ゚∀゚)彡 めぐぎん!めぐぎん!
 ⊂彡
325以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 02:13:08.18 ID:WnkJ3wnb0
優しくて、切なくて、楽しかっためぐとの夢
夢を覚えている人はほとんどいなく水銀燈も同じように夢を忘れ……
とても切ないお話でした
今までお疲れ様でした
涙をありがとう
326以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 02:16:29.79 ID:lIEas/nL0
>>323
やっと有るべき場所に落ち着きましたね。
銀ちゃんの記憶のパズルは、これからピースが填め込まれていくのか。
めぐと再会して、幸せな未来を掴んでもらいたいです。

忌憶という当て字、いいですねー。気に入りました。
気掛かりなのは『Farwell』の意味かな。
ちょっと調べてみたけど、解らなかった。orz
327以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 02:20:32.96 ID:XFjGAEbp0
>>326
ゴメンヌ単純にスペルミス、正しくは『farewell』だったお
328以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 02:24:24.67 ID:lIEas/nL0
>>327
なるほど、意味がわかりました。ありがとう。
329以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 02:33:20.24 ID:XFjGAEbp0
めぐ銀の夢もしもシリーズ 〜もしも看護師が梅岡だったら〜

銀「めぐ、私の将来の夢は決まったわ。いつかあなたを迎えに行く。だからあなたもそれまで絶対に生きていてね。」
めぐ「ふふ、わかったわ。けれどなるべく早く迎えに来てね?私もその頃には………」
梅岡「すみません、そろそろ面会の終わりの時間なんですけど…」

銀「ちょっとぉ空気読んでよねぇ」
めぐ「梅岡テラウザスmp^Д^)」
梅岡「(´・ω・`)注意しただけでんがな」
330以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 02:41:49.26 ID:T2DLJ0vk0
投稿したかしてないかわからない作品がデスクトップにあって困ってる保守。
331以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 02:47:02.30 ID:XFjGAEbp0
めぐ銀の夢もしもシリーズ 〜もしも槐が水銀燈を狙うただの変態だったら〜

槐「それで答えは出してくれたかい?」
銀「ええ、私はあなたたちと一緒に暮らすわ。それでこの心の病気を治すわ。」
槐「心の病気…か。わかった、それじゃあこれからよろしく。」
銀「こちらこそ…宜しくね。」

以下槐の心の中

槐「よっしゃああああああああ!!銀タンげとぉぉぉおおおおおお!!≡≡≡⊂⌒つ゜Д゜)つ
  ( ´Д`)銀たんハァハァハァハァハァハァ……ウッ!」


銀「キメェwwwwwwやっぱ今の無しなwwwwwwww」
槐「( ゚д゚ )」
銀&雪華&薔薇「「「こっちみんなwwwwww」」」
332以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 02:52:15.46 ID:kK4x0a7VO
>>323
長い間お疲れ様でした…ただGJとしか言えない…
しかもサイドストーリー付きというニクい展開にまたまたGJ!!
333以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 03:01:57.78 ID:kK4x0a7VO
保守
334以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 03:26:36.84 ID:XFjGAEbp0
寝る前保守
335以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 03:27:27.51 ID:WH2a8+Hb0
寝るまえの保守
336以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 03:32:30.28 ID:EWPdujERO
>>334-335
なにこのコンビネーションwwww
337以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 03:43:38.39 ID:aXlb9Oe/0
保守
338以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 03:46:03.47 ID:6G18Zdgz0
この時間帯が本当の正念場・・・保守だぜ
339以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 03:57:11.23 ID:kK4x0a7VO
>>126
「新説JUN王伝説〜序章〜第6話」

あらすじ…翠星石と蒼星石が強盗に人質にとられた!
それを知ったジュンは黒王を駆り彼女たちの救出へ向かう
一方強盗の怒りを買い翠星石に犯人の魔の手が迫る…その時銀行のガラスを突き破り現れたのは白馬の王子様ならぬ黒馬の拳王様であった…

犯人A「な…なんなんだよこりゃあ…」
男たちは突如としてガラスを突き破り現れた黒い影に混乱していた…
やがて顔を上げた黒い影の主が声を上げて叫ぶ
ジ「翠星石!蒼星石!大丈夫か!?」
蒼「その声は…」
翠「ジュン!?」
ジ「よかった…まだ無事で…!?」
ジュンは二人の姿を見て驚愕した…蒼星石は頬を赤く腫らし床に倒れ、翠星石は自慢の長い髪を男に掴まれ涙を流していたからだ…
犯人B「て…てめぇ何者だ!?」
ジュンは男の問いに口を開く
ジ「貴様ら…そいつらに何をした…?」犯人B「あぁ!?てめぇ俺の質問に…」
ジ「そいつらに何をしたああああぁぁッ!!??」
犯人A・B『!!』
ジュンの叫びが周囲の空気を震わせる…それは激しい怒りを含んだ言霊となり男たちを襲った…

犯人A「ちぃっ!!いい加減にしやがれガキがああぁ!!」ジャキ…
男の1人がジュンに向かい銃を構える
340以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 04:11:33.65 ID:juLuSgYXO
341以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 04:15:11.21 ID:kK4x0a7VO
>>339
ジ「黒王ッ!!」
黒『御意!!』
瞬間、黒王が疾走を開始し男との間合いを詰める
犯人A「う…うわああああぁぁ!!」
男がその引き金を正に引かんとした時…
ジ「はああああああぁぁ!!」
ジュンは黒王の手綱を引き絞り跳躍した
犯人A「なっ!?」
男が慌てて照準を上空に向ける…だがその瞬間黒い影は2つに分離し、その片方が男の眼前に降り立った
犯人A「うわああああぁ!!」ジャキ
男がそれに向かい銃を構えるが…
ジ「砕ッ!!」ドガァ!!
影…ジュンの電光石火の右正拳が男の鳩尾にめり込んだ
犯人A「かはっ…がぁ…」
男は白目を向き体を「く」の字に折ってその場に昏倒した
ジ「ふぅ…」
ジュンが一つ息を吐き出したその時だった…
「動くな!!」
男の怒声が周りに響き渡る
ジ「!!」
ジュンが振り向いたその先には首を羽交い締めにされ銃を顔に突きつけられた翠星石の姿があった
ジ「翠星石!!」
ジュンは慌てて彼女の元に走り寄ろうとしたが
犯人B「おっと…下手な真似すっとこいつの顔がトマトみたく弾け飛ぶぜ…?」
男が黒光りする銃をちらつかせジュンを威嚇した…
342以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 04:29:01.55 ID:kK4x0a7VO
>>341
ジ(くっ…ベタな台詞にも程があるぜ…)
だが下手な手出しは彼女を危険に晒すだけ…ジュンの頬を冷たい汗が伝った
黒『我が主…』
ジ「焦るな…きっと必ず勝機が来るはずだ…」
犯人B「よし!その兜脱いで頭に手を乗せたままこっちに来い…そしたらこいつを離してやってもいいぜ?」
ジ「わかった…」
ジュンは言われるまま兜を取り両手を頭に乗せたまま男にゆっくりと近づいていった
犯人B「へっへっへ…今からあいつの目の前でてめぇをたっぷり可愛がってやるぜ?」
翠「!?」
男はにたりと気味の悪い笑みを翠星石に向けた
その時だった…
蒼「翠星石!!逃げてええぇ!!」がしぃ!
犯人B「な!?…うわぁ!!」
床に伏していた蒼星石が男の足に掴みかかったのだ
バランスを崩し倒れる男、翠星石はその一瞬のスキをついて男の手から逃れた
ジ「よし…今だ!!」ダッ
ジュンが疾走し間合いを詰める
犯人B「こンのクソアマがああああぁ!!」ジャキ…
男が蒼星石に向かい銃を向ける…
蒼「くっ!!」
蒼星石は歯を食いしばり両目を閉じる…だが彼女が次に目を開けた時に見たものは男が目を押さえて絶叫する様であった…
343以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 04:42:32.36 ID:kK4x0a7VO
>>342
犯人B「ぎゃああああああああ!!目が!!目がああああぁ!!」
蒼「な…何が起きて…」
ジ「ふぅ…間に合ったか…」
蒼星石が視線を向けた先には右手を大きく横に振りかぶったジュンがいた
ジュンは蒼星石が撃たれようとする時確かに凄まじい勢いで間合いを詰めた…だがそれではコンマ一秒男の引き金を引く指が勝ってしまう…そう判断したジュンは上着の内ポケットに手を入れた
その中には彼が常に携帯している簡易式の裁縫ツールがある。ジュンはそこから慣れた手つきで一本の針を抜き出し男に投げつけた…
ジュンの指を離れた針はまさに正確に射られた矢の如く男の瞼を捕らえたのだ…
ジ「さて…はあああああああああああぁぁぁ!!!!」
ジュンは再び疾走し加速を込めた拳を男の腹部に突き刺した
犯人B「ぐぇぼおぉぉ…!!」
男の体が折れ曲がる
ジ「まだだ…今のは蒼星石の分…そしてこれが!!」グワァッ…
ジュンは突き刺した拳を天高く掲げ男を空中に放り…
ジ「翠星石の分だあああああああぁぁッ!!!!」グジャアァ…
男に向かい渾身の回し蹴りを放った
男の体はきりもみをしながら宙を舞い、やがて赤い飛沫を上げながら机の上に落下した
344以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 04:56:11.08 ID:kK4x0a7VO
>>343
翠星石と蒼星石は唖然としながら目の前の光景を眺めていた
普段彼女らがよく知る桜田ジュンという少年はよく怒りはするが決して暴力などは振るわない優しい人間のはずであった…
だが今目の前にいる桜田ジュンは一体何なのだろう…?
黒い衣をたなびかせ激しい怒りの雄叫びと共に拳を振るい鮮血の中に立っている…
それは彼女らが普段知る少年ではなく…まさに戦の中に身を置く戦士そのものであった…

翠「ジ…ジュン…なんですよね?」
ジュンはその声に振り返る
ジ「偽物でもいるのか?」
といつもの皮肉めいた笑顔で答えた
蒼「ジュン君…君は一体…痛ッ!!」
ジ「大丈夫か!?」ジュンが蒼星石に駆け寄る
蒼「う…うん、平気…ちょっとぶたれただけだから…」
蒼星石が小さく笑う…だが
ジ「すまない…僕がもっと早く来ていればお前らにこんなこと…」
翠・蒼「…ジュン(君)」
双子は見た…自分たちの無事を喜ぶと同時に自分たちに痛い思いをさせてしまった事に対する悔しさを噛み締めるジュンの顔を…
翠「ジュン…翠星石たちは大丈夫です!だから…」
蒼「そうだよ、君が来てくれたから僕らはこうして無事なんだよ。」
ジ「お前ら…」
ジュンが2人に顔を上げたその時だった…
345以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 05:09:49.74 ID:kK4x0a7VO
>>344
『パアアアァァン…』
店内に破裂音が響く…
ジ「ぐぅっ…」
ふいにジュンが顔をしかめる…驚いた翠星石たちがジュンの背後に視線を向けると…
犯人C「へへ…ざまぁみやがれってんだ…」
最初に倒された犯人の1人がジュンへ銃口を向けていた
黒『我が主!!』
蒼「ジュン君!!」
翠「ジュン!!しっかりするですぅ!!」
翠星石はジュンを抱きかかえた
翠「ジュン…こんなの嫌ですぅ…翠星石はまだジュンに大切なこと伝えて…」
翠星石がジュンに声をかけたその時…
ジ「いてててて…」
ジュンは何事もなさそうに声を上げた
翠・蒼「な!?」
犯人C「なにいいいいぃ!?何で!?」
狼狽える3人の声を受けジュンは静かに立ち上がり男を見据えた
犯人C「や…やめろ…くるな…くるな…くるなあああぁ!!」ガァン!ガァン!ガァン!!
男はパニックになり迫るジュンに何発も発砲した…だがジュンがその歩みを止めることはなかった
犯人C「あ…あぁ…化け物…く…くるなぁ…」カチッ…カチッ…
すでに玉切れになった銃を何度も鳴らしながら男は後退した…だが
『がしっ』
犯人C「ひいいいいいぃ!!」
ジュンはその男の胸ぐらを掴みガラス窓に突きつけた
346以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 05:24:13.18 ID:kK4x0a7VO
>>345
犯人C「がぁっ…た…助け…」
男が息を切らしジュンに懇願する
ジュンは冷たい目で男を見つめこう言った…
ジ「…今のが遺言でいいのか?」
犯人C「へ……ひでぶぅっ!!」
『グシャアァ!!』店内に肉と骨が砕け散る音が響く…
『ガッシャアアアアアアアアアアァァン!!』
そしてガラスの壁を突き破り男の体は宙を舞いながら外へ吹き飛んでいった…

「うわああああぁ!!」
外から誰かの悲鳴が聞こえた
ジ「ふぅ…」
翠「あ…え?ジュン…何で?」
翠星石は確かに何発も弾丸をその身に受けたはずのジュンに問いかけた
ジ「あぁ…これのせいみたいだな。」ピラッ
ジュンは黒王から貰ったマントを見せる
ジ「銃弾をはじくなんて…どんな材質でできてんだよこれ…?」
蒼「はは…よかった…ぐすっ…」
ジ「蒼星石?」
蒼「あ…あれ?安心したら急に…涙が…ぐすっ…うえええぇん!!」
緊張の糸が切れた蒼星石は声を上げて泣き出した
ジ「ほら、泣くなよ…もう大丈夫だから…」
ジュンは蒼星石の頭を優しく撫でた
347以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 05:36:39.44 ID:kK4x0a7VO
>>346
翠「ち…ちょっと!どうして蒼星石だけ…」
翠星石が不満げに声を上げる
ジ「何だよ?……あ、そういやさっきお前僕に大切なことがどうとかって…」
翠「(///)!なっ…何でもねぇですこのウスラトンカチ〜!!」
ジ「何いぃ〜!?」
ジュンが声を上げたその時、黒王が割って入る
黒『我が主…じきに人が来ます。あとは警察に任せてそろそろ…』
ジ「あ…あぁ、すまない。…よっと」
ジュンは兜をかぶり黒王に飛び乗った
ジ「じゃ、また明日学校でな…」
そして双子に別れを告げて去ろうとした時、1人の職員が声をかけてきた…
職員「あ…あなたは一体何者ですか?」
ジ「へ?…僕はただの…」
黒『我が主…ここは本名はお隠しになられたほうがよろしいかと…』
ジ「あ…あぁ…コホン…」
職員「?」
ジ「我は…我が名JUN王…天を目指す者だ…」
職員「JUN…王?」
ジ「ではさらばだ!!…はぁっ!!」
パカラ!パカラ!
そう言うなりジュンは銀行から去っていった…
翠「ジュン…ありがとうです…」
小さくなっていくその背中に翠星石は正直な気持ちを呟いた…
348以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 05:48:10.25 ID:kK4x0a7VO
パカラ…パカラ…

黒『ご立派でしたぞ!!我が主…いえ、JUN王様。』
ジ「やめてくれ…とっさのアドリブとはいえかなり恥ずかしい事言った…(///)」
黒『いやいや…私は嬉しく思っております。貴方様が拳王として着実に覚醒しつつあることを私は感じております。』
ジ「そんなもんか?」
黒『はい、第一貴方が今纏っておられる拳王の衣も頑丈ではありますが通常ならば銃弾はまずはじけません。』
ジ「…どういうことだ?」
黒『その衣もまた纏う者を選ぶのです…そこまでの力を引き出せるということは貴方様がその衣にも拳王の器と認められたからに他なりません。』
ジ「そ…そんなことが…」
黒『それは貴方様が身を持ってご存知でしょう?』
ジ「……」
黒『さぁ、早く帰らねばのり殿が心配なさいます…飛ばしますよ?』ダッ
再び黒王が加速を始める…
ジ「おわ…ちょっ!!待て…うわああああぁ!!」
あの時は平気だったはずの黒い疾走にジュンは再び魂を吐き出しかけながらも黒王が言った自らが拳王として覚醒しているという言葉を噛み締めるのだった…

続く
349以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 05:56:35.56 ID:8W+WQVKaO
>>348
JUM王ktkr!!
乙!続きwktkしてるよ〜
350以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 06:07:35.41 ID:03oEonnG0
裁縫針投げでガラス貫通したって記事があったな

保守
351以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 06:25:05.42 ID:mpOV7/GU0
ほしゅ
352以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 06:44:26.49 ID:aoUaKXs5O
保守
353以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 07:02:42.96 ID:5h1EkLmgO
354以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 07:30:43.75 ID:8W+WQVKaO
保守
355以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 07:56:31.77 ID:DDAgciyQO
朝保守
356以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 08:26:07.01 ID:kK4x0a7VO
保守
3571レスものです。続きは考えてません。:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 08:40:02.54 ID:akdHv9Lm0
―風の空を目指して。

「ねえ。ジュン君。」
時計は丑三つを指す。この時間まで起きていた理由は。
「ん?。なんだよ。」
「もし…ifの話だけどさ。ボクが死んだら、泣いてくれる?」
蒼星石は入院を控えその準備を終わらせている。
病院で会えるとはいえ、暫く離れることになるのは間違いなく一秒でも長く居たいというそれぞれの想いがあった。
「血も涙もないつもりはないぞ。」
ジュンは苦笑し、返す。蒼星石の顔には微笑があった。

―そしてそれから数時間、夜が明ける。
358以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 09:02:56.78 ID:akdHv9Lm0
hs
359以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 09:05:10.83 ID:bKsu8iz90
ふゃ!
360以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 09:21:03.29 ID:IG7CCY3t0
hosyu
361以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 09:42:21.60 ID:IG7CCY3t0
Wリ゚ -゚ノリ <保守するよ
362以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 09:59:01.09 ID:KqS9VZk4O
保守
363以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 10:23:16.98 ID:IG7CCY3t0
Wリ゚ -゚ノリ <保守するよ
364以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 10:38:22.70 ID:tjiFO8d70
保守
365以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 10:52:25.81 ID:IG7CCY3t0
Wリ゚ -゚ノリ <保守するよ
366以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 11:09:02.54 ID:IG7CCY3t0
Wリ゚ -゚ノリ <保守するよ
367以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 11:35:32.89 ID:IG7CCY3t0
Wリ゚ -゚ノリ <保守するよ
368以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 11:51:35.40 ID:ju5e339FO
自動保守?
369以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 12:12:46.31 ID:J0uFD9vpO
370以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 12:19:10.59 ID:3T49COuoO
371以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 12:45:56.86 ID:DP/92Pg10
372以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 12:54:23.37 ID:tjiFO8d70
保守
373以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 13:06:51.40 ID:IG7CCY3t0
Wリ゚ -゚ノリ <保守するよ
374以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 13:20:29.83 ID:IG7CCY3t0
Wリ゚ -゚ノリ <保守するよ
375以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 13:38:15.19 ID:IG7CCY3t0
Wリ゚ -゚ノリ <保守するよ
376以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 13:39:25.65 ID:WH2a8+Hb0
>>357
>to be continued...
まで読んだ
377以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 13:54:26.24 ID:tjiFO8d70
保守
378以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 14:11:47.18 ID:J0uFD9vpO
379以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 14:26:28.21 ID:tjiFO8d70
保守
380以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 14:34:07.30 ID:03oEonnG0
保守
381以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 14:39:44.52 ID:EWPdujERO
>>357

>続きは後程
まで読んだ。
382以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 14:48:09.85 ID:KqS9VZk4O
薔「ジュンはどこ出身の人と結婚したい……?」
J「京都。」
薔「渋い……」

保守
383以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 14:48:24.94 ID:rKB/B+Ti0
女子高生のブログです。ぜひ見に来てね(>∇<)/
ttp://beauty.geocities.jp/meele2006jp/
384以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 15:09:25.63 ID:IG7CCY3t0
Wリ゚ -゚ノリ <保守するよ
385以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 15:25:34.73 ID:SsAnCQOkO
自動保守?
386以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 15:33:34.47 ID:IG7CCY3t0
Wリ゚ -゚ノリ <保守するよ
387以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 15:53:29.11 ID:vzug95O4O
真紅「衝撃のぉぉファーストォ絆ックル――ッ!」
388以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 16:00:14.03 ID:J0uFD9vpO
>>357
続き物ですので期待して待っていてください
まで読んだ
389以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 16:13:44.41 ID:IG7CCY3t0
Wリ゚ -゚ノリ <保守するよ
390以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 16:24:53.46 ID:7jU7yl7OO
保守
391以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 16:43:45.90 ID:WH2a8+Hb0
何かおちゃめなことを書こうとしたら先に誰かに保守される
まあそれでも保守するんだけどね
392以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 16:54:33.83 ID:8W+WQVKaO
北斗
393以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 17:06:33.41 ID:IG7CCY3t0
Wリ゚ -゚ノリ <保守するよ
394以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 17:17:26.78 ID:SsAnCQOkO
保守
395以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 17:28:11.66 ID:SsAnCQOkO
保守
396以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 17:28:11.91 ID:KqS9VZk4O
保守
397以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 17:42:43.36 ID:kK4x0a7VO
保守
398以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 17:51:24.64 ID:8W+WQVKaO
そろそろ早め保守
399以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 18:01:31.67 ID:5h1EkLmgO
400以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 18:08:05.81 ID:kK4x0a7VO
400突破 保守
401以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 18:14:42.84 ID:6fPSHiPWO
『授業と水銀燈』
ジ「英語の授業…暇だ。得意の妄想でも始めるか…」
ジ「………」
ジ「…ハッ、いかんいかん、きかん棒がついエレクトしちまった。ふふ…僕もまだ若い」
「じゃあーこの文をー、桜田、黒板に訳を書いてくれ」
ジ「!!ハッ、ハイ!(まずい!このまま立てば僕は卒業まで【テント君】呼ばわりされちまう。今すぐ鎮めなくては…!)」
「どうしたー早く前に出んかー」
ジ「ハイッ!もう少し…(クソッ!クラス中が僕を注目している…女子の視線が…集中させてくれ!)」
水「…せんせぇー。桜田君お腹が痛いそうなのでぇ、保健室に連れていきまぁす」
ジ「!?(おい!ちょ…今は!)」
水「それじゃ失礼しまーす」ガラガラ

ジ「おい、僕は腹なんて痛くないぞ?」
水「私が死角になって助かった、でしょ?」
ジ「!」
水「全部お見通しよぉ。クスクス…じゃ、行きましょうかぁ」
ジ「ど、どこへ!?」
水「どこって、保健室。したいんでしょお?妄想のつ・づ・き♪」
ジ「わっ!今抱きつかれると…」
水「あっ…(///)」
ジ「(やわらかい…それに、いい匂いだ…)ムズムズ」
水「…ちょっとぉ。本気にしないでよぉ…」
ジ「あっ!?ああ。ってお前から抱きついて来たんだろうが」
水「やっぱ、なんか、怖い…(///)」
ジ「……!(カワイイwまたネタが一つ増えたぞ!)」
402以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 18:24:05.77 ID:8W+WQVKaO
>>401
性少年JUMwwwwwwwww
403以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 18:26:25.01 ID:J0uFD9vpO
>>401
俺のきかん棒もスタンディングオペレーションしちまったぜwwwww
404以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 18:27:34.78 ID:G2/nuwPxO
>>401
ちょwwwwwJUMナニを妄想したwwwwwwww
405以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 18:41:29.97 ID:8W+WQVKaO
保守
406以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 18:41:32.78 ID:WH2a8+Hb0
保守
407以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 18:44:08.86 ID:kK4x0a7VO
ビデオ屋で会計をしていると薔薇水晶に出くわした
薔「ジュン…何借りたの?」
ジ「あぁ、薔薇水晶か。これだよ…」
薔「…どんなジャンルのプレイ?」
ジ「そっち決定みたく言うな!!普通のアニメだよ。」
薔「…北斗の拳?」
ジ「あぁ、OVA版のな。つい見たくなって…」
薔「…私見たことないけど…どんな話なの?」
ジ「あぁ、舞台は核戦争後の世紀末で…」
その時薔薇水晶はビデオのタイトルに目をやった…
『ラオウ伝・殉愛の章』
薔(!!…これはきっとジュンから私へのメッセージ…)
『ジュン…愛の…しよう…』
薔(…これだ!!)
ジ「…って話なんだ。わかったか?」
薔「…把握した…でわ早速… や ら な い か ?」

ジ「…お前僕の話聞いてたか?」
薔「…言葉で伝わらなくても心は伝わってる…と、いうわけで…」ガバッ!!
ジ「な…何をする貴様ー!?」
408以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 18:44:13.40 ID:KqS9VZk4O
>>401
これなんか好きだwwww
409以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 18:48:13.10 ID:IG7CCY3t0
>>401
ういういでいずwwwww

>>407
薔薇しーwwwww
410以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 18:57:17.31 ID:IG7CCY3t0
Wリ゚ -゚ノリ <保守するよ
411以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 19:03:05.27 ID:8W+WQVKaO
>>407
薔薇しぃーの思考は予想外wwwwwwwww
412以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 19:12:56.19 ID:DDAgciyQO
さすがは薔薇しーwwww
413以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 19:22:57.48 ID:y0YsKNYg0
保守
414以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 19:32:12.20 ID:DDAgciyQO
保守
415以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 19:33:42.75 ID:kK4x0a7VO
翠「真紅!!いつも言おうと思ってましたけど真紅はいっつもジュンとベタベタしすぎですぅ!!」
紅「あら…ジュンは私の家来、そばに置くのは当然なのだわ。」
翠「ふっ…もう我慢の限界です…今日こそおめぇを倒し、ジュンをいただくです…」
紅「ふっ、愚かね…脇役の貴女ごときが私に勝てるとでも思ってるの?」
翠「不人気は黙ってやがれですぅ…薔薇乙女の一番人気、今年度最萌獲得者…歩くドル箱、ツンデレ・オブ・ザ・イヤー翠星石こそジュンに相応しいですぅ…」
紅「殺すわ…」
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…』
紅「食らいなさい…絆ックル!!」
真紅の拳が猛スピードで翠星石に迫る…
翠「ふんっ!!」バシイィ…
紅「なっ!?私の拳を片手で…」
翠「その技は何度も見たですぅ…翠星石に同じ技は通じないですぅ!!……はああああああぁぁ!!」
翠星石の背後に13の星が浮かぶ…
翠「食らうですぅ!!これぞ我が最大の拳…『ペガサス翠星拳』!!」ドガアァァ…
紅「きゃああああああぁ!!」
ジ「やったな…翠星石…君はやはり最高のレディだ…」
翠「あぁ…ジュン…もう離さないですぅ…///」

翠「ぐふ…ぐふふふふ…ジュ〜ン…zzz」
蒼「…不気味な笑い方してどんな夢見てるんだろ?」
416以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 19:37:23.65 ID:n912f4Lw0
>>415
聖闘士バルスwwwww
417以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 19:47:53.54 ID:kK4x0a7VO
保守
418以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 20:00:07.05 ID:wJjCwAxU0
419以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 20:00:07.71 ID:WnkJ3wnb0
ho
420以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 20:08:08.07 ID:WnkJ3wnb0
shi
421以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 20:17:11.63 ID:K8aqZY4P0
>>415
こえーよwwww
422以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 20:26:17.69 ID:5h1EkLmgO
423以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 20:31:02.99 ID:kNjZq9RQ0
妖怪話の続きを投下致します。

前回は>>299-304に。
424以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 20:33:46.10 ID:kNjZq9RQ0
>>304

毎日の退屈な日々に、少しの変化が訪れる。どうせ飛べぬと、籠には入れずにおいたこの鳥。
なんとも不思議な烏だった。

矢を折り羽根から抜くときも、じっと我慢をするように、暴れず傷を睨んで耐える。
もちろん、水をかけてさらしを巻いた時にも暴れなかった。
まるで、自分が治療されているということを、きちんと理解しているかのようだ。
それに、観察している私を逆に観察するかのような視線。
そこらの鳥がくるくる首を回しているかのような定まらない目線とは明らかに違う。
さらに時には、人の言葉を理解しているかのような、賢い振る舞いを見せることを考えると、
武士達の言っていた、この烏が物の怪だ、というのもあながち間違っていないかもしれない。

そう、物の怪……もしもこの烏がそうであるのなら。
いつかはやはり、牙を向き、私の体を求めるだろうか。
私の体にとり憑いて、体を奪いに来るのだろうか。

くすりと笑う。
それならそれで、いいかもしれない。そんな事をふと思った。
いい加減にこの世で生を続ける事にも飽きてきていた所。
どうせ自分のものではなくなるならば、気まぐれにこの鳥にくれてやるのもいいかもしれないな。
無理やり奪われるのではなく、くれてやる。
そこに自分の意志があるというのなら、結果的には同じであっても気分が違う。
425以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 20:34:32.14 ID:kNjZq9RQ0
>>424

そう、それは愉快な考えだ。この鳥が、怪我を完治させて物の怪の本性を現したとき、
その時私は、素直にこの烏に体をくれてやろう。
食うなり、成り代わるなり、私の体を好きにつかう様を、
私自身が消えてなくなるまで面白おかしく眺めて過ごすのだ。

そこまで考えた所で、烏の頭に手を伸ばし、ゆっくりとなでる。
私の気持ちをしってか知らずか、烏はただ、素直になでられつづけていた。


それから数日が過ぎて。今のところは、何時もの悪霊も鬼もまだ何もやって来ない。
烏もただ、怠惰に日々を過ごす私の隣で、同じようにただ大人しく座っているだけだった。

日が天頂を超え、庭の木々と空を眺めるのにも飽きた頃。
ふと思い立って立ち上り、部屋へ戻る。視線を左右へめぐらせて…あった。
古びた琴が納められた、同じく古びた花模様の袋。
もう長い間触りもせずに放って置いた代物だ。それを手にとって、縁側へと運んでゆく。
床に置いて袋から出して…琴柱を納めた箱を忘れた事に気がついて、慌てて取りに戻った。
私の様子に首をかしげて見上げる烏を横目に、横に置いた箱から出した琴柱を立てて、調弦していく。
昔と音が少し変わってしまったような気もすけれど、戯れに少し弾くだけなのだ。かまわない。

あらかたの準備が終わった後、深呼吸をして、弾き始めた。祖母から習ったあの歌を。
昔に比べてぎこちないけれど、ある程度は体が覚えていてくれたらしい。
それと共に、歌を小さく口ずさみはじめる。
弾きながら歌うのは少し難しかったが、昔隣で歌ってくれた祖母はもういないのだ。
426以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 20:35:24.40 ID:kNjZq9RQ0
>>425

しばらくぶりに小さな離れに響く琴の音と歌。
朗々と響くような美声でも無ければ、演奏も拙いもの。
それでも、久しぶりに弾いた琴は随分と楽しかった。

最後の一音が終わり、ふうとため息をついて姿勢を戻す。
久しぶりに物事に集中したうえ、歌まで歌ったので疲れてしまったようだ。
ふと横を向くと、目を細めていた烏がカァ!と控えめに一声鳴く。
何を言いたいのかまではさすがにわからなかったのだけれど、私はにっこりと烏に微笑んで見せた。
そして、そのまま柱に体を預け、疲れのままに軽く目を閉じた。


それは夢だった。
なぜなら、私はまるで眠る前の繰り返しのように拙い指の動きで、あの古びた琴を弾いていたから。
ただ、先ほどと唯一違ったのは爪弾き歌う私の隣に、見慣れぬ人影があったこと。
自分の手元に集中していた私は、そちらにはほとんど目を向けることが出来なかったが、
ただ、その人の髪がまるで老人のように銀に染まっていた事だけがかろうじて見て取れた。

一体誰だろう。老人のような髪ではあるが、しかし祖母ではない。
私の記憶にある祖母の髪は銀ではなく、白。
そんなことを頭の隅で考えるうち、最後の一音が空に消え、私は隣のその人物を振り返って……


とたん、視界に入ったその人物の姿が急速にぼやけていく。
427以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 20:36:34.79 ID:kNjZq9RQ0
>>426

「…ま……さま!」

体が揺れる。いや、揺らされている。なんだろう。
揺れと共に徐々に意識が覚醒し、寸前まで見えていた彼女の姿が記憶から跡形もなく消えていく。

「ううん……」

そのことにかすかな不快感を覚えながら、ゆっくりと目を開ける。
…すぐに視界に入ったのは、見慣れた侍女の顔。私が目を開くと、ほっとしたように息をついた。
何かあったのか、と見上げたまま侍女に問いかける。

「なあに……?」
「このような場所でお休みになってはいけません。
 そろそろ寒くなってまいります。中へお入りください」

気がつけば、空は既に赤から紫、青へと変わっていく所。
高く広く広がる空は、しかし塀や木々に邪魔されて此処からでは狭くしか見えなかった。
侍女に押されて縁側より一段高い造りになっている部屋へと戻る。
再びむせるような香の匂いに包まれて、侍女の用意した寝具の上に横になった。

「夕餉はしばらく後に持ってまいります」

言って部屋を出てゆく侍女を見送ってから、思い出して烏の姿を探す。
428以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 20:37:20.29 ID:kNjZq9RQ0
>>427

すると、いつの間について来ていたものか、枕元に運び込まれた琴と並んで座っていた。
くわあ、と一声ないた烏は、くちばしで琴を小さく突く。
何を言いたいかはわからなかったが、居ることがわかればそれでいい。
手を伸ばして少しなでてから、私は再び眠ることにした。
あわよくば、先ほどの夢の続きを見ることが出来るように祈りながら。

そしてその晩……私は再び鬼に憑かれた。

―――
429以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 20:40:14.65 ID:kNjZq9RQ0
今は此処まで。
最近は、一段と規制も厳しくなったようで、少しずつ上がった部分から投下しております。
一度一度の量の少なさはご勘弁いただきたく。次も近いうちに投下する方向で。
430以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 20:44:19.75 ID:xbsy1IOl0
>>429
おおお!俺あなたの作品好きだぜ!
本職じゃないのってくらい文章がいい。
431以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 20:44:26.16 ID:n912f4Lw0
>>429
続きキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
やっぱ本当の御伽噺を読んでる気分になります!
次もwktkしてお待ちしております。
432以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 20:56:09.83 ID:ju5e339FO

433以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 20:56:25.98 ID:EWPdujERO
434以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 20:57:10.49 ID:CdJeLoMj0
>>429
うっひょう! 続きキテター!! 仕事が速いっ!
いいなあ、この雰囲気。自虐的なめぐの心理がすっごく伝わってくる。
いつ、銀様はカラスから本当の姿に戻るんだろう。
早く続きが読みたいー。
435以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 20:57:27.18 ID:xWoqHTcf0
>>429
キタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─ !!
続きwktkしながらまってます。
436以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 21:01:21.71 ID:kNjZq9RQ0
いつも感想ありがとうございます。その一言が文章の素です。
>>430
ありがとうございます。
残念ながらちょいと本ばかり読んでいる徒の人なのですが……www
>>431
wktkありがとうございます。
民話や御伽噺というのは、興味がないと読む機会がなくなりがちですが、
結構面白いものですよね(゚∀゚)
>>434
銀様は…そりゃあもちろんめぐのピンチに颯爽と現れる黒い影!
鳥か!飛行機か!?スーパーm(ガッ  となるかは今後の展開次第(ぉ
>>435
wktkありがとうございまっす(*゚∀゚)
437以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 21:08:52.26 ID:ju5e339FO

438以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 21:09:43.27 ID:DDAgciyQO
おっと保守
439以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 21:16:19.29 ID:K9UrN/K90
め「ねえ、水銀燈。」
銀「なぁに?めぐ。」
め「私ね。夢があるの。」
銀「へー。」
め「空を自由に飛べたら素敵だと思わない?」
銀「…めぐ。」
め「あーあ、何にも縛られず自由に空を飛べたらなー。」


銀(……めぐ。お願いそんな悲しい事言わないで。)
め(「あれは何だ?」「鳥か?」「飛行機か?」「いや!スーパーめぐだ!」)
440以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 21:22:52.09 ID:kK4x0a7VO
>>439
某青狸「はい、タケコプター」
441以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 21:23:05.27 ID:G5XqV4aEO
442以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 21:24:45.23 ID:xWoqHTcf0
>>439
つ「白い粉(小麦粉カナニカダ)」
443以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 21:29:47.47 ID:ju5e339FO
>>439
つ【ナイトレーベン】
444以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 21:35:33.80 ID:G5XqV4aEO
>>439ワロスwww

つ【アンパンマンのマント】
445以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 21:42:55.30 ID:WH2a8+Hb0
>>439
つ【蝋で固めた鳥の羽】
446以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 21:43:39.63 ID:vzug95O4O
>>439
⊃【シャンタク】
447以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 21:45:25.21 ID:ju5e339FO
>>445
それ堕ちるwwww堕ちるかwwww
448以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 21:52:03.12 ID:G5XqV4aEO
449以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 21:52:12.45 ID:kK4x0a7VO
イカロスかよ
450以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 21:55:54.49 ID:1a0Q4ce30
>>439
つ【ひでんマシン02】
451以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 22:00:17.93 ID:EWPdujERO
めぐのそらをとぶ!
452以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 22:07:43.22 ID:G5XqV4aEO
453以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 22:08:06.60 ID:J0uFD9vpO
>>429
あなたの作品はなんか文学的っぽくて好きです。
wktk

>>439
めぐいいなwwww
454以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 22:14:53.32 ID:wJjCwAxU0
保守
455以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 22:14:57.67 ID:hLwNx5RK0
hosyu
456以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 22:21:33.68 ID:hLwNx5RK0
ho
457以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 22:22:25.56 ID:CbxoLLk40
>>439
つ【パー○ンセット】
458以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 22:26:02.77 ID:hLwNx5RK0
>>439
つ絆パンチなのだわ
459以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 22:35:13.68 ID:WH2a8+Hb0
そろそろ保守
460以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 22:35:37.86 ID:K9UrN/K90
何か博士的存在「めぐ君。グレー○ブースターを射出する!」
め「了解。所長。」
博「ブースター射出!」
め「私は病人のプロよ。外しはしないわ。食らえ暗黒引篭り将軍!」
J 「ギャーーーーーー!」

BOKAAAAAAAAAAAA!




め「ハッ!何だ。夢か。……ちぇ。」
461以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 22:40:12.03 ID:J0uFD9vpO
>>460
いつも思うけど「ちぇ」っていうの大好きだwwwww
462以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 22:46:54.17 ID:b6oVq/g7O
保守
463以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 22:53:29.30 ID:hLwNx5RK0
hosyu
464以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 22:55:46.56 ID:WH2a8+Hb0

薔薇水晶ってこうですかわかりません

「こーどもー、こーどもー、たーっぷりー、こーどもー」
「関わりあいになりたくなくて、眼帯側の死角からこっそり逃れようとする僕です」
「あ、ジュンだ。気づいてたけど」
「ああン」
「退屈です。しのいでください」
「のっけから日本語崩壊してるなあ。いいよ、なんかして遊ぶか?」
「ヒント:1行目」

「なんで帰ろうとするかなー。むー。って口で言う。むー」
「お前は性的いたずらのことしか頭にないのか」
「ジュン酷いよ。私純愛派なのに。コウノトリ信じてるのに」
「信じてる子は信じてるって言わない」
「……意地悪しないで。遊んで」
「セクハラしなければ普通に遊ぶぞ。で、何する?」
「コウノトリの召喚儀式! そりゃもう語り草になる勢いで。ふひひ」

「帰っちゃえ。黙って帰ろうとするジュンなんか、帰っちゃえー……」
「ああ帰りたい。心底帰りたいね、お前が泣いてさえなきゃな」
465以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 23:02:45.91 ID:J0uFD9vpO
>>464
いいねwwwww
なんつーか独特の雰囲気がある
466以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 23:06:35.69 ID:XFjGAEbp0
>>429
百鬼夜行ktkr!!続きが気になってしょうがない

>>464
テラシュールwww薔薇しぃはこういうキャラが一番好きだw

んじゃあお約束の『めぐ銀の夢の話』のサイドストーリー、視点は薔薇水晶と雪華綺晶
今回もNGはyuriyuriだから苦手な人はスルーよろ
467以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 23:07:45.20 ID:XFjGAEbp0
>>466

F月e日 薔薇日記

私たちに新しい家族ができました。水銀燈という人でキラキーよりもお姉さんです。でもキラキーとは違って何だか口調が怖い。
それにお父様も最近は水銀燈にばかり構っていて寂しいです。私にも構って欲しいのに…
水銀燈は心に傷を持っていて気難しい子だからと言われたけれども納得がいかない。
血が繋がってないのはキラキーもお父様もだけど水銀燈とは家族になるか疑問です。

F月e日 雪華日記

今日、私にお姉さんが出来ました。水銀燈さんというとても綺麗な方で受験生だそうです。
今までは私が薔薇しぃちゃんのお姉さんとして今までしっかりとしていたけれどもこれで私も遠慮なく甘えられるというものです。
薔薇しぃちゃんはあまり水銀燈さんのことを気に入っていないみたいですけど早く仲良くなって欲しいものですわ。
468以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 23:09:03.77 ID:XFjGAEbp0
>>467

転校の手続きが済み私とキラキーは近場の中学校へ通うことになった。

 「薔薇しぃちゃん、早くしないと遅刻してしまいますわよ?」

普段は変な人なのに変なところで真面目なキラキーは遅れまいと焦って走っている。私は転校生なら遅刻するのが定番だと思っているのだけど。
私はともかくキラキーが困るのは嫌なので私は彼女に合わせて小走りになる新しい家族に新しい環境、私の頭は遅刻なんかよりも不安でいっぱいだった。

私は薔薇しぃちゃんのことが少し気がかりでした。いきなり引越しをして前から言っていたことですけれども水銀燈さんと一緒に暮らすことになって戸惑いがあるように思えましたから。
実を言うと私は水銀燈さんとは彼女のご両親のお通夜のときに会ったことがあるのでどんな人かは知ってはいたのですけれども薔薇しぃちゃんはその後になってお父様に引き取られたから知っている筈もありません。
なので不安に思うのは当たり前なのですけれども私としては早く仲良くなって欲しい。



学校の帰り道で私とキラキーは偶然に出会って一緒に帰ることになった。帰り道の途中でいつもの通り私は彼女を誘ってゲーセンへ行く。
今日もキラキーと一緒に連ザフをやったりUFOキャッチャーでお互いに欲しいぬいぐるみを取ったりして楽しく過ごしていた。
前の町でのゲーセンでは私はすでにブラックリスト入りしていて出入りすらさせてくれなかったので久々に思う存分に遊べて楽しかった。

薔薇しぃちゃんに誘われて私は一緒にゲームセンターへ行きました。彼女と一緒に行くのは本当に久しぶりで私も年甲斐もなく楽しんでいました。
相変わらず薔薇しぃちゃんのアッシュには誰も勝つことはできず私もSフリーダムをもってしても勝てません。
さらにUFOキャッチャーをやれば彼女はどんな景品でも取ってしまうので前のゲームセンターでは入店を拒否までされたりもしました。
それでも何か一芸に秀でた薔薇しぃちゃんは私の誇れる妹で何よりも久しぶりに楽しそうにゲームをプレイしている薔薇しぃちゃんの姿はあどけなくて感嘆に値しますわ。
薔薇しぃちゃんが今度はギルティギアを始めると向こう側の席にいかにも不良ですと主張したげな高校生がいました。それも何人かの取り巻きをつれていてその中でも一番強いと自惚れている様子。
469以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 23:10:26.22 ID:XFjGAEbp0
>>468

私はこんな奴に負けるはずがないと思い挑発も兼ねてチップで迎え撃つことにした。スシ・ゲイシャのあの人です。
案の定相手の実力はそこそこやる方ではあるが私からすれば遠く及ばない。チップで弄んで反撃をさせる隙すら与えずに瞬殺してやった。
相手の男はまさか私みたいな中学生、それも女に負けるとは思っていなかったのだろう。もう一回!と言って勝負を挑んで来たが鬱陶しいと思った私は一気にコンボを叩き込んでやった。
ここまでコケにされたのが癪だったのだろう。向こう側に座っていた男が私の胸倉を掴んで来た。どうやらリアルストリートファイト派らしい。

薔薇しぃちゃんが圧勝すると逆上した男が彼女の胸倉を掴んで喚き始めました。正直ここで撃退するのは簡単ですけれども下手に応戦をしてしまっては周りにも迷惑がかかってしまいますし…。
私があたふたとしていると男の後ろから女子高生がやって来た。その人の顔を見て少し驚いているとその女子高生は気が立っている男の肩を掴んでそちら側に向かせる。

 「ちょっとぉ、アンタ何やってんのぉ?」
 「あぁ!?……って水銀燈?!こ、これはなんでも…」
 「その子が私の妹だって知っててそんなことしてるんじゃないでしょうねぇ?」
 「い、いいいい妹ぉ!?」

薔薇しぃちゃんが水銀燈さんの(義理だけど)妹だと知るや否や男は薔薇しぃちゃんの胸倉を離して後ずさる。
一体どれだけ水銀燈さんは恐れられているのだろう。
470以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 23:11:30.57 ID:XFjGAEbp0
>>469

男たちが立ち去って行くと野次馬たちも散り散りになってゲーセンにはいつもの雰囲気が戻る。
私とキラキーは何をするでもなく水銀燈と一緒にゲーセンを周ることになった。何でもさっきの男たちは前に絡まれて撃退して以来パシリにしていたらしい。
正直、彼女が来てから私もキラキーもこのゲーセンで行動がしやすくなった気がする。
私は少しだけ照れくさいけれども彼女にお礼を言うことにした。

 「あの、さっきはありがとう…」
 「別にぃここで暴れられると目障りだったから止めただぁけ。お礼を言われることじゃないわぁ。」
 「ううん、十分に凄いよ。本当にありがとう。」

もしもあそこで私が男たちと暴力沙汰でも起こしたらもうここにも来れなくなってしまうところだった。
それに助けてくれたあのときのこの人は本当に頼もしいと思えたから。

それからの薔薇しぃちゃんと水銀燈さんはとても仲が良さそうにしていて私も嬉しくなりましたわ。
少〜しばかりだけ仲が良すぎて妬いちゃうぐらいでしたけれども三人で行動したゲームセンターは今まで行ったどこよりも楽しかったです。

 「じゃあ私はあらためて水銀燈さんのことをお姉さまとお呼びしますわ。」
 「じょ、冗談じゃないわよぉ…私はお姉さまってタイプじゃないわぁ。」
 「じゃあ私は銀ちゃん…これ決定。」
 「銀ちゃん………な、なかなかじゃない。」

三人で黄昏に包まれた帰り道、紅葉の降りしきる街道を歩いたこの日はよき思い出。
それとお姉さまが薔薇しぃちゃんに取ってもらったくんくん人形をこっそりと部屋に飾っていたのは別のお話です。
471以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 23:12:05.94 ID:XFjGAEbp0
>>470

H月g日 薔薇日記

今日、私はキラキーと銀ちゃんとゲーセンに行ってました。
銀ちゃんは怖く見えるけれども本当は優しい人だと知りこれから仲良くやっていこうと思います。
それと今度は私が銀ちゃんを助ける番なのでいつか彼女の力になってあげたいとも思えます。
帰ってから膝枕をしてもらったのは内緒。

H月g日 雪華日記

今日は薔薇しぃちゃんとお姉さまとで帰った道の紅葉や夕暮れがとても綺麗でした。
お姉さまと薔薇しぃちゃんが仲良くできるか、というのは私の危惧に過ぎなかったらしく二人ともとても仲良しになって本当の姉妹みたいです。
少し言い過ぎたかもしれないですけど今日のことで二人の距離が短くなったのは本当です。このままもっと短くなればいいな。
それと私が甘えられるのはもう少し先のようです。今は薔薇しぃちゃんが膝枕をしてもらってますから。
472以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 23:14:31.82 ID:XFjGAEbp0
投下終了なんだ、もの足りなくてすまない
とりあえず次のサイドストーリーで『めぐ銀の夢の話』シリーズは完結する予定
今度の視点は誰なのかとか考えてくれてると嬉しいかも
じゃあまた週末ぐらいに
473以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 23:21:34.85 ID:wJjCwAxU0
保守age
474以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 23:21:47.63 ID:n912f4Lw0
>>472
新しい姉妹同士仲良くなれてよかった!
次で終わりですか…寂しいな。最後はもちろんあの人ですよね?
475以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 23:30:28.35 ID:n912f4Lw0
保守
476以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 23:30:34.79 ID:ju5e339FO

477以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 23:31:11.96 ID:vzug95O4O
ローソンメイデン

「いらっしゃいませなのー」
これ温めて下さい
「はいなのー」
え、ちょっそれアイ
「お待たせしましたなの〜」
ホッカホカだぁー!
478以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 23:35:35.61 ID:K9UrN/K90
>>477
ホッカホカだぁー!

にビール噴いたw
479以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 23:36:29.96 ID:CdJeLoMj0
>>474
本編は終了、と言っていたから何かエピローグ的なものがあるだろうと思っていたけど、
やはりきましたね。

次の視点は、やはり、あの二人・・・かな?
そして日付は・・・A月だったりする?
480以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 23:41:24.70 ID:VLej8IUh0
NGワード takyara
「Rozen Lineage エピソード012 魔女ケレニス」

「放てっ!!!」
槐の声が響き渡る。それと同時に、矢が文字通り雨のように降り注いだ。ヒュンヒュンと音を立てながら
多くの矢が、門下のブラックナイトに降り注いでいく。その中で一際異彩を放つのは、白い矢だろう。
その矢を放つ主。魔力の篭った矢要らずの弓スィドリームを持った翠星石だった。
翠星石の矢は、これ以上の精度があるかと言うほど正確に、ブラックナイトの黒い甲冑の、丁度隙間の
部分に矢を命中させていた。その隣で背中に大剣を携え、矢筒は腰に装備して矢を放つ蒼星石。
余り見ない姿ではあるが、彼女もエルフだ。人間とは比べ物にならない精度と発射速度を備えている。
「ええい!!これしきの矢、恐れるな!!突撃せよ!!」
対して、反王軍は白い甲冑を来た軍団長のような男が後方で指示を飛ばしていた。肝心のケレニスは
さらに後方でくつろいでいる。さて、ここで反王軍について少し説明しよう。
481以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 23:41:59.63 ID:VLej8IUh0
>>480
反王軍の一般兵は全て装備が決まっている。彼らがブラックナイトと呼ばれる由縁。それは、黒一色に
染められた全身鎧のせいの他ない。黒の鎧で全身を固め、大きな黒い盾。そして同じく黒いランス。
全身黒ずくめの姿と、その勇猛さから彼等はブラックナイトと呼ばれた。ちなみに、隊長クラスになると
一転して鎧は白に代わり、武器も剣が認められる。一般兵は集団戦で最も有効と言われる槍の所持
しか認められていない。そのブラックナイト達は、門目がけて矢が雨のように降る中、盾を掲げて突貫
する。中には、盾が耐え切れずに鎧と一緒に矢に撃ち抜かれる者もいる。しかし、それでも彼らの
突撃は止まらない。この死をも恐れぬ勇猛さ。それが反王の軍団の恐怖の象徴の一つでもあった。
「槐、奴ら門破壊にこぎつけたぞ。どうする?」
「岩石を落とせ!!なんとしても侵入を許すな!!」
槐の指揮の元、門に群がるブラックナイトに用意してあった岩石が次々と落とされる。結構な大きさと高さから
落とされる岩石を防げるほど、盾を持ち主の体は丈夫じゃない。次々と門を攻撃する兵は潰されていく。
「くっ……ケレニス様……このままでは我が軍は被害だけ出てとてもじゃありませんが攻め落とせません…」
軍団長がケレニスに言う。素人目に見ても、このまま攻めても落城どころか門を壊せるのも怪しい。
「……もう少し待ちなさい…あと少し……うふふっ…」
しかし、ケレニスは全く慌てる素振りも見せず戦いの流れを。いや…倒れていく兵を見ていた。

482以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 23:42:49.97 ID:VLej8IUh0
>>481
「よし……このままなら相手が攻めあぐねるだけだ。真紅様、我々は内門まで下がりましょう。」
槐が戦況を見て言う。前途したが、ギランの門は二重になっている。今、戦場となっているのは外門。
万が一ここで突破されても内門を突破しなければ、城内まではいけないのだ。
「分かったわ……JUM、みんな行きましょう。翠星石と蒼星石はどうするの?」
「翠星石と蒼星石は残っとくです。一人でも弓は多いほうがいいですから。」
翠星石は、黙々と矢を放ちながら言う。真紅は蒼星石に視線を移すが、彼女も同じようだ。
「そう。大丈夫だとは思うけど……気をつけて……」
「真紅も気をつけてね。」
真紅達は、蒼星石の言葉を後に内門へ下がっていった。
外門の下は、黒い鎧で埋め尽くされていた。だが、門が破壊される感じはまるでない。実際、あるのは
もう動かない屍と化した鎧だけだ。見た感じ、梯子も用意されてない。このまま矢の雨を浴びせかければ
反王軍の撤退は時間の問題だったろう。しかし……急に攻めていたブラックナイトが後退して行く。
それだけならよかった。それと交代するように全面に出てきたのは、周りをより一掃大きな盾を持った兵に
囲ませた魔女、ケレニスだった。
483以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 23:43:23.79 ID:VLej8IUh0
>>482
「魔力補充完了………それじゃあ、いきましょうか……」
ケレニスはゆっくり歩いて近づく。城兵が矢を放つが、堅い守備隊に囲まれて矢が届く感じがしない。
「星を巡りし流星よ……彼の地より来たれ……」
ケレニスは、門の少し前で立ち止まり魔力を集中させて詠唱を始める。元々、魔法と言うのはエルフから
人間に伝えられたと言う。今では、魔法の技術は人間が追い越してしまったが、魔力を感知するエルフの
能力は未だに衰えていない。ケレニスに集まる言葉で形容しがたいほどの魔力を、双子のエルフは感じていた。
「!?な、何ですかぁ!?この魔力……気持ちわりぃくらいデカイ…!?」
「まさか……いけない!!みんな、門から離れて!!早く!!!」
蒼星石が大声で叫んで捲くし立てる。状況の掴めない兵はオロオロするばかりだ。
「汝は飛来せし灼熱の業火……ここにその力を見せよ……」
「っ!!翠星石つかまって!飛ぶよ!!」
蒼星石が翠星石の手を掴み門から飛び降りる。それと同時に、ケレニスの足元に巨大な魔方陣が浮かぶ。
「……メテオストライク……!!」

484以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 23:43:59.11 ID:VLej8IUh0
>>483
それは、まさに戦術破壊と言って間違いなかっただろう。誰がこんな事を思いつくのか。そして、実行できる
力を持ちえているのか。『魔法』の存在するこの世界では、魔法で城門を打ち破ろうとするのは、誰しも
考える事である。しかし、だ。防衛の際、最重要とも言える門というのは、基本的に耐魔力防御を
施されているのが基本である。よって、魔法の存在するこの世界でも、門破壊は原始的に叩き壊すしか
ないのだが……飛来した幾つもの隕石か、火炎弾か。それは、完膚なきまでに門と。そして城壁までも
破壊していた。ケレニスが自軍の兵を一旦戻させたのはこの為。わざわざ巻き添えを食わせる事はない。
自分達が多数で攻撃してもビクともしなかった門を、たった一人で開け…いや、破壊したケレニスに
兵達はただただ感嘆していた。
壊れた門…いや、城壁を見ながらケレニスは満足気に言う。
「言ったでしょう?私には門なんて関係ないって…さ、貴方達の出番よ?早く皆殺しにしてあげなさい?」
門に苦戦していた反王の兵達が、一気に勢いをつけて城内に侵入していく。それを見ながら、ケレニスは
小さく笑う。
「流石はケレニス様……進まれないのですか?」
軍団長の言葉に、手を口元に置き何かを考えているような顔をするケレニス。
「……思ったより城門に居た兵は巻き込まれてないみたいね。私も行きましょうか。」
「?あの魔法で生存者が多いと仰るのですか?そんな馬鹿な……」
「ええ、少なくとも私が思ってたより死者は出てないわね…誰かが察知したと言うの…?」
本当は、門を開けて一休みでもしたかったのだろうが、どういう手段でか守備兵の被害が少ない事を
知ったケレニスは、ゆっくりと破壊された城門を突破し城内に侵入して行った。恐らく、彼女の好奇心だろう。
この門の先には、退屈している自分を楽しませてくれるものが必ずある。その直感で彼女は歩いた。
485以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 23:44:33.90 ID:VLej8IUh0
>>484
パラパラと破片が舞い、空を覆う。天から飛来する何かに気づき、間一髪で難を逃れた
翠星石と蒼星石は、前が見えないほどの煙の中でただ驚愕していた。
「信じられない……門だけじゃない……城壁さえも一緒に破壊するなんて……」
「あの化け物じみた魔力を持った奴の仕業……本当にこれが…人間なんですか…?」
二人は辺りを見回す。あと少し、魔力の感知が遅ければ自分達も城門に居た守備兵も全滅に
近かっただろう。城門を破棄してでも脱出したのは正解だったと言える。しかし、戦いは終わっていない。
徐々に荒々しいほどの叫び声と走ってくる音が聞こえる。ブラックナイトだ。
「翠星石立てるね?門を壊された以上、少しでもここで止めないと…」
「分かってるですよ。それに、魔力の主の顔も拝んでおきてぇですからね……蒼星石!!」
ようやく舞い上がった煙と砂埃が晴れてくる。それと同時に自分達が囲まれている事を知る。
ブラックナイトのランスが、蒼星石の顔目がけて繰り出される。蒼星石は、それを上体の体重移動だけで
かわすと、腰に携帯していた矢を持ちそのまま相手に突き刺す。「ぐっ」とうめき声が聞こえる。
蒼星石は、その矢を抜くとそのまま弓を引き、放つ。至近距離で矢を受けたブラックナイトは後方へ吹っ飛ぶ。
「蒼星石、後ろです!!」
翠星石も懸命に矢を放ち応戦してるが、人の事まで手が回らない。蒼星石は、そのまま体を捻り弓で相手を
殴った。同時に、弓が折れるが何も問題ない。そもそも彼女の武器は弓じゃない。殴って怯めばそれで充分。
背中から大剣レンピカを抜くと、蒼星石は一刀の元に相手を切り捨てた。
「2対多数……切り抜けれるかな……?」
「問題ねぇですよ。翠星石と蒼星石は、二人一緒なら200人力ですぅ!こ〜んな10人程度なんて
相手になるわけねぇです。」
強気な発言をし、弓を引きながら相手を睨みつける翠星石。蒼星石もクスッと笑うとその大きな剣を構える。
「ふふっ、そうだね。さ、本気でいかせてもらうよ…!!」
486以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 23:45:13.28 ID:VLej8IUh0
>>485
「槐、門が……いや、城壁ごと破壊された。反王軍が乗り込んできてるぞ!!」
「何だと……くそ、梅岡は交戦中か!?」
内門の城壁で報告を聞いた槐は唖然としていた。どんな手で城壁を破壊したのか。それも気になるところだが、
今はそれどころではない。矢継ぎ早に指示を出す。内門を突破されるわけにはいかない。
「JUM!巴、雛苺!私達も行くわよ!!翠星石と蒼星石が心配だわ。」
「ああ、それがいいな。二手に分かれて探そう。僕は真紅と。柏葉は、雛苺についてやってくれ。」
真紅達は、急いで門下へ行き戦場へ向かっていく。完全に混戦状態だ。敵味方が入り乱れている。
「巴、雛苺……死なないでね……」
「真紅と桜田君こそね……行くよ、雛苺。」
巴がカタナを片手に走る。雛苺も杖を持って懸命に走って巴についていく。二人の姿は砂埃にかき消され
見えなくなった。真紅は、ただもう一度会えることを信じてJUMと共に翠星石達を探した。

「くそっ、どいてろよ!!」
ブラックナイトの突きをJUMが盾で受け止める。そして、そのまま相手の首元を狙い全力で突き刺す。
手に皮膚を貫いた感触が伝わる。JUMは剣を引き抜くと、そいつには目もくれずに周囲を見回す。
「JUM!?あまり自分の周囲の注意を散漫にさせてはダメよ。」
真紅が、ランスの突きを受け止めそのまま体重を乗せて肩口からバッサリと切りかかる。所詮は一般兵の
鎧と言うべきだろうか。バターでも切るようにすんなりと切れる。真紅とJUMは、迫り来るブラックナイトを蹴散らし
ながら、二人の仲間を探す。そして……
「あれだ……あんな馬鹿デカイ剣はあいつしかいない!……あいつ…まさか……」
JUMの視線の先。そこには、双子のエルフの姿と。そして……黒髪の女ウィザート。ケレニスが対峙していた。
To be continued
487以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 23:50:03.93 ID:DDAgciyQO
読む前保守
488以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 23:57:21.59 ID:G5XqV4aEO
489以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 23:58:28.78 ID:hLwNx5RK0
490以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 00:02:02.00 ID:xamGmqoqO
>>486
GJ!
気になるとこで……!
とにかくwktk
491以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 00:02:25.72 ID:OZu19Lt3O
>>472完結か…やはり寂しいものがあるな。
>>486アデン実装時のケレニスの鬼っぷりを思い出した……
492以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 00:06:08.75 ID:HnsnZsK10
>>486
双子(特に蒼の子)が無事でいることを祈る・・・
493以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 00:10:21.92 ID:Iw67iOURO
落ちるの早すぎる
494以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 00:15:04.85 ID:OZu19Lt3O
早め保守
495以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 00:23:39.20 ID:OZu19Lt3O
保守
496以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 00:23:45.25 ID:6wLnyKXg0
ほしゅ
497以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 00:32:42.00 ID:OZu19Lt3O
保守
498以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 00:40:45.77 ID:vfF9JMYLO
コンビニで「お弁当改めますか?」と言われた俺が保守
499以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 00:41:33.95 ID:OZu19Lt3O
寝る……後は頼む
500以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 00:47:39.16 ID:a3Mk9SmR0
俺も寝る
さらーば
501以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 00:47:43.26 ID:OCCU7bv70
重いから早めに
502以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 00:55:09.84 ID:689tRC4l0
ほしゅ
503以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 01:01:46.18 ID:01wA2AN20
保守
504以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 01:10:51.98 ID:HnsnZsK10
保守
505以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 01:17:06.11 ID:6qARk7YuO
早いな
506以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 01:25:51.98 ID:HnsnZsK10
保守
507以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 01:38:58.49 ID:j1ji0jVQ0
508以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 01:44:22.98 ID:01wA2AN20
>>507
暗黒引籠将軍が、メッチャ強そうだなw

というか、めぐ・・・足、火傷しそう・・・
509以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 01:48:06.32 ID:689tRC4l0
>>507
めぐが勝てる気がしないw
510以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 01:56:31.26 ID:Ab6OaALO0
保守
511以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 02:03:05.31 ID:6qARk7YuO
保守
512以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 02:16:29.69 ID:vfF9JMYLO

513以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 02:25:57.47 ID:689tRC4l0
保守
514以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 02:51:14.60 ID:689tRC4l0
保守
515以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 02:51:37.26 ID:m3hOV2p0O
保守
516以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 03:05:12.72 ID:OCCU7bv70
保守して寝る
おやすみ
517以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 03:16:11.08 ID:YPuMdZmWO
保守
518以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 03:22:15.65 ID:Ab6OaALO0
保守
519以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 03:35:57.84 ID:689tRC4l0
保守
520以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 03:59:21.90 ID:FEkI1O4/0
保守
521以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 04:14:43.03 ID:689tRC4l0
保守
522以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 04:21:14.39 ID:689tRC4l0
後は頼んだ
保守
523以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 04:30:09.10 ID:FEkI1O4/0
翠「ふぁあ・・・眠いですぅ・・・でも・・・」
J「翠星石、こんな時間まで何やってるんだ?」

翠「保守ですぅ」
524以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 04:51:53.66 ID:2/opI5qk0
保守
525以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 05:18:07.62 ID:wB82i/tQO
526以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 05:35:16.30 ID:Y8nlb4FkO
保守
527以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 05:38:38.69 ID:RNd1E8fxO
>>348
「新説JUN王伝説〜序章〜」第7話

「はぁ…はぁ…」
暗い路地を1人女性の女性が走る…
「へへへ…」
背後からは彼女を追いかけるいくつもの足音が響く
そして…
『きゃああああああぁ!!』
絹を裂くような悲鳴を上げ女性は意識を失った…
彼女の周りには彼女自身のものであろう長い髪が無惨に切られ散らばっていた…

梅「やぁ、担任の梅岡だよ♪じゃあこれから帰りのHRを始めるからな!?」
バチコーンと音がしそうなほどのウィンクをかまし担任の梅岡が話を始める…
ジ(毎回直す気ないんだろうなぁ…)
ジュンはダルそうに机に肘をつきその話に耳を向ける
梅「さて、先日また例の通り魔事件が起きた…襲われたのはやはり若い女性みたいだね。」
クラス中が急にざわめき出す…それもそうだ、ここ最近夜中に若い女性ばかりを狙った通り魔事件が相次いでいる。
詳しくは知らないが犯人は1人で歩いている若く髪の長い女性ばかりをターゲットにしているようであり、警察も調査をすすめているが依然として犯人は捕まらないようだ…
梅「じゃあ、女子のみんなはなるべく集団で下校して夜は出歩かないこと…先生との約束だぞ?」

再びバチコーンと音がしそうなウィンクとともにHRはお開きとなった
528以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 05:54:31.00 ID:RNd1E8fxO
>>527
雛「う〜…通り魔なんて物騒なの。」
翠「翠星石みたいな可愛い娘なんざ真っ先に狙われちまうですぅ〜。」
薔「…何も知らなきゃね…」
翠「何ですってぇ!?このお馬鹿水晶!!」
銀「五月蝿いわねぇ…」
ジ「あれじゃ通り魔どころか嫁の貰い手も…お。」
ジュンの視線の先には校門に待機する愛馬の姿が映った
ジ「毎回悪いな、黒王号。」
黒『いえ、毎日貴方様をお迎えに上がれることこそ私の至極の喜びでありますから。さ…お乗りくださいませ。』
ジュンは言われた通り黒王に飛び乗る
ジ「じゃあな、みんな。」
銀「あらぁ…今日は1人で帰るのぉ?」
ジ「帰りに姉ちゃんにおつかい頼まれてんだ。悪いな。」
銀「もぅ…私が通り魔に襲われたらどうすんのよぉ?」
ジ「…お前なら大抵の男なら病院送りにできるだろ?」
銀「あらぁ…何のことかしらぁ?水銀燈わかんなぁ〜い…」
ジ「はぁ…まぁいいか。んじゃな。」パカラ…パカラ

黒『さて…のり殿のご用事でしたら商店街あたりでいいですかな?』
ジ「そうだな。あの近くにはちょっと僕も寄りたいとこもあるし…お願いするよ。」
黒『御意。』
黒王号と出会って1ヶ月…最初は慣れなかったこの光景も今や町のちょっとした顔となりつつあり、たまに通りすがりの人が人参をくれる時もあるほどだ…
529以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 06:09:21.08 ID:RNd1E8fxO
>>528
ジ「よし、しばらくここで待っててくれ。」
黒『はい、ではごゆっくりと…』
商店街の入り口に黒王号を繋ぎジュンは買い物に出掛けた。日が暮れるのも早く夕方5時前だというのに辺りは少し薄暗くなっていた
ジ「さっさとおつかい済ませてCDかなんかでも見るかな…」
ジュンが呟いたその時だった
??「あれ?ジュンジュンじゃない。」
いきなり元気な声を掛けられれジュンが振り向いた先にはクラスメートの金糸雀の保護者であるみっちゃんこと草笛みつが立っていた
ジ「ああ、みっちゃんさん、お久しぶりです。…みっちゃんさんも夕飯の買い物ですか?」
彼女の手には自前の買い物籠がかけられている
み「そうなのよ〜ぅ♪今日は早めに仕事が終わったから久々にカナと2人でゆっくりご飯でも食べよっかなって思ってね。ジュンジュンは?」
ジ「僕も姉ちゃんにおつかい頼まれて。」
み「そうなんだ〜。でさ…」
そこから彼女との立ち話が始まる。
彼女もまたジュンと同じく手芸が得意でジュンとは歳の離れた友人のようなものであった
ジ「へぇ〜、…あ、時間大丈夫ですか?」
み「あらやだ、つい話しこんじゃったね…じゃあね、ジュンジュン♪」
ジ「あ、気を付けてくださいね?最近ここらで通り魔事件が相次いでるみたいですから…」
530以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 06:23:14.66 ID:RNd1E8fxO
>>529
み「ふふ、心配してくれてるの?」
みつがどこか悪戯っぽく聞いてくる…大人の女性である彼女の見せたあどけなさにジュンはドキッとした
ジ「そりゃそうですよ。みっちゃんさんにもしものことがあったら金糸雀が悲しみますし…」
み「ふふふっ、カナのこともちゃんと考えてくれてるんだね♪優しいね、ジュンジュンは。」
ジ「いえ、そんなこと。」
み「いいよ、ちゃんとわかってるから。私は大丈夫だから…じゃ、またウチに遊びに来てね?バイバイ。」
ジ「あ、はい。さよなら…」
ジュンは彼女を見送ると少し軽い足取りで買い物を済ませた

ジ「お待たせ。」
黒『我が主、何か良いことでもおありでしたか?』
ジ「へ!?べ…別に…な…ななな…何もないけど」
あからさまに慌てているジュンに黒王号は首を傾げた
ジ「本当に何でもないから…さ、帰るぞ?」
黒『は…はい。』
ジュンが黒王号に跨り少し歩いたその時だった
「キャアアアァ…」
ジ「!?」
黒『我が主!!…今…』
ジ「ああ、僕にも聞こえた…女の人の声だった……場所はわかるか!?」
黒『はい!10時の方角…約450mといったところです!!』
ジ「よし!急げ!!」
黒『はっ!!』
ジュンの声とともに黒い巨体が疾走を始めた
531以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 06:37:02.88 ID:RNd1E8fxO
>>530

黒い巨体は尚も加速を増し風を追い越してゆく…だがジュンは黒王の背で先程から得体の知れない胸騒ぎを感じていた…
ジ「くそ…なんなんだこの悪い予感は…」
やがて太陽も落ち闇に包まれた路地に黒王が駆け込む
黒『我が主!!』
ジ「!!」
そこには1人の女性が倒れていた…周囲には散乱した荷物と乱雑に切られた長い黒髪が散らばっていた
ジ「大丈夫ですか!?しっかりして…!?」
彼女に駆け寄り抱きかかえたジュンの顔が戦慄する…そこには先程まで一緒に話をしていたみつの姿があったからだ
ジ「みっちゃんさん!!しっかりしてください!!みっちゃんさん!!」
黒『落ち着いてください!!まだ生きているようですし…急いで病院にお連れしましょう!!』
ジ「わかった!!」
ジュンが彼女の体を抱き上げた時、彼女の手から何かが滑り落ちた
ジ「…これは?」
ジュンはそれを拾い上げて見てみた。それは小さな箱に入ったお揃いの指輪であった…
おそらく彼女は路地裏の小物屋でこれを買った後何者かに襲われたのだろう…
そしてこの指輪はいつも仕事で寂しい思いをさせている金糸雀に贈るためのものだったのだろう
ジ「…っ!!」
ジュンの中に静かに…だが激しい怒りの炎が湧き上がってきた
532以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 06:50:35.91 ID:RNd1E8fxO
>>531
数時間後…
みつは病院のベッドに眠っていた…だが頭には包帯が巻かれ、呼吸のための機械を口に当てられ点滴をうけている…
彼女は後頭部を鈍器のようなもので殴られていたという。
発見も早くすぐに病院に連れてきたため命には別状はないようだがしばらく意識は戻らないそうだ
だが何よりジュンが辛いのは…
金「みっちゃん…なんでこんな…目を開けてほしいかしらぁ…ううぅ…ぐす…」
ジ「…」
先程からみつのそばに寄り添い悲みの涙を流す金糸雀の存在だ…最初病院に駆けつけた時金糸雀がジュンに向けた目は
『何でみっちゃんを守ってくれなかったの!?』
と言っている気がしてならなかった…
ジ「くっ…」
いたたまれなくなったジュンは病室を出る…そこには話を聞いて駆けつけた薔薇乙女たちがいた
雛「かなりあ…泣いてるの…かなりあが泣いてたらヒナも悲しいの…ぐすっ」
紅「雛苺…」
銀「許せないわぁ…」ギリィッ…
翠「一体どこの馬鹿野郎がこんなこと…」
蒼「くそっ……」
薔「金糸雀…大丈夫かな?」
雪「心配ですわ…みっちゃんさんは金糸雀さんのたった1人の家族ですもの…」
533以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 07:06:47.38 ID:RNd1E8fxO
>>532
いつも太陽のような笑顔が眩しい金糸雀…だがその笑顔を無くした今、彼女らもまた暗く沈んでいた
ジ「………」
ジュンは無言で病室に背を向ける
紅「ジュン…どこへ行くの?」
ジ「ちょっとな…やらなきゃならないことができた…」
銀「ちょっとぉ…こんな時に何言っ…!?」
彼女らにはわかった…今向こうを向いているジュンの背中から肌を突き刺すほどの激しい怒りが立ち上っていることが…
蒼「ジュン君は…また…」
翠「多分そうですぅ…あいつはそういう野郎ですから…」

先日ジュンの激しく怒りを目の当たりにした2人が呟く
やがてジュンは1人病院を後にした…

『ドガアアァ!!』
ジュンの拳を受けたコンクリートの壁が大きくクレーターを作る
黒『わ…我が主?』
ジ「黒王…拳王の衣をもて…急げ…」
黒『は…はい!只今!!』ダッ
ジュンは黒王号から黒いマントと黄金の兜を受け取るとそれを纏い黒王号に跨った
ジ「出るぞ…黒王よ。愚かなる者共に裁きを与えん…」
黒『…御意!!』
ジ(みっちゃんさん…貴女の敵は僕が討つ!!)
あの時、そばにいながら彼女を助けられなかった自分…その自分ができるせめてものこと…
それは彼女を傷つけた者への制裁だ…
ジュンを乗せた黒王号は再び漆黒の弾丸となり夜の町へ駆けていった…
534以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 07:19:43.71 ID:RNd1E8fxO
>>533
「はぁ…はぁ…」
暗い路地裏を1人の女性が走る…その後ろからはいくつもの足音…
女性「きゃあ!!」
足を躓かせた女性が転倒する
男1「あれぇ?お姉さんもう終わり?」
男2「もっと楽しませてよ。狩りになんないじゃん。」
女性「狩…り?」
男3「そ♪狩り。みんなで逃げる女の人を追い詰めて捕まえるの♪」
男4「んで捕まえた証拠として獲物の髪をいただくってワケ♪」
4人の若い男が1人の女性を見下ろしにやにやと笑う
男2「実はさぁ、今日もう1人狩っちゃったんだけどまだテンション高くてさぁ…」
男4「だからお姉さんを狩らしてもらったの。わかる?」
女性「お…お金ならあげるから許してよ…」
男1「お金?…ノンノン…うちら家に金なら有り余ってんだよねぇ。」
男3 「そうそう、うちらの親みんな大会社の重役とかだし♪…だから欲しいもんは思いのまま。」
男4「だから…決して金じゃ買えないスリルと興奮が欲しいのよ…」
女性「あ…あぁ…やめて…やめてよぉ…」
男1「いいねぇその顔…じゃあ…狩っちゃいますか?」
男たち『賛成♪』

男たちが女性に近づいたその時だった…
535以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 07:31:50.66 ID:RNd1E8fxO
>>534
「待てぃ!!下郎が…」
周囲に大音量の怒声が響く…
男2「あぁ?」
男4「んだてめぇ…って何だありゃあ!?」
男たちが振り向いた先には巨大な黒馬に跨る黄金の兜と黒いマントをつけた男だった
男1「ひゃはははははははは!!何だよあれ!?マジうけるんっすけど…」
男3「誰だぁ…てめえ?狩りの邪魔すをなよ。」

「ふっ…なる程な、狩りとはよく言ったものだ…1人では何もできぬ脆弱なうぬらには相応しい…」
男3「んだとぉ!!てめぇ…何者だ!?」
男が問う
「我が名を問うか…うぬら下郎に聞かすほど我が名は安くはない…だが…
地獄へと送られた者の名も知らぬもまた不憫…耳をかっぽじってうぬらの頭に刻むがよい!!」

J「我が名はJUN王…天を目指す者だ!!」

続く
536以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 07:35:25.12 ID:RNd1E8fxO
今日はここまで…
見返して誤字脱字が目立ってる…読みにくくてすまない…orz
537以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 07:38:16.80 ID:912zHOj30
>>536
寝て起きたらJUN王
キタ━━━━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━━━━!!!!

続きwktkしてます。
538以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 07:48:05.19 ID:vfF9JMYLO
>>536
投下前はきちんと推敲した方がいいですよ。
それはともかく続きwktk!!
539以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 07:55:11.53 ID:Y8nlb4FkO
保守
540以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 08:11:12.17 ID:Cerjl3SSO
保守
541以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 08:11:15.36 ID:Y8nlb4FkO
保守
542以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 08:45:27.65 ID:6O9fspnV0
ほしゅ
543以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 08:50:57.90 ID:qS+vKKSdO
真紅は魔弾銃士のようです。

ゴウリュウガン『魔的波動をキャッチ。敵は高速で移動している模様』
真紅「なら、獣王で追跡するのだわ。マグナリュウガンキー! 発動!」
ゴウリュウガン『チェンジ・マグナリュウガンオー』
真紅「剛龍変身! マグナリュウガンオー、ライジン!」
ゴウリュウガン『獣王の召喚を』
真紅「わかってるのだわ。マグナウルフキー! 召喚!」
ゴウリュウガン『マグナウルフ』
真紅「出でよくんくん!」
ゴウリュウガン『……くんくんではなく、マグナウルフです』
真紅「私がくんくんと言ったらくんくんなのだわ。この子はくんくん獣王よ」
ゴウリュウガン『獣王の名前を間違えることは望ましくありません』
真紅「さあくんくん! くんくんバイクに変形しなさい!」
ゴウリュウガン『呼び方の変更を強く推奨します』
マグナウルフ『ワンワン!(人、いや獣王の名前勝手に変えるなコノヤロー)』
真紅「下僕のくせに主人に逆らうの? 生意気なのだわ!」

蒼星石「……何か揉めてるね。もう魔物やっつけちゃったよ」
ゲキリュウケン『いつものことだろう。放っておけ』
水銀燈「全く真紅ったらぁ……お馬鹿さぁん」
ザンリュウジン『まあ、あれはあれで面白いけどな?』

真紅はヒーローには向いていないようです。
544以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 09:04:21.05 ID:YPuMdZmWO
保守
545以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 09:28:19.40 ID:RNd1E8fxO
保守
546以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 09:47:49.23 ID:8iCd7deh0
hosyu
547以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 10:13:55.83 ID:xamGmqoqO
読む前ほ
548以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 10:33:35.37 ID:8iCd7deh0
hosyu
549以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 10:44:29.74 ID:Cerjl3SSO
保守
550以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 10:55:10.29 ID:N6DF3oXfO
保守
551以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 11:18:27.39 ID:xamGmqoqO
552以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 11:31:53.45 ID:hQVztAmZO

ジュンが学校で携帯を見ているようです
真「あら、何を真剣に見てるのだわ。・・・!!!」
J「おい勝手に人の携帯見るなよ」
真「そんなことは大した問題じゃないのだわ!その、ア、アニメのキャラクターのしかもそんな幼い子の裸だなんて・・・!////」
J「いいじゃん好きなんだから」
真「好きったって・・・(ハッ!考えるのだわ真紅! 幼い子が好き→幼い子は貧乳→貧乳が好き→→( ゚Д゚ ) !!!!!!!!)」
真「あ、あのージュン?////いきなりなんだけど、その、ジュンさえよければ私と・・・付き合っJ「あー俺貧乳が好きなんじゃなくて、二次キャラが好きなだけ」
真「(д゚ )
( ゚д゚ )」
真「絆ックル!!!!」
J「あべしっ!!」
553以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 11:52:44.92 ID:8iCd7deh0
>>552
JUNwwwあほだwwwww
554以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 11:52:48.54 ID:RNd1E8fxO
『薔薇乙女昔話』

昔々あるところに梅岡という男がおったそうな…
ある日梅岡が川に洗濯へ行くと、川上から大きな桃が流れてきた…
梅「うほっ、うんまそうな桃…」
その見事な桃に欲情した梅岡は川にダイブして桃を引き上げた
梅「はぁ…はぁ…もうたまらん!!」
梅岡が桃に襲いかからんとしたその時…『ガッ!』
梅「はうあっ!!」バタン
梅岡は後ろから殴られ倒れたそうな…後ろには村一番の美人と評判の巴というおなごが立っておった
巴「ったく…昼間から目の毒だわ…あら?なんて美味しそうな桃なの。お昼も近いし雛苺に食べさせてあげよっと♪」
巴は梅岡から桃を奪うと家に持って帰ったそうな
雛「おかえりなのトゥモエ〜…あれ?うわぁぁ〜!おっきな桃なの〜♪」
巴が家に帰ると妹の雛苺は桃を見てはしゃいだんじゃと
巴「うふふ、川で拾ったのよ。今斬るからね…」
巴は妖しく笑うと家の隅から日本刀を取り出し桃を一刀両断した…
するとどうしたことか桃の中から若い少年が顔を青くして飛び出してきたそうな…
少年「こ…殺す気かああああああぁぁ!?」
巴と雛苺はたいそう驚いたそうな…しばらくして落ち着いた後巴は少年に聞いてみた…
巴「あなた…誰?」
555以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 12:04:15.35 ID:RNd1E8fxO
>>554
少年「わからないんだ…目が覚めたらいきなり目の前に日本刀が…」
少年は自分が何者かさっぱりわからんかったそうな…
雛「じゃあ桃から生まれたから…あなたはジュンなの〜♪」
ジ「すいません…桃全く関係ないんすけど…」
それからしばらくジュンは巴の家で暮らしたそうな…じゃがその当時村にはよく鬼ヶ島に住む鬼が攻めいって村人はたいそう困っていたそうな
そんなある日、
ジ「巴、雛苺!僕は鬼退治に行く!!」
ジュンがそう言い出したんじゃ
2人は最初は反対したがジュンの熱意に負け泣く泣く送り出すことにしたそうな…
巴「ジュン君…吉備団子は売り切れてたから鈴カステラと午後ティーとヤクルトと卵焼きよ…あと私の日本刀も持っていって。」
雛「ジュン…あいとあいとー!!」
ジ「2人とも…お世話になりました。行ってくる!!」
ジュンは勇ましく叫ぶと一路鬼ヶ島に向かって歩き出した…

しばらく行くと一匹の犬がよってきた
犬「そこのお前…その紅茶をくれたらお前を下僕にしてやるのだわ。」
ジュンは抵抗したんじゃが犬の長い金色の髪の毛でしばかれ無理やり奪われたそうな…紅茶を飲み終わると犬は言った
犬「ふぅ…ありがとう、私は真紅、誇り高い将軍家に仕えた犬の末裔なのだわ。」
556以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 12:16:37.19 ID:RNd1E8fxO
>>555
成り行きでしかたなくジュンは真紅を連れ進んだ…すると今度は見事なキジが現れたそうな
キジ「はぁい、貴方…ヤクルト持ってるわねぇ?それをくれたらご褒美にイイコトしてあげるわぁ…」
ジュンは拒否したんじゃがさっきみたく無理やり奪われたそうな
キジ「ぷはぁ、やっぱ乳酸菌は最高ねぇ…ありがとぅ、私は水銀燈。お礼に貴方のお供になってあげるわぁ。」
ジュンは真紅と水銀燈を連れて更に歩いた…すると今度は猿が現れた
猿「おめぇが持ってる鈴カステラをよこしやがれですぅ。そしたらしゃーねぇから一緒にいてやるです…べ、別におめぇに気があるとかいうんじゃねぇですよ?」
ジュンはもう抵抗するのも疲れて素直に鈴カステラをあげたそうな
猿「はぁ、美味しかったですぅ…し、しゃーねぇから翠星石が一生面倒みてやるです///」
猿らしく顔を赤く染めた翠星石をお供に加え更に歩くと今度はカッパが倒れとったそうな
ジ「だ…大丈夫か?」
カッパ「うぅ〜…お腹がすいて動けないかしら〜。」
ジュンは残った卵焼きを差し出すとカッパは凄い勢いでがっついたそうな
カッパ「ぷはぁ…生き返ったかしら〜♪やっぱカッパには卵焼きは欠かせないかしら〜♪
私はカッパ界1の策士金糸雀!特別に貴方たちの見方になってあげるのかしら♪」
557以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 12:29:30.93 ID:RNd1E8fxO
556
こうしてジュンは犬、キジ、猿、カッパをお供に一路鬼ヶ島を目指した…
鬼ヶ島には恐ろしい鬼たちがいるだけでなく村から奪われた財宝や…城主の娘である蒼星石姫さままで捕らえられとったんじゃと…
そして長い旅の果て…ジュンはとうとう鬼ヶ島の近くまで来たんじゃ
ジ「あの海に見える島が鬼ヶ島か…」
紅「でも…どうやって近付くの?私たちには船がないのだわ。」
翠「みんなでこのカッパに乗ってくのはどうですぅ?」
金「なんてこと言うかしら!?カナはお凸のお皿に塩がついたら干からびちゃうかしら!!」
銀「あらぁ…あれは…」
ふと見ると1人の若い漁師が立派な船を漕ぎ出そうとしとった
笹「ふふ…20年ローンで買ったこの漁船『歩背異丼号』…今日が初めての船出だ…ってうわ!なんだあんたら!?」
ジュンたちは男から船を奪うと一路鬼ヶ島に向かったそうな…
笹「あああああぁ!!僕のぽせいどんがああああぁぁぁ〜!!」
しばらくしてジュンたちはやっとこさ鬼ヶ島に降り立った…するとどこからかわらわらと鬼たちが出てきたんじゃと
ベ「ふん…ここに攻め入るとは愚かな奴らだ、いっちょ遊んでやろう!!」
M字ハゲの鬼たちが一斉にジュンたちに飛びかかってきたんじゃて
558以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 12:30:24.21 ID:RNd1E8fxO
午後の講義があるからとりあえずここまで…続きは夜にでも
559以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 12:31:44.06 ID:FxzDPB6Q0
>>558
カッパって何だよwwww
続きwktkだww
560以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 12:44:20.51 ID:YPuMdZmWO
保守
561以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 12:48:37.10 ID:mBL4l3JhO
>>558 な、なんて気になる所でぇ…
早く!続き!早く!
562以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 13:02:06.08 ID:kHZVkisZO
カッパの存在に吹いたwwww
563以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 13:15:13.16 ID:Y8nlb4FkO
ワロスwww
564以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 13:16:34.35 ID:8iCd7deh0
他キャラ注意。 NGWARD:hokakyara

???「玄関2重ロック、チェーンロック確認。」
???「各部屋の窓施錠及び防音カーテン使用確認。」
???「天井裏及び床下異常無し。」
???「では此れより・・・」

「第一回チッチキチー貧乳に悩む女性に虐げられる男の座談会」

???「を開催いたします。」

JUM「水銀燈に抱き付かれ鼻の下を伸ばしていたら
    絆アッパー改DXW型を喰らいISSの近くまで飛ばされました。」
耕一「何気なく三女の胸元を見ていたら何時の間にか後ろに立っていました。
    気が付くと旅館の特別地下室に監禁されていました。」
志貴「毎晩やって来る吸血姫と(特高指令につき検閲削除)しようとしたら部屋に乱入してきました。
    赤髪の魔女のグーパンチで首が縦に360°回転しそうになりました。」

J「紅茶ジャンキーを如何にかして下さい、学校内で紅茶を淹れることが
  できるわけ無いだろうと小一時間問い詰めたい。」
耕「偽善者と呼ばれただけで山一つ吹き飛ばさないで欲しい。
  30過ぎたんだからもう少し落ち着けば・・・」
志「僕との2ショットの写真が学校内で出回ったぐらいで暴れるなと。
  その後のフォローがめがっさ大変だったんだぞと。」
565以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 13:17:48.56 ID:j1ji0jVQ0
ドリフの西遊記に出てくるはげちゃびんのカトちゃんみたいなもんかwwwwGJww
566以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 13:18:06.18 ID:8iCd7deh0
J・耕・志「「「はあっーーーーーーーーー(溜息)」」」


J「・・・デモチチデ イチバン ダイジナノハ ボニュウノデダト オモイマス、ハイ」
耕「ソウデスネ アトハウツクシサ、ウツクシイチチトカイテ ビニュウトヨム、トテモイイデスネ」
志「オフタカタニ ハゲシク ドウイイタシマス」

ああ、既に扉は産業廃棄物と化し

真紅「JUN・・・」(両の拳にオーラ)
千鶴「耕一さん・・・」(右手が異形のものに変化)
秋葉「お兄様・・・」(髪の毛が紅色に)

真「真絆アッパー改DXX型!!!」
J「ひでぶっ!!!!!」
千「耕一さん・・・あなたを殺します・・・」
耕「あべしっ!!!!!」
秋「お兄様・・・覚悟はよろしくて?」
志「たわばっ!!!!!」
567以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 13:19:32.06 ID:8iCd7deh0
こうして世界の平和は守られた。
たとえ世間から好奇の目で見られようと、一部の人間にハァハァされようと
いつか受け入れられる日がくるまで・・・

あれ?みなさんなにか?・・・
いや、文句は台本書いた人にいt・・・・・・・・・モルスァ


出演者
ローゼンメイデン
桜田JUN(ハッブル宇宙天文台と同高度飛行中)
真紅


柏木耕一(絶望ハンバーグ工場逝き)
柏木千鶴

月姫
遠野志貴(双子の使用人の姉の方に下げ渡し)
遠野秋葉
568以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 13:21:59.51 ID:OZu19Lt3O
ちょwwwwカナwwww
569以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 13:22:31.43 ID:11sbanUg0
>>567
他作品だからどうでもいいと言えばどうでもいいけど、秋葉は志貴のことお兄様じゃなくて兄さんと呼ぶ
570以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 13:40:22.60 ID:8iCd7deh0
ほしゅ
571以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 14:00:49.73 ID:jWuTLprK0
>>544
思い切り下僕噛み付かれる真紅もイイwww
>>552
何考えてるんだJUMwww
>>557
面々のクオリティーに吹いたwww是非wktk!
>>567
あと、凛もいたんじゃなかったっけ?wwww

保守がてら、こっちも昔の曲にインスパイアされたネタをば。
572以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 14:01:20.43 ID:jWuTLprK0
>>571
 木枯らしが吹く夕暮れの繁華街。
 誰もが急ぎ足で行き交う。そんな中を私はぼんやりとただ歩いていた。

 真っ赤なルージュに濃い目のアイシャドー。
 白のロングTシャツに黒いタイトミニスカート。
 金色のラメ入りのベルトをして。
 その上に腰まで届かない、短めのGジャンを羽織って。
 黒い本皮のヒールの高いロングブーツを履いて。

 普段では全くしない派手な格好だった。
 いつもは、どちらかというと清楚なワンピースにカーディガンを羽織るのが多いのだが。
 現に、今日この服装をみた友人らは、そんな私を見て驚きの声を上げた。
 頭を打ったのかと口にする者まで。

 失礼極まりないわ。私だって女の子よ。
 今時の女の子がやるこんな格好をしてもおかしいことはないはずよ。

 でも……そんなことはどうでもいい。

 そんな格好を目にした、学校での知り合いの男が声を掛けてきた。
 彼氏に振られたのかなんて脳天気なことを言ったものだから、思わず殴ろうかと
思ったけど、なんとかそれは踏みとどまる。(その代わり、思い切りどやしつけて
やったけど)
573以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 14:02:00.13 ID:jWuTLprK0
>>572
「すまないな。わびがわりといったら何だけど、よかったら今夜別のサークルと合
コンをやるのだけど、来るかい?」

 合コン……ね……。
 普段ならそんな誘いは断る。
 不特定の男や女と酒を飲み騒いで、場合によっては関係が出来て……そんな付き
合い方はあまりスキじゃない。
 それに、私には……。

 でも、今は正直そうじゃない。
 とにかく……今の憂鬱な気分を吹き飛ばしたかった。

 私は二つ返事でいいよと言った。

 こうして、学校が終わるとそのサークルのメンバーらと一緒に、合コンの会場の
飲み屋に向かっているわけだった。


 はじまりはほんの些細なこと。

「バイトが入っちゃったんだ。人が思い切り少なくて、どうしても入ってくれって言
われてさ。だから今度の旅行は取消しってことで……ごめん!」
 大好きなジュンのそんな発言。
574以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 14:02:33.32 ID:jWuTLprK0
>>573
 幼馴染みで、学校もほとんど一緒で、この歳になる頃には交際もしていたけど。
 でも、ジュンは最近はバイトばかりで私と会う機会も少ない。
 顔を合わすのは学校でだけ。
 仕事は夜遅くまであるので、その後に会うことは出来ない。

 必然的に……交わす言葉も少なくなっていた。
 そんな中、せめて一緒にいる証を確認しようと……私はどこかへ旅行したいとわが
ままを言うと、ジュンは今度のイブにスキーに行こうと言ってくれた。
 宿の予約もして、それまではずっとバイトばかりで顔も合わせられないけど、せめ
てそれまでは我慢しようと思っていた。

 そう思っていたのに!
 裏切られた!
 一気に崖から突き落とされた気分だった。

 私はジュンの前で……泣いた。
 今まで彼の前で見せなかった涙を……思い切り見せた。

「……もういいわ……。一人にして頂戴……」
 私はジュンを拒絶した。
「…………ごめん」
 ジュンは言葉だけのわびをして、そのまま私の前から去った。

 それ以降、暗い気分が続いていた。
 何をしても楽しくない。
575以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 14:03:06.06 ID:jWuTLprK0
>>574
 ――それは今までのままでいるからじゃないの?
 ――だったら、今までとはまったく違う自分になったら?

 私はだから……こんな派手な格好をして、合コンの誘いにも乗ったわけなのだ。

 前を歩くサークルのメンバーの背中から、すれ違う人に思わず目が行く。

 仲むつまじそうに歩く数え切れない組みの男と女のカップル。
 女は私と同じような格好をして……楽しそうな表情で男と手を繋いでいた。

 うらやましい。
 私もジュンといつも、そう楽しく一緒に歩きたいのに……。

「着いたぜ」
 やがて、目的の居酒屋に着いた。
 前には男の言ってた別のサークルのメンバーが待っていた。
 男と女が数人。

「……そう」
 私はそれだけ言うと、彼らと一緒に居酒屋の中へと入っていった。
 外はすっかり暗くなっていて、吹き付ける風が肌に冷たく刺さる。

 最初に生中で一気に乾杯をした。
 ビールなんて正直飲まない。
 自分で言うのも何だが、酒はまったく飲めない。
576以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 14:03:37.10 ID:jWuTLprK0
>>575
 少し飲んだだけで気分が悪くなってしまう。
 これまでコンパは数回やったが、酒は飲まず、紅茶で済ましてきたのだった。

 でも、今日は違う。これまでと違った自分になりたい。
 私は言われるままに、ジョッキに入ったビールを一気に飲み干した。

 うっ……。
 気分が悪くなって、頭がフラフラしそうになるが、なんとか持ちこたえる。
 でも、その後は少しだけど、浮き上がった気分になって……気持ちよくなった。
 これが、ハイになるってやつなの?

 そう思いながらも、再び注がれるビールに手をつけた。

 その後は、私も含めてメンバーの自己紹介から始まり、互いがいろいろな質問を
したり……。
 好きな服は? 好きな曲は? 好きな車は? 趣味は?
 そんな他愛のない質問が繰り広げられる。
 私にもそんな質問が振られた。適当に答えて流す。

 当然、彼氏はいるのなんて質問もあった。
 私はためらうことなく……今の状況を赤裸々に話す。
「へえ、君は彼氏が構ってくれないんだ」
 目の前の別のサークルの男は興味津々と言った様子で、さらにジュンのことにつ
いて訊いてきた。
 私はいろいろと答えた。正直覚えていないが、散々ジュンのことを罵った。
577以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 14:04:08.93 ID:jWuTLprK0
>>576
 その話に楽しそうに反応する男らを見て、私ものってきてしまい、さらに話をエ
スカレートさせてしまう。

 でも……そんな事をいう中で。
 何かしらチクリと胸を刺すものがあった。

 こんなのこといっていいの?
 私はジュンのことが本当に嫌になったの?

 そんな疑問がふと沸き起こる。
 だが、私は心の中でかぶりを振って、その疑念を振り払おうとした。

 コンパはさらに盛り上がり、その後は2次会ということでカラオケ店に移動した。
 そこでは、流行の曲を歌いながら、酒を飲んでさらに盛り上がる。

 時計を見ると0時を回っていた。終電には間に合わないかもしれないが、そんな
のはどうでもいい。
 とにかく今は……楽しみたい。
 ひたすら好きな曲をリクエストして、ひたすら盛り上がる。ただそれだけ。

 そんな中、誰かがリクエストした曲に、古い冬のナンバーがあった。
 Dual DreamのWinter Kissという曲。

 バイトばかりしている彼氏に、旅行をキャンセルされて初めて泣いた彼女。
578以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 14:04:54.85 ID:jWuTLprK0
>>577
 そんな内容のフレーズが、心に引っ掛かった。
 今の私と同じじゃない。

 歌詞はその1年後にはよりを戻して仲良くなったっていうけど……ジュンとそんな
ふうになれるなんて思えない……いや、思いたくないわ。

 そんな時、ジュンの顔が心に浮かんだ。
 頼りないジュン。笑ったジュン。怒ったジュン。
 そして……旅行をキャンセルしたことに、本当にすまなさそうに謝るジュン……。

 いろいろなジュンの表情が瞼の裏をに浮かび上がる。

 このままで、いいの?
 ジュンと関係を消してしまって……私は本当にそれでいいの?
 ぼんやりとした頭で、そんな疑問だけが頭の中を渦巻いた。
 周りの男や女が声を掛けてくるが、耳にはあまり入らない。

 やがて、会はお開きになった。
 すでに数組のカップルが出来ていて、この後は各々で楽しむという事になった。
 時刻はおぼろげで分からないが……2時だったような気がする。

「ねえ、真紅ちゃんも俺と一緒に楽しまない?」
 別のサークルのメンバーの男がニヤニヤしながら私に誘いを掛ける。
 この後は恐らく、ホテルかどこかで関係を持つことになるのだろう。
 正直そうなってもいい。
579以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 14:06:57.77 ID:jWuTLprK0
>>578
 私はいいわよと答えようとしたが……言葉に出ない。
 ためらいがあった。
「…………」
 ただ、何もいわずその場に立ち尽くす。
「どうなんだよ。まあいいや。とにかく一緒に行こうぜ」 
 男は私の手を掴み、無理矢理強く引っ張る。
「あっ……」
 私は引っ張られた勢いで、慣れないハイヒールのブーツを履いた足を躓かせて転ぶ。

 そのときだった。

「おい……真紅。何やってるんだよ」
 その声を掛けて呆然と立ち尽くしていたのは……ジュンだった。

 心の奥底に溜まっていた感情が一気に噴出した。
 すかさず、私はジュンの元へと駆け寄っろうとした。

「待てよ!」
 男が背後から私の方を掴み、引き止める。

「お前、僕の彼女に何しているんだ!」
 ジュンが目の前のその男を睨みつける。そして、私の手を強く握り締めて!

 ジュン……。
 その握った手は熱く。そして力強く。
580以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 14:07:37.30 ID:jWuTLprK0
>>579
(猿対策のため、一旦ここまで)
581以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 14:36:04.87 ID:GNQOMffI0
保守
582以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 14:36:59.21 ID:hQVztAmZO
wktk
583以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 14:59:19.05 ID:sm7Ctzj40
wkwk保守
584以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 15:18:33.50 ID:oTUqb18oO
保守保守
585以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 15:34:11.13 ID:gGX/vAbAO
保守
586以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 15:57:47.16 ID:RNd1E8fxO
保守
587以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 15:58:40.13 ID:weYxUsQb0
hosyu-
588以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 16:04:56.66 ID:jWuTLprK0
(そろそろ>>579の続きをば)

「てめえが、この娘の彼氏ってか?残念だけど、この娘は俺が頂くぜ。
 てか、いまさら言ってくるなんて未練タラタラってやつ?
 真紅ちゃん、こんな奴ほうって置いて行こうぜ」
 後ろの男はそんな罵声を上げていた。そして、私の肩を強引に引っ張ろうとする。

 私は……言うことはもう決まっていた。ためらいはなかった。

「……嫌よ……。ジュン帰りましょ」
 私はジュンの男の手を振り解こうとした。

「おっと、そりゃないんじゃないの?」
 だが、男はその手を離すわけがない。
「いい加減にしろよ!彼女、嫌がっているじゃないか!」
 ジュンはその男の手を掴み、私の肩からはがそうとした……が!

「何すんだよ!」
 そいつはジュンを突き飛ばした。

 バシャン!
 勢いよくジュンの体が閉まった店のシャッターにぶち当たり、激しい音を立てる。
「何だ何だ?」
 近くにいた、サークルのメンバーが面白そうに歩み寄ってくる。
 そしてジュンの姿を見るや否や、下卑た笑いを上げて罵り出す。
589以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 16:05:29.88 ID:jWuTLprK0
>>588
「ううっ……真紅……」
 ジュンはうめき声をあげながらもゆっくりと立ち上がり、私へと近づこうとした。
「いい加減にしろや、コラ!」
 男はそんなジュンを蹴り飛ばした。
 周囲にいたサークルの男どもも、面白がってジュンを殴ったり蹴ったりしている。

「やめて!やめてぇぇ!」
 私はその場で叫びながら、抗議の声を上げた。
 が、彼らはそれに応じる様子なんか全くなく、酒の勢いもあってかジュンに暴行を
加えつづける。

 何も出来ないなんて……、私……。
 悔しさで……涙が出た。
 リンチにあいながらも、ひたすら私の名前を呼ぶジュン。
 そんな彼に……ただ、下唇をかみ締めることしか出来ない。
 自分の無力さを呪うことしか出来なかった……が。

「貴様ら……何してるのだ」
 後ろから感情を押し殺した低い声。
 振り返ると……そこには友人のベジータ。
 怒りに打ち震え、じっと奴らを睨みつけていた。

「はん?てめえは何者だぁ?喧嘩売るつもりか?」
 やつらはジュンの暴行の手をを止めて、ベジータに挑発を浴びせる。
590以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 16:06:05.08 ID:jWuTLprK0
>>589
「貴様ら、俺の連れに何してるんだと言っている」
「リンチだよ、このヘタレ男にリンチだよ!てか、てめえもうぜえからリンチだあ!」
 奴らはベジータに殴りかかった。

 が、ベジータはすかさず奴らの攻撃を避けたかと思うと、的確にやつらの鳩尾
を殴り飛ばす!蹴り飛ばす!
 奴らの体が路上に次々と打ちつけられる。
「げ、げえ……」
「貴様ら、それでもう終わりか?」
 ベジータはまださらに殴る機満々でいるようで、手をポキポキと鳴らせていた。

 周囲にはすでに人だかりが出来ていた。
 そして、中には警察を呼べという声まで聞こえる。

「く、くそったれ!ずらかれ!」
 やつらはフラフラになりながら、その場から逃げ出した。
「ふん、群がってでしか何も出来ない下衆どもが」
 ベジータはそんな言葉を吐き捨てると、私とジュンの方に目をやる。

「……ジュンよ。貴様も情けないこと極まりないな。あれほど、真紅嬢のことが
気になって、そのザマか。俺がいなかったらどうなっていたことか……」
「……本当にすまないな……」
 ジュンは奴らに痛めつけられた体をなんとか起こしたものの、ふらついていた。
 見ているこっちも危なっかしいわ。
591以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 16:06:46.50 ID:jWuTLprK0
>>590
「とにかく、この場を去るぞ。人が集まりすぎている。ジュン、歩けるか?」
「ううっ……なんとか……」
 ベジータの言葉にジュンはなんとか自力で歩こうとするものの、やはりふらつ
いて倒れそうになる。
「やれやれ、本当に仕方のない奴だな。肩を貸してやろう。真紅嬢も肩を貸して
やってくれないか」
「わ、分かったわ」
 私はベジータに言われるままに、ジュンの左腕を私の肩に乗せて、そのまま抱
える。ジュンの体の体重が一気に掛かる。
 そして、ジュンの温もりも……。

 そのまま、私とベジータはジュンを肩で抱えながら、繁華街から離れる。
「まったく、貴様がバイト中に真紅嬢が合コンに行ったなんて事を聞いて、ずっ
とうわ言のように彼女の事を口にしていて、バイトが終わった途端に駆け出した
が、気になって来てみたものの……まったく何てザマだ」
「……一言多いぞ……」
「うるさい」
 ベジータは抱えて歩きながらもさらに毒づく。
 それを耳にして私は思った。

 ジュンも……ずっと気にしていたの……。そしてこんな無茶まで……。
 本当に仕方のない下僕なのだわ。
592以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 16:07:32.22 ID:jWuTLprK0
>>591
 そして私もこんなジュンのことを無視しようとしたなんて。
 浅はかだわ。
 何も出来ない上に、最低な女ね……。
 
「真紅嬢」
 ベジータがいきなり私に呼びかけてきた。
「何なの」
「貴様も貴様だな。まあ、バイトで旅行をキャンセルされて頭に来ていた気持ち
は分からなくもないが、もっと自分を大事にしろ。あんなヤケを起こしたら、俺
でも面倒を見切れんぞ」
「…………」
 ベジータの言葉に私は何も答えられない。

「ジュンもバイトをやっている中でも結構お前のことを気にしていたからな。本
当にすまない、何か絶対にお返しをしなければなんて言っていたのだからな。
 真紅嬢もちょっとは大目に見てやれ」
「……ベジータ本当に口数が多いぞ……。お前だって蒼星石のことが気になって
仕方がないなんて口酸っぱく言ってるじゃねえか。しかも何回も振られて去勢さ
れそうになってるのによお……」
「黙れ。投げ捨てるぞ」
 ジュンとベジータのやり取りに思わず吹き出しそうになる。

 でも、本当に嬉しいわ。
 身を挺して……私のこと守ってくれようとしたのだもの。
 喧嘩は弱いのに……本当に不器用なのだわ。
593以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 16:08:03.58 ID:jWuTLprK0
>>592
「ふふふ……」
 そう思うと、思わず吹き出してしまった。
「何が……おかしいのか?」
「別に?」
 ジュンの問いかけに私は何気なくとぼける。

 やがて、公園まで来るとベンチを見つけた。ジュンをそこに座らせる。
「ベジータ……本当に済まなかったな……」
「ふん。次はもっと強くなることだな。これではまだまだ俺の友人を名乗るには
早いぞ」
 本当、ベジータも心配性なのね。
「私からも礼を言うわ。ありがとう」
「構わんよ。さて、ここからどうするかは貴様次第だな、ジュン。
 野暮な若者はこれにて引っ込むとしよう」
 ベジータはそれだけ言うと、手を大きく上げてその場を去った。
 私はジュンの横に腰掛けながら、ベジータの姿がなくなるまで見送った。

 そして……
594以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 16:08:36.03 ID:jWuTLprK0
>>593
「……真紅……こんな最低な下僕で……ごめんな……」
 ジュンは瞼を切った目で私をじっと見つめてくる。
 私はジュンの顔や口に付いた血をハンカチで拭きながら……そっと言った。

「何を言っているの……こんなに主人の事を気にしている下僕なんて……最低じゃ
ないわ」

 そして、ジュンの顔にそっと私の顔を近づける。
 さらに私の唇をジュンの唇に近づけて……触れさせた。

 ジュンの唇から……ほのかな温もりが伝わる。
「……最高の下僕だわ……愛しているわ」
「俺もだよ……」
 私とジュンはそのまま抱き合った。温かい。

 その時、頬に何か冷たい感触がした。
 ふと、その方を見上げると……雪。
 空から、優しく雪がゆっくりと舞い降りてきたのだった。

 でも、温かい。ジュンがそこにいるから。
 私とジュンはそのまま……ずっと抱き合った。

 そして、その日は……ジュンと一緒に寝た。
595以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 16:09:10.67 ID:jWuTLprK0
>>594
 ――それから1年後。

 今度こそスキーに行こうということになった。
 ジュンも私のことを気遣って、バイトは一切入れていない。
 むしろ、私に合わせて一緒にいる時間を大切にしてくれた。

「主人として命令するわ。今度のスキーでは雪を降らせてね」
「無茶なご主人様だな。ははは」
 私たちは一緒になって笑った。
 そんなジョークも適当に言い合える仲。
 
 今では何でも互いにいあえる仲。
 これからも……ずっとね。一緒にいましょう……。

 穏やかな冬の日差しがやさしく私たちを包み込んでいた。
596以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 16:11:47.92 ID:jWuTLprK0
>>595
これで、投下は終了。
BGMは11年前の歌だが、作中に出したDual Dreamのwinter kissということで。

なお、以下に蛇足のおまけがあるので掲載。
597以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 16:12:48.71 ID:jWuTLprK0
>>596
(おまけ)

 そんなジュンと真紅を陰から見守るベジータ。
(俺は結構格好良かったな。さて、ジュンでもあそこまで仲むつまじくできるのだ。
ジュンに出来て、俺が出来ないなんて……いや、俺に出来ないことはない!)
 そして、果敢にも失敗を繰り返しながらも23回目の蒼星石のプロポーズに挑む
ベジータだったが……

「嫌だよ。君と付き合うなんてごめんだね。何回言ったら分かるの」
 素っ気無く突き放す蒼星石。やはり、今回も轟沈したベジータであった。

「それより、君にあこがれているひとがいるよ。構ってあげたら?」
 蒼星石が指差す背後を見たベジータ。

「うほっ」
 そこにはボルテージMAXの梅岡。
「君たち相思相愛のカップルだね。じゃあ、僕は邪魔だと思うからこれで」
 蒼星石はそう言って、手を振ってその場を足早に去る。

「ち、ちょっと待て!蒼嬢!」
「や ら な い か」
「これからが本当の地獄だ……」
 以下、自主規制。

 (今度こそ終わり)
598以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 16:21:05.79 ID:RNd1E8fxO
乙です!
ベジータが久々に格好よかった…だがオマケでやはりベジータはベジータだなと思ったwwww
599以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 16:24:58.33 ID:XflJ528D0
保守
600以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 16:34:43.24 ID:Cerjl3SSO
保守
601以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 16:39:31.33 ID:RNd1E8fxO
>>557
ベ「食らえ…ギャリック砲!!」
複数のM字鬼たちが一斉にジュンらに攻撃してきたんじゃ…
じゃがジュンらは各々に散って攻撃をかわした…すると乗ってきた漁船は粉々になってしもうた
ジ「いくぞみんな!!秘剣・九頭龍閃!!」
銀「ジャンクにしてあげるわぁ…フェザーバレット!!」
紅「目障りなのだわ…絆ックル!!」
翠「すこやかにぃ〜のびやかにぃ〜…ぶちかますですぅ!!ユグドラシルブレード!!」
ジュンが剣で斬りかかり、水銀燈が羽を飛ばし、真紅が鬼を撲殺し、翠星石が地面から植物を生やして鬼たちをあっという間に片付けたそうな…
ベ「こ…これが本当の地獄か…ぐふっ!」
その時じゃった…
金「太陽拳かしら!!」
カッパが額の皿を激しく光らせたんじゃ…ジュンらは「うぉっ!まぶしっ」と言ってうずくまったのじゃ
金「ふっふっふ…まんまとひっかかったかしら…えい!」
金糸雀はジュンから刀を奪うと一目散に駆けていった
翠「な…何しやがるですこの凸が…」
ジ「お前…まさか…」
金「ふっふっふ…そのまさかかしら…みっちゃん!!」
金糸雀が叫ぶと物陰からえらくえろちっくな…ゴホン!大人びた格好のカッパが出てきたそうな
み「ふっふっふ、よくやったわ。カナはやっぱり最高よぉぉぉう!!」
大人のカッパはそういうなり金糸雀にすごい勢いで頬ずりをはじめたんじゃと
金「ぎぃやあああああぁ!!まさちゅーせっちゅ〜!!」
それはそれは凄まじく金糸雀の頬からは煙が出ておったそうな
602以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 16:56:14.72 ID:RNd1E8fxO
>>601
それがようやく収まると金糸雀はゆっくり口を開いた
金「カナは鬼の大将に言われて貴方たちをスパイしていたかしら…そして貴方たちのデータを集め確実に葬る策を練ってたのかしら。」
ジ「てめぇこの恩知らずの腐れパゲ!卵焼き返せ!!」
翠「これだからバカッパは信用できねぇです!鼻くそ食べて地獄に堕ちろですぅ!!」
銀「大体貴女の横の…服装に無理があるわぁ!」
紅「そうよ!貴女一体何歳よ!?」
金・み「じゃかあしぃわああぁ!!」
2人のカッパはジュンらの言葉に心底傷付いたそうな…
金「もう怒ったのかしら…必殺お皿乱舞!!」
そう言うと金糸雀はどこからか大量の皿を取り出し投げつけてきたそうな
ジ「甘いわぁ!!オラオラオラオラオラオラオラオラ!!」ガキィン…
ところがジュンたちはそれを1つ残らず撃ち落としたんじゃて
金「し…しまったかしら…想定の範囲外かしら…」
そうこうしているともう皿が底をついたんじゃて
金「し…しまったかしら…どこかにお皿…お皿…」キョロキョロ
金「あ、こんなところにあったかしら♪」ヒョイ
み「カ…カナ!それは…!!」
金「えい!!」ヒュン
ジ「破!!」パリン
金糸雀が投げたのは自らの凸の皿じゃったそうな
金「し…しまったかしら〜!!ついうっかり自分の皿を……ぐふっ!」パタン
み「カナああああああああぁ!!」
ジ「…何がしたかったんだ?」
603以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 17:08:23.54 ID:wB82i/tQO
604以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 17:12:30.88 ID:RNd1E8fxO
>>602
み「おのれ…よくも私のカナを…」
大人のカッパが目から血の涙を流してこっちを見るが…
銀「ふんっ!」ヒュン…とすっ
み「はうあっ!!」ガクッ…

ジュンらはカッパらを横目に更に島の奥に踏み込んだんじゃ…するとどこからかたいそう美しい歌声が響いてきたそうな
「♪ゆ〜め〜は〜か〜ぜ〜…」
ジ「な…何だ?この歌声は…」
紅「ち…力が抜けていくのだわ…」
翠「瞼が…思いですぅ…」
銀「この声…まさか!!」
水銀燈が顔を向けた先には大層美しい人魚がおった
銀「貴女…セイレーンね?」
?「ふふ、御名答…私はセイレーンのめぐ。私の歌声は貴女たちを安らかな世界に導いてあげるの…〜♪」
そういうなりめぐはまた美しい歌声を放ち始めたそうな。それは美しくもの悲しげじゃったという
銀「くっ…貴女…」
ジ「水銀燈?」
銀「ジュン…この娘は私に任せてくれなぁい?」
紅「…何か策でもあるの?」
銀「そんなものないわぁ…ただ、あの娘の歌声…どうも引っ掛かるのよぉ…」
そう言うなり水銀燈は人魚に向かっていったんじゃて
め「あら…貴女が相手なの?綺麗な天使さん…」
銀「私は天使なんかじゃないわぁ…それよりも貴女…それが本当の貴女の歌声なのぉ?」
め「…何が言いたいの?」
すると水銀燈はなおも人魚に語りかける
605以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 17:17:01.27 ID:zI7e+/2+0
>>597
ベジータ登場で吹き出してしまった
606以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 17:17:36.27 ID:GjXwRVqq0
          /⌒\
         / / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         |/             \  <  今、クンクン殺してきた。リアルで。
         /   ∠,,_ノ ソ _ ,,.. _)   \__________________
        /|  '',,((ノ )   ノ (\)  |
        | |     ̄'      ̄ イ   ハァ ハァ
        \| υ     、_/ロロロ)_ ノ
        /         ̄ ̄  \
        /|    υ          \
        ( .|    /  ノ ̄ ̄ ̄)  ノ  \
       ヽ.|◯  |   ノ ̄ ̄ ̄)  /\ ○\
       /.|  o .|  ノ ̄ ̄ ̄) /  \ o゚ \
607以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 17:27:35.60 ID:Cerjl3SSO
保守
608以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 17:27:45.27 ID:RNd1E8fxO
>>604
銀「貴女が本当にこんな悲しい歌声だとは思えない…貴女は本当に自分の意思で鬼に従ってるのぉ?」
め「どういう意味?」
銀「貴女は何かを隠している…恐らくそれはとても重く悲しいこと…」
すると人魚…めぐはゆっくりと口を開いたそうな
め「えぇ…貴女が言うように私はもう長くないの…ならせめて残りの人生はパーッと悪いことでもして楽しんでやろっかなってさ…」
人魚は皮肉な笑顔を浮かべて呟いた
銀「そう…なら…私が本当に貴女の天使になってあげるわぁ…そんな悲しい歌声なんて…聞いていられないから…」
水銀燈はゆっくりと一本の羽を構え…人魚に放ったそうな
ジ「お…おい!」
ジュンが止めようとするが水銀燈はそれより早く人魚を射った
め「ありがとう…」
そう言い人魚はゆっくりと倒れた…その表情は今までのどれよりも安らかな笑顔じゃったそうな

紅「水銀燈…貴女…」
銀「行くわよ…多分あの扉の向こうに鬼の大将がいるわぁ…」
翠(水銀燈…泣いてるですか?)
足早に奥に見える扉に駆けていく水銀燈の背中はとても悲しげじゃったそうな…

ジ「この扉の向こうに鬼の大将が…行くぞ、みんな!!」
紅・銀・翠「おう!!」
そしてジュンたちはその重い扉を開いた…
609以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 17:41:42.60 ID:RNd1E8fxO
>>608
するとそこには金銀財宝を床にぶちまけ白い八頭身のウサギを踏みつけふんぞり返っている2人の鬼の大将がおった
何故か鬼は紫と白のボンテージを着ておったそうな
「ようこそおいでくださいましたわ。」
白いボンテージの鬼…雪華綺晶が声を上げる
「…歓迎…たっぷり可愛がってあげる…ふふっ。」
紫のボンテージの鬼…薔薇水晶も同様に口を開き立ち上がる
兎「ゴミです!クズです!ザザムシです!!」
…この際兎は無視しようかの…
ジ「お前らを退治しにきた。覚悟しろ!!」
薔「ふふふ…お姉ちゃん…ここは私に任せてくれない?」
薔薇水晶が呟いた
雪「まあ…アレを使うのですね?」
薔「ふふふ…まぁね…」
紫の鬼がジュンたちの前に降り立って指を鳴らしこう言うた
薔「かもーん…アッガイ…」
『ゴゴゴゴゴゴゴゴ…』
翠「な…なんですぅ!?」
銀「地面が…揺れてる?」
紅「みんな!下からなにか来るのだわ!!」
すると地響きとともに地面の下から大きなからくり人形が現れた
ジ「な…なんなんだこれは!?」
薔「戦闘用巨大からくり『アッガイ』…さぁ、行くよ?」
薔薇水晶はそう言うとそのからくりに飛び乗りジュンたちに向かってきたんじゃて…
610以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 17:42:56.62 ID:RNd1E8fxO
しばし休憩…お腹減ったとです
611以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 17:50:07.86 ID:vZgtvaMpO
>>596
ベジータがテラカッコヨスw でも>>597のオチでけっきょくいつもどおりにwwwwww

>>609
ボンテージの薔薇水晶と雪華綺晶に悶えながら続きをwktk
612以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 17:58:31.26 ID:689tRC4l0
hosyu
613以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 18:05:29.67 ID:Y8nlb4FkO
保守
614以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 18:14:37.40 ID:vZgtvaMpO
615以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 18:14:51.38 ID:Iw67iOURO
>>596冬だけど温かいお話でした……

>>609ザザムシwwwwwwwww
616以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 18:20:49.27 ID:OCCU7bv70
>>596
保守がてらって言わない。GJですGJ
ベジかっこいいね、梅岡にやらせるくらいならむしろ俺が
617以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 18:29:51.32 ID:hQVztAmZO
618以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 18:32:15.78 ID:RNd1E8fxO
>>609
薔薇水晶の操るからくりは唸りを上げながらジュンらに襲いかかってきた
ジ「くそ…デカいくせに…速い!」
銀「く…フェザーバレット!!」
水銀燈が再び羽を弾丸のように飛ばした
薔「くすっ…無駄なあがき…」ガキィン!
じゃがからくりの装甲は固くジュンらは徐々に追い詰められていったそうな
翠「くうぅ…攻撃が全然効かねぇですぅ…こんな時あの娘がいてくれたら…」
翠星石が呟いたその時じゃった
『翠星石!!』
どこからか彼女を呼ぶ声がしたんじゃ…声をした方を振り向くとそこには岩牢に閉じこめられた城主の娘…蒼星石姫がおった
翠「蒼星石!?なんでこんなとこに…」
ジ「誰だあいつ?お前にそっくりだけど…」
蒼星石姫は髪は短いものの顔立ちと髪と瞳の色が翠星石と瓜二つじゃったそうな
翠「あの娘は私の双子の妹ですぅ…昔城主のおじじに気に入られて養子に引き取られちまったですぅ
…ですがこれはチャンス!!真紅!」
紅「わかったのだわ…絆ックル!!」ドガァ!
真紅は岩牢を砕いて姫を助けたんじゃと
翠「蒼星石…会いたかったですぅ…」
蒼「僕もだよ…翠星石…」

雪「いいお話ですわ…ぐすっ…」
薔「お姉ちゃん…感動してどうするの?」
雪「はう!しまったですわ…つい敵の巧妙な心理作戦に…ばらしーちゃん!!GO!」
薔「まったく…」
619以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 18:38:32.81 ID:33es0hVJ0
620以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 18:46:40.05 ID:RNd1E8fxO
>>618
再びからくりが唸りを上げてジュンらに迫ってきおった、すると双子はそれに向かい手をつなぎ
翠「行くですぅ!蒼星石!!」
蒼「任せて!翠星石!!」
翠・蒼「ガーデナー・マーブルスクリューMAX!!!!」
『ドゴオオオオオオォォ!!』
合体技を放ったそうじゃ
ジ「す…すげぇ!!やったか!?」
ジュンらは勝利を確信した…じゃが
蒼「そ…そんな馬鹿な…」
翠「信じられねぇです…」
薔薇水晶の巨大からくりはまだ立っておった
薔「ふぅ…耐ビームコーティングをしてて助かったよ…では、さようなら。」
薔薇水晶がからくりからミサイルを放った。それは双子に直撃したそうな
ジ「翠星石!蒼星石〜!!」
煙が晴れたそこには互いに重なり合って動かない双子がおった
銀「よくもおおおおおおぉ!!」
水銀燈が怒ってからくりに突進するが
薔「くす…ばいばい。」
薔薇水晶は無数の弾丸を水銀燈に放ったそうな
銀「きゃああああああああああぁぁぁ!!」
水銀燈の体が宙を舞いやがて地面に叩きつけられた
ジ「水銀燈!!」
ジュンらが慌てて駆け寄ると水銀燈は
銀「ははは…ざまぁないわねぇ…めぐにすぐ…会えそう…よぉ…」
621以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 18:54:38.96 ID:vZgtvaMpO
早めでわるいがほしゅするyo
622以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 18:59:17.24 ID:RNd1E8fxO
>>620
そう言うなりついに動かなくなってしもうた
ジュンはたいそう怒りからくりに立ち向かおうとしたが真紅に止められたそうな
ジ「離せよ!あいつがみんなを…」
紅「ジュン、落ち着きなさい…私だって辛いわ。でも今貴方が行ってもみんなの二の舞になるだけよ…」
ジ「でも!!」
紅「私に考えがあるのだわ…私の最大の技…クリムゾン・ダイナマイトを使う…」
ジ「!?」
クリムゾン・ダイナマイト…それは真紅の命を使う代わり凄まじい威力をもつという技じゃった
ジ「駄目だ!!そんなの僕は許さないぞ…!?」
ジュンの唇を真紅の唇が塞いだ
紅「ジュン…私は貴方だからこそ自分の命をかけられるの…貴方は…生きて!」
そう言うと真紅の体を炎が包んだ…
ジ「真紅!!」
紅「さようなら…ジュン、愛しているわ…」
そう言うて小さく笑い真紅はからくりに走っていったんじゃ
紅「クリムゾン・ダイナマイト!!」
瞬間紅い閃光が走って辺りに凄まじい爆発が起きたんじゃ
ジ「真紅ー!!!!」
ジュンは涙を流して叫んだ…じゃがジュンが次に見たものは体に僅かなヒビが入っただけのからくり人形じゃったそうな
薔「ふぅ…ちょっと焦った…でもアッガイにそんなものは無駄…ふふふっ。」
薔薇水晶が得意げに笑った
623以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 19:09:31.28 ID:vZgtvaMpO
保守
624以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 19:09:39.48 ID:Iw67iOURO
支援
625以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 19:16:19.58 ID:RNd1E8fxO
>>622
雪「あはははは…全く滑稽ですわ♪」
2人の鬼が笑った
ジ「無駄…滑稽だって?…お前ら…お前ら…」
ジュンは静かに立ち上がり
ジ「お前らの血は何色だああああぁ!?」
と叫んだ
薔・雪「!?」
鬼たちはジュンの異様な威圧感に嫌な胸騒ぎを感じたそうな
薔「…ただの人間が…生意気!!」
からくり人形の鋭い爪がジュンに向かう…じゃが
『ガキイイィ!!』
なんとジュンはそれを片手で止めたそうな
薔「なっ!?なぜ…」
ジ「今ようやく思い出した…俺が誰なのかを…俺は貴様ら悪を葬るために遣わされた者…」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
ジュンの闘気が辺り渦をまいてゆく…耐えきれず薔薇水晶が口を開いた
薔「あなたは…誰!?」
ジュンはそれに答える
J「我が名はJ王!天を目指す者だああああぁ!!」グシャアァ…
ジュン…いやJ王の拳がからくりに突き刺さる
薔「ば…馬鹿な!アッガイの装甲を…」
J王「北斗神拳奥義・転龍呼吸法!!今の我にはそのようなガラクタの装甲なぞ紙切れに等しいわあぁ!!」ドガァ!!
J王の拳がからくり人形を吹っ飛ばす
ジ「これは我が強敵(とも)の怒りだ…北斗剛掌波ァ!!」
ジュンの掌から凄まじい力がほとばしる
626以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 19:18:57.23 ID:j/FhAzs+0
>>625
JUN王だったのかwwwww
627以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 19:29:56.59 ID:RNd1E8fxO
>>625
薔「お姉ちゃああああぁぁぁん!!」ドゴオオオオオオォォン…
からくり人形が薔薇水晶ごと爆発する…
雪「ば…ばらしーちゃん…よくも…よくも私の大事な妹を!!」
白いボンテージの鬼、雪華綺晶が激しい怒りを上げてJ王を見据えたんじゃと
J王「ふん…よく言うわ、うぬらは今まで一体何人の命を奪ってきたというのだ?」
雪「お黙りなさい…貴方だけは私が殺しますわ…」
そう言うなり雪華綺晶は右目の眼帯を外してジュンに向き合ったそうな
J「ふん…いかな女といえこのJ王、悪に対し容赦はせぬぞ?」ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
雪「減らず口を叩けるのもそこまでですわ…はああああああぁぁ…」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
2人の闘気が大地を震わせる…
J「北斗剛掌波!!」
雪「北斗百烈拳!!」
ドガァァァ!!
互いの技がぶつかり合って大地が砕ける
J「馬鹿な…北斗神拳だと!?」
雪「うふふ…私と同じ流派とは少々驚きましたが…これでしたらどうです?」
そう言うと雪華綺晶は右腕を上から…左腕を下から北斗七星の形を象ったそうな
J「あれは…秘奥義・天破の構え!?」
雪「うふふ…さぁ、お受けなさい!天破活殺!!」
雪華綺晶の放った凄まじい勢いの闘気が破壊の力となりJ王を襲ったのじゃ
628以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 19:38:19.69 ID:Cerjl3SSO
保守
629以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 19:45:27.19 ID:RNd1E8fxO
>>627
J「ぐはあああああぁぁッ!!」
J王の体中から鮮血が迸る…そんなJ王をみて鬼は高らかに笑ったそうな
雪「おほほほほ…私の最大の奥義の味は如何です?」
J「ぐぅ…天破活殺…闘気によって手をふれずに秘孔を突く技か…だが!」
雪「なんですの?」
J「今の我にはそれすら児戯に等しいということよ…」
雪「あら…とんだハッタリですわね?」
J「ふっ…ハッタリかどうかはうぬの目で確かめるがよい…はああああああぁぁ…」
J王が再び激しく吠える…そして
J王「北斗神拳究極奥義・無想転生!!」
雪「な…馬鹿な!?あの技を会得した者など…はっ!!」
雪華綺晶が目をやるとそこには無数のJ王…そして真紅や水銀燈たちの姿があった
雪「こ…これは…」
J王「これこそ無想転生…この世で最強のもの…それは『無』だああああぁ!!」グワシャアアアァ…雪「がはっ…」
J王「ホワタタタタタタタタタタタタ!!」
J王の激しい悲しみの拳が乱れ飛ぶ
雪「ぐはあああああぁぁ!!」
やがて雪華綺晶は宙を舞い大地に伏した…
J「ふ…うぬもまた一人の強敵(とも)であったわ…」

そして全てを終わらせたJ王が周り見るとそこには倒れる強敵(とも)たちの姿があった…
J王は悲しみを胸に激しく天に向かい吼えた…その時じゃった!!
630以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 19:52:57.84 ID:OZu19Lt3O
保守
631以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 19:57:36.98 ID:RNd1E8fxO
>>629
空から眩い光を纏った天女様が下りてきたんじゃと
天女「迎えにきたわよぉ。ジュンくぅん。」
J王「姉上…」
なんと天女様はJ王の姉じゃったそうな…そしてJ王に姉にこう言った
J王「姉上…貴方の力で強敵(とも)を生き返らせてはくれませぬか!?」
天女様は神様の使い…J王は必死に姉に願ったそうな
天女「ジュンくん…わかったわ!おねえに任せて。えいっ!!」
そう言うと死んだはずのみんなが…しもカッパや人魚、鬼たちまで生き返ったそうな
J王「姉上…礼を言う…」
天女「うふふ、いいのよ。さて、私たちのいるべき場所へ帰りましょう。」
J王「はい。」
その時じゃった…真紅がいきなりJ王を掴んだのじゃ
紅「嫌ッ!!せっかくまた会えたのにすぐさよならだなんて…そんなの認めないのだわ!!」
翠「そうですぅ!!」
銀「当然よ…ジュンは私たちの仲間よぅ…」
雪「J王さま…お強い殿方…素敵ですわ///」
薔「…ぽっ///」
J王「いや…しかしだな…」
紅「しかしもかかしもないのだわ!!」
天女「あらあら…困ったわねぇ……あ、そうだわ!お姉ちゃんいいこと思いついちゃった♪」

天女様が掌をぱんっと合わせて言ったそうな
632以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 20:06:34.31 ID:6O9fspnV0
支援保守
633以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 20:08:39.15 ID:RNd1E8fxO
>>631
J王「姉上?」
天女「私の力とジュンくんの力を使ってみんなを来世で巡り会えるようにするのよぉ♪」
蒼「…来世で?」
天女「そうよぉ。あ、でもみんなもジュンくんも今の記憶は無くちゃうんだけどね。」
紅「私はそれでも構わないのだわ。」
J王「真紅?」
紅「だって…素敵じゃない。すごく哲学的で…ロマンチックなのだわ…」
そう呟いた真紅は笑っていたそうな
天女「じゃあみんなもそれでいいわねぇ?」
一同『意義なし!!』
J王「あ、できればこっちで世話になった巴と雛苺という者も…」
天女「任せてぇ♪ええぇぇ〜〜いっ!!」
瞬間ジュンらの周りを眩い光が包んだそうな…そしてその中で
紅「ジュン…未来で待ってて…必ず貴方を見つけるのだわ。」
という声が聞こえたそうな…








そして…
634以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 20:15:26.72 ID:RNd1E8fxO
>>633

桜田家のリビングで長女ののりが楽しげにアルバムを見つめている…
の「うふふ。懐かしいなぁ♪」
ジ「姉ちゃん、それ何見てるんだ?」
彼女に弟のジュンが話かける
の「ああこれね…うぅん、内緒♪」
ジ「何だよそれ。変なの…」
の「それよりいいの?確か今日真紅ちゃんと約束してたんでしょ?」
ジ「あ…そうだった!やべっ!!」
ドタバタと慌てて玄関に向かうジュン
ジ「行ってきまーす!!」
の「いってらっしゃい♪」
弟を見送りのりが再びアルバムを広げる…そこから静かに金色の輝きが煌めいた
の「うふふ♪ジュンくんはちゃんと真紅ちゃんを見つけてくれたね。」
優しい天女の微笑みを浮かべてのりは呟いたのだった…



めでたしめでたし
635以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 20:22:51.36 ID:NfPw2KuW0
乙でした
636以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 20:23:14.94 ID:OZu19Lt3O
保守
637以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 20:31:22.80 ID:OZu19Lt3O
保守
638以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 20:33:20.08 ID:seo0CiGJ0
NGわーど hokakyara

真「ふむ・・・最近絆ックルの威力が通じなくなってきとるのだわ・・・」
?「ふふふ・・・お困りのようですね」
真「何奴!?」
マ「私の名前はマジカルアンバー・・・貴女を助けて差し上げましょう。
  この薬をお飲みください。貴女に新しい技を与えてくれるでしょう」
真「おぉ・・・!!」
ごくっ・・・ぼすんっ!きゅぴ〜〜〜ん!ごごごごご!!
真(?)「ひひひ・・・凄い、凄い力なのだわだぜ・・・。アンバーの科学は世界一ぃぃいいいい!!」

翌日

真(?)「あははh(略

J「で・・・この学校の有り様はなんだ?」
蒼「真紅が絆バスターとかいう破壊光線を撒き散らしたんだってさ」
J「ふぅん・・・さっきの痛くも痒くもない光線の事か?もろい建物だったんだな」
蒼「JUM君が強いんだよ。・・・怖かったよ・・・うぅ・・・ぐすっ・・・・・」
J「大丈夫。この先何かあったら僕が守るから」
蒼「JUM君・・・」
J「蒼星石・・・君を食べていい?」
蒼「よろこんで・・・」
かつて、薔薇学園の呼ばれた東京ドーム34個分の敷地の真ん中にある巨大な残骸の上。
そこで重なる二人を、かつて真紅という名前だったM字ハゲの残骸の眼窩が優しく見守っていましたとさ。
めでたしめでたし。
639以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 20:38:24.27 ID:sqC9bD+RO
>>634
これは壮大なストーリーですね
640以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 20:48:38.50 ID:vZgtvaMpO
641以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 20:49:29.94 ID:bCKAl8Sb0
妖怪話の続きを投下致します。

前回は>>423->>428です。
642以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 20:50:58.39 ID:bCKAl8Sb0
>>428

何だこれは。ナンダコレハ。
目の前で、私を拾った少女が奇声をあげて、暴れている。

「ダイジンサマ、ダイジンサマ、オミカギリデスカ!? ワタシハ コンナニ アナタヲ 
 オシタイシテ オリマスノニ…ウラメシヤ…ウラメシヤ……!」

口から吐き出されて行く金切り声は狂ったような愛の言葉。

「セメテ カナワヌ オモイナラ…ワタシハ アナタノ ミライヲ ウバッテ……!アハハハハハ」

そしてそのまま、彼女は自分で自分の首を締め始める。
面食らっている私を他所に、人間達は、慣れているかのように淡々と準備をすすめていく。
侍女たちが、少女を押さえつけ、寝所に縛った。普段より数倍は濃い香が焚かれて、
駆けつけた祈祷師達は思い思いに獲物を掲げて、悪霊払いのまじないを紡ぎつづける。
踏まれそうになり、部屋の隅へと逃れながら、私はただ呆然とその様子を見つづけていた。

それからしばらくたっても、状況は一向に変わらない。
見ている限り、鬼のような形相をした女の霊は、憑いたまま一向に彼女の上から退く気配は無い。
それどころか、それに押されて何かが少女の体から押し出されていく。
恨み辛みで大きく膨れた霊にくらべて牛と子供ほどサイズが違うそれは、
今にも切れそうな線で少女の体と繋がるそれは……
643以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 20:51:56.83 ID:bCKAl8Sb0
>>642

……仕方が無い。不本意だけれど、人間に手を貸そう。
恩ある相手の危機を見捨てるなどというのは、天狗の沽券にかかわる話。

それにしても、これで彼女の居室の謎が理解できた。
屋根を支える柱には様々な守りの札が貼られ、たちこめるのは強い魔除けの香のにおい。
その徹底振りといったら、そこらの弱い霊くらいならば
部屋に近づいただけで消滅しかねないんじゃないかと思えるほど。
一体何故ここまでガチガチに守りを固めているのやら、ずっと不思議に思っていたのだ。
私にとっては強いにおいと風が通らない事さえ我慢すれば、
空気自体はきれいで良い環境であるのが幸いであったのだが。
それらはすべて、彼女を憑き物から守るため、ということなのだろう。

隅からそっと歩き出し、彼女の元へ近づいてゆく。
一心不乱にまじないを唱えつづける祈祷師達は、私の存在に気づいていない。
易々と横をすり抜けて、近づく事が出来た。
見上げれば、彼らまじないを聞くことなく、嘆き、怒り、喚く鬼女の姿。
……聞くことなく?もしかして、聞こえていない?
古今東西、恋に溺れた生き物は、多かれ少なかれ人の話など聞く耳持たないものではあるが、
払うまじないまでも聞く耳もたないとは中々に面倒な悪霊だ。
だからこそ、この物々しい警備を突破して彼女に憑くことができたのかもしれないが。
644以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 20:52:54.19 ID:bCKAl8Sb0
>>643

ため息をつく。このままでは何かきっかけでもない限り、鬼女は退いてくれそうに無い。
きっかけ。周囲をぐるりと見渡すと、目に入ったのは清めの炎。あれならば。
そう思って近寄っていく。ばさりと羽根を広げ、飛び上がろうとするが・
案の定、広げた翼は動きが鈍く、飛ぶ事など出来そうにない。
もう少し高さがないと……まさか、この状況で天狗の本性を出すわけにもいかないし。
そんな事をすれば、払ったら払ったで次は私が攻撃される羽目になりかねない。
考えた所で、目に入ったのは炎の前で一心に念仏を唱える一人の坊主頭。
丁度いい位置に居るその彼に駆け寄って、金糸で織られた袈裟に爪をかけ、一気に駆け上った。
最後に頭を蹴って飛び上がったところで大きく翼を開いて風を起こす!
もちろん、周囲の几帳などには飛び火しないよう注意を払った。
踏み台にした坊主頭に焦げ跡が残るくらいは、別にどうだっていい。

そうして、一瞬広がった炎が元に戻る頃には、
鬼女は服に火をつけられて驚きと苦しみの声を上げていた。

そこから先はすぐだった。最初、何が起こったのかとびっくりしていた祈祷師達だが、
状況を見てすぐに、今が時とばかりにまじないに力を入れた。
対して、火をつけられたことでやっと周囲に気がつきはじめた鬼女は、
湯も沸かせないほどの短い間に追い散らされてしまったのである。

その後、祈祷師達が息を吐くのと同時に、やっと離れに安堵の空気が流れはじめた。
それから程なく、彼女の父と思しき貴人が渡り廊下を越えてやってきて、ねぎらいの言葉をかける。
けれど私はそれを他所に、彼女の……父親に「めぐ」と呼ばれていたこの離れの姫の、
その枕元へと近寄って、顔を覗き込んだ。
645以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 20:54:27.84 ID:bCKAl8Sb0
>>644

一時期は苦しげな表情を浮かべていたが、今は安らかな寝顔だった。
この少々奇矯な、命の恩人である少女を守れた事に少しほっとする。
傍を離れると、侍女の一人が縛り付けていた紐を解いて、寝具をきちんとかけなおしていった。

私もこのまま寝てしまおうか、と近くの寝床に歩き始めた時。
背中からがしりと捕らえられて、ひょい、と持ち上げられた。

一体何かと振り向けば、そこには先ほど踏み台にした坊主の姿。
流石にアレは腹に据えかねたのか、と思いきや。
すぐに他の祈祷師達の所へ連れて行かれて……
それから数刻後、私はぐったりと疲れた体を、改めて寝床へと横たえる事になった。

術で風を起こしたことを見咎められて、祈祷師達に悪いモノではないかと怪しまれたのだ。
おかげで、籠に入れられて悪霊払いの色んな札を貼られたり、
香の焚かれた袋の中につっこまれたりなどなど散々だった。
しかし、あたりまえのようにそれらは私に効くことはない。私は憑き物の類などではないのだから。
追い払いたいならば、いっそ素直に刀や槍を持ってきたほうが、はるかに効果があるだろう。
……思った所で、翼の矢傷を思い出して気分が沈む。

ともかく、それらが私に何も効果が無い事を思い知った後には、
次は一転して「クマノの御使い」扱いされた。
無礼を謝罪されて拝まれたまでは気分が良かったが、しかし疲れてうんざりすることに変わりは無い。
結局、彼らに解放された後は、寝る以外にはもう何もしたくないような有様だった。
646以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 20:55:50.47 ID:bCKAl8Sb0
>>645

相も変わらず香の匂いにつつまれた、部屋の寝床で眠りについて。
その夜私が見た夢は、彼女の歌の、夢だった。

―――
647以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 20:57:00.76 ID:bCKAl8Sb0
今は此処まで。毎度量が少なめですが、まだまだ続いてしまいそうです。
此処でまだ起承転結の起か承のあたりのはずなので。
そのようなわけで、まだしばらくの間お付き合いいただきたく。
それでは、近いうちに……
648以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 21:00:58.84 ID:NfPw2KuW0
流石天狗の銀様だな
ウチにも銀様烏こい、銀様烏
649以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 21:09:04.08 ID:FxzDPB6Q0
百鬼夜行キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
めぐは霊媒体質なのかな?銀様は神様の使いと思われて、退治されることもないようだし。
続きwktk!
650以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 21:10:50.90 ID:mBL4l3JhO
>>647 GJ!
このシリーズが再開されて本当にうれしいス。続き待ってる!
651以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 21:17:37.34 ID:BFNjdVNs0
保守
652以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 21:25:00.05 ID:vfF9JMYLO

653以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 21:30:56.09 ID:NfPw2KuW0
ほしゅ
654以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 21:33:35.45 ID:6yhI8Mex0
>>596
初めはどうなることかと思っていたけど、丸く収まってなによりでした。
それにしても、懐かしい曲を・・・。11年前かぁ。

おまけは蛇足過ぎwww

>>646
これは続きに期待大!
表現が多彩ですね。読んで楽しく、参考になるとはGJの一言に尽きる。
それにしても冒頭のセリフ・・・・・・むむ、意味深長ナリ。
655以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 21:33:45.22 ID:OCCU7bv70
>>647
楽しく読ませてもらってます
wktkしながら待ってますー
656以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 21:40:53.51 ID:OCCU7bv70
保守
657以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 21:41:47.31 ID:Y8nlb4FkO
保守
658以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 21:45:58.11 ID:j1ji0jVQ0
>>578
ただ甘いだけではない(いやそう言う話も大好きなんですがw)、
じんと心にしみる話でした。

てなわけで心ここにあらずな真紅
http://rozeen.rdy.jp/up/2006110721404867.jpg



なぜかペンギンズメモリーのCM思い出したw
659以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 21:49:59.11 ID:6qARk7YuO
660以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 21:55:10.47 ID:bCKAl8Sb0
皆様感想ありがとうございまっす!
>>648
うちに来たら全力で突付かれそうなヤカン。銀様烏。
>>649
wktkキタ━━(゚∀゚)━━ !!!!! がんがりやす。
>>650
ありがとうございます。続きも鋭意創作中でっ
>>654
ありがとうございます。そんなGJをもらえるとは天狗ネタだけに鼻が高い。
冒頭が暴投にならぬよう、頑張っていきます(゚∀゚)
>>655
ありがとうございまっす!近いうちに続きが落とせるようもそもそと書いておりますー
661以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 21:57:34.62 ID:cJQdjBoWO
あなた達の根性みせてください
http://124.34.229.82/servlet/BBSres/128663/41746677
662以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 22:01:31.55 ID:GzdhdqAS0
http://school5.2ch.net/test/read.cgi/ojyuken/1161487885/l50
VIPPERが糞アホ扱いされています

613 :実名攻撃大好きKITTY :2006/11/07(火) 16:09:52 ID:amyaTQtY0
vipの糞共が乱入してきてんのか?
智辯生の質も本当に落ちたな

それはそうと校長乙。別に土下座なんてやって欲しくもないが、過ちを認めるのは正解
ただ自殺だけは勘弁なw


633 :実名攻撃大好きKITTY :2006/11/07(火) 21:44:50 ID:amyaTQtY0
>>627
お前がいうな、と。

どっちにしろVIPのアホどもは場をわきまえろ、な
663以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 22:08:10.71 ID:vfF9JMYLO

664以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 22:09:09.85 ID:lQenaZbs0
>>658
ペンギンズメモリーっておまwwwwwwww
665以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 22:15:01.22 ID:48j7S5bCO
最近絵の投下も増えて嬉しい保守
666以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 22:19:08.15 ID:OCCU7bv70
>>658
酔えないのだわとか思ってる割に酔ってる
そんな雰囲気がプンプンするぜェーッGJ
667以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 22:24:11.17 ID:6yhI8Mex0
>>658
大人びてる真紅さまテラウツクシス (*´Д`)

ぼんやりとした瞳の先には、どんな景色を夢みているのか。
668以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 22:30:14.94 ID:OCCU7bv70
保守
669以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 22:34:49.65 ID:hQVztAmZO
>>658
こうゆう絵大好きだぜ!GJ!!!!
670以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 22:43:21.61 ID:UqzhEitt0
落ちるな保守
671以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 22:43:27.09 ID:OCCU7bv70
保守
672以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 22:48:58.71 ID:6O9fspnV0
ほしゅ
673以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 22:52:21.70 ID:zI7e+/2+0
デジモンアドベンチャーのパロ、やっと一話できたが落として大丈夫かな?
674以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 22:56:23.64 ID:6wLnyKXg0
投下混雑時以外の「投下いいかな?」は不要
675以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 22:56:49.79 ID:Y8nlb4FkO
wktk
676以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 22:57:58.90 ID:vZgtvaMpO
>>673wktkwktk
677以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 22:59:07.46 ID:zI7e+/2+0
おーっと、しかしもうちょっと待ってくれ
早ければ明日に投下できると思う
678以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:07:12.16 ID:6wLnyKXg0
ho
679以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:15:00.24 ID:6yhI8Mex0
保守
680以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:16:39.12 ID:OCCU7bv70
「こーどもー、こーどもー、たーっぷりー、こーどもー」
「イミフなお歌を熱唱する子からは極力距離をおきたいのが人情ってものです。逃走開始」
「あ、ジュンだ。気づいてたけど」
「くやしい」
「退屈です。しのいでください」
「だから日本語おかしい。他にもいろいろおかしい。まあつきあうけど」
「! やったあそれじゃ「子づくり以外ならな」」
「むかー。ジュンのけちんぼー。ベニスの商人ー。濁点を半濁点に変えてやるー」
「卑猥にすぎる」「ふひひ」

「もうコウノトリは信じない。夢見る乙女は卒業です」
「いや、最初から信じてないだろお前」
「いまどきの赤ちゃんはサンタさんが連れてきてくれるの」
「……。そうか、初耳だな」
「クリスマスの朝、目を覚ますとね」
「ああ」
「枕元に置いといたジャンボ靴下の中に、赤ちゃんがみっしり詰まってる」
「怖いって!」
「ええー。……じゃあ、ひかえめに詰まってる」
「赤ちゃんを靴下に詰めてはいけない! ダメ絶対!」

「――あー、まずったな。オチが無い。どうする薔薇水晶」
「ふたりで堕ちればいいんだよ。ジュンと一緒なら、こわくない……ぎゅむっと」
「何だその力ずくなラヴィEND。あっ。こら。くっつくの禁止。まさちゅー禁止」
「ふひひ。……ほんとうだよ?」
681以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:17:21.05 ID:OCCU7bv70
一応前の>>464
682以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:19:26.72 ID:xamGmqoqO
>>680
結局落ちらしい落ちはないんだなwwww
683以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:19:49.42 ID:j1ji0jVQ0
>>680
赤ちゃんみっしり激コワスwwww
684以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:26:15.95 ID:Iw67iOURO
685以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:27:09.44 ID:h7Qdnciz0
投下いきます
686以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:27:43.91 ID:iMnYpSlQO
球体関節が不満なの?一体何が不満なの?
687以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:28:20.20 ID:6yhI8Mex0
>>680
むうぅ・・・卑猥にすぎる。けしからん!

だが、それもいい。
688以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:28:26.70 ID:h7Qdnciz0
【眠り姫】

おとぎ話に眠り続ける姫を王子様が口付けで起こす話がある
王子様はその姫に一目ぼれしたから姫を起こした
しかし王子様は本当に起こしたかったのだろうか

水銀燈「ジュンったら遅いわねぇ」
水銀燈は広い公園の一角にあるベンチにてジュンを待っていた。
今日はデートの日。
2時に待ち合わせだったのだがすでにその時間は過ぎ10分が経過していた。
水銀燈「女性を待たせるなんてひどいわねぇジュンも・・・」
口ではこういってるが水銀燈は待つのはそこまで嫌なわけではない。
ベンチに座り今か今かと待つ。
そして彼が来てくれた時のあの幸せな気持ちがたまらなく好きだった。
水銀燈「ふふ・・・ジュンったら来たとたんに謝るんでしょうねぇ」
あのちょっと気弱で、でも意志が強くとてもやさしい少年が必死で謝っている姿。
多分寝過ごしたか何かなんだろうけど必死で謝るんだろう。
それを私はしかたないなぁという感じで笑う、みたいな光景が浮かぶ。
そんなことを思いながら水銀燈は持ってきた本をバックから出す。
水銀燈「まぁゆっくり待ちましょうかねぇ・・ふああ〜」
あくびを一つして水銀燈は本を開いた。
689以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:29:25.26 ID:h7Qdnciz0
>>688
ジュン「やばいなー朝起きたら姉ちゃんいないし、しかも洗濯と洗い物しといてなんて・・・完全に遅刻だなー」
ジュンは走っていた。
今日は水銀燈とデートの約束をしていた日。
しかし待ち合わせ時間はとっくに過ぎている。
起きた時間は別に遅刻する時間でもなかったが、姉がいなくしかも家事をやっておいてとの書置きのため時間は完全に過ぎていた。
ジュン「ちゃんと謝んなきゃなぁー」
一秒でも早く着こうとジュンは走る。
水銀燈が帰ってしまっているって事はないと思うが待たすのはよくない。
何より水銀燈に会いたいから。
彼は走り続けた。
そうして走り続けてようやく公園が見えてきた。
でもここで終わりではない。
この公園はとても広くまだまだ待ち合わせ場所まで距離があるからだ。
公園に入ってからもジュンは走り続けた。
そして―――
ジュン「はあはあ・・・お、あれは水銀燈か」
やっと水銀燈が見えてきた。
690以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:31:28.53 ID:h7Qdnciz0
>>689
王子様が口付けで起こした姫
王子様が一目ぼれするくらいだ、それはそれは美しかったんだろう
でも―――
いや、だからこそ―――
本当に起こしたかったのだろうか
本当は―――

ジュン「水銀燈・・・?」
ジュンが水銀燈の前に着いて挨拶した時、いや正確には着いたとたんに水銀燈の予想どおり謝ったのだが返事はなかった。
水銀燈「すう・・・・・すう・・・・・」
ジュン「寝てる・・・」
水銀燈は本を読んでいる途中に寝てしまったらしい。
閉じた本を膝にのせて寝息を立てている。
ジュン「水銀t・・・」
その姿を見てジュンは起こすのをためらった
なぜなら―――
691以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:32:15.37 ID:h7Qdnciz0
>>690
その姿はとても美しかった
まるでおとぎ話にでてくる眠り姫のように
何か軽々しく触れてはいけないような
でも何時までも眺めていたい
そんな寝顔
起こしてしまったら
その寝顔を―――美しさを―――壊してしまう
そんな気がしてしまう

もしかしたら―――
おとぎ話の王子様も同じ気持ちだったのではないだろうか―――

ジュン「・・・・・・・・」
ジュンは水銀燈の隣に座った。
そして起こすことはせず
ただ静かに―――
起きるのを待った―――
692以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:33:27.15 ID:h7Qdnciz0
>>691
水銀燈「・・・ん」
日が傾きオレンジ色の光が公園に降り注いでいる夕暮れの時間。
その時間に水銀燈は目を覚ました。
ジュン「起きた・・・?」
水銀燈「あれ・・・ジュン?」
だんだんと意識がはっきりしてきているらしい。
きょろきょろと周りをみてジュンにきいた。
水銀燈「・・・なんで夕方なのぉ?」
ジュンは少々考えて現在の状況を説明した。

水銀燈「なるほどねぇ・・・」
ジュン「だから・・ゴメン」
ジュンの話をきき水銀燈は一通りの把握をした。
ジュン「んと・・・この後はどうしようか?」
一通り話し終えたジュンが水銀燈にきく。
水銀燈「そぉねぇ・・・じゃあこのまま公園内でも散歩しましょぉ」
ジュン「それでいいの?」
水銀燈「うん」
そういって二人はベンチから立ちあがる。
693以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:34:16.88 ID:h7Qdnciz0
>>692
水銀燈「あ、ジュン」
ふと思いついたように水銀燈はジュンを呼ぶ。
ジュン「ん?どうしt」
言い終わらないうちに水銀燈がジュンの腕に抱きついてきた。
ジュン「わわ」
思わずよろめくジュン。
水銀燈「えへへ・・もう遅れちゃやぁよ」
ジュン「うん・・わかった、もう遅刻しない」
水銀燈「うん!」
満面の笑みで水銀燈はうなずいた。

ああそうか―――
王子様はわかっていたんだ
眠り顔も確かに美しい
でも―――
一番美しいのは―――
この笑顔なんだって


終わり
694以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:41:03.91 ID:UlSMLE2gP
これは萌える…
695以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:41:35.52 ID:sqC9bD+RO
銀様かわいいよ銀様
696以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:42:35.50 ID:NfPw2KuW0
>>693

あまーい、これはかなりきた

>ジュン「水銀燈・・・?」
ジュンが水銀燈の前に着いて挨拶した時、いや正確には着いたとたんに水銀燈の予想どおり謝ったのだが返事はなかった。

一瞬死んでるかと思った不謹慎な俺がいる
697以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:49:19.62 ID:6wLnyKXg0
ho
698以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:49:22.24 ID:oTUqb18oO
真紅「お父様は言っていたわ、紅茶と夢は温かい時が素晴らしい。そしてそれを冷ます者を許すなと」

金糸雀「パーフェクトハーモニーかしらー」

蒼星石「なぜ僕がガタックに選ばれたんだ!言え!」
699以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:52:27.96 ID:seo0CiGJ0
>>698
坊やだからさ
700以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:52:50.76 ID:xamGmqoqO
>>696
あ、俺がいる

銀ちゃんいいな
寝顔は魅力的だよな
701以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:53:06.35 ID:oTUqb18oO
>>696
へんじがない
ただのしかばねのようだ
702以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 23:57:55.43 ID:6O9fspnV0
保守
703以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 00:03:18.49 ID:ataFWH9N0
保守
704以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 00:09:09.65 ID:zNhi645C0
保守
705以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 00:15:14.92 ID:ataFWH9N0
保守
706以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 00:23:00.11 ID:rrSnKD3Z0
「一つ屋根の下 第七十八話 JUMと六女」

「お早う御座います。滝川クリスタルです。」
僕は、朝一番のニュースをパンをかじりながら見ていた。学校のある日の朝というのは憂鬱だ。
「はい、兄さん。お砂糖は入れる?」
「いや、いいよ。眠いからそのまま飲む。」
蒼姉ちゃんがコトリとコーヒーを置いてくれる。制服にエプロン姿が朝から目の保養になる。
「ふ〜ん、連続タシーロ犯逮捕ねぇ……しかしまぁ、物騒と言うか何て言うか。蒼も気をつけなよ?」
「え、僕?僕は大丈夫だよ。わざわざ僕を狙う人なんて居ないだろうし。」
そう言ってニコッとする蒼姉ちゃん。相変わらず控えめといえば聞こえはいいが、自分に自信がなさ過ぎる人だ。
そう思ってるのは本人だけで、蒼姉ちゃんは男子にも人気あるんだけどなぁ。最近出番のないべジータを
筆頭に。そんな事思ってると、後ろからドタバタと走ってくる音が聞こえる。
「JUMにぃ〜〜〜!!」
ヒナ姉ちゃんか。僕はコーヒーをすする。うん、苦い。そして熱い。まぁ、目覚ましにはいいだろう。そう思っていると
急に背後を何者かに……まぁ、ヒナ姉ちゃんだろうケド。急襲された。
「JUMにぃ〜!JUMにぃのぼりなのぉ〜!!」
背中にガバッと抱きつき、よじよじと頭に登ってくる。それは何時もの事だからいいんだ。問題はタイミングな
わけで。僕は飲んでいたコーヒーを盛大にひっくり返していた。
「うあっちゃあああああああああ!!!!!!」
「うよ?北斗の拳?」
それはゆあっしゃー。あれってゆーはしょっくらしいけど。僕にはゆあっしゃーにしか聞こえない。
「に、兄さん!?え、えっとえっと……そ、そうだ。とりあえず制服脱いで!!」
蒼姉ちゃんが慌てて僕の胸元によって、少し慌てながら制服を脱がしていく。ちなみに、我が校の冬服の
男子の制服はブレザーだ。基本的にはカッターシャツ+カーディガン+ジャケット。朝食時だったので、
カッターとカーディガンだけ着ていたが、コーヒーでビショビショだ。
707以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 00:23:48.60 ID:rrSnKD3Z0
>>706
さて、騒ぎを聞きつけたのか銀姉ちゃんがヒョッコリ顔を出す。制服なトコを見ると用意は万全みたいだ。
「なにぃ?何の騒ぎぃ………ちょ、ちょっとぉ蒼星石!!雛苺の居る目も前で……しかも朝から!?」
何を勘違いしてしているのか、何だか戯言を抜かしてるが放置しとこう。
「う…ご、ごめんなさいなの…」
ヒナ姉ちゃんが後ろでシュンとしてる。ああ、もう。そんな顔されると怒るに怒れない。
「ん〜……カッターは洗えばいだろうけど、カーディガンはクリーニング出した方がいいね。僕帰りに寄って
くるよ。それまで、予備のなかったっけ?」
「探してみる。カッターも着替えなおさないとだしな。ほら、ヒナ。もういいから。学校行く準備しろよ?」
「うい……」
僕は部屋に戻る。うわ、ちょっと胸とお腹が赤い。火傷はしてないと思うけど。今日は朝から災難だなぁ。

「おはよう、雛苺。桜田先輩。どうしたの?」
ヒナ姉ちゃんと登校中、柏葉と合流する。柏葉は未だにシュンとしてるヒナ姉ちゃんを見て首を傾げている。
「う…ヒナ失敗しちゃったの……JUMにぃのかーでぃがん……」
「カーディガン?そういえば、先輩着てないですね。どうかしたんですか?」
「ん〜、まぁ色々と…な。しかし、急に寒くなったな。」
昨日一昨日までは、結構暖かかった気がするんだけど、今日は朝から寒い。秋を通り越して冬が来た気が
するくらいだ。やっぱりカーディガンなしは寒い。僕は、両手でゴシゴシと腕を擦る。
「本当に寒そうですね。あ、あのぉ……そ、その私でよければ人肌で……」
上目遣いをしながら柏葉が言ってくる。どう対処すべきか……とりあえずスルーだな。
「お、学校着いたな。ヒナもさ、僕はもう気にしてないからさ。それじゃあ、またな。」
僕は柏葉とヒナ姉ちゃんを後にして教室に向かう。柏葉が小さく「チッ」と言った気がするが気にしないどこう。
気になるのはヒナ姉ちゃんの方だ。やっぱり気にしてるのか、ずっと俯いて元気のないままだった。
708以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 00:24:25.96 ID:rrSnKD3Z0
>>707
さて、時間は流れて六時間目。黒板にはでっかく「自習」と書かれてあり、先生はいない。真面目に受験
勉強してる生徒も居るが、適当に遊んで時間を潰してる生徒が殆どだ。とりあえず、笹原は何故か
廊下に立たされている。まぁ、それは何時もの事だから全く気にしない。少し辺りを見回す。
「…………す〜……す〜……」
少し離れたところでめぐ先輩がスヤスヤと寝息を立てて寝ていた。流石は、アリス大学の医学部に進学を
決めてるだけあって余裕だ。僕はそんなめぐ先輩をじーっと見る。長い黒髪が実に綺麗だ。
普段は結構はっちゃけてるけど、黙ってれば本当に美少女だ。しかし、本当に心地良さそうに寝てるなぁ。
もう二度と起きないんじゃないかって言うくらい……冗談で言ったけど大丈夫だよね……?
ちゃんと起きるよね、めぐ先輩……僕はめぐ先輩を見てると、逆に自分の心臓の方が先に止まりそうな
気がして慌てて目を逸らす。何かフワッとめぐ先輩から出た気がするが、絶対気のせいだ。
逸らした視線の先には銀姉ちゃんが居た。銀姉ちゃんは耳にイヤホンをさして、PSPをカチカチと真剣に
プレイしていた。何やってるんだろうな〜っと考えて、理解。恐らくモンスターハンターだろう。
銀姉ちゃんに限らず、他の姉妹も軒並みはまってるようで、気がつくとリビングでテーブルに座って
みんなプレイしている。合言葉は「そうだ、狩りに行こう」だ。
さて、僕は何しようか……と考える。僕は自慢じゃないが大学は決まってない。いや……そもそも最近
忘れがちだけど、僕はまだ一年のはずだ。最近兄妹になれちゃったが、本来は姉弟だ。
きっとこれは、長い長い夢。そう考えると勉強する気なんて起きる筈がない。
となると、する事は一つ。睡眠だ。僕は、腕を枕に机に向かってうつ伏せる。寝よう……………
そう思って目を瞑るが眠れる気がしなかった。先ず、何と言っても寒い。僕は今日ほどカーディガンの
存在を思った事はない。人は何故失ってから気づくのだろう……教室は暖房効いてるけど、それでも寒い。
寝たら死ぬぞ!!って感じだ。結局、僕はボケーッとしたまま六時間目を過ごすしかなかった。

709以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 00:25:35.19 ID:rrSnKD3Z0
>>708
帰り道、僕は北風に晒されながら帰路を急いでいた。やばい、これは寒い。心なしか朝より寒い気がした。
カッターシャツの上にジャケットを羽織ってはいるが、それでも寒い。もう冬だなって思う。
「JUMにぃーーーーー!!!」
後ろからバタバタ走る音が聞こえたと思えば、急に背中に重力がかかりほんのり温かくなる。
こんな事するのはヒナ姉ちゃんしかいない。少し元気になったんだなって思うとホッとする。が……
「なぁ、ヒナ。引っ付くのはいいんだが……離れないのか?」
「うーとね……今日はヒナのせいで、JUMにぃが寒い思いしちゃったから…だから、ヒナがJUMにぃの
カーディガンになるの!JUMにぃ、あったかい?」
ヒナ姉ちゃんは僕の背中にしがみ付きギューッと抱きしめてくる。
「ん、前が少し寒いけどな。」
僕がそう言うと、今度は僕の前に移動して同じようにギューッとしてくる。温かいな……僕はそう思った。
まぁ、恐らく柏葉の入れ知恵だろうけど、多分ヒナ姉ちゃんなりに何とかしようって思ったんだろうな。
僕は、僕を全面から抱きしめてるヒナ姉ちゃんの頭を撫でながら歩く。
「なぁ、ヒナ?もしさ、僕がヒナのお兄ちゃんじゃなくって、弟だったらどうする?」
僕の胸に顔を埋めていたヒナ姉ちゃんは顔をあげて僕の顔を見る。
「う?JUMにぃがヒナの弟だったら?うーとね……うー……」
ヒナ姉ちゃんは真剣に考えている。考えて考えて考えて……そして、正に純粋無垢と言える笑顔を向けて言った。
「うっとね、ヒナよく分からないけど……JUMにぃが兄でも弟でも、だぁい好きなのーー!!」
ヒナ姉ちゃんが太陽のような笑顔を向ける。僕はそれだけで何だか暖かくなった気がした。
END
710以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 00:32:32.50 ID:9VCPRc9R0
保守age
711以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 00:32:47.63 ID:ataFWH9N0
なにこの不真面目姉妹達wwwwwwwwwwww

>「うあっちゃあああああああああ!!!!!!」
「うよ?北斗の拳?」

不覚にも此処で噴いた
712以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 00:33:03.85 ID:JrP/lTfLO
屋根ktkr。巴wwww雛は何だかんだでかわいいなぁと。でも、一番萌えたのは制服エプロンの蒼姉ちゃんです。
713以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 00:38:55.95 ID:ataFWH9N0
保守
714以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 00:44:41.12 ID:s4Tljrcl0
保守
そして就寝
715以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 00:45:39.61 ID:lDkhn89h0
雛は無邪気で巴は何気に黒いwwwww





つーか新ジャンル「制服エプロン」確立?
716以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 00:49:48.96 ID:11cALOtmO
>>709
起きたら屋根来てた!


にしても巴はwwww
717以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 00:59:42.80 ID:FU1C9gymO

718以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 00:59:55.52 ID:lDkhn89h0
保守
719以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 01:01:15.53 ID:FRTRiFH4O
>>709 個人的にはそんな巴もGOOD!!!!
720以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 01:09:00.83 ID:jEa33fatO
721以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 01:16:34.91 ID:ataFWH9N0
722以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 01:18:02.95 ID:xnuxbRvjO
アッー!
723以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 01:31:06.52 ID:FU1C9gymO

724以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 01:41:14.13 ID:zNhi645C0
夜中にひっそりと投下。  仮想戦記物 その3

  1947.4.18

真夜中の廃墟に漂う、一触即発の気配。知らず、真紅は息を潜めていた。
注意深く、物陰を見回していくと……潜んでいる人影が複数、確認できる。
服装は統一されておらず、正規軍でないことは明らかだ。
つい最近になって、レジスタンスの一団が流れてきて、住み着いたのだろうか。


「……攻撃してこないわねぇ。ホントに囲まれてるのぉ?」

焦れた水銀燈が、真紅の隣に上がってきて、むりやり頭を並べてくる。
ただでさえ狭いキューポラは、互いの息がかかるくらい窮屈な空間となった。
真紅は頬をくすぐる彼女の吐息に耳を染め、不平を言おうとしたものの、ぐっと堪えて顎をしゃくった。
示された方角のペリスコープを覗いた水銀燈は「あらぁ」と、暢気に呟いた。

「思いっ切り、パンツァーシュレッケで狙われてるじゃなぁい」
「こちらが抵抗の素振りを見せないから、様子を見ているんでしょうね。
 ちょっとでも砲塔を旋回させようものなら、直ぐにロケット弾が飛んでくる筈よ」
「様子を見るくらいだから、好戦的で無秩序な部隊じゃないみたいだね。
 試しに、ボクが白旗を掲げて出てみようか?」
「待ちなさい、蒼星石」

静かに、だが強い語調で、真紅は装填手用ハッチに指を掛ける蒼星石を引き留めた。
「車長は私よ。どうするのかは、私が考え、決めることだわ」
725以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 01:42:28.10 ID:zNhi645C0
>>724
言って、襟元に巻いていた真っ白い絹のスカーフを外し、水銀燈の瞳を見つめた。

「私に、もしもの事があった時には…………みんなを頼むわね、水銀燈」
「はぁ? いきなり、なに言い出すかと思えば、バカじゃなぁい?
 もしも……だなんて危ぶむくらいなら、最初っから、私に任せておきなさいよ。
 おばかさんの真紅よりは、よっぽど巧く交渉でき――」
「いいから、下がっていなさい。これは命令よ」

有無を言わせぬセリフでありながら、あくまで穏やかに……。
負けず嫌いの水銀燈は、更に食い下がろうとしたが、結局、渋々とキューポラを降りた。
ここで言い争っていても埒があかないことは、彼女とて承知している。
そして、真紅が時に我を曲げない強情さを発揮することも、理解していた。

「ありがとう、水銀燈」
「……ふん。おばかさんの真紅なんか、のこのこ出てって、撃たれちゃえばいいのよ」
「貴女に心配してもらえるなんて、嬉しいわね」

笑顔を返して、真紅は砲塔の上に誰も乗っていないことを確かめた。
もし外に襲撃者が居て、ハッチを開けた途端に手榴弾を投げ込まれたら、一巻の終わりだ。
だが、幸いにも近接している者は皆無だった。

真紅はハッチのロックを外して、襲撃者たちを刺激しないよう、ゆっくりと押し上げていった。
その段階ではまだ、無防備に頭を出したりしない。
用心のため、利き腕とは反対の手でスカーフの端を摘み、ハッチの外に伸ばした。
撃たれるかも知れない。激しい動悸に見舞われながら、恐る恐る……ゆっくりと振ってみる。
726以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 01:43:28.84 ID:zNhi645C0
>>725
反応は、何もなかった。銃弾どころか、人の声すら飛んでこない。
意を決した真紅は、慣れた身のこなしでハッチを擦り抜け、砲塔の上に立ち上がった。
雨上がりの湿気った夜風に、金色の糸束がたゆたう。
物怖じしない彼女の態度は、言い知れぬ威圧的を放っており、襲撃者たちを少なからず畏縮させた。

けれど、怖いのは真紅とて同じ。
堂々と振る舞っていても、いつ何処から撃たれるか分からない恐怖で、両脚が小刻みに震えている。
僅かでも気を抜けば、膝がカクンと折れてしまいそうなほどに。
真紅は自らを奮い立たせるため、悟られないように深呼吸して……
凛とした眼差しを、廃墟に潜む者たちへと走らせた。


「何者なの! 姿を見せなさい!」

静寂を破って、夜闇に谺する真紅の声。
気を張っていたつもりだったが、少しだけ語尾が震えていた。
それを虚勢と見抜かれたのか、廃墟の中から応える声は無い。

やはり徹底抗戦しかないの?
真紅が胸の内で呟くのと同時に、黒髪を逆立たせた青年が、ティーガーVの前に立ちはだかった。
わりと小柄な体躯で、やけに額の広い男だ。
手に武器は携えていないが、眼光鋭く真紅を睨みながら、歩み寄ってくる。
車内では、金糸雀が前面機銃の銃座に就いて、いつでも撃てる体勢に入っていた。

異様な緊迫感が漂う中、青年がゆっくりと右腕を上げた。「攻撃は中止だ」
727以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 01:45:28.37 ID:zNhi645C0
>>726
その一言で、肌を刺し、身を斬るほどに張り詰めていた殺気が、雲散霧消していく。
あのパンツァーシュレッケを構えていた少年も、緊張の糸が切れたように惚けた顔をしていた。
顔を突き合わせて、初めて気付いたのだが、その少年はメガネを掛けていて、
どこか臆病な印象を、見る者に抱かせる存在だった。

(東洋系の顔つきだわ。日本人……かしらね)

真紅に、じっと見つめられていると察した彼は、気まずそうに顔を背けた。
他人との付き合いが、あまり上手ではないようだ。

「すまなかったな。見慣れないシルエットだったから、敵の新型戦車かと思ったぜ。
 まあ、こんな深夜に単独で移動してるんだから、自業自得と言ってもいいな。
 夜間にありがちな不慮の事故さ。死人が出なかっただけマシだろ?」

車体の方から届いた声に、真紅は我に返った。
振り向くと、リーダー格の青年が腰に両手を当てて彼女を見上げ、ニヤニヤしている。
いかにも自分たちには否がないという口振りに、真紅の神経が逆撫でされた。

「べらべらと、おしゃべりな男ね。あなたは何者? 名乗りなさい」
「こりゃまた……随分と気の強ぇ嬢ちゃんだな」

青年は人を食った態度で肩を竦め、くっくっ……と含み笑った。
そうやって相手を逆上させ、心理的な優位を得ようという企みだろう。
思惑どおりに踊ってやる義理もない。真紅は腕組みして、青年を冷ややかに見下ろした。
「男の多弁は品位に欠けるわ。無駄口を叩く暇があるのなら、履帯の修理を手伝ってちょうだい」
728以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 01:48:14.26 ID:zNhi645C0
>>727
「ふぅん……良家のお嬢様って感じなのに、いい度胸してるな、あんた」

包囲され、相手の気分ひとつで生死が決まる立場に置かれながら、
少しも動揺を見せない真紅を見遣って、青年の口元から薄ら笑いが消えた。

「俺の名はベジータだ。この寄せ集め部隊の隊長を務めてる。で、こいつが――」

ベジータと名乗った青年は、廃墟の中から歩いてきた人物を……
あのメガネを掛けた気弱そうな少年へと向き直って、がっしりと肩を組んだ。

「俺の相棒さ。日本人でな、俺たち仲間内じゃあ、ジュンって呼んでる。
 手先の器用な奴だから、武器の手入れなんかをしてもらってるんだ。
 履帯の交換は、こいつに手伝ってもらうといい」
「解ったわ。そうそう……名乗り遅れたけれど、私は真紅。ティーガーVの車長よ。
 私の仲間たちも紹介しておかないとね。貴女たち、大丈夫だから、出てきなさい」

真紅は砲塔から車体を経て、身軽に地に降り立つと、車内の娘たちに呼びかけた。
真っ先に顔を覗かせた水銀燈が、するりと砲塔の上に飛びあがって伸びをする。
夜の静けさもあって、彼女の背中が鳴る音が、やけにハッキリ聞こえた。

「あ〜ぁ。戦車の中って窮屈だから、身体中の関節が軋んで痛いわぁ」

などと軽口を叩きながらも、続いて出てくる金糸雀と翠星石に、手を貸す気遣いも忘れない。
勝手気ままな性格の彼女だけれど、面倒見のいい一面も併せ持っている。
もっとも、親切に振る舞うこと自体、気まぐれの産物なのだが。
729以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 01:49:07.27 ID:zNhi645C0
>>728
そんな彼女たちの逞しさに、ベジータとジュンは感嘆の念を覚えていた。
試作型とはいえ最新鋭の重戦車を操り、48両も敵の戦車を撃破してきた勇士たちが、
こんなうら若い乙女だなんて、誰が想像しようか。

「驚いたな。搭乗者は全員、女の子なのかよ。大したもんだと思わないか、ジュン」
「意外にアタマ固いのな、お前。こんな時代だ。能力さえあれば、男も女もないだろ」
「それもそうか。お前の同僚も、彼の工房で働いてるんだからな」
「ああ……久しぶりに会いたいよ。元気でいると良いんだけど」

娘たちの様子を眺めつつ、言葉を交わしていた彼らだったが、
最後にひょいと躍り出た蒼星石を目にするや、雷に撃たれたように背を伸ばし、絶句した。
まぬけに口を半開きにして、一見すると少年にも見える娘に、異様な視線を送っている。
奇妙な気配に気付いた真紅は、蒼星石を庇おうとして、彼らの視界に割って入った。

「乙女の姿を舐めるように見回すなんて……想像以上に下劣な連中ね」
「う……じ、じゃあ、後のことは任せたからな、ジュンっ!」
「なっ?! そりゃないだろっ」

言葉を濁して、早々に立ち去るベジータ。独り残されたジュンにすれば、針の筵もいいところだ。
しかも、気まずい雰囲気を嗅ぎつけた水銀燈が加わったから、事態は悪化するばかり。
最後には、五人の娘に囲まれ、危うく濡れ衣を着せられそうになって――

「だぁーっ! お前ら、うるさーいっ! さっさとキャタピラ直んだろっ」

修理の二文字を楯に取って、茶を濁すほかなかった。
730以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 01:51:03.63 ID:zNhi645C0
>>729
幸いなことに、地雷による損傷は、転輪にまで及んでいなかった。
その為、砲塔脇のラックに下げていた予備の履帯を交換しただけで修理は完了した。
所要時間は、およそ1時間。それでも、作戦行動中にあっては重大な遅れだ。
全体で見れば、たった1両の遅滞。
だが、この鋼鉄の獣は、戦局を一変させるだけの破壊力を持っている。それだけに、遅れは許されない。

他の娘たちが、車内に戻って出発前の点検を行っている間、
真紅とジュンは並んで、闇に溶け込んだティーガーVの車体を見上げていた。
お互い、何を話していいのか分からず、黙ったまま佇んでいると――

「よお、お疲れさん。案外、早く終わったな」

いつもの薄ら笑いを浮かべて、ベジータが温かいコーヒーを入れたカップを手に歩いてきた。
「まあ、飲めよ」と差し出されたカップを、ジュンは礼を言って受け取り、啜った。
だが、真紅は険しい目をしたまま、受け取ろうとしない。
仕方なく、ベジータは苦笑いながら腕を引いて、自分の口に運んだ。

そんな彼を横目に見ながら、ジュンは思い詰めた顔をして、真紅に話しかけた。

「そんな目で、こいつを見ないでやってくれよ。あれには理由が――」
「おい! ジュン」

語気強く、話を断ち切ったのは、ベジータの声。「余計なコトは喋るんじゃねえ」
「だけどな、ベジータ」
「俺の事なんか、どうでもいいんだよ。それより……折り入って、あんたに頼みがある」
731以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 01:52:38.80 ID:zNhi645C0
>>730
真剣な表情のベジータに気を呑まれて、真紅は身を強張らせた。
一体、頼みとは何なのだろう。聞いてみないことには、可否することも出来ない。
彼女は、ひとつ頷く。それは――話を聞いてあげるという合図。
ベジータは、心持ち、表情を和らげた。

「恩に着るぜ。頼みというのは、あんたらと同道させてくれってことさ。
 俺たち三十数人は、とある場所を目指してるんだが、なにぶんにも脆弱でな。
 敵の戦車部隊に出くわしたら、殆ど対抗手段がないんだ」

彼らが保有する対戦車兵器パンツァーシュレッケは、有効射程が150m程度。
対して、敵の戦車は1000m離れた場所からでも砲弾を撃ってくる。
これでは、最初から勝負にならない。

「俺たちが随伴することは、あんたらにだってメリットがあるだろ」
「……そうね」

ちょっとだけ考え込んで、真紅は返答した。歩兵の援護は、戦車兵にとって心強い。
「事情は解ったわ。同行したいのならば、勝手になさい。
 私たちは上からの命令に従って、ワルシャワに向かうわ。それでも良ければ、だけれど」
「充分だ。俺たちの目的地は、その途中にあるからな」

ベジータは、ニヤリとジュンに笑いかけて、コーヒーを呷った。
ジュンも、嬉しそうにはにかみ、カップを唇に運ぶ。

「これで、先生の工房に辿り着けそうだな。久々に、あいつにも会えるんだ」
732以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 01:54:43.78 ID:zNhi645C0
>>731
先生――
それに、あいつ……とは、何者なのだろう?
ジュンの態度から推測すると、かなり親しげな人物らしい。
なんとなく女の直感を刺激された真紅は、興味本位で、ジュンに訊ねてみた。

「ねえ……先生って?」
「真紅が知ってるかは分からないけど、エンジュって人だよ。まだ若いのに、すごい技術者でさぁ。
 その人の所でジェット技術を学ぶため、僕はもう一人の同僚と、日本から来たんだ」
「んで、俺たちはエンジュが率いている反抗組織と合流するために、
 彼の地下工房を目指していたのさ」

ジュンとベジータは、その後も色々と話し続けていたが、真紅は理解していなかった。
突如として飛び出した名詞を聞くなり、彼女の思考は真っ白になっていたのだ。


  エンジュ――
  槐――


それは、かつて父の元で新たなエネルギーについて研究していた人物を表す言葉。
ずっと昔、彼女が実の兄のように慕っていた青年の名前であり、
父ローゼンの失踪と時を同じくして、行方を暗ました男の呼称であった。


 《ひとまず、ここまで》
733以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 01:59:13.93 ID:lDkhn89h0
>>732
仮想戦記キタ━━━━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━━━━!!!!

続きwktk!!!


つーかてっきりJUNは零式に乗ってくるかと思ってたwww
734以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 02:16:03.99 ID:9VCPRc9R0
保守age
735以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 02:30:12.13 ID:ataFWH9N0
ほほほ
736以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 02:41:35.78 ID:VyCOmbQ50
hosyu
737以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 02:54:06.06 ID:VyCOmbQ50
hosyu
738以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 03:09:53.94 ID:uNyrXCkX0
保守
739以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 03:34:45.06 ID:jEa33fatO
保守
740以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 03:54:48.33 ID:uNyrXCkX0
保守
741以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 04:06:07.55 ID:VyCOmbQ50
hosyu
742以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 04:38:08.82 ID:xnuxbRvjO
〜薔薇乙女の必殺技〜

JUM「なぁみんな、みんなならどんな必殺技を使ってみたい?ちなみに僕は北斗百烈拳。」

銀「いきなり北斗の拳……JUM、マニアねぇ。私ならNARUTOの千鳥かしらねぇ。」

紅「私なら天上天下の鍛針功なのだわ。」

翠「真紅、根っからの攻撃派ですぅ。水銀燈が千鳥なら翠星石は螺旋丸ですぅ!」

蒼「翠星石、そういう君もだよ…。僕は飛天御剣流系統かな。」

薔「……ゴッドフィンガーか電影弾。」

雪「私はワンピースのバクバクの実の能力ですわね。」

雛「雛はカメハメ波なのー!」

金「カナは……」

全「「「「「「太陽拳!(ねぇ、なのだわ、ですぅ、だね、ですわ、なのー!)」」」」」」

金「.゚.(つД`).゚.カシラァー」
743以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 04:52:40.45 ID:f3+fNiWXO
保守
744以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 05:17:39.47 ID:iWYD/bFF0
保守
745以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 05:31:40.46 ID:VvdJpk+oO
>>535
「新説JUN王伝説〜序章〜」第8話

あらすじ…最近町で通り魔事件が相次ぐ、そんな中金糸雀の保護者、みっちゃんが事件に巻き込まれ意識不明に陥ってしまう…
彼女を守れなかったと己の非力を悔やむジュンは自らの手で犯人を裁くことを決意!再び拳王の衣を纏ったのだった…

ジ「我が名はJUN王…天を目指す者だ!!」
暗い路地裏にジュンの声が響き渡る
男2「JUN王だぁ?」
男1「どこの誰でもいいけどさぁ…俺らの邪魔とかマジありえねぇんすけど…」
男4「つか殺すっしょ?」
男3「当然♪」
『ジャキィン…』
4人の男たちは各自手に武器を持ちジュンを見据えた
ジ「ふふっ…」
ジュンが小さく笑う
男2「あぁ?何がおかしいんだよ!?」
その態度に腹を立てた男が金属バットを振り上げて叫んだ
ジ「いやなに…うぬらの中にただの1人も自らの拳を使おうという者がおらんのが滑稽での…」
男1「…何が言いたい?」
ジ「それはつまりうぬらが自らの強さに何の誇りも自信もないということよ…
敵に対し自らの弱さをありありと晒すさまはもはや無様を通り越して滑稽よの…」
男3「ぬかしてんじゃねぇよクソがあぁ!!要は勝ちゃいいんだよッ!!」ダッ…
男の1人が特殊警棒を手にジュンに走り寄る
ジ「ふっ…よかろう、うぬらがどれだけ弱い存在かを我が拳で教えてくれよう!!」
ジュンは黒王から飛び降り男に叫んだ
746以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 05:47:58.90 ID:VvdJpk+oO
>>745
男3「おらあああああぁぁぁ!!」ドガァ…
男の警棒がジュンの肩にめり込む
男3「へっ…骨が砕けたな。」
男がジュンの顔を見たが…
ジ「…まさか今のが攻撃ではあるまいな?」
ジュンは涼しい顔で答えた
男3「なっ!?」
男は驚いてジュンから距離を取る…
男2「おい何やってんだよ?」
男のもとに金属バットを持った仲間が駆け付ける
男3「うっせぇ…多分あいつ体に何か仕込んでやがる…」
ジ「ふっ、我をうぬら下郎と一緒にするな…我が使うは己自身の体のみよ…」
ジュンは高らかにマントを翻す
男3「うっせえんだよ雑魚が!!」
男2「てめえなんざより俺らの方が絶対強えんだよ…うらあああぁ!!」
打撃系の武器を持った2人の男が同時にジュンに迫る
男2・3「おらぁ!!おらおらおらおらおらぁっ!!」
『ドガァ!バキャ!ガッ!!グシャア!!』
2人の武器が一斉にジュンの体中に降り注ぐ
男2「ひゃははは!死ね死ね死ね死ねぇ!!」
男3「てめぇも今までの奴らみたく無様に俺らに這いつくばりゃいいんだよ!!」
男がそう言った時であった…
『ガシイィィッ!!』
男2・3「なっ!?」
ジュンの両手が2人の武器を捉えた
747以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 06:05:03.23 ID:VvdJpk+oO
>>746
男2「は…離せよ…くそっ!!」
男3「くそ…何だよこれ…びくともしねぇ!!」
ジ「ふっ…はあああああああああぁぁ…!!」
ジュンが己の両手に闘気を集中させていく…
『ミシィ…グググ…』
男3「な!?嘘だろ…」
男2「鉄製の武器が…ひし曲がってやがる…」
ジ「ぬぅん!!」
そしてジュンが更に力を入れると2つの武器は完全にひん曲がってしまった…
男2「う…うわあああぁ!!」
男3「ば…化け物おおぉ!!」
武器を失った2人の男はジュンに背を向け逃げようとしたが
『がしっ』
男2・3「ひいいいいいいいいぃ!!」
ジュンは両手で2人を捕まえ引き寄せた
ジ「うぬらはいつもそのように…罪もない女性を!!」
ジュンの表情に怒りが満ちていく…
ジ「楽に死ねると思うな…ホワタタタタタタタタ!!!!」
ジュンは2人の男に凄まじい勢いの連撃拳を放つ…
男2・3「あびばがかずざなだががばだばび!!」
男たちは意味不明な奇声を上げその拳を全身に浴びる
ジ「そしてこれが…みっちゃんさんと、金糸雀の痛みだあああああああぁッ!!!」
『グワジャアアアァァ…』
男2・3『あべしっ!!・ひでぶうぅぅっ!!』
ジュンの渾身の拳が顔にめり込み2人の男は赤い霧を上げながら大きく宙を舞った…
748以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 06:20:35.87 ID:VvdJpk+oO
>>747
やがて2人の体は路上に叩きつけられ赤い水たまりを広げた…
男1「ヒュウ…やるねぇ。そうこなくっちゃ…」チャキ…
男は倒れる仲間に興味はないといった様子でジュンを眺める
そしてその両手に10cmほどの小さなナイフを携え
男1「おらぁっ!!」ヒュン…
ジ「むっ!!」
その小さなナイフをジュン目掛けて投げつけた
ジュンは紙一重で交わしたが、彼の頬を赤い血が伝った…
男1「ちぃ…外したか…まぁまだコイツは山ほどある…」
男は両手の指の間いっぱいにナイフを構える
男1「へへ…俺は昔からコイツで遊んできたんだ…右でも左でも思いのままだ…」
男は白い刃に舌なめずりをする
ジ「ふっ…だが現に今我にかわされたではないか。」
男1「黙れぇ!!いくらてめぇが馬鹿力でも殴られる前に倒しゃいいんだよッ!!」
男が再びナイフを構える
男1「今度はまず目をつぶして全身をハリネズミにしてやる…うらあああぁ!!」ヒュン!
男の両手が高速で横に振るわれる
ジ「ふん…児戯だな…」
ジュンは小さく笑うと全身から闘気を迸らせた
ジ『渇!!』
『ガキィィィン…』
男4「な!?」
男1「嘘…だろう?」
ジュンは手も触れず気合いだけで全てのナイフを叩き落としたのだ
749以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 06:35:46.33 ID:VvdJpk+oO
>>748
男1「ば…馬鹿な…俺のナイフが…そんなことあるわけねえええぇぇ!!」ヒュンヒュンヒュン!!
半分錯乱した男が再び両手にナイフを構え次々にジュンに放った
ジ「ホワタタタタタタタタ!!」
だがジュンはそれを超える勢いで拳を繰り出し全てを叩き落としていった
男1「あ…あぁ…ひいいいいいいいいぃ!!」
ジ「はあぁっ!!」
ジュンが疾走し一瞬で男との間合いを詰める
ジ「終わりだ…滅・殺!!」ボグァアアア…
ジュンの怒りを込めた拳が男の鳩尾に突き刺さる…
男「あびゃああぁぁ!!」
肋骨の砕ける音を上げながら男は宙を舞い背後の壁に叩きつけられた
ジ「さて…残るはうぬ1人…」
ジュンは残る1人を見つめた
男4「う…うわあああぁ!!頼む…悪気はなかったんだ…許してくれええぇ!!」
すっかり戦意をなくした男は腰を抜かして後ずさりする…
ジ「そう言って許しを乞うた女たちに…うぬは何と答えた?」
ジュンは怒りに満ちた瞳を男に向ける
男4「頼む!金ならパパがいくらでも払ってくれるから…だから…あべしっ!!」
ジ「貴様はもう喋るな…」
ジュンは土下座をする男の頭をめいっぱい踏みつけた
ジ「みっちゃんさん…貴女の敵は討ちましたよ…」
全てを片付けたジュンは小さく呟くのだった…
750以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 06:50:19.27 ID:VvdJpk+oO
>>749
翌日…連続通り魔事件の犯人と思われる少年たちが拳王と名乗る男の通報を受け逮捕された
逮捕された男たちは何故か全身をボロボロにされ頭には髪の毛が一本もなくなっていたという…

数日後…
金「みっちゃん、お見舞いにきたかしら♪」
病室に金糸雀の元気な声が響く
み「ありがとうカナ。」
みっちゃんもあれからすぐに意識を取り戻し来週には退院できるという…
ジ「よかったな、金糸雀。」
金「うん♪…あとね、ジュン?」
ジ「なんだ?」
金「ありがとかしら…あと、ごめんなさい…」
ジ「金糸雀?」
金「カナ…聞いたかしら…翠星石や雛苺からジュンの強さのこと…
みっちゃんが襲われた時カナはジュンをすごく恨んだかしら…でもジュンはみっちゃんの敵をちゃんと討ってくれたかしら…
もう誰かが悲しい思いをしないように…だからお詫びとお礼かしら♪」
金糸雀はまた太陽のような表情で笑う
ジ「あぁ、お前のその笑顔だけで…僕は報われる気がする…」
ジュンは再び戻った彼女の眩しい微笑みを目に焼き付け誓った…
ジ(僕はもっと…もっと強くなる!!この拳で大切な人達の笑顔を守るために…)

続く
751以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 07:21:16.12 ID:VvdJpk+oO
保守
752以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 07:41:15.94 ID:lDkhn89h0
>>750
JUN王GJ!!
753以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 07:43:47.29 ID:J59/LfC90
>>750
ジュンTUEEEEEEEEEEEEEEEE!!
GJ!
754以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 08:10:08.21 ID:XwWeG8R8O
保守
755以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 08:20:05.35 ID:AWYj8R0RO

金「コンビニ行くけど買ってきて欲しいのあるかしら?」
蒼「僕は特に」
真「紅茶も足りてるしいいのだわ」
雛「ヒナはーうny金「却下」ちょww」
J「僕も特にないし・・・皆いらないみたいだぞ」 金「わかったかしら」
翠「ちょーっと待つですぅ!翠星石はまだ聞かれてないですよ!」
全「・・・・・」 翠「え・・・何でそこで白けるですかぁ!?」
金「がっかりかしら」 蒼「もっとハイクオリティなツッコミを期待してたのに」
翠「蒼星石まで・・ そもそも翠星石はツッコミキャラじゃないですぅ!」
真「もろツッコミキャラなのだわ」 雛「自分のキャラぐらい把握しとけカス なのー」
翠「そんな!ジュンはどう思ってるですか!?」
J「ツンデレならばそれでいい」
翠「氏ね」
756以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 08:48:20.05 ID:VvdJpk+oO
>>755
みんなひでぇ…wwww
757以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 08:51:36.77 ID:VvdJpk+oO
保守
758以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 08:51:39.82 ID:FRTRiFH4O
>>755 翠ちゃんがイジメられるのもいいなぁ〜と思ったりしたwwwww
759以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 09:11:32.11 ID:E3w4VyEN0
760以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 09:24:18.26 ID:RLop0G2W0
hosyu
761以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 09:47:23.31 ID:VvdJpk+oO
保守
762以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 10:05:02.41 ID:XwWeG8R8O
保守
763以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 10:09:21.04 ID:RLop0G2W0
hosyu
764以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 10:11:45.83 ID:IpYDAs4VO
保守
765以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 10:12:55.17 ID:8rQ01RPNO
>>755
最後はいいツッコミだなwwwww
766以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 10:41:03.20 ID:VvdJpk+oO
保守
767以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 11:02:29.11 ID:IpYDAs4VO
保守
768以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 11:02:32.35 ID:AWYj8R0RO
769以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 11:20:55.53 ID:RLop0G2W0
770以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 11:30:14.59 ID:XwWeG8R8O
保守
771以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 11:48:33.33 ID:JrP/lTfLO
保守
772以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 12:07:48.13 ID:XwWeG8R8O
保守
773以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 12:35:13.04 ID:FU1C9gymO

774以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 12:49:11.78 ID:XwWeG8R8O
保守
775以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 12:58:17.31 ID:XwWeG8R8O
保守
776以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 13:03:18.31 ID:Fu11EkR20
おい糞ども、よく聞け! 聖人高本先生はお前らVIPPERをお許しになられた。
音楽評論家聖人高本秀行先生の愛と真心に感謝するのだ!!!

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/11232/1147411362/18
777以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 13:07:22.58 ID:aMDCMT8M0
ジャー・・・
翠「うぅ・・・腹痛ぇですぅ・・・」
蒼「大丈夫?」
翠「あんまし大丈夫じゃねぇです・・・多分昨日食べた牡蠣のせいですぅ・・・はうっ!!」
バタン!!
蒼「まいったなぁ・・・お薬がないや。僕ちょっと買ってくるね。」
そう言うと蒼星石はでかけてしまった
翠「はうぅ・・・ついてねえですぅ・・・」
「ピンポーン・・・」
翠「ん?誰かきやがったですか?」
J「おーい、翠石星、借りてた本返しにきたぞ〜!!」
翠「げぇ!!JUM!?」
J「あれ、留守かな?でもさっきそこで蒼星石は家にいるって・・・」
翠(お・・・おのれ〜!!余計なことを・・・)
その時間彼女はとんでもないことに気がついた
翠「なっ!?紙がねぇですうううぅ!!!!」
J「お〜い、翠星石〜、入っていいのか〜!?」
もしここで外に紙を取りに行ってJUMに見つかりでもしたら彼女は生きていけないだろう・・・
翠「や・・・やばいです!!乙女のピンチです!!」
その時、翠星石の頭にある考えが浮かぶ・・・だがそれは人としての尊厳を賭けた選択であった・・・
翠「ごくり・・・」
彼女は唾を飲み込むと自らの掌を見つめた・・・
ここからのことは彼女自身しか知らない・・・
778以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 13:23:44.21 ID:/Dr+SPbn0
>>777
うわああああああww
779以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 13:35:22.90 ID:XwWeG8R8O
>>777
ちょwwwwww
780以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 13:54:22.45 ID:p2MfS49BO
ジュンは悪夢を見ているようです。

真紅「魔法カード《融合》を発動! 場のスパークマンと……」
ジュン「サンダー・ジャイアントか……!?」
真紅「……手札のくんくんを融合!」
ジュン「!!?」
真紅「現れよ! 《E・HERO シャイニング・フレア・ウィングくんくん》!」
ジュン「くwwwwんwwwwくwwwwんwwwwクオリティテラタカスwwwwww」
真紅「シャイニング・フレア・ウィングくんくんの効果で、墓地に眠るE・HEROの
   数×300ポイント攻撃力を上げる! よって攻撃力は4300ポイント!」
ジュン「うはwwwwwくんくんツヨスwwwwwww」
真紅「シャイニング・フレア・ウィングくんくんでダイレクトアタック!
   シャイニング・名推理・シュートォォォォォ!!」

ジュン LP 3600 → 0

ジュン「ぐあぁぁぁぁぁ……!」
真紅「さあ、罰ゲームよ。私と一緒に72時間耐久くんくん鑑賞会をするのだわ!」
ジュン「や、やめろ! 72時間なんて耐えられっこない! うわぁぁぁぁぁ!」



ジュン「ううぅ……くんくんが、くんくんがぁ……」
のり「ジュンくん、こないだからずっとうなされてて……」
真紅(……96時間はやりすぎたかしら……)
781以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 14:04:20.45 ID:FRTRiFH4O
>>780 ジューーーーン!!!!
む、無茶しやがってwwwww
782以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 14:23:52.61 ID:FU1C9gymO
夢よりひでぇwwwww
783以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 14:45:50.82 ID:INB2yRFLO
保守
784以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 14:52:42.51 ID:IpYDAs4VO
保守
785以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 15:01:14.57 ID:3/8dd6dS0
やっと大杉オワタ保守
786以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 15:23:28.49 ID:FU1C9gymO

787以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 15:40:07.18 ID:jEa33fatO
788以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 15:51:52.05 ID:3/8dd6dS0
金「JUM、はやくするかしら。」
J「走ってまで急ぐことないだろ?」
金「こうでもしないと大変なことになるかしら。」
J「そんなにすごいのか?そのジェットコースター。」
金「人気がありすぎて開園直後からすごい行列かしら」
J「じゃあ寝坊なんかしてる場合じゃないだろ。」
金「それは昨日のJUMのせいかしら////」
J「・・・それは悪かった。」
金「あ〜ん、やっぱり間に合わなかったかしら。」
J「ホントにすごい人だな、ざっと100人はいるぞ。」
金「こんなに混んでたら座れないかも知れないかしら。」
J「いや、絶対座れるから安心しろ。」

実際聞いたときはわが耳を疑いました。
789以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 15:55:07.94 ID:MuoTFL3n0
保守しちゃうぞ
790以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 16:10:37.13 ID:jEa33fatO
保守やっちゃうぞ
791以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 16:14:54.68 ID:xnuxbRvjO
JUM「おい、保守するのかい?しないのかい……?どっちなんだい!?

保ーーー守!!」

翠「実にうぜぇですぅ。」
792保守がてらに:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 16:24:12.03 ID:XPnwCwfqO
循り廻る夢の燈、躍る踊る緋の夢
「君は…」 それは夢?
「あなた、何処かで逢ったかしら?」 それは嘘…?
「うゆ?独りなの…」 誰もいないよ。
「私が…、私がいるかしらー!」 届かぬ叫びは何処に…?

「あ〜あ、あなたが連れていってくれると思ったのに…」 脆弱な儚い灯
「ふふ…、ならあなたの望みの場所に連れてイってあげるわぁ」 黒き風が呑み
「君はいつだって…!」 誰に怒りを打つける
「あっ、いやぁ…置いていくなですぅ!」 悲痛な声に傾けるモノなんて…
海と大地 決別しようと、足掻いた行く末は…

「だーれ?だーれ?」 疑問の声は誰に問い掛け、
「……私は…」 応える声があるとでも…?

夢も嘘も現も… この世界になんてありやしない。
永遠が動き出し、歯車が廻り刻は止まった、時計の針は動き続けたままで
―世界の均衡はなくなったの…うふふ…―誰の声?

当たり前だった日常が消え、世界が壊れたその日、異質な日常を新たに迎えいれた。


「私が、世界の意志!」

実った実った、何色の果実?
793 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 16:27:36.29 ID:81MNuDQv0
   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \  <嘘予告は常識内にしておけよ・・・
 | ノヽ ( ●)(●)    ___
. | ⌒  (__人__)    /ノ  ヽ\
  |   ノヽ` ⌒´ノ  /(● ) (● )\
.  |   ⌒    } /::::⌒ (_人__) ⌒::::\
.  ヽ        } |    /r┬/       |  
   ヽ        イゞ,-r,  `ー'´    ,/
  /⌒ヽ   ノ  ニ}        l-、
 /     \/   /7         | ヽ
 |  \      / .|            |  |
 |    \    / |          |  |
794以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 16:32:00.83 ID:IpYDAs4VO
保守
795以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 16:32:15.40 ID:f3+fNiWXO
保守
796以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 16:38:24.89 ID:MuoTFL3n0
なにこの精神異常な嘘予告
797以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 16:52:05.75 ID:jgO+KzMK0
ho
798以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 16:57:19.75 ID:3+yc3cXL0
おい、このスレにちゃんねるを馬鹿にしてるぜ
みんなで抗議しようぜ(^ω^;)

http://community.wisdom-guild.net/board/21/2360/726
799以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 17:08:27.43 ID:b1ZYt3/L0
hosyu
800以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 17:09:41.14 ID:VvdJpk+oO
あと200で久々の1000!!保守
801以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 17:21:39.61 ID:jEa33fatO
1000へ向かって…!
802以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 17:29:25.25 ID:RLop0G2W0
今度こそ1000へ
803以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 17:30:57.14 ID:ataFWH9N0
落とせはせんっ!
804以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 17:42:05.87 ID:kgnY0rxuO
保守
805以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 17:42:15.42 ID:ataFWH9N0
危ない
806以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 17:45:42.08 ID:eeyCJ3+uO
この時間は5分ペース
807以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 17:50:42.67 ID:VvdJpk+oO
本当にあった林間学校の怪談…

J「いる…」
ベ「何がだ?」
ジュンは部屋に入った瞬間ヤツの気配を感じとった…
J「わからないのか?ヤツだ…ヤツがこの部屋のどこかにいる…」
ベ「ゴキブリか何かか?」
J「ヤツはそんな生易しいもんじゃない…ゴキブリなんかまだ素早いゲンゴロウだろ?」
ベ「よくわからんが…お前がそこまで警戒する程のもんなのか?」
J「恐ろしい悪魔だ…はっ!!」
ジュンがヤツの気配を部屋の一カ所から濃厚に感じた
J「そこだ!!」
ジュンは大きな窓を指差し叫んだ
ベ「なんだ?」
J「馬鹿!不用意に近付くな!!間違ってもカーテンなんか広げんなよ!?」
ベ「はあ?カーテンだと?」シャッ
ベジータが部屋のカーテンを広げるとそこには…
ベ・J『うわああああああああぁぁ!!』
そこには無数のカオス・バグ…つまりはカメムシのシルエットが映ったのだった…


森の近くだと冬が近づくとヤツらが一斉に屋内にやってきます…
しかも洗濯中の衣類にまで潜り込みダークな香りを振りまいて…そのため田舎暮らしの人間はゴキブリなどよりヤツらを恐れます…
ほら、今日外に干した貴方の服の中にももしかしたら…
808以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 17:53:45.54 ID:xnuxbRvjO
>>807
Gyaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!

虫は.゚.(つД`).゚.ダメー
809以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 17:56:39.79 ID:t7vhZg0oO
>>807
窓一面にカメムシ…………




ガクガク(((;゚д゚)))ブルブル
810以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 18:03:05.20 ID:Ar2MdKvd0
警告、いわゆるWARNING

NGワード(メル欄):digimon

・この作品はデジモンアドベンチャーのパロディです。どっちかってぇと
 「もしもローゼンメイデンのキャラがデジモンの登場人物だったら」って感じです。
・そういうワケで他作品キャラのようなオリキャラのようなキャラがふんだんに出ます。
 都合上オリジナルデジモンも出るです。
・ちなみに真紅らは小学生で、幼稚園以来の付き合いだとか子供会だかナントカのグループの付き合いで仲が良いって設定です。
・テッテッテレビを見る時はァ〜部屋をあっかるっくして離れて見ってネ!
811以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 18:03:55.29 ID:Ar2MdKvd0
 時は200X年、ある夏の出来事である。
 その年、地球は異常現象にみまわれていた。
 海中、空中、人気の無い森、山中、廃屋。
 世界各地の、様々な場所で「怪物」の目撃報告がなされていたのだ。
 だが、その「怪物」を見たという証言者による話は殆ど揃わない。
 「雪男を森で見た」と言うものもいれば、「山中で死神と出くわした」と言う者。
 中には「ダイビング中にマンモスと遭遇した」「飛行機の窓から火の鳥が見えた」と言う者まで現れた。
 当然、証言者の幻覚などでないかとされていたのだが、
だんだんとそのような証言者が増えてきつつあるのだ。
 更に言えば、その「怪物」達は姿は違えど、皆一様の特徴を持っていたことが明らかになったのだ。

「壊れたテレビ画面のようにブレたりして、しかも触ることが出来ない」

 そして、この事件がニュースに顔を出すようになった、八月の某日。
 冒険は、美しい花火がよく見える、とある河川が始まりだった。
812以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 18:07:17.01 ID:Ar2MdKvd0
   ローゼンアドベンチャー
第一話「冒険!不思議の島の七人!」

 ここは楼蝉市が、鵬梨江川。
 夏もまっさかりの八月、花火大会の最中。
 ここに『ある』少女達が七人いた。
813以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 18:09:25.61 ID:Ar2MdKvd0
「……あらぁ?」
水銀燈──市立有守第二小学校六年生

「……かしらー?」
金糸雀──市立芽衣天小学校二年生

「……ですぅ…?」
翠星石──市立粕季小学校四年生

「……え……?」

蒼星石──同じく、市立粕季小学校四年生

「……これは……」
真紅──市立有守第二小学校五年生

「……うゅー?」
雛苺──市立芽衣天小学校二年生

「……へぇ」
薔薇水晶──市立炎朱小学校五年生
814以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 18:11:47.58 ID:Ar2MdKvd0
「あ、ありえねーですぅ!」
「でも……綺麗だよ」
「すごーい! すごいのー!」
「か、感心してる場合じゃ……」
「珍しいこともあるのねぇ、日本でこんな……」
「……余裕あるわね、あなた」
「ここここ、これは孔明の罠かしらーっ!」

 突如、空に現れたオーロラ。丁度、花火が終わるのと同時にあらわれたそれは
その場にいた全ての人の目を奪った。

「お、おかしいなぁ……オーロラなんて、北極とかでしか見れない現象で……
 確かに日本でも稀に北海道あたりで出現することもあるけど……」
「おー……詳しい詳しい」
「……ここは日本なのだわ」
「地球温暖化だか知らないけど、そーいう奴の影響じゃないかしらぁ?
 ま、そんなことどーだっていいわ。ジュンも連れてくれば良かったかしらぁ」
「あの引きこもりっぱなしのチビ人間、テコでも核でも動かないですよ。
 ましてや水銀燈じゃ絶対イスから降ろすことすら出来ないですぅ」
「言ってくれるじゃない、二歳年下の癖に!」
「そんな年齢差大した問題じゃないですぅ!」

「かなりあー、こーいう時ってどーするのー?」
「おおお、おちついて素数でも数えるのかしら!
 ひぃーふぅーみぃーよぉーいーむーしーつー」
(実は驚いてないんじゃないかしら、みんな……)
815以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 18:13:02.13 ID:Ar2MdKvd0
 空に現れたオーロラに大騒ぎするメンバー、だが蒼星石一人だけは、目をふせて考えこんでいる。

(地球温暖化とか……はないにしても……
     もしかして、最近の……あの、「怪物」の事件に何か影響が……)
「蒼星石? 何考えこんでるですか?」
「い、いや……気になることがあって……
 ……ねぇ、みんな、覚えてないかな、あの……」

 蒼星石が皆に問おうとしたその瞬間。
 突如、地面が大きく揺れ動き出した。

「!……じし……」

 把握するどころか、一言さえも言い終わらぬ内に光が七人を包みこんだ。
 ほんの一瞬の出来事。その七色の光がオーロラの方から来たことさえ気付く余裕もなく。
 更に言ってしまえば、周囲の人々は誰一人として、その出来事に気付くよしもなかったのだ。

 こうして、七人の子供たちは人知れずに、

──異世界に招かれた。
816以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 18:13:18.82 ID:edvxGZzSO
817以下、佐賀県庁にかわりまして今は反省している:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 18:14:02.17 ID:Ar2MdKvd0
≪真紅視点、ここから\(^o^)/≫

「う………」
 目が覚めた。
 起き上がって見て、まず私の目に入ってきたのは……少なくとも、先ほどまで自分達がいた場所ではなかった。
「…………ジャングル……?」
 うっそうと茂った、南国にでも生えてそうな草木たち。
 一見にしてみれば、ジャングルとしかいい様がない。
「私、どうしてこんなところに……」
 前後、左右を見渡してみてもやはり同じ景色。ついでに言えば先ほどまで夜だったというのに
上を見れば澄み切った青空がある。
(ここ……どこ…………?)
「やったぁ! シンク、きがついた!」
 不意に、背後から幼い子供のような声がかかる。
反射的に振り向いた私は、思わず腰を抜かしそうになった。
「……あ……え……」
「やった、シンクがきっがついた! ……おっはようシンク!」
 呆然と立ちつくす私を尻目に、その、見たこともない生き物は嬉しそうに跳ね回る。
 こんな生き物、私は見たこともない。いや、仮にこれが実在の生き物だったとしても、
人間以外で言葉を理解する生き物だなんて……信じられないとしか。
「おれ、チビモン! シンクのことをずっと待ってたんだ!」
「待ってた……?」

[チビモン/幼年期/----]
≪幼竜型の、食べる事と寝る事が好きなやんちゃなデジモンだ!≫
≪必殺技は、ぴょんぴょんはねて攻撃する「ホップアタック」!   ≫
818以下、佐賀県庁にかわりまして今は反省している:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 18:14:54.03 ID:Ar2MdKvd0
「ねーねー、いつまでボーっとしてるのさ?」
「……いや……えーと……」
 まるで最初から、全てを分かってるかのように話を進めようとする、
チビモン……と名乗った小竜が不思議そうに話かけてくる。
 『アドベンチャーゲーム』……翠星石が、こないだ買ったゲームを自慢げに話していた
時のことがふっと頭をよぎる。
 そりゃ、私だって……そんな非現実的なことが現実になったら……っていうか、
くんくんの世界にいけたら、なんてことを考えたことがなかったわけじゃない。
 だからって本当になるなんて……やっぱり、信じられないとしか言えない。
「……チビモン、っていったかしら。あなたが何なのかは置いとくとして。
 ……ここは一体どこなの?」
 とにかく、当面の問題はこれからどうすればいいかだ。
 いつまでも目の前の生き物の眼前であわあわしてるってわけにもいかないだろう。
 多分……だけど、捕まえてどうこうしようとする連中とかじゃなさそうだし。
「ここ? ここは……」
「真紅ー! 良かった、無事だったですぅ!」
 茂みからチビモンの言葉を遮るように声が飛び、続いてその方向から声の主──翠星石が現れた。
 そして、彼女を後を追うように、タツノオトシゴのような生き物が現れる。 
「翠星石…………あ、あなたも……」
 半ば予想はしてたのだけれど……それにしても驚きっぱなしだ。こんな時、くんくんならどうするのだろう。
「真紅! そっちもヘンなチビっこいのと一緒だったですか……」
「ひっどいなあ。ヘンなチビっこいのじゃなくて、プカモンだっちゅうに」

[プカモン/幼年期/---]
≪レッサー型の、タツノオトシゴのようなひょうきんなデジモン!≫
≪必殺技は空気の含んだアワで威嚇する、「空気のアワ」! ≫
819以下、佐賀県庁にかわりまして今は反省している:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 18:16:15.12 ID:Ar2MdKvd0
「こっちについたら、いきなり出てきて、ずっと付きまとってくるんですぅ!」
 最後に一体なんなんですぅ、と漏らしてから翠星石ががっくりと腰を降ろした。
 そんな彼女の様子を分かってるのか分かってないのか、恐らくチビモンの仲間と思われる
小動物が頭に人懐っこく乗っかった。
 ……確か、プカモンと名乗っていたかしら。
「そんなイヤがんなくてもいいじゃんかよ、つれないなぁもう」
「気安くのっかるんじゃねぇーですぅー! 宇宙人のぶんざいでーもぉー!!」
 いつだったか、薔薇水晶との似たやりとりを見た気がする。とりあえずこの子に関しては安心そうだ。
「ウチュージン? なんかしらないけど、オレたちデジモンだよ」
「デジモン? ……チビモン、あなたも?」
「そ! ここにいる生き物はみーんなデジモンだよ! シンク達は特別だけどっ」
 ……やはり、私達は何らかの理由で、このデジモンという奇妙な生き物がいる世界に『呼ばれた』というのだろうか。
どう見たって、こんなジャングルは日本じゃありえないし。無理矢理にでもそうと考えるほかないのかも。
「……あれ、何ですぅ? このうるせー音は」
 翠星石の言葉を合図にしたかのように、どこからかチェーンソーの稼動するような音が近づいてくる。
 何やらイヤな予感が……これが、十三日の金曜日に現れるホッケーマスク男じゃないとすれば……
「やばい! この音、スナイモンだ!」
 悪い予感は的中のようだ。チビモン、プカモンと同様に『モン』とつくあたり、やっぱりこの音の主は
デジモンとかいう生き物なのだろう。かといって、彼らみたいにまだ見つからない水銀燈達と共に行動するような
タイプではなさそうである。
「き、来たぁ!」

[スナイモン/成熟期/ワクチン種]
≪カマキリのような姿で、敵を追い詰め確実に仕留める残忍な性格のデジモン!≫
≪必殺技は腕の鎌から放たれる「シャドウシックル」!                ≫
820以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 18:55:33.64 ID:9E/w0F5j0 BE:278100083-2BP(111)
あげ
821以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 19:02:09.31 ID:+WPBX2aa0
http://rozeen.rdy.jp/up/vipww21543.jpg

貴方は何処へ行くのですか。
軍服を着て腰に軍刀をさし。
私を抱きしめて
必ず帰ってくるという。
私は頷いて貴方を見送った。
822以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 19:09:34.79 ID:BQ7vKjMy0
支援 

>>821悲しいぜ……
823以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 19:10:21.75 ID:YTgh9oMCO
保守
824以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 19:15:39.90 ID:BQ7vKjMy0
保守
825以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 19:25:07.99 ID:BQ7vKjMy0
826以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 19:32:29.23 ID:BQ7vKjMy0
827以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/08(佐賀県職員) 19:42:19.03 ID:tXfuh/S60
保守
828以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/11(佐賀県と談合) 13:55:41.88 ID:wGFS1GpH0
復活?
829以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/11(佐賀県と談合) 13:56:03.44 ID:be4qAk1G0

830以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/11(佐賀県と談合) 13:56:13.05 ID:K6f3PHgr0 BE:442875694-2BP(3521)
何このスレ、ふざけてるの?
831以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/11(佐賀県と談合) 14:17:36.83 ID:kgqkNQ/n0
復活ほし
832ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 14:56:36.57 ID:wGFS1GpH0
ほし
833ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 15:07:57.82 ID:tn/Dd48c0
ほしゅ
834ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 15:08:09.48 ID:hydA9A8VO
お!

復活してる


保守ノシ
835ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 15:34:45.41 ID:tn/Dd48c0
836ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 15:51:25.06 ID:ZdTWgUkq0
復活記念火気庫ヽ( ´∀`)ノ ボッ
837落とさないでね:2006/11/11(土) 17:19:25.25 ID:q5wqQ3z3O
復活
838ex16落とさないでね :2006/11/11(土) 17:27:17.81 ID:JjUF52Wx0
保守
839落とすなですぅ:2006/11/11(土) 17:54:04.69 ID:hydA9A8VO
保守ですぅ
840Janeの設定間違えたorz:2006/11/11(土) 17:56:59.64 ID:ukZHIeUg0
復活記念

テスト
841ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 18:00:30.72 ID:gsZHlcmPO
保守なのー
842!rozen:2006/11/11(土) 18:07:58.29 ID:ehn0TI2F0
てすと
843ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 18:24:58.94 ID:JjUF52Wx0
保守
844ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 18:46:52.19 ID:Xhw2rz9EO
保守
845ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 19:08:52.56 ID:JjUF52Wx0
保守
846ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 19:11:59.96 ID:dmKeSh/ZO
また保守か
お前らはあほかと 携帯厨の俺でも分かってるのに
847ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 19:23:24.52 ID:p4P9pt/GO

848ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 19:39:18.57 ID:kgqkNQ/n0
スレ立てる方が負荷かかるってボブが言ってた
849ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 20:01:02.80 ID:Xhw2rz9EO
保守
850ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 20:05:19.59 ID:/CnkIqZwO
久々の保守
851ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 20:23:05.90 ID:JjUF52Wx0
保守
852ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 20:30:41.77 ID:nU6IeoHJ0
http://rozeen.rdy.jp/up/vipww21644.jpg

貴方が戻ってきたその日
私は、泣いていた。
貴方は物言わぬ骨。
汚れた軍服と折れた軍刀を抱き
小さくお帰りなさいと呟いた。
853ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 20:43:42.09 ID:NgKgNgf40
>>852
なるほど、続き物だったのか。この展開は(´;ω;`)ウウッ

まだ続いていくのかな
854ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 20:48:45.57 ID:nU6IeoHJ0
http://rozeen.rdy.jp/up/vipww21543.jpg
貴方は何処へ行くのですか。
軍服を着て腰に軍刀をさし。
私を抱きしめて
必ず帰ってくるという。
私は頷いて貴方を見送った。

http://rozeen.rdy.jp/up/vipww21548.jpg
貴方は何処に居るのですか。
思い出の場所で空を見上げ
貴方を思いながら
空を流れる雲に問う
答えは返ってこない。

http://rozeen.rdy.jp/up/vipww21644.jpg
貴方が戻ってきたその日
私は、泣いていた。
貴方は物言わぬ骨。
汚れた軍服と折れた軍刀を抱き
小さくお帰りなさいと呟いた。

855ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 21:01:28.33 ID:J6IC6+fgO
全俺が泣きそう
856ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 21:01:28.89 ID:nU6IeoHJ0
857ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 21:19:38.87 ID:kgqkNQ/n0
>>854
泣けるのにJUMの顔で吹いちまった
858ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 21:35:47.20 ID:MDELD9T1O
早めの保守
859ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 21:37:50.87 ID:7gN8jHWa0
>>854泣いた

>>857戦場の男はそんなもんさ……
860ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 21:55:26.33 ID:nU6IeoHJ0
861ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 21:58:45.43 ID:7gN8jHWa0
>>856 >>860

(´・ω・`) ……





(´;ω;`) ブワッ
862ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 22:30:11.67 ID:vNoQ4cLt0

薔薇水晶ってこうですかわかりません

「ちいさなー、てのひらにひーとつー、ふるぼけたおばあちゃーん」
「なんかいろいろ怖い。耳をふさいでその場を逃れようとする僕です」
「あ、ジュンだ。気づいてたけど」
「ぬふぅ」
「退屈です。しのいでください」
「まあ、いいけどな」

「とりっく、おあ、とりーと」
「……」
「反応しないといたずらするぞ」
「もう11月だ。その豪快な乗り遅れっぷりにかける言葉が見当たらない」
「ジュンはかぼちゃ好き? 甘く煮たやつ」
「? ああ、嫌いじゃない」
「そう、かぼちゃの煮物はおいしい。たとえ冬至じゃなくたって」
「そうだな」
「――という理屈です」
「わからん」

「って本当に持ってきてたんだな煮物。薔薇水晶が作ったのか?」
「パパに教えてもらった。お茶もあるよ」
「ああ貰うわサンキュ。――かぼちゃうめぇ」
「ふひひ。うめぇ、だね」
863ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 22:38:14.67 ID:7gN8jHWa0
今日は久々に蒼星石と外でデートしている。
と言っても猫と離れるのが嫌っ!としつこく言ってくるので
猫を籠に入れて公園へと出かけている。

「犬は居るけど猫の散歩っていないよな……」
「犬も猫も同じだよ、散歩させないと可哀想だよ」

まぁ確かに蒼星石の猫は室内猫だし
たまには散歩させないと辛いだろうな……。
そんな事を思っているとちょうど座るに良さそうなベンチがある。
いい男が居るわけでもなく危険はないので蒼星石に一緒に座らないか提案する。

「あそこのベンチに座らないか?」
「うん、いいよ。ちょうど猫さんの籠も置けるようだしね」

やっぱりいつでも猫の事を考えてるんだな。
そんな事を思いつつ蒼星石とベンチに座る。
天気もよく爽やかな風が気持ちいい。

「にゃー」

猫もやっぱり気持ちいいようだ、外出させて正解だな。
864ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 22:38:52.13 ID:7gN8jHWa0
>>863

「あら?可愛い猫なのだわ」

ベンチに座ってると声をかけられる。
金髪のツインテールという珍しい姿で
目にぶちが入った犬を散歩させている。

「どうも、猫さんも可愛いですけどあなたの犬も可愛いですね」
「ええ、くんくんこそ至高なのだわ」

蒼星石と女性が仲良くしている。
犬と猫も見た所そんなに仲が悪そうでも無さそうだ。

「それじゃあもう行くのだわ」

女性がそう言って歩いていこうとする。
それを聞いて蒼星石は籠から猫を取り出し抱きかかえる。
そして手を持ち犬に向かって手を振らせる。

「はい猫さん犬さんにばいばーい♪」

そうやって手を振らせると犬もワン!と返事を返してくる。
それを見て女性は微笑むと歩いていった。
865ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 22:39:51.28 ID:7gN8jHWa0
>>864

「ほんと猫には甘いよな……」
「んん?そうかな?」
「うんうん、凄く」
「そんな事ないよ、ねぇ猫さん☆」

これがほんとの猫撫で声。凄い甘えよう。けど蒼星石はそれでも可愛いんだよな。

「あら?可愛い猫に可愛いカップル」
「ほんとほんと、羨ましいねぇ」

そんな事を思ってると指を指されながら
二人組みの女性らにそんな事を言われる。
正直かなり恥ずかしい。
その女性らは通り過ぎていった。

「はは……可愛い猫に可愛いカップルだって」
「うう……照れるよぉ」
「けど実際蒼星石可愛いしな」
「うー……」

蒼星石は凄く恥ずかしそうにこちらを見てくる。
これは相当効いたようだな。
866ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 22:40:21.26 ID:7gN8jHWa0
>>865

蒼星石が猫を抱えたまま寄りかかってくる。

「じゃあその可愛い蒼星石はジュン君に甘えちゃうよ?」

上目遣いで見てくる。だからそれは反則だ。

「じゃあこうしようか」

僕は蒼星石の頭を自分の膝に置く。蒼星石は猫を抱えたままだ。

「あ……」
「ほら、たっぷり甘えていいよ?」
「恥ずかしいよぉ……」
「けどいいじゃない、猫だってまんざらじゃないみたいだし」

猫は目を瞑って半分寝だしている。
かなり気持ち良さそうだ。

「うう……」
「さてどうする?」
「じゃあ……恥ずかしいけど甘えちゃうよ」

そう言うと体勢を整えて本格的な膝枕となる。
867ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 22:41:20.48 ID:7gN8jHWa0
>>866

「さて、猫さんも寝てるし僕も寝ようか……」
「そうしなよ、僕は蒼星石の寝顔を見るだけで十分だから」
「そ、そんな事言って……嬉しくないんだから」

そう言い残し蒼星石は目を瞑りだす。
暫くすると珍しく暖かい今日の気候もあってか寝てしまう。
うーん、可愛い寝顔。
そう思ってずっと見てると周りからかなりの視線が集中してるのに気付く。
あーこれは確かに恥ずかしいな……。
けどいいや、こんなに可愛い蒼星石と猫と居るんだから。
あー、訂正だ。
猫に“は”甘いじゃなく
猫に“も”甘えん坊だな。




秋の珍しく暖かい日のひと時
868ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 22:51:57.95 ID:nU6IeoHJ0
>>862
勝手に挿絵っぽいもの
http://rozeen.rdy.jp/up/vipww21650.jpg

>>863-867
GJ。口の中あまっ。
869ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 22:57:44.98 ID:wGFS1GpH0
>>867
猫を猫と呼ぶのもいいかもしれないと思った。
そしてそれ以上に甘える蒼い子が可愛すぎるw
870ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 23:05:00.26 ID:N6JcRjYS0
>>862
くそう、こいつらこんな事毎日やってるんだろうなwww
>>868の挿絵もGJ!

>>863
あたたかい雰囲気で心がぽかぽかしましたw

871ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 23:14:55.46 ID:7a1wiiaJO
読む前に保守
872ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 23:15:21.05 ID:N6JcRjYS0
873ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 23:18:46.43 ID:nU6IeoHJ0
>>872
ちょwwwJUMwwwww
874ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 23:18:58.74 ID:yCfsJh5UO
教室
ジュン「痛てて…」
蒼星石「ジュン君その右手はどうしたんだい?」
隣に座る蒼星石は表情を変えずに聞いてくる。
ジュン「さっきの昼休みに、肘をぶつけたんだよ」
蒼星石「そう……ならもう片方も痛めてみては?その方が美しいよ?」
真顔で言ってくるから、ちょっと怖い。
ジュン「いや遠慮する」
「うっはwwww怖えぇwwww」(ヒソヒソ)
「しかしあれと付き合ってんだからジュンはマジ真性のMだなwwww」(ヒソヒソ)
本人達は小声で喋っているつもりなのだろうが普通に聞こえている、不快だ。


蒼星石宅
ジュン「おじゃしまーす」ベットに鞄を放り投げる。
直ぐに蒼星石が痛めた肘の部分を撫でてきた。

蒼星石「さっきはごめんねジュンくん……ボク、皆の前になると恥ずかしくって……ごめんね」
ジュン「わかってるよ」
そう言って蒼星石を抱き締めてやる。
蒼星石「うん」
自分から抱き締めておいてなんだが、上目づかいで顔を赤らめるしぐさは反則だと思った。
875ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 23:24:20.34 ID:oOjOFygQ0
原作の蒼を思い出した。
876ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 23:31:05.47 ID:V7FUkbhy0
やっと設定終わってVIP見れた保守。そして投下作品まとめてGJ!
みんながいる限り、このスレは終わらないぜ!ガンガン妄想しようぜ!
877ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 23:42:14.58 ID:2SVdyEqJ0
保守
878ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 23:45:07.50 ID:yCfsJh5UO
ずーと抱き締めていようかなと思っていると、肘に鈍い痛みが走った。
「…やっぱりまだ痛むな」
「え!?大丈夫!病院行こうか?!」
慌てて僕の肘と顔を見比べる蒼星石。
「大袈裟だな蒼星石は」
「だってジュンくんに何かがあったらボク、ぼく……」
まるで核で人類が亡び、皮ジャン着たモヒカンの悪党がのさばる的な世界の終りが来たような表情だ。
「大丈夫だって三日も経てば元通りななるさ」
一途に頑固なコイツの事だ。
口で言っても引き下がらないだろうと考慮し、さら強攻手段を使う。
蒼星石の頭に、痛めた方の手の平をそっとのせる、そして
ナデナデ

「うーずるいよジュンくんそこ弱いのにー」

目を細めてその行為を受ける様は猫を連想させる。
「大丈夫だって、こうして蒼星石の頭撫でるのだって支障が無いんだから。な?」
表情を見る限り、心此処にあらず。
「わかった」
コクンと頷く蒼星石、作戦大成功問題解決。
879ex17落とさないでね:2006/11/11(土) 23:53:20.08 ID:yCfsJh5UO
この体勢で撫で続けるのは、ちょっとつらいのでベットに腰かけた。
蒼星石は膝の上に座った。
「ジュンくん分補給〜」
すっかりとろけモードになってきた。
もちろん今だ現在撫でまくり。

しばらく撫で続けて、流石に暇になってきた。
「なんかする?」
とりあえず聞いてみる。
「じゃあダッコして、もっとナデナデして〜」




終れ


構成練らずに勢いでやったら長くなった、後悔はしていない。
でもまとめには載せないで。
880ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 00:06:56.00 ID:P74rvmqA0
甘くてとろけそう
881ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 00:15:56.20 ID:0JFlgtA+O
なんか二面性をもってるっていいね
萌える
882ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 00:27:15.67 ID:H11ucL98O
保守ー
883ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 00:33:15.09 ID:sdKPGZe9O
甘々なヤツ投下しまーす

体はうにゅーで出来ていた
血は白くてふわぁーとして
心はにゅーってして黒い赤い

「しょくん、雛はうにゅーがすきなのー
こんびにで、おかしやさんで、せいぞうこうじょうで、とらっくのなかで(ry」

うにゅーの空より来たりて―――
正しきうにゅーを胸に―――
我等は(ry

「パラメデック」
「スネークそれはうにゅーなの〜」
「うにゅー?」
「白くて黒くてうにゅーとしてるの〜」
「食べられるのか?」
「とっても美味しいの〜」
「もっと食わせろ!」
「あー雛も食べたいの〜」
884ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 00:47:11.88 ID:XbfSM80Y0
たしかに甘々・・・かもしれない
パラメディックは違うだろw
885ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 00:47:56.95 ID:H11ucL98O
886ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 00:49:14.54 ID:j1tqdqKp0
887ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 00:52:26.93 ID:PSnhfjr/0
>>886
甘い!
虫歯になりそうだw
888ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 00:52:54.62 ID:u+//2L4P0
>>886
うめえ!!!!
補給どころか供給過多だよ!
889ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 00:59:15.66 ID:sdKPGZe9O
>>886
俺の妄想を形にしやがった?!これが<<マエストロ>>!!
後生大事にします
890ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 01:01:17.32 ID:XbfSM80Y0
>>886
(*゚д゚*)ウマー

口元に添えられた左手にモエス
891ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 01:02:39.89 ID:ZCkR1BMs0
>>886
 GJ。甘い。甘いよー
 セキが止まらん。
892ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 01:08:05.06 ID:ZCkR1BMs0
JUMがお父さんネタを考えたが考えた瞬間消えたw
893ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 01:12:49.24 ID:3R6Ap/Bv0
はじめてここに来たんだが
こないだ真紅のリアル三次画像をみて驚愕したんだけど
あれってここ発祥??
894ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 01:18:48.58 ID:BGxdPgKD0
たぶん違う
保守
895ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 01:21:50.36 ID:3R6Ap/Bv0
画像みつけた!

http://up2.viploader.net/pic/src/viploader350911.jpg
↑これこれ!他にもある??
896ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 01:23:57.87 ID:rBTp0eX9O
>>895
ここのじゃない
897ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 01:24:14.32 ID:OE2zeItm0
fvhasu
898ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 01:30:10.50 ID:3R6Ap/Bv0
>>896
そうだったのか(´・ω・`)
こういうのが他にもあるのかと期待したんだが・・・
899ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 01:38:50.07 ID:yHi1+feKO

900ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 01:39:33.82 ID:8CGSVEfC0
>>886
うはwwwテラウマアマスwww最近絵師さん増えてきて一住人としては嬉しすぎる限りだ。
是非是非たくさん書いて欲しいね。
901ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 01:44:53.21 ID:sdKPGZe9O
>>898
他のスレにも聞いたらどうだ?
あと二次裏辺りも探したらどうだ?
902ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 01:48:49.12 ID:3R6Ap/Bv0
>>901
他のスレかー、
基本VIPとようつべぐらいしか見ないから
他の板がわからないんだけど、どの辺で聞いたらわかるかな?
903ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 01:55:14.91 ID:3R6Ap/Bv0
http://up2.viploader.net/pic/src/viploader350942.jpg
そうそう、これも同時に見つけたんだ↑
904ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 01:56:35.05 ID:BGxdPgKD0
あとは自力で頼む。そういう趣旨のスレじゃない
基本的に質問するより検索使ったほうがいいと思うが
905ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 01:57:44.81 ID:3R6Ap/Bv0
>>904
そうか、わかった
スレ汚しスマンカッタ(´・ω・`)
906ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 02:02:02.86 ID:TzAvjsEt0
907ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 02:09:26.46 ID:H11ucL98O
保守
908ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 02:40:07.09 ID:9GYdSsL40
hosyu
909ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 02:41:22.62 ID:7Jvk84M40
>>886
これが妄想具現化ってやつか……!!


>>905
結構有名な物だから探せば割とすぐ分かるはず。
>>895は男って話らしいぞ。
910ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 03:01:32.65 ID:unocB+8Q0
保守
911ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 03:52:55.31 ID:H11ucL98O
保守
912ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 04:09:00.01 ID:WJGfUWNp0
 カタン、カタン――。電車は、揺れる。なんとなく、外を覗いてみた。

 見慣れぬ、景色。しかしその色が、僕が本来もち得ない筈の郷愁の念を抱かせるような気がした。長く都会に暮らしていると、
こういった田舎風の情景に心惹かれる様になる――というのも、あながち否定出来ないのかもしれない。
 周りを見れば、車内には殆どひとが居ない。殆ど貸切状態だった。ゆらぎを見せる電車の中で、僕は何だか眠くなってくる。――こ
のまま、眠ってしまっても、良いだろうか?

 そうして、僕は夢を見る。僕の故郷と呼べる場所はそこそこ都会で、そこから出たことなど今まで一度も無かったように思う。そう、
今こうやって、そんな場所に向かおうとするまでは。

 夢を見終わった後の記憶は、いつだって曖昧だ。だから、今願ってみよう。どうか、夢を見るならば。いつか忘れてしまうようなも
のであっても――きっと優しいものであるように、と。




【ゆめの、あとさき】
913ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 04:11:28.20 ID:WJGfUWNp0
>>912 
彼女と出逢った日のことを、僕は多分これから先も、忘れることは無いように思う。それ位衝撃的な出来事だったから、少なくとも僕にとっては。

「相席しても、いいかな?」

 カフェのオープンテラスで独り紅茶を飲んでいた僕は、その言に幾許かの躊躇いを覚える。眼の前に居る女性は、少なくとも――僕の知り合いでは、無い筈。

「絵を描くの?」
「いや――これは、服のデザインなんだけど」
「ちょっと、見てみてもいいかな?」

 僕が断る間も無く、彼女はテーブルに置かれていたそれを、手にとっていた。

「へえ……すごいね。うん。こんな服が着られるんなら、幸せかもね」
「……」

 彼女はもう僕の向かいの空席に座っていて、僕の拙いデザイン画をしげしげと眺めている。

「デザイナー、なのかな?」

 不意に尋ねられて、少しうろたえる。すぐさまに返すべき言葉に詰まりながらも、なんとか返してみる。

「いや……まだ、デザイナーのたまご、って所だけど」
「そっかあ。夢が、あるんだね。羨ましいよ。叶うといいね」
914ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 04:13:09.10 ID:WJGfUWNp0
>>913
 ふっ、と。寂しげな笑みを浮かべて、彼女は言った。
 なんだろう。僕は、その物憂げな笑みに――魅かれているような気が、した。名前も知らない、眼の前の彼女の表情に。

「夢があるって、素敵なことだよ――ねえ、桜田君」
「え?」

 驚く。どうして彼女は、僕の名前を、知っているのか。

「あは、当たりみたいだね。だって此処に書いてあるじゃない、"sakurada"って」

 ――ああ。特に意味は無いけど、サインなんか残していたんだっけ――

 其処から始まった、談笑。相席の許可云々については、既にどうでもよくなっていて。ただ、彼女と話しているのは、心地よかった。

「名前」
「ん?」
「そういうところを気にしないのも、桜田君らしいかな――私の名前、言ってないじゃない」
「ああ。そういえば、そうか」
「私はね――柿崎めぐ。めぐ、でいいよ」

 それが。僕と、めぐの出逢い。


―――――――――
915ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 04:14:23.87 ID:WJGfUWNp0
>>914
 その日、僕はめぐの連絡先を聞かなかった。その時は、それは自分としては衝撃的な出逢いだったのだけれど――その場限りの、刹那的な関係だと思っていたから。

 ただ。少しだけ、『何か』に期待していたのかもしれない。この場所で、同じテーブルで、同じ様に次のコンクールに出すデザイン画に頭を捻
らせていれば――彼女はまた、現れるのではないか。そんな運命的な、『何か』に。

「相席、いいかな?」

 変わらぬ、微笑み。

「――どうぞ」

 僕は、用意していた――それにしては全く以て気の利かない――返事を、彼女に告げた。

「あは、良かった。ちょっと難しい顔してたから、断られたらどうしようかと思ったよ」
「そう?」
「うん。ある程度のものは出来てるけど――自分としては満足してない。そんな感じが、顔に出てたかな」

 前と同じ様に、僕の向かいに座りながら。そんなことを、彼女は言う。
 その際の驚きは、努めて顔に出さない様にした。彼女の言が、正に僕の心を正確に読み取ったものだったからだ。

「そういう時は、息抜きも必要だね。根詰めてても、いいものは生まれないって言うしね」
「そうかな」
「そうだよ」
916ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 04:15:53.35 ID:WJGfUWNp0
>>915
 言いながら、僕は紅茶に口をつける。彼女も、クリームの載せられた、如何にも甘い印象のカフェラッテに手をつけていた。

「ねえ、桜田君。人生は――長いよ。一般的にはね。多分、桜田君のそのデザイン画には、締め切りなんかがあるのかもしれなくて――私には、
 貴方の焦りや苦しみなんて、わからないのかもしれないよ。
 けどね。私は貴方のデザインした服が、好きだな。だから、満足のゆく様なものを造ってくれればいいな、なんてことは思う。長い人生の中
 で――そういうことが出来るって、素敵なことだよね」
「……」

 僕は、彼女に返すべき言葉が見つからなかった。彼女は見た感じ、僕と同じ様な年頃で。だけど何処か、僕を遥かに凌駕した――人生に対する達観が、見受けられる。

「何処か遊びにいかない? 桜田君」
「……?」

 彼女になんと応えれば良いかを考えつつも、いきなりそんな事を言われたものだから。僕は随分と間抜けな表情をしていたのかもしれない。

「あはっ。息抜きだよ、息抜き。勿論、そのデザインの締め切りが近いなら無理だけど。
 お誘いかな。貴方さえ良ければ、私と」

 其処まで言われて、僕に躊躇いは無かったのだ。

「――勿論。僕で良ければ」


――――――――――
917ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 04:16:57.70 ID:WJGfUWNp0
>>916
「あー。面白かったね、桜田君」
「……」

 僕とめぐは、遊ぶ約束をした週末に、遊園地にきていた。彼女はなんと言うか、――その、バイタリティに非常に溢れていて。やたら絶叫マシーンに興味を魅かれていた様相だった。
 勿論、彼女のチョイスした乗り物に、僕は全て付き合う。どんなに死にそうな乗り物であろうと、付き合う。――うお、思い出しただけで、何だか――

「だ、大丈夫?」
「う、うん。ちょっと休めば、復活するよ」

 情けない。それにしても、どうして彼女は『死ぬー! 死ぬー!』とか言いながら喜び勇んで死地に飛び込もうとするのだろう。わからない……

 ふと、顔を上げる。もう、陽が落ちようとしている時間だった。燃えるような夕焼けが、僕等を照らしている。そんな中、僕等は遊園地の中に備えられていたベンチに佇んでいた。

「ねえ、桜田君。私、貴方に言っておかなきゃならないことが、あるんだよ」
「――何?」

 其処で見た彼女の表情は。喜びとも、悲しみともつかない――そんな、曖昧な表情を浮かべていたのだ。

「私、――貴方のこと、知ってたの」
「――え?」

 寂しげな、微笑み。

「桜田君ってさ……昔、カフェでバイトしてたことって、あるでしょう?」
918ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 04:17:56.73 ID:WJGfUWNp0
>>917
 ああ。確かに、ある。今はあまり顔を出していないけど、高校の頃は、卒業したら留学するんだ、と心に決めながら――その資金を稼ぐ為に、働いてたことがあったっけ。

「私、あのお店の常連なのね。其処で貴方のこと、小耳にはさんだの。白崎さん、ちょっと前に、
 あのオープンテラスで貴方を見たって。心配してたよ?」

 白崎さん。僕が働いてたカフェのマスター。随分飄々としたひとだったが、今も元気だろうか……?

「元気だよ。今は、バイトの娘と随分いい感じでね……気を遣ってるつもりだけど、最近は私も顔は出してないかな」

 僕の心を読んだかのように、彼女は言う。

「白崎さんがね、言ってたの。貴方の描くデザインには、命がこもってるって。それで私も興味を持ったんだ。――マスターの言葉に、間違いは無かったみたい」

 やわらかな雰囲気で、彼女は言った。僕のデザインに、命がこもっている――?

 そして、彼女は続ける。
 僕にとって、それはそれは、衝撃的な言葉を。

「――羨ましいよ。そういう命を、何かに込められる――そんな、行為が。私は一度――死んだ、人間だから」
「どういう、意味?」

「私ね。心臓の、病気だったんだ。もう、小さい頃から、余命何年、余命何年、って――そんなこと、言われ続けて」
919ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 04:18:32.71 ID:WJGfUWNp0
>>918
「……」
「それで、思い切って手術して。一応は、助かったらしいの。それでも、予断は許しません、だなんて。そう診断が下ってるのね。
 それで生き永らえてから、これからどうしようか、って――考えても、全然思いつかなかった。
 おかしいでしょう。人生に絶望して、後のことなんか、全然考えてなかったの」

 突然の告白に、僕は何を応えれば良いか、その言葉が見つからなかった。

「ねえ、桜田君――人生って、ひとつの長い夢、みたいなものね」
「……夢?」
「うん。白崎さんがね――まあ、縁起でもないことだけど――私の手術が終わってから、話したことがあったんだ。私が、死んじゃうみたいな夢」
「――」

「色んな夢が、あるんだって。白崎さんが見た夢だと――私と白崎さんが、所謂その、恋仲みたいな感じになって――あ、勿論、
 今私が白崎さんをどうこう思ってるとか、そういうことは無いんだよ? それでね。まあ、夢に見たからそう話すことも出来るけど、
 ひょっとしたらそういう話も、あったかもしれませんね、って。貴女……此処では私、のこと。白崎さんと私が、思い通じ合いながら、
 それでも結ばれない。そんな哀しいお話が、ひょっとしたらあったかもしれない、って」

「それは、夢の話だから?」
「そう。夢だから、どんな世界だって、『在り得る』の。だけど、そのお話を、私は知らないから。知る事は、出来ないから――」

「――出来ないから。夢を見ても、その夢の後先を、知る事は出来ないから――今を、生きる他、無い」

 彼女の言葉に対して。今の自分に返せる、精一杯の言葉を、僕は返す。
 それが正しいのかはわからなくて。だけど、今の彼女に――僕が言葉をかけなければ、一体誰が返すと言うのか。
920猿対策で間を空けます、申し訳ございません:2006/11/12(日) 04:21:13.47 ID:WJGfUWNp0
>>919
「そう、なんだよね。――わかってはいるんだよ。うん。桜田君は、やっぱり私の思った通りのひとだった」

 そんなことを言いながら、彼女はまた、笑った。うつくしい、艶やかな黒髪が――夕闇に、映える。

「人生は、長い夢を見ているようなものなんだって――白崎さん、言ってた。生きてる実感なんて、なあなあに生きてれば、なかなかわからないものだから。
 特に私みたいな人間にはね。だから、貴方の――桜田君の、『命のこもった絵』。それを、一度見てみたかったの。貴方を、知っていたこと……隠すつもりは、なかったんだよ。

 けど。ごめんね」

 彼女は、謝罪する。きっと僕が、そんな謝罪は必要ないと――いくら言ったところで、彼女は謝るのだろう。一度、己の死を自覚した、
彼女。今は生きていると、実感すべき筈のところを、――自ら、疑わらずには居られない、彼女。その生の実感を、僕に求めたのだとしたら、僕は――

「人生は長い夢、なんだっけ?」
「……うん。元は私の言葉じゃ、ないけど」
「じゃあ、そんな夢は。哀しいじゃなければ、きっといいんだろうね」
「うん、――多分――」
「めぐが僕のことを知っていたからって、僕が怒ることはないよ。それよりも――僕は、考えてた服を仕上げないと。
 めぐも満足させられるような、素敵な服をデザインしてみようかな。――期待して、待ってていいよ。

 ありがとう。今日は本当に、いい息抜きだった」

 今の僕が返せる、精一杯の言葉を、僕は返す。そうして、彼女はまた言葉を発した。

「うん。待ってるね――ありがとう」
921ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 04:37:26.65 ID:WJGfUWNp0
>>920
 僕と彼女の交際が始まったのは、それから間もない事で――彼女と一緒に、僕が働いていたバイト先に顔を出した際などは、随分と冷やかされたものだった。

「仲良きことは、なんとやら――でしょうかね」
「あらぁ、白崎さん。聞いたわよぉ。めぐに色々、吹いてたらしいわねぇ」

 ぐいー、と頬を引っ張られる白崎さんだった。うわ、痛そう。
 バイトの娘とめぐに聞かされていた女性は、僕の想像以上にうつくしい女性だった。
 水銀燈、という名前らしい彼女は、その名前に相応しい銀髪と――見るもの全てを吸い込んでしまうような紅い瞳を僕に向けながら、言った。

「うーん……貴方なら、めぐを預けても大丈夫そうねぇ。いい娘なんだから、大事にしてよねぇ?」
「……勿論」

 恥ずかしいながらも、はっきりとそう答えた。僕の隣にいた彼女は、水銀燈に何か言いたいような素振りをしながらも――俯いて、何も返すこ
とが出来ずにいたのだった。

 引っ張られて赤くなってしまったほっぺたをさすりながら、白崎さんが口を開く。

「全く以て――どういうところで、縁が繋がるか、わからないものです。
 しかし、今僕等がこういう人生の一コマに立ち会っているというのも、ひとつの運命なのでしょうねえ」
「全くねぇ、白崎さん。かっこつけても駄目よぉ。また昨日公園でさぼってたでしょう。私がいなかったらどうするつもりだったのかしら、全く……」
922ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 04:55:02.09 ID:unocB+8Q0
保守
923ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 05:01:41.10 ID:WJGfUWNp0
>>921
 ぶつぶつと文句を言う、バイトの娘だった。めぐの話曰く、マスターは彼女に魅かれているとの話だったけれど。もしこの先、彼らが付き合うのだ
としたら、絶対白崎さんは尻にしかれるんだろうな……

 そんな様子を見て、めぐは微笑んでいる。僕もそれにつられて笑った。
 穏やかな、時間。たとえこれがひとつの夢だったとしても。それがずっと、続いてゆくのなら――とても幸せなことなのかもしれないと。そんなことも、考えたりしたのだ。


―――――――


「――ジュン」
「……」
「ねえ、ジュン、起きて。そろそろ着くよ」

「う……」

 どうやら、眠ってしまっていたらしい。眠気まなこをさすりながら、僕は彼女の方を見やる。

「――着くの?」
「うん。私の――故郷」
924ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 05:02:12.00 ID:WJGfUWNp0
>>923
 長い時間電車に揺られて辿りついたのは、めぐの――僕のフィアンセの、故郷だった。
 本当は、もっと仕事が安定してからの方が良かったのだけれど。めぐが妊娠したのを契機として、僕の方から彼女にプロポーズをしたのだ。
めぐはそれを承諾してくれて――しかしそれだけではけじめがつかないと僕が言い出し。彼女の両親の居る、めぐの故郷へと足を運んだのだ。

「寒い、ね」

 駅へ降りてからの、僕が開口一番はそれだった。都会の、雪の降らないつめたい風とは、また一味違う。恐らく、田舎ならではの、春直前の寒さが。
僕の身体を、通り過ぎていったような気持ちになる。

「この位で音をあげられると、困るなあ」

 いたずらっぽい笑みを浮かべて、めぐは言った。参ったな。僕はその微笑みにやられて、今まで彼女と居ることになってしまった。
勿論それは嫌なことである筈が無くて、むしろ感謝している位なのだけれど――

「ねえ。そういえば、電車の中で、何か夢でも見てたの? あんまり気持ち良さそうだったから、しばらく起こせなかったよ」
「そう?」
「そうだよ」

「うん。――夢を、見てたんだ。君と、出逢った頃の夢」
「――出逢った頃、の?」
925ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 05:02:36.79 ID:WJGfUWNp0
>>924
「そう。やさしい夢だった」
「そう――それなら、良かった、ね」

 ふっ、と微笑む彼女。その、微笑みに――今も、出逢った頃の幾許かの寂しさが、抜け切れていた訳ではなかった。恐らく、意識しての"それ"では無かった筈。
今も彼女は病院に通っていて、完全な健常者とは言えない状態だったし――何より、彼女自身の『命に対する、儚さ』のイメージ――それは一生、拭えないもの
なのだと。誰よりも今、彼女の傍に居る僕が、感じているのだ。

「……夢、か」
「え?」
「夢だよ、めぐ。人生は、長い夢の様なもの――なんだろう? なら、これから見る夢は、やさしいものなら、きっといいよね」

「うん。――そうだね」

 手を、繋いだ。彼女の手は、暖かい。これからの人生はどうなるかはわからなかったし、僕が今も、夢を見ているのだとしたら――いや、だからこそ。
夢の後先は、誰にも知れないことなのだろう――

 だから。この、彼女の手の暖かさが。今、確かに僕の感じられる、幸せの実感なのだ。
926ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 05:03:03.79 ID:WJGfUWNp0
>>925
 二人で、歩き出す。雪の残る地面を、一歩一歩踏みしめながら。

「この辺りは、桜咲きが、遅いの。五月の頭には、満開かな」
「そっか。じゃあ、その頃に、また来よう」
「お仕事、大変なんじゃないの?」
「――いいさ。君の故郷だから――そんな桜なら、見てみたいし」

 素直な気持ちを、伝える。そして、君は返した。出逢った頃の――つい先程まで見ていた、夢の中に居た君の様に――

「桜田君。やっぱり貴方は、私の思ったとおりの、ひとだった――」

 久しぶりに呼ばれる、苗字。握り返された手を、いっそう強く握り返した。
 病弱な彼女が、これからどれ程生きられるかわからないということを――僕は彼女自身の口から、聞かされている。

 でも、それでも。僕は彼女の隣に、いよう。
 この未来を知ることが、叶わなくても。
 そう、この夢の後先を、知る事は出来なくても――願うことは、出来るから。
 このひとつの夢が、何時までも続けばいい、と。


おわり
927ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 05:04:42.28 ID:WJGfUWNp0
>>922
保守感謝です。

以上です、失礼致しました
928ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 05:33:54.86 ID:0aSvT69Z0
保守
929ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 05:35:47.25 ID:99f2QAw2O
鯖の事少しは考えてる?
930ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 06:00:21.10 ID:unocB+8Q0
保守
931ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 06:28:13.50 ID:5ZQtCeDjO
>>927
GJ!
愛を感じた。

二人のこれからが夢ではなく優しい現実であらんことを切に願う。



>>そういうヤボな事は言うな。
932ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 06:30:21.20 ID:5ZQtCeDjO
>>931
安価つけ忘れorz

>>929
そういうヤボな事は言うな。
↑に訂正
933ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 07:03:36.20 ID:PwCYB1yjO
保守
934ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 07:06:48.06 ID:rgEteBuKO
935ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 07:13:06.24 ID:0JFlgtA+O
>>927
GJ!
こういう落ち着いた雰囲気の作品は大好きです
936ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 07:44:10.76 ID:5Us2LHoeO
>>926
めぐにはこういうちょっと儚い話が似合うなぁ
GJ
937ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 08:20:08.30 ID:PwCYB1yjO
保守
938ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 08:34:56.29 ID:sdKPGZe9O
真「日曜の朝は仮面ライダーだわ」
蒼「ガタック!ガタック!」
ジ「うはwwwwwキックホッパー台無しwwwww」
蒼「ガタック!ガタック!」
金「ううー子供番組だと思って油断したかしらーなかなか泣けるかしら、うわーん!」
蒼「ガタック!ガタック!」
真「ちょっと蒼星石うるさいのだわ!」
蒼「ガタック!ガタック!ガタック出せー!」
真「……」
《1、2、3》
真「絆ックル」
《キズナックル》
蒼「うん?シ・ンークどうしギャーーーー!!」
939ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 09:12:19.76 ID:fDSByt4PO
み「あ、これ高校の制服…懐かしいなぁ。」
どうやら洋服を整理していたみっちゃんが懐かしいものを見つけたようです
み「……今はカナも出掛けてるし…ちょっとだけなら…」
お、みっちゃんがその懐かしい制服に数年ぶりに袖を通していきます
数分後…
み「わ〜い、まだ着れた〜♪」
おぉ、制服姿のみっちゃんも意外に似合っていますね
み「うふふ♪私もまだまだ現役で通っちゃうかもね…」
そう言うなりみっちゃんは鏡の前でくるりと回ってポーズを決めながらこう言った
み「どーも〜、○○高校3年草笛みつでーっす♪」
その時であった
『ガチャ』
金「ただいまかしらみっちゃ〜ん♪今日は皆を連れ……て!?」
ジ「どうした?いきなり固まっ…いぃ!?」
紅「ちょっとジュン…早く進みなさ…えぇ!?」
銀「ちょっとぉ、貴女もいきなり止まらないでよぉ……ってこれは…」
翠「みんなどうしたですぅ?…うぉ!?」
蒼「翠星石?何があっ…」
雛「う…うゆ…」
薔「……うわぁ…」
雪「こ…これは何という…」

み「………///」
ジ+薔薇乙女『………』
940ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 09:25:36.59 ID:fDSByt4PO
>>939
数分後…
金「みっちゃ〜ん!いい加減お部屋から出てくるかしら〜…」ドンドン!
ジ「そうですよ…あの、似合ってましたよ?」
蒼「そうそう、可愛いかったですよ!!」
翠「そ…そうですぅ、まだまだ現役でイケるですぅ!!」
み「うふふ…いいのよ…気を使わなくて…みんなも無理があるなぁって思ったでしょ?」
銀「そ…そんなことないわぁ…ねぇ?」
紅「そ…そうなのだわ!!」
雛「う…うぃ!みっちゃんキレイだったのよ!20代みたいだったの♪」
金「ばっ…馬鹿!みっちゃんはまだ20代かしら!!」
み「びえええええええええぇん!!やっぱり無理があったのねええぇ〜!!」
金「あぁ!みっちゃん…泣かないでかしら〜!!」
薔「気の迷い…人は生きていくうえで必ず過ちを犯すもの…きっと魔が差したんですよね?」
雪「ばらしーちゃん…あまりフォローになってないような…」
み「しくしくしくしくしくしく…」
ジ「う…ドアごしに凄い鬱オーラが漂ってくるな…」
金「みっちゃ〜ん…元気出すかしら〜。」

結局みっちゃんが部屋から出てきたのは翌朝のことだったという…
頑張れみっちゃん!気分はいつでも女子高生だ!!
み「お願いだからそっとしといて…orz」
941ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 09:40:00.43 ID:5qgGAOO10
>>927
この雰囲気はとても心地良い。色々な“ゆめ”との繋がりを感じましたよ。
別の世界では、叶わなかった恋なのになぁ・・・と思うと、なにやら複雑な心境に。
そして、冗長的な文章を読んでいるうちに『ノルウェイの森』を思い浮かべてしまった。

職人さん、GJでした!
942ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 09:41:33.84 ID:G+esAVwp0
>>940
みっちゃああああああああん
がんばれえええええええ!!
943ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 09:59:38.86 ID:fDSByt4PO
み「あら、これは…」
みっちゃんが1日の仕事を終え帰宅すると玄関には金糸雀のものと違う男ものの靴があった
み「あぁ、さてはジュンジュンね。」
みっちゃんは瞬時に金糸雀の彼氏であるジュンを思いついた
しかし家の中は静まり返って人の気配はない…
み「あれ?カナ〜、いるの〜?カナ〜…」
そしてみっちゃんが金糸雀の部屋を開けると…
み「カナ…あらあら。」
そこにはベッドに隣り合わせで座り肩を寄せあって眠るジュンと金糸雀がいた
ジ「ん…カナ…」
金「ジュン…ムニャ…」
み「くす…夢の中でも一緒か…でもちょっと妬けちゃうなぁ…カナはちょっと前まで何かあるといつも私のとこに来てくれてたのに…」
みっちゃんが少し感傷に浸っていると、それと同時にある考えが浮かんできた
み「待てよ…このままカナがジュンジュンとくっついてくれると…」
カナとジュンジュンが結婚←ジュンジュンが義理の弟になる←ジュンジュンの裁縫の腕は神業級←義理の姉の頼みで好きなだけ可愛いお洋服をタダで作ってもらえる←ウハウハ
み「こ…これよ!!」
みっちゃんコンピューターはこの解答を0.001秒で弾き出した
み「そうと決まれば…まずジュンジュンの靴を隠してぇ…出前にウナギを頼まないと…あぁ、お酒と栄養ドリンクを買いに行かなきゃ…」
みっちゃんの壮大な野望が動き出したようだ…

み「うふふ…逃がさないわよ?ジュンジュン…♪」
944ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 10:05:54.49 ID:yHi1+feKO
みっちゃんが……みっちゃんがのり姉化してる!
945ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 10:08:25.42 ID:G+esAVwp0
てっきり嫉妬で発狂するのかと思ってたwwwwww
946ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 10:18:28.85 ID:fDSByt4PO
銀「あぁ…また目尻のシワが…」
『ポンっ』
銀「!?」
み(…にっこり)
銀「な…何よぉ?そのものっそい笑顔は…」


金「みっちゃん…カナ涙が止まらないかしら…」
947ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 10:53:55.88 ID:323eNcRv0
ふゃ!
948ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 10:59:22.17 ID:fDSByt4PO
ジ「子供の頃の夢は?」

銀「トップモデルねぇ…」
金「歌手だったかしら〜。」
翠「お花屋さんだったですぅ。」
蒼「あ、僕も翠星石と同じかな。」
紅「紅茶が好きなだけ飲めればよかったのだわ。」
ジ(あんま今と変わってないような…)
雛「ケーキ屋さんなの〜♪」
雪「そうですわねぇ…女優なんかに憧れたりもしましたわ。」
ジ「へぇ〜…で、薔薇水晶は?」
薔「…セロテープ。」
ジ「へ?…何だって?」
薔「…小さい頃はセロテープになりたかった…」

一同『……』
薔「…どうかした?」
949ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 11:01:02.45 ID:yHi1+feKO
あるあ……あるある?
950ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 11:12:08.33 ID:rBTp0eX9O
>>948
セロテープはねーよwwww
951ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 11:37:05.94 ID:P74rvmqA0
保守
952ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 11:43:11.85 ID:G+esAVwp0
>>948
何考えてたんだろうなwww
953ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 11:53:22.21 ID:fDSByt4PO
巴「雛苺見〜つけた。」
雛「見つかっちゃたの〜。」
雛苺は巴の家でかくれんぼをしていた
巴「ふふ、じゃあ次は雛苺がオニね?」
雛「うん♪あ…ねえトモエ、これなぁに?」
巴「ん?……ってこれは!?」
雛苺が差し出したものは数枚綴りの小さな包みで真ん中に○い盛り上がり…いわゆる近藤さんであった
巴「ひ…雛苺?これをどこで?」
雛「うよ?トモエのおじさんのお部屋にいっぱいあったの。」
巴(お…お父さん…///)
雛「ねぇねぇ〜、これ何なの〜?」
巴「いや…あの…これはその…そ…そう!風船よ!!」
雛「うよ?風船?」
巴「そ…そう、こうやって膨らませて遊ぶのよ。」プー…
巴は近藤さんを膨らませてみせた…だが口についたローションが少し気持ち悪い
雛「うい〜、わかったの。ヒナもやるの〜。」
雛苺が数枚綴りの近藤さんを片っ端から開けたその時
『ガラッ』
J「お〜い、柏葉〜、お前に頼まれてたCD持って…き…た…」
巴「あ…」
そこには部屋一面に近藤さんを散らばらせた巴と雛苺の姿があった…
J「し…失礼しました…」
『ピシャ…』
巴「ち…違うのよ…桜田君!?ちょ…お願い!待ってえええええぇ!!」ダッ!!
雛「うよ?トモエどうしたんだろ…泣きながら飛び出して行ったの…」
954ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 12:03:41.25 ID:P74rvmqA0
噴いたwwwwwwwwww
955ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 12:05:43.06 ID:brUJJqMpO
ワロタw
956ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 12:05:58.27 ID:G+esAVwp0
>>953
純粋すぎてこまるwwwww
957ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 12:09:44.21 ID:0JFlgtA+O
このスレの巴はいいなwwww
958ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 12:28:46.58 ID:zMtxHbmk0
>>926
この先どうなるか分からない、儚い恋。
でもそんな中でも精一杯、力強く生きる二人がしっかりと描かれています。
心温まる作品に感謝。そして二人にせめてもの至福の時を。

>>940
みっちゃん、ガンバwwww

>>943
みっちゃん暴走寸前wwww

>>948
そりゃねえよ、ばらしーwwww

>>953
哀れwwwww

こっちも一発投下。
959ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 12:29:23.53 ID:zMtxHbmk0
>>958
「とにかく、翠星石は僕がいない間に無茶苦茶するなよ。僕がいなくなったとたん
にせいせいして、いろいろやんちゃしだすからな……」
 ジュンはこれでもかというぐらいに私に釘を差す。
「うるさすぎるです、チビ人間」
 本当にうるさい。
 そこまで言わなくても分かっているですよ。

 ――そんなに……しゃべらなくも……。

「また雛苺にいらないちょっかい掛けるなよ。雛苺から泣きの電話が入るのはうん
ざりするのだからな」
「いちいちうるせえですよ!翠星石はそこまでひでえ奴じゃねえです」
 ジュンのさらなる言葉に私は顔を膨らませた。

「ははは、本当に翠星石は可愛い奴だな」
 そんな私の反応を見て吹き出すジュン。
「ジ、ジュンこそちょっかいかけてるじゃねえですか。だったらこうしてやるです」
 私はそう言ってジュンの首元をくすぐる。

「ち、ちょっとやめてくれよ、ははは」
「もっとやってやるですぅ」
 ジュンが笑いながら、私のくすぐりの手から逃れようと体をよじらせる。
 それを見て笑ってしまう。

 ――ジュンがそんなにしゃべらなくても……翠星石は笑っていられるですから。
960ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 12:30:37.53 ID:zMtxHbmk0
>>959
 いつも一緒にいるとよくやっていた光景。
 でも……この後は……。

 やがて、そうだと思わせるように……遠くから駅に近づいてくる列車の音が聞こ
えてきた。
 私たち2人以外誰もいない、駅のホーム。

 ジュンは今日、都会に帰る。そして忙しい日々に終われることになるのだろう。
 それまでのわずかな間……せめてジュンと一緒にいたい……。

 ホームに冬の寒い風が吹き込んできた。肌寒い。

「じゃあ、翠星石も元気でな。体に気を付けろよ」
「そんなことお前に言われなくても分かっている……」

 私がそこまで言い返しかけたとき……ジュンは私の体をいきなり抱いた。
 そして、私の唇にそっと口づけをした。

 ――!!
 私は何も言えず、ただ体を震わせる。
 寒さで震える私の唇に、ジュンのぬくもりが伝わってくる。
961ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 12:31:30.04 ID:zMtxHbmk0
>>960
 このままずっといたいです――でも、それはできないです……。

 今こそ、一緒にいるけどこの先どうなるか分からない。
 ひょっとしたら……もう会えないかもです。
 考えすぎとは思うですけど……でも!

 せめて、せめて……。

 私はここで言いたい事を口にしようとした……が。

 列車がホームに滑り込んできて、ドアがゆっくりと開いた。

「じゃあ、帰って来れるのはいつになるか分からないけど……元気でな」
 ジュンは私の体から手を離すと、そのまま列車に乗り込む。
 笑顔で私に手を振りながら。

「あ、あばよです!ジュンこそ野たれ死ぬんじゃねえです。じゃあな、ですぅ」
 私はジュンにあかんべえをした。
「ははは。そんな翠星石だったら大丈夫か。じゃあな」
 ジュンがそう言ったとき――列車のドアは閉まった。そしてゆっくりと列車は
動き出してホームを去っていく。
 私はただ……手を振ってジュンの乗った列車を見送ることしか出来なかった。

 やがて、列車は見えなくなり、ホームには私だけが取り残された。
962ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 12:32:29.99 ID:zMtxHbmk0
>>961
 ――行っちまったですか……。

 私は何も言わず、駅を後にした。

 街中はクリスマスが近いという事もあって、街路樹にイルミネーションやキャ
ンドルの飾り付けがされていた。
 夕方遅くともいうこともあり、周囲が暗くなりだすと同時に一斉に点灯する。

 やわらかいキャンドルの光が周囲を包み込む。
 その中をいろいろな人がせわしそうに行き来する。

 仕事や買い物を終えて家路につく者、これから一緒に食事に行こうとはしゃい
でいるカップル……。

 そんな中私は一人ぼっちで、家へと力なく歩く。
 思わず……ため息をつく。
 かなりの寒さのせいで、その息が白くなっていた。

 ジュンとは幼馴染みで、いつもからかっては楽しんでいた。
 その度にジュンはムキになって私をどやしたりもしていたが……。

 好きだった。
 それはジュンも同じで……やがて付き合うようになった。
 といっても、好きだなんて口にしたことはなかったけど。
963ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 12:33:13.66 ID:zMtxHbmk0
>>962
 でも……ジュンのことが好き。一緒にいたい。
 そんな気持ちが私の心の中にはあった。

 ジュンの仕事の都合で遠くはなれた都会に彼は引っ越してしまい、離れ離れに
なる生活が2年前から続いている。1週間前に休暇が取れたという事で、この街
に帰ってきて、そのときは嬉しかったのだけど。

 だけど……やはり別れた後は……切なくて。

 家に帰った。妹の蒼星石はまだ家には帰っていない。
 私は台所に行くと、コーヒーを淹れて、そのまま居間まで持っていく。
 暖房をつけて、そのまま暗くなった窓の外をぼんやりと眺めながら、コーヒー
をちびりちびりと啜る。

 ジュンは多分、大丈夫だと思うけど……。
 この先、何があるかなんて想像が出来ない。

 都会の中で流されて……このまま会えなくなってしまうのかもしれない。
 そんなのは、いやです!

 できるのならすぐにでもジュンを追っていきたい。
 でも、私には妹もいるし……放っぽり出して行く訳にはいかない。
964ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 12:33:55.63 ID:zMtxHbmk0
>>963
 せめて……ジュンは元気でいて欲しい。
 忙しい都会の中でも、それに呑まれることなく力強くやって欲しい。

 そして、再びあの顔を見せて……ずっと一緒にすごしたいです。

 ふと窓を見ると……雪が降っていた。
 そして、私は飲みかけたコーヒーをテーブルに静かに置いて……思った。

 どうして……さっき……素直に言えなかったですか……。

 翠星石はずっとジュンを待っているですから……と。

 素直になれない自分。不器用な自分。
 そんな自分が時々嫌になってくる。

 でも、待つしかない。ジュンはきっと帰ってくるのだから。
 私はただ、それを信じてずっと待とう。

 そして、今度こそ素直になって、好きだと言おう。
 
 雪は静かにただ……やさしく降り続いていた。
965ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 12:36:17.04 ID:zMtxHbmk0
>>964
これにて終了。
ZARDの「あなたを感じていたい」(12年前のクリスマスナンバーだが)
を聴いていたら、インスパイアされてしまった。まだ、時期的には早いけどww
966ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 13:08:51.23 ID:pjKilidnO
ほっしゅ
967ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 13:21:37.26 ID:l8yY31Oy0
>>965
別れは寂しいけれど、いつか再会できると信じていれば、きっと――
そんな幸せな未来を、願わずにはいられない。

ジュンが都会に帰るくだりで「木綿のハンカチーフ」思い出しました。
968NGワード:yuriyuri:2006/11/12(日) 13:23:06.36 ID:l8yY31Oy0

公園の木の下で……ふたり、肩寄せ合って座り込み、夕立を眺めていた。
夏にありがちな、タライをひっくり返した様な集中豪雨。
見上げる暗い空に、雨の降り止む気配はない。
日中の強い日差しに熱せられた地面で砕けた雨の滴でさえ、
靄となって空へ帰ろうとしているのに、二人には帰る術がない。
水たまりに落ちる水滴が広げる波紋を、ぼんやりと数えるだけ。

「どうしよう…………これじゃ、おうちに帰れないよぉ」
「心配しなくても、きっと、もうすぐ雨は止む――」

突然、雲間を閃光がのたうち、やや遅れて、轟音が空気を震わせた。

「きゃっ!」

びくりと肩を震わせて、髪を短く切りそろえた女の子が、隣の子の腕にしがみつく。
少女の小さな手に、同じくらい小さな手が、優しく添えられた。
大丈夫。どんな事があっても、守ってあげる。
降りしきる雨の音にかき消されないように、その子は少女の耳元で、そう囁いた。

「いつも一緒に居てやるです。ずーっとずーっと、一緒ですよ……」



  第一話 『揺れる想い』
969ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 13:23:32.96 ID:l8yY31Oy0
>>968

運命の出会いというものは、いつだって、突然に訪れる。
例えるなら、真夏の夕立。よくある流行歌だと、季節はずれの嵐――とでも唄っていようか。
それは文字どおり、お互いにとって、全くの予期せぬ遭遇だった。

「――あれ?」
「ひゃっ!?」

放課後の体育館の入り口で、奇遇にも顔を突き合わせた二人。
一方は意外さに身じろぎを忘れ、他方は驚愕のあまり凍り付いている。
二人に共通していたのは、青天の霹靂……という言葉を思い浮かべていたことだ。

「どうして、こんな所に居たの?」
彼女は、好奇と怪訝が綯い交ぜになった眼差しで、目の前の人物を射竦めた。
問われて、毒舌小動物系の娘は金魚のように口をパクパクさせて、返答に窮している。

「用事があるから、先に帰るって言ってたのに」
「あ、えと……だだ、だから、体育館に用事があったですよっ」
「……ふぅん。忘れ物でもしたの?」
「そんなトコです。もう用は済んだですから、とっとと帰るです」

やっと言葉を取り戻したかと思えば、そわそわと落ち着かず、適当な受け答えを繰り返す。
彼女は、姉――翠星石の振る舞いを怪しみ、少しだけ眉を顰めた。

「なにか、ボクに隠してるでしょ」
970ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 13:23:56.88 ID:l8yY31Oy0
>>969

双子の姉妹である為か、時折、二人には直感的に通じ合うナニかがあった。
口に出さずとも、なんとなく互いの気持ちが理解できるのだ。
人生の大半を一緒に歩んできたのだから、ある意味、当然かも知れない。

「ここ最近、なんか様子が変だよ?
 いつも一緒に登校してたのに、今朝も独りでさっさと出かけちゃうし。
 ボク、何か姉さんを怒らせること……した?」
「別に……。たまたま、そういう気分の日が続いただけですよ」

素っ気ない中に、ほんの少し突っぱねた気配をにおわせる口振り。
翠星石は目を伏せたまま、蒼星石の脇を擦り抜け、小走りに遠ざかっていった。


  ――もしかして、疎まれてる?

そんな考えが、蒼星石の頭をよぎった。
けれど、どれだけ記憶を辿ってみても、疎んじられる心当たりはなかった。
しつこくした憶えは無いし、ベッタリ依存型なのは寧ろ、翠星石の方だ。
楽しそうに笑いながら、戯れにじゃれついてくるのも、いつだって彼女の方だった。

  『蒼星石と一緒に居られるなら、他には何もいらないのです』

ずっと以前に、そう語った翠星石の言葉が思い出され、懐かしくなった。
幼い日の、他愛ない会話。あれから、もう何年?
971ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 13:24:32.99 ID:l8yY31Oy0
>>970

考えてみれば、彼女も、自分も、今では年頃の女の子。
花も恥じらう17歳なら、異性を意識するのは当然であり、遅すぎるくらいだ。
翠星石にも、そういった心境の変化が、訪れたのかも知れない。

(姉さん……好きな人でも、出来たのかな)

同じ年頃の男女が、ひとつの建物に集い、一日の1/3以上を過ごしていれば、
嫌でも性の違いを意識せざるを得ない。青い恋だって芽生えてこよう。
引っ込み思案で、人前ではいつも、蒼星石の背中に隠れてしまう彼女。
そんな姉に、恋愛をする勇気が備わったのであれば、妹として喜ぶべきことだ。


蒼星石の知らない男子生徒と向かい合って、はにかむ翠星石。
花弁のように瑞々しい唇に浮かぶ、幸せそうな微笑。
脳裏に想い描いた妄想に、蒼星石の胸が、チクリと痛んだ。

(姉さんは、独りでも歩いてゆける強さを持ってる。未来を見つめる瞳を持ってる。
 だけど、ボクは――――)

盲目だ……と、蒼星石は思う。今まで歩いてこられたのは、彼女が手を引いてくれたから。
姉が、自分以外の誰かと幸せになって、繋いでいた手を放してしまったら……。
言い知れない恐怖が、蒼星石の身体から力を抜き取っていく。

  ――真っ暗闇の中で、ボクは……誰に縋ればいいの?
972ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 13:25:08.05 ID:l8yY31Oy0
>>971
蒼星石は、体育館の壁に背を預けて、両腕をきつく抱き寄せた。
そんな未来の訪れが、1秒でも遅くなることを切に祈る。
翠星石には申し訳なく思いながらも、そう願わずには、いられなかった。


そして、今度は自己嫌悪が、きりきりと彼女の心を苛む。
もしかしたら、自分の存在が、姉の未来を遮る壁になっているのではないか。
だから、彼女は疎ましくなって、自分から遠ざかり始めたのでは……?
小さな不安は、彼女の中で二倍になり、四倍になり……際限なく乗算されていく。
爆発的に膨張していくソレは、やがて、胸が張り裂けんばかりの悲しみへと変わった。

「やだな……姉さんの幸せを祝福してあげられないなんて――
 ボクは、なんてイヤな子なんだろう」

限界まで溜まった感情は、出口を求めて、彼女の緋翠の瞳から溢れだす。
ぽろぽろ……と、カタチを変えた心の痛みが、零れていく。
渡り廊下のコンクリートに落ちたソレは、未練がましく、ゆっくりと染み込んでいった。


その時、乾いた炸裂音が耳に飛び込んできて、蒼星石は反射的に背筋を伸ばした。
どこかの部が、まだ体育館で活動中らしい。
何かをぶつけ合うような炸裂音と、床を踏み鳴らす音が、断続的に聞こえてくる。
少し聞いただけで、すぐに察しが付いた。

「そっか……剣道部が練習してたんだね」
973ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 13:25:41.69 ID:l8yY31Oy0
>>972
独りごちたら、蒼星石は、なぜ翠星石がここに居たのかという疑問を思い出した。
ひょっとして、姉は剣道部の練習を、こっそり見に来ていたのではないか?
だとしたら、彼女が心を寄せている相手が、剣道部にいるのかも知れない。

(誰なんだろう? ちょっと、覗いてみようかな)

蒼星石は指で目元を拭って、閉ざされた体育館の扉に歩み寄り、小窓から中の様子を窺った。
防具を身に着けた、大勢の剣道部員が並んでいる光景を、想像しながら。
だが、中に居たのは、たった二人だった。
しかも、二人とも女子で、道着と白い袴以外、一切の防具を纏っていない。
彼女たちは、夕日射し込む館内で、激しく竹刀を打ち合っていた。

「あれは――水銀燈と、隣のクラスの柏葉さんじゃないか。特訓してるのかな」

二人がぶつかり合うたび、汗の滴が宙を舞い、夕日の中で琥珀色の輝きを振りまく。
一心不乱に竹刀を交える彼女たちを、蒼星石は美しいと思った。
すっかり目を奪われ、気付けば気持ちは昂ぶり、身体が熱を帯びていた。

特に、蒼星石は柏葉巴の洗練された身のこなしに魅了され、興味を抱いていた。
ボーイッシュなヘアスタイルや、スレンダーな体躯など、自分と似た点も多い彼女は、
凛とした中にも、可愛らしさ、淑やかな乙女としての輝きを失っていない。
同じ年の、女の子同士なのに――なぜ、彼女はあんなにも魅力的なんだろう?

もっと、柏葉巴のことを知りたい。
蒼星石は、不思議な気持ちが胸に広がっていくのを感じていた。
974ひみつの検疫さん:2024/07/05(金) 10:03:58 ID:MarkedRes
汚染を除去しました。
975途中でNGワード抜けました。ゴメンナサイ:2006/11/12(日) 13:26:46.36 ID:l8yY31Oy0

  第一話 おわり


三行で【次回予定】

 ――姉の想い人を確かめようとしただけ。
 だが、乙女の心に吹き込んできた風は、姉に寄せる想いすら、無情にかき乱す。
 姉妹の気持ちは、擦れ違ったまま、ベクトルを変えてしまうのか――

次回、第二話 『眠れない夜を抱いて』


蒼「予定であって、予告じゃないから信じちゃダメだよっ」
銀「この展開だと、翠ちゃんは私の嫁に決まりねぇ♪」
翠「ありえねーですっ」


巴「あの…………自己編集するから、放置してもらって構わないそうです」
976ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 13:33:01.04 ID:l8bsVaJ6O
早め保守
977ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 13:43:47.66 ID:fDSByt4PO
保守
978ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 13:43:49.77 ID:5Us2LHoeO
>>965
きっとジュンは帰って来ると信じてます
GJ!


>>975
蒼い子×トォモエになるのかな?
続きwktk
979ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 14:11:51.08 ID:jcPOcu8n0
>>975
続き( ゚∀゚)o彡゜wktk!wktk!
980ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 14:31:40.24 ID:G+esAVwp0
>>975
気になるところで切りやがってwwww
続きwktk
981ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 14:36:18.20 ID:fDSByt4PO
あと20足らずで久々の満スレかぁ…
保守
982ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 14:46:36.52 ID:l8bsVaJ6O
早めの保守かしらー
983ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 15:04:12.32 ID:l8bsVaJ6O
984ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 15:04:56.89 ID:CfKlraO/O
985ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 15:18:51.55 ID:PwCYB1yjO
保守
986ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 15:24:15.30 ID:jcPOcu8n0
雛苺が走る。ボールを持って走る。転ぶ。
地面を転がったボールは坂道をどんどん転げ落ち、坂の下を歩いていた水銀燈に蹴飛ばされる。
跳ね上がったボールが塀の上の猫に当たり、ふぎゃ!と鳴いて走り出す。
家の向こうの通りに向かって駆け出した猫は、
前を歩いていた真紅に思わず飛びついて、周囲に真紅の悲鳴が響き渡る。
驚いた金糸雀が、食べかけの卵焼きを地面に落として涙すると、
狙っていたかのようにカラスが枝から飛び掛りて、落ちた卵を奪い去っていく。
カラスが庭先で枝に止まって戦利品を食べ終わる時、蒼星石がその長い枝を切り落とし、
下で待機していた翠星石にキャッチされる。
それを庭の隅に運んで行こうと振り向いたとき、後ろで眺めていた薔薇水晶にジャストミート。
ひっくり返った拍子に飛んだ眼帯が、雪華綺晶に当たって、持っていた湯飲みを思わず取り落とす。
雪華綺晶がこぼれたお茶を拭く布巾を取りに台所に向かうと、お茶菓子の残りがまだ皿に乗っていた。
丁度そのときチャイムが鳴って、玄関を見るとボールを無くしてぐずった雛苺。
お茶菓子の残り…不死屋の苺大福は、慰める雪華綺晶から雛苺に手渡され、
かくして、「ボールを無くすとうにゅーがもらえた」という話。

ぴたごらすいっち的な何か。またの名を「風が吹くと桶屋が儲かる」
987ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 15:31:25.40 ID:fDSByt4PO
>>986
このテンポのよさがイイ!!
988ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 15:47:08.63 ID:l8bsVaJ6O
ほしゆ
989ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 16:03:32.09 ID:fDSByt4PO
次スレはいつ頃かな?
保守
990ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 16:07:51.16 ID:yHi1+feKO
>>1000まで残り10!!
991ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 16:12:36.43 ID://9dr1zj0
今北産業
992ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 16:18:39.03 ID:fDSByt4PO
1000間際でこんなゆっくり進行なんて初めて見たかも…いつもはみんな1000取り合戦だっつってカキコしまくるのに…
993ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 16:21:17.87 ID:P74rvmqA0
確かに




敵はいない1000盗るなら今のうち!
994ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 16:22:48.48 ID:5ZQtCeDjO
そういえば次スレってもう立ってるの?
995ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 16:23:03.65 ID:OFKK7vX80
1000?
996ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 16:24:24.87 ID:5ZQtCeDjO
もうちょいで1000
997ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 16:25:47.78 ID:E3bl74sn0
1000ならJUMが神の領域に・・・
998ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 16:27:01.12 ID:E3bl74sn0
なんてゆとりある1000取り合戦なんだw
1000ならJUMが神の領域に・・・
999ex17落とさないでね:2006/11/12(日) 16:27:29.36 ID:vm6WVSzN0
1000なら銀様祭り
1000緑 ◆Green9euM6 :2006/11/12(日) 16:27:32.52 ID:+aI0cTFs0
10011001
 *     +    巛 ヽ
            〒 !   +    。     +    。     *     。
      +    。  |  |
   *     +   / /   イヤッッホォォォオオォオウ!
       ∧_∧ / /
      (´∀` / / +    。     +    。   *     。
      ,-     f
      / ュヘ    | *     +    。     +   。 +        このスレッドは1000を超えました。
     〈_} )   |                                次スレも…VIPクオリティ!!
        /    ! +    。     +    +     *         http://ex17.2ch.net/news4vip/
       ./  ,ヘ  |
 ガタン ||| j  / |  | |||
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