【一周年】素直クールな娘【記念祭】

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
ここは素直クールに萌えるスレです。

「素直クール」とは  
・冷静沈着で感情的になることはまずない  
・完全自立型  
・表情が薄いあるいは無表情  
・ガチで愛してくれている一途  
・愛情表現がストレート  
・照れが少ないあるいはない  
・「素直」と「クール」の矛盾したアンバランス感が最高にいい

▼投下時ルール
・多くレスを使う投下は、投下前後に開始・終了の旨を書いたレスを入れるのが好ましい。または「何レス目/総レス」を名前欄に
・投下許可を求めない。ダメなんていう人はいません
・作品投下が終わった後の自虐は、読み手が不快に感じるので書かない
・投下前は、他作品への割り込みを防ぐ為必ずリロードしよう
・コテは投下時にだけ付ける
・性描写(エロ)は空気を読んで程々に。 過激なSSについてはtxtうpを推奨
・Wikiに保管してほしくない人、それから批評がほしい人は投下と一緒に要望を伝えてください。 批評は避難所の批評スレで聞けます

▼2ちゃんねるのおやくそくについては
http://info.2ch.net/before.html

*特に荒らしは徹底スルー
*まだまだ気を抜くとdat落ちします
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 23:07:32.01 ID:IfzlXLpB0
素直クールな娘
http://ex16.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1160140561/

■素直クール保管所Wiki
http://sucool.s171.xrea.com/

■素直でCOOLな娘避難所
http://yy17.kakiko.com/sucool/

■あぷろだ@素直クール保管所
http://sucool.s171.xrea.com/up/
携帯からはこのへん
写メうpろだ http://kjm.kir.jp/index.php
@ぴた    http://pita.st/index.html

■素直クール過去ログ保管所
http://sucool.skr.jp/kakolog/

■お題/性格ジェネレーター
http://udonkari.run.buttobi.net/
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 23:08:06.74 ID:DdL4pZnY0
パイパンつんつるりん 幼女のパイパンつるりん
お股がつんつるりん 毛が無いパイパン幼女のお股はつんつるつるりん
パイパンつんつるりん 幼女のパイパンつるりん
まだ毛が生えて な い つんつるりん
毛が無いパイパン幼女のお股はつんつるつるりん

はっきりと割れ目が見える くっきりと割れ目が見える
びらびらは見えないけれど だけどそれがいい
すっきりと割れ目が見える くっきりと割れ目が見える
いたいけな幼女の割れ目と パイパンを守れ

パイパンつんつるりん 幼女のパイパンつるりん
まだ毛が生えて な い つんつるりん
毛が無いパイパン幼女のお股はつんつるつるりん

http://www.yonosuke.net/u/6d/6d-8921.mp3
従姉妹の前で歌え
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 23:08:34.14 ID:IfzlXLpB0
――――――ここまでテンプレ――――――


■■■■■■■■VIP素直クールスレは10月10日で一周年■■■■■■■■

2005年10月7日  ふたばちゃんねるにて素直クール誕生
2005年10月10日 ニュー速VIPにて初代素直クールスレが建てられる

そして時は経ち・・・

2006年10月10日 素直クールスレ一周年!

スレ一周年を記念してSS祭やるよ 祭りは10月8,9,10日の3日間!
もうすぐ開幕!
素直クールなSS書きに来てくれ&萌えに来てくれ
http://ex16.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1160230018/

お題もあるよ もちろんお題なしフリーでもおk
祭詳細http://sucool.sakura.ne.jp/1staniv.htm
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 23:11:43.60 ID:qBFMeEqnO
>>1
避難所も落ちてるのかな?
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 23:11:57.83 ID:EU0TI22XO
>>1
GJ、愛してる。
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 23:12:37.51 ID:IfzlXLpB0
なんか携帯からだと見れなかったな>避難所
さてあと50分・・・
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 23:12:46.66 ID:diQR5JD60
>>1
この調子で祭りできるのか?
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 23:12:51.62 ID:UpSIbg7GO
>>1
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 23:15:44.14 ID:N4MF9b+L0
最近落ちてばっかだな
>>1乙大好きだ
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 23:22:38.37 ID:IfzlXLpB0
>>8
正直不安だけどそれを吹き飛ばすために騒ぐんだぜ
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 23:28:27.69 ID:EU0TI22XO
wktkwktk
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 23:28:37.53 ID:N4MF9b+L0
保守
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 23:34:10.52 ID:EU0TI22XO
残り約25分
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 23:36:58.33 ID:w8/f5Tu30
あえて言わせてもらうが宣伝ウザイ。
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 23:38:54.86 ID:rjKh/MnVO
いちいち反応すんな。
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 23:38:59.77 ID:IfzlXLpB0
>>15
ごめん
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 23:45:18.95 ID:yGpGmOaI0
祭り直前でよく落ちるのは寂しいが保守しかできないのが歯痒い

というわけで保守
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 23:46:27.97 ID:jYh8eFaK0
hosyu
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 23:51:49.39 ID:UpSIbg7GO
祭か…
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 23:53:15.26 ID:IfzlXLpB0
あと10分〜
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 00:00:41.36 ID:2wQH3Ddr0
祭りだ〜〜〜〜
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 00:01:10.77 ID:Zrn2UhiL0
さあ!盛り上がっていこうじゃないか
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 00:01:18.69 ID:WRdnvgMV0
しゃあああああらあああああああ
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 00:03:48.10 ID:LLJwKPBxO
あくまでクールに
26スクルライフ:2006/10/08(日) 00:05:04.70 ID:nHBZI4kz0
お笑いコンビスクールライフ
マネージャーから衝撃発表。

尾崎「俺たちのネタ本が出るんですか!?」
クー「ネタ本?」
尾崎「俺たちの漫才のネタが本になるんだよ!」
クぅ「悲しい駄洒落とかアンジャッシュコントみたいなやつか?」
尾崎「そうっ!」
クー「ほぉ、それはすごいな」
尾崎「えっと、本の内容予定が書いてある。えっと……、本に載せる用のネタを20個用意するわけか…。うわー…新ネタいっぱい考えないとな…」
クー「私も手伝おう」
尾崎「あ、クーは違うことやってほしいんだって」
クー「ん、なんだ?」
尾崎「クぅは俺たちのプライベートショットを撮るんだってさ」
クー「我々の普段の写真か?」
尾崎「ああ、なんかネタとそれで半々の内容にするみたいだよ」
クー「そうか、じゃあたくさん撮らないといけないわけなのか。ふむふむ」
27スクルライフ:2006/10/08(日) 00:06:33.32 ID:nHBZI4kz0
尾崎「よーし、初めての本出版に向けて…さっそく執筆だ!」
クー「応っ、二人で力を合わせて出版しようではないかっ!」

半年後。

スクールライフ写真集
『私と愛しい人の愛の日々』出版。

尾崎「俺の新ネタが全カットで、何故か写真集にされている…。どういうことだよ…」
クー「たぶん私が、愛しい人との夜のバトルの様子をこっそり盗撮して編集部に全部送ったのが原因だと思う」
尾崎「うぉいっっ!!」
(終わり)

祭り一発目からこんなんでスマソ。
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 00:08:33.48 ID:Zrn2UhiL0
一発目GJ!
スクールライフ久々だなぁ
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 00:08:57.62 ID:2wQH3Ddr0
SS初挑戦ですが投下してみます
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 00:09:44.81 ID:NUp3C7pxO
>>27GJ!!
31看病ネタ(1/4):2006/10/08(日) 00:11:06.78 ID:2wQH3Ddr0
[ピンポーン]
『・・・あぁ・・・男か・・・開いてるから・・・入ってくれ』
「・・・」
『ゴホッゴホッ・・・すまないな・・男・・・』
「うん、いいよ、そんなことより寝てなきゃ・・」
『ああ、すまないな・・・ゴッホゴッホ』
「相当酷いね・・・」
『ああ、すまないな』
「じゃあ僕はお粥でも作ってくるよ、僕がお粥作ってる間に薬飲んでおいてね?」
『ああ分かったよ、ありがとう』
「クー、お粥できたよ」
『ああ、ありがとう』
「今日くらいは僕がふーふーして食べさせてあげよう」
『え!?ああ、あの・・・』
「ほら、あーん」
『・・・あーん』
「おいしい?」
『おいひぃ』
『どうした?男』
「あ、ううん、なんでもない」
『そうか』
「はい、あーん」
『あ〜ん』
「おしまい」
『ごちそうさまでした』
32看病ネタ(2/4):2006/10/08(日) 00:13:27.03 ID:2wQH3Ddr0
「薬は飲んだ?」
『あ、ああ・・・それが・・・』
「飲んでないの?」
『・・・』
「飲んでないの?」
『アレは苦いからキライなんだ』
「・・・」
『飲ーみーたーくーなーいー』
「・・・」
『その・・・男が飲ませてくれるんなら飲める』
「ハァ・・・分かったよ、ほら口あけて」
『あーーん』
「はい、薬入れるよー」
『いやいやいや、ちょっと待ってくれ』
「どうしたの?」
『口移しじゃないのか?』
「いやいやいや、それは無いって」
『じゃあ飲まない』
「飲んでよ、飲まないと治らないよ?」
『男が口移ししてくれるまで飲まない』
「アアー・・・ウウー・・・分かったよ」
『んん、』
「はい、おしまい」
『もう一回薬飲みたい』
「いやいや、用法・用量を守って正しくお使い下さい」
『むーーー』
「いや、むーとか言って膨れられても・・・」
33看病ネタ(3/4):2006/10/08(日) 00:19:39.73 ID:2wQH3Ddr0
『汗をかいたからお風呂に入りたい』
「そう、いってらっしゃい」
『男が入れてくれるんじゃないのか?』
「いやいや、それは無いって・・・何?デジャヴ?」
『頭が痛くてフラフラして歩けない、お風呂場まで連れてってくれ』
「分かったよ・・・ホラ」
『あの、その背中は何だ?』
「いや、おんぶしようと思って」
『いやいや、お姫様抱っこじゃなきゃヤダヤダ』
「分かったよ、はい」
『ふふ、ふふふふふ』
「ほら、お風呂場ついたよ」
『男が入れてくれるんだろ?』
「いや、あの、僕たち高校生だし・・・ほら、道徳的にも、あの、、アレでしょ?」
『むー、じゃあ男は私がお風呂で倒れてもいいんだな?私は風邪を引いてるんだぞ?こんな時くらいお風呂に入れてくれたっていいじゃないか』 
「いや、いつも一緒に入ってるじゃん」
『あーそうですか、アレですか?男は私を見殺しにするんですか?』
「いや、見殺しって」
『男が入れてくれなきゃ私は死ぬ』
「分かったよ、分かりましたよ、入れますよ」
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 00:19:44.52 ID:aLQkIIvlO
wktk
35看病ネタ(4/4):2006/10/08(日) 00:22:41.95 ID:2wQH3Ddr0
『さぁ男、洗ってくれ』
「タ、・・・たたたたた・・・」
『た?たわわに実った乳房を揉みしだきたい?』
「いやいやいや、タオル巻けーーーー!!」
『気にしない気にしない、それよりホラ、洗ってくれ』
「気にしろよ!!」
『あー身体がダルくて洗えないー、誰か洗ってくれる優しい優しい男は居ないものか』
「はいはい、背中向けてね」
ゴシゴシ
「アァーーーー・・・ウゥーーーー」
『ほら、前も洗ってくれ』
「いや、流石に前は自分で洗って下さい、お願いします」
『仕方が無いな』
ざぶーん
「ちょ、クー、せまい、狭いって」
『んふふ、顔がニヤけているぞ男』
「・・・もうツッコむ気力も無いよ」
まったり・・・
[ガチャガチャ]
「ただいまー、クー今帰ったよー」
『母上か?』
「なぁんだ母上か」
『・・・』
「母上かァァァァァ!!!???」
『どうしたんだ男』
「いや、いやいや、いやいやいや、普通のお母さんなら自分の家で自分の娘が見知らぬ人と一緒に全裸で風呂に入って抱き合ってたら警察に通報するでしょ」
『それは違う』
「はぁ?」
『まずここは私の家だが将来結婚するのだから君の家でもある。見知らぬ人というのも間違いだろう、男はすでに私の母上と面識があるはずだ。』
「け、けけけけ結婚!?なんの話だ!?え?エェ?」
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 00:23:16.05 ID:2wQH3Ddr0
なんか分割ミスった
まだ続きますwwwwwwwwwwwww
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 00:24:01.21 ID:Zrn2UhiL0
>>36
久々に正統派素クールを見た気がするぜ・・・GJ!!
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 00:26:00.94 ID:Zrn2UhiL0
一応お題貼っておきますね

素直クールと○○一周年
告白
看病(男/クー)
(クー/男)は好きだが(男/クー)は嫌いな何か
男がフラグ乱立で拗ねる素直クール
日記
素直姫と騎士男
クーのメール履歴
猫と素直クール
眼鏡
素直でクールな奥様は魔女
男の過去を知る、素直クール
(クー/男)の好きな歌
痴漢に襲われる(クー/男)とそれを助ける(男/クー)
男「(英単語の)あいが足りない」
超強力接着剤でくっついてしまった二人
体重を気にしてダイエットするクー
プログラマーと人工知能
素直クールが照れる瞬間
手紙
(クー/男)の昔の(男/女)
親切で男のジグソーパズルを完成させてしまうクー
39看病ネタ:2006/10/08(日) 00:26:03.88 ID:2wQH3Ddr0
[ガチャ]
「クーーお風呂に入ってるn・・・あら?あらあら、まぁまぁお母さんはお邪魔だったみたいね、買い物に行ってくるわ♪」
[ガチャ]
「・・・」
『・・・』
「そろそろ上がろうか?のぼせちゃうよ」
『そうだな』
フキフキ
『男』
「なに?」
『拭いてくれないか?』
「・・・」
『身体がだるくて(ry』
「ほら、ばんざーい」
『ばんざーい』
「ほら、下は自分で拭いてよ」
『男が私の身体を拭くから濡れた』
「黙れ」
『分かったよ、冗談が過ぎた。悪かった、でも濡れた』
「・・・」
『・・・』
「実は風邪治ってるでしょ」
『てへへ』
舌を出してお茶目そうに笑うクー・・・
「・・・」
40看病ネタ:2006/10/08(日) 00:28:10.81 ID:2wQH3Ddr0
「・・・」
『その、怒らないでくれ、風邪を引いてたのは本当なんだ・・・』
「・・・」
『ただ・・・男がお粥を食べさせてくれた頃から・・・こう、身体が・・・軽くなって』
「そうか、治ってよかったよ」
『男ぉ(;;)』
「よしよし」
『このままではまた風邪を引いてしまう、早く服を着て部屋に戻ろうか』
そしてクーの部屋
『男、こっちへおいで』
「なに?」
ぎゅっ
『今日はワガママばかり言ってすまなかったな』
「クー・・・」
『優しいな、男は』
「クー(::)」
『おいおい、何故泣くんだ』
「クー大好き」
『そうかそうか、よしよし甘えんぼさんだな男は』
ナデナデ

「へっくし」
・・・・・・・・・・・・・・・・

『「あ・・・」』
41看病ネタ:2006/10/08(日) 00:28:45.81 ID:2wQH3Ddr0
なんかグダグダでゴメンww
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 00:30:09.99 ID:4QWergbhO
祭始まっていきなり自虐か…
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 00:30:48.47 ID:m/5Xohev0
いやいや>>41GJなんだぜ?
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 00:32:00.79 ID:UCt1ckETO
祭だと聞いて飛んで来ますた
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 00:32:30.82 ID:1G5SpwU8O
いいよいいよー
46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 00:33:43.65 ID:FTQMopBvO
生まれて初めて使うこの言葉を君に。gj
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 00:33:53.18 ID:JbgS3ceS0
一周年なので…
ttp://www.vipper.net/vip107502.jpg
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 00:37:18.73 ID:UCt1ckETO
wktkwktk
49フル ◆FOOLOOSBXs :2006/10/08(日) 00:38:37.12 ID:6qw1g6lz0
お久しぶりです、もしくは初めまして。
本来は「前夜祭イェーッ!」とかやろうと思ってたんですが、うん、あれだ、間に合わなかった。てへっ。
兎にも角にも食前酒のシェリー代わりにでも味わっていただければ幸い。大体4レス頂きます。
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 00:38:57.29 ID:31lXBIAo0
一つしかないけどお題
「目玉焼きには醤油穏健派な男VSウスターソース過激派な素直クール」
51伝えたいことは、きっと:2006/10/08(日) 00:39:38.26 ID:6qw1g6lz0
 テレビをぼんやりと眺めていた。内容は低俗で下劣で下品で不愉快極まりないもので、
気が付くと二人揃って電源に手を伸ばしていた。ぷつん、とフェイドアウトする画面。
鏡のように反射しているその黒いブラウン管には、苦笑を浮かべている二人の姿がきっと映っていただろう。

― 伝えたいことは、きっと ―

「食べ物をおもちゃにするのは良くないよね」
「ええ。許せません」
 米という漢字には八十八の手間が掛かっているという意味が込められている。
勿論それは俗説で、実際の由来は単なる象形文字としてのものだが、俺はその考え方が好きだった。
「頂きます」「ごちそうさま」を何に対して言っているのか、皆は真剣に考えたことがあるだろうか?
答えは複数で構わない。ただ俺に限って言えば、それは食材そのものに対する感謝の言葉だった。
 命を奪うことは罪だなんて決して思わないけれど、同時に命を奪うなりの理由が必要だと思うのだ。
「美味しく食べれるものをわざと不味く調理するなんて脳味噌膿んでるのかな」
「無駄にされた食材で三日は生きられましたね」
「それは言わないで。侘しくなるから」
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 00:39:41.70 ID:rtkhkyqQ0
>>41
GJナンダヨー

そして>>47の背景が気になったりするわけだが
53伝えたいことは、きっと:2006/10/08(日) 00:40:20.25 ID:6qw1g6lz0
 相変わらず我が家の家計は火の車だった。積み立てたお金は二百万を超えていて、そろそろ財布の紐を緩めてもいいんじゃね?
とかたまーに思ってしまうがそこはぐっと我慢の子。幸せマイライフの為にまだまだ頑張ります。
「たまにはお酒でも飲みましょうか?」
「いんや、我慢する。代わりにどぶろく造ろうぜ」
「違法ですよ」
「何がどうなったらバレると言うのだね。個人でどぶろくを楽しんでいて逮捕、とか聞いたことないぞ」
「……麹と樽を買ってきましょうか」
 何気に君も乗り気ですね。というか樽ってどれだけ造るつもりだ。
「まあそれはそれとして、あの番組に出てる人より君のがずっと料理上手だよな」
「少なくとも私たちが見たところまでならそうでしょうね」
「天麩羅を片栗粉とベーキングパウダーで揚げる人と同列に扱うのが間違いか。ごめん」
「誰かと比べなくたっていいです。私の作る食事を美味しいと思っていただけるなら、それだけでとても嬉しいことですから」
「……はて、君は一体俺のどこが好きなのかね」
「唐突にどうしたんですか」
 うむ、全く持って彼女の言うとおりだ。三年以上付き合っていながらこの質問を始めてする、というのも全く持って間抜けな話ではある。
だがしかし、愛と勇気と希望とその場のテンションとノリと結構重たい絶望で構成されている俺にとってそんなことは瑣末なものだ。
家事全般完璧にこなせて容姿も性格も優れているのに、何故にわざわざ俺なんぞと付き合っているのか今まで疑問視しなかったことのほうが異常だし。
54伝えたいことは、きっと:2006/10/08(日) 00:40:56.21 ID:6qw1g6lz0
「まあそんなわけでちゃっちゃと答えるといいよ。さあ話せ今話せ直ぐ話せ」
「答えることにやぶさかではないですが」
「あれ、どっちかというとそういうこと聞かれたいほう?」
「聞かれたい、とは違いますね。ただ、語る機会があるのなら、是非とも伝えたいとは思っていました」
「ええー? なら自分から言えばいいのに」
「ですから、語る機会があれば、の話です。自分から積極的に動こうとするほどの衝動ではありません。
だって、私の愛は十二分にあなたに伝わっているでしょう?」
 いやまあそれはその通りなんだけど、そう自信満々に語られるとなんつーかほっこりしますね。俺はじゃがいもか。
 と、彼女は一つ咳払いをして
「……いざ話すとなると照れますね」
 なんて珍しく緊張した面持ちで、それでも淀みなく言葉を紡ぎ始めた。
「あなたの、声が好きです。顔が好きです。背の高さや、並んで歩く時にぎゅっと繋いだ手の柔らかさが好きです。
唇のちょっと乾燥した感じが好きです。いつだってどこか遠くを見ている瞳が好きです。
髪を漉いたり頭を掻き毟ったりする仕草が好きです。私の肌をそっとなぞり、優しく愛撫する冷たい指先が好きです。
いじわるばかりするその言葉が好きです。正しく生きようとする意思が好きです。
私のことを好きなあなたが好きです。私のことを好きではないあなただってきっと好きです。
私はあなたが好きです。あなたの、すべてが愛しいんです」
 ふわりと、羽根のような軽やかさで口元を綻ばせる彼女を、俺は何て形容したらいいんだろう?
「あー、その、ありがとう」
「お礼を言われるようなことではありませんよ。代わりと言っては何ですが、あなたは私のどこが好きなのですか?」
「全部好きだよ」
「そうですか。ありがとうございます」
「……君もお礼言ってるけど」
「あら、本当ですね。どうしてでしょう」
「さてね。それは自分で考えよう」
55伝えたいことは、きっと:2006/10/08(日) 00:41:57.67 ID:6qw1g6lz0
 本当は二人して知ってる。多分彼女はそれを形にすることが出来ないだろうけれど、俺には出来る。
 人が、人に、本当に伝えたいことなんて、きっと二つくらいしかない。
でもその二つはとても言葉にし辛くて、だから抱えるか還元するかしかないんだ。
彼女はそれを精一杯の言の葉に乗せて。俺は纏まらない全てを一言に乗せて。それ以外に違いなんてなくて、
だから俺たち二人はとても良く似ているのだろうと思う。

 いつだって、想いは風になってしまうということを、知っているのだから。

 その上で相手に何かを伝えようとすることはとても勇気がいる。だからこその『ありがとう』で、
そんな関係を築けることが、心から嬉しかった。
「隣、失礼します」
「ああ、うん、おいで」
 何の変哲もないアパートの一室で、今までと何も変わらない俺たちは、
ただそこにあるだけの時を、二人もたれ掛かりながら、密やかに健やかにただただ緩やかに溶かしていった。

 照れ臭いけど、それが幸せってもんだろう?


― 了 ―
56フル ◆FOOLOOSBXs :2006/10/08(日) 00:42:43.40 ID:6qw1g6lz0
以上です。これも一種の「告白」ということでどうかひとつ。
57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 00:43:40.54 ID:JbgS3ceS0
やーっちゃったーやっちゃったー
ttp://www.vipper.org/vip2530.jpg
58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 00:45:36.96 ID:WRdnvgMV0
>>56
ほっこりGJ!和んだ
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 00:47:01.90 ID:UCt1ckETO
>>56
称賛と賛美を送りまくりんぐ
60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 00:48:05.81 ID:2wQH3Ddr0
>>56
すっごいGJ!
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 00:48:13.93 ID:tZS1tZabO
>>56
GJ!
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 00:55:47.84 ID:1G5SpwU8O
>>56
これはいい……GJ
63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 01:04:54.12 ID:1G5SpwU8O
期待age
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 01:08:50.99 ID:twKa+A4fO
避難所見れないの俺だけ?
65以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 01:11:18.06 ID:Xje11hLT0
>>64
俺は見れるが
66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 01:12:31.95 ID:1G5SpwU8O
携帯からでは何故だか見れんなあ
専ブラからだと普通に読めてたんだが
67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 01:16:27.20 ID:twKa+A4fO
となるとべっかんこあたりのせいか


まあ、待てば見れるだろう
68以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 01:19:32.01 ID:iSz4Yne4O
保守
69以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 01:20:34.64 ID:ewXMKJHs0
祭り用には書いてないんだが、
筆が進まないので投下されるSS読んで気を養いたいがまだ早いのか?
70以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 01:21:42.64 ID:tZS1tZabO
>>66
携帯だけど見れるよ……機種とかかな?

以下ニレス投下
71かんびょう1/2:2006/10/08(日) 01:27:42.08 ID:tZS1tZabO
――男の家
男「…………くしゅん」
クー「……風邪?」
男「……多分。最近、朝晩寒いから」
クー「………………」
男「ぅ。いきなり顔近づけな――」
クー「熱もあるみたいね」
男「…………半分はクーのせいなんですけど」
クー「……そうなの? じゃあ責任取るわね」
男「責任て……」
クー「……ほらベッドに入って。台所借りるわよ」
男「いいよ、そんな事しなくても」
クー「風邪は万病の元。早めの治療が大切なのよ?」
男「……大袈裟だよ」
クー「普段あんまり風邪をひかないから。たまには私に看病させて、ね?」
男「……はい(そんな笑顔で言われたら、言うこと聞くしかないじゃないか)」
クー「〜〜♪」
男「……(でもなんかこういうのいいな)」
――まな板の上で包丁が規則正しく音をたてる。
男「……(ぁ……何だか……眠……く……)」

男「…………(何だか暖かい、それに柔……)」
クー「……すーすー」
男「うわっ! クー?!」
クー「……ぅん……」
ぎゅ
男「クー、ちょっ、抱き付かな……」
クー「…………おはよ」
男「おはよう。……夜だけど」
クー「……風邪はどう?」
72かんびょう2/2:2006/10/08(日) 01:29:18.60 ID:tZS1tZabO
男「多分、平気」
クー「……顔が赤いわよ?」
男「これは、クーが布団に入ってくるから……」
クー「……私のせいなの?」
男「……いいえ、自分のせいです。……せっかく来てくれたのに寝ちゃってごめんね」
クー「……貴方の貴重な寝顔が見られたからいいわ。……可愛らしかったわよ?」
男「……かなり恥ずかしいんですけど……」
クー「…………どうして?」
男「異性と同じ布団に入るのは恥ずかしいよ。と言うか照れる」
クー「好きな人が近くにいると安心出来ないかしら? 私はとても安らぐわ」
男「……クーさん。……その。……至近距離で。……滅多に見ない笑顔は。……禁止した……ぃ」
クー「……え? ……何?」
ぎゅ〜すりすり
男「ね、熱出ます。クーさん。……び、病人に刺激物きんし……」

クー「……大丈夫」
男「え?」
クー「……倒れたらきちんと看病してあげる」
男「……倒れるの前提ですか、そうですか」

――その後、熱が上がって寝てしまった僕が、朝目覚めると唇がヒリヒリしていたのは
気のせいということにしておこう。

――うなされるクーの看病をしながら――男の日記より
73以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 01:34:46.06 ID:YNYNr2Vw0
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/natuero/1143858718/
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/natuero/1157246315/

このスレに
「コピペに血圧上がりっぱなしで(笑)対抗できなくなったので
とうとう1人でバレバレ多数化工作まではじめちゃってるオタがいるスレはここでつなぁw
まぁお可哀想ww」
って書き込むと
ロリオヤジが恥ずかしげもなく狂ったように100%反応するから試してみ?
おまいらでも釣れるぞwwww
ちょっとおまいら独自の煽り文句を追加したり連投するとさらに(笑)
74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 01:34:46.47 ID:ewXMKJHs0
>>71-72
GJ
75以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 01:38:56.95 ID:1G5SpwU8O
萌えた
76以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 01:47:22.97 ID:ewXMKJHs0
保守
小説出来てないので保守だけでも
77以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 01:51:10.86 ID:Js6k6zcb0
>>56
亀だが超GJ!
もう体調その他もろもろ大丈夫なのかな?
78以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 02:04:12.84 ID:ewXMKJHs0
保守
79以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 02:16:25.30 ID:1G5SpwU8O
80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 02:29:34.43 ID:Xje11hLT0
81以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 02:46:02.35 ID:1G5SpwU8O
82以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 03:16:05.91 ID:hRi/R0GZO
83以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 03:16:17.18 ID:2wQH3Ddr0
保守
84以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 03:37:19.22 ID:vvnz5Xk+0
ho
85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 03:43:26.95 ID:vfBLgDfn0
PCが半壊して数日VIPから遠ざかっていたら、祭りとはな。
…久々に書いてみるか。
86以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 03:48:34.44 ID:ewXMKJHs0
期待して待ってる
87以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 03:54:11.74 ID:4nMU6Bf60
ねこー ねこー ぬこー ぬこー
猫と素直クール
88猫と素直クール:2006/10/08(日) 03:55:19.65 ID:4nMU6Bf60
「にゃぁ」
我輩は猫である。名前は… あまり言いたくない。

今、過去現在未来において私が研究し続け、これからもし続けるであろう男の後ろをついて回っている。
この男は優柔不断であり、動物(猫)大好きであり、現在ある女性に熱烈な好意をもたれている。
「男、今日もあの白い猫を連れているのか」
「ああ、気づかなかった」
いくらなんでも、それはないだろう。だが、この男の鈍感さならありえるかもしれない。
「このメス猫め、私の男を誑かそうとするとは…」
心外である。この男はただの研究対象であり…
「まぁまぁ、10年もの長い間一緒の猫なんだ。懐いちゃってるし許してやってくれよ」
「10年も男と一緒だと…?私とはまだ出会って数ヶ月だというのに…」
羨ましそうに見られても困る。
「私とて出来ることならもっと早く男に出会いたかった…」
猫はネコマタになるというが、この女も妖怪にならんばかりの念を発している。
表情があまり変わらないのが逆に恐怖を駆り立てる。私は毛を逆立て、女に威嚇を開始する。
「ぬう… 猫め…」
「猫と張り合うな、猫と。そんな事より今日は家で勉強するんだろう?」
私に向かってなにやら構えを取っていた女をいさめる様に男が話を切り出す。
昔はもっと優柔不断で、事なかれ、流れに身を任せるタイプだったのだが…
これも女と出会ってからの変化であろうか。少し、くや…
「にゃあ」
男が私の首をひょいと掴み、いつものように頭の上に乗せる。
男の頭は私の特等席なのだ。こうやって子供の頃からずっと一緒だった。
女は恨めしそうな、それでいて羨ましそうな目でこちらを見つめている。
「さ、とっとと家に行ってテスト勉強だ。英語ちょっとヤバいんだ」
「む… そうだな」
ふむ、やはり男の頭の上は心地よい。こたつにも勝るとも劣らないと私は思う。
ふぅ… はてさて、これから先、一体どうなるか…
私は男が高校2年に進級する時期に「ネコマタ」へと変化してしまうのだが… これもまた、楽しみである。
89以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 04:10:58.81 ID:Js6k6zcb0
>>88
これは新しい。GJ!
90以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 04:27:16.32 ID:6GJ56jlmO
>>88GJ
うちのにゃんこにもネコマタになって欲しかった
(´;ω;`)
91以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 04:50:14.01 ID:62AKIZ3lO
92以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 04:57:21.86 ID:NUp3C7pxO
>>88これはいい
93以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 05:53:45.11 ID:8AH6Ca3KO
>>88
GJ!
94以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 06:34:31.16 ID:+qCTG5ZA0
 
95以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 07:08:44.19 ID:AJyNGAma0
 
96以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 07:27:55.41 ID:aNv8s3lj0
保守
97以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 07:41:26.61 ID:u8FtrZWE0
保守
98以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 08:03:49.74 ID:YMLKE6QqO
おはよう保守
99以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 08:29:16.40 ID:6Fsi6OSr0
保守
100以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 08:52:50.76 ID:62AKIZ3lO
101素直姫と騎士男:2006/10/08(日) 09:00:39.77 ID:4nMU6Bf60
ろぉんぐろぉんぐあごー。昔々、ある所に…

「男、男はおらぬか」
「ハッ、ここに控えております」
「我が国には現在、王子がおらぬ。このままでは国の存亡に関わる事態となる…」
「そこでこの国最強の騎士を決め、その者が我が未来の夫となる… と、国王が命を下してしまった」
「…ハッ」
「御主の意見を聞こう、男よ」
「…」
「御主、勝つか?」
「…」
「御主、負けるか?」
「私は負けませぬ、我が君」
「何者にも負けぬか?」
「この剣に賭けて、何者にも負けぬことを誓います」
「よろしい。それでは、誓いを果たせ」
「ハッ!」
こうして闘技大会が開かれることとなり…
神話の伝説にも匹敵する騎士と王女の物語が紡がれる事となった…

「女王よ、我が娘は立派に成長しておるぞ…」
「ただ最近少し私を見る目が厳しいのだ…」
「お前に似てきたなぁ… はぁ」

30年ほど前… 国王、(当時16歳 騎士団長時代 婿入り前) 女王 (当時17歳 王女)
「我が未来の夫よ、御主はあの竜を前に何とする?」
「負けぬ、我は負けぬよ。この剣に賭けて、我が未来の妻を守り抜く事を誓おう!」
「その言葉を聞ける私は幸せだ。それでは、共に往こうぞ」

「はてさて、あの男は、どう切り抜けるかの…」
102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 09:19:37.39 ID:4QWergbhO
保守。
103以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 09:41:51.58 ID:76I7+BTJO
104以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 09:52:46.51 ID:MqJxUacy0
保守
105以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 10:00:01.80 ID:sIy7BlkH0
保守
106以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 10:14:50.70 ID:HKQqVjaF0
祭が一番活発になるのは10日か?
107以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 10:26:28.54 ID:MqJxUacy0
108以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 10:39:12.11 ID:MqJxUacy0
109以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 10:50:28.08 ID:MqJxUacy0
110以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 10:54:06.45 ID:MqJxUacy0
人稲?
111以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 11:05:23.98 ID:HKQqVjaF0
一応居る
長編書いてる
112以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 11:23:24.67 ID:HKQqVjaF0
113以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 11:36:40.68 ID:WRdnvgMV0
ほしゅ
114以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 11:46:49.66 ID:diEq14i40
>>111 待っている。
保守
115以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 11:59:10.82 ID:jsni31iYO
116以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 12:22:58.71 ID:UCt1ckETO
落としはせん!落としはせんよ!
117以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 12:31:55.82 ID:diEq14i40
118以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 12:33:07.51 ID:HKQqVjaF0
>>114
流眺現在詰まり中
前はスレが落ちたから
読んでない人いるなら最初から途中まで載っけようか?
119以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 12:49:33.47 ID:HKQqVjaF0
120以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 12:53:05.91 ID:Zrn2UhiL0
>>118
ヤッチマイナー!
121以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 12:58:05.39 ID:HKQqVjaF0
>>120
うん、じゃあ飯食ってから投下するよ
122以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 13:18:52.44 ID:iSz4Yne4O
期待保守
123以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 13:31:54.00 ID:HKQqVjaF0
お稲荷さん7個は流石にお腹一杯だ

とりあえず10レスほど予定
多少上下はあると思うけど多めに見てくだせえ
124流眺:2006/10/08(日) 13:32:44.06 ID:HKQqVjaF0
「空巳、俺は本気でお前が好きだ」
「む……申し訳ないが私は――」
「『まだ特定の誰かと付き合う気は無い』んだろう?」
「すまない」
「なに、解っていて言ったことだ。後悔はしない」
「君には事ある毎に助けてもらった。感謝をしてもし足りないだろう。だが、君と付き合うことは私には出来ない」
「了解。それではこれからも頼む、空巳」
「了解した、健」
125以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 13:33:46.42 ID:bA7KnWoFO
ほぅ……男の肌は美しいな……。
しろくきめ細やかで、まるで芸術だ。
ゅびも細長くて綺麗だな。


男の裸をみちゃいましたクー
126流眺:2006/10/08(日) 13:34:46.37 ID:HKQqVjaF0
   流眺

 昼休み、教室のドアが突然開かれたことに対して驚いたのは数人だった。
 その人が真っ直ぐ僕の処まで歩を進めたことで数人が気づいた。
 その方が俺の真横で足を止めたことでようやく俺は存在に気が付いた。
「君は、高野拓海――たかの たくみ――だな」
「そう……だけど?」
 凛と響くような美しい声。見上げれば校内でも有名な人物が立っていた。
 彼女、空巳結希――うつみ ゆき――を知らない生徒はこの学校には居ないだろう。この学校の生徒会長であり、容姿端麗頭脳明晰成績優秀。そしてクール。
 いかなるときも表情に変化がなく、突然の出来事にもポーカーフェイスを崩さず適切に対応出来る。
 男子の大半には毎日のように迫られ全て拒絶し。女子の大半からは羨望と嫉みの対象になっている。
 制服を崩さずに着ていても、他の女子とは全く違う美しさが滲み出て、廊下を歩くだけで皆が振り返るのはすでに日常の一部となっている。
 話し方が普通の人とは違っていて、変人扱いしている人もいる。
 そんな生徒会長様が俺に何の用があるんだろうか。
 言ってしまうのもなんだが、俺は顔も良くないし成績も良くない。背だって低い。身体つきは並。だけど同じクラスの武田と比べればとてつもなく頼りない。
 学年は同じだが、クラスも違うし部活動にも入っていない俺には生徒会関連で接点が出来ることは武田と通じている時だけで、雲の上の人物が目の前に居ること自体が珍しいことと言えた。
 問題は……直後に起こった。
「ふむ、唐突ですまないのだが。拓海、私は君が好きだ。君さえ良ければ私と付き合ってほしい」
 世界が、止まった。
 俺は混乱し、クラスは凍結していた。
 止まった世界で動いているのは世界を止めた本人と、他には二人。
127以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 13:35:24.51 ID:bA7KnWoFO
>>124
ごめんなさいorz
128以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 13:36:41.77 ID:HKQqVjaF0
「え?」
 訳ガワカラナイ。ダレが? ダレを? ナニヲ?
 一つの人影がゆっくりと立ち上がる。
「突然ですまない」
 空巳さんが頭を下げる。
「私、空巳結希は高野拓海が好きだ。もしこんな私で良かったら付き合ってほしい。返事は無理に今は求めないが……どうか、出来るだけ

早く答えを聞かせて欲しい。ただ待つだけというのは意外と辛くてね。可能な限り早い返事を待っている。私のような者が君の好みではな

いのなら断ってくれても構わない」
「え、えっと、その」
 頭の整理が、全くつかない。
「それでは」
 空巳さんはそう言い残すと身を翻し、教室の外へ出て行った。
 その後、三十秒ほど経ってから突然教室中から声が上がった。
129流眺:2006/10/08(日) 13:38:10.31 ID:HKQqVjaF0
キャーーッ、空巳さんが高野君にっ!」
「うっうっうっ、結希さんのこと狙ってたのに」
「高野テンメェー! 会長様に何をしやがった!」
「絶対会長になにかしたのよ。それで無理矢理あんなことを」
「号外! 号ー外ー!」
「そうよね、絶対そうよ。何か弱みを握って脅したに……」
「うおおおおおお! ゆきさーん! なんでこんなやつとぉーー!」
「イヤーー! お姉さま、嘘よ。嘘よね、お願い嘘と言ってー!」
「畜生、畜生畜生! 俺の告白は断られたのに! なんで貴様だけが! 許さん、許さんぞ! 私は絶対に許さんぞ!」
「おんまぇらー! 投擲よーーい!」
「ちょ、ちょっとちょっと待ってくれよ! 俺だって今どうなってるのが全然わからねーんだよー!」
 泣く者、騒ぐ者、叫ぶ者、アンパンを投げる用意をする者がそれぞれ勝手に行動し始める。もう何がなんだかさっぱり解らない。
「隊長! ダメです! 武田に妨害され投擲不可能です!」
「ナニィー! 武田! 貴様血迷ったか! 直ちに! 今すぐにぃ!」
「ふむ、諸事情により今回の件についてはお前たち非モテ連合の投擲は阻止させてもらう。悪く思うな」
 あ、武田がナニカから守ってくれた。
130流眺:2006/10/08(日) 13:40:00.63 ID:HKQqVjaF0
 放課後、空巳さんが俺に告白したことは一気に広まっていた。
 おかげで放課後になるまでの二時間は多分、人生で最長の体感時間になったと思う。
 質問攻めに会い、説明を求められ、罵声を浴び、陰口を叩かれ、嫉妬の的になる。
 一体俺が何をしたって言うんだ。俺も解らないのに説明出来るわけがないじゃないか。なんで何もしてないのに俺が悪口を言われなきゃならないんだ。
 帰るのホームルームが終わると、人の群れが俺めがけて押し寄せてきた。どとうのひつじ……じゃない怒涛の人間。
 不運にも俺の席は教室の真ん中。八方が無数の人の群れで塞がっている。
 逃げ道はなくどうしようもないと思ったとき、潰されないように僕を守っていたのは武田だった。
「拓海、行くぞ」
 短い、言葉。
「え?」
 武田が何かを言ったようだが、周りが騒がしく何を言ったか聞き取れない。
 思わず聞き返したとき、俺の首が後ろから掴まれた。片手で。武田の左腕で。
「え? ちょっと、待っ」
 ゆっくりと右腕で廊下の奥を指差す。
 生徒たちが指先の指す場所を見に振り向いた時、武田が指を指した方向へ走り出した。俺の首根っこを掴んだまま。
 そうすると自然俺も走らされる訳で。
「ちょ、ちょちょちょどいてどいてどいてどいてぇーー!」
「うおっ」
「きゃ!」
「あぶねえ」
「何すんだ武田!」
 怪我をさせないように人の波を掻き分けていく。何人もの人とぶつかり、弾かせられる。
 通り過ぎた後ろからは様々な非難が武田の背中に浴びせられる。が、人の波を通り抜けた後、武田が首だけで振り返ると皆が押し黙った。
「ハァ、生徒会室に行け」
 一言だけ残し、武田は人の波と正面から向き合った。
「う、うん」
 俺は、情けない声を出して武田の言った通り行動することで精一杯だった。
131流眺:2006/10/08(日) 13:41:26.48 ID:HKQqVjaF0
「ふう、なんだったんだ? そしてどうして生徒会室なんだ武田」
 生徒会室に逃げ込み、ぼやく。生徒会室って逃げ場にいいのかな? 役員でもなんでもないけど。
 武田健――たけだ たける――、身長は平均よりもやや高めで、俺や空巳さんよりも背が高い。
 そして、パワーがある。たとえば胸筋、服の上からでも出ているのが分かるし、以前本気で殴ってみた時、俺の方が痛かった。
 たとえば腕力、俺と武田の片腕で押し合いしたら負ける自信で一杯だ。
 おまけに人を担いだまま校庭を何周も逃げ回った経歴があるし、タフさでも定評がある。
 言葉遣いも結希さんと似ていて、表情も同じくあまり崩すことはない。結希さんと違うのは、その表情が他人からは険しく見えることだろう。
 でも、身体に似合わず本が好きで普段から読んでいたりする意外な面もある。
 結希さんと対等に渡り合っているという評判もたまに聞くけど何で渡り合っているのかは知らない。
 俺が多少の憧れを抱くような武田は、俺の親しい友達だ。
 一年の頃知り合って、仲良くなって。そのまま今に至る。
「おや? 拓海じゃないか。どうしたんだ、そんなに急いでここまで来るなんて」
 生徒会室には先客が居た。鍵が掛かってなかったから居てもおかしくはないんだけれど、……時間と相手が悪い。まだ心の準備は出来ていない。
 そう、先客は結希生徒会長だ。
「もしかして早速先ほどの返事をもらえるのか? ああ、もしもそうだというのなら今すぐにでも返事が欲しい。君に告白してからの2時間は私の人生で最も長い時間だったのだ。それで、どうなんだ? 返事をくれるのか?」
 ゆっくりと、結希さんが俺に向かって歩いてくる。いつもと変わらぬ表情のまま、どこか悲しそうに。間抜けな音を上靴が奏でながら。
 全身が熱い。皆から逃げてきたから。
 顔が熱い。結希さんに見惚れてしまったから。
 心臓の鼓動が速い。それは窓から差し込む光が結希さんを照らし映し綺麗だから。
 心臓の鼓動が強い。覚悟を決めろと伝えるかのように。
「拓海。私は君が好きだ。高野拓海が大好きだ。私を受け入れてくれるのならば嬉しいが、拒絶をするのならばきっちりと私の誘いを断っ

て欲しい。中途半端が一番……辛いだろうから……」
 結希さんの表情がふと、蔭る。生徒会室という神秘的な空間がそれをさらに加速させているように見える。
 ドクリと、心臓が跳ねた。逃げるなと。
132流眺:2006/10/08(日) 13:43:02.93 ID:HKQqVjaF0
 肺の隅々まで空気を取り込み、全てを吐き出す。
「空巳さん」
 一拍。
「俺はそんな顔のあなたを見たくはない」
 言葉が、溢れた。
「空巳さん、俺はあなたに憧れている」
 考えていた言葉は出てこない。思っていたのと全く違う言葉が吐き出される。
 結希さんの瞳が俺の目を見つめる。俺の奥を視る。
 いつもと変わらぬ、表情で。
「空巳さん、俺は単なる凡夫だ。取り柄の無い凡人だ。目的無く日々を暮らしている人間だ。生きている価値さえ分からないような人だ」
 一歩、結希さんへ歩み寄る。
「違うっ! 君は」
 言葉を、遮る。
「そんな俺で良かったら」
 俺の目が、結希さんの眼を正面から捉える。
「付き合って、もらえませんか?」
 言った。多分これが俺の本心だ。言葉と一緒に悪いものを吐き出したかのように胸の中はすっきりとしている。
「拓海っ!」
「わ、わわわ!」
 叫ぶと同時に結希さんが抱きついてきた。よろよろと後ろに押され、壁に背中と頭がぶつかる。
「拓海、もちろんだ。もちろんOKだとも!」
 ギュッと、抱き締められる。うわ、好い匂いがする。
 髪の毛はさらさらで、思わず触りたくなってくる。触れられている箇所は全てが暖かく、柔らかく、気持ちが好い。
「拓海、私は幸せだ」
 抱きつかれてて、やっと気付いた。俺は結希さんよりも背が低いんだな、と。男の方が背が低いのはなんとなく情けないような感じがする。
133流眺:2006/10/08(日) 13:43:41.89 ID:HKQqVjaF0
「拓海」
「なに? 空巳さん」
「その、付き合って早速の我侭で悪いのだが……空巳ではなく結希と呼んでもらえないだろうか?」
「えっと、結希……さん」
「さんは不要だ」
「結希……さん」
「不要だと言っているだろう」
「う、ご、ごめん。でも、まだ無理みたい。最初から呼び捨てにするのは」
 心の中では結希さんだった。喋る時は空巳さんだった。そのどちらでもない結希という単語を言うことが、どうしてだろう? 僕には言

うことが出来ない。
「そうか。仕方が無いな。ゆっくり、ゆっくりだ。今は無理でも必ず、いつか君に結希と呼んでもらえるようにしよう」
「ごめん」
「拓海が謝ることじゃない」
「好きだよ、結希さん」
「!」
 離れる。
 結希さんの腕の中から開放される。だが、結希さんの掌が俺の両頬に添えられている。
 もしか……して? このまま? 初キスが?
 ゆっくりと、結希さんの顔が近づいて来――。
 コンコン、とドアがノックされた。
「!」
 ドアを反射的に振り向け、なかった。結希さんが俺の顔を押さえていたから。
「空巳?」
 ドアが開く音、同時に武田の声。
 人が居るという羞恥を感じ、反射的に結希さんの体を押して離れてしまった。
「拓海?」
「えと、ごめん。気持ちは本当に嬉しいけどさ、人が居ると恥ずかしいか……ら」
134流眺:2006/10/08(日) 13:44:18.64 ID:HKQqVjaF0
「人前で口付けをするのは拓海にとっては羞恥の方が勝るようだな。それと空巳、時間だ」
「武田、居たの?」
「む、仕方が無いな。分かった。私としては仕事など放っておいて拓海との熱い時間を過ごしていたいのだが」
「ずっとドアの前で立っていた。全て聞こえていたぞ」
「え?」
 なんかさりげなくすごいこと言ってますこの人達。
 武田には全部聞かれていて、結希さんには嬉しいことを言われている。嬉しがって良いのか恥ずかしいのか非常に判断が難しい。
 きっと、今の俺は顔が緩んで真赤になってるだろう。顔に血が集まっているのは分かる。
「結希さん、嬉しいけど仕事サボるのはダメだって、俺のことより今からはちゃんと仕事してね。俺からのお願い」
 なるべく笑顔を作って言う。
「拓海は……卑怯だな。そんな顔で言われたら拒否する訳にはいかないじゃないか」
 なんとなく、照れる。さっきとは違って恥ずかしいけど嬉しい感情が湧き上がってくる。
「そ、それじゃ今日はこの辺で帰るよ。また明日」
 なんとなく居辛い雰囲気を感じて、切り出す。
「拓海なら一緒に居てくれてもいいのだが……わかった。また明日」
「また明日会おう。明日からは今日以上に大変になるかもしれんが」
 武田が怖いことを言う。
「それじゃ。武田、怖いから脅かすな」
 ドアを出ると数人の生徒が立っていた。多分生徒会役員だとは思うけど、会話が聞こえてたのかな。と思うと恥ずかしくなってきて顔を

隠すようにその場から逃げ出した。
135以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 13:45:34.33 ID:HKQqVjaF0
 翌日

「あー、うーー」
 まだ思い出すだけで恥ずかしい。
 陽の光が結希さんを照らす生徒会室。
 昼にされた告白に対しての俺の返答は、告白。なんでだ、なんで俺はそんな行動をしたんだ。
 告白を受け入れてくれた結希さん。もう少しでキ……。
「はぁ」
 夢じゃないかと、思う。でも、夢じゃない。
 学校に行くのが恥ずかしい。付き合うって言ってもどういう顔をして会えば良いのかも分からない。結希さんに会うのが恥ずかしい。ついでに現場を見られた武田に会うのも恥ずかしい。
 それでも、準備をして靴を履き、ドアに手をかける。
――ピーンポーン
 手をかけるとほぼ同時にチャイムが鳴る。
「はい、どなたですか?」
 がちゃりと、ドアを開ける。
「すみません、拓海君は――おはよう拓海」
 結希さんが、居た。
「お、おはよう結希さん」
 何故? 結希さんがここにいるのか。
 何故? 結希さんが家を知っているのか。
 何故?
「良かった。まだ家に居たんだな。拓海、一緒に学校へ行かないか?」
「是非とも一緒に!」
 反射的に答えてしまった。
「じゃない! どうして俺の家を結希さんが知ってるんですか!」
「昨日、健に聞いた」
 武田……、そういえば結希さんと親しいんだよなぁ。
136流眺:2006/10/08(日) 13:46:20.14 ID:HKQqVjaF0
「丁寧に地図までくれたぞ」
 結希さんがバッグから一枚の紙を取り出して、広げる。
 紙に手書きをした訳じゃなく、プリントアウトした地図の俺の家にマークが付けられている。
 地図の端には、東西南北と、学校・駅・結希さんの家が矢印と共に書かれている。うん、コレならあまり迷いそうにないな。
「さあ、一緒に学校へ行こう。あまりぐずぐずしていると遅刻してしまう」
「……うん」
 誘われるまま、一緒に歩き出す。
 一緒に登校、と言われても家から学校までは徒歩十分少々。非常に短い時間しかない。
「拓海。手を繋ぎたいのだが良いか?」
 そう言っている側から結希さんが手を繋いでくる。暖かい、温もりがそこにはあった。
「ああ、拓海と手を繋いで一緒に登校出来るなど夢のようだ。私は世界で一番幸せな人間だ」
「手を繋ぐのはいい、けど。人目に付く所だと恥ずかしいから手繋いだりするのは止めてね?」
「私は他人を気にしないぞ?」
「俺が気にするの! 結構恥ずかしいんですが。昨日も武田に見られたでしょ」
 思い出すだけで恥ずかしくなってくる。武田のおかげで今の俺と結希さんの関係があると言えばあるわけで、でも一部始終を全部聞かれ

ていたわけで。
 でも武田があそこで来なければ俺のファーストキスが出来たわけで。非常にフツザツです。
「全く、健が邪魔をしなければ拓海とファーストキスが出来たというのに。私と拓海の邪魔をする者は皆消し去りたいが――うぅむ」
「ちょ、ちょっと、消し去るとか物騒な……」
 なにやら考え込んでしまった。武田、無事生き残ることを祈る。
 学校に近づき、そろそろ生徒達の通学路が重なり合う場所に迫っているので結希さんと繋いでいる手をそっと離した。
「むぅ。拓海、私はもっと拓海と繋がっていたい」
「恥ずかしいから、人目に付く場所では絶対にしないでください!」
「残念だが、既に俺が見ている」
「!!」
 心臓が飛び跳ねたかと、思った。
137流眺:2006/10/08(日) 13:47:00.78 ID:HKQqVjaF0
 慌てて振り返る。後ろには黒い壁があった。上を見上げると武田の顔があった。距離は片腕を伸ばせば悠々と触れられるほど近く。
 ここまで近づかれているのに全く気付かなかった。普段は存在感有りすぎる癖にこういうときは存在感が全く無い。
 てか見られた! 手握ってるとこ!
「おはよう、二人とも。電車組の時間と重なるぞ」
「おはよーさん、武田」
 なるべく平常の表情を保ちながら挨拶をする。
 大丈夫だ俺。落ち着け俺。こういうときは素数を数えるんだっけか。イチ、ニ、サン、シ、サンキューベイベー。
「おはよう健。朝から健の暑苦しい顔を見ることになるとは私も不運だな」
「暑苦しくて悪いな。代わりにこれを見ていろ」
 武田が俺の頭を掴み、結希さんの方に向ける。ああ、済ました顔で結構力を入れているようで抵抗してもあまり動かせない。首の筋肉っ

て腕よりも強いはずだよね。
「喜んで見させて頂こう」
 食いついてきたーー!
 まじまじと、じっくりと。非常に恥ずかしいです。生徒達がこっちに視線を注いでいるのがはっきりと感じる。
「拓海、私の目を見てくれ」
 頭を押さえつけられ、抵抗出来ないので渋々と結希さんの顔を見上げる。恥ずかしすぎる。心臓が動きまくる。今日は不特定多数だから昨日武田に見られた時とは比にならない。てか今この状況を武田も見てるじゃないか!
「ああ、やはり拓海は瞳も綺麗だな。まるで水晶のようだ」
 物凄く恥ずかしいです。純粋さの塊のような瞳で食い入るように覗き込まないで下さい。
「どうでもいいが、もう着くぞ」
 健が力を緩め、ようやく俺の頭が自由になった。
 もうすぐ、校門だ。家からたったの十分のはずなのにかなり疲れたような気がする。
「むぅ」
 結希さんが残念そうに唸る。
「ううう……」
 俺は頭が非常に痛かった。武田の握力いくらなんだろう、頭が割れるかと思った。
138流眺:2006/10/08(日) 13:47:37.06 ID:HKQqVjaF0
「拓海、頭が痛いのか?」
「頭が割れると思っても案外大丈夫だから心配するな」
「健、あまり拓海に暴力を振るうなら私は怒るぞ」
 ああ、地味に嬉しい言葉が響いてくる。でも結希さん、あなたも共犯なんですよこの痛みは。
「だが拓海の顔をじっくり鑑賞出来ただろう?」
「む。しかし」
「拓海分は十分補給出来ただろう?」
「もちろんだ。十分にはほど遠いが拓海分は補充出来た」
「なら良いだろう」
「うむ」
 二人は妙な納得をして頷き合った。
「よくないよ! 何納得してるんだよ! 拓海分ってなんだよ! 武田にやられたのとは別に頭が痛くなってきたっての!」
 突っ込んだ。羞恥心を忘れてしまうほどにこの人達に突っ込みをいれた。
「私はクラスが違うからここで短いお別れだ」
「では一分後に会おう」
「「さらば」」
 昇降口で結希さんが離れ、俺達とは反対側の下駄箱へ向かう。
 突っ込んだのに、見事に避けられた。
「俺の突っ込みはスルーか。しかもお前らに着いて行けないぞ俺は」
「慣れる様に空巳に着いて行く努力をすればその内慣れるようになるだろう」
「一体何時頃慣れるようになるかね」
 外靴を上靴に履き替えながら呟いた。
「うーむ、今日?」
「それは無理」
 今更だけど気付いた。こいつは絶対どこかが変だ。
139流眺:2006/10/08(日) 13:48:36.99 ID:HKQqVjaF0
現在出来てるのはここまででさー。
まだまだ下手だけど愉しんでもらえれば嬉しい。
140以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 14:07:09.99 ID:NUp3C7pxO
>>GJ!健がどう絡んでくるのか続きが気になる
141以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 14:19:46.91 ID:WRdnvgMV0
何となくだけど、文章が読みにくいかな・・・・
142以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 14:35:11.98 ID:UCt1ckETO
ワショーイ
143以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 14:47:09.88 ID:MJpc6sM90
最近はさる防止以外で割り込み多いな………
レスする時は冷静にリロードしてからを心がけようぜ
144以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 15:05:00.26 ID:WRdnvgMV0
保守
145以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 15:05:06.89 ID:tCZDCBBv0
シュールスレからこんにちわ

クー姉おめでとう。
146以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 15:10:39.97 ID:wzMpqTh40
シュールスレ落ちたから来週金曜日まで立たないんだ
今週は姉を祝うぜ
147以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 15:21:56.03 ID:OdutApAo0
クールの長編はここらへんからネタ切れてやめちゃう作品多いんだよね
がむばって続けてくれい
148以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 15:23:00.06 ID:q0M1vCXN0
       ____
     /       \
   /  _ノ  ヽ、_  \
  / o゚((●)) ((●))゚o \  本当はVIPでやりたいんだお・・
  |     (__人__)    |
  \     ` ⌒´       /


       ____
     /      \
   /  _ノ  ヽ、_  \
  /  o゚⌒   ⌒゚o  \  でもVIPPERはクオリティ高いスレしか相手してくれないお…
  |     (__人__)   |  
  \     ` ⌒´     /


       ____
     /⌒  ⌒\
   /( ●)  (●)\
  /::⌒(__人__)⌒:: \   だから喪板でやるお!
  |     |r┬-|     |
  \      `ー'´     /
149以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 15:27:30.60 ID:Lf8x1vFwO
保守お題
クーにフラれたと勘違いする男
150以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 15:39:14.97 ID:aLQkIIvlO
保守
151以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 15:42:05.88 ID:nDbhUwn9O
ク「男、保守だ。付き合って欲しい」
男「脈絡がないね」
152以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 15:54:09.44 ID:xX3t91Hn0
>>140
健は色々と悩み中。
健がメインの話も書こうかどうか唸ってる。

>>141
意見ありがとう。
そういう処は気付けないところが多いから指摘してもらえると助かる。
書いてる側じゃ気付けないことが多いんだ。

>>147
なるべくやめないように頑張る。
途中で終わってる作品が多いのと京と亮に触発されて書き始めた。後悔はしていない。
無理にネタ出しするから駄目なんじゃないかと思ってる。
まあ、3時間かかって三行とかもあるから期待はしないでおいてくださいな。

ついで保守
153以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 15:57:21.96 ID:diEq14i40
>> ID:HKQqVjaF0
GJ!
保守!
154素直クールと○○一周年:2006/10/08(日) 16:02:06.70 ID:AfCTCJig0
クー「君が私達の前に現れてからもう1年になるな。」
「?」
クー「そんな不思議そうな顔をするなw」
クー「私はな、君が私達の所に来てくれて本当に感謝している。」
クー「君が泣く時も寂しそうにしている時も、笑っている時もいたずらしちゃう時も、それら全てを愛しているよ。」
クー「私は君がいることだけで幸せになれる。だからこれから先も自由に生きてくれ。」
「???」
クー「今は分からなくてもいいんだ。来年も再来年もこれから先ずーっと言い続けるから、いつか分かる時が来る。」ナデナデ
「ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ」
クー「フフフw」
「・・・」
クー「ん? どうした?」
「まぁま〜」
クー「!!」
クー「……こんなに嬉しいのは久しぶりだ。ありがとう。産まれてきてくれて本当にありがとう。」ギュー
「ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ」

  ガチャ 男「ただいまー!」

クー「おお! どうやらパパが帰ってきたようだぞ。この嬉しさを彼にも伝えよう。きっと喜んでくれる。そうだろ?」
「……」ニコッ!
クー「ああ……何でこんなに可愛いんだ。」ギュッ〜
男「ただいま! ……もの凄く嬉しそうだな。何かあったのか?」
クー「おかえり。実はな……

クーと男の子供生誕一周年の幸せなお話。これからもこの幸せは末永く続くことでしょう。
155以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 16:06:15.29 ID:Zrn2UhiL0
>>152
GJ!長編も大歓迎なんだぜ

>>154
子煩悩クーかわいい!GJ
156以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 16:18:30.55 ID:xX3t91Hn0
157以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 16:18:35.67 ID:V5CtJ9sL0
クー姉おめでとう保守
158さくせん:2006/10/08(日) 16:19:06.75 ID:tZS1tZabO
>>154GJ!

そして投下
>>149 クーにフラれたと勘違いする男

クー「……すまない、これ以上付き合えない」
男「え……」
クー「…………」
男「そっか、ごめんね無理言って」
クー「…………」
男「……じゃあ、行くね」
クー「……」

男「はぁ、僕が勘違いしてただけか。そうだよね好かれる事とかしたわけじゃないし」
友「元気出せって、元々釣り合うワケなかったんだから。初めにお前が告白されたのも
何かの間違いだったんだよ」
男「そうだよね……あれ? クー?」
クー「友、話が違うじゃないか」
友「げっ」
男「……『げっ』?」
クー「一度突き放せばよりらぶらぶになると言うから自分を殺して心にも無い事を
言ったというのに、これはどういう事かな?」
友「いや、えっと傷心の男を慰めてあわよくば、とかそんな事を考えていたわけじゃなくて」
男「……友……」
友「そんな目で見るな。お前が可愛すぎるのがいけないんだ」
男「………………」
クー「男、そういう事だからさっきのは本意では無い、早くこっちに」
友「ちょっ、男、離れて行かないで……クーさんその右手はまさか、アイアンク――」

――辺りに友の悲鳴が響き渡ったとか。
159以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 16:26:53.74 ID:hGe4cmMZ0

物売りたければVIPPERを煽ればいいんですよ【しょこたん】

個人授業 3分49秒あたりから
http://www.youtube.com/watch?v=3R3vsMxhzus

中川「VIPPERっていうのは、あの、2ちゃんねるのニュース速報VIP板っていう掲示板がありまして
    そこに住む人達の事ですね。主に厨房・ニートと言われる方々が多いんですが」
和田「へぇ」
中川「あとお祭り好きなんですよかなり。」
和田「はい」
中川「この、あの例えばハルヒのCDをVIPPERの力で一位にしようと運動があって
    それでオリコン三位に入って」
和田「今度私CD出しますから、彼らにちょっと一位になるように言ってくれませんか」
中川「じゃあVIPPERを煽ればいいんですよ。きっと。みんなが引っかかる要素があれば。」
和田「あぁ」
中川「まあ、萌えを打ち出していくとか。ねぇ、お嬢様なりにVIPPERの好きなポイント、
    お祭りになるポイントを見つけていけば、かなり祭ってくれると思いますね。」
和田「あ、そうですか。VIPPER・・」
160以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 16:32:30.54 ID:Zrn2UhiL0
>>158
友ひでえwwww
161以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 16:45:13.80 ID:4s65D/EjO
中間テストが終わりしだい、俺も長編投下しようかな
貧乏神のこと、たまにでいいから思い出してあげてください><
162以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 16:45:49.46 ID:diEq14i40
>>158
友、策士www
そしてカワイソスww
163以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 16:54:33.36 ID:xX3t91Hn0
>>158
友南無w

>>161
覚えている、覚えているともさ!
期待して待ってる
164以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 17:09:02.93 ID:diEq14i40
保守
165以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 17:20:09.47 ID:UCt1ckETO
穂種
166以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 17:20:25.63 ID:sIy7BlkH0
保守
167以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 17:31:36.18 ID:iSz4Yne4O
保守
168以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 17:40:43.44 ID:diEq14i40
ほしゅ
169以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 17:51:17.80 ID:diEq14i40
保守
170以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 18:03:18.66 ID:aLQkIIvlO
保守
171以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/08(日) 18:03:38.29 ID:NUp3C7pxO
172以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
保守