1 :
依頼@106:
ゆっくり投下します
2 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/03(佐賀県と汚職) 23:44:48.88 ID:0aeEzhHXO
3 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/03(佐賀県と汚職) 23:45:08.15 ID:9gL3JB8hO
気体
4 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/03(佐賀県と汚職) 23:46:49.60 ID:0aeEzhHXO
( ^ω^)「…お」
眠ってしまったのか。ついウトウトした時の事までは覚えているが、それからは記憶がない。
( ^ω^)「朝の6時かお…」
窓がなく光が射してくるわけもない。そのせいか、イマイチ朝だという感じがしない。
('A`)「ウ…ウボァー…」
( ^ω^)「きめぇ…」
5 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/03(佐賀県と汚職) 23:48:09.26 ID:3lKlM83IO
wktk
6 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/03(佐賀県と汚職) 23:49:14.92 ID:0aeEzhHXO
疲れで顔がくしゃくしゃになりつつも眠り込んでいるドクオを見る。相当疲れているみたいだ。
('A`)「ハッ……」
ドクオが急に目覚める。
(;^ω^)「ど、どうしたのかお?」
('A`)「あ、いや…誰かからキモいって言われたような気がしてな。…夢か」
( ^ω^)「きっと夢だお」
('A`)「…そうか。…夢のない夢見てるな、俺…」
( ^ω^)「どうせ朝だからちょうどいいお」
('A`)「だな。これからの事も考えなくちゃならんしな」
7 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/03(佐賀県と汚職) 23:51:06.95 ID:0aeEzhHXO
( ^ω^)「これから…どうするお」
('A`)「どうするってお前…」
ドクオが喋っている途中だった。
爆音とともに建物がガラガラと崩れ落ちる音と振動を感じる。
(;^ω^)「なななななななんだだだあ゛あだだだおぁおおお」
(;'A`)「おわっ!なんだなんだ!」
(;^ω^)「いいいいい今の爆発音はなななんだおおお?」
(;'A`)「え?え?…まさか流石兄弟……いやいやここは公安だぞ」
8 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/03(佐賀県と汚職) 23:54:20.21 ID:0aeEzhHXO
二人がパニックになっている途中に二発目の轟音。
(;^ω^)「にににににににににに逃げるおおおおおってドア開かネェェェェェェ!!」
(;'A`)「ばば馬鹿馬鹿馬鹿野郎。かかかかか鍵ははははは!?」
(;^ω^)「ななななななな長岡ァァァァァァァァァァァァ!!」
内藤が大きな声で叫んだその時だった。
( ゚∀゚)「呼んだか?」
(;^ω^)「どどどどどどうなってるんだお?しししし死にたくないお死にたくないお!」
(;'A`)「流石兄弟か!?奴らがまたきたのか!?」
9 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/03(佐賀県と汚職) 23:56:49.88 ID:0aeEzhHXO
( ゚∀゚)「落ち着けよ。どうせお前らここに居ても荒巻に殺されるだけなんだから」
(;'A`)「荒巻?」
( ゚∀゚)「詳しい話しは後だ。とにかくここに居たら殺されちまう」
( ゜ω゚)「死ぬんならお前も道連れだお」
(;゚∀゚)「お、落ち着けって。だから俺達が助けてやるんだよ」
ジョルジュはそういうと、持ってきた鍵を鍵穴に差し込んだ。
(;'A`)「なんでお前らが助けてくれるんだよ!?」
( ゚∀゚)「うるせーな!話しは後だ!」
10 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/03(佐賀県と汚職) 23:59:22.39 ID:0aeEzhHXO
(;'A`)「…そうか!お前は俺達を助ける為にわざと爆発を起こして公安を混乱させようって…」
(;^ω^)「そそそれは名案だだだだだおおお」
(;゚∀゚)「いやそうしようと思ったんだが…」
そこに一人の男が駆けてくる
(;・∀・)「駄目です!こっちに来ます!」
(;'A`)「…誰が?」
(;゚∀゚)「……仲の良い兄弟が…」
(;'A`(;゚∀゚(;・∀・(;^ω^)
「……」
11 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:01:06.41 ID:h4Ou9qfW0
キャー
12 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:02:09.98 ID:/AakpsSSO
(#´_ゝ`)「うおりゃあああああ!ドクオはどこじゃあああああ!」
(´<_`;)「あ、兄者!落ち着け!無茶し過ぎだぞ」
(#´_ゝ`)「黙れぇぇぇ!こんな仕打ちがあるかあああああああああ!!」
弟者の制止も聞かず兄者は暴走していた。
原因がある。先日、仕事を邪魔された事。そして邪魔したのが公安だった事。
もう一つ、兄者を激怒させる原因となったものがある。レインズが依頼を取り下げるといってきた事だ。
13 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:03:19.33 ID:h4Ou9qfW0
だんだん収束してきているな
14 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:04:56.80 ID:/AakpsSSO
(#´_ゝ`)「許されん!許されんぞおおおおお!!」
(´<_` )「…一体どうしたものか」
兄者はどんどん建物を破壊していっている。手榴弾からサブマシンガンまであらゆる武器を使って。
しかも、ここは公安が極秘で使用している建物なのだ。流石に無事では済まない。
(#´_ゝ`)「ドォォォクゥゥゥゥオォォォォォォ!!!」
兄者は気が狂ったように叫んだ。
15 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:06:22.24 ID:/AakpsSSO
(;'A`)「!」
(;゚∀゚)「指名されてるようだな」
( ^ω^)「行ってらっしゃいお、ドクオ」
(;・∀・)「ちょwwwwwwwwwwwwwww」
(#'A`)「てめぇぇ!今まで散々捜し回ってやったのに!」
( ^ω^)「必死過ぎバロスwww冗談だお冗談」
(;゚∀゚)「冗談言ってる場合じゃないぞ。気でも違えたか!?」
16 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:06:24.48 ID:h4Ou9qfW0
ほちゅ
17 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:08:37.90 ID:/AakpsSSO
( ^ω^)「僕が行ってくるお」
(;'A`)「ハァ?」
( ^ω^)「大丈夫だお。拳銃もあるお」
(;・∀・)「あっ!僕の拳銃をいつの間に…」
( ^ω^)「スらせてもらったお。とにかくこの混乱に乗じて逃げるのが得策だお。ドクオを任せたお」
(;'A`)「な、何言ってんだよ。相手は流石兄弟だぞ。っていうか何急に冷静になってんだよ」
( ^ω^)「…決めたんだお。助けられてばかりじゃ駄目なんだお。今度は僕が助けるんだお!」
(;'A`)「内藤……」
18 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:12:27.56 ID:/AakpsSSO
( ^ω^)「大丈夫だお。覚えてないかお?射撃は実は僕が1番上手かったお?」
(;'A`)「覚えてるけど…」
( ^ω^)「じゃあジョルジュとモララー、ドクオを頼んだお」
そう言うと、内藤は爆発の音がする方に向かって走り出した。
(;'A`)「行っまった…」
( ゚∀゚)「彼は射撃が得意なのか」
(;'A`)「確かに上手いが……それは標的が的だった場合だ。あいつに生身の人間を撃つような真似出来るわけがない!」
(;゚∀゚)「っていうか、どっちにしろ彼を置いて行くわけにはいかないんだ」
(;・∀・)「ですよね」
(;'A`)「先走りやがって…」
( ゚∀゚)「カッコつけて言ったつもりの所悪いが、俺達も行くぞ」
(;'A`(;・∀・)「ですよね」
三人は駆けて行った内藤を追うために走り出した。
19 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:14:27.57 ID:/AakpsSSO
('A`( ゚∀゚( ・∀・)「待てェェェェェェ!!」
( ^ω^)「お?」
振り返ると、三人が全速力でこっちへ向かってくる。
(#^ω^)「なんで来るんだお!僕に任せろお!」
('A`)「バカヤロ。例えお前が勝ったとしても、その後公安に捕まったら意味ないだろうが」
20 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:16:55.24 ID:/AakpsSSO
( ・∀・)「どっちかって言うと僕らが残るパターンだったしね」
(#^ω^)「カッコつけさせといてそれはないお!」
( ゚∀゚)「まぁまぁ。四人だったら何とかなるだろ」
(#^ω^)「四人とも捕まったらそれこそ無意味だろうがお!」
('A`)「自分だけが犠牲になるってか?ツンはどうするんだ?助けるって言ったのは口だけか?」
( ^ω^)「……それは」
('A`)「助けるんだろ?ツンを」
( ^ω^)「……そうだお。…悪かったお」
('A`)「大体、急にカッコつけようとしたって無理なんだよ。それに犠牲になるなんてカッコよくもねーよ」
と、カッコつけたドクオが言う。
21 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:21:48.13 ID:/AakpsSSO
( ^ω^)「…ドクオ。ありがとうだお。そうだお!皆で生き残るんだお!」
(;゚∀゚)(なんて単純な奴だ…)
('A`)「ところで、あんたらは何で俺達を助けるんだ?それにさっき言ってた荒巻って…」
( ゚∀゚)「あー、後でちゃんと説明する。とにかく、俺とモララーは公安を辞める事にしたから」
( ・∀・)「とりあえず、力になるよ。信用してくれないか?」
('A`)「そりゃ無理な話…」
22 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:21:52.51 ID:SePTJkXA0
wktk
23 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:23:01.71 ID:/AakpsSSO
( ^ω^)「信用するお」
('A`)「おい…」
( ^ω^)「ドクオも信用していいお。悪い人達ではないお」
( ゚∀゚)「今は四の五の言ってる暇はない。どうせこのままだと俺達も流石兄弟にやられるんだ。とりあえず協力した方がいいと思うがな」
('A`)「…仕方ない。俺もあんたらには借りがあるしな」
( ・∀・)「それじゃ行きましょうかね」
( ^ω^)「おっおっおっ!ぶっ飛ばしに行くお」
四人は緩い結束を結んで再び走り出した。
24 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:25:50.13 ID:/AakpsSSO
流石兄弟の兄が叫び声をあげながら銃を乱射している。その近くの物陰に四人は居た。
( ・∀・)「とりあえず、避難させてきました。それと流石兄弟殺害指令ももらってきました」
( ゚∀゚)「よし。人がいない方がやりやすい。それに後もいいしな」
('A`)「うわーあの野郎暴れてんなー。隙だらけじゃねーか」
( ^ω^)「とりあえず撃ってみるお」
パンッ
(;'A`)「ちょwwwまだ撃つな!っていうか躊躇いなく撃てるんだな」
(#´_ゝ`)「グッ…うわああああああああああああああああそこかあああああああああああ!!!」
25 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:27:37.76 ID:/AakpsSSO
( ゚∀゚)「クソッ!散るぞ」
('A`( ・∀・( ^ω^)「把握した!」
内藤の一撃が効いたのか流石兄弟の兄は一旦部屋に引いた。その隙に四人は廊下で散った。
(#´_ゝ`)「クソがッ!」
(´<_` )「また腕をやられたのか!」
( ´_ゝ`)「あぁだが今ので冷静になった。流石だろう」
(´<_` )「流石だな、兄者。相手は何人だ?」
( ´_ゝ`)「分からん。だが複数だと思う」
(´<_` )「厳しいな、だが俺達流石兄者なら切り抜けれるはず」
( ´_ゝ`)「同意」
26 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:31:07.93 ID:/AakpsSSO
――――――――――――
( ゚∀゚)「仕掛けて来ないな…」
内藤はジョルジュと、ドクオはモララーとそれぞれに別れた。
( ^ω^)「爆弾か何かないのかお?」
( ゚∀゚)「あぁ。来る途中に銃類は持ってきたが、爆弾はない」
( ^ω^)「でももたもたしてたら、他の公安が来て捕まるお」
( ゚∀゚)「だから、逃げたかったんだ」
(;^ω^)「正直すまんお」
27 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:34:17.34 ID:/AakpsSSO
( ゚∀゚)「まぁいいさ。どの道奴らとは決着をつけなければならなかった。それより、君は人間相手にも撃てるんだな」
( ^ω^)「死なない程度にやれば良いんだお。多少の痛みは仕方ないお」
( ゚∀゚)「ドクオが言ってたよりも頼りになりそうだな」
( ^ω^)「ドクオは過保護なんだお。今までだって撃った事あるのにお」
( ゚∀゚)「ほー」
――――――――――――
('A`)「内藤の奴、大丈夫かな…」
( ・∀・)「人の拳銃パクって、それでちゃんと当てる辺り心配の要るような人じゃないと思いますよ」
('A`)「悪いな。悪気はないんだ」
(;・∀・)(あるだろ…常識的に考えて…)
28 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:36:55.21 ID:/AakpsSSO
('A`)「しかし、膠着状態だな。何か策は?」
( ・∀・)「さぁ…」
('A`)「さぁってあんた公安だろうが。何かあるだろう」
( ・∀・)「あんまり実戦経験はないもので」
('A`)「…力になるんじゃなかったのかよ…」
――――――――――――
(´<_` )「仕掛けて来ないな」
( ´_ゝ`)「ならばこちらから仕掛けるまで」
(´<_` )「援護するから、兄者は爆弾で相手を撹乱してくれ」
( ´_ゝ`)「把握した。行くぞ!」
(´<_` )「合点承知!」
29 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:39:37.07 ID:YnItPmMyO
しえん
30 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:40:07.55 ID:/AakpsSSO
――――――――――――
( ゚∀゚)「…こっちから仕掛け…」
ジョルジュの言葉を爆発音が掻き消す。
( ゚∀゚)「グッ…」
( ^ω^)「おっ!」
更にもう一発。部屋の中から廊下に向けて投げ込んでいるようだ。
( ゚∀゚)「距離を置くぞ!」
( ^ω^)「把握したお!」
('A`)「こっちも離れるぞ!」
( ・∀・)「アイアイサー!」
31 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:42:58.66 ID:/AakpsSSO
粉塵が舞い上がる中、より濃い粉塵が流石兄弟が居る部屋の前を覆った。
( ゚∀゚)「チッ煙幕か!」
今度はダダダダダダッとマシンガンの音が鳴る。
('A`)「隠れろ!」
( ・∀・)「サッ」
( ^ω^)「あの部屋の前から撃ってるんだお!こっちも応戦するお!」
( ゚∀゚)「駄目だ!向こう側にはモララーとドクオが居るんだぞ!当たってしまう!」
(;^ω^)「おっ!あの煙幕さえ晴れれば…」
32 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:45:58.58 ID:/AakpsSSO
――――――――――――
( ・∀・)「撃っていいですかね?」
('A`)「バッ!向こうには内藤とジョルジュが居るんだぞ!当たる可能性がある!」
( ・∀・)「そうか。じゃあちょっと電話してみます」
('A`)(内藤に負けず劣らずマイペースな奴だな…)
――――――――――――
「おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱい!…」
( ゚∀゚)「あ、電話だ」
(;^ω^)「………」
33 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:48:03.52 ID:/AakpsSSO
( ゚∀゚)「もしもしジョルジュだ」
( ・∀・)『もしもし、こちらモララー』
(;゚∀゚)「携帯とは画期的だな。戦況はどうだ?」
( ・∀・)『こちらは二人とも無傷です』
( ゚∀゚)「こっちもだ。さて作戦だが」
( ・∀・)『あ、じゃあドクオに変わります』
(;゚∀゚)「あ、あぁ」
('A`)『もしもし?おたくの部下はこんな奴ばっかりか?』
(;゚∀゚)「まぁそう言うな。経験は君の方が上だ。それで作戦だが」
34 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:48:17.40 ID:YnItPmMyO
4円
35 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:51:57.44 ID:/AakpsSSO
('A`)『とりあえずそっちが狙撃してくれ。隠れとく。片付けたら突入でどうだ?』
( ゚∀゚)「いいだろう。この通信を切り次第狙撃開始する」
('A`)『把握した』
携帯を切り、ジョルジュが内藤に声をかける。
( ゚∀゚)「内藤君、いや…内藤、狙撃するぞ!」
( ^ω^)「任せろお!ジョルジュ、いや…おっぱい野郎!」
(;゚∀゚)「…差がありすぎだろ」
マシンガンの音が鳴り響く中、内藤とジョルジュは狙撃を開始した。
36 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:55:06.78 ID:/AakpsSSO
しかし、煙幕が正確な狙撃の妨げになっていた。
( ゚∀゚)「オラオラァ!」
( ^ω^)「おっ!おっ!おっ!ってゆうか、マシンガン持って来なかったのかお?」
( ゚∀゚)「拳銃の方がカッコイイだろ」
( ^ω^)「あるあるおwww」
( ゚∀゚)「撃て撃て撃てぇぇぇ!」
( ^ω^)「おっ!手応え有りだお!」
相手のマシンガンの音が鳴り止む。
( ゚∀゚)「…やったか…?」
段々と煙幕が晴れていくにつれて一人の横たわる男の姿が見えてくる。
( ^ω^)「やったみたいだお。…死んでしまったかお?」
( ゚∀゚)「確認する。後ろを付いてこい」
( ^ω^)「…把握したお」
37 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:57:30.08 ID:dqppdaBVO
支援
38 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:58:08.13 ID:/AakpsSSO
ジョルジュを先頭に二人は廊下を壁に沿うように歩いていった。
( ゚∀゚)「銃を構えとけ。脈を確認する」
( ^ω^)「把握」
言われた通りに倒れている奴に照準を合わせて構える。そして、ジョルジュは素早く脈をとろうとする。
ジョルジュがひざまずいた瞬間だった。
( ´、ゝ`)「かかったな、馬鹿め!」
そいつの手にはいつの間にかナイフが有り、それはジョルジュの身体に一直線に向かっていった。
(;^ω^)「アッー」
油断と驚きで一瞬反応が遅れる。
39 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 01:00:30.99 ID:YnItPmMyO
/(^o^)\ナンテコッタイ
40 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 01:00:43.90 ID:/AakpsSSO
( ´_ゝ`)「死ね!」
刺さる―――内藤はそう思った。
( ゚∀゚)「……バレバレなんだよなー、兄者」
ジョルジュは左手でナイフを持ってる手を止め、右手で相手の顔面に拳銃を突き付けていた。
(;´_ゝ`)「なっ!」
( ゚∀゚)「内藤っ!部屋の中に弟者が居る!」
(;^ω^)「おっ!把握したお」
内藤が振り返った瞬間、渇いた銃声がする。それとほぼ同時に横から強烈なドロップキック。
(;^ω^)「おおっ!」
キィンッと、銃弾が壁に当たり、弾かれる音。
41 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 01:03:32.07 ID:/AakpsSSO
(;'A`)「馬鹿かお前は!」
(;^ω^)「たた助かったお、ドクオ」
ドクオに続いてモララーも部屋の入口に駆け付けて来る。ジョルジュは兄者を取り押さえている。
(;´_ゝ`)「グゥッ。逃げろぉ!逃げるんだ弟者!」
( ゚∀゚)「黙れ!」
兄弟の絆というべきか、兄者の方は弟者だけでも逃がしたいらしい。
('A`)「二人とも仲良く捕まえてやるよ」
(;´_ゝ`)「おのれ…」
42 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 01:06:06.98 ID:/AakpsSSO
( ^ω^)「……」
( ・∀・)「突入しますか?」
( ゚∀゚)「あぁ、モララー。お前がこいつを取り押さえててくれ」
( ・∀・)「わかりました」
('A`)「よし、じゃあ行くか!」
( ゚∀゚)「俺が先頭になる。お前らは…」
( ^ω^)「ちょっと待って欲しいお」
('A`)「どうした?」
( ^ω^)「投降するように言ってみるお」
('A`)「するわけねーy………いや……」
43 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 01:09:50.69 ID:/AakpsSSO
( ゚∀゚)「…あぁ…兄者に言わせるのならあるいは」
( ´_ゝ`)「フッ。俺は逃げろとは言ったが投降しろとは言っていない。ましてや言うつもりもない」
( ^ω^)「もう逃げられんお」
( ´_ゝ`)「だったら捕まえてみるんだな」
( ^ω^)「無駄な血を流す必要はないお」
( ´_ゝ`)「プッ。片腹痛いわ」
( ^ω^)「弟が死んでもいいのかお?」
( ´_ゝ`)「……」
兄者が歯を食いしばる。よほど弟思いなのだろう。
44 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 01:12:11.45 ID:/AakpsSSO
外から微かにサイレンの音が聞こえてくる。ここに人が溢れるのも時間の問題だ。
(;・∀・)「ヤバイですよ」
('A`)「じゃあこういうのはどうだ?俺達がお前ら流石兄弟を雇う」
( ^ω^)「……」
( ´_ゝ`)「馬鹿な。お前らはともかく、そこの二人は公安だろう?」
('A`)「あー気にすんな。そいつらは公安辞めるんだとよ」
(;゚∀゚)「まぁそれはそうだが」
(;・∀・)「流石にヤバイというか」
45 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 01:16:10.21 ID:YnItPmMyO
試演
46 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 01:16:33.77 ID:/AakpsSSO
('A`)「なんだ公安に未練があるのか?」
(;・∀・)「公安というか一般人に未練が…」
('A`)「よくわかんねーけど、とにかくあんたらは上に逆らってるんだろ?どっちみち一般人には戻れねーよ」
この辺、ドクオは図太い。
( ゚∀゚)「……好きにしろ」
( ・∀・)「……それもそうだね」
('A`)「よし、ほんじゃ決まりだな」
( ´_ゝ`)「……酔狂な奴らだ」
兄者は口元に笑みを浮かべて、この一風変わった人間達を見上げた。
47 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 01:20:36.60 ID:/AakpsSSO
( ^ω^)「さぁ早く弟を呼べお」
(´<_` )「話しは全て聞かせてもらった!」
(;^ω^)「おっ!聞こえてたかお」
( ´_ゝ`)「どうする、弟者」
(´<_` )「兄者に任せる」
( ´_ゝ`)「ふむ。まぁ命拾いしたと思って引き受けるか」
(´<_` )「その変わり身の早さ、流石だな兄者」
('A`)(こいつら…まぁプロはこのくらい割り切ってにきゃ生きていけないか…)
( ^ω^)「おっ!そうと決まったら早いとことんずらするお!」
('A`( ゚∀゚( ・∀・(´<_` ( ´_ゝ`)
「把握した!」
流石兄者を含めた六人は内藤を先頭にブーンしてその場を後にした。
48 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 01:22:48.71 ID:/AakpsSSO
――――――――――――
( ^ω^)「どうだったお?」
('A`)「駄目だ。シャキーンの所にも連絡がないらしい」
( ^ω^)「ショボン……心配だお」
公安から逃げ出した後、六人は流石兄弟のアジトに居た。この兄弟は各国にアジトがあるらしい。アジトといっても単なる高級マンションだが。
( ゚∀゚)「こんな所をアジトにしてやがったのか」
( ´_ゝ`)「公安などに気付かれるような真似はせん」
(#・∀・)「喧嘩売ってんのか、コラ」
(´<_` )「プッ。公安でもないのに何を怒っているのやら、なぁ兄者」
ここに来てから一時間ずっとこの調子だ。最初は仲裁もしていたが、どうでも良くなった。
49 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 01:24:58.26 ID:/AakpsSSO
それよりショボンが心配だ。
('A`)「まさか荒巻が絡んでるとはな…」
( ゚∀゚)「あいつが絡んでる事件の黒幕も大体あいつだな」
( ^ω^)「ってことは荒巻さんが黒幕かお」
('A`)「ショボンの馬鹿野郎、無茶しやがって!」
( ゚∀゚)「まぁ今回に限っては黒幕は二人だろうな。荒巻と…」
50 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 01:25:08.15 ID:dqppdaBVO
支援
51 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 01:27:30.34 ID:/AakpsSSO
(´<_` )「デニー・レインズ」
('A`)「そいつがお前らに俺達を生け捕りにする依頼をしたんだよな」
( ´_ゝ`)「あぁ。そしてついこの間、依頼を取り下げた。解約金もよこさずに」
( ・∀・)「それに馬鹿のように怒り狂ったあんたらがドクオの居る公安を襲撃したんだね。バカスwww」
(#´_ゝ`)「貴様が寝てる間に、C4を仕掛けてやるから楽しみにしてろ」
( ^ω^)「じゃあ依頼を取り下げた時点で、荒巻さんとレインズが手を組んだと考えていいのかお?」
('A`)「大筋で間違ってないだろう。証拠にその時点まで公安は動いていたんだろ?」
52 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 01:29:53.28 ID:/AakpsSSO
( ゚∀゚)「簡単に言うと、今の公安の中には色んな派閥があってな。その中で国家転覆を狙っているような連中はCIAとも緊密な繋がりがあるんだ」
( ゚∀゚)「そして俺やモララーのように中立…というか上の命令に従順な奴らの派閥もある。中には右翼みたいな奴らも居るがな」
('A`)「で、お前らが内藤の保護の命令を受け、遂行した。荒巻からの…だな?」
( ゚∀゚)「あぁ」
( ^ω^)「ショボンはどこまで分かって荒巻の所へ行ったのかが分からんお」
('A`)「なんとも言えないな。だが、荒巻を黒幕だと知ってて行くような危険な真似はしないだろう」
( ^ω^)「…おびき出されたって可能性はないかお?」
('A`)「どうも違うらしい。アポとって行ったそうだからな。そして連絡が途絶えた…」
53 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 01:33:13.14 ID:/AakpsSSO
( ゚∀゚)「タイミングからいってショボン君が荒巻に会いに行ったのはレインズと手を組んだ後だろうな」
( ^ω^)「……公安には何か報せがなかったかお?」
( ・∀・)「今日の深夜に、君とドクオを荒巻の隠れ家に連れて来いと連絡があったくらいかな」
('A`)「そうだったのか。で、何であんたらは俺達を助けたんだ?」
( ゚∀゚)「公安も楽じゃないのよ」
( ・∀・)「前々から公安に疑問を感じてたしね」
('A`)「だが、辞めるっていって、はいそうですかとはいかない所だろ」
54 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 01:35:36.66 ID:/AakpsSSO
( ゚∀゚)「まぁだからいい機会だったんだな」
( ・∀・)「僕が言い出したんだけどね」
( ^ω^)「とにかく助かったお!」
( ゚∀゚)「これも運命かもな。乗り掛かった船だし、最後まで付き合うぜ」
('A`)「…死ぬかもしれないぞ?」
( ・∀・)「生きる為なら死んでもいいさ」
( ^ω^)「名言厨きめぇwww」
( ・∀・)「うはwwwそこつくかww」
( ^ω^)「笑ってる場合じゃねーお。これからどうするお」
55 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 01:35:49.90 ID:gAYLvEccO
この内藤小説すごいすきだー( ^ω^)
56 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 01:38:35.22 ID:/AakpsSSO
( ・∀・)「………」
('A`)「ツン達の事も気になるしな」
( ^ω^)「ツン…」
('A`)「気になるか?」
( ^ω^)「……」
( ゚∀゚)「…とりあえず体力をつける為に寝るかな?」
( ´_ゝ`(´<_` )「zzzzzzzz……」
('A`( ゚∀゚( ・∀・( ^ω^)
「…………」
顔を寄せ合ってスヤスヤと眠っている流石兄弟を見て、残りの四人も程なくして眠りについた。
57 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 01:41:08.99 ID:/AakpsSSO
――――――――――――
レインズ「どういう事だ。わざわざ日本まで足を運ばせといて」
/ ,' 3 「不測の事態だったのだ」
レインズ「不測だと?裏切り者が出たのは不測の事態なのか」
/ ,' 3 「…今、行方を追わせている所だ。どうせ袋の鼠だろう」
レインズ「こんな事なら私の部下に任せておけば良かった」
/ ,' 3 「あまり有能とは思えないがの」
レインズ「少なくとも裏切ったりはしないさ」
久し振りの再会だが、一般で言う再会とは全く異なるものだ。
何せ、ついこの間まで潰し合いをしようとしていた間柄なのだから。今、こうして一緒に居るのも関係が修復されたからではない。
58 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 01:43:48.77 ID:/AakpsSSO
お互いの利害が一致しただけの話しだ。これほどドライな関係は世の中を捜してもそうそうあるものではないだろう。
見つけ次第連絡しろ、と言い残してレインズは部屋から出て行った。彼と彼の連れて来た部下達にも部屋与えたのだが、気に入らないらしい。
大方、どこかのホテルのフロアごと借り切っているのだろう。
/ ,' 3 「友情…か。ふぉっふぉっふぉっ」
自嘲気味に笑う。いや実際愉快だ。
レインズも歳は取っていたが、昔の面影はそのままだ。再会した時、懐かしさが込み上げたきたのは意外だった。
しかし、その懐かしさの後にはむせかえしたくない過去まで蘇ってくる。
/ ,' 3 「人間の行動なんぞただの損得勘定の結果だ…ましてや友情など」
誰に言うでもなく小さく呟き、そして自嘲した。
59 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 01:46:25.84 ID:/AakpsSSO
――――――――――――
男だらけ六人でも流石兄弟のアジトだと雑魚寝などというむさくるしい状況にはならなかった。
そのおかげで、疲れはすっきりと取れて目覚めの良い朝を迎える事が出来た。
自分が発砲したので気にはなっていたのだが兄者はそれほど腕の傷を気にしておらず、安心した。
( ^ω^)「おっおっおっ。皆早いお」
('A`)「お前が遅いだけだ」
60 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 01:48:48.25 ID:/AakpsSSO
流石兄弟はせっせと武器の手入れしており、モララーはドクオと何やら話し込んでいる。ジョルジュは朝からAV観賞をして必死に腕を振っている。
( ^ω^)「…皆に話があるお」
全員がそれぞれの作業の手を止めてこっちを見つめる。
( ^ω^)「昨日の夜、色々考えたお。ツンの事もショボンの事も」
( ^ω^)「今、ツンはCIAにショボンは荒巻に捕らえられているお。危険度からいったらショボンの方が危険だと思うお」
('A`)「……」
( ^ω^)「だから、なるべく早くショボンを助けたいんだお」
61 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 01:49:27.17 ID:aMBLdPEr0
なんか4,5レス読んだら面白そうだったからまとめ読んでくるわ
62 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 01:51:46.93 ID:2h5Nfu0n0
文才ないな
63 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 01:53:41.71 ID:/AakpsSSO
( ^ω^)「僕やドクオだけでは無理なんだお。…皆の力を貸してくれないかお?」
( ゚∀゚)「何を言うかと思えば……。昨日も言っただろう、最後まで付き合うってな」
( ・∀・)「同意!」
( ´_ゝ`)「同じく」
(´<_` )「とゆうか依頼だから依頼主に従うまで」
( ^ω^)「…みんな……恩に着るお。じゃあ早速、荒巻邸突入作戦会議を始めるお!」
ついこの間まで、敵同士だった人間が集まって結団式をしている。全員がこの奇妙な連帯感を自然と受け入れていた。
64 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 01:56:52.51 ID:/AakpsSSO
――――――――――――
作戦会議も一段落し、昼の休憩を挟んだ。決行は今日の真夜中になりそうだ。なるべく早い方がいい。
少し一人になりたかったので弟者に空いてる部屋を貸してもらった。ジョルジュが何も言わずティッシュの箱を渡してきたが、使うつもりはない。
と、不意にノック音がする。
('A`)「おーい、入ってもいいかー?」
( ^ω^)「おっ!どうぞだお」
('A`)「ちょっといいか?」
( ^ω^)「ちょっとだけだお」
('A`)「おぅ」
ドクオがベッドに腰掛ける。キョロキョロして灰皿を探して煙草に火をつける。そういう仕種は昔から変わっていない。
65 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 02:00:23.10 ID:/AakpsSSO
('A`)「ツンの事だけどな」
( ^ω^)「なんだお」
('A`)「お前本当はツンの所に行きたいんじゃないのか?」
( ^ω^)「…ツンは今の所、そんなに危険でもなさそうだお」
('A`)「そりゃそうだがな…」
( ^ω^)「馬鹿なりに色々考えたお。僕がアメリカに行く事も」
( ^ω^)「でも空港にも港にも既に公安の監視があるはずだお」
('A`)「お、お前にしては冷静だな」
( ^ω^)「舐めたらあっかっんーお。ただ大丈夫な予感がするんだお。ツンは賢い子だお」
('A`)「どうやら余計な心配だったようだな。よし!ショボンを助けて、ツンを取り戻すぞ!」
( ^ω^)「そうだお!皆で生き残るお!」
二人は作戦の最終チェックの為に皆の居るリビングへと戻った。
66 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 02:02:02.25 ID:dqppdaBVO
人生舐めずに支援
67 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 02:02:08.30 ID:/AakpsSSO
まだ投下するつもりだけど、ちょいさる会費休憩
68 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 02:09:43.99 ID:/AakpsSSO
ほ
69 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 02:09:49.17 ID:YnItPmMyO
だめだ、眠い
おやすみです
70 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 02:16:01.31 ID:/AakpsSSO
支援ありがと。保守
71 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 02:18:22.61 ID:sKsnk2BO0
支援
72 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 02:19:50.05 ID:gAYLvEccO
作者ガンガレ
休憩ゆっくり^^
73 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 02:21:32.64 ID:/AakpsSSO
――そして深夜、作戦決行時間―――
('A`)「ふぅ…なんとかここまでは無事に来れたな…」
(;・∀・)「しかしこれは…」
( ゚∀゚)「凄い数の警備だな。公安も居るな」
(;^ω^)「ヨソウガイデース」
('A`)「まぁちょっと予想より多いだけだ、気にすんな」
( ´_ゝ`)「流石、俺達から逃げ切った男だ。頼もしい」
(´<_` )「報酬はたんまり貰うぜ」
ここは荒巻邸から少し離れて、草木が生い茂っている場所。六人は最低限聞こえる程度の声で話している。
74 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 02:23:31.10 ID:/AakpsSSO
('A`)「さて、と計画をおさらいするぞ。しっかり頭に入れとけ」
('A`)「まず、それぞれが配置につく。2時5分に行動開始。侵入口と侵入方法はさっき説明した通りだ。」
( ´_ゝ`)「そこが最初の難関だな」
('A`)「難関と言うほどでもない。本来ここは荒巻個人の単なる隠れ家だ。システムはそれほど警戒するものではないしな」
( ゚∀゚)「ま、だからこそこれだけ有象無象を集めて警備してるってわけだな」
75 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 02:26:42.41 ID:/AakpsSSO
('A`)「あぁ。そして一斉に侵入。入口は各自把握してるな?次にショボン救出班と荒巻確保班に別れて行動を開始する」
('A`)「何度も言うが、荒巻確保班は決して無理はするな。無理だと思ったら救出班と合流するんだ」
( ゚∀゚)「把握」
('A`)「基本は隠密行動だ。見つかっても騒がれる前に気絶させろ。殺しも避けるんだ」
( ´_ゝ`)「……把握」
('A`)「ショボン救出後は荒巻確保班の状況によって臨機応変にいく。無線を忘れるな」
( ^ω^)「把握した!」
('A`)「では……幸運を祈る」
( ・∀・( ゚∀゚( ´_ゝ`(´<_` ( ^ω^)
「おK!!!」
76 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 02:29:59.66 ID:/AakpsSSO
――――――――――――
(´・ω・`)「……ん。寝てしまったのか…」
昨日…いやもう一昨日か、荒巻の部屋から出された後、SPと思われる男達にこの地下まで連れて来られ、ここに入れられた。
上の豪華な建物とは正反対にここは正に「牢獄」といった言葉が当て嵌まる。
寝てる場合でもなかったのだが、やはり疲れが溜まっていたらしい。
(´・ω・`)「頭もすっきりしたようだ」
77 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 02:32:28.00 ID:/AakpsSSO
荒巻とレインズが手を組んだ。それもついこの間だ。
なぜか。
レインズの思うように事が運ばなかったからだろう。
手を組んだということは、ある程度妥協したという事だ。そして両方に得があるという事。
…いや、もう目的などどうでもいい。大事なのは、いずれにしろ自分や内藤達が知りすぎた、ということだ。
荒巻の言葉からも、その時が来たら処分される事は間違いない。
(´・ω・`)「どうするべき…かな…」
明日を迎えられる保証はない。そう考えると背中に悪寒が走るのだった。
78 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 02:34:40.17 ID:/AakpsSSO
('A`)『こちら救出班、侵入した。そっちはどうだ?どうぞ』
( ゚∀゚)『こちら荒巻確保班、こっちももOKだ。どうぞ』
('A`)『把握した。ではそれぞれの作戦を開始する』
( ゚∀゚)『ラジャー!』
ドクオは無線を切り、腰の装着部分に戻した。
( ^ω^)「向こうも無事に侵入出来たかお?」
('A`)「あぁ、いい感じだ。俺達もさっさと行こう」
( ´_ゝ`)「把握した。」
79 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 02:36:30.69 ID:/AakpsSSO
こちらはショボン救出班。メンバーは内藤にドクオに流石兄弟の兄者だ。
難無く邸内に侵入する事は出来た。だが、問題はここからだ。まず、ショボンが幽閉されているであろう地下への入口を捜さなければならない。
作戦会議の段階で、荒巻邸内の見取り図は手に入れて大体は把握しているが、それでも容易な事でないのは確かだ。
地下への入口と思わしき場所は三ヵ所ほどあった。それを一ヵ所ずつ確認していくしかないのだ。それに三ヵ所の内にないという可能性もある。隠し通路のような感じで存在しているのかもしれない。
80 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 02:39:16.45 ID:/AakpsSSO
('A`)「よし。計画通り、あのA部屋から調べるぞ」
三ヵ所にはそれぞれ現在地点から近い順にA部屋、B部屋、C部屋と呼ぶようにしている。
( ^ω^)「おK。まだ全然気付かれてないお」
( ´_ゝ`)「…コソコソするのは性に合わんな」
( ^ω^)「そう言うなお。壁を破壊する時には頼むからお」
渋る兄者を引っ張って移動する。A部屋に行くまでには当然だが、廊下を通らなければならない。やはり監視カメラ等はないようだが、人とすれ違ったりしたら面倒だ。
('A`)「やはり内部にはあまり警備が居ないな。流石、偏屈爺さんだぜ」
偏屈爺さん、とはもちろん荒巻の事だ。荒巻はあまり機械も人も好きじゃないらしい。
81 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 02:41:09.62 ID:wngFf8rBO
wktk支援
82 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 02:41:18.68 ID:/AakpsSSO
( ´_ゝ`)「だが、中で騒ぎを起こせば外に居る連中が押し寄せてくる」
( ^ω^)「慎重に行くお」
('A`)「まず、俺が行ってくる。大丈夫だったら合図するから待機してろ」
( ^ω^)b「把握」
ドクオは周りを確認し、廊下を忍び足で行く。
(;^ω^)「あぁ…見てるこっちが緊張するお…」
( ´_ゝ`)b「大丈夫だ。敵が出て来たら爆破してやる」
(;^ω^)「巻き添えくらうだろお…常識的に考えて…」
そんな心配はよそにドクオは無事にA部屋の前までたどり着いた。そしてドアを開け、侵入する。
10秒……20秒……30秒…
ドクオは部屋に入ったきり出てこない。
83 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 02:45:17.71 ID:/AakpsSSO
(;^ω^)「合図出すんじゃなかったのかお…。…こんな所には居られないお、僕も行くお!」
( ´_ゝ`)「待て!見事なまでに死亡フラグだ!」
内藤が足を踏み出そうとした時、部屋のドアからドクオがひょいと顔を覗かせた。そして、合図をするでもなくこっちに戻って来た。
(;^ω^)「どうかしたのかお?」
('A`)「いや、呼ぶの面倒だったから一人で調べてきた」
(#^ω^)「おま…計画を乱してるのはお前だお」
('A`)「悪い悪い」
( ´_ゝ`)「中には誰も居なかったのか?」
('A`)「あぁ、だが地下への入口もなかった。B部屋に行こう」
( ^ω^)「その前にごめんなさいしろお」
('A`)「行くぞ、兄者」
( ´_ゝ`)「把握した、毒者」
内藤を無視して、二人は進んでいった。
84 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 02:45:32.11 ID:sKsnk2BO0
しえん
85 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 02:47:32.44 ID:/AakpsSSO
(;゚∀゚)「しっかし広いなー」
( ・∀・)「平家だから尚更そう感じますよね」
(´<_` )「む!誰か来る。そのまま動くな」
( ゚∀゚)「……」
( ・∀・)「……」
物影でじっと身を固めてやり過ごす。やって来たのは、お手伝いさんのような女性だった。
軽い足音とシャッシャッという着物の衣擦れの音が、近付くにつれ大きくなり段々と音は遠ざかっていった。
( ゚∀゚)「…いいぞ」
ジョルジュが声をかけると二人とも立ち上がる。
86 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 02:50:34.24 ID:/AakpsSSO
( ゚∀゚)「荒巻の部屋は一番奥にある。慎重に進むぞ」
( ・∀・)「はい」
(´<_` )「承知」
荒巻確保班はジョルジュとモララーと流石兄弟の弟者。荒巻確保とは言うは簡単だが、やるのは難しい。
目的はあくまでもショボン奪還だ。今ここで無理をする必要はない。が、ジョルジュは荒巻をやるなら今がいい機会だと思っていた。
内部の警備は薄く、危機感はあまりないようだ。作戦会議の時は無謀な計画だと思ったが、この状況を考えるとそうでもないようだ。
( ゚∀゚)「とりあえずは中廊下までだ。もたもたせずに行こう」
ここから荒巻が居るであろう部屋までは大分距離がある。
ジョルジュは最大に神経を尖らせて歩を進めた。
87 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 02:52:31.61 ID:/AakpsSSO
―――時は少し遡り、場所はアメリカ―――
ξ゚听)ξ「はぁ…」
至って普通の部屋で普通よりも少しだらけた生活。生活する上では何不自由ない生活を続けている。
しかし何もせずに時間が過ぎ日付が過ぎていくと、これは監禁なのだと実感する。いや、実際には軟禁なのだろうけど。
気が付けばずっと内藤の事を考えていた。
生きているのだろうか。生きているとしたら一体今何をしているのだろう。
心配、不安、恐怖が襲ってくる。それから苛立ちも。
88 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 02:55:50.08 ID:/AakpsSSO
自分はこれだけ内藤の事を考えているのに、向こうはそうじゃなかったらと思うと腹が立ってくる。
本当に自己中な性格してるなぁと自分でも思う。
ξ゚听)ξ「…死んでたら承知しないからね…」
ここに連れて来られてから、CIAも全く接触して来ない。すぐにでもどこかへ連れて行かれて、ライブテンファンド社に引き渡されるのだろうと思っていたのだが。
もちろん、ジュディも姿を見せなかった。
ξ゚听)ξ「ねぇ、どう思う?」
隣で冷凍ピザを貪っている武田に話を振る。
武田「ハムッ、ハフッハフハフ」
ξ゚听)ξ「氏ねばいいのに…」
89 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 02:58:03.70 ID:/AakpsSSO
武田「どうって何がさ?」
ξ゚听)ξ「私達は何故ここに監禁されてるのかって事よ」
武田「……ま、僕もずっとそれを考えていたんだけどね」
ピザを平らげ、手についたソースを舐めると武田は続けた。
武田「CIAとライブテンファンド社に繋がりがあるのは事実。だとしたら、僕達を引き渡すのも当然だよね」
ξ゚听)ξ「そりゃそうでしょうね」
武田「でも実際は今の所そうしてはいない。ここだよね」
ξ゚听)ξ「ライブテンファンド社からの接触もないわね」
武田「なんらかの事情があるんだ。例えば、CIAが引き渡しの条件を提示したとかね」
ξ゚听)ξ「……」
90 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 02:59:47.35 ID:/AakpsSSO
武田「一番都合良く考えると、CIAとライブテンファンド社の縁が切れたってのも考えられる」
ξ゚听)ξ「だとしたら、私達は解放されてもいいんじゃないの?」
武田「それは分からないよ。僕らを解放する事でCIAにデメリットがあるかもしれないしね」
ξ゚听)ξ「…じゃあいずれにしろ私達が自由になる事はないじゃない」
武田「そうだと思うよ。うん」
ξ#゚听)ξ「男ならちょっとは脱出しようとか考えてみなさいよ!」
武田「僕は無駄な体力を使うのは嫌いなんだ」
ξ#゚听)ξ「…だからピザなのよ…」
91 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 03:01:40.70 ID:/AakpsSSO
ツンが武田にあれこれ文句を浴びせている時だった。
ガチャガチャとドアの鍵を開ける音がした。
思わず、ツンと武田は目を合わせた。一瞬にして身体に緊張が走る。
ドアが開く音。そして足音。
足音がツンと武田の居るリビングに向かって近付いて来る。
「やぁ」
ξ゚听)ξ「……あ」
92 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 03:02:05.11 ID:sKsnk2BO0
支援
93 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 03:04:07.37 ID:/AakpsSSO
そこには背広を着込んだハマーが立っていた。
ハマー「元気だったか?」
なぜハマーがここに…。背広を着たハマーはCIAのように見えた。
ξ゚听)ξ「…どうしてここに?」
ハマー「どうしてって、助けに来たに決まってるだろう?」
ξ゚听)ξ「ハマーさん…」
正に涙の出る思いだった。わざわざここまで助けに来てくれるなんて。
武田「どうやってここに入れたの?」
ハマー「あぁ、まぁとりあえずここから離れるのが先だ。詳しい事はまた後で話す」
ξ゚听)ξ「え、えぇそうね!見付からないうちにしないと」
94 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 03:05:48.62 ID:/AakpsSSO
コツン…
「そこまでよ」
ξ゚听)ξ「!」
武田「!」
ハマー「……来たか」
その声の方へ振り返る。開けられたドアから見えたのは彼女だった。
ジュディ「やってくれるじゃない、ハマー」
ジュディの手には拳銃が握られており、その照準は真っ直ぐハマーの方へ向けられていた。
95 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 03:08:02.32 ID:/AakpsSSO
数日、ほんの数日振りなのにも関わらずなぜか別人のように見える。
ξ゚听)ξ「……ジュディ。銃を下ろして…」
ジュディが銃を構えてる姿はとても凛として美しささえ感じさせたが、同時に恐怖も感じさせる。
ジュディ「無理な話ね」
彼女はあっさり言い切った。
ハマー「…ツン、こいつに何を言っても無駄さ」
いつの間にかハマーも拳銃を出してジュディに狙いをつけている。
ξ;゚听)ξ「ジュディ…お願い、私達はここに残るからハマーを撃たないで!」
ジュディ「あら…随分と手なずけたのね、ハマー」
ハマー「……」
96 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 03:09:01.61 ID:sKsnk2BO0
支援
97 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 03:10:57.42 ID:/AakpsSSO
しばしの沈黙。ハマーもジュディも微動だにしない。そして銃口も。
ξ゚听)ξ「ジュディ…私、貴女にどうしても聞きたい事があるの」
ジュディ「…何?」
相変わらず、こちらを見ようともしない。彼女の目はハマーしか捉えていなかった。
ξ゚听)ξ「…どうして……どうしてカーターを殺したの…?」
ずっと聞いてみたかった。納得出来なかったのだ。ジュディはカーターに好意を寄せていた、…少なくともツンからはそう見えていたのだ。
ジュディ「……なるほどね」
ξ゚听)ξ「ぇ…?」
98 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 03:13:22.10 ID:/AakpsSSO
ジュディ「ハマーがそう言ったのね?」
ξ゚听)ξ「……どういう事?」
ハマー「しらばっくれるつもりか」
ジュディ「よく言うわ。……自分が殺したくせに」
ξ゚听)ξ「!!」
武田「……」
ハマー「馬鹿な。殺したのは君だろう?」
頭が混乱してきた。それでなくてもこの状況は尋常じゃないのに。
カーターを殺したのはジュディだと思っていた。信じたくはなかったけれども、ジュディがCIAらしいと聞かされて、監禁された時からはそう思わざるを得なかった。
しかし……
99 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 03:16:33.43 ID:/AakpsSSO
ジュディ「ツン、ハマーに何て言われたの?」
ξ゚听)ξ「何って…。貴女がCIAだと言う事…そしてカーターを殺したんじゃないかって事…よ」
ジュディ「なぜ私がカーターを殺したと信じたの?」
ξ゚听)ξ「それは…顔見知りによる犯行の線が強いって…」
ジュディ「それもハマーが言ったのよね?」
優しくも厳しい声。
ξ゚听)ξ「えぇ」
ハマー「もうやめるんだ」
ジュディは続ける。
ジュディ「ねぇ、よく考えて。顔見知りの犯行なのよね?」
ξ゚听)ξ「……」
ハマー「いい加減にしろ!」
ハマーが伸ばした腕を更に伸ばして照準を合わせる。
100 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 03:18:35.89 ID:sKsnk2BO0
支援
101 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 03:21:33.55 ID:/AakpsSSO
ジュディ「確かに、私もカーターとは親しかった。でもカーターには私以上に心を許していた人が居たわ」
ハマーは今にもジュディに向けて発砲しそうだ。
ジュディ「親友…がね」
親友。カーターを良く知っていて、人生のある時期を一緒に過ごした友達。それはツンの知っている限り一人しかいない。
ξ゚听)ξ「……ハ…マー…?」
ハマー「………」
102 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 03:24:22.21 ID:/AakpsSSO
次の瞬間だった。
「突入!!!」
威勢のいいその声と共に、武装した集団が部屋を占拠した。
ξ゚听)ξ「キャアッ」
武田「ぶふぅっ」
ハマー「チィィッ!!特殊部隊かっ!」
ハマーが一発、二発と発砲しながら、機微に動く。
ジュディ「ツンッ!!」
ξ゚听)ξ「キャアァッ!」
ジュディが叫んだ時にはもう遅かった。ハマーはツンの後ろに回り込み、ツンの側頭部に拳銃をあてた
ハマー「全員動くなァ!少しでも動いたら、こいつの頭が吹き飛ぶ事になるぜ」
103 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 03:26:59.73 ID:/AakpsSSO
ξ;;)ξ「やめ……て。撃たないで…」
この場に居る全員の動きが止まる。
ハマー「そのまま武器を置け。そして、ゆっくり右に移動するんだ」
特殊部隊の隊長らしき人物とジュディが軽くアイコンタクトをとる。そして、言われた通りにした。
時間をかけて移動させると、ドアへの道があいた。ハマーはツンを盾にしながらじわりじわりと移動する。
ハマー「動くんじゃないぞ」
低くよく通る声で言った。声を聞く限り、よく落ち着いている。場慣れしているのだろう。
そして、ハマーとツンは特殊部隊と向き合うように移動し、ソファーに座っている武田の後ろを通る。
104 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 03:28:00.14 ID:sKsnk2BO0
支援
105 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 03:36:50.37 ID:sKsnk2BO0
さるったか?
106 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 03:37:58.85 ID:wngFf8rBO
( ゚д゚ )
107 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 03:40:57.20 ID:IzNfo23+0
サル報告あり
108 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 03:44:33.34 ID:n73teInE0
保守
だれかピップエレキバンくれ
110 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 03:47:54.16 ID:311tYlwlO
支援
111 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 03:50:29.04 ID:IzNfo23+0
/ ̄ ̄\ 腰痛いんだよ常識的に考えて……
/ _ノ \ ____
| ( ●)(●) / \
. | (__人__) / ━ ━ \ 手元にエレキバンはないお……
| ` ⌒´ノ / (●) (●) \
. | } | (__人__) |
. ヽ } \ ` ⌒´ /
ヽ ノ h--l \/^l ̄~ヽ<>/ ̄ ̄l´`ヽ
/ く ( ーヨ \| ハ | T | | |
| \/ ┷ 、 ===*~~) \ V ヽノ
| |ヽ、/ \ `ー‐" \
112 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 03:50:33.40 ID:/AakpsSSO
あ
113 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 03:54:49.97 ID:wngFf8rBO
114 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 03:57:29.27 ID:/AakpsSSO
ハマーの目は特殊部隊の手元をじっと見つめている。
武田「ホワァッ!」
武田が妙な掛け声と共にエビ反るように身体をくねらせて、ハマーの銃を持っている方の腕を掴む。
ハマー「グッ!!」
ツンを絞めていた腕が緩み、ツンが前に倒れ込みソファーにもたれかかる。
ハマー「アァァァァァァ!!」
ハマーが武田を振りほどく。転がるピザ。
そして、ハマーは全速力でドアの方に走り込む。距離はわずか2、3m程だ。
特殊部隊とジュディが床に置いた拳銃を拾って狙いをつけて撃つにはあまりにも短い時間だった。
拳銃を構えた時にハマーは既にドアの外に出ていた。
それから「追えぇぇ!」という怒号。
全てがスローのように流れていく。
115 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 03:57:29.39 ID:sKsnk2BO0
キタコレ
116 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 04:00:47.65 ID:/AakpsSSO
特殊部隊がハマーを追い、その足音が遠ざかると部屋には嘘のような静けさが戻ってきた。
武田「だ、大丈夫かい?」
ξ;听)ξ「ん…なんとか…」
鼓動が有り得ないくらい早くリズムを刻んでいる。
ジュディ「ツン……立てる?」
そう言って、手を差し延べる。
ξ;;)ξ「ジュディ…あたし…あたし…ごめんなさい」
ジュディ「…いいのよ、ツン。私がCIAだというのは紛れも無い事実だしね」
ξ;;)ξ「グズッ…」
武田「……色々と説明してもらえますか?」
ジュディ「…そうね。もっと早くにするべきだったのかも」
静かで、そして重い空気を壊すかのように外から微かに発砲音が聞こえた…。
117 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 04:03:11.21 ID:/AakpsSSO
――――――――――――
ジュディがアイスコーヒーを三人分運んできた。ツン、武田、そしてジュディはテーブルを挟むようにしてソファーに座っている。
ジュディ「落ち着いた?」
ξ゚听)ξ「えぇ。ありがとう」
ジュディ「貴方も素晴らしい勇気だったわ」
武田「ど、どどどどどど(ry」
ξ゚听)ξ「何赤くなってんのよ」
武田はそれには答えず、アイスコーヒーを一気に飲み干す。必死に照れを隠している様子が笑えた。
ジュディ「…ごめんなさい。ずっと放置してて」
ξ゚听)ξ「謝るのはこっちの台詞よ」
ジュディ「いいの。これで誤解も解けたわけだしね」
そう言うと、ジュディはニコッと笑顔を見せた。
118 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 04:05:02.96 ID:sKsnk2BO0
支援
119 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 04:06:29.43 ID:/AakpsSSO
武田「じじじじゃあ、ツンとついでに僕を監禁したのはライブテンファンド社から守る為の保護だったんですね?」
ジュディ「そう考えてもらっていいわ。こっちにも事情があって貴方達に話す事は出来なかったけれど」
ξ゚听)ξ「あの電話はその保護の指示だったのね」
ジュディ「電話?」
ツンは、ここへ連れてくる前にジュディがだれかと電話をしていて、それを聞いた事を説明した。
ジュディ「あぁ、あの電話ね。そうよ、あの時にハマーがライブテンファンド社の手先じゃないかって事の報告を受けたのよ」
武田「ななななるほどねね」
ξ゚听)ξ「まさかハマーがね…」
ジュディ「…そうね。私も迂闊だったわ。てっきり彼は引退してるとばかり思ってたから…」
120 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 04:07:39.90 ID:sKsnk2BO0
支援
121 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 04:09:08.45 ID:/AakpsSSO
武田「きき聞きたい事があるんだけど、CIAはどこまで関わっているのかなな?」
ジュディ「…詳しい事は言えないけど、これからCIAがライブテンファンド社に協力する事はないわ」
ξ゚听)ξ「……」
ジュディ「…黙っててごめんなさい、ツン」
ξ゚听)ξ「…あなたがCIAならなぜ最初から私の依頼を請けたの?カーターと敵対するのは分かりきっているのに…」
ジュディ「…カーターは私がCIAだって事を知ってたと思う。聞いてみたこともないし、聞かれたこともないけどね」
ξ゚听)ξ「え…」
ジュディ「それでも彼は依頼を請けると言って聞かなかったわ。…そういう人なのよ、カーターは。戦士の本能っていうのかしら」
ジュディ「カーターの事件の後、貴女に会って言った言葉覚えてる?」
ξ゚听)ξ「…敵討ち」
ジュディ「そう。…それは本当よ。CIAの仕事とは別にやらなければいけない事なの」
122 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 04:11:40.15 ID:/AakpsSSO
ジュディの目は真剣そのものだった。
武田「…ツンと一緒に行動してたのも命令ですね?」
ジュディ「…えぇ。でもあくまでも監視よ。最初からCIAはライブテンファンド社に協力的じゃなかったの」
武田「しかし、協力の申し出を断るに断れない理由もCIAにはあった…。まぁその辺には興味ないですけどね」
ジュディ「…賢明ね」
ジュディも武田に遅れる事数分、アイスコーヒーを飲み干した。
ジュディ「貴方達に話さなければならない事がもう一つあるの」
ξ゚听)ξ「なんですか?」
ジュディ「詳しい事はまた後で話すとして、今ライブテンファンド社で少し妙な動きがあるの」
ξ゚听)ξ「kwsk」
ジュディ「ライブテンファンド社のレインズという男を知ってる?」
ツンは頭を傾げたが、武田は知っている様だった。そういえば、武田はライブテンファンド社で働いていたのだった。それをツンは思い出した。
123 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 04:18:48.39 ID:/AakpsSSO
ジュディ「その彼が取り巻きを連れて日本に発つそうよ」
ξ゚听)ξ「…それが?」
ジュディ「貴女のお友達の内藤とドクオは今日本に居るわ」
二人が日本に居る。ん…?とツンは考えた。それよりも大事な事を今言ったような…
武田「やっぱり、内藤君は生きてたんだ」
ξ゚听)ξ「!!!!!」
ジュディ「あぁ、アレね。彼の自殺は日本の公安の偽装工作らしいわよ。……なるほど、これを先に言うべきだったのね。ツン?」
ξ〃凵V)ξ「なっ!なななななな何よっ!べ、別に心配なんて!…」
武田「してたよね」
ξ〃凵V)ξ「う、うるさいわよっ!!」
ジュディはツンが真っ赤になっている様子をにやにやしながら眺めていた。
ジュディ「もういいかしら、ツン。それで話っていうのはここからなのよ」
だが結局、ジュディが話を始めるまで数分かかった。その理由がツンが鼻血を出してしまったからなのはここだけの秘密。
124 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 04:20:25.47 ID:wngFf8rBO
しぇーん
125 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 04:20:45.77 ID:/AakpsSSO
今日はここまでにします。支援、保守してくれた方本当にありがとうございました。途中でさる喰らったり申し訳ありませんでした。
乙でした。
126 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 04:21:46.83 ID:sKsnk2BO0
次はいつくらいになりそう?
127 :
◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 04:25:10.47 ID:/AakpsSSO
>>126 早ければ今週末、遅くても来週末には完結出来そうです。
128 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 04:27:34.42 ID:wngFf8rBO
乙!!何だかオラwktkして来たぞ!!
ゆっくりおやすみ
129 :
最新群馬AV嬢:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 04:28:01.63 ID:ReI69N6a0
http://tmp6.2ch.net/test/read.cgi/bakanews/1161181357/ このスレで、『 おまえら2chで結婚する前に、世間様に詫びいれろ 』
と書くだけで、先輩の苺みるくちゃんが朝まで生性処理をしてくれます。
つ
http://p.pita.st/?m=qjve2h1t ←只今、いきなりこ ◆NARIKOi2G2 うp中♪
♀ なり ◆NARIKOi2G2
あたしのどこがいいんだろう???まぁいいや 実はさみしい
あたしお金出したことないんだ・・・・・((゚Д゚;)))
マジだ、ホテルも食事も遊びも移動もぜーんぶ出してくれた((゚Д゚;)))
ネタじゃねぇえええええええええええええええええええええええ
今しょは一緒に暮らせるようにものごとを進めてるんだけど、あたしがさみしくないように
でも、あたしは今の職場が好きだし、友達もいるよって言ったら
関東行ってもいいって言われたところだったからビックリした
しょはあたしのことわかってない!って言っちゃった・・・好きだよ
ただのわがままだ。今一緒じゃないから いっぱい傷つけてる
ほんとうは、あいたい、こえききたい、さわりたい 動物園で猿山の観察するんだ
♂ SYO ◆nF1wbkAZWk
将来のことはゆっくり決めよう 好きなことには変わりはないのだから
130 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 04:35:31.23 ID:sKsnk2BO0
131 :
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします:
おもすれー