【失われた】ローゼンメイデンが普通の女の子だったら【彩画】
1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
2 :
δズバットδ ◆ZUBAT.Q6.6 :2006/10/06(金) 16:48:38.88 ID:+Rhimvxe0
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:;从;;
;| ____
ゝ‐':::::::::::::::::::::゙` '‐.、
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/::(__):::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ゙!
i'::○::::::::_ノ:::::::::::::::::::::::::::::::: ゙!
i':::::::::::::::((●)三(●)):;::::::::::::゙!
|:::::::::::::::::::::::(__人__)::::::::::::::::::::::| あうあうおみんなこのスレから逃げるお
i,.::::::::::::::::::::::`ー:::::::::::::::::::::::::/
〉、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,r'、
__//\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/\ ヽ,
彡へu ゙T' ‐.、____ ,.‐ イ" ⊂、 〈
ヽ、 /. リリ おまえが死ね↓
r"´>、.____ ,.‐'\
`~´ `) )
//
〈_ノ
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 16:48:45.92 ID:ou7MNi090
∩___∩
| ノ ヽ
/ ● ● | こいつすげぇきもいコテハン!!
| ( _●_) ミ
彡、 |∪| / \
/ __ ヽノ / \ \
(___) / │ │
│ │
/ ヽ
l lUUU
U
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 16:48:57.68 ID:aA4K2mhE0
↑おしい
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 16:49:45.44 ID:0wwENioW0
・『原則「コテ」禁止』
コテハンの人の書き込みが悪いんじゃなくてコテを付いてるということが荒れる原因になりやすいので原則コテは禁止で。
・スレ・作品と関係ない雑談は控え、気に入らない作品や書き込みはスルーお願いします。
・非常時はまずWikiや雑談所で状況を確認してください。(本スレの消失など)
・投下するときは「○○ネタだから注意」とか「○○系につき苦手ない人スルーよろ」などと付けた上、さらにNGワード指定するなどの各自配慮をお願いします。
例:yuriyuri(百合) sinineta(死) uhouho(男色) guroino(グロ)
・長編でレスを大きくまたぐとき(前回の投下は
>>51で今回は
>>462とか)や前スレから の続きはタイトルやあらすじ、アンカー等付けると読者に優しい職人になれる。
・なるべく自分でWikiを編集できるようになりましょう。どうしても編集できない場合は雑談所の掲載状況スレで依頼しましょう。(簡単な説明の項目の通りである程度できます)
・性的描写はエロパロで。(投下するなら少年誌レベルぐらいまで)
・投下混雑時以外の「投下いいかな?」は不要。投下終了後の「やっぱグダグダだったorz=3」とかも不要。もっと自信持って投下しよう!
(目安として:投下ラッシュは大体22時前後。それ以外なら特に混む事は無し。)
・投下時、他の人と被るが嫌なら投下前のログの再取得は必須!
・未来アンカーやリレー小説はスレストの原因になったり投下し辛い空気にしたりするので控えてください。
・上記の他、Wikiの「簡単な注意事項」を読んだ上、分からない質問などは
>>1のリンクから行ける雑談所やWikiでお願いします。
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 16:58:39.05 ID:/U7o3/KRO
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 16:59:31.88 ID:EEE9/G4qO
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 17:00:16.28 ID:tPcsUc+UO
>>1 乙カレー
早かったっすね
8なら1000の願い叶わず薔薇しぃー祭
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 17:01:33.44 ID:P6iKPtkz0
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 17:09:38.51 ID:8o5pNkjTO
乙かレンピカ
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 17:22:08.67 ID:fTeO65S0O
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 17:27:46.09 ID:0wwENioW0
ー-ニ _ _ヾV, --、丶、 し-、
ニ-‐'' // ヾソ 、 !ヽ `ヽ ヽ
_/,.イ / /ミ;j〃゙〉 }U } ハ ヽ、}
..ノ /ハ 〔 ∠ノ乂 {ヽ ヾ丶ヽ ヽ 書き手がいないのか!?
ノノ .>、_\ { j∠=, }、 l \ヽヽ ', _ノ
ー-=ニ二ニ=一`'´__,.イ<::ヽリ j `、 ) \ だが、僕はスレ立てが早かった
{¨丶、___,. イ |{. |::::ヽ( { 〈 ( 〉
'| | 小, |:::::::|:::l\i ', l く とは思わない!!
_| | `ヾ:フ |::::::::|:::| } } | )
、| | ∠ニニ} |:::::::::|/ / / / /-‐-、
トl、 l {⌒ヽr{ |:::::::::|,/// \/⌒\/⌒丶/´ ̄`
::\丶、 ヾ二ソ |:::::::/∠-''´
/\\.丶、 `''''''′!:::::::レ〈
〉:: ̄::`'ァ--‐''゙:::::::/::::ヽ
\;/:::::::::::::/::/:::::::::::://:::::〉
::`ヽ:::ー-〇'´::::::::::::::::/-ニ::::(
/ \
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 17:35:18.48 ID:k9zy23Bg0
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 17:48:21.21 ID:iXimKSE4O
ほ
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 18:04:43.89 ID:c5PfLv5l0
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 18:13:26.42 ID:/CBsQAaNO
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 18:23:55.18 ID:gGFrGXv8O
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 18:35:20.06 ID:GGCtKPc+0
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 18:36:08.87 ID:3CyhnHAZO
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 18:40:53.77 ID:Pl2cqcdQ0
ほしゅ
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 18:55:05.18 ID:6uFA7tI2O
乙。案外早かったな。
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 19:08:14.48 ID:SK9WN+3C0
保守
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 19:08:57.99 ID:+Eixoe+MO
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 19:22:17.79 ID:c5PfLv5l0
保守。
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 19:37:50.20 ID:c5PfLv5l0
ほしゅ。
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 19:46:23.59 ID:nsyJtnQUO
27 :
唇泥棒JUM:2006/10/06(金) 19:48:20.96 ID:3CyhnHAZO
J「かーなりあー。何してんだー?」
金「あらジュン。見て分かんないかしらー?」
J「全く。」
金「ふふっ。良いわ。ジュンだけに教えてあげる。」
J「それは光栄です。」
金「カナはついに見つけたかしらー!真紅たちを追い詰める術を!!」
J「まぁ結果は分かるけど……」
金「その名も「くんくん探偵作戦」かしら!カナがくんくん探偵になって真紅たちに罵詈雑言を浴びせるかしら!!」
J「辞めた方が良いんじゃないか?」
金「ジュン!何を言ってるかしら!カナは早速行って来るかしら!!」
J「どうなっても知らないぞ。」
金「2秒でバレたかしら……」
J「そうだろうと思ったよ。」
金「カナはもう燃え尽きたかしら……」
J「元気出せって。失敗は成功の母じゃないか。」
金「そんな慰め要らないかしらー……」
J「じゃあおまじないしてやる。」
金「おまじない?」
J「うん。じっとしてろよ。」
ちゅ。
金「かしらー!!(///)」
J「どう?効いた?」
金「ま、まだ分かんないかしら……」
J「うーん……じゃあもっかいしようか?」
金「うん!(///)」
ちゅ。
終わり
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 19:58:29.39 ID:nuWgMjn80
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 20:02:00.77 ID:0wwENioW0
「ジュン、何をしてるですぅ?」
「何っていつも通りネットショッピングだよ。」
素っ気無く応えた声の主はパソコンの画面を食い入るように見ている。
彼の名は桜田ジュン、翠星石が想いを寄せている相手だ。
二人は幼馴染で互いの家が近いこともあり普通にお互いの家に上がりこんでいる。
(今日もジュンはパソコンばっかりですぅ…)
偶には自分のことも構え!と翠星石は言いたいのだが素直じゃない彼女はいつもちゃんと言えないでいる。
双子の妹である蒼星石には其処が欠点だと言われているので直そうと思ってもジュンを目の前にするとどうしてもできなかった。
仕方が無いのでいつもジュンがパソコンをいじり終わるのを待っているのだが今日はとても眠い。
(眠ぃですぅ…でもジュンがパソコンを終わるまでは…)
けれども結局は睡魔に勝てずに翠星石は眠りの世界への扉をくぐってしまう。
ジュンの隣に座っていた彼女の頭がジュンの肩にこてんと乗っかる。翠星石の長い髪の一部がジュンの首筋にかかった。
>>30 「お、おい…くすぐったいな………って寝てるのか。」
少しずれていた眼鏡を指で押し戻しながら自分のすぐ隣で眠っている翠星石を見ながらぼやいた。
起こすのも憚られるので仕方なく放っておくことにする。
「僕も素直じゃないなぁ…」
本当は翠星石と色々な話をしたいのだが年頃になってしまった彼女を見てどんな話題がいいのかわからないでいた。
それに何よりも二人きりというこの密室の空間が恥ずかしかったのもあった。
少ししてから翠星石は段々意識が戻ってきた。重たい目蓋を開けると其処にはジュンの横顔があった。
思わず体がビクっと反応して驚いてしまったのだがジュンは静かに寝息を立てていた。
状況を整理すると先に自分が寝てその後にジュンまで眠ってしまったのだろう。普段は憎まれ口を叩く彼もあどけない寝顔は可愛いと思えた。
(もう少しこのままでいいですか…)
翠星石は再びゆっくりと目蓋を閉じた。起きればまた憎まれ口を叩き合うだろうからせめて眠りの中では素直でいたい。
夜も遅くなって心配になって覗いて来たのりが見たのは年甲斐もなくただ仲良く一緒に眠るだけの二人の姿だったそうな。
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 20:15:25.78 ID:cE0ycrbd0
投下終わり
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 20:28:29.98 ID:c5PfLv5l0
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 20:35:46.47 ID:+Eixoe+MO
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 20:39:41.26 ID:3CyhnHAZO
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 20:50:26.03 ID:IlifnrFO0
>>27 実にカナらしいwww
>>32 こんな翠いいねぇ。かわいいね。
さてここで前々スレ792の続き(学校の七不思議(仮))を投下。
他キャラありなので苦手な方は、NGワード"hokakyara"でスルーよろ。
―あらすじ―
学校の七不思議で金糸雀、雛苺、翠星石、蒼星石が災厄に遭う。
行方不明になった蒼星石を探そうと旧校舎に潜入したした真紅と薔薇水晶。
しかし、彼女達は何者かに気絶されて監禁される。
監禁したのは何と学校の隣の建設現場の作業員ら。
学校の七不思議を隠れ蓑にして、何かしらの犯罪行為を行っていたのだった!
だが、薔薇水晶と姉の水銀燈に何とか助け出され、作業員らは逮捕されたのだった。
なお、他キャラは矢部謙三および石原達也@TRICKです。
猿さん対策のため、分割して投稿します。
>>36(前々スレ792)
外に出ると――そこは隣の建設現場のマンションだった。
ブルーシートで覆われた窓。
内装は全く施されていない、剥き出しになった無機質なコンクリートの壁。
「まったく……貴女はどこまで手を焼かせるのぉ?命知らずにも程があるわ」
私に肩を貸しながらもどやしつけてくる水銀燈。
先ほどの逮捕劇ですっかり疲れたのか、息が荒くなっていた。
「ふん。他は頼りにならなかったからよ。もたもたしているうちに、蒼星石はどう
なっているかと思ったらいてもたってもいられないわ」
「だからって、やっていいことといけないことがあるわ。それでこんな目に遭って
たわけじゃなぁい。分かっているの?
この場所が分かったから、良かったものの……遅かったら貴女はどうなっていた
か……それを思ったら……」
急に立ち止まり、私を睨みつける水銀燈。
怒りの表情。
しかし――その目からは僅かに涙が溢れているのが見えた。
本当に心配していたの――。
監禁されていた部屋に飛び込んできたときに彼女が発した言葉。
命がけで犯人どもに立ち向かっていたあの姿。
刑事としての仕事として――と思ったのだが、それらは今までには見たことのな
い光景だった。
>>37 私を守ろうとして――一人の姉として……。
そして、この姉の涙から……それはまったくの偽りではないことは明らかだ。
そう思うと――私は――。
「ごめんなさい……」
私はふと漏らした。
謝罪の言葉。
さらに言いたいことはあったのだが――それ以上は言葉にならなかった。
これまで仕事にかまけていて、私とあまり顔を合わせることも少なく――アカの
他人のように姉を見てきたことに対して、すまないと――
そう言いたかったのだが――言葉には出ない。
まだ、全部を受け入れられないという気持ちも正直ある。
それらが私の頭の中に渦巻いていて――うまく言い表せる言葉を思いつけない。
本当に不器用ね――そう思ってしまう。
「…………」
水銀燈は何も言わず、私に肩を貸しながら再び歩き出した。
鉄製の仮設階段をゆっくりと降りる。
外に出ると、夏の夜の特有の湿気を帯びた熱い空気が肌に触れる。
正面の道には回転灯を回したパトカーが数え切れないぐらい止まっていた。
いまだに数十人の警官がせわしなく動いている。
>>38 「ばらしーちゃん!」
その警官らの制止を振り切るかのように、一人の女性がこちらに向かって走って
きているのが見える。
「きらきーお姉ちゃん……」
後ろを警官に付き添われて歩いていた薔薇水晶が思わず走り出す。
心配して走りよってくる――姉の雪華綺晶に向かって。
「……ごめんなさい……お姉ちゃんの忠告無視して……」
「いいですのよ。無事だったから……本当によかったわ……!」
二人は抱き合い、その場に崩れ落ちる。
雪華綺晶にいたっては涙を流していた。
彼女も薔薇水晶と喧嘩をしてから本気で心配になって――神戸から駆けつけてき
たのだろう。
制止を振り切られた警官が雪華綺晶に、君は何者かと訊問していたが。
「この人は薔薇水晶さんのお姉さんや。今はそっとしておかんかい」
矢部が警官を制止していた。
「これがほんまの姉妹愛ちゅうやつかいな……見ていてええものや。
んで、警部殿。犯人は全員収容しました」
「ご苦労様ぁ……」
水銀燈はそれだけ言うと、その場に立ち止まりじっとその様子を見守っていた。
>>39 「それはともかく、お前!」
矢部はいきなり私を指差す。
「何よ」
「お前、薔薇水晶さんをこんなことに巻き込みよってからに、ほんまええ加減にせ
えよ!しかも、駅前での一件もお前みたいやというからな、それについても話を聞
かせてもらおか」
私はそれに対して反論できなかった。
すっかり蒼星石の一件で短気になってしまって……あんな蛮行をやってしまった
のだ。この監禁されたことも、いくら彼女が同意していたとはいえ、結果としてこ
うなってしまったのだ。
まあ、仕方がないかと思った。
「それについては私の方から言っておくわぁ。貴方は捜査に戻りなさぁい」
いきなりそんな矢部を制止する水銀燈。
「しかし、警部殿。こいつも犯罪を起こしたということで……」
「いいからぁ……すぐに捜査に戻りなさぁい。
それにこいつこいつって……私の妹よぉ、彼女」
「え?」
目を丸くして私をじろじろ見る矢部。
>>40 「け、警部殿の妹さんですか!これは失礼しました。
でも、駅前の一件はやはり見逃せませんなぁ……」
途端に畏まって礼をする矢部。権威に弱い人間の典型例だということが良く分かる。
「いいから、それについては私がやるわぁ」
「で、でもですな。警部殿」
「くどぉい!それに、真紅とは一度病院で顔を合わせていた筈だけどぉ……彼女の
素性を知らなかったってことは、身元確認すらろくにしていなかったわねぇ!
バカじゃなぁい!本当に仕事してたのぉ?」
矢部を一喝し、いきなり彼のアフロに手を伸ばす。
「な、何をしますのや!」
矢部が抗議するものの、水銀燈はそのまま力任せに……アフロを毟り取った。
その下に出てきたのは……(以下、自主規制)
さらにあろうことか、水銀燈は懐からライターを取り出し、アフロに火を放って、
遠くへと放り投げた。
「ち、ちょっと!」
矢部は懸命に自分の(自主規制)な頭を手で隠しながら、燃え上がるアフロの方
へと慌てて走り出していた。
途中で石原が相変わらず兄ぃと叫んで駆け寄っていたものの、矢部に殴られる。
ありがとうございます、と威勢良く礼を言いながら吹き飛ぶ石原。
>>42 「姐さん!」
先程、矢部に思い切り殴られたのにもかかわらず、何事もなかったかのように、
脳天気な声を上げている石原。
「何よぉ」
「例の階段じゃけど、鑑識の撮影会が終わったそうじゃ!今から御開帳するちゅ
うけど、来るか?」
「行くわ」
水銀燈は真顔に戻り、旧校舎の方へと向かおうとしたが。
「真紅も来るぅ?気になるでしょぉ?」
「ええ。もちろん」
私もこれまで騒がしてきた学校の七不思議……いや、建設現場の連中がやらかし
てきた――金糸雀や雛苺、そして翠星石に蒼星石をあんな目に遭わせた――演出の
正体をこの目で見てやろうと思った。
「お姉さま……私も行っていいですか?」
「……私も……」
これまで妹の無事を喜んでいた雪華綺晶も、自分のしたことにしょげていた薔薇
水晶も真剣なまなざしで水銀燈を見つめていた。
「もちろんよぉ。来なさぁい」
水銀燈は建設現場の敷地の外に出て、隣の学校へと向かう。
私達もそれに付いていく。
(猿さん対策のため、一旦ここで休止)
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 21:03:55.11 ID:nuWgMjn80
支援age
(これより再開)
>>42 「そういえば、真紅……」
旧校舎に向かう途中で、雪華綺晶が話し掛けてくる。
「どうしたの?」
「貴女に一つ謝らなければいけないことがありますの……それは……」
彼女が話そうとしたときに……いきなり彼女の口は手でふさがれた。
「それはいいわぁ。大したことじゃないでしょぉ」
彼女の口をふさいだのは水銀燈。
「で、でもお姉さま……」
「いいからぁ。ぼさっとしてないで行くわよぉ」
抗議しようとする雪華綺晶を一瞥して、彼女は前へ行くように促す。
「何なの?気になるわ」
私は思ったことを口にした。
「別にぃ。貴女が気にすることではないわぁ」
水銀燈はその問いかけに答えることなく前へと歩き出す。
雪華綺晶も何かを察したのか、それ以上話そうとはしない。
ちょっと……と言い返そうとしたとき。
「姐さん!後、蒼星石さんじゃけど発見されなかったそうじゃ!」
いきなり石原が水銀燈に話し掛けた。
>>44 ――え?
蒼星石がいないって……どういう事?
私は思わずその場に立ち止まる。
バコン!
音のした方を見ると、水銀燈は唐突に石原に回し蹴りをお見舞いしていた。
「ありがとうございます!」
石原は相変わらず謝辞の言葉を述べながら、道路へと吹き飛んでいた。
「よく探したのぉ?もっと探しなさぁい!現場だけじゃなくて、半径1キロ以内もよ!」
水銀燈は路上に倒れた石原を睨む。
「が、合点じゃ!」
石原は突然立ち上がり出し、近所の聞き込みに回りだす。
「お姉さま……ちょっとやりすぎじゃありませんの?」
「いいのよぉ、あんなお馬鹿さんな部下はあれぐらいやらなきゃダメよぉ」
雪華綺晶の言葉を時に気にする様子もなく、何事もなかったかのように歩く水
銀燈だった。
>>45 ※※※(ここで視点変更)※※※
本当にバカじゃなぁい?
真紅の目の前であんなこと言い出して!
さすがの私も蹴り入れるわ!
……蒼星石のこと……真紅に気にされたら話がややこしくなるわぁ!
聞き込みに回りだす石原の後姿を見ながら、私は大きくため息を吐く。
……ただでさえ……彼女には……!
私はちらりと雪華綺晶の顔を見た。
当初、彼女の言い出した真相を私は正直受け入れられなかった。
しかし、関係者などの聞き込みなどから……その話は信憑性が極めて高いこと
が分かった。
そのことを今の状態の真紅に気付かれたら……どうなっているか分からない。
ただ、今よりさらにまずい状態になるかもしれない。
「…………」
雪華綺晶は何も言わなかった。
ただ、私の後に続いて付いて来るのみ。
しかし……小さく頷くのが見えた。
私はそれを見て、校舎の敷地内へと足を踏み込んだ。
-to be continiued -
本日は一旦ここまで。
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 21:15:12.65 ID:/U7o3/KRO
蒼い子は一体…続きwktk
しまった……46まで投稿した者だが、以下の部分が抜けていた……。申し訳ない……orz
(
>>41と
>>42の間)
「本当……お馬鹿さぁんな部下を持つとロクでもないわぁ」
それを見ながら大きくため息を吐く水銀燈。
そして私の方へと向き直り……。
「真紅ぅ、昼間の一件は聞いているわよぉ……分かっているわね」
「分かっているわ。罪は償うわ」
覚悟はできている。
こんなことで見逃してくれと甘えるつもりは毛頭ない。
「正直、この一件は下手したら傷害未遂で逮捕よぉ。良くて補導。
私もこんなこと言ってるけどぉ……責任は取るわぁ」
姉の一言が身にしみる。
刑事である彼女に対しても、私のやった件での責任追及がなされるだろう。
自分の苛立ちで周囲にどれだけの迷惑を掛けたか。
薔薇水晶に雪華綺晶……それに水銀燈。
自分が責任を取るというだけではすまない問題なのだ。
「本当に……ごめんなさい」
「いいのよぉ。自分の行動が周囲にも影響を及ぼすということを貴女が分かってく
れれば……それでいいわぁ」
そう言って、優しい笑顔を向ける水銀燈。
そんな彼女の顔を見ていると……思わず泣きそうになってくる。
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 21:35:27.68 ID:nuWgMjn80
>>49 未遂ですかwおもいっきり傷害してた気がするのだがwwww
にしても、蒼い子が見つからないって…どうして?
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 21:42:07.69 ID:qElM+DsR0
ほ
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 21:55:26.95 ID:c5PfLv5l0
ら
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 21:56:52.55 ID:+Eixoe+MO
>>49 蒼はどうしたんだ!?
続き早くwwwww
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 22:06:22.76 ID:/CBsQAaNO
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 22:06:45.22 ID:qElM+DsR0
う
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 22:07:15.73 ID:iXimKSE4O
ほ
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 22:09:18.10 ID:qElM+DsR0
っ
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 22:15:00.55 ID:LPSBUOS/O
しばらく見ないうちに>>55-
>>57みたいな馴れ合い厨増えましたね^^^^^^^^^;;;;;;;;;;;
薔「・・・・・・・・・・・・!!」ガタン
J「なんだ!急に立ち上がるなよ!ビックリするじゃないか」
薔「JUM・・・・私は・・・・・海賊王になる!」
J「は!?」
薔「だって銀ちゃん・・・・お腹がっ!」スタタタタタ
J「なんなんだ・・・・一体・・・・」
次の日
薔「ふむふむ・・・・なるほど・・・」
J「どうしたんだよ今日は・・・」
薔「JUM・・・ちょっとこっち来て・・・・」
J「なんだ?」スタスタ
薔「・・・・・えいっ」シュピーン
J「うわっ!・・・・・・なんだ?」
薔「あれっ?確かにここに書いてあるのに・・・」
J「?なんだそれ・・・・そういえばなんか心臓が・・・」
薔「・・・・・間違えたかな?」
次の日
薔「・・・・・・・・よし・・・私も・・・」
J「なんだ今日は」
薔「ヤンキー狩ってくる・・・!」
J「へ?」
薔「私も街に居て良いんだっ!」スタタタタ
J「なんなんだ・・・」
1時間後
J「あれ?あそこに転がってるのは・・・」
ベ「・・・・・ふへへへへへ・・・・ある意味・・・・天国だったぜ・・・・」
J「・・・・・・・・・・」
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 22:28:52.95 ID:iXimKSE4O
カオスwwwwww
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 22:29:24.92 ID:/U7o3/KRO
保守
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 22:32:20.48 ID:DYXAnNY+0
一応ばらしーの読んでた本は
ワンピース
北斗の拳
ホーリーランド
なんでw
わかりずらくてサーセンww
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 22:38:56.84 ID:KP8TxVoWO
IDがデュクシ
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 22:42:53.07 ID:/U7o3/KRO
保守
アミバ様ktkrww
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 22:53:51.70 ID:/U7o3/KRO
age
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 23:00:05.57 ID:fte91q5g0
薔「私……ジュンと恋人同士になったの」
雪「な、なんですってー!?」
薔「……脳内で」
雪「脳内ですか……」
薔「……でも……銀ちゃんに告白されちゃって……」
雪「な、なんですt」
薔「……脳内で」
雪「いい加減にしなさい」
保守
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 23:07:09.05 ID:/U7o3/KRO
ばらしー脳内乙www
アナ「亀田選手、タイトル獲得おめでとうございます!
まさに作戦勝ちでしたね」
亀「どんなもんじゃ〜い!でも俺、作戦立てられるほど脳無いで?」
紅「あなた、よく分かっているわね」
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 23:13:40.79 ID:jx0vEcioO
紅「はぁ…どうして私は主人公なのに人気が出ないの…?」
薔「…ぱんぱかぱーん。解決ばらしー参上…真紅、私が貴女をプロデュースしてあげる…そしたら真紅は絶対人気者…」
紅「本当!?薔薇水晶!」
薔「うん…薔薇しー嘘つかない…」
溺れる者は薔薇をも掴む。ここから薔薇水晶による地獄の特訓が始まった…
薔「…ならまずはこの滝を素手で斬って…」
紅「ちょ…!!そんなのできるわけ…」薔「…人気が欲しくないの?」
紅「!!…わ…わかったのだわ…」
そね後も飛んでくるブーメランを素手で叩きおとしたり、崖を二段蹴りで渡らされたり、体中に着けられた泡を体を回転させて落とせと言われた
紅「う…ぐす…何で私がこんな…」
薔「…その顔は何だ!その涙は何だ!?そんなことで人気が取れるのか!?…今度はランニングだ…ジープで追いかけまわしてやる…」
紅「いやああぁ〜!ジュ〜ン!!」
…数日後
薔「…よく頑張ったね…真紅…貴女に教えることはもうない。今の貴女の目は獅子の瞳…あの沈む夕日が私なら…明日昇る朝日は貴女…。」紅「…ありがとう、薔薇水晶…これで私も人気が…」
薔「…これで怪獣も宇宙人も怖くない……あっ。」ゴトッ
紅「あら?何か落ち…たわ…よ…。」
『ウルトラマンレオDVD』
薔「えと…あの、その…てへっ。」
紅「…薔薇水晶、10m先に立ちなさい…」
薔「う…うん」
直後真紅が高く飛び上がったかと思うと右足に全エネルギーを集中し薔薇水晶に突っ込んだ!!その足はまさに紅く燃えている…
紅「絆レオキックなのだわ!!」
薔「へぶうぅっ!!」
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 23:17:29.03 ID:/U7o3/KRO
真紅…(;´д`)
真紅が強くなっていく・・・
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 23:19:10.79 ID:fte91q5g0
真紅の新技完成!!
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 23:27:49.96 ID:K9ea2yOu0
>>1乙かレンピカ
>>27 どじっこテラモエス(*´ω`*)
>>31 二人とも素直じゃないけどだがそれがいい
>>49 真紅もばらしーも無事でよかった・・・銀ちゃんと真紅、ばらしーときらきーも仲直りできたみたいだし・・・
けど蒼星石はいずこに・・・鬱ルートってまさか Σ(;゚д゚)
>>59 感化されすぎwwwwwww
>>67 脳内バロスwwwwwwwww
>>70 ウルトラマンレオキタ━━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━━━!!
75 :
唇泥棒JUM:2006/10/06(金) 23:35:04.92 ID:3CyhnHAZO
J「すーいぎーんとー。まーたヤクルトかー?」
水「そうよぉ。」
J「そんなに飲んで腹壊さないのか?」
水「別に良いじゃなぁい。私の勝手なんだからぁ。」
J「そうだけどさ……僕にもヤクルトくれよ。」
水「やぁよ。ジュンみたいなお馬鹿さんにあげるヤクルトなんて無いわぁ。」
J「そんなにあるんだから一つくらい良いだろ。」
水「だぁめぇ。あげなぁい。」
J「まぁ別に良いけどさ。無理矢理奪うから。」
水「えっ?ちょっ、ん……」
ちゅ。
J「やっぱり甘い。それに水銀燈の味がする。」
水「も、もぉ馬鹿ぁ……(///)」
J「渡さない水銀燈が悪い。」
水「だってぇ……」
J「だってじゃないだろ?さて次は僕の番だな。」
水「あっ!ちょっとヤクルト取って何する気よぉ?」
J「いやもっかいしようかなって。」
水「もぉ……お馬鹿さぁん(///)」
ちゅ。
終わり
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 23:48:04.22 ID:nuWgMjn80
JUMクールだなw
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 23:50:11.36 ID:fte91q5g0
笹「笹塚です。今日は巷で話題の絆パンチがどれだけ痛いのかを、自分の体で試してみたいと思います」
笹「真紅さん真紅さん」
真「……? なにかしら?」
笹「僕に絆パンチして」
真「っ!!! あなた正気なの!?」
笹「いいからいいから」
真「どうなってもしらないのだわ……それじゃあ」
真「 絆 パ ン チ ! ! ! 」
自分の予想では、真紅さんも女の子なんだから別に大した事ないと思っていたんだけど、
絆パンチは想像以上に早く重く、ヒットした瞬間に
「ぼっ!!」
みたいな音をがして身動きとれなくなった。正直痛すぎる。
地面に突っ伏して、でもお願いして殴って貰ったからお礼言わないとと思って
息も絶え絶えに
「ありがとう」
と言った僕を真紅さんは不思議そうな目で見ていた。
真「ジュン達がこれに絶えられるのは、主役補正が掛かっているからよ。
脇役のあなたが絆パンチに耐えられるわけないのだわ」
主役と脇役には絶対的な力の差があると知っただけでもいい勉強になりました……ぐふぅ……。
保守
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 23:57:23.55 ID:/CBsQAaNO
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/06(金) 23:59:03.86 ID:/CBsQAaNO
ムチャシヤガッテ…
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 00:12:10.55 ID:7DL2Y2TW0
ほ
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 00:15:10.45 ID:WzEGcpbE0
なるほど水銀燈も主役補正が掛かっていたから生きてたわけか
では真紅が(自分を殴るとかして)くらったら耐えられるのか?
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 00:30:40.33 ID:STUmp2kS0
緊急age
真(主役は絆パンチに耐えられる……では私は?)
主役→絆パンチ→イタクナーイ
真「やってみるのだわ……それじゃあ」
真「 絆 パ ン チ ! ! ! 」
〜小一時間後〜
J「お〜い真紅ぅ〜」
薔「真紅ドコー」
J「どこ行ったんだよ、せっかく紅茶いれたのに……」
薔「!!ジュン、あれ!!」
薔薇水晶が指差した。そこには真紅が倒れている
その頬には、拳の後がくっきりと残っていた。
J「真紅!しっかりしろ真紅!」
薔「真紅を殴り倒すなんて……おのれ範馬勇次〇!!」
真「ワタシハシュヤクナノダワダイジョウブナノダワ……」
耐えられると言っても痛くないわけではありません。
真紅は、人の痛みを知りまた一つ大人になったとさ。
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 00:41:16.08 ID:l4YKA9GOO
最近真紅が分からないwwwww
今日はジュンとスーパーに買い物に来ていた。のりが修学旅行でいないので翠星石が夕飯を作りに来たのだった。
「今日だけは特別です。何でも好きなものを言いやがれですぅ。」
「好きなものね…じゃあ宅配ピザ。」
「何てこと言うですか!?翠星石の真心こもった手料理を食いたくないと!?」
「ごめん、冗談だから……じゃあ無難にカレーでいいかな。そうしたら明日も食べれるし。」
ということでカレーの材料を買うことになった。まず最初に野菜類を見に行く。
じゃがいも、ニンジン、玉ねぎ、豚肉とカレールーを買ってから何故かお菓子類を売っている棚に移動する。
「あんまりお菓子ばっかり食べてると太るぞ。」
「ち、違うですぅ!チョコを買いに来ただけです!」
「チョコ?」
「これだからチビは駄目なのですぅ。カレーの隠し味にチョコは定番ですよ?」
「そんなもんか…」
他にもついでなので翌日に何か作れるように他の食材も買ったので結構な重さになってしまう。
二人とも2袋ずつ持って帰ることになったのだが如何せん、翠星石は女の子なので余り力がない。
両手に持ったビニール袋の重さに翻弄されている様を見てジュンが彼女の手にあるビニール袋に手を伸ばす。
その瞬間に手と手が重なる。
「あ…別に大丈夫ですぅ!チビはチビの分を精一杯運べば…」
「そんなこと言って結構きつそうな顔してたぞ?いいから貸せって…」
ぶっきらぼうに翠星石の手から袋を奪うとジュンは足早に歩き出す。普段は自分とそう背が変わらないジュンの背中が何故か大きく見えた。
ジュンの不器用な優しさに翠星石は嬉しさを噛み締め照れ隠しで早歩きするジュンのペースに合わせて歩き出す
end
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 00:51:37.49 ID:cBBCON52O
それでも…それでも俺は真紅が好きだぁーっ!!(*´Д`)
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 00:52:02.40 ID:STUmp2kS0
大人の階段のーぼるー
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 01:03:43.72 ID:7DL2Y2TW0
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 01:11:25.90 ID:sncG4fUd0
君はまだーシンデレラっさ
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 01:28:22.81 ID:8CfBjS7LO
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 01:33:27.84 ID:rsb7TiB5O
もし真紅たちがウルトラマンメビウスだったら…
蒼星石(ツルギ)「どくんだ!!メビウス!僕はそいつを許せない!!」
真紅(メビウス)「待つのだわ!!ボガールを倒すと大爆発が…そうしたら多くの人が犠牲になるわ!」
蒼「だから何だ!!そいつは惑星アーブのみんなを…翠星石たちを喰い殺したんだ!!…邪魔をするなら君も斬る!!」シャキィン
雪華綺晶(ボガール)「あはははは…仲間割れですか?全く滑稽ですわ…ほら、ツルギ?貴女の大好きなアーブの民は…翠星石や雛苺は私の中にいましてよ?」
蒼「っ!!貴様ああああああああっ!!」
雪「あはははは…アーブのみなさんは大変美味でしたわよ。」
真「ツルギ!!待って!!ボガールを倒しては…」
蒼「五月蝿い!こんな星がどうなるか知ったことか!僕はボガールをこの手で討ち、復讐を果たす!!」ダッ
ナイトブレスから出現した光の鋏を携えツルギが疾走する
蒼「うおおおおおおおぉぉ!!」
雪「よろしいですわ…貴女たちともども美味しく頂いてさしあげますわ…あはははははは!」
薔「…という夢を見たの…」
雪「…薔薇しーちゃん…私をあんな大喰らいと一緒にしないでいただきますか?」
薔薇「…違うの?」
雪「…orz」
引っ越しの日。押入の奥にしまってあったものを、久しぶりに見た。
その中に見付けた、古い卒業アルバム。
ボール紙のカバーは薄く埃が積もり、ところどころ茶色いシミが浮かんでいた。
ふと興味を抱いて、アルバムを抜き出し、開く。
そこには、遠い日に置いてきた思い出が、いっぱい詰まっていた。
学校生活の断片でしかない写真を眺めているだけで、あの頃の記憶が、ありありと蘇ってくる。
ああ……意外に、憶えているものなんだな。
在学中は、早く卒業したくて堪らなかったって言うのに。
クラスの集合写真。背の低い僕は、最前列。さえない眼鏡の少年が、そこにいた。
その二列うしろに、懐かしい彼女の笑顔がある。三年間、片想いだった彼女。
彼女は今、どうしているだろう。もう結婚とか、してるのかな……やっぱり。
今更、未練がましいと思う。だけど、僕は胸の高鳴りを抑えきれなかった。
後ろの方の住所録を捲って、気付いたときには、彼女の家に電話していた。
数回のコールの後、電話口に出たのは、若い女性の声。
少しだけ変わっていたけど、間違いない。彼女の声だ。
だから僕は、躊躇わなかった。自分の名前を告げた。そして――
「迷惑かも知れないけど……これから、会えないかな。会って、伝えたいことがあるんだ」
あの頃の僕は、階段の途中でずっと足踏みしていただけの、弱気な少年。
でも、今なら一歩を踏み出せると思う。ううん、もう踏み出してるんだ。電話したとき、既に。
電話の向こうで、彼女は小さな声で(だがハッキリと)答えてくれた。
「……いいよ。どこで会いましょうか?」
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 02:00:03.19 ID:8CfBjS7LO
☆
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 02:17:23.28 ID:8CfBjS7LO
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 02:21:47.83 ID:rsb7TiB5O
保守するズェ
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 02:38:22.56 ID:y8rj9y68O
保守
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 02:50:57.45 ID:l4YKA9GOO
保守
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 03:01:32.45 ID:l4YKA9GOO
保守
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 03:17:56.17 ID:l4YKA9GOO
保守
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 03:19:28.77 ID:y8rj9y68O
保守
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 03:43:16.44 ID:+SIG8ptVO
わっふるわっふる
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 04:07:14.51 ID:TWeW29U1O
ほ
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 04:40:58.48 ID:l4YKA9GOO
保守
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 04:41:13.41 ID:rsb7TiB5O
JUNがBUMP OF CHICKENのダイヤモンドを歌っていた時…
J「♪何回転んだっていいさ、擦りむいた傷をちゃんと見るんだ
真紅の血が輝いて君は生きてると教えてる…」ヒュンッ
J「ぶべらっ!…何すんだよ真紅!?」
紅「…ふんっ…///」スタスタ…
J「っ痛ぅ〜…何なんだよ?アイツ…僕はただ歌ってただけなのにいきなり髪でしばくことはないだろう…」
薔薇「…JUN…真紅は今日“あの日”だから…」ボソッ
J「…あ〜、そうなんだ…///(しばらくは優しくしてやるか…)」
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 05:07:09.87 ID:l4YKA9GOO
保守
ここで
>>46の続き(学校の七不思議(仮))を投下しておきます。
なお、他キャラあり、苦手な方はNGワード"hokakyara"でスルーよろ。
(他キャラは石原達也@TRICKです)
>>46 ついに旧校舎の中へと足を踏み出す。
水銀燈を先頭にして、私に薔薇水晶に雪華綺晶、その後ろには私服警官が数人
ついてくる形になっていた。
旧校舎の中にも警官が忙しそうに走り回っていた。
途中で私達の姿を訝しそうに見る警官もいたが、水銀燈が証人を交えての現場
検証を行うことを話すとすんなりと通した。
階段をためらいなく上る。
老朽化した段がぎしぎしと不気味な音を立てるものの、まったく気にならない。
2階までたどり着くと、3階までの階段を見上げた。
段の数は……13段。
やはり増えている。
ただ――その増えた段の上では、鑑識の人がせわしなく鑑識道具の撤去に掛か
っている見ると、それほど怖いとも思えないが。
さらに、増えた段には指紋の採取でもしたのか、白い粉があちこちに塗りたく
られている。
「段が増えているのを見たものは必ず災いが降りかかるなんていわれているけど、
当然でしょ。
この段のことを知られたら非常にまずいブツが隠されているのだからぁ」
水銀燈は誰に言うわけでもなく、小さく呟く。
そして私達の方を向き直り、言った。
>>106 「真紅、薔薇水晶。確認するけど、この階段はもともと11段だけど、今は増えて
いる……それで間違いなぁい?」
「ええ、間違いないわ」
「……その通り……」
私達の返事を確認すると、水銀燈は鑑識の人と話をし出す。
「この増えた段は数箇所ネジでビス止めしてありますね」
「そう……インパクトドライバーを持ってきなさい」
水銀燈がそのように指示をすると、警官が数個の電動ドリルらしきものを持っ
てきて、彼女に差し出す。
そして、水銀燈とけ警官数人で手袋をつけて電動ドリルを手にすると、12段目
の付け根あたりにしゃがみこむ。
ウィィィン!
電動ドリル特有の音が狭い旧校舎の中に木霊する。
やがて彼女らは13段目の付け根、さらには踊り場の上まで上がり、同様の作業
をしていた。
見ると……階段を固定していたビスがみるみるうちに外されていく。
やがて、作業をある程度終えると、水銀燈は11段目まで降りて、私達の方に向
き直る。
「いよいよ御開帳よぉ。これが魔の階段とやらの正体よぉ!」
そう言って、水銀燈は13段目の付け根に手を当てて、勢いよく段を捲り上げた!
>>107 段はいとも簡単に外れて、そこから出てきたのは……。
『魔界の死者』……などではなく……。
――ぎっしりと詰めるように置かれていた無数の段ボール箱だった。
「何なの、これ?」
私が思わず上げた声に答えることなく、すかさず鑑識が駆け寄り、写真撮影を行う。
そして、一連の撮影が終わるのを見届けると、水銀燈はそのうちの一つを取り
出して、私達の所に歩み寄る。
そして開けると中には――黄色い切手のような切り取り用の穴が入った紙が数十枚。
紙にはさながら切手のように様々な模様が描かれていた。
音譜や線だけのような単純な絵柄から、ネズミやペンギンのような動物の絵が
書かれているやつもあった。
(ちなみにくんくんが描かれているやつまであった!)
「おそらく……アシッドシート用の濾紙でしょうね」
ぼそりと呟く雪華綺晶。
何のことを言っているのかさっぱり分からない。
「これはまだほんの序の口よぉ。メインディッシュはこれよ」
13段目にあった段ボールをすべて警官らが持ち去り、段の上のビスを外し終え
たのを見届けて、水銀燈は12段目を先程と同じように捲り上げる。
(ちなみに段は中央の手すりのところで分かれていて、中には支えの棒が入っていた)
>>108 そこからは――隙間なく並べられた木箱が。
先程と同じように鑑識が写真撮影や指紋採取を行い、それが終わった箱を水銀
燈が一つ私達の所に持ってくる。
そして警官に持ってこさせたバールを手にすると、蓋を無理矢理こじ開けた。
中から出てきたのは――数本の壜。
いずれも中には無色透明の液体が入っている。
「貴女達は少し下がってなさぁい。近寄ったら危険よぉ」
水銀燈は私達に後ろへ引くように促した。私達はそれに従う。
すれ違うようにして、警官が数人駆け寄り、壜を開封する。
「検査をして見なければ分からないですが……LSDでしょう」
「そぉ……」
ようやく……この旧校舎で行われていたことがこの会話で理解できた。
LSD――幻覚作用が極めて強い麻薬の事である。
建設現場の連中はこれが見つかってはまずいと、階段にこのように隠して、学
校の七不思議としてでっち上げ、他の人間に近寄らせないようにした。
近寄った者には容赦なく危害を加えて――恐らく殺人を犯すこともいとわずに
――段が増えたのを見た者には必ず災いが降りかかると信じ込ませようとしたの
だろう。
>>109 「……LSDって何……?」
「LSDは幻覚作用の強い麻薬ですわ。濾紙や錠剤、角砂糖に染み込ませて売買す
るのが一般的で、それを肌に張付けたり、少し舐めただけで効果が出ますわ。
なんでもサイケデリックな画像が浮かんで、時間感覚がなくなって……まるで
天国にいるような感覚になるといいますわ。流行し出した時期は芸術家が重宝し
ていたとも言われていますけど……恐ろしいのはやめられなくなってしまうのは
もちろん、やめたとしてもフラッシュバックの作用が極めて強いことですわ」
「……そうなの……」
薔薇水晶と雪華綺晶の話を耳にしながら、ふと思う。
先程、現場監督が私に飲ませようとしたあの壜の薬物。
気分が天国にいるようになるんだよ、という言葉。
飲ませようとしたのは――ここにあるのと同じLSDだったのだろう。
そんなものを大量に飲まされもしたら、どうなっていたのか。
そんな事を想像しただけでぞっとする。
「警部。印刷室脇の準備室から濾紙とシート印刷用の原版が発見されました」
「そう。即座に押収しなさい」
水銀燈は階上から現れた私服警官に指示を送ると、改めて押収されていく薬物
を見守る。そして、そっと呟く。
「恐らくこの量だと末端価格にして2億から3億……すばらしい商売ねぇ……」
そして私達の方を向き直り言った。
>>110 「とにかく……貴女達には事情聴取などに協力してもらうけど……今日は大変だ
と思うから後日にするわぁ。今日は念のために病院で手当てを受けなさぁい。
真紅、悪いけど私はしばらく家に帰れそうにないわ」
「分かったわ」
私が頷くと、水銀燈は近くにいた警官に私と薔薇水晶を自宅に送るように指示
を出していた。
私と薔薇水晶は警官らに付き添われながらその場を後にする。
しかし……一つだけ彼女に聞いておくことにした。
「蒼星石は……見つかったの?」
その問いかけにしばらくは何も言わない水銀燈。
少し考え込み……ゆっくりと口を開いた。
「……まだよ。もし見つかったら貴女にも伝えるわぁ。とにかく、何としてでも
探し出すわよぉ……」
そのように言う彼女の表情は……悩みの色を隠し切れない様子だ。
「分かったわ。本当にお願いね」
私はそれ以上突っ込むことはせず、警官に付き添われるまま……『魔の階段』
だった所をあとにした。
旧校舎から出ると、相変わらず蒸し暑く感じる。
私はふと旧校舎を振り返る。
>>111 「とにかく……貴女達には事情聴取などに協力してもらうけど……今日は大変だ
と思うから後日にするわぁ。今日は念のために病院で手当てを受けなさぁい。
真紅、悪いけど私はしばらく家に帰れそうにないわ」
「分かったわ」
私が頷くと、水銀燈は近くにいた警官に私と薔薇水晶を自宅に送るように指示
を出していた。
私と薔薇水晶は警官らに付き添われながらその場を後にする。
しかし……一つだけ彼女に聞いておくことにした。
「蒼星石は……見つかったの?」
その問いかけにしばらくは何も言わない水銀燈。
少し考え込み……ゆっくりと口を開いた。
「……まだよ。もし見つかったら貴女にも伝えるわぁ。とにかく、何としてでも
探し出すわよぉ……」
そのように言う彼女の表情は……悩みの色を隠し切れない様子だ。
「分かったわ。本当にお願いね」
私はそれ以上突っ込むことはせず、警官に付き添われるまま……『魔の階段』
だった所をあとにした。
旧校舎から出ると、相変わらず蒸し暑く感じる。
私はふと旧校舎を振り返る。
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 05:36:32.34 ID:v3lqQynO0
まじ?
>>112 「姐さん!大変じゃあ!」
石原が猛烈な勢いで階段を上がってくる。
「何?貴方が持ってきたのはよい知らせ?それとも悪い知らせかしらぁ?」
「そんなこと言われてもわしにはわからなんじゃ。とにかく、結菱さん家の爆破の
時に近所の庭に落ちていた鉄パイプからじゃけど、DNA検査で検出されたそうじゃ。
翠星石さんのDNAがの」
思い切り悪い知らせじゃなぁい。
私は思わず石原を殴り飛ばす。
ありがとうございます、と礼を言いながら階段を転げ落ちながらも、数秒後には
何事もなかったかのように元気よく立ち上がる。
「この人……驚異的な回復力ですわね……」
その光景に驚いて思わず見とれていた雪華綺晶。
「こいつはこれだけが取り得だからぁ……で、石原。
それの検査結果は確かなの?」
私は石原の方を向き、訊きたい事を尋ねる。
「確定じゃ。課長もそう見ちょる」
「あと……もし指紋かなんかが運良く残っているのがでたら教えて頂戴」
「合点じゃ!で、蒼星石さん結局見つからんかったじゃ。半径5キロの家々に聞き
込みしたけどだめじゃ。まだ探すんかいのお」
「いいえ……もういいわぁ……。恐らくこの近くにはいないでしょ」
私は小さくそう呟く。
>>114 「……恐らく部屋にあったのを隠そうとして爆破した……」
雪華綺晶が背後から小声で呟くのが聞こえる。
「まだ完全な検査結果が出るまで何とも言えないけど……恐らくそうねぇ」
「……犯行を犯した凶器を部屋に隠していたということは……犯行を犯した本人
が、その現場の間近に常にといっていい保証があるから……そしてそんなことを
するのは、見つかった時のリスクを十分に考えていないことの現れ……。
翠星石を襲ったのは恐らく初犯……それも彼女に極めて間近にいる人物……家
族関係にある者と見て間違いないですわね。
しかも、彼女の育ての親はその時も帰国していなく、不在ですから……」
雪華綺晶はプロファイリングらしきものを行っているが、それを耳にしながら
私は思考を巡らせる。
恐らく犯人は衝動的に翠星石を近くにあった鉄パイプで殴りつけた。
一発で彼女は気絶したものの……犯人は血が流れているを見て死んだと思った。
周囲はまだ人通りがある。いつ見つかるか分からない。
そう思うと、気が動転してその場から逃げた……凶器を手にしたまま!
そして……とりあえずは自宅に凶器を隠して……ほとぼりが覚めたらどこか遠く
に遺棄しようとでも思ったのだろう。
さらに……自分にとって何かまずいものを翠星石が握っていると思ったのだろう。
彼女の部屋を即席のチャチな発火装置で燃やした。
それで……学校の七不思議に便乗して、被害者ヅラしようとでもおもったのだろう。
でも、それで警察の目が自分に向けられるなんて想像もしていなかったに違いない。
もっとも、警察の方はその時は彼女を警護する目的で張り付いていたわけだが。
しかし……彼女は……もしあれをやっていたのなら、捜査の目が自分に向けられ
ていると思ったに違いない。
それで、自分の部屋を爆破して、同時に姿をくらました……。
>>115 そんな時、私の携帯に着信が入った。
出ると、相手は課長からだった。
内容は……翠星石の部屋の放火事件時に建設現場の犯罪者グループは全員事務所
にいて、NPOの監査を受けていたと供述していること……。
そして……建設現場の連中が売り渡したLSDの販売経路に……犯人の名があがっ
たことだった。
私は一つため息を吐きながらも、課長に訊く。
翠星石の記憶は戻ったのかと。
返って来た結果は……NOだった。
ほっとしたものの……記憶が戻れば、この事が明らかになるのは時間の問題。
まったく……薔薇水晶や……真紅に……何て言えばいいのよぉ……。
「課長。もし、凶器の詳細な結果が出ましたら、内容によって緊急手配を要請します」
ここで、私は一旦言葉を切り……続けた。
「……蒼星石を……翠星石殺害未遂の重要参考人として手配して下さい」
-to be continiued-
本日はここまで。続きは後日。
なお、レスに鬱ルートってありましたが、正解……orz
以後の続編は鬱系統のNGワードを設定致しますのでご注意を。
>>116 (さるさんに引っ掛かったのでID替わっていますが、116まで投稿した者です)
ぐはあ、またやってしまいました。投稿もれ……。
場所は
>>112と
>>114の間です……。
何回もやるとは……orz
>>117(
>>112と
>>114の間)
――七不思議は……ただのまやかしだったのに……
――なぜいないの……。
――蒼星石……。
私は前に向きなおすと、そのままパトカーに向かって乗り込んでいった。
※※※(ここで視点変更)※※※
私は真紅と薔薇水晶がパトカーに乗り込むのを見て、大きくため息を吐いた。
「お姉さま……あのことはまだ言ってないのですね……」
何気なく私に訊いてくる雪華綺晶。
「言える訳……ないじゃなぁい……」
私は力なく言った。
当たり前だ。
真紅が……かっとしたとはいえ、暴行を犯してまで蒼星石を探し出そうとしたの
である。
今はようやく落ち着きを取り戻したようだけど……あんな事を言ったら彼女はど
うなるのか……。
姉の私にも正直想像がつかない。
せいぜい、シラを切って、懸命に探し出すと言って話をはぐらかすので精一杯だった。
2度も同じ間違いをやらかすとは……orz
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 06:21:22.57 ID:l4YKA9GOO
保守
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 06:39:30.27 ID:bScBgfe40
そして保守
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 06:40:42.16 ID:0hcdgIszO
>>118 これは……まさかの展開!!
wktkが止まらねぇぜ!!
でも、鬱ルートって、てっきり真紅達が薬づけになるぐらいの事が起きるかと思ったけど…
そう来たか!!
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 06:41:07.46 ID:lhewUim40
おはようございます
順番的にあっちを進めるのがベストなんだろうけど巴から。
Labyrinth 久々に進行。
NGワード:久々に鬱物かいたの。
いてはいけない
そういう直感はあるものの、「何故」という理由が出てこない。
何かに導かれるように、何かを考えようとすると「いてはいけない」という単語がどこからともなく現れる。
「うるさい!うるさい!・・・うるさい!!」
その言葉を振り払おうとも、脳髄へ直接語りかけるような言葉。自分の声だけど自分ではない言葉。
―離れれば言葉が消えるだろう―
そんな期待をこめ、耳を押さえながら―意味はないとわかっていても気持ちの問題というのもある―
そのホテルから100m前後離れるまで走った。
急激に走ったため心拍数があがり、一息をつこうとしたその時だった。
「ピシ」
あまり日常で聞きたくないヒビの入る音。
「ピシッ ピシッ」
何かが崩れる。もしかして、と巴が振り返った途端。
何かが爆発したのではないかと思うほどの巨大な音を立て、ホテルがあっというまに残骸へと帰した。
危なかった…?あの声が聞こえなかったら。
あの声―その声を語りかけてきたそのものに一応の感謝をかけ、その場を後にする。
…もうここにはいる意味がない。
やっぱり橋を駆け抜けるべきだったか・・?
巴の脳裏に一瞬の後悔が生まれる。とはいえ、行けない距離ではない。
多少遠回りするものの1時間もかかるような場所ではないことは確かだ。
それでもそこで解決するとは思えなかった。
さて・・・。
改めて深呼吸し、精神を落ち着かせ、周りを眺める。
やはり誰もいない。自分しかいない、という空間には何度か直面しているため、今更驚くようなことではなかった。
無論、一瞬で消えたとなれば驚くが、それとこれとは別だ。そういう場所だ、と自分を納得させる。
何か手がかりはないか・・・
いくらここでもパソコンくらいはあるだろう、と考えありそうな場所―特に図書館へ足を向けることにした。
納得させても怖いものは怖いもの。
あらゆる可能性を想定しながら一歩一歩歩を進めていく。
そして、物音に敏感になっている耳に、聞きなれない音が入った。
「・・・?」
それは遥か遠くの場所で笛が吹かれているような高い音。
「誰か・・いる?」
聞き間違えかと想い、改めて耳を傾けるが
「…。」
やはり笛の音。誰かがいるということらしい。
当初の目的も忘れ、そちらへと走っていった。
いくら遠いところとはいえ、その元には誰かがいるはずだから。
***
それから1分もたたずと、笛の音は大きくなっていく。
しかし、そこで巴は一つの疑問を抱いた。
耳を立てなければ聞こえなかったくらいの小さな音が、こんなに大きくすぐに聞こえてくるものか・・・?
巴の立つその位置からは、意識しなくとも耳に音色が入ってくるくらいの大きさとなってきた。
そして、笛の音がやんだかと思うと、女の子の歌声が響く。
「Lalala....talila..tatalala...lalalala...lanlalalanlanlan......」
ああ、やっぱりいるんだ。そう安心して、声へ吸い寄せられるように走った。
解決への糸口だと信じて疑わず。
「…やっぱりきたのね。」
そこにいたのは歌声の主の女の子と
「私の勝ち。あとで奢っていただきまスヨ」
場所に似合わない服を着込んだ男。
アンバランスな二人を直視し、思わずたずねた。
「…貴女達は?」
女の子は答えるそぶりを見せず 歌を歌い始める。
「Lala....世界は満ちて 螺旋に落ちる 水面に浮かぶ 悲しみの仮面...」
それにあわせるように 男が喋った。
「貴女にヒントを与えるもの。此処がどこか、戻る方法はあるのか。
それは全て貴女が考えることです。…最後がどうなるかも。 」
「Ah...此処はどこでしょう それはわからない 幾度歌えど 森は抜けられぬ....」
少女は男の発言に何か言うわけでもなく、歌い続けていた。
「ヒント?」
巴はその意味が理解できず、首をかしげた。その反応を待っていたかのように、男は答える。
「ヒント。あなたが此処がどこだかを知るための単語。物。出来事。」
そして一息を置いて、男は笑った。
「ここから逃げるための、手段。」
フフフ、と男は笑いながら、少女の手を取りどこかへと消えてゆく。
あわてて巴が後を追うが、角を曲がった瞬間、その姿は無くなっていた。
そこには
「考えなさい。ここがどこか、を。フフフ・・・フフフフフ」
男の声が残っているだけ。
「考えなさい…と言われても…」
ため息をつきながらも、考えることにした。
「これから会うことを言っていなかったのだから私が今までに見てきた場所か…。」
そういっていくつかのパターンを考える。
崩れたホテル
銅像
橋
今の二人。
「そういえばあの人、珍しい服着てたな・・・」
うっかり思い出してしまった出来事。季節に似合わずコートを羽織って・・・
「?!」
そこで一つ気づいたことがあった。
「あれ…ボタン逆じゃなかった…?」
着付けが逆だったような気がした。
ということは。
「鏡…?」
ならば話が早い。その考えを確定させるためにとある場所へと走った。
「・・・やっぱり!」
適当に取った本。
そこにはイタリア語が書かれているのだが、全部かがみ文字になっていた。
こうやって印刷することもできようが、
10冊適当に引っ張った結果が全部鏡となれば、それは仕様ではなく、ここが鏡の世界だと示すに十分だった。
改めて考えればいろいろとおかしかった。看板や家の配置など、どこか記憶とそぐわない。
それは逆さま配列だったから。
それならやることは一つ。鏡から出ること。
鏡とは通常はガラス板に銀メッキをして作ることが多いものだが、
言葉としては光の反射を利用して形、姿を写してみる道具全部を言う。
だから映れば全部鏡、という考えは幾分か正しいといえよう。
即刻辺りを見回す。
いくつか飾られていた鏡、
その表面は幾分か汚れていたが、十分であろう。
その前に立つが、何も起きる気配がしない。
呪文などの条件など提示していなかったのだから、何かする必要はないだろう。
だが一応を考え、あのフレーズをぼそっと口ずさむ。
「ミンナに会わせてくださいな そっと会わせてくださいな」
・・・やはり無反応。そこに映るのは自分と、後ろにある本棚だけ。
鏡が鏡写しになっているため、正しい位置関係になっている。
「ダメね・・。」
ふぅ・・とため息をつく。
男の発言がいまだ脳裏に焼きついている。考えた、がそこからが進めない。
推理小説で犯人断定直前まできているという感じなのに。
入ったところから出るのならトイレの鏡。
すなわちホテル。
それに気づいて急いでかけだそうとするも、そこにあるのは瓦礫の山。
鏡など山の底へと沈んでいるに決まっている。というか割れているだろう。
あと鏡の役割を果たすとすれば
「水」
此処は幸い水の都。水など相当がある。
心なしか黒かった空も蒼く戻りつつあるようだ。
「…これで戻れる。」
今までがだめとなれば、それしかない。
「お願いします…。」
心でそう願いながら 海へと飛び込んだ。
苦しい…
上を見れば 誰かが覗いていた。
それは少女と、男。
「水面に浮かぶ 悲しみの仮面.....」
聞こえてきたのはそのフレーズ。
聞こえないはずの男の声までが、鮮明に聞き取れてしまった。
「貴女はわからなかった。ここは鏡などではない。 此処は――」
そこで意識が途絶えた。
何かが手足を掴むような感触があり、首元を強烈に締め付けた痛みにより
「なぁ、蒼星石。」
ジュンがフィルムを取りに戻ってきた蒼星石へと話しかけた。
「ん?」
「巴、知らないか?」
一拍空き、蒼星石が答えた。
「え?まだなの?」
おかしいなぁ?といいながら二人が外へ出た。
「・・・どうしたんだろう。」
なにやら慌しい。男が数人、それに警察が慌てふためき連絡などをしている。
そのうちの一人を捕まえ、ジュンがたずねた。
「人骨があがってきたんだ。大きさ的に女性のものらしい。」
大体こんな感じの事を言っていた。
そこで二人は目を合わせる。
「まさか・・・ね?」
結局そのことはニュースとなる。
「300年以上前の女性の人骨がゴンドラにひっかかった。調査を重ねるにつれ、5年前〜350年前の人骨が見つかる。」
それは瞬く間に世界中に広まり、注目の的となる。
二人に結びつける証拠など存在していないのだが、何より、いないことがその可能性を助長させた。
誰も真実などわからない。しかし、人は全てを知りたがる。
****
水へと足をたらし、少女は歌う。
「迷宮に迷い込んだ少女は やがて朽ち果てる
ほの暗い海の底から眺める空は 紺碧―――」
男が言った。
「さぁ、いきましょウカ。次の―――を探シニ」
少女は男の手を取り 果て無き空へと。
―Labyrinth 完―
>>124-
>>134 Labyrinth あとがき
なぜか長くなりました予定では5レスくらいで終わると思っていたのに・・・。
前回はどのスレで書いたのか覚えてないです。
最初から予定してたことに納得がいかなくなってちょっと間を挟んだらとんでもない終わりができてしまいました。
ホラー要素がとたんになくなりましたね。
途中のとあるワードに反応した人はトモダチになれそうです。
ではまた会いましょう。
世界という鎖を解き放ちに。
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 07:37:07.18 ID:3a3LZGA50
保守
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 07:37:54.25 ID:J9mO5qwxO
とっ、巴ぇぇーー!!
なんか引き込まれたwww
なんかイメージしたら、怖い・・・w
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 07:39:25.19 ID:qbc1cu1PO
>>91 きらきーwwwwww
>>92 ジュンがんばれー
>>118 あ、蒼い子が…!?
鬱って、そうきたか…全然予想できんかった
>>135 鬱物ktkrwwwwww
ずっと待ってましたよ
にしても巴…(つд`)
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 08:04:56.40 ID:8CfBjS7LO
銀様が校舎裏モブキャラに告白されたようです
A「水銀燈さん、俺と付き合ってくれ!」
銀「ダメよぉ、私はジュンの恋人なんだからぁ」
銀様は2か月前にジュンに告白し、今では恋人同士になっていた。彼はそのことを知らなかったらしい。
そのまま立ち去ろうとする銀様。
しかしAが彼女を呼び止めた。
A「待ってくれ!だったら俺に乗り換えないか?」
銀「やぁよぉ。誰があんたなんかと……」
A「俺の彼女になったら毎日ヤクルトを1ダースプレゼントするぞ?」
銀「!!」
銀様の顔が歪む。
A「ダメか?だったら2ダースだ!」
銀「………」
A「ならば5ダースでどうだ!?」
銀「………ギリッ」
A「ええいだったら8ダース!水銀燈さんの為ならいくらでも……」
バシィィィィン!!!!
A「ゴベェーーーー!!!」
銀様に殴られAが吹き飛んだ!!
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 08:06:47.93 ID:8CfBjS7LO
銀「ふざけないでよぉ!!私はそんなに軽い女じゃないわぁ!!」怒りに満ちた声。銀様はAをキッとにらみ付けた。
A「ち、畜生ーーーー!!!」
Aは泣きながら去って行った。
一人取り残された銀様。
彼女は思った。
銀(あんな男、100億積まれたってお断りよぉ)
銀様はぐーっと背伸びをし、快晴の青空を見上げながら、
銀「さあ、早く戻らないと。ジュンが寂しがってるわぁ」
と言って校舎裏を後にした。
後に残されたのは、散らばる落ち葉とカラスのカァ、という鳴き声だけだった
終わり
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 08:09:12.39 ID:qbc1cu1PO
銀ちゃんカッコヨス
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 08:13:56.51 ID:tr8yMMJr0
>>135 鬱物キタ────────(゚∀゚)─────────!!!
キターはいいけど巴が・・・ホラー要素がないって十分怖いんです
>>141 A哀れw
流石銀様・・・カッコウイイ
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 08:31:18.63 ID:l4YKA9GOO
銀様に惚れた
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 09:14:48.16 ID:l4YKA9GOO
保守
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 09:46:39.13 ID:/Nv1gMQR0
ほしゅ
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 09:50:04.54 ID:QXBCt2UkO
かかせたい
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 10:10:26.33 ID:/Nv1gMQR0
保守
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 10:19:03.45 ID:l4YKA9GOO
保守
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 10:24:14.01 ID:wRh3eNwO0
>>118 これはまずい方向に話が進んでますな…
蒼の子…( ´-`)
>>135 いいね〜、文章がなめらかだ。
美しくすらある。
>>141 銀さま流石だな。
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 10:53:21.97 ID:n/mONCxbO
おはよー保守
『甘い恋より 苦い恋』
あなたが好きなの。
とある水曜日。彼と彼女は二人っきりで、放課後の教室に居た。
グラウンドで行われている野球部の練習を、彼らは並んで見下ろしていた。
何も話さず、ただ……デッサン用の石膏像みたいに。
長い長い沈黙を破ったのは、彼女の、硬い声。
振り向くと、彼女の銀髪と思い詰めた表情が、黄昏色に染め上げられていた。
昼が終わる寸前。夜が始まる瞬間。
丁度、あの一瞬の美しさを、一点に凝縮したような――
キュッと引き締められていた彼女の唇が、いま一度、言葉を紡ぐ。
私と――――付き合って下さい。
普段の猫撫で声とは打って代わって、決然とした口振り。
彼は眼鏡の奥で、意外そうに瞼を見開いてから、静かにかぶりを振った。
喉にこみ上げてくる苦い汁を、懸命に呑み込みながら。
潤んだ紅い瞳が揺らぎ、どうして……と訴えかけている。肩を戦慄かせ、当惑している。
ごめんな、とだけ告げて、彼は彼女に背を向けた。泣き顔など見たくない。
教室のドアを閉めると同時に、椅子を蹴り、机をひっくり返す音が聞こえたけれど――
彼は振り返りもせずに、教室から遠ざかった。
彼女は、恋愛の対象ではないのだから。
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 11:16:41.41 ID:8CfBjS7LO
銀様……(´・ω・`)
>>154 ある朝、彼の下駄箱の中に、手紙が入っていた。
ハート型のシールで封をされた、明らかにソレと判る代物だった。
今時、こんな古風な真似をする娘に心当たりがあった彼は、
ちょっとだけ周囲に目を配り、人気の無いのを確かめて、封を開ける。
淡いピンク色の便箋に、几帳面そうな文字が綴られていた。
文章を走り読みして、彼は……ひとつ頷く。
やはり、彼女だ。
あの、楽器の演奏が大好きな、可愛らしい女の子。
あなたが大好きです。私の彼氏になってほしいかしら。
勝負球は、見事なまでのストレート。策士を自称する彼女にしては、珍しい。
彼は便箋を折り目正しく畳んで、封筒に入れた。
そして、差出人の下駄箱に、そっと投函する。
気持ちは嬉しい。だが、受け取れない想いもあるのが、現実。
だから――――これが、残酷な返答。拒絶の証明。
彼女もまた、彼にとって恋愛の対象にはなり得ない。
>>156 また、ある晴れた土曜の午後。
毎週の行動パターンを忠実になぞって、彼は公園のベンチに座り、
コンビニで買った菓子パンを囓っていた。
姉が部活で不在なので、土曜の昼食は専ら、外食に頼っている。
ふと、隣に人の気配。
目だけ動かして見ると、長い髪の女の子が両手を後ろに組んで、佇んでいた。
緋翠の瞳が美しい、クラスメートの彼女。今日は、双子の妹を従えていない。
そのせいか、なんだか所在なさげに、モジモジしていた。
あああ……あの、ですね…………もし良かったら――
どもりながら、彼女が声を発したのは、それからタップリ20分は経った頃だった。
菓子パンを食べ終えた彼が、ベンチを立って去ろうとした直後のこと。
彼女はトマトみたいに赤面しながら、ナプキンで包んだ弁当箱を差し出した。
一人分にしては量が多い。一緒に食べないかというお誘いなのだろう。
菓子パン程度では腹の足しにならなかったので、彼はありがたく誘いを受けた。
なんなら、毎週つくってやってもいいですよ?
食べ終えて、美味かったよと一応のお世辞を告げた彼に、彼女は照れながら言った。
けれど、親切の押し売りを嫌う彼は――
好きにすりゃいいさ。ぶっきらぼうに答え、彼女を置き去りにした。
背後で、悲しそうに目を伏せた娘のことなど、お構いなしに。
>>157 たまたま。
そう――彼女との遭遇は、本当の偶然だった。
放課後、空が茜色に染まる頃。誰も居ないだろうと思って、
学校の中庭を通り抜けようとしたとき、庭木の中から出てきた彼女に鉢合わせたのだ。
多分、根元の雑草を抜いていたから、草の陰に隠れて見えなかったのだろう。
珍しいね。キミが、こんなところに来るなんて。
彼女は、双子の姉とは逆様のオッドアイに笑みを湛えながら、彼に話しかけた。
この学校で、彼女を知らぬ者は居ない。器量よしの娘だ。
彼女とクラスメートであることを羨む輩もいるが、彼には関係なかった。
だって、彼女は同級生。それ以上でも、それ以下でもない。
あのさ……たまには、一緒に帰らない? もうすぐ終わるからさ。
土で汚れた手を背に隠し、何かを期待する眼差しで見つめてくる彼女。
何故、彼女がそんなにも熱っぽい目で自分を見るのか、彼には解らなかった。
理解不能。返答に窮して、ふと下げられた視線の先には――
ボタンひとつ分、開かれているブラウスの胸元から、ちらりと見える下着。
他の男子生徒ならば、眼の色を変えて凝視するだろう、扇情的な景色だった。
多分、彼女は気付いていないのだろう。見えていることに。
悪いな。はしたない格好の娘とは、一緒に歩きたくないんだ。
言い訳がましく悪態を吐いて、彼は彼女の脇をすり抜け、その場を去った。
呼び止めようと伸ばされた彼女の腕に、気付かないまま。
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 12:04:41.85 ID:wUuQW0LV0
>>118 ひょっとして翠星石、蒼星石を守るために記憶喪失のふりを・・・
>>158 午後になって、曇天から滴が落ち始めた。天気予報は大当たり。
それにしても、雨の日はどうして、こんなに鬱陶しいのだろう。
空に立ちこめた暗雲が、呼吸と共に胸の中にまで入り込んで、蓄積していくのだろうか。
なんとも、イヤな気分だった。
もやもやした苛立ちを押し留め、彼は独り、帰途に就く。
――と、昇降口で、幼なじみの顔を見かけた。
今日は珍しく、ストレートの金髪を結っていない。
降ろした髪も似合っているが……なにか、心境の変化でもあったのだろうか。
声をかけると、恨めしげに空を睨んでいた彼女は、ちょっとだけ驚いた顔をして、
彼の姿を見るや表情を和らげた。
傘を忘れてしまったの。ちゃんと鞄に、入れたつもりだったのだけど。
そう言えば、彼女は今朝、遅刻ギリギリに教室へ飛び込んできた。
寝坊でもして、家を飛び出してきたから、うっかり忘れたのだろう。
送ってやるから、入っていけよ。
雨の中、ひとつの傘の下で、彼と彼女は肩を寄せ合い、歩く。
子供の頃から、ずっと一緒に歩んできた彼女は、なんだか……とても小さく見えた。
実際、彼女は小柄だし、彼は成長して、身長も伸びた。だからかも知れない。
>>160 会話と呼べないくらい、素っ気ない言葉のやりとりをする間に、彼女の家に着いた。
そして、素っ気ない挨拶を交わして、別れる。
いつの頃からだろう。それが当たり前になってしまったのは。
昔はもっと、多くのことを話し合えたのに。
時を忘れて、お喋りして、笑い合えたのに。
幼なじみ。その近すぎる関係が、二人の心を隔ててしまう原因かも知れない。
曲線と、漸近線。そんな感じだろうか。
時という極限を経て、限りなく近付きつつも、決して交わらない関係。
長い歳月を費やしても、恋愛の対象になるとは限らないのが人の縁。
パタン……。
扉が閉ざされる小さな音が、彼の思考を妨げた。
胸の奥で、じわりと滲み出した苦い感情に眉を顰めて、彼は再び、歩き始める。
今日の雨は、いつになく冷たい。
だから、雨の日はイヤなんだ。
呟いた彼の吐息が、雨の中に、白く溶けていった。
>>161 穏やかな休日の午後。約束の時間までは、まだ余裕がある。
目的もなく、ぷらぷらと歩いていた彼の駆け寄る、小さな影。
少女は小さな手で、彼のジーンズを掴んだ。
お兄ちゃんっ! こんにちわなのっ!
そばで聞いたら耳鳴りがするほど甲高く、元気のいい声。
お隣の家のおチビさんだった。まだ幼稚園児で、来年から小学校にあがる。
この無邪気なお嬢ちゃんは、不思議と、彼に懐いていた。
懐かれるような心当たりなど、彼には無かったのだけれど。
今日も元気だね。自然に零れた微笑みを向けながら、彼女の柔らかな髪を撫でる。
彼女は気持ちよさそうに目を細め、ニコニコしていた。
そんな仕種が可愛らしいと思う。でも、この娘は幼すぎて、恋愛の相手にはならない。
無垢な幼女に性欲の捌け口を求める変質者もいると聞くが、
彼には、その思考が理解できなかった。
気を付けて帰るんだぞ。そう言い聞かせ、小さな背中を軽く押す。
うん! と頷き、駆け出す彼女。短めのスカートが風に靡いて、ちらりとパンツが見えた。
不可抗力であったにせよ、どうにも気恥ずかしい。
もしかして、自分にも変質者の素地があるのだろうか?
ない――とは言い切れない。ただ、目覚めていなかっただけなのかも……。
彼は、頭をコツンと叩き、妙な想像をうち消した。
>>162 2時間後。
駅の上りホームで電車待ちをしていた時、彼は下りホームに立つ彼女を眼にした。
お嬢様学園で知られる、私立女子高の制服を着た、美貌の持ち主だった。
緩くウェーブがかった、白く長い髪が、ひときわ目を惹く。
そして、右眼を隠す白薔薇の眼帯も。
大人しそうで、綺麗なヒトだとは思う。
けれど、恋愛感情は抱かない。抱けない……と言う方が正解か。
あの眼帯に底知れない恐ろしさを感じて、気圧されてしまうから。
一体、眼帯の下は、どうなっているのだろう。
興味本位から、そんなことを考えてみた。
眼窩とは、植物の育成に最適の環境だと、どこかで見聞きした憶えがある。
37度前後に保たれた温度。湿度や養分にも、こと欠かない。
あの眼帯をむしり取り、眼窩に薔薇の種を蒔けば、さぞかし綺麗な華が咲くだろう。
それとも、予想に反して、醜くおぞましい花が咲くか?
試してみたい。嗜虐的な妄想で歪んだ口元が、自嘲へと変わる。
ああ……やっぱりか。
彼は気付く。やはり、自分は変質者だったんだ、と。
綺麗なモノを汚して喜ぶ、猟奇的な変質者。
嫉妬と暴力でしか、羨望を表現できない出来損ない。いわば、ジャンク。
やがて、電車は到着し、二人は互い違いの方角へと引き裂かれる。
この駅を利用する限り、また会うこともあるだろう。
その度に、猟奇的な自分の存在に目覚めていくのだろう。
まあ、それでもいいさ。
妄想を鼻先で笑い飛ばし、彼はこれから会う、愛しい人へと想いを馳せた。
>>163 夕暮れ時の街は、静か。どこからか美味しそうな匂いが、漂ってくるだけ。
マンションの一室のインターホンを押すと、十秒と要さずにドアが開かれた。
「いらっしゃーい。よく来てくれたわ。さあ、どうぞ。あがってあがって」
そばかすが目立つ頬を、年頃の娘みたいに朱に染める彼女は、大人の女性。
部屋の空気に含まれる、仄かな色香を嗅いで、彼の胸は高鳴った。
いつからだろうか。こんな気持ちを、彼女に対して抱きはじめたのは。
趣味の合う友人同士。
最初は、ただ単に、そんな関係だった。
それなのに、会うたびに胸の中で不思議な感情が芽生え、
会えない間に、芽生えた想いが成長していった。
この想いは、いっときの気の迷いなんかじゃない。断じて。
「夕御飯、まだでしょ? すぐに用意するから、テレビでも見て待っててよ」
そう告げて、キッチンに消えようとする彼女を追いかけて、
彼は背後から、愛しい女性を抱き締めた。
壊れ物を扱うように、穏やかに、丁寧に。
「あっ――」
不意打ちに驚く彼女。一挙手一投足に至るまで、全てが愛しい。
だから、彼は想いを言葉に変えて、彼女に伝える。いつものように――
>>164 「甘えん坊だなぁ、ジュンジュンは」
確かに、彼――桜田ジュンは、甘えん坊。
今までの人生は、姉の桜田のりに、かなりの部分で依存していた。
だからなのか、気付けば姉のような存在に憧れ、特別な感情を抱くようになっていた。
他の連中は、同い年の男女と仲良くなって、恋を育もうとするのに。
でも、それが普通なのか、おかしな事なのかなんて、どうでもいい。
この世はジャンクの溜まり場。
無数のゴミで埋め立てた、夢の島。
誰もが異常であり、それ故に正常であろうと努力する。
壊れたモノを寄せ集め、不完全を補い合いながら、完全を構築する。
それが、彼らが暮らす不安定な世界。
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 12:53:42.91 ID:p3NYk0K60
>>165 「僕は、シスコンなんですよ。ぶっちゃけ、壊れた子なんです」
「……そんなこと、言うもんじゃないわ」
ジュンの腕が、そっと振り解かれる。
だが、切なさを感じるより早く、彼の身体は再び包み込まれていた。
「馬鹿なこと言う悪い子には、まさちゅーせっちゅ……しちゃうぞ」
「す、すみません」
謝るジュンの頬に、優しくすり寄せられる、彼女の頬。
彼女の体温が胸の奥まで染みわたり、心が暖かいもので満たされる。
この感触。この感覚。
それこそが、彼の感情を掻き立てるカンフル剤。
もう、彼女なしでは明日への活力すら見出せないくらいに、溺れていた。
「今日は…………泊まっていく?」
「…………はい」
返事と同時に、ジュンは携帯電話を取り出し、慣れた手つきで操作する。
そして、今夜もまた――――他愛ないウソを重ねる。
おしまい
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 12:54:46.91 ID:p3NYk0K60
前スレ
>>997 の熱意に感じ入って、ちょっとばかりジュン×みつ風味でした。
薔薇×ジュンかと期待した人には、ゴメンナサイ。
逐次投下でスレ占有してスマンかった。
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 12:59:58.03 ID:29XsFQ4fO
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 13:08:37.98 ID:l4YKA9GOO
保守
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 13:18:53.71 ID:l4YKA9GOO
保守
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 13:38:20.65 ID:KWwpWgYh0
JUM×みっちゃんは新鮮だ保守
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 13:54:31.26 ID:/Nv1gMQR0
ほしゅ
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 14:00:18.02 ID:y8rj9y68O
保守
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 14:17:33.36 ID:Q671Igog0
出かける前の保守
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 14:18:12.80 ID:FXwnR/9FO
文章が綺麗だ…
みっちゃんは何か新鮮
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 14:24:40.37 ID:l4YKA9GOO
保守
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 14:45:35.33 ID:y8rj9y68O
保守
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 14:49:27.97 ID:ryIkCn8SO
ほ
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 15:17:08.79 ID:qbc1cu1PO
保守
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 15:28:38.78 ID:n/mONCxbO
保守
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 15:44:26.10 ID:8CfBjS7LO
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 16:01:43.41 ID:8CfBjS7LO
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 16:23:35.23 ID:l4YKA9GOO
保守
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 16:44:05.68 ID:8CfBjS7LO
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 17:12:47.67 ID:qbc1cu1PO
保守
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 17:15:08.68 ID:dcfFjOiO0
「一つ屋根の下 第六十五話 JUMと料理」
「な、何ですってーーーーーー!!!!!!」
朝からキラ姉ちゃんの絶叫が家中に響きわたる。
「だから、前々から言っておいたじゃねぇですかぁ。きらきーは何も聞いてねぇですね。」
「ごめんね、雪華綺晶。でも、僕らも行かないとだし。」
キラ姉ちゃんがガクガクと震えてる。いやさ、本当何回も言ってたよ?二人が今日から一週間修学旅行だって。
「そ、そ、そ、そ、そ…それじゃあ御飯は……?」
「作れる訳ないでしょ?毎日ドイツから送れって言うの?」
「お、蒼星石。そろそろ時間ですぅ。それじゃあ行って来るですよ〜。」
「あ、本当だ。それじゃあ、みんなヨロシクね。お土産買ってくるから。」
翠姉ちゃんと蒼姉ちゃんがプラプラ手を振りながら玄関から出て行く。で、残ったこっちの処理だが……
「ぐすっ…そんな…酷すぎます…私から二人の御飯を奪うだなんて…ひょ、兵糧攻めだなんて…」
キラ姉ちゃんが膝を付いて今にも泣きそう…というか、泣いてるな。これは。
「きらきー……大袈裟だよ…御飯はみんなで作るんだし……」
「放って置きなさい。さ、そろそろ私たちも朝御飯にしましょう。JUM、紅茶を淹れなさい。」
僕等は玄関にキラ姉ちゃんを置いてリビングへ戻ろうとする。が、その時だった。
「………もうこの世に思い残す事はありませんわ……」
目の錯覚だろうか。なんかさ、キラ姉ちゃんからふわっと何かが出たような。まさか霊体ですか?魂ですか?
「きゃあーーー!!き、きらきーの魂が抜けかかってるかしらぁー!」
「ちょ、ちょっとしっかりなさいよぉ!!ほら、二人の朝ご飯は残ってるから食べなさぁい!」
「雪華綺晶すごいのぉ〜。ヒナにもやり方教えて〜♪」
僕はキラ姉ちゃんの食に対する心意気を心底学んだ気がした。
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 17:15:51.75 ID:dcfFjOiO0
>>187 「あはははっ、それは大変だったね。」
教室で僕と薔薇姉ちゃんは桑田さんと、今日の朝の出来事で雑談していた。一応、キラ姉ちゃんは
一命を取り留めてはいる。最も、さらに死にそうな奴が約一名ほど…
「蒼嬢……何故だ…何故俺から離れたんだ…ずっと一緒に居ようって誓ったじゃないか…あんなに
一緒だったのに……夕暮れはもう違う色……」
腐敗臭を漂わせて机にうつ伏せているのは我らがM字ハゲ。大した妄想力だな、それ。
「でもさ、実際二人が居ないと家事大変じゃないの?」
「うん……御飯は真紅と雛苺を除いてローテーション……雛苺はお掃除とか好きだからいいけど…」
「あ〜……真紅姉ちゃんは使い道に困るな。料理はさせたらヤバイし、掃除は嫌いだし。」
大体、真紅姉ちゃんは部屋掃除さえ僕にやらせるようなお人だ。家事のスキルなんぞ微塵もない。
「へぇ〜、真紅ちゃん家事ダメなんだ。どうするんだろうね、将来結婚したら。」
「あ〜……『JUM、貴方は一生私に仕えるのだわ。だから、私は家事なんてしないでいいの。』とか……」
裏声を使って真紅姉ちゃんの真似をしてみる。
「ぷっ…あはははっ、ちょっとだけ似てたよ桜田君。でも、ふ〜ん…へぇ〜…そうなんだぁ〜。」
桑田さんが僕をニヤニヤしながら見てくる?あれ、何か変なこと言ったかな?
「私は認めない……JUMは私の側にいるんだから……JUM、私だったら家事もJUMのお世話も何もかも
するよ……性的な意味でも……だから、私と結婚しよう……」
「モテモテだね、桜田君。」
ああ、そういう意味ですか。僕の脳内では未来のビジョンが曇りまくっててコメントできません。
「おはようみんな!!担任の梅岡だよ!!どうした、べジータ。元気ないな。そうだ!!後で梅岡玉でも
注入してあげようか?元気でるぞ!?」
一瞬でベジータの顔が青ざめる。無理矢理元気なフリをする。何だろ、梅岡玉って。いいや、どうでも。
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 17:16:24.72 ID:dcfFjOiO0
>>188 「あらぁ、いいトコで会ったわぁ。JUM、一緒にお買い物行きましょう〜?」
放課後。帰ろうとしていたら、銀姉ちゃんに捕まった。今日は銀姉ちゃんと僕の当番だ。
「そうだね。今日は僕も作らないといけないし……何にするつもりなの?」
「そうねぇ……明日の当番は金糸雀と薔薇しーでしょぉ?ちょっと心配だから多めにカレーでも
作ろうと思ってるのぉ。あの二人は明日は御飯を炊くだけ。」
まぁ、カナ姉ちゃん辺りはその御飯を炊くのも何だか危険な気がしなくもないけど……洗剤でお米洗いそうだ。
僕と銀姉ちゃんは商店街を歩いて、カレーの材料を買っていく。そういえば、銀姉ちゃんと二人で
御飯の買い物って久しぶりかも。先ずは八百屋で野菜か。
「おやぁ、今日は銀ちゃんがお買い物かい?JUM君連れて新婚みたいだねぇ。」
「あらぁ、新婚みたい。じゃなくて新婚なんですよぉ。」
違います。全然違います。大体、僕は結婚できません。
「翠ちゃんと蒼ちゃんは修学旅行だってぇ?ウチの息子も今日出て行ったわよォ。」
「そう言えば、八百屋さんの息子さんもウチのと同じ歳でしたねぇ。あ、玉葱と人参、ジャガイモ下さいな。」
銀姉ちゃんは適当に八百屋のオバサンと会話しながら材料を買っていく。
「はい、お待ちどうさま!頑張って作ってねぇ〜!」
とまぁ、そんな感じで適当に買い物を済ませて、僕等は家へと歩いていく。当然、荷物は僕持ちだ。
「ふぅ……改めてあの二人は毎日大変ねぇ。メニューも考えて、材料も考えて…頭が上がらないわぁ。」
「そうだね。帰ってきたら当番制にでもする?」
こうさ、大事な事って失ってから気づくもんだ。まぁ、二人は帰ってくるけども。
「ん〜、それはやぁよ。面倒くさいものぉ。」
御免ね、翠姉ちゃん。蒼姉ちゃん。僕もああ言ったけど、やっぱり面倒だとは思います。
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 17:16:57.23 ID:dcfFjOiO0
>>189 「いただきま〜〜〜す!!」
カチャカチャとスプーンとお皿が当たる音が響き渡る。何とか大目にカレーを作り終え、晩御飯だ。
カレーだけじゃなく、サラダも用意してある。
「ん〜……美味しいですわぁ〜。特にこのカツとチーズが絶品……」
キラ姉ちゃん。それ、カツはお肉屋さんで買ってきたやつ。チーズも市販の。僕らが作った奴じゃないよ?
「まぁまぁね。たまには違う味でもいいのだわ。JUM、紅茶のおかわりよ。」
カレーでも紅茶。まぁ、僕等も小学校や中学校で、御飯でも牛乳だったから問題ないっちゃないけどね。
今思うと、何が何でも牛乳で……って凄いと思う。ミルメークとか出ると嬉しかったね。
「明日はカナとバラバラだけど……これだけあれば御飯でだけでよさそうね。」
そのつもりで大目に作ったしね。何だかんだで銀姉ちゃんも考えてるんだろう。
「カレーは不思議……時間を置いた方が美味しい…明日はきっと、もっと美味しい。」
全くその通り。熱い御飯に冷えたカレーってのもなかなか美味しかったりするし。明日の朝もカレーでもいいな。
「あ、ヒナお風呂掃除しておいたの〜。食べたらみんな入っていいよ〜。」
「カナだって洗濯物たとんだかしら〜。」
「じゃあ、私は責任を持ってカレーを食べますわ。」
「JUM、貴方の仕事は終わってないわよ。紅茶を淹れなさい。」
「はぁ、肩凝ったわぁ。慣れない事もしたし…まぁ、真紅じゃ分からない理由もあるしぃ〜。」
翠姉ちゃんと蒼姉ちゃんが居なくても騒がしい我が家の食卓。空いてる二つの席はちょっと寂しいけどね。
「でも……改めて二人は凄いよね……帰ってきたら…拝んであげよう……」
本当に凄いって思う。二人はずっと家事を受け持ってくれてたんだから。帰ったら、労ってあげようかな。
END
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 17:21:37.27 ID:rsb7TiB5O
雛苺は悩んでいました。それは学校の宿題で明日までに作文を書いて行かなければいけないからです。ですが雛苺は作文など書いた事がありませんでした…
雛「うー…難しいの…そうだ!!物知りの蒼星石に聞いてみるの。」
雛苺は家に帰ると早速姉の蒼星石に作文について聞いてみました。
蒼「ごめん、今は忙しいから後でね。」雛「わかったの。」雛苺は言われたことを書き留めました。 そして次に他の姉である翠星石にも質問してみました
雛「ねぇねぇ、作文ってどう書いたらいいか知ってるの?」翠「当たり前ですぅ。まさかそんなのもわかんないですか?」
雛苺はまた言われたことを書き留めました。 その次に長女である水銀燈に訪ねようとしましたが、五女の真紅と何やら言い争っていました
銀「怒っちゃ駄目よ?血圧上がっちゃうから…乳酸菌摂ってるぅ?」
雛苺はまたメモを取り、次に友達の薔薇水晶に電話をかけ作文を手伝ってほしいと言うと
薔薇「いぇ〜い…バイクで行くぜ…」
と言われました。雛苺はまたそれを書き留めました
翌日
先生「じゃあ次を雛苺さん読んでください。」
雛「『ごめん、今忙しいから後でね』なのー。」
先生「な!貴女ふざけてるんですか!?」
雛「『当たり前ですぅ。まさかそんなのもわかんないですか?』なのー。」
先生「いい加減にしなさい!」
雛「『うふふ…怒っちゃ駄目よ?血圧上がっちゃうから…乳酸菌摂ってるぅ?』なのー。」
先生「後で職員室に来なさい!」
雛「『…いぇーい。バイクで行くぜ…』なのー。」
192 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 17:35:43.53 ID:qbc1cu1PO
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 17:42:19.19 ID:n/mONCxbO
>>190 ちょ、きらきーwwww他界するほどかwwwwほのぼのしてていい〜。
>>191雛wwwwでも巧いな。
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 17:55:25.27 ID:/Nv1gMQR0
保守
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 18:06:38.36 ID:/Nv1gMQR0
ほしゅ
198 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 18:12:38.40 ID:J9mO5qwxO
199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 18:23:05.70 ID:EuAS07sZ0
NG、simo
「ジャー・・・ゴポゴポ」ガチャ
み「はぁ・・・これで5日目・・・」
戦う社会人である草笛みつはここのところ仕事のストレスと寝不足、運動不足が祟りお通じが停滞するという事態に悩んでいた・・・
み「うぅ・・・おなかがぽっこりするだけじゃなくお肌まで荒れてきてる・・・こんなほっぺじゃカナにまさちゅーせっちゅできないわ・・・」
??「あらあらぁ・・・お困りのよぅねぇ・・・」
み「っ!?誰?」
銀「うふふ・・・乳酸菌天使水銀燈推参よぅ・・・貴女ここのところ乳酸菌摂ってないわねぇ?駄目よぅ・・・
はい、これは通常の数倍強力な乳酸菌入りのヤクルトよ。これを飲めば便秘なんてイチコロよぅ。」
み「本当!?では早速・・・」ゴクゴク・・・・・・・・・・・ギユルルル
み「うっ!!」ダダダダダッ!バタン!!
銀「う〜ん・・・やっぱり3年前のヤクルトは飲めないようねぇ・・・」
数時間後
金「みっちゃ〜ん・・・いい加減おトイレ代わってかしら〜!!も・・・もう・・・もっちゃうかしらぁぁ〜!!!」ドンドン!!
み「ご・・・ごめんね・・・カナ・・・でも今はまだ・・・はうあっ!!」
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 18:28:41.55 ID:rsb7TiB5O
>199
みっちゃんはう○ことかしないんだ…したとしてもそれは普通とは違う何か綺麗なものなんだ…
おもらしカナハァハァ
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 18:38:48.60 ID:Wtthukb5O
>>199 とりあえず家のトイレ開いてるから来いよ
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 18:42:07.00 ID:KWwpWgYh0
>>190 >「じゃあ、私は責任を持ってカレーを食べますわ。」
明日のカレーはもうないなwwwwww
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 18:53:51.74 ID:l4YKA9GOO
保守
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 19:04:01.65 ID:n/mONCxbO
カナハァハァ
207 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 19:18:26.95 ID:n/mONCxbO
保守
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 19:41:12.42 ID:qbc1cu1PO
保守
209 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 19:41:13.10 ID:/Nv1gMQR0
保守
210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 19:57:10.59 ID:qbc1cu1PO
保守
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 20:04:29.61 ID:wRh3eNwO0
>>167 あ、それ俺っすwwwあの時は必死だったな〜w
まさか携帯で
>>1000取り合戦に参加出きるとは思ってなかったんでw
それにしても、あなたは期待以上に答えてくれるな!!
これはGJを送りざるを得ない!短編でもいいからJUM×みつをまた書いてほしいです!
あ〜、原作でも思ったことだがみっちゃんがジュンの事を『ジュンジュン』って呼ぶのは
反則的な破壊力があるな、言葉では言い表せないトキメキを感じてしまうよw
>>190 やべっw魂が抜けたのふいたwww
これは新しいwww
>>191 雛、頑張ったのになw聞く相手を間違えたかもわからんねw
(-∧-;) ナムナム
>>199 銀ちゃんヒドスwwww
212 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 20:16:37.64 ID:l4YKA9GOO
保守
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 20:30:08.94 ID:n/mONCxbO
ほあー
214 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 20:40:28.26 ID:l4YKA9GOO
保守
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 20:46:16.14 ID:x8YB1YPJ0
真紅「絆パンチ!絆パンチ!絆パンチ!絆パンチ!絆パンチ!絆パンチ!絆パンチ!絆パンチ!絆パンチ!絆パンチ!」
JUM「「でた〜!真紅さんの1秒間に10回絆パンチだ〜!」
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 20:54:22.24 ID:l4YKA9GOO
保守
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 20:58:45.27 ID:KWwpWgYh0
>>215 またの名をスペシャルローリング絆パンチ×2www
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 21:07:27.12 ID:qbc1cu1PO
保守
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 21:15:29.31 ID:vs2jJ+Fc0
>>215 水銀燈「あらぁ、その程度なのぉ?」
真紅「何ですって!?」
JUM「真紅の拳がまったく効いていない!」
水銀燈「真紅ぅ、あなたの拳はせいぜい1秒間に10発。
他の人間ならいざ知らず、薔薇乙女には通用しないわぁ」
真紅「そ、そんな!」
水銀燈「薔薇乙女と戦うのならせめて1秒間に100発以上の拳を放たないとねぇ…。
…でもぉ、それも無理な話。一秒間に100発と言うことは拳の速度がマッハを超えなければならないものぉ」
真紅「くっ…!」
…思わずやりたくなってしまった。反省はしている
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 21:18:22.93 ID:zWnp9BWD0
☆矢ネタですかwwwwww
221 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 21:21:51.55 ID:rsb7TiB5O
星矢キター!!あれは探せば所々にネタがあるかも…
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 21:28:52.01 ID:n/mONCxbO
保守
223 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 21:34:35.47 ID:rsb7TiB5O
金「わ〜い!!動物さんがいっぱいかしら〜。」
み「カナ〜、あんまりはしゃぐと転んじゃうわよ〜。(でも動物と戯れるカナも可愛い〜!!)」
金糸雀とみっちゃんは休日を利用して動物園に来ていた
ペロペロ
金「きゃはっ、くすぐったいかしら〜。動物さんのお舌がまさちゅーせっつかしら〜。」
み「あらあら、カナは動物に好かれるわね。…あれ?この動物って何て名前だっけ?」
金「みっちゃん、この子は『マラ』かしら。」
み「!?マ…マラぁ!?(///)」
金「はふぅ…マラのペロペロは気持ちいいかしら〜。」
み「あの…カナ?確かその子は『ラマ』じゃないかなぁ…?」
金「へ?」
み「…じゃないと今のカナの発言…すごく卑猥な響きがするわよ?」
金「!!(///)」
み「でもそんなカナも可愛いいぃぃぃ〜!!!」
金「きぃやああぁぁ〜!!今度はみっちゃんの舌がまさちゅーせっちゅかしら〜!!」
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 21:40:36.40 ID:KWwpWgYh0
225 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 21:46:47.51 ID:0hcdgIszO
226 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 21:59:36.41 ID:qbc1cu1PO
保守
227 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 22:05:59.97 ID:ix85ovSU0
228 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 22:21:56.63 ID:7DL2Y2TW0
ほ
229 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 22:32:23.03 ID:qbc1cu1PO
保守
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 22:38:44.96 ID:8CfBjS7LO
231 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/10/07(土) 22:39:08.04 ID:G/11qFMn0
ジュンは帰りの電車で一人の女の子を見かける
ジ「ん?あれは金糸雀?」
ジュンの見た先には満員電車の中、大勢の人に押しつぶされる金糸雀の姿が・・・
金「か、かしらー!」
ジ「まったく・・・」
ジュンは人ごみを掻き分けて金糸雀の所までたどり着く
ジ「大丈夫か?」
金「あ、ジ、ジュンかしら!助けてかしら!?」
ジ「しょうがないな」
そういってジュンは金糸雀を自分の方へ引き寄せる
金「ジュン!?」
ジ「しっかりつかまってろ」
そう言いながらジュンは金糸雀をしっかりと抱き寄せる
金(あ、ジュンの匂いがするかしら。『災い転じて福となす』かしら♪)
ジ「おい、金糸雀駅に着いたぞ。金糸雀?」
金「すぅーすぅー」
ジ「寝てるのか?しょうがないな」
金糸雀をベンチに座らせて、ジュンも隣に座る
ジ「あの状況で寝るか?普通―」
そうぼやきながら金糸雀の寝顔を見つめる
ジ(まぁ金糸雀を抱きしめたし、寝顔も見れたし)
ジ「ま、『災い転じて福となす』かな?」
そんなことを思いながらジュンは夕焼けを眺めていた・・・
232 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
>219さんに捧ぐ
ベ「ジュンよ!!サイヤ人の王子であるこの俺様を差し置いて何故貴様だけがモテるのだ!?」
ジ「ンなこと言われても…なぁ?」
紅「身の程をわきまえなさい、ハゲ。」
銀「ミミズはいくら足掻いても獅子には勝てないのよぉ…」
蒼「ははは…まぁ、そりゃあねぇ…」
薔「…鏡見たこと…ある?」
ベ「畜生おおおぉぉ〜!!こうなったらこんな学校消し飛ばして…」ヒュンッ
ベ「な!?…体が動かん…うっ!腕が勝手に持ち上げられ…」
ジ「まずは出始めに指を一本…」ボキィ!!
ベ「ぐわああぁぁぁ〜!!」
紅「これは…ジュンがマエストロパワーで作り出す見えない糸…」
ジ「コズミック・マリオネーション…さて、いい加減腕や足を痛めつけていてもしょうがない…ここらでトドメを刺してやるか…雪華綺晶!!」
雪「はい、ジュン様。すでに梅岡先生はよんでおりますわ。」
ジ「GJ!!」
梅「うほっ。緊縛ベジータ…」
ベ「ここからが本当の地獄だ…」
おばあちゃんが言っていた…やおいとは
「や」めて
「お」しりが
「い」たいよう
の略だと…